秋葉原・グッドマン。ライター他いろいろやっている土佐有明くんが主宰しているイ
ヴェント(偉いね)。過去、もっと見たいアーティスト公演と重なっていて行けなかっ
たが、今回で3回目になるよう。その標榜するものは、確かなはみ出しを持つロック側
のアーティストと耳の確かなロック・リスナーに聞かれるべきことをやっている逸脱ジ
ャズ系アクトを組み合わせ、後者を広く知らしめん……ということになるのかな。

 着いたときはパニック・スマイル(2001年9月22日)は終わっていて、界という、フ
ァンクとかラップとかエスノとか(曲間では、ヴォーカリストは民謡っぽい独唱をチラ
リ聞かせたりも)を混ぜたロック・バンドから見る。続いて、勝井祐二(1月16日、他
)のソロ。いろいろとエフェクターを駆使しての、毎度個性を痛感させるパフォーマン
ス。

 そして、ONJQ(2002年3月17日、2003年6月28日)やROVO(2000年7月29日
、2000年9月14日、2001年2月3日、他)のドラマーでもある芳垣安洋のリーダー・グ
ループであるエマージェンシー!が登場。ONJQの大友(ギター)と水谷(ベース)
に、斉藤“社長”良一(ギター)。ようは、リアルなジャズも知っている狼藉リズム・
セクションにツイン・ギターが乗るという構図。ミンガスの祭祀的名曲やベニー・グッ
ドマン楽団の当たり曲「シング・シング・シング」とかを大人の乱暴モノの視点を介し
て再構築。

 しかし、そんなに広い会場ではないが、満杯。イヴェントとしては大成功なのではな
いか。