祐生カオル

2017年6月15日 音楽
 ブラジル音楽にインスパイアされたことをやる男性シンガー/キーボード奏者とそのグループを、青山・プラッサオンゼでセカンド・ショウから見る。エレクトリック・ピアノを弾きながら歌う祐生カオルに加え、トランペットの石川広行、トロンボーンの和田充弘、ギターの小畑和彦(2016年7月25日)、エレクトリック・ベースのコモブチキイチロウ(2011年1月21日、2012年4月10日、2012年11月10日、2012年11月25日、2013年7月10日、2013年7月27日 )、ドラムの石川智(2012年11月10日、2016年7月25日)という面々がサポート。リズム・セクション、いい音を出していました。

 祐生はイヴァン・リンス(2002年5月1日、2009年3月17日、2010年3月9日、2012年4月12日、2016年8月28日)の楽曲を愛好/吟味した先に、その歌詞を日本語にしたアダプテイション曲を披露することをしているようで、この晩の出し物もその流れを汲む。リンズ曲が持つ“魔法”を素材に、メロディやコードという縦糸と揺れや情緒といった縦糸の交錯を生理的にまっすぐに見つめ直す。そして、その先にブラジルが生む山ほどの機微を自らの華を持つポップ表現にワープさせちゃう。なんて、その表現を説明できるだろうか。また、その回路のバイパスとして、彼はザ・ビートルズ曲(ファースト・ショウでは、スティーヴィー・ワンダー曲も取り上げたよう)もブラジルの魔法に染めた形でみずみずしく披露した。祐生の歌声は何気に粘り気あり。それは、爽やかなコード感などに、もう一つの奥行きを加える。

▶︎過去の、小畑和彦
http://43142.diarynote.jp/?day=20160725
▶︎過去の、コモブチキイチロウ
http://43142.diarynote.jp/201101231224498510/
http://43142.diarynote.jp/?day=20120410
http://43142.diarynote.jp/?day=20121110
http://43142.diarynote.jp/?day=20121125
http://43142.diarynote.jp/?day=20130710
http://43142.diarynote.jp/201307291053021427/
▶︎過去の、石川智
http://43142.diarynote.jp/?day=20121110
http://43142.diarynote.jp/?day=20160725
▶︎過去の、イヴァン・リンス
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-5.htm
http://43142.diarynote.jp/200903191857117123/
http://43142.diarynote.jp/201003101342028780/
http://43142.diarynote.jp/201204150908588685/
http://43142.diarynote.jp/201608291403509244/

<今日の、アフター>
 ライヴ後に流れた店で、成立してしまった共謀罪の話題になる。なんで、こんなでたらめがまかりとおるのか。あちこちで、◯ルゴ◯待望論が出ていると推測する。←これ、共謀罪対象となっちゃう?