シカゴ・アンダーグラウンド、アイソトープ217 、トータス、ブロークバック等々に
係わる、在シカゴの、今の感性を持つジャズ系ミュージシャンが集まっての公演。渋谷
・クラブクアトロ。過去の同系公演(1999年6月6日、2000年3月25日、2000年10月15
日,2001年11月7日、2003年1月30日)と違い空いている。でも、見やすくて、いい。

 ノンストップで3時間20分のショウ。ざっと、書き留めておこう。

 まずは、ロブ・マズレクのコンピューターを用いたソロのパフォーマンス。基本的に
はアブストラクト。約30分。続いて、ギターのジェフ・パーカー(取材したら、けっこ
う知的な感じあり)が中心になったセット。リズムはノエル・クッパースミスとティム
・ブルベナ。これがもろに硬派フュージョン演奏で、ぼくはスティーヴ・カーンのアイ
ウィットネスを思い出した。30分強。次は、そこにダグ・マッカム(同、けっこう子供
っぽい)が加わり、そのままステージはブロークバックのセットに移行する。おお、マ
ッカムはベースを手にせず、ギターに専念(それとも、これが普段言われているところ
の6弦ベース? 音や効果は完全にギターでした)。パーカーのセットのフュージョン
ぽさを引き継ぎぐもので、前回2001年秋のトータスの前座のときのフリー・ジャズ調の
ものとは全然違う。途中に、マズレク(コルネットとコンピューター)も加わり、これ
は立った現代ジャズになっていて、彼の力量を再確認。そして、続いて、マズレクとマ
ッカムが入れ代わって、ステージはシカゴ・アンダーグラウンド(・カルテット)にな
る。まあ、シカゴにあるサークルのデコボコ、フレキシブルにどーにでもできますよと
いう彼らの思うところは実感できたのは間違いない。