ロバート・グラスパー・エクスペリメント
2017年6月5日 音楽 今回のロバート・グラスパー(2007年10月3日、2009年4月13日、2009年12月19日2010年12月16日、2012年6月12日、2013年1月25日、2014年8月20日、2015年6月8日、2016年12月20日)・エクスペリメントは、顔ぶれに変更あり。ケイシー・ベンジャミン(2009年12月19日、2010年12月16日、2012年6月12日、2013年1月25日、2014年8月20日、2015年6月4日、2015年6月8日)とエレクトリック・ベースのバーニス・トラヴィス(2013年2月8日、2013年3月19日、2014年5月11日、2014年8月20日、2015年6月4日、2015年6月8日)は留任ながら、そこに新しい顔ぶれが3人入った。
マーク・コレンバーグ(2012年6月12日、2013年1月25日、2014年8月20日、2015年6月4日)に代わり、新ドラマーはなんとジャスティン・タイソン(2015年9月5日、2016年5月31日、2017年3月27日)。近年のエスペランサ・スポルディング(2008年9月5日、2008年12月1日、2010年9月4日、2011年2月17日、2012年3月7日、2012年9月9日、2015年9月5日、2016年5月31日、2017年3月27日)表現のレギュラー・ドラマーですね。それから、ギタリストとDJも連れてきていて、それはマイク・セバーソン とDJシャヒ・サンダンス(2003年11月18日、2003年11月22 日、2016年12月20日)だ。冒頭、サンダンスは10分強、一人で軽めの今様R&Bを回す。
基本の行き方は変わらず。2009年ごろにヴォコーダー/ソプラノ・サックス/アルト・サックスのケイシー・ベンジャミンがグラスパー・グループ加入以来以後ずっと共通性を持つもので、改めてベンジャミンの個性の強さを認識しちゃうか。なるほど、グラスパーのことをあまり知らない人が今評判になっているからと彼の公演に行くと十中八九、目立つベンジャミンのことをグラスパーだと思ってしまうという笑い話があるのもうなずける。彼のロボ声歌の活躍する範疇は少し拡大したか。というか、ソウル性が増している部分はあるよね。また、今回グラスパーはアコースティック・ピアノを並べもせず。エレクトッリック・ピアノとシンセサイザーだけを設置していていた。もちろん、彼の演奏は一歩下がり、大局的見地から控えめに鍵盤を弾くというスタンスを取る。
ハービー・ハンコックの1970年代語彙活用は減っているなど力点は動いているものの、どこか懐かしいと思わせる手触りを介するところも含め(それは人懐こさに繋がる)、今の気持ちのいいヴァイヴやグルーヴをモワモワと浮き上がらせるビート表現は確かな味があり、スタイリッシュ。おお、横綱相撲じゃ。過去と今に明るいと思わせるのは、クール。とはいえ、彼はこの路線のライヴを引っ張りすぎではないか。なんて、書くとミシェル・ンデゲオチェロ(2002年6月18日、2003年11月18日、2003年11月22日、2008年5月7日、2009年5月15日、2013年11月18日、2014年7月14日、2017年1月18日)の直近の公演の項で書いたことと同じになってまうが。ずっと見てきているのと、そうでないのとでは、そこらへん感じ方が異なってしまうのは仕方がない。2019年までには、新基軸路線に入ってくれないかなあ。
サンダンスの本編での使われ方は、この前のグラスパー・トリオ公演の際と同様に効果音を控えめに入れるという感じで、絵面的な効果も求めての採用か。新ドラマーのタイソンはスネア二つとパッド(ほとんど、叩かなかったはず)を並べていたが、キット自体は小さめのものを使う。概ね好評のようだが、これまでの演奏と比較するなら、彼はもっといけるはずだ。ギター奏者のセバーソンはエクスペリメントの近作『アート・サイエンス』に入っていた御仁で、ビラル(2001年8月18日、2017年1月24日)やミシェル・ンデゲオチェロの複数のアルバムにも名を見せている人。なかなかの経歴だが、うだうだ単音のソロを取る様にぼくは失望。ああいうタイプ、ぼくは苦手だ。
▶過去の、ロバート・グラスパー
http://43142.diarynote.jp/200710121727100000/
http://43142.diarynote.jp/200904150840164356/
http://43142.diarynote.jp/201001051625155901/
http://43142.diarynote.jp/201012171104366095/
http://43142.diarynote.jp/201206141342549869/
http://43142.diarynote.jp/201301270742196778/
http://43142.diarynote.jp/201408210931581467/
http://43142.diarynote.jp/201506070919133558/
http://43142.diarynote.jp/201506091124003170/
http://43142.diarynote.jp/201612211059578863/
▶過去の、ケイシー・ベンジャミン
http://43142.diarynote.jp/201001051625155901/
http://43142.diarynote.jp/201012171104366095/
http://43142.diarynote.jp/201206141342549869/
http://43142.diarynote.jp/201301270742196778/
http://43142.diarynote.jp/201408210931581467/
http://43142.diarynote.jp/201506070919133558/
http://43142.diarynote.jp/201506091124003170/
▶過去の、バーニス・トラヴィス
http://43142.diarynote.jp/201302091341485664/
http://43142.diarynote.jp/201303221327416224/
http://43142.diarynote.jp/201405121521477969/
http://43142.diarynote.jp/201301270742196778/
http://43142.diarynote.jp/201506070919133558/
http://43142.diarynote.jp/201506091124003170/
▶過去の、マーク・コレンバーグ
http://43142.diarynote.jp/201206141342549869/
http://43142.diarynote.jp/201301270742196778/
http://43142.diarynote.jp/201408210931581467/
http://43142.diarynote.jp/201506070919133558/
http://43142.diarynote.jp/201506091124003170/
▶︎過去の、ジャスティン・タイソン
http://43142.diarynote.jp/201509211331298145/
http://43142.diarynote.jp/201606101027587993/
http://43142.diarynote.jp/201506091124003170/
http://43142.diarynote.jp/?day=20170327
▶過去の、エスペランサ・スポルディング
http://43142.diarynote.jp/200809071430380000/
http://43142.diarynote.jp/?day=20081201
http://43142.diarynote.jp/?day=20100904
http://43142.diarynote.jp/201102190814495504/
http://43142.diarynote.jp/?day=20120307
http://43142.diarynote.jp/201209191229057579/
http://43142.diarynote.jp/201509211331298145/
http://43142.diarynote.jp/201606101027587993/
http://43142.diarynote.jp/?day=20170327
▶︎過去の、シャヒ・サンダンス
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-11.htm 18日と22日。18日の方にオリヴァー・レイクの息子と記しているが、ジーン・レイクの息子のよう。
http://43142.diarynote.jp/201612211059578863/ ロバート・グラスパー・トリオ
▶過去の、ミシェル・ンデゲオチェロ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-6.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-11.htm
http://43142.diarynote.jp/200805090836380000/
http://43142.diarynote.jp/200905161026033788/
http://43142.diarynote.jp/201311191050581790/
http://43142.diarynote.jp/201407151135353688/
http://43142.diarynote.jp/?day=20170118
▶︎過去の、ビラル
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-8.htm サマーソニック
http://43142.diarynote.jp/201701251128533335/
<今日の、取材>
スタックス・ソウルの最たる立役者である、スティーヴ・クロッパーにインタヴューする。なかなかの、話好き。話の論点を飛ばしつつ、話し倒す。そのスタックス時代の振る舞いを見ると思慮深い人という印象も持っていたが、けっこう豪快なノリの人でもある? 南部訛りがきついと、通訳嬢が泣いておった。かつて話を聞いたダック・ダン(2008年11月24日、2012年5月11日)もブッカー・T(2008年11月24日、2009年7月25日、2010年2月8日 、2011年9月12日、2012年5月11日、2013年10月29日、2017年4月13日)も、そんなことはなかったと記憶するが。特に、Tの方はけっこうポライトな言葉使いであったのではなかったか。とにかく、作曲印税はゴンゴン入ってくるだろうし、悠々自適ぽいくつろぎ感が印象に残る。ゆえに、自らのプロモーションに役立とうとかいう意思もなく、野放し気味の話を続けてくれた。なんか、唐突にシェリル・クロウ(1999年10月16日、2002年10月21日、2004年9月17日)やクリッシー・ハインドも好きなんてことも言っておったな。そんな彼は、現在ナッシュヴィルに在住。なるほど、B.B.キング(2007年2月3日)他、いろんなゲストが入った新作『Dedicated : A Salute to the 5 Royales』(429、2011年)にナッシュヴィル在住なはずのスティーヴ・ウィンウッド(2003年7月27日)が入っていたのも納得か。あのジャケ写は1961年のものだそう。………松葉杖ゆえ外出は極力控えているが、この1週間は取材が多く、ジャズ・ジャパン誌のダイアン・リーヴス(1999年4月28日、2001年4月24日、2008年9月22日、2010年3月23日、2011年11月15日、2017年5月29日)、ソトコト誌の黒田卓也(2012年2月18日、2012年9月13日、2013年2月15日、2014年5月25日、2015年1月30日、2015年2月15日、2016年9月17日、2016年12月16日)、CDジャーナル誌のセシル・マクロリン・サルヴァント(2013年11月26日)なども取材。いやぁ取材相手に気を使わせてしまって、すみやせ〜ん。そういえば、タクシー運転手も松葉杖を持って乗り込むと、対応が丁寧になるな。それに合わせ、普通の乗車時より、ぼくもドライヴァーに対して丁寧に接するようになっているのは間違いない。
▶過去の、スティーヴ・クロッパー
http://43142.diarynote.jp/200812110456078867/
http://43142.diarynote.jp/200907161729269209/
http://43142.diarynote.jp/?day=20090725
http://43142.diarynote.jp/201205131715485366/
▶過去の、ドナルド・ダック・ダン
http://43142.diarynote.jp/200812110456078867/
http://43142.diarynote.jp/201205131715485366/
▶過去の、ブッカー・T・ジョーンズ
http://43142.diarynote.jp/?day=20090725
http://43142.diarynote.jp/200812110456078867/
http://43142.diarynote.jp/201002090914248826/
http://43142.diarynote.jp/201109151819433479/
http://43142.diarynote.jp/201310301217408539/
http://43142.diarynote.jp/?day=20170413
▶︎過去の、シェリル・クロウ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/octber1999live.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-10.htm
http://43142.diarynote.jp/200410071540230000/
▶過去の、スティーヴ・ウィンウッド
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-7.htm フジ・ロック
▶過去の、”ブルース・ボーイ”キング
http://43142.diarynote.jp/200702112125550000/
▶︎過去の、ダイアン・リーヴス
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-4.htm
http://43142.diarynote.jp/200809240100515549/
http://43142.diarynote.jp/201003261236189984/
http://43142.diarynote.jp/201111210320292366/
http://43142.diarynote.jp/201705301638029304/
▶過去の、黒田卓也
http://43142.diarynote.jp/201202200901013744/
http://43142.diarynote.jp/201209191239346073/
http://43142.diarynote.jp/201302181044151204/
http://43142.diarynote.jp/201405271755563079/
http://43142.diarynote.jp/201501310942048841/
http://43142.diarynote.jp/201502170939564537/
http://43142.diarynote.jp/201609201835285184/
http://43142.diarynote.jp/201612181010384754/
▶︎過去の、セシル・マクロリン・サルヴァント
http://43142.diarynote.jp/201311270854089602/
マーク・コレンバーグ(2012年6月12日、2013年1月25日、2014年8月20日、2015年6月4日)に代わり、新ドラマーはなんとジャスティン・タイソン(2015年9月5日、2016年5月31日、2017年3月27日)。近年のエスペランサ・スポルディング(2008年9月5日、2008年12月1日、2010年9月4日、2011年2月17日、2012年3月7日、2012年9月9日、2015年9月5日、2016年5月31日、2017年3月27日)表現のレギュラー・ドラマーですね。それから、ギタリストとDJも連れてきていて、それはマイク・セバーソン とDJシャヒ・サンダンス(2003年11月18日、2003年11月22 日、2016年12月20日)だ。冒頭、サンダンスは10分強、一人で軽めの今様R&Bを回す。
基本の行き方は変わらず。2009年ごろにヴォコーダー/ソプラノ・サックス/アルト・サックスのケイシー・ベンジャミンがグラスパー・グループ加入以来以後ずっと共通性を持つもので、改めてベンジャミンの個性の強さを認識しちゃうか。なるほど、グラスパーのことをあまり知らない人が今評判になっているからと彼の公演に行くと十中八九、目立つベンジャミンのことをグラスパーだと思ってしまうという笑い話があるのもうなずける。彼のロボ声歌の活躍する範疇は少し拡大したか。というか、ソウル性が増している部分はあるよね。また、今回グラスパーはアコースティック・ピアノを並べもせず。エレクトッリック・ピアノとシンセサイザーだけを設置していていた。もちろん、彼の演奏は一歩下がり、大局的見地から控えめに鍵盤を弾くというスタンスを取る。
ハービー・ハンコックの1970年代語彙活用は減っているなど力点は動いているものの、どこか懐かしいと思わせる手触りを介するところも含め(それは人懐こさに繋がる)、今の気持ちのいいヴァイヴやグルーヴをモワモワと浮き上がらせるビート表現は確かな味があり、スタイリッシュ。おお、横綱相撲じゃ。過去と今に明るいと思わせるのは、クール。とはいえ、彼はこの路線のライヴを引っ張りすぎではないか。なんて、書くとミシェル・ンデゲオチェロ(2002年6月18日、2003年11月18日、2003年11月22日、2008年5月7日、2009年5月15日、2013年11月18日、2014年7月14日、2017年1月18日)の直近の公演の項で書いたことと同じになってまうが。ずっと見てきているのと、そうでないのとでは、そこらへん感じ方が異なってしまうのは仕方がない。2019年までには、新基軸路線に入ってくれないかなあ。
サンダンスの本編での使われ方は、この前のグラスパー・トリオ公演の際と同様に効果音を控えめに入れるという感じで、絵面的な効果も求めての採用か。新ドラマーのタイソンはスネア二つとパッド(ほとんど、叩かなかったはず)を並べていたが、キット自体は小さめのものを使う。概ね好評のようだが、これまでの演奏と比較するなら、彼はもっといけるはずだ。ギター奏者のセバーソンはエクスペリメントの近作『アート・サイエンス』に入っていた御仁で、ビラル(2001年8月18日、2017年1月24日)やミシェル・ンデゲオチェロの複数のアルバムにも名を見せている人。なかなかの経歴だが、うだうだ単音のソロを取る様にぼくは失望。ああいうタイプ、ぼくは苦手だ。
▶過去の、ロバート・グラスパー
http://43142.diarynote.jp/200710121727100000/
http://43142.diarynote.jp/200904150840164356/
http://43142.diarynote.jp/201001051625155901/
http://43142.diarynote.jp/201012171104366095/
http://43142.diarynote.jp/201206141342549869/
http://43142.diarynote.jp/201301270742196778/
http://43142.diarynote.jp/201408210931581467/
http://43142.diarynote.jp/201506070919133558/
http://43142.diarynote.jp/201506091124003170/
http://43142.diarynote.jp/201612211059578863/
▶過去の、ケイシー・ベンジャミン
http://43142.diarynote.jp/201001051625155901/
http://43142.diarynote.jp/201012171104366095/
http://43142.diarynote.jp/201206141342549869/
http://43142.diarynote.jp/201301270742196778/
http://43142.diarynote.jp/201408210931581467/
http://43142.diarynote.jp/201506070919133558/
http://43142.diarynote.jp/201506091124003170/
▶過去の、バーニス・トラヴィス
http://43142.diarynote.jp/201302091341485664/
http://43142.diarynote.jp/201303221327416224/
http://43142.diarynote.jp/201405121521477969/
http://43142.diarynote.jp/201301270742196778/
http://43142.diarynote.jp/201506070919133558/
http://43142.diarynote.jp/201506091124003170/
▶過去の、マーク・コレンバーグ
http://43142.diarynote.jp/201206141342549869/
http://43142.diarynote.jp/201301270742196778/
http://43142.diarynote.jp/201408210931581467/
http://43142.diarynote.jp/201506070919133558/
http://43142.diarynote.jp/201506091124003170/
▶︎過去の、ジャスティン・タイソン
http://43142.diarynote.jp/201509211331298145/
http://43142.diarynote.jp/201606101027587993/
http://43142.diarynote.jp/201506091124003170/
http://43142.diarynote.jp/?day=20170327
▶過去の、エスペランサ・スポルディング
http://43142.diarynote.jp/200809071430380000/
http://43142.diarynote.jp/?day=20081201
http://43142.diarynote.jp/?day=20100904
http://43142.diarynote.jp/201102190814495504/
http://43142.diarynote.jp/?day=20120307
http://43142.diarynote.jp/201209191229057579/
http://43142.diarynote.jp/201509211331298145/
http://43142.diarynote.jp/201606101027587993/
http://43142.diarynote.jp/?day=20170327
▶︎過去の、シャヒ・サンダンス
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-11.htm 18日と22日。18日の方にオリヴァー・レイクの息子と記しているが、ジーン・レイクの息子のよう。
http://43142.diarynote.jp/201612211059578863/ ロバート・グラスパー・トリオ
▶過去の、ミシェル・ンデゲオチェロ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-6.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-11.htm
http://43142.diarynote.jp/200805090836380000/
http://43142.diarynote.jp/200905161026033788/
http://43142.diarynote.jp/201311191050581790/
http://43142.diarynote.jp/201407151135353688/
http://43142.diarynote.jp/?day=20170118
▶︎過去の、ビラル
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-8.htm サマーソニック
http://43142.diarynote.jp/201701251128533335/
<今日の、取材>
スタックス・ソウルの最たる立役者である、スティーヴ・クロッパーにインタヴューする。なかなかの、話好き。話の論点を飛ばしつつ、話し倒す。そのスタックス時代の振る舞いを見ると思慮深い人という印象も持っていたが、けっこう豪快なノリの人でもある? 南部訛りがきついと、通訳嬢が泣いておった。かつて話を聞いたダック・ダン(2008年11月24日、2012年5月11日)もブッカー・T(2008年11月24日、2009年7月25日、2010年2月8日 、2011年9月12日、2012年5月11日、2013年10月29日、2017年4月13日)も、そんなことはなかったと記憶するが。特に、Tの方はけっこうポライトな言葉使いであったのではなかったか。とにかく、作曲印税はゴンゴン入ってくるだろうし、悠々自適ぽいくつろぎ感が印象に残る。ゆえに、自らのプロモーションに役立とうとかいう意思もなく、野放し気味の話を続けてくれた。なんか、唐突にシェリル・クロウ(1999年10月16日、2002年10月21日、2004年9月17日)やクリッシー・ハインドも好きなんてことも言っておったな。そんな彼は、現在ナッシュヴィルに在住。なるほど、B.B.キング(2007年2月3日)他、いろんなゲストが入った新作『Dedicated : A Salute to the 5 Royales』(429、2011年)にナッシュヴィル在住なはずのスティーヴ・ウィンウッド(2003年7月27日)が入っていたのも納得か。あのジャケ写は1961年のものだそう。………松葉杖ゆえ外出は極力控えているが、この1週間は取材が多く、ジャズ・ジャパン誌のダイアン・リーヴス(1999年4月28日、2001年4月24日、2008年9月22日、2010年3月23日、2011年11月15日、2017年5月29日)、ソトコト誌の黒田卓也(2012年2月18日、2012年9月13日、2013年2月15日、2014年5月25日、2015年1月30日、2015年2月15日、2016年9月17日、2016年12月16日)、CDジャーナル誌のセシル・マクロリン・サルヴァント(2013年11月26日)なども取材。いやぁ取材相手に気を使わせてしまって、すみやせ〜ん。そういえば、タクシー運転手も松葉杖を持って乗り込むと、対応が丁寧になるな。それに合わせ、普通の乗車時より、ぼくもドライヴァーに対して丁寧に接するようになっているのは間違いない。
▶過去の、スティーヴ・クロッパー
http://43142.diarynote.jp/200812110456078867/
http://43142.diarynote.jp/200907161729269209/
http://43142.diarynote.jp/?day=20090725
http://43142.diarynote.jp/201205131715485366/
▶過去の、ドナルド・ダック・ダン
http://43142.diarynote.jp/200812110456078867/
http://43142.diarynote.jp/201205131715485366/
▶過去の、ブッカー・T・ジョーンズ
http://43142.diarynote.jp/?day=20090725
http://43142.diarynote.jp/200812110456078867/
http://43142.diarynote.jp/201002090914248826/
http://43142.diarynote.jp/201109151819433479/
http://43142.diarynote.jp/201310301217408539/
http://43142.diarynote.jp/?day=20170413
▶︎過去の、シェリル・クロウ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/octber1999live.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-10.htm
http://43142.diarynote.jp/200410071540230000/
▶過去の、スティーヴ・ウィンウッド
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-7.htm フジ・ロック
▶過去の、”ブルース・ボーイ”キング
http://43142.diarynote.jp/200702112125550000/
▶︎過去の、ダイアン・リーヴス
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-4.htm
http://43142.diarynote.jp/200809240100515549/
http://43142.diarynote.jp/201003261236189984/
http://43142.diarynote.jp/201111210320292366/
http://43142.diarynote.jp/201705301638029304/
▶過去の、黒田卓也
http://43142.diarynote.jp/201202200901013744/
http://43142.diarynote.jp/201209191239346073/
http://43142.diarynote.jp/201302181044151204/
http://43142.diarynote.jp/201405271755563079/
http://43142.diarynote.jp/201501310942048841/
http://43142.diarynote.jp/201502170939564537/
http://43142.diarynote.jp/201609201835285184/
http://43142.diarynote.jp/201612181010384754/
▶︎過去の、セシル・マクロリン・サルヴァント
http://43142.diarynote.jp/201311270854089602/
マリア・シュナイダー・オーケストラ。ジェラルド・クレイトン・カルテット
2017年6月7日 音楽 在NYのミュージシャンのリーダー公演を二つ、見る。南青山・ブルーノート東京と、丸の内・コットンクラブ。この晩にぼくと同じ順序ではしごした人、ミュージシャン2名、同業者1名を確認。
マリア・シュナイダー・オーケストラ(2012年12月17日、2013年12月17日)を、最初に見る。自作曲をうれしそうに指揮する当人に加え、アルト・サックスのスティーヴ・ウィルソン(2013年12月17日)とデイヴ・ピエトロ(2012年12月17日、2013年12月17日)、テナー・サックスのリッチ・ペリー(2012年12月17日、2013年12月17日)とダニー・マッキャスリン(2012年12月17日、2013年12月17日、2017年2月2日)、バリトン・サックスのスコット・ロビンソン(2012年12月17日、2013年12月17日)、トランペットのグレッグ・ギスバート(2012年12月17日、2013年12月17日)とジョナサン・ハイムとナージャ・ノールドハウスとマイク・ロドリゲス、トロンボーンのキース・オークイン(2012年12月17日、2013年12月17日)とライアン・ケペール(2012年12月17日、2013年12月17日)とティム・オルブライトとジョージ・フリン(2012年12月17日、2013年12月17日)、アコーディオンのゲイリー・ヴェルサーチ(2012年12月17日、2013年12月17日)、ピアノのフランク・キンブロー(2012年12月17日、2013年12月17日)、ギターのベン・モンダー(2005年7月3日)、ベースのジェイ・アンダーソン(2012年12月17日、2013年12月17日)、ドラムのクラレンス・ペン(2012年12月17日、2013年12月17日、2015年3月5日)という陣容での実演。毎度けっこう固まった顔ぶれでことに当たっているが、トランペット・セクションは安定していないんだな。
今まで見た中で一番、辛口の曲をやっていた(けっこう、各ショウごと別曲で披露する意向であるよう)と言えるか。そのぶん、かつての彼女の実演で感じさせた柔和さや温もりは減じ(いや、ある種の柔らかさはしっかりとあるのだが、そこらへんの説明は難しいなあ)、もっと攻めていると思わせる。とくに終盤にやった2曲(うち一つは新曲と言っていた)はそうで、その二つがぼく的にははしっくりきた。
ジャズのビッグ・バンド編成を基本に起き、プラスしてエレクトリック・ギターとアコーディオンを入れる編成をずっと取っているのはこだわりか。より表現の枠を広げようとするなら、楽器構成を変わったものにするのが手っ取り早い。木管系楽器も増やすとか、チューバなども入れて低音をより強調するとか、打楽器系楽器を増強するとか、肉声担当者も入れるとか。でも、ライヴでの彼女はそういうことはせず、ラージ・アンサンブルによるジャズ表現の書き増しにあたる。まあ、それは考え方か。姿勢の太さは出るかもしれぬ。
そういえば、各管楽器奏者たちのソロを聞きながら感じたのだが、旧来の文脈にあるソロから少し離れるそれをシュナイダーは構成員に要求しているところがあるのではないか。そうした方策も、音色やリズムの革新とともに、現代ジャズの成就の一つの鍵になるんだろうなと、ぼくは思った。新しいサウンドを導入しても、ソロについては生音勝負なために、サックス奏者のそれは割と過去の奏法(それは、フリー・ジャズ的イディオムも含む)との繋がりの度合いが大きかったとぼくは感じるが、そう言う部分、少しづつ動いてきているかな。
▶過去の、マリア・シュナイダー
http://43142.diarynote.jp/201212190844487864/
http://43142.diarynote.jp/201312181034409673/
▶︎過去の、スティーヴ・ウィルソン
http://43142.diarynote.jp/201312181034409673/
▶︎過去の、デイヴ・ピエトロ
http://43142.diarynote.jp/201212190844487864/
http://43142.diarynote.jp/201312181034409673/
▶︎過去の、テナー・サックスのリッチ・ペリー
http://43142.diarynote.jp/201212190844487864/
http://43142.diarynote.jp/201312181034409673/
▶︎過去の、ダニー・マッキャスリン
http://43142.diarynote.jp/201212190844487864/
http://43142.diarynote.jp/201312181034409673/
▶︎過去の、バリトン・サックスのスコット・ロビンソン
http://43142.diarynote.jp/201212190844487864/
http://43142.diarynote.jp/201312181034409673/
▶︎過去の、トランペットのグレッグ・ギスバート
http://43142.diarynote.jp/201212190844487864/
http://43142.diarynote.jp/201312181034409673/
▶︎過去の、トロンボーンのキース・オークイン
http://43142.diarynote.jp/201212190844487864/
http://43142.diarynote.jp/201312181034409673/
▶︎過去の、ライアン・ケペール
http://43142.diarynote.jp/201212190844487864/
http://43142.diarynote.jp/201312181034409673/
▶︎過去の、ジョージ・フリン
http://43142.diarynote.jp/201212190844487864/
http://43142.diarynote.jp/201312181034409673/
▶︎過去の、アコーディオンのゲイリー・ヴェルサーチ
http://43142.diarynote.jp/201212190844487864/
http://43142.diarynote.jp/201312181034409673/
▶︎過去の、ピアノのフランク・キンブロー
http://43142.diarynote.jp/201212190844487864/
http://43142.diarynote.jp/201312181034409673/
▶︎過去の、ギターのベン・モンダー
http://43142.diarynote.jp/200507061225530000/ 名前は出していないが、同行
▶︎過去の、ベースのジェイ・アンダーソン
http://43142.diarynote.jp/201212190844487864/
http://43142.diarynote.jp/201312181034409673/
▶︎過去の、ドラムのクラレンス・ペン
http://43142.diarynote.jp/201212190844487864/
http://43142.diarynote.jp/201312181034409673/
http://43142.diarynote.jp/?day=20150305
その後は、ジェラルド・クレイトン(2007年9月10日、2008年9月16日、2009年6月7日、2009年9月3日、2011年10月6日、2017年1月18日)のカルテットを見る。2017年新作『ヴィジョンズ・テイル』(モテマ)のタイトルを掲げてのもの。同作はいろんな奏者たちが関与したうえで、様々な音楽形態がモザイクのように重なり合う表現を作っていた。実は、今年の頭に、彼にあんなエクレクティックで重層性を持つアルバムの内容を少人数のライヴに持っていくのは大変じゃないのかと問うたことがある。そしたら、「10人でやっていたことを3人でやることに対する心配はない。1年間通してずっとライヴをやっているし、まったく心配していない」と、彼は答えた。
仲良しの奏者たちを揃えるカルテットは、ピアノと電気ピアノを弾くジェラルド・クレイトンに加え、アルト・サックスのローガン・リチャードソン(2016年2月3日)、ダブル・ベースのジョー・サンダース(2013年9月11日、2017年1月23日)、今年3度目の来日となるドラマーのケンドリック・スコット(2009年3月26日、2013年2月2日、2013年8月18日、2013年9月11日、2015年2月4日、2015年11月10日、2016年3月1日、2017年1月18日、2017年1月23日)という顔ぶれ。リズム隊の二人は、PCを横に置く。サンダースはちょい鍵盤ベースも用いプリセット音も少し出した。なお、高校時代からのジャズ仲間であるサンダースとリチャードソンは現在パリに住んでいる。
ある種の美意識やムードに貫かれた(←やはり、それは一筋縄でいかない透明感のある混沌を導く)、今のリアル・ジャズを見事に展開。一言で言えば、複雑でもあり、集中力を必要とする。もちろん、アルバムの聞き味からも、それはスタイリッシュに離れていた。そして、それぞれいい奏者だと思わせられるし、プレイヤー同士の横の関係も緊密で、これは確かな技量を持つ奏者たちが集まったバンドの表現だとも痛感。今回、とくにリチャードソンはいい奏者であるとおおいに見直す。彼のリーダー公演時は根暗な曲をやるのに閉口しちゃったからな。彼もまた、先のシュナイダー・オーケストラのところで触れた奏法の見直しに留意するところはあるはずで、そのストラグルの様が見える。また一方、彼はジョン・コルトレーンの演奏をアルトに持ってきたような過去とも繋がるブロウも示すわけで、、。他の3人の演奏も、それぞれに自ら課した課題と問題意識と現代感覚をはかりにかけた行き方でそれぞれに耳をひく。あっぱれ、であった。
それから、面白かったのは、アンコールを含めた終盤の2曲がゴスペル応用曲(新作のなかで一番メロディアスな曲だった「ソウル・ストンプ」)とブルース曲(こちらではリチャードソンがセロニアス・モンクの「ブルー・モンク」の引用も行う)であったこと。なんせ、クレイトンは伝統的な黒い語彙を用いるタイプではない。ターニング・ポイントは聞いて、まず最初に「大学に入る前まで、リンダ・バックという先生にクラシック・ピアノを10年習ったこと。その10年は大きかった」なぞと、彼は言う人なのだ。その2曲にしても過剰なブラック感覚を放つものではない(やはり、メロウだよね)が、そこにはトランプ政権下におけるアフリカン・アメリカン知識層のモヤモヤが投影されていたと、ぼくはとりたい。そういえば、クレイトンは米国黒人音楽の根っこにあるブルースがどのような意味を持ち、それはいかに広がりを持ってきたかということを音楽で求める<Piedmont Blues>という歌手付きプロジェクトもやっている。そして、そのプロジェクトには、ケンドリック・スコットも参加している。
▶過去の、ジェラルド・クレイトン
http://43142.diarynote.jp/200709171108570000/
http://43142.diarynote.jp/200809171409066704/
http://43142.diarynote.jp/200906091637138003/
http://43142.diarynote.jp/200909120646397236/
http://43142.diarynote.jp/201110091258307349/
http://43142.diarynote.jp/?day=20170118
▶過去の、ローガン・リチャードソン
http://43142.diarynote.jp/?day=20160203
▶︎過去の、ジョー・サンダース
http://43142.diarynote.jp/?day=20130911
http://43142.diarynote.jp/?day=20170123
▶過去の、ケンドリック・スコット
http://43142.diarynote.jp/?day=20090326
http://43142.diarynote.jp/201302041827243806/
http://43142.diarynote.jp/201308191407221107/
http://43142.diarynote.jp/201309161510164697/
http://43142.diarynote.jp/201502051100298160/
http://43142.diarynote.jp/201511120022503788/
http://43142.diarynote.jp/?day=20160301
http://43142.diarynote.jp/201701191854055570/
http://43142.diarynote.jp/201701240949045953/
<今日の、とりあえず>
通常の生活、復帰です。でも、タクシーはいろいろ使っている。そう言えば、松葉杖を返却する際、保証金の8000円が戻ってきた。+−ゼロなわけだけど、ほんの少しうれしい心持ちを得る非論理的な自分がいる。
マリア・シュナイダー・オーケストラ(2012年12月17日、2013年12月17日)を、最初に見る。自作曲をうれしそうに指揮する当人に加え、アルト・サックスのスティーヴ・ウィルソン(2013年12月17日)とデイヴ・ピエトロ(2012年12月17日、2013年12月17日)、テナー・サックスのリッチ・ペリー(2012年12月17日、2013年12月17日)とダニー・マッキャスリン(2012年12月17日、2013年12月17日、2017年2月2日)、バリトン・サックスのスコット・ロビンソン(2012年12月17日、2013年12月17日)、トランペットのグレッグ・ギスバート(2012年12月17日、2013年12月17日)とジョナサン・ハイムとナージャ・ノールドハウスとマイク・ロドリゲス、トロンボーンのキース・オークイン(2012年12月17日、2013年12月17日)とライアン・ケペール(2012年12月17日、2013年12月17日)とティム・オルブライトとジョージ・フリン(2012年12月17日、2013年12月17日)、アコーディオンのゲイリー・ヴェルサーチ(2012年12月17日、2013年12月17日)、ピアノのフランク・キンブロー(2012年12月17日、2013年12月17日)、ギターのベン・モンダー(2005年7月3日)、ベースのジェイ・アンダーソン(2012年12月17日、2013年12月17日)、ドラムのクラレンス・ペン(2012年12月17日、2013年12月17日、2015年3月5日)という陣容での実演。毎度けっこう固まった顔ぶれでことに当たっているが、トランペット・セクションは安定していないんだな。
今まで見た中で一番、辛口の曲をやっていた(けっこう、各ショウごと別曲で披露する意向であるよう)と言えるか。そのぶん、かつての彼女の実演で感じさせた柔和さや温もりは減じ(いや、ある種の柔らかさはしっかりとあるのだが、そこらへんの説明は難しいなあ)、もっと攻めていると思わせる。とくに終盤にやった2曲(うち一つは新曲と言っていた)はそうで、その二つがぼく的にははしっくりきた。
ジャズのビッグ・バンド編成を基本に起き、プラスしてエレクトリック・ギターとアコーディオンを入れる編成をずっと取っているのはこだわりか。より表現の枠を広げようとするなら、楽器構成を変わったものにするのが手っ取り早い。木管系楽器も増やすとか、チューバなども入れて低音をより強調するとか、打楽器系楽器を増強するとか、肉声担当者も入れるとか。でも、ライヴでの彼女はそういうことはせず、ラージ・アンサンブルによるジャズ表現の書き増しにあたる。まあ、それは考え方か。姿勢の太さは出るかもしれぬ。
そういえば、各管楽器奏者たちのソロを聞きながら感じたのだが、旧来の文脈にあるソロから少し離れるそれをシュナイダーは構成員に要求しているところがあるのではないか。そうした方策も、音色やリズムの革新とともに、現代ジャズの成就の一つの鍵になるんだろうなと、ぼくは思った。新しいサウンドを導入しても、ソロについては生音勝負なために、サックス奏者のそれは割と過去の奏法(それは、フリー・ジャズ的イディオムも含む)との繋がりの度合いが大きかったとぼくは感じるが、そう言う部分、少しづつ動いてきているかな。
▶過去の、マリア・シュナイダー
http://43142.diarynote.jp/201212190844487864/
http://43142.diarynote.jp/201312181034409673/
▶︎過去の、スティーヴ・ウィルソン
http://43142.diarynote.jp/201312181034409673/
▶︎過去の、デイヴ・ピエトロ
http://43142.diarynote.jp/201212190844487864/
http://43142.diarynote.jp/201312181034409673/
▶︎過去の、テナー・サックスのリッチ・ペリー
http://43142.diarynote.jp/201212190844487864/
http://43142.diarynote.jp/201312181034409673/
▶︎過去の、ダニー・マッキャスリン
http://43142.diarynote.jp/201212190844487864/
http://43142.diarynote.jp/201312181034409673/
▶︎過去の、バリトン・サックスのスコット・ロビンソン
http://43142.diarynote.jp/201212190844487864/
http://43142.diarynote.jp/201312181034409673/
▶︎過去の、トランペットのグレッグ・ギスバート
http://43142.diarynote.jp/201212190844487864/
http://43142.diarynote.jp/201312181034409673/
▶︎過去の、トロンボーンのキース・オークイン
http://43142.diarynote.jp/201212190844487864/
http://43142.diarynote.jp/201312181034409673/
▶︎過去の、ライアン・ケペール
http://43142.diarynote.jp/201212190844487864/
http://43142.diarynote.jp/201312181034409673/
▶︎過去の、ジョージ・フリン
http://43142.diarynote.jp/201212190844487864/
http://43142.diarynote.jp/201312181034409673/
▶︎過去の、アコーディオンのゲイリー・ヴェルサーチ
http://43142.diarynote.jp/201212190844487864/
http://43142.diarynote.jp/201312181034409673/
▶︎過去の、ピアノのフランク・キンブロー
http://43142.diarynote.jp/201212190844487864/
http://43142.diarynote.jp/201312181034409673/
▶︎過去の、ギターのベン・モンダー
http://43142.diarynote.jp/200507061225530000/ 名前は出していないが、同行
▶︎過去の、ベースのジェイ・アンダーソン
http://43142.diarynote.jp/201212190844487864/
http://43142.diarynote.jp/201312181034409673/
▶︎過去の、ドラムのクラレンス・ペン
http://43142.diarynote.jp/201212190844487864/
http://43142.diarynote.jp/201312181034409673/
http://43142.diarynote.jp/?day=20150305
その後は、ジェラルド・クレイトン(2007年9月10日、2008年9月16日、2009年6月7日、2009年9月3日、2011年10月6日、2017年1月18日)のカルテットを見る。2017年新作『ヴィジョンズ・テイル』(モテマ)のタイトルを掲げてのもの。同作はいろんな奏者たちが関与したうえで、様々な音楽形態がモザイクのように重なり合う表現を作っていた。実は、今年の頭に、彼にあんなエクレクティックで重層性を持つアルバムの内容を少人数のライヴに持っていくのは大変じゃないのかと問うたことがある。そしたら、「10人でやっていたことを3人でやることに対する心配はない。1年間通してずっとライヴをやっているし、まったく心配していない」と、彼は答えた。
仲良しの奏者たちを揃えるカルテットは、ピアノと電気ピアノを弾くジェラルド・クレイトンに加え、アルト・サックスのローガン・リチャードソン(2016年2月3日)、ダブル・ベースのジョー・サンダース(2013年9月11日、2017年1月23日)、今年3度目の来日となるドラマーのケンドリック・スコット(2009年3月26日、2013年2月2日、2013年8月18日、2013年9月11日、2015年2月4日、2015年11月10日、2016年3月1日、2017年1月18日、2017年1月23日)という顔ぶれ。リズム隊の二人は、PCを横に置く。サンダースはちょい鍵盤ベースも用いプリセット音も少し出した。なお、高校時代からのジャズ仲間であるサンダースとリチャードソンは現在パリに住んでいる。
ある種の美意識やムードに貫かれた(←やはり、それは一筋縄でいかない透明感のある混沌を導く)、今のリアル・ジャズを見事に展開。一言で言えば、複雑でもあり、集中力を必要とする。もちろん、アルバムの聞き味からも、それはスタイリッシュに離れていた。そして、それぞれいい奏者だと思わせられるし、プレイヤー同士の横の関係も緊密で、これは確かな技量を持つ奏者たちが集まったバンドの表現だとも痛感。今回、とくにリチャードソンはいい奏者であるとおおいに見直す。彼のリーダー公演時は根暗な曲をやるのに閉口しちゃったからな。彼もまた、先のシュナイダー・オーケストラのところで触れた奏法の見直しに留意するところはあるはずで、そのストラグルの様が見える。また一方、彼はジョン・コルトレーンの演奏をアルトに持ってきたような過去とも繋がるブロウも示すわけで、、。他の3人の演奏も、それぞれに自ら課した課題と問題意識と現代感覚をはかりにかけた行き方でそれぞれに耳をひく。あっぱれ、であった。
それから、面白かったのは、アンコールを含めた終盤の2曲がゴスペル応用曲(新作のなかで一番メロディアスな曲だった「ソウル・ストンプ」)とブルース曲(こちらではリチャードソンがセロニアス・モンクの「ブルー・モンク」の引用も行う)であったこと。なんせ、クレイトンは伝統的な黒い語彙を用いるタイプではない。ターニング・ポイントは聞いて、まず最初に「大学に入る前まで、リンダ・バックという先生にクラシック・ピアノを10年習ったこと。その10年は大きかった」なぞと、彼は言う人なのだ。その2曲にしても過剰なブラック感覚を放つものではない(やはり、メロウだよね)が、そこにはトランプ政権下におけるアフリカン・アメリカン知識層のモヤモヤが投影されていたと、ぼくはとりたい。そういえば、クレイトンは米国黒人音楽の根っこにあるブルースがどのような意味を持ち、それはいかに広がりを持ってきたかということを音楽で求める<Piedmont Blues>という歌手付きプロジェクトもやっている。そして、そのプロジェクトには、ケンドリック・スコットも参加している。
▶過去の、ジェラルド・クレイトン
http://43142.diarynote.jp/200709171108570000/
http://43142.diarynote.jp/200809171409066704/
http://43142.diarynote.jp/200906091637138003/
http://43142.diarynote.jp/200909120646397236/
http://43142.diarynote.jp/201110091258307349/
http://43142.diarynote.jp/?day=20170118
▶過去の、ローガン・リチャードソン
http://43142.diarynote.jp/?day=20160203
▶︎過去の、ジョー・サンダース
http://43142.diarynote.jp/?day=20130911
http://43142.diarynote.jp/?day=20170123
▶過去の、ケンドリック・スコット
http://43142.diarynote.jp/?day=20090326
http://43142.diarynote.jp/201302041827243806/
http://43142.diarynote.jp/201308191407221107/
http://43142.diarynote.jp/201309161510164697/
http://43142.diarynote.jp/201502051100298160/
http://43142.diarynote.jp/201511120022503788/
http://43142.diarynote.jp/?day=20160301
http://43142.diarynote.jp/201701191854055570/
http://43142.diarynote.jp/201701240949045953/
<今日の、とりあえず>
通常の生活、復帰です。でも、タクシーはいろいろ使っている。そう言えば、松葉杖を返却する際、保証金の8000円が戻ってきた。+−ゼロなわけだけど、ほんの少しうれしい心持ちを得る非論理的な自分がいる。
ジェフ・バラード・トリオ
2017年6月9日 音楽 アヴィシャイ・コーエン2006年5月17日、2014年1月21日、2015年5月14日)、チック・コリア(2006年9月3日、2007年10月1日)、マリア・シュナイダー(2012年12月17日、2013年12月17日、2017年6月7日)、カート・ローゼンウィンケル(2009年3月1日、2010年3月12日、2013年11月20日、2014年3月4日、2016年6月27日)、ブラッド・メルドー(2002年3月19日、2003年2月15日、2005年2月20日、2015年3月13日)、ジョシュア・レッドマン(2003年1月16日、2009年4月21日、2010年9月5日、2012年5月31日、2014年5月15日、2017年4月15日)……。参加作に触れるかぎりだと、30代半ばになって急に売れっ子になったと思える1963年生まれのジャズ・ドラマー(2013年9月2日)のリーダー公演を、丸の内・コットンクラブで見る。セカンド・ショウ、いい入りでした。
それにしても、ジェフ・バラードはトリオ好きなのか? かつてマーク・ターナー(2015年6月23日、2017年4月18日)とラリー・グラナディア(1999年12月15日、2009年3月1日、2009年3月1日、2012年1月25日、2013年9月2日、2016年8月3日、他)によるグループのフライもそうだし(1枚フライ名義で出した後、3者名義でECM作から2009年と2012年に2作品出している)、ソニーの現ジャズ部門であるオーケイ(その運営は、旧e-1のジャズ担当者が流れた)発のジェフ・バラード・トリオ名義の2014年作『Times Tale』もまた同じく。ちなみに、そのはオーケイ盤はプエルトリコ出身のアルト・サックス奏者のミゲル・ゼノンとベニン出身ギタリストのリオーネル・ルエケ(2002年7月3日、2005年8月21日、2007年7月24日、2012年3月3日、2014年9月7日、2016年2月22日 )を擁してのもの。そして、今回のトリオ名義の公演も同様のベースレスのトリオながら、サックスはクリス・チーク(彼はアルトではなくテナー)で、ギタリストはチャールズ・アルトゥロと来た。チークはマーク・ターナーと横つながりで見る人も少なくないだろう実力者であるし、アルトゥロはチック・コリアやスタン・クラーク(2008年9月8日、2010年12月3日、2012年12月5日、2015年9月30日)やトム・ハレル(2015年6月23日)やテレンス・ブランチャード(2005年8月21日、2009年3月26日、2013年8月18日)などのアルバムに入っていたりする業界受けトップ級のジャズ・ギタリスト。こっちの顔ぶれの方が興味深いと思う人がいても不思議はない。
おお、ステージ真ん中にドカンとドラムが置かれている。そして、向かって左にアルトゥロ、右にチークが立つ。で、短めのドラム・ソロからショウは始まったが、その颯爽とした叩き味は個性ありとすぐに思わされる。なんか生理的にガチンコというか、はっちゃけていると思わせるんだもの。とうぜん下手ではないが、正統派のジャズ・ドラマーとは言いづらい部分も彼は持つ。だが、その演奏はなんか人間的であるとも思わせ、その部分が雇い主の多い理由かとも思えてきてしまうのだ。
そのオープナーは近作『Times Tale』に入っていたオリジナルの「ビート・ストリート」。どこかニューオーリンズぽいアクセントも、バラードは部分的に繰り出した。べースレスの変則編成の妙味を追求するといったような指針はあまりなし。でも、キック・ドラムはよりくっきりと聞こえるか。ギターのアルチュロはチークのソロの際に複音でオブリガードせずに、ベース・ラインを単音で当てたりもした。
アンコールを入れて6曲。うち半分は、エディ・ハリス、ジョン・コルトレーン、アラン・トゥーサン(2006年5月31日、2006年6月1日、2007年10月21日、2009年5月29日、2011年1月10日、2012年10月15日、2013年10月22日、2015年1月21日)の曲。そのトゥーサン作「ブラインデッド・バイ・ラヴ」は1974年にカヴァーしたジョニー・ウィンター(2011年4月13日、2012年5月27日2014年4月18日)の曲と、バラードは丁寧に(?)紹介していた。そのあたりが、バラードの根っこにある物だったりして、、、、。
▶︎過去の、ジェフ・バラード
http://43142.diarynote.jp/?day=20130902
▶過去の、アヴィシャイ・コーエン(ベーシスト)
http://43142.diarynote.jp/200605190943240000/
http://43142.diarynote.jp/201401221432209419/
http://43142.diarynote.jp/201505150911423384/
▶過去の、チック・コリア
http://43142.diarynote.jp/?day=20060903
http://43142.diarynote.jp/200710121726160000/
http://43142.diarynote.jp/?day=20160916
▶過去の、マリア・シュナイダー
http://43142.diarynote.jp/201212190844487864/
http://43142.diarynote.jp/201312181034409673/
http://43142.diarynote.jp/201706081034584863/
▶過去の、カート・ローゼンウィンケル
http://43142.diarynote.jp/200903031751323247/
http://43142.diarynote.jp/201003131221091991/
http://43142.diarynote.jp/201311230757159421/
http://43142.diarynote.jp/201403051230433466/
http://43142.diarynote.jp/201606281737237220/
http://43142.diarynote.jp/201704170805443358/
▶過去の、ブラッド・メルドー
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-3.htm
http://www.myagent.ne.jp/%7Enewswave/live-2003-2.htm
http://43142.diarynote.jp/200502232041270000/
http://43142.diarynote.jp/?day=20150313
▶過去の、ジョシュア・レッドマン
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-1.htm
http://43142.diarynote.jp/200904221307055009/
http://43142.diarynote.jp/?day=20100905
http://43142.diarynote.jp/201206011834355756/
http://43142.diarynote.jp/201405171309186867/
▶︎過去の、マーク・ターナー
http://43142.diarynote.jp/201506251047401015/
http://43142.diarynote.jp/201704200801169451/
▶︎過去の、ラリー・グラナディア
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/december1999live.htm
http://43142.diarynote.jp/?day=20090301
http://43142.diarynote.jp/201201271245417497/
http://43142.diarynote.jp/201309051240372709/
http://43142.diarynote.jp/201608100930302130/
▶過去の、リオーネル・ルエケ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-7.htm テレンス・ブランチャード
http://43142.diarynote.jp/200508230545510000/ テレンス・ブランチャード
http://43142.diarynote.jp/200708051737070000/
http://43142.diarynote.jp/201203062005542291/ ハービー・ハンコック
http://43142.diarynote.jp/201409100930206205/ ハーボー・ハンコック
http://43142.diarynote.jp/201602290950397465/
▶過去の、スタンリー・クラーク
http://43142.diarynote.jp/?day=20080908
http://43142.diarynote.jp/201012051906481605/
http://43142.diarynote.jp/201212131141531884/
http://43142.diarynote.jp/201510021221454336/
▶︎過去の、トム・ハレル
http://43142.diarynote.jp/201506251047401015/
▶過去の、テレンス・ブランチャード
http://43142.diarynote.jp/?day=20050821
http://43142.diarynote.jp/200903271727246000/
http://43142.diarynote.jp/201308191407221107/
▶過去の、アラン・トゥーサン
http://43142.diarynote.jp/200606071933120000/
http://43142.diarynote.jp/200606071936190000/
http://43142.diarynote.jp/200710221206190000/
http://43142.diarynote.jp/200906051614524790/
http://43142.diarynote.jp/201101111202336229/
http://43142.diarynote.jp/201210201217291727/
http://43142.diarynote.jp/201310241000242214/
http://43142.diarynote.jp/201501220923108418/
▶過去の、ジョニー・ウィンター
http://43142.diarynote.jp/201104142210374126/
http://43142.diarynote.jp/?day=20120527
http://43142.diarynote.jp/201404191144475668/
<今日の、課題?>
DAZN、ぼくの周りでも入っている人、ちらほら。サッカーをはじめとする、スポーツ中継をいろいろ楽しんでいるようだ。しかし、5年前は、こんな形態の趣味のコンテンツ享受がなされるとは思わなかったよな。まあ伝わる回路は新しいものが出てこようと、スポーツ競技自体はそのまま。そして、人目に触れる機会は間違いなく増えるわけだ。でもって、聞き手までの伝わり方が変わってきているものの、音楽もまた同様ではあるよな。というのはともかく、ぼくの携帯電話はdocomoなのでDAZNとは安く契約できるが、加入してもコンテンツを見る自信が全くない。だって、いま光通信チャンネルで見ることができるプレミアやブンデスも時間を見つけられなくて、そんなに見ていないもの。うーむ。
それにしても、ジェフ・バラードはトリオ好きなのか? かつてマーク・ターナー(2015年6月23日、2017年4月18日)とラリー・グラナディア(1999年12月15日、2009年3月1日、2009年3月1日、2012年1月25日、2013年9月2日、2016年8月3日、他)によるグループのフライもそうだし(1枚フライ名義で出した後、3者名義でECM作から2009年と2012年に2作品出している)、ソニーの現ジャズ部門であるオーケイ(その運営は、旧e-1のジャズ担当者が流れた)発のジェフ・バラード・トリオ名義の2014年作『Times Tale』もまた同じく。ちなみに、そのはオーケイ盤はプエルトリコ出身のアルト・サックス奏者のミゲル・ゼノンとベニン出身ギタリストのリオーネル・ルエケ(2002年7月3日、2005年8月21日、2007年7月24日、2012年3月3日、2014年9月7日、2016年2月22日 )を擁してのもの。そして、今回のトリオ名義の公演も同様のベースレスのトリオながら、サックスはクリス・チーク(彼はアルトではなくテナー)で、ギタリストはチャールズ・アルトゥロと来た。チークはマーク・ターナーと横つながりで見る人も少なくないだろう実力者であるし、アルトゥロはチック・コリアやスタン・クラーク(2008年9月8日、2010年12月3日、2012年12月5日、2015年9月30日)やトム・ハレル(2015年6月23日)やテレンス・ブランチャード(2005年8月21日、2009年3月26日、2013年8月18日)などのアルバムに入っていたりする業界受けトップ級のジャズ・ギタリスト。こっちの顔ぶれの方が興味深いと思う人がいても不思議はない。
おお、ステージ真ん中にドカンとドラムが置かれている。そして、向かって左にアルトゥロ、右にチークが立つ。で、短めのドラム・ソロからショウは始まったが、その颯爽とした叩き味は個性ありとすぐに思わされる。なんか生理的にガチンコというか、はっちゃけていると思わせるんだもの。とうぜん下手ではないが、正統派のジャズ・ドラマーとは言いづらい部分も彼は持つ。だが、その演奏はなんか人間的であるとも思わせ、その部分が雇い主の多い理由かとも思えてきてしまうのだ。
そのオープナーは近作『Times Tale』に入っていたオリジナルの「ビート・ストリート」。どこかニューオーリンズぽいアクセントも、バラードは部分的に繰り出した。べースレスの変則編成の妙味を追求するといったような指針はあまりなし。でも、キック・ドラムはよりくっきりと聞こえるか。ギターのアルチュロはチークのソロの際に複音でオブリガードせずに、ベース・ラインを単音で当てたりもした。
アンコールを入れて6曲。うち半分は、エディ・ハリス、ジョン・コルトレーン、アラン・トゥーサン(2006年5月31日、2006年6月1日、2007年10月21日、2009年5月29日、2011年1月10日、2012年10月15日、2013年10月22日、2015年1月21日)の曲。そのトゥーサン作「ブラインデッド・バイ・ラヴ」は1974年にカヴァーしたジョニー・ウィンター(2011年4月13日、2012年5月27日2014年4月18日)の曲と、バラードは丁寧に(?)紹介していた。そのあたりが、バラードの根っこにある物だったりして、、、、。
▶︎過去の、ジェフ・バラード
http://43142.diarynote.jp/?day=20130902
▶過去の、アヴィシャイ・コーエン(ベーシスト)
http://43142.diarynote.jp/200605190943240000/
http://43142.diarynote.jp/201401221432209419/
http://43142.diarynote.jp/201505150911423384/
▶過去の、チック・コリア
http://43142.diarynote.jp/?day=20060903
http://43142.diarynote.jp/200710121726160000/
http://43142.diarynote.jp/?day=20160916
▶過去の、マリア・シュナイダー
http://43142.diarynote.jp/201212190844487864/
http://43142.diarynote.jp/201312181034409673/
http://43142.diarynote.jp/201706081034584863/
▶過去の、カート・ローゼンウィンケル
http://43142.diarynote.jp/200903031751323247/
http://43142.diarynote.jp/201003131221091991/
http://43142.diarynote.jp/201311230757159421/
http://43142.diarynote.jp/201403051230433466/
http://43142.diarynote.jp/201606281737237220/
http://43142.diarynote.jp/201704170805443358/
▶過去の、ブラッド・メルドー
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-3.htm
http://www.myagent.ne.jp/%7Enewswave/live-2003-2.htm
http://43142.diarynote.jp/200502232041270000/
http://43142.diarynote.jp/?day=20150313
▶過去の、ジョシュア・レッドマン
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-1.htm
http://43142.diarynote.jp/200904221307055009/
http://43142.diarynote.jp/?day=20100905
http://43142.diarynote.jp/201206011834355756/
http://43142.diarynote.jp/201405171309186867/
▶︎過去の、マーク・ターナー
http://43142.diarynote.jp/201506251047401015/
http://43142.diarynote.jp/201704200801169451/
▶︎過去の、ラリー・グラナディア
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/december1999live.htm
http://43142.diarynote.jp/?day=20090301
http://43142.diarynote.jp/201201271245417497/
http://43142.diarynote.jp/201309051240372709/
http://43142.diarynote.jp/201608100930302130/
▶過去の、リオーネル・ルエケ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-7.htm テレンス・ブランチャード
http://43142.diarynote.jp/200508230545510000/ テレンス・ブランチャード
http://43142.diarynote.jp/200708051737070000/
http://43142.diarynote.jp/201203062005542291/ ハービー・ハンコック
http://43142.diarynote.jp/201409100930206205/ ハーボー・ハンコック
http://43142.diarynote.jp/201602290950397465/
▶過去の、スタンリー・クラーク
http://43142.diarynote.jp/?day=20080908
http://43142.diarynote.jp/201012051906481605/
http://43142.diarynote.jp/201212131141531884/
http://43142.diarynote.jp/201510021221454336/
▶︎過去の、トム・ハレル
http://43142.diarynote.jp/201506251047401015/
▶過去の、テレンス・ブランチャード
http://43142.diarynote.jp/?day=20050821
http://43142.diarynote.jp/200903271727246000/
http://43142.diarynote.jp/201308191407221107/
▶過去の、アラン・トゥーサン
http://43142.diarynote.jp/200606071933120000/
http://43142.diarynote.jp/200606071936190000/
http://43142.diarynote.jp/200710221206190000/
http://43142.diarynote.jp/200906051614524790/
http://43142.diarynote.jp/201101111202336229/
http://43142.diarynote.jp/201210201217291727/
http://43142.diarynote.jp/201310241000242214/
http://43142.diarynote.jp/201501220923108418/
▶過去の、ジョニー・ウィンター
http://43142.diarynote.jp/201104142210374126/
http://43142.diarynote.jp/?day=20120527
http://43142.diarynote.jp/201404191144475668/
<今日の、課題?>
DAZN、ぼくの周りでも入っている人、ちらほら。サッカーをはじめとする、スポーツ中継をいろいろ楽しんでいるようだ。しかし、5年前は、こんな形態の趣味のコンテンツ享受がなされるとは思わなかったよな。まあ伝わる回路は新しいものが出てこようと、スポーツ競技自体はそのまま。そして、人目に触れる機会は間違いなく増えるわけだ。でもって、聞き手までの伝わり方が変わってきているものの、音楽もまた同様ではあるよな。というのはともかく、ぼくの携帯電話はdocomoなのでDAZNとは安く契約できるが、加入してもコンテンツを見る自信が全くない。だって、いま光通信チャンネルで見ることができるプレミアやブンデスも時間を見つけられなくて、そんなに見ていないもの。うーむ。
在NYのシンガー・ソングライターであるジェシー・ハリス(2002年12 月21日、2005年9月7日、2006年1月23日、2006年4月22日、2007年3月11日、2009年3月31日、2010年10月10日、2011年8月6日、2012年7月16日、2013年5月26日、2016年4月27日、2016年9月8日)のショウを、丸の内・コットンクラブ(セカンド・ショウ)で見る。
2017年新作『Music for Cameleons』(Sunnyside。しかし、ほんと順調にアルバム・リリースをしているなあ)をフォロウするもので、エレクトリック・ギターのウィル・グレフェ(2016年9月8日)、ベースのベンジャミン・レイザー・デイヴィス(2016年9月8日)、ドラマーのジェレミー・ガスティン(2016年9月8日。結構、ブラシを持った)という、ペトラ・ヘイデン(2009年1月21日、2016年4月27日)とハリスの昨年来日公演のとき同行していた奏者3人が変わらずにがつく。ちなみにグレフェとレイザー・デイヴィスはすでに10作以上もアルバムを出している5人組渋味ロック・バンドのオッカーヴィル・リヴァーのメンバー。また、グラフェとガスティンは”ディアフーフ(2004年3月18日、2009年2月1日、2011年12月1日)とジョン・フェイヒーの間を行かんとする”スター・ロヴァーを組んでいる。
1曲目を聞いてホっとする。先に触れたペトラ・ヘイデンとの公演は首を傾げちゃう味を持つものであったが、ハリスがきっちり歌う今回は、いい佇まいを持つ大人のポップ・ロック表現公演として魅力を持つものであったから。曲の出来についても、???となる部分はなかった。昨年は一体なんだったのだろう? ハリス本人はアコースティック・ギターをつまびきながら歌うが、サポートの3人のかみ合いの良さは素晴らしい。ぼく、生ギターが入る公演って得意じゃないんだけど、柔なものから太い質感を持つものまで、その手作りバンド音は自在に広がりあり。さすが、百戦錬磨のハリスが選んだ人たちではあるな。短めに曲がまとめられるなか、インストゥメンタルも3曲やった。
▶過去の、ジェシー・ハリス
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-12.htm
http://43142.diarynote.jp/200509130315380000/
http://43142.diarynote.jp/200601271859050000/
http://43142.diarynote.jp/200604251252010000/
http://43142.diarynote.jp/200703130418360000/
http://43142.diarynote.jp/200904040640421651/
http://43142.diarynote.jp/201010111257003810/
http://43142.diarynote.jp/201108101632022013/
http://43142.diarynote.jp/201207180824136323/
http://43142.diarynote.jp/201305280925006733/
http://43142.diarynote.jp/201605141103337291/
http://43142.diarynote.jp/?day=20160908
▶過去の、ペトラ・ヘイデン
http://43142.diarynote.jp/?day=20090121
http://43142.diarynote.jp/201605141103337291/
▶︎過去の、ディアフーフ
http://43142.diarynote.jp/200403182226190000/
http://43142.diarynote.jp/200902030207135796/
http://43142.diarynote.jp/201112091410372738/
<今日の、アンコール>
最初、ハリスが出てきて一人引き語りをする。それが終わると、バンドももう一度出てきて披露したのは、ハリスが書いた最大の有名曲であり、それゆえ一時はライヴでやることを封印していた「ドント・ノウ・ホワイ」。バンド音もよく、こんなにしっくりする〜堂々と披露されたハリスの「ドント・ノウ・ホワイ」も日本におけるパフォーマンスにおいては初めてではないか。そこにあるハリスのちょい鼻にかかったテンダーなヴォーカル流儀にふれ、ノラ・ジョーンズ(2002年5月30日、2002年9月14日、2007年3月21日、2010年1月20日、2012年11月8日)の同曲の歌い方〜ひいては初期の彼女の歌唱って、ぼくたちが考える以上にハリスのそれに負っているんじゃないかと、思わずにはいられなかった。本来ジャズ・ピアニスト志望で、歌うことにあまり興味がなかった彼女に、もっと歌った方がいいと勧めたのはハリス。それに従い、当初ジョーンズは彼の歌が入ったデモ・テープの歌い方を最大級に参照したのではないだろうか。というわけで、今回はジェシー・ハリスの歌にある妙味も再確認しました。
▶過去の、ノラ・ジョーンズ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-5.htm 5.30
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-9.htm 2.09
http://43142.diarynote.jp/200703241326090000/
http://43142.diarynote.jp/201001211346277187/
http://43142.diarynote.jp/201211151032395193/
2017年新作『Music for Cameleons』(Sunnyside。しかし、ほんと順調にアルバム・リリースをしているなあ)をフォロウするもので、エレクトリック・ギターのウィル・グレフェ(2016年9月8日)、ベースのベンジャミン・レイザー・デイヴィス(2016年9月8日)、ドラマーのジェレミー・ガスティン(2016年9月8日。結構、ブラシを持った)という、ペトラ・ヘイデン(2009年1月21日、2016年4月27日)とハリスの昨年来日公演のとき同行していた奏者3人が変わらずにがつく。ちなみにグレフェとレイザー・デイヴィスはすでに10作以上もアルバムを出している5人組渋味ロック・バンドのオッカーヴィル・リヴァーのメンバー。また、グラフェとガスティンは”ディアフーフ(2004年3月18日、2009年2月1日、2011年12月1日)とジョン・フェイヒーの間を行かんとする”スター・ロヴァーを組んでいる。
1曲目を聞いてホっとする。先に触れたペトラ・ヘイデンとの公演は首を傾げちゃう味を持つものであったが、ハリスがきっちり歌う今回は、いい佇まいを持つ大人のポップ・ロック表現公演として魅力を持つものであったから。曲の出来についても、???となる部分はなかった。昨年は一体なんだったのだろう? ハリス本人はアコースティック・ギターをつまびきながら歌うが、サポートの3人のかみ合いの良さは素晴らしい。ぼく、生ギターが入る公演って得意じゃないんだけど、柔なものから太い質感を持つものまで、その手作りバンド音は自在に広がりあり。さすが、百戦錬磨のハリスが選んだ人たちではあるな。短めに曲がまとめられるなか、インストゥメンタルも3曲やった。
▶過去の、ジェシー・ハリス
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-12.htm
http://43142.diarynote.jp/200509130315380000/
http://43142.diarynote.jp/200601271859050000/
http://43142.diarynote.jp/200604251252010000/
http://43142.diarynote.jp/200703130418360000/
http://43142.diarynote.jp/200904040640421651/
http://43142.diarynote.jp/201010111257003810/
http://43142.diarynote.jp/201108101632022013/
http://43142.diarynote.jp/201207180824136323/
http://43142.diarynote.jp/201305280925006733/
http://43142.diarynote.jp/201605141103337291/
http://43142.diarynote.jp/?day=20160908
▶過去の、ペトラ・ヘイデン
http://43142.diarynote.jp/?day=20090121
http://43142.diarynote.jp/201605141103337291/
▶︎過去の、ディアフーフ
http://43142.diarynote.jp/200403182226190000/
http://43142.diarynote.jp/200902030207135796/
http://43142.diarynote.jp/201112091410372738/
<今日の、アンコール>
最初、ハリスが出てきて一人引き語りをする。それが終わると、バンドももう一度出てきて披露したのは、ハリスが書いた最大の有名曲であり、それゆえ一時はライヴでやることを封印していた「ドント・ノウ・ホワイ」。バンド音もよく、こんなにしっくりする〜堂々と披露されたハリスの「ドント・ノウ・ホワイ」も日本におけるパフォーマンスにおいては初めてではないか。そこにあるハリスのちょい鼻にかかったテンダーなヴォーカル流儀にふれ、ノラ・ジョーンズ(2002年5月30日、2002年9月14日、2007年3月21日、2010年1月20日、2012年11月8日)の同曲の歌い方〜ひいては初期の彼女の歌唱って、ぼくたちが考える以上にハリスのそれに負っているんじゃないかと、思わずにはいられなかった。本来ジャズ・ピアニスト志望で、歌うことにあまり興味がなかった彼女に、もっと歌った方がいいと勧めたのはハリス。それに従い、当初ジョーンズは彼の歌が入ったデモ・テープの歌い方を最大級に参照したのではないだろうか。というわけで、今回はジェシー・ハリスの歌にある妙味も再確認しました。
▶過去の、ノラ・ジョーンズ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-5.htm 5.30
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-9.htm 2.09
http://43142.diarynote.jp/200703241326090000/
http://43142.diarynote.jp/201001211346277187/
http://43142.diarynote.jp/201211151032395193/
ジョン・トロペイ。ビル・ローレンス
2017年6月12日 音楽 NYの敏腕セッション・ギタリスト(2004年1月27日、2007年10月9日、2016年2月19日)、昨年に続き4管をずらりと揃えた大きめな編成による実演を見る。それ、元々は自主制作だったはずの彼の近作『Gotcha Rhythm Rigit Here』の流れを汲む。南青山・ブルーノート東京、ファースト・ショウ。
ソロを取らないとき(も、そりゃたくさんあります。基本、管奏者にはソロを取らせるし)もけっこう刻んでバンド全体の屋台骨を担おうとする演奏を繰り広げる本人に加えて、テナー・サックスとアルト・フルートの”ブルー” ルー・マリーニ(2004年1月27日、2009年7月14日、2016年2月19日)、トランペットのランディ・ブレッカー(2009年6月18日、2010年6月6日、2012年6月13日、2016年2月19日)、トロンボーンのラリー・ファレル(2016年2月19日)、バリトン・サックスのデイヴ・リーケンバーグ(ウディ・ハーマン楽団上がりで、初来日のよう)、オルガンのリオン・ペンダーヴィス(2009年7月14日。アリサ・フランクリンやJB他、1970〜80年代は本当に売れっ子であった。嫁は全盛期スティングのところで歌っていたりした、ジャニス・ベンダーヴィス)、何気にファースト・コールであるベースのゼヴ・カッツ、ドラムのスティーヴ・ガッド(2004年1月27日、2010年12月1日、2012年11月26日、2013年9月3日、2004年1月27日、2010年12月1日、2012年11月26日、2013年9月3日、2016年2月19日、2016年12月6日)という面々がつく。それなりにシンプルな感じもするガッドの演奏は改めていいナと思わせられ、いかにもベースらしい奇をてらわぬ演奏を見せるセヴ・カッツとのコンビネーションも良好だ。
ブルースやR&Bをベースとする、上質の重厚感とグルーグをたたえるNYフュージョン。基本、フュージョンには優しい視線を向けられないことが多いぼくも終始にっこり。微妙なためや揺れの存在に頷く。そこそこ乱暴な部分もあるのだが、それもマイナスではなく、生き生きした風情やスポンテニアスな気分をかもしだす。面々が自ら楽しみつつ、重なりの中から”ポケット”や”ウィンドウ”を見つけ、シェアしあう様が手に取るようにわかりました。
終盤、エディ・ハリスの「フリーダム・ジャズ・ダンス」(なんか、テーマ部の提示にハーモロディックぽいと感じた?)を颯爽と演奏する様にイエイ。でもって、スティーヴィー・ワンダー曲も披露。なんか、美味しさが増した。
▶過去の、ジョン・トロペイ
http://43142.diarynote.jp/200402051855170000/
http://43142.diarynote.jp/200710131957390000/
http://43142.diarynote.jp/201602220813282241/
▶過去の、ルー・マリーニ
http://43142.diarynote.jp/200402051855170000/
http://43142.diarynote.jp/200907161729269209/
http://43142.diarynote.jp/201602220813282241/
▶過去の。ラリー・ファレル
http://43142.diarynote.jp/?day=20160219
▶過去の、ランディ・ブレッカー
http://43142.diarynote.jp/200906190812191379/
http://43142.diarynote.jp/201006071818281946/
http://43142.diarynote.jp/201206141343402196/
http://43142.diarynote.jp/?day=20160219
▶︎過去の、リオン・ペンダーヴィス
http://43142.diarynote.jp/200907161729269209/
▶過去の、スティーヴ・ガッド
http://43142.diarynote.jp/200402051855170000/
http://43142.diarynote.jp/201012051903113851/
http://43142.diarynote.jp/201212101904379741/
http://43142.diarynote.jp/201312171510083393/
http://43142.diarynote.jp/201410220711345595/
http://43142.diarynote.jp/?day=20160219
http://43142.diarynote.jp/201612091513593556/
丸の内・コットンクラブに、移動。スナーキー・パピー(2016年6月16日、2016年6月17日、2017年4月18日)の構成員であり、同グループを率いるマイケル・リーグが運営するレーベル“グラウンド・アップ”から4枚もリーダー作を出しているキーボード奏者のビル・ローレンス(2016年6月16日)のショウを見る。
ステージに出てきたローレンスを見て、なんとなく風情が英国人だなと頷いたか。リーズ出身。なるほど、その流れで同地をベースとしたザ・ニュー・マスターサウンズ(2006年8月6日、2010年1月23日、2013年1月17日)やコリーヌ・ベイリー・レイ(2011年3月8日)とかつては関係を持っていたわけですね。
なんと、彼が同行させた奏者たちは皆英国人だった。エレクトリック・ベースとダブル・ベースを弾くクリス・ハイソンとパーカッションのフィリックス・ヒギンボトムは王立音楽院を出ていて、終始レギュラー・グリップで叩くドラマーのジョシュア・ブラックモアはトロイカというギタリストとオルガン奏者と英国人鋭敏トリオを組んでいたりもする。彼らもまた、米国人というよりは英国人という雰囲気を持つ。
ローレンスはキーボーディストという印象があるが、グランド・ピアノもそれなりに弾く。ハコに程度の良いピアノがあったので、より弾くことにしたところはあったのか否か。アンコール時にバンド演奏の前に披露したピアノ・ソロもこれ見よがしな部分はあるものの、とても雄弁だった。そして、それらに触れると、彼のクラシックの造詣は大きいと思わされる。だが、一方でジャズ・フュージョン、エスノ・ミュージック、クラブ・ミュージックといった他の流儀とも同様につながることを聞かせるわけで、そのパラレルさが今っぽいとは間違いなく指摘できる。出音は、この手のなかでは間違いなく大きかった。
フェンダー・ローズとエレピ音色のノード・レクトロ使い分けたりもするローレンスをはじめ、他の奏者たちもしっかり技量があると思わせるが、その表出に終わらずローレンスの意図に添い、皆で文様のようなものを描く。なんかセザンヌの風景画みたいだなと、ふと感じたときもあり。そして、そういう部分に触れると、彼がスナーキー・パピーに持ち込んでいる部分も少なくないと思わされるのだ。
▶︎過去の、スナーキー・パピー/マイケル・リーグ
http://43142.diarynote.jp/201606171730294884/
http://43142.diarynote.jp/201606201007017702/
▶︎過去の、ザ・ニュー・マスターサウンズ
http://43142.diarynote.jp/200608081335460000/
http://43142.diarynote.jp/201001241332342762/
http://43142.diarynote.jp/?day=20130117
▶︎過去の、コリーヌ・ベイリー・レイ
http://43142.diarynote.jp/?day=20110308
<今日の、定石外し>
横に出している正方形の万華鏡みたいな写真は何? と、問うて来た人がいたので、お答えしましょう。これ、エッフェル塔を真下から撮ったものです。エッフェル塔って下に何もなく、自由に行き来できちゃうし、下から上部をがばあーっと見上げることが可能なわけ。それって、東京タワーとかの下部に建物がある構造になれていると、望外に不思議〜新鮮な気持ちになれちゃう。
ソロを取らないとき(も、そりゃたくさんあります。基本、管奏者にはソロを取らせるし)もけっこう刻んでバンド全体の屋台骨を担おうとする演奏を繰り広げる本人に加えて、テナー・サックスとアルト・フルートの”ブルー” ルー・マリーニ(2004年1月27日、2009年7月14日、2016年2月19日)、トランペットのランディ・ブレッカー(2009年6月18日、2010年6月6日、2012年6月13日、2016年2月19日)、トロンボーンのラリー・ファレル(2016年2月19日)、バリトン・サックスのデイヴ・リーケンバーグ(ウディ・ハーマン楽団上がりで、初来日のよう)、オルガンのリオン・ペンダーヴィス(2009年7月14日。アリサ・フランクリンやJB他、1970〜80年代は本当に売れっ子であった。嫁は全盛期スティングのところで歌っていたりした、ジャニス・ベンダーヴィス)、何気にファースト・コールであるベースのゼヴ・カッツ、ドラムのスティーヴ・ガッド(2004年1月27日、2010年12月1日、2012年11月26日、2013年9月3日、2004年1月27日、2010年12月1日、2012年11月26日、2013年9月3日、2016年2月19日、2016年12月6日)という面々がつく。それなりにシンプルな感じもするガッドの演奏は改めていいナと思わせられ、いかにもベースらしい奇をてらわぬ演奏を見せるセヴ・カッツとのコンビネーションも良好だ。
ブルースやR&Bをベースとする、上質の重厚感とグルーグをたたえるNYフュージョン。基本、フュージョンには優しい視線を向けられないことが多いぼくも終始にっこり。微妙なためや揺れの存在に頷く。そこそこ乱暴な部分もあるのだが、それもマイナスではなく、生き生きした風情やスポンテニアスな気分をかもしだす。面々が自ら楽しみつつ、重なりの中から”ポケット”や”ウィンドウ”を見つけ、シェアしあう様が手に取るようにわかりました。
終盤、エディ・ハリスの「フリーダム・ジャズ・ダンス」(なんか、テーマ部の提示にハーモロディックぽいと感じた?)を颯爽と演奏する様にイエイ。でもって、スティーヴィー・ワンダー曲も披露。なんか、美味しさが増した。
▶過去の、ジョン・トロペイ
http://43142.diarynote.jp/200402051855170000/
http://43142.diarynote.jp/200710131957390000/
http://43142.diarynote.jp/201602220813282241/
▶過去の、ルー・マリーニ
http://43142.diarynote.jp/200402051855170000/
http://43142.diarynote.jp/200907161729269209/
http://43142.diarynote.jp/201602220813282241/
▶過去の。ラリー・ファレル
http://43142.diarynote.jp/?day=20160219
▶過去の、ランディ・ブレッカー
http://43142.diarynote.jp/200906190812191379/
http://43142.diarynote.jp/201006071818281946/
http://43142.diarynote.jp/201206141343402196/
http://43142.diarynote.jp/?day=20160219
▶︎過去の、リオン・ペンダーヴィス
http://43142.diarynote.jp/200907161729269209/
▶過去の、スティーヴ・ガッド
http://43142.diarynote.jp/200402051855170000/
http://43142.diarynote.jp/201012051903113851/
http://43142.diarynote.jp/201212101904379741/
http://43142.diarynote.jp/201312171510083393/
http://43142.diarynote.jp/201410220711345595/
http://43142.diarynote.jp/?day=20160219
http://43142.diarynote.jp/201612091513593556/
丸の内・コットンクラブに、移動。スナーキー・パピー(2016年6月16日、2016年6月17日、2017年4月18日)の構成員であり、同グループを率いるマイケル・リーグが運営するレーベル“グラウンド・アップ”から4枚もリーダー作を出しているキーボード奏者のビル・ローレンス(2016年6月16日)のショウを見る。
ステージに出てきたローレンスを見て、なんとなく風情が英国人だなと頷いたか。リーズ出身。なるほど、その流れで同地をベースとしたザ・ニュー・マスターサウンズ(2006年8月6日、2010年1月23日、2013年1月17日)やコリーヌ・ベイリー・レイ(2011年3月8日)とかつては関係を持っていたわけですね。
なんと、彼が同行させた奏者たちは皆英国人だった。エレクトリック・ベースとダブル・ベースを弾くクリス・ハイソンとパーカッションのフィリックス・ヒギンボトムは王立音楽院を出ていて、終始レギュラー・グリップで叩くドラマーのジョシュア・ブラックモアはトロイカというギタリストとオルガン奏者と英国人鋭敏トリオを組んでいたりもする。彼らもまた、米国人というよりは英国人という雰囲気を持つ。
ローレンスはキーボーディストという印象があるが、グランド・ピアノもそれなりに弾く。ハコに程度の良いピアノがあったので、より弾くことにしたところはあったのか否か。アンコール時にバンド演奏の前に披露したピアノ・ソロもこれ見よがしな部分はあるものの、とても雄弁だった。そして、それらに触れると、彼のクラシックの造詣は大きいと思わされる。だが、一方でジャズ・フュージョン、エスノ・ミュージック、クラブ・ミュージックといった他の流儀とも同様につながることを聞かせるわけで、そのパラレルさが今っぽいとは間違いなく指摘できる。出音は、この手のなかでは間違いなく大きかった。
フェンダー・ローズとエレピ音色のノード・レクトロ使い分けたりもするローレンスをはじめ、他の奏者たちもしっかり技量があると思わせるが、その表出に終わらずローレンスの意図に添い、皆で文様のようなものを描く。なんかセザンヌの風景画みたいだなと、ふと感じたときもあり。そして、そういう部分に触れると、彼がスナーキー・パピーに持ち込んでいる部分も少なくないと思わされるのだ。
▶︎過去の、スナーキー・パピー/マイケル・リーグ
http://43142.diarynote.jp/201606171730294884/
http://43142.diarynote.jp/201606201007017702/
▶︎過去の、ザ・ニュー・マスターサウンズ
http://43142.diarynote.jp/200608081335460000/
http://43142.diarynote.jp/201001241332342762/
http://43142.diarynote.jp/?day=20130117
▶︎過去の、コリーヌ・ベイリー・レイ
http://43142.diarynote.jp/?day=20110308
<今日の、定石外し>
横に出している正方形の万華鏡みたいな写真は何? と、問うて来た人がいたので、お答えしましょう。これ、エッフェル塔を真下から撮ったものです。エッフェル塔って下に何もなく、自由に行き来できちゃうし、下から上部をがばあーっと見上げることが可能なわけ。それって、東京タワーとかの下部に建物がある構造になれていると、望外に不思議〜新鮮な気持ちになれちゃう。
ブラジル音楽にインスパイアされたことをやる男性シンガー/キーボード奏者とそのグループを、青山・プラッサオンゼでセカンド・ショウから見る。エレクトリック・ピアノを弾きながら歌う祐生カオルに加え、トランペットの石川広行、トロンボーンの和田充弘、ギターの小畑和彦(2016年7月25日)、エレクトリック・ベースのコモブチキイチロウ(2011年1月21日、2012年4月10日、2012年11月10日、2012年11月25日、2013年7月10日、2013年7月27日 )、ドラムの石川智(2012年11月10日、2016年7月25日)という面々がサポート。リズム・セクション、いい音を出していました。
祐生はイヴァン・リンス(2002年5月1日、2009年3月17日、2010年3月9日、2012年4月12日、2016年8月28日)の楽曲を愛好/吟味した先に、その歌詞を日本語にしたアダプテイション曲を披露することをしているようで、この晩の出し物もその流れを汲む。リンズ曲が持つ“魔法”を素材に、メロディやコードという縦糸と揺れや情緒といった縦糸の交錯を生理的にまっすぐに見つめ直す。そして、その先にブラジルが生む山ほどの機微を自らの華を持つポップ表現にワープさせちゃう。なんて、その表現を説明できるだろうか。また、その回路のバイパスとして、彼はザ・ビートルズ曲(ファースト・ショウでは、スティーヴィー・ワンダー曲も取り上げたよう)もブラジルの魔法に染めた形でみずみずしく披露した。祐生の歌声は何気に粘り気あり。それは、爽やかなコード感などに、もう一つの奥行きを加える。
▶︎過去の、小畑和彦
http://43142.diarynote.jp/?day=20160725
▶︎過去の、コモブチキイチロウ
http://43142.diarynote.jp/201101231224498510/
http://43142.diarynote.jp/?day=20120410
http://43142.diarynote.jp/?day=20121110
http://43142.diarynote.jp/?day=20121125
http://43142.diarynote.jp/?day=20130710
http://43142.diarynote.jp/201307291053021427/
▶︎過去の、石川智
http://43142.diarynote.jp/?day=20121110
http://43142.diarynote.jp/?day=20160725
▶︎過去の、イヴァン・リンス
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-5.htm
http://43142.diarynote.jp/200903191857117123/
http://43142.diarynote.jp/201003101342028780/
http://43142.diarynote.jp/201204150908588685/
http://43142.diarynote.jp/201608291403509244/
<今日の、アフター>
ライヴ後に流れた店で、成立してしまった共謀罪の話題になる。なんで、こんなでたらめがまかりとおるのか。あちこちで、◯ルゴ◯待望論が出ていると推測する。←これ、共謀罪対象となっちゃう?
祐生はイヴァン・リンス(2002年5月1日、2009年3月17日、2010年3月9日、2012年4月12日、2016年8月28日)の楽曲を愛好/吟味した先に、その歌詞を日本語にしたアダプテイション曲を披露することをしているようで、この晩の出し物もその流れを汲む。リンズ曲が持つ“魔法”を素材に、メロディやコードという縦糸と揺れや情緒といった縦糸の交錯を生理的にまっすぐに見つめ直す。そして、その先にブラジルが生む山ほどの機微を自らの華を持つポップ表現にワープさせちゃう。なんて、その表現を説明できるだろうか。また、その回路のバイパスとして、彼はザ・ビートルズ曲(ファースト・ショウでは、スティーヴィー・ワンダー曲も取り上げたよう)もブラジルの魔法に染めた形でみずみずしく披露した。祐生の歌声は何気に粘り気あり。それは、爽やかなコード感などに、もう一つの奥行きを加える。
▶︎過去の、小畑和彦
http://43142.diarynote.jp/?day=20160725
▶︎過去の、コモブチキイチロウ
http://43142.diarynote.jp/201101231224498510/
http://43142.diarynote.jp/?day=20120410
http://43142.diarynote.jp/?day=20121110
http://43142.diarynote.jp/?day=20121125
http://43142.diarynote.jp/?day=20130710
http://43142.diarynote.jp/201307291053021427/
▶︎過去の、石川智
http://43142.diarynote.jp/?day=20121110
http://43142.diarynote.jp/?day=20160725
▶︎過去の、イヴァン・リンス
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-5.htm
http://43142.diarynote.jp/200903191857117123/
http://43142.diarynote.jp/201003101342028780/
http://43142.diarynote.jp/201204150908588685/
http://43142.diarynote.jp/201608291403509244/
<今日の、アフター>
ライヴ後に流れた店で、成立してしまった共謀罪の話題になる。なんで、こんなでたらめがまかりとおるのか。あちこちで、◯ルゴ◯待望論が出ていると推測する。←これ、共謀罪対象となっちゃう?
キアラ・パンカルディ
2017年6月17日 音楽 <ジャズ系ジャズ・ヴォーカル>と<歌謡曲(雰囲気)系ジャズ・ヴォーカル>。ジャズ・ヴォーカルを乱暴に分けると、その二つをあげることができる。日本にはジャズ・ヴォーカルを生で聞かせる店が驚くほと各所にあるが、それらの大半は和みの雰囲気を重視する後者のほうの表現を提供する店ですね。ぼくは、ロックやR&Bも聞くので、ジャズ・ヴォーカルを聞くとするなら、意気に富んだ前者のタイプを基本欲するが、まあ人それぞれでしょう。
九段・イタリア文化会館で、ボローニャ在住のジャズ歌手のキアラ・バンカルディのショウを見る。フランス在住のアフリカ系米国人の縦ベース奏者とピアニスト、そしてイタリア人トランペット奏者を伴ってのもの。で、彼女の場合は取り上げる歌も米国のスタンダード・ソングだし、雰囲気系ジャズ・ヴォーカルの人だと思っていた。彼女のセカンド作『アイ・ウォーク・ア・リトル・ファスター』はサイラス・チェスナット(2009年6月7日)らが伴奏をつけた米国ニュージャージー録音作だが、それもそういう方向で作られている。
だが、その実演も基本はそうではあるのだが、メロディのライン取りに工夫をこらしたりスキャットをいろいろかますなど、彼女がジャズ系ジャズ・ヴォーカルを歌いたいという意思もいろいろ出していて、驚いた。伴奏陣も保守志向ながら、少し創意を出しているところあるよな。ぶっちゃけ少し背伸びしすぎでしょうとも感じてしまうし、その清楚系美貌は雰囲気系歌唱に合うものであるのだが、ジャズ・シンガーとしての向上心のありか、ジャズ・シンガーの純情を見せられて、イヤな気持ちにはならない。スタンダードに混じり、大好きなソングライターと言って、カエターノ・ヴェローゾ(2005年5月23日、2016年10月9日)の「コラソン・ヴァガボンド」も披露した。彼女は英語で歌いたいそうだが、それはもちろんポル語でした。
▶過去の、サイラス・チェスナット
http://43142.diarynote.jp/200906091637138003/
▶︎過去の、カエターノ・ヴェローゾ
http://43142.diarynote.jp/200506021846130000/
http://43142.diarynote.jp/?day=20161009
<今日の、散歩>
イタリア文化会館近くにある靖国神社の中に、短時間ながら初めて足を踏み入れた。その悪いイメージに悪寒がこみ上げてきたということはないが、結構人工的な手触りを感じた。
九段・イタリア文化会館で、ボローニャ在住のジャズ歌手のキアラ・バンカルディのショウを見る。フランス在住のアフリカ系米国人の縦ベース奏者とピアニスト、そしてイタリア人トランペット奏者を伴ってのもの。で、彼女の場合は取り上げる歌も米国のスタンダード・ソングだし、雰囲気系ジャズ・ヴォーカルの人だと思っていた。彼女のセカンド作『アイ・ウォーク・ア・リトル・ファスター』はサイラス・チェスナット(2009年6月7日)らが伴奏をつけた米国ニュージャージー録音作だが、それもそういう方向で作られている。
だが、その実演も基本はそうではあるのだが、メロディのライン取りに工夫をこらしたりスキャットをいろいろかますなど、彼女がジャズ系ジャズ・ヴォーカルを歌いたいという意思もいろいろ出していて、驚いた。伴奏陣も保守志向ながら、少し創意を出しているところあるよな。ぶっちゃけ少し背伸びしすぎでしょうとも感じてしまうし、その清楚系美貌は雰囲気系歌唱に合うものであるのだが、ジャズ・シンガーとしての向上心のありか、ジャズ・シンガーの純情を見せられて、イヤな気持ちにはならない。スタンダードに混じり、大好きなソングライターと言って、カエターノ・ヴェローゾ(2005年5月23日、2016年10月9日)の「コラソン・ヴァガボンド」も披露した。彼女は英語で歌いたいそうだが、それはもちろんポル語でした。
▶過去の、サイラス・チェスナット
http://43142.diarynote.jp/200906091637138003/
▶︎過去の、カエターノ・ヴェローゾ
http://43142.diarynote.jp/200506021846130000/
http://43142.diarynote.jp/?day=20161009
<今日の、散歩>
イタリア文化会館近くにある靖国神社の中に、短時間ながら初めて足を踏み入れた。その悪いイメージに悪寒がこみ上げてきたということはないが、結構人工的な手触りを感じた。
ビル・フリゼール。ビル・オコンネル・ラテン・ジャズ・カルテット
2017年6月19日 音楽 女性を中央に立たせ、その横や奥に男性3人がいるというライヴを二つ見た。南青山・ブルーノート東京→丸の内・コットンクラブと移動する。
前日の項において該当アーティストを説明するのに、<ジャズ系ジャズ・ヴォーカル>と<歌謡曲系(フンイキ)ジャズ・ヴォーカル>があるというような書き方をした。そして、それにならえば、もともとジャズ系(リアル・)ジャズ奏者であるところ、歌謡曲(和み)ジャズ奏者的な行き方を大枠で取ることで、ジャズ・ギター表現の可能性を広げるとともに、名声も拡大させたのが、ビル・フリーゼル(2000年7月21日、2006年5月14日、2009年5月8日、2011年1月30日、2017年1月12日、2017年1月13日)と言えるだろう。
フリゼールはもともとはNYボーダレス界隈にいて、気が弱そうなのいに素っ頓狂で暗いことをやるジャズ・ギタリリストで、”ジミ・ヘンドリックスの流儀でジム・ホール(2005年1月18日、2012年6月4日)を演奏する”なんて、キャッチもあったか。今や、ネイキッド・シティにいたなんて信じられませんね。1980年代の彼はECMとディールを持ってきたが、エレクトラに移籍し、その後1992年代頃から彼はもっとメロディアスだったり地に足をつけた感覚を持つ素材を取り上げ、一見優しい&素朴な筋道でギターを爪弾くようになり、好評を得た。そんな彼のその路線は、<アメリカーナ>という言い方もときにされますね。
当人にくわえ、ダブル・ベースのトーマス・モーガン(2012年6月24日、25日、2013年9月7日、2017年3月2日)とドラマーのルディ・ロイストン。そして、さらにはフィーチャード・シンガーとしてペトラ・ヘイデン(2009年1月21日、2016年4月27日)が入る。彼女は1曲以外はすべて歌った。アフリカ系であるロイストンはフリゼールやトランペッターのデイヴ・ダグラス(彼のレーベル“グリーン・リーフ”から2作ほどアルバムを出している)、テナー・サックス奏者のJDアレンの諸作などで叩いている御仁だが、これはいいドラマー。瞬発力と強弱をうまく用いつつパルシーな波のようなビート(それを、ぼくはエルヴィン・ジョーンズ以降のそれ、と言いたくなる)を出す様は大マル。なるほど、通受けするトーマス・モーガンとのコンビもおもしろいなあ。
とは言いつつ、どこか乗り切れない部分も覚えたワタシ。それ、しかと歌えるペトラ・ヘイデンのせいではないよな? 音程もサウンドの機微を読んでの広がりの出し方ももう巧み。でも、いまいち直に響いてこないと、どこかでぼくは感じてしまった? 昨年の彼女とジェシー・ハリス(2002年12 月21日、2005年9月7日、2006年1月23日、2006年4月22日、2007年3月11日、2009年3月31日、2010年10月10日、2011年8月6日、2012年7月16日、2013年5月26日、2016年4月27日、2016年9月8日、2017年6月10日)の双頭公演(2016年4月27日)をぼくは評価していないが、それはペトラ・ヘイデンのせいもあったのか? その前のショーン・レノンとやってきた際(2009年1月21日)はこの喉はすごいと感嘆したのだがなあ。
曲は、デイヴィッド・ボウイの「スペース・オディティ」をやったのにはビックリ。少し一緒に歌ってしまったよん。他は映画曲やMOR調曲をやりロック曲は披露しなかったが、もっと懐かし著名なロック曲をやって欲しい! フリゼールは弾いた音をサンプリングして控え目に出した場合もあり。それ、やらなくてもいいんじゃないかな。ぼくは今年1月のチャールズ・ロイド(2005年5月11日、2008年4月6日、2013年1月6日、2017年1月12日、2017年1月13日)のサポートで来たとき(2017年1月12日、同13日)の演奏の方がグっと来た。そういえば、ぼくはかつてフリゼールはリーダーのときよりサイドの際の方が冴える、と原稿に書いたりしていたっけ。
それから、疑問を感じずにはいられなかったのは、ステージでの立ち方。ちんまり奏者3人はかたまり(そして、ヘイデンは真ん中に位置する)、向き合うように演奏する。すると、ブルーノート東京のように横に長い会場だと、フリゼールの手元や顔が半分の人には見ることがまったく不可能となる。こじんまりと立った方がやりやすいからそうしているんだろうけど、微笑みながら演奏するこの路線は火花を散らすような行き方はとっていないわけであるし、そこまで密に立たなくても……。偶然、ぼくはフリーゼルを正面から見ることが可能な横側の席で見ていたのだが(逆に、モーガンは背中しか見えなかった)、プロの表現者としてもう少し見る人たちのことを考えてもいいのではないかと思えた。演奏だけでなく、そういう部分にも余裕を持っていただきたい。
▶過去の、ビル・フリゼール
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-7.htm
http://43142.diarynote.jp/200605160543260000/
http://43142.diarynote.jp/200905101005501321/
http://43142.diarynote.jp/201102091715522875/
http://43142.diarynote.jp/201701131141476377/
http://43142.diarynote.jp/201701141241544133/
▶︎過去の、ジム・ホール
http://43142.diarynote.jp/200501222324430000/
http://43142.diarynote.jp/201206110916017268/
▶過去の、ペトラ・ヘイデン
http://43142.diarynote.jp/?day=20090121
http://43142.diarynote.jp/201605141103337291/
▶︎過去の、トーマス・モーガン
http://43142.diarynote.jp/201207031323242844/ 菊地雅章
http://43142.diarynote.jp/201210271744294415/ 菊地雅章
http://43142.diarynote.jp/?day=20130907 リー・コニッツ
http://43142.diarynote.jp/201703081443314613/ ヤコブ・ブロ
▶過去の、ジェシー・ハリス
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-12.htm
http://43142.diarynote.jp/200509130315380000/
http://43142.diarynote.jp/200601271859050000/
http://43142.diarynote.jp/200604251252010000/
http://43142.diarynote.jp/200703130418360000/
http://43142.diarynote.jp/200904040640421651/
http://43142.diarynote.jp/201010111257003810/
http://43142.diarynote.jp/201108101632022013/
http://43142.diarynote.jp/201207180824136323/
http://43142.diarynote.jp/201305280925006733/
http://43142.diarynote.jp/201605141103337291/
http://43142.diarynote.jp/?day=20160908
http://43142.diarynote.jp/201706111121479426/
▶︎過去の、チャールス・ロイド
http://43142.diarynote.jp/200505141717440000/
http://43142.diarynote.jp/200804081928430000/
http://43142.diarynote.jp/201301151731112021/
http://43142.diarynote.jp/201701131141476377/
http://43142.diarynote.jp/201701141241544133/
その後は、丸の内へ。ピアニストのビル・オコンネル(1953年、NY生まれ)はラテン・ジャズとハード・パップの両方で活動してきている奏者で、今回はトリビュート・トゥ・デイヴ・ヴァレンティン(2004年4月5日。2017年3月8日)と名目されたショウを持つ。ダブル・ベースと6弦のフレットレス・ベースを器用に弾く(ジャズぽいときは電気で、ラテン色が濃い方の時は縦を弾いたと指摘できるか)リンカーン・ゴーインズ(2012年5月11日、2012年6月21日)と、ドラマーのロビー・アミーン(2000年1月12日、2001年5月15日、2002年7月24日、2003年8月9日、2004年4月5日、2011年12月8日)をサイドに擁する。久しぶりに見たロビー・アミーンは少し老けたなと思わされたが、シャープな叩き口なんだけど出音が大きい。ブラシを使った際も音がデカい。でもって、少し走っているんじゃねえと思わせるほど闊達に叩く。そんな彼は左足でキックするカウベルも、ハイハットの外に設置。多くはスネアの横にある別のカウベルをスティックで叩くが、時には足で出す方も絡める。おお、それはアミーンならではだな。
そして、2曲目からは、若いときは少しルックスでも話題になったかもと思わせるラテン・ジャズ畑で活動してきているフルート奏者のアンドレア・ブラッチフェルドが加わり、的をいた演奏を乗せる。同じ持ち楽器ゆえ、彼女はヴェレンティンには多くの薫陶を得てきたのは間違いないだろう。終盤には、オコンネルと彼女のデュオも披露。彼女は曲によってはアルト・フルートを吹いた。少し大学教授ふうと言えなくもない風貌のオコンネルはときにこれ見よがしなフレイズを出す場合もあるが、指さばきは確か。ジャズとラテン・ジャズの比率は少しジャズの方が高かったかな。トリオでやったオープナーは、ウェイン・ショーターの「フット・プリンツ」。彼はザ・ラテン・ジャズ・オールスターズ名義も併記した新作『Heart Beat』(Sarvant,2016)でもショーターの「ESP」をオリジナルに交え取り上げていて(すげえラテン化されている)、ショーター好きなんだな。
▶︎過去の、リンカーン・ゴーインズ
http://43142.diarynote.jp/?day=20120511
http://43142.diarynote.jp/?day=20120621
▶︎ロビー・アミーン
http://43142.diarynote.jp/201112171635194708/
▶︎過去の、デイヴ・ヴァレンティン
http://43142.diarynote.jp/?day=20040405
▶︎過去の、ロビー・アミーン
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-1.htm キップ・ハンラハン
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-5.htm キップ・ハンラハン
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-7.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-8.htm キップ・ハンラハン
http://43142.diarynote.jp/?day=20040405
http://43142.diarynote.jp/201112171635194708/
<今日の、フルーゼルのショウについての追記>
この顔ぶれは、ポール・モーシャンの『The Window of Your Mind』(Winter & Winter,2011)に端を発するものだろうか。故モーシャンの代わりに、ルディ・ロイストンを入れると、この晩の面々、もといフリゼールの近作『星に願いを』(ソニー、2016年)の顔ぶれとなる。その『星に願いを』はモリコーネ曲が多かったというイメージがあるが、この晩は「アルフィ」と「ホワット・ザ・ワールド・ニーズ・ナウ」とバカラック曲を2つも取り上げていた。
終演後に、10年以上ぶりに会う知人と少し立ち話。彼はプログ・ロックの愛好者なはずだが、ペトラ・ヘイデンのファンで見にきたという。それで、ザット・ドッグの新作はいつ出るんですかねと問われる。再結成していたとは、知らなかった。実は、チャーリー・ヘイデン(2001年11月20日、2005年3月16日、2009年9月10日)の娘はペトラ、レイチェル、ターニャの三つ子(1971年7月11日生まれ)で、ザット・ドッグは歌とフィドルのペトラと歌とベースのレイチェルと名制作者のレニー・ワロンカーの娘で歌とギターをやるアンナとドラマーのトニー・マックスウェルが組んでいたバンドで、1990年代にゲフィンから3枚のアルバムを出した。そのファーストにはターニャも歌で入っていた。ちなみに、レイチェルはアジアン・カンフー・ジェネレイションと絡んだことがあり、ターニャの旦那は俳優のジャック・ブラックだ。
すでに、フリセールはトーマス・モーガンとの連名でECMから『Small Town』という淡々路線のデュオ・アルバム(制作とミックスはマンフレッド・アイヒャー。自作やモーシャンやリー・コニッツや007曲「ゴールドフォインガー」曲を取り上げている)を出している。このアルバムをフォロウする公演をデュオにて1日するのもアリだったんじゃないだろうか。
▶過去の、チャーリー・ヘイデン
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/LIVE-2001-11.htm
http://43142.diarynote.jp/200503240453290000/
http://43142.diarynote.jp/200909120650273142/
前日の項において該当アーティストを説明するのに、<ジャズ系ジャズ・ヴォーカル>と<歌謡曲系(フンイキ)ジャズ・ヴォーカル>があるというような書き方をした。そして、それにならえば、もともとジャズ系(リアル・)ジャズ奏者であるところ、歌謡曲(和み)ジャズ奏者的な行き方を大枠で取ることで、ジャズ・ギター表現の可能性を広げるとともに、名声も拡大させたのが、ビル・フリーゼル(2000年7月21日、2006年5月14日、2009年5月8日、2011年1月30日、2017年1月12日、2017年1月13日)と言えるだろう。
フリゼールはもともとはNYボーダレス界隈にいて、気が弱そうなのいに素っ頓狂で暗いことをやるジャズ・ギタリリストで、”ジミ・ヘンドリックスの流儀でジム・ホール(2005年1月18日、2012年6月4日)を演奏する”なんて、キャッチもあったか。今や、ネイキッド・シティにいたなんて信じられませんね。1980年代の彼はECMとディールを持ってきたが、エレクトラに移籍し、その後1992年代頃から彼はもっとメロディアスだったり地に足をつけた感覚を持つ素材を取り上げ、一見優しい&素朴な筋道でギターを爪弾くようになり、好評を得た。そんな彼のその路線は、<アメリカーナ>という言い方もときにされますね。
当人にくわえ、ダブル・ベースのトーマス・モーガン(2012年6月24日、25日、2013年9月7日、2017年3月2日)とドラマーのルディ・ロイストン。そして、さらにはフィーチャード・シンガーとしてペトラ・ヘイデン(2009年1月21日、2016年4月27日)が入る。彼女は1曲以外はすべて歌った。アフリカ系であるロイストンはフリゼールやトランペッターのデイヴ・ダグラス(彼のレーベル“グリーン・リーフ”から2作ほどアルバムを出している)、テナー・サックス奏者のJDアレンの諸作などで叩いている御仁だが、これはいいドラマー。瞬発力と強弱をうまく用いつつパルシーな波のようなビート(それを、ぼくはエルヴィン・ジョーンズ以降のそれ、と言いたくなる)を出す様は大マル。なるほど、通受けするトーマス・モーガンとのコンビもおもしろいなあ。
とは言いつつ、どこか乗り切れない部分も覚えたワタシ。それ、しかと歌えるペトラ・ヘイデンのせいではないよな? 音程もサウンドの機微を読んでの広がりの出し方ももう巧み。でも、いまいち直に響いてこないと、どこかでぼくは感じてしまった? 昨年の彼女とジェシー・ハリス(2002年12 月21日、2005年9月7日、2006年1月23日、2006年4月22日、2007年3月11日、2009年3月31日、2010年10月10日、2011年8月6日、2012年7月16日、2013年5月26日、2016年4月27日、2016年9月8日、2017年6月10日)の双頭公演(2016年4月27日)をぼくは評価していないが、それはペトラ・ヘイデンのせいもあったのか? その前のショーン・レノンとやってきた際(2009年1月21日)はこの喉はすごいと感嘆したのだがなあ。
曲は、デイヴィッド・ボウイの「スペース・オディティ」をやったのにはビックリ。少し一緒に歌ってしまったよん。他は映画曲やMOR調曲をやりロック曲は披露しなかったが、もっと懐かし著名なロック曲をやって欲しい! フリゼールは弾いた音をサンプリングして控え目に出した場合もあり。それ、やらなくてもいいんじゃないかな。ぼくは今年1月のチャールズ・ロイド(2005年5月11日、2008年4月6日、2013年1月6日、2017年1月12日、2017年1月13日)のサポートで来たとき(2017年1月12日、同13日)の演奏の方がグっと来た。そういえば、ぼくはかつてフリゼールはリーダーのときよりサイドの際の方が冴える、と原稿に書いたりしていたっけ。
それから、疑問を感じずにはいられなかったのは、ステージでの立ち方。ちんまり奏者3人はかたまり(そして、ヘイデンは真ん中に位置する)、向き合うように演奏する。すると、ブルーノート東京のように横に長い会場だと、フリゼールの手元や顔が半分の人には見ることがまったく不可能となる。こじんまりと立った方がやりやすいからそうしているんだろうけど、微笑みながら演奏するこの路線は火花を散らすような行き方はとっていないわけであるし、そこまで密に立たなくても……。偶然、ぼくはフリーゼルを正面から見ることが可能な横側の席で見ていたのだが(逆に、モーガンは背中しか見えなかった)、プロの表現者としてもう少し見る人たちのことを考えてもいいのではないかと思えた。演奏だけでなく、そういう部分にも余裕を持っていただきたい。
▶過去の、ビル・フリゼール
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-7.htm
http://43142.diarynote.jp/200605160543260000/
http://43142.diarynote.jp/200905101005501321/
http://43142.diarynote.jp/201102091715522875/
http://43142.diarynote.jp/201701131141476377/
http://43142.diarynote.jp/201701141241544133/
▶︎過去の、ジム・ホール
http://43142.diarynote.jp/200501222324430000/
http://43142.diarynote.jp/201206110916017268/
▶過去の、ペトラ・ヘイデン
http://43142.diarynote.jp/?day=20090121
http://43142.diarynote.jp/201605141103337291/
▶︎過去の、トーマス・モーガン
http://43142.diarynote.jp/201207031323242844/ 菊地雅章
http://43142.diarynote.jp/201210271744294415/ 菊地雅章
http://43142.diarynote.jp/?day=20130907 リー・コニッツ
http://43142.diarynote.jp/201703081443314613/ ヤコブ・ブロ
▶過去の、ジェシー・ハリス
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-12.htm
http://43142.diarynote.jp/200509130315380000/
http://43142.diarynote.jp/200601271859050000/
http://43142.diarynote.jp/200604251252010000/
http://43142.diarynote.jp/200703130418360000/
http://43142.diarynote.jp/200904040640421651/
http://43142.diarynote.jp/201010111257003810/
http://43142.diarynote.jp/201108101632022013/
http://43142.diarynote.jp/201207180824136323/
http://43142.diarynote.jp/201305280925006733/
http://43142.diarynote.jp/201605141103337291/
http://43142.diarynote.jp/?day=20160908
http://43142.diarynote.jp/201706111121479426/
▶︎過去の、チャールス・ロイド
http://43142.diarynote.jp/200505141717440000/
http://43142.diarynote.jp/200804081928430000/
http://43142.diarynote.jp/201301151731112021/
http://43142.diarynote.jp/201701131141476377/
http://43142.diarynote.jp/201701141241544133/
その後は、丸の内へ。ピアニストのビル・オコンネル(1953年、NY生まれ)はラテン・ジャズとハード・パップの両方で活動してきている奏者で、今回はトリビュート・トゥ・デイヴ・ヴァレンティン(2004年4月5日。2017年3月8日)と名目されたショウを持つ。ダブル・ベースと6弦のフレットレス・ベースを器用に弾く(ジャズぽいときは電気で、ラテン色が濃い方の時は縦を弾いたと指摘できるか)リンカーン・ゴーインズ(2012年5月11日、2012年6月21日)と、ドラマーのロビー・アミーン(2000年1月12日、2001年5月15日、2002年7月24日、2003年8月9日、2004年4月5日、2011年12月8日)をサイドに擁する。久しぶりに見たロビー・アミーンは少し老けたなと思わされたが、シャープな叩き口なんだけど出音が大きい。ブラシを使った際も音がデカい。でもって、少し走っているんじゃねえと思わせるほど闊達に叩く。そんな彼は左足でキックするカウベルも、ハイハットの外に設置。多くはスネアの横にある別のカウベルをスティックで叩くが、時には足で出す方も絡める。おお、それはアミーンならではだな。
そして、2曲目からは、若いときは少しルックスでも話題になったかもと思わせるラテン・ジャズ畑で活動してきているフルート奏者のアンドレア・ブラッチフェルドが加わり、的をいた演奏を乗せる。同じ持ち楽器ゆえ、彼女はヴェレンティンには多くの薫陶を得てきたのは間違いないだろう。終盤には、オコンネルと彼女のデュオも披露。彼女は曲によってはアルト・フルートを吹いた。少し大学教授ふうと言えなくもない風貌のオコンネルはときにこれ見よがしなフレイズを出す場合もあるが、指さばきは確か。ジャズとラテン・ジャズの比率は少しジャズの方が高かったかな。トリオでやったオープナーは、ウェイン・ショーターの「フット・プリンツ」。彼はザ・ラテン・ジャズ・オールスターズ名義も併記した新作『Heart Beat』(Sarvant,2016)でもショーターの「ESP」をオリジナルに交え取り上げていて(すげえラテン化されている)、ショーター好きなんだな。
▶︎過去の、リンカーン・ゴーインズ
http://43142.diarynote.jp/?day=20120511
http://43142.diarynote.jp/?day=20120621
▶︎ロビー・アミーン
http://43142.diarynote.jp/201112171635194708/
▶︎過去の、デイヴ・ヴァレンティン
http://43142.diarynote.jp/?day=20040405
▶︎過去の、ロビー・アミーン
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-1.htm キップ・ハンラハン
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-5.htm キップ・ハンラハン
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-7.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-8.htm キップ・ハンラハン
http://43142.diarynote.jp/?day=20040405
http://43142.diarynote.jp/201112171635194708/
<今日の、フルーゼルのショウについての追記>
この顔ぶれは、ポール・モーシャンの『The Window of Your Mind』(Winter & Winter,2011)に端を発するものだろうか。故モーシャンの代わりに、ルディ・ロイストンを入れると、この晩の面々、もといフリゼールの近作『星に願いを』(ソニー、2016年)の顔ぶれとなる。その『星に願いを』はモリコーネ曲が多かったというイメージがあるが、この晩は「アルフィ」と「ホワット・ザ・ワールド・ニーズ・ナウ」とバカラック曲を2つも取り上げていた。
終演後に、10年以上ぶりに会う知人と少し立ち話。彼はプログ・ロックの愛好者なはずだが、ペトラ・ヘイデンのファンで見にきたという。それで、ザット・ドッグの新作はいつ出るんですかねと問われる。再結成していたとは、知らなかった。実は、チャーリー・ヘイデン(2001年11月20日、2005年3月16日、2009年9月10日)の娘はペトラ、レイチェル、ターニャの三つ子(1971年7月11日生まれ)で、ザット・ドッグは歌とフィドルのペトラと歌とベースのレイチェルと名制作者のレニー・ワロンカーの娘で歌とギターをやるアンナとドラマーのトニー・マックスウェルが組んでいたバンドで、1990年代にゲフィンから3枚のアルバムを出した。そのファーストにはターニャも歌で入っていた。ちなみに、レイチェルはアジアン・カンフー・ジェネレイションと絡んだことがあり、ターニャの旦那は俳優のジャック・ブラックだ。
すでに、フリセールはトーマス・モーガンとの連名でECMから『Small Town』という淡々路線のデュオ・アルバム(制作とミックスはマンフレッド・アイヒャー。自作やモーシャンやリー・コニッツや007曲「ゴールドフォインガー」曲を取り上げている)を出している。このアルバムをフォロウする公演をデュオにて1日するのもアリだったんじゃないだろうか。
▶過去の、チャーリー・ヘイデン
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/LIVE-2001-11.htm
http://43142.diarynote.jp/200503240453290000/
http://43142.diarynote.jp/200909120650273142/
まず、スイスのピアノ・トリオのヴェインを中目黒・楽屋で見る。ピアノのミカエル・アルベンツ 、ベースのトーマス・レーンス、ドラムのフロリアン・アルベンツ(完全に、レギュラー・グリップで叩く)からなり、10年強一緒にやっている。レーンズは1981年生まれで、他の二人も同年代か。MCはアルベンツがしたが、彼は少し年長かもしれない。今回が初来日となるという。
事前にちらりと彼らの音を聞き、けっこう米国的な、丁々発止するジャズをやるという印象を得た。この<ライヴ三昧>に出てくる多くの欧州のジャズの担い手はユーロ的感性を介するオルタンティヴ視点を加えたジャズを披露しているが、それらと比すとヴェインはストレート。そんな彼らは、デイヴ・リーブマンやグレッグ・オズビーといったUSジャズの実力者たちを迎えたアルバムをリリースしているというのも、その要点を示唆するものだろう。……と、思っていたのだが、実演に触れ、やはり欧州性は出していると感じた。程度の差こそあれ。
仕掛けを伴うオリジナルあり、スタンダードの「サマータイム」あり(これは、彼らの飛躍手腕をを示したくて取り上げていると思えた)、クラシック作曲家モーリス・ラヴェルの「亡き女王のためのパヴァーヌ」もあり。このクラシック曲は、最初ドラマーのサム・ピアノのソロから始められた。ま、なんにせよ、確かな技量やジャズ感覚あってこそのピアノ・トリオ表現を聞かせるのは間違いないわけだが。次の予定があるため、ファースト・ショウだけを見て退出。通して見たら、また別の所感を覚えたかもしれない。
次は、六本木・ビルボードライブ東京(セカンド・ショウ)。会場に降りて、おやまあ。ステージ上に所狭しといっぱい機材が置いてある。ギターは7本立てかけてあったか。そんなに使われることはなかったが。出し物は、鈴木茂(2013年8月11日、2010年11月21日、2015年10月25日、2015年11月19日)の1975年作『バンド・ワゴン』をまんまやっちゃいます、というもの。
「風をあつめて」や「チュー・チュー・ガタゴト」はラジオから流れたのを聞いて小僧の頃から好きだったが、フォークぽいぬるさを覚えたためか はっぴいえんどにハマったことはなく、鈴木茂の『バンド・ワゴン』も存在は知っていたものの、手を伸ばしたことはなかった。それが、1990年前後だと思うが、ひょんなことから同作を聞いたら(多分、クラウンが再発し、CDが送付されてきたのだと思う)、これぞリトル・フィート(2000年12月8日、2012年5月22日)の最良の日本人のアダプテイション表現と感激しちゃったんだよなあ。
歌とギターの鈴木を、スタジオ界の重鎮がサポートする。キーボードの佐藤準 (2008年4月20日)と柴田俊文 、ベースの田中章弘、ドラムの長谷部徹 。個々のプレイヤーで一番いいなと思ったのは、田中。全盛期の、ケニー・グラッドニー(2016年5月24日)みたいじゃんと思った。そこに、パーカッション奏者がいた方が良かったかもしれない。
改めて、スライドで弾く曲が多かったんだんだなあと頷く。そうか、鈴木はちゃんと小指にスライド・バーをはめて演奏するんだな。それ、コントロールが格段に楽なので、奏法が狭くなりはするものの人差し指や薬指にはめる奏者もいる。こんなにスライド・ギターを弾くのは、彼も久しぶりだったのではないか。終盤は歌声がヘロったが、漂う感じがある歌声も魅力的だし、一部の曲を聞くとコードの広がりの妙をちゃんと知っていることもおおいに伝わる。
けっこう天然ぽい所作を見せる彼を見つつ、あまり老けていないと感じた。アルバムを最初に聞いたときの感激はなかったが、日本のロック史の襞を感じることもできたし、見ることができて良かったとは思えた実演でした。
▶過去の、鈴木茂
http://43142.diarynote.jp/?day=20101121
http://43142.diarynote.jp/?day=20130811
http://43142.diarynote.jp/201510290731105395/
http://43142.diarynote.jp/201511200934467321/
▶︎過去の、佐藤準
http://43142.diarynote.jp/?day=20080420
▶過去の、リトル・フィート
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-12.htm
http://43142.diarynote.jp/201205301327209613/
▶︎過去の、ケニー・グラッドニー
http://43142.diarynote.jp/201605250715068712/
<今日のライヴに対しての、覚書いくつか>
▶︎楽屋というハコには本当にひさしぶりに行ったら、地下にあったトイレが1階に移っていた。グランド・ピアノも置いてあり、ちゃんと食事もサーヴする大人の店ですね。▶︎そこに到るまでの、商店街を歩くのも楽しかった。東横線高架の下に商業施設が大々的に入ったりもし、中目黒は今一段と活気があるんだろうな。▶︎「亡き女王のためのパヴァーヌ」というと、ぼくはジョー・ウォルッシュ(2011年3月5日)のシンセサイザーを用いたカヴァー(1975年ABC盤『ソー・ホワット』収録)を思い出す。1970年代のウォルシュ(当然、イーグルスに入る前)、死ぬほど好きでした。▶︎グレッグ・オズビーの名前を出して、ふと甘酸っぱい気持ちになる。独JMT(現ウィンター&ウィンター)からデビューした後、1990年から15年はブルーノートに所属し、毎年アルバムを出していたアルト・サックス奏者。彼は同社からかなり重用され、ジェイソン・モラン(2007年1月16日、2007年1月17日、2008年4月6日、2013年1月6日、2015年1月20日、2015年1月21日、2017年4月11日)ほか若手発掘にも貢献した人物。ストレート・アヘッド作に交えヒップホップ流れにあるアルバム(ダサくて、ぼくは好きじゃなかった)を出したりもしたし、彼はプーさん(1999年11月3日(2002年9月22日、2003年6月10日、2004年11月3日、2012年6月24日、2012年6月25日、2012年10月26日)とも音楽的な付き合いを持っていた。▶︎そんなオズビーには、1990年代前半までに複数回インタヴューしたことがあり、一つはNYに取材に発つ当日。デカい旅行バックを横に置きつつ午前中にしたので、よく覚えている。▶︎その後の、鈴木茂公演の際に、彼がMCで物販に触れたら、場内から笑いが出る。過去にこんなことを書いている(http://43142.diarynote.jp/201511200934467321/、参照)が、そのアイテムの多さはファンの間でも話題になっているのか。ちなみに満場の客は、男性比率が高かった。なかには、猫の顔をあしらった小さなポーチとかも売っているんだよなあ。
▶過去の、ジョー・ウォルシュ
http://43142.diarynote.jp/201103091707591166/
▶過去の、ジェイソン・モラン
http://43142.diarynote.jp/200701201417260000/
http://43142.diarynote.jp/200701201418210000/
http://43142.diarynote.jp/200804081928430000/
http://43142.diarynote.jp/201301151731112021/
http://43142.diarynote.jp/201501210901575140/
http://43142.diarynote.jp/201501220923108418/
http://43142.diarynote.jp/201704131639031673/
▶過去の、菊地雅章
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/movember1999live.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-9.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-6.htm
http://43142.diarynote.jp/?day=20041103
http://43142.diarynote.jp/201207031322126509/
http://43142.diarynote.jp/201207031323242844/
http://43142.diarynote.jp/201210271744294415/
http://43142.diarynote.jp/201507091044561526/ インタヴュー
http://43142.diarynote.jp/?day=20160611 遺作について
事前にちらりと彼らの音を聞き、けっこう米国的な、丁々発止するジャズをやるという印象を得た。この<ライヴ三昧>に出てくる多くの欧州のジャズの担い手はユーロ的感性を介するオルタンティヴ視点を加えたジャズを披露しているが、それらと比すとヴェインはストレート。そんな彼らは、デイヴ・リーブマンやグレッグ・オズビーといったUSジャズの実力者たちを迎えたアルバムをリリースしているというのも、その要点を示唆するものだろう。……と、思っていたのだが、実演に触れ、やはり欧州性は出していると感じた。程度の差こそあれ。
仕掛けを伴うオリジナルあり、スタンダードの「サマータイム」あり(これは、彼らの飛躍手腕をを示したくて取り上げていると思えた)、クラシック作曲家モーリス・ラヴェルの「亡き女王のためのパヴァーヌ」もあり。このクラシック曲は、最初ドラマーのサム・ピアノのソロから始められた。ま、なんにせよ、確かな技量やジャズ感覚あってこそのピアノ・トリオ表現を聞かせるのは間違いないわけだが。次の予定があるため、ファースト・ショウだけを見て退出。通して見たら、また別の所感を覚えたかもしれない。
次は、六本木・ビルボードライブ東京(セカンド・ショウ)。会場に降りて、おやまあ。ステージ上に所狭しといっぱい機材が置いてある。ギターは7本立てかけてあったか。そんなに使われることはなかったが。出し物は、鈴木茂(2013年8月11日、2010年11月21日、2015年10月25日、2015年11月19日)の1975年作『バンド・ワゴン』をまんまやっちゃいます、というもの。
「風をあつめて」や「チュー・チュー・ガタゴト」はラジオから流れたのを聞いて小僧の頃から好きだったが、フォークぽいぬるさを覚えたためか はっぴいえんどにハマったことはなく、鈴木茂の『バンド・ワゴン』も存在は知っていたものの、手を伸ばしたことはなかった。それが、1990年前後だと思うが、ひょんなことから同作を聞いたら(多分、クラウンが再発し、CDが送付されてきたのだと思う)、これぞリトル・フィート(2000年12月8日、2012年5月22日)の最良の日本人のアダプテイション表現と感激しちゃったんだよなあ。
歌とギターの鈴木を、スタジオ界の重鎮がサポートする。キーボードの佐藤準 (2008年4月20日)と柴田俊文 、ベースの田中章弘、ドラムの長谷部徹 。個々のプレイヤーで一番いいなと思ったのは、田中。全盛期の、ケニー・グラッドニー(2016年5月24日)みたいじゃんと思った。そこに、パーカッション奏者がいた方が良かったかもしれない。
改めて、スライドで弾く曲が多かったんだんだなあと頷く。そうか、鈴木はちゃんと小指にスライド・バーをはめて演奏するんだな。それ、コントロールが格段に楽なので、奏法が狭くなりはするものの人差し指や薬指にはめる奏者もいる。こんなにスライド・ギターを弾くのは、彼も久しぶりだったのではないか。終盤は歌声がヘロったが、漂う感じがある歌声も魅力的だし、一部の曲を聞くとコードの広がりの妙をちゃんと知っていることもおおいに伝わる。
けっこう天然ぽい所作を見せる彼を見つつ、あまり老けていないと感じた。アルバムを最初に聞いたときの感激はなかったが、日本のロック史の襞を感じることもできたし、見ることができて良かったとは思えた実演でした。
▶過去の、鈴木茂
http://43142.diarynote.jp/?day=20101121
http://43142.diarynote.jp/?day=20130811
http://43142.diarynote.jp/201510290731105395/
http://43142.diarynote.jp/201511200934467321/
▶︎過去の、佐藤準
http://43142.diarynote.jp/?day=20080420
▶過去の、リトル・フィート
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-12.htm
http://43142.diarynote.jp/201205301327209613/
▶︎過去の、ケニー・グラッドニー
http://43142.diarynote.jp/201605250715068712/
<今日のライヴに対しての、覚書いくつか>
▶︎楽屋というハコには本当にひさしぶりに行ったら、地下にあったトイレが1階に移っていた。グランド・ピアノも置いてあり、ちゃんと食事もサーヴする大人の店ですね。▶︎そこに到るまでの、商店街を歩くのも楽しかった。東横線高架の下に商業施設が大々的に入ったりもし、中目黒は今一段と活気があるんだろうな。▶︎「亡き女王のためのパヴァーヌ」というと、ぼくはジョー・ウォルッシュ(2011年3月5日)のシンセサイザーを用いたカヴァー(1975年ABC盤『ソー・ホワット』収録)を思い出す。1970年代のウォルシュ(当然、イーグルスに入る前)、死ぬほど好きでした。▶︎グレッグ・オズビーの名前を出して、ふと甘酸っぱい気持ちになる。独JMT(現ウィンター&ウィンター)からデビューした後、1990年から15年はブルーノートに所属し、毎年アルバムを出していたアルト・サックス奏者。彼は同社からかなり重用され、ジェイソン・モラン(2007年1月16日、2007年1月17日、2008年4月6日、2013年1月6日、2015年1月20日、2015年1月21日、2017年4月11日)ほか若手発掘にも貢献した人物。ストレート・アヘッド作に交えヒップホップ流れにあるアルバム(ダサくて、ぼくは好きじゃなかった)を出したりもしたし、彼はプーさん(1999年11月3日(2002年9月22日、2003年6月10日、2004年11月3日、2012年6月24日、2012年6月25日、2012年10月26日)とも音楽的な付き合いを持っていた。▶︎そんなオズビーには、1990年代前半までに複数回インタヴューしたことがあり、一つはNYに取材に発つ当日。デカい旅行バックを横に置きつつ午前中にしたので、よく覚えている。▶︎その後の、鈴木茂公演の際に、彼がMCで物販に触れたら、場内から笑いが出る。過去にこんなことを書いている(http://43142.diarynote.jp/201511200934467321/、参照)が、そのアイテムの多さはファンの間でも話題になっているのか。ちなみに満場の客は、男性比率が高かった。なかには、猫の顔をあしらった小さなポーチとかも売っているんだよなあ。
▶過去の、ジョー・ウォルシュ
http://43142.diarynote.jp/201103091707591166/
▶過去の、ジェイソン・モラン
http://43142.diarynote.jp/200701201417260000/
http://43142.diarynote.jp/200701201418210000/
http://43142.diarynote.jp/200804081928430000/
http://43142.diarynote.jp/201301151731112021/
http://43142.diarynote.jp/201501210901575140/
http://43142.diarynote.jp/201501220923108418/
http://43142.diarynote.jp/201704131639031673/
▶過去の、菊地雅章
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/movember1999live.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-9.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-6.htm
http://43142.diarynote.jp/?day=20041103
http://43142.diarynote.jp/201207031322126509/
http://43142.diarynote.jp/201207031323242844/
http://43142.diarynote.jp/201210271744294415/
http://43142.diarynote.jp/201507091044561526/ インタヴュー
http://43142.diarynote.jp/?day=20160611 遺作について
イリアーヌ・イリアス
2017年6月20日 音楽 南青山・ブルーノート東京、セカンド・ショウ。トム・ジョビン、ジョアン・ボスコ(2002年5月)、ジョアン・ドナート(2008年8月18日、2009年6月7日、2009年9月29日)、ホベルト・メネスカル(2012年7月23日) 、アリ・バホーゾらの曲を取り上げる、ブジリアン・ソングブックの夕べ。という、出し物なり。余計な力入らず、風通しの良い実演だったな。イリアス(2006年6月28日、2015年2月8日、2016年1月7日)が曲ごとにするMCも、さらりとうまし。そう、http://43142.diarynote.jp/201601090750252990/ の項に記したように、ぼくは彼女の思いやりにノックアウトされてしまったクチなのでより好意的に捉えてしまうが、さりげなくもいい感じではなかったか。
ピアノを達者に弾き歌う当人に加え、彼女の旦那でもあるマーク・ジョンソン(2006年6月28日、2015年2月8日、2016年1月7日)とボストン在住のウルグアイ人ジャズ・ピアニストでエスペランサ・スポルディング(2008年9月5日、2008年12月1日、2010年9月4日、2011年2月17日、2012年3月7日、2012年9月9日、2015年9月5日、2016年5月31日、2017年3月27日)入りのアルバムも複数出しているナンド・ミチェリンの息子であるティアゴ・ミチェリンによるトリオにてのショウ。イリアス作のプロデューサーもつとめるマーク・ジョンソンは滑らかなフレットレスのエレクトリック・ベース演奏の方がよく知られるが、全面的にダブル・ベースを弾く。一方、マッチド・グリップのもと軽い感触で手数の多い叩き口を示すディアゴ・ミシュランはキットにタンボリンを組み込み、もうブラジル流儀をあちこちにまぶす。ナンド・ミチェリンとバークリー音大で出会った彼の母親はブラジル人で、ティアゴ・ミチェリンはブラジルに住んでいたことがあるようだ。そんな彼は2015年にバークリーを卒業している。
くつろいだ歌を披露するものの、ソロもちゃんととるし、ジョンソンが芯を感じさせるベース演奏を示したためか、それともをディアゴ・ミシュランがハツラツとビートを供給するせいか、何気に責めているとどこか思わせる部分もある実演総体でもあったと思う。それ、全然聞き手にストレスのかからないものながら。
▶過去の、イリアーヌ・イリアス
http://43142.diarynote.jp/200607041956350000/
http://43142.diarynote.jp/201502090956393081/
http://43142.diarynote.jp/201601090750252990/
▶過去の、マーク・ジョンソン
http://43142.diarynote.jp/200607041956350000/
http://43142.diarynote.jp/?day=20150208
▶︎過去の、ジョアン・ボスコ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-5.htm
▶︎過去の、ジョアン・ドナート
http://43142.diarynote.jp/200808221741070000/
http://43142.diarynote.jp/200910021138591223/
http://43142.diarynote.jp/200906091637138003/
▶︎過去の、ホベルト・メネスカル
http://43142.diarynote.jp/201207241453476557/
▶過去の、エスペランサ・スポルディング
http://43142.diarynote.jp/200809071430380000/
http://43142.diarynote.jp/?day=20081201
http://43142.diarynote.jp/?day=20100904
http://43142.diarynote.jp/201102190814495504/
http://43142.diarynote.jp/?day=20120307
http://43142.diarynote.jp/201209191229057579/
http://43142.diarynote.jp/201509211331298145/
http://43142.diarynote.jp/201606101027587993/
http://43142.diarynote.jp/201703281829079078/
<今日の、やだなー>
なんか、ここのところ睡眠パターンが狂っていて、深夜と昼間、それぞれに時間を取らされている。その二つをあわせても、ぼくが求めたい睡眠時間に(たぶん)達してないのが悲しい。
ピアノを達者に弾き歌う当人に加え、彼女の旦那でもあるマーク・ジョンソン(2006年6月28日、2015年2月8日、2016年1月7日)とボストン在住のウルグアイ人ジャズ・ピアニストでエスペランサ・スポルディング(2008年9月5日、2008年12月1日、2010年9月4日、2011年2月17日、2012年3月7日、2012年9月9日、2015年9月5日、2016年5月31日、2017年3月27日)入りのアルバムも複数出しているナンド・ミチェリンの息子であるティアゴ・ミチェリンによるトリオにてのショウ。イリアス作のプロデューサーもつとめるマーク・ジョンソンは滑らかなフレットレスのエレクトリック・ベース演奏の方がよく知られるが、全面的にダブル・ベースを弾く。一方、マッチド・グリップのもと軽い感触で手数の多い叩き口を示すディアゴ・ミシュランはキットにタンボリンを組み込み、もうブラジル流儀をあちこちにまぶす。ナンド・ミチェリンとバークリー音大で出会った彼の母親はブラジル人で、ティアゴ・ミチェリンはブラジルに住んでいたことがあるようだ。そんな彼は2015年にバークリーを卒業している。
くつろいだ歌を披露するものの、ソロもちゃんととるし、ジョンソンが芯を感じさせるベース演奏を示したためか、それともをディアゴ・ミシュランがハツラツとビートを供給するせいか、何気に責めているとどこか思わせる部分もある実演総体でもあったと思う。それ、全然聞き手にストレスのかからないものながら。
▶過去の、イリアーヌ・イリアス
http://43142.diarynote.jp/200607041956350000/
http://43142.diarynote.jp/201502090956393081/
http://43142.diarynote.jp/201601090750252990/
▶過去の、マーク・ジョンソン
http://43142.diarynote.jp/200607041956350000/
http://43142.diarynote.jp/?day=20150208
▶︎過去の、ジョアン・ボスコ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-5.htm
▶︎過去の、ジョアン・ドナート
http://43142.diarynote.jp/200808221741070000/
http://43142.diarynote.jp/200910021138591223/
http://43142.diarynote.jp/200906091637138003/
▶︎過去の、ホベルト・メネスカル
http://43142.diarynote.jp/201207241453476557/
▶過去の、エスペランサ・スポルディング
http://43142.diarynote.jp/200809071430380000/
http://43142.diarynote.jp/?day=20081201
http://43142.diarynote.jp/?day=20100904
http://43142.diarynote.jp/201102190814495504/
http://43142.diarynote.jp/?day=20120307
http://43142.diarynote.jp/201209191229057579/
http://43142.diarynote.jp/201509211331298145/
http://43142.diarynote.jp/201606101027587993/
http://43142.diarynote.jp/201703281829079078/
<今日の、やだなー>
なんか、ここのところ睡眠パターンが狂っていて、深夜と昼間、それぞれに時間を取らされている。その二つをあわせても、ぼくが求めたい睡眠時間に(たぶん)達してないのが悲しい。
TOKYO LAB 2017
2017年6月21日 音楽 渋谷・クラブクアトロにて、クロスオーヴァー派若手ジャズ・マンのグループがいろいろ出た興味深いイヴェントを見る。トランペッターの類家心平(2011年5月5日、2014年6月13日、2014年9月25日、2014年12月28日、2016年9月7日、2016年9月27日)、ベースの守谷巧、ギターの井上銘(2016年6月27日)、ドラムの石若駿(2014年9月26日、2016年6月27日、2016年7月21日、2016年9月4日)、その4者それぞれのリーダー・バンドが登場。出演者と出演者の間に回していたのは、大塚広子。音は大きくなく、知人と話をするのにまったく邪魔にならないものであったが、そのTPOをわきまえた所作にプロDJの矜持を感じたかも。彼女は生演奏バンドのRM jazz legacyをディレクションしているが、この晩の<beyond JAZZ>の出演者の少なくない人たちはそれに関与していますね。
所用を経て遅れて会場入りすると、二つの出演者は終わっていて、この日がアルバム発売日であるという井上銘STEREO CHAMPの演奏が始まる。トランペッターの類家心平、キーボードの渡辺ショータ、エレクトリック・ベースの山本連(2016年3月15日)、ドラムの石若駿という面々を擁してのパフォーマンス。”ネクスト”と言うのは憚れるが、今の芯のあるフュージョンを聞かせる。そのオープナーはジミ・ヘンドリックス曲を改変したものだった。相変わらず、テンションの高いソロを聞かせる類家の様を見ながら、彼がかつてurb(2003年8月1、2日)というフュージョン・バンドに入っていたことをふと思いだす。彼らはソニーと契約していたバンドで、鍵盤の菱山正太(2012年8月4日)はリーダー格だったんだっけ? あ、変なこと、思い出した。彼らを取材するためにソニー乃木坂ビルに車で向かっていたら、バイク便のオートバイに突っ込んでこられて、後日に取材日を再設定してもらったことがあった……。人間て、ヤなこと忘れるものよのお。
続く、石若駿Clean Up Trioの演奏には驚かされる。MCで、カート・ローゼンウィンケル(2009年3月1日、2010年3月12日、2013年11月20日、2014年3月4日、2016年6月27日、2017年4月15日)を迎えたブルーノート公演(2016年6月27日)を起点におくみたいなこと言っていたが、あんときと全然違うんだもの。構成とストーリー性と伸縮性の妙に満ちた曲は石若が書いているのか? もう、深くなり、不明な箇所が増大し、ドキドキできた。井上銘、ベースの須川崇志(2010年3月14日、2011年7月25日、2016年6月27日)、豪州から来ているというトランペットのニラン・ダオスカという構成員たちも石若の意図を汲み自在に絡み、飛躍を作る。ふむ、こりゃイケてるリアル・ジャズ以外の何ものでもない。拍手!
そして、最後のアクトはキーボードを弾く冨田恵一(冨田ラボ)が仕切るT.O.C.BANDという集団。先に出た出演者の選抜+アルファからなるもので、前には4管が並ぶ。ツイン・キーボード、ツイン・ドラム、ステージ上には10人ぐらいいたか。ドラムの松下マサナオ(2013年8月22日 )と石若駿(ds)、電気ベースの角田隆太(2016年8月10日)、類家心平、テナー・サックスの後関好宏(2010年9月25日、2014年6月13日、2015年7月12日,2016年9月7日)、井上銘、キーボードの江﨑文武(2017年2月15日、2017年3月16日) 、などなど。
ジャズの要素を入れた、視点ありのポップ・インストを和気藹々と開示。彼らレパートリーを増やして、今年のブルノート・ジャズ・フェスティヴァルに出演するそう。
▶︎過去の、井上銘
http://43142.diarynote.jp/201606281737237220/
▶過去の、類家心平
http://43142.diarynote.jp/?day=20110505
http://43142.diarynote.jp/201406160956273046/
http://43142.diarynote.jp/201409261635554506/
http://43142.diarynote.jp/201412301043067796/
http://43142.diarynote.jp/201609201648546159/
http://43142.diarynote.jp/?day=20160927
▶︎過去の、山本達
http://43142.diarynote.jp/201603170929502385/
▶︎過去の、urb
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-8.htm 名前は出ていないが、ニューポート・ジャズ・フェスティヴァル・イン・斑尾に出演
▶︎過去の、菱山正太
http://43142.diarynote.jp/201208091349221661/
▶︎過去の、石若駿
http://43142.diarynote.jp/201409291402101328/
http://43142.diarynote.jp/201607221000152412/
http://43142.diarynote.jp/201606281737237220/
http://43142.diarynote.jp/201609201052518160/
▶︎過去の、須川崇志
http://43142.diarynote.jp/201003191715113498/
http://43142.diarynote.jp/201107310727152406/
http://43142.diarynote.jp/?day=20160627
▶過去の、カート・ローゼンウィンケル
http://43142.diarynote.jp/200903031751323247/
http://43142.diarynote.jp/201003131221091991/
http://43142.diarynote.jp/201311230757159421/
http://43142.diarynote.jp/201403051230433466/
http://43142.diarynote.jp/201606281737237220/
http://43142.diarynote.jp/201704170805443358/
▶︎過去の、角田隆太/ものんくる
http://43142.diarynote.jp/201608111103309626/
▶︎過去の、松下マサナオ/Yasei Collective
http://43142.diarynote.jp/201308251333326263/
▶︎過去の、後関好宏
http://43142.diarynote.jp/201009261258386231/
http://43142.diarynote.jp/201406160956273046/
http://43142.diarynote.jp/?day=20150712
http://43142.diarynote.jp/201609201648546159/
▶︎過去の、江﨑文武/WONK
http://43142.diarynote.jp/201702201427067352/
http://43142.diarynote.jp/201703171128184770/
<今日の、流れ>
冨田はドナルド・フェイゲン通として知られるが、今年のブルーノート・ジャズ祭のメイン・アクトはフェイゲン。ラテン愛好者やテクノ・ファンの知人が今年の同フェスはフェイゲンが出るので行きますよおと連絡を入れてきたりして、潜在的なフェイゲン人気ってすごいと、ぼくは再認識しております。クアトロの後、流れた飲み屋で、偶然スティーリー・ダン(2000年5月15日)の『プリッツェル・ロジック』がかかる。なんか、うれしかった。
▶︎過去の、スティーリー・ダン/ドナルド・フェイゲン
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-5.htm
所用を経て遅れて会場入りすると、二つの出演者は終わっていて、この日がアルバム発売日であるという井上銘STEREO CHAMPの演奏が始まる。トランペッターの類家心平、キーボードの渡辺ショータ、エレクトリック・ベースの山本連(2016年3月15日)、ドラムの石若駿という面々を擁してのパフォーマンス。”ネクスト”と言うのは憚れるが、今の芯のあるフュージョンを聞かせる。そのオープナーはジミ・ヘンドリックス曲を改変したものだった。相変わらず、テンションの高いソロを聞かせる類家の様を見ながら、彼がかつてurb(2003年8月1、2日)というフュージョン・バンドに入っていたことをふと思いだす。彼らはソニーと契約していたバンドで、鍵盤の菱山正太(2012年8月4日)はリーダー格だったんだっけ? あ、変なこと、思い出した。彼らを取材するためにソニー乃木坂ビルに車で向かっていたら、バイク便のオートバイに突っ込んでこられて、後日に取材日を再設定してもらったことがあった……。人間て、ヤなこと忘れるものよのお。
続く、石若駿Clean Up Trioの演奏には驚かされる。MCで、カート・ローゼンウィンケル(2009年3月1日、2010年3月12日、2013年11月20日、2014年3月4日、2016年6月27日、2017年4月15日)を迎えたブルーノート公演(2016年6月27日)を起点におくみたいなこと言っていたが、あんときと全然違うんだもの。構成とストーリー性と伸縮性の妙に満ちた曲は石若が書いているのか? もう、深くなり、不明な箇所が増大し、ドキドキできた。井上銘、ベースの須川崇志(2010年3月14日、2011年7月25日、2016年6月27日)、豪州から来ているというトランペットのニラン・ダオスカという構成員たちも石若の意図を汲み自在に絡み、飛躍を作る。ふむ、こりゃイケてるリアル・ジャズ以外の何ものでもない。拍手!
そして、最後のアクトはキーボードを弾く冨田恵一(冨田ラボ)が仕切るT.O.C.BANDという集団。先に出た出演者の選抜+アルファからなるもので、前には4管が並ぶ。ツイン・キーボード、ツイン・ドラム、ステージ上には10人ぐらいいたか。ドラムの松下マサナオ(2013年8月22日 )と石若駿(ds)、電気ベースの角田隆太(2016年8月10日)、類家心平、テナー・サックスの後関好宏(2010年9月25日、2014年6月13日、2015年7月12日,2016年9月7日)、井上銘、キーボードの江﨑文武(2017年2月15日、2017年3月16日) 、などなど。
ジャズの要素を入れた、視点ありのポップ・インストを和気藹々と開示。彼らレパートリーを増やして、今年のブルノート・ジャズ・フェスティヴァルに出演するそう。
▶︎過去の、井上銘
http://43142.diarynote.jp/201606281737237220/
▶過去の、類家心平
http://43142.diarynote.jp/?day=20110505
http://43142.diarynote.jp/201406160956273046/
http://43142.diarynote.jp/201409261635554506/
http://43142.diarynote.jp/201412301043067796/
http://43142.diarynote.jp/201609201648546159/
http://43142.diarynote.jp/?day=20160927
▶︎過去の、山本達
http://43142.diarynote.jp/201603170929502385/
▶︎過去の、urb
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-8.htm 名前は出ていないが、ニューポート・ジャズ・フェスティヴァル・イン・斑尾に出演
▶︎過去の、菱山正太
http://43142.diarynote.jp/201208091349221661/
▶︎過去の、石若駿
http://43142.diarynote.jp/201409291402101328/
http://43142.diarynote.jp/201607221000152412/
http://43142.diarynote.jp/201606281737237220/
http://43142.diarynote.jp/201609201052518160/
▶︎過去の、須川崇志
http://43142.diarynote.jp/201003191715113498/
http://43142.diarynote.jp/201107310727152406/
http://43142.diarynote.jp/?day=20160627
▶過去の、カート・ローゼンウィンケル
http://43142.diarynote.jp/200903031751323247/
http://43142.diarynote.jp/201003131221091991/
http://43142.diarynote.jp/201311230757159421/
http://43142.diarynote.jp/201403051230433466/
http://43142.diarynote.jp/201606281737237220/
http://43142.diarynote.jp/201704170805443358/
▶︎過去の、角田隆太/ものんくる
http://43142.diarynote.jp/201608111103309626/
▶︎過去の、松下マサナオ/Yasei Collective
http://43142.diarynote.jp/201308251333326263/
▶︎過去の、後関好宏
http://43142.diarynote.jp/201009261258386231/
http://43142.diarynote.jp/201406160956273046/
http://43142.diarynote.jp/?day=20150712
http://43142.diarynote.jp/201609201648546159/
▶︎過去の、江﨑文武/WONK
http://43142.diarynote.jp/201702201427067352/
http://43142.diarynote.jp/201703171128184770/
<今日の、流れ>
冨田はドナルド・フェイゲン通として知られるが、今年のブルーノート・ジャズ祭のメイン・アクトはフェイゲン。ラテン愛好者やテクノ・ファンの知人が今年の同フェスはフェイゲンが出るので行きますよおと連絡を入れてきたりして、潜在的なフェイゲン人気ってすごいと、ぼくは再認識しております。クアトロの後、流れた飲み屋で、偶然スティーリー・ダン(2000年5月15日)の『プリッツェル・ロジック』がかかる。なんか、うれしかった。
▶︎過去の、スティーリー・ダン/ドナルド・フェイゲン
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-5.htm
渋谷・www X。アート・リンゼイ(1999年12月18日、2002年9月9日、2004年11月21日、2011年6月8日、2014年10月26日、2015年6月9日、2016年9月1日)の2017年公演は、13年ぶりに新作『Cuidado Madame』をリリースというトピックもあるためか久しぶりのホールでのもの。見事に混んでいた。
知己たるベースのメルヴィン・ギブス(1999年12月18日、2002年9月9日、2004年11月21日、2014年10月26日)、キーボードのポール・ウィルソン(2016年11月10日、2014年10月26日)、ドラムのカッサ・オヴェロール、パーカッションのマリヴァウド・パイム(2014年10月26日、2015年6月9日)という人たちが同行。バイーアの名手バイム以外のサポート陣はNY在住のミュージシャンですね。お、皆んなアフリカ系か。ドレッド・ロックス頭のギブスを見て、テレンス・トレント・ダービー(2013年3月21日)を思い出す。
わりと記憶が新しいほうのリンゼイ来日公演の中ではトップと言える好印象を持ち、高揚。新作の聞き味の良さや昨年プロデュースしたロウレンソ・ヘベッチスの『 O CORPO DE DENTRO』の素晴らしさにも表れているように、今また彼のクリイティヴィティややる気が上にあるのだろう。披露した7割ぐらいは、新作にはいっていた曲か。途中でやった、ソロ・パフォーマンスも良かった。サポート陣も強さとお茶目さを併せ持っていて、良かった。歌心あるエッジィな多重文化享受都会生活者音楽をリンゼイはもう40年近くもやってきているわけだが、ここにきて彼は好調、様々な人たちに必要とされていると感じたか。
▶過去の、アート・リンゼイ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/december1999live.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-9.htm
http://43142.diarynote.jp/200411231722390000/
http://43142.diarynote.jp/201106141341111340/
http://43142.diarynote.jp/201410301512336095/
http://43142.diarynote.jp/201506111719463390/
http://43142.diarynote.jp/201609200958472477/
▶過去の、メルヴィン・ギブス
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/december1999live.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-9.htm
http://43142.diarynote.jp/200411231722390000/
http://43142.diarynote.jp/201410301512336095/
▶︎過去の、ポール・ウィルソン
http://43142.diarynote.jp/201410301512336095/
http://43142.diarynote.jp/201611111651363466/
▶︎過去の、マリヴァウド・パイム
http://43142.diarynote.jp/201410301512336095/
http://43142.diarynote.jp/201506111719463390/
▶︎過去の、サナンダ・マイトルーヤ(TTD)
http://43142.diarynote.jp/201303230952387108/
<今日の、末長く>
知人が、指にはめたダイヤのエンゲージ・リングを見せてくれる。本当に幸せそうだった。かつ、そのおすそ分けで、一杯奢ってくれた。おめでとう!
知己たるベースのメルヴィン・ギブス(1999年12月18日、2002年9月9日、2004年11月21日、2014年10月26日)、キーボードのポール・ウィルソン(2016年11月10日、2014年10月26日)、ドラムのカッサ・オヴェロール、パーカッションのマリヴァウド・パイム(2014年10月26日、2015年6月9日)という人たちが同行。バイーアの名手バイム以外のサポート陣はNY在住のミュージシャンですね。お、皆んなアフリカ系か。ドレッド・ロックス頭のギブスを見て、テレンス・トレント・ダービー(2013年3月21日)を思い出す。
わりと記憶が新しいほうのリンゼイ来日公演の中ではトップと言える好印象を持ち、高揚。新作の聞き味の良さや昨年プロデュースしたロウレンソ・ヘベッチスの『 O CORPO DE DENTRO』の素晴らしさにも表れているように、今また彼のクリイティヴィティややる気が上にあるのだろう。披露した7割ぐらいは、新作にはいっていた曲か。途中でやった、ソロ・パフォーマンスも良かった。サポート陣も強さとお茶目さを併せ持っていて、良かった。歌心あるエッジィな多重文化享受都会生活者音楽をリンゼイはもう40年近くもやってきているわけだが、ここにきて彼は好調、様々な人たちに必要とされていると感じたか。
▶過去の、アート・リンゼイ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/december1999live.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-9.htm
http://43142.diarynote.jp/200411231722390000/
http://43142.diarynote.jp/201106141341111340/
http://43142.diarynote.jp/201410301512336095/
http://43142.diarynote.jp/201506111719463390/
http://43142.diarynote.jp/201609200958472477/
▶過去の、メルヴィン・ギブス
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/december1999live.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-9.htm
http://43142.diarynote.jp/200411231722390000/
http://43142.diarynote.jp/201410301512336095/
▶︎過去の、ポール・ウィルソン
http://43142.diarynote.jp/201410301512336095/
http://43142.diarynote.jp/201611111651363466/
▶︎過去の、マリヴァウド・パイム
http://43142.diarynote.jp/201410301512336095/
http://43142.diarynote.jp/201506111719463390/
▶︎過去の、サナンダ・マイトルーヤ(TTD)
http://43142.diarynote.jp/201303230952387108/
<今日の、末長く>
知人が、指にはめたダイヤのエンゲージ・リングを見せてくれる。本当に幸せそうだった。かつ、そのおすそ分けで、一杯奢ってくれた。おめでとう!
デビー・スレッジ・ウィズ・ニルス・ラン・ドーキー・トリオ
2017年6月25日 音楽 いろんなタイプのピアノ/鍵盤表現のアルバムを出していて、自らの才気と聞き手にとっての娯楽性を巧みに繋ごうとしているのは分かるものの、いまいち何をやりたいのかよく分からないという所感もぼくは持ってしまう、イケ面デンマーク人ピアニスト〜ヴェトナム人とデンマーク人の両親の元、1963年にコペンハーゲンに生まれる〜のニルス・ラン・ドーキー(2007年4月16日)の久しぶり(になるのかな?)の来日公演の1日は、彼の新作『インプロビゼーション・オブ・ライフ』でゲストとして1曲(プリンスの「キッス」)歌っていたシスター・スレッジの長女デビー・スレッジをフロントに立てたもの也。南青山・ブルーノート東京、ファースト・ショウ。
シスター・スレッジはフィラデルフィア出身の4人組コーラス・グループで、1975年にアトコ/アトランティックからデビューし、その全盛期となる『We Are Family』(Cottilion,1979)と『Love Somebody Tody』(Cottilion,1980)はシック(2003年4月15日、2003年8月24日、2006年4月11日、2009年4月6日、2010年4月30日、2011年4月18日、2012年12月28日)のナイル・ロジャーズと故バーナード・エドワーズの制作で、とくに全米総合2位に輝いた1979年作のタイトル・トラックはそのユニバーサル性を照らす曲として、今もシックの代表曲となっている。デビー・スレッジは1954年生まれで、一番エキゾな顔つきをしていましたね。なお、女優もしていた次女のジョニは今年の3月11日にフィニックスで亡くなった。
一曲目から、デビー・スレッジが全面に出て歌う。<プレイズ“ソウル・ミュージック”>というこの晩のキャッチ通り、マーヴィン・ゲイ、ファレル・ウィリアムス、ジェイムズ・ブラウン(2000年8月5日)、プリンス(2002年11月19日)ら有名ソウル曲が次々に披露される。次は何かな? 少しワクワクできたな。アレンジは適切にジャジー化されていて、ラン・ドーキーの指さばきは実に闊達だなあと思う。長めのソロになると少し飽きたが、ジャズ入門として彼のピアノはおおいにありだろう。なんか、そのジャズの勘所を掴んだ彼の指さばきに触れながら、ぼくが制作者だったら、ラムゼイ・ルイス(2008年7月2日、2009年8月29日、2010年9月28日、2011年8月22日、2013年2月21日)の名快楽盤『ジ・イン・クラウド』(アーゴ、1965 年)のユーロ版みたいなのを作るのを提案するかもな〜んてふと思った。いかにも北欧系という感じのダブル・ベース奏者とドラマーは30代か。的確に演奏し、ジャズ文脈にあるソウル表現という像は、ちゃんと結んだ。
シスター・スレッジはもともとルックスがまずあったグループで、ニュートラルなノリの性格良さそうな姉妹を曲も作る制作陣が色をつけるという図式を持っていた(クリップを見ると、ダンスもおざなりだよなあ)ので、デビーさんを見たくてこの日の公演に足を運んだものの、特に彼女の歌唱に期待していたということはなかった。想像していた以上にジャジーな歌い方も見せた彼女の歌は、まあそこそこ。でも、初めて知る人だと40代かもと感じる人がいても不思議はない彼女は初々しくも、輝きあり。1曲はスネアを手で叩くドラマーとのデュオで披露した曲(スタンダードの「ダニー・ボーイ」だったっけ?)も披露した。かなりぼくは満足感を得たし、その総体は欧州と米国ソウルの好ましい関係を浮き上がらせるものになっていたか。
本編最後の曲は、「ウィ・アー・ファミリー」。米国ソウルやジャズは少なくても20世紀の音楽文脈において、いろんなところに住む普通の人々をユナイトする力を一番持っていた音楽であるとも、それを聞きながらぼくは思ってしまった。
▶︎過去の、ニルス・ラン・ドーキー
http://43142.diarynote.jp/200704251222490000/
▶︎過去の、ラムゼイ・ルイス
http://43142.diarynote.jp/200807031119590000/
http://43142.diarynote.jp/?day=20090829
http://43142.diarynote.jp/201009290720426339/
http://43142.diarynote.jp/201109100857091783/
http://43142.diarynote.jp/201302281043262653/
▶︎過去の、シック
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-4.htm 4月15日
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-8.htm Mt.フジ・ジャズ・フェスティヴァル
http://43142.diarynote.jp/200604141318090000/
http://43142.diarynote.jp/200904120633434116/
http://43142.diarynote.jp/201005011117591329/
http://43142.diarynote.jp/201104220822068448/
http://43142.diarynote.jp/201301051329276221/
▶過去の、JB
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-8.htm サマーソニック初日
▶︎ジェイムズ・ブラウン・トリビュート@ティピティナズ
http://43142.diarynote.jp/200702090041480000/
▶︎デイヴィッド・マシューズが語るザ・JBズのアレンジ
http://43142.diarynote.jp/?day=20110421
▶︎ザ・オリジナル・ジェイムス・ブラウン・バンド
http://43142.diarynote.jp/201412310727087161/
▶︎過去の、映画「ジェームス・ブラウン 最高の魂を持つ男」
http://43142.diarynote.jp/201503041619591535/
▶︎映画、「ミスター・ダイナマイト ファンクの帝王ジェームス・ブラウン」
http://43142.diarynote.jp/201606281735457440/
▶過去の、プリンス
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-11.htm
▶︎過去のザ・ニュー・パワー・ジェネレーション
http://43142.diarynote.jp/?day=20170401
<今日の、ギョギョギョ>
昼寝しちゃい、起きたらライヴ開演時間の25分前。うわー。でも、ちゃんと間に合った。さすが? 生活の刺激として、これはアリなのか、それとも経験しないで済むならない方がいいのか、一瞬考える。どーでもいいや。でも、すぐに適切に対応できるのが肝要と思う。ぼくの日々の生活にはもっと大切なことが山ほどある。
シスター・スレッジはフィラデルフィア出身の4人組コーラス・グループで、1975年にアトコ/アトランティックからデビューし、その全盛期となる『We Are Family』(Cottilion,1979)と『Love Somebody Tody』(Cottilion,1980)はシック(2003年4月15日、2003年8月24日、2006年4月11日、2009年4月6日、2010年4月30日、2011年4月18日、2012年12月28日)のナイル・ロジャーズと故バーナード・エドワーズの制作で、とくに全米総合2位に輝いた1979年作のタイトル・トラックはそのユニバーサル性を照らす曲として、今もシックの代表曲となっている。デビー・スレッジは1954年生まれで、一番エキゾな顔つきをしていましたね。なお、女優もしていた次女のジョニは今年の3月11日にフィニックスで亡くなった。
一曲目から、デビー・スレッジが全面に出て歌う。<プレイズ“ソウル・ミュージック”>というこの晩のキャッチ通り、マーヴィン・ゲイ、ファレル・ウィリアムス、ジェイムズ・ブラウン(2000年8月5日)、プリンス(2002年11月19日)ら有名ソウル曲が次々に披露される。次は何かな? 少しワクワクできたな。アレンジは適切にジャジー化されていて、ラン・ドーキーの指さばきは実に闊達だなあと思う。長めのソロになると少し飽きたが、ジャズ入門として彼のピアノはおおいにありだろう。なんか、そのジャズの勘所を掴んだ彼の指さばきに触れながら、ぼくが制作者だったら、ラムゼイ・ルイス(2008年7月2日、2009年8月29日、2010年9月28日、2011年8月22日、2013年2月21日)の名快楽盤『ジ・イン・クラウド』(アーゴ、1965 年)のユーロ版みたいなのを作るのを提案するかもな〜んてふと思った。いかにも北欧系という感じのダブル・ベース奏者とドラマーは30代か。的確に演奏し、ジャズ文脈にあるソウル表現という像は、ちゃんと結んだ。
シスター・スレッジはもともとルックスがまずあったグループで、ニュートラルなノリの性格良さそうな姉妹を曲も作る制作陣が色をつけるという図式を持っていた(クリップを見ると、ダンスもおざなりだよなあ)ので、デビーさんを見たくてこの日の公演に足を運んだものの、特に彼女の歌唱に期待していたということはなかった。想像していた以上にジャジーな歌い方も見せた彼女の歌は、まあそこそこ。でも、初めて知る人だと40代かもと感じる人がいても不思議はない彼女は初々しくも、輝きあり。1曲はスネアを手で叩くドラマーとのデュオで披露した曲(スタンダードの「ダニー・ボーイ」だったっけ?)も披露した。かなりぼくは満足感を得たし、その総体は欧州と米国ソウルの好ましい関係を浮き上がらせるものになっていたか。
本編最後の曲は、「ウィ・アー・ファミリー」。米国ソウルやジャズは少なくても20世紀の音楽文脈において、いろんなところに住む普通の人々をユナイトする力を一番持っていた音楽であるとも、それを聞きながらぼくは思ってしまった。
▶︎過去の、ニルス・ラン・ドーキー
http://43142.diarynote.jp/200704251222490000/
▶︎過去の、ラムゼイ・ルイス
http://43142.diarynote.jp/200807031119590000/
http://43142.diarynote.jp/?day=20090829
http://43142.diarynote.jp/201009290720426339/
http://43142.diarynote.jp/201109100857091783/
http://43142.diarynote.jp/201302281043262653/
▶︎過去の、シック
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-4.htm 4月15日
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-8.htm Mt.フジ・ジャズ・フェスティヴァル
http://43142.diarynote.jp/200604141318090000/
http://43142.diarynote.jp/200904120633434116/
http://43142.diarynote.jp/201005011117591329/
http://43142.diarynote.jp/201104220822068448/
http://43142.diarynote.jp/201301051329276221/
▶過去の、JB
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-8.htm サマーソニック初日
▶︎ジェイムズ・ブラウン・トリビュート@ティピティナズ
http://43142.diarynote.jp/200702090041480000/
▶︎デイヴィッド・マシューズが語るザ・JBズのアレンジ
http://43142.diarynote.jp/?day=20110421
▶︎ザ・オリジナル・ジェイムス・ブラウン・バンド
http://43142.diarynote.jp/201412310727087161/
▶︎過去の、映画「ジェームス・ブラウン 最高の魂を持つ男」
http://43142.diarynote.jp/201503041619591535/
▶︎映画、「ミスター・ダイナマイト ファンクの帝王ジェームス・ブラウン」
http://43142.diarynote.jp/201606281735457440/
▶過去の、プリンス
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-11.htm
▶︎過去のザ・ニュー・パワー・ジェネレーション
http://43142.diarynote.jp/?day=20170401
<今日の、ギョギョギョ>
昼寝しちゃい、起きたらライヴ開演時間の25分前。うわー。でも、ちゃんと間に合った。さすが? 生活の刺激として、これはアリなのか、それとも経験しないで済むならない方がいいのか、一瞬考える。どーでもいいや。でも、すぐに適切に対応できるのが肝要と思う。ぼくの日々の生活にはもっと大切なことが山ほどある。
リチャード&ミカ・ストルツマン
2017年6月27日 音楽 熟れているというしかない柔和にして深みを持つクラリネットの調べに、いい意味でもさっとした得体の知れない響きを持つマリンバの多様な音がその周りを固め、ときに前に出る。そのノーPAの重なりに触れながら、技術やイマジネーションととともに、音量や音質のコントロールも秀でた奏者として必要とされる要件であるのだと深く頷く。とともに、改めてマリンバの音を録音するのは難しそうだなとも思う。
過去、クラシックの世界ではなされていなかったという組み合わせ(臨機応変、なんでもありのジャズの組み合わせでも、ぼくは知らない、って、ジャズのマリンバ奏者って、そうはいないものなあ)とか。クラリネット奏者のリチャード・ストルツマン(2014年10月17日)とマリンバ奏者のミカ・ストルツマン(2014年10月17日)の夫妻デュオ・アルバム『デュオ・カンタンド』をフォロウするリサイタルを、銀座・ヤマハホールで見る。ビルの7〜9階にある同ホールはビル立て直しに伴い2010年に新しくなったようだが、ぼくは新しくなってからは初めてここに来る。通常のエレヴェイターとは別に奥の方に30人は平気で乗れる大きなそれが設置してあった。
ビル・ダグラス、ウィリアム・トーマス・マッキンリー、ジョン・ゾーン(1999年9月24日、2006年1月21日)、武満徹、チック・コリア(2006年9月3日、2007年10月1日、2016年9月16日)、J.S.バッハ、大島みちる、アストル・ピアソラ(アルバムでは、このタンゴの異端巨人の曲は取り上げていない)らの曲を披露する。1部は二人の演奏が主で、それぞれのソロ演奏も披露。2部には、バンドネオンの北村聡(2010年10月16日、2012年6月17日、2012年11月21日、2013年3月23日)とコントラバスの西嶋徹(2012年11月21日)も加わる。バンドネオンが入ったバッハの「フーガ」の妙味には新鮮な思いを得たな。また、2部では武満徹が大好きであった歌手の石川セリがちらり出てきて、掠れた声でほんの少しアカペアラで歌った。それは、武満が作曲や制作に関わった彼女のアルバムの収録曲なのだろうか。
一応クラシックの公演ではあるのだろうが、現代音楽的なエッジもあるのでぼくには聞きやすく、また取り上げた曲の作者にも表れているように、参照する世界が広いので無理なく音の行方に身をゆだねることができた。クラシック流儀〜楽譜に依った自由な音楽の旅があり、ストルツマン夫妻の信頼関係に満ちた日々の音楽生活の清華である、とすることができる出し物であったな。ミカは終始嬉しそうに叩き(アップ目の曲となるとアクションもダイナミック)、すましているようでいながらリチャードは随所にお茶目さをにじませていた。
▶︎過去の、リチャード・ストルツマン
http://43142.diarynote.jp/201410220711345595/
▶︎過去の、ミカ・ストルツマン
http://43142.diarynote.jp/201410220711345595/
▶︎過去の、ジョン・ゾーン
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/september1999live.htm
http://43142.diarynote.jp/200601271857530000/
▶過去の、チック・コリア
http://43142.diarynote.jp/?day=20060903
http://43142.diarynote.jp/200710121726160000/
http://43142.diarynote.jp/201609201820427313/
▶︎過去の、北村聡
http://43142.diarynote.jp/?day=20101016
http://43142.diarynote.jp/201206210942136482/
http://43142.diarynote.jp/?day=20121121
http://43142.diarynote.jp/?day=20130323
▶︎過去の、西嶋徹
http://43142.diarynote.jp/?day=20121121
<今日の、人はそれぞれ>
銀座のブランド店の横を通ると入口からさあっと冷風が流れて来るのをしっかり感じる。19時近く、暑くはないのだから、かなり店舗内エア・コンディションの温度設定が低いのだと思う。ま、中にはバシッと服をきた従業員の人たちがいるので、その方々に合わせた室内温度になっているのだろう。しかし、入口横にシャキッと立っている少しこぎれいな黒服といった男性の方々、そこからどういう職業的愉悦を得ているのかを慮るが、察せず。
ジャズ・ピアニストのジェリ・アレン(2004年11月3日)が60歳で亡くなったというニュースが飛び込んできた。
▶︎過去の、ジェリ・アレン
http://43142.diarynote.jp/200411071405440000/
過去、クラシックの世界ではなされていなかったという組み合わせ(臨機応変、なんでもありのジャズの組み合わせでも、ぼくは知らない、って、ジャズのマリンバ奏者って、そうはいないものなあ)とか。クラリネット奏者のリチャード・ストルツマン(2014年10月17日)とマリンバ奏者のミカ・ストルツマン(2014年10月17日)の夫妻デュオ・アルバム『デュオ・カンタンド』をフォロウするリサイタルを、銀座・ヤマハホールで見る。ビルの7〜9階にある同ホールはビル立て直しに伴い2010年に新しくなったようだが、ぼくは新しくなってからは初めてここに来る。通常のエレヴェイターとは別に奥の方に30人は平気で乗れる大きなそれが設置してあった。
ビル・ダグラス、ウィリアム・トーマス・マッキンリー、ジョン・ゾーン(1999年9月24日、2006年1月21日)、武満徹、チック・コリア(2006年9月3日、2007年10月1日、2016年9月16日)、J.S.バッハ、大島みちる、アストル・ピアソラ(アルバムでは、このタンゴの異端巨人の曲は取り上げていない)らの曲を披露する。1部は二人の演奏が主で、それぞれのソロ演奏も披露。2部には、バンドネオンの北村聡(2010年10月16日、2012年6月17日、2012年11月21日、2013年3月23日)とコントラバスの西嶋徹(2012年11月21日)も加わる。バンドネオンが入ったバッハの「フーガ」の妙味には新鮮な思いを得たな。また、2部では武満徹が大好きであった歌手の石川セリがちらり出てきて、掠れた声でほんの少しアカペアラで歌った。それは、武満が作曲や制作に関わった彼女のアルバムの収録曲なのだろうか。
一応クラシックの公演ではあるのだろうが、現代音楽的なエッジもあるのでぼくには聞きやすく、また取り上げた曲の作者にも表れているように、参照する世界が広いので無理なく音の行方に身をゆだねることができた。クラシック流儀〜楽譜に依った自由な音楽の旅があり、ストルツマン夫妻の信頼関係に満ちた日々の音楽生活の清華である、とすることができる出し物であったな。ミカは終始嬉しそうに叩き(アップ目の曲となるとアクションもダイナミック)、すましているようでいながらリチャードは随所にお茶目さをにじませていた。
▶︎過去の、リチャード・ストルツマン
http://43142.diarynote.jp/201410220711345595/
▶︎過去の、ミカ・ストルツマン
http://43142.diarynote.jp/201410220711345595/
▶︎過去の、ジョン・ゾーン
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/september1999live.htm
http://43142.diarynote.jp/200601271857530000/
▶過去の、チック・コリア
http://43142.diarynote.jp/?day=20060903
http://43142.diarynote.jp/200710121726160000/
http://43142.diarynote.jp/201609201820427313/
▶︎過去の、北村聡
http://43142.diarynote.jp/?day=20101016
http://43142.diarynote.jp/201206210942136482/
http://43142.diarynote.jp/?day=20121121
http://43142.diarynote.jp/?day=20130323
▶︎過去の、西嶋徹
http://43142.diarynote.jp/?day=20121121
<今日の、人はそれぞれ>
銀座のブランド店の横を通ると入口からさあっと冷風が流れて来るのをしっかり感じる。19時近く、暑くはないのだから、かなり店舗内エア・コンディションの温度設定が低いのだと思う。ま、中にはバシッと服をきた従業員の人たちがいるので、その方々に合わせた室内温度になっているのだろう。しかし、入口横にシャキッと立っている少しこぎれいな黒服といった男性の方々、そこからどういう職業的愉悦を得ているのかを慮るが、察せず。
ジャズ・ピアニストのジェリ・アレン(2004年11月3日)が60歳で亡くなったというニュースが飛び込んできた。
▶︎過去の、ジェリ・アレン
http://43142.diarynote.jp/200411071405440000/
ブランディ・ヤンガー。ピエール・バルー メモリアルイベント Vo.1
2017年6月29日 音楽 ヤンガーさんは現在33歳らしい、米国人ジャズ・ハーピスト。ジャズ側だとラヴィ・コルトレーン(2013年8月18日、2014年5月22日、2015年9月5日)やジェーン・モンハイト(2010年3月1日、2012年4月12日)作に入ったりしており、ポップ側セッションもやっていてコモン(2004年6月11日、2005年9月15日、2015年9月23日)やジョン・レジェンド(2005年5月8日)のアルバムにも名が見られる。クラシック上がりのようだが、MCや物腰はファンキー。ハープはカスタムメイドのようで、アラブの富豪が気に入りそうな装飾が施されてると説明したくなる? 南青山・ブルーノート東京、ファースト・ショウ。
それにしても、同行ミュージシャンが興味深い。2000年を回った頃からケニー・バロン(2001年11月20日、2009年1月7日、2003年10月10日、2014年9月7日、2016年9月4日)やステフォン・ハリス(2010年5月30日、2011年12月17日)の録音セッションに顔を出しリーダー作も数枚出す白人女性フルート奏者のアン・ドラモンド、テナー・サックスのラヴィ・コルトレーン(2013年8月18日、2014年5月22日、2015年9月5日)、1990年代はワーナーやヴァーヴからリーダー作をザクザク出していたギタリストのマーク・ホイットフィールド、ベースのラシャーン・カーター(2014年5月25日、2015年6月16日、2016年9月17日、2016年12月16日)、ドラムのアダム・ジャクソン(2014年5月25日、2016年9月17日、2016年12月16日)という面々が彼女につく。このリズム・セクションは、黒田卓也(2012年2月18日、2012年9月13日、2013年2月15日、2014年5月25日、2015年1月30日、2015年2月15日、2016年9月17日、2016年12月16日)バンドのそれですね。
ラシャーン・カーターがエレクトリックではなく、ずっとダブル・ベースを弾いていたのにはびっくり。その相手をするアダム・ジャクソンもいつもよりはジャズ寄りの演奏。取り上げる曲は、もろに敬意を示すかのようにアフリカ系女性ジャズ・ハーピストのドロシー・アシュビー(1930〜1986年)やアリス・コルトレーン(1937〜2007。ラヴィのお母さんですね)らの諸曲。また、自作曲もあり。結構くすんだ質感の元パフォーマンスをするんだなと思っていたら、後半はラシャーン・カーターが電気ベースを手にするとともにサウンドが粘着かつ立ったものとなり、色彩感を増す。もう少し、後者のノリの曲を聞きたかった。
ヤンガーの演奏はあまり過剰なことはせず、総体の佇まいに留意しつつ、さらさらとソロやサポート(ときに、サイド・ギター的)をするといった感じ。でも、楽器の特殊性もあり、妙な得体の知れなさや、広がりは出る。それって、アシュビーやアリス・コルトレーンも、まったくもって同様であったわけだが。彼女のハープ音とホイットフィールドのギター音との使い分けはどうするのかと思ったら、ソロを取るとき以外のギター音はあまり聞こえなかった。ホイットフィールドのギター・ソロはフュージョン以後の広がりを抱えつつシャープなジャズ感覚を内包するものでなかなか良かった。ヤンガーは他の奏者にもソロのパートは与える。トリオで始まったショウであったが、アンコールはヤンガーとアン・ドラモンドとのデュオでなされた。
▶過去の、ラヴィ・コルトレーン
http://43142.diarynote.jp/?day=20130818
http://43142.diarynote.jp/201405231458349566/
http://43142.diarynote.jp/201509211331298145/
▶過去の、ジェーン・モンハイト
http://43142.diarynote.jp/201003061215255562/
http://43142.diarynote.jp/201204150908588685/
▶過去の、コモン
http://43142.diarynote.jp/200406130120280000/
http://43142.diarynote.jp/?day=20050915
http://43142.diarynote.jp/201509241127563839/
▶過去の、ジョン・レジェンド
http://43142.diarynote.jp/200505141714260000/
▶過去の、ケニー・バロン
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/LIVE-2001-11.htm
http://43142.diarynote.jp/200901080850146753/
http://43142.diarynote.jp/?day=20090607
http://43142.diarynote.jp/201409100930206205/
http://43142.diarynote.jp/201609201052518160/
▶過去の、ステフォン・ハリス
http://43142.diarynote.jp/201006071814015815/
http://43142.diarynote.jp/201112201159168538/
▶︎過去の、ラシャーン・カーター
http://43142.diarynote.jp/201405271755563079
http://43142.diarynote.jp/201506180954176007/
http://43142.diarynote.jp/201609201835285184/
http://43142.diarynote.jp/?day=20161216
▶︎過去の、アダム・ジャクソン
http://43142.diarynote.jp/201405271755563079/
http://43142.diarynote.jp/201609201835285184/
http://43142.diarynote.jp/?day=20161216
▶過去の、黒田卓也
http://43142.diarynote.jp/201202200901013744/
http://43142.diarynote.jp/201209191239346073/
http://43142.diarynote.jp/201302181044151204/
http://43142.diarynote.jp/201405271755563079/
http://43142.diarynote.jp/201501310942048841/
http://43142.diarynote.jp/201502170939564537/
http://43142.diarynote.jp/201609201835285184/
http://43142.diarynote.jp/201612181010384754/
その後、渋谷・サラヴァ東京に行って、<ピエール・バルー メモリアルイベント Vo.1>という出し物を途中から見る。場内に入ったら、ボサ派シンガー/ギタリストの吉田慶子(2012年4月25日、2013年12月26日 )の最後の曲で、女性シンガーを伴っていた。曲はポルトガル曲ではなく、日本語歌詞。それバルー(2010年7月11日、2016年10月27日)曲の翻訳曲なのだろうか。
その後には、フランス人5人が出てくる。いかにも仏人的アート系中年というルックスを持つシンガー・ソングライターのバスティアン・ラルマンを中心とするもので、それは”バスティアン・ラルマン&眠れる海辺の音楽家たち”という名前がつけられている。ラルマンに加えて、ルバン・ドゥ・ラ・シモン、ジー・ペー・ナタフ、ダビッド・ババン、マエヴァ・ル・ベルという人たちがステージに立った。
なんの情報のないまま、5人の和気藹々としたパフォーマンスに触れたのだが、ぼくは密かにブっとんだ。めちゃ、味と風情がいいんだもの! 何気ない存在感もたっぷり。実は、英米のロック文脈で見るとフランスのポップ・ミュージックはどこかどんくさいという大雑把な感想をぼくは持っているのだが、働き盛り(?)の彼らの場合はまるでそんなことがなかった。曲にせよ、歌にせよ、ちょっとした楽器音にせよ、ほんわかしていてどこかフランスっぽさも感じさせるのに、ぼくの耳にはとってもインターナショナルな観点で技と実のあるものであると思わずにはいられず。すげえ。
また、感心したのは、曲ごとに持ち楽器(ギター、ピアノ、ベース、打楽器)を変えたり、リード・ヴォーカルをとる人も次々変わったこと。その様にふれ、音楽性は重ならないものの、ぼくはザ・バンドの素敵を感じてしまったのだから。持ち楽器が変わらないのは、チェロを弾く紅一点のベル嬢だけだった。いろんな部分で感心、ぼくのフレンチ・ポップに対するイメージは少し変わった。あと、彼らの洒脱極まりない歌にふれ、アート・リンゼイ(1999年12月18日、2002年9月9日、2004年11月21日、2011年6月8日、2014年10月26日、2015年6月9日、2016年9月1日、2017年6月23日)のそれってフランス的な味があるのかもと、おぼろげにぼくは思った。なお、披露した曲の多くはラルマンたちの曲だったのではないか。
▶過去の、吉田慶子
http://43142.diarynote.jp/201205080617258733/
http://43142.diarynote.jp/201312271037411817/
▶︎過去の、ピエール・バルー
http://43142.diarynote.jp/201007130731368326/
http://43142.diarynote.jp/?day=20161027
▶過去の、アート・リンゼイ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/december1999live.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-9.htm
http://43142.diarynote.jp/200411231722390000/
http://43142.diarynote.jp/201106141341111340/
http://43142.diarynote.jp/201410301512336095/
http://43142.diarynote.jp/201506111719463390/
http://43142.diarynote.jp/201609200958472477/
http://43142.diarynote.jp/201706240934237865/
<今日も、賑やか>
ブルーノート東京のヤンガーさんのショウが終わると、斜め前でそれを見ていたシンガー/トロンボーン奏者のコーリー・キング(2013年2月15日、2013年6月4日、2014年5月25日、2014年8月7日、2016年5月31日、2016年12月16日)がぼくを見つけて声をかけてくる。同じ席には、黒田卓也や大林武司(2014年5月25日、2015年9月5日、2016年2月16日、2016年9月4日)もいる。皆んな、ホント仲よしなんだなあ。キングは来月11日と12日に、黒田やラシャーン・カーターらを擁するリーダー・ライヴを有楽町・コットンクラブで行う。一方、大林は、彼がコ・リーダーを務めるニュー・センチュリー・ジャズ・クインテット(2015年9月5日)の新作『ソウル・コンヴァージョン』(スパイス・オブ・ライフ)を7月下旬にリリース。また、7月下旬には黒田やニュー・センチュリー・ジャズ・クインテットの大林や中村恭士(2009年10月15日、2015年9月5日、2017年1月10日)らが組む在NY日本人奏者たちによるクインテットのJ-SQUAD がフジやブルーノート東京を含むツアーを行う。今日は昼間今年一番の蒸し暑さをぼくは家で仕事していて感じたが、夏は着実にやっていているなあ。
▶過去の、コリー・キング
http://43142.diarynote.jp/201302181044151204/
http://43142.diarynote.jp/201306060730086224
http://43142.diarynote.jp/201405271755563079/
http://43142.diarynote.jp/201408091058201133/
http://43142.diarynote.jp/201606101027587993/
▶過去の大林武司
http://43142.diarynote.jp/?day=20140525
http://43142.diarynote.jp/201509211331298145/
http://43142.diarynote.jp/?day=20160216
http://43142.diarynote.jp/201609201052518160/
http://43142.diarynote.jp/?day=20161216
▶︎過去の、ニュー・センチュリー・ジャズ ・クインテット
http://43142.diarynote.jp/201509211331298145/
▶過去の、中村恭士
http://43142.diarynote.jp/200910161214535124/
http://43142.diarynote.jp/201509211331298145/
http://43142.diarynote.jp/?day=20170110
それにしても、同行ミュージシャンが興味深い。2000年を回った頃からケニー・バロン(2001年11月20日、2009年1月7日、2003年10月10日、2014年9月7日、2016年9月4日)やステフォン・ハリス(2010年5月30日、2011年12月17日)の録音セッションに顔を出しリーダー作も数枚出す白人女性フルート奏者のアン・ドラモンド、テナー・サックスのラヴィ・コルトレーン(2013年8月18日、2014年5月22日、2015年9月5日)、1990年代はワーナーやヴァーヴからリーダー作をザクザク出していたギタリストのマーク・ホイットフィールド、ベースのラシャーン・カーター(2014年5月25日、2015年6月16日、2016年9月17日、2016年12月16日)、ドラムのアダム・ジャクソン(2014年5月25日、2016年9月17日、2016年12月16日)という面々が彼女につく。このリズム・セクションは、黒田卓也(2012年2月18日、2012年9月13日、2013年2月15日、2014年5月25日、2015年1月30日、2015年2月15日、2016年9月17日、2016年12月16日)バンドのそれですね。
ラシャーン・カーターがエレクトリックではなく、ずっとダブル・ベースを弾いていたのにはびっくり。その相手をするアダム・ジャクソンもいつもよりはジャズ寄りの演奏。取り上げる曲は、もろに敬意を示すかのようにアフリカ系女性ジャズ・ハーピストのドロシー・アシュビー(1930〜1986年)やアリス・コルトレーン(1937〜2007。ラヴィのお母さんですね)らの諸曲。また、自作曲もあり。結構くすんだ質感の元パフォーマンスをするんだなと思っていたら、後半はラシャーン・カーターが電気ベースを手にするとともにサウンドが粘着かつ立ったものとなり、色彩感を増す。もう少し、後者のノリの曲を聞きたかった。
ヤンガーの演奏はあまり過剰なことはせず、総体の佇まいに留意しつつ、さらさらとソロやサポート(ときに、サイド・ギター的)をするといった感じ。でも、楽器の特殊性もあり、妙な得体の知れなさや、広がりは出る。それって、アシュビーやアリス・コルトレーンも、まったくもって同様であったわけだが。彼女のハープ音とホイットフィールドのギター音との使い分けはどうするのかと思ったら、ソロを取るとき以外のギター音はあまり聞こえなかった。ホイットフィールドのギター・ソロはフュージョン以後の広がりを抱えつつシャープなジャズ感覚を内包するものでなかなか良かった。ヤンガーは他の奏者にもソロのパートは与える。トリオで始まったショウであったが、アンコールはヤンガーとアン・ドラモンドとのデュオでなされた。
▶過去の、ラヴィ・コルトレーン
http://43142.diarynote.jp/?day=20130818
http://43142.diarynote.jp/201405231458349566/
http://43142.diarynote.jp/201509211331298145/
▶過去の、ジェーン・モンハイト
http://43142.diarynote.jp/201003061215255562/
http://43142.diarynote.jp/201204150908588685/
▶過去の、コモン
http://43142.diarynote.jp/200406130120280000/
http://43142.diarynote.jp/?day=20050915
http://43142.diarynote.jp/201509241127563839/
▶過去の、ジョン・レジェンド
http://43142.diarynote.jp/200505141714260000/
▶過去の、ケニー・バロン
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/LIVE-2001-11.htm
http://43142.diarynote.jp/200901080850146753/
http://43142.diarynote.jp/?day=20090607
http://43142.diarynote.jp/201409100930206205/
http://43142.diarynote.jp/201609201052518160/
▶過去の、ステフォン・ハリス
http://43142.diarynote.jp/201006071814015815/
http://43142.diarynote.jp/201112201159168538/
▶︎過去の、ラシャーン・カーター
http://43142.diarynote.jp/201405271755563079
http://43142.diarynote.jp/201506180954176007/
http://43142.diarynote.jp/201609201835285184/
http://43142.diarynote.jp/?day=20161216
▶︎過去の、アダム・ジャクソン
http://43142.diarynote.jp/201405271755563079/
http://43142.diarynote.jp/201609201835285184/
http://43142.diarynote.jp/?day=20161216
▶過去の、黒田卓也
http://43142.diarynote.jp/201202200901013744/
http://43142.diarynote.jp/201209191239346073/
http://43142.diarynote.jp/201302181044151204/
http://43142.diarynote.jp/201405271755563079/
http://43142.diarynote.jp/201501310942048841/
http://43142.diarynote.jp/201502170939564537/
http://43142.diarynote.jp/201609201835285184/
http://43142.diarynote.jp/201612181010384754/
その後、渋谷・サラヴァ東京に行って、<ピエール・バルー メモリアルイベント Vo.1>という出し物を途中から見る。場内に入ったら、ボサ派シンガー/ギタリストの吉田慶子(2012年4月25日、2013年12月26日 )の最後の曲で、女性シンガーを伴っていた。曲はポルトガル曲ではなく、日本語歌詞。それバルー(2010年7月11日、2016年10月27日)曲の翻訳曲なのだろうか。
その後には、フランス人5人が出てくる。いかにも仏人的アート系中年というルックスを持つシンガー・ソングライターのバスティアン・ラルマンを中心とするもので、それは”バスティアン・ラルマン&眠れる海辺の音楽家たち”という名前がつけられている。ラルマンに加えて、ルバン・ドゥ・ラ・シモン、ジー・ペー・ナタフ、ダビッド・ババン、マエヴァ・ル・ベルという人たちがステージに立った。
なんの情報のないまま、5人の和気藹々としたパフォーマンスに触れたのだが、ぼくは密かにブっとんだ。めちゃ、味と風情がいいんだもの! 何気ない存在感もたっぷり。実は、英米のロック文脈で見るとフランスのポップ・ミュージックはどこかどんくさいという大雑把な感想をぼくは持っているのだが、働き盛り(?)の彼らの場合はまるでそんなことがなかった。曲にせよ、歌にせよ、ちょっとした楽器音にせよ、ほんわかしていてどこかフランスっぽさも感じさせるのに、ぼくの耳にはとってもインターナショナルな観点で技と実のあるものであると思わずにはいられず。すげえ。
また、感心したのは、曲ごとに持ち楽器(ギター、ピアノ、ベース、打楽器)を変えたり、リード・ヴォーカルをとる人も次々変わったこと。その様にふれ、音楽性は重ならないものの、ぼくはザ・バンドの素敵を感じてしまったのだから。持ち楽器が変わらないのは、チェロを弾く紅一点のベル嬢だけだった。いろんな部分で感心、ぼくのフレンチ・ポップに対するイメージは少し変わった。あと、彼らの洒脱極まりない歌にふれ、アート・リンゼイ(1999年12月18日、2002年9月9日、2004年11月21日、2011年6月8日、2014年10月26日、2015年6月9日、2016年9月1日、2017年6月23日)のそれってフランス的な味があるのかもと、おぼろげにぼくは思った。なお、披露した曲の多くはラルマンたちの曲だったのではないか。
▶過去の、吉田慶子
http://43142.diarynote.jp/201205080617258733/
http://43142.diarynote.jp/201312271037411817/
▶︎過去の、ピエール・バルー
http://43142.diarynote.jp/201007130731368326/
http://43142.diarynote.jp/?day=20161027
▶過去の、アート・リンゼイ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/december1999live.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-9.htm
http://43142.diarynote.jp/200411231722390000/
http://43142.diarynote.jp/201106141341111340/
http://43142.diarynote.jp/201410301512336095/
http://43142.diarynote.jp/201506111719463390/
http://43142.diarynote.jp/201609200958472477/
http://43142.diarynote.jp/201706240934237865/
<今日も、賑やか>
ブルーノート東京のヤンガーさんのショウが終わると、斜め前でそれを見ていたシンガー/トロンボーン奏者のコーリー・キング(2013年2月15日、2013年6月4日、2014年5月25日、2014年8月7日、2016年5月31日、2016年12月16日)がぼくを見つけて声をかけてくる。同じ席には、黒田卓也や大林武司(2014年5月25日、2015年9月5日、2016年2月16日、2016年9月4日)もいる。皆んな、ホント仲よしなんだなあ。キングは来月11日と12日に、黒田やラシャーン・カーターらを擁するリーダー・ライヴを有楽町・コットンクラブで行う。一方、大林は、彼がコ・リーダーを務めるニュー・センチュリー・ジャズ・クインテット(2015年9月5日)の新作『ソウル・コンヴァージョン』(スパイス・オブ・ライフ)を7月下旬にリリース。また、7月下旬には黒田やニュー・センチュリー・ジャズ・クインテットの大林や中村恭士(2009年10月15日、2015年9月5日、2017年1月10日)らが組む在NY日本人奏者たちによるクインテットのJ-SQUAD がフジやブルーノート東京を含むツアーを行う。今日は昼間今年一番の蒸し暑さをぼくは家で仕事していて感じたが、夏は着実にやっていているなあ。
▶過去の、コリー・キング
http://43142.diarynote.jp/201302181044151204/
http://43142.diarynote.jp/201306060730086224
http://43142.diarynote.jp/201405271755563079/
http://43142.diarynote.jp/201408091058201133/
http://43142.diarynote.jp/201606101027587993/
▶過去の大林武司
http://43142.diarynote.jp/?day=20140525
http://43142.diarynote.jp/201509211331298145/
http://43142.diarynote.jp/?day=20160216
http://43142.diarynote.jp/201609201052518160/
http://43142.diarynote.jp/?day=20161216
▶︎過去の、ニュー・センチュリー・ジャズ ・クインテット
http://43142.diarynote.jp/201509211331298145/
▶過去の、中村恭士
http://43142.diarynote.jp/200910161214535124/
http://43142.diarynote.jp/201509211331298145/
http://43142.diarynote.jp/?day=20170110
ロキシー・ミュージック(2010年7月31日)のギタリストであるフィル・マンザネラの公演を、六本木・ビルボードライブ東京(ファースト・ショウ)を見る。結構厚い編成での来日で、サイド・ギターのルーカス・ポロ、ベースのヤロン・スタヴィ、ヴォーカルのソニア・バーナード、テナー・サックスとキーボードのジョアン・デ・マセド・メロ、キーボードのアンドレス・メサ、ドラムのハヴィエ・ウェイラーという面々がサポートする。彼らはマンザネラの2015年作『The Sound of Blue』や2017年リリースのライヴ盤に入っている人たち。そして、その構成員の名前を見ればわかるように、面々はブラジル人とかコロンビア人とかイスラエル人とか、皆非英国人。紅一点のシンガーはポルトガル系英国人と紹介されていたかもしれないが、いかにもエキゾな風貌を持っていた。
大昔は蝿野郎的なルックスを決めたりもしていてマンザネラには変わった御仁という印象を持つ人も多いだろうが(いまは普通の英国のすらりとした老人という外見だ)、なるほど酔狂とも言えるバンド員の揃え方なり。が、マンザネラといえば、ソロ作にスペイン語曲を入れたりしていたことに表れているように、<スペイン語>文化をいろいろと通ってきている人だ。なんせ、ロンドン生まれながら母親はコロンビア人だし(MCでお母さんはキューバでギターを教えていた、なんてことも言っていなかったか?)、彼自身も幼少〜少年期はキューバやベネズエラで育っているはずであるから。そして、彼のそういう普通のイギリス人とは異なる風通しの良い見聞は彼のロック表現にも間違いなくプラスになっているはずなのだ。
基本、ソロ曲やロキシー・ミュージック曲を笑みの感覚とともに繰り出すパフォーマンスを見せる。エイミー・ワインハウスが好きそうな黒っぽい歌い方を見せるソニア・バーナードは2曲マンザネラ抜きでフィーチャーされたが、その際ジャクソン5とエルヴィス・プレスリーの有名曲を彼女は歌った。ぼくはなくてもいいと思ったが、マンザネラはいい人なんだろうな。これで、愛人とかいう話があるなら、楽しいんだけど。
「モア・ザン・ディス」を含むロキシー曲に関しては、もっと取り上げるべきものがあるだろとツッコミを呼ぶ? 彼は響きの感覚を持つ単音主体のソロをいろいろとったが、それについはそれほど感興を覚えず。ぼくは、ギタリストに対する期待のハードルが高いのだ。終盤、サンプリングでマンザネラ曲(1978年「K-スコープ」)が使われたため、彼の名前がコンポーザー登録に入っていたジェイ・Zとカニエ・ウェストの「ノー・チャーチ・イン・ザ・ウィルド」も披露。そしてアンコールでは、なんとスーダラにキューバ曲をやる。あわわわわ。
▶過去の、ロキシー・ミュージック
http://43142.diarynote.jp/201008251413325933/
<今日の、知識>
“大人数のための、スイス式卓球”というのがあるのかあ。卓球場を貸し切った大使館の文化・広報部長の帰国パーティで、それを知りました。
大昔は蝿野郎的なルックスを決めたりもしていてマンザネラには変わった御仁という印象を持つ人も多いだろうが(いまは普通の英国のすらりとした老人という外見だ)、なるほど酔狂とも言えるバンド員の揃え方なり。が、マンザネラといえば、ソロ作にスペイン語曲を入れたりしていたことに表れているように、<スペイン語>文化をいろいろと通ってきている人だ。なんせ、ロンドン生まれながら母親はコロンビア人だし(MCでお母さんはキューバでギターを教えていた、なんてことも言っていなかったか?)、彼自身も幼少〜少年期はキューバやベネズエラで育っているはずであるから。そして、彼のそういう普通のイギリス人とは異なる風通しの良い見聞は彼のロック表現にも間違いなくプラスになっているはずなのだ。
基本、ソロ曲やロキシー・ミュージック曲を笑みの感覚とともに繰り出すパフォーマンスを見せる。エイミー・ワインハウスが好きそうな黒っぽい歌い方を見せるソニア・バーナードは2曲マンザネラ抜きでフィーチャーされたが、その際ジャクソン5とエルヴィス・プレスリーの有名曲を彼女は歌った。ぼくはなくてもいいと思ったが、マンザネラはいい人なんだろうな。これで、愛人とかいう話があるなら、楽しいんだけど。
「モア・ザン・ディス」を含むロキシー曲に関しては、もっと取り上げるべきものがあるだろとツッコミを呼ぶ? 彼は響きの感覚を持つ単音主体のソロをいろいろとったが、それについはそれほど感興を覚えず。ぼくは、ギタリストに対する期待のハードルが高いのだ。終盤、サンプリングでマンザネラ曲(1978年「K-スコープ」)が使われたため、彼の名前がコンポーザー登録に入っていたジェイ・Zとカニエ・ウェストの「ノー・チャーチ・イン・ザ・ウィルド」も披露。そしてアンコールでは、なんとスーダラにキューバ曲をやる。あわわわわ。
▶過去の、ロキシー・ミュージック
http://43142.diarynote.jp/201008251413325933/
<今日の、知識>
“大人数のための、スイス式卓球”というのがあるのかあ。卓球場を貸し切った大使館の文化・広報部長の帰国パーティで、それを知りました。