ハンツヴィルはノルウェーの即興インストゥルメンタル3人組。今回の来日パフォーマンスはアキ・カウリスマキの1999年サイレント映画「白い花びら」に音楽をつける(ぼくは未見のその作品には、アンシ・ティカンマキという人が音楽担当者としてクレジットされているよう。彼らは別に、自在に音楽を映像に合わせてつけたと思われる)ものと単独演奏公演の二本立てで行われたようで、このツアー最終日は単独パフォーマンスによる。
代官山・山羊に、聞く?。ギターと電気ベースとドラムの中年3人組。弦楽器陣はエフェクターも随時使い、ドラマーは通常のドラム・セットを並べるわけではなく、変則的な音の出し方をする。なんか頭髪が薄くずんぐりむっくりのベーシスト(普通に、フェンダー系4弦のベースを弾いていて、古いタイプ〜それは悪い事ではない〜と思わせる)はそんな激しさやビートがあること(パルスの感覚はあります)をやっているわけではないのに、ずっと立って演奏。なんか、その佇まいにひかれる。
事前にできているモチーフを繰り出すところもあるのだろうが、出たとこ勝負の、延々のフリー・インプロヴィゼーション。全部で、1時間ちょいだったか。過剰に静謐ではなく、かといって明晰な具体性を抱えるわけでもなく。と書くと、曖昧な感じに取る方もいるかもしれないが、阿吽の呼吸のもと、(手あかにまみれた表現になるが)このトライアングルならではの風景を思うまま描いていた。そして、その様は音や音楽や協調に対する概念は一つではない、とも感じさせるものだった。
<今日の、気温>
早朝、寒さで目が覚める。なんと羽布団をのけてしまい、毛布のみをかけて寝ていた。おお、深夜の気温が低くなかったのだろうな。そしたら、昼間もポカポカ。日が落ちてもそれほど気温は下がらず、普段よりも少し薄目のコートを着て、外に出てもなんら寒さを感じない。うれしくなって、代官山まで20分強歩くが、身体は冷えず。3月中旬ぐらいの温度はあったのかなー。で、ライヴ会場でワイン1本、渋谷に流れてまた1本、そしてそれだけでは足らずヘヴィ・スピリッツをロックで数杯。気候がいいと、飲欲は高まるのか。でも、スカンジナヴィア圏の冬期は暗くて寒くて、飲んだくれることしかない〜ゆえに酔いもまわり妄想がもわもわ高まる、と言う当地のミュージシャンもいたよなー。昼間に電話で話した相手は明日からすごく寒くなりますよと言っていたが、翌日に雪がちらつくなど、それは本当だった。いろいろ日々の気候や気温を気にするようになっていることには、一抹の老いを感じるマス。
代官山・山羊に、聞く?。ギターと電気ベースとドラムの中年3人組。弦楽器陣はエフェクターも随時使い、ドラマーは通常のドラム・セットを並べるわけではなく、変則的な音の出し方をする。なんか頭髪が薄くずんぐりむっくりのベーシスト(普通に、フェンダー系4弦のベースを弾いていて、古いタイプ〜それは悪い事ではない〜と思わせる)はそんな激しさやビートがあること(パルスの感覚はあります)をやっているわけではないのに、ずっと立って演奏。なんか、その佇まいにひかれる。
事前にできているモチーフを繰り出すところもあるのだろうが、出たとこ勝負の、延々のフリー・インプロヴィゼーション。全部で、1時間ちょいだったか。過剰に静謐ではなく、かといって明晰な具体性を抱えるわけでもなく。と書くと、曖昧な感じに取る方もいるかもしれないが、阿吽の呼吸のもと、(手あかにまみれた表現になるが)このトライアングルならではの風景を思うまま描いていた。そして、その様は音や音楽や協調に対する概念は一つではない、とも感じさせるものだった。
<今日の、気温>
早朝、寒さで目が覚める。なんと羽布団をのけてしまい、毛布のみをかけて寝ていた。おお、深夜の気温が低くなかったのだろうな。そしたら、昼間もポカポカ。日が落ちてもそれほど気温は下がらず、普段よりも少し薄目のコートを着て、外に出てもなんら寒さを感じない。うれしくなって、代官山まで20分強歩くが、身体は冷えず。3月中旬ぐらいの温度はあったのかなー。で、ライヴ会場でワイン1本、渋谷に流れてまた1本、そしてそれだけでは足らずヘヴィ・スピリッツをロックで数杯。気候がいいと、飲欲は高まるのか。でも、スカンジナヴィア圏の冬期は暗くて寒くて、飲んだくれることしかない〜ゆえに酔いもまわり妄想がもわもわ高まる、と言う当地のミュージシャンもいたよなー。昼間に電話で話した相手は明日からすごく寒くなりますよと言っていたが、翌日に雪がちらつくなど、それは本当だった。いろいろ日々の気候や気温を気にするようになっていることには、一抹の老いを感じるマス。
アーロン・パークス。小沼ようすけ×宮本貴奈
2014年2月5日 音楽 有望若手が軒並み入ることで知られるテレンス・ブランチャード(2002年7月3日、2005年8月21日)のバンドを経て知名度を得た、在NYの俊英ピアニスト(2002年7月3日、2005年8月21日、2008年11月22日、2009年2月3日、2012年5月31日)のトリオ公演をまず見る。丸の内・コットンクラブ、ファースト・ショウ。何気に、客入りはまっとう。ぼくは常々注目したいと思っていたが、パークスって日本で人気あるの?
パークス本人が皆に聞かれてもいいと思えるリーダー・アルバムはこれまで2作出ていて、2008年ブルーノート作と2013年ECM作。それ以前に5作品だか自主リリースしてもいるが、それは葬りたい内容と本人は感じている。というのはともかく、ブルーノート盤はギター付き同世代カルテットでの録音であり、ECM盤はソロ録音。で、今回はトリオで、ベン・ストリート(ジェシー・ハリスのワンス・ブルーやカート・ローゼンウィンケルのバンドにいた彼はパークスとお手合わせしてもおかしくない位置にいる御仁)と大御所ビリー・ハートという面々が同行。バンコクでも3人でギグをしているらしいが、これはアレレという顔ぶれではあるよな。
パークスならでの美意識の発露を感じるのであれば、やはりコットンクラブで予定されている翌日(6日)のソロ公演に接した方がめちゃ“適”であるだろう。だけど、ぼくは1940年生まれのビリー・ハートの風体/演奏にもふれたかった。ソウルぽいものから純4ビート、はてはブっちゃけたほうまで、デカい存在感で彼はジャズ表現をいろいろ網羅してきている偉人。リーダー作もA&M、グラマヴィジョン、エンヤなどから10枚強リリース。そういえば、エスペランサ・スポルディング(2008年9月5日、2008年12月1日、2010年9月4日、2011年2月17日、2012年3月7日、2012年9月9日)もその近作『ラジオ・ミュージック・ソサエティ』(ヘッズ・アップ)でハートに部分たたいてもらっていて、取材したときに、それが実現したことを本当に喜んでいたっけ。
で、そのハートの新作『All Our Reasons』(ECM)はピアノのイーサン・アイヴァーソン(2003年8月1、2日。2004年5月13日、2005年8月29日、2008年2月20日、2011年3月9日、2013年11月20日)、ベースのベン・ストリート、テナーのマーク・ターナというカルテットによる録音。その流れとかもあり、今回のトリオの顔ぶれが決まったと思われるが、やはりアーロンはハートのことを丁重に扱っていたな。なお、彼の演奏は今回触れぶんには、うれしかったし妙な存在感はあったけど、まあこんなものかという感じも。変な形のシンバルを並べたりとか、シンバル使いにはこだわりを持っているよう。
そんな3人による演奏はもちろん、パークスのブルーノート盤ともECM盤ともまったく異なる。だって、両盤ともオリジナルでかためていたのに、この晩のセットはソニー・ロリンズとかキース・ジャレットとかジャズ巨人たちが作った曲を取り上げ、それをトリオ編成で開いて行ったもの。その様は、ジャズの積み重ねと改めて向き合う気持ちがパークスの中でわいて来ているのかと思わせるものであったか。いや、まじに、ぼくはそう感じてしまった。
とはいえ、やはりパークスの両手のバランスは一筋縄では行かなく、耳馴染みであるはずの曲をやってもかなり自分化はされている。とともに、あっさり弾くようで、彼の指さばきは遅れるというか、かなりの溜めを持つ。それが、黒さやグルーヴィさに結びつかないあたりが彼の真骨頂であるとも思わせられ、何かと興味深かったな。アンコールは一人で、スタンダードの「酒とバラの日々」をかなり崩して披露した。用事できちゃって無理なのだが、ソロ公演にも触れたかったな。なお、パークスは来月頭に、カート・ローゼンウィンケル(2009年3月1日、2010年3月12日、2013年11月20日)のサポートでまたやってくる。って、そこそこ日本通の彼、このまま滞日したりして……。パークスはローゼンウィンクルの2012年作で弾いている。
そして、六本木・STB139に行って、『ダブル・レインボウ』というデュオ・アルバムを出したギタリストの小沼ようすけ(2004年11月30日、2010年10月12日、2011年3月28日、2011年3月31日、2011年7月25日、2013年7月1日)とピアニストの宮本貴奈(2012年6月19日)の公演を見る。会場入りしたときは、1部最後の曲で、シンガーのギラ・ジルカと歌とフリューゲルホーンのTOKU (2000年2月25日、2001年9月6日、2004年3月10日、2006年2月16日、2008年8月19日、2011年3月16日、2012年6月19日、2013年9月22日)も加わっていた。そして、休憩を挟んでの2部は90分以上やったんじゃなかったか。
あまりピアノと生ギター(小沼はガット・ギターを中心に弾く)というデュオの編成のジャズの出し物が多くない(よな?)ように、過剰にジャズ文脈に寄りかかることなく、ジャズを拠り所とする両者の歌心を相乗とともに滑らかに出そうとする公演であったと言えるか。オリジナルにしてもジャズ曲カヴァーにしても、2人がお手合わせしたからこその、優しい誘いがあったはず。
そして、途中からTOKUが、最後にはジルカがまた加わるが、本当に彼らは仲がいいのだな。密な信頼ありきのなかから、機智に富んだやりとりが気安くもいろいろと溢れる様はなかなか楽しい。音楽が生む仲間や場の重要性を再認識させられたりもしました。ただ、皆の話は長すぎ。彼らの出会いや関係性を伝えるところもあって有益な部分もあるし、喜ぶ人が多いのでそうしているのだろうけど、ぼくにはやはり余分すぎる。
▶過去の、パークス
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/livezanmai.htm 2002年7月3日
http://43142.diarynote.jp/?day=20050821
http://43142.diarynote.jp/200811241224271906/
http://43142.diarynote.jp/?day=20090203
http://43142.diarynote.jp/?day=20120531
▶過去の、エスペランサ
http://43142.diarynote.jp/200809071430380000/
http://43142.diarynote.jp/?day=20081201
http://43142.diarynote.jp/?day=20100904
http://43142.diarynote.jp/201102190814495504/
http://43142.diarynote.jp/?day=20120307
http://43142.diarynote.jp/201209191229057579/
▶過去の、アイヴァーソン
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/livezanmai.htm 2003年8月1、2日
http://43142.diarynote.jp/200405101355540000/
http://43142.diarynote.jp/200509011126570000/
http://43142.diarynote.jp/200802212249200000/
http://43142.diarynote.jp/201103171347055826/
http://43142.diarynote.jp/201311230757159421/
▶過去の、カート
http://43142.diarynote.jp/200903031751323247/
http://43142.diarynote.jp/201003131221091991/
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▶過去の、小沼
http://43142.diarynote.jp/200412111738540000/
http://43142.diarynote.jp/201010191156412288/
http://43142.diarynote.jp/201104041100266528/
http://43142.diarynote.jp/201104041101072561/
http://43142.diarynote.jp/?day=20110725
http://43142.diarynote.jp/?day=20130701
▶過去の、宮本
http://43142.diarynote.jp/201206210944302024/
▶過去の、TOKU
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/livezanmai.htm 2000年2月25日、2001年9月6日
http://43142.diarynote.jp/200403101442170000/
http://43142.diarynote.jp/200602171950040000/
http://43142.diarynote.jp/?day=20080819
http://43142.diarynote.jp/201103171354125352/
http://43142.diarynote.jp/201206210944302024/
http://43142.diarynote.jp/?day=20130922
<今日の、不吉>
マックブック・プロのファンがすぐに回るようになってしまった。なんか、変な負荷がかかるようになってしまったか。過去の経験上、トラブルが起きる兆候のような。一回、リセットしなおしたほうがいいかもしれぬが、目先のやることにかまけてしまい、メンドくせ〜となってしまう……。税理事務所に送る領収書もそろそろまとめなきゃいけないしな。←手間のかかることではないのに、こういう事務仕事に感じるストレスと言ったなら。ところで、昨日からとっても寒い。これで風があったら、もう限界ギリギリという感じ。今日はライヴを2つハシゴしたあと、軽く流れようとしたが、あまりの寒さに帰りに遭難しちゃイカンと自粛。そして、大江戸線六本木駅のホームに降りたら鳥の擬音みたいなのが効果音として流されていて、生理的に悲しくなる。やめたほうがいいのでは。それとも六本木駅は荒れるので、少しでも利用者の心に平静をひきだすめにそれが効果的となっている? 土曜までは寒波が入り込む日々で、土曜はけっこう降雪があるとも予報されている。やだな、土曜に取材が入っているんだよなー。
パークス本人が皆に聞かれてもいいと思えるリーダー・アルバムはこれまで2作出ていて、2008年ブルーノート作と2013年ECM作。それ以前に5作品だか自主リリースしてもいるが、それは葬りたい内容と本人は感じている。というのはともかく、ブルーノート盤はギター付き同世代カルテットでの録音であり、ECM盤はソロ録音。で、今回はトリオで、ベン・ストリート(ジェシー・ハリスのワンス・ブルーやカート・ローゼンウィンケルのバンドにいた彼はパークスとお手合わせしてもおかしくない位置にいる御仁)と大御所ビリー・ハートという面々が同行。バンコクでも3人でギグをしているらしいが、これはアレレという顔ぶれではあるよな。
パークスならでの美意識の発露を感じるのであれば、やはりコットンクラブで予定されている翌日(6日)のソロ公演に接した方がめちゃ“適”であるだろう。だけど、ぼくは1940年生まれのビリー・ハートの風体/演奏にもふれたかった。ソウルぽいものから純4ビート、はてはブっちゃけたほうまで、デカい存在感で彼はジャズ表現をいろいろ網羅してきている偉人。リーダー作もA&M、グラマヴィジョン、エンヤなどから10枚強リリース。そういえば、エスペランサ・スポルディング(2008年9月5日、2008年12月1日、2010年9月4日、2011年2月17日、2012年3月7日、2012年9月9日)もその近作『ラジオ・ミュージック・ソサエティ』(ヘッズ・アップ)でハートに部分たたいてもらっていて、取材したときに、それが実現したことを本当に喜んでいたっけ。
で、そのハートの新作『All Our Reasons』(ECM)はピアノのイーサン・アイヴァーソン(2003年8月1、2日。2004年5月13日、2005年8月29日、2008年2月20日、2011年3月9日、2013年11月20日)、ベースのベン・ストリート、テナーのマーク・ターナというカルテットによる録音。その流れとかもあり、今回のトリオの顔ぶれが決まったと思われるが、やはりアーロンはハートのことを丁重に扱っていたな。なお、彼の演奏は今回触れぶんには、うれしかったし妙な存在感はあったけど、まあこんなものかという感じも。変な形のシンバルを並べたりとか、シンバル使いにはこだわりを持っているよう。
そんな3人による演奏はもちろん、パークスのブルーノート盤ともECM盤ともまったく異なる。だって、両盤ともオリジナルでかためていたのに、この晩のセットはソニー・ロリンズとかキース・ジャレットとかジャズ巨人たちが作った曲を取り上げ、それをトリオ編成で開いて行ったもの。その様は、ジャズの積み重ねと改めて向き合う気持ちがパークスの中でわいて来ているのかと思わせるものであったか。いや、まじに、ぼくはそう感じてしまった。
とはいえ、やはりパークスの両手のバランスは一筋縄では行かなく、耳馴染みであるはずの曲をやってもかなり自分化はされている。とともに、あっさり弾くようで、彼の指さばきは遅れるというか、かなりの溜めを持つ。それが、黒さやグルーヴィさに結びつかないあたりが彼の真骨頂であるとも思わせられ、何かと興味深かったな。アンコールは一人で、スタンダードの「酒とバラの日々」をかなり崩して披露した。用事できちゃって無理なのだが、ソロ公演にも触れたかったな。なお、パークスは来月頭に、カート・ローゼンウィンケル(2009年3月1日、2010年3月12日、2013年11月20日)のサポートでまたやってくる。って、そこそこ日本通の彼、このまま滞日したりして……。パークスはローゼンウィンクルの2012年作で弾いている。
そして、六本木・STB139に行って、『ダブル・レインボウ』というデュオ・アルバムを出したギタリストの小沼ようすけ(2004年11月30日、2010年10月12日、2011年3月28日、2011年3月31日、2011年7月25日、2013年7月1日)とピアニストの宮本貴奈(2012年6月19日)の公演を見る。会場入りしたときは、1部最後の曲で、シンガーのギラ・ジルカと歌とフリューゲルホーンのTOKU (2000年2月25日、2001年9月6日、2004年3月10日、2006年2月16日、2008年8月19日、2011年3月16日、2012年6月19日、2013年9月22日)も加わっていた。そして、休憩を挟んでの2部は90分以上やったんじゃなかったか。
あまりピアノと生ギター(小沼はガット・ギターを中心に弾く)というデュオの編成のジャズの出し物が多くない(よな?)ように、過剰にジャズ文脈に寄りかかることなく、ジャズを拠り所とする両者の歌心を相乗とともに滑らかに出そうとする公演であったと言えるか。オリジナルにしてもジャズ曲カヴァーにしても、2人がお手合わせしたからこその、優しい誘いがあったはず。
そして、途中からTOKUが、最後にはジルカがまた加わるが、本当に彼らは仲がいいのだな。密な信頼ありきのなかから、機智に富んだやりとりが気安くもいろいろと溢れる様はなかなか楽しい。音楽が生む仲間や場の重要性を再認識させられたりもしました。ただ、皆の話は長すぎ。彼らの出会いや関係性を伝えるところもあって有益な部分もあるし、喜ぶ人が多いのでそうしているのだろうけど、ぼくにはやはり余分すぎる。
▶過去の、パークス
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<今日の、不吉>
マックブック・プロのファンがすぐに回るようになってしまった。なんか、変な負荷がかかるようになってしまったか。過去の経験上、トラブルが起きる兆候のような。一回、リセットしなおしたほうがいいかもしれぬが、目先のやることにかまけてしまい、メンドくせ〜となってしまう……。税理事務所に送る領収書もそろそろまとめなきゃいけないしな。←手間のかかることではないのに、こういう事務仕事に感じるストレスと言ったなら。ところで、昨日からとっても寒い。これで風があったら、もう限界ギリギリという感じ。今日はライヴを2つハシゴしたあと、軽く流れようとしたが、あまりの寒さに帰りに遭難しちゃイカンと自粛。そして、大江戸線六本木駅のホームに降りたら鳥の擬音みたいなのが効果音として流されていて、生理的に悲しくなる。やめたほうがいいのでは。それとも六本木駅は荒れるので、少しでも利用者の心に平静をひきだすめにそれが効果的となっている? 土曜までは寒波が入り込む日々で、土曜はけっこう降雪があるとも予報されている。やだな、土曜に取材が入っているんだよなー。
ザ・スカタライツ。キザイア・ジョーンズ
2014年2月7日 音楽 東京オリンピックが持たれた1964年に結成、近く結成50周年になるという、ジャマイカン・ミュージック史において重要な位置を占めるスカの黄金グループの実演を、南青山・ブルーノート東京で見る。ファースト・ショウ。オリジナル・メンバーはアルト・サックスのレスター・スターリングだけなのかな。でも、若いメンバーをまとめる彼は進行役も務め、元気。いい感じだったな。
ソロを回すアルトとテナーとトランペットとトロンボーンの4管、ドラムとベース、そしてギターとキーボードは白人。ギター奏者はドレッド・ロックスだったが、鍵盤奏者のほうは近くで見たら、ジャズ・マンと言われても納得しちゃうようなルックスだった。彼、オルガン音色のキーボードより、グランド・ピアノを弾く曲の方が多い。その際は、後打ちでコードを抑える感じ也。
途中で、縁のシンガーらしいおばあちゃん歌手(ドリーン・シャファー)が出て来て歌う。別に上等ではないが、味あり。もっと、歌ってほしかった。そういえば、管奏者たちがときに出すガヤガヤ感がやはりいい感じで、そちらももっと出してェと思ってしまう。やっぱり、すちゃらかしてこその、スカだよな。そこから、妙なヤクザ性や洒脱の感覚もこぼれ出る。おなじみ「リンゴ追分」や「テイク5」のカヴァーもあり。スカはなんでも飲み込む、笑顔のビート表現であるということも再確認。
その後は、六本木・ビルボードライブ東京で、ナイジェリア出身のファンキーさと哀愁を合わせて出せる個性的なシンガー/ギタリストであるキザイア・ジョーンズ(1999年9月29日、2009年6月1日)を見る。今回もベースとドラムがサポートする、トリオでのパフォーマンス。過去見たときの実演もすべてそうで、彼は<最小編成でやってこそ、自分は大きく立つ>という気持ちも持っているのかな。ただし、今回は一人でやる曲も2曲。過去、弾き語りを見せたことってあったっけ? また、1曲アコースティック・ギターを横においてドラマーと掛け合いをするようにボディを叩く曲もあった。
5年ぶりとなる新作『キャプテン・ラギッド』(ジャケット・カヴァーは2003年作『ブラック・オルフェス』との連続性を意識している)を出して間もないライヴだが、演目はこれまでの歩みを括る感じで、過去曲もいろいろとやる。まあ、彼の場合、確固とした個性の裏返しでもあるのだが、表現ヴァリエーションはそれほど広くなく、曲もまた22年のアルバム・キャリアにおいて大きな傾向の変化はないのであるが。ただし、今回のベーシストとドラマーはこれまで見たなかで、一番強力な奏者を起用していると感じる。少しコーラスもとったベーシストは英国で活動する米国人で、英国人であるドラマーはジャズが得意で〜ここでの演奏はファンキーだったんだけどね〜過去ずっと故エイミー・ワインハウスのサポートをしていた人だそう。そんな2人のガツンと来るサポート音もあり、今回そうなのかと思えたのは、ジョーンズのヴォーカルにある繊細さ。けっこうファルセットも使う人なのだな。ギター・カッティングと歌のアトラクティヴな噛み合い/相乗の様にばかり耳を奪われて、あまりそういう方を意識したことはなかった。
彼には20年ぶりに対面取材もしたが、あまり年をとったように見受けられず、身体もひきしまっていて、とても格好いい。それはライヴを見ても一目瞭然だが、側で見ると、いい意味でのおぼっちゃん的余裕も感じさせもする。彼は3年前から、レゴスに戻っている。
▶過去の、ジョーンズ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/livezanmai.htm 1999年9月29日
http://43142.diarynote.jp/200906071504504396/
<今日の、びっくり>
個人ガレージ・セールで50セントにて買ったレコードのなかから、マーヴィン・ゲイの1964年10月発行のパスポートが出て来たという、驚愕の米国ニュース……。それをゲットした人はデトロイトのモータウン博物館の元関係者だそうだが、へえええという話ではあるナ。中古盤をよく求める人にとっては、どこか夢のある話でもあるか。DJユースでドーナツ盤収集に力を入れようかと思っている、このごろ……。
ソロを回すアルトとテナーとトランペットとトロンボーンの4管、ドラムとベース、そしてギターとキーボードは白人。ギター奏者はドレッド・ロックスだったが、鍵盤奏者のほうは近くで見たら、ジャズ・マンと言われても納得しちゃうようなルックスだった。彼、オルガン音色のキーボードより、グランド・ピアノを弾く曲の方が多い。その際は、後打ちでコードを抑える感じ也。
途中で、縁のシンガーらしいおばあちゃん歌手(ドリーン・シャファー)が出て来て歌う。別に上等ではないが、味あり。もっと、歌ってほしかった。そういえば、管奏者たちがときに出すガヤガヤ感がやはりいい感じで、そちらももっと出してェと思ってしまう。やっぱり、すちゃらかしてこその、スカだよな。そこから、妙なヤクザ性や洒脱の感覚もこぼれ出る。おなじみ「リンゴ追分」や「テイク5」のカヴァーもあり。スカはなんでも飲み込む、笑顔のビート表現であるということも再確認。
その後は、六本木・ビルボードライブ東京で、ナイジェリア出身のファンキーさと哀愁を合わせて出せる個性的なシンガー/ギタリストであるキザイア・ジョーンズ(1999年9月29日、2009年6月1日)を見る。今回もベースとドラムがサポートする、トリオでのパフォーマンス。過去見たときの実演もすべてそうで、彼は<最小編成でやってこそ、自分は大きく立つ>という気持ちも持っているのかな。ただし、今回は一人でやる曲も2曲。過去、弾き語りを見せたことってあったっけ? また、1曲アコースティック・ギターを横においてドラマーと掛け合いをするようにボディを叩く曲もあった。
5年ぶりとなる新作『キャプテン・ラギッド』(ジャケット・カヴァーは2003年作『ブラック・オルフェス』との連続性を意識している)を出して間もないライヴだが、演目はこれまでの歩みを括る感じで、過去曲もいろいろとやる。まあ、彼の場合、確固とした個性の裏返しでもあるのだが、表現ヴァリエーションはそれほど広くなく、曲もまた22年のアルバム・キャリアにおいて大きな傾向の変化はないのであるが。ただし、今回のベーシストとドラマーはこれまで見たなかで、一番強力な奏者を起用していると感じる。少しコーラスもとったベーシストは英国で活動する米国人で、英国人であるドラマーはジャズが得意で〜ここでの演奏はファンキーだったんだけどね〜過去ずっと故エイミー・ワインハウスのサポートをしていた人だそう。そんな2人のガツンと来るサポート音もあり、今回そうなのかと思えたのは、ジョーンズのヴォーカルにある繊細さ。けっこうファルセットも使う人なのだな。ギター・カッティングと歌のアトラクティヴな噛み合い/相乗の様にばかり耳を奪われて、あまりそういう方を意識したことはなかった。
彼には20年ぶりに対面取材もしたが、あまり年をとったように見受けられず、身体もひきしまっていて、とても格好いい。それはライヴを見ても一目瞭然だが、側で見ると、いい意味でのおぼっちゃん的余裕も感じさせもする。彼は3年前から、レゴスに戻っている。
▶過去の、ジョーンズ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/livezanmai.htm 1999年9月29日
http://43142.diarynote.jp/200906071504504396/
<今日の、びっくり>
個人ガレージ・セールで50セントにて買ったレコードのなかから、マーヴィン・ゲイの1964年10月発行のパスポートが出て来たという、驚愕の米国ニュース……。それをゲットした人はデトロイトのモータウン博物館の元関係者だそうだが、へえええという話ではあるナ。中古盤をよく求める人にとっては、どこか夢のある話でもあるか。DJユースでドーナツ盤収集に力を入れようかと思っている、このごろ……。
ごんごん大雪(風も強かった)の週末、渋谷・AX。ライヴ行きを諦める人も少なくないのではと思ったら、まずまずの入り。さすが、セルフ・タイトルのデビュー作が昨年全米2位まで登った、旬のバンドだなあ。外国人客比率も高かったような。
NYで活動していたコア・メンバーがコロラド州デンバーに引っ越して組んだ、新進のフォーク・ロック・バンド。リード・シンガー/ギタリスト、ドラマー/ヴォーカル/マンドリン、紅一点チェロ(エフェクターも用いあまりチェロ本来の音色を活かす感じではなく、効果音的な使い方と感じる)、キーボード/アコーディオン/ギターという編成。アーティスト写真は3人で写っているものが多いが、あれだけ無理なく仲間っぽく重なっているのを見たら、今は固定の5人組として活動しているのだろうと思わされる。
そのバンド表現の中央にるのは主コンポーザーの1/2である、ウェズリー・シュルツの堂々のアコースティック・ギター弾き語り表現。ぶっとい歌心、ごんごん溢れる。それだけで、訴求力があり、両手を広げた、ヒューマンでもある感覚があふれる。そして、そこに上手いサジ加減で他の奏者が重なり、その感覚はバンド総体でも示される。それから、メンバーの移動が多いバンドであり、ドラマーは前に出て来てキック・ドラムを叩いたり、チェロ奏者も前でコーラスをとったり、キーボード奏者が2階席までやってきてアコーディオンを弾いたり。また、ドラマーと鍵盤奏者は楽器の持ち替えもおおいに目につくのだが、おやじだとそれはザ・バンドのあり方を思い出せるか。でも、R&B臭のあまりない彼らの場合はザ・バンドを意識するというよりは、バンドの開かれた自在なあり方を求めるうちにそうなったという感じかな。ともあれ、そうしたショウの多彩な進め方は、彼らがエンターテインメント性とバンドの個性を魅力的に両立させていると感じた。
つきるところ、歌心とともに、生一本、手作り感覚が横溢。それは、現代ロックとして、目新しさにも繋がる、とも思える。そこが、このバンドの大きなポイントだろう。本国ではマムフォード&ザ・サンズ(2013年7月30日)と同列に括られたりもするが、ぼくとしては、マムフォーズよりかこちらの方が好ましく感じる。ザ・ルミニアーズの場合、総じて曲調が似て聞こえる部分もあるが、それは歌詞が聞き取れる人だと、異なる感想を持つかもしれない。歌詞もマムフォーズほど痒くないようだ。
けっこう、場内シング・アロング状態になる場合も。米国ロック界はいつもその手のバンドを必要としているよナ。前半部で歌い方がボブ・ディランみたいだなと思わせる曲をやったが、それはディラン初期曲のカヴァーであったよう。そのセルフ・タイトル盤に収められていた曲はほとんど披露し、他の数曲は次のアルバムに入るのか。実は、デビュー作は2012年の録音。次のアルバムはどんな広がりを見せるのか、楽しみだ。
▶過去の、ザ・バンドのハドソン
http://43142.diarynote.jp/201308110826574632/
▶過去の、マムフォーズ
http://43142.diarynote.jp/201308021400578638/
<今日は、大雪>
前日夜があまり寒くなく穏やかだったため、天気予報が外れるナと思っていたら、まさに過去最大級の降雪というのも、嘘ではなかったか。しかし、土曜日であったのは不幸中の幸いであったのだろうな。大学入学試験日に重なった人は、シャレにならなかったろうけど。翌日の選挙は、、、、。
しかし、すんごい日だったなあ。起きたらけっこう積もっていて、終日降雪。取材仕事もあったので、午後一から夜にかけて外に出ていたが、でなきゃずっと家にいたかも。が、外出したらしたなりに、やっぱり楽しかった。だいぶ前になぜか買ったすんごくヘヴィ・デューティな雪用ブーツを皆ほめてくれて、それも木に登りたがるぼくはうれしかった。1/4メートルは雪が積もっていたと思うけど、雪道ごんごん歩いちゃったな。かなり湿度の低い雪だったのが印象的であるとともに、それゆえ溶けずに積もりやすかったと思われる。夕方ぐらいになると、かなり車の交通量は減っていた。深夜、スキーを少しする。たまには、こんな日もいいでしょう。
NYで活動していたコア・メンバーがコロラド州デンバーに引っ越して組んだ、新進のフォーク・ロック・バンド。リード・シンガー/ギタリスト、ドラマー/ヴォーカル/マンドリン、紅一点チェロ(エフェクターも用いあまりチェロ本来の音色を活かす感じではなく、効果音的な使い方と感じる)、キーボード/アコーディオン/ギターという編成。アーティスト写真は3人で写っているものが多いが、あれだけ無理なく仲間っぽく重なっているのを見たら、今は固定の5人組として活動しているのだろうと思わされる。
そのバンド表現の中央にるのは主コンポーザーの1/2である、ウェズリー・シュルツの堂々のアコースティック・ギター弾き語り表現。ぶっとい歌心、ごんごん溢れる。それだけで、訴求力があり、両手を広げた、ヒューマンでもある感覚があふれる。そして、そこに上手いサジ加減で他の奏者が重なり、その感覚はバンド総体でも示される。それから、メンバーの移動が多いバンドであり、ドラマーは前に出て来てキック・ドラムを叩いたり、チェロ奏者も前でコーラスをとったり、キーボード奏者が2階席までやってきてアコーディオンを弾いたり。また、ドラマーと鍵盤奏者は楽器の持ち替えもおおいに目につくのだが、おやじだとそれはザ・バンドのあり方を思い出せるか。でも、R&B臭のあまりない彼らの場合はザ・バンドを意識するというよりは、バンドの開かれた自在なあり方を求めるうちにそうなったという感じかな。ともあれ、そうしたショウの多彩な進め方は、彼らがエンターテインメント性とバンドの個性を魅力的に両立させていると感じた。
つきるところ、歌心とともに、生一本、手作り感覚が横溢。それは、現代ロックとして、目新しさにも繋がる、とも思える。そこが、このバンドの大きなポイントだろう。本国ではマムフォード&ザ・サンズ(2013年7月30日)と同列に括られたりもするが、ぼくとしては、マムフォーズよりかこちらの方が好ましく感じる。ザ・ルミニアーズの場合、総じて曲調が似て聞こえる部分もあるが、それは歌詞が聞き取れる人だと、異なる感想を持つかもしれない。歌詞もマムフォーズほど痒くないようだ。
けっこう、場内シング・アロング状態になる場合も。米国ロック界はいつもその手のバンドを必要としているよナ。前半部で歌い方がボブ・ディランみたいだなと思わせる曲をやったが、それはディラン初期曲のカヴァーであったよう。そのセルフ・タイトル盤に収められていた曲はほとんど披露し、他の数曲は次のアルバムに入るのか。実は、デビュー作は2012年の録音。次のアルバムはどんな広がりを見せるのか、楽しみだ。
▶過去の、ザ・バンドのハドソン
http://43142.diarynote.jp/201308110826574632/
▶過去の、マムフォーズ
http://43142.diarynote.jp/201308021400578638/
<今日は、大雪>
前日夜があまり寒くなく穏やかだったため、天気予報が外れるナと思っていたら、まさに過去最大級の降雪というのも、嘘ではなかったか。しかし、土曜日であったのは不幸中の幸いであったのだろうな。大学入学試験日に重なった人は、シャレにならなかったろうけど。翌日の選挙は、、、、。
しかし、すんごい日だったなあ。起きたらけっこう積もっていて、終日降雪。取材仕事もあったので、午後一から夜にかけて外に出ていたが、でなきゃずっと家にいたかも。が、外出したらしたなりに、やっぱり楽しかった。だいぶ前になぜか買ったすんごくヘヴィ・デューティな雪用ブーツを皆ほめてくれて、それも木に登りたがるぼくはうれしかった。1/4メートルは雪が積もっていたと思うけど、雪道ごんごん歩いちゃったな。かなり湿度の低い雪だったのが印象的であるとともに、それゆえ溶けずに積もりやすかったと思われる。夕方ぐらいになると、かなり車の交通量は減っていた。深夜、スキーを少しする。たまには、こんな日もいいでしょう。
音楽雑誌ラティーナが企画/提供する、4組の日本人が出る音楽フェスティヴァル。広義の南米の音楽に魅せられ、(ある意味)困難な道を胸を張って歩んでいる担い手が選ばれていると、取ることができるか。渋谷区文化総合センター大和田・さくらホール。
一番目は、松田美緒&ビスコイット・グローポ(2012年6月13日)。生/電気ギターの鬼怒無月(2003年6月30日、2004年1月16日、2005年4月11日、2006年1月21日、2009年10月8日 、2010年3月20日、2012年2月10日、2012年6月13日、2012年6月28日、2012年11月21日、2013年2月11日)、電気ベースの佐野篤(2006年3月24日、2012年6月13日)、パーカッションのヤヒロトモヒロ(2007年11月14日、2009年2月8日、2009年10月12日、2010年7月22日、2011年10月26日、2012年6月13日)からなるバンドのサポートのもと、しょっちゅう南米各国に行っているはずの松田(2005年7月11日、2010年4月19日、2010年10月16日、2012年6月13日)が歌う。オープナーは自作曲を披露したが、他は南米の6カ国の曲を歌いますと言っていたか。なんか同好の士とともに、南米諸国の生活感やもろもろの記憶〜彩や揺らぎや埃の感覚などを確かな個を持つ自分のなかで覚醒させているという印象も得る。
2番目はパラグアイと日本を行き来(パラブアイの文化功労賞も受けているようだ)する、アルパ(ハープ)奏者のルシア塩満(2010年6月1日)がいろんな楽器を操る高橋マサヒロと菱本幸二を従えて登場。彼女はパラグイの曲を中心に、自分の曲や日本人恩師(ロス・インディオスのチコ本間)の曲も取り上げる。こちらは、優美さや繊細さとフォルクレールが持つ敷居の低さを兼ね備える方向で演奏。最後の曲では、塩満は生ギターを手にしながら歌う。それにしても、ギターやチャランゴのような弦楽器から複数の笛/息吹き込み系楽器まで、いろんな楽器を悠々と扱うサポートの男性2人は何気に実力者。彼らもまた、南米には何度も行って研鑽を積んでいるだろうな。MCで、菱本はエクアドルに住んでいたと紹介されたか。楽器間の垣根がなく、いろいろな楽器を平然と演奏しちゃったり歌ったりしちゃうという流儀も、南米フォークロアの世界にはある?
3番目は一般的な知名度は一番持つだろう、Saigenji(2006年6月27日、2007年11月27日、2009年3月14日, 2009年8月9日、2012年6月13日、2013年1月7日、2013年2月11日 、2013年4月12日)のソロ・パフォーマンス。フルートとヴォーカルを披露するベネズエラ民謡で始まったショウは、ブラジル曲、アルゼンチン曲、エクアドル曲、そしてもちろん今様ポップ要素までにまたがるイナセな自作曲などを、自在に送りだす。基本ギター弾き語りのSaigenjiの楽器遍歴のスタートは「コンドルは飛んで行く」にヤラれて9歳のときに手にしたケーナから始まったようだが、そんな歩みを持つ彼のこれまでの経験や南米音楽への思いがすうっと溢れ出ていたパフォーマンスではなかったか。
最後に登場したのは、ケーナ他いろいろな笛系楽器を操る岩川光。ちらしを見たら、彼も9歳にしてケーナを手にし、音楽活動が始まっているよう。みんな、早熟ですね。今回の出演者の中では一番若いだろう彼は、ボリビアを経て、現在はアルゼンチンに住んでいるそうで、そんな彼をアコーディオンの佐藤芳明(2009年10月8日、2010年9月11日、2012年2月10日、2013年8月29日)、ギターの鬼怒無月、パーカッションの岡部洋一(2000年7月29日、2000年9月14日、2001年2月3日、2004年5月28日、2004年6月2〜3日、2004年6月9日、2004年11月19日、2005年2月19日、2006年7月7日、2006年8月27日、2006年12月3日、2008年1月31日、2011年2月10日、2010年12月28日、2011年8月22日、2013年2月11日、2013年2月19日)がサポート。この顔ぶれでやるのは1年ぶりのようだが、阿吽の呼吸で演奏は流れていく。そう、その4人の演奏はしなやかな流動性が在するもので、それだけでオリジナリティを有するか。演目はすべて岩川のオリジナル曲で、それもまた演奏にある飛躍の感覚を増させる。で、その総体はなかなかに洗練されていて、インプロヴィゼーショナル。フォークロア経験を根っこに起きつつ枠組みから解き放たれた自らのインスト表現を提出している様は、先日見たコロンビア人アルパ奏者のエドマール・カスタネーダ(2014年1月12日)の演奏と重なる部分があるかもしれない。そんな逸材はこの11日に、佐藤芳明とデュオで渋谷・Li-Poでもライヴを行う。
ああ、遥かなる南米……。しかし、皆さん、日本から距離的に遠く、英国圏の音楽ほどは情報が入りづらい南米の音楽に耽溺し、そこに情熱たっぷりに身を投じて、音楽の自由や自らの存在性を獲得しようとしている様に頭が下がる。酔狂とも言えるだろうけど、ほんと皆楽しそう。生理的な豊かさを、山ほど感じてしまったな。“新・世界音楽祭”は今回が1度目、次回はどんな人が出るのだろう?
▶過去の、松田
http://43142.diarynote.jp/200507161355250000/
http://43142.diarynote.jp/201004211621084144/
http://43142.diarynote.jp/201010191403189326/
http://43142.diarynote.jp/201206141343402196/
▶過去の、鬼怒
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/livezanmai.htm
http://43142.diarynote.jp/200401160000000000/
http://43142.diarynote.jp/200504151004040000/
http://43142.diarynote.jp/?day=20060121
http://43142.diarynote.jp/200910140952248669/
http://43142.diarynote.jp/?day=20100320
http://43142.diarynote.jp/?day=20120210
http://43142.diarynote.jp/?day=20120613
http://43142.diarynote.jp/201207031352302181/
http://43142.diarynote.jp/?day=20121121
http://43142.diarynote.jp/?day=20130211
▶過去の、佐野
http://43142.diarynote.jp/200603281333540000/
http://43142.diarynote.jp/201206141343402196/
▶過去の、ヤヒロ
http://43142.diarynote.jp/?day=20071114
http://43142.diarynote.jp/200902102121513506/
http://43142.diarynote.jp/200910141731349364/
http://43142.diarynote.jp/201007241308021448/
http://43142.diarynote.jp/201111141210356758/
http://43142.diarynote.jp/201206141343402196/
▶過去の、塩満
http://43142.diarynote.jp/?day=20100601
▶過去の、Saigenji
http://43142.diarynote.jp/?day=20060627
http://43142.diarynote.jp/200711290932200000/
http://43142.diarynote.jp/200903161734533723/
http://43142.diarynote.jp/?day=20090809
http://43142.diarynote.jp/201206141343402196/
http://43142.diarynote.jp/201301151819527787/
http://43142.diarynote.jp/?day=20130211
http://43142.diarynote.jp/?day=20130412
▶過去の、佐藤
http://43142.diarynote.jp/200910140952248669/
http://43142.diarynote.jp/?day=20100911
http://43142.diarynote.jp/?day=20120210
http://43142.diarynote.jp/?day=20130829
▶過去の、岡部
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/livezanmai.htm 2000年7月29日、2000年9月14日、2001年2月3日
http://43142.diarynote.jp/?day=20040608
http://43142.diarynote.jp/200406111859060000/
http://43142.diarynote.jp/?day=20040609
http://43142.diarynote.jp/200411231717590000/
http://43142.diarynote.jp/?day=20050219
http://43142.diarynote.jp/200607100307170000/
http://43142.diarynote.jp/?day=20060827
http://43142.diarynote.jp/200612060136540000/
http://43142.diarynote.jp/?day=20080131
http://43142.diarynote.jp/?day=20101228
http://43142.diarynote.jp/201102121001091213/
http://43142.diarynote.jp/?day=20110822
http://43142.diarynote.jp/?day=20130211
http://43142.diarynote.jp/201302201720351212/
▶過去の、カスタネーダ
http://43142.diarynote.jp/201401171004104264/
<今日は、……>
明けては、晴天。ライヴを見る前に、都知事選挙の投票に行く。雪がとても残る道すがら、雪だるまも散見される。ニコっ。ぼくも子供のころ、雪が積もったら嬉々として雪だるまを作ったり、雪合戦をしたりしたよな。今日も、がつっとスノウ・ブーツをはく。下をあまり気にせず歩きながら、今日もチェーンを巻いてジャラジャラ走っている車のようなものかと思う。
冬期オリンピックが始まったようだが、毎度のごとく興味がまったく持てない。ぼくん家は地上波TV放送が映らないので、その中継が見ることができなくて、興味が持てないのかにゃーとも一瞬思う。でも、ワールド・カップやユーロなんかのサッカーの国際大会にはけっこう夢中になるぼくである(その放映は、お店や友人宅で見ようともしますね)ので、中継が家で映るか映らないかは関係ないな。ぼくのオリンピックと同様、ワーツドカップに興味を持てない人もいるであろうことは自覚したほうがいいだろう。人にはいろいろな考え方や好みがある。
それにしても、あ“ー。
一番目は、松田美緒&ビスコイット・グローポ(2012年6月13日)。生/電気ギターの鬼怒無月(2003年6月30日、2004年1月16日、2005年4月11日、2006年1月21日、2009年10月8日 、2010年3月20日、2012年2月10日、2012年6月13日、2012年6月28日、2012年11月21日、2013年2月11日)、電気ベースの佐野篤(2006年3月24日、2012年6月13日)、パーカッションのヤヒロトモヒロ(2007年11月14日、2009年2月8日、2009年10月12日、2010年7月22日、2011年10月26日、2012年6月13日)からなるバンドのサポートのもと、しょっちゅう南米各国に行っているはずの松田(2005年7月11日、2010年4月19日、2010年10月16日、2012年6月13日)が歌う。オープナーは自作曲を披露したが、他は南米の6カ国の曲を歌いますと言っていたか。なんか同好の士とともに、南米諸国の生活感やもろもろの記憶〜彩や揺らぎや埃の感覚などを確かな個を持つ自分のなかで覚醒させているという印象も得る。
2番目はパラグアイと日本を行き来(パラブアイの文化功労賞も受けているようだ)する、アルパ(ハープ)奏者のルシア塩満(2010年6月1日)がいろんな楽器を操る高橋マサヒロと菱本幸二を従えて登場。彼女はパラグイの曲を中心に、自分の曲や日本人恩師(ロス・インディオスのチコ本間)の曲も取り上げる。こちらは、優美さや繊細さとフォルクレールが持つ敷居の低さを兼ね備える方向で演奏。最後の曲では、塩満は生ギターを手にしながら歌う。それにしても、ギターやチャランゴのような弦楽器から複数の笛/息吹き込み系楽器まで、いろんな楽器を悠々と扱うサポートの男性2人は何気に実力者。彼らもまた、南米には何度も行って研鑽を積んでいるだろうな。MCで、菱本はエクアドルに住んでいたと紹介されたか。楽器間の垣根がなく、いろいろな楽器を平然と演奏しちゃったり歌ったりしちゃうという流儀も、南米フォークロアの世界にはある?
3番目は一般的な知名度は一番持つだろう、Saigenji(2006年6月27日、2007年11月27日、2009年3月14日, 2009年8月9日、2012年6月13日、2013年1月7日、2013年2月11日 、2013年4月12日)のソロ・パフォーマンス。フルートとヴォーカルを披露するベネズエラ民謡で始まったショウは、ブラジル曲、アルゼンチン曲、エクアドル曲、そしてもちろん今様ポップ要素までにまたがるイナセな自作曲などを、自在に送りだす。基本ギター弾き語りのSaigenjiの楽器遍歴のスタートは「コンドルは飛んで行く」にヤラれて9歳のときに手にしたケーナから始まったようだが、そんな歩みを持つ彼のこれまでの経験や南米音楽への思いがすうっと溢れ出ていたパフォーマンスではなかったか。
最後に登場したのは、ケーナ他いろいろな笛系楽器を操る岩川光。ちらしを見たら、彼も9歳にしてケーナを手にし、音楽活動が始まっているよう。みんな、早熟ですね。今回の出演者の中では一番若いだろう彼は、ボリビアを経て、現在はアルゼンチンに住んでいるそうで、そんな彼をアコーディオンの佐藤芳明(2009年10月8日、2010年9月11日、2012年2月10日、2013年8月29日)、ギターの鬼怒無月、パーカッションの岡部洋一(2000年7月29日、2000年9月14日、2001年2月3日、2004年5月28日、2004年6月2〜3日、2004年6月9日、2004年11月19日、2005年2月19日、2006年7月7日、2006年8月27日、2006年12月3日、2008年1月31日、2011年2月10日、2010年12月28日、2011年8月22日、2013年2月11日、2013年2月19日)がサポート。この顔ぶれでやるのは1年ぶりのようだが、阿吽の呼吸で演奏は流れていく。そう、その4人の演奏はしなやかな流動性が在するもので、それだけでオリジナリティを有するか。演目はすべて岩川のオリジナル曲で、それもまた演奏にある飛躍の感覚を増させる。で、その総体はなかなかに洗練されていて、インプロヴィゼーショナル。フォークロア経験を根っこに起きつつ枠組みから解き放たれた自らのインスト表現を提出している様は、先日見たコロンビア人アルパ奏者のエドマール・カスタネーダ(2014年1月12日)の演奏と重なる部分があるかもしれない。そんな逸材はこの11日に、佐藤芳明とデュオで渋谷・Li-Poでもライヴを行う。
ああ、遥かなる南米……。しかし、皆さん、日本から距離的に遠く、英国圏の音楽ほどは情報が入りづらい南米の音楽に耽溺し、そこに情熱たっぷりに身を投じて、音楽の自由や自らの存在性を獲得しようとしている様に頭が下がる。酔狂とも言えるだろうけど、ほんと皆楽しそう。生理的な豊かさを、山ほど感じてしまったな。“新・世界音楽祭”は今回が1度目、次回はどんな人が出るのだろう?
▶過去の、松田
http://43142.diarynote.jp/200507161355250000/
http://43142.diarynote.jp/201004211621084144/
http://43142.diarynote.jp/201010191403189326/
http://43142.diarynote.jp/201206141343402196/
▶過去の、鬼怒
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/livezanmai.htm
http://43142.diarynote.jp/200401160000000000/
http://43142.diarynote.jp/200504151004040000/
http://43142.diarynote.jp/?day=20060121
http://43142.diarynote.jp/200910140952248669/
http://43142.diarynote.jp/?day=20100320
http://43142.diarynote.jp/?day=20120210
http://43142.diarynote.jp/?day=20120613
http://43142.diarynote.jp/201207031352302181/
http://43142.diarynote.jp/?day=20121121
http://43142.diarynote.jp/?day=20130211
▶過去の、佐野
http://43142.diarynote.jp/200603281333540000/
http://43142.diarynote.jp/201206141343402196/
▶過去の、ヤヒロ
http://43142.diarynote.jp/?day=20071114
http://43142.diarynote.jp/200902102121513506/
http://43142.diarynote.jp/200910141731349364/
http://43142.diarynote.jp/201007241308021448/
http://43142.diarynote.jp/201111141210356758/
http://43142.diarynote.jp/201206141343402196/
▶過去の、塩満
http://43142.diarynote.jp/?day=20100601
▶過去の、Saigenji
http://43142.diarynote.jp/?day=20060627
http://43142.diarynote.jp/200711290932200000/
http://43142.diarynote.jp/200903161734533723/
http://43142.diarynote.jp/?day=20090809
http://43142.diarynote.jp/201206141343402196/
http://43142.diarynote.jp/201301151819527787/
http://43142.diarynote.jp/?day=20130211
http://43142.diarynote.jp/?day=20130412
▶過去の、佐藤
http://43142.diarynote.jp/200910140952248669/
http://43142.diarynote.jp/?day=20100911
http://43142.diarynote.jp/?day=20120210
http://43142.diarynote.jp/?day=20130829
▶過去の、岡部
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/livezanmai.htm 2000年7月29日、2000年9月14日、2001年2月3日
http://43142.diarynote.jp/?day=20040608
http://43142.diarynote.jp/200406111859060000/
http://43142.diarynote.jp/?day=20040609
http://43142.diarynote.jp/200411231717590000/
http://43142.diarynote.jp/?day=20050219
http://43142.diarynote.jp/200607100307170000/
http://43142.diarynote.jp/?day=20060827
http://43142.diarynote.jp/200612060136540000/
http://43142.diarynote.jp/?day=20080131
http://43142.diarynote.jp/?day=20101228
http://43142.diarynote.jp/201102121001091213/
http://43142.diarynote.jp/?day=20110822
http://43142.diarynote.jp/?day=20130211
http://43142.diarynote.jp/201302201720351212/
▶過去の、カスタネーダ
http://43142.diarynote.jp/201401171004104264/
<今日は、……>
明けては、晴天。ライヴを見る前に、都知事選挙の投票に行く。雪がとても残る道すがら、雪だるまも散見される。ニコっ。ぼくも子供のころ、雪が積もったら嬉々として雪だるまを作ったり、雪合戦をしたりしたよな。今日も、がつっとスノウ・ブーツをはく。下をあまり気にせず歩きながら、今日もチェーンを巻いてジャラジャラ走っている車のようなものかと思う。
冬期オリンピックが始まったようだが、毎度のごとく興味がまったく持てない。ぼくん家は地上波TV放送が映らないので、その中継が見ることができなくて、興味が持てないのかにゃーとも一瞬思う。でも、ワールド・カップやユーロなんかのサッカーの国際大会にはけっこう夢中になるぼくである(その放映は、お店や友人宅で見ようともしますね)ので、中継が家で映るか映らないかは関係ないな。ぼくのオリンピックと同様、ワーツドカップに興味を持てない人もいるであろうことは自覚したほうがいいだろう。人にはいろいろな考え方や好みがある。
それにしても、あ“ー。
テデスキ・トラックス・バンド
2014年2月11日 音楽 アーシーかつゆったりうねる、そしてブルージーだったりソウルフルだったりする現アメリカン・ロックの代表的存在である大所帯バンドの公演、三軒茶屋・昭和女子大人見記念講堂。なんと最前列で見ちゃう。そんなの、1979年のO.V.ライト公演以来か。こりゃ、皆が立ちあがってもそうすることなしにゆったり見れるゾと思ったら、観客は見事におやじだらけでアンコールまでは立つ人はいなかったような。ステージ左右には、ライヴ録音用のマイクが立てられていた。
基本、ステージに表れたミュージシャンは11人。ギターのデレク・トラックス(2004年5月20日、2006年11月20日)と奥さんのスーザン・テデスキ(歌とギター)に加え、キーボード/フルート、ベース、ドラム×2、ヴォーカル×2(コーラスとともに、1/3の曲ではリード・ヴォーカルも取ったりする)、テナー・サックス、トランペット、トロンボーン。キーボード奏者やシンガーの一人は昔からデレク・トラックスのバンドにいる人たちですね。また、ベーシストのティム・ルフェーブル(2010年2月19日)は在NYのフュージョン系奏者だが、さすがバンドの行き方に乗った演奏を聞かせる。蛇足だが、ルフェーブルとグループを組んでいるジャズ系ドラマーのキース・カーロック(2010年2月19日)も4月のトト(2011年9月27日)の来日公演にネイザン・イースト(2011年9月27日。彼、2月はエリック・クラプトン公演にも同行)とのコンビで来るようだ。
ピックを使わない右手使いとスライド・バーを薬指にはまたりはめなかったりもする左手使いを見せるトラックスのギター演奏は、近くで見ることができたこともあって、こりゃすげえや。ほれぼれ。ただし、本当にギター一本やりで、歌おうとは一切しない人なのだな。一方、テデスキの歌はアルバムで聞くことができるものより、いいとも思えた。まあ、アルバムは正直に録っているわけで、それを歌う姿込みで受け取ることができると、感興が増すということだろう。そんな彼女、テデスキ・トラックス・バンドの2013年新作ではヴォーカルに専念しているが、ギター演奏においてはライヴでもあっさり触っている感じ。蛇足だが、彼女はMCをする際は声が高くなり、可愛らしく聞こえる。
そんな陣容のもと、悠々。ただし、伸縮性には富むが、ジャム・バンド的に流れにまかせるという側面はほとんどなしで、曲はだらだらやらず、結構きちんとまとめていると感じた。バンド・サウンドの屋台骨を担うツイン・ドラムのあり方は、うれしい〜の一言。基本ともにレギュラー・グリップで叩く2人のドラマーは、こいつらデキてんのかという誤解を生みそうなほど、うれしそうに顔を見合わせてる場面が少なくなかった。
それから、エリック・クラプトン(2006年11月20日)の信任も厚い、ホワイト・ブルース・ロッカーのドイル・ブラムホールⅡ(左利きなんだな。2006年11月20日)も数曲で加わる。彼は、デューク・エリントンからヴァン・モリソンまで数多の人が取り上げるブルージィ・スタンダード曲「セイント・ジェイムス・インファーマリー」などではリード・ヴォーカルもとった。ま、彼がいなくても良かったとは思うが、両者はこのあと一緒にインドのムンバイであるマヒンドラ・ブルース・フェスティヴァルに出演する。
▶過去のトラックス
http://43142.diarynote.jp/200405200442460000/
http://43142.diarynote.jp/?day=20061120
▶過去の、クラプトン、ブラムホールⅡ
http://43142.diarynote.jp/?day=20061120
▶過去のルフェーブル、カーロック
http://43142.diarynote.jp/201002211122268480/
▶過去のネイザン・イースト、トト
http://43142.diarynote.jp/201109300923303323/
<今日の、そういえば……>
ここ数年(いや、もっと前?)変化が出て来ていると感じるのは、枕の好み。より堅いのが好きになっているうえに、高さを持つものが好きになっている。今、固めの枕を重ねて使っているもの。それ、健康上はどうなのだろう?
基本、ステージに表れたミュージシャンは11人。ギターのデレク・トラックス(2004年5月20日、2006年11月20日)と奥さんのスーザン・テデスキ(歌とギター)に加え、キーボード/フルート、ベース、ドラム×2、ヴォーカル×2(コーラスとともに、1/3の曲ではリード・ヴォーカルも取ったりする)、テナー・サックス、トランペット、トロンボーン。キーボード奏者やシンガーの一人は昔からデレク・トラックスのバンドにいる人たちですね。また、ベーシストのティム・ルフェーブル(2010年2月19日)は在NYのフュージョン系奏者だが、さすがバンドの行き方に乗った演奏を聞かせる。蛇足だが、ルフェーブルとグループを組んでいるジャズ系ドラマーのキース・カーロック(2010年2月19日)も4月のトト(2011年9月27日)の来日公演にネイザン・イースト(2011年9月27日。彼、2月はエリック・クラプトン公演にも同行)とのコンビで来るようだ。
ピックを使わない右手使いとスライド・バーを薬指にはまたりはめなかったりもする左手使いを見せるトラックスのギター演奏は、近くで見ることができたこともあって、こりゃすげえや。ほれぼれ。ただし、本当にギター一本やりで、歌おうとは一切しない人なのだな。一方、テデスキの歌はアルバムで聞くことができるものより、いいとも思えた。まあ、アルバムは正直に録っているわけで、それを歌う姿込みで受け取ることができると、感興が増すということだろう。そんな彼女、テデスキ・トラックス・バンドの2013年新作ではヴォーカルに専念しているが、ギター演奏においてはライヴでもあっさり触っている感じ。蛇足だが、彼女はMCをする際は声が高くなり、可愛らしく聞こえる。
そんな陣容のもと、悠々。ただし、伸縮性には富むが、ジャム・バンド的に流れにまかせるという側面はほとんどなしで、曲はだらだらやらず、結構きちんとまとめていると感じた。バンド・サウンドの屋台骨を担うツイン・ドラムのあり方は、うれしい〜の一言。基本ともにレギュラー・グリップで叩く2人のドラマーは、こいつらデキてんのかという誤解を生みそうなほど、うれしそうに顔を見合わせてる場面が少なくなかった。
それから、エリック・クラプトン(2006年11月20日)の信任も厚い、ホワイト・ブルース・ロッカーのドイル・ブラムホールⅡ(左利きなんだな。2006年11月20日)も数曲で加わる。彼は、デューク・エリントンからヴァン・モリソンまで数多の人が取り上げるブルージィ・スタンダード曲「セイント・ジェイムス・インファーマリー」などではリード・ヴォーカルもとった。ま、彼がいなくても良かったとは思うが、両者はこのあと一緒にインドのムンバイであるマヒンドラ・ブルース・フェスティヴァルに出演する。
▶過去のトラックス
http://43142.diarynote.jp/200405200442460000/
http://43142.diarynote.jp/?day=20061120
▶過去の、クラプトン、ブラムホールⅡ
http://43142.diarynote.jp/?day=20061120
▶過去のルフェーブル、カーロック
http://43142.diarynote.jp/201002211122268480/
▶過去のネイザン・イースト、トト
http://43142.diarynote.jp/201109300923303323/
<今日の、そういえば……>
ここ数年(いや、もっと前?)変化が出て来ていると感じるのは、枕の好み。より堅いのが好きになっているうえに、高さを持つものが好きになっている。今、固めの枕を重ねて使っているもの。それ、健康上はどうなのだろう?
ジョン・カウハード・マーシー・プロジェクト。ニック・ウェスト
2014年2月12日 音楽 <エスペランサ・スポルディングの幅広い行き方を、ネオ・ソウル傾向&電気ベースに絞るとニック・ウェストの音楽になる? なーんて。でも、ぼくはこのアリゾナ州フェニックス育ち(父親はギタリストだったそう)、現LA在住の22歳の女性に多大なまぶしさや可能性を感じてしまうのだ。デビュー作『Just in the Nick of Time』を聞けば分るように、骨太なベース(古風なスラッピングも多用)と可憐な歌声と豊かな歌心が綱引きする現代ソウルを彼女は凛として送り出す。ときには、ベースと一緒にスキャットしたりもしちゃうぞ。なお、現在フェンダーのエンドーサーである彼女はもともと左利きであった。かつ、将来を嘱望されるほど、俊足でもあったそう。>
手抜きになっちゃうが、以上は、ベース・マガジン誌の2012年12月号に書いた、ニック・ウェストの紹介。それは、同時代女性ベーシストを扱う特集原稿で、他にビヨンセ(2001年6月25日、2006年9月4日)の女性バンドに入り知名度を得たディヴィニティ・ロックス(よりヒップホップ&ロック臭が強いが、自らバンドを率い、ブーツィ・コリンズ〜2011年8月12日、2012年5月31日〜の覚えもめでたくスラッピング多様で、変な髪型をしているなど、ニック・ウェストとの共通項あり)、プリンス(2002年11月19日)・バンドに入っているデンマーク人のイーダ、縦と電気の両方を弾くオランダ人のフェイドラ(2011年9月3日)とともに、彼女のことを紹介している。
そんな、着目していた新進の担い手を南青山・ブルーノート東京(セカンド・ショウ)で見る。けっこう歌も歌うキーボーディスト、ギタリスト、豪腕な女性ドラマーという編成。そして、途中で百戦錬磨のセッション・ヴォーカリストのマクサン・ルイス(元、キャピリコーン発のマクサン、モータウン発のマンドレイの歌手)が出て来て、堂々歌う場面もあった。
約90分のショウ。そのデビュー作はとってもしなやか可憐な面を魅力的に出す事に成功していて、それゆえぼくは先の原稿でエスペランサ・スポルディング(2008年9月5日、2008年12月1日、2010年9月4日、2011年2月17日、2012年3月7日、2012年9月9日)を例に出して書いた。だが、その実演はまったく異なる行き方を示すもので、へーえ。一言で言えばネオ・ソウル的な部分は皆無で、もっと力づくでありオールド・スクール。いや、より伝統に則ったファンカティアの側面が全面に出ていた、と言えるもの。こっちのほうが、素に近いのだろうな。そんなノリは、氣志團のようなヤンキー臭ばりばりの髪型(色は、紫。かつてのものと全然違う)で増幅もされるし、スラッピング奏法ぶりぶりで、スライ曲やP-ファンク曲を繰り出す様には、ハイ黙って楽しまさせていただきます、という感じになっちゃう。なお、彼女は相当な海老ぞり体勢やステージに背をつけてベースを弾いたりもし、客をわかせる。
驚いたのは、MCで女性ミュージシャンをバンドに入れることが大好きなプリンス(2002年11月19日。もちろん、彼の家の隣に住むラリー・グラハム〜2009年9月29日、2010年9月9日、2012年11月24日〜の話も出てくる)との絡みの模様を延々と語ったこと。レコーディング/ツアー参加はないようだが、あなたも御大とやりとりがあったんですか。彼女はプリンスの「レッツ・ワーク」も披露したが、天衣無縫さがさあっと表れ、かなり良い。柔のアルバム作りと剛のライヴ遂行、という2本立てで進んでいってほしいな。アンコールは、AC/DC (2001年2月19日)のロック・スタンダード「バック・イン・ブラック」をがっつ〜ん。
アイク&ティナ・ターナーが歌った「愛しすぎて」(オーティス・レディング曲)やメリー・クレイトンが歌った「ギミー・シェルター」(ストーンズ曲)をがちんこで歌ったマクサン・ルイスの名前は出演メンバーに記されていなかったが、聞けて良かったァ感はバリバリ。ウェストのライヴ流儀とも乖離しないし。でも、一時は日本に住んでいたこともあったが、今は米国に戻っているはずで、何故にウェストさんとやることになったのか。
▶過去の、ビヨンセ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/livezanmai.htm 2001年6月25日
http://43142.diarynote.jp/200609070212050000/
▶過去の、プリンス
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/livezanmai.htm 2002年11月19日
▶過去のフェイドラ
http://43142.diarynote.jp/201109121452527893/ (マイク・デル・フェロ・トリオ)
▶過去の、エスペランサ
http://43142.diarynote.jp/200809071430380000/
http://43142.diarynote.jp/?day=20081201
http://43142.diarynote.jp/?day=20100904
http://43142.diarynote.jp/201102190814495504/
http://43142.diarynote.jp/?day=20120307
http://43142.diarynote.jp/201209191229057579/
▶過去の、ブーツィ
http://43142.diarynote.jp/201108131129381378/
http://43142.diarynote.jp/201206011834355756/
▶過去の、ラリー・グラハム
http://43142.diarynote.jp/200910021138591223/
http://43142.diarynote.jp/201009171755535759/
http://43142.diarynote.jp/201211261639115632/
▶過去の、AC/DC
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/livezanmai.htm 2001年2月19日
書く順は逆になったが、その前は、丸の内・コットンクラブ(ファースト・ショウ)で、ブライアン・ブレイド&ザ・フェロウシップ・バンドをはじめとするコンテンポラリー・ジャズ表現からアダルト系歌もの(イギー・ポップやザ・ゴールデン・パロミノスなども含む)まで、いろんなものに幅広く関わっているピアニストのジョン・カウハード(2003年9月27日、2008年9月4日、2009年7月16日、2011年5月12日、2012年5月22日)のリーダー公演を見る。
“マーシー”というプロジェクト名は、アーティストシェア(2011年6月22日、参照)を通してリリースされるカウハードの初リーダー作の表題(ダウンロード販売はすでに成されているが、CDリリースはこの2月18日)で、そこで演奏していたドラマーのブライアン・ブレイド(2000年12月6日、2001年8月3日、2002年8月25日、2004年2月9日、2008年9月4日、2009年7月20日、2011年5月12日、2012年1月16日、2012年3月15日 、2012年5月22日)やベーシストのジョン・パティトゥッチ(2001年8月3日、2002年8月25日、2004年2月9日、2006年9月3日、2012年6月13日)が一緒に同行。あ、このリズム・セクションはウェイン・ショーター(2001年8月3~5日、2002年8月25日、2004年2月9日)の不動のそれでもあるな。彼ら、4月中旬にオーチャードホールであるショーター公演にももちろん同行します。また、さらにスタジオ録音ではビル・フリゼール(2000年7月21日、2006年5月14日、2009年5月8日、2011年1月30日)が弾いていたが、今回はNYで幅広く活動する好ギタリストのスティーヴ・カーディナスが来て、その4人でパフォーマンスをした。
カウハードは参加しているブライアン・ブレイドのザ・フェロウシップ・バンドにおける指裁きを聞けば分るように、ジャズ的な即興性(それは普通、”点”によって描かれる)を求めても、一方では表現の像を”面”で切り取ろうとするような清新な感覚を有する奏者だが、いろいろにして複雑(何気に難解でもある披露した曲はカウハードの自作だったのかな)な観点を抱えつつ、カウハードはジャズ・マンであることを生真面目に追求していると、ぼくには思えた。
カウハードはケンタッキー州出身ながら、ニューオーリンズのヨロラ大学を出ていて、卒業後の1993年からNYで活動するようになったみたい。ならば、ギャラクティック(2000年8月13日、2000年12月7日、2001年10月13日、2002年7月28日:触れていないが、ジョージ・クリントンが乱入、2004年2月5日、2007年12月11日、2010年3月29日)のスタントン・ムーア(2000年8月13日、2000年12月7日、2001年10月13日、2002年7月28日、2004年2月5日、2007年12月11日、2010年3月29日、2012年7月30日、2013年1月30日)や、元ネヴィル・ブラザースの鍵盤奏者のSayaは大学で重なっているのではないだろうか。追記:あ、ブレイドさんもヨロラ大学で音楽を学んでいますね。
▶過去の、カウハード
http://43142.diarynote.jp/200809071429250000/
http://43142.diarynote.jp/?day=20090716
http://43142.diarynote.jp/201105140859559227/
http://43142.diarynote.jp/201205301327209613/
▶過去の、アーティストシェア
http://43142.diarynote.jp/201106280315179045/
▶過去の、ブレイド
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/livezanmai.htm 2000年12月6日、2001年8月3日、2002年8月25日
http://43142.diarynote.jp/200402091738240000/
http://43142.diarynote.jp/200809071429250000/
http://43142.diarynote.jp/200908061810483865/
http://43142.diarynote.jp/201105140859559227/
http://43142.diarynote.jp/201201171011033219/
http://43142.diarynote.jp/201203161146266803/
http://43142.diarynote.jp/201205301327209613/
▶過去の、パティトゥッチ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/livezanmai.htm 2001年8月3日、2002年8月25日
http://43142.diarynote.jp/200402091738240000/
http://43142.diarynote.jp/200609070211000000
http://43142.diarynote.jp/201206141343402196/
▶過去の、ショーター
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/livezanmai.htm 2001年8月3~5日、2002年8月25日
http://43142.diarynote.jp/200402091738240000/
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/livezanmai.htm 2000年7月21日
http://43142.diarynote.jp/200605160543260000/
http://43142.diarynote.jp/200905101005501321/
http://43142.diarynote.jp/201102091715522875/
▶過去の、フリゼール
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-7.htm
http://43142.diarynote.jp/200605160543260000/
http://43142.diarynote.jp/200905101005501321/
http://43142.diarynote.jp/201102091715522875/
▶過去の、ギャラクティック
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/livezanmai.htm 2000年8月13日、2000年12月7日、2001年10月13日、触れてないが、2002年7月28日:ジョージ・クリントンが乱入
http://43142.diarynote.jp/?day=20040205
http://43142.diarynote.jp/200712161021270000/
http://43142.diarynote.jp/201004080749482839/
▶過去の、ムーア
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/livezanmai.htm 2000年8月13日、2000年12月7日、2001年10月13日、2002年7月28日
http://43142.diarynote.jp/?day=20040205
http://43142.diarynote.jp/200712161021270000/
http://43142.diarynote.jp/201004080749482839/
http://43142.diarynote.jp/?day=20120730
http://43142.diarynote.jp/201301311053069360/
<今日の、覚え書き>
カウハードが深く関わるブライアン・ブレイドのザ・フェロウシップ・バンドの新作『ランドマークス』はブルーノートからこの4月にリリース。旧来の単位に加え、マーヴィン・スーウェル(1999年8月27日、1999年9月2日、 2001年2月12日、2008年8月11日、2010年6月13日、2011年5月5日)もそこには加わっているというが、そういえば、カウハードは(スーウェルも何かと関わる)サンドラ・ウィルソン(1999年8月27日、1999月9月2日、2001年2月12日、2004年9月7日、2008年8月11日、2010年6月13日、2011年5月5日、2011年12月8日、2013年5月31日)のこの1月のNYハイランド公演に参加したはすだ。カウハードが入ったウィルソンの新年ライヴの主旨は、彼女の大転機作『ブルーライト(Blue Light ‘Til Dawn)』(ブルーノート、1993年)の発表20周年を祝いつつ、そのアップデイト版を提供しましょうというもの。春には同作の拡大盤がリリースされる予定で、4〜5月はその単位で欧州/米国ツアーを行うことになっている。その<Blue Light To A New Dawn>と名付けられたプロジェクトの興味深いリハーサルの模様は、http://www.youtube.com/watch?v=5SzvQxT44Mo&feature=related で見ることができる。それで、日本にも来ないかな→可能性はおおいにあるよな。なお、彼女は3月には同ツアーにももちろん関与するブランドン・ロス(2004年9月7日、2005年6月8日、2005年6月9日、2006年9月2日、2011年5月5日、2011年12月8日、2011年12月14日)の狼藉トリオであるハリエット・タブマンと四つに組むブラック・サンなるプロジェクトで、NY近辺3カ所でギグすることにもなっている。そのロスは在NY日本人ベーシストのツトム・タケイシ(2004年6月6日、2005年6月8日、2005年6月9日、2006 年9月2日、2011年12月14日)とのデュオであるフォー・リヴィング・ラヴァーズというユニット名でのデュオ盤『Revealing Essence』(Sunnyside、2014年)を年明け早々にリリース。それ、ロス曲に加え、エリック・サティやオーネット・コールマン曲も取り上げた、研ぎすまされた“綾”満載の静謐作だ。なお、来年(2015年)はビリー・ホリデイ生誕100年、ウィルソンの新作はホリデイ絡みの内容になるようだ。
そっかー、ついにフォルラン来日したのかー。やんわり、ドキドキしている自分がいる。J・リーグ、盛り上がるといいなあ。
▶過去の、スーウェル
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/livezanmai.htm 1999年8月27日、1999年9月2日、 2001年2月12日
http://43142.diarynote.jp/200808121357410000/
http://43142.diarynote.jp/?day=20100613
http://43142.diarynote.jp/201105101010399933/
▶過去の、カサンドラ
http://43142.diarynote.jp/200409070203440000/
http://43142.diarynote.jp/200808121357410000/
http://43142.diarynote.jp/201006181521416566/
http://43142.diarynote.jp/201105101010399933/
http://43142.diarynote.jp/201306060609052151/
▶過去の、ロス
http://43142.diarynote.jp/?day=20040907
http://43142.diarynote.jp/200506120643190000/
http://43142.diarynote.jp/200506120644360000/
http://43142.diarynote.jp/200609031313220000/
http://43142.diarynote.jp/?month=201105
http://43142.diarynote.jp/201112171635194708/
http://43142.diarynote.jp/201112201158055043/
▶過去の、タケイシ(ツトム)
http://43142.diarynote.jp/200406062249580000/
http://43142.diarynote.jp/200506120643190000/
http://43142.diarynote.jp/200506120644360000/
http://43142.diarynote.jp/200609031313220000/
http://43142.diarynote.jp/201112201158055043/
手抜きになっちゃうが、以上は、ベース・マガジン誌の2012年12月号に書いた、ニック・ウェストの紹介。それは、同時代女性ベーシストを扱う特集原稿で、他にビヨンセ(2001年6月25日、2006年9月4日)の女性バンドに入り知名度を得たディヴィニティ・ロックス(よりヒップホップ&ロック臭が強いが、自らバンドを率い、ブーツィ・コリンズ〜2011年8月12日、2012年5月31日〜の覚えもめでたくスラッピング多様で、変な髪型をしているなど、ニック・ウェストとの共通項あり)、プリンス(2002年11月19日)・バンドに入っているデンマーク人のイーダ、縦と電気の両方を弾くオランダ人のフェイドラ(2011年9月3日)とともに、彼女のことを紹介している。
そんな、着目していた新進の担い手を南青山・ブルーノート東京(セカンド・ショウ)で見る。けっこう歌も歌うキーボーディスト、ギタリスト、豪腕な女性ドラマーという編成。そして、途中で百戦錬磨のセッション・ヴォーカリストのマクサン・ルイス(元、キャピリコーン発のマクサン、モータウン発のマンドレイの歌手)が出て来て、堂々歌う場面もあった。
約90分のショウ。そのデビュー作はとってもしなやか可憐な面を魅力的に出す事に成功していて、それゆえぼくは先の原稿でエスペランサ・スポルディング(2008年9月5日、2008年12月1日、2010年9月4日、2011年2月17日、2012年3月7日、2012年9月9日)を例に出して書いた。だが、その実演はまったく異なる行き方を示すもので、へーえ。一言で言えばネオ・ソウル的な部分は皆無で、もっと力づくでありオールド・スクール。いや、より伝統に則ったファンカティアの側面が全面に出ていた、と言えるもの。こっちのほうが、素に近いのだろうな。そんなノリは、氣志團のようなヤンキー臭ばりばりの髪型(色は、紫。かつてのものと全然違う)で増幅もされるし、スラッピング奏法ぶりぶりで、スライ曲やP-ファンク曲を繰り出す様には、ハイ黙って楽しまさせていただきます、という感じになっちゃう。なお、彼女は相当な海老ぞり体勢やステージに背をつけてベースを弾いたりもし、客をわかせる。
驚いたのは、MCで女性ミュージシャンをバンドに入れることが大好きなプリンス(2002年11月19日。もちろん、彼の家の隣に住むラリー・グラハム〜2009年9月29日、2010年9月9日、2012年11月24日〜の話も出てくる)との絡みの模様を延々と語ったこと。レコーディング/ツアー参加はないようだが、あなたも御大とやりとりがあったんですか。彼女はプリンスの「レッツ・ワーク」も披露したが、天衣無縫さがさあっと表れ、かなり良い。柔のアルバム作りと剛のライヴ遂行、という2本立てで進んでいってほしいな。アンコールは、AC/DC (2001年2月19日)のロック・スタンダード「バック・イン・ブラック」をがっつ〜ん。
アイク&ティナ・ターナーが歌った「愛しすぎて」(オーティス・レディング曲)やメリー・クレイトンが歌った「ギミー・シェルター」(ストーンズ曲)をがちんこで歌ったマクサン・ルイスの名前は出演メンバーに記されていなかったが、聞けて良かったァ感はバリバリ。ウェストのライヴ流儀とも乖離しないし。でも、一時は日本に住んでいたこともあったが、今は米国に戻っているはずで、何故にウェストさんとやることになったのか。
▶過去の、ビヨンセ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/livezanmai.htm 2001年6月25日
http://43142.diarynote.jp/200609070212050000/
▶過去の、プリンス
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/livezanmai.htm 2002年11月19日
▶過去のフェイドラ
http://43142.diarynote.jp/201109121452527893/ (マイク・デル・フェロ・トリオ)
▶過去の、エスペランサ
http://43142.diarynote.jp/200809071430380000/
http://43142.diarynote.jp/?day=20081201
http://43142.diarynote.jp/?day=20100904
http://43142.diarynote.jp/201102190814495504/
http://43142.diarynote.jp/?day=20120307
http://43142.diarynote.jp/201209191229057579/
▶過去の、ブーツィ
http://43142.diarynote.jp/201108131129381378/
http://43142.diarynote.jp/201206011834355756/
▶過去の、ラリー・グラハム
http://43142.diarynote.jp/200910021138591223/
http://43142.diarynote.jp/201009171755535759/
http://43142.diarynote.jp/201211261639115632/
▶過去の、AC/DC
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/livezanmai.htm 2001年2月19日
書く順は逆になったが、その前は、丸の内・コットンクラブ(ファースト・ショウ)で、ブライアン・ブレイド&ザ・フェロウシップ・バンドをはじめとするコンテンポラリー・ジャズ表現からアダルト系歌もの(イギー・ポップやザ・ゴールデン・パロミノスなども含む)まで、いろんなものに幅広く関わっているピアニストのジョン・カウハード(2003年9月27日、2008年9月4日、2009年7月16日、2011年5月12日、2012年5月22日)のリーダー公演を見る。
“マーシー”というプロジェクト名は、アーティストシェア(2011年6月22日、参照)を通してリリースされるカウハードの初リーダー作の表題(ダウンロード販売はすでに成されているが、CDリリースはこの2月18日)で、そこで演奏していたドラマーのブライアン・ブレイド(2000年12月6日、2001年8月3日、2002年8月25日、2004年2月9日、2008年9月4日、2009年7月20日、2011年5月12日、2012年1月16日、2012年3月15日 、2012年5月22日)やベーシストのジョン・パティトゥッチ(2001年8月3日、2002年8月25日、2004年2月9日、2006年9月3日、2012年6月13日)が一緒に同行。あ、このリズム・セクションはウェイン・ショーター(2001年8月3~5日、2002年8月25日、2004年2月9日)の不動のそれでもあるな。彼ら、4月中旬にオーチャードホールであるショーター公演にももちろん同行します。また、さらにスタジオ録音ではビル・フリゼール(2000年7月21日、2006年5月14日、2009年5月8日、2011年1月30日)が弾いていたが、今回はNYで幅広く活動する好ギタリストのスティーヴ・カーディナスが来て、その4人でパフォーマンスをした。
カウハードは参加しているブライアン・ブレイドのザ・フェロウシップ・バンドにおける指裁きを聞けば分るように、ジャズ的な即興性(それは普通、”点”によって描かれる)を求めても、一方では表現の像を”面”で切り取ろうとするような清新な感覚を有する奏者だが、いろいろにして複雑(何気に難解でもある披露した曲はカウハードの自作だったのかな)な観点を抱えつつ、カウハードはジャズ・マンであることを生真面目に追求していると、ぼくには思えた。
カウハードはケンタッキー州出身ながら、ニューオーリンズのヨロラ大学を出ていて、卒業後の1993年からNYで活動するようになったみたい。ならば、ギャラクティック(2000年8月13日、2000年12月7日、2001年10月13日、2002年7月28日:触れていないが、ジョージ・クリントンが乱入、2004年2月5日、2007年12月11日、2010年3月29日)のスタントン・ムーア(2000年8月13日、2000年12月7日、2001年10月13日、2002年7月28日、2004年2月5日、2007年12月11日、2010年3月29日、2012年7月30日、2013年1月30日)や、元ネヴィル・ブラザースの鍵盤奏者のSayaは大学で重なっているのではないだろうか。追記:あ、ブレイドさんもヨロラ大学で音楽を学んでいますね。
▶過去の、カウハード
http://43142.diarynote.jp/200809071429250000/
http://43142.diarynote.jp/?day=20090716
http://43142.diarynote.jp/201105140859559227/
http://43142.diarynote.jp/201205301327209613/
▶過去の、アーティストシェア
http://43142.diarynote.jp/201106280315179045/
▶過去の、ブレイド
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/livezanmai.htm 2000年12月6日、2001年8月3日、2002年8月25日
http://43142.diarynote.jp/200402091738240000/
http://43142.diarynote.jp/200809071429250000/
http://43142.diarynote.jp/200908061810483865/
http://43142.diarynote.jp/201105140859559227/
http://43142.diarynote.jp/201201171011033219/
http://43142.diarynote.jp/201203161146266803/
http://43142.diarynote.jp/201205301327209613/
▶過去の、パティトゥッチ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/livezanmai.htm 2001年8月3日、2002年8月25日
http://43142.diarynote.jp/200402091738240000/
http://43142.diarynote.jp/200609070211000000
http://43142.diarynote.jp/201206141343402196/
▶過去の、ショーター
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/livezanmai.htm 2001年8月3~5日、2002年8月25日
http://43142.diarynote.jp/200402091738240000/
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/livezanmai.htm 2000年7月21日
http://43142.diarynote.jp/200605160543260000/
http://43142.diarynote.jp/200905101005501321/
http://43142.diarynote.jp/201102091715522875/
▶過去の、フリゼール
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-7.htm
http://43142.diarynote.jp/200605160543260000/
http://43142.diarynote.jp/200905101005501321/
http://43142.diarynote.jp/201102091715522875/
▶過去の、ギャラクティック
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/livezanmai.htm 2000年8月13日、2000年12月7日、2001年10月13日、触れてないが、2002年7月28日:ジョージ・クリントンが乱入
http://43142.diarynote.jp/?day=20040205
http://43142.diarynote.jp/200712161021270000/
http://43142.diarynote.jp/201004080749482839/
▶過去の、ムーア
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/livezanmai.htm 2000年8月13日、2000年12月7日、2001年10月13日、2002年7月28日
http://43142.diarynote.jp/?day=20040205
http://43142.diarynote.jp/200712161021270000/
http://43142.diarynote.jp/201004080749482839/
http://43142.diarynote.jp/?day=20120730
http://43142.diarynote.jp/201301311053069360/
<今日の、覚え書き>
カウハードが深く関わるブライアン・ブレイドのザ・フェロウシップ・バンドの新作『ランドマークス』はブルーノートからこの4月にリリース。旧来の単位に加え、マーヴィン・スーウェル(1999年8月27日、1999年9月2日、 2001年2月12日、2008年8月11日、2010年6月13日、2011年5月5日)もそこには加わっているというが、そういえば、カウハードは(スーウェルも何かと関わる)サンドラ・ウィルソン(1999年8月27日、1999月9月2日、2001年2月12日、2004年9月7日、2008年8月11日、2010年6月13日、2011年5月5日、2011年12月8日、2013年5月31日)のこの1月のNYハイランド公演に参加したはすだ。カウハードが入ったウィルソンの新年ライヴの主旨は、彼女の大転機作『ブルーライト(Blue Light ‘Til Dawn)』(ブルーノート、1993年)の発表20周年を祝いつつ、そのアップデイト版を提供しましょうというもの。春には同作の拡大盤がリリースされる予定で、4〜5月はその単位で欧州/米国ツアーを行うことになっている。その<Blue Light To A New Dawn>と名付けられたプロジェクトの興味深いリハーサルの模様は、http://www.youtube.com/watch?v=5SzvQxT44Mo&feature=related で見ることができる。それで、日本にも来ないかな→可能性はおおいにあるよな。なお、彼女は3月には同ツアーにももちろん関与するブランドン・ロス(2004年9月7日、2005年6月8日、2005年6月9日、2006年9月2日、2011年5月5日、2011年12月8日、2011年12月14日)の狼藉トリオであるハリエット・タブマンと四つに組むブラック・サンなるプロジェクトで、NY近辺3カ所でギグすることにもなっている。そのロスは在NY日本人ベーシストのツトム・タケイシ(2004年6月6日、2005年6月8日、2005年6月9日、2006 年9月2日、2011年12月14日)とのデュオであるフォー・リヴィング・ラヴァーズというユニット名でのデュオ盤『Revealing Essence』(Sunnyside、2014年)を年明け早々にリリース。それ、ロス曲に加え、エリック・サティやオーネット・コールマン曲も取り上げた、研ぎすまされた“綾”満載の静謐作だ。なお、来年(2015年)はビリー・ホリデイ生誕100年、ウィルソンの新作はホリデイ絡みの内容になるようだ。
そっかー、ついにフォルラン来日したのかー。やんわり、ドキドキしている自分がいる。J・リーグ、盛り上がるといいなあ。
▶過去の、スーウェル
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/livezanmai.htm 1999年8月27日、1999年9月2日、 2001年2月12日
http://43142.diarynote.jp/200808121357410000/
http://43142.diarynote.jp/?day=20100613
http://43142.diarynote.jp/201105101010399933/
▶過去の、カサンドラ
http://43142.diarynote.jp/200409070203440000/
http://43142.diarynote.jp/200808121357410000/
http://43142.diarynote.jp/201006181521416566/
http://43142.diarynote.jp/201105101010399933/
http://43142.diarynote.jp/201306060609052151/
▶過去の、ロス
http://43142.diarynote.jp/?day=20040907
http://43142.diarynote.jp/200506120643190000/
http://43142.diarynote.jp/200506120644360000/
http://43142.diarynote.jp/200609031313220000/
http://43142.diarynote.jp/?month=201105
http://43142.diarynote.jp/201112171635194708/
http://43142.diarynote.jp/201112201158055043/
▶過去の、タケイシ(ツトム)
http://43142.diarynote.jp/200406062249580000/
http://43142.diarynote.jp/200506120643190000/
http://43142.diarynote.jp/200506120644360000/
http://43142.diarynote.jp/200609031313220000/
http://43142.diarynote.jp/201112201158055043/
ロイ・ハーグローヴ・ビッグ・バンド
2014年2月19日 音楽 ほとんど毎年やってくる、テキサス州出身トランペッター/フリューゲルホーン奏者(2003年2月18日、2003年9月21日、2004年12月2日、2007年9月10日、2008年9月16日、2009年6月24日、2011年2月22日、2012年3月23日)の、今回のブルーノート東京公演はビッグ・バンドを率いてのもの。ビッグ・バンドを組んでの最初の来日公演の項(2008年9月16日)で、ぼくはその実演を絶賛しているが、今回もジャズ愛とエンターテインメント精神をきっちり併せ持つ、コスト・パフォーマンスの高い公演(90分)だったのは間違いない。見るのは2度目となるゆえ、新鮮味が今回は減じて感じちゃううところはあったものの。ぼくは、ファースト・ショウを見た。
指揮も要所で適当にする(それがマル。ヴォーカルも1曲で披露)ハーグローヴに加え、サックス・セクション5人、トロンボーン・セクション4人、トランペット・セクション4人、ピアノ、ギター、ベース、ドラムという陣容。で、ベイシーからラテンまでいろんな要素を集積させたものを聞かせるのだが、その総体の求めるところは、ビッグ・バンド・ジャズが娯楽の場〜クラブの華であった頃の美点を今ののりでおおらかに提供しちゃおうというものか。3曲にはとっても歌えるイタリア出身歌手のロバータ・ガンバリーニ(2008年9月16日、2009年4月22日、2010年3月1日)が加わる。それ、前回と同様だが、両者は同じメネージメントに所属しているのかな。その彼女、週末はここでのリズム・セクションを従え、丸の内・コットンクラブでリーダー公演を行う。
▶過去の、ロイ・ハーヴローブ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/livezanmai.htm 2003年2月18日、2003年9月21日
http://43142.diarynote.jp/200412111742300000/
http://43142.diarynote.jp/200709171108570000/
http://43142.diarynote.jp/200809171409066704/
http://43142.diarynote.jp/200906300951327850/
http://43142.diarynote.jp/201102240921561671/
http://43142.diarynote.jp/201203260806527228/
▶過去の、ガンバリーニ
http://43142.diarynote.jp/200809171409066704/
http://43142.diarynote.jp/200904240940169227/
http://43142.diarynote.jp/201003061215255562/
<今日の、あれれ>
ライヴのあと、流れた飲み屋で、ソチ五輪の報道TVが流れていて、何気に興味深く横目で見ちゃう。10日前に興味が持てねえとか書いていたんだけど……。関係ないけど、今日取材したフランス人洒脱ギタリスト/シンガーのドミニック・クラヴィクはパリ・サンジェルマンFCの応援者。彼が長年サポートしたアンリ・サルヴァドール(2002年9月27日。このとき、クラヴィクももちろん同行。このときが、彼の初来日であったよう)は熱心なパリ・サンジェルマンのファンとして知られていたが、クラヴィクも同様。今、オーナーがカタール人なのを嘆いていた。あ、サッカー流れで、もう一つ。マンチェスター・ユナイテッドのデイヴィッド・モイーズ監督解任を願う替え歌クリップ(?)があるけど(http://www.youtube.com/watch?v=5HOFbKMmqfo)、それの元歌はアリス・クーパーの1972 年全米1位曲「スクールズ・アウト」です。
▶過去の、サルヴァドール
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-9.htm
指揮も要所で適当にする(それがマル。ヴォーカルも1曲で披露)ハーグローヴに加え、サックス・セクション5人、トロンボーン・セクション4人、トランペット・セクション4人、ピアノ、ギター、ベース、ドラムという陣容。で、ベイシーからラテンまでいろんな要素を集積させたものを聞かせるのだが、その総体の求めるところは、ビッグ・バンド・ジャズが娯楽の場〜クラブの華であった頃の美点を今ののりでおおらかに提供しちゃおうというものか。3曲にはとっても歌えるイタリア出身歌手のロバータ・ガンバリーニ(2008年9月16日、2009年4月22日、2010年3月1日)が加わる。それ、前回と同様だが、両者は同じメネージメントに所属しているのかな。その彼女、週末はここでのリズム・セクションを従え、丸の内・コットンクラブでリーダー公演を行う。
▶過去の、ロイ・ハーヴローブ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/livezanmai.htm 2003年2月18日、2003年9月21日
http://43142.diarynote.jp/200412111742300000/
http://43142.diarynote.jp/200709171108570000/
http://43142.diarynote.jp/200809171409066704/
http://43142.diarynote.jp/200906300951327850/
http://43142.diarynote.jp/201102240921561671/
http://43142.diarynote.jp/201203260806527228/
▶過去の、ガンバリーニ
http://43142.diarynote.jp/200809171409066704/
http://43142.diarynote.jp/200904240940169227/
http://43142.diarynote.jp/201003061215255562/
<今日の、あれれ>
ライヴのあと、流れた飲み屋で、ソチ五輪の報道TVが流れていて、何気に興味深く横目で見ちゃう。10日前に興味が持てねえとか書いていたんだけど……。関係ないけど、今日取材したフランス人洒脱ギタリスト/シンガーのドミニック・クラヴィクはパリ・サンジェルマンFCの応援者。彼が長年サポートしたアンリ・サルヴァドール(2002年9月27日。このとき、クラヴィクももちろん同行。このときが、彼の初来日であったよう)は熱心なパリ・サンジェルマンのファンとして知られていたが、クラヴィクも同様。今、オーナーがカタール人なのを嘆いていた。あ、サッカー流れで、もう一つ。マンチェスター・ユナイテッドのデイヴィッド・モイーズ監督解任を願う替え歌クリップ(?)があるけど(http://www.youtube.com/watch?v=5HOFbKMmqfo)、それの元歌はアリス・クーパーの1972 年全米1位曲「スクールズ・アウト」です。
▶過去の、サルヴァドール
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-9.htm
管楽器奏者ではなくシンガー/ラッパーの菊地成孔(1999年12月22日、2001年9月22日、2002年11月30日、2004年7月6日、2004年8月12日、2005年6月9日、2006年1月21日、2007年11月7日、2009年7月19日、2010年3月26日、2011年4月22日、2011年5月5日、2011年7月31日、2013年3月26日、2013年7月27日)の姿を前に出した公演で、南青山・ブルーノート東京(ファースト・ショウ)。スキャットかましまくりのジャズ・ヴォーカル、ラップ、AOR調シティ・ポップ歌唱といった感じで、彼はいろいろな様式を介し、また重ねつつ、肉声遣い表現の妙手であることをアピール。2曲では少しソプラノ・サックスも手にし、それは曲にメリハリを付けるためにも有効ではあるのだが、ぼくは図太く歌とラップだけで攻めてほしかった。
昨年の彼のライヴの所感(2013年3月26日)でも記しているが、ぼくは菊地のヴォーカルが好き。本業じゃないからこそのチャーミングさがえも言われぬ形で顕われると思えるもの。まあ、昔のスパンク・ハッピー(http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-11.htm)という男女デュオによるJ・ポップ・ユニットも嫌いじゃなかったしな。って、今日も1曲、そのときの持ち歌をやったか。ああいう、下世話&刹那なやつ、もっとやらないかな。モダニストがやれば、そういうものでも洗練やしなやかさが随所から溢れ出る。
そんな彼に加え、フロントに立つのは、清涼な歌を聞かせる吉田沙良、ヒップホップ・チームのSIMI LABのOMSB(2013年3月26日)とJUMAのお二人。さらに、ピアノやアナログ・シンセサイザーの坪内昌恭(2004年8月12日、2006年10月19日、2011年5月5日)、ギターの宮嶋洋輔、電気ベースだけをぐつぐつ弾いた鈴木正人(2003年12月4日、2004年7月6日、2004年11月30日、2005年6月9日、2005年10月30日、2005年11月15日、2007年1月27日、2007年10月17日、2008年1月31日、2009年1月16日、2009年10月31日、2011年3月2日、2011年5月22日、2013年1月29日、2013年2月19日、2013年8月29日)、ドラムのFUYU(2012年3月24日)、という面々が伴奏する。
菊地はMCで2〜3度、アーノルド・シュワルツネーガーです、と自己紹介。当人のなかで、ラップはマッチョな行為という認識があるのや否や。なんか、言葉とビートの奥深い相関関係を通してスーダラ文化系ヒップホッパーとしてのあり方を希求しているように思えたりもするが。だから、座ってパフォーマンスをする(それは、会場のノリに合わせたところもあるのかな)のは、別に違和感がない。ただ、単語の数も多いし大変ではあるだろうが、譜面台を前に置くのは、ラップの基本精神から大きく離れちゃうと、ぼくは思う。
▶過去の、菊地
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-9.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-11.htm
http://43142.diarynote.jp/200407062149440000/
http://43142.diarynote.jp/200408120238330000/
http://43142.diarynote.jp/200506120644360000/
http://43142.diarynote.jp/200601271857530000/
http://43142.diarynote.jp/200711101236210000/
http://43142.diarynote.jp/200907221011377741/
http://43142.diarynote.jp/?day=20100326
http://43142.diarynote.jp/?day=20110422
http://43142.diarynote.jp/?day=20110505
http://43142.diarynote.jp/?day=20110731
http://43142.diarynote.jp/201303290751204240/
http://43142.diarynote.jp/?day=20130727
▶過去の、坪内
http://43142.diarynote.jp/200408120238330000/
http://43142.diarynote.jp/200610211633130000/
http://43142.diarynote.jp/?day=20110505
▶過去の、鈴木
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-12.htm コンボ・ピアノ
http://43142.diarynote.jp/200407062149440000/
http://43142.diarynote.jp/?day=20041130
http://43142.diarynote.jp/?day=20050609
http://43142.diarynote.jp/?day=20051030
http://43142.diarynote.jp/200511221816310000/
http://43142.diarynote.jp/200702010112550000/
http://43142.diarynote.jp/200710181835010000/
http://43142.diarynote.jp/200802051630130000/
http://43142.diarynote.jp/?day=20090116
http://43142.diarynote.jp/?day=20091031
http://43142.diarynote.jp/?day=20110302
http://43142.diarynote.jp/201105230926029205/
http://43142.diarynote.jp/201301311032072367/
http://43142.diarynote.jp/201302201720351212/
http://43142.diarynote.jp/201309021134211584/
▶過去の、FUYU
http://43142.diarynote.jp/?day=20120324
<今日の、場内>
なんかいつもと違って、シングル・モルトを飲んでいる人が散見される(ストレートでの提供だと、グラスの形ですぐに分りますね)と思っていたら、ハイランドパーク24年ものを、いくつかのワインやシャンパンとともに、来場者に菊地成孔が推奨していたのね。食べ物にしろ飲み物にしろ当日限りのメニューがサーヴされるのは、彼がブルーノート東京でやる場合の恒例のよう。なるほど、普通の日以上に飲食の売り上げは大きいと見た。
昨年の彼のライヴの所感(2013年3月26日)でも記しているが、ぼくは菊地のヴォーカルが好き。本業じゃないからこそのチャーミングさがえも言われぬ形で顕われると思えるもの。まあ、昔のスパンク・ハッピー(http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-11.htm)という男女デュオによるJ・ポップ・ユニットも嫌いじゃなかったしな。って、今日も1曲、そのときの持ち歌をやったか。ああいう、下世話&刹那なやつ、もっとやらないかな。モダニストがやれば、そういうものでも洗練やしなやかさが随所から溢れ出る。
そんな彼に加え、フロントに立つのは、清涼な歌を聞かせる吉田沙良、ヒップホップ・チームのSIMI LABのOMSB(2013年3月26日)とJUMAのお二人。さらに、ピアノやアナログ・シンセサイザーの坪内昌恭(2004年8月12日、2006年10月19日、2011年5月5日)、ギターの宮嶋洋輔、電気ベースだけをぐつぐつ弾いた鈴木正人(2003年12月4日、2004年7月6日、2004年11月30日、2005年6月9日、2005年10月30日、2005年11月15日、2007年1月27日、2007年10月17日、2008年1月31日、2009年1月16日、2009年10月31日、2011年3月2日、2011年5月22日、2013年1月29日、2013年2月19日、2013年8月29日)、ドラムのFUYU(2012年3月24日)、という面々が伴奏する。
菊地はMCで2〜3度、アーノルド・シュワルツネーガーです、と自己紹介。当人のなかで、ラップはマッチョな行為という認識があるのや否や。なんか、言葉とビートの奥深い相関関係を通してスーダラ文化系ヒップホッパーとしてのあり方を希求しているように思えたりもするが。だから、座ってパフォーマンスをする(それは、会場のノリに合わせたところもあるのかな)のは、別に違和感がない。ただ、単語の数も多いし大変ではあるだろうが、譜面台を前に置くのは、ラップの基本精神から大きく離れちゃうと、ぼくは思う。
▶過去の、菊地
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-9.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-11.htm
http://43142.diarynote.jp/200407062149440000/
http://43142.diarynote.jp/200408120238330000/
http://43142.diarynote.jp/200506120644360000/
http://43142.diarynote.jp/200601271857530000/
http://43142.diarynote.jp/200711101236210000/
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http://43142.diarynote.jp/?day=20130727
▶過去の、坪内
http://43142.diarynote.jp/200408120238330000/
http://43142.diarynote.jp/200610211633130000/
http://43142.diarynote.jp/?day=20110505
▶過去の、鈴木
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-12.htm コンボ・ピアノ
http://43142.diarynote.jp/200407062149440000/
http://43142.diarynote.jp/?day=20041130
http://43142.diarynote.jp/?day=20050609
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http://43142.diarynote.jp/201302201720351212/
http://43142.diarynote.jp/201309021134211584/
▶過去の、FUYU
http://43142.diarynote.jp/?day=20120324
<今日の、場内>
なんかいつもと違って、シングル・モルトを飲んでいる人が散見される(ストレートでの提供だと、グラスの形ですぐに分りますね)と思っていたら、ハイランドパーク24年ものを、いくつかのワインやシャンパンとともに、来場者に菊地成孔が推奨していたのね。食べ物にしろ飲み物にしろ当日限りのメニューがサーヴされるのは、彼がブルーノート東京でやる場合の恒例のよう。なるほど、普通の日以上に飲食の売り上げは大きいと見た。
スプラッシュガール。Los Hongos Orientales
2014年2月22日 音楽 まず、代官山・山羊に、聞く? で、ノルウェーの現代ジャズ3人組(皆、いっていても30代半ばぐらいではないか)の実演を見る。1時間弱のセットを2つ披露したが、これが予想していた音とけっこう異なり、だが聞き味は格段にいいもので驚くとともに、ノルウェー勢あなどれずという思いを改めておおいに抱く。
ピアニストは小さなキーボードも扱い、ウッド・ベース奏者は複数のエフェクターを床に並べ、2枚のドラをシンバルの代わりにセットに組み込んでいるドラマーは横にPCを置いてもいる。だが、出てくる音はぼくが聞いたCDよりも、ずっとアコースティック(セカンド・ショウのほうが電気音干渉は少し大きかったか)。まあ、それは限られた機材を用いてのパーフォーマンス(卓は、外国人がしていた。同行者だろうか)であったがゆえの聞き味であったのかもしれないが、そのことで彼らのジャズ性、それを拠り所とする先鋭性や彼らが持つ親しみやすさが大きく前に出ていたのだから、ぼくはおおきく首をふった。
先日やはりここで見た同国のハンツヴィル(2014年2月3日)のようにもっと響きを介する抽象インプロ志向のグループと思っていたら、彼らは生理的に起承転結があると言いたくもなる曲〜だから、ぼくはメロディアスであるとも感じたわけだ〜をやる。もちろん、各曲の演奏はテーマがありその後に各奏者のソロがあるという従来のジャズ様式に準ずるものでなく、アンサンブル的演奏のなかからジャズ的発展の種を編んでいるという感じを持つ。
ジャズは“点”の連鎖による線で描写していく音楽であり、ポップは“面”を描く音楽。“点”と“面”、どちらが明解かといえば、それは後者だ。……レトリックに頼った書き方となるが、ジャズとポップの違いを説明するときに、そんな書き方をぼくはすることがあるが、彼らは当初から具象性を持つ“面”でジャズすることを標榜している、とも記したくなるか。もともとミニマル・ミュージック的な行き方も介するときもある彼らだが、この晩はもっと素直なバンド表現の進め方をしていて(そう、ぼくには、感じられた)、メロディアスに感じる部分は多かった。そして、それこそは、現代ジャズの行き方の一つの重要路線であるという思いを持たせる確かさが、彼らにはあった。
そして、それと繋がってだろう、ぼくはレイディオヘッド(2001年10月4日、2004年4月18日、2008年10月4日)との親和性を強く感じたりもしてしまった。スプラッシュガールは北の淡い明暗を存分に感じさせるサウンドも持っているのでアイスランドのシガー・ロス(2003年4月14日、2005年7月31日、2006年4月5日)をたとえに挙げてもいいのだが、メロディ性や背後で何かがうごめいている感覚はあの英国人気ロック・バンドを引き合いに出したほうが適切なはず。で、レイディオヘッドがヴォーカル/歌詞やギター音や電気効果音を用いている部分を、彼らはジャズ経験や知識で得た無形の流儀で出しているとも。わあ、ぼく、スプラッシュガールのこと大絶賛ですね。
▶過去の、ハンツヴィル
http://43142.diarynote.jp/201402071148017123/
▶過去の、レディオヘッド
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-10.htm
http://43142.diarynote.jp/200404180058130000/
http://43142.diarynote.jp/200810061856366600/
▶過去の、シガー・ロス/ヨンシー
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-4.htm
http://43142.diarynote.jp/?day=20050731
http://43142.diarynote.jp/200604071341360000/
http://43142.diarynote.jp/?day=20100808
その後、青山・プラッサオンゼで、日本人トリオのロス・オンゴス・オリエンタルスを見る。松田美緒&ビスコイット・グローポ(2012年6月13日、2014年2月9日)の演奏陣、ギターの鬼怒無月(2003年6月30日、2004年1月16日、2005年4月11日、2006年1月21日、2009年10月8日 、2010年3月20日、2012年2月10日、2012年6月13日、2012年6月28日、2012年11月21日、2013年2月11日、2014年2月9日)、電気ベースの佐野篤(2006年3月24日、2012年6月13日、2014年2月9日)、パーカッションのヤヒロトモヒロ(2007年11月14日、2009年2月8日、2009年10月12日、2010年7月22日、2011年10月26日、2012年6月13日、2014年2月9日)という面々。キング(2006年3月24日)という大所帯バンドを組んで歌っている佐野篤がリード・ヴォーカルをとる場合もある(そのときはギターを手にしたりもし、2ギター+パーカッションという編成になる)が、3人が対等に思いを出し合うだろうこの3人組の味はビスコイット・グローポとのときとはまた違う。経験と見識豊かな3人の音楽感を素直に重ねようとしており、参照する世界が広いというのは間違いないが、そういう協調が一回りして、仲良し部活3人組の放課後といった感じの、溌剌したお楽しみ感覚があるのが、ぼくには印象に残った。
▶過去の、松田美緒&ビスコイット・グローポ
http://43142.diarynote.jp/201206141343402196/
http://43142.diarynote.jp/201402111029354181/
▶過去の、鬼怒
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/livezanmai.htm
http://43142.diarynote.jp/200401160000000000/
http://43142.diarynote.jp/200504151004040000/
http://43142.diarynote.jp/?day=20060121
http://43142.diarynote.jp/200910140952248669/
http://43142.diarynote.jp/?day=20100320
http://43142.diarynote.jp/?day=20120210
http://43142.diarynote.jp/?day=20120613
http://43142.diarynote.jp/201207031352302181/
http://43142.diarynote.jp/?day=20121121
http://43142.diarynote.jp/?day=20130211
http://43142.diarynote.jp/201402111029354181/
▶過去の、佐野
http://43142.diarynote.jp/200603281333540000/
http://43142.diarynote.jp/201206141343402196/
http://43142.diarynote.jp/201402111029354181/
▶過去の、ヤヒロ
http://43142.diarynote.jp/?day=20071114
http://43142.diarynote.jp/200902102121513506/
http://43142.diarynote.jp/200910141731349364/
http://43142.diarynote.jp/201007241308021448/
http://43142.diarynote.jp/201111141210356758/
http://43142.diarynote.jp/201206141343402196/
http://43142.diarynote.jp/201402111029354181/
<今日の、車内吊り広告>
東急と乗り入れしている東武鉄道の車両だったのだろう、最寄り駅から乗った車内の広告はスカイツリーのそれが全面に。立っている位置から、タワーからの東西南北の俯瞰風景が見れるように張ってある。ほうっ。きょろきょろ首を振って、車内でぼくは吊り広告を見ちゃったよー。挙動不審、だったろうな。スカイツリーに、はまだ行っていない。そんなに興味を持ってないからだろうが、そのうち上に登る機会はあるのだろうか。
ピアニストは小さなキーボードも扱い、ウッド・ベース奏者は複数のエフェクターを床に並べ、2枚のドラをシンバルの代わりにセットに組み込んでいるドラマーは横にPCを置いてもいる。だが、出てくる音はぼくが聞いたCDよりも、ずっとアコースティック(セカンド・ショウのほうが電気音干渉は少し大きかったか)。まあ、それは限られた機材を用いてのパーフォーマンス(卓は、外国人がしていた。同行者だろうか)であったがゆえの聞き味であったのかもしれないが、そのことで彼らのジャズ性、それを拠り所とする先鋭性や彼らが持つ親しみやすさが大きく前に出ていたのだから、ぼくはおおきく首をふった。
先日やはりここで見た同国のハンツヴィル(2014年2月3日)のようにもっと響きを介する抽象インプロ志向のグループと思っていたら、彼らは生理的に起承転結があると言いたくもなる曲〜だから、ぼくはメロディアスであるとも感じたわけだ〜をやる。もちろん、各曲の演奏はテーマがありその後に各奏者のソロがあるという従来のジャズ様式に準ずるものでなく、アンサンブル的演奏のなかからジャズ的発展の種を編んでいるという感じを持つ。
ジャズは“点”の連鎖による線で描写していく音楽であり、ポップは“面”を描く音楽。“点”と“面”、どちらが明解かといえば、それは後者だ。……レトリックに頼った書き方となるが、ジャズとポップの違いを説明するときに、そんな書き方をぼくはすることがあるが、彼らは当初から具象性を持つ“面”でジャズすることを標榜している、とも記したくなるか。もともとミニマル・ミュージック的な行き方も介するときもある彼らだが、この晩はもっと素直なバンド表現の進め方をしていて(そう、ぼくには、感じられた)、メロディアスに感じる部分は多かった。そして、それこそは、現代ジャズの行き方の一つの重要路線であるという思いを持たせる確かさが、彼らにはあった。
そして、それと繋がってだろう、ぼくはレイディオヘッド(2001年10月4日、2004年4月18日、2008年10月4日)との親和性を強く感じたりもしてしまった。スプラッシュガールは北の淡い明暗を存分に感じさせるサウンドも持っているのでアイスランドのシガー・ロス(2003年4月14日、2005年7月31日、2006年4月5日)をたとえに挙げてもいいのだが、メロディ性や背後で何かがうごめいている感覚はあの英国人気ロック・バンドを引き合いに出したほうが適切なはず。で、レイディオヘッドがヴォーカル/歌詞やギター音や電気効果音を用いている部分を、彼らはジャズ経験や知識で得た無形の流儀で出しているとも。わあ、ぼく、スプラッシュガールのこと大絶賛ですね。
▶過去の、ハンツヴィル
http://43142.diarynote.jp/201402071148017123/
▶過去の、レディオヘッド
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-10.htm
http://43142.diarynote.jp/200404180058130000/
http://43142.diarynote.jp/200810061856366600/
▶過去の、シガー・ロス/ヨンシー
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-4.htm
http://43142.diarynote.jp/?day=20050731
http://43142.diarynote.jp/200604071341360000/
http://43142.diarynote.jp/?day=20100808
その後、青山・プラッサオンゼで、日本人トリオのロス・オンゴス・オリエンタルスを見る。松田美緒&ビスコイット・グローポ(2012年6月13日、2014年2月9日)の演奏陣、ギターの鬼怒無月(2003年6月30日、2004年1月16日、2005年4月11日、2006年1月21日、2009年10月8日 、2010年3月20日、2012年2月10日、2012年6月13日、2012年6月28日、2012年11月21日、2013年2月11日、2014年2月9日)、電気ベースの佐野篤(2006年3月24日、2012年6月13日、2014年2月9日)、パーカッションのヤヒロトモヒロ(2007年11月14日、2009年2月8日、2009年10月12日、2010年7月22日、2011年10月26日、2012年6月13日、2014年2月9日)という面々。キング(2006年3月24日)という大所帯バンドを組んで歌っている佐野篤がリード・ヴォーカルをとる場合もある(そのときはギターを手にしたりもし、2ギター+パーカッションという編成になる)が、3人が対等に思いを出し合うだろうこの3人組の味はビスコイット・グローポとのときとはまた違う。経験と見識豊かな3人の音楽感を素直に重ねようとしており、参照する世界が広いというのは間違いないが、そういう協調が一回りして、仲良し部活3人組の放課後といった感じの、溌剌したお楽しみ感覚があるのが、ぼくには印象に残った。
▶過去の、松田美緒&ビスコイット・グローポ
http://43142.diarynote.jp/201206141343402196/
http://43142.diarynote.jp/201402111029354181/
▶過去の、鬼怒
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/livezanmai.htm
http://43142.diarynote.jp/200401160000000000/
http://43142.diarynote.jp/200504151004040000/
http://43142.diarynote.jp/?day=20060121
http://43142.diarynote.jp/200910140952248669/
http://43142.diarynote.jp/?day=20100320
http://43142.diarynote.jp/?day=20120210
http://43142.diarynote.jp/?day=20120613
http://43142.diarynote.jp/201207031352302181/
http://43142.diarynote.jp/?day=20121121
http://43142.diarynote.jp/?day=20130211
http://43142.diarynote.jp/201402111029354181/
▶過去の、佐野
http://43142.diarynote.jp/200603281333540000/
http://43142.diarynote.jp/201206141343402196/
http://43142.diarynote.jp/201402111029354181/
▶過去の、ヤヒロ
http://43142.diarynote.jp/?day=20071114
http://43142.diarynote.jp/200902102121513506/
http://43142.diarynote.jp/200910141731349364/
http://43142.diarynote.jp/201007241308021448/
http://43142.diarynote.jp/201111141210356758/
http://43142.diarynote.jp/201206141343402196/
http://43142.diarynote.jp/201402111029354181/
<今日の、車内吊り広告>
東急と乗り入れしている東武鉄道の車両だったのだろう、最寄り駅から乗った車内の広告はスカイツリーのそれが全面に。立っている位置から、タワーからの東西南北の俯瞰風景が見れるように張ってある。ほうっ。きょろきょろ首を振って、車内でぼくは吊り広告を見ちゃったよー。挙動不審、だったろうな。スカイツリーに、はまだ行っていない。そんなに興味を持ってないからだろうが、そのうち上に登る機会はあるのだろうか。
フォールズ。タニア・マリア
2014年2月25日 音楽 六本木・EXシアター。出演者は、2005 年結成でアルバムを3枚出しているUK5人組のフォールズ(2008年7月28日、2011年2月15日)。この新ヴェニューは演劇みたいなのもよくやり、その際は椅子席会場として運営されるようだが、もちろんこの晩はスタンディング仕様にて。なるほど、けっこう入りそう(1000人とかは楽勝だろうな)で、フォールズはどんどん出世してるのだナと、実感できた。
今回、彼らの外連味ないパフォーマンスを見て感じたのは、1980年代ニュー・ウェイヴ期のダンサブル傾向の好奇心旺盛バンド〜ニュー・ロマンティクスと言われた面々をそれに入れてもいいだろう〜のありかたを、今の感覚のもと実践している……。かつてのショウに感じたエッジィな部分は減じ、年齢的により幼くなった印象も受けたが、多くのファンには思わせなぶりな部分が減って、より歓迎かもしれぬ。彼らの来日公演、次はもっと大きなハコになるや否や?
▶過去の、フォールズ
http://43142.diarynote.jp/200807291559470000/
http://43142.diarynote.jp/201102190814304732/
その後、南青山・ブルーノート東京(セカンド・ショウ)で、ブラジル出身のシンガー/ピアニスト(2009年8月18日、2011年10月6日)を見る。前回公演のときはトリオ単位にパーカッション奏者が加わり精気や弾みをおおいに与えていてうれしくなったが、今回はまたトリオにてパーフォーマンスする。少し、残念。
大昔は凄腕インド人ドラマーのトリロク・グルトゥのグループにいたエレクトリック・ベースのマーク・ベルトー(2009年8月18日、2011年10月6日)と、まだ若そうなドラマーのユベール・コラウ(2011年10月6日)がサポート。ともに普段はフランスをベースとしているようで、するとマリアは少なくてもマネージメントはパリにおいているのか。彼女が昔ブラジルを出て最初に拠点を置いたのが、フランスだった。前回公演に同行した打楽器奏者のエヂモンド・カルネイロ(2011年10月6日)もセウ・ジョルジ(2005年9月1日)作に名前を見られもするが、他はアルチュール・アッシュ他のフランス人アーティストのアルバムにいろいろと関わっている奏者だった。
3日間公演の最終セット。少しお疲れかなと思わせる部分もあったためか、これまで見たなかで一番じっくり、寛ぎジャジー度数高めにパフォーマンスしていると思えたような。すると、基本的な資質の高さが明解に露になる。なんにせよ、ブラジル的属性とジャズ流儀と我が道を行く自分が交錯したタレントであり、やはり何度触れてもいいなと思えた。
▶過去の、マリア
http://43142.diarynote.jp/200908221620058309/
http://43142.diarynote.jp/201110091258307349/
<今日の、もろもろ>
なんの無茶も油断もしていないと思うのだが、昨日の夜から微熱が出ている(と、思う)。ベッドに入って、すぐに熱をはらんだ足がかっかとするので、そう自覚した。だが、明けて今日はなんか春が少しづつ近づいて来ているのかもと思わせる天気で、夕方に外に出たときも、なんとなくおだやか。思わず、家から渋谷まで歩いてしまう。陽もすこしづつ、長くなっているよなー。が、夜は風が出て来たせいもあって、かなりの寒さを感じた。
渋谷からだとバス1本で会場前に降りることができる、テレビ朝日が作ったEXシアターには初めて入る。建物入り口上部にLED照明を使って出演者名が映し出されているが、それはなかなか目立つ。地階にある長方形のシンプルなハコで、使い勝手は良さそう。昔の渋谷オンエア・イーストをでっかくした感じ、とも少し思ったか。バルコニー席に座ってショウを見たが、椅子列の配置にあまり余裕は持たせておらず、一度奥に座ると出にくい。ぼくはお酒のお代わりするのを断念した。同業者はナイン・インチ・ネイルズ(2000年1月11日、2005年8月13日)に皆行っているのか、誰も合わなかった。あ、渋谷では米国ヴァーヴが送りだすスウェーデンのポップ・ロック・バンドのダーティ・ループスのショウケース・ライヴもあったので、そっち行った人もいたのかな。
Jリーグよりも早く、ACLのグループ・リーグが始まる。なぜか、光通信TVチャンネルに日本テレビ系のジャイアンツ・チャンネルみたいなのが入るようになり、ちっ胸くそわりぃと思っていたのだが、何気にそこでACLの試合を放映するようでニンマリ。夜半に帰宅し、録画した北京国安とサンフレッチェ広島の試合を見る(予想どおり、途中で寝ちゃったが)。Jのチーム、今年こそは生き残ってほしいよなー。
今回、彼らの外連味ないパフォーマンスを見て感じたのは、1980年代ニュー・ウェイヴ期のダンサブル傾向の好奇心旺盛バンド〜ニュー・ロマンティクスと言われた面々をそれに入れてもいいだろう〜のありかたを、今の感覚のもと実践している……。かつてのショウに感じたエッジィな部分は減じ、年齢的により幼くなった印象も受けたが、多くのファンには思わせなぶりな部分が減って、より歓迎かもしれぬ。彼らの来日公演、次はもっと大きなハコになるや否や?
▶過去の、フォールズ
http://43142.diarynote.jp/200807291559470000/
http://43142.diarynote.jp/201102190814304732/
その後、南青山・ブルーノート東京(セカンド・ショウ)で、ブラジル出身のシンガー/ピアニスト(2009年8月18日、2011年10月6日)を見る。前回公演のときはトリオ単位にパーカッション奏者が加わり精気や弾みをおおいに与えていてうれしくなったが、今回はまたトリオにてパーフォーマンスする。少し、残念。
大昔は凄腕インド人ドラマーのトリロク・グルトゥのグループにいたエレクトリック・ベースのマーク・ベルトー(2009年8月18日、2011年10月6日)と、まだ若そうなドラマーのユベール・コラウ(2011年10月6日)がサポート。ともに普段はフランスをベースとしているようで、するとマリアは少なくてもマネージメントはパリにおいているのか。彼女が昔ブラジルを出て最初に拠点を置いたのが、フランスだった。前回公演に同行した打楽器奏者のエヂモンド・カルネイロ(2011年10月6日)もセウ・ジョルジ(2005年9月1日)作に名前を見られもするが、他はアルチュール・アッシュ他のフランス人アーティストのアルバムにいろいろと関わっている奏者だった。
3日間公演の最終セット。少しお疲れかなと思わせる部分もあったためか、これまで見たなかで一番じっくり、寛ぎジャジー度数高めにパフォーマンスしていると思えたような。すると、基本的な資質の高さが明解に露になる。なんにせよ、ブラジル的属性とジャズ流儀と我が道を行く自分が交錯したタレントであり、やはり何度触れてもいいなと思えた。
▶過去の、マリア
http://43142.diarynote.jp/200908221620058309/
http://43142.diarynote.jp/201110091258307349/
<今日の、もろもろ>
なんの無茶も油断もしていないと思うのだが、昨日の夜から微熱が出ている(と、思う)。ベッドに入って、すぐに熱をはらんだ足がかっかとするので、そう自覚した。だが、明けて今日はなんか春が少しづつ近づいて来ているのかもと思わせる天気で、夕方に外に出たときも、なんとなくおだやか。思わず、家から渋谷まで歩いてしまう。陽もすこしづつ、長くなっているよなー。が、夜は風が出て来たせいもあって、かなりの寒さを感じた。
渋谷からだとバス1本で会場前に降りることができる、テレビ朝日が作ったEXシアターには初めて入る。建物入り口上部にLED照明を使って出演者名が映し出されているが、それはなかなか目立つ。地階にある長方形のシンプルなハコで、使い勝手は良さそう。昔の渋谷オンエア・イーストをでっかくした感じ、とも少し思ったか。バルコニー席に座ってショウを見たが、椅子列の配置にあまり余裕は持たせておらず、一度奥に座ると出にくい。ぼくはお酒のお代わりするのを断念した。同業者はナイン・インチ・ネイルズ(2000年1月11日、2005年8月13日)に皆行っているのか、誰も合わなかった。あ、渋谷では米国ヴァーヴが送りだすスウェーデンのポップ・ロック・バンドのダーティ・ループスのショウケース・ライヴもあったので、そっち行った人もいたのかな。
Jリーグよりも早く、ACLのグループ・リーグが始まる。なぜか、光通信TVチャンネルに日本テレビ系のジャイアンツ・チャンネルみたいなのが入るようになり、ちっ胸くそわりぃと思っていたのだが、何気にそこでACLの試合を放映するようでニンマリ。夜半に帰宅し、録画した北京国安とサンフレッチェ広島の試合を見る(予想どおり、途中で寝ちゃったが)。Jのチーム、今年こそは生き残ってほしいよなー。
ルー・クワール・デ・ラ・プラーノ。シックスペンス・ノン・ザ・リッチャー
2014年2月27日 音楽 ルー・クワール・デ・ラ・プラーノは、現在かなりインターナションルな規模で活動している仏マルセイユの男性コーラス・グループ。MCはリーダーが少しつたないながら、英語でやっていた。現在5人編成で、基本はアカペラ。だが、けっこう打楽器や手拍子などを介する曲が多い。アルバムでは、ブラス音が入る曲もある。
銀座・王子ホール。ステージに出て来た面々は素っ気ない(ださい、とも言う)格好で、街の中〜青年団的風情あり。なんか、皆河岸とかで働いていそう? 彼らは横一線に並んだ椅子に座って歌ったり、立ったり、立ち位置を変えたり。といった感じで、シンプルながらも、いろんな見せ方をしようとする。
そんな彼らのポイントは、地元に伝わるオック語を用いて歌声を重ね、そこに中央(パリ)とは線を引きたいマルセイユ居住者としての自負や地元文化謳歌/再興の意志をこめていること。というと、現代ポップ・ミュージックの大地に立って活動しているものの同様の姿勢を持つマルセイユ拠点のムッスー・テたち(2013年9月28日)のことを思い出してしまうが、彼らとの交遊ももちろんあるようだ。
90分強、彼らが披露した15曲は同地に伝わるいろんな伝承曲やリーダーのマニュ・テロンのオリジナル曲。自作メロディの場合、古い詩に歌詞を付けたものも多いよう。その詩はプロテスト調や小咄ふうトホホな内容のものが主であるようだ。トラッドにしろオリジナルのメロディにせよ、いろんな工夫を介したコーラスのもと送られる肉声表現は曲調も覚えにくいし(曲が終わりなのかと思えば終わらなかったり、ときにすううと次の曲に続いたりもする)、なかなか説明に困るが、スリルとユーモアあり。とともに、そこは今を生きる集団ゆえ、他の欧州の地域音楽やアラブ音楽、さらにはブラジル音楽などの要素も入れていたりも。パンデイロやボーランみたいな打楽器を用いる場合、けっこうブラジル色を感じさせる曲があった。
地方固有の言葉を用い、摩訶不思議にして驚愕しちゃう男性ポリフォニー・コーラスを聞かせるフランスのグループということでは、コルシカ島をベースとするア・フィレッタ(2010年8月25日、2010年9月4日)のことを思い出すが、ルー・クワール・デ・ラ・プラーノのほうがも少しちゃらくて、敷居が低い。静謐/圧倒度は、ア・フィレッタのほうが持つ。なんにせよ、いい意味で酔狂なことをしてるという感想はもわのわ沸き上がる。彼らには来週取材することになっているが、聞きたいことは山ほど……。
▶過去の、ムッスー・テ
http://43142.diarynote.jp/201310041548056608/
▶過去の、ア・フィレッタ
http://43142.diarynote.jp/201008270912512078/
http://43142.diarynote.jp/201009151537076176/
その後、丸の内・コットンクラブで、ソングライターのマット・スローカム(ジョン・オーツ〜2005年3月21日、2011年2月28日、2012年4月5日〜みたいな風体の彼、ステージではギターを弾く)とシンガーのリー・ナッシュを核に置く、米国ナッシュヴィルのポップ・ロック・グループであるシックスペンス・ノン・ザ・リッチャーを見る。
ところで、1990年代の中頃〜後期に、カントリー&ウェスタンの街であるテネシー州ナッシュヴィルが新たにソングライターの街として活況を呈していると話題になったことがあった。今はいるかどうかは知らないが、スティーヴ・ウィンウッド(2003年7月27日)も同地に引っ越して来ているという話も、ナッシュヴィルがカントリー&ウェスタンの街に留まらないことを印象づけたよな。そして、その新しいナッシュヴィルの音楽界を代表するプロデューサーとしてそのころ脚光を浴びたのが、ブラッド・ジョーンズ(NYの狼藉ジャズの敏腕ベーシスト〜2004年9月13日〜と同姓同名。もちろん、別人)だった。ベーシストやエンジニアリングをしていた彼はジル・ソヴュール、スワン・ダイヴ、スティーヴ・フォバート、マーシャル・クレンショウ、インペリアル・ドラッグとかを次々と手がけていた。当時、瑞々しいポップスを送り出していた在ナッシュヴィルのスワン・ダイヴのお二人にはインタヴューしたことがあったが、彼女たちは、ソングライターとして成功を求める人が多数ナッシュヴィルに集まり切磋琢磨し、街中にはそれを生で披露するカフェがいろいろある、みたいなことを言っていたっけ。現在ジャズ歌手としてエスタブリッシュされたヘイリー・ロレン(2012年2月13日)も作曲の勉強のためナッシュヴィル詣でをしたことがあるという経歴も、それを知れば全然不思議なことではない。あと、関係ないけど、ヤマハ楽器の米国オフィスはナッシュヴィルにあるようだ。
長々とナッシュヴィルのことを書いてしまったが、シックスペンス・ノン・ザ・リッチャーはまさにそんな中西部にある“米国ソングライターの都”が育んだグループであると、感じてしまったナ。まず、その根底にあるのは、多くの人の心の琴線に触れるだろうメロディアス曲。万人向けのそれら(品行方正な内容が多いのだろう、本国ではクリスチャン・ミュージックというジャンルにも、彼女たちは入れられる)は、良く出来ている。で、そんなメロディをフロントに立つ女性シンガーが凛として広げるのだが、かなり喉力あり。ふむ、アメリカのライヴ・サーキットで、それは必要とされること。実演においては、ギター、ベース、ドラムという簡素な編成(この手の音楽性で、キーボードを入れないのは珍しい)で披露するのだが、このメロディとヴォーカルがあれば、怖いものナシというバンド方針を感じさせた?
熱心に若い音楽を追うことをしなくなった層に吉となる、ポップ・ロック。なんか、ワスプを対象とする大人のお伽噺、という印象も、ぼくは得たか。ここには、米国の一局面を集約したようなメインストリーム表現、合衆国ならではの大衆ポップ・ミュージックの在り処がどーんとあると、感じてしまった。
▶過去の、オーツ
http://43142.diarynote.jp/200503240456350000/
http://43142.diarynote.jp/201103031015296753/
http://43142.diarynote.jp/201204091013123643/
▶過去の、ウィンウッド
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-7.htm フジ・ロック
▶過去の、NYのジョーンズ
http://43142.diarynote.jp/?day=20040913
▶過去の、ロレン
http://43142.diarynote.jp/201202141303117620/
<今日の、長方形>
最寄り駅の地下ホームはずっとエアコンが入っておらず(それをバカにしていた友人がいました)、夏場はかなり暑かった。が、今日降りたら、なんとホームの随所にエアコンと思われるデカい長方形の金属物が設置されているのを認知。うれしい。と、思うとともに、これでまた今夏は電力が余分に使われるのかァと、少し顔をしかめる。基本、スーダラ快楽主義者なのに、なんで電力/エネルギー消費についてはストイックな考え方をぼくはするのだろう。やはり、原発事故による、心の痛みが大きいのか。
銀座・王子ホール。ステージに出て来た面々は素っ気ない(ださい、とも言う)格好で、街の中〜青年団的風情あり。なんか、皆河岸とかで働いていそう? 彼らは横一線に並んだ椅子に座って歌ったり、立ったり、立ち位置を変えたり。といった感じで、シンプルながらも、いろんな見せ方をしようとする。
そんな彼らのポイントは、地元に伝わるオック語を用いて歌声を重ね、そこに中央(パリ)とは線を引きたいマルセイユ居住者としての自負や地元文化謳歌/再興の意志をこめていること。というと、現代ポップ・ミュージックの大地に立って活動しているものの同様の姿勢を持つマルセイユ拠点のムッスー・テたち(2013年9月28日)のことを思い出してしまうが、彼らとの交遊ももちろんあるようだ。
90分強、彼らが披露した15曲は同地に伝わるいろんな伝承曲やリーダーのマニュ・テロンのオリジナル曲。自作メロディの場合、古い詩に歌詞を付けたものも多いよう。その詩はプロテスト調や小咄ふうトホホな内容のものが主であるようだ。トラッドにしろオリジナルのメロディにせよ、いろんな工夫を介したコーラスのもと送られる肉声表現は曲調も覚えにくいし(曲が終わりなのかと思えば終わらなかったり、ときにすううと次の曲に続いたりもする)、なかなか説明に困るが、スリルとユーモアあり。とともに、そこは今を生きる集団ゆえ、他の欧州の地域音楽やアラブ音楽、さらにはブラジル音楽などの要素も入れていたりも。パンデイロやボーランみたいな打楽器を用いる場合、けっこうブラジル色を感じさせる曲があった。
地方固有の言葉を用い、摩訶不思議にして驚愕しちゃう男性ポリフォニー・コーラスを聞かせるフランスのグループということでは、コルシカ島をベースとするア・フィレッタ(2010年8月25日、2010年9月4日)のことを思い出すが、ルー・クワール・デ・ラ・プラーノのほうがも少しちゃらくて、敷居が低い。静謐/圧倒度は、ア・フィレッタのほうが持つ。なんにせよ、いい意味で酔狂なことをしてるという感想はもわのわ沸き上がる。彼らには来週取材することになっているが、聞きたいことは山ほど……。
▶過去の、ムッスー・テ
http://43142.diarynote.jp/201310041548056608/
▶過去の、ア・フィレッタ
http://43142.diarynote.jp/201008270912512078/
http://43142.diarynote.jp/201009151537076176/
その後、丸の内・コットンクラブで、ソングライターのマット・スローカム(ジョン・オーツ〜2005年3月21日、2011年2月28日、2012年4月5日〜みたいな風体の彼、ステージではギターを弾く)とシンガーのリー・ナッシュを核に置く、米国ナッシュヴィルのポップ・ロック・グループであるシックスペンス・ノン・ザ・リッチャーを見る。
ところで、1990年代の中頃〜後期に、カントリー&ウェスタンの街であるテネシー州ナッシュヴィルが新たにソングライターの街として活況を呈していると話題になったことがあった。今はいるかどうかは知らないが、スティーヴ・ウィンウッド(2003年7月27日)も同地に引っ越して来ているという話も、ナッシュヴィルがカントリー&ウェスタンの街に留まらないことを印象づけたよな。そして、その新しいナッシュヴィルの音楽界を代表するプロデューサーとしてそのころ脚光を浴びたのが、ブラッド・ジョーンズ(NYの狼藉ジャズの敏腕ベーシスト〜2004年9月13日〜と同姓同名。もちろん、別人)だった。ベーシストやエンジニアリングをしていた彼はジル・ソヴュール、スワン・ダイヴ、スティーヴ・フォバート、マーシャル・クレンショウ、インペリアル・ドラッグとかを次々と手がけていた。当時、瑞々しいポップスを送り出していた在ナッシュヴィルのスワン・ダイヴのお二人にはインタヴューしたことがあったが、彼女たちは、ソングライターとして成功を求める人が多数ナッシュヴィルに集まり切磋琢磨し、街中にはそれを生で披露するカフェがいろいろある、みたいなことを言っていたっけ。現在ジャズ歌手としてエスタブリッシュされたヘイリー・ロレン(2012年2月13日)も作曲の勉強のためナッシュヴィル詣でをしたことがあるという経歴も、それを知れば全然不思議なことではない。あと、関係ないけど、ヤマハ楽器の米国オフィスはナッシュヴィルにあるようだ。
長々とナッシュヴィルのことを書いてしまったが、シックスペンス・ノン・ザ・リッチャーはまさにそんな中西部にある“米国ソングライターの都”が育んだグループであると、感じてしまったナ。まず、その根底にあるのは、多くの人の心の琴線に触れるだろうメロディアス曲。万人向けのそれら(品行方正な内容が多いのだろう、本国ではクリスチャン・ミュージックというジャンルにも、彼女たちは入れられる)は、良く出来ている。で、そんなメロディをフロントに立つ女性シンガーが凛として広げるのだが、かなり喉力あり。ふむ、アメリカのライヴ・サーキットで、それは必要とされること。実演においては、ギター、ベース、ドラムという簡素な編成(この手の音楽性で、キーボードを入れないのは珍しい)で披露するのだが、このメロディとヴォーカルがあれば、怖いものナシというバンド方針を感じさせた?
熱心に若い音楽を追うことをしなくなった層に吉となる、ポップ・ロック。なんか、ワスプを対象とする大人のお伽噺、という印象も、ぼくは得たか。ここには、米国の一局面を集約したようなメインストリーム表現、合衆国ならではの大衆ポップ・ミュージックの在り処がどーんとあると、感じてしまった。
▶過去の、オーツ
http://43142.diarynote.jp/200503240456350000/
http://43142.diarynote.jp/201103031015296753/
http://43142.diarynote.jp/201204091013123643/
▶過去の、ウィンウッド
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-7.htm フジ・ロック
▶過去の、NYのジョーンズ
http://43142.diarynote.jp/?day=20040913
▶過去の、ロレン
http://43142.diarynote.jp/201202141303117620/
<今日の、長方形>
最寄り駅の地下ホームはずっとエアコンが入っておらず(それをバカにしていた友人がいました)、夏場はかなり暑かった。が、今日降りたら、なんとホームの随所にエアコンと思われるデカい長方形の金属物が設置されているのを認知。うれしい。と、思うとともに、これでまた今夏は電力が余分に使われるのかァと、少し顔をしかめる。基本、スーダラ快楽主義者なのに、なんで電力/エネルギー消費についてはストイックな考え方をぼくはするのだろう。やはり、原発事故による、心の痛みが大きいのか。