ジェシー・ハリス。サー・ジョー・クォーターマン・アンド・フレンズ
2018年12月19日 音楽 ジェシー・ハリス(2002年12 月21日、2005年9月7日、2006年1月23日、2006年4月22日、2007年3月11日、2009年3月31日、2010年10月10日、2011年8月6日、2012年7月16日、2013年5月26日、2016年4月27日、2016年9月8日、2017年6月10日)の2018年公演は、南青山・ブルーノート東京にて。ファースト・ショウ。
ギターとコーラスのウィル・グレーフェ、エレクトリック・ベースのリカルド・ディアス・ゴメス、ドラマーのジェレミー・ガスティン(2016年9月8日、2017年6月10日)が同行者。彼の新作『アクアレル』はポルトガルのリスボン録音作で、その基本バンドがそのまま同行した。
実は、ウィル・グレーフェは知る人ぞ知る綻びた情感が魅力すぎの在NYのシンガー・ソングライター/ギタリストで、この晩もエレクトリック・ギター一本でいろんなフレイズを出していて、何気に目が行ってしまう。一方、リカルド・ディアス・ゴメスはカエターノ・ヴェローゾ(2005年5月23日、2016年10月9日)の数作に入っているブラジル人で、とっても堅実な演奏を続ける。1部彼は小さなキーボードで、効果音を担当するときもあった。そして、近年のハリス・バンドのレギュラーであるジェレミー・ガスティン(2016年9月8日、2017年6月10日)はこれまでで一番はっちゃけた演奏を披露。ときに棘の感覚も抱えるウィル・グレーフェの演奏と相まって、今回はロック度が高いと思わされた。
新作からの曲を中心に、20曲強。インストも2曲やり、どの曲も演奏部に留意されているが、やりたいことの像はくっきり見えていると言わんばかりに、尺はコンパクトにまとめられる。ハリス、好調ですね。中盤にはギター弾き語りのパートももうけ、4曲披露。そこでは、「ドント・ノウ・ホワイ」もしっとり歌う。この曲、恋人とやり直せたかもしれないのになぜかそうしなかったという後悔を詩的に綴った失恋歌であるが、今聞くと健全なアメリカが去ってしまったのを止めることができなかったことに対する懺悔の歌のようにも聞こえる。とか、一聴マイルド気味ながら、視野の広さや感覚の鋭敏さを持つ“賢者”たる彼の歌は、受ける者の解釈をいろいろと引き出す。この公演は日経新聞の電子版(ゆえに、1600字ぐらいは平気でOKだ)に書くことになっているが、いろいろ書きたくなることがあるなあと思いつつ、ぼくはうんうん頷きながら実演を見ていた。
▶過去の、ジェシー・ハリス
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-12.htm
http://43142.diarynote.jp/200509130315380000/
http://43142.diarynote.jp/200601271859050000/
http://43142.diarynote.jp/200604251252010000/
http://43142.diarynote.jp/200703130418360000/
http://43142.diarynote.jp/200904040640421651/
http://43142.diarynote.jp/201010111257003810/
http://43142.diarynote.jp/201108101632022013/
http://43142.diarynote.jp/201207180824136323/
http://43142.diarynote.jp/201305280925006733/
http://43142.diarynote.jp/201605141103337291/
http://43142.diarynote.jp/?day=20160908
https://43142.diarynote.jp/201706111121479426/
▶︎過去の、カエターノ・ヴェローゾ
http://43142.diarynote.jp/200506021846130000/
http://43142.diarynote.jp/?day=20161009
▶︎過去の、ジェレミー・ガスティン
https://43142.diarynote.jp/201605141103337291/
https://43142.diarynote.jp/201706111121479426/
その後、渋谷・クラブクアトロに移動。オーサカ=モノレール主導のもと、ワシントンDCのファンク・レジェンドを見る。英国のフェスでオーサカ=モノレールはサー・ジョー・クォーターマンと出会い、2014年に招聘。今回が2度目になる。
会場に入ると、御大は一度ステージから下がっていて、THE BAWDIES(2014年3月17日)のROYが前に出て客を湧かせている。ああ、ザ・たこさん(2016年10月13日)の安藤八主博のパートには間に合わなかったか。ROYはなるほど好青年的に格好良いね。オーサカ=モノレールのフロント・マンの中田亮と豪快な掛け合いをみせたりもした。中田は電気ピアノを弾いたり、鳴り物を手にしたりもし、ホスト役を十全に勤めていた。
その後、熱い空気が渦巻く中、(再び)サー・ジョー・クォーターマンが出てくる。73歳になって間もないそうだが、太ってもおらず禿げてもおらず、お元気そう。彼は若く見えるタイプの人ですね。円満な感じで、紳士的な人であるとも、ぼくは一瞥しただけで感じた。普段はそんなに歌っていないようで完全な喉力を示すわけではないが、もう日本人たちとつながりながら歌っていくだけで、うれしいわあとなっちゃう。スタックス・ナンバー「ノック・オン・ウッド」から、JB調応用の1973年あたり曲「(アイ・ガット・)ソー・マッチ・トラブル・イン・マイ・マインド」までを悠々と披露。彼はピカピカのトランペットを一吹きする場面も二箇所。どってことないが、その所作もOK。最後は安藤八主博とROYも出てきて、歌声を重ねた。
▶︎過去の、THE BAWDIES
https://43142.diarynote.jp/201403181811432414/
▶︎過去の、ザ・たこさん
https://43142.diarynote.jp/201610141749551400/
<今日の、そうなんですか>
南青山の港区の児童施設建設が理解不能な住民エゴでもめている件、オレそこ近隣の住人だったら恥ずかしくて引っ越したくなるよな。あの辺に居住している知人が3人いるが、彼らも同様の心持ちであると思いたい。ときに表参道駅からブルーノート東京に向かう途中にとても広い空き地があるのだが、それが施設の建設予定地であることを今日知った。ぼくの前を歩いていたおじさんたちが、ここがあの場所なんだと話しておりました。
サー・ジョー・クォーターマンのあと、馴染みのソウル・バーに流る。ここも今はYouTubeを使い、店内音楽としている。味気ないっちゃそうなのだが、でもだからこその発見もある。一番おっとなったのは、TV「ソウル・トレイン」出演時のスライ&ザ・ファミリー・ストーン(2008年8月31日、2008年9月2日、2010年1月20日、2015年5月18日)の映像。曲は「サンキュー」だった(よな? もう記憶がはっきしない)が、陣容は1974年『フレシュ』時のもの。「ソウル・トレイン」というと口パク、テープを流して演奏しているフリというイメージがあるが、なんとこれはジャムっぽく実際に演奏しているように見えるじゃあないか。スライはサム・ピッキング主体でギターを弾き、ベースのラスティ・アレンはアフロ・ヘアもっこり、ドラムのビル・ロードンはレギュラー・グリップで叩き、フィドルのシド・ペイジはヤク中のような顔つきをしていた。
▶過去の、スライ・ストーン
http://43142.diarynote.jp/200809011923060000/
http://43142.diarynote.jp/200809071428140000/
http://43142.diarynote.jp/201001211346277187/
https://43142.diarynote.jp/201505201630381899/ 映画
ギターとコーラスのウィル・グレーフェ、エレクトリック・ベースのリカルド・ディアス・ゴメス、ドラマーのジェレミー・ガスティン(2016年9月8日、2017年6月10日)が同行者。彼の新作『アクアレル』はポルトガルのリスボン録音作で、その基本バンドがそのまま同行した。
実は、ウィル・グレーフェは知る人ぞ知る綻びた情感が魅力すぎの在NYのシンガー・ソングライター/ギタリストで、この晩もエレクトリック・ギター一本でいろんなフレイズを出していて、何気に目が行ってしまう。一方、リカルド・ディアス・ゴメスはカエターノ・ヴェローゾ(2005年5月23日、2016年10月9日)の数作に入っているブラジル人で、とっても堅実な演奏を続ける。1部彼は小さなキーボードで、効果音を担当するときもあった。そして、近年のハリス・バンドのレギュラーであるジェレミー・ガスティン(2016年9月8日、2017年6月10日)はこれまでで一番はっちゃけた演奏を披露。ときに棘の感覚も抱えるウィル・グレーフェの演奏と相まって、今回はロック度が高いと思わされた。
新作からの曲を中心に、20曲強。インストも2曲やり、どの曲も演奏部に留意されているが、やりたいことの像はくっきり見えていると言わんばかりに、尺はコンパクトにまとめられる。ハリス、好調ですね。中盤にはギター弾き語りのパートももうけ、4曲披露。そこでは、「ドント・ノウ・ホワイ」もしっとり歌う。この曲、恋人とやり直せたかもしれないのになぜかそうしなかったという後悔を詩的に綴った失恋歌であるが、今聞くと健全なアメリカが去ってしまったのを止めることができなかったことに対する懺悔の歌のようにも聞こえる。とか、一聴マイルド気味ながら、視野の広さや感覚の鋭敏さを持つ“賢者”たる彼の歌は、受ける者の解釈をいろいろと引き出す。この公演は日経新聞の電子版(ゆえに、1600字ぐらいは平気でOKだ)に書くことになっているが、いろいろ書きたくなることがあるなあと思いつつ、ぼくはうんうん頷きながら実演を見ていた。
▶過去の、ジェシー・ハリス
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-12.htm
http://43142.diarynote.jp/200509130315380000/
http://43142.diarynote.jp/200601271859050000/
http://43142.diarynote.jp/200604251252010000/
http://43142.diarynote.jp/200703130418360000/
http://43142.diarynote.jp/200904040640421651/
http://43142.diarynote.jp/201010111257003810/
http://43142.diarynote.jp/201108101632022013/
http://43142.diarynote.jp/201207180824136323/
http://43142.diarynote.jp/201305280925006733/
http://43142.diarynote.jp/201605141103337291/
http://43142.diarynote.jp/?day=20160908
https://43142.diarynote.jp/201706111121479426/
▶︎過去の、カエターノ・ヴェローゾ
http://43142.diarynote.jp/200506021846130000/
http://43142.diarynote.jp/?day=20161009
▶︎過去の、ジェレミー・ガスティン
https://43142.diarynote.jp/201605141103337291/
https://43142.diarynote.jp/201706111121479426/
その後、渋谷・クラブクアトロに移動。オーサカ=モノレール主導のもと、ワシントンDCのファンク・レジェンドを見る。英国のフェスでオーサカ=モノレールはサー・ジョー・クォーターマンと出会い、2014年に招聘。今回が2度目になる。
会場に入ると、御大は一度ステージから下がっていて、THE BAWDIES(2014年3月17日)のROYが前に出て客を湧かせている。ああ、ザ・たこさん(2016年10月13日)の安藤八主博のパートには間に合わなかったか。ROYはなるほど好青年的に格好良いね。オーサカ=モノレールのフロント・マンの中田亮と豪快な掛け合いをみせたりもした。中田は電気ピアノを弾いたり、鳴り物を手にしたりもし、ホスト役を十全に勤めていた。
その後、熱い空気が渦巻く中、(再び)サー・ジョー・クォーターマンが出てくる。73歳になって間もないそうだが、太ってもおらず禿げてもおらず、お元気そう。彼は若く見えるタイプの人ですね。円満な感じで、紳士的な人であるとも、ぼくは一瞥しただけで感じた。普段はそんなに歌っていないようで完全な喉力を示すわけではないが、もう日本人たちとつながりながら歌っていくだけで、うれしいわあとなっちゃう。スタックス・ナンバー「ノック・オン・ウッド」から、JB調応用の1973年あたり曲「(アイ・ガット・)ソー・マッチ・トラブル・イン・マイ・マインド」までを悠々と披露。彼はピカピカのトランペットを一吹きする場面も二箇所。どってことないが、その所作もOK。最後は安藤八主博とROYも出てきて、歌声を重ねた。
▶︎過去の、THE BAWDIES
https://43142.diarynote.jp/201403181811432414/
▶︎過去の、ザ・たこさん
https://43142.diarynote.jp/201610141749551400/
<今日の、そうなんですか>
南青山の港区の児童施設建設が理解不能な住民エゴでもめている件、オレそこ近隣の住人だったら恥ずかしくて引っ越したくなるよな。あの辺に居住している知人が3人いるが、彼らも同様の心持ちであると思いたい。ときに表参道駅からブルーノート東京に向かう途中にとても広い空き地があるのだが、それが施設の建設予定地であることを今日知った。ぼくの前を歩いていたおじさんたちが、ここがあの場所なんだと話しておりました。
サー・ジョー・クォーターマンのあと、馴染みのソウル・バーに流る。ここも今はYouTubeを使い、店内音楽としている。味気ないっちゃそうなのだが、でもだからこその発見もある。一番おっとなったのは、TV「ソウル・トレイン」出演時のスライ&ザ・ファミリー・ストーン(2008年8月31日、2008年9月2日、2010年1月20日、2015年5月18日)の映像。曲は「サンキュー」だった(よな? もう記憶がはっきしない)が、陣容は1974年『フレシュ』時のもの。「ソウル・トレイン」というと口パク、テープを流して演奏しているフリというイメージがあるが、なんとこれはジャムっぽく実際に演奏しているように見えるじゃあないか。スライはサム・ピッキング主体でギターを弾き、ベースのラスティ・アレンはアフロ・ヘアもっこり、ドラムのビル・ロードンはレギュラー・グリップで叩き、フィドルのシド・ペイジはヤク中のような顔つきをしていた。
▶過去の、スライ・ストーン
http://43142.diarynote.jp/200809011923060000/
http://43142.diarynote.jp/200809071428140000/
http://43142.diarynote.jp/201001211346277187/
https://43142.diarynote.jp/201505201630381899/ 映画
映画「マイル22」。映画「ビール・ストリートの恋人たち」
2018年12月18日 音楽 ずっと引きずってきた懸案が解決。サクっと気分転換したくなって晴天の暖かい昼下がり、試写会を二つはしごする。二番目のほうは、本国でも一般公開されたばかりだ。
まず、六本木・アスミック・エース試写室で、米/中2018年映画の「マイル22」。完全にハリウッドな、CIA工作員アクション・サスペンス映画。全95分、もうテンポが早い早い。おれ、事前にストーリー記載を見ていなかったら、話についていけただろうか? 音楽はジェフ・ルッソという人がやっているが、ハンス・ジマーを思い出させるはったり路線にある音をこれでもかとつけていた。米国TVの「24」とか「PERSON of INTEREST 犯罪予知ユニット」らを彷彿させる作風ながら、残酷シーンも散見され、なるほどこれはTV番組ではなく映画だなと思った次第。
その後は、東銀座・松竹試写室で2018年米国映画「ビール・ストリートの恋人たち」を見る。アフリカ系米国人有名作家/公民権活動家であるジェイムズ・ボールドウィン(1924〜1987年)の1974年小説「f Beale Street Could Talk 」(映画原題もこれ)を原作にするもので、監督(バリー・ジェンキンス。脚本も担当)や主な出演者も皆アフリカ系。ブラック・ムーヴィとも言えるのか。
こちらは119分の映画で、映像のテンポも役者のセリフ回しもとてもゆっくり。先に見た映画との対比で、とてつもなくゆったりした映画に思えた。主な舞台はNYであり、時代は小説が発表された1970年代中期か。家で、レコードをかけるシーンが出てくる。だが、主となる劇中音楽はストリングス主体の上品なそれであり、テーマは黒人差別や家族の絆だったりするもの(意外に、メロ・ドラマっぽいストーリーなり)の格調高い作風ということができよう。あと、劇中での主人公たちの格好が趣味よし。それ、リアリティからは離れるが、ふふふとなれる。
エンド・ロールで用いられるのは、ビリー・プレストン(1946〜2006年)がピアノ弾き語りにてゴスペル調で開くUS国歌的有名曲「マイ・カントリー・ティズ・オブ・ジー」。これ、もともと彼がやはり映画の主題歌(1977年「Twilight’s Last Gleaming」)として吹き込んだ曲のよう。このリベラル曲は心に染み、この曲をもってきたことがこの映画の最大の功績のようにぼくには思えた。また、映画冒頭では、<ニューオーリンズは、黒人のレガシーの土地>みたいなニューオーリンズ礼賛のボールドウィンの一文が紹介されるが、その記述がとても素晴らしい。
<今日の、銀座線>
乗った車両内のすべての広告が、バッグその他の米国ブランド“マイケル・コース”のもの。ただし、カッコつけた男女の写真とブランド名だけで、一切の能書きはナシという大胆なイメージ広告展開がなされている。わかる人だけ分かれば良い、とそれは語っていたか。とともに、日本最古の地下鉄である銀座線はお洒落路線として広告業界では格付けされているのだと思った。
まず、六本木・アスミック・エース試写室で、米/中2018年映画の「マイル22」。完全にハリウッドな、CIA工作員アクション・サスペンス映画。全95分、もうテンポが早い早い。おれ、事前にストーリー記載を見ていなかったら、話についていけただろうか? 音楽はジェフ・ルッソという人がやっているが、ハンス・ジマーを思い出させるはったり路線にある音をこれでもかとつけていた。米国TVの「24」とか「PERSON of INTEREST 犯罪予知ユニット」らを彷彿させる作風ながら、残酷シーンも散見され、なるほどこれはTV番組ではなく映画だなと思った次第。
その後は、東銀座・松竹試写室で2018年米国映画「ビール・ストリートの恋人たち」を見る。アフリカ系米国人有名作家/公民権活動家であるジェイムズ・ボールドウィン(1924〜1987年)の1974年小説「f Beale Street Could Talk 」(映画原題もこれ)を原作にするもので、監督(バリー・ジェンキンス。脚本も担当)や主な出演者も皆アフリカ系。ブラック・ムーヴィとも言えるのか。
こちらは119分の映画で、映像のテンポも役者のセリフ回しもとてもゆっくり。先に見た映画との対比で、とてつもなくゆったりした映画に思えた。主な舞台はNYであり、時代は小説が発表された1970年代中期か。家で、レコードをかけるシーンが出てくる。だが、主となる劇中音楽はストリングス主体の上品なそれであり、テーマは黒人差別や家族の絆だったりするもの(意外に、メロ・ドラマっぽいストーリーなり)の格調高い作風ということができよう。あと、劇中での主人公たちの格好が趣味よし。それ、リアリティからは離れるが、ふふふとなれる。
エンド・ロールで用いられるのは、ビリー・プレストン(1946〜2006年)がピアノ弾き語りにてゴスペル調で開くUS国歌的有名曲「マイ・カントリー・ティズ・オブ・ジー」。これ、もともと彼がやはり映画の主題歌(1977年「Twilight’s Last Gleaming」)として吹き込んだ曲のよう。このリベラル曲は心に染み、この曲をもってきたことがこの映画の最大の功績のようにぼくには思えた。また、映画冒頭では、<ニューオーリンズは、黒人のレガシーの土地>みたいなニューオーリンズ礼賛のボールドウィンの一文が紹介されるが、その記述がとても素晴らしい。
<今日の、銀座線>
乗った車両内のすべての広告が、バッグその他の米国ブランド“マイケル・コース”のもの。ただし、カッコつけた男女の写真とブランド名だけで、一切の能書きはナシという大胆なイメージ広告展開がなされている。わかる人だけ分かれば良い、とそれは語っていたか。とともに、日本最古の地下鉄である銀座線はお洒落路線として広告業界では格付けされているのだと思った。
渡辺貞夫 ウィズ・ストリングス。BANDERAS
2018年12月15日 音楽 渋谷・オーチャードホールで、渡辺貞夫(2002年12月14日、2003年5月6日、2004年12月17日、2005年12月18日、2006年8月8日、2006年9月3日、2006年10月4日、2007年12月16日、2008年12月14日、2009年7月22日、2009年9月3日、2011年7月4日、2012年6月29日、2012年12月15日、2013年4月1日、2013年7月27日、2013年9月29日、2014年7月8日、2014年10月5日、2014年12月14日、2015年12月12日、2016年7月3日、2016年12月11日、2017年10月8日、2017年12月16日、2018年5月28日、2018年9月2日、2018年10月6日)の“ウィズ・ストリングス”公演を見る。1時間(2部は+アンコール2曲)を2セット。御大は本当に元気だ。
サポートをするのは、ピアノのラッセル・フェランテ(2007年12月16日、2009年3月23日、2012年6月21日、2014年1月15日、2014年12月14日、2016年12月11日、2018年5月28日)、ダブル・ベースのベン・ウィリアムズ(2009年5月18日、2009年9月3日、2010年5月30日、2012年3月3日、2012年5月28日、2013年4月1日、2013年5月21日、2015年1月22日、2015年12月12日、2016年7月3日、2016年9月1日、2016年12月11日、2017年12月7日、2018年2月21日、2018年5月28日、2018年11月1日 、2018年11月26日 )、ドラムのピーター・アースキン(2012年6月21日、2013年6月26日、2014年12月14日、2016年3月9日、2017年5月10日)。そして、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ全20人からなる押鐘貴之ストリングス(2007年12月16日、2015年12月12日)がつく。各セット1曲づつとアンコール以外は、すべてストリングス陣がちゃんと重なった。
渡辺貞夫は、1992年、1993年(なんと、ヴィンス・メンドーサが指揮をした)、1994年とオーチャードホールの“ウィズ・ストリングス”公演のライヴ盤『ア・ナイト・ウィズ・ストリングス』を3年連続で3作リリースしているが、約半数の曲のアレンジ(野力奏一 らがしたよう)をそこから持ってきて、他は新たにフェランテが奮闘したようだ。ぼくがみるようになってからの渡辺貞夫のライヴはほとんど自作曲で突っ走のを是としてきたが、この晩はオリヴァー・ネルソン「ストールン・モーメンツ」をはじめ、他人曲をずらり取り上げていて新鮮だった。とともに、留学時のオリヴァー・ネルソンとのやりとり他、渡辺貞夫は取り上げた曲の所以もそれぞれする。ある意味、ストリングス付きのゴージャズの体裁を借りて、彼のキャリアをまとめ上げているようにも思えた。このライヴは、ザ・サックス誌に書くので、ここではこれぐらいにしておこう。
▶過去の、渡辺貞夫
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-12.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-5.htm 6日
http://43142.diarynote.jp/20041221210502000
http://43142.diarynote.jp/200512231955480000/
http://43142.diarynote.jp/200608091255180000/
http://43142.diarynote.jp/200609070211000000/
http://43142.diarynote.jp/200610080946310000/
http://43142.diarynote.jp/200712171350530000/
http://43142.diarynote.jp/200812281440093394/
http://43142.diarynote.jp/200907310048137248/
http://43142.diarynote.jp/200909120646397236/
http://43142.diarynote.jp/201107111008176019/
http://43142.diarynote.jp/201207031353196616/
http://43142.diarynote.jp/201212171647134119/
http://43142.diarynote.jp/201304031026406106/
http://43142.diarynote.jp/201307291053021427/
http://43142.diarynote.jp/201310050701201281/
http://43142.diarynote.jp/201407091243129270/
http://43142.diarynote.jp/201410061850124929/
http://43142.diarynote.jp/201412281017371613/
http://43142.diarynote.jp/201512151504068292/
http://43142.diarynote.jp/201607100827363436/
http://43142.diarynote.jp/201609201032322395/
http://43142.diarynote.jp/201610141747514263/
http://43142.diarynote.jp/201612171245154424/
http://43142.diarynote.jp/201710121700178187/
http://43142.diarynote.jp/201712181015052794/
http://43142.diarynote.jp/201805290906425481/
http://43142.diarynote.jp/201712061006171627/
http://43142.diarynote.jp/201806130948515941/
http://43142.diarynote.jp/201809071509481583/
https://43142.diarynote.jp/201810090958036278/
▶過去の、ラッセル・フェランテ
http://43142.diarynote.jp/200712171350530000/
http://43142.diarynote.jp/200903260425159549/
http://43142.diarynote.jp/?day=20120621
http://43142.diarynote.jp/201401171005571275/
http://43142.diarynote.jp/201412281017371613/
http://43142.diarynote.jp/201612171245154424/
https://43142.diarynote.jp/201805290906425481/
▶過去の、ベン・ウィリアムズ
http://43142.diarynote.jp/200905191118258984/
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http://43142.diarynote.jp/?day=20120303
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https://43142.diarynote.jp/201805290906425481/
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https://43142.diarynote.jp/201811271055049781/
▶過去の、ピーター・アースキン
http://43142.diarynote.jp/201207031311348277/
http://43142.diarynote.jp/201306271617516710/
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https://43142.diarynote.jp/201705100944346055/
▶︎過去の、押鐘貴之ストリングス
https://43142.diarynote.jp/200712171350530000/
https://43142.diarynote.jp/201512151504068292/
▶︎過去の、野力奏一
https://43142.diarynote.jp/201102091716363238/
その後は、渋谷・クラブクアトロに向かう。気鋭の日本人サルサ・バンドのバンデラスの、アルバム『La Bandera』(P-ヴァイン)リリース・ツアーの楽日。とっくに演奏始まっているんだろうなあと思って会場入りしたら、まだDJタイム。場内、お祭り感あり。バー・カウンターには長い列。
そして、ステージに現れたのは全11人だったか。面白いなあと思ったのは、リード・シンガーを絶対的に立てるということはせず、メンバーそれぞれが顔を出すような感じがあったこと。それは民主的なノリのもと、フランクなパーティ感覚を導く。だから、ゲスト・ダンサーが入っても違和感がない。面々の平均年齢は40歳ぐらい? 皆んな自由にいろんなポップ・ミュージックに接してきた末に今はサルサ・バンド活動に邁進しているはずで、だからこその広がりや強さ(会場であった知人は、なんかロックぽいところがあるのが好きと言っていた)やエンターテインメント性を持ち、それが通り一遍のサルサ表現になるのを避けているのではないか。一言でかたすなら、今様な勢いや賑やかし感覚があるということです。
<今日の、渋谷>
いやあ、混んでいた。オーチャードホールからクアトロへの移動の際、人をかき分けていう表現もあながち間違いではない。土曜日なので、職場とかの関係ではなく、皆プライヴェイトな付き合いのもとで出てきているのだろう。センター街も混んでいて、本当に驚いた。
サポートをするのは、ピアノのラッセル・フェランテ(2007年12月16日、2009年3月23日、2012年6月21日、2014年1月15日、2014年12月14日、2016年12月11日、2018年5月28日)、ダブル・ベースのベン・ウィリアムズ(2009年5月18日、2009年9月3日、2010年5月30日、2012年3月3日、2012年5月28日、2013年4月1日、2013年5月21日、2015年1月22日、2015年12月12日、2016年7月3日、2016年9月1日、2016年12月11日、2017年12月7日、2018年2月21日、2018年5月28日、2018年11月1日 、2018年11月26日 )、ドラムのピーター・アースキン(2012年6月21日、2013年6月26日、2014年12月14日、2016年3月9日、2017年5月10日)。そして、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ全20人からなる押鐘貴之ストリングス(2007年12月16日、2015年12月12日)がつく。各セット1曲づつとアンコール以外は、すべてストリングス陣がちゃんと重なった。
渡辺貞夫は、1992年、1993年(なんと、ヴィンス・メンドーサが指揮をした)、1994年とオーチャードホールの“ウィズ・ストリングス”公演のライヴ盤『ア・ナイト・ウィズ・ストリングス』を3年連続で3作リリースしているが、約半数の曲のアレンジ(野力奏一 らがしたよう)をそこから持ってきて、他は新たにフェランテが奮闘したようだ。ぼくがみるようになってからの渡辺貞夫のライヴはほとんど自作曲で突っ走のを是としてきたが、この晩はオリヴァー・ネルソン「ストールン・モーメンツ」をはじめ、他人曲をずらり取り上げていて新鮮だった。とともに、留学時のオリヴァー・ネルソンとのやりとり他、渡辺貞夫は取り上げた曲の所以もそれぞれする。ある意味、ストリングス付きのゴージャズの体裁を借りて、彼のキャリアをまとめ上げているようにも思えた。このライヴは、ザ・サックス誌に書くので、ここではこれぐらいにしておこう。
▶過去の、渡辺貞夫
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-12.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-5.htm 6日
http://43142.diarynote.jp/20041221210502000
http://43142.diarynote.jp/200512231955480000/
http://43142.diarynote.jp/200608091255180000/
http://43142.diarynote.jp/200609070211000000/
http://43142.diarynote.jp/200610080946310000/
http://43142.diarynote.jp/200712171350530000/
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http://43142.diarynote.jp/200907310048137248/
http://43142.diarynote.jp/200909120646397236/
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http://43142.diarynote.jp/201207031353196616/
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http://43142.diarynote.jp/201407091243129270/
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http://43142.diarynote.jp/201412281017371613/
http://43142.diarynote.jp/201512151504068292/
http://43142.diarynote.jp/201607100827363436/
http://43142.diarynote.jp/201609201032322395/
http://43142.diarynote.jp/201610141747514263/
http://43142.diarynote.jp/201612171245154424/
http://43142.diarynote.jp/201710121700178187/
http://43142.diarynote.jp/201712181015052794/
http://43142.diarynote.jp/201805290906425481/
http://43142.diarynote.jp/201712061006171627/
http://43142.diarynote.jp/201806130948515941/
http://43142.diarynote.jp/201809071509481583/
https://43142.diarynote.jp/201810090958036278/
▶過去の、ラッセル・フェランテ
http://43142.diarynote.jp/200712171350530000/
http://43142.diarynote.jp/200903260425159549/
http://43142.diarynote.jp/?day=20120621
http://43142.diarynote.jp/201401171005571275/
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▶過去の、ベン・ウィリアムズ
http://43142.diarynote.jp/200905191118258984/
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https://43142.diarynote.jp/201811271055049781/
▶過去の、ピーター・アースキン
http://43142.diarynote.jp/201207031311348277/
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▶︎過去の、押鐘貴之ストリングス
https://43142.diarynote.jp/200712171350530000/
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▶︎過去の、野力奏一
https://43142.diarynote.jp/201102091716363238/
その後は、渋谷・クラブクアトロに向かう。気鋭の日本人サルサ・バンドのバンデラスの、アルバム『La Bandera』(P-ヴァイン)リリース・ツアーの楽日。とっくに演奏始まっているんだろうなあと思って会場入りしたら、まだDJタイム。場内、お祭り感あり。バー・カウンターには長い列。
そして、ステージに現れたのは全11人だったか。面白いなあと思ったのは、リード・シンガーを絶対的に立てるということはせず、メンバーそれぞれが顔を出すような感じがあったこと。それは民主的なノリのもと、フランクなパーティ感覚を導く。だから、ゲスト・ダンサーが入っても違和感がない。面々の平均年齢は40歳ぐらい? 皆んな自由にいろんなポップ・ミュージックに接してきた末に今はサルサ・バンド活動に邁進しているはずで、だからこその広がりや強さ(会場であった知人は、なんかロックぽいところがあるのが好きと言っていた)やエンターテインメント性を持ち、それが通り一遍のサルサ表現になるのを避けているのではないか。一言でかたすなら、今様な勢いや賑やかし感覚があるということです。
<今日の、渋谷>
いやあ、混んでいた。オーチャードホールからクアトロへの移動の際、人をかき分けていう表現もあながち間違いではない。土曜日なので、職場とかの関係ではなく、皆プライヴェイトな付き合いのもとで出てきているのだろう。センター街も混んでいて、本当に驚いた。
おぉルイス・コール、10年近く組んでいる自己ユニットのノウワー(2018年5月27日)に続いて、今年2度目の来日じゃあないか。タイのフェスに出たあと訪日したようだが、もともとカリフォルニアンだし、余計に今の東京は寒さを感じるだろうなー。彼の3作目となるソロ新作『タイム』(Brainfeeder)はぼくにとっては、年間ベスト10枚に入る大好き盤。キャッチーでワクワク感を持つ的をえたエレクトロ・サウンドが実に適切だし(音を詰め込まず、ちゃんと空きをのこしているのが素晴らしい)、ポップなメロディや歌の入り方も気持ち良い。で、センスいいなあ、なぜか今があるあるなあと痛感させられてしまうのだ。
渋谷・THE GAMEで、22時からのギグ。明日の正規公演が売り切れになったため、その短縮版が急遽組まれた。
ソロによるパフォーマンス。プリセットの音を流しつつ、そこにキーボードで音を加えたり、ドラムを叩いたり。達者な指使いによるキーボード音は上乗せ音やベース音を取り込んでループさせる場合もあり、その際本人はマイクを持って歌ったりもする。『タイム』はすべて歌モノで占められていたが、こちらはインスト曲や長いインスト部(ドラムを叩く場合はそうなりますね)も用意される。
彼がファニーな仕草やダンスをときに見せるのは、ノウワー公演と一緒。そういえば、彼はサウンドを流しつつ、シートを手に持ちつリーディングをしたりもした。それは彼が少しズレていると思わせるものではあるのだが、そこもラヴリーさや不思議な才気を倍加させる。そんな彼のポップ・ミュージック/行為にあふれているのは、音楽がもたらす歓び享受の謳歌であり、愛らしい変テコを愛でるしなやかなこだわり也。
ちょうど60分の本編と、アンコール。そして、ステージを去る際、彼は80年代中期のスクリッティ・ポリッティ(2006年8月12日、2017年11月5日)を思い出させる“満たされメロディ”、その妙味を簡素化したようなキーボードのフレイズをシークエンスさせ、流す。らしくも、いい感じ。
▶︎過去の、ルイス・コール
https://43142.diarynote.jp/201805280520127056/
▶︎過去の、スクリッティ・ポリッティ
http://43142.diarynote.jp/200608141735120000/
https://43142.diarynote.jp/201711061122275253/
<今日の、ドラマー>
ルイス・コールが叩いていたドラムはTAMAであったようだが、それはこのライヴ・ハウスに置いてあるものか。でも、ヌケのいい音が出ていたな。そういうことを認めると、今はあまりやらないのかもしれないが、彼がドラマーとしてガチ参加するセッションも見てみたい。なお、彼が影響受けたドラマーとして名を現在オフィシャルに出しているのは、トニー・ウィリアムズ(参照:https://43142.diarynote.jp/200812281442184528/ )、ジャック・ディジョネット(2001年4月30日、2003年8月23日、2007年5月8日、2014年5月22日、2015年9月5日)、ネイト・ウッド(2013年8月22日、2015年9月30日、2016年10月29日)、キース・カーロック(2010年2月19日)の4人。そんなコールが出たとされる南アルフォルニア大学ソーントン校音楽学部のジャズ科では、ピーター・アースキン(2012年6月21日、2013年6月26日、2014年12月14日、2016年3月9日、2017年5月10日)、ラッセル・フェランテ(2007年12月16日、2009年3月23日、2012年6月21日、2014年1月15日、2014年12月14日、2016年12月11日、2018年5月28日)、エドウィン・リヴィングストン(2014年12月14日)らが教えていますね。
▶過去の、ジャック・ディジョネット
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-4.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-8.htm
http://43142.diarynote.jp/200705181807060000/
http://43142.diarynote.jp/201405231458349566/
http://43142.diarynote.jp/201509211331298145/
▶︎過去の、ネイト・ウッド
http://43142.diarynote.jp/201308251333326263/
http://43142.diarynote.jp/201510021221454336/
http://43142.diarynote.jp/201610311234024646/
▶過去の、キース・カーロック
http://43142.diarynote.jp/201002211122268480/
▶過去の、ラッセル・フェランテ
http://43142.diarynote.jp/200712171350530000/
http://43142.diarynote.jp/200903260425159549/
http://43142.diarynote.jp/?day=20120621
http://43142.diarynote.jp/201401171005571275/
http://43142.diarynote.jp/201412281017371613/
http://43142.diarynote.jp/201612171245154424/
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▶過去の、ピーター・アースキン
http://43142.diarynote.jp/201207031311348277/
http://43142.diarynote.jp/201306271617516710/
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http://43142.diarynote.jp/201603111218495183/
https://43142.diarynote.jp/201705100944346055/
▶︎過去の、エドウィン・リヴィングストン
https://43142.diarynote.jp/201412281017371613/
渋谷・THE GAMEで、22時からのギグ。明日の正規公演が売り切れになったため、その短縮版が急遽組まれた。
ソロによるパフォーマンス。プリセットの音を流しつつ、そこにキーボードで音を加えたり、ドラムを叩いたり。達者な指使いによるキーボード音は上乗せ音やベース音を取り込んでループさせる場合もあり、その際本人はマイクを持って歌ったりもする。『タイム』はすべて歌モノで占められていたが、こちらはインスト曲や長いインスト部(ドラムを叩く場合はそうなりますね)も用意される。
彼がファニーな仕草やダンスをときに見せるのは、ノウワー公演と一緒。そういえば、彼はサウンドを流しつつ、シートを手に持ちつリーディングをしたりもした。それは彼が少しズレていると思わせるものではあるのだが、そこもラヴリーさや不思議な才気を倍加させる。そんな彼のポップ・ミュージック/行為にあふれているのは、音楽がもたらす歓び享受の謳歌であり、愛らしい変テコを愛でるしなやかなこだわり也。
ちょうど60分の本編と、アンコール。そして、ステージを去る際、彼は80年代中期のスクリッティ・ポリッティ(2006年8月12日、2017年11月5日)を思い出させる“満たされメロディ”、その妙味を簡素化したようなキーボードのフレイズをシークエンスさせ、流す。らしくも、いい感じ。
▶︎過去の、ルイス・コール
https://43142.diarynote.jp/201805280520127056/
▶︎過去の、スクリッティ・ポリッティ
http://43142.diarynote.jp/200608141735120000/
https://43142.diarynote.jp/201711061122275253/
<今日の、ドラマー>
ルイス・コールが叩いていたドラムはTAMAであったようだが、それはこのライヴ・ハウスに置いてあるものか。でも、ヌケのいい音が出ていたな。そういうことを認めると、今はあまりやらないのかもしれないが、彼がドラマーとしてガチ参加するセッションも見てみたい。なお、彼が影響受けたドラマーとして名を現在オフィシャルに出しているのは、トニー・ウィリアムズ(参照:https://43142.diarynote.jp/200812281442184528/ )、ジャック・ディジョネット(2001年4月30日、2003年8月23日、2007年5月8日、2014年5月22日、2015年9月5日)、ネイト・ウッド(2013年8月22日、2015年9月30日、2016年10月29日)、キース・カーロック(2010年2月19日)の4人。そんなコールが出たとされる南アルフォルニア大学ソーントン校音楽学部のジャズ科では、ピーター・アースキン(2012年6月21日、2013年6月26日、2014年12月14日、2016年3月9日、2017年5月10日)、ラッセル・フェランテ(2007年12月16日、2009年3月23日、2012年6月21日、2014年1月15日、2014年12月14日、2016年12月11日、2018年5月28日)、エドウィン・リヴィングストン(2014年12月14日)らが教えていますね。
▶過去の、ジャック・ディジョネット
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-4.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-8.htm
http://43142.diarynote.jp/200705181807060000/
http://43142.diarynote.jp/201405231458349566/
http://43142.diarynote.jp/201509211331298145/
▶︎過去の、ネイト・ウッド
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▶過去の、キース・カーロック
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▶過去の、ラッセル・フェランテ
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ジュリアン・ラージ・トリオ。インコグニート・ウィズ・アンプ・フィドラー
2018年12月11日 音楽 1987年生まれで、かつては神童奏者としてならす。そして、若手で現在トップ級に今のジャズ・ギタリストとしての視点を抱え、またちゃんと評価を受けていると思われるジュリアン・ラージ(2005年8月21日、2009年6月24日、2011年7月20日、2017年2月1日)、2017年11月13日)のトリオ公演を見る。丸の内・コットンクラブ、ファースト・ショウ。彼の今年の新作は前作につづいて、シンガー・ソングライターのジェシー・ハリス(2002年12 月21日、2005年9月7日、2006年1月23日、2006年4月22日、2007年3月11日、2009年3月31日、2010年10月10日、2011年8月6日、2012年7月16日、2013年5月26日、2016年4月27日、2016年9月8日、2017年6月10日)のプロデュース。その際のリズム・セクションは縦ベースのスコット・コリー(2012年3月15日、2012年6月4日、2015年9月27日)とドラムのケニー・ウォルセン(2000年7月21日、2005年9月7日、2009年5月8日)だったが、ベーシストは勝手知ったるホルヘ・ローデル(2011年7月20日、2016年6月11日、2017年2月1日、2017年9月3日、2017年9月6日)が同行した。
おお。今回のラージはアグレッシヴ。例の情景描写的淡々路線の上にごんごん翔んだフレーズを乗っけてくる。それをエフェクターに頼らずにやるのだが、前々から一部にジョン・スコフィールド(1999年5月11日、2001年1月11日、2002年1月24日、2004年3月11日、2006年3月1日、2007年5月10日、2008年10月8日、2009年9月5日、2012年10月10日、2013年10月21日、2015年5月26日、2018年9月2日)好きなのと思わす音を入れるときがあったのだが、今回は1/3ぐらいはかなりスコフィールドだった!
なんにせよ、年齢相応に(?)激しく突き進むラージも魅力的。まあ、彼が録音参加しているザ・ネルス・クライン(2010年1月9日、2010年4月23日、2013年4月13日、2014年8月14日、2015年6月2日、2017年5月13日)4の『Currents, Constellations』(Blue Note,2018年)やジョン・ゾーン(1999年9月24日、2006年1月21日)の『Insurrection』(Tzadik、2018年)での演奏もキレキレで、彼が今そういうモードにあるのだろう。とにかく、そのオイラ乗りにノってまんねんオーラは接していて頼もしかった。ネルス・クラインがウィルコに入ったように、ラージもビッグで冒険心を持つ大人のロック・バンドに入らないかな。とともに、彼が描く風景(かつてやったインタヴューで、架空の土地の地図を書いていく感じで曲やサウンド設定をすると言っていた)の一部に新たな色が加えられたとも感じた。
話は飛ぶが、彼のデビュー作『サウンディング・ポイント』(エマーシー、2009年)は静謐にしてとても高尚な仕上がり。1作目で、しかも外野から口出しされそうなメジャー盤で、よくぞこんなことやりましたねと思わずにはいられない。改めて聞いたら、孤高とも言えるその独自の聞き味に驚くしかない。それに比すと、今は本当に分かりやすいことをするようになったよなー。だからこその、ジェシー・ハリスの制作者起用でもあるのだろうけど。ラージはその『サウンディング・ポイント』でクリス・シーリー(2016年8月4日)やベラ・フレック(2000年8月12日、2007年10月1日)というマンドリン奏者やバンジョー奏者を録音に呼んでいたが、そのあとのワーキング・バンドでは意識的にホルヘ・ローデルら南米出身者で陣容を固めたりもして、本当に興味深すぎます。
▶過去の、ジュリアン・ラージ
http://43142.diarynote.jp/200508230545510000/
http://43142.diarynote.jp/200906300951327850/
http://43142.diarynote.jp/201107230819362417/
http://43142.diarynote.jp/201702021523283237/
https://43142.diarynote.jp/201711141337544172/
▶過去の、ジェシー・ハリス
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-12.htm
http://43142.diarynote.jp/200509130315380000/
http://43142.diarynote.jp/200601271859050000/
http://43142.diarynote.jp/200604251252010000/
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http://43142.diarynote.jp/200904040640421651/
http://43142.diarynote.jp/201010111257003810/
http://43142.diarynote.jp/201108101632022013/
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http://43142.diarynote.jp/201305280925006733/
http://43142.diarynote.jp/201605141103337291/
http://43142.diarynote.jp/?day=20160908
https://43142.diarynote.jp/201706111121479426/
▶過去の、スコット・コリー
http://43142.diarynote.jp/201203161146266803/
http://43142.diarynote.jp/201206110916017268/
https://43142.diarynote.jp/201510021129591335/
▶︎過去の、ケニー・ウォルセン
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-7.htm ビル・フリゼール
https://43142.diarynote.jp/200509130315380000/
https://43142.diarynote.jp/200905101005501321/
▶︎過去の、ホルヘ・ローデル
http://43142.diarynote.jp/201107230819362417/
http://43142.diarynote.jp/201606121230202174/
http://43142.diarynote.jp/201709101639096076/
https://43142.diarynote.jp/201709110842026988/
▶過去の、ジョン・スコフィールド
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live2.htm 5.11
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-1.htm 1.11
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-1.htm 1.24
http://43142.diarynote.jp/200403111821250000/
http://43142.diarynote.jp/200603011148430000/
http://43142.diarynote.jp/200705181809270000/
http://43142.diarynote.jp/200810111558046727/
http://43142.diarynote.jp/?day=20090905
http://43142.diarynote.jp/201210111837516874/
http://43142.diarynote.jp/201310210730403296/
http://43142.diarynote.jp/201505271549266046/
https://43142.diarynote.jp/201809071509481583/
▶過去の、ネルス・クライン
http://43142.diarynote.jp/?day=20100109 田村/藤井ファースト・ミーティング
http://43142.diarynote.jp/201004250658039897/ ウィルコ
http://43142.diarynote.jp/201304150854159566/ ウィルコ
http://43142.diarynote.jp/201408161131356136/ チボ・マット
http://43142.diarynote.jp/201506070750376864/ ネルス・クライン・シンガーズ
https://43142.diarynote.jp/201705140938439184/ スコット・アメンドラ
▶︎過去の、ジョン・ゾーン
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/september1999live.htm
http://43142.diarynote.jp/200601271857530000/
▶過去の、クリス・シーリー/パンチ・ブラザース
http://43142.diarynote.jp/?day=20160804
▶過去の、ベラ・フレック
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/livezanmai.htm
http://43142.diarynote.jp/200710121726160000/
その後は、ジャン“ブルーイ”モウニック(2002年12月20日、2006年9月3日、2011年3月31日、2013年6月17日、2015年7月9日、2015年9月27日)率いる長寿の温故知新指針を巧みに取る英国ジャジー・ソウル・バンドを見る。南青山・ブルーノート東京。
モーリシャス出身のブルーイをサポートするのは、おなじみの面々。歌のジョイ・ローズ(ジャマイカ)とイマーニ(スリランカ)とモー・ブランディス(ドイツ)、キーボードのマット・クーパー(英国)、ベースのフランシス・ヒルトン(ジャマイカ)、ドラムのフランチェスコ・メンドリア(イタリア)、打楽器のジョアン・カエターノ(ブラジル)、ギターのフランシスコ・サレス(ポルトガル)、菅は3人でトランペットのシド・ゴウルドとテナー・サックスのパトリック・クラハーとトロンボーンのアリステア・ホワイト(彼らは英国人主体で、トランペッターだかはスコットランド出身と紹介されたっけ? トランペットとトロンボーンのソロがキャリアありそうな風体と裏腹に上手じゃなく、セクション音だけを出せば男を下げずにいられるのにと思った)。ファミリアなヴァイブが横溢しているが、見事に多国籍なメンバー構成なんだな。
今回のショウの売りは、P-ファンク出身の辣腕キーボード奏者であるアンプ・フィドラー(2004年9月25日、2005年7月30日、2012年12月9日、2015年9月27日、2016年11月29日、2017年2月9日、2018年8月11日)がゲストで入るというもの。P-ファンク的なこともやるのかと思ったら、なんとフォドラーはあまりキーボードは弾かず、ショウの1/3にリード・シンガーとして関わる。専任の歌手じゃないのでプロに囲まれると不具合なところもちょいあるが、ぼくは彼の大ファンなのでウッキぃ〜とそれを受け止めた。
途中でヴォーカル陣がさがり、インストで攻めるパートもあり。「オールウェイズ・ゼア」ほか代表曲はほぼやり、フィドラーが加わった部分以外は従来の彼らのショウ。バチバチと強固に重なる打楽器とドラムのデュオ演奏の部分はこの8月のブルーイの別プロジェクトであるシトラス・サンのときと全く同じ。また、最後にブルーイが愛と平和と音楽が地球を救うみたいなよどみのない語りをし、「ワン・ネーション・アンダー・ア・グルーヴ。ピース! ワン・ラヴ」と言って、ボブ・マーリーの「ワン・ラヴ」再演曲を流しながら、面々が退出するのもまた長年続くならわしなり。そろそろ違う構成もアリかと思うが、本当にブルーイはそれが似合う慈愛の御仁だからなあ。バンドの散った属性も、“ワン・ネーション・アンダー・ア・グルーヴ”であり“ワン・ラヴ”の率直な表れと理解したほうが自然だろう。ブルーイの奥さんは日本人(なはず)だが、彼のインコグニートに日本人歌手や奏者がメンバーとして加入する日は来るだろうか?
▶過去の、インコグニート/ブルーイ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-12.htm
http://43142.diarynote.jp/?day=20060903
http://43142.diarynote.jp/201104041101072561/
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http://43142.diarynote.jp/201507110856518338/
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▶︎過去の、アンプ・フィドラー
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http://43142.diarynote.jp/201212140959573710/
http://43142.diarynote.jp/?day=20161129
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<2年前の、アンプ・フィドラー>
以下の質疑は、彼が2016年11月下旬にジョージ・クリントンのパーラメント/ファンカデリック公演に同行した際、CDジャーナルの記事用に取ったものである。
—新作『モーター・シティ・ブーツィ』を出しましたね。
「特別こうしようということはなかった。録音は結構していたんだけど、実は2012年に姉が亡くなり、その前に2006年に母が、2009年に息子が亡くなってしまい、そんなわけで茫然自失の日々が続いていた。そんなおり、(UKダンス音楽制作チームの)ヤム・フー?と話をして、幾つか曲があるんだけどと言ったら、じゃちょっとエディットをして作ってみようという話になった。最初はJBの曲をやってみて、どんどんファンキーな曲を作っていった」
——ヤム・フー?とはどうして知り合ったのでしょう?
「ヤム・フー?とは、彼が住むロンドンで会った。リミックスをやってもらったのがきっかけで結構大親友になって、それでロンドンに行くことになって実際に会ったんだ。そして、その後一緒に曲を書いたりするようになった」
——データーの交換でやっているんですか。
「うん。ほぼこっちで作ったものを送って、それにドラムを入れてきたり。返してもらったものに、僕がベース・シンセサイザーを入れたりとか、そういうやりとりをしている。あと、自分が一人でやってしまったものもある」
——『モーター・シティ・ブーツィ』。どうして、そういうタイトルにしたんですか。
「あははは。それ、ヤム・フー?のアイデアなんだ。最初は『モーター・シティ・ブーツィ・シェイキン』だった。でも、英国では“シェイキン”はいらない、それなしでも意味は通じるからと言われてそうした。ブーツィという言葉がファンキーだからと、ム・フー?は言っておった」
——デトロイトにずっとお住まいですよね。これを聞くと、やはりデトロイト産と感じます。
「俺もそう思う。本当、“モーター・シティ”のレコードだよね。そこここに、モータウンの精髄があると思っている。実際には、モータウンと関わったことはないけどね」
——いろんなところに行っているでしょうけど、やはり住むのはデトロイトですか?
「いや、アムステルダムも好きなんだよ(笑)。ドラッグとは関係なくね。運河が流れていて、車がそんなに走っておらず、自転車が多くて、花が多い風景もいいしね」
——あら、意外なことを言いますね。では、音楽を離れると、どんなことに興味を持っています?
「あー、でも音楽になってしまうかな。フィットネス、スポーツは好き。それから、ドイツ出身の85歳の人から、ピアノのリストアを教わっている。それは、僕が今新たにやっていることだよね。(携帯電話の写真をいろいろ見せながら)これは全部の弦の張り替えをしているところで、僕の家で撮ったものなんだ。こっちの写真はスタジオだね」
——これの延長で、アコースティック・ピアノのアルバムを作りたいとかはあります?
「イエス! オルガン・トリオの様式をピアノで作ってみたい。実は昨日もブラックバード(2012年5月31日、2016年11月29日、2017年4月8日。やはり、今回同行したギタリスト)とその話をした。でも、アルバムでやるのはもうちょっと練習が必要にはなるな。ハービー・ハンコックは僕の一番好きなピアニストの一人だよなあ。ジャズ・アルバムと言えば、ニコレットという女性シンガーと一緒に作ったりもしている」
——プリンス作(1990年の『Graffiti Bridge』や1992年の『The Love Symbol Album』、2016年作『4Ever』など)にはどういう形で入ったんでしょう。
「最初、ジョージ(・クリントン)に紹介してもらったのさ」
——大昔彼のP-ファンクに入った時は、やりぃみたいな感じでした?
「(両手を挙げて)まさしく、わーいだったねえ。ジョージとは出会って長いよねー」
——あなたはデトロイト・ハウスにも、またJ・ディラとも関わりを持っています。もう滅茶苦茶幅広いですが、自分でもよくやるわと思ったりしません(笑い)?
「ハハ。でも、いろんなことをやってこそが俺のパッションだし、それが好きだからやっている。自分が全ての点でベストであるとは感じていない、だけどいろんな事ができるということで、俺は頂点にいるかもしれない。なんだかんだ、俺をハウスの人と見るやつもいるよね。ま、実際、ハウス・ミュージックも好きなんだよなあ。今度、セオ・パリッシュとのレコードも出るぜ」
——やはり、その広さはデトロイトに住むからこそのものなんでしょうね。
「みんな友達だからねえ。まさに、デトロイト・コネクション」
——かつてリオン・ウェアと日本に来たのも、デトロイト・コネクションですか?
「うん。ブルーノート東京に出たよね。リオンはジョージと同じぐらいの俺のヒーローなんだ。まさに、師匠。そして、今はもう一人師匠がいて、それはのピアノのリストアの先生だね」
——そもそも古いピアノの徹底修繕に興味を持つきっかけは?
「その人もジョージというんだけど、長年俺ん家のピアノの調律をしてくれているんだ。で、最近暇していた時に、リストアをしているのは知っていたので、その様子を見せてくれないかと頼んだ。そしたら、ハマっちゃった。一方では、シンセサイザーも大好きなんだけどねえ。実は兄(エレクトラから1990年にミスター・フィドラー名義で『ウィズ・リスペクト』をフィドラー兄弟は出しているが、その1/2のバブス・フィドラーのことだろう)も今年亡くなってしまい、3年ごとに大切な人に先立たれて、辛い時期だったこともリストアに興味を持った理由かもしれない。ジョージもそんな打ちひしがれている俺を見てツアーを一緒にやらんかいと引っ張り出してくれている。それについては、すごく助かっている。忙しくしたり、曲を書いたりすのるが、心の支えになってしているからね」
——活力に満ち、また快活に見えるあなたですが、そんな悲しいことが裏にあるとは……。
「(笑顔で)このアルバムは兄がなくなる前に完成していたけどネ」
——スライ&ロビーとはどういう経緯で、双頭アルバム(2008年作『Inspiration Information Vo.1』)を作ることになったんですか。
「前の俺のマネージャーの流れで、スライ&ロビーのマネージャーとつながった。スライ&ロビーがアメリカ人と組んでレコードを作りたがっていたのがその端緒。でも、彼らは俺のことは知らなくて、音を聞かせたらこれはいいとなったみたいだな」
——ぼくはあのレコードが好きで、あれを聞くとあなたはスライ・ストーンも好きなんだなと分かります。
「おう。あれはレゲエ版スライ・ストーンみたいな仕上がりだよね。実は俺の親父はトリニダード・ドバゴの出身で、そんなこともあり俺もアイランド・ガイな血が流れているんだ。カリプソやレゲエはずっと聞いてきていて、そういうバンドに入っていたこともあったんだよ。そういう意味では、あの機会は運命だったかなとも思う」
——(イケてる格好をしているので)お洒落は好きですか?
「好き。見て分かるように色使いもヴィヴィッドで、こういうのを“ファンキー・ガイ・スタイル”って言うんだよ。ああ、服は好きだね。子供の頃の話だけど、母はファッション・デザイナーだったんだ。俺は、髪型も変であれと思っているぜ!」
ーーところで、あなたはちゃんと音楽は学んでいるんですよね。
「活躍する多くの人たちほどは習っていない。ピアノを4、5歳から始めているような人のなか、俺が始めたのは高校3年生のときだ。そして、大学に入るとツアー活動を始めてしまったので、実はピアノについて勉強はしていないんだ」
▶︎過去の、デュエイン・ブラックバード・マックナイト
https://43142.diarynote.jp/201612011925201175/
https://43142.diarynote.jp/201206011834355756/
この後、彼はコンテンポラリーな2017年作『Amp Dog Knights』と、デトロイトの広角型ファンク・グループのウィル・セッションズとの連名による2018年作『The One』をリリースしている。
おお。今回のラージはアグレッシヴ。例の情景描写的淡々路線の上にごんごん翔んだフレーズを乗っけてくる。それをエフェクターに頼らずにやるのだが、前々から一部にジョン・スコフィールド(1999年5月11日、2001年1月11日、2002年1月24日、2004年3月11日、2006年3月1日、2007年5月10日、2008年10月8日、2009年9月5日、2012年10月10日、2013年10月21日、2015年5月26日、2018年9月2日)好きなのと思わす音を入れるときがあったのだが、今回は1/3ぐらいはかなりスコフィールドだった!
なんにせよ、年齢相応に(?)激しく突き進むラージも魅力的。まあ、彼が録音参加しているザ・ネルス・クライン(2010年1月9日、2010年4月23日、2013年4月13日、2014年8月14日、2015年6月2日、2017年5月13日)4の『Currents, Constellations』(Blue Note,2018年)やジョン・ゾーン(1999年9月24日、2006年1月21日)の『Insurrection』(Tzadik、2018年)での演奏もキレキレで、彼が今そういうモードにあるのだろう。とにかく、そのオイラ乗りにノってまんねんオーラは接していて頼もしかった。ネルス・クラインがウィルコに入ったように、ラージもビッグで冒険心を持つ大人のロック・バンドに入らないかな。とともに、彼が描く風景(かつてやったインタヴューで、架空の土地の地図を書いていく感じで曲やサウンド設定をすると言っていた)の一部に新たな色が加えられたとも感じた。
話は飛ぶが、彼のデビュー作『サウンディング・ポイント』(エマーシー、2009年)は静謐にしてとても高尚な仕上がり。1作目で、しかも外野から口出しされそうなメジャー盤で、よくぞこんなことやりましたねと思わずにはいられない。改めて聞いたら、孤高とも言えるその独自の聞き味に驚くしかない。それに比すと、今は本当に分かりやすいことをするようになったよなー。だからこその、ジェシー・ハリスの制作者起用でもあるのだろうけど。ラージはその『サウンディング・ポイント』でクリス・シーリー(2016年8月4日)やベラ・フレック(2000年8月12日、2007年10月1日)というマンドリン奏者やバンジョー奏者を録音に呼んでいたが、そのあとのワーキング・バンドでは意識的にホルヘ・ローデルら南米出身者で陣容を固めたりもして、本当に興味深すぎます。
▶過去の、ジュリアン・ラージ
http://43142.diarynote.jp/200508230545510000/
http://43142.diarynote.jp/200906300951327850/
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▶過去の、ジェシー・ハリス
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▶︎過去の、ケニー・ウォルセン
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▶︎過去の、ホルヘ・ローデル
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▶過去の、ジョン・スコフィールド
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http://43142.diarynote.jp/201505271549266046/
https://43142.diarynote.jp/201809071509481583/
▶過去の、ネルス・クライン
http://43142.diarynote.jp/?day=20100109 田村/藤井ファースト・ミーティング
http://43142.diarynote.jp/201004250658039897/ ウィルコ
http://43142.diarynote.jp/201304150854159566/ ウィルコ
http://43142.diarynote.jp/201408161131356136/ チボ・マット
http://43142.diarynote.jp/201506070750376864/ ネルス・クライン・シンガーズ
https://43142.diarynote.jp/201705140938439184/ スコット・アメンドラ
▶︎過去の、ジョン・ゾーン
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/september1999live.htm
http://43142.diarynote.jp/200601271857530000/
▶過去の、クリス・シーリー/パンチ・ブラザース
http://43142.diarynote.jp/?day=20160804
▶過去の、ベラ・フレック
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/livezanmai.htm
http://43142.diarynote.jp/200710121726160000/
その後は、ジャン“ブルーイ”モウニック(2002年12月20日、2006年9月3日、2011年3月31日、2013年6月17日、2015年7月9日、2015年9月27日)率いる長寿の温故知新指針を巧みに取る英国ジャジー・ソウル・バンドを見る。南青山・ブルーノート東京。
モーリシャス出身のブルーイをサポートするのは、おなじみの面々。歌のジョイ・ローズ(ジャマイカ)とイマーニ(スリランカ)とモー・ブランディス(ドイツ)、キーボードのマット・クーパー(英国)、ベースのフランシス・ヒルトン(ジャマイカ)、ドラムのフランチェスコ・メンドリア(イタリア)、打楽器のジョアン・カエターノ(ブラジル)、ギターのフランシスコ・サレス(ポルトガル)、菅は3人でトランペットのシド・ゴウルドとテナー・サックスのパトリック・クラハーとトロンボーンのアリステア・ホワイト(彼らは英国人主体で、トランペッターだかはスコットランド出身と紹介されたっけ? トランペットとトロンボーンのソロがキャリアありそうな風体と裏腹に上手じゃなく、セクション音だけを出せば男を下げずにいられるのにと思った)。ファミリアなヴァイブが横溢しているが、見事に多国籍なメンバー構成なんだな。
今回のショウの売りは、P-ファンク出身の辣腕キーボード奏者であるアンプ・フィドラー(2004年9月25日、2005年7月30日、2012年12月9日、2015年9月27日、2016年11月29日、2017年2月9日、2018年8月11日)がゲストで入るというもの。P-ファンク的なこともやるのかと思ったら、なんとフォドラーはあまりキーボードは弾かず、ショウの1/3にリード・シンガーとして関わる。専任の歌手じゃないのでプロに囲まれると不具合なところもちょいあるが、ぼくは彼の大ファンなのでウッキぃ〜とそれを受け止めた。
途中でヴォーカル陣がさがり、インストで攻めるパートもあり。「オールウェイズ・ゼア」ほか代表曲はほぼやり、フィドラーが加わった部分以外は従来の彼らのショウ。バチバチと強固に重なる打楽器とドラムのデュオ演奏の部分はこの8月のブルーイの別プロジェクトであるシトラス・サンのときと全く同じ。また、最後にブルーイが愛と平和と音楽が地球を救うみたいなよどみのない語りをし、「ワン・ネーション・アンダー・ア・グルーヴ。ピース! ワン・ラヴ」と言って、ボブ・マーリーの「ワン・ラヴ」再演曲を流しながら、面々が退出するのもまた長年続くならわしなり。そろそろ違う構成もアリかと思うが、本当にブルーイはそれが似合う慈愛の御仁だからなあ。バンドの散った属性も、“ワン・ネーション・アンダー・ア・グルーヴ”であり“ワン・ラヴ”の率直な表れと理解したほうが自然だろう。ブルーイの奥さんは日本人(なはず)だが、彼のインコグニートに日本人歌手や奏者がメンバーとして加入する日は来るだろうか?
▶過去の、インコグニート/ブルーイ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-12.htm
http://43142.diarynote.jp/?day=20060903
http://43142.diarynote.jp/201104041101072561/
http://43142.diarynote.jp/201306190743528192/
http://43142.diarynote.jp/201507110856518338/
https://43142.diarynote.jp/201510021129591335/
https://43142.diarynote.jp/201808120917002515/
▶︎過去の、アンプ・フィドラー
http://43142.diarynote.jp/200409280745560000/
http://43142.diarynote.jp/200508060616450000/
http://43142.diarynote.jp/201212140959573710/
http://43142.diarynote.jp/?day=20161129
https://43142.diarynote.jp/201702100924466798/
<2年前の、アンプ・フィドラー>
以下の質疑は、彼が2016年11月下旬にジョージ・クリントンのパーラメント/ファンカデリック公演に同行した際、CDジャーナルの記事用に取ったものである。
—新作『モーター・シティ・ブーツィ』を出しましたね。
「特別こうしようということはなかった。録音は結構していたんだけど、実は2012年に姉が亡くなり、その前に2006年に母が、2009年に息子が亡くなってしまい、そんなわけで茫然自失の日々が続いていた。そんなおり、(UKダンス音楽制作チームの)ヤム・フー?と話をして、幾つか曲があるんだけどと言ったら、じゃちょっとエディットをして作ってみようという話になった。最初はJBの曲をやってみて、どんどんファンキーな曲を作っていった」
——ヤム・フー?とはどうして知り合ったのでしょう?
「ヤム・フー?とは、彼が住むロンドンで会った。リミックスをやってもらったのがきっかけで結構大親友になって、それでロンドンに行くことになって実際に会ったんだ。そして、その後一緒に曲を書いたりするようになった」
——データーの交換でやっているんですか。
「うん。ほぼこっちで作ったものを送って、それにドラムを入れてきたり。返してもらったものに、僕がベース・シンセサイザーを入れたりとか、そういうやりとりをしている。あと、自分が一人でやってしまったものもある」
——『モーター・シティ・ブーツィ』。どうして、そういうタイトルにしたんですか。
「あははは。それ、ヤム・フー?のアイデアなんだ。最初は『モーター・シティ・ブーツィ・シェイキン』だった。でも、英国では“シェイキン”はいらない、それなしでも意味は通じるからと言われてそうした。ブーツィという言葉がファンキーだからと、ム・フー?は言っておった」
——デトロイトにずっとお住まいですよね。これを聞くと、やはりデトロイト産と感じます。
「俺もそう思う。本当、“モーター・シティ”のレコードだよね。そこここに、モータウンの精髄があると思っている。実際には、モータウンと関わったことはないけどね」
——いろんなところに行っているでしょうけど、やはり住むのはデトロイトですか?
「いや、アムステルダムも好きなんだよ(笑)。ドラッグとは関係なくね。運河が流れていて、車がそんなに走っておらず、自転車が多くて、花が多い風景もいいしね」
——あら、意外なことを言いますね。では、音楽を離れると、どんなことに興味を持っています?
「あー、でも音楽になってしまうかな。フィットネス、スポーツは好き。それから、ドイツ出身の85歳の人から、ピアノのリストアを教わっている。それは、僕が今新たにやっていることだよね。(携帯電話の写真をいろいろ見せながら)これは全部の弦の張り替えをしているところで、僕の家で撮ったものなんだ。こっちの写真はスタジオだね」
——これの延長で、アコースティック・ピアノのアルバムを作りたいとかはあります?
「イエス! オルガン・トリオの様式をピアノで作ってみたい。実は昨日もブラックバード(2012年5月31日、2016年11月29日、2017年4月8日。やはり、今回同行したギタリスト)とその話をした。でも、アルバムでやるのはもうちょっと練習が必要にはなるな。ハービー・ハンコックは僕の一番好きなピアニストの一人だよなあ。ジャズ・アルバムと言えば、ニコレットという女性シンガーと一緒に作ったりもしている」
——プリンス作(1990年の『Graffiti Bridge』や1992年の『The Love Symbol Album』、2016年作『4Ever』など)にはどういう形で入ったんでしょう。
「最初、ジョージ(・クリントン)に紹介してもらったのさ」
——大昔彼のP-ファンクに入った時は、やりぃみたいな感じでした?
「(両手を挙げて)まさしく、わーいだったねえ。ジョージとは出会って長いよねー」
——あなたはデトロイト・ハウスにも、またJ・ディラとも関わりを持っています。もう滅茶苦茶幅広いですが、自分でもよくやるわと思ったりしません(笑い)?
「ハハ。でも、いろんなことをやってこそが俺のパッションだし、それが好きだからやっている。自分が全ての点でベストであるとは感じていない、だけどいろんな事ができるということで、俺は頂点にいるかもしれない。なんだかんだ、俺をハウスの人と見るやつもいるよね。ま、実際、ハウス・ミュージックも好きなんだよなあ。今度、セオ・パリッシュとのレコードも出るぜ」
——やはり、その広さはデトロイトに住むからこそのものなんでしょうね。
「みんな友達だからねえ。まさに、デトロイト・コネクション」
——かつてリオン・ウェアと日本に来たのも、デトロイト・コネクションですか?
「うん。ブルーノート東京に出たよね。リオンはジョージと同じぐらいの俺のヒーローなんだ。まさに、師匠。そして、今はもう一人師匠がいて、それはのピアノのリストアの先生だね」
——そもそも古いピアノの徹底修繕に興味を持つきっかけは?
「その人もジョージというんだけど、長年俺ん家のピアノの調律をしてくれているんだ。で、最近暇していた時に、リストアをしているのは知っていたので、その様子を見せてくれないかと頼んだ。そしたら、ハマっちゃった。一方では、シンセサイザーも大好きなんだけどねえ。実は兄(エレクトラから1990年にミスター・フィドラー名義で『ウィズ・リスペクト』をフィドラー兄弟は出しているが、その1/2のバブス・フィドラーのことだろう)も今年亡くなってしまい、3年ごとに大切な人に先立たれて、辛い時期だったこともリストアに興味を持った理由かもしれない。ジョージもそんな打ちひしがれている俺を見てツアーを一緒にやらんかいと引っ張り出してくれている。それについては、すごく助かっている。忙しくしたり、曲を書いたりすのるが、心の支えになってしているからね」
——活力に満ち、また快活に見えるあなたですが、そんな悲しいことが裏にあるとは……。
「(笑顔で)このアルバムは兄がなくなる前に完成していたけどネ」
——スライ&ロビーとはどういう経緯で、双頭アルバム(2008年作『Inspiration Information Vo.1』)を作ることになったんですか。
「前の俺のマネージャーの流れで、スライ&ロビーのマネージャーとつながった。スライ&ロビーがアメリカ人と組んでレコードを作りたがっていたのがその端緒。でも、彼らは俺のことは知らなくて、音を聞かせたらこれはいいとなったみたいだな」
——ぼくはあのレコードが好きで、あれを聞くとあなたはスライ・ストーンも好きなんだなと分かります。
「おう。あれはレゲエ版スライ・ストーンみたいな仕上がりだよね。実は俺の親父はトリニダード・ドバゴの出身で、そんなこともあり俺もアイランド・ガイな血が流れているんだ。カリプソやレゲエはずっと聞いてきていて、そういうバンドに入っていたこともあったんだよ。そういう意味では、あの機会は運命だったかなとも思う」
——(イケてる格好をしているので)お洒落は好きですか?
「好き。見て分かるように色使いもヴィヴィッドで、こういうのを“ファンキー・ガイ・スタイル”って言うんだよ。ああ、服は好きだね。子供の頃の話だけど、母はファッション・デザイナーだったんだ。俺は、髪型も変であれと思っているぜ!」
ーーところで、あなたはちゃんと音楽は学んでいるんですよね。
「活躍する多くの人たちほどは習っていない。ピアノを4、5歳から始めているような人のなか、俺が始めたのは高校3年生のときだ。そして、大学に入るとツアー活動を始めてしまったので、実はピアノについて勉強はしていないんだ」
▶︎過去の、デュエイン・ブラックバード・マックナイト
https://43142.diarynote.jp/201612011925201175/
https://43142.diarynote.jp/201206011834355756/
この後、彼はコンテンポラリーな2017年作『Amp Dog Knights』と、デトロイトの広角型ファンク・グループのウィル・セッションズとの連名による2018年作『The One』をリリースしている。
青山・プラッサオンゼで、“ブラジリアン・ミュージック+の”のシンガーであるTOYONO (1999年6月3日、2007年8月23日、2008年1月31日、2009年6月12日、2009年9月26日、2009年12月18日、2010年2月23日、2010年12月22日、2014年7月23日、2015年1月10日、2015年6月17日、2018年1月6日)の実演、そのセカンド・ショウを見る。
少し尖目のワーキング・バンドであるペリカーノ・ヘヴンのそれによるものではなく、ギターと一部コーラスの越田太郎丸(2013年3月6日)、コントラバスの西嶋徹(2012年11月21日、2017年6月27日。1曲ではエレクトリック・ベースも弾いた)、ドラムと一部コーラスの石川智(2012年11月10日、2016年7月25日、2018年4月11日)がサポートを務める。
もっとアコースティックで、少しジャジーなしっとり感を求める行き方のなか、ポルトガル語の語感が活きたクールさのなかにどこか天衣無縫だったりお茶目だったりする感覚を持つ歌声をしなやかに載せる。アンコールで歌われたメル・トーメが作曲に関わった超有名曲「ザ・クリスマス・ソング」をはじめ、歌唱言語はすべてポルトガル語。ポル語歌詞作りを頼まれたりしている彼女だけに、安心して浸れますね。オリジナルは控えめに、映画「黒いオルフェ」絡みの大人っぽい曲から、イヴァン・リンス(2002年5月1日、2009年3月17日、2010年3月9日、2012年4月12日、2016年8月28日)やトニーニョ・オルタ(2010年10月7日、2016年10月27日)の曲までを取り上げる。彼女のMCは無駄に長い感じているぼくだが今回は短め? かつ歌うリンス曲「ヂノラー・ヂノラー」のあららな歌詞の説明など有益なものだった。
▶過去の、TOYONO
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/livejune.htm エスピリト
http://43142.diarynote.jp/200708270314500000/
http://43142.diarynote.jp/200802051630130000/
http://43142.diarynote.jp/200906160733018341/
http://43142.diarynote.jp/200909291504366263/
http://43142.diarynote.jp/201001051624161036/
http://43142.diarynote.jp/201002280940361567/
http://43142.diarynote.jp/201012241100592422/
http://43142.diarynote.jp/?day=20140723
http://43142.diarynote.jp/201501131341317551/
http://43142.diarynote.jp/201506181125125625/
http://43142.diarynote.jp/201611101703321633/
https://43142.diarynote.jp/201801071035098671/
▶︎過去の、越田太郎丸
https://43142.diarynote.jp/201303070815313472/
▶︎過去の、西嶋徹
http://43142.diarynote.jp/?day=20121121
https://43142.diarynote.jp/201706281510173316/
▶︎過去の、石川智
http://43142.diarynote.jp/?day=20121110
http://43142.diarynote.jp/?day=20160725
https://43142.diarynote.jp/201804121236407352/
▶︎過去の、イヴァン・リンス
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-5.htm
http://43142.diarynote.jp/200903191857117123/
http://43142.diarynote.jp/201003101342028780/
http://43142.diarynote.jp/201204150908588685/
http://43142.diarynote.jp/201608291403509244/
▶過去の、トニーニョ・オルタ
http://43142.diarynote.jp/201010110934082197/
https://43142.diarynote.jp/201610310943306583/
<今日の、納得>
急に寒くなって、軟弱な身体が悲鳴を少しあげているでおじゃる。軽いお疲れ様会に顔を出したあとに、ライヴ・ヴェニュー身近駅の表参道に降りる。階上に出ると246反対側ポルシェのデカい販売店ビルの手前の方に、薄いピンク色の2階建てバスが停車しているのを認める。21時。2階部は天井がない、観光仕様のやつ。うわあ、それに今乗ったら寒くてしょうないだろうナと思ったら、なんとその2階部にけっこう人が乗っている! なんと酔狂な。そう思っているうちに、バスは走りだし、綺麗なイルミネーションが施されている表参道に右折する車線に入っていった。なるほど、ホリデイ・シーズン期限定の頭上に広がるイルミネーションの通りを楽しみましょうという観光バスなのね。確かに寒いのを通り越して、ウフフな感興を得られるかもしれぬ。腑に落ちました。
少し尖目のワーキング・バンドであるペリカーノ・ヘヴンのそれによるものではなく、ギターと一部コーラスの越田太郎丸(2013年3月6日)、コントラバスの西嶋徹(2012年11月21日、2017年6月27日。1曲ではエレクトリック・ベースも弾いた)、ドラムと一部コーラスの石川智(2012年11月10日、2016年7月25日、2018年4月11日)がサポートを務める。
もっとアコースティックで、少しジャジーなしっとり感を求める行き方のなか、ポルトガル語の語感が活きたクールさのなかにどこか天衣無縫だったりお茶目だったりする感覚を持つ歌声をしなやかに載せる。アンコールで歌われたメル・トーメが作曲に関わった超有名曲「ザ・クリスマス・ソング」をはじめ、歌唱言語はすべてポルトガル語。ポル語歌詞作りを頼まれたりしている彼女だけに、安心して浸れますね。オリジナルは控えめに、映画「黒いオルフェ」絡みの大人っぽい曲から、イヴァン・リンス(2002年5月1日、2009年3月17日、2010年3月9日、2012年4月12日、2016年8月28日)やトニーニョ・オルタ(2010年10月7日、2016年10月27日)の曲までを取り上げる。彼女のMCは無駄に長い感じているぼくだが今回は短め? かつ歌うリンス曲「ヂノラー・ヂノラー」のあららな歌詞の説明など有益なものだった。
▶過去の、TOYONO
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/livejune.htm エスピリト
http://43142.diarynote.jp/200708270314500000/
http://43142.diarynote.jp/200802051630130000/
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▶︎過去の、越田太郎丸
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▶︎過去の、西嶋徹
http://43142.diarynote.jp/?day=20121121
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▶︎過去の、石川智
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▶︎過去の、イヴァン・リンス
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▶過去の、トニーニョ・オルタ
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<今日の、納得>
急に寒くなって、軟弱な身体が悲鳴を少しあげているでおじゃる。軽いお疲れ様会に顔を出したあとに、ライヴ・ヴェニュー身近駅の表参道に降りる。階上に出ると246反対側ポルシェのデカい販売店ビルの手前の方に、薄いピンク色の2階建てバスが停車しているのを認める。21時。2階部は天井がない、観光仕様のやつ。うわあ、それに今乗ったら寒くてしょうないだろうナと思ったら、なんとその2階部にけっこう人が乗っている! なんと酔狂な。そう思っているうちに、バスは走りだし、綺麗なイルミネーションが施されている表参道に右折する車線に入っていった。なるほど、ホリデイ・シーズン期限定の頭上に広がるイルミネーションの通りを楽しみましょうという観光バスなのね。確かに寒いのを通り越して、ウフフな感興を得られるかもしれぬ。腑に落ちました。
ケルティック・クリスマス
2018年12月8日 音楽 12月初旬の毎年恒例のケルト・ミュージック系アーティストが集う出し物を、錦糸町・すみだトリフォニーホールで見る。今回は、カナダ東海岸、スコットランド、アイルランドの3国のミュージシャンが出たわけだが、民族と文化の壮大な移動の歴史を実感してしまったかな。
一番手はカナダのザ・イースト・ポインターズ(2018年12月7日)で、気さくに客を沸かせ、まさしく最初の出演者であることをまっとう。同行のステファニー・カドマン(2013年12月7日、2018年12月7日)は2曲でステップ。後の2組がより成熟を感じさせるパフォーマンスを見せただけに、彼らのやんちゃさや若さは光った。
ケルティック・ハープのカトリオーナ・マッケイ&フィドルのクリス・スタウト(2005年2月1日、2008年11月9日、2009年12月6日、2009年12月12日、2013年12月7日)は研ぎ澄まされつつ繊細に、かつ格調高い協調を見せる。なるほどこれは音大で教育を受けた末にトラッド・ミュージックで生きていくことを定めたユニットであるとも思わされるか。スタウトの動きは前よりアクションが大きくなり、それは内なるパッションを伝えもする。そう、彼らにある洗練は地縁が導く熱い情や哀愁を昇華させたものに違いないのだ。
そして、トリのアルタン(2000年5月21日、2002年9月1日、2004年12月17日、2005年3月21日、2009年12月6日、2009年12月12日、2015年12月5日)。面々はフィドル奏者が二人いるグループだったのが、うち一人がやめて、フィドルと歌のマレード・ニ・ウィニーを中心に、ライヴではブズーキ、アコーディオン、アコースティック・ギター奏者の計4人でパフォーマンスするようになった。キャリア30年越え、またグループ陣容の変化もあり、より円熟した感覚を前に出すような演奏を聞かせる。永遠の清らかさ、と称したくなるレイニーの歌の味の良さはあらためて頷く。かつ、若い自分は美貌でも目をひいたんだろうなあという彼女のサバけた、どこかキャハハな佇まい(それは飲酒好きであることともつながっている?)がまったくもってよろしい。アイルランド人っていいなあと思わざるをえません。こちらにも、部分的にカドマンがステップ・ダンスで加わった。
そして、最後は出演者全員がステージにあがり2曲。その共有できる軸をもとに無理なく重なる様に、冒頭の感想を得た次第。1曲目は「サイレント・ナイト」でレイニーはゲール語(たぶん)で歌い、ザ・イースト・ポインターズのティム・チェイソンは英語で歌う。その際の、ザ・イースト・ポインターズ残り二人のコーラスがいい感じで、グループなんだなあと思わされた。
▶︎過去の、ザ・イースト・ポインターズ
https://43142.diarynote.jp/201812081040285928/
▶︎過去の、ステファニー・カドマン
https://43142.diarynote.jp/201312171612117786/
https://43142.diarynote.jp/201812081040285928/
▶過去の、カトリオーナ・マッケイ&クリス・スタウト
http://43142.diarynote.jp/200502041827080000/
http://43142.diarynote.jp/?day=20081109
http://43142.diarynote.jp/200912091113106654/
http://43142.diarynote.jp/201001051620426983/
https://43142.diarynote.jp/201312171612117786/
▶過去の、アルタン
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-5.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-9.htm
http://43142.diarynote.jp/200412212105020000/
http://43142.diarynote.jp/200503240456350000/
http://43142.diarynote.jp/200912091113106654/
http://43142.diarynote.jp/201001051620426983/
http://43142.diarynote.jp/201512091352434769/
<5日前の、大使>
月曜日に“アイリッッシュ・クリスマス・イヴィニング”というアイルランド大使館主催のパーティが元麻布・大使公邸であり、そこでアルタンはスペシャル・ゲストとして2曲、歌い演奏した。完全、生ですね。そこには、パフォーマンスはしなかったものの、カトリオーナ・マッケイとクリス・スタウトもやってきて、二人とは公邸宅に行くエレヴェイター待ちのところで偶然一緒になる。すぐにぼくを認めた二人は握手を求めてくる。対面でインタヴューしたのは10年以上前で、いろいろと風貌を変えるのが好きなぼくをよく覚えているなーとおおいに感心。ぼくは会った人の名前と顔をなかなか覚えられない人間〜その件に関してはなかばあきらめている〜であるので、余計にそう。スタウトにいたっては、コンサート終演後の混み合うホワイエで自身がサイン会の場に向かう際、後ろからぼくを認めてポンと肩をたたいてきたりもするしなあ。
ところで、アイルルランド大使は女性のアン・バチントンからポール・カヴァナに新たに変わった。50代かな? 少し話をしたら、ジャズ好きとか。ジョニー・ハートマンが好きだそうで、ジョン・コルトレーンとのアルバムはいいよねえなどと応対したら、大きなパーティ会場の奥にある私邸部分に招く。そして、壁に飾ってある、クラブでコンボをバックに正装で歌っている写真をうれしそうに見せてくれる。音楽好きの好人物、とってもガヴァナさんを身近に感じました。
一番手はカナダのザ・イースト・ポインターズ(2018年12月7日)で、気さくに客を沸かせ、まさしく最初の出演者であることをまっとう。同行のステファニー・カドマン(2013年12月7日、2018年12月7日)は2曲でステップ。後の2組がより成熟を感じさせるパフォーマンスを見せただけに、彼らのやんちゃさや若さは光った。
ケルティック・ハープのカトリオーナ・マッケイ&フィドルのクリス・スタウト(2005年2月1日、2008年11月9日、2009年12月6日、2009年12月12日、2013年12月7日)は研ぎ澄まされつつ繊細に、かつ格調高い協調を見せる。なるほどこれは音大で教育を受けた末にトラッド・ミュージックで生きていくことを定めたユニットであるとも思わされるか。スタウトの動きは前よりアクションが大きくなり、それは内なるパッションを伝えもする。そう、彼らにある洗練は地縁が導く熱い情や哀愁を昇華させたものに違いないのだ。
そして、トリのアルタン(2000年5月21日、2002年9月1日、2004年12月17日、2005年3月21日、2009年12月6日、2009年12月12日、2015年12月5日)。面々はフィドル奏者が二人いるグループだったのが、うち一人がやめて、フィドルと歌のマレード・ニ・ウィニーを中心に、ライヴではブズーキ、アコーディオン、アコースティック・ギター奏者の計4人でパフォーマンスするようになった。キャリア30年越え、またグループ陣容の変化もあり、より円熟した感覚を前に出すような演奏を聞かせる。永遠の清らかさ、と称したくなるレイニーの歌の味の良さはあらためて頷く。かつ、若い自分は美貌でも目をひいたんだろうなあという彼女のサバけた、どこかキャハハな佇まい(それは飲酒好きであることともつながっている?)がまったくもってよろしい。アイルランド人っていいなあと思わざるをえません。こちらにも、部分的にカドマンがステップ・ダンスで加わった。
そして、最後は出演者全員がステージにあがり2曲。その共有できる軸をもとに無理なく重なる様に、冒頭の感想を得た次第。1曲目は「サイレント・ナイト」でレイニーはゲール語(たぶん)で歌い、ザ・イースト・ポインターズのティム・チェイソンは英語で歌う。その際の、ザ・イースト・ポインターズ残り二人のコーラスがいい感じで、グループなんだなあと思わされた。
▶︎過去の、ザ・イースト・ポインターズ
https://43142.diarynote.jp/201812081040285928/
▶︎過去の、ステファニー・カドマン
https://43142.diarynote.jp/201312171612117786/
https://43142.diarynote.jp/201812081040285928/
▶過去の、カトリオーナ・マッケイ&クリス・スタウト
http://43142.diarynote.jp/200502041827080000/
http://43142.diarynote.jp/?day=20081109
http://43142.diarynote.jp/200912091113106654/
http://43142.diarynote.jp/201001051620426983/
https://43142.diarynote.jp/201312171612117786/
▶過去の、アルタン
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-5.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-9.htm
http://43142.diarynote.jp/200412212105020000/
http://43142.diarynote.jp/200503240456350000/
http://43142.diarynote.jp/200912091113106654/
http://43142.diarynote.jp/201001051620426983/
http://43142.diarynote.jp/201512091352434769/
<5日前の、大使>
月曜日に“アイリッッシュ・クリスマス・イヴィニング”というアイルランド大使館主催のパーティが元麻布・大使公邸であり、そこでアルタンはスペシャル・ゲストとして2曲、歌い演奏した。完全、生ですね。そこには、パフォーマンスはしなかったものの、カトリオーナ・マッケイとクリス・スタウトもやってきて、二人とは公邸宅に行くエレヴェイター待ちのところで偶然一緒になる。すぐにぼくを認めた二人は握手を求めてくる。対面でインタヴューしたのは10年以上前で、いろいろと風貌を変えるのが好きなぼくをよく覚えているなーとおおいに感心。ぼくは会った人の名前と顔をなかなか覚えられない人間〜その件に関してはなかばあきらめている〜であるので、余計にそう。スタウトにいたっては、コンサート終演後の混み合うホワイエで自身がサイン会の場に向かう際、後ろからぼくを認めてポンと肩をたたいてきたりもするしなあ。
ところで、アイルルランド大使は女性のアン・バチントンからポール・カヴァナに新たに変わった。50代かな? 少し話をしたら、ジャズ好きとか。ジョニー・ハートマンが好きだそうで、ジョン・コルトレーンとのアルバムはいいよねえなどと応対したら、大きなパーティ会場の奥にある私邸部分に招く。そして、壁に飾ってある、クラブでコンボをバックに正装で歌っている写真をうれしそうに見せてくれる。音楽好きの好人物、とってもガヴァナさんを身近に感じました。
ザ・イースト・ポインターズ
2018年12月7日 音楽 カナダ東海岸のケルト系トラッド3人組のライヴを、赤坂・カナダ大使館のオスカー・ピーターソン・シアターで見る。フィドル(けっこう。ギターのように横に抱えて指引きしている場合もあり)とヴォーカルとビート音とアコースティック・ギター(1曲だけ持つ)のティム・チェイソン、テナー・バンジョーとコーラスのコーディ・チェイソン(ティムとは従兄弟)、ギターとキーボードと口琴とコーラスのジェイク・シャロンからなり、<インストとヴォーカル曲>、<ダンス・ナンバーとシンガー・ソングライター的曲>、<メンバーの楽器の持ち替え>といったいくつかの要件を上手に合わさったパフォーマンスを1時間ほど披露。あ、3曲では彼らと一緒に来日した同じくカナダ人のステファニー・カドマン(2013年12月7日)が出てきて、彼らの演奏にステップ・ダンスを重ねた。そんな彼らのポイントは、まずティム・チェイソンがタンバリン音やパッド音を足ストンプで出すビート音の存在。実演ではそれが映え、今のトラッド・バンドであると思わせる剛性感やスピード感を持つことにそれは繋がる。かつ、その一方で人懐こいメロディアス曲も披露するなど、ご近所さん的伝統会得から来る滋味加減と今様なサバけたノリが自然に噛み合っているのがいいじゃないかとも思わすのだ。さらには、チェイソンたちが生まれ育ったプリンス・エドワード島の環境にも思いははせてしまおう。と、いろいろ触発させられるところがあったというわけです。
その後は、劇場外の広いホワイエで、ザ・イースト・ポインターズの3人と15人ほどの日本人奏者たちが車座になってのセッションがはじまる。あら、ここではステファニー・カドマンはみんなに混じってフィドルを弾いているじゃないか。さらに複数のスーツ姿の日本人がステップ音をときに加えたりもするし、さらにその周りでダンスの話ができるときもあった。和気藹々、くだけた音楽の楽しみの前に国境なしみたいな様はTHE MUSIC PLANT 20周年記念コンサートの休憩時(2016年11月6日 )や、ピーター・バラカンズ・ライヴ・マジック2017 におけるウィ・バンジョー・スリー(2015年12月5日、2015年12月10日、2017年10月16日、2017年10月22日)主導のセッションと同様。別に音楽に限らず、こういう邂逅がいろいろとあれば、世の中もっと楽しくなるよなあ。
▶︎過去の、ステファニー・カドマン
https://43142.diarynote.jp/201312171612117786/
▶︎過去の、THE MUSIC PLANT 20周年記念コンサート
https://43142.diarynote.jp/201611101508243962/
▶過去の、ウィ・バンジョー・スリー
http://43142.diarynote.jp/201512091352434769/
http://43142.diarynote.jp/201512151502461490/
http://43142.diarynote.jp/201710181340402896/
https://43142.diarynote.jp/201710240958114009/
<おとといの、好漢たち>
ザ・イースト・ポインターズの3人には、インタヴューをした。まさしく、ナイス・ガイ。終了後、みんなたいそう喜んでくれて何より。みんなサバけた若者然としており、パっと普段の姿を見たぶんにはトラッドをやっている人たちと思えないだろうな。とくにフィドルのチェイソンはイケ面だが、オフでは子供をあやすのが楽しくてしょうがないらしい。アルバムをだした昨年は特にツアーが多くて10か月もロードに出ていたそう。長髪のコーディは奥さんがオーストラリア人で、オフは豪州にいることも多いとか。
その後は、劇場外の広いホワイエで、ザ・イースト・ポインターズの3人と15人ほどの日本人奏者たちが車座になってのセッションがはじまる。あら、ここではステファニー・カドマンはみんなに混じってフィドルを弾いているじゃないか。さらに複数のスーツ姿の日本人がステップ音をときに加えたりもするし、さらにその周りでダンスの話ができるときもあった。和気藹々、くだけた音楽の楽しみの前に国境なしみたいな様はTHE MUSIC PLANT 20周年記念コンサートの休憩時(2016年11月6日 )や、ピーター・バラカンズ・ライヴ・マジック2017 におけるウィ・バンジョー・スリー(2015年12月5日、2015年12月10日、2017年10月16日、2017年10月22日)主導のセッションと同様。別に音楽に限らず、こういう邂逅がいろいろとあれば、世の中もっと楽しくなるよなあ。
▶︎過去の、ステファニー・カドマン
https://43142.diarynote.jp/201312171612117786/
▶︎過去の、THE MUSIC PLANT 20周年記念コンサート
https://43142.diarynote.jp/201611101508243962/
▶過去の、ウィ・バンジョー・スリー
http://43142.diarynote.jp/201512091352434769/
http://43142.diarynote.jp/201512151502461490/
http://43142.diarynote.jp/201710181340402896/
https://43142.diarynote.jp/201710240958114009/
<おとといの、好漢たち>
ザ・イースト・ポインターズの3人には、インタヴューをした。まさしく、ナイス・ガイ。終了後、みんなたいそう喜んでくれて何より。みんなサバけた若者然としており、パっと普段の姿を見たぶんにはトラッドをやっている人たちと思えないだろうな。とくにフィドルのチェイソンはイケ面だが、オフでは子供をあやすのが楽しくてしょうがないらしい。アルバムをだした昨年は特にツアーが多くて10か月もロードに出ていたそう。長髪のコーディは奥さんがオーストラリア人で、オフは豪州にいることも多いとか。
J-SQUAD。ジョシュ・スミス・バンド
2018年12月5日 音楽 トランペットの黒田卓也(2012年2月18日、2012年9月13日、2013年2月15日、2014年5月25日、2015年1月30日、2015年2月15日、2016年9月17日、2016年12月16日、2017年7月12日、2018年2月21日、2018年4月4日、2018年9月21日)、テナー・サックスの馬場智章(2018年9月28日)、ピアノとキーボードの大林武司(2014年5月25日、2015年9月5日、2016年2月16日、2016年9月4日、2016年12月16日、2018年2月21日、2018年11月1日)、ダブル・ベースの中村恭士(2009年10月15日、2015年9月5日、2017年1月10日)、ドラムとパーカッションの小川慶太(2014年8月3日、2016年1月19日、2017年4月18日、2017年12月11日、2018年4月4日、2018年10月10日)、在NYの日本人たちで組まれたクインテットの実演を南青山・ブルーノート東京(ファースト・ショウ)を見る。
ハービー・ハンコックの「処女航海」で実演は始められる。他は、面々のオリジナルをやったはず。大林は少しキーボードも弾くが、間違いなくアコースティック傾向にある生理的にストレートなジャズ。適切に今の“立ち”もどこかに宿していて、他力本願な成り立ち(TV「報道ステーション」のテーマ曲を録音するための企画で集められた。提出したデモに先方からなかなかOKが出ず、それでなにくそ今度こそはという気持ちになり、バンドの結成が固まったとインタヴューで言っていた)を持つにもの関わらず、きっちりグループの像が建立されているぢゃんと思わずにはいられず。全国ツアー中の一貫にある一つショウだが、面々が本当に伸び伸び楽しんでやっているのがわかる。中村の作(彼はいいコンポーザーでもある)の「G-Toku」の導入部の中村のソロ演奏がダンディで格好良すぎ、同曲における大林のソロも枠を一つ剥いたような鮮烈さがあり高揚した。黒田はマジなソロを取れるトランペッターであることを各曲示すし、彼より一回り下でまだ20代半ばの馬場も物怖じせずに対処(MCで、ミスター・チルドレンンの曲を歌ったよう)。小川はパンデイロを片手にドラミングする曲も1つ。新作でも、ブラジル味経由のそれは異彩を放っていたが、もっと多くの曲でやってほしかったな。
会場は満場。意外に年配の人もいたような気がした。彼らがジャズの未来を切り開くとは思わない。だが、今の勢いあるジャズとしてのかなり輝かしいことを実演で示していたのは間違いない。
▶過去の、黒田卓也
http://43142.diarynote.jp/201202200901013744/
http://43142.diarynote.jp/201209191239346073/
http://43142.diarynote.jp/201302181044151204/
http://43142.diarynote.jp/201405271755563079/
http://43142.diarynote.jp/201501310942048841/
http://43142.diarynote.jp/201502170939564537/
http://43142.diarynote.jp/201609201835285184/
http://43142.diarynote.jp/201612181010384754/
http://43142.diarynote.jp/201707130853185809/
http://43142.diarynote.jp/201802221538438234/
http://43142.diarynote.jp/201804051207119119/
https://43142.diarynote.jp/201809221638262424/
▶︎過去の、馬場智章
https://43142.diarynote.jp/201809290719113115/
▶過去の大林武司
http://43142.diarynote.jp/?day=20140525
http://43142.diarynote.jp/201509211331298145/
http://43142.diarynote.jp/?day=20160216
http://43142.diarynote.jp/201609201052518160/
http://43142.diarynote.jp/201612181010384754/
http://43142.diarynote.jp/201702201427067352/
http://43142.diarynote.jp/201802221538438234/
https://43142.diarynote.jp/201811021046075049/
▶過去の、中村恭士
http://43142.diarynote.jp/200910161214535124/
http://43142.diarynote.jp/201509211331298145/
http://43142.diarynote.jp/?day=20170110
▶過去の、小川慶太
http://43142.diarynote.jp/201408061110256933/
http://43142.diarynote.jp/?day=20160119
http://43142.diarynote.jp/201704200801169451/
http://43142.diarynote.jp/201712121324481276/
http://43142.diarynote.jp/201804051207119119/
https://43142.diarynote.jp/201810170924585002/
https://43142.diarynote.jp/?day=20181117
次は、丸の内・コットンクラブで、ホワイト・ブルース畑のギターと歌のジョシュ・スミスを見る。1979年コネティカット州生まれですぐにフロリダに家族とともに引っ越し、結婚を期に2002年からはLAに住んでいるという担い手。新作『バーン・トゥ・グロウ』(Vizztone)にはオルガンやホーン奏者たちも入っていたが、こも晩はベースのトラヴィス・カールトン(2007年9月19日、2011年4月12日。原稿では触れていないが、父親ラリー・カールトンの公演に同行している)とドラムのゲイリー・ノヴァク(2016年6月17日)という、どちらかというとフュージョン側にいるリズム・セクションを伴うトリオでことにあたる。カールトンは新作でも弾いていた。
子供のころから南グロリダのライヴ・クラブにでたりして、14歳で初CDを出しているという早熟ギタリスト。この4月に2度目の来日を果たすマーカス・キング(https://43142.diarynote.jp/201708081443281390/、その最後のほうを参照のこと)をはじめ、白人ブルース・ロックの担い手にはそういう人が少なくないよなあ。
ストレートに、“ホワイト”なブルース・ロック表現を聞かせる。ほとんどがブルース・コード崩し曲(アルバート・キングなどのブルース曲もやったよう)で、インストもやるが、多くの曲では本人が歌う。少し汚れた感覚をぼくは欲しいと思ったが、声はよく出ていて音程も確か。ギターは3種類用いたが、どれもレギュラー・チューニングであったよう。一瞬ジャジーな弾き方を見せたときもあったが、大半はブルース・ロック的奏法の王道にあるものを聞かせる。1曲だけ、けっこうトリッキーにソロを披露する曲があり、それにぼくは一番馴染んだ。彼は2000年代前半の2年間はジェシー・ハリス(2002年12 月21日、2005年9月7日、2006年1月23日、2006年4月22日、2007年3月11日、2009年3月31日、2010年10月10日、2011年8月6日、2012年7月16日、2013年5月26日、2016年4月27日、2016年9月8日、2017年6月10日)が全曲作曲関与した『リワインド』(ヴァージン、2004年)を出した都会派R&B歌手のリッキー・ファンテのグループに入っていたそうだが、ソウルっぽい弾き方は一切しなかった。
▶︎過去の、トラヴィス・カールトン
https://43142.diarynote.jp/200709201052530000/
https://43142.diarynote.jp/201104142209393004/
▶︎過去の、ゲイリー・ノヴァク
https://43142.diarynote.jp/201606201007017702/
▶過去の、ジェシー・ハリス
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-12.htm
http://43142.diarynote.jp/200509130315380000/
http://43142.diarynote.jp/200601271859050000/
http://43142.diarynote.jp/200604251252010000/
http://43142.diarynote.jp/200703130418360000/
http://43142.diarynote.jp/200904040640421651/
http://43142.diarynote.jp/201010111257003810/
http://43142.diarynote.jp/201108101632022013/
http://43142.diarynote.jp/201207180824136323/
http://43142.diarynote.jp/201305280925006733/
http://43142.diarynote.jp/201605141103337291/
http://43142.diarynote.jp/?day=20160908
https://43142.diarynote.jp/201706111121479426/
<今日の、付記>
ジョシュ・スミスの会場のホワイエにはギターやアンプが置いてあり、来場者が試奏できるようになっていた。楽器屋さんの一角が引っ越してきたみたい? 公演にはいくつものギター周辺機器メイカーが協賛としてついていたようだし、やはり客はギター好きの人が多かったんだろうな。そういえば、スミスはNAMM(アナハイムで1月に持たれるデカい楽器ショウ)で、そこに演奏モンストレイターでよく出ているらしい。向こうの知人がモノニオン(2017年9月1日、2018年3月22日)と彼がNAMMで一緒にやっているのを見たと言っていたよな。実はモノニオンもNAMMの常連で、そこでの確かな演奏と奇抜な外見で顔を広げたらしい。とともに、そういう楽器ショウで畑違いの奏者が出会うということもいろいろあるんだろうな。
▶︎過去の、モノニオン
http://43142.diarynote.jp/201709071307037021/
https://43142.diarynote.jp/201803231446465272/
ハービー・ハンコックの「処女航海」で実演は始められる。他は、面々のオリジナルをやったはず。大林は少しキーボードも弾くが、間違いなくアコースティック傾向にある生理的にストレートなジャズ。適切に今の“立ち”もどこかに宿していて、他力本願な成り立ち(TV「報道ステーション」のテーマ曲を録音するための企画で集められた。提出したデモに先方からなかなかOKが出ず、それでなにくそ今度こそはという気持ちになり、バンドの結成が固まったとインタヴューで言っていた)を持つにもの関わらず、きっちりグループの像が建立されているぢゃんと思わずにはいられず。全国ツアー中の一貫にある一つショウだが、面々が本当に伸び伸び楽しんでやっているのがわかる。中村の作(彼はいいコンポーザーでもある)の「G-Toku」の導入部の中村のソロ演奏がダンディで格好良すぎ、同曲における大林のソロも枠を一つ剥いたような鮮烈さがあり高揚した。黒田はマジなソロを取れるトランペッターであることを各曲示すし、彼より一回り下でまだ20代半ばの馬場も物怖じせずに対処(MCで、ミスター・チルドレンンの曲を歌ったよう)。小川はパンデイロを片手にドラミングする曲も1つ。新作でも、ブラジル味経由のそれは異彩を放っていたが、もっと多くの曲でやってほしかったな。
会場は満場。意外に年配の人もいたような気がした。彼らがジャズの未来を切り開くとは思わない。だが、今の勢いあるジャズとしてのかなり輝かしいことを実演で示していたのは間違いない。
▶過去の、黒田卓也
http://43142.diarynote.jp/201202200901013744/
http://43142.diarynote.jp/201209191239346073/
http://43142.diarynote.jp/201302181044151204/
http://43142.diarynote.jp/201405271755563079/
http://43142.diarynote.jp/201501310942048841/
http://43142.diarynote.jp/201502170939564537/
http://43142.diarynote.jp/201609201835285184/
http://43142.diarynote.jp/201612181010384754/
http://43142.diarynote.jp/201707130853185809/
http://43142.diarynote.jp/201802221538438234/
http://43142.diarynote.jp/201804051207119119/
https://43142.diarynote.jp/201809221638262424/
▶︎過去の、馬場智章
https://43142.diarynote.jp/201809290719113115/
▶過去の大林武司
http://43142.diarynote.jp/?day=20140525
http://43142.diarynote.jp/201509211331298145/
http://43142.diarynote.jp/?day=20160216
http://43142.diarynote.jp/201609201052518160/
http://43142.diarynote.jp/201612181010384754/
http://43142.diarynote.jp/201702201427067352/
http://43142.diarynote.jp/201802221538438234/
https://43142.diarynote.jp/201811021046075049/
▶過去の、中村恭士
http://43142.diarynote.jp/200910161214535124/
http://43142.diarynote.jp/201509211331298145/
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▶過去の、小川慶太
http://43142.diarynote.jp/201408061110256933/
http://43142.diarynote.jp/?day=20160119
http://43142.diarynote.jp/201704200801169451/
http://43142.diarynote.jp/201712121324481276/
http://43142.diarynote.jp/201804051207119119/
https://43142.diarynote.jp/201810170924585002/
https://43142.diarynote.jp/?day=20181117
次は、丸の内・コットンクラブで、ホワイト・ブルース畑のギターと歌のジョシュ・スミスを見る。1979年コネティカット州生まれですぐにフロリダに家族とともに引っ越し、結婚を期に2002年からはLAに住んでいるという担い手。新作『バーン・トゥ・グロウ』(Vizztone)にはオルガンやホーン奏者たちも入っていたが、こも晩はベースのトラヴィス・カールトン(2007年9月19日、2011年4月12日。原稿では触れていないが、父親ラリー・カールトンの公演に同行している)とドラムのゲイリー・ノヴァク(2016年6月17日)という、どちらかというとフュージョン側にいるリズム・セクションを伴うトリオでことにあたる。カールトンは新作でも弾いていた。
子供のころから南グロリダのライヴ・クラブにでたりして、14歳で初CDを出しているという早熟ギタリスト。この4月に2度目の来日を果たすマーカス・キング(https://43142.diarynote.jp/201708081443281390/、その最後のほうを参照のこと)をはじめ、白人ブルース・ロックの担い手にはそういう人が少なくないよなあ。
ストレートに、“ホワイト”なブルース・ロック表現を聞かせる。ほとんどがブルース・コード崩し曲(アルバート・キングなどのブルース曲もやったよう)で、インストもやるが、多くの曲では本人が歌う。少し汚れた感覚をぼくは欲しいと思ったが、声はよく出ていて音程も確か。ギターは3種類用いたが、どれもレギュラー・チューニングであったよう。一瞬ジャジーな弾き方を見せたときもあったが、大半はブルース・ロック的奏法の王道にあるものを聞かせる。1曲だけ、けっこうトリッキーにソロを披露する曲があり、それにぼくは一番馴染んだ。彼は2000年代前半の2年間はジェシー・ハリス(2002年12 月21日、2005年9月7日、2006年1月23日、2006年4月22日、2007年3月11日、2009年3月31日、2010年10月10日、2011年8月6日、2012年7月16日、2013年5月26日、2016年4月27日、2016年9月8日、2017年6月10日)が全曲作曲関与した『リワインド』(ヴァージン、2004年)を出した都会派R&B歌手のリッキー・ファンテのグループに入っていたそうだが、ソウルっぽい弾き方は一切しなかった。
▶︎過去の、トラヴィス・カールトン
https://43142.diarynote.jp/200709201052530000/
https://43142.diarynote.jp/201104142209393004/
▶︎過去の、ゲイリー・ノヴァク
https://43142.diarynote.jp/201606201007017702/
▶過去の、ジェシー・ハリス
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-12.htm
http://43142.diarynote.jp/200509130315380000/
http://43142.diarynote.jp/200601271859050000/
http://43142.diarynote.jp/200604251252010000/
http://43142.diarynote.jp/200703130418360000/
http://43142.diarynote.jp/200904040640421651/
http://43142.diarynote.jp/201010111257003810/
http://43142.diarynote.jp/201108101632022013/
http://43142.diarynote.jp/201207180824136323/
http://43142.diarynote.jp/201305280925006733/
http://43142.diarynote.jp/201605141103337291/
http://43142.diarynote.jp/?day=20160908
https://43142.diarynote.jp/201706111121479426/
<今日の、付記>
ジョシュ・スミスの会場のホワイエにはギターやアンプが置いてあり、来場者が試奏できるようになっていた。楽器屋さんの一角が引っ越してきたみたい? 公演にはいくつものギター周辺機器メイカーが協賛としてついていたようだし、やはり客はギター好きの人が多かったんだろうな。そういえば、スミスはNAMM(アナハイムで1月に持たれるデカい楽器ショウ)で、そこに演奏モンストレイターでよく出ているらしい。向こうの知人がモノニオン(2017年9月1日、2018年3月22日)と彼がNAMMで一緒にやっているのを見たと言っていたよな。実はモノニオンもNAMMの常連で、そこでの確かな演奏と奇抜な外見で顔を広げたらしい。とともに、そういう楽器ショウで畑違いの奏者が出会うということもいろいろあるんだろうな。
▶︎過去の、モノニオン
http://43142.diarynote.jp/201709071307037021/
https://43142.diarynote.jp/201803231446465272/
トム・シュレイダー、イーライ・カーン、スカトルバッグス
2018年12月2日 音楽 三宿・Backstay Music Caféで、アメリカ人の来日パフォーマンス群を見る。ぼくと知人以外は客席は皆、外国人。なんか、米国のアット・ホームな音楽クラブに来たようなキブンにもなった?
最初に出てきたのは、在シカゴのシンガー・ソングライターであるトム・シュレイダー。多作家として知られる彼は以前はバンドでやっていたらしが、近年はソロでパフォーマンス活動をやっており、アコースティック・ギターを弾きながら歌う。わりと通る声のもと、シカゴ生活者である彼の風景を淡々と綴って行くと、その様は説明できるか。
続いて、たまたま来日中であったようなジャズ・ギタリストであるイーライ・カーンが、店のセミ・アコースティックの電気ギターをかりて2曲独奏。スタンダード「オーヴァー・ザ・レインボウ」とシンガー・ソングライター的な自作曲をコードを分解して行く感じで、フィンガー・ピッキングで爪弾く。後で話せば、なんと彼はチャーリー・ハンター(1999年6月22日、2002年1月24日、2006年4月17日、2009年1月16日、2015年2月18日)にギターを習っており、普段は彼ゆかりの変則7弦ギターを弾いているという。わ。普段、彼はドラマーのアーサー・シュローダーとアフター・アワーズ(After Ours)というデュオをやっている。二人で作ったものから、ブリタニー・リー・モフィットという女性シンガーをフィーチュアーしたものまで、彼らは複数のアルバムをリリース。また、一人では音をループさせたりしているよう。彼、自分の演奏時以外はけっこう他の2組のパフォーマンスを撮影していた。
その後は、デトロイトで組まれ現在はシカゴで活動しているという男女ユニットのスカトルバッグスがパフォーマンス。歌とギターのケヴィン・ゴーデンとヴォーカル(1曲はハーモニカも軽く吹いた)クレア・カンダーによる男女デュオだ。その2018年新作『End of the Inch』は適切な肉声群や装飾音もつけられているが、二人で録音されているようだ。ショウにおいては生ギター一本の演奏のもと、二人は様々なヴォーカルの絡み方を見せるオリジナル曲を笑顔で開いて行く。ときに、ユーモラスな曲もあり、それは聞き手にアピールするだろう。
このスカトルバックスとトム・シュレイダーは昨日から一緒に日本ツアー中で、21日まで全21回 (つまり、全日ギグをする! よくもまあブッキングしたな)の公演をするという。そんな2組を米国から連れて来ているのは、インディグロ・ミュージックという音楽プロダクションをしているガス・ベネット。いろいろと、いい奴。10年前に海軍勤務で横須賀にいたことがある彼は、米国の担い手を日本に紹介する仕事を今年から始めた。お店には、11月30日で日本ツアー全行程を終えた、やはりベネットを通して来日したザ・スモーキング・フラワーズ(2018年11月26日)のお二人も途中からやってきた。
▶︎過去の、チャーリー・ハンター
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/livejune.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-1.htm
http://43142.diarynote.jp/200604181149370000/
http://43142.diarynote.jp/200901171017206901/
http://43142.diarynote.jp/201502230940316504/
▶︎過去の、ザ・スモーキング・フラワーズ
https://43142.diarynote.jp/201811271055049781/
追記:イーライ・カーンより、自分の表現を伝えるメールあり。映像をみると、8弦ギターだな。
https://youtu.be/HyF57xp6kWE
https://youtu.be/odAOCez8DoM
https://youtu.be/ltwJ9VZ5XPU
https://open.spotify.com/album/433laoIQ3tMmXXRNdUo9Jb?si=DhcEzliXSUOFVd7cN433Kw
www.afterours.band.
<今日の、お店>
三宿の、このヴェニューには初めて行く。バブルのころ、いろんな飲食店ができはじめ開発された通り(かつてはこの辺にも時々行ったが、ここ15年はとんと足を向けることもなかった)にある、ハコ。昨年の3月から開店したそう。通りの向かいは旧オダキューOX、現OKストアであった。OKストアはなかなかな企業努力をしているスーパーと聞いたことがあり、一度のぞいてみたいんだよなー。というのはともかく、この地下1階にあるハコの装備(?)には驚く。そんなにライヴのスケジュールが入っているわけではないようだが、ステージにはがつんとマーシャルのギター・アンプがあり、ドラムはラディングの70年代のモデル。鍵盤はといえば、フェンダー・ローズがありその上にはハモンド・オルガンが置かれ、さらにその奥にはヤマハの電気グランド・ピアノCP-80(一時の名機でハービー・ハンコック〜2000年3月14日、2001年12月27日、2003年8月23日、2005年8月21日、2012年3月3日、2014年9月7日、2015年9月6日、2016年9月3日、2018年9月1日〜も愛用し、彼の代表作の一つである2枚組ライヴ盤『V.S.O.P.』でのアコースティック・セットでも全面的にそれを弾いている)も鎮座! うわあ、だ。壁の両側には店主のものらしいギターやベースがずらりかけられていた。また、オーディオもマッキントッシュの真空管アンプやマイクロのターン・テーブルやJBLのスピーカーなどが設置され、オープン・リールのテープ・レコーダーも2台あった。こりゃ、こりゃ。その帰り道に、入り口横のセラーにずらりとオーガニック・ワインが並ぶ二階建てのビストロを発見してしまい、ジャック・ダニエルをたくさん飲んでいたのにかかわらず、思わず一杯いいですかと引き寄せられるように入ってしまう。+ruri-roという店だった。再訪したいと思うお店に、この晩は2軒も出会うとは……。
▶過去の、ハービー・ハンコック
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-3.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-12.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-8.htm
http://43142.diarynote.jp/200508230545510000/
http://43142.diarynote.jp/201203062005542291/
http://43142.diarynote.jp/201409100930206205/
http://43142.diarynote.jp/201509220833541918/
http://43142.diarynote.jp/?day=20160903
https://43142.diarynote.jp/201809051532324111/
最初に出てきたのは、在シカゴのシンガー・ソングライターであるトム・シュレイダー。多作家として知られる彼は以前はバンドでやっていたらしが、近年はソロでパフォーマンス活動をやっており、アコースティック・ギターを弾きながら歌う。わりと通る声のもと、シカゴ生活者である彼の風景を淡々と綴って行くと、その様は説明できるか。
続いて、たまたま来日中であったようなジャズ・ギタリストであるイーライ・カーンが、店のセミ・アコースティックの電気ギターをかりて2曲独奏。スタンダード「オーヴァー・ザ・レインボウ」とシンガー・ソングライター的な自作曲をコードを分解して行く感じで、フィンガー・ピッキングで爪弾く。後で話せば、なんと彼はチャーリー・ハンター(1999年6月22日、2002年1月24日、2006年4月17日、2009年1月16日、2015年2月18日)にギターを習っており、普段は彼ゆかりの変則7弦ギターを弾いているという。わ。普段、彼はドラマーのアーサー・シュローダーとアフター・アワーズ(After Ours)というデュオをやっている。二人で作ったものから、ブリタニー・リー・モフィットという女性シンガーをフィーチュアーしたものまで、彼らは複数のアルバムをリリース。また、一人では音をループさせたりしているよう。彼、自分の演奏時以外はけっこう他の2組のパフォーマンスを撮影していた。
その後は、デトロイトで組まれ現在はシカゴで活動しているという男女ユニットのスカトルバッグスがパフォーマンス。歌とギターのケヴィン・ゴーデンとヴォーカル(1曲はハーモニカも軽く吹いた)クレア・カンダーによる男女デュオだ。その2018年新作『End of the Inch』は適切な肉声群や装飾音もつけられているが、二人で録音されているようだ。ショウにおいては生ギター一本の演奏のもと、二人は様々なヴォーカルの絡み方を見せるオリジナル曲を笑顔で開いて行く。ときに、ユーモラスな曲もあり、それは聞き手にアピールするだろう。
このスカトルバックスとトム・シュレイダーは昨日から一緒に日本ツアー中で、21日まで全21回 (つまり、全日ギグをする! よくもまあブッキングしたな)の公演をするという。そんな2組を米国から連れて来ているのは、インディグロ・ミュージックという音楽プロダクションをしているガス・ベネット。いろいろと、いい奴。10年前に海軍勤務で横須賀にいたことがある彼は、米国の担い手を日本に紹介する仕事を今年から始めた。お店には、11月30日で日本ツアー全行程を終えた、やはりベネットを通して来日したザ・スモーキング・フラワーズ(2018年11月26日)のお二人も途中からやってきた。
▶︎過去の、チャーリー・ハンター
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/livejune.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-1.htm
http://43142.diarynote.jp/200604181149370000/
http://43142.diarynote.jp/200901171017206901/
http://43142.diarynote.jp/201502230940316504/
▶︎過去の、ザ・スモーキング・フラワーズ
https://43142.diarynote.jp/201811271055049781/
追記:イーライ・カーンより、自分の表現を伝えるメールあり。映像をみると、8弦ギターだな。
https://youtu.be/HyF57xp6kWE
https://youtu.be/odAOCez8DoM
https://youtu.be/ltwJ9VZ5XPU
https://open.spotify.com/album/433laoIQ3tMmXXRNdUo9Jb?si=DhcEzliXSUOFVd7cN433Kw
www.afterours.band.
<今日の、お店>
三宿の、このヴェニューには初めて行く。バブルのころ、いろんな飲食店ができはじめ開発された通り(かつてはこの辺にも時々行ったが、ここ15年はとんと足を向けることもなかった)にある、ハコ。昨年の3月から開店したそう。通りの向かいは旧オダキューOX、現OKストアであった。OKストアはなかなかな企業努力をしているスーパーと聞いたことがあり、一度のぞいてみたいんだよなー。というのはともかく、この地下1階にあるハコの装備(?)には驚く。そんなにライヴのスケジュールが入っているわけではないようだが、ステージにはがつんとマーシャルのギター・アンプがあり、ドラムはラディングの70年代のモデル。鍵盤はといえば、フェンダー・ローズがありその上にはハモンド・オルガンが置かれ、さらにその奥にはヤマハの電気グランド・ピアノCP-80(一時の名機でハービー・ハンコック〜2000年3月14日、2001年12月27日、2003年8月23日、2005年8月21日、2012年3月3日、2014年9月7日、2015年9月6日、2016年9月3日、2018年9月1日〜も愛用し、彼の代表作の一つである2枚組ライヴ盤『V.S.O.P.』でのアコースティック・セットでも全面的にそれを弾いている)も鎮座! うわあ、だ。壁の両側には店主のものらしいギターやベースがずらりかけられていた。また、オーディオもマッキントッシュの真空管アンプやマイクロのターン・テーブルやJBLのスピーカーなどが設置され、オープン・リールのテープ・レコーダーも2台あった。こりゃ、こりゃ。その帰り道に、入り口横のセラーにずらりとオーガニック・ワインが並ぶ二階建てのビストロを発見してしまい、ジャック・ダニエルをたくさん飲んでいたのにかかわらず、思わず一杯いいですかと引き寄せられるように入ってしまう。+ruri-roという店だった。再訪したいと思うお店に、この晩は2軒も出会うとは……。
▶過去の、ハービー・ハンコック
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-3.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-12.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-8.htm
http://43142.diarynote.jp/200508230545510000/
http://43142.diarynote.jp/201203062005542291/
http://43142.diarynote.jp/201409100930206205/
http://43142.diarynote.jp/201509220833541918/
http://43142.diarynote.jp/?day=20160903
https://43142.diarynote.jp/201809051532324111/
デイヴィッド・フォスター
2018年11月29日 音楽 カナダ出身の大プロデューサーであるデイヴィッド・フォスター(2011年10月19日)を一目見に、青山一丁目・カナダ大使館公邸に行く。
大使挨拶のあと、フォースターがユーモアたっぷりにいろいろスピーチをする。おお、ベタなジョークを交え、話好きの人なんだなあ。出席者いじりもしたりして、その様はほんとエンターテイナー。レコーディングもけっこう、そうしたサーヴィス精神のもと進められるのだろうか。
ミニ・ライヴでは、彼が関わったウィットニー・ヒューストン曲とチャカ・カーン曲を披露。彼はピアノを弾くが、同期音ももちいる。それについては、「カナダはお金がないのでバンドを連れてくることができないので、カラオケを使います」みたいなおしゃべりをしたか。それぞれ、フォスターと関わりを持つ日本人シンガーのRIRIと韓国人シンガーのソヒャンがヴォーカルをとる。また、最後は時節柄「きよしこの夜」をピアノ一本で奏で、本当に巧みに出席者に唱和させる。けっこう、皆んな英語詞知っているんだね。彼は明日からブルーノート東京で公演をするが、同行シンガーのブライアン・マックナイト(2010年11月24日)もその際にノー・マイクで歌わせもした。
その後のカクテル・レセプションにおいてフォスターは延々と、出席者たちとの写真撮影に応じていた。金持ち喧嘩せず。と、書くと少し違うかもしれないが、余裕たっぷりの好人物という所感を出席者たちは皆えたのではないか。
▶︎過去の、デイヴィッド・フォスター
http://43142.diarynote.jp/201111141208525234/
▶︎過去の、ブライアン・マックナイト
https://43142.diarynote.jp/201011250609539822/
<今日の、場>
オスカー・ピーターソン・シアターがある建物の奥にあるに大使公邸は、広い敷地内にある風情ある建物。なんでも世界各地の大使公邸のなかで一番古いものとなるのだそう。その敷地は綺麗にホリデイ・シーズン用のライトのデコレーションがなされていた。普段はもう少し後にされるらしいが、今年は今日の催しに合わせて早めに飾られたという。横には、リゾート地のようなプールもあった。
大使挨拶のあと、フォースターがユーモアたっぷりにいろいろスピーチをする。おお、ベタなジョークを交え、話好きの人なんだなあ。出席者いじりもしたりして、その様はほんとエンターテイナー。レコーディングもけっこう、そうしたサーヴィス精神のもと進められるのだろうか。
ミニ・ライヴでは、彼が関わったウィットニー・ヒューストン曲とチャカ・カーン曲を披露。彼はピアノを弾くが、同期音ももちいる。それについては、「カナダはお金がないのでバンドを連れてくることができないので、カラオケを使います」みたいなおしゃべりをしたか。それぞれ、フォスターと関わりを持つ日本人シンガーのRIRIと韓国人シンガーのソヒャンがヴォーカルをとる。また、最後は時節柄「きよしこの夜」をピアノ一本で奏で、本当に巧みに出席者に唱和させる。けっこう、皆んな英語詞知っているんだね。彼は明日からブルーノート東京で公演をするが、同行シンガーのブライアン・マックナイト(2010年11月24日)もその際にノー・マイクで歌わせもした。
その後のカクテル・レセプションにおいてフォスターは延々と、出席者たちとの写真撮影に応じていた。金持ち喧嘩せず。と、書くと少し違うかもしれないが、余裕たっぷりの好人物という所感を出席者たちは皆えたのではないか。
▶︎過去の、デイヴィッド・フォスター
http://43142.diarynote.jp/201111141208525234/
▶︎過去の、ブライアン・マックナイト
https://43142.diarynote.jp/201011250609539822/
<今日の、場>
オスカー・ピーターソン・シアターがある建物の奥にあるに大使公邸は、広い敷地内にある風情ある建物。なんでも世界各地の大使公邸のなかで一番古いものとなるのだそう。その敷地は綺麗にホリデイ・シーズン用のライトのデコレーションがなされていた。普段はもう少し後にされるらしいが、今年は今日の催しに合わせて早めに飾られたという。横には、リゾート地のようなプールもあった。
人気アルト・サックス奏者のデイヴィッド・サンボーン(2000年3月21日、2003年7月18日、2010年12月1日、2012年3月3日、2013年9月3日、2014年11月6日、2015年10月19日、2017年12月5日、2017年12月7日)が2016年にNYで初お披露目し、その後いろいろとライヴをしているトロンボーンとのフロントを持つカルテット、その2度目となる来日公演を見る。南青山・ブルーノート東京、ファースト・ショウ。ただし、ベン・ウィリアムスとビリー・キルソンはそのままながら、トロンボーンとピアノ/キーボードはアフリカ系奏者から白人のマイケル・ディーズとジェフリー・キーザーに変わった。新たなメンバーについては、http://www.bluenote.co.jp/jp/news/interview/9301/ を参照のこと。
前回同様に、ウィリアムズはダブル・ベースに特化。特に、頭の2曲は朋友マイケル・ブレッカーのそれなりに凝ったジャズ曲を演奏して、やはりこのクインテットは<サンボーンの考える、モダン・ジャズ>のプロジェクトなのだという思いを強くさせる。ピアニストがキーザーに代わりランク一つ上の演奏をすることになったのは、その思いに拍車をかけたろう。キーザー、何気にハービー・ハンコック流れの弾き方をする人なんだな、また、新トロンボーン奏者のディーズ(1980年代生まれながら、10歳ぐらい年上に見える)は確かにうまい。グルーヴィさは前任者のほうがあったかもしれないが、音程確かに豊かなフレイジングをばしばし繰り出す。
以下はときにキーザーは一部キーボードも弾き、もう少し広がった表情も見せるようになるが、リズム隊の演奏もあり、やはりジャズ度は低くない。前と同様にマーカス・ミラー曲(「マプート」)やディアンジェロ曲(「スパニッシュ・ジョイント」)も披露したが一皮むけたものになっていた。サンボーンのソロはぼくが見た前回時よりソウルフルな側面も出していたか。彼の日本人が言うところの“泣き”のフレイズを、あちらでは“レイザー・シャープ”と形容したりもするんだよね。
▶過去の、デイヴィッド・サンボーン
http://www.myagent.ne.jp/%7Enewswave/live-2000-3.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-7.htm
http://43142.diarynote.jp/201012051903113851/
http://43142.diarynote.jp/201203062005542291/
http://43142.diarynote.jp/?day=20130903
http://43142.diarynote.jp/201411101737513509/
https://43142.diarynote.jp/201510231145525391/
http://43142.diarynote.jp/201712061006171627/
https://43142.diarynote.jp/201712081715389473
その後、三軒茶屋・HEAVENS DOORに行く。南口のほうの賑やかな商店街にあるハコで、入るのは初めて。帰りに階上に上がると、帰宅中の知り合いとばったり会う。ここ3年弱、おい互いの都合が合わずメールのやりとりだけだったのだが、あららな偶然にお互い驚く。老けてなくて、よかったあ(余計なお世話……)。
こちらのメイン・アクトは、ナッシュヴィルから来たザ・スモーキング・フラワーズ。地下一階の会場に入ると3番目の出演バンドである日本人バンドのMuscohがやっている。事前にyoutubeで見た曲はエモなシューゲイザーとも言えそうなやつだったが、ぼくがその終盤に接した限りは、竹を割ったようなハードコア/パンク。けっこう、鮮やか。中心人物が天井からぶら下がってわめいたりと、なかなかに活発であった。その次は、日本人3人組のDevil Dalipop。歌とキーボードの女性と、バリトン・サックスとドラムという編成で、多大な臭み、もとい個性あり。キャリアのある人たちが組んでいるよう。ちょいジャズっぽい部分もあるが、メロディはどこか昭和歌謡的でもあり、総じてはデカダンな架空のキャバレー・ミュージックをやっているという所感をえた。いやはや、聞き味はヘヴィ。
そして22時を回って、男女二人組のザ・スモーキン・フラワーズが登場する。キム(歌、ドラム、1曲アコーディオン)とスコット・コリンズ(歌、ギター)は夫婦で、姉さん女房。NYに住んでいたスコットが30年来ナッシュヴィルに住むキムと出会い、9年前に引っ越したという。
事前に新作『Let’s Die Together』を聞いたところ何曲かはどこかジョンとヨーコを想起させるところがあると頷く。プラスしてガレージ味も曲によってはあり、というもの。スコットはザ・クラッシュが好きという。そして、生の彼らはそれに当たらずも遠からずなのだが、想像していた以上に線が太かった。けっこうユニゾンで歌われるのだが、まずヴォーカルがともに魅力的。両者ともにルックスは悪くなく、うれしいロック感覚を醸し出すところももちろんマル。加えて、ディランを原点に置くような曲(そのとき、トレモロ付きのセミアコの電気ギターを弾いていたスコットはハーモニカも付いた)や本編最後の曲はキムが「ナッシュヴィルのカウボーイ・ソング」と言って歌ったのでカントリーの曲だったのではないかと思う。そのさいのキムの少し絞り出すような歌は魅力的だったし、あちらではカントリーだけ取り上げても彼女たちは商売になると思えた。
とかなんとか、さすがずっとやっている米国人ロッカーは力があると痛感させられるとともに、どうして二人(今回が初来日となる)がもっとビッグな存在になっていないかと思うことしきり。だって、この編成だと多くの人はザ・ホワイト・ストライプス(2003年10月21日、2006年3月5日)を思い浮かべるところであり、その流れで二人に声がかかってもおかしくないとも思えるのだが。一つ違うのは、ザ・ホワイト・ストライプスが病んだ情処をもっているところ、ザ・スモーキング・フラワーズは生理的に健全なロックロール観を抱えていると思えるところだ。でも、訴求力は間違いなく高いわけで、世のなか厳し〜。成功するには、運が本当に必要だよなー。というのはともかく、ワタクシ絶賛し、お勧めします!
マインドもしかと持つと思わされるお二人はただいま全17箇所を回るジャパン・ツアー中。キムは乳がんをわずらったこともあったようだが、とっても溌剌。ツアーは11月13日から始めていて、あとは27日、28日、30日の東京での3回のギグを残す。https://www.thesmokingflowers.com
▶過去の、ザ・ホワイト・ストライプス
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-10.htm
http://43142.diarynote.jp/200603080248000000/
<先週の、ベンちゃんのお返事>
サンボーン公演における、ベン・ウィリアムズのダブル・ベース音はやたらと大きかった。彼の妙味は、存分に得ることができた訳であるが。そんな彼には昨週、メール・インタヴューをした。以下に、上に出した記事に使っていない発言を出しておきます。
「渡辺貞夫やデイヴ(ィッド・サンボーン)との共演に加えて、最近はホセ・ジェイムスとの長期の“ビル・ウィザース追悼”のツアーに参加しています。また、ソミ、キーヨン・ハロルド、ジャズメイア・ホーン、等々のアーティストとのツアーの他に、自分のグループでもツアーしています」
「アコースティックとエレクトリックの持ち替えは、ベースを弾き始めた当初からやっていたことです。そもそも、ジャズ、R&B、ゴスペル、ヒップホップ、と様々な音楽を聴いて演奏することが好きで、となると当然、音楽に求められるままにアップライトもエレクトリックも弾ける必要があります。どちらの楽器も楽しんで弾いていますが、違いは大きい。なので、心地よく弾けるレベルに達するには、それぞれに時間と練習を費やしてやらなければなりません。パット・メセニー、ソミ、エティエンヌ・チャールズ、ダイアン・リーヴスなど、今までに共演したアーティストからは両方弾いてほしいという依頼も多く、それがだんだん普通になってきているように思います。クリスチャン・マクブライド、スタンリー・クラーク、デリク・ホッジ、エスペランザ・スポルディング、バーニス・トラヴィス、ジョン・パティトゥッチ等々、両方を見事にこなすベーシスト仲間も増えていますし」
「今、3作目になるリーダー・アルバム『I Am a Man』の制作中です。社会正義や人権の問題を、むしろ精神的なレンズを通して見つめた作品です。ヴォーカルは僕と数名のゲスト・ヴォーカリストがし、インスト曲よりも歌ものが中心です。まもなく録音にかかる予定で、2019年の秋には発表できればと思っています。そして、その僕のツアーの行程に日本を入れることができたら素晴らしいでしょう」
前回同様に、ウィリアムズはダブル・ベースに特化。特に、頭の2曲は朋友マイケル・ブレッカーのそれなりに凝ったジャズ曲を演奏して、やはりこのクインテットは<サンボーンの考える、モダン・ジャズ>のプロジェクトなのだという思いを強くさせる。ピアニストがキーザーに代わりランク一つ上の演奏をすることになったのは、その思いに拍車をかけたろう。キーザー、何気にハービー・ハンコック流れの弾き方をする人なんだな、また、新トロンボーン奏者のディーズ(1980年代生まれながら、10歳ぐらい年上に見える)は確かにうまい。グルーヴィさは前任者のほうがあったかもしれないが、音程確かに豊かなフレイジングをばしばし繰り出す。
以下はときにキーザーは一部キーボードも弾き、もう少し広がった表情も見せるようになるが、リズム隊の演奏もあり、やはりジャズ度は低くない。前と同様にマーカス・ミラー曲(「マプート」)やディアンジェロ曲(「スパニッシュ・ジョイント」)も披露したが一皮むけたものになっていた。サンボーンのソロはぼくが見た前回時よりソウルフルな側面も出していたか。彼の日本人が言うところの“泣き”のフレイズを、あちらでは“レイザー・シャープ”と形容したりもするんだよね。
▶過去の、デイヴィッド・サンボーン
http://www.myagent.ne.jp/%7Enewswave/live-2000-3.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-7.htm
http://43142.diarynote.jp/201012051903113851/
http://43142.diarynote.jp/201203062005542291/
http://43142.diarynote.jp/?day=20130903
http://43142.diarynote.jp/201411101737513509/
https://43142.diarynote.jp/201510231145525391/
http://43142.diarynote.jp/201712061006171627/
https://43142.diarynote.jp/201712081715389473
その後、三軒茶屋・HEAVENS DOORに行く。南口のほうの賑やかな商店街にあるハコで、入るのは初めて。帰りに階上に上がると、帰宅中の知り合いとばったり会う。ここ3年弱、おい互いの都合が合わずメールのやりとりだけだったのだが、あららな偶然にお互い驚く。老けてなくて、よかったあ(余計なお世話……)。
こちらのメイン・アクトは、ナッシュヴィルから来たザ・スモーキング・フラワーズ。地下一階の会場に入ると3番目の出演バンドである日本人バンドのMuscohがやっている。事前にyoutubeで見た曲はエモなシューゲイザーとも言えそうなやつだったが、ぼくがその終盤に接した限りは、竹を割ったようなハードコア/パンク。けっこう、鮮やか。中心人物が天井からぶら下がってわめいたりと、なかなかに活発であった。その次は、日本人3人組のDevil Dalipop。歌とキーボードの女性と、バリトン・サックスとドラムという編成で、多大な臭み、もとい個性あり。キャリアのある人たちが組んでいるよう。ちょいジャズっぽい部分もあるが、メロディはどこか昭和歌謡的でもあり、総じてはデカダンな架空のキャバレー・ミュージックをやっているという所感をえた。いやはや、聞き味はヘヴィ。
そして22時を回って、男女二人組のザ・スモーキン・フラワーズが登場する。キム(歌、ドラム、1曲アコーディオン)とスコット・コリンズ(歌、ギター)は夫婦で、姉さん女房。NYに住んでいたスコットが30年来ナッシュヴィルに住むキムと出会い、9年前に引っ越したという。
事前に新作『Let’s Die Together』を聞いたところ何曲かはどこかジョンとヨーコを想起させるところがあると頷く。プラスしてガレージ味も曲によってはあり、というもの。スコットはザ・クラッシュが好きという。そして、生の彼らはそれに当たらずも遠からずなのだが、想像していた以上に線が太かった。けっこうユニゾンで歌われるのだが、まずヴォーカルがともに魅力的。両者ともにルックスは悪くなく、うれしいロック感覚を醸し出すところももちろんマル。加えて、ディランを原点に置くような曲(そのとき、トレモロ付きのセミアコの電気ギターを弾いていたスコットはハーモニカも付いた)や本編最後の曲はキムが「ナッシュヴィルのカウボーイ・ソング」と言って歌ったのでカントリーの曲だったのではないかと思う。そのさいのキムの少し絞り出すような歌は魅力的だったし、あちらではカントリーだけ取り上げても彼女たちは商売になると思えた。
とかなんとか、さすがずっとやっている米国人ロッカーは力があると痛感させられるとともに、どうして二人(今回が初来日となる)がもっとビッグな存在になっていないかと思うことしきり。だって、この編成だと多くの人はザ・ホワイト・ストライプス(2003年10月21日、2006年3月5日)を思い浮かべるところであり、その流れで二人に声がかかってもおかしくないとも思えるのだが。一つ違うのは、ザ・ホワイト・ストライプスが病んだ情処をもっているところ、ザ・スモーキング・フラワーズは生理的に健全なロックロール観を抱えていると思えるところだ。でも、訴求力は間違いなく高いわけで、世のなか厳し〜。成功するには、運が本当に必要だよなー。というのはともかく、ワタクシ絶賛し、お勧めします!
マインドもしかと持つと思わされるお二人はただいま全17箇所を回るジャパン・ツアー中。キムは乳がんをわずらったこともあったようだが、とっても溌剌。ツアーは11月13日から始めていて、あとは27日、28日、30日の東京での3回のギグを残す。https://www.thesmokingflowers.com
▶過去の、ザ・ホワイト・ストライプス
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-10.htm
http://43142.diarynote.jp/200603080248000000/
<先週の、ベンちゃんのお返事>
サンボーン公演における、ベン・ウィリアムズのダブル・ベース音はやたらと大きかった。彼の妙味は、存分に得ることができた訳であるが。そんな彼には昨週、メール・インタヴューをした。以下に、上に出した記事に使っていない発言を出しておきます。
「渡辺貞夫やデイヴ(ィッド・サンボーン)との共演に加えて、最近はホセ・ジェイムスとの長期の“ビル・ウィザース追悼”のツアーに参加しています。また、ソミ、キーヨン・ハロルド、ジャズメイア・ホーン、等々のアーティストとのツアーの他に、自分のグループでもツアーしています」
「アコースティックとエレクトリックの持ち替えは、ベースを弾き始めた当初からやっていたことです。そもそも、ジャズ、R&B、ゴスペル、ヒップホップ、と様々な音楽を聴いて演奏することが好きで、となると当然、音楽に求められるままにアップライトもエレクトリックも弾ける必要があります。どちらの楽器も楽しんで弾いていますが、違いは大きい。なので、心地よく弾けるレベルに達するには、それぞれに時間と練習を費やしてやらなければなりません。パット・メセニー、ソミ、エティエンヌ・チャールズ、ダイアン・リーヴスなど、今までに共演したアーティストからは両方弾いてほしいという依頼も多く、それがだんだん普通になってきているように思います。クリスチャン・マクブライド、スタンリー・クラーク、デリク・ホッジ、エスペランザ・スポルディング、バーニス・トラヴィス、ジョン・パティトゥッチ等々、両方を見事にこなすベーシスト仲間も増えていますし」
「今、3作目になるリーダー・アルバム『I Am a Man』の制作中です。社会正義や人権の問題を、むしろ精神的なレンズを通して見つめた作品です。ヴォーカルは僕と数名のゲスト・ヴォーカリストがし、インスト曲よりも歌ものが中心です。まもなく録音にかかる予定で、2019年の秋には発表できればと思っています。そして、その僕のツアーの行程に日本を入れることができたら素晴らしいでしょう」
パリ在住の音楽クリエイター(2012年6月30日、2016年11月10日、2016年11月16日)の、例による大所帯のショウを南青山・ブルーノート東京(ファースト・ショウ)で見る。
一番横に位置する三宅純(フェンダーローズ、ピアノ、フリューゲルホーン、トランペット)に加え、米国出身欧州在住のリサ・パピノー(ヴォーカル)、フルガリアのコスミック・ヴォイセズ(コンダクターのヴァーニャ・モネヴァ、そしてアナ・ナツコヴァとヴェッセリーナ・クルティアンとディアナ・テネヴァの3人のシンガー)、ブラジル出身のブルーノ・カピナン(ヴォーカル)、勝沼恭子 (ヴォーカル)、伊丹雅博(ギター、ウード、マンドリン)、バカボン鈴木(電気と縦ベース)、ブラジル出身のゼ・ルイス・ナシメント(パーカッション)、豪州出身でエンジニアとしての才を持つアンディ・ベヴァン(フルート、アルト・フルート、ソプラノ・サックス、アルト・サックス、バリトン・サックス、ディジュリド)、金子飛鳥(ヴァイオリン)、吉田篤貴(ヴァイオリン)、志賀恵子(ヴィオラ)、多井智紀(チェロ)という面々がステージに立つ。
ジャズの原初的枠ごえ感覚を下敷きに置く、天衣無縫な音楽的好奇心がおもむくままの、様々な音楽要素が織り込まれたハイブリッドな音楽絵巻表現。精緻に構成された各曲は多大な即興性は存在しない。だが、そのいくつものレイヤーを浮き上がらせんとする素材を開かれた場で整然と開くだけでも送り手側は快感を感じるだろうし、受ける側は息をのんでしまう美しさとドキドキに満ちた非日常を受け取ることになる。そうしたデカい情報量を持つ楽器音/肉声群はフランス人エンジニアのフィリップ・アヴリルと日本が誇るザックの共同作業によって送り出される。演目は、けっこうショウによって入れ替えがあるようだ。
<この3連休は、働き者>
金曜日(23日)が祭日で、そして土日。ゆえに、22日の丸の内周辺の飲食店はとても混んでいた、繰上げ給料日であり、明日から3連休。勤め人の方々、もううれしい今宵この夜であったのだろうなー。ぼくはといえば、その3日間ともに働いちゃった。夜半まで飲んでいたにも関わらず(帰宅時の3時半ごろ、渋谷周辺六本木通りで工事渋滞にあい、通過するのに30分かかりげんなり。近年、以前より渋滞にあわなくなったなーと思っていたので、余計にこたえる。タクシーの運転手も車線が増えて〜3から4車線が1から2車線になっていた〜流れる位置に来たとき、やっと抜けたァと素の発言をしたものなあ。年末、高速を使える場所から帰宅する場合はそちらを使った方がいいかもしれぬ。←ちょい、頭に置いておこう)、23日は持ちつ持たれつの関係にある所からの急な原稿依頼もあって朝からキーボードをぽんぽん。やはり休みの日に机に向かう場合、フリーランスにも関わらず一抹の釈然としない思いを抱く。ま、人間てそういうものだ。翌24日(土)は、ウィル・リーにインタヴュー。彼にするのは今回が初めてとなる(だよね?)。取材場所となった某ホテル催事場フロアは結婚披露宴出席の人たちで賑わっていた。家に帰ると、当人からお礼メールが入っていて驚く。なんて名前なんだいと重ねて聞いて来たので名刺を渡したわけだが。その際、彼は楽しいデザインの名刺をくれた。会うとフェイスブックの友達申請をしてくるミュージシャンもいるが、インタヴュー後のメール返しは珍しい。そして、今日は三宅純に公演前にインタヴュー。リーの公演も混んでいたが、こちらもまさにフル・ハウスだった。その帰り、知人の求めに従い、肉を食す。肉、肉、肉。オレの今後の人生で、以後こんなに食うことはないかもしれぬ。とともに、ヴェジタリアンでもなんでもないが、近年肉を多大に食べなくなっているんだなとも自覚。ウィークエンドのファースト・ショウだと開演が早いので時間も早いし、腹ごなしにゆっくり渋谷まで歩く。すると、宮益坂(通り両側の木々に、クリスマス用のデコレーションあり。以前もなされていたっけ?)には露店が出ていて、横にある御岳神社で酉の市をやっている。思わず、ビル街のなかにある参道階段を登ってしまう。ちょっとしたアドヴェンチャーきぶん? それほど大きくない境内、なり。バチあたりなんで神社参りなんでどうでもいいワタシであるが、つられて鐘を鳴らし拝んでしまう。
一番横に位置する三宅純(フェンダーローズ、ピアノ、フリューゲルホーン、トランペット)に加え、米国出身欧州在住のリサ・パピノー(ヴォーカル)、フルガリアのコスミック・ヴォイセズ(コンダクターのヴァーニャ・モネヴァ、そしてアナ・ナツコヴァとヴェッセリーナ・クルティアンとディアナ・テネヴァの3人のシンガー)、ブラジル出身のブルーノ・カピナン(ヴォーカル)、勝沼恭子 (ヴォーカル)、伊丹雅博(ギター、ウード、マンドリン)、バカボン鈴木(電気と縦ベース)、ブラジル出身のゼ・ルイス・ナシメント(パーカッション)、豪州出身でエンジニアとしての才を持つアンディ・ベヴァン(フルート、アルト・フルート、ソプラノ・サックス、アルト・サックス、バリトン・サックス、ディジュリド)、金子飛鳥(ヴァイオリン)、吉田篤貴(ヴァイオリン)、志賀恵子(ヴィオラ)、多井智紀(チェロ)という面々がステージに立つ。
ジャズの原初的枠ごえ感覚を下敷きに置く、天衣無縫な音楽的好奇心がおもむくままの、様々な音楽要素が織り込まれたハイブリッドな音楽絵巻表現。精緻に構成された各曲は多大な即興性は存在しない。だが、そのいくつものレイヤーを浮き上がらせんとする素材を開かれた場で整然と開くだけでも送り手側は快感を感じるだろうし、受ける側は息をのんでしまう美しさとドキドキに満ちた非日常を受け取ることになる。そうしたデカい情報量を持つ楽器音/肉声群はフランス人エンジニアのフィリップ・アヴリルと日本が誇るザックの共同作業によって送り出される。演目は、けっこうショウによって入れ替えがあるようだ。
<この3連休は、働き者>
金曜日(23日)が祭日で、そして土日。ゆえに、22日の丸の内周辺の飲食店はとても混んでいた、繰上げ給料日であり、明日から3連休。勤め人の方々、もううれしい今宵この夜であったのだろうなー。ぼくはといえば、その3日間ともに働いちゃった。夜半まで飲んでいたにも関わらず(帰宅時の3時半ごろ、渋谷周辺六本木通りで工事渋滞にあい、通過するのに30分かかりげんなり。近年、以前より渋滞にあわなくなったなーと思っていたので、余計にこたえる。タクシーの運転手も車線が増えて〜3から4車線が1から2車線になっていた〜流れる位置に来たとき、やっと抜けたァと素の発言をしたものなあ。年末、高速を使える場所から帰宅する場合はそちらを使った方がいいかもしれぬ。←ちょい、頭に置いておこう)、23日は持ちつ持たれつの関係にある所からの急な原稿依頼もあって朝からキーボードをぽんぽん。やはり休みの日に机に向かう場合、フリーランスにも関わらず一抹の釈然としない思いを抱く。ま、人間てそういうものだ。翌24日(土)は、ウィル・リーにインタヴュー。彼にするのは今回が初めてとなる(だよね?)。取材場所となった某ホテル催事場フロアは結婚披露宴出席の人たちで賑わっていた。家に帰ると、当人からお礼メールが入っていて驚く。なんて名前なんだいと重ねて聞いて来たので名刺を渡したわけだが。その際、彼は楽しいデザインの名刺をくれた。会うとフェイスブックの友達申請をしてくるミュージシャンもいるが、インタヴュー後のメール返しは珍しい。そして、今日は三宅純に公演前にインタヴュー。リーの公演も混んでいたが、こちらもまさにフル・ハウスだった。その帰り、知人の求めに従い、肉を食す。肉、肉、肉。オレの今後の人生で、以後こんなに食うことはないかもしれぬ。とともに、ヴェジタリアンでもなんでもないが、近年肉を多大に食べなくなっているんだなとも自覚。ウィークエンドのファースト・ショウだと開演が早いので時間も早いし、腹ごなしにゆっくり渋谷まで歩く。すると、宮益坂(通り両側の木々に、クリスマス用のデコレーションあり。以前もなされていたっけ?)には露店が出ていて、横にある御岳神社で酉の市をやっている。思わず、ビル街のなかにある参道階段を登ってしまう。ちょっとしたアドヴェンチャーきぶん? それほど大きくない境内、なり。バチあたりなんで神社参りなんでどうでもいいワタシであるが、つられて鐘を鳴らし拝んでしまう。
NY在住のエレクトリック・ベース奏者/ヴォーカリストのウィル・リー(2000年6月21日、2003年6月12日、2008年12月7日、2009年8月19日、2012年8月21日、2012年11月26日、2013年12月5日、2014年8月7日、2015年8月20日、2018年8月27日)のリーダー・グループ公演を、丸の内・コットンクラブで見る。セカンド・ショウ。
同行者はイスラエル出身であるギタリストのオズ・ノイ(2007年7月3日、2016年3月29日)、オルガンとキーボードとヴォーカルのジェフ・ヤング(2017年7月30日)、ドラムのチャーリー・ドレイトン(2003年6月12日)。実は今回一番楽しみだったのは、ストーンズやキーズ・リチャーズ(2003年3月15日)のレコーディングやライヴ(リチャーズのバンドである、エクスペンシヴ・ワイノウズ)にも兄貴分のスティーヴ・ジョーダン(2005年11月13日、2006年11月20日、2006年12月22日、2010年10月26日)流れで堂々参加していたドレイトンを見ること。1965年生まれの彼はそんなに老けてはいないが、アフリカ系というよりはラテン系の血が強いように今回接して感じられた。彼のおじいちゃんはベン・ウェブスターやコールマン・ホーキンスらに仕えたベーシストであり、父親はジョン・コルトレーン他の録音に関与したエンジニアですね。
とっても大きな口径のベース・ドラムを用いていた彼の叩き口は、まさにスティーヴ・ジョーダン流れの奥行きの深い気をてらわぬそれで、わりとシンプルにロッキッシュ。音だけを聞くと必然性を感じないが、彼はマッチド・グリップではなくレギュラー・グリップですべて演奏をこなしていた。一拍一拍の間(ま)がデカいというか、深いと感じさせるのは大きなアドヴァンテイジだ。
おおまかに言えは、インストゥメンタルもやるが歌がはいる曲も結構あり。ヴォーカルはヤング(彼のオリジナルもやったはず)とリーがとる。アフリカ系であるヤングはちゃんと歌える人だな。曲はジミ・ヘンドリックスの「ドリフティン」やザ・ビートルズの「エイト・デイズ・ア・ウィーク」などのカヴァーも。前にも触れたことがあるが、リーはずっとザ・ファブ・フォー(The Fab Faux)というザ・ビートルズのカヴァー・バンドをやっていて、それはお手の物。『アビー・ロード』を片面まんまやっている映像とか、ユーチューブで見ることができる。あちらではなんか人気あるらしくて、ギャラの問題でコットンクラブでやるのは不可能なのだそうだ。彼らは12月にマンハッタンのワイナリーで“ホワイト(・アルバム)・クリスマス”と題したショウをしたりもするが、即ソールド・アウトであるよう。
ぼくが見たショウはサプライズもあり。ちょうど来日中の大御所セッション・ベーシストであるチャック・レイニー(2011年6月21日)がなんと客席にいて、リーは「センセイ」と呼び込み、1曲レイ・チャールズの「アイ・ガット・ザ・ウーマン」(だったかな?)のインストをツイン・べースで披露する。演奏自体は別にどってことないが、これはうれしい。レイニーはとても元気そう、終演後も彼は鷹揚に寄って来た観客に応対していた。
アンコールは、24丁目バンド(リーの初来日は、1980年のそれだった)の同僚だった故ハイラム・ブロック(2000年6月21日、2003年6月12日、他)の「ダ・アレイ」。ノイのギター演奏はまんまブロック流儀、つまりソロは40年前のジョー・ウォルシュ(2011年3月5日)風であった。
来年4月下旬に東京国際フォーラム ホールCで3日間にわたる<EAST MEETS WEST>という催しのミュージック・ディレクターを、リーは大々的に行う。ウィリー・リー祭り? 参加者はサム・ムーア(2006年11月14日、2008年8月31日、2010年12月15日、2011年7月27日、2015年12月2日)、ランディ・ブレッカー(2009年6月18日、2010年6月6日、2012年6月13日、2016年2月19日、2016年9月29日)、マイク・スターン(2009年3月23日、2009年6月18日、2010年6月6日、2012年6月13日、2015年6月5日、2016年6月4日)、矢野顕子(2004年7月20日、2008年8月3日、2008年12月14日、2009年8月19日、2009年9月4日、2009年12月13日、2010年12月12日、2011年9月9日、2011年12月11日、2012年8月21日、2013年8月11日、2013年11月30日、2014年8月7日、2015年8月20日、2016年9月15日、2017年12月10日、2018年8月27日)、日野皓正(2005年6月5日、2006年11月3日、2011年3月28日、2011年7月25日、2011年9月2日 、2013年9月22日、2014年4月4日、2015年3月10日、2017年9月3日、2018年8月11日)、渡辺香津美2004年12月15日、2010年9月1日、2010年9月5日 、2010年11月20日、2012年3月20日、2016年6月4日、2016年9月4日、2017年9月2日)、桑原あい(2013年9月8日、2016年12月7日、2017年7月8日、2017年9月29日)他多数。
▶過去の、ウィル・リー
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▶︎過去の、オズ・ノイ
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▶︎過去の、ジェフ・ヤング
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▶過去の、スティーヴ・ジョーダン
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▶︎過去の、チャーリー・ドレイトン
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▶︎過去の、チャック・レイニー
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▶︎過去の、ハイラム・ブロック
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▶過去の、ジョー・ウォルシュ
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▶過去の、サム・ムーア
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▶過去の、ランディ・ブレッカー
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▶過去の、マイク・スターン
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▶過去の、矢野顕子
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http://43142.diarynote.jp/201408091058201133/
http://43142.diarynote.jp/201508210809254412/
http://43142.diarynote.jp/201609201813357761/
http://43142.diarynote.jp/201712111145326498/
https://43142.diarynote.jp/201808291108033102/
▶過去の、日野皓正
http://43142.diarynote.jp/200506120639310000/
http://43142.diarynote.jp/?day=20061103
http://43142.diarynote.jp/?day=20110328
http://43142.diarynote.jp/201107310727152406/
http://43142.diarynote.jp/?day=20110902
http://43142.diarynote.jp/201309260930584072/
http://43142.diarynote.jp/201404070654593139/
http://43142.diarynote.jp/201503110740041978/
http://43142.diarynote.jp/201709101639096076/
https://43142.diarynote.jp/201808120917002515/
▶過去の、渡辺香津美
http://43142.diarynote.jp/200412212102130000/
http://43142.diarynote.jp/201009030955539620/
http://43142.diarynote.jp/201009171511588216/
http://43142.diarynote.jp/?day=20101120
http://43142.diarynote.jp/201203260803216950/
http://43142.diarynote.jp/201606121224129353/
http://43142.diarynote.jp/201609201052518160/
https://43142.diarynote.jp/201709101059289712/
▶︎過去の、桑原あい
http://43142.diarynote.jp/?day=20130908
http://43142.diarynote.jp/201612100926461885/
http://43142.diarynote.jp/201707101243147840/
https://43142.diarynote.jp/201710011917499392/
<今日の、好漢>
チャーリー・ドレイトンはドラムだけでなく、ベースやギターも演奏する御仁。とくに、キース・リチャーズの諸作ではスティーヴ・ジョーダンと仲良く楽器の持ち替えを交互にしていた。のであったのが、リチャーズの新作『クロスアイド・ハート』(ヴァージン、2015年)にドレイトンは参加していない。それについては、残念なことにジョーダンとドレイトンが喧嘩をして袂を分かつことになったと聞いたことがある。ジョーダンはミーガン・ボス、ドレイトンは故クリッシー・アンプレット(https://www.youtube.com/watch?v=eCU64jCdntU、途中からドレイトンも出てくる)と白人のロック・シンガーと結婚していることも両者は共通していたわけだが。ジャズ/フュージョン(渡辺貞夫のツアーで来日したことがあったかも)とロック(近年は、リトル・スティーヴンのバンドに入っている)の2方向で堂々活躍して来た彼はアイヴァン・ネヴィル(2013年2月3日)やフォオナ・アップル(2000年5月8 日)、アンプレットが在籍した豪州バンドのディヴァイニルズ、パフィらのプロデュースにも関与。蛇足だが、ドレイトンが劇中音楽作りに部分制作/演奏関与した2011 年米国映画「The Music Never Stopped」は音楽をテーマに置く映画の10指にはいるかもしれない好作。字幕なしのを見て全部分かったわけではないが、音楽(ここでは1960年代ロック。映画表題は、グレイトフル・デッドの曲名でもありますね。ライノ発のサウンドトラックにはデッドをはじめ、ディラン、ドノヴァン、C.S.N.&Y曲らがずらり)の記憶がもたらすえもいわれぬ素敵を親子の絆をとおして描く(映像にもうれしいロックねたはいろいろ出てくる)内容は音楽が好きで良かったあと痛感させるにあまりある。
▶︎過去の、アイヴァン・ネヴィル
https://43142.diarynote.jp/201208091321435870/
▶︎過去のフィオナ・アップル
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-5.htm
同行者はイスラエル出身であるギタリストのオズ・ノイ(2007年7月3日、2016年3月29日)、オルガンとキーボードとヴォーカルのジェフ・ヤング(2017年7月30日)、ドラムのチャーリー・ドレイトン(2003年6月12日)。実は今回一番楽しみだったのは、ストーンズやキーズ・リチャーズ(2003年3月15日)のレコーディングやライヴ(リチャーズのバンドである、エクスペンシヴ・ワイノウズ)にも兄貴分のスティーヴ・ジョーダン(2005年11月13日、2006年11月20日、2006年12月22日、2010年10月26日)流れで堂々参加していたドレイトンを見ること。1965年生まれの彼はそんなに老けてはいないが、アフリカ系というよりはラテン系の血が強いように今回接して感じられた。彼のおじいちゃんはベン・ウェブスターやコールマン・ホーキンスらに仕えたベーシストであり、父親はジョン・コルトレーン他の録音に関与したエンジニアですね。
とっても大きな口径のベース・ドラムを用いていた彼の叩き口は、まさにスティーヴ・ジョーダン流れの奥行きの深い気をてらわぬそれで、わりとシンプルにロッキッシュ。音だけを聞くと必然性を感じないが、彼はマッチド・グリップではなくレギュラー・グリップですべて演奏をこなしていた。一拍一拍の間(ま)がデカいというか、深いと感じさせるのは大きなアドヴァンテイジだ。
おおまかに言えは、インストゥメンタルもやるが歌がはいる曲も結構あり。ヴォーカルはヤング(彼のオリジナルもやったはず)とリーがとる。アフリカ系であるヤングはちゃんと歌える人だな。曲はジミ・ヘンドリックスの「ドリフティン」やザ・ビートルズの「エイト・デイズ・ア・ウィーク」などのカヴァーも。前にも触れたことがあるが、リーはずっとザ・ファブ・フォー(The Fab Faux)というザ・ビートルズのカヴァー・バンドをやっていて、それはお手の物。『アビー・ロード』を片面まんまやっている映像とか、ユーチューブで見ることができる。あちらではなんか人気あるらしくて、ギャラの問題でコットンクラブでやるのは不可能なのだそうだ。彼らは12月にマンハッタンのワイナリーで“ホワイト(・アルバム)・クリスマス”と題したショウをしたりもするが、即ソールド・アウトであるよう。
ぼくが見たショウはサプライズもあり。ちょうど来日中の大御所セッション・ベーシストであるチャック・レイニー(2011年6月21日)がなんと客席にいて、リーは「センセイ」と呼び込み、1曲レイ・チャールズの「アイ・ガット・ザ・ウーマン」(だったかな?)のインストをツイン・べースで披露する。演奏自体は別にどってことないが、これはうれしい。レイニーはとても元気そう、終演後も彼は鷹揚に寄って来た観客に応対していた。
アンコールは、24丁目バンド(リーの初来日は、1980年のそれだった)の同僚だった故ハイラム・ブロック(2000年6月21日、2003年6月12日、他)の「ダ・アレイ」。ノイのギター演奏はまんまブロック流儀、つまりソロは40年前のジョー・ウォルシュ(2011年3月5日)風であった。
来年4月下旬に東京国際フォーラム ホールCで3日間にわたる<EAST MEETS WEST>という催しのミュージック・ディレクターを、リーは大々的に行う。ウィリー・リー祭り? 参加者はサム・ムーア(2006年11月14日、2008年8月31日、2010年12月15日、2011年7月27日、2015年12月2日)、ランディ・ブレッカー(2009年6月18日、2010年6月6日、2012年6月13日、2016年2月19日、2016年9月29日)、マイク・スターン(2009年3月23日、2009年6月18日、2010年6月6日、2012年6月13日、2015年6月5日、2016年6月4日)、矢野顕子(2004年7月20日、2008年8月3日、2008年12月14日、2009年8月19日、2009年9月4日、2009年12月13日、2010年12月12日、2011年9月9日、2011年12月11日、2012年8月21日、2013年8月11日、2013年11月30日、2014年8月7日、2015年8月20日、2016年9月15日、2017年12月10日、2018年8月27日)、日野皓正(2005年6月5日、2006年11月3日、2011年3月28日、2011年7月25日、2011年9月2日 、2013年9月22日、2014年4月4日、2015年3月10日、2017年9月3日、2018年8月11日)、渡辺香津美2004年12月15日、2010年9月1日、2010年9月5日 、2010年11月20日、2012年3月20日、2016年6月4日、2016年9月4日、2017年9月2日)、桑原あい(2013年9月8日、2016年12月7日、2017年7月8日、2017年9月29日)他多数。
▶過去の、ウィル・リー
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-6.htm ハイラム・ブロック
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-6.htm ハイラム・ブロック
http://43142.diarynote.jp/200812150312308154/
http://43142.diarynote.jp/?day=20090819
http://43142.diarynote.jp/201209180912154167/
http://43142.diarynote.jp/201212101904379741/
http://43142.diarynote.jp/201312171510083393/
http://43142.diarynote.jp/201408091058201133/
http://43142.diarynote.jp/201508210809254412/
https://43142.diarynote.jp/201808291108033102/
▶︎過去の、オズ・ノイ
http://43142.diarynote.jp/200707041026510000/
http://43142.diarynote.jp/201603300704079868/
▶︎過去の、ジェフ・ヤング
https://43142.diarynote.jp/201708081430263083/
▶過去の、スティーヴ・ジョーダン
http://43142.diarynote.jp/200511130413390000/
http://43142.diarynote.jp/200611221236140000/
http://43142.diarynote.jp/?day=20061222
http://43142.diarynote.jp/201010301012548114/
▶︎過去の、チャーリー・ドレイトン
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-6.htm ハイラム・ブロック
▶︎過去の、チャック・レイニー
https://43142.diarynote.jp/201106270438075311/
▶︎過去の、ハイラム・ブロック
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-6.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-6.htm
▶過去の、ジョー・ウォルシュ
http://43142.diarynote.jp/201103091707591166/
▶過去の、サム・ムーア
http://43142.diarynote.jp/200611190319380000/
http://43142.diarynote.jp/201012160928249431/
http://43142.diarynote.jp/201107310730365740/
http://43142.diarynote.jp/200809011923060000/
http://43142.diarynote.jp/201512030957287514/
https://43142.diarynote.jp/201810281058039311/
▶過去の、ランディ・ブレッカー
http://43142.diarynote.jp/200906190812191379/
http://43142.diarynote.jp/201006071818281946/
http://43142.diarynote.jp/201206141343402196/
http://43142.diarynote.jp/?day=20160219
http://43142.diarynote.jp/?day=20160929
▶過去の、マイク・スターン
http://43142.diarynote.jp/200903260425159549/
http://43142.diarynote.jp/200906190812191379/
http://43142.diarynote.jp/201006071818281946/
http://43142.diarynote.jp/201206141343402196
http://43142.diarynote.jp/201506070920231979/
https://43142.diarynote.jp/201606121224129353/
▶過去の、矢野顕子
http://43142.diarynote.jp/200407200015350000/
http://43142.diarynote.jp/200808090220110000/
http://43142.diarynote.jp/200812281440093394/
http://43142.diarynote.jp/200908221621447408/
http://43142.diarynote.jp/200909120647256771/
http://43142.diarynote.jp/201001051622194305/
http://43142.diarynote.jp/201012131714372906/
http://43142.diarynote.jp/201109151818437240/
http://43142.diarynote.jp/201112191449196187/
http://43142.diarynote.jp/201209180912154167/
http://43142.diarynote.jp/?day=20130811
http://43142.diarynote.jp/201312051627467488/
http://43142.diarynote.jp/201408091058201133/
http://43142.diarynote.jp/201508210809254412/
http://43142.diarynote.jp/201609201813357761/
http://43142.diarynote.jp/201712111145326498/
https://43142.diarynote.jp/201808291108033102/
▶過去の、日野皓正
http://43142.diarynote.jp/200506120639310000/
http://43142.diarynote.jp/?day=20061103
http://43142.diarynote.jp/?day=20110328
http://43142.diarynote.jp/201107310727152406/
http://43142.diarynote.jp/?day=20110902
http://43142.diarynote.jp/201309260930584072/
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▶過去の、渡辺香津美
http://43142.diarynote.jp/200412212102130000/
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▶︎過去の、桑原あい
http://43142.diarynote.jp/?day=20130908
http://43142.diarynote.jp/201612100926461885/
http://43142.diarynote.jp/201707101243147840/
https://43142.diarynote.jp/201710011917499392/
<今日の、好漢>
チャーリー・ドレイトンはドラムだけでなく、ベースやギターも演奏する御仁。とくに、キース・リチャーズの諸作ではスティーヴ・ジョーダンと仲良く楽器の持ち替えを交互にしていた。のであったのが、リチャーズの新作『クロスアイド・ハート』(ヴァージン、2015年)にドレイトンは参加していない。それについては、残念なことにジョーダンとドレイトンが喧嘩をして袂を分かつことになったと聞いたことがある。ジョーダンはミーガン・ボス、ドレイトンは故クリッシー・アンプレット(https://www.youtube.com/watch?v=eCU64jCdntU、途中からドレイトンも出てくる)と白人のロック・シンガーと結婚していることも両者は共通していたわけだが。ジャズ/フュージョン(渡辺貞夫のツアーで来日したことがあったかも)とロック(近年は、リトル・スティーヴンのバンドに入っている)の2方向で堂々活躍して来た彼はアイヴァン・ネヴィル(2013年2月3日)やフォオナ・アップル(2000年5月8 日)、アンプレットが在籍した豪州バンドのディヴァイニルズ、パフィらのプロデュースにも関与。蛇足だが、ドレイトンが劇中音楽作りに部分制作/演奏関与した2011 年米国映画「The Music Never Stopped」は音楽をテーマに置く映画の10指にはいるかもしれない好作。字幕なしのを見て全部分かったわけではないが、音楽(ここでは1960年代ロック。映画表題は、グレイトフル・デッドの曲名でもありますね。ライノ発のサウンドトラックにはデッドをはじめ、ディラン、ドノヴァン、C.S.N.&Y曲らがずらり)の記憶がもたらすえもいわれぬ素敵を親子の絆をとおして描く(映像にもうれしいロックねたはいろいろ出てくる)内容は音楽が好きで良かったあと痛感させるにあまりある。
▶︎過去の、アイヴァン・ネヴィル
https://43142.diarynote.jp/201208091321435870/
▶︎過去のフィオナ・アップル
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-5.htm
五反田文化センター 音楽ホールで、大河ドラマ「西郷どん」のテーマ曲で歌い、役者でも登場したりもし一般的な注目が高まっていると思われる奄美出身のシンガー/三味線奏者の里アンナ(2015年6月3日、2015年10月24日)の公演を見る。それは、2部制にて持たれた。
まず、津軽三味線インスト集団の三津巴が演奏。7人だかによる。早稲田大学のサークルのグループだそう。その後、里アンナが出て来て、中央に座りソロ演奏もしていた少し年をと食っているとも思えた三津巴の三味線奏者と二人で津軽民謡をやる。その後は、里アンナ一人による奄美の島唄の弾き語り。MCの可憐な声と歌唱の声量や声に内在するデプスの差異におおいに驚くとともに、三つ子の魂百まで的なトラッド表現の流儀のしぶとさも再認識。ステージでは大島紬による衣装を着て歌うそうだが、この晩は大島紬生地で作った両肩を出す黒いドレスを着ていた。
2部は、「西郷どん」の音楽を担当する映像系音楽作りで大活躍している作編曲家の富貴晴美(2014年12月13日)が、そこからの曲や近く公開になる音楽担当映画曲などをピアノでソロ演奏。複数出ている「西郷どん」のサウンドトラックは送っていただいて聞いているが、自宅では地上波や衛星放送などが映らないため、ドラマのほうは一切見たことがないワタシ。というのはともかく、会場はちゃんとしたクラシック用途のホールで、スタンウェイのフル・コンサート・ピアノが置いてあった。その後、里が加わり二人で和気藹々とパフォーマンスをする。里は三味線を弾いて歌う場合もあったが、中央に立ち歌だけを披露する曲もあった。
▶里アンナ
http://43142.diarynote.jp/201506070801066234/
https://43142.diarynote.jp/201510251330372218/
▶︎過去の、富貴晴美
https://43142.diarynote.jp/201412281016436916/
<今日の、もやあ。あらあ>
会場は駅からけっこう離れたところにある、品川区の施設。で、途中の高速道路脇の暗い道すがらの三角の草地スペースがある場所で、だいぶ前にやはり夜にここを歩いたことがあるのをきっちり認知。??? いつ、何のためにここを歩いたのか? この辺、知り合いも住んでいないし。もしかして、ぼくは五反田文化センターに来たことがある? でも、1990代年後半までは出かける際はいつも車で、ましてやこんな辺鄙な場所には車で来ているだろうし……。うーむ、謎だ。
2部の始めにトーク・コーナーがあって、そのおり富貴がぼくの名前を出して、およよ。確かに、だいぶ前に一緒にご飯を食べたときに今度大河ドラマの音楽を担当するのだけどその舞台は奄美なのという相談を受け、里や盛島貴男(2015年10月24日)の名前を出したんだけど。そしたら、彼女はすぐに東京で里と会うとともに、奄美に飛び自然児的な生活をしている盛島宅訪問(←すごい良く対応してくれたそう)をしたんだとか。ほんと、天真爛漫に行動する作曲家だな。会場で知っている人とは出会わなかったので、ぼくの名前が出されておやと思った人はいなかったろうけど。この2年間で、仲良しになった外タレの公演で「この曲はエースケのために」とかMCで2度言われたことはあるが、ありがたいものの、そーゆーのは照れる。
▶︎過去の、盛島貴男
https://43142.diarynote.jp/201510251330372218/
まず、津軽三味線インスト集団の三津巴が演奏。7人だかによる。早稲田大学のサークルのグループだそう。その後、里アンナが出て来て、中央に座りソロ演奏もしていた少し年をと食っているとも思えた三津巴の三味線奏者と二人で津軽民謡をやる。その後は、里アンナ一人による奄美の島唄の弾き語り。MCの可憐な声と歌唱の声量や声に内在するデプスの差異におおいに驚くとともに、三つ子の魂百まで的なトラッド表現の流儀のしぶとさも再認識。ステージでは大島紬による衣装を着て歌うそうだが、この晩は大島紬生地で作った両肩を出す黒いドレスを着ていた。
2部は、「西郷どん」の音楽を担当する映像系音楽作りで大活躍している作編曲家の富貴晴美(2014年12月13日)が、そこからの曲や近く公開になる音楽担当映画曲などをピアノでソロ演奏。複数出ている「西郷どん」のサウンドトラックは送っていただいて聞いているが、自宅では地上波や衛星放送などが映らないため、ドラマのほうは一切見たことがないワタシ。というのはともかく、会場はちゃんとしたクラシック用途のホールで、スタンウェイのフル・コンサート・ピアノが置いてあった。その後、里が加わり二人で和気藹々とパフォーマンスをする。里は三味線を弾いて歌う場合もあったが、中央に立ち歌だけを披露する曲もあった。
▶里アンナ
http://43142.diarynote.jp/201506070801066234/
https://43142.diarynote.jp/201510251330372218/
▶︎過去の、富貴晴美
https://43142.diarynote.jp/201412281016436916/
<今日の、もやあ。あらあ>
会場は駅からけっこう離れたところにある、品川区の施設。で、途中の高速道路脇の暗い道すがらの三角の草地スペースがある場所で、だいぶ前にやはり夜にここを歩いたことがあるのをきっちり認知。??? いつ、何のためにここを歩いたのか? この辺、知り合いも住んでいないし。もしかして、ぼくは五反田文化センターに来たことがある? でも、1990代年後半までは出かける際はいつも車で、ましてやこんな辺鄙な場所には車で来ているだろうし……。うーむ、謎だ。
2部の始めにトーク・コーナーがあって、そのおり富貴がぼくの名前を出して、およよ。確かに、だいぶ前に一緒にご飯を食べたときに今度大河ドラマの音楽を担当するのだけどその舞台は奄美なのという相談を受け、里や盛島貴男(2015年10月24日)の名前を出したんだけど。そしたら、彼女はすぐに東京で里と会うとともに、奄美に飛び自然児的な生活をしている盛島宅訪問(←すごい良く対応してくれたそう)をしたんだとか。ほんと、天真爛漫に行動する作曲家だな。会場で知っている人とは出会わなかったので、ぼくの名前が出されておやと思った人はいなかったろうけど。この2年間で、仲良しになった外タレの公演で「この曲はエースケのために」とかMCで2度言われたことはあるが、ありがたいものの、そーゆーのは照れる。
▶︎過去の、盛島貴男
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キャンディ・ダルファー。NENNE
2018年11月19日 音楽 あれれ。このインターナショナルなヴェテラン蘭アルト・サックス奏者/シンガーのライヴをけっこう見ている気持ちになっていたが、このブログを書くようになってからは、3度しか見ていないのか? グループ員は高校の頃からの音楽仲間であるギターのウルコ・ベッドを筆頭に、男性ヴォーカル二人、キーボード二人、ベース、ドラムという編成なり。彼らは皆、オランダ人であるのかな。
メイシオ・パーカー(1999年8月6~8日、1999年10月28日、2001年4月17日、2002年11月19日、2005年9月6日、2007年9月13日、2009年1月21日、2010年2月16日、2010年9月3日、2013年2月2日、2015年7月27日、2016年7月18日、2018年6月8日)がそうであるように、キャンディ・ダルファー(2009年5月11日、2010年2月16日、2012年2月13日)もまたどんどん自らリード・ヴォーカルを取る曲が増え、ダンス/R&B濃度を強めてきているという所感を持っていたが、今回のショウはインスト(主体)曲もいくつかあったはずだし、かなりアルト・サックスのソロを取る場面は多かったのではないか。それらは何気にまったり気味の曲も散見され、これまでよりファンク濃度は低くなったと思わすものであったけど。でも、ソロ自体はデイヴィッド・サンボーン(2000年3月21日、2003年7月18日、2010年12月1日、2012年3月3日、2013年9月3日、2014年11月6日、2015年10月19日、2017年12月5日、2017年12月7日)よりずっとメイシオ・パーカーぽくなっているのはまちがいない。少なくても、ライヴ・パフォーマンスにおいてはそうだ。
お腹を出す格好をしていたキャンディ姉さんの誠心誠意、音楽謳歌の真心パフォーマンスの気持ち良さは不変。なぜ、音楽は人々に働きかけ、ライヴ・ミュージックは輝けるものであるのか。それを、端的に納得させるショウであると思う。南青山・ブルーノート東京、ファースト・ショウ。
▶︎過去の、キャンディ・ダルファー
https://43142.diarynote.jp/200905121053358452/
https://43142.diarynote.jp/201002171552164447/
https://43142.diarynote.jp/201202141303117620/
▶過去の、メイシオ・パーカー
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/augustlive.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/octber1999live.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-4.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-11.htm
http://43142.diarynote.jp/200509130313320000/
http://43142.diarynote.jp/200709171112310000/
http://43142.diarynote.jp/200901221504141906/
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http://43142.diarynote.jp/201009111624281899/
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http://43142.diarynote.jp/201508050852067247/
http://43142.diarynote.jp/201607191314481207/
https://43142.diarynote.jp/201806130948515941/
▶過去の、デイヴィッド・サンボーン
http://www.myagent.ne.jp/%7Enewswave/live-2000-3.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-7.htm
http://43142.diarynote.jp/201012051903113851/
http://43142.diarynote.jp/201203062005542291/
http://43142.diarynote.jp/?day=20130903
http://43142.diarynote.jp/201411101737513509/
http://43142.diarynote.jp/201712061006171627/
https://43142.diarynote.jp/201712081715389473/
次は高円寺・Sound Studio DOMで、スウェーデン人女性のルー・イアサレとポーランド人男性のアルベルト・カルフが組むNENNEを見る。一言でくくってしまえば、エレクトロ・ポップ・デュオ。会場は初めて行く場所であったが、駅からかなり近い音楽練習スタジオ。その一番広いスタジオを使ってのもので、ときおりライヴにも用いるよう。お酒も買える。
プリセットされた音を出し、そこに女性は歌をのせ、自らその声質を変えたり、重ねる場合もある。アンビエント的とも言えるインスト部にも留意し、ドラマーのアルベルト・カルフ(2018年11月7日)はプリセット音にあわせて、簡素なドラム・パーツや鳴り物や機材を扱う。カルフくん(滞日中に、髪をカットしていた)はやはり腕利き、電気音に様々な世紀や輝きや芯を与える。ちゃんと、個性と聞きどころあり。その総体はどこか神秘的なところも持ち、現代空間に響く無国籍な鋭敏トラッドという感じもあるか。女性歌手は明日帰国するとMCで言っていたが、おもしろいことに数曲は日本語の歌詞で歌っていた。それもなんかいい感じで、その浮遊感も持つサウンドは映画のなかに挿入されるといい感じではないかとも思えた。それから、日本人が用意したものにも思えたが、後ろに投影される映像もいい感じだった。
▶過去の、︎アルベルト・カウフ
https://43142.diarynote.jp/201811081231284665/
<今日も、はしご>
ぜんぜん違う感じの最寄駅、場で、二つの外国人アクトの実演を見たということになるのだな。ともに、盛況。いろんな音楽の受け方があるのは健全なことであるとなあと思った。そして、もっと様々な音楽享受の場を経験したいなあとも思う。今後2週間の間に、米国から来日するロックの担い手を3組見る予定。そして、それらは初めて行くハコになりそう。通常のようにぼうっとしていたら、面々の来日を知らずにミスしていそうだが(そういう地道に来日ツアーをする方々、たくさんいるはず)、米国のマネージメントのほうから連絡を受け、興味を持っている。
*The Smoking Flowers
26 Nov: Live House Heaven’s Door, Tokyo
27 Nov: Live House 9 Spices, Tokyo
28 Nov: Live House Waver Waver, Tokyo
30 Nov: 青山Heaven, Tokoyo
*Scuttlebuggs and Tom Schraeder
02 Dec: Backstay Music Cafe, Tokyo
03 Dec: Live House Manhole, Tokyo
04 Dec: Live House Asakusa Gold Sounds, Tokyo
05 Dec: Miyauchi Family Live Cafe, Saitama
06 Dec: Live House Canopus, Tokyo
08 Dec: Pink Cow Bar, Tokyo
メイシオ・パーカー(1999年8月6~8日、1999年10月28日、2001年4月17日、2002年11月19日、2005年9月6日、2007年9月13日、2009年1月21日、2010年2月16日、2010年9月3日、2013年2月2日、2015年7月27日、2016年7月18日、2018年6月8日)がそうであるように、キャンディ・ダルファー(2009年5月11日、2010年2月16日、2012年2月13日)もまたどんどん自らリード・ヴォーカルを取る曲が増え、ダンス/R&B濃度を強めてきているという所感を持っていたが、今回のショウはインスト(主体)曲もいくつかあったはずだし、かなりアルト・サックスのソロを取る場面は多かったのではないか。それらは何気にまったり気味の曲も散見され、これまでよりファンク濃度は低くなったと思わすものであったけど。でも、ソロ自体はデイヴィッド・サンボーン(2000年3月21日、2003年7月18日、2010年12月1日、2012年3月3日、2013年9月3日、2014年11月6日、2015年10月19日、2017年12月5日、2017年12月7日)よりずっとメイシオ・パーカーぽくなっているのはまちがいない。少なくても、ライヴ・パフォーマンスにおいてはそうだ。
お腹を出す格好をしていたキャンディ姉さんの誠心誠意、音楽謳歌の真心パフォーマンスの気持ち良さは不変。なぜ、音楽は人々に働きかけ、ライヴ・ミュージックは輝けるものであるのか。それを、端的に納得させるショウであると思う。南青山・ブルーノート東京、ファースト・ショウ。
▶︎過去の、キャンディ・ダルファー
https://43142.diarynote.jp/200905121053358452/
https://43142.diarynote.jp/201002171552164447/
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▶過去の、メイシオ・パーカー
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http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-4.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-11.htm
http://43142.diarynote.jp/200509130313320000/
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▶過去の、デイヴィッド・サンボーン
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http://43142.diarynote.jp/201012051903113851/
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http://43142.diarynote.jp/201411101737513509/
http://43142.diarynote.jp/201712061006171627/
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次は高円寺・Sound Studio DOMで、スウェーデン人女性のルー・イアサレとポーランド人男性のアルベルト・カルフが組むNENNEを見る。一言でくくってしまえば、エレクトロ・ポップ・デュオ。会場は初めて行く場所であったが、駅からかなり近い音楽練習スタジオ。その一番広いスタジオを使ってのもので、ときおりライヴにも用いるよう。お酒も買える。
プリセットされた音を出し、そこに女性は歌をのせ、自らその声質を変えたり、重ねる場合もある。アンビエント的とも言えるインスト部にも留意し、ドラマーのアルベルト・カルフ(2018年11月7日)はプリセット音にあわせて、簡素なドラム・パーツや鳴り物や機材を扱う。カルフくん(滞日中に、髪をカットしていた)はやはり腕利き、電気音に様々な世紀や輝きや芯を与える。ちゃんと、個性と聞きどころあり。その総体はどこか神秘的なところも持ち、現代空間に響く無国籍な鋭敏トラッドという感じもあるか。女性歌手は明日帰国するとMCで言っていたが、おもしろいことに数曲は日本語の歌詞で歌っていた。それもなんかいい感じで、その浮遊感も持つサウンドは映画のなかに挿入されるといい感じではないかとも思えた。それから、日本人が用意したものにも思えたが、後ろに投影される映像もいい感じだった。
▶過去の、︎アルベルト・カウフ
https://43142.diarynote.jp/201811081231284665/
<今日も、はしご>
ぜんぜん違う感じの最寄駅、場で、二つの外国人アクトの実演を見たということになるのだな。ともに、盛況。いろんな音楽の受け方があるのは健全なことであるとなあと思った。そして、もっと様々な音楽享受の場を経験したいなあとも思う。今後2週間の間に、米国から来日するロックの担い手を3組見る予定。そして、それらは初めて行くハコになりそう。通常のようにぼうっとしていたら、面々の来日を知らずにミスしていそうだが(そういう地道に来日ツアーをする方々、たくさんいるはず)、米国のマネージメントのほうから連絡を受け、興味を持っている。
*The Smoking Flowers
26 Nov: Live House Heaven’s Door, Tokyo
27 Nov: Live House 9 Spices, Tokyo
28 Nov: Live House Waver Waver, Tokyo
30 Nov: 青山Heaven, Tokoyo
*Scuttlebuggs and Tom Schraeder
02 Dec: Backstay Music Cafe, Tokyo
03 Dec: Live House Manhole, Tokyo
04 Dec: Live House Asakusa Gold Sounds, Tokyo
05 Dec: Miyauchi Family Live Cafe, Saitama
06 Dec: Live House Canopus, Tokyo
08 Dec: Pink Cow Bar, Tokyo
nouon。ペトロス・クランパニス+ジュリアン・ショア
2018年11月17日 音楽 東池袋・KAKULULUで、ポスト・ジャズ・ロック・バンドのnouon(2015年4月17日、2015年9月13日、2015年10月9日、2016年3月14日、2017年2月17日、2017年8月23日、2018年6月7日) を見る。新作『flow』(メル)のリリースをフォロウする2ショウ回しライヴの2回目の方。1回目はアルバムまんまの曲順でやったようだが、ぼくが見た方は曲順を入れ替えて演奏するなり。
ヴァイブラフォンの山田あずさ(2013年5月19日、2014年6月13日、2014年6月15日、2014年10月19日、2014年11月21日、2015年4月17日、2015年5月2日、2015年5月6日、2015年5月22日、2015年5月28日、2015年6月15日、2015年9月13日、2015年11月11日、2016年5月22日、2016年6月13日、2016年9月7日、2017年1月17日、2017年4月27日、2017年9月17日、2018年4月8日、2018年6月7日) 、キーボードのケビン・マキュー(2015年4月17日、2015年9月13日、2015年10月9日、2016年3月14日、2017年2月17日、2017年8月23日、2018年6月7日)、ギターの加藤一平(2013年9月22日、2015年6月15日、2018年3月15日、2018年6月7日他)、ドラムの山本純平(2015年4月17日、2015年9月13日、2015年10月9日、2016年3月14日、2017年2月17日、2017年8月23日、2018年6月7日)の4人組、改めてコントラバス・クラリネット奏者からギタリストへのメンバー・チェンジはバンドの行き方に大きな変化をもたらしたと実感。アルバムの仕上がりに即するもので前回見たときほどギターの加藤が暴れることはないのだが、他の3人が形作るアンサンブルの上で、彼が閃きに満ちた音を乗せるという図式(いちおう、ソロをとる頻度も加藤が一番高い)を踏む場合が多い。なんにせよ、複雑な構成を持ちつつ流麗に動いていくサウンド総体はnouonならではのレイヤー感や移動の感覚、さらに濃淡に富む文様を自在に浮き上がらせるもので多大な個性あり。実はヴァイブラフォン音とキーボード音は音盤で聞くと区別がつきにくい場合があるのだが、生だとその有機的な重なりが手にとるように了解できて、これは痺れる。何気に山本はブラシを使う場合も少なくないのだが、ブラシの音は使い方によってはプログラム音に近い音が出ることを、この日再確認もする。ロック畑の山本だけど、今と繋がったいろいろなビートを送り出すよね。とかなんとか、ブリリアントにしてファジーな流動感に満ちた現代インストゥメンタルを毅然と送り出すバンドであるのは間違いない。アンコールで、ぼくが2015年ジャズno.1曲と思っている、「ショーケース」(作曲者のマキューはチャールズ・ミンガス・ビヨンドにあるものとして作ったらしい)をやってほしかった。
▶過去の、nouon /ケビン・マキュー/山本純平
http://43142.diarynote.jp/201504181000432127/
http://43142.diarynote.jp/201509231111454665/
http://43142.diarynote.jp/201510141817129055/
http://43142.diarynote.jp/201603151140427186/
http://43142.diarynote.jp/201702211431013289/
http://43142.diarynote.jp/201708240028435013/
https://43142.diarynote.jp/201806081020157759/
▶過去の、山田あずさ
http://43142.diarynote.jp/201305260923241736/ 渋さ知らズ
http://43142.diarynote.jp/201406160956273046/ WUJA BIN BIN
http://43142.diarynote.jp/201406161000365031/ 蝉丸
http://43142.diarynote.jp/201407261220126653/ ダモ鈴木
http://43142.diarynote.jp/201410251052527799/ Down’s Workshop
http://43142.diarynote.jp/201411221353274586/ アトラス
http://43142.diarynote.jp/201504181000432127/ nouon
http://43142.diarynote.jp/201505071132034325/ w.パール・アレキサンダー
http://43142.diarynote.jp/201505240923518276/ MoMo
http://43142.diarynote.jp/201505310957076398/ タクシー・サウダージ
http://43142.diarynote.jp/201506161247423392/ 渋さ知らズ
http://43142.diarynote.jp/201509231111454665/ ヒュー・ロイド
http://43142.diarynote.jp/201510141817129055/ nouon
http://43142.diarynote.jp/201511120722274234/ タクシー・サウダージ
http://43142.diarynote.jp/201603151140427186/ nouon
http://43142.diarynote.jp/201605240833401202/ w.パール・アレキサンダー
http://43142.diarynote.jp/?day=20160613 QUOLOFUNE
http://43142.diarynote.jp/201609201648546159/ WUJA BIN BIN
http://43142.diarynote.jp/?day=20170117 TNT
http://43142.diarynote.jp/201704280745098662/ BLOW UP
http://43142.diarynote.jp/201705081232023349/ w.パール・アレキサンダー
http://43142.diarynote.jp/201708240028435013/ nouon
http://43142.diarynote.jp/201709180648097389/ 松本治Musica Immaginaria
https://43142.diarynote.jp/201804090916338526/ w.林栄一、相川瞳
https://43142.diarynote.jp/201806081020157759/ nouon
▶︎過去の、加藤一平
http://43142.diarynote.jp/201309260930584072/
http://43142.diarynote.jp/201506161247423392/
http://43142.diarynote.jp/?day=20180315
その後、新宿ピット・インに移動。ファースト・セットの終盤からNYからやってきた俊英ジャズの担い手、二人を見る。一人はギリシャの小さな島で育ったというコントラバス奏者のペトロス・クランパニスで、もう一人はニュー・イングランド地方(ロード・アイランド州)生まれという出自を納得させるような端正な坊ちゃん顔ピアニストのジュリアン・ショア。二人はともに小さくはない編成のもと弦音なども趣味良く使い、広がりある絵画的とも言いたくなる〜それは今のアルゼンチンやブラジルのジャズ側精鋭の行き方とも重ねたくなるものか〜作風をそれぞれのリーダー作で披露している御仁たちだ。クランパニスはジャキス・モレレンバウム(2005年5月23日、2005年7月24日、2008年8月22日、2014年8月3日、2015年12月12日)とも付き合いがあり、ギリシャ繋がりでバンダ・バグダ(2016年1月19日、2017年12月11日)の面々とも仲良く、その新作には小川慶太(2014年8月3日、2016年1月19日、2017年4月18日、2017年12月11日、2018年4月4日、2018年10月10日)も参加(あと、〜シャイ・マエストロ:2012年3月12日、2016年1月4日、2016年6月11日、2016年6月11日、2017年9月3日、2017年9月6日、2018年11月12日〜も)。あ、ギラッド・ヘクセルマン(2012年3月12日、2016年7月3日)は両方のリーダー作に関与しているな。
というわけで、ともに作編曲に長けていて、デュオ演奏向きというイメージはまったくないのだが、とりあえずその姿を確認できるだけでうれしい。パフォーマンスの主はペトロス・クランパニスでときどきソロ演奏もあり。その際、彼は自らのベース音や鳴り物音やハミングを拾い、重ねて行き、トータルなサウンドを作ったりもする。リチャード・ボナ(2000年12月6日、2002年1月9日、2002年9月19日、2002年12月14日、2004年12月15日、2006年2月16日、2008年10月19日、2010年2月5日、2010年6月6日、2011年1月25日、2012年5月14日、2012年12月15日、2013年12月2日、2015年1月9日、2015年1月11日、2016年7月31日、2017年10月31日、2018年11月9日)のように電気ベースでそれをやる人は知っているが、縦ベースでそれをやる人には初めて触れたか。彼は口笛を吹く場面もあったし、デュオ演奏においても足で鳴り物を鳴らす場面もあり。終盤2曲は、スタンダードを二人は演奏した。
▶過去の、モレレンバウム
http://43142.diarynote.jp/200506021846130000/
http://43142.diarynote.jp/200507281000160000/
http://43142.diarynote.jp/200808221741070000/
http://43142.diarynote.jp/201403131302032810/
https://43142.diarynote.jp/201512151504068292/
▶︎過去の、バンダ・マグダ
http://43142.diarynote.jp/201601200802561812/
https://43142.diarynote.jp/201712121324481284/
▶過去の、小川慶太
http://43142.diarynote.jp/201408061110256933/
http://43142.diarynote.jp/?day=20160119
http://43142.diarynote.jp/201704200801169451/
http://43142.diarynote.jp/201712121324481276/
http://43142.diarynote.jp/201804051207119119/
https://43142.diarynote.jp/201810170924585002/
▶︎過去の、シャイ・マエストロ
http://43142.diarynote.jp/201203131840477844/
http://43142.diarynote.jp/201601050914043127/
http://43142.diarynote.jp/201606121230202174/
https://43142.diarynote.jp/201702021523283237/
http://43142.diarynote.jp/201709101639096076/
https://43142.diarynote.jp/201709110842026988/
https://43142.diarynote.jp/201811141355524842/
▶︎過去の、ギラッド・ヘクセルマン
http://43142.diarynote.jp/201203131840477844/
https://43142.diarynote.jp/201607100827363436/
▶過去の、リチャード・ボナ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-12.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-1.htm
http://43142.diarynote.jp/200412212102130000/
http://43142.diarynote.jp/200602171950040000/
http://43142.diarynote.jp/200810211839169096/
http://43142.diarynote.jp/201002072246423695/
http://43142.diarynote.jp/201006071818281946/
http://43142.diarynote.jp/201102081256565179/
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<今日の、なるほど>
nouonのショウには、親にそれぞれ連れられた小学校低学年とおぼしき女の子がふたり。おお、これは新鮮。聞いたら、山田がマリンバを教えている生徒さんという。コドモにはかなり難しい音楽ではなかったかとも思うが、ぼくの横の方に座っていた子は終始口をぽか〜んと開けて見入っていた。個体差によるとも思うが、普段は来ない場であるだろうし、外国人入りのバンドを大人に囲まれて見るというのはかなりよい情操教育ではないだろうか。
ヴァイブラフォンの山田あずさ(2013年5月19日、2014年6月13日、2014年6月15日、2014年10月19日、2014年11月21日、2015年4月17日、2015年5月2日、2015年5月6日、2015年5月22日、2015年5月28日、2015年6月15日、2015年9月13日、2015年11月11日、2016年5月22日、2016年6月13日、2016年9月7日、2017年1月17日、2017年4月27日、2017年9月17日、2018年4月8日、2018年6月7日) 、キーボードのケビン・マキュー(2015年4月17日、2015年9月13日、2015年10月9日、2016年3月14日、2017年2月17日、2017年8月23日、2018年6月7日)、ギターの加藤一平(2013年9月22日、2015年6月15日、2018年3月15日、2018年6月7日他)、ドラムの山本純平(2015年4月17日、2015年9月13日、2015年10月9日、2016年3月14日、2017年2月17日、2017年8月23日、2018年6月7日)の4人組、改めてコントラバス・クラリネット奏者からギタリストへのメンバー・チェンジはバンドの行き方に大きな変化をもたらしたと実感。アルバムの仕上がりに即するもので前回見たときほどギターの加藤が暴れることはないのだが、他の3人が形作るアンサンブルの上で、彼が閃きに満ちた音を乗せるという図式(いちおう、ソロをとる頻度も加藤が一番高い)を踏む場合が多い。なんにせよ、複雑な構成を持ちつつ流麗に動いていくサウンド総体はnouonならではのレイヤー感や移動の感覚、さらに濃淡に富む文様を自在に浮き上がらせるもので多大な個性あり。実はヴァイブラフォン音とキーボード音は音盤で聞くと区別がつきにくい場合があるのだが、生だとその有機的な重なりが手にとるように了解できて、これは痺れる。何気に山本はブラシを使う場合も少なくないのだが、ブラシの音は使い方によってはプログラム音に近い音が出ることを、この日再確認もする。ロック畑の山本だけど、今と繋がったいろいろなビートを送り出すよね。とかなんとか、ブリリアントにしてファジーな流動感に満ちた現代インストゥメンタルを毅然と送り出すバンドであるのは間違いない。アンコールで、ぼくが2015年ジャズno.1曲と思っている、「ショーケース」(作曲者のマキューはチャールズ・ミンガス・ビヨンドにあるものとして作ったらしい)をやってほしかった。
▶過去の、nouon /ケビン・マキュー/山本純平
http://43142.diarynote.jp/201504181000432127/
http://43142.diarynote.jp/201509231111454665/
http://43142.diarynote.jp/201510141817129055/
http://43142.diarynote.jp/201603151140427186/
http://43142.diarynote.jp/201702211431013289/
http://43142.diarynote.jp/201708240028435013/
https://43142.diarynote.jp/201806081020157759/
▶過去の、山田あずさ
http://43142.diarynote.jp/201305260923241736/ 渋さ知らズ
http://43142.diarynote.jp/201406160956273046/ WUJA BIN BIN
http://43142.diarynote.jp/201406161000365031/ 蝉丸
http://43142.diarynote.jp/201407261220126653/ ダモ鈴木
http://43142.diarynote.jp/201410251052527799/ Down’s Workshop
http://43142.diarynote.jp/201411221353274586/ アトラス
http://43142.diarynote.jp/201504181000432127/ nouon
http://43142.diarynote.jp/201505071132034325/ w.パール・アレキサンダー
http://43142.diarynote.jp/201505240923518276/ MoMo
http://43142.diarynote.jp/201505310957076398/ タクシー・サウダージ
http://43142.diarynote.jp/201506161247423392/ 渋さ知らズ
http://43142.diarynote.jp/201509231111454665/ ヒュー・ロイド
http://43142.diarynote.jp/201510141817129055/ nouon
http://43142.diarynote.jp/201511120722274234/ タクシー・サウダージ
http://43142.diarynote.jp/201603151140427186/ nouon
http://43142.diarynote.jp/201605240833401202/ w.パール・アレキサンダー
http://43142.diarynote.jp/?day=20160613 QUOLOFUNE
http://43142.diarynote.jp/201609201648546159/ WUJA BIN BIN
http://43142.diarynote.jp/?day=20170117 TNT
http://43142.diarynote.jp/201704280745098662/ BLOW UP
http://43142.diarynote.jp/201705081232023349/ w.パール・アレキサンダー
http://43142.diarynote.jp/201708240028435013/ nouon
http://43142.diarynote.jp/201709180648097389/ 松本治Musica Immaginaria
https://43142.diarynote.jp/201804090916338526/ w.林栄一、相川瞳
https://43142.diarynote.jp/201806081020157759/ nouon
▶︎過去の、加藤一平
http://43142.diarynote.jp/201309260930584072/
http://43142.diarynote.jp/201506161247423392/
http://43142.diarynote.jp/?day=20180315
その後、新宿ピット・インに移動。ファースト・セットの終盤からNYからやってきた俊英ジャズの担い手、二人を見る。一人はギリシャの小さな島で育ったというコントラバス奏者のペトロス・クランパニスで、もう一人はニュー・イングランド地方(ロード・アイランド州)生まれという出自を納得させるような端正な坊ちゃん顔ピアニストのジュリアン・ショア。二人はともに小さくはない編成のもと弦音なども趣味良く使い、広がりある絵画的とも言いたくなる〜それは今のアルゼンチンやブラジルのジャズ側精鋭の行き方とも重ねたくなるものか〜作風をそれぞれのリーダー作で披露している御仁たちだ。クランパニスはジャキス・モレレンバウム(2005年5月23日、2005年7月24日、2008年8月22日、2014年8月3日、2015年12月12日)とも付き合いがあり、ギリシャ繋がりでバンダ・バグダ(2016年1月19日、2017年12月11日)の面々とも仲良く、その新作には小川慶太(2014年8月3日、2016年1月19日、2017年4月18日、2017年12月11日、2018年4月4日、2018年10月10日)も参加(あと、〜シャイ・マエストロ:2012年3月12日、2016年1月4日、2016年6月11日、2016年6月11日、2017年9月3日、2017年9月6日、2018年11月12日〜も)。あ、ギラッド・ヘクセルマン(2012年3月12日、2016年7月3日)は両方のリーダー作に関与しているな。
というわけで、ともに作編曲に長けていて、デュオ演奏向きというイメージはまったくないのだが、とりあえずその姿を確認できるだけでうれしい。パフォーマンスの主はペトロス・クランパニスでときどきソロ演奏もあり。その際、彼は自らのベース音や鳴り物音やハミングを拾い、重ねて行き、トータルなサウンドを作ったりもする。リチャード・ボナ(2000年12月6日、2002年1月9日、2002年9月19日、2002年12月14日、2004年12月15日、2006年2月16日、2008年10月19日、2010年2月5日、2010年6月6日、2011年1月25日、2012年5月14日、2012年12月15日、2013年12月2日、2015年1月9日、2015年1月11日、2016年7月31日、2017年10月31日、2018年11月9日)のように電気ベースでそれをやる人は知っているが、縦ベースでそれをやる人には初めて触れたか。彼は口笛を吹く場面もあったし、デュオ演奏においても足で鳴り物を鳴らす場面もあり。終盤2曲は、スタンダードを二人は演奏した。
▶過去の、モレレンバウム
http://43142.diarynote.jp/200506021846130000/
http://43142.diarynote.jp/200507281000160000/
http://43142.diarynote.jp/200808221741070000/
http://43142.diarynote.jp/201403131302032810/
https://43142.diarynote.jp/201512151504068292/
▶︎過去の、バンダ・マグダ
http://43142.diarynote.jp/201601200802561812/
https://43142.diarynote.jp/201712121324481284/
▶過去の、小川慶太
http://43142.diarynote.jp/201408061110256933/
http://43142.diarynote.jp/?day=20160119
http://43142.diarynote.jp/201704200801169451/
http://43142.diarynote.jp/201712121324481276/
http://43142.diarynote.jp/201804051207119119/
https://43142.diarynote.jp/201810170924585002/
▶︎過去の、シャイ・マエストロ
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http://43142.diarynote.jp/201601050914043127/
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https://43142.diarynote.jp/201811141355524842/
▶︎過去の、ギラッド・ヘクセルマン
http://43142.diarynote.jp/201203131840477844/
https://43142.diarynote.jp/201607100827363436/
▶過去の、リチャード・ボナ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-12.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-1.htm
http://43142.diarynote.jp/200412212102130000/
http://43142.diarynote.jp/200602171950040000/
http://43142.diarynote.jp/200810211839169096/
http://43142.diarynote.jp/201002072246423695/
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http://43142.diarynote.jp/201102081256565179/
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https://43142.diarynote.jp/201811121201258452/
<今日の、なるほど>
nouonのショウには、親にそれぞれ連れられた小学校低学年とおぼしき女の子がふたり。おお、これは新鮮。聞いたら、山田がマリンバを教えている生徒さんという。コドモにはかなり難しい音楽ではなかったかとも思うが、ぼくの横の方に座っていた子は終始口をぽか〜んと開けて見入っていた。個体差によるとも思うが、普段は来ない場であるだろうし、外国人入りのバンドを大人に囲まれて見るというのはかなりよい情操教育ではないだろうか。
フィンランド、アイスランド、ノルウェー、スウェーデン各国はこの6年間共同で「Hokuo Music Fest」という日本での音楽産業振興の会を持っており、その一環のレセプションが六本木・スウェーデン大使館の大使公邸であった。例によりいろんな人と会う。今回は多めに持っていった名刺を使い果たしたな。大使のあいさつのあと、ザ・ハードというデビュー作を出したばかりのスウェーデンのバンドのアンプラグド傾向にある小パフォーマンスが懇談会の前に行う。アーティスト写真を見ると化粧系の5人組に見えるが、女性3人と男性2人からなる。本来はハード・ロック・バンドのようだが、ドラマーはカホンを扱うここでは哀愁を帯びた〜冬の長い夜を想起させる?〜彼の地の歌謡性も感じさせるアコースティック表現を聞かせた。やり方はどうにでも、という感じなのかな。彼女たちは16日にフィンランド(Arion)とデンマーク(H.E.R.O)のハード系のバンドとともに代官山SPACE ODDで公演も持つ。
<13日と14日の、訃報>
まだ60代の、ジャズ・マンの訃報がはいっていきてしまう。13日にはテナー・サックスの片山広明(2004年8月20日、2004年10月10日、2005年7月29日、2008年11月14日、2017年10月9日)さんがお亡くなりになった。演奏も音楽的スタンスも、とっても度量のデカいテナー・マン。ぼくが彼の存在を最初に知ったのは生活向上委員会やDUBなど梅津和時(2001年9月2日、2001年9月21日、2004年10月10日、2005年7月29日、2006年1月21日、2008年11月14日、2009年2月8日、2009年6月5日、2010年3月20日、2011年4月1日、2012年2月10日、2012年11月21日、2012年12月8日、2013年11月20日、2014年9月16日、2015年10月26日、2017年10月9日)関連であったか、それとも彼とコンビを組んでのRCサクセション/忌野清志郎(2004年10月19日、2005年7月29日)のホーン・セクションとしてであったか。“渋さ知らズの、4番バッター”。彼のことを渋さ知らズ(2004年9月1日、2006年1月14日、2006年1月21日、2006年8月27日、2006年11月15日、2006年12月1日、2007年1月13日、2007年6月13日、2008年7月6日、2009年7月26日、2009年9月27日、2010年4月22日、2010年9月19日、2013年5月19日、2015年6月15日)のリーダーである不破大輔(2005年12月22日、2007年6月3日、2015年11月23日、2016年4月30日)はインタヴューでそう讃えたこともあったが、渋さのライヴには都合がつく限り入っていたはずだ。
そして、14日にはピアニストの佐山雅弘さん。ガンを患っているというのは聞いていたが、彼はまだ64歳であったのか。ブリリアントな指さばきのもと、ポップ・ミュージック側からクラシックまで、本当に広い許容性を持っていた御仁であった。2000年代に入ってからなんかのパーティで彼のソロ・ピアノに触れたことはあるが、それはこのブログには書いていないな。片山さんはなかったけど、佐山さんには90年代半ばに『Hymn for Nobody』(ビクター)を出す際にオフィシャルとして取材し、けっこう長めの原稿を書いたことがあった。その外見に見合う、穏健にして軽妙な語り口は今も記憶に残っている。
二人はそれぞれ、この7月に新作を出している。片山率いるHAPPY HOURのアルバム「Last Order」(地底)と佐山をフロントにおく3人組の「B’Ridge」(キング)。以下は、そのリリース時に雑誌レビューとして書いた原稿だ。
↓『Last Order』(CDジャーナル8月号)
飲めば回路の日和あり。てな、吹っ切れ&夢心地サウンドを繰り広げる、テナー・サックス大人(渋さ知らズの4番バッターでもありますね)のソウルフル&パンキッシュ路線のセカンド作だ。ローランド・カーク、エディット・ピアフ、レナード・コーエン曲や和スタンダードの「りんご追分」というカヴァーもうれしい、太っ腹なバンドの音が押し寄せる。メンバーに変化はなく、より各人のインタープレイ度も増していると言える。確かな技量と世界観に支えられた、ウィンクあふれる狼藉は美徳と言うしかない。(佐藤英輔)
↓『B’Ridge』(ジャズ・ジャパン8月号)
ベールのような電気的音に波動と言いたくなるドラム音が割り込み、そこに超然とした感覚を持つアコースティック・ピアノ音が置かれていく。そんなオープナーを聞いて、これが佐山雅弘の新作と思う人はそうはいないのではないか。現代的な音像送出やビート構築の所作のもと瑞々しいピアノ演奏を開くと、この指針は説明できるだろう。日本の最たるジャコ・パストリアス演奏研鑽者という定評を得ている織原良次が音楽監督についての新作だが、この指針は鮮烈にして新鮮だ。どのような経緯でヴェテランと働き盛りの精鋭がやることになったかは知らないが、ここには現代的なピアノ美学や間に溢れ、聞く者に大きな感興を与える。楽曲は佐山と織原が5曲づつ出し、3.はエスペランサのポップな人気曲、12.はジャコの隠れ美曲のいいさじ加減によるカヴァー。望外の、冴えた効き味アリ。そんな本盤は、佐山のピアノのキレと滋味とその伸び代、織原のサウンド統括者しての確かな才覚、福森康というイケてる若手ドラマーの秀でた実力を存分に実感させるものになっている。これは、推奨できます。(佐藤英輔)
▶過去の、片山広明(渋さ以外)
http://43142.diarynote.jp/?day=20040820
http://43142.diarynote.jp/200410162220330000/
http://43142.diarynote.jp/200508042335560000/
http://43142.diarynote.jp/?day=20081114
https://43142.diarynote.jp/201610100849458472/
https://43142.diarynote.jp/201710121702369819/
▶過去の、梅津和時
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-9.htm タラフ+コチャニ(2日)、エスマ(21日)
http://43142.diarynote.jp/200410162220330000/
http://43142.diarynote.jp/200508042335560000/
http://43142.diarynote.jp/200601271857530000/
http://43142.diarynote.jp/200902102121513506/
http://43142.diarynote.jp/201003221028556158/
http://43142.diarynote.jp/201104041101543361/
http://43142.diarynote.jp/?day=20120210
http://43142.diarynote.jp/201211231437358985/
http://43142.diarynote.jp/?day=20121208
http://43142.diarynote.jp/201311230757159421/
http://43142.diarynote.jp/201409171722239857/
https://43142.diarynote.jp/201510290732352521/
https://43142.diarynote.jp/201710121702369819/
▶過去の、忌野清志郎
http://43142.diarynote.jp/200410240628530000/
http://43142.diarynote.jp/200508042335560000/
▶過去の、渋さ知らズ
http://43142.diarynote.jp/200409010713470000/
http://43142.diarynote.jp/200601161256540000/
http://43142.diarynote.jp/200601271857530000/
http://43142.diarynote.jp/200609031311580000/
http://43142.diarynote.jp/200611190320370000/
http://43142.diarynote.jp/200612060135390000/
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http://43142.diarynote.jp/200706162321180000/
http://43142.diarynote.jp/200807081247190000/
http://43142.diarynote.jp/200908180046187200/
http://43142.diarynote.jp/200910071809361076/
http://43142.diarynote.jp/201004231559516550/
http://43142.diarynote.jp/201009231554333481/
http://43142.diarynote.jp/201305260923241736/
http://43142.diarynote.jp/201506161247423392/
▶過去の、渋さ以外の不破大輔
http://43142.diarynote.jp/200512231958440000/
http://43142.diarynote.jp/200706061351450000/
http://43142.diarynote.jp/201511250531202253/
http://43142.diarynote.jp/201605170939589783/
http://43142.diarynote.jp/201711241828493970/
▶︎過去の、織原良次
http://43142.diarynote.jp/201607191312426603/
http://43142.diarynote.jp/201804121236407352/
https://43142.diarynote.jp/201805150750157494/
▶︎過去の、福森康
https://43142.diarynote.jp/201309260930584072/
<13日と14日の、訃報>
まだ60代の、ジャズ・マンの訃報がはいっていきてしまう。13日にはテナー・サックスの片山広明(2004年8月20日、2004年10月10日、2005年7月29日、2008年11月14日、2017年10月9日)さんがお亡くなりになった。演奏も音楽的スタンスも、とっても度量のデカいテナー・マン。ぼくが彼の存在を最初に知ったのは生活向上委員会やDUBなど梅津和時(2001年9月2日、2001年9月21日、2004年10月10日、2005年7月29日、2006年1月21日、2008年11月14日、2009年2月8日、2009年6月5日、2010年3月20日、2011年4月1日、2012年2月10日、2012年11月21日、2012年12月8日、2013年11月20日、2014年9月16日、2015年10月26日、2017年10月9日)関連であったか、それとも彼とコンビを組んでのRCサクセション/忌野清志郎(2004年10月19日、2005年7月29日)のホーン・セクションとしてであったか。“渋さ知らズの、4番バッター”。彼のことを渋さ知らズ(2004年9月1日、2006年1月14日、2006年1月21日、2006年8月27日、2006年11月15日、2006年12月1日、2007年1月13日、2007年6月13日、2008年7月6日、2009年7月26日、2009年9月27日、2010年4月22日、2010年9月19日、2013年5月19日、2015年6月15日)のリーダーである不破大輔(2005年12月22日、2007年6月3日、2015年11月23日、2016年4月30日)はインタヴューでそう讃えたこともあったが、渋さのライヴには都合がつく限り入っていたはずだ。
そして、14日にはピアニストの佐山雅弘さん。ガンを患っているというのは聞いていたが、彼はまだ64歳であったのか。ブリリアントな指さばきのもと、ポップ・ミュージック側からクラシックまで、本当に広い許容性を持っていた御仁であった。2000年代に入ってからなんかのパーティで彼のソロ・ピアノに触れたことはあるが、それはこのブログには書いていないな。片山さんはなかったけど、佐山さんには90年代半ばに『Hymn for Nobody』(ビクター)を出す際にオフィシャルとして取材し、けっこう長めの原稿を書いたことがあった。その外見に見合う、穏健にして軽妙な語り口は今も記憶に残っている。
二人はそれぞれ、この7月に新作を出している。片山率いるHAPPY HOURのアルバム「Last Order」(地底)と佐山をフロントにおく3人組の「B’Ridge」(キング)。以下は、そのリリース時に雑誌レビューとして書いた原稿だ。
↓『Last Order』(CDジャーナル8月号)
飲めば回路の日和あり。てな、吹っ切れ&夢心地サウンドを繰り広げる、テナー・サックス大人(渋さ知らズの4番バッターでもありますね)のソウルフル&パンキッシュ路線のセカンド作だ。ローランド・カーク、エディット・ピアフ、レナード・コーエン曲や和スタンダードの「りんご追分」というカヴァーもうれしい、太っ腹なバンドの音が押し寄せる。メンバーに変化はなく、より各人のインタープレイ度も増していると言える。確かな技量と世界観に支えられた、ウィンクあふれる狼藉は美徳と言うしかない。(佐藤英輔)
↓『B’Ridge』(ジャズ・ジャパン8月号)
ベールのような電気的音に波動と言いたくなるドラム音が割り込み、そこに超然とした感覚を持つアコースティック・ピアノ音が置かれていく。そんなオープナーを聞いて、これが佐山雅弘の新作と思う人はそうはいないのではないか。現代的な音像送出やビート構築の所作のもと瑞々しいピアノ演奏を開くと、この指針は説明できるだろう。日本の最たるジャコ・パストリアス演奏研鑽者という定評を得ている織原良次が音楽監督についての新作だが、この指針は鮮烈にして新鮮だ。どのような経緯でヴェテランと働き盛りの精鋭がやることになったかは知らないが、ここには現代的なピアノ美学や間に溢れ、聞く者に大きな感興を与える。楽曲は佐山と織原が5曲づつ出し、3.はエスペランサのポップな人気曲、12.はジャコの隠れ美曲のいいさじ加減によるカヴァー。望外の、冴えた効き味アリ。そんな本盤は、佐山のピアノのキレと滋味とその伸び代、織原のサウンド統括者しての確かな才覚、福森康というイケてる若手ドラマーの秀でた実力を存分に実感させるものになっている。これは、推奨できます。(佐藤英輔)
▶過去の、片山広明(渋さ以外)
http://43142.diarynote.jp/?day=20040820
http://43142.diarynote.jp/200410162220330000/
http://43142.diarynote.jp/200508042335560000/
http://43142.diarynote.jp/?day=20081114
https://43142.diarynote.jp/201610100849458472/
https://43142.diarynote.jp/201710121702369819/
▶過去の、梅津和時
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-9.htm タラフ+コチャニ(2日)、エスマ(21日)
http://43142.diarynote.jp/200410162220330000/
http://43142.diarynote.jp/200508042335560000/
http://43142.diarynote.jp/200601271857530000/
http://43142.diarynote.jp/200902102121513506/
http://43142.diarynote.jp/201003221028556158/
http://43142.diarynote.jp/201104041101543361/
http://43142.diarynote.jp/?day=20120210
http://43142.diarynote.jp/201211231437358985/
http://43142.diarynote.jp/?day=20121208
http://43142.diarynote.jp/201311230757159421/
http://43142.diarynote.jp/201409171722239857/
https://43142.diarynote.jp/201510290732352521/
https://43142.diarynote.jp/201710121702369819/
▶過去の、忌野清志郎
http://43142.diarynote.jp/200410240628530000/
http://43142.diarynote.jp/200508042335560000/
▶過去の、渋さ知らズ
http://43142.diarynote.jp/200409010713470000/
http://43142.diarynote.jp/200601161256540000/
http://43142.diarynote.jp/200601271857530000/
http://43142.diarynote.jp/200609031311580000/
http://43142.diarynote.jp/200611190320370000/
http://43142.diarynote.jp/200612060135390000/
http://43142.diarynote.jp/200701141431470000/
http://43142.diarynote.jp/200706162321180000/
http://43142.diarynote.jp/200807081247190000/
http://43142.diarynote.jp/200908180046187200/
http://43142.diarynote.jp/200910071809361076/
http://43142.diarynote.jp/201004231559516550/
http://43142.diarynote.jp/201009231554333481/
http://43142.diarynote.jp/201305260923241736/
http://43142.diarynote.jp/201506161247423392/
▶過去の、渋さ以外の不破大輔
http://43142.diarynote.jp/200512231958440000/
http://43142.diarynote.jp/200706061351450000/
http://43142.diarynote.jp/201511250531202253/
http://43142.diarynote.jp/201605170939589783/
http://43142.diarynote.jp/201711241828493970/
▶︎過去の、織原良次
http://43142.diarynote.jp/201607191312426603/
http://43142.diarynote.jp/201804121236407352/
https://43142.diarynote.jp/201805150750157494/
▶︎過去の、福森康
https://43142.diarynote.jp/201309260930584072/
シャイ・マエストロ・トリオ。セルジオ・メンデス
2018年11月12日 音楽 NYに住んで8年たつ1987年イスラエル人ピアニストであるシャイ・マエストロ(2012年3月12日、2016年1月4日、2016年6月11日、2016年6月11日、2017年9月3日、2017年9月6日)のトリオ公演を、南青山・ブルーノート東京で見る。彼の5作目となる新作『ザ・ドリーム・シーフ』はECMと契約してのもの。本人もそれは素直にうれしいとのこと。アルバムではおなじみのホルヘ・ローデル(2011年7月20日、2016年6月11日、2017年2月1日、2017年9月3日、2017年9月6日)とイスラエル人後輩のオフリ・ネヘミアがついていたが、今回の来日公演はノーム・ウィーゼンバーグ(ベース)とアーサー・ナーテク(2014年9月26日)がつく。やはりイスラエル出身であるノーム・ウィーゼンバーグのクインテット編成によるデビュー作『Roads Diverge』(BJU、2018 年)はマエストロが参加しており、スイス出身でNYのザ・ニュー・スクール大学卒のアーサー・ナーテクはエリック・トラファズ(2001年10 月26日)やティグラン・ハマシアン(2014年9月26日、2018年9月1日)のアルバムに名前が見られる。
彼のショウの常で、ピアノ・ソロから始まる。まず、指さばきや出音のありかたを直裁に聞き手に知らせ、その後すうっと徐々にリズム・セクションが入り、トリオ表現の魔法が開かれていく。もうその作法はとてつもなく細心な作業なんだけど、MCはリチャード・ボナ的なフレンドリーさも感じさせられもして、その落差も魅力的。そういえば、今回は口笛を吹く曲もあったな。兎にも角にも、現代ジャズ・ピアノ表現の至高、その最たる一つ。アンコールは一人で出てきて、ソロにて演奏。あれ、スタンダードをやったはずだが、その後に延々と飲んでしまい、もう忘れている、、、、。あ、「ムーン・リヴァー」だったはず。終演後、マエストロとやはりいいメロディだねと話したはずだから。
▶︎過去の、シャイ・マエストロ
http://43142.diarynote.jp/201203131840477844/
http://43142.diarynote.jp/201601050914043127/
http://43142.diarynote.jp/201606121230202174/
https://43142.diarynote.jp/201702021523283237/
http://43142.diarynote.jp/201709101639096076/
https://43142.diarynote.jp/201709110842026988/
▶︎過去の、ホルヘ・ローデル
http://43142.diarynote.jp/201107230819362417/
http://43142.diarynote.jp/201606121230202174/
http://43142.diarynote.jp/201709101639096076/
https://43142.diarynote.jp/201709110842026988/
▶︎過去の、アーサー・ナーテク
http://43142.diarynote.jp/201409291402101328/
▶過去の、ティグラン・ハマシアン
http://43142.diarynote.jp/201409291402101328/
https://43142.diarynote.jp/201809051532324111/
▶︎過去の、エリック・トラファズ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-10.htm
その後は、六本木・ビルボードライブ東京へ向かう。出演者は、セルジオ・メンデス(2003年9月2日、2005年8月9日、2006年9月29日、2008年2月7日、2012年5月1日、2015年5月27日、2016年9月4日)。キーボードと歌の当人、 長年の伴侶でもある歌のグラシーナ・レポラス、歌のケイティー・ハンプトン(*。けっこう綺麗だった)、ラップのH2O(*)、キーボードとリードと歌のスコット・メイヨ(*。1曲前にでてきて、ハンプトンと一緒に歌ったが何気に上手)、ギターの クレベール・ホルヘ 、ベースのアンドレ・デ・サンタナ ドラムのレオナード・コスタ、打楽器のギビという面々による。ほぼ不動の面々によるもの(ミュージシャン名の後にある*は米国人)。また、当然のごとく、1960年代に一世を風靡したポップ・ボサノヴァ路線と2006年『タイムレス』以降のモダン・ビートかけあわせ路線の折衷とも言える演目にも変化はないのだが、きっちり聞かせる。
実は、東京ジャズの2016年出演者の“裏ベスト”と思えたのが、メンデスたちのパフォーマンス。音楽的な親しみやすさ、エンターテインメントを見据えた振る舞いの確かさで、彼らはきっちりと大会場における出演者であることをまっとう。ぼくは、さすが一時代も二時代も築いた大御所は持っているモノが違うとおおいにうなずいたのだった。そして、その与える感慨はこの規模の会場でもまったく同様だ。
今回、彼らのパフォーマンスを近くで受けながら再認識したのは、彼らが米国同業者に与えた影響の大きさ。1966年の「マシュケナダ」から1970年代前半にかけて、彼らは米国マーケットを見据えたブラジル音楽下敷き洗練ビート・ポップのヒット・シングルを次々にA&Mから送り出した。とくに、1968年は2つのトップ10内曲を送り出すなどし、彼らの表現はラジオでかかりまくった。それにより、ブラジル/ボサノヴァの魔法に気付かされた担い手は少なくなかったはずで、アリサ・フランクリン、アース・ウィンド&ファイア(2006年1月19日、2012年5月17 日)、スティーヴィー・ワンダー(2005年11月3日、2010年8月8日、2012年3月5日)らが時折見せる魅力的な同テイストはセルジオ・メンデスが何よりの影響源であったとぼくは確信している。
▶過去の、セルジオ・メンデス
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-9.htm
http://43142.diarynote.jp/?day=20050809
http://43142.diarynote.jp/200610020643550000/
http://43142.diarynote.jp/200802101517380000/
http://43142.diarynote.jp/201205080621274204/
http://43142.diarynote.jp/201505281537538677/
https://43142.diarynote.jp/201609201052518160/
▶過去の、E.W.&.F.
http://43142.diarynote.jp/200601271855390000/
http://43142.diarynote.jp/201205301252113538/
https://43142.diarynote.jp/201609201835285184/
▶過去の、スティーヴィー・ワンダー
http://43142.diarynote.jp/200511130015240000/
http://43142.diarynote.jp/201008261618276388/
http://43142.diarynote.jp/201203062006429595/
<2日前の土曜は、おおいそがし>
13時から明治神宮前のユニバーサル・ミュージックの新社屋で、シャイ・マエストロに取材した。おお、つぶらな瞳の、ハンサムくん。本当にいい感じのナイス・ガイで、誠心誠意答えてくれる。実はそのインタヴューのあとに、ぼくが企画するイヴェントが14時半からあったので、もし聞きたいことを聞けたら早めにおえようともほのかに思っていたのだが、こっちも次から次へと聞きたいことが出てきて、与えられた時間たっぷり質疑してしまう。けっこうピアノ・ソロにも思い入れがありそうな彼だが、実はECMとディールを結んださい、当初ソロで録る話もあったのだそう。また、彼の表現がより門外漢に両手を開くようなノリを持つようになっているようにも思えたのだが、それには肯定。そのうち、ジャズ・ジャパン誌に記事がでるでしょう。なお、彼は独身。もともと自然があるところで育ったので、結婚し子供が生まれたらNYに住みつづけないかもというようなことも言っていた。
その後、急いで四谷いーぐるに行って、「追悼アレサ・フランクリン」に臨む。10分前についたら開場が遅れていて、入場を待つお客さんが列になっていて驚く。前座でアリサのYouTube音がいかにいい音になるかをKORG新製品を用いて実践してくれたオノ セイゲン(2000年3月12日、2009年1月17日、2011年8月4日、2012年6月7日、2013年1月30日、2014年4月20日、2014年7月28日、2014年9月23日、2014年10月8日、2014年10月11日、2015年4月17日、2015年9月13日、2015年9月24日、2015年10月9日、2016年3月14日、2016年5月22日、2016年7月26日、2017年5月7日、2018年6月7日)、本編でさすがの選曲とお話をしてくれた鈴木啓志、鷲巣功、高地明のご三方、おつかれさまでした。ミュージック・マガジン誌のアリサ追悼特集で、彼女の『ヘイ・ナウ・ヘイ』(1973年)のアルバム紹介を書いてそんなに悪くない〜いや意外によいという所感を得たのだが、そこから選曲した人はいなかった。一番人気は、フィルモア・ウェストだった。彼女はニューオーリンズのピアニストのジェイムズ・ブッカー曲を確か複数取り上げているのだが、それはどういうところからであったか? ドクター・ジョン(2000年5月24日、2002年3月23日、2005年9月20日、2012年2月15日、2013年10月1日)が参加している曲もあったけど、その疑問を投げるのを忘れてしまったな。ともあれ、満場のお客さんたち、ありがとうございました。一軒おいて、旧友佐俣勲がやっている四谷三丁目のソウル・バー“ディープ”にも皆んなで行けたし、よかった良かった。
▶過去の、オノセイゲン
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-3.htm
http://43142.diarynote.jp/200901181343426080/
http://43142.diarynote.jp/201108101630438805/
http://43142.diarynote.jp/201206110945571082/
http://43142.diarynote.jp/?day=20130130
http://43142.diarynote.jp/201404251643448230/
http://43142.diarynote.jp/?day=20140728
http://43142.diarynote.jp/201409261635077130/
http://43142.diarynote.jp/201410210814495715/
http://43142.diarynote.jp/201509250943244179/
http://43142.diarynote.jp/201603151140427186/
http://43142.diarynote.jp/?day=20160522
http://43142.diarynote.jp/201608020801362894/
http://43142.diarynote.jp/201705081232023349/
https://43142.diarynote.jp/?day=20180607
▶過去の、ドクター・ジョン
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-5.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-3.htm
http://43142.diarynote.jp/200510030016390000/
http://43142.diarynote.jp/201202161725143619/
http://43142.diarynote.jp/201310050709459564/
彼のショウの常で、ピアノ・ソロから始まる。まず、指さばきや出音のありかたを直裁に聞き手に知らせ、その後すうっと徐々にリズム・セクションが入り、トリオ表現の魔法が開かれていく。もうその作法はとてつもなく細心な作業なんだけど、MCはリチャード・ボナ的なフレンドリーさも感じさせられもして、その落差も魅力的。そういえば、今回は口笛を吹く曲もあったな。兎にも角にも、現代ジャズ・ピアノ表現の至高、その最たる一つ。アンコールは一人で出てきて、ソロにて演奏。あれ、スタンダードをやったはずだが、その後に延々と飲んでしまい、もう忘れている、、、、。あ、「ムーン・リヴァー」だったはず。終演後、マエストロとやはりいいメロディだねと話したはずだから。
▶︎過去の、シャイ・マエストロ
http://43142.diarynote.jp/201203131840477844/
http://43142.diarynote.jp/201601050914043127/
http://43142.diarynote.jp/201606121230202174/
https://43142.diarynote.jp/201702021523283237/
http://43142.diarynote.jp/201709101639096076/
https://43142.diarynote.jp/201709110842026988/
▶︎過去の、ホルヘ・ローデル
http://43142.diarynote.jp/201107230819362417/
http://43142.diarynote.jp/201606121230202174/
http://43142.diarynote.jp/201709101639096076/
https://43142.diarynote.jp/201709110842026988/
▶︎過去の、アーサー・ナーテク
http://43142.diarynote.jp/201409291402101328/
▶過去の、ティグラン・ハマシアン
http://43142.diarynote.jp/201409291402101328/
https://43142.diarynote.jp/201809051532324111/
▶︎過去の、エリック・トラファズ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-10.htm
その後は、六本木・ビルボードライブ東京へ向かう。出演者は、セルジオ・メンデス(2003年9月2日、2005年8月9日、2006年9月29日、2008年2月7日、2012年5月1日、2015年5月27日、2016年9月4日)。キーボードと歌の当人、 長年の伴侶でもある歌のグラシーナ・レポラス、歌のケイティー・ハンプトン(*。けっこう綺麗だった)、ラップのH2O(*)、キーボードとリードと歌のスコット・メイヨ(*。1曲前にでてきて、ハンプトンと一緒に歌ったが何気に上手)、ギターの クレベール・ホルヘ 、ベースのアンドレ・デ・サンタナ ドラムのレオナード・コスタ、打楽器のギビという面々による。ほぼ不動の面々によるもの(ミュージシャン名の後にある*は米国人)。また、当然のごとく、1960年代に一世を風靡したポップ・ボサノヴァ路線と2006年『タイムレス』以降のモダン・ビートかけあわせ路線の折衷とも言える演目にも変化はないのだが、きっちり聞かせる。
実は、東京ジャズの2016年出演者の“裏ベスト”と思えたのが、メンデスたちのパフォーマンス。音楽的な親しみやすさ、エンターテインメントを見据えた振る舞いの確かさで、彼らはきっちりと大会場における出演者であることをまっとう。ぼくは、さすが一時代も二時代も築いた大御所は持っているモノが違うとおおいにうなずいたのだった。そして、その与える感慨はこの規模の会場でもまったく同様だ。
今回、彼らのパフォーマンスを近くで受けながら再認識したのは、彼らが米国同業者に与えた影響の大きさ。1966年の「マシュケナダ」から1970年代前半にかけて、彼らは米国マーケットを見据えたブラジル音楽下敷き洗練ビート・ポップのヒット・シングルを次々にA&Mから送り出した。とくに、1968年は2つのトップ10内曲を送り出すなどし、彼らの表現はラジオでかかりまくった。それにより、ブラジル/ボサノヴァの魔法に気付かされた担い手は少なくなかったはずで、アリサ・フランクリン、アース・ウィンド&ファイア(2006年1月19日、2012年5月17 日)、スティーヴィー・ワンダー(2005年11月3日、2010年8月8日、2012年3月5日)らが時折見せる魅力的な同テイストはセルジオ・メンデスが何よりの影響源であったとぼくは確信している。
▶過去の、セルジオ・メンデス
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-9.htm
http://43142.diarynote.jp/?day=20050809
http://43142.diarynote.jp/200610020643550000/
http://43142.diarynote.jp/200802101517380000/
http://43142.diarynote.jp/201205080621274204/
http://43142.diarynote.jp/201505281537538677/
https://43142.diarynote.jp/201609201052518160/
▶過去の、E.W.&.F.
http://43142.diarynote.jp/200601271855390000/
http://43142.diarynote.jp/201205301252113538/
https://43142.diarynote.jp/201609201835285184/
▶過去の、スティーヴィー・ワンダー
http://43142.diarynote.jp/200511130015240000/
http://43142.diarynote.jp/201008261618276388/
http://43142.diarynote.jp/201203062006429595/
<2日前の土曜は、おおいそがし>
13時から明治神宮前のユニバーサル・ミュージックの新社屋で、シャイ・マエストロに取材した。おお、つぶらな瞳の、ハンサムくん。本当にいい感じのナイス・ガイで、誠心誠意答えてくれる。実はそのインタヴューのあとに、ぼくが企画するイヴェントが14時半からあったので、もし聞きたいことを聞けたら早めにおえようともほのかに思っていたのだが、こっちも次から次へと聞きたいことが出てきて、与えられた時間たっぷり質疑してしまう。けっこうピアノ・ソロにも思い入れがありそうな彼だが、実はECMとディールを結んださい、当初ソロで録る話もあったのだそう。また、彼の表現がより門外漢に両手を開くようなノリを持つようになっているようにも思えたのだが、それには肯定。そのうち、ジャズ・ジャパン誌に記事がでるでしょう。なお、彼は独身。もともと自然があるところで育ったので、結婚し子供が生まれたらNYに住みつづけないかもというようなことも言っていた。
その後、急いで四谷いーぐるに行って、「追悼アレサ・フランクリン」に臨む。10分前についたら開場が遅れていて、入場を待つお客さんが列になっていて驚く。前座でアリサのYouTube音がいかにいい音になるかをKORG新製品を用いて実践してくれたオノ セイゲン(2000年3月12日、2009年1月17日、2011年8月4日、2012年6月7日、2013年1月30日、2014年4月20日、2014年7月28日、2014年9月23日、2014年10月8日、2014年10月11日、2015年4月17日、2015年9月13日、2015年9月24日、2015年10月9日、2016年3月14日、2016年5月22日、2016年7月26日、2017年5月7日、2018年6月7日)、本編でさすがの選曲とお話をしてくれた鈴木啓志、鷲巣功、高地明のご三方、おつかれさまでした。ミュージック・マガジン誌のアリサ追悼特集で、彼女の『ヘイ・ナウ・ヘイ』(1973年)のアルバム紹介を書いてそんなに悪くない〜いや意外によいという所感を得たのだが、そこから選曲した人はいなかった。一番人気は、フィルモア・ウェストだった。彼女はニューオーリンズのピアニストのジェイムズ・ブッカー曲を確か複数取り上げているのだが、それはどういうところからであったか? ドクター・ジョン(2000年5月24日、2002年3月23日、2005年9月20日、2012年2月15日、2013年10月1日)が参加している曲もあったけど、その疑問を投げるのを忘れてしまったな。ともあれ、満場のお客さんたち、ありがとうございました。一軒おいて、旧友佐俣勲がやっている四谷三丁目のソウル・バー“ディープ”にも皆んなで行けたし、よかった良かった。
▶過去の、オノセイゲン
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-3.htm
http://43142.diarynote.jp/200901181343426080/
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http://43142.diarynote.jp/?day=20130130
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http://43142.diarynote.jp/201509250943244179/
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http://43142.diarynote.jp/201608020801362894/
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https://43142.diarynote.jp/?day=20180607
▶過去の、ドクター・ジョン
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-5.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-3.htm
http://43142.diarynote.jp/200510030016390000/
http://43142.diarynote.jp/201202161725143619/
http://43142.diarynote.jp/201310050709459564/
カメルーン出身ベーシスト/シンガーのリチャード・ボナ(2000年12月6日、2002年1月9日、2002年9月19日、2002年12月14日、2004年12月15日、2006年2月16日、2008年10月19日、2010年2月5日、2010年6月6日、2011年1月25日、2012年5月14日、2012年12月15日、2013年12月2日、2015年1月9日、2015年1月11日、2016年7月31日、2017年10月31日)の実演は、ここ近2回の来日公演で披露していたキューバ系奏者を擁する“マンデカン・クバーノ”を卒業してのもの。今回はキューバ人トランペッターのデニス・エルナンデス(2016年7月31日、2017年10月31日)、イタリア人ギタリストのシロ・マンナ、フランス人キーボード奏者のミッシェル・ルコック、フランス人ドラマーのアーチバルト・リゴニエールが同行した。
なるほど、トランペッターこそ前プロジェクトからの留任だが、他は新任で白人プレイヤー。欧州出身の面々は、ニューヨーク在住なのだろうか。とにかく、各人の腕はとても確かであるのはその腹八分目的な無駄な力が抜けた演奏に接すればすぐにわかる。電気ピアノ音と電気ギター音の重なりはなんか都会的で、とても魅力的だと思った。とくに、2006年発表のオリジナルにおいてはジョン・レジェンド(2005年5月8日)をフィーチャーしていた「ティキ」は素晴らしかった。うっとり。ボナは5弦フレットレスの電気ベース一本で通す。指の力強いのだろう、場合によってはフレッテッドみたいな音がでるよな。ともあれ、かつてほど、技巧を前に出すという場面はなくなったが、そこには5000ccの車で70キロで動くような途方もない余裕があると書けるかもしれぬ。
ほとんど旧曲の再披露だったはずだが(ソニー時代の1990年代後期の曲、さらには当時のNHK「みんなのうた」に提供した曲のさわりも歌う。その日本語の作詞をしたのは、中村善郎〜(2004年5月13日、2018年3月8日〜だった。また、おなじみウェザー・リポート/ジャコ・パスとリアスのカヴァー「ティーン・タウン」も当然のようにやる)、その総体はコスモポリタン環境で育まれる成熟と野生と技とウィットが交錯するポップ・フュージョンと言えようか。1曲、パット・メセニー(1999年12月15日、2002年9月19日、2010年6月12日、2012年1月25日、2012年3月3日、2013年5月21日、2015年9月27日、2016年9月3日)みたいな広がるサウンド・スケイプを描いていく曲もあったが、考えてみれはボナはリーダー・デビュー後、メセニーのグループに入ったこともあったんだよな。
南青山・ブルーノート東京、セカンド・ショウ。身軽だけど味あるファルセット・ヴォイスを中央に置く、ボナが考える豊穣なアーバン・ミュージックを紡いでいるように、ぼくには思えた。新しいプロットには入ったことを提示できて機嫌がよかったのか、ぼくが見たショウは90分ごえのパフォーマンス時間。アンコールは一人で行なったが、最初はなんとエレクトリック・ピアノを弾く。次に来るとき僕はピアノ奏者だよ、みたいなこともその際に発していたが、これはお初であった。
▶過去の、リチャード・ボナ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-12.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-1.htm
http://43142.diarynote.jp/200412212102130000/
http://43142.diarynote.jp/200602171950040000/
http://43142.diarynote.jp/200810211839169096/
http://43142.diarynote.jp/201002072246423695/
http://43142.diarynote.jp/201006071818281946/
http://43142.diarynote.jp/201102081256565179/
http://43142.diarynote.jp/201205221056242128/
http://43142.diarynote.jp/201212171647134119/
http://43142.diarynote.jp/201312171132096072/
http://43142.diarynote.jp/201501131019359012/
http://43142.diarynote.jp/201501131648401181/
http://43142.diarynote.jp/201608020805158759/
https://43142.diarynote.jp/201711020709222163/
▶︎過去の、デニス・エルナンデス
https://43142.diarynote.jp/201608020805158759/
https://43142.diarynote.jp/201711020709222163/
▶過去の、ジョン・レジェンド
http://43142.diarynote.jp/200505141714260000/
▶︎過去の、中村善郎
http://43142.diarynote.jp/200405101355540000/
https://43142.diarynote.jp/201803091807511062/
▶過去の、パット・メセニー
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/december1999live.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-9.htm
http://43142.diarynote.jp/201006181520054406/
http://43142.diarynote.jp/201201271245417497/
http://43142.diarynote.jp/201203062005542291/
http://43142.diarynote.jp/201305260927026044/
http://43142.diarynote.jp/201510021129591335
https://43142.diarynote.jp/201609201032322395/
<今日の、ナイス・ガイ>
日本語を散りばめた人懐こいMCはこれまでどおり。彼は日本の最終公演を13日に名古屋で公演をやり、その後は15日のワルシャワ公演を皮切りに欧州ツアーに入る。メセニー・グループ『スピーキング・オブ・ナウ』(ワーナー、2002年)に関われて光栄だったが、延々と続くツアーにはさすが終盤辟易しちゃったと言っていたことがあったよな。でも、あんたもたいがいハードやん。彼に最後にインタヴューしたのはもう10年以上前になるが、なんか2、3年前にしたような気分になるのは、その物腰のフランクさからか。好漢に幸あれ、であります。
なるほど、トランペッターこそ前プロジェクトからの留任だが、他は新任で白人プレイヤー。欧州出身の面々は、ニューヨーク在住なのだろうか。とにかく、各人の腕はとても確かであるのはその腹八分目的な無駄な力が抜けた演奏に接すればすぐにわかる。電気ピアノ音と電気ギター音の重なりはなんか都会的で、とても魅力的だと思った。とくに、2006年発表のオリジナルにおいてはジョン・レジェンド(2005年5月8日)をフィーチャーしていた「ティキ」は素晴らしかった。うっとり。ボナは5弦フレットレスの電気ベース一本で通す。指の力強いのだろう、場合によってはフレッテッドみたいな音がでるよな。ともあれ、かつてほど、技巧を前に出すという場面はなくなったが、そこには5000ccの車で70キロで動くような途方もない余裕があると書けるかもしれぬ。
ほとんど旧曲の再披露だったはずだが(ソニー時代の1990年代後期の曲、さらには当時のNHK「みんなのうた」に提供した曲のさわりも歌う。その日本語の作詞をしたのは、中村善郎〜(2004年5月13日、2018年3月8日〜だった。また、おなじみウェザー・リポート/ジャコ・パスとリアスのカヴァー「ティーン・タウン」も当然のようにやる)、その総体はコスモポリタン環境で育まれる成熟と野生と技とウィットが交錯するポップ・フュージョンと言えようか。1曲、パット・メセニー(1999年12月15日、2002年9月19日、2010年6月12日、2012年1月25日、2012年3月3日、2013年5月21日、2015年9月27日、2016年9月3日)みたいな広がるサウンド・スケイプを描いていく曲もあったが、考えてみれはボナはリーダー・デビュー後、メセニーのグループに入ったこともあったんだよな。
南青山・ブルーノート東京、セカンド・ショウ。身軽だけど味あるファルセット・ヴォイスを中央に置く、ボナが考える豊穣なアーバン・ミュージックを紡いでいるように、ぼくには思えた。新しいプロットには入ったことを提示できて機嫌がよかったのか、ぼくが見たショウは90分ごえのパフォーマンス時間。アンコールは一人で行なったが、最初はなんとエレクトリック・ピアノを弾く。次に来るとき僕はピアノ奏者だよ、みたいなこともその際に発していたが、これはお初であった。
▶過去の、リチャード・ボナ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-12.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-1.htm
http://43142.diarynote.jp/200412212102130000/
http://43142.diarynote.jp/200602171950040000/
http://43142.diarynote.jp/200810211839169096/
http://43142.diarynote.jp/201002072246423695/
http://43142.diarynote.jp/201006071818281946/
http://43142.diarynote.jp/201102081256565179/
http://43142.diarynote.jp/201205221056242128/
http://43142.diarynote.jp/201212171647134119/
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▶︎過去の、デニス・エルナンデス
https://43142.diarynote.jp/201608020805158759/
https://43142.diarynote.jp/201711020709222163/
▶過去の、ジョン・レジェンド
http://43142.diarynote.jp/200505141714260000/
▶︎過去の、中村善郎
http://43142.diarynote.jp/200405101355540000/
https://43142.diarynote.jp/201803091807511062/
▶過去の、パット・メセニー
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/december1999live.htm
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http://43142.diarynote.jp/201201271245417497/
http://43142.diarynote.jp/201203062005542291/
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<今日の、ナイス・ガイ>
日本語を散りばめた人懐こいMCはこれまでどおり。彼は日本の最終公演を13日に名古屋で公演をやり、その後は15日のワルシャワ公演を皮切りに欧州ツアーに入る。メセニー・グループ『スピーキング・オブ・ナウ』(ワーナー、2002年)に関われて光栄だったが、延々と続くツアーにはさすが終盤辟易しちゃったと言っていたことがあったよな。でも、あんたもたいがいハードやん。彼に最後にインタヴューしたのはもう10年以上前になるが、なんか2、3年前にしたような気分になるのは、その物腰のフランクさからか。好漢に幸あれ、であります。