ライス・デムス・ウィルトゲン。ヤエル・ナイム
2016年11月4日 音楽 ピアノのミシェル・ライス(2016年7月21日)、ダブル・ベースのマーク・デムス、ドラムのポール・ウィルトゲン。ルクセンブルグ人3人のジャズ・マンが組んだトリオで、彼らは高校時代からのジャズ仲間となる。50万人にも満たない欧州金持ち小国であるルクセンブルグには大学は一般大学が一つしかない。ゆえに、高校卒業後に音楽を大学で学ぶためには外に出るしかなく、彼らの場合もそうだった。ライスとウィルトゲンはアメリカに行き、ライスは帰国したが、ウィルトゲンはNY在住であるという。
そんな“母体”とも言える単位のトリオ演奏に触れて、ライスたちはこんなに仕掛けの多いジャズをするのかといささか驚く。その様は、プログ(レッシヴ)・ロックのジャズ版と言いたくなるもの。変拍子も詰め込む。巧みに即興を組み込んでいるものの、少し構成されすぎではないか。当初、そういう所感を得たが、これは今様欧州的デイヴ・ブルーベック調表現だと思うと楽に聞けるようになった。その見解、よろしいんじゃないでしょうか。ブルーベックの「ロンド・ア・ラ・ターク」や「テイク・ファイヴ」のようなキャッチーな当たり曲を見つけることができれば、彼らの支持者はかなり拡大すると思った。
終盤に、ジョニ・ミッチェルの「ボース・サイズ・ナウ」のカヴァーも披露。やはり、持って行かれる。ミッチェル曲はジャズ・マンにも人気だが、この曲はフレッド・ハーシュ(2013年4月18日、2015年11月26日、2016年11月1日)が2015年公演で披露していた。米国に住んでいたさい、ライスはハーシュに師事したことがあったそう。以上、丸の内・コットンクラブ。
▶︎過去の、ミシェル・ライス
http://43142.diarynote.jp/201607221000152412/
▶過去の、フレッド・ハーシュ
http://43142.diarynote.jp/201304211110267820/
http://43142.diarynote.jp/201511270902563984/
http://43142.diarynote.jp/201611030803017474/
その後は、六本木・ビルボードライブ東京で、フランスの個性派シンガー・ソングライターのヤエル・ナイム(2008年6月4日、2009年6月22日、2012年8月1日)の4年ぶりの来日公演を見る。例によって、旦那であるドラマーのダヴィッド・ドナスィアンとの双頭ライヴといった感じで持たれる。そして、そこに新作『オールダー』にも入っていたベルギー人ベース奏者ダニエルダニエル・ロメオがエレクトリック・ベースが加わり、その3人でショウは持たれた。
ギター、ピアノ、グロッケンシュピールを弾きながら歌ったりするなど、ナイムの歌の披露の仕方は変化に富む。曲調もしっとり静謐なものから明るい弾け気味のものまで、いろいろなタイプの曲(その詩作は大人っぽい)を嬉々として披露していき、それは我が道を行くなナエムの才を無理なく伝える。とともに、それはフランスの今のポップ・ミュージック界の奥行きや襞を伝えるものになっていたのは間違いない。ミュージック・マガジンで評を書くので、ほどほどにしておく。
▶︎過去の、ヤエル・ナイム
http://43142.diarynote.jp/200806121512270000/
http://43142.diarynote.jp/200906300947498390/
http://43142.diarynote.jp/201208091332107779/
<今日の、心模様>
家の近くにあるビルの1、2階のテナントがまた変わる。ウェンディズがあったのは記憶にあって、その後はチェーン系コーヒー店になったが閉店。そして、来週からドコモ・ショップが新規に開く。実は直近のドコモの銀行引き落としが急に3倍近くになっていて、その原因を突き止めなきゃと思っていた矢先のことなので、すでに看板が出されているdocomoという文字を見ると、ちょびっとココロ乱れる。あの額は、謎じゃナゾぢゃ。
そんな“母体”とも言える単位のトリオ演奏に触れて、ライスたちはこんなに仕掛けの多いジャズをするのかといささか驚く。その様は、プログ(レッシヴ)・ロックのジャズ版と言いたくなるもの。変拍子も詰め込む。巧みに即興を組み込んでいるものの、少し構成されすぎではないか。当初、そういう所感を得たが、これは今様欧州的デイヴ・ブルーベック調表現だと思うと楽に聞けるようになった。その見解、よろしいんじゃないでしょうか。ブルーベックの「ロンド・ア・ラ・ターク」や「テイク・ファイヴ」のようなキャッチーな当たり曲を見つけることができれば、彼らの支持者はかなり拡大すると思った。
終盤に、ジョニ・ミッチェルの「ボース・サイズ・ナウ」のカヴァーも披露。やはり、持って行かれる。ミッチェル曲はジャズ・マンにも人気だが、この曲はフレッド・ハーシュ(2013年4月18日、2015年11月26日、2016年11月1日)が2015年公演で披露していた。米国に住んでいたさい、ライスはハーシュに師事したことがあったそう。以上、丸の内・コットンクラブ。
▶︎過去の、ミシェル・ライス
http://43142.diarynote.jp/201607221000152412/
▶過去の、フレッド・ハーシュ
http://43142.diarynote.jp/201304211110267820/
http://43142.diarynote.jp/201511270902563984/
http://43142.diarynote.jp/201611030803017474/
その後は、六本木・ビルボードライブ東京で、フランスの個性派シンガー・ソングライターのヤエル・ナイム(2008年6月4日、2009年6月22日、2012年8月1日)の4年ぶりの来日公演を見る。例によって、旦那であるドラマーのダヴィッド・ドナスィアンとの双頭ライヴといった感じで持たれる。そして、そこに新作『オールダー』にも入っていたベルギー人ベース奏者ダニエルダニエル・ロメオがエレクトリック・ベースが加わり、その3人でショウは持たれた。
ギター、ピアノ、グロッケンシュピールを弾きながら歌ったりするなど、ナイムの歌の披露の仕方は変化に富む。曲調もしっとり静謐なものから明るい弾け気味のものまで、いろいろなタイプの曲(その詩作は大人っぽい)を嬉々として披露していき、それは我が道を行くなナエムの才を無理なく伝える。とともに、それはフランスの今のポップ・ミュージック界の奥行きや襞を伝えるものになっていたのは間違いない。ミュージック・マガジンで評を書くので、ほどほどにしておく。
▶︎過去の、ヤエル・ナイム
http://43142.diarynote.jp/200806121512270000/
http://43142.diarynote.jp/200906300947498390/
http://43142.diarynote.jp/201208091332107779/
<今日の、心模様>
家の近くにあるビルの1、2階のテナントがまた変わる。ウェンディズがあったのは記憶にあって、その後はチェーン系コーヒー店になったが閉店。そして、来週からドコモ・ショップが新規に開く。実は直近のドコモの銀行引き落としが急に3倍近くになっていて、その原因を突き止めなきゃと思っていた矢先のことなので、すでに看板が出されているdocomoという文字を見ると、ちょびっとココロ乱れる。あの額は、謎じゃナゾぢゃ。