ベンジオール@ブルーノート東京の初日公演(2014年7月21日)のあの素晴らしさを受けてしまっては、もう一度実演に接したくなるというものではないか。この晩はファースト・ショウを見る。基本の手応えは同じなんだが、ろいろと新鮮に見れちゃう。持っているキャパシティは宇宙級に広いんだもの、それは当然ではあるのだが。以下、過剰書きに所感を連ねる。
▶バンド・メンバーは白のポロシャツ(ダヂのみ、白の長袖シャツ)と白いパンツという白装束。バンマスのベンジオールは白いパンツと紺色の長袖シャツ、そして色の濃いサングラス。それらは、一昨日みたときと同様。▶ベースのダヂはけっこうサム・ピッキングを多用。なんか佇まいが、ロック派であると思わされる。オフの時にはそうでもないが、ステージ上の勇士を見ると、そう感じちゃう。▶「JORGE DA CAPADOCIA」から数曲はどのセットも同じなよう。途中から、臨機応変に変えたりもするし、フレキシブルに行くのは曲の進め方も同様。ソロを構成員に気分で振るような場面もあるし、引っ張り方はいろいろ。だから、実際の寸よりも長くやっているように、ぼくは感じてしまう。▶2トーン(ex.ザ・スペシャルズ、他)みたいだなと思わされたリズムで披露された「PAIS TROPICAL」はやらず。これはけっこうセカンド・ショウでやっている曲のよう。前々日は、このずんずん弾んだ曲にのせられ、立つ人が多かった。▶過去の2日間ファーストでやらなかったそうな「タジ・マハール」は、この最終日のファーストでも披露。客をステージにあげることはなし。▶この日の最終曲は、「マシュケナダ」。とにもかくにも、ほんとにいい曲、キャッチーな曲を彼は書いていると思わずにはいられず。▶ファースト・ショウだけで披露しているらしい「PONTA DE LANCA AFRICANO (UMBABARAUMA)」が聞けて、超うれしい。ギターの扇情的なリフが印象的なジャンプ曲だが、クラヴィネット音基調でぐいぐい開いていた。▶名古屋の女性が歌われた「EM NAGOYA EU VI ERIKO」をはじめ、心の琴線に触れるメロディとファンキーな立ちを両立させる手腕は彼一流。ビート曲なのに哀愁を持つあたりはもう感涙モノ。これこそはベンジオールならではと思うとともに、ブラジルならではの何かが活きる。▶しかし、本当に抱えている音楽要素は多様、でも秀でた個体が本能に従う音楽というのは往々にしてそういうものなのダ。▶キーボードくんは歌もこなすのだな。▶イケまくっているドラマーは、本当にうれしそうに火の玉小僧然となり叩く。▶ぜんぜん飽きない。感動、深まる。
▶過去の、ベンジオール
http://43142.diarynote.jp/201407221737554384/
http://43142.diarynote.jp/200809081534510000/
そして、青山・月見ル君想フに移動。住所は同じ南青山、歩くのはキツいが、信号がほとんどない道で行け、タクると2、3分で着いてしまう。“パラシュート・セッション”と名付けられた対バン企画が持たれていて、この晩の出演者はF.I.B JOURNAL(2009年10月18日)と、J.A.M(2009年6月12日、2010年6月11日、2012年9月13日)。
ちょうど、セカンド・ショウが始まる前に到着。2組はともにトリオ編成のバンドだが、双方の楽器がなんとステージではなく、客席フロアにそれぞれ左右に分けておいてある。そして、通常のステージ上には椅子が並べられている。その様、けっこうインパクトあり。新代田・フェーヴァーでのライトニング・ボルト公演(2009年11月15日)のセッティングを思い出した。
J.A.Mが先発する。その演奏が終わると、F.I.B JOURNALのパフォーマンスが始まり、それが終了するとJ.A.Mの演奏になり。その繰り返し。それぞれの1曲の演奏時間は5分未満か。両者の演奏が重なることはなく(あれれ、アンコールは一緒にやったっけ?)、相手演奏のフレイズやリフを引き継ぐ事もなく、たとえばJ.A.Mの演奏時に秋田に変わってF.I.B JOURNALの真船が入るとかいった同奏者のスウィッチもなく(ただ、途中から、相手の演奏音に、待機組が控え目にちょい音を加えたりもしていた)。そういう意味では、ジャズ的なジャム・セッション感覚はなし。でも、相手の演奏に接し、それを受けて演奏を始めるというのは出演者たちにとっては新鮮であったようで、単独時とは異なるそれぞれの様相も出ていたと思う。J.A.Mのみどりんは相手バンドの沼直也のセッティングに対応するため、通常セットとは異なるセッテイングで事にあたったそう。
なるほど、これはDJが交互にディスクを回し合う、いわゆる“バック・トゥ・バック”の生演奏版なのだと了解。J.A.Mは「ソー・ホワット」などスタンダードも一部演奏。F.I。Bの山崎円城(肉声、ギター)のサンプラー使いが巧みになっていた。このパラシュート・セッション、今回が6回目なのだとか。次回は10月に、今日出たF.I.B JOURNALとSCHROEDER-HEADZ (2012年3月28日、2014年6月1日)の組み合わせで行われるという。
▶過去の、F.I.B JOURNAL
http://43142.diarynote.jp/200910201116264673/
▶過去の、J.A.M
http://43142.diarynote.jp/200906160733018341/
http://43142.diarynote.jp/201006171603353982/
http://43142.diarynote.jp/201209191239346073/
▶過去の、ライトニング・ボルト
http://43142.diarynote.jp/?day=20091115
▶過去の、SCHROEDER-HEADZ
http://43142.diarynote.jp/?day=20120328
http://43142.diarynote.jp/201406110832491208/
<今日の、流れ>
月見ル君想フの出し物が21時台で終わったので、そのまま近くのプラッサ・オンゼに行っちゃう。そしたら、TOYONO(1999年6月3日、2007年8月23日、2008年1月31日、2009年6月12日、2009年9月26日、2009年12月18日、2010年2月23日、2010年12月22日)が自己バンドとやっている。おお、歌声が太くなってる。存在感、増している。4曲、しっかり聞けた。終演後に、だらだら飲んでいたら、先の月見ル出演者が一人やってくる。歩ける距離に、双方あるしな。ちなみに、この日のブルーノートとプラッサオンゼで撮られた写真がフェイスブックに別々にあげられている。両方を見て、結構同じ格好しているのねと言ってきた人あり。だって、同じ日じゃしょうがないぢゃん……。
▶過去の、TOYONO
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/livejune.htm
http://43142.diarynote.jp/200708270314500000/
http://43142.diarynote.jp/200802051630130000/
http://43142.diarynote.jp/200906160733018341/
http://43142.diarynote.jp/200909291504366263/
http://43142.diarynote.jp/201001051624161036/
http://43142.diarynote.jp/201002280940361567/
http://43142.diarynote.jp/201012241100592422/
▶バンド・メンバーは白のポロシャツ(ダヂのみ、白の長袖シャツ)と白いパンツという白装束。バンマスのベンジオールは白いパンツと紺色の長袖シャツ、そして色の濃いサングラス。それらは、一昨日みたときと同様。▶ベースのダヂはけっこうサム・ピッキングを多用。なんか佇まいが、ロック派であると思わされる。オフの時にはそうでもないが、ステージ上の勇士を見ると、そう感じちゃう。▶「JORGE DA CAPADOCIA」から数曲はどのセットも同じなよう。途中から、臨機応変に変えたりもするし、フレキシブルに行くのは曲の進め方も同様。ソロを構成員に気分で振るような場面もあるし、引っ張り方はいろいろ。だから、実際の寸よりも長くやっているように、ぼくは感じてしまう。▶2トーン(ex.ザ・スペシャルズ、他)みたいだなと思わされたリズムで披露された「PAIS TROPICAL」はやらず。これはけっこうセカンド・ショウでやっている曲のよう。前々日は、このずんずん弾んだ曲にのせられ、立つ人が多かった。▶過去の2日間ファーストでやらなかったそうな「タジ・マハール」は、この最終日のファーストでも披露。客をステージにあげることはなし。▶この日の最終曲は、「マシュケナダ」。とにもかくにも、ほんとにいい曲、キャッチーな曲を彼は書いていると思わずにはいられず。▶ファースト・ショウだけで披露しているらしい「PONTA DE LANCA AFRICANO (UMBABARAUMA)」が聞けて、超うれしい。ギターの扇情的なリフが印象的なジャンプ曲だが、クラヴィネット音基調でぐいぐい開いていた。▶名古屋の女性が歌われた「EM NAGOYA EU VI ERIKO」をはじめ、心の琴線に触れるメロディとファンキーな立ちを両立させる手腕は彼一流。ビート曲なのに哀愁を持つあたりはもう感涙モノ。これこそはベンジオールならではと思うとともに、ブラジルならではの何かが活きる。▶しかし、本当に抱えている音楽要素は多様、でも秀でた個体が本能に従う音楽というのは往々にしてそういうものなのダ。▶キーボードくんは歌もこなすのだな。▶イケまくっているドラマーは、本当にうれしそうに火の玉小僧然となり叩く。▶ぜんぜん飽きない。感動、深まる。
▶過去の、ベンジオール
http://43142.diarynote.jp/201407221737554384/
http://43142.diarynote.jp/200809081534510000/
そして、青山・月見ル君想フに移動。住所は同じ南青山、歩くのはキツいが、信号がほとんどない道で行け、タクると2、3分で着いてしまう。“パラシュート・セッション”と名付けられた対バン企画が持たれていて、この晩の出演者はF.I.B JOURNAL(2009年10月18日)と、J.A.M(2009年6月12日、2010年6月11日、2012年9月13日)。
ちょうど、セカンド・ショウが始まる前に到着。2組はともにトリオ編成のバンドだが、双方の楽器がなんとステージではなく、客席フロアにそれぞれ左右に分けておいてある。そして、通常のステージ上には椅子が並べられている。その様、けっこうインパクトあり。新代田・フェーヴァーでのライトニング・ボルト公演(2009年11月15日)のセッティングを思い出した。
J.A.Mが先発する。その演奏が終わると、F.I.B JOURNALのパフォーマンスが始まり、それが終了するとJ.A.Mの演奏になり。その繰り返し。それぞれの1曲の演奏時間は5分未満か。両者の演奏が重なることはなく(あれれ、アンコールは一緒にやったっけ?)、相手演奏のフレイズやリフを引き継ぐ事もなく、たとえばJ.A.Mの演奏時に秋田に変わってF.I.B JOURNALの真船が入るとかいった同奏者のスウィッチもなく(ただ、途中から、相手の演奏音に、待機組が控え目にちょい音を加えたりもしていた)。そういう意味では、ジャズ的なジャム・セッション感覚はなし。でも、相手の演奏に接し、それを受けて演奏を始めるというのは出演者たちにとっては新鮮であったようで、単独時とは異なるそれぞれの様相も出ていたと思う。J.A.Mのみどりんは相手バンドの沼直也のセッティングに対応するため、通常セットとは異なるセッテイングで事にあたったそう。
なるほど、これはDJが交互にディスクを回し合う、いわゆる“バック・トゥ・バック”の生演奏版なのだと了解。J.A.Mは「ソー・ホワット」などスタンダードも一部演奏。F.I。Bの山崎円城(肉声、ギター)のサンプラー使いが巧みになっていた。このパラシュート・セッション、今回が6回目なのだとか。次回は10月に、今日出たF.I.B JOURNALとSCHROEDER-HEADZ (2012年3月28日、2014年6月1日)の組み合わせで行われるという。
▶過去の、F.I.B JOURNAL
http://43142.diarynote.jp/200910201116264673/
▶過去の、J.A.M
http://43142.diarynote.jp/200906160733018341/
http://43142.diarynote.jp/201006171603353982/
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▶過去の、ライトニング・ボルト
http://43142.diarynote.jp/?day=20091115
▶過去の、SCHROEDER-HEADZ
http://43142.diarynote.jp/?day=20120328
http://43142.diarynote.jp/201406110832491208/
<今日の、流れ>
月見ル君想フの出し物が21時台で終わったので、そのまま近くのプラッサ・オンゼに行っちゃう。そしたら、TOYONO(1999年6月3日、2007年8月23日、2008年1月31日、2009年6月12日、2009年9月26日、2009年12月18日、2010年2月23日、2010年12月22日)が自己バンドとやっている。おお、歌声が太くなってる。存在感、増している。4曲、しっかり聞けた。終演後に、だらだら飲んでいたら、先の月見ル出演者が一人やってくる。歩ける距離に、双方あるしな。ちなみに、この日のブルーノートとプラッサオンゼで撮られた写真がフェイスブックに別々にあげられている。両方を見て、結構同じ格好しているのねと言ってきた人あり。だって、同じ日じゃしょうがないぢゃん……。
▶過去の、TOYONO
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/livejune.htm
http://43142.diarynote.jp/200708270314500000/
http://43142.diarynote.jp/200802051630130000/
http://43142.diarynote.jp/200906160733018341/
http://43142.diarynote.jp/200909291504366263/
http://43142.diarynote.jp/201001051624161036/
http://43142.diarynote.jp/201002280940361567/
http://43142.diarynote.jp/201012241100592422/