ONJQ

2004年2月6日
 これまでとこれからが繋がったパフォーマンス。

 新宿・ピットイン。開演時刻に行くと、人が店の横にあっ
と驚くほど溜まっている。リハが長引いているのか、まだ客
を入れていない。うわ、100 人を軽く超える人が所在なさそ
げにいる。

 大友、菊地、津上、水谷、芳垣(2004年1月21日)、いつ
もの5人に加え、韓国ソウルからやってきたそうなアルフレ
ッド・ハルトという外国人テナー・サックス奏者が全曲で全
面的に加わる。これだとONJS、じゃん。と言うのはとも
かく、あのハルト=ゲッペルスの人? 彼、テナーを中心に
いろんな管楽器(なかにはマウス・ピースに透明の管をくっ
つけたようなものまで)を駆使する人で、そのフレイジイン
グ等も含め、本当にフリー側の神髄を会得しているんだなと
いう気にさせちゃう人ではあったよなー。

 管楽器が一つ増えた、饒舌なONJQという感じで、実演
は進む。ちゃんとリハするならONJOもアリか、と頭の片
隅で一瞬思う。いや、某セクステットの現代ストロング版み
たいなのも聞いてみたい、なんて。途中、大友が、今日で(
菊地)ナルちゃんは最後です、と言う。なるほど、それでそ
の代わりにこの外国人が新メンバーになるというわけか。納
得。菊地の体つきに似合わない、生理的に態度のデカい、切
れたブロウを聞けなくなるのは非常に残念だが(やっぱり、
ぼくはジャズ・マン=インプロヴァイザーとしての菊地が一
番魅力的に思える)、もっといろんな方面で、態度からイン
プロしたいということなのか。実は、海外公演も少なくない
ONJQにはなんとなく日本人だけで固めてほしいと、思わ
なくもないのだが。あれ、俺ってナショナリスト? ともあ
れ、ONJQ(2002年3月17日、2003年6月28日)・ゴーズ
・オン。