NYの清新現代ジャズ歌手(2012年2月22日、他)のパフォーマンスは、ピアノのテイラー・アイグスティ(2013年2月2日、他)とウッド・ベースと5弦の電気フレットレスを手にするバーニス・トラヴィス(2013年2月8日)、ドラムのジャスティン・ブラウン(2012年2月22日)というトリオをバックにしてのもの。彼女の前回の来日公演から、ベーシストが変わっている。

 歌とバンド音の噛み合いの機微、声の小さな彼女の繊細さや陰影をちゃんとPA音が拾っていたこともあり、この3度の来日公演のなかで一番完成度が高いショウだったと言えそう。たとえば、前回も披露したシンプリー・レッドの「ホールディング・バック・ザ・イアーズ」もより大胆に改変されていて、この単位で、思うまま楽曲を今様ジャズ精神に則り育まんとしているのを痛感させられた。また、一部では電気キーボードも左手で弾いたアイグスティンもこれまで彼を見たなかで一番フレッシュ、現代のジャズ・ピアニストだと感じることができた。

 南青山・ブルーノート東京。左右比対称の短髪の髪型だったが、今回は普通っぽい短髪に。おばさん度数が高くなったような。失礼っ。


<今日の、桃色>
 今日もとっても暖かい。もう、通年この気候が維持されればと思ってしまうほどに快適ぃ。日暮れどき、家から駅に向かう小道脇の桜がそれなりに咲き始めていて、驚く。ここ数年と異なり、今年は花見の時期が早くなるなー。近所の桜の名所の川両岸にもいつの間にか提灯がずらり吊るされていて、スタンバイOKという感じ。先日、4月6日の花見会のお誘いをいただいたが、その頃は完全に花は散っているにゃー。