この日は会場をかえて、丸の内・コットンクラブ(セカンド・ショウ)。来日公演の、最終日。このNYサルサの重鎮率いる充実バンドを先週土曜日(1月24日)に見て、とってもうれしくなっちゃったので、また行っちゃった。

 この日は、シンガーの二分の一であるエモ・ルチアーノも、かしこまった格好をせずにキラキラしたシャツを最初から着用。1曲目が終わると、ハーロウをはじめ7人がジャケットを脱ぐ。その後、全員がジャケットを脱いでいた。というところに表れているように、よりこなれた雰囲気で流れたショウであったと言えるはず。エレクトリック・ピアノ(カーツウェル)をはじめとする楽器音は先に見たときより音質が良く聞こえ、看板打楽器奏者のニッキー・マレロもより元気そうに見えた。演目はけっこう変わっていたかな。やはり、皆さん、とんでもない実力者たちであるのは痛感しまくり。

 途中で、日本人の鍵盤奏者、フルート奏者(赤城リエ)、コンガ奏者らがステージに招きいれられ、ソロをとる。それ、楽屋に挨拶に行ったりすると、鷹揚に誘われるみたいね。そういえば、ぼくが初日に行ったブルーノート東京の2、3日目はタモリが出て来て、コンガを叩いたりもしたそう。そういうファミリアな敷居の低さは、ニューオーリンズ音楽界にあるおおらかなシェア感覚を思い出させもする? というか、横にいる人間とのコミュニケーションとして世の音楽は成り立ってきたということをそれは示唆する。

 確固とした音楽様式と熟達演奏者が導く文化と娯楽が山ほど。それが、ぼくを感激させるのだと思う。最後、アンコールを求める声に答え、ドラマーのボビー・サナブリアが一人叩き語りを披露した。送り手も受け手も、皆幸せそう。そんなに間あかずにまたやってきても、なんの不思議もないな。

<今日の、ワタクシ>
 会場で会った人と、早くも花見の話になる。今年も開花の時期は早いのか? 今春も楽しい花見ができるいいなあ。と、書きつつ、寒さにはそれなりに辟易もしているくせに、まだ春はきてほしくない気分。まだまだ、冬の間に楽しいことしなきゃ、そんな早く月日が流れちゃヤ、と思う。あー、強欲なぼく。。。