渡辺貞夫オーケストラ with デイヴ・グルーシン
2016年12月11日 音楽 渡辺貞夫(2002年12月14日、2003年5月6日、2004年12月17日、2005年12月18日、2006年8月8日、2006年9月3日、2006年10月4日、2007年12月16日、2008年12月14日、2009年7月22日、2009年9月3日、2011年7月4日、2012年6月29日、2012年12月15日、2013年4月1日、2013年7月27日、2013年9月29日、2014年7月8日、2014年10月5日、2014年12月14日、2015年12月12日、2016年7月3日)がフュージョン表現の高人気と共に最大級の動員を集めていた時期、日本武道館での3日間(!)もの公演をソースとするライヴ盤『ハウズ・エヴィリシング』(ソニー、1980年)を今のノリで開きましょうという公演。渋谷・bunkamuraオーチャードホール。
ピアノとキーボードのデイヴ・グルーシン(2015年11月4日)、キーボードのラッセル・フェランテ(2007年12月16日、2009年3月23日、2012年6月21日、2014年1月15日、2014年12月14日)、ギターのロビン・フォード(1999年8月28日、2004年4月21日、2004年10月22日、2004年12月17日、2008年8月31日、2013年5月10日、2014年4月23日)、電気と縦のベースのベン・ウィリアムズ(2009年5月18日、2009年9月3日、2010年5月30日、2012年3月3日、2012年5月28日、2013年4月1日、2013年5月21日、2015年1月22日、2015年12月12日、2016年7月3日、2016年9月1日)、ドラムのウィリアム・ケネディ(2014年1月15日、2015年11月4日)、パーカッションのスティーヴ・ソーントンとンジャセ・ニャンがサポート。オリジナルではデイヴ・グルーシン(2015年11月4日)が指揮する東京フィル・ハーモニックオーケストラが付いていたが、今回は村田陽一(2005年1月7日、2006年1月21日、2010年3月9日、2011年12月20日、2012年9月8日、2014年12月14日、2015年9月27日)が仕切る全13人のホーン陣が入った。
『ハウズ・エヴィリシング』と同じ曲順、さらにアルバムでは端折られた曲を加える形で、ショウは進む。わりとコンパクトにまとめられているなという感想を得たが、それはオリジナルもそうだったのだろう。大きな編成を従え、なんかキラキラした佇まいとともに振る舞う渡辺貞夫の様を見ながら、なんか千両役者という形容を思い浮かべた。
最後は、アンコールのアコールに応え、無伴奏演奏と(客席にいた)ピアニストの小野塚晃を呼び込んでデュオ演奏もした。
▶過去の、渡辺貞夫
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-12.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-5.htm
http://43142.diarynote.jp/20041221210502000
http://43142.diarynote.jp/200512231955480000/
http://43142.diarynote.jp/200608091255180000/
http://43142.diarynote.jp/200609070211000000/
http://43142.diarynote.jp/200610080946310000/
http://43142.diarynote.jp/200712171350530000/
http://43142.diarynote.jp/200812281440093394/
http://43142.diarynote.jp/200907310048137248/
http://43142.diarynote.jp/200909120646397236/
http://43142.diarynote.jp/201107111008176019/
http://43142.diarynote.jp/201207031353196616/
http://43142.diarynote.jp/201212171647134119/
http://43142.diarynote.jp/201304031026406106/
http://43142.diarynote.jp/201307291053021427/
http://43142.diarynote.jp/201310050701201281/
http://43142.diarynote.jp/201407091243129270/
http://43142.diarynote.jp/201410061850124929/
http://43142.diarynote.jp/201412281017371613/
http://43142.diarynote.jp/201512151504068292/
http://43142.diarynote.jp/201607100827363436/
http://43142.diarynote.jp/201609201032322395/
http://43142.diarynote.jp/201610141747514263/
▶︎過去の、デイヴ・グルーシン
http://43142.diarynote.jp/201511060854338289/
▶過去の、ラッセル・フェランテ
http://43142.diarynote.jp/200712171350530000/
http://43142.diarynote.jp/200903260425159549/
http://43142.diarynote.jp/?day=20120621
http://43142.diarynote.jp/201401171005571275/
http://43142.diarynote.jp/201412281017371613/
▶過去の、ロベン・フォード
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/augustlive.htm
http://43142.diarynote.jp/200404212355490000/
http://43142.diarynote.jp/200410240630040000/
http://43142.diarynote.jp/200412212105020000/
http://43142.diarynote.jp/200809011923060000/
http://43142.diarynote.jp/201305131335092387/
http://43142.diarynote.jp/201404260900117482/
▶過去の、ベン・ウィリアムズ
http://43142.diarynote.jp/200905191118258984/
http://43142.diarynote.jp/200909120646397236/
http://43142.diarynote.jp/?day=20100530
http://43142.diarynote.jp/?day=20120303
http://43142.diarynote.jp/201205301445023004/
http://43142.diarynote.jp/201304031026406106/
http://43142.diarynote.jp/201305260927026044/
http://43142.diarynote.jp/201501230914317086/
http://43142.diarynote.jp/201607100827363436/
http://43142.diarynote.jp/?month=201609
▶過去の、ウィリアム・ケネディ
http://43142.diarynote.jp/201401171005571275/
http://43142.diarynote.jp/?day=20151104
▶過去の、村田陽一
http://43142.diarynote.jp/200501170151560000/
http://43142.diarynote.jp/?day=20060121
http://43142.diarynote.jp/201003101342028780/
http://43142.diarynote.jp/?day=20111220
http://43142.diarynote.jp/?day=20120908 ベン・E・キング
http://43142.diarynote.jp/?day=20141214
http://43142.diarynote.jp/?day=20150927
<今日の、ヴェテラン>
原点回帰のブルーズ・アルバムという触れ込みのザ・ローリング・ストーンズ(2003年3月15日)の『ブルー&ロンサム』を遅ればせながら聞く。ふむ、気張ったな。サウンドが割と生っぽい感じになっているのが良い。やれば、できるじゃん。想像していた以上に純ブルース・コード進行曲が多いのに驚く。まあ、既存のブルース曲を取り上げているので、当然かもしれぬが。1コードで突っ走る曲も一つ、この手の曲はもう1、2曲あっても良かったか。それから。ブルース・ハープがけっこう活躍、全体のトーンを規定しているゾと思える部分もあってへえ。それ、ミック・ジャガーが吹いているのか。ダテに、ここに来て父親になったりしていない?
▶過去の、ザ・ローリング・ストーンズ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-3.htm
ピアノとキーボードのデイヴ・グルーシン(2015年11月4日)、キーボードのラッセル・フェランテ(2007年12月16日、2009年3月23日、2012年6月21日、2014年1月15日、2014年12月14日)、ギターのロビン・フォード(1999年8月28日、2004年4月21日、2004年10月22日、2004年12月17日、2008年8月31日、2013年5月10日、2014年4月23日)、電気と縦のベースのベン・ウィリアムズ(2009年5月18日、2009年9月3日、2010年5月30日、2012年3月3日、2012年5月28日、2013年4月1日、2013年5月21日、2015年1月22日、2015年12月12日、2016年7月3日、2016年9月1日)、ドラムのウィリアム・ケネディ(2014年1月15日、2015年11月4日)、パーカッションのスティーヴ・ソーントンとンジャセ・ニャンがサポート。オリジナルではデイヴ・グルーシン(2015年11月4日)が指揮する東京フィル・ハーモニックオーケストラが付いていたが、今回は村田陽一(2005年1月7日、2006年1月21日、2010年3月9日、2011年12月20日、2012年9月8日、2014年12月14日、2015年9月27日)が仕切る全13人のホーン陣が入った。
『ハウズ・エヴィリシング』と同じ曲順、さらにアルバムでは端折られた曲を加える形で、ショウは進む。わりとコンパクトにまとめられているなという感想を得たが、それはオリジナルもそうだったのだろう。大きな編成を従え、なんかキラキラした佇まいとともに振る舞う渡辺貞夫の様を見ながら、なんか千両役者という形容を思い浮かべた。
最後は、アンコールのアコールに応え、無伴奏演奏と(客席にいた)ピアニストの小野塚晃を呼び込んでデュオ演奏もした。
▶過去の、渡辺貞夫
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-12.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-5.htm
http://43142.diarynote.jp/20041221210502000
http://43142.diarynote.jp/200512231955480000/
http://43142.diarynote.jp/200608091255180000/
http://43142.diarynote.jp/200609070211000000/
http://43142.diarynote.jp/200610080946310000/
http://43142.diarynote.jp/200712171350530000/
http://43142.diarynote.jp/200812281440093394/
http://43142.diarynote.jp/200907310048137248/
http://43142.diarynote.jp/200909120646397236/
http://43142.diarynote.jp/201107111008176019/
http://43142.diarynote.jp/201207031353196616/
http://43142.diarynote.jp/201212171647134119/
http://43142.diarynote.jp/201304031026406106/
http://43142.diarynote.jp/201307291053021427/
http://43142.diarynote.jp/201310050701201281/
http://43142.diarynote.jp/201407091243129270/
http://43142.diarynote.jp/201410061850124929/
http://43142.diarynote.jp/201412281017371613/
http://43142.diarynote.jp/201512151504068292/
http://43142.diarynote.jp/201607100827363436/
http://43142.diarynote.jp/201609201032322395/
http://43142.diarynote.jp/201610141747514263/
▶︎過去の、デイヴ・グルーシン
http://43142.diarynote.jp/201511060854338289/
▶過去の、ラッセル・フェランテ
http://43142.diarynote.jp/200712171350530000/
http://43142.diarynote.jp/200903260425159549/
http://43142.diarynote.jp/?day=20120621
http://43142.diarynote.jp/201401171005571275/
http://43142.diarynote.jp/201412281017371613/
▶過去の、ロベン・フォード
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/augustlive.htm
http://43142.diarynote.jp/200404212355490000/
http://43142.diarynote.jp/200410240630040000/
http://43142.diarynote.jp/200412212105020000/
http://43142.diarynote.jp/200809011923060000/
http://43142.diarynote.jp/201305131335092387/
http://43142.diarynote.jp/201404260900117482/
▶過去の、ベン・ウィリアムズ
http://43142.diarynote.jp/200905191118258984/
http://43142.diarynote.jp/200909120646397236/
http://43142.diarynote.jp/?day=20100530
http://43142.diarynote.jp/?day=20120303
http://43142.diarynote.jp/201205301445023004/
http://43142.diarynote.jp/201304031026406106/
http://43142.diarynote.jp/201305260927026044/
http://43142.diarynote.jp/201501230914317086/
http://43142.diarynote.jp/201607100827363436/
http://43142.diarynote.jp/?month=201609
▶過去の、ウィリアム・ケネディ
http://43142.diarynote.jp/201401171005571275/
http://43142.diarynote.jp/?day=20151104
▶過去の、村田陽一
http://43142.diarynote.jp/200501170151560000/
http://43142.diarynote.jp/?day=20060121
http://43142.diarynote.jp/201003101342028780/
http://43142.diarynote.jp/?day=20111220
http://43142.diarynote.jp/?day=20120908 ベン・E・キング
http://43142.diarynote.jp/?day=20141214
http://43142.diarynote.jp/?day=20150927
<今日の、ヴェテラン>
原点回帰のブルーズ・アルバムという触れ込みのザ・ローリング・ストーンズ(2003年3月15日)の『ブルー&ロンサム』を遅ればせながら聞く。ふむ、気張ったな。サウンドが割と生っぽい感じになっているのが良い。やれば、できるじゃん。想像していた以上に純ブルース・コード進行曲が多いのに驚く。まあ、既存のブルース曲を取り上げているので、当然かもしれぬが。1コードで突っ走る曲も一つ、この手の曲はもう1、2曲あっても良かったか。それから。ブルース・ハープがけっこう活躍、全体のトーンを規定しているゾと思える部分もあってへえ。それ、ミック・ジャガーが吹いているのか。ダテに、ここに来て父親になったりしていない?
▶過去の、ザ・ローリング・ストーンズ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-3.htm
在ベルリンの、アイルランド人シンガー・ソングライター(2015年5月30日)の公演を、吉祥寺・スターパインズカフェで見る。1年強ぶりの、来日公演。規格外の、心意気の担い手がいると強く思わせるソロ・パーフォーマンスの大枠に大きな変化はない。でも、5作目となる新作『ホーム』を出しており、そこから披露する曲も多く、演目は大きく異なっていたか。あと、ピアノを弾きながら、歌う曲もあり。前回、その設定はなく、新鮮味もありうれしれい。じきに、日経新聞電子版にライヴ評がのります。
▶︎過去の、ウォリス・バード
http://43142.diarynote.jp/201505310957591440/
<今日の、CD>
曲によっては、エフェクターを用い音響的指針も求めるバードだが、その行き方を支えていたのが、エンジニアとして同行したエイダン・フローティングホーム。彼はショウの最中に何度もコソール卓の外に出て場内の音をチェックし、また数曲ではステージに上がりコーラスを朗々とつけたり、クラリネットを吹いたりもした。そんな彼と話す機会を持ったら、柔和な、ほんといい人。その名前が示唆するようにアイルランド生まれであり、欧州各地を動き、今はベルリンに居住している。あなた自身の音楽を聞いてみたいと伝えると、aidan名義の『le grand discours』(All/Hazelwood、2014年)というリーダー作をにっこり手渡してくれた。2002年から2010年にかけてアイルランド、スペイン、ベルギー、ドイツで録られた11曲を収録。エイダンは歌とギターを中心に担当し、いろんなサポートの人たちが入り、本人は曲によってはキーボードやクラリネットやベースも弾く。年度や録音場所が散っているゆえ、もちろん曲趣も散っているが、魅力的な奥行きを持つ歌を中央に置く風のある、密やかなロック表現を認めることができる。やはり、実力者。そのトレイラー映像は、https://www.youtube.com/watch?v=0aLBAjSnaT。また、http://www.floatinghome.org/releases/ で、アルバム全曲を聞くことができます。
▶︎過去の、ウォリス・バード
http://43142.diarynote.jp/201505310957591440/
<今日の、CD>
曲によっては、エフェクターを用い音響的指針も求めるバードだが、その行き方を支えていたのが、エンジニアとして同行したエイダン・フローティングホーム。彼はショウの最中に何度もコソール卓の外に出て場内の音をチェックし、また数曲ではステージに上がりコーラスを朗々とつけたり、クラリネットを吹いたりもした。そんな彼と話す機会を持ったら、柔和な、ほんといい人。その名前が示唆するようにアイルランド生まれであり、欧州各地を動き、今はベルリンに居住している。あなた自身の音楽を聞いてみたいと伝えると、aidan名義の『le grand discours』(All/Hazelwood、2014年)というリーダー作をにっこり手渡してくれた。2002年から2010年にかけてアイルランド、スペイン、ベルギー、ドイツで録られた11曲を収録。エイダンは歌とギターを中心に担当し、いろんなサポートの人たちが入り、本人は曲によってはキーボードやクラリネットやベースも弾く。年度や録音場所が散っているゆえ、もちろん曲趣も散っているが、魅力的な奥行きを持つ歌を中央に置く風のある、密やかなロック表現を認めることができる。やはり、実力者。そのトレイラー映像は、https://www.youtube.com/watch?v=0aLBAjSnaT。また、http://www.floatinghome.org/releases/ で、アルバム全曲を聞くことができます。
ピエール・アレシンスキー展
2016年12月8日 音楽 現代美術の分野で名高い、在仏ベルギー人であるピエール・アレシンスキーの展覧会に行く。渋谷・bunkamuraザ・ミュージアム。10月半ばから持たれていたおり、最終日にやっと駆け込んだ。1927年の生まれで、89歳になった今も彼は元気に創作活動を続けている。かつて、MoMaで彼の作品展を偶然見たことがあった。
展示は大まかには年代順に並んでいて、画材や作風の動きが分かる。それに接して、楽器や機材の変化とともに表現が変化していったミュージシャンのことを想起するのは容易なことで、とても親近感を持つ。コブラ(それは、コペンハーゲン、ブリュッセル、アムステルダムという構成員の出身地をつなげたもののよう)という前衛美術集団に所属し、枠にとらわれない流儀を身につけるとともに、20代の頃から日本の前衛習字にも着目し多大な影響を受けもした御仁。それが縁で1956年には京都に出向いたりもし、滞日時に彼は「日本の書」というモノクロの短編ドキュメンタリー映画も撮った。それも場内で見ることができるが、面白い。彼は、日本の街角は文字に満ちていると報告しているが、それは映画を見ると納得できる。また、この展覧会のために作ったと思われる、彼のことを伝える映像も流していて、彼の最小限の情報は受け取ることができよう。そこで映された制作の現場を見ると、結構偶然性に頼っていることもわかる。彼、若いころはアクション・ペインティングの旗手だったジャクソン・ポロックに影響を受けたそうだ。
その後NYに行った時はアクリル絵の具を知り、以降は油絵の具を捨てたりするなど臨機応変。前衛風絵画から書道経由タイポグラフィの重層表現、格調高い漫画調と言えるものまで、いろいろ。もちろん、色使いも様々。でもって、枠を効果的に用いた作風を時に取ったり、和紙のようなものや古い葉書や大きな航空図といったものに絵を描いたり、丸型のキャンヴァスを用いたり……。本当に、見ていてワクワク。そして、総じてはポップというのとも少し違うんだが、とても勢いがあり、イケている。展示作品点数は結構あり。ベルギー王立美術館と作家蔵のもが多いなか、いわき市立美術館蔵の大きめの作品も2点展示されていた。へえ〜。
いやはや、普段買わないのに(どうせ、その後、ほとんど見ないしね)、場内で図録も買ってしまった。僕にしてみれば、トップ級に示唆を受けた美術展と言えるのかもしれぬ。開館して間もなく入り、人がそれほど多くなかったためもあるが、こんなにゆったりとぼくが美術館の中にいたのも珍しいかもしれない。
<今日の、お調子者>
というわけで、かなり刺激を受けた。そして、当然のことながら、絵や書をやりたくなった。単純、短絡、なり〜。
展示は大まかには年代順に並んでいて、画材や作風の動きが分かる。それに接して、楽器や機材の変化とともに表現が変化していったミュージシャンのことを想起するのは容易なことで、とても親近感を持つ。コブラ(それは、コペンハーゲン、ブリュッセル、アムステルダムという構成員の出身地をつなげたもののよう)という前衛美術集団に所属し、枠にとらわれない流儀を身につけるとともに、20代の頃から日本の前衛習字にも着目し多大な影響を受けもした御仁。それが縁で1956年には京都に出向いたりもし、滞日時に彼は「日本の書」というモノクロの短編ドキュメンタリー映画も撮った。それも場内で見ることができるが、面白い。彼は、日本の街角は文字に満ちていると報告しているが、それは映画を見ると納得できる。また、この展覧会のために作ったと思われる、彼のことを伝える映像も流していて、彼の最小限の情報は受け取ることができよう。そこで映された制作の現場を見ると、結構偶然性に頼っていることもわかる。彼、若いころはアクション・ペインティングの旗手だったジャクソン・ポロックに影響を受けたそうだ。
その後NYに行った時はアクリル絵の具を知り、以降は油絵の具を捨てたりするなど臨機応変。前衛風絵画から書道経由タイポグラフィの重層表現、格調高い漫画調と言えるものまで、いろいろ。もちろん、色使いも様々。でもって、枠を効果的に用いた作風を時に取ったり、和紙のようなものや古い葉書や大きな航空図といったものに絵を描いたり、丸型のキャンヴァスを用いたり……。本当に、見ていてワクワク。そして、総じてはポップというのとも少し違うんだが、とても勢いがあり、イケている。展示作品点数は結構あり。ベルギー王立美術館と作家蔵のもが多いなか、いわき市立美術館蔵の大きめの作品も2点展示されていた。へえ〜。
いやはや、普段買わないのに(どうせ、その後、ほとんど見ないしね)、場内で図録も買ってしまった。僕にしてみれば、トップ級に示唆を受けた美術展と言えるのかもしれぬ。開館して間もなく入り、人がそれほど多くなかったためもあるが、こんなにゆったりとぼくが美術館の中にいたのも珍しいかもしれない。
<今日の、お調子者>
というわけで、かなり刺激を受けた。そして、当然のことながら、絵や書をやりたくなった。単純、短絡、なり〜。
若手ジャズ・ピアニストの桑原あい(2013年9月8日)の実演を、赤坂・サントリーホールのブルーローズで見る。クラシック用途の会場でやるのは、クラシック側の弦楽器奏者たちとやるノーPA公演であるからだろう。桑原にくわえ、須原杏(ヴァイオリン)、島内晶子(ヴィオラ)、林田順平(チェロ)、森田悠介(エレクトリック・ベース。彼のみ、プラグド)という面々。森田は、桑原のワーキング・トリオの一角をずっと担っている人物だ。彼女は昨年も同様の設定で、この会場でライヴをしているよう。
自作(オープナーはけっこう現代音楽っぽいものだった)や、レナード・バーンスタイン、ビル・エヴァンス、ラヴェルらの曲を取り上げ、瀟洒に開く。森田と林田の男性陣とだけで演奏する曲もあれば、ヴァイオンリンとヴィオラとチェロの3人がサポートする曲もあり、そこらへんは臨機応変。ピアノと弦音の絡みもいろんな重なり方を楽しんで聞き手に提示するといった感じ。弦音のアレンジは作曲家をしている桑原の二人の姉がやっているそう。なるほど、そこには姉妹愛と書くと薄っぺらいものになってしまうが、血の通った人間関係の利点が横たわるものとなっていた。
▶︎過去の、桑原あい
http://43142.diarynote.jp/?day=20130908
1時間ちょい見て、渋谷に移動する。大通りに出たらちょうどタクシーが来て、次の会場に行くには便利なメトロ溜池山王駅はそれなりに距離があるので、思わず手を上げてしまう。この時期、夜にタクシーに乗るとかなりの確率で運転手さんは忘年会の話を振ってくる。師走だなあ。
渋谷・O-Eastでは、御年62歳のマイケル・ギラ率いる、NYアンダーグラウンド・ロックの雄という言い方もあるだろうスワンズ(2015年1月27日)を見る。ギターとヴォーカルのギラに加え、今のライン・アップはギター、ベース、キーボード、スティール・ギター(彼と逆側のサイドで聞いていたのだが、音は聞こえなかった)、ドラム(タムの位置に手叩き用のバスドラをセットしていた)という編成。結構、皆んなそれなりに齢を重ねていて、いい味あり。今回のツアーで現行メンバーでやるのは打ち止めと発表されている。
会場入りした途端、生理的に屈強と言いたくなる音の波で場内が満ちていると感ずる。とともに、立派なオヤジたちが生理的にとぐろを巻きまくる様に、キャハハハとなる。ロックが酔狂で吹っきれ、我が道を行く音楽行為であり続けるための儀式を彼らは悠々と遂行。なんて書き方も、その音と振る舞いからはしたくなる。
コロンブスの卵的な部分もいろいろあるが、結構やっていることは単純とも言えるか。変拍子ではない重量感のあるリフを重ね、ノイズや悪意ある奥行きをどんどん増幅させていく……。楽器音の絡みや決めの取り方は、ギラならでは流儀が溢れる。あまりジャジーなところはないが、マイルス・デイヴィスのワイト島の「コール・イット・エニシング」みたいなベースのリフの曲もあったな。
超然。マイケル・ギラのアクションは、相当に大時代的。でも、その所作は素晴らしく澄んでいる。インスト部の方が長いが、それと対峙し、ときにそれを乗り越える感覚を持つギラのヴォーカルは朗々。時になぜか、お経みたいとぼくは思った。それは、世俗の諸々から解き放たれているからでもある。
一番年齢が若そうなキーボード奏者は大昔のマイケル・ベインホーンのシルエットに似ていた。そういえば、レッド・ホット・チリ・ペッパーズ(2002年7月28日、2002年11月2日、2007年6月5日)やマリリン・マンソン(2001年3月11日、2005年2月6日)の制作でも知られるベインホーンとマテリアルというユニットを組んでいたビル・ラズウェル(2004年9月5日、2005年7月30日、2005年8 月20日、2005年8月21日、2006年1月21日、2006年11月26日、2007年8月3日、2011年3月7日)は、スワンズの1989年ユニ/MCA盤『The Burning World』をプロデュースしたことがあった。そこで、ラズウェルはスティーヴ・ウィンウッド(2003年7月27日)/ブラインド・フェイスの「キャント・ファインド・マイ・ウェイ・ホーム」のカヴァーをさせていたよなあ。
最後の、皆んな前に並んでの挨拶の風情はとても良かった。やる方も見る方もとても満足という公演ではなかったか。しかし、僕は100分ぐらいスワンズの実演を見たはず。一体、彼らは何分演奏したのだ?
▶︎過去の、スワンズ
http://43142.diarynote.jp/201501281100378819/
▶過去の、ビル・ラズウェル
http://43142.diarynote.jp/200409050916440000/
http://43142.diarynote.jp/?day=20050730
http://43142.diarynote.jp/200508230544440000/
http://43142.diarynote.jp/200508230545510000/
http://43142.diarynote.jp/?day=20060121
http://43142.diarynote.jp/200611271213510000/
http://43142.diarynote.jp/?day=20070803
http://43142.diarynote.jp/201103101345364557/
▶過去の、スティーヴ・ウィンウッド
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-7.htm フジ・ロック
▶︎過去の、レッド・ホット・チリ・ペッパーズ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-7.htm フジ・ロック
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-11.htm
http://43142.diarynote.jp/200706061354020000/
▶︎過去の、マリリン・マンソン
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-3.htm
http://43142.diarynote.jp/200502101615560000/
<今日の、会場>
最初に行ったサントリーホールは、本当に久しぶりに行く。記憶が曖昧で、そんな難しい道程ではないものの少し戸惑いを覚えつつ会場に着く。このホテルの宴会場を想起させる内観を持つハコはブルーローズではなくまだ小ホールと呼ばれていた時代、1997年に来て以来となる。その際は菊地雅章(1999年11月3日(2002年9月22日、2003年6月10日、2004年11月3日、2012年6月24日、2012年6月25日、2012年10月26日、2015年7月8日、2016年6月11日)のテザート・ムーンの公演で、その演奏は『プレイズ・ジミ・ヘンドリックス+』(ポリドール)としてリリースされた。渋谷会場の方は終了後に外に出ると、向かいにあるライヴ・ハウスから出た客でその辺りがとても混雑。誰のライヴ〜邦楽であったのは間違いないだろう〜だったのだろうか。
▶過去の、菊地雅章
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/movember1999live.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-9.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-6.htm
http://43142.diarynote.jp/?day=20041103
http://43142.diarynote.jp/201207031322126509/
http://43142.diarynote.jp/201207031323242844/
http://43142.diarynote.jp/201210271744294415/
http://43142.diarynote.jp/201507091044561526/
http://43142.diarynote.jp/?day=20160611
自作(オープナーはけっこう現代音楽っぽいものだった)や、レナード・バーンスタイン、ビル・エヴァンス、ラヴェルらの曲を取り上げ、瀟洒に開く。森田と林田の男性陣とだけで演奏する曲もあれば、ヴァイオンリンとヴィオラとチェロの3人がサポートする曲もあり、そこらへんは臨機応変。ピアノと弦音の絡みもいろんな重なり方を楽しんで聞き手に提示するといった感じ。弦音のアレンジは作曲家をしている桑原の二人の姉がやっているそう。なるほど、そこには姉妹愛と書くと薄っぺらいものになってしまうが、血の通った人間関係の利点が横たわるものとなっていた。
▶︎過去の、桑原あい
http://43142.diarynote.jp/?day=20130908
1時間ちょい見て、渋谷に移動する。大通りに出たらちょうどタクシーが来て、次の会場に行くには便利なメトロ溜池山王駅はそれなりに距離があるので、思わず手を上げてしまう。この時期、夜にタクシーに乗るとかなりの確率で運転手さんは忘年会の話を振ってくる。師走だなあ。
渋谷・O-Eastでは、御年62歳のマイケル・ギラ率いる、NYアンダーグラウンド・ロックの雄という言い方もあるだろうスワンズ(2015年1月27日)を見る。ギターとヴォーカルのギラに加え、今のライン・アップはギター、ベース、キーボード、スティール・ギター(彼と逆側のサイドで聞いていたのだが、音は聞こえなかった)、ドラム(タムの位置に手叩き用のバスドラをセットしていた)という編成。結構、皆んなそれなりに齢を重ねていて、いい味あり。今回のツアーで現行メンバーでやるのは打ち止めと発表されている。
会場入りした途端、生理的に屈強と言いたくなる音の波で場内が満ちていると感ずる。とともに、立派なオヤジたちが生理的にとぐろを巻きまくる様に、キャハハハとなる。ロックが酔狂で吹っきれ、我が道を行く音楽行為であり続けるための儀式を彼らは悠々と遂行。なんて書き方も、その音と振る舞いからはしたくなる。
コロンブスの卵的な部分もいろいろあるが、結構やっていることは単純とも言えるか。変拍子ではない重量感のあるリフを重ね、ノイズや悪意ある奥行きをどんどん増幅させていく……。楽器音の絡みや決めの取り方は、ギラならでは流儀が溢れる。あまりジャジーなところはないが、マイルス・デイヴィスのワイト島の「コール・イット・エニシング」みたいなベースのリフの曲もあったな。
超然。マイケル・ギラのアクションは、相当に大時代的。でも、その所作は素晴らしく澄んでいる。インスト部の方が長いが、それと対峙し、ときにそれを乗り越える感覚を持つギラのヴォーカルは朗々。時になぜか、お経みたいとぼくは思った。それは、世俗の諸々から解き放たれているからでもある。
一番年齢が若そうなキーボード奏者は大昔のマイケル・ベインホーンのシルエットに似ていた。そういえば、レッド・ホット・チリ・ペッパーズ(2002年7月28日、2002年11月2日、2007年6月5日)やマリリン・マンソン(2001年3月11日、2005年2月6日)の制作でも知られるベインホーンとマテリアルというユニットを組んでいたビル・ラズウェル(2004年9月5日、2005年7月30日、2005年8 月20日、2005年8月21日、2006年1月21日、2006年11月26日、2007年8月3日、2011年3月7日)は、スワンズの1989年ユニ/MCA盤『The Burning World』をプロデュースしたことがあった。そこで、ラズウェルはスティーヴ・ウィンウッド(2003年7月27日)/ブラインド・フェイスの「キャント・ファインド・マイ・ウェイ・ホーム」のカヴァーをさせていたよなあ。
最後の、皆んな前に並んでの挨拶の風情はとても良かった。やる方も見る方もとても満足という公演ではなかったか。しかし、僕は100分ぐらいスワンズの実演を見たはず。一体、彼らは何分演奏したのだ?
▶︎過去の、スワンズ
http://43142.diarynote.jp/201501281100378819/
▶過去の、ビル・ラズウェル
http://43142.diarynote.jp/200409050916440000/
http://43142.diarynote.jp/?day=20050730
http://43142.diarynote.jp/200508230544440000/
http://43142.diarynote.jp/200508230545510000/
http://43142.diarynote.jp/?day=20060121
http://43142.diarynote.jp/200611271213510000/
http://43142.diarynote.jp/?day=20070803
http://43142.diarynote.jp/201103101345364557/
▶過去の、スティーヴ・ウィンウッド
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-7.htm フジ・ロック
▶︎過去の、レッド・ホット・チリ・ペッパーズ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-7.htm フジ・ロック
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-11.htm
http://43142.diarynote.jp/200706061354020000/
▶︎過去の、マリリン・マンソン
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-3.htm
http://43142.diarynote.jp/200502101615560000/
<今日の、会場>
最初に行ったサントリーホールは、本当に久しぶりに行く。記憶が曖昧で、そんな難しい道程ではないものの少し戸惑いを覚えつつ会場に着く。このホテルの宴会場を想起させる内観を持つハコはブルーローズではなくまだ小ホールと呼ばれていた時代、1997年に来て以来となる。その際は菊地雅章(1999年11月3日(2002年9月22日、2003年6月10日、2004年11月3日、2012年6月24日、2012年6月25日、2012年10月26日、2015年7月8日、2016年6月11日)のテザート・ムーンの公演で、その演奏は『プレイズ・ジミ・ヘンドリックス+』(ポリドール)としてリリースされた。渋谷会場の方は終了後に外に出ると、向かいにあるライヴ・ハウスから出た客でその辺りがとても混雑。誰のライヴ〜邦楽であったのは間違いないだろう〜だったのだろうか。
▶過去の、菊地雅章
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/movember1999live.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-9.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-6.htm
http://43142.diarynote.jp/?day=20041103
http://43142.diarynote.jp/201207031322126509/
http://43142.diarynote.jp/201207031323242844/
http://43142.diarynote.jp/201210271744294415/
http://43142.diarynote.jp/201507091044561526/
http://43142.diarynote.jp/?day=20160611
カマシ・ワシントン。スティーヴ・ガッド
2016年12月6日 音楽 テナー・サックス奏者のカマシ・ワシントン(2014年5月28日、2015年10月31日)のグループ公演は、六本木・ビルボードライブ東京にて。ファースト・ショウを見る。カマシ・ワシントン 、ヴォーカルのパトリス・ピットマン・キン、 キーボードのブランドン・コールマン 、トロンボーンのライアン・ポーター、カマシの父親であるソプラノ・サックスとフルートのリッキー・ワシントン、ダブル・ベースのマイルズ・モスリー、ドラムのロナルド・ブルーナー・ジュニア(2009年9月15日、2014年9月10日、2015年9月30日、2016年5月20日)とトニー・オースティンという顔ぶれ。
まず、ほう思ったのは、2015年ブルーノート東京公演のときと全く同じ8人でショウを持ったこと。けっこうおうように自己表現を持つ感じもあるのだが、ことメインとなる事に関してはじっくりと表現を育みたいということであるのだろうか? 1970年代アフロ・ジャズを下敷きにする活劇的なエモ・ジャズという路線は踏襲しつつ、よりストロングに仁王立ち。それを支えるのは、闊達なツイン・ドラムとコントラバスを持ちつつも多彩な奏法や音色を駆使する(足元には、エレクトリック・ベース奏者のようにイフェクターをいろいろ並べていた)べース音の存在。主と従の役割がはっきりしたドラムの噛み合いはJB(2000年8月5日)流れとと指摘したい自分もいるが、はてどうだろう。また、後者のアルコ音を聞いて、僕はアーサー・ブライスの名作『イリュージョン』期のチェロ奏者であるアブドゥル・ワダドの演奏を思い出したりした。彼の息子はネオ・ソウル系才人のラヒーム・デヴォーン(2007年6月17日)ですね。
そのリズム陣に比べると、フロントに立つお父さんとトロンボーン奏者は少し弱いと感じるか。また、カマシ・ワシントンはサックス音にイフェクトをかける時があったが、それは陳腐に感じた。ロボ声があるならサックスのそれもあっていいぢゃんと思わせるような効果のかけ方ではないんだよなー。
構成員は全員、アフリカ系。白人奏者をごんごん自分のバンドに入れるクリスチャン・スコット(2008年7月23日、2008年9月10日、2009年1月31日、2009年9月15日、2010年9月3日、2011年12月17日、2015年10月8日、2016年11月1日)と違い、そこにはこだわっているように思える。そして、あまり活躍する部分のない女性シンガーをずっとステージ上にいさせるのもまたこだわりか。彼女、場が持たなそうなところ、よくぞずっとステージにいたなあ。また、父親がいることもあり、そのバンドのあり方はアレステッド・ディヴェロップメント(2000年4月27日、2000年8月5日、2001年2月3日、 2002年4月17日、2013年4月19日)みたいなところもあると言いたくなっちゃう? 強引だが、ワシントンは過去の積み重ねを受けたリヴィング・ミュージックを作ろうとしているように、ぼくには思えた。最後にやったヴォーカル曲は例えに出すものがちょっとない、なんかユニヴァーサルな感じもある曲でおもしろい。
▶︎過去の、カマシ・ワシントン
http://43142.diarynote.jp/?day=20140528
http://43142.diarynote.jp/201511040742444324/
▶過去の、ロナルド・ブルーナーJr.
http://43142.diarynote.jp/200909181206531984/
http://43142.diarynote.jp/201409111424501752/
http://43142.diarynote.jp/201510021221454336/
http://43142.diarynote.jp/?day=20160520
▶︎過去の、ラヒーム・デヴォーン
http://43142.diarynote.jp/200706181217540000/
▶過去の、JB
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-8.htm サマーソニック初日
▶過去の、ザ・ローリング・ストーンズ/ミック・ジャガー
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-3.htm
▶︎過去の、映画「ジェームス・ブラウン 最高の魂を持つ男」
http://43142.diarynote.jp/201503041619591535/
▶過去の、クリスチャン・スコット
http://43142.diarynote.jp/200807241546500000/
http://43142.diarynote.jp/?day=20080910
http://43142.diarynote.jp/200902030206339619/
http://43142.diarynote.jp/?day=20100903
http://43142.diarynote.jp/?day=20100903
http://43142.diarynote.jp/201112201159168538/
http://43142.diarynote.jp/201510091112494150/
http://43142.diarynote.jp/201611030803017474/
▶過去の、アレステッド・ディヴェロップメント/スピーチ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-4.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-8.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-2.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-4.htm
http://43142.diarynote.jp/201304211111189539/
その後は、南青山・ブルーノート東京で、人気ドラマーのスティーヴ・ガッド(2004年1月27日、2010年12月1日、2012年11月26日、2013年9 月3日、2004年1月27日、2010年12月1日、2012年11月26日、2013年9 月3日、2016年2月19日)のリーダー・バンドを見る。ロック系セッション・ギタリストの代表格であるブルース・マンの様な手弾き多用のマイケル・ランドウ(2004年4月21日、2012年11月12日)、キーボードやピアノのケヴィン・ヘイズ、西海岸スタジオ界の電気べース大家のジミー・ジョンソン、大昔はフランク・ザッパのバンドにいたウォルト・フォウラー(トランペット、フリューゲルホーン)という面々。少し前に出たライヴ盤とは鍵盤奏者だけが違う顔ぶれによるもので、もともとはシンガー・ソングライターのジェイムス・テイラーのサポート・バンド派生なんだっけっか。
ぼくはフュージョン愛好家ではないということは別としても、カマシ・ワシントンの後だと柔く、オールド・スクールに聞こえるところもあるかと思って接したら、これが全然そんなことはなかったのに少し驚く。やっぱりガッド、すげえ。今に通用する生きたビートを細い腕(今回、本当にそう思いました)から叩き出す様には頷く。きっちり自分の身体のなかの軸に精緻なタイム感をもち、そこから揺れるパルスやアクセントを彼は存分に繰り出している! 他のバンド員も腕が立つし、そのコンビネーションも抜群。もうシャキっとしているのにグルーヴィで、冒頭2曲なんてほんとうにドキドキしちゃった。
なんか、二つの公演をはしごして、今日はドラマーの美味しい1日だったのだなあと思った。
▶過去の、スティーヴ・ガッド
http://43142.diarynote.jp/200402051855170000/
http://43142.diarynote.jp/201012051903113851/
http://43142.diarynote.jp/201212101904379741/
http://43142.diarynote.jp/201312171510083393/
http://43142.diarynote.jp/201410220711345595/
http://43142.diarynote.jp/?day=20160219
▶︎過去の、マイケル・ランドウ
http://43142.diarynote.jp/200404212355490000/
http://43142.diarynote.jp/201211170928285333/
<今日の、営業>
ブルーノート終演後、ガッドさんほか5人の面々がずらりと並び、延々と熱心にサイン会をやっておった。聞けば、ケヴィン・ヘイズは2月にコットンクラブで自分のトリオ公演をやるそう。スティープル・チェイスやブルーノート、アクトなどにいろんなリーダー作を残すヘイズは秀英ジャズ・ピアニストという感じの御仁だが、サニーサイド発の近作2作品は来年の来日リズム隊と同じ顔ぶれで録っている。ちなみに2015 年作は美味しい音色の電気ピアノを弾くアルバムで、当人も何曲かで歌ったりしている。そして、2016年作はいろんな行き方を見せるアコースティック・ピアノ・トリオ作だ。来日は後者の路線で行くと推測できるが……。でも、ちょいエレピ弾いたり、歌ったりしないかなあ。
まず、ほう思ったのは、2015年ブルーノート東京公演のときと全く同じ8人でショウを持ったこと。けっこうおうように自己表現を持つ感じもあるのだが、ことメインとなる事に関してはじっくりと表現を育みたいということであるのだろうか? 1970年代アフロ・ジャズを下敷きにする活劇的なエモ・ジャズという路線は踏襲しつつ、よりストロングに仁王立ち。それを支えるのは、闊達なツイン・ドラムとコントラバスを持ちつつも多彩な奏法や音色を駆使する(足元には、エレクトリック・ベース奏者のようにイフェクターをいろいろ並べていた)べース音の存在。主と従の役割がはっきりしたドラムの噛み合いはJB(2000年8月5日)流れとと指摘したい自分もいるが、はてどうだろう。また、後者のアルコ音を聞いて、僕はアーサー・ブライスの名作『イリュージョン』期のチェロ奏者であるアブドゥル・ワダドの演奏を思い出したりした。彼の息子はネオ・ソウル系才人のラヒーム・デヴォーン(2007年6月17日)ですね。
そのリズム陣に比べると、フロントに立つお父さんとトロンボーン奏者は少し弱いと感じるか。また、カマシ・ワシントンはサックス音にイフェクトをかける時があったが、それは陳腐に感じた。ロボ声があるならサックスのそれもあっていいぢゃんと思わせるような効果のかけ方ではないんだよなー。
構成員は全員、アフリカ系。白人奏者をごんごん自分のバンドに入れるクリスチャン・スコット(2008年7月23日、2008年9月10日、2009年1月31日、2009年9月15日、2010年9月3日、2011年12月17日、2015年10月8日、2016年11月1日)と違い、そこにはこだわっているように思える。そして、あまり活躍する部分のない女性シンガーをずっとステージ上にいさせるのもまたこだわりか。彼女、場が持たなそうなところ、よくぞずっとステージにいたなあ。また、父親がいることもあり、そのバンドのあり方はアレステッド・ディヴェロップメント(2000年4月27日、2000年8月5日、2001年2月3日、 2002年4月17日、2013年4月19日)みたいなところもあると言いたくなっちゃう? 強引だが、ワシントンは過去の積み重ねを受けたリヴィング・ミュージックを作ろうとしているように、ぼくには思えた。最後にやったヴォーカル曲は例えに出すものがちょっとない、なんかユニヴァーサルな感じもある曲でおもしろい。
▶︎過去の、カマシ・ワシントン
http://43142.diarynote.jp/?day=20140528
http://43142.diarynote.jp/201511040742444324/
▶過去の、ロナルド・ブルーナーJr.
http://43142.diarynote.jp/200909181206531984/
http://43142.diarynote.jp/201409111424501752/
http://43142.diarynote.jp/201510021221454336/
http://43142.diarynote.jp/?day=20160520
▶︎過去の、ラヒーム・デヴォーン
http://43142.diarynote.jp/200706181217540000/
▶過去の、JB
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-8.htm サマーソニック初日
▶過去の、ザ・ローリング・ストーンズ/ミック・ジャガー
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-3.htm
▶︎過去の、映画「ジェームス・ブラウン 最高の魂を持つ男」
http://43142.diarynote.jp/201503041619591535/
▶過去の、クリスチャン・スコット
http://43142.diarynote.jp/200807241546500000/
http://43142.diarynote.jp/?day=20080910
http://43142.diarynote.jp/200902030206339619/
http://43142.diarynote.jp/?day=20100903
http://43142.diarynote.jp/?day=20100903
http://43142.diarynote.jp/201112201159168538/
http://43142.diarynote.jp/201510091112494150/
http://43142.diarynote.jp/201611030803017474/
▶過去の、アレステッド・ディヴェロップメント/スピーチ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-4.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-8.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-2.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-4.htm
http://43142.diarynote.jp/201304211111189539/
その後は、南青山・ブルーノート東京で、人気ドラマーのスティーヴ・ガッド(2004年1月27日、2010年12月1日、2012年11月26日、2013年9 月3日、2004年1月27日、2010年12月1日、2012年11月26日、2013年9 月3日、2016年2月19日)のリーダー・バンドを見る。ロック系セッション・ギタリストの代表格であるブルース・マンの様な手弾き多用のマイケル・ランドウ(2004年4月21日、2012年11月12日)、キーボードやピアノのケヴィン・ヘイズ、西海岸スタジオ界の電気べース大家のジミー・ジョンソン、大昔はフランク・ザッパのバンドにいたウォルト・フォウラー(トランペット、フリューゲルホーン)という面々。少し前に出たライヴ盤とは鍵盤奏者だけが違う顔ぶれによるもので、もともとはシンガー・ソングライターのジェイムス・テイラーのサポート・バンド派生なんだっけっか。
ぼくはフュージョン愛好家ではないということは別としても、カマシ・ワシントンの後だと柔く、オールド・スクールに聞こえるところもあるかと思って接したら、これが全然そんなことはなかったのに少し驚く。やっぱりガッド、すげえ。今に通用する生きたビートを細い腕(今回、本当にそう思いました)から叩き出す様には頷く。きっちり自分の身体のなかの軸に精緻なタイム感をもち、そこから揺れるパルスやアクセントを彼は存分に繰り出している! 他のバンド員も腕が立つし、そのコンビネーションも抜群。もうシャキっとしているのにグルーヴィで、冒頭2曲なんてほんとうにドキドキしちゃった。
なんか、二つの公演をはしごして、今日はドラマーの美味しい1日だったのだなあと思った。
▶過去の、スティーヴ・ガッド
http://43142.diarynote.jp/200402051855170000/
http://43142.diarynote.jp/201012051903113851/
http://43142.diarynote.jp/201212101904379741/
http://43142.diarynote.jp/201312171510083393/
http://43142.diarynote.jp/201410220711345595/
http://43142.diarynote.jp/?day=20160219
▶︎過去の、マイケル・ランドウ
http://43142.diarynote.jp/200404212355490000/
http://43142.diarynote.jp/201211170928285333/
<今日の、営業>
ブルーノート終演後、ガッドさんほか5人の面々がずらりと並び、延々と熱心にサイン会をやっておった。聞けば、ケヴィン・ヘイズは2月にコットンクラブで自分のトリオ公演をやるそう。スティープル・チェイスやブルーノート、アクトなどにいろんなリーダー作を残すヘイズは秀英ジャズ・ピアニストという感じの御仁だが、サニーサイド発の近作2作品は来年の来日リズム隊と同じ顔ぶれで録っている。ちなみに2015 年作は美味しい音色の電気ピアノを弾くアルバムで、当人も何曲かで歌ったりしている。そして、2016年作はいろんな行き方を見せるアコースティック・ピアノ・トリオ作だ。来日は後者の路線で行くと推測できるが……。でも、ちょいエレピ弾いたり、歌ったりしないかなあ。
ケルティック・クリスマス
2016年12月3日 音楽 毎年恒例の12月の音楽イヴェント、錦糸町・すみだトリフォニーホール 大ホール。
アイルランド人アコーディオン奏者のシャロン・シャノン(2003年12月20日、2013年12月7日)のグループ、米国で組まれたの女性トラッド・グループのチェリッシュ・ザ・レディース、デンマークの格調高いトラッド3人組であるドリーマーズ・サーカスが出演する。そして、シャロン・シャノンやチェリッシュ・ザ・レディースのパフォーマンスには、アイルランド発祥のステップダンスの名手であるカナダ人女性ジュリー・フィッツジェラルドが入り、変化もつける。彼女は過去、ザ・ステップクルー(2011年12月3日、2011年12月10日)で来日している。
先発は、ヴァイオリンのルネ・トンスゴー・ソレンセン、ブズーキや生ギターのアレ・カー、アコーディオンやピアノのニコライ・バスクからなる北欧のご三方。面々は、ほぼ正装と言える格好。だが、クラシックの素養/教育も交えた格調高い手作り表現を聞かされると、それも納得いく。なんか、元気だったころのウィンダム・ヒルが契約しても不思議はないと思わされたか。もっと突き抜けて、ノンサッチから声のかかるような存在になってほしな。
次は、フルートとホイッスルのジョニー・マッデン 率いるチェルシー・ザ・レディース。アイルランドからやってきた両親のもと米国で生まれた彼女がグループを組んで、32年になるとか。MCもするマッデンはコテコテの大阪のおばちゃんという感じ。当然、観客への呼びかけ濃度はいろいろな部分で濃い。今回の来日構成員はアメリカン・アイリッシュ2人、アイリッシュ2人、スコティッシュ1人。何曲かで歌った若めの歌手であるハンナ・ラリティはアイルランド人のよう。当初、彼女たちの来日メンバーにシンガーの存在はなかったが、後から歌手も同行させたいと、マッデンが言ってきたという。
休憩を挟んで、シャロン・シャノンのグループが出てくる。ギターのジム・マレイとジャック・マハー、フィドルの ショーン・リーガンという男性陣を従えて、動的感覚の高いアイリッシュ・トラッドを颯爽と展開。この項には、来日中のウォリス・バード(2015年5月30日)も出てきて、凛とした歌唱を聞かせる。
そして、最後には全出演者が出てきて、2曲を演奏し、歌う。培ってきた伝統に歩み寄り、思いや技量をシェアしあう。音楽をする悦びが溢れ出ていた、いい図なり。ウォリス・バード(なんか、うれしそうだったな)も含め過半数以上が女性。それについても、なんとも印象的ではあったな。毎日新聞8日夕刊の評は、どう書きましょうか。
▶︎過去の、ザ・ステップクルー
http://43142.diarynote.jp/201112091411311547/
http://43142.diarynote.jp/?day=20111210
▶過去のシャロン・シャノン
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-12.htm
http://43142.diarynote.jp/201312171612117786/
▶︎過去の、ウォリス・バード
http://43142.diarynote.jp/201505310957591440/
<今日の、車内広告 >
トリフォニーホールは家から電車一本で行けるものの、東京斜め縦断といった感じもあり乗車時間は長め。しかも、毎年途中からは座って行くことができていたような気がするのだが、今回車内は混んでいて、降りるまでずっと立っていたこともあり、車内広告をじっくり見てしまった。で、気になったのは、地方都市が出した<ふるさと納税>広告が散見されたこと。ぼくの知識においては、納税という表記には大きな違和感がある。お金を寄付した分、税金控除がされるだけでしょ?(←これ、違っていたら、恥ずかしい)。クラウド・ファウンディングと書いてしまった方が、今は通りが良いのではないか。ともあれ、拠金見返りとなる特産品の魅力をアピールする湖南市、岸和田市、八女市、栃木市のそれを、まじまじ見ちゃいました。
アイルランド人アコーディオン奏者のシャロン・シャノン(2003年12月20日、2013年12月7日)のグループ、米国で組まれたの女性トラッド・グループのチェリッシュ・ザ・レディース、デンマークの格調高いトラッド3人組であるドリーマーズ・サーカスが出演する。そして、シャロン・シャノンやチェリッシュ・ザ・レディースのパフォーマンスには、アイルランド発祥のステップダンスの名手であるカナダ人女性ジュリー・フィッツジェラルドが入り、変化もつける。彼女は過去、ザ・ステップクルー(2011年12月3日、2011年12月10日)で来日している。
先発は、ヴァイオリンのルネ・トンスゴー・ソレンセン、ブズーキや生ギターのアレ・カー、アコーディオンやピアノのニコライ・バスクからなる北欧のご三方。面々は、ほぼ正装と言える格好。だが、クラシックの素養/教育も交えた格調高い手作り表現を聞かされると、それも納得いく。なんか、元気だったころのウィンダム・ヒルが契約しても不思議はないと思わされたか。もっと突き抜けて、ノンサッチから声のかかるような存在になってほしな。
次は、フルートとホイッスルのジョニー・マッデン 率いるチェルシー・ザ・レディース。アイルランドからやってきた両親のもと米国で生まれた彼女がグループを組んで、32年になるとか。MCもするマッデンはコテコテの大阪のおばちゃんという感じ。当然、観客への呼びかけ濃度はいろいろな部分で濃い。今回の来日構成員はアメリカン・アイリッシュ2人、アイリッシュ2人、スコティッシュ1人。何曲かで歌った若めの歌手であるハンナ・ラリティはアイルランド人のよう。当初、彼女たちの来日メンバーにシンガーの存在はなかったが、後から歌手も同行させたいと、マッデンが言ってきたという。
休憩を挟んで、シャロン・シャノンのグループが出てくる。ギターのジム・マレイとジャック・マハー、フィドルの ショーン・リーガンという男性陣を従えて、動的感覚の高いアイリッシュ・トラッドを颯爽と展開。この項には、来日中のウォリス・バード(2015年5月30日)も出てきて、凛とした歌唱を聞かせる。
そして、最後には全出演者が出てきて、2曲を演奏し、歌う。培ってきた伝統に歩み寄り、思いや技量をシェアしあう。音楽をする悦びが溢れ出ていた、いい図なり。ウォリス・バード(なんか、うれしそうだったな)も含め過半数以上が女性。それについても、なんとも印象的ではあったな。毎日新聞8日夕刊の評は、どう書きましょうか。
▶︎過去の、ザ・ステップクルー
http://43142.diarynote.jp/201112091411311547/
http://43142.diarynote.jp/?day=20111210
▶過去のシャロン・シャノン
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-12.htm
http://43142.diarynote.jp/201312171612117786/
▶︎過去の、ウォリス・バード
http://43142.diarynote.jp/201505310957591440/
<今日の、車内広告 >
トリフォニーホールは家から電車一本で行けるものの、東京斜め縦断といった感じもあり乗車時間は長め。しかも、毎年途中からは座って行くことができていたような気がするのだが、今回車内は混んでいて、降りるまでずっと立っていたこともあり、車内広告をじっくり見てしまった。で、気になったのは、地方都市が出した<ふるさと納税>広告が散見されたこと。ぼくの知識においては、納税という表記には大きな違和感がある。お金を寄付した分、税金控除がされるだけでしょ?(←これ、違っていたら、恥ずかしい)。クラウド・ファウンディングと書いてしまった方が、今は通りが良いのではないか。ともあれ、拠金見返りとなる特産品の魅力をアピールする湖南市、岸和田市、八女市、栃木市のそれを、まじまじ見ちゃいました。
ザ・ソウルクラクション2
2016年12月1日 音楽 さいとうりょうじ(2013年2月3日、2013年8月19日、2015年4月22日)が中心となるアーシー目なアメリカン・ロックのテイストを持つバンドの公演を、渋谷・UNDER DEER LOUNGEで見る。ここから10分のところでやるホセ・ゴンザレスのショウを捨ててこっちに来た。オレ、さいとうのファンだから。で、2部構成にてパフォーマンス。渋谷職安の側にあるこのヴェニューには初めて行くが、わりと好印象。それなりに天井は高く、元々はレストランだったのか厨房が広そう。
とても声が通る&地声がデカそうな女性歌手/生ギター、ヴォーカル/ギター、ギター/ヴォーカル、キーボード、ベース、ドラム、パーカッションという編成の7人組。多くの曲を書くさいとうは33歳だそうだが、他のメンバーも同年代か歳下だろう。デレク・トラックス(2004年5月20日、2006年11月20日、2014年2月11日、2016年4月1日)が弾くギターと同じものを手にしたさいとうはテデスキ・トラックス・バンドへの憧憬のもとこのバンドを始めたようだが、50代以上の人間が志向しそうなタイプの音楽を面々はソツなくやる。いや、何気にぼくも大昔はいろいろ聞いたタイプの音楽をやるゆえ、厳しい目で見るところはあるはずなのに、ルンルンと接することができたので、彼らはかなりの実力を備えると判断していいのではないか。
曲はブルージーだったりソウルぽかったりする部分も持つ日本語のオリジナル。人によっては、その先にデレク&ザ・ドミノズを見る人もいる? なかにはザ・バンドの「アイ・シャル・ビー・リリースト」みたいな曲もあり。女性歌手との掛け合い漫才みたいなMCは話の内容はつまらなくはないのだが(でも、オヤジくさくもある)、長すぎ。後でさいとうにそれを指摘したら、本人も長いなあと思っていたという。
▶過去の、さいとうりょうじ_
http://43142.diarynote.jp/201302041828146553/
http://43142.diarynote.jp/201308201205053116/
http://43142.diarynote.jp/201504241016038747/
http://43142.diarynote.jp/201611272021361705/
▶過去の、テデスキ・トラックス・バンド
http://43142.diarynote.jp/201402121439433317/
http://43142.diarynote.jp/201604020743314542/
▶過去のデレク・トラックス・バンド
http://43142.diarynote.jp/200405200442460000/
http://43142.diarynote.jp/?day=20061120
<今日の、アウトドア>
今年は寒くなるのが早いと悲しい思いを持っていたのだが。ここ2、3日はかなり暖かい。昼間なんては陽光燦燦でポカポカ。ライヴ見た後、若い知人にそそのかされて、12月なのになんと外飲みをやっちゃった←コンビニで酒を買って、外で飲むことナリ。全然寒くもなく、楽しい〜。
とても声が通る&地声がデカそうな女性歌手/生ギター、ヴォーカル/ギター、ギター/ヴォーカル、キーボード、ベース、ドラム、パーカッションという編成の7人組。多くの曲を書くさいとうは33歳だそうだが、他のメンバーも同年代か歳下だろう。デレク・トラックス(2004年5月20日、2006年11月20日、2014年2月11日、2016年4月1日)が弾くギターと同じものを手にしたさいとうはテデスキ・トラックス・バンドへの憧憬のもとこのバンドを始めたようだが、50代以上の人間が志向しそうなタイプの音楽を面々はソツなくやる。いや、何気にぼくも大昔はいろいろ聞いたタイプの音楽をやるゆえ、厳しい目で見るところはあるはずなのに、ルンルンと接することができたので、彼らはかなりの実力を備えると判断していいのではないか。
曲はブルージーだったりソウルぽかったりする部分も持つ日本語のオリジナル。人によっては、その先にデレク&ザ・ドミノズを見る人もいる? なかにはザ・バンドの「アイ・シャル・ビー・リリースト」みたいな曲もあり。女性歌手との掛け合い漫才みたいなMCは話の内容はつまらなくはないのだが(でも、オヤジくさくもある)、長すぎ。後でさいとうにそれを指摘したら、本人も長いなあと思っていたという。
▶過去の、さいとうりょうじ_
http://43142.diarynote.jp/201302041828146553/
http://43142.diarynote.jp/201308201205053116/
http://43142.diarynote.jp/201504241016038747/
http://43142.diarynote.jp/201611272021361705/
▶過去の、テデスキ・トラックス・バンド
http://43142.diarynote.jp/201402121439433317/
http://43142.diarynote.jp/201604020743314542/
▶過去のデレク・トラックス・バンド
http://43142.diarynote.jp/200405200442460000/
http://43142.diarynote.jp/?day=20061120
<今日の、アウトドア>
今年は寒くなるのが早いと悲しい思いを持っていたのだが。ここ2、3日はかなり暖かい。昼間なんては陽光燦燦でポカポカ。ライヴ見た後、若い知人にそそのかされて、12月なのになんと外飲みをやっちゃった←コンビニで酒を買って、外で飲むことナリ。全然寒くもなく、楽しい〜。
Saigenji、エミシーダ
2016年11月30日 音楽 国際交流基金による日本とブラジルを音楽でつなごうとする出し物で、場所は品川・Club eX。品川プリンスホテル内にある円形のハコ、ホテル流れの手際の悪い親父たちがサーヴするビールやワインは量はイマイチなのに800円も取りやがる。1杯ですまない自分が悲しい。
先発は、Saigenji (2006年6月27日、2007年11月27日、2009年3月14日, 2009年8月9日、2012年6月13日、2013年1月7日、2013年2月11日 、2013年4月12日、2014年2月9日、2016年2月11日)。ギターを達者に弾きながら歌う本人とベースの小泉P丈人とドラム斉藤良というワーキング・バンドに加え、打楽器の南条レオ(2016年10月22日)も加わる。最終曲は皆ニッコリの彼の十八番曲「ミュージック・ジャンキー」。この際、エミシーダも加わり、延々とフリー・スタイルで絡む。美味しい。やっぱり、力かなりあるな。
休憩を挟んで、サンパウロ出身の31歳ラッパーであるエミシーダがバンドとともに登場。DJ、ギター/カヴァコ、パーカッションというバンドを率いての実演で、当人やDJ、ギター奏者も時に打楽器を手にする。という記載で、勘ののいい方は分かるかもしれないが、米国流儀に則った盤の音と異なりライヴの音は全面的にブラジル属性を入れたことをやっていた! 我々の視点のもと言い換えれば、それはまさに“ワールド・ミュージックとしてのヒップホップ”というものであり、これは興味引かれるとともに、浮かれずにはいられないではないか。当然のことながら、ポルトガル語によるラップも映える。MCでは日本語も巧みに交えるエミシーダはナイス・ガイ光線も放出しまくり。無料招待制の公演だったが密度濃く、大満足でした。
▶過去の、Saigenji
http://43142.diarynote.jp/?day=20060627
http://43142.diarynote.jp/200711290932200000/
http://43142.diarynote.jp/200903161734533723/
http://43142.diarynote.jp/?day=20090809
http://43142.diarynote.jp/201206141343402196/
http://43142.diarynote.jp/201301151819527787/
http://43142.diarynote.jp/?day=20130211
http://43142.diarynote.jp/?day=20130412
http://43142.diarynote.jp/?day=20140209
http://43142.diarynote.jp/201502140823232703/
http://43142.diarynote.jp/?day=20160211
▶︎過去の、南条レオ
http://43142.diarynote.jp/?day=20161022 ジョー・バターン
<今日の、装飾>
あちこち、発光ダイオードのイルミネーションを張り切って施している。年末だな。きれい、楽しい、もっとやれえというはしゃぐ自分を感じる中、経費と資源の無駄遣い=もっと別なところにお金を回せばと思う自分も少しいる。葛藤と書いてしまえば、大げさだが。今年はちゃんと紅葉見物してないなー。
先発は、Saigenji (2006年6月27日、2007年11月27日、2009年3月14日, 2009年8月9日、2012年6月13日、2013年1月7日、2013年2月11日 、2013年4月12日、2014年2月9日、2016年2月11日)。ギターを達者に弾きながら歌う本人とベースの小泉P丈人とドラム斉藤良というワーキング・バンドに加え、打楽器の南条レオ(2016年10月22日)も加わる。最終曲は皆ニッコリの彼の十八番曲「ミュージック・ジャンキー」。この際、エミシーダも加わり、延々とフリー・スタイルで絡む。美味しい。やっぱり、力かなりあるな。
休憩を挟んで、サンパウロ出身の31歳ラッパーであるエミシーダがバンドとともに登場。DJ、ギター/カヴァコ、パーカッションというバンドを率いての実演で、当人やDJ、ギター奏者も時に打楽器を手にする。という記載で、勘ののいい方は分かるかもしれないが、米国流儀に則った盤の音と異なりライヴの音は全面的にブラジル属性を入れたことをやっていた! 我々の視点のもと言い換えれば、それはまさに“ワールド・ミュージックとしてのヒップホップ”というものであり、これは興味引かれるとともに、浮かれずにはいられないではないか。当然のことながら、ポルトガル語によるラップも映える。MCでは日本語も巧みに交えるエミシーダはナイス・ガイ光線も放出しまくり。無料招待制の公演だったが密度濃く、大満足でした。
▶過去の、Saigenji
http://43142.diarynote.jp/?day=20060627
http://43142.diarynote.jp/200711290932200000/
http://43142.diarynote.jp/200903161734533723/
http://43142.diarynote.jp/?day=20090809
http://43142.diarynote.jp/201206141343402196/
http://43142.diarynote.jp/201301151819527787/
http://43142.diarynote.jp/?day=20130211
http://43142.diarynote.jp/?day=20130412
http://43142.diarynote.jp/?day=20140209
http://43142.diarynote.jp/201502140823232703/
http://43142.diarynote.jp/?day=20160211
▶︎過去の、南条レオ
http://43142.diarynote.jp/?day=20161022 ジョー・バターン
<今日の、装飾>
あちこち、発光ダイオードのイルミネーションを張り切って施している。年末だな。きれい、楽しい、もっとやれえというはしゃぐ自分を感じる中、経費と資源の無駄遣い=もっと別なところにお金を回せばと思う自分も少しいる。葛藤と書いてしまえば、大げさだが。今年はちゃんと紅葉見物してないなー。
ジョージ・クリントン パーラメント/ファンカデリック
2016年11月29日 音楽 クリントン翁一座(2002年7月28日、2009年9月5日、2011年1月22日、2013年4月12日、2015年4月12日)の公演はいつものように、六本木・ビルボードライブ。セカンド・ショウを見た。以下は。その所感を箇条書きにて。。
▲クリントンの格好が少しカジュアルになった。ちゃんとしたスーツのスリー・ピースから、ジャケット(派手め)とスラックスという出で立ちでステージに立っていた。▲頭から最後まで出っ放しで、統括者であることをまっとう。じいさん、元気だあと思わずにはいられず。▲今回は、︎マイク・スタンドをペニスに見立ててこする所作はしなかった。▲最後の方、帽子をとって挨拶もしたが、クリントンはスキン・ヘッドだった。▲ステージ上にはのべ20人近い人がいたか。しょーもねーアフリカン・アメリカンがうようよという様には本当胸がときめく。女性コーラスは3人、終盤には、“サー・ノウズ”役の御仁も出てくる。▲でも、無駄にステージ上に人がいるという感じは少し減じたとも思えた。別な言い方をすれば、何気にちゃんとオーガナイズされていた? 当然、譜面を置いていた人は皆無。▲今回、またメタル色は強くなった。ギターは3人。▲泣きのギターをフィーチャーするロック・インスト曲「コズミック・スロップ」では、1970年代中期にハービー・ハンコックのヘッドハンターズにいたデュエイン・ブラックバード・マックナイトが延々ソロを取る。▲菅は二人。アルト奏者は長めのソロを吹かされる箇所、複数。トランペット奏者は終盤のみ出てくる。▲キーボードは二人、うち一人はアンプ・フィドラー。イエイ。▲あれだけ、奏者やシンガーがいるのに、ベース一人はまあ当然として、ドラマーも一人なのはすごい。厚めのビートを設定するために打楽器奏者ぐらい入れてもいいと思えたが、それもなし。問題もなし。でも、それもP-ファンクのありかたなんだよなあ。▲前回公演の方が、グっときたが、当然悪いはずがない。
▶過去の、ジョージ・クリントン
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-7.htm 触れていないが、フジ・ロック
http://43142.diarynote.jp/?day=20090905
http://43142.diarynote.jp/201102081256005311/
http://43142.diarynote.jp/201304150853287353/
http://43142.diarynote.jp/201504131109395934/
▶︎過去の、アンプ・フィドラー
http://43142.diarynote.jp/200409280745560000/
http://43142.diarynote.jp/200508060616450000/
http://43142.diarynote.jp/201212140959573710/
<明日の、ナイス・ガイ>
翌日、ショウの前に楽屋で、アンプ・フィドラーにインタヴュー。まず、ある種の高いファッション性を持っていることに共感。彼の母親は、衣服のデザインをしていたという。で、本当に心の澄んだいい奴でポットなる。エレクトリック・キーボードが大好きなくせに、現在の趣味は古いピアノのレストア。電話に入っている、その関連写真をいろいろ見せてくれた。そんな彼は生まれも育ちも、そして現在の居住地もデトロイト。P-ファンクやモータウン的音塊にハウス流儀やUKダンス流儀をまぶした新作『Motor City Booty』を今年出したが、次は女性歌手をフィーチャーしたジャズ作を出したいそう。ワズ(・ノット・ワズ)の1988年作に参加経験もあり、同ユニットをやっていた現ブルーノート・レコード社長でもあるデトロイト・ネイティヴのドン・ワズ(2013年2月15日)とは面識を持つはず。ホセ・ジェイムス(2008年9月18日、2010年11月11日、2011年1月12日、2012年2月18日、2012年9月13日、2013年2月15日、2014年7月27日、2015年2月15日、2016年2月16日)の『ノー・ビギニング・ノーエンド』(ブルーノート、2013年。A&R担当はドン・ワズ)でジェイムズはフィドラーとの共作曲も取り上げてもいるがゆえ、あなたもブルーノートと契約しちゃえばいいのにと話をふったら、「とてもきっちりしている人だから、彼を納得させるためにはじっくりと下準備しなけらばならない」といったような答えを真面目に返してきた。1990年にエレクトラからアルバムを出したミスター・フィドラーを一緒にやっていた兄のバブス・フィドラーをはじめ親近者の死が今かさなってしまっているそうだが、とても良い音楽人生を歩んでいるように思えもし、とっても後味のいい取材だった。CDジャーナル誌の来年発売号に記事は出るかな。
▶過去の、ドン・ワズ
http://43142.diarynote.jp/?day=20130215
▶過去の、ホセ・ジェイムズ
http://43142.diarynote.jp/200809191051472579/
http://43142.diarynote.jp/201011140051119042/
http://43142.diarynote.jp/201101131336421886/
http://43142.diarynote.jp/201202200901013744/
http://43142.diarynote.jp/201209191239346073/
http://43142.diarynote.jp/201302181044151204/
http://43142.diarynote.jp/201408051020111821/
http://43142.diarynote.jp/201502170939564537/
http://43142.diarynote.jp/201602181207326029/
▲クリントンの格好が少しカジュアルになった。ちゃんとしたスーツのスリー・ピースから、ジャケット(派手め)とスラックスという出で立ちでステージに立っていた。▲頭から最後まで出っ放しで、統括者であることをまっとう。じいさん、元気だあと思わずにはいられず。▲今回は、︎マイク・スタンドをペニスに見立ててこする所作はしなかった。▲最後の方、帽子をとって挨拶もしたが、クリントンはスキン・ヘッドだった。▲ステージ上にはのべ20人近い人がいたか。しょーもねーアフリカン・アメリカンがうようよという様には本当胸がときめく。女性コーラスは3人、終盤には、“サー・ノウズ”役の御仁も出てくる。▲でも、無駄にステージ上に人がいるという感じは少し減じたとも思えた。別な言い方をすれば、何気にちゃんとオーガナイズされていた? 当然、譜面を置いていた人は皆無。▲今回、またメタル色は強くなった。ギターは3人。▲泣きのギターをフィーチャーするロック・インスト曲「コズミック・スロップ」では、1970年代中期にハービー・ハンコックのヘッドハンターズにいたデュエイン・ブラックバード・マックナイトが延々ソロを取る。▲菅は二人。アルト奏者は長めのソロを吹かされる箇所、複数。トランペット奏者は終盤のみ出てくる。▲キーボードは二人、うち一人はアンプ・フィドラー。イエイ。▲あれだけ、奏者やシンガーがいるのに、ベース一人はまあ当然として、ドラマーも一人なのはすごい。厚めのビートを設定するために打楽器奏者ぐらい入れてもいいと思えたが、それもなし。問題もなし。でも、それもP-ファンクのありかたなんだよなあ。▲前回公演の方が、グっときたが、当然悪いはずがない。
▶過去の、ジョージ・クリントン
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-7.htm 触れていないが、フジ・ロック
http://43142.diarynote.jp/?day=20090905
http://43142.diarynote.jp/201102081256005311/
http://43142.diarynote.jp/201304150853287353/
http://43142.diarynote.jp/201504131109395934/
▶︎過去の、アンプ・フィドラー
http://43142.diarynote.jp/200409280745560000/
http://43142.diarynote.jp/200508060616450000/
http://43142.diarynote.jp/201212140959573710/
<明日の、ナイス・ガイ>
翌日、ショウの前に楽屋で、アンプ・フィドラーにインタヴュー。まず、ある種の高いファッション性を持っていることに共感。彼の母親は、衣服のデザインをしていたという。で、本当に心の澄んだいい奴でポットなる。エレクトリック・キーボードが大好きなくせに、現在の趣味は古いピアノのレストア。電話に入っている、その関連写真をいろいろ見せてくれた。そんな彼は生まれも育ちも、そして現在の居住地もデトロイト。P-ファンクやモータウン的音塊にハウス流儀やUKダンス流儀をまぶした新作『Motor City Booty』を今年出したが、次は女性歌手をフィーチャーしたジャズ作を出したいそう。ワズ(・ノット・ワズ)の1988年作に参加経験もあり、同ユニットをやっていた現ブルーノート・レコード社長でもあるデトロイト・ネイティヴのドン・ワズ(2013年2月15日)とは面識を持つはず。ホセ・ジェイムス(2008年9月18日、2010年11月11日、2011年1月12日、2012年2月18日、2012年9月13日、2013年2月15日、2014年7月27日、2015年2月15日、2016年2月16日)の『ノー・ビギニング・ノーエンド』(ブルーノート、2013年。A&R担当はドン・ワズ)でジェイムズはフィドラーとの共作曲も取り上げてもいるがゆえ、あなたもブルーノートと契約しちゃえばいいのにと話をふったら、「とてもきっちりしている人だから、彼を納得させるためにはじっくりと下準備しなけらばならない」といったような答えを真面目に返してきた。1990年にエレクトラからアルバムを出したミスター・フィドラーを一緒にやっていた兄のバブス・フィドラーをはじめ親近者の死が今かさなってしまっているそうだが、とても良い音楽人生を歩んでいるように思えもし、とっても後味のいい取材だった。CDジャーナル誌の来年発売号に記事は出るかな。
▶過去の、ドン・ワズ
http://43142.diarynote.jp/?day=20130215
▶過去の、ホセ・ジェイムズ
http://43142.diarynote.jp/200809191051472579/
http://43142.diarynote.jp/201011140051119042/
http://43142.diarynote.jp/201101131336421886/
http://43142.diarynote.jp/201202200901013744/
http://43142.diarynote.jp/201209191239346073/
http://43142.diarynote.jp/201302181044151204/
http://43142.diarynote.jp/201408051020111821/
http://43142.diarynote.jp/201502170939564537/
http://43142.diarynote.jp/201602181207326029/
パリのデュオ・ユニット(2016年4月15日)を、渋谷・O’nestで見る。歌とギターのアルマン・ペニコウとユリス・コタンはともに20代半ばでチャラいというかやんちゃな印象も与えるが、政治を語り合うサークルで知り合ったのだとか。彼らはベース、チェロ(一部はキーボード)、ドラムというサポート陣を擁する編成で来日した。
その音楽性は二人ともエレクトリック・ギターを手にしているのだが、アコースティックな感覚を持ち、爽やか。これは、お洒落フィレンチ・ポップだと感じる人も少なくないか。英語詞を歌うリード・ヴォーカルは声質が異なる双方が取り、一緒に声を重ねる場合も少なくない。そして、それが妙味を生む。それから、ライヴに触れるとへえと思わせられるのはドラマーがダンス・ミュージックに特徴的な4つ打ちでバスドラをキックする場合が多いこと。それが、爽やかな音楽性に今っぽい動的感覚や輝きを与える。チェロ奏者も椅子に座らず立って演奏しているところに、彼らのライヴに対する気持ちを受け取ることができるだろう。結構薄口なようで、立ったロック感覚を彼らは持っていると思わされます。
最後の曲はファンキーなリフをグツグツと重ねていくパートを延々披露したが、それはもろにシック(2003年4月15日、2003年8月24日、2006年4月11日、2009年4月6日、2010年4月30日、2011年4月18日、2012年12月28日)様式の引用。そこで、ダフト・パンクがナイル・ロジャースを担ぎ出した一件を思い出した。
▶︎過去の、パプーズ
http://43142.diarynote.jp/?day=20160415
▶︎過去の、シック
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-4.htm 4月15日
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-8.htm Mt.フジ・ジャズ・フェスティヴァル
http://43142.diarynote.jp/200604141318090000/
http://43142.diarynote.jp/200904120633434116/
http://43142.diarynote.jp/201005011117591329/
http://43142.diarynote.jp/201104220822068448/
http://43142.diarynote.jp/201301051329276221/
<今日の、車両>
乗ったのが東武線流れの車両だったのだが、それは綺麗な黄色にペイントされた、クレヨンしんちゃん列車。車内の広告もその流れで統一されていた。何を宣伝するものなのかは分からなかった(探ろうとする気もおきなかった)が、なんか和むというか、うれしくなる。
その音楽性は二人ともエレクトリック・ギターを手にしているのだが、アコースティックな感覚を持ち、爽やか。これは、お洒落フィレンチ・ポップだと感じる人も少なくないか。英語詞を歌うリード・ヴォーカルは声質が異なる双方が取り、一緒に声を重ねる場合も少なくない。そして、それが妙味を生む。それから、ライヴに触れるとへえと思わせられるのはドラマーがダンス・ミュージックに特徴的な4つ打ちでバスドラをキックする場合が多いこと。それが、爽やかな音楽性に今っぽい動的感覚や輝きを与える。チェロ奏者も椅子に座らず立って演奏しているところに、彼らのライヴに対する気持ちを受け取ることができるだろう。結構薄口なようで、立ったロック感覚を彼らは持っていると思わされます。
最後の曲はファンキーなリフをグツグツと重ねていくパートを延々披露したが、それはもろにシック(2003年4月15日、2003年8月24日、2006年4月11日、2009年4月6日、2010年4月30日、2011年4月18日、2012年12月28日)様式の引用。そこで、ダフト・パンクがナイル・ロジャースを担ぎ出した一件を思い出した。
▶︎過去の、パプーズ
http://43142.diarynote.jp/?day=20160415
▶︎過去の、シック
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-4.htm 4月15日
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-8.htm Mt.フジ・ジャズ・フェスティヴァル
http://43142.diarynote.jp/200604141318090000/
http://43142.diarynote.jp/200904120633434116/
http://43142.diarynote.jp/201005011117591329/
http://43142.diarynote.jp/201104220822068448/
http://43142.diarynote.jp/201301051329276221/
<今日の、車両>
乗ったのが東武線流れの車両だったのだが、それは綺麗な黄色にペイントされた、クレヨンしんちゃん列車。車内の広告もその流れで統一されていた。何を宣伝するものなのかは分からなかった(探ろうとする気もおきなかった)が、なんか和むというか、うれしくなる。
コン・ブリオはサンフランシスコで2013年に結成されたロッキン・ソウル・バンドだが、まさしく輝けるライヴ・バンドでありました。会場は、渋谷・Music Exchange DUO。
彼らが発表したアルバムは、1枚(マリオ・カルダードJr.のプロデュース)。ながら、アルバム発売前からライヴ・パフォーマンスの評判は海外でもめっぽう高く、オースティン・シティ・リミッツ(2004年9月17日、2004年9月18日、2004年9月19日)を皮切りに、ボナルーからベイロン・ベイ(2007年5〜9日)までいろんなフェスに彼らは出ている。
テキサス出身の黒人歌手であるジーク・マッカーターがフロントに立ち、ギター、ベース、キーボード、ドラム、テナー・サックス、トランペットの6人が伴奏をつける。バンドはサックス奏者のみアフリカ系で、時にソロがフィーチャーされる場合もあり。ギタリストは腕が立つとも思わせるが、基本はチーム・ワークのバンドと言えるだろう。みんな一丸で、マッカーターが自由に振舞える場を作っていくという感じ。曲については、それなりのメロディを持つR&B/ファンク調の曲をやる。
そのマッカーターは歌だけをとれば、声質も多少軽めで、絶対的な才を持つとは言えない。だが、振る舞いやしぐさなどの要素も含めると、かなりの逸材。とともに、本当に真心を持って音楽をしているというのが出せるのがポイント。まあ、ナイス・ガイぽいというのは、他のメンバーも同様ではあるのだが。マッカーターは終盤タンバリンを持って、客に揉まれて場内を回りもした。アンコール時は上半身裸になったが、まさにキザイア・ジョーンズ(1999年9月29日、2009年6月1日、2014年2月7日、2015年4月9日)、そしてフェミ・クティ( 2000年4月14日、2003年7 月30日)やシェウン・クティ(2007年10月25日、2009年7月26日、2012年7月27日)などナイジェリア系に思える肉体を持っており、その一番最後には鮮やかにトンボを切る。おお。あれだけ動いた後なのに。運動神経抜群なんだろうな。そりゃ、ダンス(JB風のようなものもあり)も決まるわけだ。
心意気系の好ライヴ・バンド。演奏時間は90分少し、欠け。でも、このくらいの尺でいいのではないかと思った。
▶過去の、︎オースティン・シティ・リミッツ
http://43142.diarynote.jp/200410071540230000/
http://43142.diarynote.jp/200410121001170000/
http://43142.diarynote.jp/200410121003440000/
▶︎過去の、バイロン・ベイ・ブルース&ルーツ・ミュージック・フェス
http://43142.diarynote.jp/200704112101130000/
http://43142.diarynote.jp/200806121400260000/
▶過去の、キザイア・ジョーンズ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/september1999live.htm
http://43142.diarynote.jp/200906071504504396/
http://43142.diarynote.jp/201402100925168315/
http://43142.diarynote.jp/201504131107563912/
▶過去の、フェミ・クティ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-4.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-7.htm
▶過去の、シェウン・クティ
http://43142.diarynote.jp/200711121022550000/
http://43142.diarynote.jp/?day=20090726
http://43142.diarynote.jp/?day=20120727
<今日の、天候>
相当寒くなると予報されており、事実昼間に東京でも初雪が観測されたという。11月に東京で雪が降ったのは50何年ぶりというニュースを見たっけ? 翌日、武蔵野に住む母親と話したら、そちらでは一面に雪が積もったそう。白い息を認めつつ外出、徒歩にて会場へ向かう。本当に寒いと歩く気が失せるので、まだ真冬の気温ではなかったということか。開演少し前に行くと、会場前がコート類を預ける人たちですごくあふれている。中にもなかなかの混み具合で、今年のフジ・ロック出演時の好評判ゆえかと思う。
彼らが発表したアルバムは、1枚(マリオ・カルダードJr.のプロデュース)。ながら、アルバム発売前からライヴ・パフォーマンスの評判は海外でもめっぽう高く、オースティン・シティ・リミッツ(2004年9月17日、2004年9月18日、2004年9月19日)を皮切りに、ボナルーからベイロン・ベイ(2007年5〜9日)までいろんなフェスに彼らは出ている。
テキサス出身の黒人歌手であるジーク・マッカーターがフロントに立ち、ギター、ベース、キーボード、ドラム、テナー・サックス、トランペットの6人が伴奏をつける。バンドはサックス奏者のみアフリカ系で、時にソロがフィーチャーされる場合もあり。ギタリストは腕が立つとも思わせるが、基本はチーム・ワークのバンドと言えるだろう。みんな一丸で、マッカーターが自由に振舞える場を作っていくという感じ。曲については、それなりのメロディを持つR&B/ファンク調の曲をやる。
そのマッカーターは歌だけをとれば、声質も多少軽めで、絶対的な才を持つとは言えない。だが、振る舞いやしぐさなどの要素も含めると、かなりの逸材。とともに、本当に真心を持って音楽をしているというのが出せるのがポイント。まあ、ナイス・ガイぽいというのは、他のメンバーも同様ではあるのだが。マッカーターは終盤タンバリンを持って、客に揉まれて場内を回りもした。アンコール時は上半身裸になったが、まさにキザイア・ジョーンズ(1999年9月29日、2009年6月1日、2014年2月7日、2015年4月9日)、そしてフェミ・クティ( 2000年4月14日、2003年7 月30日)やシェウン・クティ(2007年10月25日、2009年7月26日、2012年7月27日)などナイジェリア系に思える肉体を持っており、その一番最後には鮮やかにトンボを切る。おお。あれだけ動いた後なのに。運動神経抜群なんだろうな。そりゃ、ダンス(JB風のようなものもあり)も決まるわけだ。
心意気系の好ライヴ・バンド。演奏時間は90分少し、欠け。でも、このくらいの尺でいいのではないかと思った。
▶過去の、︎オースティン・シティ・リミッツ
http://43142.diarynote.jp/200410071540230000/
http://43142.diarynote.jp/200410121001170000/
http://43142.diarynote.jp/200410121003440000/
▶︎過去の、バイロン・ベイ・ブルース&ルーツ・ミュージック・フェス
http://43142.diarynote.jp/200704112101130000/
http://43142.diarynote.jp/200806121400260000/
▶過去の、キザイア・ジョーンズ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/september1999live.htm
http://43142.diarynote.jp/200906071504504396/
http://43142.diarynote.jp/201402100925168315/
http://43142.diarynote.jp/201504131107563912/
▶過去の、フェミ・クティ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-4.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-7.htm
▶過去の、シェウン・クティ
http://43142.diarynote.jp/200711121022550000/
http://43142.diarynote.jp/?day=20090726
http://43142.diarynote.jp/?day=20120727
<今日の、天候>
相当寒くなると予報されており、事実昼間に東京でも初雪が観測されたという。11月に東京で雪が降ったのは50何年ぶりというニュースを見たっけ? 翌日、武蔵野に住む母親と話したら、そちらでは一面に雪が積もったそう。白い息を認めつつ外出、徒歩にて会場へ向かう。本当に寒いと歩く気が失せるので、まだ真冬の気温ではなかったということか。開演少し前に行くと、会場前がコート類を預ける人たちですごくあふれている。中にもなかなかの混み具合で、今年のフジ・ロック出演時の好評判ゆえかと思う。
ミシェル・カミロ+トマティート
2016年11月23日 音楽 ドミニカ出身のジャズ・ピアニストであるミッシェル・カミロ(2002年10月3日、2010年3月25日、2010年10月26日、2011年11月10日、2012年5月11日、2014年9月7日、2016年9月4日)とフラメンコのギタリストであるトマティート(2011年11月10日)のデュオ公演。カミロのMCによれば、バルセロナで公演をやって、東京に来たそう。二人の間ではスペイン語が用いられるだろうが、MCはカミロが英語でしていた。
「僕たち二人の、ロマンティックな側面を見せましょう」、とのこと。なるほど、二人が開陳するのは、純ジャズでもなければ純フラメンコでもない、両者が歩み寄ったなかの即興しあえる共通項なのだ。。。と、1曲目のチャーリー・ヘイデンの哀愁曲「アワ・スパニッシュ・ラヴ・ソング」を聞いて了解。共演作3枚目となる2016年作『スペイン・フォーエヴァー』に入っていたイタリアのモリコーネ曲、フランスのサティ曲やジャンゴ曲、アルゼンチンのピアソラ曲、ブラジルのボンファ曲などを、二人は和気あいあいと演奏。曲名は知らぬが、フラメンコ曲の際は収まりの良さがあって、にっこりできた。そして、最後にはチック・コリア(2006年9月3日、2007年10月1日)の「スペイン」も演奏。会場、大沸き。本当にこの曲は人気があるなあ。僕は、大嫌いだが。とかなんとか、二人の余裕の重なり合いに触れ、これはスペイン語属性達人たちによる、ちょい言語作法や生活感覚の違いを認め合った先にある洒脱なおしゃべりの音楽化なのだと、ぼくは思った。
▶過去の、ミシェル・カミロ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-10.htm
http://43142.diarynote.jp/201003271334102896/
http://43142.diarynote.jp/201010301012548114/
http://43142.diarynote.jp/201111141214381161/
http://43142.diarynote.jp/201205131715485366/
http://43142.diarynote.jp/201409100929108025/
http://43142.diarynote.jp/201609201052518160/
▶過去の、トマティート
http://43142.diarynote.jp/201111141214381161/
▶過去の、チック・コリア
http://43142.diarynote.jp/?day=20060903
http://43142.diarynote.jp/200710121726160000/
<GO GO ! さいとうりょうじ>
ぼくが日本で一番大好きなギタリストである さいとうりょうじ(2013年2月3日、2013年8月19日、2015年4月22日)が『ME AND SIX STRINGS』(ヴィレッジヴァンガード)という新作を出した。彼が考えるところの、ブルース・ロック+αと言えそうな歌モノのアルバム。マニアックな部分もなくはないはずだが、美味しいおとぼけを介した愛らしさも存分に出ていて、これはなんとかならんか(=広い支持を受けたりはしないだろうか)とぼくは感じている。お、カンタス村田(2010年12月27日、2011年2月11日、2011年5月8日、2012年6月8日、2012年10月27日、2013年2月11日、2013年8月24日、2014年5月3日、2014年6月15日、2016年2月11日)やBIG YUKI(2016年11月20日)に対しバークレー音大でLil Yukiと呼ばれていたMonologが関与している曲もある。以下は、新作からのPV。みんな、注目して〜。
https://www.youtube.com/watch?v=aGU9gy2G1qI
https://www.youtube.com/watch?v=zzgOVBRT8fw
▶過去の、さいとうりょうじ_
http://43142.diarynote.jp/201302041828146553/
http://43142.diarynote.jp/201308201205053116/
http://43142.diarynote.jp/201504241016038747/
▶過去の、カンタス村田とサンバマシーンズ関連
http://43142.diarynote.jp/201101061047294455/
http://43142.diarynote.jp/201102121002078478/
http://43142.diarynote.jp/201105140858559432/
http://43142.diarynote.jp/201206120854205300/
http://43142.diarynote.jp/201211151028209850/
http://43142.diarynote.jp/201302181123344904/
http://43142.diarynote.jp/201308281519499994/
http://43142.diarynote.jp/201405051105329639/
http://43142.diarynote.jp/201406161000365031/
http://43142.diarynote.jp/?day=20160211
▶︎過去の、BIG YUKI
http://43142.diarynote.jp/201611211717002386/
「僕たち二人の、ロマンティックな側面を見せましょう」、とのこと。なるほど、二人が開陳するのは、純ジャズでもなければ純フラメンコでもない、両者が歩み寄ったなかの即興しあえる共通項なのだ。。。と、1曲目のチャーリー・ヘイデンの哀愁曲「アワ・スパニッシュ・ラヴ・ソング」を聞いて了解。共演作3枚目となる2016年作『スペイン・フォーエヴァー』に入っていたイタリアのモリコーネ曲、フランスのサティ曲やジャンゴ曲、アルゼンチンのピアソラ曲、ブラジルのボンファ曲などを、二人は和気あいあいと演奏。曲名は知らぬが、フラメンコ曲の際は収まりの良さがあって、にっこりできた。そして、最後にはチック・コリア(2006年9月3日、2007年10月1日)の「スペイン」も演奏。会場、大沸き。本当にこの曲は人気があるなあ。僕は、大嫌いだが。とかなんとか、二人の余裕の重なり合いに触れ、これはスペイン語属性達人たちによる、ちょい言語作法や生活感覚の違いを認め合った先にある洒脱なおしゃべりの音楽化なのだと、ぼくは思った。
▶過去の、ミシェル・カミロ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-10.htm
http://43142.diarynote.jp/201003271334102896/
http://43142.diarynote.jp/201010301012548114/
http://43142.diarynote.jp/201111141214381161/
http://43142.diarynote.jp/201205131715485366/
http://43142.diarynote.jp/201409100929108025/
http://43142.diarynote.jp/201609201052518160/
▶過去の、トマティート
http://43142.diarynote.jp/201111141214381161/
▶過去の、チック・コリア
http://43142.diarynote.jp/?day=20060903
http://43142.diarynote.jp/200710121726160000/
<GO GO ! さいとうりょうじ>
ぼくが日本で一番大好きなギタリストである さいとうりょうじ(2013年2月3日、2013年8月19日、2015年4月22日)が『ME AND SIX STRINGS』(ヴィレッジヴァンガード)という新作を出した。彼が考えるところの、ブルース・ロック+αと言えそうな歌モノのアルバム。マニアックな部分もなくはないはずだが、美味しいおとぼけを介した愛らしさも存分に出ていて、これはなんとかならんか(=広い支持を受けたりはしないだろうか)とぼくは感じている。お、カンタス村田(2010年12月27日、2011年2月11日、2011年5月8日、2012年6月8日、2012年10月27日、2013年2月11日、2013年8月24日、2014年5月3日、2014年6月15日、2016年2月11日)やBIG YUKI(2016年11月20日)に対しバークレー音大でLil Yukiと呼ばれていたMonologが関与している曲もある。以下は、新作からのPV。みんな、注目して〜。
https://www.youtube.com/watch?v=aGU9gy2G1qI
https://www.youtube.com/watch?v=zzgOVBRT8fw
▶過去の、さいとうりょうじ_
http://43142.diarynote.jp/201302041828146553/
http://43142.diarynote.jp/201308201205053116/
http://43142.diarynote.jp/201504241016038747/
▶過去の、カンタス村田とサンバマシーンズ関連
http://43142.diarynote.jp/201101061047294455/
http://43142.diarynote.jp/201102121002078478/
http://43142.diarynote.jp/201105140858559432/
http://43142.diarynote.jp/201206120854205300/
http://43142.diarynote.jp/201211151028209850/
http://43142.diarynote.jp/201302181123344904/
http://43142.diarynote.jp/201308281519499994/
http://43142.diarynote.jp/201405051105329639/
http://43142.diarynote.jp/201406161000365031/
http://43142.diarynote.jp/?day=20160211
▶︎過去の、BIG YUKI
http://43142.diarynote.jp/201611211717002386/
ブラッド・オレンジ。リー・フィールズ&ザ・エクスプレッションズ
2016年11月22日 音楽 ソング・ライターやプロデューサーとしても注目を受ける(アルバムにはいろんな人たちが参加していてミュージシャンズ・ミュージシャン的なところもあるかな)、在NYのUKブラックであるデヴォンテ・ハインズのソロ・ユニットを、恵比寿・ガーデンホールで見る。ギター/キーボード、ベース、ドラマー、女性コーラスがサポート。ベーシスト以外は白人。その様を見て、彼が英国時代の10年前に組んでいたテスト・アイシクルズのことを思い出す。あれはデヴォンテと白人二人のユニットだった。あの頃、彼はメガネ男子でした。
ハインズはギターやをキーボードを弾き、歌う。シンガーに専念する場合もあり、特にその際は踊ったり、ポーズを決めたりもする。それを見て、マイケル・ジャクソンが大好きなんだだというのがすぐにわかる。また、後半はプリンスぽさも明確にぼくは覚えたか。ギターやキーボードの間を行き来する様も、どこかプリンスっぽいよな。
プリセット音も用いるが、割と生バンド音を生かす方向に出ていたのは、もともと本人がプレイヤー志向であったことを示すものか。よりプログラム音に頼った方が彼が持つ幅の広さやもやもやした味わいは強く出ただろう。だが、彼はそれよりも、自らの素の姿を出す方向に出た。基本的にはブラック・ポップ的な行き方を取り、フォーキーだったりヒップホップだったりジャジーだったりする側面はあまり出ていなかった。
曲趣も、見せ方も多彩。ブラッド・オレンジは、今のダンス・ポップに則ったワクワクをしっかりと表出していた。
英国と米国、インディとメジャー、R&Bとポップス、様々な枠をしなやかに超えた先で、オイラはこれからも思うまま遊ぶ。そんなデヴォンテ・ハインズの意思を、しっかりと受けました。
そして、六本木・ビルボードライブ東京に向かい、R&B歌手のリー・フィールズのライヴを見る。ステージに出てきたいかにもソウル・マンぽいステージ衣装を身につけた彼は1951年生まれという年齢よりは若く見えるか。ベース、オルガン、ギター、ドラム、テナー・サックス、トランペットという編成のサポート陣は皆白人。ドラマーなんてハイハット、シンバル、スネア、タム二つ、キック・ドラムというとってもシンプルなセットを用いいていて、それだけでレトロ臭を出している。
実演の方もこなれたR&B調のサウンドのもと、フィールズが“変わらなくていい”ソウルの喉と態度を繰り出す。ジェイムズ・ブラウン(2000年8月5日)の小型版なんて聞き味も持つフィールズだが、ああ俺はR&Bを聞いているとも思わせられる。
良かった。が、アルバムでのフィールズの方がいい、とぼくが思えたのはなぜだろう。最たる理由は、ライヴが旧流儀一直線だったのに対し、アルバムの方はブラッド・オレンジでもエイドリアン・ヤング(2016年3月21日)でもいいのだが、そういう方にも通じる甘酸っぱくも新しいスタンス〜若い感覚がしっとりと入っていたことにあるのではないか。
▶過去の、JB
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-8.htm サマーソニック初日
▶︎過去の、ジェイムス・ブラウンの映画
http://43142.diarynote.jp/201503041619591535/
http://43142.diarynote.jp/201606281735457440/
▶︎過去の、エイドリアン・ヤング
http://43142.diarynote.jp/201603230835051084/
<今日の、驚き>
さすがに早朝の大きめの地震は、熟睡していても認知した。と言いつつ、あ〜とっても揺れているなあと感じつつ、眠てえ、このまま寝ちゃおうと寝てしまったワタシであるが。そして、7時ちょいに自然起床。10時からインタヴューがあるため、一応8時に目覚ましをセットしたが、ちゃんとその前に起きた。化粧をする必要がない男は楽よのうと家を出て最寄り駅に降りると、この時間の到着車両がゲキ混みで驚く。ああ、これは乗車は無理とその列車をやり過ごし、まだ空いていそうな一番ホーム奥に行ったら、次に来た車両内に乗っているのが女性だらけで、これは女性専用車かと気づく。。。えーん、乗れない。地震の影響で少しダイヤが乱れているようなので、予定していた時間より20分ほど早く家を出たので、焦ることはなかったものの。。。企業努力もあり少しはラッシュが緩和されてきているのではないかと思っていたのだが、全然そんなことはないのね〜。やっぱり、日々使っているとダメ企業としか思えない東急電鉄を過大評価してはいけませんね。ぼくが乗車を諦めた後にドア口に突進している人もいたので、慣れの部分もあるのだろうが、そんなこと慣れたくねえ。
ハインズはギターやをキーボードを弾き、歌う。シンガーに専念する場合もあり、特にその際は踊ったり、ポーズを決めたりもする。それを見て、マイケル・ジャクソンが大好きなんだだというのがすぐにわかる。また、後半はプリンスぽさも明確にぼくは覚えたか。ギターやキーボードの間を行き来する様も、どこかプリンスっぽいよな。
プリセット音も用いるが、割と生バンド音を生かす方向に出ていたのは、もともと本人がプレイヤー志向であったことを示すものか。よりプログラム音に頼った方が彼が持つ幅の広さやもやもやした味わいは強く出ただろう。だが、彼はそれよりも、自らの素の姿を出す方向に出た。基本的にはブラック・ポップ的な行き方を取り、フォーキーだったりヒップホップだったりジャジーだったりする側面はあまり出ていなかった。
曲趣も、見せ方も多彩。ブラッド・オレンジは、今のダンス・ポップに則ったワクワクをしっかりと表出していた。
英国と米国、インディとメジャー、R&Bとポップス、様々な枠をしなやかに超えた先で、オイラはこれからも思うまま遊ぶ。そんなデヴォンテ・ハインズの意思を、しっかりと受けました。
そして、六本木・ビルボードライブ東京に向かい、R&B歌手のリー・フィールズのライヴを見る。ステージに出てきたいかにもソウル・マンぽいステージ衣装を身につけた彼は1951年生まれという年齢よりは若く見えるか。ベース、オルガン、ギター、ドラム、テナー・サックス、トランペットという編成のサポート陣は皆白人。ドラマーなんてハイハット、シンバル、スネア、タム二つ、キック・ドラムというとってもシンプルなセットを用いいていて、それだけでレトロ臭を出している。
実演の方もこなれたR&B調のサウンドのもと、フィールズが“変わらなくていい”ソウルの喉と態度を繰り出す。ジェイムズ・ブラウン(2000年8月5日)の小型版なんて聞き味も持つフィールズだが、ああ俺はR&Bを聞いているとも思わせられる。
良かった。が、アルバムでのフィールズの方がいい、とぼくが思えたのはなぜだろう。最たる理由は、ライヴが旧流儀一直線だったのに対し、アルバムの方はブラッド・オレンジでもエイドリアン・ヤング(2016年3月21日)でもいいのだが、そういう方にも通じる甘酸っぱくも新しいスタンス〜若い感覚がしっとりと入っていたことにあるのではないか。
▶過去の、JB
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-8.htm サマーソニック初日
▶︎過去の、ジェイムス・ブラウンの映画
http://43142.diarynote.jp/201503041619591535/
http://43142.diarynote.jp/201606281735457440/
▶︎過去の、エイドリアン・ヤング
http://43142.diarynote.jp/201603230835051084/
<今日の、驚き>
さすがに早朝の大きめの地震は、熟睡していても認知した。と言いつつ、あ〜とっても揺れているなあと感じつつ、眠てえ、このまま寝ちゃおうと寝てしまったワタシであるが。そして、7時ちょいに自然起床。10時からインタヴューがあるため、一応8時に目覚ましをセットしたが、ちゃんとその前に起きた。化粧をする必要がない男は楽よのうと家を出て最寄り駅に降りると、この時間の到着車両がゲキ混みで驚く。ああ、これは乗車は無理とその列車をやり過ごし、まだ空いていそうな一番ホーム奥に行ったら、次に来た車両内に乗っているのが女性だらけで、これは女性専用車かと気づく。。。えーん、乗れない。地震の影響で少しダイヤが乱れているようなので、予定していた時間より20分ほど早く家を出たので、焦ることはなかったものの。。。企業努力もあり少しはラッシュが緩和されてきているのではないかと思っていたのだが、全然そんなことはないのね〜。やっぱり、日々使っているとダメ企業としか思えない東急電鉄を過大評価してはいけませんね。ぼくが乗車を諦めた後にドア口に突進している人もいたので、慣れの部分もあるのだろうが、そんなこと慣れたくねえ。
おおー。BIGYUKI、ステージ上で踊りっぱなし。彼の前や横にはピアノと4台のキーボードが置かれていたが、主に弾いたのはピアノの上にちょこんと置いていた鍵数の少ないそれ。いや、プリセットの音も用いているとはいえ、それでグルーヴィに済んじゃう。なんか、いろんな部分で、あちらのアーバン表現の前線で活動している人物という感じはバリバリあったなー。バークリー音大卒業後NYで活動しているキーボード奏者を、南青山・ブルーノート東京で見る。セカンド・ショウ。
両親の勧めもあり、クラシック・ピアノを弾いたテープを送ったら奨学金が出ることにもなり、高校を出てバークリー音楽大学に進学したのが、2000年のこと。プロフェッショナル・ミュージックという、広く浅くというものを専攻。その後、タリブ・クウェリやビラル(2001年8月18日)のサポートなどをし、2010年代に入るころからNYの現場で頭角を表している。
白人ギタリストのランディ・ルニオンと黒人ドラマーのレニー・リースがサポート。結構、切れ目なく流れていく総体に二人も無理なく絡んでいて、ちゃんとリハも積んできたよう。特にリースのプリセットのビートに絡むドラムは秀逸。彼がやはりプリセット音を流すシャソル(2015年5月30日、2016年8月29日)のライヴに入ったならと、少し余計な夢想をしてしまった。
イケてるビートに、BIGYUKIによるメロディや音色が変幻自在の感覚を孕みながら舞い、弾む。一発で、ダンス・ミュージックの前線にあると思わせる。代わりにジャズ的な部分はほとんどなし。総じては、ポスト・ソウル、プログ・ソウルと言いたくなる、キラキラした喧騒と高揚が満載。楽しみました!
▶過去の、ビラル
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-8.htm サマーソニック1日目
▶︎過去の、シャソル
http://43142.diarynote.jp/201505310957591440/
http://43142.diarynote.jp/201609200921301045/
<今日の、平野さん>
本名は平野雅之。BIG YUKIというのはバークリー時代からの愛称で、やはりYukiと呼ばれていた金坂征広(現在、Monolog名でボストンで活動するサウンド・クリエイター)と差別化からそうなった。彼、今回なんと10年ぶりの帰国とか。そのファースト作『グリーク・ファイアー』が日本のユニバーサルから出るときに、ミュージック・マガジン誌の記事用に彼にメール・インタヴューをしたのだが、とても丁寧に答えを返してくる様とステージ上のハイパーな姿が最初は重ならず。ぼくは『グリーク・ファイアー』を聞いて、ジャズやヒップホップも知っているオルタナティヴなポップ・ミュージック、今様なプログ・ロックという所感も得たのだが、その感想に対する彼の答えは、「自分が曲を書くときに常に意識しているのが、曲の展開に意外性を持たせるということです。自分が音楽を聴いていて、展開が想像通りだとすぐに飽きちゃうので、そこは気をつけているところです。結果として曲が2段階、3段階構成になって、それがプログ・ロックっぽくもなってるのかなと思いました。オルタナティブなポップっていうのはおもしろいですね。メロディがわかりやすいと捉えてもいいんでしょうか」。彼はLAのフライング・ロータス(2014年12月5日)への親近感を持ち、一緒に音楽を作りたい人として、アンダーソン・パークの名を出していた。
▶︎過去の、フライング・ロータス
http://43142.diarynote.jp/201412151251045801/
両親の勧めもあり、クラシック・ピアノを弾いたテープを送ったら奨学金が出ることにもなり、高校を出てバークリー音楽大学に進学したのが、2000年のこと。プロフェッショナル・ミュージックという、広く浅くというものを専攻。その後、タリブ・クウェリやビラル(2001年8月18日)のサポートなどをし、2010年代に入るころからNYの現場で頭角を表している。
白人ギタリストのランディ・ルニオンと黒人ドラマーのレニー・リースがサポート。結構、切れ目なく流れていく総体に二人も無理なく絡んでいて、ちゃんとリハも積んできたよう。特にリースのプリセットのビートに絡むドラムは秀逸。彼がやはりプリセット音を流すシャソル(2015年5月30日、2016年8月29日)のライヴに入ったならと、少し余計な夢想をしてしまった。
イケてるビートに、BIGYUKIによるメロディや音色が変幻自在の感覚を孕みながら舞い、弾む。一発で、ダンス・ミュージックの前線にあると思わせる。代わりにジャズ的な部分はほとんどなし。総じては、ポスト・ソウル、プログ・ソウルと言いたくなる、キラキラした喧騒と高揚が満載。楽しみました!
▶過去の、ビラル
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-8.htm サマーソニック1日目
▶︎過去の、シャソル
http://43142.diarynote.jp/201505310957591440/
http://43142.diarynote.jp/201609200921301045/
<今日の、平野さん>
本名は平野雅之。BIG YUKIというのはバークリー時代からの愛称で、やはりYukiと呼ばれていた金坂征広(現在、Monolog名でボストンで活動するサウンド・クリエイター)と差別化からそうなった。彼、今回なんと10年ぶりの帰国とか。そのファースト作『グリーク・ファイアー』が日本のユニバーサルから出るときに、ミュージック・マガジン誌の記事用に彼にメール・インタヴューをしたのだが、とても丁寧に答えを返してくる様とステージ上のハイパーな姿が最初は重ならず。ぼくは『グリーク・ファイアー』を聞いて、ジャズやヒップホップも知っているオルタナティヴなポップ・ミュージック、今様なプログ・ロックという所感も得たのだが、その感想に対する彼の答えは、「自分が曲を書くときに常に意識しているのが、曲の展開に意外性を持たせるということです。自分が音楽を聴いていて、展開が想像通りだとすぐに飽きちゃうので、そこは気をつけているところです。結果として曲が2段階、3段階構成になって、それがプログ・ロックっぽくもなってるのかなと思いました。オルタナティブなポップっていうのはおもしろいですね。メロディがわかりやすいと捉えてもいいんでしょうか」。彼はLAのフライング・ロータス(2014年12月5日)への親近感を持ち、一緒に音楽を作りたい人として、アンダーソン・パークの名を出していた。
▶︎過去の、フライング・ロータス
http://43142.diarynote.jp/201412151251045801/
カール・セグレム・アコースティック・カルテット
2016年11月19日 音楽 ノルウェーの個性的サックス奏者であるカール・セグレムの公演は新作『Nordic Balm』(Ozella)と同じ顔ぶれにて来日した。1961年生まれの当人に加えて、ピアノのアンドレアス・ウルヴォ、ダブル・ベースのスィッガード・ホール、ドラムのヨナス・ハウデン・ショバーグ。その3人は30 代か。新宿ピットイン。
演奏者の質は高い。リーダーのセグレムは曲によっては、同地のトラッド楽器である角笛を吹くというのがポイント。それ、山羊の角を用いたプリミティヴな楽器で、片方から出した声が増幅されて出る。つまり、音程はすべて最初に発した声に準ずるという代物。でも、彼はその使い熟しをモノにしていて、完全にバンド表現に用いる。また、彼はテナーを吹いている際も時に角笛を吹くのと同様に声を出し、それは朝顔からマイクで拾われる。最初、編成にないメロディ音が出てきてプリセット音も併用しているのかと思ったら、セグレムによるものだった。
と、そういう楽器採用や奏法だけでも普通のジャズのフォーマットから離れているのに、楽曲やサウンドもまたある意味オルタナティヴ。例えば、1曲目はとても牧歌性の高い曲で、ぼくはジム・ペッパー(http://43142.diarynote.jp/?day=20140517 参照)を想起した。聞く人によっては、ヤン・ガルバレク(2002年2月13日、2004年2月25日)を思い出す人もいるか。他はもう少しメランコリックだったりする曲調やどこかパット・メセニー(1999年12月15日、2002年9月19日、2010年6月12日、2012年1月25日、2012年3月3日、2013年5月21日、2015年9月27日)を思い出させるような牧歌的な曲もやるが、それらは雄大な自然を思い出させる手触りがたっぷり。伴奏陣もジャズ素養/器量が高いのは間違いないのだが、そうした曲想に沿うように、一筋縄でいかない〜ジャズの王道流儀から離れた演奏をしていて興味深いったらありゃしない。ピアニストの効果的な弦の押さえ方や、ベースの軽く弾いているようで絶妙の音選びの深さ、ドラマーは実はほあまり4ビートっぽい叩き方を見せなかったりと、飽きることがなかった。
このクインテットのあり方が、最新のジャズのモードを持っているとは思わない。だが、自ら抱える属性を存分に活かしつつ、個性の追求を思うまますると、こうしたジャズ・ビヨンド表現は現れるのだなと納得しまくった。
▶過去の、ヤン・ガルバレク
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-2.htm
http://43142.diarynote.jp/200402251031510000/
▶過去の、パット・メセニー
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/december1999live.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-9.htm
http://43142.diarynote.jp/201006181520054406/
http://43142.diarynote.jp/201201271245417497/
http://43142.diarynote.jp/201203062005542291/
http://43142.diarynote.jp/201305260927026044/
http://43142.diarynote.jp/201510021129591335/
<今日の、ミス>
ライヴ後に知人と流れ、その後もふらふら、ふわふわ。わあ、カリーム・リギンズ(2005年9月15日、2015年9月6日)が出る深夜イヴェントがあるのをすっこ〜んと忘れる。その話を、沼澤尚としたばかりなのに。。。そういうポカもOK。だからこそ、飽きずにライヴ通いができるのダと思おう。
▶過去の、カリーム・リギンズ
http://43142.diarynote.jp/?day=20050915
http://43142.diarynote.jp/201509220833541918/
演奏者の質は高い。リーダーのセグレムは曲によっては、同地のトラッド楽器である角笛を吹くというのがポイント。それ、山羊の角を用いたプリミティヴな楽器で、片方から出した声が増幅されて出る。つまり、音程はすべて最初に発した声に準ずるという代物。でも、彼はその使い熟しをモノにしていて、完全にバンド表現に用いる。また、彼はテナーを吹いている際も時に角笛を吹くのと同様に声を出し、それは朝顔からマイクで拾われる。最初、編成にないメロディ音が出てきてプリセット音も併用しているのかと思ったら、セグレムによるものだった。
と、そういう楽器採用や奏法だけでも普通のジャズのフォーマットから離れているのに、楽曲やサウンドもまたある意味オルタナティヴ。例えば、1曲目はとても牧歌性の高い曲で、ぼくはジム・ペッパー(http://43142.diarynote.jp/?day=20140517 参照)を想起した。聞く人によっては、ヤン・ガルバレク(2002年2月13日、2004年2月25日)を思い出す人もいるか。他はもう少しメランコリックだったりする曲調やどこかパット・メセニー(1999年12月15日、2002年9月19日、2010年6月12日、2012年1月25日、2012年3月3日、2013年5月21日、2015年9月27日)を思い出させるような牧歌的な曲もやるが、それらは雄大な自然を思い出させる手触りがたっぷり。伴奏陣もジャズ素養/器量が高いのは間違いないのだが、そうした曲想に沿うように、一筋縄でいかない〜ジャズの王道流儀から離れた演奏をしていて興味深いったらありゃしない。ピアニストの効果的な弦の押さえ方や、ベースの軽く弾いているようで絶妙の音選びの深さ、ドラマーは実はほあまり4ビートっぽい叩き方を見せなかったりと、飽きることがなかった。
このクインテットのあり方が、最新のジャズのモードを持っているとは思わない。だが、自ら抱える属性を存分に活かしつつ、個性の追求を思うまますると、こうしたジャズ・ビヨンド表現は現れるのだなと納得しまくった。
▶過去の、ヤン・ガルバレク
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-2.htm
http://43142.diarynote.jp/200402251031510000/
▶過去の、パット・メセニー
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/december1999live.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-9.htm
http://43142.diarynote.jp/201006181520054406/
http://43142.diarynote.jp/201201271245417497/
http://43142.diarynote.jp/201203062005542291/
http://43142.diarynote.jp/201305260927026044/
http://43142.diarynote.jp/201510021129591335/
<今日の、ミス>
ライヴ後に知人と流れ、その後もふらふら、ふわふわ。わあ、カリーム・リギンズ(2005年9月15日、2015年9月6日)が出る深夜イヴェントがあるのをすっこ〜んと忘れる。その話を、沼澤尚としたばかりなのに。。。そういうポカもOK。だからこそ、飽きずにライヴ通いができるのダと思おう。
▶過去の、カリーム・リギンズ
http://43142.diarynote.jp/?day=20050915
http://43142.diarynote.jp/201509220833541918/
OKI DUB AINU BAND。マリアンヌ、ドリット・クライスラー
2016年11月18日 音楽 会場の代官山・晴れたら空に豆まいて に着くと、Reggaelation IndependAnceのショウは終わっていた。残念。で、OKI DUB AINU BANDの演奏が始める。けっこう。混んでいた。
トンコリと歌のOKI(2004年8月27日。2006年8月11日、2006年9月24日、2007年1月26日、2012年10月10日、2014年12月10日)、トンコリとコーラスの居壁太、ドラムの沼澤尚、沼澤とTHEATRE BROOKやblues.the-butcherでリズム・セクションを組む中條卓、キーボードのHAKASE-SUN、ダブ・ミックスの内田直之という面々。
自らのルーツに向かう方向性と様々な興味に向かって拡がる方向性を通しての、彼らだけの地に足をつけたビート・ミュージックを展開。なかにはシャッフルっぽいビートの曲もあり、blues.the-butcherの曲が始まるのかと思ったと終演後に沼澤に告げると、それOKIが作ったデモの段階でスリム・ハーポのリズムを用いており、それに準じているという。なるほどォ。
なんとなく、外国人客が目に付いたのは、OKIたちらしい。来年初春には豪州のWOMADにも行くよう。彼ら、前も出ているよナ。会場の客は、綺麗ではない親父と割と若い目の女性が多かったような気がした。OKIのMCによれば、女性客は先に出たReggaelation IndependAnceが呼んだ人たちであるとのことだが。
▶過去の、OKI
http://43142.diarynote.jp/?day=20040827
http://43142.diarynote.jp/200608141732470000/
http://43142.diarynote.jp/?day=20060924
http://43142.diarynote.jp/200702010111560000/
http://43142.diarynote.jp/?day=20121010
http://43142.diarynote.jp/201412241025308207/
その後、続けざまにここで持たれた深夜出し物も見る。その帯では、NYに住んだことがある日本人3人がからなるマリアンヌが、まずパフォーマンスした。湘南在住のギタリストの伊藤覚、今もNYに住むキーボードやトランペットを担当する中村卓也(2007年4月12日、2012年6月25日)、サンディエゴに住むドラムのヒラノタダユキがその構成員。丁々発止する部分も多分に持つ、ロッキッシュだったりダンサブルだったりするところもある、都会派インスト主体表現と説明できるか。最後はギタリストが歌うロックンロール曲。ココロにロックを持つ、見聞多彩なおじさんの闊達な意見表出がそこにあった。
続いて出てきたのは、豪州出身でNYにずっと住むらしいドリット・クライスラー。その格好はホームセンターで15ドル特売で買った赤いツナギと書きたくなるものをラフに身にまといそっけないが、それでもいい感じを放つ。ぼくはエレン・フォーリーを思い出した。昔のマリアンヌ・フェイスフルに近くないかと言う人もいるかもしれない。クラシックとパンク・ロックを内にかかえる御仁のようだが、プリセット音に乗せて、両手をいろいろ動かし、とってもコントロールされたテルミン音を繰り出す。1曲目はクラシックの曲で、有名なロック曲のときは歌ったったけ? この頃になると、酔っ払っていて、記憶が曖昧ナリ。
▶︎過去の、中村卓也
http://43142.diarynote.jp/?day=20070412
http://43142.diarynote.jp/?day=20120625
<今日の、会場>
ここは、会場に畳を敷き詰めて、靴を脱ぐ会場になる時がある。この晩もそうだったのだが、混んでいる場合は、いささか勝手が良くない。ある種の風情が出るのは間違いがないが、いちいち靴を脱ぐのは面倒臭いし、入り口付近の混雑を招く。逆にすいているときには、気ままにだらしなく座ることができていい塩梅かもしれぬが、手にビニール袋に入れた靴を持つのがちと面倒。だが、畳敷きのときのほうが音をいい感じで吸収するのか、その際のほうが音響はいい。うーむ。魅力的なライヴ・ヴェニューたらんとして、いろいろ企業努力しているナとは痛感させられます。
トンコリと歌のOKI(2004年8月27日。2006年8月11日、2006年9月24日、2007年1月26日、2012年10月10日、2014年12月10日)、トンコリとコーラスの居壁太、ドラムの沼澤尚、沼澤とTHEATRE BROOKやblues.the-butcherでリズム・セクションを組む中條卓、キーボードのHAKASE-SUN、ダブ・ミックスの内田直之という面々。
自らのルーツに向かう方向性と様々な興味に向かって拡がる方向性を通しての、彼らだけの地に足をつけたビート・ミュージックを展開。なかにはシャッフルっぽいビートの曲もあり、blues.the-butcherの曲が始まるのかと思ったと終演後に沼澤に告げると、それOKIが作ったデモの段階でスリム・ハーポのリズムを用いており、それに準じているという。なるほどォ。
なんとなく、外国人客が目に付いたのは、OKIたちらしい。来年初春には豪州のWOMADにも行くよう。彼ら、前も出ているよナ。会場の客は、綺麗ではない親父と割と若い目の女性が多かったような気がした。OKIのMCによれば、女性客は先に出たReggaelation IndependAnceが呼んだ人たちであるとのことだが。
▶過去の、OKI
http://43142.diarynote.jp/?day=20040827
http://43142.diarynote.jp/200608141732470000/
http://43142.diarynote.jp/?day=20060924
http://43142.diarynote.jp/200702010111560000/
http://43142.diarynote.jp/?day=20121010
http://43142.diarynote.jp/201412241025308207/
その後、続けざまにここで持たれた深夜出し物も見る。その帯では、NYに住んだことがある日本人3人がからなるマリアンヌが、まずパフォーマンスした。湘南在住のギタリストの伊藤覚、今もNYに住むキーボードやトランペットを担当する中村卓也(2007年4月12日、2012年6月25日)、サンディエゴに住むドラムのヒラノタダユキがその構成員。丁々発止する部分も多分に持つ、ロッキッシュだったりダンサブルだったりするところもある、都会派インスト主体表現と説明できるか。最後はギタリストが歌うロックンロール曲。ココロにロックを持つ、見聞多彩なおじさんの闊達な意見表出がそこにあった。
続いて出てきたのは、豪州出身でNYにずっと住むらしいドリット・クライスラー。その格好はホームセンターで15ドル特売で買った赤いツナギと書きたくなるものをラフに身にまといそっけないが、それでもいい感じを放つ。ぼくはエレン・フォーリーを思い出した。昔のマリアンヌ・フェイスフルに近くないかと言う人もいるかもしれない。クラシックとパンク・ロックを内にかかえる御仁のようだが、プリセット音に乗せて、両手をいろいろ動かし、とってもコントロールされたテルミン音を繰り出す。1曲目はクラシックの曲で、有名なロック曲のときは歌ったったけ? この頃になると、酔っ払っていて、記憶が曖昧ナリ。
▶︎過去の、中村卓也
http://43142.diarynote.jp/?day=20070412
http://43142.diarynote.jp/?day=20120625
<今日の、会場>
ここは、会場に畳を敷き詰めて、靴を脱ぐ会場になる時がある。この晩もそうだったのだが、混んでいる場合は、いささか勝手が良くない。ある種の風情が出るのは間違いがないが、いちいち靴を脱ぐのは面倒臭いし、入り口付近の混雑を招く。逆にすいているときには、気ままにだらしなく座ることができていい塩梅かもしれぬが、手にビニール袋に入れた靴を持つのがちと面倒。だが、畳敷きのときのほうが音をいい感じで吸収するのか、その際のほうが音響はいい。うーむ。魅力的なライヴ・ヴェニューたらんとして、いろいろ企業努力しているナとは痛感させられます。
上原ひろみ ザ・トリオ・プロジェクト。青葉市子、三宅純、山本達久
2016年11月16日 音楽 上原ひろみ(2004年11月25日、2005年7月31日、2006年9月3日、2009年9月4日、2010年12月3日、2011年9月3日、2011年9月9日、2011年12月11日、2012年7月25日、2012年12月9日、2014年9月6日、2014年9月7日、2016年9月4日、2016年9月15日)のワーキング・バンドであるザ・トリオ・プロジェクトを、六本木・EXシアターで見る。この夏にも同トリオのフェス系ツアーが予定されていたが、かなり年長であるベースのアンソニー・ジャクソンとドラムのサイモン・フィリップス(2011年9月3日、2011年9月27日、2012年7月25日、2012年12月9日、2014年9月7日)がともにダウンし、ソロ+αのものに変更されたという経緯を経てのもの。そして、この師走にむかってのツアーは復帰したフィリップスと、新規補充エレクトリック・ベーシストのアドリアン・フェローによる。
というわけで、この晩のがショウの興味ひかれるポイントは、新メンバーによるザ・トリオ・プロジェクトであることと、スタンディング会場でのライヴであることの2点と言える。
新しく加わったアドリアン・フェローはフランス人で、過去ジョン・マクラフリン(2005年1月31日、2014年3月25日)やビレリ・ラグレーン、チック・コリア(2006年9月3日、2007年10月1日、2016年9月16日)らのアルバムに参加している人。けっこう“ペラ男”モード全開の演奏をするぞと身構えていたら(リーダー作を聞いたら、もろにそういう演奏をしている)、これが意外なほどペラペラふにゃふにゃした要素は少なく、望外に好印象。サム・ピック多用で、もしかすると4弦のそれを弾いていた? 低音をちゃんと抑える意識は強く、何気にまっとう。ベースというよりはギター的な位相で演奏していたジャクソンと比すなら、今回のトリオは通常のバンド力学が宿る方向に揺り戻されたと書けるかもしれない。そして、それによりその総体はパキっとした明快さを増しただろう。それにより上原の指さばきは金太郎飴的な印象を強めるかもしれないが、何をやろうと、技量と真心をスパークさせる彼女の演奏はエモーショナルすぎるし、訴求力ありすぎ。
ザ・トリオ・プロジェクトの力一杯の公演は2時間超えという印象があるが、スタンディング会場ゆえ、この日は90分演奏しますとの事前告知があり、確かにそれをちょい超える演奏時間だった。公演を持つ場合は着席会場でなされ、スタンディングの場合はフェス出演時に限られていた上原だが、扇情的(で、多少これ見よがしな)なピアノ演奏にストレートに歓声をあげるなど、今回の客の反応はフェス時に近いような気もした。MCでここでやるのは、新宿ロフト開店40周年お祝いの一環みたいな説明の仕方を、彼女はした。あら、そうなのか。
この新しい顔ぶれで10月初旬から海外でツアーをしているため、3者のかみ合いはそれなりに形になっている。そして、そこから導かれるのは、プログ・ロックと言いたくなるような像。そのもっともインタープレイがある形……。もしくは、インストのプログ・ポップ。素晴らしく、キレや沸き上がりがあり、ありえないほど饒舌な……。そう捉えちゃった方が、ぼくにとってはこのトリオは聞きやすい。あと、矢野顕子(2004年7月20日、2008年8月3日、2008年12月14日、2009年8月19日、2009年9月4日、2009年12月13日、2010年12月12日、2011年9月9日、2011年12月11日、2012年8月21日、2013年8月11日、2013年11月30日、2014年8月7日、2015年8月20日、2016年9月15日、2016年11月12日)の影を、ちょっとしたメロディ使いや曲構成に、今回ぼくは感じてしまった。
▶過去の、上原ひろみ
http://43142.diarynote.jp/200411292356580000/
http://43142.diarynote.jp/?day=20050731
http://43142.diarynote.jp/200609070211000000/
http://43142.diarynote.jp/200909120647256771/
http://43142.diarynote.jp/?day=20101203
http://43142.diarynote.jp/201109121452527893/
http://43142.diarynote.jp/201109151818437240/
http://43142.diarynote.jp/201112191449196187/
http://43142.diarynote.jp/201207310933428147/
http://43142.diarynote.jp/201212140959573710/
http://43142.diarynote.jp/201409100929108025/
http://43142.diarynote.jp/201409100930206205/
http://43142.diarynote.jp/201609201052518160/
http://43142.diarynote.jp/?day=20160915
▶過去の、フィリップス
http://43142.diarynote.jp/201109121452527893/
http://43142.diarynote.jp/201109300923303323/
http://43142.diarynote.jp/201207310933428147/
http://43142.diarynote.jp/201212140959573710/
http://43142.diarynote.jp/201409100930206205/
▶過去の、ジョン・マクラフリン
http://43142.diarynote.jp/200502041825460000/
http://43142.diarynote.jp/201403270907123498/
▶過去の、チック・コリア
http://43142.diarynote.jp/?day=20060903
http://43142.diarynote.jp/200710121726160000/
http://43142.diarynote.jp/201609201820427313/
▶過去の、矢野顕子
http://43142.diarynote.jp/200407200015350000/
http://43142.diarynote.jp/200808090220110000/
http://43142.diarynote.jp/200812281440093394/
http://43142.diarynote.jp/200908221621447408/
http://43142.diarynote.jp/200909120647256771/
http://43142.diarynote.jp/201001051622194305/
http://43142.diarynote.jp/201012131714372906/
http://43142.diarynote.jp/201109151818437240/
http://43142.diarynote.jp/201112191449196187/
http://43142.diarynote.jp/201209180912154167/
http://43142.diarynote.jp/?day=20130811
http://43142.diarynote.jp/201312051627467488/
http://43142.diarynote.jp/201408091058201133/
http://43142.diarynote.jp/201508210809254412/
http://43142.diarynote.jp/?day=20160915
http://43142.diarynote.jp/201611121006546827/
その後は、代官山・晴れたら空にまめまいて に。歌とギターの青葉市子(2013年8月7日、2014年1月8日)、ピアノと電気ピアノと一部フューゲルホーンの三宅純(2012年6月30日、2016年11月10日)、ドラムの山本達久(2010年6月7日、2010年9月11日、2012 年1月10日、2013年4月21日、2013年5月24日)のお手合わせライヴを、セカンド・セットから見る。ZAKがエンジニアをやっていたよう。1日、リハもしているようだが、これは面白かった。
青葉の漂う生ギター弾き語りが、基調となる。そこに広がりや奥行や骨格や剛性を加えるかのように、男性陣2人は合いの手を入れていく。三宅はよりメロディのある楽器なので、適切な音を差し込むのは大変だろう(楽譜をたくさんおいていた)が、さすが実力者。特にゆがんだ電気ピアノの使い方は美味しい。マイルス・デイヴィスのエレクトリック期の鍵盤音を消化〜昇華させていると書きたくなるか。実のある邂逅ライヴ、場内は混んでいた。
アンコールは三宅の当たり歌「Alvierde」をやる。青葉は達者にギターを爪弾きながら、スキャットする。この前の三宅のブルーノート東京公演のアンコールも、この曲でした。
▶過去の、青葉市子
http://43142.diarynote.jp/201308110827534904/
http://43142.diarynote.jp/201401141413008927/
▶︎過去の、三宅純
http://43142.diarynote.jp/201207031354181031/
http://43142.diarynote.jp/201611111651363466/
▶︎過去の、山本達久
http://43142.diarynote.jp/201009231546089571/
http://43142.diarynote.jp/201304230829016302/
http://43142.diarynote.jp/201305280923275394/
<今日の、朗報?>
なんかPCの字が見づらくなっているとはずっと感じてきていて、年も年だし、そのうちちゃんと検査しなきゃと思ってはいた。だが、ずるずる日時は過ぎてしまっていたところ、意を決して(医者の類、嫌いなんっすよ)本日眼科へ行ってきた。いろいろ検査してもらったが、なんともなし、正常。イエイ。え、じゃあ、目が弱くなってきている(上原ショウで後から見ていたとはいえ、ベースの弦の数があやふやなのは、そのせいだー)のは老いでしかない? 少し悲しい。。
というわけで、この晩のがショウの興味ひかれるポイントは、新メンバーによるザ・トリオ・プロジェクトであることと、スタンディング会場でのライヴであることの2点と言える。
新しく加わったアドリアン・フェローはフランス人で、過去ジョン・マクラフリン(2005年1月31日、2014年3月25日)やビレリ・ラグレーン、チック・コリア(2006年9月3日、2007年10月1日、2016年9月16日)らのアルバムに参加している人。けっこう“ペラ男”モード全開の演奏をするぞと身構えていたら(リーダー作を聞いたら、もろにそういう演奏をしている)、これが意外なほどペラペラふにゃふにゃした要素は少なく、望外に好印象。サム・ピック多用で、もしかすると4弦のそれを弾いていた? 低音をちゃんと抑える意識は強く、何気にまっとう。ベースというよりはギター的な位相で演奏していたジャクソンと比すなら、今回のトリオは通常のバンド力学が宿る方向に揺り戻されたと書けるかもしれない。そして、それによりその総体はパキっとした明快さを増しただろう。それにより上原の指さばきは金太郎飴的な印象を強めるかもしれないが、何をやろうと、技量と真心をスパークさせる彼女の演奏はエモーショナルすぎるし、訴求力ありすぎ。
ザ・トリオ・プロジェクトの力一杯の公演は2時間超えという印象があるが、スタンディング会場ゆえ、この日は90分演奏しますとの事前告知があり、確かにそれをちょい超える演奏時間だった。公演を持つ場合は着席会場でなされ、スタンディングの場合はフェス出演時に限られていた上原だが、扇情的(で、多少これ見よがしな)なピアノ演奏にストレートに歓声をあげるなど、今回の客の反応はフェス時に近いような気もした。MCでここでやるのは、新宿ロフト開店40周年お祝いの一環みたいな説明の仕方を、彼女はした。あら、そうなのか。
この新しい顔ぶれで10月初旬から海外でツアーをしているため、3者のかみ合いはそれなりに形になっている。そして、そこから導かれるのは、プログ・ロックと言いたくなるような像。そのもっともインタープレイがある形……。もしくは、インストのプログ・ポップ。素晴らしく、キレや沸き上がりがあり、ありえないほど饒舌な……。そう捉えちゃった方が、ぼくにとってはこのトリオは聞きやすい。あと、矢野顕子(2004年7月20日、2008年8月3日、2008年12月14日、2009年8月19日、2009年9月4日、2009年12月13日、2010年12月12日、2011年9月9日、2011年12月11日、2012年8月21日、2013年8月11日、2013年11月30日、2014年8月7日、2015年8月20日、2016年9月15日、2016年11月12日)の影を、ちょっとしたメロディ使いや曲構成に、今回ぼくは感じてしまった。
▶過去の、上原ひろみ
http://43142.diarynote.jp/200411292356580000/
http://43142.diarynote.jp/?day=20050731
http://43142.diarynote.jp/200609070211000000/
http://43142.diarynote.jp/200909120647256771/
http://43142.diarynote.jp/?day=20101203
http://43142.diarynote.jp/201109121452527893/
http://43142.diarynote.jp/201109151818437240/
http://43142.diarynote.jp/201112191449196187/
http://43142.diarynote.jp/201207310933428147/
http://43142.diarynote.jp/201212140959573710/
http://43142.diarynote.jp/201409100929108025/
http://43142.diarynote.jp/201409100930206205/
http://43142.diarynote.jp/201609201052518160/
http://43142.diarynote.jp/?day=20160915
▶過去の、フィリップス
http://43142.diarynote.jp/201109121452527893/
http://43142.diarynote.jp/201109300923303323/
http://43142.diarynote.jp/201207310933428147/
http://43142.diarynote.jp/201212140959573710/
http://43142.diarynote.jp/201409100930206205/
▶過去の、ジョン・マクラフリン
http://43142.diarynote.jp/200502041825460000/
http://43142.diarynote.jp/201403270907123498/
▶過去の、チック・コリア
http://43142.diarynote.jp/?day=20060903
http://43142.diarynote.jp/200710121726160000/
http://43142.diarynote.jp/201609201820427313/
▶過去の、矢野顕子
http://43142.diarynote.jp/200407200015350000/
http://43142.diarynote.jp/200808090220110000/
http://43142.diarynote.jp/200812281440093394/
http://43142.diarynote.jp/200908221621447408/
http://43142.diarynote.jp/200909120647256771/
http://43142.diarynote.jp/201001051622194305/
http://43142.diarynote.jp/201012131714372906/
http://43142.diarynote.jp/201109151818437240/
http://43142.diarynote.jp/201112191449196187/
http://43142.diarynote.jp/201209180912154167/
http://43142.diarynote.jp/?day=20130811
http://43142.diarynote.jp/201312051627467488/
http://43142.diarynote.jp/201408091058201133/
http://43142.diarynote.jp/201508210809254412/
http://43142.diarynote.jp/?day=20160915
http://43142.diarynote.jp/201611121006546827/
その後は、代官山・晴れたら空にまめまいて に。歌とギターの青葉市子(2013年8月7日、2014年1月8日)、ピアノと電気ピアノと一部フューゲルホーンの三宅純(2012年6月30日、2016年11月10日)、ドラムの山本達久(2010年6月7日、2010年9月11日、2012 年1月10日、2013年4月21日、2013年5月24日)のお手合わせライヴを、セカンド・セットから見る。ZAKがエンジニアをやっていたよう。1日、リハもしているようだが、これは面白かった。
青葉の漂う生ギター弾き語りが、基調となる。そこに広がりや奥行や骨格や剛性を加えるかのように、男性陣2人は合いの手を入れていく。三宅はよりメロディのある楽器なので、適切な音を差し込むのは大変だろう(楽譜をたくさんおいていた)が、さすが実力者。特にゆがんだ電気ピアノの使い方は美味しい。マイルス・デイヴィスのエレクトリック期の鍵盤音を消化〜昇華させていると書きたくなるか。実のある邂逅ライヴ、場内は混んでいた。
アンコールは三宅の当たり歌「Alvierde」をやる。青葉は達者にギターを爪弾きながら、スキャットする。この前の三宅のブルーノート東京公演のアンコールも、この曲でした。
▶過去の、青葉市子
http://43142.diarynote.jp/201308110827534904/
http://43142.diarynote.jp/201401141413008927/
▶︎過去の、三宅純
http://43142.diarynote.jp/201207031354181031/
http://43142.diarynote.jp/201611111651363466/
▶︎過去の、山本達久
http://43142.diarynote.jp/201009231546089571/
http://43142.diarynote.jp/201304230829016302/
http://43142.diarynote.jp/201305280923275394/
<今日の、朗報?>
なんかPCの字が見づらくなっているとはずっと感じてきていて、年も年だし、そのうちちゃんと検査しなきゃと思ってはいた。だが、ずるずる日時は過ぎてしまっていたところ、意を決して(医者の類、嫌いなんっすよ)本日眼科へ行ってきた。いろいろ検査してもらったが、なんともなし、正常。イエイ。え、じゃあ、目が弱くなってきている(上原ショウで後から見ていたとはいえ、ベースの弦の数があやふやなのは、そのせいだー)のは老いでしかない? 少し悲しい。。
ロン・カーター・ノネット
2016年11月15日 音楽 南青山・ブルーノート東京、ファースト・ショウ。大御所ジャズ・ベーシストの(2001年6月7日、2004年1月14日、2010年5月6日、2011年1月30日、2012年3月3日、2012年12月11日、2014年1月19日、2014年9月7日)の今度の来日公演は、チェロ奏者4人を含む、全9人編成によるもの。本人に加え、ピアノのドナルド・ベガ、ベースのレオン・メイルソン、ドラムのペイトン・クロスリー、パーカッションのローランド・モラレス・マトス、チェロのキャロル・バックとソーイー・ハスマンとマキシーン・ヌーマンとクレア・ブライアント。カーターを除いては皆非アフリカ系で、チェロは4人とも女性。女性陣のなかには、おばあちゃんもおりました。
男性陣はみんな蝶ネクタイをし、女性たちも黒基調。全員正装、格調高くショウは持たれたと書けるか。そして、安定したリズム隊演奏にチェロ4本によるアンサンブルが差し込まれ、カーターはかなりの部分、ソロを取る。また、彼はチェロ奏者たちに指揮というと大げさだが、演奏の出入りのサインを出してもいた。しかし、よくもこんな編成でとは多くの人間が思うよな。
ところで、カーターの演奏楽器はブルーノートのHPではピッコロ・ベースとクレジットされていたが、この晩弾いていたのは本当にピッコロ・ベースであったか? ぼくはイメージ的にもう少し小さいものと思っていたが、ここではコントラバスと同じ大きさのものを弾いていたように見えた。張る弦が違うとピッコロになるのか? 確かに音は少し高めであった。また、その音はぼくの耳には不自然にブーストされているように聞こえた。
まあ、それはともかく。。。御年79歳、ロン・カーターはよく分からん、不思議な人。と、改めて感じた実演であったか。主役はオイラとばかり、彼はピチカート演奏をかますのだが、それが生理的に傍若無人。いろんな奏法のもと、彼はトリッキーなフレイズも上品目なサウンドに乗せる。そして、問題なのは、その演奏音の音程が外れて聞こえること也。カーターのベースの演奏は音程が甘いというのは昔から指摘され続けられてきたが、今回は特にそう感じてしまう。一瞬、ラリー・グラナディアに感じたこと(http://43142.diarynote.jp/201201271245417497/ 参照のこと)が頭に浮かぶが、ちょい違うよな。そうすると、居心地の悪さからもう一人のベース音やチェロのアンサンブル音(結構。難しい重なり方をしていた。アレンジは誰がしたのか?)まで少し音程が妙なように聞こえてきてしまい……。特に最後の方にやった「オール・ブルース」はそれゆえの別の風景が出ているかもしれぬ。曲名が、「フル・プルーフ」になっていた?
しかし、いかにもジャズ賢者というルックスのカーターはこれでいいのダと悠然と演奏を繰り広げる。その様、なんかしびれた。当初、困惑気味にショウに接していたぼくであったが、途中からはケラケラ笑いがこみ上げてきちゃったyoh。なぜだか<バカボンのパパ>的なありがたみを感じてしまったのだ。おおらかなオイラと自由な広がりとドゥビドゥバアが下品にならずに、思うまま開陳されていた。元々はクラシック演奏家志望だったカーターだが、実はそこらへんが彼の真骨頂? キャリア初期はエリック・ドルフィー(彼の元では、チェロも弾いた)やマイルズ・デイヴィスらの寵愛を受けた彼だが、ドルフィーたちもカーターのそういう部分に着目した? なあんてね。
カーター・ノネットが最後に演奏したのは、黒人霊歌流れのニューオーリンズ葬送スタンダードの「ジャスト・ア・クローサー・ウォーク・ウィズ・ジー」。それはR&B調で含み笑いの感覚とともに披露。だけど、それも上に書いたようなもやもやを持つので全然違和感がなかった。
▶過去の、ロン・カーター
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-6.htm
http://43142.diarynote.jp/200401140000000000/
http://43142.diarynote.jp/201005071023536171/
http://43142.diarynote.jp/201102091715522875/
http://43142.diarynote.jp/201203062005542291/
http://43142.diarynote.jp/201212141028575543/
http://43142.diarynote.jp/201401221302405299/
http://43142.diarynote.jp/201409100930206205/
<今日の、R..I.P.>
カーターは、この2日に癌で亡くなった先輩ベーシストのボブ・クランショウ(2009年6月7日。享年83歳)にMCで言及。両者は電気ベースもこだわりなく弾いたという共通点を持つか。カーターの方はCTIのレコーディング・セッションに限られるかもしれないが。そういえば、ショウによっては、カーターは13日に74歳で亡くなったリオン・ラッセル(2005年11月24日。享年74歳)の「ア・ソング・フォー・ユー」を演奏もしたらしい。昔、レコーディングしていたかな? ラッセルは昨年デレク・トラックスと一緒にライヴをやったりもし元気だったという印象があるが、とにかく自分の流儀でいろんな音楽をやり続けた人だと思う。「ア・ソング・フォー・ユー」に代表される心の琴線に届くソングライターとしての側面に着目する人が多いのかもしれないが、ぼくとしては彼のスワンプ・ロッカー的な資質にまず憧れるかな。1970年代上半期にアフリカ系牧師/ピアニストのパトリック・ヘンダーソンやアフリカ系女性コーラス隊を率いてのゴスペル咀嚼ロッキン・ショウこそが、ぼくのリオン・ラッセルだ。14日には自由なDJパーティのパイオニア的存在のデイヴィッド・マンキューソも亡くなった。あら、ラッセルと彼は1歳しか違っていなかったのか。
▶︎過去の、ボブ・クランショウ
http://43142.diarynote.jp/?day=20090607
ブルーノートのセッションやソニー・ロリンズのバンドでの演奏で知られるクランショウについては、こんなことでも触れている。
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/julylive.htm 7月15日 ブルーノートを扱った映画
▶過去の、リオン・ラッセル
http://43142.diarynote.jp/200511281322500000/
追記;モーズ・アリソン(2012年5月25日)が亡くなったという知らせも届く。15日朝、南カリフォルニアの自宅で亡くなったとのこと。老衰のよう。1956~2016年、享年89。月並みだが、来日公演を見る機会に恵まれ、良かった。
▶︎過去の、モーズ・アリソン
http://43142.diarynote.jp/201205301358544511/
男性陣はみんな蝶ネクタイをし、女性たちも黒基調。全員正装、格調高くショウは持たれたと書けるか。そして、安定したリズム隊演奏にチェロ4本によるアンサンブルが差し込まれ、カーターはかなりの部分、ソロを取る。また、彼はチェロ奏者たちに指揮というと大げさだが、演奏の出入りのサインを出してもいた。しかし、よくもこんな編成でとは多くの人間が思うよな。
ところで、カーターの演奏楽器はブルーノートのHPではピッコロ・ベースとクレジットされていたが、この晩弾いていたのは本当にピッコロ・ベースであったか? ぼくはイメージ的にもう少し小さいものと思っていたが、ここではコントラバスと同じ大きさのものを弾いていたように見えた。張る弦が違うとピッコロになるのか? 確かに音は少し高めであった。また、その音はぼくの耳には不自然にブーストされているように聞こえた。
まあ、それはともかく。。。御年79歳、ロン・カーターはよく分からん、不思議な人。と、改めて感じた実演であったか。主役はオイラとばかり、彼はピチカート演奏をかますのだが、それが生理的に傍若無人。いろんな奏法のもと、彼はトリッキーなフレイズも上品目なサウンドに乗せる。そして、問題なのは、その演奏音の音程が外れて聞こえること也。カーターのベースの演奏は音程が甘いというのは昔から指摘され続けられてきたが、今回は特にそう感じてしまう。一瞬、ラリー・グラナディアに感じたこと(http://43142.diarynote.jp/201201271245417497/ 参照のこと)が頭に浮かぶが、ちょい違うよな。そうすると、居心地の悪さからもう一人のベース音やチェロのアンサンブル音(結構。難しい重なり方をしていた。アレンジは誰がしたのか?)まで少し音程が妙なように聞こえてきてしまい……。特に最後の方にやった「オール・ブルース」はそれゆえの別の風景が出ているかもしれぬ。曲名が、「フル・プルーフ」になっていた?
しかし、いかにもジャズ賢者というルックスのカーターはこれでいいのダと悠然と演奏を繰り広げる。その様、なんかしびれた。当初、困惑気味にショウに接していたぼくであったが、途中からはケラケラ笑いがこみ上げてきちゃったyoh。なぜだか<バカボンのパパ>的なありがたみを感じてしまったのだ。おおらかなオイラと自由な広がりとドゥビドゥバアが下品にならずに、思うまま開陳されていた。元々はクラシック演奏家志望だったカーターだが、実はそこらへんが彼の真骨頂? キャリア初期はエリック・ドルフィー(彼の元では、チェロも弾いた)やマイルズ・デイヴィスらの寵愛を受けた彼だが、ドルフィーたちもカーターのそういう部分に着目した? なあんてね。
カーター・ノネットが最後に演奏したのは、黒人霊歌流れのニューオーリンズ葬送スタンダードの「ジャスト・ア・クローサー・ウォーク・ウィズ・ジー」。それはR&B調で含み笑いの感覚とともに披露。だけど、それも上に書いたようなもやもやを持つので全然違和感がなかった。
▶過去の、ロン・カーター
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-6.htm
http://43142.diarynote.jp/200401140000000000/
http://43142.diarynote.jp/201005071023536171/
http://43142.diarynote.jp/201102091715522875/
http://43142.diarynote.jp/201203062005542291/
http://43142.diarynote.jp/201212141028575543/
http://43142.diarynote.jp/201401221302405299/
http://43142.diarynote.jp/201409100930206205/
<今日の、R..I.P.>
カーターは、この2日に癌で亡くなった先輩ベーシストのボブ・クランショウ(2009年6月7日。享年83歳)にMCで言及。両者は電気ベースもこだわりなく弾いたという共通点を持つか。カーターの方はCTIのレコーディング・セッションに限られるかもしれないが。そういえば、ショウによっては、カーターは13日に74歳で亡くなったリオン・ラッセル(2005年11月24日。享年74歳)の「ア・ソング・フォー・ユー」を演奏もしたらしい。昔、レコーディングしていたかな? ラッセルは昨年デレク・トラックスと一緒にライヴをやったりもし元気だったという印象があるが、とにかく自分の流儀でいろんな音楽をやり続けた人だと思う。「ア・ソング・フォー・ユー」に代表される心の琴線に届くソングライターとしての側面に着目する人が多いのかもしれないが、ぼくとしては彼のスワンプ・ロッカー的な資質にまず憧れるかな。1970年代上半期にアフリカ系牧師/ピアニストのパトリック・ヘンダーソンやアフリカ系女性コーラス隊を率いてのゴスペル咀嚼ロッキン・ショウこそが、ぼくのリオン・ラッセルだ。14日には自由なDJパーティのパイオニア的存在のデイヴィッド・マンキューソも亡くなった。あら、ラッセルと彼は1歳しか違っていなかったのか。
▶︎過去の、ボブ・クランショウ
http://43142.diarynote.jp/?day=20090607
ブルーノートのセッションやソニー・ロリンズのバンドでの演奏で知られるクランショウについては、こんなことでも触れている。
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/julylive.htm 7月15日 ブルーノートを扱った映画
▶過去の、リオン・ラッセル
http://43142.diarynote.jp/200511281322500000/
追記;モーズ・アリソン(2012年5月25日)が亡くなったという知らせも届く。15日朝、南カリフォルニアの自宅で亡くなったとのこと。老衰のよう。1956~2016年、享年89。月並みだが、来日公演を見る機会に恵まれ、良かった。
▶︎過去の、モーズ・アリソン
http://43142.diarynote.jp/201205301358544511/
ゴードン・チェンバース
2016年11月14日 音楽 ステージに出てきたこの実力者を見て、即いい感じと思ってしまった。なんかオトナの風通しのいいアフリカ系アメリカ人といった風情に溢れているもん。45歳を少し回っているようだが若く見えるし、ルックスも何気に悪くない。人懐こくも、ポジティヴな感じを接する者に与えるのもとても良い。彼は大学卒業後、エッセンス誌(あのニューオーリンズのアーバン系大フェス“エッセンス”のスポンサーですね)の編集者をしていたこともあったようだが、編集者的な気配りもできる人という感じもしたかな。
アリサ・フランクリンやウィットニー・ヒューストン、アーロン・ネヴィル(2004 年9月18日、2012年5月14日)ら錚々たる人たちに楽曲提供もしているNY拠点の御仁で、2005年以降ソロとしても活動するようになった彼の実演は、日本在住ミュージシャンをサポートにつけてのもの。キーボードの羽仁知治、ギターのHANK西山、ベースのクリフォード・アーチャー、ドラムのマーティン・ブレイシー、テナー・サックスと打楽器の後藤輝夫、バックグラウンド・ヴォーカルのTOMOMIという陣容なり。
歌声は朗々、質感を持つ。1曲目は、スティーヴィー・ワンダー(2005年11月3日、2010年8月8日、2012年3月5日)の1976年ヒューマン曲「ラヴズ・イン・ニード」。<悲惨なことが待ち受けているかもしれない。だからこそ、愛が必要>という大意を持つ曲だが、これはトランプ当選を受けてやることにしたよう。じいーん。
揺れと流動性をともなうカタチで開いていく。てな、けっこう自在のバンド音の引っ張り方をしていて、それもいい持ち味につながる。と思ったら、後半はピアノを弾きながら歌う。なあんだ。そういう人でもあるのか。要はダニー・ハサウェイ系のパフォーマンスをする。そういえば、ハンチングにカジュアルなジャケットとか、ハサウェイ思慕があるんじゃないかという彼の格好でもあるな。
ぼくは高揚しっぱなし。お酒、うますぎっ。この後、予定があってファースト・ショウしか見れなかったが(この日は、入れ替えなしの2ショウ制)、もうめちゃ後ろ髪引かれる思いで会場を後にした。頭髪、3センチ伸びた? 赤レンガ倉庫・モーションブルー横浜。
▶過去の、アーロン・ネヴィル
http://43142.diarynote.jp/200410121001170000/
http://43142.diarynote.jp/201205221056242128/
▶過去の、スティーヴィー・ワンダー
http://43142.diarynote.jp/200511130015240000/
http://43142.diarynote.jp/201008261618276388/
http://43142.diarynote.jp/201203062006429595/
<一昨日の、月>
あいにくの雨天であったが、今日はスーパー・ムーンだそう。土曜日に見た月は、そんなにまん丸には見えなかったが。その土曜の夕方は味の素スタジアムにいた。J2の東京ヴェルディとセレッソ大阪の試合。熱心なセレッソ・サポーターに誘われ、なんとアウェイのゴール裏で見た。友達がピンクのセレッソのユニフォームを持ってきてくれて、それを着て観戦。さすが、その位置は見ている人は皆、ユニ着用ですね。怒濤の応援模様で気後れ&疲れそうと少しビビっていた(でも、一度ぐらいはそういう位置のサッカー観戦もありと思えた)が、そんなに混んではいないためもあってか、結構楽に気ままに見る。試合中は他の人と同様、立ちっぱなし。それはコンサートと同じような感覚なので、それほど苦ではなかった。わわわと思ったのは、今までTV中継と同様に正面からしか生試合を見たことがなかったのだが、ゴール裏から見るとタテの遠近感がつかめず試合模様をリアルに享受できない。そりゃその位置にいる人は試合そっちのけで、どんどこチャントしまくるしかないではないか。だけど、さすがその渦の中にいると、“ええじゃないか”的な妙な喜びはあるかもしれぬ。と、少し肯定的に感じても、普通の席で試合を見ていたら、ゴール裏の太鼓うるさい&やめてと感じるだろうけど。この日は、ヴェルディのホーム最終戦。でも、観客の入りはセレッソ客より若干多いかという感じで、そりゃ財政面では苦境だろうと思った。スポンサーを持ち込むことでヴェルディとの契約を得ていたというヴェテランの永井秀樹も、今年で辞めちゃうんだよな。
アリサ・フランクリンやウィットニー・ヒューストン、アーロン・ネヴィル(2004 年9月18日、2012年5月14日)ら錚々たる人たちに楽曲提供もしているNY拠点の御仁で、2005年以降ソロとしても活動するようになった彼の実演は、日本在住ミュージシャンをサポートにつけてのもの。キーボードの羽仁知治、ギターのHANK西山、ベースのクリフォード・アーチャー、ドラムのマーティン・ブレイシー、テナー・サックスと打楽器の後藤輝夫、バックグラウンド・ヴォーカルのTOMOMIという陣容なり。
歌声は朗々、質感を持つ。1曲目は、スティーヴィー・ワンダー(2005年11月3日、2010年8月8日、2012年3月5日)の1976年ヒューマン曲「ラヴズ・イン・ニード」。<悲惨なことが待ち受けているかもしれない。だからこそ、愛が必要>という大意を持つ曲だが、これはトランプ当選を受けてやることにしたよう。じいーん。
揺れと流動性をともなうカタチで開いていく。てな、けっこう自在のバンド音の引っ張り方をしていて、それもいい持ち味につながる。と思ったら、後半はピアノを弾きながら歌う。なあんだ。そういう人でもあるのか。要はダニー・ハサウェイ系のパフォーマンスをする。そういえば、ハンチングにカジュアルなジャケットとか、ハサウェイ思慕があるんじゃないかという彼の格好でもあるな。
ぼくは高揚しっぱなし。お酒、うますぎっ。この後、予定があってファースト・ショウしか見れなかったが(この日は、入れ替えなしの2ショウ制)、もうめちゃ後ろ髪引かれる思いで会場を後にした。頭髪、3センチ伸びた? 赤レンガ倉庫・モーションブルー横浜。
▶過去の、アーロン・ネヴィル
http://43142.diarynote.jp/200410121001170000/
http://43142.diarynote.jp/201205221056242128/
▶過去の、スティーヴィー・ワンダー
http://43142.diarynote.jp/200511130015240000/
http://43142.diarynote.jp/201008261618276388/
http://43142.diarynote.jp/201203062006429595/
<一昨日の、月>
あいにくの雨天であったが、今日はスーパー・ムーンだそう。土曜日に見た月は、そんなにまん丸には見えなかったが。その土曜の夕方は味の素スタジアムにいた。J2の東京ヴェルディとセレッソ大阪の試合。熱心なセレッソ・サポーターに誘われ、なんとアウェイのゴール裏で見た。友達がピンクのセレッソのユニフォームを持ってきてくれて、それを着て観戦。さすが、その位置は見ている人は皆、ユニ着用ですね。怒濤の応援模様で気後れ&疲れそうと少しビビっていた(でも、一度ぐらいはそういう位置のサッカー観戦もありと思えた)が、そんなに混んではいないためもあってか、結構楽に気ままに見る。試合中は他の人と同様、立ちっぱなし。それはコンサートと同じような感覚なので、それほど苦ではなかった。わわわと思ったのは、今までTV中継と同様に正面からしか生試合を見たことがなかったのだが、ゴール裏から見るとタテの遠近感がつかめず試合模様をリアルに享受できない。そりゃその位置にいる人は試合そっちのけで、どんどこチャントしまくるしかないではないか。だけど、さすがその渦の中にいると、“ええじゃないか”的な妙な喜びはあるかもしれぬ。と、少し肯定的に感じても、普通の席で試合を見ていたら、ゴール裏の太鼓うるさい&やめてと感じるだろうけど。この日は、ヴェルディのホーム最終戦。でも、観客の入りはセレッソ客より若干多いかという感じで、そりゃ財政面では苦境だろうと思った。スポンサーを持ち込むことでヴェルディとの契約を得ていたというヴェテランの永井秀樹も、今年で辞めちゃうんだよな。
映画「SUPER FOLK SONG - ピアノが愛した女。」
2016年11月12日 音楽 矢野顕子(2004年7月20日、2008年8月3日、2008年12月14日、2009年8月19日、2009年9月4日、2009年12月13日、2010年12月12日、2011年9月9日、2011年12月11日、2012年8月21日、2013年8月11日、2013年11月30日、2014年8月7日、2015年8月20日、2016年9月15日)の1992年弾き語りの一発録りアルバム『SUPER FOLK SONG』のレコーディング現場を追ったモノクロのドキュメンタリー映画のリマスター版の試写を見る。SMEソニー六番町ビル、ソニー・ミュージックのビルに試写場があるのを初めて知った。
かつての公開時にこの映画を見て、なかなか壮絶な現場を収めているなあと思うことしきり。そのあと、彼女にインタヴューするときに少し緊張しました。今回改めて見て、よくもまあ矢野も撮らせたし、こういう編集をしたなという感想は出てくる。
難産の現場、生みの苦しみの様を収める。監督の坂西伊作はエピック・ソニーの現場にいた方だそうだが、ある意味、アーティストの中に入っていると言えるか。このレコーディングは東京と長野のホールを貸し切って録音されているが、そんな情報には一切触れずに、淡々と限られた現場を追う。ピアノの周辺1メートルとレコーダーが置かれた部屋、その二つが映像の大きな柱。そこには、矢野とスタッフ数人いるだけだ。だから、なんの情報もなく、この映画を見たら普通のレコーディング・スタジオで撮影されたと思う人がほとんどではないか。アルバムは10曲強収められているが、映画では数曲に焦点を絞り、完成テイクに持って行く様が映し取られる。
やはり、うなる。レコーディングの現場を追った映像の多くは、矢野の顔のアップ。ときに鍵盤を弾く指も映し出されるが、あまり音楽的なことは興味ないとばかりに、彼女の顔が延々映しだされる。それ、苦悶の場合が多い。当然、性格ブスに撮られる場合もある。だから、それを外に出すことを許した矢野の腹のくくり具合に畏怖しちゃう。
付け足し的に、映画には鈴木慶一(2004年12月12日、2011年8月7日、2013年8月11日)、谷川俊太郎、宮沢和史(1999年5月21日、2007年8月11日)、糸井重里らの楽曲提供者たちのコメントも差し込まれるが、そのコメント者の一人には彼女のデビュー作『ジャパニーズ・ガール』を出した三浦光紀も場外れな感じで出てきて、彼は「表に出ないということを条件にデビュー作の録音にこぎつけた」と証言。そんな時もあった彼女が、こうして素の姿を出しまくっているのだから……。矢野顕子はまっすぐな表現者と言うしかないし、彼女のお茶目な部分が露になるライヴの様を知る者だと、余計に彼女の音楽家としての奥行きが伝わるはずだ。
あと、この映画を改めて見て、彼女のピアノの伴奏の和音の取り方がおしゃれ、すごい卓越していると実感。それ、なんか直裁に伝わり、惚れ惚れ。また、映画では、来日中だったのか、レコーディングを覗きに来た米国の大マネージャー&プロデューサーであるデイヴィッド・ルビンソンの優しい姿も映し出される。当時、ルビンソンは日本以外の彼女と坂本龍一(2011年8月7日、2012年3月21日、2012年8月12日、2013年8月11日)のマネージメントをしていた。
映画を見ながら、コンサートやツアーの内側を追った映画はあるが、レコーディング現場に迫った記録映画はあまりないんじゃないかと思えてきた。なくはないと思うが、あれれ思いつかないぞ。この人間の崇高な行為の様を収めた映画は、来年1月6日より、数都市で半月限定で公開される。
▶過去の、矢野顕子
http://43142.diarynote.jp/200407200015350000/
http://43142.diarynote.jp/200808090220110000/
http://43142.diarynote.jp/200812281440093394/
http://43142.diarynote.jp/200908221621447408/
http://43142.diarynote.jp/200909120647256771/
http://43142.diarynote.jp/201001051622194305/
http://43142.diarynote.jp/201012131714372906/
http://43142.diarynote.jp/201109151818437240/
http://43142.diarynote.jp/201112191449196187/
http://43142.diarynote.jp/201209180912154167/
http://43142.diarynote.jp/?day=20130811
http://43142.diarynote.jp/201312051627467488/
http://43142.diarynote.jp/201408091058201133/
http://43142.diarynote.jp/201508210809254412/
http://43142.diarynote.jp/?day=20160915
▶︎過去の、鈴木慶一
http://43142.diarynote.jp/200412212058580000/
http://43142.diarynote.jp/201108101635051749/
http://43142.diarynote.jp/201308130851402454/
▶︎過去の、宮沢和史
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live2.htm 5月21日 The Boom
http://43142.diarynote.jp/200708161531410000/ Ganga Zumba
▶過去の、坂本龍一
http://43142.diarynote.jp/?day=20110807
http://43142.diarynote.jp/?day=20120321
http://43142.diarynote.jp/?day=20120812
http://43142.diarynote.jp/?day=20130811
<今日の、想像>
一発撮りでアルバムを作る。そんな『SUPER FOLK SONG』の指針は、録音テクノロジーが日進月歩していた当時の音楽界状況への疑問があったのではないか。レコーディング過程はどんどんブラック・ボックス化し、アーティストの真の姿が見えにくくなっている。そんな状況に?印表出の先鞭をつけたのが、ジョー・ジャクソン(当時はスティングと並んで、A&Mのハイ・プライオリティ英国人だった)のアナログ2枚組『ビッグ・ワールド』(A&M、1986年)だった。<歌が下手でも演奏ができなくても、今のテクノロジーを使えば、誰でもそれなりのレコードを作ってしまえる>、そんな状況に反旗を翻すために、彼はNYのラウンドアバウト・シアターで、証言者として客を入れ、全曲新曲〜オーヴァーダブをしない一発録りライヴ・レコーディングを1986年1月下旬に3日間行った。ぼくはその中の1日を見ていたので、その時のアーティストと受け手が一体となった緊張と高揚はよく覚えている。ショウの頭にかんでいたガムをペッとはいて颯爽と演奏を始めるなど、本当にジャクソンは格好良かった。そして、『SUPER FOLK SONG』制作陣にも、『ビッグ・ワールド』のことは頭にあったはずだ。
かつての公開時にこの映画を見て、なかなか壮絶な現場を収めているなあと思うことしきり。そのあと、彼女にインタヴューするときに少し緊張しました。今回改めて見て、よくもまあ矢野も撮らせたし、こういう編集をしたなという感想は出てくる。
難産の現場、生みの苦しみの様を収める。監督の坂西伊作はエピック・ソニーの現場にいた方だそうだが、ある意味、アーティストの中に入っていると言えるか。このレコーディングは東京と長野のホールを貸し切って録音されているが、そんな情報には一切触れずに、淡々と限られた現場を追う。ピアノの周辺1メートルとレコーダーが置かれた部屋、その二つが映像の大きな柱。そこには、矢野とスタッフ数人いるだけだ。だから、なんの情報もなく、この映画を見たら普通のレコーディング・スタジオで撮影されたと思う人がほとんどではないか。アルバムは10曲強収められているが、映画では数曲に焦点を絞り、完成テイクに持って行く様が映し取られる。
やはり、うなる。レコーディングの現場を追った映像の多くは、矢野の顔のアップ。ときに鍵盤を弾く指も映し出されるが、あまり音楽的なことは興味ないとばかりに、彼女の顔が延々映しだされる。それ、苦悶の場合が多い。当然、性格ブスに撮られる場合もある。だから、それを外に出すことを許した矢野の腹のくくり具合に畏怖しちゃう。
付け足し的に、映画には鈴木慶一(2004年12月12日、2011年8月7日、2013年8月11日)、谷川俊太郎、宮沢和史(1999年5月21日、2007年8月11日)、糸井重里らの楽曲提供者たちのコメントも差し込まれるが、そのコメント者の一人には彼女のデビュー作『ジャパニーズ・ガール』を出した三浦光紀も場外れな感じで出てきて、彼は「表に出ないということを条件にデビュー作の録音にこぎつけた」と証言。そんな時もあった彼女が、こうして素の姿を出しまくっているのだから……。矢野顕子はまっすぐな表現者と言うしかないし、彼女のお茶目な部分が露になるライヴの様を知る者だと、余計に彼女の音楽家としての奥行きが伝わるはずだ。
あと、この映画を改めて見て、彼女のピアノの伴奏の和音の取り方がおしゃれ、すごい卓越していると実感。それ、なんか直裁に伝わり、惚れ惚れ。また、映画では、来日中だったのか、レコーディングを覗きに来た米国の大マネージャー&プロデューサーであるデイヴィッド・ルビンソンの優しい姿も映し出される。当時、ルビンソンは日本以外の彼女と坂本龍一(2011年8月7日、2012年3月21日、2012年8月12日、2013年8月11日)のマネージメントをしていた。
映画を見ながら、コンサートやツアーの内側を追った映画はあるが、レコーディング現場に迫った記録映画はあまりないんじゃないかと思えてきた。なくはないと思うが、あれれ思いつかないぞ。この人間の崇高な行為の様を収めた映画は、来年1月6日より、数都市で半月限定で公開される。
▶過去の、矢野顕子
http://43142.diarynote.jp/200407200015350000/
http://43142.diarynote.jp/200808090220110000/
http://43142.diarynote.jp/200812281440093394/
http://43142.diarynote.jp/200908221621447408/
http://43142.diarynote.jp/200909120647256771/
http://43142.diarynote.jp/201001051622194305/
http://43142.diarynote.jp/201012131714372906/
http://43142.diarynote.jp/201109151818437240/
http://43142.diarynote.jp/201112191449196187/
http://43142.diarynote.jp/201209180912154167/
http://43142.diarynote.jp/?day=20130811
http://43142.diarynote.jp/201312051627467488/
http://43142.diarynote.jp/201408091058201133/
http://43142.diarynote.jp/201508210809254412/
http://43142.diarynote.jp/?day=20160915
▶︎過去の、鈴木慶一
http://43142.diarynote.jp/200412212058580000/
http://43142.diarynote.jp/201108101635051749/
http://43142.diarynote.jp/201308130851402454/
▶︎過去の、宮沢和史
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live2.htm 5月21日 The Boom
http://43142.diarynote.jp/200708161531410000/ Ganga Zumba
▶過去の、坂本龍一
http://43142.diarynote.jp/?day=20110807
http://43142.diarynote.jp/?day=20120321
http://43142.diarynote.jp/?day=20120812
http://43142.diarynote.jp/?day=20130811
<今日の、想像>
一発撮りでアルバムを作る。そんな『SUPER FOLK SONG』の指針は、録音テクノロジーが日進月歩していた当時の音楽界状況への疑問があったのではないか。レコーディング過程はどんどんブラック・ボックス化し、アーティストの真の姿が見えにくくなっている。そんな状況に?印表出の先鞭をつけたのが、ジョー・ジャクソン(当時はスティングと並んで、A&Mのハイ・プライオリティ英国人だった)のアナログ2枚組『ビッグ・ワールド』(A&M、1986年)だった。<歌が下手でも演奏ができなくても、今のテクノロジーを使えば、誰でもそれなりのレコードを作ってしまえる>、そんな状況に反旗を翻すために、彼はNYのラウンドアバウト・シアターで、証言者として客を入れ、全曲新曲〜オーヴァーダブをしない一発録りライヴ・レコーディングを1986年1月下旬に3日間行った。ぼくはその中の1日を見ていたので、その時のアーティストと受け手が一体となった緊張と高揚はよく覚えている。ショウの頭にかんでいたガムをペッとはいて颯爽と演奏を始めるなど、本当にジャクソンは格好良かった。そして、『SUPER FOLK SONG』制作陣にも、『ビッグ・ワールド』のことは頭にあったはずだ。