以前は川崎、昨年から東京で持たれているスイスの有名音楽フェスの日本版の二日目に行く。恵比寿・ガーデンホール。

 メラニー・デ・ビラシオのショウはとんでもなく素晴らしかった。感銘。こういう欧州で通受けしている人物をサクっと持ってこれるのは、欧州に根をはる音楽フェスティヴァルの利点をとても感じさせる。彼女たちのパフォーマンスに触れることができて、本当に良かった。

 ベルギーの自作派、歌手。もう、含みと雰囲気がありまくり(照明は、ぼくには暗すぎと感じる)、そしてその奥から秀でた美意識や確かな才が浮き上がる。乱暴に書くなら、ニーナ・シモンあたりを耽美側に滅茶振り切らせた詠唱路線とレディオヘッド的音響現代ポップの間を行ったり来たり。シャーデーの次なるものを求めたい人にも勧めたい。曲はどれも10〜15分ほどありそうな感じで、潮の満ち引きのような流動性の高い表現であるとも、まちがいなく指摘できる。サポートは鍵盤やギター、鍵盤、ギター、ドラム。このドラマーが4ビートを叩くわけではないが、完全にジャズの間(ま)と奥行きを出す人物で実に効いている。本人はときにフルートを淡々と吹いた。
 
 ジャイルズ・ピーターソン(1999年5月21日、2002年11月7日、2004年1月16日、2008年9月18日、2012年9月13日、2013年11月1日)がDJ(フロア後方に、祭壇のようにDJブースが作られていた)をやった後は、彼のブラジル音楽財産探訪プロジェクト『ソンゼイラ』のライヴ・プロジェクトが始まる。昼間には野外無料ステージで彼が仕切る日本人主体セッションも持たれたはずで、ある意味7日の同フェスは“ピーターソンの日”と言えたのかもしれぬ。

 セッション参加者は、歌のマリア・フレイタス(少し鍵盤も弾いた。マルチーニョ・ダ・ヴィラの娘で、リオ五輪開会式にも登場)、ヴォーカルとギターのガブリエル・モウラ(元ファロファ・カリオカのリーダーにして、セウ・ジョウジ〜2005年9月1日〜の親友)、英国トリップ・ホップ・トリオのスモーク・シティにいたニーナ・ミランダ(ブラジル出身、ロンドン在住)、キーボードのダニーロ・アンドラーヂ(ソロ・パートの際、とっても分かりやくすアウトするフレーズを連発していて笑った)、音楽監督も務めたベースのカシン(2001年5月18日、2006年6月27日、2007年7月25日)、カシン他参加のフランス語で歌うリーダー作も出しているドラマーのステファン・サンソン(フランス生まれで、現在はリオに住む)、パーカッションのゼロ、元ガリアーノ~トゥ・バンクス・オブ・フォー(2004年1月16日、2008年5月9日)のロバート・ガリアーノ(電気効果を担当)という面々。フレイタスとモウラは歌声がデカい。

 そして、中盤を回った後に、スペシャル・ゲストという触れ込みで、歌とエレクトリック・ピアノでマルコス・ヴァーリ(2002年11月7日、2003年10月24日、2008年4月28日、2010年5月25日、2014年4月22日)も登場。奥さんのパトリシア・アルヴィも一緒に出てきたコーラスをつける。

 曲間にはジャイルズの弾けたMCもいろいろあり。お祭りの中の、カラフルな、娯楽性にも満ちた確かな出し物。コンゴロトニクvsロッカーズ(2011年8月1日)とか、そういうものとの親和性も感じたか。

▶過去の、ジャイルズ・ピーターソン
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live2.htm 1999年5月21日
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-11.htm
http://43142.diarynote.jp/200401160000000000/
http://43142.diarynote.jp/200809191051472579/
http://43142.diarynote.jp/201209191239346073/
http://43142.diarynote.jp/201311021703148497/
▶過去の、カシン
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-5.htm
http://43142.diarynote.jp/200607041834300000/
http://43142.diarynote.jp/200708051738450000/
▶︎過去の、ロバート・ギャラガー
http://43142.diarynote.jp/200401160000000000/
http://43142.diarynote.jp/200805110825440000/
http://43142.diarynote.jp/201311021703148497/
▶︎過去の、セウ・ジョルジ
http://43142.diarynote.jp/?day=20050901 (今となっては、奇跡の日本公演となる?)
▶過去の、マルコス・ヴァーリ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-11.htm  11月7日
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-10.htm 10 月24日
http://43142.diarynote.jp/200805031401060000/
http://43142.diarynote.jp/201006031537221581/
http://43142.diarynote.jp/201404260858553785/
▶︎過去の、コンゴロトニクvsロッカーズ
http://43142.diarynote.jp/201108101626258730/

<一昨日の、ヴァーリ>
 ヴァーリには久しぶりにインタヴューした。リオの海岸近くのペントハウス(3階)に住み、海岸散歩が趣味。悠々と軽く、とっても素敵な73歳。あやかりたい。彼はジャズ歌手のステイシー・ケント(2012年3月12日、2014年4月22日)とのDVD2枚/CD1枚からなる『Live at Birdland』(Sony、米国盤にも日本語字幕が付いている)を出して間もないが、次作はコンテンポラリー傾向の作品になるそう。カシンとは翌日、少し話したが、真面目だな。なんか若い時のチャーリー・ヘイデン(2001年11月20日、2005年3月16日、2009年9月10日)に似てると伝たら、困惑していた。この週末は、横浜ジャズプロムナード、朝霧ジャムなんかもやっているんだよなあ。
▶過去の、ステイシー・ケント
http://43142.diarynote.jp/201203131840477844/
http://43142.diarynote.jp/201404260858553785/
▶過去の、チャーリー・ヘイデン
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/LIVE-2001-11.htm
http://43142.diarynote.jp/200503240453290000/
http://43142.diarynote.jp/200909120650273142/
 最初に渋谷・wwwに行って、ハモニカクリームズという、ハーモニカ、フィドル、生ギターからなる、3人組を見る。本人たち曰く、“ケルト・ブルース・バンド”。それは中心人物がハーモニカ奏者(=一応、ブルースのイメージもある楽器です)である事とも関係あるんだろうが、ぼくはパっと聞いてあまりブルージィさは感じない。でも一方、ケルト〜アイリッシュ・ミュージック的な曲想はけっこう経由していて、それらが持つ反復回路が導く扇情性をうまく介しドラマティックなインストゥメンタルを作っていると思った。そんな彼らは欧州にも進出していて、リーダーのハーモニカ奏者は現在フランス在住だそうだ。

 会場に入ってすぐに了解できたのは、観客の反応が熱いということ。それは固定のファンがちゃんとついているとも了解させられるわけだが、お客は他にどういう音楽を聞く層であるのか。そして、出音がデカい。この日はエレクトロニクス担当物、キーボード奏者、ドラマーがサポートで入っており、より重厚にして、仕掛けにも富む音を出していたと推測される。ファースト・セットを見て、次の場に向かう。

 次は、北青山のプラッサ・オンゼで、“渋谷系”ブラジル人シンガーのフェルナンダ・タカイのアコースティック・ライヴのショウをセカンド・セットから見る。ミナス・ジェライス出身の同国超人気ポップ・ロック・バンドであるポト・フのシンガーであり、その傍らソロ活動もしている日系3世の歌手。8年ぶりの来日公演となるそうで、MCはけっこう日本語でこなす。前回はほとんど日本語ができなかったそうだ。

 満場の客で、外国人比率高し。あちらから同行したギター奏者とキーボード奏者のサポートのもと、ふんわかしたノリでショウは進む。パっと聞く分には言葉を除くと、ブラジル色はそれほど強くないが、そんな彼女がブラジルでスターとなったのはブラジル人の異文化好きが集約したものと指摘できる? ともあれ、ブラジル発のキッチュが山ほど味わえるのは間違いない。

 パト・フの日本語曲「Made in Japan」、彼女がザ・ポリスのアンディ・サマーズと作ったアルバム、そして野宮真貴との双頭作からの曲も披露。後者の方は見にきいていた野宮本人も計2曲で加わる。彼女が出ていたとたん、多くの客が写真に収めようと携帯を構える。やっぱりピチカート・ファイヴの人気もすごいな。

<今日の、考察>
 フェルナンドだと男性で、フェルナンダだと女性になるんですね? 終演後、そうポル語に堪能な知人に尋ねてしまう。a で終わるのは女性なのだとか。サンバも最後はaだが、それは男なんだよなあ、とのこと。昔、日本語には男性名詞、女性名詞がなくて楽だなあと思ったことがあった。それって、日本は男女平等的な考え方があったということ? それとも、オトコ天下で物事はすべからく男性のものであったという証左?

 ノルウェーのポスト・ジャズの担い手(純ジャズではないので、ここではそう書いてしまおうか)3組を見る。どれも、北欧を中心に欧州アーティストをいろいろ招いているOffice Ohsawaが呼んだアーティストだ。広尾・ノルウェー王国大使館のオーロラホール。

 トップに出てきたヴィルデ & インガはヴァイオリンとコントラバスの、女性デュオ。クラシック出身であるのは明らかな二人は共に小柄で、まだ20代か。とはいえ、彼女たちはECMから2014年に『Makrofauna』といアルバムをリリースしている事を知れば、がぜん興味はひかれるか。メガネっ娘でもあるお二人はかなりアブストラクトな協調即興演奏を披露。共に弓弾き演奏を多用し、紋様を描いていく。ヴァイオリン奏者は一部で小鳥のさえずりを模したような音を出し続けた。小鳥のさえずりを楽器音で出すというとすぐにシャソール(2015年5月30日、2016年8月29日)のことを思い浮かべるが、楽器と個人の感覚によって現れる音はだいぶ違うなあ。
▶︎過去の、シャソール
http://43142.diarynote.jp/201505310957591440/
http://43142.diarynote.jp/201609200921301045/

 2番目に出てきた、端正な顔つきのホーコン・コルンスタはアコーディオン奏者とコントラバス奏者を従えてパフォーマンスをする。おお、テナー・サックスを悠々と吹く彼は、ブッゲ・ベッセルトフト(2001年5月27日、2002年5月8日、2008年9月21日、2010年1月24日、2012年4月29日、2016年10月4日)のジャズランド・レーベルの所属アーティストの中でぼくが一番好きだったウィブティー(2002年5月8日)のメンバーではないか。ウィブティー解散後もジャズランドからリーダー作を出している彼だが、そのキャリアの大きな要点は2009年NY滞在中にオペラに触れて方向修正、ノルウェー・オペラ音楽院で学び直して修士学位も取り、オペラ歌手としての活動も始めたこと。当然それは彼のジャズ活動にも跳ね返らないわけがなく、『Symphonies in My Head』(Jazzland、2011年)、『Tenor Battle』(Jazzland、2011年)はジャズと彼のオペラ歌唱が同居する内容となっている。
 
 また、ECMから15作ほどアルバムを出しているノルウェー人のピアニストであるケティル・ビヨルンスタ(彼は作家としても活動している)の『A Passion for John Donne』(ECM、2014年)にもコルンスタのテナーやフルートや歌がフィーチャーされている。そして、ここでも生真面目に涼しい顔をして、いい音のテナーを吹き、朗々とテノール歌唱をする表現を開示。うわあ、変な人……、でもそういうことを否定するの音楽の面白さやその可能性の扉をいくつも閉ざしてしまうことになるは間違いなく、なんかコックリしながらぼくは聞き入った。

▶︎過去の、ブッゲ・ベッセルトフト
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-5.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-5.htm
http://43142.diarynote.jp/200809231132339668/
http://43142.diarynote.jp/201001251710004302/
http://43142.diarynote.jp/201205080620235237/
http://43142.diarynote.jp/201610110957506440/
▶︎過去の、ウィブティー
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-5.htm

 三つ目に出てきたのは、アコースティック・ギターのクリスチャン・スコール・ヴィンター、エレクトリック・ベースのマグヌス・スカーヴハウグ・ネルガール、ドラムのヤン・マーティン・ギスメルヴィークからなる3人組のモンキー・プロット。
 
 そして、彼らが淡々と演奏し始めると、すぐにぼくの耳は惹きつけられる。おう、もろなシカゴの担い手流れのポスト・ロック表現を聞かせるではないか。トータス(2001年11月7日、2003年1月30日、2004年1月20日、2012年4月7日、2014年5月7日)とかいくつかの在シカゴのグループ群(1999年6月6日、2000年3月25日、2000年10月15日、2001年11月7日、2003年1月30日、2004年1月20日、2012年4月7日)の実演以上に、ぼくの耳には示唆に満ちた演奏であるように思えた。電気ギター的な音を出したりもするがギターはすべて生ギター演奏で通し、ドラムもベース、ハイハット、スネア、タム、シンバルが一つづつという超シンプルなキットを叩いていたにもかかわらず(それは、会場の都合によるものだろう)、3人が絶妙に重なり流れていく映像的なサウンドはほぼ完璧。すばらしい。

 実演後話したら、事実、彼らはポスト・ロック志向であり、シカゴの表現も好きであるとのこと。彼らは2年前にも日本に来ているそうで、それは知らなかった。曲は3人で共作し、ギタリストは変則チューニングを用いているそう。

▶過去の、トータス
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/LIVE-2001-11.htm
http://43142.diarynote.jp/200501170151560000/
http://43142.diarynote.jp/201111251250189885/
http://43142.diarynote.jp/201405081408031505/
▶過去の、シカゴのあの周辺の人たち
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/livejune.htm シカゴ・アンダーグラウンド・デュオ、サム・プレコップ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-3.htm  パパM、ジム・オルーク
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-10.htm ブロークバック、シカゴ・アンダーグラウンド、アイソトープ217
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-1.htm シー・アンド・ケイク
http://43142.diarynote.jp/?day=20040120 ロブ・マズレク、ジェフ・パーカー・トリオ、ブロークバック、シカゴ・アンダーグラウンド・カルテット
http://43142.diarynote.jp/201204091014019131/ シー・アンド・ケイク

 その後、六本木のビルボード東京に回り、ロンドンをベースとする若手英国人トリオである、プレストン・グラスゴウ・ロウを見る。彼らのツイッター頁にはロニー・スコッツ出演時の写真が掲げられている。

 ギターのデイヴィッド・プレストン、6弦ベースのケヴィン・グラスゴウ、ドラムのロウリー・ロウが一体になって繰り広げる演奏は往年の真摯系フュージョンそのもの。わわ、こんな音楽が今の英国で需要があるのかと訝しがってしまうが、面々はコレがやりたいと生真面目に邁進しているのはすぐに分かる。各人は腕は立つが一般的には無名、普段は何をしているのかとも思わずにいられないが、知人の見解は学校とかで教えているんじゃないか。なるほど、それはありえる。

 そこにある透明感やひんやりした触感はUKジャズ・ロックの流れもやんわり感じさせ、1980年代のLAの腕利き奏者と絡んでいたアラン・ホールワース表現とかを思い出させるところもあるか。曲調はどこか幾何学的とも言えそう。

<今日の、CD>
 昨日新譜を紹介した泉邦宏は藤井郷子の東京オーケストラのメンバーでもあるが(今もそうだような?)、藤井(1999年8月16日、2000年6月2日、2000年10月1日、2002年8月5日、2003年1月21日、2003年4月7日、2004年7月27日、2005年2月10日、2005年11月28日、2005年12月11日、2006年7月3日、2008年8月24日、2008年12月17日、2010年1月9日、2010年6月7日、2010年8月6日、2012年7月1日、2016年1月28日)の新作CDも手元にある。今年の4月28日に水戸のCORTEZというハコで録られた『Invisible Hand』というピアノ・ソロの2枚組。細心の心配りや冒険心の元、彼女は思うまま指を踊らせ、ある種のジャズ・ピアノ様式や美学がくっきりと浮かび上がっている。発売元は、Cortez Sound。ライヴを持ったお店が主宰する第一弾であるという。素晴らしいな。地方のお店や聞き手の情熱と趣味の良さが作る、音楽に対するリスペクトがにじみ出る作品。これを聞いていると、こうした地方の真摯な力が今の音楽を伸張させる一助になると思わずにはいられない。とともに、水戸の茨城近代美術館は尖った出し物で知られる(金沢の20世紀美術館が開館した際は、水戸から人材が流れたなんて話も聞いた)が、水戸はアートを育てる気運があるとのではないかなどと妄想も広がる。
 関係ないけど、水戸市出身の敏腕ドラマーである山本淳平(2015年4月17日、2015年9月13日、2015年10月9日、2016年3月14日)が組んでいるロック・バンドのLOOLOWNINGEN & THE FAR EAST IDIOTSの初のフル・アルバム『CREOLES』(Sonic)が11月5日に発売になる。音楽的野心と歌心が高次元で綱引きする様には惚れ惚れ。なかには、生ロック・バンド回路のコーネリアスといった感じの曲もあるし、XTCのファンにも聞いてほしいな。この土曜にライヴがあるが、週末は東京にいないので見ることができない。きっと、いいだろうなあ。
▶過去の、山本淳平/nouon
http://43142.diarynote.jp/201504181000432127/
http://43142.diarynote.jp/201509231111454665/
http://43142.diarynote.jp/201510141817129055/
http://43142.diarynote.jp/201603151140427186/
 ノルウェーの電気効果経由の今様ジャズの実力者であるブッゲ・ベッセルトフト(2001年5月27日、2002年5月8日、2008年9月21日、2010年1月24日、2012年4月29日)の公演を、南青山・ブルーノート東京で見る。

 <“ニュー・コンセプション・オブ・ジャズ” 2016>という名目を、今回の来日公演は持つ。“ニュー・コンセプション・オブ・ジャズ”というのは彼が1996年にリリースしたアルバムの表題であり、リアル・ジャズ要素とエレクロニクスやダンス・ビート、を交錯させる彼の指向は“ニュー・コンセプション・オブ・ジャズ”というキャッチのもと一世を風靡。彼が主宰するジャズランド・レーベルはユニヴァーサルがインターナショナルに配給をした。

 ステージに登場したミュージシャンは5人。キーボード、ピアノ、PCを担当するベッセルトフト以外は全員女性。テナー・サックス、ギター、タブラ、ドラムという布陣で、彼女たちは皆20代。タブラ奏者はインドの血が入っているか。そのサンシュリィティ・シュレッサはタブラを叩きながら口タブラを披露する場面も。また、ドラマーのシヴ・ウン・ジェンスタが歌う曲もあった。

 基本、プリセット音も併用しつつ、楽器音を重ね合う。女性陣は力量やイマジネーションが追いついていない部分もあったが、汚いオトコでないのというのはステージ上ではやはり武器。“普通の設定や見てくれではない”というのは、見る方にしてもやる方にしても新鮮な所感を導き、けっこう意味のあるポイントだと思う。ベッセルトフトは淡いピアノ・ソロを披露する場合もあり。ビートもので繰り出す彼の鍵盤演奏は瞬発力を持つとともにキャッチー。それは昔からで、ハービー・ハンコック(2000年3月14日、2001年12月27日、2003年8月23日、2005年8月21日、2012年3月3日、2014年9月7日、2015年9月6日、2016年9月3日)調な指使いを鷲掴みにしてグワっと出す傾向がある。

▶︎過去の、ブッゲ・ベッセルトフト
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-5.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-5.htm
http://43142.diarynote.jp/200809231132339668/
http://43142.diarynote.jp/201001251710004302/
http://43142.diarynote.jp/201205080620235237/
▶過去の、ハービー・ハンコック
http://43142.diarynote.jp/200405101355540000/
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-3.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-12.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-8.htm
http://43142.diarynote.jp/200508230545510000/
http://43142.diarynote.jp/201203062005542291/
http://43142.diarynote.jp/201409100930206205/
http://43142.diarynote.jp/201509220833541918/
http://43142.diarynote.jp/?day=20160903

 その後は、六本木・ビルボードライブ東京で、リッキー・リー・ジョーンズ(2004年3月26日、2005年12月31日、2010年5月23日、2012年9月27日、2013年8月7日)公演を見る。前回の来日公演はチェロ奏者とのデュオだったが、今回は一時ジャム・バンドとして名を鳴らしたクリターズ・バギン(2004年6月13日、2000年7月19日)の怪人的と言いたくなる打楽器奏者でもあったマイク・ディロンとのデュオだ。

 もう気まま、手癖100パーセントのパフォーマンス。荒すぎ、ワタクシ度溢れすぎという見方もできるかもしれないが、米国シンガー・ソングライター100人という選に間違いなく入るだろう逸材の持ち味は、無防備に出される。アコースティック・ギター弾き語りだけでなく、例により中盤以降にはピアノを弾きながら歌う場面もあり。彼女は昨年3年ぶりとなるアルバム『The Other Side of Desire』(好盤。ニューオーリンズ録音で、ジョン・クリアリー〜2007年4月6日、2008年10月15日、2009年9月5日、2013年5月20日、2013年10月14日、2014年10月25日〜も参加)を自主リリースしたが、そこからの曲はやったかな? 過去曲主体の選曲だった。

 ヴァイブラフォン、簡素なドラム・キット、グロッケンシュピール(よりも、小さいものだったか)などを扱うディロンは軽い伴奏という感じのサポート。右手はシンバルやスネアを叩き、左手はヴァイブラフォンを叩くという曲もあった。彼は『The Other Side of Desire』に入っていない。

▶過去の、リッキー・リー・ジョーンズ
http://43142.diarynote.jp/200403261054430000/
http://43142.diarynote.jp/?day=20051231
http://43142.diarynote.jp/201006031536173725/
http://43142.diarynote.jp/201210021332368431/
http://43142.diarynote.jp/201308110827534904/
▶︎過去の、クリッタ−ズ・バギン/マイク・ディロン
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-7.htm
http://43142.diarynote.jp/200406140713270000/
▶︎過去の、ジョン・クリアリー
http://43142.diarynote.jp/?day=20070406
http://43142.diarynote.jp/200810170628196746/
http://43142.diarynote.jp/200909120648439512/
http://43142.diarynote.jp/201305260926059486/
http://43142.diarynote.jp/201310150811404538/
http://43142.diarynote.jp/201410301511243448/

<今日の、電気>
 泉邦宏(2006年7月3日、2011年7月10日、2012年4月21日)の新作『solo live IN TUBO』(KITAKARA K-27)が届く。今年2作目となるアルバム(前作は、http://43142.diarynote.jp/?day=20160404 参照)で、今年8月27日のソロ・ライヴの実況盤だ。内ジャケ˜に<おれの音楽にエレクトロニクスがやっと融合した夜であった。>と記しているが、なるほどもともと電波な泉が電気でもあるパフォーマンスを収めた一作と言えるか。ベッセルトフトのようにプリセット音は使用せず、その場の人間力で賄う1作。一部、口タブラみたいなのも出てくるな。
▶過去の、泉邦宏
http://43142.diarynote.jp/?day=20060703
http://43142.diarynote.jp/201107111327576732/
http://43142.diarynote.jp/201204221307297965/

 いやあ、世界は広いし、文化の差異って本当に素敵、というか面白い。スアール・アグンに接した人は誰もがそう思ったのはないか。都立大学・めぐろパーシモンホール。

 スアール・アグン(2002年8月24日)はバリ島のジェゴグ・アンサンブルのグループで、竹製の大きな鍵盤打楽器が広いステージ上にずらり。それだけで、壮観。イヴェンターのカンバセーション社があったときは毎年のように彼らの来日公演をしていて、楽器がずっと日本に置かれていて、当初はそれを用いる予定であったという。だが、経年劣化のため使えないことがわかり、一式をインドネシアから船便で送り、最初の公演が持たれたいわきで数日かけてそれらは組み立てられたそう。

 演奏者たちと何人かの舞踏者、合わせて20人強。ダンサーが出ない演奏だけの曲の方が多いが、竹楽器群の響きの重なりがすごい。とともに、プリミティヴな楽器構造上出せる音階は少なく、それゆえのメロディ〜反復感覚もまた独自の手触りとともに、聞く者の身体の奥底にある何かを刺激する。会場に竹の音が満ち、大げさに言えば、会場全体が巨大な音響装置として化す……。そこらへん、適切に説明するのが難しいが、バリ島〜ガムランすげえと、子供のようにうなってしまう。とともに、視覚的な効果もあって、冒頭に書いた感興を得てしまうのだ。リーダーのおじさんの奥さんは日本人とかで、割と流暢な日本語でコミュニケーションをするが。

 メロディの発展が限られた現況、倍音や響きやスケールの取り方がこれからもモダン・ミュージックの鍵になる……。とともに、エレクトロ/機械経由の表現がリードする今、もう一度、生音/生楽器が新鮮さを導く手段となりえてもおかしくないのではないか。

▶︎過去の、スアール・アグン
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/framepagelive.htm

<今日の、マント・ショウ>
 竹のオーケストラの表現に接していると、宗教と結びついた音楽であるということも思わずにはいられない。音楽的行為を介して神に近づくという側面もそこにはあるだろう。だって、ある意味トランス・ミュージックでもあり、最後の方に入神状態となり倒れた奏者がいたから。で、その失神者をスタッフたちがステージ袖に動かす。その様は、なんかジェイムズ・ブラウンのマント・ショウの如し。いかにもの、エンターテインメント性も持つ。ショウの最後に坊さんのような人からお清めを受けるという図も、同様。だが、ツアーを一緒に回っていた人によると、もっと多くの人数が倒れる公演もあったし、横で見ていると目元が怪しくなり、これは倒れると分かるのだそう。聖なるものと笑いの感覚が繋がる、ふむそれもいいではないか。

 これは、面妖な、と言えるかもしれない。ヴァイブラフォンのマイク・マイニエリ(2010年9月5日、2015年2月8日)のリーダー・バンドであったステップス・アヘッドと、テナー・サックス(一部、キーボードも弾いた)のビル・エヴァンス(2003年9月16日)とトランペットのランディ・ブレッカー(2009年6月18日、2010年6月6日、2012年6月13日、2016年2月19日)が組んでいたソウル・バップ・バンドが合体したという成り立ちのよう。リズム隊は、縦/電気ベースのトム・ケネディとドラムのスティーヴ・スミス。

 ステップス・アヘッドやソウル・バップ・バンドの旧曲をやるとともに、締めはザ・ブラッカー・ブラザースの「サム・スカンク・ファンク」。真摯なフージョン・セッションが悠々と展開される。とっても痩せていたマイニエリはもう78歳なのか。その電気増幅ヴァイブ音に触れると、我が道を歩み続けていると思わせられる。両手に2本づつマレットを持つよりも、左右一本づつ持って取ったソロの方が説得力があった。南青山・ブルーノート東京。

▶過去の、マイク・マイニエリ
http://43142.diarynote.jp/201009171511588216/
http://43142.diarynote.jp/201502090956393081/
▶︎過去の、ビル・エヴァンス
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-9.htm
▶過去の、ランディ・ブレッカー
http://43142.diarynote.jp/200906190812191379/
http://43142.diarynote.jp/201006071818281946/
http://43142.diarynote.jp/201206141343402196/
http://43142.diarynote.jp/?day=20160219

<今日の、アフター>
 北青山にあるブラジル音楽の老舗ライヴ・クラブ、プラッサ・オンゼに回る。開店35周年を祝うアニヴァーサリー期間の初日。この晩は中原仁御大の、プラッサの35年を映像とともに語る……。当然のことながら、店を愛でる人々で賑わう。開店以来、ずっと同じ場所で営まれているというのもすごいな。某氏にあげられたfacebook写真(そのあと行ったお店のも含め)を見て、ぼくもしっかり祝っていると思った。苦笑。

 エーヴァ・タルシ(フォドル、ヴォーカル)、ヤルマル・ヴァバルナ(ギター、ヴォーカル)、ターヴェト・ニレル(ウッド・ベース、ヴォーカル)、ヴィッル・タルシ(マンドリン、ヴォーカル)。武蔵境・武蔵野スイングホールで、ブルーグラスの編成を持つ、エストニアの4人組を見る。

 満たされた情緒を持つ面々は30歳ぐらいか。皆んな腕が立ち、とても性格良さそうというのはすぐに伝わる。なるほど、ブルーグラスのように、個の腕前を前に出すインストゥメンタルも少しあり。演目はメンバーが書いたオリジナルとエストニアのトラッド。編曲の妙もあるのだろうが、その両者にあまり落差は感じない。歌は紅一点のタルシが歌うものが一番多かったが、男性3人がそれぞれ歌う曲もあり。ときに披露されるコーラスもきれいだ。マンドリン君が歌った曲は、彼がかつてパンクをやっていた時代に作った曲であるという。

 何ゆえにブルーグラス編成を取っているのかは謎のまま。エストニアにおいて彼らが稀有であるのか否か。本国ではかなりの人気グループというが、こういう創意に飛んだアコースティック表現がメインストリームなものとして成り立つ同国に対する興味も倍加。かなり、好印象。MCは英語でしていた。

<今日の、初めて>
 中央線武蔵境駅には初めて、降りる。当然、スイングホールという会場にも初めて行く。駅前横のほうにあり、駅に近いのは何より。会場においてあった、ジャズ公演チラシが何気に大風呂敷傾向にあるキャッチ・コピー(門外漢をなんとかひきつけようという方策か)がつけられていて、クスっ。また、当然のことながら、エストニアのバンドに触れるのも初。よりかの国に対するイメージは良くなりました。

 ツイン・ドラム編成のライヴをはしごする。六本木・ビルボードライブ東京と新宿・ピットイン。

 大貫妙子(2005年9月14日、2009年1月16日)の方は、ドラムの林立夫(2009年1月16日、2015年10月25日)と沼澤尚(1999年8月11日、2000年2月14日、2000年7月29日、2001年2月18日、2001年6月29日、2001年12月9日、2001年12月22日、2002年7月21日、2002年11月15日、2003年2月11日、2003年6月22日、 2004年1月16日、2004年1月30日、2004年2月21日、2005年2月15日、2005年4月11日、2005年7月30日、2005年9月14日、2005年10月30日、2006年4月17日、2006年5月30日、2006年8月11日、2006年8月24日、2006年12月28日、2007年1月26日,2007年6月3日、2008年1月30日、2008年1月31日、2010年1月12日、2011年10月8日、2012年10月10日、2013年1月6、2013年1月7日、2014年9月2日、2015年10月3日)、アコーストティックとエレクトリック・ベースの両方を弾き分ける鈴木正人(2003年12月4日、2004年7月6日、2004年11月30日、2005年6月9日、2005年10月30日、2005年11月15日、2007年1月27日、2007年10月17日、2008年1月31日、2009年1月16日、2009年10月31日、2011年3月2日、2011年5月22日、2013年1月29日、2013年2月19日、2013年8月29日、2014年2月20日、2014年4月3日、2014年12月28日)、ギターの小倉 博和(2009年1月16日)、ピアノのフェビアン・レザ・パネ(2005年9月14日、2011年7月10日、2013年10月16日)、キーボードの森俊之(2001年2月18日、2001年6月29日、2002年11月15日、2003年2月11日、2004年2月21日、2005年9月14日、2006年4月17日、2008年1月31日、2011年10月8日、2012年10月10日、2013年1月6日)がサポート。

 サウンド自体は大人な思慮や創意が埋め込まれたものながら、わざわざツイン・ドラム編成にする必然性には薄く、逆にそれが贅沢と思わせるし、微妙な正のノリも出る。まあ、鍵盤も一人で行こうとすればなんとかなるだろが、それをしっかりと二人で分けて伴奏するリッチさは存在。生理としての豊かさ、小を大の設定で求めるからこその大人な余裕を求めているとも言えるか。大貫が書く曲も、そういう感じはあるか(←って、この記載、不明か)。大貫はMCのときの声が低くなるのだな。沼澤は一部、コーラスをつけていた。そんな彼、初めて見ました。

▶︎過去の、大貫妙子
http://43142.diarynote.jp/200509161722260000/
http://43142.diarynote.jp/200901171017206901/
▶過去の、林立夫
http://43142.diarynote.jp/200901171017206901/
http://43142.diarynote.jp/201510290731105395/
▶︎過去の、沼澤尚
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/augustlive.htm wマルコス・スザーノ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-2.htm ナッシン・バット・ザ・ファンク
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-7.htm シアターブルック 7.29フジ・ロック
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-2.htm スガシカオ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-6.htm ナッシン・バット・ザ・ファンク
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-12.htm wマルコス・スザーノ 12/9
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-12.htm シアターブルック+マルコス・スザーノ12/22
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-7.htm W.パウリーニョ・モスカ
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http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-2.htm ナッシン・バット・ザ・ファンク
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-6.htm シアターブルック
http://43142.diarynote.jp/200401160000000000/ w.勝井、怒怒、佐藤
http://43142.diarynote.jp/200402051858240000/ サンパウロ
http://43142.diarynote.jp/200402211239510000/ アズ・ウィー・スピーク
http://43142.diarynote.jp/?day=20050215 wマルコス・スザーノ
http://43142.diarynote.jp/200504151004040000/ w勝井
http://43142.diarynote.jp/?day=20050730 ザ・ブルース・パワー
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http://43142.diarynote.jp/?day=20060417 ビッグ・ホーンズ・ビー
http://43142.diarynote.jp/200606071931300000/ w.勝井
http://43142.diarynote.jp/?day=20060811 wマルコス・スザーノ
http://43142.diarynote.jp/200608271342350000/ wマルコス・スザーノ
http://43142.diarynote.jp/200612291257400000/ wマルコス・スザーノ
http://43142.diarynote.jp/?day=20070126 OKI DUB AINU BAND
http://43142.diarynote.jp/200706061351450000/ ナスノ、不破、他
http://43142.diarynote.jp/200802051634040000/ w.勝井
http://43142.diarynote.jp/200802051630130000/ TOYONO
http://43142.diarynote.jp/201001131101085950/ blues.the-butcher-590213
http://43142.diarynote.jp/201110091300039780/ ナッシン・バット・ザ・ファンク
http://43142.diarynote.jp/201210111837516874/ OKI DUB AINU BAND
http://43142.diarynote.jp/201301151731112021/ ナッシン・バット・ザ・ファンク
http://43142.diarynote.jp/201301151819527787/ w.マリコス・スザーノ
http://43142.diarynote.jp/?day=20140902 blues.the-butcher-590213
http://43142.diarynote.jp/201510051403147675/ シアターブルック
▶過去の、鈴木正人
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-12.htm コンボ・ピアノ
http://43142.diarynote.jp/200407062149440000/
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http://43142.diarynote.jp/?day=20090116
http://43142.diarynote.jp/?day=20091031
http://43142.diarynote.jp/?day=20110302
http://43142.diarynote.jp/201105230926029205/
http://43142.diarynote.jp/201301311032072367/
http://43142.diarynote.jp/201302201720351212/
http://43142.diarynote.jp/201309021134211584/
http://43142.diarynote.jp/201402210802184994/
http://43142.diarynote.jp/201404050818444425/
http://43142.diarynote.jp/201412301043067796/
▶︎過去の、小倉 博和
http://43142.diarynote.jp/?day=20090116
▶︎過去の、フェビアン・レザ・パネ
http://43142.diarynote.jp/200509161722260000/
http://43142.diarynote.jp/201107111327576732/
http://43142.diarynote.jp/?day=20131016
▶︎過去の、森俊之
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-2.htm スガシカオ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-6.htm ナッシン・バット・ザ・ファンク
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-11.htm サンパウロ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-2.htm ナッシン・バット・ザ・ファンク
http://43142.diarynote.jp/200402051858240000/ サンパウロ
http://43142.diarynote.jp/200402211239510000/ アズ・ウィー・スピーク
http://43142.diarynote.jp/200509161722260000/ 大貫
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http://43142.diarynote.jp/201006031536173725/ サンパウロ
http://43142.diarynote.jp/201110091300039780/ ナッシン・バット・ザ・ファンク
http://43142.diarynote.jp/201301151731112021/ ナッシン・バット・ザ・ファンク

 そして、新宿に移動して板橋文夫(2004年8月19日、2004年10日10日、2005年11月15日、2009年1月22日)のオーケストラを見る。アルト・サックスの林栄一(2004年10月10日。2005年12月20日。2009年7月19日、2011年6月23日)、アルト・サックスの綾瀬雅代、テナー・サックスの片山広明((2004年8月20日、2004年10月10日、2005年7月29日、2008年11月14日。渋さ知らズ以外)、バリトン・サックスの吉田隆一(2004年8月20日、2004年10月10日、2006年7月3 日、2012年12月11日、2014年7月22日、2015年2月8日、2015年4月14日、2015年6月21日)、トランペットの類家心平(2011年5月5日、2014年6月13日、2014年9月25日、2014年12月28日、2016年9月7日)、トロンボーンの後藤篤(2004年8月20日、2011年1月30日)、チューバの高岡大祐(2010年5月22日)、ヴァイオリンの太田恵資(2001年3月24日、2003年5月22日、2004年10月10日、2005年2月19日)、ベースの瀬尾高志(2010年9月11日)、ドラムの竹村一哲、ドラムの外山明((2004年8月20日、2005 年12月20日、2006年10月25日、2007年1月27日、2011年6月23日、2011年12月14日)という陣容なり。

 個と技量を持つ面々が、異才というしかない確固たるリーダーのもと伸び伸びと重なるの図。どうしようもなくジャズである部分と、それゆえに旧来の核からは離れようとする凸凹が愛おしい、とも書けるか。ツイン・ドラムもその作法ゆえ、と説明もできるか。

 最後に、スティーヴィー・ワンダー(2005年11月3日、2010年8月8日、2012年3月5日)の「イズント・シー・ラヴリー」を演奏。これ、ベーシストに女の子が生まれたため、演奏したよう。もちろん、聞き味は良い。泣く子とスティーヴィーには、勝てません……。

▶過去の、板橋文夫
http://43142.diarynote.jp/200408202133070000/
http://43142.diarynote.jp/200410162220330000/
http://43142.diarynote.jp/200511221816310000/
http://43142.diarynote.jp/200901241915537583/
▶︎過去の、林栄一
http://43142.diarynote.jp/?day=20041010
http://43142.diarynote.jp/200512231956580000/
http://43142.diarynote.jp/200907221011377741/
http://43142.diarynote.jp/201107020946473690/
▶過去の、片山広明(渋さ以外)
http://43142.diarynote.jp/?day=20040820
http://43142.diarynote.jp/200410162220330000/
http://43142.diarynote.jp/200508042335560000/
http://43142.diarynote.jp/?day=20081114
▶過去の、吉田隆一
http://43142.diarynote.jp/?day=20040820
http://43142.diarynote.jp/200410162220330000/
http://43142.diarynote.jp/?day=20060703
http://43142.diarynote.jp/?day=20121211
http://43142.diarynote.jp/201407231341189225/
http://43142.diarynote.jp/201502090956393081/
http://43142.diarynote.jp/201504151353356530/
http://43142.diarynote.jp/201506251045578258/
▶過去の、類家心平
http://43142.diarynote.jp/?day=20110505
http://43142.diarynote.jp/201406160956273046/
http://43142.diarynote.jp/201409261635554506/
http://43142.diarynote.jp/201412301043067796/
http://43142.diarynote.jp/201609201648546159/
▶︎過去の、後藤篤
http://43142.diarynote.jp/?day=20040820
http://43142.diarynote.jp/?day=20110130
▶︎過去の、高岡大祐
http://43142.diarynote.jp/201005261544135923/
▶︎過去の、太田恵資
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-3.htm シカラムータ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-5.htm ハシケン
http://43142.diarynote.jp/?day=20041010
http://43142.diarynote.jp/200502232040290000/
▶︎過去の、瀬尾高志
http://43142.diarynote.jp/201009231546089571/
▶過去の、スティーヴィー・ワンダー
http://43142.diarynote.jp/200511130015240000/
http://43142.diarynote.jp/201008261618276388/
http://43142.diarynote.jp/201203062006429595/

<まだ続く、困惑>
 新しくマック・ブック・プロを購入して、3ヶ月。http://43142.diarynote.jp/201606231719464677 やhttp://43142.diarynote.jp/201607061146148303/ には、その顛末あり。相変わらず、過去と異なる<こえとり>の日本語変換回路になれず、困惑しまくり。ちゃんとぼくが望む変換がすいすいできねえ。もう、4割は余計に時間がかかっているのではないか。文体も少し乱れ気味(かも)。はあ。絶望の溜息。なんか、来月中に新設計マック・ブックが出るようだなー。
 今年1月に、彼にはインタヴューをした。過去、ぼくの“領域”に入っていない御仁であり、音楽誌からだったら取材依頼を受けないが、媒体が新聞だったので受けた。それだと、広い層に向かい広い見地から該当アーティストのことを語ることができる、いやそれが必要とされるから。そしたら、イメージとは異なる視野の広さ(下の欄外を参照のこと)と人の良さを受け、実際にもとても話が弾んだので、東京湾を横切り、天下のギター・ヒーローを見に行った。青海・ゼップ東京。

 新作『I Can Destroy』(破壊衝動を表題にしたように思ってしまうが、小さな我が子の微笑ましい所作を見てつけたという)リリースに則るライヴだが、1曲目は過去の代表曲を次々にインストで引き倒していくというもの。全35曲を35分で一気にやるという触れ込みであったが、39分ぐらいかかったかな。知ってる曲はなかった。というのはともかく、よくもまあサイド・マンの二人、あの怒涛の構成を覚えたなと思う。当然、譜面台なんて置いていないから。

 とともに、2バスを用いるまったくハネない、ヤクザの出入りのようなという形容を用いたくなる、虚勢を尽くしたようなドラムの演奏/音質に閉口。俺は延々これに付き合わなきゃいけないのかと、軽い絶望を感じてしまう。
 
 その後、そのトリオに二人のギタリストも加わり、新作その他の曲を披露。リード・ヴォーカルはギルバートが主に取るが、他の二人も曲によっては歌う。当然、多くはないがギタリスト3人によるコーラスもいける。ギルバートのギターに関してはうまく、いろんな奏法ができることが分かっていたので、実演は想定内のパフォーマンスであったが、彼の歌の真っ当さに少し驚く。へえ。で、あのドラム音や時に子供ぽいと感じさせるギター・ソロやギター群の重なりを排すると、これは真っ当なアメリカン・ロックじゃないかとも思った。スライド・ギターが入る曲なんて、少しアレンジを変えればリトル・フィート(2000年12月8日、2012年5月22日)みたいぢゃんとも思ってしまったし。

▶過去の、リトル・フィート
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-12.htm
http://43142.diarynote.jp/201205301327209613/

<今日の、引用>
 以下は、あなたの転機は? と、ポール・ギルバートに尋ねた際の答え。
 「確か22歳の時、ミスター・ビッグの2作目を作ろうとした頃だった。トッド・ラングレン(2001年11月9日、2002年9月19日、2002年9月28日、2008年4月7日、2010年10月10日)のコンサートを見に行って大感激した時だね。大人数のバンドを率いる彼の勇士に触れながら、音楽を秀でたものにするのは必ずしもギターだけではないと開眼した。もちろんギターのテクニックは追い求めていくけど、同時に作曲者やアレンジャー、シンガーとして、僕はもっと成長しなきゃと痛感したんだ」
 それは、『ニアリー・ヒューマン』をフォロウするツアーだったそう。また、ザ・ビートルズ大好きでもある彼はこんな発言もした。
「僕の父はブルースが好きだったし、家のラジオからはモータウンが流れていた。そして、歳とともにそういうものが好きになっている。僕は元々ヘヴィ・メタルの出身で、パワーで押しまくる音楽をやっていたわけだけど、50歳近くにもなると、ブルースのようなエモーショナルなものにグっとくるようになった。そして、それが作る曲にも表れる」
 そして、ロビン・フォード(1999年8月28日、2004年4月21日、2004年10月22日、2004年12月17日、2008年8月31日、2013年5月10日、2014年4月23日)やジョン・スコフィールド(1999年5月11日、2001年1月11日、2002年1月24日、2004年3月11日、2006年3月1日、2007年5月10日、2008年10月8日、2009年9月5日、2012年10月10日、2013年10月21日、2015年5月26日)のような人たちとお手合わせしたいとも、彼は言った。
▶過去の、トッド・ラングレン
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/LIVE-2001-11.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-9.htm
http://43142.diarynote.jp/200804081929500000/
http://43142.diarynote.jp/201010111257003810/
▶過去の、ロビン・フォード
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/augustlive.htm
http://43142.diarynote.jp/200404212355490000/
http://43142.diarynote.jp/200410240630040000/
http://43142.diarynote.jp/200412212105020000/
http://43142.diarynote.jp/200809011923060000/
http://43142.diarynote.jp/201305131335092387/
http://43142.diarynote.jp/201404260900117482/
▶過去の、ジョン・スコフィールド
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live2.htm 5.11
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-1.htm 1.11
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-1.htm 1.24
http://43142.diarynote.jp/200403111821250000/
http://43142.diarynote.jp/200603011148430000/
http://43142.diarynote.jp/200705181809270000/
http://43142.diarynote.jp/200810111558046727/
http://43142.diarynote.jp/?day=20090905
http://43142.diarynote.jp/201210111837516874/
http://43142.diarynote.jp/201310210730403296/
http://43142.diarynote.jp/201505271549266046/

ANEIKY A GO GO!

2016年9月23日 音楽
 新作『ロックなたましい』(スパイ)発売記念ライヴ、高円寺・JIROKICHIにて。グランド・ピアノを弾きながら歌う山浦智生(1999年4月23日、1999年6月23日、1999年9月30日、2003年9月9日、2009年3月29日、2009年5月16日、2011年1月15日、2013年3月2日、2013年10月22日)に加え、ギターの松平賢一、ベースの山本直哉、ドラムの 麻生祥一郎、アルト・サックスの加藤雄一郎(2013年3月2日、2013年10月22日)がサポート。きっちり、いい感じで音をつけた彼らはレコーディングに参加している面々だそう。

 一人で全国を回り、草の根的にライヴをやっている山浦だが、ちゃんとバンドでやるのは久しぶりとか。一部はピアノから離れ、中央に立ちマイクを持って歌う。それもまた、勇姿、と言いたくなるもの。おお、ディキシータンタス時代を思い出す。タンタス曲もやるかと思ったら、それはなかった。曲は山ほどある、過去は振り返らず……。といった、今を闊歩するゼという心境かな。

 生理的に熱く、エモーショナルなロック。そして、とってもメロディアスでもある。様々な機微も、たっぷり。やはり、今日本人がやるものとしては最高峰であると思う。燃えた! やっぱし、応援しなきゃという思いを反芻した。

▶︎過去の、山浦智生
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live1.htm ディキシータンタス
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/livejune.htm ディキシータンタス
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/september1999live.htm ディキシータンタス
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-9.htm ポンティアック
http://43142.diarynote.jp/200903301627467572/  Back Soul Invaders
http://43142.diarynote.jp/200905181017287290/
http://43142.diarynote.jp/201101171218542943/
http://43142.diarynote.jp/201303070813599854/
http://43142.diarynote.jp/201310241000242214/

<今夏は……>
 猛暑と言われていたが、そんなこたあなかったんではないか。昨年(や、それ以前)の暑さから見れば、楽だった。夜中に、30度を超えた日はなかったんではないか。もうノー・エアコンはやめようと思っていたが、基本ノー・エアコンで通せたちゃったもの。今年は9月に入って、サヴァイヴしたなあなぞとの思いもあまりなかった。

 フランス人ソウル歌手のベン・ロンクル・ソウル(2012年3月17日)の実演を南青山・ブルーノート東京で見る。かつて彼はメガネ、蝶ネクタイ、半ズボンというとっぽい格好をトレードマークにしていたが、今回は普通の格好で眼鏡もなし。そしたら、すこしちんたらしたステージ運びをするようになっていた。彼、仏海外県のマルチニークがルーツであるそう。

 今回は、サングランシスコのファンク・バンド、モノフォニックスを従える。その編成は、キーボード、ギター、ベース、ドラム、テナー・サックス、トランペット。白人揃いの彼らのリーダー作は結構アシッドなところも出しているが、サポートをする分にはその方向はあまり出さない。さらに、そこに二人のアフリカ系男性バックグラウンド・ヴォーカルがつく。

 今回、カヴァーが多かったのかな。ザ・スプリームスでの「マイ・ワールド・イズ・エンプティ・ウィズアウト・ユー」はレゲエ調で披露したが、他に2曲ほどレゲエ曲はやったか。彼は時にアクションやちょっとした喉の振り絞り方で、けっこうボブ・マーリー好きであるのを出す。へえ。

 あとオーティス・レディング大好きと言って彼の「ドック・オブ・ザ・ベイ」を披露したが、かなりレディング味を彼は出す。なるほど、好きでよく(CDを聞きながら)一緒に歌ったんだろうなと思わせた。

▶︎過去の、ベン・ロククル・ソウル
http://43142.diarynote.jp/201203182145086051/

 六本木に移動。ビルボードライブ東京で、オランダの敏腕ほんわかポップ・クリエイター(2011年8月9日)のショウを見る。最初と最後はピアノを弾きながらしっとり歌い(→どうってことないが、とってもいい感じ)、他は真ん中に出てきて歌う(一部アコースティック・ギターも持つ)。

 サポートは、女性コーラス、ピアノ、サックス(アルトに近い音ながら、形状はバスクラを少し小さくしたような楽器を吹いていた)、ベース。つまりドラムレスで、ベニー・シングスは横に機材を置いて、リズム音を出していた。一部、ベニー・シングスのスタジオに行き、協調した経験を持つというスキマスイッチの二人が重なる。彼らの曲も1曲やったが、ベニー・シングス曲との落差はなかった。

▶︎過去の、ベニー・シングス
http://43142.diarynote.jp/?day=20110809

<おっと、忘れていた>
 9月中旬で、フリー物書き歴30周年。わあ。新卒で入った出版社をやめたのが、1986年の9月。とにかく会社員になっちゃった限り、3年間は自己滅私で頑張ろうと決めて(けっこう、わがままにやってたよと言う人もいるが、いやあよくやったなと今でも思う)、4年目に入った4月1日に辞表を出した。結局、仕事できたもので(笑い)なかなかやめさせてもらえなくて、ちゃんと退社したのが9月15日付だった。以来、なるがままに。レコード会社に入る話もあったんだよなー。

WMQ

2016年9月19日 音楽
 代官山・晴れたら空に豆まいて でポーランドの5人組、ヴォイテク・マゾレフスキ・クインテットを見る。マチネー公演。

 電気アップライト・ベースのヴォイテク・マゾレフスキ(1976年生まれ)、トランペットとフリューゲル・ホーンのオスカー・トゥルク、テナー・サックスのマレク・パスピェシャルスキ、ピアノのヨアンナ・ドゥダ(2014年7月9日、2015年11月26日)、ドラムのクバ・ヤニツキがその構成員。リーダーのマゾレフスキは同国の今のジャズ界人気を支える最たる人物であるのだとか。面々は多少の崩しの、スーツ姿で登場。それ、ジャズの流儀には敬意を払いつつ古いジャズのノリには染まらないぞという、面々の意思を感じさせるか。

 演奏が始まると、特に菅の二人は相当達者であるのはすぐに了解。古いトランペットを持つトゥルクのソロがすぐにフィーチャーされるが、その包容力のあるなめらかな音色にもっていかれる。テナー・サックスとの噛み合いも雄弁だし、それぞれあっち側をなぞる演奏もできる。かなりジャズ的偏差値が高いと思わされた。3度目の来日となるドゥダは黒い感覚を持たない奏者であるので、時々もどかしさを覚える部分もあり、定石から逃れんとする演奏が書き譜的に聞こえたりもするのだが、ちらりとみせたセシル・テイラー的指さばきはいい感じ。

 ドラムは静かな1曲目の途中から、トニー・ウィリアムズ的爆裂プッシュのし具合を見せ、それだけでぼくの気をひく。彼もいろんなジャズ・ドラムの回路は知っていそうで、ドラム・ソロの際はサム・ピアノの演奏とタム演奏+ハイ・ハット演奏重ねるものから始まった。

 そして、リーダーの演奏には、最初戸惑う。ちゃんとした縦ベースを使っていないので、音が少しチープ。これだと、電気フレットレス・ベースでもOKなんじゃないかと思ってしまった。そう感じさせる理由の一つは彼のフレイジングがなにげにロック的であると思わせるからか。ジャズ的な曖昧さをあまり介さず、彼は分かりやすいフレイズを骨太に繰り出して行く。非ジャズ・ベーシストがジャズっぽい指暴きを会得せんとするときに、彼の演奏をコピーするのはアリではないか。音も拾いやすいだろうし。

 個々の奏者の聞き味を書いたが、そのグループ総体の味もいろいろ興味深い。かなり構成された部分も出しつつ、どんどん表情を変えていき、個のあるソロを巧みに散りばめる。それは、まさにたにテーマ→ソロ回し→テーマという構成を持つ様式から創意とともに離れるもので、まさに今様にして、ユーロ的であると思わせる。それはときにアブストラクト〜フリー・ジャズ的な側面を通る場合もあり、ぼくはうれしい。だが、一方ではもっと明快、かつキャッチーな行き方も4人は取る。レゲエ調の曲をやったり、2度目のアンコールの曲をやった時は、SOIL & “PIMP” SESSIONS (2005年7月29日、2007年5月6日、2009年6月12日、2011年1月30日、2011年6月23日、2012年3月3日。2012年9月9日)みたいだと思わせられたもの。その曲では、肉声も使った。その“左”と“右”の行き方こみでジャイルズ・ピーターソンが応援しても不思議はないし、ぼくも応援したいと思った。

▶過去の、ヨアンナ・ドゥダ
http://43142.diarynote.jp/201407101008118006/
http://43142.diarynote.jp/?day=20151126
▶過去の、SOIL & “PIMP” SESSIONS
http://43142.diarynote.jp/200508042335560000/
http://43142.diarynote.jp/200705181805330000/
http://43142.diarynote.jp/200906160733018341/
http://43142.diarynote.jp/201102091715522875/
http://43142.diarynote.jp/201107020946473690/
http://43142.diarynote.jp/201203062005542291/
http://43142.diarynote.jp/201209191229057579/

<今日の、想像>
 少し前まで、この月曜が祭日であるのを認知していなかった。そして、木曜日も祭日。二つとも、なんの祭日かは、ぼくは知らない。それはまあいいとして、すると2日間休みをとると6日連休になる勤め人もいるか。消化していなかった夏休みをそこに用いて10 日ぐらいの休みにしちゃった人もいるかもなあ、なぞとも思った? 他人事であっても、遊びにまつわることを考えるのは少し楽しい。

 横浜・赤レンガ倉庫の先に広がる広場で持たれた、2年目となる音楽フェス。降雨の危惧もあったが、それはなしで、のんびり。あまりに気ままに、手頃な野外フェスを楽しんだ。会場入りしたときにはマーカス・ミラー(1999年11月12日、2001年 6月14日、2003年8月19日、2005年8月21日、2007年12月13日、2009年9月15日、2010年9月3日、2013年9月3日、2015年2月21日)がやっていたが、ある意味今年はミラーのフェスティヴァルだったと言えるのかもしれぬ。

 アルト・サックスのアレックス・ハン以外の構成員を全員入れ替えた新バンドとともに大きなステージの方で演奏した後も、彼はミーシャ×黒田卓也(2012年2月18日、2012年9月13日、2013年2月15日、2014年5月25日、2015年1月30日、2015年2月15日)のステージ(前半は、コンコード発の新作を出したばかりの黒田バンドによる演奏が披露され、途中からミーシャが加わる)、そしてトリのE.W.&F. (2006年1月19日、2012年5月17 日)のショウにまでシット・インしたのだから。こういうハプニング的鷹揚な所作はいかにもジャズの美点という感じもあるし、このフェスのヴァリューを高めますね。また、ミラーは今年新設された場外のフリー・ステージにもトーク・ショウ出演したようだ。

 ミラーは前日夜に到着し、当日一番早い時間に大ステージの方に出演した。ミーシャの方は終盤の日本語曲(つまりオリジナルだろう)に加わるとともに、アースの方は最初に出たときからヴァーディン・ホワイトとベース・ソロの掛け合いを披露したりもう張り切る。それらは、サクッとしたコード/構成の確認のみで共演に臨んだはずだ。前の方で見ていた人によると、E.W.&F.のショウの最中、ミラーは袖でうれしそうに曲に合わせてベースを弾いていたそう。

 
▶︎過去のマーカス・ミラー
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/movember1999live.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-6.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-8.htm 
http://43142.diarynote.jp/200508230545510000/
http://43142.diarynote.jp/200712161023010000/
http://43142.diarynote.jp/200909181206531984/
http://43142.diarynote.jp/201009111624281899/
http://43142.diarynote.jp/201309051241384602/
http://43142.diarynote.jp/201502231815384234/
▶過去の、黒田卓也
http://43142.diarynote.jp/201202200901013744/
http://43142.diarynote.jp/201209191239346073/
http://43142.diarynote.jp/201302181044151204/
http://43142.diarynote.jp/201405271755563079/
http://43142.diarynote.jp/201501310942048841/
http://43142.diarynote.jp/201502170939564537/
▶過去の、E.W.&.F.
http://43142.diarynote.jp/200601271855390000/
http://43142.diarynote.jp/201205301252113538/

<今日の、なあなあ>
 即年同様、ステージが見えないところで延々くつろいでいたため、今まで一度も見たことがない(おそらく)ジョージ・ベンソンは溢れてくる音に接したのみ。すごくキャッチーで娯楽性のあることをやり、そこに技をさりげなく散りばめているとおぼろげに感じる。デイヴィッド・ガーフィールド(2002年8月11日)他のバンド員のうち、かつてはフィル・アップチャーチが任を負っていたサイド・ギタリストとして来ていたのは、ジム・オニールのようだ。オニールというと、ぼくはすぐにフランク・ザッパのバンドにいたブルース・フォウラー(トロンボーン。ネアンー、歌)やウォルト・フォウラー(トランペット、キーボード、プロデュース)やアルバート・ウィング(テナー・サックス)らが組んでいたフォウラー・ブラザースのことを思い出す。その1988年リリースの一作目『Breakfast for Dinosaurs』(Fossil)のジャケは粗末なご飯をほうばる、コア・メンバーだったオニールのユーモラスな写真が使われていたのだ。フォウラー兄弟は他に、エド(ベース、キーボード)とスティーヴ(アルト、フルート)とトム(ベース)がそこに参加。お、なんかミネアポリスのピーターソン・ブラザースもびっくりだな。同作に録音参加しているドラマーは、チェスター・トンプソン、ヴィニー・カリウタ(2009年2月6日、2014年9月7日)、アレックス・アクーニャ(2004年12月17日)だった。
 それから、西海岸の新進R&B歌手のアンドラ・デイも、同様の“エアー観覧”。ブルーノート東京でも単独公演があるしと悠長に構えていたのだが、ありゃ用事が重なり行けないかな。ぶっとくかつストーリー性たっぷりに歌える人であるのはよく伝わり、エイミー・ワインハウスと重なるようなレトロな曲調からわりとコンテンポラリーな行き方まで歌う曲はいろいろ広かった。
▶︎過去の、デイヴィッド・ガーフィールド
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/framepagelive.htm マウント・ジャズ・フェスティヴァル02
▶過去の、ヴィニー・カリウタ
http://43142.diarynote.jp/?day=20090206
http://43142.diarynote.jp/201409100930206205/
▶︎過去の、アレックス・アクーニャ
http://43142.diarynote.jp/200412212105020000/
 大御所ジャズ・ピアニスト、チック・コリア(2006年9月3日、2007年10月1日)の公演はアヴィシャイ・コーエン(2006年5月17日、2014年1月21日、2015年5月14日)とマーカス・ギルモア(2007年11月21日、2010年7月24日、2010年8月22日、2014年5月15日、2014年6月19日、2014年6月20日、2015年4月7日)という、それぞれが単独公演を打てるのではないかと思わせる個性派巧者によるトリオで持たれた。南青山・ブルーノート東京、ファースト・ショウ。もう、人入っていました。

 当人、一頃よりかなり痩せたと思わせる。ただいま、75歳。切れや饒舌さは少し減じているかもしれないが、そこはさすが年輪積んでいるなと思わせる指さばきを溢れさせる。なんせ、ロバート・グラスパー(2007年10月3日、2009年4月13日、2009年12月19日2010年12月16日、2012年6月12日、2013年1月25日、2014年8月20日、2015年6月8日)がかつて一番コピーしたピアニストがコリア御大であるのだから。付き合いの長いコーエンはもう只者じゃないゾ的演奏を繰り出す。それに比すと、ギルモアは行き方の設定が中道すぎて妙味を発揮する場面はそれほど多くなかった。でも、今を叩きだせるドラマーを雇っているがゆえの安心感のようなものがコリアにはあるに違いない。

▶過去の、チック・コリア
http://43142.diarynote.jp/?day=20060903
http://43142.diarynote.jp/200710121726160000/ 
▶過去の、アヴィシャイ・コーエン(ベーシスト)
http://43142.diarynote.jp/200605190943240000/
http://43142.diarynote.jp/201401221432209419/
http://43142.diarynote.jp/201505150911423384/
▶過去の、マーカス・ギルモア
http://43142.diarynote.jp/200711290930350000/
http://43142.diarynote.jp/201007261045442770/
http://43142.diarynote.jp/201008261620103318/
http://43142.diarynote.jp/201405171309186867/
http://43142.diarynote.jp/201406201008164250/
http://43142.diarynote.jp/201406210910441716/
http://43142.diarynote.jp/201504081451142675/
▶過去の、ロバート・グラスパー
http://43142.diarynote.jp/200710121727100000/
http://43142.diarynote.jp/200904150840164356/
http://43142.diarynote.jp/201001051625155901/
http://43142.diarynote.jp/201012171104366095/
http://43142.diarynote.jp/201206141342549869/
http://43142.diarynote.jp/201301270742196778/
http://43142.diarynote.jp/201408210931581467/
http://43142.diarynote.jp/201506070919133558/
http://43142.diarynote.jp/201506091124003170/

<今日の、達人>
 3人がステージに上がった後、コリアはピアノのお稽古といった感じで簡単なフレイズを爪弾き、それを客に唱和させる。なんか、かしこまった雰囲気が一気に吹っ飛ぶ。和気藹々な空気に満ちる。お、芸の年輪あるなと、思えた。そして、ショウの最後は有名曲「スペイン」で、ショウ冒頭でやったように、みずからピアノで弾いたフレイズをやはり客に歌わせる。正解は一つだけではない……そういう行き方、いいな。と、知人に感想を漏らしら、それはコリアのサイエントロジー信仰から来ているんじゃないのと、言われた。ありゃ。がくっ。
 閑話休題。中国とかの後に来たこのトリオ、譜面台は置いてはいなかった。この後、ハワイや西海岸もトリロジーで回るが、ドラマーはブライアン・ブレイド(2000年12月6日、2001年8月3日、2002年8月25日、2004年2月9日、2008年9月4日、2009年7月20日、2011年5月12日、2012年1月16日、2012年3月15日 、2012年5月22日、2014年2月12日、2014年4月14日、2015年5月27日、2016年5月18日)にチェンジ。そして、12月まで続くツアーは、<エレクトリック・バンド>、<フォー・マイルズ>、<スリー・カルテッツ・バンド>、<ザ・レプラコーン・バンド>、<エクスペリメンツ・エレクトロニカ>、<フラメンゴ・ハート>、<ビッグ・バンド>、<コリア&ゲイリー・バートンン・ウィズ・ストリングス>、<オリジンⅡ>、<リターン・トゥ・フォーエヴァー・モア>、<デュエット>、<リターン・トゥ・フォーエヴァー・ミーツ・マハヴィシュヌ>と、時期ごとに彼はいろいろな設定のもと公演を行うようだ。それ、ちょっとすごいな。
▶過去の、ブライアン・ブレイド
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-12.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-8.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/framepagelive.htm
http://43142.diarynote.jp/200402091738240000/
http://43142.diarynote.jp/200809071429250000/
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http://43142.diarynote.jp/201105140859559227/
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http://43142.diarynote.jp/201203161146266803/
http://43142.diarynote.jp/201205301327209613/
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http://43142.diarynote.jp/201505281537538677/
http://43142.diarynote.jp/201605240831421865/
http://43142.diarynote.jp/?day=20160803
 矢野顕子(2004年7月20日、2008年8月3日、2008年12月14日、2009年8月19日、2009年9月4日、2009年12月13日、2010年12月12日、2011年9月9日、2011年12月11日、2012年8月21日、2013年8月11日、2013年11月30日、2014年8月7日、2015年8月20日)と上原ひろみ(2004年11月25日、2005年7月31日、2006年9月3日、2009年9月4日、2010年12月3日、2011年9月3日、2011年9月9日、2011年12月11日、2012年7月25日、2012年12月9日、2014年9月6日、2014年9月7日、2016年9月4日)のデュオによる公演。渋谷・オーチャードホール。二人の共演ライヴをぼくが見るのは、東京ジャズ出演時(2009年9月4日)、『Get Together ~LIVE IN TOKYO~』レコーディング・ライヴの際(2011年9月9日)、そして矢野主催公演(2011年12月11日)のとき。今回もまたアルバム・レコーディングを目的とするためのもので、それは上原側のリリース元から来年早春に出る予定とか。

 MCによれば、4日間もリハを積んだという。なるほど、これまでのデュオ公演のなか一番各曲が構成されていたと言える。アレンジは全て上原がしたそうで、少し飛躍して言えば、上原がピアノの上手な卓越した個性派シンガーである矢野顕子をプロデュースするという内容をそれは持っていた。

 どの曲も、矢野はきっちり歌い、それはジャズ曲におけるテーマ演奏のよう。いや、矢野は奔放に歌い、スキャットやフェイクもかまし、彼女の肉声はソロ楽器の役割もこなしたと言えるか。その分、矢野がピアノ・ソロをとる部分はあまりなく(でも、上原とのピアノ同士の重なりはスリリングね)、間奏部に上原は一気呵成に矢野の歌に対峙するようにソロを取る(それは過剰に長くなく、やはりアレンジが効いていると感じる。特に10日前のミシェル・カミロとのデュオ演奏の記憶が残っていると……)という曲が、全8曲。それぞれの既発のオリジナル曲があり、邦楽著名曲と洋楽著名曲をマッシュ・アップさせた珍味なものも2曲あり。ワールド・プレミアという上原曲(作詞も彼女)では、矢野はピアノを弾かずに歌った。

▶過去の、矢野顕子
http://43142.diarynote.jp/200407200015350000/
http://43142.diarynote.jp/200808090220110000/
http://43142.diarynote.jp/200812281440093394/
http://43142.diarynote.jp/200908221621447408/
http://43142.diarynote.jp/200909120647256771/
http://43142.diarynote.jp/201001051622194305/
http://43142.diarynote.jp/201012131714372906/
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http://43142.diarynote.jp/201112191449196187/
http://43142.diarynote.jp/201209180912154167/
http://43142.diarynote.jp/?day=20130811
http://43142.diarynote.jp/201312051627467488/
http://43142.diarynote.jp/201408091058201133/
http://43142.diarynote.jp/201508210809254412/
▶過去の、上原ひろみ
http://43142.diarynote.jp/200411292356580000/
http://43142.diarynote.jp/?day=20050731
http://43142.diarynote.jp/200609070211000000/
http://43142.diarynote.jp/200909120647256771/
http://43142.diarynote.jp/?day=20101203
http://43142.diarynote.jp/201109121452527893/
http://43142.diarynote.jp/201109151818437240/
http://43142.diarynote.jp/201112191449196187/
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http://43142.diarynote.jp/201409100929108025/
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http://43142.diarynote.jp/201609201052518160/

<今日の、仲良し二人組>
 定時ちょいに一緒にステージに出てきた二人だが、上原が忘れ物をしたようで、一度引っ込み、矢野はずっこける。でも、その間の場の繋ぎも手馴れたものだった。矢野はほんと、お茶目。彼女のコンサートは自ら事前に吹き込んだ、携帯は電源を切ってネとかいう口上を場内に流すが、今回は上原もそれに加わった。あれ、前回の共演時もそうしたか? 19時開演のこのオーチャードホール公演は本来1時間ちょいの尺の予定であったが、全曲終了後に4曲やり(録り)直したこともあり、終ったのは21時半。矢野は1音狂ったというので、途中で調律を頼んだ場面もあった。
 この公演を除く上原のフェス出演日本ツアーは、本来おじいちゃん奏者二人と組むザ・トリオ・プロジェクトによるものだった。だが、二人とも倒れてしまったということで、上原は急遽ソロにしたり、フェスによっては異なる相手を調達したよう。その際の相手は、熊谷和徳(2010年9月3日、2012年5月14日、2014年3月10日、2016年7月15日、2016年7月16日)であったり、レキシ(2013年8月11日、2014年12月28日、2015年5月24日)であったり、ミシェル・カミロ(2002年10月3日、2010年3月25日、2010年10月26日、2011年11月10日、2012年5月11日)、2014年9月7日、2016年9月4日)であったり。そして、サマーソニック大阪会場は矢野顕子トリオの公演で来日していたリズム隊のお二人、ウィル・リー(2008年12月7日、2009年8月19日、2012年8月21日、2012年11月26日、2013年12月5日、2014年8月7日、2015年8月20日)とクリストファー・パーカー(2009年8月19日、2012年8月21日、2014年8月7日、2015年8月20日)と組んだらしい。
▶過去の、熊谷和徳
http://43142.diarynote.jp/?day=20100903
http://43142.diarynote.jp/?day=20120514
http://43142.diarynote.jp/201403131302032810/
http://43142.diarynote.jp/201607191309581526/
http://43142.diarynote.jp/201607191312426603/
▶過去の、レキシ
http://43142.diarynote.jp/201308130851402454/
http://43142.diarynote.jp/201412301043067796/
http://43142.diarynote.jp/201505260835591800/
▶過去の、ミシェル・カミロ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-10.htm
http://43142.diarynote.jp/201003271334102896/
http://43142.diarynote.jp/201010301012548114/
http://43142.diarynote.jp/201111141214381161/
http://43142.diarynote.jp/201205131715485366/
http://43142.diarynote.jp/201409100929108025/
http://43142.diarynote.jp/201609201052518160/
▶過去の、ウィル・リー
http://43142.diarynote.jp/200812150312308154/
http://43142.diarynote.jp/?day=20090819
http://43142.diarynote.jp/201209180912154167/
http://43142.diarynote.jp/201212101904379741/
http://43142.diarynote.jp/201312171510083393/
http://43142.diarynote.jp/201408091058201133/
http://43142.diarynote.jp/201508210809254412/
▶過去の、クリス・パーカー
http://43142.diarynote.jp/?day=20090819
http://43142.diarynote.jp/201209180912154167/
http://43142.diarynote.jp/201408091058201133/
http://43142.diarynote.jp/201508210809254412/

 ブラック・ロックの雄であるリヴィング・カラーのジャズ出身ドラマー(2001年7月27日、2008年8月6日)のソロ新作は、エルヴィン・ジョーンズに捧げたアルバムで、それと同名の公演を彼は持った。丸の内・コットンクラブ、セカンド・ショウ。

 同作にはクリスチャン・マクブライド(2000年11月1日、2006年9月17日、2007年12月18日、2009年8月30日、2012年9月8日、2014年9月7日、2016年6月26日、2016年9月3日、2016年9月7日)他とのリズム隊のもと2管で事に当たっていたが、その陣容と重なるのはテナーとソプラノのアントニー・ロニーだけ。彼は過去のカルホーンのジャズ・アルバムにも入っている人だが、亡くなる直前のエルヴィン・ジョーンズ・ジャズ・マシーンに関与していた御仁だ。彼、1990年代にミューズから複数のリーダー作を出すなど、それなりにとばしていたんだよな。

 他の同行サイド・マンは山下洋輔やジョー・ロバーノらによるコルトレーン『至上の愛』再現ライヴの時にもやってきたジェラルド・キャノン(2008年9月10日、2015年7月21日)、そしてキャノンとはお互いのリーダー作に参加しあう仲にあり、現在は一緒にラッセル・マローン(2001年1月31日、2004年1月14日、2004年1月14日)のサポートをしてもいるピアノのリック・ジャーマンソン。唯一アフリカ系でないジャーマンソンはなるほどマッコイ・タイナー(2003年7月9日、2008年9月10日、2011年1月12日)的な指さばきを披露する。

 カルホーンはハイハットの外側にもう一つベース・ドラムを置き、そこにカウベルが取り付けてあった。カウベルは時にラテンぽいアクセントを得るのに使ったが、サブのバスドラはほぼ使わなかったのではないか。それはそれとして、本当にエルヴィンが好きなんですねという演奏をずずずい。オイラがバンマス、文句あっかというノリでソロもガンガンとる。1曲においてはマレットと素手を用いてシンセ・パッドを操り、ループ音も用い電気音の波を作ったりも。そこに、バンド音が重なったときは、ジャーマンソンはエレクトリック・ピアノを弾いた。

▶︎過去の、ウィル・カルホーン
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-7.htm 27日 フジ・ロックのモス・デフ
http://43142.diarynote.jp/200808090220540000/
▶過去の、クリスチャン・マクブライド
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/livezanmai.htm
http://43142.diarynote.jp/200609190457510000/
http://43142.diarynote.jp/?day=20071218
http://43142.diarynote.jp/200909120642135954/
http://43142.diarynote.jp/201209191209186663/
http://43142.diarynote.jp/201409100930206205/
http://43142.diarynote.jp/201606281735457440/
http://43142.diarynote.jp/201609201032322395/
http://43142.diarynote.jp/201609201648546159/
▶過去の、ジェラルド・キャノン
http://43142.diarynote.jp/200809111754413101/
http://43142.diarynote.jp/201507221814047783/
▶︎過去の、ラッセル・マローン
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-1.htm
http://43142.diarynote.jp/?day=20040114
http://43142.diarynote.jp/?day=20100506
▶過去の、マッコイ・タイナー
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-7.htm
http://43142.diarynote.jp/200809111754413101/
http://43142.diarynote.jp/201101131336421886/

<これからの、カルホーン>
 ヴァーノン・リード(2000年8月13日、2008年12月16日、2015年10月26日)、コリー・グローヴァー、カルホーン、ダグ・ウインブッシュ(2000年4月9日、2001年7月27日)からなるリヴィング・カラーは9月初旬に、スタジオ作『Who Shot Ya』を久しぶりにリリース。そのタイトル曲は1997年に24歳で射殺されてしまったザ・ノトーリアスB.I.G.の1994年曲のカヴァー。同作にはブラックソウト(2002年12月29日、 2003年12月2日、2004年9月19日、2007年1月15日、2013年12月19日)、チャック・D(2005年8月14日、2009年7月25日)、ファロア・モンチらいろんなラッパーが関わっている。この3日後の9月16日から12月にかけて、リヴィング・カラーはかなりな規模な米国〜欧州ツアーに入る。欧州はグレン・ヒューズ(何気な、ソウル。マンです。1990年代に一度取材して驚いたことがある)と一緒だ。
▶過去の、ヴァーノン・リード
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-8.htm 8/13
http://43142.diarynote.jp/?day=20081216
http://43142.diarynote.jp/201510290732352521/
▶過去の、ダグ・ウィンブッシュ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-4.htm ポーラ・コール・バンド
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-7.htm 27日 フジ・ロックのモス・デフ
▶過去の、ザ・ルーツ/ヴラックソウト
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-12.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-12.htm
http://43142.diarynote.jp/?day=20040919
http://43142.diarynote.jp/200701201415300000/
http://43142.diarynote.jp/201312200917503345/
▶︎過去の、チャック・D/パブリック・エネミー
http://43142.diarynote.jp/?day=20050814
http://43142.diarynote.jp/?day=20090725


 ブルーノート・レコードが送り出した、キュート系シンガー(2016年5月25日)の公演には、ジェシー・ハリス(2002年12 月21日、2005年9月7日、2006年1月23日、2006年4月22日、2007年3月11日、2009年3月31日、2010年10月10日、2011年8月6日、2012年7月16日、2013年5月26日、2016年4月27日)の出演。南青山・ブルーノート東京、セカンド・ショウ。

 グランド・ピアノを弾きながら、歌う。アコースティック・ベースとドラムがつくが、その二人はかなり若い。ちゃんとジャズを学んでいる人たちですね。彼女のピアノ・ソロは、“なんちゃって”。でも、気のいい娘が嬉々としてやっている様に触れると、ポップ・ミュージックとしてこれはアリ、となる。本当に陽性な、弾けたお姉さん。結構しっとりめの曲をやるのだが、ぼくはアッパーな曲をキャラに合わせてもっとやってほしいとも思うのだが。彼女の2016年デビュー作にも関わっている、ジェシー“女性専科”ハリスは途中から何度か出たり入ったり。ギターを弾くだけなく、彼がリード・ヴォーカルを取る場合もあった。

▶︎過去の、キャンディス・スプリングス
http://43142.diarynote.jp/201605260923093422/
▶過去の、ジェシー・ハリス
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-12.htm
http://43142.diarynote.jp/200509130315380000/
http://43142.diarynote.jp/200601271859050000/
http://43142.diarynote.jp/200604251252010000/
http://43142.diarynote.jp/200703130418360000/
http://43142.diarynote.jp/200904040640421651/
http://43142.diarynote.jp/201010111257003810/
http://43142.diarynote.jp/201108101632022013/
http://43142.diarynote.jp/201207180824136323/
http://43142.diarynote.jp/201305280925006733/
http://43142.diarynote.jp/201605141103337291/

<今日の、観客>
 ショウの途中に。プロモ来日中のノラ・ジョーンズ(2002年5月30日、2002年9月14日、2007年3月21日、2010年1月20日)ご一行がやってきた。
▶過去の、ノラ・ジョーンズ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-5.htm 5.30
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-9.htm 2.09
http://43142.diarynote.jp/200703241326090000/
http://43142.diarynote.jp/201001211346277187/
http://43142.diarynote.jp/201211151032395193/

 丸の内・コットンクラブ、ファースト・ショウ。働き盛りジャズ・ベーシストとしてトップ級に売れっ子であるクリスチャン・マクブライド(2000年11月1日、2006年9月17日、2007年12月18日、2009年8月30日、2012年9月8日、2014年9月7日、2016年6月26日、20016年9月3日)の公演は、クリスチャン・サンズ、ジェローム・ジェニングスという若手のピアニストとドラマーを擁する。サンズは2010年代に入ってからマクブライドによく起用されていて、ベン・ウィリアムズ(2009年5月18日、2009年9月3日、2010年5月30日、2012年3月3日、2012年5月28日、2013年4月1日、2013年5月21日、2015年1月22日、2015年12月12日、2016年7月3日)とも仲良し。一方の、ジェニングスはソニー・ロリンズ(2005年11月13日)の最新作に名前が見られる。
 
 マクブライドはコントラバスに専念。余裕の、いかにもジャズでもある、ピアノ・トリオ表現を披露する。会場の大きさとも合致し、包容力もあったはずだ。当然、リーダーであるマクブライドがサウンド総体をコントロールし、ソロも長く入れる。→こんなところ(http://43142.diarynote.jp/201606281735457440/ 参照)もある彼ゆえ、もっとグルーヴィに行ってぇと思ったら、最後にやったのは、ラサーン・ローランド・カークの強烈な皮肉を介した反人種差別ソング「ヴォランティアード・スレイヴリー」をチャントなし(オリジナルは、それが入っている)で飄々とやる。他の曲と同じように、曲紹介MCをして欲しかった。というのはともかく、この曲を取り上げたのは、米国のアフリカ系住民と警察官との軋轢が続く状況と関係はあるのか。

▶過去の、クリスチャン・マクブライド
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-11.htm
http://43142.diarynote.jp/200609190457510000/
http://43142.diarynote.jp/?day=20071218
http://43142.diarynote.jp/200909120642135954/
http://43142.diarynote.jp/201209191209186663/
http://43142.diarynote.jp/201409100930206205/
http://43142.diarynote.jp/201606281735457440/
▶過去の、ベン・ウィリアムズ
http://43142.diarynote.jp/200905191118258984/
http://43142.diarynote.jp/200909120646397236/
http://43142.diarynote.jp/?day=20100530
http://43142.diarynote.jp/?day=20120303
http://43142.diarynote.jp/201205301445023004/
http://43142.diarynote.jp/201304031026406106/
http://43142.diarynote.jp/201305260927026044/
http://43142.diarynote.jp/201501230914317086/
http://43142.diarynote.jp/201607100827363436/
▶過去の、ロニー・ロリンズ
http://43142.diarynote.jp/200511130413390000/

 そのあと、代官山・晴れたら空に豆まいてで、管楽器奏者と打楽器奏者やシンガーなどがいろいろといる(でも、ギターレス編成なんだな)13人組の大所帯バンド(2014年6月13日)のギグを見る。ファースト・ショウの途中に会場入りして、とんでもない混みように驚く。セカンド・ショウになると、多少人が減り、少し見やすくはなる。バンドからの指名で、ケペル木村がDJとして非演奏時間を彩っていた。

 音や肉声が、百花繚乱。聞いてすぐに感じたは、前回接したときはフランク・ザッパやウェザー・リポート的語彙の影響下にあることが露骨すぎて気になったが、今回はそう思わせる部分がなしになっていること。皆んなで笑顔のもと好奇心旺盛な音を散りばめて、その先に鮮やかな図柄と色彩感を持つ巨大なモザイク画のようのものを浮上させているナと思えた。<洗練や洒脱>と<獰猛さや過剰さ>の不思議な行き来のようなものも持つ彼ら、その特有のはっちゃけたノリでバート・バカラックのようなお洒落な曲をやると映えるとも思った。また、楽器音と対峙するような用い方もされるった肉声をもっとやんちゃに使えないものか。例えば、カーラ・ブレイの『歌うのなんて好きじゃない(原題は、これは名邦題と思う)』におけるあり方はどうだろう?

▶︎過去の、WUJA BIN BIN
http://43142.diarynote.jp/?day=20140613

<今日の、残念>
 先日の東京ジャズでのパット・メセニーとのデュオの際も、この晩も、クリスチャン・マクブライドが弾いたのは日本で調達したベース。もともと故レイ・ブラウンが日本に来たさい弾くために日本に置いていたという由緒正しいブツで、過去さまざまな外タレにレンタルされており、マクブライドも気に入っていたようだ。だが、それを現在所有しているのはレコード会社に勤務していた、自らもベースを弾くSさん。その人のスチャラカさを思い出すと、ありがたみが半減してしまう、、、、。
 東京ジャズは、2日目もホールAの公演を観る。

◆石若駿PROJECT67
 俊英ドラマーの石若駿(2014年9月26日、2016年6月27日、2016年7月21日)をリーダーに置く。ベースの粟⾕巧、大林武司(2014年5月25日、2015年9月5日、2016年2月16日)、寺久保エレナ(2013年7月27日、2015年7月21日)が一緒に演奏。これ、石若が13歳の頃に札幌でやっていたセッションを元に置くらしい(そういうこと、MCで言っていたはず)。そして終盤、日野皓正(2005年6月5日、2006年11月3日、2011年3月28日、2011年7月25日、2011年9月2日 、2013年9月22日、2014年4月4日、2015年3月10日、2015年9月6日)が加わる。一気に空気感がハツラツとし、演奏が精気を帯び、濃くもなる。御大、流石です。
▶︎過去の、石若駿
http://43142.diarynote.jp/201409291402101328/
http://43142.diarynote.jp/201607221000152412/
http://43142.diarynote.jp/201606281737237220/
▶過去の大林武司
http://43142.diarynote.jp/?day=20140525
http://43142.diarynote.jp/201509211331298145/
http://43142.diarynote.jp/?day=20160216
▶過去の、寺久保エレナ
http://43142.diarynote.jp/201307291053021427/
http://43142.diarynote.jp/201507221814047783/
▶過去の、日野皓正
http://43142.diarynote.jp/200506120639310000/
http://43142.diarynote.jp/?day=20061103
http://43142.diarynote.jp/?day=20110328
http://43142.diarynote.jp/201107310727152406/
http://43142.diarynote.jp/?day=20110902
http://43142.diarynote.jp/201309260930584072/
http://43142.diarynote.jp/201404070654593139/
http://43142.diarynote.jp/201503110740041978/
http://43142.diarynote.jp/201509220833541918/

◆渡辺香津美&沖仁
 ジャズ・ギタリストの渡辺香津美(2004年12月15日、2010年9月1日、2010年9月5日 、2010年11月20日、2012年3月20日、2016年6月4日)とフラメンコ・ギタリストの沖仁(2011年1月21日、2013年8月1日)、二人の名手によるもの。それぞれが妙味を出しまくるデュオ演奏に加え、ミノ・シネル(2013年5月31日、2015年9月5日)とヤヒロトモヒロ(2007年11月14日、2009年2月8日、2009年10月12日、2010年7月22日、2011年10月26日、2012年6月13日、2014年2月9日、2014年2月22日、2014年6月16日、2015年8月31日、2015年10月12日)という二人の打楽器奏者が入り、領域が魅惑的に広がる。シネルは、トライアング一本で攻める場合もあり。さらには、鍵盤の笹路正徳(2012年9月8日)とベースの高水健司(2012年9月8日)が加わり、バンドでパフォーマンスもした。その際は、渡辺のシャープな人気曲「ユニコーン」も披露。
▶過去の、渡辺香津美
http://43142.diarynote.jp/200412212102130000/
http://43142.diarynote.jp/201009030955539620/
http://43142.diarynote.jp/201009171511588216/
http://43142.diarynote.jp/?day=20101120
http://43142.diarynote.jp/201203260803216950/
http://43142.diarynote.jp/201606121224129353/
▶︎過去の、沖仁
http://43142.diarynote.jp/201101231224498510/
http://43142.diarynote.jp/201308091149599475/
▶過去の、ミノ・シネル
http://43142.diarynote.jp/?day=20130531
▶過去の、ヤヒロトモヒロ
http://43142.diarynote.jp/?day=20071114
http://43142.diarynote.jp/200902102121513506/
http://43142.diarynote.jp/200910141731349364/
http://43142.diarynote.jp/201007241308021448/
http://43142.diarynote.jp/201111141210356758/
http://43142.diarynote.jp/201206141343402196/
http://43142.diarynote.jp/201402111029354181/
http://43142.diarynote.jp/201402240940377749/
http://43142.diarynote.jp/201406180852131370/
http://43142.diarynote.jp/201509021103292742/
http://43142.diarynote.jp/201510171544471758/
▶︎過去の、笹路正徳
http://43142.diarynote.jp/201209191209186663/
▶︎過去の、高水健司

◆セルジオ・メンデス
 セルジオ・メンデス(2003年9月2日、2005年8月9日、2006年9月29日、2008年2月7日、2012年5月1日、2015年5月27日)の実演は普段と同様のものだったのだが、これが滋養と示唆あり、かつ輝くエンターテインメント性にも満ち、なあかなか。それ、大会場に映えた。観客も大多数、大きく頷いたと思われる。メンデスさん、素晴らしいっ。
▶過去の、セルジオ・メンデス
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-9.htm
http://43142.diarynote.jp/?day=20050809
http://43142.diarynote.jp/200610020643550000/
http://43142.diarynote.jp/200802101517380000/
http://43142.diarynote.jp/201205080621274204/
http://43142.diarynote.jp/201505281537538677/

◆ケニー・バロン
 最後の方に触れているように、<アンサンブルズ東京>を楽しんできた後にまたフォーラムAに戻り、同<夜の部>の2番目の出演者の途中から見る。
  ピアノのケニー・バロン(2001年11月20日、2009年1月7日、2003年10月10日、2014年9月7日)、ベースの北川潔(2009年1月7日)、ドラムのドラマーのジョナサン・ブレイク(2009年9月3日、2011年5月5日、2016年5月26日)のトリオ表現、粛々。曲によっては個性派ジャズ・シンガーのグレッチェン・パーラト(2009年2月3日、2012年2月22日、2013年3月19日)が加わるが、これはうーむ。やはり、彼女は自己バンドとともに出し方をいろいろと練った曲をわがままに歌ってこそ映える人(それこそは、現代ジャズ系シンガーのスタンス。逆説的な説明になるが……)。普通のジャズのファーマットでやると、声や表情の輝きのなさだけが目立ってしまう。
▶過去の、ケニー・バロン
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/LIVE-2001-11.htm
http://43142.diarynote.jp/200901080850146753/
http://43142.diarynote.jp/?day=20090607
http://43142.diarynote.jp/201409100930206205/
▶︎過去の、北川潔
http://43142.diarynote.jp/?day=20090107
▶過去の、ジョナサン・ブレイク
http://43142.diarynote.jp/200909120646397236/
http://43142.diarynote.jp/201105101010399933/
http://43142.diarynote.jp/201506251047401015/
http://43142.diarynote.jp/201606061404591475/
▶過去の、グレッチェン・パーラト
http://43142.diarynote.jp/200902040424558168/
http://43142.diarynote.jp/201202251301444372/
http://43142.diarynote.jp/201303221327416224/

◆ミシェル・カミロ、上原ひろみ
 ミシェル・カミロ(2002年10月3日、2010年3月25日、2010年10月26日、2011年11月10日、2012年5月11日)、2014年9月7日)と上原ひろみ2004年11月25日、2005年7月31日、2006年9月3日、2009年9月4日、2010年12月3日、2011年9月3日、2011年9月9日、2011年12月11日、2012年7月25日、2012年12月9日、2014年9月6日、2014年9月7日)のサシのデュオ・パフォーマンスを見るのは、2014年9月7日(http://43142.diarynote.jp/201409100929108025/)以来。いやはや。すごいな。もう五感を研ぎ澄ませて反応しあい、バカみたいな技巧も繰り出す様には。体力も気力も技も凄すぎ。ゆえに、しょっちゅう接するものではないとも思った。
▶過去の、ミシェル・カミロ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-10.htm
http://43142.diarynote.jp/201003271334102896/
http://43142.diarynote.jp/201010301012548114/
http://43142.diarynote.jp/201111141214381161/
http://43142.diarynote.jp/201205131715485366/
http://43142.diarynote.jp/201409100929108025/
▶過去の、上原ひろみ
http://43142.diarynote.jp/200411292356580000/
http://43142.diarynote.jp/?day=20050731
http://43142.diarynote.jp/200609070211000000/
http://43142.diarynote.jp/200909120647256771/
http://43142.diarynote.jp/?day=20101203
http://43142.diarynote.jp/201109121452527893/
http://43142.diarynote.jp/201109151818437240/
http://43142.diarynote.jp/201112191449196187/
http://43142.diarynote.jp/201207310933428147/
http://43142.diarynote.jp/201212140959573710/
http://43142.diarynote.jp/201409100929108025/
http://43142.diarynote.jp/201409100930206205/

 昼の部が終わったあと、東京国際フォーラムから徒歩5分の東京駅と皇居の間の路上でやっているアンサンブルズ東京というフリーの催しを見る。大友良英(2004年2月6日、2004年10月10日、2004年11月7日、2005年4月26日、2006年4月18日、2007年4月21日、2009年5月31日、2011年6月8日、2012年3月21日、2013年7月13日)が音楽監督を務める、東京都が助成する和やかイヴェントだ。指揮者的役割をするリーダーの元、ワークショップに参加した一般の方々が多数入った集団が自由にいろんな楽器を鳴らす……。ぼくが見たのは、アタマ3組。

 芳垣安洋(2000年7月29日、2000年9月14日、2002年3月17日、2003年6月28日、2004年1月21日、2004年2月6日、2004年5月28日、2004年5月31日、2004年6月2~3日、2004年10月10日、2004年11月17日、2004年11月19日、2005年2月19日、2005年7月29日,2005年9月6日、2005年9月17日、2005年11月15日、2006年7月7日,2006年12月3日、2007年1月27日、2009年7月26日,2006年8月27日、2007年10月17日、2009年10月8日、2011年3月2日、2013年2月19日、2013年8月29日、2016年2月2日、他)のOrquesta Nudge! Nudge!(http://43142.diarynote.jp/200510030014590000/)にいろんな人が加わった集団演奏が一番目。指揮の方式を知るとより興味深く接っせそう。

 2番目はトクマルシューゴ(2012年12月14日)が仕切る集団演奏で、子供たちが参加している。そして、そのあとの出演者はなんとフレッド・フリス(2004年6月9日、2009年1月17日)。彼はこれだけのために来日したという。ほのぼの風体のフリスがディレクションし、前衛的な音塊が皇居前に現れては消える。日本、平和だなと、その様は思わせるナ。

 会場には巨大な布が敷かれていて(それ、大友が主宰する<プロジェクトFUKUSHIMA>流れか)、皆んなのんびり座る。後ろからでも、けっこうステージは見通せる。子供連れも多し、そこにアヴァン調の集団演奏が流れるのは愉快。聞く方も、こんなもんだべかという感じで、悠長に受け止めている感じがあって、また愉快。食べ物店出店ありだが、アルコールは売っていない。近くの新丸ビルに成城石井が入っていて、良かった。

▶︎過去の、大友良英
http://43142.diarynote.jp/200402061359140000/
http://43142.diarynote.jp/200410162220330000/
http://43142.diarynote.jp/?day=20041107
http://43142.diarynote.jp/200504301042210000/
http://43142.diarynote.jp/200604210538510000/
http://43142.diarynote.jp/200704251227010000/
http://43142.diarynote.jp/?day=20090531
http://43142.diarynote.jp/201106141341111340/
http://43142.diarynote.jp/201203260805006088/
http://43142.diarynote.jp/201307160735048974/
▶過去の、芳垣安洋
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-7.htm 29日、ROVO
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-9.htm オーガニック・グルーヴ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-3.htm ONJQ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-6.htm ONJQ
http://43142.diarynote.jp/?day=20040121
http://43142.diarynote.jp/?day=20040206
http://43142.diarynote.jp/?day=20040610
http://43142.diarynote.jp/?day=20040611
http://43142.diarynote.jp/200411141142200000/
http://43142.diarynote.jp/200411231717590000/
http://43142.diarynote.jp/?day=20050219
http://43142.diarynote.jp/?day=20050906
http://43142.diarynote.jp/?day=20050729
http://43142.diarynote.jp/200510030014590000/
http://43142.diarynote.jp/200511221816310000/
http://43142.diarynote.jp/?day=20060707
http://43142.diarynote.jp/?day=20060827
http://43142.diarynote.jp/200612060136540000/
http://43142.diarynote.jp/?day=20070127
http://43142.diarynote.jp/?day=20090726
http://43142.diarynote.jp/200710181835010000/
http://43142.diarynote.jp/?day=20091008
http://43142.diarynote.jp/201103040841482385/
http://43142.diarynote.jp/201302201720351212/
http://43142.diarynote.jp/201309021134211584/
http://43142.diarynote.jp/201602030848199962/
▶︎過去の、トクマルシューゴ
http://43142.diarynote.jp/201212171530244316/
▶過去の、フレッド・フリス
http://43142.diarynote.jp/?day=20040609
http://43142.diarynote.jp/200901181343426080/

<今日の、発起>
 去年と同じように、国際フォーラムの地下フロアではピアノ即売会が開かれていた。あれ(会場に置いてある無数のピアノ)、皆んなで一緒にバンッと弾いたら、すごい音になるだろうな。とは、音楽をやっている友人の発言。わ、そういうやんちゃな発想はなかった。

東京ジャズ

2016年9月3日 音楽
 15回を数える、ジャズ・フェスティヴァル@国際東京フォーラム・ホールA。以下、出演者ごとに箇条書きにて記す。

◆過去の、小曽根 真presents JFCオール・スター・ビッグ・バンド・ミーツ・ジュリアード・ジャズ・アンサンブル
 げんざい学生教育にも力を入れている(それは、かつて彼がバークリー音楽院に留学した際に受け、肯定的に感じるプログラム経験をもとに置くようだ)小曽根真(2011年3月28日、2011年8月6日、2012年8月24日、2012年9月8日、2013年8月1日、2013年10月26日、2014年9月7日、2015年9月5日)がジャズ課を持つ4つの音楽大学の選抜奏者でビッグ・バンドを組ませ、それに米ジュリアード音楽院の精鋭アンサンブル・グループ(学生よりは少し年長か)と掛け合わせるという出し物。一緒に演奏したのは、オープナーと終わりの方の2曲であったか。それそれ単独でやった曲もあり。よくまとめたなと思うとともに、学生たちがすんごく刺激を受けるととも、もしこういうのが今後も続くのなら、各音大ジャズ課学生にとっては多大なモチヴェイションにつながることと思う。
▶︎過去の、小曽根真
http://43142.diarynote.jp/?day=20110328
http://43142.diarynote.jp/?day=20110806
http://43142.diarynote.jp/?day=20120824
http://43142.diarynote.jp/?day=20120908
http://43142.diarynote.jp/?day=20130801
http://43142.diarynote.jp/201310280755386500/
http://43142.diarynote.jp/201409100930206205/
http://43142.diarynote.jp/201509211331298145/

◆寺井尚子ミーツ・パブロ・シーグレル
 アルゼンチン人ピアニストのパブロ・シーグレル(2012年11月21日、2013年7月12日)のグループに日本人ジャズ・ヴァイオリニスト(2011年3月28日)が加わるという出し物。2、3曲シーグレル・グループが格調高くも野心とスリルを持つ演奏をしたあと、寺井尚子が入る。そしたら、とても無理なく重なりあって、いささか驚く。タンゴ曲はもちろん、寺井の曲もやっていたようだが、十全。寺井の秀でた演奏の様に少し驚いた。
▶︎過去の、寺井尚子
http://43142.diarynote.jp/201104041100266528/
▶︎過去の、パブロ・シーグレル
http://43142.diarynote.jp/201211231437358985/
http://43142.diarynote.jp/201307160734103127/

◆ハービー・ハンコック
 当代きってのジャズ・ピアニストであるハービー・ハンコック(2000年3月14日、2001年12月27日、2003年8月23日、2005年8月21日、2012年3月3日、2014年9月7日、2015年9月6日)が、ベーシストのジェイムズ・ジナス(2012年1月13日、2012年3月3日 、2013年9月3日、2014年9月7日、2015年3月3日)とドラマーのトレヴァー・ローレンス(2012年3月3日)とキーボードやアルト・サックスやヴォコーダーのテラス・マーティン(2016年6月2日)を擁する編成の実演。

 マーティンがハンコックの新作をプロデュースしていることで実現したプログラムだが、ここのところのエレクトリック傾向バンドの行き方を芸なくなぞり、いまいち新作の展望は持ちにくいものであったか。マーティンがヴォコーダーを多用する行き方には何かしらの芽の揺らめきがあるような気もしたが、それだってハンコックは1970年代後期にいろいろとやっており、マーティンのそれはあそこからの影響もあるはずだし……。彼は意外にサックスをぶりぶり吹いておった。

 それから、レイラ・ハサウェイ(2002年5月13日、2004年5月10日、2008年5月13日、2010年7月13日、2012年1月5日、2013年1月25日)が数曲で歌う、その部分、今回限定の華出しのための出演なのか、アルバムにつながるのかは不明。わりとフツーぽかったので、無関係の方が新作に対する期待は持てるが。しかし、彼女は歌わない時もステージ後横にいた。おおらか、気持ちのある人なんだろうな。
▶過去の、ハービー・ハンコック
http://43142.diarynote.jp/200405101355540000/
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-3.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-12.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-8.htm
http://43142.diarynote.jp/200508230545510000/
http://43142.diarynote.jp/201203062005542291/
http://43142.diarynote.jp/201409100930206205/
http://43142.diarynote.jp/201509220833541918/
▶過去の、ジャイムス・ジナス
http://43142.diarynote.jp/201201141645353138/
http://43142.diarynote.jp/201203062005542291/ ハービー・ハンコック
http://43142.diarynote.jp/201309051241384602/
http://43142.diarynote.jp/201409100930206205/ ハービー・ハンコック
http://43142.diarynote.jp/201503041619591535/
▶︎過去の、トレヴァー・ローレンス
http://43142.diarynote.jp/201203062005542291/ ハービー・ハンコック
▶︎過去の、テラス・マーティン
http://43142.diarynote.jp/201606121215168031/
▶︎過去の、レイラ・ハサウェイ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-5.htm
http://43142.diarynote.jp/200805181145040000/
http://43142.diarynote.jp/201007141512402845/
http://43142.diarynote.jp/201201131544153279/
http://43142.diarynote.jp/201301270742196778/

◆パット・メセニー&クリスチャン・マクブライド
 パット・メセニー(1999年12月15日、2002年9月19日、2010年6月12日、2012年1月25日、2012年3月3日、2013年5月21日、2015年9月27日)とクリスチャン・マクブライド(2000年11月1日、2006年9月17日、2007年12月18日、2009年8月30日、2012年9月8日、2014年9月7日、2016年6月26日)のサシの出し物。メセニーはエレクトリック、スティール弦とガット弦をそれぞれ張ったアコースティック・ギターを置いて順に弾き、マクブライドはダブル・ベース一本でことにあたる。けっこう、メセニーはピックで弦をギャア〜ってひっかくアヴァンギャルドな奏法も見せた。
▶過去の、パット・メセニー
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/december1999live.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-9.htm
http://43142.diarynote.jp/201006181520054406/
http://43142.diarynote.jp/201201271245417497/
http://43142.diarynote.jp/201203062005542291/
http://43142.diarynote.jp/201305260927026044/
http://43142.diarynote.jp/201510021129591335/
▶過去の、クリスチャン・マクブライド
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/livezanmai.htm
http://43142.diarynote.jp/200609190457510000/
http://43142.diarynote.jp/?day=20071218
http://43142.diarynote.jp/200909120642135954/
http://43142.diarynote.jp/201209191209186663/
http://43142.diarynote.jp/201409100930206205/
http://43142.diarynote.jp/201606281735457440/

◆アロルド・ロペス・ヌッサ
 キューバ出身ピアニストのトリオ公演だが、一昨年見たとき(2014年7月19日)よりずっと良かった。セネガル出身のエレクトリック・ベーシストのアリュンヌ・ワッドウ(前回来日時は別の人が同行)と弟のルイ・エイドリアン・ロペス・ヌッサとのトリオによる演奏。アロルド・ロペス・ヌッサとアリュンヌ・ワッドウはデュオ双頭作もリリースしているが、彼はワッドウと出会ったことによりモティヴェイションがあがりっぱなしで、それが彼の私の考える広角型ジャズに輝きを与えているところはあるだろう。というか、数日前に取材をした時、そう言っていた。素で会うと、けっこう幼いあんちゃんなり。ライヴではいろいろ見せ場を作っていて、彼と弟の楽しいピアノ連弾もあり。それ、少年期のロペス・ヌッサ兄弟の所作を見透かさせるか。
▶︎過去の、アロルド・ロペス・ヌッサ・トリオ
http://43142.diarynote.jp/201407221705302936/

◆渡辺貞夫
 渡辺貞夫(2002年12月14日、2003年5月6日、2004年12月17日、2005年12月18日、2006年8月8日、2006年9月3日、2006年10月4日、2007年12月16日、2008年12月14日、2009年7月22日、2009年9月3日、2011年7月4日、2012年6月29日、2012年12月15日、2013年4月1日、2013年7月27日、2013年9月29日、2014年7月8日、2014年10月5日、2014年12月14日、2015年12月12日、2016年7月3日)、意気揚々。特別プログラムで、トランペットのウォレス・ルーニー(2004年11月3日、2013年3月8日)、ピアノのビリー・チャイルズ(2012年3月15日、2016年3月27日)、ベースのベン・ウィリアムズ(2009年5月18日、2009年9月3日、2010年5月30日、2012年3月3日、2012年5月28日、2013年4月1日、2013年5月21日、2015年1月22日、2015年12月12日、2016年7月3日)、ドラムのジャフ・テイン・ワッツ(2007年12月18日、2010年10月21日、2012年1月13日、2015年3月10日)という面々を呼んでのパフォーマンスを披露。直近のブルーノート東京公演の際より、アルトが鳴っている様に思えたが、前回はオルタナ情緒を抱えるがゆえののりにくさがあったのかもと、これを見ながらぼくは思った。

▶過去の、渡辺貞夫
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-12.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-5.htm
http://43142.diarynote.jp/20041221210502000
http://43142.diarynote.jp/200512231955480000/
http://43142.diarynote.jp/200608091255180000/
http://43142.diarynote.jp/200609070211000000/
http://43142.diarynote.jp/200610080946310000/
http://43142.diarynote.jp/200712171350530000/
http://43142.diarynote.jp/200812281440093394/
http://43142.diarynote.jp/200907310048137248/
http://43142.diarynote.jp/200909120646397236/
http://43142.diarynote.jp/201107111008176019/
http://43142.diarynote.jp/201207031353196616/
http://43142.diarynote.jp/201212171647134119/
http://43142.diarynote.jp/201304031026406106/
http://43142.diarynote.jp/201307291053021427/
http://43142.diarynote.jp/201310050701201281/
http://43142.diarynote.jp/201407091243129270/
http://43142.diarynote.jp/201410061850124929/
http://43142.diarynote.jp/201412281017371613/
http://43142.diarynote.jp/201512151504068292/
http://43142.diarynote.jp/201607100827363436/
▶︎過去の、ウォレス・ルーニー
http://43142.diarynote.jp/200411071405440000/
http://43142.diarynote.jp/201303110415585115/
▶過去の、ビリー・チャイルズ
http://43142.diarynote.jp/201203161146266803/
http://43142.diarynote.jp/201603281027273371/
▶過去の、ベン・ウィリアムズ
http://43142.diarynote.jp/200905191118258984/
http://43142.diarynote.jp/200909120646397236/
http://43142.diarynote.jp/?day=20100530
http://43142.diarynote.jp/?day=20120303
http://43142.diarynote.jp/201205301445023004/
http://43142.diarynote.jp/201304031026406106/
http://43142.diarynote.jp/201305260927026044/
http://43142.diarynote.jp/201501230914317086/
http://43142.diarynote.jp/201607100827363436/
▶過去の、ジャフ・テイン・ワッツ
http://43142.diarynote.jp/200712190953140000/
http://43142.diarynote.jp/201010221631583852/
http://43142.diarynote.jp/201201141645353138/
http://43142.diarynote.jp/201503041619591535/
http://43142.diarynote.jp/?day=20150310

 ホールA<夜の部>の3組の出し物が終わり外に出ると、野外無料ステージでパキスタンの変則楽団のサッチャル・ジャズ・アンサンブル(の選抜メンバー)たちが演奏している。ホールから出てきた観客も加わったのだろう、すごい人だかり。面々は床に座って演奏しているはずなので、指揮者以外は全くパーフォーマンスの様子を見ることはできない。あれ、本来いないはずのキーボードやベースの音も聞こえるが、これは???? 当たりカヴァー「テイク・ファイヴ」のときの喝采のすごいことといったなら。

<今日の、パキやん魂?>
 今回の東京ジャズ初日は結構時間的にルーズ〜演奏者たちはタイム・テーブル時間よりも遅めに始まり、演奏は長めにやっていた。そんなわけなので、昼の部と夜の部の間の夕方にインタヴューの予定が入っていたのだが、ハンコックのライヴは最後まで見ずに取材会場に向わざるをえなかった。相手は、クラウド・ファンウンディングで来日が実現し、東京ジャズにも出演したサッチャル・ジャズ・アンサンブル。その代表者3人が答えてくれた(スタジオ所有者、指揮者、ギター奏者。取材はパンジャーブ語でなされると聞いていたが、昔東京でジャズ・アルバムを買っていたというスタジオ所有者が英語で主に回答した)が、彼らの映画「ソング・オブ・ラホール」や有名ポッパー/ロッカーたちがゲスト入りしてポップ曲をやっている(ゆえに、映画とは無関係な)新作『ソング・オブ・ラホール』について、正直に否定的な意見をぶちかましてくれて、あらら。映画の方は、成り立ちをつたえるパキスタンでの映像とウィントン・マルサリス(2000年3月9日)のオーケストラと共演するNY映像がくっつく。映画のNYでのライヴ映像には、ダン・ニマー(2014年4月24日)やアリ・ジャクソン(2012年6月8日、2014年4月24日)らも出てくる。その映画、乱暴に言えば、「ブルース・ブラザース」、「ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ」や「ミュージック・クバーナ」(2006年4月20日)、「ベンダ・ビリリ!~もう一つのキンシャサの奇跡」の系統にあると言える?

▶過去の、ウィントン・マルサリス
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-3.htm
▶過去の、ダン・ニマー
http://43142.diarynote.jp/201404260901127573/
▶︎過去の、アリ・ジャクソン
http://43142.diarynote.jp/?day=20120608
http://43142.diarynote.jp/201404260901127573/
▶︎過去の、ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ(バンド)
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-2.htm 
http://43142.diarynote.jp/?day=20130907
▶︎過去の、映画「ミュージック・クバーナ」
http://43142.diarynote.jp/200604211538590000/
▶︎過去の、映画「ベンダ・ビリリ!~もう一つのキンシャサの奇跡」
http://43142.diarynote.jp/?day=20100630

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