笹久保伸、イルマ・オスノ、清水悠
2018年6月3日 音楽 昼前に吉田町を発ち、沼津港で食事をし、富士川サービスエリアで遊び、ゆっくり東京に戻る。海やいろんな景色を見てはわあーいとはしゃぐぼくだが、東名から首都高に入り、ビル群の景色に触れると、それはそれでとても安心感を覚えてしまう。
夜、代官山・晴れたら空に豆まいてに行く。ぼくが遅れて会場入りしたときは、笹久保伸(2013年8月29日、2014年5月24日、2014年12月12日、2017年2月4日)と同じく秩父を拠点に置くギタリストの清水悠(彼はセミ・アコースッティックのエレクトリック・ギターを弾いていたか)と笹久保のデュオ演奏の終盤。最後の曲は、ブラジル曲「ビリウンバウ」だった。
そして、2部は、ぺルーのアヤクーチョ出身のシンガーであるイルマ・オスノ(2014年5月24日、2017年9月9日、2017年10月5日)と笹久保のデュオ。最初、オスノはアカペラで歌い、その後笹久保が出てきた後も、金属の鳴り物を手にして歌ったり、10弦(5コース)の小さな弦楽器を弾きながら歌ったりもする。一方の、笹久保はガット・ギター、12弦のアコースティック・ギター、ペルーのチャランゴなどを曲によって持ち替える。こんなに各種弦楽器を使い分ける彼は初めて。今回は、車運搬をしてくれる人がいたおかげで、それは可能になったとのこと。
なんにせよ、編成が最低限の二人だったためもあり、けっこうオスノの素の歌唱表現に触れられたと思えたか。彼女の日本語MCはうまくなっいるし、聡明な人なんだろうと思う。ぼくは笹久保の(その興味深い人間性を映すような)MCのファンだが、彼女と彼の掛け合いも面白い。この晩うたった歌は、けっこう艶っぽい内容のものが多かったようだ。
▶過去の、笹久保伸
http://43142.diarynote.jp/201309021134211584/
http://43142.diarynote.jp/201405271717357738/
http://43142.diarynote.jp/201412281015581474/
http://43142.diarynote.jp/201702081153548285/
http://43142.diarynote.jp/201710061415044353/
▶︎イルマ・オスノ
http://43142.diarynote.jp/201405271717357738/
http://43142.diarynote.jp/201709110844473913/
<今日の、適材適所?>
この晩に弾いた12弦ギターはボディのっでかい米ギルド社のもの。彼のMCによれば、突然知らない人からあげますと連絡があり、いただいたのだという。それまでは、池袋で5000円で買った12弦ギターで録音していたそう。その“いい人”をライヴに誘ったら、遠慮されてしまったとか。ドンマイ。
夜、代官山・晴れたら空に豆まいてに行く。ぼくが遅れて会場入りしたときは、笹久保伸(2013年8月29日、2014年5月24日、2014年12月12日、2017年2月4日)と同じく秩父を拠点に置くギタリストの清水悠(彼はセミ・アコースッティックのエレクトリック・ギターを弾いていたか)と笹久保のデュオ演奏の終盤。最後の曲は、ブラジル曲「ビリウンバウ」だった。
そして、2部は、ぺルーのアヤクーチョ出身のシンガーであるイルマ・オスノ(2014年5月24日、2017年9月9日、2017年10月5日)と笹久保のデュオ。最初、オスノはアカペラで歌い、その後笹久保が出てきた後も、金属の鳴り物を手にして歌ったり、10弦(5コース)の小さな弦楽器を弾きながら歌ったりもする。一方の、笹久保はガット・ギター、12弦のアコースティック・ギター、ペルーのチャランゴなどを曲によって持ち替える。こんなに各種弦楽器を使い分ける彼は初めて。今回は、車運搬をしてくれる人がいたおかげで、それは可能になったとのこと。
なんにせよ、編成が最低限の二人だったためもあり、けっこうオスノの素の歌唱表現に触れられたと思えたか。彼女の日本語MCはうまくなっいるし、聡明な人なんだろうと思う。ぼくは笹久保の(その興味深い人間性を映すような)MCのファンだが、彼女と彼の掛け合いも面白い。この晩うたった歌は、けっこう艶っぽい内容のものが多かったようだ。
▶過去の、笹久保伸
http://43142.diarynote.jp/201309021134211584/
http://43142.diarynote.jp/201405271717357738/
http://43142.diarynote.jp/201412281015581474/
http://43142.diarynote.jp/201702081153548285/
http://43142.diarynote.jp/201710061415044353/
▶︎イルマ・オスノ
http://43142.diarynote.jp/201405271717357738/
http://43142.diarynote.jp/201709110844473913/
<今日の、適材適所?>
この晩に弾いた12弦ギターはボディのっでかい米ギルド社のもの。彼のMCによれば、突然知らない人からあげますと連絡があり、いただいたのだという。それまでは、池袋で5000円で買った12弦ギターで録音していたそう。その“いい人”をライヴに誘ったら、遠慮されてしまったとか。ドンマイ。
頂-IYADAKI- 2018
2018年6月2日 音楽 静岡県吉田町の吉田公園で持たれているフェスに、初めて行く。インターからわりと近い駿河湾と大井川に接する一角にある公園は、けっこう立派。人口の滝みたいなのもあった。芝生っぽい寝っころがることができる平坦なところに同じような大きさのステージが並び、交互に行われるそこはスタンディング。後部のほうはいろんな物を持ち込んでの和みお座りスペースとなっていて、その住み分けが明快で、キブンが楽。そして、横の方にはキャンプのスペースがあったようだ。天気も良く快適、楽しんだ。
ラッパー/トラックメイカーの5lackから見る。DJと補助MCを擁してのパフォーマンス。日本語の、ヒップホップ。事前に耳にしたものより、生は太く感じた。次に出てきたLITTLE CREATURES (2011年5月22日、2017年9月8日)は3人で自然体にことをすすめる。都会の機微を持つ、さりげないポップ・ロックが宙に溶ける。
▶︎リトル・クリーチャーズ
http://43142.diarynote.jp/201105230926029205/
http://43142.diarynote.jp/201709110843278416/
▶︎過去の、青柳拓次
http://43142.diarynote.jp/200702010112550000/
http://43142.diarynote.jp/201709110843278416/
▶︎過去の、鈴木正人
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-12.htm コンボ・ピアノ
http://43142.diarynote.jp/200407062149440000/
http://43142.diarynote.jp/?day=20041130
http://43142.diarynote.jp/?day=20050609
http://43142.diarynote.jp/?day=20051030
http://43142.diarynote.jp/200511221816310000/
http://43142.diarynote.jp/200702010112550000/
http://43142.diarynote.jp/200710181835010000/
http://43142.diarynote.jp/200802051630130000/
http://43142.diarynote.jp/?day=20090116
http://43142.diarynote.jp/?day=20091031
http://43142.diarynote.jp/?day=20110302
http://43142.diarynote.jp/201105230926029205/
http://43142.diarynote.jp/201301311032072367/
http://43142.diarynote.jp/201302201720351212/
http://43142.diarynote.jp/201309021134211584/
http://43142.diarynote.jp/201402210802184994/
http://43142.diarynote.jp/201404050818444425/
http://43142.diarynote.jp/201412301043067796/
http://43142.diarynote.jp/?day=20160927
http://43142.diarynote.jp/201709110843278416/
▶︎過去の、栗原 務
http://43142.diarynote.jp/?day=20110406
http://43142.diarynote.jp/201709110843278416/
秋には武道館公演もきまっているというNulbarichはうまくブラック・ミュージック要素を介した草食系J-ポップを送り出していると感じる。どんどん、ステージ前の観客が増えていった。その次は、石野 卓球(2005年8月13日)のDJ。もうそのころはだいぶ出来上がって聞いていたが、さすが場数を踏んでいる重鎮、フックを持つ音さばで、聞く者を上がらせる。
▶︎過去の、石野卓球
http://43142.diarynote.jp/200508152007550000/
リードの元春 (2005年7月29日、2007年5月6日、2011年1月30日、2011年6月23日、2012年3月3日、2012年9月9日、2015年9月27日、2017年3月9日)が抜けてのSOIL & “PIMP” SESSIONS (2005年7月29日、2007年5月6日、2009年6月12日、2011年1月30日、2011年6月23日、2012年3月3日。2012年9月9日、2015年9月27日)のライヴは、テナー・サックスの栗原健(2011年6月16日、2012年12月6日、2013年5月24日、2013年6月6日、2017年3月9日)をゲストにいれてなされた。新編成になって初めて出した2018年新作『DAPPER』はお洒落系コード使い曲が多く、肉声担当者もいろいろ迎え、ポップ・ミュージック側に一歩踏み出した方向を取るとも言えるか。その変化は、どんなことをやろうとダブル・ベースを演奏していた秋田ゴールドマンがついにステージで鍵盤ベースを2曲演奏したことにも現れる。やっぱし、鍵盤ベースでしか出ない風情ってある。それから、曲により男女のシンガーが入り、男性のほうはレゲエ歌手のPJ。昔、まだ10代だったころの彼にインタヴューしたことあったっけなー。そのときのマネージャーがぼくと同い年の同姓同名の人。驚いたなあ。面々、ピッグ・パッグの「パパのニュー・ピッグ・バッグ」も取り上げていた。昔も、やっていたっけ?
▶過去の、SOIL & “PIMP” SESSIONS
http://43142.diarynote.jp/200508042335560000/
http://43142.diarynote.jp/200705181805330000/
http://43142.diarynote.jp/200906160733018341/
http://43142.diarynote.jp/201102091715522875/
http://43142.diarynote.jp/201107020946473690/
http://43142.diarynote.jp/201203062005542291/
http://43142.diarynote.jp/201209191229057579/
http://43142.diarynote.jp/201510021129591335/
▶︎過去の、栗原健
http://43142.diarynote.jp/?day=20110616
http://43142.diarynote.jp/201212131541413347/
http://43142.diarynote.jp/?day=20130524
http://43142.diarynote.jp/201306111556299464/
http://43142.diarynote.jp/201703111127396253/
▶過去の、元晴
http://43142.diarynote.jp/200508042335560000/
http://43142.diarynote.jp/200705181805330000/
http://43142.diarynote.jp/200906160733018341/
http://43142.diarynote.jp/201102091715522875/
http://43142.diarynote.jp/201107020946473690/
http://43142.diarynote.jp/201203062005542291/
http://43142.diarynote.jp/201209191229057579/
http://43142.diarynote.jp/201510021129591335/
http://43142.diarynote.jp/201703111127396253/
陽が落ち切ったころに出たエミ・マイヤー(2009年1月29日、2009年6月22日、2009年7月26日、2010年2月25日、2010年5月31日、2011年5月21日、2011年6月5日、2012年6月4日、2012年10月16日、2013年7月4日、2015年12月17日、2016年7月16日)は、それまでのステージとはちょうど対角線反対にあるキャドル・ステージに登場した。人口池/川(?)を間に置いてステージが作られていて、舞台上やその周りにはたくさん蝋燭がおかれ、灯されている。いやあ、そこにドレスを着た綺麗な人が出てくると合うなあ。電気ピアノを弾き語りする彼女はこの1月に出産、お母さんになった。お子さん連れで来フェスしたようだが、どこか優しいまろやかさや、超然とした存在感が増したような。その所感、幻想的なステージ(彼女がパフォーマンスしていた際、会場内自体のあかりも低められていたのではないか)が導いたところもあったろうが、新たに内に生まれた母性が働いたところもあったのかもしれない。秋には、ナッシュヴィル録音の新作を出すという。
▶過去の、エミ・マイヤー
http://43142.diarynote.jp/200901310844354188/
http://43142.diarynote.jp/?day=20090622
http://43142.diarynote.jp/200907131157415716/
http://43142.diarynote.jp/201002280942269300/
http://43142.diarynote.jp/201006071814527618/
http://43142.diarynote.jp/201105230925539578/
http://43142.diarynote.jp/201106131248013805/
http://43142.diarynote.jp/201206110916017268/
http://43142.diarynote.jp/201210201218283712/
http://43142.diarynote.jp/201307071319405650/
http://43142.diarynote.jp/201512271306411506/
http://43142.diarynote.jp/201607191312426603/
唯一の外タレ出演者であるクリス・デイヴ(2009年4月13日、2009年12月19日 、2010年12月16日、2012年9月21日、2013年9月28日、2015年8月18日、2016年1月25日、2016年10月11日)&ザ・ドラムヘッズは、また逆の本ステージ側にてパフォーマンス。キーボードのボビー・スパークス(2007年12月13日、2012年12月5日、2016年1月25日)、ギターのアイザイア・シャーキー(2012年9月21日、2013年9月28日、2015年8月18日、2016年1月25日、2016年12月12日)、ベースのニック・マナック(2013年9月28日、2016年1月25日)という面々でのショウで、出音でグっと聞く者を引くものあり。とはいえ、弦楽器奏者も座って演奏するなど、ゆったり。まあ、毎度のセッション的演奏とも言えるか。つまり、ブルーノートから今年出した肉声担当者もいろいろ入れたセルフ・タイトル作のことはあまり考慮に入れない演奏とも言える。アルバムはアルバム、ライヴはライヴ、と……。一人シンバル・ディレイ奏法とかバスドラ連打の様とか、知人はデイヴのいろんなところに釘付けとなっておりました。トレードマークになっている輪切り型シンバルも、今回は何気に叩いた? ところで、シンガーとしてモータウンから2017年に『The Future』というアルバムをだしているクリスチャン・シンガーのジーン・ムーアという名前がキャスティングされていたが、出てきて歌ったのは本当に彼? ぼくの印象の中ではダニー・ハサウェイ型の流麗ヴォーカルを聞かせる人というイメージがあったから。この晩のシンガーはそんな感じではなかった。
▶過去の、クリス・デイヴ
http://43142.diarynote.jp/200904150840164356/
http://43142.diarynote.jp/201001051625155901/
http://43142.diarynote.jp/201012171104366095/
http://43142.diarynote.jp/?day=20120921
http://43142.diarynote.jp/?day=20130928
http://43142.diarynote.jp/201601260728484520/
http://43142.diarynote.jp/201610141747514263/
▶過去の、ボビー・スパークス
http://43142.diarynote.jp/?day=20071213
http://43142.diarynote.jp/?day=20121205
http://43142.diarynote.jp/201601260728484520/
http://43142.diarynote.jp/201610141747514263/
▶過去の、アイザイア・シャーキー
http://43142.diarynote.jp/?day=20120921
http://43142.diarynote.jp/?day=20130928
http://43142.diarynote.jp/201508200741137207/
http://43142.diarynote.jp/201601260728484520/
http://43142.diarynote.jp/201612171246253699/
▶過去の、ニック・マナック
http://43142.diarynote.jp/?day=20130928
http://43142.diarynote.jp/201601260728484520/
http://43142.diarynote.jp/201610141747514263/
メインの方のステージのトリは、UA(2004年7月6日、2004年8月12日、2007年1月27日、2009年5月30日、2014年4月3日)。今、カナダに住んでいるそうだが、日本人バンドときっちり気概にあふれた実演を見せきった。まず、キーボードレスのバンド演奏が興味深くも、イケる。ギターは青柳拓次と誰か(名前が聞き取れなかった)、ベースが鈴木正人、ドラムは山本達久(2010年6月7日、2010年9月11日、2012 年1月10日、2013年4月21日、2013年5月24日、2016年11月16日)。毅然、凛、いろんな枠と対峙しつつ、さらりと自分を開いていく。その表現総体は、<私は風に向かい、大海に繰り出す>みたいな風情がとってもあった、感服ですっ。
▶過去の、UA
http://43142.diarynote.jp/200407062149440000/
http://43142.diarynote.jp/?day=20040812
http://43142.diarynote.jp/200702010112550000/
http://43142.diarynote.jp/200906061045286071/
http://43142.diarynote.jp/?day=20140403
▶︎過去の、山本達久
http://43142.diarynote.jp/201009231546089571/
http://43142.diarynote.jp/201304230829016302/
http://43142.diarynote.jp/201305280923275394/
http://43142.diarynote.jp/201611171021419374/
この後、泊まり客エリアの方で、2組のライヴが組まれていたよう。
<今日の、もろもろ>
会場入りするときに、ちょうど一人で車を運転してきたSOILの秋田ゴールドマンと会う。ずいぶん早く入るんだなあと思ったら、豊田市(豊田スタジアム! 行ってみたい)で明日まで持たれる橋の下世界音楽祭に金曜日にSAICOBABにて出演、そしてこちらに回ってきたのだという。SAICOBABは肉声のBoredoms(2001年7月27日、2007年4月20日)/ OOIOO (2000年2月16日、2003年10月24日、2008年5月24日)のYOSHIMIO、シタール奏者のYOSHIDADAIKITI、ガムランのパーカッション奏者の濱元智行、そしてダブル・ベースの秋田ゴールドマンからなる、サイバーなエイジアン味を介したカっとびユニット。馴染みのバーでたまに会う濱元は今日から欧州に楽旅するということを、秋田が教えてくれた。今度あったときに、土産話を聞くのが楽しみだ。
夜は会場近くの、アメリカのモーター・ホテルをもろに日本に持ち込んだようなところに泊まる。ベッドは大きめだし、トイレと浴室は日本風に(?)別だし、使い勝手が良かったなー。
▶︎ボア/ヴォアダムス
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-7.htm フジ
http://43142.diarynote.jp/200704251225580000/
▶︎過去の、OOIOO
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-2.htm ステレオラブ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-10.htm
http://43142.diarynote.jp/200805281150320000/
ラッパー/トラックメイカーの5lackから見る。DJと補助MCを擁してのパフォーマンス。日本語の、ヒップホップ。事前に耳にしたものより、生は太く感じた。次に出てきたLITTLE CREATURES (2011年5月22日、2017年9月8日)は3人で自然体にことをすすめる。都会の機微を持つ、さりげないポップ・ロックが宙に溶ける。
▶︎リトル・クリーチャーズ
http://43142.diarynote.jp/201105230926029205/
http://43142.diarynote.jp/201709110843278416/
▶︎過去の、青柳拓次
http://43142.diarynote.jp/200702010112550000/
http://43142.diarynote.jp/201709110843278416/
▶︎過去の、鈴木正人
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-12.htm コンボ・ピアノ
http://43142.diarynote.jp/200407062149440000/
http://43142.diarynote.jp/?day=20041130
http://43142.diarynote.jp/?day=20050609
http://43142.diarynote.jp/?day=20051030
http://43142.diarynote.jp/200511221816310000/
http://43142.diarynote.jp/200702010112550000/
http://43142.diarynote.jp/200710181835010000/
http://43142.diarynote.jp/200802051630130000/
http://43142.diarynote.jp/?day=20090116
http://43142.diarynote.jp/?day=20091031
http://43142.diarynote.jp/?day=20110302
http://43142.diarynote.jp/201105230926029205/
http://43142.diarynote.jp/201301311032072367/
http://43142.diarynote.jp/201302201720351212/
http://43142.diarynote.jp/201309021134211584/
http://43142.diarynote.jp/201402210802184994/
http://43142.diarynote.jp/201404050818444425/
http://43142.diarynote.jp/201412301043067796/
http://43142.diarynote.jp/?day=20160927
http://43142.diarynote.jp/201709110843278416/
▶︎過去の、栗原 務
http://43142.diarynote.jp/?day=20110406
http://43142.diarynote.jp/201709110843278416/
秋には武道館公演もきまっているというNulbarichはうまくブラック・ミュージック要素を介した草食系J-ポップを送り出していると感じる。どんどん、ステージ前の観客が増えていった。その次は、石野 卓球(2005年8月13日)のDJ。もうそのころはだいぶ出来上がって聞いていたが、さすが場数を踏んでいる重鎮、フックを持つ音さばで、聞く者を上がらせる。
▶︎過去の、石野卓球
http://43142.diarynote.jp/200508152007550000/
リードの元春 (2005年7月29日、2007年5月6日、2011年1月30日、2011年6月23日、2012年3月3日、2012年9月9日、2015年9月27日、2017年3月9日)が抜けてのSOIL & “PIMP” SESSIONS (2005年7月29日、2007年5月6日、2009年6月12日、2011年1月30日、2011年6月23日、2012年3月3日。2012年9月9日、2015年9月27日)のライヴは、テナー・サックスの栗原健(2011年6月16日、2012年12月6日、2013年5月24日、2013年6月6日、2017年3月9日)をゲストにいれてなされた。新編成になって初めて出した2018年新作『DAPPER』はお洒落系コード使い曲が多く、肉声担当者もいろいろ迎え、ポップ・ミュージック側に一歩踏み出した方向を取るとも言えるか。その変化は、どんなことをやろうとダブル・ベースを演奏していた秋田ゴールドマンがついにステージで鍵盤ベースを2曲演奏したことにも現れる。やっぱし、鍵盤ベースでしか出ない風情ってある。それから、曲により男女のシンガーが入り、男性のほうはレゲエ歌手のPJ。昔、まだ10代だったころの彼にインタヴューしたことあったっけなー。そのときのマネージャーがぼくと同い年の同姓同名の人。驚いたなあ。面々、ピッグ・パッグの「パパのニュー・ピッグ・バッグ」も取り上げていた。昔も、やっていたっけ?
▶過去の、SOIL & “PIMP” SESSIONS
http://43142.diarynote.jp/200508042335560000/
http://43142.diarynote.jp/200705181805330000/
http://43142.diarynote.jp/200906160733018341/
http://43142.diarynote.jp/201102091715522875/
http://43142.diarynote.jp/201107020946473690/
http://43142.diarynote.jp/201203062005542291/
http://43142.diarynote.jp/201209191229057579/
http://43142.diarynote.jp/201510021129591335/
▶︎過去の、栗原健
http://43142.diarynote.jp/?day=20110616
http://43142.diarynote.jp/201212131541413347/
http://43142.diarynote.jp/?day=20130524
http://43142.diarynote.jp/201306111556299464/
http://43142.diarynote.jp/201703111127396253/
▶過去の、元晴
http://43142.diarynote.jp/200508042335560000/
http://43142.diarynote.jp/200705181805330000/
http://43142.diarynote.jp/200906160733018341/
http://43142.diarynote.jp/201102091715522875/
http://43142.diarynote.jp/201107020946473690/
http://43142.diarynote.jp/201203062005542291/
http://43142.diarynote.jp/201209191229057579/
http://43142.diarynote.jp/201510021129591335/
http://43142.diarynote.jp/201703111127396253/
陽が落ち切ったころに出たエミ・マイヤー(2009年1月29日、2009年6月22日、2009年7月26日、2010年2月25日、2010年5月31日、2011年5月21日、2011年6月5日、2012年6月4日、2012年10月16日、2013年7月4日、2015年12月17日、2016年7月16日)は、それまでのステージとはちょうど対角線反対にあるキャドル・ステージに登場した。人口池/川(?)を間に置いてステージが作られていて、舞台上やその周りにはたくさん蝋燭がおかれ、灯されている。いやあ、そこにドレスを着た綺麗な人が出てくると合うなあ。電気ピアノを弾き語りする彼女はこの1月に出産、お母さんになった。お子さん連れで来フェスしたようだが、どこか優しいまろやかさや、超然とした存在感が増したような。その所感、幻想的なステージ(彼女がパフォーマンスしていた際、会場内自体のあかりも低められていたのではないか)が導いたところもあったろうが、新たに内に生まれた母性が働いたところもあったのかもしれない。秋には、ナッシュヴィル録音の新作を出すという。
▶過去の、エミ・マイヤー
http://43142.diarynote.jp/200901310844354188/
http://43142.diarynote.jp/?day=20090622
http://43142.diarynote.jp/200907131157415716/
http://43142.diarynote.jp/201002280942269300/
http://43142.diarynote.jp/201006071814527618/
http://43142.diarynote.jp/201105230925539578/
http://43142.diarynote.jp/201106131248013805/
http://43142.diarynote.jp/201206110916017268/
http://43142.diarynote.jp/201210201218283712/
http://43142.diarynote.jp/201307071319405650/
http://43142.diarynote.jp/201512271306411506/
http://43142.diarynote.jp/201607191312426603/
唯一の外タレ出演者であるクリス・デイヴ(2009年4月13日、2009年12月19日 、2010年12月16日、2012年9月21日、2013年9月28日、2015年8月18日、2016年1月25日、2016年10月11日)&ザ・ドラムヘッズは、また逆の本ステージ側にてパフォーマンス。キーボードのボビー・スパークス(2007年12月13日、2012年12月5日、2016年1月25日)、ギターのアイザイア・シャーキー(2012年9月21日、2013年9月28日、2015年8月18日、2016年1月25日、2016年12月12日)、ベースのニック・マナック(2013年9月28日、2016年1月25日)という面々でのショウで、出音でグっと聞く者を引くものあり。とはいえ、弦楽器奏者も座って演奏するなど、ゆったり。まあ、毎度のセッション的演奏とも言えるか。つまり、ブルーノートから今年出した肉声担当者もいろいろ入れたセルフ・タイトル作のことはあまり考慮に入れない演奏とも言える。アルバムはアルバム、ライヴはライヴ、と……。一人シンバル・ディレイ奏法とかバスドラ連打の様とか、知人はデイヴのいろんなところに釘付けとなっておりました。トレードマークになっている輪切り型シンバルも、今回は何気に叩いた? ところで、シンガーとしてモータウンから2017年に『The Future』というアルバムをだしているクリスチャン・シンガーのジーン・ムーアという名前がキャスティングされていたが、出てきて歌ったのは本当に彼? ぼくの印象の中ではダニー・ハサウェイ型の流麗ヴォーカルを聞かせる人というイメージがあったから。この晩のシンガーはそんな感じではなかった。
▶過去の、クリス・デイヴ
http://43142.diarynote.jp/200904150840164356/
http://43142.diarynote.jp/201001051625155901/
http://43142.diarynote.jp/201012171104366095/
http://43142.diarynote.jp/?day=20120921
http://43142.diarynote.jp/?day=20130928
http://43142.diarynote.jp/201601260728484520/
http://43142.diarynote.jp/201610141747514263/
▶過去の、ボビー・スパークス
http://43142.diarynote.jp/?day=20071213
http://43142.diarynote.jp/?day=20121205
http://43142.diarynote.jp/201601260728484520/
http://43142.diarynote.jp/201610141747514263/
▶過去の、アイザイア・シャーキー
http://43142.diarynote.jp/?day=20120921
http://43142.diarynote.jp/?day=20130928
http://43142.diarynote.jp/201508200741137207/
http://43142.diarynote.jp/201601260728484520/
http://43142.diarynote.jp/201612171246253699/
▶過去の、ニック・マナック
http://43142.diarynote.jp/?day=20130928
http://43142.diarynote.jp/201601260728484520/
http://43142.diarynote.jp/201610141747514263/
メインの方のステージのトリは、UA(2004年7月6日、2004年8月12日、2007年1月27日、2009年5月30日、2014年4月3日)。今、カナダに住んでいるそうだが、日本人バンドときっちり気概にあふれた実演を見せきった。まず、キーボードレスのバンド演奏が興味深くも、イケる。ギターは青柳拓次と誰か(名前が聞き取れなかった)、ベースが鈴木正人、ドラムは山本達久(2010年6月7日、2010年9月11日、2012 年1月10日、2013年4月21日、2013年5月24日、2016年11月16日)。毅然、凛、いろんな枠と対峙しつつ、さらりと自分を開いていく。その表現総体は、<私は風に向かい、大海に繰り出す>みたいな風情がとってもあった、感服ですっ。
▶過去の、UA
http://43142.diarynote.jp/200407062149440000/
http://43142.diarynote.jp/?day=20040812
http://43142.diarynote.jp/200702010112550000/
http://43142.diarynote.jp/200906061045286071/
http://43142.diarynote.jp/?day=20140403
▶︎過去の、山本達久
http://43142.diarynote.jp/201009231546089571/
http://43142.diarynote.jp/201304230829016302/
http://43142.diarynote.jp/201305280923275394/
http://43142.diarynote.jp/201611171021419374/
この後、泊まり客エリアの方で、2組のライヴが組まれていたよう。
<今日の、もろもろ>
会場入りするときに、ちょうど一人で車を運転してきたSOILの秋田ゴールドマンと会う。ずいぶん早く入るんだなあと思ったら、豊田市(豊田スタジアム! 行ってみたい)で明日まで持たれる橋の下世界音楽祭に金曜日にSAICOBABにて出演、そしてこちらに回ってきたのだという。SAICOBABは肉声のBoredoms(2001年7月27日、2007年4月20日)/ OOIOO (2000年2月16日、2003年10月24日、2008年5月24日)のYOSHIMIO、シタール奏者のYOSHIDADAIKITI、ガムランのパーカッション奏者の濱元智行、そしてダブル・ベースの秋田ゴールドマンからなる、サイバーなエイジアン味を介したカっとびユニット。馴染みのバーでたまに会う濱元は今日から欧州に楽旅するということを、秋田が教えてくれた。今度あったときに、土産話を聞くのが楽しみだ。
夜は会場近くの、アメリカのモーター・ホテルをもろに日本に持ち込んだようなところに泊まる。ベッドは大きめだし、トイレと浴室は日本風に(?)別だし、使い勝手が良かったなー。
▶︎ボア/ヴォアダムス
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-7.htm フジ
http://43142.diarynote.jp/200704251225580000/
▶︎過去の、OOIOO
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-2.htm ステレオラブ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-10.htm
http://43142.diarynote.jp/200805281150320000/
ザ・オリジナル・ジェイムズ・ブラウン・バンド。アダム・ロジャース“ダイス”
2018年6月1日 音楽 年季の入った外見のベース奏者のフレッド・トーマス(2014年12月30日)はサム・ピックのみで弾くし(1曲だけ、前に出てきて声をぶちかましながら弾いた)、70年代にJBのアルバムに入っているドラマーのトニー・クック(2014年12月30日)はすべてレギュラー・グリップでことをこなしている。なんか往年のミュージシャン作法を感じて、とっても甘美なミブンになったか。昔のフェンダーのジャズ・ベースって親指弾き前提でボディに指置き用の木製断片が設置されていたよなあ、なぞとも思い出す。高校に入り入手した、そのコピー・モデルにもしっかりついていて、邪魔だと思った。パーカッションのジョージ"スパイク"ニーリー(2014年12月30日)は今回ラテン的な演奏をする際があって、その場合ありゃトラブル・ファンク(cf.ワシントン・ゴー・ゴー)みたいじゃんと思わせられる場合もあった。これ、前回はなかった。
ジェイムズ・ブラウン(2000年8月5日)の財産をさくっと、かつてそのバンドに在籍した人たちとともに送りだそうとする企画バンド(2014年12月30日)の3年半ぶりの公演なり。全、10人。今回はトロンボーン奏者が音楽監督を務め、2管編成から4管にかわり、うち3人はJBバンド加入経験者。面々は動きを合わせたりする場合もあり、ときに烏合の衆てきな掛け声も出し、やっぱり盛り上がるなあ。
主シンガーはシンシア・ムーア(2014年12月30日。前回は女性コーラスの1/3だったが、メイン歌手に昇格)と、歌わないときはキーボード弾いていたクリス・ロブ。JB流れの踊りも繰り出すロブはJBの歌声を意識しなければ、かなり歌えると思った。「パパのニュー・バッグ」、「アイ・フォール・グッド」、「イッツ・マンズ・マンジ・マンズ・ワールド」(ゆったり目は、この曲のみ)、「パス・ザ・ピース」、「セックス・マシーン」など、見せ方が多彩になったなかで、いろいろい聞かせる。今回、前回と同様に名司会者のダニー・レイ(2014年9月7日、2014年12月30日)もリストには)入っていたが、病とかで急遽キャンセル。1935年生まれだから、もう80歳越え。しょうがないか。また元気になってやってくることを祈るが、“伝説”は見れるうちに見とけですね。
▶︎過去の、ザ・オリジナル・ジェイムズ・ブラウン・バンド/シンシア・ムーア。フレッド・トーマス 、トニー・クック 、ジョージ"スパイク"ニーリー
http://43142.diarynote.jp/201412310727087161/
▶過去の、JB
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-8.htm サマーソニック初日
▶︎過去の、JBの映画2種
http://43142.diarynote.jp/201503041619591535/
http://43142.diarynote.jp/201606281735457440/
▶過去の、ダニー・レイ
http://43142.diarynote.jp/201409100930206205/ 小曽根真ノー・ネーム・ホーセズvs.クリスチャン・マクブライド・ビッグ・バンド
http://43142.diarynote.jp/201412310727087161/
その後は丸の内・コットンクラブに回り、1965年NYC生まれのジャズ・ギタリストであるアダム・ロジャース(2012年5月28日、2015年5月27日、2016年5月18日)の2017年新作『Dice』(AAJ)に基づく公演を見る。電気ベースのフィマ・エフロン (2012年5月28日 )とドラムのネイト・スミス (2012年5月28日、2015年8月5日、2016年2月16日、2018年2月21日)を擁する同作はディストーションの効いたギターを採用しつつロッキッシュに行き、ときにアメリカーナ的指針も加えた内容(自作曲に交え。ウィリー・ネルソン曲も取り上げた)を持つ。MCによれば、ロジャース16回目の来日にして、初のリーダー公演だそう。
この3人は、クリス・ポッター(2012年5月28日、2013年5月21日)の旧グループ=アンダーグラウンドのメンバーがそのまま残った顔ぶれでもありますね。ベースのエフロンはびっくりするぐらい、超堅実演奏に終始。その分、ドラムのスミスがめちゃ運動能力が高そうな演奏をくりひろげて、耳をひく。基本レギュラー・グリップで叩き、とてもリストが強そう。バスドラはベース音としっかり韻をふまんとボンボンとキックするし、フロア・タムは片手で叩いても両手で叩いてるみたいに聞こえる。スミスは2017年にリーダー作『Kinfolk: Postcards from Everywhere』(Ropeadope)を出しているが、それはエフロンとコンビを組み、クリス・バワーズからデイヴ・ホランドやグレッチェン・パーラトまでいろんな人が関与。今様ジャズの傑作であると信じる。今度、それのライヴでこないかな?
主役のロジャースはや複音/単音のバランスをとりつつ、少しがんちんこ気味に行く。なんか、オズ・ノイ(2007年7月3日、2016年3月29日)の行き方を少し大人にしたみたいとも思えるか。ミシシッピー・フレッド・マクドゥエル(20世紀初頭生まれの、カントリー・ブルース・マン)に触発されたとかなんとか紹介した曲はすうっと渋味路線で行った。
▶過去の、アダム・ロジャース
http://43142.diarynote.jp/201205301445023004/
http://43142.diarynote.jp/201505281537538677/
http://43142.diarynote.jp/201605240831421865/
▶︎過去の、フィマ・エフロン
http://43142.diarynote.jp/201205301445023004/
▶過去の、ネイト・スミス
http://43142.diarynote.jp/201205301445023004/
http://43142.diarynote.jp/?day=20150805
http://43142.diarynote.jp/201602181207326029/
http://43142.diarynote.jp/201802221538438234/
▶過去の、クリス・ポッター
http://43142.diarynote.jp/201205301445023004/
http://43142.diarynote.jp/201305260927026044/
▶︎過去の、オズ・ノイ
http://43142.diarynote.jp/200707041026510000/
http://43142.diarynote.jp/201603300704079868/
<今日は、花金>
両公演とも良好な入り。とくに、なぜかロジャ—ス公演にはわんさか入っていて、本人も感激しまくりの感あり。有楽町界隈も人がええええというほど、あふれていた。なんか、いつもと違う金曜日みたいで、これは一体どうした?
ジェイムズ・ブラウン(2000年8月5日)の財産をさくっと、かつてそのバンドに在籍した人たちとともに送りだそうとする企画バンド(2014年12月30日)の3年半ぶりの公演なり。全、10人。今回はトロンボーン奏者が音楽監督を務め、2管編成から4管にかわり、うち3人はJBバンド加入経験者。面々は動きを合わせたりする場合もあり、ときに烏合の衆てきな掛け声も出し、やっぱり盛り上がるなあ。
主シンガーはシンシア・ムーア(2014年12月30日。前回は女性コーラスの1/3だったが、メイン歌手に昇格)と、歌わないときはキーボード弾いていたクリス・ロブ。JB流れの踊りも繰り出すロブはJBの歌声を意識しなければ、かなり歌えると思った。「パパのニュー・バッグ」、「アイ・フォール・グッド」、「イッツ・マンズ・マンジ・マンズ・ワールド」(ゆったり目は、この曲のみ)、「パス・ザ・ピース」、「セックス・マシーン」など、見せ方が多彩になったなかで、いろいろい聞かせる。今回、前回と同様に名司会者のダニー・レイ(2014年9月7日、2014年12月30日)もリストには)入っていたが、病とかで急遽キャンセル。1935年生まれだから、もう80歳越え。しょうがないか。また元気になってやってくることを祈るが、“伝説”は見れるうちに見とけですね。
▶︎過去の、ザ・オリジナル・ジェイムズ・ブラウン・バンド/シンシア・ムーア。フレッド・トーマス 、トニー・クック 、ジョージ"スパイク"ニーリー
http://43142.diarynote.jp/201412310727087161/
▶過去の、JB
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-8.htm サマーソニック初日
▶︎過去の、JBの映画2種
http://43142.diarynote.jp/201503041619591535/
http://43142.diarynote.jp/201606281735457440/
▶過去の、ダニー・レイ
http://43142.diarynote.jp/201409100930206205/ 小曽根真ノー・ネーム・ホーセズvs.クリスチャン・マクブライド・ビッグ・バンド
http://43142.diarynote.jp/201412310727087161/
その後は丸の内・コットンクラブに回り、1965年NYC生まれのジャズ・ギタリストであるアダム・ロジャース(2012年5月28日、2015年5月27日、2016年5月18日)の2017年新作『Dice』(AAJ)に基づく公演を見る。電気ベースのフィマ・エフロン (2012年5月28日 )とドラムのネイト・スミス (2012年5月28日、2015年8月5日、2016年2月16日、2018年2月21日)を擁する同作はディストーションの効いたギターを採用しつつロッキッシュに行き、ときにアメリカーナ的指針も加えた内容(自作曲に交え。ウィリー・ネルソン曲も取り上げた)を持つ。MCによれば、ロジャース16回目の来日にして、初のリーダー公演だそう。
この3人は、クリス・ポッター(2012年5月28日、2013年5月21日)の旧グループ=アンダーグラウンドのメンバーがそのまま残った顔ぶれでもありますね。ベースのエフロンはびっくりするぐらい、超堅実演奏に終始。その分、ドラムのスミスがめちゃ運動能力が高そうな演奏をくりひろげて、耳をひく。基本レギュラー・グリップで叩き、とてもリストが強そう。バスドラはベース音としっかり韻をふまんとボンボンとキックするし、フロア・タムは片手で叩いても両手で叩いてるみたいに聞こえる。スミスは2017年にリーダー作『Kinfolk: Postcards from Everywhere』(Ropeadope)を出しているが、それはエフロンとコンビを組み、クリス・バワーズからデイヴ・ホランドやグレッチェン・パーラトまでいろんな人が関与。今様ジャズの傑作であると信じる。今度、それのライヴでこないかな?
主役のロジャースはや複音/単音のバランスをとりつつ、少しがんちんこ気味に行く。なんか、オズ・ノイ(2007年7月3日、2016年3月29日)の行き方を少し大人にしたみたいとも思えるか。ミシシッピー・フレッド・マクドゥエル(20世紀初頭生まれの、カントリー・ブルース・マン)に触発されたとかなんとか紹介した曲はすうっと渋味路線で行った。
▶過去の、アダム・ロジャース
http://43142.diarynote.jp/201205301445023004/
http://43142.diarynote.jp/201505281537538677/
http://43142.diarynote.jp/201605240831421865/
▶︎過去の、フィマ・エフロン
http://43142.diarynote.jp/201205301445023004/
▶過去の、ネイト・スミス
http://43142.diarynote.jp/201205301445023004/
http://43142.diarynote.jp/?day=20150805
http://43142.diarynote.jp/201602181207326029/
http://43142.diarynote.jp/201802221538438234/
▶過去の、クリス・ポッター
http://43142.diarynote.jp/201205301445023004/
http://43142.diarynote.jp/201305260927026044/
▶︎過去の、オズ・ノイ
http://43142.diarynote.jp/200707041026510000/
http://43142.diarynote.jp/201603300704079868/
<今日は、花金>
両公演とも良好な入り。とくに、なぜかロジャ—ス公演にはわんさか入っていて、本人も感激しまくりの感あり。有楽町界隈も人がええええというほど、あふれていた。なんか、いつもと違う金曜日みたいで、これは一体どうした?
キャット・エドモンソン
2018年5月29日 音楽 個性的な歌声を持ち、少女の頃から傾倒した古いハリウッド映画からのインスピレーションを温めつつ、びっくりするほどレトロスクティヴはヴォーカル表現を紡いでいるキャット・エドモンソン(2015年5月10日)のショウを、南青山・ブルーノート東京で見る。セカンド・ショウ。
バンドは、ギターのマット・ミュニステリ、ピアノとキーボードのロイ・ダンラップ、ダブル・ベースのボブ・ハート(2015年5月10日)、ドラムのアーロン・サーストン(2015年5月10日)。前回から2人が代わっていたが、紳士然とした男性たちが可憐な女性を取り囲むという新たな構図はなかなかに趣あり。ヴァイブラフォン他の鍵盤打楽器を一切もちいなくなったのは寂しいが(前回のそれは、けっこう印象的であった)、サポートが男性陣だけになった今回のショウのほうが、総合的な魅力は増しただろう。バンドがほんの少しとったコーラスもよかった。
冒頭はピアノと歌のデュオで進めたり、ギターとのデュオがあったりと(その1曲では、ベーシストもアコースティック・ギターを手にした)、バンドとの絡み方は多彩。隙間を生かす方向性を持つそのバンド音のためもあり、アルバムよりもジャジーに聞こえたのは間違いない。新作『オールド・ファッションド・ギャル』(全曲自作で、詞作もおおいに上達)からの曲を中心に80分強。アンコールでやった、しっとりしたアレンジにて開いたスタンダード「サマータイム」の誘いもなかなかでありました。
▶︎過去の、キャット・エドモンソン、ボブ・ハート、ロン・サーストン
http://43142.diarynote.jp/201505111009314451/
<今日の、迷い>
地下鉄でぼくの前に立っていた紳士のジャケットの襟が変なふうに曲がり立っていて、かっちょ悪くも違和感を与える。それは彼の本意ではないだろうし、ぼくだったら指摘されたほうがありがたいかなーなぞとも思い、それについて彼に声をかけるかしばし思案。結局そうはせず、降りる駅についてしまった。皆さんは、どうしますか?
バンドは、ギターのマット・ミュニステリ、ピアノとキーボードのロイ・ダンラップ、ダブル・ベースのボブ・ハート(2015年5月10日)、ドラムのアーロン・サーストン(2015年5月10日)。前回から2人が代わっていたが、紳士然とした男性たちが可憐な女性を取り囲むという新たな構図はなかなかに趣あり。ヴァイブラフォン他の鍵盤打楽器を一切もちいなくなったのは寂しいが(前回のそれは、けっこう印象的であった)、サポートが男性陣だけになった今回のショウのほうが、総合的な魅力は増しただろう。バンドがほんの少しとったコーラスもよかった。
冒頭はピアノと歌のデュオで進めたり、ギターとのデュオがあったりと(その1曲では、ベーシストもアコースティック・ギターを手にした)、バンドとの絡み方は多彩。隙間を生かす方向性を持つそのバンド音のためもあり、アルバムよりもジャジーに聞こえたのは間違いない。新作『オールド・ファッションド・ギャル』(全曲自作で、詞作もおおいに上達)からの曲を中心に80分強。アンコールでやった、しっとりしたアレンジにて開いたスタンダード「サマータイム」の誘いもなかなかでありました。
▶︎過去の、キャット・エドモンソン、ボブ・ハート、ロン・サーストン
http://43142.diarynote.jp/201505111009314451/
<今日の、迷い>
地下鉄でぼくの前に立っていた紳士のジャケットの襟が変なふうに曲がり立っていて、かっちょ悪くも違和感を与える。それは彼の本意ではないだろうし、ぼくだったら指摘されたほうがありがたいかなーなぞとも思い、それについて彼に声をかけるかしばし思案。結局そうはせず、降りる駅についてしまった。皆さんは、どうしますか?
アルト・サックスの渡辺貞夫(2002年12月14日、2003年5月6日、2004年12月17日、2005年12月18日、2006年8月8日、2006年9月3日、2006年10月4日、2007年12月16日、2008年12月14日、2009年7月22日、2009年9月3日、2011年7月4日、2012年6月29日、2012年12月15日、2013年4月1日、2013年7月27日、2013年9月29日、2014年7月8日、2014年10月5日、2014年12月14日、2015年12月12日、2016年7月3日、2016年12月11日、2017年10月8日、2017年12月16日)の、レコーディング・ライヴを兼ねた公演。紀尾井町・紀尾井ホール。わあ、エグベルト・ジスモンチ(2008年7月3日)を見て以来、10年ぶりの同ホールだ。ほんと純クラッシックの会場だな。渡辺貞夫もここでやるのは初めてと言っていた。
共演者は、ピアノのラッセル・フェランテ(2007年12月16日、2009年3月23日、2012年6月21日、2014年1月15日、2014年12月14日、2016年12月11日)、ダブル・ベースのベン・ウィリアムズ(2009年5月18日、2009年9月3日、2010年5月30日、2012年3月3日、2012年5月28日、2013年4月1日、2013年5月21日、2015年1月22日、2015年12月12日、2016年7月3日、2016年9月1日、2016年12月11日、2017年12月7日、2018年2月21日)、ドラムのケンドリック・スコット(2009年3月26日、2013年2月2日、2013年8月18日、2013年9月11日、2015年2月4日、2015年11月10日、2016年3月1日、2017年1月18日、2017年1月23日)。このライヴはレコーディングされるということで録音用のマイクが何本も立てられていたのだが、会場の特性に合わせてノーPAでやっていたのではないか。ウィリアムズの後ろには小さなベース用のスピーカーが置かれていたものの、PA用のスピーカー(と、PAコンソールを扱う人は)は見当たらなかったもの。とうぜん、ステージ上の演奏者用のモニターもなし。おお、基本生音勝負の実演がどんな商品になるのか楽しみだ。しかし、大昔のジャズ・クラブはノーPA/生音の実演がなされていたはず。いつごろから、マイクで音を拾うようになったのだろう?
勝手知ったる人たち(スコットも昨年一緒にやっているという)、譜面を見ているのは近年一番一緒にやっているはずのウィリアムズだけだった。どれも渡辺貞夫の新旧のオリジナルを、乱暴に言ってしまえば純ジャズ流儀でやる。スタンダードを避けるのは、メロディ・メイカーとしての自負を持つ、彼のこだわりだろう。とともに、ただのインプロヴァイザーではなく、自分のメロディ曲をやってきたからこそ、渡辺貞夫はお茶の間にも入る図抜けた人気を獲得できたとも言えるだろう。
すいすいとことは進む。オリジナルをやっているためもあるだろうし、リズム隊のとんがらないながらも気の利いた演奏し具合もあるだろう、ただの4ビート・ジャズにならない、貞夫印のアコースティック・ジャズが形作られていく様を目の当たりにした。
▶過去の、渡辺貞夫
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-12.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-5.htm 6日
http://43142.diarynote.jp/20041221210502000
http://43142.diarynote.jp/200512231955480000/
http://43142.diarynote.jp/200608091255180000/
http://43142.diarynote.jp/200609070211000000/
http://43142.diarynote.jp/200610080946310000/
http://43142.diarynote.jp/200712171350530000/
http://43142.diarynote.jp/200812281440093394/
http://43142.diarynote.jp/200907310048137248/
http://43142.diarynote.jp/200909120646397236/
http://43142.diarynote.jp/201107111008176019/
http://43142.diarynote.jp/201207031353196616/
http://43142.diarynote.jp/201212171647134119/
http://43142.diarynote.jp/201304031026406106/
http://43142.diarynote.jp/201307291053021427/
http://43142.diarynote.jp/201310050701201281/
http://43142.diarynote.jp/201407091243129270/
http://43142.diarynote.jp/201410061850124929/
http://43142.diarynote.jp/201412281017371613/
http://43142.diarynote.jp/201512151504068292/
http://43142.diarynote.jp/201607100827363436/
http://43142.diarynote.jp/201609201032322395/
http://43142.diarynote.jp/201610141747514263/
http://43142.diarynote.jp/201612171245154424/
http://43142.diarynote.jp/201710121700178187/
http://43142.diarynote.jp/201712181015052794/
▶過去の、ラッセル・フェランテ
http://43142.diarynote.jp/200712171350530000/
http://43142.diarynote.jp/200903260425159549/
http://43142.diarynote.jp/?day=20120621
http://43142.diarynote.jp/201401171005571275/
http://43142.diarynote.jp/201412281017371613/
http://43142.diarynote.jp/201612171245154424/
▶過去の、ベン・ウィリアムズ
http://43142.diarynote.jp/200905191118258984/
http://43142.diarynote.jp/200909120646397236/
http://43142.diarynote.jp/?day=20100530
http://43142.diarynote.jp/?day=20120303
http://43142.diarynote.jp/201205301445023004/
http://43142.diarynote.jp/201304031026406106/
http://43142.diarynote.jp/201305260927026044/
http://43142.diarynote.jp/201501230914317086/
http://43142.diarynote.jp/201607100827363436/
http://43142.diarynote.jp/?month=201609
http://43142.diarynote.jp/201612171245154424/
http://43142.diarynote.jp/201712081715389473/
http://43142.diarynote.jp/201802221538438234/
▶過去の、ケンドリック・スコット
http://43142.diarynote.jp/?day=20090326
http://43142.diarynote.jp/201302041827243806/
http://43142.diarynote.jp/201308191407221107/
http://43142.diarynote.jp/201309161510164697/
http://43142.diarynote.jp/201502051100298160/
http://43142.diarynote.jp/201511120022503788/
http://43142.diarynote.jp/?day=20160301
http://43142.diarynote.jp/201701191854055570/
http://43142.diarynote.jp/201701240949045953/
<1ヶ月後の、御大>
7月1〜3日には、ベーシストだけがベン・ウィリアムスからエドウィン・リビングストン(2014年12月14日)に変わる陣容で、このカルテットはブルーノート東京で公演を行う。多忙なはずのケンドリック・スコットのスケジュールをよく抑えられるなあ。彼、この晩、バスドラの隣にやはりペダルで叩くスネアを普通に演奏するスネアとは別に縦置きで設置。あるボサ調曲では、右手にブラシ、左手にマレット持ち、演奏していた。しかし、渡辺貞夫のライヴにおけるドラマー選択は本当に興味深い。娘にYouTubeをひいてもらって、それでいいドラマーがいないかチェックしているんだというようなことをだいぶ前に取材したとき言っていたが、それだけで(もないだろうけど)判断ついちゃうのもすごいっちゃすごい。在米ドラマーに限っても2010 年代に入って以降、ジョー・ダイソン、オベド・カルベール、ジャマイア・ウィリアムス、ユリシス・オーエンスJr,、ジェフ・ティン・ワッツ、ルドゥイング・アルフォンソ、ウィリアム・ケネディ、ブライアン・ブレイド、そしてケンドリック・スコットだものなあ。ところで、故あり、渡辺貞夫の1987年のラッセル・フェランテがきっちりサウンド面を取り仕切った1987年作『バーズ・オブ・パッセージ』(エレクトラ)を聞いたのだが、リアルなジャズ衝動と現代感覚が同居していて、本当に素晴らしいアルバムだと思った。フュージョン系列にある作品のなかの、彼のベストだと、ぼくは思う。
共演者は、ピアノのラッセル・フェランテ(2007年12月16日、2009年3月23日、2012年6月21日、2014年1月15日、2014年12月14日、2016年12月11日)、ダブル・ベースのベン・ウィリアムズ(2009年5月18日、2009年9月3日、2010年5月30日、2012年3月3日、2012年5月28日、2013年4月1日、2013年5月21日、2015年1月22日、2015年12月12日、2016年7月3日、2016年9月1日、2016年12月11日、2017年12月7日、2018年2月21日)、ドラムのケンドリック・スコット(2009年3月26日、2013年2月2日、2013年8月18日、2013年9月11日、2015年2月4日、2015年11月10日、2016年3月1日、2017年1月18日、2017年1月23日)。このライヴはレコーディングされるということで録音用のマイクが何本も立てられていたのだが、会場の特性に合わせてノーPAでやっていたのではないか。ウィリアムズの後ろには小さなベース用のスピーカーが置かれていたものの、PA用のスピーカー(と、PAコンソールを扱う人は)は見当たらなかったもの。とうぜん、ステージ上の演奏者用のモニターもなし。おお、基本生音勝負の実演がどんな商品になるのか楽しみだ。しかし、大昔のジャズ・クラブはノーPA/生音の実演がなされていたはず。いつごろから、マイクで音を拾うようになったのだろう?
勝手知ったる人たち(スコットも昨年一緒にやっているという)、譜面を見ているのは近年一番一緒にやっているはずのウィリアムズだけだった。どれも渡辺貞夫の新旧のオリジナルを、乱暴に言ってしまえば純ジャズ流儀でやる。スタンダードを避けるのは、メロディ・メイカーとしての自負を持つ、彼のこだわりだろう。とともに、ただのインプロヴァイザーではなく、自分のメロディ曲をやってきたからこそ、渡辺貞夫はお茶の間にも入る図抜けた人気を獲得できたとも言えるだろう。
すいすいとことは進む。オリジナルをやっているためもあるだろうし、リズム隊のとんがらないながらも気の利いた演奏し具合もあるだろう、ただの4ビート・ジャズにならない、貞夫印のアコースティック・ジャズが形作られていく様を目の当たりにした。
▶過去の、渡辺貞夫
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-12.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-5.htm 6日
http://43142.diarynote.jp/20041221210502000
http://43142.diarynote.jp/200512231955480000/
http://43142.diarynote.jp/200608091255180000/
http://43142.diarynote.jp/200609070211000000/
http://43142.diarynote.jp/200610080946310000/
http://43142.diarynote.jp/200712171350530000/
http://43142.diarynote.jp/200812281440093394/
http://43142.diarynote.jp/200907310048137248/
http://43142.diarynote.jp/200909120646397236/
http://43142.diarynote.jp/201107111008176019/
http://43142.diarynote.jp/201207031353196616/
http://43142.diarynote.jp/201212171647134119/
http://43142.diarynote.jp/201304031026406106/
http://43142.diarynote.jp/201307291053021427/
http://43142.diarynote.jp/201310050701201281/
http://43142.diarynote.jp/201407091243129270/
http://43142.diarynote.jp/201410061850124929/
http://43142.diarynote.jp/201412281017371613/
http://43142.diarynote.jp/201512151504068292/
http://43142.diarynote.jp/201607100827363436/
http://43142.diarynote.jp/201609201032322395/
http://43142.diarynote.jp/201610141747514263/
http://43142.diarynote.jp/201612171245154424/
http://43142.diarynote.jp/201710121700178187/
http://43142.diarynote.jp/201712181015052794/
▶過去の、ラッセル・フェランテ
http://43142.diarynote.jp/200712171350530000/
http://43142.diarynote.jp/200903260425159549/
http://43142.diarynote.jp/?day=20120621
http://43142.diarynote.jp/201401171005571275/
http://43142.diarynote.jp/201412281017371613/
http://43142.diarynote.jp/201612171245154424/
▶過去の、ベン・ウィリアムズ
http://43142.diarynote.jp/200905191118258984/
http://43142.diarynote.jp/200909120646397236/
http://43142.diarynote.jp/?day=20100530
http://43142.diarynote.jp/?day=20120303
http://43142.diarynote.jp/201205301445023004/
http://43142.diarynote.jp/201304031026406106/
http://43142.diarynote.jp/201305260927026044/
http://43142.diarynote.jp/201501230914317086/
http://43142.diarynote.jp/201607100827363436/
http://43142.diarynote.jp/?month=201609
http://43142.diarynote.jp/201612171245154424/
http://43142.diarynote.jp/201712081715389473/
http://43142.diarynote.jp/201802221538438234/
▶過去の、ケンドリック・スコット
http://43142.diarynote.jp/?day=20090326
http://43142.diarynote.jp/201302041827243806/
http://43142.diarynote.jp/201308191407221107/
http://43142.diarynote.jp/201309161510164697/
http://43142.diarynote.jp/201502051100298160/
http://43142.diarynote.jp/201511120022503788/
http://43142.diarynote.jp/?day=20160301
http://43142.diarynote.jp/201701191854055570/
http://43142.diarynote.jp/201701240949045953/
<1ヶ月後の、御大>
7月1〜3日には、ベーシストだけがベン・ウィリアムスからエドウィン・リビングストン(2014年12月14日)に変わる陣容で、このカルテットはブルーノート東京で公演を行う。多忙なはずのケンドリック・スコットのスケジュールをよく抑えられるなあ。彼、この晩、バスドラの隣にやはりペダルで叩くスネアを普通に演奏するスネアとは別に縦置きで設置。あるボサ調曲では、右手にブラシ、左手にマレット持ち、演奏していた。しかし、渡辺貞夫のライヴにおけるドラマー選択は本当に興味深い。娘にYouTubeをひいてもらって、それでいいドラマーがいないかチェックしているんだというようなことをだいぶ前に取材したとき言っていたが、それだけで(もないだろうけど)判断ついちゃうのもすごいっちゃすごい。在米ドラマーに限っても2010 年代に入って以降、ジョー・ダイソン、オベド・カルベール、ジャマイア・ウィリアムス、ユリシス・オーエンスJr,、ジェフ・ティン・ワッツ、ルドゥイング・アルフォンソ、ウィリアム・ケネディ、ブライアン・ブレイド、そしてケンドリック・スコットだものなあ。ところで、故あり、渡辺貞夫の1987年のラッセル・フェランテがきっちりサウンド面を取り仕切った1987年作『バーズ・オブ・パッセージ』(エレクトラ)を聞いたのだが、リアルなジャズ衝動と現代感覚が同居していて、本当に素晴らしいアルバムだと思った。フュージョン系列にある作品のなかの、彼のベストだと、ぼくは思う。
うんわあ、超たのしかった。うっきうっき。南青山・ブルーノート東京、セカンド・ショウ。満場、観客の反応は熱し。本編最後とアンコール終了時には、自然発生的にスタンディング・オヴェイションとなった。
LA進行形ジャズのドラマーと現代ビート・ポップのクリエイターの両方を行くルイス・コールには、NYでジャズとポップの両刀で行くネイト・ウッド(2013年8月22日、2015年9月30日、2016年10月29日)のLA先鋭版というような印象をぼくは持っていた。大学ではちゃんとジャズを勉強したらしいルイスが2010年ごろから女性歌手のジェネヴィーヴ・アルターディと活動しているエレクトロ・ポップ・ユニットがノウワーで、スナーキー・パピー(2016年6月16日、2016年6月17日、2017年4月18日)の大傑作歌ものアルバム『ファミリー・ディナーVol.2』にも二人は参加もしている。のではあるが、まさかこれほど弾けてて、娯楽性に富むパフォーマンスを見せてくれるとは思わなかった。しかし、吹っ切れた歌をぐいぐい披露するアルターディの様に触れると、とてもマジにジャズ・ヴォーカルを大学で学んだ人とは思えない。←褒め言葉デス。
歌とドラムを担当する二人に加え、キーボード2人(ライ・ティスルスウェイト、ジェイコブ・マン)と電気ベース奏者(サム・ウィルクス)が入る形でパフォーマンス。サイドの3人もジャズをかじっている人であるのは間違いなく、鍵盤奏者たちはそれぞれにソロ・パートも持ち、腕が立つ。“そんな伴奏に乗り、弾けたキャラを振りまくアルターディが歌っていく”と書くとあまり興味を喚起しないような記載になってしまうのだが、その総体は見事に見る者に働きかけ、ドキドキを提供。彼女は少し色物っぽいところもあって、そういう意味ではテリー・ボジオ(2016年1月4日)が当時の奥さんと組んでいたミッシグ・パーソンズを想起できるかも。また、仕掛けの多いサウンドのもと、難しいラインを歌い切る女性シンガーがいるということで、ハイエイタス・カイヨーテ(2015年9月27日、2016年5月26日)を思い出す人もいた?
ルイス・コールの様も感慨深すぎ。骸骨柄の丸首の全身タイツのようなものにジーンズの短パンという姿を見ると……。で、アルターディと一緒にステージ中央に立って、変な振りで踊りもしちゃう。その際、サイド・マン3人がステージ横で立って見守っている様がほほえましい。ルイスは細身で身長もあり、パっと見たら真面目っぽいハンサム君のはずなのだが。。。。ドラム・キットはジャズ仕様といってもいいシンプルなものを用いていたが、彼は確かにしてタイトなビートを叩き出し、さらに1曲ではキーボードを弾きそれをループさせたものを流しつつ、歌ったりもした。
結論。最終的に、1980年代初頭のニュー・ウェイヴ期に活躍したアナベラ嬢を中央に置いたバウ・ワウ・ワウ(仕掛け人は、マルコム・マクラーレン。たしか、資生堂のTV-CFにも曲が使われたことがあったはず)の、今様達者LA版と説明したくなりました。
▶︎過去の、ネイト・ウッド
http://43142.diarynote.jp/201308251333326263/
http://43142.diarynote.jp/201510021221454336/
http://43142.diarynote.jp/201610311234024646/
▶︎過去の、スナーキー・パピー/マイケル・リーグ
http://43142.diarynote.jp/201606171730294884/
http://43142.diarynote.jp/201606201007017702/
http://43142.diarynote.jp/201704200801169451/
▶︎過去の、テリー・ボジオ
http://43142.diarynote.jp/201601050914043127/
▶過去の、ハイエイタス・カイヨーテ
http://43142.diarynote.jp/201510021129591335/
http://43142.diarynote.jp/201606061404591475/
<今日の、ニコっ>
ブルーノート東京近くの横断歩道をわたっていたら、若い女性から呼び止められる。そして、落としましたよと、封筒を手渡される。あ、それブルーノートの広報誌に書いた原稿料の請求書が入った封筒で、ジャケットのポケットに無造作に入れていた。本当に、ありがとう。そしたら、その心も容姿もきれいなおねいさんもブルーノートに来たよう。これからも、“拾う神”に恵まれまれますように。
LA進行形ジャズのドラマーと現代ビート・ポップのクリエイターの両方を行くルイス・コールには、NYでジャズとポップの両刀で行くネイト・ウッド(2013年8月22日、2015年9月30日、2016年10月29日)のLA先鋭版というような印象をぼくは持っていた。大学ではちゃんとジャズを勉強したらしいルイスが2010年ごろから女性歌手のジェネヴィーヴ・アルターディと活動しているエレクトロ・ポップ・ユニットがノウワーで、スナーキー・パピー(2016年6月16日、2016年6月17日、2017年4月18日)の大傑作歌ものアルバム『ファミリー・ディナーVol.2』にも二人は参加もしている。のではあるが、まさかこれほど弾けてて、娯楽性に富むパフォーマンスを見せてくれるとは思わなかった。しかし、吹っ切れた歌をぐいぐい披露するアルターディの様に触れると、とてもマジにジャズ・ヴォーカルを大学で学んだ人とは思えない。←褒め言葉デス。
歌とドラムを担当する二人に加え、キーボード2人(ライ・ティスルスウェイト、ジェイコブ・マン)と電気ベース奏者(サム・ウィルクス)が入る形でパフォーマンス。サイドの3人もジャズをかじっている人であるのは間違いなく、鍵盤奏者たちはそれぞれにソロ・パートも持ち、腕が立つ。“そんな伴奏に乗り、弾けたキャラを振りまくアルターディが歌っていく”と書くとあまり興味を喚起しないような記載になってしまうのだが、その総体は見事に見る者に働きかけ、ドキドキを提供。彼女は少し色物っぽいところもあって、そういう意味ではテリー・ボジオ(2016年1月4日)が当時の奥さんと組んでいたミッシグ・パーソンズを想起できるかも。また、仕掛けの多いサウンドのもと、難しいラインを歌い切る女性シンガーがいるということで、ハイエイタス・カイヨーテ(2015年9月27日、2016年5月26日)を思い出す人もいた?
ルイス・コールの様も感慨深すぎ。骸骨柄の丸首の全身タイツのようなものにジーンズの短パンという姿を見ると……。で、アルターディと一緒にステージ中央に立って、変な振りで踊りもしちゃう。その際、サイド・マン3人がステージ横で立って見守っている様がほほえましい。ルイスは細身で身長もあり、パっと見たら真面目っぽいハンサム君のはずなのだが。。。。ドラム・キットはジャズ仕様といってもいいシンプルなものを用いていたが、彼は確かにしてタイトなビートを叩き出し、さらに1曲ではキーボードを弾きそれをループさせたものを流しつつ、歌ったりもした。
結論。最終的に、1980年代初頭のニュー・ウェイヴ期に活躍したアナベラ嬢を中央に置いたバウ・ワウ・ワウ(仕掛け人は、マルコム・マクラーレン。たしか、資生堂のTV-CFにも曲が使われたことがあったはず)の、今様達者LA版と説明したくなりました。
▶︎過去の、ネイト・ウッド
http://43142.diarynote.jp/201308251333326263/
http://43142.diarynote.jp/201510021221454336/
http://43142.diarynote.jp/201610311234024646/
▶︎過去の、スナーキー・パピー/マイケル・リーグ
http://43142.diarynote.jp/201606171730294884/
http://43142.diarynote.jp/201606201007017702/
http://43142.diarynote.jp/201704200801169451/
▶︎過去の、テリー・ボジオ
http://43142.diarynote.jp/201601050914043127/
▶過去の、ハイエイタス・カイヨーテ
http://43142.diarynote.jp/201510021129591335/
http://43142.diarynote.jp/201606061404591475/
<今日の、ニコっ>
ブルーノート東京近くの横断歩道をわたっていたら、若い女性から呼び止められる。そして、落としましたよと、封筒を手渡される。あ、それブルーノートの広報誌に書いた原稿料の請求書が入った封筒で、ジャケットのポケットに無造作に入れていた。本当に、ありがとう。そしたら、その心も容姿もきれいなおねいさんもブルーノートに来たよう。これからも、“拾う神”に恵まれまれますように。
フィネスト・サウンズ
2018年5月26日 音楽 フィンランドとエストニア(その二つの国の名前を合わせて、“フィネスト“となるのか)4組のグループが出る、特別仕立ての公演。新宿・ピットイン。昼の部(通常より遅く始まったものの)と夜の部、入れ替えなしの打ち抜きで延々と持たれた。あたまから、立ち見がばんばん出る混み具合。各アーティスト、70分ぐらいはやっていたはず。
最初に出てきたのは、エストニアのウィークエンド・ギター・トリオ。ロバート・フリップ(キング・クリムゾン)の“ギター・クラフト”講座に参加したギタリストが始めたギター奏者3人組のようで、ロバート・ユリエンダル、トゥニス・レーメッツ、マルト・ソーという面々からなる。皆エレクトリック・ギターを持ち、エフェクターを介した音色でいろいろ重なり合う。なるほど、曲調や協調の仕方など、旧来のジャズからは大きく離れる演奏。分別ありそうないい中年がうれしそうに、癖のある演奏を繰り出す様は微笑ましい。2003年のフジ・ロックで見たやはりフリップのギター・クラフト流れのカリフォルニア・ギター・トリオの行き方(そんなに感銘を受けなかったのか、文章ではふれていない)を思い出させるところもある。アルゼンチンのフェルナンド・カブサッキ(2002年9月7日、2002年9月15日、2006年7月7日、2011年4月16日、2013年6月6日、2014年7月8日)も同様の出自を持つはずだが、世界中にフリップの子供たちがいるんだろうな。
▶過去の、フェルナンド・カブサッキ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-7.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-9.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-9.htm
http://43142.diarynote.jp/200504151004040000/
http://43142.diarynote.jp/200607100307170000/
http://43142.diarynote.jp/201104171543279700/
http://43142.diarynote.jp/201306111556299464/
http://43142.diarynote.jp/201407091243129270/
次は、フィンランド人ギタリストのオーリ・ヒルヴォネンが率いるカルテットの演奏。彼はNYで活動している様で、“オーリ・ヒルヴォネン・ニュー・ヘルシンキ”というグループ名を名乗っているのに、ピアノのルーク・マランツ、ウッド・ベースのマーティー・ケニー、ドラムのネイサン・エルマン・ベルはNY在住の奏者であるよう。彼らの場合、演奏が始まったのっけから笑った。もろにジャズ・ロックの流儀。オーリ・ヒルヴォネンはいろんな奏法を見せるがアラン・ホールズワースあたりを根っこに置くような演奏を見せ、なのにバンドは完全アコースティック・ジャズ編成でことにあたるということで。ピアニストはソロをとると、フツーにジャズの方に入っていったりもする。とにかく、妙な疾走感と明快さはありで、中高生(ヒップホップ好きを除く)のジャズ入門としてこのカルテットはありではないかと思った。
3番目は、ピードゥー・カス モメンタムと名乗るエストニアのピアノ・トリオ。中央に立つダブル・ベース奏者のピードゥー・カスがリーダーを務め、クリスチャン・ランダルがピアノを弾き、トーマス・ルルがドラムを叩く。この日の出演者の中では一番落ち着き、もっとも穏健なジャズ流儀に沿った演奏を彼らは聞かせる。ジョン・コルトレーンの曲も取り上げたよう。スキンヘッドで優しそうなルックスを持つピードゥー・カスのベース演奏が前に出る頻度は高く(テーマ提示部でも彼の演奏が核となったりも)、彼の演奏はとても丁寧でジェントルだった。
最後に登場したのは、フィンランドのウトピアニスティという、ザッパからボアダムスまで想起させるアルバムを出していて、一部の好事家で話題になっているグループだ。アイスホッケーで知られるタンベレという都市を拠点に起き、マルチ・プレイヤーのマルクス・パヤッカラのソロ・アルバムをライヴで具現するためにスタートしたグループであるよう。サックスやフルートや鳴り物のマルクス・パヤッカラ、トランペットのオリ・へリン、ギターのアンテロ・メントゥ 、キーボードとピアノのアンスィ・ソリスマー、マリンバと打楽器のトゥオマス・マルティラ、電気ベースのヤーコ・ルオマ、ドラムのロルフ・ピルヴェ(普段はメタル・バンドで叩いているらしい)という布陣。そんな面々は凝り気味の仕掛けを持つプログ・ロック傾向にあるサウンドを構築し、そこに各人のソロをのせるという方策を取っていた。
<今日の、ぐすん>
遊びまくったゴールデン・ウィークを過ぎてもすこやか穏健な日々であるなあとくつろぎの毎日を送り、このまま1年が過ぎちゃえばいいなあとタカをくくっていた。そしたら、この10日間ほどで仕事/締め切りが山のように入ってきてしまい(にべに断る理由もなかったしなあ)、今は青息吐息。夜のライヴもかなりはいっているのも少し精神的な負担を導く? ライヴに行く好奇心を失ったら、この仕事はおしまいだしなあ。まあ、もともときちんと朝に起きて陽がくれたら机に向かわないと決めているが(とはいえ、実は昨日ライヴも呑みの予定もはいっておらず、逃避から昼寝しちゃったためもあるけど、掟を破り夜も仕事をしちゃったよ〜)。>_<。とかなんかとか、久しぶりにけっこうプレッシャーを感じておる。しょうがねえ、まあなんとかなるでしょう←なんだかんだ、なんとかならなかったことはないものなあ。唯一心がけているのは、ライヴのあと次の日に影響を残すような深酒を調子にのってしないこと也。
最初に出てきたのは、エストニアのウィークエンド・ギター・トリオ。ロバート・フリップ(キング・クリムゾン)の“ギター・クラフト”講座に参加したギタリストが始めたギター奏者3人組のようで、ロバート・ユリエンダル、トゥニス・レーメッツ、マルト・ソーという面々からなる。皆エレクトリック・ギターを持ち、エフェクターを介した音色でいろいろ重なり合う。なるほど、曲調や協調の仕方など、旧来のジャズからは大きく離れる演奏。分別ありそうないい中年がうれしそうに、癖のある演奏を繰り出す様は微笑ましい。2003年のフジ・ロックで見たやはりフリップのギター・クラフト流れのカリフォルニア・ギター・トリオの行き方(そんなに感銘を受けなかったのか、文章ではふれていない)を思い出させるところもある。アルゼンチンのフェルナンド・カブサッキ(2002年9月7日、2002年9月15日、2006年7月7日、2011年4月16日、2013年6月6日、2014年7月8日)も同様の出自を持つはずだが、世界中にフリップの子供たちがいるんだろうな。
▶過去の、フェルナンド・カブサッキ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-7.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-9.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-9.htm
http://43142.diarynote.jp/200504151004040000/
http://43142.diarynote.jp/200607100307170000/
http://43142.diarynote.jp/201104171543279700/
http://43142.diarynote.jp/201306111556299464/
http://43142.diarynote.jp/201407091243129270/
次は、フィンランド人ギタリストのオーリ・ヒルヴォネンが率いるカルテットの演奏。彼はNYで活動している様で、“オーリ・ヒルヴォネン・ニュー・ヘルシンキ”というグループ名を名乗っているのに、ピアノのルーク・マランツ、ウッド・ベースのマーティー・ケニー、ドラムのネイサン・エルマン・ベルはNY在住の奏者であるよう。彼らの場合、演奏が始まったのっけから笑った。もろにジャズ・ロックの流儀。オーリ・ヒルヴォネンはいろんな奏法を見せるがアラン・ホールズワースあたりを根っこに置くような演奏を見せ、なのにバンドは完全アコースティック・ジャズ編成でことにあたるということで。ピアニストはソロをとると、フツーにジャズの方に入っていったりもする。とにかく、妙な疾走感と明快さはありで、中高生(ヒップホップ好きを除く)のジャズ入門としてこのカルテットはありではないかと思った。
3番目は、ピードゥー・カス モメンタムと名乗るエストニアのピアノ・トリオ。中央に立つダブル・ベース奏者のピードゥー・カスがリーダーを務め、クリスチャン・ランダルがピアノを弾き、トーマス・ルルがドラムを叩く。この日の出演者の中では一番落ち着き、もっとも穏健なジャズ流儀に沿った演奏を彼らは聞かせる。ジョン・コルトレーンの曲も取り上げたよう。スキンヘッドで優しそうなルックスを持つピードゥー・カスのベース演奏が前に出る頻度は高く(テーマ提示部でも彼の演奏が核となったりも)、彼の演奏はとても丁寧でジェントルだった。
最後に登場したのは、フィンランドのウトピアニスティという、ザッパからボアダムスまで想起させるアルバムを出していて、一部の好事家で話題になっているグループだ。アイスホッケーで知られるタンベレという都市を拠点に起き、マルチ・プレイヤーのマルクス・パヤッカラのソロ・アルバムをライヴで具現するためにスタートしたグループであるよう。サックスやフルートや鳴り物のマルクス・パヤッカラ、トランペットのオリ・へリン、ギターのアンテロ・メントゥ 、キーボードとピアノのアンスィ・ソリスマー、マリンバと打楽器のトゥオマス・マルティラ、電気ベースのヤーコ・ルオマ、ドラムのロルフ・ピルヴェ(普段はメタル・バンドで叩いているらしい)という布陣。そんな面々は凝り気味の仕掛けを持つプログ・ロック傾向にあるサウンドを構築し、そこに各人のソロをのせるという方策を取っていた。
<今日の、ぐすん>
遊びまくったゴールデン・ウィークを過ぎてもすこやか穏健な日々であるなあとくつろぎの毎日を送り、このまま1年が過ぎちゃえばいいなあとタカをくくっていた。そしたら、この10日間ほどで仕事/締め切りが山のように入ってきてしまい(にべに断る理由もなかったしなあ)、今は青息吐息。夜のライヴもかなりはいっているのも少し精神的な負担を導く? ライヴに行く好奇心を失ったら、この仕事はおしまいだしなあ。まあ、もともときちんと朝に起きて陽がくれたら机に向かわないと決めているが(とはいえ、実は昨日ライヴも呑みの予定もはいっておらず、逃避から昼寝しちゃったためもあるけど、掟を破り夜も仕事をしちゃったよ〜)。>_<。とかなんかとか、久しぶりにけっこうプレッシャーを感じておる。しょうがねえ、まあなんとかなるでしょう←なんだかんだ、なんとかならなかったことはないものなあ。唯一心がけているのは、ライヴのあと次の日に影響を残すような深酒を調子にのってしないこと也。
マーカス・ミラー。(ユ)ニティ
2018年5月24日 音楽 マーカス・ミラー(1999年11月12日、2001年 6月14日、2003年8月19日、2005年8月21日、2007年12月13日、2009年9月15日、2010年9月3日、2013年9月3日、2015年2月21日、2016年9月17日、2017年1月7日)はここのところ、若手をそろえたギターレスのカルテット陣容で活動している。南青山・ブルーノート東京、ファースト・ショウ。
アルト・サックスのアレックス・ハン(2009年9月15日、2010年9月3日、2013年9月3日、2015年2月21日、2016年9月17日、2017年1月7日)、トランペットのマーキス・ヒル(2016年9月17日、2017年1月7日、2017年1月16日)、キーボードのブレット・ウィリアムズ(2013年9月3日、2015年2月21日)、ドラムのアレックス・ベイリー(2016年9月17日、2017年1月7日)という布陣。ソロがフィーチャーされる回数は二人の管楽器奏者が多いが、彼らが袖に引っ込み、ミラー+リズム隊の3人でことにあたる局面もかなりあり。もう、御大は自信たっぷりに(←まあ、それが当然と思える演奏なんだけど)エレクトリック・ベースを弾きまくる。
耳に覚えがない曲もやったが、それは7月に出る新作『レイド・ブラック』からの曲? でも、そうだったらMCでちゃんとそう紹介するか。その新作は、いろんなところで録り、いろいろと地域的&音楽的属性を広げた『アフロディジア』の反動もあるのか、米国各所で録音されているものの、わりと穏健で背伸びしない仕上がり(ゲストはジョナサン・バトラー、テイク6、カーク・ウェイラム、トロンボーン・ショーティなど)を見せる。昨年出た映画「マーシャル」のサントラのほうが間口は広い。ともあれ、巧みにMCに日本語を混ぜたり、おなじみの曲をやるにしてもハミングをいれて唱和させたりとか、いろいろ上積みありの万全の実演でありました。
▶︎過去のマーカス・ミラー
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/movember1999live.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-6.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-8.htm
http://43142.diarynote.jp/200508230545510000/
http://43142.diarynote.jp/200712161023010000/
http://43142.diarynote.jp/200909181206531984/
http://43142.diarynote.jp/201009111624281899/
http://43142.diarynote.jp/201309051241384602/
http://43142.diarynote.jp/201502231815384234/
http://43142.diarynote.jp/?day=20160917
http://43142.diarynote.jp/201701091247527188/
▶︎過去の、アレックス・ハン
http://43142.diarynote.jp/200909181206531984/
http://43142.diarynote.jp/201009111624281899/
http://43142.diarynote.jp/201309051241384602/
http://43142.diarynote.jp/201502231815384234/
http://43142.diarynote.jp/?day=20160917
http://43142.diarynote.jp/201701091247527188/
▶過去の、ブレット・ウィリアムズ
http://43142.diarynote.jp/201309051241384602/
http://43142.diarynote.jp/201502231815384234/
▶︎過去の、マーキス・ヒル
http://43142.diarynote.jp/?day=20160917
http://43142.diarynote.jp/201701091247527188/
http://43142.diarynote.jp/201701171118107802/
▶︎過去の、アレックス・ベイリー
http://43142.diarynote.jp/?day=20160917
http://43142.diarynote.jp/201701091247527188/
▶︎過去の、マーキス・ヒル、カレブ・マッキャンベル、アレックス・ベイリー
http://43142.diarynote.jp/?day=20160917
http://43142.diarynote.jp/201701091247527188/
その後は、丸の内・コットンクラブ。キューバ人ピアニストのアクセル・トスカがやはり在米キューバ人ドラマーであるアマウリ・アコスタと組んだグループである(ユ)ニティを見る。二人に加え、トスカの過去のソロ名義作にも参加しているアルト・サックスのマックス・カドワース、ギター奏者マイケル・ヴァリーヌ(2016年4月27日)、ベース奏者のジョシュア・クランブリー(2013年9月11日、2015年11月10日)という演奏陣。さらに、曲によってはJ・ホードがシンガーとして加わる。ちょいインド系の血が入っているようにも思える彼、コクはないが、すんごい歌える人だった。
なんとなく想像はしていたが、フュージョンぽいのには驚く。歌が入る場合はソウル・ビヨンドといった感じ(歌詞は英語)で、どちらにせよラテンぽさはあまりない。トスカは米国との関係を介しキューバ音楽の広がりを描いたドキュメンタリー映画『Cu-Bop across the border』でフィーチャーされ知名度を得て、今回の3日間の公演も実現したはず。お客はラテン音楽愛好者が多かったと思われるが、どんな感想を持ったろうか。あと、すべてエレクトリック・ベースを弾いたクランプリーの味のない演奏には???となった。それ、ミラーを聞いた後だったせいもある? その分、アコスタの良い音色のドラムは対比的にいいなと感じることができた。
亡命しNY に住んで15年ほどたつらしいトスカだが、MCも手慣れた感じで英語でする。変な髪型でガタイも大きく、見栄えはOK。で、地声もデカそうでいかにもナイス・ガイぽい、友達になりたいタイプだな。ギタリストはフランス人だし、これはいろんな文化を背負った人たちがNYという交差点を介して出会い、共有できる語彙を交わし合うユニットであるのだと、生気に満ちたアンコールのブルース変形曲を聞きながら、ぼくは思った。
▶︎過去の、ジョシュア・クランブリー
http://43142.diarynote.jp/?day=20130818
http://43142.diarynote.jp/201511120022503788/
▶︎過去の、マイケル・ヴァリーヌ
http://43142.diarynote.jp/201308251333326263/
http://43142.diarynote.jp/201605141103337291/
<今日の、邂逅>
コットンクラブには、映画『Cu-Bop across the border』を監督した 高橋慎一がいた。映画つくったんですよと電話をもらったことはあったが、ちゃんと会うのは10年ぶりぐらいか。まずは労いの言葉とともに、続編への期待を伝える。彼、写真家が本業だがラテン好きでキューバには何度も行っていて、デスカルガのCDを複数自主リリースしていたりしたんだよな。が、彼が今作っているのは日本のロック・バンドのザ・フールズのドキュメタリーだという。そしたら、隣に座っていたのはやはり10年ぶりぐらいに会う同業の志田歩で、高橋は彼と一緒に作業をすすめているという。
アルト・サックスのアレックス・ハン(2009年9月15日、2010年9月3日、2013年9月3日、2015年2月21日、2016年9月17日、2017年1月7日)、トランペットのマーキス・ヒル(2016年9月17日、2017年1月7日、2017年1月16日)、キーボードのブレット・ウィリアムズ(2013年9月3日、2015年2月21日)、ドラムのアレックス・ベイリー(2016年9月17日、2017年1月7日)という布陣。ソロがフィーチャーされる回数は二人の管楽器奏者が多いが、彼らが袖に引っ込み、ミラー+リズム隊の3人でことにあたる局面もかなりあり。もう、御大は自信たっぷりに(←まあ、それが当然と思える演奏なんだけど)エレクトリック・ベースを弾きまくる。
耳に覚えがない曲もやったが、それは7月に出る新作『レイド・ブラック』からの曲? でも、そうだったらMCでちゃんとそう紹介するか。その新作は、いろんなところで録り、いろいろと地域的&音楽的属性を広げた『アフロディジア』の反動もあるのか、米国各所で録音されているものの、わりと穏健で背伸びしない仕上がり(ゲストはジョナサン・バトラー、テイク6、カーク・ウェイラム、トロンボーン・ショーティなど)を見せる。昨年出た映画「マーシャル」のサントラのほうが間口は広い。ともあれ、巧みにMCに日本語を混ぜたり、おなじみの曲をやるにしてもハミングをいれて唱和させたりとか、いろいろ上積みありの万全の実演でありました。
▶︎過去のマーカス・ミラー
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/movember1999live.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-6.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-8.htm
http://43142.diarynote.jp/200508230545510000/
http://43142.diarynote.jp/200712161023010000/
http://43142.diarynote.jp/200909181206531984/
http://43142.diarynote.jp/201009111624281899/
http://43142.diarynote.jp/201309051241384602/
http://43142.diarynote.jp/201502231815384234/
http://43142.diarynote.jp/?day=20160917
http://43142.diarynote.jp/201701091247527188/
▶︎過去の、アレックス・ハン
http://43142.diarynote.jp/200909181206531984/
http://43142.diarynote.jp/201009111624281899/
http://43142.diarynote.jp/201309051241384602/
http://43142.diarynote.jp/201502231815384234/
http://43142.diarynote.jp/?day=20160917
http://43142.diarynote.jp/201701091247527188/
▶過去の、ブレット・ウィリアムズ
http://43142.diarynote.jp/201309051241384602/
http://43142.diarynote.jp/201502231815384234/
▶︎過去の、マーキス・ヒル
http://43142.diarynote.jp/?day=20160917
http://43142.diarynote.jp/201701091247527188/
http://43142.diarynote.jp/201701171118107802/
▶︎過去の、アレックス・ベイリー
http://43142.diarynote.jp/?day=20160917
http://43142.diarynote.jp/201701091247527188/
▶︎過去の、マーキス・ヒル、カレブ・マッキャンベル、アレックス・ベイリー
http://43142.diarynote.jp/?day=20160917
http://43142.diarynote.jp/201701091247527188/
その後は、丸の内・コットンクラブ。キューバ人ピアニストのアクセル・トスカがやはり在米キューバ人ドラマーであるアマウリ・アコスタと組んだグループである(ユ)ニティを見る。二人に加え、トスカの過去のソロ名義作にも参加しているアルト・サックスのマックス・カドワース、ギター奏者マイケル・ヴァリーヌ(2016年4月27日)、ベース奏者のジョシュア・クランブリー(2013年9月11日、2015年11月10日)という演奏陣。さらに、曲によってはJ・ホードがシンガーとして加わる。ちょいインド系の血が入っているようにも思える彼、コクはないが、すんごい歌える人だった。
なんとなく想像はしていたが、フュージョンぽいのには驚く。歌が入る場合はソウル・ビヨンドといった感じ(歌詞は英語)で、どちらにせよラテンぽさはあまりない。トスカは米国との関係を介しキューバ音楽の広がりを描いたドキュメンタリー映画『Cu-Bop across the border』でフィーチャーされ知名度を得て、今回の3日間の公演も実現したはず。お客はラテン音楽愛好者が多かったと思われるが、どんな感想を持ったろうか。あと、すべてエレクトリック・ベースを弾いたクランプリーの味のない演奏には???となった。それ、ミラーを聞いた後だったせいもある? その分、アコスタの良い音色のドラムは対比的にいいなと感じることができた。
亡命しNY に住んで15年ほどたつらしいトスカだが、MCも手慣れた感じで英語でする。変な髪型でガタイも大きく、見栄えはOK。で、地声もデカそうでいかにもナイス・ガイぽい、友達になりたいタイプだな。ギタリストはフランス人だし、これはいろんな文化を背負った人たちがNYという交差点を介して出会い、共有できる語彙を交わし合うユニットであるのだと、生気に満ちたアンコールのブルース変形曲を聞きながら、ぼくは思った。
▶︎過去の、ジョシュア・クランブリー
http://43142.diarynote.jp/?day=20130818
http://43142.diarynote.jp/201511120022503788/
▶︎過去の、マイケル・ヴァリーヌ
http://43142.diarynote.jp/201308251333326263/
http://43142.diarynote.jp/201605141103337291/
<今日の、邂逅>
コットンクラブには、映画『Cu-Bop across the border』を監督した 高橋慎一がいた。映画つくったんですよと電話をもらったことはあったが、ちゃんと会うのは10年ぶりぐらいか。まずは労いの言葉とともに、続編への期待を伝える。彼、写真家が本業だがラテン好きでキューバには何度も行っていて、デスカルガのCDを複数自主リリースしていたりしたんだよな。が、彼が今作っているのは日本のロック・バンドのザ・フールズのドキュメタリーだという。そしたら、隣に座っていたのはやはり10年ぶりぐらいに会う同業の志田歩で、高橋は彼と一緒に作業をすすめているという。
フィネスト・ワールド・サウンズ
2018年5月23日 音楽 渋谷・WWW。エストニアとフィンランドの担い手5組が出るショウケースの催し。かなり、混んでいた。皆、どこかトラッドともつながると書いていいのかな。
まず、エストニアのシンガー・ソングライターのマリ・カルクン(2012年12月4日)。英語圏フォーキー表現の流れにあることもする人だが、この日は同国のトラッド絡みの行き方で持ち味をアピール。横置きの伝統多弦楽器をつまびきながら歌い、アコーディオンを手にする曲もあり。
続くは、アメリカのブルーグラス編成をとるカーリー・ストリングス(2016年9月28日)。生理的に華やかで、訴求力ありと実感。この美男美女エストニア人4人組は3年連続の来日となるか。先のカルクンにしても彼女たちにしても、親身に働きかけ客に唱和させるなど、たくみ。また、彼女たちはなんと、荒井由実の曲もカヴァー。その際、歌詞カードなどは見ずに日本語で歌う。日本に対する正の思いあふれでますね。
その後は、フォンランド勢が3組。まず、女性4人のアカペラ・グループのトゥーレタル。彼女たちには2016 年にインタヴューしているのだが、そのとき実演は外せない用事があって見ることがかなわなかったので、見れてうれしい。2012年の結成、4人がデンマークのロイヤル・アカデミーに留学したことがきっかけだった。ブルガリア勢のようなポリフォニー・コーラス隊ではなく、基本はリード・シンガーにバンド音を各人肉声に振り分けたようなことを披露する。ヒューマン・ビート・ボックス専任者もいて、モダン・ポップ文脈にあるアカペラ集団ということもできるか。
歌とカンテレを演奏するマイア・カウハネンは、ソロにてパフォーマンス。まず歌に生気と力があるのに大きく頷く。立派なパフォーマーだな。もろに伝統的なようでいて、効果的に入る控えめなベース音やリズムも自らオペレートしていたよう。カンテレは赤色で、なんかノード系の楽器に見えた?
最後はボタン式アコーディンを弾くアンティ・パーラネンの一人演奏なんだが、これにはぶっとぶ。もうダミ声で掛け声をあげなら、暴走機関車のごとくずんずん進んでいく。ストンプ音もばんばん拾われる。別にむずかしいことはしていないのだが、なんか『グリ・グリ』とか一番怪しいころのドクター・ジョン(2000年5月24日、2002年3月23日、2005年9月20日、2012年2月15日、2013年10月1日)みたいな臭みやイブツ感があってなんか抗しがたい。音楽は人間がやるもの、そんな当たり前のうれしい事実をきっちりと出してもいたか。彼、フジ・ロックの苗場食堂に出たらバカ受けするともしっかり思った。
▶︎過去の、マリ・カルクン
http://43142.diarynote.jp/201212131100492609/
▶︎過去の、カーリー・ストリングス
http://43142.diarynote.jp/201610100851107027/
▶過去の、ドクター・ジョン
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-5.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-3.htm
http://43142.diarynote.jp/200510030016390000/
http://43142.diarynote.jp/201202161725143619/
http://43142.diarynote.jp/201310050709459564/
<今日の。出演者たち>
各出演者の持ち時間は、平等に35分であったよう。ながら、皆ちゃんと持ち味発揮、きっちり個性をアピールできていましたね。それぞれに自国語で歌っていたはずだが、皆MCはフツーに英語でやっていた。ところで、この土曜日には<フィネスト・サウンズ>と題した、やはりエストニアとフィンランドのジャズ・グループが4組出演する催しが新宿・ピットインである。両国って、すごい仲がいいんだな。
まず、エストニアのシンガー・ソングライターのマリ・カルクン(2012年12月4日)。英語圏フォーキー表現の流れにあることもする人だが、この日は同国のトラッド絡みの行き方で持ち味をアピール。横置きの伝統多弦楽器をつまびきながら歌い、アコーディオンを手にする曲もあり。
続くは、アメリカのブルーグラス編成をとるカーリー・ストリングス(2016年9月28日)。生理的に華やかで、訴求力ありと実感。この美男美女エストニア人4人組は3年連続の来日となるか。先のカルクンにしても彼女たちにしても、親身に働きかけ客に唱和させるなど、たくみ。また、彼女たちはなんと、荒井由実の曲もカヴァー。その際、歌詞カードなどは見ずに日本語で歌う。日本に対する正の思いあふれでますね。
その後は、フォンランド勢が3組。まず、女性4人のアカペラ・グループのトゥーレタル。彼女たちには2016 年にインタヴューしているのだが、そのとき実演は外せない用事があって見ることがかなわなかったので、見れてうれしい。2012年の結成、4人がデンマークのロイヤル・アカデミーに留学したことがきっかけだった。ブルガリア勢のようなポリフォニー・コーラス隊ではなく、基本はリード・シンガーにバンド音を各人肉声に振り分けたようなことを披露する。ヒューマン・ビート・ボックス専任者もいて、モダン・ポップ文脈にあるアカペラ集団ということもできるか。
歌とカンテレを演奏するマイア・カウハネンは、ソロにてパフォーマンス。まず歌に生気と力があるのに大きく頷く。立派なパフォーマーだな。もろに伝統的なようでいて、効果的に入る控えめなベース音やリズムも自らオペレートしていたよう。カンテレは赤色で、なんかノード系の楽器に見えた?
最後はボタン式アコーディンを弾くアンティ・パーラネンの一人演奏なんだが、これにはぶっとぶ。もうダミ声で掛け声をあげなら、暴走機関車のごとくずんずん進んでいく。ストンプ音もばんばん拾われる。別にむずかしいことはしていないのだが、なんか『グリ・グリ』とか一番怪しいころのドクター・ジョン(2000年5月24日、2002年3月23日、2005年9月20日、2012年2月15日、2013年10月1日)みたいな臭みやイブツ感があってなんか抗しがたい。音楽は人間がやるもの、そんな当たり前のうれしい事実をきっちりと出してもいたか。彼、フジ・ロックの苗場食堂に出たらバカ受けするともしっかり思った。
▶︎過去の、マリ・カルクン
http://43142.diarynote.jp/201212131100492609/
▶︎過去の、カーリー・ストリングス
http://43142.diarynote.jp/201610100851107027/
▶過去の、ドクター・ジョン
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-5.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-3.htm
http://43142.diarynote.jp/200510030016390000/
http://43142.diarynote.jp/201202161725143619/
http://43142.diarynote.jp/201310050709459564/
<今日の。出演者たち>
各出演者の持ち時間は、平等に35分であったよう。ながら、皆ちゃんと持ち味発揮、きっちり個性をアピールできていましたね。それぞれに自国語で歌っていたはずだが、皆MCはフツーに英語でやっていた。ところで、この土曜日には<フィネスト・サウンズ>と題した、やはりエストニアとフィンランドのジャズ・グループが4組出演する催しが新宿・ピットインである。両国って、すごい仲がいいんだな。
ペレス、パティトゥッチ、ブレイド
2018年5月22日 音楽 ほう〜。こんなん。南青山・ブルーノート東京、ファースト・ショウ。
ピアノのダニーロ・ペレス(2001年8月3〜5日、2002年8月25日、2004年2月9日、2014年4月14日)、ダブル・ベースのジョン・パティトゥッチ(2001年8月3日、2002年8月25日、2004年2月9日、2006年9月3日、2012年6月13日、2014年2月12日、2014年4月14日、2015年5月27日、2015年9月6日、2016年5月18日)、そしてドラムのブライアン・ブレイド(2000年12月6日、2001年8月3日、2002年8月25日、2004年2月9日、2008年9月4日、2009年7月20日、2011年5月12日、2012年1月16日、2012年3月15日 、2012年5月22日、2014年2月12日、2014年4月14日、2015年5月27日、2016年5月18日、2017年12月16日)からなるトリオの公演。2015年にその3人は連名で曲は3人が各々出し合う『Chaildren of the Light』というトリオ盤をマック・アヴェニューから出し、その後なにげに自在に会話しようとするギグを度々持ってきている。その単位が日本にもやってきた。
順に、1965年パナマ生まれ、1959年NYC生まれ、1970年ルイジアナ州生まれ。そんな属性が異なる3人が一緒にやるようになったのはウェイン・ショーター(2001年8月3~5日、2002年8月25日、2004年2月9日、2014年9月7日、2015年9月6日)が2000年代初頭に、今も持続しているはずの新カルテットを始めるときに召集をかけたからであり、その後やまほど一緒にやる機会を彼らは共有しているはず。そしたら、度を越した技術や感度を持つ3人は阿吽の呼吸のもと、ちょっと普通の聞き手のジャズ把握を超えるような演奏を繰り広げた。いや、分かるところは分かりすぎるほどに分かる指針。だが、3人の重なりは想像を越えると言いたくなるものがくりだされていたんだよなあ。
実はぼくがイメージしていたより、淡々と音を重ね合っているとまず思った。そこらあたりは、初日のファースト・セットゆえにゆったり演奏を始めたのかもしれないし、ずっと一緒にやってきていてモードが変わってきているのかもしれない。だが、その含みたっぷりの3者の広がりを見据えた綱引きはもう一筋縄でいかない。全然フリー・ジャズではないのに調性や定型のリズムからもすらりと逃れている部分もあるし、それこそはジャズの美味しいサムシングを体現しているとも言いたくなる。
まあ、少し余裕ぶっこきすぎ、ちょい説明ぽい部分もなくはないが、こういうものが今の働き盛りジャズ・マンたちによる王道にあるものであってほしいと、ふと思ったところはあるか。とともに、親分ウェイン“電波”ショーターが入るともっとサウンド総体は羽が生えたものになるわけで、逆説的にショーターの凄さを再認識せずにはいられなかった。しかし、リーダー・ライヴでは電気ベースで軽いこともやるパティトゥッチの今回のコントラバス演奏(弓弾きはしなかった)は深かった。最後、ペレスは出自を出すかのようにラテン的フレーズを繰り出したがクラシックもどきの断片を重ねるあたりは、その気取った個性発揮(?)。3人の中では、ペレスがぼくの好みからは離れるのかな。
▶過去の、ペレス
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-8.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/framepagelive.htm
http://43142.diarynote.jp/200402091738240000/
http://43142.diarynote.jp/201404161959228005/
▶過去の、ジョン・パティトゥッチ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-8.htm 2001年8月3日
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/framepagelive.htm 2002年8月25日
http://43142.diarynote.jp/200402091738240000/
http://43142.diarynote.jp/200609070211000000
http://43142.diarynote.jp/201206141343402196/
http://43142.diarynote.jp/201402140843255048/
http://43142.diarynote.jp/201404161959228005/
http://43142.diarynote.jp/201505281537538677/
http://43142.diarynote.jp/201509220833541918/
http://43142.diarynote.jp/201605240831421865/
▶過去の、ブライアン・ブレイド
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-12.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-8.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/framepagelive.htm
http://43142.diarynote.jp/200402091738240000/
http://43142.diarynote.jp/200809071429250000/
http://43142.diarynote.jp/200908061810483865/
http://43142.diarynote.jp/201105140859559227/
http://43142.diarynote.jp/201201171011033219/
http://43142.diarynote.jp/201203161146266803/
http://43142.diarynote.jp/201205301327209613/
http://43142.diarynote.jp/?day=20140212
http://43142.diarynote.jp/201404161959228005/
http://43142.diarynote.jp/201505281537538677/
http://43142.diarynote.jp/201605240831421865/
http://43142.diarynote.jp/?day=20160803
http://43142.diarynote.jp/201712181015052794/
▶過去の、ウェイン・ショーター
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-8.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/framepagelive.htm
http://43142.diarynote.jp/200402091738240000/
http://43142.diarynote.jp/201404161959228005/
http://43142.diarynote.jp/201509220833541918/
<今日の、地下鉄広告>
ライヴに向かう際に乗った車両の開閉ドアのガラス部に貼ってあったシール広告は、「ライミングマン」という漫画のそれ。”青春ラッパー漫画”という文字もそこには載っている。おお、そんな漫画があるのか。さすが、ヒップホップ・エラ。掲載されているらしい、週刊アニマルというのは見たことがないな。また、帰りの表参道駅での構内広告には、村上龍の「コインロッカー・ベイビーズ」の音楽劇という舞台の広告がドーンとある。若そうな出演者たちの名前をぼくは知らないが、山下トリオという記載を見て、酔いが少し引く。ええええ。が、よく見たら、山下リオという出演者だった。“下”と“ト”が一緒に脳内で見えちゃったのね。筒井康隆絡みの舞台ならいざ知らず、ああした若手の方々のものに山下洋輔(1999年11月10日、2004年7月27日、2006年3月27日、2013年7月10日2009年7月19日、2013年7月27日、2015年7月21日、2017年7月8日、2017年9月2日)が関与するわけはないのだが、そういう錯覚をえたのは、前日に山下洋輔さんに楽しくインタヴューしたためもあったか。彼、なんと大河ドラマの「西郷どん」にちょい出演したのだそう。その節回しもあり、セリフは楽譜に置き換えて覚えたと言っておりました。
▶過去の、山下洋輔
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/movember1999live.htm
http://43142.diarynote.jp/?day=20040727
http://43142.diarynote.jp/200907221011377741/
http://43142.diarynote.jp/201307291053021427/
http://43142.diarynote.jp/201507221814047783/
http://43142.diarynote.jp/?day=20170708
http://43142.diarynote.jp/201709101059289712/
ピアノのダニーロ・ペレス(2001年8月3〜5日、2002年8月25日、2004年2月9日、2014年4月14日)、ダブル・ベースのジョン・パティトゥッチ(2001年8月3日、2002年8月25日、2004年2月9日、2006年9月3日、2012年6月13日、2014年2月12日、2014年4月14日、2015年5月27日、2015年9月6日、2016年5月18日)、そしてドラムのブライアン・ブレイド(2000年12月6日、2001年8月3日、2002年8月25日、2004年2月9日、2008年9月4日、2009年7月20日、2011年5月12日、2012年1月16日、2012年3月15日 、2012年5月22日、2014年2月12日、2014年4月14日、2015年5月27日、2016年5月18日、2017年12月16日)からなるトリオの公演。2015年にその3人は連名で曲は3人が各々出し合う『Chaildren of the Light』というトリオ盤をマック・アヴェニューから出し、その後なにげに自在に会話しようとするギグを度々持ってきている。その単位が日本にもやってきた。
順に、1965年パナマ生まれ、1959年NYC生まれ、1970年ルイジアナ州生まれ。そんな属性が異なる3人が一緒にやるようになったのはウェイン・ショーター(2001年8月3~5日、2002年8月25日、2004年2月9日、2014年9月7日、2015年9月6日)が2000年代初頭に、今も持続しているはずの新カルテットを始めるときに召集をかけたからであり、その後やまほど一緒にやる機会を彼らは共有しているはず。そしたら、度を越した技術や感度を持つ3人は阿吽の呼吸のもと、ちょっと普通の聞き手のジャズ把握を超えるような演奏を繰り広げた。いや、分かるところは分かりすぎるほどに分かる指針。だが、3人の重なりは想像を越えると言いたくなるものがくりだされていたんだよなあ。
実はぼくがイメージしていたより、淡々と音を重ね合っているとまず思った。そこらあたりは、初日のファースト・セットゆえにゆったり演奏を始めたのかもしれないし、ずっと一緒にやってきていてモードが変わってきているのかもしれない。だが、その含みたっぷりの3者の広がりを見据えた綱引きはもう一筋縄でいかない。全然フリー・ジャズではないのに調性や定型のリズムからもすらりと逃れている部分もあるし、それこそはジャズの美味しいサムシングを体現しているとも言いたくなる。
まあ、少し余裕ぶっこきすぎ、ちょい説明ぽい部分もなくはないが、こういうものが今の働き盛りジャズ・マンたちによる王道にあるものであってほしいと、ふと思ったところはあるか。とともに、親分ウェイン“電波”ショーターが入るともっとサウンド総体は羽が生えたものになるわけで、逆説的にショーターの凄さを再認識せずにはいられなかった。しかし、リーダー・ライヴでは電気ベースで軽いこともやるパティトゥッチの今回のコントラバス演奏(弓弾きはしなかった)は深かった。最後、ペレスは出自を出すかのようにラテン的フレーズを繰り出したがクラシックもどきの断片を重ねるあたりは、その気取った個性発揮(?)。3人の中では、ペレスがぼくの好みからは離れるのかな。
▶過去の、ペレス
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-8.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/framepagelive.htm
http://43142.diarynote.jp/200402091738240000/
http://43142.diarynote.jp/201404161959228005/
▶過去の、ジョン・パティトゥッチ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-8.htm 2001年8月3日
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/framepagelive.htm 2002年8月25日
http://43142.diarynote.jp/200402091738240000/
http://43142.diarynote.jp/200609070211000000
http://43142.diarynote.jp/201206141343402196/
http://43142.diarynote.jp/201402140843255048/
http://43142.diarynote.jp/201404161959228005/
http://43142.diarynote.jp/201505281537538677/
http://43142.diarynote.jp/201509220833541918/
http://43142.diarynote.jp/201605240831421865/
▶過去の、ブライアン・ブレイド
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-12.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-8.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/framepagelive.htm
http://43142.diarynote.jp/200402091738240000/
http://43142.diarynote.jp/200809071429250000/
http://43142.diarynote.jp/200908061810483865/
http://43142.diarynote.jp/201105140859559227/
http://43142.diarynote.jp/201201171011033219/
http://43142.diarynote.jp/201203161146266803/
http://43142.diarynote.jp/201205301327209613/
http://43142.diarynote.jp/?day=20140212
http://43142.diarynote.jp/201404161959228005/
http://43142.diarynote.jp/201505281537538677/
http://43142.diarynote.jp/201605240831421865/
http://43142.diarynote.jp/?day=20160803
http://43142.diarynote.jp/201712181015052794/
▶過去の、ウェイン・ショーター
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-8.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/framepagelive.htm
http://43142.diarynote.jp/200402091738240000/
http://43142.diarynote.jp/201404161959228005/
http://43142.diarynote.jp/201509220833541918/
<今日の、地下鉄広告>
ライヴに向かう際に乗った車両の開閉ドアのガラス部に貼ってあったシール広告は、「ライミングマン」という漫画のそれ。”青春ラッパー漫画”という文字もそこには載っている。おお、そんな漫画があるのか。さすが、ヒップホップ・エラ。掲載されているらしい、週刊アニマルというのは見たことがないな。また、帰りの表参道駅での構内広告には、村上龍の「コインロッカー・ベイビーズ」の音楽劇という舞台の広告がドーンとある。若そうな出演者たちの名前をぼくは知らないが、山下トリオという記載を見て、酔いが少し引く。ええええ。が、よく見たら、山下リオという出演者だった。“下”と“ト”が一緒に脳内で見えちゃったのね。筒井康隆絡みの舞台ならいざ知らず、ああした若手の方々のものに山下洋輔(1999年11月10日、2004年7月27日、2006年3月27日、2013年7月10日2009年7月19日、2013年7月27日、2015年7月21日、2017年7月8日、2017年9月2日)が関与するわけはないのだが、そういう錯覚をえたのは、前日に山下洋輔さんに楽しくインタヴューしたためもあったか。彼、なんと大河ドラマの「西郷どん」にちょい出演したのだそう。その節回しもあり、セリフは楽譜に置き換えて覚えたと言っておりました。
▶過去の、山下洋輔
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/movember1999live.htm
http://43142.diarynote.jp/?day=20040727
http://43142.diarynote.jp/200907221011377741/
http://43142.diarynote.jp/201307291053021427/
http://43142.diarynote.jp/201507221814047783/
http://43142.diarynote.jp/?day=20170708
http://43142.diarynote.jp/201709101059289712/
コノノNo.1、OKI
2018年5月21日 音楽 会場は、代官山・UNIT。フロアに向かう長〜い階段をおリながら、ちょうど昨年のこのころ、こんな階段は絶対無理な松葉杖の人だったんなーとほんのり回顧。http://43142.diarynote.jp/201705191100017980/
まず、トンコリ奏者/シンガーのOKI(2004年8月27日。2006年8月11日、2006年9月24日、2007年1月26日、2012年10月10日、2014年12月10日、2016年11月18日、2018年5月9日)が、HAKASE-SUN(2005年2月19日、2016年11月18日)を伴いパフォーマンス。最初、アンビエント調(?)で流れていて、ほう。なんか、OKIのイメージもあるのだろうが、大地から宇宙に向かって登って行く響きという感じがあった。HAKASE-SUNはビート音送出を主に担い、キーボードも少し触る。通常の曲が始まってもOKIの表現としてはデジタル目にあるパフォーマンスと言える。なんか、それでまたOKIが持つ地に足をつけた生々しさのようなものが対比的に浮かび上がるような気がして、興味深かった。OKI DUB AINU BANDは明後日から南アフリカ〜レユニオンに向かうという。
そして、コンゴ民主共和国のエレクトリック・リケンベ・バンドであるコノノNo.1(2006年8月26日、2006年8月27日、2011年8月1日)が出てくる。リケンベ奏者2、ドラム、パーカッション、女性コーラス(小さなカウベルのような鳴りモノも担当する)の5人にて。打楽器奏者いがいは皆歌い、小柄な方のリケンベ奏者がリード歌を取る場合が多かったか。
1コードでぐいぐい突っ走る。そう、これこれ。もう、扇情的なビート表現には理屈抜きで降参。もう、無条件に、トランス状態(まではいかないが)に連れていかれる。もう、生(き)の強さと彼の地の生活が編んだ妙味が得難い重なりとともに押し寄せる。そして、それを浴びていると、音楽観の“洗濯”もできちゃうと思ってしまったりもするか。ときにパーカッション奏者が入れるホイッスルもいい感じにして、ぼくは甘酸っぱい気持ちに……。彼らの初来日時には本当にヤラれ、もらったホイッスルを打ち上げの時にうれしすぎてベロベロになってぴーぴー吹いて一部で顰蹙かったんだよなー。
▶過去の、OKI
http://43142.diarynote.jp/?day=20040827
http://43142.diarynote.jp/200608141732470000/
http://43142.diarynote.jp/?day=20060924
http://43142.diarynote.jp/200702010111560000/
http://43142.diarynote.jp/?day=20121010
http://43142.diarynote.jp/201412241025308207/
http://43142.diarynote.jp/201611211530147646/
http://43142.diarynote.jp/201805101438514929/
▶︎過去の、HAKASE-SUN
http://43142.diarynote.jp/201611211530147646/
▶︎過去の、コノノNo.1
http://43142.diarynote.jp/200608271344370000/
http://43142.diarynote.jp/200609031311580000/
http://43142.diarynote.jp/201108101626258730/
<今日の、覚え>
なんとギタリストのレジー・ルーカスが土曜日(19日)に亡くなったという報が届いた。心臓に重篤な障害をかかえ、入院していたという。娘さんのリサがトゥイートしたことで、広くその訃報は広がった。享年、65裁。大々的な業界デビューは18歳にして加入したマイルズ・デイヴィスのバンド。1972年から、御大が隠匿する1975年まで在籍。特に、ピート・コージーとの二人でギター表現にあたった日本ライヴ盤の『アガルタ』と『パンゲア』の演奏は名高いか。ぼくはといえば、ギター演奏がブルース/R&B奏法に負いすぎと感じてしまう部分があって、その両盤には復帰後の80年以降にごんごん顔を出すデイヴィスのボケの片鱗を感じてしまったりもするのだが。今、改めて聞くと、その感想は変わるかな。彼はデイヴィスと離れて以降、同時代ブラック/ダンス・ポップ表現のほうに進出し(やはり、デイヴィス録音にちょい関わったジェイムズ・エムトゥーメイとのコンビも忘れられない)、プロデューシングにいろいろあたった仕事のほうが印象深い。なんせ、彼はあのマドンナの1983年デビュー作もサイアー/ワーナーから頼まれたほどなのだから。とにかく、米国ブラック・ミュージックの動き〜もやもやを体現した人物であったのは間違いない。なお、彼は1枚だけリーダー・アルバムを持つ。1976年日本フォノグラム/イースト・ウィンド発の『サバイバル・シームズ』。フュージョンぽいのやファンク・インスト、ジェイムズ・エムトゥーメイとのデュオぽい曲、カルロス・サンタナ(2013年3月12日)調やジミ・ヘンドリックス調のギターをフィーチャーする曲などが入っている。あのころの、日本のレコード会社は覇気も予算もあった。これ、日本のユニバーサル・ミュージックから2015年に1000円で再発されています。
▶過去の、サンタナ
http://43142.diarynote.jp/201303211531189619/
まず、トンコリ奏者/シンガーのOKI(2004年8月27日。2006年8月11日、2006年9月24日、2007年1月26日、2012年10月10日、2014年12月10日、2016年11月18日、2018年5月9日)が、HAKASE-SUN(2005年2月19日、2016年11月18日)を伴いパフォーマンス。最初、アンビエント調(?)で流れていて、ほう。なんか、OKIのイメージもあるのだろうが、大地から宇宙に向かって登って行く響きという感じがあった。HAKASE-SUNはビート音送出を主に担い、キーボードも少し触る。通常の曲が始まってもOKIの表現としてはデジタル目にあるパフォーマンスと言える。なんか、それでまたOKIが持つ地に足をつけた生々しさのようなものが対比的に浮かび上がるような気がして、興味深かった。OKI DUB AINU BANDは明後日から南アフリカ〜レユニオンに向かうという。
そして、コンゴ民主共和国のエレクトリック・リケンベ・バンドであるコノノNo.1(2006年8月26日、2006年8月27日、2011年8月1日)が出てくる。リケンベ奏者2、ドラム、パーカッション、女性コーラス(小さなカウベルのような鳴りモノも担当する)の5人にて。打楽器奏者いがいは皆歌い、小柄な方のリケンベ奏者がリード歌を取る場合が多かったか。
1コードでぐいぐい突っ走る。そう、これこれ。もう、扇情的なビート表現には理屈抜きで降参。もう、無条件に、トランス状態(まではいかないが)に連れていかれる。もう、生(き)の強さと彼の地の生活が編んだ妙味が得難い重なりとともに押し寄せる。そして、それを浴びていると、音楽観の“洗濯”もできちゃうと思ってしまったりもするか。ときにパーカッション奏者が入れるホイッスルもいい感じにして、ぼくは甘酸っぱい気持ちに……。彼らの初来日時には本当にヤラれ、もらったホイッスルを打ち上げの時にうれしすぎてベロベロになってぴーぴー吹いて一部で顰蹙かったんだよなー。
▶過去の、OKI
http://43142.diarynote.jp/?day=20040827
http://43142.diarynote.jp/200608141732470000/
http://43142.diarynote.jp/?day=20060924
http://43142.diarynote.jp/200702010111560000/
http://43142.diarynote.jp/?day=20121010
http://43142.diarynote.jp/201412241025308207/
http://43142.diarynote.jp/201611211530147646/
http://43142.diarynote.jp/201805101438514929/
▶︎過去の、HAKASE-SUN
http://43142.diarynote.jp/201611211530147646/
▶︎過去の、コノノNo.1
http://43142.diarynote.jp/200608271344370000/
http://43142.diarynote.jp/200609031311580000/
http://43142.diarynote.jp/201108101626258730/
<今日の、覚え>
なんとギタリストのレジー・ルーカスが土曜日(19日)に亡くなったという報が届いた。心臓に重篤な障害をかかえ、入院していたという。娘さんのリサがトゥイートしたことで、広くその訃報は広がった。享年、65裁。大々的な業界デビューは18歳にして加入したマイルズ・デイヴィスのバンド。1972年から、御大が隠匿する1975年まで在籍。特に、ピート・コージーとの二人でギター表現にあたった日本ライヴ盤の『アガルタ』と『パンゲア』の演奏は名高いか。ぼくはといえば、ギター演奏がブルース/R&B奏法に負いすぎと感じてしまう部分があって、その両盤には復帰後の80年以降にごんごん顔を出すデイヴィスのボケの片鱗を感じてしまったりもするのだが。今、改めて聞くと、その感想は変わるかな。彼はデイヴィスと離れて以降、同時代ブラック/ダンス・ポップ表現のほうに進出し(やはり、デイヴィス録音にちょい関わったジェイムズ・エムトゥーメイとのコンビも忘れられない)、プロデューシングにいろいろあたった仕事のほうが印象深い。なんせ、彼はあのマドンナの1983年デビュー作もサイアー/ワーナーから頼まれたほどなのだから。とにかく、米国ブラック・ミュージックの動き〜もやもやを体現した人物であったのは間違いない。なお、彼は1枚だけリーダー・アルバムを持つ。1976年日本フォノグラム/イースト・ウィンド発の『サバイバル・シームズ』。フュージョンぽいのやファンク・インスト、ジェイムズ・エムトゥーメイとのデュオぽい曲、カルロス・サンタナ(2013年3月12日)調やジミ・ヘンドリックス調のギターをフィーチャーする曲などが入っている。あのころの、日本のレコード会社は覇気も予算もあった。これ、日本のユニバーサル・ミュージックから2015年に1000円で再発されています。
▶過去の、サンタナ
http://43142.diarynote.jp/201303211531189619/
ヨーラン・モンソン・プロジェクト
2018年5月18日 音楽 スウェーデンの重鎮リコーダー/フルート奏者のヨーラン・モンソン率いる集団のライヴを神谷町・光明寺で見る。はい、もちろんお堂の中での公演ですね。しかし、日本人のぼくでさえ普段は縁が薄く新鮮な場であると感じるわけで、外国人だったらさぞやこの場は新奇であるに違いない。面々はお客に向かって頭を下げるとともに、ときにお堂の奥に向かっても頭を下げていた。
全6人の奏者が並ぶ。ヨーラン・モンソン(スウェーディッシュ・フルート)、マッティン・ヴォン・シュマレンシー(ギター、コントラバス)、パートリック・シャルストローム(フィドル、オルガン、ピアニカ)に加え、そのシャルストロームの双子の娘であるというファニー・シャルストローム(フィドル)とクララ・シャルストローム(チェロ)〜この二人は、デュオ・シストラミというユニットを組んでいるよう〜、そしてさらに日本人の中川果林(25絃箏)も頭から加わる。中川はヨーラン・モンソン・プロジェクトのアルバムにも参加、ジャケット写真にも一員として載っている。。
皆、ちゃんとクラシックの教育を受けたうえで、トラッド系音楽の世界に足を踏み入れていることがわかる演奏や重なりを披露。モンソンはいろんな縦笛や横笛を吹き、さらにはコントラバスなんちゃらと紹介していた大きなハンドメイド調の楽器も吹く。このプロジェクトは100年前の伝説の笛奏者の楽曲を今に蘇らせんとするもののようだが、とにかくみんな自由。けっこうそれぞれにインプロヴィゼーションもしていると思わせる。堂内練り歩き演奏も、終盤あり。また、最後には日本人ドラマーも加わった。
<今日の、へ〜え>
モンソンのMC通訳も務めた中川は、とても天真爛漫さを出す人。そんな彼女のこの晩の演奏はといえば、かなり即興濃度が強いと感じさせる。ヴォーカル入りのアート・トラッド傾向にある一作だが、彼女はLena WillemarkとAnders Jorminとの3者連名による『Treers of Light』というアルバムも2015年にECMから出している。また、玉井 夕海(2015年6月15日、2015年11月14日)との双頭アルバムも出したことがあるよう。自らも歌うこともする彼女は、かつてビクターのジャズ部門から佐藤允彦(2013年9月5日)関与のアルバムを何作も出していたクラシック・フルート奏者の中川昌三の娘であるようだ。
▶過去の、玉井夕海
http://43142.diarynote.jp/201506161247423392/
http://43142.diarynote.jp/201511181201122137/
▶︎過去の、佐藤允彦
http://43142.diarynote.jp/201309121654344197/
全6人の奏者が並ぶ。ヨーラン・モンソン(スウェーディッシュ・フルート)、マッティン・ヴォン・シュマレンシー(ギター、コントラバス)、パートリック・シャルストローム(フィドル、オルガン、ピアニカ)に加え、そのシャルストロームの双子の娘であるというファニー・シャルストローム(フィドル)とクララ・シャルストローム(チェロ)〜この二人は、デュオ・シストラミというユニットを組んでいるよう〜、そしてさらに日本人の中川果林(25絃箏)も頭から加わる。中川はヨーラン・モンソン・プロジェクトのアルバムにも参加、ジャケット写真にも一員として載っている。。
皆、ちゃんとクラシックの教育を受けたうえで、トラッド系音楽の世界に足を踏み入れていることがわかる演奏や重なりを披露。モンソンはいろんな縦笛や横笛を吹き、さらにはコントラバスなんちゃらと紹介していた大きなハンドメイド調の楽器も吹く。このプロジェクトは100年前の伝説の笛奏者の楽曲を今に蘇らせんとするもののようだが、とにかくみんな自由。けっこうそれぞれにインプロヴィゼーションもしていると思わせる。堂内練り歩き演奏も、終盤あり。また、最後には日本人ドラマーも加わった。
<今日の、へ〜え>
モンソンのMC通訳も務めた中川は、とても天真爛漫さを出す人。そんな彼女のこの晩の演奏はといえば、かなり即興濃度が強いと感じさせる。ヴォーカル入りのアート・トラッド傾向にある一作だが、彼女はLena WillemarkとAnders Jorminとの3者連名による『Treers of Light』というアルバムも2015年にECMから出している。また、玉井 夕海(2015年6月15日、2015年11月14日)との双頭アルバムも出したことがあるよう。自らも歌うこともする彼女は、かつてビクターのジャズ部門から佐藤允彦(2013年9月5日)関与のアルバムを何作も出していたクラシック・フルート奏者の中川昌三の娘であるようだ。
▶過去の、玉井夕海
http://43142.diarynote.jp/201506161247423392/
http://43142.diarynote.jp/201511181201122137/
▶︎過去の、佐藤允彦
http://43142.diarynote.jp/201309121654344197/
ストーム・ウェザー・シャンティ・クワイア。ジョニー・ギル
2018年5月17日 音楽 青山・マンダラで、ノルウェーの港都市であるベルゲンからやってきたストーム・ウェザー・シャンティ・クワイアと名乗る6人組を見る。船乗りの間で長く受け継がれてきた労働歌たるシャンティを歌う集団で、うち4人は歌うとともにアコースティック・ギター、マンドリン、アコーディオン、パーカッションを奏でる。音大でシャンティを研究もし、その後セイラーマンとして帆船に乗っていたホーコン・ヴァトレにより18年前に結成。現在までずっと変わらぬメンバーで活動していて、来日は3度目となるという。そのヴァトレはずっと帆船を持つ会社に所属し、現在はジェネラル・マネージャーとして内勤職についている。構成員みんな40とか41歳とかで船乗り関連者は彼だけ。ヴァトレがこのクワイアを組んだのは、じじいしか歌わない古臭い歌となっていたシャンティを今に蘇らせたかったからだそう。打楽器も叩くおじさんはメタル・バンドにいても不思議はないルックスをしているなと思ったら、普段は実際その手のバンドでドラムを叩いているという。
いろんな根っこを持つ船員曲を、はつらつ元気に披露して行く。けっこう英語の曲が多いが、それは国境を超えていく船乗りたちにシェアされてきたゆえ。ケルト調やシンガー・ソングライター調、はてはザ・ポーグス(2005年7月29日)を想起させるものまで、曲調は本当にいろいろだったな。
たまたまぼくが座った席は、70歳ぐらいのおじいさんたちが集団でいたテーブル回りで、その彼らはときどき一緒に歌を口ずさむ。そしたら、1部の最後の曲は豪快な英語版「ソーラン節」(なるほど、これは日本の漁師歌ですね)。その際、おじいさんたちは皆ステージに上がり一緒に歌う。おお。休憩の間に隣の老紳士にいろいろと話をうかがう。そしたら、彼もまた船員だったそうで、今は“帆船日本丸を愛する男性合唱団”というのを仲間たちでやっており、彼らはベルゲンに行って一緒に歌ったりもしたのだとか。面々は横浜中心地に保存展示されている帆船日本丸を練習場所としているという。実は翌日にヴァトレに取材することになっているので、彼との話はいい予習になりました。おじいさんたち、6月1日に鎌倉美術館大ホールでマチネー公演をするという。ちなみにストーム・ウェザー・シャンティ・クワイア版「ソーラン節」は2011年来日の際に覚え、今では地元のコンサートでも毎回歌う大人気曲となっているそうだ。
▶過去の、ザ・ポーグス
http://43142.diarynote.jp/200508042335560000/
その後は、六本木・ビルボードライブで、ジョニー・ギルのショウを見る。ボビー・ブラウンの後釜としてニュー・エディションに参加したこともある歌えるシンガーだが、やっぱり実力と訴求力はたっぷり。ホンモノはやっぱり違うと大きくうなずきました。
お腹はぽっこり出ていたりもするのだが、赤いスーツ(靴はキラキラのもの)姿が格好いい。それで、つかみはOKという感じ。そして、歌えばもう、とってもたっぷりこってり。古臭くない曲調のものを歌ってもしっかりと往年のR&Bの良さが滲み出るというわけで、うふふっふだな。ときどき繰り出す、ニュー・エディション流れのスッテップもお茶目で目を引く。文句があるとすれば、ヴォーカルにリヴァーブがかかり気味であると感じてしまったことと、プリセットの女性コーラス音が用いられたこと(←やはり、しらける)。バンドはヘッドフォンをつけたキーボード、同じくベース(鍵盤も多用)、さらにギター、ドラムという編成で問題なし。
<今日の、残念。そして、祝福>
本当はジョニー・ギル公演の前には、市ヶ谷・セルバンテス文化センターで、ガリシア州のシンガー・ソングライターであるウシーアのライヴを見ようと思っていた。無料で、登録制。プロダクツを少し聞いた感じだと誘い感大ありで、海の感覚も覚えさせる。だが、ストーム・ウェザー・シャンティ・クワイアにインタヴューすることになり、別の海の男たち(?)を優先させたわけ。彼女は、どんなパフォーマンスだったのかなー。ほんといろいろな公演が目白押しで、うれしい困惑だなー。ところで、ストーム・ウェザー・シャンティ・クワイアはステージに出てきたとき、客を起立させ、1曲ぶちかます。それは、国歌。今日がノルウェーのナショナル・デイと名付けられた憲法制定日なのだそう。
いろんな根っこを持つ船員曲を、はつらつ元気に披露して行く。けっこう英語の曲が多いが、それは国境を超えていく船乗りたちにシェアされてきたゆえ。ケルト調やシンガー・ソングライター調、はてはザ・ポーグス(2005年7月29日)を想起させるものまで、曲調は本当にいろいろだったな。
たまたまぼくが座った席は、70歳ぐらいのおじいさんたちが集団でいたテーブル回りで、その彼らはときどき一緒に歌を口ずさむ。そしたら、1部の最後の曲は豪快な英語版「ソーラン節」(なるほど、これは日本の漁師歌ですね)。その際、おじいさんたちは皆ステージに上がり一緒に歌う。おお。休憩の間に隣の老紳士にいろいろと話をうかがう。そしたら、彼もまた船員だったそうで、今は“帆船日本丸を愛する男性合唱団”というのを仲間たちでやっており、彼らはベルゲンに行って一緒に歌ったりもしたのだとか。面々は横浜中心地に保存展示されている帆船日本丸を練習場所としているという。実は翌日にヴァトレに取材することになっているので、彼との話はいい予習になりました。おじいさんたち、6月1日に鎌倉美術館大ホールでマチネー公演をするという。ちなみにストーム・ウェザー・シャンティ・クワイア版「ソーラン節」は2011年来日の際に覚え、今では地元のコンサートでも毎回歌う大人気曲となっているそうだ。
▶過去の、ザ・ポーグス
http://43142.diarynote.jp/200508042335560000/
その後は、六本木・ビルボードライブで、ジョニー・ギルのショウを見る。ボビー・ブラウンの後釜としてニュー・エディションに参加したこともある歌えるシンガーだが、やっぱり実力と訴求力はたっぷり。ホンモノはやっぱり違うと大きくうなずきました。
お腹はぽっこり出ていたりもするのだが、赤いスーツ(靴はキラキラのもの)姿が格好いい。それで、つかみはOKという感じ。そして、歌えばもう、とってもたっぷりこってり。古臭くない曲調のものを歌ってもしっかりと往年のR&Bの良さが滲み出るというわけで、うふふっふだな。ときどき繰り出す、ニュー・エディション流れのスッテップもお茶目で目を引く。文句があるとすれば、ヴォーカルにリヴァーブがかかり気味であると感じてしまったことと、プリセットの女性コーラス音が用いられたこと(←やはり、しらける)。バンドはヘッドフォンをつけたキーボード、同じくベース(鍵盤も多用)、さらにギター、ドラムという編成で問題なし。
<今日の、残念。そして、祝福>
本当はジョニー・ギル公演の前には、市ヶ谷・セルバンテス文化センターで、ガリシア州のシンガー・ソングライターであるウシーアのライヴを見ようと思っていた。無料で、登録制。プロダクツを少し聞いた感じだと誘い感大ありで、海の感覚も覚えさせる。だが、ストーム・ウェザー・シャンティ・クワイアにインタヴューすることになり、別の海の男たち(?)を優先させたわけ。彼女は、どんなパフォーマンスだったのかなー。ほんといろいろな公演が目白押しで、うれしい困惑だなー。ところで、ストーム・ウェザー・シャンティ・クワイアはステージに出てきたとき、客を起立させ、1曲ぶちかます。それは、国歌。今日がノルウェーのナショナル・デイと名付けられた憲法制定日なのだそう。
ドラムのマーク・ジュリアナ(2006年5月17日、2015年3月13日、2016年1月4日、2017年2月2日、2017年9月20日)、ピアノのファビアン・アルマザン(2013年8月18日、2016年7月6日)、テナー・サックスのジェイソン・リグビー(2017年9月20日)、ウッド・ベースのクリス・モリッシー(2017年9月20日)という顔ぶれによるカルテットを、丸の内・コットンクラブで見る。そんな単純ではない曲をやっているのだが、皆譜面の類は置いておらず。拍手。
ジュリアナはシンプルなセットを用いるが、2枚のシンバルの大きさにはうわあ。そのぶん、ハイハットは1インチ小さめのものを使っていたかもしれない。というのはともかく、俺はジャズが好きなんだという意識が清々しく溢れる演奏を繰り広げる。ちろちろと青白い光を放つような、しかしながらちゃんと起承転結を持つような流れ(それはテーマ〜ソロ〜テーマとかいったことではありません)をかかえた演奏は現代ジャズとしての妙味あり。過剰に変則的な叩き方は見せないながら、ジュリアナは音色にとっても気をつけて叩いていると痛感させる演奏ぶり。ハイハットを少しオープン気味にして右手で刻み、左手でスネアのリム・ショット演奏を重ねることで今っぽい響きを得る場面もありました。彼、パス・ドラムを鳴らさない時も終始貧乏ゆすりのように右足を動かしていた。”(アイルトン・)セナ足”ならぬ、”ジュリアナ足”?
▶過去の、マーク・ジュリアナ
http://43142.diarynote.jp/200605190943240000/
http://43142.diarynote.jp/201503150906115048/
http://43142.diarynote.jp/?month=201601
http://43142.diarynote.jp/201702081152242280/
http://43142.diarynote.jp/201709240954004876/
▶︎過去の、ファビアン・アルマザン
http://43142.diarynote.jp/201308191407221107/
http://43142.diarynote.jp/201607100828438607/
▶︎過去の、ジェイソン・リグビー
http://43142.diarynote.jp/201601050914043127/
▶︎過去の、クリス・モリッシー
http://43142.diarynote.jp/201601050914043127/
南青山・ブルーノートに移動して、マーカス・ミラー(1999年11月12日、2001年 6月14日、2003年8月19日、2005年8月21日、2007年12月13日、2009年9月15日、2010年9月3日、2013年9月3日、2015年2月21日、2016年9月17日、2017年1月7日)と、エリック・ミヤシロ(2010年5月11日、2011年3月10日、2011年3月28日、2011年4月21日、2011年8月6日 、2014年9月7日、2015年9月27日、2016年1月7日、2017年7月28日、2017年11月8日)率いるビッグ・バンドの共演ステージを見る。そのブルーノート東京オールスター・ジャズ・オーケストラ、少し前のゴールデン・ウィーク中にはエドマール・カスタネーダ(2014年1月12日、2017年9月28日)を迎えたステージを持ったはずで、大車輪だな。この後、ミヤシロたちは台湾に演奏しに行くようだ。
自己バンド・ミーツ・NHK交響楽団という共演を東京ジャズ(2010年9月3日 )で見せたことがあったように、ミラーは一時オーケストラとの共演をしていたことがあるが、今回のビッグ・バンド音はすべてミヤシロが書いたよう。
1曲オーケストラだけで演奏したあとは、すべてマーカス入り。そして、演奏するのはマーカス曲、および彼がリーダー作でカヴァーしていた曲(モータウン曲の「パパ・ウォズ・ア・ローリング・ストーン」とパストリアスの「ティーンタウン」)。どれも、たっぷりとミラーのベース演奏がフィーチャーされ、その音と綱引きするように日本人たちのオーケストラ音や管楽器ソロが入って行く。どのぐらいリハーサルをやったかは知らないが、かなりいい感じのかみ合いがあったのではないか。そして、オーケストラ員がみんなうれしそうで、それによりミラーのアーティスト格にも気づかされるといった塩梅なり。
▶︎過去のマーカス・ミラー
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/movember1999live.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-6.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-8.htm
http://43142.diarynote.jp/200508230545510000/
http://43142.diarynote.jp/200712161023010000/
http://43142.diarynote.jp/200909181206531984/
http://43142.diarynote.jp/201009111624281899/
http://43142.diarynote.jp/201309051241384602/
http://43142.diarynote.jp/201502231815384234/
http://43142.diarynote.jp/?day=20160917
http://43142.diarynote.jp/201701091247527188/
▶過去のエリック・ミヤシロ/ブルーノート東京・オールスターズ・ジャズ・オーケストラ
http://43142.diarynote.jp/?day=20100511
http://43142.diarynote.jp/?day=20110310
http://43142.diarynote.jp/201104041100266528/
http://43142.diarynote.jp/?day=20110421
http://43142.diarynote.jp/201108101632022013/ ノー・ネーム・ホー^セズ
http://43142.diarynote.jp/201409100930206205/ ノー・ネーム・ホーセズ
http://43142.diarynote.jp/201501131019359012/
http://43142.diarynote.jp/201510021129591335/
http://43142.diarynote.jp/201601090750252990/
http://43142.diarynote.jp/201708081429085086/ B.B.STATION
http://43142.diarynote.jp/201711091333526195/ マシュー・ハーバートツ・ビッグ・バンド
http://43142.diarynote.jp/201712061006171627/
▶︎過去の、エドマール・カスタネーダ
http://43142.diarynote.jp/201401171004104264/
http://43142.diarynote.jp/201709291218574592/
<今日の、働き者>
先立つ13日に、ミラーは六本木・アルフィーでやっていた日野皓正(2005年6月5日、2006年11月3日、2011年3月28日、2011年7月25日、2011年9月2日 、2013年9月22日、2014年4月4日、2015年3月10日、2017年9月3日)クインテットのライヴに飛び入りしたそうな。彼はこの後、自己バンドにて横浜から四日市に行って戻って来る2泊3日のジャズ・クルーズ船にバンドともに乗り込んで演奏する。また、その後は、山形や清水市など複数の都市で単独公演をやり、24〜26日にはまたブルーノート東京で公演を行う。ミラーと言えば、2016年のブルーノート・ジャズ・フェスティヴァルは、まさに“彼のフェス”でした。→
http://43142.diarynote.jp/201609201835285184/
▶過去の、日野皓正
http://43142.diarynote.jp/200506120639310000/
http://43142.diarynote.jp/?day=20061103
http://43142.diarynote.jp/?day=20110328
http://43142.diarynote.jp/201107310727152406/
http://43142.diarynote.jp/?day=20110902
http://43142.diarynote.jp/201309260930584072/
http://43142.diarynote.jp/201404070654593139/
http://43142.diarynote.jp/201503110740041978/
http://43142.diarynote.jp/201709101639096076/
ジュリアナはシンプルなセットを用いるが、2枚のシンバルの大きさにはうわあ。そのぶん、ハイハットは1インチ小さめのものを使っていたかもしれない。というのはともかく、俺はジャズが好きなんだという意識が清々しく溢れる演奏を繰り広げる。ちろちろと青白い光を放つような、しかしながらちゃんと起承転結を持つような流れ(それはテーマ〜ソロ〜テーマとかいったことではありません)をかかえた演奏は現代ジャズとしての妙味あり。過剰に変則的な叩き方は見せないながら、ジュリアナは音色にとっても気をつけて叩いていると痛感させる演奏ぶり。ハイハットを少しオープン気味にして右手で刻み、左手でスネアのリム・ショット演奏を重ねることで今っぽい響きを得る場面もありました。彼、パス・ドラムを鳴らさない時も終始貧乏ゆすりのように右足を動かしていた。”(アイルトン・)セナ足”ならぬ、”ジュリアナ足”?
▶過去の、マーク・ジュリアナ
http://43142.diarynote.jp/200605190943240000/
http://43142.diarynote.jp/201503150906115048/
http://43142.diarynote.jp/?month=201601
http://43142.diarynote.jp/201702081152242280/
http://43142.diarynote.jp/201709240954004876/
▶︎過去の、ファビアン・アルマザン
http://43142.diarynote.jp/201308191407221107/
http://43142.diarynote.jp/201607100828438607/
▶︎過去の、ジェイソン・リグビー
http://43142.diarynote.jp/201601050914043127/
▶︎過去の、クリス・モリッシー
http://43142.diarynote.jp/201601050914043127/
南青山・ブルーノートに移動して、マーカス・ミラー(1999年11月12日、2001年 6月14日、2003年8月19日、2005年8月21日、2007年12月13日、2009年9月15日、2010年9月3日、2013年9月3日、2015年2月21日、2016年9月17日、2017年1月7日)と、エリック・ミヤシロ(2010年5月11日、2011年3月10日、2011年3月28日、2011年4月21日、2011年8月6日 、2014年9月7日、2015年9月27日、2016年1月7日、2017年7月28日、2017年11月8日)率いるビッグ・バンドの共演ステージを見る。そのブルーノート東京オールスター・ジャズ・オーケストラ、少し前のゴールデン・ウィーク中にはエドマール・カスタネーダ(2014年1月12日、2017年9月28日)を迎えたステージを持ったはずで、大車輪だな。この後、ミヤシロたちは台湾に演奏しに行くようだ。
自己バンド・ミーツ・NHK交響楽団という共演を東京ジャズ(2010年9月3日 )で見せたことがあったように、ミラーは一時オーケストラとの共演をしていたことがあるが、今回のビッグ・バンド音はすべてミヤシロが書いたよう。
1曲オーケストラだけで演奏したあとは、すべてマーカス入り。そして、演奏するのはマーカス曲、および彼がリーダー作でカヴァーしていた曲(モータウン曲の「パパ・ウォズ・ア・ローリング・ストーン」とパストリアスの「ティーンタウン」)。どれも、たっぷりとミラーのベース演奏がフィーチャーされ、その音と綱引きするように日本人たちのオーケストラ音や管楽器ソロが入って行く。どのぐらいリハーサルをやったかは知らないが、かなりいい感じのかみ合いがあったのではないか。そして、オーケストラ員がみんなうれしそうで、それによりミラーのアーティスト格にも気づかされるといった塩梅なり。
▶︎過去のマーカス・ミラー
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/movember1999live.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-6.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-8.htm
http://43142.diarynote.jp/200508230545510000/
http://43142.diarynote.jp/200712161023010000/
http://43142.diarynote.jp/200909181206531984/
http://43142.diarynote.jp/201009111624281899/
http://43142.diarynote.jp/201309051241384602/
http://43142.diarynote.jp/201502231815384234/
http://43142.diarynote.jp/?day=20160917
http://43142.diarynote.jp/201701091247527188/
▶過去のエリック・ミヤシロ/ブルーノート東京・オールスターズ・ジャズ・オーケストラ
http://43142.diarynote.jp/?day=20100511
http://43142.diarynote.jp/?day=20110310
http://43142.diarynote.jp/201104041100266528/
http://43142.diarynote.jp/?day=20110421
http://43142.diarynote.jp/201108101632022013/ ノー・ネーム・ホー^セズ
http://43142.diarynote.jp/201409100930206205/ ノー・ネーム・ホーセズ
http://43142.diarynote.jp/201501131019359012/
http://43142.diarynote.jp/201510021129591335/
http://43142.diarynote.jp/201601090750252990/
http://43142.diarynote.jp/201708081429085086/ B.B.STATION
http://43142.diarynote.jp/201711091333526195/ マシュー・ハーバートツ・ビッグ・バンド
http://43142.diarynote.jp/201712061006171627/
▶︎過去の、エドマール・カスタネーダ
http://43142.diarynote.jp/201401171004104264/
http://43142.diarynote.jp/201709291218574592/
<今日の、働き者>
先立つ13日に、ミラーは六本木・アルフィーでやっていた日野皓正(2005年6月5日、2006年11月3日、2011年3月28日、2011年7月25日、2011年9月2日 、2013年9月22日、2014年4月4日、2015年3月10日、2017年9月3日)クインテットのライヴに飛び入りしたそうな。彼はこの後、自己バンドにて横浜から四日市に行って戻って来る2泊3日のジャズ・クルーズ船にバンドともに乗り込んで演奏する。また、その後は、山形や清水市など複数の都市で単独公演をやり、24〜26日にはまたブルーノート東京で公演を行う。ミラーと言えば、2016年のブルーノート・ジャズ・フェスティヴァルは、まさに“彼のフェス”でした。→
http://43142.diarynote.jp/201609201835285184/
▶過去の、日野皓正
http://43142.diarynote.jp/200506120639310000/
http://43142.diarynote.jp/?day=20061103
http://43142.diarynote.jp/?day=20110328
http://43142.diarynote.jp/201107310727152406/
http://43142.diarynote.jp/?day=20110902
http://43142.diarynote.jp/201309260930584072/
http://43142.diarynote.jp/201404070654593139/
http://43142.diarynote.jp/201503110740041978/
http://43142.diarynote.jp/201709101639096076/
映画「ラ・チャナ」。クララ・ヴェニス、Hisaka。ザ・ソウル・レベルズ
2018年5月15日 音楽 渋谷・アップリンクで、2016年スペイン/アイスランド/アメリカ映画「ラ・チャナ」の試写を見る。その表題は1946年生まれのバルセロナ在住フラメンコ・ダンサーの芸名で、情熱的な踊りや足さばき〜この映画を見ると、フラメンコのダンサーは打楽器の担い手でもあると痛感させられる〜で一世を風靡した人とのこと。だが、女性は男性のいいなりであるという風習を持つヒターノの彼女は十代で結婚した旦那から虐げられまくる。そして、ハリウッド進出などさらなる成功の目を摘まれ、全盛期に引退。そのダメ夫が根こそぎ財産を持ちとんずらした後復帰をし……(85年には来日もしているという)。みたいな波乱万丈の人生が、彼女の話を柱にすすめられる。本人にキャラあり、今の旦那との生活は満たされていそう(いい高台の家に住んでいるなあ)でなにより。監督は、クロアチア出身でスペイン在住女性のルツイア・スイェヴィッチ。
続いては、赤坂・カナダ大使館のオスカー・ピーターソン・シアターに行く。同大使館内にある高円宮記念ギャラリーで6月6日まで持たれているトロントの美術アーティストたちによる“Multi Layered Surface”という展覧会と繋がる公演を見る。トロントで活動するカナダと日本の二人の女性がパフォーマンスをした。
まず、シンガー・ソングライターでテルミン奏者のクララ・ヴェニスが出てくる。打ち込み型の、暗めのエレ・ポップを披露する人だが、見せ方が面白い。まず、格好がもろに日本の“カワイイ”文化に影響を受けている。で、背後に映像をながしながら、テルミンを操りながら歌う。その映像は質があり、中央に立つ彼女をはさむように彼女が扮した格好や髪型違いの4人の奏者たちが映し出される。私の、ワンマン・バンド……。生の本人をはじめ、スカートにしろパンツにしろレオタードにしろ、みんな太ももを出している(笑い)。
その後は、日本人ジャズ・シンガーのhisaka。こちらは日本人のピアノ・トリオ(ベースはエレクトリックを弾く場合も)を従えてのもので、MCで私のバンドと言っていたので、今は日本で活動しているのかもしれない。エリン・ボーディ(2009年3月26日)編曲と紹介した曲があり(あれ、エミリー・クレア・バーロウ;2009年8月5日だったっけ? もう記憶が曖昧なりィ)、彼女が好きと言っていたか。メロデイアス曲や「上を向いて歩こう」とかいった曲をジャズ調アレンジで開いていた。
▶︎過去の、エリン・ボーディ
http://43142.diarynote.jp/200903271727246000/
▶︎過去の、エミリー・クレア・バーロウ
http://43142.diarynote.jp/200908072233499662/
そして、さらに六本木に向かう。ビルボードライブ東京で、ニューオーリンズのブラス・バンドであるザ・ソウル・レベルズ(2015年8月17日)を見る。
トランペット2、テナー・サックス、トロンボーン2、スーザホン、打楽器2(スネア中心と大太鼓中心。後者はドラム・パッドも設定し、一部で使った)の8人編成でことにあたる。そしたら、あわわわ、いいじゃん。2年前の来日公演よりなぜかいい。ホーンの重なりも、肉声の重なりも、ずっと力があり。鼓舞される。肉声は約半分の曲で繰り出すが、フロントに立つ5人の管楽器奏者が担当し、今回はラップも入る曲も2つ。曲調はそれほどニューオーリンズぽくないのだが、その成り立ちや見る者にぶつかる総体はやはりニューオーリンズであると思わされた。
▶︎過去の、ザ・ソウル・レベルズ
http://43142.diarynote.jp/201508180822235084/
<今日の、ちっ>
一時より海外からのスパムは減ったとように思えるが、イヤなのはぼくのメール・アドレス(語ったもの)から、一言卑猥な言葉がそえてあり、そこからリンク流れするだろうものが来ること。あー、キブン悪りぃー。これ、多分海外からのものだと思うのだが。思えば、かつてこの欄に書いた、航空機会社を語ったメールとかは、なんかムっとしない類のスパムであったなあ。→
http://43142.diarynote.jp/201312290746219830/
続いては、赤坂・カナダ大使館のオスカー・ピーターソン・シアターに行く。同大使館内にある高円宮記念ギャラリーで6月6日まで持たれているトロントの美術アーティストたちによる“Multi Layered Surface”という展覧会と繋がる公演を見る。トロントで活動するカナダと日本の二人の女性がパフォーマンスをした。
まず、シンガー・ソングライターでテルミン奏者のクララ・ヴェニスが出てくる。打ち込み型の、暗めのエレ・ポップを披露する人だが、見せ方が面白い。まず、格好がもろに日本の“カワイイ”文化に影響を受けている。で、背後に映像をながしながら、テルミンを操りながら歌う。その映像は質があり、中央に立つ彼女をはさむように彼女が扮した格好や髪型違いの4人の奏者たちが映し出される。私の、ワンマン・バンド……。生の本人をはじめ、スカートにしろパンツにしろレオタードにしろ、みんな太ももを出している(笑い)。
その後は、日本人ジャズ・シンガーのhisaka。こちらは日本人のピアノ・トリオ(ベースはエレクトリックを弾く場合も)を従えてのもので、MCで私のバンドと言っていたので、今は日本で活動しているのかもしれない。エリン・ボーディ(2009年3月26日)編曲と紹介した曲があり(あれ、エミリー・クレア・バーロウ;2009年8月5日だったっけ? もう記憶が曖昧なりィ)、彼女が好きと言っていたか。メロデイアス曲や「上を向いて歩こう」とかいった曲をジャズ調アレンジで開いていた。
▶︎過去の、エリン・ボーディ
http://43142.diarynote.jp/200903271727246000/
▶︎過去の、エミリー・クレア・バーロウ
http://43142.diarynote.jp/200908072233499662/
そして、さらに六本木に向かう。ビルボードライブ東京で、ニューオーリンズのブラス・バンドであるザ・ソウル・レベルズ(2015年8月17日)を見る。
トランペット2、テナー・サックス、トロンボーン2、スーザホン、打楽器2(スネア中心と大太鼓中心。後者はドラム・パッドも設定し、一部で使った)の8人編成でことにあたる。そしたら、あわわわ、いいじゃん。2年前の来日公演よりなぜかいい。ホーンの重なりも、肉声の重なりも、ずっと力があり。鼓舞される。肉声は約半分の曲で繰り出すが、フロントに立つ5人の管楽器奏者が担当し、今回はラップも入る曲も2つ。曲調はそれほどニューオーリンズぽくないのだが、その成り立ちや見る者にぶつかる総体はやはりニューオーリンズであると思わされた。
▶︎過去の、ザ・ソウル・レベルズ
http://43142.diarynote.jp/201508180822235084/
<今日の、ちっ>
一時より海外からのスパムは減ったとように思えるが、イヤなのはぼくのメール・アドレス(語ったもの)から、一言卑猥な言葉がそえてあり、そこからリンク流れするだろうものが来ること。あー、キブン悪りぃー。これ、多分海外からのものだと思うのだが。思えば、かつてこの欄に書いた、航空機会社を語ったメールとかは、なんかムっとしない類のスパムであったなあ。→
http://43142.diarynote.jp/201312290746219830/
TABOO LABEL Presents GREAT HOLIDAY
2018年5月13日 音楽 日曜日の午後、大バコ“スタジオ・コースト”を使っての、菊地成孔(2001年9月22日、2002年1月5日、2002年11月30日、2004年7月6日、2004年8月12日、2005年6月9日、2006年1月21日、2007年11月7日、2009年7月19日、2010年3月26日、2011年4月22日、2011年5月5日、2011年7月31日、2013年3月26日、2013年7月27日、2014年2月20日、2014年4月3日、2014年9月7日、2016年10月28日、2017年9月2日)祭り。
遅刻して、入場。市川愛、ものんくる(2016年8月10日)、スパンク・ハッピー(2002 年11月30日)、けもの、DC/PRG(2001年9月22日、2011年7月31日)などを見る。終演は22時を回っていた。
大儀見元(2005年6月9日、2006年2月16日、2006年7月10日、2006年8月24日、2011年1月21日、2013年3月26日)、林正樹(2013年9月6日、2015年9月27日、2015年12月17日、2016年7月16日)、坂田学(2013年1月12日)、織原良次(2016年7月16日、2018年4月11日)、津上研太(2001年9月22日、2002年3月17日、2003年6月28日、2004年2月6日、2004年10月10日、2006年1月21日、2006年10月25日、2011年7月31日、2013年2月17日、2016年7月19日)、類家心平(2011年5月5日、2011年7月31日、2014年6月13日、2014年9月25日、2014年12月28日、2015年5月20日、2017年6月21日、2017年9月2日、2018年1月19日)、OMSB (2013年3月26日、2014年2月20日、2016年10月28日、2016年11月10日、2017年9月2日)らが、各出し物に参加していた。
▶過去の、菊地成孔
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-9.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-1.ht
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-11.htm
http://43142.diarynote.jp/200407062149440000/
http://43142.diarynote.jp/200408120238330000/
http://43142.diarynote.jp/200506120644360000/
http://43142.diarynote.jp/200601271857530000/
http://43142.diarynote.jp/200711101236210000/
http://43142.diarynote.jp/200907221011377741/
http://43142.diarynote.jp/?day=20100326
http://43142.diarynote.jp/?day=20110422
http://43142.diarynote.jp/?day=20110505
http://43142.diarynote.jp/?day=20110731
http://43142.diarynote.jp/201303290751204240/
http://43142.diarynote.jp/?day=20130727
http://43142.diarynote.jp/201402210802184994/
http://43142.diarynote.jp/201404050818444425/
http://43142.diarynote.jp/201409100930206205/
http://43142.diarynote.jp/201610311054183284/
http://43142.diarynote.jp/201709101059289712/
▶︎過去の、ものんくる
http://43142.diarynote.jp/201608111103309626/
▶︎過去の、スパンク・ハッピー
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-11.htm
▶過去の、DCPRG
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-9.htm
http://43142.diarynote.jp/?day=20110731
▶︎過去の、大儀見元
http://43142.diarynote.jp/200506120644360000/
http://43142.diarynote.jp/?day=20060216
http://43142.diarynote.jp/200607110800410000/
http://43142.diarynote.jp/200608271342350000/
http://43142.diarynote.jp/?day=20110121
http://43142.diarynote.jp/201303290751204240/
▶過去の、林正樹
http://43142.diarynote.jp/201309121810294280/
http://43142.diarynote.jp/201510021129591335/
http://43142.diarynote.jp/201512271306411506
http://43142.diarynote.jp/201607191312426603/
▶︎過去の、坂田学
http://43142.diarynote.jp/201301161544336447/
▶︎過去の、織原良次
http://43142.diarynote.jp/201607191312426603/
http://43142.diarynote.jp/201804121236407352/
▶︎過去の、津上研太
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-9.htm DCPRG
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-3.htm ONJQ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-6.htm ONJQ+OE
http://43142.diarynote.jp/200402061359140000/ ONJQ
http://43142.diarynote.jp/200410162220330000/ ONJE
http://43142.diarynote.jp/200601271857530000/ ONJO
http://43142.diarynote.jp/200611020833520000/ BOZO
http://43142.diarynote.jp/201108101624025366/ DCPRG
http://43142.diarynote.jp/201302191656063458/ 南+津上
http://43142.diarynote.jp/201107020946473690/ STO
http://43142.diarynote.jp/201607211013541782/ 与世山澄子
▶過去の、類家心平
http://43142.diarynote.jp/?day=20110505
http://43142.diarynote.jp/201108101624025366/
http://43142.diarynote.jp/201406160956273046/
http://43142.diarynote.jp/201409261635554506/
http://43142.diarynote.jp/201412301043067796/
http://43142.diarynote.jp/201505211022511238/
http://43142.diarynote.jp/201609201648546159/
http://43142.diarynote.jp/201610100849458472/
http://43142.diarynote.jp/201709101059289712/
http://43142.diarynote.jp/201709101059289712/
http://43142.diarynote.jp/201801200930278094/
▶︎過去の、OMSB
http://43142.diarynote.jp/?day=20130326
http://43142.diarynote.jp/?day=20140220
http://43142.diarynote.jp/201610311054183284/
http://43142.diarynote.jp/201611111651363466/
http://43142.diarynote.jp/201709101059289712/
<今日の、湾岸>
先週の寒さからは脱しているが、かなりな降雨の日。しかし、会場はちゃんとした入り。午後3時から延々と続く催しなのに、各ライヴが終わってもそのまま場内にいる人が多かったのではないか。それゆえ、ぼくは知人たちとホワイエのソファにまったり座り、お酒を片手に機材転換(何気に長かった)を持つことができたのだが。なぜか、ネットにも会場にも、タイムテーブルの告知はなし。そういう客サーヴィスなしのイヴェントは、珍しい。この日は、スタンディング。すげえな、中にいた人たちはずっと立ちっぱなしであったの? 菊地ファンはMが多いのかとも考えたくなる?
遅刻して、入場。市川愛、ものんくる(2016年8月10日)、スパンク・ハッピー(2002 年11月30日)、けもの、DC/PRG(2001年9月22日、2011年7月31日)などを見る。終演は22時を回っていた。
大儀見元(2005年6月9日、2006年2月16日、2006年7月10日、2006年8月24日、2011年1月21日、2013年3月26日)、林正樹(2013年9月6日、2015年9月27日、2015年12月17日、2016年7月16日)、坂田学(2013年1月12日)、織原良次(2016年7月16日、2018年4月11日)、津上研太(2001年9月22日、2002年3月17日、2003年6月28日、2004年2月6日、2004年10月10日、2006年1月21日、2006年10月25日、2011年7月31日、2013年2月17日、2016年7月19日)、類家心平(2011年5月5日、2011年7月31日、2014年6月13日、2014年9月25日、2014年12月28日、2015年5月20日、2017年6月21日、2017年9月2日、2018年1月19日)、OMSB (2013年3月26日、2014年2月20日、2016年10月28日、2016年11月10日、2017年9月2日)らが、各出し物に参加していた。
▶過去の、菊地成孔
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-9.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-1.ht
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-11.htm
http://43142.diarynote.jp/200407062149440000/
http://43142.diarynote.jp/200408120238330000/
http://43142.diarynote.jp/200506120644360000/
http://43142.diarynote.jp/200601271857530000/
http://43142.diarynote.jp/200711101236210000/
http://43142.diarynote.jp/200907221011377741/
http://43142.diarynote.jp/?day=20100326
http://43142.diarynote.jp/?day=20110422
http://43142.diarynote.jp/?day=20110505
http://43142.diarynote.jp/?day=20110731
http://43142.diarynote.jp/201303290751204240/
http://43142.diarynote.jp/?day=20130727
http://43142.diarynote.jp/201402210802184994/
http://43142.diarynote.jp/201404050818444425/
http://43142.diarynote.jp/201409100930206205/
http://43142.diarynote.jp/201610311054183284/
http://43142.diarynote.jp/201709101059289712/
▶︎過去の、ものんくる
http://43142.diarynote.jp/201608111103309626/
▶︎過去の、スパンク・ハッピー
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-11.htm
▶過去の、DCPRG
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-9.htm
http://43142.diarynote.jp/?day=20110731
▶︎過去の、大儀見元
http://43142.diarynote.jp/200506120644360000/
http://43142.diarynote.jp/?day=20060216
http://43142.diarynote.jp/200607110800410000/
http://43142.diarynote.jp/200608271342350000/
http://43142.diarynote.jp/?day=20110121
http://43142.diarynote.jp/201303290751204240/
▶過去の、林正樹
http://43142.diarynote.jp/201309121810294280/
http://43142.diarynote.jp/201510021129591335/
http://43142.diarynote.jp/201512271306411506
http://43142.diarynote.jp/201607191312426603/
▶︎過去の、坂田学
http://43142.diarynote.jp/201301161544336447/
▶︎過去の、織原良次
http://43142.diarynote.jp/201607191312426603/
http://43142.diarynote.jp/201804121236407352/
▶︎過去の、津上研太
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-9.htm DCPRG
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-3.htm ONJQ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-6.htm ONJQ+OE
http://43142.diarynote.jp/200402061359140000/ ONJQ
http://43142.diarynote.jp/200410162220330000/ ONJE
http://43142.diarynote.jp/200601271857530000/ ONJO
http://43142.diarynote.jp/200611020833520000/ BOZO
http://43142.diarynote.jp/201108101624025366/ DCPRG
http://43142.diarynote.jp/201302191656063458/ 南+津上
http://43142.diarynote.jp/201107020946473690/ STO
http://43142.diarynote.jp/201607211013541782/ 与世山澄子
▶過去の、類家心平
http://43142.diarynote.jp/?day=20110505
http://43142.diarynote.jp/201108101624025366/
http://43142.diarynote.jp/201406160956273046/
http://43142.diarynote.jp/201409261635554506/
http://43142.diarynote.jp/201412301043067796/
http://43142.diarynote.jp/201505211022511238/
http://43142.diarynote.jp/201609201648546159/
http://43142.diarynote.jp/201610100849458472/
http://43142.diarynote.jp/201709101059289712/
http://43142.diarynote.jp/201709101059289712/
http://43142.diarynote.jp/201801200930278094/
▶︎過去の、OMSB
http://43142.diarynote.jp/?day=20130326
http://43142.diarynote.jp/?day=20140220
http://43142.diarynote.jp/201610311054183284/
http://43142.diarynote.jp/201611111651363466/
http://43142.diarynote.jp/201709101059289712/
<今日の、湾岸>
先週の寒さからは脱しているが、かなりな降雨の日。しかし、会場はちゃんとした入り。午後3時から延々と続く催しなのに、各ライヴが終わってもそのまま場内にいる人が多かったのではないか。それゆえ、ぼくは知人たちとホワイエのソファにまったり座り、お酒を片手に機材転換(何気に長かった)を持つことができたのだが。なぜか、ネットにも会場にも、タイムテーブルの告知はなし。そういう客サーヴィスなしのイヴェントは、珍しい。この日は、スタンディング。すげえな、中にいた人たちはずっと立ちっぱなしであったの? 菊地ファンはMが多いのかとも考えたくなる?
シルビア・ペレス・クルス
2018年5月11日 音楽 生の姿を見たかった人……。よくぞ、呼んでくれました。南青山・ブルーノート東京、セカンド・ショウ。
1983年、カタルーニャのパラフルジェル生まれ。バルセロナ在住。2010年代に入って自己作をとんとんとんと出している才溢れまくりの女性シンガーの公演を、ワクワクしながら見る。同行者は、カルロス・モントフォート(ヴァイオリン)、エレナ・レイ(ヴァイオリン)、アナ・アルドマ(ヴィオラ)、ミゲル・アンヘル・コルデロ(ベース)、ジョアン・アントニ・ピク(チェロ)。つまり弦楽五重奏団にサポートさせる。彼女の2017年『Vestida De Nit』(Universal)は彼女が親しんできた他人曲を弦楽五重奏のバッキングのもと取り上げた内容だったが、今回の初来日公演はその新作に準ずる。同行弦楽器奏者たちも、同作に入っていた人たちとまったく同じだ。
ソング・ライティングだけでなく、アレンジやプロデュースや各種楽器などもアルバムではこなし、主演映画も持つクルスだが、この晩は他人の曲を中心にシンガーに専念して開く。そして、音楽的な創造性とマインドが高次元でおりあいが付いている表現を繰り出す。1曲目は客に背を向け、弦楽器奏者たちを指揮するような感じで歌ったったりもした。得難い情緒、あり。なんやかんや、生理的に贅沢な時間が流れていたとも書きたくなる時が流れていた。
過剰な声量はないものの、音程はとても正確。そんな歌唱は生で接すると、いろんなカタルーニャをはじめとするスペイン音楽〜文化をしっかり通ったもの(一番影響をうけているのは、母親の歌唱と言っていた)であることを伝える。とともに、そんな確かな立脚点あってこその、尋常ならぬ飛躍や広がりであるのだとも思わせる。
MCは少し拙いながら英語でこなす。曲は、レナード・コーエンの「ハレルヤ」だけが英語曲であったか。不慣れな言葉だからこそ、彼女は言葉を大切に歌い、だからこその説得力を持っていた。
あと、スペイン人だと思わされたは、ヴァイオリン、コントラバス、チェロの男性奏者を中央に呼び込んでデュオっぽいパフォーマンスもしたのだが、そのさい曲が終わると、大げさにハグしあっていたこと(笑い)。ほぼ、満員。本人も日本でライヴをできることを誉と感じているのがよくわかったし、また来るのではないだろうか。
<翌日の、クルス>
娘も日本に連れてきている彼女に取材した。昨日のセカンド・ショウを見ましたとまず言うと、「知っている。あなたのことを覚えている」。オフではノー・メイクの彼女はとっても気さく。インタヴューの際、ぼくは質問をするときのアクションが大きい。途中で、クルスが「あなたの話の聞き方、好きだわ」。「ありがとう。実は、あなたの話をする際の仕草を見て、ぼくと似ているなと思っていたんです」。「それ、私も感じていたワ」。そしたら、スペイン語通訳嬢が、「二人につられて、私もアクションが大きくなりそうです」。一同、爆笑の一コマ。彼女は好きなミュージシャンはと問われると、カエターノ・ヴェローゾ(2005年5月23日、2016年10月9日)とまず答える人。1ヶ月前にホルヘ・ドレクスレルと一緒にブラジルに行って公演をし、そのおりカエターノの自宅に行く機会に恵まれ、一緒に歌ったそう。
▶︎過去の、カエターノ・ヴェローゾ
http://43142.diarynote.jp/200506021846130000/
http://43142.diarynote.jp/?day=20161009
1983年、カタルーニャのパラフルジェル生まれ。バルセロナ在住。2010年代に入って自己作をとんとんとんと出している才溢れまくりの女性シンガーの公演を、ワクワクしながら見る。同行者は、カルロス・モントフォート(ヴァイオリン)、エレナ・レイ(ヴァイオリン)、アナ・アルドマ(ヴィオラ)、ミゲル・アンヘル・コルデロ(ベース)、ジョアン・アントニ・ピク(チェロ)。つまり弦楽五重奏団にサポートさせる。彼女の2017年『Vestida De Nit』(Universal)は彼女が親しんできた他人曲を弦楽五重奏のバッキングのもと取り上げた内容だったが、今回の初来日公演はその新作に準ずる。同行弦楽器奏者たちも、同作に入っていた人たちとまったく同じだ。
ソング・ライティングだけでなく、アレンジやプロデュースや各種楽器などもアルバムではこなし、主演映画も持つクルスだが、この晩は他人の曲を中心にシンガーに専念して開く。そして、音楽的な創造性とマインドが高次元でおりあいが付いている表現を繰り出す。1曲目は客に背を向け、弦楽器奏者たちを指揮するような感じで歌ったったりもした。得難い情緒、あり。なんやかんや、生理的に贅沢な時間が流れていたとも書きたくなる時が流れていた。
過剰な声量はないものの、音程はとても正確。そんな歌唱は生で接すると、いろんなカタルーニャをはじめとするスペイン音楽〜文化をしっかり通ったもの(一番影響をうけているのは、母親の歌唱と言っていた)であることを伝える。とともに、そんな確かな立脚点あってこその、尋常ならぬ飛躍や広がりであるのだとも思わせる。
MCは少し拙いながら英語でこなす。曲は、レナード・コーエンの「ハレルヤ」だけが英語曲であったか。不慣れな言葉だからこそ、彼女は言葉を大切に歌い、だからこその説得力を持っていた。
あと、スペイン人だと思わされたは、ヴァイオリン、コントラバス、チェロの男性奏者を中央に呼び込んでデュオっぽいパフォーマンスもしたのだが、そのさい曲が終わると、大げさにハグしあっていたこと(笑い)。ほぼ、満員。本人も日本でライヴをできることを誉と感じているのがよくわかったし、また来るのではないだろうか。
<翌日の、クルス>
娘も日本に連れてきている彼女に取材した。昨日のセカンド・ショウを見ましたとまず言うと、「知っている。あなたのことを覚えている」。オフではノー・メイクの彼女はとっても気さく。インタヴューの際、ぼくは質問をするときのアクションが大きい。途中で、クルスが「あなたの話の聞き方、好きだわ」。「ありがとう。実は、あなたの話をする際の仕草を見て、ぼくと似ているなと思っていたんです」。「それ、私も感じていたワ」。そしたら、スペイン語通訳嬢が、「二人につられて、私もアクションが大きくなりそうです」。一同、爆笑の一コマ。彼女は好きなミュージシャンはと問われると、カエターノ・ヴェローゾ(2005年5月23日、2016年10月9日)とまず答える人。1ヶ月前にホルヘ・ドレクスレルと一緒にブラジルに行って公演をし、そのおりカエターノの自宅に行く機会に恵まれ、一緒に歌ったそう。
▶︎過去の、カエターノ・ヴェローゾ
http://43142.diarynote.jp/200506021846130000/
http://43142.diarynote.jp/?day=20161009
レ・オルメ。ウスマン・アグ・モサ+OKI
2018年5月9日 音楽 まず、マイナビ BLITZ赤坂で、1967年結成というイタリアの大御所プログ・ロック・バンドであるレ・オルメを見る。二日間公演のうちの二日目、この日は1973年作『フェローナトソローナの伝説』を再現という名目があり。とはいえ、プログ・ロックにうといぼくは聞いたこともなく、そうだったのか全然わからない。おそらく、ぼくは会場内で一番主役のことを知らない人間だったのではないだろうか。
キーボード、歌とベース(一部はアコースティック・ギター)、ドラムというトリオ編成を持つ。イタリア語のMCもし、声援を集めていたドラムのおじいちゃんはオリジナル・メンバーだろうと思ったら、厳密には違うらしい。あたまの2曲目だか3曲目だかにドラム・ソロが5分ほど(?)披露されたが、それはオリジナル通りなのだろうか。打法はオールド・スクールだが切れはあり、バスドラは一つしか置いていなかったと思うが、キックは早く、ときに2バスでやっているのかと思えた。
キーボード奏者がショルダー・キーボードを手にしてギター音色の達者なソロを取る場面は2度あったが、基本3人のソロはなし。すべて、構成されたアンサンブル演奏で通す。とはいえ、トリオというシンプルな編成であるので複雑な印象はあまり受けず、明快というか、聞きやすい。インスト・パートにも力をそそぐものの、朗々とした歌パート/メロディあってこその表現であると思わせるな。歌担当のベーシストは基本ピック弾きだが、一部ではフツーに指弾きもする。なるほど、音色効果を考えてのピック弾きなのね。
キーボード奏者はハモンド・オルガンを一番弾いた。その様に触れながら、1970年前後の前線にあったロックはハモンドが担っていたところも大だとなあととも思う。ディープ・パープル(2005年8月13日、2006年5月21日)、E.L.&P.、ザ・ドアーズ……。そして、そららの音色は、王道ファンキー・ジャズのオルガン音とはまったく異なる。表現が音色を作るのか、音色の違いが様式に左右するのか?
1月に見たPFM(2018年1月9日)に続く、イタリアのプログ・ロック体験。ズッケロ(2017年5月29日)やジャヴァノティ(2002年6月1日)のようにインターナショナルな知名度を持つ担い手もいるが、車やアパレルやフットボールと比べたら、イタリアのポップ・ミュージックの国際性は高くはない。その例外がプログ・ロックであったと思われるが、今もイタリアにはその手の担い手は出てきているのだろうか。
▶過去の、ディープ・パープル
http://43142.diarynote.jp/200508152007550000/
http://43142.diarynote.jp/200605231801250000/
▶︎過去の、PFM
http://43142.diarynote.jp/201801100513078942/
▶︎過去の、ズッケロ
http://43142.diarynote.jp/201705301638029304/
▶︎過去の、ジョヴァノッティ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-6.htm
1時間45分ほどレ・オルメを見た後、代官山・晴れたら空に豆まいてに向かう。こりらはドキュメンタリー映画『Caravan to the Future』(2017年4月12日)絡みの出し物が持たれている。場内入りすると、映画上映が終わり、ちょうど監督のデコード豊崎アリサとピーター・バラカン(2014年10月25日、2015年10月25日、2016年10月22日、2017年10月21日、2017年10月22日)のトークが始まる。
そして、その後に、トゥアレグとフランス人の混合“砂漠のブルース”バンドであるタミクレストのリーダーであるウスマン・アグ・モサのソロ・パフォーマンスが始まる。頭の1曲だけが生ギターを手にし、あとはカポをつけたレスポールを弾きながら歌う。マリ北部をべースとするトゥアレグ族の彼(パスポートもマリだそう)だが、皮ジャンとジーンズを身につけた彼は、髪型がもろにそうなんだが、見た目はジミ・ヘンドリックス。とっても寡黙な人のようだが、誰もが彼を見たなら音楽をやっている人と思うのではないか。
アルペジオぽく弾かれるギターは、親指で開放弦によるベース音を弾き、他の指で装飾音を入れる。そして、そこに意外に静的な歌をモサはのせていく。非レギュラー・チューニングの妙に支えられたその演奏は分析すると単調ではあるのだが、やはり独自にして長い積み上げがあってこそのもの、自分が立つ位置と鬼のような距離を感じさせるもので、思いはいろいろと飛ぶ。そのパフォーマンスに接して、ぼくはジェイムズ・ブラッド・ウルマーの『オデッセイ』(コロムビア、1983年)の行き方をふと思い出した。弛緩し一般的には評価の高くない(ぼくも、そうかな)プロダクツだが、あれはウルマーなりのアフリカ回帰表現であったのかと思うと感じかたも変わってきはしまいか。
そして、そろそろ変化が欲しいなとなった頃、終盤にはトンコリ奏者のOKI(2004年8月27日。2006年8月11日、2006年9月24日、2007年1月26日、2012年10月10日、2014年12月10日、2016年11月18日)が加わる。お。楽器の演奏流儀が同じなので、無理なく合うな。そしてモサのギター音と絡むと、トンコリの音の魅惑の響きも対比的に出る。OKI は1曲歌ったりもしたが、それは自曲か。MCによれば、タミクレストの新作にOKIは2、3曲加わるという。ああ、うれしい広がりなり。
▶︎過去の、映画『Caravan to the Future』
http://43142.diarynote.jp/201704161137379218/
▶︎過去の、ピーター・バラカン
http://43142.diarynote.jp/201410301511243448/
http://43142.diarynote.jp/201510290731105395/
http://43142.diarynote.jp/201610241405267224/
http://43142.diarynote.jp/201710240957109863/
http://43142.diarynote.jp/201710240958114009/
▶過去の、OKI
http://43142.diarynote.jp/?day=20040827
http://43142.diarynote.jp/200608141732470000/
http://43142.diarynote.jp/?day=20060924
http://43142.diarynote.jp/200702010111560000/
http://43142.diarynote.jp/?day=20121010
http://43142.diarynote.jp/201412241025308207/
http://43142.diarynote.jp/201611211530147646/
<今日の、もろもろ>
フランス人と日本人の両親を持つアリサは、パリと東京に半々づつ拠点を置き、またアフリカに向かう日々であるそう。精気と聡明さを併せ持つ彼女は現在、映画でも描かれたキャラヴァンの存続に繋げるクラウド・ファウンディング=https://sahara-eliki.org/2018/04/25/caravan-to-the-future-project-2/ も行なっている。ピーターに今年のライヴ・マジックはと問うと、ぼちぼちやっています。タミクレストの新作にOKIが関与する話だが、すでに旭川でムサととも録音を終えているんだそう。
キーボード、歌とベース(一部はアコースティック・ギター)、ドラムというトリオ編成を持つ。イタリア語のMCもし、声援を集めていたドラムのおじいちゃんはオリジナル・メンバーだろうと思ったら、厳密には違うらしい。あたまの2曲目だか3曲目だかにドラム・ソロが5分ほど(?)披露されたが、それはオリジナル通りなのだろうか。打法はオールド・スクールだが切れはあり、バスドラは一つしか置いていなかったと思うが、キックは早く、ときに2バスでやっているのかと思えた。
キーボード奏者がショルダー・キーボードを手にしてギター音色の達者なソロを取る場面は2度あったが、基本3人のソロはなし。すべて、構成されたアンサンブル演奏で通す。とはいえ、トリオというシンプルな編成であるので複雑な印象はあまり受けず、明快というか、聞きやすい。インスト・パートにも力をそそぐものの、朗々とした歌パート/メロディあってこその表現であると思わせるな。歌担当のベーシストは基本ピック弾きだが、一部ではフツーに指弾きもする。なるほど、音色効果を考えてのピック弾きなのね。
キーボード奏者はハモンド・オルガンを一番弾いた。その様に触れながら、1970年前後の前線にあったロックはハモンドが担っていたところも大だとなあととも思う。ディープ・パープル(2005年8月13日、2006年5月21日)、E.L.&P.、ザ・ドアーズ……。そして、そららの音色は、王道ファンキー・ジャズのオルガン音とはまったく異なる。表現が音色を作るのか、音色の違いが様式に左右するのか?
1月に見たPFM(2018年1月9日)に続く、イタリアのプログ・ロック体験。ズッケロ(2017年5月29日)やジャヴァノティ(2002年6月1日)のようにインターナショナルな知名度を持つ担い手もいるが、車やアパレルやフットボールと比べたら、イタリアのポップ・ミュージックの国際性は高くはない。その例外がプログ・ロックであったと思われるが、今もイタリアにはその手の担い手は出てきているのだろうか。
▶過去の、ディープ・パープル
http://43142.diarynote.jp/200508152007550000/
http://43142.diarynote.jp/200605231801250000/
▶︎過去の、PFM
http://43142.diarynote.jp/201801100513078942/
▶︎過去の、ズッケロ
http://43142.diarynote.jp/201705301638029304/
▶︎過去の、ジョヴァノッティ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-6.htm
1時間45分ほどレ・オルメを見た後、代官山・晴れたら空に豆まいてに向かう。こりらはドキュメンタリー映画『Caravan to the Future』(2017年4月12日)絡みの出し物が持たれている。場内入りすると、映画上映が終わり、ちょうど監督のデコード豊崎アリサとピーター・バラカン(2014年10月25日、2015年10月25日、2016年10月22日、2017年10月21日、2017年10月22日)のトークが始まる。
そして、その後に、トゥアレグとフランス人の混合“砂漠のブルース”バンドであるタミクレストのリーダーであるウスマン・アグ・モサのソロ・パフォーマンスが始まる。頭の1曲だけが生ギターを手にし、あとはカポをつけたレスポールを弾きながら歌う。マリ北部をべースとするトゥアレグ族の彼(パスポートもマリだそう)だが、皮ジャンとジーンズを身につけた彼は、髪型がもろにそうなんだが、見た目はジミ・ヘンドリックス。とっても寡黙な人のようだが、誰もが彼を見たなら音楽をやっている人と思うのではないか。
アルペジオぽく弾かれるギターは、親指で開放弦によるベース音を弾き、他の指で装飾音を入れる。そして、そこに意外に静的な歌をモサはのせていく。非レギュラー・チューニングの妙に支えられたその演奏は分析すると単調ではあるのだが、やはり独自にして長い積み上げがあってこそのもの、自分が立つ位置と鬼のような距離を感じさせるもので、思いはいろいろと飛ぶ。そのパフォーマンスに接して、ぼくはジェイムズ・ブラッド・ウルマーの『オデッセイ』(コロムビア、1983年)の行き方をふと思い出した。弛緩し一般的には評価の高くない(ぼくも、そうかな)プロダクツだが、あれはウルマーなりのアフリカ回帰表現であったのかと思うと感じかたも変わってきはしまいか。
そして、そろそろ変化が欲しいなとなった頃、終盤にはトンコリ奏者のOKI(2004年8月27日。2006年8月11日、2006年9月24日、2007年1月26日、2012年10月10日、2014年12月10日、2016年11月18日)が加わる。お。楽器の演奏流儀が同じなので、無理なく合うな。そしてモサのギター音と絡むと、トンコリの音の魅惑の響きも対比的に出る。OKI は1曲歌ったりもしたが、それは自曲か。MCによれば、タミクレストの新作にOKIは2、3曲加わるという。ああ、うれしい広がりなり。
▶︎過去の、映画『Caravan to the Future』
http://43142.diarynote.jp/201704161137379218/
▶︎過去の、ピーター・バラカン
http://43142.diarynote.jp/201410301511243448/
http://43142.diarynote.jp/201510290731105395/
http://43142.diarynote.jp/201610241405267224/
http://43142.diarynote.jp/201710240957109863/
http://43142.diarynote.jp/201710240958114009/
▶過去の、OKI
http://43142.diarynote.jp/?day=20040827
http://43142.diarynote.jp/200608141732470000/
http://43142.diarynote.jp/?day=20060924
http://43142.diarynote.jp/200702010111560000/
http://43142.diarynote.jp/?day=20121010
http://43142.diarynote.jp/201412241025308207/
http://43142.diarynote.jp/201611211530147646/
<今日の、もろもろ>
フランス人と日本人の両親を持つアリサは、パリと東京に半々づつ拠点を置き、またアフリカに向かう日々であるそう。精気と聡明さを併せ持つ彼女は現在、映画でも描かれたキャラヴァンの存続に繋げるクラウド・ファウンディング=https://sahara-eliki.org/2018/04/25/caravan-to-the-future-project-2/ も行なっている。ピーターに今年のライヴ・マジックはと問うと、ぼちぼちやっています。タミクレストの新作にOKIが関与する話だが、すでに旭川でムサととも録音を終えているんだそう。
Saigenji × Fontana Folle
2018年5月8日 音楽 青山・月見ル君想フで、二組の出演者が同時に位置し触発されながら1曲づつ交互にパフォーマンスしあうという、同ヴェニューの名物企画“パラシュート・セッション”を見る。今回で、なんと58回目となるという。出演者はSaigenji (2006年6月27日、2007年11月27日、2009年3月14日, 2009年8月9日、2012年6月13日、2013年1月7日、2013年2月11日 、2013年4月12日、2014年2月9日、2016年2月11日、2016年11月30日、2017年2月11日)と結成2年でアルバムを1枚出しているというFontana Folle というユニットだ。
Fontana Folleはヴォーカル、ギター、スタンダップ電気ベース、エレクトリック・ピアノ、トランペット(1曲フリューゲル・ホーン)/フルート、ドラムという編成。チーム・ワーク良さそうでセクステットなのかと思って聞いたのだが、後でHPを引いたら、歌とギターと縦ベースの3人からなり、他はサポート奏者のよう。曲としては都会的な広角型ジャジー・ポップをやり、ソロも無難に交わしていて、ジャズ研上がりの奏者たちの単位に、甘い味を持つシンガーが入ったバンドなのかと思ったが、そうではないよう。散々ライヴに接してきているぼくを騙したことを、彼らは誇っていい。あ、ごめんなさい。なんかこの書き方、偉そう?
ぼくが見たパラシュート・セッションの中では一番いい、両者のやりとりがあったのではないか。Saigenjiは洒落たセンスを生かそうとする若い担い手たちに本当に両手を広げるかのように優しく接し、一方のFontana Folleの面々は熟練アリのSaigenjiが繰り出す曲、ギター演奏や歌に随時わあ〜という感じで反応したり。お互いの存在を愛で、コミュニケーションしようとする気持ちのやりとりをおおいに感じることができた。なんか、両者の心和むプライヴェイトな集いに参加した気分にもなった? とともに、そのやりとりは両者ともにミュージック・ラヴァーなんだなとも思わせる。
しかし、バンド好きにも関わらず、こういう場合に一人は自由だとぼくは思った。相手の出した曲に反応して、思いついた曲をすぐに出せるから。そうくるなら、僕はジャズ・スタンダードをやりますとか、Saigenjiはそういう反応も出しながらことをすすめる。彼は一切歌詞カード/譜面を置いておらず、それも風通しの良さを倍加させる。Fontana Folleの曲にSaigenjがフルートで入る曲もあったし、逆も少しアリ。両セットの最後の曲はともに一緒にやった。
▶過去の、Saigenji
http://43142.diarynote.jp/?day=20060627
http://43142.diarynote.jp/200711290932200000/
http://43142.diarynote.jp/200903161734533723/
http://43142.diarynote.jp/?day=20090809
http://43142.diarynote.jp/201206141343402196/
http://43142.diarynote.jp/201301151819527787/
http://43142.diarynote.jp/?day=20130211
http://43142.diarynote.jp/?day=20130412
http://43142.diarynote.jp/?day=20140209
http://43142.diarynote.jp/201502140823232703/
http://43142.diarynote.jp/?day=20160211
http://43142.diarynote.jp/201612030915436915/
http://43142.diarynote.jp/201702120725278375/
▶︎過去の、パラシュート・セッション
http://43142.diarynote.jp/201407261219061857/
http://43142.diarynote.jp/201504241016038747/
<GW中の、訃報>
雨も降り、終日寒さを覚えた1日。ゴールデン・ウィークは飛行機に乗ったりもし、比較的暖かいところにいたので、通常の生活が始まってからの日々はより寒い。会場では某社社長に会ったので、GWは家族サーヴィスに励んだのと聞いたら、「ぜんぜん。小沢健二やリロイ・ハトソンのライヴにも行ったもん」とのこと。わあ。その両方に行った人はそうはいないと思うぞ。いや、いるか。
ところで、ジェイムズ・ブラウンの黄金期を支えたドラマー(1965年から11年在籍)のジャボ・スタークス(2007年4月18日。1938年10月26日生まれ)が、5月1日にアラバマ州モービルの自宅で死去した。かつて、5月2日に亡くなった忌野清志郎(2004年10月19日、2005年7月29日)と同様に後から訃報を知ったワタシ。ああ、こんなことも、ぼくは書いていた。http://43142.diarynote.jp/200905101005501321/。そういえば、本日の毎日新聞夕刊には、彼の命日にちなんで彼の記事が大々的に2面で組まれていた(1面にも少し)。スタークスはJBと関わる前にはボビー・ブランドのところにおり、JB後はB.B.キング(2007年2月3日)のバンドにはいったりもした。ブルース畑出身と言えなくもない、サンプリング需要も高い名手でした。
追記)6月売り号のドラム・マガジン誌に、彼についての4000字の原稿が出ます。
▶︎過去の、ジャボ・スタークス
http://43142.diarynote.jp/200704251224130000/
▶過去の、”ブルース・ボーイ”キング
http://43142.diarynote.jp/200702112125550000/
▶過去の、忌野清志郎
http://43142.diarynote.jp/200410240628530000/
http://43142.diarynote.jp/200508042335560000/
Fontana Folleはヴォーカル、ギター、スタンダップ電気ベース、エレクトリック・ピアノ、トランペット(1曲フリューゲル・ホーン)/フルート、ドラムという編成。チーム・ワーク良さそうでセクステットなのかと思って聞いたのだが、後でHPを引いたら、歌とギターと縦ベースの3人からなり、他はサポート奏者のよう。曲としては都会的な広角型ジャジー・ポップをやり、ソロも無難に交わしていて、ジャズ研上がりの奏者たちの単位に、甘い味を持つシンガーが入ったバンドなのかと思ったが、そうではないよう。散々ライヴに接してきているぼくを騙したことを、彼らは誇っていい。あ、ごめんなさい。なんかこの書き方、偉そう?
ぼくが見たパラシュート・セッションの中では一番いい、両者のやりとりがあったのではないか。Saigenjiは洒落たセンスを生かそうとする若い担い手たちに本当に両手を広げるかのように優しく接し、一方のFontana Folleの面々は熟練アリのSaigenjiが繰り出す曲、ギター演奏や歌に随時わあ〜という感じで反応したり。お互いの存在を愛で、コミュニケーションしようとする気持ちのやりとりをおおいに感じることができた。なんか、両者の心和むプライヴェイトな集いに参加した気分にもなった? とともに、そのやりとりは両者ともにミュージック・ラヴァーなんだなとも思わせる。
しかし、バンド好きにも関わらず、こういう場合に一人は自由だとぼくは思った。相手の出した曲に反応して、思いついた曲をすぐに出せるから。そうくるなら、僕はジャズ・スタンダードをやりますとか、Saigenjiはそういう反応も出しながらことをすすめる。彼は一切歌詞カード/譜面を置いておらず、それも風通しの良さを倍加させる。Fontana Folleの曲にSaigenjがフルートで入る曲もあったし、逆も少しアリ。両セットの最後の曲はともに一緒にやった。
▶過去の、Saigenji
http://43142.diarynote.jp/?day=20060627
http://43142.diarynote.jp/200711290932200000/
http://43142.diarynote.jp/200903161734533723/
http://43142.diarynote.jp/?day=20090809
http://43142.diarynote.jp/201206141343402196/
http://43142.diarynote.jp/201301151819527787/
http://43142.diarynote.jp/?day=20130211
http://43142.diarynote.jp/?day=20130412
http://43142.diarynote.jp/?day=20140209
http://43142.diarynote.jp/201502140823232703/
http://43142.diarynote.jp/?day=20160211
http://43142.diarynote.jp/201612030915436915/
http://43142.diarynote.jp/201702120725278375/
▶︎過去の、パラシュート・セッション
http://43142.diarynote.jp/201407261219061857/
http://43142.diarynote.jp/201504241016038747/
<GW中の、訃報>
雨も降り、終日寒さを覚えた1日。ゴールデン・ウィークは飛行機に乗ったりもし、比較的暖かいところにいたので、通常の生活が始まってからの日々はより寒い。会場では某社社長に会ったので、GWは家族サーヴィスに励んだのと聞いたら、「ぜんぜん。小沢健二やリロイ・ハトソンのライヴにも行ったもん」とのこと。わあ。その両方に行った人はそうはいないと思うぞ。いや、いるか。
ところで、ジェイムズ・ブラウンの黄金期を支えたドラマー(1965年から11年在籍)のジャボ・スタークス(2007年4月18日。1938年10月26日生まれ)が、5月1日にアラバマ州モービルの自宅で死去した。かつて、5月2日に亡くなった忌野清志郎(2004年10月19日、2005年7月29日)と同様に後から訃報を知ったワタシ。ああ、こんなことも、ぼくは書いていた。http://43142.diarynote.jp/200905101005501321/。そういえば、本日の毎日新聞夕刊には、彼の命日にちなんで彼の記事が大々的に2面で組まれていた(1面にも少し)。スタークスはJBと関わる前にはボビー・ブランドのところにおり、JB後はB.B.キング(2007年2月3日)のバンドにはいったりもした。ブルース畑出身と言えなくもない、サンプリング需要も高い名手でした。
追記)6月売り号のドラム・マガジン誌に、彼についての4000字の原稿が出ます。
▶︎過去の、ジャボ・スタークス
http://43142.diarynote.jp/200704251224130000/
▶過去の、”ブルース・ボーイ”キング
http://43142.diarynote.jp/200702112125550000/
▶過去の、忌野清志郎
http://43142.diarynote.jp/200410240628530000/
http://43142.diarynote.jp/200508042335560000/
アルフレッド・ロドリゲス。十中八九
2018年4月28日 音楽 ゴールデン・ウィーク初日、32歳の在米キューバ人のジャズ・ピアニストであるアルフレッド・ロドリゲス(2011年11月25日、2013年8月1日、2014年4月16日、2017年3月8日)を南青山・ブルーノート東京で見る。ファースト・ショウ。ブラジル人5弦フレットレス・ベース/アコースティック・ギター奏者のムニール・ホッスン(2017年3月8日)とキューバ人ドラマーのマイケル・オリヴェラ(2017年3月8日)、今のワーキング・トリオを率いてのもので、2018年新作『ザ・リトル・ドリーム』(マック・アヴェニュー)はその3人で録音されている。
子供に向けての表現ということを念頭に置いた新作は、優しいメロディ曲を聞き手に両手を広げ優しく包むような演奏群(当人のスキャットも入る)で、曲の長さはほとんど4分台以内にまとめられている。彼のデビュー作もまたトリオ基調作であったが、もうがんがん正調ジャズ・マンとして攻める行き方と本作の間にはものすごい乖離がある。ピアノで存分にインプロヴァイズしていた私から、ピアノでシンプルに心底歌うようになった私…・。その変化の道程を思い計るとクラクラしちゃうし、人間の音楽行為の面白さや奥深さも感じずにはいられない。歌うということも、そうした過程で出てきた。
とうぜん、実演は『ザ・リトル・ドリーム』のノリも含めた型で進められるわけだが、やはりインプロヴァイズするところはして、1曲10分ぐらいはあったか。すぐに指さばきの質が高いと唸らされるとともに、メンバー間のインタープレイの妙にも唸らされる。しかし、この3人は本当に仲が良さそう。
ロドリゲスは大半の曲で歌う。キーボード音と肉声をミックスした加工音をテーマ部で用いたり、ピアノとの相乗で正々堂々詠唱したり。また、1曲目から立ち上がり手拍子をうながしたり、後半曲では客にも唱和をもとめたり。と、そこらへんの娯楽性のとりかたが、彼はどんどん進化している。そして、結果的に音楽として大切な輝きのようなもの見事に溢れ出る。実はそうしたアートであることと優しい一般性をを同一軸上に置く行き方はこの時代ならではのジャズ・マン作法であるとも、ぼくはおおいに唸った。
▶過去の、アルフレッド・ロドリゲス
http://43142.diarynote.jp/201111281001329390/
http://43142.diarynote.jp/201308091149599475/
http://43142.diarynote.jp/201404191143506158/
http://43142.diarynote.jp/201703111125595848/
▶︎過去の、マイケル・オリヴェラ
http://43142.diarynote.jp/201703111125595848/
▶︎過去の、ムニール・ホッスン
http://43142.diarynote.jp/201703111125595848/
その後は、吉祥寺・スター・パインズ・カフェで、いわきをベースとする市民大所帯表現集団の十中八九(2013年5月19日、2015年11月23日、2016年4月30日、2017年11月23日)の百花繚乱のショウを見る。まあメンバーの一員に渋さ知らズ(2004年7月29日、2004年9月1日、2006年1月14日、2006年1月21日、2006年8月27日、2006年11月15日、2006年12月1日、2007年1月13日、2007年6月13日、2008年7月6日、2009年7月26日、2009年9月27日、2010年4月22日、2010年9月19日、2013年5月19日、2015年6月15日)の不破大輔(2005年12月22日、2007年6月3日、2015年11月23日、2016年4月30日、2017年11月23日)いてこそのものだろうけど、単独公演とはすげえな。入りは、もうフル・ハウス。各セット、70分ぐらいはやった。
いろんな管楽器奏者(今回、トランペッターの一人は中学女子であったらしい。また音に厚みをだそうという方策からだろう、渋さで活動するバリトン・サックス奏者の鬼頭哲も入る)、2ヴォーカル、2ギター、2ベース、鍵盤、ドラム、演奏陣だけで20人ぐらいいたか。ダンサーは4人。そして、ステージ後方に映し出された映像は十中八九美術班によるものだろう。様々な属性を持っているはずの男女が意気揚々とかさなり、喜びに溢れ、どこか切実な楽器音や歌や動きを送り出す。
一言で書き記すなら、ブラス・ジャズ・ロック・ポップ・バンド? そうした面々を束ねるのが不破の鷹揚なようでいて実は細やかな千里眼的指揮。けっこうきっちり準備されたものを前提に、曲順やソロ・オーダーなどはその場で変わり、それに構成員たちは好奇心旺盛に応え、それを受けてまた不破はディレクションを改新していく。予定調和にならない新鮮なアメーバー状の音や動きが鮮やかに会場内に満ちていく。いや、その様は半端ありません。そして。こちらも音楽としての重要な輝きを放っていた。
蛇足だが、面々は集団行動ではなく、各々勝手に(まあ、楽器の関係もあるし、車に相乗りしたりとかはしたろうけど)会場集合であったとのこと。そのきっちりしてない余白もいいなあ。
▶過去の、十中八九
http://43142.diarynote.jp/201305260923241736/ 起点
http://43142.diarynote.jp/201511250531202253/
http://43142.diarynote.jp/201605170939589783/
http://43142.diarynote.jp/201711241828493970/
▶過去の、渋さ知らズ
http://43142.diarynote.jp/200407290730290000/
http://43142.diarynote.jp/200409010713470000/
http://43142.diarynote.jp/200601161256540000/
http://43142.diarynote.jp/200601271857530000/
http://43142.diarynote.jp/200609031311580000/
http://43142.diarynote.jp/200611190320370000/
http://43142.diarynote.jp/200612060135390000/
http://43142.diarynote.jp/200701141431470000/
http://43142.diarynote.jp/200706162321180000/
http://43142.diarynote.jp/200807081247190000/
http://43142.diarynote.jp/200908180046187200/
http://43142.diarynote.jp/200910071809361076/
http://43142.diarynote.jp/201004231559516550/
http://43142.diarynote.jp/201009231554333481/
http://43142.diarynote.jp/201305260923241736/
http://43142.diarynote.jp/201506161247423392/
▶過去の、渋さ以外の不破大輔
http://43142.diarynote.jp/200512231958440000/
http://43142.diarynote.jp/200706061351450000/
http://43142.diarynote.jp/201511250531202253/
http://43142.diarynote.jp/201605170939589783/
http://43142.diarynote.jp/201711241828493970/
<昨日の、アルフレッド>
ホテルのカフェでインタヴュー。片手に、水のペットボトル。我々が飲み物を頼むなか、僕は頼まなくていいと言う。重ねてすすめられても、僕は大丈夫、と。なんか、清廉という言葉が頭に浮かんだ。今、控えているプロジェクトはいくつもあるそうだが、打楽器奏者のペドリート・マルティネスとのデュオ(!)・アルバムが次作になりそう。また、恩師クインシー・ジョーンズ(2013年8月1日)とのシンフォニック・プロジェクトも進んでいる。きっちりキューバ時代にクラシックを学んでいる彼は、さすがオーケストレイションもできるという。
▶︎過去の、クインシー・ジョーンズ
http://43142.diarynote.jp/201308091149599475/
子供に向けての表現ということを念頭に置いた新作は、優しいメロディ曲を聞き手に両手を広げ優しく包むような演奏群(当人のスキャットも入る)で、曲の長さはほとんど4分台以内にまとめられている。彼のデビュー作もまたトリオ基調作であったが、もうがんがん正調ジャズ・マンとして攻める行き方と本作の間にはものすごい乖離がある。ピアノで存分にインプロヴァイズしていた私から、ピアノでシンプルに心底歌うようになった私…・。その変化の道程を思い計るとクラクラしちゃうし、人間の音楽行為の面白さや奥深さも感じずにはいられない。歌うということも、そうした過程で出てきた。
とうぜん、実演は『ザ・リトル・ドリーム』のノリも含めた型で進められるわけだが、やはりインプロヴァイズするところはして、1曲10分ぐらいはあったか。すぐに指さばきの質が高いと唸らされるとともに、メンバー間のインタープレイの妙にも唸らされる。しかし、この3人は本当に仲が良さそう。
ロドリゲスは大半の曲で歌う。キーボード音と肉声をミックスした加工音をテーマ部で用いたり、ピアノとの相乗で正々堂々詠唱したり。また、1曲目から立ち上がり手拍子をうながしたり、後半曲では客にも唱和をもとめたり。と、そこらへんの娯楽性のとりかたが、彼はどんどん進化している。そして、結果的に音楽として大切な輝きのようなもの見事に溢れ出る。実はそうしたアートであることと優しい一般性をを同一軸上に置く行き方はこの時代ならではのジャズ・マン作法であるとも、ぼくはおおいに唸った。
▶過去の、アルフレッド・ロドリゲス
http://43142.diarynote.jp/201111281001329390/
http://43142.diarynote.jp/201308091149599475/
http://43142.diarynote.jp/201404191143506158/
http://43142.diarynote.jp/201703111125595848/
▶︎過去の、マイケル・オリヴェラ
http://43142.diarynote.jp/201703111125595848/
▶︎過去の、ムニール・ホッスン
http://43142.diarynote.jp/201703111125595848/
その後は、吉祥寺・スター・パインズ・カフェで、いわきをベースとする市民大所帯表現集団の十中八九(2013年5月19日、2015年11月23日、2016年4月30日、2017年11月23日)の百花繚乱のショウを見る。まあメンバーの一員に渋さ知らズ(2004年7月29日、2004年9月1日、2006年1月14日、2006年1月21日、2006年8月27日、2006年11月15日、2006年12月1日、2007年1月13日、2007年6月13日、2008年7月6日、2009年7月26日、2009年9月27日、2010年4月22日、2010年9月19日、2013年5月19日、2015年6月15日)の不破大輔(2005年12月22日、2007年6月3日、2015年11月23日、2016年4月30日、2017年11月23日)いてこそのものだろうけど、単独公演とはすげえな。入りは、もうフル・ハウス。各セット、70分ぐらいはやった。
いろんな管楽器奏者(今回、トランペッターの一人は中学女子であったらしい。また音に厚みをだそうという方策からだろう、渋さで活動するバリトン・サックス奏者の鬼頭哲も入る)、2ヴォーカル、2ギター、2ベース、鍵盤、ドラム、演奏陣だけで20人ぐらいいたか。ダンサーは4人。そして、ステージ後方に映し出された映像は十中八九美術班によるものだろう。様々な属性を持っているはずの男女が意気揚々とかさなり、喜びに溢れ、どこか切実な楽器音や歌や動きを送り出す。
一言で書き記すなら、ブラス・ジャズ・ロック・ポップ・バンド? そうした面々を束ねるのが不破の鷹揚なようでいて実は細やかな千里眼的指揮。けっこうきっちり準備されたものを前提に、曲順やソロ・オーダーなどはその場で変わり、それに構成員たちは好奇心旺盛に応え、それを受けてまた不破はディレクションを改新していく。予定調和にならない新鮮なアメーバー状の音や動きが鮮やかに会場内に満ちていく。いや、その様は半端ありません。そして。こちらも音楽としての重要な輝きを放っていた。
蛇足だが、面々は集団行動ではなく、各々勝手に(まあ、楽器の関係もあるし、車に相乗りしたりとかはしたろうけど)会場集合であったとのこと。そのきっちりしてない余白もいいなあ。
▶過去の、十中八九
http://43142.diarynote.jp/201305260923241736/ 起点
http://43142.diarynote.jp/201511250531202253/
http://43142.diarynote.jp/201605170939589783/
http://43142.diarynote.jp/201711241828493970/
▶過去の、渋さ知らズ
http://43142.diarynote.jp/200407290730290000/
http://43142.diarynote.jp/200409010713470000/
http://43142.diarynote.jp/200601161256540000/
http://43142.diarynote.jp/200601271857530000/
http://43142.diarynote.jp/200609031311580000/
http://43142.diarynote.jp/200611190320370000/
http://43142.diarynote.jp/200612060135390000/
http://43142.diarynote.jp/200701141431470000/
http://43142.diarynote.jp/200706162321180000/
http://43142.diarynote.jp/200807081247190000/
http://43142.diarynote.jp/200908180046187200/
http://43142.diarynote.jp/200910071809361076/
http://43142.diarynote.jp/201004231559516550/
http://43142.diarynote.jp/201009231554333481/
http://43142.diarynote.jp/201305260923241736/
http://43142.diarynote.jp/201506161247423392/
▶過去の、渋さ以外の不破大輔
http://43142.diarynote.jp/200512231958440000/
http://43142.diarynote.jp/200706061351450000/
http://43142.diarynote.jp/201511250531202253/
http://43142.diarynote.jp/201605170939589783/
http://43142.diarynote.jp/201711241828493970/
<昨日の、アルフレッド>
ホテルのカフェでインタヴュー。片手に、水のペットボトル。我々が飲み物を頼むなか、僕は頼まなくていいと言う。重ねてすすめられても、僕は大丈夫、と。なんか、清廉という言葉が頭に浮かんだ。今、控えているプロジェクトはいくつもあるそうだが、打楽器奏者のペドリート・マルティネスとのデュオ(!)・アルバムが次作になりそう。また、恩師クインシー・ジョーンズ(2013年8月1日)とのシンフォニック・プロジェクトも進んでいる。きっちりキューバ時代にクラシックを学んでいる彼は、さすがオーケストレイションもできるという。
▶︎過去の、クインシー・ジョーンズ
http://43142.diarynote.jp/201308091149599475/