ザ・ニュー・パワー・ジェネレーション
2017年4月1日 音楽 “トルビュート・トゥ・プリンス”という副題がつけられた公演で、プリンス(2002年11月19日)の晩年のバンドでベースを弾いたアンドリュー・ゴーチをミュージカル・ディレクターにおく。プリンスに関わる前には普通にセッション・プレイヤーをしていて、彼はパティ・ラベルやケブ・モー(2007年9月19日)作とかで弾いていたりする。ソロ作も出していて、そこではマーカス・ミラー(1999年11月12日、2001年 6月14日、2003年8月19日、2005年8月21日、2007年12月13日、2009年9月15日、2010年9月3日、2013年9月3日、2015年2月21日、2016年9月17日、2017年1月7日)が好きなのかなというブチブチ演奏を聞かせていたりするんだけど、今回のショウは堅実演奏で、全体をまとめることに留意していた。六本木・ビルボードライブ、セカンド・ショウ。
彼がプリンスに支えた時代の同僚と知り合いに声をかけた人たちの混合か。専任シンガー2、ギター、キーボード(晩期プリンス・バンドにいた、カサンドラ・オニール〜2006年8月10日)、ドラム、そしてアルト・サックス2、バリトン・サックス、トランペット、トロンボーン。近年プリンスはブラス担当者をずらり並べて肉感的なライヴをしていたが、そのホーン・プレイヤーを擁したもの。終盤、彼らは後ろ横から前に出て、振り付けとともに吹いたりもしたが、それもマルだったな。
プリンス曲のカヴァー・バンドを軽い気持ちで楽しめればという気持ちで会場入りしたのだが、とってもとってもとっても良かった。次から次へとけっこうメドレーみたいな感じで、黄金のオールタイム選曲による曲は送り出されていく(全部で20曲ぐらいやった?)のだが、なんの疑問もなく接することができた。いや、本当にプリンス曲は素晴らしい。それに尽きる。高揚し、胸踊る。面々、一切譜面は置いておらず、するとけっこう現在このパッケージでショウを持っているのか? いや、見事なバンドだったと思う。
問題はヴォーカルなのだが、それも問題なかった。男女のシンガーに加え、女性キーボード奏者とギタリストも曲によりリード・ヴォーカルを取るのだが。男性シンガーは身体がデカく、それだけで違和感を感じるところもあるのだが、イヤではない。僕が一番プリンスの歌に近いと思えたのは、ギタリストのそれだった。そのギターのリック・マルセルはクリス・ウォーカー(2003年3月13日、2009年6月15日、2014年11月19日)と付き合いを持っていたりするんだよな。
最後の曲は、「1999」。スライ・ストーン(2008年8月31日、2008年9月2日、2010年1月20日)の「ダンス・トゥ・ザ・ミュージック」のヴォーカル作法(バンド・メンバーが歌い継いでいく)をうまく応用したビート・ポップだが、その曲の確かな再現に触れながら、JB(2000年8月5日)とかスライとか先達の確固とした様式や癖を見事に消化/解釈した末に個性と魅力ありまくりのブツを作ることができる、あんな才能は今後出てこないのではないか、と思えてきてしまった。そしたら、ぼくは不覚にも涙腺が緩んでしまった。。。。
▶過去の、プリンス
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-11.htm
▶︎過去の、ケブ・モー
http://43142.diarynote.jp/200709201052530000/
▶︎過去のマーカス・ミラー
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/movember1999live.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-6.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-8.htm
http://43142.diarynote.jp/200508230545510000/
http://43142.diarynote.jp/200712161023010000/
http://43142.diarynote.jp/200909181206531984/
http://43142.diarynote.jp/201009111624281899/
http://43142.diarynote.jp/201309051241384602/
http://43142.diarynote.jp/201502231815384234/
http://43142.diarynote.jp/?day=20160917
http://43142.diarynote.jp/201701091247527188/
▶︎過去の、カサンドラ・オニール
http://43142.diarynote.jp/?day=20060810
▶過去の、クリス・ウォーカー
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-3.htm
http://43142.diarynote.jp/200906160735045241/
http://43142.diarynote.jp/?day=20141119
▶過去の、スライ・ストーン
http://43142.diarynote.jp/200809011923060000/
http://43142.diarynote.jp/200809071428140000/
http://43142.diarynote.jp/201001211346277187/
http://43142.diarynote.jp/201505201630381899/ 映画
▶過去の、JB
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-8.htm サマーソニック初日
http://43142.diarynote.jp/201503041619591535/ 映画
http://43142.diarynote.jp/?day=20160626 映画
<今日の、ライヴの前>
知人たちがお堀端でやっているお花見に遅れて向かったら、寒すぎるということで、室内に移動していた。でも、みんな楽しそう。結局、理由つけて、大勢で飲みたいだけじゃん。その後、六本木に向かう前に、銀座(住所はそうだが、駅は新橋の方が近い)に今日オープンしたジャズ喫茶に連れて行かれる。CAFÉ and BAR RIVERSIDE JAZZというお店で、店名に冠したリヴァーサイド・レーベルのレコードは全てあったりするのかな。ちゃんとしたオーディオにて、アナログ・レコードを回す店。ターンテーブルやレコード群が内部ではなく、客席に向かい超オープンに置かれているのはいいかも。
彼がプリンスに支えた時代の同僚と知り合いに声をかけた人たちの混合か。専任シンガー2、ギター、キーボード(晩期プリンス・バンドにいた、カサンドラ・オニール〜2006年8月10日)、ドラム、そしてアルト・サックス2、バリトン・サックス、トランペット、トロンボーン。近年プリンスはブラス担当者をずらり並べて肉感的なライヴをしていたが、そのホーン・プレイヤーを擁したもの。終盤、彼らは後ろ横から前に出て、振り付けとともに吹いたりもしたが、それもマルだったな。
プリンス曲のカヴァー・バンドを軽い気持ちで楽しめればという気持ちで会場入りしたのだが、とってもとってもとっても良かった。次から次へとけっこうメドレーみたいな感じで、黄金のオールタイム選曲による曲は送り出されていく(全部で20曲ぐらいやった?)のだが、なんの疑問もなく接することができた。いや、本当にプリンス曲は素晴らしい。それに尽きる。高揚し、胸踊る。面々、一切譜面は置いておらず、するとけっこう現在このパッケージでショウを持っているのか? いや、見事なバンドだったと思う。
問題はヴォーカルなのだが、それも問題なかった。男女のシンガーに加え、女性キーボード奏者とギタリストも曲によりリード・ヴォーカルを取るのだが。男性シンガーは身体がデカく、それだけで違和感を感じるところもあるのだが、イヤではない。僕が一番プリンスの歌に近いと思えたのは、ギタリストのそれだった。そのギターのリック・マルセルはクリス・ウォーカー(2003年3月13日、2009年6月15日、2014年11月19日)と付き合いを持っていたりするんだよな。
最後の曲は、「1999」。スライ・ストーン(2008年8月31日、2008年9月2日、2010年1月20日)の「ダンス・トゥ・ザ・ミュージック」のヴォーカル作法(バンド・メンバーが歌い継いでいく)をうまく応用したビート・ポップだが、その曲の確かな再現に触れながら、JB(2000年8月5日)とかスライとか先達の確固とした様式や癖を見事に消化/解釈した末に個性と魅力ありまくりのブツを作ることができる、あんな才能は今後出てこないのではないか、と思えてきてしまった。そしたら、ぼくは不覚にも涙腺が緩んでしまった。。。。
▶過去の、プリンス
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-11.htm
▶︎過去の、ケブ・モー
http://43142.diarynote.jp/200709201052530000/
▶︎過去のマーカス・ミラー
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/movember1999live.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-6.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-8.htm
http://43142.diarynote.jp/200508230545510000/
http://43142.diarynote.jp/200712161023010000/
http://43142.diarynote.jp/200909181206531984/
http://43142.diarynote.jp/201009111624281899/
http://43142.diarynote.jp/201309051241384602/
http://43142.diarynote.jp/201502231815384234/
http://43142.diarynote.jp/?day=20160917
http://43142.diarynote.jp/201701091247527188/
▶︎過去の、カサンドラ・オニール
http://43142.diarynote.jp/?day=20060810
▶過去の、クリス・ウォーカー
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-3.htm
http://43142.diarynote.jp/200906160735045241/
http://43142.diarynote.jp/?day=20141119
▶過去の、スライ・ストーン
http://43142.diarynote.jp/200809011923060000/
http://43142.diarynote.jp/200809071428140000/
http://43142.diarynote.jp/201001211346277187/
http://43142.diarynote.jp/201505201630381899/ 映画
▶過去の、JB
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-8.htm サマーソニック初日
http://43142.diarynote.jp/201503041619591535/ 映画
http://43142.diarynote.jp/?day=20160626 映画
<今日の、ライヴの前>
知人たちがお堀端でやっているお花見に遅れて向かったら、寒すぎるということで、室内に移動していた。でも、みんな楽しそう。結局、理由つけて、大勢で飲みたいだけじゃん。その後、六本木に向かう前に、銀座(住所はそうだが、駅は新橋の方が近い)に今日オープンしたジャズ喫茶に連れて行かれる。CAFÉ and BAR RIVERSIDE JAZZというお店で、店名に冠したリヴァーサイド・レーベルのレコードは全てあったりするのかな。ちゃんとしたオーディオにて、アナログ・レコードを回す店。ターンテーブルやレコード群が内部ではなく、客席に向かい超オープンに置かれているのはいいかも。
ドーナル・ラニー&アンディ・アーヴァイン、ジョン・ジョン・フェスティヴァル
2017年4月2日 音楽 ヒャハ。アイルランドからやってきた、かつてはプランク・シティというバンドを一緒にやったこともあったお二人の公演、日本語があふれていたな。初期の「リヴァーダンス」ショウの音楽的な要であったアーヴァインの今の奥さんは日本人で、ラニーは日本人と結婚していたことがありかつて沖縄に住んでいた。そりゃ、日本語フレンドリーになるよな。とくに、ラニーは手慣れた感じがあった。現代アイルランド・トラッド音楽の重鎮二人が何かと日本と近いというのは、ちょいうれしい?
最初に、日本人3人組のジョン・ジョン・フェスティヴァルが少しパフォーマンス。フィドル/ヴォーカル、アコースティック・ギター、バウロンという編成で、アイリッシュ・ミュージックに感化された表現を聞かせる。フツーにいい感じで、好感を持つ。女性フィドラーが「ジョンです」とおっとりと自分の名前としてそれを言った際には、ギャフンとなったが。彼女たちは最後に、巨匠たちの演奏にも加わった。
ラニーとアーヴァインのパフォーマンスは、培ってきたものを、我々なりに悠々と……という説明ができようか。ただ、そのためてきたもの、当人たちのタマが違う。面々はアコースティック・ギター、ブズーキ、マンドラなどを持ち替えつつ重なるわけだが、ただ聞くと気持ちいいが、細かく接しようとすると、もう1つの部屋に入り込んでしまう感じになるか。素材は古い楽曲群だが、それをときに清新なフォーキィ曲にまですうっと移行させるような動的な力はすごい。ヴォーカルはアーヴァインが取るものの方が多いが、彼の歌はハマった味あり。一方、ラニーは少し下手ウマ的で、ペーソスあり。
代官山・晴れたら空に豆まいて。15時からの追加公演。入りはきっちり。今回、彼らは日本数カ所のツアーを行なっている。家からテクテク目黒川沿いを歩いて会場に行ったが、花見客ですごい混雑。3〜5部咲きか? 今週末まで持つかな。
<今日の、記憶>
ぼくのアイリッシュ・ミュージックへの垣根を下げてくれた最たる人が、ドーナル・ラニーだった。1998年にサンフランシスコのアイリッシュ・ミュージック・フェスティヴァルを複数日覗いたいたことがあって、それでその酒飲み文化にも触れ、同地の音楽がちかしく思えるようになったんだよな。その場所は海沿いのかつて倉庫だったバカでかい会場で持たれていて、そのフェスの成り立ちや来ている人の様に触れて、ウシシシとなったのだった。いろんな人が出ていたのだが、ラニーのバンドやキーラ(2004年2月8日、2004年8月28日、2006年9月24日)が一番印象に残った。実はその渡米は、スティーヴィー・サラス(2004年7月29日、2004年8月3日、2004年8月27日、2004年9月1日、2006年9月24日)がプロデュースした自作派日本人シンガーのTAISUKEの取材でのLA行き。PVをハリウッドのスタジオで撮っていて、そのシチュエーションはとても興味深かった。TAISUKEくん、ナイス・ガイだったな。そして、ついでに単身シスコに飛んで、そちらも覗いたわけ。あの体験がなかったら、アイリッシュ音楽にはもっと外野の態度を取っていただろう。いや、今も詳しいとかは思っていませんが。
▶︎過去の、キーラ
http://43142.diarynote.jp/200402121447380000/
http://43142.diarynote.jp/200408281712140000/
http://43142.diarynote.jp/200408270900140000/
http://43142.diarynote.jp/?day=20040901
http://43142.diarynote.jp/?day=20060924
▶︎過去の、スティーヴィー・サラス
http://43142.diarynote.jp/200407290730290000/
http://43142.diarynote.jp/200408030059330000/
http://43142.diarynote.jp/200705181808030000/
最初に、日本人3人組のジョン・ジョン・フェスティヴァルが少しパフォーマンス。フィドル/ヴォーカル、アコースティック・ギター、バウロンという編成で、アイリッシュ・ミュージックに感化された表現を聞かせる。フツーにいい感じで、好感を持つ。女性フィドラーが「ジョンです」とおっとりと自分の名前としてそれを言った際には、ギャフンとなったが。彼女たちは最後に、巨匠たちの演奏にも加わった。
ラニーとアーヴァインのパフォーマンスは、培ってきたものを、我々なりに悠々と……という説明ができようか。ただ、そのためてきたもの、当人たちのタマが違う。面々はアコースティック・ギター、ブズーキ、マンドラなどを持ち替えつつ重なるわけだが、ただ聞くと気持ちいいが、細かく接しようとすると、もう1つの部屋に入り込んでしまう感じになるか。素材は古い楽曲群だが、それをときに清新なフォーキィ曲にまですうっと移行させるような動的な力はすごい。ヴォーカルはアーヴァインが取るものの方が多いが、彼の歌はハマった味あり。一方、ラニーは少し下手ウマ的で、ペーソスあり。
代官山・晴れたら空に豆まいて。15時からの追加公演。入りはきっちり。今回、彼らは日本数カ所のツアーを行なっている。家からテクテク目黒川沿いを歩いて会場に行ったが、花見客ですごい混雑。3〜5部咲きか? 今週末まで持つかな。
<今日の、記憶>
ぼくのアイリッシュ・ミュージックへの垣根を下げてくれた最たる人が、ドーナル・ラニーだった。1998年にサンフランシスコのアイリッシュ・ミュージック・フェスティヴァルを複数日覗いたいたことがあって、それでその酒飲み文化にも触れ、同地の音楽がちかしく思えるようになったんだよな。その場所は海沿いのかつて倉庫だったバカでかい会場で持たれていて、そのフェスの成り立ちや来ている人の様に触れて、ウシシシとなったのだった。いろんな人が出ていたのだが、ラニーのバンドやキーラ(2004年2月8日、2004年8月28日、2006年9月24日)が一番印象に残った。実はその渡米は、スティーヴィー・サラス(2004年7月29日、2004年8月3日、2004年8月27日、2004年9月1日、2006年9月24日)がプロデュースした自作派日本人シンガーのTAISUKEの取材でのLA行き。PVをハリウッドのスタジオで撮っていて、そのシチュエーションはとても興味深かった。TAISUKEくん、ナイス・ガイだったな。そして、ついでに単身シスコに飛んで、そちらも覗いたわけ。あの体験がなかったら、アイリッシュ音楽にはもっと外野の態度を取っていただろう。いや、今も詳しいとかは思っていませんが。
▶︎過去の、キーラ
http://43142.diarynote.jp/200402121447380000/
http://43142.diarynote.jp/200408281712140000/
http://43142.diarynote.jp/200408270900140000/
http://43142.diarynote.jp/?day=20040901
http://43142.diarynote.jp/?day=20060924
▶︎過去の、スティーヴィー・サラス
http://43142.diarynote.jp/200407290730290000/
http://43142.diarynote.jp/200408030059330000/
http://43142.diarynote.jp/200705181808030000/
スタントン・ムーア・ジャズ・トリオ。ラウル・ミドン
2017年4月4日 音楽 現ニューオーリンズ音楽界のNo.1ドラマー、スタントン・ムーア(2000年8月13日、2000年12月7日、2001年10月13日、2002年7月28日、2004年2月5日、2007年12月11日、2010年3月29日、2012年7月27日、2012年7月30日、2013年1月30日、2014年10月28日、2014年11月22日)のジャズ志向バンドの実演を丸の内・コットンクラブで見る。ファースト・ショウ。デイヴィッド・トカノウスキー(ピアノ)、1955 年生まれのジェイムズ・シングルトン(ベース)という、前回の同トリオ公演(2014年11月22日)と同じ顔ぶれによる。
ムーアは基本、レギュラー・グリップで叩く。かのセカンド・ライン・ファンク・ドラミングの権化であるジガブー(2007年2月3日)もそうで、セカンド・ラインのリズムってマーチング・バンドのそれと横つながりのかと思わされるところもあるな。で、基本はジャズを演奏しているんだけど、2曲はセカンド・ラインのビートのもと繰り広げる。ムーアは左端にタンバリンをスタンドに固定して置いており、それをアンコールでやっと叩く。そしたら、パッドでも代用できる音だった。
▶過去の、ムーア
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-8.htm ギャラクティック(バーク・フェス)
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-12.htm ギャラクティック
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-10.htm ギャラクティック(朝霧ジャム)
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-7.htm 触れていないが、ギャラクティックで出演し、ジョージ・クリントンが飛び入り
http://43142.diarynote.jp/?day=20040205
http://43142.diarynote.jp/200712161021270000/
http://43142.diarynote.jp/201004080749482839/
http://43142.diarynote.jp/?day=20120730
http://43142.diarynote.jp/201301311053069360/
http://43142.diarynote.jp/201410301514399746/
http://43142.diarynote.jp/201411251049018018/
次は、南青山・ブルーノート東京。NY在住の個性派シンガー・ソングライター(2003年7月20日、2005年10月24日、2007年9月1日、2007年11月26日、2009年10月8日、2011年9月2日、2013年12月2日、2014年12月11日)の今回の来日公演は自己バンドとともの。ともにアフリカ系であるロミエール・メンデス(エレクトリック・ベース、ダブル・ベース)とビリー・ウィリアムズ(ドラム)はジャズをちゃんと知っている人たちであるのは、それに触れれば分かる。
まず、ショウに接し思わずにはいられなかったのは、(ギターを弾く際に)ピックを用いないというのは、なんと自由を導くものであるかということ。ほんと多彩にして、様々な情緒を携えたそれは雄弁。実は、彼自身も、ここにきてギターの技量が上達しているような気がしているんだとか。そして、そこに自由に弾むヴォーカルが思うまま載せられる。「NYに住むミュージシャンは質が高い。でも、一流の人たちは10個のプロジェクトを抱えてやっているのがちょっとね。その点、今一緒にやっている奏者は一流からは少し落ちるかもしれないが、このプロジェクトに専念してくれる。ご近所さんなので、リハもすぐにできるしね」。
途中で、リズム隊が袖に下がり、ソロ・パフォーマンス曲も4曲だったか持つ。そのとき、右手でギターを押さえ、左手でボンゴを叩く曲もあり。彼はトランペット音を模したスキャットの自在の使い手としても知られるが、ここのパートで彼は存分にそれを披露もした。
R&B、ジャズ、フォーク、ラテンなど、いろんなものを把握したうえでの、ヴィヴィッドなラウル・ミドン表現。あれだけ多要素を含むのに、これだけ澄んだ情緒を抱えていることも、また彼の個性。現在51歳、そのキャリアの中のピークに現在あると、ぼくは感じている。
▶︎過去の、ラウル・ミドン
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-7.htm ルイ・ヴェガ
http://43142.diarynote.jp/200511130010390000/
http://43142.diarynote.jp/200709041842400000/
http://43142.diarynote.jp/200711290931440000/
http://43142.diarynote.jp/200910140952248669/
http://43142.diarynote.jp/201109121438367147/
http://43142.diarynote.jp/201312171132096072/
http://43142.diarynote.jp/201412251103164767/
<翌日の、ミドン>
ところで、ミドンの横には巨漢の白人(30代か)がいつもついている。楽屋とステージの行き来は彼が手を引いているし、ミドンがボンゴを叩く場合は袖から彼がそれをステージ中央に置いたり、撤去したりもする。彼はにこりともせず淡々と事をこなしていて、プロながら怖そうな人だなあと、ぼくは見ていた。そしたら、翌日にミドンのインタヴューで会ったら、何を飲むとか聞いて来たり、やたらソフトで優しい。へえって、感じ。その冒頭、会話録音用のオリンパスのICレコーダーをぼくがテーブルに置くと、ICレコーダーを置いたことを彼から伝え聞いたミドンが、この品番はとか、ICレコーダーを手に取り、いろいろと尋ねてくる。やはり、彼もオリンパスのレコーダーの使用者とのこと。モノや装置が大好きで、何かとチェックを入れているそう。なるほど、新作『バッド・アス・アンド・ブラインド』(アーティストリー)でも彼は歌(けっこう、多重録音コーラスも聞かせる)や各種ギター(エレクトリック・ギターによるソロも効いている)だけでなく、鍵盤、ベース、ドラム、パーカッション、プログラム、プロデュース、エンジニアリングなどをしているが、それもさもありなんという感じ。でもって、アルバムでは、そこにジェラルド・クレイトン(2007年9月10日、2008年9月16日、2009年6月7日、2009年9月3日、2011年10月6日、2017年1月18日)、グレゴリー・ハッチンソン(2008年9月29日、2009年4月21日、2010年9月5日、2016年2月18日)、ニコラス・ペイトン(2010年7月24日)、ジョー・サンダース(2013年9月11日、2017年1月23日)ら敏腕奏者を配して、有機的なサウンドを作っている。ちなみに、同作のジャケット・カヴァーはスーパー・マンを模したよう写真が使われている。なぜ、そんな絵を採用したのか? イントキシケイト誌の次号に記事は出ます。
▶過去の、ジェラルド・クレイトン
http://43142.diarynote.jp/200709171108570000/
http://43142.diarynote.jp/200809171409066704/
http://43142.diarynote.jp/200906091637138003/
http://43142.diarynote.jp/200909120646397236/
http://43142.diarynote.jp/201110091258307349/
http://43142.diarynote.jp/?day=20170118
▶グレゴリー・ハッチンソン
http://43142.diarynote.jp/200809240100515549/
http://43142.diarynote.jp/200904221307055009/
http://43142.diarynote.jp/?day=20100905 ジョシュア・レッドマン
http://43142.diarynote.jp/?day=20160218
▶︎過去の、ニコラス・ペイトン
http://43142.diarynote.jp/201007261045442770/
▶︎過去の、ジョー・サンダース
http://43142.diarynote.jp/?day=20130911
http://43142.diarynote.jp/?day=20170123
ムーアは基本、レギュラー・グリップで叩く。かのセカンド・ライン・ファンク・ドラミングの権化であるジガブー(2007年2月3日)もそうで、セカンド・ラインのリズムってマーチング・バンドのそれと横つながりのかと思わされるところもあるな。で、基本はジャズを演奏しているんだけど、2曲はセカンド・ラインのビートのもと繰り広げる。ムーアは左端にタンバリンをスタンドに固定して置いており、それをアンコールでやっと叩く。そしたら、パッドでも代用できる音だった。
▶過去の、ムーア
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-8.htm ギャラクティック(バーク・フェス)
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-12.htm ギャラクティック
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-10.htm ギャラクティック(朝霧ジャム)
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-7.htm 触れていないが、ギャラクティックで出演し、ジョージ・クリントンが飛び入り
http://43142.diarynote.jp/?day=20040205
http://43142.diarynote.jp/200712161021270000/
http://43142.diarynote.jp/201004080749482839/
http://43142.diarynote.jp/?day=20120730
http://43142.diarynote.jp/201301311053069360/
http://43142.diarynote.jp/201410301514399746/
http://43142.diarynote.jp/201411251049018018/
次は、南青山・ブルーノート東京。NY在住の個性派シンガー・ソングライター(2003年7月20日、2005年10月24日、2007年9月1日、2007年11月26日、2009年10月8日、2011年9月2日、2013年12月2日、2014年12月11日)の今回の来日公演は自己バンドとともの。ともにアフリカ系であるロミエール・メンデス(エレクトリック・ベース、ダブル・ベース)とビリー・ウィリアムズ(ドラム)はジャズをちゃんと知っている人たちであるのは、それに触れれば分かる。
まず、ショウに接し思わずにはいられなかったのは、(ギターを弾く際に)ピックを用いないというのは、なんと自由を導くものであるかということ。ほんと多彩にして、様々な情緒を携えたそれは雄弁。実は、彼自身も、ここにきてギターの技量が上達しているような気がしているんだとか。そして、そこに自由に弾むヴォーカルが思うまま載せられる。「NYに住むミュージシャンは質が高い。でも、一流の人たちは10個のプロジェクトを抱えてやっているのがちょっとね。その点、今一緒にやっている奏者は一流からは少し落ちるかもしれないが、このプロジェクトに専念してくれる。ご近所さんなので、リハもすぐにできるしね」。
途中で、リズム隊が袖に下がり、ソロ・パフォーマンス曲も4曲だったか持つ。そのとき、右手でギターを押さえ、左手でボンゴを叩く曲もあり。彼はトランペット音を模したスキャットの自在の使い手としても知られるが、ここのパートで彼は存分にそれを披露もした。
R&B、ジャズ、フォーク、ラテンなど、いろんなものを把握したうえでの、ヴィヴィッドなラウル・ミドン表現。あれだけ多要素を含むのに、これだけ澄んだ情緒を抱えていることも、また彼の個性。現在51歳、そのキャリアの中のピークに現在あると、ぼくは感じている。
▶︎過去の、ラウル・ミドン
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-7.htm ルイ・ヴェガ
http://43142.diarynote.jp/200511130010390000/
http://43142.diarynote.jp/200709041842400000/
http://43142.diarynote.jp/200711290931440000/
http://43142.diarynote.jp/200910140952248669/
http://43142.diarynote.jp/201109121438367147/
http://43142.diarynote.jp/201312171132096072/
http://43142.diarynote.jp/201412251103164767/
<翌日の、ミドン>
ところで、ミドンの横には巨漢の白人(30代か)がいつもついている。楽屋とステージの行き来は彼が手を引いているし、ミドンがボンゴを叩く場合は袖から彼がそれをステージ中央に置いたり、撤去したりもする。彼はにこりともせず淡々と事をこなしていて、プロながら怖そうな人だなあと、ぼくは見ていた。そしたら、翌日にミドンのインタヴューで会ったら、何を飲むとか聞いて来たり、やたらソフトで優しい。へえって、感じ。その冒頭、会話録音用のオリンパスのICレコーダーをぼくがテーブルに置くと、ICレコーダーを置いたことを彼から伝え聞いたミドンが、この品番はとか、ICレコーダーを手に取り、いろいろと尋ねてくる。やはり、彼もオリンパスのレコーダーの使用者とのこと。モノや装置が大好きで、何かとチェックを入れているそう。なるほど、新作『バッド・アス・アンド・ブラインド』(アーティストリー)でも彼は歌(けっこう、多重録音コーラスも聞かせる)や各種ギター(エレクトリック・ギターによるソロも効いている)だけでなく、鍵盤、ベース、ドラム、パーカッション、プログラム、プロデュース、エンジニアリングなどをしているが、それもさもありなんという感じ。でもって、アルバムでは、そこにジェラルド・クレイトン(2007年9月10日、2008年9月16日、2009年6月7日、2009年9月3日、2011年10月6日、2017年1月18日)、グレゴリー・ハッチンソン(2008年9月29日、2009年4月21日、2010年9月5日、2016年2月18日)、ニコラス・ペイトン(2010年7月24日)、ジョー・サンダース(2013年9月11日、2017年1月23日)ら敏腕奏者を配して、有機的なサウンドを作っている。ちなみに、同作のジャケット・カヴァーはスーパー・マンを模したよう写真が使われている。なぜ、そんな絵を採用したのか? イントキシケイト誌の次号に記事は出ます。
▶過去の、ジェラルド・クレイトン
http://43142.diarynote.jp/200709171108570000/
http://43142.diarynote.jp/200809171409066704/
http://43142.diarynote.jp/200906091637138003/
http://43142.diarynote.jp/200909120646397236/
http://43142.diarynote.jp/201110091258307349/
http://43142.diarynote.jp/?day=20170118
▶グレゴリー・ハッチンソン
http://43142.diarynote.jp/200809240100515549/
http://43142.diarynote.jp/200904221307055009/
http://43142.diarynote.jp/?day=20100905 ジョシュア・レッドマン
http://43142.diarynote.jp/?day=20160218
▶︎過去の、ニコラス・ペイトン
http://43142.diarynote.jp/201007261045442770/
▶︎過去の、ジョー・サンダース
http://43142.diarynote.jp/?day=20130911
http://43142.diarynote.jp/?day=20170123
ファンタスティック・ネグリート
2017年4月7日 音楽 2016年ファースト作『ザ・ラスト・デイ・オブ・オークランド』でグラミー賞の<最優秀コンテンポラリー・ブルース・アルバム>に輝いた御仁のショウが、タイムリーに南青山・ブルーノート東京で持たれた。ファースト・ショウを見る。
ギター、キーボード、ベース、ドラムというワーキング・バンドに、20年来の親友であり、『ザ・ラスト・デイズ・オブ・オークランド』でも弾いている(データーの交換でなされたそう)日本人ギタリストとのマサ小浜が入ってのもの。ギタリストが二人いるためか、当人は多くの場合、ギターを持たずに歌う。また、キーボードを弾きながら歌う曲も1つあった。
思ったほど、ブルースぽくはなかった。いや、ブルース派生のドロドロした得体のわからなさ=モーン(唸り)をゴンゴンと出す人かと思ったら、そうではなかった。その理由の一つはバンド音がかっちりしていて、カラフルであったこと。よりブラック・ロック的な造形を濃くしつつ、米国黒人音楽を俯瞰する意思を持つ、キャラ立ちもしているビート・ミュージックを繰り広げたと指摘するのが正しいだろう。あと、ところどころゴスペルぽいところもぼくは感じた。ま、曲者感は山ほど、ですね。
紙を手にし、それ見ながらリーディングした場面もあり。そしたら、ユーモアたっぷりに、ひたすら“blah blah blah”と、彼は言う。あははは、サイコー。彼の格好は、写真や映像で見られるように、シャツやネクタイやベストやスラックスをお洒落に組み合わせる。そこに、彼は自らの主張を重ねている。クールで趣味よし、それぞれは10ドルとかで安いアイテムであるそうだが。なんと彼の奥さんは日本人だそうで、結婚式は日本でやり、子供は日本語がペラペラだそう。へえ〜。彼と日本的項目は結びつかなかった。ステージでも日本語は食べ物の名称以外は話さなかったはずだし。
<翌日の、クールなやつ>
公演前に、楽屋でインタヴューをする。なんか、外見がアンプ・フィドラー(2004年9月25日、2005年7月30日、2012年12月9日、2016年11月29日、2017年2月9日)と重なる。うしし。その芸名を知った際に、ラサーン・ローランド・カークの『ヴォランティアード・スレイヴリー』(アトランティック、1969年)というアルバム・タイトルをぼくは思い浮かべた。それを彼に伝えると、「ホーン・プレイヤーだったっけ? クールな人なんだね」とニッコリ。彼は共感を持てる人として、昔のブルース・マンたちとともに、カマシ・ワシントン(2014年5月28日、2015年10月31日、016年12月6日)の名前も出した。そういやあ、ワシントンって、カークの音楽性を受け継いでいるところがある。ぼくは過去の本ブログで、ワシントンと渋さ知らズ(2004年9月1日、2006年1月14日、2006年1月21日、2006年8月27日、2006年11月15日、2006年12月1日、2007年1月13日、2007年6月13日、2008年7月6日、2009年7月26日、2009年9月27日、2010年4月22日、2010年9月19日、2013年5月19日、2015年6月15日)の曲調の親和性を指摘しているが、カークは渋さの多大なインスピレーションの一つであるのは疑いがないわけで、それも当然だよなあ。彼の話はとてもスマートで示唆に富む。その質疑応答の抜粋は、今月下旬発売のbsr誌に掲載。
▶︎過去の、アンプ・フィドラー
http://43142.diarynote.jp/200409280745560000/
http://43142.diarynote.jp/200508060616450000/
http://43142.diarynote.jp/201212140959573710/
http://43142.diarynote.jp/?day=20161129
https://43142.diarynote.jp/201702100924466798/
▶︎過去の、カマシ・ワシントン
http://43142.diarynote.jp/?day=20140528
http://43142.diarynote.jp/201511040742444324/
http://43142.diarynote.jp/201612091513593556/
▶過去の、渋さ知らズ
http://43142.diarynote.jp/200409010713470000/
http://43142.diarynote.jp/200601161256540000/
http://43142.diarynote.jp/200601271857530000/
http://43142.diarynote.jp/200609031311580000/
http://43142.diarynote.jp/200611190320370000/
http://43142.diarynote.jp/200612060135390000/
http://43142.diarynote.jp/200701141431470000/
http://43142.diarynote.jp/200706162321180000/
http://43142.diarynote.jp/200807081247190000/
http://43142.diarynote.jp/200908180046187200/
http://43142.diarynote.jp/200910071809361076/
http://43142.diarynote.jp/201004231559516550/
http://43142.diarynote.jp/201009231554333481/
http://43142.diarynote.jp/201305260923241736/
http://43142.diarynote.jp/201506161247423392/
ギター、キーボード、ベース、ドラムというワーキング・バンドに、20年来の親友であり、『ザ・ラスト・デイズ・オブ・オークランド』でも弾いている(データーの交換でなされたそう)日本人ギタリストとのマサ小浜が入ってのもの。ギタリストが二人いるためか、当人は多くの場合、ギターを持たずに歌う。また、キーボードを弾きながら歌う曲も1つあった。
思ったほど、ブルースぽくはなかった。いや、ブルース派生のドロドロした得体のわからなさ=モーン(唸り)をゴンゴンと出す人かと思ったら、そうではなかった。その理由の一つはバンド音がかっちりしていて、カラフルであったこと。よりブラック・ロック的な造形を濃くしつつ、米国黒人音楽を俯瞰する意思を持つ、キャラ立ちもしているビート・ミュージックを繰り広げたと指摘するのが正しいだろう。あと、ところどころゴスペルぽいところもぼくは感じた。ま、曲者感は山ほど、ですね。
紙を手にし、それ見ながらリーディングした場面もあり。そしたら、ユーモアたっぷりに、ひたすら“blah blah blah”と、彼は言う。あははは、サイコー。彼の格好は、写真や映像で見られるように、シャツやネクタイやベストやスラックスをお洒落に組み合わせる。そこに、彼は自らの主張を重ねている。クールで趣味よし、それぞれは10ドルとかで安いアイテムであるそうだが。なんと彼の奥さんは日本人だそうで、結婚式は日本でやり、子供は日本語がペラペラだそう。へえ〜。彼と日本的項目は結びつかなかった。ステージでも日本語は食べ物の名称以外は話さなかったはずだし。
<翌日の、クールなやつ>
公演前に、楽屋でインタヴューをする。なんか、外見がアンプ・フィドラー(2004年9月25日、2005年7月30日、2012年12月9日、2016年11月29日、2017年2月9日)と重なる。うしし。その芸名を知った際に、ラサーン・ローランド・カークの『ヴォランティアード・スレイヴリー』(アトランティック、1969年)というアルバム・タイトルをぼくは思い浮かべた。それを彼に伝えると、「ホーン・プレイヤーだったっけ? クールな人なんだね」とニッコリ。彼は共感を持てる人として、昔のブルース・マンたちとともに、カマシ・ワシントン(2014年5月28日、2015年10月31日、016年12月6日)の名前も出した。そういやあ、ワシントンって、カークの音楽性を受け継いでいるところがある。ぼくは過去の本ブログで、ワシントンと渋さ知らズ(2004年9月1日、2006年1月14日、2006年1月21日、2006年8月27日、2006年11月15日、2006年12月1日、2007年1月13日、2007年6月13日、2008年7月6日、2009年7月26日、2009年9月27日、2010年4月22日、2010年9月19日、2013年5月19日、2015年6月15日)の曲調の親和性を指摘しているが、カークは渋さの多大なインスピレーションの一つであるのは疑いがないわけで、それも当然だよなあ。彼の話はとてもスマートで示唆に富む。その質疑応答の抜粋は、今月下旬発売のbsr誌に掲載。
▶︎過去の、アンプ・フィドラー
http://43142.diarynote.jp/200409280745560000/
http://43142.diarynote.jp/200508060616450000/
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http://43142.diarynote.jp/?day=20161129
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▶︎過去の、カマシ・ワシントン
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▶過去の、渋さ知らズ
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マイルス・エレクトリック・バンド
2017年4月8日 音楽 また雑な名前を持つグループ名だが、口悪く言えば“只の人になっていた” 1980年代のマイルス・デイヴィスの、バンドに在籍していた人たちが中心となるグループだ。六本木・ビルボードライブ東京、セカンド・ショウ。かなり演奏時間は長かった。
リーダーは、デイヴィスの甥でもある、ドラマーのヴィンセント・ウィルバーンJr.。他に、キーボードのロバート・アーヴィングⅢ(ミュージック・ディレクターをしていたよう)、ザ・ローリング・ストーンズ(2003年3月15日)のメンバーでもあるエレクトリック・ベースのダリル・ジョーンズ(2003年3月13日、2003年3月15日、2013年3月8日)あたりが、デイヴィス・バンド関与者としては知られるか。
他の参加者は、1983年トリニダード生まれのトランペット奏者であるエティエンヌ・チャーズ。彼は何作も自主制作のアルバムを出すとともに、マーカス・ミラー(1999年11月12日、2001年6月14日、2003年8月19日、2005年8月21日、2007年12月13日、2009年9月15日、2010年9月3日、2013年9月3日、2015年2月21日、2016年9月17日、2017年1月7日)の近作とかベン・ウィリアムズ(2009年5月18日、2009年9月3日、2010年5月30日、2012年3月3日、2012年5月28日、2013年4月1日、2013年5月21日、2015年1月22日、2015年12月12日、2016年7月3日、2016年9月1日、2016年12月11日)作に参加していたりもする。彼とフロントでコンビを組むサックス(ソプラノ、バスクラ、テナー)のアントワン・ルーニーはデイヴィスぶりっ子であるトランペッターのウォレス・ルーニー(2004年11月3日、2013年3月8日、2016年9月3日。菊地雅章はワレス・ルーニーと言っていた)の兄弟。それから、なによりP-ファンク系奏者として知られるギタリストのデュエイン・ブラックバード・マックナイトや、アーヴィングⅢの友達の鍵盤のグレッグ・スペロ、ターンテーブルのDJロジック(2000年8月11〜13日、2004年5月28日、2004年11月3日)も参画。ロジックはデイヴィスの声を流したりもしたが、いろいろと効果音を加えていた。また、パーカッションは二人で、西海岸の人気セッション奏者のマニヤンゴ・ジャクソンとタブラを座って叩くデバシシュ・チョウドリー という面々が、ステージに上がる。
エレクトリック・デイヴィスを特徴付ける、リフや曲想やハーモニーを凝らずに大雑把に(譜面を見ていた者はいない)送り出す。でも、妙味はさすがにあり。そして、ホーンの二人やマックナイトはしょっちゅうソロを取る。一応、みんなソロの機会を持ったが、ウィルバーンJrだけはそれを取らなかった。各人のソロは手癖に流れ少し大味だった。
▶過去の、デイヴィスを扱った映画
http://43142.diarynote.jp/201701051022179600/
▶過去の、ザ・ローリング・ストーンズ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-3.htm
▶過去の、ダリル・ジョーンズ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-3.htm 13日、バーナード・ファウラー他のセッション。15日、ストーンズ
http://43142.diarynote.jp/201303110415585115/
▶︎過去のマーカス・ミラー
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/movember1999live.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-6.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-8.htm
http://43142.diarynote.jp/200508230545510000/
http://43142.diarynote.jp/200712161023010000/
http://43142.diarynote.jp/200909181206531984/
http://43142.diarynote.jp/201009111624281899/
http://43142.diarynote.jp/201309051241384602/
http://43142.diarynote.jp/201502231815384234/
http://43142.diarynote.jp/?day=20160917
http://43142.diarynote.jp/201701091247527188/
▶過去の、ベン・ウィリアムズ
http://43142.diarynote.jp/200905191118258984/
http://43142.diarynote.jp/200909120646397236/
http://43142.diarynote.jp/?day=20100530
http://43142.diarynote.jp/?day=20120303
http://43142.diarynote.jp/201205301445023004/
http://43142.diarynote.jp/201304031026406106/
http://43142.diarynote.jp/201305260927026044/
http://43142.diarynote.jp/201501230914317086/
http://43142.diarynote.jp/201607100827363436/
http://43142.diarynote.jp/?month=201609
▶︎過去の、ウォレス・ルーニー
http://43142.diarynote.jp/200411071405440000/
http://43142.diarynote.jp/201303110415585115/
http://43142.diarynote.jp/?day=20160903
▶︎過去の、DJロジック
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-8.htm バーク・フェス
http://43142.diarynote.jp/200406080043380000/
http://43142.diarynote.jp/200411071405440000/
<今日の、格好いい人>
デュエイン・ブラックバード・マックナイトは、見かけで異彩を放ちまくり。ジョージ・クリントン(2002年7月28日、2009年9月5日、2011年1月22日、2013年4月12日、2015年4月12日、2016年11月29日)と来るときはイカれた黒人がたくさんいるので目立たないが、外見がイケてないジャズ・フュージョン系奏者たちと一緒だと、これはもう目をひく。長髪ドレッドの痩身で、SOIL(2005年7月29日、2007年5月6日、2009年6月12日、2011年1月30日、2011年6月23日、2012年3月3日。2012年9月9日、2015年9月27日)の誰かがしそうな服を身につける様は、他のステージ上の奏者と比較するならまったく別モノという感じも与えよう。アーヴィング3世もドレッドで少し格好にも気をつけているという感じだが、全然圧倒感が違う。さすが、P-ファンク。彼はたっぷりエフェクトをかけたソロ・パートを与えられた(それは、外見ほどはヤバくない)が、ジャズもそれなりに知っている人と思わされる。なるほど、彼の名が日本人に知られるようになったのは、ハービー・ハンコック(2000年3月14日、2001年12月27日、2003年8月23日、2005年8月21日、2012年3月3日、2014年9月7日、2015年9月6日、2016年9月3日)&ヘッドハンターズの1975年来日公演に唐突に同行し、その二つの東京公演の模様をまとめたライヴ盤『洪水(Flood)』がリリースされたことによる。そして、彼は1970年代後期にP-ファンク入りし、ずっと関わってきているわけだ。実はそのマックナイトの初吹き込みは、天下のチャールズ・ロイド(2005年5月11日、2008年4月6日、2013年1月6日、2017年1月12日、2017年1月13日)のインド音楽語彙経由のニュー・エイジ的一作『Geeta』(A&M、1973年)。マックナイトは1954年生まれなので、そのころはまだ10代だったことになる。
▶過去の、ジョージ・クリントン
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-7.htm 触れていないが、フジ・ロック
http://43142.diarynote.jp/?day=20090905
http://43142.diarynote.jp/201102081256005311/
http://43142.diarynote.jp/201304150853287353/
http://43142.diarynote.jp/201504131109395934/
http://43142.diarynote.jp/201612011925201175/
▶過去の、Soil “Pimp” & Sessions
http://43142.diarynote.jp/200508042335560000/
http://43142.diarynote.jp/200705181805330000/
http://43142.diarynote.jp/200906160733018341/
http://43142.diarynote.jp/201102091715522875/
http://43142.diarynote.jp/201107020946473690/
http://43142.diarynote.jp/201203062005542291/
http://43142.diarynote.jp/201209191229057579/
http://43142.diarynote.jp/201510021129591335/
▶過去の、ハービー・ハンコック
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-3.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-12.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-8.htm
http://43142.diarynote.jp/200508230545510000/
http://43142.diarynote.jp/201203062005542291/
http://43142.diarynote.jp/201409100930206205/
http://43142.diarynote.jp/201509220833541918/
http://43142.diarynote.jp/?day=20160903
▶︎過去の、チャールス・ロイド
http://43142.diarynote.jp/200505141717440000/
http://43142.diarynote.jp/200804081928430000/
http://43142.diarynote.jp/201301151731112021/
http://43142.diarynote.jp/201701131141476377/
http://43142.diarynote.jp/201701141241544133/
リーダーは、デイヴィスの甥でもある、ドラマーのヴィンセント・ウィルバーンJr.。他に、キーボードのロバート・アーヴィングⅢ(ミュージック・ディレクターをしていたよう)、ザ・ローリング・ストーンズ(2003年3月15日)のメンバーでもあるエレクトリック・ベースのダリル・ジョーンズ(2003年3月13日、2003年3月15日、2013年3月8日)あたりが、デイヴィス・バンド関与者としては知られるか。
他の参加者は、1983年トリニダード生まれのトランペット奏者であるエティエンヌ・チャーズ。彼は何作も自主制作のアルバムを出すとともに、マーカス・ミラー(1999年11月12日、2001年6月14日、2003年8月19日、2005年8月21日、2007年12月13日、2009年9月15日、2010年9月3日、2013年9月3日、2015年2月21日、2016年9月17日、2017年1月7日)の近作とかベン・ウィリアムズ(2009年5月18日、2009年9月3日、2010年5月30日、2012年3月3日、2012年5月28日、2013年4月1日、2013年5月21日、2015年1月22日、2015年12月12日、2016年7月3日、2016年9月1日、2016年12月11日)作に参加していたりもする。彼とフロントでコンビを組むサックス(ソプラノ、バスクラ、テナー)のアントワン・ルーニーはデイヴィスぶりっ子であるトランペッターのウォレス・ルーニー(2004年11月3日、2013年3月8日、2016年9月3日。菊地雅章はワレス・ルーニーと言っていた)の兄弟。それから、なによりP-ファンク系奏者として知られるギタリストのデュエイン・ブラックバード・マックナイトや、アーヴィングⅢの友達の鍵盤のグレッグ・スペロ、ターンテーブルのDJロジック(2000年8月11〜13日、2004年5月28日、2004年11月3日)も参画。ロジックはデイヴィスの声を流したりもしたが、いろいろと効果音を加えていた。また、パーカッションは二人で、西海岸の人気セッション奏者のマニヤンゴ・ジャクソンとタブラを座って叩くデバシシュ・チョウドリー という面々が、ステージに上がる。
エレクトリック・デイヴィスを特徴付ける、リフや曲想やハーモニーを凝らずに大雑把に(譜面を見ていた者はいない)送り出す。でも、妙味はさすがにあり。そして、ホーンの二人やマックナイトはしょっちゅうソロを取る。一応、みんなソロの機会を持ったが、ウィルバーンJrだけはそれを取らなかった。各人のソロは手癖に流れ少し大味だった。
▶過去の、デイヴィスを扱った映画
http://43142.diarynote.jp/201701051022179600/
▶過去の、ザ・ローリング・ストーンズ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-3.htm
▶過去の、ダリル・ジョーンズ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-3.htm 13日、バーナード・ファウラー他のセッション。15日、ストーンズ
http://43142.diarynote.jp/201303110415585115/
▶︎過去のマーカス・ミラー
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/movember1999live.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-6.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-8.htm
http://43142.diarynote.jp/200508230545510000/
http://43142.diarynote.jp/200712161023010000/
http://43142.diarynote.jp/200909181206531984/
http://43142.diarynote.jp/201009111624281899/
http://43142.diarynote.jp/201309051241384602/
http://43142.diarynote.jp/201502231815384234/
http://43142.diarynote.jp/?day=20160917
http://43142.diarynote.jp/201701091247527188/
▶過去の、ベン・ウィリアムズ
http://43142.diarynote.jp/200905191118258984/
http://43142.diarynote.jp/200909120646397236/
http://43142.diarynote.jp/?day=20100530
http://43142.diarynote.jp/?day=20120303
http://43142.diarynote.jp/201205301445023004/
http://43142.diarynote.jp/201304031026406106/
http://43142.diarynote.jp/201305260927026044/
http://43142.diarynote.jp/201501230914317086/
http://43142.diarynote.jp/201607100827363436/
http://43142.diarynote.jp/?month=201609
▶︎過去の、ウォレス・ルーニー
http://43142.diarynote.jp/200411071405440000/
http://43142.diarynote.jp/201303110415585115/
http://43142.diarynote.jp/?day=20160903
▶︎過去の、DJロジック
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-8.htm バーク・フェス
http://43142.diarynote.jp/200406080043380000/
http://43142.diarynote.jp/200411071405440000/
<今日の、格好いい人>
デュエイン・ブラックバード・マックナイトは、見かけで異彩を放ちまくり。ジョージ・クリントン(2002年7月28日、2009年9月5日、2011年1月22日、2013年4月12日、2015年4月12日、2016年11月29日)と来るときはイカれた黒人がたくさんいるので目立たないが、外見がイケてないジャズ・フュージョン系奏者たちと一緒だと、これはもう目をひく。長髪ドレッドの痩身で、SOIL(2005年7月29日、2007年5月6日、2009年6月12日、2011年1月30日、2011年6月23日、2012年3月3日。2012年9月9日、2015年9月27日)の誰かがしそうな服を身につける様は、他のステージ上の奏者と比較するならまったく別モノという感じも与えよう。アーヴィング3世もドレッドで少し格好にも気をつけているという感じだが、全然圧倒感が違う。さすが、P-ファンク。彼はたっぷりエフェクトをかけたソロ・パートを与えられた(それは、外見ほどはヤバくない)が、ジャズもそれなりに知っている人と思わされる。なるほど、彼の名が日本人に知られるようになったのは、ハービー・ハンコック(2000年3月14日、2001年12月27日、2003年8月23日、2005年8月21日、2012年3月3日、2014年9月7日、2015年9月6日、2016年9月3日)&ヘッドハンターズの1975年来日公演に唐突に同行し、その二つの東京公演の模様をまとめたライヴ盤『洪水(Flood)』がリリースされたことによる。そして、彼は1970年代後期にP-ファンク入りし、ずっと関わってきているわけだ。実はそのマックナイトの初吹き込みは、天下のチャールズ・ロイド(2005年5月11日、2008年4月6日、2013年1月6日、2017年1月12日、2017年1月13日)のインド音楽語彙経由のニュー・エイジ的一作『Geeta』(A&M、1973年)。マックナイトは1954年生まれなので、そのころはまだ10代だったことになる。
▶過去の、ジョージ・クリントン
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-7.htm 触れていないが、フジ・ロック
http://43142.diarynote.jp/?day=20090905
http://43142.diarynote.jp/201102081256005311/
http://43142.diarynote.jp/201304150853287353/
http://43142.diarynote.jp/201504131109395934/
http://43142.diarynote.jp/201612011925201175/
▶過去の、Soil “Pimp” & Sessions
http://43142.diarynote.jp/200508042335560000/
http://43142.diarynote.jp/200705181805330000/
http://43142.diarynote.jp/200906160733018341/
http://43142.diarynote.jp/201102091715522875/
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http://43142.diarynote.jp/201510021129591335/
▶過去の、ハービー・ハンコック
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-3.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-12.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-8.htm
http://43142.diarynote.jp/200508230545510000/
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http://43142.diarynote.jp/?day=20160903
▶︎過去の、チャールス・ロイド
http://43142.diarynote.jp/200505141717440000/
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http://43142.diarynote.jp/201701131141476377/
http://43142.diarynote.jp/201701141241544133/
ジェイソン・モランとスガダイロー
2017年4月11日 音楽 ジェイソン・モラン(2007年1月16日、2007年1月17日、2008年4月6日、2013年1月6日、2015年1月20日、2015年1月21日)、そしてスガダイロー(2009年1月8日、2009年7月3日、2013年2月19日、2016年2月28日、2016年7月16日)。米国と日本の視野の広い高感度ジャズ・ピアニスト二人の公演は、昨年12月にNYでこの両者で持たれたものの続編となる。東京公演の会場は、赤坂・草月ホール。地下にあるこのホールは横を通る地下鉄の音が漏れ聞こえることでも知られていたが、今回その雑音が一切聞こえず。あら、改善されたのね。
同じ楽器を奏でつつ、それぞれに培った語法や音楽観やオレ様ノリや瞬発力をシャープに解き放ち、ぶつけたり調和させたり。2部制で持たれ、1部はそれぞれのソロ演奏、2部は差しで丁々発止する。なんにせよ、ジャズの素敵やピアノの奥深さは存分に宙に舞った。2部の方では、最初の方からアンコールまで、ダンサーの田中泯も加わる。大昔からエスタブリッシュされているというイメージを持ってしまう田中泯は72才だが、ばっちり。大きく頷く。
過去の記載を見てもらうと分かると思うが、ぼくはジェイソン・モランの大ファン。だが、この晩はモランの演奏を受けて始まった1部のセロニアス・モンク的な語彙を用いたりもするソロ・パフォーマンスの際からいたくスガダイローの指さばきに高揚。なにもそれは、スガの指さばきがよく見える席で見たからではないだろう。今回、スガは黒っぽいイディオムの使い方がセクシーだった。モランはこのホール付きのスタンウェイ、スガはレンタルのヤマハを弾いたという。なお、モランは客席に向かって右側に位置。右手(高音)が客席に近いピアノのセッティングが普通で、今回のスガのようにそれと反対側に位置するのはへりくだる側となるそうだ。
▶過去の、ジェイソン・モラン
http://43142.diarynote.jp/200701201417260000/
http://43142.diarynote.jp/200701201418210000/
http://43142.diarynote.jp/200804081928430000/
http://43142.diarynote.jp/201301151731112021/
http://43142.diarynote.jp/201501210901575140/
http://43142.diarynote.jp/201501220923108418/
▶過去の、スガダイロー
http://43142.diarynote.jp/200901091437341082/
http://43142.diarynote.jp/200907131158382767/
http://43142.diarynote.jp/201302201720351212/
http://43142.diarynote.jp/201603011023174338/
http://43142.diarynote.jp/?day=20160716
<今日の、アフター>
赤坂で飲むのは、いつ以来だろう。同い年のソウル・メイトと二人で流れようとした2軒目、入る店にちと困る。知人がやっている近くの店に電話したら、“この電話は使われておりません”メッセージが流れびっくり。ええ、閉店しちゃったのお? ともあれ、バーを見つけて入り、ジャック・ダニエルをごんごん頼みつつ3時間ほど陽気に話し込んじゃう。打てば響くような会話ができるというのは、ほんと楽しい。珍しく、この晩は映画の話をけっこうした。
映画「ラ・ラ・ランド」の話にもなったが、ペケな映画という感想を交換する。音楽の扱いという項目を抜きにして(別に優れているとも、イヤだとも感じなかった)、ミュージカル映画としての華や技巧のなさや(昔のミュージカル映画って、もっとすごかったでしょう)、LAという土地のパっとしない撮り方や(ある意味、LA賛歌の映画でもありますよね)、最後の意図の分からぬ妄想映像パートなどへの疑問など、すべての点で意見の一致を見た。ぼくは渋谷の映画館で見たが、満員だったので、間違いなく話題作なのだろう。だが、ボケた映画と思う。これがもてはやされるというのは、逆説的にハリウッド映画の衰退を物語っているのではないか。それを撮った監督の前作となる音楽パワハラ映画「セッション」はもっと酷いということでも、見解は重なった。
同じ楽器を奏でつつ、それぞれに培った語法や音楽観やオレ様ノリや瞬発力をシャープに解き放ち、ぶつけたり調和させたり。2部制で持たれ、1部はそれぞれのソロ演奏、2部は差しで丁々発止する。なんにせよ、ジャズの素敵やピアノの奥深さは存分に宙に舞った。2部の方では、最初の方からアンコールまで、ダンサーの田中泯も加わる。大昔からエスタブリッシュされているというイメージを持ってしまう田中泯は72才だが、ばっちり。大きく頷く。
過去の記載を見てもらうと分かると思うが、ぼくはジェイソン・モランの大ファン。だが、この晩はモランの演奏を受けて始まった1部のセロニアス・モンク的な語彙を用いたりもするソロ・パフォーマンスの際からいたくスガダイローの指さばきに高揚。なにもそれは、スガの指さばきがよく見える席で見たからではないだろう。今回、スガは黒っぽいイディオムの使い方がセクシーだった。モランはこのホール付きのスタンウェイ、スガはレンタルのヤマハを弾いたという。なお、モランは客席に向かって右側に位置。右手(高音)が客席に近いピアノのセッティングが普通で、今回のスガのようにそれと反対側に位置するのはへりくだる側となるそうだ。
▶過去の、ジェイソン・モラン
http://43142.diarynote.jp/200701201417260000/
http://43142.diarynote.jp/200701201418210000/
http://43142.diarynote.jp/200804081928430000/
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http://43142.diarynote.jp/201501220923108418/
▶過去の、スガダイロー
http://43142.diarynote.jp/200901091437341082/
http://43142.diarynote.jp/200907131158382767/
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http://43142.diarynote.jp/201603011023174338/
http://43142.diarynote.jp/?day=20160716
<今日の、アフター>
赤坂で飲むのは、いつ以来だろう。同い年のソウル・メイトと二人で流れようとした2軒目、入る店にちと困る。知人がやっている近くの店に電話したら、“この電話は使われておりません”メッセージが流れびっくり。ええ、閉店しちゃったのお? ともあれ、バーを見つけて入り、ジャック・ダニエルをごんごん頼みつつ3時間ほど陽気に話し込んじゃう。打てば響くような会話ができるというのは、ほんと楽しい。珍しく、この晩は映画の話をけっこうした。
映画「ラ・ラ・ランド」の話にもなったが、ペケな映画という感想を交換する。音楽の扱いという項目を抜きにして(別に優れているとも、イヤだとも感じなかった)、ミュージカル映画としての華や技巧のなさや(昔のミュージカル映画って、もっとすごかったでしょう)、LAという土地のパっとしない撮り方や(ある意味、LA賛歌の映画でもありますよね)、最後の意図の分からぬ妄想映像パートなどへの疑問など、すべての点で意見の一致を見た。ぼくは渋谷の映画館で見たが、満員だったので、間違いなく話題作なのだろう。だが、ボケた映画と思う。これがもてはやされるというのは、逆説的にハリウッド映画の衰退を物語っているのではないか。それを撮った監督の前作となる音楽パワハラ映画「セッション」はもっと酷いということでも、見解は重なった。
山木秀夫×ジョジョ・メイヤー。映画『Caravan to the Future』
2017年4月12日 音楽 まずは、代官山・晴れたら空に豆まいてで、山木秀夫(2008年8月19日、2012年8月24日、2012年9月8日、2014年10月26日)とジョジョ・メイヤー(2012年6月25日、2015年12月3日)、二人のドラマーによる差しの公演を見る。あらあら、昨日に続いて、同じ楽器のデュオの公演を見ることになるのか。ドラマー同士だと、みどりんと池澤龍作のデュオ(2017年2月12日)を見て以来。場内の中央にドラムが向かい合わせで置かれ、観客はその周りを囲むという場内設定、なり。
冒頭、二人が軽く、催しに対する気持ちを語る。技術でなく、心と心の触れ合いを聞いてほしい、というようなことを山木は誠実に述べる。キットは山木のほうが少し大きめ。ただし、メイヤーはバス・ドラム音にエフェクトがかかるようになっていたり、ときに手作業でプリセット音を出したりもする。その下敷き音に従い、両者の演奏が進む場面もあったが、ぼくとしては100パーセント人力でことを進めて欲しかったな。
年長者である山木が送るシークエンスにメイヤーが反応し、くんずほぐれつという局面が一番多かったか。共に今旬と言えるだろう”エラーの感覚”を埋め込むようなドラミング流儀は持っておらず、がっつり健全なやりとりのもと”ドラマーの心”の交換をやっていた。切れ目なしの、ファースト・セットを見て、移動する。
▶過去の、山木秀夫
http://43142.diarynote.jp/200808221745590000/
http://43142.diarynote.jp/201209181226141636/
http://43142.diarynote.jp/?day=20120908 ベン・E・キング
http://43142.diarynote.jp/201410301512336095/
▶過去の、ジョジョ・メイヤー
http://43142.diarynote.jp/201207031323242844/
http://43142.diarynote.jp/201512051301422493/
▶︎みどりん×池澤龍作
http://43142.diarynote.jp/201702141642011828/
渋谷・アップリンクのスクリーン3で見たのは、フランス人と日本人の両親を持つデコード豊崎アリサの初監督作品映画のドキュメンタリー『Caravan to the Future』。題材は1000年前から続けられているという、トゥアレグ族の砂漠を行く塩交易キャラヴァン。それは長期間に渡り、とてもプリミティヴで過酷。うわーウヒョーてな新たな見聞を与えられること請け合い。音楽は、ティナリウェン(2005年9月2日)他。興味深く見れて、いろいろな思いが頭を渦巻く。詳しいことは、ミュージック・マガジン誌の6月号の映画評で。偶然値段がお得なサーヴィス・デイにあたり、場内満席。
▶︎過去の、ティナリウェン
http://43142.diarynote.jp/200509051449300000/
<今日の、RIP>
4月11日に、ザ・J・ガイルズ・バンドのギタリストだった、J・ガイルズがマサチューセッツ州で亡くなった。彼に対する思い入れはそれほどではないが、バンドのフロント・マンだったピーター・ウルフに対する思い込みは人一倍だ。ピーターさんなんとかもう一度来日しないものか。
▶︎過去の、ピーター・ウルフ言及
http://43142.diarynote.jp/201010110929417794/
http://43142.diarynote.jp/201311230759577101/
http://43142.diarynote.jp/?day=20161023
冒頭、二人が軽く、催しに対する気持ちを語る。技術でなく、心と心の触れ合いを聞いてほしい、というようなことを山木は誠実に述べる。キットは山木のほうが少し大きめ。ただし、メイヤーはバス・ドラム音にエフェクトがかかるようになっていたり、ときに手作業でプリセット音を出したりもする。その下敷き音に従い、両者の演奏が進む場面もあったが、ぼくとしては100パーセント人力でことを進めて欲しかったな。
年長者である山木が送るシークエンスにメイヤーが反応し、くんずほぐれつという局面が一番多かったか。共に今旬と言えるだろう”エラーの感覚”を埋め込むようなドラミング流儀は持っておらず、がっつり健全なやりとりのもと”ドラマーの心”の交換をやっていた。切れ目なしの、ファースト・セットを見て、移動する。
▶過去の、山木秀夫
http://43142.diarynote.jp/200808221745590000/
http://43142.diarynote.jp/201209181226141636/
http://43142.diarynote.jp/?day=20120908 ベン・E・キング
http://43142.diarynote.jp/201410301512336095/
▶過去の、ジョジョ・メイヤー
http://43142.diarynote.jp/201207031323242844/
http://43142.diarynote.jp/201512051301422493/
▶︎みどりん×池澤龍作
http://43142.diarynote.jp/201702141642011828/
渋谷・アップリンクのスクリーン3で見たのは、フランス人と日本人の両親を持つデコード豊崎アリサの初監督作品映画のドキュメンタリー『Caravan to the Future』。題材は1000年前から続けられているという、トゥアレグ族の砂漠を行く塩交易キャラヴァン。それは長期間に渡り、とてもプリミティヴで過酷。うわーウヒョーてな新たな見聞を与えられること請け合い。音楽は、ティナリウェン(2005年9月2日)他。興味深く見れて、いろいろな思いが頭を渦巻く。詳しいことは、ミュージック・マガジン誌の6月号の映画評で。偶然値段がお得なサーヴィス・デイにあたり、場内満席。
▶︎過去の、ティナリウェン
http://43142.diarynote.jp/200509051449300000/
<今日の、RIP>
4月11日に、ザ・J・ガイルズ・バンドのギタリストだった、J・ガイルズがマサチューセッツ州で亡くなった。彼に対する思い入れはそれほどではないが、バンドのフロント・マンだったピーター・ウルフに対する思い込みは人一倍だ。ピーターさんなんとかもう一度来日しないものか。
▶︎過去の、ピーター・ウルフ言及
http://43142.diarynote.jp/201010110929417794/
http://43142.diarynote.jp/201311230759577101/
http://43142.diarynote.jp/?day=20161023
ブッカー・T・ジョーンズ
2017年4月13日 音楽 南部ソウルのスタックスを支えたブッカー・T &ザ・MGズのオルガン奏者のブッカーT・ジョーンズ(2008年11月24日、2009年7月25日、2010年2月8日 、2011年9月12日、2012年5月11日、2013年10月29日)のショウを南青山・ブルーノート東京で見る。ファースト・ショウ。
サポートは皆アフリカ系で、うちソロを取るときはシングル・トーンでブルージーなフレイズを出すギタリストは息子さん。彼、30代か。ギターとベースはカリフォルニアの出。ドラムはメンフォス出身で、一部ラップもドラムを叩きながらする。スーツに帽子のジョーンズさんは老けておらずなかなか格好いい。70年ごろにメンフィスを離れてから、一時は食べるためにベイエリアの不動産屋で働いたこともあった彼だが(インタヴューした時、そう言っていた。LAを経て、現在はレイク・タホ在住)、今はいい音楽人生を享受していると思わずにはいられないな。
マイペースでハモンドを弾くとともに、中盤ではステージ中央に出て、ギターを手にする。その際は、ヴォーカルを取る度数が高くなるというのは、これまでと同じ。「ヒップ・ハグ・ハー」(「グリーン・オニオンズ」より、いい曲だな)や「ソウル・リンボー」らザ・MGズの代表曲だけでなく、マディ・ウォーターズの「マニッシュ・ボーイ」やボブ・ディランの「ノッキング・オン・ヘヴンズ・ドア」なども取り上げる。人気のくつろぎ曲「ジャマイカ・ソング」は今回は、やらず。終盤のいかにもスタックス・ソウル調インスト「タイム・イズ・タイド」を聞きながら、6月にはこの曲をショウの導入に用いていた、ザ・MGズの同僚のスティーヴ・クロッパー(2008年11月24日、2009年7月14日、2009年7月25日、2012年5月11日)率いるザ・ブルース・ブラザース(2009年7月14日)がやってくるなあなどとも思った。
何かをステージ上のジョーンズに告げに来た際に、ちらり紹介された彼の奥さんは白人。ジョーンズの最初の奥さんはリタ・クーリッジの姉で、やはりシンガーをしていたネイティヴ・アメリカンの血を引くプリシラ・ジョーンズだった。夫婦共演作も複数出していましたね。
▶過去の、ブッカー・T・ジョーンズ
http://43142.diarynote.jp/?day=20090725
http://43142.diarynote.jp/200812110456078867/
http://43142.diarynote.jp/201002090914248826/
http://43142.diarynote.jp/201109151819433479/
http://43142.diarynote.jp/201310301217408539/
▶過去の、スティーヴ・クロッパー
http://43142.diarynote.jp/200812110456078867/
http://43142.diarynote.jp/200907161729269209/
http://43142.diarynote.jp/?day=20090725
http://43142.diarynote.jp/201205131715485366/
▶過去の、ザ・ブルース・ブラザース・バンド
http://43142.diarynote.jp/200907161729269209/
<今日の、心の雲>
来週末まで、そうとうに仕事が立て込んでいる。そのなかで一番比重をしめるのが、スタックスのけっこうな数の再発ライナー・ノーツ群。陽が暮れたら机に向かわない、というぼくの掟を破らなければならないようになるか否か。まあ、基本今年は本当に切れ目なしに忙しいんだよなあ。ゴールデン・ウィークの予定を埋めつつ、平常心で頑張ろう。ライヴのあとに2軒まわり、夜半にご機嫌で帰宅するさい、そう思った。
サポートは皆アフリカ系で、うちソロを取るときはシングル・トーンでブルージーなフレイズを出すギタリストは息子さん。彼、30代か。ギターとベースはカリフォルニアの出。ドラムはメンフォス出身で、一部ラップもドラムを叩きながらする。スーツに帽子のジョーンズさんは老けておらずなかなか格好いい。70年ごろにメンフィスを離れてから、一時は食べるためにベイエリアの不動産屋で働いたこともあった彼だが(インタヴューした時、そう言っていた。LAを経て、現在はレイク・タホ在住)、今はいい音楽人生を享受していると思わずにはいられないな。
マイペースでハモンドを弾くとともに、中盤ではステージ中央に出て、ギターを手にする。その際は、ヴォーカルを取る度数が高くなるというのは、これまでと同じ。「ヒップ・ハグ・ハー」(「グリーン・オニオンズ」より、いい曲だな)や「ソウル・リンボー」らザ・MGズの代表曲だけでなく、マディ・ウォーターズの「マニッシュ・ボーイ」やボブ・ディランの「ノッキング・オン・ヘヴンズ・ドア」なども取り上げる。人気のくつろぎ曲「ジャマイカ・ソング」は今回は、やらず。終盤のいかにもスタックス・ソウル調インスト「タイム・イズ・タイド」を聞きながら、6月にはこの曲をショウの導入に用いていた、ザ・MGズの同僚のスティーヴ・クロッパー(2008年11月24日、2009年7月14日、2009年7月25日、2012年5月11日)率いるザ・ブルース・ブラザース(2009年7月14日)がやってくるなあなどとも思った。
何かをステージ上のジョーンズに告げに来た際に、ちらり紹介された彼の奥さんは白人。ジョーンズの最初の奥さんはリタ・クーリッジの姉で、やはりシンガーをしていたネイティヴ・アメリカンの血を引くプリシラ・ジョーンズだった。夫婦共演作も複数出していましたね。
▶過去の、ブッカー・T・ジョーンズ
http://43142.diarynote.jp/?day=20090725
http://43142.diarynote.jp/200812110456078867/
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▶過去の、スティーヴ・クロッパー
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▶過去の、ザ・ブルース・ブラザース・バンド
http://43142.diarynote.jp/200907161729269209/
<今日の、心の雲>
来週末まで、そうとうに仕事が立て込んでいる。そのなかで一番比重をしめるのが、スタックスのけっこうな数の再発ライナー・ノーツ群。陽が暮れたら机に向かわない、というぼくの掟を破らなければならないようになるか否か。まあ、基本今年は本当に切れ目なしに忙しいんだよなあ。ゴールデン・ウィークの予定を埋めつつ、平常心で頑張ろう。ライヴのあとに2軒まわり、夜半にご機嫌で帰宅するさい、そう思った。
ノー・メタル・イン・ディス・バトル
2017年4月14日 音楽 ルクセンブルグのポスト・ロック・バンドの初来日公演を、下北沢・Club251で見る。その変てこなバンド名は、ルクセンブルグにはメタル・バンドが多いことに対する反発からきている。
ギターとキーボード、ギター、ベース(ちょいギターを手にするときも)、ドラムという4人組。彼らはとってもハマった視野の広いロック・インストを繰り出す。面々はフェラ・クティのアフロ・ビート表現にもインスパイアされた楽曲も披露するが、ライヴだとその咀嚼比率は少し上がるか。なんにせよ、ちゃんと“目”のある楽曲を、確かな力量とバンド内相互関係のもと開く。立ち位置を変えて、皆んなで打楽器を叩くなど、ショウの見せ方もこなれていた。
<今日の、すまんのお>
ちょうど1年前に首都のルクセンブルグでインタヴューしたこともあり、ドラマーのジョヴァンニとは連絡を取り合っていたのだが、なんかツアーの一環で行った岐阜には心引かれたよう。オレ、行ったことないよー。ともあれ、日本を楽しんでいるようでなにより。酒とか抹茶とかいう単語もMCでは言っていたが、実演を触れつつ、ああ彼らに差し入れのお酒を買ってくるんだったナと反省。もし、逆の立場だったら、超うれしい。オレ、本当に気がきかないなー。それにしても、面識のあるミュージシャンがイケてるライヴをやっていると、誇らしげな気持ちになるなあ。
ギターとキーボード、ギター、ベース(ちょいギターを手にするときも)、ドラムという4人組。彼らはとってもハマった視野の広いロック・インストを繰り出す。面々はフェラ・クティのアフロ・ビート表現にもインスパイアされた楽曲も披露するが、ライヴだとその咀嚼比率は少し上がるか。なんにせよ、ちゃんと“目”のある楽曲を、確かな力量とバンド内相互関係のもと開く。立ち位置を変えて、皆んなで打楽器を叩くなど、ショウの見せ方もこなれていた。
<今日の、すまんのお>
ちょうど1年前に首都のルクセンブルグでインタヴューしたこともあり、ドラマーのジョヴァンニとは連絡を取り合っていたのだが、なんかツアーの一環で行った岐阜には心引かれたよう。オレ、行ったことないよー。ともあれ、日本を楽しんでいるようでなにより。酒とか抹茶とかいう単語もMCでは言っていたが、実演を触れつつ、ああ彼らに差し入れのお酒を買ってくるんだったナと反省。もし、逆の立場だったら、超うれしい。オレ、本当に気がきかないなー。それにしても、面識のあるミュージシャンがイケてるライヴをやっていると、誇らしげな気持ちになるなあ。
カート・ローゼンウィンケルズ・カイピ・バンド
2017年4月15日 音楽 現代ジャズ界のフロントに位置するギタリストであるカート・ローゼンウィンケル(2009年3月1日、2010年3月12日、2013年11月20日、2014年3月4日、2016年6月27日)のブラジル音楽の滋養を借りたプロジェクト“カイピ”を披露するライヴ。南青山・ブルーノート東京、ファースト・ショウ。
同行者は、ペドロ・マルティンズ(ヴォーカル、ギター、キーボード)、オリヴィア・トルンマー(ピアノ、キーボード、ヴォーカル)、レデリコ・エリオドロ(ベース)、アントニオ・ロウレイロ(パーカッション)、ビル・キャンベル(ドラム)。ペドロ・マルティンズの歌世界とマルチ・インストゥメンタリストとしてのカート・ローゼンウィンケルの融合を求めたアルバム『カイピ』(Razdaz、2017年)の内容と少し異なり、ちゃんとブラジル系の敏腕奏者を同行させて、生のサウンドで広げているのがうれしい。ローゼンウィンケル、気張ったね。全員、リードにせよコーラスにせよ、ヴォーカルを取る。
まだコドモ風情を残す20代前半のペドロ・マルティンズは、ミナス系透明感としなやかジャズを自在に行き来するブラジル人精鋭であり、ベースのレデリコ・エリオドロはミナスの前線ジャジー・ポップ表現を作る逸材だし、アントニオ・ロウレイロ(2013年8月29日、2013年9月6日)はかなり日本で注視されるマルチな才を誇る現代ブラジリアン・ミュージックのキー・マンと言える。そして、ドイツ人女性であるオリヴィア・トルンマーはビアンカ・ヂスモンチ(2014年6月29日、2016年10月12日)がもっと能力に富んでいたらこういう内容のものを作るんではないかというリーダー・アルバムも出しているピアニスト/シンガー。彼女を見ることができたのもうれしかったな。それから、米国人ドラマーであるビル・キャンベルは自ら歌うビート・ポップの作り手でもあり、アラン・ハンプトン(2014年8月7日、2016年7月6日)とはそれぞれのプロジェクトに参加しあったこともある。
面々は”そういうテイスト”を持つサウンドを紡ぎ、そこにローゼンウィンケルは流麗な、一部パット・メセニー(1999年12月15日、2002年9月19日、2010年6月12日、2012年1月25日、2012年3月3日、2013年5月21日、2015年9月27日)度が高まったかもとも思わせるギター・ソロを載せる。ショウの頭の方は、実はほのかな違和感を持った。ローゼンウィンケルは気鋭のサポート陣が作る母屋に間借りしているみたいではないか。だが、ローゼンウィンケルもコーラスを入れたり、堂々リード・ヴォーカルを取ったりし出して、なんだかなあは霧散。彼、ブラジリアン・バンドの一員になれていることがしれそう? 音楽の純真も、そこにはあったかな? 米国人やドイツ人はブラジル音楽への憧憬を隠さず、逆にブラジル勢はジャズという様式への尊敬を露わにし………。聞き味は透明感がありとてもメロウでもあったが、ブラジル音楽の機微と一筋縄ではいかないジャズ様式の美味しい交差点 へと、このショウはなっていたのではないか。
▶過去の、カート・ローゼンウィンケル
http://43142.diarynote.jp/200903031751323247/
http://43142.diarynote.jp/201003131221091991/
http://43142.diarynote.jp/201311230757159421/
http://43142.diarynote.jp/201403051230433466/
http://43142.diarynote.jp/201606281737237220/
▶過去の、アントニオ・ロウレイロ
http://43142.diarynote.jp/201309021134211584/
http://43142.diarynote.jp/201309121810294280/
▶︎過去の、ビアンカ・ヂスモンチ
http://43142.diarynote.jp/201407030943343160/
http://43142.diarynote.jp/201610141748382349/
▶︎過去の、アラン・ハンプトン
http://43142.diarynote.jp/201408091058201133/
http://43142.diarynote.jp/201607100828438607/
▶過去の、パット・メセニー
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/december1999live.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-9.htm
http://43142.diarynote.jp/201006181520054406/
http://43142.diarynote.jp/201201271245417497/
http://43142.diarynote.jp/201203062005542291/
http://43142.diarynote.jp/201305260927026044/
http://43142.diarynote.jp/201510021129591335
<今日の、希望>
カートローゼンウィケルには申し訳ないが、やはり彼抜きのバンドの公演を主催者側は立てるべきではなかったかと思う。 ペドロ・マルティンズはギターもうまいし、ロウレイロの楽器の範囲も広げる形で……。キャンベルのハッチャけた部分ももっと見たかった。丸の内・コットンクラブであったら、ブラジル周辺音楽愛好者たちで埋まったのではないか。とにかく、非常に惜しまれる。こんな顔ぶれのバンドはもう見ることができないかもしれない。今回の興行をもとにする形で、新公演が企画されないかな。
同行者は、ペドロ・マルティンズ(ヴォーカル、ギター、キーボード)、オリヴィア・トルンマー(ピアノ、キーボード、ヴォーカル)、レデリコ・エリオドロ(ベース)、アントニオ・ロウレイロ(パーカッション)、ビル・キャンベル(ドラム)。ペドロ・マルティンズの歌世界とマルチ・インストゥメンタリストとしてのカート・ローゼンウィンケルの融合を求めたアルバム『カイピ』(Razdaz、2017年)の内容と少し異なり、ちゃんとブラジル系の敏腕奏者を同行させて、生のサウンドで広げているのがうれしい。ローゼンウィンケル、気張ったね。全員、リードにせよコーラスにせよ、ヴォーカルを取る。
まだコドモ風情を残す20代前半のペドロ・マルティンズは、ミナス系透明感としなやかジャズを自在に行き来するブラジル人精鋭であり、ベースのレデリコ・エリオドロはミナスの前線ジャジー・ポップ表現を作る逸材だし、アントニオ・ロウレイロ(2013年8月29日、2013年9月6日)はかなり日本で注視されるマルチな才を誇る現代ブラジリアン・ミュージックのキー・マンと言える。そして、ドイツ人女性であるオリヴィア・トルンマーはビアンカ・ヂスモンチ(2014年6月29日、2016年10月12日)がもっと能力に富んでいたらこういう内容のものを作るんではないかというリーダー・アルバムも出しているピアニスト/シンガー。彼女を見ることができたのもうれしかったな。それから、米国人ドラマーであるビル・キャンベルは自ら歌うビート・ポップの作り手でもあり、アラン・ハンプトン(2014年8月7日、2016年7月6日)とはそれぞれのプロジェクトに参加しあったこともある。
面々は”そういうテイスト”を持つサウンドを紡ぎ、そこにローゼンウィンケルは流麗な、一部パット・メセニー(1999年12月15日、2002年9月19日、2010年6月12日、2012年1月25日、2012年3月3日、2013年5月21日、2015年9月27日)度が高まったかもとも思わせるギター・ソロを載せる。ショウの頭の方は、実はほのかな違和感を持った。ローゼンウィンケルは気鋭のサポート陣が作る母屋に間借りしているみたいではないか。だが、ローゼンウィンケルもコーラスを入れたり、堂々リード・ヴォーカルを取ったりし出して、なんだかなあは霧散。彼、ブラジリアン・バンドの一員になれていることがしれそう? 音楽の純真も、そこにはあったかな? 米国人やドイツ人はブラジル音楽への憧憬を隠さず、逆にブラジル勢はジャズという様式への尊敬を露わにし………。聞き味は透明感がありとてもメロウでもあったが、ブラジル音楽の機微と一筋縄ではいかないジャズ様式の美味しい交差点 へと、このショウはなっていたのではないか。
▶過去の、カート・ローゼンウィンケル
http://43142.diarynote.jp/200903031751323247/
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▶過去の、アントニオ・ロウレイロ
http://43142.diarynote.jp/201309021134211584/
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▶︎過去の、ビアンカ・ヂスモンチ
http://43142.diarynote.jp/201407030943343160/
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▶︎過去の、アラン・ハンプトン
http://43142.diarynote.jp/201408091058201133/
http://43142.diarynote.jp/201607100828438607/
▶過去の、パット・メセニー
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/december1999live.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-9.htm
http://43142.diarynote.jp/201006181520054406/
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http://43142.diarynote.jp/201510021129591335
<今日の、希望>
カートローゼンウィケルには申し訳ないが、やはり彼抜きのバンドの公演を主催者側は立てるべきではなかったかと思う。 ペドロ・マルティンズはギターもうまいし、ロウレイロの楽器の範囲も広げる形で……。キャンベルのハッチャけた部分ももっと見たかった。丸の内・コットンクラブであったら、ブラジル周辺音楽愛好者たちで埋まったのではないか。とにかく、非常に惜しまれる。こんな顔ぶれのバンドはもう見ることができないかもしれない。今回の興行をもとにする形で、新公演が企画されないかな。
ヘルゲ・リエン・ソロ。ヘルゲ・リエン・トリオ。ルドヴィコ・エイナウディ
2017年4月16日 音楽 まず、新宿ピットインで、ヘルゲ・リエン(2013年9月8日)のソロ・パフォーマンス公演と、トリオ公演を続け様に見る。
前に見た来日公演の項で、ぼくはかなり感激した記述をしているが、やっぱり彼は今ノルウェー〜欧州を代表するジャズ・ピアニストではないか。ましてや、今年出した『Guzuguzu』(Ozella)はその表題にあるように、曲目はすべて日本語の同じ言葉が重なった擬音が採用されたアルバム。これは応援するしかないではないか。まあ、彼らの2011年作も『Natsukashii(懐かしい)』というタイトルがつけられていたわけだけど。
まず、13時半からのソロ。1曲目と2曲目はフリーフォームで流れるものであったはずだが、もう1曲目からワクワク。とともに、すぐに耳に入るピアノの残響音の大きさに驚く。最初は名手だと弾き方やペダル使いでこんなふうにもなるのかと思っていたが、これは明らかに音を拾い増幅させていたはず。ちゃんと専属のエンジニアを連れて来ていて、紹介していたしね。大げさに言ってしまえば、ブライアン・イーノの『ミュージック・フォー・エアポート』のような響き音の上でピアノが鳴る、という感じ。わあ。そんな局面の後はボディの中に手を入れていろんな音を出したりもするわけだが、そのコントロールのし具合にも舌をまく。あれっと思ったのは、2曲目の終盤にデューク・エリントンのベタ曲「キャラヴァン」をしっとりと弾いたこと。そーゆうのも好きなんですか? 3曲目は小品で、トリオで発表していた「ハミングバーズ」と紹介していたっけ? アンコールでもう1曲、短い曲をやった。
トリオの方も最初からうっとりしつつ、示唆をいろいろと受ける。ベーシストの演奏は音程が端整な上に広がりやタイミングの良さを存分に持つし、ドラマーの演奏も基本を抑えつつオイラの叩き方するもんね的なクリエイティヴィティがあって感心するしかない。そして、そんな3人が視点ある楽曲のもと有機的に重なるわけだから、これは誘われるではないか。1時間強、そのパフォーマンスに接して、移動……。
▶︎過去の、ヘルゲ・リエン
http://43142.diarynote.jp/201309161508193262/
17時からは、錦糸町・すみだトリフォニーホールで、映画音楽の分野でも知られるイタリア人作曲家のルドヴィコ・エイナウディの公演を見る。ソールド・アウトが報じられていたが、満場。少しの人は、クラシックのコンサートのように着飾りぎみ。本国の人気を伝えるかのように、イタリア人客も少なくなかった。
グランド・ピアノを弾く本人(前面中央に置かれたピアノはステージ奥に向き、指揮者のように観客に背を向けて弾いた)にくわえ、いろいろ楽器を持ち帰る奏者たち5人で、ショウは持たれる。その楽器持ち替えは、<ヴァイオリンや鍵盤や電気ギター>、<チェロ(曲によってはエレクトリック・チェロも)>、<エレクトリック・ギターやグロッケンシュピールや打楽器>、<ヴァイブラフォンや打楽器>、<電気ベースや電気エフェクト>という具合。その楽器構成だけ見ると、どういう音楽をやるのか想像できる人はいないだろうな。エイナウディは譜面を広げていたが、他の奏者は置いていなかったのではないか。サポート奏者の楽器のチェンジも滞りなく、きっちり整備されたバンドだった。
基本的音楽性は、ポップ・ミニマルと書いてしまっていいのか? わりとミニマル傾向の曲が多いが、用いられる旋律、浮き上がるモチーフが何気にメロディアス。少女趣味臭ありすぎで下世話じゃのうと思ってしまう場合もあるが、これは大きな個性だし、多くの人にアピールするのもよく分かる。じわじわと盛り上げる、悠々と流れるアレンジも技アリ。ライヴ・サウンドを聞くと、クラシックであるとぼくはまったく思わないが、ハイセンスで、働きかけを持つイージー・リスニング音楽であると感心する。
御大は途中でピアノ・ソロも10分ぐらい聞かせたが、これもジャズの手法とは一線を画すニュー・エイジ・ミュージック・ビヨンド調。心に浮かんだメロディ〜パターンを訥々と続ける様は、彼の壮大なアンサンブル表現の核にあるものを見透かさせる。
ところで、クラシック畑出身でありながらザ・ビートルズ好きという事実も彼のことを語る場合に言及されるようだが、なるほどその片鱗はよく見えた。ショウのオープナーは「ホワイル・マイ・ギター・ジェントリー・ウィープス」の頭の方の旋律をループしたような曲だし、後半にやった曲は「ディア・プルーデンス」と同様のコード進行を持つ。それから、彼がイタリア人だなと思えたのは、サラ・オレインが3曲でヴァイオリン参加した際。彼女を初めて見たが、これが非常に見栄えのする人で、このときばかりはエイナウディはイタリアのすけべじじい臭をそこはかとなく出した。
響きにも留意する表現のサウンド音響は良好。総演奏時間は2時間ごえ、たっぷりやってくれた。
<今日の、景品?>
この土日は、本当に気持ちの良い気候。昼間はT-シャツの人も散見された。こんな状況で、花見もできたら最高? うちの近所は少しまだ残っているな。ルドヴィコ・エイナウディ公演が終わった後、袋を手渡される。日清食品の宣材で、そこにはパスタの一人分ソースと手提げ袋が入れられている。パスタ・ソース(タイ製との表記)→イタリア→エイナウディという図式なのか。<青い洞窟>と商標名が堂々両面に印刷されているビニール製の手提げは、旅行に出たさい、分別袋用としてバッグの中に入れておくと使えるか。
前に見た来日公演の項で、ぼくはかなり感激した記述をしているが、やっぱり彼は今ノルウェー〜欧州を代表するジャズ・ピアニストではないか。ましてや、今年出した『Guzuguzu』(Ozella)はその表題にあるように、曲目はすべて日本語の同じ言葉が重なった擬音が採用されたアルバム。これは応援するしかないではないか。まあ、彼らの2011年作も『Natsukashii(懐かしい)』というタイトルがつけられていたわけだけど。
まず、13時半からのソロ。1曲目と2曲目はフリーフォームで流れるものであったはずだが、もう1曲目からワクワク。とともに、すぐに耳に入るピアノの残響音の大きさに驚く。最初は名手だと弾き方やペダル使いでこんなふうにもなるのかと思っていたが、これは明らかに音を拾い増幅させていたはず。ちゃんと専属のエンジニアを連れて来ていて、紹介していたしね。大げさに言ってしまえば、ブライアン・イーノの『ミュージック・フォー・エアポート』のような響き音の上でピアノが鳴る、という感じ。わあ。そんな局面の後はボディの中に手を入れていろんな音を出したりもするわけだが、そのコントロールのし具合にも舌をまく。あれっと思ったのは、2曲目の終盤にデューク・エリントンのベタ曲「キャラヴァン」をしっとりと弾いたこと。そーゆうのも好きなんですか? 3曲目は小品で、トリオで発表していた「ハミングバーズ」と紹介していたっけ? アンコールでもう1曲、短い曲をやった。
トリオの方も最初からうっとりしつつ、示唆をいろいろと受ける。ベーシストの演奏は音程が端整な上に広がりやタイミングの良さを存分に持つし、ドラマーの演奏も基本を抑えつつオイラの叩き方するもんね的なクリエイティヴィティがあって感心するしかない。そして、そんな3人が視点ある楽曲のもと有機的に重なるわけだから、これは誘われるではないか。1時間強、そのパフォーマンスに接して、移動……。
▶︎過去の、ヘルゲ・リエン
http://43142.diarynote.jp/201309161508193262/
17時からは、錦糸町・すみだトリフォニーホールで、映画音楽の分野でも知られるイタリア人作曲家のルドヴィコ・エイナウディの公演を見る。ソールド・アウトが報じられていたが、満場。少しの人は、クラシックのコンサートのように着飾りぎみ。本国の人気を伝えるかのように、イタリア人客も少なくなかった。
グランド・ピアノを弾く本人(前面中央に置かれたピアノはステージ奥に向き、指揮者のように観客に背を向けて弾いた)にくわえ、いろいろ楽器を持ち帰る奏者たち5人で、ショウは持たれる。その楽器持ち替えは、<ヴァイオリンや鍵盤や電気ギター>、<チェロ(曲によってはエレクトリック・チェロも)>、<エレクトリック・ギターやグロッケンシュピールや打楽器>、<ヴァイブラフォンや打楽器>、<電気ベースや電気エフェクト>という具合。その楽器構成だけ見ると、どういう音楽をやるのか想像できる人はいないだろうな。エイナウディは譜面を広げていたが、他の奏者は置いていなかったのではないか。サポート奏者の楽器のチェンジも滞りなく、きっちり整備されたバンドだった。
基本的音楽性は、ポップ・ミニマルと書いてしまっていいのか? わりとミニマル傾向の曲が多いが、用いられる旋律、浮き上がるモチーフが何気にメロディアス。少女趣味臭ありすぎで下世話じゃのうと思ってしまう場合もあるが、これは大きな個性だし、多くの人にアピールするのもよく分かる。じわじわと盛り上げる、悠々と流れるアレンジも技アリ。ライヴ・サウンドを聞くと、クラシックであるとぼくはまったく思わないが、ハイセンスで、働きかけを持つイージー・リスニング音楽であると感心する。
御大は途中でピアノ・ソロも10分ぐらい聞かせたが、これもジャズの手法とは一線を画すニュー・エイジ・ミュージック・ビヨンド調。心に浮かんだメロディ〜パターンを訥々と続ける様は、彼の壮大なアンサンブル表現の核にあるものを見透かさせる。
ところで、クラシック畑出身でありながらザ・ビートルズ好きという事実も彼のことを語る場合に言及されるようだが、なるほどその片鱗はよく見えた。ショウのオープナーは「ホワイル・マイ・ギター・ジェントリー・ウィープス」の頭の方の旋律をループしたような曲だし、後半にやった曲は「ディア・プルーデンス」と同様のコード進行を持つ。それから、彼がイタリア人だなと思えたのは、サラ・オレインが3曲でヴァイオリン参加した際。彼女を初めて見たが、これが非常に見栄えのする人で、このときばかりはエイナウディはイタリアのすけべじじい臭をそこはかとなく出した。
響きにも留意する表現のサウンド音響は良好。総演奏時間は2時間ごえ、たっぷりやってくれた。
<今日の、景品?>
この土日は、本当に気持ちの良い気候。昼間はT-シャツの人も散見された。こんな状況で、花見もできたら最高? うちの近所は少しまだ残っているな。ルドヴィコ・エイナウディ公演が終わった後、袋を手渡される。日清食品の宣材で、そこにはパスタの一人分ソースと手提げ袋が入れられている。パスタ・ソース(タイ製との表記)→イタリア→エイナウディという図式なのか。<青い洞窟>と商標名が堂々両面に印刷されているビニール製の手提げは、旅行に出たさい、分別袋用としてバッグの中に入れておくと使えるか。
スナーキー・パピー。マーク・ターナー・カルテット
2017年4月18日 音楽 スナーキー・パピー(2016年6月16日)を南青山・ブルーノート東京で見る。ファースト・ショウ。
現在、リーダーのマイケル・リーグは純粋な音楽愛とともにそのファミリーをより大きなものにし、自らのレーベル”グラインド・アップ”の活動も充実させる(周りのミュージシャンのソロ作をリリースしてきたが、なんとベッカ・スティーヴンス〜2015年1月29日、2016年3月27日〜がグラウンド・アップ入りしちゃったのには驚いた。その2017年新作『レニーナ』はそう)など、より活動を充実させ、幅広いものにしている。彼らの『ファミリー・ディナー2』(グラウンド・アップ)にも参加していたロック界重鎮のデイヴィッド・クロスビーの新作『Lighthouse』(Decca,2016年)にもリーグは関わっている。
エレクトリック・ベースと鍵盤ベースのリーグに加えて、今回の来日メンバーは7人。キーボード(ローズとデジタル・シンセ)とトランペットのジャスティン・スタントン、トランペットとフリューゲル・ホーンのマイク“Maz”マーハー、テナー・サックスのクリス・ブロック、キーボード(オルガン、クラヴィネット、アナログ・シンセ)のボビー・スパークス(2007年12月13日、2012年12月5日、2016年1月25日、2016年10月11日)、ギターのクリス・マックイーン、ドラムのジェイソン“JT”トーマス、パーカッションの小川慶太(2014年8月3日、2016年1月19日)という面々。
各曲でそれぞれのソロをじっくりフィーチャーさせる(1曲につき1、2人)指針。それに接しながら、ショウを通してのメンバー選びから(今、ファミリーは30人ぐらいいるのではないか)、各曲におけるソリスト指定まで、リーグはいろいろと楽しみつつ、考えてやっているんだろうなと、思うことしきり。リーグはなるほどプロデューサーにして、オーガナイザー。なんか、スティーリー・ダン(2000年5月15日)のレコーディング後のまくるめく編集作業をライヴの場でやっている(←かなり誇張あり)とも思えたか。
▶過去の、ベッカ・スティーヴンス
http://43142.diarynote.jp/201501301446383781/
http://43142.diarynote.jp/?day=20160327
▶︎過去の、スナーキー・パピー
http://43142.diarynote.jp/201606171730294884/
▶過去の、ボビー・スパークス
http://43142.diarynote.jp/?day=20071213
http://43142.diarynote.jp/?day=20121205
http://43142.diarynote.jp/201601260728484520/
http://43142.diarynote.jp/?day=20161011
▶過去の、小川慶太
http://43142.diarynote.jp/201408061110256933/
http://43142.diarynote.jp/?day=20160119
その後は、有楽町・コットンクラブで、ECMレコーディング・アーティストであるテナー・サックス奏者のマーク・ターナー(2015年6月23日)のカルテットを見る。一番新しい『Lathe ob Heaven』もカルテット録音作であったが、ドラマーのマーカス・ギルモア(2007年11月21日、2010年7月24日、2010年8月22日、2014年5月15日、2014年6月19日、2014年6月20日、2015年4月7日、2016年9月16日)だけが、今回のライヴには参加。アルバムではトランペッターのアヴィシャイ・コーエン(2010年8月22日、2015年9月6日)が吹いていたが、今回はカルテットの一角にノルウェー出身在NYギタリストのラーゲ・ルンドが入っている。そして、ベーシストは今年2度目の来日となるパリ在住のジョー・サンダース(2013年9月11日、2017年1月23日)だ。ピアノレスの、ギター奏者入りカルテットという編成は、それだけで主張する部分を持つ。←いま、それに関する長文を準備ちう。なお、ルンド以外は皆アフリカ系なり。
なるほど、ECMのアーティストという感じの、くぐもった、生理的にはっきりしない曲が続く。当然、彼のブロウはそれに順ずる燃えない吹き口。やはりマーカス・ギルモアを従えたジョシュア・レッドマン(2003年1月16日、2009年4月21日、2010年9月5日、2012年5月31日、2014年5月15日)の際の彼の演奏を思い出したが、ぼくはターナーの方が意味ある襞が見えるところがあって好き。とはいえ、コドモなところがあるぼくの耳には哲学すぎて、ストライクな好みにある人とは言えないが。
ルンゲの演奏はなるほど、今を生きる純ジャズ・ギタリストといった感じなり。真面目すぎる部分もあるかもしれないが、頼もしい。それから、今回ギルモアの演奏を聞いて、なんかアクセントの付け方のタイミングとかトニー・ウィリアムズを想起しちゃう部分があった。
▶︎過去の、マーク・ターナー
http://43142.diarynote.jp/201506251047401015/
▶︎過去の、ジョー・サンダース
http://43142.diarynote.jp/?day=20130911
http://43142.diarynote.jp/?day=20170123
▶過去の、マーカス・ギルモア
http://43142.diarynote.jp/200711290930350000/
http://43142.diarynote.jp/201007261045442770/
http://43142.diarynote.jp/201008261620103318/
http://43142.diarynote.jp/201405171309186867/
http://43142.diarynote.jp/201406201008164250/
http://43142.diarynote.jp/201406210910441716/
http://43142.diarynote.jp/201504081451142675/
http://43142.diarynote.jp/201609201820427313/
▶過去の、アヴィシャイ・コーエン(tp)
http://43142.diarynote.jp/201008261620103318/
http://43142.diarynote.jp/?day=20150906
▶過去の、ジョシュア・レッドマン
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-1.htm
http://43142.diarynote.jp/200904221307055009/
http://43142.diarynote.jp/?day=20100905
http://43142.diarynote.jp/201206011834355756/
http://43142.diarynote.jp/201405171309186867/
<今日の、邂逅>
前回のスナーキー・パピーの公演はホール公演であったので、当然会場は混み混み。終演後のリーグとぼくのやりとりに、彼ってなんて気さくで両手を広がたナイス・ガイであるのかと同行者が驚く。だって、去年の取材した際にマジ意気投合したんだもん。
コットンクラブでは、ドラマーの沼澤尚(1999年8月11日、2000年2月14日、2000年7月29日、2001年2月18日、2001年6月29日、2001年12月9日、2001年12月22日、2002年7月21日、2002年11月15日、2003年2月11日、2003年3月13日、2003年6月22日、 2004年1月16日、2004年1月30日、2004年2月21日、2005年2月15日、2005年4月11日、2005年7月30日、2005年9月14日、2005年10月30日、2006年4月17日、2006年5月30日、2006年8月11日、2006年8月24日、2006年12月28日、2007年1月26日,2007年6月3日、2008年1月30日、2008年1月31日、2010年1月12日、2011年10月8日、2012年10月10日、2013年1月6、2013年1月7日、2014年9月2日、2015年10月3日、2016年9月27日、2016年11月18日)と内田直之(2005年10月30日、2006年8月11日、2007年1月26日、2011年12月9日、2013年1月7日、2016年11月18日)と会う。ギルモアのファンらしく、沼澤は誕生日である明日もここに見にくると言っていた。
▶︎過去の、沼澤尚
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/augustlive.htm wマルコス・スザーノ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-2.htm ナッシン・バット・ザ・ファンク
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-7.htm シアターブルック 7.29フジ・ロック
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-2.htm スガシカオ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-6.htm ナッシン・バット・ザ・ファンク
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-12.htm wマルコス・スザーノ 12/9
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-12.htm シアターブルック+マルコス・スザーノ12/22
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-7.htm W.パウリーニョ・モスカ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-11.htm サンパウロ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-2.htm ナッシン・バット・ザ・ファンク
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-3.htm バーナード・ファウラー、ブロンディ・チャップリン、リサ・フィッシャー、ダリル・ジョーンズ、奥田民生、小原礼
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-6.htm シアターブルック
http://43142.diarynote.jp/200401160000000000/ w.勝井、怒怒、佐藤
http://43142.diarynote.jp/200402051858240000/ サンパウロ
http://43142.diarynote.jp/200402211239510000/ アズ・ウィー・スピーク
http://43142.diarynote.jp/?day=20050215 wマルコス・スザーノ
http://43142.diarynote.jp/200504151004040000/ w勝井
http://43142.diarynote.jp/?day=20050730 ザ・ブルース・パワー
http://43142.diarynote.jp/200509161722260000/ 大貫妙子
http://43142.diarynote.jp/200511130013450000/ wマルコス・スザーノ
http://43142.diarynote.jp/?day=20060417 ビッグ・ホーンズ・ビー
http://43142.diarynote.jp/200606071931300000/ w.勝井
http://43142.diarynote.jp/?day=20060811 wマルコス・スザーノ
http://43142.diarynote.jp/200608271342350000/ wマルコス・スザーノ
http://43142.diarynote.jp/200612291257400000/ wマルコス・スザーノ
http://43142.diarynote.jp/?day=20070126 OKI DUB AINU BAND
http://43142.diarynote.jp/200706061351450000/ ナスノ、不破、他
http://43142.diarynote.jp/200802051634040000/ w.勝井
http://43142.diarynote.jp/200802051630130000/ TOYONO
http://43142.diarynote.jp/201001131101085950/ blues.the-butcher-590213
http://43142.diarynote.jp/201110091300039780/ ナッシン・バット・ザ・ファンク
http://43142.diarynote.jp/201210111837516874/ OKI DUB AINU BAND
http://43142.diarynote.jp/201301151731112021/ ナッシン・バット・ザ・ファンク
http://43142.diarynote.jp/201301151819527787/ w.マルコス・スザーノ
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▶︎過去の、内田直之
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http://43142.diarynote.jp/201301151819527787/
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現在、リーダーのマイケル・リーグは純粋な音楽愛とともにそのファミリーをより大きなものにし、自らのレーベル”グラインド・アップ”の活動も充実させる(周りのミュージシャンのソロ作をリリースしてきたが、なんとベッカ・スティーヴンス〜2015年1月29日、2016年3月27日〜がグラウンド・アップ入りしちゃったのには驚いた。その2017年新作『レニーナ』はそう)など、より活動を充実させ、幅広いものにしている。彼らの『ファミリー・ディナー2』(グラウンド・アップ)にも参加していたロック界重鎮のデイヴィッド・クロスビーの新作『Lighthouse』(Decca,2016年)にもリーグは関わっている。
エレクトリック・ベースと鍵盤ベースのリーグに加えて、今回の来日メンバーは7人。キーボード(ローズとデジタル・シンセ)とトランペットのジャスティン・スタントン、トランペットとフリューゲル・ホーンのマイク“Maz”マーハー、テナー・サックスのクリス・ブロック、キーボード(オルガン、クラヴィネット、アナログ・シンセ)のボビー・スパークス(2007年12月13日、2012年12月5日、2016年1月25日、2016年10月11日)、ギターのクリス・マックイーン、ドラムのジェイソン“JT”トーマス、パーカッションの小川慶太(2014年8月3日、2016年1月19日)という面々。
各曲でそれぞれのソロをじっくりフィーチャーさせる(1曲につき1、2人)指針。それに接しながら、ショウを通してのメンバー選びから(今、ファミリーは30人ぐらいいるのではないか)、各曲におけるソリスト指定まで、リーグはいろいろと楽しみつつ、考えてやっているんだろうなと、思うことしきり。リーグはなるほどプロデューサーにして、オーガナイザー。なんか、スティーリー・ダン(2000年5月15日)のレコーディング後のまくるめく編集作業をライヴの場でやっている(←かなり誇張あり)とも思えたか。
▶過去の、ベッカ・スティーヴンス
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▶︎過去の、スナーキー・パピー
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▶過去の、ボビー・スパークス
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▶過去の、小川慶太
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その後は、有楽町・コットンクラブで、ECMレコーディング・アーティストであるテナー・サックス奏者のマーク・ターナー(2015年6月23日)のカルテットを見る。一番新しい『Lathe ob Heaven』もカルテット録音作であったが、ドラマーのマーカス・ギルモア(2007年11月21日、2010年7月24日、2010年8月22日、2014年5月15日、2014年6月19日、2014年6月20日、2015年4月7日、2016年9月16日)だけが、今回のライヴには参加。アルバムではトランペッターのアヴィシャイ・コーエン(2010年8月22日、2015年9月6日)が吹いていたが、今回はカルテットの一角にノルウェー出身在NYギタリストのラーゲ・ルンドが入っている。そして、ベーシストは今年2度目の来日となるパリ在住のジョー・サンダース(2013年9月11日、2017年1月23日)だ。ピアノレスの、ギター奏者入りカルテットという編成は、それだけで主張する部分を持つ。←いま、それに関する長文を準備ちう。なお、ルンド以外は皆アフリカ系なり。
なるほど、ECMのアーティストという感じの、くぐもった、生理的にはっきりしない曲が続く。当然、彼のブロウはそれに順ずる燃えない吹き口。やはりマーカス・ギルモアを従えたジョシュア・レッドマン(2003年1月16日、2009年4月21日、2010年9月5日、2012年5月31日、2014年5月15日)の際の彼の演奏を思い出したが、ぼくはターナーの方が意味ある襞が見えるところがあって好き。とはいえ、コドモなところがあるぼくの耳には哲学すぎて、ストライクな好みにある人とは言えないが。
ルンゲの演奏はなるほど、今を生きる純ジャズ・ギタリストといった感じなり。真面目すぎる部分もあるかもしれないが、頼もしい。それから、今回ギルモアの演奏を聞いて、なんかアクセントの付け方のタイミングとかトニー・ウィリアムズを想起しちゃう部分があった。
▶︎過去の、マーク・ターナー
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▶︎過去の、ジョー・サンダース
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▶過去の、マーカス・ギルモア
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▶過去の、アヴィシャイ・コーエン(tp)
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▶過去の、ジョシュア・レッドマン
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<今日の、邂逅>
前回のスナーキー・パピーの公演はホール公演であったので、当然会場は混み混み。終演後のリーグとぼくのやりとりに、彼ってなんて気さくで両手を広がたナイス・ガイであるのかと同行者が驚く。だって、去年の取材した際にマジ意気投合したんだもん。
コットンクラブでは、ドラマーの沼澤尚(1999年8月11日、2000年2月14日、2000年7月29日、2001年2月18日、2001年6月29日、2001年12月9日、2001年12月22日、2002年7月21日、2002年11月15日、2003年2月11日、2003年3月13日、2003年6月22日、 2004年1月16日、2004年1月30日、2004年2月21日、2005年2月15日、2005年4月11日、2005年7月30日、2005年9月14日、2005年10月30日、2006年4月17日、2006年5月30日、2006年8月11日、2006年8月24日、2006年12月28日、2007年1月26日,2007年6月3日、2008年1月30日、2008年1月31日、2010年1月12日、2011年10月8日、2012年10月10日、2013年1月6、2013年1月7日、2014年9月2日、2015年10月3日、2016年9月27日、2016年11月18日)と内田直之(2005年10月30日、2006年8月11日、2007年1月26日、2011年12月9日、2013年1月7日、2016年11月18日)と会う。ギルモアのファンらしく、沼澤は誕生日である明日もここに見にくると言っていた。
▶︎過去の、沼澤尚
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/augustlive.htm wマルコス・スザーノ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-2.htm ナッシン・バット・ザ・ファンク
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-7.htm シアターブルック 7.29フジ・ロック
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-2.htm スガシカオ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-6.htm ナッシン・バット・ザ・ファンク
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-12.htm wマルコス・スザーノ 12/9
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-12.htm シアターブルック+マルコス・スザーノ12/22
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-7.htm W.パウリーニョ・モスカ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-11.htm サンパウロ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-2.htm ナッシン・バット・ザ・ファンク
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-3.htm バーナード・ファウラー、ブロンディ・チャップリン、リサ・フィッシャー、ダリル・ジョーンズ、奥田民生、小原礼
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-6.htm シアターブルック
http://43142.diarynote.jp/200401160000000000/ w.勝井、怒怒、佐藤
http://43142.diarynote.jp/200402051858240000/ サンパウロ
http://43142.diarynote.jp/200402211239510000/ アズ・ウィー・スピーク
http://43142.diarynote.jp/?day=20050215 wマルコス・スザーノ
http://43142.diarynote.jp/200504151004040000/ w勝井
http://43142.diarynote.jp/?day=20050730 ザ・ブルース・パワー
http://43142.diarynote.jp/200509161722260000/ 大貫妙子
http://43142.diarynote.jp/200511130013450000/ wマルコス・スザーノ
http://43142.diarynote.jp/?day=20060417 ビッグ・ホーンズ・ビー
http://43142.diarynote.jp/200606071931300000/ w.勝井
http://43142.diarynote.jp/?day=20060811 wマルコス・スザーノ
http://43142.diarynote.jp/200608271342350000/ wマルコス・スザーノ
http://43142.diarynote.jp/200612291257400000/ wマルコス・スザーノ
http://43142.diarynote.jp/?day=20070126 OKI DUB AINU BAND
http://43142.diarynote.jp/200706061351450000/ ナスノ、不破、他
http://43142.diarynote.jp/200802051634040000/ w.勝井
http://43142.diarynote.jp/200802051630130000/ TOYONO
http://43142.diarynote.jp/201001131101085950/ blues.the-butcher-590213
http://43142.diarynote.jp/201110091300039780/ ナッシン・バット・ザ・ファンク
http://43142.diarynote.jp/201210111837516874/ OKI DUB AINU BAND
http://43142.diarynote.jp/201301151731112021/ ナッシン・バット・ザ・ファンク
http://43142.diarynote.jp/201301151819527787/ w.マルコス・スザーノ
http://43142.diarynote.jp/?day=20140902 blues.the-butcher-590213
http://43142.diarynote.jp/201510051403147675/ シアターブルック
http://43142.diarynote.jp/?day=20160927 大貫妙子
http://43142.diarynote.jp/?day=20161118 OKI AINU DUB BAND
▶︎過去の、内田直之
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http://43142.diarynote.jp/?day=20111209
http://43142.diarynote.jp/201301151819527787/
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昨年アルバム・デビューのUKフォーキー・ブラックの公演を、六本木・ブルボードライブ東京で見る。セカンド・ショウ。妙な髪型の彼の外見はぼくの好み、アルバムは見えにくい部分もあったが、本物じゃん。セミ・アコースティック型のエレクトリック・ギターを弾きながら(エフェクターはあまり繋いでいなかったのではないか)歌う本人に、ギター、ベース、ドラムがつく。彼らは皆、白人だった。
L.A.サラーミのことを語るのに送り手側はブルースという言葉を用いており、それについてはとても違和感を持っていたが、1曲目の導入部はブルース・ハープ(ハーモニカ)やギュインという質感のブルージーなギターがなったりして、おおおお。でも、それはオープナーだけで、他はブルースぽいところはない。だが、そういう論調が出てきたのもなるほどと思うところもあり。彼、かなりボブ・ディラン好きと思うしかないんだもの。それとは異なる広がる曲調の曲も持ち、歌唱も空を見上げるようなところもあるのだが、それでもその底にあるのはディランだと、ぼくは感じた。ディランはかなりブルースを自己都合的に解釈〜パフォーマンスしているところがあるのは言うまでもない。彼は喋るように歌うなときもあったが、それもヒップホップ流れというよりは、ディランありきと指摘したくなるものだった。ハーモニカの存在もまた同様、2曲披露したアコースティック・ギター弾き語りももうそう。今の彼の実演は、生ギター弾き語りの“ブラック・ディラン”表現にシンプルなバンド演奏を添わせたという感じ。ドラマーは力ずくで叩くものの、ちゃんとスペースを作り出す人で好み。昔の英国ロック界にいそうなタイプだが、誰に近いか?
<今日の、せせらぎ>
家の前には川に蓋をしてその上に作られた大掛かりな人口のせせらぎがあるのだが、日によってはそこにカモやシロサギ(それらは、あくまで推定)が1匹や2匹いる。最近、その頻度が高くなっているか。ぼくも人の子、その様に触れると、なんかココロが和む。春になって、川の両側の花や草木もカラフルになってきていて、気持ちが弾む。ほんの少し上流には、でかい鯉がうようよいる。何を食べているのかなあ。そういえば、去年パリに行った際はいろいろと運河や人口の川を散歩したっけ。あ、ぼくは水辺好きなんだったな。今日の夜はけっこう寒かった。
L.A.サラーミのことを語るのに送り手側はブルースという言葉を用いており、それについてはとても違和感を持っていたが、1曲目の導入部はブルース・ハープ(ハーモニカ)やギュインという質感のブルージーなギターがなったりして、おおおお。でも、それはオープナーだけで、他はブルースぽいところはない。だが、そういう論調が出てきたのもなるほどと思うところもあり。彼、かなりボブ・ディラン好きと思うしかないんだもの。それとは異なる広がる曲調の曲も持ち、歌唱も空を見上げるようなところもあるのだが、それでもその底にあるのはディランだと、ぼくは感じた。ディランはかなりブルースを自己都合的に解釈〜パフォーマンスしているところがあるのは言うまでもない。彼は喋るように歌うなときもあったが、それもヒップホップ流れというよりは、ディランありきと指摘したくなるものだった。ハーモニカの存在もまた同様、2曲披露したアコースティック・ギター弾き語りももうそう。今の彼の実演は、生ギター弾き語りの“ブラック・ディラン”表現にシンプルなバンド演奏を添わせたという感じ。ドラマーは力ずくで叩くものの、ちゃんとスペースを作り出す人で好み。昔の英国ロック界にいそうなタイプだが、誰に近いか?
<今日の、せせらぎ>
家の前には川に蓋をしてその上に作られた大掛かりな人口のせせらぎがあるのだが、日によってはそこにカモやシロサギ(それらは、あくまで推定)が1匹や2匹いる。最近、その頻度が高くなっているか。ぼくも人の子、その様に触れると、なんかココロが和む。春になって、川の両側の花や草木もカラフルになってきていて、気持ちが弾む。ほんの少し上流には、でかい鯉がうようよいる。何を食べているのかなあ。そういえば、去年パリに行った際はいろいろと運河や人口の川を散歩したっけ。あ、ぼくは水辺好きなんだったな。今日の夜はけっこう寒かった。
リオデジャネイロのサンバ・グループを南青山・ブルーノート東京(セカンド・ショウ)で見る。台湾ツアーを経てのものだそう。
ステージ前列に、ヴォーカルを取る3人が立つ。カヴァキーニョを達者に弾きなら歌う紅一点のニルゼ・カルヴァーリョ(声がけっこう低目)、歌とパーカッションのファビアーノ・サレックとシルヴィオ・カルヴァーリョ。そして、後ろにはアコースティック・ギター、パーカッション/フルート、ドラム(左利き)の演奏陣が位置する。おお、パフォーマーの6人中4人がリズム楽器担当か。
くつろいだ感じをたっぷりと放ちつつ、喜びと色彩感に溢れる。そして、そんなショウに触れていて、とても見せ方がこなれているとも感じる。すでに複数回来日しているためか(2014年来日ツアーのおり、横浜のホールで収録されたDCとDVDを本国でリリースしてもいる)、東洋の異国での客扱いも余裕にみちる。「イパネマの娘」、「ビリンバウ」、「マシュケナダ」といった門外漢でもよく知る曲も取り上げつつ、ブラジルで培われてきた財産を笑顔とともに送り出した。いいなー。なんか、リオの裏町で闊達なライヴを楽しんでいるような心持ちにもなった。彼女たちは荒井由実の「あの日にかえりたい」も日本語歌詞のもと、ボッサ味で披露。いやあ、サウダーヂが広がりました。
<今日の、珍しい行為>
二日前から風邪をひいている。ひいた理由は、知っている(;_;)。ダルく、やる気が持続せず、仕事部屋とベッドルームを行ったり来たり。熱っぽく、喘息かと思うほどときに咳も出る。月曜までに出さなきゃ行けない原稿は、マジ山ほど。こりゃいかんとライヴの出がけに、薬局で風邪薬を珍しく購入した。そして、ブルーノートでお酒とともに飲む。明日、天気になあれ。
ステージ前列に、ヴォーカルを取る3人が立つ。カヴァキーニョを達者に弾きなら歌う紅一点のニルゼ・カルヴァーリョ(声がけっこう低目)、歌とパーカッションのファビアーノ・サレックとシルヴィオ・カルヴァーリョ。そして、後ろにはアコースティック・ギター、パーカッション/フルート、ドラム(左利き)の演奏陣が位置する。おお、パフォーマーの6人中4人がリズム楽器担当か。
くつろいだ感じをたっぷりと放ちつつ、喜びと色彩感に溢れる。そして、そんなショウに触れていて、とても見せ方がこなれているとも感じる。すでに複数回来日しているためか(2014年来日ツアーのおり、横浜のホールで収録されたDCとDVDを本国でリリースしてもいる)、東洋の異国での客扱いも余裕にみちる。「イパネマの娘」、「ビリンバウ」、「マシュケナダ」といった門外漢でもよく知る曲も取り上げつつ、ブラジルで培われてきた財産を笑顔とともに送り出した。いいなー。なんか、リオの裏町で闊達なライヴを楽しんでいるような心持ちにもなった。彼女たちは荒井由実の「あの日にかえりたい」も日本語歌詞のもと、ボッサ味で披露。いやあ、サウダーヂが広がりました。
<今日の、珍しい行為>
二日前から風邪をひいている。ひいた理由は、知っている(;_;)。ダルく、やる気が持続せず、仕事部屋とベッドルームを行ったり来たり。熱っぽく、喘息かと思うほどときに咳も出る。月曜までに出さなきゃ行けない原稿は、マジ山ほど。こりゃいかんとライヴの出がけに、薬局で風邪薬を珍しく購入した。そして、ブルーノートでお酒とともに飲む。明日、天気になあれ。
高校在学中に兄のロナルド・ブルーナーJr. (2009年9月15日、2014年9月10日、2015年9月30日、2016年5月20日、2016年12月6日)を介しスーサイダル・テンデンシーでキャリアをスタートさせ、今はブレインフィーダー・レーベル所属。結構な期間、エリカ・バドウ(2000年11月19日、2006年4月2日。2012年3月2日)のワーキング・バンドにも在籍した今旬のベーシスト&シンガーの公演を、恵比寿・リキッドルームで見る。開演時間の少し前に会場に着いたら、開場はしているものの、上階まで入場待ちの人ですごい列になっている。リハが押して、入場開始が遅れたのかな? ソールド・アウトが伝えられていたが、やってきた人たちのドキドキ感はそれで増幅しちゃったか? ライヴの最中、すごい歓声でした。
当人、彼の新作『Drunk』にも録音参加している白人キーボードのデニス・ハム、そしてジャズ・ドラマーのジャスティン・ブラウン(2012年2月22日、2013年3月19日)のトリオで突っ走る。あれれ、ブラウンってNY在住じゃなかったか。ドラムの出音はよくなかったが、リズムの軸の上に過剰さを盛っていく様は耳をひくし、やはりとても今がある。しかも、曲によってはブラジリアン・ビート的揺れも盛ったりするのだから、ブラウンは優秀だな。
ステージに出てきたサンダーキャット(ピカチュウのことなんだってね)を見てすぐに感じたのは、キャラ立ってるなー。で、見た目はフル・アコースティック型のエレクトリック・ギターみたいなのを手弾きにてぶいぶい弾き倒していく。するとエフェクターを介して、ベース音とギター音の両方が洪水のように出てくる。まず、それが過剰。なんか、竜巻みたいだなとも、ぼくは思った。サンダーキャットがファルセットで歌うメロディのモチーフはわりとメロウ目であり、丁々発止するバンド音はかなり壮絶な(ジャズというよりはかなりな)フュージョン回路を通る。そのためか、ビッグ・Q(2013年8月1日)が1970年代半ばに送り出したザ・ブラザース・ジョンソンのことを一瞬思い出した。ザ・ブラザース・ブルーナー。とか、やんないかな? で、すごいナンパなことやるの。でもあいつらだと、大人になれない過剰さがこれでもかと出てきて、現代の造形物として意味を持つ味となる。どうだろう?
5月25日毎日新聞夕刊に評を書くので、このショウが抱えていた核心には触れるのは避けるが、楽しかった。新作は歌もので、オレのベース回路を通した哲学はポップ・ワールドを凌駕するてな無意識のテーゼを抱えていたが、ここでもそれをいびつにぐいぐいと突起させる。ファニーな人間力、オレ様の力をかなり感じたな。
▶過去の、ロナルド・ブルーナーJr.
http://43142.diarynote.jp/200909181206531984/
http://43142.diarynote.jp/201409111424501752/
http://43142.diarynote.jp/201510021221454336/
http://43142.diarynote.jp/?day=20160520
http://43142.diarynote.jp/201612091513593556/
▶過去の、エリカ・バドゥ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-11.htm
http://43142.diarynote.jp/200604050124430000/
http://43142.diarynote.jp/?day=20120302
▶︎過去の、ジャスティン・ブラウン
http://43142.diarynote.jp/?day=20120222
http://43142.diarynote.jp/?day=20130319
▶︎過去の、クインシー・ジョーンズ
http://43142.diarynote.jp/201308091149599475/
<今日の、とっても早朝?>
昨日の夜、ライヴに行かなくても飲み屋をはしごしていて、あけて2時半、飲んでいる場所のかなり近くで知り合いがギグをやるので覗きに行った。渋谷・LOUNGE NEOでの、BLOW UPと名付けられた一発セッション。WRENCH のドラマーのMUROCHIN、ラップのBABA、ヴァイブラフォンの山田あずさ(2013年5月19日、2014年6月13日、2014年6月15日、2014年10月19日、2014年11月21日、2015年4月17日、2015年5月2日、2015年5月6日、2015年5月22日、2015年5月28日、2015年6月15日、2015年9月13日、2015年11月11日、2016年5月22日、2016年6月13日、2016年9月7日、2017年1月17日)、エレクトロニクスのDJ LIBERATEという組み合わせ。目鼻立ちのくっきりとしたビートをMUROCHINが繰り出し(いい感じと思え、身体が揺れた)、そこに山田がマレット左右2本持ちで光と陰や奥行きを加えていく。またそこに、DJ LIBERATEがいい感じで棘や濁りの感覚を差し込む。出音総体はデカいが、ヴァイブの音はよく聞こえた。山田は一部小さなシンセサイザーをごにょごにょ弾いたが、左手で鍵盤を押さえ、右手で鉄琴を叩いたらいい感じであったんではないだろうか。そして、途中から、ラッパーのBABAが肉声をぐいぐいと加えて、表現総体はより膨らみの感覚を増した。そんな、30分ノンストップのパフォーマンスなり。
その後、閉じていた店に戻り飲み直していると、そこに軽いノリの青年が入ってくる。ラップをしているそうで、チャンス・ザ・ラッパーが大好きであるそう。ヴィデオ・クリップを介して、彼の表現を聞かせてくれるが、これが親しみやすくもこなれていて驚く。メジャーから出ていますよと言われれば、信じるな。彼の先輩とかの神戸のラッパーのクリップも見せてもらったが、それも映像ともども質が高くて頷く。いやあ、皆んな頑張っているな。確か、TATSUというアーティスト・ネームであったと記憶するが(出来上がっていたので、不確か〜)、純真とともに燃えている感じにも好印象を持つ。今日も有意義な夜遊びでありました。で、ちゃんと原稿仕事をこなすために、9時前には目覚ましとかはセットせずに起きるわけだが(いつもよりは、少し遅め)、さすが昼寝しちゃったYOH。でも、そういう”エラー”も一応織り込んでいるので、仕事のはかどり具合は順風満帆。さあ、昼間は働け働け働け! そして、来週は昼も夜も遊ぶぞお。でも、2日のダイメ・アセロナ(2015年10月25日)の取材オファーを東京にいないため断らなければならなかったのは、とても残念。ま、ギリでライヴは観れるからいっか。
▶過去の、山田あずさ
http://43142.diarynote.jp/201305260923241736/ 渋さ知らズ
http://43142.diarynote.jp/201406160956273046/ WUJA BIN BIN
http://43142.diarynote.jp/201406161000365031/ 蝉丸
http://43142.diarynote.jp/201407261220126653/ ダモ鈴木
http://43142.diarynote.jp/201410251052527799/ Down’s Workshop
http://43142.diarynote.jp/201411221353274586/ アトラス
http://43142.diarynote.jp/201504181000432127/ nouon
http://43142.diarynote.jp/201505071132034325/ w.パール・アレキサンダー
http://43142.diarynote.jp/201505240923518276/ MoMo
http://43142.diarynote.jp/201505310957076398/ タクシー・サウダージ
http://43142.diarynote.jp/201506161247423392/ 渋さ知らズ
http://43142.diarynote.jp/201509231111454665/ ヒュー・ロイド
http://43142.diarynote.jp/201510141817129055/ nouon
http://43142.diarynote.jp/201511120722274234/ タクシー・サウダージ
http://43142.diarynote.jp/201603151140427186/ nouon
http://43142.diarynote.jp/201605240833401202/ w.パール・アレキサンダー
http://43142.diarynote.jp/?day=20160613 QUOLOFUNE
http://43142.diarynote.jp/201609201648546159/ WUJA BIN BIN
http://43142.diarynote.jp/?day=20170117 TNT
▶︎過去の、ダイメ・アセロナ
http://43142.diarynote.jp/?day=20151025
当人、彼の新作『Drunk』にも録音参加している白人キーボードのデニス・ハム、そしてジャズ・ドラマーのジャスティン・ブラウン(2012年2月22日、2013年3月19日)のトリオで突っ走る。あれれ、ブラウンってNY在住じゃなかったか。ドラムの出音はよくなかったが、リズムの軸の上に過剰さを盛っていく様は耳をひくし、やはりとても今がある。しかも、曲によってはブラジリアン・ビート的揺れも盛ったりするのだから、ブラウンは優秀だな。
ステージに出てきたサンダーキャット(ピカチュウのことなんだってね)を見てすぐに感じたのは、キャラ立ってるなー。で、見た目はフル・アコースティック型のエレクトリック・ギターみたいなのを手弾きにてぶいぶい弾き倒していく。するとエフェクターを介して、ベース音とギター音の両方が洪水のように出てくる。まず、それが過剰。なんか、竜巻みたいだなとも、ぼくは思った。サンダーキャットがファルセットで歌うメロディのモチーフはわりとメロウ目であり、丁々発止するバンド音はかなり壮絶な(ジャズというよりはかなりな)フュージョン回路を通る。そのためか、ビッグ・Q(2013年8月1日)が1970年代半ばに送り出したザ・ブラザース・ジョンソンのことを一瞬思い出した。ザ・ブラザース・ブルーナー。とか、やんないかな? で、すごいナンパなことやるの。でもあいつらだと、大人になれない過剰さがこれでもかと出てきて、現代の造形物として意味を持つ味となる。どうだろう?
5月25日毎日新聞夕刊に評を書くので、このショウが抱えていた核心には触れるのは避けるが、楽しかった。新作は歌もので、オレのベース回路を通した哲学はポップ・ワールドを凌駕するてな無意識のテーゼを抱えていたが、ここでもそれをいびつにぐいぐいと突起させる。ファニーな人間力、オレ様の力をかなり感じたな。
▶過去の、ロナルド・ブルーナーJr.
http://43142.diarynote.jp/200909181206531984/
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▶過去の、エリカ・バドゥ
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▶︎過去の、クインシー・ジョーンズ
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<今日の、とっても早朝?>
昨日の夜、ライヴに行かなくても飲み屋をはしごしていて、あけて2時半、飲んでいる場所のかなり近くで知り合いがギグをやるので覗きに行った。渋谷・LOUNGE NEOでの、BLOW UPと名付けられた一発セッション。WRENCH のドラマーのMUROCHIN、ラップのBABA、ヴァイブラフォンの山田あずさ(2013年5月19日、2014年6月13日、2014年6月15日、2014年10月19日、2014年11月21日、2015年4月17日、2015年5月2日、2015年5月6日、2015年5月22日、2015年5月28日、2015年6月15日、2015年9月13日、2015年11月11日、2016年5月22日、2016年6月13日、2016年9月7日、2017年1月17日)、エレクトロニクスのDJ LIBERATEという組み合わせ。目鼻立ちのくっきりとしたビートをMUROCHINが繰り出し(いい感じと思え、身体が揺れた)、そこに山田がマレット左右2本持ちで光と陰や奥行きを加えていく。またそこに、DJ LIBERATEがいい感じで棘や濁りの感覚を差し込む。出音総体はデカいが、ヴァイブの音はよく聞こえた。山田は一部小さなシンセサイザーをごにょごにょ弾いたが、左手で鍵盤を押さえ、右手で鉄琴を叩いたらいい感じであったんではないだろうか。そして、途中から、ラッパーのBABAが肉声をぐいぐいと加えて、表現総体はより膨らみの感覚を増した。そんな、30分ノンストップのパフォーマンスなり。
その後、閉じていた店に戻り飲み直していると、そこに軽いノリの青年が入ってくる。ラップをしているそうで、チャンス・ザ・ラッパーが大好きであるそう。ヴィデオ・クリップを介して、彼の表現を聞かせてくれるが、これが親しみやすくもこなれていて驚く。メジャーから出ていますよと言われれば、信じるな。彼の先輩とかの神戸のラッパーのクリップも見せてもらったが、それも映像ともども質が高くて頷く。いやあ、皆んな頑張っているな。確か、TATSUというアーティスト・ネームであったと記憶するが(出来上がっていたので、不確か〜)、純真とともに燃えている感じにも好印象を持つ。今日も有意義な夜遊びでありました。で、ちゃんと原稿仕事をこなすために、9時前には目覚ましとかはセットせずに起きるわけだが(いつもよりは、少し遅め)、さすが昼寝しちゃったYOH。でも、そういう”エラー”も一応織り込んでいるので、仕事のはかどり具合は順風満帆。さあ、昼間は働け働け働け! そして、来週は昼も夜も遊ぶぞお。でも、2日のダイメ・アセロナ(2015年10月25日)の取材オファーを東京にいないため断らなければならなかったのは、とても残念。ま、ギリでライヴは観れるからいっか。
▶過去の、山田あずさ
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小沼ようすけ 「Jam Ka Deux」
2017年4月29日 音楽 ピックを使わず、様々な指弾きで演奏するという事実だけで、ぼくの中では一歩上の範疇にいる日本人ギタリスト(2004年11月30日、2010年10月12日、2011年3月28日、2011年3月31日、2011年7月25日、2013年7月1日、2014年2月5日)の、フランス語圏奏者を招いてのライヴ。南青山・ブルーノート東京、セカンド・ショウ。
現在はベルギーに住む著名アメリカ人ベーシストのレジー・ワシントン(2003年9月21日、2010年10月12日、2016年6月11日)、ピアノと電気ピアノのグレゴリー・プリヴァ(彼のお父さんは、マルチニークを代表するグループのマラヴォアでピアノを弾いたことがあるホセ・プリヴァ)、ドラムとカ(ka)と呼ぶ打楽器を叩くアーノウ・ドルメン(2010年10月12日)、やはりジャンベみたいな音が出るカを担当するオリヴィエ・ジュスト(2010年10月12日)という面々がサポート。打楽器系奏者の二人は、ともに仏カリブ海外県であるグアドゥループ出身であるという。ワシントンは、エレクトリック・ベースに専念。クラシックの素養とフレンチ・カリビアン的哀愁を交錯させるプリヴァは複数枚、日本盤が出ていますね。
グアドゥループのグォッカというリズムを取り入れた自己表現を5年前から世に問うている小沼だが、もちろん今回のライヴはその行き方を披露するもの。やはり、ぼくの目は二人の打楽器奏者にまず向く。二人の音や叩く作業を見ていて感じるのは、生理的にのんびり演奏しているなあということ。それ、独自の風情あり。そして、ドラムとカのコンビよりも、2人ともカを叩いたときの方が誘われる。あ、これはまた別の環境にあるアクセント、音楽的所作であるとしかと思わされちゃう。一部、ビートが強めになるときは、マルチニークでフィールドワークしたものをソースにアルバムを作ったシャソル(2015年5月30日、2016年8月29日)のそれを想起させる場合もあった。
▶過去の、小沼ようすけ
http://43142.diarynote.jp/200412111738540000/
http://43142.diarynote.jp/201010191156412288/
http://43142.diarynote.jp/201104041100266528/
http://43142.diarynote.jp/201104041101072561/
http://43142.diarynote.jp/?day=20110725
http://43142.diarynote.jp/?day=20130701
http://43142.diarynote.jp/201402071150071550/
▶︎過去の、レジー・ワシントン
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-9.htm R.H.ファクター
http://43142.diarynote.jp/201010191156412288/
http://43142.diarynote.jp/?day=20160611
▶︎過去の、アーノウ・ドルメン
http://43142.diarynote.jp/201010191156412288/
▶過去の、︎オリヴィエ・ジュスト(カ)
http://43142.diarynote.jp/201010191156412288/
▶︎過去の、シャソル
http://43142.diarynote.jp/201505310957591440/
http://43142.diarynote.jp/201609200921301045/
<今日の、その後>
徒歩圏内のプラッサオンゼに立ち寄る。オーナーのクラウジアさんの誕生日を祝う会があって、沢田譲治(2002年3月24日、2010年4月19日、2011年7月24日、2012 年5月15日、2012年5月16日他)が仕切るライヴが持たれる。日本におけるブラジル音楽やブラジル料理普及を先導した老舗ライヴ・クラブの功績はデカい。
現在はベルギーに住む著名アメリカ人ベーシストのレジー・ワシントン(2003年9月21日、2010年10月12日、2016年6月11日)、ピアノと電気ピアノのグレゴリー・プリヴァ(彼のお父さんは、マルチニークを代表するグループのマラヴォアでピアノを弾いたことがあるホセ・プリヴァ)、ドラムとカ(ka)と呼ぶ打楽器を叩くアーノウ・ドルメン(2010年10月12日)、やはりジャンベみたいな音が出るカを担当するオリヴィエ・ジュスト(2010年10月12日)という面々がサポート。打楽器系奏者の二人は、ともに仏カリブ海外県であるグアドゥループ出身であるという。ワシントンは、エレクトリック・ベースに専念。クラシックの素養とフレンチ・カリビアン的哀愁を交錯させるプリヴァは複数枚、日本盤が出ていますね。
グアドゥループのグォッカというリズムを取り入れた自己表現を5年前から世に問うている小沼だが、もちろん今回のライヴはその行き方を披露するもの。やはり、ぼくの目は二人の打楽器奏者にまず向く。二人の音や叩く作業を見ていて感じるのは、生理的にのんびり演奏しているなあということ。それ、独自の風情あり。そして、ドラムとカのコンビよりも、2人ともカを叩いたときの方が誘われる。あ、これはまた別の環境にあるアクセント、音楽的所作であるとしかと思わされちゃう。一部、ビートが強めになるときは、マルチニークでフィールドワークしたものをソースにアルバムを作ったシャソル(2015年5月30日、2016年8月29日)のそれを想起させる場合もあった。
▶過去の、小沼ようすけ
http://43142.diarynote.jp/200412111738540000/
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http://43142.diarynote.jp/201402071150071550/
▶︎過去の、レジー・ワシントン
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-9.htm R.H.ファクター
http://43142.diarynote.jp/201010191156412288/
http://43142.diarynote.jp/?day=20160611
▶︎過去の、アーノウ・ドルメン
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▶過去の、︎オリヴィエ・ジュスト(カ)
http://43142.diarynote.jp/201010191156412288/
▶︎過去の、シャソル
http://43142.diarynote.jp/201505310957591440/
http://43142.diarynote.jp/201609200921301045/
<今日の、その後>
徒歩圏内のプラッサオンゼに立ち寄る。オーナーのクラウジアさんの誕生日を祝う会があって、沢田譲治(2002年3月24日、2010年4月19日、2011年7月24日、2012 年5月15日、2012年5月16日他)が仕切るライヴが持たれる。日本におけるブラジル音楽やブラジル料理普及を先導した老舗ライヴ・クラブの功績はデカい。