映画「J:ビヨンド・フラメンコ」。映画「静かなふたり」
2017年9月25日 音楽 京橋テアトル試写室で、続けて2本の映画を見る。2016年スペインと2017年フランスの映画、なり。
「J:ビヨンド・フラメンコ」は、スペイン人映画監督であるカルロス・サウラによるもの。大御所の彼はフラメンコを題材とした映画をいろいろ撮っていて、ぼくはかつて「フラメンコ・フラメンコ」(2012年1月16日)というドキュメンタリーを見たことがあるナ。
今回はアラゴン州(バルセロナのあるカタルーニャ州の左隣に位置する)に育まれてきた舞踏音楽であるホタ(Jota)を紹介しようとする映画で、カルロス・サウラは同州の出身であるという。いろんなパターンのパフォーマンスが出てくるが、なるほどフラメンコとは違うな。いろんな編成のもと音楽は繰り広げられるが弦楽器とカスタネットの音が基調となり、その弦楽器の調べの軽やかさもあり、アラゴンは海に面していないがホタ音楽はどこか地中海的であると思わせる味も持つ。歌が入る場合も多いが、それはフラメンコほど青筋を立てる感じはなく、比較で言うならホタの方が優美だ。踊りに関しては男女ペアで踊るものから大人数のまで色々、なかにはバレエを思い出させるものもあるが、うまく説明する知識も筆力も持ち合わせていないのでごめんなちゃいなのだが、ぼくの知らなかったスペインの伝統文化に触れているという思いはいろいろと得た。
“現代のホタ”と題された項目の出し物は、完全にジャズのピアノ・トリオが演奏するものだった。来日も重ねているフラメンコ・ギタリストのカニサレス(2013年12月18日、2015年9月26日)やガリシア地方のガイタ(バグ・パイプ)奏者のカルロス・ヌニェス(1999年12月19日、2001年10月9日、2003年12月12日、2003年12月20日、2013年10月13日)も登場し、ホタ様式に則った(多分)演奏をそれぞれ持ち味を出して披露している。
映像のマテリアルは基本、演奏とダンスのスタジオでの実演シーンのみ。それをナレーションとか能書きなしに並べられるわけで飽きそうなものだが、これがそのパフォーマンスの場の演出設定からカメラ・アングルまで周到に計算されいて、その”映画作法力”に途中からは注意がおおいに向く。次はどんな設定で見せるの?、と。 その連続。この監督がぼくがもっと身近に感じる音楽の映画を作ったら、どんなものが出来上がるのか。そんなことも少し夢想した。11月下旬から渋谷Bunkamuraの映画館で公開される。
▶︎過去の、映画「フラメンコ・フラメンコ」
http://43142.diarynote.jp/201201171011033219/
▶過去の、カニサレス
http://43142.diarynote.jp/201312191824334317/
http://43142.diarynote.jp/201509291629428595/
▶︎過去の、カルロス・ニュネス
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/december1999live.htm 12月19日
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-10.htm 10月9日
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-12.htm 12月12日、12月20日
http://43142.diarynote.jp/201310150810408921/
もう一本は、フランス人女性監督エリーズ・シラールが脚本も書いた(そちらはもう一人の女性と共同で書いている)「静かなふたり」。なるほど、原題はまったく違うものだが、その日本題には納得してしまうな。とにかく、余白の多い、静的な映画。過剰な説明はほとんどなく(76分と時間は短い)、淡々とパリに住む老人と約40歳年下の27歳の女性のやりとりが示されている。
資料には<パリの古書店を舞台に繰り広げられる知的でロマンティックなラヴストーリー>という記載がなされているが、全然想像したものとは違った。ぼくは、そういうの往往にして苦手。それでもこの映画を見たのは、昨年パリに行ってなんとなくあの街に好印象を持っているからに他ならないが、これは果たしてラヴ・ストーリーなのか?
過剰に歳をとっている感じがしない老人はもうすぐ時効を迎えるかつての左翼活動家で、今はカルチェ・ラタンで客のこない古本屋を営んでいる。トゥールから出て間もない女性はそこにバイトで働く、古風な女性。当初はタダで部屋を提供するという雇用条件だったがお金を週給で渡したり、アウディの上級車を乗っていたりして、他者との付き合いを持たない老人はお金を持っていそうだ。というのは、本筋からはどうでもいいことだが、かなり説明を排した形でこの二人の出会いと別れが描かれる。そこらじゅうに対比的な伏線、メタファーがさりげなく埋め込まれ、これは複数回見てもいろいろとそうかと思わせられる内容だと思う。また、反核運動の話題が会話に出てくるのはフランス映画らしい。
ものすごく大人の、いろんな余韻もありの映画。ほんの少ししか使われない(それは正解であると思う)たまに出てくる音楽は、映画音楽とポップ・ミュージックの両方で活動しているベルトラン・ブルガラ(2000年10月9日)が担当している。10月中旬から、新宿武蔵野館で公開。
▶︎過去の、ベルトラン・ブルガラ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-10.htm
<今日の、追懐>
1番目と2番目の試写の間に1時間あいたので、京橋周辺を探索。前から感じていたけど、この辺の再開発の様は著しい。なかなか目を見張る。へえ、の連続。銀座駅と東京駅の間にある都心地ではあるが、なんかくすんだオフィス街という印象があったが、今は華やか。それだからこそ、明治屋のリノヴェイションはされているだろうが旧い外観のビルも映える。そういえば、いろんな私的用事が重なってNY〜ワシントンD.C.〜(メンフィス)〜LAというエアー・チケットを1989年に手配してもらったのは、京橋にあった旅行社だった。あの頃、H.I.S.はなかったんだろうな。2週間ほどの旅。その時は、東京からストーンズを見にきていた知人とNYで合流し、シンシナチに飛んでシンシナチ・レッズのホーム球場で“スティール・ホイール・ツアー”中のストーンズ(2003年3月15日)を見たりもした。彼らは航空券やホテルは手配済みだったが、ぼくは成り行き。公演当日のラガーディア空港からの飛行機はスタンバイでやっと乗ったが、シンシナチ中心部にあるホテルは飛び込みですんなりいい部屋がとれた。コンサート前の市街地を探索していたら近くのホテルの前に少し人だかりができていて、会場に向かうストーンズのメンバーがヴァン(リムジンではなかった)に乗り込む姿を見ることができたのは、ほんといい思い出だ。チケットのダフ屋購入も問題なし。前座はリヴィング・カラー、なり。ホテルでは何気に高くなかったせいもあり、初ストーンズ体験を祝い、ドンペリをルーム・サーヴィスでとったりもしたな。
▶過去の、ザ・ローリング・ストーンズ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-3.htm
▶過去の、リヴィング・カラーのメンバーたち
+ヴァーノン・リード
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-8.htm 8/13
http://43142.diarynote.jp/?day=20081216
http://43142.diarynote.jp/201510290732352521/
+ダグ・ウィンブッシュ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-4.htm ポーラ・コール・バンド
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-7.htm 27日 フジ・ロックのモス・デフ
+ウィル・カルホーン
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-7.htm 27日 フジ・ロックのモス・デフ
http://43142.diarynote.jp/200808090220540000/
http://43142.diarynote.jp/?day=20160913
「J:ビヨンド・フラメンコ」は、スペイン人映画監督であるカルロス・サウラによるもの。大御所の彼はフラメンコを題材とした映画をいろいろ撮っていて、ぼくはかつて「フラメンコ・フラメンコ」(2012年1月16日)というドキュメンタリーを見たことがあるナ。
今回はアラゴン州(バルセロナのあるカタルーニャ州の左隣に位置する)に育まれてきた舞踏音楽であるホタ(Jota)を紹介しようとする映画で、カルロス・サウラは同州の出身であるという。いろんなパターンのパフォーマンスが出てくるが、なるほどフラメンコとは違うな。いろんな編成のもと音楽は繰り広げられるが弦楽器とカスタネットの音が基調となり、その弦楽器の調べの軽やかさもあり、アラゴンは海に面していないがホタ音楽はどこか地中海的であると思わせる味も持つ。歌が入る場合も多いが、それはフラメンコほど青筋を立てる感じはなく、比較で言うならホタの方が優美だ。踊りに関しては男女ペアで踊るものから大人数のまで色々、なかにはバレエを思い出させるものもあるが、うまく説明する知識も筆力も持ち合わせていないのでごめんなちゃいなのだが、ぼくの知らなかったスペインの伝統文化に触れているという思いはいろいろと得た。
“現代のホタ”と題された項目の出し物は、完全にジャズのピアノ・トリオが演奏するものだった。来日も重ねているフラメンコ・ギタリストのカニサレス(2013年12月18日、2015年9月26日)やガリシア地方のガイタ(バグ・パイプ)奏者のカルロス・ヌニェス(1999年12月19日、2001年10月9日、2003年12月12日、2003年12月20日、2013年10月13日)も登場し、ホタ様式に則った(多分)演奏をそれぞれ持ち味を出して披露している。
映像のマテリアルは基本、演奏とダンスのスタジオでの実演シーンのみ。それをナレーションとか能書きなしに並べられるわけで飽きそうなものだが、これがそのパフォーマンスの場の演出設定からカメラ・アングルまで周到に計算されいて、その”映画作法力”に途中からは注意がおおいに向く。次はどんな設定で見せるの?、と。 その連続。この監督がぼくがもっと身近に感じる音楽の映画を作ったら、どんなものが出来上がるのか。そんなことも少し夢想した。11月下旬から渋谷Bunkamuraの映画館で公開される。
▶︎過去の、映画「フラメンコ・フラメンコ」
http://43142.diarynote.jp/201201171011033219/
▶過去の、カニサレス
http://43142.diarynote.jp/201312191824334317/
http://43142.diarynote.jp/201509291629428595/
▶︎過去の、カルロス・ニュネス
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/december1999live.htm 12月19日
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-10.htm 10月9日
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-12.htm 12月12日、12月20日
http://43142.diarynote.jp/201310150810408921/
もう一本は、フランス人女性監督エリーズ・シラールが脚本も書いた(そちらはもう一人の女性と共同で書いている)「静かなふたり」。なるほど、原題はまったく違うものだが、その日本題には納得してしまうな。とにかく、余白の多い、静的な映画。過剰な説明はほとんどなく(76分と時間は短い)、淡々とパリに住む老人と約40歳年下の27歳の女性のやりとりが示されている。
資料には<パリの古書店を舞台に繰り広げられる知的でロマンティックなラヴストーリー>という記載がなされているが、全然想像したものとは違った。ぼくは、そういうの往往にして苦手。それでもこの映画を見たのは、昨年パリに行ってなんとなくあの街に好印象を持っているからに他ならないが、これは果たしてラヴ・ストーリーなのか?
過剰に歳をとっている感じがしない老人はもうすぐ時効を迎えるかつての左翼活動家で、今はカルチェ・ラタンで客のこない古本屋を営んでいる。トゥールから出て間もない女性はそこにバイトで働く、古風な女性。当初はタダで部屋を提供するという雇用条件だったがお金を週給で渡したり、アウディの上級車を乗っていたりして、他者との付き合いを持たない老人はお金を持っていそうだ。というのは、本筋からはどうでもいいことだが、かなり説明を排した形でこの二人の出会いと別れが描かれる。そこらじゅうに対比的な伏線、メタファーがさりげなく埋め込まれ、これは複数回見てもいろいろとそうかと思わせられる内容だと思う。また、反核運動の話題が会話に出てくるのはフランス映画らしい。
ものすごく大人の、いろんな余韻もありの映画。ほんの少ししか使われない(それは正解であると思う)たまに出てくる音楽は、映画音楽とポップ・ミュージックの両方で活動しているベルトラン・ブルガラ(2000年10月9日)が担当している。10月中旬から、新宿武蔵野館で公開。
▶︎過去の、ベルトラン・ブルガラ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-10.htm
<今日の、追懐>
1番目と2番目の試写の間に1時間あいたので、京橋周辺を探索。前から感じていたけど、この辺の再開発の様は著しい。なかなか目を見張る。へえ、の連続。銀座駅と東京駅の間にある都心地ではあるが、なんかくすんだオフィス街という印象があったが、今は華やか。それだからこそ、明治屋のリノヴェイションはされているだろうが旧い外観のビルも映える。そういえば、いろんな私的用事が重なってNY〜ワシントンD.C.〜(メンフィス)〜LAというエアー・チケットを1989年に手配してもらったのは、京橋にあった旅行社だった。あの頃、H.I.S.はなかったんだろうな。2週間ほどの旅。その時は、東京からストーンズを見にきていた知人とNYで合流し、シンシナチに飛んでシンシナチ・レッズのホーム球場で“スティール・ホイール・ツアー”中のストーンズ(2003年3月15日)を見たりもした。彼らは航空券やホテルは手配済みだったが、ぼくは成り行き。公演当日のラガーディア空港からの飛行機はスタンバイでやっと乗ったが、シンシナチ中心部にあるホテルは飛び込みですんなりいい部屋がとれた。コンサート前の市街地を探索していたら近くのホテルの前に少し人だかりができていて、会場に向かうストーンズのメンバーがヴァン(リムジンではなかった)に乗り込む姿を見ることができたのは、ほんといい思い出だ。チケットのダフ屋購入も問題なし。前座はリヴィング・カラー、なり。ホテルでは何気に高くなかったせいもあり、初ストーンズ体験を祝い、ドンペリをルーム・サーヴィスでとったりもしたな。
▶過去の、ザ・ローリング・ストーンズ
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▶過去の、リヴィング・カラーのメンバーたち
+ヴァーノン・リード
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+ダグ・ウィンブッシュ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-4.htm ポーラ・コール・バンド
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-7.htm 27日 フジ・ロックのモス・デフ
+ウィル・カルホーン
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-7.htm 27日 フジ・ロックのモス・デフ
http://43142.diarynote.jp/200808090220540000/
http://43142.diarynote.jp/?day=20160913
タとエ、コロリダス、たのしい東京。
2017年9月24日 音楽 『〜たのしい東京アワーズ〜大東京ゴールデンショウ』と題された出し物で、生理的にほんわかしたポップ・ミュージックを聞かせる3組が出演した。下北沢・440。
まず、大島武宜(ギター、歌、キーボード)と伊藤絵里(キーボード、歌、パーカッションや鳴り物)からなるタとエというデュオ・ユニットが出てきたが、これには驚く。反復っぽい楽曲設定のもと洒脱にポップネスを広げていくと書けそうなことをやっているのだが、これはペンギン・カフェ(2014年9月27日、2017年7月8日)の公演に前座として出たら、お客も出演者も日本にはこんなにイケてるストレンジ・ポップをやるユニットがあるのかと仰天しちゃうんじゃないか? 二人だけなのに演奏部も広がりがあるし、基本二人一緒に歌われる歌も誘いを持つ。女性の方は5人組のプログ・ロック・バンドも組んでいてそちらではパーカッションを担当しているらしいが、美しくよじれる箇所を持つキーボードの音も素敵。この二人のパフォーマンスでダメなのは、下手くそな男性のMCのみ。
次は、歌と生ギターのしみずけんた、ウッド・ベースの宇都ぽん良太郎、打楽器の渡辺英心(英心と宮本仁、クラリネットの近藤哲平からなるコロリダス(2013年2月3日、2014年1月18日、2016年2月28日)。もともと英心は秋田在住、この初春からしみずは熊本、今夏からぽんは鹿児島在住とかで、これからライヴを見ることができる機会は少なくなるのかもしれないが、やっぱりいいライヴ・バンドだよな。今回思ったのは、ツイン・パーカッションゆえの押し出しの強靭さがあり、グイグイとショウが進むこと。一方で、しみずのほんわか系ラヴ・ソングがじわんと余韻を残したりもし、その両方向は重なり合いにくいものであるのかもしれないが、ゆったり両立を図ってもらいたいなと思った。
そしてメインの出演者は、たのしい東京。かつてサンバマシーンズ(2010年12月27日、2011年2月11日、2011年5月8日、2012年6月8日、2012年10月27日、2013年2月11日、2013年8月24日、2014年6月15日、2015年7月12日)でアルト・サックスを吹いていて、現在は廣瀬真理子とPurple Haze (2015年7月12日。10月に2作目が出る)やたおやめオルケスタ(2011年4月8日。夏に新譜が出た)に参加している沼尾木綿香(2010年12月27日、2011年2月11日、2011年5月8日、2012年6月8日、2012年10月27日、2013年2月11日、2013年8月24日、2014年6月15日、2015年7月12日)が率いるラージ・アンサンブルだ。
ここではアンサンブルの関係だろうフルートを主に吹く沼尾にくわえ、ヴォーカルの大塚望(2015年7月12日)、クラリネットの新谷健介、トランペットの佐瀬悠輔、ギター(と一部バンジョーの)高木大輔、ダブル・ベースの遠藤定、ドラムの田中涼という面々がステージに立つ。この顔ぶれ以外に、鍵盤や菅2本が入る場合もあるらしい。面々は皆、洗足音楽大学ジャズ科の3年の幅の間にいた学友で、皆20代なようだ。
四季にまつわる曲を1曲づつ収録した『春夏秋冬』(ウルトラヴァイブ、APLS1607)という4曲入り作を昨年リリースしているが、季節柄(?)そこからは「夏の終わり」という曲だけを披露し、あとはアルバムとは全然関係のない曲をやる。作曲(歌詞がある場合は大塚がつける)と編曲は沼木が担当、この晩はオリジナルとカヴァーが半々であるとか。なんにせよ、ジャズの洒脱な様式や優美なイメージを柔和にして親しみやすいJ-ポップ的感性と交錯させようとしたことをやっていると言えるか。そのほんわかした脱ジャンル的な広がりは、映像音楽需要があるやとも感じる。
へえと思ったのは、ジャズ曲カヴァーのうち2曲がチャールズ・ミンガスの「ブギー・ストップ・シャッフル」と「ベター・ゲット・ヒット・イン・ユア・ソウル」であったこと。おお。聞けば、沼尾はミンガスのことが好きなんだとか。そちらもヴォーカルは入りで披露。大塚が歌わない曲はメンバーがソロを回した1曲だけだった(よな?)。
▶︎過去の。ペンギン・カフェ
http://43142.diarynote.jp/201409291720019557/
http://43142.diarynote.jp/201707101243147840/
▶過去の、コロリダス
http://43142.diarynote.jp/201302041828146553/
http://43142.diarynote.jp/201401200835094139/
http://43142.diarynote.jp/201603011023174338/
▶過去の、沼尾木綿香
http://43142.diarynote.jp/201101061047294455/
http://43142.diarynote.jp/201102121002078478/
http://43142.diarynote.jp/201105140858559432/
http://43142.diarynote.jp/201206120854205300/
http://43142.diarynote.jp/201211151028209850/
http://43142.diarynote.jp/201302181123344904/
http://43142.diarynote.jp/201308281519499994/
http://43142.diarynote.jp/201405051105329639/
http://43142.diarynote.jp/201406161000365031/
http://43142.diarynote.jp/201507190815468497/
▶過去の、サンバマシーンズ/カルナバケーション関連
http://43142.diarynote.jp/201101061047294455/
http://43142.diarynote.jp/201102121002078478/
http://43142.diarynote.jp/201105140858559432/
http://43142.diarynote.jp/201206120854205300/
http://43142.diarynote.jp/201211151028209850/
http://43142.diarynote.jp/201302181123344904/
http://43142.diarynote.jp/201308281519499994/
http://43142.diarynote.jp/201405051105329639/
http://43142.diarynote.jp/201406161000365031/
http://43142.diarynote.jp/?day=20160211
http://43142.diarynote.jp/201605240833401202/
▶︎過去の、大塚望
http://43142.diarynote.jp/201507190815468497/
▶過去の、たをやめオルケスタ
http://43142.diarynote.jp/201104101221012622/
<今日の、大団円>
たのしい東京のアンコールで、先に出た2組も登場。その1曲目は選抜の3人が加わり、2曲目は出演者全員が壇上に上がった。なるほど、『〜たのしい東京アワーズ〜大東京ゴールデンショウ』と冠するだけはある? ほのぼの〜、ですね。
まず、大島武宜(ギター、歌、キーボード)と伊藤絵里(キーボード、歌、パーカッションや鳴り物)からなるタとエというデュオ・ユニットが出てきたが、これには驚く。反復っぽい楽曲設定のもと洒脱にポップネスを広げていくと書けそうなことをやっているのだが、これはペンギン・カフェ(2014年9月27日、2017年7月8日)の公演に前座として出たら、お客も出演者も日本にはこんなにイケてるストレンジ・ポップをやるユニットがあるのかと仰天しちゃうんじゃないか? 二人だけなのに演奏部も広がりがあるし、基本二人一緒に歌われる歌も誘いを持つ。女性の方は5人組のプログ・ロック・バンドも組んでいてそちらではパーカッションを担当しているらしいが、美しくよじれる箇所を持つキーボードの音も素敵。この二人のパフォーマンスでダメなのは、下手くそな男性のMCのみ。
次は、歌と生ギターのしみずけんた、ウッド・ベースの宇都ぽん良太郎、打楽器の渡辺英心(英心と宮本仁、クラリネットの近藤哲平からなるコロリダス(2013年2月3日、2014年1月18日、2016年2月28日)。もともと英心は秋田在住、この初春からしみずは熊本、今夏からぽんは鹿児島在住とかで、これからライヴを見ることができる機会は少なくなるのかもしれないが、やっぱりいいライヴ・バンドだよな。今回思ったのは、ツイン・パーカッションゆえの押し出しの強靭さがあり、グイグイとショウが進むこと。一方で、しみずのほんわか系ラヴ・ソングがじわんと余韻を残したりもし、その両方向は重なり合いにくいものであるのかもしれないが、ゆったり両立を図ってもらいたいなと思った。
そしてメインの出演者は、たのしい東京。かつてサンバマシーンズ(2010年12月27日、2011年2月11日、2011年5月8日、2012年6月8日、2012年10月27日、2013年2月11日、2013年8月24日、2014年6月15日、2015年7月12日)でアルト・サックスを吹いていて、現在は廣瀬真理子とPurple Haze (2015年7月12日。10月に2作目が出る)やたおやめオルケスタ(2011年4月8日。夏に新譜が出た)に参加している沼尾木綿香(2010年12月27日、2011年2月11日、2011年5月8日、2012年6月8日、2012年10月27日、2013年2月11日、2013年8月24日、2014年6月15日、2015年7月12日)が率いるラージ・アンサンブルだ。
ここではアンサンブルの関係だろうフルートを主に吹く沼尾にくわえ、ヴォーカルの大塚望(2015年7月12日)、クラリネットの新谷健介、トランペットの佐瀬悠輔、ギター(と一部バンジョーの)高木大輔、ダブル・ベースの遠藤定、ドラムの田中涼という面々がステージに立つ。この顔ぶれ以外に、鍵盤や菅2本が入る場合もあるらしい。面々は皆、洗足音楽大学ジャズ科の3年の幅の間にいた学友で、皆20代なようだ。
四季にまつわる曲を1曲づつ収録した『春夏秋冬』(ウルトラヴァイブ、APLS1607)という4曲入り作を昨年リリースしているが、季節柄(?)そこからは「夏の終わり」という曲だけを披露し、あとはアルバムとは全然関係のない曲をやる。作曲(歌詞がある場合は大塚がつける)と編曲は沼木が担当、この晩はオリジナルとカヴァーが半々であるとか。なんにせよ、ジャズの洒脱な様式や優美なイメージを柔和にして親しみやすいJ-ポップ的感性と交錯させようとしたことをやっていると言えるか。そのほんわかした脱ジャンル的な広がりは、映像音楽需要があるやとも感じる。
へえと思ったのは、ジャズ曲カヴァーのうち2曲がチャールズ・ミンガスの「ブギー・ストップ・シャッフル」と「ベター・ゲット・ヒット・イン・ユア・ソウル」であったこと。おお。聞けば、沼尾はミンガスのことが好きなんだとか。そちらもヴォーカルは入りで披露。大塚が歌わない曲はメンバーがソロを回した1曲だけだった(よな?)。
▶︎過去の。ペンギン・カフェ
http://43142.diarynote.jp/201409291720019557/
http://43142.diarynote.jp/201707101243147840/
▶過去の、コロリダス
http://43142.diarynote.jp/201302041828146553/
http://43142.diarynote.jp/201401200835094139/
http://43142.diarynote.jp/201603011023174338/
▶過去の、沼尾木綿香
http://43142.diarynote.jp/201101061047294455/
http://43142.diarynote.jp/201102121002078478/
http://43142.diarynote.jp/201105140858559432/
http://43142.diarynote.jp/201206120854205300/
http://43142.diarynote.jp/201211151028209850/
http://43142.diarynote.jp/201302181123344904/
http://43142.diarynote.jp/201308281519499994/
http://43142.diarynote.jp/201405051105329639/
http://43142.diarynote.jp/201406161000365031/
http://43142.diarynote.jp/201507190815468497/
▶過去の、サンバマシーンズ/カルナバケーション関連
http://43142.diarynote.jp/201101061047294455/
http://43142.diarynote.jp/201102121002078478/
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http://43142.diarynote.jp/201605240833401202/
▶︎過去の、大塚望
http://43142.diarynote.jp/201507190815468497/
▶過去の、たをやめオルケスタ
http://43142.diarynote.jp/201104101221012622/
<今日の、大団円>
たのしい東京のアンコールで、先に出た2組も登場。その1曲目は選抜の3人が加わり、2曲目は出演者全員が壇上に上がった。なるほど、『〜たのしい東京アワーズ〜大東京ゴールデンショウ』と冠するだけはある? ほのぼの〜、ですね。
ナッシン・バット・ザ・ファンク
2017年9月22日 音楽 面々がステージに登場すると、一部の人たちはすぐに立ち上がる。1日だけの公演(この後、野外フェスのソーラー武道館や大阪公演もあるよう)とはいえ入りも良く、固定の聞き手がついているんだなと思わせられる。客は女性のほうが多く、やはり沼澤のファンが多いのかな。ビルボードライブ東京、ファースト・ショウ。
ドラマーの沼澤尚(1999年8月11日、2000年2月14日、2000年7月29日、2001年2月18日、2001年6月29日、2001年12月9日、2001年12月22日、2002年7月21日、2002年11月15日、2003年2月11日、2003年3月13日、2003年6月22日、2004年1月16日、2004年1月30日、2004年2月21日、2005年2月15日、2005年4月11日、2005年7月30日、2005年9月14日、2005年10月30日、2006年4月17日、2006年5月30日、2006年8月11日、2006年8月24日、2006年12月28日、2007年1月26日,2007年6月3日、2008年1月30日、2008年1月31日、2010年1月12日、2011年10月8日、2012年10月10日、2013年1月6、2013年1月7日、2014年9月2日、2015年10月3日、2016年9月27日、2016年11月18日、2017年7月14日)が在米時代(1980年代中期から1990年代の中期にかけてLAに居住)の付き合いをもとにする日米奏者が集う、このファンク・ジャム・バンド(2001年6月29日、2003年2月11日、2011年10月8日、2013年1月6日)を最初に見たのは2001年のことだから、すでに15年以上断続的に続けられているのだな。
米国組はアルト・サックスのエディ・M(少し、ヴォーカルを取る場合も。彼はソロのパートで場内を延々練り歩いたりもした)、トロンボーンのスティーヴ・バクスター、エレクトリック・ベースのレイモンド・マッキンリー(2001年6月29日、2002年8月12日、2004年4月15日、2014年5月6日)、そして唯一の白人であるギタリストのネイト・マーセローは昨年のナッシン・バット・ザ・ファンクに加入したらしい。彼らって皆、西海岸のベイ・エリア在住なのかな。一方、キーボードはずっと当初からナッシン・バット・ザ・ファンクに関わる森俊之(2001年2月18日、2001年6月29日、2002年11月15日、2003年2月11日、2004年2月21日、2005年9月14日、2006年4月17日、2008年1月31日、2011年10月8日、2012年10月10日、2013年1月6日、2016年9月27日、2017年7月14日)が担う。
オープナーは、エディ・ハリスの「フリーダム・ジャズ・ダンス」。他、JBの「パス・ザ・ピース」をはじめ、グルーヴィなリフや決めを持つ曲が続けられる。メンバーの自作曲もやったのかな? アンコールはクール&ザ・ギャング(2014年12月26日、2016年2月23日)の「ハリウッド・スウィンギン」と「ファンキー・スタッフ」のメドレーだった。1973年頃の骨太なファンク・バンドだった彼らは本当にいい曲を書いているなあ。
▶︎過去の、ナッシング・バット・ザ・ファンク
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-6.htm ナッシン・バット・ザ・ファンク
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-2.htm ナッシン・バット・ザ・ファンク
http://43142.diarynote.jp/201110091300039780/ ナッシン・バット・ザ・ファンク
http://43142.diarynote.jp/201301151731112021/ ナッシン・バット・ザ・ファンク
▶︎過去の、沼澤尚
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/augustlive.htm wマルコス・スザーノ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-2.htm ナッシン・バット・ザ・ファンク
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-7.htm シアターブルック 7.29フジ・ロック
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-2.htm スガシカオ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-6.htm ナッシン・バット・ザ・ファンク
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-12.htm wマルコス・スザーノ 12/9
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-12.htm シアターブルック+マルコス・スザーノ12/22
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-7.htm W.パウリーニョ・モスカ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-11.htm サンパウロ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-2.htm ナッシン・バット・ザ・ファンク
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-3.htm バーナード・ファウラー、ブロンディ・チャップリン、リサ・フィッシャー、ダリル・ジョーンズ、奥田民生、小原礼
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-6.htm シアターブルック
http://43142.diarynote.jp/200401160000000000/ w.勝井、怒怒、佐藤
http://43142.diarynote.jp/200402051858240000/ サンパウロ
http://43142.diarynote.jp/200402211239510000/ アズ・ウィー・スピーク
http://43142.diarynote.jp/?day=20050215 wマルコス・スザーノ
http://43142.diarynote.jp/200504151004040000/ w勝井
http://43142.diarynote.jp/?day=20050730 ザ・ブルース・パワー
http://43142.diarynote.jp/200509161722260000/ 大貫妙子
http://43142.diarynote.jp/200511130013450000/ wマルコス・スザーノ
http://43142.diarynote.jp/?day=20060417 ビッグ・ホーンズ・ビー
http://43142.diarynote.jp/200606071931300000/ w.勝井
http://43142.diarynote.jp/?day=20060811 wマルコス・スザーノ
http://43142.diarynote.jp/200608271342350000/ wマルコス・スザーノ
http://43142.diarynote.jp/200612291257400000/ wマルコス・スザーノ
http://43142.diarynote.jp/?day=20070126 OKI DUB AINU BAND
http://43142.diarynote.jp/200706061351450000/ ナスノ、不破、他
http://43142.diarynote.jp/200802051634040000/ w.勝井
http://43142.diarynote.jp/200802051630130000/ TOYONO
http://43142.diarynote.jp/201001131101085950/ blues.the-butcher-590213
http://43142.diarynote.jp/201110091300039780/ ナッシン・バット・ザ・ファンク
http://43142.diarynote.jp/201210111837516874/ OKI DUB AINU BAND
http://43142.diarynote.jp/201301151731112021/ ナッシン・バット・ザ・ファンク
http://43142.diarynote.jp/201301151819527787/ w.マルコス・スザーノ
http://43142.diarynote.jp/?day=20140902 blues.the-butcher-590213
http://43142.diarynote.jp/201510051403147675/ シアターブルック
http://43142.diarynote.jp/?day=20160927 大貫妙子
http://43142.diarynote.jp/?day=20161118 OKI AINU DUB BAND
http://43142.diarynote.jp/201707151654245284/ After School Hangout
▶︎過去の、レイモンド・マッキンリー(ナッシン・バット・ザ・ファンク以外)
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-6.htm 29日
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/framepagelive.htm 12日
http://43142.diarynote.jp/200404150934460000/
http://43142.diarynote.jp/201405071616599721/
▶︎過去の、森俊之
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-2.htm スガシカオ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-6.htm ナッシン・バット・ザ・ファンク
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-11.htm サンパウロ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-2.htm ナッシン・バット・ザ・ファンク
http://43142.diarynote.jp/200402051858240000/ サンパウロ
http://43142.diarynote.jp/200402211239510000/ アズ・ウィー・スピーク
http://43142.diarynote.jp/200509161722260000/ 大貫
http://43142.diarynote.jp/?day=20060417 ビッグ・ホーンズ・ビー
http://43142.diarynote.jp/200802051630130000/ TOYONO
http://43142.diarynote.jp/201006031536173725/ サンパウロ
http://43142.diarynote.jp/201110091300039780/ ナッシン・バット・ザ・ファンク
http://43142.diarynote.jp/201301151731112021/ ナッシン・バット・ザ・ファンク
http://43142.diarynote.jp/?day=20160927 大貫妙子
http://43142.diarynote.jp/201707151654245284/ After School Hangout
▶過去の、クール&ザ・ギャング/J.T.テイラー
http://43142.diarynote.jp/200611281428510000/ J.T.テイラー
http://43142.diarynote.jp/201403051230433466/ J.T.テイラー
http://43142.diarynote.jp/201412291146465218/
http://43142.diarynote.jp/201508051544452721/ J.T.テイラー
http://43142.diarynote.jp/201602290953239524/
<今日の、ドラム>
沼澤尚のドラムにはびっくり。黒のつや消しのキック・ドラムやタム群はカスタムのそれで、これは目を引く。ぼくは、そういう仕様のセットを叩いているドラマーを知らない。前回、彼を見たときはそれを叩いていなかったよな? 新調したのだろうか。
ドラマーの沼澤尚(1999年8月11日、2000年2月14日、2000年7月29日、2001年2月18日、2001年6月29日、2001年12月9日、2001年12月22日、2002年7月21日、2002年11月15日、2003年2月11日、2003年3月13日、2003年6月22日、2004年1月16日、2004年1月30日、2004年2月21日、2005年2月15日、2005年4月11日、2005年7月30日、2005年9月14日、2005年10月30日、2006年4月17日、2006年5月30日、2006年8月11日、2006年8月24日、2006年12月28日、2007年1月26日,2007年6月3日、2008年1月30日、2008年1月31日、2010年1月12日、2011年10月8日、2012年10月10日、2013年1月6、2013年1月7日、2014年9月2日、2015年10月3日、2016年9月27日、2016年11月18日、2017年7月14日)が在米時代(1980年代中期から1990年代の中期にかけてLAに居住)の付き合いをもとにする日米奏者が集う、このファンク・ジャム・バンド(2001年6月29日、2003年2月11日、2011年10月8日、2013年1月6日)を最初に見たのは2001年のことだから、すでに15年以上断続的に続けられているのだな。
米国組はアルト・サックスのエディ・M(少し、ヴォーカルを取る場合も。彼はソロのパートで場内を延々練り歩いたりもした)、トロンボーンのスティーヴ・バクスター、エレクトリック・ベースのレイモンド・マッキンリー(2001年6月29日、2002年8月12日、2004年4月15日、2014年5月6日)、そして唯一の白人であるギタリストのネイト・マーセローは昨年のナッシン・バット・ザ・ファンクに加入したらしい。彼らって皆、西海岸のベイ・エリア在住なのかな。一方、キーボードはずっと当初からナッシン・バット・ザ・ファンクに関わる森俊之(2001年2月18日、2001年6月29日、2002年11月15日、2003年2月11日、2004年2月21日、2005年9月14日、2006年4月17日、2008年1月31日、2011年10月8日、2012年10月10日、2013年1月6日、2016年9月27日、2017年7月14日)が担う。
オープナーは、エディ・ハリスの「フリーダム・ジャズ・ダンス」。他、JBの「パス・ザ・ピース」をはじめ、グルーヴィなリフや決めを持つ曲が続けられる。メンバーの自作曲もやったのかな? アンコールはクール&ザ・ギャング(2014年12月26日、2016年2月23日)の「ハリウッド・スウィンギン」と「ファンキー・スタッフ」のメドレーだった。1973年頃の骨太なファンク・バンドだった彼らは本当にいい曲を書いているなあ。
▶︎過去の、ナッシング・バット・ザ・ファンク
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-6.htm ナッシン・バット・ザ・ファンク
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-2.htm ナッシン・バット・ザ・ファンク
http://43142.diarynote.jp/201110091300039780/ ナッシン・バット・ザ・ファンク
http://43142.diarynote.jp/201301151731112021/ ナッシン・バット・ザ・ファンク
▶︎過去の、沼澤尚
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/augustlive.htm wマルコス・スザーノ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-2.htm ナッシン・バット・ザ・ファンク
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-7.htm シアターブルック 7.29フジ・ロック
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-2.htm スガシカオ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-6.htm ナッシン・バット・ザ・ファンク
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-12.htm wマルコス・スザーノ 12/9
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-12.htm シアターブルック+マルコス・スザーノ12/22
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-7.htm W.パウリーニョ・モスカ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-11.htm サンパウロ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-2.htm ナッシン・バット・ザ・ファンク
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-3.htm バーナード・ファウラー、ブロンディ・チャップリン、リサ・フィッシャー、ダリル・ジョーンズ、奥田民生、小原礼
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-6.htm シアターブルック
http://43142.diarynote.jp/200401160000000000/ w.勝井、怒怒、佐藤
http://43142.diarynote.jp/200402051858240000/ サンパウロ
http://43142.diarynote.jp/200402211239510000/ アズ・ウィー・スピーク
http://43142.diarynote.jp/?day=20050215 wマルコス・スザーノ
http://43142.diarynote.jp/200504151004040000/ w勝井
http://43142.diarynote.jp/?day=20050730 ザ・ブルース・パワー
http://43142.diarynote.jp/200509161722260000/ 大貫妙子
http://43142.diarynote.jp/200511130013450000/ wマルコス・スザーノ
http://43142.diarynote.jp/?day=20060417 ビッグ・ホーンズ・ビー
http://43142.diarynote.jp/200606071931300000/ w.勝井
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http://43142.diarynote.jp/?day=20070126 OKI DUB AINU BAND
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▶︎過去の、レイモンド・マッキンリー(ナッシン・バット・ザ・ファンク以外)
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-6.htm 29日
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/framepagelive.htm 12日
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▶︎過去の、森俊之
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-2.htm スガシカオ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-6.htm ナッシン・バット・ザ・ファンク
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-11.htm サンパウロ
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▶過去の、クール&ザ・ギャング/J.T.テイラー
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<今日の、ドラム>
沼澤尚のドラムにはびっくり。黒のつや消しのキック・ドラムやタム群はカスタムのそれで、これは目を引く。ぼくは、そういう仕様のセットを叩いているドラマーを知らない。前回、彼を見たときはそれを叩いていなかったよな? 新調したのだろうか。
ヴィアネ。グレッチェン・パーラト
2017年9月20日 音楽 まず、渋谷・チェルシー・ホテルで、フランス人シンガー・ソングライターのヴィアネを見る。今年初夏にもちょい来日し、今回はアジア・ツアーの一環で寄ったらしい。
フランス人アーティストの場合、本国と日本の人気の差が顕著に見られるが、まさに彼もそう。本国では30万枚とか売り上げているそうだが、会場はフランス人が多く、曲はけっこう唱和状態となる。だが、そのソロ・パフォーマンスに触れ、それもとても腑に落ちた。
ギター演奏にせよ(アコースティック・ギター使用のもと、サンプリングを巧みに、有機的に用いる)、歌にせよ(伸びやかで、好ましい抑揚や揺れの感覚を持つ)、人なつこいMCや振る舞いにせよ(歌詞は仏語だが、MCは主に英語でやった)、すべてにおいて卓越。彼は米国や英国に生まれ音楽を志していても、多大な注目を集めたと思わずにはいられない。そういう感覚においては、近年接したフランス人アクトのなかで一番かもしれない。そして、その総体はここに才能豊かでココロを持つミュージシャンがいるという手応えをしっかりと得てしまうのだ。アコースティック・ギターを用いるパフォーマンスに腰が引けてしまう好みを持つぼくではありますが、これはほめるしかありませんね。
その後は、米国人現代ジャズ・シンガー(2009年2月3日、2012年2月22日、2013年3月19日、2016年9月4日)のショウを南青山・ブルーノート東京(セカンド・ショウ)で見る。旦那であるドラムのマーク・ジュリアナ(2006年5月17日、2015年3月13日、2016年1月4日、2017年2月2日)、ダブル・ベースのアラン・ハンプトン(2014年8月7日、2016年7月6日)、20代半ばの新進ピアニストのサモラ・アバヨミ・ピンダーヒューズ(サウンド・クラウドに挙げられた音を聞くと、ジャズとは言えない不思議なことをやっている)というトリオを擁してのショウだった。
まずすぐに感じたのは、伴奏陣がおもしろい、刺激的でもるピアノ・トリオであるなあということ。散文的な余白〜それは発展につながる〜をたっぷり抱えたそれは、パーラトぬきでも成り立つというか、彼らだけの公演にも触れてみたいと思わせる。もう、演奏(間奏)部もたっぷり取られ、パーラト公演のなかでは今まで一番ジャズ仕様が取られたものとも言いたくなったか。それに、パーラト固有のクールネスがすうっと重なる。とにもかくにも、彼女は悠然。我が道をいく。
と、思ったら、途中で変化球あり。シンガー・ソングライターでもあるアラン・ハンプトンがエレクトリック・ギターを持ち前に出てきて、2曲パーラトとフォーキーなデュオを聞かせた。
▶過去の、グレッチェン・パーラト
http://43142.diarynote.jp/200902040424558168/
http://43142.diarynote.jp/201202251301444372/
http://43142.diarynote.jp/201303221327416224/
http://43142.diarynote.jp/201609201052518160/
▶過去の、マーク・ジュリアナ
http://43142.diarynote.jp/200605190943240000/
http://43142.diarynote.jp/201503150906115048/
http://43142.diarynote.jp/?month=201601
http://43142.diarynote.jp/201702081152242280/
▶︎過去の、アラン・ハンプトン
http://43142.diarynote.jp/201408091058201133/
http://43142.diarynote.jp/201607100828438607/
<今日の、ビミョー>
なんか、何度もスマホ見歩きの人が前にいてちんたら歩かれ追い抜けなかったり、前方から来るスマホ姉ちゃんとすれ違い様にぶつかりそうになったりして、イライラ。でも、オレも我慢ができない人間なので、スマホを持っていたら間違いなくそれをしちゃうと思う。なので、なかなか思いは複雑? 君子危うきに近寄らず(?)。とにかくなるべく他者に迷惑はかけたくない(そうじゃなくても乱暴な人間なので無意識に他人に負荷を与えているとことがあると思う)ので、ぼくは(歩きながら携帯を見ようとはさせない)ガラ携を持つべきであると思う。改めて、そう感じた。って、単に外出時までPCメールやネット情報確認に追われたくないからだが。そういえば、聞かれれば笑顔で教えるが、長年ぼくは名刺に固定電話の番号(や携帯メールのアドレス)は記しても、携帯電話の番号はいれていない。
フランス人アーティストの場合、本国と日本の人気の差が顕著に見られるが、まさに彼もそう。本国では30万枚とか売り上げているそうだが、会場はフランス人が多く、曲はけっこう唱和状態となる。だが、そのソロ・パフォーマンスに触れ、それもとても腑に落ちた。
ギター演奏にせよ(アコースティック・ギター使用のもと、サンプリングを巧みに、有機的に用いる)、歌にせよ(伸びやかで、好ましい抑揚や揺れの感覚を持つ)、人なつこいMCや振る舞いにせよ(歌詞は仏語だが、MCは主に英語でやった)、すべてにおいて卓越。彼は米国や英国に生まれ音楽を志していても、多大な注目を集めたと思わずにはいられない。そういう感覚においては、近年接したフランス人アクトのなかで一番かもしれない。そして、その総体はここに才能豊かでココロを持つミュージシャンがいるという手応えをしっかりと得てしまうのだ。アコースティック・ギターを用いるパフォーマンスに腰が引けてしまう好みを持つぼくではありますが、これはほめるしかありませんね。
その後は、米国人現代ジャズ・シンガー(2009年2月3日、2012年2月22日、2013年3月19日、2016年9月4日)のショウを南青山・ブルーノート東京(セカンド・ショウ)で見る。旦那であるドラムのマーク・ジュリアナ(2006年5月17日、2015年3月13日、2016年1月4日、2017年2月2日)、ダブル・ベースのアラン・ハンプトン(2014年8月7日、2016年7月6日)、20代半ばの新進ピアニストのサモラ・アバヨミ・ピンダーヒューズ(サウンド・クラウドに挙げられた音を聞くと、ジャズとは言えない不思議なことをやっている)というトリオを擁してのショウだった。
まずすぐに感じたのは、伴奏陣がおもしろい、刺激的でもるピアノ・トリオであるなあということ。散文的な余白〜それは発展につながる〜をたっぷり抱えたそれは、パーラトぬきでも成り立つというか、彼らだけの公演にも触れてみたいと思わせる。もう、演奏(間奏)部もたっぷり取られ、パーラト公演のなかでは今まで一番ジャズ仕様が取られたものとも言いたくなったか。それに、パーラト固有のクールネスがすうっと重なる。とにもかくにも、彼女は悠然。我が道をいく。
と、思ったら、途中で変化球あり。シンガー・ソングライターでもあるアラン・ハンプトンがエレクトリック・ギターを持ち前に出てきて、2曲パーラトとフォーキーなデュオを聞かせた。
▶過去の、グレッチェン・パーラト
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▶過去の、マーク・ジュリアナ
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▶︎過去の、アラン・ハンプトン
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<今日の、ビミョー>
なんか、何度もスマホ見歩きの人が前にいてちんたら歩かれ追い抜けなかったり、前方から来るスマホ姉ちゃんとすれ違い様にぶつかりそうになったりして、イライラ。でも、オレも我慢ができない人間なので、スマホを持っていたら間違いなくそれをしちゃうと思う。なので、なかなか思いは複雑? 君子危うきに近寄らず(?)。とにかくなるべく他者に迷惑はかけたくない(そうじゃなくても乱暴な人間なので無意識に他人に負荷を与えているとことがあると思う)ので、ぼくは(歩きながら携帯を見ようとはさせない)ガラ携を持つべきであると思う。改めて、そう感じた。って、単に外出時までPCメールやネット情報確認に追われたくないからだが。そういえば、聞かれれば笑顔で教えるが、長年ぼくは名刺に固定電話の番号(や携帯メールのアドレス)は記しても、携帯電話の番号はいれていない。
サウスサイド・ジョニー。ロベルト・フォンセカ
2017年9月19日 音楽 まず、六本木・ビルボードライブ東京で、ニュージャージーの直球型ヴェテラン・ロッカーとそのバンドを見る。エピックやマーキュリー他から、なんだかんだ30作ぐらいは出している、顔役とも言っていい御仁かな。同じニュージャージーの担い手であるブルース・スプリングスティーンやボン・ジョヴィとの関係を重視する人もいるかもしれないが、双方ともぼくにとっては興味を持つことができない人たちなので、それについてはどうでもいい。
ヴォーカルのサウスサイド・ジョニー(少し、ハーモニカも吹いた)、キーボードのジェフリー・カージ(コーラスをつけるだけでなく、前に出てきてジョニーとデュエットもした)、ギターのグレン・アレクサンダー(いかにもギタリスト的風情あり)、ベースのジョン・コンテ、ドラムのトーマス・セグゥソ、テナー・サックス(一部、バリトン・サックスも吹いた)のジョン・アイズレー、トランペットのクリストファー・アンダーソン、トロンボーンのニール・ポーリーという面々。ときに皆でフリをつけたりもする3人のホーン隊がいるように、基本はどすこいロックだがソウルっぽい部分も面々は持つ。
現在68歳のサウスサイド・ジョニーは公演告知の写真を見るとじじむさかったが、生だと太ってもおらず髪の毛もあるし、年齢よりは若く感じられるか。その歌声はそれなりに濁りを含むものだが、いい感じ。だみ声というと、たとえばジョー・コッカーのそれは苦手なのだが、彼の場合は伸びや弾みがあって、ぼくの好み。バンド音もこなれていて(当然、譜面を置く者もいず)これはバンドの音だと思わせるものあり、その総体は“オレは変わらなくてもいい実直なロックンロールを聞いている!”という気持ちにしっかりさせた。面々、ナイス・ガイそうだったのもマル。
その後は、南青山・ブルーノート東京に移動して、キューバ人ピニストのロベルト・フォンセカ(2003年10月14日、2010年1月26日、2013年1月12日、2014年3月19日)のショウを見る。
ドラムのラムセス・ロドリゲス、ベース(ダブル・ベースが中心)のジャンディ・マルティネスは前回のトリオ公演と同じで、今回は曲によりパーカッションのアデル・ゴンザレスが加わる。ゴンザレスはコンガとバタ・ドラム、つまり素手で叩く打楽器を扱い、スティックを持つロドリゲスはドラム・キットの横にティンバレスとカウベルも置き、そちらもときに扱う。フォンセカは昨年秋に米インパルス!からトロンボーン・ショーティ他いろんなゲストを迎えた新作『ABUC』をリリース、ベースとドラムはそこに参加していたが、コンガ奏者は未参加だった。
そんなキューバン・ミュージックとつながる腕の立つ面々を従え、フォンセカは楽に指をはわす。一部は詠唱もしたり、キーボードも弾き、またPC経由で肉声を流す曲もあった。かつてはハービー・ハンコック(2000年3月14日、2001年12月27日、2003年8月23日、2005年8月21日、2012年3月3日、2014年9月7日、2015年9月6日、2016年9月3日)がラテン・ジャズをやったらこうなるといったようなパフォーマンスを聞かせたこともあった彼だが、今はいろいろな経験や見聞を積み重ねて、伸び伸びと自らの今のラテン・ジャズを求めていると痛感。そこにあるのは、クラーヴェと隣り合わせの、豊かな歌心だ。
▶過去の、ロベルト・フォンセカ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-10.htm
http://43142.diarynote.jp/201001291746252351/
http://43142.diarynote.jp/201301161544336447/
http://43142.diarynote.jp/201403240917556171/
http://43142.diarynote.jp/201509291629428595/ (最後のほう、ロベルト・フォンセカへのインタヴュー)
http://43142.diarynote.jp/201510070854114699/
▶過去の、ハービー・ハンコック
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-3.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-12.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-8.htm
http://43142.diarynote.jp/200508230545510000/
http://43142.diarynote.jp/201203062005542291/
http://43142.diarynote.jp/201409100930206205/
http://43142.diarynote.jp/201509220833541918/
http://43142.diarynote.jp/?day=20160903
<今日の、変化の認知>
ビルボードに向かう際、地下鉄千代田線と乗り入れしている小田急ロマンスカー(下り方面いき)が、表参道駅にとまる。けっこう、ここから乗る人がいるんだな。なんか、その普通と異なる車両を見るだけでうれしい。そういえば、昨日は東京駅から新幹線に乗ったんだけど、そのときはちょい乗車時間まで余裕があったので(割とそういう慎重な部分もあるのです)、ホームを行き来してキョロキョロしちゃった。たとえば、新函館駅行きが出ていったので、終点には何時に着くんですかと駅員に尋ねたり、向かいにとまっていた上越新幹線は2階建て車両でおおっとなったり。今、新幹線の2階建て車両は空気抵抗の問題とかもあってすでに作っていないというのは新聞かなんかで読んだことはあって、たしかにホームに待機しているそれは古そうだった。そういえば、大昔東海道新幹線にも2階建て車両が走っており、下フロアのほうは個室になっていて、ぼくはそれに乗った記憶がある。子供のころは自動車/バス派で、鉄道はそれほど好きじゃなかった。今、こんなに(一瞬ではあるけど)鉄道に興味を持つとは自分で意外なりィ。
ヴォーカルのサウスサイド・ジョニー(少し、ハーモニカも吹いた)、キーボードのジェフリー・カージ(コーラスをつけるだけでなく、前に出てきてジョニーとデュエットもした)、ギターのグレン・アレクサンダー(いかにもギタリスト的風情あり)、ベースのジョン・コンテ、ドラムのトーマス・セグゥソ、テナー・サックス(一部、バリトン・サックスも吹いた)のジョン・アイズレー、トランペットのクリストファー・アンダーソン、トロンボーンのニール・ポーリーという面々。ときに皆でフリをつけたりもする3人のホーン隊がいるように、基本はどすこいロックだがソウルっぽい部分も面々は持つ。
現在68歳のサウスサイド・ジョニーは公演告知の写真を見るとじじむさかったが、生だと太ってもおらず髪の毛もあるし、年齢よりは若く感じられるか。その歌声はそれなりに濁りを含むものだが、いい感じ。だみ声というと、たとえばジョー・コッカーのそれは苦手なのだが、彼の場合は伸びや弾みがあって、ぼくの好み。バンド音もこなれていて(当然、譜面を置く者もいず)これはバンドの音だと思わせるものあり、その総体は“オレは変わらなくてもいい実直なロックンロールを聞いている!”という気持ちにしっかりさせた。面々、ナイス・ガイそうだったのもマル。
その後は、南青山・ブルーノート東京に移動して、キューバ人ピニストのロベルト・フォンセカ(2003年10月14日、2010年1月26日、2013年1月12日、2014年3月19日)のショウを見る。
ドラムのラムセス・ロドリゲス、ベース(ダブル・ベースが中心)のジャンディ・マルティネスは前回のトリオ公演と同じで、今回は曲によりパーカッションのアデル・ゴンザレスが加わる。ゴンザレスはコンガとバタ・ドラム、つまり素手で叩く打楽器を扱い、スティックを持つロドリゲスはドラム・キットの横にティンバレスとカウベルも置き、そちらもときに扱う。フォンセカは昨年秋に米インパルス!からトロンボーン・ショーティ他いろんなゲストを迎えた新作『ABUC』をリリース、ベースとドラムはそこに参加していたが、コンガ奏者は未参加だった。
そんなキューバン・ミュージックとつながる腕の立つ面々を従え、フォンセカは楽に指をはわす。一部は詠唱もしたり、キーボードも弾き、またPC経由で肉声を流す曲もあった。かつてはハービー・ハンコック(2000年3月14日、2001年12月27日、2003年8月23日、2005年8月21日、2012年3月3日、2014年9月7日、2015年9月6日、2016年9月3日)がラテン・ジャズをやったらこうなるといったようなパフォーマンスを聞かせたこともあった彼だが、今はいろいろな経験や見聞を積み重ねて、伸び伸びと自らの今のラテン・ジャズを求めていると痛感。そこにあるのは、クラーヴェと隣り合わせの、豊かな歌心だ。
▶過去の、ロベルト・フォンセカ
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http://43142.diarynote.jp/201001291746252351/
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▶過去の、ハービー・ハンコック
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<今日の、変化の認知>
ビルボードに向かう際、地下鉄千代田線と乗り入れしている小田急ロマンスカー(下り方面いき)が、表参道駅にとまる。けっこう、ここから乗る人がいるんだな。なんか、その普通と異なる車両を見るだけでうれしい。そういえば、昨日は東京駅から新幹線に乗ったんだけど、そのときはちょい乗車時間まで余裕があったので(割とそういう慎重な部分もあるのです)、ホームを行き来してキョロキョロしちゃった。たとえば、新函館駅行きが出ていったので、終点には何時に着くんですかと駅員に尋ねたり、向かいにとまっていた上越新幹線は2階建て車両でおおっとなったり。今、新幹線の2階建て車両は空気抵抗の問題とかもあってすでに作っていないというのは新聞かなんかで読んだことはあって、たしかにホームに待機しているそれは古そうだった。そういえば、大昔東海道新幹線にも2階建て車両が走っており、下フロアのほうは個室になっていて、ぼくはそれに乗った記憶がある。子供のころは自動車/バス派で、鉄道はそれほど好きじゃなかった。今、こんなに(一瞬ではあるけど)鉄道に興味を持つとは自分で意外なりィ。
松本治Musica Immaginaria。坂田明+ピーター・マドセン+藤原清登
2017年9月17日 音楽 JAZZ ARTせんがわ2017の最終日のプログラムのなか、コントラバス奏者の藤原清登(1999年6月13日)がディレクションする帯、そこに出演した二つの出し物を見る。
まず、1970年代から活動してきているトロンボーン奏者/作編曲家の松本治(2005年2月19日、2011年6月23日)が若手奏者たちを集めたMusica Immaginariaというグループを見る。ピットインでのギグに続いて、今回が2度目のライヴ披露となるようだ。曽根麻央(トランペット)、中山拓海(アルト・サックス)、平山順子(アルト・サックス)、山田あずさ(ヴァイブラフォン。2013年5月19日、2014年6月13日、2014年6月15日、2014年10月19日、2014年11月21日、2015年4月17日、2015年5月2日、2015年5月6日、2015年5月22日、2015年5月28日、2015年6月15日、2015年9月13日、2015年11月11日、2016年5月22日、2016年6月13日、2016年9月7日、2017年1月17日、2017年4月27日)、片野吾朗(エレクトリック・ベース)、野崎くらら(打楽器)、山田玲(ドラム)がその構成員。3人が、女性。
4ビートからは離れる伸縮性を持つリズム設定で、4管がそれなりに凝ったアンサンブルを取り、律儀にソロを回す。曲はフロントに立つ管楽器奏者たちがそれぞれに出し合っていたが、従来のジャズをなんとか超えたいという自覚は見える。だが、4日前に同じ会場で藤井郷子オーケストラを見たばかりであると、まだまだ創意と野心、そして現代感覚が不足であるとは感じてしまうか。藤井たちの研ぎ澄まされたパフォーマンスに接していなかったら、また印象は違っていたかもしれない。
ドラム・ソロを聞くとなかなか腕が立つドラマー(1992年生まれ)であったりもするのだが、電気ベースとパーカッション(ラテン系の叩き方を見せる)とのコンビネーションは一本調子、なんか強弱や陰影にかけると感じる。ピアノレス編成で、ヴァイブラフォンはクリスタルな音伴奏にて奮闘(音が良く聞こえた)。サウンドに異化作用を与えるその存在がなかったら、この変則8人組(アルト・サックスを二人並べるというのも珍しい。意図は不明)の美点はだいぶ落ちたろう。彼らは5曲、約1時間演奏した。
機材の転換をおいて、コントラバスの藤原清登(1999年6月13日)、米国人ピアニストのピーター・マドセン、リードやその他の坂田明坂田明(2006年8月8日、2008年9月25日、2009年7月19日、010年4月15日、2011年4月1日、2012年10月3日、2013年1月12日、2014年9月7日、2016年1月28日)による表現が始まる。澄んだインプロヴィセイション満載のアヴァンギャルド・ジャズが繰り広げられたのだが、以下のことでいろいろ感心するとともに、今の冒険ジャズここにあり、と思わせられた。
+坂田は4曲を順に、アルト・サックス、鳴り物、肉声(個性ありすぎだが、これについては少しワン・パターンと感じる)、クラリネットでことにあたる。それは最初から意図されたものだろうが、そのため曲の表情に大きな差が表れ、聞き手をあきさず惹きつける。1曲目、彼がアルトを吹き出した途端、先の管楽器奏者たちがなんて脆弱な演奏をしていたのかと思ってしまう。彼等も発展の“窓”を見つけようとする演奏は心がけていた。だが、地に足をつけた太さというか、それに由来する大きな揺れの存在が欠如しているのだ。と、日本有数のジャズ・マンと比較しちゃったらかわいそう? しかし、いま坂田はいい音をだしていて、絶好調だ。
+ピーター・マドセンというピアニストについてぼくはなんの情報も持ち合わせていなかったが。これがとんでもない実力者。よくぞ、米国から呼んでくれました。もう、いろんな弾き方のもとクリシェに陥らないフリー・ジャズのピアノ演奏を瞬発力とメロディ性を出し演奏を披露。彼、2曲目は坂田のベルの演奏音に合わせピアノの弦弾きに終始した。
+髪の毛がぐしゃぐしゃで優しいマッド・サイエンティストといった外見の藤原の演奏には本当に久しぶりに接したが、彼の腕の立ち具合、音楽観の持ち方にも深く感心。もう機を見るにして敏な多彩な奏法を繰り出し、二人の共演者を盛り立てる様には惚れ惚れ。しかも彼はフォルティシモでいく場合に右手使いが強靭極まりなく(指を痛めないのかなあ?)、なんか高尚さも感じさせるのに、どすこいなベース弾きとしての本能がバカみたいにあるとも感じさせるよなあ。
+そんな3人の合奏は自由であり自在なんだけど、その進み方はそれなりの起承転結があり、終わり方にも迷いはなく、それなりにちゃんと事前の相談〜意思の統一がなされていたと思われる。しかも、存分にインプロヴァイズし合っているのに、演奏時間は過剰に長くなく(いや、この手の演奏においては短かめと言えるだろう)簡潔であり、これは今のアヴァン・ジャズの確かな一つのあり方であると思わされた。感服。総演奏時間は35分ほどか、もっともっと聞きたかった。
▶︎過去の、松本治
http://43142.diarynote.jp/200502232040290000/
http://43142.diarynote.jp/201107020946473690/
▶過去の、山田あずさ
http://43142.diarynote.jp/201305260923241736/ 渋さ知らズ
http://43142.diarynote.jp/201406160956273046/ WUJA BIN BIN
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http://43142.diarynote.jp/201407261220126653/ ダモ鈴木
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http://43142.diarynote.jp/201506161247423392/ 渋さ知らズ
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▶︎過去の、藤原清登
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▶過去の、坂田明
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http://43142.diarynote.jp/201210060945309832/
http://43142.diarynote.jp/201301161544336447/
http://43142.diarynote.jp/201409100930206205/
http://43142.diarynote.jp/201601301017037781/
<今日の、違和感>
9月13日の項に記したように、JAZZ ARTせんがわ は太っ腹にちゃんとしたパンフレットを配り、出演者の経歴をしっかり紹介している。それで、出演者のそれを見ていて、松本治Musica Immaginaria の3人の若手管楽器奏者たちの経歴記載にはなんだかなあと感じる。みんな頑張って学生時代に研鑽を積んだのだろうが、全員抜けしゃあしゃあと首席卒業と出しているのはどうしたことか。出身大学を出すのは一応どういう道筋を歩んできているか(多感な時期にどこに住んでいたとか)を知る一助になるので必要と思う。しかし、学校を出たら首席(数値化できない、音楽技量をどうやって決めるのか)かどうかなんてどうでもいいこと。というか、音楽家として身を立てようとなった場合にそんなことはいっさい関係なく、その人の腕と感性次第(さらに言うなら、それにプラスして運と人柄)。旧世代ならともかく、旧音大流儀から脱しようとする気持ちも持っていると思われる人たちなら、そんな実践ではなんの意味もなさない過去の栄光を出しちゃいかん。もう、それだけでマイナス10点だ。違和感といえば、○○先生に師事したという記載も音大出身者には良く見られるが、それもぼくにはナッシング。もう決定的な恩人ならともかく、そうじゃなくても皆んな教わった先生の名前をけっこう安易に出しているんじゃないの? 熟練組/若手に関わらず、彼等の食いぶちはレッスン業から得ている場合が多く(それは悪いことではない)、講師としてのアピールのために首席とか師事した先生の名前を出しているのかもしれないが、だったら講師業と自立した演奏家業の場合を区別したバイオ文章を用意するぐらいの気概は持ってください。また、リーダーの松本は洗足音大で教鞭を取っているようだが、指導者という軸と音楽家としての軸にクールに折り合いがついていないようにも、ぼくには思えた。
まず、1970年代から活動してきているトロンボーン奏者/作編曲家の松本治(2005年2月19日、2011年6月23日)が若手奏者たちを集めたMusica Immaginariaというグループを見る。ピットインでのギグに続いて、今回が2度目のライヴ披露となるようだ。曽根麻央(トランペット)、中山拓海(アルト・サックス)、平山順子(アルト・サックス)、山田あずさ(ヴァイブラフォン。2013年5月19日、2014年6月13日、2014年6月15日、2014年10月19日、2014年11月21日、2015年4月17日、2015年5月2日、2015年5月6日、2015年5月22日、2015年5月28日、2015年6月15日、2015年9月13日、2015年11月11日、2016年5月22日、2016年6月13日、2016年9月7日、2017年1月17日、2017年4月27日)、片野吾朗(エレクトリック・ベース)、野崎くらら(打楽器)、山田玲(ドラム)がその構成員。3人が、女性。
4ビートからは離れる伸縮性を持つリズム設定で、4管がそれなりに凝ったアンサンブルを取り、律儀にソロを回す。曲はフロントに立つ管楽器奏者たちがそれぞれに出し合っていたが、従来のジャズをなんとか超えたいという自覚は見える。だが、4日前に同じ会場で藤井郷子オーケストラを見たばかりであると、まだまだ創意と野心、そして現代感覚が不足であるとは感じてしまうか。藤井たちの研ぎ澄まされたパフォーマンスに接していなかったら、また印象は違っていたかもしれない。
ドラム・ソロを聞くとなかなか腕が立つドラマー(1992年生まれ)であったりもするのだが、電気ベースとパーカッション(ラテン系の叩き方を見せる)とのコンビネーションは一本調子、なんか強弱や陰影にかけると感じる。ピアノレス編成で、ヴァイブラフォンはクリスタルな音伴奏にて奮闘(音が良く聞こえた)。サウンドに異化作用を与えるその存在がなかったら、この変則8人組(アルト・サックスを二人並べるというのも珍しい。意図は不明)の美点はだいぶ落ちたろう。彼らは5曲、約1時間演奏した。
機材の転換をおいて、コントラバスの藤原清登(1999年6月13日)、米国人ピアニストのピーター・マドセン、リードやその他の坂田明坂田明(2006年8月8日、2008年9月25日、2009年7月19日、010年4月15日、2011年4月1日、2012年10月3日、2013年1月12日、2014年9月7日、2016年1月28日)による表現が始まる。澄んだインプロヴィセイション満載のアヴァンギャルド・ジャズが繰り広げられたのだが、以下のことでいろいろ感心するとともに、今の冒険ジャズここにあり、と思わせられた。
+坂田は4曲を順に、アルト・サックス、鳴り物、肉声(個性ありすぎだが、これについては少しワン・パターンと感じる)、クラリネットでことにあたる。それは最初から意図されたものだろうが、そのため曲の表情に大きな差が表れ、聞き手をあきさず惹きつける。1曲目、彼がアルトを吹き出した途端、先の管楽器奏者たちがなんて脆弱な演奏をしていたのかと思ってしまう。彼等も発展の“窓”を見つけようとする演奏は心がけていた。だが、地に足をつけた太さというか、それに由来する大きな揺れの存在が欠如しているのだ。と、日本有数のジャズ・マンと比較しちゃったらかわいそう? しかし、いま坂田はいい音をだしていて、絶好調だ。
+ピーター・マドセンというピアニストについてぼくはなんの情報も持ち合わせていなかったが。これがとんでもない実力者。よくぞ、米国から呼んでくれました。もう、いろんな弾き方のもとクリシェに陥らないフリー・ジャズのピアノ演奏を瞬発力とメロディ性を出し演奏を披露。彼、2曲目は坂田のベルの演奏音に合わせピアノの弦弾きに終始した。
+髪の毛がぐしゃぐしゃで優しいマッド・サイエンティストといった外見の藤原の演奏には本当に久しぶりに接したが、彼の腕の立ち具合、音楽観の持ち方にも深く感心。もう機を見るにして敏な多彩な奏法を繰り出し、二人の共演者を盛り立てる様には惚れ惚れ。しかも彼はフォルティシモでいく場合に右手使いが強靭極まりなく(指を痛めないのかなあ?)、なんか高尚さも感じさせるのに、どすこいなベース弾きとしての本能がバカみたいにあるとも感じさせるよなあ。
+そんな3人の合奏は自由であり自在なんだけど、その進み方はそれなりの起承転結があり、終わり方にも迷いはなく、それなりにちゃんと事前の相談〜意思の統一がなされていたと思われる。しかも、存分にインプロヴァイズし合っているのに、演奏時間は過剰に長くなく(いや、この手の演奏においては短かめと言えるだろう)簡潔であり、これは今のアヴァン・ジャズの確かな一つのあり方であると思わされた。感服。総演奏時間は35分ほどか、もっともっと聞きたかった。
▶︎過去の、松本治
http://43142.diarynote.jp/200502232040290000/
http://43142.diarynote.jp/201107020946473690/
▶過去の、山田あずさ
http://43142.diarynote.jp/201305260923241736/ 渋さ知らズ
http://43142.diarynote.jp/201406160956273046/ WUJA BIN BIN
http://43142.diarynote.jp/201406161000365031/ 蝉丸
http://43142.diarynote.jp/201407261220126653/ ダモ鈴木
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http://43142.diarynote.jp/201411221353274586/ アトラス
http://43142.diarynote.jp/201504181000432127/ nouon
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http://43142.diarynote.jp/201505310957076398/ タクシー・サウダージ
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http://43142.diarynote.jp/201509231111454665/ ヒュー・ロイド
http://43142.diarynote.jp/201510141817129055/ nouon
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http://43142.diarynote.jp/201708240028435013/ nouon
▶︎過去の、藤原清登
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/livejune.htm
▶過去の、坂田明
http://43142.diarynote.jp/200608091255180000/
http://43142.diarynote.jp/200809270215092074/
http://43142.diarynote.jp/?day=20090719
http://43142.diarynote.jp/?day=20100415
http://43142.diarynote.jp/201104041101543361/
http://43142.diarynote.jp/201210060945309832/
http://43142.diarynote.jp/201301161544336447/
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<今日の、違和感>
9月13日の項に記したように、JAZZ ARTせんがわ は太っ腹にちゃんとしたパンフレットを配り、出演者の経歴をしっかり紹介している。それで、出演者のそれを見ていて、松本治Musica Immaginaria の3人の若手管楽器奏者たちの経歴記載にはなんだかなあと感じる。みんな頑張って学生時代に研鑽を積んだのだろうが、全員抜けしゃあしゃあと首席卒業と出しているのはどうしたことか。出身大学を出すのは一応どういう道筋を歩んできているか(多感な時期にどこに住んでいたとか)を知る一助になるので必要と思う。しかし、学校を出たら首席(数値化できない、音楽技量をどうやって決めるのか)かどうかなんてどうでもいいこと。というか、音楽家として身を立てようとなった場合にそんなことはいっさい関係なく、その人の腕と感性次第(さらに言うなら、それにプラスして運と人柄)。旧世代ならともかく、旧音大流儀から脱しようとする気持ちも持っていると思われる人たちなら、そんな実践ではなんの意味もなさない過去の栄光を出しちゃいかん。もう、それだけでマイナス10点だ。違和感といえば、○○先生に師事したという記載も音大出身者には良く見られるが、それもぼくにはナッシング。もう決定的な恩人ならともかく、そうじゃなくても皆んな教わった先生の名前をけっこう安易に出しているんじゃないの? 熟練組/若手に関わらず、彼等の食いぶちはレッスン業から得ている場合が多く(それは悪いことではない)、講師としてのアピールのために首席とか師事した先生の名前を出しているのかもしれないが、だったら講師業と自立した演奏家業の場合を区別したバイオ文章を用意するぐらいの気概は持ってください。また、リーダーの松本は洗足音大で教鞭を取っているようだが、指導者という軸と音楽家としての軸にクールに折り合いがついていないようにも、ぼくには思えた。
Shibuya Showcase Fest 2017
2017年9月15日 音楽 Shibuya Showcase Fest 2017は、昨日と今日、渋谷で開かれた音楽ショーケースのイヴェントだ。昼はいくつかのパネラー講演が持たれるとともに来日ミュージシャンや海外事務所とのミーティングの場が設けられ、夜は複数の会場でライヴが開かれる。11もの出演者が出演した木曜日の方は所用があり、2日目の方だけにぼくは行った。この日のライヴの場所は、チェルシー・ホテルとミルキー・ウェイ。東急ハンズの向かいに、ライヴ・ハウスが5つとか入っているビルがあるとは知らなかった。そのビルの一階にある食べ物テイクアウトの店はものすごい列になっていた。
+ガエル・バズウェル(チェルシー・ホテル)
フランスの女性ロッカーで、出演者は日替わりとなるなか、彼女のみ両日このフェスに出演。ギターを弾きなが歌う長身の彼女に加え、ギタリスト(レギュラーとオープン・チューニングの2本のギターを用意し、後者の時はスライドも用いる)、ベース、ドラムという男性陣を従えパフォーマンス。英語で堂に行ったアーシィなアメリカン調ロックを聞かせる。新作『New Day’s Waiting』(Sacem、2017年)に入った「ソー・ブルー」はキース・リチャーズが歌ったザ・ローリング・ストーンズ(2003年3月15日)の「ハッピー」(1972年)の出だしを思い出させる。昨日はザ・ビートルズの改変カヴァーをやったそうだが、この晩はセルジュ・ゲンズブールの曲をカヴァー。この曲だけフランス語で歌ったわけだが、これがグルーヴィなロックンロールとなっていてアガった。
▶過去の、ザ・ローリング・ストーンズ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-3.htm
+マイケル・カネコ(チェルシー・ホテル)
オリガミ・プロダクションが送る、20代のくつろぎ系シンガー・ソングライター。東京生まれ、南カルフォルニア育ちでだそうで、ベース奏者とドラマーのサポートを受けて、自然体の歌を聞かせる。
+マタハリ(ミルキー・ウェイ)
なんとチリから来たバンド。サンティアゴをベースとしていて、男女ヴォーカル(主にリード・ヴォーカルは声の響く女性が取る)、ギター、ベース、ドラム、パーカッションという編成。キーボードレスの構成だが、プリセット音の併用で、そちらの音も聞こえる。そんな面々は、米国の70年代調のディスコ、ポップ・ファンクを自分たちのノリに置き換えて披露。曲自体はそんなにひねりはないのだが、スペイン語で歌われるそれらはなんか訴求力を伴い、身体を揺らさせる。
+民謡クルセイダーズ(ミルキー・ウェイ)
ほう、こんなん。面白い。男女のシンガー(男性は、もろな民謡歌い)、ギター、ベース、キーボード(女性)、パーカッション3人(うち一人は女性)、菅2人という10人編成で、日本の民謡とラテンやクンビアやダンスホールやファンクなどを掛け合わせたことを、アトラクティヴに披露する。客フロアには外国人も少なくなかったが、彼らにも大受け。キウイとパパイヤ・マンゴーズ(2010年12月27日、2012年1月28日)やアラゲホンジ(2012年10月10日)に続く、見どころありの新勢力。もう一度、ちゃんと見たい。
▶過去の、キウイとパパイヤ・マンゴーズ
http://43142.diarynote.jp/?day=20101227
http://43142.diarynote.jp/201202071445258085/
▶︎過去の、アレゲホンジ
http://43142.diarynote.jp/201210111837516874/
+ゴスト(チェルシー・ホテル)
オランダ人ロエル・バルマーのソロ・プロジェクトで、プリセット音を多用しながら歌う彼に、ドラマー(けっこう、腕が立った)が加わる形でパフォーマンス。すぐにぼくが想起したのは、ジェイムス・ブレイク(2011年10月12日、2013年6月4日、2017年2月25日)。ベニー・シングス(2011年8月9日、2016年9月22日 )も助力している彼のアルバム『メモリー・アイヴィ』(サイン・ポール)を聞いただけだとそれほどブレイクを想起しないかもしれないが、より才気が露わになる生だとそれはてきめん。ただし、ゴストの方がもっとアグレッシヴでポップではあるが……。
▶過去の、ジェイムズ・ブレイク
http://43142.diarynote.jp/201110161924242614/
http://43142.diarynote.jp/201306060730086224/
http://43142.diarynote.jp/201702261130301434/
▶︎過去の、ベニー・シングス
http://43142.diarynote.jp/?day=20110809
http://43142.diarynote.jp/201609230711454192/
<今日の、ミーティング>
数日前に上出のガエルさんから、14日か15日にお会いできたらと直メールあり。けっこう綺麗っぽいし、断る理由があろうか。で、昼間に歓談。場所はフェス事務局が出演者商談用に複数フロアを押さえた渋谷のカラオケ屋の一室。へ〜え、カラオケ・ルームはとってもミーティングに向きであると思った。というのはともかく、彼女は笑顔でドラマーのスティーヴ・ベルモンテと待っていてくれた。ま、正式なインタヴューではないのでぼくのなんちゃって英語でもいいだろと単身会いに行ったわけだが、これが彼女たち、素晴らしい対応具合。まあ、メールでひどい英語スピーカーだから驚かないでねと、釘をさしておいたものの。もうウマがあい、話が弾む弾む。滅茶苦茶ながら、面白いように意思疎通が図れる。一応ICレコーダーで録音もしたが、それたとえばオレの葬式の時に流したら、そのバカ英語の様に皆んな口あんぐり、爆笑となるだろうな。ハハハ。もとい、両親がその手のものが好きで家にはたくさんヴァイナルがあり、彼女はブルースをはじめ自然とアメリカの音楽に親しんだとのこと。そして、それゆえにフランス語ではなく、英語で歌いたいそう。ボニー・レイット(2007年4月6日)は大好きだそうで、もっと成長したらフランス版ボニー・レイットみたいになると思ったと事前に彼女の音を聞いた感想を伝えると、とても喜んでいた。とにかく、ハートのある、びっくりするほどいい人たち。あっという間に、1時間弱の時間が過ぎた。
彼女たちとの会談を終えて部屋を出ると主催者側の方から、もう一人アーティストと会って欲しいとの依頼。そして、昨日ライヴを行なったベルギー人女性シンガー/ピアニストであるマチル・ド・ルノーと別室で少し話をきく。彼女の自主制作盤『Lucky Number』には移ろいやすい景色を淡々と追っていくような、情処あるピアノ弾き語り主体表現がいろいろとならんでいる。彼女、来年のモントルー・ジャズ・フェスティヴァル・イン・ジャパンに出る可能性があるようだ。何か国語も喋れるようだが語学はお得意なようで、来年までに日本語を覚えると自信ありげに言っておりました。
▶過去の、ボニー・レイット
http://43142.diarynote.jp/200704112101130000/
http://43142.diarynote.jp/200806121400260000/
追記;http://www.franceblues.com/?p=5841 わははは。
+ガエル・バズウェル(チェルシー・ホテル)
フランスの女性ロッカーで、出演者は日替わりとなるなか、彼女のみ両日このフェスに出演。ギターを弾きなが歌う長身の彼女に加え、ギタリスト(レギュラーとオープン・チューニングの2本のギターを用意し、後者の時はスライドも用いる)、ベース、ドラムという男性陣を従えパフォーマンス。英語で堂に行ったアーシィなアメリカン調ロックを聞かせる。新作『New Day’s Waiting』(Sacem、2017年)に入った「ソー・ブルー」はキース・リチャーズが歌ったザ・ローリング・ストーンズ(2003年3月15日)の「ハッピー」(1972年)の出だしを思い出させる。昨日はザ・ビートルズの改変カヴァーをやったそうだが、この晩はセルジュ・ゲンズブールの曲をカヴァー。この曲だけフランス語で歌ったわけだが、これがグルーヴィなロックンロールとなっていてアガった。
▶過去の、ザ・ローリング・ストーンズ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-3.htm
+マイケル・カネコ(チェルシー・ホテル)
オリガミ・プロダクションが送る、20代のくつろぎ系シンガー・ソングライター。東京生まれ、南カルフォルニア育ちでだそうで、ベース奏者とドラマーのサポートを受けて、自然体の歌を聞かせる。
+マタハリ(ミルキー・ウェイ)
なんとチリから来たバンド。サンティアゴをベースとしていて、男女ヴォーカル(主にリード・ヴォーカルは声の響く女性が取る)、ギター、ベース、ドラム、パーカッションという編成。キーボードレスの構成だが、プリセット音の併用で、そちらの音も聞こえる。そんな面々は、米国の70年代調のディスコ、ポップ・ファンクを自分たちのノリに置き換えて披露。曲自体はそんなにひねりはないのだが、スペイン語で歌われるそれらはなんか訴求力を伴い、身体を揺らさせる。
+民謡クルセイダーズ(ミルキー・ウェイ)
ほう、こんなん。面白い。男女のシンガー(男性は、もろな民謡歌い)、ギター、ベース、キーボード(女性)、パーカッション3人(うち一人は女性)、菅2人という10人編成で、日本の民謡とラテンやクンビアやダンスホールやファンクなどを掛け合わせたことを、アトラクティヴに披露する。客フロアには外国人も少なくなかったが、彼らにも大受け。キウイとパパイヤ・マンゴーズ(2010年12月27日、2012年1月28日)やアラゲホンジ(2012年10月10日)に続く、見どころありの新勢力。もう一度、ちゃんと見たい。
▶過去の、キウイとパパイヤ・マンゴーズ
http://43142.diarynote.jp/?day=20101227
http://43142.diarynote.jp/201202071445258085/
▶︎過去の、アレゲホンジ
http://43142.diarynote.jp/201210111837516874/
+ゴスト(チェルシー・ホテル)
オランダ人ロエル・バルマーのソロ・プロジェクトで、プリセット音を多用しながら歌う彼に、ドラマー(けっこう、腕が立った)が加わる形でパフォーマンス。すぐにぼくが想起したのは、ジェイムス・ブレイク(2011年10月12日、2013年6月4日、2017年2月25日)。ベニー・シングス(2011年8月9日、2016年9月22日 )も助力している彼のアルバム『メモリー・アイヴィ』(サイン・ポール)を聞いただけだとそれほどブレイクを想起しないかもしれないが、より才気が露わになる生だとそれはてきめん。ただし、ゴストの方がもっとアグレッシヴでポップではあるが……。
▶過去の、ジェイムズ・ブレイク
http://43142.diarynote.jp/201110161924242614/
http://43142.diarynote.jp/201306060730086224/
http://43142.diarynote.jp/201702261130301434/
▶︎過去の、ベニー・シングス
http://43142.diarynote.jp/?day=20110809
http://43142.diarynote.jp/201609230711454192/
<今日の、ミーティング>
数日前に上出のガエルさんから、14日か15日にお会いできたらと直メールあり。けっこう綺麗っぽいし、断る理由があろうか。で、昼間に歓談。場所はフェス事務局が出演者商談用に複数フロアを押さえた渋谷のカラオケ屋の一室。へ〜え、カラオケ・ルームはとってもミーティングに向きであると思った。というのはともかく、彼女は笑顔でドラマーのスティーヴ・ベルモンテと待っていてくれた。ま、正式なインタヴューではないのでぼくのなんちゃって英語でもいいだろと単身会いに行ったわけだが、これが彼女たち、素晴らしい対応具合。まあ、メールでひどい英語スピーカーだから驚かないでねと、釘をさしておいたものの。もうウマがあい、話が弾む弾む。滅茶苦茶ながら、面白いように意思疎通が図れる。一応ICレコーダーで録音もしたが、それたとえばオレの葬式の時に流したら、そのバカ英語の様に皆んな口あんぐり、爆笑となるだろうな。ハハハ。もとい、両親がその手のものが好きで家にはたくさんヴァイナルがあり、彼女はブルースをはじめ自然とアメリカの音楽に親しんだとのこと。そして、それゆえにフランス語ではなく、英語で歌いたいそう。ボニー・レイット(2007年4月6日)は大好きだそうで、もっと成長したらフランス版ボニー・レイットみたいになると思ったと事前に彼女の音を聞いた感想を伝えると、とても喜んでいた。とにかく、ハートのある、びっくりするほどいい人たち。あっという間に、1時間弱の時間が過ぎた。
彼女たちとの会談を終えて部屋を出ると主催者側の方から、もう一人アーティストと会って欲しいとの依頼。そして、昨日ライヴを行なったベルギー人女性シンガー/ピアニストであるマチル・ド・ルノーと別室で少し話をきく。彼女の自主制作盤『Lucky Number』には移ろいやすい景色を淡々と追っていくような、情処あるピアノ弾き語り主体表現がいろいろとならんでいる。彼女、来年のモントルー・ジャズ・フェスティヴァル・イン・ジャパンに出る可能性があるようだ。何か国語も喋れるようだが語学はお得意なようで、来年までに日本語を覚えると自信ありげに言っておりました。
▶過去の、ボニー・レイット
http://43142.diarynote.jp/200704112101130000/
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追記;http://www.franceblues.com/?p=5841 わははは。
藤井郷子オーケストラ東京・フィーチャリング・アリスター・スペンス
2017年9月13日 音楽 藤井郷子(1999年8月16日、2000年6月2日、2000年10月1日、2002年8月5日、2003年1月21日、2003年4月7日、2004年7月27日、2005年2月10日、2005年11月28日、2005年12月11日、2006年7月3日、2008年8月24日、2008年12月17日、2010年1月9日、2010年6月7日、2010年8月6日、2012年7月1日、2016年1月28日、2017年1月9日)が率いるオーケストラ東京のライヴ。何度見ても、見る前からワクワクするナ。
彼女の指揮のもと、アルト・サックス(1曲はソプラノ・サックス)の早坂紗知(2003年6月30日, 2017年1月9日) と泉邦宏(2006年7月3日、2011年7月10日、2012年4月21日,2017年1月9日)、テナー・サックスの松本健一(2004年10月10日、2005年11月28日、2012年12月11日,2017年1月9日)、バリトン・サックス(一部はフルートや縦笛)の吉田隆一(2004年8月20日、2004年10月10日、2006年7月3日、2012年12月11日、2014年7月22日、2015年2月8日、2015年4月14日、2015年6月21日、2016年9月27日,2017年1月9日)、トランペットの田村夏樹(1999年8月16日、2000年6月2日、2000年10月1日、2002年8月5日、2003年1月21日、2003年4月7日、2004年7月27日、2010年8月6日、2012年7月1日、2005年2月10日、2005年11月28日、2005年12月11日、2006年7月3日、2008年8月24日、2008年12月17日、2010年1月9日、2010年6月7日、2016年1月28日、2017年1月9日)と福本佳仁(2017年1月9日)と渡辺隆雄(2010年12月28日、2013年2月19日,2017年1月9日)と城谷雄策(2017年1月9日)、トロンボーンのはぐれ雲永松(2017年1月9日)と高橋保行(2006年7月3日、2010年1月9日、2012年7月1日、2017年1月9日)と古池寿浩(2017年1月9日)、縦ベースの永田利樹 (2003年6月30日, 2017年1月9日)、バンドの中一人だけイケ面のドラムの堀越彰 (2010年1月9日, 2017年1月9日)が振る舞う。
構成員がぞろぞろステージに位置する中、サックス・セクションの4人は会場後方から演奏しながら出てきてステージに上がり、咆哮を続け、藤井のキューだしのもと、他の奏者たちが重なっていく。もう、鮮やか。知性や創意を根本に持つ個体が有機的に重なり、それは吹っ切れまくった野生ある蛮行となる。ステージ高があると指揮の様とそれに応じる楽団員の様が手に取るようにわかり、面白いったらあらゃしない。この曲は、数年前にお亡くなりになったギタリストのケリー・チュルコ(2008年12月17日)に捧げた曲という説明があったが、新鮮な聞き口あり。よく次から次へと、曲を書くよなあ。
2曲目からは、藤井&田村夫妻と日本を回ってきたオーストラリア人ピアニストのアリスター・スペンスが加わる。彼はオーケストラにピアノ奏者として加わるのかと思いきや(ぼくはピアノ・トリオしか、彼のリーダー作を知らない)、なんとコンダクターを行う。当然やるのは彼が作り編曲したような曲だが、おおこれもまた面白い。曲によっては、泉と松本は尺八を手にしたり、手拍子や肉声を繰り出させたりと、藤井オーケストラの編成や特性を吟味した上で、じっくりと書き上げたのではないか。精緻なアンサンブルと大胆な飛躍が見事に交錯しあう曲群(10曲弱、やったか)を聞きながら、スペンサーの大型表現における作編曲の秀でた才に驚く。しかし、変拍子の曲だらけだったなー。とともに、そのぐらいリハをしたか知らないが(そんなに時間が取れたとは思えない)、厄介な譜面をこなしたオーケストラ員たちの力量にも頷く。
アンコールを含む最後の2曲は、田村曲と藤井曲をそれぞれが指揮し、その際スペンスはピアノを弾いた。
▶過去の、藤井郷子
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/augustlive.htm 藤井カルテット
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-6.htm 藤井3+1
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-10.htm 藤井カルテット
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/framepagelive.htm 藤井3+1
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-1.htm 藤井4
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-4.htm 田村カルテット
http://43142.diarynote.jp/200407271618520000/ 藤井3+1
http://43142.diarynote.jp/?day=20050210 田村カルテット
http://43142.diarynote.jp/200512020244540000/ ザ・レイモンド・マクドナルド・トウキョウ・インプロヴァイザーズ・オーケストラ
http://43142.diarynote.jp/200512140951100000/ エリオット・シャープ
http://43142.diarynote.jp/?day=20060703 藤井オーケストラ名古屋/同東京
http://43142.diarynote.jp/?day=20080824 レイモンド・マクドナルド・インターナショナル・ビッグ・バンド
http://43142.diarynote.jp/200812281445103402/ 藤井4
http://43142.diarynote.jp/201001101203088126/ ガトー・リブレ、ファースト・ミーティング、ma-do、オーケストラ東京
http://43142.diarynote.jp/?day=20100607 ファースト・ミーティング
http://43142.diarynote.jp/201008261616172628/
http://43142.diarynote.jp/?day=20120701
http://43142.diarynote.jp/201601301017037781/ KAZE
http://43142.diarynote.jp/201701101136544400/ Quartet Maho。Maho、 Satoko Fujii Orchestra Tokyo、Tobira—one、Satoko Fujii Quartet
▶︎過去の、早坂沙知
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-6.htm
http://43142.diarynote.jp/201701101136544400/
▶過去の、泉邦宏
http://43142.diarynote.jp/?day=20060703
http://43142.diarynote.jp/201107111327576732/
http://43142.diarynote.jp/201204221307297965/
http://43142.diarynote.jp/201701101136544400/
▶︎過去の、松本健一
http://43142.diarynote.jp/200410162220330000/
http://43142.diarynote.jp/amp/200512020244540000/
http://43142.diarynote.jp/?day=20121211
▶過去の、吉田隆一
http://43142.diarynote.jp/?day=20040820
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http://43142.diarynote.jp/?day=20060703
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http://43142.diarynote.jp/201407231341189225/
http://43142.diarynote.jp/201502090956393081/
http://43142.diarynote.jp/201504151353356530/
http://43142.diarynote.jp/201506251045578258/
http://43142.diarynote.jp/?day=20160927
http://43142.diarynote.jp/201701101136544400/
▶過去の田村夏樹
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/augustlive.htm 藤井カルテット
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-6.htm 藤井3+1
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-10.htm 藤井カルテット
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/framepagelive.htm 藤井3+1
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-1.htm 藤井4
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-4.htm 田村カルテット
http://43142.diarynote.jp/200407271618520000/ 藤井3+1
http://43142.diarynote.jp/?day=20040820 板橋オーケストラ
http://43142.diarynote.jp/200410162220330000/
http://43142.diarynote.jp/?day=20050210 田村カルテット
http://43142.diarynote.jp/200512020244540000/ ザ・レイモンド・マクドナルド・トウキョウ・インプロヴァイザーズ・オーケストラ
http://43142.diarynote.jp/200512140951100000/ エリオット・シャープ
http://43142.diarynote.jp/?day=20060703 藤井オーケストラ名古屋/同東京
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http://43142.diarynote.jp/201701101136544400/ Quartet Maho。Maho、 Satoko Fujii Orchestra Tokyo、Tobira—one、Satoko Fujii Quartet
▶︎過去の、福本桂仁
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▶︎過去の、渡辺隆雄
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▶︎過去の、城谷雄策
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▶︎過去の、はぐれ雲永松永
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▶︎過去の、高橋保行
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http://43142.diarynote.jp/201701191853162223/ TNT
▶過去の、古池寿浩
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▶︎過去の、永田利樹
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▶︎過去の、堀越彰
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<今日の、“JAZZ ARTせんがわ”>
上の出し物は、巻上公一(2004年11月6日、2013年8月11日、2015年9月28日、2016年7月12日)が総合プロデューサーを務める、"JAZZ ARTせんがわ2017"の初日の出し物。今年で10回目を数えるとのこと。他のジャズ・フェスとは一線を画す少し尖り気味の企画を立てていて、前々から一度見に来たいと思っていたが、ようやく実現した。けっこう立派なパンフレットを無料で配っていて、その冒頭には調布市の市長の挨拶が載っている。そうか、この辺りは調布市なのか。僕はまったく三多摩地区に弱い(調布と府中の区別もつかない。仙川の駅にも初めて降りた)。この辺に住む女の子と付き合ったことがないんだナ。会場となるせんがわ劇場はそれほど大きくはないが、ちゃんとステージ高があり見やすいし、音響も悪くない。ダブル・ベースやピアノ以外は、生音だったのではないか。フェスは本日(水曜)が初日となり日曜まで行われ、土日は昼間から周辺各所でいろんな催しが持たれるよう。出演者の関係なのだろう、オーストラリア大使館とドイツ連邦共和国大使館が後援に付いていた。パンフレットにはちゃんとプロジェクト/出演者(通し番号がつけられていて、今回は90人が関与しているよう)説明がなされていて、アーティストに敬意を払っていると感じさせるのはとても良い。なお、後方左右に置かれた二つのカメラで、この盤のパフォーマンスはおさえられていた。
ところで、ちょうど本日、この晩の出演者である泉邦宏から新作『ISOJINOKOKORO』(KITAKARA K-29。つまり、自主レーベルからの29作目となるのか。多作家の面目躍如だな。配給は、メタ・カンパニー)が届く。この8月に録音された今作は、素直なアコースティック・ギター弾き語り作(全曲、オリジナル)。フォークがダメなぼくにとって今作はナッシングな味を持つが、きっと感ちゃう人もいるはず。思うままいろんなことにあたり、ちゃんと音楽のサムシングと音楽愛を飄々と表出する彼をぼくは尊敬する。早いが、K-50は、どんな内容のブツになるのだろうか?
▶︎過去の、巻上公一
http://43142.diarynote.jp/200411071407550000/
http://43142.diarynote.jp/201308130851402454/
http://43142.diarynote.jp/201510021143165760/
彼女の指揮のもと、アルト・サックス(1曲はソプラノ・サックス)の早坂紗知(2003年6月30日, 2017年1月9日) と泉邦宏(2006年7月3日、2011年7月10日、2012年4月21日,2017年1月9日)、テナー・サックスの松本健一(2004年10月10日、2005年11月28日、2012年12月11日,2017年1月9日)、バリトン・サックス(一部はフルートや縦笛)の吉田隆一(2004年8月20日、2004年10月10日、2006年7月3日、2012年12月11日、2014年7月22日、2015年2月8日、2015年4月14日、2015年6月21日、2016年9月27日,2017年1月9日)、トランペットの田村夏樹(1999年8月16日、2000年6月2日、2000年10月1日、2002年8月5日、2003年1月21日、2003年4月7日、2004年7月27日、2010年8月6日、2012年7月1日、2005年2月10日、2005年11月28日、2005年12月11日、2006年7月3日、2008年8月24日、2008年12月17日、2010年1月9日、2010年6月7日、2016年1月28日、2017年1月9日)と福本佳仁(2017年1月9日)と渡辺隆雄(2010年12月28日、2013年2月19日,2017年1月9日)と城谷雄策(2017年1月9日)、トロンボーンのはぐれ雲永松(2017年1月9日)と高橋保行(2006年7月3日、2010年1月9日、2012年7月1日、2017年1月9日)と古池寿浩(2017年1月9日)、縦ベースの永田利樹 (2003年6月30日, 2017年1月9日)、バンドの中一人だけイケ面のドラムの堀越彰 (2010年1月9日, 2017年1月9日)が振る舞う。
構成員がぞろぞろステージに位置する中、サックス・セクションの4人は会場後方から演奏しながら出てきてステージに上がり、咆哮を続け、藤井のキューだしのもと、他の奏者たちが重なっていく。もう、鮮やか。知性や創意を根本に持つ個体が有機的に重なり、それは吹っ切れまくった野生ある蛮行となる。ステージ高があると指揮の様とそれに応じる楽団員の様が手に取るようにわかり、面白いったらあらゃしない。この曲は、数年前にお亡くなりになったギタリストのケリー・チュルコ(2008年12月17日)に捧げた曲という説明があったが、新鮮な聞き口あり。よく次から次へと、曲を書くよなあ。
2曲目からは、藤井&田村夫妻と日本を回ってきたオーストラリア人ピアニストのアリスター・スペンスが加わる。彼はオーケストラにピアノ奏者として加わるのかと思いきや(ぼくはピアノ・トリオしか、彼のリーダー作を知らない)、なんとコンダクターを行う。当然やるのは彼が作り編曲したような曲だが、おおこれもまた面白い。曲によっては、泉と松本は尺八を手にしたり、手拍子や肉声を繰り出させたりと、藤井オーケストラの編成や特性を吟味した上で、じっくりと書き上げたのではないか。精緻なアンサンブルと大胆な飛躍が見事に交錯しあう曲群(10曲弱、やったか)を聞きながら、スペンサーの大型表現における作編曲の秀でた才に驚く。しかし、変拍子の曲だらけだったなー。とともに、そのぐらいリハをしたか知らないが(そんなに時間が取れたとは思えない)、厄介な譜面をこなしたオーケストラ員たちの力量にも頷く。
アンコールを含む最後の2曲は、田村曲と藤井曲をそれぞれが指揮し、その際スペンスはピアノを弾いた。
▶過去の、藤井郷子
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/augustlive.htm 藤井カルテット
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-6.htm 藤井3+1
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-10.htm 藤井カルテット
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/framepagelive.htm 藤井3+1
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-1.htm 藤井4
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-4.htm 田村カルテット
http://43142.diarynote.jp/200407271618520000/ 藤井3+1
http://43142.diarynote.jp/?day=20050210 田村カルテット
http://43142.diarynote.jp/200512020244540000/ ザ・レイモンド・マクドナルド・トウキョウ・インプロヴァイザーズ・オーケストラ
http://43142.diarynote.jp/200512140951100000/ エリオット・シャープ
http://43142.diarynote.jp/?day=20060703 藤井オーケストラ名古屋/同東京
http://43142.diarynote.jp/?day=20080824 レイモンド・マクドナルド・インターナショナル・ビッグ・バンド
http://43142.diarynote.jp/200812281445103402/ 藤井4
http://43142.diarynote.jp/201001101203088126/ ガトー・リブレ、ファースト・ミーティング、ma-do、オーケストラ東京
http://43142.diarynote.jp/?day=20100607 ファースト・ミーティング
http://43142.diarynote.jp/201008261616172628/
http://43142.diarynote.jp/?day=20120701
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▶︎過去の、早坂沙知
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▶過去の、泉邦宏
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▶︎過去の、松本健一
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▶過去の、吉田隆一
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▶過去の田村夏樹
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▶︎過去の、福本桂仁
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▶︎過去の、渡辺隆雄
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▶︎過去の、城谷雄策
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▶︎過去の、はぐれ雲永松永
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▶︎過去の、高橋保行
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http://43142.diarynote.jp/201001101203088126/ 藤井オーケストラ東京
http://43142.diarynote.jp/201207031354584120/
http://43142.diarynote.jp/?day=20170109 藤井オーケストラ東京
http://43142.diarynote.jp/201701191853162223/ TNT
▶過去の、古池寿浩
http://43142.diarynote.jp/201701101136544400/
▶︎過去の、永田利樹
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-6.htm
http://43142.diarynote.jp/201701101136544400/
▶︎過去の、堀越彰
http://43142.diarynote.jp/201001101203088126/
http://43142.diarynote.jp/201701101136544400/
<今日の、“JAZZ ARTせんがわ”>
上の出し物は、巻上公一(2004年11月6日、2013年8月11日、2015年9月28日、2016年7月12日)が総合プロデューサーを務める、"JAZZ ARTせんがわ2017"の初日の出し物。今年で10回目を数えるとのこと。他のジャズ・フェスとは一線を画す少し尖り気味の企画を立てていて、前々から一度見に来たいと思っていたが、ようやく実現した。けっこう立派なパンフレットを無料で配っていて、その冒頭には調布市の市長の挨拶が載っている。そうか、この辺りは調布市なのか。僕はまったく三多摩地区に弱い(調布と府中の区別もつかない。仙川の駅にも初めて降りた)。この辺に住む女の子と付き合ったことがないんだナ。会場となるせんがわ劇場はそれほど大きくはないが、ちゃんとステージ高があり見やすいし、音響も悪くない。ダブル・ベースやピアノ以外は、生音だったのではないか。フェスは本日(水曜)が初日となり日曜まで行われ、土日は昼間から周辺各所でいろんな催しが持たれるよう。出演者の関係なのだろう、オーストラリア大使館とドイツ連邦共和国大使館が後援に付いていた。パンフレットにはちゃんとプロジェクト/出演者(通し番号がつけられていて、今回は90人が関与しているよう)説明がなされていて、アーティストに敬意を払っていると感じさせるのはとても良い。なお、後方左右に置かれた二つのカメラで、この盤のパフォーマンスはおさえられていた。
ところで、ちょうど本日、この晩の出演者である泉邦宏から新作『ISOJINOKOKORO』(KITAKARA K-29。つまり、自主レーベルからの29作目となるのか。多作家の面目躍如だな。配給は、メタ・カンパニー)が届く。この8月に録音された今作は、素直なアコースティック・ギター弾き語り作(全曲、オリジナル)。フォークがダメなぼくにとって今作はナッシングな味を持つが、きっと感ちゃう人もいるはず。思うままいろんなことにあたり、ちゃんと音楽のサムシングと音楽愛を飄々と表出する彼をぼくは尊敬する。早いが、K-50は、どんな内容のブツになるのだろうか?
▶︎過去の、巻上公一
http://43142.diarynote.jp/200411071407550000/
http://43142.diarynote.jp/201308130851402454/
http://43142.diarynote.jp/201510021143165760/
映画「永遠のジャンゴ」。小曽根真“ザ・トリオ”
2017年9月12日 音楽 六本木・アスミックエース試写室で、2017年フランス映画である「永遠のジャンゴ」を見る。ジャンゴとは、もちろんジャンゴ・ラインハルト(1910〜1953年)のこと。フランスで主に活動したベルギー生まれのマヌーシュ・ギター巨人のことを題材におく映画……。という、おぼろげな所感のもと映画を見たら、驚いた。よくある伝記映画じゃないんだもの。
すでにラインハルトがエスタブリッシュされていた1943年夏から第2次世界大戦が終結した1945年にかけて、ナチス占領下にあるパリで活動していた彼にまつわる史実に沿いつつ、実在しない愛人を重要な役柄として登場させるなどして、映画はもう一つのジプシーという生き方の悲哀や自負を、さらに戦争や軍人の不毛さを伴うストーリーを作っていく。限られたピリオドの偉人音楽家の様を虚実入り混じらせて描くということで、ぼくは「MILES AHEAD マイルス・デイヴィス 空白の5年間」(2016年12月31日 )を思い出したが、こちらの方が格調高く、まじめ。実は、この映画は光度の低い画像のオン・パレード。能天気なぼくは明るめの映像が好きなはずだが、それでも見させ切ってしまうのだから力を持つ作品なのだろう。
監督のエツエンヌ・コマール(1965年、フランス生まれ)はこれまで脚本や映画プロデュースの方で活躍してきた人物で、これが初の監督作品とか、初めてのブツがミュージシャンをネタにする作品とは酔狂だが、これまでの経験の蓄積を糧に、かなりの覚悟を持って本映画作りにあたったのは間違いないだろう。
酔狂といえば、こんなに音楽演奏シーンがある映画も珍しいのではないか。ジャンゴ役のレダ・カテブはこの映画のラインハルト役をやることになり、1年間ギターを習ったのだという。なるほど、映画で流される音楽はローゼンバーグ・トリオ(2013年3月3日)の演奏(サントラはインパルス!から出ていて、全てジャンゴ作の曲でしめられる)のものが使われているが、絵的にカテブの指さばきに違和感はない。そのストーケロ・ローゼンバーグたちの音楽はスピード感と滋養に満ちていて、ジャンゴ・ミュージックにあるジャズ性を強く知らせよう。また、曲作りの才の在りかも。
ところで、カテブという名前を見ると、来日したこともあるアルジェリア出身のアガジーブ・カテブ(2004年6月10日、2011年8月24日、2012年8月29日)のことを、思い出してしまう? レダ・カテブの親はアルジェリア人で、彼は北アフリカのゲンブリ(現在、マーカス・ミラーもステージで演奏する3弦の弦楽器)やカルカベ(鉄カスタネット)を演奏してきたそう。
戦争下で虐げられ亡くなった同胞に対するレクイエムをラインハルトは書いたが、それは楽譜の一部しか残っていない。御大がストラヴィンスキー他のクラシックも好んだのは情報として知っていたが、それは結構クラシカルな佇まいを持つ曲で、その残された断片を膨らませた終盤ハイライトで流れる曲を担当したのは、ニック・ケイヴ&ザ・バッド・シーズ/ザ・ダーティ・スリーのウォーレン・エリス(2015年3月17日)だ。11月下旬から、ロードショー公開される。
▶︎過去の、「MILES AHEAD マイルス・デイヴィス 空白の5年間」
http://43142.diarynote.jp/201701051022179600/
▶︎過去の、ローゼンバーグ・トリオ
http://43142.diarynote.jp/?day=20130303
▶︎過去の、アガジーブ・カテブ
http://43142.diarynote.jp/200406100011020000/ グナワ・ディフュージョン
http://43142.diarynote.jp/201109100859202020/
http://43142.diarynote.jp/?day=20120829
▶︎過去の、ウォーレン・エリスの音楽担当映画
http://43142.diarynote.jp/201503181120014174/
▶︎過去の、ジャンゴ・ラインハルトの孫(かなりお坊ちゃま風情を持っていた)
http://43142.diarynote.jp/201009030955539620/
http://43142.diarynote.jp/201009171511588216/
その後、南青山・ブルノート東京(セカンド・ショウ)に行って、ほっこり。インタープレイ溢れるピアノ・トリオ演奏であるのに、そう感じてしまたぼく……。
小曽根真(2011年3月28日、2011年8月6日、2012年8月24日、2012年9月8日、2013年8月1日、2013年10月26日、2014年9月7日、2015年9月5日、2016年9月3日)のビッグ・バンド“ノー・ネーム・ホーセズ”の活動やクラシック演奏の活動が忙しくなったことで活動を休止していたザ・トリオが10年ぶりに再開しての、来日公演。リズム隊はジェイムズ・ジナス(2012年1月13日、2012年3月3日 、2013年9月3日、2014年9月7日、2015年3月3日)と、ドラムのクラレンス・ペン(2012年12月17日、2013年12月17日、2015年3月5日、2017年6月7日)。この二人のアフリカ系奏者は耳にピアスをしていますね。
3人が、本当にうれしそう。まさに、気のおける仲間! 三者の間には山のような信頼関係があるのが分かるし、猫がじゃれ合うような楽器音のやりとりも見受けられるわけで。おお、ここではそう来るの、じゃ俺はこうしちゃうよ、といったウィンクに満ちたやり取りで、90分をはるかに超えたショウ(アンコールにも2度、こたえた)は満ちた。それから、本人もMCで言っていたが、ときにクラシック経験が生きた瀟洒な指さばきを見せる場合もあり、それは印象的。彼は成熟に向かい、美味しく動いている。
▶︎過去の、小曽根真
http://43142.diarynote.jp/?day=20110328
http://43142.diarynote.jp/?day=20110806
http://43142.diarynote.jp/?day=20120824
http://43142.diarynote.jp/?day=20120908
http://43142.diarynote.jp/?day=20130801
http://43142.diarynote.jp/201310280755386500/
http://43142.diarynote.jp/201409100930206205/
http://43142.diarynote.jp/201509211331298145/
http://43142.diarynote.jp/?day=20160903
▶過去の、ジャイムス・ジナス
http://43142.diarynote.jp/201201141645353138/
http://43142.diarynote.jp/201203062005542291/ ハービー・ハンコック
http://43142.diarynote.jp/201309051241384602/
http://43142.diarynote.jp/201409100930206205/ ハービー・ハンコック
http://43142.diarynote.jp/201503041619591535/
▶︎過去の、ドラムのクラレンス・ペン
http://43142.diarynote.jp/201212190844487864/
http://43142.diarynote.jp/201312181034409673/
http://43142.diarynote.jp/?day=20150305
http://43142.diarynote.jp/201706081034584863/
<今日の、おやっ>
試写場に行く電車の中で毎日新聞夕刊を広げたら、その第2面の時事特集記事(小池都知事の右翼丸出し所作をトリガーとする)に中川五郎(1999年8月9日、2004年2月1日、2005年6月17日)のライヴ写真がけっこう大きく載っている。当然、彼のリベラルな発言も同様に。早速、載っているよーとメール。本人は掲載を知らなかった。
▶︎過去の、中川五郎
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/augustlive.htm
http://43142.diarynote.jp/200402051852240000/
http://43142.diarynote.jp/200506200011180000/
すでにラインハルトがエスタブリッシュされていた1943年夏から第2次世界大戦が終結した1945年にかけて、ナチス占領下にあるパリで活動していた彼にまつわる史実に沿いつつ、実在しない愛人を重要な役柄として登場させるなどして、映画はもう一つのジプシーという生き方の悲哀や自負を、さらに戦争や軍人の不毛さを伴うストーリーを作っていく。限られたピリオドの偉人音楽家の様を虚実入り混じらせて描くということで、ぼくは「MILES AHEAD マイルス・デイヴィス 空白の5年間」(2016年12月31日 )を思い出したが、こちらの方が格調高く、まじめ。実は、この映画は光度の低い画像のオン・パレード。能天気なぼくは明るめの映像が好きなはずだが、それでも見させ切ってしまうのだから力を持つ作品なのだろう。
監督のエツエンヌ・コマール(1965年、フランス生まれ)はこれまで脚本や映画プロデュースの方で活躍してきた人物で、これが初の監督作品とか、初めてのブツがミュージシャンをネタにする作品とは酔狂だが、これまでの経験の蓄積を糧に、かなりの覚悟を持って本映画作りにあたったのは間違いないだろう。
酔狂といえば、こんなに音楽演奏シーンがある映画も珍しいのではないか。ジャンゴ役のレダ・カテブはこの映画のラインハルト役をやることになり、1年間ギターを習ったのだという。なるほど、映画で流される音楽はローゼンバーグ・トリオ(2013年3月3日)の演奏(サントラはインパルス!から出ていて、全てジャンゴ作の曲でしめられる)のものが使われているが、絵的にカテブの指さばきに違和感はない。そのストーケロ・ローゼンバーグたちの音楽はスピード感と滋養に満ちていて、ジャンゴ・ミュージックにあるジャズ性を強く知らせよう。また、曲作りの才の在りかも。
ところで、カテブという名前を見ると、来日したこともあるアルジェリア出身のアガジーブ・カテブ(2004年6月10日、2011年8月24日、2012年8月29日)のことを、思い出してしまう? レダ・カテブの親はアルジェリア人で、彼は北アフリカのゲンブリ(現在、マーカス・ミラーもステージで演奏する3弦の弦楽器)やカルカベ(鉄カスタネット)を演奏してきたそう。
戦争下で虐げられ亡くなった同胞に対するレクイエムをラインハルトは書いたが、それは楽譜の一部しか残っていない。御大がストラヴィンスキー他のクラシックも好んだのは情報として知っていたが、それは結構クラシカルな佇まいを持つ曲で、その残された断片を膨らませた終盤ハイライトで流れる曲を担当したのは、ニック・ケイヴ&ザ・バッド・シーズ/ザ・ダーティ・スリーのウォーレン・エリス(2015年3月17日)だ。11月下旬から、ロードショー公開される。
▶︎過去の、「MILES AHEAD マイルス・デイヴィス 空白の5年間」
http://43142.diarynote.jp/201701051022179600/
▶︎過去の、ローゼンバーグ・トリオ
http://43142.diarynote.jp/?day=20130303
▶︎過去の、アガジーブ・カテブ
http://43142.diarynote.jp/200406100011020000/ グナワ・ディフュージョン
http://43142.diarynote.jp/201109100859202020/
http://43142.diarynote.jp/?day=20120829
▶︎過去の、ウォーレン・エリスの音楽担当映画
http://43142.diarynote.jp/201503181120014174/
▶︎過去の、ジャンゴ・ラインハルトの孫(かなりお坊ちゃま風情を持っていた)
http://43142.diarynote.jp/201009030955539620/
http://43142.diarynote.jp/201009171511588216/
その後、南青山・ブルノート東京(セカンド・ショウ)に行って、ほっこり。インタープレイ溢れるピアノ・トリオ演奏であるのに、そう感じてしまたぼく……。
小曽根真(2011年3月28日、2011年8月6日、2012年8月24日、2012年9月8日、2013年8月1日、2013年10月26日、2014年9月7日、2015年9月5日、2016年9月3日)のビッグ・バンド“ノー・ネーム・ホーセズ”の活動やクラシック演奏の活動が忙しくなったことで活動を休止していたザ・トリオが10年ぶりに再開しての、来日公演。リズム隊はジェイムズ・ジナス(2012年1月13日、2012年3月3日 、2013年9月3日、2014年9月7日、2015年3月3日)と、ドラムのクラレンス・ペン(2012年12月17日、2013年12月17日、2015年3月5日、2017年6月7日)。この二人のアフリカ系奏者は耳にピアスをしていますね。
3人が、本当にうれしそう。まさに、気のおける仲間! 三者の間には山のような信頼関係があるのが分かるし、猫がじゃれ合うような楽器音のやりとりも見受けられるわけで。おお、ここではそう来るの、じゃ俺はこうしちゃうよ、といったウィンクに満ちたやり取りで、90分をはるかに超えたショウ(アンコールにも2度、こたえた)は満ちた。それから、本人もMCで言っていたが、ときにクラシック経験が生きた瀟洒な指さばきを見せる場合もあり、それは印象的。彼は成熟に向かい、美味しく動いている。
▶︎過去の、小曽根真
http://43142.diarynote.jp/?day=20110328
http://43142.diarynote.jp/?day=20110806
http://43142.diarynote.jp/?day=20120824
http://43142.diarynote.jp/?day=20120908
http://43142.diarynote.jp/?day=20130801
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http://43142.diarynote.jp/201409100930206205/
http://43142.diarynote.jp/201509211331298145/
http://43142.diarynote.jp/?day=20160903
▶過去の、ジャイムス・ジナス
http://43142.diarynote.jp/201201141645353138/
http://43142.diarynote.jp/201203062005542291/ ハービー・ハンコック
http://43142.diarynote.jp/201309051241384602/
http://43142.diarynote.jp/201409100930206205/ ハービー・ハンコック
http://43142.diarynote.jp/201503041619591535/
▶︎過去の、ドラムのクラレンス・ペン
http://43142.diarynote.jp/201212190844487864/
http://43142.diarynote.jp/201312181034409673/
http://43142.diarynote.jp/?day=20150305
http://43142.diarynote.jp/201706081034584863/
<今日の、おやっ>
試写場に行く電車の中で毎日新聞夕刊を広げたら、その第2面の時事特集記事(小池都知事の右翼丸出し所作をトリガーとする)に中川五郎(1999年8月9日、2004年2月1日、2005年6月17日)のライヴ写真がけっこう大きく載っている。当然、彼のリベラルな発言も同様に。早速、載っているよーとメール。本人は掲載を知らなかった。
▶︎過去の、中川五郎
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/augustlive.htm
http://43142.diarynote.jp/200402051852240000/
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下北沢・Com. Cafe音倉で、在秩父のペルー人歌手であるイルマ・オルノ(2014年5月24日)の実演を見る。新作『TAKI Ayacucho』(TDA/アオラ)リリースを記念するもの。同作は彼女の後見人である笹久保伸(2013年8月29日、2014年5月24日、2014年12月12日、2017年2月4日)を前に出さない、オスノ単独名義のソロ・アルバム。前作『アヤクーチョの雨』とは異なり笹久保のギター演奏が入らない設定のもと(オスノが同国の弦楽器であるチンリリを弾くものはある)、ケチュア語による南部山岳地帯のスピリチュルにしてストロングな伝統歌唱表現を今に解き放とうとする内容を持つ。2部構成で持たれたショウはレコーディングにも参加しているチューバ奏者の高岡大祐(2010年5月22日、2016年9月27日)、パーカッションの池宮ユンタ、ヴィオリンのKunihito Urushiharaの3人がサポートした。
まず、痛感させられるのは、固有の伝統的文化の強さや精気の有り様。それ、まったくもって何物にも代え難い。そして、それは現在日本に住む彼女自身も感じるところなはずで、外も知っている者の心持ちも加え、その美点を地域軸や時間軸を超えたところで仁王立ちさせる作業をしているのだと、そのパフォーマンスは伝える。たとえば、オスノは百戦錬磨のインプロヴァイザーである高岡とのデュオも聞かせたが、それに接すると、即興能力は高そう。彼女の核にあるものが今後どう飛翔していくのか。いろいろと期待を持たせる実演でもあった。
▶︎イルマ・オスノ
http://43142.diarynote.jp/201405271717357738/
▶過去の、笹久保伸
http://43142.diarynote.jp/201309021134211584/
http://43142.diarynote.jp/201405271717357738/
http://43142.diarynote.jp/201412281015581474/
http://43142.diarynote.jp/201702081153548285/
▶︎過去の、高岡大祐
http://43142.diarynote.jp/201005261544135923/
http://43142.diarynote.jp/201610100849458472/
<今日の、あいすみません>
19時開演であったのに、19時半スタートであると勘違いし、30分遅刻。会場の後ろのほうに笹久保伸さんが立ってステージを見守っている。演奏中であったので、後から声がけしようと思っていたら、すぐに彼の方から「佐藤さん」と握手を求めて来て、とても恐縮。前にインタヴューしたときは金髪だったし、今日は濃い目の眼鏡をしていたのに、ちゃんと識別してくださったのには驚いた。ここに何度か書いているように、ぼくは人の顔や名前をなかなか覚えられない。ドレッド・ロックスをした彼のように差別化しやすい外見ならともかく……。だから、逆に一度会った人がぼくのことを覚えていなくても、じっくり飲んで話したとか印象的な出来事があったとかなければ、気にならない。魅力的な女性となると、また別ではあるが。笹久保は映像制作その他の表現行為にも鋭意手を染めているわけだが、それを可能にしている彼の聡明さの一端を垣間見たような気になった? 話は変わるが、東急渋谷駅もまったくもってひどいが、改めて下北沢駅の使い勝手の悪さを実感。オレが駅の関係者だったら、あいすみませんと印刷された紙をそこらじゅうにベタベタ貼るな。なんて書いていたら、『マインド・ゲームズ』収録の、ジョン・レノンのこの曲を思い出した。
https://www.youtube.com/watch?time_continue=13&v=EeswEnqhR88
まず、痛感させられるのは、固有の伝統的文化の強さや精気の有り様。それ、まったくもって何物にも代え難い。そして、それは現在日本に住む彼女自身も感じるところなはずで、外も知っている者の心持ちも加え、その美点を地域軸や時間軸を超えたところで仁王立ちさせる作業をしているのだと、そのパフォーマンスは伝える。たとえば、オスノは百戦錬磨のインプロヴァイザーである高岡とのデュオも聞かせたが、それに接すると、即興能力は高そう。彼女の核にあるものが今後どう飛翔していくのか。いろいろと期待を持たせる実演でもあった。
▶︎イルマ・オスノ
http://43142.diarynote.jp/201405271717357738/
▶過去の、笹久保伸
http://43142.diarynote.jp/201309021134211584/
http://43142.diarynote.jp/201405271717357738/
http://43142.diarynote.jp/201412281015581474/
http://43142.diarynote.jp/201702081153548285/
▶︎過去の、高岡大祐
http://43142.diarynote.jp/201005261544135923/
http://43142.diarynote.jp/201610100849458472/
<今日の、あいすみません>
19時開演であったのに、19時半スタートであると勘違いし、30分遅刻。会場の後ろのほうに笹久保伸さんが立ってステージを見守っている。演奏中であったので、後から声がけしようと思っていたら、すぐに彼の方から「佐藤さん」と握手を求めて来て、とても恐縮。前にインタヴューしたときは金髪だったし、今日は濃い目の眼鏡をしていたのに、ちゃんと識別してくださったのには驚いた。ここに何度か書いているように、ぼくは人の顔や名前をなかなか覚えられない。ドレッド・ロックスをした彼のように差別化しやすい外見ならともかく……。だから、逆に一度会った人がぼくのことを覚えていなくても、じっくり飲んで話したとか印象的な出来事があったとかなければ、気にならない。魅力的な女性となると、また別ではあるが。笹久保は映像制作その他の表現行為にも鋭意手を染めているわけだが、それを可能にしている彼の聡明さの一端を垣間見たような気になった? 話は変わるが、東急渋谷駅もまったくもってひどいが、改めて下北沢駅の使い勝手の悪さを実感。オレが駅の関係者だったら、あいすみませんと印刷された紙をそこらじゅうにベタベタ貼るな。なんて書いていたら、『マインド・ゲームズ』収録の、ジョン・レノンのこの曲を思い出した。
https://www.youtube.com/watch?time_continue=13&v=EeswEnqhR88
ジョイス。LITTLE CREATURES
2017年9月8日 音楽 丸の内・コットンクラブで、ジョイス(2004年7月15日、2005年7月13日、2007年7月24日、2008年9月7日、2009年9月29日、2010年7月29日、2011年8月3日、2012年8月15日、2013年7月30日、2014年7月15日、2015年8月3日)を見る。ギターを達者に(スピード感あふれて)つま弾きながら歌い、表現総体を引っ張るというイメージが彼女の実演にはあるが、この晩はギターを弾かずに歌い上げる曲も散見された。バンドは相変わらず、かなりジャズっぽい。NY在住のブラジル人であるピアノのエリオ・アルヴェス(ジョイスの諸公演に加え、2015年9月10日)には来週月曜にラティーナ誌用の取材することになっているのでいつも以上に彼の名人芸に耳を傾けようとするが、結局サウンド全体をふむふむと聞いてしまうな。アルヴェスは、10月の渡辺貞夫(2002年12月14日、2003年5月6日、2004年12月17日、2005年12月18日、2006年8月8日、2006年9月3日、2006年10月4日、2007年12月16日、2008年12月14日、2009年7月22日、2009年9月3日、2011年7月4日、2012年6月29日、2012年12月15日、2013年4月1日、2013年7月27日、2013年9月29日、2014年7月8日、2014年10月5日、2014年12月14日、2015年12月12日、2016年7月3日、2016年12月11日)の公演でもやってくる。
そして、途中で現代サンバ歌手のペドロ・ミランダが出てきて、デュエットが始まる。その後はジョイスがステージを一旦離れ、彼が単独で歌う。その際、彼はパンデイロやタンボリンを叩きながら歌うのがいい感じ。ルイス・フィリップ・ヂ・マリ(2015年6月9日)がプロデュースしていた2016年作『Samba Original』(Tratore)にはカエターノ・ヴェローゾ(2005年5月23日、2016年10月9日)やアート・リンゼイ(1999年12月18日、2002年9月9日、2004年11月21日、2011年6月8日、2014年10月26日、2015年6月9日、2016年9月1日、2017年6月23日)も入っていたんだよなー。その弾力を秘めつつ包容力のある歌声に触れつつ、彼のリーダー公演が、あの新作にあったように大きめな編成で実現しないかなあと思う。ジョイスと彼は、アンコールでも一緒に歌った。
▶過去の、ジョイス・モレーノ
http://43142.diarynote.jp/200407151608250000/
http://43142.diarynote.jp/200507161357340000/
http://43142.diarynote.jp/200708051737070000/
http://43142.diarynote.jp/200809081534510000/
http://43142.diarynote.jp/200910021138591223/
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http://43142.diarynote.jp/201208201259398163/
http://43142.diarynote.jp/201308021400578638/
http://43142.diarynote.jp/201407161154441780/
http://43142.diarynote.jp/201508091203108498/
http://43142.diarynote.jp/201608291403509244/
▶︎過去の、エリオ・アルヴェス
http://43142.diarynote.jp/201608291403509244/
▶過去の、渡辺貞夫
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-12.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-5.htm
http://43142.diarynote.jp/20041221210502000
http://43142.diarynote.jp/200512231955480000/
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http://43142.diarynote.jp/201609201032322395/
http://43142.diarynote.jp/201610141747514263/
http://43142.diarynote.jp/201612171245154424/
▶︎過去の、ルイス・フィリップ・ヂ・マリ
http://43142.diarynote.jp/201506111719463390/
▶︎過去の、カエターノ・ヴェローゾ
http://43142.diarynote.jp/200506021846130000/
http://43142.diarynote.jp/?day=20161009
▶過去の、アート・リンゼイ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/december1999live.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-9.htm
http://43142.diarynote.jp/200411231722390000/
http://43142.diarynote.jp/201106141341111340/
http://43142.diarynote.jp/201410301512336095/
http://43142.diarynote.jp/201506111719463390/
http://43142.diarynote.jp/201609200958472477/http://43142.diarynote.jp/201706240934237865/
その後、六本木のビルボードライブ東京に向かう。歌とエレクトリック・ギターの青柳拓次(2007年1月27日)、エレクトリック・ベース(エレクトリック・スタンダップ・ベースも少し弾いた)の鈴木正人(2003年12月4日、2004年7月6日、2004年11月30日、2005年6月9日、2005年10月30日、2005年11月15日、2007年1月27日、2007年10月17日、2008年1月31日、2009年1月16日、2009年10月31日、2011年3月2日、2011年5月22日、2013年1月29日、2013年2月19日、2013年8月29日、2014年2月20日、2014年4月3日、2014年12月28日2016年9月27日)、ドラムの栗原 務(2011年4月6日)からなる日本人トリオ(2011年5月22日))公演の、セカンド・ショウを見る。
今年で、結成30年なのだとか。10代でミディからアルバム・デビューしていることもあり青年っぽいイメージを持ち続けている面々だが、四捨五入すれば50代なのかあ。そりゃ、客の年齢も低くはないはずだ。でも、前々から大人びた音楽性を持っていたわけだし、太ったり禿げたりもしていないようで、ぼくは彼らにあまり接しているわけではないが、そんなに老けた印象は得ない。
鈴木が鍵盤ベースを弾かなかったことにあらわれているように、わりと素直なバンド音で、洋楽経由の歌心をやんわり開く。彼らが10代の時の曲もやったようだ。実際のところはどうなのか知らないが、彼らには山の手感覚のようなものがあるかも、とふと思った。途中からは、ラクラムボン(2007年9月24日、2015年5月12日)の原田 郁子(2007年9月24日、2009年11月1日、2011年4月6日、2015年2月6日、2015年5月12日)がキーボード/ピアノやコーラスで入る。1曲クラムボンの曲もやりリード・ヴォーカルを取ったが、基本はサポート・メンバーの位置づけとして貢献した。
アンコールに入ると、なんか聞き覚えのある旋律の曲を原田と青柳がデュエット。締めの箇所で「スウィート・メモリーズ」と出て来たので、そういう表題なのかと推測。松田聖子の有名曲だそうで、流れた店でそんなことも知らないのかとバカにされる。しょうがないじゃん、歌謡曲は一切聞いてきていないし、TVもそんなに見る方ではなかったから。でも、そんなぼくでも耳には残っているので、著名な曲なのだろう。
しかし、30 年ものあいだ変わらず同じメンバーで活動をしているというのはすごい。傍目にはのんびり活動しているように見えること(出したアルバムの数は7枚だし、でなきゃ鈴木はあんなにセッション活動はできないだろう)、全員が同じ年齢の高校の同級生同士であること、そしてちゃんと個人事務所を運営していることは大きいだろう。そこには、日本で一番有名なフラメンコ・ギタリストも所属しているという。
▶︎リトル・クリーチャーズ
http://43142.diarynote.jp/201105230926029205/
▶︎過去の、青柳拓次
http://43142.diarynote.jp/200702010112550000/
▶︎過去の、鈴木正人
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-12.htm コンボ・ピアノ
http://43142.diarynote.jp/200407062149440000/
http://43142.diarynote.jp/?day=20041130
http://43142.diarynote.jp/?day=20050609
http://43142.diarynote.jp/?day=20051030
http://43142.diarynote.jp/200511221816310000/
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http://43142.diarynote.jp/201412301043067796/
http://43142.diarynote.jp/?day=20160927
▶︎過去の、栗原 務
http://43142.diarynote.jp/?day=20110406
▶過去の、クラムボン
http://43142.diarynote.jp/200709261218590000/
http://43142.diarynote.jp/201505131326474300/
▶過去の、原田郁子
http://43142.diarynote.jp/200709261218590000/
http://43142.diarynote.jp/200911021429368036
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http://43142.diarynote.jp/201505131326474300/
<今日の、アンコール>
その「スウィート・メモリーズ」の際、ステージ後方のカーテンが開けられ、都会的夜景が広がる。毎度の、このヴェニューの演出。が、曲の終わり頃に、再びカーテンが閉じられる。普通は開けっ放しなわけで、鈴木が「こんなこと、初めて」と、思わず発言。そして、原田がステージを降り、幕が閉まったまま3人はもう1曲披露した。終演後、店を出てミッドタウンの1階を外に向かい歩いていると、なんと館内にはリトル・フィート(2000年12月8日、2012年5月22日)の「オールド・フォークス・ブギー」が流れている。普段はアンビエント性を持つ曲が流れる傾向にあるのに、どうして? うわあ、思わずアガる。オレの青春の最たる音楽……。趣味や経験は、人それぞれ。「オールド・フォークス・ブギー」を知らなくてもかまわないので、「スウィート・メモリーズ」を知らないぼくも許してぇ〜。
▶過去の、リトル・フィート
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-12.htm
http://43142.diarynote.jp/201205301327209613/
そして、途中で現代サンバ歌手のペドロ・ミランダが出てきて、デュエットが始まる。その後はジョイスがステージを一旦離れ、彼が単独で歌う。その際、彼はパンデイロやタンボリンを叩きながら歌うのがいい感じ。ルイス・フィリップ・ヂ・マリ(2015年6月9日)がプロデュースしていた2016年作『Samba Original』(Tratore)にはカエターノ・ヴェローゾ(2005年5月23日、2016年10月9日)やアート・リンゼイ(1999年12月18日、2002年9月9日、2004年11月21日、2011年6月8日、2014年10月26日、2015年6月9日、2016年9月1日、2017年6月23日)も入っていたんだよなー。その弾力を秘めつつ包容力のある歌声に触れつつ、彼のリーダー公演が、あの新作にあったように大きめな編成で実現しないかなあと思う。ジョイスと彼は、アンコールでも一緒に歌った。
▶過去の、ジョイス・モレーノ
http://43142.diarynote.jp/200407151608250000/
http://43142.diarynote.jp/200507161357340000/
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http://43142.diarynote.jp/200809081534510000/
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http://43142.diarynote.jp/201608291403509244/
▶︎過去の、エリオ・アルヴェス
http://43142.diarynote.jp/201608291403509244/
▶過去の、渡辺貞夫
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-12.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-5.htm
http://43142.diarynote.jp/20041221210502000
http://43142.diarynote.jp/200512231955480000/
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▶︎過去の、ルイス・フィリップ・ヂ・マリ
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▶︎過去の、カエターノ・ヴェローゾ
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http://43142.diarynote.jp/?day=20161009
▶過去の、アート・リンゼイ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/december1999live.htm
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http://43142.diarynote.jp/200411231722390000/
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その後、六本木のビルボードライブ東京に向かう。歌とエレクトリック・ギターの青柳拓次(2007年1月27日)、エレクトリック・ベース(エレクトリック・スタンダップ・ベースも少し弾いた)の鈴木正人(2003年12月4日、2004年7月6日、2004年11月30日、2005年6月9日、2005年10月30日、2005年11月15日、2007年1月27日、2007年10月17日、2008年1月31日、2009年1月16日、2009年10月31日、2011年3月2日、2011年5月22日、2013年1月29日、2013年2月19日、2013年8月29日、2014年2月20日、2014年4月3日、2014年12月28日2016年9月27日)、ドラムの栗原 務(2011年4月6日)からなる日本人トリオ(2011年5月22日))公演の、セカンド・ショウを見る。
今年で、結成30年なのだとか。10代でミディからアルバム・デビューしていることもあり青年っぽいイメージを持ち続けている面々だが、四捨五入すれば50代なのかあ。そりゃ、客の年齢も低くはないはずだ。でも、前々から大人びた音楽性を持っていたわけだし、太ったり禿げたりもしていないようで、ぼくは彼らにあまり接しているわけではないが、そんなに老けた印象は得ない。
鈴木が鍵盤ベースを弾かなかったことにあらわれているように、わりと素直なバンド音で、洋楽経由の歌心をやんわり開く。彼らが10代の時の曲もやったようだ。実際のところはどうなのか知らないが、彼らには山の手感覚のようなものがあるかも、とふと思った。途中からは、ラクラムボン(2007年9月24日、2015年5月12日)の原田 郁子(2007年9月24日、2009年11月1日、2011年4月6日、2015年2月6日、2015年5月12日)がキーボード/ピアノやコーラスで入る。1曲クラムボンの曲もやりリード・ヴォーカルを取ったが、基本はサポート・メンバーの位置づけとして貢献した。
アンコールに入ると、なんか聞き覚えのある旋律の曲を原田と青柳がデュエット。締めの箇所で「スウィート・メモリーズ」と出て来たので、そういう表題なのかと推測。松田聖子の有名曲だそうで、流れた店でそんなことも知らないのかとバカにされる。しょうがないじゃん、歌謡曲は一切聞いてきていないし、TVもそんなに見る方ではなかったから。でも、そんなぼくでも耳には残っているので、著名な曲なのだろう。
しかし、30 年ものあいだ変わらず同じメンバーで活動をしているというのはすごい。傍目にはのんびり活動しているように見えること(出したアルバムの数は7枚だし、でなきゃ鈴木はあんなにセッション活動はできないだろう)、全員が同じ年齢の高校の同級生同士であること、そしてちゃんと個人事務所を運営していることは大きいだろう。そこには、日本で一番有名なフラメンコ・ギタリストも所属しているという。
▶︎リトル・クリーチャーズ
http://43142.diarynote.jp/201105230926029205/
▶︎過去の、青柳拓次
http://43142.diarynote.jp/200702010112550000/
▶︎過去の、鈴木正人
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-12.htm コンボ・ピアノ
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http://43142.diarynote.jp/201412301043067796/
http://43142.diarynote.jp/?day=20160927
▶︎過去の、栗原 務
http://43142.diarynote.jp/?day=20110406
▶過去の、クラムボン
http://43142.diarynote.jp/200709261218590000/
http://43142.diarynote.jp/201505131326474300/
▶過去の、原田郁子
http://43142.diarynote.jp/200709261218590000/
http://43142.diarynote.jp/200911021429368036
http://43142.diarynote.jp/201104091623415118/
http://43142.diarynote.jp/201502071011467530/
http://43142.diarynote.jp/201505131326474300/
<今日の、アンコール>
その「スウィート・メモリーズ」の際、ステージ後方のカーテンが開けられ、都会的夜景が広がる。毎度の、このヴェニューの演出。が、曲の終わり頃に、再びカーテンが閉じられる。普通は開けっ放しなわけで、鈴木が「こんなこと、初めて」と、思わず発言。そして、原田がステージを降り、幕が閉まったまま3人はもう1曲披露した。終演後、店を出てミッドタウンの1階を外に向かい歩いていると、なんと館内にはリトル・フィート(2000年12月8日、2012年5月22日)の「オールド・フォークス・ブギー」が流れている。普段はアンビエント性を持つ曲が流れる傾向にあるのに、どうして? うわあ、思わずアガる。オレの青春の最たる音楽……。趣味や経験は、人それぞれ。「オールド・フォークス・ブギー」を知らなくてもかまわないので、「スウィート・メモリーズ」を知らないぼくも許してぇ〜。
▶過去の、リトル・フィート
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-12.htm
http://43142.diarynote.jp/201205301327209613/
シャイ・マエストロ・トリオ
2017年9月6日 音楽 シャイ・マエストロ(2012年3月12日、2016年1月4日、2016年6月11日、2016年6月11日、2017年9月3日)、コントラバスのホルヘ・ローデル(2011年7月20日、2016年6月11日、2017年2月1日、2017年9月3日)、ドラムのジヴ・ラヴィッツ(2016年6月11日、2017年9月3日)という顔ぶれは、前回来日時と同じ。先に東京ジャズ(2017年9月3日)でのパフォーマンスに接して感じた聞き口の変化はその際に女性シンガーが入り、歌モノ乗りでやったからかと思ったが、そうじゃなく彼の中で音楽観が動いているからかもしれない。丸の内・コットンクラブ(セカンド・ショウ)における公演を聞いて、そう感じた。
イスラエル人二人とペルー人からなる、在NYのトリオ。2016年リーダー来日時と今回、どちらがジャズとして研ぎすまされていて、純度の高いことをやっているかといえば、前回のほうだろう。だが、今回の過剰に鋭敏にならず、インタープレイすることとともに表現総体にもどこか留意した行き方も、スリルにはかけるかも知れないがアリ。1曲目のテーマ提示部とか、一部マエストロはキーボードも用いた。
それから、今回彼はイルラエル属性を結構だした。終盤、マエストロは1曲ソロであたる。それはイスラエルのトラッドと紹介された。また、続く本編最後の曲も同様の素朴なメロディ性を持つ曲なのだが、その際、マエストロとドラマーは終止ハミングをして、曲趣を高める。と、思ったら、終盤はそれを観客側にも広げていき一緒に歌わせ、メロディアスにしてファミリアな空気が場内を満たす。わあ、ジャズ公演じゃないみたい。ここには、聞き手に両手を広げてアプローチする、もう一つの今のジャズがあった。
ドラマーのラヴィッツはコンピューターと鍵盤も横に起き(シャイ・マエストロからエレクトロニクスにも強いと紹介されていた)、頻繁ではないが、マエストロのピアノの音を控えめながらいじっていた。なお、彼のドラム演奏は時々、急に雪崩が起きたように、叩き込む。それ、かなり歪というか、破綻の感覚を抱える。http://43142.diarynote.jp/201709071307037021/ の最後の方に書いていたことを、ぼくは思い出した。
▶︎過去の、シャイ・マエストロ
http://43142.diarynote.jp/201203131840477844/
http://43142.diarynote.jp/201601050914043127/
http://43142.diarynote.jp/201606121230202174/
http://43142.diarynote.jp/201709101639096076/
▶︎過去の、ホルヘ・ローデル
http://43142.diarynote.jp/201107230819362417/
http://43142.diarynote.jp/201606121230202174/
http://43142.diarynote.jp/201709101639096076/
▶︎過去の、ジヴ・ラヴィッツ
http://43142.diarynote.jp/201606121230202174/
http://43142.diarynote.jp/201709101639096076/
<今日の、崩壊>
昨年6月に購入したマック・ブック・プロの調子がどうにも悪い。すべての動作が30倍スロウになり、カーソルの動きがパッド操作に追従しない。また、起動時の、ジャーンという音もしなくなった。その前に使っていたマックに電源を入れるが、そちらも動作が不安定で、メーラーがすぐに落ちる。そちらは、i-tunesも壊れている。ウーン。原稿打ちに時間が、ストレスがかかる。7月から9月上旬にかけてはかなり仕事が立て込んでおり、そのとき今の惨事が起こっていたらと思うとゾっとする。まあ、その場合は、すぐに新しいものを買いに走ったろうけど。実は昨日、インタヴューと書き原稿の依頼をなんか気乗りせずにことわった(気分次第では、受けていたと思う)。それ、虫の知らせ? ちっ。一番新しいマックも既に5つのキーにヒビが入っているし(ガンガン、勢いにまかせてキーを打つので、毎度そうなる)、どうしたものか。ぼくはマウスが大嫌いなせいもありずっとノートブックPCを使ってきているが、一度デスク・トップを使ってみようかなー。でも、大災害があって家にいられない場合、テスクトップじゃ持って逃げられないものなー。
イスラエル人二人とペルー人からなる、在NYのトリオ。2016年リーダー来日時と今回、どちらがジャズとして研ぎすまされていて、純度の高いことをやっているかといえば、前回のほうだろう。だが、今回の過剰に鋭敏にならず、インタープレイすることとともに表現総体にもどこか留意した行き方も、スリルにはかけるかも知れないがアリ。1曲目のテーマ提示部とか、一部マエストロはキーボードも用いた。
それから、今回彼はイルラエル属性を結構だした。終盤、マエストロは1曲ソロであたる。それはイスラエルのトラッドと紹介された。また、続く本編最後の曲も同様の素朴なメロディ性を持つ曲なのだが、その際、マエストロとドラマーは終止ハミングをして、曲趣を高める。と、思ったら、終盤はそれを観客側にも広げていき一緒に歌わせ、メロディアスにしてファミリアな空気が場内を満たす。わあ、ジャズ公演じゃないみたい。ここには、聞き手に両手を広げてアプローチする、もう一つの今のジャズがあった。
ドラマーのラヴィッツはコンピューターと鍵盤も横に起き(シャイ・マエストロからエレクトロニクスにも強いと紹介されていた)、頻繁ではないが、マエストロのピアノの音を控えめながらいじっていた。なお、彼のドラム演奏は時々、急に雪崩が起きたように、叩き込む。それ、かなり歪というか、破綻の感覚を抱える。http://43142.diarynote.jp/201709071307037021/ の最後の方に書いていたことを、ぼくは思い出した。
▶︎過去の、シャイ・マエストロ
http://43142.diarynote.jp/201203131840477844/
http://43142.diarynote.jp/201601050914043127/
http://43142.diarynote.jp/201606121230202174/
http://43142.diarynote.jp/201709101639096076/
▶︎過去の、ホルヘ・ローデル
http://43142.diarynote.jp/201107230819362417/
http://43142.diarynote.jp/201606121230202174/
http://43142.diarynote.jp/201709101639096076/
▶︎過去の、ジヴ・ラヴィッツ
http://43142.diarynote.jp/201606121230202174/
http://43142.diarynote.jp/201709101639096076/
<今日の、崩壊>
昨年6月に購入したマック・ブック・プロの調子がどうにも悪い。すべての動作が30倍スロウになり、カーソルの動きがパッド操作に追従しない。また、起動時の、ジャーンという音もしなくなった。その前に使っていたマックに電源を入れるが、そちらも動作が不安定で、メーラーがすぐに落ちる。そちらは、i-tunesも壊れている。ウーン。原稿打ちに時間が、ストレスがかかる。7月から9月上旬にかけてはかなり仕事が立て込んでおり、そのとき今の惨事が起こっていたらと思うとゾっとする。まあ、その場合は、すぐに新しいものを買いに走ったろうけど。実は昨日、インタヴューと書き原稿の依頼をなんか気乗りせずにことわった(気分次第では、受けていたと思う)。それ、虫の知らせ? ちっ。一番新しいマックも既に5つのキーにヒビが入っているし(ガンガン、勢いにまかせてキーを打つので、毎度そうなる)、どうしたものか。ぼくはマウスが大嫌いなせいもありずっとノートブックPCを使ってきているが、一度デスク・トップを使ってみようかなー。でも、大災害があって家にいられない場合、テスクトップじゃ持って逃げられないものなー。
ポール・グラボウスキー
2017年9月5日 音楽 ポール・グラボウスキー(2017年9月2日)のピアノ・ソロを、夕方に三田・オーストラリア大使館大使公邸で聞く。マイク・ノック(2011年9月2日)に続く豪ジャズ・ピアノの匠である、と書いても何の問題もない名手でありますね。米国ジュリアード音楽院で学んでおり、今はミュージシャン活動を鋭意する傍ら、オーストラリア一の水準を持つモナック大学(とても大きな規模を持つよう)の音楽学部の重職を担い、ジャズ・マン育成にも力を入れている。
4曲、それなりに尺を持つ演奏を披露。自作3曲と、ホーギー・カーマイケル曲が1つ。娘に書いたというジャズ的な光彩や陰影をたんまり抱えた美曲「エンジェル」は、彼の2014年ピアノ・ソロ作『Solo』の1曲目に収められている。それから、シルヴァーチェアーの曲にインスパイアされたと紹介した曲もあり。おお、シルヴァーチェアーとは懐かしい。1990年代中期に豪エピックからデビューしたニルヴァーナに影響を受けたような10代のトリオ・バンドで、ぼくはNYで当時持たれていたCMJミュージック・マラソンで見たり、インタヴューしたこともあった。グラボウスキーが弾いた曲は、全然ロックっぽくない曲であったけど。フリー・フォームで弾いているのかとぼくが思った長目の起伏に富む演奏も披露して、それもオーネット・コールマン(2006年3月27日)にインスパイアされた曲というMCがあり。ふむふむ。
彼らは岩手県で子供達相手の慰問ライヴをここのところ毎年持っていて、今回も行ったようだ。上のようなな演奏を聞かせる彼、かなり技ありの子供向け設定で臨んでいると考えられるが、どうだろう。
▶︎過去の、ポール・グラボウスキー
http://43142.diarynote.jp/201709101059289712/
▶︎過去の、マイク・ノック
http://43142.diarynote.jp/201109121438367147/
▶︎過去の、オーネット・コールマン
http://43142.diarynote.jp/200603281335030000/
<今日の、邂逅>
演奏前と演奏後に、たっぷり歓談タイム。本人だけでなく、彼の今回のコンボのサイド・マンたちも来ていて、テナーやソプラノ・サックスのロバート・バーク(2017年9月2日)、ダブル・ベースのサム・アニング(2015年10月15日、2017年9月2日)、ドラムのジョー・タリア(2017年9月2日)とはいろいろ言葉をかわす。やはりモナッシュ大学で准教授もしているバークからは複数のリーダー作をもらったが、相当な実力者。ジゥージ・ルイスやマーク・エリアスやナシート・ウェイツ(2015年1月20日)らと重なった秀でたアヴァン要素も持つNY録音のカルテット作やセクステット盤もあるし、インドの伝統楽器奏者と絡んだアルバムもあった。実は、演奏はしなかったのでこのブログには書かなかったが、昨年も東京ジャズのあとに同大使館でちょっとした催し/懇談会があり、その際にグラボウスキーから5枚ほどいろんな設定のCDをいただいた(なかには、ECMから出てもおかしくない内容のものも)のだが、やはりオーストラリアのジャズ水準はあなどれないし、ハクエイ・キム(2010年11月26日、2011年2月19日、2011年4月10日、2011年8月6日、2013年9月13日)が豪州に留学したことにも納得してしまう。今は本国に戻ったアニングもNYにいた人物で、なんと挾間美帆(2014年7月10日、2015年10月15日、2016年10月28日、2017年9月3日)とは懇意でそのビッグ・バンドの一員だと聞いて、びっくり。この秋に予定されている彼女のブルーノート東京公演で、またやってくるようだ。タリアは東京に住んで1年たつそうで、奥様は日本人だそう。
▶︎過去の、ロバート・バーク
http://43142.diarynote.jp/201709101059289712/
▶︎過去の、サム・アニング
http://43142.diarynote.jp/201510181000334516/
http://43142.diarynote.jp/201709101059289712/
▶︎過去の、ジョー・タリア
http://43142.diarynote.jp/201709101059289712/
︎▶︎過去の、ナシート・ウェイツ
http://43142.diarynote.jp/201501210901575140/
▶︎過去の、ハクエイ・キム
http://43142.diarynote.jp/201012051849242327/
http://43142.diarynote.jp/201102190813437159/
http://43142.diarynote.jp/201104142208096884/
http://43142.diarynote.jp/201108101632022013/
http://43142.diarynote.jp/201309161512043853/
4曲、それなりに尺を持つ演奏を披露。自作3曲と、ホーギー・カーマイケル曲が1つ。娘に書いたというジャズ的な光彩や陰影をたんまり抱えた美曲「エンジェル」は、彼の2014年ピアノ・ソロ作『Solo』の1曲目に収められている。それから、シルヴァーチェアーの曲にインスパイアされたと紹介した曲もあり。おお、シルヴァーチェアーとは懐かしい。1990年代中期に豪エピックからデビューしたニルヴァーナに影響を受けたような10代のトリオ・バンドで、ぼくはNYで当時持たれていたCMJミュージック・マラソンで見たり、インタヴューしたこともあった。グラボウスキーが弾いた曲は、全然ロックっぽくない曲であったけど。フリー・フォームで弾いているのかとぼくが思った長目の起伏に富む演奏も披露して、それもオーネット・コールマン(2006年3月27日)にインスパイアされた曲というMCがあり。ふむふむ。
彼らは岩手県で子供達相手の慰問ライヴをここのところ毎年持っていて、今回も行ったようだ。上のようなな演奏を聞かせる彼、かなり技ありの子供向け設定で臨んでいると考えられるが、どうだろう。
▶︎過去の、ポール・グラボウスキー
http://43142.diarynote.jp/201709101059289712/
▶︎過去の、マイク・ノック
http://43142.diarynote.jp/201109121438367147/
▶︎過去の、オーネット・コールマン
http://43142.diarynote.jp/200603281335030000/
<今日の、邂逅>
演奏前と演奏後に、たっぷり歓談タイム。本人だけでなく、彼の今回のコンボのサイド・マンたちも来ていて、テナーやソプラノ・サックスのロバート・バーク(2017年9月2日)、ダブル・ベースのサム・アニング(2015年10月15日、2017年9月2日)、ドラムのジョー・タリア(2017年9月2日)とはいろいろ言葉をかわす。やはりモナッシュ大学で准教授もしているバークからは複数のリーダー作をもらったが、相当な実力者。ジゥージ・ルイスやマーク・エリアスやナシート・ウェイツ(2015年1月20日)らと重なった秀でたアヴァン要素も持つNY録音のカルテット作やセクステット盤もあるし、インドの伝統楽器奏者と絡んだアルバムもあった。実は、演奏はしなかったのでこのブログには書かなかったが、昨年も東京ジャズのあとに同大使館でちょっとした催し/懇談会があり、その際にグラボウスキーから5枚ほどいろんな設定のCDをいただいた(なかには、ECMから出てもおかしくない内容のものも)のだが、やはりオーストラリアのジャズ水準はあなどれないし、ハクエイ・キム(2010年11月26日、2011年2月19日、2011年4月10日、2011年8月6日、2013年9月13日)が豪州に留学したことにも納得してしまう。今は本国に戻ったアニングもNYにいた人物で、なんと挾間美帆(2014年7月10日、2015年10月15日、2016年10月28日、2017年9月3日)とは懇意でそのビッグ・バンドの一員だと聞いて、びっくり。この秋に予定されている彼女のブルーノート東京公演で、またやってくるようだ。タリアは東京に住んで1年たつそうで、奥様は日本人だそう。
▶︎過去の、ロバート・バーク
http://43142.diarynote.jp/201709101059289712/
▶︎過去の、サム・アニング
http://43142.diarynote.jp/201510181000334516/
http://43142.diarynote.jp/201709101059289712/
▶︎過去の、ジョー・タリア
http://43142.diarynote.jp/201709101059289712/
︎▶︎過去の、ナシート・ウェイツ
http://43142.diarynote.jp/201501210901575140/
▶︎過去の、ハクエイ・キム
http://43142.diarynote.jp/201012051849242327/
http://43142.diarynote.jp/201102190813437159/
http://43142.diarynote.jp/201104142208096884/
http://43142.diarynote.jp/201108101632022013/
http://43142.diarynote.jp/201309161512043853/
1983年にトレヴァー・ホーン(2012年8月6日)のZTTからサンプリング音を効果的に用いた新奇な佇まいを持つ曲群を発表し、一世を風靡したUKユニットのザ・アート・オブ・ノイズの4分の3が集う公演。映画音楽にも進出しているアン・ダッドリー(それゆえ映画絡みのアルバムを山ほどリリース。キリング・ジョークにいたジャズ・コールマンとの双頭名義でアラビック味インスト盤も出したこともある。また、ポップ系アルバムへの弦アレンジ提出もいろいろ)、ジョナソン・.J.ジェクザリック 、ゲイリー・ランガンという面々で、彼らは当時のマルコム・マクラーレンほかの英国旬のプロダクツにいといろと関与していた人気裏方さんたちであった。六本木・ビルボードライブ東京、セカンド・ショウ。
冒頭、ヴォジョンに<アン・ダドリーのシステムのローディング完了>とかいった文字表示がなされ、少し胸が高なる。と、いうのも、J.J.ジェクザリック やリー・ランガンは演奏側の人間ではなく完全に機材側の人たちであり、流れる音の多くは事前仕込みのものであると考えられた。とすれば、やはりプリセット音多用で音楽公演というよりはパフォーマンス・アートという感じの実演を行ったクラフトワーク(2002年12月13日)みたいな設定に凝ったショウだったら、楽しめると思っていたから。面々は一部はフリをつけたりもしたものの、あまりシアトリカルではなく、その部分においては中途半端であった。
やはり聞くことができる多くの音は設定済みのものを流し(ステージ上には、メンバーのようにもう一人、オペレイターがいた)、3人はスティックを持ち太鼓やパッドを叩いたり、ハンド・クラッピングをし(て、それをサンプリングして流し)たり。アクセント音は生で出そうとしていたか。そして、要所(?)ではダドリーがエレクトリック・ピアノを弾いた。扇情的な曲が主体ながら、何気にザ・アート・オブ・ノイズは「モーメンツ・イン・ラヴ」のような癒しメロディアス曲をやっていたんだよな。とうぜん曲データーは少し変えられていたようで、自動車のセル音で始まる「クローズ」ではこれはトヨタの音みたいなMCもし、ライヴ向きに拡大していた。それを聞いて、ぼくは車のクラクション音が出だしに使われたジェフ・ベック(2009年2月6日、2015年9月27日)の「ハイウェイ・ジャム」の1977年ライヴ・ヴァージョンを思い出した。
「パラノイミア」では、1980年代半ばに話題だったCGキャラクター(元の素材は、俳優のマット・ブリューワー)であるマックスヘッドルームが出てくるヴィデオ・クリップも流された。マックスヘッドルームは1987年に米ABCでTVドラマ化もされたが、それには「パラノイミア」の映像評判も寄与しているはず。そう、ザ・アート・オブ・ノイズはMTV時代の担い手であるという事実も思い出した。もともと匿名ユニットである彼女たちは、構えて演奏者の顔や姿を出す必用がなかったので、創意に富んだクリップが作りやすい存在であったはずだ。
▶︎過去の、クラフトワーク
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-12.htm
▶︎過去の、ジェフ・ベック
http://43142.diarynote.jp/200902080200527638/
http://43142.diarynote.jp/201510021129591335/
<今日の、おひさしぶり>
会場には、顔見知りのレコード会社の好漢邦楽ディレクターが。おお、しばらくぶりー。聞けば、かつての担当アーティストがゲイリー・ランガンにエンジニアリングしてもらったことがあり(ロンドン録音だったんだろうな)、彼から連絡を受けて見に来たのだそう。
冒頭、ヴォジョンに<アン・ダドリーのシステムのローディング完了>とかいった文字表示がなされ、少し胸が高なる。と、いうのも、J.J.ジェクザリック やリー・ランガンは演奏側の人間ではなく完全に機材側の人たちであり、流れる音の多くは事前仕込みのものであると考えられた。とすれば、やはりプリセット音多用で音楽公演というよりはパフォーマンス・アートという感じの実演を行ったクラフトワーク(2002年12月13日)みたいな設定に凝ったショウだったら、楽しめると思っていたから。面々は一部はフリをつけたりもしたものの、あまりシアトリカルではなく、その部分においては中途半端であった。
やはり聞くことができる多くの音は設定済みのものを流し(ステージ上には、メンバーのようにもう一人、オペレイターがいた)、3人はスティックを持ち太鼓やパッドを叩いたり、ハンド・クラッピングをし(て、それをサンプリングして流し)たり。アクセント音は生で出そうとしていたか。そして、要所(?)ではダドリーがエレクトリック・ピアノを弾いた。扇情的な曲が主体ながら、何気にザ・アート・オブ・ノイズは「モーメンツ・イン・ラヴ」のような癒しメロディアス曲をやっていたんだよな。とうぜん曲データーは少し変えられていたようで、自動車のセル音で始まる「クローズ」ではこれはトヨタの音みたいなMCもし、ライヴ向きに拡大していた。それを聞いて、ぼくは車のクラクション音が出だしに使われたジェフ・ベック(2009年2月6日、2015年9月27日)の「ハイウェイ・ジャム」の1977年ライヴ・ヴァージョンを思い出した。
「パラノイミア」では、1980年代半ばに話題だったCGキャラクター(元の素材は、俳優のマット・ブリューワー)であるマックスヘッドルームが出てくるヴィデオ・クリップも流された。マックスヘッドルームは1987年に米ABCでTVドラマ化もされたが、それには「パラノイミア」の映像評判も寄与しているはず。そう、ザ・アート・オブ・ノイズはMTV時代の担い手であるという事実も思い出した。もともと匿名ユニットである彼女たちは、構えて演奏者の顔や姿を出す必用がなかったので、創意に富んだクリップが作りやすい存在であったはずだ。
▶︎過去の、クラフトワーク
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-12.htm
▶︎過去の、ジェフ・ベック
http://43142.diarynote.jp/200902080200527638/
http://43142.diarynote.jp/201510021129591335/
<今日の、おひさしぶり>
会場には、顔見知りのレコード会社の好漢邦楽ディレクターが。おお、しばらくぶりー。聞けば、かつての担当アーティストがゲイリー・ランガンにエンジニアリングしてもらったことがあり(ロンドン録音だったんだろうな)、彼から連絡を受けて見に来たのだそう。
*JAZZ100年プロジェクト directed by 挾間美帆 with デンマーク・ラジオ・ビッグバンド(NHKホール)
全然内容をチェックしていなくて、挾間美帆(2014年7月10日、2015年10月15日、2016年10月28日)が自分のビッグ・バンドで、いろんな有名人をゲストを入れたことをやるのかと安易に考えていたら、ぜんぜん違った。もっと大風呂敷な独自規格の出し物で、つっこみ所は少なくなかったけど、よくぞやったなとまずはほめたい。独自を目指す事はいいことだ。
ジャズの歴史の流れをいくつかの様式に分けて、挾間が編曲した大所帯サウンド+ゲストで繰り広げるという企画ナリ。<ニューオーリンズ・ジャズ ゲスト:場内練り歩きのトレメ・ブラス・バンド(2003年10月15日、2017年9月2日)>→<スウィング・ジャズ ゲスト:アモーレ&ルル(日本人の男女ダンサー)>→<ビ・バップ ゲスト:日野晧正(2005年6月5日、2006年11月3日、2011年3月28日、2011年7月25日、2011年9月2日 、2013年9月22日、2014年4月4日、2015年3月10日)>→<クール・ジャズ ゲスト:メロメロだったが少し歌ったりもしてジャズ的にチャーミングだったリー・コニッツ(2013年9月7日)>→<フリー・ジャズ ゲスト:山下洋輔(1999年11月10日、2004年7月27日、2006年3月27日、2013年7月10日2009年7月19日、2013年7月27日、2015年7月21日、2017年7月8日、2017年9月2日)>→<フュージョン ゲスト:リー・リトナー(2005年6月20日、2009年9月5日、2015年11月4日)>→<今のジャズ ゲスト:スナーキー・パピー(2016年6月16日、2016年6月17日、2017年4月18日)のコーリー・ヘンリー)というような流れだったかな。
どうして、いわゆるモダン・ジャズのひな形となった<ハード・バップ>という項目がないんだァとは、いの一番に言いたくはなる。時間の制約があるとはいえ、それはまずい。ビ・バップの項目にハード・バップ要素も少し加えました、という説明はなされる? その区分けやゲスト設定は主催者側がやったようで、また自分のバンドではなく不慣れなデンマーク・ラジオ・ビッグバンドを使うということで、狭間はよく受けたよなあ。いや、デカいプロジェクト、そりゃ意気に燃えて受けるか。
<フリー・ジャズ>の項は、駄目ダメ。フリー・ジャズ要素に欠ける陳腐なアンサンブルが取られ、奏者の自由度やハプニング性が持ち込まれておらず、悲しくなった。挾間はあまりフリー・ジャズは聞いていないのか? ヒューマン・アーツ・アンサブルとかラズウェル・ラッドの大所帯ものとか本国でも昔からあるし、ICPオーケストラ(2014年9月6日。そういえば、今年の東京ジャズにもハン・ベニンクは別のプロジェクトでやってきていた)をはじめ欧州にはフリー系オーケストラはいろいろと存在し、日本には藤井郷子(1999年8月16日、2000年6月2日、2000年10月1日、2002年8月5日、2003年1月21日、2003年4月7日、2004年7月27日、2005年2月10日、2005年11月28日、2005年12月11日、2006年7月3日、2008年8月24日、2008年12月17日、2010年1月9日、2010年6月7日、2010年8月6日、2012年7月1日、2016年1月28日、2017年1月9日)オーケストラがいる。歯がゆくてしょうがなかった。山下洋輔のマージャン牌かき回し奏法も言わば往年のフリー・ジャズの記号にすぎないわけで、予定調和な聴感しか与えない。それを逆手に取りサンプリング音のように、挾間がキューを頻繁に出して山下に3〜10秒ほどの突風的ピアノ演奏を随時加えれたりしたならおもしろいのにと思った。
<フュージョン>の項では、ジャコ・パストリス・ビッグ・バンドの「チキン」を取り上げる。それ、編成の違いによる手直しはあるものの、パストリアスのヴァージョンをひねらず流用。やっぱ、元アレンジがいいよなあ(よくスティール・パンやハーモニカを編成にくみこんだな)、→いまだ作曲者のピー・ウィ・エリス(2005年9月24日、2007年9月13日、2008年4月1日、2012年4月9日、2012年11月21日、2013年7月4日、2016年2月3日)には印税がけっこう入っているのかなあと、思いはとんだ。
最後の項は挾間の本領発揮といった仕上がりで、とっても良かった。まず、真っ黒いマッド・サイエンティストてな感じのコーリー・ヘンリーの“電波系”キーボード群のソロ(エリントン「キャヴァン」のデフォルメ演奏だったっけ?)から始まり、そこに精気に満ちたビッグ・バンド音が重なっていき、表情がグルーヴィに変化していく。それ、見事に”ジャズは伝統をふまえつつこれからも飛翔する”というテーマを具現していたはずだ。拍手。
▶過去の、挾間美帆
http://43142.diarynote.jp/201407111305232157/
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▶︎過去の、トレメ・ブラス・バンド
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-10.htm
http://43142.diarynote.jp/201709101059289712/
▶過去の、日野皓正
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▶︎過去の、リー・コニッツ
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▶過去の、山下洋輔
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▶過去の、リー・リトナー
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▶過去の、藤井郷子
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http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-6.htm 藤井3+1
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-10.htm 藤井カルテット
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/framepagelive.htm 藤井3+1
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-1.htm 藤井4
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-4.htm 田村カルテット
http://43142.diarynote.jp/200407271618520000/ 藤井3+1
http://43142.diarynote.jp/?day=20050210 田村カルテット
http://43142.diarynote.jp/200512020244540000/ ザ・レイモンド・マクドナルド・トウキョウ・インプロヴァイザーズ・オーケストラ
http://43142.diarynote.jp/200512140951100000/ エリオット・シャープ
http://43142.diarynote.jp/?day=20060703 藤井オーケストラ名古屋/同東京
http://43142.diarynote.jp/?day=20080824 レイモンド・マクドナルド・インターナショナル・ビッグ・バンド
http://43142.diarynote.jp/200812281445103402/ 藤井4
http://43142.diarynote.jp/201001101203088126/ ガトー・リブレ、ファースト・ミーティング、ma-do、オーケストラ東京
http://43142.diarynote.jp/?day=20100607 ファースト・ミーティング
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http://43142.diarynote.jp/201701101136544400/ いろいろ
▶過去の、ピー・ウィー・エリス
http://43142.diarynote.jp/?day=20050924
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▶︎過去の、スナーキー・パピー
http://43142.diarynote.jp/201606171730294884/
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http://43142.diarynote.jp/201704200801169451/
*シャイ・マエストロ・トリオ +カミラ・メサ(NHKホール)
いま個人的にトップ級に好きなジャズ・ピアニストであるシャイ・マエストロ(2012年3月12日、2016年1月4日、2016年6月11日、2016年6月11日)のワーキング・トリオの公演は、現在彼が住むNYのご近所さんでもあるチリ人シンガー/ギタリストであるカミラ・ミザをゲストにむかえてのもの。リズムはコントラバスのホルヘ・ローデル(2011年7月20日、2016年6月11日、2017年2月1日)と、ドラムのジヴ・ラヴィッツ(2016年6月11日)。順に、イスラエル人、チリ人、ペルー人、イスラエル人、ですね。昨年9月に、マエストロとメサはデュオの来日ツアーをやっていたりもして、2人はほんと距離が近い。
あたまのほうは、トリオによる公演。なんか、去年に見たときよりもおおらかで、分かりやすい演奏をやっていると感じる。それ、フェスであることを考慮にいれたか、それとも半分以上に加わり歌ったメサの持ち味との落差をなくそうとしたのか。
NYの今の技アリジャズ・マンたちから支持を受けもするメサはギタリストとしても個性を持つと思うが、サニーサイド発の2015年『Traces』は完全に歌もの作として勝負したアルバムで、今回でも陰影を持つ超然とした歌を全面的に聞かせる。それらは彼女のオリジナルであったのか? ”どこかに南米属性が活きた、今の流動性にも富むNYのシンガー・ソングライター表現”をシャイ・マエストロ・トリオをバックに開くというものを、4人は悠々と聞かせてくれた。
▶︎過去の、シャイ・マエストロ
http://43142.diarynote.jp/201203131840477844/
http://43142.diarynote.jp/201601050914043127/
http://43142.diarynote.jp/201606121230202174/
▶︎過去の、ホルヘ・ローデル
http://43142.diarynote.jp/201107230819362417/
http://43142.diarynote.jp/201606121230202174/
▶︎過去の、ジヴ・ラヴィッツ
http://43142.diarynote.jp/201606121230202174/
*チック・コリア&ゴンサロ・ルバルカバ(NHKホール)
フルの大きさのグラウンド・ピアノが互い違いに向き合う。その図には、なんか畏怖(と書くと、すこし違うかも知れないが)を感じるなあ。米国人ピアニスト(2006年9月3日、2007年10月1日、2016年9月16日、2017年9月2日)とキューバ人ピアニスト(2005年3月16日、2007年11月21日、2010年8月22日、2014年1月10日、2014年1月12日、2015年4月7日)の、デュオ演奏。きっちり曲を素材においてやるのではなく、フリーフォーム〜お互いの反応により流れていくようなパフォーマンスが示された。ゆえに、分かりづらさを感じる聞き手もいたかな。だから、最後に著名コリア曲「スペイン」の旋律になった際には拍手がおきますね。ともに実力者ではあるものの個性は離れるかと思っていたら、両者の指さばきや流儀が意外なほど似ていると感じる。サッカーで両チームのフォーメイションが同じでガチなせめぎ合いとなることを“ミラー”と言ったりするが、静的な部分を持つもののミラーなピアノ・デュオであるとも、ぼくは感じた。
▶過去の、チック・コリア
http://43142.diarynote.jp/?day=20060903
http://43142.diarynote.jp/200710121726160000/
http://43142.diarynote.jp/201609201820427313/
http://43142.diarynote.jp/201709101059289712/
▶過去の、ゴンサロ・ルバルカバ
http://43142.diarynote.jp/200503240453290000/
http://43142.diarynote.jp/200711290930350000/
http://43142.diarynote.jp/201008261620103318/
http://43142.diarynote.jp/201401161534392423/
http://43142.diarynote.jp/201401171004104264/
http://43142.diarynote.jp/201504081451142675/
*コーリー・ヘンリー & ザ・ファンク・アポストルズ(WWW)
スナーキー・パピー(2016年6月16日、2016年6月17日、2017年4月18日)のキーボード奏者であり、一時はザ・ルーツ(2002年12月29日、 2003年12月2日、2004年9月19日、2007年1月15日、2013年12月19日)なんかとも近い関係にいた御仁のリーダー・バンドはこんな感じだったのか。彼のリーダー作『ザ・リヴァイヴァル』(グラウンドアップ、2106年)は“教会”きわまりないゴスペル・オルガン盤で、それに準ずるゴスペル調のパフォーマンスを披露するのかと思いきやさにあらず。彼は、もっといろんなことができる、総花的なブラック表現を聞かせるクリエイターだった。ショウの冒頭の方はそんな先入観を持っていたので、なんかぬるいなー、フュージョンぽいなーと思っていたのだが、本人や女性コーラスが歌うようになってからは、弾んだブラック・ポップ表現が歓びとともに溢れ出るという感じで高揚。まあ、NHKホールとWWWの間に時間がありしこたま飲んで、酔っ払っていたんだけどね。
しかし、その自由自在でしややかなキーボード扱い/指さばきは、P-ファンクのバーニー・ウォーレル(2007年8月7日、2011年8月12日、2012年7月27日、2013年1月30日、2014年10月28日)を思い出させるところがあるかも。なお、彼の場合はギャラクティック(2000年8月13日、2000年12月7日、2001年10月13日、2002年7月28日、2004年2月5日、2007年12月11日、2010年3月29日)やザ・リバース・ブラス・バンド(2007年2月6日)などにも関与するニューオーリンズの辣腕トロンボーン奏者と同じ名前なので、間違いやすい。
▶︎過去の、スナーキー・パピー
http://43142.diarynote.jp/201606171730294884/
http://43142.diarynote.jp/201606201007017702/
http://43142.diarynote.jp/201704200801169451/
▶過去の、ザ・ルーツ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-12.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-12.htm
http://43142.diarynote.jp/?day=20040919
http://43142.diarynote.jp/200701201415300000/
http://43142.diarynote.jp/201312200917503345/
▶過去の、バーニー・ウォレル
http://43142.diarynote.jp/200708051740450000/
http://43142.diarynote.jp/201206011834355756/
http://43142.diarynote.jp/201208091303253665/
http://43142.diarynote.jp/201301311053069360/
http://43142.diarynote.jp/?day=20141028
▶過去の、ギャラクティック
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-8.htm (バーク・フェス)
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-12.htm (パークタワー・ブルース・フェス)
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-10.htm (朝霧ジャム)
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-7.htm (フジ・ロック)触れていないが、ジョージ・クリントンが飛び入り
http://43142.diarynote.jp/?day=20040205
http://43142.diarynote.jp/200712161021270000/
http://43142.diarynote.jp/201004080749482839/
▶過去の、ザ・リバース・ブラス・バンド
http://43142.diarynote.jp/200702122331460000/
<今日の、会場>
NHKホールで、ステージ前のオーケストラ・ピットをそのまま残してショウをやっていたのには、2階席から見ていておおいに違和感を感じた。それ、そのなかでスタッフが自由に動けて撮影しやすいことを考慮に入れてのことだろうが、なんとかならないのか。サッカーの試合を専用のスタジアムでなく、陸上トラック付きの会場で見ているようなキブンを持った。また、ぼくは一切そういう場面には遭遇しなかったが、知人たちが座った席は客席を照らす正面からの光が直接あたり、眩しくてしょうがなかったこと。それもテレビ番組用撮影を考慮してのものだろうが、それについては非難囂々でしたよ。それから、東京国際フォーラム時代からの伝統(?)であるのだが、休憩時にトイレがものすごく長蛇の列。ただし、メイン会場と野外無料ステージは、前より少し行き来しやすい。
マイナスに感じるところはあっても、前日の冒頭に書いたように、ぼくは今後も渋谷でやってほしい。東京国際フォーラムのホールAはジャズをやるには、デカすぎると思う。渋谷きっての地元企業(?)である東急も駅内や百貨店渋谷本店前に無料ステージを作るなど、協力的であるようであるし。しょぼかったが、センター街でブラス・バンドのパレードが実現するなど、地元の商店街も協力的であるのかな?
今年の野外の無料ステージは出演者がぼくにとってはいまいちで見たいと思わせる出演者があまりいなかったが、ちらりとのぞくと結構な人だかり。すぐ先にある代々木公園の野外ステージを用いたらいいのにと思う。ついでに、この前ブラジル・フェスティヴァル(2017年7月16日)に来たときは暑かったなあと思い出しつつ、そのステージ付きの広いスペースに行ったら、防災関連のイヴェントをやっていて、自衛隊の車両も止まっていた。そういえば、こんなに暑くない気候の東京ジャズは初めてのような……。
それから、今のフェスってどこのものでも時間通りに進むという所感を持っているが、こと東京ジャズはなぜかそうではないという印象がある。この日のNHKホールの昼の部の最後の出し物(コリアとルバルカバ)は、40分押しで始まった。
全然内容をチェックしていなくて、挾間美帆(2014年7月10日、2015年10月15日、2016年10月28日)が自分のビッグ・バンドで、いろんな有名人をゲストを入れたことをやるのかと安易に考えていたら、ぜんぜん違った。もっと大風呂敷な独自規格の出し物で、つっこみ所は少なくなかったけど、よくぞやったなとまずはほめたい。独自を目指す事はいいことだ。
ジャズの歴史の流れをいくつかの様式に分けて、挾間が編曲した大所帯サウンド+ゲストで繰り広げるという企画ナリ。<ニューオーリンズ・ジャズ ゲスト:場内練り歩きのトレメ・ブラス・バンド(2003年10月15日、2017年9月2日)>→<スウィング・ジャズ ゲスト:アモーレ&ルル(日本人の男女ダンサー)>→<ビ・バップ ゲスト:日野晧正(2005年6月5日、2006年11月3日、2011年3月28日、2011年7月25日、2011年9月2日 、2013年9月22日、2014年4月4日、2015年3月10日)>→<クール・ジャズ ゲスト:メロメロだったが少し歌ったりもしてジャズ的にチャーミングだったリー・コニッツ(2013年9月7日)>→<フリー・ジャズ ゲスト:山下洋輔(1999年11月10日、2004年7月27日、2006年3月27日、2013年7月10日2009年7月19日、2013年7月27日、2015年7月21日、2017年7月8日、2017年9月2日)>→<フュージョン ゲスト:リー・リトナー(2005年6月20日、2009年9月5日、2015年11月4日)>→<今のジャズ ゲスト:スナーキー・パピー(2016年6月16日、2016年6月17日、2017年4月18日)のコーリー・ヘンリー)というような流れだったかな。
どうして、いわゆるモダン・ジャズのひな形となった<ハード・バップ>という項目がないんだァとは、いの一番に言いたくはなる。時間の制約があるとはいえ、それはまずい。ビ・バップの項目にハード・バップ要素も少し加えました、という説明はなされる? その区分けやゲスト設定は主催者側がやったようで、また自分のバンドではなく不慣れなデンマーク・ラジオ・ビッグバンドを使うということで、狭間はよく受けたよなあ。いや、デカいプロジェクト、そりゃ意気に燃えて受けるか。
<フリー・ジャズ>の項は、駄目ダメ。フリー・ジャズ要素に欠ける陳腐なアンサンブルが取られ、奏者の自由度やハプニング性が持ち込まれておらず、悲しくなった。挾間はあまりフリー・ジャズは聞いていないのか? ヒューマン・アーツ・アンサブルとかラズウェル・ラッドの大所帯ものとか本国でも昔からあるし、ICPオーケストラ(2014年9月6日。そういえば、今年の東京ジャズにもハン・ベニンクは別のプロジェクトでやってきていた)をはじめ欧州にはフリー系オーケストラはいろいろと存在し、日本には藤井郷子(1999年8月16日、2000年6月2日、2000年10月1日、2002年8月5日、2003年1月21日、2003年4月7日、2004年7月27日、2005年2月10日、2005年11月28日、2005年12月11日、2006年7月3日、2008年8月24日、2008年12月17日、2010年1月9日、2010年6月7日、2010年8月6日、2012年7月1日、2016年1月28日、2017年1月9日)オーケストラがいる。歯がゆくてしょうがなかった。山下洋輔のマージャン牌かき回し奏法も言わば往年のフリー・ジャズの記号にすぎないわけで、予定調和な聴感しか与えない。それを逆手に取りサンプリング音のように、挾間がキューを頻繁に出して山下に3〜10秒ほどの突風的ピアノ演奏を随時加えれたりしたならおもしろいのにと思った。
<フュージョン>の項では、ジャコ・パストリス・ビッグ・バンドの「チキン」を取り上げる。それ、編成の違いによる手直しはあるものの、パストリアスのヴァージョンをひねらず流用。やっぱ、元アレンジがいいよなあ(よくスティール・パンやハーモニカを編成にくみこんだな)、→いまだ作曲者のピー・ウィ・エリス(2005年9月24日、2007年9月13日、2008年4月1日、2012年4月9日、2012年11月21日、2013年7月4日、2016年2月3日)には印税がけっこう入っているのかなあと、思いはとんだ。
最後の項は挾間の本領発揮といった仕上がりで、とっても良かった。まず、真っ黒いマッド・サイエンティストてな感じのコーリー・ヘンリーの“電波系”キーボード群のソロ(エリントン「キャヴァン」のデフォルメ演奏だったっけ?)から始まり、そこに精気に満ちたビッグ・バンド音が重なっていき、表情がグルーヴィに変化していく。それ、見事に”ジャズは伝統をふまえつつこれからも飛翔する”というテーマを具現していたはずだ。拍手。
▶過去の、挾間美帆
http://43142.diarynote.jp/201407111305232157/
http://43142.diarynote.jp/201510181000334516/
http://43142.diarynote.jp/201610311054183284/
▶︎過去の、トレメ・ブラス・バンド
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-10.htm
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▶過去の、日野皓正
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http://43142.diarynote.jp/201309260930584072/
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http://43142.diarynote.jp/201503110740041978/
▶︎過去の、リー・コニッツ
http://43142.diarynote.jp/?day=20130907
▶過去の、山下洋輔
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/movember1999live.htm
http://43142.diarynote.jp/?day=20040727
http://43142.diarynote.jp/200907221011377741/
http://43142.diarynote.jp/201307291053021427/
http://43142.diarynote.jp/201507221814047783/
http://43142.diarynote.jp/?day=20170708
▶︎過去の、ICPオーケストラ
http://43142.diarynote.jp/201409100929108025/
http://43142.diarynote.jp/201709101059289712/
▶過去の、リー・リトナー
http://43142.diarynote.jp/?day=20090905
http://43142.diarynote.jp/?day=20050620
http://43142.diarynote.jp/201511060854338289/
▶過去の、藤井郷子
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/augustlive.htm 藤井カルテット
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-6.htm 藤井3+1
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-10.htm 藤井カルテット
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/framepagelive.htm 藤井3+1
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-1.htm 藤井4
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-4.htm 田村カルテット
http://43142.diarynote.jp/200407271618520000/ 藤井3+1
http://43142.diarynote.jp/?day=20050210 田村カルテット
http://43142.diarynote.jp/200512020244540000/ ザ・レイモンド・マクドナルド・トウキョウ・インプロヴァイザーズ・オーケストラ
http://43142.diarynote.jp/200512140951100000/ エリオット・シャープ
http://43142.diarynote.jp/?day=20060703 藤井オーケストラ名古屋/同東京
http://43142.diarynote.jp/?day=20080824 レイモンド・マクドナルド・インターナショナル・ビッグ・バンド
http://43142.diarynote.jp/200812281445103402/ 藤井4
http://43142.diarynote.jp/201001101203088126/ ガトー・リブレ、ファースト・ミーティング、ma-do、オーケストラ東京
http://43142.diarynote.jp/?day=20100607 ファースト・ミーティング
http://43142.diarynote.jp/201008261616172628/
http://43142.diarynote.jp/?day=20120701
http://43142.diarynote.jp/201601301017037781/ KAZE
http://43142.diarynote.jp/201701101136544400/ いろいろ
▶過去の、ピー・ウィー・エリス
http://43142.diarynote.jp/?day=20050924
http://43142.diarynote.jp/200709171112310000/
http://43142.diarynote.jp/200804030050390000/
http://43142.diarynote.jp/201204150858456025/
http://43142.diarynote.jp/?day=20121121
http://43142.diarynote.jp/201307071319405650/
http://43142.diarynote.jp/201602040957261258/
▶︎過去の、スナーキー・パピー
http://43142.diarynote.jp/201606171730294884/
http://43142.diarynote.jp/201606201007017702/
http://43142.diarynote.jp/201704200801169451/
*シャイ・マエストロ・トリオ +カミラ・メサ(NHKホール)
いま個人的にトップ級に好きなジャズ・ピアニストであるシャイ・マエストロ(2012年3月12日、2016年1月4日、2016年6月11日、2016年6月11日)のワーキング・トリオの公演は、現在彼が住むNYのご近所さんでもあるチリ人シンガー/ギタリストであるカミラ・ミザをゲストにむかえてのもの。リズムはコントラバスのホルヘ・ローデル(2011年7月20日、2016年6月11日、2017年2月1日)と、ドラムのジヴ・ラヴィッツ(2016年6月11日)。順に、イスラエル人、チリ人、ペルー人、イスラエル人、ですね。昨年9月に、マエストロとメサはデュオの来日ツアーをやっていたりもして、2人はほんと距離が近い。
あたまのほうは、トリオによる公演。なんか、去年に見たときよりもおおらかで、分かりやすい演奏をやっていると感じる。それ、フェスであることを考慮にいれたか、それとも半分以上に加わり歌ったメサの持ち味との落差をなくそうとしたのか。
NYの今の技アリジャズ・マンたちから支持を受けもするメサはギタリストとしても個性を持つと思うが、サニーサイド発の2015年『Traces』は完全に歌もの作として勝負したアルバムで、今回でも陰影を持つ超然とした歌を全面的に聞かせる。それらは彼女のオリジナルであったのか? ”どこかに南米属性が活きた、今の流動性にも富むNYのシンガー・ソングライター表現”をシャイ・マエストロ・トリオをバックに開くというものを、4人は悠々と聞かせてくれた。
▶︎過去の、シャイ・マエストロ
http://43142.diarynote.jp/201203131840477844/
http://43142.diarynote.jp/201601050914043127/
http://43142.diarynote.jp/201606121230202174/
▶︎過去の、ホルヘ・ローデル
http://43142.diarynote.jp/201107230819362417/
http://43142.diarynote.jp/201606121230202174/
▶︎過去の、ジヴ・ラヴィッツ
http://43142.diarynote.jp/201606121230202174/
*チック・コリア&ゴンサロ・ルバルカバ(NHKホール)
フルの大きさのグラウンド・ピアノが互い違いに向き合う。その図には、なんか畏怖(と書くと、すこし違うかも知れないが)を感じるなあ。米国人ピアニスト(2006年9月3日、2007年10月1日、2016年9月16日、2017年9月2日)とキューバ人ピアニスト(2005年3月16日、2007年11月21日、2010年8月22日、2014年1月10日、2014年1月12日、2015年4月7日)の、デュオ演奏。きっちり曲を素材においてやるのではなく、フリーフォーム〜お互いの反応により流れていくようなパフォーマンスが示された。ゆえに、分かりづらさを感じる聞き手もいたかな。だから、最後に著名コリア曲「スペイン」の旋律になった際には拍手がおきますね。ともに実力者ではあるものの個性は離れるかと思っていたら、両者の指さばきや流儀が意外なほど似ていると感じる。サッカーで両チームのフォーメイションが同じでガチなせめぎ合いとなることを“ミラー”と言ったりするが、静的な部分を持つもののミラーなピアノ・デュオであるとも、ぼくは感じた。
▶過去の、チック・コリア
http://43142.diarynote.jp/?day=20060903
http://43142.diarynote.jp/200710121726160000/
http://43142.diarynote.jp/201609201820427313/
http://43142.diarynote.jp/201709101059289712/
▶過去の、ゴンサロ・ルバルカバ
http://43142.diarynote.jp/200503240453290000/
http://43142.diarynote.jp/200711290930350000/
http://43142.diarynote.jp/201008261620103318/
http://43142.diarynote.jp/201401161534392423/
http://43142.diarynote.jp/201401171004104264/
http://43142.diarynote.jp/201504081451142675/
*コーリー・ヘンリー & ザ・ファンク・アポストルズ(WWW)
スナーキー・パピー(2016年6月16日、2016年6月17日、2017年4月18日)のキーボード奏者であり、一時はザ・ルーツ(2002年12月29日、 2003年12月2日、2004年9月19日、2007年1月15日、2013年12月19日)なんかとも近い関係にいた御仁のリーダー・バンドはこんな感じだったのか。彼のリーダー作『ザ・リヴァイヴァル』(グラウンドアップ、2106年)は“教会”きわまりないゴスペル・オルガン盤で、それに準ずるゴスペル調のパフォーマンスを披露するのかと思いきやさにあらず。彼は、もっといろんなことができる、総花的なブラック表現を聞かせるクリエイターだった。ショウの冒頭の方はそんな先入観を持っていたので、なんかぬるいなー、フュージョンぽいなーと思っていたのだが、本人や女性コーラスが歌うようになってからは、弾んだブラック・ポップ表現が歓びとともに溢れ出るという感じで高揚。まあ、NHKホールとWWWの間に時間がありしこたま飲んで、酔っ払っていたんだけどね。
しかし、その自由自在でしややかなキーボード扱い/指さばきは、P-ファンクのバーニー・ウォーレル(2007年8月7日、2011年8月12日、2012年7月27日、2013年1月30日、2014年10月28日)を思い出させるところがあるかも。なお、彼の場合はギャラクティック(2000年8月13日、2000年12月7日、2001年10月13日、2002年7月28日、2004年2月5日、2007年12月11日、2010年3月29日)やザ・リバース・ブラス・バンド(2007年2月6日)などにも関与するニューオーリンズの辣腕トロンボーン奏者と同じ名前なので、間違いやすい。
▶︎過去の、スナーキー・パピー
http://43142.diarynote.jp/201606171730294884/
http://43142.diarynote.jp/201606201007017702/
http://43142.diarynote.jp/201704200801169451/
▶過去の、ザ・ルーツ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-12.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-12.htm
http://43142.diarynote.jp/?day=20040919
http://43142.diarynote.jp/200701201415300000/
http://43142.diarynote.jp/201312200917503345/
▶過去の、バーニー・ウォレル
http://43142.diarynote.jp/200708051740450000/
http://43142.diarynote.jp/201206011834355756/
http://43142.diarynote.jp/201208091303253665/
http://43142.diarynote.jp/201301311053069360/
http://43142.diarynote.jp/?day=20141028
▶過去の、ギャラクティック
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-8.htm (バーク・フェス)
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-12.htm (パークタワー・ブルース・フェス)
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-10.htm (朝霧ジャム)
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-7.htm (フジ・ロック)触れていないが、ジョージ・クリントンが飛び入り
http://43142.diarynote.jp/?day=20040205
http://43142.diarynote.jp/200712161021270000/
http://43142.diarynote.jp/201004080749482839/
▶過去の、ザ・リバース・ブラス・バンド
http://43142.diarynote.jp/200702122331460000/
<今日の、会場>
NHKホールで、ステージ前のオーケストラ・ピットをそのまま残してショウをやっていたのには、2階席から見ていておおいに違和感を感じた。それ、そのなかでスタッフが自由に動けて撮影しやすいことを考慮に入れてのことだろうが、なんとかならないのか。サッカーの試合を専用のスタジアムでなく、陸上トラック付きの会場で見ているようなキブンを持った。また、ぼくは一切そういう場面には遭遇しなかったが、知人たちが座った席は客席を照らす正面からの光が直接あたり、眩しくてしょうがなかったこと。それもテレビ番組用撮影を考慮してのものだろうが、それについては非難囂々でしたよ。それから、東京国際フォーラム時代からの伝統(?)であるのだが、休憩時にトイレがものすごく長蛇の列。ただし、メイン会場と野外無料ステージは、前より少し行き来しやすい。
マイナスに感じるところはあっても、前日の冒頭に書いたように、ぼくは今後も渋谷でやってほしい。東京国際フォーラムのホールAはジャズをやるには、デカすぎると思う。渋谷きっての地元企業(?)である東急も駅内や百貨店渋谷本店前に無料ステージを作るなど、協力的であるようであるし。しょぼかったが、センター街でブラス・バンドのパレードが実現するなど、地元の商店街も協力的であるのかな?
今年の野外の無料ステージは出演者がぼくにとってはいまいちで見たいと思わせる出演者があまりいなかったが、ちらりとのぞくと結構な人だかり。すぐ先にある代々木公園の野外ステージを用いたらいいのにと思う。ついでに、この前ブラジル・フェスティヴァル(2017年7月16日)に来たときは暑かったなあと思い出しつつ、そのステージ付きの広いスペースに行ったら、防災関連のイヴェントをやっていて、自衛隊の車両も止まっていた。そういえば、こんなに暑くない気候の東京ジャズは初めてのような……。
それから、今のフェスってどこのものでも時間通りに進むという所感を持っているが、こと東京ジャズはなぜかそうではないという印象がある。この日のNHKホールの昼の部の最後の出し物(コリアとルバルカバ)は、40分押しで始まった。
今年の東京ジャズの場は、主催者NHKのお膝もとである、渋谷となった。それ、従来のメイン会場である東京国際フォーラム改築ゆえと説明されていたように思う(でも、昨日横を通ったら、普通に営業がなされていた)が、ぼくはこのまま渋谷開催のままでいてほしいかも。会場は駅からは距離があるものの、家から近いので生理的に楽であるから。そのメイン会場はとうぜん、NHKホール。今回の2日間はメインのやつはその昼の部だけ見て、日が暮れてからは同帯の個別会場の出し物を見た。以下、見た順に記す。
*山下洋輔 寿限無2017(NHKホール)
山下洋輔(1999年11月10日、2004年7月27日、2006年3月27日、2013年7月10日2009年7月19日、2013年7月27日、2015年7月21日、2017年7月8日)が過度期にあった1981年にレコーディングした、落語の「寿限無」に題材を得た2枚の同名作をもとにする出し物。懐古焼き直しモノと断じてしまう硬派の方もいるかもしれないが、これは興味深いなあ。
2017年版”寿限無”に参加するミュージシャンは、アコースティック・ベースの坂井紅介(2013年7月27日)、ドラムの小笠原拓海、電気ギターの渡辺香津美(2004年12月15日、2010年9月1日、2010年9月5日 、2010年11月20日、2012年3月20日、2016年6月4日、2016年9月4日)、通常の持ち楽器であるテナー・サックスではなくアルト・サックスを吹いた菊地成孔(2001年9月22日、2002年1月5日、2002年11月30日、2004年7月6日、2004年8月12日、2005年6月9日、2006年1月21日、2007年11月7日、2009年7月19日、2010年3月26日、2011年4月22日、2011年5月5日、2011年7月31日、2013年3月26日、2013年7月27日、2014年2月20日、2014年4月3日、2014年9月7日、2016年10月28日)、トランぺッターの類家心平(2011年5月5日、2014年6月13日、2014年9月25日、2014年12月28日、2016年9月7日、2016年9月27日、2016年9月27日)、ラッパーのOMSB (2013年3月26日、2014年2月20日、2016年10月28日、2016年11月10日)という面々。核にピアノ・トリオがあり、曲により他の奏者が加わる。ドラムの小笠原拓海には初めて触れると思うが、瞬発力に長けたタイトさを持ついい奏者。山下は「僕が見いだしたのに、山下達郎に取られた。おととい、彼のツアーが終わったばかり」みたいなことを紹介MCで言っていた。オリジナル録音者の留任は、渡辺のみ。原曲の肉声は坂田明(2006年8月8日、2008年9月25日、2009年7月19日、010年4月15日、2011年4月1日、2012年10月3日、2013年1月12日、2014年9月7日、2016年1月28日)が担当していた。しかし、やはり山下はMCが上手だなー。
▶過去の、山下洋輔
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/movember1999live.htm
http://43142.diarynote.jp/?day=20040727
http://43142.diarynote.jp/200907221011377741/
http://43142.diarynote.jp/201307291053021427/
http://43142.diarynote.jp/201507221814047783/
http://43142.diarynote.jp/?day=20170708
▶︎過去の、坂井紅介
http://43142.diarynote.jp/?day=20130727
▶過去の、渡辺香津美
http://43142.diarynote.jp/200412212102130000/
http://43142.diarynote.jp/201009030955539620/
http://43142.diarynote.jp/201009171511588216/
http://43142.diarynote.jp/?day=20101120
http://43142.diarynote.jp/201203260803216950/
http://43142.diarynote.jp/201606121224129353/
http://43142.diarynote.jp/201609201052518160/
▶過去の、菊地成孔
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-9.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-1.ht
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-11.htm
http://43142.diarynote.jp/200407062149440000/
http://43142.diarynote.jp/200408120238330000/
http://43142.diarynote.jp/200506120644360000/
http://43142.diarynote.jp/200601271857530000/
http://43142.diarynote.jp/200711101236210000/
http://43142.diarynote.jp/200907221011377741/
http://43142.diarynote.jp/?day=20100326
http://43142.diarynote.jp/?day=20110422
http://43142.diarynote.jp/?day=20110505
http://43142.diarynote.jp/?day=20110731
http://43142.diarynote.jp/201303290751204240/
http://43142.diarynote.jp/?day=20130727
http://43142.diarynote.jp/201402210802184994/
http://43142.diarynote.jp/201404050818444425/
http://43142.diarynote.jp/201409100930206205/
http://43142.diarynote.jp/201610311054183284/
▶過去の、類家心平
http://43142.diarynote.jp/?day=20110505
http://43142.diarynote.jp/201406160956273046/
http://43142.diarynote.jp/201409261635554506/
http://43142.diarynote.jp/201412301043067796/
http://43142.diarynote.jp/201609201648546159/
http://43142.diarynote.jp/201610100849458472/
▶︎過去の、OMSB
http://43142.diarynote.jp/?day=20130326
http://43142.diarynote.jp/?day=20140220
http://43142.diarynote.jp/201610311054183284/
http://43142.diarynote.jp/201611111651363466/
▶過去の、坂田明
http://43142.diarynote.jp/200608091255180000/
http://43142.diarynote.jp/200809270215092074/
http://43142.diarynote.jp/?day=20090719
http://43142.diarynote.jp/?day=20100415
http://43142.diarynote.jp/201104041101543361/
http://43142.diarynote.jp/201210060945309832/
http://43142.diarynote.jp/201301161544336447/
http://43142.diarynote.jp/201409100930206205/
http://43142.diarynote.jp/201601301017037781/
*ゴーゴー・ペンギン (NHKホール)
ウッド・ベースのニック・ブラッカ、ピアノのクルス・アイリングワース、ドラムのロブ・ターナーからなる、英国マンチェスターのピアノ・トリオ。新時代ピアノ・トリオの雄と持ち上げる向きもあるが、CDを聞く分にはぼくは少し承服できず。それで、過去の単独来日公演もパスしていたわけだが……。まあ、ドラマーがドラムン・ベース以降の叩き方をときにしたり、ベースやピアノにエフェクトがかかる場合があったりと、普通のピアノ・トリオから逃れようとする意思はいろいろと感じる。ふむ。あのスウェーデンの名オルタナティヴ・ピアノ・トリオのE.S.T.(2003年6月17日、2007年1月13日)を思い出させる部分もある。だが、ゴー・ゴー・ペンギンはどうして、あんなにセンチな曲をやるのか。もうすこしドライにいったほうが格好いいと思うが。
▶過去の、E.S.T.
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-6.htm
http://43142.diarynote.jp/200701141431470000/
*ザ・コリア・ガッド・バンド(NHKホール)
ピアノとキーボードのチック・コリア(2006年9月3日、2007年10月1日、2016年9月16日)と ドラムのスティーヴ・ガッド(2004年1月27日、2010年12月1日、2012年11月26日、2013年9月3日、2004年1月27日、2010年12月1日、2012年11月26日、2013年9月3日、2016年2月19日、2016年12月6日、2017年6月12日)の双頭バンドで、この体裁でレコーディングもすすんでいるという。他のメンバーは、ベニン出身のギター奏者のリオーネル・ルエケ(2002年7月3日、2005年8月21日、2007年7月24日、2012年3月3日、2014年9月7日、2016年2月22日 )、キューバ出身のベーシスト(電気と縦の併用)であるカリートス・デル・プエルト(2015年3月5日)、ベネズエラ出身打楽器奏者であるルイシート・キンテーロ(2011年12月8日、2016年7月31日)、各種リードを吹くスティーヴ・ウィルソン(2013年12月17日、2017年6月7日)。
そんな新バンドのココロは、属性の広がりを意識したうえで、今の思慮に満ちたジャズ・フュージョンをやろうということか。コリアの旧曲には拍手が湧く。しかし、コリアとガッドのコンビと言えば、なんといってもエディ・ゴメス(2014年10月17日)とジョー・ファレルという顔ぶれの1ホーンのカルットで録った『フレンズ』(ポリドール、1978年)である。コリアはそこで電気ピアノを多用したが、非フュージョンな瑞々しいジャズ盤として話題を呼んだし、中村とうようさんもほめていたものだから、ぼくもリアル・タイムで買い求めけっこう聞いた記憶がある。あのとき、あのガッドが4ビートを叩いていると話題になりました。ぼくのジャズ入門版の一つとなる? 今はゴメスの浮いた縦ベースの音がきつくて聞けないだろうけど。そのオープナーだった「ザ・ワン・ステップ」とかやらないかなあとか、ぼくは思ってしまった。まあ、編成も合わなし、ないものねだりとなるのだが。
▶過去の、チック・コリア
http://43142.diarynote.jp/?day=20060903
http://43142.diarynote.jp/200710121726160000/
http://43142.diarynote.jp/201609201820427313/
▶過去の、スティーヴ・ガッド
http://43142.diarynote.jp/200402051855170000/
http://43142.diarynote.jp/201012051903113851/
http://43142.diarynote.jp/201212101904379741/
http://43142.diarynote.jp/201312171510083393/
http://43142.diarynote.jp/201410220711345595/
http://43142.diarynote.jp/?day=20160219
http://43142.diarynote.jp/201612091513593556/
http://43142.diarynote.jp/201706130913351348/
▶過去の、リオーネル・ルエケ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-7.htm テレンス・ブランチャード
http://43142.diarynote.jp/200508230545510000/ テレンス・ブランチャード
http://43142.diarynote.jp/200708051737070000/
http://43142.diarynote.jp/201203062005542291/ ハービー・ハンコック
http://43142.diarynote.jp/201409100930206205/ ハーボー・ハンコック
http://43142.diarynote.jp/201602290950397465/
▶過去の、︎カリートス・デル・プエルト
http://43142.diarynote.jp/201503060912185943/
▶︎過去の、ルイシート・キンテーロ
http://43142.diarynote.jp/201112171635194708/
http://43142.diarynote.jp/201608020805158759/
▶︎過去の、スティーヴ・ウィルソン
http://43142.diarynote.jp/201312181034409673/
http://43142.diarynote.jp/201706081034584863/
▶︎過去の、エディ・ゴメス
http://43142.diarynote.jp/201410220711345595/
*トレメ・ブラス・バンド、デンマーク・ラジオ・ビッグ・バンド(渋谷センター街)
ニューオーリンズの名門ブラス・バンドであるトレメ・ブラス・バンド(2003年10月15日)が渋谷のど真ん中をパレードするというので、知人たちと勇んでセンター街の飲食店に陣取り、待ち構えたのだが。ありゃ、しょっぼかった。いくら、ぼくがニューオーリンズ現地のパレードを体験してる(2007年2月3日、2007年2月4日)とはいえ。すぐに、通り過ぎてしまったし。まだ、トレメ・ブラス・バンドの後に続くデンマーク・ラジオ・ビッグ・バンドのほうが音がでかかった。この2組、実は明日のNHKホールの出演者であったことを、20時間後に現場で知る。デンマーク・ラジオ・ビッグ・バンドは東急百貨店前でも野外演奏をやることにもっていて、安い(?)ブラス・バンドなのかと思っていたら……。翌日の項に続く。
▶︎過去の、トレメ・ブラス・バンド
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-10.htm
▶︎過去の、ニューオーリンズのパレード
http://43142.diarynote.jp/200702112125550000/
http://43142.diarynote.jp/200702121118370000/
*ポール・グラボウスキー・クインテット+中村仁樹&帯名久仁子(セルリアンタワー能楽堂)
その会場が示唆するかもしれないが、ジャズと伝統和楽器が重なる公演。東急ホテルのグラッグシップとなるセルリアン・タワーに能楽堂があるは知っていたが、ほんと地下2階にぽっかり、おごそかにあった。へ〜え、という感じ。
オーストラリ人ピアニストのポール・グラボウスキーのグループと日本人の和楽器奏者が共演する出し物。グラボウスキー側は、他にテナー・サックスのロバート・バーク、トランペットのニラン・ダシカ、ダブル・ベースのサム・アニング(2015年10月15日)、ドラムのジョー・タリア。和装の日本人側は、尺八の中村仁樹と琴の帯名久仁子。琴奏者は途中退いたときもあったが、3本のそれを使い分けていた尺八奏者はずっと豪州人たちと絡む。ソロもジャズ・マンと遜色なく取る。けっこうイケ面である彼はニコリともせずに演奏し、もう少し年長だろう琴奏者は笑顔で演奏。しかし、2人とも芸大の邦楽科を出ているんだろうなあ。
実際のパフォーマンスには、おおいに拍手。なんの疑問もなく、両者が重なっていたもの。ときにアウトする感覚を持つ曲を含め、尺八や琴の特性をくみつつ(それ、グラボウスキー側が出した曲だろう)、ジャズ流儀のもと洋と和が交錯する。おもしろいっ。驚いたことに、グラボウスキーはピアノを一切弾かずに(というか、舞台に置いていない)すべての曲をピアニカで通す。それ、笙みたいな効果を生んでいて、けっこう合っていた。アンコールは琴が導く「桜」から、美スタンダード曲「マイ・フェイヴァリット・シングス」に移行した。
▶︎過去の、サム・アニング
http://43142.diarynote.jp/201510181000334516/
<今日の、追記>
能楽堂は舞台の二辺に向かうように、座席は設定されていた。そういうものであるのか。ところで、後日(2017年9月5日の項参照)、グラボウスキーから聞いたのだが、ここはピアノを入れてはいけないためにピアニカを弾いたのだという。ドラムは簡素ながら置いてもいいのに、不思議だな。重量の問題だろうか。その簡素な楽器を選んだのは、やはり笙の音と近いところがあったからだそう。やはり、彼はそれなりの準備をへて、このプロジェクトにのぞんだのだと思う。この顔ぶれで、今日明日とスタジオで録音し、そちらではエレクトリック・ピアノを弾いているそう。それをプロデュースしたアーロンさんはかつて本国でグラボウスキーにピアノを習い、7年のNY居住をへて、日本に10年住んでいる人なのだとか。
*山下洋輔 寿限無2017(NHKホール)
山下洋輔(1999年11月10日、2004年7月27日、2006年3月27日、2013年7月10日2009年7月19日、2013年7月27日、2015年7月21日、2017年7月8日)が過度期にあった1981年にレコーディングした、落語の「寿限無」に題材を得た2枚の同名作をもとにする出し物。懐古焼き直しモノと断じてしまう硬派の方もいるかもしれないが、これは興味深いなあ。
2017年版”寿限無”に参加するミュージシャンは、アコースティック・ベースの坂井紅介(2013年7月27日)、ドラムの小笠原拓海、電気ギターの渡辺香津美(2004年12月15日、2010年9月1日、2010年9月5日 、2010年11月20日、2012年3月20日、2016年6月4日、2016年9月4日)、通常の持ち楽器であるテナー・サックスではなくアルト・サックスを吹いた菊地成孔(2001年9月22日、2002年1月5日、2002年11月30日、2004年7月6日、2004年8月12日、2005年6月9日、2006年1月21日、2007年11月7日、2009年7月19日、2010年3月26日、2011年4月22日、2011年5月5日、2011年7月31日、2013年3月26日、2013年7月27日、2014年2月20日、2014年4月3日、2014年9月7日、2016年10月28日)、トランぺッターの類家心平(2011年5月5日、2014年6月13日、2014年9月25日、2014年12月28日、2016年9月7日、2016年9月27日、2016年9月27日)、ラッパーのOMSB (2013年3月26日、2014年2月20日、2016年10月28日、2016年11月10日)という面々。核にピアノ・トリオがあり、曲により他の奏者が加わる。ドラムの小笠原拓海には初めて触れると思うが、瞬発力に長けたタイトさを持ついい奏者。山下は「僕が見いだしたのに、山下達郎に取られた。おととい、彼のツアーが終わったばかり」みたいなことを紹介MCで言っていた。オリジナル録音者の留任は、渡辺のみ。原曲の肉声は坂田明(2006年8月8日、2008年9月25日、2009年7月19日、010年4月15日、2011年4月1日、2012年10月3日、2013年1月12日、2014年9月7日、2016年1月28日)が担当していた。しかし、やはり山下はMCが上手だなー。
▶過去の、山下洋輔
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/movember1999live.htm
http://43142.diarynote.jp/?day=20040727
http://43142.diarynote.jp/200907221011377741/
http://43142.diarynote.jp/201307291053021427/
http://43142.diarynote.jp/201507221814047783/
http://43142.diarynote.jp/?day=20170708
▶︎過去の、坂井紅介
http://43142.diarynote.jp/?day=20130727
▶過去の、渡辺香津美
http://43142.diarynote.jp/200412212102130000/
http://43142.diarynote.jp/201009030955539620/
http://43142.diarynote.jp/201009171511588216/
http://43142.diarynote.jp/?day=20101120
http://43142.diarynote.jp/201203260803216950/
http://43142.diarynote.jp/201606121224129353/
http://43142.diarynote.jp/201609201052518160/
▶過去の、菊地成孔
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-9.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-1.ht
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-11.htm
http://43142.diarynote.jp/200407062149440000/
http://43142.diarynote.jp/200408120238330000/
http://43142.diarynote.jp/200506120644360000/
http://43142.diarynote.jp/200601271857530000/
http://43142.diarynote.jp/200711101236210000/
http://43142.diarynote.jp/200907221011377741/
http://43142.diarynote.jp/?day=20100326
http://43142.diarynote.jp/?day=20110422
http://43142.diarynote.jp/?day=20110505
http://43142.diarynote.jp/?day=20110731
http://43142.diarynote.jp/201303290751204240/
http://43142.diarynote.jp/?day=20130727
http://43142.diarynote.jp/201402210802184994/
http://43142.diarynote.jp/201404050818444425/
http://43142.diarynote.jp/201409100930206205/
http://43142.diarynote.jp/201610311054183284/
▶過去の、類家心平
http://43142.diarynote.jp/?day=20110505
http://43142.diarynote.jp/201406160956273046/
http://43142.diarynote.jp/201409261635554506/
http://43142.diarynote.jp/201412301043067796/
http://43142.diarynote.jp/201609201648546159/
http://43142.diarynote.jp/201610100849458472/
▶︎過去の、OMSB
http://43142.diarynote.jp/?day=20130326
http://43142.diarynote.jp/?day=20140220
http://43142.diarynote.jp/201610311054183284/
http://43142.diarynote.jp/201611111651363466/
▶過去の、坂田明
http://43142.diarynote.jp/200608091255180000/
http://43142.diarynote.jp/200809270215092074/
http://43142.diarynote.jp/?day=20090719
http://43142.diarynote.jp/?day=20100415
http://43142.diarynote.jp/201104041101543361/
http://43142.diarynote.jp/201210060945309832/
http://43142.diarynote.jp/201301161544336447/
http://43142.diarynote.jp/201409100930206205/
http://43142.diarynote.jp/201601301017037781/
*ゴーゴー・ペンギン (NHKホール)
ウッド・ベースのニック・ブラッカ、ピアノのクルス・アイリングワース、ドラムのロブ・ターナーからなる、英国マンチェスターのピアノ・トリオ。新時代ピアノ・トリオの雄と持ち上げる向きもあるが、CDを聞く分にはぼくは少し承服できず。それで、過去の単独来日公演もパスしていたわけだが……。まあ、ドラマーがドラムン・ベース以降の叩き方をときにしたり、ベースやピアノにエフェクトがかかる場合があったりと、普通のピアノ・トリオから逃れようとする意思はいろいろと感じる。ふむ。あのスウェーデンの名オルタナティヴ・ピアノ・トリオのE.S.T.(2003年6月17日、2007年1月13日)を思い出させる部分もある。だが、ゴー・ゴー・ペンギンはどうして、あんなにセンチな曲をやるのか。もうすこしドライにいったほうが格好いいと思うが。
▶過去の、E.S.T.
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-6.htm
http://43142.diarynote.jp/200701141431470000/
*ザ・コリア・ガッド・バンド(NHKホール)
ピアノとキーボードのチック・コリア(2006年9月3日、2007年10月1日、2016年9月16日)と ドラムのスティーヴ・ガッド(2004年1月27日、2010年12月1日、2012年11月26日、2013年9月3日、2004年1月27日、2010年12月1日、2012年11月26日、2013年9月3日、2016年2月19日、2016年12月6日、2017年6月12日)の双頭バンドで、この体裁でレコーディングもすすんでいるという。他のメンバーは、ベニン出身のギター奏者のリオーネル・ルエケ(2002年7月3日、2005年8月21日、2007年7月24日、2012年3月3日、2014年9月7日、2016年2月22日 )、キューバ出身のベーシスト(電気と縦の併用)であるカリートス・デル・プエルト(2015年3月5日)、ベネズエラ出身打楽器奏者であるルイシート・キンテーロ(2011年12月8日、2016年7月31日)、各種リードを吹くスティーヴ・ウィルソン(2013年12月17日、2017年6月7日)。
そんな新バンドのココロは、属性の広がりを意識したうえで、今の思慮に満ちたジャズ・フュージョンをやろうということか。コリアの旧曲には拍手が湧く。しかし、コリアとガッドのコンビと言えば、なんといってもエディ・ゴメス(2014年10月17日)とジョー・ファレルという顔ぶれの1ホーンのカルットで録った『フレンズ』(ポリドール、1978年)である。コリアはそこで電気ピアノを多用したが、非フュージョンな瑞々しいジャズ盤として話題を呼んだし、中村とうようさんもほめていたものだから、ぼくもリアル・タイムで買い求めけっこう聞いた記憶がある。あのとき、あのガッドが4ビートを叩いていると話題になりました。ぼくのジャズ入門版の一つとなる? 今はゴメスの浮いた縦ベースの音がきつくて聞けないだろうけど。そのオープナーだった「ザ・ワン・ステップ」とかやらないかなあとか、ぼくは思ってしまった。まあ、編成も合わなし、ないものねだりとなるのだが。
▶過去の、チック・コリア
http://43142.diarynote.jp/?day=20060903
http://43142.diarynote.jp/200710121726160000/
http://43142.diarynote.jp/201609201820427313/
▶過去の、スティーヴ・ガッド
http://43142.diarynote.jp/200402051855170000/
http://43142.diarynote.jp/201012051903113851/
http://43142.diarynote.jp/201212101904379741/
http://43142.diarynote.jp/201312171510083393/
http://43142.diarynote.jp/201410220711345595/
http://43142.diarynote.jp/?day=20160219
http://43142.diarynote.jp/201612091513593556/
http://43142.diarynote.jp/201706130913351348/
▶過去の、リオーネル・ルエケ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-7.htm テレンス・ブランチャード
http://43142.diarynote.jp/200508230545510000/ テレンス・ブランチャード
http://43142.diarynote.jp/200708051737070000/
http://43142.diarynote.jp/201203062005542291/ ハービー・ハンコック
http://43142.diarynote.jp/201409100930206205/ ハーボー・ハンコック
http://43142.diarynote.jp/201602290950397465/
▶過去の、︎カリートス・デル・プエルト
http://43142.diarynote.jp/201503060912185943/
▶︎過去の、ルイシート・キンテーロ
http://43142.diarynote.jp/201112171635194708/
http://43142.diarynote.jp/201608020805158759/
▶︎過去の、スティーヴ・ウィルソン
http://43142.diarynote.jp/201312181034409673/
http://43142.diarynote.jp/201706081034584863/
▶︎過去の、エディ・ゴメス
http://43142.diarynote.jp/201410220711345595/
*トレメ・ブラス・バンド、デンマーク・ラジオ・ビッグ・バンド(渋谷センター街)
ニューオーリンズの名門ブラス・バンドであるトレメ・ブラス・バンド(2003年10月15日)が渋谷のど真ん中をパレードするというので、知人たちと勇んでセンター街の飲食店に陣取り、待ち構えたのだが。ありゃ、しょっぼかった。いくら、ぼくがニューオーリンズ現地のパレードを体験してる(2007年2月3日、2007年2月4日)とはいえ。すぐに、通り過ぎてしまったし。まだ、トレメ・ブラス・バンドの後に続くデンマーク・ラジオ・ビッグ・バンドのほうが音がでかかった。この2組、実は明日のNHKホールの出演者であったことを、20時間後に現場で知る。デンマーク・ラジオ・ビッグ・バンドは東急百貨店前でも野外演奏をやることにもっていて、安い(?)ブラス・バンドなのかと思っていたら……。翌日の項に続く。
▶︎過去の、トレメ・ブラス・バンド
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-10.htm
▶︎過去の、ニューオーリンズのパレード
http://43142.diarynote.jp/200702112125550000/
http://43142.diarynote.jp/200702121118370000/
*ポール・グラボウスキー・クインテット+中村仁樹&帯名久仁子(セルリアンタワー能楽堂)
その会場が示唆するかもしれないが、ジャズと伝統和楽器が重なる公演。東急ホテルのグラッグシップとなるセルリアン・タワーに能楽堂があるは知っていたが、ほんと地下2階にぽっかり、おごそかにあった。へ〜え、という感じ。
オーストラリ人ピアニストのポール・グラボウスキーのグループと日本人の和楽器奏者が共演する出し物。グラボウスキー側は、他にテナー・サックスのロバート・バーク、トランペットのニラン・ダシカ、ダブル・ベースのサム・アニング(2015年10月15日)、ドラムのジョー・タリア。和装の日本人側は、尺八の中村仁樹と琴の帯名久仁子。琴奏者は途中退いたときもあったが、3本のそれを使い分けていた尺八奏者はずっと豪州人たちと絡む。ソロもジャズ・マンと遜色なく取る。けっこうイケ面である彼はニコリともせずに演奏し、もう少し年長だろう琴奏者は笑顔で演奏。しかし、2人とも芸大の邦楽科を出ているんだろうなあ。
実際のパフォーマンスには、おおいに拍手。なんの疑問もなく、両者が重なっていたもの。ときにアウトする感覚を持つ曲を含め、尺八や琴の特性をくみつつ(それ、グラボウスキー側が出した曲だろう)、ジャズ流儀のもと洋と和が交錯する。おもしろいっ。驚いたことに、グラボウスキーはピアノを一切弾かずに(というか、舞台に置いていない)すべての曲をピアニカで通す。それ、笙みたいな効果を生んでいて、けっこう合っていた。アンコールは琴が導く「桜」から、美スタンダード曲「マイ・フェイヴァリット・シングス」に移行した。
▶︎過去の、サム・アニング
http://43142.diarynote.jp/201510181000334516/
<今日の、追記>
能楽堂は舞台の二辺に向かうように、座席は設定されていた。そういうものであるのか。ところで、後日(2017年9月5日の項参照)、グラボウスキーから聞いたのだが、ここはピアノを入れてはいけないためにピアニカを弾いたのだという。ドラムは簡素ながら置いてもいいのに、不思議だな。重量の問題だろうか。その簡素な楽器を選んだのは、やはり笙の音と近いところがあったからだそう。やはり、彼はそれなりの準備をへて、このプロジェクトにのぞんだのだと思う。この顔ぶれで、今日明日とスタジオで録音し、そちらではエレクトリック・ピアノを弾いているそう。それをプロデュースしたアーロンさんはかつて本国でグラボウスキーにピアノを習い、7年のNY居住をへて、日本に10年住んでいる人なのだとか。
マシュー・スティーヴンス・トリオ。ハーヴィー・メイソン“カメレオン”
2017年9月1日 音楽 在NYのカナダ人ギタリストであるマシュー・スティーヴンス(2009年1月31日、2013年6月4日、2014年8月7日、2015年1月22日、2015年9月5日、2016年5月31日、2017年3月27日)の自己トリオ公演はパット・メセニー(1999年12月15日、2002年9月19日、2010年6月12日、2012年1月25日、2012年3月3日、2013年5月21日、2015年9月27日)のツアーに駆り出されていたアコースティックな黒人リズム隊を起用した前回来日公演(2015年1月22日)から一転して、新作『プリヴァーバル』(Crystal Math、2017年)のノリを披露するもので、鍵盤ベースとエレクトリック・ベースのザック・ブラウン(2014年9月16日)、そしてドラムのエリック・ドゥーブ(2017年2月1日)という白人の奏者を同行させた。
そして、真摯な現代ジャズ・ギタリストであることをまっすぐに示した前回公演とは位相が異なるパフォーマンスを、マシューズは悠々と披露した。ベース奏者は鍵盤ベースを弾く場合の方が多かったかもしれず、実際そっちの方が味が良い。そして、ドラマーも過剰ではないが、そのベース音と噛み合う叩き口のもと、スティーヴンスをバックアップする。曲調にしてもソロにしても、スティーヴンスの演奏からはもう一つ現代ジャズ・ギター手法から飛び出したいという意志は身終え隠れ。だが、ギターの刻みやソロがジョン・スコフィールド(1999年5月11日、2001年1月11日、2002年1月24日、2004年3月11日、2006年3月1日、2007年5月10日、2008年10月8日、2009年9月5日、2012年10月10日、2013年10月21日、2015年5月26日)を思い出させたのには少し驚く。妙な筋道で、スコフィールドの先進性を感じてしまったなー。
しかし、鍵盤ベースを用いた違和感のないジャズ演奏に触れるのは、これが初めてではないか。やはり、時代は動いていくなー。
▶過去の、マシュー・スティーヴンス
http://43142.diarynote.jp/200902030206339619/
http://43142.diarynote.jp/201306060730086224/
http://43142.diarynote.jp/201408091058201133/
http://43142.diarynote.jp/201501230914317086/
http://43142.diarynote.jp/201509211331298145/
http://43142.diarynote.jp/201606101027587993/
http://43142.diarynote.jp/201703281829079078/
▶過去の、パット・メセニー
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/december1999live.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-9.htm
http://43142.diarynote.jp/201006181520054406/
http://43142.diarynote.jp/201201271245417497/
http://43142.diarynote.jp/201203062005542291/
http://43142.diarynote.jp/201305260927026044/
http://43142.diarynote.jp/201510021129591335
▶︎過去の、ザック・ブラウン
http://43142.diarynote.jp/201409171722239857/
▶︎過去の、エリク・ドゥーブ
http://43142.diarynote.jp/201702021523283237/
▶過去の、ジョン・スコフィールド
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live2.htm 5.11
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-1.htm 1.11
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-1.htm 1.24
http://43142.diarynote.jp/200403111821250000/
http://43142.diarynote.jp/200603011148430000/
http://43142.diarynote.jp/200705181809270000/
http://43142.diarynote.jp/200810111558046727/
http://43142.diarynote.jp/?day=20090905
http://43142.diarynote.jp/201210111837516874/
http://43142.diarynote.jp/201310210730403296/
http://43142.diarynote.jp/201505271549266046/
続いては南青山・ブルーノート東京で、ドラマーのハーヴィー・メイソン(2002年8月11日、2010年7月9日、2011年6月21日、2014年5月28日、2016年4月5日)のリーダー・バンドを見る。過去、”カメレオン”という名のもと彼は3度来日。1度目は彼が参加したハービー・ハンコックの『ヘッド・ハンターズ』表現を土台に置いた表現を披露しようとしたていたが、その後は今のLAジャズ界を闊歩する(比較的)若手を鋭意起用して今のジャズの表情を模索するライヴ・プロジェクトとなった……と、書いていいだろう。
4度目となるカメレオン・バンド、今回の顔ぶれは以下のとおり。前回も同行したピアノやキーボードのマーク・ド・クライヴ・ロウ(2006年3月9日、2016年4月5日)、R&B/ヒップホップ系表現にも関与しているトランペットのジョセフ・ライムバーグ、テナー・サックスとソプラノ・サックスとフルートの浜崎航、エレクトリック・ベース(フレットレットレスの5弦。左利きで、右利き用のそれをヘンンドリックスのように逆さに用いる)ドゥエイン“モノニオン”トーマスJr.。この日は出なかったが、翌日と翌々日はDJクラッシ(2011年3月7日、2012年4月25日 )もターンテーブルで加わったはずだ。
はみだし度では、前回の中盤以降の方が興味深かったが、今回はメイソンとクライヴ・ロウの関係が密になり、その二人の絡みを基に、他の奏者が重なっていくという所感もぼくは得た。今回、メイソン(スネアを二つ置いていた)のドラム音にエフェクトがかかる場面があったが、それはクライヴ・ロウがオペレートしていたようだ。
日本で活動している、浜崎は善戦。ちゃんと絡んでいたし、フィーチャーされる時間はライムバーグより長かった。それから、ぼくが何気に注視してしまったのは、小柄で派手なヤンキー・ファッションに身を固めつつ根暗であるのがぞわぞわ伝わってくるモノニオン。生理的な異臭、アリ。1990年メンフィス生まれの彼の自主制作によるミニ・アルバム『Selfie Quickie 2wooo - EP』は多重録音でP-ファンクとテラス・マーティン(2016年6月2日、2016年9月3日)をチープに交錯させたような混沌盤で、https://dywanethomasjr.bandcamp.com/album/selfie-quickie-2wooo で聞くことが可能だ。ロバート・グラスパー(2007年10月3日、2009年4月13日、2009年12月19日2010年12月16日、2012年6月12日、2013年1月25日、2014年8月20日、2015年6月8日、2016年12月20日、2017年6月5日)もよくやるハンコック1974曲「アクチュアル・プルーフ」は彼のソロから始まったが、途中で取ったソロはジャコ・パストリアス流儀であった。
▶過去の、ハーヴィー・メイソン
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-8.htm 8月11日、トム・スコット
http://43142.diarynote.jp/201007110625087085/
http://43142.diarynote.jp/?day=20110621
http://43142.diarynote.jp/?day=20140528
http://43142.diarynote.jp/201604060850393487/
▶過去の、︎マーク・ド・クライヴ・ロウ
http://43142.diarynote.jp/200603100922500000/
http://43142.diarynote.jp/201604060850393487/
▶︎過去の、DJクラッシュ
http://43142.diarynote.jp/201103101345364557/
http://43142.diarynote.jp/201205080617258733/
▶過去の、︎テラス・マーティン
http://43142.diarynote.jp/201606121215168031/
http://43142.diarynote.jp/201609201032322395/
▶過去の、ロバート・グラスパー
http://43142.diarynote.jp/200710121727100000/
http://43142.diarynote.jp/200904150840164356/
http://43142.diarynote.jp/201001051625155901/
http://43142.diarynote.jp/201012171104366095/
http://43142.diarynote.jp/201206141342549869/
http://43142.diarynote.jp/201301270742196778/
http://43142.diarynote.jp/201408210931581467/
http://43142.diarynote.jp/201506070919133558/
http://43142.diarynote.jp/201506091124003170/
http://43142.diarynote.jp/201612211059578863/
http://43142.diarynote.jp/201706061756141899/
<今日の、自覚>
メイソンのドラムは、やはりうまい。が、ときに感覚がちょい古いなあと、ぼくは思ってしまうところがある。1から10まで正しいと思いつつも、なんかフレイズのまとめ方とかに、そう感じてしまうのだ。なんでだろうと考えたのだが、今のジャズ・ドラマーって打ち込みビートやヒップホップ流れの感覚で妙な隙間や歪みやズレの感覚を盛り込む傾向にあるところ、メイソンにはそれが一切ない。いや、別になくてもいいし、そっちの方がナチュラルとも思うのだが、ぼくはメイソンの正しくもタイトなドラミングにどこかしっくり来ない部分を感じてしまう。あー。ぼくの耳も動いている。 でも、スティーヴ・ガッド(2004年1月27日、2010年12月1日、2012年11月26日、2013年9月3日、2004年1月27日、2010年12月1日、2012年11月26日、2013年9月3日、2016年2月19日、2016年12月6日、2017年6月12日)のそれには古くささは感じないか。それ、どこかで、生理としての胸騒ぎ感覚を持っているから?
▶過去の、スティーヴ・ガッド
http://43142.diarynote.jp/200402051855170000/
http://43142.diarynote.jp/201012051903113851/
http://43142.diarynote.jp/201212101904379741/
http://43142.diarynote.jp/201312171510083393/
http://43142.diarynote.jp/201410220711345595/
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http://43142.diarynote.jp/201612091513593556/
http://43142.diarynote.jp/201706130913351348/
そして、真摯な現代ジャズ・ギタリストであることをまっすぐに示した前回公演とは位相が異なるパフォーマンスを、マシューズは悠々と披露した。ベース奏者は鍵盤ベースを弾く場合の方が多かったかもしれず、実際そっちの方が味が良い。そして、ドラマーも過剰ではないが、そのベース音と噛み合う叩き口のもと、スティーヴンスをバックアップする。曲調にしてもソロにしても、スティーヴンスの演奏からはもう一つ現代ジャズ・ギター手法から飛び出したいという意志は身終え隠れ。だが、ギターの刻みやソロがジョン・スコフィールド(1999年5月11日、2001年1月11日、2002年1月24日、2004年3月11日、2006年3月1日、2007年5月10日、2008年10月8日、2009年9月5日、2012年10月10日、2013年10月21日、2015年5月26日)を思い出させたのには少し驚く。妙な筋道で、スコフィールドの先進性を感じてしまったなー。
しかし、鍵盤ベースを用いた違和感のないジャズ演奏に触れるのは、これが初めてではないか。やはり、時代は動いていくなー。
▶過去の、マシュー・スティーヴンス
http://43142.diarynote.jp/200902030206339619/
http://43142.diarynote.jp/201306060730086224/
http://43142.diarynote.jp/201408091058201133/
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http://43142.diarynote.jp/201703281829079078/
▶過去の、パット・メセニー
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/december1999live.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-9.htm
http://43142.diarynote.jp/201006181520054406/
http://43142.diarynote.jp/201201271245417497/
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▶︎過去の、ザック・ブラウン
http://43142.diarynote.jp/201409171722239857/
▶︎過去の、エリク・ドゥーブ
http://43142.diarynote.jp/201702021523283237/
▶過去の、ジョン・スコフィールド
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live2.htm 5.11
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-1.htm 1.11
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-1.htm 1.24
http://43142.diarynote.jp/200403111821250000/
http://43142.diarynote.jp/200603011148430000/
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http://43142.diarynote.jp/201310210730403296/
http://43142.diarynote.jp/201505271549266046/
続いては南青山・ブルーノート東京で、ドラマーのハーヴィー・メイソン(2002年8月11日、2010年7月9日、2011年6月21日、2014年5月28日、2016年4月5日)のリーダー・バンドを見る。過去、”カメレオン”という名のもと彼は3度来日。1度目は彼が参加したハービー・ハンコックの『ヘッド・ハンターズ』表現を土台に置いた表現を披露しようとしたていたが、その後は今のLAジャズ界を闊歩する(比較的)若手を鋭意起用して今のジャズの表情を模索するライヴ・プロジェクトとなった……と、書いていいだろう。
4度目となるカメレオン・バンド、今回の顔ぶれは以下のとおり。前回も同行したピアノやキーボードのマーク・ド・クライヴ・ロウ(2006年3月9日、2016年4月5日)、R&B/ヒップホップ系表現にも関与しているトランペットのジョセフ・ライムバーグ、テナー・サックスとソプラノ・サックスとフルートの浜崎航、エレクトリック・ベース(フレットレットレスの5弦。左利きで、右利き用のそれをヘンンドリックスのように逆さに用いる)ドゥエイン“モノニオン”トーマスJr.。この日は出なかったが、翌日と翌々日はDJクラッシ(2011年3月7日、2012年4月25日 )もターンテーブルで加わったはずだ。
はみだし度では、前回の中盤以降の方が興味深かったが、今回はメイソンとクライヴ・ロウの関係が密になり、その二人の絡みを基に、他の奏者が重なっていくという所感もぼくは得た。今回、メイソン(スネアを二つ置いていた)のドラム音にエフェクトがかかる場面があったが、それはクライヴ・ロウがオペレートしていたようだ。
日本で活動している、浜崎は善戦。ちゃんと絡んでいたし、フィーチャーされる時間はライムバーグより長かった。それから、ぼくが何気に注視してしまったのは、小柄で派手なヤンキー・ファッションに身を固めつつ根暗であるのがぞわぞわ伝わってくるモノニオン。生理的な異臭、アリ。1990年メンフィス生まれの彼の自主制作によるミニ・アルバム『Selfie Quickie 2wooo - EP』は多重録音でP-ファンクとテラス・マーティン(2016年6月2日、2016年9月3日)をチープに交錯させたような混沌盤で、https://dywanethomasjr.bandcamp.com/album/selfie-quickie-2wooo で聞くことが可能だ。ロバート・グラスパー(2007年10月3日、2009年4月13日、2009年12月19日2010年12月16日、2012年6月12日、2013年1月25日、2014年8月20日、2015年6月8日、2016年12月20日、2017年6月5日)もよくやるハンコック1974曲「アクチュアル・プルーフ」は彼のソロから始まったが、途中で取ったソロはジャコ・パストリアス流儀であった。
▶過去の、ハーヴィー・メイソン
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-8.htm 8月11日、トム・スコット
http://43142.diarynote.jp/201007110625087085/
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▶過去の、︎マーク・ド・クライヴ・ロウ
http://43142.diarynote.jp/200603100922500000/
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▶︎過去の、DJクラッシュ
http://43142.diarynote.jp/201103101345364557/
http://43142.diarynote.jp/201205080617258733/
▶過去の、︎テラス・マーティン
http://43142.diarynote.jp/201606121215168031/
http://43142.diarynote.jp/201609201032322395/
▶過去の、ロバート・グラスパー
http://43142.diarynote.jp/200710121727100000/
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http://43142.diarynote.jp/201506091124003170/
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http://43142.diarynote.jp/201706061756141899/
<今日の、自覚>
メイソンのドラムは、やはりうまい。が、ときに感覚がちょい古いなあと、ぼくは思ってしまうところがある。1から10まで正しいと思いつつも、なんかフレイズのまとめ方とかに、そう感じてしまうのだ。なんでだろうと考えたのだが、今のジャズ・ドラマーって打ち込みビートやヒップホップ流れの感覚で妙な隙間や歪みやズレの感覚を盛り込む傾向にあるところ、メイソンにはそれが一切ない。いや、別になくてもいいし、そっちの方がナチュラルとも思うのだが、ぼくはメイソンの正しくもタイトなドラミングにどこかしっくり来ない部分を感じてしまう。あー。ぼくの耳も動いている。 でも、スティーヴ・ガッド(2004年1月27日、2010年12月1日、2012年11月26日、2013年9月3日、2004年1月27日、2010年12月1日、2012年11月26日、2013年9月3日、2016年2月19日、2016年12月6日、2017年6月12日)のそれには古くささは感じないか。それ、どこかで、生理としての胸騒ぎ感覚を持っているから?
▶過去の、スティーヴ・ガッド
http://43142.diarynote.jp/200402051855170000/
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http://43142.diarynote.jp/201706130913351348/
スキヤキ・トーキョー
2017年8月29日 音楽 渋谷・WWW。先発はトルコのガイ・ス・アクヨル。彼女は1970年代のゴー・ゴー・ガールといった出で立ちで出てきて、サポートをする演奏男性陣(ギター、ギターと鍵盤、ベース、ドラム)は黒いローブのようなものを身にまとい、目の部分を覆うマスクをしている。個人名のようであるが、佇まいはとてもバンドっぽい。ドラムとギターはイケ面ぽいかも。いっていても、皆30歳ぐらいか?
そんな面々がやるのは、オールド・スクールなサイケ・ロック(初期のロキシー・ミュージック〜2010年7月31日〜を思わせるリフの曲もあった)とトルコの伝統音楽をがっつり重ねたようなこと。基本はオリジナルのようだが、20世紀頭の曲と紹介されたものもあった。そんな”私たちの血が生きたロック”は弾けていても、いい意味でおどろおどろしい感覚を持つ。トルコ語で歌われているようだが、アクヨルは英語でMCをし、インタヴューも英語で受けていたという。
▶過去の、ロキシー・ミュージック
http://43142.diarynote.jp/201008251413325933/
2番目の出演者は、アフリカのモーリタニアのシンガーであるヌーラ・ミント・セイマリ。日本でも紹介されている2枚のアルバムはとっても気に入っていたが、やはり屈強にして、オリジナルな持ち味をぐいぐい味合わせる。セイマリの出で立ちはイスラム教信者であるのは即了解させる。こちらは、旦那でもあるエレクトリック・ギター、5弦のエレクトリック・ベース(痩身で、2メートルはありそう)、英語でMCをしたドラマー(白人で、英語ネイティヴか)がバンドでつく。セイマリも少し英語のMCをし、彼女は頭の方はコラみたいな弦楽器を手して朗々と歌った。
押しの強い、アフリカン・アラビック・ロック。脳みそとろけそうなストロングな情緒がギターにフランジャー系のエフェクトがかかることで減じていたのは、アルバムでの変化と同じ。だが、グリグリとぐろを巻くようなギター演奏(ピックを用いず、指で弾く。それはやはりサイコー)に、わりとロック流儀のリズムがつくという説明が、それはできるか。ステディなビートの上で枠越えの個体(この場合は、歌やギター音ですね)が舞うという構図はジミ・ヘンドリックス・エキスペリエンスを思い出させるところもあった? イエイ。結構、曲が同じに聞こえちゃう部分もあるのだが、とにかくそんな感じなんだもの、ぼくはグイグイ身体をを揺らしながらやら見てしまった。
<今日の、所感>
WWWは映画館だったところを、ライヴ会場用に改造したハコ。まあ、ロンドンのザ・スカラ(http://www.myagent.ne.jp/~newswave/augustlive.htm 8月2日)やニューオーリンズのステイト・パレス・シアター(http://43142.diarynote.jp/200702112125550000/)のように、海外でも映画館や劇場をスタンディング主体のライヴ会場用にリノヴェイションした会場はいくらでもある。ともあれ、あちこちにライヴ用会場は新設されてもいるわけで、それは音楽より映画の方が斜陽ということを示すのか? とか、一瞬思ったが、シネコンとかミニ・シアターとかはたくさんあるはずで、映画の場合はハコのあり方が変わってきているのだと思う。確かに、今のシネコンの座席予約システムの便利さや、会場/座席の見易さはひと昔とはずいぶん変わった。それにならうなら、そろそろライヴ会場のあり方も大きく変化しても良さそうなものだが。企業努力がなされていないのか。まあ、まずはライヴの質ではあるのだけれど。だって、今日見たのような出演者はどんな会場であっても見たいと思うもの。
そんな面々がやるのは、オールド・スクールなサイケ・ロック(初期のロキシー・ミュージック〜2010年7月31日〜を思わせるリフの曲もあった)とトルコの伝統音楽をがっつり重ねたようなこと。基本はオリジナルのようだが、20世紀頭の曲と紹介されたものもあった。そんな”私たちの血が生きたロック”は弾けていても、いい意味でおどろおどろしい感覚を持つ。トルコ語で歌われているようだが、アクヨルは英語でMCをし、インタヴューも英語で受けていたという。
▶過去の、ロキシー・ミュージック
http://43142.diarynote.jp/201008251413325933/
2番目の出演者は、アフリカのモーリタニアのシンガーであるヌーラ・ミント・セイマリ。日本でも紹介されている2枚のアルバムはとっても気に入っていたが、やはり屈強にして、オリジナルな持ち味をぐいぐい味合わせる。セイマリの出で立ちはイスラム教信者であるのは即了解させる。こちらは、旦那でもあるエレクトリック・ギター、5弦のエレクトリック・ベース(痩身で、2メートルはありそう)、英語でMCをしたドラマー(白人で、英語ネイティヴか)がバンドでつく。セイマリも少し英語のMCをし、彼女は頭の方はコラみたいな弦楽器を手して朗々と歌った。
押しの強い、アフリカン・アラビック・ロック。脳みそとろけそうなストロングな情緒がギターにフランジャー系のエフェクトがかかることで減じていたのは、アルバムでの変化と同じ。だが、グリグリとぐろを巻くようなギター演奏(ピックを用いず、指で弾く。それはやはりサイコー)に、わりとロック流儀のリズムがつくという説明が、それはできるか。ステディなビートの上で枠越えの個体(この場合は、歌やギター音ですね)が舞うという構図はジミ・ヘンドリックス・エキスペリエンスを思い出させるところもあった? イエイ。結構、曲が同じに聞こえちゃう部分もあるのだが、とにかくそんな感じなんだもの、ぼくはグイグイ身体をを揺らしながらやら見てしまった。
<今日の、所感>
WWWは映画館だったところを、ライヴ会場用に改造したハコ。まあ、ロンドンのザ・スカラ(http://www.myagent.ne.jp/~newswave/augustlive.htm 8月2日)やニューオーリンズのステイト・パレス・シアター(http://43142.diarynote.jp/200702112125550000/)のように、海外でも映画館や劇場をスタンディング主体のライヴ会場用にリノヴェイションした会場はいくらでもある。ともあれ、あちこちにライヴ用会場は新設されてもいるわけで、それは音楽より映画の方が斜陽ということを示すのか? とか、一瞬思ったが、シネコンとかミニ・シアターとかはたくさんあるはずで、映画の場合はハコのあり方が変わってきているのだと思う。確かに、今のシネコンの座席予約システムの便利さや、会場/座席の見易さはひと昔とはずいぶん変わった。それにならうなら、そろそろライヴ会場のあり方も大きく変化しても良さそうなものだが。企業努力がなされていないのか。まあ、まずはライヴの質ではあるのだけれど。だって、今日見たのような出演者はどんな会場であっても見たいと思うもの。
山中千尋エレクトリック・トリオ。マット・ビアンコ
2017年8月27日 音楽 まず、丸の内・コットンクラブで、NY在住ピアニストの山中千尋(2005年8月21日、2009年6月7日、2010年3月14日、2011年8月6日、2013年3月3日、2015年5月31日、2015年9月6日)のトリオ公演を見る。エレクトリック・トリオと名乗っているが、ベーシストはダブル・ベースを弾く曲の方が多かったし、山中もエレクトリック・ピアノも弾いたが、グランド・ピアノの演奏の方が印象強かった。ゆえに、”エレクトリック・バンド”というのは看板に偽りあり、だな。後述するが、ドラマーは完全に4ビート流儀で叩いていたわけだし。
だが、その一方でこのトリオは大きく目を引くものがあり。それはリズム隊も女性でかためた、フィメイル・グループであったこと。同性の奏者は刺激を受けるだろうし、それにはぼくも興味がわく。なお、山中の2017年新作はモンクにトリビューションした『モンク・スタディーズ』というアルバムで、今回はモンク曲をいくつも演奏した。
ベーシストはドイツ人で今はロンドンに住んでいるというインガ・アイヒラで、ドラマーはイスラエル人のカレン・テパーバーグ。もともと3人はバークリー音楽大学の仲間であったよう。アイヒラーはおとなしい演奏をするのにダブル・ベースの音程が甘くて、少し戸惑う。小さなキットを用いていたテパーバーグはいろいろとアクセント繰り出す人で、面白い奏者だなあと頷く。山中はときにこんなに強い弾き方をしていたっけと思わせるところあり。また、あんなにグリッサンドを多用する奏者であったか? 気の許せる、旧知の同性との演奏ということは、多少それと関係あったかもしれない。
▶過去の、山中千尋
http://43142.diarynote.jp/200508230545510000/
http://43142.diarynote.jp/200906091637138003/
http://43142.diarynote.jp/201003191715113498/
http://43142.diarynote.jp/201108101632022013/
http://43142.diarynote.jp/?day=20130303
http://43142.diarynote.jp/201506031918248506/
http://43142.diarynote.jp/?day=20150906
その後は、南青山・ブルーノート東京で、UK洒脱ポップ・ユニットのマット・ビアンコ(2001年2月5日、2013年8月24日、2016年4月19日)の実演を見る。長年キーボード奏者を務め闘病生活に入っていたマーク・フィッシャーが昨年12月に亡くなってしまい、シンガーのマーク・ライリーの単独プロジェクトとなったマット・ビアンコの2017年新作『ギラヴィティ』は約3年越しで進めていた、アコースティック・ジャズ志向作。意外なほど1950〜1960年代の王道2管コンボの音を通ったなかでマット・ビアンコ節が展開される同作について、かなり秀逸なジャジー・ポップ盤とぼくは評価しているが、今回は同作に関与していた英国ジャズ・ミュージシャンを従えて来日した。
コンボのまとめ役でもあるテナー・サックスのデイヴ・オ・ヒギンズ、トランペッターのマーティン・ショウ、昔インコグニートに入っていたこともあるピアノと電気ピアノのグラハム・ハーヴィー、ダブル・ベースのジェフ・ガスコイン、ドラマーのセバスティアン・デ・クロムという面々は皆なかなかの実力者。彼らだけの公演を持っても、ぼくは楽しめルノではとも思った。そして、そこに、女性コーラスのエリザベス・トロイも加わる。
『グラヴィティ』の味の良さをそのまま伝えるパフォーマンス。そこで書き下ろされた新曲だけでなく、「フーズ・サイド・アー・ユー・オン?」や「イエー・イエー」などの人気曲もよりジャズ化された設定のもと披露。それも堂に入り、ライリーの歌も溌剌。お客からも熱烈に受けていて、送り手にとっても受け手に取ってもまさにウィン・ウィンな出し物ではなかったか。ぼくは今回の路線をもう少し続けてもいいと思うが、ライリーはどうするつもりだろうか。
▶過去の、マット・ビアンコ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-2.htm
http://43142.diarynote.jp/201308281519499994/
http://43142.diarynote.jp/201605140738083056/
<今日の、ご近所さん>
少し前にちょい近所を散歩したら、前から近くにあった音楽学校のメイザーハウスの場所が少し変わっていた。かつて、菊地成孔が橋本一子に習ったこともあった学校。昔はもっと立派なビルに入っていたが、今はかつてポリドールの洋楽部が分室としてあった(同社はちゃんと労働組合が機能していて、その事務室が一番階上にあると聞いたことがあった)、漬物屋さん所有のわりとこじんまりとしたビルに看板が出ていた。ああ規模が小さくなっているのだなと思ったら、同校は2020年3月をもって閉まるそう。それ、少子化が一番の理由か。それとも、他の音楽専門学校の攻勢や音大の非クラシック系カリキュラムの整備が要因だろうか。
だが、その一方でこのトリオは大きく目を引くものがあり。それはリズム隊も女性でかためた、フィメイル・グループであったこと。同性の奏者は刺激を受けるだろうし、それにはぼくも興味がわく。なお、山中の2017年新作はモンクにトリビューションした『モンク・スタディーズ』というアルバムで、今回はモンク曲をいくつも演奏した。
ベーシストはドイツ人で今はロンドンに住んでいるというインガ・アイヒラで、ドラマーはイスラエル人のカレン・テパーバーグ。もともと3人はバークリー音楽大学の仲間であったよう。アイヒラーはおとなしい演奏をするのにダブル・ベースの音程が甘くて、少し戸惑う。小さなキットを用いていたテパーバーグはいろいろとアクセント繰り出す人で、面白い奏者だなあと頷く。山中はときにこんなに強い弾き方をしていたっけと思わせるところあり。また、あんなにグリッサンドを多用する奏者であったか? 気の許せる、旧知の同性との演奏ということは、多少それと関係あったかもしれない。
▶過去の、山中千尋
http://43142.diarynote.jp/200508230545510000/
http://43142.diarynote.jp/200906091637138003/
http://43142.diarynote.jp/201003191715113498/
http://43142.diarynote.jp/201108101632022013/
http://43142.diarynote.jp/?day=20130303
http://43142.diarynote.jp/201506031918248506/
http://43142.diarynote.jp/?day=20150906
その後は、南青山・ブルーノート東京で、UK洒脱ポップ・ユニットのマット・ビアンコ(2001年2月5日、2013年8月24日、2016年4月19日)の実演を見る。長年キーボード奏者を務め闘病生活に入っていたマーク・フィッシャーが昨年12月に亡くなってしまい、シンガーのマーク・ライリーの単独プロジェクトとなったマット・ビアンコの2017年新作『ギラヴィティ』は約3年越しで進めていた、アコースティック・ジャズ志向作。意外なほど1950〜1960年代の王道2管コンボの音を通ったなかでマット・ビアンコ節が展開される同作について、かなり秀逸なジャジー・ポップ盤とぼくは評価しているが、今回は同作に関与していた英国ジャズ・ミュージシャンを従えて来日した。
コンボのまとめ役でもあるテナー・サックスのデイヴ・オ・ヒギンズ、トランペッターのマーティン・ショウ、昔インコグニートに入っていたこともあるピアノと電気ピアノのグラハム・ハーヴィー、ダブル・ベースのジェフ・ガスコイン、ドラマーのセバスティアン・デ・クロムという面々は皆なかなかの実力者。彼らだけの公演を持っても、ぼくは楽しめルノではとも思った。そして、そこに、女性コーラスのエリザベス・トロイも加わる。
『グラヴィティ』の味の良さをそのまま伝えるパフォーマンス。そこで書き下ろされた新曲だけでなく、「フーズ・サイド・アー・ユー・オン?」や「イエー・イエー」などの人気曲もよりジャズ化された設定のもと披露。それも堂に入り、ライリーの歌も溌剌。お客からも熱烈に受けていて、送り手にとっても受け手に取ってもまさにウィン・ウィンな出し物ではなかったか。ぼくは今回の路線をもう少し続けてもいいと思うが、ライリーはどうするつもりだろうか。
▶過去の、マット・ビアンコ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-2.htm
http://43142.diarynote.jp/201308281519499994/
http://43142.diarynote.jp/201605140738083056/
<今日の、ご近所さん>
少し前にちょい近所を散歩したら、前から近くにあった音楽学校のメイザーハウスの場所が少し変わっていた。かつて、菊地成孔が橋本一子に習ったこともあった学校。昔はもっと立派なビルに入っていたが、今はかつてポリドールの洋楽部が分室としてあった(同社はちゃんと労働組合が機能していて、その事務室が一番階上にあると聞いたことがあった)、漬物屋さん所有のわりとこじんまりとしたビルに看板が出ていた。ああ規模が小さくなっているのだなと思ったら、同校は2020年3月をもって閉まるそう。それ、少子化が一番の理由か。それとも、他の音楽専門学校の攻勢や音大の非クラシック系カリキュラムの整備が要因だろうか。
シロ・バティスタ。GAIA CUATRO
2017年8月24日 音楽 ブルジル大使館で、来日中の怪(?)パーカッション奏者が出る出し物があり、見に行った。18時からというハンパな時間から始まったのに、盛況。同大使館が時折持っている「Samba100年の歩み」という企画の一環のよう。しかし、シロさん、老けないなあ。って、若い時分から老けていたのかもしれないけど。
最初の方は、中原仁(2014年12月1日、2015年2月11日、2016年9月29日)が相手役となり、二人でお話。へえ、1980年からニューヨークに住むようになり、ビリンバウはそこでナナ・バスコンセロスにちゃんと習ったのか。その話に及んだときに、彼はビリンバウを少し弾いた。また、「サンバの要はスルド。そして、それは心臓の鼓動」だそう。
その後は、バティスタ(2004年9月5日、2004年9月18日)を中心とするパフォーマンス。前日だかに、芳垣安洋(2004年2月6日、2004年10月10日、2004年11月7日、2005年4月26日、2006年1月21日、2006年4月18日、2007年4月21日、2009年5月31日、2011年6月8日、2012年3月21日、2013年7月13日、2016年9月4日、2016年10月27日)を交えたワーク・ショップを行ったようで、その参加者達も芳垣とともに加わる。パティスタはいくつかの鳴りや肉声を用い、天真爛漫な音楽の歓びを作り出していく。
▶︎過去の、シロ・バティスタ
https://43142.diarynote.jp/200409050916440000/
https://43142.diarynote.jp/200410121001170000/
▶︎過去の、中原仁
http://43142.diarynote.jp/201412031621332692/
http://43142.diarynote.jp/201502140823232703/
http://43142.diarynote.jp/?day=20160929
▶過去の、芳垣安洋
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-7.htm 29日、ROVO
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-9.htm オーガニック・グルーヴ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-3.htm ONJQ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-6.htm ONJQ
http://43142.diarynote.jp/?day=20040121
http://43142.diarynote.jp/?day=20040206
http://43142.diarynote.jp/?day=20040610
http://43142.diarynote.jp/?day=20040611
http://43142.diarynote.jp/200411141142200000/
http://43142.diarynote.jp/200411231717590000/
http://43142.diarynote.jp/?day=20050219
http://43142.diarynote.jp/?day=20050906
http://43142.diarynote.jp/?day=20050729
http://43142.diarynote.jp/200510030014590000/
http://43142.diarynote.jp/200511221816310000/
http://43142.diarynote.jp/200601271857530000/
http://43142.diarynote.jp/?day=20060707
http://43142.diarynote.jp/?day=20060827
http://43142.diarynote.jp/200612060136540000/
http://43142.diarynote.jp/?day=20070127
http://43142.diarynote.jp/?day=20090726
http://43142.diarynote.jp/200710181835010000/
http://43142.diarynote.jp/?day=20091008
http://43142.diarynote.jp/201103040841482385/
http://43142.diarynote.jp/201302201720351212/
http://43142.diarynote.jp/201309021134211584/
http://43142.diarynote.jp/201602030848199962/
http://43142.diarynote.jp/201609201052518160/
http://43142.diarynote.jp/?day=20161027
その後は、目黒・ブルースアレイ・ジャパンに行ってパーカッション奏者のヤヒロトモヒロ(2007年11月14日、2009年2月8日、2009年10月12日、2010年7月22日、2011年10月26日、2012年6月13日、2014年2月9日、2014年2月22日、2014年6月16日、2015年8月31日)がリーダーとなる4人組バンドを見る。2003年パリで結成されていて、ヴァイオリンの金子飛鳥(2011年4月6日、2016年11月10日)、さらにピアノの ヘラルド・ディ・ヒウスト、縦と電気6弦を併用するベーシストのカルトス“エル・テロ”ブスキーニという面々。外国人奏者はアルゼンチン人だ。
4作のアルバムをリリースし、日欧で多数のツアーをこなしている(日本は今回が10度目になるという)だけに、奏者間の信頼関係は半端なく、皆んなでのびのびと音楽観を分かち合い、グループとしての表現を育んでいるのが伝わり、なせか高潔という単語が頭のなかに浮かんでくる。いろんな属性が溶け合うインストゥメンタル主体の表現は、この4人ならではの地域軸を超えたフュージョン表現であると思う。
▶過去の、ヤヒロトモヒロ
http://43142.diarynote.jp/?day=20071114
http://43142.diarynote.jp/200902102121513506/
http://43142.diarynote.jp/200910141731349364/
http://43142.diarynote.jp/201007241308021448/
http://43142.diarynote.jp/201111141210356758/
http://43142.diarynote.jp/201206141343402196/
http://43142.diarynote.jp/201402111029354181/
http://43142.diarynote.jp/201402240940377749/
http://43142.diarynote.jp/201406180852131370/
http://43142.diarynote.jp/201509021103292742/
http://43142.diarynote.jp/201708081443281390/
▶︎過去の、金子飛鳥
http://43142.diarynote.jp/201104091623415118/
http://43142.diarynote.jp/?day=20161110
<今日の、R.I.P.>
8月22日に、米国人ギタリストのジョン・アバークロンビー(2010年2月5日、2014年10月18日)が心不全で72歳で亡くなったことを知る。ECMのマフレート・アイヒャーに愛された最たる米国人ギタリストでした。
▶︎過去の、ジョン・アバークロンビー
http://43142.diarynote.jp/201002072246423695/
http://43142.diarynote.jp/201410231404401926/
最初の方は、中原仁(2014年12月1日、2015年2月11日、2016年9月29日)が相手役となり、二人でお話。へえ、1980年からニューヨークに住むようになり、ビリンバウはそこでナナ・バスコンセロスにちゃんと習ったのか。その話に及んだときに、彼はビリンバウを少し弾いた。また、「サンバの要はスルド。そして、それは心臓の鼓動」だそう。
その後は、バティスタ(2004年9月5日、2004年9月18日)を中心とするパフォーマンス。前日だかに、芳垣安洋(2004年2月6日、2004年10月10日、2004年11月7日、2005年4月26日、2006年1月21日、2006年4月18日、2007年4月21日、2009年5月31日、2011年6月8日、2012年3月21日、2013年7月13日、2016年9月4日、2016年10月27日)を交えたワーク・ショップを行ったようで、その参加者達も芳垣とともに加わる。パティスタはいくつかの鳴りや肉声を用い、天真爛漫な音楽の歓びを作り出していく。
▶︎過去の、シロ・バティスタ
https://43142.diarynote.jp/200409050916440000/
https://43142.diarynote.jp/200410121001170000/
▶︎過去の、中原仁
http://43142.diarynote.jp/201412031621332692/
http://43142.diarynote.jp/201502140823232703/
http://43142.diarynote.jp/?day=20160929
▶過去の、芳垣安洋
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-7.htm 29日、ROVO
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-9.htm オーガニック・グルーヴ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-3.htm ONJQ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-6.htm ONJQ
http://43142.diarynote.jp/?day=20040121
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http://43142.diarynote.jp/200510030014590000/
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http://43142.diarynote.jp/201309021134211584/
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http://43142.diarynote.jp/201609201052518160/
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その後は、目黒・ブルースアレイ・ジャパンに行ってパーカッション奏者のヤヒロトモヒロ(2007年11月14日、2009年2月8日、2009年10月12日、2010年7月22日、2011年10月26日、2012年6月13日、2014年2月9日、2014年2月22日、2014年6月16日、2015年8月31日)がリーダーとなる4人組バンドを見る。2003年パリで結成されていて、ヴァイオリンの金子飛鳥(2011年4月6日、2016年11月10日)、さらにピアノの ヘラルド・ディ・ヒウスト、縦と電気6弦を併用するベーシストのカルトス“エル・テロ”ブスキーニという面々。外国人奏者はアルゼンチン人だ。
4作のアルバムをリリースし、日欧で多数のツアーをこなしている(日本は今回が10度目になるという)だけに、奏者間の信頼関係は半端なく、皆んなでのびのびと音楽観を分かち合い、グループとしての表現を育んでいるのが伝わり、なせか高潔という単語が頭のなかに浮かんでくる。いろんな属性が溶け合うインストゥメンタル主体の表現は、この4人ならではの地域軸を超えたフュージョン表現であると思う。
▶過去の、ヤヒロトモヒロ
http://43142.diarynote.jp/?day=20071114
http://43142.diarynote.jp/200902102121513506/
http://43142.diarynote.jp/200910141731349364/
http://43142.diarynote.jp/201007241308021448/
http://43142.diarynote.jp/201111141210356758/
http://43142.diarynote.jp/201206141343402196/
http://43142.diarynote.jp/201402111029354181/
http://43142.diarynote.jp/201402240940377749/
http://43142.diarynote.jp/201406180852131370/
http://43142.diarynote.jp/201509021103292742/
http://43142.diarynote.jp/201708081443281390/
▶︎過去の、金子飛鳥
http://43142.diarynote.jp/201104091623415118/
http://43142.diarynote.jp/?day=20161110
<今日の、R.I.P.>
8月22日に、米国人ギタリストのジョン・アバークロンビー(2010年2月5日、2014年10月18日)が心不全で72歳で亡くなったことを知る。ECMのマフレート・アイヒャーに愛された最たる米国人ギタリストでした。
▶︎過去の、ジョン・アバークロンビー
http://43142.diarynote.jp/201002072246423695/
http://43142.diarynote.jp/201410231404401926/