ロキシー・ミュージック(2010年7月31日)のギタリストであるフィル・マンザネラの公演を、六本木・ビルボードライブ東京(ファースト・ショウ)を見る。結構厚い編成での来日で、サイド・ギターのルーカス・ポロ、ベースのヤロン・スタヴィ、ヴォーカルのソニア・バーナード、テナー・サックスとキーボードのジョアン・デ・マセド・メロ、キーボードのアンドレス・メサ、ドラムのハヴィエ・ウェイラーという面々がサポートする。彼らはマンザネラの2015年作『The Sound of Blue』や2017年リリースのライヴ盤に入っている人たち。そして、その構成員の名前を見ればわかるように、面々はブラジル人とかコロンビア人とかイスラエル人とか、皆非英国人。紅一点のシンガーはポルトガル系英国人と紹介されていたかもしれないが、いかにもエキゾな風貌を持っていた。
大昔は蝿野郎的なルックスを決めたりもしていてマンザネラには変わった御仁という印象を持つ人も多いだろうが(いまは普通の英国のすらりとした老人という外見だ)、なるほど酔狂とも言えるバンド員の揃え方なり。が、マンザネラといえば、ソロ作にスペイン語曲を入れたりしていたことに表れているように、<スペイン語>文化をいろいろと通ってきている人だ。なんせ、ロンドン生まれながら母親はコロンビア人だし(MCでお母さんはキューバでギターを教えていた、なんてことも言っていなかったか?)、彼自身も幼少〜少年期はキューバやベネズエラで育っているはずであるから。そして、彼のそういう普通のイギリス人とは異なる風通しの良い見聞は彼のロック表現にも間違いなくプラスになっているはずなのだ。
基本、ソロ曲やロキシー・ミュージック曲を笑みの感覚とともに繰り出すパフォーマンスを見せる。エイミー・ワインハウスが好きそうな黒っぽい歌い方を見せるソニア・バーナードは2曲マンザネラ抜きでフィーチャーされたが、その際ジャクソン5とエルヴィス・プレスリーの有名曲を彼女は歌った。ぼくはなくてもいいと思ったが、マンザネラはいい人なんだろうな。これで、愛人とかいう話があるなら、楽しいんだけど。
「モア・ザン・ディス」を含むロキシー曲に関しては、もっと取り上げるべきものがあるだろとツッコミを呼ぶ? 彼は響きの感覚を持つ単音主体のソロをいろいろとったが、それについはそれほど感興を覚えず。ぼくは、ギタリストに対する期待のハードルが高いのだ。終盤、サンプリングでマンザネラ曲(1978年「K-スコープ」)が使われたため、彼の名前がコンポーザー登録に入っていたジェイ・Zとカニエ・ウェストの「ノー・チャーチ・イン・ザ・ウィルド」も披露。そしてアンコールでは、なんとスーダラにキューバ曲をやる。あわわわわ。
▶過去の、ロキシー・ミュージック
http://43142.diarynote.jp/201008251413325933/
<今日の、知識>
“大人数のための、スイス式卓球”というのがあるのかあ。卓球場を貸し切った大使館の文化・広報部長の帰国パーティで、それを知りました。
大昔は蝿野郎的なルックスを決めたりもしていてマンザネラには変わった御仁という印象を持つ人も多いだろうが(いまは普通の英国のすらりとした老人という外見だ)、なるほど酔狂とも言えるバンド員の揃え方なり。が、マンザネラといえば、ソロ作にスペイン語曲を入れたりしていたことに表れているように、<スペイン語>文化をいろいろと通ってきている人だ。なんせ、ロンドン生まれながら母親はコロンビア人だし(MCでお母さんはキューバでギターを教えていた、なんてことも言っていなかったか?)、彼自身も幼少〜少年期はキューバやベネズエラで育っているはずであるから。そして、彼のそういう普通のイギリス人とは異なる風通しの良い見聞は彼のロック表現にも間違いなくプラスになっているはずなのだ。
基本、ソロ曲やロキシー・ミュージック曲を笑みの感覚とともに繰り出すパフォーマンスを見せる。エイミー・ワインハウスが好きそうな黒っぽい歌い方を見せるソニア・バーナードは2曲マンザネラ抜きでフィーチャーされたが、その際ジャクソン5とエルヴィス・プレスリーの有名曲を彼女は歌った。ぼくはなくてもいいと思ったが、マンザネラはいい人なんだろうな。これで、愛人とかいう話があるなら、楽しいんだけど。
「モア・ザン・ディス」を含むロキシー曲に関しては、もっと取り上げるべきものがあるだろとツッコミを呼ぶ? 彼は響きの感覚を持つ単音主体のソロをいろいろとったが、それについはそれほど感興を覚えず。ぼくは、ギタリストに対する期待のハードルが高いのだ。終盤、サンプリングでマンザネラ曲(1978年「K-スコープ」)が使われたため、彼の名前がコンポーザー登録に入っていたジェイ・Zとカニエ・ウェストの「ノー・チャーチ・イン・ザ・ウィルド」も披露。そしてアンコールでは、なんとスーダラにキューバ曲をやる。あわわわわ。
▶過去の、ロキシー・ミュージック
http://43142.diarynote.jp/201008251413325933/
<今日の、知識>
“大人数のための、スイス式卓球”というのがあるのかあ。卓球場を貸し切った大使館の文化・広報部長の帰国パーティで、それを知りました。