新旧の畑違いの、でも秀でた感性と技量を下敷きに置くドラミングで注視を集めるということにかけては共通するかもしれない、2人のドラマーの実演を見る。

 まず、六本木・ビルボードライブ東京で、ボジオさん(1950年、サンフランシスコ生まれ。マッチド・グリップで叩いていた)のソロ・パフォーマンスを見る。場内、満場。男性客比率、高し。

 で、マジっすか? ステージ上には巨大なドラム・キットがどっか〜ん。バスドラだけでもいくつ並べていたろう。シンバル類やタム類なんてありすぎて、数える気になれない。“打楽器群の森”と言いたくなる巨大(6×3メートル四方ぐらいあるか)なそれは、ステージ上で組むのにどれほどの時間がかかるのか、運搬だってバカみたいに大変だろうなあとか思わずにいられないシロモノ。ハイハットやバスドラ用のペダルも内側にずらりと並んでいて、15個以上あるらしい(笑い)。一見の価値アリ。その視覚的効果も追求したような佇まいに、思わずフランソワ・バシェの打楽器オブジェ(2015年5月9日)を思い出す。そんなものを酔狂に持ってしまった彼は、女房のデイル・ボジオと組んだ化粧系電気味ビート・ポップ・バンドであるミッシング・パーソンズの1983年作で全米アルバム・チャート17位を獲得したこともある。

 ぼくにとってのボジオは1970年代中期から数年間フランク・ザッパ・バンドに在籍したことにとどめをさす(彼は、息子のドゥイージル・ザッパ〜2009年4月7日〜の表現に関与したこともあった)が、いろいろと多彩な活動歴を誇る。たとえば、トランペットやシンセサイザーのマーク・アイシャム(映画音楽の大家となる)やギターのピーター・マヌー(1970年代半ばのトム・スコットのL.A.エクスプレスやビリー・コブハム・バンドが最初の大きな仕事)やパトリック・オハーン(ボジオと重なるようにフランク・ザッパ・バンド在籍)の3人とグループ87というバンドを組んだり、ジャパンの故ミック・カーンと一応NYジャズ界隈にいるデイヴィッド・トーン(2000年8月16日、2015年4月10日)との3者連名で『Polytown』(Times Square,1994)というインスト作を出したりもしている。あ、やはりザッパ・バンドの同僚だったヴァイオリン/鍵盤奏者のエディ・ジョブソンが組んでいたU.K.というバンドにビル・ブラフォードの後任として入ったこともあった。さらには、ザ・ブレッカー・ブラザースやジェフ・ベック(2009年2月6日、2015年9月27日)のバンドにいたこともあれば、トニー・レヴィン(2013年6月26日)とつるんでアルバムを出したこともある。また、2000年代を回るとドラム・ソロのアルバムやオーケストラ作を発表してもいる。その『Chamber Works』(Favored Works,2005)はザッパの前衛クラシック作と重なる味を持っていて、うひゃーという感想を聞く者に抱かせることうけあいだ。

 なんか、そのハイパーぶりはロック・バンド(アイランドが1988年に送り出したワールド・アット・グランス)からジャズ・トリオ(ピアノはジョン・メデスキ〜1999年8月5日、2000年8月13日、2001年2月15日、2002年9月7日、2004年1月24日、2004年9月5日、2004年9月19日、2007年5月10日、2008年12月16日、2012年3月2日〜、ドラムはフレッド・ホプキンス。アルバムは1998年DIW発)までを涼しい顔をしてやっていたダギー・バウンのスケール感と似ていると言えるかもしれない。そのキャリアとしては、1980年代にザ・ラウンジ・リザースに入っていたのが一番知られるか。

 話は飛んだが、そのソロ演奏は主にプリセット音を下敷きに(一部、サンプリングのシークエンスも用いる)、メロディックに化け物ドラムを叩くというもの。彼は手に鳴りものを付けて出来て、また足にも鈴を付け、横においたカホンに座り、それを叩いたり、素朴にカシシやカリンバをいじる場面もあった。世代的にどんなもんだい的に変拍子に望みがちなはずなのに(ましてや、彼はザッパ・バンドではしこたま変拍子を叩かせられたのにも関わらず)、基本ステディなリズムで彼は通す。とともに、今のドラム技巧者は細分化しまくりの先にある譜割の妙を介し、ヒップホップ/プログラム・ビートの先にある逸脱した佇まいを出すのが常だが、彼はとても常識的なビート感覚で通していたのには、なかば拍子抜けしちゃう。テリー・ボジオという名声の行使、力を持つアーティストとしての自由の追求を存分にしていたのは間違いないが。なお、湘南在住であるそうな彼の義理の娘は日本の女性ヘヴィ・メタル・バンドで叩いているそう。

▶フランソク・バシェ関連
http://43142.diarynote.jp/201505111008456782/
▶過去の、デイヴィッド・トーン
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-8.htm  16日のティム・バーン
▶過去の、ドゥイージル・ザッパ
http://43142.diarynote.jp/200904120634441017/
▶過去の、ジェフ・ベック
http://43142.diarynote.jp/200902080200527638/
http://43142.diarynote.jp/201510021129591335
▶過去の、トニー・レヴィン
http://43142.diarynote.jp/201306271617516710/
http://43142.diarynote.jp/201504131108504171/
▶過去の、ジョン・メデスキ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/augustlive.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-8.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-2.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-9.htm
http://43142.diarynote.jp/200401240000000000/
http://43142.diarynote.jp/200409050916440000/
http://43142.diarynote.jp/?day=20040919
http://43142.diarynote.jp/200705181809270000/
http://43142.diarynote.jp/200812281442184528/
http://43142.diarynote.jp/201203062004221304/

 次は、デイヴィッド・ボウイのもうすぐ出る新作『★』が持つ先鋭性の立役者でもある(http://43142.diarynote.jp/201511270902563984/ の下のほうの記載を参照されたし)ドラマーのマーク・ジュリアナ(2006年5月17日、2015年3月13日)のリーダー・グループを丸の内・コットンクラブで見る。彼(1980年、ニュージャージー州生まれ。ほとんどマッチド・グリップで叩いた)のほうはその新作『ファミリー・ファースト』(Beat Music)と同じ顔ぶれによる実演ですね。

 同行者は、ジュアナがアヴィシャイ・コーエン(2006年5月17日、2014年1月21日、2015年5月14日)・トリオ在籍時代の同僚ピアニストであったシャイ・マエストロ(2012年3月12日)、フレッシュ・サウンドからのスペイシーかつスピリチュアルなリーダー作『Sage』も持つテナー・サックスのジェイソン・リグビー、サニーサイドに内省的情緒を持つリーダー作を持つベースのクリス・モリッシーという面々による。蛇足だが、モリッシーの2013年作『North Hero』はジュリアナが参加。そこでピアノを弾いているのはアーロン・パークス(2002年7月3日、2005年8月21日、2008年11月22日、2009年2月3日、2012年5月31日、2014年2月5日)で、プロデュースはモリッシーの前作でドラムを叩いていたザ・バッド・プラス(2003年8月1~2日、2004年5月13日、2005年8月29日、2008年2月20日、2011年3月9日、2013年11月20日、2014年10月31日)のデイヴィッド・キングがしている。

 純ジャズ・カルテットによる、イマジネーションに富み、研ぎすまされてもいたジャズ演奏を鋭意展開。皆腕がたつし、共通の窓を見据え合いつつも、個人技もしっかりと出す。情報量が多いとともに、ジャズとして美点となるファジーさを集団表現に持つにもかかわらず、曲の尺は過剰に長くない。実は、その現代的という事項につながるかもしれない事実にも、ぼくは感心。そこにある曖昧な自由さもそれなりに計算されていたりしてな。素晴らしい現代ジャズ・カルテット表現だと思う。

 ジュリアナ(セットは今のドラマーとしては最小と言えるような大きさというか、純ジャズ仕様。ボジオの30分の1と言いたくなるか)はやっぱしジャズが好きなんだあと思わせる、しっかりとツボを抑えた演奏を披露。そして、局所や曲によっては、プログラム風味のイビツさを存分に持つような“左側”にある叩き口を繰り出すのだから、これは快感を覚えるし、うなっちゃう。その感心の度合いは、先のブラッド・メルドーとの指しのメリアナ公演のときをはるかにこえた。

▶過去の、マーク・ジュリアナ
http://43142.diarynote.jp/200605190943240000/
http://43142.diarynote.jp/201503150906115048/
▶過去の、アヴィシャイ・コーエン(ベーシスト)
http://43142.diarynote.jp/200605190943240000/
http://43142.diarynote.jp/201401221432209419/
http://43142.diarynote.jp/201505150911423384/
▶過去の、シャイ・マエストロ
http://43142.diarynote.jp/201203131840477844/
▶過去の、アーロン・パークス
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-7.htm テレンス・ブランチャード
http://43142.diarynote.jp/?day=20050821
http://43142.diarynote.jp/200811241224271906/
http://43142.diarynote.jp/?day=20090203
http://43142.diarynote.jp/?day=20120531
http://43142.diarynote.jp/201402071150071550/
▶過去の、ザ・バッド・プラス
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-8.htm
http://43142.diarynote.jp/200405101355540000/
http://43142.diarynote.jp/200509011126570000/
http://43142.diarynote.jp/200802212249200000/
http://43142.diarynote.jp/201103171347055826/
http://43142.diarynote.jp/201311230757159421/
http://43142.diarynote.jp/201411101736494912/

<今日の、観察>
 帰宅時の電車内で、スーツだけの姿の会社員が散見された。そんな1月の光景、そうはないような。まあ、あったかいのは事実。ぼくも会場移動の際、コートを脱いで手に持ったりもした。
 エリック・ミヤシロ(2010年5月11日、2011年3月10日、2011年3月28日、2011年4月21日、2011年8月6日 、2014年9月7日、2015年9月27日)が統括するビッグ・バンド(2015年1月9日、2015年9月27日)のブルーノート東京の今度の公演は、翌日から3日間同所にトリオで出演するイリアーヌ・イリアス(2006年6月28日、2015年2月8日)をゲストにむかえてのもの。そのイリアスといえば、かつて名ジャズ・アレンジャーであるボブ・ブルックマイヤー率いるビッグ・バンドと共演した『Impulsive!』(Stunt、1997年)というアルバムを出したことがあったわけで、それを参照するところもあるプログラムと言えるだろう。同作収録曲はすべてイリアス曲だったが、そこからのブルックマイヤー編曲のものもやったようだ。

 あたまの3曲は、イリアス抜き。うち、1曲は昨年秋のブルーノート・ジャズ・フェスティヴァルで共演した際にもやったパット・メセニーの1983年曲「ソング・フォー・ビルバオ」。実は、シカゴと横浜の2カ所でメセニーとオーケストララの共演を続けて聞いた人によると、ミヤシロ編のほうがずっと良かったそうだ。てな話は置いておいも、メセニーとの共演を済ませた後だと、同オーケストラにとって恐いモノはなし? やっぱり昨年秋の経験は強い糧となり、自信に跳ね返っているんじゃないのか。

 その後は、本編最後の1曲を除き、イリアスはピアノ(曲によっては、歌も歌う)で全面的にオーケストラと重なる。想像した以上に、一緒にやる時間が長かった。イリアスは、やはり指使いが達者。いいな。今、彼女は歌を中央に置くしっとり傾向アルバムを作る方向にあるのだが、もう一度鍵盤裁きを主に据える作品を作ってほしい。そういえば、昔インタヴューしたさい渡辺貞夫さんが、最初にブラジル(サンパウロ)に行ったとき、ジャズ・ピアノの天才少女だと彼女のことを紹介されたと言っていたな。うれしい運指に触れながら、そんなことも思い出した。

 一つはブラジリアン曲メドレーを華やかにやり、アンコール曲もひねりの効いたアレンジが施された「イパネマの娘」。他は、彼女のオリジナルをやったのか? ジャズという様式の寛容な好奇心と溶解方策があり、音楽家間の敬意ある出会いとやりとりがあり……。いい、プログラムだったと思う。

 ところで、イライアスの気さくな様を見ていて、大きくうなずいた。ぼくは、なんか気の強そうな人と思っていたが、それは昨年の2月にインタヴューしたとき、おおきくくつがえされたのだった。こんなに気がよくて寛容な人、そうはいない。事の顛末は以下のとおり、

 彼女のインタヴューを急に依頼されたが、その日の夕方はすでに取材仕事を入れていた。だが、場所はビクターとブルーノート東京とタクれば5分で済むところだったので、間に1時間の余裕を持ってイリアーヌの取材を入れた。ところが、最初の取材のほうが、ぼくの前のインタビュアーが大幅に遅刻した関係で1時間おし。急いで移動しても、イリアスの取材には遅刻しちゃいますね。でも、彼女はすんごくニコニコ対応。しかも、なんと通訳が用意できなかったとかで、依頼してきたディレクターと一緒にすることになったのだが、それについても、神対応と言いたくなるほどに、我慢強く懇切丁寧に質問を汲み、ゆっくり噛み砕いて答える。いやはや、イリアスさんは菩薩でいらっしゃいました。

▶過去のエリック・ミヤシロ/ブルーノート東京・オールスターズ・ジャズ・オーケストラ
http://43142.diarynote.jp/?day=20100511
http://43142.diarynote.jp/?day=20110310
http://43142.diarynote.jp/201104041100266528/
http://43142.diarynote.jp/?day=20110421
http://43142.diarynote.jp/201108101632022013/ ノー・ネーム・ホー^セズ
http://43142.diarynote.jp/201409100930206205/ ノー・ネーム・ホーセズ
http://43142.diarynote.jp/201501131019359012/
http://43142.diarynote.jp/201510021129591335/
▶過去の、イリアーヌ・イリアス
http://43142.diarynote.jp/200607041956350000/
http://43142.diarynote.jp/?day=20150208
▶過去の、パット・メセニー
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/december1999live.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-9.htm
http://43142.diarynote.jp/201006181520054406/
http://43142.diarynote.jp/201201271245417497/
http://43142.diarynote.jp/201203062005542291/
http://43142.diarynote.jp/201305260927026044/
http://43142.diarynote.jp/201510021129591335/

 六本木・ビルボードライブと東京に移動。もう一つ見たのは、英国1980年代に活躍したニュー・ウェイヴ系妖艶ポップ・バンドのABC。トレヴァー・ホーンがプロデュースした1982年盤『ザ・レキシコン・オブ・ラヴ』は英国1位になり、当初から話題を呼んだグループという印象が残っている。そのゴージャズなイメージ作りもあって、なんかぼくにとってはニュー・ウェイヴ・バブルといった観も覚えさせるバンドか。フロントに立つマーティン・フライ(彼だけがオリジナル・メンバー)を、キーボード、テナー・サックス/フルート/キーボード、ギター、ベース、ドラムがサポート。ドラマー以外はスーツを着ている。彼らの腕はまっとうだった。

 スーツをビシっと身につけたフライにはおおっ。結構禿げていて、往事の顔姿がばしっと思い出せない。でも、わりとちゃんとした身体つきで、禿げもマイマスにならない感じでまとめる様には、おおきく正の感情を抱く。メンバーともども、どこか英国人的というもやもやが伝わってきて、それもよろしい。

 送り出される楽曲を聞いて感じたことは、やはり随所でソウル風味をやんわり応用していること。英国ニューウェイヴは1980年代の英国調ソウル・ポップ表現という面が強かったという認識を再度持つ。とともに、いくつかの曲はロキシー・ミュージック(2010年7月31日)の薄口簡素版と言う感じがあって、同勢におけるロキシー・ミュージックの存在の大きさを再確認したかも。

 ある種の気取りとテンダーネスと……。スモーキー・ロビンソン讃歌曲「ホエン・ロビンソン・セズ」も披露。どってことないけど、なんかいい気持ちになれたショウでした。

 今期はミッドタウンのスケート・リンクはやらたないのかなと思ったら、開いていた。

▶過去の、ロキシー・ミュージック
http://43142.diarynote.jp/201008251413325933/

<今日の、感謝>
 年があけていこう、何人かの訃報が届いている。ポール・ブレイ(1999年6月1日)というピアニストを知ることができたのは、僥倖なり。
▶過去の、ポール・ブレイ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/livejune.htm

 下北沢・Com.Café音倉で、日本人の箏のプレイヤーと、ヴェトナム人シンガーが共演する出し物を見る。2人とも、フランスに拠点を置いている。

 サイゴンで生まれ1988年から渡仏したというフン・タンについては、何気にジャズ側から知られているだろう。同じくフランスをベースに活動するヴェトナム系感性派ギタリストのグエン・レといろいろと重なり、独アクト・レーベルからも何作かアルバムを彼女は出しているからだ。そんなフン・タンは近年アジア人女性4人からなるカムキティワというグループも持っていて、日原はその一員(そちらでは、三味線も弾く)であるとともに、フン・タンと彼女は2人でパフォーマンスもしているという。今回の出し物は、それを基に置くもののよう。最初から最後まで、2人は和気あいあいとお手合わせする。彼女たちは意志の疎通はフランス語でやっていた。

 基本はヴェトナム(北も南も中央も)のトラッドを取り上げ、フン・タンは魅力的な抑揚と声質を持つ歌を歌う。それが持つもやもやはやはり絶対的。ヴェトナム語で歌っているのだろうけど、曲紹介によると、純なラヴ・ソングが多そう。そして、その個のある歌唱/楽曲に沿い、日原が創意を持って箏の演奏を加える。その日原の演奏はかなり巧み。ちゃんとあの楽器の持ち味を理解したうえで、箏という範疇を超えている音を送り出していて、手練だ思わせるし、日本の外に出ていくのも皮膚感覚で納得させる。

 ヴェトナム曲に沖縄的な色を加えた場合もあり、この晩のパフォーマンス用に日本の歌(名前失念)や「上を向いて歩こう」を披露したりもした。日原もちょい歌うと存在感あり。そんな2人に触れていて、豪快というかB型ぽさを覚えた? そんな2人はとても仲が良さそう、信頼しあっている感じがあるのも良かった。

<今日の、覚え書き>
 会場の、知人率高し。関係ないが、オーネット・コールマン(2006年3月27日)のもとから巣立った父親を持つニーナ・チェリーがこんなコールマン追悼文を書いていたとは→http://www.theguardian.com/music/2015/dec/27/ornette-coleman-remembered-by-neneh-cherry-jazz-saxophonist  知人から教えてもらった。話は飛ぶが、末期がんのバーニー・ウォーレル(2007年8月7日、2011年8月12日、2012年7月27日、2013年1月30日、2014年10月28日)はプロダクツをまとめんと、クラウド・ファウンディングを募っている。→https://www.indiegogo.com/projects/bernie-worrell-retrospectives#/
オーティス・クレイ(2006年7月23日。1942年生まれ)が、8日に心臓発作でお亡くなりになった。

▶過去の、オーネット・コールマン
http://43142.diarynote.jp/200603281335030000/
▶過去の、バーニー・ウォレル
http://43142.diarynote.jp/200708051740450000/
http://43142.diarynote.jp/201206011834355756/
http://43142.diarynote.jp/201208091303253665/
http://43142.diarynote.jp/201301311053069360/
http://43142.diarynote.jp/?day=20141028
▶過去の、オーティス・クレイ
http://43142.diarynote.jp/200607281032040000/

 1990年代上半期に日本で活動した日米混合のバンドのリユニオンのショウを見る。南青山・ブルーノート東京、ファースト・ショウ。約80分やったなか、頭と終わりの曲はブルース曲だった。
 
 ギターのデイヴィッド・T・ウォーカー(2007年12月18日、2010年12月11日、2011年6月21日、2013年10月17日、2015年8月3日)、ギターの山岸潤史(1999年8月5日、2000年12月7日、2001年7月16日、2004年3月30日、2005年7月30日、2005年7月31日、2007年2月3日、2007年2月4日、2007年2月5日、2008年9月11日、2009年5月19日、2009年7月27日、2010年8月4日、2011年5月17日、2012年9月8日、2013年6月13日、2014年7月29日、2015年1月29日)、キーボード/ピアノの続木徹(2013年6月13日、2015年1月29日)、エレクトリック・ベースの東原力哉、ドラムのジェイムス・ギャドソン(2009年5月19日)という顔ぶれは変わらず。山岸のMCによれば、彼のLA録音作『マイ・プレジャー』(1988年、メルダック)でデイヴィッド・Tと共演したときの山ほどの感慨が元で、結成されたバンドとか。あのアルバムには、ギャドソンはもちろんのこと、シュギー・オーティス(2013年4月1日)やボビー・ウォマック(2013年5月12日)も入っていたんだよな。

 阿吽の呼吸のもと、悠々。渋く、ときに大胆。米国黒人音楽のエッセンスや機微に満ちた、<人間が弾いている>と思わせるギター演奏がいろんなパターンのもと、弾力るサウンドのもと披露される。バンド・オブ・プレジャー曲のほかにも、T絡みの曲も披露される。また、構成員中最年長のギャドソンは定評ある歌を2曲で披露した。

▶過去の、デイヴィッド・T・ウォーカー
http://43142.diarynote.jp/200712190953140000/
http://43142.diarynote.jp/201012131713443911/
http://43142.diarynote.jp/201106270438075311/
http://43142.diarynote.jp/201310181020496675/
http://43142.diarynote.jp/201508091203108498/
▶過去の、山岸潤史
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/augustlive.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-12.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-7.htm
http://43142.diarynote.jp/?day=20040330
http://43142.diarynote.jp/200508060616450000/
http://43142.diarynote.jp/200508060622480000/
http://43142.diarynote.jp/200702112125550000/
http://43142.diarynote.jp/200702121118370000/
http://43142.diarynote.jp/200702122331070000/
http://43142.diarynote.jp/200809160030188727/
http://43142.diarynote.jp/?day=20090519
http://43142.diarynote.jp/?day=20090727
http://43142.diarynote.jp/?day=20100804
http://43142.diarynote.jp/201105181052427410/
http://43142.diarynote.jp/?day=20120908
http://43142.diarynote.jp/201306171646424744/
http://43142.diarynote.jp/201408051721103640/
http://43142.diarynote.jp/201501301446383781/
▶過去の、続木徹
http://43142.diarynote.jp/201306171646424744/
http://43142.diarynote.jp/201501301446383781/
▶過去の、ジェイムス・ギャドソン
http://43142.diarynote.jp/200905221026266042/
▶過去の、シュギー・オーティス
http://43142.diarynote.jp/201304031026406106/
▶過去の、ボビー・ウォマック
http://43142.diarynote.jp/201305141107016872/

<今日の、困惑>
 ちょい、テンぱってます。

 まず、丸の内・コットンクラブで、NYベースの多国籍グループを見る。ギリシア人シンガー/アコーディオン奏者のマグダ・ヤニクゥが率いる広角型の技あり大人ポップ・ユニットで、ヴァイブラフォンの三村未佳、パーカッションの小川慶太(2014年8月3日)とマルセロ・ウォロスキ、ギターのイオグナシオ・エルナデス、ベースのアンドレス・ロトミストロフスキというアルバム『イェラキナ』に参加している面々が同行。スナーキー・パピーのベーシストであるマイケル・リーグがグループ結成時から親身に関わっていて、その2作目『イェラキナ』もプロデューサー関与している。

 その『イェラキナ』はブラジル曲、コロンビア曲、ギリシャのトラッド、米シドニー・ベシエ曲、メキシコ曲(カエターノ・ヴェローゾ〜2005年5月23日〜のカヴァーでも知られる「ククルクク・パロマ」)などの曲を、視点アリでカヴァーしたアルバム(とうぜん、いろんな言語で歌われる)だったが、そのファースト『Amour, T’E La?』は仏語で歌う自作曲で固めたアルバムで、ショウではフランス語で歌われる曲もあった。2作目に入っていたルイス・ゴンザーガ(http://43142.diarynote.jp/201308091149599475/ を参照のこと)曲のカヴァーは、やはりアコーディオンを手にして歌うだけに妙に合う。また、「おいしい水」の改変ヴァージョンも披露した。すでに録音済みの新作は再びオリジナル曲をやっているよう。

 それにしても、マグダ・ヤニクゥの個の立ったアピール力はちょっとしたもの。アコーディオンは成人になってから手にしたようだが、堂にいるし、その弾き語りは目を引く。そんな彼女を持ち上げる演奏陣(ギタリスト以外は、コーラスも付ける)は本当に気の知れた仲間といった感じで、非米国要素もいろいろ入った間と流動性を持つサウンドを送り出す。ゆえにアルバムだと、趣味の良い洒脱さを聞き手に感じさせもするのだが、彼女の持ち味が直截に出る実演だともっと素の力強さや人間性の謳歌のようなものが前に出ていた。

▶過去の、小川慶太
http://43142.diarynote.jp/201408061110256933/
▶過去の、カエターノ・ヴェローゾ
http://43142.diarynote.jp/200506021846130000/

 その後は、六本木・ビルボードライブ東京(セカンド・ショウ)で、ジョディ・ワトリー(2011年2月11日)のショウを見る。<シャラマー リローデット>とタイトルされたパフォーマンス(2015年から、そのパッケージでツアーをしているよう)で、ハワード・ヒューエットとジェフリー・ダニエル役ということか、2人の若い男性ダンサー(一人は5分の1ほどで、リード・ヴォーカルも取る)が彼女を挟むように前に立つ。

 基本、ワトリーに関しての印象は前回と重なる。ようは接していて、悪い感情は沸かない。髪型と体形と心意気の迸り具合で、今回はチャカ・カーン(2003年10月10日、2008年6月5日、2012年1月10日、2014年9月6日、2014年9月10日)を少し思い出させるところがあった。嘘? 披露したのはとうぜんシャラマー期の曲だったのだろうけど、終盤男性2人が退いたときは、ソロになってからの曲を歌ったのかな。

 驚いたのは、ギター、キーボード、ベース、ドラムという編成のバンドの良さ。各奏者間の音バランスも良く、これは出色のバンド音だと、ぼくは頷いた。それから、ショウが終わったのは、23時20分過ぎ。出し惜しみしません、たっぷり楽しませます、という心意気を感じずにはいられなかったなー。

▶過去の、ジョディ・ワトリー
http://43142.diarynote.jp/201102121002078478/
▶過去の、チャカ・カーン
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-10.htm
http://43142.diarynote.jp/200806121525370000/
http://43142.diarynote.jp/201201131546344144/
http://43142.diarynote.jp/201409100929108025/
http://43142.diarynote.jp/201409111424501752/

<今日の、ヤニクゥと『Dreamii』>
 昼間晴天、陽が部屋に差し込んで気持ちよい。ああいったい、昨日の東京を混乱に陥れた雪、豪雨はなんだったのか? 雪の日は外に出ずに家でのうのうとできて幸せだな〜といつもは非勤め人の幸福を味わっていたのだが、昨日はよんどころのない、人として絶対はずせない用事があり、朝から武蔵野のほうにでかけ、いろいろと移動もし、何かと大変だった。ふう。
 ライヴ前に、ヤニクゥ嬢に楽屋でインタヴューをする。彼女、ショートのゴム長靴を履いていた。昨日の天候を受けて、日本で購入したのかな。そんな彼女は溌剌、元気一杯の、とっても気持ちのある人。ギリシャ人のイメージが変わるかも? って、ギリシャ人とちゃんと向き合ったのは今回が初めてだが。彼女、5カ国語に対応できるそうだ。
 その際、同行していた三村未佳さんから、2014年リリースの彼女のリーダー作『Dreamii』(S.M.Music.E. Company) をいただく。趣向とメロディ性を秤にかけた自作曲ですべて固めた、ヴァイブラフォンやマリンバなど鍵盤打楽器の細やかにして闊達な演奏を中央に置く全インスト(もちろん、彼女のソロはいろいろ聞けます)の作品。ジャケット・カヴァーはシロフォンを抱えた彼女の写真が用いられている。同作は、彼女とともにマンダ・ヤニクゥとスナーキー・パピーのマイケル・リーグがプロデューサーを務めている。オーガニックな方向性を持つサウンドが付けられているが、リーグは主アレンジャーとしても名が出ている。また、アルバムにはスナーキー・パピーの他のメンバーや小川慶太(彼もバークリー音大出。スナーキー・パピーにも入ってもいる)らも参加し、ヤニクゥがアコーディオンを弾く曲(「Reverie」という、記憶の底にある何かを拾いあげんとするかのような生理的に甘美なメロディアス曲)もある。彼女とマグダ・ヤニクゥはバークリー音楽大学で出会って以来、ずっと密な関係を続けているんだとか。『Dreamii』にはファミリアなミュージシャン・サークルの綾のようなものも見える。

 映画監督のジャック・ドワイヨンと女優/歌手のジェーン・バーキン(2007年11月20日、2011年4月6日)の娘さんのライヴを見る。2012年と昨年に仏ユニヴァーサル系からアルバムを、彼女はリリース。それらの収録曲は、すべて自身のオリジナルだ。バイオを見たら、女優業のほうが長い彼女は、映画「デルフォーヌの場合」(2000年10月16日)にも出ているのか。

 南青山・ブルーノート東京。通常の2回ではなく1日1回のみで持たれたショウ、それもあってフル・ハウス。やはり、女性客が多い。皆フランス人のような、キーボード(なにげに、ヴィンテージものを並べていた)、ギター、ベース、ドラムからなるバンドとともに、90分ほどの実演を見せる。奏者たちの力量は確か。曲は短めのものだったので、結構な曲数を披露したのではなかったかな。彼女はギターを弾いて歌う曲も少しあり。終盤に電気ピアノの一人弾き語りもして、最後は客にシング・アロングを求めての生ギターの弾き語りでしめた。

 痩身で伸長も高めのドワイヨンの雰囲気は、お洒落なロック姉ちゃん。33歳だからオールド・スクール調とも言えるわけだが、きっぱりスタイルを持っているとも思わせられるか。そんな彼女はMCも曲の歌詞も英語で進めるわけだが、曲はみんなマイナー・キーの暗い曲。それを彼女は低目の嗄れた、ときにシアトリカルとも言える歌唱方も介して歌って行く。途中から、生理としてのブルージーさを感じ、彼女は自分なりのブルースを紡いでいると思わずにはいられなかった。それ、歌詞を吟味すると、また見解が変わるかもしれませんが。

 一方、MCをやっているときは、いい人、まっとうな人、開かれた人オーラが横溢。純にうれしそうで、本当に日本でパフォーマンスするのが夢だったみたいだな。

▶過去の、ジェーン・バーキン
http://43142.diarynote.jp/200711290929560000/
http://43142.diarynote.jp/201104091623415118/
▶過去の、映画「デルフォーヌの場合」
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-10.htm

<今日の、指摘>
 ドワイヨンの無頼漢的な、飾らずも男っぽいパフォーマンスは、ジェンダーを巧みに用いた母親に対する反発があるのでは……。と、終演後流れた先で、そのパフォーマンスに大感激していた知人が言っておりました。

 NYアンダーグラウンド・シーンの妙なる素敵を1980年代前半に伝えたチャンス(2005年7月16日、2010年5月19日)の5年強ぶりの来日公演は、南青山・ブルーノート東京。最終日のファースト・ショウを見たら、後追いと思われる年齢層の客が主であった。ヴォーカル/アルト・サックス/鍵盤の本人に加え、トランペット、キター(彼のみ、アフリカ系。物腰に風情あり)、ベース、ドラムというバンドがつく。

 ギターのトーマス・ドンカーはザ・コントーションズ(チャンスの初期/黄金期のバンド)に在籍し、ジョー・ボウイのディーファンクとも掛け持ちしていたトーマス・ドンカー。彼はプーさん(1999年11月3日(2002年9月22日、2003年6月10日、2004年11月3日、2012年6月24日、2012年6月25日、2012年10月26日、2015年7月8日)が1980年代後期に組んでいた混沌ファンク・バンドのブギー・バンドのメンバーでもあったわけで……なんか、少し感無量。トエランペットのマック・ゴールホン(2014年1月25日、2014年1月28日)はハ—フ・ノート他からジャズ作をだすとともに、柔軟にNYのポップ/ダンス/ラテン録音にいろいろと関わっている人物。ドラムのリチャード・ドゥオーキンも1980年代頭のチャンス表現に関与していた。

 今回、一応(ピアノが置いてある)ジャズ・クラブ公演ということで、それを考慮に入れたパフォーマンスを行なったのではないか? 実は初老のベース奏者はエレクトリックとアコースティック(頭の2曲とアンコールの、3曲)を弾き、オープナーはチャンスのスタンダードのピアノ弾き語り。バンド音がついた2曲目も「酒と薔薇の日々」をやはりピアノを弾きながら歌う。その際のピアノ演奏はイビツ、ではあるがキーボード演奏ほどはとっちらかっていない。また、過去の来日公演においては管奏者をバンドに入れることはなかったが、その編成(ゴールホンはビート・ナンバーでもけっこうカップを用いる演奏をしていた。あと、ほんの少し、チャンス調とも言えるひしゃげたキーボード演奏もした)もまたそう指摘できなくもない?

 ベース奏者が電気ベースを手にする曲はこれまでのノリに近くなる。やはり、偉大な芸/回路あり。とくにJB調ビート(彼の曲のカヴァーもやった)・ミーツ・ラウンジ・リザースといった感じのものにはヒヒヒとなるとともに、チャンス表現は米国黒人音楽への耽溺をいかに白人として紐解き直すかという課題に臨んでいたのだと再確認させられもする。前回公演(2010年5月19日)のときに感じた、決着の着かないもどかしさのようなものはそれほど感じず。それは、例のタコ踊りもそうだが、エンターテインメントとして成り立つ感覚がデカかかったからだろうか。しかし、チャンスさん(1953年生まれです)の調子っ外れな歌は生理的に豪快であります。

▶過去の、ジェイムズ・チャンス
http://43142.diarynote.jp/200507200104370000/
http://43142.diarynote.jp/201005211249422393/
▶過去の、菊地雅章
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/movember1999live.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-9.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-6.htm
http://43142.diarynote.jp/?day=20041103
http://43142.diarynote.jp/201207031322126509/
http://43142.diarynote.jp/201207031323242844/
http://43142.diarynote.jp/201210271744294415/
http://43142.diarynote.jp/201507091044561526/ インタヴュー
▶過去の、マック・ゴールホン(ラリー・ハーロウ同行)
http://43142.diarynote.jp/201401271737069409/
http://43142.diarynote.jp/201401291105093975/

<今日の、もーろく>
 ぼくの席のすぐ後に座っていたのは、同業長身のHさん。なんか合図を送られた気がして、振り向くもぜんぜん彼だと分らず。この前、中目黒の飲み屋で偶然一緒になり(そのときも、最初は気付かなかった)、和気あいあいハシゴもしているのに。。終演後、席を立ったさい、彼を認知。すみません。その後、受け付け階のバーでも一緒になったが、横にいた女性が奥さんだと、また認知できず。彼女とは別に、代官山でのある乱暴なパーティでこの前ぐうぜん会って言葉をかわしていたのにー。でも、それは彼女も気付かなかったので、まあ良しとしよう。———で、知り合いの方に連絡デス。どこかで出会ったときにぼくに無視されても、それは悪意からではなく、単なるボケでありますので、失礼御免。

 復活したディアンジェロ(2015年8月18日)に起用されたドラマー(2009年4月13日、2009年12月19日 、2010年12月16日、2012年9月21日、2013年9月28日、2015年8月18日)のリーダー公演。六本木・ビルボードライブ東京、ファースト・ショウ。

 やはりディアンジェロに重用されたギタリストのアイザイア・シャーキー(2012年9月21日、2013年9月28日、2015年8月18日)を擁する過去のリーダー公演と異なる編成を率いる。ベースのニック・マナック(2013年9月28日)、キーボードのボビー・スパークス(2007年12月13日、2012年12月5日)、トランペットのキーヨン・ハロルド(2014年1月10日)、今回が初来日という打楽器のフランク・モカという顔ぶれにてパフォーマンス。皆、アフリカ系だ。彼がキーボード奏者、トランペッター、パーカッション奏者を擁するのは、今回公演が初めてとなる。

 頭と最後に、デイヴはステージ中央に立ち、謝辞をしつつメンバー紹介をする。そんなことするの、初めてのような。パっと見た目は眼鏡をかけた、只のあんちゃんだな。←彼一派が関わり、デイヴが制作者クレジットも1曲受けたアンダーソン・パークの2016年盤『Malib』(OBE)は今年のブラック ・ポップにおけるベスト10に入るかもだな……。で、オープナーはキーヨン・ハロルドの詠唱から始まるそれなりに構成を持つ曲で、セッション風でもあった過去の公演とは少し違うかも、と思わせたが……。徐々に、過去と似たような感じ、マイルス・デイヴィス、ジミ・ヘンドリックス、フェラ・クティらの曲のモチーフを繋ぎ、それでソロを取る……という、過去見せたパターンに近づく。だが、奏者の人数が多く、よりカラフルでもあり、なかなかに興味深い。

 とともに、今回の現代ドラミングの匠のビートはガチでそれと重なるパーカッション音付きなので、違う感興を聞き手に与える。パーカッション奏者はラテンやブラジル系ではなく、完全にアフリカン・マナーで叩く。音がデカく、かなりガチンコな質感を持つ叩き手ナリ。それから、ドラムにおいて音によってはエフェクトが適切にかかっていたので、専任のエンジニアが同行していると思えた。デイヴのトレ—ドマークたる輪切りのシンバルは今回も並べるが、ほぼ使わず。ただし、隣りにいたモカは、その片方をよく使っていた。

 スパークスはコルグのデジタル・キーボード以外はアナログ・シンセ、クラヴィネット(それで、ギターの音も引き受けていた)、オルガン、エレクトリック・ピアノはヴィンテージもの並べる。一度、彼が無伴奏のソロを取ったら、皆入れなくなり、長〜いソロ・パートとなる場面があって笑った。
 
▶過去の、クリス・デイヴ
http://43142.diarynote.jp/200904150840164356/
http://43142.diarynote.jp/201001051625155901/
http://43142.diarynote.jp/201012171104366095/
http://43142.diarynote.jp/?day=20120921
http://43142.diarynote.jp/?day=20130928
▶過去の、アイザイア・シャーキー
http://43142.diarynote.jp/?day=20120921
http://43142.diarynote.jp/?day=20130928
http://43142.diarynote.jp/201508200741137207/
▶過去の、ニック・マナック
http://43142.diarynote.jp/?day=20130928
▶過去の、ボビー・スパークス
http://43142.diarynote.jp/?day=20071213
http://43142.diarynote.jp/?day=20121205
▶過去の、キーヨン・ハロルド
http://43142.diarynote.jp/201401161534392423/

 その後、渋谷O-イースト。結成10年、ここのところ数枚はサブ・ポップからプロデクツを出している、東海岸ボルチモアをベースとする女男ユニットのビーチ・ハウスを見る。2組前座出演者があったので、ばっちり見ることができた。

 フランス出身であるヴィクトリア・ルグランはキーボードを弾きながら歌い(ギターを持って歌うことも)、アレックス・スカリーは黙々とギターを弾く(一部、鍵盤も)。そして、そこにサポートのベーシストとドラマーが加わる。髪が長いヴォクトリア嬢は弾けたキャラを表に出すときがあった。

 しかし、海の家というグループ名はある意味、最高だな。晴れやかな部分はゼロ(照明も暗かった)。ひたすら、響き、漂う、淡〜いポップ・ロックを聞かせる。が、その“陰”な部分が今様な心象風景を浮かび上がらせるし、どこか記憶の底にあるむずむずをノックするところもある。ライヴではギター音が効いていて、もっとエッジィな部分を増幅させ出していたか。そういう部分も含めて、実演を見て、生理的な伸びやかさや健やかさも、ぼくは感じた。満場の客からの拍手も大きかった。しかし、場内の暖房、効き過ぎ。

 たぶん新作曲中心、かつキャリアを伝える曲もあり。昼間に彼らのウェッブサイトを見たら、25日公演で聞きたい曲をリストのなかから3曲選んでというアンケート項目があった。←各公演ごとに、募っている。それ、活用されたのかな。

<今日の、献本>
 高橋健太郎さんの小説「ヘッドフォン・ガール」(アルテス・パブリッシング刊)が送られてきた。おお。音楽の素敵と時空の旅と人間関係の綾をマジカルに交錯させる、冴えた長編。って、まだ読んではいないが。7、8年前に、この準備稿を本人からもらったことがあり、こりゃすげえと唸ったことがあったのだ。その後、時を経て、整理され直し、こうして形になったことを、心から喜ばしく思わう。大昔、小説第2弾にもう取りかかっていると言っていたと記憶するが。
▶過去の、高橋健太郎
http://43142.diarynote.jp/201105191057129864/
http://43142.diarynote.jp/201303260919193369/

 キリスト品川教会・グローリアチャペルで、別回路を自然体で持つシンガー・ソングライターのジョアンナ・ニューサム(2010年2月8日)を見る。フル・ハウス、立ち見が出ていた。

 バンドでいろいろと楽器を持ち替えるライヴに悪いものはない。と、過去に書いたことがあるが、まさにニューサムのショウもそう。ハープとピアノの間を行き来しながら歌う当人は当然のこと、ライアン・フランチェスコーニ(この人だけは名前を知っている)はギターやバンジョー等複数の弦楽器や一部ピアノやカリンバなどを扱い、ドラマーはドラム・セットとキーボードを掛け持ちし、2人の女性はヴァイオリンやヴィオラやコーラスやキーボードなどを担当する。それが曲ごとに変わるのだから、興味深くてしょうがない。2曲続けて、同じ編成でやる場面はなかったのではないか。持ち楽器の変化は意図したものだろう。

 ニューサムの物腰は優美、かつどこかおきゃん。こんなに生理的に弾けたというか、曲によってはケイト・ブッシュを想起させるような歌い方をしていたっけかと感じる。が、後で改めて2015年作を聞いてみたら、とくに1曲目はそういう感じなんだな。なんにせよ、いろんな音楽要素や経験を踏まえた、もう一つの風景を見せてくれるアメリカの音楽であるのは間違いない。彼女は途中、チューナーを用いてハープのチューニングをした。

▶過去の、ジョアンナ・ニューサム
http://43142.diarynote.jp/201002090914248826/

 この晩はもう一つ、テキサス州出身トランペッター/フリューゲルホーン奏者であるロイ・ハーグローヴ(2003年2月18日、2003年9月21日、2004年12月2日、2007年9月10日、2008年9月16日、2009年6月24日、2011年2月22日、2012年3月23日、2014年2月19日)のクインテット表現を聞く。ブルーノート東京(セカンド・ショウ)、こちらも盛況だった。

 当人に加え、アルト・サックスのジャスティン・ロビンソン(2011年2月22日、2012年3月23日、2014年2月19日)、ピアノのサリヴァン・フォートナー(2010年5月30日、2011年2月22日、2012年3月23日、2014年2月19日)、ベースのアミーン・サリーム(2011年2月22日、2012年3月23日、2014年2月19日)、ドラムのジェレミー・クレモンスという面々。ドラマー以外はここのところ、同じ奏者が起用されている。

 トランペットとアルト・サックスの二管による、堂々のメインストリーム表現。ソロのあり方、バンド員の相互関係の取り方、レパートリーの持ち方、ジャズ・マンとしての矜持や韜晦の表れ方やエンターテインメント性の出し方……等々。前に彼のライヴの項で同様のことを書いたことがあるが、そうした様々な観点において、ストレート・アヘッドな王道ジャズ表現の“定点観測ユニット”とするべき質や手応えを、ハーグローヴ・カツテットは持つ。いやあ、頼もしい、尊い。実際、プロの奏者たちもお客のなかに散見されたな。

 うち1曲はかなりアブストラクトな方向に出た曲をやって、その際のロビンソンの爆発方向に走らないソロはすごかった。ヤラれた。その曲のソロのとき、ハーグローヴはオーネット・コールマン(2006年3月27)の「テーマ・フロム・ア・シンフォニー」のテーマを歌い込む。うしし。それから、ハービー・ハンコック(2000年3月14日、2001年12月27日、2003年8月23日、2005年8月21日、2012年3月3日、2014年9月7日、2015年9月6日)の1974年エレクリック・ジャズ曲「アクチュアル・プルーフ」をやったのにはニヤニヤしちゃう。このとき急にバスドラがばかすかなり出して、笑った。この曲、昨年秋にはECM契約ピアニストのマルチン・ボシレフスキ(2005年10月26日、2015年9月24日)のトリオも演奏していた。来日アーティストの同曲のアコースティック版を、この半年の間にぼくは2度も聞いているのだな。ハンコックのアーティスト・パワーってすごい。
 
 話は飛ぶが、ディアンジェロの『ヴードゥー』(ヴァージン、2000年)におけるヴェールのような魅惑的なホーン音はハーグローヴが作った。また、同作にはチャーリー・ハンター(1999年6月22日、2002年1月24日、2006年4月17日、2009年1月16日、2015年2月18日)も重要奏者として関与している。新作『ブラック・メサイア』でジャズ・マンを採用したと騒ぐ風潮もあるが、そうしたスタンスは14年前も同じ、いやもっとはっきりしていた。とともに、サウンドの突出性は『ヴィードゥ』のほうが上でしょう。

 最後のほうは、例により、ハーグローヴはうれしそうにヴォーカルも取る。サム・クックの「スース・ミー」も披露。余芸には違いないが、どんどん堂々と歌うようになっているな。また、いつものようにたっぷりパフォーマンスし、90分越え。最後はハーグローヴとロビンソンが一緒に吹きながらステージをまず降り、以下時間差でピアノ、ベースと続く。そして、最後はドラマーのクレモンス君が残り、少しソロを披露した。彼えらが、こうエンディングをしたのは初めてですね。

▶過去の、ロイ・ハーグローヴ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-2.htm 18日、ディレクションズ・イン・ミュージック
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-9.htm 21日
http://43142.diarynote.jp/200412111742300000/
http://43142.diarynote.jp/200709171108570000/
http://43142.diarynote.jp/200809171409066704/
http://43142.diarynote.jp/200906300951327850/
http://43142.diarynote.jp/201102240921561671/
http://43142.diarynote.jp/201203260806527228/
http://43142.diarynote.jp/201402201343247604/
▶過去の、ジャスティン・ロビンソン
http://43142.diarynote.jp/201102240921561671/
http://43142.diarynote.jp/201203260806527228/
http://43142.diarynote.jp/201402201343247604/
▶過去の、サリヴァン・フォートナー
http://43142.diarynote.jp/201006071814015815/
http://43142.diarynote.jp/201102240921561671/
http://43142.diarynote.jp/201203260806527228/
http://43142.diarynote.jp/201402201343247604/
▶過去の、アミーン・サリーム
http://43142.diarynote.jp/201102240921561671/
http://43142.diarynote.jp/201203260806527228/
http://43142.diarynote.jp/201402201343247604/
▶過去の、オーネット・コールマン
http://43142.diarynote.jp/200603281335030000/
▶過去の、ハービー・ハンコック
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-3.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-12.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-8.htm
http://43142.diarynote.jp/200508230545510000/
http://43142.diarynote.jp/201203062005542291/
http://43142.diarynote.jp/201409100930206205/
http://43142.diarynote.jp/201509220833541918/
▶過去の、マルチン・ボスレフスキ
http://43142.diarynote.jp/200511130011570000/
http://43142.diarynote.jp/201509250943244179/
▶︎過去の、チャーリー・ハンター
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/livejune.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-1.htm
http://43142.diarynote.jp/200604181149370000/
http://43142.diarynote.jp/200901171017206901/
http://43142.diarynote.jp/201502230940316504/

<今日の、能書き>
 上で触れたマルチン・ボスレフスキは『Spark of Life』(ECM、2014)でも「アクチュアル・プルーフ」を取り上げている。その理由は以下のとおり。
「僕たちもこんなにおもしろいものになるとは思いもしなかった。(電気のハンコックも好きなの?)聞いたよね。けっこう、フェンダー・ローズもきらいじゃない。あの音色は今も人気があるし、ちょっと弾こうかなと考えなくもない。でも、やはりピアノのはっきりした音が僕は好きだけどね」

KAZE

2016年1月28日 音楽
 KAZEは日本人とフランス人が組んだ、変則クインテット。ピアノの藤井郷子(1999年8月16日、2000年6月2日、2000年10月1日、2002年8月5日、2003年1月21日、2003年4月7日、2004年7月27日、2005年2月10日、2005年11月28日、2005年12月11日、2006年7月3日、2008年8月24日、2008年12月17日、2010年1月9日、2010年6月7日、2010年8月6日、2012年7月1日)、トランペットの田村夏樹(1999年8月16日、2000年6月2日、2000年10月1日、2002年8月5日、2003年1月21日、2003年4月7日、2004年7月27日、2010年8月6日、2012年7月1日、2005年2月10日、2005年11月28日、2005年12月11日、2006年7月3日、2008年8月24日、2008年12月17日、2010年1月9日、2010年6月7日、他)、トランペットのクリスチャン・プリュヴォ、ドラムのピーター・オリンズという編成による。現在ベルリンを拠点とする藤井/田村夫妻は藤井郷子オーケストラ ベルリンも持っているが、オリンズは2ドラムスの同オーケストラの一員でもあるよう。KAZEとしては3度目の来日となるかな? 今回は豪州ツアーを経ての、全7回の日本ツアーを持っている。

 新宿・ピットイン 。おもしろかった。新鮮だった。ちゃんとフリー・ジャズのイディオムの積み重ねを内に持つ奏者たちが、それを踏まえつつ、しなやかにそこから一歩、二歩と踏み出そうとする集合表現が繰り広げられる。ゆえに、ちゃんと構成された部分(デュオになったりとかいった組み合わせの変化もいろいろと)もあり、接していて、ここはどーなっているんだろうと思いつつ、興味深く見れちゃう。けっこう構成された約束事はあるようだが、それを外したり、忘れちゃったりして、臨機応援に流れて行く部分も多々あるようだ。それから、少し電気エフェクトを噛ます箇所もあったかな。

 2部ではアルト・サックスの坂田明(2006年8月8日、2008年9月25日、2009年7月19日、010年4月15日、2011年4月1日、2012年10月3日、2013年1月12日、2014年9月7日)が加わる。すると、4人が御大の世界にそうという所もあったろうが、また異なる集団規律や集団的発想のもと、音は生き物として沸き上がる。彼が入って、4人はとってもうれしそう。人と人の繋がりの妙と素敵が、いろいろと見えた。坂田明は例の和調ヴォーカルも繰り出しが、藤井郷子もアンコールでそれに対抗して同様の歌唱を披露。けっこう、歌うまそうだったな。

 今を見据えた即興表現をぶちかまさんとする矜持と並外れた手腕、そして澄んだ心の様に、乾杯!

 藤井と田村が持つ自己レーベルのリブラは設立20周年とか。これまで、40作ほどアルバムを出しているとか。今回、ライヴに来たお客さんにリブラのCD1枚をプレゼントというサーヴィスをやっていた。在庫整理をかねての、良かったら他のCDも1枚買ってネと言う企業努力ですね。多作家と知られる藤井は他のレーベルからもいろいろアルバムをだしていて、80作ほどリーダー作を持つようだ。

▶過去の、藤井郷子
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/augustlive.htm 藤井カルテット
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-6.htm 藤井3+1
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-10.htm 藤井カルテット
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/framepagelive.htm 藤井3+1
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-1.htm 藤井4
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-4.htm 田村カルテット
http://43142.diarynote.jp/200407271618520000/ 藤井3+1
http://43142.diarynote.jp/?day=20050210 田村カルテット
http://43142.diarynote.jp/200512020244540000/ ザ・レイモンド・マクドナルド・トウキョウ・インプロヴァオザーズ・オーケストラ
http://43142.diarynote.jp/200512140951100000/ エリオット・シャープ
http://43142.diarynote.jp/?day=20060703  藤井オーケストラ名古屋/同東京
http://43142.diarynote.jp/?day=20080824 レイモンド・マクドナルド・インターナショナル・ビッグ・バンド
http://43142.diarynote.jp/200812281445103402/ 藤井4
http://43142.diarynote.jp/201001101203088126/ ガトー・リブレ、ファースト・ミーティング、ma-do、オーケストラ東京
http://43142.diarynote.jp/?day=20100607 ファースト・ミーティング
http://43142.diarynote.jp/201008261616172628/
http://43142.diarynote.jp/?day=20120701
▶過去の田村夏樹
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/augustlive.htm 藤井カルテット
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-6.htm 藤井3+1
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-10.htm 藤井カルテット
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/framepagelive.htm 藤井3+1
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-1.htm 藤井4
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-4.htm 田村カルテット
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http://43142.diarynote.jp/?day=20050210 田村カルテット
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▶過去の、田村夏樹
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http://43142.diarynote.jp/?day=20040820 板橋文夫オーケストラ
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▶過去の、坂田明
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http://43142.diarynote.jp/?day=20090719
http://43142.diarynote.jp/?day=20100415
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http://43142.diarynote.jp/201301161544336447/
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<ここんところの、習慣>
 だいたい電車があるうちに帰宅していることもあり、かなり早起き。目が醒める頃はまだ真っ暗だあ。まあ、陽が暮れたら机に向かわないと決めている身としては、仕事時間が増えるわけでもあり、それは心地よい。そして、8時ぐらいにえいやっとやるのは、家じゅうのカーテンをドバぁと開けること。そして、日光を最大限に室内に招き〜冬は本当に陽が入るよなあ〜、部屋に暖を取らせる。なんか、部屋が輝き、呼吸し出すような思いを得ちゃう? とともに、ぼくの身体もどんどん活性化するような思いを得る。と、この所作は、毎日晴天だから可能なこと。それから、ここのところなぜか毎日やっているのは、正午に少し散歩をすること。夜があまりに寒いものだから、気晴らしにそれをし、少しでもほがらかさを保てるようにしようという気持ちが引き金となっている。たぶん。いや、この中旬から急に寒くなって、けっこう参っているんだよなー。とにかく、晴天の日がつづきますように。→と、言いつつ、明日の天気予報は傘印がでている。