ヤードバーズ。ブロンド・レッドヘッド
2016年10月23日 音楽 丸の内・コットンクラブ(入場時に同店の名前入りのピックを配っていた)で、1960年代にぶいぶい言わせたブリティッシュ・ビートのバンドを見る。エリック・クラプトン(2006年11月20日)、ジェフ・ベック(2009年2月6日、2015年9月27日)、ジミー・ペイジという3人の著名ギタリストが在籍したことでも知られるリジェンダリーなグループで、現在はドラマーのジム・マカーティを中心に活動している。現在オリジナル・メンバーは彼だけで、他の4人は全員アメリカ人。歌/ギター、ギター、ハーモニカ/パーカッション、ベースという布陣で、うちぼくが一番興味ひかれたのは、ギタリストのジョニー・A。ボストン出身で自らアーシー傾向にあるギター・インストのリーダー作も出している彼は、元J.ガイルズ・バンドの看板シンガーであるピーター・ウルフの1990年代の2作品をプロデュースしている人物であるから。まあ、それっぽい佇まいを出しつつ(アンプやマイクの拾い方には気をつかっていたよう)、わりとフツーだったのには少し拍子抜けしたが。
1943年生まれのマッカーティは年齢より若く見え、かなり元気。リード・ヴォーカルをとった曲も1曲あったが、それも確かだった。披露した曲はUKのブループ・サウンズと言いたくなる曲調のものと、ブルース基調曲の2パターン。それ、大雑把に言ってしまうのなら。本編最後の曲は、レッド・ツッペリンのデビュー作にも収められていた同バンドの十八番サイケ・ブルース曲「幻惑されて」。これ、ジミー・ペイジがヤードバーズ時代に書いた(シスコ生まれのシンガー・ソングライターのジェイク・ホームズの同名曲をパクったという言い方のほうが適切か)。末期ヤードバーズのライヴにはロバート・プラントも関わり、それがレッド・ツッペリンに移行したという経緯がある。
▶過去の、エリック・クラプトン
http://43142.diarynote.jp/200611221236140000/
▶過去の、ジェフ・ベック
http://43142.diarynote.jp/200902080200527638/
http://43142.diarynote.jp/201510021129591335/
その後は、六本木・ビルボードライブで才気走ったNYのロック・トリオであるブロンド・レッドヘッド(2002年1月27日)を見る。日本人女性のカズ・マキノとイタリア人男性双子のアメデオ(キター、歌)とシモーネ(ドラム)のパーチェ兄弟からなる。すげえな、20年以上変わらず同じメンバーでやっているというのは。
そして、実演に触れ、才能を持つ人たちがじっくり腹をくくって(?)やっている表現はやはり傾聴に価すると痛感してしまった。かつての棘やひしゃげた感覚を取りばめていた頃と比べると、だいぶメロウになり(奥行きや風情は増した)、マキノはギターだけでなくキーボードを弾く曲も増えていたし、楽器を弾かずに歌に専念する場合もあった。どっちにしろ、視点とクリエイティヴィティを抱えた我が道を行く都市型ロックを作り出しているのは疑いがないわけで、うんうんと頷きながら実演に接する。照明はかなり暗く、MCも全然しないので、事前に知らないとマキノは日本人と分からないかもしれない。けっこうレギュラー・グリップで叩いていたシモーネ・パーチェはグルーヴを持つ人ではないが、かなり秀でた叩き口を持っていておおいに魅了された。
▶︎過去の、ブロンド・レッドヘッド
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-1.htm
<今日の、情報>
上でちらりと触れているピーター・ウルフの6年ぶりの新作『A Cure for loneliness』がこの夏にコンコードから出た。枯れた訥々方向を基本追求した1作でやはり、ぼくは大きく頷く。共同プロデューサーはウルフの近作3枚を制作しているケニー・ホワイトで、スティーヴ・ウィンウッド(2003年7月27日)の作詞パートナーであるウィル・ジェニングスとのコンビで書いた自作曲が4曲入っていたりもする。また、J.ガイルズ・バンド時代の1980年曲「ラヴ・スティンクス」のブルーグラス味再演もあり。うーぬ、数年前にJ.ガイルズ・バンドのマジック・ディック(2013年11月22日)も来ているし、ウルフも久しぶりに来日しないものか。
▶︎過去の、スティーヴ・ウィンウッド
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-7.htm フジ・ロック
▶︎過去の、マジック・ディック
http://43142.diarynote.jp/201311230759577101/
1943年生まれのマッカーティは年齢より若く見え、かなり元気。リード・ヴォーカルをとった曲も1曲あったが、それも確かだった。披露した曲はUKのブループ・サウンズと言いたくなる曲調のものと、ブルース基調曲の2パターン。それ、大雑把に言ってしまうのなら。本編最後の曲は、レッド・ツッペリンのデビュー作にも収められていた同バンドの十八番サイケ・ブルース曲「幻惑されて」。これ、ジミー・ペイジがヤードバーズ時代に書いた(シスコ生まれのシンガー・ソングライターのジェイク・ホームズの同名曲をパクったという言い方のほうが適切か)。末期ヤードバーズのライヴにはロバート・プラントも関わり、それがレッド・ツッペリンに移行したという経緯がある。
▶過去の、エリック・クラプトン
http://43142.diarynote.jp/200611221236140000/
▶過去の、ジェフ・ベック
http://43142.diarynote.jp/200902080200527638/
http://43142.diarynote.jp/201510021129591335/
その後は、六本木・ビルボードライブで才気走ったNYのロック・トリオであるブロンド・レッドヘッド(2002年1月27日)を見る。日本人女性のカズ・マキノとイタリア人男性双子のアメデオ(キター、歌)とシモーネ(ドラム)のパーチェ兄弟からなる。すげえな、20年以上変わらず同じメンバーでやっているというのは。
そして、実演に触れ、才能を持つ人たちがじっくり腹をくくって(?)やっている表現はやはり傾聴に価すると痛感してしまった。かつての棘やひしゃげた感覚を取りばめていた頃と比べると、だいぶメロウになり(奥行きや風情は増した)、マキノはギターだけでなくキーボードを弾く曲も増えていたし、楽器を弾かずに歌に専念する場合もあった。どっちにしろ、視点とクリエイティヴィティを抱えた我が道を行く都市型ロックを作り出しているのは疑いがないわけで、うんうんと頷きながら実演に接する。照明はかなり暗く、MCも全然しないので、事前に知らないとマキノは日本人と分からないかもしれない。けっこうレギュラー・グリップで叩いていたシモーネ・パーチェはグルーヴを持つ人ではないが、かなり秀でた叩き口を持っていておおいに魅了された。
▶︎過去の、ブロンド・レッドヘッド
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-1.htm
<今日の、情報>
上でちらりと触れているピーター・ウルフの6年ぶりの新作『A Cure for loneliness』がこの夏にコンコードから出た。枯れた訥々方向を基本追求した1作でやはり、ぼくは大きく頷く。共同プロデューサーはウルフの近作3枚を制作しているケニー・ホワイトで、スティーヴ・ウィンウッド(2003年7月27日)の作詞パートナーであるウィル・ジェニングスとのコンビで書いた自作曲が4曲入っていたりもする。また、J.ガイルズ・バンド時代の1980年曲「ラヴ・スティンクス」のブルーグラス味再演もあり。うーぬ、数年前にJ.ガイルズ・バンドのマジック・ディック(2013年11月22日)も来ているし、ウルフも久しぶりに来日しないものか。
▶︎過去の、スティーヴ・ウィンウッド
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-7.htm フジ・ロック
▶︎過去の、マジック・ディック
http://43142.diarynote.jp/201311230759577101/