九段下・日本武道館(客の年齢層はやはりそうとう高かったな)。クラプ
トンを見るなんていつ以来だろう。前に見たのははるか昔、代々木の屋内プ
ールだったような気がするが。そんなワタシがけっこう浮き浮き見にいった
のは大幅にメンバ−が入れ換えになってて、リズム・セクションがスティー
ヴ・ジョーダン(2005年11月13日)とウィリー・ウィクースだったから。
また、デレク・トラックス(2004年5月20日)とドイル・ブラムホールⅡと
いう中年(ちゅうねん)前の米国人ホワイト・ブルースの敏腕ギタリストを
二人も雇っているのも興味深い。

 にっこり、見れた。やっぱリズム隊がいいってのはいいナ(って前も、ス
ティーヴ・ガッドとネイザン・イーストなはずだから悪いはずはないが)。
100 パーセント人力のノリで、余裕たっぷりに襞と含蓄のあるパフォーマン
スを進めていく様にゃオールド・スクールかくあるべきというテーゼのよう
なものを感じたかも。クラプトンの歌もドミノズの頃と比べると本当にうま
くなったと思う。ソロはやはりクラプトンの取る時間が一番多いが、結構他
の人達にも回していた。ぼくがEC作品のなかで一番大好きな『オーシャン
・ブールヴァード461 』に収録の「マザーレス・チルドレン」のときは若い
衆が二人ともボトル・ネックを嵌めて演奏。こういうヴァイタルなビートの
ときはジョーダンの有り難みがもろに出ますね。

 音を出してからアンーコールが終わるまで、ぴったり2時間。本編は3つ
に大きく分けられていて、真ん中のやつはアコ−スティック傾向にて。客が
一番沸いたのは、「レイラ」が始まったときか。ぼく、このセンチな曲、な
んか昔から嫌いデス。

 夜半に家に帰ると、映画「ブルース・ブラザース2000」が光ファイバーT
Vの映画チャンネルで放映されていた。偶然だあ。そしたら、クラプトンと
ウィークスがオールター・バンドで一緒にやっているじゃないか。そういえ
ば、ジョーダンの初期仕事の一つがブルース・ブラザースの1枚目の録音だ
ったりするんだよな。ジャケ裏側の写真には、しっかり彼も写っています。
蛇足だが、11月14日のムーアもそこでJBとペアで牧師役で出ている。