ブラック・ロックの雄であるリヴィング・カラーのジャズ出身ドラマー(2001年7月27日、2008年8月6日)のソロ新作は、エルヴィン・ジョーンズに捧げたアルバムで、それと同名の公演を彼は持った。丸の内・コットンクラブ、セカンド・ショウ。

 同作にはクリスチャン・マクブライド(2000年11月1日、2006年9月17日、2007年12月18日、2009年8月30日、2012年9月8日、2014年9月7日、2016年6月26日、2016年9月3日、2016年9月7日)他とのリズム隊のもと2管で事に当たっていたが、その陣容と重なるのはテナーとソプラノのアントニー・ロニーだけ。彼は過去のカルホーンのジャズ・アルバムにも入っている人だが、亡くなる直前のエルヴィン・ジョーンズ・ジャズ・マシーンに関与していた御仁だ。彼、1990年代にミューズから複数のリーダー作を出すなど、それなりにとばしていたんだよな。

 他の同行サイド・マンは山下洋輔やジョー・ロバーノらによるコルトレーン『至上の愛』再現ライヴの時にもやってきたジェラルド・キャノン(2008年9月10日、2015年7月21日)、そしてキャノンとはお互いのリーダー作に参加しあう仲にあり、現在は一緒にラッセル・マローン(2001年1月31日、2004年1月14日、2004年1月14日)のサポートをしてもいるピアノのリック・ジャーマンソン。唯一アフリカ系でないジャーマンソンはなるほどマッコイ・タイナー(2003年7月9日、2008年9月10日、2011年1月12日)的な指さばきを披露する。

 カルホーンはハイハットの外側にもう一つベース・ドラムを置き、そこにカウベルが取り付けてあった。カウベルは時にラテンぽいアクセントを得るのに使ったが、サブのバスドラはほぼ使わなかったのではないか。それはそれとして、本当にエルヴィンが好きなんですねという演奏をずずずい。オイラがバンマス、文句あっかというノリでソロもガンガンとる。1曲においてはマレットと素手を用いてシンセ・パッドを操り、ループ音も用い電気音の波を作ったりも。そこに、バンド音が重なったときは、ジャーマンソンはエレクトリック・ピアノを弾いた。

▶︎過去の、ウィル・カルホーン
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-7.htm 27日 フジ・ロックのモス・デフ
http://43142.diarynote.jp/200808090220540000/
▶過去の、クリスチャン・マクブライド
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/livezanmai.htm
http://43142.diarynote.jp/200609190457510000/
http://43142.diarynote.jp/?day=20071218
http://43142.diarynote.jp/200909120642135954/
http://43142.diarynote.jp/201209191209186663/
http://43142.diarynote.jp/201409100930206205/
http://43142.diarynote.jp/201606281735457440/
http://43142.diarynote.jp/201609201032322395/
http://43142.diarynote.jp/201609201648546159/
▶過去の、ジェラルド・キャノン
http://43142.diarynote.jp/200809111754413101/
http://43142.diarynote.jp/201507221814047783/
▶︎過去の、ラッセル・マローン
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-1.htm
http://43142.diarynote.jp/?day=20040114
http://43142.diarynote.jp/?day=20100506
▶過去の、マッコイ・タイナー
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-7.htm
http://43142.diarynote.jp/200809111754413101/
http://43142.diarynote.jp/201101131336421886/

<これからの、カルホーン>
 ヴァーノン・リード(2000年8月13日、2008年12月16日、2015年10月26日)、コリー・グローヴァー、カルホーン、ダグ・ウインブッシュ(2000年4月9日、2001年7月27日)からなるリヴィング・カラーは9月初旬に、スタジオ作『Who Shot Ya』を久しぶりにリリース。そのタイトル曲は1997年に24歳で射殺されてしまったザ・ノトーリアスB.I.G.の1994年曲のカヴァー。同作にはブラックソウト(2002年12月29日、 2003年12月2日、2004年9月19日、2007年1月15日、2013年12月19日)、チャック・D(2005年8月14日、2009年7月25日)、ファロア・モンチらいろんなラッパーが関わっている。この3日後の9月16日から12月にかけて、リヴィング・カラーはかなりな規模な米国〜欧州ツアーに入る。欧州はグレン・ヒューズ(何気な、ソウル。マンです。1990年代に一度取材して驚いたことがある)と一緒だ。
▶過去の、ヴァーノン・リード
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-8.htm 8/13
http://43142.diarynote.jp/?day=20081216
http://43142.diarynote.jp/201510290732352521/
▶過去の、ダグ・ウィンブッシュ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-4.htm ポーラ・コール・バンド
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-7.htm 27日 フジ・ロックのモス・デフ
▶過去の、ザ・ルーツ/ヴラックソウト
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-12.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-12.htm
http://43142.diarynote.jp/?day=20040919
http://43142.diarynote.jp/200701201415300000/
http://43142.diarynote.jp/201312200917503345/
▶︎過去の、チャック・D/パブリック・エネミー
http://43142.diarynote.jp/?day=20050814
http://43142.diarynote.jp/?day=20090725