アシュレイ・シンプソン。板橋文夫オーケストラ/19日
2004年8月20日 まず、アシュレイ・シンプソンのコンヴェンション・ライヴを、恵比寿・リ
キッドルームで見る。やっと新宿から移転したリキッドルームに行けたが、な
るほどこんな感じはあったか。前よりは少し狭いが、いろんな面で以前のより
は使い勝手が良さそう。19才というシンプソンはあっと驚くぐらい小柄な人。
おねーちゃん(ジェシカ・シンプソン)もあんなに小さい人なのかな? まあ
一応バンドを率いて歌うのだが、そのバンド音のしょぼさには驚愕(隣にいた
知り合いは、ビヤ・ガーデン入ってますね、とコメント)。全米アルバム・チ
ャート1位アーティストだなんて、とても信じられません。だが、音がしょぼ
いぶん、けっこう野太い歌声は良く聞こえて、それなりに好印象。ケイティ・
ローズ(2月19日)やアヴリル・ラヴィーン(2002年8月8日)といっ
たバブルガム・ロック勢の実演と比較すると、個人的心証は彼女が一番いいか
な。いや、良く分かんないや。6曲ぐらい、約30分ぐらいのパスフォーマンス。
その後に横浜に向かい、赤レンガ倉庫のモーション・ブルー・ヨコハマ。豪
華メンバーによる、板橋文夫の9ピース編成バンド。メンバーの内訳は、渋さ
知らズのテナー片山広明(なんて、この人はピンでしっかり認知しなきゃいけ
ない人だけど)とバスクラ吉田隆一(藤井郷子オーケストラも)をはじめ、ト
ランペットの田村夏樹(7月27日、2003年4月7日、他。もちろん、藤井オー
ケストラも)、クラリネットの村井祐児(東京芸大の教授でクラシックのほう
では有名な人らしい。なるほど、普通のサラリーマンのなかに混じっていたら
ヤクザにしか見えないだろうが、この中にあっては非常にマトモに見える)、
アルトの土岐英史(ジャズ畑と思っていたが、一度取材したときに、非常に音
楽観が柔和で、ソウルが大好きな人であるのを知って驚いたことがあった)、
トロンボーンの後藤篤による6管。そして、ベース(レスター・ボウイとの共
演作も持つ井野信義)とドラム(山下洋輔トリオ出身の小山彰太)のヴェテラ
ン二人は板橋グループのレギュラー陣。さらに、そこにこの前のUA(7月6
日)でも叩いていた外山明(BOZO、MULL HOUSE、山下洋輔、他
)がパーカションションで加わる。
主役の板橋(1949年生まれ)は渡辺/日野の日本人両巨頭からエルヴィン
・ジョーンズのレギュラー・グループ(ジャズ・マシーン)のワールド・ツア
ーまで、いろんな人と絡んでいる(と、書きつつ、それらの名前を出したらか
といって、彼の持ち味はぜんぜん書き留めてはいないわけだが)腕利きピアニ
スト/バンド・リーダー。
パフォーマンスはもう冒頭から大笑い。MCする板橋がもうへべれけなんだ
もの。当然のことながら、片山も赤い顔してご機嫌さんだ。だけど、板橋はラ
イヴの間じゅう飲まずにいて、終わりのほうのMCも同様な感じだったので、
シラフでもああいう感じなのかしらん。
判りやすく乱暴に書いてしまえば、渋さ知らズの音楽的/ジャズ的な部分を
抽出し、あの美味しい酔狂さを音楽だけできっちりと押し出すユニットと言え
るか。肉声も用いるアフリカ調(アフリカ楽旅をしたことなどもあり、彼はけ
っこうそっちの色彩を持つものを出している)のものはサン・ラーとかも想起
させるかな。とにかく、すっとぼけた、枠からズレたおやじの才気や茶目っ気
がゆるゆるななか、大爆発! で、こちらは大感激。もう、渋さとか、この前
のリー・ペリーとか好きな人には是非とも一度は触れていただきたい。次のオ
ーケストラ編成(少し面子が変わるよう)ライヴは10月8日の江古田のバディ
(他にもデュオからカルテットまで日々、いろんなギグをやっている)のよう
だ。
板橋文夫、最高!
キッドルームで見る。やっと新宿から移転したリキッドルームに行けたが、な
るほどこんな感じはあったか。前よりは少し狭いが、いろんな面で以前のより
は使い勝手が良さそう。19才というシンプソンはあっと驚くぐらい小柄な人。
おねーちゃん(ジェシカ・シンプソン)もあんなに小さい人なのかな? まあ
一応バンドを率いて歌うのだが、そのバンド音のしょぼさには驚愕(隣にいた
知り合いは、ビヤ・ガーデン入ってますね、とコメント)。全米アルバム・チ
ャート1位アーティストだなんて、とても信じられません。だが、音がしょぼ
いぶん、けっこう野太い歌声は良く聞こえて、それなりに好印象。ケイティ・
ローズ(2月19日)やアヴリル・ラヴィーン(2002年8月8日)といっ
たバブルガム・ロック勢の実演と比較すると、個人的心証は彼女が一番いいか
な。いや、良く分かんないや。6曲ぐらい、約30分ぐらいのパスフォーマンス。
その後に横浜に向かい、赤レンガ倉庫のモーション・ブルー・ヨコハマ。豪
華メンバーによる、板橋文夫の9ピース編成バンド。メンバーの内訳は、渋さ
知らズのテナー片山広明(なんて、この人はピンでしっかり認知しなきゃいけ
ない人だけど)とバスクラ吉田隆一(藤井郷子オーケストラも)をはじめ、ト
ランペットの田村夏樹(7月27日、2003年4月7日、他。もちろん、藤井オー
ケストラも)、クラリネットの村井祐児(東京芸大の教授でクラシックのほう
では有名な人らしい。なるほど、普通のサラリーマンのなかに混じっていたら
ヤクザにしか見えないだろうが、この中にあっては非常にマトモに見える)、
アルトの土岐英史(ジャズ畑と思っていたが、一度取材したときに、非常に音
楽観が柔和で、ソウルが大好きな人であるのを知って驚いたことがあった)、
トロンボーンの後藤篤による6管。そして、ベース(レスター・ボウイとの共
演作も持つ井野信義)とドラム(山下洋輔トリオ出身の小山彰太)のヴェテラ
ン二人は板橋グループのレギュラー陣。さらに、そこにこの前のUA(7月6
日)でも叩いていた外山明(BOZO、MULL HOUSE、山下洋輔、他
)がパーカションションで加わる。
主役の板橋(1949年生まれ)は渡辺/日野の日本人両巨頭からエルヴィン
・ジョーンズのレギュラー・グループ(ジャズ・マシーン)のワールド・ツア
ーまで、いろんな人と絡んでいる(と、書きつつ、それらの名前を出したらか
といって、彼の持ち味はぜんぜん書き留めてはいないわけだが)腕利きピアニ
スト/バンド・リーダー。
パフォーマンスはもう冒頭から大笑い。MCする板橋がもうへべれけなんだ
もの。当然のことながら、片山も赤い顔してご機嫌さんだ。だけど、板橋はラ
イヴの間じゅう飲まずにいて、終わりのほうのMCも同様な感じだったので、
シラフでもああいう感じなのかしらん。
判りやすく乱暴に書いてしまえば、渋さ知らズの音楽的/ジャズ的な部分を
抽出し、あの美味しい酔狂さを音楽だけできっちりと押し出すユニットと言え
るか。肉声も用いるアフリカ調(アフリカ楽旅をしたことなどもあり、彼はけ
っこうそっちの色彩を持つものを出している)のものはサン・ラーとかも想起
させるかな。とにかく、すっとぼけた、枠からズレたおやじの才気や茶目っ気
がゆるゆるななか、大爆発! で、こちらは大感激。もう、渋さとか、この前
のリー・ペリーとか好きな人には是非とも一度は触れていただきたい。次のオ
ーケストラ編成(少し面子が変わるよう)ライヴは10月8日の江古田のバディ
(他にもデュオからカルテットまで日々、いろんなギグをやっている)のよう
だ。
板橋文夫、最高!