フラヴィオ・ヴェントゥリーニ。山下洋輔/松永誠剛/Marino
2019年11月6日 音楽 青山・ブラジル大使館で、ミナスのシンガー・ソングライターのフラヴィオ・ヴェントゥリーニのミニ・ライヴを見る。かつてプログ・ロックのバンドやポップ・ロック・バンドをやっていたそうだが、キーボードを弾きなながら鼻にかかった甘めの声で歌ってくれた。横にPCを置いていて、簡単なビート音からギターやストリングス音までの仕込み音が敷かれる。また、曲によってはいい感じで合わせるサックス/フルート奏者のグスタヴォ・アナクレトが入りもした。なるほど、ロマンティックなメロディ・メイカー。ちょい甘めすぎると、ぼくは感じてしまうところもあるが。ミナスの先輩、ミルトン・ナシメント(2003年9月23日)の曲も1つ披露。横に座っていた中原仁さんが、「アイルトン・セナが大好きな曲だったんだよ」と教えてくれる。
▶過去の、ミルトン・ナシメント
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-9.htm
その後、代官山・晴れたら空に豆まいて に行き、ピアニストの山下洋輔(1999年11月10日、2004年7月27日、2006年3月27日、2013年7月10日2009年7月19日、2013年7月27日、2015年7月21日、2017年7月8日、2017年9月2日、2018年11月2日)、縦ベースの松永誠剛(2017年10月22日、2019年10月19日)と宮古島のサックス奏者である池村真理野(2014年9月16日、2014年10月25日、2019年10月19日)、3人によるギグを見る。松永と池村は、先のピーター・バラカンズ・ライヴ・マジックの“ミャーク・ソング・ブック”という出し物に一緒に出ていますね。かつてインタヴューしたさい、山下は「ぼくは軽いので、声がかかるとなんでもやっちゃいます」と笑顔で話していたことがある。
満員の会場に入ったときは、休憩なしの一発セッションの途中。で、ぼくはこの出し物に全然違うものを想定していたのだと悟る。3者がごんごん音をぶつけ合い、年下の二人は「うっさいんじゃ、ボケ。引導渡したるわ」って感じで山下に挑みかかるのを期待したんだけど、彼らはそういうタイプではないか。演奏は緊張した局面を求めるというよりは、3人でゆったりと歩み寄り音を出し合うというものだった。
後半、宮古のりが出てきたリもして、それにはにっこり。池村はいい音を鳴らすことを再確認。そんな彼女は一部詠唱やう指笛(?)を繰り出す場面もあり。
アンコールの求めに応え、5分ぐらいまた演奏。山下は鍵盤を肘打ちしたりし、一番フリー・ジャズ流儀にならうものだった。終わった後、山下洋輔はとっても嬉しそう。恐れ多いと気遣う部分もあっただろう松永と池村は、ホっとしたんじゃないかな。
▶過去の、山下洋輔
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/movember1999live.htm
http://43142.diarynote.jp/?day=20040727
http://43142.diarynote.jp/200907221011377741/
http://43142.diarynote.jp/201307291053021427/
http://43142.diarynote.jp/201507221814047783/
http://43142.diarynote.jp/?day=20170708
http://43142.diarynote.jp/201709101059289712/
https://43142.diarynote.jp/201811031304537727/
▶︎過去の、ミャーク・ソング・ブック
https://43142.diarynote.jp/201710240958114009/
▶過去の、池村真理野/BLACK WAX
http://43142.diarynote.jp/201409171722239857/
https://43142.diarynote.jp/201410301511243448/
<今日の、アララ>
ブラジル大使館から最寄りの外苑前駅に向かうとき、メルセデスの個人タクシーを見る。だいぶ前から個人タクシーで外国車が増えているという話はあったが、ぼくは初めてその手のものに遭遇した。
その後、代官山からの帰りに馴染みの店に寄ったら、ぎょ。店内がもうすごい人だかり。聞けば、ダニエル・ヴェィダルの新作のリリース・パーティとそのジャケ写を撮ったミンちゃんの写真展初日パーティーが開かれていた。ヴィダルさんは二十歳前後だった1970年前後から日本でかなり活躍したシンガーだそうだが、なるほど日本語が達者。小柄で、愛らしさは今も残っており、さぞや日本で受けたのだろうなあと思った。今日も、初めて会う人と話は弾む。ほんと、人いろいろ、皆んなおもしろい。
▶過去の、ミルトン・ナシメント
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-9.htm
その後、代官山・晴れたら空に豆まいて に行き、ピアニストの山下洋輔(1999年11月10日、2004年7月27日、2006年3月27日、2013年7月10日2009年7月19日、2013年7月27日、2015年7月21日、2017年7月8日、2017年9月2日、2018年11月2日)、縦ベースの松永誠剛(2017年10月22日、2019年10月19日)と宮古島のサックス奏者である池村真理野(2014年9月16日、2014年10月25日、2019年10月19日)、3人によるギグを見る。松永と池村は、先のピーター・バラカンズ・ライヴ・マジックの“ミャーク・ソング・ブック”という出し物に一緒に出ていますね。かつてインタヴューしたさい、山下は「ぼくは軽いので、声がかかるとなんでもやっちゃいます」と笑顔で話していたことがある。
満員の会場に入ったときは、休憩なしの一発セッションの途中。で、ぼくはこの出し物に全然違うものを想定していたのだと悟る。3者がごんごん音をぶつけ合い、年下の二人は「うっさいんじゃ、ボケ。引導渡したるわ」って感じで山下に挑みかかるのを期待したんだけど、彼らはそういうタイプではないか。演奏は緊張した局面を求めるというよりは、3人でゆったりと歩み寄り音を出し合うというものだった。
後半、宮古のりが出てきたリもして、それにはにっこり。池村はいい音を鳴らすことを再確認。そんな彼女は一部詠唱やう指笛(?)を繰り出す場面もあり。
アンコールの求めに応え、5分ぐらいまた演奏。山下は鍵盤を肘打ちしたりし、一番フリー・ジャズ流儀にならうものだった。終わった後、山下洋輔はとっても嬉しそう。恐れ多いと気遣う部分もあっただろう松永と池村は、ホっとしたんじゃないかな。
▶過去の、山下洋輔
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/movember1999live.htm
http://43142.diarynote.jp/?day=20040727
http://43142.diarynote.jp/200907221011377741/
http://43142.diarynote.jp/201307291053021427/
http://43142.diarynote.jp/201507221814047783/
http://43142.diarynote.jp/?day=20170708
http://43142.diarynote.jp/201709101059289712/
https://43142.diarynote.jp/201811031304537727/
▶︎過去の、ミャーク・ソング・ブック
https://43142.diarynote.jp/201710240958114009/
▶過去の、池村真理野/BLACK WAX
http://43142.diarynote.jp/201409171722239857/
https://43142.diarynote.jp/201410301511243448/
<今日の、アララ>
ブラジル大使館から最寄りの外苑前駅に向かうとき、メルセデスの個人タクシーを見る。だいぶ前から個人タクシーで外国車が増えているという話はあったが、ぼくは初めてその手のものに遭遇した。
その後、代官山からの帰りに馴染みの店に寄ったら、ぎょ。店内がもうすごい人だかり。聞けば、ダニエル・ヴェィダルの新作のリリース・パーティとそのジャケ写を撮ったミンちゃんの写真展初日パーティーが開かれていた。ヴィダルさんは二十歳前後だった1970年前後から日本でかなり活躍したシンガーだそうだが、なるほど日本語が達者。小柄で、愛らしさは今も残っており、さぞや日本で受けたのだろうなあと思った。今日も、初めて会う人と話は弾む。ほんと、人いろいろ、皆んなおもしろい。
カルテット編成のダイアナ・クラール (1999年5月21日)の公演を、渋谷・オーチャードホールで見る。もう20年近くクラールとやっているギターのアンソニー・ウィルソンに加え、リズム・セクションはロバート・ハースト (2010年10月21日、2019年2月17日)とカリーム・リギンス (2005年9月15日、2015年9月6日、2019年2月17日)。過去それぞれにクラールが起用したことがある奏者たちだが、その人選、クラールさん攻めているぢゃんと思わせるではないか。
純ジャズとヒップホップも行けるリギンスとハーストの在デトロイトのコンビは、昨年一緒に大西順子(1999年10月9日、2007年9月7日、2010年9月30日、2010年12月22日、2011年2月25日、2011年8月6日、2015年9月6日、2018年2月8日、2019年2月17日)の“ジャトロイト”プロジェクトのために来日していて、それはライヴ・アルバム化もされている。リギンスがプロデュースしたキャンディス・スプリングス(2016年5月25日、2016年9月8日 )の『インディゴ』(ブルーノート、2018年)にはハーストだけでなく、ウィルソンもレコーディングに参加。オーセンティックなジャズ・ギター流儀(ながら、ときどき壊れ気味の方向に行くときもある)を持つウィルソンは10作強のリーダー・アルバムを持つだけでなく、リオン・ラッセル(2005年11月24日)やポール・マッカートニー(2018年10月31日)やセルジオ・メンデス(2003年9月2日、2005年8月9日、2006年9月29日、2008年2月7日、2012年5月1日、2015年5月27日、2016年9月4日)やノラ・ジョーンズ(2002年5月30日、2002年9月14日、2007年3月21日、2010年1月20日、2018年11月12日)らポップ側にいる人の作品にも名前がクレジットされていたりもしますね。
余裕綽々。そして、ファミリア。オープナーの「ディード・アイ・ドゥー」(彼女は1990年代のナット・キング・コール・トリビュート作で取り上げていた。他にも「L-O-V-E」などキング・コール絡み曲を披露し、彼女の中で再びコール♡の気分がある?)が始まると、すぐにそう感じる。1曲めから全員ソロをまわしたりもし、ああこれはコンボの表現なのだなとも頷く。もう、みんな笑みを浮かべてやっていた。本編が11曲で90分。+アンコールは2曲で、10分強。間奏部でソロを取る割合は、クラールとウィルソンが10、ハーストが7、リギンズが5という感じか。あくまで、アバウトな印象からくる数字ですが。なんにせよ、歌もの表現にしては演奏部がたっぷり取られていたのは間違いない。また、クラールはほぼ曲ごとにサバけたMCもする。
クラールの肩の力が抜けた歌いっぷり(けっこう歌う際はギターにメロディ伴奏を任せ、ピアノを弾かない曲もあり)がどこかまぶしくも、いい感じ。彼女の単独名義作では一番新しい『ターン・アップ・ザ・クワイエット』(ヴァーヴ、2017年)は枯れた、どこか重々しい感じで歌っていたので、それは何気にフレッシュ。適切な伴奏陣に彼女が安心して身をまかせて歌っているのは疑いがない。なんか風が吹いているようにも感じられたその総体に触れながら、旦那〜エルヴィス・コステロ(2002年7月5日、2004年9月19日、2004年12月8日、2006年5月31日、2006年6月1日、2006年6月2日、2011年3月1日)〜ももっとルーズにいってほしいと思った?、
リズム・セクションは一応コンサバな4ビートを送り出す(それはリギンスがほぼほぼレギュラー・グリップでことに当たっていたことにも現れる。エネルギッシュな叩き方をする際、彼はマッチド・グリップで叩く)。とはいえ、随所に遊びごこととどかこか今っぽい余白を置く。とくに、ハーストはソロの際にヒップな複音弾きを入れたりとか面白すぎる。アンコール最後の曲は、過去も散々やっているだろう、バカラックの「ア・ルック・オブ・ラヴ」。それ、かなり立体的な仕上がりになっていて、このリズム隊のありがたみを感じた。
クラールは、ブライアン・ブレイド(2000年12月6日、2001年8月3日、2002年8月25日、2004年2月9日、2008年9月4日、2009年7月20日、2011年5月12日、2012年1月16日、2012年3月15日 、2012年5月22日、2014年2月12日、2014年4月14日、2015年5月27日、2016年5月18日、2017年12月16日、2018年5月22日 )とジョン・カウハード(2003年9月27日、2008年9月4日、2009年7月16日、2011年5月12日、2012年5月22日、2014年2月12日)がプロデュースした実力者満載のライヴ盤『JONI 75~ジョニ・ミッチェル・バースデイ・セレブレーション』(デッカ、2019年)にも参加していたが、弾き語りでミッチェル曲を披露もする。曲はそのときやっていたものとは異なる、<I drew a map of Canada /Oh Canada>という歌詞も出てくる「ア・ケース・オブ・ユー」。そしたら、途中のピアノ演奏部でレナード・コーエンの「ハレルヤ」も加えたりもして、彼女は偉大なカナダ人シンガー・ソングライターたちへの思いを表出するとともに、クラールはカナダ人である自負も表した。それ、ショウのハイライトであった。
▶︎過去の、ダイアナ・クラール
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live2.htm 5月21日
▶︎過去の、ロバート・ハースト
https://43142.diarynote.jp/201010221631583852/
https://43142.diarynote.jp/201902181354161728/
▶過去の、カリーム・リギンズ
http://43142.diarynote.jp/?day=20050915
http://43142.diarynote.jp/201509220833541918/
https://43142.diarynote.jp/201902181354161728/
▶過去の、大西順子
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/octber1999live.htm
http://43142.diarynote.jp/200709131138020000/
http://43142.diarynote.jp/201010030952428017/
http://43142.diarynote.jp/201012241100592422/
http://43142.diarynote.jp/201102261254532443/
http://43142.diarynote.jp/?day=20110806
http://43142.diarynote.jp/201509220833541918/
http://43142.diarynote.jp/201610311054183284/
https://43142.diarynote.jp/201802091845433242/
https://43142.diarynote.jp/201902181354161728/
▶︎過去の、キャンディス・スプリングス
http://43142.diarynote.jp/201605260923093422/
http://43142.diarynote.jp/201609201655127640/
▶過去の、リオン・ラッセル
http://43142.diarynote.jp/200511281322500000/
▶︎過去の、ポール・マッカートニー
https://43142.diarynote.jp/201811011655349966/
▶過去の、セルジオ・メンデス
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-9.htm
http://43142.diarynote.jp/?day=20050809
http://43142.diarynote.jp/200610020643550000/
http://43142.diarynote.jp/200802101517380000/
http://43142.diarynote.jp/201205080621274204/
http://43142.diarynote.jp/201505281537538677/
https://43142.diarynote.jp/201609201052518160/
https://43142.diarynote.jp/201811141355524842/
▶過去の、ノラ・ジョーンズ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-5.htm 5.30
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-9.htm 2.09
http://43142.diarynote.jp/200703241326090000/
http://43142.diarynote.jp/201001211346277187/
http://43142.diarynote.jp/201211151032395193/
▶︎過去の、エルヴィス・コステロ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/livezanmai.htm
http://43142.diarynote.jp/200410121003440000/
http://43142.diarynote.jp/200412111752390000/
http://43142.diarynote.jp/200606071933120000/
http://43142.diarynote.jp/200606071936190000/
http://43142.diarynote.jp/200606101341360000/
http://43142.diarynote.jp/201103040825532252/
▶過去の、ブライアン・ブレイド
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-12.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-8.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/framepagelive.htm
http://43142.diarynote.jp/200402091738240000/
http://43142.diarynote.jp/200809071429250000/
http://43142.diarynote.jp/200908061810483865/
http://43142.diarynote.jp/201105140859559227/
http://43142.diarynote.jp/201201171011033219/
http://43142.diarynote.jp/201203161146266803/
http://43142.diarynote.jp/201205301327209613/
http://43142.diarynote.jp/?day=20140212
http://43142.diarynote.jp/201404161959228005/
http://43142.diarynote.jp/201505281537538677/
http://43142.diarynote.jp/201605240831421865/
http://43142.diarynote.jp/?day=20160803
http://43142.diarynote.jp/201712181015052794/
https://43142.diarynote.jp/201805230726481296/
▶過去の、ジョン・カウハード
http://43142.diarynote.jp/200809071429250000/
http://43142.diarynote.jp/?day=20090716
http://43142.diarynote.jp/201105140859559227/
http://43142.diarynote.jp/201205301327209613/
https://43142.diarynote.jp/201402140843255048/
<今日の、アフター>
公演後に寄ったオーチャードホールに近いバー(オール・ジャンルだが、レゲエ系は強い?)のカウンターに、SeeedというグループのCDが3枚置いてある。ドイツの10人ほどのチームで、ラガ・ロック(シンガーの声がザ・ポリスにいたスティング〜2000年10月16日〜似)からダンス・ホールまでを横切ったことをやっている。店主に聞けば、ラグビーW杯観戦に来たいかついドイツ人グループ(ドイツ代表は出ていないのになー)がミュート・ビートを教えてもらったお礼に再来店し置いていったのだという。また、ライオンなんちゃら(だったかな?)というLAの総合レゲエの担い手のCDもあって、それも同様とか。へえ、そういう草の根音楽交流もあるんですね。そういえば、別な知り合いの渋谷の店はオールブラックスの選手とスタッフが来て、店の前でハカをやってくれたと言っていたな。準決勝の試合後、また来店するかもと店主が言っていたが、果たして来たのだろか?
▶︎過去の、スティング
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-10.htm
純ジャズとヒップホップも行けるリギンスとハーストの在デトロイトのコンビは、昨年一緒に大西順子(1999年10月9日、2007年9月7日、2010年9月30日、2010年12月22日、2011年2月25日、2011年8月6日、2015年9月6日、2018年2月8日、2019年2月17日)の“ジャトロイト”プロジェクトのために来日していて、それはライヴ・アルバム化もされている。リギンスがプロデュースしたキャンディス・スプリングス(2016年5月25日、2016年9月8日 )の『インディゴ』(ブルーノート、2018年)にはハーストだけでなく、ウィルソンもレコーディングに参加。オーセンティックなジャズ・ギター流儀(ながら、ときどき壊れ気味の方向に行くときもある)を持つウィルソンは10作強のリーダー・アルバムを持つだけでなく、リオン・ラッセル(2005年11月24日)やポール・マッカートニー(2018年10月31日)やセルジオ・メンデス(2003年9月2日、2005年8月9日、2006年9月29日、2008年2月7日、2012年5月1日、2015年5月27日、2016年9月4日)やノラ・ジョーンズ(2002年5月30日、2002年9月14日、2007年3月21日、2010年1月20日、2018年11月12日)らポップ側にいる人の作品にも名前がクレジットされていたりもしますね。
余裕綽々。そして、ファミリア。オープナーの「ディード・アイ・ドゥー」(彼女は1990年代のナット・キング・コール・トリビュート作で取り上げていた。他にも「L-O-V-E」などキング・コール絡み曲を披露し、彼女の中で再びコール♡の気分がある?)が始まると、すぐにそう感じる。1曲めから全員ソロをまわしたりもし、ああこれはコンボの表現なのだなとも頷く。もう、みんな笑みを浮かべてやっていた。本編が11曲で90分。+アンコールは2曲で、10分強。間奏部でソロを取る割合は、クラールとウィルソンが10、ハーストが7、リギンズが5という感じか。あくまで、アバウトな印象からくる数字ですが。なんにせよ、歌もの表現にしては演奏部がたっぷり取られていたのは間違いない。また、クラールはほぼ曲ごとにサバけたMCもする。
クラールの肩の力が抜けた歌いっぷり(けっこう歌う際はギターにメロディ伴奏を任せ、ピアノを弾かない曲もあり)がどこかまぶしくも、いい感じ。彼女の単独名義作では一番新しい『ターン・アップ・ザ・クワイエット』(ヴァーヴ、2017年)は枯れた、どこか重々しい感じで歌っていたので、それは何気にフレッシュ。適切な伴奏陣に彼女が安心して身をまかせて歌っているのは疑いがない。なんか風が吹いているようにも感じられたその総体に触れながら、旦那〜エルヴィス・コステロ(2002年7月5日、2004年9月19日、2004年12月8日、2006年5月31日、2006年6月1日、2006年6月2日、2011年3月1日)〜ももっとルーズにいってほしいと思った?、
リズム・セクションは一応コンサバな4ビートを送り出す(それはリギンスがほぼほぼレギュラー・グリップでことに当たっていたことにも現れる。エネルギッシュな叩き方をする際、彼はマッチド・グリップで叩く)。とはいえ、随所に遊びごこととどかこか今っぽい余白を置く。とくに、ハーストはソロの際にヒップな複音弾きを入れたりとか面白すぎる。アンコール最後の曲は、過去も散々やっているだろう、バカラックの「ア・ルック・オブ・ラヴ」。それ、かなり立体的な仕上がりになっていて、このリズム隊のありがたみを感じた。
クラールは、ブライアン・ブレイド(2000年12月6日、2001年8月3日、2002年8月25日、2004年2月9日、2008年9月4日、2009年7月20日、2011年5月12日、2012年1月16日、2012年3月15日 、2012年5月22日、2014年2月12日、2014年4月14日、2015年5月27日、2016年5月18日、2017年12月16日、2018年5月22日 )とジョン・カウハード(2003年9月27日、2008年9月4日、2009年7月16日、2011年5月12日、2012年5月22日、2014年2月12日)がプロデュースした実力者満載のライヴ盤『JONI 75~ジョニ・ミッチェル・バースデイ・セレブレーション』(デッカ、2019年)にも参加していたが、弾き語りでミッチェル曲を披露もする。曲はそのときやっていたものとは異なる、<I drew a map of Canada /Oh Canada>という歌詞も出てくる「ア・ケース・オブ・ユー」。そしたら、途中のピアノ演奏部でレナード・コーエンの「ハレルヤ」も加えたりもして、彼女は偉大なカナダ人シンガー・ソングライターたちへの思いを表出するとともに、クラールはカナダ人である自負も表した。それ、ショウのハイライトであった。
▶︎過去の、ダイアナ・クラール
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live2.htm 5月21日
▶︎過去の、ロバート・ハースト
https://43142.diarynote.jp/201010221631583852/
https://43142.diarynote.jp/201902181354161728/
▶過去の、カリーム・リギンズ
http://43142.diarynote.jp/?day=20050915
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https://43142.diarynote.jp/201902181354161728/
▶過去の、大西順子
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/octber1999live.htm
http://43142.diarynote.jp/200709131138020000/
http://43142.diarynote.jp/201010030952428017/
http://43142.diarynote.jp/201012241100592422/
http://43142.diarynote.jp/201102261254532443/
http://43142.diarynote.jp/?day=20110806
http://43142.diarynote.jp/201509220833541918/
http://43142.diarynote.jp/201610311054183284/
https://43142.diarynote.jp/201802091845433242/
https://43142.diarynote.jp/201902181354161728/
▶︎過去の、キャンディス・スプリングス
http://43142.diarynote.jp/201605260923093422/
http://43142.diarynote.jp/201609201655127640/
▶過去の、リオン・ラッセル
http://43142.diarynote.jp/200511281322500000/
▶︎過去の、ポール・マッカートニー
https://43142.diarynote.jp/201811011655349966/
▶過去の、セルジオ・メンデス
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-9.htm
http://43142.diarynote.jp/?day=20050809
http://43142.diarynote.jp/200610020643550000/
http://43142.diarynote.jp/200802101517380000/
http://43142.diarynote.jp/201205080621274204/
http://43142.diarynote.jp/201505281537538677/
https://43142.diarynote.jp/201609201052518160/
https://43142.diarynote.jp/201811141355524842/
▶過去の、ノラ・ジョーンズ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-5.htm 5.30
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-9.htm 2.09
http://43142.diarynote.jp/200703241326090000/
http://43142.diarynote.jp/201001211346277187/
http://43142.diarynote.jp/201211151032395193/
▶︎過去の、エルヴィス・コステロ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/livezanmai.htm
http://43142.diarynote.jp/200410121003440000/
http://43142.diarynote.jp/200412111752390000/
http://43142.diarynote.jp/200606071933120000/
http://43142.diarynote.jp/200606071936190000/
http://43142.diarynote.jp/200606101341360000/
http://43142.diarynote.jp/201103040825532252/
▶過去の、ブライアン・ブレイド
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-12.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-8.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/framepagelive.htm
http://43142.diarynote.jp/200402091738240000/
http://43142.diarynote.jp/200809071429250000/
http://43142.diarynote.jp/200908061810483865/
http://43142.diarynote.jp/201105140859559227/
http://43142.diarynote.jp/201201171011033219/
http://43142.diarynote.jp/201203161146266803/
http://43142.diarynote.jp/201205301327209613/
http://43142.diarynote.jp/?day=20140212
http://43142.diarynote.jp/201404161959228005/
http://43142.diarynote.jp/201505281537538677/
http://43142.diarynote.jp/201605240831421865/
http://43142.diarynote.jp/?day=20160803
http://43142.diarynote.jp/201712181015052794/
https://43142.diarynote.jp/201805230726481296/
▶過去の、ジョン・カウハード
http://43142.diarynote.jp/200809071429250000/
http://43142.diarynote.jp/?day=20090716
http://43142.diarynote.jp/201105140859559227/
http://43142.diarynote.jp/201205301327209613/
https://43142.diarynote.jp/201402140843255048/
<今日の、アフター>
公演後に寄ったオーチャードホールに近いバー(オール・ジャンルだが、レゲエ系は強い?)のカウンターに、SeeedというグループのCDが3枚置いてある。ドイツの10人ほどのチームで、ラガ・ロック(シンガーの声がザ・ポリスにいたスティング〜2000年10月16日〜似)からダンス・ホールまでを横切ったことをやっている。店主に聞けば、ラグビーW杯観戦に来たいかついドイツ人グループ(ドイツ代表は出ていないのになー)がミュート・ビートを教えてもらったお礼に再来店し置いていったのだという。また、ライオンなんちゃら(だったかな?)というLAの総合レゲエの担い手のCDもあって、それも同様とか。へえ、そういう草の根音楽交流もあるんですね。そういえば、別な知り合いの渋谷の店はオールブラックスの選手とスタッフが来て、店の前でハカをやってくれたと言っていたな。準決勝の試合後、また来店するかもと店主が言っていたが、果たして来たのだろか?
▶︎過去の、スティング
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-10.htm
アンナ・マリア・ヨペック
2019年11月4日 音楽 ポーランド人のバカみたいに才を持つシンガーのアンナ・マリア・ヨペック(2015年9月5日、2016年12月25日、2018年3月19日 )は付き合いの長い、近しい奏者をともなってのもの。ピアノとフルートとカホンのクシシュトフ・ヘルジン(2015年9月5日、2016年12月25日)とエレクトリック・ベースとダブル・ベースのロベルト・クビシン(2015年9月5日、2016年12月25日)とアコースティック・ギターやポーランドの伝統笛のピョトル・ナザルク(2015年9月5日)が同行。ときに、みんなコーラスを取り、とくにピョトル・ナザルクはデュエットぽく歌う場合あり。南青山・ブルーノート東京、セカンド・ショウ。
一言で言えば、“幽玄”という言葉が当てはまるだろう、パフォーマンス。バンド音と一体になり、音楽の美をグラデーション豊かに描いていく様は他に例えるものがなく、独創的だ。パット・メセニー(1999年12月15日、2002年9月19日、2010年6月12日、2012年1月25日、2012年3月3日、2013年5月21日、2015年9月27日、2019年1月7日、2019年1月11日、2019年1月16日)、小曽根真(2011年3月28日、2011年8月6日、2012年8月24日、2012年9月8日、2013年8月1日、2013年10月26日、2014年9月7日、2015年9月5日、2016年9月3日、2017年9月12日、2018年3月29日)、ゴンサル・ルバルカバ(2005年3月16日、2007年11月21日、2010年8月22日、2014年1月10日、2014年1月12日、2015年4月7日、2019年8月16日)、ブランフォード・マルサリス(2001年10月24日、2010年3月8日、2010年10月21日)ら国外の辣腕奏者を迎えたアルバムをいろいろ作っている彼女だが、その事実は彼女のショウに接すればみな当然のことと納得するに違いない。
おそらく、どれもポーランド語で歌われる曲であったか。MCは英語と、少し日本語(彼女は破格の親日家ですね)。一番新しいアルバムとなるマルサリスとの双頭作『Ulotne/幻想』はポーランドの民謡に根ざす内容であったが、そこからの曲が多かったのか。それとも、彼女が出演した舞台曲をロベルト・クビシンとのデュオで録った前作『CZAS KOBIETY』からの曲もあったのか。とにかく、軸足をしっかりとポーランドに置きつつ(=それはポーランドの芸術性の高さを照らし出すものである)、いろんな地点へと舞っていくその広がりの様には言葉を失う。アンコールを含めて、彼女たちは90分、パフォーマンスした。
▶︎過去の、アンナ・マリア・ヨペックたち
http://43142.diarynote.jp/?day=20150905
http://43142.diarynote.jp/201612270940364817/
https://43142.diarynote.jp/201803201235152920/
▶過去の、パット・メセニー
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/december1999live.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-9.htm
http://43142.diarynote.jp/201006181520054406/
http://43142.diarynote.jp/201201271245417497/
http://43142.diarynote.jp/201203062005542291/
http://43142.diarynote.jp/201305260927026044/
http://43142.diarynote.jp/201510021129591335/
https://43142.diarynote.jp/201901090933013218/
https://43142.diarynote.jp/201901121341307532/
https://43142.diarynote.jp/201901180819479701/
▶︎過去の、小曽根真
http://43142.diarynote.jp/?day=20110328
http://43142.diarynote.jp/?day=20110806
http://43142.diarynote.jp/?day=20120824
http://43142.diarynote.jp/?day=20120908
http://43142.diarynote.jp/?day=20130801
http://43142.diarynote.jp/201310280755386500/
http://43142.diarynote.jp/201409100930206205/
http://43142.diarynote.jp/201509211331298145/
http://43142.diarynote.jp/?day=20160903
http://43142.diarynote.jp/201709130923483891/
https://43142.diarynote.jp/201803301412566401/
▶過去の、ゴンサロ・ルバルカバ
http://43142.diarynote.jp/200503240453290000/
http://43142.diarynote.jp/200711290930350000/
http://43142.diarynote.jp/201008261620103318/
http://43142.diarynote.jp/201401161534392423/
http://43142.diarynote.jp/201401171004104264/
http://43142.diarynote.jp/201504081451142675/
https://43142.diarynote.jp/201908191116487861/
▶過去の、ブランフォード・マルサリス
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-10.htm
http://43142.diarynote.jp/201003101340038868/
http://43142.diarynote.jp/201010221631583852/
<今日の、勘違い>
祭日振替休日なのを忘れて平日のファーストの時間に会場に行ったら、ファースト・ショウを見終えた人たちと、受け付け階への階段ですれ違う。ありゃ。実は会場に向かう地下鉄のなかで、今日は夕刊を持ってくるのを忘れたと思っていた。ぼくは夕方に外出する場合、必ず投函されている夕刊を持って出かける。外で携帯を見ないようにしていることもあり。だが、今日はお休み。夕刊をピック・アップするのを忘れたのではなく、夕刊休刊日で、手にしようにもドアには差し込まれていなかったのだナ。また、会社員の知人が掛川で持たれたFESTIVAL de FRUE から今日の午後に帰ってくると言っていて、多忙ななか代休とれたんだなと思っていたら、もともとお休み日であったのか。 “フリーランスあるある”で、休祭日にはときに無頓着になりますね。そういえば、文化の日である昨日の朝刊には<秋の叙勲>者のリストが掲載されていたが、皆70歳以上。それが慣例で、じじい名誉賞であるのがよく分かった。恵まれた境遇にいる人たちのお戯れ也。外国人叙勲者も100人強いて、彼らのなかには50代や60代の人もいた。ところで、文化の日はもともと明治天皇の誕生日であることから、右寄りの方々から“明治の日”にしようという声がけっこう上がっていると聞く。ふはあ、本当に今の日本は噴飯モノ事項が多すぎる。話を戻すが、ご好意でファースト登録をセカンドに替えていただく。めでたし目出度し、そして実演は毎度ながら圧倒的によく満たされた気分になりぐびぐび。昨日はビールをたくさん飲んだので、今日は日本酒路線で、小瓶ながら2本も頼んでしまう。彼女はこの後、上海と北京のブルーノートでライヴをするという。上海にもブルーノートがあるとは知らなかった。でも、同国のサッカー・チームの監督や選手に対するお金のかけ方を見れば、中国にいくつもブルーノートがあっても不思議はないな。
一言で言えば、“幽玄”という言葉が当てはまるだろう、パフォーマンス。バンド音と一体になり、音楽の美をグラデーション豊かに描いていく様は他に例えるものがなく、独創的だ。パット・メセニー(1999年12月15日、2002年9月19日、2010年6月12日、2012年1月25日、2012年3月3日、2013年5月21日、2015年9月27日、2019年1月7日、2019年1月11日、2019年1月16日)、小曽根真(2011年3月28日、2011年8月6日、2012年8月24日、2012年9月8日、2013年8月1日、2013年10月26日、2014年9月7日、2015年9月5日、2016年9月3日、2017年9月12日、2018年3月29日)、ゴンサル・ルバルカバ(2005年3月16日、2007年11月21日、2010年8月22日、2014年1月10日、2014年1月12日、2015年4月7日、2019年8月16日)、ブランフォード・マルサリス(2001年10月24日、2010年3月8日、2010年10月21日)ら国外の辣腕奏者を迎えたアルバムをいろいろ作っている彼女だが、その事実は彼女のショウに接すればみな当然のことと納得するに違いない。
おそらく、どれもポーランド語で歌われる曲であったか。MCは英語と、少し日本語(彼女は破格の親日家ですね)。一番新しいアルバムとなるマルサリスとの双頭作『Ulotne/幻想』はポーランドの民謡に根ざす内容であったが、そこからの曲が多かったのか。それとも、彼女が出演した舞台曲をロベルト・クビシンとのデュオで録った前作『CZAS KOBIETY』からの曲もあったのか。とにかく、軸足をしっかりとポーランドに置きつつ(=それはポーランドの芸術性の高さを照らし出すものである)、いろんな地点へと舞っていくその広がりの様には言葉を失う。アンコールを含めて、彼女たちは90分、パフォーマンスした。
▶︎過去の、アンナ・マリア・ヨペックたち
http://43142.diarynote.jp/?day=20150905
http://43142.diarynote.jp/201612270940364817/
https://43142.diarynote.jp/201803201235152920/
▶過去の、パット・メセニー
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/december1999live.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-9.htm
http://43142.diarynote.jp/201006181520054406/
http://43142.diarynote.jp/201201271245417497/
http://43142.diarynote.jp/201203062005542291/
http://43142.diarynote.jp/201305260927026044/
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https://43142.diarynote.jp/201901180819479701/
▶︎過去の、小曽根真
http://43142.diarynote.jp/?day=20110328
http://43142.diarynote.jp/?day=20110806
http://43142.diarynote.jp/?day=20120824
http://43142.diarynote.jp/?day=20120908
http://43142.diarynote.jp/?day=20130801
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▶過去の、ゴンサロ・ルバルカバ
http://43142.diarynote.jp/200503240453290000/
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http://43142.diarynote.jp/201401171004104264/
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https://43142.diarynote.jp/201908191116487861/
▶過去の、ブランフォード・マルサリス
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-10.htm
http://43142.diarynote.jp/201003101340038868/
http://43142.diarynote.jp/201010221631583852/
<今日の、勘違い>
祭日振替休日なのを忘れて平日のファーストの時間に会場に行ったら、ファースト・ショウを見終えた人たちと、受け付け階への階段ですれ違う。ありゃ。実は会場に向かう地下鉄のなかで、今日は夕刊を持ってくるのを忘れたと思っていた。ぼくは夕方に外出する場合、必ず投函されている夕刊を持って出かける。外で携帯を見ないようにしていることもあり。だが、今日はお休み。夕刊をピック・アップするのを忘れたのではなく、夕刊休刊日で、手にしようにもドアには差し込まれていなかったのだナ。また、会社員の知人が掛川で持たれたFESTIVAL de FRUE から今日の午後に帰ってくると言っていて、多忙ななか代休とれたんだなと思っていたら、もともとお休み日であったのか。 “フリーランスあるある”で、休祭日にはときに無頓着になりますね。そういえば、文化の日である昨日の朝刊には<秋の叙勲>者のリストが掲載されていたが、皆70歳以上。それが慣例で、じじい名誉賞であるのがよく分かった。恵まれた境遇にいる人たちのお戯れ也。外国人叙勲者も100人強いて、彼らのなかには50代や60代の人もいた。ところで、文化の日はもともと明治天皇の誕生日であることから、右寄りの方々から“明治の日”にしようという声がけっこう上がっていると聞く。ふはあ、本当に今の日本は噴飯モノ事項が多すぎる。話を戻すが、ご好意でファースト登録をセカンドに替えていただく。めでたし目出度し、そして実演は毎度ながら圧倒的によく満たされた気分になりぐびぐび。昨日はビールをたくさん飲んだので、今日は日本酒路線で、小瓶ながら2本も頼んでしまう。彼女はこの後、上海と北京のブルーノートでライヴをするという。上海にもブルーノートがあるとは知らなかった。でも、同国のサッカー・チームの監督や選手に対するお金のかけ方を見れば、中国にいくつもブルーノートがあっても不思議はないな。
ダニ&デボラ・グルジェル・クアルテート
2019年11月3日 音楽 毎年やってくる、ブラジル人ジャズ歌手をフロントに置くサンパウロ拠点のカルテットを、南青山・ブルーノート東京で見る。
アクロバティックな歌い方が信条のダニ・グルジェル(2013年9月7日、2014年9月27日、2015年9月22日、2016年11月7日、2017年9月29日、2018年7月26日)、ダニの母親でもあるピアニストのデボラ・グルジェル(2013年9月7日、2014年9月27日、2015年9月22日、2016年11月7日、2017年9月29日)、ダブル・ベースのシヂェル・ヴィエイラ(2013年9月7日、2014年9月27日、2015年9月22日、2016年11月7日、2017年10月8日)、ダニの夫でもあるドラマーのチアゴ・ハベーロ(2013年9月7日、2014年9月27日、2015年9月22日、2016年11月7日、2017年9月29日、2018年7月26日)という陣容なり。
わあ。ポルトガル語であたまを歌う場合もあるが、最初っから最後までスキャットで通す曲も披露し、改めてダニ・グルジェルというジャズ・シンガーの特異性、ジャズ歌手としての哲学や矜持を思い知らされることしきり。ぼく、他にそんな存在を知らない。面々は『ホドピーオ』という新作を出していて、そこからのナンバーが多かったのかな。ブラジリアン属性がなければ出しえないジャズ・コンボ音もやはり良好。ただし、娘のスキャット→母のピアノ・ソロ→娘のスキャットという構成を取る曲が多く、そのあたりはもう少し工夫を凝らしてほしかったか。
ともあれ、ある意味、とっても個性的で、意義深いジャズ・シンガー+コンボであることを深く再確認した。南青山・ブルーノート東京、ファースト・ショウ。
▶過去の、ダニ・グルジェル
http://43142.diarynote.jp/201309161507226186/
http://43142.diarynote.jp/201409291720019557/
http://43142.diarynote.jp/201509231115245724/
http://43142.diarynote.jp/201611101703321633/
http://43142.diarynote.jp/201710011917499392/
https://43142.diarynote.jp/201807271129401694/
▶過去の、デボラ・グルジェル
http://43142.diarynote.jp/201309161507226186/
http://43142.diarynote.jp/201409291720019557/
http://43142.diarynote.jp/201509231115245724/
http://43142.diarynote.jp/201611101703321633/
http://43142.diarynote.jp/201710011917499392/
▶︎過去の、シヂェル・ヴィエイラ
http://43142.diarynote.jp/201309161507226186/
http://43142.diarynote.jp/201409291720019557/
http://43142.diarynote.jp/201509231115245724/
http://43142.diarynote.jp/201611101703321633/
https://43142.diarynote.jp/201710121700178187/
▶︎過去の、チアゴ・ハベーロ
http://43142.diarynote.jp/201309161507226186/
http://43142.diarynote.jp/201409291720019557/
http://43142.diarynote.jp/201509231115245724/
http://43142.diarynote.jp/201611101703321633/
http://43142.diarynote.jp/201710011917499392/
https://43142.diarynote.jp/201807271129401694/
<今日の、疑問>
コンビニ、飲食をはじめ様々な分野で外国人就業者を見る。そんななか、まだ外国人の姿をぼくが見たことがないのは、たとえば宅急便の従業者と警備員。前者はちゃんと住所を理解できるだけでなく土地勘など(車はどこに止めたらいいか、とかも)も必要とされるだろうし、後者はいざというときにちゃんと日本語でコミュニケートできないとまずいからかとも思ったが、今日日読み書きが本当に上手な方々も少ないはず。実は、上の職業に従事している外国の方々もいるのかな。
アクロバティックな歌い方が信条のダニ・グルジェル(2013年9月7日、2014年9月27日、2015年9月22日、2016年11月7日、2017年9月29日、2018年7月26日)、ダニの母親でもあるピアニストのデボラ・グルジェル(2013年9月7日、2014年9月27日、2015年9月22日、2016年11月7日、2017年9月29日)、ダブル・ベースのシヂェル・ヴィエイラ(2013年9月7日、2014年9月27日、2015年9月22日、2016年11月7日、2017年10月8日)、ダニの夫でもあるドラマーのチアゴ・ハベーロ(2013年9月7日、2014年9月27日、2015年9月22日、2016年11月7日、2017年9月29日、2018年7月26日)という陣容なり。
わあ。ポルトガル語であたまを歌う場合もあるが、最初っから最後までスキャットで通す曲も披露し、改めてダニ・グルジェルというジャズ・シンガーの特異性、ジャズ歌手としての哲学や矜持を思い知らされることしきり。ぼく、他にそんな存在を知らない。面々は『ホドピーオ』という新作を出していて、そこからのナンバーが多かったのかな。ブラジリアン属性がなければ出しえないジャズ・コンボ音もやはり良好。ただし、娘のスキャット→母のピアノ・ソロ→娘のスキャットという構成を取る曲が多く、そのあたりはもう少し工夫を凝らしてほしかったか。
ともあれ、ある意味、とっても個性的で、意義深いジャズ・シンガー+コンボであることを深く再確認した。南青山・ブルーノート東京、ファースト・ショウ。
▶過去の、ダニ・グルジェル
http://43142.diarynote.jp/201309161507226186/
http://43142.diarynote.jp/201409291720019557/
http://43142.diarynote.jp/201509231115245724/
http://43142.diarynote.jp/201611101703321633/
http://43142.diarynote.jp/201710011917499392/
https://43142.diarynote.jp/201807271129401694/
▶過去の、デボラ・グルジェル
http://43142.diarynote.jp/201309161507226186/
http://43142.diarynote.jp/201409291720019557/
http://43142.diarynote.jp/201509231115245724/
http://43142.diarynote.jp/201611101703321633/
http://43142.diarynote.jp/201710011917499392/
▶︎過去の、シヂェル・ヴィエイラ
http://43142.diarynote.jp/201309161507226186/
http://43142.diarynote.jp/201409291720019557/
http://43142.diarynote.jp/201509231115245724/
http://43142.diarynote.jp/201611101703321633/
https://43142.diarynote.jp/201710121700178187/
▶︎過去の、チアゴ・ハベーロ
http://43142.diarynote.jp/201309161507226186/
http://43142.diarynote.jp/201409291720019557/
http://43142.diarynote.jp/201509231115245724/
http://43142.diarynote.jp/201611101703321633/
http://43142.diarynote.jp/201710011917499392/
https://43142.diarynote.jp/201807271129401694/
<今日の、疑問>
コンビニ、飲食をはじめ様々な分野で外国人就業者を見る。そんななか、まだ外国人の姿をぼくが見たことがないのは、たとえば宅急便の従業者と警備員。前者はちゃんと住所を理解できるだけでなく土地勘など(車はどこに止めたらいいか、とかも)も必要とされるだろうし、後者はいざというときにちゃんと日本語でコミュニケートできないとまずいからかとも思ったが、今日日読み書きが本当に上手な方々も少ないはず。実は、上の職業に従事している外国の方々もいるのかな。
スウェーデンのギター・バンドを見に、下北沢・GARAGEに行く。初来日で、ただいま(たぶん)DYI的にツアー中。こういう連中のライヴは、情報が入ればなるたけ行くようにしている。すると、ロックという抗しがたい無形のもろもろにやられた山ほどの純真を面々から感じてしまい、我が身を振り返る契機を与えてくれるんだよなあ。なるたけお金のかからない移動〜宿泊のもと(でも、あれれコイツらけっこう予算潤沢なのと思わせられる場合も稀有にあるけど)、行った先々の会場の機材とうまく折り合いをつけ、(同日出演の複数の日本人のバンドのライヴのあとに出てきて)持ち味をアピールするパフォーマンスを疲弊することなくほぼ毎夜遂行……。ぼくも(もっと若くて)同じ立場だったら、同じことを嬉々としてすると思うけど。面々は、一番年長者で30代半ばか。若いからこそ、できることってある。彼ら、日本を楽しんでいて、渋谷サイコーって言っていたな。今回はラグビーW杯と重なり、宿泊場所を探すのが大変だったのではないか。
ヴォーカル/ギター、ギター(リッケンバッカーを弾く。ピック弾き、1曲だけ指弾きする。モーターヘッドのレミー・キルミスターのファンと言っていた)、ベース、ドラムの4人組。黒髪のヴォーカル君はメンバー中一番小柄ながら、可愛らしさを持つ青年。甘えん坊的とも言えそうな高音の歌声を持つため、ガリガリしたサウンドを採用しても、どこかポップに感じるのは彼らの美点。スウェーデンの小さな街(ライヴ前に少し話したが、土地の名前をまるっきり聞き取れず。ウェスト・コーストにあると言うので、海に近いのと聞いたら、1時間と言っていた。そこから、スウェーデンは世界で一番湖がある国とかそういう話になったりもした)を拠点にしているようだが、インターナショナルな都市流儀に即したビート・バンド表現を取るとともに、愛想のいいガレージぽさから同国のマンドゥ・ディアオ(2009年8月8日)をふと思い出した? 現在3作目を録音中とかで、新曲も披露。小さい会場ながら盛況で、ちゃんとファンが付いている感じもあり。そのグループ名に惹かれ、Tシャツ買っちゃった。
▶︎過去の、マンドゥ・デイアオ
https://43142.diarynote.jp/200908181435528052/
<今日の、そうなの?>
大昔一度知人が出るライヴを見に行っていらいのハコ。合理性を追求し、飲み物はすべて缶か瓶での提供。でも、サーヴァーの管の洗浄がハンパで味が濁っている生ビールを出されるよりは良い。ハイボールにしても普通のと濃いめの二つを400円で提供していて、最低限の親切は貫く。ビールも複数あり、ハートランドの中瓶(500ml。けっこうデカく感じる)も700円で提供。そういえば、先日に行った三軒茶屋のグレープフルーツ・ムーンも同中瓶を同価格で売っていた。そのうれしい販売は、現在の邦楽系アクトが中心に出るヴェニューではデフォなの?
ザ・ボンゴ・クラブの面々はみなけっこうタトゥーを入れていたが、それらは単色でなかなか稚拙な絵柄のもの。それを見て、ぼくは日本の彫り師が海外に行ったら間違いなくいい商売ができると確信した。
ヴォーカル/ギター、ギター(リッケンバッカーを弾く。ピック弾き、1曲だけ指弾きする。モーターヘッドのレミー・キルミスターのファンと言っていた)、ベース、ドラムの4人組。黒髪のヴォーカル君はメンバー中一番小柄ながら、可愛らしさを持つ青年。甘えん坊的とも言えそうな高音の歌声を持つため、ガリガリしたサウンドを採用しても、どこかポップに感じるのは彼らの美点。スウェーデンの小さな街(ライヴ前に少し話したが、土地の名前をまるっきり聞き取れず。ウェスト・コーストにあると言うので、海に近いのと聞いたら、1時間と言っていた。そこから、スウェーデンは世界で一番湖がある国とかそういう話になったりもした)を拠点にしているようだが、インターナショナルな都市流儀に即したビート・バンド表現を取るとともに、愛想のいいガレージぽさから同国のマンドゥ・ディアオ(2009年8月8日)をふと思い出した? 現在3作目を録音中とかで、新曲も披露。小さい会場ながら盛況で、ちゃんとファンが付いている感じもあり。そのグループ名に惹かれ、Tシャツ買っちゃった。
▶︎過去の、マンドゥ・デイアオ
https://43142.diarynote.jp/200908181435528052/
<今日の、そうなの?>
大昔一度知人が出るライヴを見に行っていらいのハコ。合理性を追求し、飲み物はすべて缶か瓶での提供。でも、サーヴァーの管の洗浄がハンパで味が濁っている生ビールを出されるよりは良い。ハイボールにしても普通のと濃いめの二つを400円で提供していて、最低限の親切は貫く。ビールも複数あり、ハートランドの中瓶(500ml。けっこうデカく感じる)も700円で提供。そういえば、先日に行った三軒茶屋のグレープフルーツ・ムーンも同中瓶を同価格で売っていた。そのうれしい販売は、現在の邦楽系アクトが中心に出るヴェニューではデフォなの?
ザ・ボンゴ・クラブの面々はみなけっこうタトゥーを入れていたが、それらは単色でなかなか稚拙な絵柄のもの。それを見て、ぼくは日本の彫り師が海外に行ったら間違いなくいい商売ができると確信した。
まさしく、旬の人! 昨年米国で一躍大ブレイクした在LA英国人R&Bシンガーのショウは、有楽町・東京国際フォーラムのホールA。初来日。
サポートはベース(プリセット音を扱っていたのも、彼か)と、キーボードとドラム。そして、女性二人のバックグラウンド・ヴォーカル。皆、アフリカ系だ。そして、最後に登場した本人は、まっすぐな長髪。チリチリした髪型の写真がぼくのなかではデフォルトなので、すごい新鮮だな。コーラスの二人が小さいので、すらりとして見える。格好は黒のジャージ調バンツにカラフルな長袖Tシャツ。可愛らしい。
約80分のショウ。今様な分厚いサウンドに乗る歌声を聞いて、すぐに低音の効いた歌に力があると実感。なるほど、売れる資格は有した人であると了解。とともに、太く歌っていても、どこかで風の感覚を抱えており、それが大きな美点かと思う。それは売れっ子トラックメイカー/ラッパーのマスタードが作ったトラックがもたらすところもあるかもしれないが、彼女の歌が抱える広がりゆえと感じる。また、多感な時期をNYで送ってきたことがあるとはいえ、アイルランドとジャマイカの血が入った英国人であるという属性がうまく働いているのかとも思う。うん、どこかで米国R&Bシンガーとは一線を画す輝きの要因はそこにあるのではないか。その風の感覚は、哀愁という感じの言葉に置き換えたいものでもある。ストロングな行き方をとっても、彼女の歌にはすうっと聞き手が入っていける奥行きのものがある。やはり、生に接すると、いろいろな解釈を助けますね。
照明はそれなりに派手だったが、設定などは凝っていないショウ。途中で5分近く当人とバンドが引っ込むという構成は謎。なんの効果を求めたのか。当人とコーラス陣が絡むときも少しあったが、それも軽くという印象。グラミー賞も受けたあたり曲「ブート・アップ」の際は、下に降り客席フロアを回って歌ったりもした。最後のほうでコーラスの二人はそれぞれフィーチャーされたが、かなり歌える。ちゃんとしっかりした人を起用しているんだなー。そういえば、スタッフだかの誕生日を祝う場面があったのだが、その際のエラ・メイの「ハッピー・バースデイ」の独唱はやはり魅力的だった。
終わって、少し耳がやられているのを認知。けっこう音がデカいコンサートだったのだな。
<今日の、そうなんだよなあ>
出かける前に、ライトニング・ボルト(2009年11月15日)の新作『ソニック・シタデル』(スリル・ジョッキー)を聞いていた。4年半ぶりだそうだが、変わらず孤高のバカ一代路線を突っ切っているなあ。基本、変わらない。普段のライヴでやっていることをそのまままとめたという感じ。だが、独創的な音宇宙を獲得する彼らはそれでいいと思わせる。なんか、貴さを感じるなー。とかなんとか、国際フォーラム行きの電車中でふと思いは回った。音楽の新しさ古さってなんだろう。大きな変化がないこそ、到達できる局面はある。『ソニック・シタデル』は今であり、永遠の狼藉の美がある。同作、音が悪いんだけど、それも意思表示になっている。
▶︎過去の、ライトニング・ボルト
https://43142.diarynote.jp/200911161707238141/
サポートはベース(プリセット音を扱っていたのも、彼か)と、キーボードとドラム。そして、女性二人のバックグラウンド・ヴォーカル。皆、アフリカ系だ。そして、最後に登場した本人は、まっすぐな長髪。チリチリした髪型の写真がぼくのなかではデフォルトなので、すごい新鮮だな。コーラスの二人が小さいので、すらりとして見える。格好は黒のジャージ調バンツにカラフルな長袖Tシャツ。可愛らしい。
約80分のショウ。今様な分厚いサウンドに乗る歌声を聞いて、すぐに低音の効いた歌に力があると実感。なるほど、売れる資格は有した人であると了解。とともに、太く歌っていても、どこかで風の感覚を抱えており、それが大きな美点かと思う。それは売れっ子トラックメイカー/ラッパーのマスタードが作ったトラックがもたらすところもあるかもしれないが、彼女の歌が抱える広がりゆえと感じる。また、多感な時期をNYで送ってきたことがあるとはいえ、アイルランドとジャマイカの血が入った英国人であるという属性がうまく働いているのかとも思う。うん、どこかで米国R&Bシンガーとは一線を画す輝きの要因はそこにあるのではないか。その風の感覚は、哀愁という感じの言葉に置き換えたいものでもある。ストロングな行き方をとっても、彼女の歌にはすうっと聞き手が入っていける奥行きのものがある。やはり、生に接すると、いろいろな解釈を助けますね。
照明はそれなりに派手だったが、設定などは凝っていないショウ。途中で5分近く当人とバンドが引っ込むという構成は謎。なんの効果を求めたのか。当人とコーラス陣が絡むときも少しあったが、それも軽くという印象。グラミー賞も受けたあたり曲「ブート・アップ」の際は、下に降り客席フロアを回って歌ったりもした。最後のほうでコーラスの二人はそれぞれフィーチャーされたが、かなり歌える。ちゃんとしっかりした人を起用しているんだなー。そういえば、スタッフだかの誕生日を祝う場面があったのだが、その際のエラ・メイの「ハッピー・バースデイ」の独唱はやはり魅力的だった。
終わって、少し耳がやられているのを認知。けっこう音がデカいコンサートだったのだな。
<今日の、そうなんだよなあ>
出かける前に、ライトニング・ボルト(2009年11月15日)の新作『ソニック・シタデル』(スリル・ジョッキー)を聞いていた。4年半ぶりだそうだが、変わらず孤高のバカ一代路線を突っ切っているなあ。基本、変わらない。普段のライヴでやっていることをそのまままとめたという感じ。だが、独創的な音宇宙を獲得する彼らはそれでいいと思わせる。なんか、貴さを感じるなー。とかなんとか、国際フォーラム行きの電車中でふと思いは回った。音楽の新しさ古さってなんだろう。大きな変化がないこそ、到達できる局面はある。『ソニック・シタデル』は今であり、永遠の狼藉の美がある。同作、音が悪いんだけど、それも意思表示になっている。
▶︎過去の、ライトニング・ボルト
https://43142.diarynote.jp/200911161707238141/
破天荒にして。オルタナティヴ。天衣無縫ブラジリアン・ロックの総元締め、83歳ながらいやあ矍鑠。最高に颯爽としていていて、ブっとんでいた。三鷹市公会堂・光のホール。以下は、頭に残っていることを箇条書きにて。そのうち、ライヴ評が日経新聞電子版に出ます。 追記:一緒にショウを見た記者が内容の素晴らしさを認め、電子版だけでなく、その短縮ヴァージョンが夕刊文化欄にも掲載されることになった。ともに、11月28日の掲載です。
▶︎冒頭、赤いコートを着た御大が一人で出てきて、それだけで、皆の注視を誘う。千両役者! ▶︎そして、彼はバンド・メンバーをユーモアたっぷりに一人づつ呼び込む。陣容は、パーカッッション/マンドリン、エレクトリック・ギター、キーボード(女性)、エレクトリック・ベース、ドラム。ドラマー以外は皆コーラスをおおいにつける。▶︎その1曲目は、ギターのパート、キーボードのパート、リズムのパートを別々にちょい出しさせ、バンド・サウンドの妙を伝えんとするかのように、その後にせえのでバンド・サウンドを出す。▶︎そういった音の伝え方、見せ方はいろいろ。ときに、トン・ゼーがバンド・メンバーの方を向き、指揮するように嬌声をださせたり。なんか、フランク・ザッパやんけ? ▶︎また、トン・ゼーがアコースティック・ギターを手にする場合も3曲。うち、2曲はそれを弾かずに小道具として用いる。一つは座って、擬人化してそれを扱う。また、もう1曲ではパフォーマンス中にそれをバラバラにしていったり。▶︎また、黒いジャケットをわざわざ着て、それを歌いながら引きちぎっていくという曲もあった。▶︎曲は変テコな構成を持つアヴァン風味を持つものから、ボサノヴァ調+まで、本当にいろいろ。それらが、様々な趣向のもと、送り出されるわけで、ショウに接していると、ええっ次はどんなものが送り出されるのと本当にワクワク。大人の遊園地に来てアトラクションをいろいろと体験しているという形容はあり? ▶︎すべての曲で、背後にポルトガル語歌詞の日本語訳が出てくる。それ、荒唐無稽な言葉使いやストーリー運びをしていて、その大意を掴みづらいが、世のつまらぬ流儀なんかあっちへホイという自由な創造性を持つことはばっちり確認できる。▶︎また、ときにはスタッフにポルトガル語のMCを通訳させたりも。うち一つは政権批判は好きじゃないが、今の米トランプと懇意にするブラジル政府には異議を覚える。これはトランプを歌った曲だ、みたいな説明をしたあと、「ポリティカ」(だったかな?)という曲を披露。背後に出るトんだ歌詞を見て、そういう意図を持つ曲と感じる人は少ないだろうが、その題材からして比較的最新の曲なのだろうか。▶︎一部器用なんだか不器用なんだか分からないところがあって、フェニズムを出すために、彼は赤い女性用の下着を身につけて歌ったりもした。▶︎とにかく、シアトリカルなショウの進め方(一度は、床に倒れたりしたときもあった)は、多大に印象が残る。そして、それはどんどん連鎖して、大きく、破格な像を結ぶ。ある意味、体験。これは、すごいゾ。▶︎温もり満載なんだけど、キレキレ。朽ちることのない、飽くなき表現精神に乾杯。▶︎最後は、踊りたかったら皆んな前に来てという言葉もあり、客が前につめかけて大団円。▶そんな彼は83歳にして、初来日。歌声もよく出ていたし、随所随所にアクションし、身のこなしも基本軽い。本当に驚くしかない。▶また、いい人ビームもどばあっと横溢で、日本にこれて嬉しいという気分も望外にだしていて、ショウ終了後はファン対応を誠心誠意やったよう。
<今日の、驚き>
朝、外国人の友人から、ポール・バレル(2000年12月8日、2012年5月22日、2019年8月31日)が肝臓癌で亡くなった、とのメール。ええ? トップ・ページにその逝去を伝えるリトル・フィートのHPをはじめ、ネットを引くとその悲報が出ている。1948年7月3日〜2019年10月26日。肝臓病治療の副作用のため直近のツアー参加をキャンセルして、UCLA病院に入院していたよう。自宅はウェストウッドにあり(バーバンク生まれで、生粋のLAっこだった)、奥さんと3人の子供がいるとのこと。この8月末に来日したとき、彼だけ一人座って演奏しており、健康に陰りがあるのかもとは思っていたが、歌には味があり、死の影は感じなかった。リトル・フィートはぼくのロック心をもやした5傑に入る。ほんとうに本当に、あなたのギターや歌はぼくの心に刻まれています!
▶︎過去の、ポール・バレル/リトル・フィート
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-12.htm
http://43142.diarynote.jp/201205301327209613/
https://43142.diarynote.jp/201909011034527807/
▶︎冒頭、赤いコートを着た御大が一人で出てきて、それだけで、皆の注視を誘う。千両役者! ▶︎そして、彼はバンド・メンバーをユーモアたっぷりに一人づつ呼び込む。陣容は、パーカッッション/マンドリン、エレクトリック・ギター、キーボード(女性)、エレクトリック・ベース、ドラム。ドラマー以外は皆コーラスをおおいにつける。▶︎その1曲目は、ギターのパート、キーボードのパート、リズムのパートを別々にちょい出しさせ、バンド・サウンドの妙を伝えんとするかのように、その後にせえのでバンド・サウンドを出す。▶︎そういった音の伝え方、見せ方はいろいろ。ときに、トン・ゼーがバンド・メンバーの方を向き、指揮するように嬌声をださせたり。なんか、フランク・ザッパやんけ? ▶︎また、トン・ゼーがアコースティック・ギターを手にする場合も3曲。うち、2曲はそれを弾かずに小道具として用いる。一つは座って、擬人化してそれを扱う。また、もう1曲ではパフォーマンス中にそれをバラバラにしていったり。▶︎また、黒いジャケットをわざわざ着て、それを歌いながら引きちぎっていくという曲もあった。▶︎曲は変テコな構成を持つアヴァン風味を持つものから、ボサノヴァ調+まで、本当にいろいろ。それらが、様々な趣向のもと、送り出されるわけで、ショウに接していると、ええっ次はどんなものが送り出されるのと本当にワクワク。大人の遊園地に来てアトラクションをいろいろと体験しているという形容はあり? ▶︎すべての曲で、背後にポルトガル語歌詞の日本語訳が出てくる。それ、荒唐無稽な言葉使いやストーリー運びをしていて、その大意を掴みづらいが、世のつまらぬ流儀なんかあっちへホイという自由な創造性を持つことはばっちり確認できる。▶︎また、ときにはスタッフにポルトガル語のMCを通訳させたりも。うち一つは政権批判は好きじゃないが、今の米トランプと懇意にするブラジル政府には異議を覚える。これはトランプを歌った曲だ、みたいな説明をしたあと、「ポリティカ」(だったかな?)という曲を披露。背後に出るトんだ歌詞を見て、そういう意図を持つ曲と感じる人は少ないだろうが、その題材からして比較的最新の曲なのだろうか。▶︎一部器用なんだか不器用なんだか分からないところがあって、フェニズムを出すために、彼は赤い女性用の下着を身につけて歌ったりもした。▶︎とにかく、シアトリカルなショウの進め方(一度は、床に倒れたりしたときもあった)は、多大に印象が残る。そして、それはどんどん連鎖して、大きく、破格な像を結ぶ。ある意味、体験。これは、すごいゾ。▶︎温もり満載なんだけど、キレキレ。朽ちることのない、飽くなき表現精神に乾杯。▶︎最後は、踊りたかったら皆んな前に来てという言葉もあり、客が前につめかけて大団円。▶そんな彼は83歳にして、初来日。歌声もよく出ていたし、随所随所にアクションし、身のこなしも基本軽い。本当に驚くしかない。▶また、いい人ビームもどばあっと横溢で、日本にこれて嬉しいという気分も望外にだしていて、ショウ終了後はファン対応を誠心誠意やったよう。
<今日の、驚き>
朝、外国人の友人から、ポール・バレル(2000年12月8日、2012年5月22日、2019年8月31日)が肝臓癌で亡くなった、とのメール。ええ? トップ・ページにその逝去を伝えるリトル・フィートのHPをはじめ、ネットを引くとその悲報が出ている。1948年7月3日〜2019年10月26日。肝臓病治療の副作用のため直近のツアー参加をキャンセルして、UCLA病院に入院していたよう。自宅はウェストウッドにあり(バーバンク生まれで、生粋のLAっこだった)、奥さんと3人の子供がいるとのこと。この8月末に来日したとき、彼だけ一人座って演奏しており、健康に陰りがあるのかもとは思っていたが、歌には味があり、死の影は感じなかった。リトル・フィートはぼくのロック心をもやした5傑に入る。ほんとうに本当に、あなたのギターや歌はぼくの心に刻まれています!
▶︎過去の、ポール・バレル/リトル・フィート
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-12.htm
http://43142.diarynote.jp/201205301327209613/
https://43142.diarynote.jp/201909011034527807/
まず、赤坂・カナダ大使館。「For Glowing Hearts/Le Coeur Grand Ouvert/心輝く旅へ」というカナダ観光局が立ち上げる新キャンペーンを紹介するイヴェントに顔を出す。なんとトーク・ショーのゲストが、元サッカー選手の中澤祐二と聞けば、サッカー好きのぼくは行くしかないではないか。あと、もう一人のゲストはモデルの高山都。二人はそれぞれ仕事でカナダを旅し(中澤のほうはTV番組になり、高山のほうはFRAU TRAVEL 10月号にまとめられた)、その経験を話す。中澤祐二は現在ラクロスの指導者をしていて、カナダの夏の国技がラクロス(冬はアイス・ホッケー)であり、彼はラクロスの歴史にあたるため、この9月に訪加したのだそう。綺麗にスーツを着た中澤の話はほんとうに如才ない。いや、うますぎると思えるほど。高山のほうは、カナダに現代文明をさけた村があること(米国のアーミッシュみたいなものなのだろうか)とモントリオールではプロジェクション・マッピングで綺麗な照明が当てらているという話が興味深かった。お二人とも強調していたのは、移民が多いゆえに寛容で優しい国民性をカナダは持ち、そうした人々と接することが自分の立ち位置を再考させるような機会を与えてくれるということだった。確かに、カナダ人ミュージシャンにインタヴューすると、ちゃんと芯を持ったしなやかさを感じるものな。
また、モンキー・マジックがミニ・ライヴをする。日本に住むカナダ人と日本人からなるポップ・バンドだが、この晩は歌とアコースティック・ギターのカナダ人兄弟の二人でパフォーマンス。その後、別フロアでレセプションが和やかにもたれる。そこには、LGBT支援のブースも用意されていた。そこで、Bunkamuraの方を紹介され、同シアターコクーンで来年7月にカナダ人ロベール・ルバージュ演出/構成による壮大な演劇「HIROSHIMA 太田川七つの流れ」(1994年初演)が完全版でなされることを知る。それ、7時間(休憩が5回入るそう)もの長さを持ち、使用言語は英語、フランス語、ドイツ語、日本語であるという。
レセプションを抜け出し、赤坂・B-flatに行き、女性シンガーのtea(2017年10月10日)の新作『アンノウン・プレイセス』(ソニー)発売をフォロウするライヴを観る。ちょうど、セカンド・セットに間に合った。
超然とした佇まいを持つ彼女を、エレクトリック・ベースの時枝弘(2017年10月10日)、ピアノ/キーボードの柴田敏孝(2017年10月10日)とピアノの佐藤浩一(2014年10月22日、2016年7月11日、2017年10月27日、2018年1月7日、2018年4月7日、2018年6月4日、2019年1月5日)、ギターとチェロの伊藤ハルトシ(2017年10月10日)、ドラムの大津惇(2017年10月10日)、バックグラウンド・シンガーのアイミー・ブラックシーガー(2017年10月10日)とチャーリ岡村がサポート。本編1曲と、アンコールでアフリカ系ラッパーもステージに上がり、少しラップを加える。
緩急自在なジャジー都会派サウンドに、teaの超然としたヴォーカルが乗る。自作曲を中心に、山下達郎の「シャンプー」のカヴァーもしっとり披露。すごい自然で身の丈感を持つんだけど、不思議と今様な気分がすうっと浮かび上がっていた。12月13日にはボディ&ソウルで佐藤浩一とコントラバスの須川崇志(2010年3月14日、2011年7月25日、2016年6月27日、2017年6月21日、2018年1月19日、2018年4月7日)のサポートのライヴをするそうで、それだとかなり感じがかわるんじゃないか。
▶︎過去の、tea
https://43142.diarynote.jp/?day=20171010
▶︎過去の、時枝弘
https://43142.diarynote.jp/?day=20171010
▶︎過去の、伊藤ハルトシ
https://43142.diarynote.jp/?day=20171010
▶︎過去の、大津惇
https://43142.diarynote.jp/?day=20171010
▶︎過去の、アイミー・ブラックシーガー
https://43142.diarynote.jp/?day=20171010
▶︎過去の、佐藤浩一
http://43142.diarynote.jp/201410251055118180/
http://43142.diarynote.jp/201607121045394372/
http://43142.diarynote.jp/201711020707155260/
http://43142.diarynote.jp/201801081118162617/
https://43142.diarynote.jp/201804081516393408/
https://43142.diarynote.jp/201806060708363548/
▶︎過去の、須川崇志
http://43142.diarynote.jp/201003191715113498/
http://43142.diarynote.jp/201107310727152406/
http://43142.diarynote.jp/?day=20160627
http://43142.diarynote.jp/201706220952582448/
http://43142.diarynote.jp/201801200930278094/
https://43142.diarynote.jp/201804081516393408/
https://43142.diarynote.jp/201903301004154036/
<今日の、移動>
赤坂6丁目から、7丁目へと移動。だが、歩けば30分以上かかる距離なので、タクシーを使う。その乗車した車の運転手さんはまだ若い人だったのだが(いっていても、30代前半なのではないか。結婚指輪はしていた)、接客態度や会話作法がパーフェクト(慇懃無礼ではないという意味も含む)で驚くとともに、とてもいい心持ちを得る。ぼくがこれまで接した運転手のなかで、ナンバー1かも? ありがとう、KMタクシー、車番5345。タクシーの運転手がみんな彼のようなら、ぼくはもっとタクシーに乗るだろう。7丁目のハコからは、会場であった吉岡さんが渋谷の飲み屋まで送ってくれる。みんな、いい人だあ。
また、モンキー・マジックがミニ・ライヴをする。日本に住むカナダ人と日本人からなるポップ・バンドだが、この晩は歌とアコースティック・ギターのカナダ人兄弟の二人でパフォーマンス。その後、別フロアでレセプションが和やかにもたれる。そこには、LGBT支援のブースも用意されていた。そこで、Bunkamuraの方を紹介され、同シアターコクーンで来年7月にカナダ人ロベール・ルバージュ演出/構成による壮大な演劇「HIROSHIMA 太田川七つの流れ」(1994年初演)が完全版でなされることを知る。それ、7時間(休憩が5回入るそう)もの長さを持ち、使用言語は英語、フランス語、ドイツ語、日本語であるという。
レセプションを抜け出し、赤坂・B-flatに行き、女性シンガーのtea(2017年10月10日)の新作『アンノウン・プレイセス』(ソニー)発売をフォロウするライヴを観る。ちょうど、セカンド・セットに間に合った。
超然とした佇まいを持つ彼女を、エレクトリック・ベースの時枝弘(2017年10月10日)、ピアノ/キーボードの柴田敏孝(2017年10月10日)とピアノの佐藤浩一(2014年10月22日、2016年7月11日、2017年10月27日、2018年1月7日、2018年4月7日、2018年6月4日、2019年1月5日)、ギターとチェロの伊藤ハルトシ(2017年10月10日)、ドラムの大津惇(2017年10月10日)、バックグラウンド・シンガーのアイミー・ブラックシーガー(2017年10月10日)とチャーリ岡村がサポート。本編1曲と、アンコールでアフリカ系ラッパーもステージに上がり、少しラップを加える。
緩急自在なジャジー都会派サウンドに、teaの超然としたヴォーカルが乗る。自作曲を中心に、山下達郎の「シャンプー」のカヴァーもしっとり披露。すごい自然で身の丈感を持つんだけど、不思議と今様な気分がすうっと浮かび上がっていた。12月13日にはボディ&ソウルで佐藤浩一とコントラバスの須川崇志(2010年3月14日、2011年7月25日、2016年6月27日、2017年6月21日、2018年1月19日、2018年4月7日)のサポートのライヴをするそうで、それだとかなり感じがかわるんじゃないか。
▶︎過去の、tea
https://43142.diarynote.jp/?day=20171010
▶︎過去の、時枝弘
https://43142.diarynote.jp/?day=20171010
▶︎過去の、伊藤ハルトシ
https://43142.diarynote.jp/?day=20171010
▶︎過去の、大津惇
https://43142.diarynote.jp/?day=20171010
▶︎過去の、アイミー・ブラックシーガー
https://43142.diarynote.jp/?day=20171010
▶︎過去の、佐藤浩一
http://43142.diarynote.jp/201410251055118180/
http://43142.diarynote.jp/201607121045394372/
http://43142.diarynote.jp/201711020707155260/
http://43142.diarynote.jp/201801081118162617/
https://43142.diarynote.jp/201804081516393408/
https://43142.diarynote.jp/201806060708363548/
▶︎過去の、須川崇志
http://43142.diarynote.jp/201003191715113498/
http://43142.diarynote.jp/201107310727152406/
http://43142.diarynote.jp/?day=20160627
http://43142.diarynote.jp/201706220952582448/
http://43142.diarynote.jp/201801200930278094/
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https://43142.diarynote.jp/201903301004154036/
<今日の、移動>
赤坂6丁目から、7丁目へと移動。だが、歩けば30分以上かかる距離なので、タクシーを使う。その乗車した車の運転手さんはまだ若い人だったのだが(いっていても、30代前半なのではないか。結婚指輪はしていた)、接客態度や会話作法がパーフェクト(慇懃無礼ではないという意味も含む)で驚くとともに、とてもいい心持ちを得る。ぼくがこれまで接した運転手のなかで、ナンバー1かも? ありがとう、KMタクシー、車番5345。タクシーの運転手がみんな彼のようなら、ぼくはもっとタクシーに乗るだろう。7丁目のハコからは、会場であった吉岡さんが渋谷の飲み屋まで送ってくれる。みんな、いい人だあ。
青山・月見る君思フ。やっと、LOOLOWNINGEN & THE FAR EAST IDIOTSを見ることができた! ヴォーカルとエレクトリック・ギターの赤倉滋、エレクトリック・ベースの上田睦(ぼくが2009年10月7日に見たときはすで抜けていたようだが、スクールフード・パニッシュメントに在籍していたこともあったよう)、ドラムの山本淳平からなるトリオ・バンドだが、ちゃんと媒体に彼らのことを書いたことがないぼくが言うのもなんだが、素晴らしいロック・バンドだ。良い。2度も全米ツアーを行っているものの、アンダーレイテッドな存在だとも思うことしきり。
まず、アダルトな襞を持つ楽曲を介しての、赤倉の強度のある伸びるヴォーカルがあり。だが、上田が6弦のフレットレスのエレクトリック・ベースを手にするように(右手、見事にいろんな使い方をしていたなあ)、そのバンド・サウンドは一筋縄ではいかない。まっすぐな歌心と心地よいひしゃげた感覚を持つバンド音の拮抗(ゆえに、インスト部からも耳を離せない)はギザギザした感覚を伴いつつ、多大なダイナミクス/ストーリー性を抱えていろいろなところに受け手を連れていく。リズム隊のバックグラウンド・コーラスもときに効き、赤倉と上田はときにダダいパフォーマンスも見せる。ヘンテコだけど、まあ自由。とにかく、見渡している世界が広く、それを自分たちが考える現代ロックに見事にフォーカスさせているバンドという認識を強めた。また、ちゃんと見なきゃ。
続いては、札幌から来たという、やはりトリオ・バンドの喃語(なんご)。肉声とギターの武田 紀亮、エレクトリック・ベースの照井 ドラムの岩崎 隆太郎という面々。ルロウズの短いながらも圧倒的なパフォーマンスの後だとどうかなと思った。実際、アタマの方は先の演奏と比べるとコンビネーションがもう少し常識的とも感じたが、肉声の力と冒険心や知見を抱えたバンド・サウンドの重なりを持つということにかけて(ともに、部分的にプログ・ロック的構成感を持つことも重なるか)、ルロウズとも共通点があり、聞き所を持つ。こちらは、フロント・マンがほぼポエトリー・リーディングと言えるもので勝負、歌詞カードをのせているのだろう譜面スタンドを置いているのはいただけないが(いいじゃん。自分の言葉なんだから間違っても……)、MCのときとっても声が通るのに驚いた。ギター・アンプが不調であれこれやっている間、リズム・セクションが軽くフリー・フォームで演奏していたが、それに接しちゃんと演奏できるなと思った。
▶︎過去の、スクールフード・パニッシュメント
https://43142.diarynote.jp/200910140951409875/
▶過去の、山本淳平
http://43142.diarynote.jp/201504181000432127/
http://43142.diarynote.jp/201509231111454665/
http://43142.diarynote.jp/201510141817129055/
http://43142.diarynote.jp/201603151140427186/
http://43142.diarynote.jp/201702211431013289/
http://43142.diarynote.jp/201708240028435013/
https://43142.diarynote.jp/201806081020157759/
https://43142.diarynote.jp/201811191728519787/
▶過去の、LOOLOWNINGEN & THE FAR EAST IDIOTS ︎のアルバムについて。
https://43142.diarynote.jp/201610120805451037/
▶︎過去の、LOOLOWNINGEN & THE FAR EAST IDIOTS の全米ツアーについて。
https://43142.diarynote.jp/201904200941516964/
その後、今月いっぱいで閉まる青山・プラッサオンゼに移動。この晩の出演者はギタリストの梶原順(2017年7月28日)と三味線奏者のゲレン大嶋からなるcoco←musika。ちょうどセカンド・セットの開始から見ることができたが、中盤までゲストのヴォーカル/ガット・ギターのマルセロ木村と箱モノのフレットレスのエレクトリック・べースを手にするコモブチキイチロウ((2011年1月21日、2012年4月10日、2012年11月10日、2012年11月25日、2013年7月10日、2013年7月27日 、2018年10月6日、2019年10月6日 )のデュオが続く。サンパウロ出身のマルセロ木村のパフォーマンスには初めて接するが、しなやかにしてまっとう。声も通るし、ギターも上手い。ジョビンやトニーニョ・オルタ(2010年10月7日、2016年10月27日)の曲やオリジナルを悠々と開いていくのだが、それに寄り添うコモブチの演奏も実にぴったりで心地いい。日本の童謡「桃太郎」もやったが、それはミナスにワープした風情を持っていた。
途中からガット・ギターを弾く梶原順が加わり、過不足なく重なる。ゲレン大嶋が入ったのは最後の曲とアンコールの2曲。ファーストはけっこう演奏したようだが、彼の三味線の音って、妙に抜けていて、トロピカルだと思わすものがあった。
▶︎過去の、梶原順
https://43142.diarynote.jp/201708081429085086/
▶︎過去の、コモブチキイチロウ
http://43142.diarynote.jp/201101231224498510/
http://43142.diarynote.jp/?day=20120410
http://43142.diarynote.jp/?day=20121110
http://43142.diarynote.jp/?day=20121125
http://43142.diarynote.jp/?day=20130710
http://43142.diarynote.jp/201307291053021427/
https://43142.diarynote.jp/201810090958036278/
https://43142.diarynote.jp/201910070759405954/
<今日の、ふうむ>
毎日新聞夕刊の2面に、<発達障害と偏食は関係あり、その感覚過敏やこだわりが偏食に結びついている(→ゆえに、それに無理解で、一方的に偏食を責めるのは……)>というような特集がなされていた。実はぼくは高校を出るまで、食べ物の好き嫌いが常軌を逸して激しかった。肉と魚と野菜(果物は平気)は、基本的にダメ。とくに中学生までは偏食がすごくて、給食で完食できるのは月一回あるかないかではなかったか。牛乳は大好きでゴクゴク飲んでいたというのはともかく、発達障害だと思ったことも指摘されたこともない〜けっこうやりたい放題だったものなあ。そんなぼくが、学校でスクールフード・パニッシュメントに一度もあわなかったのは大ラッキーだと思う〜が、その記事を読んで多少は発達障害的偏食に自分がかする部分もあるのかとも思った。とにかく、ぼくは見た目と匂いに敏感というか不寛容で、それが自分にとって苦手と感じると、一切受け付けることができなかった。肉はだめでも、ハムやソーセージといった加工品はOK(ようは、見た目の生々しさが駄目だったのだと思う)で、煮物系の匂いはそれこそダメ駄目だった。そんなぼくがなんでも食べるようになったのは高校を出て、親元を離れてから。お酒を飲むようになると、その場で友達がうれしそうに食べているのを見てちょいうらやましさを覚えるし、飲酒で気も大きくなり(苦笑)なんでも口にすることができるようになった。あんときは、今食べないと次はいつちゃんと食事の場を持てるか分からなかったというのもある? というわけで、成人近くになって食べることの悦びも得るようになったぼくではあるが、そんなウブな過去を持つがゆえ、今はこだわりを持っていても、食通ぶってはいけないとは感じる。とともに、食えるようになるときはそうなるんだから、第三者が無理やり食べることをしいるのはやめたほうがいいと、自分の経験上せつに思う。ほんとにヤなものを口に入れるのは苦痛極まりなく、それを強制されると人間ひん曲がっちゃうよーー。親もいいかげんだったのか、偏食には緩かったはずで、それには感謝している。ぐうぜん、今日は国分寺に住んでいる母親とあって、ちょい親孝行。って、40才すぎまでは親が大嫌いでほぼ会わなかったけどね。優しくなったのは、父親が亡くなってからかな。
まず、アダルトな襞を持つ楽曲を介しての、赤倉の強度のある伸びるヴォーカルがあり。だが、上田が6弦のフレットレスのエレクトリック・ベースを手にするように(右手、見事にいろんな使い方をしていたなあ)、そのバンド・サウンドは一筋縄ではいかない。まっすぐな歌心と心地よいひしゃげた感覚を持つバンド音の拮抗(ゆえに、インスト部からも耳を離せない)はギザギザした感覚を伴いつつ、多大なダイナミクス/ストーリー性を抱えていろいろなところに受け手を連れていく。リズム隊のバックグラウンド・コーラスもときに効き、赤倉と上田はときにダダいパフォーマンスも見せる。ヘンテコだけど、まあ自由。とにかく、見渡している世界が広く、それを自分たちが考える現代ロックに見事にフォーカスさせているバンドという認識を強めた。また、ちゃんと見なきゃ。
続いては、札幌から来たという、やはりトリオ・バンドの喃語(なんご)。肉声とギターの武田 紀亮、エレクトリック・ベースの照井 ドラムの岩崎 隆太郎という面々。ルロウズの短いながらも圧倒的なパフォーマンスの後だとどうかなと思った。実際、アタマの方は先の演奏と比べるとコンビネーションがもう少し常識的とも感じたが、肉声の力と冒険心や知見を抱えたバンド・サウンドの重なりを持つということにかけて(ともに、部分的にプログ・ロック的構成感を持つことも重なるか)、ルロウズとも共通点があり、聞き所を持つ。こちらは、フロント・マンがほぼポエトリー・リーディングと言えるもので勝負、歌詞カードをのせているのだろう譜面スタンドを置いているのはいただけないが(いいじゃん。自分の言葉なんだから間違っても……)、MCのときとっても声が通るのに驚いた。ギター・アンプが不調であれこれやっている間、リズム・セクションが軽くフリー・フォームで演奏していたが、それに接しちゃんと演奏できるなと思った。
▶︎過去の、スクールフード・パニッシュメント
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▶過去の、山本淳平
http://43142.diarynote.jp/201504181000432127/
http://43142.diarynote.jp/201509231111454665/
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http://43142.diarynote.jp/201603151140427186/
http://43142.diarynote.jp/201702211431013289/
http://43142.diarynote.jp/201708240028435013/
https://43142.diarynote.jp/201806081020157759/
https://43142.diarynote.jp/201811191728519787/
▶過去の、LOOLOWNINGEN & THE FAR EAST IDIOTS ︎のアルバムについて。
https://43142.diarynote.jp/201610120805451037/
▶︎過去の、LOOLOWNINGEN & THE FAR EAST IDIOTS の全米ツアーについて。
https://43142.diarynote.jp/201904200941516964/
その後、今月いっぱいで閉まる青山・プラッサオンゼに移動。この晩の出演者はギタリストの梶原順(2017年7月28日)と三味線奏者のゲレン大嶋からなるcoco←musika。ちょうどセカンド・セットの開始から見ることができたが、中盤までゲストのヴォーカル/ガット・ギターのマルセロ木村と箱モノのフレットレスのエレクトリック・べースを手にするコモブチキイチロウ((2011年1月21日、2012年4月10日、2012年11月10日、2012年11月25日、2013年7月10日、2013年7月27日 、2018年10月6日、2019年10月6日 )のデュオが続く。サンパウロ出身のマルセロ木村のパフォーマンスには初めて接するが、しなやかにしてまっとう。声も通るし、ギターも上手い。ジョビンやトニーニョ・オルタ(2010年10月7日、2016年10月27日)の曲やオリジナルを悠々と開いていくのだが、それに寄り添うコモブチの演奏も実にぴったりで心地いい。日本の童謡「桃太郎」もやったが、それはミナスにワープした風情を持っていた。
途中からガット・ギターを弾く梶原順が加わり、過不足なく重なる。ゲレン大嶋が入ったのは最後の曲とアンコールの2曲。ファーストはけっこう演奏したようだが、彼の三味線の音って、妙に抜けていて、トロピカルだと思わすものがあった。
▶︎過去の、梶原順
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▶︎過去の、コモブチキイチロウ
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https://43142.diarynote.jp/201810090958036278/
https://43142.diarynote.jp/201910070759405954/
<今日の、ふうむ>
毎日新聞夕刊の2面に、<発達障害と偏食は関係あり、その感覚過敏やこだわりが偏食に結びついている(→ゆえに、それに無理解で、一方的に偏食を責めるのは……)>というような特集がなされていた。実はぼくは高校を出るまで、食べ物の好き嫌いが常軌を逸して激しかった。肉と魚と野菜(果物は平気)は、基本的にダメ。とくに中学生までは偏食がすごくて、給食で完食できるのは月一回あるかないかではなかったか。牛乳は大好きでゴクゴク飲んでいたというのはともかく、発達障害だと思ったことも指摘されたこともない〜けっこうやりたい放題だったものなあ。そんなぼくが、学校でスクールフード・パニッシュメントに一度もあわなかったのは大ラッキーだと思う〜が、その記事を読んで多少は発達障害的偏食に自分がかする部分もあるのかとも思った。とにかく、ぼくは見た目と匂いに敏感というか不寛容で、それが自分にとって苦手と感じると、一切受け付けることができなかった。肉はだめでも、ハムやソーセージといった加工品はOK(ようは、見た目の生々しさが駄目だったのだと思う)で、煮物系の匂いはそれこそダメ駄目だった。そんなぼくがなんでも食べるようになったのは高校を出て、親元を離れてから。お酒を飲むようになると、その場で友達がうれしそうに食べているのを見てちょいうらやましさを覚えるし、飲酒で気も大きくなり(苦笑)なんでも口にすることができるようになった。あんときは、今食べないと次はいつちゃんと食事の場を持てるか分からなかったというのもある? というわけで、成人近くになって食べることの悦びも得るようになったぼくではあるが、そんなウブな過去を持つがゆえ、今はこだわりを持っていても、食通ぶってはいけないとは感じる。とともに、食えるようになるときはそうなるんだから、第三者が無理やり食べることをしいるのはやめたほうがいいと、自分の経験上せつに思う。ほんとにヤなものを口に入れるのは苦痛極まりなく、それを強制されると人間ひん曲がっちゃうよーー。親もいいかげんだったのか、偏食には緩かったはずで、それには感謝している。ぐうぜん、今日は国分寺に住んでいる母親とあって、ちょい親孝行。って、40才すぎまでは親が大嫌いでほぼ会わなかったけどね。優しくなったのは、父親が亡くなってからかな。
アジムス・ウィズ・マルコス・ヴァーリ。ウッタ・ギダ
2019年10月27日 音楽 南青山・ブルーノート東京。1980年代はUSマイルズトーンと契約し米国進出も果たしていたブラジリアン・フュージョンの大御所であるアジムス(2011年6月15日)に、ジャズの才も持つブラジリアン・ポップの大家マルコス・ヴァーリ(2002年11月7日、2003年10月24日、2008年4月28日、2010年5月25日、2014年4月22日、2016年10月8日)がゲスト入りするという公演。ファースト・ショウ、満場。
長年トリオ編成で来ているアジムスはアレックス・マリェイロス(ベース)、イヴァン・コンチ(ドラムス)、キコ・コンティネンティーノ(キーボード)という陣容。前回の来日公演は黄金期メンバーによるものであったが、2012年に亡くなったホセ・ベルトラミに代わり今回は別の鍵盤奏者がつき、そつなく旧メンバーと重なる。3人はときに曲趣を高めるスキャットも入れた。
ブラジリアン・アクセントや同メロディの差し込みも持つ、くつろいだフュージョン。ぼくは、旧態依然のフュージョンという言葉も用いたくもあり、そろそろ変化が欲しいなと思えたとき、30分ぐらいたったところでヴァーリ御大がトランペットとフリューゲルホーンのジェッセ・サドッキを伴い登場する。その1曲めはインストだった。そしたら、アジムスの演奏も熱を帯び、おお。以下は、マルコス・ヴァーリとバック・バンドという形のショウになる。
フェンダー・ローズ(主体。一部、ピアノ音色めのキーボードも弾く)を弾きながら、悠々と歌っていくヴァーリのパフォーマンスには心底うなずく。接しながら、どんどん自分がウッキッキになるが分かり、オレってこんなにヴァーリのことが大好きだったのかと少し驚く。いやあ、いい味を感じてしまったなあ。ジェッセ・サドッキの演奏もこういう音楽性の場合はリード系管楽器よりもマウス・ピース系のそれのほうがとっても合うという事実を語るとても的を射た演奏をする。また、途中からは年齢は半分ほどだろう奥様のパトリシア・アルヴィ(2016年10月8日)も出てきて、コーラスをする。
結局、80分ほどのパフォーマンス。とにかく、ヴァーリの無形の“黄金”に触れることができて、ぼくはたいそう満たされた気持ちになった。そういえば、ヴァーリの「サマー・サンバ」とアジムスの「ヴォオ・ソブリ・オ・オリゾンチ」をマッシュ・アップした曲も面々は披露した。
▶︎過去の、アジムス
https://43142.diarynote.jp/201106161121512700/
▶過去の、マルコス・ヴァーリ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-11.htm 11月7日
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-10.htm 10 月24日
http://43142.diarynote.jp/200805031401060000/
http://43142.diarynote.jp/201006031537221581/
http://43142.diarynote.jp/201404260858553785/
https://43142.diarynote.jp/201610140945007657/
そして、間を少しおいて、代官山・晴れたら空に豆まいて で、ウッタ・ギダという出し物を見る。それ、Salyu(2011年8月7日、2013年8月11日)と内橋和久(2004年7月6日、2005年9月6日、2007年1月27日、2009年9月27日、2010年9月11日、2011年5月22日、2012年6月17日、2014年9月7日、2018年7月16日、2019年4月17日)のデュオ。内橋の響き漂うエレクトリック・ギター演奏のもと、Salyuの透明感と含みを抱えるヴォーカルが舞う。その二人のパフォーマンスを書き記せば、そうなるか。このデュオ、過去にも行われているよう。
実はもう少し二人がその場で丁々発止する行き方をとり、ときに途中からどんどん飛躍していく〜それは、いわゆるジャズ的な流儀を取るものではないにせよ〜のかと想像するところもあったのだが、それはあまりなし。もっと曲の形を尊重し、お互いにその曲に寄り添いながら、よりしなやかでふわふわしたヴォーカル表現/音場を作っていた。とはいえ、両者の息遣いの重なりは、確かに楽曲に水を与えてもいた。たくさん歌われた曲はチャップリン「スマイル」やバーンスタイン「サムホエア」など海外有名曲からSalyuの持ち歌までたっぷり、様々。
▶︎過去の、Salyu
https://43142.diarynote.jp/201108101635051749/
https://43142.diarynote.jp/201308130851402454/
▶過去の、内橋和久
http://43142.diarynote.jp/200407062149440000/
http://43142.diarynote.jp/?day=20050906
http://43142.diarynote.jp/?day=20070127
http://43142.diarynote.jp/?day=20090927
http://43142.diarynote.jp/?day=20100911
http://43142.diarynote.jp/?day=20110522
http://43142.diarynote.jp/?day=20120617
http://43142.diarynote.jp/201409100930206205/
https://43142.diarynote.jp/201807171220429185/
https://43142.diarynote.jp/201904180943312064/
<今日の、意見の相違>
ブルーノート東京と晴れたら空に豆まいて の間に時間があったので、会場であった人たちと飲み屋に流れる。そしたら、他の人はアジムスの演奏が良くて、もっと彼らだけの演奏が長くてもよかった、とのこと。ハイ、人の好みは様々です。
長年トリオ編成で来ているアジムスはアレックス・マリェイロス(ベース)、イヴァン・コンチ(ドラムス)、キコ・コンティネンティーノ(キーボード)という陣容。前回の来日公演は黄金期メンバーによるものであったが、2012年に亡くなったホセ・ベルトラミに代わり今回は別の鍵盤奏者がつき、そつなく旧メンバーと重なる。3人はときに曲趣を高めるスキャットも入れた。
ブラジリアン・アクセントや同メロディの差し込みも持つ、くつろいだフュージョン。ぼくは、旧態依然のフュージョンという言葉も用いたくもあり、そろそろ変化が欲しいなと思えたとき、30分ぐらいたったところでヴァーリ御大がトランペットとフリューゲルホーンのジェッセ・サドッキを伴い登場する。その1曲めはインストだった。そしたら、アジムスの演奏も熱を帯び、おお。以下は、マルコス・ヴァーリとバック・バンドという形のショウになる。
フェンダー・ローズ(主体。一部、ピアノ音色めのキーボードも弾く)を弾きながら、悠々と歌っていくヴァーリのパフォーマンスには心底うなずく。接しながら、どんどん自分がウッキッキになるが分かり、オレってこんなにヴァーリのことが大好きだったのかと少し驚く。いやあ、いい味を感じてしまったなあ。ジェッセ・サドッキの演奏もこういう音楽性の場合はリード系管楽器よりもマウス・ピース系のそれのほうがとっても合うという事実を語るとても的を射た演奏をする。また、途中からは年齢は半分ほどだろう奥様のパトリシア・アルヴィ(2016年10月8日)も出てきて、コーラスをする。
結局、80分ほどのパフォーマンス。とにかく、ヴァーリの無形の“黄金”に触れることができて、ぼくはたいそう満たされた気持ちになった。そういえば、ヴァーリの「サマー・サンバ」とアジムスの「ヴォオ・ソブリ・オ・オリゾンチ」をマッシュ・アップした曲も面々は披露した。
▶︎過去の、アジムス
https://43142.diarynote.jp/201106161121512700/
▶過去の、マルコス・ヴァーリ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-11.htm 11月7日
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-10.htm 10 月24日
http://43142.diarynote.jp/200805031401060000/
http://43142.diarynote.jp/201006031537221581/
http://43142.diarynote.jp/201404260858553785/
https://43142.diarynote.jp/201610140945007657/
そして、間を少しおいて、代官山・晴れたら空に豆まいて で、ウッタ・ギダという出し物を見る。それ、Salyu(2011年8月7日、2013年8月11日)と内橋和久(2004年7月6日、2005年9月6日、2007年1月27日、2009年9月27日、2010年9月11日、2011年5月22日、2012年6月17日、2014年9月7日、2018年7月16日、2019年4月17日)のデュオ。内橋の響き漂うエレクトリック・ギター演奏のもと、Salyuの透明感と含みを抱えるヴォーカルが舞う。その二人のパフォーマンスを書き記せば、そうなるか。このデュオ、過去にも行われているよう。
実はもう少し二人がその場で丁々発止する行き方をとり、ときに途中からどんどん飛躍していく〜それは、いわゆるジャズ的な流儀を取るものではないにせよ〜のかと想像するところもあったのだが、それはあまりなし。もっと曲の形を尊重し、お互いにその曲に寄り添いながら、よりしなやかでふわふわしたヴォーカル表現/音場を作っていた。とはいえ、両者の息遣いの重なりは、確かに楽曲に水を与えてもいた。たくさん歌われた曲はチャップリン「スマイル」やバーンスタイン「サムホエア」など海外有名曲からSalyuの持ち歌までたっぷり、様々。
▶︎過去の、Salyu
https://43142.diarynote.jp/201108101635051749/
https://43142.diarynote.jp/201308130851402454/
▶過去の、内橋和久
http://43142.diarynote.jp/200407062149440000/
http://43142.diarynote.jp/?day=20050906
http://43142.diarynote.jp/?day=20070127
http://43142.diarynote.jp/?day=20090927
http://43142.diarynote.jp/?day=20100911
http://43142.diarynote.jp/?day=20110522
http://43142.diarynote.jp/?day=20120617
http://43142.diarynote.jp/201409100930206205/
https://43142.diarynote.jp/201807171220429185/
https://43142.diarynote.jp/201904180943312064/
<今日の、意見の相違>
ブルーノート東京と晴れたら空に豆まいて の間に時間があったので、会場であった人たちと飲み屋に流れる。そしたら、他の人はアジムスの演奏が良くて、もっと彼らだけの演奏が長くてもよかった、とのこと。ハイ、人の好みは様々です。
映画「家族を想うとき」。アーロン・パークス
2019年10月23日 音楽 83歳になった英国のヴェテラン名監督のケン・ローチ(1999年5月10日)の新作となる、2019年イギリス/フランス/ベルギー映画を見る。京橋テアトル試写室。ニューキャッスルに暮らす家族とともに、現代プロレタリアートの明るいとは言えない状況を描く、いかにもローチらしい内容を持つ。出口なしの終わり方にはいささか驚くが、もううまい。無意味な映画もぼくは好きだが、メッセージをしっかり抱え、それを明晰に伝えんとするこれには首を垂れざるを得ない。原題は、「Sorry We Missed You」。音楽担当者の名前をも出されているが、ほぼ音楽に頼っていない。12月初旬から公開される。
▶︎過去の、ケン・ローチの映画 「マイ・ネーム・イズ・ジョー」
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live2.htm
▶︎過去の、ケンの息子のトム・ローチの映画
https://43142.diarynote.jp/201201171011033219/
その後は、丸の内・コットンクラブ。2008年にブルーノートからデビューし、ECMからも2作品出してもいる秀英ピアニストであるアーロン・パークス(2002年7月3日、2005年8月21日、2008年11月22日、2009年2月3日、2012年5月31日、2014年2月5日)のカルテット公演を見る。セカンド・ショウ。
グランド・ピアノを中心に、エレクトリック・ピアノとシンセサイザー2台も弾く当人にくわえ、ギターのグレッグ・トゥオヒー (g)、エレクトリック・ベースのジェシー・マーフィー(2002年1月24日、2005年8月17日)、ドラムのトミー・クレインという陣容。マーフィー以外は彼の新作『Little Big』(Ropeadope,2018)の参加者であり、演目はそこからの曲が多かったはず。
初来日となるそうな(一番年長そうにも見える)グレッグ・トゥオヒーは随所でフィーチャーされ、局面によっては彼がリーダーに思えてしまうかもしれない。今様かもしれないが、彼の演奏はぼくの好みではない。パークスってキース・ジャレット(2001年4月30日、2007年5月8日)〜ブラッド・メルドー(2002年3月19日、2003年2月15日、2005年2月20日、2015年3月13日、2019年5月31日、2019年6月3日)という系譜にのせることも可能なピアノ演奏能力を持つのに、ほんとギター好きなんだよなあ。純ピアノ・トリオ作品なら、ベン・ストリート(2014年2月5日)とビリー・ハート(2014年2月5日、2019年8月21日)のリズム隊を起用した『Find the Way』(ECM,2017)を聞けばいい。
ギター音偏重に加え、全面的に電気ベースを採用していることにも表れているように、彼なりのコンテンポラリー・ジャズを展開しようとする実演。とうぜん、ドラムも少し立ち気味。ときに、プログ・ロック的決めをかます曲もあり。パークスは2曲で、シンセサイザーの単音ソロもとった。
▶過去の、アーロン・パークス
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-7.htm テレンス・ブランチャード
http://43142.diarynote.jp/?day=20050821
http://43142.diarynote.jp/200811241224271906/
http://43142.diarynote.jp/?day=20090203
http://43142.diarynote.jp/?day=20120531
http://43142.diarynote.jp/201402071150071550/
▶︎過去の、ジェシー・マーフィー
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-1.htm
https://43142.diarynote.jp/200508230542360000/
▶過去の、キース・ジャレット
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-4.htm
http://43142.diarynote.jp/200705181807060000/
▶︎過去の、ベン・ストリート
https://43142.diarynote.jp/201402071150071550/
▶︎過去の、ビリー・ハート
https://43142.diarynote.jp/201402071150071550/
https://43142.diarynote.jp/201908221131088459/
<今日は、15000歩ごえ>
渋谷→京橋→有楽町→渋谷。そんなに歩いたつもりはないのに、数字的にはかなり歩いていてびっくり。アタマの渋谷は、アルト・サックス奏者の渡辺貞夫(2002年12月14日、2003年5月6日、2004年12月17日、2005年12月18日、2006年8月8日、2006年9月3日、2006年10月4日、2007年12月16日、2008年12月14日、2009年7月22日、2009年9月3日、2011年7月4日、2012年6月29日、2012年12月15日、2013年4月1日、2013年7月27日、2013年9月29日、2014年7月8日、2014年10月5日、2014年12月14日、2015年12月12日、2016年7月3日、2016年12月11日、2017年10月8日、2017年12月16日、2018年5月28日、2018年9月2日、2018年10月6日、2018年12月15日、2019年8月6日、2019年10月6日)へのインタヴュー。この8月初旬の実演が『ライヴ・アット・ブルーノート・トーキョー』(ビクター)として12月にリリースされるのに際してのもので、その出来に満足しているためだろう、口調も滑らか。そして、本当にお元気。当方が格好いい発言を引き出そうとする質問には、「いやいや、それに応えちゃうと誇張になってしまうから」と余裕の返答。ミュージシャンシップの高さとどこかでつながる、かような誠実さを氏は持つ。媒体はジャズ・ライフ誌。大昔、ぼくが4社から『フリー・ファンク』というパンク・ジャズ系のコンピレーションを出したときにインタヴューしてもらったことがあるが(4ページやってくれたんじゃなかったかなー)、同誌でインタヴュー記事を書くのは今回が初めてのこととなる(←間違い。1990年ごろにプーさんのインタヴューを同誌の依頼でしたことがあった)。ライヴ後の渋谷は、ライヴのアフターの常で飲み屋まわり也。
▶過去の、渡辺貞夫
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-12.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-5.htm 6日
http://43142.diarynote.jp/20041221210502000
http://43142.diarynote.jp/200512231955480000/
http://43142.diarynote.jp/200608091255180000/
http://43142.diarynote.jp/200609070211000000/
http://43142.diarynote.jp/200610080946310000/
http://43142.diarynote.jp/200712171350530000/
http://43142.diarynote.jp/200812281440093394/
http://43142.diarynote.jp/200907310048137248/
http://43142.diarynote.jp/200909120646397236/
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http://43142.diarynote.jp/201407091243129270/
http://43142.diarynote.jp/201410061850124929/
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http://43142.diarynote.jp/201512151504068292/
http://43142.diarynote.jp/201607100827363436/
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http://43142.diarynote.jp/201809071509481583/
https://43142.diarynote.jp/201810090958036278/
https://43142.diarynote.jp/201812201004266842/
https://43142.diarynote.jp/201908071557182844/
https://43142.diarynote.jp/201910070759405954/
▶︎過去の、ケン・ローチの映画 「マイ・ネーム・イズ・ジョー」
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live2.htm
▶︎過去の、ケンの息子のトム・ローチの映画
https://43142.diarynote.jp/201201171011033219/
その後は、丸の内・コットンクラブ。2008年にブルーノートからデビューし、ECMからも2作品出してもいる秀英ピアニストであるアーロン・パークス(2002年7月3日、2005年8月21日、2008年11月22日、2009年2月3日、2012年5月31日、2014年2月5日)のカルテット公演を見る。セカンド・ショウ。
グランド・ピアノを中心に、エレクトリック・ピアノとシンセサイザー2台も弾く当人にくわえ、ギターのグレッグ・トゥオヒー (g)、エレクトリック・ベースのジェシー・マーフィー(2002年1月24日、2005年8月17日)、ドラムのトミー・クレインという陣容。マーフィー以外は彼の新作『Little Big』(Ropeadope,2018)の参加者であり、演目はそこからの曲が多かったはず。
初来日となるそうな(一番年長そうにも見える)グレッグ・トゥオヒーは随所でフィーチャーされ、局面によっては彼がリーダーに思えてしまうかもしれない。今様かもしれないが、彼の演奏はぼくの好みではない。パークスってキース・ジャレット(2001年4月30日、2007年5月8日)〜ブラッド・メルドー(2002年3月19日、2003年2月15日、2005年2月20日、2015年3月13日、2019年5月31日、2019年6月3日)という系譜にのせることも可能なピアノ演奏能力を持つのに、ほんとギター好きなんだよなあ。純ピアノ・トリオ作品なら、ベン・ストリート(2014年2月5日)とビリー・ハート(2014年2月5日、2019年8月21日)のリズム隊を起用した『Find the Way』(ECM,2017)を聞けばいい。
ギター音偏重に加え、全面的に電気ベースを採用していることにも表れているように、彼なりのコンテンポラリー・ジャズを展開しようとする実演。とうぜん、ドラムも少し立ち気味。ときに、プログ・ロック的決めをかます曲もあり。パークスは2曲で、シンセサイザーの単音ソロもとった。
▶過去の、アーロン・パークス
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-7.htm テレンス・ブランチャード
http://43142.diarynote.jp/?day=20050821
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▶︎過去の、ジェシー・マーフィー
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▶過去の、キース・ジャレット
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▶︎過去の、ベン・ストリート
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▶︎過去の、ビリー・ハート
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<今日は、15000歩ごえ>
渋谷→京橋→有楽町→渋谷。そんなに歩いたつもりはないのに、数字的にはかなり歩いていてびっくり。アタマの渋谷は、アルト・サックス奏者の渡辺貞夫(2002年12月14日、2003年5月6日、2004年12月17日、2005年12月18日、2006年8月8日、2006年9月3日、2006年10月4日、2007年12月16日、2008年12月14日、2009年7月22日、2009年9月3日、2011年7月4日、2012年6月29日、2012年12月15日、2013年4月1日、2013年7月27日、2013年9月29日、2014年7月8日、2014年10月5日、2014年12月14日、2015年12月12日、2016年7月3日、2016年12月11日、2017年10月8日、2017年12月16日、2018年5月28日、2018年9月2日、2018年10月6日、2018年12月15日、2019年8月6日、2019年10月6日)へのインタヴュー。この8月初旬の実演が『ライヴ・アット・ブルーノート・トーキョー』(ビクター)として12月にリリースされるのに際してのもので、その出来に満足しているためだろう、口調も滑らか。そして、本当にお元気。当方が格好いい発言を引き出そうとする質問には、「いやいや、それに応えちゃうと誇張になってしまうから」と余裕の返答。ミュージシャンシップの高さとどこかでつながる、かような誠実さを氏は持つ。媒体はジャズ・ライフ誌。大昔、ぼくが4社から『フリー・ファンク』というパンク・ジャズ系のコンピレーションを出したときにインタヴューしてもらったことがあるが(4ページやってくれたんじゃなかったかなー)、同誌でインタヴュー記事を書くのは今回が初めてのこととなる(←間違い。1990年ごろにプーさんのインタヴューを同誌の依頼でしたことがあった)。ライヴ後の渋谷は、ライヴのアフターの常で飲み屋まわり也。
▶過去の、渡辺貞夫
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http://43142.diarynote.jp/20041221210502000
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https://43142.diarynote.jp/201810090958036278/
https://43142.diarynote.jp/201812201004266842/
https://43142.diarynote.jp/201908071557182844/
https://43142.diarynote.jp/201910070759405954/
映画「ゴーストマスター」。セバスティアン・マッキ・トリオ
2019年10月21日 音楽 まず、六本木・アスミック試写室で、2019年日本映画「ゴーストマスター」を見る。試写が始まる前に監督のヤング・ポール(米国人と日本人のミックスで、ヤングが苗字。おお、往年の英国ブルー・アイド・ソウルのスター歌手と同じ名前じゃないか)が挨拶。とっても、誠実そうな人だな。
<ツタヤ・クリエイターズ・プログラム>という新人映画企画コンペチションの2016年準グランプリとなったものが草案となる映画で、他愛なく書いてしまえば、ホラー映画だ。だが、そこはいろんな要素や捻りやクスっとなれる要素も盛り込まれ、もう一つの見え方や感興が出てくる……。というのは、少し好意的な書き方。ホラーにまったく興味が持てないぼくには、少し御都合主義なところも感じるし、ほぼほぼ真価は分からないという感想を持った。ホラー映画項目に対するオマージュもいろいろ盛り込まれているようだが、それも一切ぼくは分からず。だが、共同脚本もかねるヤング監督は1985年生まれ。おやじとは、ぜんぜん違うところ見ているかもなあ。
音楽を担当しているのは、渡辺琢磨(2003年12月4日、2005年10月21日、2006年4月18日、2011年4月6日、2011年5月22日)。洗練された作風を持つと思っていたが、ここではかなりベタな(チープな音色でもある)音楽を随所につけていて驚く。とともに、その音楽の音量がデカいのにもまた驚く。音楽の音量がデカいと生理として思ってしまった映画の、これはぼくのNo.1だった。
▶︎過去の、渡辺琢磨/コンボピアノ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-12.htm
https://43142.diarynote.jp/200510230301330000/
https://43142.diarynote.jp/200604210538510000/
https://43142.diarynote.jp/201104091623415118/
https://43142.diarynote.jp/201105230926029205/
その後、品川区・スクエア荏原ひらつかホールに行って、現代アルゼンチンのネオ・フォルクローレの白眉と言いたくなる、ピアニストのセバスティアン・マッキのトリオを見る。なんとサイド・マンにカルロス・アギーレ(2010年10月16日)が入り、打楽器奏者のゴンサーロ・ディアスもマーメリ傘下にいる奏者だ。それ、マッキのトリオ名義の2019年新作『アグアシラバス』と同じ顔ぶれのものですね。
すべて、ヴォーカル曲。基本のフォーメイションは、マッキはグランド・ピアノを弾きながら歌い、アギーレはフレットレスの電気ベースを弾き、ディアスは変則的なキット(遠目に見た所感)を思うまま叩く。もう1曲目からそうこれこれという広がりや誘いが舞いだし、夢心地。そして、それは一部ブラジルの揺らぎとも重なる。メッキのヴォーカルはうまいとは言えないものだが、それで、この音楽性の場合はOK。ブラジルの洒脱ポップとともに、歌のうまさが必要要件にならない不思議なヴォーカル・ミュージックであるとも思う。でも、考えてみたら、それってとてもすごいこと。歌、メロディ、サウンドの緊密な何かがモノを言うのかもしれない。
しかし、アギーレの電気ベースの演奏は初めて触れるが、浮いた情緒を与えるその伴奏には脱帽。ピアノやギターよりも良いと、ぼくには思えた? コーラスもいい感じでつける彼のヴォーカルがフィーチャーされる曲もあり、その際に彼はギターやピアノを弾き歌ったりもした。そんな二人にテンションをしなやかに与えるディアスもかなりの実力者であり個性派。どちらかというと、パーカッション的な叩き方をすると言えるのかもしれないが、その演奏は十全に歌う感覚を持ってもいた。
彼らとアルゼンチンで共演もしている、女性シンガー・ソングライターのコトリンゴが出てきて、2曲一緒にやったりもした。その際、彼女はピアノを弾きながら歌い、メッキはキーボードや生ギターを抑えたりも。うち、一つはアギーレが主ヴォーカルだった。
メッキはスペイン語でMC。その際、黒子として通訳していたのは、アルゼンチン大使館勤務の知人だった。まあ、なくてもいいかなとも思えたが、曲の背景を伝えた時もあり、来ている人たちに自分たちの喜びと感謝をちゃんと伝えたいという思いからそうしているのは、面々の笑顔や物腰をみていればすぐにわかる。タイトロープを渡るような高度と言えることをやりつつゆったりと流れていく、ストレスとは無縁の聞き味は、まさしく名人芸。現代のもっとも洗練されたポップネスと普遍的な人間的な気持ちが見事に共存する公演、この後は名古屋、大阪、岡山と回る。
▶︎過去の、カルロス・アギーレ
https://43142.diarynote.jp/201010191403189326/
<今日の、パトロール>
六本木駅中ビルにある試写場から次の場まで一本で行ける南北線麻布十番駅まで、雨も降っていなかったし、時間に余裕があったので歩く。まず、テレ朝方向に下る芋洗坂。あら、スイートベイジル139があったところが大きめのホテルになっている。その一階には、立派なステーキハウスが入っていた。街は確実に書き換えられている。また、途中には越境生徒が多いらしい六本木中学校があり、立派な校舎で驚く。昔、その旧校の2分1となる中学校に通っていたという奴がいたなあ。そして、途中からは麻布十番商店街を歩く。かつての麻布十番温泉〜同業のKTさんは結婚披露パーティをそこの大広間を貸し切ってやったことがあった。昨日は(そのときの奥様とは別れた後の奧さんとの)子供づれで来ていた。ピアノにすごい才を発揮していると自慢していたが、今は野球とサッカーに夢中らしい〜があった場所には一階にセブンイレブンが入ったビルになっていた。ぼくがこのあたりの飲食店に出入りしていたのは麻布十番駅がまだなかった1990年代だが、つまらない通りになっていると思わずにはいられず。本屋がちゃんとあったのは偉いけど。前は下町的店舗と訳あり(?)飲食店が共存していたような気がする……。でも、ぼくのなかでのこの通りはもっと狭かったと思えるので、いい加減な記憶かもしれないが。
次の会場となる区の施設の最寄駅である武蔵小山に降りることができたのはうれしい。初、武蔵小山。ぼくのなかでは、安い飲み屋がたくさんあるというイメージがあるから。そしたら、ドバーって商店街アーケードがあってびっくり。この長さ、すごいな。並んでいる店自体はフツーという感じではあったけど。途中のハードオフ←ブックオフがそういうのをやっているのは知っていたが、ぼくは今回初めて入る〜の店内のメインのアイテムは楽器で、それには驚く。今、手頃なショート・スケールの電気ベースが欲しいんだよなー。会場は、そのアーケード出口の近くにあった。残念ながら、いい感じの飲み屋は発見できず。反対側の出口のほうにあるのかな。
<ツタヤ・クリエイターズ・プログラム>という新人映画企画コンペチションの2016年準グランプリとなったものが草案となる映画で、他愛なく書いてしまえば、ホラー映画だ。だが、そこはいろんな要素や捻りやクスっとなれる要素も盛り込まれ、もう一つの見え方や感興が出てくる……。というのは、少し好意的な書き方。ホラーにまったく興味が持てないぼくには、少し御都合主義なところも感じるし、ほぼほぼ真価は分からないという感想を持った。ホラー映画項目に対するオマージュもいろいろ盛り込まれているようだが、それも一切ぼくは分からず。だが、共同脚本もかねるヤング監督は1985年生まれ。おやじとは、ぜんぜん違うところ見ているかもなあ。
音楽を担当しているのは、渡辺琢磨(2003年12月4日、2005年10月21日、2006年4月18日、2011年4月6日、2011年5月22日)。洗練された作風を持つと思っていたが、ここではかなりベタな(チープな音色でもある)音楽を随所につけていて驚く。とともに、その音楽の音量がデカいのにもまた驚く。音楽の音量がデカいと生理として思ってしまった映画の、これはぼくのNo.1だった。
▶︎過去の、渡辺琢磨/コンボピアノ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-12.htm
https://43142.diarynote.jp/200510230301330000/
https://43142.diarynote.jp/200604210538510000/
https://43142.diarynote.jp/201104091623415118/
https://43142.diarynote.jp/201105230926029205/
その後、品川区・スクエア荏原ひらつかホールに行って、現代アルゼンチンのネオ・フォルクローレの白眉と言いたくなる、ピアニストのセバスティアン・マッキのトリオを見る。なんとサイド・マンにカルロス・アギーレ(2010年10月16日)が入り、打楽器奏者のゴンサーロ・ディアスもマーメリ傘下にいる奏者だ。それ、マッキのトリオ名義の2019年新作『アグアシラバス』と同じ顔ぶれのものですね。
すべて、ヴォーカル曲。基本のフォーメイションは、マッキはグランド・ピアノを弾きながら歌い、アギーレはフレットレスの電気ベースを弾き、ディアスは変則的なキット(遠目に見た所感)を思うまま叩く。もう1曲目からそうこれこれという広がりや誘いが舞いだし、夢心地。そして、それは一部ブラジルの揺らぎとも重なる。メッキのヴォーカルはうまいとは言えないものだが、それで、この音楽性の場合はOK。ブラジルの洒脱ポップとともに、歌のうまさが必要要件にならない不思議なヴォーカル・ミュージックであるとも思う。でも、考えてみたら、それってとてもすごいこと。歌、メロディ、サウンドの緊密な何かがモノを言うのかもしれない。
しかし、アギーレの電気ベースの演奏は初めて触れるが、浮いた情緒を与えるその伴奏には脱帽。ピアノやギターよりも良いと、ぼくには思えた? コーラスもいい感じでつける彼のヴォーカルがフィーチャーされる曲もあり、その際に彼はギターやピアノを弾き歌ったりもした。そんな二人にテンションをしなやかに与えるディアスもかなりの実力者であり個性派。どちらかというと、パーカッション的な叩き方をすると言えるのかもしれないが、その演奏は十全に歌う感覚を持ってもいた。
彼らとアルゼンチンで共演もしている、女性シンガー・ソングライターのコトリンゴが出てきて、2曲一緒にやったりもした。その際、彼女はピアノを弾きながら歌い、メッキはキーボードや生ギターを抑えたりも。うち、一つはアギーレが主ヴォーカルだった。
メッキはスペイン語でMC。その際、黒子として通訳していたのは、アルゼンチン大使館勤務の知人だった。まあ、なくてもいいかなとも思えたが、曲の背景を伝えた時もあり、来ている人たちに自分たちの喜びと感謝をちゃんと伝えたいという思いからそうしているのは、面々の笑顔や物腰をみていればすぐにわかる。タイトロープを渡るような高度と言えることをやりつつゆったりと流れていく、ストレスとは無縁の聞き味は、まさしく名人芸。現代のもっとも洗練されたポップネスと普遍的な人間的な気持ちが見事に共存する公演、この後は名古屋、大阪、岡山と回る。
▶︎過去の、カルロス・アギーレ
https://43142.diarynote.jp/201010191403189326/
<今日の、パトロール>
六本木駅中ビルにある試写場から次の場まで一本で行ける南北線麻布十番駅まで、雨も降っていなかったし、時間に余裕があったので歩く。まず、テレ朝方向に下る芋洗坂。あら、スイートベイジル139があったところが大きめのホテルになっている。その一階には、立派なステーキハウスが入っていた。街は確実に書き換えられている。また、途中には越境生徒が多いらしい六本木中学校があり、立派な校舎で驚く。昔、その旧校の2分1となる中学校に通っていたという奴がいたなあ。そして、途中からは麻布十番商店街を歩く。かつての麻布十番温泉〜同業のKTさんは結婚披露パーティをそこの大広間を貸し切ってやったことがあった。昨日は(そのときの奥様とは別れた後の奧さんとの)子供づれで来ていた。ピアノにすごい才を発揮していると自慢していたが、今は野球とサッカーに夢中らしい〜があった場所には一階にセブンイレブンが入ったビルになっていた。ぼくがこのあたりの飲食店に出入りしていたのは麻布十番駅がまだなかった1990年代だが、つまらない通りになっていると思わずにはいられず。本屋がちゃんとあったのは偉いけど。前は下町的店舗と訳あり(?)飲食店が共存していたような気がする……。でも、ぼくのなかでのこの通りはもっと狭かったと思えるので、いい加減な記憶かもしれないが。
次の会場となる区の施設の最寄駅である武蔵小山に降りることができたのはうれしい。初、武蔵小山。ぼくのなかでは、安い飲み屋がたくさんあるというイメージがあるから。そしたら、ドバーって商店街アーケードがあってびっくり。この長さ、すごいな。並んでいる店自体はフツーという感じではあったけど。途中のハードオフ←ブックオフがそういうのをやっているのは知っていたが、ぼくは今回初めて入る〜の店内のメインのアイテムは楽器で、それには驚く。今、手頃なショート・スケールの電気ベースが欲しいんだよなー。会場は、そのアーケード出口の近くにあった。残念ながら、いい感じの飲み屋は発見できず。反対側の出口のほうにあるのかな。
アロン・ヤブナイ&ジョカ・ペルピナン。ピーター・バラカンズ・ライヴ・マジック
2019年10月20日 音楽 まず、代官山・晴れたら空に豆まいて で、イスラエル人とブラジル人によるデュオを見る。在NYのイスラエル人であるアロン・ヤブナイは数作リーダー作を出すとともに、ヨー・ヨー・マからパキート・デリベラ(2013年10月26日、2014年10月5日、2018年6月28日)までいろんな人のリーダー・アルバムに名前が見られるジャズ・ピアニスト。他方、ブラジルのリオ生まれながらイスラエルに住むというパーカッショニストのジョカ・ペルピナンはザ・イダン・ライヒェル・プロジェクト(2014年10月7日)に入ったりもしているという。その2人は少なくても2作品双頭作を出しており、その2018年作『Dança Das Águas』(Chant 、2018年)は独ハンブルグのNDRビッグ・バンド(2016年3月9日)との連名作。大きなアレンジも得意なバークリー音大卒のヤブナイは自らの2012年リーダー作でもNDRビッグ・バンドを起用。彼の母親はアルゼンチン人であるそう。
完全な、デュオ表現。そして、ほぼヴォーカル付き、主ヴォーカルはジョカ・ペルピナンが担当するが、アロン・ヤブナイも歌い、詠唱合戦をしたりもする。実はこのお二人、声質が似ている。声が大きくて通るのは、ペルピナンのほうだ。演目はオリジナル曲とともに、アントニオ・カルロス・ジョビンやセザール・カマルゴ・マリアーノ他らブラジルの曲も取り上げる。
ジョカ・ペルピナンがポルトガル語で歌うためか、けっこうブラジル的機微を介した総花的な表現と感じる。ペルピナンは1曲で大々的にパンデイロも用いた。また、一曲はヤブナイがカホンを叩き、ペルピナンがボンゴみたいな太鼓を叩いた曲もあり。ヤブナイのピアノはアップ目のとき切れあり、ファースト・セットの最後の曲のソロは間違いなくスティング(2000年10月16日)の「ホエン・ザ・ワールド・イズ・ランニング・ダウン」のライヴ・ヴァージョンにおけるケニー・カークランドの闊達なソロ(https://43142.diarynote.jp/201612270940364817/ の下のほうを参照のこと 。https://www.youtube.com/watch?v=asPdkHD9k8M&list=RDEudXHJ60J_U&index=6 )を意識しているのは間違いなし。とか、そんなこんなでサーヴィス満点、いろいろな見せ方で、2人の息のあった丁々発止表現を聞き手に提示した。ときに、決めや仕掛けをいろいろと盛り込む場合があり、それについては子供っぽいとぼくは感じてしまう。だが、できるだけ聞き手にアピールすることを求め、支持者を取り込みたいとう面々の思いはよく伝わってきて、それは文句の言う筋合いではないだろう。2人はアートではなく、広い知識を介した万人に向けてのエンターテインメント表現をやっていた。
なお、ショウが始まって、音がいいなとすぐに思う。ピアノの音、各種打楽器の音がちゃんと立って、それらしい音でくっきり聞こえる。その感想を隣に座っていた知人に漏らしたら、ここはそっちもお金をかけていていつ来ても音がいいと思っているとの返答でした。
▶︎過去の、パキート・デ・リベラ
https://43142.diarynote.jp/201310280755386500/
https://43142.diarynote.jp/201410061850124929/
https://43142.diarynote.jp/201806291621332624/
▶︎過去の、ザ・イダン・ライヒェル・プロジェクト
https://43142.diarynote.jp/201410141139176172/
▶︎過去の、NDRビッグ・バンド
https://43142.diarynote.jp/201603111218495183/
▶︎過去の、スティング
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-10.htm
そして、昨日に続き恵比寿・ガーデンホールに行き、ライヴ・マジックの2日目。そういえば、先のアロン・ヤブナイとジョカ・ペルピナンの姿も会場で見た。
+東京中低域
ステージ上には、バリトン・サックスス奏者がずらり10人。うひょ。すでに四半世紀のキャリアを持つはずの〜構成員はかなり変わってきているんだろうな〜ある意味日本人らしいと言えそうな変則大所帯ユニットだ。様々な曲調、ヴァリエーション/構成(ときに、面々は動き立ち位置を変えたりもする)のもと中低音だけのブラス表現を送り出す。
+サカキマンゴー
歌と親指ピアノとゴッタンのサカキ・マンゴー(2008/09/12、2011年10月2日、2012年1月28日、2013年8月27日)のショウは機材をシンプルに介しもしてのソロ・パフォーマンス。派手な格好しつつ、人懐こくも我を出す。鹿児島に戻って以降手がけるようになった、同地の廃物利用の弦楽器であるゴッタンの扱いを楽しみにしていたのだが、ぼくが見てからは持たなかった。残念。
▶︎過去の、サカキ・マンゴー
https://43142.diarynote.jp/200809160031546361/
https://43142.diarynote.jp/201110091256254404/
https://43142.diarynote.jp/201202071445258085/
https://43142.diarynote.jp/201309021132512714/
+3MA
1968年マリ生まれのコラ奏者のバラケ・シソコ(2011年6月6日)と1970年モロッコ生まれのウード奏者のドリス・エル・マルミと1964年マダガスカル生まれのヴァリハ(同国の弦楽器。尺八みたいな筒の外側に弦が張ってあり、それを寝かせて持ち操る)奏者であるラジェリによる、弦楽器トリオ。その接点は、フランス? 接してすぐに、これはすごい集中力を要する純度の高い演奏だと悟る。ラジェリは肉声なども繰り出し、奔放さや親しみやすさを少し出したりもするのだが、これは細心な歌心や演奏心得のもと紡ぎ出されるアンサンブルであるから。綺麗な文様を描きもし、弦群の音が集積離散していくようなそれはよくぞ、だな。ミュージシャンシップ度、高し。これもまた、異なる地域の音楽や楽器の最大公約数+を溶解させる方向にあるワールド・ビート表現だよねと思う。ステージ情報から淡い光が注いでくる感触も、ぼくは覚えた。
▶︎過去の、バラケ・シソコ
https://43142.diarynote.jp/201106131249004038/
+Amamiaynu
奄美の島唄の歌手である朝崎郁恵(2005年6月5日)とアイヌ文化を継承し旭川に住むトンコリ奏者のOKI(2004年8月27日。2006年8月11日、2006年9月24日、2007年1月26日、2012年10月10日、2014年12月10日、2016年11月18日、2018年5月9日)・ファミリー、まさに日本の北と南を繋ぐ出し物。実は、ガラス越しに見える外の席で知人とワインをぐびぐび飲みながら溢れてくる音に接しただけなので、ちゃんとした感想は書くことはできない。でも、各地に残る固有の文化の強固な流儀がワープし握手させちゃうような試みはなんかワクワクしちゃう。
▶︎過去の、朝崎郁恵
https://43142.diarynote.jp/200506120639310000/
▶過去の、OKI
http://43142.diarynote.jp/?day=20040827
http://43142.diarynote.jp/200608141732470000/
http://43142.diarynote.jp/?day=20060924
http://43142.diarynote.jp/200702010111560000/
http://43142.diarynote.jp/?day=20121010
http://43142.diarynote.jp/201412241025308207/
http://43142.diarynote.jp/201611211530147646/
https://43142.diarynote.jp/201805101438514929/
+Flor de Toloacheフロール・デ・トロアーチ
“ゴキブリの花”という名を掲げるような、NY在住のマリアッチの5人の女性グループ。みんな、ラティーノなのかな。リード・ヴォーカル/ヴァイオリン、でかい(ベース系音を担う)弦楽器、生ギター、トランペット二人、みな赤い衣装でまとめていて、それだけで異国情処を醸し出すし、華がある。で、やはり今の時代、しかもNYという場を拠点にしているだけあって、広がりと確かな音楽素養/技量を介した表現を送り出す。ニルヴァーナやレッド・ゼッペリン曲からスタンダードまでを素材にし、娯楽性豊かに受け手を魅了。そして、ちゃんと柱とするマリアッチに対する興味も喚起するだろうパフォーマンスだった。
<今日の、アフター>
フェスはこの後、アルゼンチン人のファナ・モリーナ(2002年9月7日、9月15日。2003年7月29日、2011年8月1日、2013年12月3日、2015年2月6日、2016年3月17日、2017年8月18日)、日本人のThe Kota Oe Band、ベルリンに住むイスラエル人のJラモッタすずめ(2018年8月31日)と続いたはずだが、ぼくはこれにて打ち止め。ガーデンプレイス近くの友人ちに行って、ラグビーの日本vs.南アのTV中継を見る。家では地上波TV放送が映らないので、今回のラグビーW杯の試合には初めて接する。いや、約1ヶ月前にラスヴェガスのホテルで少し見たか。もう、すごい昔のような気がする。ともあれ、盛り上がってよかったなー。来年のオリンピックについては、様々な面でそうは思えないだろうと今から思う、、、。
▶過去の、ファナ・モリーナ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-9.htm トゥルー・ピープルズ・セレブレーション(7日)、モリーナ&カブサッキ(15日)
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-7.htm
http://43142.diarynote.jp/?day=20110801 コンゴトロニクスvs.ロッカーズ
http://43142.diarynote.jp/201312171240301597/
http://43142.diarynote.jp/201502071011467530/
http://43142.diarynote.jp/201603221010109346/
https://43142.diarynote.jp/201708191803252111/
▶︎過去の、Jラモッタすずめ
https://43142.diarynote.jp/201809031607547023/
完全な、デュオ表現。そして、ほぼヴォーカル付き、主ヴォーカルはジョカ・ペルピナンが担当するが、アロン・ヤブナイも歌い、詠唱合戦をしたりもする。実はこのお二人、声質が似ている。声が大きくて通るのは、ペルピナンのほうだ。演目はオリジナル曲とともに、アントニオ・カルロス・ジョビンやセザール・カマルゴ・マリアーノ他らブラジルの曲も取り上げる。
ジョカ・ペルピナンがポルトガル語で歌うためか、けっこうブラジル的機微を介した総花的な表現と感じる。ペルピナンは1曲で大々的にパンデイロも用いた。また、一曲はヤブナイがカホンを叩き、ペルピナンがボンゴみたいな太鼓を叩いた曲もあり。ヤブナイのピアノはアップ目のとき切れあり、ファースト・セットの最後の曲のソロは間違いなくスティング(2000年10月16日)の「ホエン・ザ・ワールド・イズ・ランニング・ダウン」のライヴ・ヴァージョンにおけるケニー・カークランドの闊達なソロ(https://43142.diarynote.jp/201612270940364817/ の下のほうを参照のこと 。https://www.youtube.com/watch?v=asPdkHD9k8M&list=RDEudXHJ60J_U&index=6 )を意識しているのは間違いなし。とか、そんなこんなでサーヴィス満点、いろいろな見せ方で、2人の息のあった丁々発止表現を聞き手に提示した。ときに、決めや仕掛けをいろいろと盛り込む場合があり、それについては子供っぽいとぼくは感じてしまう。だが、できるだけ聞き手にアピールすることを求め、支持者を取り込みたいとう面々の思いはよく伝わってきて、それは文句の言う筋合いではないだろう。2人はアートではなく、広い知識を介した万人に向けてのエンターテインメント表現をやっていた。
なお、ショウが始まって、音がいいなとすぐに思う。ピアノの音、各種打楽器の音がちゃんと立って、それらしい音でくっきり聞こえる。その感想を隣に座っていた知人に漏らしたら、ここはそっちもお金をかけていていつ来ても音がいいと思っているとの返答でした。
▶︎過去の、パキート・デ・リベラ
https://43142.diarynote.jp/201310280755386500/
https://43142.diarynote.jp/201410061850124929/
https://43142.diarynote.jp/201806291621332624/
▶︎過去の、ザ・イダン・ライヒェル・プロジェクト
https://43142.diarynote.jp/201410141139176172/
▶︎過去の、NDRビッグ・バンド
https://43142.diarynote.jp/201603111218495183/
▶︎過去の、スティング
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-10.htm
そして、昨日に続き恵比寿・ガーデンホールに行き、ライヴ・マジックの2日目。そういえば、先のアロン・ヤブナイとジョカ・ペルピナンの姿も会場で見た。
+東京中低域
ステージ上には、バリトン・サックスス奏者がずらり10人。うひょ。すでに四半世紀のキャリアを持つはずの〜構成員はかなり変わってきているんだろうな〜ある意味日本人らしいと言えそうな変則大所帯ユニットだ。様々な曲調、ヴァリエーション/構成(ときに、面々は動き立ち位置を変えたりもする)のもと中低音だけのブラス表現を送り出す。
+サカキマンゴー
歌と親指ピアノとゴッタンのサカキ・マンゴー(2008/09/12、2011年10月2日、2012年1月28日、2013年8月27日)のショウは機材をシンプルに介しもしてのソロ・パフォーマンス。派手な格好しつつ、人懐こくも我を出す。鹿児島に戻って以降手がけるようになった、同地の廃物利用の弦楽器であるゴッタンの扱いを楽しみにしていたのだが、ぼくが見てからは持たなかった。残念。
▶︎過去の、サカキ・マンゴー
https://43142.diarynote.jp/200809160031546361/
https://43142.diarynote.jp/201110091256254404/
https://43142.diarynote.jp/201202071445258085/
https://43142.diarynote.jp/201309021132512714/
+3MA
1968年マリ生まれのコラ奏者のバラケ・シソコ(2011年6月6日)と1970年モロッコ生まれのウード奏者のドリス・エル・マルミと1964年マダガスカル生まれのヴァリハ(同国の弦楽器。尺八みたいな筒の外側に弦が張ってあり、それを寝かせて持ち操る)奏者であるラジェリによる、弦楽器トリオ。その接点は、フランス? 接してすぐに、これはすごい集中力を要する純度の高い演奏だと悟る。ラジェリは肉声なども繰り出し、奔放さや親しみやすさを少し出したりもするのだが、これは細心な歌心や演奏心得のもと紡ぎ出されるアンサンブルであるから。綺麗な文様を描きもし、弦群の音が集積離散していくようなそれはよくぞ、だな。ミュージシャンシップ度、高し。これもまた、異なる地域の音楽や楽器の最大公約数+を溶解させる方向にあるワールド・ビート表現だよねと思う。ステージ情報から淡い光が注いでくる感触も、ぼくは覚えた。
▶︎過去の、バラケ・シソコ
https://43142.diarynote.jp/201106131249004038/
+Amamiaynu
奄美の島唄の歌手である朝崎郁恵(2005年6月5日)とアイヌ文化を継承し旭川に住むトンコリ奏者のOKI(2004年8月27日。2006年8月11日、2006年9月24日、2007年1月26日、2012年10月10日、2014年12月10日、2016年11月18日、2018年5月9日)・ファミリー、まさに日本の北と南を繋ぐ出し物。実は、ガラス越しに見える外の席で知人とワインをぐびぐび飲みながら溢れてくる音に接しただけなので、ちゃんとした感想は書くことはできない。でも、各地に残る固有の文化の強固な流儀がワープし握手させちゃうような試みはなんかワクワクしちゃう。
▶︎過去の、朝崎郁恵
https://43142.diarynote.jp/200506120639310000/
▶過去の、OKI
http://43142.diarynote.jp/?day=20040827
http://43142.diarynote.jp/200608141732470000/
http://43142.diarynote.jp/?day=20060924
http://43142.diarynote.jp/200702010111560000/
http://43142.diarynote.jp/?day=20121010
http://43142.diarynote.jp/201412241025308207/
http://43142.diarynote.jp/201611211530147646/
https://43142.diarynote.jp/201805101438514929/
+Flor de Toloacheフロール・デ・トロアーチ
“ゴキブリの花”という名を掲げるような、NY在住のマリアッチの5人の女性グループ。みんな、ラティーノなのかな。リード・ヴォーカル/ヴァイオリン、でかい(ベース系音を担う)弦楽器、生ギター、トランペット二人、みな赤い衣装でまとめていて、それだけで異国情処を醸し出すし、華がある。で、やはり今の時代、しかもNYという場を拠点にしているだけあって、広がりと確かな音楽素養/技量を介した表現を送り出す。ニルヴァーナやレッド・ゼッペリン曲からスタンダードまでを素材にし、娯楽性豊かに受け手を魅了。そして、ちゃんと柱とするマリアッチに対する興味も喚起するだろうパフォーマンスだった。
<今日の、アフター>
フェスはこの後、アルゼンチン人のファナ・モリーナ(2002年9月7日、9月15日。2003年7月29日、2011年8月1日、2013年12月3日、2015年2月6日、2016年3月17日、2017年8月18日)、日本人のThe Kota Oe Band、ベルリンに住むイスラエル人のJラモッタすずめ(2018年8月31日)と続いたはずだが、ぼくはこれにて打ち止め。ガーデンプレイス近くの友人ちに行って、ラグビーの日本vs.南アのTV中継を見る。家では地上波TV放送が映らないので、今回のラグビーW杯の試合には初めて接する。いや、約1ヶ月前にラスヴェガスのホテルで少し見たか。もう、すごい昔のような気がする。ともあれ、盛り上がってよかったなー。来年のオリンピックについては、様々な面でそうは思えないだろうと今から思う、、、。
▶過去の、ファナ・モリーナ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-9.htm トゥルー・ピープルズ・セレブレーション(7日)、モリーナ&カブサッキ(15日)
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-7.htm
http://43142.diarynote.jp/?day=20110801 コンゴトロニクスvs.ロッカーズ
http://43142.diarynote.jp/201312171240301597/
http://43142.diarynote.jp/201502071011467530/
http://43142.diarynote.jp/201603221010109346/
https://43142.diarynote.jp/201708191803252111/
▶︎過去の、Jラモッタすずめ
https://43142.diarynote.jp/201809031607547023/
ピーター・バラカンズ・ライヴ・マジック
2019年10月19日 音楽 毎年秋恒例の、ピーター・バラカンがキュレイトする音楽イヴェント、デイ1。恵比寿ガーデン・ホール。大小のホール、そして飲食&物販スペースでもあるホワイエに設けられたステージの3つの場で、ライヴ・ミュージックは提供される。
+スタイナー・ラクネス
ノルウェー人ジャズ・ベーシストのスタイナー・ラクネス(2003年11月17日、2004年11月16日、2013年9月8日、2016年10月22日、2017年1月28日)は、今回ソロでパフォーマンス。ダブル・ベース音を効果的に重ねたループ音のもと、彼は渋低い歌声〜それ、ほど良いダミ声とも言えようか〜で歌っていく。ときには、ベースをボンボン弾きながら、それのみで歌ったりもずる。なんか、その様はヴァイキングという言葉も思い出せるか。ぼくが見ていたときは、ボブ・ディランやブルース・スプリングスティーンの曲を歌ったりもしていた。
▶︎過去の、スタイナー・ラクネス
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-11.htm アーバン・コネクション
http://43142.diarynote.jp/200411170828460000/ アーヴァン・コネクション
http://43142.diarynote.jp/?day=20130908 ヘルゲ・リエン・トリオ
http://43142.diarynote.jp/?day=20161022 アルヴァス
︎https://43142.diarynote.jp/201701301326224033/ トゥーレ・ブルンボルグ・スノウ・スロウ・カルテット
+タミクレスト
歌と電気ギター(レスポールを弾いていた)のウスマン・アグ・モサ(2018年5月9日)をリーダーとする、トゥアレグのバンド。モサに加えて、エレクトリック・ベース、股に挟む大きな太鼓、電気ギター、ドラムという編成で、もう1人のギターとドラムはフランス人か。その事実もあってか、他の砂漠のブルースの担い手グループと比すと、どことなく西欧化されていると思えるところはある。その呪術的音場に明快さを持ち、他の環境にいる人に両手を広げているとも指摘もできるか。ある曲のバンド・アンサンブルは、そのままオールマンズの「ランブラリン・マン」になっていっても違和感なしと思えた。
▶︎過去の、タミクレストのウスマン・アグ・モサ
https://43142.diarynote.jp/201805101438514929/
+ミャーク・ソング・ブック
2年前のこのフェスに出た際は宮古の民謡歌手である與那城美和と福岡県在住のジャズ・ベース奏者である松永誠剛の2人によるものだった(2017年10月22日)が、今回はさらに大きな単位で、宮古の神秘を伝える。最初の長いパートは、松永と宮古のファンク・バンドであるBLACK WAX(2014年9月16日、2014年10月25日)のサックス奏者(今回、ぼくが見ている間はテナーを吹いていた)である池村真里野によるデュオ。アブストラクトにジャズの流儀を介して立ち上がる宮古のもやもや。そのあとは、松永が下がり、與那城美和ら3人が出てきて、女性4人でアカペラによるパフォーマンス(そこにテナー音が入りもする)。で、その様に感嘆。その肉声の絡みの謎の訴求力は、ブルガリアン・ヴォイス(2019年9月29日、他)のそれに完全に匹敵。いや、指揮者を介しない宮古の彼女たちのほうがより自立していて、ストロングな印象を与えるのは間違いない。その後、また松永も加わったんじゃないかとも思えたが、その前にまた移動。
▶︎過去の、ミャーク・ソング・ブック
https://43142.diarynote.jp/201710240958114009/
▶過去の、BLACK WAX
http://43142.diarynote.jp/201409171722239857/
https://43142.diarynote.jp/201410301511243448/
▶︎過去の、ブルガリアン・ヴォイス・アンジェリーテ
https://43142.diarynote.jp/201909300820035963/
+ドス・オリエンタレス
パーカッションのヤヒロトモヒロ(2007年11月14日、2009年2月8日、2009年10月12日、2010年7月22日、2011年10月26日、2012年6月13日、2014年2月9日、2014年2月22日、2014年6月16日、2015年8月31日)とウルグアイ人ピアニストのウーゴ・ファトルーソ(2007年11月14日、2017年8月24日)、長い付き合いを持つ2人によるユニット。途中から、女性シンガー/打楽器奏者(ウルグアイ人?)が加わりやったウルグアイのシンガー・ソングライターの曲はすんげえ味よし。その天衣無縫な感触を持つそのパフォーマンスはなんかブラジル音楽的な色彩が強かった。
▶過去の、ヤヒロトモヒロ
http://43142.diarynote.jp/?day=20071114
http://43142.diarynote.jp/200902102121513506/
http://43142.diarynote.jp/200910141731349364/
http://43142.diarynote.jp/201007241308021448/
http://43142.diarynote.jp/201111141210356758/
http://43142.diarynote.jp/201206141343402196/
http://43142.diarynote.jp/201402111029354181/
http://43142.diarynote.jp/201402240940377749/
http://43142.diarynote.jp/201406180852131370/
http://43142.diarynote.jp/201509021103292742/
http://43142.diarynote.jp/201708081443281390/
https://43142.diarynote.jp/201708280821026300/
▶︎過去の、ウーゴ・ファトルーソ
https://43142.diarynote.jp/200711170537080000/
+小坂忠Magic Band2019
シンガーの小坂忠(2001年12月16日、2013年8月11日、2015年10月25日、2015年11月19日、2019年10月14日)、キーボードのDr.kyOn (2013年8月11日、2015年11月19日、2017年10月9日)、ギターの鈴木茂(2013年8月11日、2010年11月21日、2015年10月25日、2015年11月19日、2017年6月19日)、ベースの小原礼(2003年3月13日、2004年5月9日、2013年8月11日、2015年11月19日、2017年10月21日)、ドラムの林立夫(2009年1月16日、2015年10月25日、2016年9月27日、2017年7月14日)、ゲスト・シンガーの桑名晴子という陣容による。1週間前と同じような帽子を小坂はかぶっていた。トリの出し物である事もあり、場内は混み、歓声も熱い。
▶過去の、小坂忠
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-12.htm
http://43142.diarynote.jp/?day=20130811
http://43142.diarynote.jp/201510290731105395/
https://43142.diarynote.jp/201511200934467321/
https://43142.diarynote.jp/201910150806553324/
▶︎過去の、Dr.kyOn
https://43142.diarynote.jp/201308130851402454/
https://43142.diarynote.jp/201511200934467321/
https://43142.diarynote.jp/201710121702369819/
▶過去の、鈴木茂
http://43142.diarynote.jp/?day=20101121
http://43142.diarynote.jp/?day=20130811
http://43142.diarynote.jp/201510290731105395/
http://43142.diarynote.jp/201511200934467321/
https://43142.diarynote.jp/201706200846275599/
▶過去の、小原礼
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-3.htm 3月13日
http://43142.diarynote.jp/200405071410000000/
http://43142.diarynote.jp/?day=20130811
http://43142.diarynote.jp/201511200934467321/
https://43142.diarynote.jp/201710240957109863/
▶過去の、林立夫
http://43142.diarynote.jp/200901171017206901/
http://43142.diarynote.jp/201510290731105395/
http://43142.diarynote.jp/?day=20160927
https://43142.diarynote.jp/201707151654245284/
<今日の、所作>
フェス中頃から、会場入り。つまみ食い的にステージ間を移動していたが、それはずっと立っているのが辛いのと、もちろん重なるプログラムも見たかったため。今回、珍しくタイムテーブルがずれたりもしていた。基本、なごみのある場。懐かしの人に久しぶりに会う場。←それが、楽しい。なんか、今日のお客さんの様を見ながら、フジ・ロック・フェスに年1の音楽心を満たすために(それだけに)行く人がいるように、ライヴ・マジックをそういう位置付けに置いている人もいるんじゃないか。物販Tシャツを身につけている人の比率は高めかもなあ。やはり、年寄りが多いぶん、少しお金をもって人の比率は高いのかもしれない。今、XC40(https://43142.diarynote.jp/201902011533573977/)で日本マーケットに攻勢をかけるボルボは、例年のように会場前に車を展示している。
+スタイナー・ラクネス
ノルウェー人ジャズ・ベーシストのスタイナー・ラクネス(2003年11月17日、2004年11月16日、2013年9月8日、2016年10月22日、2017年1月28日)は、今回ソロでパフォーマンス。ダブル・ベース音を効果的に重ねたループ音のもと、彼は渋低い歌声〜それ、ほど良いダミ声とも言えようか〜で歌っていく。ときには、ベースをボンボン弾きながら、それのみで歌ったりもずる。なんか、その様はヴァイキングという言葉も思い出せるか。ぼくが見ていたときは、ボブ・ディランやブルース・スプリングスティーンの曲を歌ったりもしていた。
▶︎過去の、スタイナー・ラクネス
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-11.htm アーバン・コネクション
http://43142.diarynote.jp/200411170828460000/ アーヴァン・コネクション
http://43142.diarynote.jp/?day=20130908 ヘルゲ・リエン・トリオ
http://43142.diarynote.jp/?day=20161022 アルヴァス
︎https://43142.diarynote.jp/201701301326224033/ トゥーレ・ブルンボルグ・スノウ・スロウ・カルテット
+タミクレスト
歌と電気ギター(レスポールを弾いていた)のウスマン・アグ・モサ(2018年5月9日)をリーダーとする、トゥアレグのバンド。モサに加えて、エレクトリック・ベース、股に挟む大きな太鼓、電気ギター、ドラムという編成で、もう1人のギターとドラムはフランス人か。その事実もあってか、他の砂漠のブルースの担い手グループと比すと、どことなく西欧化されていると思えるところはある。その呪術的音場に明快さを持ち、他の環境にいる人に両手を広げているとも指摘もできるか。ある曲のバンド・アンサンブルは、そのままオールマンズの「ランブラリン・マン」になっていっても違和感なしと思えた。
▶︎過去の、タミクレストのウスマン・アグ・モサ
https://43142.diarynote.jp/201805101438514929/
+ミャーク・ソング・ブック
2年前のこのフェスに出た際は宮古の民謡歌手である與那城美和と福岡県在住のジャズ・ベース奏者である松永誠剛の2人によるものだった(2017年10月22日)が、今回はさらに大きな単位で、宮古の神秘を伝える。最初の長いパートは、松永と宮古のファンク・バンドであるBLACK WAX(2014年9月16日、2014年10月25日)のサックス奏者(今回、ぼくが見ている間はテナーを吹いていた)である池村真里野によるデュオ。アブストラクトにジャズの流儀を介して立ち上がる宮古のもやもや。そのあとは、松永が下がり、與那城美和ら3人が出てきて、女性4人でアカペラによるパフォーマンス(そこにテナー音が入りもする)。で、その様に感嘆。その肉声の絡みの謎の訴求力は、ブルガリアン・ヴォイス(2019年9月29日、他)のそれに完全に匹敵。いや、指揮者を介しない宮古の彼女たちのほうがより自立していて、ストロングな印象を与えるのは間違いない。その後、また松永も加わったんじゃないかとも思えたが、その前にまた移動。
▶︎過去の、ミャーク・ソング・ブック
https://43142.diarynote.jp/201710240958114009/
▶過去の、BLACK WAX
http://43142.diarynote.jp/201409171722239857/
https://43142.diarynote.jp/201410301511243448/
▶︎過去の、ブルガリアン・ヴォイス・アンジェリーテ
https://43142.diarynote.jp/201909300820035963/
+ドス・オリエンタレス
パーカッションのヤヒロトモヒロ(2007年11月14日、2009年2月8日、2009年10月12日、2010年7月22日、2011年10月26日、2012年6月13日、2014年2月9日、2014年2月22日、2014年6月16日、2015年8月31日)とウルグアイ人ピアニストのウーゴ・ファトルーソ(2007年11月14日、2017年8月24日)、長い付き合いを持つ2人によるユニット。途中から、女性シンガー/打楽器奏者(ウルグアイ人?)が加わりやったウルグアイのシンガー・ソングライターの曲はすんげえ味よし。その天衣無縫な感触を持つそのパフォーマンスはなんかブラジル音楽的な色彩が強かった。
▶過去の、ヤヒロトモヒロ
http://43142.diarynote.jp/?day=20071114
http://43142.diarynote.jp/200902102121513506/
http://43142.diarynote.jp/200910141731349364/
http://43142.diarynote.jp/201007241308021448/
http://43142.diarynote.jp/201111141210356758/
http://43142.diarynote.jp/201206141343402196/
http://43142.diarynote.jp/201402111029354181/
http://43142.diarynote.jp/201402240940377749/
http://43142.diarynote.jp/201406180852131370/
http://43142.diarynote.jp/201509021103292742/
http://43142.diarynote.jp/201708081443281390/
https://43142.diarynote.jp/201708280821026300/
▶︎過去の、ウーゴ・ファトルーソ
https://43142.diarynote.jp/200711170537080000/
+小坂忠Magic Band2019
シンガーの小坂忠(2001年12月16日、2013年8月11日、2015年10月25日、2015年11月19日、2019年10月14日)、キーボードのDr.kyOn (2013年8月11日、2015年11月19日、2017年10月9日)、ギターの鈴木茂(2013年8月11日、2010年11月21日、2015年10月25日、2015年11月19日、2017年6月19日)、ベースの小原礼(2003年3月13日、2004年5月9日、2013年8月11日、2015年11月19日、2017年10月21日)、ドラムの林立夫(2009年1月16日、2015年10月25日、2016年9月27日、2017年7月14日)、ゲスト・シンガーの桑名晴子という陣容による。1週間前と同じような帽子を小坂はかぶっていた。トリの出し物である事もあり、場内は混み、歓声も熱い。
▶過去の、小坂忠
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-12.htm
http://43142.diarynote.jp/?day=20130811
http://43142.diarynote.jp/201510290731105395/
https://43142.diarynote.jp/201511200934467321/
https://43142.diarynote.jp/201910150806553324/
▶︎過去の、Dr.kyOn
https://43142.diarynote.jp/201308130851402454/
https://43142.diarynote.jp/201511200934467321/
https://43142.diarynote.jp/201710121702369819/
▶過去の、鈴木茂
http://43142.diarynote.jp/?day=20101121
http://43142.diarynote.jp/?day=20130811
http://43142.diarynote.jp/201510290731105395/
http://43142.diarynote.jp/201511200934467321/
https://43142.diarynote.jp/201706200846275599/
▶過去の、小原礼
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-3.htm 3月13日
http://43142.diarynote.jp/200405071410000000/
http://43142.diarynote.jp/?day=20130811
http://43142.diarynote.jp/201511200934467321/
https://43142.diarynote.jp/201710240957109863/
▶過去の、林立夫
http://43142.diarynote.jp/200901171017206901/
http://43142.diarynote.jp/201510290731105395/
http://43142.diarynote.jp/?day=20160927
https://43142.diarynote.jp/201707151654245284/
<今日の、所作>
フェス中頃から、会場入り。つまみ食い的にステージ間を移動していたが、それはずっと立っているのが辛いのと、もちろん重なるプログラムも見たかったため。今回、珍しくタイムテーブルがずれたりもしていた。基本、なごみのある場。懐かしの人に久しぶりに会う場。←それが、楽しい。なんか、今日のお客さんの様を見ながら、フジ・ロック・フェスに年1の音楽心を満たすために(それだけに)行く人がいるように、ライヴ・マジックをそういう位置付けに置いている人もいるんじゃないか。物販Tシャツを身につけている人の比率は高めかもなあ。やはり、年寄りが多いぶん、少しお金をもって人の比率は高いのかもしれない。今、XC40(https://43142.diarynote.jp/201902011533573977/)で日本マーケットに攻勢をかけるボルボは、例年のように会場前に車を展示している。
菅波ひろみ & KANSAI BLUES LOVERS。ゴスト
2019年10月18日 音楽 どすこい&アーシーな米国黒人音楽についての生理的理解や物質的技量は日本一ではないかとぼくは信じている女性シンガーの菅波ひろみ(2017年12月1日)と関西のブルースが得意な人たちによるライヴ。ツアー中の一環で、高円寺・JIROKICHII。そのバンド構成員は、オルガンの花田えみ、ギターの 篠原裕、ベースの中島かつき、ドラムの平岡タカノリ。もっとおっさんたちかと思ったら、皆さん意外に若そうで、主役との息もあっていた。噴出感をちゃんと出せるオルガン奏者はとくにいい感じだったな。
ブルースやサザン・ソウル系統にあるもやもやした大海を鷲掴み。そして、声には良質なブラック・ミュージックに不可説な濁りの感覚や熱情あふれる歌声とフィーリングあり。イエイ。冒頭2曲がブルース曲で、アリサ・フランクリン曲も二つやり、ニューオーリンズ調も二つ。エタ・ジェイムズやココ・テイラーの曲もあり。アラン・トゥーサンの「イエス・ウィ・キャン」の際にザ・ミーターズ曲に入っている特徴的な肉声パートをバンド・メンバーたちが3つに分けてつけ、それを観客に歌わせるなんてこともした。客扱いも、お上手。そして、彼女にはいいファンがしっかりついていることも再確認。ファースト・セットで場を離れるのが、悲しくてしょうがなかった。
▶︎過去の、菅波ひろみ
https://43142.diarynote.jp/201712031012091034/
その後は三軒茶屋・グレープフルーツ・ムーンで、オランダ人のシンガー・ソングライターのゴスト(2017年9月15日)を見る。間に合わないかと思ったら、ちゃんと彼の出番の前についた。
おお、アーティストは生き物。前回見たときと大きく異なる印象を受け、彼が異なるモードにあることを実感した。前回はキーボードを弾きながら歌い、その歌にはエフェクトがかけられ、そこにドラマーが付いていた。←ゆえに、同じ編成でライヴをやるジェイムズ・ブレイク(2011年10月12日、2013年6月4日、2017年2月25日)をまずぼくは想起したわけだが、今回セミ・アコースティック・ギターを弾きながら歌う(エフェクトなし)様はもっと歌心に富むフォーキィ表現の好担い手という像を得た。少しレトロとも思わせる素直な歌心を天衣無縫に泳がせる感じを、今回はおおいに受けた。歌詞はすべて英語。
今回も1人のサポート奏者ありで、アムステルダム在住の英国人がアコースティック・ギターでサポート。彼は随時ハーモニー・コーラスもつけ、それも効果的。一方、ゴストは横にサンプラーを起き、簡素な下敷きビートを敷く場合もあり。そのサンプラーには日本語の女性の声が何種類も入れられていて、曲間には適時そのプリセットMCが使われる。あら、それ意外なくらいいいじゃん。なんか、彼の気持ちやお茶目さがちゃんと伝わる。
基本は、オーセンティックなシンガー・ソングライター的な姿を優男風情を介してアピール。一部かつてのマイケル・フランクス(2013年10月29日)が今にワープしたような、テンダー&メロウ味もあり。それからやはりユーロ感覚もどこかに出ていて、ぼくは今回の彼の実演にクレスプキュール・レーベル(1980年代下半期が黄金期の、ブリュッセルの都会派レーベル)が抱えていた洗練ポップネスの残り香も感じたかな。
やまぬ拍手のもと急遽応じたアンコールは、1人でボブ・マーリーの「リデンプション・ソング」を披露した。その力のあり様にびっくり。歌声が大きく、何かを照らさんとする力が大。へーえ、30歳になったばかりの彼のなかにはそういうヒューマン・ソングがしっかりとあるのか。
▶︎過去の、ゴスト
https://43142.diarynote.jp/201709160841239914/
▶過去の、ジェイムズ・ブレイク
http://43142.diarynote.jp/201110161924242614/
http://43142.diarynote.jp/201306060730086224/
https://43142.diarynote.jp/201702261130301434/
▶︎過去の、マイケル・フランクス
http://43142.diarynote.jp/201310301217408539/
<今日の、初めて>
2軒目の三軒茶屋にあるハコには、初めて行く。おお、太子堂中央街に足を踏み入れるなんて、20年ぶり? その屋号にあった明るい感覚を持ち、見やすくもあり、なかなかに好印象。カウンターにはアルバム・ジャケットが飾ってあったが、洋楽好きの人が開いたお店であろうか。でも、ぼくがここに初めて来たということは、普段は日本人ミュージシャンが主に出ているのかな。
ブルースやサザン・ソウル系統にあるもやもやした大海を鷲掴み。そして、声には良質なブラック・ミュージックに不可説な濁りの感覚や熱情あふれる歌声とフィーリングあり。イエイ。冒頭2曲がブルース曲で、アリサ・フランクリン曲も二つやり、ニューオーリンズ調も二つ。エタ・ジェイムズやココ・テイラーの曲もあり。アラン・トゥーサンの「イエス・ウィ・キャン」の際にザ・ミーターズ曲に入っている特徴的な肉声パートをバンド・メンバーたちが3つに分けてつけ、それを観客に歌わせるなんてこともした。客扱いも、お上手。そして、彼女にはいいファンがしっかりついていることも再確認。ファースト・セットで場を離れるのが、悲しくてしょうがなかった。
▶︎過去の、菅波ひろみ
https://43142.diarynote.jp/201712031012091034/
その後は三軒茶屋・グレープフルーツ・ムーンで、オランダ人のシンガー・ソングライターのゴスト(2017年9月15日)を見る。間に合わないかと思ったら、ちゃんと彼の出番の前についた。
おお、アーティストは生き物。前回見たときと大きく異なる印象を受け、彼が異なるモードにあることを実感した。前回はキーボードを弾きながら歌い、その歌にはエフェクトがかけられ、そこにドラマーが付いていた。←ゆえに、同じ編成でライヴをやるジェイムズ・ブレイク(2011年10月12日、2013年6月4日、2017年2月25日)をまずぼくは想起したわけだが、今回セミ・アコースティック・ギターを弾きながら歌う(エフェクトなし)様はもっと歌心に富むフォーキィ表現の好担い手という像を得た。少しレトロとも思わせる素直な歌心を天衣無縫に泳がせる感じを、今回はおおいに受けた。歌詞はすべて英語。
今回も1人のサポート奏者ありで、アムステルダム在住の英国人がアコースティック・ギターでサポート。彼は随時ハーモニー・コーラスもつけ、それも効果的。一方、ゴストは横にサンプラーを起き、簡素な下敷きビートを敷く場合もあり。そのサンプラーには日本語の女性の声が何種類も入れられていて、曲間には適時そのプリセットMCが使われる。あら、それ意外なくらいいいじゃん。なんか、彼の気持ちやお茶目さがちゃんと伝わる。
基本は、オーセンティックなシンガー・ソングライター的な姿を優男風情を介してアピール。一部かつてのマイケル・フランクス(2013年10月29日)が今にワープしたような、テンダー&メロウ味もあり。それからやはりユーロ感覚もどこかに出ていて、ぼくは今回の彼の実演にクレスプキュール・レーベル(1980年代下半期が黄金期の、ブリュッセルの都会派レーベル)が抱えていた洗練ポップネスの残り香も感じたかな。
やまぬ拍手のもと急遽応じたアンコールは、1人でボブ・マーリーの「リデンプション・ソング」を披露した。その力のあり様にびっくり。歌声が大きく、何かを照らさんとする力が大。へーえ、30歳になったばかりの彼のなかにはそういうヒューマン・ソングがしっかりとあるのか。
▶︎過去の、ゴスト
https://43142.diarynote.jp/201709160841239914/
▶過去の、ジェイムズ・ブレイク
http://43142.diarynote.jp/201110161924242614/
http://43142.diarynote.jp/201306060730086224/
https://43142.diarynote.jp/201702261130301434/
▶︎過去の、マイケル・フランクス
http://43142.diarynote.jp/201310301217408539/
<今日の、初めて>
2軒目の三軒茶屋にあるハコには、初めて行く。おお、太子堂中央街に足を踏み入れるなんて、20年ぶり? その屋号にあった明るい感覚を持ち、見やすくもあり、なかなかに好印象。カウンターにはアルバム・ジャケットが飾ってあったが、洋楽好きの人が開いたお店であろうか。でも、ぼくがここに初めて来たということは、普段は日本人ミュージシャンが主に出ているのかな。
Bram Bram Zeel 。ハーヴィ・メイソン“カメレオン”
2019年10月17日 音楽 まず、青山・プラッサオンゼで、ギターの竹中俊二(2007年8月23日、2008年1月31日、2009年6月12日、2009年9月26日、2009年12月18日、2010年2月23日、2010年12月22日、2014年7月23日、2015年1月10日、2015年6月17日、2016年11月7日)とキーボードの中島徹とのデュオのファースト・セットを見る。竹中は全面的にガット・ギターを弾く。素材はジョアン・ドナート(2008年8月18日、2009年6月7日、2009年9月29日)やトム・ジョビン他、ブラジルの曲群。そこに、自作曲も加える。ブラジル音楽/曲の敏樹や愛着を、すらりと2人で描くような内容なり。
▶過去の、竹中俊二
http://43142.diarynote.jp/200708270314500000/
http://43142.diarynote.jp/200802051630130000/
http://43142.diarynote.jp/200906160733018341/
http://43142.diarynote.jp/200909291504366263/
http://43142.diarynote.jp/201001051624161036/
http://43142.diarynote.jp/201002280940361567/
http://43142.diarynote.jp/201012241100592422/
http://43142.diarynote.jp/?day=20140723
http://43142.diarynote.jp/201501131341317551/
http://43142.diarynote.jp/201506181125125625/
https://43142.diarynote.jp/201611101703321633/
▶︎過去の、ジョアン・ドナート
http://43142.diarynote.jp/200808221741070000/
http://43142.diarynote.jp/200910021138591223/
http://43142.diarynote.jp/200906091637138003/
そして、徒歩で南青山・ブルーノート東京に。出し物は、大御所ドラマーのハーヴィー・メイソン(2002年8月11日、2010年7月9日、2011年6月21日、2014年5月28日、2016年4月5日、2017年9月1日)がLAの実力者や若手を同行させ、彼が世に広く知られることになったハービー・ハンコック『ヘッド・ハンターズ』(コロムビア、1973年)を俎上に一部起きつつ、メイソンなりの現代的ジャズ表現を提供しましょうという企画ライヴの2019年度版だ。カマシ・ワシントン(2014年5月28日、2015年10月31日、2016年12月6日、2018年8月19日、2019年9月2日)やモノニオン(2017年9月1日、2018年3月22日、2018年7月19日)も、メイソンのこのプロジェクトが初来日だった。
ピアノやキーボードのマーク・ド・クライヴ・ロウ(2006年3月9日、2016年4月5日、2017年9月1日)を音楽統括者に置くというのは、ここのところの常。他の同行者は、アルト/ソプラノ・サックス/フルートのヘイリー・ニスワンガー。彼女は、ディー・ディー・ブリッジウォーター(2003年8月1~2日、2007年8月24日、2008年12月4日、2009年11月27日、2014年5月3日)からエスペランサ・スポルディング(2008年9月5日、2008年12月1日、2010年9月4日、2011年2月17日、2012年3月7日、2012年9月9日、2015年9月5日、2016年5月31日)まで参加したテリー・リン・キャリントン(2004年9月7日、2005年8月21日、2008年12月1日、2009年6月15日、2010年9月4日、2014年9月16日、2017年3月27日)の女性プロジェクト作『ザモザイク・プロジェクト』(コンコード、2011年)に入っていた奏者だ。5弦エレクトリック・べースはオマール・ドミニク、日本ではほぼ無名の彼はフィラデルフィア、フロリダを経てLAで活動をしている。そして、今回は歌い手が同行。そのエリック・ドウキンスは1990年代にドウキンス&ドウキンスというデュオを組み、A&M(そこからのファースト作は日本盤も出た)他から数作品出していた、ゴスペル畑の人。カーク・フランクリン(2009年9月18日、2017年2月2日)の2019年最新作にも入っていた彼は、キーシャ・コールやメアリーJ・ブライジ(2002年3月13日)、シャンテ・ムーア(2006年9月19日、2008年12月8日、2012年3月5日、2012年12月9日)らいろんな人に曲を提供してもいる。
今回のギグで驚いたのは、ハービー・ハンコック(2000年3月14日、2001年12月27日、2003年8月23日、2005年8月21日、2012年3月3日、2014年9月7日、2015年9月6日、2016年9月3日、2018年9月1日)絡みの有名曲を4つもちゃんと披露したこと。「カンタロープ・アイランド」、「アクチュアル・プルーフ」、「カメレオン」、「4A.M.」、それらは今のこの5人のヴァージョンとして送り出された。また、ドウキンスがフィーチャーされたのは、中後半部の2曲と、「カメレオン」。その際のちゃんとしたヴォーカル曲のうちの1つはもろにスティーヴィー・ワンダー(2005年11月3日、2010年8月8日、2012年3月5日)を想起させる歌い方で、わあ。また、スキャットでことを進めた「カメレオン」では一部でロイ・エアーズ(2000年3月23日、2002年8月11日2004年3月10日2008年7月10日、2014年7月19日、2016年2月12日、2017年10月8日)の著名曲「エヴリバディ・ラヴズ・ザ・サンシャイン」(そのオリジナルでキーボードを弾いていたのは、フィリップ・ウー大先生。2007年6月6日、2009年5月26日、2012年9月9日、2014年5月28日。実は、メイソンの一番最初の“カメレオン”プロジェクトのブルーノート公演には彼が参加していた)のメロディを、彼は歌い込む。イエイ。
なお、https://43142.diarynote.jp/201903201617547581/ の項で触れているが、ハーヴィー・メイソンの1975年デビュー作のオープナーでありタイトル・トラックである「マーチング・イン・ザ・ストリート」(https://www.youtube.com/watch?v=bHEM1NHQMeQ)はダニー・ハサウェイの「マグニフィセント・サンクチュアリー・バンド」(https://www.youtube.com/watch?v=NWnnbDraKqo 。1971年作『ダニー・ハサウェイ』収録)へのアンサー・ソングだ。彼はそういうこともしている人なのであり、せっかくドウキンスが参加しているのなら、どちらかの曲も聞かせてほしかったな。
クォーテイションといえば、オマール・ドミニクは「アクチュアル・プルーフ」のイントロでベース・ソロを披露したのだが、その際スライ&ザ・ファミリー・ストーン(2008年8月31日、2008年9月2日、2010年1月20日)の「ドント・コール・ミー・ニガー」を引用。ヘッド・ハンターズ曲をいろいろやったためもあってか、彼は過去のこの出し物に参加したべーシストのなかで一番ヘッド・ハンターズのオリジナル・メンバーであったポール・ジャクソン(2002 年3月12日、2008年6月12日)を思い出させる演奏をした。ジャクソンに特徴的な1弦の効果的な開放音の使用は見せなかったものの。とともに、ジャクソンはなんとアメイジングな化け物奏者だったかも痛感。そんな御仁、一時は千葉県市川市に住んでいたんだよなー。
クライヴ・ロウはピアノ主体ながら、3種のキーボードも扱う。とともに、横にPCを置いた彼はマイクで拾ったヘイリー・ニスワンガーのリード音に自在にエフェクトをかける。こんな音なら、彼女がウィンド・シンセを吹けばいいぢゃんと思えたか。まあ、指は動くが音色の抑えが甘い彼女にはそれもアリだったのかもしれない。また、クライヴ・ロウはメイソンのドラム・ソロ時にもその音に存分にエフェクトをかけた。前にも書いたことがあると思うが、メイソンのドラミングは100%正しい。だが、コンサバすぎて面白いとは、今は言えない。そのソロでの音響効果は逆説的に、その事実を浮き上がらせていたと思う。メイソン、今回は多くはマッチド・グリップで叩いていたんじゃなかったか。
▶過去の、ハーヴィー・メイソン
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-8.htm 8月11日、トム・スコット
http://43142.diarynote.jp/201007110625087085/
http://43142.diarynote.jp/?day=20110621
http://43142.diarynote.jp/?day=20140528
http://43142.diarynote.jp/201604060850393487/
https://43142.diarynote.jp/201709071307037021/
▶過去の、︎マーク・ド・クライヴ・ロウ
http://43142.diarynote.jp/200603100922500000/
http://43142.diarynote.jp/201604060850393487/
https://43142.diarynote.jp/201709071307037021/
▶︎過去の、カマシ・ワシントン
http://43142.diarynote.jp/?day=20140528
http://43142.diarynote.jp/201511040742444324/
http://43142.diarynote.jp/201612091513593556/
https://43142.diarynote.jp/201808211635045064/
https://43142.diarynote.jp/201909031830055314/
▶︎過去の、モノニオン
http://43142.diarynote.jp/201709071307037021/
http://43142.diarynote.jp/201803231446465272/
http://43142.diarynote.jp/201807210953487881/
▶過去の、テリ・リン・キャリントン
http://43142.diarynote.jp/200409070203440000/
http://43142.diarynote.jp/200508230545510000/
http://43142.diarynote.jp/200812141259213603/
http://43142.diarynote.jp/200906160735045241/
http://43142.diarynote.jp/?day=20100904
https://43142.diarynote.jp/201409171722239857/
▶過去の、ディー・ディーブリッジウォーター
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-8.htm
http://43142.diarynote.jp/200708270316020000/
http://43142.diarynote.jp/200812150311286788/
http://43142.diarynote.jp/?day=20091127
http://43142.diarynote.jp/?month=201405
▶過去の、エスペランサ・スポルディング
http://43142.diarynote.jp/200809071430380000/
http://43142.diarynote.jp/?day=20081201
http://43142.diarynote.jp/?day=20100904
http://43142.diarynote.jp/201102190814495504/
http://43142.diarynote.jp/?day=20120307
http://43142.diarynote.jp/201209191229057579/
http://43142.diarynote.jp/201509211331298145/
http://43142.diarynote.jp/201606101027587993/
https://43142.diarynote.jp/201703281829079078/
▶過去の、カーク・フランクリン
http://43142.diarynote.jp/200909251530436151/
https://43142.diarynote.jp/201702081152242280/
▶︎過去の、メアリー・J・ブライジ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-3.htm
▶︎過去の、シャンテ・ムーア
https://43142.diarynote.jp/200609241220220000/
https://43142.diarynote.jp/200812150313441401/
https://43142.diarynote.jp/201203062006429595/
https://43142.diarynote.jp/201212140959573710/
▶過去の、ハービー・ハンコック
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-3.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-12.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-8.htm
http://43142.diarynote.jp/200508230545510000/
http://43142.diarynote.jp/201203062005542291/
http://43142.diarynote.jp/201409100930206205/
http://43142.diarynote.jp/201509220833541918/
http://43142.diarynote.jp/?day=20160903/
https://43142.diarynote.jp/201809051532324111/
▶過去の、スティーヴィー・ワンダー
http://43142.diarynote.jp/200511130015240000/
http://43142.diarynote.jp/201008261618276388/
http://43142.diarynote.jp/201203062006429595/
▶過去の、ロイ・エアーズ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-3.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/framepagelive.htm
http://43142.diarynote.jp/200403101442170000/
http://43142.diarynote.jp/?day=20080710
http://43142.diarynote.jp/201407221705302936/
http://43142.diarynote.jp/201602161249535545/
https://43142.diarynote.jp/201710121700178187/
▶過去の、フィリップ・ウー
http://43142.diarynote.jp/200706131357530000/
http://43142.diarynote.jp/200905271738046764/
http://43142.diarynote.jp/?day=20120909
https://43142.diarynote.jp/201405291806044863/
▶過去の、スライ・ストーン
http://43142.diarynote.jp/200809011923060000/
http://43142.diarynote.jp/200809071428140000/
http://43142.diarynote.jp/201001211346277187/
http://43142.diarynote.jp/201505201630381899/ 映画
▶過去の、ポール・ジャクソン
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-3.htm
http://43142.diarynote.jp/?day=20080612
<今日のパーティ、頭だけ>
この15日から22日にかけて、原宿・B-SIDEで<Swiss Design / Made in Japan>という展覧会が開かれている。同所でのオープニング・パーティがあり顔を出したのだが、それなりの広さを持つ会場に人がいっぱい。外国人〜スイス人なのだろうか〜比率もかなり高い。大使館主催ということもあるのかな。外にも、人があふれている。そんな混み具合なので、早々に辞したので、展示品をちゃんとチェックできなかったのだが、皿、ボウル、ペン、包丁、椅子、バッグ、ブラシ、時計など、日常流れの洗練されたアイテムがいろいろ展示されていた。その表題は、それら展示品はスイス人のデザインを日本の会社や職人が作っていることから。また、その逆のブツもあるようだ。この晩のDJは、松浦俊夫(2011年4月6日、2013年11月1日)が依頼されていたよう。
▶︎過去の、松浦俊夫
https://43142.diarynote.jp/201104091623415118/
https://43142.diarynote.jp/201311021703148497/
▶過去の、竹中俊二
http://43142.diarynote.jp/200708270314500000/
http://43142.diarynote.jp/200802051630130000/
http://43142.diarynote.jp/200906160733018341/
http://43142.diarynote.jp/200909291504366263/
http://43142.diarynote.jp/201001051624161036/
http://43142.diarynote.jp/201002280940361567/
http://43142.diarynote.jp/201012241100592422/
http://43142.diarynote.jp/?day=20140723
http://43142.diarynote.jp/201501131341317551/
http://43142.diarynote.jp/201506181125125625/
https://43142.diarynote.jp/201611101703321633/
▶︎過去の、ジョアン・ドナート
http://43142.diarynote.jp/200808221741070000/
http://43142.diarynote.jp/200910021138591223/
http://43142.diarynote.jp/200906091637138003/
そして、徒歩で南青山・ブルーノート東京に。出し物は、大御所ドラマーのハーヴィー・メイソン(2002年8月11日、2010年7月9日、2011年6月21日、2014年5月28日、2016年4月5日、2017年9月1日)がLAの実力者や若手を同行させ、彼が世に広く知られることになったハービー・ハンコック『ヘッド・ハンターズ』(コロムビア、1973年)を俎上に一部起きつつ、メイソンなりの現代的ジャズ表現を提供しましょうという企画ライヴの2019年度版だ。カマシ・ワシントン(2014年5月28日、2015年10月31日、2016年12月6日、2018年8月19日、2019年9月2日)やモノニオン(2017年9月1日、2018年3月22日、2018年7月19日)も、メイソンのこのプロジェクトが初来日だった。
ピアノやキーボードのマーク・ド・クライヴ・ロウ(2006年3月9日、2016年4月5日、2017年9月1日)を音楽統括者に置くというのは、ここのところの常。他の同行者は、アルト/ソプラノ・サックス/フルートのヘイリー・ニスワンガー。彼女は、ディー・ディー・ブリッジウォーター(2003年8月1~2日、2007年8月24日、2008年12月4日、2009年11月27日、2014年5月3日)からエスペランサ・スポルディング(2008年9月5日、2008年12月1日、2010年9月4日、2011年2月17日、2012年3月7日、2012年9月9日、2015年9月5日、2016年5月31日)まで参加したテリー・リン・キャリントン(2004年9月7日、2005年8月21日、2008年12月1日、2009年6月15日、2010年9月4日、2014年9月16日、2017年3月27日)の女性プロジェクト作『ザモザイク・プロジェクト』(コンコード、2011年)に入っていた奏者だ。5弦エレクトリック・べースはオマール・ドミニク、日本ではほぼ無名の彼はフィラデルフィア、フロリダを経てLAで活動をしている。そして、今回は歌い手が同行。そのエリック・ドウキンスは1990年代にドウキンス&ドウキンスというデュオを組み、A&M(そこからのファースト作は日本盤も出た)他から数作品出していた、ゴスペル畑の人。カーク・フランクリン(2009年9月18日、2017年2月2日)の2019年最新作にも入っていた彼は、キーシャ・コールやメアリーJ・ブライジ(2002年3月13日)、シャンテ・ムーア(2006年9月19日、2008年12月8日、2012年3月5日、2012年12月9日)らいろんな人に曲を提供してもいる。
今回のギグで驚いたのは、ハービー・ハンコック(2000年3月14日、2001年12月27日、2003年8月23日、2005年8月21日、2012年3月3日、2014年9月7日、2015年9月6日、2016年9月3日、2018年9月1日)絡みの有名曲を4つもちゃんと披露したこと。「カンタロープ・アイランド」、「アクチュアル・プルーフ」、「カメレオン」、「4A.M.」、それらは今のこの5人のヴァージョンとして送り出された。また、ドウキンスがフィーチャーされたのは、中後半部の2曲と、「カメレオン」。その際のちゃんとしたヴォーカル曲のうちの1つはもろにスティーヴィー・ワンダー(2005年11月3日、2010年8月8日、2012年3月5日)を想起させる歌い方で、わあ。また、スキャットでことを進めた「カメレオン」では一部でロイ・エアーズ(2000年3月23日、2002年8月11日2004年3月10日2008年7月10日、2014年7月19日、2016年2月12日、2017年10月8日)の著名曲「エヴリバディ・ラヴズ・ザ・サンシャイン」(そのオリジナルでキーボードを弾いていたのは、フィリップ・ウー大先生。2007年6月6日、2009年5月26日、2012年9月9日、2014年5月28日。実は、メイソンの一番最初の“カメレオン”プロジェクトのブルーノート公演には彼が参加していた)のメロディを、彼は歌い込む。イエイ。
なお、https://43142.diarynote.jp/201903201617547581/ の項で触れているが、ハーヴィー・メイソンの1975年デビュー作のオープナーでありタイトル・トラックである「マーチング・イン・ザ・ストリート」(https://www.youtube.com/watch?v=bHEM1NHQMeQ)はダニー・ハサウェイの「マグニフィセント・サンクチュアリー・バンド」(https://www.youtube.com/watch?v=NWnnbDraKqo 。1971年作『ダニー・ハサウェイ』収録)へのアンサー・ソングだ。彼はそういうこともしている人なのであり、せっかくドウキンスが参加しているのなら、どちらかの曲も聞かせてほしかったな。
クォーテイションといえば、オマール・ドミニクは「アクチュアル・プルーフ」のイントロでベース・ソロを披露したのだが、その際スライ&ザ・ファミリー・ストーン(2008年8月31日、2008年9月2日、2010年1月20日)の「ドント・コール・ミー・ニガー」を引用。ヘッド・ハンターズ曲をいろいろやったためもあってか、彼は過去のこの出し物に参加したべーシストのなかで一番ヘッド・ハンターズのオリジナル・メンバーであったポール・ジャクソン(2002 年3月12日、2008年6月12日)を思い出させる演奏をした。ジャクソンに特徴的な1弦の効果的な開放音の使用は見せなかったものの。とともに、ジャクソンはなんとアメイジングな化け物奏者だったかも痛感。そんな御仁、一時は千葉県市川市に住んでいたんだよなー。
クライヴ・ロウはピアノ主体ながら、3種のキーボードも扱う。とともに、横にPCを置いた彼はマイクで拾ったヘイリー・ニスワンガーのリード音に自在にエフェクトをかける。こんな音なら、彼女がウィンド・シンセを吹けばいいぢゃんと思えたか。まあ、指は動くが音色の抑えが甘い彼女にはそれもアリだったのかもしれない。また、クライヴ・ロウはメイソンのドラム・ソロ時にもその音に存分にエフェクトをかけた。前にも書いたことがあると思うが、メイソンのドラミングは100%正しい。だが、コンサバすぎて面白いとは、今は言えない。そのソロでの音響効果は逆説的に、その事実を浮き上がらせていたと思う。メイソン、今回は多くはマッチド・グリップで叩いていたんじゃなかったか。
▶過去の、ハーヴィー・メイソン
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-8.htm 8月11日、トム・スコット
http://43142.diarynote.jp/201007110625087085/
http://43142.diarynote.jp/?day=20110621
http://43142.diarynote.jp/?day=20140528
http://43142.diarynote.jp/201604060850393487/
https://43142.diarynote.jp/201709071307037021/
▶過去の、︎マーク・ド・クライヴ・ロウ
http://43142.diarynote.jp/200603100922500000/
http://43142.diarynote.jp/201604060850393487/
https://43142.diarynote.jp/201709071307037021/
▶︎過去の、カマシ・ワシントン
http://43142.diarynote.jp/?day=20140528
http://43142.diarynote.jp/201511040742444324/
http://43142.diarynote.jp/201612091513593556/
https://43142.diarynote.jp/201808211635045064/
https://43142.diarynote.jp/201909031830055314/
▶︎過去の、モノニオン
http://43142.diarynote.jp/201709071307037021/
http://43142.diarynote.jp/201803231446465272/
http://43142.diarynote.jp/201807210953487881/
▶過去の、テリ・リン・キャリントン
http://43142.diarynote.jp/200409070203440000/
http://43142.diarynote.jp/200508230545510000/
http://43142.diarynote.jp/200812141259213603/
http://43142.diarynote.jp/200906160735045241/
http://43142.diarynote.jp/?day=20100904
https://43142.diarynote.jp/201409171722239857/
▶過去の、ディー・ディーブリッジウォーター
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-8.htm
http://43142.diarynote.jp/200708270316020000/
http://43142.diarynote.jp/200812150311286788/
http://43142.diarynote.jp/?day=20091127
http://43142.diarynote.jp/?month=201405
▶過去の、エスペランサ・スポルディング
http://43142.diarynote.jp/200809071430380000/
http://43142.diarynote.jp/?day=20081201
http://43142.diarynote.jp/?day=20100904
http://43142.diarynote.jp/201102190814495504/
http://43142.diarynote.jp/?day=20120307
http://43142.diarynote.jp/201209191229057579/
http://43142.diarynote.jp/201509211331298145/
http://43142.diarynote.jp/201606101027587993/
https://43142.diarynote.jp/201703281829079078/
▶過去の、カーク・フランクリン
http://43142.diarynote.jp/200909251530436151/
https://43142.diarynote.jp/201702081152242280/
▶︎過去の、メアリー・J・ブライジ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-3.htm
▶︎過去の、シャンテ・ムーア
https://43142.diarynote.jp/200609241220220000/
https://43142.diarynote.jp/200812150313441401/
https://43142.diarynote.jp/201203062006429595/
https://43142.diarynote.jp/201212140959573710/
▶過去の、ハービー・ハンコック
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-3.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-12.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-8.htm
http://43142.diarynote.jp/200508230545510000/
http://43142.diarynote.jp/201203062005542291/
http://43142.diarynote.jp/201409100930206205/
http://43142.diarynote.jp/201509220833541918/
http://43142.diarynote.jp/?day=20160903/
https://43142.diarynote.jp/201809051532324111/
▶過去の、スティーヴィー・ワンダー
http://43142.diarynote.jp/200511130015240000/
http://43142.diarynote.jp/201008261618276388/
http://43142.diarynote.jp/201203062006429595/
▶過去の、ロイ・エアーズ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-3.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/framepagelive.htm
http://43142.diarynote.jp/200403101442170000/
http://43142.diarynote.jp/?day=20080710
http://43142.diarynote.jp/201407221705302936/
http://43142.diarynote.jp/201602161249535545/
https://43142.diarynote.jp/201710121700178187/
▶過去の、フィリップ・ウー
http://43142.diarynote.jp/200706131357530000/
http://43142.diarynote.jp/200905271738046764/
http://43142.diarynote.jp/?day=20120909
https://43142.diarynote.jp/201405291806044863/
▶過去の、スライ・ストーン
http://43142.diarynote.jp/200809011923060000/
http://43142.diarynote.jp/200809071428140000/
http://43142.diarynote.jp/201001211346277187/
http://43142.diarynote.jp/201505201630381899/ 映画
▶過去の、ポール・ジャクソン
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-3.htm
http://43142.diarynote.jp/?day=20080612
<今日のパーティ、頭だけ>
この15日から22日にかけて、原宿・B-SIDEで<Swiss Design / Made in Japan>という展覧会が開かれている。同所でのオープニング・パーティがあり顔を出したのだが、それなりの広さを持つ会場に人がいっぱい。外国人〜スイス人なのだろうか〜比率もかなり高い。大使館主催ということもあるのかな。外にも、人があふれている。そんな混み具合なので、早々に辞したので、展示品をちゃんとチェックできなかったのだが、皿、ボウル、ペン、包丁、椅子、バッグ、ブラシ、時計など、日常流れの洗練されたアイテムがいろいろ展示されていた。その表題は、それら展示品はスイス人のデザインを日本の会社や職人が作っていることから。また、その逆のブツもあるようだ。この晩のDJは、松浦俊夫(2011年4月6日、2013年11月1日)が依頼されていたよう。
▶︎過去の、松浦俊夫
https://43142.diarynote.jp/201104091623415118/
https://43142.diarynote.jp/201311021703148497/
SWV。Anima Mundi (芳垣安洋 x サンティアゴ・バスケス)
2019年10月16日 音楽 六本木・ビルボードライブ東京で、ハレの名R&Bコーラス・グループ(2012年8月21日)を見る。ファースト・ショウ。
バンドは、比較的若そうな3人。鍵盤を変形コの字型においたキーボード奏者、ときに鍵盤のそれも扱うベーシスト、アクリル版で囲まれたドラマー。前にPCも置いていた、ベース君が全体を統率していたのかな。彼、スラッピング多用(サム・ピック奏法も)、でした。そんな3人が演奏し始めると、おお音がデカい。もう、ドラマーがこれでもかとプッシュする叩き込みを見せる。ながら、今っぽくバラける感覚も少し抱えていて、好印象。そんななか、3人のディーヴァは笑顔で登場し、歌い始める。のだが、その攻めている感の強いオープナーはキーボード音があまり聞こえないので、リズム・セクション音に歌声群が乗るという具合でけっこうアブストラクトに聞こえた。なんか、ストリート感たっぷり?
2曲目からは鍵盤の音も大きくなり、全体像を掴みやすくなり、親しみやすさが増す。ココたちはお揃いの感じの衣装を身につけ(うまく説明できないが、悪くないとぼくは思った。ここのジャケットの背面にはストーンズのロゴみたいな絵があった?)、ファンのココロに刻まれた楽曲を披露していく。同期音を使う場合もあったのだろうけど、バンド音はほぼほぼ生演奏でまかなわれる。
少し乱暴な進め方であると感じもしたが、のびのびとふるまい、シズターズたちの歌声が、それにまつわる好メロディや好情緒とともに客側に提供される。送り手と受け手との間には、心ときめく輝く感覚が共有されたはずだ。
本編最後の曲は、ロバータ・フラック(2008年3月4日)の大ヒット曲「キリング・ミー・ソフトリー・ウィズ・ヒズ・ソング」。面々は楽曲に水を与え自分たちなりの「優しく歌って」にしていくわけだが、その曲中に3人はサポートの3人を紹介し、それぞれちゃんと尺を持つソロを披露させる。まあ、人数が少ないため可能だったかもしれないが、R&Bショウでそれは珍しい。やはり、男性陣腕はたつよな。
▶︎過去の、SWV
http://43142.diarynote.jp/201209180912154167/
https://43142.diarynote.jp/201608241301049887/
▶︎過去の、ロバータ・フラック
https://43142.diarynote.jp/200803051002560000/
その後は、荻窪・ベルベットサン。改装後、初めて行く。場所は同じながら、改装されて、少しきれいにもなり、見やすくなった。
ドラムの芳垣安洋(2004年2月6日、2004年10月10日、2004年11月7日、2005年4月26日、2006年1月21日、2006年4月18日、2007年4月21日、2009年5月31日、2011年6月8日、2012年3月21日、2013年2月19日、2013年7月13日、2016年9月4日、2016年10月27日、2017年8月24日、2018年1月8日、2019年8月5日)とヴァイブラフォン/打楽器の高良久美子(2004年10月10日、2005年2月19日、2005年9月17日、2006年12月13日、2013年2月11日、2013年2月19日、2014年9月7日、2019年8月5日)の日本人勢と、パーカッションのサンチアゴ・バスケス(2006年7月7日)とヒューマン・ビート・ボックスのミロ・モヤというアルゼンチン勢が、2×2で重なるという出し物。おお、みんな打楽器系の奏者と言えるではないか。
会場入りすると、あらバスケスがピアノを弾いている。かつてはピアノ神童でオーケストラものにも強いという話にも納得? しっかし、ステージ上の打楽器類の多いこと。それらを並べたり、マイクのチェックをするの大変だったろうなー。芳垣は通常のドラム・セットではなく民族楽器的太鼓を組み込み、回りにいろいろなブツも置く。その前のバスケスのスペースには打楽器や鳴り物がこれでもかと置かれ、その横に位置する高良はヴァイブラフォンを中心に小さな鍵盤打楽器や鳴り物を置いている。肉声ビート担当のミロ・モヤは潔く(?)マイク一本。
休憩を挟んでの2部から、きっちりパフォーマンスと対峙。1曲目はバスケスのカリンバ演奏で始まり、2曲目は芳垣のドラム演奏から始まり……。と、行き方はしっかり変化を抱えているものの(何気にミニマル音楽的局面になることは少なくなかったか)、ことはすべてフリー・フォームで進められているよう。バスケスは詠唱を繰り出す場合もあり。高良がピアノのところに行き弦をハンマーで叩く場合もあり、またバスケスがピアノに座り魅惑的なメロディを弾き出し、他の3人がそれに合わせて流れていったり。バスケスと芳垣がビリンバウ合戦をしたときもあり。もう、流れるまま、気分の赴くまま。みんな、自らの“おもちゃ箱”をひっくり返し合う。でも、散ったおもちゃは決して無秩序ではなく、おいしい並びや傾向を持っていたりするんだよなー。確かな音楽知識や楽器演奏技量の先にある、コドモ心に満ちた自然体のプレイグラウンドというべきものが、そこにあった。なんか、音を録っている感じもあったが、商品化希望〜。
しかし、いろんな楽器に次々にあたる三者に、マイクだけで対したミロ・モヤは相当な実力者。スネア的音やスクラッチ音などの声質が良いうえに、彼からことを始めるということはないのだが、3人の重なりや変化に鋭敏自在にヒューマン・ビート・ボックスを加えていく様にぼくはとても感心した。もう、彼の肉声が全体表現に確かな芯やビート感覚を与えていたし、次の動きも引き出していた。
明日はこの単位に、ギターの大友良英(2002年3月17日、2003年6月28日、2004年2月6日、2004年10月10日、2004年11月7日、2005年4月26日、2006年1月21日、2006年4月18日、2007年4月21日、2009年5月31日、2011年6月8日、2012年3月21日、2013年7月13日、2016年9月4日、2016年10月27日)とヴァイオリンの太田恵資(2001年3月24日、2003年5月22日、2004年10月10日、2005年2月19日、2016年9月27日、2018年7月7日)というメロディ楽器の奏者たちが加わる。その2人は自らの持ち楽器をパーカッシヴに使ったり、肉声がより前に出てくることも考えられるが。。。
▶過去の、芳垣安洋
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-7.htm 29日、ROVO
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-9.htm オーガニック・グルーヴ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-3.htm ONJQ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-6.htm ONJQ
http://43142.diarynote.jp/?day=20040121
http://43142.diarynote.jp/?day=20040206
http://43142.diarynote.jp/?day=20040610
http://43142.diarynote.jp/?day=20040611
http://43142.diarynote.jp/200411141142200000/
http://43142.diarynote.jp/200411231717590000/
http://43142.diarynote.jp/?day=20050219
http://43142.diarynote.jp/?day=20050906
http://43142.diarynote.jp/?day=20050729
http://43142.diarynote.jp/200510030014590000/
http://43142.diarynote.jp/200511221816310000/
http://43142.diarynote.jp/200601271857530000/
http://43142.diarynote.jp/?day=20060707
http://43142.diarynote.jp/?day=20060827
http://43142.diarynote.jp/200612060136540000/
http://43142.diarynote.jp/?day=20070127
http://43142.diarynote.jp/?day=20090726
http://43142.diarynote.jp/200710181835010000/
http://43142.diarynote.jp/?day=20091008
http://43142.diarynote.jp/201103040841482385/
http://43142.diarynote.jp/201302201720351212/
http://43142.diarynote.jp/201309021134211584/
http://43142.diarynote.jp/201602030848199962/
http://43142.diarynote.jp/201609201052518160/
http://43142.diarynote.jp/?day=20161027
http://43142.diarynote.jp/201708280821026300/
https://43142.diarynote.jp/201801100512178732/
https://43142.diarynote.jp/201908071555289133/
▶︎過去の、サンチアゴ・バスケス
https://43142.diarynote.jp/200607100307170000/
▶過去の、高良久美子
http://43142.diarynote.jp/200410162220330000/
http://43142.diarynote.jp/?day=20050219
http://43142.diarynote.jp/200510030014590000/
http://43142.diarynote.jp/200612151848180000/
http://43142.diarynote.jp/?day=20130211
http://43142.diarynote.jp/?day=20130219
https://43142.diarynote.jp/201409100930206205/
https://43142.diarynote.jp/201908071555289133/
▶︎過去の、大友良英
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-3.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-6.htm
http://43142.diarynote.jp/200402061359140000/
http://43142.diarynote.jp/200410162220330000/
http://43142.diarynote.jp/?day=20041107
http://43142.diarynote.jp/200504301042210000/
http://43142.diarynote.jp/200601271857530000/
http://43142.diarynote.jp/200604210538510000/
http://43142.diarynote.jp/200704251227010000/
http://43142.diarynote.jp/?day=20090531
http://43142.diarynote.jp/201106141341111340/
http://43142.diarynote.jp/201203260805006088/
http://43142.diarynote.jp/201307160735048974/
http://43142.diarynote.jp/201609201052518160/
https://43142.diarynote.jp/201610310943306583/
▶︎過去の、太田恵資
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-3.htm シカラムータ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-5.htm ハシケン
http://43142.diarynote.jp/?day=20041010
http://43142.diarynote.jp/200502232040290000/
http://43142.diarynote.jp/201610100849458472/
https://43142.diarynote.jp/201807080932266789/
<今日の、認知>
昨日、試写室でコンコンとなったりして、ぼかぁ静かなところに来ると意味もなく咳が出るのだなあと思っていた。そして、起きたら寒くてエアコンを入れる。短時間ではあったけど。夕方、外に出るとなかなかに涼しいなあと感じた。そんなに薄着で出かけていないのになあ。で、ライヴ会場でときおり咳が出ちゃう。もしかして、オレって風邪をひいているのかとやっと自覚する。あぁ午後、なんか肩がダル重いなあと思っていたのはそのせいではないかと気づく。うん。間違いなく熱っぽい。非弱なぼく……。でも、今のところは来週頭までずらりと入っているライヴ行きをやめようとかは考えることもなく、ライヴを楽しみながらぐびぐび。飲めるうちは大丈夫、酔えば不調は飛んでいく……、そう考えているところあるナ。そういえば、今日の夕刊には、すでにインフルエンザが流行っているという記事が載っていた。早く衣服の夏物と冬物の交換しなきゃ。
バンドは、比較的若そうな3人。鍵盤を変形コの字型においたキーボード奏者、ときに鍵盤のそれも扱うベーシスト、アクリル版で囲まれたドラマー。前にPCも置いていた、ベース君が全体を統率していたのかな。彼、スラッピング多用(サム・ピック奏法も)、でした。そんな3人が演奏し始めると、おお音がデカい。もう、ドラマーがこれでもかとプッシュする叩き込みを見せる。ながら、今っぽくバラける感覚も少し抱えていて、好印象。そんななか、3人のディーヴァは笑顔で登場し、歌い始める。のだが、その攻めている感の強いオープナーはキーボード音があまり聞こえないので、リズム・セクション音に歌声群が乗るという具合でけっこうアブストラクトに聞こえた。なんか、ストリート感たっぷり?
2曲目からは鍵盤の音も大きくなり、全体像を掴みやすくなり、親しみやすさが増す。ココたちはお揃いの感じの衣装を身につけ(うまく説明できないが、悪くないとぼくは思った。ここのジャケットの背面にはストーンズのロゴみたいな絵があった?)、ファンのココロに刻まれた楽曲を披露していく。同期音を使う場合もあったのだろうけど、バンド音はほぼほぼ生演奏でまかなわれる。
少し乱暴な進め方であると感じもしたが、のびのびとふるまい、シズターズたちの歌声が、それにまつわる好メロディや好情緒とともに客側に提供される。送り手と受け手との間には、心ときめく輝く感覚が共有されたはずだ。
本編最後の曲は、ロバータ・フラック(2008年3月4日)の大ヒット曲「キリング・ミー・ソフトリー・ウィズ・ヒズ・ソング」。面々は楽曲に水を与え自分たちなりの「優しく歌って」にしていくわけだが、その曲中に3人はサポートの3人を紹介し、それぞれちゃんと尺を持つソロを披露させる。まあ、人数が少ないため可能だったかもしれないが、R&Bショウでそれは珍しい。やはり、男性陣腕はたつよな。
▶︎過去の、SWV
http://43142.diarynote.jp/201209180912154167/
https://43142.diarynote.jp/201608241301049887/
▶︎過去の、ロバータ・フラック
https://43142.diarynote.jp/200803051002560000/
その後は、荻窪・ベルベットサン。改装後、初めて行く。場所は同じながら、改装されて、少しきれいにもなり、見やすくなった。
ドラムの芳垣安洋(2004年2月6日、2004年10月10日、2004年11月7日、2005年4月26日、2006年1月21日、2006年4月18日、2007年4月21日、2009年5月31日、2011年6月8日、2012年3月21日、2013年2月19日、2013年7月13日、2016年9月4日、2016年10月27日、2017年8月24日、2018年1月8日、2019年8月5日)とヴァイブラフォン/打楽器の高良久美子(2004年10月10日、2005年2月19日、2005年9月17日、2006年12月13日、2013年2月11日、2013年2月19日、2014年9月7日、2019年8月5日)の日本人勢と、パーカッションのサンチアゴ・バスケス(2006年7月7日)とヒューマン・ビート・ボックスのミロ・モヤというアルゼンチン勢が、2×2で重なるという出し物。おお、みんな打楽器系の奏者と言えるではないか。
会場入りすると、あらバスケスがピアノを弾いている。かつてはピアノ神童でオーケストラものにも強いという話にも納得? しっかし、ステージ上の打楽器類の多いこと。それらを並べたり、マイクのチェックをするの大変だったろうなー。芳垣は通常のドラム・セットではなく民族楽器的太鼓を組み込み、回りにいろいろなブツも置く。その前のバスケスのスペースには打楽器や鳴り物がこれでもかと置かれ、その横に位置する高良はヴァイブラフォンを中心に小さな鍵盤打楽器や鳴り物を置いている。肉声ビート担当のミロ・モヤは潔く(?)マイク一本。
休憩を挟んでの2部から、きっちりパフォーマンスと対峙。1曲目はバスケスのカリンバ演奏で始まり、2曲目は芳垣のドラム演奏から始まり……。と、行き方はしっかり変化を抱えているものの(何気にミニマル音楽的局面になることは少なくなかったか)、ことはすべてフリー・フォームで進められているよう。バスケスは詠唱を繰り出す場合もあり。高良がピアノのところに行き弦をハンマーで叩く場合もあり、またバスケスがピアノに座り魅惑的なメロディを弾き出し、他の3人がそれに合わせて流れていったり。バスケスと芳垣がビリンバウ合戦をしたときもあり。もう、流れるまま、気分の赴くまま。みんな、自らの“おもちゃ箱”をひっくり返し合う。でも、散ったおもちゃは決して無秩序ではなく、おいしい並びや傾向を持っていたりするんだよなー。確かな音楽知識や楽器演奏技量の先にある、コドモ心に満ちた自然体のプレイグラウンドというべきものが、そこにあった。なんか、音を録っている感じもあったが、商品化希望〜。
しかし、いろんな楽器に次々にあたる三者に、マイクだけで対したミロ・モヤは相当な実力者。スネア的音やスクラッチ音などの声質が良いうえに、彼からことを始めるということはないのだが、3人の重なりや変化に鋭敏自在にヒューマン・ビート・ボックスを加えていく様にぼくはとても感心した。もう、彼の肉声が全体表現に確かな芯やビート感覚を与えていたし、次の動きも引き出していた。
明日はこの単位に、ギターの大友良英(2002年3月17日、2003年6月28日、2004年2月6日、2004年10月10日、2004年11月7日、2005年4月26日、2006年1月21日、2006年4月18日、2007年4月21日、2009年5月31日、2011年6月8日、2012年3月21日、2013年7月13日、2016年9月4日、2016年10月27日)とヴァイオリンの太田恵資(2001年3月24日、2003年5月22日、2004年10月10日、2005年2月19日、2016年9月27日、2018年7月7日)というメロディ楽器の奏者たちが加わる。その2人は自らの持ち楽器をパーカッシヴに使ったり、肉声がより前に出てくることも考えられるが。。。
▶過去の、芳垣安洋
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-7.htm 29日、ROVO
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-9.htm オーガニック・グルーヴ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-3.htm ONJQ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-6.htm ONJQ
http://43142.diarynote.jp/?day=20040121
http://43142.diarynote.jp/?day=20040206
http://43142.diarynote.jp/?day=20040610
http://43142.diarynote.jp/?day=20040611
http://43142.diarynote.jp/200411141142200000/
http://43142.diarynote.jp/200411231717590000/
http://43142.diarynote.jp/?day=20050219
http://43142.diarynote.jp/?day=20050906
http://43142.diarynote.jp/?day=20050729
http://43142.diarynote.jp/200510030014590000/
http://43142.diarynote.jp/200511221816310000/
http://43142.diarynote.jp/200601271857530000/
http://43142.diarynote.jp/?day=20060707
http://43142.diarynote.jp/?day=20060827
http://43142.diarynote.jp/200612060136540000/
http://43142.diarynote.jp/?day=20070127
http://43142.diarynote.jp/?day=20090726
http://43142.diarynote.jp/200710181835010000/
http://43142.diarynote.jp/?day=20091008
http://43142.diarynote.jp/201103040841482385/
http://43142.diarynote.jp/201302201720351212/
http://43142.diarynote.jp/201309021134211584/
http://43142.diarynote.jp/201602030848199962/
http://43142.diarynote.jp/201609201052518160/
http://43142.diarynote.jp/?day=20161027
http://43142.diarynote.jp/201708280821026300/
https://43142.diarynote.jp/201801100512178732/
https://43142.diarynote.jp/201908071555289133/
▶︎過去の、サンチアゴ・バスケス
https://43142.diarynote.jp/200607100307170000/
▶過去の、高良久美子
http://43142.diarynote.jp/200410162220330000/
http://43142.diarynote.jp/?day=20050219
http://43142.diarynote.jp/200510030014590000/
http://43142.diarynote.jp/200612151848180000/
http://43142.diarynote.jp/?day=20130211
http://43142.diarynote.jp/?day=20130219
https://43142.diarynote.jp/201409100930206205/
https://43142.diarynote.jp/201908071555289133/
▶︎過去の、大友良英
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-3.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-6.htm
http://43142.diarynote.jp/200402061359140000/
http://43142.diarynote.jp/200410162220330000/
http://43142.diarynote.jp/?day=20041107
http://43142.diarynote.jp/200504301042210000/
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▶︎過去の、太田恵資
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-3.htm シカラムータ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-5.htm ハシケン
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https://43142.diarynote.jp/201807080932266789/
<今日の、認知>
昨日、試写室でコンコンとなったりして、ぼかぁ静かなところに来ると意味もなく咳が出るのだなあと思っていた。そして、起きたら寒くてエアコンを入れる。短時間ではあったけど。夕方、外に出るとなかなかに涼しいなあと感じた。そんなに薄着で出かけていないのになあ。で、ライヴ会場でときおり咳が出ちゃう。もしかして、オレって風邪をひいているのかとやっと自覚する。あぁ午後、なんか肩がダル重いなあと思っていたのはそのせいではないかと気づく。うん。間違いなく熱っぽい。非弱なぼく……。でも、今のところは来週頭までずらりと入っているライヴ行きをやめようとかは考えることもなく、ライヴを楽しみながらぐびぐび。飲めるうちは大丈夫、酔えば不調は飛んでいく……、そう考えているところあるナ。そういえば、今日の夕刊には、すでにインフルエンザが流行っているという記事が載っていた。早く衣服の夏物と冬物の交換しなきゃ。
映画「CLIMAX クライマックス」。映画「カツベン!」。
2019年10月15日 音楽 六本木・キノフィスムズ試写室で、2018年フランス/ベルギー映画「CLIMAX クライマックス」を見る。おお、こんなん。11月1日より、公開される。
監督と脚本は、1963年ブエノスアイレス生まれのギャスパー・ノエ。NYを経て、1976年以降はフランスに住み、映画作りもパリの学校で学んでいる。というわけで、フランス映画界の人としていいだろうが、尖っている。
アメリカ公演のため、欧州在住のダンサーたちがオーディションで集められ(多くはフランス人で、フランス語が主の言語。ドイツ人など非フランス語圏の人が会話に入る場合は英語が用いられている)、人里離れた場所で最終リハーサルを終え、そのまま打ち上げパーティとなる。そこにはLSDが混入されたサングリアもあり、それらを飲んだダンサーたちは……。
阿鼻叫喚、陰陰滅々。前々から激ヤバな作風で知られる監督らしいが、この単純と言えば単純なプロット(実在の事件にインスパイアされたらしい)をぐちゃぐちゃに膨らませている。通常のエンドロールのクレジットが冒頭で流されたり、混乱を表すため終盤は上下が逆の映像になったり(字幕も逆に出される)、途中で大きな文字で出演者名や楽曲担当者の名前が出されたりとか、何かと定石外しの部分も介しつつ、負の情緒を撒き散らしていく。
一応、時代設定は1996年のよう。音楽はゲイリー・ニューマン、M/A/R/R/S、ダフト・パンク、エイフェックス・トゥイン、ソフト・セル、ジョルジオ・モロダー(2013年5月28日)、他。監督はダフト・パンクと仲良しで、そのトーマ・バンガルテル(2018年8月15日、参照)が書き下ろした曲も使っている。夜があけて強者どもが夢の跡的なシーンに流されるのは、ベタにザ・ローリング・ストーンズ(2003年3月15日)のお涙頂戴曲「アンジー」。だが、ヴォーカルは出てこないインスト。これヴォーカルを抜いたのか、似せたものを使ったのか?
終始4つ打ち音楽がかかり、ダンス・シーンも多い。1人を除き、出演者はみな役者ではなくダンサーたちだそうだ、その比重から言えば、ダンス音楽とダンスの映画と言ってもいいだろうが、そうは問屋がおろさない。もう一度見るかと問われれば、見たくない。でも、本作の場合はその感想が決して否定的な感想にはならないだろう。
▶︎過去の、トーマ・バンガルテルが出てくる映画
https://43142.diarynote.jp/201808160646059913/
▶︎過去の、ジョルジオ・モロダー
https://43142.diarynote.jp/201305291024093851/
▶過去の、ザ・ローリング・ストーンズ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-3.htm 3月13日(バック・バンド)。15日
https://43142.diarynote.jp/201904200941516964/ ストーンズ展
次は、周防正行監督の2019年映画「カツベン!」を見る。銀座・東映本社試写室。→下に映画館がある古い建物、試写室に机が並ぶオフィス内を通っていかないと行けないという構造になっており、少し困惑した。この人気監督にとって5年ぶりとなる作品だそう。周到に準備したのだろうな。脚本と監督補は片山章三。音楽は周防作品の常で、周防義和。
カツベンとは、活動映画の弁士=活弁。実は弁士というのは日本独自の存在で、100年前の一時期、日本ではサイレント映画の時代に映像と観覧者との間に入って語りを入れた弁士はスター的な存在で、人気者は相当な収入を得ることができたという。だが、じきにトーキー(音声付き映画)が出てきて、弁士の活躍の場はなくなっていった。
映画の舞台は大正時代、1925年。いろんな人間模様を絡ませており、無声映画や日本映画界萌芽期への胸いっぱいのリスペクトや愛は山ほど。映画館内で流れる数々の実在の無声映画は新たに撮られていて、本当に熱意あふれる。映画に合わせ弁士が話すあいだ随時生の音楽もつけらていたことを映画は伝え、主人公がいる映画館ではクラリネット、三味線、鳴り物の3人が担当。その和洋折衷の音楽、なかなか魅力的だった。主役の男女はTVドラマや邦画をあまり見ないぼくにとっては初めて見る俳優さんたちで、それも新鮮だった。
エンディングで用いられるのは、様々なハイカラな固有名詞と当時の洒脱の発露である言葉遊びや風刺が盛り込まれる「パイノパイノパイ(東京節)」(合衆国曲がベースにある曲で、1918年初出)で、それを奥田民生(2000年6月22日、2003年3月13日、 2006年12月22日、2010年10月26日、2013年8月11日)がちゃらんぽらんに歌っている。榎本健一からソウル・フラワー・モノノケ・サミットやザゼン・ボーイズ(2005年7月16日)まで様々な人たちが取り上げているこの曲のメロディは、劇中でも使われる。
ヒネたぼくにも存分に楽しめた、エンターテインメント映画。青春映画のように、爽やかでもある。12月13日から、一般公開。好評を受け、ヒットするのではないだろうか。あ、終わの部分は映画「ブルース・ブラザース」のそれを、ぼくは想起した。
▶︎過去の、奥田民生
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-6.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-3.htm バーナード・ファウラー、ブロンディ・チャップリン、リサ・フィッシャー、ダリル・ジョーンズ、奥田民生、小原礼、沼澤尚
https://43142.diarynote.jp/200612281419530000/
https://43142.diarynote.jp/201010301012548114/
https://43142.diarynote.jp/201308130851402454/
▶︎過去の、中川敬/ソウル・フラワー・ユニオン
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/december1999live.htm
http://43142.diarynote.jp/201103271555032719/
▶︎過去の、向井秀徳
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-5.htm ナンバーガール
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-2.htm ナンバーガール
http://43142.diarynote.jp/200507200104370000/ ザゼン・ボーイズ
http://43142.diarynote.jp/201009231554333481/ 渋さ
https://43142.diarynote.jp/201809261358593168/ KIMONOS
<今夏の、よかったこと>
それは、この6月に電気代も東京ガスのほうに一括支払いにしたことで決まりですね。東京電力↓↓↓の人なんで(件の原発事故で、誰も罪を問われないというのはありえないとぼくは思う)、ずっと前からそうしたかったのだが、ズボラなものでずっとやらずにいた。手続きはPCでサクっとでき、最初の3ヶ月だかは確か20%オフであったはずだが、その電気代がものすごく安いのには驚いた。エアコン1日中使いっ放しでも、5000円超えなかったのではないか。前の東京電力料金の半額(下手すると、それ以下)という印象を持たざるをえない。健全な企業の競争は吉である。それにしても、だいぶ涼しくなってきたなー。
監督と脚本は、1963年ブエノスアイレス生まれのギャスパー・ノエ。NYを経て、1976年以降はフランスに住み、映画作りもパリの学校で学んでいる。というわけで、フランス映画界の人としていいだろうが、尖っている。
アメリカ公演のため、欧州在住のダンサーたちがオーディションで集められ(多くはフランス人で、フランス語が主の言語。ドイツ人など非フランス語圏の人が会話に入る場合は英語が用いられている)、人里離れた場所で最終リハーサルを終え、そのまま打ち上げパーティとなる。そこにはLSDが混入されたサングリアもあり、それらを飲んだダンサーたちは……。
阿鼻叫喚、陰陰滅々。前々から激ヤバな作風で知られる監督らしいが、この単純と言えば単純なプロット(実在の事件にインスパイアされたらしい)をぐちゃぐちゃに膨らませている。通常のエンドロールのクレジットが冒頭で流されたり、混乱を表すため終盤は上下が逆の映像になったり(字幕も逆に出される)、途中で大きな文字で出演者名や楽曲担当者の名前が出されたりとか、何かと定石外しの部分も介しつつ、負の情緒を撒き散らしていく。
一応、時代設定は1996年のよう。音楽はゲイリー・ニューマン、M/A/R/R/S、ダフト・パンク、エイフェックス・トゥイン、ソフト・セル、ジョルジオ・モロダー(2013年5月28日)、他。監督はダフト・パンクと仲良しで、そのトーマ・バンガルテル(2018年8月15日、参照)が書き下ろした曲も使っている。夜があけて強者どもが夢の跡的なシーンに流されるのは、ベタにザ・ローリング・ストーンズ(2003年3月15日)のお涙頂戴曲「アンジー」。だが、ヴォーカルは出てこないインスト。これヴォーカルを抜いたのか、似せたものを使ったのか?
終始4つ打ち音楽がかかり、ダンス・シーンも多い。1人を除き、出演者はみな役者ではなくダンサーたちだそうだ、その比重から言えば、ダンス音楽とダンスの映画と言ってもいいだろうが、そうは問屋がおろさない。もう一度見るかと問われれば、見たくない。でも、本作の場合はその感想が決して否定的な感想にはならないだろう。
▶︎過去の、トーマ・バンガルテルが出てくる映画
https://43142.diarynote.jp/201808160646059913/
▶︎過去の、ジョルジオ・モロダー
https://43142.diarynote.jp/201305291024093851/
▶過去の、ザ・ローリング・ストーンズ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-3.htm 3月13日(バック・バンド)。15日
https://43142.diarynote.jp/201904200941516964/ ストーンズ展
次は、周防正行監督の2019年映画「カツベン!」を見る。銀座・東映本社試写室。→下に映画館がある古い建物、試写室に机が並ぶオフィス内を通っていかないと行けないという構造になっており、少し困惑した。この人気監督にとって5年ぶりとなる作品だそう。周到に準備したのだろうな。脚本と監督補は片山章三。音楽は周防作品の常で、周防義和。
カツベンとは、活動映画の弁士=活弁。実は弁士というのは日本独自の存在で、100年前の一時期、日本ではサイレント映画の時代に映像と観覧者との間に入って語りを入れた弁士はスター的な存在で、人気者は相当な収入を得ることができたという。だが、じきにトーキー(音声付き映画)が出てきて、弁士の活躍の場はなくなっていった。
映画の舞台は大正時代、1925年。いろんな人間模様を絡ませており、無声映画や日本映画界萌芽期への胸いっぱいのリスペクトや愛は山ほど。映画館内で流れる数々の実在の無声映画は新たに撮られていて、本当に熱意あふれる。映画に合わせ弁士が話すあいだ随時生の音楽もつけらていたことを映画は伝え、主人公がいる映画館ではクラリネット、三味線、鳴り物の3人が担当。その和洋折衷の音楽、なかなか魅力的だった。主役の男女はTVドラマや邦画をあまり見ないぼくにとっては初めて見る俳優さんたちで、それも新鮮だった。
エンディングで用いられるのは、様々なハイカラな固有名詞と当時の洒脱の発露である言葉遊びや風刺が盛り込まれる「パイノパイノパイ(東京節)」(合衆国曲がベースにある曲で、1918年初出)で、それを奥田民生(2000年6月22日、2003年3月13日、 2006年12月22日、2010年10月26日、2013年8月11日)がちゃらんぽらんに歌っている。榎本健一からソウル・フラワー・モノノケ・サミットやザゼン・ボーイズ(2005年7月16日)まで様々な人たちが取り上げているこの曲のメロディは、劇中でも使われる。
ヒネたぼくにも存分に楽しめた、エンターテインメント映画。青春映画のように、爽やかでもある。12月13日から、一般公開。好評を受け、ヒットするのではないだろうか。あ、終わの部分は映画「ブルース・ブラザース」のそれを、ぼくは想起した。
▶︎過去の、奥田民生
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-6.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-3.htm バーナード・ファウラー、ブロンディ・チャップリン、リサ・フィッシャー、ダリル・ジョーンズ、奥田民生、小原礼、沼澤尚
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https://43142.diarynote.jp/201308130851402454/
▶︎過去の、中川敬/ソウル・フラワー・ユニオン
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/december1999live.htm
http://43142.diarynote.jp/201103271555032719/
▶︎過去の、向井秀徳
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-5.htm ナンバーガール
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-2.htm ナンバーガール
http://43142.diarynote.jp/200507200104370000/ ザゼン・ボーイズ
http://43142.diarynote.jp/201009231554333481/ 渋さ
https://43142.diarynote.jp/201809261358593168/ KIMONOS
<今夏の、よかったこと>
それは、この6月に電気代も東京ガスのほうに一括支払いにしたことで決まりですね。東京電力↓↓↓の人なんで(件の原発事故で、誰も罪を問われないというのはありえないとぼくは思う)、ずっと前からそうしたかったのだが、ズボラなものでずっとやらずにいた。手続きはPCでサクっとでき、最初の3ヶ月だかは確か20%オフであったはずだが、その電気代がものすごく安いのには驚いた。エアコン1日中使いっ放しでも、5000円超えなかったのではないか。前の東京電力料金の半額(下手すると、それ以下)という印象を持たざるをえない。健全な企業の競争は吉である。それにしても、だいぶ涼しくなってきたなー。
モントルー・ジャズ・フェスティヴァル・ジャパン 2019
2019年10月14日 音楽 マンダリン・オリエンタル・ホテルの向かいのビル4階にある、日本橋三井ホール。そのメイン会場に出る二つの出演者(それしか、出ないんだな)を見る。他の細い会場でも、日本人たちによる催しはなされていたようだ。
まず、小坂忠(2001年12月16日、2013年8月11日、2015年10月25日、2015年11月19日)と中納良恵(2004年2月5日、2005年7月31日、2005年8月17日、2006年12月13日、2006年11 月17日、2006年11月17日、2009年8月8日、2009年11月1日、2010年8月4日、2011年5月21日、2013年11月1日、2017年11月15日)がフロントに立つというステージ。サポートは鍵盤、ハコもの電気ギター、ダブル・ベース/電気ベース、ドラム、トロンボーン、テナー・ザックス/フルートという陣容。キリスト教の牧師であるはずの小坂はイスラム教を想起させなくもない帽子をかぶっていた。いっぽう、中納はかなり胸を協調するドレスを着ている。小坂曲の際、中納は抜群のサポート・ヴォーカルを聞かせる。中納メイン曲の場合は小坂は袖に引っ込んだりも。この日の客はほぼこの後の出演者のファンではないかと思っていたが、小坂の往年の曲が始まると歓声が上がっりもし、45分という短い出しものにも関わらず、彼(1週間後には、ライヴ・マジックにも出演する)のファンもそれなりに来ていたのかな?
▶過去の、小坂忠
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-12.htm
http://43142.diarynote.jp/?day=20130811
http://43142.diarynote.jp/201510290731105395/
https://43142.diarynote.jp/201511200934467321/
▶︎過去の、中納良恵/エゴ・ラッピン
http://43142.diarynote.jp/200402052323250000/
http://43142.diarynote.jp/200508060622480000/
http://43142.diarynote.jp/200508230542360000/
http://43142.diarynote.jp/200611190321510000/
http://43142.diarynote.jp/200612151848180000/
http://43142.diarynote.jp/200908181435528052/
http://43142.diarynote.jp/?day=20091101
http://43142.diarynote.jp/?day=20100804
http://43142.diarynote.jp/201105230925539578/
http://43142.diarynote.jp/?day=20131101
https://43142.diarynote.jp/201711181232064946/
休憩時には中原仁(2011年2月11日、2013年2月11日、2014年12月1日、2015年2月11日、2016年2月11日、2016年9月29日、2017年2月11日、2017年8月24日、2018年2月11日、2019年2月11日、2019年6月10日)がホワイエで回していたが、CDJの二分の一が不調で、一つのプレイヤーだけを用いDJをしていた。
▶︎過去の、中原仁
http://43142.diarynote.jp/201102121002078478/
http://43142.diarynote.jp/201302181123344904/
http://43142.diarynote.jp/201412031621332692/
http://43142.diarynote.jp/201502140823232703/
http://43142.diarynote.jp/201602120856568973/
http://43142.diarynote.jp/?day=20160929
http://43142.diarynote.jp/201702120725278375/
http://43142.diarynote.jp/?day=20170824
https://43142.diarynote.jp/201802131131538961/
https://43142.diarynote.jp/201902141412599444/
https://43142.diarynote.jp/201906110953249486/
そして、ブラジルの大スター〜やはりブラジル人観客多かった〜のマリーザ・モンチがステージに登場。冒頭濃いサングラスをして出てきた彼女も50を過ぎたが、太っていないし、以前のイメージをキープしている。12年ぶりの来日だそうだが、前回公演は事情ありで行けず、ぼくが彼女を見るのは1992年以来となるのかー。
バンドはベース(一部キーボードもおさえた)のダヂ(2013年5月26日、2014年7月21日、2014年7月23日)を含むバンドで、ギター、カバキーニョ/パーカッション、ドラムという編成を取る。モンチも生ギター、電気カバキーニョ、電気ギターを手にして歌う場合もある。
アンコール2曲、1時間半強のパフォーマンス。演目はオールタイム的な楽曲をやる。もう、ブラジル人たちは一緒に歌いっぱなし。その様すごかったし、日本人も含めた声援も破格であった。やはり、久しぶりに見ると成熟していると思わせられる。だが、その一方でマリア・カラスに憧れ若い時分にイタリアに住んだり、初期にアート・リンゼイ(1999年12月18日、2002年9月9日、2004年11月21日、2011年6月8日、2014年10月26日、2015年6月9日、2016年9月1日、2017年6月23日、2018年10月21日、2018年10月23日)にプロデュースを複数作で頼むといった枠超えの好奇心の在りかも随所に息づくわけであり、引き込まれる。そして、やはり今の逸材は拠り所となる軸をきっちり抱えつつ、自在にいろんな世界と交信してこそ吉と出ると思わされもするのだ。
その美味しさは、先日のシルビア・ベレス・クルス(2018年5月11日、2019年10月10日、2019年10月11日)もまったく同様。そして、強くもしなやかな女性像を自然体で出す彼女たちに触れると、同性の方々はどんな思いも得るのかともふと思いは飛びました。
▶過去の、ダヂ
http://43142.diarynote.jp/201305280925006733/
https://43142.diarynote.jp/201407261219061857/
https://43142.diarynote.jp/201407221737554384/
▶︎過去の、マリア・カラスの映画
https://43142.diarynote.jp/201901101218074224/
▶過去の、アート・リンゼイ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/december1999live.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-9.htm
http://43142.diarynote.jp/200411231722390000/
http://43142.diarynote.jp/201106141341111340/
http://43142.diarynote.jp/201410301512336095/
http://43142.diarynote.jp/201506111719463390/
http://43142.diarynote.jp/201609200958472477/
http://43142.diarynote.jp/201706240934237865/
http://43142.diarynote.jp/201810221139492314/
https://43142.diarynote.jp/201810240904066739/
▶︎過去の、ヌーノ・ベッテンコート絡みのモンチの思い出https://43142.diarynote.jp/200603011148430000/
<今日の、会場>
”三井村”にあるこの綺麗な会場、銀座線三越前駅から直結なのはとてもいい。半蔵門線の同駅からはかなり離れる。かつて同フェスが開かれていた恵比寿・ガーデンホール(大きさも同程度? 恵比寿のほうが少し広いかな)よりもこっちのほうがぼくは好きだな。なんか、ステージを見やすい気もしたし(ステージ高がこっちのほうがあるのか?)。飲み物は500円均一なのはマルだが、もう少し種類をふやしてほしい。とともに、キャパが小さく並ぶことをしいられるので、ぼくの知り合いには一度で2杯買っている人が複数いた。ぼくもワインをダブルで買い、大きいプラコップでもらった。後の方で買った瓶のライト・アルコール飲料はあまり冷えておらず。食べ物販売はなかったが、出入り自由で、ホールの下は飲食店で占められているので問題ないでしょう。
▶︎過去の、日本橋周辺についての記載
https://43142.diarynote.jp/?day=20170929
まず、小坂忠(2001年12月16日、2013年8月11日、2015年10月25日、2015年11月19日)と中納良恵(2004年2月5日、2005年7月31日、2005年8月17日、2006年12月13日、2006年11 月17日、2006年11月17日、2009年8月8日、2009年11月1日、2010年8月4日、2011年5月21日、2013年11月1日、2017年11月15日)がフロントに立つというステージ。サポートは鍵盤、ハコもの電気ギター、ダブル・ベース/電気ベース、ドラム、トロンボーン、テナー・ザックス/フルートという陣容。キリスト教の牧師であるはずの小坂はイスラム教を想起させなくもない帽子をかぶっていた。いっぽう、中納はかなり胸を協調するドレスを着ている。小坂曲の際、中納は抜群のサポート・ヴォーカルを聞かせる。中納メイン曲の場合は小坂は袖に引っ込んだりも。この日の客はほぼこの後の出演者のファンではないかと思っていたが、小坂の往年の曲が始まると歓声が上がっりもし、45分という短い出しものにも関わらず、彼(1週間後には、ライヴ・マジックにも出演する)のファンもそれなりに来ていたのかな?
▶過去の、小坂忠
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-12.htm
http://43142.diarynote.jp/?day=20130811
http://43142.diarynote.jp/201510290731105395/
https://43142.diarynote.jp/201511200934467321/
▶︎過去の、中納良恵/エゴ・ラッピン
http://43142.diarynote.jp/200402052323250000/
http://43142.diarynote.jp/200508060622480000/
http://43142.diarynote.jp/200508230542360000/
http://43142.diarynote.jp/200611190321510000/
http://43142.diarynote.jp/200612151848180000/
http://43142.diarynote.jp/200908181435528052/
http://43142.diarynote.jp/?day=20091101
http://43142.diarynote.jp/?day=20100804
http://43142.diarynote.jp/201105230925539578/
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休憩時には中原仁(2011年2月11日、2013年2月11日、2014年12月1日、2015年2月11日、2016年2月11日、2016年9月29日、2017年2月11日、2017年8月24日、2018年2月11日、2019年2月11日、2019年6月10日)がホワイエで回していたが、CDJの二分の一が不調で、一つのプレイヤーだけを用いDJをしていた。
▶︎過去の、中原仁
http://43142.diarynote.jp/201102121002078478/
http://43142.diarynote.jp/201302181123344904/
http://43142.diarynote.jp/201412031621332692/
http://43142.diarynote.jp/201502140823232703/
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http://43142.diarynote.jp/201702120725278375/
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そして、ブラジルの大スター〜やはりブラジル人観客多かった〜のマリーザ・モンチがステージに登場。冒頭濃いサングラスをして出てきた彼女も50を過ぎたが、太っていないし、以前のイメージをキープしている。12年ぶりの来日だそうだが、前回公演は事情ありで行けず、ぼくが彼女を見るのは1992年以来となるのかー。
バンドはベース(一部キーボードもおさえた)のダヂ(2013年5月26日、2014年7月21日、2014年7月23日)を含むバンドで、ギター、カバキーニョ/パーカッション、ドラムという編成を取る。モンチも生ギター、電気カバキーニョ、電気ギターを手にして歌う場合もある。
アンコール2曲、1時間半強のパフォーマンス。演目はオールタイム的な楽曲をやる。もう、ブラジル人たちは一緒に歌いっぱなし。その様すごかったし、日本人も含めた声援も破格であった。やはり、久しぶりに見ると成熟していると思わせられる。だが、その一方でマリア・カラスに憧れ若い時分にイタリアに住んだり、初期にアート・リンゼイ(1999年12月18日、2002年9月9日、2004年11月21日、2011年6月8日、2014年10月26日、2015年6月9日、2016年9月1日、2017年6月23日、2018年10月21日、2018年10月23日)にプロデュースを複数作で頼むといった枠超えの好奇心の在りかも随所に息づくわけであり、引き込まれる。そして、やはり今の逸材は拠り所となる軸をきっちり抱えつつ、自在にいろんな世界と交信してこそ吉と出ると思わされもするのだ。
その美味しさは、先日のシルビア・ベレス・クルス(2018年5月11日、2019年10月10日、2019年10月11日)もまったく同様。そして、強くもしなやかな女性像を自然体で出す彼女たちに触れると、同性の方々はどんな思いも得るのかともふと思いは飛びました。
▶過去の、ダヂ
http://43142.diarynote.jp/201305280925006733/
https://43142.diarynote.jp/201407261219061857/
https://43142.diarynote.jp/201407221737554384/
▶︎過去の、マリア・カラスの映画
https://43142.diarynote.jp/201901101218074224/
▶過去の、アート・リンゼイ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/december1999live.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-9.htm
http://43142.diarynote.jp/200411231722390000/
http://43142.diarynote.jp/201106141341111340/
http://43142.diarynote.jp/201410301512336095/
http://43142.diarynote.jp/201506111719463390/
http://43142.diarynote.jp/201609200958472477/
http://43142.diarynote.jp/201706240934237865/
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▶︎過去の、ヌーノ・ベッテンコート絡みのモンチの思い出https://43142.diarynote.jp/200603011148430000/
<今日の、会場>
”三井村”にあるこの綺麗な会場、銀座線三越前駅から直結なのはとてもいい。半蔵門線の同駅からはかなり離れる。かつて同フェスが開かれていた恵比寿・ガーデンホール(大きさも同程度? 恵比寿のほうが少し広いかな)よりもこっちのほうがぼくは好きだな。なんか、ステージを見やすい気もしたし(ステージ高がこっちのほうがあるのか?)。飲み物は500円均一なのはマルだが、もう少し種類をふやしてほしい。とともに、キャパが小さく並ぶことをしいられるので、ぼくの知り合いには一度で2杯買っている人が複数いた。ぼくもワインをダブルで買い、大きいプラコップでもらった。後の方で買った瓶のライト・アルコール飲料はあまり冷えておらず。食べ物販売はなかったが、出入り自由で、ホールの下は飲食店で占められているので問題ないでしょう。
▶︎過去の、日本橋周辺についての記載
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昼下がり。まず、六本木・キノフィルムズ試写室で、2018年イラン映画を見る。世界的評価のとっても高いイラン人監督であるジャファル・パナヒの新作だが、よくできている。監督と実在の人気スターだそうなペーナズ・ジャファリが本人役で出てきて、2人が謎を追求していく流れでいろんな話や余韻が盛られていく。セミ・ドキュメンタリー風とも言えるか。原題の英語のほうは(エンドロールは、英語とペルシャ語でクレジットが併記される)「3faces」。それは、世代の異なる3人の女性をストーリーに組み込んでいることから来ているよう。脚本はもちろん、監督当人が書いている。
映像は出演者のアップ多用、一方で2人が乗る車(三菱パジェロでした)の動きは運転席からの画面や自動車の音で表現するなど、とっても癖あり。また、ラジオから音楽が流れるシーンがわずかにあるのと、最後のシーンからエンドロールに移る箇所には音楽が挿入されるが、音楽なしの映画と言っていいだろう。すごいね、自分の映像にとても自信を持っている。
ペルシャ語とともにトルコ語が用いられ、イランの地方にはトルコ語が使われるところがあるのを知る。地方のイランの人たちって、見知らぬ人にもとっても丁寧な挨拶をし、紅茶や果物をふるまうのも伝えられる。
自分役で出てくるジャファル・パナヒはイランの実情を伝えた作品を作るため、政府からは反体制と見なされ、2度投獄もされ、2010年以降は映画を撮ることも禁じられてしまったそう。その後、少し状況が変わったのか、これを含めて4作撮っているようだが、国外に出ることはいまだ許されていないようだ。
パナヒは2008年ベルリン映画祭グランプリ作に輝いた「オフサイド・ガール」を2006年に作っているが、それは女性のスポーツ観戦が許されないイランの状況からヒントを得た、サッカー観戦をなんとかしようとする少女を主人公に据えた作品だった。ぐうぜん、今日の新聞にはイランのテヘランでのW杯予選で女性のサッカー観戦が認められたことが報じられていた。彼の境遇も、もっともっと変わりますように。
次は、京橋・テアトル試写室で、映画「グラン・ブルー」のモデルにもなった大御所フリーダイバーのジャック・マイヨール(1927年〜2001年)を題材に置くドキュメンタリー映画(ギリシャ/フランス/日本/カナダ)を見る。監督は、英国の学校で映画作りを学んだ1969年生まれギリシャ人のレフトリス・ハリートリス。これはドキュメンタリー畑を歩んできた彼にとって、初の長編作品になるという。
ぼくはマイヨールやフリーダイビングにも、リュック・ベンソンにも興味を持ったことがない人間である(ゆえに、「グラン・ブルー」も見たことはない)。まあ、だから冷静に見れたということはあるはずだが、マイヨールの豪快なんだか繊細なんだか判別のつかないいっぷう変わった人生(最後は自死しちゃう)を伝えるとともに、フリーダイビングや海の妙も伝えるものになっていると指摘できよう。そして、イルカ好きはニッコリかな。
いろいろな掘り起こし映像とともに、彼ゆかりの人々がいろいろ出てきてコメントを出している。娘や息子も出てくる。そして、日本ともいろいろ関わりを持った御仁ゆえ、日本の友人たちも出てきてフィーチャーされる。日本ロケは最後にやったが、それで映画の方向ずけが定まったという、そういう監督発言が資料には載せられている。
「偉大な人だと思って撮り始めたら、途中で嫌いという一面も出てきて、嫌いな人の作品を作るわけにもいかないので困ったなと思った」という監督のコメントには笑った。ダーク・サイドも持っていたことも、確かに伝えられている。だが、それを超える素敵をマイヨールが抱えていたということも……。
その後は、南青山・ブルーノートで、昨日に続きシルビア・ベレス・クルス(2018年5月11日、2019年10月10日)とマルコ・メスキーダ(2019年10月10日)のデュオを見る。ファースト・ショウ。基本は昨日と同様のものであったが、やはり音楽は生き物、いろいろ目新しく感じるところはあり。まず、この日のほうがよりくつろいでいる部分があったような気がした。ほんの少し声が枯れたかと思わなくもないところもあったが、声も今日のショウのほうが出ていたんじゃないかな。
また、「マイ・ファニー・ヴェレンタイン」はこの日はやらず。昨日はイントロではメスキーダがグランド・ピアノ、ペレス・クルスがアップライトを一緒に弾く箇所があったが、今回はその2人のピアノ演奏部分が長く、そのままインストにしちゃうのかなと思えたりもした。どっちかを選べと言ったら、今日を選ぶ。2度目だと新鮮味が薄れてしまうときもあるが、行き方を把握したうえで接した2回目のほうがどきどき興味深く接することができた。
▶︎過去の、シルビア・ペレス・クルス
https://43142.diarynote.jp/201805121754429711/
https://43142.diarynote.jp/201910131402485845/
▶︎過去の、マルコ・メスキーダ
https://43142.diarynote.jp/201910131402485845/
そして、最後は渋谷・クラブクアトロで、リアム・オメンリー(1999年9月23日、2000年10月3日、2001年7月28日、2009年5月20日、2011年12月6日、2011年12月7日、2011年12月10日、2011年12月12日、2014年12月4日、2014年12月6日)率いるホットハウス・フラワーズを見る。20時開始なので1ショウなのかと思っていたら、しっかり2ショウだった。ゆったり悠々、出し惜しみしません。
昨年と違いドラムレス編成だが、フィオクナ・オ・ブラニアンとピーター・オトゥール、ギターを持つ2人はオリジナル・メンバー。すんげえ付き合いを持つからこその気持ちの良い重なり方は、厚みあるコーラスをはじめ随所に顕れるし、終わり方や始まり方にも阿吽の呼吸がある。曲の長さも、自由自在という感じ。グランド・ピアノを弾きながら歌うリアムは変わらず仙人、求道者ふう。ゲール語でも一部歌う彼はなんか何を歌っても掛け替えのない表現になると思わせる訴求力あり。それは、一部の選ばれた音楽家だけが持つ特権だ。スピリチュアルさだけでは片付けたくない、圧倒的な、超越した歌心に、これは酔うしかない。森羅万象とか、不用意に抽象的な単語も使いたくなっちゃうな。ペレス・クルスとオメンリー、今晩は圧倒的な歌心の公演の二乗とも言うべきもので、オレって幸せだなとふと思う。
しかし、いいファンが(ずっと)付いていると思わずにはいられず。1曲目からオメンリーは観客に詠唱を求めるが、最初からそれなりのヴォリュームの歌を返すもの。そういえば、10月10日のペレス・クルスも最後の曲は皆んなに日本語歌詞を歌うことを求めたものの形にならず。今日の彼女は、観客に歌うことを求めず←でもうれしそうで、慈愛に満ちていた。彼女も来日を積んで、もっともっと親身に接する聞き手を獲得しますように。
▶過去の、リアム・オメンリー
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/september1999live.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-10.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-7.htm(フジ・ロック28日、ホット・ハウス・フラワーズ)
http://43142.diarynote.jp/?month=200905
http://43142.diarynote.jp/201112171632304826/
http://43142.diarynote.jp/201112171633334584/
http://43142.diarynote.jp/?day=20111210
http://43142.diarynote.jp/201112191500441741/
http://43142.diarynote.jp/201412151250144917/
http://43142.diarynote.jp/201412221527313725/
https://43142.diarynote.jp/201808012004309687/ ホット・ハウス・フラワーズ
<今日の、時々刻々>
夜中まで飲んでいてもだいたい8時ぐらいまでには起床するぼくだが、なぜか6時過ぎに目がさめてしまう。今日やらなければならないのは、ミュージック・マガジン誌のアルバム30選リストを正午までに出すこと。早く起きたおかげで10時にはやりかけのものが完成してしまった。明日は激強い台風が関東直撃とかで、お昼近くから鉄道は止まり、朝霧ジャムやアイ・アム・オーク(2018年9月29日)などの公演群もみな中止になることが報じられている。今日は日が暮れるまでは机に向かう予定であったが、台風のために2日間家に缶詰になるのかと思ったら、今日やらなきゃならない最低限の仕事はすませたし、まだ雨も降っていないということもあり、昼間から気ままに外出することにする。でも、天候急変に備え、濡れてもいい雑な格好with大きめのハンド・タオル、そして釣具屋でいつだか買ったカラフルな長靴着用で出かけた。
11時45分。家を出るさいは、曇り空ではあるが降雨なし。田園都市線/半蔵門線→大江戸線。そして、12時半から最初の試写。少し、空き気味。試写室を出ると、降雨あり。おお、台風の気配をほのかに感じる。少し時間調整で向かいのミッドタウンを覗き、日比谷線→銀座線。そして、15時半からの試写。そしたら、こちらの試写室はほぼフル。終わって出ると、雨は先ほどより小降り。時間調整とこの時間に銀座線に乗りたくないので(https://43142.diarynote.jp/201903201545383725/、参照)で地下街を東京駅に向かい散策。そこでご飯を食べたが、お店の選択すこし誤る。そのまま、さらに10分歩き大手町駅から千代田線で表参道に向かった。ここから、会場に向かう際が一番雨が降っていたか。風はなし。最初のライヴを見る。実は、夕方ひとつ用事が入っていたのだが、それがとんで、2夜連続で才豊かなスペイン人を見ることができた。前の席にはミュージシャンもしている同業のTKさんが。彼としばし台風話。横浜の高台在住の彼の家は9月上旬の台風で屋根が少し剥がれたりもし、自分の家の修繕は完了しているものの、眼下には修理が追いつかずまだブルーシートで覆った家がいくつも見えるという。それが終わり、渋谷に向かわん。タクシーが店の前に止まっていなかったのと、来たときより雨が弱まっているので、表参道駅まで歩き田園都市線(銀座線ではなくこちらを使った方が、降りてから会場に楽に行ける)で一駅。雨も風も気にならず。そして、二つ目のライヴを堪能し屋外に出てら、まだ平穏。すると、これはちょいお店に寄って行こうかとなっちゃう。結局、ぼくが起きている間は、本当に強大な台風が来るのかという感じだった。それは、あちこちにいた外国人観光客も同じであったろう。
和田誠さんがお亡くなりになった。イラストレーションだけなく映画や著作でも知られる氏だが、本嫌いのぼくはそらら書物群には親しんでおらず、トライセトプスのリーダーのお父さんという印象の方が強い? ということはないかもしれないが、ぼくは和田さんが飲み屋ですらすら描いたもの(よくそういうことをなさっていたのかな?)のコピーを持っている。1990年代中ばぐらいだったか、なんかの打ち上げで一緒になったことがあり、氏が長テーブルを挟んで向かい側に座っている人たちの絵を描いた。ぼくはそのなかの1人で、ぼくの3人隣に座っていたのは山下達郎さんだった。
▶︎過去の、アイ・アム・オーク
https://43142.diarynote.jp/201809300634456583/
映像は出演者のアップ多用、一方で2人が乗る車(三菱パジェロでした)の動きは運転席からの画面や自動車の音で表現するなど、とっても癖あり。また、ラジオから音楽が流れるシーンがわずかにあるのと、最後のシーンからエンドロールに移る箇所には音楽が挿入されるが、音楽なしの映画と言っていいだろう。すごいね、自分の映像にとても自信を持っている。
ペルシャ語とともにトルコ語が用いられ、イランの地方にはトルコ語が使われるところがあるのを知る。地方のイランの人たちって、見知らぬ人にもとっても丁寧な挨拶をし、紅茶や果物をふるまうのも伝えられる。
自分役で出てくるジャファル・パナヒはイランの実情を伝えた作品を作るため、政府からは反体制と見なされ、2度投獄もされ、2010年以降は映画を撮ることも禁じられてしまったそう。その後、少し状況が変わったのか、これを含めて4作撮っているようだが、国外に出ることはいまだ許されていないようだ。
パナヒは2008年ベルリン映画祭グランプリ作に輝いた「オフサイド・ガール」を2006年に作っているが、それは女性のスポーツ観戦が許されないイランの状況からヒントを得た、サッカー観戦をなんとかしようとする少女を主人公に据えた作品だった。ぐうぜん、今日の新聞にはイランのテヘランでのW杯予選で女性のサッカー観戦が認められたことが報じられていた。彼の境遇も、もっともっと変わりますように。
次は、京橋・テアトル試写室で、映画「グラン・ブルー」のモデルにもなった大御所フリーダイバーのジャック・マイヨール(1927年〜2001年)を題材に置くドキュメンタリー映画(ギリシャ/フランス/日本/カナダ)を見る。監督は、英国の学校で映画作りを学んだ1969年生まれギリシャ人のレフトリス・ハリートリス。これはドキュメンタリー畑を歩んできた彼にとって、初の長編作品になるという。
ぼくはマイヨールやフリーダイビングにも、リュック・ベンソンにも興味を持ったことがない人間である(ゆえに、「グラン・ブルー」も見たことはない)。まあ、だから冷静に見れたということはあるはずだが、マイヨールの豪快なんだか繊細なんだか判別のつかないいっぷう変わった人生(最後は自死しちゃう)を伝えるとともに、フリーダイビングや海の妙も伝えるものになっていると指摘できよう。そして、イルカ好きはニッコリかな。
いろいろな掘り起こし映像とともに、彼ゆかりの人々がいろいろ出てきてコメントを出している。娘や息子も出てくる。そして、日本ともいろいろ関わりを持った御仁ゆえ、日本の友人たちも出てきてフィーチャーされる。日本ロケは最後にやったが、それで映画の方向ずけが定まったという、そういう監督発言が資料には載せられている。
「偉大な人だと思って撮り始めたら、途中で嫌いという一面も出てきて、嫌いな人の作品を作るわけにもいかないので困ったなと思った」という監督のコメントには笑った。ダーク・サイドも持っていたことも、確かに伝えられている。だが、それを超える素敵をマイヨールが抱えていたということも……。
その後は、南青山・ブルーノートで、昨日に続きシルビア・ベレス・クルス(2018年5月11日、2019年10月10日)とマルコ・メスキーダ(2019年10月10日)のデュオを見る。ファースト・ショウ。基本は昨日と同様のものであったが、やはり音楽は生き物、いろいろ目新しく感じるところはあり。まず、この日のほうがよりくつろいでいる部分があったような気がした。ほんの少し声が枯れたかと思わなくもないところもあったが、声も今日のショウのほうが出ていたんじゃないかな。
また、「マイ・ファニー・ヴェレンタイン」はこの日はやらず。昨日はイントロではメスキーダがグランド・ピアノ、ペレス・クルスがアップライトを一緒に弾く箇所があったが、今回はその2人のピアノ演奏部分が長く、そのままインストにしちゃうのかなと思えたりもした。どっちかを選べと言ったら、今日を選ぶ。2度目だと新鮮味が薄れてしまうときもあるが、行き方を把握したうえで接した2回目のほうがどきどき興味深く接することができた。
▶︎過去の、シルビア・ペレス・クルス
https://43142.diarynote.jp/201805121754429711/
https://43142.diarynote.jp/201910131402485845/
▶︎過去の、マルコ・メスキーダ
https://43142.diarynote.jp/201910131402485845/
そして、最後は渋谷・クラブクアトロで、リアム・オメンリー(1999年9月23日、2000年10月3日、2001年7月28日、2009年5月20日、2011年12月6日、2011年12月7日、2011年12月10日、2011年12月12日、2014年12月4日、2014年12月6日)率いるホットハウス・フラワーズを見る。20時開始なので1ショウなのかと思っていたら、しっかり2ショウだった。ゆったり悠々、出し惜しみしません。
昨年と違いドラムレス編成だが、フィオクナ・オ・ブラニアンとピーター・オトゥール、ギターを持つ2人はオリジナル・メンバー。すんげえ付き合いを持つからこその気持ちの良い重なり方は、厚みあるコーラスをはじめ随所に顕れるし、終わり方や始まり方にも阿吽の呼吸がある。曲の長さも、自由自在という感じ。グランド・ピアノを弾きながら歌うリアムは変わらず仙人、求道者ふう。ゲール語でも一部歌う彼はなんか何を歌っても掛け替えのない表現になると思わせる訴求力あり。それは、一部の選ばれた音楽家だけが持つ特権だ。スピリチュアルさだけでは片付けたくない、圧倒的な、超越した歌心に、これは酔うしかない。森羅万象とか、不用意に抽象的な単語も使いたくなっちゃうな。ペレス・クルスとオメンリー、今晩は圧倒的な歌心の公演の二乗とも言うべきもので、オレって幸せだなとふと思う。
しかし、いいファンが(ずっと)付いていると思わずにはいられず。1曲目からオメンリーは観客に詠唱を求めるが、最初からそれなりのヴォリュームの歌を返すもの。そういえば、10月10日のペレス・クルスも最後の曲は皆んなに日本語歌詞を歌うことを求めたものの形にならず。今日の彼女は、観客に歌うことを求めず←でもうれしそうで、慈愛に満ちていた。彼女も来日を積んで、もっともっと親身に接する聞き手を獲得しますように。
▶過去の、リアム・オメンリー
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/september1999live.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-10.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-7.htm(フジ・ロック28日、ホット・ハウス・フラワーズ)
http://43142.diarynote.jp/?month=200905
http://43142.diarynote.jp/201112171632304826/
http://43142.diarynote.jp/201112171633334584/
http://43142.diarynote.jp/?day=20111210
http://43142.diarynote.jp/201112191500441741/
http://43142.diarynote.jp/201412151250144917/
http://43142.diarynote.jp/201412221527313725/
https://43142.diarynote.jp/201808012004309687/ ホット・ハウス・フラワーズ
<今日の、時々刻々>
夜中まで飲んでいてもだいたい8時ぐらいまでには起床するぼくだが、なぜか6時過ぎに目がさめてしまう。今日やらなければならないのは、ミュージック・マガジン誌のアルバム30選リストを正午までに出すこと。早く起きたおかげで10時にはやりかけのものが完成してしまった。明日は激強い台風が関東直撃とかで、お昼近くから鉄道は止まり、朝霧ジャムやアイ・アム・オーク(2018年9月29日)などの公演群もみな中止になることが報じられている。今日は日が暮れるまでは机に向かう予定であったが、台風のために2日間家に缶詰になるのかと思ったら、今日やらなきゃならない最低限の仕事はすませたし、まだ雨も降っていないということもあり、昼間から気ままに外出することにする。でも、天候急変に備え、濡れてもいい雑な格好with大きめのハンド・タオル、そして釣具屋でいつだか買ったカラフルな長靴着用で出かけた。
11時45分。家を出るさいは、曇り空ではあるが降雨なし。田園都市線/半蔵門線→大江戸線。そして、12時半から最初の試写。少し、空き気味。試写室を出ると、降雨あり。おお、台風の気配をほのかに感じる。少し時間調整で向かいのミッドタウンを覗き、日比谷線→銀座線。そして、15時半からの試写。そしたら、こちらの試写室はほぼフル。終わって出ると、雨は先ほどより小降り。時間調整とこの時間に銀座線に乗りたくないので(https://43142.diarynote.jp/201903201545383725/、参照)で地下街を東京駅に向かい散策。そこでご飯を食べたが、お店の選択すこし誤る。そのまま、さらに10分歩き大手町駅から千代田線で表参道に向かった。ここから、会場に向かう際が一番雨が降っていたか。風はなし。最初のライヴを見る。実は、夕方ひとつ用事が入っていたのだが、それがとんで、2夜連続で才豊かなスペイン人を見ることができた。前の席にはミュージシャンもしている同業のTKさんが。彼としばし台風話。横浜の高台在住の彼の家は9月上旬の台風で屋根が少し剥がれたりもし、自分の家の修繕は完了しているものの、眼下には修理が追いつかずまだブルーシートで覆った家がいくつも見えるという。それが終わり、渋谷に向かわん。タクシーが店の前に止まっていなかったのと、来たときより雨が弱まっているので、表参道駅まで歩き田園都市線(銀座線ではなくこちらを使った方が、降りてから会場に楽に行ける)で一駅。雨も風も気にならず。そして、二つ目のライヴを堪能し屋外に出てら、まだ平穏。すると、これはちょいお店に寄って行こうかとなっちゃう。結局、ぼくが起きている間は、本当に強大な台風が来るのかという感じだった。それは、あちこちにいた外国人観光客も同じであったろう。
和田誠さんがお亡くなりになった。イラストレーションだけなく映画や著作でも知られる氏だが、本嫌いのぼくはそらら書物群には親しんでおらず、トライセトプスのリーダーのお父さんという印象の方が強い? ということはないかもしれないが、ぼくは和田さんが飲み屋ですらすら描いたもの(よくそういうことをなさっていたのかな?)のコピーを持っている。1990年代中ばぐらいだったか、なんかの打ち上げで一緒になったことがあり、氏が長テーブルを挟んで向かい側に座っている人たちの絵を描いた。ぼくはそのなかの1人で、ぼくの3人隣に座っていたのは山下達郎さんだった。
▶︎過去の、アイ・アム・オーク
https://43142.diarynote.jp/201809300634456583/