テリ・リン・キャリントン+リズ・ライト(2014年9月16日)の公演ときに、ノーマークだったピアニストのピーター・マーティン(2008年9月22日、2010年3月23日、2014年9月16日)の指さばきに触れ、ついでにソロ・ピアノ公演をやったら見に行くのにみたいなことをここで書いていたら、彼のリーダー公演が組まれてうれC。彼のHPのスケジュールを見たら、11日のダイアン・リーヴスのサンフランシスコ公演を終えて渡日し、16〜18日と丸の内・コットンクラブで公演をやり、すぐに戻って19日サンディエゴでのリーヴス公演にまた合流するようだ。しびれる日程だなー。

 いいリズム隊を伴っての、トリオ公演。ベースのルーベン・ロジャース(2005年5月11日、2008年9月22日、2009年4月21日、2011年11月15日、2013年1月6日、2014年5月15日)とドラムのグレゴリー・ハッチンソン(2008年9月29日、2009年4月21日、2010年9月5日)が付く。

 ニューオーリンズ出身のようで一曲その手のリズムを持つ曲もやったが、その本質はビル・エヴァンスとかを愛好する正統的ジャズ・ピアニストと言えるだろう。感知していた以上に端正すぎるとも思えたが、達者で丹精な指さばきはもっと愛好されていいものと思う。それからへえと思ったのは、地味なイメージがある割には話好きで、社交性ありのMCをやっていたこと也。

▶過去の、ピーター・マーティン
http://43142.diarynote.jp/200809240100515549/
http://43142.diarynote.jp/201003261236189984/
http://43142.diarynote.jp/201111210320292366/
http://43142.diarynote.jp/201409171722239857/
▶過去の、ルーベン・ロジャース
http://43142.diarynote.jp/200505141717440000/
http://43142.diarynote.jp/200809240100515549/
http://43142.diarynote.jp/200904221307055009/
http://43142.diarynote.jp/201301151731112021/
http://43142.diarynote.jp/201405171309186867/
▶グレゴリー・ハッチンソン
http://43142.diarynote.jp/200809240100515549/ 
http://43142.diarynote.jp/200904221307055009/
http://43142.diarynote.jp/?day=20100905 ジョシュア・レッドマン

 その後は、六本木・ビルボードライブ東京で、R&B咀嚼の好2人組、Skoop On Somebody(2001年12月6日)を久しぶりに見る。ファーストとセカンドはきっちり内容を分けてやっていたよう。とともにハコに合わせ、かつて渋谷公会堂でライヴをシェアしたことがあるザ・アイズレー・ブラザース(2001年12月6日)曲他のメドレーも彼らはやった。

 フロントに立つTAKEはいい風情のもと、地声とファルセットを使い分けつつ情感豊かに歌い、鍵盤のKO-ICHIROは自在にフェンダー・ローズ他を扱い、コーラスも付ける。そのメンバーの2人に加え、磯貝サイモン(ギター、コーラス)、GAKUSHI(キーボード。ベース音も担当)、坂東慧(ドラム)の3人がサポートで付く。とにもかくにも、よく出来た、手触りの良い和ソウル表現が悠々と……。なんか、ワクワク見れた。TAKEのMCも節度を持つ入れ方で、痒いところゼロで大マル。良かった。望外に堪能しました。

▶過去の、Skoop On Somebody
www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-12.htm

<今日の、気持ち>
 今から15年強前に、Skoop On Somebodyのことを何度も取材したことがあった。洋楽雑誌の編集をしていたO君が邦楽系雑誌に移ったことがきっかけだったか。彼から頼まれ、上手なソウル咀嚼をしているぢゃんと思い、インタヴューをしたら、面々(当時は3人組だった)が滅茶ナイス・ガイで、ぼくはファンになっちゃったんだよなー。そういえば、そのころなぜか自然発生的に邦楽の仕事が増えて、ちょっとビビったっけ。彼ら、そして平井堅、シアターブルック(2000年7月29日、2003年6月22日、2015年10月3日)、ナンバーガールが、むかし何度も取材した邦楽アーティスト四傑か。で、しばらくぶりに聞いた彼らはとっても良かった。昔よりもグっときて、驚いた。それは、ぼくが大人になり、よりソウル好きになったこと、またスクープの面々も成長していることもあるだろう。なんか、幸せな気持ちになりました。
▶過去の、シアターブルック
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-7.htm(7月29日)
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-6.htm(6月22日)
http://43142.diarynote.jp/201510051403147675/