フレッド・ハーシュ・トリオ。クリスチャン・スコット
2016年11月1日 音楽 過去公演がソロで持たれたフレッド・ハーシュ(2013年4月18日、2015年11月26日)の今回のショウはトリオにて。ダブル・ベースのジョン・ヘバートとドラムのエリック・マクファーソンを擁するもので、2010年代に入り、このトリオで複数のアルバムを録音している。丸の内・コットンクラブ、ファースト・ショウ。
そうなのだ、な。確かなインタープレイを持つピアノ・トリオ演奏に触れ、過去2回のハーシュのソロ演奏公演を受けておぼろげに頭のなかにあったハーシュ観が固まった。……彼、ぼくのココロをノックする度合いが強くはないとはどこか感じていた。ストレートには書いていないが、そのある種のわだかまりのようなものは、過去の文章にも表れているはず。そして、押しの強さやダイナミクスを効果的に補強するはずである今回のトリオ編成での演奏を聞いても、完全に感情移入できない自分を感じてしまったのだ。ウェイン・ショーター(2001年8月3~5日、2002年8月25日、2004年2月9日、2014年9月7日、2015年9月6日)からザ・ビートルズまで、原曲を知っている曲を素材とするものが披露されると、彼のジャズ発展〜美意識あり方はよく分かると改めて感じたのにもかかわらず。結局、ぼくの好みとハーシュのピアノ流儀は完全な合致を見ないということなのだろう。音楽の好みとは、そういうもの(のときもあるの)だ。
ともあれ、ハーシュはかつての危機説が嘘のように元気そう。インタヴューの席でも饒舌で、ぽろっといい言葉を散りばめもするという。
サイド・マンの腕や感性は確か。与えられたソロ・パートの作法に触れても、ジャズの積み重ねをちゃんと纏いつつ、旧来の流れに埋もれない演奏を飄々出していて、頼もしい弾き手だと思わずにはいられない。ヘバートとマクファーソンはかつて異才大偉人ピアニストであるアンドリュー・ヒルのグループに一緒に参画していたとこともあり、ヘバートは現在メアリー・ハルヴォーソン(2014年7月28日)と懇意にしていたりもする。彼の2015年作『Rambling Confessions』(Sunnyside)はスティーヴ・コールマンの覚えも愛でたいシンガーのジェン・シュウを前面的にフィーチャーした内容を持つ。
▶過去の、フレッド・ハーシュ
http://43142.diarynote.jp/201304211110267820/
http://43142.diarynote.jp/201511270902563984/
▶過去の、ウェイン・ショーター
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-8.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/framepagelive.htm
http://43142.diarynote.jp/200402091738240000/
http://43142.diarynote.jp/201404161959228005/
http://43142.diarynote.jp/201509220833541918/
▶︎メアリー・ハルヴォーソン
http://43142.diarynote.jp/?day=20140728
続いては、南青山・ブルーノート東京で、NOLA出身トランペッター(2008年7月23日、2008年9月10日、2009年1月31日、2009年9月15日、2010年9月3日、2011年12月17日、2015年10月8日)の実演を見る。
その音作りの様からレイディオヘッド(2001年10月4日、2004年4月18日、2008年10月4日、2016年8月21日)好きなんですかと問うと、大きくうなづいて拳を突き出してぼくの拳とくっつけ、「レイディオヘッドがロックの文脈でやっていることを、僕はジャズの文脈でやりたい」と言ったのが、カトリーナ被害を受けて作った2007年作『アンセム』(コンコード)を出した少し後にやったインタヴューの際。そんな彼は必ず自分のバンドに“響き”傾向にあるギタリストを入れていたが、今回は鍵盤とリズム・セクションという。これまでのものと比べるなら簡素な編成でショウは持たれた。
本人に加えて、スコットの側近的ピアニストのローレンス・フィールズ(2009年6月15日、2010年7月24日、2015年10月8日)、24歳の白人ベーシスト(エレクトリックを主に弾いた)アレックス・クラフィー、スコットの2015年作『ストレッチ・ミュージック』にも入っていた29歳ドラマーのコーリー・フォンヴィル。そんな4人で、90分を超える長めの演奏を披露した。彼、ノっていたのかな。
途中で、マイルズ・デイヴィスの名前を出してデイヴィスが過去複数アルバムで取り上げたロレンツォ/ロジャースのミュージカル用1940年曲「イット・ネヴァー・エンタード・マイ・マインド」をしっとり気味から徐々に発展する形で披露。おお、純ジャズのファーマットやデイヴィスへの思い、そこからから逃れられないアンビバレントなもやもやが広がり、わわわとぼくはなった。ジャズというニューオーリンズを起点に置く20世紀アフリカン・アメリカンの最たるアート・フォームへの思慕とそこから鮮やかに(他の文化に根ざした表現をも参照しつつ)飛翔したいという純な駆け引きがこんなに露わになった、彼の公演は過去なかった。
そうした思いが完全に身を結ばないもどかしさがあり、また過剰にトランペットはうまくないかもと思わす部分を出すのをはじめ、不十分に感じるところはあった。だが、いろいろなストラグルを露わに出したショウが尊くないわけがないではないか。
生音で勝負できないランディ・ブレッカー(2009年6月18日、2010年6月6日、2012年6月13日、2016年2月19日、2016年9月29日)ではないのだから、やはりトランペットの音色はもう少し電気的ではない肉感的なもので行って欲しい。ただ、ノー・マイクで吹いた音もけっこうエコーがかかったような音となっていたのは謎。彼は普通の姿勢で鳴らす場合と身をかがめて吹いた場合の2パターン用に2本のマイクをステージに立てていた。ただし、出音は同じで、出したい音色によって拾うマイクを選ぶということはなかったと思う。そこらへんは、今個人的に一押ししたいテナー・サックス奏者のケビー・ウィリアムスの実演での3本マイク並べ(2016年10月11日)とは違いますね。あと、曲はどれも暗い、陰鬱傾向にあるもの。かつてはレディオヘッド傾倒からそういう曲を作るのかと思っていたが、元々の持ち味でもあるのか。
とても目立つ髪型をしていたドラマーのフォンヴィルは、やはりニューオーリンズ出身トランペッターであるニコラス・ペイトン(2010年7月24日)もレコーディングに使ったことがあるヴァージニア州リッチモンド拠点のメロウ・ファンク・カルテットであるブッチャー・ブラウンのメンバーでもある。彼は電気パッドを置いて、プログラム・ビートぽい乗りも出していた。ま、その作法の凄さや飛躍の具合は先日の大西順子でのテリオン・ガリー(2016年10月28日)の演奏が上。それ以上に感心したのは、ときに綺麗にレギュラー・グリップも用いる素の作法で、それはブラシ使いも含めて、しなやか柔らか。その正確なパラディドルの様を見て、ちゃんとクラシックを学んでいるじゃないかと指摘する音大生もいました。
▶過去の、レディオヘッド
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-10.htm
http://43142.diarynote.jp/200404180058130000/
http://43142.diarynote.jp/200810061856366600/
http://43142.diarynote.jp/201608241301049887/
▶過去の、クリスチャン・スコット
http://43142.diarynote.jp/200807241546500000/
http://43142.diarynote.jp/?day=20080910
http://43142.diarynote.jp/200902030206339619/
http://43142.diarynote.jp/?day=20100903
http://43142.diarynote.jp/?day=20100903
http://43142.diarynote.jp/201112201159168538/
http://43142.diarynote.jp/201510091112494150/
▶過去の、ローレンス・フィールズ
http://43142.diarynote.jp/200906160735045241/
http://43142.diarynote.jp/201007261045442770/
http://43142.diarynote.jp/201510091112494150/
▶過去の、ランディ・ブレッカー
http://43142.diarynote.jp/200906190812191379/
http://43142.diarynote.jp/201006071818281946/
http://43142.diarynote.jp/201206141343402196/
http://43142.diarynote.jp/?day=20160219
http://43142.diarynote.jp/?day=20160929
▶︎過去の、ニコラス・ペイトン
http://43142.diarynote.jp/201007261045442770/
▶︎過去の、3本マイク使い分けケビー・ウィリアムス
http://43142.diarynote.jp/201610141747514263/
▶︎過去の、電気パッドを併用したテリオン・ガリー
http://43142.diarynote.jp/201007261045442770/
<今日の、どーでもいい話>
エスペランサ・スポルディングとバークリー音大に通っていた際に付き合っていたという話がクリチャン・スコットにはあったので、彼へ2度目にインタヴューしたときに確認したことがあった。ちょうど、エスペランサに注目が集まらんとしていた頃。そしたら、あっさりと肯定。その様、“金持ち喧嘩せず”といった風情であったか。オレ、誰が誰と付き合おうがどーでもいいぢゃんと思うクチだが、さすがそれは確認をとりたくなった(苦笑)。そんな彼らと同級だったのが、今月20日にブルーノート東京で公演を持つ日本人鍵盤奏者のBIG YUKIだ。
▶過去の、エスペランサ・スポルディング
http://43142.diarynote.jp/200809071430380000/
http://43142.diarynote.jp/?day=20081201
http://43142.diarynote.jp/?day=20100904
http://43142.diarynote.jp/201102190814495504/
http://43142.diarynote.jp/?day=20120307
http://43142.diarynote.jp/201209191229057579/
http://43142.diarynote.jp/201509211331298145/
http://43142.diarynote.jp/201606101027587993/
そうなのだ、な。確かなインタープレイを持つピアノ・トリオ演奏に触れ、過去2回のハーシュのソロ演奏公演を受けておぼろげに頭のなかにあったハーシュ観が固まった。……彼、ぼくのココロをノックする度合いが強くはないとはどこか感じていた。ストレートには書いていないが、そのある種のわだかまりのようなものは、過去の文章にも表れているはず。そして、押しの強さやダイナミクスを効果的に補強するはずである今回のトリオ編成での演奏を聞いても、完全に感情移入できない自分を感じてしまったのだ。ウェイン・ショーター(2001年8月3~5日、2002年8月25日、2004年2月9日、2014年9月7日、2015年9月6日)からザ・ビートルズまで、原曲を知っている曲を素材とするものが披露されると、彼のジャズ発展〜美意識あり方はよく分かると改めて感じたのにもかかわらず。結局、ぼくの好みとハーシュのピアノ流儀は完全な合致を見ないということなのだろう。音楽の好みとは、そういうもの(のときもあるの)だ。
ともあれ、ハーシュはかつての危機説が嘘のように元気そう。インタヴューの席でも饒舌で、ぽろっといい言葉を散りばめもするという。
サイド・マンの腕や感性は確か。与えられたソロ・パートの作法に触れても、ジャズの積み重ねをちゃんと纏いつつ、旧来の流れに埋もれない演奏を飄々出していて、頼もしい弾き手だと思わずにはいられない。ヘバートとマクファーソンはかつて異才大偉人ピアニストであるアンドリュー・ヒルのグループに一緒に参画していたとこともあり、ヘバートは現在メアリー・ハルヴォーソン(2014年7月28日)と懇意にしていたりもする。彼の2015年作『Rambling Confessions』(Sunnyside)はスティーヴ・コールマンの覚えも愛でたいシンガーのジェン・シュウを前面的にフィーチャーした内容を持つ。
▶過去の、フレッド・ハーシュ
http://43142.diarynote.jp/201304211110267820/
http://43142.diarynote.jp/201511270902563984/
▶過去の、ウェイン・ショーター
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-8.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/framepagelive.htm
http://43142.diarynote.jp/200402091738240000/
http://43142.diarynote.jp/201404161959228005/
http://43142.diarynote.jp/201509220833541918/
▶︎メアリー・ハルヴォーソン
http://43142.diarynote.jp/?day=20140728
続いては、南青山・ブルーノート東京で、NOLA出身トランペッター(2008年7月23日、2008年9月10日、2009年1月31日、2009年9月15日、2010年9月3日、2011年12月17日、2015年10月8日)の実演を見る。
その音作りの様からレイディオヘッド(2001年10月4日、2004年4月18日、2008年10月4日、2016年8月21日)好きなんですかと問うと、大きくうなづいて拳を突き出してぼくの拳とくっつけ、「レイディオヘッドがロックの文脈でやっていることを、僕はジャズの文脈でやりたい」と言ったのが、カトリーナ被害を受けて作った2007年作『アンセム』(コンコード)を出した少し後にやったインタヴューの際。そんな彼は必ず自分のバンドに“響き”傾向にあるギタリストを入れていたが、今回は鍵盤とリズム・セクションという。これまでのものと比べるなら簡素な編成でショウは持たれた。
本人に加えて、スコットの側近的ピアニストのローレンス・フィールズ(2009年6月15日、2010年7月24日、2015年10月8日)、24歳の白人ベーシスト(エレクトリックを主に弾いた)アレックス・クラフィー、スコットの2015年作『ストレッチ・ミュージック』にも入っていた29歳ドラマーのコーリー・フォンヴィル。そんな4人で、90分を超える長めの演奏を披露した。彼、ノっていたのかな。
途中で、マイルズ・デイヴィスの名前を出してデイヴィスが過去複数アルバムで取り上げたロレンツォ/ロジャースのミュージカル用1940年曲「イット・ネヴァー・エンタード・マイ・マインド」をしっとり気味から徐々に発展する形で披露。おお、純ジャズのファーマットやデイヴィスへの思い、そこからから逃れられないアンビバレントなもやもやが広がり、わわわとぼくはなった。ジャズというニューオーリンズを起点に置く20世紀アフリカン・アメリカンの最たるアート・フォームへの思慕とそこから鮮やかに(他の文化に根ざした表現をも参照しつつ)飛翔したいという純な駆け引きがこんなに露わになった、彼の公演は過去なかった。
そうした思いが完全に身を結ばないもどかしさがあり、また過剰にトランペットはうまくないかもと思わす部分を出すのをはじめ、不十分に感じるところはあった。だが、いろいろなストラグルを露わに出したショウが尊くないわけがないではないか。
生音で勝負できないランディ・ブレッカー(2009年6月18日、2010年6月6日、2012年6月13日、2016年2月19日、2016年9月29日)ではないのだから、やはりトランペットの音色はもう少し電気的ではない肉感的なもので行って欲しい。ただ、ノー・マイクで吹いた音もけっこうエコーがかかったような音となっていたのは謎。彼は普通の姿勢で鳴らす場合と身をかがめて吹いた場合の2パターン用に2本のマイクをステージに立てていた。ただし、出音は同じで、出したい音色によって拾うマイクを選ぶということはなかったと思う。そこらへんは、今個人的に一押ししたいテナー・サックス奏者のケビー・ウィリアムスの実演での3本マイク並べ(2016年10月11日)とは違いますね。あと、曲はどれも暗い、陰鬱傾向にあるもの。かつてはレディオヘッド傾倒からそういう曲を作るのかと思っていたが、元々の持ち味でもあるのか。
とても目立つ髪型をしていたドラマーのフォンヴィルは、やはりニューオーリンズ出身トランペッターであるニコラス・ペイトン(2010年7月24日)もレコーディングに使ったことがあるヴァージニア州リッチモンド拠点のメロウ・ファンク・カルテットであるブッチャー・ブラウンのメンバーでもある。彼は電気パッドを置いて、プログラム・ビートぽい乗りも出していた。ま、その作法の凄さや飛躍の具合は先日の大西順子でのテリオン・ガリー(2016年10月28日)の演奏が上。それ以上に感心したのは、ときに綺麗にレギュラー・グリップも用いる素の作法で、それはブラシ使いも含めて、しなやか柔らか。その正確なパラディドルの様を見て、ちゃんとクラシックを学んでいるじゃないかと指摘する音大生もいました。
▶過去の、レディオヘッド
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-10.htm
http://43142.diarynote.jp/200404180058130000/
http://43142.diarynote.jp/200810061856366600/
http://43142.diarynote.jp/201608241301049887/
▶過去の、クリスチャン・スコット
http://43142.diarynote.jp/200807241546500000/
http://43142.diarynote.jp/?day=20080910
http://43142.diarynote.jp/200902030206339619/
http://43142.diarynote.jp/?day=20100903
http://43142.diarynote.jp/?day=20100903
http://43142.diarynote.jp/201112201159168538/
http://43142.diarynote.jp/201510091112494150/
▶過去の、ローレンス・フィールズ
http://43142.diarynote.jp/200906160735045241/
http://43142.diarynote.jp/201007261045442770/
http://43142.diarynote.jp/201510091112494150/
▶過去の、ランディ・ブレッカー
http://43142.diarynote.jp/200906190812191379/
http://43142.diarynote.jp/201006071818281946/
http://43142.diarynote.jp/201206141343402196/
http://43142.diarynote.jp/?day=20160219
http://43142.diarynote.jp/?day=20160929
▶︎過去の、ニコラス・ペイトン
http://43142.diarynote.jp/201007261045442770/
▶︎過去の、3本マイク使い分けケビー・ウィリアムス
http://43142.diarynote.jp/201610141747514263/
▶︎過去の、電気パッドを併用したテリオン・ガリー
http://43142.diarynote.jp/201007261045442770/
<今日の、どーでもいい話>
エスペランサ・スポルディングとバークリー音大に通っていた際に付き合っていたという話がクリチャン・スコットにはあったので、彼へ2度目にインタヴューしたときに確認したことがあった。ちょうど、エスペランサに注目が集まらんとしていた頃。そしたら、あっさりと肯定。その様、“金持ち喧嘩せず”といった風情であったか。オレ、誰が誰と付き合おうがどーでもいいぢゃんと思うクチだが、さすがそれは確認をとりたくなった(苦笑)。そんな彼らと同級だったのが、今月20日にブルーノート東京で公演を持つ日本人鍵盤奏者のBIG YUKIだ。
▶過去の、エスペランサ・スポルディング
http://43142.diarynote.jp/200809071430380000/
http://43142.diarynote.jp/?day=20081201
http://43142.diarynote.jp/?day=20100904
http://43142.diarynote.jp/201102190814495504/
http://43142.diarynote.jp/?day=20120307
http://43142.diarynote.jp/201209191229057579/
http://43142.diarynote.jp/201509211331298145/
http://43142.diarynote.jp/201606101027587993/
蜂谷真紀+ハンス・コッホ+ガウデンツ・バドルット+村田直哉
2016年11月2日 音楽 スイスからやってきたリード奏者(この晩は、ソプラノ・サックスとクラリネットを演奏)のハンス・コッホ(2014年10月30日)とエレクトロニクスのガウデンツ・バドルットが蜂谷真紀(2008年8月24日、2009年1月8日、2010年9月11日、2014年7月22日、2014年9月25日、2015年5月20日、2015年6月15日)と重なるインプロ帯公演、この晩は蜂谷と双頭アルバムを制作中というターンテーブルの村田直哉が加わる。神保町・試聴室。初めてこのハコに行ったが、天井がけっこう高い。かつては、印刷所であったそう。
A.蜂谷×コッホ、B.バドルット×村田、C.4人一緒。という、3つの組み合わせが披露された。A.は基本、アコースティックなお手合わせ。発想と瞬発力、そして思慮や歌心の絶え間のない交錯。ときに、幽玄と言える部分も持つ。
B.はともに工夫を凝らした装置をいろいろ用いる。かつては現代音楽のピアノを弾いていたというバドルットはいろんな小物機材(小さなマレットを用い音を発信したりとか、かなりアナログ、人間的なオペレーションを介する。本人もそれを意識しているとのこと)やPC(アップルが嫌いだそうで、背の林檎のマークを黒いテープで隠していた)などを用いる。一方、村田はターンテーブル1台とエディット系機器を床に置き、その横には何十枚もの裸のアナログ・レコードを無造作に散りばめる。レコードの中にはデコレーションが施されているもの(つまり、音出しには用いられない。飾りですね)もあり、見た目の感興にも留意、ある種パフォーミング・アート的な部分もそれは持つか。ターンテーブリストと言っても村田の所作はクラブ・ミュージックのそれとはだいぶ異なり、ヘッドフォンもしない。オーケストラ音など具体的な音を拾って出す場合もなくはないが、もっと偶発的にアナログ盤やレコード針が生むノイズやファジーな音を媒介音として出していくという感じ。なんか、ターンテーブルのアート・リンゼイ(1999年12月18日、2002年9月9日、2004年11月21日、2011年6月8日、2014年10月26日、2016年9月1日)なるものともぼくは少し思った。このパート、バドルット主導のサクっとした終わり方が格好良かった。
C.は蜂谷も2本のマイク、ミキサー他機材(サンプラーもあった?)、カリンバなどなどの小物が置かれたテーブルに座り、素ではない肉声使いを存分に繰り出し、他の3者と渡り合う。こちらは声色や音程、響きなども思いつきで自由自在、まっとうな画家がPCでカラフルな立体画を嬉々として描いているという感じもあったか。確固とした才が羽を得て飛び回る感じもあって、これは面白いと思うことしきり。当人も自らのイマジネーションを飛躍させるさらなる手段を得て、楽しくてしょうがなのではないか。そんな彼女に合わせて、アヴァンギャルド・ジャズ一徹といった感じのコッホも簡素なエフェクターを用いて電波音を繰り出す。愉快。実は面々、自分の行き方に邁進するようでいて、他者の音を十分に聞いて50の行き方の中から一つの音を出しているという感じもあって、一筋縄ではいかないゾという嬉しさは山ほど。まったく飽きない。ダラダラやられるのをきらうタチながら、もっとやってェと思ってしまった。横浜エアジン(3日)と早稲田茶箱(4日)でも、実演はもたれる。
▶過去の、蜂谷真紀
http://43142.diarynote.jp/200808260821260000/
http://43142.diarynote.jp/200901091437341082/
http://43142.diarynote.jp/?day=20100911
http://43142.diarynote.jp/201407231341189225/
http://43142.diarynote.jp/201409261635554506/
http://43142.diarynote.jp/201410310931316189/
http://43142.diarynote.jp/201505211022511238/
▶︎過去の、ハンス・コッホ
http://43142.diarynote.jp/201410310931316189/
▶過去の、アート・リンゼイ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/december1999live.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-9.htm
http://43142.diarynote.jp/200411231722390000/
http://43142.diarynote.jp/201106141341111340/
http://43142.diarynote.jp/201410301512336095/
http://43142.diarynote.jp/201506111719463390/
http://43142.diarynote.jp/201609200958472477/
<今日の、ぺこり>
示唆を受けた。端的に書けば、オレはのうのうと普通の文章を書いていていいのかと思わされた。まあ、雑誌や新聞やライナーノーツという商業媒体に書く限りはちゃんと音楽の内容を明快に書き留めた普通の文章が要求されるわけで、書き方の冒険はそれほどできない。とはいえ、文体は無限であり、そちらで遊ぶことはできるはずなのだが。漢字、平仮名、片仮名の視覚的な効果については、実は普段から留意はしているところはある。
このブログだったら、完全に好き勝手できるのでもうちょっとカッ飛ぶことも不可能ではないはすだが。。。。。。ネット原稿だと、文字の色や大きさや絵文字で変化をつけるという作法もなくはないだろう。だが、写真は当然のこと(普段、携帯で写真も撮らないしな)、ぼくはPCでのそのやり方がわからない。実は写真なし、純粋文章だけで勝負しているからこそ<ライヴ三昧>は素晴らしいというお褒めの言葉をいただいたことがあって、なるほどそうだヨナ、文章を書くことを生業としている以上、余計なものは用いず文字だけで完結するものにしようと思っているのは確かではあるのだが。でも、もうちょっと冒険や実験的な書き方をしてもいいのではないかと思った次第。解き放たれていた4人の方々、ありがとう。
A.蜂谷×コッホ、B.バドルット×村田、C.4人一緒。という、3つの組み合わせが披露された。A.は基本、アコースティックなお手合わせ。発想と瞬発力、そして思慮や歌心の絶え間のない交錯。ときに、幽玄と言える部分も持つ。
B.はともに工夫を凝らした装置をいろいろ用いる。かつては現代音楽のピアノを弾いていたというバドルットはいろんな小物機材(小さなマレットを用い音を発信したりとか、かなりアナログ、人間的なオペレーションを介する。本人もそれを意識しているとのこと)やPC(アップルが嫌いだそうで、背の林檎のマークを黒いテープで隠していた)などを用いる。一方、村田はターンテーブル1台とエディット系機器を床に置き、その横には何十枚もの裸のアナログ・レコードを無造作に散りばめる。レコードの中にはデコレーションが施されているもの(つまり、音出しには用いられない。飾りですね)もあり、見た目の感興にも留意、ある種パフォーミング・アート的な部分もそれは持つか。ターンテーブリストと言っても村田の所作はクラブ・ミュージックのそれとはだいぶ異なり、ヘッドフォンもしない。オーケストラ音など具体的な音を拾って出す場合もなくはないが、もっと偶発的にアナログ盤やレコード針が生むノイズやファジーな音を媒介音として出していくという感じ。なんか、ターンテーブルのアート・リンゼイ(1999年12月18日、2002年9月9日、2004年11月21日、2011年6月8日、2014年10月26日、2016年9月1日)なるものともぼくは少し思った。このパート、バドルット主導のサクっとした終わり方が格好良かった。
C.は蜂谷も2本のマイク、ミキサー他機材(サンプラーもあった?)、カリンバなどなどの小物が置かれたテーブルに座り、素ではない肉声使いを存分に繰り出し、他の3者と渡り合う。こちらは声色や音程、響きなども思いつきで自由自在、まっとうな画家がPCでカラフルな立体画を嬉々として描いているという感じもあったか。確固とした才が羽を得て飛び回る感じもあって、これは面白いと思うことしきり。当人も自らのイマジネーションを飛躍させるさらなる手段を得て、楽しくてしょうがなのではないか。そんな彼女に合わせて、アヴァンギャルド・ジャズ一徹といった感じのコッホも簡素なエフェクターを用いて電波音を繰り出す。愉快。実は面々、自分の行き方に邁進するようでいて、他者の音を十分に聞いて50の行き方の中から一つの音を出しているという感じもあって、一筋縄ではいかないゾという嬉しさは山ほど。まったく飽きない。ダラダラやられるのをきらうタチながら、もっとやってェと思ってしまった。横浜エアジン(3日)と早稲田茶箱(4日)でも、実演はもたれる。
▶過去の、蜂谷真紀
http://43142.diarynote.jp/200808260821260000/
http://43142.diarynote.jp/200901091437341082/
http://43142.diarynote.jp/?day=20100911
http://43142.diarynote.jp/201407231341189225/
http://43142.diarynote.jp/201409261635554506/
http://43142.diarynote.jp/201410310931316189/
http://43142.diarynote.jp/201505211022511238/
▶︎過去の、ハンス・コッホ
http://43142.diarynote.jp/201410310931316189/
▶過去の、アート・リンゼイ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/december1999live.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-9.htm
http://43142.diarynote.jp/200411231722390000/
http://43142.diarynote.jp/201106141341111340/
http://43142.diarynote.jp/201410301512336095/
http://43142.diarynote.jp/201506111719463390/
http://43142.diarynote.jp/201609200958472477/
<今日の、ぺこり>
示唆を受けた。端的に書けば、オレはのうのうと普通の文章を書いていていいのかと思わされた。まあ、雑誌や新聞やライナーノーツという商業媒体に書く限りはちゃんと音楽の内容を明快に書き留めた普通の文章が要求されるわけで、書き方の冒険はそれほどできない。とはいえ、文体は無限であり、そちらで遊ぶことはできるはずなのだが。漢字、平仮名、片仮名の視覚的な効果については、実は普段から留意はしているところはある。
このブログだったら、完全に好き勝手できるのでもうちょっとカッ飛ぶことも不可能ではないはすだが。。。。。。ネット原稿だと、文字の色や大きさや絵文字で変化をつけるという作法もなくはないだろう。だが、写真は当然のこと(普段、携帯で写真も撮らないしな)、ぼくはPCでのそのやり方がわからない。実は写真なし、純粋文章だけで勝負しているからこそ<ライヴ三昧>は素晴らしいというお褒めの言葉をいただいたことがあって、なるほどそうだヨナ、文章を書くことを生業としている以上、余計なものは用いず文字だけで完結するものにしようと思っているのは確かではあるのだが。でも、もうちょっと冒険や実験的な書き方をしてもいいのではないかと思った次第。解き放たれていた4人の方々、ありがとう。
ライス・デムス・ウィルトゲン。ヤエル・ナイム
2016年11月4日 音楽 ピアノのミシェル・ライス(2016年7月21日)、ダブル・ベースのマーク・デムス、ドラムのポール・ウィルトゲン。ルクセンブルグ人3人のジャズ・マンが組んだトリオで、彼らは高校時代からのジャズ仲間となる。50万人にも満たない欧州金持ち小国であるルクセンブルグには大学は一般大学が一つしかない。ゆえに、高校卒業後に音楽を大学で学ぶためには外に出るしかなく、彼らの場合もそうだった。ライスとウィルトゲンはアメリカに行き、ライスは帰国したが、ウィルトゲンはNY在住であるという。
そんな“母体”とも言える単位のトリオ演奏に触れて、ライスたちはこんなに仕掛けの多いジャズをするのかといささか驚く。その様は、プログ(レッシヴ)・ロックのジャズ版と言いたくなるもの。変拍子も詰め込む。巧みに即興を組み込んでいるものの、少し構成されすぎではないか。当初、そういう所感を得たが、これは今様欧州的デイヴ・ブルーベック調表現だと思うと楽に聞けるようになった。その見解、よろしいんじゃないでしょうか。ブルーベックの「ロンド・ア・ラ・ターク」や「テイク・ファイヴ」のようなキャッチーな当たり曲を見つけることができれば、彼らの支持者はかなり拡大すると思った。
終盤に、ジョニ・ミッチェルの「ボース・サイズ・ナウ」のカヴァーも披露。やはり、持って行かれる。ミッチェル曲はジャズ・マンにも人気だが、この曲はフレッド・ハーシュ(2013年4月18日、2015年11月26日、2016年11月1日)が2015年公演で披露していた。米国に住んでいたさい、ライスはハーシュに師事したことがあったそう。以上、丸の内・コットンクラブ。
▶︎過去の、ミシェル・ライス
http://43142.diarynote.jp/201607221000152412/
▶過去の、フレッド・ハーシュ
http://43142.diarynote.jp/201304211110267820/
http://43142.diarynote.jp/201511270902563984/
http://43142.diarynote.jp/201611030803017474/
その後は、六本木・ビルボードライブ東京で、フランスの個性派シンガー・ソングライターのヤエル・ナイム(2008年6月4日、2009年6月22日、2012年8月1日)の4年ぶりの来日公演を見る。例によって、旦那であるドラマーのダヴィッド・ドナスィアンとの双頭ライヴといった感じで持たれる。そして、そこに新作『オールダー』にも入っていたベルギー人ベース奏者ダニエルダニエル・ロメオがエレクトリック・ベースが加わり、その3人でショウは持たれた。
ギター、ピアノ、グロッケンシュピールを弾きながら歌ったりするなど、ナイムの歌の披露の仕方は変化に富む。曲調もしっとり静謐なものから明るい弾け気味のものまで、いろいろなタイプの曲(その詩作は大人っぽい)を嬉々として披露していき、それは我が道を行くなナエムの才を無理なく伝える。とともに、それはフランスの今のポップ・ミュージック界の奥行きや襞を伝えるものになっていたのは間違いない。ミュージック・マガジンで評を書くので、ほどほどにしておく。
▶︎過去の、ヤエル・ナイム
http://43142.diarynote.jp/200806121512270000/
http://43142.diarynote.jp/200906300947498390/
http://43142.diarynote.jp/201208091332107779/
<今日の、心模様>
家の近くにあるビルの1、2階のテナントがまた変わる。ウェンディズがあったのは記憶にあって、その後はチェーン系コーヒー店になったが閉店。そして、来週からドコモ・ショップが新規に開く。実は直近のドコモの銀行引き落としが急に3倍近くになっていて、その原因を突き止めなきゃと思っていた矢先のことなので、すでに看板が出されているdocomoという文字を見ると、ちょびっとココロ乱れる。あの額は、謎じゃナゾぢゃ。
そんな“母体”とも言える単位のトリオ演奏に触れて、ライスたちはこんなに仕掛けの多いジャズをするのかといささか驚く。その様は、プログ(レッシヴ)・ロックのジャズ版と言いたくなるもの。変拍子も詰め込む。巧みに即興を組み込んでいるものの、少し構成されすぎではないか。当初、そういう所感を得たが、これは今様欧州的デイヴ・ブルーベック調表現だと思うと楽に聞けるようになった。その見解、よろしいんじゃないでしょうか。ブルーベックの「ロンド・ア・ラ・ターク」や「テイク・ファイヴ」のようなキャッチーな当たり曲を見つけることができれば、彼らの支持者はかなり拡大すると思った。
終盤に、ジョニ・ミッチェルの「ボース・サイズ・ナウ」のカヴァーも披露。やはり、持って行かれる。ミッチェル曲はジャズ・マンにも人気だが、この曲はフレッド・ハーシュ(2013年4月18日、2015年11月26日、2016年11月1日)が2015年公演で披露していた。米国に住んでいたさい、ライスはハーシュに師事したことがあったそう。以上、丸の内・コットンクラブ。
▶︎過去の、ミシェル・ライス
http://43142.diarynote.jp/201607221000152412/
▶過去の、フレッド・ハーシュ
http://43142.diarynote.jp/201304211110267820/
http://43142.diarynote.jp/201511270902563984/
http://43142.diarynote.jp/201611030803017474/
その後は、六本木・ビルボードライブ東京で、フランスの個性派シンガー・ソングライターのヤエル・ナイム(2008年6月4日、2009年6月22日、2012年8月1日)の4年ぶりの来日公演を見る。例によって、旦那であるドラマーのダヴィッド・ドナスィアンとの双頭ライヴといった感じで持たれる。そして、そこに新作『オールダー』にも入っていたベルギー人ベース奏者ダニエルダニエル・ロメオがエレクトリック・ベースが加わり、その3人でショウは持たれた。
ギター、ピアノ、グロッケンシュピールを弾きながら歌ったりするなど、ナイムの歌の披露の仕方は変化に富む。曲調もしっとり静謐なものから明るい弾け気味のものまで、いろいろなタイプの曲(その詩作は大人っぽい)を嬉々として披露していき、それは我が道を行くなナエムの才を無理なく伝える。とともに、それはフランスの今のポップ・ミュージック界の奥行きや襞を伝えるものになっていたのは間違いない。ミュージック・マガジンで評を書くので、ほどほどにしておく。
▶︎過去の、ヤエル・ナイム
http://43142.diarynote.jp/200806121512270000/
http://43142.diarynote.jp/200906300947498390/
http://43142.diarynote.jp/201208091332107779/
<今日の、心模様>
家の近くにあるビルの1、2階のテナントがまた変わる。ウェンディズがあったのは記憶にあって、その後はチェーン系コーヒー店になったが閉店。そして、来週からドコモ・ショップが新規に開く。実は直近のドコモの銀行引き落としが急に3倍近くになっていて、その原因を突き止めなきゃと思っていた矢先のことなので、すでに看板が出されているdocomoという文字を見ると、ちょびっとココロ乱れる。あの額は、謎じゃナゾぢゃ。
THE MUSIC PLANT 20周年記念コンサート
2016年11月6日 音楽 欧州トラッド系アクトを主に扱うコンサート主催者/インディ・レーベルのミュージック・プラントの設立20周年を祝うコンサートが持たれ、アイルランド、グリーンランド、スウェーデンからやってきた3組が出演した。会場は、渋谷・duo MUSIC EXCHANGE。
先発は、アイルランドのトラッド・グループのルナサ(2001年10月19日、2003年4月11日、2010年12月11日、2013年12月7日)。フィドル、フルート、パイプ、アコースティック・ギター、ダブル・ベースという布陣で、反復高揚回路と哀愁が溶け合ったことを颯爽とやる。どこかに笑みある余裕があるのも、彼らのいいところと思う。
長めの休憩(欄外を参照のこと)をおいて、グリーンランドのナヌーク(2015年3月26日)の選抜隊のエルスナー兄弟(ともに、歌とアコースティック・ギター)が出てきて、数曲(20分強であったか)パフォーマンス。バンドだと今っぽいパワー・ロックを聴かせるが、この日は生理的に優しいフォーキーなポップ・ロックを披露する。もう東京でできるのが嬉しくてしょうがないという風情に接して、そりゃイヤな気分にならないはずがない。
そして、切れ目なくスウェーデンのヴェーセン(2014年11月20日)が出てきて演奏する。スウェーデンの民族変則弦楽器であるニッケルハルパ、5弦ヴィオラ、生ギターを担当する3人の奏者のアンサンブルをちょい聞いただけで、おおっと身を乗り出す。格調高く、すげえ音楽的。うむ、これはアートだとすぐに痛感させられちゃったもん。属性が違うルナサのことを比較の対象とするのもなんだが、同じトラッド・グループでも持っている哲学や技量が、彼らの方が上のステージにある。なるほど、あの逸脱清新ブルーグラス・グループであるパンチ・ブラザーズ(2016年8月4日)が2012年作『Who’s Feeling Young Now?』(Nonesuch)で、ヴェーセンの「Flippen」をカヴァーしているのも腑に落ちすぎというか……。いやはや、今更ながらこのスウェーデンのトリオに降参、そりゃジャズの方でも同国からはイってるグループが出てくるだろうなと妙な納得の仕方もしてしまった。とともに、ぼくは今年『2』(Brassland)をリリースした、レディオヘッド時代の耽美アイリッシュ・トラッド・グループと言えることをやっているザ・グローミングのことを思い出した。彼らはパンチ・ブラザースに対するアイルランドからの回答と言えることをやっている。うーん、ライヴに触れてみたい。
そして、アンコールは出演者3組が出てきて、2曲やった。それぞれが”北の国”の真心のもと、相手を受け入れ、重なる。ひねくれ者でも、いい光景と感じるしかないじゃないか。
▶過去の、ルナサ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/livezanmai.htm
http://43142.diarynote.jp/?day=20101211
http://43142.diarynote.jp/?page=26&theme_id=222
▶︎過去の、ナヌーク
http://43142.diarynote.jp/201503271611494171/
▶︎過去の、ヴェーセン
http://43142.diarynote.jp/201411211148399707/
▶︎過去の、パンチ・ブラザース
http://43142.diarynote.jp/201608100931466329/
<今日の、休憩時>
なんか生っぽい楽器音が上階から溢れてくるなと思い、階段を上がってみたら、一角でフィドル、ホイッスル、パイプ、アコーディオン、生ギターなどを持った人たち(日本人)が車座になって、軽やかに音を重ね合っている。と、そこに先ほど演奏していたルナサの3人がシット・インし、和気藹々のアイリシュ・トラッド基調の集団演奏が20分強、数曲続けられた。こりゃ、接していて楽しい。トラッドが育まれるかの地の日常を目の当たりにするような気持ちにもなれて、いいなあとうなづく。プロもアマチュアも出演者もお客さんも関係なしに、音楽をする悦びをシェアするのって本当にいい! そんな光景に触れながら、これはミュージック・プラントの20周年を祝う場にふさわしいとも思わずにはいられず。そういえば、出演者たちからは本当にいい心地の持ち主であり音楽のムシであることも伝わってきて、それも気分がいい。そして、それこそはミュージック・プラントという会社が真心とともに運営してきたものの原動力でもあったろう。女性が一人でやってきている会社がしっかり稼働し続け、確かな種を日本の音楽愛好者の中に残している。これ、ちょっとすごいし、素敵な話ではないか。
先発は、アイルランドのトラッド・グループのルナサ(2001年10月19日、2003年4月11日、2010年12月11日、2013年12月7日)。フィドル、フルート、パイプ、アコースティック・ギター、ダブル・ベースという布陣で、反復高揚回路と哀愁が溶け合ったことを颯爽とやる。どこかに笑みある余裕があるのも、彼らのいいところと思う。
長めの休憩(欄外を参照のこと)をおいて、グリーンランドのナヌーク(2015年3月26日)の選抜隊のエルスナー兄弟(ともに、歌とアコースティック・ギター)が出てきて、数曲(20分強であったか)パフォーマンス。バンドだと今っぽいパワー・ロックを聴かせるが、この日は生理的に優しいフォーキーなポップ・ロックを披露する。もう東京でできるのが嬉しくてしょうがないという風情に接して、そりゃイヤな気分にならないはずがない。
そして、切れ目なくスウェーデンのヴェーセン(2014年11月20日)が出てきて演奏する。スウェーデンの民族変則弦楽器であるニッケルハルパ、5弦ヴィオラ、生ギターを担当する3人の奏者のアンサンブルをちょい聞いただけで、おおっと身を乗り出す。格調高く、すげえ音楽的。うむ、これはアートだとすぐに痛感させられちゃったもん。属性が違うルナサのことを比較の対象とするのもなんだが、同じトラッド・グループでも持っている哲学や技量が、彼らの方が上のステージにある。なるほど、あの逸脱清新ブルーグラス・グループであるパンチ・ブラザーズ(2016年8月4日)が2012年作『Who’s Feeling Young Now?』(Nonesuch)で、ヴェーセンの「Flippen」をカヴァーしているのも腑に落ちすぎというか……。いやはや、今更ながらこのスウェーデンのトリオに降参、そりゃジャズの方でも同国からはイってるグループが出てくるだろうなと妙な納得の仕方もしてしまった。とともに、ぼくは今年『2』(Brassland)をリリースした、レディオヘッド時代の耽美アイリッシュ・トラッド・グループと言えることをやっているザ・グローミングのことを思い出した。彼らはパンチ・ブラザースに対するアイルランドからの回答と言えることをやっている。うーん、ライヴに触れてみたい。
そして、アンコールは出演者3組が出てきて、2曲やった。それぞれが”北の国”の真心のもと、相手を受け入れ、重なる。ひねくれ者でも、いい光景と感じるしかないじゃないか。
▶過去の、ルナサ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/livezanmai.htm
http://43142.diarynote.jp/?day=20101211
http://43142.diarynote.jp/?page=26&theme_id=222
▶︎過去の、ナヌーク
http://43142.diarynote.jp/201503271611494171/
▶︎過去の、ヴェーセン
http://43142.diarynote.jp/201411211148399707/
▶︎過去の、パンチ・ブラザース
http://43142.diarynote.jp/201608100931466329/
<今日の、休憩時>
なんか生っぽい楽器音が上階から溢れてくるなと思い、階段を上がってみたら、一角でフィドル、ホイッスル、パイプ、アコーディオン、生ギターなどを持った人たち(日本人)が車座になって、軽やかに音を重ね合っている。と、そこに先ほど演奏していたルナサの3人がシット・インし、和気藹々のアイリシュ・トラッド基調の集団演奏が20分強、数曲続けられた。こりゃ、接していて楽しい。トラッドが育まれるかの地の日常を目の当たりにするような気持ちにもなれて、いいなあとうなづく。プロもアマチュアも出演者もお客さんも関係なしに、音楽をする悦びをシェアするのって本当にいい! そんな光景に触れながら、これはミュージック・プラントの20周年を祝う場にふさわしいとも思わずにはいられず。そういえば、出演者たちからは本当にいい心地の持ち主であり音楽のムシであることも伝わってきて、それも気分がいい。そして、それこそはミュージック・プラントという会社が真心とともに運営してきたものの原動力でもあったろう。女性が一人でやってきている会社がしっかり稼働し続け、確かな種を日本の音楽愛好者の中に残している。これ、ちょっとすごいし、素敵な話ではないか。
ダニ&デボラ・グルジェル・クアルテート。TOYONO
2016年11月7日 音楽 この日はブラジル音楽とつながる、二つのライヴを見る。
まず、4度目の来日となるシンガーの娘とピアニストの母を中央に置く、ジャズ・カルトット(2013年9月7日、2014年9月27日、2015年9月22日)を南青山・ブルーノート東京で見る。ベーシストもドラマーも過去と同様、ライヴの持って行き方は過去と重なるが、シンガーのデボラってこんなに前に出ていたっけ。もう、スキャットかましまくり。母ダニのピアノ・ソロの量は減じていたはずだ。誇張して書けば、歌いっぱなし。難しいライン取りの連続は音程の不安定さ導き、歌唱パートが長い今回はさすがそれについては少し気になった。
4度目となると新鮮さはさすがに薄れるものの、ブラジルの天衣無縫さとジャズの自由闊達さをこんなに胸ときめく形で交錯させることができる存在もそうはいないだろうとはやはり思う。そんな彼女たちは時に有名ポップ曲カヴァーもやるが、そのアレンジにもいたく感激しちゃう。今回はスティーヴィー・ワンダー(2005年11月3日、2010年8月8日、2012年3月5日)の「サー・デューク」とニルヴァーナの「スメルズ・ライク・ティーン・スピリット」を披露。特に前者は惚れ惚れしちゃう聞き味で、ワンダー本人も聞いたら、ジャズもブラジル音楽も好きな彼でもあるし、目茶気にいるだろうと確信する。
デボラは旦那のドラマーのチアゴ・ハベーロとの間に娘を授かっていて、まだ1歳未満と思われる娘のヒタを同行させていた。本編の締めの曲はその娘を題材にした「サンバ・プラ・ヒタ」。最後は無伴奏のもと4人で歌い、そのままステージから楽屋に引っ込む。と、書くとどうってことないが、それもとても良かった。
▶過去の、ダニ&デボラ・グルジェル・クアルテート
http://43142.diarynote.jp/201309161507226186/
http://43142.diarynote.jp/201409291720019557/
http://43142.diarynote.jp/201509231115245724/
▶過去の、スティーヴィー・ワンダー
http://43142.diarynote.jp/200511130015240000/
http://43142.diarynote.jp/201008261618276388/
http://43142.diarynote.jp/201203062006429595/
その後は、渋谷・JZ Bratでブラジル音楽の機微をしなやかに取り入れるヴォーカリストのTOYONO (1999年6月3日、2007年8月23日、2008年1月31日、2009年6月12日、2009年9月26日、2009年12月18日、2010年2月23日、2010年12月22日、2014年7月23日、2015年1月10日、2015年6月17日)、ギターの竹中俊二(2007年8月23日、2008年1月31日、2009年6月12日、2009年9月26日、2009年12月18日、2010年2月23日、2010年12月22日、2014年7月23日、2015年1月10日、2015年6月17日)のライヴをセカンド・ショウから見る。
彼女のキャリアをくくるような新作『黒髪のサンバ』(ビクター)リリースをフォロウするもの。鍵盤の渡辺剛、ベースの岡雄三、ドラムの宮川剛、ヴァイオリンのクラッシャー木村、チェロの柏木広樹、リードのグスタヴォ・アナクレート、チェロの柏木広樹(2015年6月17日)、パーカッションの石川智という面々がサポートした。
ポル語歌詞と日本語歌詞曲を違和感なく、自分の歌としてとして披露。楽曲アレンジも技あり、ヴァイオリン、チェロ、ソプラノ・サックスという3つのアンサンブルって結構いい感じなのだな。ブラジルや日本の有名曲カヴァーもオリジナルも、いろんなリズム設定も、悠々時にお茶目でもある、声の伸びの余白を持つヴォーカルは生気あり。ブラジル、日本、コンテンポラリー・ポップ感覚という3極の中で自在に舞う彼女のようなシンガーに触れると、日本人による大人のヴォーカル表現も裾野が広いとも思わせられる。
▶過去の、TOYONO
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/livejune.htm エスピリト
http://43142.diarynote.jp/200708270314500000/
http://43142.diarynote.jp/200802051630130000/
http://43142.diarynote.jp/200906160733018341/
http://43142.diarynote.jp/200909291504366263/
http://43142.diarynote.jp/201001051624161036/
http://43142.diarynote.jp/201002280940361567/
http://43142.diarynote.jp/201012241100592422/
http://43142.diarynote.jp/?day=20140723
http://43142.diarynote.jp/201501131341317551/
http://43142.diarynote.jp/201506181125125625/
▶過去の、竹中俊二
http://43142.diarynote.jp/200708270314500000/
http://43142.diarynote.jp/200802051630130000/
http://43142.diarynote.jp/200906160733018341/
http://43142.diarynote.jp/200909291504366263/
http://43142.diarynote.jp/201001051624161036/
http://43142.diarynote.jp/201002280940361567/
http://43142.diarynote.jp/201012241100592422/
http://43142.diarynote.jp/?day=20140723
http://43142.diarynote.jp/201501131341317551/
http://43142.diarynote.jp/201506181125125625/
<先週の、土曜日>
二つのライヴに触れ、ふと“ぼくのなかのブラジル”という項目の引き出しを開けてみる。前にもここで書いたことがあるが、小学生のときには、人工都市ブラジリアへの興味が俄然あった。少年マガジンかなんかの漫画週刊誌のカラー・グラビアで紹介されていて、サンダーバード大好き小僧だったぼくは萌えた。中学生になってサッカー部に入ると、サッカー雑誌なども見るようになり、望まなくてもブラジルという国名やペレらブラジル人名選手の名前には触れ、もう少し身近なものになる。その頃から洋楽にも異常に執着するようになるが、ブラジル音楽に着目するのははるか後。高校時代にたまたま聞いたザ・LA4の曲でやたら気に入ったのがあったのだが、それがボサノヴァをやっていると知ったのはずっと後のこと。20代の一時期は熱心なF1ファンでありネルソン・ピケやアイルトン・セナら名レーサーを生むブラジルは魔法の国だと感じていたが、その思いが音楽とつながることはなかった。ちゃんと聞くようになり、その音楽的な魅力も認識するようになったのは、30代もだいぶ回ってからではないか。ステップ・バイ・ステップで広がる興味、それは今後も大切にしたいナ。
そういえば先週、晴天の土曜日に駒沢競技場(横では、ラーメン・フェスみたいなのをやっていた)に、J3のFC東京U23とAC長野パルセイロの試合を見に行った。元バルセロナFCにいた15歳の久保くんがJ初出場した試合。たまたまサッカー好きの友達に会場に行くのも楽だからと誘われてのもので、久保事項は偶然だ。メイン・スタンド中央の自由席で2200円、なり。バック・スタンドは閉鎖されていたが、7000人強の入りはJ3ではすごいし、彼への取材陣も山ほど。ぼくとしてはまず、東京の中村忠、長野の三浦文丈という、Jリーグ創世記にいた選手がそれぞれの監督であるのに驚く。長野には元日本代表のミッドフィールダーの橋本英郎もいて、先発で出ていた。
前できっちりトラップにはいっている長野の選手を後ろから押したりとか、東京がくだらない反則をあっさりやっていたのには閉口。子供たち、たくさん見ているよ。監督の中村は現役時代にダーティな選手でなかったと記憶するが、ああいうのをを許容しているの? 後半から出てきた久保くんは思ったよりは小さく見えなかったが、細い。そして、長野の選手がマン・マークでついていたわけではないが、それほど見せ場は作れなかった。結構、味方の選手にここに球を出してという要求は手で指示していたが、ほとんど入らず。彼の中ではパスが通るコースなのだろうが、他の東京の選手には出せない位置であったのか。そういうのを見ると、レヴェルが違っていてかわいそうとは感じる。とにかく、これまでのサッカー天才少年の中でも華々しい経歴を持つプレイヤー、なんとか大成して欲しいが。
まず、4度目の来日となるシンガーの娘とピアニストの母を中央に置く、ジャズ・カルトット(2013年9月7日、2014年9月27日、2015年9月22日)を南青山・ブルーノート東京で見る。ベーシストもドラマーも過去と同様、ライヴの持って行き方は過去と重なるが、シンガーのデボラってこんなに前に出ていたっけ。もう、スキャットかましまくり。母ダニのピアノ・ソロの量は減じていたはずだ。誇張して書けば、歌いっぱなし。難しいライン取りの連続は音程の不安定さ導き、歌唱パートが長い今回はさすがそれについては少し気になった。
4度目となると新鮮さはさすがに薄れるものの、ブラジルの天衣無縫さとジャズの自由闊達さをこんなに胸ときめく形で交錯させることができる存在もそうはいないだろうとはやはり思う。そんな彼女たちは時に有名ポップ曲カヴァーもやるが、そのアレンジにもいたく感激しちゃう。今回はスティーヴィー・ワンダー(2005年11月3日、2010年8月8日、2012年3月5日)の「サー・デューク」とニルヴァーナの「スメルズ・ライク・ティーン・スピリット」を披露。特に前者は惚れ惚れしちゃう聞き味で、ワンダー本人も聞いたら、ジャズもブラジル音楽も好きな彼でもあるし、目茶気にいるだろうと確信する。
デボラは旦那のドラマーのチアゴ・ハベーロとの間に娘を授かっていて、まだ1歳未満と思われる娘のヒタを同行させていた。本編の締めの曲はその娘を題材にした「サンバ・プラ・ヒタ」。最後は無伴奏のもと4人で歌い、そのままステージから楽屋に引っ込む。と、書くとどうってことないが、それもとても良かった。
▶過去の、ダニ&デボラ・グルジェル・クアルテート
http://43142.diarynote.jp/201309161507226186/
http://43142.diarynote.jp/201409291720019557/
http://43142.diarynote.jp/201509231115245724/
▶過去の、スティーヴィー・ワンダー
http://43142.diarynote.jp/200511130015240000/
http://43142.diarynote.jp/201008261618276388/
http://43142.diarynote.jp/201203062006429595/
その後は、渋谷・JZ Bratでブラジル音楽の機微をしなやかに取り入れるヴォーカリストのTOYONO (1999年6月3日、2007年8月23日、2008年1月31日、2009年6月12日、2009年9月26日、2009年12月18日、2010年2月23日、2010年12月22日、2014年7月23日、2015年1月10日、2015年6月17日)、ギターの竹中俊二(2007年8月23日、2008年1月31日、2009年6月12日、2009年9月26日、2009年12月18日、2010年2月23日、2010年12月22日、2014年7月23日、2015年1月10日、2015年6月17日)のライヴをセカンド・ショウから見る。
彼女のキャリアをくくるような新作『黒髪のサンバ』(ビクター)リリースをフォロウするもの。鍵盤の渡辺剛、ベースの岡雄三、ドラムの宮川剛、ヴァイオリンのクラッシャー木村、チェロの柏木広樹、リードのグスタヴォ・アナクレート、チェロの柏木広樹(2015年6月17日)、パーカッションの石川智という面々がサポートした。
ポル語歌詞と日本語歌詞曲を違和感なく、自分の歌としてとして披露。楽曲アレンジも技あり、ヴァイオリン、チェロ、ソプラノ・サックスという3つのアンサンブルって結構いい感じなのだな。ブラジルや日本の有名曲カヴァーもオリジナルも、いろんなリズム設定も、悠々時にお茶目でもある、声の伸びの余白を持つヴォーカルは生気あり。ブラジル、日本、コンテンポラリー・ポップ感覚という3極の中で自在に舞う彼女のようなシンガーに触れると、日本人による大人のヴォーカル表現も裾野が広いとも思わせられる。
▶過去の、TOYONO
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/livejune.htm エスピリト
http://43142.diarynote.jp/200708270314500000/
http://43142.diarynote.jp/200802051630130000/
http://43142.diarynote.jp/200906160733018341/
http://43142.diarynote.jp/200909291504366263/
http://43142.diarynote.jp/201001051624161036/
http://43142.diarynote.jp/201002280940361567/
http://43142.diarynote.jp/201012241100592422/
http://43142.diarynote.jp/?day=20140723
http://43142.diarynote.jp/201501131341317551/
http://43142.diarynote.jp/201506181125125625/
▶過去の、竹中俊二
http://43142.diarynote.jp/200708270314500000/
http://43142.diarynote.jp/200802051630130000/
http://43142.diarynote.jp/200906160733018341/
http://43142.diarynote.jp/200909291504366263/
http://43142.diarynote.jp/201001051624161036/
http://43142.diarynote.jp/201002280940361567/
http://43142.diarynote.jp/201012241100592422/
http://43142.diarynote.jp/?day=20140723
http://43142.diarynote.jp/201501131341317551/
http://43142.diarynote.jp/201506181125125625/
<先週の、土曜日>
二つのライヴに触れ、ふと“ぼくのなかのブラジル”という項目の引き出しを開けてみる。前にもここで書いたことがあるが、小学生のときには、人工都市ブラジリアへの興味が俄然あった。少年マガジンかなんかの漫画週刊誌のカラー・グラビアで紹介されていて、サンダーバード大好き小僧だったぼくは萌えた。中学生になってサッカー部に入ると、サッカー雑誌なども見るようになり、望まなくてもブラジルという国名やペレらブラジル人名選手の名前には触れ、もう少し身近なものになる。その頃から洋楽にも異常に執着するようになるが、ブラジル音楽に着目するのははるか後。高校時代にたまたま聞いたザ・LA4の曲でやたら気に入ったのがあったのだが、それがボサノヴァをやっていると知ったのはずっと後のこと。20代の一時期は熱心なF1ファンでありネルソン・ピケやアイルトン・セナら名レーサーを生むブラジルは魔法の国だと感じていたが、その思いが音楽とつながることはなかった。ちゃんと聞くようになり、その音楽的な魅力も認識するようになったのは、30代もだいぶ回ってからではないか。ステップ・バイ・ステップで広がる興味、それは今後も大切にしたいナ。
そういえば先週、晴天の土曜日に駒沢競技場(横では、ラーメン・フェスみたいなのをやっていた)に、J3のFC東京U23とAC長野パルセイロの試合を見に行った。元バルセロナFCにいた15歳の久保くんがJ初出場した試合。たまたまサッカー好きの友達に会場に行くのも楽だからと誘われてのもので、久保事項は偶然だ。メイン・スタンド中央の自由席で2200円、なり。バック・スタンドは閉鎖されていたが、7000人強の入りはJ3ではすごいし、彼への取材陣も山ほど。ぼくとしてはまず、東京の中村忠、長野の三浦文丈という、Jリーグ創世記にいた選手がそれぞれの監督であるのに驚く。長野には元日本代表のミッドフィールダーの橋本英郎もいて、先発で出ていた。
前できっちりトラップにはいっている長野の選手を後ろから押したりとか、東京がくだらない反則をあっさりやっていたのには閉口。子供たち、たくさん見ているよ。監督の中村は現役時代にダーティな選手でなかったと記憶するが、ああいうのをを許容しているの? 後半から出てきた久保くんは思ったよりは小さく見えなかったが、細い。そして、長野の選手がマン・マークでついていたわけではないが、それほど見せ場は作れなかった。結構、味方の選手にここに球を出してという要求は手で指示していたが、ほとんど入らず。彼の中ではパスが通るコースなのだろうが、他の東京の選手には出せない位置であったのか。そういうのを見ると、レヴェルが違っていてかわいそうとは感じる。とにかく、これまでのサッカー天才少年の中でも華々しい経歴を持つプレイヤー、なんとか大成して欲しいが。
21年ぶりの来日だそう。かつてはわりとアメリカン・ロック界の前線に立ったこともあり、グラミー賞を受けてもいるバンドだが、フェスとかのお呼びもなかったのか。フロント・マンにして曲も書いているデイヴ・パーナー以外のメンバーは、オリジナル時からみんな変わっているという。なるほど、ミネアポリスのバンドである彼らは、プリンス(2002年11月19日)・バンドに在籍したマイケル・ブランドをメンバーに入れていたことがあり、2006年以降から2016年新作『チェンジ・オブ・フォーチューン』までブランドの名が入っている。また、ぼくのなかでは、ソウル・アサイラムはスティーヴ・ジョーダン(2005年11月13日、2006年11月20日)2006年12月22日、2010年10月26日)がプロデュースを手掛けたバンドとして、大きな位置をしめている。
渋谷・O-East。歌とギターのパーナーに加え、ギター、ベース、ドラムという陣容でことにあたる。皆、白人だ。パーナーが生ギターを持って歌う場合はわりかし素直なアメリカン・ロック調曲を送り出し、エレクトリック・ギターを持つ場合はパワー・ポップぽかったりと色合いが広がり、往年の英国ロックみたいな肌触りを持つ場合もある(ステイタス・クォやバッド・カンパニーを思い出した曲あり)。パーナーは電気ギターを持つ際はバカみたいに下に構え、ときに妙な動きや仕草を取っていた。
▶過去の、プリンス
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/livezanmai.htm 2002年11月19日
▶スティーヴ・ジョーダン
http://43142.diarynote.jp/200511130413390000/
http://43142.diarynote.jp/200611221236140000/
http://43142.diarynote.jp/?day=20061222
http://43142.diarynote.jp/201010301012548114/
<今日の、メール>
<トランプが大統領になるのは、僕に自動車を運転させるようなもの>といった趣旨の発言をスティーヴィー・ワンダーがしたそうで、さすがだな。米国の知り合いから、なんか雲行きがあやしい、トランプが大統領になっちゃうかも、というメールを送ってきた。安倍晋三がトップに立つ日本は既にそうなっちゃっているわけだが。なんか、リベラル派の友人たちは恐ろしい結末に恐れおののいているという。それを知り、ふと9.11以降のミュージシャンたちの発言〜http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-9.htm 9月12日の項を参照のこと〜を思い出したりも。米国人ミューシャン発言や行動、そして音楽に大きな変化が出てくるか?
渋谷・O-East。歌とギターのパーナーに加え、ギター、ベース、ドラムという陣容でことにあたる。皆、白人だ。パーナーが生ギターを持って歌う場合はわりかし素直なアメリカン・ロック調曲を送り出し、エレクトリック・ギターを持つ場合はパワー・ポップぽかったりと色合いが広がり、往年の英国ロックみたいな肌触りを持つ場合もある(ステイタス・クォやバッド・カンパニーを思い出した曲あり)。パーナーは電気ギターを持つ際はバカみたいに下に構え、ときに妙な動きや仕草を取っていた。
▶過去の、プリンス
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/livezanmai.htm 2002年11月19日
▶スティーヴ・ジョーダン
http://43142.diarynote.jp/200511130413390000/
http://43142.diarynote.jp/200611221236140000/
http://43142.diarynote.jp/?day=20061222
http://43142.diarynote.jp/201010301012548114/
<今日の、メール>
<トランプが大統領になるのは、僕に自動車を運転させるようなもの>といった趣旨の発言をスティーヴィー・ワンダーがしたそうで、さすがだな。米国の知り合いから、なんか雲行きがあやしい、トランプが大統領になっちゃうかも、というメールを送ってきた。安倍晋三がトップに立つ日本は既にそうなっちゃっているわけだが。なんか、リベラル派の友人たちは恐ろしい結末に恐れおののいているという。それを知り、ふと9.11以降のミュージシャンたちの発言〜http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-9.htm 9月12日の項を参照のこと〜を思い出したりも。米国人ミューシャン発言や行動、そして音楽に大きな変化が出てくるか?
三宅純。NEW OPTIMISM
2016年11月10日 音楽 南青山・ブルーノート東京で、在仏クリエイター(2012年6月30日)のショウを見る。ファースト・ショウ。場内は、とっても混んでいた。
演奏陣は、ピアノや電気ピアノやフリューゲルホーンの三宅純、ギターその他の伊丹雅博、ベースの渡辺等、パーカッションのゼ・ルイス・ナシメント、リード楽器のアンディ・ウルフ、ヴァイオリンの金子飛鳥と吉田篤貴、ヴィオラの志賀恵子、チェロの多井智紀という9人。そこに、リサ・パピノー、勝沼恭子、ブルガリアの女性コーラス3人組+指揮者のコズミック・ヴォイセズ、アルゼンチン人のイグナシオ・マリア・ゴメス・ロペス、おおたか静流ら歌い手が曲により加わる。
様々な音楽興味や音楽美学、その自在の万華鏡……。様々な音楽的言語が交錯するそれは、生理的には壮絶とも言える構築感覚を持ち、今のグローヴァル都市表現とも言うべき像を浮かび上がらせる。参加者はパリと東京のサークルの掛け合わせといった感もあるが、サウンドの方もフランスから連れてきたエンジニアと日本人のZAKが二人で作っていたという。この日は横のボックス席で見ていたが、各音や肉声が集積離散する様をかなり鮮やかに受け止めることができたのは間違いない。
▶︎過去の、三宅純
http://43142.diarynote.jp/201207031354181031/
続いては、六本木・SuperDeluxeに、チボ・マット(2014年8月14日)のハトリミホの新プロジェクトであるNEW OPTIMISMを見に行く。
会場入りすると、SIMILABの OMSB (2013年3月26日、2014年2月20日,2016年10月28日)がDJを従えて、パフォーマンス中。ハトリが突然twitter経由で連絡取ってきて驚いたみたいなことも、MCで話しておりました。ぼくは菊地成孔(2001年9月22日、2002年1月5日、2002年11月30日、2004年7月6日、2004年8月12日、2005年6月9日、2006年1月21日、2007年11月7日、2009年7月19日、2010年3月26日、2011年4月22日、2011年5月5日、2011年7月31日、2013年3月26日、2013年7月27日、2014年2月20日、2014年4月3日、2014年9月7日、2016年10月28日)絡みでしか彼のラップに触れたことがなかったが、もっと伸び伸びとしていて、いい感じに聞こえた。
NEW OPTIMISMのショウはハトリに加え、アフリカ系の性格良さそうなポール・ウィルソン(2014年10月26日)がキーボードで加わる。PCや機材を扱いつつ(トラック出しは、ハトリがしていた)天真爛漫に歌や声を載せていたが、直感100%といった感じのストレス・フリーの玉手箱のようなビート・トラックが下敷きとなったそれは、生理的にポップで、弾けている。
彼女はヴァンパイア・ウィークエンドのロスタイムと協調した曲も含む6曲入りEP『AMAZON TO LeFRAK』を完成させている。ちなみにアマゾンはブラジルのそれで、レフラクというのはNYクイーンズの地名だそう。そこからの曲は全部やったはずだが、やはりメルティング・ポットたるNYの素敵が詰まっていると痛感。というか、彼女ほど、現在そうした事項をキラキラと出せる人もいないのではないか。NY居住歴は20年を超えるが、いまだフレッシュに呼吸し、自在に闊歩し、面白い人たちと絡んでいる。そんな素敵がライヴからも伝わってきた。
▶︎過去の、チボ・マット
http://43142.diarynote.jp/201408161131356136/
▶︎過去の、OMSB
http://43142.diarynote.jp/?day=20130326
http://43142.diarynote.jp/?day=20140220
http://43142.diarynote.jp/201610311054183284/
▶過去の、菊地成孔
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-9.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-1.ht
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-11.htm
http://43142.diarynote.jp/200407062149440000/
http://43142.diarynote.jp/200408120238330000/
http://43142.diarynote.jp/200506120644360000/
http://43142.diarynote.jp/200601271857530000/
http://43142.diarynote.jp/200711101236210000/
http://43142.diarynote.jp/200907221011377741/
http://43142.diarynote.jp/?day=20100326
http://43142.diarynote.jp/?day=20110422
http://43142.diarynote.jp/?day=20110505
http://43142.diarynote.jp/?day=20110731
http://43142.diarynote.jp/201303290751204240/
http://43142.diarynote.jp/?day=20130727
http://43142.diarynote.jp/201402210802184994/
http://43142.diarynote.jp/201404050818444425/
http://43142.diarynote.jp/201409100930206205/
http://43142.diarynote.jp/201610311054183284/
▶︎過去の、ポール・ウィルソン
http://43142.diarynote.jp/201410301512336095/
<今日の、ライヴ>
三宅はパッケージ度の高いショウの最中に、長年にわたる知己でこの公演にも加わるはずだった、故宮本大路(http://43142.diarynote.jp/201610141748382349/ 参照のこと)によるサックスのアカペラ的な録音物をわざわざ流し、追悼した。洗練の奥には、様々なストーリーもあるのだ。三宅の『常夏乃憂ヒ LIVE at CAY ‘95”』(サイデラ、1996年)は、宮本がリード奏者/打楽器奏者の逸材であることの最たる証明品だ。
一方、NEW OPTIMISMというのは、ハトリが持っているアパレル・ブランドの名前でもある。現在は名古屋のショップで買えるだけのようだが、ネット販売とか販路を広げていくという。この日は、黒色のキャップ、シャツ、パンツを身に付けていたが、その中には同ブランド商品もあったにちがいない。少し前にハトリにはインタヴューをしたのだが、その際にしていた同ブランドのスカーフは素敵でした。そのうち、イントキシケイト誌に記事が出ます。
演奏陣は、ピアノや電気ピアノやフリューゲルホーンの三宅純、ギターその他の伊丹雅博、ベースの渡辺等、パーカッションのゼ・ルイス・ナシメント、リード楽器のアンディ・ウルフ、ヴァイオリンの金子飛鳥と吉田篤貴、ヴィオラの志賀恵子、チェロの多井智紀という9人。そこに、リサ・パピノー、勝沼恭子、ブルガリアの女性コーラス3人組+指揮者のコズミック・ヴォイセズ、アルゼンチン人のイグナシオ・マリア・ゴメス・ロペス、おおたか静流ら歌い手が曲により加わる。
様々な音楽興味や音楽美学、その自在の万華鏡……。様々な音楽的言語が交錯するそれは、生理的には壮絶とも言える構築感覚を持ち、今のグローヴァル都市表現とも言うべき像を浮かび上がらせる。参加者はパリと東京のサークルの掛け合わせといった感もあるが、サウンドの方もフランスから連れてきたエンジニアと日本人のZAKが二人で作っていたという。この日は横のボックス席で見ていたが、各音や肉声が集積離散する様をかなり鮮やかに受け止めることができたのは間違いない。
▶︎過去の、三宅純
http://43142.diarynote.jp/201207031354181031/
続いては、六本木・SuperDeluxeに、チボ・マット(2014年8月14日)のハトリミホの新プロジェクトであるNEW OPTIMISMを見に行く。
会場入りすると、SIMILABの OMSB (2013年3月26日、2014年2月20日,2016年10月28日)がDJを従えて、パフォーマンス中。ハトリが突然twitter経由で連絡取ってきて驚いたみたいなことも、MCで話しておりました。ぼくは菊地成孔(2001年9月22日、2002年1月5日、2002年11月30日、2004年7月6日、2004年8月12日、2005年6月9日、2006年1月21日、2007年11月7日、2009年7月19日、2010年3月26日、2011年4月22日、2011年5月5日、2011年7月31日、2013年3月26日、2013年7月27日、2014年2月20日、2014年4月3日、2014年9月7日、2016年10月28日)絡みでしか彼のラップに触れたことがなかったが、もっと伸び伸びとしていて、いい感じに聞こえた。
NEW OPTIMISMのショウはハトリに加え、アフリカ系の性格良さそうなポール・ウィルソン(2014年10月26日)がキーボードで加わる。PCや機材を扱いつつ(トラック出しは、ハトリがしていた)天真爛漫に歌や声を載せていたが、直感100%といった感じのストレス・フリーの玉手箱のようなビート・トラックが下敷きとなったそれは、生理的にポップで、弾けている。
彼女はヴァンパイア・ウィークエンドのロスタイムと協調した曲も含む6曲入りEP『AMAZON TO LeFRAK』を完成させている。ちなみにアマゾンはブラジルのそれで、レフラクというのはNYクイーンズの地名だそう。そこからの曲は全部やったはずだが、やはりメルティング・ポットたるNYの素敵が詰まっていると痛感。というか、彼女ほど、現在そうした事項をキラキラと出せる人もいないのではないか。NY居住歴は20年を超えるが、いまだフレッシュに呼吸し、自在に闊歩し、面白い人たちと絡んでいる。そんな素敵がライヴからも伝わってきた。
▶︎過去の、チボ・マット
http://43142.diarynote.jp/201408161131356136/
▶︎過去の、OMSB
http://43142.diarynote.jp/?day=20130326
http://43142.diarynote.jp/?day=20140220
http://43142.diarynote.jp/201610311054183284/
▶過去の、菊地成孔
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-9.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-1.ht
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-11.htm
http://43142.diarynote.jp/200407062149440000/
http://43142.diarynote.jp/200408120238330000/
http://43142.diarynote.jp/200506120644360000/
http://43142.diarynote.jp/200601271857530000/
http://43142.diarynote.jp/200711101236210000/
http://43142.diarynote.jp/200907221011377741/
http://43142.diarynote.jp/?day=20100326
http://43142.diarynote.jp/?day=20110422
http://43142.diarynote.jp/?day=20110505
http://43142.diarynote.jp/?day=20110731
http://43142.diarynote.jp/201303290751204240/
http://43142.diarynote.jp/?day=20130727
http://43142.diarynote.jp/201402210802184994/
http://43142.diarynote.jp/201404050818444425/
http://43142.diarynote.jp/201409100930206205/
http://43142.diarynote.jp/201610311054183284/
▶︎過去の、ポール・ウィルソン
http://43142.diarynote.jp/201410301512336095/
<今日の、ライヴ>
三宅はパッケージ度の高いショウの最中に、長年にわたる知己でこの公演にも加わるはずだった、故宮本大路(http://43142.diarynote.jp/201610141748382349/ 参照のこと)によるサックスのアカペラ的な録音物をわざわざ流し、追悼した。洗練の奥には、様々なストーリーもあるのだ。三宅の『常夏乃憂ヒ LIVE at CAY ‘95”』(サイデラ、1996年)は、宮本がリード奏者/打楽器奏者の逸材であることの最たる証明品だ。
一方、NEW OPTIMISMというのは、ハトリが持っているアパレル・ブランドの名前でもある。現在は名古屋のショップで買えるだけのようだが、ネット販売とか販路を広げていくという。この日は、黒色のキャップ、シャツ、パンツを身に付けていたが、その中には同ブランド商品もあったにちがいない。少し前にハトリにはインタヴューをしたのだが、その際にしていた同ブランドのスカーフは素敵でした。そのうち、イントキシケイト誌に記事が出ます。
映画「SUPER FOLK SONG - ピアノが愛した女。」
2016年11月12日 音楽 矢野顕子(2004年7月20日、2008年8月3日、2008年12月14日、2009年8月19日、2009年9月4日、2009年12月13日、2010年12月12日、2011年9月9日、2011年12月11日、2012年8月21日、2013年8月11日、2013年11月30日、2014年8月7日、2015年8月20日、2016年9月15日)の1992年弾き語りの一発録りアルバム『SUPER FOLK SONG』のレコーディング現場を追ったモノクロのドキュメンタリー映画のリマスター版の試写を見る。SMEソニー六番町ビル、ソニー・ミュージックのビルに試写場があるのを初めて知った。
かつての公開時にこの映画を見て、なかなか壮絶な現場を収めているなあと思うことしきり。そのあと、彼女にインタヴューするときに少し緊張しました。今回改めて見て、よくもまあ矢野も撮らせたし、こういう編集をしたなという感想は出てくる。
難産の現場、生みの苦しみの様を収める。監督の坂西伊作はエピック・ソニーの現場にいた方だそうだが、ある意味、アーティストの中に入っていると言えるか。このレコーディングは東京と長野のホールを貸し切って録音されているが、そんな情報には一切触れずに、淡々と限られた現場を追う。ピアノの周辺1メートルとレコーダーが置かれた部屋、その二つが映像の大きな柱。そこには、矢野とスタッフ数人いるだけだ。だから、なんの情報もなく、この映画を見たら普通のレコーディング・スタジオで撮影されたと思う人がほとんどではないか。アルバムは10曲強収められているが、映画では数曲に焦点を絞り、完成テイクに持って行く様が映し取られる。
やはり、うなる。レコーディングの現場を追った映像の多くは、矢野の顔のアップ。ときに鍵盤を弾く指も映し出されるが、あまり音楽的なことは興味ないとばかりに、彼女の顔が延々映しだされる。それ、苦悶の場合が多い。当然、性格ブスに撮られる場合もある。だから、それを外に出すことを許した矢野の腹のくくり具合に畏怖しちゃう。
付け足し的に、映画には鈴木慶一(2004年12月12日、2011年8月7日、2013年8月11日)、谷川俊太郎、宮沢和史(1999年5月21日、2007年8月11日)、糸井重里らの楽曲提供者たちのコメントも差し込まれるが、そのコメント者の一人には彼女のデビュー作『ジャパニーズ・ガール』を出した三浦光紀も場外れな感じで出てきて、彼は「表に出ないということを条件にデビュー作の録音にこぎつけた」と証言。そんな時もあった彼女が、こうして素の姿を出しまくっているのだから……。矢野顕子はまっすぐな表現者と言うしかないし、彼女のお茶目な部分が露になるライヴの様を知る者だと、余計に彼女の音楽家としての奥行きが伝わるはずだ。
あと、この映画を改めて見て、彼女のピアノの伴奏の和音の取り方がおしゃれ、すごい卓越していると実感。それ、なんか直裁に伝わり、惚れ惚れ。また、映画では、来日中だったのか、レコーディングを覗きに来た米国の大マネージャー&プロデューサーであるデイヴィッド・ルビンソンの優しい姿も映し出される。当時、ルビンソンは日本以外の彼女と坂本龍一(2011年8月7日、2012年3月21日、2012年8月12日、2013年8月11日)のマネージメントをしていた。
映画を見ながら、コンサートやツアーの内側を追った映画はあるが、レコーディング現場に迫った記録映画はあまりないんじゃないかと思えてきた。なくはないと思うが、あれれ思いつかないぞ。この人間の崇高な行為の様を収めた映画は、来年1月6日より、数都市で半月限定で公開される。
▶過去の、矢野顕子
http://43142.diarynote.jp/200407200015350000/
http://43142.diarynote.jp/200808090220110000/
http://43142.diarynote.jp/200812281440093394/
http://43142.diarynote.jp/200908221621447408/
http://43142.diarynote.jp/200909120647256771/
http://43142.diarynote.jp/201001051622194305/
http://43142.diarynote.jp/201012131714372906/
http://43142.diarynote.jp/201109151818437240/
http://43142.diarynote.jp/201112191449196187/
http://43142.diarynote.jp/201209180912154167/
http://43142.diarynote.jp/?day=20130811
http://43142.diarynote.jp/201312051627467488/
http://43142.diarynote.jp/201408091058201133/
http://43142.diarynote.jp/201508210809254412/
http://43142.diarynote.jp/?day=20160915
▶︎過去の、鈴木慶一
http://43142.diarynote.jp/200412212058580000/
http://43142.diarynote.jp/201108101635051749/
http://43142.diarynote.jp/201308130851402454/
▶︎過去の、宮沢和史
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live2.htm 5月21日 The Boom
http://43142.diarynote.jp/200708161531410000/ Ganga Zumba
▶過去の、坂本龍一
http://43142.diarynote.jp/?day=20110807
http://43142.diarynote.jp/?day=20120321
http://43142.diarynote.jp/?day=20120812
http://43142.diarynote.jp/?day=20130811
<今日の、想像>
一発撮りでアルバムを作る。そんな『SUPER FOLK SONG』の指針は、録音テクノロジーが日進月歩していた当時の音楽界状況への疑問があったのではないか。レコーディング過程はどんどんブラック・ボックス化し、アーティストの真の姿が見えにくくなっている。そんな状況に?印表出の先鞭をつけたのが、ジョー・ジャクソン(当時はスティングと並んで、A&Mのハイ・プライオリティ英国人だった)のアナログ2枚組『ビッグ・ワールド』(A&M、1986年)だった。<歌が下手でも演奏ができなくても、今のテクノロジーを使えば、誰でもそれなりのレコードを作ってしまえる>、そんな状況に反旗を翻すために、彼はNYのラウンドアバウト・シアターで、証言者として客を入れ、全曲新曲〜オーヴァーダブをしない一発録りライヴ・レコーディングを1986年1月下旬に3日間行った。ぼくはその中の1日を見ていたので、その時のアーティストと受け手が一体となった緊張と高揚はよく覚えている。ショウの頭にかんでいたガムをペッとはいて颯爽と演奏を始めるなど、本当にジャクソンは格好良かった。そして、『SUPER FOLK SONG』制作陣にも、『ビッグ・ワールド』のことは頭にあったはずだ。
かつての公開時にこの映画を見て、なかなか壮絶な現場を収めているなあと思うことしきり。そのあと、彼女にインタヴューするときに少し緊張しました。今回改めて見て、よくもまあ矢野も撮らせたし、こういう編集をしたなという感想は出てくる。
難産の現場、生みの苦しみの様を収める。監督の坂西伊作はエピック・ソニーの現場にいた方だそうだが、ある意味、アーティストの中に入っていると言えるか。このレコーディングは東京と長野のホールを貸し切って録音されているが、そんな情報には一切触れずに、淡々と限られた現場を追う。ピアノの周辺1メートルとレコーダーが置かれた部屋、その二つが映像の大きな柱。そこには、矢野とスタッフ数人いるだけだ。だから、なんの情報もなく、この映画を見たら普通のレコーディング・スタジオで撮影されたと思う人がほとんどではないか。アルバムは10曲強収められているが、映画では数曲に焦点を絞り、完成テイクに持って行く様が映し取られる。
やはり、うなる。レコーディングの現場を追った映像の多くは、矢野の顔のアップ。ときに鍵盤を弾く指も映し出されるが、あまり音楽的なことは興味ないとばかりに、彼女の顔が延々映しだされる。それ、苦悶の場合が多い。当然、性格ブスに撮られる場合もある。だから、それを外に出すことを許した矢野の腹のくくり具合に畏怖しちゃう。
付け足し的に、映画には鈴木慶一(2004年12月12日、2011年8月7日、2013年8月11日)、谷川俊太郎、宮沢和史(1999年5月21日、2007年8月11日)、糸井重里らの楽曲提供者たちのコメントも差し込まれるが、そのコメント者の一人には彼女のデビュー作『ジャパニーズ・ガール』を出した三浦光紀も場外れな感じで出てきて、彼は「表に出ないということを条件にデビュー作の録音にこぎつけた」と証言。そんな時もあった彼女が、こうして素の姿を出しまくっているのだから……。矢野顕子はまっすぐな表現者と言うしかないし、彼女のお茶目な部分が露になるライヴの様を知る者だと、余計に彼女の音楽家としての奥行きが伝わるはずだ。
あと、この映画を改めて見て、彼女のピアノの伴奏の和音の取り方がおしゃれ、すごい卓越していると実感。それ、なんか直裁に伝わり、惚れ惚れ。また、映画では、来日中だったのか、レコーディングを覗きに来た米国の大マネージャー&プロデューサーであるデイヴィッド・ルビンソンの優しい姿も映し出される。当時、ルビンソンは日本以外の彼女と坂本龍一(2011年8月7日、2012年3月21日、2012年8月12日、2013年8月11日)のマネージメントをしていた。
映画を見ながら、コンサートやツアーの内側を追った映画はあるが、レコーディング現場に迫った記録映画はあまりないんじゃないかと思えてきた。なくはないと思うが、あれれ思いつかないぞ。この人間の崇高な行為の様を収めた映画は、来年1月6日より、数都市で半月限定で公開される。
▶過去の、矢野顕子
http://43142.diarynote.jp/200407200015350000/
http://43142.diarynote.jp/200808090220110000/
http://43142.diarynote.jp/200812281440093394/
http://43142.diarynote.jp/200908221621447408/
http://43142.diarynote.jp/200909120647256771/
http://43142.diarynote.jp/201001051622194305/
http://43142.diarynote.jp/201012131714372906/
http://43142.diarynote.jp/201109151818437240/
http://43142.diarynote.jp/201112191449196187/
http://43142.diarynote.jp/201209180912154167/
http://43142.diarynote.jp/?day=20130811
http://43142.diarynote.jp/201312051627467488/
http://43142.diarynote.jp/201408091058201133/
http://43142.diarynote.jp/201508210809254412/
http://43142.diarynote.jp/?day=20160915
▶︎過去の、鈴木慶一
http://43142.diarynote.jp/200412212058580000/
http://43142.diarynote.jp/201108101635051749/
http://43142.diarynote.jp/201308130851402454/
▶︎過去の、宮沢和史
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live2.htm 5月21日 The Boom
http://43142.diarynote.jp/200708161531410000/ Ganga Zumba
▶過去の、坂本龍一
http://43142.diarynote.jp/?day=20110807
http://43142.diarynote.jp/?day=20120321
http://43142.diarynote.jp/?day=20120812
http://43142.diarynote.jp/?day=20130811
<今日の、想像>
一発撮りでアルバムを作る。そんな『SUPER FOLK SONG』の指針は、録音テクノロジーが日進月歩していた当時の音楽界状況への疑問があったのではないか。レコーディング過程はどんどんブラック・ボックス化し、アーティストの真の姿が見えにくくなっている。そんな状況に?印表出の先鞭をつけたのが、ジョー・ジャクソン(当時はスティングと並んで、A&Mのハイ・プライオリティ英国人だった)のアナログ2枚組『ビッグ・ワールド』(A&M、1986年)だった。<歌が下手でも演奏ができなくても、今のテクノロジーを使えば、誰でもそれなりのレコードを作ってしまえる>、そんな状況に反旗を翻すために、彼はNYのラウンドアバウト・シアターで、証言者として客を入れ、全曲新曲〜オーヴァーダブをしない一発録りライヴ・レコーディングを1986年1月下旬に3日間行った。ぼくはその中の1日を見ていたので、その時のアーティストと受け手が一体となった緊張と高揚はよく覚えている。ショウの頭にかんでいたガムをペッとはいて颯爽と演奏を始めるなど、本当にジャクソンは格好良かった。そして、『SUPER FOLK SONG』制作陣にも、『ビッグ・ワールド』のことは頭にあったはずだ。
ゴードン・チェンバース
2016年11月14日 音楽 ステージに出てきたこの実力者を見て、即いい感じと思ってしまった。なんかオトナの風通しのいいアフリカ系アメリカ人といった風情に溢れているもん。45歳を少し回っているようだが若く見えるし、ルックスも何気に悪くない。人懐こくも、ポジティヴな感じを接する者に与えるのもとても良い。彼は大学卒業後、エッセンス誌(あのニューオーリンズのアーバン系大フェス“エッセンス”のスポンサーですね)の編集者をしていたこともあったようだが、編集者的な気配りもできる人という感じもしたかな。
アリサ・フランクリンやウィットニー・ヒューストン、アーロン・ネヴィル(2004 年9月18日、2012年5月14日)ら錚々たる人たちに楽曲提供もしているNY拠点の御仁で、2005年以降ソロとしても活動するようになった彼の実演は、日本在住ミュージシャンをサポートにつけてのもの。キーボードの羽仁知治、ギターのHANK西山、ベースのクリフォード・アーチャー、ドラムのマーティン・ブレイシー、テナー・サックスと打楽器の後藤輝夫、バックグラウンド・ヴォーカルのTOMOMIという陣容なり。
歌声は朗々、質感を持つ。1曲目は、スティーヴィー・ワンダー(2005年11月3日、2010年8月8日、2012年3月5日)の1976年ヒューマン曲「ラヴズ・イン・ニード」。<悲惨なことが待ち受けているかもしれない。だからこそ、愛が必要>という大意を持つ曲だが、これはトランプ当選を受けてやることにしたよう。じいーん。
揺れと流動性をともなうカタチで開いていく。てな、けっこう自在のバンド音の引っ張り方をしていて、それもいい持ち味につながる。と思ったら、後半はピアノを弾きながら歌う。なあんだ。そういう人でもあるのか。要はダニー・ハサウェイ系のパフォーマンスをする。そういえば、ハンチングにカジュアルなジャケットとか、ハサウェイ思慕があるんじゃないかという彼の格好でもあるな。
ぼくは高揚しっぱなし。お酒、うますぎっ。この後、予定があってファースト・ショウしか見れなかったが(この日は、入れ替えなしの2ショウ制)、もうめちゃ後ろ髪引かれる思いで会場を後にした。頭髪、3センチ伸びた? 赤レンガ倉庫・モーションブルー横浜。
▶過去の、アーロン・ネヴィル
http://43142.diarynote.jp/200410121001170000/
http://43142.diarynote.jp/201205221056242128/
▶過去の、スティーヴィー・ワンダー
http://43142.diarynote.jp/200511130015240000/
http://43142.diarynote.jp/201008261618276388/
http://43142.diarynote.jp/201203062006429595/
<一昨日の、月>
あいにくの雨天であったが、今日はスーパー・ムーンだそう。土曜日に見た月は、そんなにまん丸には見えなかったが。その土曜の夕方は味の素スタジアムにいた。J2の東京ヴェルディとセレッソ大阪の試合。熱心なセレッソ・サポーターに誘われ、なんとアウェイのゴール裏で見た。友達がピンクのセレッソのユニフォームを持ってきてくれて、それを着て観戦。さすが、その位置は見ている人は皆、ユニ着用ですね。怒濤の応援模様で気後れ&疲れそうと少しビビっていた(でも、一度ぐらいはそういう位置のサッカー観戦もありと思えた)が、そんなに混んではいないためもあってか、結構楽に気ままに見る。試合中は他の人と同様、立ちっぱなし。それはコンサートと同じような感覚なので、それほど苦ではなかった。わわわと思ったのは、今までTV中継と同様に正面からしか生試合を見たことがなかったのだが、ゴール裏から見るとタテの遠近感がつかめず試合模様をリアルに享受できない。そりゃその位置にいる人は試合そっちのけで、どんどこチャントしまくるしかないではないか。だけど、さすがその渦の中にいると、“ええじゃないか”的な妙な喜びはあるかもしれぬ。と、少し肯定的に感じても、普通の席で試合を見ていたら、ゴール裏の太鼓うるさい&やめてと感じるだろうけど。この日は、ヴェルディのホーム最終戦。でも、観客の入りはセレッソ客より若干多いかという感じで、そりゃ財政面では苦境だろうと思った。スポンサーを持ち込むことでヴェルディとの契約を得ていたというヴェテランの永井秀樹も、今年で辞めちゃうんだよな。
アリサ・フランクリンやウィットニー・ヒューストン、アーロン・ネヴィル(2004 年9月18日、2012年5月14日)ら錚々たる人たちに楽曲提供もしているNY拠点の御仁で、2005年以降ソロとしても活動するようになった彼の実演は、日本在住ミュージシャンをサポートにつけてのもの。キーボードの羽仁知治、ギターのHANK西山、ベースのクリフォード・アーチャー、ドラムのマーティン・ブレイシー、テナー・サックスと打楽器の後藤輝夫、バックグラウンド・ヴォーカルのTOMOMIという陣容なり。
歌声は朗々、質感を持つ。1曲目は、スティーヴィー・ワンダー(2005年11月3日、2010年8月8日、2012年3月5日)の1976年ヒューマン曲「ラヴズ・イン・ニード」。<悲惨なことが待ち受けているかもしれない。だからこそ、愛が必要>という大意を持つ曲だが、これはトランプ当選を受けてやることにしたよう。じいーん。
揺れと流動性をともなうカタチで開いていく。てな、けっこう自在のバンド音の引っ張り方をしていて、それもいい持ち味につながる。と思ったら、後半はピアノを弾きながら歌う。なあんだ。そういう人でもあるのか。要はダニー・ハサウェイ系のパフォーマンスをする。そういえば、ハンチングにカジュアルなジャケットとか、ハサウェイ思慕があるんじゃないかという彼の格好でもあるな。
ぼくは高揚しっぱなし。お酒、うますぎっ。この後、予定があってファースト・ショウしか見れなかったが(この日は、入れ替えなしの2ショウ制)、もうめちゃ後ろ髪引かれる思いで会場を後にした。頭髪、3センチ伸びた? 赤レンガ倉庫・モーションブルー横浜。
▶過去の、アーロン・ネヴィル
http://43142.diarynote.jp/200410121001170000/
http://43142.diarynote.jp/201205221056242128/
▶過去の、スティーヴィー・ワンダー
http://43142.diarynote.jp/200511130015240000/
http://43142.diarynote.jp/201008261618276388/
http://43142.diarynote.jp/201203062006429595/
<一昨日の、月>
あいにくの雨天であったが、今日はスーパー・ムーンだそう。土曜日に見た月は、そんなにまん丸には見えなかったが。その土曜の夕方は味の素スタジアムにいた。J2の東京ヴェルディとセレッソ大阪の試合。熱心なセレッソ・サポーターに誘われ、なんとアウェイのゴール裏で見た。友達がピンクのセレッソのユニフォームを持ってきてくれて、それを着て観戦。さすが、その位置は見ている人は皆、ユニ着用ですね。怒濤の応援模様で気後れ&疲れそうと少しビビっていた(でも、一度ぐらいはそういう位置のサッカー観戦もありと思えた)が、そんなに混んではいないためもあってか、結構楽に気ままに見る。試合中は他の人と同様、立ちっぱなし。それはコンサートと同じような感覚なので、それほど苦ではなかった。わわわと思ったのは、今までTV中継と同様に正面からしか生試合を見たことがなかったのだが、ゴール裏から見るとタテの遠近感がつかめず試合模様をリアルに享受できない。そりゃその位置にいる人は試合そっちのけで、どんどこチャントしまくるしかないではないか。だけど、さすがその渦の中にいると、“ええじゃないか”的な妙な喜びはあるかもしれぬ。と、少し肯定的に感じても、普通の席で試合を見ていたら、ゴール裏の太鼓うるさい&やめてと感じるだろうけど。この日は、ヴェルディのホーム最終戦。でも、観客の入りはセレッソ客より若干多いかという感じで、そりゃ財政面では苦境だろうと思った。スポンサーを持ち込むことでヴェルディとの契約を得ていたというヴェテランの永井秀樹も、今年で辞めちゃうんだよな。
ロン・カーター・ノネット
2016年11月15日 音楽 南青山・ブルーノート東京、ファースト・ショウ。大御所ジャズ・ベーシストの(2001年6月7日、2004年1月14日、2010年5月6日、2011年1月30日、2012年3月3日、2012年12月11日、2014年1月19日、2014年9月7日)の今度の来日公演は、チェロ奏者4人を含む、全9人編成によるもの。本人に加え、ピアノのドナルド・ベガ、ベースのレオン・メイルソン、ドラムのペイトン・クロスリー、パーカッションのローランド・モラレス・マトス、チェロのキャロル・バックとソーイー・ハスマンとマキシーン・ヌーマンとクレア・ブライアント。カーターを除いては皆非アフリカ系で、チェロは4人とも女性。女性陣のなかには、おばあちゃんもおりました。
男性陣はみんな蝶ネクタイをし、女性たちも黒基調。全員正装、格調高くショウは持たれたと書けるか。そして、安定したリズム隊演奏にチェロ4本によるアンサンブルが差し込まれ、カーターはかなりの部分、ソロを取る。また、彼はチェロ奏者たちに指揮というと大げさだが、演奏の出入りのサインを出してもいた。しかし、よくもこんな編成でとは多くの人間が思うよな。
ところで、カーターの演奏楽器はブルーノートのHPではピッコロ・ベースとクレジットされていたが、この晩弾いていたのは本当にピッコロ・ベースであったか? ぼくはイメージ的にもう少し小さいものと思っていたが、ここではコントラバスと同じ大きさのものを弾いていたように見えた。張る弦が違うとピッコロになるのか? 確かに音は少し高めであった。また、その音はぼくの耳には不自然にブーストされているように聞こえた。
まあ、それはともかく。。。御年79歳、ロン・カーターはよく分からん、不思議な人。と、改めて感じた実演であったか。主役はオイラとばかり、彼はピチカート演奏をかますのだが、それが生理的に傍若無人。いろんな奏法のもと、彼はトリッキーなフレイズも上品目なサウンドに乗せる。そして、問題なのは、その演奏音の音程が外れて聞こえること也。カーターのベースの演奏は音程が甘いというのは昔から指摘され続けられてきたが、今回は特にそう感じてしまう。一瞬、ラリー・グラナディアに感じたこと(http://43142.diarynote.jp/201201271245417497/ 参照のこと)が頭に浮かぶが、ちょい違うよな。そうすると、居心地の悪さからもう一人のベース音やチェロのアンサンブル音(結構。難しい重なり方をしていた。アレンジは誰がしたのか?)まで少し音程が妙なように聞こえてきてしまい……。特に最後の方にやった「オール・ブルース」はそれゆえの別の風景が出ているかもしれぬ。曲名が、「フル・プルーフ」になっていた?
しかし、いかにもジャズ賢者というルックスのカーターはこれでいいのダと悠然と演奏を繰り広げる。その様、なんかしびれた。当初、困惑気味にショウに接していたぼくであったが、途中からはケラケラ笑いがこみ上げてきちゃったyoh。なぜだか<バカボンのパパ>的なありがたみを感じてしまったのだ。おおらかなオイラと自由な広がりとドゥビドゥバアが下品にならずに、思うまま開陳されていた。元々はクラシック演奏家志望だったカーターだが、実はそこらへんが彼の真骨頂? キャリア初期はエリック・ドルフィー(彼の元では、チェロも弾いた)やマイルズ・デイヴィスらの寵愛を受けた彼だが、ドルフィーたちもカーターのそういう部分に着目した? なあんてね。
カーター・ノネットが最後に演奏したのは、黒人霊歌流れのニューオーリンズ葬送スタンダードの「ジャスト・ア・クローサー・ウォーク・ウィズ・ジー」。それはR&B調で含み笑いの感覚とともに披露。だけど、それも上に書いたようなもやもやを持つので全然違和感がなかった。
▶過去の、ロン・カーター
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-6.htm
http://43142.diarynote.jp/200401140000000000/
http://43142.diarynote.jp/201005071023536171/
http://43142.diarynote.jp/201102091715522875/
http://43142.diarynote.jp/201203062005542291/
http://43142.diarynote.jp/201212141028575543/
http://43142.diarynote.jp/201401221302405299/
http://43142.diarynote.jp/201409100930206205/
<今日の、R..I.P.>
カーターは、この2日に癌で亡くなった先輩ベーシストのボブ・クランショウ(2009年6月7日。享年83歳)にMCで言及。両者は電気ベースもこだわりなく弾いたという共通点を持つか。カーターの方はCTIのレコーディング・セッションに限られるかもしれないが。そういえば、ショウによっては、カーターは13日に74歳で亡くなったリオン・ラッセル(2005年11月24日。享年74歳)の「ア・ソング・フォー・ユー」を演奏もしたらしい。昔、レコーディングしていたかな? ラッセルは昨年デレク・トラックスと一緒にライヴをやったりもし元気だったという印象があるが、とにかく自分の流儀でいろんな音楽をやり続けた人だと思う。「ア・ソング・フォー・ユー」に代表される心の琴線に届くソングライターとしての側面に着目する人が多いのかもしれないが、ぼくとしては彼のスワンプ・ロッカー的な資質にまず憧れるかな。1970年代上半期にアフリカ系牧師/ピアニストのパトリック・ヘンダーソンやアフリカ系女性コーラス隊を率いてのゴスペル咀嚼ロッキン・ショウこそが、ぼくのリオン・ラッセルだ。14日には自由なDJパーティのパイオニア的存在のデイヴィッド・マンキューソも亡くなった。あら、ラッセルと彼は1歳しか違っていなかったのか。
▶︎過去の、ボブ・クランショウ
http://43142.diarynote.jp/?day=20090607
ブルーノートのセッションやソニー・ロリンズのバンドでの演奏で知られるクランショウについては、こんなことでも触れている。
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/julylive.htm 7月15日 ブルーノートを扱った映画
▶過去の、リオン・ラッセル
http://43142.diarynote.jp/200511281322500000/
追記;モーズ・アリソン(2012年5月25日)が亡くなったという知らせも届く。15日朝、南カリフォルニアの自宅で亡くなったとのこと。老衰のよう。1956~2016年、享年89。月並みだが、来日公演を見る機会に恵まれ、良かった。
▶︎過去の、モーズ・アリソン
http://43142.diarynote.jp/201205301358544511/
男性陣はみんな蝶ネクタイをし、女性たちも黒基調。全員正装、格調高くショウは持たれたと書けるか。そして、安定したリズム隊演奏にチェロ4本によるアンサンブルが差し込まれ、カーターはかなりの部分、ソロを取る。また、彼はチェロ奏者たちに指揮というと大げさだが、演奏の出入りのサインを出してもいた。しかし、よくもこんな編成でとは多くの人間が思うよな。
ところで、カーターの演奏楽器はブルーノートのHPではピッコロ・ベースとクレジットされていたが、この晩弾いていたのは本当にピッコロ・ベースであったか? ぼくはイメージ的にもう少し小さいものと思っていたが、ここではコントラバスと同じ大きさのものを弾いていたように見えた。張る弦が違うとピッコロになるのか? 確かに音は少し高めであった。また、その音はぼくの耳には不自然にブーストされているように聞こえた。
まあ、それはともかく。。。御年79歳、ロン・カーターはよく分からん、不思議な人。と、改めて感じた実演であったか。主役はオイラとばかり、彼はピチカート演奏をかますのだが、それが生理的に傍若無人。いろんな奏法のもと、彼はトリッキーなフレイズも上品目なサウンドに乗せる。そして、問題なのは、その演奏音の音程が外れて聞こえること也。カーターのベースの演奏は音程が甘いというのは昔から指摘され続けられてきたが、今回は特にそう感じてしまう。一瞬、ラリー・グラナディアに感じたこと(http://43142.diarynote.jp/201201271245417497/ 参照のこと)が頭に浮かぶが、ちょい違うよな。そうすると、居心地の悪さからもう一人のベース音やチェロのアンサンブル音(結構。難しい重なり方をしていた。アレンジは誰がしたのか?)まで少し音程が妙なように聞こえてきてしまい……。特に最後の方にやった「オール・ブルース」はそれゆえの別の風景が出ているかもしれぬ。曲名が、「フル・プルーフ」になっていた?
しかし、いかにもジャズ賢者というルックスのカーターはこれでいいのダと悠然と演奏を繰り広げる。その様、なんかしびれた。当初、困惑気味にショウに接していたぼくであったが、途中からはケラケラ笑いがこみ上げてきちゃったyoh。なぜだか<バカボンのパパ>的なありがたみを感じてしまったのだ。おおらかなオイラと自由な広がりとドゥビドゥバアが下品にならずに、思うまま開陳されていた。元々はクラシック演奏家志望だったカーターだが、実はそこらへんが彼の真骨頂? キャリア初期はエリック・ドルフィー(彼の元では、チェロも弾いた)やマイルズ・デイヴィスらの寵愛を受けた彼だが、ドルフィーたちもカーターのそういう部分に着目した? なあんてね。
カーター・ノネットが最後に演奏したのは、黒人霊歌流れのニューオーリンズ葬送スタンダードの「ジャスト・ア・クローサー・ウォーク・ウィズ・ジー」。それはR&B調で含み笑いの感覚とともに披露。だけど、それも上に書いたようなもやもやを持つので全然違和感がなかった。
▶過去の、ロン・カーター
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-6.htm
http://43142.diarynote.jp/200401140000000000/
http://43142.diarynote.jp/201005071023536171/
http://43142.diarynote.jp/201102091715522875/
http://43142.diarynote.jp/201203062005542291/
http://43142.diarynote.jp/201212141028575543/
http://43142.diarynote.jp/201401221302405299/
http://43142.diarynote.jp/201409100930206205/
<今日の、R..I.P.>
カーターは、この2日に癌で亡くなった先輩ベーシストのボブ・クランショウ(2009年6月7日。享年83歳)にMCで言及。両者は電気ベースもこだわりなく弾いたという共通点を持つか。カーターの方はCTIのレコーディング・セッションに限られるかもしれないが。そういえば、ショウによっては、カーターは13日に74歳で亡くなったリオン・ラッセル(2005年11月24日。享年74歳)の「ア・ソング・フォー・ユー」を演奏もしたらしい。昔、レコーディングしていたかな? ラッセルは昨年デレク・トラックスと一緒にライヴをやったりもし元気だったという印象があるが、とにかく自分の流儀でいろんな音楽をやり続けた人だと思う。「ア・ソング・フォー・ユー」に代表される心の琴線に届くソングライターとしての側面に着目する人が多いのかもしれないが、ぼくとしては彼のスワンプ・ロッカー的な資質にまず憧れるかな。1970年代上半期にアフリカ系牧師/ピアニストのパトリック・ヘンダーソンやアフリカ系女性コーラス隊を率いてのゴスペル咀嚼ロッキン・ショウこそが、ぼくのリオン・ラッセルだ。14日には自由なDJパーティのパイオニア的存在のデイヴィッド・マンキューソも亡くなった。あら、ラッセルと彼は1歳しか違っていなかったのか。
▶︎過去の、ボブ・クランショウ
http://43142.diarynote.jp/?day=20090607
ブルーノートのセッションやソニー・ロリンズのバンドでの演奏で知られるクランショウについては、こんなことでも触れている。
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/julylive.htm 7月15日 ブルーノートを扱った映画
▶過去の、リオン・ラッセル
http://43142.diarynote.jp/200511281322500000/
追記;モーズ・アリソン(2012年5月25日)が亡くなったという知らせも届く。15日朝、南カリフォルニアの自宅で亡くなったとのこと。老衰のよう。1956~2016年、享年89。月並みだが、来日公演を見る機会に恵まれ、良かった。
▶︎過去の、モーズ・アリソン
http://43142.diarynote.jp/201205301358544511/
上原ひろみ ザ・トリオ・プロジェクト。青葉市子、三宅純、山本達久
2016年11月16日 音楽 上原ひろみ(2004年11月25日、2005年7月31日、2006年9月3日、2009年9月4日、2010年12月3日、2011年9月3日、2011年9月9日、2011年12月11日、2012年7月25日、2012年12月9日、2014年9月6日、2014年9月7日、2016年9月4日、2016年9月15日)のワーキング・バンドであるザ・トリオ・プロジェクトを、六本木・EXシアターで見る。この夏にも同トリオのフェス系ツアーが予定されていたが、かなり年長であるベースのアンソニー・ジャクソンとドラムのサイモン・フィリップス(2011年9月3日、2011年9月27日、2012年7月25日、2012年12月9日、2014年9月7日)がともにダウンし、ソロ+αのものに変更されたという経緯を経てのもの。そして、この師走にむかってのツアーは復帰したフィリップスと、新規補充エレクトリック・ベーシストのアドリアン・フェローによる。
というわけで、この晩のがショウの興味ひかれるポイントは、新メンバーによるザ・トリオ・プロジェクトであることと、スタンディング会場でのライヴであることの2点と言える。
新しく加わったアドリアン・フェローはフランス人で、過去ジョン・マクラフリン(2005年1月31日、2014年3月25日)やビレリ・ラグレーン、チック・コリア(2006年9月3日、2007年10月1日、2016年9月16日)らのアルバムに参加している人。けっこう“ペラ男”モード全開の演奏をするぞと身構えていたら(リーダー作を聞いたら、もろにそういう演奏をしている)、これが意外なほどペラペラふにゃふにゃした要素は少なく、望外に好印象。サム・ピック多用で、もしかすると4弦のそれを弾いていた? 低音をちゃんと抑える意識は強く、何気にまっとう。ベースというよりはギター的な位相で演奏していたジャクソンと比すなら、今回のトリオは通常のバンド力学が宿る方向に揺り戻されたと書けるかもしれない。そして、それによりその総体はパキっとした明快さを増しただろう。それにより上原の指さばきは金太郎飴的な印象を強めるかもしれないが、何をやろうと、技量と真心をスパークさせる彼女の演奏はエモーショナルすぎるし、訴求力ありすぎ。
ザ・トリオ・プロジェクトの力一杯の公演は2時間超えという印象があるが、スタンディング会場ゆえ、この日は90分演奏しますとの事前告知があり、確かにそれをちょい超える演奏時間だった。公演を持つ場合は着席会場でなされ、スタンディングの場合はフェス出演時に限られていた上原だが、扇情的(で、多少これ見よがしな)なピアノ演奏にストレートに歓声をあげるなど、今回の客の反応はフェス時に近いような気もした。MCでここでやるのは、新宿ロフト開店40周年お祝いの一環みたいな説明の仕方を、彼女はした。あら、そうなのか。
この新しい顔ぶれで10月初旬から海外でツアーをしているため、3者のかみ合いはそれなりに形になっている。そして、そこから導かれるのは、プログ・ロックと言いたくなるような像。そのもっともインタープレイがある形……。もしくは、インストのプログ・ポップ。素晴らしく、キレや沸き上がりがあり、ありえないほど饒舌な……。そう捉えちゃった方が、ぼくにとってはこのトリオは聞きやすい。あと、矢野顕子(2004年7月20日、2008年8月3日、2008年12月14日、2009年8月19日、2009年9月4日、2009年12月13日、2010年12月12日、2011年9月9日、2011年12月11日、2012年8月21日、2013年8月11日、2013年11月30日、2014年8月7日、2015年8月20日、2016年9月15日、2016年11月12日)の影を、ちょっとしたメロディ使いや曲構成に、今回ぼくは感じてしまった。
▶過去の、上原ひろみ
http://43142.diarynote.jp/200411292356580000/
http://43142.diarynote.jp/?day=20050731
http://43142.diarynote.jp/200609070211000000/
http://43142.diarynote.jp/200909120647256771/
http://43142.diarynote.jp/?day=20101203
http://43142.diarynote.jp/201109121452527893/
http://43142.diarynote.jp/201109151818437240/
http://43142.diarynote.jp/201112191449196187/
http://43142.diarynote.jp/201207310933428147/
http://43142.diarynote.jp/201212140959573710/
http://43142.diarynote.jp/201409100929108025/
http://43142.diarynote.jp/201409100930206205/
http://43142.diarynote.jp/201609201052518160/
http://43142.diarynote.jp/?day=20160915
▶過去の、フィリップス
http://43142.diarynote.jp/201109121452527893/
http://43142.diarynote.jp/201109300923303323/
http://43142.diarynote.jp/201207310933428147/
http://43142.diarynote.jp/201212140959573710/
http://43142.diarynote.jp/201409100930206205/
▶過去の、ジョン・マクラフリン
http://43142.diarynote.jp/200502041825460000/
http://43142.diarynote.jp/201403270907123498/
▶過去の、チック・コリア
http://43142.diarynote.jp/?day=20060903
http://43142.diarynote.jp/200710121726160000/
http://43142.diarynote.jp/201609201820427313/
▶過去の、矢野顕子
http://43142.diarynote.jp/200407200015350000/
http://43142.diarynote.jp/200808090220110000/
http://43142.diarynote.jp/200812281440093394/
http://43142.diarynote.jp/200908221621447408/
http://43142.diarynote.jp/200909120647256771/
http://43142.diarynote.jp/201001051622194305/
http://43142.diarynote.jp/201012131714372906/
http://43142.diarynote.jp/201109151818437240/
http://43142.diarynote.jp/201112191449196187/
http://43142.diarynote.jp/201209180912154167/
http://43142.diarynote.jp/?day=20130811
http://43142.diarynote.jp/201312051627467488/
http://43142.diarynote.jp/201408091058201133/
http://43142.diarynote.jp/201508210809254412/
http://43142.diarynote.jp/?day=20160915
http://43142.diarynote.jp/201611121006546827/
その後は、代官山・晴れたら空にまめまいて に。歌とギターの青葉市子(2013年8月7日、2014年1月8日)、ピアノと電気ピアノと一部フューゲルホーンの三宅純(2012年6月30日、2016年11月10日)、ドラムの山本達久(2010年6月7日、2010年9月11日、2012 年1月10日、2013年4月21日、2013年5月24日)のお手合わせライヴを、セカンド・セットから見る。ZAKがエンジニアをやっていたよう。1日、リハもしているようだが、これは面白かった。
青葉の漂う生ギター弾き語りが、基調となる。そこに広がりや奥行や骨格や剛性を加えるかのように、男性陣2人は合いの手を入れていく。三宅はよりメロディのある楽器なので、適切な音を差し込むのは大変だろう(楽譜をたくさんおいていた)が、さすが実力者。特にゆがんだ電気ピアノの使い方は美味しい。マイルス・デイヴィスのエレクトリック期の鍵盤音を消化〜昇華させていると書きたくなるか。実のある邂逅ライヴ、場内は混んでいた。
アンコールは三宅の当たり歌「Alvierde」をやる。青葉は達者にギターを爪弾きながら、スキャットする。この前の三宅のブルーノート東京公演のアンコールも、この曲でした。
▶過去の、青葉市子
http://43142.diarynote.jp/201308110827534904/
http://43142.diarynote.jp/201401141413008927/
▶︎過去の、三宅純
http://43142.diarynote.jp/201207031354181031/
http://43142.diarynote.jp/201611111651363466/
▶︎過去の、山本達久
http://43142.diarynote.jp/201009231546089571/
http://43142.diarynote.jp/201304230829016302/
http://43142.diarynote.jp/201305280923275394/
<今日の、朗報?>
なんかPCの字が見づらくなっているとはずっと感じてきていて、年も年だし、そのうちちゃんと検査しなきゃと思ってはいた。だが、ずるずる日時は過ぎてしまっていたところ、意を決して(医者の類、嫌いなんっすよ)本日眼科へ行ってきた。いろいろ検査してもらったが、なんともなし、正常。イエイ。え、じゃあ、目が弱くなってきている(上原ショウで後から見ていたとはいえ、ベースの弦の数があやふやなのは、そのせいだー)のは老いでしかない? 少し悲しい。。
というわけで、この晩のがショウの興味ひかれるポイントは、新メンバーによるザ・トリオ・プロジェクトであることと、スタンディング会場でのライヴであることの2点と言える。
新しく加わったアドリアン・フェローはフランス人で、過去ジョン・マクラフリン(2005年1月31日、2014年3月25日)やビレリ・ラグレーン、チック・コリア(2006年9月3日、2007年10月1日、2016年9月16日)らのアルバムに参加している人。けっこう“ペラ男”モード全開の演奏をするぞと身構えていたら(リーダー作を聞いたら、もろにそういう演奏をしている)、これが意外なほどペラペラふにゃふにゃした要素は少なく、望外に好印象。サム・ピック多用で、もしかすると4弦のそれを弾いていた? 低音をちゃんと抑える意識は強く、何気にまっとう。ベースというよりはギター的な位相で演奏していたジャクソンと比すなら、今回のトリオは通常のバンド力学が宿る方向に揺り戻されたと書けるかもしれない。そして、それによりその総体はパキっとした明快さを増しただろう。それにより上原の指さばきは金太郎飴的な印象を強めるかもしれないが、何をやろうと、技量と真心をスパークさせる彼女の演奏はエモーショナルすぎるし、訴求力ありすぎ。
ザ・トリオ・プロジェクトの力一杯の公演は2時間超えという印象があるが、スタンディング会場ゆえ、この日は90分演奏しますとの事前告知があり、確かにそれをちょい超える演奏時間だった。公演を持つ場合は着席会場でなされ、スタンディングの場合はフェス出演時に限られていた上原だが、扇情的(で、多少これ見よがしな)なピアノ演奏にストレートに歓声をあげるなど、今回の客の反応はフェス時に近いような気もした。MCでここでやるのは、新宿ロフト開店40周年お祝いの一環みたいな説明の仕方を、彼女はした。あら、そうなのか。
この新しい顔ぶれで10月初旬から海外でツアーをしているため、3者のかみ合いはそれなりに形になっている。そして、そこから導かれるのは、プログ・ロックと言いたくなるような像。そのもっともインタープレイがある形……。もしくは、インストのプログ・ポップ。素晴らしく、キレや沸き上がりがあり、ありえないほど饒舌な……。そう捉えちゃった方が、ぼくにとってはこのトリオは聞きやすい。あと、矢野顕子(2004年7月20日、2008年8月3日、2008年12月14日、2009年8月19日、2009年9月4日、2009年12月13日、2010年12月12日、2011年9月9日、2011年12月11日、2012年8月21日、2013年8月11日、2013年11月30日、2014年8月7日、2015年8月20日、2016年9月15日、2016年11月12日)の影を、ちょっとしたメロディ使いや曲構成に、今回ぼくは感じてしまった。
▶過去の、上原ひろみ
http://43142.diarynote.jp/200411292356580000/
http://43142.diarynote.jp/?day=20050731
http://43142.diarynote.jp/200609070211000000/
http://43142.diarynote.jp/200909120647256771/
http://43142.diarynote.jp/?day=20101203
http://43142.diarynote.jp/201109121452527893/
http://43142.diarynote.jp/201109151818437240/
http://43142.diarynote.jp/201112191449196187/
http://43142.diarynote.jp/201207310933428147/
http://43142.diarynote.jp/201212140959573710/
http://43142.diarynote.jp/201409100929108025/
http://43142.diarynote.jp/201409100930206205/
http://43142.diarynote.jp/201609201052518160/
http://43142.diarynote.jp/?day=20160915
▶過去の、フィリップス
http://43142.diarynote.jp/201109121452527893/
http://43142.diarynote.jp/201109300923303323/
http://43142.diarynote.jp/201207310933428147/
http://43142.diarynote.jp/201212140959573710/
http://43142.diarynote.jp/201409100930206205/
▶過去の、ジョン・マクラフリン
http://43142.diarynote.jp/200502041825460000/
http://43142.diarynote.jp/201403270907123498/
▶過去の、チック・コリア
http://43142.diarynote.jp/?day=20060903
http://43142.diarynote.jp/200710121726160000/
http://43142.diarynote.jp/201609201820427313/
▶過去の、矢野顕子
http://43142.diarynote.jp/200407200015350000/
http://43142.diarynote.jp/200808090220110000/
http://43142.diarynote.jp/200812281440093394/
http://43142.diarynote.jp/200908221621447408/
http://43142.diarynote.jp/200909120647256771/
http://43142.diarynote.jp/201001051622194305/
http://43142.diarynote.jp/201012131714372906/
http://43142.diarynote.jp/201109151818437240/
http://43142.diarynote.jp/201112191449196187/
http://43142.diarynote.jp/201209180912154167/
http://43142.diarynote.jp/?day=20130811
http://43142.diarynote.jp/201312051627467488/
http://43142.diarynote.jp/201408091058201133/
http://43142.diarynote.jp/201508210809254412/
http://43142.diarynote.jp/?day=20160915
http://43142.diarynote.jp/201611121006546827/
その後は、代官山・晴れたら空にまめまいて に。歌とギターの青葉市子(2013年8月7日、2014年1月8日)、ピアノと電気ピアノと一部フューゲルホーンの三宅純(2012年6月30日、2016年11月10日)、ドラムの山本達久(2010年6月7日、2010年9月11日、2012 年1月10日、2013年4月21日、2013年5月24日)のお手合わせライヴを、セカンド・セットから見る。ZAKがエンジニアをやっていたよう。1日、リハもしているようだが、これは面白かった。
青葉の漂う生ギター弾き語りが、基調となる。そこに広がりや奥行や骨格や剛性を加えるかのように、男性陣2人は合いの手を入れていく。三宅はよりメロディのある楽器なので、適切な音を差し込むのは大変だろう(楽譜をたくさんおいていた)が、さすが実力者。特にゆがんだ電気ピアノの使い方は美味しい。マイルス・デイヴィスのエレクトリック期の鍵盤音を消化〜昇華させていると書きたくなるか。実のある邂逅ライヴ、場内は混んでいた。
アンコールは三宅の当たり歌「Alvierde」をやる。青葉は達者にギターを爪弾きながら、スキャットする。この前の三宅のブルーノート東京公演のアンコールも、この曲でした。
▶過去の、青葉市子
http://43142.diarynote.jp/201308110827534904/
http://43142.diarynote.jp/201401141413008927/
▶︎過去の、三宅純
http://43142.diarynote.jp/201207031354181031/
http://43142.diarynote.jp/201611111651363466/
▶︎過去の、山本達久
http://43142.diarynote.jp/201009231546089571/
http://43142.diarynote.jp/201304230829016302/
http://43142.diarynote.jp/201305280923275394/
<今日の、朗報?>
なんかPCの字が見づらくなっているとはずっと感じてきていて、年も年だし、そのうちちゃんと検査しなきゃと思ってはいた。だが、ずるずる日時は過ぎてしまっていたところ、意を決して(医者の類、嫌いなんっすよ)本日眼科へ行ってきた。いろいろ検査してもらったが、なんともなし、正常。イエイ。え、じゃあ、目が弱くなってきている(上原ショウで後から見ていたとはいえ、ベースの弦の数があやふやなのは、そのせいだー)のは老いでしかない? 少し悲しい。。
OKI DUB AINU BAND。マリアンヌ、ドリット・クライスラー
2016年11月18日 音楽 会場の代官山・晴れたら空に豆まいて に着くと、Reggaelation IndependAnceのショウは終わっていた。残念。で、OKI DUB AINU BANDの演奏が始める。けっこう。混んでいた。
トンコリと歌のOKI(2004年8月27日。2006年8月11日、2006年9月24日、2007年1月26日、2012年10月10日、2014年12月10日)、トンコリとコーラスの居壁太、ドラムの沼澤尚、沼澤とTHEATRE BROOKやblues.the-butcherでリズム・セクションを組む中條卓、キーボードのHAKASE-SUN、ダブ・ミックスの内田直之という面々。
自らのルーツに向かう方向性と様々な興味に向かって拡がる方向性を通しての、彼らだけの地に足をつけたビート・ミュージックを展開。なかにはシャッフルっぽいビートの曲もあり、blues.the-butcherの曲が始まるのかと思ったと終演後に沼澤に告げると、それOKIが作ったデモの段階でスリム・ハーポのリズムを用いており、それに準じているという。なるほどォ。
なんとなく、外国人客が目に付いたのは、OKIたちらしい。来年初春には豪州のWOMADにも行くよう。彼ら、前も出ているよナ。会場の客は、綺麗ではない親父と割と若い目の女性が多かったような気がした。OKIのMCによれば、女性客は先に出たReggaelation IndependAnceが呼んだ人たちであるとのことだが。
▶過去の、OKI
http://43142.diarynote.jp/?day=20040827
http://43142.diarynote.jp/200608141732470000/
http://43142.diarynote.jp/?day=20060924
http://43142.diarynote.jp/200702010111560000/
http://43142.diarynote.jp/?day=20121010
http://43142.diarynote.jp/201412241025308207/
その後、続けざまにここで持たれた深夜出し物も見る。その帯では、NYに住んだことがある日本人3人がからなるマリアンヌが、まずパフォーマンスした。湘南在住のギタリストの伊藤覚、今もNYに住むキーボードやトランペットを担当する中村卓也(2007年4月12日、2012年6月25日)、サンディエゴに住むドラムのヒラノタダユキがその構成員。丁々発止する部分も多分に持つ、ロッキッシュだったりダンサブルだったりするところもある、都会派インスト主体表現と説明できるか。最後はギタリストが歌うロックンロール曲。ココロにロックを持つ、見聞多彩なおじさんの闊達な意見表出がそこにあった。
続いて出てきたのは、豪州出身でNYにずっと住むらしいドリット・クライスラー。その格好はホームセンターで15ドル特売で買った赤いツナギと書きたくなるものをラフに身にまといそっけないが、それでもいい感じを放つ。ぼくはエレン・フォーリーを思い出した。昔のマリアンヌ・フェイスフルに近くないかと言う人もいるかもしれない。クラシックとパンク・ロックを内にかかえる御仁のようだが、プリセット音に乗せて、両手をいろいろ動かし、とってもコントロールされたテルミン音を繰り出す。1曲目はクラシックの曲で、有名なロック曲のときは歌ったったけ? この頃になると、酔っ払っていて、記憶が曖昧ナリ。
▶︎過去の、中村卓也
http://43142.diarynote.jp/?day=20070412
http://43142.diarynote.jp/?day=20120625
<今日の、会場>
ここは、会場に畳を敷き詰めて、靴を脱ぐ会場になる時がある。この晩もそうだったのだが、混んでいる場合は、いささか勝手が良くない。ある種の風情が出るのは間違いがないが、いちいち靴を脱ぐのは面倒臭いし、入り口付近の混雑を招く。逆にすいているときには、気ままにだらしなく座ることができていい塩梅かもしれぬが、手にビニール袋に入れた靴を持つのがちと面倒。だが、畳敷きのときのほうが音をいい感じで吸収するのか、その際のほうが音響はいい。うーむ。魅力的なライヴ・ヴェニューたらんとして、いろいろ企業努力しているナとは痛感させられます。
トンコリと歌のOKI(2004年8月27日。2006年8月11日、2006年9月24日、2007年1月26日、2012年10月10日、2014年12月10日)、トンコリとコーラスの居壁太、ドラムの沼澤尚、沼澤とTHEATRE BROOKやblues.the-butcherでリズム・セクションを組む中條卓、キーボードのHAKASE-SUN、ダブ・ミックスの内田直之という面々。
自らのルーツに向かう方向性と様々な興味に向かって拡がる方向性を通しての、彼らだけの地に足をつけたビート・ミュージックを展開。なかにはシャッフルっぽいビートの曲もあり、blues.the-butcherの曲が始まるのかと思ったと終演後に沼澤に告げると、それOKIが作ったデモの段階でスリム・ハーポのリズムを用いており、それに準じているという。なるほどォ。
なんとなく、外国人客が目に付いたのは、OKIたちらしい。来年初春には豪州のWOMADにも行くよう。彼ら、前も出ているよナ。会場の客は、綺麗ではない親父と割と若い目の女性が多かったような気がした。OKIのMCによれば、女性客は先に出たReggaelation IndependAnceが呼んだ人たちであるとのことだが。
▶過去の、OKI
http://43142.diarynote.jp/?day=20040827
http://43142.diarynote.jp/200608141732470000/
http://43142.diarynote.jp/?day=20060924
http://43142.diarynote.jp/200702010111560000/
http://43142.diarynote.jp/?day=20121010
http://43142.diarynote.jp/201412241025308207/
その後、続けざまにここで持たれた深夜出し物も見る。その帯では、NYに住んだことがある日本人3人がからなるマリアンヌが、まずパフォーマンスした。湘南在住のギタリストの伊藤覚、今もNYに住むキーボードやトランペットを担当する中村卓也(2007年4月12日、2012年6月25日)、サンディエゴに住むドラムのヒラノタダユキがその構成員。丁々発止する部分も多分に持つ、ロッキッシュだったりダンサブルだったりするところもある、都会派インスト主体表現と説明できるか。最後はギタリストが歌うロックンロール曲。ココロにロックを持つ、見聞多彩なおじさんの闊達な意見表出がそこにあった。
続いて出てきたのは、豪州出身でNYにずっと住むらしいドリット・クライスラー。その格好はホームセンターで15ドル特売で買った赤いツナギと書きたくなるものをラフに身にまといそっけないが、それでもいい感じを放つ。ぼくはエレン・フォーリーを思い出した。昔のマリアンヌ・フェイスフルに近くないかと言う人もいるかもしれない。クラシックとパンク・ロックを内にかかえる御仁のようだが、プリセット音に乗せて、両手をいろいろ動かし、とってもコントロールされたテルミン音を繰り出す。1曲目はクラシックの曲で、有名なロック曲のときは歌ったったけ? この頃になると、酔っ払っていて、記憶が曖昧ナリ。
▶︎過去の、中村卓也
http://43142.diarynote.jp/?day=20070412
http://43142.diarynote.jp/?day=20120625
<今日の、会場>
ここは、会場に畳を敷き詰めて、靴を脱ぐ会場になる時がある。この晩もそうだったのだが、混んでいる場合は、いささか勝手が良くない。ある種の風情が出るのは間違いがないが、いちいち靴を脱ぐのは面倒臭いし、入り口付近の混雑を招く。逆にすいているときには、気ままにだらしなく座ることができていい塩梅かもしれぬが、手にビニール袋に入れた靴を持つのがちと面倒。だが、畳敷きのときのほうが音をいい感じで吸収するのか、その際のほうが音響はいい。うーむ。魅力的なライヴ・ヴェニューたらんとして、いろいろ企業努力しているナとは痛感させられます。
カール・セグレム・アコースティック・カルテット
2016年11月19日 音楽 ノルウェーの個性的サックス奏者であるカール・セグレムの公演は新作『Nordic Balm』(Ozella)と同じ顔ぶれにて来日した。1961年生まれの当人に加えて、ピアノのアンドレアス・ウルヴォ、ダブル・ベースのスィッガード・ホール、ドラムのヨナス・ハウデン・ショバーグ。その3人は30 代か。新宿ピットイン。
演奏者の質は高い。リーダーのセグレムは曲によっては、同地のトラッド楽器である角笛を吹くというのがポイント。それ、山羊の角を用いたプリミティヴな楽器で、片方から出した声が増幅されて出る。つまり、音程はすべて最初に発した声に準ずるという代物。でも、彼はその使い熟しをモノにしていて、完全にバンド表現に用いる。また、彼はテナーを吹いている際も時に角笛を吹くのと同様に声を出し、それは朝顔からマイクで拾われる。最初、編成にないメロディ音が出てきてプリセット音も併用しているのかと思ったら、セグレムによるものだった。
と、そういう楽器採用や奏法だけでも普通のジャズのフォーマットから離れているのに、楽曲やサウンドもまたある意味オルタナティヴ。例えば、1曲目はとても牧歌性の高い曲で、ぼくはジム・ペッパー(http://43142.diarynote.jp/?day=20140517 参照)を想起した。聞く人によっては、ヤン・ガルバレク(2002年2月13日、2004年2月25日)を思い出す人もいるか。他はもう少しメランコリックだったりする曲調やどこかパット・メセニー(1999年12月15日、2002年9月19日、2010年6月12日、2012年1月25日、2012年3月3日、2013年5月21日、2015年9月27日)を思い出させるような牧歌的な曲もやるが、それらは雄大な自然を思い出させる手触りがたっぷり。伴奏陣もジャズ素養/器量が高いのは間違いないのだが、そうした曲想に沿うように、一筋縄でいかない〜ジャズの王道流儀から離れた演奏をしていて興味深いったらありゃしない。ピアニストの効果的な弦の押さえ方や、ベースの軽く弾いているようで絶妙の音選びの深さ、ドラマーは実はほあまり4ビートっぽい叩き方を見せなかったりと、飽きることがなかった。
このクインテットのあり方が、最新のジャズのモードを持っているとは思わない。だが、自ら抱える属性を存分に活かしつつ、個性の追求を思うまますると、こうしたジャズ・ビヨンド表現は現れるのだなと納得しまくった。
▶過去の、ヤン・ガルバレク
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-2.htm
http://43142.diarynote.jp/200402251031510000/
▶過去の、パット・メセニー
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/december1999live.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-9.htm
http://43142.diarynote.jp/201006181520054406/
http://43142.diarynote.jp/201201271245417497/
http://43142.diarynote.jp/201203062005542291/
http://43142.diarynote.jp/201305260927026044/
http://43142.diarynote.jp/201510021129591335/
<今日の、ミス>
ライヴ後に知人と流れ、その後もふらふら、ふわふわ。わあ、カリーム・リギンズ(2005年9月15日、2015年9月6日)が出る深夜イヴェントがあるのをすっこ〜んと忘れる。その話を、沼澤尚としたばかりなのに。。。そういうポカもOK。だからこそ、飽きずにライヴ通いができるのダと思おう。
▶過去の、カリーム・リギンズ
http://43142.diarynote.jp/?day=20050915
http://43142.diarynote.jp/201509220833541918/
演奏者の質は高い。リーダーのセグレムは曲によっては、同地のトラッド楽器である角笛を吹くというのがポイント。それ、山羊の角を用いたプリミティヴな楽器で、片方から出した声が増幅されて出る。つまり、音程はすべて最初に発した声に準ずるという代物。でも、彼はその使い熟しをモノにしていて、完全にバンド表現に用いる。また、彼はテナーを吹いている際も時に角笛を吹くのと同様に声を出し、それは朝顔からマイクで拾われる。最初、編成にないメロディ音が出てきてプリセット音も併用しているのかと思ったら、セグレムによるものだった。
と、そういう楽器採用や奏法だけでも普通のジャズのフォーマットから離れているのに、楽曲やサウンドもまたある意味オルタナティヴ。例えば、1曲目はとても牧歌性の高い曲で、ぼくはジム・ペッパー(http://43142.diarynote.jp/?day=20140517 参照)を想起した。聞く人によっては、ヤン・ガルバレク(2002年2月13日、2004年2月25日)を思い出す人もいるか。他はもう少しメランコリックだったりする曲調やどこかパット・メセニー(1999年12月15日、2002年9月19日、2010年6月12日、2012年1月25日、2012年3月3日、2013年5月21日、2015年9月27日)を思い出させるような牧歌的な曲もやるが、それらは雄大な自然を思い出させる手触りがたっぷり。伴奏陣もジャズ素養/器量が高いのは間違いないのだが、そうした曲想に沿うように、一筋縄でいかない〜ジャズの王道流儀から離れた演奏をしていて興味深いったらありゃしない。ピアニストの効果的な弦の押さえ方や、ベースの軽く弾いているようで絶妙の音選びの深さ、ドラマーは実はほあまり4ビートっぽい叩き方を見せなかったりと、飽きることがなかった。
このクインテットのあり方が、最新のジャズのモードを持っているとは思わない。だが、自ら抱える属性を存分に活かしつつ、個性の追求を思うまますると、こうしたジャズ・ビヨンド表現は現れるのだなと納得しまくった。
▶過去の、ヤン・ガルバレク
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-2.htm
http://43142.diarynote.jp/200402251031510000/
▶過去の、パット・メセニー
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/december1999live.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-9.htm
http://43142.diarynote.jp/201006181520054406/
http://43142.diarynote.jp/201201271245417497/
http://43142.diarynote.jp/201203062005542291/
http://43142.diarynote.jp/201305260927026044/
http://43142.diarynote.jp/201510021129591335/
<今日の、ミス>
ライヴ後に知人と流れ、その後もふらふら、ふわふわ。わあ、カリーム・リギンズ(2005年9月15日、2015年9月6日)が出る深夜イヴェントがあるのをすっこ〜んと忘れる。その話を、沼澤尚としたばかりなのに。。。そういうポカもOK。だからこそ、飽きずにライヴ通いができるのダと思おう。
▶過去の、カリーム・リギンズ
http://43142.diarynote.jp/?day=20050915
http://43142.diarynote.jp/201509220833541918/
おおー。BIGYUKI、ステージ上で踊りっぱなし。彼の前や横にはピアノと4台のキーボードが置かれていたが、主に弾いたのはピアノの上にちょこんと置いていた鍵数の少ないそれ。いや、プリセットの音も用いているとはいえ、それでグルーヴィに済んじゃう。なんか、いろんな部分で、あちらのアーバン表現の前線で活動している人物という感じはバリバリあったなー。バークリー音大卒業後NYで活動しているキーボード奏者を、南青山・ブルーノート東京で見る。セカンド・ショウ。
両親の勧めもあり、クラシック・ピアノを弾いたテープを送ったら奨学金が出ることにもなり、高校を出てバークリー音楽大学に進学したのが、2000年のこと。プロフェッショナル・ミュージックという、広く浅くというものを専攻。その後、タリブ・クウェリやビラル(2001年8月18日)のサポートなどをし、2010年代に入るころからNYの現場で頭角を表している。
白人ギタリストのランディ・ルニオンと黒人ドラマーのレニー・リースがサポート。結構、切れ目なく流れていく総体に二人も無理なく絡んでいて、ちゃんとリハも積んできたよう。特にリースのプリセットのビートに絡むドラムは秀逸。彼がやはりプリセット音を流すシャソル(2015年5月30日、2016年8月29日)のライヴに入ったならと、少し余計な夢想をしてしまった。
イケてるビートに、BIGYUKIによるメロディや音色が変幻自在の感覚を孕みながら舞い、弾む。一発で、ダンス・ミュージックの前線にあると思わせる。代わりにジャズ的な部分はほとんどなし。総じては、ポスト・ソウル、プログ・ソウルと言いたくなる、キラキラした喧騒と高揚が満載。楽しみました!
▶過去の、ビラル
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-8.htm サマーソニック1日目
▶︎過去の、シャソル
http://43142.diarynote.jp/201505310957591440/
http://43142.diarynote.jp/201609200921301045/
<今日の、平野さん>
本名は平野雅之。BIG YUKIというのはバークリー時代からの愛称で、やはりYukiと呼ばれていた金坂征広(現在、Monolog名でボストンで活動するサウンド・クリエイター)と差別化からそうなった。彼、今回なんと10年ぶりの帰国とか。そのファースト作『グリーク・ファイアー』が日本のユニバーサルから出るときに、ミュージック・マガジン誌の記事用に彼にメール・インタヴューをしたのだが、とても丁寧に答えを返してくる様とステージ上のハイパーな姿が最初は重ならず。ぼくは『グリーク・ファイアー』を聞いて、ジャズやヒップホップも知っているオルタナティヴなポップ・ミュージック、今様なプログ・ロックという所感も得たのだが、その感想に対する彼の答えは、「自分が曲を書くときに常に意識しているのが、曲の展開に意外性を持たせるということです。自分が音楽を聴いていて、展開が想像通りだとすぐに飽きちゃうので、そこは気をつけているところです。結果として曲が2段階、3段階構成になって、それがプログ・ロックっぽくもなってるのかなと思いました。オルタナティブなポップっていうのはおもしろいですね。メロディがわかりやすいと捉えてもいいんでしょうか」。彼はLAのフライング・ロータス(2014年12月5日)への親近感を持ち、一緒に音楽を作りたい人として、アンダーソン・パークの名を出していた。
▶︎過去の、フライング・ロータス
http://43142.diarynote.jp/201412151251045801/
両親の勧めもあり、クラシック・ピアノを弾いたテープを送ったら奨学金が出ることにもなり、高校を出てバークリー音楽大学に進学したのが、2000年のこと。プロフェッショナル・ミュージックという、広く浅くというものを専攻。その後、タリブ・クウェリやビラル(2001年8月18日)のサポートなどをし、2010年代に入るころからNYの現場で頭角を表している。
白人ギタリストのランディ・ルニオンと黒人ドラマーのレニー・リースがサポート。結構、切れ目なく流れていく総体に二人も無理なく絡んでいて、ちゃんとリハも積んできたよう。特にリースのプリセットのビートに絡むドラムは秀逸。彼がやはりプリセット音を流すシャソル(2015年5月30日、2016年8月29日)のライヴに入ったならと、少し余計な夢想をしてしまった。
イケてるビートに、BIGYUKIによるメロディや音色が変幻自在の感覚を孕みながら舞い、弾む。一発で、ダンス・ミュージックの前線にあると思わせる。代わりにジャズ的な部分はほとんどなし。総じては、ポスト・ソウル、プログ・ソウルと言いたくなる、キラキラした喧騒と高揚が満載。楽しみました!
▶過去の、ビラル
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-8.htm サマーソニック1日目
▶︎過去の、シャソル
http://43142.diarynote.jp/201505310957591440/
http://43142.diarynote.jp/201609200921301045/
<今日の、平野さん>
本名は平野雅之。BIG YUKIというのはバークリー時代からの愛称で、やはりYukiと呼ばれていた金坂征広(現在、Monolog名でボストンで活動するサウンド・クリエイター)と差別化からそうなった。彼、今回なんと10年ぶりの帰国とか。そのファースト作『グリーク・ファイアー』が日本のユニバーサルから出るときに、ミュージック・マガジン誌の記事用に彼にメール・インタヴューをしたのだが、とても丁寧に答えを返してくる様とステージ上のハイパーな姿が最初は重ならず。ぼくは『グリーク・ファイアー』を聞いて、ジャズやヒップホップも知っているオルタナティヴなポップ・ミュージック、今様なプログ・ロックという所感も得たのだが、その感想に対する彼の答えは、「自分が曲を書くときに常に意識しているのが、曲の展開に意外性を持たせるということです。自分が音楽を聴いていて、展開が想像通りだとすぐに飽きちゃうので、そこは気をつけているところです。結果として曲が2段階、3段階構成になって、それがプログ・ロックっぽくもなってるのかなと思いました。オルタナティブなポップっていうのはおもしろいですね。メロディがわかりやすいと捉えてもいいんでしょうか」。彼はLAのフライング・ロータス(2014年12月5日)への親近感を持ち、一緒に音楽を作りたい人として、アンダーソン・パークの名を出していた。
▶︎過去の、フライング・ロータス
http://43142.diarynote.jp/201412151251045801/
ブラッド・オレンジ。リー・フィールズ&ザ・エクスプレッションズ
2016年11月22日 音楽 ソング・ライターやプロデューサーとしても注目を受ける(アルバムにはいろんな人たちが参加していてミュージシャンズ・ミュージシャン的なところもあるかな)、在NYのUKブラックであるデヴォンテ・ハインズのソロ・ユニットを、恵比寿・ガーデンホールで見る。ギター/キーボード、ベース、ドラマー、女性コーラスがサポート。ベーシスト以外は白人。その様を見て、彼が英国時代の10年前に組んでいたテスト・アイシクルズのことを思い出す。あれはデヴォンテと白人二人のユニットだった。あの頃、彼はメガネ男子でした。
ハインズはギターやをキーボードを弾き、歌う。シンガーに専念する場合もあり、特にその際は踊ったり、ポーズを決めたりもする。それを見て、マイケル・ジャクソンが大好きなんだだというのがすぐにわかる。また、後半はプリンスぽさも明確にぼくは覚えたか。ギターやキーボードの間を行き来する様も、どこかプリンスっぽいよな。
プリセット音も用いるが、割と生バンド音を生かす方向に出ていたのは、もともと本人がプレイヤー志向であったことを示すものか。よりプログラム音に頼った方が彼が持つ幅の広さやもやもやした味わいは強く出ただろう。だが、彼はそれよりも、自らの素の姿を出す方向に出た。基本的にはブラック・ポップ的な行き方を取り、フォーキーだったりヒップホップだったりジャジーだったりする側面はあまり出ていなかった。
曲趣も、見せ方も多彩。ブラッド・オレンジは、今のダンス・ポップに則ったワクワクをしっかりと表出していた。
英国と米国、インディとメジャー、R&Bとポップス、様々な枠をしなやかに超えた先で、オイラはこれからも思うまま遊ぶ。そんなデヴォンテ・ハインズの意思を、しっかりと受けました。
そして、六本木・ビルボードライブ東京に向かい、R&B歌手のリー・フィールズのライヴを見る。ステージに出てきたいかにもソウル・マンぽいステージ衣装を身につけた彼は1951年生まれという年齢よりは若く見えるか。ベース、オルガン、ギター、ドラム、テナー・サックス、トランペットという編成のサポート陣は皆白人。ドラマーなんてハイハット、シンバル、スネア、タム二つ、キック・ドラムというとってもシンプルなセットを用いいていて、それだけでレトロ臭を出している。
実演の方もこなれたR&B調のサウンドのもと、フィールズが“変わらなくていい”ソウルの喉と態度を繰り出す。ジェイムズ・ブラウン(2000年8月5日)の小型版なんて聞き味も持つフィールズだが、ああ俺はR&Bを聞いているとも思わせられる。
良かった。が、アルバムでのフィールズの方がいい、とぼくが思えたのはなぜだろう。最たる理由は、ライヴが旧流儀一直線だったのに対し、アルバムの方はブラッド・オレンジでもエイドリアン・ヤング(2016年3月21日)でもいいのだが、そういう方にも通じる甘酸っぱくも新しいスタンス〜若い感覚がしっとりと入っていたことにあるのではないか。
▶過去の、JB
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-8.htm サマーソニック初日
▶︎過去の、ジェイムス・ブラウンの映画
http://43142.diarynote.jp/201503041619591535/
http://43142.diarynote.jp/201606281735457440/
▶︎過去の、エイドリアン・ヤング
http://43142.diarynote.jp/201603230835051084/
<今日の、驚き>
さすがに早朝の大きめの地震は、熟睡していても認知した。と言いつつ、あ〜とっても揺れているなあと感じつつ、眠てえ、このまま寝ちゃおうと寝てしまったワタシであるが。そして、7時ちょいに自然起床。10時からインタヴューがあるため、一応8時に目覚ましをセットしたが、ちゃんとその前に起きた。化粧をする必要がない男は楽よのうと家を出て最寄り駅に降りると、この時間の到着車両がゲキ混みで驚く。ああ、これは乗車は無理とその列車をやり過ごし、まだ空いていそうな一番ホーム奥に行ったら、次に来た車両内に乗っているのが女性だらけで、これは女性専用車かと気づく。。。えーん、乗れない。地震の影響で少しダイヤが乱れているようなので、予定していた時間より20分ほど早く家を出たので、焦ることはなかったものの。。。企業努力もあり少しはラッシュが緩和されてきているのではないかと思っていたのだが、全然そんなことはないのね〜。やっぱり、日々使っているとダメ企業としか思えない東急電鉄を過大評価してはいけませんね。ぼくが乗車を諦めた後にドア口に突進している人もいたので、慣れの部分もあるのだろうが、そんなこと慣れたくねえ。
ハインズはギターやをキーボードを弾き、歌う。シンガーに専念する場合もあり、特にその際は踊ったり、ポーズを決めたりもする。それを見て、マイケル・ジャクソンが大好きなんだだというのがすぐにわかる。また、後半はプリンスぽさも明確にぼくは覚えたか。ギターやキーボードの間を行き来する様も、どこかプリンスっぽいよな。
プリセット音も用いるが、割と生バンド音を生かす方向に出ていたのは、もともと本人がプレイヤー志向であったことを示すものか。よりプログラム音に頼った方が彼が持つ幅の広さやもやもやした味わいは強く出ただろう。だが、彼はそれよりも、自らの素の姿を出す方向に出た。基本的にはブラック・ポップ的な行き方を取り、フォーキーだったりヒップホップだったりジャジーだったりする側面はあまり出ていなかった。
曲趣も、見せ方も多彩。ブラッド・オレンジは、今のダンス・ポップに則ったワクワクをしっかりと表出していた。
英国と米国、インディとメジャー、R&Bとポップス、様々な枠をしなやかに超えた先で、オイラはこれからも思うまま遊ぶ。そんなデヴォンテ・ハインズの意思を、しっかりと受けました。
そして、六本木・ビルボードライブ東京に向かい、R&B歌手のリー・フィールズのライヴを見る。ステージに出てきたいかにもソウル・マンぽいステージ衣装を身につけた彼は1951年生まれという年齢よりは若く見えるか。ベース、オルガン、ギター、ドラム、テナー・サックス、トランペットという編成のサポート陣は皆白人。ドラマーなんてハイハット、シンバル、スネア、タム二つ、キック・ドラムというとってもシンプルなセットを用いいていて、それだけでレトロ臭を出している。
実演の方もこなれたR&B調のサウンドのもと、フィールズが“変わらなくていい”ソウルの喉と態度を繰り出す。ジェイムズ・ブラウン(2000年8月5日)の小型版なんて聞き味も持つフィールズだが、ああ俺はR&Bを聞いているとも思わせられる。
良かった。が、アルバムでのフィールズの方がいい、とぼくが思えたのはなぜだろう。最たる理由は、ライヴが旧流儀一直線だったのに対し、アルバムの方はブラッド・オレンジでもエイドリアン・ヤング(2016年3月21日)でもいいのだが、そういう方にも通じる甘酸っぱくも新しいスタンス〜若い感覚がしっとりと入っていたことにあるのではないか。
▶過去の、JB
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-8.htm サマーソニック初日
▶︎過去の、ジェイムス・ブラウンの映画
http://43142.diarynote.jp/201503041619591535/
http://43142.diarynote.jp/201606281735457440/
▶︎過去の、エイドリアン・ヤング
http://43142.diarynote.jp/201603230835051084/
<今日の、驚き>
さすがに早朝の大きめの地震は、熟睡していても認知した。と言いつつ、あ〜とっても揺れているなあと感じつつ、眠てえ、このまま寝ちゃおうと寝てしまったワタシであるが。そして、7時ちょいに自然起床。10時からインタヴューがあるため、一応8時に目覚ましをセットしたが、ちゃんとその前に起きた。化粧をする必要がない男は楽よのうと家を出て最寄り駅に降りると、この時間の到着車両がゲキ混みで驚く。ああ、これは乗車は無理とその列車をやり過ごし、まだ空いていそうな一番ホーム奥に行ったら、次に来た車両内に乗っているのが女性だらけで、これは女性専用車かと気づく。。。えーん、乗れない。地震の影響で少しダイヤが乱れているようなので、予定していた時間より20分ほど早く家を出たので、焦ることはなかったものの。。。企業努力もあり少しはラッシュが緩和されてきているのではないかと思っていたのだが、全然そんなことはないのね〜。やっぱり、日々使っているとダメ企業としか思えない東急電鉄を過大評価してはいけませんね。ぼくが乗車を諦めた後にドア口に突進している人もいたので、慣れの部分もあるのだろうが、そんなこと慣れたくねえ。
ミシェル・カミロ+トマティート
2016年11月23日 音楽 ドミニカ出身のジャズ・ピアニストであるミッシェル・カミロ(2002年10月3日、2010年3月25日、2010年10月26日、2011年11月10日、2012年5月11日、2014年9月7日、2016年9月4日)とフラメンコのギタリストであるトマティート(2011年11月10日)のデュオ公演。カミロのMCによれば、バルセロナで公演をやって、東京に来たそう。二人の間ではスペイン語が用いられるだろうが、MCはカミロが英語でしていた。
「僕たち二人の、ロマンティックな側面を見せましょう」、とのこと。なるほど、二人が開陳するのは、純ジャズでもなければ純フラメンコでもない、両者が歩み寄ったなかの即興しあえる共通項なのだ。。。と、1曲目のチャーリー・ヘイデンの哀愁曲「アワ・スパニッシュ・ラヴ・ソング」を聞いて了解。共演作3枚目となる2016年作『スペイン・フォーエヴァー』に入っていたイタリアのモリコーネ曲、フランスのサティ曲やジャンゴ曲、アルゼンチンのピアソラ曲、ブラジルのボンファ曲などを、二人は和気あいあいと演奏。曲名は知らぬが、フラメンコ曲の際は収まりの良さがあって、にっこりできた。そして、最後にはチック・コリア(2006年9月3日、2007年10月1日)の「スペイン」も演奏。会場、大沸き。本当にこの曲は人気があるなあ。僕は、大嫌いだが。とかなんとか、二人の余裕の重なり合いに触れ、これはスペイン語属性達人たちによる、ちょい言語作法や生活感覚の違いを認め合った先にある洒脱なおしゃべりの音楽化なのだと、ぼくは思った。
▶過去の、ミシェル・カミロ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-10.htm
http://43142.diarynote.jp/201003271334102896/
http://43142.diarynote.jp/201010301012548114/
http://43142.diarynote.jp/201111141214381161/
http://43142.diarynote.jp/201205131715485366/
http://43142.diarynote.jp/201409100929108025/
http://43142.diarynote.jp/201609201052518160/
▶過去の、トマティート
http://43142.diarynote.jp/201111141214381161/
▶過去の、チック・コリア
http://43142.diarynote.jp/?day=20060903
http://43142.diarynote.jp/200710121726160000/
<GO GO ! さいとうりょうじ>
ぼくが日本で一番大好きなギタリストである さいとうりょうじ(2013年2月3日、2013年8月19日、2015年4月22日)が『ME AND SIX STRINGS』(ヴィレッジヴァンガード)という新作を出した。彼が考えるところの、ブルース・ロック+αと言えそうな歌モノのアルバム。マニアックな部分もなくはないはずだが、美味しいおとぼけを介した愛らしさも存分に出ていて、これはなんとかならんか(=広い支持を受けたりはしないだろうか)とぼくは感じている。お、カンタス村田(2010年12月27日、2011年2月11日、2011年5月8日、2012年6月8日、2012年10月27日、2013年2月11日、2013年8月24日、2014年5月3日、2014年6月15日、2016年2月11日)やBIG YUKI(2016年11月20日)に対しバークレー音大でLil Yukiと呼ばれていたMonologが関与している曲もある。以下は、新作からのPV。みんな、注目して〜。
https://www.youtube.com/watch?v=aGU9gy2G1qI
https://www.youtube.com/watch?v=zzgOVBRT8fw
▶過去の、さいとうりょうじ_
http://43142.diarynote.jp/201302041828146553/
http://43142.diarynote.jp/201308201205053116/
http://43142.diarynote.jp/201504241016038747/
▶過去の、カンタス村田とサンバマシーンズ関連
http://43142.diarynote.jp/201101061047294455/
http://43142.diarynote.jp/201102121002078478/
http://43142.diarynote.jp/201105140858559432/
http://43142.diarynote.jp/201206120854205300/
http://43142.diarynote.jp/201211151028209850/
http://43142.diarynote.jp/201302181123344904/
http://43142.diarynote.jp/201308281519499994/
http://43142.diarynote.jp/201405051105329639/
http://43142.diarynote.jp/201406161000365031/
http://43142.diarynote.jp/?day=20160211
▶︎過去の、BIG YUKI
http://43142.diarynote.jp/201611211717002386/
「僕たち二人の、ロマンティックな側面を見せましょう」、とのこと。なるほど、二人が開陳するのは、純ジャズでもなければ純フラメンコでもない、両者が歩み寄ったなかの即興しあえる共通項なのだ。。。と、1曲目のチャーリー・ヘイデンの哀愁曲「アワ・スパニッシュ・ラヴ・ソング」を聞いて了解。共演作3枚目となる2016年作『スペイン・フォーエヴァー』に入っていたイタリアのモリコーネ曲、フランスのサティ曲やジャンゴ曲、アルゼンチンのピアソラ曲、ブラジルのボンファ曲などを、二人は和気あいあいと演奏。曲名は知らぬが、フラメンコ曲の際は収まりの良さがあって、にっこりできた。そして、最後にはチック・コリア(2006年9月3日、2007年10月1日)の「スペイン」も演奏。会場、大沸き。本当にこの曲は人気があるなあ。僕は、大嫌いだが。とかなんとか、二人の余裕の重なり合いに触れ、これはスペイン語属性達人たちによる、ちょい言語作法や生活感覚の違いを認め合った先にある洒脱なおしゃべりの音楽化なのだと、ぼくは思った。
▶過去の、ミシェル・カミロ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-10.htm
http://43142.diarynote.jp/201003271334102896/
http://43142.diarynote.jp/201010301012548114/
http://43142.diarynote.jp/201111141214381161/
http://43142.diarynote.jp/201205131715485366/
http://43142.diarynote.jp/201409100929108025/
http://43142.diarynote.jp/201609201052518160/
▶過去の、トマティート
http://43142.diarynote.jp/201111141214381161/
▶過去の、チック・コリア
http://43142.diarynote.jp/?day=20060903
http://43142.diarynote.jp/200710121726160000/
<GO GO ! さいとうりょうじ>
ぼくが日本で一番大好きなギタリストである さいとうりょうじ(2013年2月3日、2013年8月19日、2015年4月22日)が『ME AND SIX STRINGS』(ヴィレッジヴァンガード)という新作を出した。彼が考えるところの、ブルース・ロック+αと言えそうな歌モノのアルバム。マニアックな部分もなくはないはずだが、美味しいおとぼけを介した愛らしさも存分に出ていて、これはなんとかならんか(=広い支持を受けたりはしないだろうか)とぼくは感じている。お、カンタス村田(2010年12月27日、2011年2月11日、2011年5月8日、2012年6月8日、2012年10月27日、2013年2月11日、2013年8月24日、2014年5月3日、2014年6月15日、2016年2月11日)やBIG YUKI(2016年11月20日)に対しバークレー音大でLil Yukiと呼ばれていたMonologが関与している曲もある。以下は、新作からのPV。みんな、注目して〜。
https://www.youtube.com/watch?v=aGU9gy2G1qI
https://www.youtube.com/watch?v=zzgOVBRT8fw
▶過去の、さいとうりょうじ_
http://43142.diarynote.jp/201302041828146553/
http://43142.diarynote.jp/201308201205053116/
http://43142.diarynote.jp/201504241016038747/
▶過去の、カンタス村田とサンバマシーンズ関連
http://43142.diarynote.jp/201101061047294455/
http://43142.diarynote.jp/201102121002078478/
http://43142.diarynote.jp/201105140858559432/
http://43142.diarynote.jp/201206120854205300/
http://43142.diarynote.jp/201211151028209850/
http://43142.diarynote.jp/201302181123344904/
http://43142.diarynote.jp/201308281519499994/
http://43142.diarynote.jp/201405051105329639/
http://43142.diarynote.jp/201406161000365031/
http://43142.diarynote.jp/?day=20160211
▶︎過去の、BIG YUKI
http://43142.diarynote.jp/201611211717002386/
コン・ブリオはサンフランシスコで2013年に結成されたロッキン・ソウル・バンドだが、まさしく輝けるライヴ・バンドでありました。会場は、渋谷・Music Exchange DUO。
彼らが発表したアルバムは、1枚(マリオ・カルダードJr.のプロデュース)。ながら、アルバム発売前からライヴ・パフォーマンスの評判は海外でもめっぽう高く、オースティン・シティ・リミッツ(2004年9月17日、2004年9月18日、2004年9月19日)を皮切りに、ボナルーからベイロン・ベイ(2007年5〜9日)までいろんなフェスに彼らは出ている。
テキサス出身の黒人歌手であるジーク・マッカーターがフロントに立ち、ギター、ベース、キーボード、ドラム、テナー・サックス、トランペットの6人が伴奏をつける。バンドはサックス奏者のみアフリカ系で、時にソロがフィーチャーされる場合もあり。ギタリストは腕が立つとも思わせるが、基本はチーム・ワークのバンドと言えるだろう。みんな一丸で、マッカーターが自由に振舞える場を作っていくという感じ。曲については、それなりのメロディを持つR&B/ファンク調の曲をやる。
そのマッカーターは歌だけをとれば、声質も多少軽めで、絶対的な才を持つとは言えない。だが、振る舞いやしぐさなどの要素も含めると、かなりの逸材。とともに、本当に真心を持って音楽をしているというのが出せるのがポイント。まあ、ナイス・ガイぽいというのは、他のメンバーも同様ではあるのだが。マッカーターは終盤タンバリンを持って、客に揉まれて場内を回りもした。アンコール時は上半身裸になったが、まさにキザイア・ジョーンズ(1999年9月29日、2009年6月1日、2014年2月7日、2015年4月9日)、そしてフェミ・クティ( 2000年4月14日、2003年7 月30日)やシェウン・クティ(2007年10月25日、2009年7月26日、2012年7月27日)などナイジェリア系に思える肉体を持っており、その一番最後には鮮やかにトンボを切る。おお。あれだけ動いた後なのに。運動神経抜群なんだろうな。そりゃ、ダンス(JB風のようなものもあり)も決まるわけだ。
心意気系の好ライヴ・バンド。演奏時間は90分少し、欠け。でも、このくらいの尺でいいのではないかと思った。
▶過去の、︎オースティン・シティ・リミッツ
http://43142.diarynote.jp/200410071540230000/
http://43142.diarynote.jp/200410121001170000/
http://43142.diarynote.jp/200410121003440000/
▶︎過去の、バイロン・ベイ・ブルース&ルーツ・ミュージック・フェス
http://43142.diarynote.jp/200704112101130000/
http://43142.diarynote.jp/200806121400260000/
▶過去の、キザイア・ジョーンズ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/september1999live.htm
http://43142.diarynote.jp/200906071504504396/
http://43142.diarynote.jp/201402100925168315/
http://43142.diarynote.jp/201504131107563912/
▶過去の、フェミ・クティ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-4.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-7.htm
▶過去の、シェウン・クティ
http://43142.diarynote.jp/200711121022550000/
http://43142.diarynote.jp/?day=20090726
http://43142.diarynote.jp/?day=20120727
<今日の、天候>
相当寒くなると予報されており、事実昼間に東京でも初雪が観測されたという。11月に東京で雪が降ったのは50何年ぶりというニュースを見たっけ? 翌日、武蔵野に住む母親と話したら、そちらでは一面に雪が積もったそう。白い息を認めつつ外出、徒歩にて会場へ向かう。本当に寒いと歩く気が失せるので、まだ真冬の気温ではなかったということか。開演少し前に行くと、会場前がコート類を預ける人たちですごくあふれている。中にもなかなかの混み具合で、今年のフジ・ロック出演時の好評判ゆえかと思う。
彼らが発表したアルバムは、1枚(マリオ・カルダードJr.のプロデュース)。ながら、アルバム発売前からライヴ・パフォーマンスの評判は海外でもめっぽう高く、オースティン・シティ・リミッツ(2004年9月17日、2004年9月18日、2004年9月19日)を皮切りに、ボナルーからベイロン・ベイ(2007年5〜9日)までいろんなフェスに彼らは出ている。
テキサス出身の黒人歌手であるジーク・マッカーターがフロントに立ち、ギター、ベース、キーボード、ドラム、テナー・サックス、トランペットの6人が伴奏をつける。バンドはサックス奏者のみアフリカ系で、時にソロがフィーチャーされる場合もあり。ギタリストは腕が立つとも思わせるが、基本はチーム・ワークのバンドと言えるだろう。みんな一丸で、マッカーターが自由に振舞える場を作っていくという感じ。曲については、それなりのメロディを持つR&B/ファンク調の曲をやる。
そのマッカーターは歌だけをとれば、声質も多少軽めで、絶対的な才を持つとは言えない。だが、振る舞いやしぐさなどの要素も含めると、かなりの逸材。とともに、本当に真心を持って音楽をしているというのが出せるのがポイント。まあ、ナイス・ガイぽいというのは、他のメンバーも同様ではあるのだが。マッカーターは終盤タンバリンを持って、客に揉まれて場内を回りもした。アンコール時は上半身裸になったが、まさにキザイア・ジョーンズ(1999年9月29日、2009年6月1日、2014年2月7日、2015年4月9日)、そしてフェミ・クティ( 2000年4月14日、2003年7 月30日)やシェウン・クティ(2007年10月25日、2009年7月26日、2012年7月27日)などナイジェリア系に思える肉体を持っており、その一番最後には鮮やかにトンボを切る。おお。あれだけ動いた後なのに。運動神経抜群なんだろうな。そりゃ、ダンス(JB風のようなものもあり)も決まるわけだ。
心意気系の好ライヴ・バンド。演奏時間は90分少し、欠け。でも、このくらいの尺でいいのではないかと思った。
▶過去の、︎オースティン・シティ・リミッツ
http://43142.diarynote.jp/200410071540230000/
http://43142.diarynote.jp/200410121001170000/
http://43142.diarynote.jp/200410121003440000/
▶︎過去の、バイロン・ベイ・ブルース&ルーツ・ミュージック・フェス
http://43142.diarynote.jp/200704112101130000/
http://43142.diarynote.jp/200806121400260000/
▶過去の、キザイア・ジョーンズ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/september1999live.htm
http://43142.diarynote.jp/200906071504504396/
http://43142.diarynote.jp/201402100925168315/
http://43142.diarynote.jp/201504131107563912/
▶過去の、フェミ・クティ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-4.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-7.htm
▶過去の、シェウン・クティ
http://43142.diarynote.jp/200711121022550000/
http://43142.diarynote.jp/?day=20090726
http://43142.diarynote.jp/?day=20120727
<今日の、天候>
相当寒くなると予報されており、事実昼間に東京でも初雪が観測されたという。11月に東京で雪が降ったのは50何年ぶりというニュースを見たっけ? 翌日、武蔵野に住む母親と話したら、そちらでは一面に雪が積もったそう。白い息を認めつつ外出、徒歩にて会場へ向かう。本当に寒いと歩く気が失せるので、まだ真冬の気温ではなかったということか。開演少し前に行くと、会場前がコート類を預ける人たちですごくあふれている。中にもなかなかの混み具合で、今年のフジ・ロック出演時の好評判ゆえかと思う。
パリのデュオ・ユニット(2016年4月15日)を、渋谷・O’nestで見る。歌とギターのアルマン・ペニコウとユリス・コタンはともに20代半ばでチャラいというかやんちゃな印象も与えるが、政治を語り合うサークルで知り合ったのだとか。彼らはベース、チェロ(一部はキーボード)、ドラムというサポート陣を擁する編成で来日した。
その音楽性は二人ともエレクトリック・ギターを手にしているのだが、アコースティックな感覚を持ち、爽やか。これは、お洒落フィレンチ・ポップだと感じる人も少なくないか。英語詞を歌うリード・ヴォーカルは声質が異なる双方が取り、一緒に声を重ねる場合も少なくない。そして、それが妙味を生む。それから、ライヴに触れるとへえと思わせられるのはドラマーがダンス・ミュージックに特徴的な4つ打ちでバスドラをキックする場合が多いこと。それが、爽やかな音楽性に今っぽい動的感覚や輝きを与える。チェロ奏者も椅子に座らず立って演奏しているところに、彼らのライヴに対する気持ちを受け取ることができるだろう。結構薄口なようで、立ったロック感覚を彼らは持っていると思わされます。
最後の曲はファンキーなリフをグツグツと重ねていくパートを延々披露したが、それはもろにシック(2003年4月15日、2003年8月24日、2006年4月11日、2009年4月6日、2010年4月30日、2011年4月18日、2012年12月28日)様式の引用。そこで、ダフト・パンクがナイル・ロジャースを担ぎ出した一件を思い出した。
▶︎過去の、パプーズ
http://43142.diarynote.jp/?day=20160415
▶︎過去の、シック
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-4.htm 4月15日
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-8.htm Mt.フジ・ジャズ・フェスティヴァル
http://43142.diarynote.jp/200604141318090000/
http://43142.diarynote.jp/200904120633434116/
http://43142.diarynote.jp/201005011117591329/
http://43142.diarynote.jp/201104220822068448/
http://43142.diarynote.jp/201301051329276221/
<今日の、車両>
乗ったのが東武線流れの車両だったのだが、それは綺麗な黄色にペイントされた、クレヨンしんちゃん列車。車内の広告もその流れで統一されていた。何を宣伝するものなのかは分からなかった(探ろうとする気もおきなかった)が、なんか和むというか、うれしくなる。
その音楽性は二人ともエレクトリック・ギターを手にしているのだが、アコースティックな感覚を持ち、爽やか。これは、お洒落フィレンチ・ポップだと感じる人も少なくないか。英語詞を歌うリード・ヴォーカルは声質が異なる双方が取り、一緒に声を重ねる場合も少なくない。そして、それが妙味を生む。それから、ライヴに触れるとへえと思わせられるのはドラマーがダンス・ミュージックに特徴的な4つ打ちでバスドラをキックする場合が多いこと。それが、爽やかな音楽性に今っぽい動的感覚や輝きを与える。チェロ奏者も椅子に座らず立って演奏しているところに、彼らのライヴに対する気持ちを受け取ることができるだろう。結構薄口なようで、立ったロック感覚を彼らは持っていると思わされます。
最後の曲はファンキーなリフをグツグツと重ねていくパートを延々披露したが、それはもろにシック(2003年4月15日、2003年8月24日、2006年4月11日、2009年4月6日、2010年4月30日、2011年4月18日、2012年12月28日)様式の引用。そこで、ダフト・パンクがナイル・ロジャースを担ぎ出した一件を思い出した。
▶︎過去の、パプーズ
http://43142.diarynote.jp/?day=20160415
▶︎過去の、シック
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-4.htm 4月15日
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-8.htm Mt.フジ・ジャズ・フェスティヴァル
http://43142.diarynote.jp/200604141318090000/
http://43142.diarynote.jp/200904120633434116/
http://43142.diarynote.jp/201005011117591329/
http://43142.diarynote.jp/201104220822068448/
http://43142.diarynote.jp/201301051329276221/
<今日の、車両>
乗ったのが東武線流れの車両だったのだが、それは綺麗な黄色にペイントされた、クレヨンしんちゃん列車。車内の広告もその流れで統一されていた。何を宣伝するものなのかは分からなかった(探ろうとする気もおきなかった)が、なんか和むというか、うれしくなる。
ジョージ・クリントン パーラメント/ファンカデリック
2016年11月29日 音楽 クリントン翁一座(2002年7月28日、2009年9月5日、2011年1月22日、2013年4月12日、2015年4月12日)の公演はいつものように、六本木・ビルボードライブ。セカンド・ショウを見た。以下は。その所感を箇条書きにて。。
▲クリントンの格好が少しカジュアルになった。ちゃんとしたスーツのスリー・ピースから、ジャケット(派手め)とスラックスという出で立ちでステージに立っていた。▲頭から最後まで出っ放しで、統括者であることをまっとう。じいさん、元気だあと思わずにはいられず。▲今回は、︎マイク・スタンドをペニスに見立ててこする所作はしなかった。▲最後の方、帽子をとって挨拶もしたが、クリントンはスキン・ヘッドだった。▲ステージ上にはのべ20人近い人がいたか。しょーもねーアフリカン・アメリカンがうようよという様には本当胸がときめく。女性コーラスは3人、終盤には、“サー・ノウズ”役の御仁も出てくる。▲でも、無駄にステージ上に人がいるという感じは少し減じたとも思えた。別な言い方をすれば、何気にちゃんとオーガナイズされていた? 当然、譜面を置いていた人は皆無。▲今回、またメタル色は強くなった。ギターは3人。▲泣きのギターをフィーチャーするロック・インスト曲「コズミック・スロップ」では、1970年代中期にハービー・ハンコックのヘッドハンターズにいたデュエイン・ブラックバード・マックナイトが延々ソロを取る。▲菅は二人。アルト奏者は長めのソロを吹かされる箇所、複数。トランペット奏者は終盤のみ出てくる。▲キーボードは二人、うち一人はアンプ・フィドラー。イエイ。▲あれだけ、奏者やシンガーがいるのに、ベース一人はまあ当然として、ドラマーも一人なのはすごい。厚めのビートを設定するために打楽器奏者ぐらい入れてもいいと思えたが、それもなし。問題もなし。でも、それもP-ファンクのありかたなんだよなあ。▲前回公演の方が、グっときたが、当然悪いはずがない。
▶過去の、ジョージ・クリントン
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-7.htm 触れていないが、フジ・ロック
http://43142.diarynote.jp/?day=20090905
http://43142.diarynote.jp/201102081256005311/
http://43142.diarynote.jp/201304150853287353/
http://43142.diarynote.jp/201504131109395934/
▶︎過去の、アンプ・フィドラー
http://43142.diarynote.jp/200409280745560000/
http://43142.diarynote.jp/200508060616450000/
http://43142.diarynote.jp/201212140959573710/
<明日の、ナイス・ガイ>
翌日、ショウの前に楽屋で、アンプ・フィドラーにインタヴュー。まず、ある種の高いファッション性を持っていることに共感。彼の母親は、衣服のデザインをしていたという。で、本当に心の澄んだいい奴でポットなる。エレクトリック・キーボードが大好きなくせに、現在の趣味は古いピアノのレストア。電話に入っている、その関連写真をいろいろ見せてくれた。そんな彼は生まれも育ちも、そして現在の居住地もデトロイト。P-ファンクやモータウン的音塊にハウス流儀やUKダンス流儀をまぶした新作『Motor City Booty』を今年出したが、次は女性歌手をフィーチャーしたジャズ作を出したいそう。ワズ(・ノット・ワズ)の1988年作に参加経験もあり、同ユニットをやっていた現ブルーノート・レコード社長でもあるデトロイト・ネイティヴのドン・ワズ(2013年2月15日)とは面識を持つはず。ホセ・ジェイムス(2008年9月18日、2010年11月11日、2011年1月12日、2012年2月18日、2012年9月13日、2013年2月15日、2014年7月27日、2015年2月15日、2016年2月16日)の『ノー・ビギニング・ノーエンド』(ブルーノート、2013年。A&R担当はドン・ワズ)でジェイムズはフィドラーとの共作曲も取り上げてもいるがゆえ、あなたもブルーノートと契約しちゃえばいいのにと話をふったら、「とてもきっちりしている人だから、彼を納得させるためにはじっくりと下準備しなけらばならない」といったような答えを真面目に返してきた。1990年にエレクトラからアルバムを出したミスター・フィドラーを一緒にやっていた兄のバブス・フィドラーをはじめ親近者の死が今かさなってしまっているそうだが、とても良い音楽人生を歩んでいるように思えもし、とっても後味のいい取材だった。CDジャーナル誌の来年発売号に記事は出るかな。
▶過去の、ドン・ワズ
http://43142.diarynote.jp/?day=20130215
▶過去の、ホセ・ジェイムズ
http://43142.diarynote.jp/200809191051472579/
http://43142.diarynote.jp/201011140051119042/
http://43142.diarynote.jp/201101131336421886/
http://43142.diarynote.jp/201202200901013744/
http://43142.diarynote.jp/201209191239346073/
http://43142.diarynote.jp/201302181044151204/
http://43142.diarynote.jp/201408051020111821/
http://43142.diarynote.jp/201502170939564537/
http://43142.diarynote.jp/201602181207326029/
▲クリントンの格好が少しカジュアルになった。ちゃんとしたスーツのスリー・ピースから、ジャケット(派手め)とスラックスという出で立ちでステージに立っていた。▲頭から最後まで出っ放しで、統括者であることをまっとう。じいさん、元気だあと思わずにはいられず。▲今回は、︎マイク・スタンドをペニスに見立ててこする所作はしなかった。▲最後の方、帽子をとって挨拶もしたが、クリントンはスキン・ヘッドだった。▲ステージ上にはのべ20人近い人がいたか。しょーもねーアフリカン・アメリカンがうようよという様には本当胸がときめく。女性コーラスは3人、終盤には、“サー・ノウズ”役の御仁も出てくる。▲でも、無駄にステージ上に人がいるという感じは少し減じたとも思えた。別な言い方をすれば、何気にちゃんとオーガナイズされていた? 当然、譜面を置いていた人は皆無。▲今回、またメタル色は強くなった。ギターは3人。▲泣きのギターをフィーチャーするロック・インスト曲「コズミック・スロップ」では、1970年代中期にハービー・ハンコックのヘッドハンターズにいたデュエイン・ブラックバード・マックナイトが延々ソロを取る。▲菅は二人。アルト奏者は長めのソロを吹かされる箇所、複数。トランペット奏者は終盤のみ出てくる。▲キーボードは二人、うち一人はアンプ・フィドラー。イエイ。▲あれだけ、奏者やシンガーがいるのに、ベース一人はまあ当然として、ドラマーも一人なのはすごい。厚めのビートを設定するために打楽器奏者ぐらい入れてもいいと思えたが、それもなし。問題もなし。でも、それもP-ファンクのありかたなんだよなあ。▲前回公演の方が、グっときたが、当然悪いはずがない。
▶過去の、ジョージ・クリントン
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-7.htm 触れていないが、フジ・ロック
http://43142.diarynote.jp/?day=20090905
http://43142.diarynote.jp/201102081256005311/
http://43142.diarynote.jp/201304150853287353/
http://43142.diarynote.jp/201504131109395934/
▶︎過去の、アンプ・フィドラー
http://43142.diarynote.jp/200409280745560000/
http://43142.diarynote.jp/200508060616450000/
http://43142.diarynote.jp/201212140959573710/
<明日の、ナイス・ガイ>
翌日、ショウの前に楽屋で、アンプ・フィドラーにインタヴュー。まず、ある種の高いファッション性を持っていることに共感。彼の母親は、衣服のデザインをしていたという。で、本当に心の澄んだいい奴でポットなる。エレクトリック・キーボードが大好きなくせに、現在の趣味は古いピアノのレストア。電話に入っている、その関連写真をいろいろ見せてくれた。そんな彼は生まれも育ちも、そして現在の居住地もデトロイト。P-ファンクやモータウン的音塊にハウス流儀やUKダンス流儀をまぶした新作『Motor City Booty』を今年出したが、次は女性歌手をフィーチャーしたジャズ作を出したいそう。ワズ(・ノット・ワズ)の1988年作に参加経験もあり、同ユニットをやっていた現ブルーノート・レコード社長でもあるデトロイト・ネイティヴのドン・ワズ(2013年2月15日)とは面識を持つはず。ホセ・ジェイムス(2008年9月18日、2010年11月11日、2011年1月12日、2012年2月18日、2012年9月13日、2013年2月15日、2014年7月27日、2015年2月15日、2016年2月16日)の『ノー・ビギニング・ノーエンド』(ブルーノート、2013年。A&R担当はドン・ワズ)でジェイムズはフィドラーとの共作曲も取り上げてもいるがゆえ、あなたもブルーノートと契約しちゃえばいいのにと話をふったら、「とてもきっちりしている人だから、彼を納得させるためにはじっくりと下準備しなけらばならない」といったような答えを真面目に返してきた。1990年にエレクトラからアルバムを出したミスター・フィドラーを一緒にやっていた兄のバブス・フィドラーをはじめ親近者の死が今かさなってしまっているそうだが、とても良い音楽人生を歩んでいるように思えもし、とっても後味のいい取材だった。CDジャーナル誌の来年発売号に記事は出るかな。
▶過去の、ドン・ワズ
http://43142.diarynote.jp/?day=20130215
▶過去の、ホセ・ジェイムズ
http://43142.diarynote.jp/200809191051472579/
http://43142.diarynote.jp/201011140051119042/
http://43142.diarynote.jp/201101131336421886/
http://43142.diarynote.jp/201202200901013744/
http://43142.diarynote.jp/201209191239346073/
http://43142.diarynote.jp/201302181044151204/
http://43142.diarynote.jp/201408051020111821/
http://43142.diarynote.jp/201502170939564537/
http://43142.diarynote.jp/201602181207326029/
Saigenji、エミシーダ
2016年11月30日 音楽 国際交流基金による日本とブラジルを音楽でつなごうとする出し物で、場所は品川・Club eX。品川プリンスホテル内にある円形のハコ、ホテル流れの手際の悪い親父たちがサーヴするビールやワインは量はイマイチなのに800円も取りやがる。1杯ですまない自分が悲しい。
先発は、Saigenji (2006年6月27日、2007年11月27日、2009年3月14日, 2009年8月9日、2012年6月13日、2013年1月7日、2013年2月11日 、2013年4月12日、2014年2月9日、2016年2月11日)。ギターを達者に弾きながら歌う本人とベースの小泉P丈人とドラム斉藤良というワーキング・バンドに加え、打楽器の南条レオ(2016年10月22日)も加わる。最終曲は皆ニッコリの彼の十八番曲「ミュージック・ジャンキー」。この際、エミシーダも加わり、延々とフリー・スタイルで絡む。美味しい。やっぱり、力かなりあるな。
休憩を挟んで、サンパウロ出身の31歳ラッパーであるエミシーダがバンドとともに登場。DJ、ギター/カヴァコ、パーカッションというバンドを率いての実演で、当人やDJ、ギター奏者も時に打楽器を手にする。という記載で、勘ののいい方は分かるかもしれないが、米国流儀に則った盤の音と異なりライヴの音は全面的にブラジル属性を入れたことをやっていた! 我々の視点のもと言い換えれば、それはまさに“ワールド・ミュージックとしてのヒップホップ”というものであり、これは興味引かれるとともに、浮かれずにはいられないではないか。当然のことながら、ポルトガル語によるラップも映える。MCでは日本語も巧みに交えるエミシーダはナイス・ガイ光線も放出しまくり。無料招待制の公演だったが密度濃く、大満足でした。
▶過去の、Saigenji
http://43142.diarynote.jp/?day=20060627
http://43142.diarynote.jp/200711290932200000/
http://43142.diarynote.jp/200903161734533723/
http://43142.diarynote.jp/?day=20090809
http://43142.diarynote.jp/201206141343402196/
http://43142.diarynote.jp/201301151819527787/
http://43142.diarynote.jp/?day=20130211
http://43142.diarynote.jp/?day=20130412
http://43142.diarynote.jp/?day=20140209
http://43142.diarynote.jp/201502140823232703/
http://43142.diarynote.jp/?day=20160211
▶︎過去の、南条レオ
http://43142.diarynote.jp/?day=20161022 ジョー・バターン
<今日の、装飾>
あちこち、発光ダイオードのイルミネーションを張り切って施している。年末だな。きれい、楽しい、もっとやれえというはしゃぐ自分を感じる中、経費と資源の無駄遣い=もっと別なところにお金を回せばと思う自分も少しいる。葛藤と書いてしまえば、大げさだが。今年はちゃんと紅葉見物してないなー。
先発は、Saigenji (2006年6月27日、2007年11月27日、2009年3月14日, 2009年8月9日、2012年6月13日、2013年1月7日、2013年2月11日 、2013年4月12日、2014年2月9日、2016年2月11日)。ギターを達者に弾きながら歌う本人とベースの小泉P丈人とドラム斉藤良というワーキング・バンドに加え、打楽器の南条レオ(2016年10月22日)も加わる。最終曲は皆ニッコリの彼の十八番曲「ミュージック・ジャンキー」。この際、エミシーダも加わり、延々とフリー・スタイルで絡む。美味しい。やっぱり、力かなりあるな。
休憩を挟んで、サンパウロ出身の31歳ラッパーであるエミシーダがバンドとともに登場。DJ、ギター/カヴァコ、パーカッションというバンドを率いての実演で、当人やDJ、ギター奏者も時に打楽器を手にする。という記載で、勘ののいい方は分かるかもしれないが、米国流儀に則った盤の音と異なりライヴの音は全面的にブラジル属性を入れたことをやっていた! 我々の視点のもと言い換えれば、それはまさに“ワールド・ミュージックとしてのヒップホップ”というものであり、これは興味引かれるとともに、浮かれずにはいられないではないか。当然のことながら、ポルトガル語によるラップも映える。MCでは日本語も巧みに交えるエミシーダはナイス・ガイ光線も放出しまくり。無料招待制の公演だったが密度濃く、大満足でした。
▶過去の、Saigenji
http://43142.diarynote.jp/?day=20060627
http://43142.diarynote.jp/200711290932200000/
http://43142.diarynote.jp/200903161734533723/
http://43142.diarynote.jp/?day=20090809
http://43142.diarynote.jp/201206141343402196/
http://43142.diarynote.jp/201301151819527787/
http://43142.diarynote.jp/?day=20130211
http://43142.diarynote.jp/?day=20130412
http://43142.diarynote.jp/?day=20140209
http://43142.diarynote.jp/201502140823232703/
http://43142.diarynote.jp/?day=20160211
▶︎過去の、南条レオ
http://43142.diarynote.jp/?day=20161022 ジョー・バターン
<今日の、装飾>
あちこち、発光ダイオードのイルミネーションを張り切って施している。年末だな。きれい、楽しい、もっとやれえというはしゃぐ自分を感じる中、経費と資源の無駄遣い=もっと別なところにお金を回せばと思う自分も少しいる。葛藤と書いてしまえば、大げさだが。今年はちゃんと紅葉見物してないなー。