コモン

2005年9月15日
 渋谷・Oイースト、満員。昨年(6月11日)は同じ建物内にある、キャ
パはだいぶ下がる渋谷・デュオ。今回はここと恵比寿・リキッドルーム。本
人も気分良かったろうなー。

 前回はDJとさしで実演した彼だったが、今回はさらにキーボード奏者と
パーカッション奏者がついてのもの。前回の項でもかなり褒めているが、そ
りゃ悪いわけがない。根本の力、大いにあり。ながら、変テコなダンスや終
盤のエレピ弾きは苦笑しちゃうが。まあ、サーヴィス精神おうせいな奴とい
うことにしときましょう。途中、アイズリー曲に乗せて女のコをステージに
あげて絡んだが、オンナ好きそうではあるなあ。

 なお、今回同行した打楽器奏者はコモンの97年作以降ずっと彼のアルバム
にプロデュース関与しているカリーム・リギンズ。実は彼、秀でた真面ジャ
ズ・ドラマーでもある。02年に亡くなったジャズ・ベースの大御所レイ・ブ
ラウンが晩年トリオ表現の相手役としてリギンズを使っていたことでもそれ
は明白だろう。他にもオスカー・ピーターソンやマルグリュー・ミラーなど
、彼を雇った有名じじいジャズ・マンはいろいろ。そんな彼はまだ20代、そ
の振り幅の大きい、ながら飄々とした様を見ると、ジャズもヒップホップも
どこかでつながったアフリカン・アメリカン・ミュージックであるのダとす
うっと納得させられるなあ。