NY。20何丁目か(調べ直す根性ありませ〜ん)にあるジャズ・スタンダー
ド。2セット回し(7時半と9時半)の2回目のほうを見る。このジャズ・ク
ラブは初めて来る。非ダウンタウンのクラブながら、かつてトニックでやって
た彼らを引き抜くなど、普通のジャズ・アクトとともに、それなりに尖った
ものも提供しているようだ。予定表を見たら、この16日から3日間はジェイム
ズ・ブラッド・ウルマー、ジャマラディーン・タクーマ、カルヴィン・ウェス
トンという顔ぶれのトリオが出ることになっている! 見てえ。

 この日はスティーヴ・バーンスタインの大型編成バンド。ギター、ベース、
ドラム、ヴァイオリン(ウルマーとやってたこともあるチャールズ・バーナム
)、5管、そしてバーンスタイン(指揮が中心)という布陣。MCによればリ
ズム隊はトラのようだが、ベースはジャズ・パッセンジャーズ/オーネット・
コールマンのプライムタイムのブラッド・ジョーンズだ。少し、嬉しい。音楽
的にはまさにセックスモブの拡大版といった感じ。最初のほうはニューオリン
ズ・ジャズの諧謔再構築といった感が強い曲をやる。あ、カンサス・シティ・
ジャズみたいな感じのときもあったかな。また、カーラ・ブレイ(1999年4月
13日、2000年3月25日)の「歌うのなんか好きじゃない」あたりの頃を思い出
させるところもあったか。
 
 それから、セックスモブ同様にポップ曲のなんとも人間味と知識溢れるアダ
プトをこちらも聞かせる。確か、ザ・ビートルズ曲が2曲、ジミ・ヘンドリッ
クスで知られる「ヘイ・ジョー」など。ちょい、胸キュン。それにしも、ブル
ース・ウィルスをちんちくりんにしたようなバーンスタインは実に役者。冒険
心や野心を持ちつつ、総体としてはとっても楽しいエンターテインメント表現
に帰結させていて、これは夏のジャズ・フェス出演もOKではないかと思う。

 15ドル。終演後、バーンスタインとちらりと言葉を交わしたら、来年2月に
日本に行く、セックスモブでブルーノートに出るよ〜、とのこと。埋まるかな
あ。モーション・ブルー・ヨコハマだったりしてなー。ブッキングが同じなの
で、あちらのミュージシャンはモーション・ブルーをブルーノート・ヨコハマ
だと思っている人がいる。