新宿・ピットイン。それぞれファンを持つだろう3人のプレイヤーによるジ
ャズ・ロックのりのセッション。ONJQ(2004年2月6日、他)やエマージ
ェンシー!(2004年1月21日)などでいろいろと重なる機会の多い大友良英(
ギター)&芳垣安洋(ドラム)の二人はビル・ラズウェル(ベース)と一緒に
ライヴをやったりレコーディングしたりしているが、そののりでラズウェルの
代わりにTOKIE が加わったという言い方も多少は可能なのかな? とうぜん、
初顔合わせとなるTOKIE の負担は大きいはずだが、そこは百戦錬磨の優しいお
じさんたちの気配りもあって、問題なく絡む。普段からメンバーでスタジオ・
セッションをやっているというロザリオス(2003年12月18日)での経験もそこ
には存分に活かされていたとも言えるかな。演奏はけっこう切れ目なく、丁々
発止のもと続けられるが、ほとんどリハはなされていないという。2セットで
3時間近くの演奏時間。アンコールでは、芳垣はドラムを叩きながら即興で歌
も披露。なかなかいい感じで、芸達者ぶりを再確認。