ザ・ウェイラーズ。ジャイルズ・ピータソン “ワールドワイド・ショウケース2013”
2013年11月1日 音楽 南青山・ブルーノート東京(ファースト・ショウ)で、ボブ・マーリーをサポートしたザ・ウェイラーズの名を引き継ぐ、マーリー楽曲を再演するバンド(2004年9月18日)を見る。オリジナル・メンバーであるベーシストのアストン“ファミリー・マン”バレットを中心に、今回の編成はリーダーの彼に加えて、ギター、キーボード、ドラム、打楽器(ファミリー・マンの息子さんのよう)。面々が出て来て、軽くインスト演奏を噛ましただけで、おおうまい、手応えあるゾと深くうなづく。とくに、ベースとドラムはグっと来る。どーして、ジャマイカのプレイヤーには化け物が多いのだろう。
そして、2曲目から、男性のシンガーと女性バックグラウンド・シンガーが出て来て、ボブ・マーリー曲を歌う。溌剌としたオヤジじゃない男性シンガーはなるほどマーリー曲を歌っても違和感のない声を持つ。若い女性歌手はルックスがかなり魅力的。事前のメンバー発表においては女性歌手の名はのせられておらず、きっと女性コーラスがいないのを少し残念に思うんだろうナとぼくは思っていた(やはり、ボブ・マーリー表現において、女性コーラスの貢献度は高い)ので、彼女の同行はとてもうれしかった。
「イズ・ディス・ラヴ」、「スティア・アップ」、「ゲット・アップ・スタンド・アップ」、「スリー・リトル・バーズ」、「ジャミン」、「ワン・ラヴ」など、お馴染みの曲を連発。「アイ・ショット・ザ・シェリフ」のような曲もやったが、基本的にはユニヴァーサルな内容の曲を選んでいたとも言えるのかな。なんにせよ、それらはザ・ビートルズ曲のように一緒に口ずさむと、望外の感慨を得るものなのは疑いがない。今非レゲエ勢から一番カヴァーされるマーリー曲といっても過言ではない「リデンプション・ソング」もやって、それはアンコールの1曲目。オリジナル同様に、シンガーのドゥエイン“ダングリン”アングリンが生ギター弾き語りで披露した。
その後は、恵比寿・リキッドルームに。こちらは、ジャイルズ・ピーターソン(1999年5月21日、2002年11月7日、2004年1月16日、2008年9月18日、2012年9月13日)の名を掲げた、今様ジャジー表現をはじめいろんな音楽を好奇心旺盛に並べようとする毎年やっているイヴェントだ。
会場入りすると、U.F.O.にいた松浦俊夫(2011年4月6日)が作った新ユニットであるHEXの演奏がちょうど始まる。ステージ上にはキーボードの佐野観、ピアノの伊藤志宏(2013年4月19日)、電気/縦ベースの小泉P克人(2010年5月9日、2011年10月8日)、ドラムのみどりん(2007年5月6日、2009年6月12日、2010年6月11日、2011年1月30日、2011年5月21日、2011年6月23日、2012年3月3日、2012年9月9日)の4人。1曲を除いてプリセット音に合わせるように彼らは演奏、なるほどその下敷き機械音は松浦俊夫の手によるもので、全体のディレクションも彼がやっているのかと、推測させる。純生音でやった曲はエゴ・ラッピン(2004年2月5日、2005年7月31日、2005年8月17日、2006年12月13日、2006年11 月17日、2006年11月17日、2009年8月8日、2010年8月4日、2011年5月21日)の中納良恵(2009年11月1日)が加わっての、ヴォーカル曲。アルバムの録音はZAK(2006年7月7日、2012年6月30日)が担当しているという。
イヴェントの司会進行役は会場側面に持たれたDJブースでジャイルズ・ピーターソンがフレンドリーにこなす。そして、その横で元ガリアーノ〜トゥ・バンクス・オブ・フォー(2004年1月16日、2008年5月9日)のロブ・ギャラガー(旧名ロブ・ガリアーノ)が!K7からアール・ジンガー名義で出していたノリを継ぐようなソロのパフォーマンスをちょい見せたりも。なんか、インテリ無頼漢的なそれは、UKビーニクを標榜している、などとも書きたくなる?
続く、演奏ステージ出演者は、ヒップホップ時代のソウル・ミュージックをいろいろ送り出す西海岸ストーン・スロウから2作品出している白人3人組のザ・ステップキッズ。シック他の有名フレーズをインサートしたりもしつつ(また、亡くなって間もないルー・リードの「ワイルドサイドを歩け」のベース・ラインも入れた)、メロウだったりポップだったりするソウル傾向表現を愛想良く送り出す。なんか、ちゃらいザ・レイ・マン・スリー(2010年5月25日)なんて感じもあったかな。ときに、ディスコなフリをギター奏者とベース奏者はつけたりもする。なるほどの担い手ながら、少しスカスカに聞こえて、こういうタイプの音楽を3人で実演(少し、プリセット音も併用していたけど)するのは難しいよナと再認識もさせた。
その後、実演陣がみんな出て来て(全11人)に、ホレス・シルヴァーの「ザ・トウキョウ・ブルース」を和気あいあいとやる。リード・ヴォーカルを中納とギャラガーがとる。もともと好曲だが、中納が真っすぐに歌えばどんな曲だって天下無敵……なんて、思いも得た。ジャパニーズ・ピープル・ラヴ・ミュージック、なんて一節もある歌詞は。ディー・ディー・ブリッジウォーター(2003年5月1〜2日、2007年8月24日、2008年12月4日、2009年11月27日)の1995年ヴァーヴ発のシルヴァー曲集と同じものだったのかな?
<今日の、赤いお酒>
“ワールドワイド・ショウケース2013”はサントリーが協賛していて、サントリーが扱っているカンパリを全面に出していたが、そのメインの飲み方として推奨サーヴしていたのがカンパリ・モヒート。ミントやライムを入れるのに時間がかかって、バーは終始列ができていた。実は、ぼくはこの10月30日まで、カンパリを飲んだことがなかった。甘いお酒は苦手だから。だが、その日に行ったバーでカンパリの話になぜかなり、ライム絞りのロックを提供され、アリだと思ったばかり。それゆえ、リキッドルームでも、それを頼んでゴクゴク飲む。白ワインのカンパリ割りというのも、悪くないらしいが、それは今後の宿題? その後2軒ながれたが、たらたら移動するには、このぐらいの気候がいいかなと、思えたりもするナ。渋谷には変装人種はおらず、大騒ぎな昨日がハロウィーン“トリ”の日だったのだと了解。明日から3連休で、勤め人は足取りが軽そう? ところで、12月の各金曜日に、田園都市線と東横線が渋谷始発の下り列車を25時すぎまで試験的に運行させることを、東急電鉄が本日発表。渋谷界隈の飲食店経営者はよっしゃーって、感じらしい。でも、師走のそんな時間の電車なんか、酔っぱらいばかりで電鉄会社の人や警備会社の人(最近、それが多い)はとっても大変だろーなー。長くも深い飲酒歴を誇るが、陶酔醜態をさらしたことが、ぼくはないんではないか。今後、じじいになりいろんなものに弱くなっても、それだけは死守したい。それ、酒飲みの矜持、なり。
そして、2曲目から、男性のシンガーと女性バックグラウンド・シンガーが出て来て、ボブ・マーリー曲を歌う。溌剌としたオヤジじゃない男性シンガーはなるほどマーリー曲を歌っても違和感のない声を持つ。若い女性歌手はルックスがかなり魅力的。事前のメンバー発表においては女性歌手の名はのせられておらず、きっと女性コーラスがいないのを少し残念に思うんだろうナとぼくは思っていた(やはり、ボブ・マーリー表現において、女性コーラスの貢献度は高い)ので、彼女の同行はとてもうれしかった。
「イズ・ディス・ラヴ」、「スティア・アップ」、「ゲット・アップ・スタンド・アップ」、「スリー・リトル・バーズ」、「ジャミン」、「ワン・ラヴ」など、お馴染みの曲を連発。「アイ・ショット・ザ・シェリフ」のような曲もやったが、基本的にはユニヴァーサルな内容の曲を選んでいたとも言えるのかな。なんにせよ、それらはザ・ビートルズ曲のように一緒に口ずさむと、望外の感慨を得るものなのは疑いがない。今非レゲエ勢から一番カヴァーされるマーリー曲といっても過言ではない「リデンプション・ソング」もやって、それはアンコールの1曲目。オリジナル同様に、シンガーのドゥエイン“ダングリン”アングリンが生ギター弾き語りで披露した。
その後は、恵比寿・リキッドルームに。こちらは、ジャイルズ・ピーターソン(1999年5月21日、2002年11月7日、2004年1月16日、2008年9月18日、2012年9月13日)の名を掲げた、今様ジャジー表現をはじめいろんな音楽を好奇心旺盛に並べようとする毎年やっているイヴェントだ。
会場入りすると、U.F.O.にいた松浦俊夫(2011年4月6日)が作った新ユニットであるHEXの演奏がちょうど始まる。ステージ上にはキーボードの佐野観、ピアノの伊藤志宏(2013年4月19日)、電気/縦ベースの小泉P克人(2010年5月9日、2011年10月8日)、ドラムのみどりん(2007年5月6日、2009年6月12日、2010年6月11日、2011年1月30日、2011年5月21日、2011年6月23日、2012年3月3日、2012年9月9日)の4人。1曲を除いてプリセット音に合わせるように彼らは演奏、なるほどその下敷き機械音は松浦俊夫の手によるもので、全体のディレクションも彼がやっているのかと、推測させる。純生音でやった曲はエゴ・ラッピン(2004年2月5日、2005年7月31日、2005年8月17日、2006年12月13日、2006年11 月17日、2006年11月17日、2009年8月8日、2010年8月4日、2011年5月21日)の中納良恵(2009年11月1日)が加わっての、ヴォーカル曲。アルバムの録音はZAK(2006年7月7日、2012年6月30日)が担当しているという。
イヴェントの司会進行役は会場側面に持たれたDJブースでジャイルズ・ピーターソンがフレンドリーにこなす。そして、その横で元ガリアーノ〜トゥ・バンクス・オブ・フォー(2004年1月16日、2008年5月9日)のロブ・ギャラガー(旧名ロブ・ガリアーノ)が!K7からアール・ジンガー名義で出していたノリを継ぐようなソロのパフォーマンスをちょい見せたりも。なんか、インテリ無頼漢的なそれは、UKビーニクを標榜している、などとも書きたくなる?
続く、演奏ステージ出演者は、ヒップホップ時代のソウル・ミュージックをいろいろ送り出す西海岸ストーン・スロウから2作品出している白人3人組のザ・ステップキッズ。シック他の有名フレーズをインサートしたりもしつつ(また、亡くなって間もないルー・リードの「ワイルドサイドを歩け」のベース・ラインも入れた)、メロウだったりポップだったりするソウル傾向表現を愛想良く送り出す。なんか、ちゃらいザ・レイ・マン・スリー(2010年5月25日)なんて感じもあったかな。ときに、ディスコなフリをギター奏者とベース奏者はつけたりもする。なるほどの担い手ながら、少しスカスカに聞こえて、こういうタイプの音楽を3人で実演(少し、プリセット音も併用していたけど)するのは難しいよナと再認識もさせた。
その後、実演陣がみんな出て来て(全11人)に、ホレス・シルヴァーの「ザ・トウキョウ・ブルース」を和気あいあいとやる。リード・ヴォーカルを中納とギャラガーがとる。もともと好曲だが、中納が真っすぐに歌えばどんな曲だって天下無敵……なんて、思いも得た。ジャパニーズ・ピープル・ラヴ・ミュージック、なんて一節もある歌詞は。ディー・ディー・ブリッジウォーター(2003年5月1〜2日、2007年8月24日、2008年12月4日、2009年11月27日)の1995年ヴァーヴ発のシルヴァー曲集と同じものだったのかな?
<今日の、赤いお酒>
“ワールドワイド・ショウケース2013”はサントリーが協賛していて、サントリーが扱っているカンパリを全面に出していたが、そのメインの飲み方として推奨サーヴしていたのがカンパリ・モヒート。ミントやライムを入れるのに時間がかかって、バーは終始列ができていた。実は、ぼくはこの10月30日まで、カンパリを飲んだことがなかった。甘いお酒は苦手だから。だが、その日に行ったバーでカンパリの話になぜかなり、ライム絞りのロックを提供され、アリだと思ったばかり。それゆえ、リキッドルームでも、それを頼んでゴクゴク飲む。白ワインのカンパリ割りというのも、悪くないらしいが、それは今後の宿題? その後2軒ながれたが、たらたら移動するには、このぐらいの気候がいいかなと、思えたりもするナ。渋谷には変装人種はおらず、大騒ぎな昨日がハロウィーン“トリ”の日だったのだと了解。明日から3連休で、勤め人は足取りが軽そう? ところで、12月の各金曜日に、田園都市線と東横線が渋谷始発の下り列車を25時すぎまで試験的に運行させることを、東急電鉄が本日発表。渋谷界隈の飲食店経営者はよっしゃーって、感じらしい。でも、師走のそんな時間の電車なんか、酔っぱらいばかりで電鉄会社の人や警備会社の人(最近、それが多い)はとっても大変だろーなー。長くも深い飲酒歴を誇るが、陶酔醜態をさらしたことが、ぼくはないんではないか。今後、じじいになりいろんなものに弱くなっても、それだけは死守したい。それ、酒飲みの矜持、なり。