パプーズ

2016年11月25日 音楽
 パリのデュオ・ユニット(2016年4月15日)を、渋谷・O’nestで見る。歌とギターのアルマン・ペニコウとユリス・コタンはともに20代半ばでチャラいというかやんちゃな印象も与えるが、政治を語り合うサークルで知り合ったのだとか。彼らはベース、チェロ(一部はキーボード)、ドラムというサポート陣を擁する編成で来日した。

 その音楽性は二人ともエレクトリック・ギターを手にしているのだが、アコースティックな感覚を持ち、爽やか。これは、お洒落フィレンチ・ポップだと感じる人も少なくないか。英語詞を歌うリード・ヴォーカルは声質が異なる双方が取り、一緒に声を重ねる場合も少なくない。そして、それが妙味を生む。それから、ライヴに触れるとへえと思わせられるのはドラマーがダンス・ミュージックに特徴的な4つ打ちでバスドラをキックする場合が多いこと。それが、爽やかな音楽性に今っぽい動的感覚や輝きを与える。チェロ奏者も椅子に座らず立って演奏しているところに、彼らのライヴに対する気持ちを受け取ることができるだろう。結構薄口なようで、立ったロック感覚を彼らは持っていると思わされます。

 最後の曲はファンキーなリフをグツグツと重ねていくパートを延々披露したが、それはもろにシック(2003年4月15日、2003年8月24日、2006年4月11日、2009年4月6日、2010年4月30日、2011年4月18日、2012年12月28日)様式の引用。そこで、ダフト・パンクがナイル・ロジャースを担ぎ出した一件を思い出した。

▶︎過去の、パプーズ
http://43142.diarynote.jp/?day=20160415
▶︎過去の、シック
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-4.htm 4月15日
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-8.htm Mt.フジ・ジャズ・フェスティヴァル
http://43142.diarynote.jp/200604141318090000/
http://43142.diarynote.jp/200904120633434116/
http://43142.diarynote.jp/201005011117591329/
http://43142.diarynote.jp/201104220822068448/
http://43142.diarynote.jp/201301051329276221/

<今日の、車両>
 乗ったのが東武線流れの車両だったのだが、それは綺麗な黄色にペイントされた、クレヨンしんちゃん列車。車内の広告もその流れで統一されていた。何を宣伝するものなのかは分からなかった(探ろうとする気もおきなかった)が、なんか和むというか、うれしくなる。