山木秀夫×ジョジョ・メイヤー。映画『Caravan to the Future』
2017年4月12日 音楽 まずは、代官山・晴れたら空に豆まいてで、山木秀夫(2008年8月19日、2012年8月24日、2012年9月8日、2014年10月26日)とジョジョ・メイヤー(2012年6月25日、2015年12月3日)、二人のドラマーによる差しの公演を見る。あらあら、昨日に続いて、同じ楽器のデュオの公演を見ることになるのか。ドラマー同士だと、みどりんと池澤龍作のデュオ(2017年2月12日)を見て以来。場内の中央にドラムが向かい合わせで置かれ、観客はその周りを囲むという場内設定、なり。
冒頭、二人が軽く、催しに対する気持ちを語る。技術でなく、心と心の触れ合いを聞いてほしい、というようなことを山木は誠実に述べる。キットは山木のほうが少し大きめ。ただし、メイヤーはバス・ドラム音にエフェクトがかかるようになっていたり、ときに手作業でプリセット音を出したりもする。その下敷き音に従い、両者の演奏が進む場面もあったが、ぼくとしては100パーセント人力でことを進めて欲しかったな。
年長者である山木が送るシークエンスにメイヤーが反応し、くんずほぐれつという局面が一番多かったか。共に今旬と言えるだろう”エラーの感覚”を埋め込むようなドラミング流儀は持っておらず、がっつり健全なやりとりのもと”ドラマーの心”の交換をやっていた。切れ目なしの、ファースト・セットを見て、移動する。
▶過去の、山木秀夫
http://43142.diarynote.jp/200808221745590000/
http://43142.diarynote.jp/201209181226141636/
http://43142.diarynote.jp/?day=20120908 ベン・E・キング
http://43142.diarynote.jp/201410301512336095/
▶過去の、ジョジョ・メイヤー
http://43142.diarynote.jp/201207031323242844/
http://43142.diarynote.jp/201512051301422493/
▶︎みどりん×池澤龍作
http://43142.diarynote.jp/201702141642011828/
渋谷・アップリンクのスクリーン3で見たのは、フランス人と日本人の両親を持つデコード豊崎アリサの初監督作品映画のドキュメンタリー『Caravan to the Future』。題材は1000年前から続けられているという、トゥアレグ族の砂漠を行く塩交易キャラヴァン。それは長期間に渡り、とてもプリミティヴで過酷。うわーウヒョーてな新たな見聞を与えられること請け合い。音楽は、ティナリウェン(2005年9月2日)他。興味深く見れて、いろいろな思いが頭を渦巻く。詳しいことは、ミュージック・マガジン誌の6月号の映画評で。偶然値段がお得なサーヴィス・デイにあたり、場内満席。
▶︎過去の、ティナリウェン
http://43142.diarynote.jp/200509051449300000/
<今日の、RIP>
4月11日に、ザ・J・ガイルズ・バンドのギタリストだった、J・ガイルズがマサチューセッツ州で亡くなった。彼に対する思い入れはそれほどではないが、バンドのフロント・マンだったピーター・ウルフに対する思い込みは人一倍だ。ピーターさんなんとかもう一度来日しないものか。
▶︎過去の、ピーター・ウルフ言及
http://43142.diarynote.jp/201010110929417794/
http://43142.diarynote.jp/201311230759577101/
http://43142.diarynote.jp/?day=20161023
冒頭、二人が軽く、催しに対する気持ちを語る。技術でなく、心と心の触れ合いを聞いてほしい、というようなことを山木は誠実に述べる。キットは山木のほうが少し大きめ。ただし、メイヤーはバス・ドラム音にエフェクトがかかるようになっていたり、ときに手作業でプリセット音を出したりもする。その下敷き音に従い、両者の演奏が進む場面もあったが、ぼくとしては100パーセント人力でことを進めて欲しかったな。
年長者である山木が送るシークエンスにメイヤーが反応し、くんずほぐれつという局面が一番多かったか。共に今旬と言えるだろう”エラーの感覚”を埋め込むようなドラミング流儀は持っておらず、がっつり健全なやりとりのもと”ドラマーの心”の交換をやっていた。切れ目なしの、ファースト・セットを見て、移動する。
▶過去の、山木秀夫
http://43142.diarynote.jp/200808221745590000/
http://43142.diarynote.jp/201209181226141636/
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▶過去の、ジョジョ・メイヤー
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▶︎みどりん×池澤龍作
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渋谷・アップリンクのスクリーン3で見たのは、フランス人と日本人の両親を持つデコード豊崎アリサの初監督作品映画のドキュメンタリー『Caravan to the Future』。題材は1000年前から続けられているという、トゥアレグ族の砂漠を行く塩交易キャラヴァン。それは長期間に渡り、とてもプリミティヴで過酷。うわーウヒョーてな新たな見聞を与えられること請け合い。音楽は、ティナリウェン(2005年9月2日)他。興味深く見れて、いろいろな思いが頭を渦巻く。詳しいことは、ミュージック・マガジン誌の6月号の映画評で。偶然値段がお得なサーヴィス・デイにあたり、場内満席。
▶︎過去の、ティナリウェン
http://43142.diarynote.jp/200509051449300000/
<今日の、RIP>
4月11日に、ザ・J・ガイルズ・バンドのギタリストだった、J・ガイルズがマサチューセッツ州で亡くなった。彼に対する思い入れはそれほどではないが、バンドのフロント・マンだったピーター・ウルフに対する思い込みは人一倍だ。ピーターさんなんとかもう一度来日しないものか。
▶︎過去の、ピーター・ウルフ言及
http://43142.diarynote.jp/201010110929417794/
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ジェイソン・モランとスガダイロー
2017年4月11日 音楽 ジェイソン・モラン(2007年1月16日、2007年1月17日、2008年4月6日、2013年1月6日、2015年1月20日、2015年1月21日)、そしてスガダイロー(2009年1月8日、2009年7月3日、2013年2月19日、2016年2月28日、2016年7月16日)。米国と日本の視野の広い高感度ジャズ・ピアニスト二人の公演は、昨年12月にNYでこの両者で持たれたものの続編となる。東京公演の会場は、赤坂・草月ホール。地下にあるこのホールは横を通る地下鉄の音が漏れ聞こえることでも知られていたが、今回その雑音が一切聞こえず。あら、改善されたのね。
同じ楽器を奏でつつ、それぞれに培った語法や音楽観やオレ様ノリや瞬発力をシャープに解き放ち、ぶつけたり調和させたり。2部制で持たれ、1部はそれぞれのソロ演奏、2部は差しで丁々発止する。なんにせよ、ジャズの素敵やピアノの奥深さは存分に宙に舞った。2部の方では、最初の方からアンコールまで、ダンサーの田中泯も加わる。大昔からエスタブリッシュされているというイメージを持ってしまう田中泯は72才だが、ばっちり。大きく頷く。
過去の記載を見てもらうと分かると思うが、ぼくはジェイソン・モランの大ファン。だが、この晩はモランの演奏を受けて始まった1部のセロニアス・モンク的な語彙を用いたりもするソロ・パフォーマンスの際からいたくスガダイローの指さばきに高揚。なにもそれは、スガの指さばきがよく見える席で見たからではないだろう。今回、スガは黒っぽいイディオムの使い方がセクシーだった。モランはこのホール付きのスタンウェイ、スガはレンタルのヤマハを弾いたという。なお、モランは客席に向かって右側に位置。右手(高音)が客席に近いピアノのセッティングが普通で、今回のスガのようにそれと反対側に位置するのはへりくだる側となるそうだ。
▶過去の、ジェイソン・モラン
http://43142.diarynote.jp/200701201417260000/
http://43142.diarynote.jp/200701201418210000/
http://43142.diarynote.jp/200804081928430000/
http://43142.diarynote.jp/201301151731112021/
http://43142.diarynote.jp/201501210901575140/
http://43142.diarynote.jp/201501220923108418/
▶過去の、スガダイロー
http://43142.diarynote.jp/200901091437341082/
http://43142.diarynote.jp/200907131158382767/
http://43142.diarynote.jp/201302201720351212/
http://43142.diarynote.jp/201603011023174338/
http://43142.diarynote.jp/?day=20160716
<今日の、アフター>
赤坂で飲むのは、いつ以来だろう。同い年のソウル・メイトと二人で流れようとした2軒目、入る店にちと困る。知人がやっている近くの店に電話したら、“この電話は使われておりません”メッセージが流れびっくり。ええ、閉店しちゃったのお? ともあれ、バーを見つけて入り、ジャック・ダニエルをごんごん頼みつつ3時間ほど陽気に話し込んじゃう。打てば響くような会話ができるというのは、ほんと楽しい。珍しく、この晩は映画の話をけっこうした。
映画「ラ・ラ・ランド」の話にもなったが、ペケな映画という感想を交換する。音楽の扱いという項目を抜きにして(別に優れているとも、イヤだとも感じなかった)、ミュージカル映画としての華や技巧のなさや(昔のミュージカル映画って、もっとすごかったでしょう)、LAという土地のパっとしない撮り方や(ある意味、LA賛歌の映画でもありますよね)、最後の意図の分からぬ妄想映像パートなどへの疑問など、すべての点で意見の一致を見た。ぼくは渋谷の映画館で見たが、満員だったので、間違いなく話題作なのだろう。だが、ボケた映画と思う。これがもてはやされるというのは、逆説的にハリウッド映画の衰退を物語っているのではないか。それを撮った監督の前作となる音楽パワハラ映画「セッション」はもっと酷いということでも、見解は重なった。
同じ楽器を奏でつつ、それぞれに培った語法や音楽観やオレ様ノリや瞬発力をシャープに解き放ち、ぶつけたり調和させたり。2部制で持たれ、1部はそれぞれのソロ演奏、2部は差しで丁々発止する。なんにせよ、ジャズの素敵やピアノの奥深さは存分に宙に舞った。2部の方では、最初の方からアンコールまで、ダンサーの田中泯も加わる。大昔からエスタブリッシュされているというイメージを持ってしまう田中泯は72才だが、ばっちり。大きく頷く。
過去の記載を見てもらうと分かると思うが、ぼくはジェイソン・モランの大ファン。だが、この晩はモランの演奏を受けて始まった1部のセロニアス・モンク的な語彙を用いたりもするソロ・パフォーマンスの際からいたくスガダイローの指さばきに高揚。なにもそれは、スガの指さばきがよく見える席で見たからではないだろう。今回、スガは黒っぽいイディオムの使い方がセクシーだった。モランはこのホール付きのスタンウェイ、スガはレンタルのヤマハを弾いたという。なお、モランは客席に向かって右側に位置。右手(高音)が客席に近いピアノのセッティングが普通で、今回のスガのようにそれと反対側に位置するのはへりくだる側となるそうだ。
▶過去の、ジェイソン・モラン
http://43142.diarynote.jp/200701201417260000/
http://43142.diarynote.jp/200701201418210000/
http://43142.diarynote.jp/200804081928430000/
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▶過去の、スガダイロー
http://43142.diarynote.jp/200901091437341082/
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http://43142.diarynote.jp/201302201720351212/
http://43142.diarynote.jp/201603011023174338/
http://43142.diarynote.jp/?day=20160716
<今日の、アフター>
赤坂で飲むのは、いつ以来だろう。同い年のソウル・メイトと二人で流れようとした2軒目、入る店にちと困る。知人がやっている近くの店に電話したら、“この電話は使われておりません”メッセージが流れびっくり。ええ、閉店しちゃったのお? ともあれ、バーを見つけて入り、ジャック・ダニエルをごんごん頼みつつ3時間ほど陽気に話し込んじゃう。打てば響くような会話ができるというのは、ほんと楽しい。珍しく、この晩は映画の話をけっこうした。
映画「ラ・ラ・ランド」の話にもなったが、ペケな映画という感想を交換する。音楽の扱いという項目を抜きにして(別に優れているとも、イヤだとも感じなかった)、ミュージカル映画としての華や技巧のなさや(昔のミュージカル映画って、もっとすごかったでしょう)、LAという土地のパっとしない撮り方や(ある意味、LA賛歌の映画でもありますよね)、最後の意図の分からぬ妄想映像パートなどへの疑問など、すべての点で意見の一致を見た。ぼくは渋谷の映画館で見たが、満員だったので、間違いなく話題作なのだろう。だが、ボケた映画と思う。これがもてはやされるというのは、逆説的にハリウッド映画の衰退を物語っているのではないか。それを撮った監督の前作となる音楽パワハラ映画「セッション」はもっと酷いということでも、見解は重なった。
マイルス・エレクトリック・バンド
2017年4月8日 音楽 また雑な名前を持つグループ名だが、口悪く言えば“只の人になっていた” 1980年代のマイルス・デイヴィスの、バンドに在籍していた人たちが中心となるグループだ。六本木・ビルボードライブ東京、セカンド・ショウ。かなり演奏時間は長かった。
リーダーは、デイヴィスの甥でもある、ドラマーのヴィンセント・ウィルバーンJr.。他に、キーボードのロバート・アーヴィングⅢ(ミュージック・ディレクターをしていたよう)、ザ・ローリング・ストーンズ(2003年3月15日)のメンバーでもあるエレクトリック・ベースのダリル・ジョーンズ(2003年3月13日、2003年3月15日、2013年3月8日)あたりが、デイヴィス・バンド関与者としては知られるか。
他の参加者は、1983年トリニダード生まれのトランペット奏者であるエティエンヌ・チャーズ。彼は何作も自主制作のアルバムを出すとともに、マーカス・ミラー(1999年11月12日、2001年6月14日、2003年8月19日、2005年8月21日、2007年12月13日、2009年9月15日、2010年9月3日、2013年9月3日、2015年2月21日、2016年9月17日、2017年1月7日)の近作とかベン・ウィリアムズ(2009年5月18日、2009年9月3日、2010年5月30日、2012年3月3日、2012年5月28日、2013年4月1日、2013年5月21日、2015年1月22日、2015年12月12日、2016年7月3日、2016年9月1日、2016年12月11日)作に参加していたりもする。彼とフロントでコンビを組むサックス(ソプラノ、バスクラ、テナー)のアントワン・ルーニーはデイヴィスぶりっ子であるトランペッターのウォレス・ルーニー(2004年11月3日、2013年3月8日、2016年9月3日。菊地雅章はワレス・ルーニーと言っていた)の兄弟。それから、なによりP-ファンク系奏者として知られるギタリストのデュエイン・ブラックバード・マックナイトや、アーヴィングⅢの友達の鍵盤のグレッグ・スペロ、ターンテーブルのDJロジック(2000年8月11〜13日、2004年5月28日、2004年11月3日)も参画。ロジックはデイヴィスの声を流したりもしたが、いろいろと効果音を加えていた。また、パーカッションは二人で、西海岸の人気セッション奏者のマニヤンゴ・ジャクソンとタブラを座って叩くデバシシュ・チョウドリー という面々が、ステージに上がる。
エレクトリック・デイヴィスを特徴付ける、リフや曲想やハーモニーを凝らずに大雑把に(譜面を見ていた者はいない)送り出す。でも、妙味はさすがにあり。そして、ホーンの二人やマックナイトはしょっちゅうソロを取る。一応、みんなソロの機会を持ったが、ウィルバーンJrだけはそれを取らなかった。各人のソロは手癖に流れ少し大味だった。
▶過去の、デイヴィスを扱った映画
http://43142.diarynote.jp/201701051022179600/
▶過去の、ザ・ローリング・ストーンズ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-3.htm
▶過去の、ダリル・ジョーンズ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-3.htm 13日、バーナード・ファウラー他のセッション。15日、ストーンズ
http://43142.diarynote.jp/201303110415585115/
▶︎過去のマーカス・ミラー
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/movember1999live.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-6.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-8.htm
http://43142.diarynote.jp/200508230545510000/
http://43142.diarynote.jp/200712161023010000/
http://43142.diarynote.jp/200909181206531984/
http://43142.diarynote.jp/201009111624281899/
http://43142.diarynote.jp/201309051241384602/
http://43142.diarynote.jp/201502231815384234/
http://43142.diarynote.jp/?day=20160917
http://43142.diarynote.jp/201701091247527188/
▶過去の、ベン・ウィリアムズ
http://43142.diarynote.jp/200905191118258984/
http://43142.diarynote.jp/200909120646397236/
http://43142.diarynote.jp/?day=20100530
http://43142.diarynote.jp/?day=20120303
http://43142.diarynote.jp/201205301445023004/
http://43142.diarynote.jp/201304031026406106/
http://43142.diarynote.jp/201305260927026044/
http://43142.diarynote.jp/201501230914317086/
http://43142.diarynote.jp/201607100827363436/
http://43142.diarynote.jp/?month=201609
▶︎過去の、ウォレス・ルーニー
http://43142.diarynote.jp/200411071405440000/
http://43142.diarynote.jp/201303110415585115/
http://43142.diarynote.jp/?day=20160903
▶︎過去の、DJロジック
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-8.htm バーク・フェス
http://43142.diarynote.jp/200406080043380000/
http://43142.diarynote.jp/200411071405440000/
<今日の、格好いい人>
デュエイン・ブラックバード・マックナイトは、見かけで異彩を放ちまくり。ジョージ・クリントン(2002年7月28日、2009年9月5日、2011年1月22日、2013年4月12日、2015年4月12日、2016年11月29日)と来るときはイカれた黒人がたくさんいるので目立たないが、外見がイケてないジャズ・フュージョン系奏者たちと一緒だと、これはもう目をひく。長髪ドレッドの痩身で、SOIL(2005年7月29日、2007年5月6日、2009年6月12日、2011年1月30日、2011年6月23日、2012年3月3日。2012年9月9日、2015年9月27日)の誰かがしそうな服を身につける様は、他のステージ上の奏者と比較するならまったく別モノという感じも与えよう。アーヴィング3世もドレッドで少し格好にも気をつけているという感じだが、全然圧倒感が違う。さすが、P-ファンク。彼はたっぷりエフェクトをかけたソロ・パートを与えられた(それは、外見ほどはヤバくない)が、ジャズもそれなりに知っている人と思わされる。なるほど、彼の名が日本人に知られるようになったのは、ハービー・ハンコック(2000年3月14日、2001年12月27日、2003年8月23日、2005年8月21日、2012年3月3日、2014年9月7日、2015年9月6日、2016年9月3日)&ヘッドハンターズの1975年来日公演に唐突に同行し、その二つの東京公演の模様をまとめたライヴ盤『洪水(Flood)』がリリースされたことによる。そして、彼は1970年代後期にP-ファンク入りし、ずっと関わってきているわけだ。実はそのマックナイトの初吹き込みは、天下のチャールズ・ロイド(2005年5月11日、2008年4月6日、2013年1月6日、2017年1月12日、2017年1月13日)のインド音楽語彙経由のニュー・エイジ的一作『Geeta』(A&M、1973年)。マックナイトは1954年生まれなので、そのころはまだ10代だったことになる。
▶過去の、ジョージ・クリントン
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-7.htm 触れていないが、フジ・ロック
http://43142.diarynote.jp/?day=20090905
http://43142.diarynote.jp/201102081256005311/
http://43142.diarynote.jp/201304150853287353/
http://43142.diarynote.jp/201504131109395934/
http://43142.diarynote.jp/201612011925201175/
▶過去の、Soil “Pimp” & Sessions
http://43142.diarynote.jp/200508042335560000/
http://43142.diarynote.jp/200705181805330000/
http://43142.diarynote.jp/200906160733018341/
http://43142.diarynote.jp/201102091715522875/
http://43142.diarynote.jp/201107020946473690/
http://43142.diarynote.jp/201203062005542291/
http://43142.diarynote.jp/201209191229057579/
http://43142.diarynote.jp/201510021129591335/
▶過去の、ハービー・ハンコック
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-3.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-12.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-8.htm
http://43142.diarynote.jp/200508230545510000/
http://43142.diarynote.jp/201203062005542291/
http://43142.diarynote.jp/201409100930206205/
http://43142.diarynote.jp/201509220833541918/
http://43142.diarynote.jp/?day=20160903
▶︎過去の、チャールス・ロイド
http://43142.diarynote.jp/200505141717440000/
http://43142.diarynote.jp/200804081928430000/
http://43142.diarynote.jp/201301151731112021/
http://43142.diarynote.jp/201701131141476377/
http://43142.diarynote.jp/201701141241544133/
リーダーは、デイヴィスの甥でもある、ドラマーのヴィンセント・ウィルバーンJr.。他に、キーボードのロバート・アーヴィングⅢ(ミュージック・ディレクターをしていたよう)、ザ・ローリング・ストーンズ(2003年3月15日)のメンバーでもあるエレクトリック・ベースのダリル・ジョーンズ(2003年3月13日、2003年3月15日、2013年3月8日)あたりが、デイヴィス・バンド関与者としては知られるか。
他の参加者は、1983年トリニダード生まれのトランペット奏者であるエティエンヌ・チャーズ。彼は何作も自主制作のアルバムを出すとともに、マーカス・ミラー(1999年11月12日、2001年6月14日、2003年8月19日、2005年8月21日、2007年12月13日、2009年9月15日、2010年9月3日、2013年9月3日、2015年2月21日、2016年9月17日、2017年1月7日)の近作とかベン・ウィリアムズ(2009年5月18日、2009年9月3日、2010年5月30日、2012年3月3日、2012年5月28日、2013年4月1日、2013年5月21日、2015年1月22日、2015年12月12日、2016年7月3日、2016年9月1日、2016年12月11日)作に参加していたりもする。彼とフロントでコンビを組むサックス(ソプラノ、バスクラ、テナー)のアントワン・ルーニーはデイヴィスぶりっ子であるトランペッターのウォレス・ルーニー(2004年11月3日、2013年3月8日、2016年9月3日。菊地雅章はワレス・ルーニーと言っていた)の兄弟。それから、なによりP-ファンク系奏者として知られるギタリストのデュエイン・ブラックバード・マックナイトや、アーヴィングⅢの友達の鍵盤のグレッグ・スペロ、ターンテーブルのDJロジック(2000年8月11〜13日、2004年5月28日、2004年11月3日)も参画。ロジックはデイヴィスの声を流したりもしたが、いろいろと効果音を加えていた。また、パーカッションは二人で、西海岸の人気セッション奏者のマニヤンゴ・ジャクソンとタブラを座って叩くデバシシュ・チョウドリー という面々が、ステージに上がる。
エレクトリック・デイヴィスを特徴付ける、リフや曲想やハーモニーを凝らずに大雑把に(譜面を見ていた者はいない)送り出す。でも、妙味はさすがにあり。そして、ホーンの二人やマックナイトはしょっちゅうソロを取る。一応、みんなソロの機会を持ったが、ウィルバーンJrだけはそれを取らなかった。各人のソロは手癖に流れ少し大味だった。
▶過去の、デイヴィスを扱った映画
http://43142.diarynote.jp/201701051022179600/
▶過去の、ザ・ローリング・ストーンズ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-3.htm
▶過去の、ダリル・ジョーンズ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-3.htm 13日、バーナード・ファウラー他のセッション。15日、ストーンズ
http://43142.diarynote.jp/201303110415585115/
▶︎過去のマーカス・ミラー
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/movember1999live.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-6.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-8.htm
http://43142.diarynote.jp/200508230545510000/
http://43142.diarynote.jp/200712161023010000/
http://43142.diarynote.jp/200909181206531984/
http://43142.diarynote.jp/201009111624281899/
http://43142.diarynote.jp/201309051241384602/
http://43142.diarynote.jp/201502231815384234/
http://43142.diarynote.jp/?day=20160917
http://43142.diarynote.jp/201701091247527188/
▶過去の、ベン・ウィリアムズ
http://43142.diarynote.jp/200905191118258984/
http://43142.diarynote.jp/200909120646397236/
http://43142.diarynote.jp/?day=20100530
http://43142.diarynote.jp/?day=20120303
http://43142.diarynote.jp/201205301445023004/
http://43142.diarynote.jp/201304031026406106/
http://43142.diarynote.jp/201305260927026044/
http://43142.diarynote.jp/201501230914317086/
http://43142.diarynote.jp/201607100827363436/
http://43142.diarynote.jp/?month=201609
▶︎過去の、ウォレス・ルーニー
http://43142.diarynote.jp/200411071405440000/
http://43142.diarynote.jp/201303110415585115/
http://43142.diarynote.jp/?day=20160903
▶︎過去の、DJロジック
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-8.htm バーク・フェス
http://43142.diarynote.jp/200406080043380000/
http://43142.diarynote.jp/200411071405440000/
<今日の、格好いい人>
デュエイン・ブラックバード・マックナイトは、見かけで異彩を放ちまくり。ジョージ・クリントン(2002年7月28日、2009年9月5日、2011年1月22日、2013年4月12日、2015年4月12日、2016年11月29日)と来るときはイカれた黒人がたくさんいるので目立たないが、外見がイケてないジャズ・フュージョン系奏者たちと一緒だと、これはもう目をひく。長髪ドレッドの痩身で、SOIL(2005年7月29日、2007年5月6日、2009年6月12日、2011年1月30日、2011年6月23日、2012年3月3日。2012年9月9日、2015年9月27日)の誰かがしそうな服を身につける様は、他のステージ上の奏者と比較するならまったく別モノという感じも与えよう。アーヴィング3世もドレッドで少し格好にも気をつけているという感じだが、全然圧倒感が違う。さすが、P-ファンク。彼はたっぷりエフェクトをかけたソロ・パートを与えられた(それは、外見ほどはヤバくない)が、ジャズもそれなりに知っている人と思わされる。なるほど、彼の名が日本人に知られるようになったのは、ハービー・ハンコック(2000年3月14日、2001年12月27日、2003年8月23日、2005年8月21日、2012年3月3日、2014年9月7日、2015年9月6日、2016年9月3日)&ヘッドハンターズの1975年来日公演に唐突に同行し、その二つの東京公演の模様をまとめたライヴ盤『洪水(Flood)』がリリースされたことによる。そして、彼は1970年代後期にP-ファンク入りし、ずっと関わってきているわけだ。実はそのマックナイトの初吹き込みは、天下のチャールズ・ロイド(2005年5月11日、2008年4月6日、2013年1月6日、2017年1月12日、2017年1月13日)のインド音楽語彙経由のニュー・エイジ的一作『Geeta』(A&M、1973年)。マックナイトは1954年生まれなので、そのころはまだ10代だったことになる。
▶過去の、ジョージ・クリントン
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-7.htm 触れていないが、フジ・ロック
http://43142.diarynote.jp/?day=20090905
http://43142.diarynote.jp/201102081256005311/
http://43142.diarynote.jp/201304150853287353/
http://43142.diarynote.jp/201504131109395934/
http://43142.diarynote.jp/201612011925201175/
▶過去の、Soil “Pimp” & Sessions
http://43142.diarynote.jp/200508042335560000/
http://43142.diarynote.jp/200705181805330000/
http://43142.diarynote.jp/200906160733018341/
http://43142.diarynote.jp/201102091715522875/
http://43142.diarynote.jp/201107020946473690/
http://43142.diarynote.jp/201203062005542291/
http://43142.diarynote.jp/201209191229057579/
http://43142.diarynote.jp/201510021129591335/
▶過去の、ハービー・ハンコック
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-3.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-12.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-8.htm
http://43142.diarynote.jp/200508230545510000/
http://43142.diarynote.jp/201203062005542291/
http://43142.diarynote.jp/201409100930206205/
http://43142.diarynote.jp/201509220833541918/
http://43142.diarynote.jp/?day=20160903
▶︎過去の、チャールス・ロイド
http://43142.diarynote.jp/200505141717440000/
http://43142.diarynote.jp/200804081928430000/
http://43142.diarynote.jp/201301151731112021/
http://43142.diarynote.jp/201701131141476377/
http://43142.diarynote.jp/201701141241544133/
ファンタスティック・ネグリート
2017年4月7日 音楽 2016年ファースト作『ザ・ラスト・デイ・オブ・オークランド』でグラミー賞の<最優秀コンテンポラリー・ブルース・アルバム>に輝いた御仁のショウが、タイムリーに南青山・ブルーノート東京で持たれた。ファースト・ショウを見る。
ギター、キーボード、ベース、ドラムというワーキング・バンドに、20年来の親友であり、『ザ・ラスト・デイズ・オブ・オークランド』でも弾いている(データーの交換でなされたそう)日本人ギタリストとのマサ小浜が入ってのもの。ギタリストが二人いるためか、当人は多くの場合、ギターを持たずに歌う。また、キーボードを弾きながら歌う曲も1つあった。
思ったほど、ブルースぽくはなかった。いや、ブルース派生のドロドロした得体のわからなさ=モーン(唸り)をゴンゴンと出す人かと思ったら、そうではなかった。その理由の一つはバンド音がかっちりしていて、カラフルであったこと。よりブラック・ロック的な造形を濃くしつつ、米国黒人音楽を俯瞰する意思を持つ、キャラ立ちもしているビート・ミュージックを繰り広げたと指摘するのが正しいだろう。あと、ところどころゴスペルぽいところもぼくは感じた。ま、曲者感は山ほど、ですね。
紙を手にし、それ見ながらリーディングした場面もあり。そしたら、ユーモアたっぷりに、ひたすら“blah blah blah”と、彼は言う。あははは、サイコー。彼の格好は、写真や映像で見られるように、シャツやネクタイやベストやスラックスをお洒落に組み合わせる。そこに、彼は自らの主張を重ねている。クールで趣味よし、それぞれは10ドルとかで安いアイテムであるそうだが。なんと彼の奥さんは日本人だそうで、結婚式は日本でやり、子供は日本語がペラペラだそう。へえ〜。彼と日本的項目は結びつかなかった。ステージでも日本語は食べ物の名称以外は話さなかったはずだし。
<翌日の、クールなやつ>
公演前に、楽屋でインタヴューをする。なんか、外見がアンプ・フィドラー(2004年9月25日、2005年7月30日、2012年12月9日、2016年11月29日、2017年2月9日)と重なる。うしし。その芸名を知った際に、ラサーン・ローランド・カークの『ヴォランティアード・スレイヴリー』(アトランティック、1969年)というアルバム・タイトルをぼくは思い浮かべた。それを彼に伝えると、「ホーン・プレイヤーだったっけ? クールな人なんだね」とニッコリ。彼は共感を持てる人として、昔のブルース・マンたちとともに、カマシ・ワシントン(2014年5月28日、2015年10月31日、016年12月6日)の名前も出した。そういやあ、ワシントンって、カークの音楽性を受け継いでいるところがある。ぼくは過去の本ブログで、ワシントンと渋さ知らズ(2004年9月1日、2006年1月14日、2006年1月21日、2006年8月27日、2006年11月15日、2006年12月1日、2007年1月13日、2007年6月13日、2008年7月6日、2009年7月26日、2009年9月27日、2010年4月22日、2010年9月19日、2013年5月19日、2015年6月15日)の曲調の親和性を指摘しているが、カークは渋さの多大なインスピレーションの一つであるのは疑いがないわけで、それも当然だよなあ。彼の話はとてもスマートで示唆に富む。その質疑応答の抜粋は、今月下旬発売のbsr誌に掲載。
▶︎過去の、アンプ・フィドラー
http://43142.diarynote.jp/200409280745560000/
http://43142.diarynote.jp/200508060616450000/
http://43142.diarynote.jp/201212140959573710/
http://43142.diarynote.jp/?day=20161129
https://43142.diarynote.jp/201702100924466798/
▶︎過去の、カマシ・ワシントン
http://43142.diarynote.jp/?day=20140528
http://43142.diarynote.jp/201511040742444324/
http://43142.diarynote.jp/201612091513593556/
▶過去の、渋さ知らズ
http://43142.diarynote.jp/200409010713470000/
http://43142.diarynote.jp/200601161256540000/
http://43142.diarynote.jp/200601271857530000/
http://43142.diarynote.jp/200609031311580000/
http://43142.diarynote.jp/200611190320370000/
http://43142.diarynote.jp/200612060135390000/
http://43142.diarynote.jp/200701141431470000/
http://43142.diarynote.jp/200706162321180000/
http://43142.diarynote.jp/200807081247190000/
http://43142.diarynote.jp/200908180046187200/
http://43142.diarynote.jp/200910071809361076/
http://43142.diarynote.jp/201004231559516550/
http://43142.diarynote.jp/201009231554333481/
http://43142.diarynote.jp/201305260923241736/
http://43142.diarynote.jp/201506161247423392/
ギター、キーボード、ベース、ドラムというワーキング・バンドに、20年来の親友であり、『ザ・ラスト・デイズ・オブ・オークランド』でも弾いている(データーの交換でなされたそう)日本人ギタリストとのマサ小浜が入ってのもの。ギタリストが二人いるためか、当人は多くの場合、ギターを持たずに歌う。また、キーボードを弾きながら歌う曲も1つあった。
思ったほど、ブルースぽくはなかった。いや、ブルース派生のドロドロした得体のわからなさ=モーン(唸り)をゴンゴンと出す人かと思ったら、そうではなかった。その理由の一つはバンド音がかっちりしていて、カラフルであったこと。よりブラック・ロック的な造形を濃くしつつ、米国黒人音楽を俯瞰する意思を持つ、キャラ立ちもしているビート・ミュージックを繰り広げたと指摘するのが正しいだろう。あと、ところどころゴスペルぽいところもぼくは感じた。ま、曲者感は山ほど、ですね。
紙を手にし、それ見ながらリーディングした場面もあり。そしたら、ユーモアたっぷりに、ひたすら“blah blah blah”と、彼は言う。あははは、サイコー。彼の格好は、写真や映像で見られるように、シャツやネクタイやベストやスラックスをお洒落に組み合わせる。そこに、彼は自らの主張を重ねている。クールで趣味よし、それぞれは10ドルとかで安いアイテムであるそうだが。なんと彼の奥さんは日本人だそうで、結婚式は日本でやり、子供は日本語がペラペラだそう。へえ〜。彼と日本的項目は結びつかなかった。ステージでも日本語は食べ物の名称以外は話さなかったはずだし。
<翌日の、クールなやつ>
公演前に、楽屋でインタヴューをする。なんか、外見がアンプ・フィドラー(2004年9月25日、2005年7月30日、2012年12月9日、2016年11月29日、2017年2月9日)と重なる。うしし。その芸名を知った際に、ラサーン・ローランド・カークの『ヴォランティアード・スレイヴリー』(アトランティック、1969年)というアルバム・タイトルをぼくは思い浮かべた。それを彼に伝えると、「ホーン・プレイヤーだったっけ? クールな人なんだね」とニッコリ。彼は共感を持てる人として、昔のブルース・マンたちとともに、カマシ・ワシントン(2014年5月28日、2015年10月31日、016年12月6日)の名前も出した。そういやあ、ワシントンって、カークの音楽性を受け継いでいるところがある。ぼくは過去の本ブログで、ワシントンと渋さ知らズ(2004年9月1日、2006年1月14日、2006年1月21日、2006年8月27日、2006年11月15日、2006年12月1日、2007年1月13日、2007年6月13日、2008年7月6日、2009年7月26日、2009年9月27日、2010年4月22日、2010年9月19日、2013年5月19日、2015年6月15日)の曲調の親和性を指摘しているが、カークは渋さの多大なインスピレーションの一つであるのは疑いがないわけで、それも当然だよなあ。彼の話はとてもスマートで示唆に富む。その質疑応答の抜粋は、今月下旬発売のbsr誌に掲載。
▶︎過去の、アンプ・フィドラー
http://43142.diarynote.jp/200409280745560000/
http://43142.diarynote.jp/200508060616450000/
http://43142.diarynote.jp/201212140959573710/
http://43142.diarynote.jp/?day=20161129
https://43142.diarynote.jp/201702100924466798/
▶︎過去の、カマシ・ワシントン
http://43142.diarynote.jp/?day=20140528
http://43142.diarynote.jp/201511040742444324/
http://43142.diarynote.jp/201612091513593556/
▶過去の、渋さ知らズ
http://43142.diarynote.jp/200409010713470000/
http://43142.diarynote.jp/200601161256540000/
http://43142.diarynote.jp/200601271857530000/
http://43142.diarynote.jp/200609031311580000/
http://43142.diarynote.jp/200611190320370000/
http://43142.diarynote.jp/200612060135390000/
http://43142.diarynote.jp/200701141431470000/
http://43142.diarynote.jp/200706162321180000/
http://43142.diarynote.jp/200807081247190000/
http://43142.diarynote.jp/200908180046187200/
http://43142.diarynote.jp/200910071809361076/
http://43142.diarynote.jp/201004231559516550/
http://43142.diarynote.jp/201009231554333481/
http://43142.diarynote.jp/201305260923241736/
http://43142.diarynote.jp/201506161247423392/
スタントン・ムーア・ジャズ・トリオ。ラウル・ミドン
2017年4月4日 音楽 現ニューオーリンズ音楽界のNo.1ドラマー、スタントン・ムーア(2000年8月13日、2000年12月7日、2001年10月13日、2002年7月28日、2004年2月5日、2007年12月11日、2010年3月29日、2012年7月27日、2012年7月30日、2013年1月30日、2014年10月28日、2014年11月22日)のジャズ志向バンドの実演を丸の内・コットンクラブで見る。ファースト・ショウ。デイヴィッド・トカノウスキー(ピアノ)、1955 年生まれのジェイムズ・シングルトン(ベース)という、前回の同トリオ公演(2014年11月22日)と同じ顔ぶれによる。
ムーアは基本、レギュラー・グリップで叩く。かのセカンド・ライン・ファンク・ドラミングの権化であるジガブー(2007年2月3日)もそうで、セカンド・ラインのリズムってマーチング・バンドのそれと横つながりのかと思わされるところもあるな。で、基本はジャズを演奏しているんだけど、2曲はセカンド・ラインのビートのもと繰り広げる。ムーアは左端にタンバリンをスタンドに固定して置いており、それをアンコールでやっと叩く。そしたら、パッドでも代用できる音だった。
▶過去の、ムーア
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-8.htm ギャラクティック(バーク・フェス)
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-12.htm ギャラクティック
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-10.htm ギャラクティック(朝霧ジャム)
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-7.htm 触れていないが、ギャラクティックで出演し、ジョージ・クリントンが飛び入り
http://43142.diarynote.jp/?day=20040205
http://43142.diarynote.jp/200712161021270000/
http://43142.diarynote.jp/201004080749482839/
http://43142.diarynote.jp/?day=20120730
http://43142.diarynote.jp/201301311053069360/
http://43142.diarynote.jp/201410301514399746/
http://43142.diarynote.jp/201411251049018018/
次は、南青山・ブルーノート東京。NY在住の個性派シンガー・ソングライター(2003年7月20日、2005年10月24日、2007年9月1日、2007年11月26日、2009年10月8日、2011年9月2日、2013年12月2日、2014年12月11日)の今回の来日公演は自己バンドとともの。ともにアフリカ系であるロミエール・メンデス(エレクトリック・ベース、ダブル・ベース)とビリー・ウィリアムズ(ドラム)はジャズをちゃんと知っている人たちであるのは、それに触れれば分かる。
まず、ショウに接し思わずにはいられなかったのは、(ギターを弾く際に)ピックを用いないというのは、なんと自由を導くものであるかということ。ほんと多彩にして、様々な情緒を携えたそれは雄弁。実は、彼自身も、ここにきてギターの技量が上達しているような気がしているんだとか。そして、そこに自由に弾むヴォーカルが思うまま載せられる。「NYに住むミュージシャンは質が高い。でも、一流の人たちは10個のプロジェクトを抱えてやっているのがちょっとね。その点、今一緒にやっている奏者は一流からは少し落ちるかもしれないが、このプロジェクトに専念してくれる。ご近所さんなので、リハもすぐにできるしね」。
途中で、リズム隊が袖に下がり、ソロ・パフォーマンス曲も4曲だったか持つ。そのとき、右手でギターを押さえ、左手でボンゴを叩く曲もあり。彼はトランペット音を模したスキャットの自在の使い手としても知られるが、ここのパートで彼は存分にそれを披露もした。
R&B、ジャズ、フォーク、ラテンなど、いろんなものを把握したうえでの、ヴィヴィッドなラウル・ミドン表現。あれだけ多要素を含むのに、これだけ澄んだ情緒を抱えていることも、また彼の個性。現在51歳、そのキャリアの中のピークに現在あると、ぼくは感じている。
▶︎過去の、ラウル・ミドン
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-7.htm ルイ・ヴェガ
http://43142.diarynote.jp/200511130010390000/
http://43142.diarynote.jp/200709041842400000/
http://43142.diarynote.jp/200711290931440000/
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http://43142.diarynote.jp/201109121438367147/
http://43142.diarynote.jp/201312171132096072/
http://43142.diarynote.jp/201412251103164767/
<翌日の、ミドン>
ところで、ミドンの横には巨漢の白人(30代か)がいつもついている。楽屋とステージの行き来は彼が手を引いているし、ミドンがボンゴを叩く場合は袖から彼がそれをステージ中央に置いたり、撤去したりもする。彼はにこりともせず淡々と事をこなしていて、プロながら怖そうな人だなあと、ぼくは見ていた。そしたら、翌日にミドンのインタヴューで会ったら、何を飲むとか聞いて来たり、やたらソフトで優しい。へえって、感じ。その冒頭、会話録音用のオリンパスのICレコーダーをぼくがテーブルに置くと、ICレコーダーを置いたことを彼から伝え聞いたミドンが、この品番はとか、ICレコーダーを手に取り、いろいろと尋ねてくる。やはり、彼もオリンパスのレコーダーの使用者とのこと。モノや装置が大好きで、何かとチェックを入れているそう。なるほど、新作『バッド・アス・アンド・ブラインド』(アーティストリー)でも彼は歌(けっこう、多重録音コーラスも聞かせる)や各種ギター(エレクトリック・ギターによるソロも効いている)だけでなく、鍵盤、ベース、ドラム、パーカッション、プログラム、プロデュース、エンジニアリングなどをしているが、それもさもありなんという感じ。でもって、アルバムでは、そこにジェラルド・クレイトン(2007年9月10日、2008年9月16日、2009年6月7日、2009年9月3日、2011年10月6日、2017年1月18日)、グレゴリー・ハッチンソン(2008年9月29日、2009年4月21日、2010年9月5日、2016年2月18日)、ニコラス・ペイトン(2010年7月24日)、ジョー・サンダース(2013年9月11日、2017年1月23日)ら敏腕奏者を配して、有機的なサウンドを作っている。ちなみに、同作のジャケット・カヴァーはスーパー・マンを模したよう写真が使われている。なぜ、そんな絵を採用したのか? イントキシケイト誌の次号に記事は出ます。
▶過去の、ジェラルド・クレイトン
http://43142.diarynote.jp/200709171108570000/
http://43142.diarynote.jp/200809171409066704/
http://43142.diarynote.jp/200906091637138003/
http://43142.diarynote.jp/200909120646397236/
http://43142.diarynote.jp/201110091258307349/
http://43142.diarynote.jp/?day=20170118
▶グレゴリー・ハッチンソン
http://43142.diarynote.jp/200809240100515549/
http://43142.diarynote.jp/200904221307055009/
http://43142.diarynote.jp/?day=20100905 ジョシュア・レッドマン
http://43142.diarynote.jp/?day=20160218
▶︎過去の、ニコラス・ペイトン
http://43142.diarynote.jp/201007261045442770/
▶︎過去の、ジョー・サンダース
http://43142.diarynote.jp/?day=20130911
http://43142.diarynote.jp/?day=20170123
ムーアは基本、レギュラー・グリップで叩く。かのセカンド・ライン・ファンク・ドラミングの権化であるジガブー(2007年2月3日)もそうで、セカンド・ラインのリズムってマーチング・バンドのそれと横つながりのかと思わされるところもあるな。で、基本はジャズを演奏しているんだけど、2曲はセカンド・ラインのビートのもと繰り広げる。ムーアは左端にタンバリンをスタンドに固定して置いており、それをアンコールでやっと叩く。そしたら、パッドでも代用できる音だった。
▶過去の、ムーア
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-8.htm ギャラクティック(バーク・フェス)
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-12.htm ギャラクティック
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-10.htm ギャラクティック(朝霧ジャム)
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-7.htm 触れていないが、ギャラクティックで出演し、ジョージ・クリントンが飛び入り
http://43142.diarynote.jp/?day=20040205
http://43142.diarynote.jp/200712161021270000/
http://43142.diarynote.jp/201004080749482839/
http://43142.diarynote.jp/?day=20120730
http://43142.diarynote.jp/201301311053069360/
http://43142.diarynote.jp/201410301514399746/
http://43142.diarynote.jp/201411251049018018/
次は、南青山・ブルーノート東京。NY在住の個性派シンガー・ソングライター(2003年7月20日、2005年10月24日、2007年9月1日、2007年11月26日、2009年10月8日、2011年9月2日、2013年12月2日、2014年12月11日)の今回の来日公演は自己バンドとともの。ともにアフリカ系であるロミエール・メンデス(エレクトリック・ベース、ダブル・ベース)とビリー・ウィリアムズ(ドラム)はジャズをちゃんと知っている人たちであるのは、それに触れれば分かる。
まず、ショウに接し思わずにはいられなかったのは、(ギターを弾く際に)ピックを用いないというのは、なんと自由を導くものであるかということ。ほんと多彩にして、様々な情緒を携えたそれは雄弁。実は、彼自身も、ここにきてギターの技量が上達しているような気がしているんだとか。そして、そこに自由に弾むヴォーカルが思うまま載せられる。「NYに住むミュージシャンは質が高い。でも、一流の人たちは10個のプロジェクトを抱えてやっているのがちょっとね。その点、今一緒にやっている奏者は一流からは少し落ちるかもしれないが、このプロジェクトに専念してくれる。ご近所さんなので、リハもすぐにできるしね」。
途中で、リズム隊が袖に下がり、ソロ・パフォーマンス曲も4曲だったか持つ。そのとき、右手でギターを押さえ、左手でボンゴを叩く曲もあり。彼はトランペット音を模したスキャットの自在の使い手としても知られるが、ここのパートで彼は存分にそれを披露もした。
R&B、ジャズ、フォーク、ラテンなど、いろんなものを把握したうえでの、ヴィヴィッドなラウル・ミドン表現。あれだけ多要素を含むのに、これだけ澄んだ情緒を抱えていることも、また彼の個性。現在51歳、そのキャリアの中のピークに現在あると、ぼくは感じている。
▶︎過去の、ラウル・ミドン
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-7.htm ルイ・ヴェガ
http://43142.diarynote.jp/200511130010390000/
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http://43142.diarynote.jp/201312171132096072/
http://43142.diarynote.jp/201412251103164767/
<翌日の、ミドン>
ところで、ミドンの横には巨漢の白人(30代か)がいつもついている。楽屋とステージの行き来は彼が手を引いているし、ミドンがボンゴを叩く場合は袖から彼がそれをステージ中央に置いたり、撤去したりもする。彼はにこりともせず淡々と事をこなしていて、プロながら怖そうな人だなあと、ぼくは見ていた。そしたら、翌日にミドンのインタヴューで会ったら、何を飲むとか聞いて来たり、やたらソフトで優しい。へえって、感じ。その冒頭、会話録音用のオリンパスのICレコーダーをぼくがテーブルに置くと、ICレコーダーを置いたことを彼から伝え聞いたミドンが、この品番はとか、ICレコーダーを手に取り、いろいろと尋ねてくる。やはり、彼もオリンパスのレコーダーの使用者とのこと。モノや装置が大好きで、何かとチェックを入れているそう。なるほど、新作『バッド・アス・アンド・ブラインド』(アーティストリー)でも彼は歌(けっこう、多重録音コーラスも聞かせる)や各種ギター(エレクトリック・ギターによるソロも効いている)だけでなく、鍵盤、ベース、ドラム、パーカッション、プログラム、プロデュース、エンジニアリングなどをしているが、それもさもありなんという感じ。でもって、アルバムでは、そこにジェラルド・クレイトン(2007年9月10日、2008年9月16日、2009年6月7日、2009年9月3日、2011年10月6日、2017年1月18日)、グレゴリー・ハッチンソン(2008年9月29日、2009年4月21日、2010年9月5日、2016年2月18日)、ニコラス・ペイトン(2010年7月24日)、ジョー・サンダース(2013年9月11日、2017年1月23日)ら敏腕奏者を配して、有機的なサウンドを作っている。ちなみに、同作のジャケット・カヴァーはスーパー・マンを模したよう写真が使われている。なぜ、そんな絵を採用したのか? イントキシケイト誌の次号に記事は出ます。
▶過去の、ジェラルド・クレイトン
http://43142.diarynote.jp/200709171108570000/
http://43142.diarynote.jp/200809171409066704/
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http://43142.diarynote.jp/201110091258307349/
http://43142.diarynote.jp/?day=20170118
▶グレゴリー・ハッチンソン
http://43142.diarynote.jp/200809240100515549/
http://43142.diarynote.jp/200904221307055009/
http://43142.diarynote.jp/?day=20100905 ジョシュア・レッドマン
http://43142.diarynote.jp/?day=20160218
▶︎過去の、ニコラス・ペイトン
http://43142.diarynote.jp/201007261045442770/
▶︎過去の、ジョー・サンダース
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http://43142.diarynote.jp/?day=20170123
ドーナル・ラニー&アンディ・アーヴァイン、ジョン・ジョン・フェスティヴァル
2017年4月2日 音楽 ヒャハ。アイルランドからやってきた、かつてはプランク・シティというバンドを一緒にやったこともあったお二人の公演、日本語があふれていたな。初期の「リヴァーダンス」ショウの音楽的な要であったアーヴァインの今の奥さんは日本人で、ラニーは日本人と結婚していたことがありかつて沖縄に住んでいた。そりゃ、日本語フレンドリーになるよな。とくに、ラニーは手慣れた感じがあった。現代アイルランド・トラッド音楽の重鎮二人が何かと日本と近いというのは、ちょいうれしい?
最初に、日本人3人組のジョン・ジョン・フェスティヴァルが少しパフォーマンス。フィドル/ヴォーカル、アコースティック・ギター、バウロンという編成で、アイリッシュ・ミュージックに感化された表現を聞かせる。フツーにいい感じで、好感を持つ。女性フィドラーが「ジョンです」とおっとりと自分の名前としてそれを言った際には、ギャフンとなったが。彼女たちは最後に、巨匠たちの演奏にも加わった。
ラニーとアーヴァインのパフォーマンスは、培ってきたものを、我々なりに悠々と……という説明ができようか。ただ、そのためてきたもの、当人たちのタマが違う。面々はアコースティック・ギター、ブズーキ、マンドラなどを持ち替えつつ重なるわけだが、ただ聞くと気持ちいいが、細かく接しようとすると、もう1つの部屋に入り込んでしまう感じになるか。素材は古い楽曲群だが、それをときに清新なフォーキィ曲にまですうっと移行させるような動的な力はすごい。ヴォーカルはアーヴァインが取るものの方が多いが、彼の歌はハマった味あり。一方、ラニーは少し下手ウマ的で、ペーソスあり。
代官山・晴れたら空に豆まいて。15時からの追加公演。入りはきっちり。今回、彼らは日本数カ所のツアーを行なっている。家からテクテク目黒川沿いを歩いて会場に行ったが、花見客ですごい混雑。3〜5部咲きか? 今週末まで持つかな。
<今日の、記憶>
ぼくのアイリッシュ・ミュージックへの垣根を下げてくれた最たる人が、ドーナル・ラニーだった。1998年にサンフランシスコのアイリッシュ・ミュージック・フェスティヴァルを複数日覗いたいたことがあって、それでその酒飲み文化にも触れ、同地の音楽がちかしく思えるようになったんだよな。その場所は海沿いのかつて倉庫だったバカでかい会場で持たれていて、そのフェスの成り立ちや来ている人の様に触れて、ウシシシとなったのだった。いろんな人が出ていたのだが、ラニーのバンドやキーラ(2004年2月8日、2004年8月28日、2006年9月24日)が一番印象に残った。実はその渡米は、スティーヴィー・サラス(2004年7月29日、2004年8月3日、2004年8月27日、2004年9月1日、2006年9月24日)がプロデュースした自作派日本人シンガーのTAISUKEの取材でのLA行き。PVをハリウッドのスタジオで撮っていて、そのシチュエーションはとても興味深かった。TAISUKEくん、ナイス・ガイだったな。そして、ついでに単身シスコに飛んで、そちらも覗いたわけ。あの体験がなかったら、アイリッシュ音楽にはもっと外野の態度を取っていただろう。いや、今も詳しいとかは思っていませんが。
▶︎過去の、キーラ
http://43142.diarynote.jp/200402121447380000/
http://43142.diarynote.jp/200408281712140000/
http://43142.diarynote.jp/200408270900140000/
http://43142.diarynote.jp/?day=20040901
http://43142.diarynote.jp/?day=20060924
▶︎過去の、スティーヴィー・サラス
http://43142.diarynote.jp/200407290730290000/
http://43142.diarynote.jp/200408030059330000/
http://43142.diarynote.jp/200705181808030000/
最初に、日本人3人組のジョン・ジョン・フェスティヴァルが少しパフォーマンス。フィドル/ヴォーカル、アコースティック・ギター、バウロンという編成で、アイリッシュ・ミュージックに感化された表現を聞かせる。フツーにいい感じで、好感を持つ。女性フィドラーが「ジョンです」とおっとりと自分の名前としてそれを言った際には、ギャフンとなったが。彼女たちは最後に、巨匠たちの演奏にも加わった。
ラニーとアーヴァインのパフォーマンスは、培ってきたものを、我々なりに悠々と……という説明ができようか。ただ、そのためてきたもの、当人たちのタマが違う。面々はアコースティック・ギター、ブズーキ、マンドラなどを持ち替えつつ重なるわけだが、ただ聞くと気持ちいいが、細かく接しようとすると、もう1つの部屋に入り込んでしまう感じになるか。素材は古い楽曲群だが、それをときに清新なフォーキィ曲にまですうっと移行させるような動的な力はすごい。ヴォーカルはアーヴァインが取るものの方が多いが、彼の歌はハマった味あり。一方、ラニーは少し下手ウマ的で、ペーソスあり。
代官山・晴れたら空に豆まいて。15時からの追加公演。入りはきっちり。今回、彼らは日本数カ所のツアーを行なっている。家からテクテク目黒川沿いを歩いて会場に行ったが、花見客ですごい混雑。3〜5部咲きか? 今週末まで持つかな。
<今日の、記憶>
ぼくのアイリッシュ・ミュージックへの垣根を下げてくれた最たる人が、ドーナル・ラニーだった。1998年にサンフランシスコのアイリッシュ・ミュージック・フェスティヴァルを複数日覗いたいたことがあって、それでその酒飲み文化にも触れ、同地の音楽がちかしく思えるようになったんだよな。その場所は海沿いのかつて倉庫だったバカでかい会場で持たれていて、そのフェスの成り立ちや来ている人の様に触れて、ウシシシとなったのだった。いろんな人が出ていたのだが、ラニーのバンドやキーラ(2004年2月8日、2004年8月28日、2006年9月24日)が一番印象に残った。実はその渡米は、スティーヴィー・サラス(2004年7月29日、2004年8月3日、2004年8月27日、2004年9月1日、2006年9月24日)がプロデュースした自作派日本人シンガーのTAISUKEの取材でのLA行き。PVをハリウッドのスタジオで撮っていて、そのシチュエーションはとても興味深かった。TAISUKEくん、ナイス・ガイだったな。そして、ついでに単身シスコに飛んで、そちらも覗いたわけ。あの体験がなかったら、アイリッシュ音楽にはもっと外野の態度を取っていただろう。いや、今も詳しいとかは思っていませんが。
▶︎過去の、キーラ
http://43142.diarynote.jp/200402121447380000/
http://43142.diarynote.jp/200408281712140000/
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http://43142.diarynote.jp/?day=20040901
http://43142.diarynote.jp/?day=20060924
▶︎過去の、スティーヴィー・サラス
http://43142.diarynote.jp/200407290730290000/
http://43142.diarynote.jp/200408030059330000/
http://43142.diarynote.jp/200705181808030000/
ザ・ニュー・パワー・ジェネレーション
2017年4月1日 音楽 “トルビュート・トゥ・プリンス”という副題がつけられた公演で、プリンス(2002年11月19日)の晩年のバンドでベースを弾いたアンドリュー・ゴーチをミュージカル・ディレクターにおく。プリンスに関わる前には普通にセッション・プレイヤーをしていて、彼はパティ・ラベルやケブ・モー(2007年9月19日)作とかで弾いていたりする。ソロ作も出していて、そこではマーカス・ミラー(1999年11月12日、2001年 6月14日、2003年8月19日、2005年8月21日、2007年12月13日、2009年9月15日、2010年9月3日、2013年9月3日、2015年2月21日、2016年9月17日、2017年1月7日)が好きなのかなというブチブチ演奏を聞かせていたりするんだけど、今回のショウは堅実演奏で、全体をまとめることに留意していた。六本木・ビルボードライブ、セカンド・ショウ。
彼がプリンスに支えた時代の同僚と知り合いに声をかけた人たちの混合か。専任シンガー2、ギター、キーボード(晩期プリンス・バンドにいた、カサンドラ・オニール〜2006年8月10日)、ドラム、そしてアルト・サックス2、バリトン・サックス、トランペット、トロンボーン。近年プリンスはブラス担当者をずらり並べて肉感的なライヴをしていたが、そのホーン・プレイヤーを擁したもの。終盤、彼らは後ろ横から前に出て、振り付けとともに吹いたりもしたが、それもマルだったな。
プリンス曲のカヴァー・バンドを軽い気持ちで楽しめればという気持ちで会場入りしたのだが、とってもとってもとっても良かった。次から次へとけっこうメドレーみたいな感じで、黄金のオールタイム選曲による曲は送り出されていく(全部で20曲ぐらいやった?)のだが、なんの疑問もなく接することができた。いや、本当にプリンス曲は素晴らしい。それに尽きる。高揚し、胸踊る。面々、一切譜面は置いておらず、するとけっこう現在このパッケージでショウを持っているのか? いや、見事なバンドだったと思う。
問題はヴォーカルなのだが、それも問題なかった。男女のシンガーに加え、女性キーボード奏者とギタリストも曲によりリード・ヴォーカルを取るのだが。男性シンガーは身体がデカく、それだけで違和感を感じるところもあるのだが、イヤではない。僕が一番プリンスの歌に近いと思えたのは、ギタリストのそれだった。そのギターのリック・マルセルはクリス・ウォーカー(2003年3月13日、2009年6月15日、2014年11月19日)と付き合いを持っていたりするんだよな。
最後の曲は、「1999」。スライ・ストーン(2008年8月31日、2008年9月2日、2010年1月20日)の「ダンス・トゥ・ザ・ミュージック」のヴォーカル作法(バンド・メンバーが歌い継いでいく)をうまく応用したビート・ポップだが、その曲の確かな再現に触れながら、JB(2000年8月5日)とかスライとか先達の確固とした様式や癖を見事に消化/解釈した末に個性と魅力ありまくりのブツを作ることができる、あんな才能は今後出てこないのではないか、と思えてきてしまった。そしたら、ぼくは不覚にも涙腺が緩んでしまった。。。。
▶過去の、プリンス
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-11.htm
▶︎過去の、ケブ・モー
http://43142.diarynote.jp/200709201052530000/
▶︎過去のマーカス・ミラー
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/movember1999live.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-6.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-8.htm
http://43142.diarynote.jp/200508230545510000/
http://43142.diarynote.jp/200712161023010000/
http://43142.diarynote.jp/200909181206531984/
http://43142.diarynote.jp/201009111624281899/
http://43142.diarynote.jp/201309051241384602/
http://43142.diarynote.jp/201502231815384234/
http://43142.diarynote.jp/?day=20160917
http://43142.diarynote.jp/201701091247527188/
▶︎過去の、カサンドラ・オニール
http://43142.diarynote.jp/?day=20060810
▶過去の、クリス・ウォーカー
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-3.htm
http://43142.diarynote.jp/200906160735045241/
http://43142.diarynote.jp/?day=20141119
▶過去の、スライ・ストーン
http://43142.diarynote.jp/200809011923060000/
http://43142.diarynote.jp/200809071428140000/
http://43142.diarynote.jp/201001211346277187/
http://43142.diarynote.jp/201505201630381899/ 映画
▶過去の、JB
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-8.htm サマーソニック初日
http://43142.diarynote.jp/201503041619591535/ 映画
http://43142.diarynote.jp/?day=20160626 映画
<今日の、ライヴの前>
知人たちがお堀端でやっているお花見に遅れて向かったら、寒すぎるということで、室内に移動していた。でも、みんな楽しそう。結局、理由つけて、大勢で飲みたいだけじゃん。その後、六本木に向かう前に、銀座(住所はそうだが、駅は新橋の方が近い)に今日オープンしたジャズ喫茶に連れて行かれる。CAFÉ and BAR RIVERSIDE JAZZというお店で、店名に冠したリヴァーサイド・レーベルのレコードは全てあったりするのかな。ちゃんとしたオーディオにて、アナログ・レコードを回す店。ターンテーブルやレコード群が内部ではなく、客席に向かい超オープンに置かれているのはいいかも。
彼がプリンスに支えた時代の同僚と知り合いに声をかけた人たちの混合か。専任シンガー2、ギター、キーボード(晩期プリンス・バンドにいた、カサンドラ・オニール〜2006年8月10日)、ドラム、そしてアルト・サックス2、バリトン・サックス、トランペット、トロンボーン。近年プリンスはブラス担当者をずらり並べて肉感的なライヴをしていたが、そのホーン・プレイヤーを擁したもの。終盤、彼らは後ろ横から前に出て、振り付けとともに吹いたりもしたが、それもマルだったな。
プリンス曲のカヴァー・バンドを軽い気持ちで楽しめればという気持ちで会場入りしたのだが、とってもとってもとっても良かった。次から次へとけっこうメドレーみたいな感じで、黄金のオールタイム選曲による曲は送り出されていく(全部で20曲ぐらいやった?)のだが、なんの疑問もなく接することができた。いや、本当にプリンス曲は素晴らしい。それに尽きる。高揚し、胸踊る。面々、一切譜面は置いておらず、するとけっこう現在このパッケージでショウを持っているのか? いや、見事なバンドだったと思う。
問題はヴォーカルなのだが、それも問題なかった。男女のシンガーに加え、女性キーボード奏者とギタリストも曲によりリード・ヴォーカルを取るのだが。男性シンガーは身体がデカく、それだけで違和感を感じるところもあるのだが、イヤではない。僕が一番プリンスの歌に近いと思えたのは、ギタリストのそれだった。そのギターのリック・マルセルはクリス・ウォーカー(2003年3月13日、2009年6月15日、2014年11月19日)と付き合いを持っていたりするんだよな。
最後の曲は、「1999」。スライ・ストーン(2008年8月31日、2008年9月2日、2010年1月20日)の「ダンス・トゥ・ザ・ミュージック」のヴォーカル作法(バンド・メンバーが歌い継いでいく)をうまく応用したビート・ポップだが、その曲の確かな再現に触れながら、JB(2000年8月5日)とかスライとか先達の確固とした様式や癖を見事に消化/解釈した末に個性と魅力ありまくりのブツを作ることができる、あんな才能は今後出てこないのではないか、と思えてきてしまった。そしたら、ぼくは不覚にも涙腺が緩んでしまった。。。。
▶過去の、プリンス
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-11.htm
▶︎過去の、ケブ・モー
http://43142.diarynote.jp/200709201052530000/
▶︎過去のマーカス・ミラー
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/movember1999live.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-6.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-8.htm
http://43142.diarynote.jp/200508230545510000/
http://43142.diarynote.jp/200712161023010000/
http://43142.diarynote.jp/200909181206531984/
http://43142.diarynote.jp/201009111624281899/
http://43142.diarynote.jp/201309051241384602/
http://43142.diarynote.jp/201502231815384234/
http://43142.diarynote.jp/?day=20160917
http://43142.diarynote.jp/201701091247527188/
▶︎過去の、カサンドラ・オニール
http://43142.diarynote.jp/?day=20060810
▶過去の、クリス・ウォーカー
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-3.htm
http://43142.diarynote.jp/200906160735045241/
http://43142.diarynote.jp/?day=20141119
▶過去の、スライ・ストーン
http://43142.diarynote.jp/200809011923060000/
http://43142.diarynote.jp/200809071428140000/
http://43142.diarynote.jp/201001211346277187/
http://43142.diarynote.jp/201505201630381899/ 映画
▶過去の、JB
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-8.htm サマーソニック初日
http://43142.diarynote.jp/201503041619591535/ 映画
http://43142.diarynote.jp/?day=20160626 映画
<今日の、ライヴの前>
知人たちがお堀端でやっているお花見に遅れて向かったら、寒すぎるということで、室内に移動していた。でも、みんな楽しそう。結局、理由つけて、大勢で飲みたいだけじゃん。その後、六本木に向かう前に、銀座(住所はそうだが、駅は新橋の方が近い)に今日オープンしたジャズ喫茶に連れて行かれる。CAFÉ and BAR RIVERSIDE JAZZというお店で、店名に冠したリヴァーサイド・レーベルのレコードは全てあったりするのかな。ちゃんとしたオーディオにて、アナログ・レコードを回す店。ターンテーブルやレコード群が内部ではなく、客席に向かい超オープンに置かれているのはいいかも。
KYOTO JAZZ MASSIVE
2017年3月29日 音楽 沖野修也(2016年6月3日)の事務所“Extra Ffreedom”設立20周年を祝う公演とか。昔西麻布のレコード会社で彼に取材したことがあったけど、それは設立前後のことだったのかもしれないな。かつてはMOND GROSSOを抱えていたが、DJ KAWASAKIやROOT SOULが所属しているとか。
MC(演奏中は、鳴り物を手にしていた。ちょいコーラスも)の沖野は、ギターのTetsuta Otachi、ベースのKenichi Ikeda、キーボードの平戸祐介 (2009年6月16日、 2011年4月22日、2017年3月9日)、ドラムの白根佳尚、パーカッションの西岡ヒデロー (2017年3月9日)、テナー・サックスの栗原健(2011年6月16日、2012年12月6日、2013年5月24日、2013年6月6日、2017年3月9日)、トランペットのタブゾンビ(2005年7月29日、2007年5月6日、、2011年1月30日、2011年4月22日、2011年6月23日、2012年3月3日、2012年9月9日、2015年9月27日)、PCの沖野好洋、キーボードのDJ KAWASAKIという演奏陣を率いる。よく整備されていたな。
披露したのはすべてヴォーカル曲で、過去KYOTO JAZZ MASSIVEやDJ KAWASAKI のアルバムで歌っている日本人のHanah Spring(2011年4月22日)、英国人のヴァネッサ・フリーマン、米国人のエンディア・ダヴェンポート(2010年2月22日、2015年8月18日)が曲ごとにそれぞれリードを取る。実はダヴェンポートの歌(彼女は2曲で歌った)をとても聞きたかったというのはあったのだが、3者それぞれいい感じで歌っていた。
これは誰のカヴァーをやったものの、誰々のリミックスのヴァージョンでやりますとか、沖野は曲説明をする。曲の最中に、奏者紹介をするときもあったが、進行役を悠々と勤めていた。話好きっぽいし、溌剌。DJ文化の成熟の、彼なりの娯楽度の高い総括をしているとも思えた。
▶︎過去の、沖野修也
http://43142.diarynote.jp/?day=20160603
▶︎過去の、平戸祐介
http://43142.diarynote.jp/200906181210154217/
http://43142.diarynote.jp/201104270527324850/
http://43142.diarynote.jp/201703111127396253/
▶︎過去の、西岡ヒデロー
http://43142.diarynote.jp/201703111127396253/
▶︎過去の、栗原健
http://43142.diarynote.jp/?day=20110616
http://43142.diarynote.jp/201212131541413347/
http://43142.diarynote.jp/?day=20130524
http://43142.diarynote.jp/201306111556299464/
http://43142.diarynote.jp/201703111127396253/
▶過去の、タブゾンビ
http://43142.diarynote.jp/200508042335560000/
http://43142.diarynote.jp/200705181805330000/
http://43142.diarynote.jp/200906160733018341/
http://43142.diarynote.jp/201102091715522875/
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http://43142.diarynote.jp/201203062005542291/
http://43142.diarynote.jp/201209191229057579/
http://43142.diarynote.jp/201510021129591335/
▶︎過去の、Hanah Spring
http://43142.diarynote.jp/201104270527324850/
▶過去の、エンディア・ダヴェンポート
http://43142.diarynote.jp/201002280939559070/
http://43142.diarynote.jp/?day=20150818
<今日の、悲報>
アルト・サックス奏者のアーサー・ブライスが亡くなったという報が入ってきた。1940年7月5日〜2017年3月27日。ぼくは彼の『イリュージョンズ』(コロムビア、1980年)がなかったら、ジャズに入れ込むようになるのはもっと遅かっただろう。秀でたインプロヴィゼーション技量を持つだけでなく(体躯が立派なのでアルト・サックスがビリビリ鳴りすぎた御仁)、カっとんだ器(サウンド)作りの才ににも長けていた人。大学時代に銀座のヤマハ・ホールで見た年違いの2度の来日公演は、まさしくぼくにとってはジャズのライヴ体験としては最初期となるものではなかったか。90年代中期に4社から出した“フリー・ファンク”コンピのソニー編に彼の「ブッシュ・ベイビー」とかの曲を入れるとともに、それはちゃんとオリジナル作も出そうという指針を立てていたので、ジェイムズ・ブラッド・ウルマー入りの彼の『レノックス・アヴェニュー・ブレイクダウン』(1979年)と『イリュージョンズ』の2枚をリイッシューできたのはうれしかった。『イリュージョンズ』以降はだいぶメロウな方向性を取るようになり(でも、その次作『ブライス・スピリット』に入っていた「ミスティ」のカヴァーは好き。あれで、ぼくはスタンダードって、悪くないんだなと思ったかも?)、原稿でただのデブ呼ばわりしたこともあったが(それも、彼の先鋭性に心酔していたことの裏返しにほかならない)、あなたから受けたものはあまりにも大きい。どうぞ、安らかに。
MC(演奏中は、鳴り物を手にしていた。ちょいコーラスも)の沖野は、ギターのTetsuta Otachi、ベースのKenichi Ikeda、キーボードの平戸祐介 (2009年6月16日、 2011年4月22日、2017年3月9日)、ドラムの白根佳尚、パーカッションの西岡ヒデロー (2017年3月9日)、テナー・サックスの栗原健(2011年6月16日、2012年12月6日、2013年5月24日、2013年6月6日、2017年3月9日)、トランペットのタブゾンビ(2005年7月29日、2007年5月6日、、2011年1月30日、2011年4月22日、2011年6月23日、2012年3月3日、2012年9月9日、2015年9月27日)、PCの沖野好洋、キーボードのDJ KAWASAKIという演奏陣を率いる。よく整備されていたな。
披露したのはすべてヴォーカル曲で、過去KYOTO JAZZ MASSIVEやDJ KAWASAKI のアルバムで歌っている日本人のHanah Spring(2011年4月22日)、英国人のヴァネッサ・フリーマン、米国人のエンディア・ダヴェンポート(2010年2月22日、2015年8月18日)が曲ごとにそれぞれリードを取る。実はダヴェンポートの歌(彼女は2曲で歌った)をとても聞きたかったというのはあったのだが、3者それぞれいい感じで歌っていた。
これは誰のカヴァーをやったものの、誰々のリミックスのヴァージョンでやりますとか、沖野は曲説明をする。曲の最中に、奏者紹介をするときもあったが、進行役を悠々と勤めていた。話好きっぽいし、溌剌。DJ文化の成熟の、彼なりの娯楽度の高い総括をしているとも思えた。
▶︎過去の、沖野修也
http://43142.diarynote.jp/?day=20160603
▶︎過去の、平戸祐介
http://43142.diarynote.jp/200906181210154217/
http://43142.diarynote.jp/201104270527324850/
http://43142.diarynote.jp/201703111127396253/
▶︎過去の、西岡ヒデロー
http://43142.diarynote.jp/201703111127396253/
▶︎過去の、栗原健
http://43142.diarynote.jp/?day=20110616
http://43142.diarynote.jp/201212131541413347/
http://43142.diarynote.jp/?day=20130524
http://43142.diarynote.jp/201306111556299464/
http://43142.diarynote.jp/201703111127396253/
▶過去の、タブゾンビ
http://43142.diarynote.jp/200508042335560000/
http://43142.diarynote.jp/200705181805330000/
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▶︎過去の、Hanah Spring
http://43142.diarynote.jp/201104270527324850/
▶過去の、エンディア・ダヴェンポート
http://43142.diarynote.jp/201002280939559070/
http://43142.diarynote.jp/?day=20150818
<今日の、悲報>
アルト・サックス奏者のアーサー・ブライスが亡くなったという報が入ってきた。1940年7月5日〜2017年3月27日。ぼくは彼の『イリュージョンズ』(コロムビア、1980年)がなかったら、ジャズに入れ込むようになるのはもっと遅かっただろう。秀でたインプロヴィゼーション技量を持つだけでなく(体躯が立派なのでアルト・サックスがビリビリ鳴りすぎた御仁)、カっとんだ器(サウンド)作りの才ににも長けていた人。大学時代に銀座のヤマハ・ホールで見た年違いの2度の来日公演は、まさしくぼくにとってはジャズのライヴ体験としては最初期となるものではなかったか。90年代中期に4社から出した“フリー・ファンク”コンピのソニー編に彼の「ブッシュ・ベイビー」とかの曲を入れるとともに、それはちゃんとオリジナル作も出そうという指針を立てていたので、ジェイムズ・ブラッド・ウルマー入りの彼の『レノックス・アヴェニュー・ブレイクダウン』(1979年)と『イリュージョンズ』の2枚をリイッシューできたのはうれしかった。『イリュージョンズ』以降はだいぶメロウな方向性を取るようになり(でも、その次作『ブライス・スピリット』に入っていた「ミスティ」のカヴァーは好き。あれで、ぼくはスタンダードって、悪くないんだなと思ったかも?)、原稿でただのデブ呼ばわりしたこともあったが(それも、彼の先鋭性に心酔していたことの裏返しにほかならない)、あなたから受けたものはあまりにも大きい。どうぞ、安らかに。
いやはや。エスペランサ・スポルディング(2008年9月5日、2008年12月1日、2010年9月4日、2011年2月17日、2012年3月7日、2012年9月9日、2015年9月5日、2016年5月31日)、凄すぎ。もう、驚愕するしかありません。南青山・ブルーノート東京、ファースト・ショウ。しかし、今回の来日公演は急に決まった。豪州とかの行き来に寄ったのかと思えば、そうではなさそうだし……。
近2回の公演は別人格になりきった“エミリー・D+エヴォルーション”プロジェクトによるものだったが、ステージに出て来た彼女は眼鏡をかけない、旧来のアフロなエスペランサ。そのことで、“エミリー・D”の縛りから離れた実演を見せようとしていたと言えますね。ともあれ、過去2回はホール公演、久しぶりにわりと近目で見た彼女はちゃんと化粧をしていて、それまでの健康美溢れるアフロな彼女とは違っていたか。いや、“エミリー・D”のときも赤い口紅とかは目立っていたような気がするし、かつて2度やったインタヴューはともに午前中だったので、化粧をしていなかったのかもしれない。きっちり化粧しているエスペランサ、そりゃ綺麗でした。
エレクトリック・ギターのマシュー・スティーヴンス((2009年1月31日、2013年6月4日、2014年8月7日、2015年1月22日)、ドラムのジャスティン・タイソン(2015年9月5日、2016年5月31日)の、二人を率いる。冒頭は、エルメット・パスコワール(2004年11月6日、2017年1月8日)の曲、ボブ・ドロウ(2013年6月28日)曲、アレサ・フランクリンとチック・コリア(2006年9月3日、2007年10月1日、2016年9月16日)の曲を繋いだものなど、他人曲で攻める。とはいえ、エスペランサという癖と魔法を通過したそれらは天衣無縫にあっちこちに飛び出して行くもので、MCで曲説明を受けなかったら分からなかったな。
とにもかくにも、ウッド・ベースを弾きながらタイト・ロープの上を渡る歌は可憐きわまりなく、これまた雄弁なベースとの相乗もすごい。ベース100点、歌も100点、その重なった総体は200点超え? サポート陣ももう“今な”演奏で、胸のすくエスペランサ弾き語り表現にうにうに十全に寄り添う。しかし、マシュー・スティーヴンスのギターはもろに故ジェフ・リー・ジョンソン(2004年10月28日、2012年9月9日。その訃報に触れているのは、2013年1月30日)流儀を踏襲。なるほど、エスペランサはジョンソンのことを大好きなので、今回のスティーヴンスのイケてる演奏は彼女の指示を経てのものであると思う。いやあ、トリオだと、それぞれの音の純度の高さながわかりすぎて、仰天し、昇天しちゃう。
その後は、オリジナル曲も歌う。終盤2曲は、フレットレスのエレクトリック・ベースを弾きながら歌う。その際、彼女は白いチャンピオン・ベルトのような幅の広いベルトをわざわざ腰に巻く。???と思ったら、バックルの部分にベースを固定して(つまり、肩紐なしで)弾いたよう。そんなことする人、初めてですね。そして、また彼女はまた縦ベースにもどり、本編を終える。
そして、アンコールのエスペランサは……、なんとアコースティック・ベースの弾き語り。うわあ。本編を見ながら、一人パフォーマンスでもいけるはずと思っていたら、本当にそれをしてくれてうれしい。あと、ここでは、客にコール&レスポンスを求める。彼女がそういうことをしたのは、初めてのような気がするが。
技と知識が下敷きとなり、そこにインプロヴィゼーションやインタプレイを伴いないつつ、歌声と楽器音が一体となるとても透明感や美麗さを持つアメーバーのような表現がこぼれ出てくる……。そして、それは、ジャズもポップも超えた、エスペランザ・スポルティングという名のニュー・ミュージックと言うしかないだろう。いやあ、神はとんでもない才能を、この女性に与えてしまった。まじ、そう言うしかありません。
▶過去の、エスペランサ・スポルディング
http://43142.diarynote.jp/200809071430380000/
http://43142.diarynote.jp/?day=20081201
http://43142.diarynote.jp/?day=20100904
http://43142.diarynote.jp/201102190814495504/
http://43142.diarynote.jp/?day=20120307
http://43142.diarynote.jp/201209191229057579/
http://43142.diarynote.jp/201509211331298145/
http://43142.diarynote.jp/201606101027587993/
▶過去の、マシュー・スティーヴンス
http://43142.diarynote.jp/201306060730086224/
http://43142.diarynote.jp/201306060730086224
http://43142.diarynote.jp/201408091058201133/
http://43142.diarynote.jp/201501230914317086/
▶︎過去の、ジャスティン・タイソン
http://43142.diarynote.jp/201509211331298145/
http://43142.diarynote.jp/201606101027587993/
▶︎過去の、エルメート・パアスコアール
http://43142.diarynote.jp/200411071407550000/
http://43142.diarynote.jp/201701091249004326/
▶過去の、ボブ・ドロウ
http://43142.diarynote.jp/201307010908249319/
http://43142.diarynote.jp/201506070920231979/
▶過去の、チック・コリア
http://43142.diarynote.jp/?day=20060903
http://43142.diarynote.jp/200710121726160000/
http://43142.diarynote.jp/201509211331298145/
▶︎過去の、ジェフ・リー・ジョンソン
http://43142.diarynote.jp/?day=20041028
http://43142.diarynote.jp/201209191229057579/ エスペランサ
http://43142.diarynote.jp/201301311053069360/ R.I.P.
<今日の、連想>
なんか、本当にオリジナルで、我が道を行く造形や手触りを持つエスペランサの音楽に触れ、ふと酔っぱらった頭には先日新国立美術館で見た草間彌生の個性溢れる展示物が浮かんだ。草間が水玉なら、エスペランザは水玉の形が色々に変化し、泳ぎ回る。なあんて、ね。その5月までやっている展覧会、かなりな作品数を集めていた。1950年代の絵も、また興味深い。昔のものを、明るく、明快にしたのが、今受けている作品群となるのか。やはりもともと確かな技量をお持ちなのは疑いなく、それが自在の創造性と発想とともにプロダクツが広がって行ったのがよく分かった。野外には(これ、チケットを買わなくても横まで行けるはず)、大きな水玉かぼちゃの展示も。なんでも直島に置かれたそれは中に入っていいそうで、それを経験した知人が中に入ろうとして、係員から注意を受けていた。ははは。ところで、草間彌生はテイ・トウワ(2011年8月7日、2016年8月21日)の2013年作『LUCKY』のアート・ワークをやっていたが、新作『EMO』を出す彼に2月にインタヴューした際、こんなことを言っていた。「なんなら、僕はどこにも所属したくない。そういう意味では、草間弥生さんと同じかもしれない。彼女も昔はNYに住んでいたりもし、どこがいいですかとたずねたことがあったんです。そしたら彼女は、私はどの宇宙にも族しておりません、と。もう、すみません、となりました」。そのときの取材を元にした記事は、毎日新聞の3月30日夕刊に載ります。
近2回の公演は別人格になりきった“エミリー・D+エヴォルーション”プロジェクトによるものだったが、ステージに出て来た彼女は眼鏡をかけない、旧来のアフロなエスペランサ。そのことで、“エミリー・D”の縛りから離れた実演を見せようとしていたと言えますね。ともあれ、過去2回はホール公演、久しぶりにわりと近目で見た彼女はちゃんと化粧をしていて、それまでの健康美溢れるアフロな彼女とは違っていたか。いや、“エミリー・D”のときも赤い口紅とかは目立っていたような気がするし、かつて2度やったインタヴューはともに午前中だったので、化粧をしていなかったのかもしれない。きっちり化粧しているエスペランサ、そりゃ綺麗でした。
エレクトリック・ギターのマシュー・スティーヴンス((2009年1月31日、2013年6月4日、2014年8月7日、2015年1月22日)、ドラムのジャスティン・タイソン(2015年9月5日、2016年5月31日)の、二人を率いる。冒頭は、エルメット・パスコワール(2004年11月6日、2017年1月8日)の曲、ボブ・ドロウ(2013年6月28日)曲、アレサ・フランクリンとチック・コリア(2006年9月3日、2007年10月1日、2016年9月16日)の曲を繋いだものなど、他人曲で攻める。とはいえ、エスペランサという癖と魔法を通過したそれらは天衣無縫にあっちこちに飛び出して行くもので、MCで曲説明を受けなかったら分からなかったな。
とにもかくにも、ウッド・ベースを弾きながらタイト・ロープの上を渡る歌は可憐きわまりなく、これまた雄弁なベースとの相乗もすごい。ベース100点、歌も100点、その重なった総体は200点超え? サポート陣ももう“今な”演奏で、胸のすくエスペランサ弾き語り表現にうにうに十全に寄り添う。しかし、マシュー・スティーヴンスのギターはもろに故ジェフ・リー・ジョンソン(2004年10月28日、2012年9月9日。その訃報に触れているのは、2013年1月30日)流儀を踏襲。なるほど、エスペランサはジョンソンのことを大好きなので、今回のスティーヴンスのイケてる演奏は彼女の指示を経てのものであると思う。いやあ、トリオだと、それぞれの音の純度の高さながわかりすぎて、仰天し、昇天しちゃう。
その後は、オリジナル曲も歌う。終盤2曲は、フレットレスのエレクトリック・ベースを弾きながら歌う。その際、彼女は白いチャンピオン・ベルトのような幅の広いベルトをわざわざ腰に巻く。???と思ったら、バックルの部分にベースを固定して(つまり、肩紐なしで)弾いたよう。そんなことする人、初めてですね。そして、また彼女はまた縦ベースにもどり、本編を終える。
そして、アンコールのエスペランサは……、なんとアコースティック・ベースの弾き語り。うわあ。本編を見ながら、一人パフォーマンスでもいけるはずと思っていたら、本当にそれをしてくれてうれしい。あと、ここでは、客にコール&レスポンスを求める。彼女がそういうことをしたのは、初めてのような気がするが。
技と知識が下敷きとなり、そこにインプロヴィゼーションやインタプレイを伴いないつつ、歌声と楽器音が一体となるとても透明感や美麗さを持つアメーバーのような表現がこぼれ出てくる……。そして、それは、ジャズもポップも超えた、エスペランザ・スポルティングという名のニュー・ミュージックと言うしかないだろう。いやあ、神はとんでもない才能を、この女性に与えてしまった。まじ、そう言うしかありません。
▶過去の、エスペランサ・スポルディング
http://43142.diarynote.jp/200809071430380000/
http://43142.diarynote.jp/?day=20081201
http://43142.diarynote.jp/?day=20100904
http://43142.diarynote.jp/201102190814495504/
http://43142.diarynote.jp/?day=20120307
http://43142.diarynote.jp/201209191229057579/
http://43142.diarynote.jp/201509211331298145/
http://43142.diarynote.jp/201606101027587993/
▶過去の、マシュー・スティーヴンス
http://43142.diarynote.jp/201306060730086224/
http://43142.diarynote.jp/201306060730086224
http://43142.diarynote.jp/201408091058201133/
http://43142.diarynote.jp/201501230914317086/
▶︎過去の、ジャスティン・タイソン
http://43142.diarynote.jp/201509211331298145/
http://43142.diarynote.jp/201606101027587993/
▶︎過去の、エルメート・パアスコアール
http://43142.diarynote.jp/200411071407550000/
http://43142.diarynote.jp/201701091249004326/
▶過去の、ボブ・ドロウ
http://43142.diarynote.jp/201307010908249319/
http://43142.diarynote.jp/201506070920231979/
▶過去の、チック・コリア
http://43142.diarynote.jp/?day=20060903
http://43142.diarynote.jp/200710121726160000/
http://43142.diarynote.jp/201509211331298145/
▶︎過去の、ジェフ・リー・ジョンソン
http://43142.diarynote.jp/?day=20041028
http://43142.diarynote.jp/201209191229057579/ エスペランサ
http://43142.diarynote.jp/201301311053069360/ R.I.P.
<今日の、連想>
なんか、本当にオリジナルで、我が道を行く造形や手触りを持つエスペランサの音楽に触れ、ふと酔っぱらった頭には先日新国立美術館で見た草間彌生の個性溢れる展示物が浮かんだ。草間が水玉なら、エスペランザは水玉の形が色々に変化し、泳ぎ回る。なあんて、ね。その5月までやっている展覧会、かなりな作品数を集めていた。1950年代の絵も、また興味深い。昔のものを、明るく、明快にしたのが、今受けている作品群となるのか。やはりもともと確かな技量をお持ちなのは疑いなく、それが自在の創造性と発想とともにプロダクツが広がって行ったのがよく分かった。野外には(これ、チケットを買わなくても横まで行けるはず)、大きな水玉かぼちゃの展示も。なんでも直島に置かれたそれは中に入っていいそうで、それを経験した知人が中に入ろうとして、係員から注意を受けていた。ははは。ところで、草間彌生はテイ・トウワ(2011年8月7日、2016年8月21日)の2013年作『LUCKY』のアート・ワークをやっていたが、新作『EMO』を出す彼に2月にインタヴューした際、こんなことを言っていた。「なんなら、僕はどこにも所属したくない。そういう意味では、草間弥生さんと同じかもしれない。彼女も昔はNYに住んでいたりもし、どこがいいですかとたずねたことがあったんです。そしたら彼女は、私はどの宇宙にも族しておりません、と。もう、すみません、となりました」。そのときの取材を元にした記事は、毎日新聞の3月30日夕刊に載ります。
ヤン富田。クラシック・レヴォリューション
2017年3月24日 音楽 実験音楽家の出し物、南青山・ブルーノート東京。ファースト・ショウ。終始、マイ・ペース。
冒頭、生ギターをジャジー気味に爪弾く。左利き、なんだな。曲は「星に願いを」だっけ? ブルーノートだから、こういう始まり方はいいと思って。というようなことを、ヤン富田はコメント。2曲目には大野由美子(2002年1月13日、2003年11月8日、2004年12月12日、2006年6月22日、2011年9月16日、2012年6月1日、2015年6月9日、2015年7月30日、2016年9月1日)ともう1人女性が出てきて、歌を重ねた。次は、変な装置を扱い、一人でノイズノイズノイズ。そのパート長かった。背後や左右のモニターにはハンデ・カメラ撮影の映像が映し出される。もう一つ、上からの彼のオペレーションを写した映像も加えて欲しかった。また、歌謡曲を流し、それに音を加えたりもした。いとうせいこう(2012年3月21日)が出てきて、彼の心拍音を元に、彼や大野たちでヴォーカル・ナンバーを披露するものもあり。
他にも、リストに参加者の名前が色々あったが、基本はヤン富田のソロ行為〜所作のもとショウは進む。、、人を喰いまくったことをやっているのだが、とっても話好きそうで、好好爺なノリも振りまく。「驚いた?」と謙虚に客に問いかけつつ、「でも一生の体験になると思うよ」と、彼は穏やかに続ける。自信家でも、ありますね。
ぼくはヤン富田というと、まずスティール・パン奏者という印象をまず持つ。1980年代、彼は故中西俊夫絡みで、変わった感じで出てきて、ぼくは彼のことを知った。あれれ、スティール・パンは叩かないのかなと思っていたら、最後の曲で彼はとても優しい綺麗な音色でそれを奏でた。剛と柔、毒と良薬、棘と丸み……。物事との正解は一つではない。
▶過去の、バッファロー・ドーター/大野由美子
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-1.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-11.htm
http://43142.diarynote.jp/200606270001320000/
http://43142.diarynote.jp/200412212058580000/
http://43142.diarynote.jp/201109171049342536/
http://43142.diarynote.jp/?month=201206
http://43142.diarynote.jp/?day=20150609
http://43142.diarynote.jp/201508051544452721/
http://43142.diarynote.jp/201609200958472477/
▶︎過去の、いとうせいこう
http://43142.diarynote.jp/201203260805006088/
その後、もう一つ。知り合いが企画している、三軒茶屋・space orbit.で、“クラシックを飲み屋で楽しもう”という趣旨を持つ公演に行く。今回で、2度目となるそう。客の外国人の比率が高いが、それは主催者もそうであるためか。会場の中央に弦楽四重奏の4人が向き合うように座り、その周りをお客が取り囲む。演奏が終わるとやんやの歓声。いい感じじゃん。けっこう乱暴でゆるい空気が流れるなか進められるわけで、これは楽だし、アリ。マイヤーズのロック、ぐびぐび。こちらも、物事の両極をなぞる感じがあり、物事の正解は一つではないというテーゼをやんわり抱えていたか。
迫田圭と菊池晶子(ヴァイオリン)、野中友多佳(ヴィオラ)、細野唯(チェロ)という出演者はまだ皆20代だろう。彼らはハイドンやシューベルトらの曲をやる。アンコールはアストラ・ピアソラの「ブエノスアイレスの冬」。終わったあとにMCもしていた第一ヴァイオリンの男性に譜面はどうしたのかと聞いたら、自分で採譜したとのこと。
<今日の、その後>
ライヴの後は例により飲みに流れるが、三軒茶屋で飲むのは本当に久しぶり。3年前ぐらいに、昭和女子大人見記念講堂のライヴを見て以来かな? そして、そこから2軒回ったのだが、僕や友人の知り合いが次々に合流。こんなことあるんだな。最終的に、2人から6人になったわけだが、三茶て、そういうヒキがあるのだろうか? ま、金曜ということもあったのか?
冒頭、生ギターをジャジー気味に爪弾く。左利き、なんだな。曲は「星に願いを」だっけ? ブルーノートだから、こういう始まり方はいいと思って。というようなことを、ヤン富田はコメント。2曲目には大野由美子(2002年1月13日、2003年11月8日、2004年12月12日、2006年6月22日、2011年9月16日、2012年6月1日、2015年6月9日、2015年7月30日、2016年9月1日)ともう1人女性が出てきて、歌を重ねた。次は、変な装置を扱い、一人でノイズノイズノイズ。そのパート長かった。背後や左右のモニターにはハンデ・カメラ撮影の映像が映し出される。もう一つ、上からの彼のオペレーションを写した映像も加えて欲しかった。また、歌謡曲を流し、それに音を加えたりもした。いとうせいこう(2012年3月21日)が出てきて、彼の心拍音を元に、彼や大野たちでヴォーカル・ナンバーを披露するものもあり。
他にも、リストに参加者の名前が色々あったが、基本はヤン富田のソロ行為〜所作のもとショウは進む。、、人を喰いまくったことをやっているのだが、とっても話好きそうで、好好爺なノリも振りまく。「驚いた?」と謙虚に客に問いかけつつ、「でも一生の体験になると思うよ」と、彼は穏やかに続ける。自信家でも、ありますね。
ぼくはヤン富田というと、まずスティール・パン奏者という印象をまず持つ。1980年代、彼は故中西俊夫絡みで、変わった感じで出てきて、ぼくは彼のことを知った。あれれ、スティール・パンは叩かないのかなと思っていたら、最後の曲で彼はとても優しい綺麗な音色でそれを奏でた。剛と柔、毒と良薬、棘と丸み……。物事との正解は一つではない。
▶過去の、バッファロー・ドーター/大野由美子
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-1.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-11.htm
http://43142.diarynote.jp/200606270001320000/
http://43142.diarynote.jp/200412212058580000/
http://43142.diarynote.jp/201109171049342536/
http://43142.diarynote.jp/?month=201206
http://43142.diarynote.jp/?day=20150609
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http://43142.diarynote.jp/201609200958472477/
▶︎過去の、いとうせいこう
http://43142.diarynote.jp/201203260805006088/
その後、もう一つ。知り合いが企画している、三軒茶屋・space orbit.で、“クラシックを飲み屋で楽しもう”という趣旨を持つ公演に行く。今回で、2度目となるそう。客の外国人の比率が高いが、それは主催者もそうであるためか。会場の中央に弦楽四重奏の4人が向き合うように座り、その周りをお客が取り囲む。演奏が終わるとやんやの歓声。いい感じじゃん。けっこう乱暴でゆるい空気が流れるなか進められるわけで、これは楽だし、アリ。マイヤーズのロック、ぐびぐび。こちらも、物事の両極をなぞる感じがあり、物事の正解は一つではないというテーゼをやんわり抱えていたか。
迫田圭と菊池晶子(ヴァイオリン)、野中友多佳(ヴィオラ)、細野唯(チェロ)という出演者はまだ皆20代だろう。彼らはハイドンやシューベルトらの曲をやる。アンコールはアストラ・ピアソラの「ブエノスアイレスの冬」。終わったあとにMCもしていた第一ヴァイオリンの男性に譜面はどうしたのかと聞いたら、自分で採譜したとのこと。
<今日の、その後>
ライヴの後は例により飲みに流れるが、三軒茶屋で飲むのは本当に久しぶり。3年前ぐらいに、昭和女子大人見記念講堂のライヴを見て以来かな? そして、そこから2軒回ったのだが、僕や友人の知り合いが次々に合流。こんなことあるんだな。最終的に、2人から6人になったわけだが、三茶て、そういうヒキがあるのだろうか? ま、金曜ということもあったのか?
ザ・レジデンツは、サンフラシスコを拠点に置く、実験音楽〜パフォーマンス・アートのグループ。1985年に渋谷・パルコ劇場で公演をした際は見たことがあり、詳細はよく思えていないが、まさに体験だったという記憶だけが残っている。で、ここにきて来日公演が持たれるとは驚いた。だが、デビュー・アルバムを出してすでに40年もたつものの、今もごんごん作品を発表しており、現役のグループなんだよなあ。
そんな彼らはもうオルタナティの権化であり、変な仮装をしているので、とっても匿名的な存在でもある。コンセプターや出し物を作る人は同じなのかもしれないが、パフォーマンスをする人は、たとえばブルーマン・グループ(2008年4月17日)のように複数の人が出入りしていたりして……。なお、彼らのHPはけっこう立派です。
“イン・ビトゥイーン・ドリームス”という2017年新作の出し物で、今回来日公演がワールド・プレミアのよう。ゆえに、出演者たちの出で立ちは彼らをアイデンティファイする、鬼太郎のパパ的な目玉野郎のそれはなし。南青山・ブルーノート東京、3日目のファースト・ショウを見た。
パフォーマンスは素顔の分からない、4人によって持たれる。ヴォーカルは牛の格好をし、他の器楽奏者は鳥の仮面と水色と白の市松模様のスーツを着ている。また、ステージ横にはデカい電球のようなものが置いてあり、それは3つほどのそれなりの長さを持つナレーションが入る時に、語り手の絵が映された。
妙な臭みも持つ、シアトリカルなと説明するしかないロック・サウンドが送り出され、牛さんが芝居っ気たっぷりに危なげなく歌う。ぜんぜん新しくはないが、ある種のトーン、美意識はよく伝わるし、へーえと接することができる。シンガーもそうだが、鍵盤、ギター、エレクトリック・ドラムを担当するプレイヤー陣も演奏能力が高い。サウンドは、プリセット音を併用していた。歌う内容はよく分からなかったが、分からなくてもケケケとなれた。
なお、ぼくは見ていないが、彼らは1990年代にも幕張かどっかのイヴェントで来日したことがあった。場内は盛況。若い人も見うけられたが、過去の来日公演に行きましたーという人も多かったのかな。
▶︎過去の、ブルーマン・グループ
http://43142.diarynote.jp/200804190104190000/
<今日の、アフター>
流れたソウル・バーは、店主に加え、二人もバイトを入れていて、景気がいいなあ。付き合いの長い店主はアナログではなく、スマホを扱い、話に上がったアーティアストの曲を映像込みで次々ユーチューブを介して流す。たまたまだろうが、いつからそういうことしてんの? スタックスの流れから忌野清志郎(2004年10月19日、2005年7月29日。わ、前は変換しないと思っていたが、今打ってみたら、ばっちり変換した)の話になり、彼の映像が次々と。TV音楽番組出演時のFM東京をディスる映像がパンク。翌日、別な馴染みのないソウル・バーに行ったら、同様の手法をとっていて、今はそれって珍しいことではないのか? そういえば、ロスの大レコード店のアメーバ・ミュージックが近く閉まると聞いたが、それは本当?
▶過去の、忌野清志郎
http://43142.diarynote.jp/200410240628530000/
http://43142.diarynote.jp/200508042335560000/
そんな彼らはもうオルタナティの権化であり、変な仮装をしているので、とっても匿名的な存在でもある。コンセプターや出し物を作る人は同じなのかもしれないが、パフォーマンスをする人は、たとえばブルーマン・グループ(2008年4月17日)のように複数の人が出入りしていたりして……。なお、彼らのHPはけっこう立派です。
“イン・ビトゥイーン・ドリームス”という2017年新作の出し物で、今回来日公演がワールド・プレミアのよう。ゆえに、出演者たちの出で立ちは彼らをアイデンティファイする、鬼太郎のパパ的な目玉野郎のそれはなし。南青山・ブルーノート東京、3日目のファースト・ショウを見た。
パフォーマンスは素顔の分からない、4人によって持たれる。ヴォーカルは牛の格好をし、他の器楽奏者は鳥の仮面と水色と白の市松模様のスーツを着ている。また、ステージ横にはデカい電球のようなものが置いてあり、それは3つほどのそれなりの長さを持つナレーションが入る時に、語り手の絵が映された。
妙な臭みも持つ、シアトリカルなと説明するしかないロック・サウンドが送り出され、牛さんが芝居っ気たっぷりに危なげなく歌う。ぜんぜん新しくはないが、ある種のトーン、美意識はよく伝わるし、へーえと接することができる。シンガーもそうだが、鍵盤、ギター、エレクトリック・ドラムを担当するプレイヤー陣も演奏能力が高い。サウンドは、プリセット音を併用していた。歌う内容はよく分からなかったが、分からなくてもケケケとなれた。
なお、ぼくは見ていないが、彼らは1990年代にも幕張かどっかのイヴェントで来日したことがあった。場内は盛況。若い人も見うけられたが、過去の来日公演に行きましたーという人も多かったのかな。
▶︎過去の、ブルーマン・グループ
http://43142.diarynote.jp/200804190104190000/
<今日の、アフター>
流れたソウル・バーは、店主に加え、二人もバイトを入れていて、景気がいいなあ。付き合いの長い店主はアナログではなく、スマホを扱い、話に上がったアーティアストの曲を映像込みで次々ユーチューブを介して流す。たまたまだろうが、いつからそういうことしてんの? スタックスの流れから忌野清志郎(2004年10月19日、2005年7月29日。わ、前は変換しないと思っていたが、今打ってみたら、ばっちり変換した)の話になり、彼の映像が次々と。TV音楽番組出演時のFM東京をディスる映像がパンク。翌日、別な馴染みのないソウル・バーに行ったら、同様の手法をとっていて、今はそれって珍しいことではないのか? そういえば、ロスの大レコード店のアメーバ・ミュージックが近く閉まると聞いたが、それは本当?
▶過去の、忌野清志郎
http://43142.diarynote.jp/200410240628530000/
http://43142.diarynote.jp/200508042335560000/
ソウライヴ(2000年8月12日、2001年3月1、同2日、2002年3月26日、2003年3月31日、2004年4月1日、2007年10月9日、2009年7月8日、2010年5月28日、2012年5月25日)周辺のNYの奏者たちが集った趣味のファンク・ジャズ・バンド(2003年11月18日、同11月22日)の、久しぶりの来日公演。六本木・ビルボードライブ東京、セカンド・ショウ。
一般的には、ソウライヴのギター奏者のエリック・クラズノウ(彼の兄が持つヴェロア・レコードから最初レタスのCDはリリースされ、マネイジメントもヴェロアがしていた)やオルガン奏者のニール・エヴァンス(2011年11月22日)、ジョン・スコフィールド(1999年5月11日、2001年1月11日、2002年1月24日、2004年3月11日、2006年3月1日、2007年5月10日、2008年10月8日、2009年9月5日、2012年10月10日、2013年10月21日、2015年5月26日)のバンドにもいたプロデューサーやコンポーザーとしての実績をもつドラマーのアダム・ダイチ(2004年3月11日)などが参画していることで、レタスは知られるだろうか。
電気ベースのエリック・クームス、ギターのアダム・スミルノフ、鍵盤と歌のナイジェル・ホール、鍵盤のニール・エヴァンス、ドラムのアダム・ダイチ、アルト・サックスのライアン・ゾイディス(2009年7月8日)、トランペットのエリック・ブルームという面々が、ステージに立つ。アフリカ系はキーボード奏者の二人だけ。この面々は、アーロン・ネヴィル(2004 年9月18日、2012年5月14日)の2016年好盤『Apache』(Tel It。プロデュースはエリック・クラズノウ)に入っている。他にも彼らはタリブ・クウェリやアンソニー・ハミルトンなど米国アーバン系のレコーディングにいろいろ関与。一部でヴォーカルも取りMCもし、このなかでは一番レコーディングの参加機会が多いナイジェル・ホールはスナーキー・パピー(2009年9月18日)とも付き合いを持ちますね。
力技の、フランクなジャズ・ファンクのショウ。屈託なく、デへへへとう感じで演奏を繰り広げる様は、いかにも本場USのバンドという感じがする。肌でホンモノを知っている人たちは強い、というか。ウォー(2009年8月9日)の「スリッピン・イントゥ・ザ・ダークネス」やエディ・ハリスの「フリーダム・ジャズ・ダンス」を借りたような曲もあり。もう少し曲作りは頑張って欲しい感じはあるが、とにかく、ぐいぐい扇情的にことを進める様にはニコっ。
▶︎過去の、レタス
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-11.htm
▶︎過去の、ソウライヴ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-8.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-3.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-3.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-3.htm
http://43142.diarynote.jp/200404010730030000/
http://43142.diarynote.jp/200710131957390000/
http://43142.diarynote.jp/200907131200224908/
http://43142.diarynote.jp/201006031539099988/
http://43142.diarynote.jp/201205301358544511/
▶︎過去の、グルーヴ・コネクション(エリック・クラズノウとニール・エヴァンスが参加)
http://43142.diarynote.jp/?day=20111122
▶︎過去の、アダム・ダイチ
http://43142.diarynote.jp/200403111821250000/
▶過去の、ジョン・スコフィールド
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live2.htm 5.11
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-1.htm 1.11
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-1.htm 1.24
http://43142.diarynote.jp/200403111821250000/
http://43142.diarynote.jp/200603011148430000/
http://43142.diarynote.jp/200705181809270000/
http://43142.diarynote.jp/200810111558046727/
http://43142.diarynote.jp/?day=20090905
http://43142.diarynote.jp/201210111837516874/
http://43142.diarynote.jp/201310210730403296/
http://43142.diarynote.jp/201505271549266046/
▶︎過去の、ライアン・ゾディアス
http://43142.diarynote.jp/200907131200224908/
▶過去の、アーロン・ネヴィル
http://43142.diarynote.jp/200410121001170000/
http://43142.diarynote.jp/201205221056242128/
▶︎過去の、スナーキー・パピー
http://43142.diarynote.jp/?day=20160616
▶︎過去の、ウォー/ロニー・ジョーダン
http://43142.diarynote.jp/200711101235120000/
http://43142.diarynote.jp/200908181436378859/ ビーチ・ステージ
<今日の、春>
日々、春めいてはいる。うちの近所には紅色の桜がさいた木もある。だが、夜は寒い。今日も夜半、冬のコートを羽織っているのにプルプル震えながら帰宅した。ところで、ブルーノート東京の5月中旬のスケジュールに2日間、なんとウォーが入っている。わああああ。ぼくの思い入れは、上の二つのリンク先を見ていただきたい。悪いわけがない。もう捨て身で心待ち、なりぃ。
一般的には、ソウライヴのギター奏者のエリック・クラズノウ(彼の兄が持つヴェロア・レコードから最初レタスのCDはリリースされ、マネイジメントもヴェロアがしていた)やオルガン奏者のニール・エヴァンス(2011年11月22日)、ジョン・スコフィールド(1999年5月11日、2001年1月11日、2002年1月24日、2004年3月11日、2006年3月1日、2007年5月10日、2008年10月8日、2009年9月5日、2012年10月10日、2013年10月21日、2015年5月26日)のバンドにもいたプロデューサーやコンポーザーとしての実績をもつドラマーのアダム・ダイチ(2004年3月11日)などが参画していることで、レタスは知られるだろうか。
電気ベースのエリック・クームス、ギターのアダム・スミルノフ、鍵盤と歌のナイジェル・ホール、鍵盤のニール・エヴァンス、ドラムのアダム・ダイチ、アルト・サックスのライアン・ゾイディス(2009年7月8日)、トランペットのエリック・ブルームという面々が、ステージに立つ。アフリカ系はキーボード奏者の二人だけ。この面々は、アーロン・ネヴィル(2004 年9月18日、2012年5月14日)の2016年好盤『Apache』(Tel It。プロデュースはエリック・クラズノウ)に入っている。他にも彼らはタリブ・クウェリやアンソニー・ハミルトンなど米国アーバン系のレコーディングにいろいろ関与。一部でヴォーカルも取りMCもし、このなかでは一番レコーディングの参加機会が多いナイジェル・ホールはスナーキー・パピー(2009年9月18日)とも付き合いを持ちますね。
力技の、フランクなジャズ・ファンクのショウ。屈託なく、デへへへとう感じで演奏を繰り広げる様は、いかにも本場USのバンドという感じがする。肌でホンモノを知っている人たちは強い、というか。ウォー(2009年8月9日)の「スリッピン・イントゥ・ザ・ダークネス」やエディ・ハリスの「フリーダム・ジャズ・ダンス」を借りたような曲もあり。もう少し曲作りは頑張って欲しい感じはあるが、とにかく、ぐいぐい扇情的にことを進める様にはニコっ。
▶︎過去の、レタス
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-11.htm
▶︎過去の、ソウライヴ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-8.htm
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http://43142.diarynote.jp/200907131200224908/
http://43142.diarynote.jp/201006031539099988/
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▶︎過去の、グルーヴ・コネクション(エリック・クラズノウとニール・エヴァンスが参加)
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▶︎過去の、アダム・ダイチ
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▶過去の、ジョン・スコフィールド
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http://43142.diarynote.jp/201505271549266046/
▶︎過去の、ライアン・ゾディアス
http://43142.diarynote.jp/200907131200224908/
▶過去の、アーロン・ネヴィル
http://43142.diarynote.jp/200410121001170000/
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▶︎過去の、スナーキー・パピー
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▶︎過去の、ウォー/ロニー・ジョーダン
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http://43142.diarynote.jp/200908181436378859/ ビーチ・ステージ
<今日の、春>
日々、春めいてはいる。うちの近所には紅色の桜がさいた木もある。だが、夜は寒い。今日も夜半、冬のコートを羽織っているのにプルプル震えながら帰宅した。ところで、ブルーノート東京の5月中旬のスケジュールに2日間、なんとウォーが入っている。わああああ。ぼくの思い入れは、上の二つのリンク先を見ていただきたい。悪いわけがない。もう捨て身で心待ち、なりぃ。
ザ・テンプテーションズ・レヴュー
2017年3月20日 音楽 きらびやかな白〜ベージュ基調の格好をした5人のシンガーたちが出て来るだけで、ウヒョ〜となっちゃうよなあ。でもって、そんなに凝っているわけでないのだが、揃ってフリをつけるとより胸は高鳴ってしまう。ああ、こういうのにグっとする価値観を持っていて良かったとも存分に思う。歌唱の重なり方も含め、そこには変わらなくていいもの、なくなって欲しくない音楽にまつわる尊い所作があった。六本木・ビルボードライブ東京、セカンド・ショウ。
フロントに立つシンガーは、デニス・エドワーズ 、デイヴィッド・シー 、マイク・ぺティーロ 、クリス・アーノルド、ポール・ウィリアムスJr.という5人。ずうっと面々はこの5人で、ザ・テンプテーションズ・レヴュー(2009年11月8日、2013年8月18日)の興行を持っていますね。彼らの華やかな姿に触れながら、1980年代後期にテンプスのリード・シンガーを堂々務めていたアリ・オリ・ウッドソンが亡くなってだいぶたつなあ(2010年、享年58)と、ふと思った。
サポート陣は 、キーボードのトラヴィス・ミルナーと ティモシー・チャンドラー 、ギターのリック・アーチャー(唯一の白人) 、ベースのジェームズ・マッケイ(呼び込みMCは彼がする)、ドラムのルウェリン・ダン 、トロンボーンのレイモンド・ハリス、トランペットの小澤 篤士 と竹内 悠馬、テナー・サックスのアンディ・ウルフ(2012年3月24日、2016年11月10日。彼は複数ソロ・パートを与えられた)、という面々。3人は日本で雇われた奏者で、トロンボーン奏者が一生懸命に彼らに指揮を出す。ショウが終わったとき、レイモンド・ハリスは3人とそれぞれ拳を交わした。
ステージのフロントに位置するシンガー陣のフォーメイションは曲により変わり、向かって左側に立つ人物が基本リードを取る。頭の方はモータウン契約個人アーティストというキャリアも持つデニス・エドワーズ(あまり老けていないように見えた)が左側に立ちフィーチャーされた。このまま行くのかなと思ったら、各メンバー皆んな前に立つ曲がある。おお、民主的なグループ。なんか、ほのぼのした気分も得た。そして、終盤に4人が袖に下がり、デイヴィッド・シー一人で歌い、客とコール&レスポンスし、自慢のシャウトをアピールする部分もあり。シーにはビクターからリーダー作を出したときにインタヴューしたり、米国で会ったりしたことがあったので、それについてはうれしかった。
そして、最後に自らの名前を紹介する際に、オリジナル・メンバーの名前もちゃんと伝えた。
▶︎過去の、ザ・テンプテーションズ・レヴュー
http://43142.diarynote.jp/200911101136006646/
http://43142.diarynote.jp/201308191407221107/
▶︎過去の、アンディ・ウルフ
http://43142.diarynote.jp/201203260807415637/
http://43142.diarynote.jp/?day=20161110
<今日の、感謝>
1926年10 月18日〜2017年3月18日、ミズーリ州セントルイスに生まれ、同地に死ぬ。チャック・ベリーが亡くなった。90歳というから、天寿をまっとうしたと言えるだろう。
破格のロックンローラーであるチャック・ベリーの音楽について、ぼくはオルタナティヴという言葉をまず思い浮かべる。彼は1955年デビュー以後の全盛期、シガゴ・ブルースの重要レーベルであるチェスに所属していた。そして、「メイベリーン」以下、彼の発表する曲がいかに弾み、生理的に軽く、明るい飛躍をしていたブルース・ビヨンド表現であったかは、他のチェス発のブツと比べれば“一聴瞭然”。かつ、彼は歌詞の部分でもカっとび、もう一つのあるべきポップ・ミュージックの情景をこさえた。「ジョニー・B・グッド」。「ロール・オーヴァー・ベイトーヴェン」、「ロックンロール・ミュージック」「メンフィス」、「ハヴァナ・ムーン」、「スクール・デイズ」……。ああ、様々なロックの担い手たちがカヴァーもした名曲群が頭の中で回る。
そんな彼は、長年ライヴ・ツアーは単身で回るというスタイルをとっていた。そして、ベリーは訪れた先々のローカル・ミュージシャンを起用してライヴ・パフォーマンスをしていた。それは彼の様式や楽曲がよく知られ“スタンダード”になっていたからこそ可能であったわけだが、他人と絡むのはライヴの時だけであり、アガリも大きくなり、偏屈なベリーにとっては一番合理的なやり方であったのだと思う。ぼくが見た1982年の来日公演(横浜球場でのイヴェント。RCサクセションやサム・ムーア;2006年11月14日、2008年8月31日、2010年12月15日、2011年7月27日、2015年12月2日が、前座で出てきた)も、日本人のバンドを従えてなされた。バック・バンドには不満を覚えたかもしれないが、ブルース・コード進行をベースとする“ニュー・ミュージック”を作り上げたベリーだからこその特権であるとも、そのとき思ったっけ。ステージでの“ダッグ・ウォーク”や見栄の切り方をはじめ様々な部分においてのイノヴェイターであり、黒人とか白人とかの範疇をあっさり超えてしまい、若者が夢見る黄金のビート・ミュージックを作った男、それこそがチャック・ベリーであった。
1987年、キース・リチャーズ(2003年3月15日)は御大をなだめすかし、テイラー・ハックフォードを監督に立てセントルイスで持たれた生誕60周年記念コンサートを柱におくドキュメンタリー映画『ヘイル・ヘイル・ロックンロール』を作った。ちゃんとベリーの音楽や功績を知らせる映像であり、リチャーズはいい仕事をしたと思う。ベリーさん、もしかして天国に行ったさい、もっともセッションを求められる存在であるかもしれない。
▶過去の、サム・ムーア
http://43142.diarynote.jp/200611190319380000/
http://43142.diarynote.jp/201012160928249431/
http://43142.diarynote.jp/201107310730365740/
http://43142.diarynote.jp/200809011923060000/
http://43142.diarynote.jp/201512030957287514/
▶過去の、ザ・ローリング・ストーンズ/キース・リチャーズ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-3.htm
▶︎過去の、テイラー・ハックフォードの映画
http://43142.diarynote.jp/?day=20041115
フロントに立つシンガーは、デニス・エドワーズ 、デイヴィッド・シー 、マイク・ぺティーロ 、クリス・アーノルド、ポール・ウィリアムスJr.という5人。ずうっと面々はこの5人で、ザ・テンプテーションズ・レヴュー(2009年11月8日、2013年8月18日)の興行を持っていますね。彼らの華やかな姿に触れながら、1980年代後期にテンプスのリード・シンガーを堂々務めていたアリ・オリ・ウッドソンが亡くなってだいぶたつなあ(2010年、享年58)と、ふと思った。
サポート陣は 、キーボードのトラヴィス・ミルナーと ティモシー・チャンドラー 、ギターのリック・アーチャー(唯一の白人) 、ベースのジェームズ・マッケイ(呼び込みMCは彼がする)、ドラムのルウェリン・ダン 、トロンボーンのレイモンド・ハリス、トランペットの小澤 篤士 と竹内 悠馬、テナー・サックスのアンディ・ウルフ(2012年3月24日、2016年11月10日。彼は複数ソロ・パートを与えられた)、という面々。3人は日本で雇われた奏者で、トロンボーン奏者が一生懸命に彼らに指揮を出す。ショウが終わったとき、レイモンド・ハリスは3人とそれぞれ拳を交わした。
ステージのフロントに位置するシンガー陣のフォーメイションは曲により変わり、向かって左側に立つ人物が基本リードを取る。頭の方はモータウン契約個人アーティストというキャリアも持つデニス・エドワーズ(あまり老けていないように見えた)が左側に立ちフィーチャーされた。このまま行くのかなと思ったら、各メンバー皆んな前に立つ曲がある。おお、民主的なグループ。なんか、ほのぼのした気分も得た。そして、終盤に4人が袖に下がり、デイヴィッド・シー一人で歌い、客とコール&レスポンスし、自慢のシャウトをアピールする部分もあり。シーにはビクターからリーダー作を出したときにインタヴューしたり、米国で会ったりしたことがあったので、それについてはうれしかった。
そして、最後に自らの名前を紹介する際に、オリジナル・メンバーの名前もちゃんと伝えた。
▶︎過去の、ザ・テンプテーションズ・レヴュー
http://43142.diarynote.jp/200911101136006646/
http://43142.diarynote.jp/201308191407221107/
▶︎過去の、アンディ・ウルフ
http://43142.diarynote.jp/201203260807415637/
http://43142.diarynote.jp/?day=20161110
<今日の、感謝>
1926年10 月18日〜2017年3月18日、ミズーリ州セントルイスに生まれ、同地に死ぬ。チャック・ベリーが亡くなった。90歳というから、天寿をまっとうしたと言えるだろう。
破格のロックンローラーであるチャック・ベリーの音楽について、ぼくはオルタナティヴという言葉をまず思い浮かべる。彼は1955年デビュー以後の全盛期、シガゴ・ブルースの重要レーベルであるチェスに所属していた。そして、「メイベリーン」以下、彼の発表する曲がいかに弾み、生理的に軽く、明るい飛躍をしていたブルース・ビヨンド表現であったかは、他のチェス発のブツと比べれば“一聴瞭然”。かつ、彼は歌詞の部分でもカっとび、もう一つのあるべきポップ・ミュージックの情景をこさえた。「ジョニー・B・グッド」。「ロール・オーヴァー・ベイトーヴェン」、「ロックンロール・ミュージック」「メンフィス」、「ハヴァナ・ムーン」、「スクール・デイズ」……。ああ、様々なロックの担い手たちがカヴァーもした名曲群が頭の中で回る。
そんな彼は、長年ライヴ・ツアーは単身で回るというスタイルをとっていた。そして、ベリーは訪れた先々のローカル・ミュージシャンを起用してライヴ・パフォーマンスをしていた。それは彼の様式や楽曲がよく知られ“スタンダード”になっていたからこそ可能であったわけだが、他人と絡むのはライヴの時だけであり、アガリも大きくなり、偏屈なベリーにとっては一番合理的なやり方であったのだと思う。ぼくが見た1982年の来日公演(横浜球場でのイヴェント。RCサクセションやサム・ムーア;2006年11月14日、2008年8月31日、2010年12月15日、2011年7月27日、2015年12月2日が、前座で出てきた)も、日本人のバンドを従えてなされた。バック・バンドには不満を覚えたかもしれないが、ブルース・コード進行をベースとする“ニュー・ミュージック”を作り上げたベリーだからこその特権であるとも、そのとき思ったっけ。ステージでの“ダッグ・ウォーク”や見栄の切り方をはじめ様々な部分においてのイノヴェイターであり、黒人とか白人とかの範疇をあっさり超えてしまい、若者が夢見る黄金のビート・ミュージックを作った男、それこそがチャック・ベリーであった。
1987年、キース・リチャーズ(2003年3月15日)は御大をなだめすかし、テイラー・ハックフォードを監督に立てセントルイスで持たれた生誕60周年記念コンサートを柱におくドキュメンタリー映画『ヘイル・ヘイル・ロックンロール』を作った。ちゃんとベリーの音楽や功績を知らせる映像であり、リチャーズはいい仕事をしたと思う。ベリーさん、もしかして天国に行ったさい、もっともセッションを求められる存在であるかもしれない。
▶過去の、サム・ムーア
http://43142.diarynote.jp/200611190319380000/
http://43142.diarynote.jp/201012160928249431/
http://43142.diarynote.jp/201107310730365740/
http://43142.diarynote.jp/200809011923060000/
http://43142.diarynote.jp/201512030957287514/
▶過去の、ザ・ローリング・ストーンズ/キース・リチャーズ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-3.htm
▶︎過去の、テイラー・ハックフォードの映画
http://43142.diarynote.jp/?day=20041115
LUCKY TAPES、WONK
2017年3月16日 音楽 二つの日本の担い手たちを呼ぶ、スプリット公演。40分ぐらいのショウを楽器転換の休憩を挟み、それぞれやる。洋楽愛好を下敷きにするという以外、彼らの共通項は見当たらないような気もするが、どういう経緯でブッキングされたのかな。一つはJ・ポップの聞き手にしっかりと両手を広げているが、もう一つは別に普通の邦楽ファンに分かってもらわなくていいもんというツっぱりを、ぼくは感じる。六本木・ビルボードライブ、ファースト・ショウ。
先発は、湘南ぽいという形容もあるかもしれないLUCKY TAPES。コア・メンバーに加え、3人の管やサブ女性ヴォーカルやパーカッションなどが加わり、大世帯でお洒落で円満なシティ・ポップを聞かせる。このバンドの場合、曲作りの質の高さがおおいに印象に残る。その手の職人的ソング・ライターが書いたようなこなれた曲をポンポン送り出す。リード・ヴォーカルをはじめ、実演能力は高いとは言えないし、こういう類の表現の場合、熟達スタジオ・ミュージシャンを起用した方がばっちり決まるとは思う。だが、同年代の担い手とともに和気藹々とやるゆえの今っぽい快適性は出ているような。同年代の受け手にも、その方が気安いだろう。最後の曲のホーン・セクションの音はシカゴ(2010年2月19日)の「サタディ・イン・ザ・パーク」に被る。それ意識的か偶然かはわからぬが、あの天下の名曲と偶然重なっても不思議はないと思わせる洒落たポップ曲をおうおうにして出しているとぼくは感じてしまうわけで、それは本当に彼らの大きな武器だと思う。
▶︎過去の、シカゴ
http://43142.diarynote.jp/201002211122268480/
“日本のハイエイタス・カイヨーテ(2015年9月27日、2016年5月26日)”などと形容する人がぼくの知り合いのなかにいるWONK(2017年2月15日)は、今回しっとり目で迫ったという感想を持った。グルーヴィなひしゃげを持つビート曲を鋭意やるというよりは、じっくりとメンバー間の意思を重ねているという感想を持つ。1曲目は、ドラマーはブラシを使っていた。それから、やはり彼らはカヴァーが素晴らしい。マイケル・ジャクソンの「バタフライズ」やダリル・ホール&ジョン・オーツ(2011年2月28日)の「アイ・キャント・ゴー・フォーザット」とかを大胆解釈のもと届けてくれたが、それら最初の方は歌詞を追いかけなくと、絶対にカヴァーだとはわからないよな。そして、原曲を知っていると、シンガーのKento NAGATSUKAの力量のすごさがよく分かる。拍手。
▶︎過去の、WONK
http://43142.diarynote.jp/201702201427067352/
▶過去の、ハイエイタス・カイヨーテ
http://43142.diarynote.jp/201510021129591335/
http://43142.diarynote.jp/201606061404591475/
▶︎過去の、ダリル・ホール&ジョン・オーツ
http://43142.diarynote.jp/200503240456350000/
http://43142.diarynote.jp/201103031015296753/
<今日の、認知>
ビルボードライブ東京が入っているミッドタウンの建物内1Fに、イスラム教徒のための礼拝スペースが新設されていた。それは女性用と案内されており、すると別のところには男性用もあるかな。
○ここのところの、R.I.P.
▶︎デイヴ・ヴァレンティン(1952年4月29日 ~ 2017年3月8日)
http://43142.diarynote.jp/?day=20040405
▶︎ジェイムス・コットン(1935年7月1日〜2017年3月16日)
http://43142.diarynote.jp/200408100058160000/
先発は、湘南ぽいという形容もあるかもしれないLUCKY TAPES。コア・メンバーに加え、3人の管やサブ女性ヴォーカルやパーカッションなどが加わり、大世帯でお洒落で円満なシティ・ポップを聞かせる。このバンドの場合、曲作りの質の高さがおおいに印象に残る。その手の職人的ソング・ライターが書いたようなこなれた曲をポンポン送り出す。リード・ヴォーカルをはじめ、実演能力は高いとは言えないし、こういう類の表現の場合、熟達スタジオ・ミュージシャンを起用した方がばっちり決まるとは思う。だが、同年代の担い手とともに和気藹々とやるゆえの今っぽい快適性は出ているような。同年代の受け手にも、その方が気安いだろう。最後の曲のホーン・セクションの音はシカゴ(2010年2月19日)の「サタディ・イン・ザ・パーク」に被る。それ意識的か偶然かはわからぬが、あの天下の名曲と偶然重なっても不思議はないと思わせる洒落たポップ曲をおうおうにして出しているとぼくは感じてしまうわけで、それは本当に彼らの大きな武器だと思う。
▶︎過去の、シカゴ
http://43142.diarynote.jp/201002211122268480/
“日本のハイエイタス・カイヨーテ(2015年9月27日、2016年5月26日)”などと形容する人がぼくの知り合いのなかにいるWONK(2017年2月15日)は、今回しっとり目で迫ったという感想を持った。グルーヴィなひしゃげを持つビート曲を鋭意やるというよりは、じっくりとメンバー間の意思を重ねているという感想を持つ。1曲目は、ドラマーはブラシを使っていた。それから、やはり彼らはカヴァーが素晴らしい。マイケル・ジャクソンの「バタフライズ」やダリル・ホール&ジョン・オーツ(2011年2月28日)の「アイ・キャント・ゴー・フォーザット」とかを大胆解釈のもと届けてくれたが、それら最初の方は歌詞を追いかけなくと、絶対にカヴァーだとはわからないよな。そして、原曲を知っていると、シンガーのKento NAGATSUKAの力量のすごさがよく分かる。拍手。
▶︎過去の、WONK
http://43142.diarynote.jp/201702201427067352/
▶過去の、ハイエイタス・カイヨーテ
http://43142.diarynote.jp/201510021129591335/
http://43142.diarynote.jp/201606061404591475/
▶︎過去の、ダリル・ホール&ジョン・オーツ
http://43142.diarynote.jp/200503240456350000/
http://43142.diarynote.jp/201103031015296753/
<今日の、認知>
ビルボードライブ東京が入っているミッドタウンの建物内1Fに、イスラム教徒のための礼拝スペースが新設されていた。それは女性用と案内されており、すると別のところには男性用もあるかな。
○ここのところの、R.I.P.
▶︎デイヴ・ヴァレンティン(1952年4月29日 ~ 2017年3月8日)
http://43142.diarynote.jp/?day=20040405
▶︎ジェイムス・コットン(1935年7月1日〜2017年3月16日)
http://43142.diarynote.jp/200408100058160000/
ジェイムス・ヴィンセント・マクモロー
2017年3月15日 音楽 渋谷・WWWで、アイルランドのダブリン在住のシンガー・ソングライターであるジェイムス・ヴィンセント・マクモローを見る。彼は、弾き語りにてパフォーマンスを遂行した。
キーボード弾き語りのブロックとエレクトリック・ギター弾き語りの塊を行ったり来たり。曲もジェイムス・ブレイク(2011年10月12日、2013年6月4日、2017年2月25日)を思い出させるようなソウル調から実直目のシンガー・ソングライター的な味を持つものまでいろいろあるが、それらはスピリチュアルという言葉に集約されよう。それゆえ、ジェフ・バックリーの愛好者にアピールする余地があるかもしれない。また、どこかに今様さを持っていて、アウスゲイル(2015年1月12日)を思い出したりもする。歌はファルセットが中心だが、地声も高め(その際はかなり大きめの声で飛ばす)で、どっちにせよ、歌える人だなという感想は出てくる。
キーボードはエレピ音色のノード・エレクトロと鍵盤数の少ないシンセサイザーの2段重ね、それ昨日見た(今日もコットンクラブでやっている)ジョーダン・ラカイ(2017年3月14日)と同じ。マクモローもほんの1部だがプリセットのビート音を使う場合があったものの、素の弾き語り表現という印象は崩れない。
ギター(その音色、実にそっけない)を爪弾いて歌う場合は、コードづかいがシンプルになる。曲によっては変則チューニングを用いているようであったか。その使用楽器の使い分けは、鍵盤で曲を作ったか、それともギターで曲を作るかに従うのだろうか。キーボードを弾いた曲に何気にスティーヴ・ウィンウッド(2003年7月27日)ぽいと感じさせるものがあったが、それウィンウッドの「ハイヤー・ラヴ」やったんじゃないのという人がいた。そうかもしれない。
それから、実演に触れていて感じるのは、朴訥さ、人間臭さのようなもの。それは、アイリッシュぽいなあという感想に結びつく。客は外国人も多かった。
▶過去の、ジェイムス・ブレイク
http://43142.diarynote.jp/201110161924242614/
http://43142.diarynote.jp/201306060730086224/
http://43142.diarynote.jp/201702261130301434/
▶︎過去の、アウスゲイル
http://43142.diarynote.jp/201501131649383715/
▶︎過去の、ジョーダン・ラカイ
http://43142.diarynote.jp/201703161148366918/
▶︎過去の、スティーヴ・ウィンウッド
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-7.htm フジ・ロック
<今日の、ぶつぶつ>
弾き語り公演だと、演奏中の携帯カメラのシャッター音は気になる。また、携帯を構える人の液晶ディスプレイも後ろに立つ身としてはおおいにうざい。どうして心にライヴの模様を刻まずに、機械に刻もうとするのか? 了見の狭い男と思われようが、ぼくは携帯電話によるライヴ撮影否定派。それを知り合いに言ったら、しょっちゅうライヴに行っているぼくと違い、なかには半年ぶりにライヴに来た!と感激している人もいるのだから、おおめに見てよと言われた。入口にある、出演者案内表示を撮るだけじゃダメなの? それに、やっと来たという貴重なライヴならぼくは余計にショウに没入して、その最中に携帯を構える余裕などなくなると思うが。まあオレ、保存も杜撰だし、映像を記念に収めるという思考の回路が希薄。旅に出てもそうだし、インタヴューをした際も決定的に好きなアーティスト以外は対象と一緒に写真を撮ったりしない。先方から申し出たり、媒体の立会いの人がSNS告知用に撮りたいと言ってきた場合はニコリ収まるものの……。
キーボード弾き語りのブロックとエレクトリック・ギター弾き語りの塊を行ったり来たり。曲もジェイムス・ブレイク(2011年10月12日、2013年6月4日、2017年2月25日)を思い出させるようなソウル調から実直目のシンガー・ソングライター的な味を持つものまでいろいろあるが、それらはスピリチュアルという言葉に集約されよう。それゆえ、ジェフ・バックリーの愛好者にアピールする余地があるかもしれない。また、どこかに今様さを持っていて、アウスゲイル(2015年1月12日)を思い出したりもする。歌はファルセットが中心だが、地声も高め(その際はかなり大きめの声で飛ばす)で、どっちにせよ、歌える人だなという感想は出てくる。
キーボードはエレピ音色のノード・エレクトロと鍵盤数の少ないシンセサイザーの2段重ね、それ昨日見た(今日もコットンクラブでやっている)ジョーダン・ラカイ(2017年3月14日)と同じ。マクモローもほんの1部だがプリセットのビート音を使う場合があったものの、素の弾き語り表現という印象は崩れない。
ギター(その音色、実にそっけない)を爪弾いて歌う場合は、コードづかいがシンプルになる。曲によっては変則チューニングを用いているようであったか。その使用楽器の使い分けは、鍵盤で曲を作ったか、それともギターで曲を作るかに従うのだろうか。キーボードを弾いた曲に何気にスティーヴ・ウィンウッド(2003年7月27日)ぽいと感じさせるものがあったが、それウィンウッドの「ハイヤー・ラヴ」やったんじゃないのという人がいた。そうかもしれない。
それから、実演に触れていて感じるのは、朴訥さ、人間臭さのようなもの。それは、アイリッシュぽいなあという感想に結びつく。客は外国人も多かった。
▶過去の、ジェイムス・ブレイク
http://43142.diarynote.jp/201110161924242614/
http://43142.diarynote.jp/201306060730086224/
http://43142.diarynote.jp/201702261130301434/
▶︎過去の、アウスゲイル
http://43142.diarynote.jp/201501131649383715/
▶︎過去の、ジョーダン・ラカイ
http://43142.diarynote.jp/201703161148366918/
▶︎過去の、スティーヴ・ウィンウッド
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-7.htm フジ・ロック
<今日の、ぶつぶつ>
弾き語り公演だと、演奏中の携帯カメラのシャッター音は気になる。また、携帯を構える人の液晶ディスプレイも後ろに立つ身としてはおおいにうざい。どうして心にライヴの模様を刻まずに、機械に刻もうとするのか? 了見の狭い男と思われようが、ぼくは携帯電話によるライヴ撮影否定派。それを知り合いに言ったら、しょっちゅうライヴに行っているぼくと違い、なかには半年ぶりにライヴに来た!と感激している人もいるのだから、おおめに見てよと言われた。入口にある、出演者案内表示を撮るだけじゃダメなの? それに、やっと来たという貴重なライヴならぼくは余計にショウに没入して、その最中に携帯を構える余裕などなくなると思うが。まあオレ、保存も杜撰だし、映像を記念に収めるという思考の回路が希薄。旅に出てもそうだし、インタヴューをした際も決定的に好きなアーティスト以外は対象と一緒に写真を撮ったりしない。先方から申し出たり、媒体の立会いの人がSNS告知用に撮りたいと言ってきた場合はニコリ収まるものの……。
オーストラリア出身のブルー・アイド・ソウル的な担い手を、丸の内・コットンクラブで見る。ファースト・ショウ。
冒頭はラカイ一人で出てきて、ギターを弾きながら1曲歌う。歌にも楽器音にもかなりエコーがかけられていて、音響派じゃんと思った。その後はギタリストとドラマーが出てきて、本人はキーボード(主に弾くのは、エレピ音色のノード・エレクトロ)を弾きながら、ファルセット主体で歌う。ひたひた感、あり。ラカイは現在ロンドン在住のようで、同行者は英国人みたい。ベース音はPC同期音でまかなっていた。ジャジーなところもある、今様ホワイト・ソウル表現を無理なく送り出していて、気持ちよし。ちょい場慣れしていない部分も見受けられたが、質はあった。
<今日、会った知人は>
フランス人と日本人の両親を持ち、フランス生まれ。パスポートは両方持っていて、自国を出るときはフランスのパスポートを使い、日本に入る際は日本のパスポートを出すという。帰りも同様とか。へえ、そういうことできるのか。同じ境遇の友達は皆んなそうしているよ、とのこと。日本の場合、外国で生まれたことで二つの国籍を持っていても成人になる際はどちらかを選択しなけらばならない(ぼくの甥はそれで日本を選んだと聞いた)が、海外は鷹揚だよな。それは欧州で活動するサッカー選手のパスポート事情からも、そう感じる。日本は帰化にもめちゃ厳しいが、ここいらでデキる外国人サッカー選手の帰化が実現したりしないか。なんか、ナショナル・チームは閉塞気味だからなあ。
冒頭はラカイ一人で出てきて、ギターを弾きながら1曲歌う。歌にも楽器音にもかなりエコーがかけられていて、音響派じゃんと思った。その後はギタリストとドラマーが出てきて、本人はキーボード(主に弾くのは、エレピ音色のノード・エレクトロ)を弾きながら、ファルセット主体で歌う。ひたひた感、あり。ラカイは現在ロンドン在住のようで、同行者は英国人みたい。ベース音はPC同期音でまかなっていた。ジャジーなところもある、今様ホワイト・ソウル表現を無理なく送り出していて、気持ちよし。ちょい場慣れしていない部分も見受けられたが、質はあった。
<今日、会った知人は>
フランス人と日本人の両親を持ち、フランス生まれ。パスポートは両方持っていて、自国を出るときはフランスのパスポートを使い、日本に入る際は日本のパスポートを出すという。帰りも同様とか。へえ、そういうことできるのか。同じ境遇の友達は皆んなそうしているよ、とのこと。日本の場合、外国で生まれたことで二つの国籍を持っていても成人になる際はどちらかを選択しなけらばならない(ぼくの甥はそれで日本を選んだと聞いた)が、海外は鷹揚だよな。それは欧州で活動するサッカー選手のパスポート事情からも、そう感じる。日本は帰化にもめちゃ厳しいが、ここいらでデキる外国人サッカー選手の帰化が実現したりしないか。なんか、ナショナル・チームは閉塞気味だからなあ。
昼間の12時半から、アイリッシュ・ミュージックを演奏する日本人3人組を下北沢・440で見る。フルートやホイッスルの豊田耕三、生ギターの長尾晃司(2014年12月13日)、アコーディオンやブズーキの中村大史の3人がメンバー。彼らはそれぞれ、日本のアイリッシュ・ミューックのサークルではよく知られる人たちらしい。そして、そこにアイルランド人フィドラーのO’Sheaとパーカッション(と紹介されていたが、キック・ドラムも使っていたし、ドラムと言った方が適切であると音だけだと感じた)の渡辺庸介の二人も加わる。
米国ポートランドで録音した『Via Portland』(2008年結成の彼らにとって、通算2作目となるよう)リリースをフォロウする公演で、なかなか盛況。他人曲(昨年暮に来日したチェリッシュ・ザ・レディース〜2016年12月3日〜の曲もやったよう)とオリジナルを演奏していく。日本人である彼らがアイリッシュ・ミュージックに邁進するようななった奥にはいろんなストーリーがあるのだろうが、飄々と進める様からは今ある音楽だけを素直に楽しんでほしいという気持ちが感じられたかも。もう少しダイナミクス〜ダンス性と言ってもいいかもしれない〜があった方がぼくはいいのと、ゲスト歌手を呼ぶことはできなかったか。
▶︎過去の、長尾晃司
http://43142.diarynote.jp/?day=20141213
▶︎過去の、チェリッシュ・ザ・レディース
http://43142.diarynote.jp/?day=20161203
<今日の、音と振動>
ライヴの最中、階下地下にあるライヴ・ハウスのClub 251から轟音が突き上げる感じで漏れてくる。そして、伝わる振動により発する場内きしみ音も聞こえた。へえ、あちらもマチネー公演をやっているのか&そうとうデカい音でライヴをやっているのだな。そのClub 251には4月14日に、ルクセンブルグのポスト・ロック・バンドのノー・メタル・イン・ディス・バトルが出演する。昨年4月にルクセンブルグに行った時にインタヴューしたんだが、曲によってはアフロ・ビートっぽいのもあったりとか、なかなか興味深い現代インストメンタルを送りだしている連中。日本ツアー、うまくいくといいなあ。
http://www.musiclx.lu/artist/pop-rock/no-metal-in-this-battle.html
https://nometal.bandcamp.com 日本ツアーは4箇所で、
4月11日(火)神戸・太陽と虎
4月12日(水)京都・Mojo
4月13日(木)岐阜・柳ヶ瀬 Ants
4月14日(金)東京・下北沢 Club 251
米国ポートランドで録音した『Via Portland』(2008年結成の彼らにとって、通算2作目となるよう)リリースをフォロウする公演で、なかなか盛況。他人曲(昨年暮に来日したチェリッシュ・ザ・レディース〜2016年12月3日〜の曲もやったよう)とオリジナルを演奏していく。日本人である彼らがアイリッシュ・ミュージックに邁進するようななった奥にはいろんなストーリーがあるのだろうが、飄々と進める様からは今ある音楽だけを素直に楽しんでほしいという気持ちが感じられたかも。もう少しダイナミクス〜ダンス性と言ってもいいかもしれない〜があった方がぼくはいいのと、ゲスト歌手を呼ぶことはできなかったか。
▶︎過去の、長尾晃司
http://43142.diarynote.jp/?day=20141213
▶︎過去の、チェリッシュ・ザ・レディース
http://43142.diarynote.jp/?day=20161203
<今日の、音と振動>
ライヴの最中、階下地下にあるライヴ・ハウスのClub 251から轟音が突き上げる感じで漏れてくる。そして、伝わる振動により発する場内きしみ音も聞こえた。へえ、あちらもマチネー公演をやっているのか&そうとうデカい音でライヴをやっているのだな。そのClub 251には4月14日に、ルクセンブルグのポスト・ロック・バンドのノー・メタル・イン・ディス・バトルが出演する。昨年4月にルクセンブルグに行った時にインタヴューしたんだが、曲によってはアフロ・ビートっぽいのもあったりとか、なかなか興味深い現代インストメンタルを送りだしている連中。日本ツアー、うまくいくといいなあ。
http://www.musiclx.lu/artist/pop-rock/no-metal-in-this-battle.html
https://nometal.bandcamp.com 日本ツアーは4箇所で、
4月11日(火)神戸・太陽と虎
4月12日(水)京都・Mojo
4月13日(木)岐阜・柳ヶ瀬 Ants
4月14日(金)東京・下北沢 Club 251
エリック・ハーランド・クインテット
2017年3月10日 音楽 すげえな、ハーランド。ここまで、真摯なジャズ・マンであったとは! 生理的に高尚なグループによるジャズ表現が会場に満ち、ぼくは高揚と至福を得た。丸の内・コットンクラブ、ファースト・ショウ。なんか、音響もとてもいいなあと思えた。
ドラムを叩きグループ表現の骨格をどんどん変化させるハーランド(2005年5月11日、2007年10月3日、2008年4月6日、2013年1月6日、2017年1月12日、2017年1月13日)に加え、テナー・サックスのウォルター・スミスⅢ(2009年3月26日、2015年11月10日、2016年2月3日)、ピアノのテイラー・アイグスティ(2009年6月24日、2013年2月2日、2013年3月19日、2013年9月11日、2015年11月10日、2016年2月3日、2017年1月23日)、アコースティック・ベースのハリシュ・ラガヴァン(2012年2月22日、2016年2月3日)という陣容なり。新作『Vipassana』(GSI)は歌をいろいろうまく使ったギター入り現代ジャズ作だったが、1ホーンのカルテットによる今公演はそれともまた異なる回路で尊いジャズ様式を開いたと言える。今回”Voyager"という副題が付けられて、それは彼の2010年作の今回来日メンバーと同じ顔ぶれでの録音作の表題なのだが、それともけっこう離れていたんものだったのではないか。
本編は、1曲切れ目なしで1時間演奏する。いくつかの曲を連ねているのだろうが、その流れや展開が無理なく起伏に富み、秀逸。どうにでも動いていけるジャズの美点をそれは写し出すものであり、頷くしかない。そしてその奥にはジャズという即興音楽に対する深い愛や大志が横たわっている。各人はいろんな重なりかたや奏法を見せ、それは集まり、現代ジャズの一つの確かな形となる。
ハーランドはすべてマッチド・グリップで叩く。ドラムのキット自体は大きくはないが、スネアは二つ置いてあった。よく分析すると4ビートなんか叩いていないんだけど、伸縮性を持つビートはジャズそのもの。曲によってはチチチチとハイハットをキープし、頭にもベース・ドラムを入れ、ある意味R&B〜ロック的とも言えなくもないのに、その細分化されたリズムは今のジャズの躍動として飛翔する。それから、ラガヴァンのベースと彼のキック・ドラムが重なって動いていく場面もあって、ほう。ジャズではそういうキックの使い方や韻の重ね方はしないわけで、そんなジャズの噛み合いかたって珍しい。とかなんとか、そういうことからもR&Bやヒップホップがメイン・ストリームになって以降のリアル・ジャズをハーランドたちはきっちり演奏しているとも痛感してしまうわけだ。アンコールは曲趣が立った10分弱の曲で、この日一番エモーショナルにスミスⅢがブロウした。
▶過去の、エリック・ハーランド
http://43142.diarynote.jp/200505141717440000/
http://43142.diarynote.jp/?day=20071003
http://43142.diarynote.jp/200804081928430000/
http://43142.diarynote.jp/201301151731112021/
http://43142.diarynote.jp/201701141241544133/
http://43142.diarynote.jp/201701131141476377/
http://43142.diarynote.jp/201701141241544133/
▶過去の、ウォルター・スミスⅢ
http://43142.diarynote.jp/?day=20090326
http://43142.diarynote.jp/?day=20151110
http://43142.diarynote.jp/?day=20160203
▶過去の、テイラー・アイグスティ
http://43142.diarynote.jp/200906300951327850/
http://43142.diarynote.jp/201302041827243806/
http://43142.diarynote.jp/201303221327416224/
http://43142.diarynote.jp/?day=20130911
http://43142.diarynote.jp/?day=20151110
http://43142.diarynote.jp/?day=20160203
http://43142.diarynote.jp/201701240949045953/
▶︎過去の、ハリシュ・ラガヴァン
http://43142.diarynote.jp/?day=20120222
http://43142.diarynote.jp/?day=20160203
<今日の、(T-T)>
友達の事務所に寄ったら、カップヌードルの“クリーミートマトヌードル”というのが置いてある。新製品らしい。同社のチリトマトヌードルというのは好みだったので、お言葉に甘え、お湯を注ぎテイスティングしてみたら……。ありゃ、激マズい。これ、どうなると社内プレゼンを通るのか? と、思わずにはいられない味だな。そのあと小一時間、とても情けないことをした気分になって機嫌悪し。
ドラムを叩きグループ表現の骨格をどんどん変化させるハーランド(2005年5月11日、2007年10月3日、2008年4月6日、2013年1月6日、2017年1月12日、2017年1月13日)に加え、テナー・サックスのウォルター・スミスⅢ(2009年3月26日、2015年11月10日、2016年2月3日)、ピアノのテイラー・アイグスティ(2009年6月24日、2013年2月2日、2013年3月19日、2013年9月11日、2015年11月10日、2016年2月3日、2017年1月23日)、アコースティック・ベースのハリシュ・ラガヴァン(2012年2月22日、2016年2月3日)という陣容なり。新作『Vipassana』(GSI)は歌をいろいろうまく使ったギター入り現代ジャズ作だったが、1ホーンのカルテットによる今公演はそれともまた異なる回路で尊いジャズ様式を開いたと言える。今回”Voyager"という副題が付けられて、それは彼の2010年作の今回来日メンバーと同じ顔ぶれでの録音作の表題なのだが、それともけっこう離れていたんものだったのではないか。
本編は、1曲切れ目なしで1時間演奏する。いくつかの曲を連ねているのだろうが、その流れや展開が無理なく起伏に富み、秀逸。どうにでも動いていけるジャズの美点をそれは写し出すものであり、頷くしかない。そしてその奥にはジャズという即興音楽に対する深い愛や大志が横たわっている。各人はいろんな重なりかたや奏法を見せ、それは集まり、現代ジャズの一つの確かな形となる。
ハーランドはすべてマッチド・グリップで叩く。ドラムのキット自体は大きくはないが、スネアは二つ置いてあった。よく分析すると4ビートなんか叩いていないんだけど、伸縮性を持つビートはジャズそのもの。曲によってはチチチチとハイハットをキープし、頭にもベース・ドラムを入れ、ある意味R&B〜ロック的とも言えなくもないのに、その細分化されたリズムは今のジャズの躍動として飛翔する。それから、ラガヴァンのベースと彼のキック・ドラムが重なって動いていく場面もあって、ほう。ジャズではそういうキックの使い方や韻の重ね方はしないわけで、そんなジャズの噛み合いかたって珍しい。とかなんとか、そういうことからもR&Bやヒップホップがメイン・ストリームになって以降のリアル・ジャズをハーランドたちはきっちり演奏しているとも痛感してしまうわけだ。アンコールは曲趣が立った10分弱の曲で、この日一番エモーショナルにスミスⅢがブロウした。
▶過去の、エリック・ハーランド
http://43142.diarynote.jp/200505141717440000/
http://43142.diarynote.jp/?day=20071003
http://43142.diarynote.jp/200804081928430000/
http://43142.diarynote.jp/201301151731112021/
http://43142.diarynote.jp/201701141241544133/
http://43142.diarynote.jp/201701131141476377/
http://43142.diarynote.jp/201701141241544133/
▶過去の、ウォルター・スミスⅢ
http://43142.diarynote.jp/?day=20090326
http://43142.diarynote.jp/?day=20151110
http://43142.diarynote.jp/?day=20160203
▶過去の、テイラー・アイグスティ
http://43142.diarynote.jp/200906300951327850/
http://43142.diarynote.jp/201302041827243806/
http://43142.diarynote.jp/201303221327416224/
http://43142.diarynote.jp/?day=20130911
http://43142.diarynote.jp/?day=20151110
http://43142.diarynote.jp/?day=20160203
http://43142.diarynote.jp/201701240949045953/
▶︎過去の、ハリシュ・ラガヴァン
http://43142.diarynote.jp/?day=20120222
http://43142.diarynote.jp/?day=20160203
<今日の、(T-T)>
友達の事務所に寄ったら、カップヌードルの“クリーミートマトヌードル”というのが置いてある。新製品らしい。同社のチリトマトヌードルというのは好みだったので、お言葉に甘え、お湯を注ぎテイスティングしてみたら……。ありゃ、激マズい。これ、どうなると社内プレゼンを通るのか? と、思わずにはいられない味だな。そのあと小一時間、とても情けないことをした気分になって機嫌悪し。
Selim Slive Elementz
2017年3月9日 音楽 同業の小川隆夫が率いるグループを、代官山・晴れたら空に豆まいて で見る。
ギターとMCの小川隆夫 、鍵盤の平戸祐介 (2009年6月16日、 2011年4月22日)、ギターのコスガツヨシ(cro-magnon)、電気ベースの小泉P克人(2010年5月9日、2011年10月8日、2013年2月11日、2013年11月1日、2015年2月11日、2016年2月11日、2016年11月30日、2017年2月11日)、ドラムの大竹重寿 (cro-magnon)、パーカッションの西岡ヒデロー (Conguero Tres Hoofers)、アルト・サックスとソプラノ・サックスを吹く元SOIL&”PIMP”SESSIONSの元晴 (2005年7月29日、2007年5月6日、、2011年1月30日、2011年6月23日、2012年3月3日、2012年9月9日)、テナー・サックスの栗原健(2011年6月16日、2012年12月6日、2013年5月24日、2013年6月6日)という陣容でことにあたる。2菅のフィーチャー度は高い。
エレクリック・マイルス流れの指針を持っているのは聞いていた。規範に置くのは1970年前期の神がかりマイルスであり、間違っても1981年復帰作『ザ・マン・ウィズ・ザ・ホーン』以降の、それ以前と比べるなら冗談みたいな“フュージョン・マイルス”は眼中に入れていないのに、まずすぐに安堵。つまり、映画「MILES AHEAD マイルス・デイヴィス 空白の5年間」の最後のスペシャル編成によるなんかフュージョンぽさがダサいライヴ映像曲(http://43142.diarynote.jp/201701051022179600/、参照)より楽に聞けた。大雑把に言うなら、当時のマイルス表現のリフやアンサンブルを抽出して、憧憬とともに音を出し合うジャム・バンドといった印象。これは、やっている方も楽しくてしょうがないだろうなあ。一応楽曲名目はオリジナルとマイルス曲をつなぐ感じで演奏されていたが、マイルス曲に準ずるオリジナルはミュージカル・ディレクターを務める平戸が書いていたよう。この後に所用があり、ファースト・セットのみで失礼したが(1時間ぐらいは見れたかな)、やらんとしていることはよくわかった。トランペッターを置かないという行き方も正解だろう。それと、平戸は特徴的なオルガン音を用いていなかった。
▶︎過去の、平戸祐介/quasimode
http://43142.diarynote.jp/200906181210154217/
http://43142.diarynote.jp/201104270527324850/
▶︎過去の、小泉P克人
http://43142.diarynote.jp/201005101856373393/ アルマ+
http://43142.diarynote.jp/?day=20111008 結婚パーティのバンド
http://43142.diarynote.jp/?day=20130211 Saigenji
http://43142.diarynote.jp/201311021703148497/ hex
http://43142.diarynote.jp/201502140823232703/ Saigenji
http://43142.diarynote.jp/?day=20160211 Saigenji
http://43142.diarynote.jp/201612030915436915/ Saigenji
http://43142.diarynote.jp/?day=20170211 Saigenji
▶過去の、元晴
http://43142.diarynote.jp/200508042335560000/
http://43142.diarynote.jp/200705181805330000/
http://43142.diarynote.jp/200906160733018341/
http://43142.diarynote.jp/201102091715522875/
http://43142.diarynote.jp/201107020946473690/
http://43142.diarynote.jp/201203062005542291/
http://43142.diarynote.jp/201209191229057579/
▶︎過去の、栗原健
http://43142.diarynote.jp/?day=20110616
http://43142.diarynote.jp/201212131541413347/
http://43142.diarynote.jp/?day=20130524
http://43142.diarynote.jp/201306111556299464/
<今日の、取材>
夕方に、昨日実演を見たアルフレッド・ロドリゲス(2011年11月25日、2013年8月1日、2014年4月16日、2017年3月8日)を取材する。彼は、スペイン語で受け答えした。なんか、スペイン語も英語も同レヴェルにあるものの、インタヴューはスペイン語でやりたいのだそう。ファースト・アルバムの内容は純ジャズで、2作目、3作目(歌と楽器音がつな引きし、キューバ、ジャズ、スペイン、フランス、アフリカ、レバノン、ヒップホップ、フラメンコ、インド、クラシック、タンゴなどの要素が混在する)と、どんどん抱える世界が広がるようになったが、ファーストはキューバ時代に溜めていたことをまとめたから、ああいう内容になったそう。自ら歌うようになったのは3年前からで、そういう気持ちになってしまったんだとか。それが、妙実に音楽性に反映している。やはり、歌は偉大だな。とにかく、外に出た自立する新しいキューバ人像を出せたなら、とのこと。それは、取材の最後に、キューバと米国が国交を復活したことを聞いての、関連の答え。キューバ愛は山ほど持っているものの、キューバ政府にはアンビバレントな思いもあるように感じた……。アルフレッド・ロドリゲスは帰り際に、名刺をくれた。浮き出し部分もあって少しお金がかかっていると思わせるそれは、大きくクインシー・ジョーンズ・プロダクションズのロゴが入っている。なるほど、デビュー時からロドリゲスはクインシー・ジョーンズ(2013年8月1日)の覚えがめでたく、彼の名前がCDには記載されていた。そういえば、昔(1990年代)JVC(日本のビクターの米国社標でありレーベル名)の音楽部門オフィスはバーバンクにあって、同じ建物にビッグQのクエスト・レコードも入っていた。あのころ、ジョーンズの息子が運営に関わっていて、何気にヒップホップを送り出しに力を注いでいたっけ。そこに行ったときに、駐車場で偶然あったクエストのスタッフを紹介されたが、その兄ちゃんもジャズというよりはヒップホップな人だった。
▶過去の、アルフレッド・ロドリゲス
http://43142.diarynote.jp/201111281001329390/
http://43142.diarynote.jp/201308091149599475/
http://43142.diarynote.jp/201404191143506158/
▶︎過去の、クインシー・ジョーンズ
http://43142.diarynote.jp/201308091149599475/
ギターとMCの小川隆夫 、鍵盤の平戸祐介 (2009年6月16日、 2011年4月22日)、ギターのコスガツヨシ(cro-magnon)、電気ベースの小泉P克人(2010年5月9日、2011年10月8日、2013年2月11日、2013年11月1日、2015年2月11日、2016年2月11日、2016年11月30日、2017年2月11日)、ドラムの大竹重寿 (cro-magnon)、パーカッションの西岡ヒデロー (Conguero Tres Hoofers)、アルト・サックスとソプラノ・サックスを吹く元SOIL&”PIMP”SESSIONSの元晴 (2005年7月29日、2007年5月6日、、2011年1月30日、2011年6月23日、2012年3月3日、2012年9月9日)、テナー・サックスの栗原健(2011年6月16日、2012年12月6日、2013年5月24日、2013年6月6日)という陣容でことにあたる。2菅のフィーチャー度は高い。
エレクリック・マイルス流れの指針を持っているのは聞いていた。規範に置くのは1970年前期の神がかりマイルスであり、間違っても1981年復帰作『ザ・マン・ウィズ・ザ・ホーン』以降の、それ以前と比べるなら冗談みたいな“フュージョン・マイルス”は眼中に入れていないのに、まずすぐに安堵。つまり、映画「MILES AHEAD マイルス・デイヴィス 空白の5年間」の最後のスペシャル編成によるなんかフュージョンぽさがダサいライヴ映像曲(http://43142.diarynote.jp/201701051022179600/、参照)より楽に聞けた。大雑把に言うなら、当時のマイルス表現のリフやアンサンブルを抽出して、憧憬とともに音を出し合うジャム・バンドといった印象。これは、やっている方も楽しくてしょうがないだろうなあ。一応楽曲名目はオリジナルとマイルス曲をつなぐ感じで演奏されていたが、マイルス曲に準ずるオリジナルはミュージカル・ディレクターを務める平戸が書いていたよう。この後に所用があり、ファースト・セットのみで失礼したが(1時間ぐらいは見れたかな)、やらんとしていることはよくわかった。トランペッターを置かないという行き方も正解だろう。それと、平戸は特徴的なオルガン音を用いていなかった。
▶︎過去の、平戸祐介/quasimode
http://43142.diarynote.jp/200906181210154217/
http://43142.diarynote.jp/201104270527324850/
▶︎過去の、小泉P克人
http://43142.diarynote.jp/201005101856373393/ アルマ+
http://43142.diarynote.jp/?day=20111008 結婚パーティのバンド
http://43142.diarynote.jp/?day=20130211 Saigenji
http://43142.diarynote.jp/201311021703148497/ hex
http://43142.diarynote.jp/201502140823232703/ Saigenji
http://43142.diarynote.jp/?day=20160211 Saigenji
http://43142.diarynote.jp/201612030915436915/ Saigenji
http://43142.diarynote.jp/?day=20170211 Saigenji
▶過去の、元晴
http://43142.diarynote.jp/200508042335560000/
http://43142.diarynote.jp/200705181805330000/
http://43142.diarynote.jp/200906160733018341/
http://43142.diarynote.jp/201102091715522875/
http://43142.diarynote.jp/201107020946473690/
http://43142.diarynote.jp/201203062005542291/
http://43142.diarynote.jp/201209191229057579/
▶︎過去の、栗原健
http://43142.diarynote.jp/?day=20110616
http://43142.diarynote.jp/201212131541413347/
http://43142.diarynote.jp/?day=20130524
http://43142.diarynote.jp/201306111556299464/
<今日の、取材>
夕方に、昨日実演を見たアルフレッド・ロドリゲス(2011年11月25日、2013年8月1日、2014年4月16日、2017年3月8日)を取材する。彼は、スペイン語で受け答えした。なんか、スペイン語も英語も同レヴェルにあるものの、インタヴューはスペイン語でやりたいのだそう。ファースト・アルバムの内容は純ジャズで、2作目、3作目(歌と楽器音がつな引きし、キューバ、ジャズ、スペイン、フランス、アフリカ、レバノン、ヒップホップ、フラメンコ、インド、クラシック、タンゴなどの要素が混在する)と、どんどん抱える世界が広がるようになったが、ファーストはキューバ時代に溜めていたことをまとめたから、ああいう内容になったそう。自ら歌うようになったのは3年前からで、そういう気持ちになってしまったんだとか。それが、妙実に音楽性に反映している。やはり、歌は偉大だな。とにかく、外に出た自立する新しいキューバ人像を出せたなら、とのこと。それは、取材の最後に、キューバと米国が国交を復活したことを聞いての、関連の答え。キューバ愛は山ほど持っているものの、キューバ政府にはアンビバレントな思いもあるように感じた……。アルフレッド・ロドリゲスは帰り際に、名刺をくれた。浮き出し部分もあって少しお金がかかっていると思わせるそれは、大きくクインシー・ジョーンズ・プロダクションズのロゴが入っている。なるほど、デビュー時からロドリゲスはクインシー・ジョーンズ(2013年8月1日)の覚えがめでたく、彼の名前がCDには記載されていた。そういえば、昔(1990年代)JVC(日本のビクターの米国社標でありレーベル名)の音楽部門オフィスはバーバンクにあって、同じ建物にビッグQのクエスト・レコードも入っていた。あのころ、ジョーンズの息子が運営に関わっていて、何気にヒップホップを送り出しに力を注いでいたっけ。そこに行ったときに、駐車場で偶然あったクエストのスタッフを紹介されたが、その兄ちゃんもジャズというよりはヒップホップな人だった。
▶過去の、アルフレッド・ロドリゲス
http://43142.diarynote.jp/201111281001329390/
http://43142.diarynote.jp/201308091149599475/
http://43142.diarynote.jp/201404191143506158/
▶︎過去の、クインシー・ジョーンズ
http://43142.diarynote.jp/201308091149599475/
アルフレッド・ロドリゲス・トリオ・ウィズ・リチャード・ボナ
2017年3月8日 音楽 キューバ出身在LAピアンストのアルフレッド・ロドリゲス(2011年11月25日、2013年8月1日、2014年4月16日)のグループ公演に、カメルーン出身在NYベーシスト/シンガーのリチャード・ボナ(2000年12月6日、2002年1月9日、2002年9月19日、2002年12月14日、2004年12月15日、2006年2月16日、2008年10月19日、2010年2月5日、2010年6月6日、2011年1月25日、2012年5月14日、2012年12月15日、2013年12月2日、2015年1月9日、2015年1月11日、2016年7月31日)が加わるという出し物。その一見不思議な組み合わせは、ロドリゲスの新作『Tocororo』(MackAvenue、2016年)にボナが参加、3曲で歌っているからだ。
スペイン他でレコーディングされている同作にはさらに、イベイー(2016年3月1日)、イブラヒム・マーロフ(2012年9月8日、2013年10月9日)、インド出身の技あり女性シンガーのガナヴィア・ドライスワミー、フラメンコ・ジャズのアントニオ・リザーナらが曲により参加した末広がりアルバムで、キューバの伝統曲やピアソラ曲なども取り上げ、ヴォーカルもいろいろと介する内容は、ジャズをもとに置く、私の考えるワールド・ビートという感じのものナリ。その1作目はマジなジャズ・ピアノ盤であったわけで、その広がりの様には驚かずにはいられない。
冒頭の40分は、ブラジル出身ベーシストのムニール・ホッスンとキューバ出身ドラマーのマイケル・オリヴェラとのトリオ演奏。ホッスンのほうは『Tocororo』には入っていないが、ロベルト・フォンセカ(2003年10月14日、2010年1月26日、2013年1月12日、2014年3月19日)の『yo』に入っている奏者。このリズム・セクションは格好がわりとおしゃれ。オリヴァラは手で叩いたときがあって、その際のヘッドのミュートのかけ方から左利きであると思われた。
『Tocororo』を下敷きするノリでショウは進められる。ロドリゲスは機械(キーボード・ヴォコーダー)を通した歌もけっこう聞かせる。聖と俗を巧みに行き来しながら、私の音楽楽園を描いていくという感じだな。
そして、後半の30分とアンコールには歌とベースのボナが加わる。その際、ホッスンはギターを演奏。しかし、こうして途中から入ると、ボナの美点がよく分かる。もう、彼がステージに立ったとたん、ロドリゲスたちもより笑顔で浮き浮きし出すのが分かるもの。『Tocororo』収録のボナ歌唱曲やボナ曲を和気あいあいと披露。この際、ホッスンはギターを弾く。また、アンコールではボナがギターを弾きながら歌った。
▶過去の、アルフレッド・ロドリゲス
http://43142.diarynote.jp/201111281001329390/
http://43142.diarynote.jp/201308091149599475/
http://43142.diarynote.jp/201404191143506158/
▶過去の、リチャード・ボナ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-12.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-1.htm
http://43142.diarynote.jp/200412212102130000/
http://43142.diarynote.jp/200602171950040000/
http://43142.diarynote.jp/200810211839169096/
http://43142.diarynote.jp/201002072246423695/
http://43142.diarynote.jp/201006071818281946/
http://43142.diarynote.jp/201102081256565179/
http://43142.diarynote.jp/201205221056242128/
http://43142.diarynote.jp/201212171647134119/
http://43142.diarynote.jp/201312171132096072/
http://43142.diarynote.jp/201501131019359012/
http://43142.diarynote.jp/201501131648401181/
http://43142.diarynote.jp/201608020805158759/
▶︎過去の、イベイー
http://43142.diarynote.jp/201603111217517934/
▶︎過去の、イブラヒム・マーロフ
http://43142.diarynote.jp/?day=20120908
http://43142.diarynote.jp/201310101254434151/
▶過去の、ロベルト・フォンセカ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-10.htm
http://43142.diarynote.jp/201001291746252351/
http://43142.diarynote.jp/201301161544336447/
http://43142.diarynote.jp/201403240917556171/
http://43142.diarynote.jp/201509291629428595/ (最後のほう、ロベルト・フォンセカへのインタヴュー)
http://43142.diarynote.jp/201510070854114699/
<今日の、真人間>
たまに付き合いを持つ出版社から、今頃になって、支払い調書(この1年にいくら振り込みましたよという証明の紙切れ、ですね)が届いた。ぼくのような立場の者は、各社から送られてくるそれらを領収書の束などとともに、税務署に申告するわけですね。しかし、今ごろ送られてきてもなあ。普通の会社は1月下旬から2月上旬にかけて、支払い調書を送ってくる。オレ、とっくに毎年頼んでいる会計事務所に支払い調書と領収書の束を乱暴に送り(2月20日より前だっはず)、そこからは申告済み書類がすでに返送されてきている。3月に入ってから送ってくる怠慢企業が毎年ないわけじゃないけど、こんなに遅く送ってこられたのは初めてではないか。おいおいナメとんのかい? 途方もなく呆れ、なんかどうしようもないバカ企業に思えてきて、気の毒にもなる。普段ちゃらちゃらしている分、仕事は真面目にプロに徹しようとも、なぜかしかと思いましたとサ。
スペイン他でレコーディングされている同作にはさらに、イベイー(2016年3月1日)、イブラヒム・マーロフ(2012年9月8日、2013年10月9日)、インド出身の技あり女性シンガーのガナヴィア・ドライスワミー、フラメンコ・ジャズのアントニオ・リザーナらが曲により参加した末広がりアルバムで、キューバの伝統曲やピアソラ曲なども取り上げ、ヴォーカルもいろいろと介する内容は、ジャズをもとに置く、私の考えるワールド・ビートという感じのものナリ。その1作目はマジなジャズ・ピアノ盤であったわけで、その広がりの様には驚かずにはいられない。
冒頭の40分は、ブラジル出身ベーシストのムニール・ホッスンとキューバ出身ドラマーのマイケル・オリヴェラとのトリオ演奏。ホッスンのほうは『Tocororo』には入っていないが、ロベルト・フォンセカ(2003年10月14日、2010年1月26日、2013年1月12日、2014年3月19日)の『yo』に入っている奏者。このリズム・セクションは格好がわりとおしゃれ。オリヴァラは手で叩いたときがあって、その際のヘッドのミュートのかけ方から左利きであると思われた。
『Tocororo』を下敷きするノリでショウは進められる。ロドリゲスは機械(キーボード・ヴォコーダー)を通した歌もけっこう聞かせる。聖と俗を巧みに行き来しながら、私の音楽楽園を描いていくという感じだな。
そして、後半の30分とアンコールには歌とベースのボナが加わる。その際、ホッスンはギターを演奏。しかし、こうして途中から入ると、ボナの美点がよく分かる。もう、彼がステージに立ったとたん、ロドリゲスたちもより笑顔で浮き浮きし出すのが分かるもの。『Tocororo』収録のボナ歌唱曲やボナ曲を和気あいあいと披露。この際、ホッスンはギターを弾く。また、アンコールではボナがギターを弾きながら歌った。
▶過去の、アルフレッド・ロドリゲス
http://43142.diarynote.jp/201111281001329390/
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▶過去の、リチャード・ボナ
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▶︎過去の、イベイー
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▶︎過去の、イブラヒム・マーロフ
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▶過去の、ロベルト・フォンセカ
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http://43142.diarynote.jp/201509291629428595/ (最後のほう、ロベルト・フォンセカへのインタヴュー)
http://43142.diarynote.jp/201510070854114699/
<今日の、真人間>
たまに付き合いを持つ出版社から、今頃になって、支払い調書(この1年にいくら振り込みましたよという証明の紙切れ、ですね)が届いた。ぼくのような立場の者は、各社から送られてくるそれらを領収書の束などとともに、税務署に申告するわけですね。しかし、今ごろ送られてきてもなあ。普通の会社は1月下旬から2月上旬にかけて、支払い調書を送ってくる。オレ、とっくに毎年頼んでいる会計事務所に支払い調書と領収書の束を乱暴に送り(2月20日より前だっはず)、そこからは申告済み書類がすでに返送されてきている。3月に入ってから送ってくる怠慢企業が毎年ないわけじゃないけど、こんなに遅く送ってこられたのは初めてではないか。おいおいナメとんのかい? 途方もなく呆れ、なんかどうしようもないバカ企業に思えてきて、気の毒にもなる。普段ちゃらちゃらしている分、仕事は真面目にプロに徹しようとも、なぜかしかと思いましたとサ。