ティグラン・ハマシアン・トリオ。テイラー・マクファーリン
2014年9月26日 音楽 その耳慣れぬ名字が示すように、ティグラン・ハマシアンはアルメニア生まれで、2003年以降米国に住むピアニスト。エスノ・ジャズの文脈やジャズとポップを自由に行き来する存在として今かなり注目を受けている存在だけに、会場の丸の内・コットンクラブ(ファースト・ショウ)はけっこうな入り。めでたいな。
エレクトリック・ベースを弾くイラン系アメリカ人のサム・ミネイとドラムのアーサー・ナーテクとのトリオによる出演。普通は縦ベースを弾くメネイはハマシアンの片腕的なベーシスト。今回は4弦の電気ベースを抱えていた彼は、軽〜い“ペラ男”くん奏法は一切出さず、どっしり伸びる低音を加える作法に出ていて、ぼくはニコっ。彼のカルテット編成(ピアノレスの二管)による2013年作『Heyo!』(CD Baby)は強さと詩情を併せ持つ現代リアル・ジャズの傑作だ。一方、美味しい現代的アクセントを繰り出しているのにも関わらず全てレギュラー・グリップで叩いていたアーサー・ナーテクはまだ20代半ばのNY在住のスイス人。彼らは皆腕が立ち、息の合い方もばっちり。
そんな3人がデカい出音を介して編んでいくのは、かなりの構成と哀愁メロディ(それはときに少女趣味と思わせるものであり、アルメニアの属性がいかされたものだろう)を持ち、けっこうプログ・ロックぽい手触りも持つ。そして、どういう仕組みになっているかは分らぬが、癖と妙味たっぷりのトリオ音に効果的に電気音がかぶさる場合もある。その際は、レディオヘッド((2001年10月4日、2004年4月18日、2008年10月4日)的な音に対する共感も横たわっていたはずだ。
ハマシアンが歌やヴォイスを加える場合も散見されるが、その一方、実は普通のジャズのように延々とソロを取るという局面はない。が、短く入れられるピアノ・ソロは研ぎすまされ、質量感も持ち、彼が本来“選ばれたジャズ・ピアニスト”であることを痛感させる。そのソロの短さは、長くなると手癖になっちゃうので美味しくも新鮮な部分だけをさくっと出すのが吉と、彼が考えているようにも思えた。とともに、オレの表現ってジャズって取ってもらわなくていいも〜んと、彼は考えている?
本編最後の曲(新曲と紹介していた)とアンコール曲は作り込んだトラック(ゆえに、一応ベーシストもドラマーも音を加えてはいたが、彼らがいなくても平気だったはず)を下敷きにハマシアンがきっちり歌う。歌声も堂々しているな。それ、アルメニア(言葉も非英語であったはず)のジェイムス・ブレイク(2011年10月12日、2013年6月4日)と言いたくなるもので、かなり味がいいし、浸れる。パンチ・パーマがいびつに伸びたようなおやぢな髪型は演歌グループにいそうと思わせるが、センスいいやん。次作はもっとコンテンポラリー・ポップよりのものになるのかもしれない。いや、ぼくはそれを期待したい。
ところで、ハマシアンの実演を見て、UKサイバー派ポッパーであるジェイムス・ブレイクのことを想起するとは思わなかった。とともに、この後に見ることになっていた、テイラー・マクファーリン(2012年3月2日、2012年2月18日)公演に対する期待がもわもわ湧く。というのも、2日前にマクファーリンにインタヴューしたのだが、ヒューマン・ビート・ボックスには興味を失っていて、もっと歌やメロディに力を入れる方向に進みたいと、言っていたから。ライオット(2012年9月13日)から父親ボビー・マクファーリン(2004年2月3日、2012年3月2日)まで複数のシンガーを起用した2014年作『アーリー・ライザー』を彼は出しているが、そのヴォーカルを多用した総体はまさにジェイムス・ブレイクの流れにあるものと、ぼくは感じており、そんな発言から、今回の彼のパフォーマンスはそういう方向が強められるのではないかと……。うーぬ、それにしても、ジャズ側にいる人間のポップ・アーティスト一番人気は間違いないく(いまだ)レディオヘッドだが、ジェイムス・ブレイクはそれに続く存在になりえる。
米国西海岸のヒップホップ流儀の自在の拡大やジャズ要素の活用の面白さを提出しているブレインフィーダー所属アーティストであるマクファーリンのライヴは、渋谷・wwwにて。こっちも、混んでいたな。こちらは、キーボードや装置やマイクを扱うマクファーリンとドラマーの石若駿のデュオにて持たれる。1992年生まれの石若は10代半ばにして日野皓正(2005年6月5日、2006年11月3日、2011年3月28日、2011年7月25日、2011年9月2日 、2013年9月22日、2014年4月4日)のグループに関与したこともある、日本人俊英だ。
ん? あらら……。先に書いたように、もっと歌うパフォーマンスを見せるかと思ったら、プリセットのガイド音にあわせて、鍵盤を訥々と弾いて流れていくと説明できるものが結構多い。そして、ヒューマン・ビート・ボックスをときに披露したり、ヴォーカルを控え目に少しとったり、ヴォーカル・トラックを流したり。普通に接していれば、これも納得の内容ではあったろう。だが、先のハマシアンの達者な指さばきや力と精気を持つ歌を目の当たりにしたばかりだと、それはつたなく、脆弱と感じてしまう。うーん。これが、テイラー→ハマシアンと逆に接したなら、また別の感想を得たろう。音楽スケジュールの女神に意地悪をされてしまったな。
また、ハマシアン表現におけるドラマーの関与の仕方を聞いたあとだと、マクファーリンと石若のやりとりも物足りない。マクファーリンとしてはここ4年ぐらい一緒にツルんでいるマーカス・ギルモア(2007年11月21日、2010年7月24日、2010年8月22日、2014年5月15日、2014年6月19日、2014年6月20日)に同行してほしがったが、売れっ子ゆえスケジュールが合わず、石若に白羽の矢が立てられたのだという。石若も悪い奏者ではないが、リハの時間もそれほど取れなかったろうし、ここで密なインタープレイを要求するの無理がありますね。
と、なんか否定的なことを書いているが、基本テイラー・マクファーリンは目映いサムシングを孕む現代流動ポップ表現を作れる人物だとぼくは思っているし、今回のパフォーマンスに接してもその期待はぜんぜんしぼんでいない。そういえば、2度目のアンコールでやった、アカペラの出だしはもろに父親の自由さを聞き手に与えるそれを思い出させる。というか、かつて父が見せた変幻自在なマイク・パフォーマンスは息子からインスピレーションを得るものでもあったのではないか? あの父の息子、ひきついでいる多大な才能は絶対あると思う。蛇足だが、彼にはハタチちょいの妹がいて、けっこう才能あるんだそう。
なお、(ぼくの知る限り)テイラーくんのバイオには生年月日が記されているものがないが、今回の取材で自ら、今33歳なんだけどと言っていたので、年齢を隠しているということはなさそう。彼、すんごく育ちよさげなハンサムさんで、肌の色はお父さんと違いそれほど黒くなかった。
▶過去の、レディオヘッド
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-10.htm
http://43142.diarynote.jp/200404180058130000/
http://43142.diarynote.jp/200810061856366600/
▶過去の、ジェイムズ・ブレイク
http://43142.diarynote.jp/201110161924242614/
http://43142.diarynote.jp/201306060730086224/
▶過去の、テイラー・マクファーリン
http://43142.diarynote.jp/201202200901013744/
http://43142.diarynote.jp/?day=20120302
▶過去の、ライオット
http://43142.diarynote.jp/201209191239346073/
▶過去の、ボビー・マクファーリン
http://43142.diarynote.jp/200402051853580000/
http://43142.diarynote.jp/?day=20120302
▶過去の、日野
http://43142.diarynote.jp/200506120639310000/
http://43142.diarynote.jp/?day=20061103
http://43142.diarynote.jp/?day=20110328
http://43142.diarynote.jp/201107310727152406/
http://43142.diarynote.jp/?day=20110902
http://43142.diarynote.jp/201309260930584072/
http://43142.diarynote.jp/201404070654593139/
▶過去の、ギルモア
http://43142.diarynote.jp/200711290930350000/
http://43142.diarynote.jp/201007261045442770/
http://43142.diarynote.jp/201008261620103318/
http://43142.diarynote.jp/201405171309186867/
http://43142.diarynote.jp/?day=20140619
http://43142.diarynote.jp/201406210910441716/
<今日の、あらら>
コットンクラブに行く半蔵門線車内で、同性飲み会に向かう舞ちゃんのお母さん。有楽町駅エスカレーターで、のっぽの堀内くん。コットン公演が終わり駅に向かう国際フォーラム地下で、5年ぶりぐらいに会う鮎沢くん。渋谷駅からwwwに向かうときに、お洒落な小松さん。と、続け様に知り合いと会う。あら。普段はぼうっとしていて、相手が気づいて話しかけてくることがほとんど(目立つ髪の色しているし)だが、今日はぼくのほう、もしくは同時に気づく。こんなこともあるんだなー。
エレクトリック・ベースを弾くイラン系アメリカ人のサム・ミネイとドラムのアーサー・ナーテクとのトリオによる出演。普通は縦ベースを弾くメネイはハマシアンの片腕的なベーシスト。今回は4弦の電気ベースを抱えていた彼は、軽〜い“ペラ男”くん奏法は一切出さず、どっしり伸びる低音を加える作法に出ていて、ぼくはニコっ。彼のカルテット編成(ピアノレスの二管)による2013年作『Heyo!』(CD Baby)は強さと詩情を併せ持つ現代リアル・ジャズの傑作だ。一方、美味しい現代的アクセントを繰り出しているのにも関わらず全てレギュラー・グリップで叩いていたアーサー・ナーテクはまだ20代半ばのNY在住のスイス人。彼らは皆腕が立ち、息の合い方もばっちり。
そんな3人がデカい出音を介して編んでいくのは、かなりの構成と哀愁メロディ(それはときに少女趣味と思わせるものであり、アルメニアの属性がいかされたものだろう)を持ち、けっこうプログ・ロックぽい手触りも持つ。そして、どういう仕組みになっているかは分らぬが、癖と妙味たっぷりのトリオ音に効果的に電気音がかぶさる場合もある。その際は、レディオヘッド((2001年10月4日、2004年4月18日、2008年10月4日)的な音に対する共感も横たわっていたはずだ。
ハマシアンが歌やヴォイスを加える場合も散見されるが、その一方、実は普通のジャズのように延々とソロを取るという局面はない。が、短く入れられるピアノ・ソロは研ぎすまされ、質量感も持ち、彼が本来“選ばれたジャズ・ピアニスト”であることを痛感させる。そのソロの短さは、長くなると手癖になっちゃうので美味しくも新鮮な部分だけをさくっと出すのが吉と、彼が考えているようにも思えた。とともに、オレの表現ってジャズって取ってもらわなくていいも〜んと、彼は考えている?
本編最後の曲(新曲と紹介していた)とアンコール曲は作り込んだトラック(ゆえに、一応ベーシストもドラマーも音を加えてはいたが、彼らがいなくても平気だったはず)を下敷きにハマシアンがきっちり歌う。歌声も堂々しているな。それ、アルメニア(言葉も非英語であったはず)のジェイムス・ブレイク(2011年10月12日、2013年6月4日)と言いたくなるもので、かなり味がいいし、浸れる。パンチ・パーマがいびつに伸びたようなおやぢな髪型は演歌グループにいそうと思わせるが、センスいいやん。次作はもっとコンテンポラリー・ポップよりのものになるのかもしれない。いや、ぼくはそれを期待したい。
ところで、ハマシアンの実演を見て、UKサイバー派ポッパーであるジェイムス・ブレイクのことを想起するとは思わなかった。とともに、この後に見ることになっていた、テイラー・マクファーリン(2012年3月2日、2012年2月18日)公演に対する期待がもわもわ湧く。というのも、2日前にマクファーリンにインタヴューしたのだが、ヒューマン・ビート・ボックスには興味を失っていて、もっと歌やメロディに力を入れる方向に進みたいと、言っていたから。ライオット(2012年9月13日)から父親ボビー・マクファーリン(2004年2月3日、2012年3月2日)まで複数のシンガーを起用した2014年作『アーリー・ライザー』を彼は出しているが、そのヴォーカルを多用した総体はまさにジェイムス・ブレイクの流れにあるものと、ぼくは感じており、そんな発言から、今回の彼のパフォーマンスはそういう方向が強められるのではないかと……。うーぬ、それにしても、ジャズ側にいる人間のポップ・アーティスト一番人気は間違いないく(いまだ)レディオヘッドだが、ジェイムス・ブレイクはそれに続く存在になりえる。
米国西海岸のヒップホップ流儀の自在の拡大やジャズ要素の活用の面白さを提出しているブレインフィーダー所属アーティストであるマクファーリンのライヴは、渋谷・wwwにて。こっちも、混んでいたな。こちらは、キーボードや装置やマイクを扱うマクファーリンとドラマーの石若駿のデュオにて持たれる。1992年生まれの石若は10代半ばにして日野皓正(2005年6月5日、2006年11月3日、2011年3月28日、2011年7月25日、2011年9月2日 、2013年9月22日、2014年4月4日)のグループに関与したこともある、日本人俊英だ。
ん? あらら……。先に書いたように、もっと歌うパフォーマンスを見せるかと思ったら、プリセットのガイド音にあわせて、鍵盤を訥々と弾いて流れていくと説明できるものが結構多い。そして、ヒューマン・ビート・ボックスをときに披露したり、ヴォーカルを控え目に少しとったり、ヴォーカル・トラックを流したり。普通に接していれば、これも納得の内容ではあったろう。だが、先のハマシアンの達者な指さばきや力と精気を持つ歌を目の当たりにしたばかりだと、それはつたなく、脆弱と感じてしまう。うーん。これが、テイラー→ハマシアンと逆に接したなら、また別の感想を得たろう。音楽スケジュールの女神に意地悪をされてしまったな。
また、ハマシアン表現におけるドラマーの関与の仕方を聞いたあとだと、マクファーリンと石若のやりとりも物足りない。マクファーリンとしてはここ4年ぐらい一緒にツルんでいるマーカス・ギルモア(2007年11月21日、2010年7月24日、2010年8月22日、2014年5月15日、2014年6月19日、2014年6月20日)に同行してほしがったが、売れっ子ゆえスケジュールが合わず、石若に白羽の矢が立てられたのだという。石若も悪い奏者ではないが、リハの時間もそれほど取れなかったろうし、ここで密なインタープレイを要求するの無理がありますね。
と、なんか否定的なことを書いているが、基本テイラー・マクファーリンは目映いサムシングを孕む現代流動ポップ表現を作れる人物だとぼくは思っているし、今回のパフォーマンスに接してもその期待はぜんぜんしぼんでいない。そういえば、2度目のアンコールでやった、アカペラの出だしはもろに父親の自由さを聞き手に与えるそれを思い出させる。というか、かつて父が見せた変幻自在なマイク・パフォーマンスは息子からインスピレーションを得るものでもあったのではないか? あの父の息子、ひきついでいる多大な才能は絶対あると思う。蛇足だが、彼にはハタチちょいの妹がいて、けっこう才能あるんだそう。
なお、(ぼくの知る限り)テイラーくんのバイオには生年月日が記されているものがないが、今回の取材で自ら、今33歳なんだけどと言っていたので、年齢を隠しているということはなさそう。彼、すんごく育ちよさげなハンサムさんで、肌の色はお父さんと違いそれほど黒くなかった。
▶過去の、レディオヘッド
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-10.htm
http://43142.diarynote.jp/200404180058130000/
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▶過去の、ジェイムズ・ブレイク
http://43142.diarynote.jp/201110161924242614/
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▶過去の、テイラー・マクファーリン
http://43142.diarynote.jp/201202200901013744/
http://43142.diarynote.jp/?day=20120302
▶過去の、ライオット
http://43142.diarynote.jp/201209191239346073/
▶過去の、ボビー・マクファーリン
http://43142.diarynote.jp/200402051853580000/
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▶過去の、日野
http://43142.diarynote.jp/200506120639310000/
http://43142.diarynote.jp/?day=20061103
http://43142.diarynote.jp/?day=20110328
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http://43142.diarynote.jp/201309260930584072/
http://43142.diarynote.jp/201404070654593139/
▶過去の、ギルモア
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http://43142.diarynote.jp/201405171309186867/
http://43142.diarynote.jp/?day=20140619
http://43142.diarynote.jp/201406210910441716/
<今日の、あらら>
コットンクラブに行く半蔵門線車内で、同性飲み会に向かう舞ちゃんのお母さん。有楽町駅エスカレーターで、のっぽの堀内くん。コットン公演が終わり駅に向かう国際フォーラム地下で、5年ぶりぐらいに会う鮎沢くん。渋谷駅からwwwに向かうときに、お洒落な小松さん。と、続け様に知り合いと会う。あら。普段はぼうっとしていて、相手が気づいて話しかけてくることがほとんど(目立つ髪の色しているし)だが、今日はぼくのほう、もしくは同時に気づく。こんなこともあるんだなー。
サード・コースト・キングス。蜂谷真紀
2014年9月25日 音楽 渋谷・クラブクアトロで、デトロイトのファンク・バンドである、サード・コースト・キングスを見る。全7人がステージ上に。ギター、ベース、ドラム(つまりキーボードレスの編成)に、テナー・サックス(一部バリトンも吹く)、トランペット、トロンボーンという演奏陣は、譜面台を置いている人たちはいず。皆、ネクタイとジャケットを着用。ドラマーはラディックを用い、昔のジャズ風に設定はシンプル。そして、そのフロントには客にいろいろアピールせんとするアフリカ系のシンガーが位置する。という編成はタワー・オブ・パワーみたいだが、JB(2000年8月5日)とアヴェレイジ・ホワイト・バンド(2007年11月26日、2014年1月29日)をくっつけたみたいと形容したくなる音楽性を持つと思ったか。がりがり音を出す彼らは、ウォー(2007年11月6日、2009年8月9日)の「スリッピン・イン・ザ・ダークネス」やジェイムズ・ブラウンの「ソウル・パワー」のカヴァーも披露。この晩は休憩を挟んでの2ショウ制。2部の途中で、次の場に移動する。
▶過去の、JB
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-8.htm サマーソニック
▶過去の、AWB
http://43142.diarynote.jp/200711290931440000/
http://43142.diarynote.jp/201401301533407584/
▶過去の、ウォー関連
http://43142.diarynote.jp/200711101235120000/
http://43142.diarynote.jp/200908181436378859/
そして、新宿ピットインに行って、シンガーの蜂谷真紀(2008年8月24日、2009年1月8日、2010年9月11日、2014年7月22日)の<次ナルJAZZ問答;服部マサツグ 編 >と題されたショウを見る。トランペッターの松島啓之と類家心平(2011年5月5日、2014年6月13日)、縦ベーシストの東保光、ドラムの服部マサツグという面々。わざわざドラマーの名前を出し物名に出しているのは、今回いつものドラマーではないからのよう。
セカンド・セットから見るが、けっこう驚くとともに、これは新鮮だった。というのも、ぼくは過去の蜂谷の実演はフリー・インプロヴィゼーションで行くものしか見たことがなかったから。ま、今回もソロの部分はかなりブっとんだりもする(ジャズ素養/技術のあるヨーコ・オノ〜2009年1月21日〜という形容がしたくなる場合もあるか)が、もっとジャズ、おいしいジャズ。オリジナルを中心にやっていたが、まず楽曲と(バンド・)アレンジがあったうえで、彼女やバンド員の相乗や即興が展開される。まず、その設定が興味深い。また、スタンダードの「ラヴ・フォー・セール」もやったが、かなり様相を変えたそれも面白い。トランペッターを二人並べるというのも普通はなかなかできないことだし、リズムの設定も考えられている。ベースのアルコ弾きの音が良かったナ。一部で蜂谷はピアノも弾いたが、今回はまず見事なバンド・リーダー/ソング・ライター/アレンジャーであることを開いたうえで、突き抜けたヴォイス・インプロヴァイザーの姿を出していた。あっぱれ。
▶過去の、蜂谷
http://43142.diarynote.jp/200808260821260000/
http://43142.diarynote.jp/200901091437341082/
http://43142.diarynote.jp/?day=20100911
http://43142.diarynote.jp/201407231341189225/
▶過去の、類家
http://43142.diarynote.jp/?day=20110505
http://43142.diarynote.jp/201406160956273046/
▶過去の、オノ
http://43142.diarynote.jp/200901221504141906/
<今日の、発見>
昼間に移動していて、地下鉄半蔵門駅のホーム構内の部分部分が、歌舞伎を想起させる黒/緑/柿色の3色板がディスプレイされていることに、初めて気付く。あ、なるほど半蔵門には国立劇場があるからなのかと、なんとなく合点。昔、歌舞伎見に行ったことがあったよな。そういえば、本編のほうで老舗ドラム・メイカーの名をラディックと表記したが、これって本当なのか? 日本では昔からそう表記されていて、ぼくの頭のなかにはそうきっちり刷り込まれているが、綴りは“Ludwig”。まっさらだと、ラドゥウィグとか読みたくなるよなー。はて、実際は?
▶過去の、JB
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-8.htm サマーソニック
▶過去の、AWB
http://43142.diarynote.jp/200711290931440000/
http://43142.diarynote.jp/201401301533407584/
▶過去の、ウォー関連
http://43142.diarynote.jp/200711101235120000/
http://43142.diarynote.jp/200908181436378859/
そして、新宿ピットインに行って、シンガーの蜂谷真紀(2008年8月24日、2009年1月8日、2010年9月11日、2014年7月22日)の<次ナルJAZZ問答;服部マサツグ 編 >と題されたショウを見る。トランペッターの松島啓之と類家心平(2011年5月5日、2014年6月13日)、縦ベーシストの東保光、ドラムの服部マサツグという面々。わざわざドラマーの名前を出し物名に出しているのは、今回いつものドラマーではないからのよう。
セカンド・セットから見るが、けっこう驚くとともに、これは新鮮だった。というのも、ぼくは過去の蜂谷の実演はフリー・インプロヴィゼーションで行くものしか見たことがなかったから。ま、今回もソロの部分はかなりブっとんだりもする(ジャズ素養/技術のあるヨーコ・オノ〜2009年1月21日〜という形容がしたくなる場合もあるか)が、もっとジャズ、おいしいジャズ。オリジナルを中心にやっていたが、まず楽曲と(バンド・)アレンジがあったうえで、彼女やバンド員の相乗や即興が展開される。まず、その設定が興味深い。また、スタンダードの「ラヴ・フォー・セール」もやったが、かなり様相を変えたそれも面白い。トランペッターを二人並べるというのも普通はなかなかできないことだし、リズムの設定も考えられている。ベースのアルコ弾きの音が良かったナ。一部で蜂谷はピアノも弾いたが、今回はまず見事なバンド・リーダー/ソング・ライター/アレンジャーであることを開いたうえで、突き抜けたヴォイス・インプロヴァイザーの姿を出していた。あっぱれ。
▶過去の、蜂谷
http://43142.diarynote.jp/200808260821260000/
http://43142.diarynote.jp/200901091437341082/
http://43142.diarynote.jp/?day=20100911
http://43142.diarynote.jp/201407231341189225/
▶過去の、類家
http://43142.diarynote.jp/?day=20110505
http://43142.diarynote.jp/201406160956273046/
▶過去の、オノ
http://43142.diarynote.jp/200901221504141906/
<今日の、発見>
昼間に移動していて、地下鉄半蔵門駅のホーム構内の部分部分が、歌舞伎を想起させる黒/緑/柿色の3色板がディスプレイされていることに、初めて気付く。あ、なるほど半蔵門には国立劇場があるからなのかと、なんとなく合点。昔、歌舞伎見に行ったことがあったよな。そういえば、本編のほうで老舗ドラム・メイカーの名をラディックと表記したが、これって本当なのか? 日本では昔からそう表記されていて、ぼくの頭のなかにはそうきっちり刷り込まれているが、綴りは“Ludwig”。まっさらだと、ラドゥウィグとか読みたくなるよなー。はて、実際は?
イン・ザ・カントリー+ソールヴァイ・シュレッタイエル。イタリアン・サーフ・アカデミー
2014年9月23日 音楽 昼間、代官山・晴れたら空に豆まいてで、ノルウェーのピアノ・トリオのイン・ザ・カントリーを見る。3人ともエフェクターやPCを傍らに置き、音色に留意したり、サンプリング音や同期音を用いたりもするわけで(専属エンジニアも同行させていた)、ピアノ・トリオとさらりと書くには少し躊躇するところもあるけれど。ピアニストのモッテン・クヴェニルはスザンナ&ザ・マジカル・オーケストラ(2004年10月8日)で来日したことがあり、ジャガ・ジャジスト(2014年9月6日)やシャイニング(2008年10月6日)に参加していたこともあったという。
1曲目は単純なリフを機微ありげに重ねて行くタイプの曲で、かなり所謂ポスト・ロック的な演奏と思う。他にもポスト・ロック的と感じさせる局面があったが、一方では鮮烈なジャズ感覚や眩しい飛躍も持っていて、ほうと思わせる。ピアノのソロはブラッド・メルドー(2002年3月19日、2003年2月15日、2005年2月20日)的と少し言いたくなるものであったか。ジャズとロック的音響の綱引きという部分において、今はなきスウェーデンのE.S.T.(2003年6月17日、2007年1月13日)を思い出させるところもあるが、その自然な噛み合いは若い彼らのほうに分がある? でも、得難いパッションやストーリー性はE.S.T.が勝る?。
途中からは、クヴェニルとは15年だかの付き合いとか紹介される女性シンガーのソールヴァイ・シュレッタイエルが出て来て、彼女がフィーチャーされる。シュレッタイエルは立派な体格を利した、立派な声量で歌い上げる。ジャズ性は皆無で、レディオヘッド(2001年10月4日、2004年4月18日、2008年10月4日)とか、欧米曲カヴァーも披露。ちゃんと実力を持つ人ではあるが、ぼくの好みからは外れ、演奏陣だけのパフォーマンスにもっと触れたいと思った。
▶過去の、スザンナ&ザ・マジカル・オーケストラ
http://43142.diarynote.jp/200410162214500000
▶過去の、ジャガ・ジャジスト
http://43142.diarynote.jp/201409100929108025/
▶過去の、シャイニング
http://43142.diarynote.jp/200810081601372821/
▶過去の、メルドー
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-3.htm
http://www.myagent.ne.jp/%7Enewswave/live-2003-2.htm
http://43142.diarynote.jp/200502232041270000/
▶過去の、E.S.T.
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-6.htm
http://43142.diarynote.jp/200701141431470000/
▶過去の、レディオヘッド
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-10.htm
http://43142.diarynote.jp/200404180058130000/
http://43142.diarynote.jp/200810061856366600/
そして、夜は九段下・イタリア文化会館で、NY在住イタリア人ギタリストのマルコ・カッペリ率いるトリオ・バンドを見る。そのイタリアン・サーフ・アカデミーは普段前衛系のジャズ・ギターを弾いているカッペリの“外し”プロジェクトで、エンリオ・モリコーネをはじめとするマカロニ・ウェスタン(カッペリはスパゲッティ・ウェスタンと言っていた)映画の曲を演奏する主旨を持つ。サイドを務めるのは、ルカ・ロ・ビアンコ(電気ベース。縦も弾くのは明らかな弾き味を持つ)とフランセスコ・クサ(ドラム)。もしかすると、彼らはイタリア在住者かもしれない。なんか雰囲気から、そう思わせたりもする。
耳なじみのある哀愁系曲をとぼけた感じと、ときに尖った感じも介しつつ、ざっくり披露。ぼくがCD で過去聞いたカッペリはかなり繊細な演奏をする人物という印象もあったが、くだけたテーマもあったためか神経質と感じさせるところはゼロで、いろんなヤマを持つ演奏を悠々と披露して行く。007のテーマ曲もやったな。ステージ背後にはイタリア産映画を主にモチーフを置く処理映像が音楽に会わせるように流される。それ、フツーに質をもっていた。その同行オペレイターも、最後ステージにあがり紹介されていた。卓をやっていたのは、オノセイゲン(2000年3月12日、2009年1月17日、2011年8月4日、2012年6月7日、2013年1月30日、2014年4月20日、2014年7月28日)。
今日見た2組の非英語圏育ちの奏者たち、なんか初々しい。皆さんの前で演奏できてうれしい、という喜びを、両組とも存分に出していたナ。
▶過去の、オノ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-3.htm
http://43142.diarynote.jp/200901181343426080/
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http://43142.diarynote.jp/?day=20140728
<今日は、祭日>
代官山駅をおりると、すごい人。なんか、お店(飲食店なのではないかな?)に入るために列をなしているところもあったりして、大げさに言えば、おののく。せっかくのゴラクのひととき、列に並んだりしたら、台無しとぼくは感じてしまうタイプであるから。日中は半袖で歩いていて、少し汗ばんでくるような天候。秋分の日となる今日は、とってもいい天気であった。
1曲目は単純なリフを機微ありげに重ねて行くタイプの曲で、かなり所謂ポスト・ロック的な演奏と思う。他にもポスト・ロック的と感じさせる局面があったが、一方では鮮烈なジャズ感覚や眩しい飛躍も持っていて、ほうと思わせる。ピアノのソロはブラッド・メルドー(2002年3月19日、2003年2月15日、2005年2月20日)的と少し言いたくなるものであったか。ジャズとロック的音響の綱引きという部分において、今はなきスウェーデンのE.S.T.(2003年6月17日、2007年1月13日)を思い出させるところもあるが、その自然な噛み合いは若い彼らのほうに分がある? でも、得難いパッションやストーリー性はE.S.T.が勝る?。
途中からは、クヴェニルとは15年だかの付き合いとか紹介される女性シンガーのソールヴァイ・シュレッタイエルが出て来て、彼女がフィーチャーされる。シュレッタイエルは立派な体格を利した、立派な声量で歌い上げる。ジャズ性は皆無で、レディオヘッド(2001年10月4日、2004年4月18日、2008年10月4日)とか、欧米曲カヴァーも披露。ちゃんと実力を持つ人ではあるが、ぼくの好みからは外れ、演奏陣だけのパフォーマンスにもっと触れたいと思った。
▶過去の、スザンナ&ザ・マジカル・オーケストラ
http://43142.diarynote.jp/200410162214500000
▶過去の、ジャガ・ジャジスト
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▶過去の、シャイニング
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▶過去の、メルドー
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▶過去の、E.S.T.
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▶過去の、レディオヘッド
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-10.htm
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そして、夜は九段下・イタリア文化会館で、NY在住イタリア人ギタリストのマルコ・カッペリ率いるトリオ・バンドを見る。そのイタリアン・サーフ・アカデミーは普段前衛系のジャズ・ギターを弾いているカッペリの“外し”プロジェクトで、エンリオ・モリコーネをはじめとするマカロニ・ウェスタン(カッペリはスパゲッティ・ウェスタンと言っていた)映画の曲を演奏する主旨を持つ。サイドを務めるのは、ルカ・ロ・ビアンコ(電気ベース。縦も弾くのは明らかな弾き味を持つ)とフランセスコ・クサ(ドラム)。もしかすると、彼らはイタリア在住者かもしれない。なんか雰囲気から、そう思わせたりもする。
耳なじみのある哀愁系曲をとぼけた感じと、ときに尖った感じも介しつつ、ざっくり披露。ぼくがCD で過去聞いたカッペリはかなり繊細な演奏をする人物という印象もあったが、くだけたテーマもあったためか神経質と感じさせるところはゼロで、いろんなヤマを持つ演奏を悠々と披露して行く。007のテーマ曲もやったな。ステージ背後にはイタリア産映画を主にモチーフを置く処理映像が音楽に会わせるように流される。それ、フツーに質をもっていた。その同行オペレイターも、最後ステージにあがり紹介されていた。卓をやっていたのは、オノセイゲン(2000年3月12日、2009年1月17日、2011年8月4日、2012年6月7日、2013年1月30日、2014年4月20日、2014年7月28日)。
今日見た2組の非英語圏育ちの奏者たち、なんか初々しい。皆さんの前で演奏できてうれしい、という喜びを、両組とも存分に出していたナ。
▶過去の、オノ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-3.htm
http://43142.diarynote.jp/200901181343426080/
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http://43142.diarynote.jp/?day=20140728
<今日は、祭日>
代官山駅をおりると、すごい人。なんか、お店(飲食店なのではないかな?)に入るために列をなしているところもあったりして、大げさに言えば、おののく。せっかくのゴラクのひととき、列に並んだりしたら、台無しとぼくは感じてしまうタイプであるから。日中は半袖で歩いていて、少し汗ばんでくるような天候。秋分の日となる今日は、とってもいい天気であった。
変テコな探究心は愛らしくも美徳なりを飄々と体現する英国人(2013年6月20日)のプレス向けのミニ・ライヴを、代官山・山羊にきく で見る。3人の同行ミュージシャンとともに、英国伝承歌の素朴なアップ・テート・ヴァージョンを披露。彼、ハダシでした。前回よりもとても近くで見たためもあってか、なんかよりグっと来る表現に聞こえた。歌声もより味わい深いものに聞こえた。でもって、その自在さ、自由さはどこかきっちり自己を律する能力があるがゆかもとふと思った。ともあれ、どこかに芯を持つ、その柔和さはいいなー。日本人の担い手とも絡む12月の来日公演が楽しみ〜。
▶過去の、サム・リー
http://43142.diarynote.jp/201306241438288191/
<今日の、移動>
夕方(というより前だな)から飲んでいたのだが、相手がぼく以上にせっかちで、どんどん場所を変えたがるのには参った。慣れているんだろう、適切な店もいろいろ知っているのは偉いが、おかげでリーさんのライヴを見るころには……。って、書かなきゃ、誰もわからないか。
▶過去の、サム・リー
http://43142.diarynote.jp/201306241438288191/
<今日の、移動>
夕方(というより前だな)から飲んでいたのだが、相手がぼく以上にせっかちで、どんどん場所を変えたがるのには参った。慣れているんだろう、適切な店もいろいろ知っているのは偉いが、おかげでリーさんのライヴを見るころには……。って、書かなきゃ、誰もわからないか。
青山 CAY・で、レバノン生まれ女性シンガーのショウを見る。中東の伝統とインターナショナルな今が融解する、軸足をもう一つのところに置いたささやかな現代ポップス、なり。
本国でエレクトロニカ系バンドなどをやったりとかいろいろあった後にパリに渡り、マドンナ(2005年12月7日)との関わりで知られるアフガニスタンとスイスのミックスであるクリエイターのミルウェイズと一緒にY.A.S.というユニットを組んだこともある女性。といったように、いろいろ経歴を積んでおり、パフォーマンスを見てもう少し若いかと思ったが、現在37歳のようだ。美貌にも恵まれた彼女は、ジム・ジャームッシュの2013年映画「オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ」で印象的なライヴをするシーンを与えられている。そんな彼女の旦那はイスラエル出身の映画監督/俳優のエリア・スレイマンだそう。今回、彼も同行しており、会場でちらりと見かけたらけっこう年齢は離れている感じか。
ギター(一部、ボウを用いる。また、2曲だったかはベースも弾く)、鍵盤、ドラムの男性奏者3人を従える。プリセット音は用いず、その生音だけでバッキング音は完結する。彼らは、パリ在住のミュージシャンたちなのかな。で、響きに留意した幽玄ポップ方向を取るのだが、なるほど半分強の歌は、彼女のアラブ圏の出身であることを伝える薫りがもやもやある。中東の伝統と今が綱引き、といった感じはさりげなくもきっちりとあって、トラッドを引っ張ってきてもいるのかな。また、一方では、モノクロっぽいポップ曲もやるが、彼女の歌にもそれなりの癖もあって、両者が乖離するわけではない。ハムダンはいろいろなマイクの持ち方をしながら、歌声の響きに留意しようとしていた。あ、それから裸足でステージに上がっていました。
▶過去のマドンナ
http://43142.diarynote.jp/200512091117210000/
<今日の、結果>
スコットランドの独立住民投票が否決された。直前、独立派が逆転優勢などとも言われたが、結果は現状維持。ぼくはスコットランドに行ったこともないし、それについての是非はよくわからない。でも、無責任な外野としては、ドラスティックな変化を見たかったという思いは残る。会場で会ったスコットランド通の方は、現地の友人たち(音楽関係が多いんじゃないかな)は皆独立賛成派だったそう。それはともかく、音楽やサッカーがなかったら、ぼくのスコットランド認識はもっと粗末なものであったろうなー。話は変わるが、マドンナにせよプリンス(2002年11月19日)にせよ、公称1958年生まれの米国人スターはなかなか日本公演をしないよなあ。。。。。
▶過去の、プリンス
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-11.htm
本国でエレクトロニカ系バンドなどをやったりとかいろいろあった後にパリに渡り、マドンナ(2005年12月7日)との関わりで知られるアフガニスタンとスイスのミックスであるクリエイターのミルウェイズと一緒にY.A.S.というユニットを組んだこともある女性。といったように、いろいろ経歴を積んでおり、パフォーマンスを見てもう少し若いかと思ったが、現在37歳のようだ。美貌にも恵まれた彼女は、ジム・ジャームッシュの2013年映画「オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ」で印象的なライヴをするシーンを与えられている。そんな彼女の旦那はイスラエル出身の映画監督/俳優のエリア・スレイマンだそう。今回、彼も同行しており、会場でちらりと見かけたらけっこう年齢は離れている感じか。
ギター(一部、ボウを用いる。また、2曲だったかはベースも弾く)、鍵盤、ドラムの男性奏者3人を従える。プリセット音は用いず、その生音だけでバッキング音は完結する。彼らは、パリ在住のミュージシャンたちなのかな。で、響きに留意した幽玄ポップ方向を取るのだが、なるほど半分強の歌は、彼女のアラブ圏の出身であることを伝える薫りがもやもやある。中東の伝統と今が綱引き、といった感じはさりげなくもきっちりとあって、トラッドを引っ張ってきてもいるのかな。また、一方では、モノクロっぽいポップ曲もやるが、彼女の歌にもそれなりの癖もあって、両者が乖離するわけではない。ハムダンはいろいろなマイクの持ち方をしながら、歌声の響きに留意しようとしていた。あ、それから裸足でステージに上がっていました。
▶過去のマドンナ
http://43142.diarynote.jp/200512091117210000/
<今日の、結果>
スコットランドの独立住民投票が否決された。直前、独立派が逆転優勢などとも言われたが、結果は現状維持。ぼくはスコットランドに行ったこともないし、それについての是非はよくわからない。でも、無責任な外野としては、ドラスティックな変化を見たかったという思いは残る。会場で会ったスコットランド通の方は、現地の友人たち(音楽関係が多いんじゃないかな)は皆独立賛成派だったそう。それはともかく、音楽やサッカーがなかったら、ぼくのスコットランド認識はもっと粗末なものであったろうなー。話は変わるが、マドンナにせよプリンス(2002年11月19日)にせよ、公称1958年生まれの米国人スターはなかなか日本公演をしないよなあ。。。。。
▶過去の、プリンス
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テリ・リン・キャリントン+リズ・ライト。BLACK WAX
2014年9月16日 音楽 まず、丸の内・コットンクラブ(ファースト・ショウ)で、当代きっての女性ジャズ・ドラマー(2004年9月7日、2005年8月21日、2008年12月1日、2009年6月15日、2010年9月4日)のリーダー公演を見る。ほう、面白く、いい出し物だったな。
前半と最後のほうは、ピニアニスト、コントラバス奏者、リード奏者を従えたカルテット演奏。彼女の2013年新作『マネー・ジャングル』(コンコード)はデューク・エリントンの異色ピアノ・トリオ作『マネー・ジャングル』(UA、1963年)を下敷きにするものであり、そこで披露していた曲を中心に演奏していたと思われるが、これがもうアブストラクト気味な感覚も少し抱えたイケてるストレート・ジャズを志向していて、一発でニンマリ。フュージョンぽい設定でもリーダー公演をするキャリントンだが、今回の彼女は男前っぷり8割増しぢゃ。叩き音は重くも凛としていて、伴奏者たちもそれに乗り遅れんと演奏し、全体の印象はリアル・ヘヴィ・ジャズという感じ也。
そんなわけなんで、白人男性奏者のピーター・マーティンとザック・ブラウンのことをぼくは初めて見るはずだが、なかなか好印象。1曲目のマーティンのピアノ演奏はもろな、そして見事なハービー・ハンコック・マナーのそれで思わず頬が緩む。いろんな弾き方をしていたが、切れと線の太さを併せ持っていて、ぼくの好み。彼がソロ・パフォーマンスをやると聞いたら、これは見に行くなと思う。一方、まだ20代かもと思わせるブラウンはやはり骨太な演奏を出し、部分的にポール・ジャクソン(cf.ヘッドハンターズ)の電気ベース演奏を縦に移したみたいと思わせるところも。ようは、やはりぼくの好みであった。
そして、各種サックス(変な小さな横笛を手にしたときも)を担当するアフリカ系女性奏者のティア・フラーはキャリントンの『マネー・ジャングル』でも吹いていた人であり、マック・アヴェニュー他から数枚のリーダー・アルバムを出してもいる人であったのだが……。当初は??? ストロング・ジャズ志向の総体に合わせアウト気味のフレイズを繰り出すのだが、なんか治まりが悪く、また音程が悪い。何か事故があって、不慣れなリードを使っているのかとも思ったが、なんかイヤだ。途中から少しはマシになったが、音程がいま一つという印象は拭えず。違う奏者のほうが、ぼくは落ち着いて聞けただろう。そんな彼女、見た目はビヨンセ(2001年6月25日、2006年9月4日)の女性バンドにいそうと思わせるものであったが、後から調べたら、実際ビヨンセのアルバムに彼女の名前がクレジットが出ているものもある。そうかあ。
そして、中盤からの4曲(だっけ?)は、オーガニック派女性歌手のリズ・ライト(2003年9月17日)が加わる。おお、久しぶりに彼女を見る。前半のインスト部に触れながら、どうライトが重なるのか思ったら、自然な感じでヴォーカル付きパートに流れたな。彼女、カサンドラ・ウィルソン(1999年8月27日、1999年9月2日、2001年2月12日、2004年9月7日、2008年8月11日、2010年6月13日、2011年5月5日、2013年5月31日)の妹みたいな外見になっていたけど、奥行きを持つ低音気味ヴォーカルはやはり味がいい。この設定で聞くからこそ、よりスケールが大きくなったとも感じた部分はあったと思う。マル。1曲は、アル・グリーン曲をカヴァー。もうちょい彼女の歌をききたかったかもしれぬ。なお、今回の来日公演だけでなく、キャリントンとライトは海外でも現在重なる機会を持っている。演奏陣だけのショウは<マネー・ジャングル>、ライトが加わる場合は<モザイク・プロジェクト>と、キャリントンは称しているようだ。
▶過去の、キャリントン
http://43142.diarynote.jp/200409070203440000/
http://43142.diarynote.jp/200508230545510000/
http://43142.diarynote.jp/200812141259213603/
http://43142.diarynote.jp/200906160735045241/
http://43142.diarynote.jp/?day=20100904
▶過去の、ビヨンセ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-6.htm デスチャ
http://43142.diarynote.jp/200609070212050000/
▶過去の、ライト
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-9.htm
▶過去の、ウィルソン
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/augustlive.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/september1999live.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-2.htm
http://43142.diarynote.jp/200409070203440000/
http://43142.diarynote.jp/200808121357410000/
http://43142.diarynote.jp/201006181521416566/
http://43142.diarynote.jp/201105101010399933/
http://43142.diarynote.jp/201306060609052151/
その後、代官山・晴れたら空に豆まいて に向かう。久保田麻琴(2004年5月7日、2009年10月12日、2010年12月4日、2013年2月5日、2013年9月20日)が仕切る出し物(例により、卓を担当する)で、彼が関与する二組のアーティストが出る。会場に着いたときは、先発のタクシー・サウダージのソロ・パフォーマンスは終わって、休憩中。この後に出るBLACK WAXと彼らの地元である宮古島に行ったとき知り合ったという勝井祐二(2000年7月29日、2000年9月14日、2002年9月7日、2002年9月14日、2003年3月6日、2003年7月29日、2004年1月16日、2004年5月28日、2004年5月31日、2004年6月2日、2004年6月3日、2004年11月19日、2005年2月15日、2005年2月19日。2005年4月11日。2005年10月30日、2006年5月30日、2006年7月7日、2006年8月27日,2006年12月3日,2006年12月28日、2007年6月29日、2008年1月30日、2008年2月18日、2012年12月23日、2013年1月7日、2013年2月11日、2013年6月6日、2014年7月8日)さんが来ていて、少し話す。彼は前回もBLACK WAXが東京に来たとき会場に足を運んでいるようで、義理堅いな。いや、BLACK WAXが同業者にも繰り返し見させる力を持っていると判断すべきなのだろう。
各種リード楽器(女性)、キーボード(女性)、エレクトリック・アップライト・ベース(男性。最後のほうは、電気ベースに持ち替えた)、ドラム(男性。リーダーであるよう)という4人で、熱量を持つジャズ・ファンクを聞かせる。けっこう、レゲエ・ダブ的要素介したりもしていて、”キング・カーティス&ザ・キング・ピンズ、ジャマイカに行く”といった感じの曲もあって、それにはおおいに発汗もした。ジャズ有名曲の「キャラヴァン」や「ソー・ホワット」も立ち気味のビートを介して、イナセに彼女たちは披露。また、宮古島の民謡をアレンジした曲もやった。
しかし、こんなに堂にいったイケてる混合インストゥメンタル・バンドが宮古島にいるなんてビックリ。とは、接した者なら誰もが思うはず。Uターン組だったりとか、他の場所を知っている先におおらかな環境で育まれるBLACK WAXの表現があるようだが、そうした複数の環境を4人が知っているのは強みであるだろう。ほうと思ったのは、MCもこなすサックス奏者。実はキーボード奏者はほとんどソロを取らず、そのグループ音の大半はサックス音が前に出ていることで成り立っている。すごいテクニシャンだとは思わないが、その気っ風のいい(アルトの音なぞ、太かったなー)、歌うサックスはお見事。また、素朴にして天然の入ったMCも面白い。MC嫌いのぼくが、イヤに感じなかったのだから、これはすごい。
途中、普段は秩父のタクシー運転手をしている60歳ちょいのタクシー・サウダージが出て来て1曲「イパネマの娘」を日本語で弾き語りし、BLACK WAXの面々が伴奏を付ける。また、終盤には梅津和時(2001年9月2日、2001年9月21日、2004年10月10日、2005年7月29日、2006年1月21日、2008年11月14日、2009年2月8日、2009年6月5日、2010年3月20日、2011年4月1日、2012年2月10日、2012年11月21日、2012年12月8日、2013年11月20日)がアルト・サックスを持って出て来て、重なる。サックスのMarino嬢は忌野清志郎(2004年10月19日、2005年7月29日)の大ファンであるとか。それゆえ、忌野の側近奏者であった梅津のゲスト入りであったのか。
▶過去の、久保田
http://43142.diarynote.jp/200405071410000000/
http://43142.diarynote.jp/200910141731349364/
http://43142.diarynote.jp/?day=20101204
http://43142.diarynote.jp/201302091324078636/
http://43142.diarynote.jp/?day=20130920
▶過去の、勝井
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http://43142.diarynote.jp/200406080043380000/
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http://43142.diarynote.jp/?day=20050219
http://43142.diarynote.jp/200511130013450000/
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http://43142.diarynote.jp/201407091243129270/
▶過去の、梅津
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-9.htm タラフ+コチャニ(2日)、エスマ(21日)
http://43142.diarynote.jp/200410162220330000/
http://43142.diarynote.jp/200508042335560000/
http://43142.diarynote.jp/200601271857530000/
http://43142.diarynote.jp/200902102121513506/
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http://43142.diarynote.jp/201104041101543361/
http://43142.diarynote.jp/?day=20120210
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http://43142.diarynote.jp/?day=20121208
http://43142.diarynote.jp/201311230757159421/
▶過去の、忌野清志郎
http://43142.diarynote.jp/200410240628530000/
http://43142.diarynote.jp/200508042335560000/
<今日の、戸惑い>
昨日まで3連休(天候にも恵まれた)で、ぼくも人並みに休みをとり、ネットから一切離れる生活を送った。で、今日は朝から、さあ背筋を伸ばして行くゾであったのだが、さっそく原稿を打とうとしたら、平仮名とカタカナの区別が一瞬あやしくなり、戸惑う。えええ。脳が死んでいる。そういえば、キャリントンの『マネー・ジャングル』の日本盤解説を書いたのをすっかり忘れていて、見ている途中で思い出したりもした。リズ・ライトも1枚ライナーノーツをかつて書いたことがあるような気がするが、確信は持てない……。
前半と最後のほうは、ピニアニスト、コントラバス奏者、リード奏者を従えたカルテット演奏。彼女の2013年新作『マネー・ジャングル』(コンコード)はデューク・エリントンの異色ピアノ・トリオ作『マネー・ジャングル』(UA、1963年)を下敷きにするものであり、そこで披露していた曲を中心に演奏していたと思われるが、これがもうアブストラクト気味な感覚も少し抱えたイケてるストレート・ジャズを志向していて、一発でニンマリ。フュージョンぽい設定でもリーダー公演をするキャリントンだが、今回の彼女は男前っぷり8割増しぢゃ。叩き音は重くも凛としていて、伴奏者たちもそれに乗り遅れんと演奏し、全体の印象はリアル・ヘヴィ・ジャズという感じ也。
そんなわけなんで、白人男性奏者のピーター・マーティンとザック・ブラウンのことをぼくは初めて見るはずだが、なかなか好印象。1曲目のマーティンのピアノ演奏はもろな、そして見事なハービー・ハンコック・マナーのそれで思わず頬が緩む。いろんな弾き方をしていたが、切れと線の太さを併せ持っていて、ぼくの好み。彼がソロ・パフォーマンスをやると聞いたら、これは見に行くなと思う。一方、まだ20代かもと思わせるブラウンはやはり骨太な演奏を出し、部分的にポール・ジャクソン(cf.ヘッドハンターズ)の電気ベース演奏を縦に移したみたいと思わせるところも。ようは、やはりぼくの好みであった。
そして、各種サックス(変な小さな横笛を手にしたときも)を担当するアフリカ系女性奏者のティア・フラーはキャリントンの『マネー・ジャングル』でも吹いていた人であり、マック・アヴェニュー他から数枚のリーダー・アルバムを出してもいる人であったのだが……。当初は??? ストロング・ジャズ志向の総体に合わせアウト気味のフレイズを繰り出すのだが、なんか治まりが悪く、また音程が悪い。何か事故があって、不慣れなリードを使っているのかとも思ったが、なんかイヤだ。途中から少しはマシになったが、音程がいま一つという印象は拭えず。違う奏者のほうが、ぼくは落ち着いて聞けただろう。そんな彼女、見た目はビヨンセ(2001年6月25日、2006年9月4日)の女性バンドにいそうと思わせるものであったが、後から調べたら、実際ビヨンセのアルバムに彼女の名前がクレジットが出ているものもある。そうかあ。
そして、中盤からの4曲(だっけ?)は、オーガニック派女性歌手のリズ・ライト(2003年9月17日)が加わる。おお、久しぶりに彼女を見る。前半のインスト部に触れながら、どうライトが重なるのか思ったら、自然な感じでヴォーカル付きパートに流れたな。彼女、カサンドラ・ウィルソン(1999年8月27日、1999年9月2日、2001年2月12日、2004年9月7日、2008年8月11日、2010年6月13日、2011年5月5日、2013年5月31日)の妹みたいな外見になっていたけど、奥行きを持つ低音気味ヴォーカルはやはり味がいい。この設定で聞くからこそ、よりスケールが大きくなったとも感じた部分はあったと思う。マル。1曲は、アル・グリーン曲をカヴァー。もうちょい彼女の歌をききたかったかもしれぬ。なお、今回の来日公演だけでなく、キャリントンとライトは海外でも現在重なる機会を持っている。演奏陣だけのショウは<マネー・ジャングル>、ライトが加わる場合は<モザイク・プロジェクト>と、キャリントンは称しているようだ。
▶過去の、キャリントン
http://43142.diarynote.jp/200409070203440000/
http://43142.diarynote.jp/200508230545510000/
http://43142.diarynote.jp/200812141259213603/
http://43142.diarynote.jp/200906160735045241/
http://43142.diarynote.jp/?day=20100904
▶過去の、ビヨンセ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-6.htm デスチャ
http://43142.diarynote.jp/200609070212050000/
▶過去の、ライト
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-9.htm
▶過去の、ウィルソン
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/augustlive.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/september1999live.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-2.htm
http://43142.diarynote.jp/200409070203440000/
http://43142.diarynote.jp/200808121357410000/
http://43142.diarynote.jp/201006181521416566/
http://43142.diarynote.jp/201105101010399933/
http://43142.diarynote.jp/201306060609052151/
その後、代官山・晴れたら空に豆まいて に向かう。久保田麻琴(2004年5月7日、2009年10月12日、2010年12月4日、2013年2月5日、2013年9月20日)が仕切る出し物(例により、卓を担当する)で、彼が関与する二組のアーティストが出る。会場に着いたときは、先発のタクシー・サウダージのソロ・パフォーマンスは終わって、休憩中。この後に出るBLACK WAXと彼らの地元である宮古島に行ったとき知り合ったという勝井祐二(2000年7月29日、2000年9月14日、2002年9月7日、2002年9月14日、2003年3月6日、2003年7月29日、2004年1月16日、2004年5月28日、2004年5月31日、2004年6月2日、2004年6月3日、2004年11月19日、2005年2月15日、2005年2月19日。2005年4月11日。2005年10月30日、2006年5月30日、2006年7月7日、2006年8月27日,2006年12月3日,2006年12月28日、2007年6月29日、2008年1月30日、2008年2月18日、2012年12月23日、2013年1月7日、2013年2月11日、2013年6月6日、2014年7月8日)さんが来ていて、少し話す。彼は前回もBLACK WAXが東京に来たとき会場に足を運んでいるようで、義理堅いな。いや、BLACK WAXが同業者にも繰り返し見させる力を持っていると判断すべきなのだろう。
各種リード楽器(女性)、キーボード(女性)、エレクトリック・アップライト・ベース(男性。最後のほうは、電気ベースに持ち替えた)、ドラム(男性。リーダーであるよう)という4人で、熱量を持つジャズ・ファンクを聞かせる。けっこう、レゲエ・ダブ的要素介したりもしていて、”キング・カーティス&ザ・キング・ピンズ、ジャマイカに行く”といった感じの曲もあって、それにはおおいに発汗もした。ジャズ有名曲の「キャラヴァン」や「ソー・ホワット」も立ち気味のビートを介して、イナセに彼女たちは披露。また、宮古島の民謡をアレンジした曲もやった。
しかし、こんなに堂にいったイケてる混合インストゥメンタル・バンドが宮古島にいるなんてビックリ。とは、接した者なら誰もが思うはず。Uターン組だったりとか、他の場所を知っている先におおらかな環境で育まれるBLACK WAXの表現があるようだが、そうした複数の環境を4人が知っているのは強みであるだろう。ほうと思ったのは、MCもこなすサックス奏者。実はキーボード奏者はほとんどソロを取らず、そのグループ音の大半はサックス音が前に出ていることで成り立っている。すごいテクニシャンだとは思わないが、その気っ風のいい(アルトの音なぞ、太かったなー)、歌うサックスはお見事。また、素朴にして天然の入ったMCも面白い。MC嫌いのぼくが、イヤに感じなかったのだから、これはすごい。
途中、普段は秩父のタクシー運転手をしている60歳ちょいのタクシー・サウダージが出て来て1曲「イパネマの娘」を日本語で弾き語りし、BLACK WAXの面々が伴奏を付ける。また、終盤には梅津和時(2001年9月2日、2001年9月21日、2004年10月10日、2005年7月29日、2006年1月21日、2008年11月14日、2009年2月8日、2009年6月5日、2010年3月20日、2011年4月1日、2012年2月10日、2012年11月21日、2012年12月8日、2013年11月20日)がアルト・サックスを持って出て来て、重なる。サックスのMarino嬢は忌野清志郎(2004年10月19日、2005年7月29日)の大ファンであるとか。それゆえ、忌野の側近奏者であった梅津のゲスト入りであったのか。
▶過去の、久保田
http://43142.diarynote.jp/200405071410000000/
http://43142.diarynote.jp/200910141731349364/
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http://43142.diarynote.jp/?day=20130920
▶過去の、勝井
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http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-9.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-9.htm
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▶過去の、梅津
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-9.htm タラフ+コチャニ(2日)、エスマ(21日)
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▶過去の、忌野清志郎
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<今日の、戸惑い>
昨日まで3連休(天候にも恵まれた)で、ぼくも人並みに休みをとり、ネットから一切離れる生活を送った。で、今日は朝から、さあ背筋を伸ばして行くゾであったのだが、さっそく原稿を打とうとしたら、平仮名とカタカナの区別が一瞬あやしくなり、戸惑う。えええ。脳が死んでいる。そういえば、キャリントンの『マネー・ジャングル』の日本盤解説を書いたのをすっかり忘れていて、見ている途中で思い出したりもした。リズ・ライトも1枚ライナーノーツをかつて書いたことがあるような気がするが、確信は持てない……。
シャ/ザ(Szs/Za)。チャカ・カーン
2014年9月10日 音楽 東京ジャズ最終日の<ザ・プラザ>の締めの出し物に出ていた、パヴュウ・シャムブルスキとパトルィック・ザクロスキが組むユニットがシャ/ザ。その名前は両者の名字の頭のほうを連ねたのか。その自由闊達なお二人は1950〜1970年代の同国のカルト的アニメーションに自ら生演奏の音楽をつけ、再提示する活動を行っていて、この日の催しはそれを見せんとするもの。目黒・ポーランド大使館。
まず、おおおっとなったのは、そのモノクロ主体のアニメ映像のおもしろさ。1970年代のものが主となるらしいが、そのスタイリッシュな作風/味わいはちょいとしたもの。1番目の優れたコラージュ作法を持つ映像は、もろにモンティ・パイソンのそれを想起させる内容(会場で会った知人は映画「イエロー・サブマリン」を思いだしたと言う。なるほど)。それらの影響下にある見事なアニメ映像と言いたくもなるが、なんとポーランド作家によるこれは1962年の作のよう。わわわ、ポーランド人クリエイターのほうが早いじゃないか! また、最後に流れた作品は実写映像にアニメを書き込みつつ、ほのぼの諧謔と味わいに満ちた展開をみせる。ほう。まだ当時、ソ連支配下/共産主義下にあったはず。だが、それらを見て、ポーランドには刮目すべきポップ文化がちゃんとあったと、痛感しちゃう。
もちろん、それらは現在見ても多大な魅力を持つのだが、それを助けているのはシャ/ザのその場でつける音楽であるのは疑いがない。クラリネット(一部、ハーモニカ)を吹くパヴュウ・シャムブルスキとヴァイオリンを多彩に扱うパトリィク・ザクロスキはエレクトロニクス音も介し(その足元には、いろいろな装置があった)、見所ある映像により輝きや奥行きやストーリー性を加えていた。言うななれば“音楽弁士”といった感じだが、その自在にして雄弁な音楽は、彼らが秀でた音楽家であることもあっさりと浮き彫りにするだろう。その音に接しながら、彼らはクラブ・ミュージックの文脈でもオーガニック派として勝負できるとも、ぼくは思った。そして、さらには、ポーランドのアート/創造に対する正の妄想をごんごんかき立てられてしまうわけだ。ああ、ワルシャワに行ってみたい……。
その後は、南青山・ブルーノート東京で、チャカ・カーン(2003年10月10日、2008年6月5日、2012年1月10日、2014年9月6日)を見る。セカンド・ショウ。超満員。やはり、姉御の人気はハンパないと実感。ショウの内容は4日前の東京ジャズ出演時と同じだが、ここでの公演だと彼女は楽屋に一度下がるときがあり(衣替えはしない)、その際はサポート陣がジャズ有名曲「チュニジアの夜」を長めに、それほどジャズ臭くなく演奏する。それを聞くと、ロブ・ベイコン(2012年12月9日)やロナルド・ブルーナーJr.( 2009年9月15日)ら、演奏陣の味も確認できる。
ロナルド・ブルーナーJr.の弟は、スティーヴン・ブルーナー=サンダーキャット(エレクトリック・ベース、歌)。LAのクラブ・ミュージック界隈の闊達さを伝えるブレインフィーダー派にしてソロ活動も好評の彼は16歳にしてスイサイダル・テンデンシーズに加入し10年近く在籍していたが、最初にスイサイダル・テンデンシーズに関与したのは兄のブルーナーJr.なんだよね。蛇足だが、フィッシュボーン(2000年7月28日、2007年4月5日、2007年4月6日、2009年11月25日、2010年7月31日、2011年8月8日、2013年6月3日)のギタリストであるロッキー・ジョージは1990年代から約10年間、オルタナ・ロック・バンドであるスイサイダル・テンデンシーズに所属していた。
なんて散り具合も、不思議なスケール感を持つチャカらしいか。まあ、それが何より表われるのは、時空をかっとぶと書きたくなる、その歌唱であるわけだが。ジョニ・ミッチェル大好きの彼女は、ミッチェルの「マン・フロム・マース」も歌う。『テイミング・ザ・タイガー』(リプリーズ、1998年)収録の素直なラヴ・ソング歌詞を持つこの曲を、彼女はだいぶ前からライヴで披露したりしている。チャカは、ジョニ・ミッチェル曲集を作りたいという気持ちを持っています。
▶過去の、カーン
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-10.htm
http://43142.diarynote.jp/200806121525370000/
http://43142.diarynote.jp/201201131546344144/
http://43142.diarynote.jp/201409100929108025/
▶過去の、ベイコン
http://43142.diarynote.jp/?day=20121209
http://43142.diarynote.jp/201409100929108025/
▶過去の、ブルーナーJr.
http://43142.diarynote.jp/200909181206531984/
http://43142.diarynote.jp/201409100929108025/
▶過去の、フィッシュボーン
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-7.htm フジ・ロック
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-10.htm
http://43142.diarynote.jp/200704112101130000/ 豪バイロン・ベイ
http://43142.diarynote.jp/200806121400260000/ 豪ベイロン・ベイ
http://43142.diarynote.jp/200911281704335025/ アンジェロ単独
http://43142.diarynote.jp/?day=20100731 フジ・ロック
http://43142.diarynote.jp/201108101638376353/
http://43142.diarynote.jp/201306060729285922/
<今日の、チャカ>
本来の彼女の読みはシャカ・カーンだが、大昔取材したときに「日本でチャカと呼ばれているのは知っている。アメリカ人でもシャカと読まない人もいるし、私とわかれば、シャカでもチャカでもどっちもいいのよ」てなことを言っていたので、ぼくは日本通名のチャカといつも記すようにしている。そんなチャカに、夕方にインタヴュー。2年半ぶり、相変わらず、最高のキャラと人柄。接していて、もうウキウキしちゃう。タバコをすいつつ、健康には気を使うようになったと語る彼女は、ただいまガーデニングに興味を持っているとか。欧州の家は去年まで持っていたそうで、余分なものはどんどん処分しなきゃねえ〜。ボナルー(米国最大のロック・フェス)は大好きという話の流れから、縁の人や彼女を慕うシンガーたちを招いて“チャカ・カーン・フェスティヴァル”をやりましょうと、と提案。考えたことなかったそうだが、けっこう乗り気? ヴァーヴ会長についたデイヴィッド・フォスターの制作でセルフ・カヴァー作を出す話もあったがそれはなくなり、彼女はブルーノートと契約しかけている(ブルーノート所属のいろんなアーティストと絡むアルバムを作るプランがあるそう)。亡くなった(彼女をプロデュースした)アリフ・マーディンの名を出したら、彼女の目が少し潤む。炎のオンナは、情に厚い。蛇足だが、会場にはベーシストのネイザン・イーストもいた。この後、モスクワに行くんだそう。ミュージシャンは忙しい。チャカも1年のうち9ヶ月はツアーよ、と言っていた。
まず、おおおっとなったのは、そのモノクロ主体のアニメ映像のおもしろさ。1970年代のものが主となるらしいが、そのスタイリッシュな作風/味わいはちょいとしたもの。1番目の優れたコラージュ作法を持つ映像は、もろにモンティ・パイソンのそれを想起させる内容(会場で会った知人は映画「イエロー・サブマリン」を思いだしたと言う。なるほど)。それらの影響下にある見事なアニメ映像と言いたくもなるが、なんとポーランド作家によるこれは1962年の作のよう。わわわ、ポーランド人クリエイターのほうが早いじゃないか! また、最後に流れた作品は実写映像にアニメを書き込みつつ、ほのぼの諧謔と味わいに満ちた展開をみせる。ほう。まだ当時、ソ連支配下/共産主義下にあったはず。だが、それらを見て、ポーランドには刮目すべきポップ文化がちゃんとあったと、痛感しちゃう。
もちろん、それらは現在見ても多大な魅力を持つのだが、それを助けているのはシャ/ザのその場でつける音楽であるのは疑いがない。クラリネット(一部、ハーモニカ)を吹くパヴュウ・シャムブルスキとヴァイオリンを多彩に扱うパトリィク・ザクロスキはエレクトロニクス音も介し(その足元には、いろいろな装置があった)、見所ある映像により輝きや奥行きやストーリー性を加えていた。言うななれば“音楽弁士”といった感じだが、その自在にして雄弁な音楽は、彼らが秀でた音楽家であることもあっさりと浮き彫りにするだろう。その音に接しながら、彼らはクラブ・ミュージックの文脈でもオーガニック派として勝負できるとも、ぼくは思った。そして、さらには、ポーランドのアート/創造に対する正の妄想をごんごんかき立てられてしまうわけだ。ああ、ワルシャワに行ってみたい……。
その後は、南青山・ブルーノート東京で、チャカ・カーン(2003年10月10日、2008年6月5日、2012年1月10日、2014年9月6日)を見る。セカンド・ショウ。超満員。やはり、姉御の人気はハンパないと実感。ショウの内容は4日前の東京ジャズ出演時と同じだが、ここでの公演だと彼女は楽屋に一度下がるときがあり(衣替えはしない)、その際はサポート陣がジャズ有名曲「チュニジアの夜」を長めに、それほどジャズ臭くなく演奏する。それを聞くと、ロブ・ベイコン(2012年12月9日)やロナルド・ブルーナーJr.( 2009年9月15日)ら、演奏陣の味も確認できる。
ロナルド・ブルーナーJr.の弟は、スティーヴン・ブルーナー=サンダーキャット(エレクトリック・ベース、歌)。LAのクラブ・ミュージック界隈の闊達さを伝えるブレインフィーダー派にしてソロ活動も好評の彼は16歳にしてスイサイダル・テンデンシーズに加入し10年近く在籍していたが、最初にスイサイダル・テンデンシーズに関与したのは兄のブルーナーJr.なんだよね。蛇足だが、フィッシュボーン(2000年7月28日、2007年4月5日、2007年4月6日、2009年11月25日、2010年7月31日、2011年8月8日、2013年6月3日)のギタリストであるロッキー・ジョージは1990年代から約10年間、オルタナ・ロック・バンドであるスイサイダル・テンデンシーズに所属していた。
なんて散り具合も、不思議なスケール感を持つチャカらしいか。まあ、それが何より表われるのは、時空をかっとぶと書きたくなる、その歌唱であるわけだが。ジョニ・ミッチェル大好きの彼女は、ミッチェルの「マン・フロム・マース」も歌う。『テイミング・ザ・タイガー』(リプリーズ、1998年)収録の素直なラヴ・ソング歌詞を持つこの曲を、彼女はだいぶ前からライヴで披露したりしている。チャカは、ジョニ・ミッチェル曲集を作りたいという気持ちを持っています。
▶過去の、カーン
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-10.htm
http://43142.diarynote.jp/200806121525370000/
http://43142.diarynote.jp/201201131546344144/
http://43142.diarynote.jp/201409100929108025/
▶過去の、ベイコン
http://43142.diarynote.jp/?day=20121209
http://43142.diarynote.jp/201409100929108025/
▶過去の、ブルーナーJr.
http://43142.diarynote.jp/200909181206531984/
http://43142.diarynote.jp/201409100929108025/
▶過去の、フィッシュボーン
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-7.htm フジ・ロック
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-10.htm
http://43142.diarynote.jp/200704112101130000/ 豪バイロン・ベイ
http://43142.diarynote.jp/200806121400260000/ 豪ベイロン・ベイ
http://43142.diarynote.jp/200911281704335025/ アンジェロ単独
http://43142.diarynote.jp/?day=20100731 フジ・ロック
http://43142.diarynote.jp/201108101638376353/
http://43142.diarynote.jp/201306060729285922/
<今日の、チャカ>
本来の彼女の読みはシャカ・カーンだが、大昔取材したときに「日本でチャカと呼ばれているのは知っている。アメリカ人でもシャカと読まない人もいるし、私とわかれば、シャカでもチャカでもどっちもいいのよ」てなことを言っていたので、ぼくは日本通名のチャカといつも記すようにしている。そんなチャカに、夕方にインタヴュー。2年半ぶり、相変わらず、最高のキャラと人柄。接していて、もうウキウキしちゃう。タバコをすいつつ、健康には気を使うようになったと語る彼女は、ただいまガーデニングに興味を持っているとか。欧州の家は去年まで持っていたそうで、余分なものはどんどん処分しなきゃねえ〜。ボナルー(米国最大のロック・フェス)は大好きという話の流れから、縁の人や彼女を慕うシンガーたちを招いて“チャカ・カーン・フェスティヴァル”をやりましょうと、と提案。考えたことなかったそうだが、けっこう乗り気? ヴァーヴ会長についたデイヴィッド・フォスターの制作でセルフ・カヴァー作を出す話もあったがそれはなくなり、彼女はブルーノートと契約しかけている(ブルーノート所属のいろんなアーティストと絡むアルバムを作るプランがあるそう)。亡くなった(彼女をプロデュースした)アリフ・マーディンの名を出したら、彼女の目が少し潤む。炎のオンナは、情に厚い。蛇足だが、会場にはベーシストのネイザン・イーストもいた。この後、モスクワに行くんだそう。ミュージシャンは忙しい。チャカも1年のうち9ヶ月はツアーよ、と言っていた。
東京国際フォーラムのホールAの<ザ・ホール>会場と、その中庭の野外無料ステージ<ザ・プラザ>会場を、何度か行き来する。
◎カルテット・レジェンド<ザ・ホール>
テナー・サックスのベニー・ゴルソン(2013年5月15日)、ピアノのケニー・バロン(2001年11月20日、2009年1月7日、2003年10月10日)、ベースのロン・カーター(2001年6月7日、2004年1月14日、2010年5月6日、2011年1月30日、2012年3月3日、2012年12月11日、2014年1月19日)、ドラムのレニー・ホワイト(2010年9月1日、2010年12月3日)のカルテット。少したったビートも介する、穏健なアコースティック・ジャズ・セッションなり。
▶過去の、ゴルソン
http://43142.diarynote.jp/201305160913534910/
▶過去の、バロン
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/LIVE-2001-11.htm
http://43142.diarynote.jp/200901080850146753/
http://43142.diarynote.jp/?day=20090607
▶過去の、カーター
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-6.htm
http://43142.diarynote.jp/200401140000000000/
http://43142.diarynote.jp/201005071023536171/
http://43142.diarynote.jp/201102091715522875/
http://43142.diarynote.jp/201203062005542291/
http://43142.diarynote.jp/201212141028575543/
http://43142.diarynote.jp/201401221302405299/
▶過去の、ホワイト
http://43142.diarynote.jp/201009030955539620/
http://43142.diarynote.jp/?day=20101203
◎カイル・シェパード<ザ・プラザ>
南アフリカ人ピアニスト(1987年生まれ)で、ソロにてパフォーマンス。本国と欧州で活動をしているようだが、大先輩のアブドゥーラ・イブラヒム(2011年8月7日)をちょい思い出させるアクセントを出すときもあった。やっぱり、偉大な先達なんだろうな。
▶過去の、イブラヒム
http://43142.diarynote.jp/201108101635051749/
◎小曽根真ノー・ネーム・ホーセズvs.クリスチャン・マクブライド・ビッグ・バンド
日米の人気奏者が率いるジャズ・ビッグ・バンドをポンと同じ舞台にのせちゃった出し物。ステージに向かって左側は、黒基調の衣服を着る小曽根(2011年3月28日、2011年8月6日、2012年8月24日、2012年9月8日、2013年8月1日、2013年10月26日)軍団。右側は、白基調のマクブライド(2000年11月1日、2006年9月17日、2007年12月18日、2009年8月30日、2012年9月8日)軍団なり。リーダーを含め、前者が15人、後者が16人。ともに、本当に腕のいい奏者をずらりと揃える。
両ビッグ・バンド員が位置するなか、ステージに灯りが点り、痩せた長身のハイカラさと少しの胡散臭さを持つおじいさんがなんかいい感じで出て来て、マクブライドと小曽根を招き入れる。そのあとのマクブライドのMCで、なんと彼はJB(2000年8月5日。この時も、一緒だったはず)の司会者をやっていたダニー・レイと判明。マクブライド一座に同行したらしいが、ええええという感じ。なんか、彼はマクブライドのビッグ・バンド公演につくことがあるよう。その事実は、マクブライドがジャズ・ビッグ・バンド表現を黒人芸能表現としてやっていることを伝える。いや、ジェイムズ・ブラウンが娯楽ジャズ・ビッグ・バンドのあり方を踏襲した部分もあったろう。物事は積み重なり、受け継がれていくのでR。
まず、1曲軽く一緒にやった後は、マクブライドのビッグ・バンドが3曲だかやる。うち、1曲はエンヤ他からリーダー作を出しているカナダ生まれのアフリカ系歌手メリッサ・ウォーカーが出て来て歌う。豪華だな。そして、その後は、小曽根ノー・ネーム・ホーシズが長尺曲「ラプソディ・イン・ブルー」を山あり谷ありで披露。ジョージ・ガーシュインってスーパーじゃあ、という感想が頭のなかで渦巻く。
最後は、小曽根がこの日のために書き下ろしたというジャンピーな曲を、まさしく一緒にやる。と、淡々と書いているが、なんか両構成員の風情を含め、音楽の楽しみや担い手へのリスペクトの感じ、米国黒人音楽の積み重ねの様など、様々な正の顔が見えて、なんかとっても良かった。この出し物、今年の東京ジャズのハイライトではなかったか。当初の予定よりも30分おして終わったが、それに顔をしかめる人は誰もいなかったろう。
▶過去の、小曽根
http://43142.diarynote.jp/?day=20110328
http://43142.diarynote.jp/?day=20110806
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http://43142.diarynote.jp/?day=20130801
http://43142.diarynote.jp/201310280755386500/
▶過去の、マクブライド
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-11.htm
http://43142.diarynote.jp/200609190457510000/
http://43142.diarynote.jp/?day=20071218
http://43142.diarynote.jp/200909120642135954/
http://43142.diarynote.jp/201209191209186663/
▶過去の、ブラウン
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-8.htm サマーソニック
◎フラット・アース・ソサエティ
ベルギーの跳ねっ返りジャズ集団(2006年11月15日)の実演はさわり程度、見る。うわあ、ステージの後のほうに管奏者がひしめいている。全部で15人ぐらいいたのか。フランク・ザッパの曲もやったが、なんかぼくには楽しく感じることができなかった。昨日、ICPオーケストラを見ちゃったのも、その感想に影響しているか。
▶過去のF.E.S.
http://43142.diarynote.jp/200611190320370000/
◎ハービー・ハンコック<ザ・ホール>
ハンコック(2000年3月14日、2001年12月27日、2003年8月23日、2005年8月21日、2012年3月3日)が使用していたグランド・ピアノは、イタリアのメイカーのファツィオリ。その企業名があちことにデカく入っていて、それは目立つ。その様は上品ではなく、ノリとしては、電気キーボード的なロゴの載せ方とも言えようか。この晩のパフォーマンスはヘッドハンターズ期を下敷きにするもので、それほどグランド・ピアノを弾きはしなかったが。電気キーボードはコルグで、ここぞというとき持ち出すショルダー・キーボードはローランドを、彼は使っていた。
電気ギターのリオネル・ルエケ(2002年7月3日、2005年8月21日、2007年7月24日、2012年3月3日)、6弦電気ベースのジェイムス・ジナス(2012年1月13日、2012年3月3日 、2013年9月3日)、ドラムのヴィニー・カリウタ(2009年2月6日)という編成なり。ドラマー以外は、ぼくが2012年3月にジャカルタで見たととき(2012年3月3日)と同じ面子であり、演奏内容もほぼ同じ。あんた、この2年間なんの進歩もないやんけと突っ込みを入れたくもなるが、憎めず。やっぱ、ぼくはハンコックのこと好きなんだなー。ベニン出身のルエケ(ピックを用いず、ブルース・マンのように指弾きする)の活躍範囲が増しているのは正解。かつてフランク・ザッパのバンドにいたカリウタ(テリー・ボジオの後に在籍し、それが彼の最初の大きな仕事なり。そして、初来日は1980年代半ばの渡辺貞夫のサポートなはず)はマッチド・グリップ的な出音ながら、すべてレギュラー・グリップで音を出す。ジナスは縦と電気の両刀奏者だが、ここでの演奏の魅力は皆目ぼくは分らず。グルーヴねえ。なお、ハンコックは現在ポール・マッカートニーと同じマネイジメントであり、ギャラもかなり高いという話だ。
▶過去の、ハンコック
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-3.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-12.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-8.htm
http://43142.diarynote.jp/200508230545510000/
http://43142.diarynote.jp/201203062005542291/
▶過去の、ルエケ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-7.htm テレンス・ブランチャード
http://43142.diarynote.jp/200508230545510000/
http://43142.diarynote.jp/200708051737070000/
http://43142.diarynote.jp/201203062005542291/
▶過去の、ジナス
http://43142.diarynote.jp/201201141645353138/
http://43142.diarynote.jp/201203062005542291/
http://43142.diarynote.jp/201309051241384602/
▶過去の、カリウタ
http://43142.diarynote.jp/?day=20090206
◎アーマッド・ジャマル<ザ・ホール>
あのマイルス・デイヴィスも感化された旧シカゴ・ジャズ・シーンの顔役ピアニストが、ジャマルさん(2003年10月27日)。バックステージでは、シカゴの後輩ピアニストであるハービー・ハンコックが挨拶しにいっている? また、ジャマルは上原ひろみのファースト作をプロデュースしており、最後の曲が終わると、上原は大きな花束を彼に渡しにステージに出て来た。
サイドはベースのレジナルド・ヴィール(2004年9月7日、2007年9月7日、2010年9月30日、2011年2月25日)とドラマーのハーリン・ライリー(2000年3月9日、2007年9月7日、2010年6月13日、2010年9月30日)、そしてパーカッションのマノロ・バドレーナ。おお、いい面子揃えているぢゃん。彼らは、ラテン・アクセントも持つしなやかさと強さを併せ持つビートの波という感じの音(それは、かなり現代的であるとも感じさせる)を出し、それにジャマルは思うまま指をはわせる。ときに、アヴァンギャルドな指さばきをこれみよがし気味で繰り出し、それは下品という形容もどこか可能なのであるが、とにかくそんなのどうでもいいじゃないかと思えるほど、なんか自在でスタイリッシュ。ええっ、彼ってこんなピアノを弾いたっけという感じもありあり。面白すぎる。そして、微笑みながら、グループ演奏総体にも気を配り、構成員たちと会話しようとする様は素敵すぎる。
しかし、1930年生まれのジャマールの外見の格好のいいこと。特殊襟を持つスーツをお洒落に着こなし、眼鏡も何気に高価そう。顔はカーティス・メイフィールドを上品に年寄りにした感じで、ウシシ。あ、メイフィールドもシカゴの音楽界が生んだ偉人。ジャマールは60年代はアーゴ(チェス)からレコードを出すなどもろにシカゴのシーンと密着していたので、きっとメイフィールドとも面識があったと思われる。とともに、そんな外見の人だから多少下卑た指さばきを見せても、全然そうは感じさせないわけでもある。背筋はピンとしていて、まだまだやれそう。いやあああ、見ることができて良かった! また、見たいっ。
▶︎過去の、アーマッド・ジャマル
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-10.htm
▶過去の、ヴィール
http://43142.diarynote.jp/?day=20040907
http://43142.diarynote.jp/200709131138020000/
http://43142.diarynote.jp/201010030952428017/
http://43142.diarynote.jp/?day=20110225
▶過去の、ライリー
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-3.htm ウィントン・マルサリス
http://43142.diarynote.jp/200709131138020000/
http://43142.diarynote.jp/?day=20100613
http://43142.diarynote.jp/201010030952428017/
◎菊地成孔とペペ・トルメント・アスカラール<ザ・ホール>
鬼才リード奏者/クリエイター/歌手(2001年9月22日、2002年1月5日、2002年11月30日、2004年7月6日、2004年8月12日、2005年6月9日、2006年1月21日、2007年11月7日、2009年7月19日、2010年3月26日、2011年4月22日、2011年5月5日、2011年7月31日、2013年3月26日、2013年7月27日、2014年2月20日、2014年4月3日)率いる全11人のその演奏を聞いて、今回のホール会場はPA音がいいなと感じる。また、4曲ではUA(2004年7月6日、2004年8月12日、2007年1月27日、2009年5月30日、2014年4月3日)が出て来て歌うが、やっぱり彼女は個があり、凄い。感服するな。
▶過去の、菊地
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-9.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-1.ht
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-11.htm
http://43142.diarynote.jp/200407062149440000/
http://43142.diarynote.jp/200408120238330000/
http://43142.diarynote.jp/200506120644360000/
http://43142.diarynote.jp/200601271857530000/
http://43142.diarynote.jp/200711101236210000/
http://43142.diarynote.jp/200907221011377741/
http://43142.diarynote.jp/?day=20100326
http://43142.diarynote.jp/?day=20110422
http://43142.diarynote.jp/?day=20110505
http://43142.diarynote.jp/?day=20110731
http://43142.diarynote.jp/201303290751204240/
http://43142.diarynote.jp/?day=20130727
http://43142.diarynote.jp/201402210802184994/
http://43142.diarynote.jp/201404050818444425/
▶過去の、UA
http://43142.diarynote.jp/200407062149440000/
http://43142.diarynote.jp/?day=20040812
http://43142.diarynote.jp/200702010112550000/
http://43142.diarynote.jp/200906061045286071/
http://43142.diarynote.jp/201404050818444425/
◎ロイ・アサフ・トリオ<ザ・プラザ>
アサフはイスラエル人で、NY 在住。ベーシストも在NYイスラエル人であるようだ。普通に、いい現代ピアノを弾く人なり。そういえば、在NYのイスラエル人トランペッターで、今のジャズ・トランペットのトップ・ランナーと言えるだろうアヴィシャイ・コーエン(2010年8月22日)も只今来日中で、今日は新宿でライヴを持っているはず。きっと、いいショウをやったんだろうな。
▶過去の、トランペッターのアヴィシャイ・コーエン
http://43142.diarynote.jp/201008261620103318/
◎上原ひろみ ザ・トリオ・プロジェクト
途中から見たが、いやはや、特殊バンド回路に支えられた、そのインタープレイの激しさや密度の濃さはなんと言っていいものやら。曲やリズムの感覚とか、ぼくの好みから離れもするのだが、個性を持ち、壮絶であるのは間違いない。これと比べりゃ、昨日のミシェル・カミロとのデュオ演奏は穏健とも思える。もう、上原(2004年11月25日、2005年7月31日、2006年9月3日、2009年9月4日、2010年12月3日、2011年9月3日、2011年9月9日、2011年12月11日、2012年7月25日、2012年12月9日、2014年9月6日)の弾いているときの顔付きが違う(こっちのほうが、鬼気迫る)し、これぞ意義あるワーキング・バンドでの演奏とも思える。蛇足だが、ベースのアンソロニー・ジャクソン(2004年1月27日、2011年9月3日、2012年7月25日、2012年12月9日)はスティーヴ・カーンの1980年代のパーマネント・グループであるアイウィットネスのメンバーで、近年ジャマルのグループに入っているバドレーナもまたそう。裏で、二人はやあやあと旧交を温めていたかもしれない。
▶過去の、上原
http://43142.diarynote.jp/200411292356580000/
http://43142.diarynote.jp/?day=20050731
http://43142.diarynote.jp/200609070211000000/
http://43142.diarynote.jp/200909120647256771/
http://43142.diarynote.jp/?day=20101203
http://43142.diarynote.jp/201109121452527893/
http://43142.diarynote.jp/201109151818437240/
http://43142.diarynote.jp/201112191449196187/
http://43142.diarynote.jp/201207310933428147/
http://43142.diarynote.jp/201212140959573710/
http://43142.diarynote.jp/201409100929108025/
▶過去の、ジャクソン
http://43142.diarynote.jp/200402051855170000/
http://43142.diarynote.jp/201109121452527893/
http://43142.diarynote.jp/201207310933428147/
http://43142.diarynote.jp/201212140959573710/
▶過去の、フィリップス
http://43142.diarynote.jp/201109121452527893/
http://43142.diarynote.jp/201109300923303323/
http://43142.diarynote.jp/201207310933428147/
http://43142.diarynote.jp/201212140959573710/
◎ドント・パニック! ウィアー・フロム・ポーランド<ザ・プラザ>
出し物名だとなんのこっちゃ?となるが、これは現在ベルリン拠点(らしい)のギタリストの内橋和久(2004年7月6日、2005年9月6日、2007年1月27日、2009年9月27日、2010年9月11日、2011年5月22日、2012年6月17日)が仕切る、ポーランド人と日本人のセッション。もう、21時すぎに野外で、ぶわぶわとフリー・ジャズ系音が溢れ出る。ひゃは。遠くから知人と寛ぎながら接していたので、誰が何をしているかはチェックを入れなかったが、パンフを見たら以下の通りなり、ポーランド勢は、アルトのマチェック・オバラ、クラリネットのパヴュウ・シャンブルスキ、ヴァイオリンのパトルィク・ザクロスキ、ドラムのイェジー・ロゲェヴィチ。日本人は、アルトの坂田明(2006年8月8日、2008年9月25日、2009年7月19日2010年4月15日、2011年4月1日、2012年10月3日、2013年1月12日)、電気ベースのナスノミツル(2002年1月5日、2005年9月6日、2007年4月21日、2007年6月3日)、ヴァイブラフォンの高良久美子(2004年10月10日、2005年2月19日、2005年9月17日、2006年12月13日、2013年2月11日、2013年2月19日)という、面々が重なっていたよう。今日誕生日だった知人を祝うため近くのお店に流れちゃったけど、予定では23時近くまでやっていたはず。
▶過去の、内橋
http://43142.diarynote.jp/200407062149440000/
http://43142.diarynote.jp/?day=20050906
http://43142.diarynote.jp/?day=20070127
http://43142.diarynote.jp/?day=20090927
http://43142.diarynote.jp/?day=20100911
http://43142.diarynote.jp/?day=20110522
http://43142.diarynote.jp/?day=20120617
▶過去の、坂田
http://43142.diarynote.jp/200608091255180000/
http://43142.diarynote.jp/200809270215092074/
http://43142.diarynote.jp/?day=20090719
http://43142.diarynote.jp/?day=20100415
http://43142.diarynote.jp/201104041101543361/
http://43142.diarynote.jp/201210060945309832/
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▶過去の、ナスノ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-1.ht
http://43142.diarynote.jp/?day=20050906
http://43142.diarynote.jp/200704251227010000/
http://43142.diarynote.jp/200706061351450000/
▶過去の、高良
http://43142.diarynote.jp/200410162220330000/
http://43142.diarynote.jp/?day=20050219
http://43142.diarynote.jp/200510030014590000/
http://43142.diarynote.jp/200612151848180000/
http://43142.diarynote.jp/?day=20130211
http://43142.diarynote.jp/?day=20130219
<今日の、大使>
小曽根のMCで、客席にいた米国大使のキャロライン・ケネディが紹介される。その際、場内映像でも少し抜かれる。へえ。いろんな所に、お出かけしているんだな。小学校のときの読書感想文で、彼女のお父さんのJFKの伝記をネタにしたことがあった。なんか、読書するのも感想文を書くのも大嫌い(作文は嫌いじゃなかったが)で、どさくさまぎれに“ケネディさんへ”というタイトルで、あなんたはなんて凄い人なんでしょうという賞賛問いかけをいくつか連ねたヤツをでっち上げて提出したら、なんか評判が良くて、市の読書感想文コンクールみたいのに出されてしまい、アチャーと思った記憶がある。世の中、このようにキレイ事プリテンダーがまかり通って行くことを、ぼくはそのときちゃんと認知したんだよなー。なんか、そのときの記憶が少し苦くて、ケネディという名を聞くと、体内の何かが少し曇るようなキブンを、ぼくは持つか。
◎カルテット・レジェンド<ザ・ホール>
テナー・サックスのベニー・ゴルソン(2013年5月15日)、ピアノのケニー・バロン(2001年11月20日、2009年1月7日、2003年10月10日)、ベースのロン・カーター(2001年6月7日、2004年1月14日、2010年5月6日、2011年1月30日、2012年3月3日、2012年12月11日、2014年1月19日)、ドラムのレニー・ホワイト(2010年9月1日、2010年12月3日)のカルテット。少したったビートも介する、穏健なアコースティック・ジャズ・セッションなり。
▶過去の、ゴルソン
http://43142.diarynote.jp/201305160913534910/
▶過去の、バロン
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/LIVE-2001-11.htm
http://43142.diarynote.jp/200901080850146753/
http://43142.diarynote.jp/?day=20090607
▶過去の、カーター
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-6.htm
http://43142.diarynote.jp/200401140000000000/
http://43142.diarynote.jp/201005071023536171/
http://43142.diarynote.jp/201102091715522875/
http://43142.diarynote.jp/201203062005542291/
http://43142.diarynote.jp/201212141028575543/
http://43142.diarynote.jp/201401221302405299/
▶過去の、ホワイト
http://43142.diarynote.jp/201009030955539620/
http://43142.diarynote.jp/?day=20101203
◎カイル・シェパード<ザ・プラザ>
南アフリカ人ピアニスト(1987年生まれ)で、ソロにてパフォーマンス。本国と欧州で活動をしているようだが、大先輩のアブドゥーラ・イブラヒム(2011年8月7日)をちょい思い出させるアクセントを出すときもあった。やっぱり、偉大な先達なんだろうな。
▶過去の、イブラヒム
http://43142.diarynote.jp/201108101635051749/
◎小曽根真ノー・ネーム・ホーセズvs.クリスチャン・マクブライド・ビッグ・バンド
日米の人気奏者が率いるジャズ・ビッグ・バンドをポンと同じ舞台にのせちゃった出し物。ステージに向かって左側は、黒基調の衣服を着る小曽根(2011年3月28日、2011年8月6日、2012年8月24日、2012年9月8日、2013年8月1日、2013年10月26日)軍団。右側は、白基調のマクブライド(2000年11月1日、2006年9月17日、2007年12月18日、2009年8月30日、2012年9月8日)軍団なり。リーダーを含め、前者が15人、後者が16人。ともに、本当に腕のいい奏者をずらりと揃える。
両ビッグ・バンド員が位置するなか、ステージに灯りが点り、痩せた長身のハイカラさと少しの胡散臭さを持つおじいさんがなんかいい感じで出て来て、マクブライドと小曽根を招き入れる。そのあとのマクブライドのMCで、なんと彼はJB(2000年8月5日。この時も、一緒だったはず)の司会者をやっていたダニー・レイと判明。マクブライド一座に同行したらしいが、ええええという感じ。なんか、彼はマクブライドのビッグ・バンド公演につくことがあるよう。その事実は、マクブライドがジャズ・ビッグ・バンド表現を黒人芸能表現としてやっていることを伝える。いや、ジェイムズ・ブラウンが娯楽ジャズ・ビッグ・バンドのあり方を踏襲した部分もあったろう。物事は積み重なり、受け継がれていくのでR。
まず、1曲軽く一緒にやった後は、マクブライドのビッグ・バンドが3曲だかやる。うち、1曲はエンヤ他からリーダー作を出しているカナダ生まれのアフリカ系歌手メリッサ・ウォーカーが出て来て歌う。豪華だな。そして、その後は、小曽根ノー・ネーム・ホーシズが長尺曲「ラプソディ・イン・ブルー」を山あり谷ありで披露。ジョージ・ガーシュインってスーパーじゃあ、という感想が頭のなかで渦巻く。
最後は、小曽根がこの日のために書き下ろしたというジャンピーな曲を、まさしく一緒にやる。と、淡々と書いているが、なんか両構成員の風情を含め、音楽の楽しみや担い手へのリスペクトの感じ、米国黒人音楽の積み重ねの様など、様々な正の顔が見えて、なんかとっても良かった。この出し物、今年の東京ジャズのハイライトではなかったか。当初の予定よりも30分おして終わったが、それに顔をしかめる人は誰もいなかったろう。
▶過去の、小曽根
http://43142.diarynote.jp/?day=20110328
http://43142.diarynote.jp/?day=20110806
http://43142.diarynote.jp/?day=20120824
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http://43142.diarynote.jp/?day=20130801
http://43142.diarynote.jp/201310280755386500/
▶過去の、マクブライド
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-11.htm
http://43142.diarynote.jp/200609190457510000/
http://43142.diarynote.jp/?day=20071218
http://43142.diarynote.jp/200909120642135954/
http://43142.diarynote.jp/201209191209186663/
▶過去の、ブラウン
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-8.htm サマーソニック
◎フラット・アース・ソサエティ
ベルギーの跳ねっ返りジャズ集団(2006年11月15日)の実演はさわり程度、見る。うわあ、ステージの後のほうに管奏者がひしめいている。全部で15人ぐらいいたのか。フランク・ザッパの曲もやったが、なんかぼくには楽しく感じることができなかった。昨日、ICPオーケストラを見ちゃったのも、その感想に影響しているか。
▶過去のF.E.S.
http://43142.diarynote.jp/200611190320370000/
◎ハービー・ハンコック<ザ・ホール>
ハンコック(2000年3月14日、2001年12月27日、2003年8月23日、2005年8月21日、2012年3月3日)が使用していたグランド・ピアノは、イタリアのメイカーのファツィオリ。その企業名があちことにデカく入っていて、それは目立つ。その様は上品ではなく、ノリとしては、電気キーボード的なロゴの載せ方とも言えようか。この晩のパフォーマンスはヘッドハンターズ期を下敷きにするもので、それほどグランド・ピアノを弾きはしなかったが。電気キーボードはコルグで、ここぞというとき持ち出すショルダー・キーボードはローランドを、彼は使っていた。
電気ギターのリオネル・ルエケ(2002年7月3日、2005年8月21日、2007年7月24日、2012年3月3日)、6弦電気ベースのジェイムス・ジナス(2012年1月13日、2012年3月3日 、2013年9月3日)、ドラムのヴィニー・カリウタ(2009年2月6日)という編成なり。ドラマー以外は、ぼくが2012年3月にジャカルタで見たととき(2012年3月3日)と同じ面子であり、演奏内容もほぼ同じ。あんた、この2年間なんの進歩もないやんけと突っ込みを入れたくもなるが、憎めず。やっぱ、ぼくはハンコックのこと好きなんだなー。ベニン出身のルエケ(ピックを用いず、ブルース・マンのように指弾きする)の活躍範囲が増しているのは正解。かつてフランク・ザッパのバンドにいたカリウタ(テリー・ボジオの後に在籍し、それが彼の最初の大きな仕事なり。そして、初来日は1980年代半ばの渡辺貞夫のサポートなはず)はマッチド・グリップ的な出音ながら、すべてレギュラー・グリップで音を出す。ジナスは縦と電気の両刀奏者だが、ここでの演奏の魅力は皆目ぼくは分らず。グルーヴねえ。なお、ハンコックは現在ポール・マッカートニーと同じマネイジメントであり、ギャラもかなり高いという話だ。
▶過去の、ハンコック
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-3.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-12.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-8.htm
http://43142.diarynote.jp/200508230545510000/
http://43142.diarynote.jp/201203062005542291/
▶過去の、ルエケ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-7.htm テレンス・ブランチャード
http://43142.diarynote.jp/200508230545510000/
http://43142.diarynote.jp/200708051737070000/
http://43142.diarynote.jp/201203062005542291/
▶過去の、ジナス
http://43142.diarynote.jp/201201141645353138/
http://43142.diarynote.jp/201203062005542291/
http://43142.diarynote.jp/201309051241384602/
▶過去の、カリウタ
http://43142.diarynote.jp/?day=20090206
◎アーマッド・ジャマル<ザ・ホール>
あのマイルス・デイヴィスも感化された旧シカゴ・ジャズ・シーンの顔役ピアニストが、ジャマルさん(2003年10月27日)。バックステージでは、シカゴの後輩ピアニストであるハービー・ハンコックが挨拶しにいっている? また、ジャマルは上原ひろみのファースト作をプロデュースしており、最後の曲が終わると、上原は大きな花束を彼に渡しにステージに出て来た。
サイドはベースのレジナルド・ヴィール(2004年9月7日、2007年9月7日、2010年9月30日、2011年2月25日)とドラマーのハーリン・ライリー(2000年3月9日、2007年9月7日、2010年6月13日、2010年9月30日)、そしてパーカッションのマノロ・バドレーナ。おお、いい面子揃えているぢゃん。彼らは、ラテン・アクセントも持つしなやかさと強さを併せ持つビートの波という感じの音(それは、かなり現代的であるとも感じさせる)を出し、それにジャマルは思うまま指をはわせる。ときに、アヴァンギャルドな指さばきをこれみよがし気味で繰り出し、それは下品という形容もどこか可能なのであるが、とにかくそんなのどうでもいいじゃないかと思えるほど、なんか自在でスタイリッシュ。ええっ、彼ってこんなピアノを弾いたっけという感じもありあり。面白すぎる。そして、微笑みながら、グループ演奏総体にも気を配り、構成員たちと会話しようとする様は素敵すぎる。
しかし、1930年生まれのジャマールの外見の格好のいいこと。特殊襟を持つスーツをお洒落に着こなし、眼鏡も何気に高価そう。顔はカーティス・メイフィールドを上品に年寄りにした感じで、ウシシ。あ、メイフィールドもシカゴの音楽界が生んだ偉人。ジャマールは60年代はアーゴ(チェス)からレコードを出すなどもろにシカゴのシーンと密着していたので、きっとメイフィールドとも面識があったと思われる。とともに、そんな外見の人だから多少下卑た指さばきを見せても、全然そうは感じさせないわけでもある。背筋はピンとしていて、まだまだやれそう。いやあああ、見ることができて良かった! また、見たいっ。
▶︎過去の、アーマッド・ジャマル
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-10.htm
▶過去の、ヴィール
http://43142.diarynote.jp/?day=20040907
http://43142.diarynote.jp/200709131138020000/
http://43142.diarynote.jp/201010030952428017/
http://43142.diarynote.jp/?day=20110225
▶過去の、ライリー
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-3.htm ウィントン・マルサリス
http://43142.diarynote.jp/200709131138020000/
http://43142.diarynote.jp/?day=20100613
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◎菊地成孔とペペ・トルメント・アスカラール<ザ・ホール>
鬼才リード奏者/クリエイター/歌手(2001年9月22日、2002年1月5日、2002年11月30日、2004年7月6日、2004年8月12日、2005年6月9日、2006年1月21日、2007年11月7日、2009年7月19日、2010年3月26日、2011年4月22日、2011年5月5日、2011年7月31日、2013年3月26日、2013年7月27日、2014年2月20日、2014年4月3日)率いる全11人のその演奏を聞いて、今回のホール会場はPA音がいいなと感じる。また、4曲ではUA(2004年7月6日、2004年8月12日、2007年1月27日、2009年5月30日、2014年4月3日)が出て来て歌うが、やっぱり彼女は個があり、凄い。感服するな。
▶過去の、菊地
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-9.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-1.ht
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http://43142.diarynote.jp/200407062149440000/
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▶過去の、UA
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http://43142.diarynote.jp/201404050818444425/
◎ロイ・アサフ・トリオ<ザ・プラザ>
アサフはイスラエル人で、NY 在住。ベーシストも在NYイスラエル人であるようだ。普通に、いい現代ピアノを弾く人なり。そういえば、在NYのイスラエル人トランペッターで、今のジャズ・トランペットのトップ・ランナーと言えるだろうアヴィシャイ・コーエン(2010年8月22日)も只今来日中で、今日は新宿でライヴを持っているはず。きっと、いいショウをやったんだろうな。
▶過去の、トランペッターのアヴィシャイ・コーエン
http://43142.diarynote.jp/201008261620103318/
◎上原ひろみ ザ・トリオ・プロジェクト
途中から見たが、いやはや、特殊バンド回路に支えられた、そのインタープレイの激しさや密度の濃さはなんと言っていいものやら。曲やリズムの感覚とか、ぼくの好みから離れもするのだが、個性を持ち、壮絶であるのは間違いない。これと比べりゃ、昨日のミシェル・カミロとのデュオ演奏は穏健とも思える。もう、上原(2004年11月25日、2005年7月31日、2006年9月3日、2009年9月4日、2010年12月3日、2011年9月3日、2011年9月9日、2011年12月11日、2012年7月25日、2012年12月9日、2014年9月6日)の弾いているときの顔付きが違う(こっちのほうが、鬼気迫る)し、これぞ意義あるワーキング・バンドでの演奏とも思える。蛇足だが、ベースのアンソロニー・ジャクソン(2004年1月27日、2011年9月3日、2012年7月25日、2012年12月9日)はスティーヴ・カーンの1980年代のパーマネント・グループであるアイウィットネスのメンバーで、近年ジャマルのグループに入っているバドレーナもまたそう。裏で、二人はやあやあと旧交を温めていたかもしれない。
▶過去の、上原
http://43142.diarynote.jp/200411292356580000/
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http://43142.diarynote.jp/201109121452527893/
http://43142.diarynote.jp/201109151818437240/
http://43142.diarynote.jp/201112191449196187/
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http://43142.diarynote.jp/201212140959573710/
http://43142.diarynote.jp/201409100929108025/
▶過去の、ジャクソン
http://43142.diarynote.jp/200402051855170000/
http://43142.diarynote.jp/201109121452527893/
http://43142.diarynote.jp/201207310933428147/
http://43142.diarynote.jp/201212140959573710/
▶過去の、フィリップス
http://43142.diarynote.jp/201109121452527893/
http://43142.diarynote.jp/201109300923303323/
http://43142.diarynote.jp/201207310933428147/
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◎ドント・パニック! ウィアー・フロム・ポーランド<ザ・プラザ>
出し物名だとなんのこっちゃ?となるが、これは現在ベルリン拠点(らしい)のギタリストの内橋和久(2004年7月6日、2005年9月6日、2007年1月27日、2009年9月27日、2010年9月11日、2011年5月22日、2012年6月17日)が仕切る、ポーランド人と日本人のセッション。もう、21時すぎに野外で、ぶわぶわとフリー・ジャズ系音が溢れ出る。ひゃは。遠くから知人と寛ぎながら接していたので、誰が何をしているかはチェックを入れなかったが、パンフを見たら以下の通りなり、ポーランド勢は、アルトのマチェック・オバラ、クラリネットのパヴュウ・シャンブルスキ、ヴァイオリンのパトルィク・ザクロスキ、ドラムのイェジー・ロゲェヴィチ。日本人は、アルトの坂田明(2006年8月8日、2008年9月25日、2009年7月19日2010年4月15日、2011年4月1日、2012年10月3日、2013年1月12日)、電気ベースのナスノミツル(2002年1月5日、2005年9月6日、2007年4月21日、2007年6月3日)、ヴァイブラフォンの高良久美子(2004年10月10日、2005年2月19日、2005年9月17日、2006年12月13日、2013年2月11日、2013年2月19日)という、面々が重なっていたよう。今日誕生日だった知人を祝うため近くのお店に流れちゃったけど、予定では23時近くまでやっていたはず。
▶過去の、内橋
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▶過去の、坂田
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▶過去の、ナスノ
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<今日の、大使>
小曽根のMCで、客席にいた米国大使のキャロライン・ケネディが紹介される。その際、場内映像でも少し抜かれる。へえ。いろんな所に、お出かけしているんだな。小学校のときの読書感想文で、彼女のお父さんのJFKの伝記をネタにしたことがあった。なんか、読書するのも感想文を書くのも大嫌い(作文は嫌いじゃなかったが)で、どさくさまぎれに“ケネディさんへ”というタイトルで、あなんたはなんて凄い人なんでしょうという賞賛問いかけをいくつか連ねたヤツをでっち上げて提出したら、なんか評判が良くて、市の読書感想文コンクールみたいのに出されてしまい、アチャーと思った記憶がある。世の中、このようにキレイ事プリテンダーがまかり通って行くことを、ぼくはそのときちゃんと認知したんだよなー。なんか、そのときの記憶が少し苦くて、ケネディという名を聞くと、体内の何かが少し曇るようなキブンを、ぼくは持つか。
地下鉄有楽町線駅から東京国際フォーラム敷地に渡ると、なかなかの賑わい。例により、出店もいろいろ出ている。無料ステージからは上手なスネアのロール音が聞こえてきたが、サイモン・フィリップスがドラム・ワークショップをしていたようだ。主会場はフォーラムのホールAの<ザ・ホール>と中庭の野外ステージの<ザ・プラザ>とコットンクラブの<ザ・クラブ>。その3会場をいろいろ移動する。以下、見た順に書き留める。
◎ジャガ・ジャジスト<ザ・ホール>
前にフジ・ロックにも出演している、ノルウェーの大所帯バンド。今回は、9人編成にてパフォーマンス。構成員がけっこう楽器の持ち替えをしており、視覚面があるのとないのとでは大分感興が異なるのではないか、と再認識。今様ジャズというよりは、変拍子多用の、ポスト・ロック・オーケストラという言い方がしたくなると思った。それ、管楽器奏者の数が少なく、管ソロがフィーチャーされる頻度が減ったからか。実際、ヴァイブラフォンも用いる(多いときで、二人)その曲調はトータス(2001年11月7日、2005年1月7日、2011年11月21日、2014年5月7日)的なのを管楽器も入れてバシっと披露するという感じ。2年前の同祭出演時は<ザ・プラザ>出演であったためか、この大きなホールで出来る事を本人たちがとてもうれしがっている様が伝わってくるのも良かった。
▶過去の、トータス
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/LIVE-2001-11.htm
http://43142.diarynote.jp/200501170151560000/
http://43142.diarynote.jp/201111251250189885/
http://43142.diarynote.jp/?day=20140507
◎ミシェル・カミロ&上原ひろみ<ザ・ホール>
ドミニカ出身ピアニスト(2002年10月3日、2010年3月25日、2010年10月26日、2011年11月10日、2012年5月11日)と日本出身ピアニスト(2004年11月25日、2005年7月31日、2006年9月3日、2009年9月4日、2010年12月3日、2011年9月9日、2011年12月11日、2012年12月9日)の、デュオのパフォーマンス。いろいろに噛み合い、丁々発止。ときに、指20本分(まあ、正確には、最高で15、6本というところか)の音が重なりあうというのは過剰(やはり、音がブツかります)と感じる場合もなくはなかったが。1曲ぐらい洒落で、それぞれ右手と左手を分けて、弾き合うみたいのを聞きたかった? しかし、場内映像はお互いの表情だけでなく、鍵盤を上から捉える映像も出てくるわけで、それは興味深さを増させる。それから、アコースティック楽器2台の出し物ながら、なかなか出音が大きかった。演奏終了後、ちょい耳が死んだ感じを得た。
▶過去の、カミロ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-10.htm
http://43142.diarynote.jp/201003271334102896/
http://43142.diarynote.jp/201010301012548114/
http://43142.diarynote.jp/201111141214381161/
http://43142.diarynote.jp/201205131715485366/
▶過去の、上原
http://43142.diarynote.jp/200411292356580000/
http://43142.diarynote.jp/?day=20050731
http://43142.diarynote.jp/200609070211000000/
http://43142.diarynote.jp/200909120647256771/
http://43142.diarynote.jp/?day=20101203
http://43142.diarynote.jp/201109151818437240/
http://43142.diarynote.jp/201112191449196187/
http://43142.diarynote.jp/?day=20121209
◎ヨーナス・ハーヴィスト・トリオ<ザ・プラザ>
フィンランドから飛んで来た、ピアノ・トリオ。なるほど、ぱっと聞いての所感はなかなか。北欧ぽさと現代ぽさを併せ持つジャズ・ピアノ表現を、彼らは聞かせる。こういうのにふと触れると、東京ジャズは無料ステージ目的に来ると吉と思ったりもするよな。
◎ICPオーケストラ<ザ・クラブ>
オランダ拠点の高名&長寿フリー・ジャズ・オーケストラ。そのコ・ファウンダーであるドラマーのハン・ベニンクは4年前のこのフェスに単独出演した(2010年9月5日)が、今度はちゃんとグループで来るとはまったくもってめでたい。リーダー/ピアノのミシャ・メンゲルベルグはいないが、チェロのトリスタン・ホンジンガーをはじめとする9人編成集団の演奏はウィットと高尚さがもうテンコもりで重なりあう。多くは5分ぐらいの尺に狼藉を収め、それにはポップという感想もぼくは持った。オリジナルとともに、UKで活動した南ア出身バンドあるアサガイにいたアルト・サックス奏者のドゥ・ドゥ・プクワナ、セロニアス・モンク、デューク・エリントン(2曲も。でも、うち1曲はテーマ部を演奏せず。ぎゃはは)の曲も多大な創意とともにカヴァー。ある曲でのテナー・サックスの箍が綺麗に外れたソロにはびっくり、爆笑。あんた、バカだ、最高だ。みんな腕が立ち、馬鹿をやる意義や歓びを理解しつつ、和気あいあいと突っ走る。MCは縦ベーシストがやっていたが、おとなしくしていたホンジンガーは最後のほうのフィーチャーされるパートでは楽器をおいて、前に出て来て妙ちくりんに踊る。とかなんとか、もう、素晴らしい。95点っ! ドイツ人というと真っ当で遊び心に欠けるという印象も持つが、彼らはそのパブリック・イメージを玉砕する力を山ほど持つとも思った。
▶過去の、ハン・ベニンク
http://43142.diarynote.jp/201009171511588216/
◎ベイビーフェイス<ザ・ホール>
アーティストとして以上に作曲家/プロデューサーとしての名声が高いだろうケネス“童顔”エドモンズ(2001年10月25日)の実演はまずバンド音(鍵盤、ギター、ベース、ドラム)がいいのにびっくり。プリセット音も使っていたようだが、その後に出て来たチャカ・カーンのバンド音と比べてあまりにまとまりよく聞こえて、PC音をこちらが感じる以上に用いていたのかなとも思っちゃう。それぐらい、バランスのいいサウンドだった。途中には、アコースティック・セットもあり。そして、さらに彼が所属したディールからボーイズⅡメン(2008年5月16日)までメドレーで10曲ほど披露。そして、最後は、彼がプロデュースしたエリック・クラプトン(2006年11月20日)の「チェンジ・ザ・ワールド」(原曲は、カントリー歌手のワイノナ・ジャッド)。左利きのベイビーフェイスは一部ではアコースティック・ギターを持って歌うが、その際は右利き用ギターを逆さに使用。それ、昔からですね。また、同じく左利きのベース奏者のメインの楽器はやはり右利き用のものを逆さにして用いていた。
▶過去の、ベイビーフェイス
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-10.htm
▶ボイーズⅡメン
http://43142.diarynote.jp/200805181146550000
▶過去の、クラプトン
http://43142.diarynote.jp/200611221236140000/
◎チャカ・カーン<ザ・ホール>
3人の女性コーラス(うち、一人は売れっ子セッション歌手のオードリー・ウィーラー)を含む8人編成のバンドにて、パフォーマンス。前回、一新されたバンドとも異なるメンツであったかな。「フィール・フォー・ユー」で始まったショウは、もう人気曲を網羅(不満は「ワンス・ユー・ゲット・スターテッド」を聞けなかったことぐらい)。場内ヴィジョンに映るアップのチャカ(2003年10月10日、2008年6月5日、2012年1月10日)はけっこう若く見える。イエ〜イ。1曲、スタンダードの「マイ・ファニー・ヴァレンタイン」もやったが、それにはチャカらしさが横溢。かつてジャズ作『エコーズ・オブ・アン・エラ』(エレクトラ、1982年。ドラマーは明日じじい枠に出演するレニー・ホワイト)を出したとき“気のふれた、サラ・ヴォーン”とかいった外国評があったと記憶するが、“気のふれた”感じはある意味増しているのではないのか。やっぱ、姉御すげえ、イってると、ぼくはそれを聞いて痛感することしきり……。
▶過去の、カーン
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-10.htm
http://43142.diarynote.jp/200806121525370000/
http://43142.diarynote.jp/201201131546344144/
<今日の、気持ち>
正午少し前、最寄り駅で電車に乗ろうとすると、車内はけっこうな混み具合。その多くはこの夏最後の行楽を楽しまん、てな風情をおおいに感じさせたか。ぼくも、この日は(家をでる際、天気が良かったためもあり)、最後の夏キブンという感じでビーサンを履いて出かけたんだけど、ね。
◎ジャガ・ジャジスト<ザ・ホール>
前にフジ・ロックにも出演している、ノルウェーの大所帯バンド。今回は、9人編成にてパフォーマンス。構成員がけっこう楽器の持ち替えをしており、視覚面があるのとないのとでは大分感興が異なるのではないか、と再認識。今様ジャズというよりは、変拍子多用の、ポスト・ロック・オーケストラという言い方がしたくなると思った。それ、管楽器奏者の数が少なく、管ソロがフィーチャーされる頻度が減ったからか。実際、ヴァイブラフォンも用いる(多いときで、二人)その曲調はトータス(2001年11月7日、2005年1月7日、2011年11月21日、2014年5月7日)的なのを管楽器も入れてバシっと披露するという感じ。2年前の同祭出演時は<ザ・プラザ>出演であったためか、この大きなホールで出来る事を本人たちがとてもうれしがっている様が伝わってくるのも良かった。
▶過去の、トータス
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/LIVE-2001-11.htm
http://43142.diarynote.jp/200501170151560000/
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http://43142.diarynote.jp/?day=20140507
◎ミシェル・カミロ&上原ひろみ<ザ・ホール>
ドミニカ出身ピアニスト(2002年10月3日、2010年3月25日、2010年10月26日、2011年11月10日、2012年5月11日)と日本出身ピアニスト(2004年11月25日、2005年7月31日、2006年9月3日、2009年9月4日、2010年12月3日、2011年9月9日、2011年12月11日、2012年12月9日)の、デュオのパフォーマンス。いろいろに噛み合い、丁々発止。ときに、指20本分(まあ、正確には、最高で15、6本というところか)の音が重なりあうというのは過剰(やはり、音がブツかります)と感じる場合もなくはなかったが。1曲ぐらい洒落で、それぞれ右手と左手を分けて、弾き合うみたいのを聞きたかった? しかし、場内映像はお互いの表情だけでなく、鍵盤を上から捉える映像も出てくるわけで、それは興味深さを増させる。それから、アコースティック楽器2台の出し物ながら、なかなか出音が大きかった。演奏終了後、ちょい耳が死んだ感じを得た。
▶過去の、カミロ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-10.htm
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http://43142.diarynote.jp/201111141214381161/
http://43142.diarynote.jp/201205131715485366/
▶過去の、上原
http://43142.diarynote.jp/200411292356580000/
http://43142.diarynote.jp/?day=20050731
http://43142.diarynote.jp/200609070211000000/
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http://43142.diarynote.jp/201112191449196187/
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◎ヨーナス・ハーヴィスト・トリオ<ザ・プラザ>
フィンランドから飛んで来た、ピアノ・トリオ。なるほど、ぱっと聞いての所感はなかなか。北欧ぽさと現代ぽさを併せ持つジャズ・ピアノ表現を、彼らは聞かせる。こういうのにふと触れると、東京ジャズは無料ステージ目的に来ると吉と思ったりもするよな。
◎ICPオーケストラ<ザ・クラブ>
オランダ拠点の高名&長寿フリー・ジャズ・オーケストラ。そのコ・ファウンダーであるドラマーのハン・ベニンクは4年前のこのフェスに単独出演した(2010年9月5日)が、今度はちゃんとグループで来るとはまったくもってめでたい。リーダー/ピアノのミシャ・メンゲルベルグはいないが、チェロのトリスタン・ホンジンガーをはじめとする9人編成集団の演奏はウィットと高尚さがもうテンコもりで重なりあう。多くは5分ぐらいの尺に狼藉を収め、それにはポップという感想もぼくは持った。オリジナルとともに、UKで活動した南ア出身バンドあるアサガイにいたアルト・サックス奏者のドゥ・ドゥ・プクワナ、セロニアス・モンク、デューク・エリントン(2曲も。でも、うち1曲はテーマ部を演奏せず。ぎゃはは)の曲も多大な創意とともにカヴァー。ある曲でのテナー・サックスの箍が綺麗に外れたソロにはびっくり、爆笑。あんた、バカだ、最高だ。みんな腕が立ち、馬鹿をやる意義や歓びを理解しつつ、和気あいあいと突っ走る。MCは縦ベーシストがやっていたが、おとなしくしていたホンジンガーは最後のほうのフィーチャーされるパートでは楽器をおいて、前に出て来て妙ちくりんに踊る。とかなんとか、もう、素晴らしい。95点っ! ドイツ人というと真っ当で遊び心に欠けるという印象も持つが、彼らはそのパブリック・イメージを玉砕する力を山ほど持つとも思った。
▶過去の、ハン・ベニンク
http://43142.diarynote.jp/201009171511588216/
◎ベイビーフェイス<ザ・ホール>
アーティストとして以上に作曲家/プロデューサーとしての名声が高いだろうケネス“童顔”エドモンズ(2001年10月25日)の実演はまずバンド音(鍵盤、ギター、ベース、ドラム)がいいのにびっくり。プリセット音も使っていたようだが、その後に出て来たチャカ・カーンのバンド音と比べてあまりにまとまりよく聞こえて、PC音をこちらが感じる以上に用いていたのかなとも思っちゃう。それぐらい、バランスのいいサウンドだった。途中には、アコースティック・セットもあり。そして、さらに彼が所属したディールからボーイズⅡメン(2008年5月16日)までメドレーで10曲ほど披露。そして、最後は、彼がプロデュースしたエリック・クラプトン(2006年11月20日)の「チェンジ・ザ・ワールド」(原曲は、カントリー歌手のワイノナ・ジャッド)。左利きのベイビーフェイスは一部ではアコースティック・ギターを持って歌うが、その際は右利き用ギターを逆さに使用。それ、昔からですね。また、同じく左利きのベース奏者のメインの楽器はやはり右利き用のものを逆さにして用いていた。
▶過去の、ベイビーフェイス
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-10.htm
▶ボイーズⅡメン
http://43142.diarynote.jp/200805181146550000
▶過去の、クラプトン
http://43142.diarynote.jp/200611221236140000/
◎チャカ・カーン<ザ・ホール>
3人の女性コーラス(うち、一人は売れっ子セッション歌手のオードリー・ウィーラー)を含む8人編成のバンドにて、パフォーマンス。前回、一新されたバンドとも異なるメンツであったかな。「フィール・フォー・ユー」で始まったショウは、もう人気曲を網羅(不満は「ワンス・ユー・ゲット・スターテッド」を聞けなかったことぐらい)。場内ヴィジョンに映るアップのチャカ(2003年10月10日、2008年6月5日、2012年1月10日)はけっこう若く見える。イエ〜イ。1曲、スタンダードの「マイ・ファニー・ヴァレンタイン」もやったが、それにはチャカらしさが横溢。かつてジャズ作『エコーズ・オブ・アン・エラ』(エレクトラ、1982年。ドラマーは明日じじい枠に出演するレニー・ホワイト)を出したとき“気のふれた、サラ・ヴォーン”とかいった外国評があったと記憶するが、“気のふれた”感じはある意味増しているのではないのか。やっぱ、姉御すげえ、イってると、ぼくはそれを聞いて痛感することしきり……。
▶過去の、カーン
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-10.htm
http://43142.diarynote.jp/200806121525370000/
http://43142.diarynote.jp/201201131546344144/
<今日の、気持ち>
正午少し前、最寄り駅で電車に乗ろうとすると、車内はけっこうな混み具合。その多くはこの夏最後の行楽を楽しまん、てな風情をおおいに感じさせたか。ぼくも、この日は(家をでる際、天気が良かったためもあり)、最後の夏キブンという感じでビーサンを履いて出かけたんだけど、ね。
映画「ジャージー・ボーイズ」。東京ジャズ
2014年9月5日 音楽 まず、18時から日比谷・ワーナーブラザース映画試写室で、フランキー・ヴァリ&ザ・フォー・シーズンズを扱った2014年米国映画「ジャージー・ボーイズ」を見る。元々は、2005年初演でトニー賞他いくつもの賞を得るなど、高評価を受けている同名ブロードウェイ・ミュージカルを下敷きとするもの。そういえば、この晩に一緒に飲んだ知人は6月にNYに行った際、このミュージカルを見たよんと言っていた。
驚いてしまうのは、これを監督しているのが、クリント・イーストウッドであること。いまや大監督であり、ジャズ好きでもある〜息子のカイル・イーストウッド(2006年11月3日、2010年10月19日)はジャズ方面に進んでいる〜イーストウッドが、白人ポップ・コーラス・グループを題材にする映画を撮ったことにはほんの少し驚きを覚える。ま、山と谷が少しづつある、堂にいった娯楽音楽映画に仕上がっているのは間違いない。
おもしろいと思ったのは、登場人物が、劇中に突然カメラ(スクリーンの先にいる見る者)に向かって、主観的な気持ちを独白するところがいろいろあること。→そして、その設定は最後に実を結ぶ(?)。思わず、ぼくはたまたま見ている米国TVドラマ「ハウス・オブ・カーズ 野望の階段」における同様の仕掛けを思い出した。そういうの、過去にも例があるのだろうが、今流行りなのだろうか。と、たった二つのサンプルでそう語るにはあまりに無理がありますね。
ぼくはザ・ビートルズ以前の白人音楽に暗い面もあり、それほどフランキー・ヴァリ&ザ・フォー・シーズンズに着目したことはない(それゆえ、今年1月の来日公演も、まいっかとなった。映画中で、「君の瞳に恋してる」が紹介もされるが、曲自体はもちろん自然に耳にして知っているし好曲と思っていたが、オリジナルがヴァリのソロ・キャリア用に作られたという事実は、初めて知った。トホホ)が、ニュージャージーのチンピラ主体で結成されたグループであり、ヴァリの個性的な歌い口(白人のファルセットは苦手とも再確認した)とメンバーのボブ・ゴーディオのフックを持つ曲作りが、その成功を支えたのはよくわかった。ヴァリ役のジョン・ロイド・ヤングをはじめ、グループの4人の役者中3人はミュージカル初期キャストが演じている。なお、この映画のエグゼクティヴ・プロデューサーは、ヴァリとゴーディオがやっているよう。9月下旬より、全国ロードショウとなる。
▶過去の、カイル・イーストウッド
http://43142.diarynote.jp/?day=20061103
http://43142.diarynote.jp/201010211706204508/
その後、今日の夕方から丸の内周辺で始まる東京ジャズ会場に行く。野外のフリー・ステージ(<ザ・プラザ>)では、スイスのグランド・ピアノラマックスがやっている。リーダー格のレオ・タルディン(鍵盤)に加え、ドラマーのエリソン・グレンとシンガーのドム・ブルクハルターというトリオ編成でパフォーマンス。広義のクラブ・ミュージック要素とジャズ流動性を掛け合わせようとする意志を持つと、その指針は取れるか。現在はジュネーヴに住むタルディンは米国のニュー・スクール在学中に、モントルー・ジャズ祭国際ソロ・ピアノ大会で優勝。NY居住中にこのユニットを結成し、その2005年の初アルバムには同じくスイス出身のジョ・ジョ・メイヤー(2012年6月25日)がドラマー参加していた。
▶過去の、メイヤー
http://43142.diarynote.jp/?day=20120625
その後、同フェスの<ザ・クラブ>と名付けられた会場となるコットンクラブで、カナダのシンガー、モリー・ジョンソンを見る。実は彼女には今日の午前中に取材をしたのだが、これがもう痛快なキャラの持ち主でなかばびっくりするとともに、おおいに共感。姉や兄も俳優や歌手や監督として活動している、トロント居住の彼女の6作目となる加ユニヴァーサル・ミュージック発の2014年作はビリー・ホリディ絡み曲集。実は彼女はジャズ一直線の人ではなく、サバけたキャラや経験が偉大なアイコンの世界に望む際に吉と働いている、と言いたくなるか。声と佇まいが、不足ないストーリー性を浮き上がらせるというか。そんな彼女の ショウはピアニストとコントラバス奏者(彼とは20年来の付き合いとなるという)をしたがえたもの。曲は新作披露曲を中心に、自らのオリジナル曲も。彼女の前作は過去発表した自己曲を再演したアルバムだ。
<先々週に見た、映画「ストックホルムでワルツを」>
そういえば、書き記そうと思っていて忘れてしまっていたが、「ストックホルムでワルツを」という映画の試写を10日強前に見た。スウェーデンのジャズ歌手のモニカ・ゼタールンド(1960〜70年代前半に活躍。1937〜2005年)を題材にした2013年スウェーデン映画。小難しい面も持ったシングル・マザーであるゼタールンド役を同国のシンガーであるエッダ・マグナソンが演じ、劇中で自ら歌っているが、なかなか善戦。また、同国のジャズの受け取られ方も少しは肌で感じることができるか。
金髪の本人の写真はとても綺麗で、一部アメリカ進出ができたのも、なるほどと思う。最初の米国行き(これは、見事に失敗したよう)を誘ったのは著名米国ジャズ評論家のレナード・フェザーであったようで、それは映画できっちり描かれる。また、後に彼女はビル・エヴァンスと録音(彼の美曲「ワルツ・フォー・デビー」をスウェーデン語で歌ったりもした。映画の原題は「ワルツ・フォー・モニカ」。意味不明の邦題は、そこから来ているのだろう)したことでも知られ、映画のクライマックスは彼のトリオと一緒にNYのクラブで共演するシーンだ。
驚いてしまうのは、これを監督しているのが、クリント・イーストウッドであること。いまや大監督であり、ジャズ好きでもある〜息子のカイル・イーストウッド(2006年11月3日、2010年10月19日)はジャズ方面に進んでいる〜イーストウッドが、白人ポップ・コーラス・グループを題材にする映画を撮ったことにはほんの少し驚きを覚える。ま、山と谷が少しづつある、堂にいった娯楽音楽映画に仕上がっているのは間違いない。
おもしろいと思ったのは、登場人物が、劇中に突然カメラ(スクリーンの先にいる見る者)に向かって、主観的な気持ちを独白するところがいろいろあること。→そして、その設定は最後に実を結ぶ(?)。思わず、ぼくはたまたま見ている米国TVドラマ「ハウス・オブ・カーズ 野望の階段」における同様の仕掛けを思い出した。そういうの、過去にも例があるのだろうが、今流行りなのだろうか。と、たった二つのサンプルでそう語るにはあまりに無理がありますね。
ぼくはザ・ビートルズ以前の白人音楽に暗い面もあり、それほどフランキー・ヴァリ&ザ・フォー・シーズンズに着目したことはない(それゆえ、今年1月の来日公演も、まいっかとなった。映画中で、「君の瞳に恋してる」が紹介もされるが、曲自体はもちろん自然に耳にして知っているし好曲と思っていたが、オリジナルがヴァリのソロ・キャリア用に作られたという事実は、初めて知った。トホホ)が、ニュージャージーのチンピラ主体で結成されたグループであり、ヴァリの個性的な歌い口(白人のファルセットは苦手とも再確認した)とメンバーのボブ・ゴーディオのフックを持つ曲作りが、その成功を支えたのはよくわかった。ヴァリ役のジョン・ロイド・ヤングをはじめ、グループの4人の役者中3人はミュージカル初期キャストが演じている。なお、この映画のエグゼクティヴ・プロデューサーは、ヴァリとゴーディオがやっているよう。9月下旬より、全国ロードショウとなる。
▶過去の、カイル・イーストウッド
http://43142.diarynote.jp/?day=20061103
http://43142.diarynote.jp/201010211706204508/
その後、今日の夕方から丸の内周辺で始まる東京ジャズ会場に行く。野外のフリー・ステージ(<ザ・プラザ>)では、スイスのグランド・ピアノラマックスがやっている。リーダー格のレオ・タルディン(鍵盤)に加え、ドラマーのエリソン・グレンとシンガーのドム・ブルクハルターというトリオ編成でパフォーマンス。広義のクラブ・ミュージック要素とジャズ流動性を掛け合わせようとする意志を持つと、その指針は取れるか。現在はジュネーヴに住むタルディンは米国のニュー・スクール在学中に、モントルー・ジャズ祭国際ソロ・ピアノ大会で優勝。NY居住中にこのユニットを結成し、その2005年の初アルバムには同じくスイス出身のジョ・ジョ・メイヤー(2012年6月25日)がドラマー参加していた。
▶過去の、メイヤー
http://43142.diarynote.jp/?day=20120625
その後、同フェスの<ザ・クラブ>と名付けられた会場となるコットンクラブで、カナダのシンガー、モリー・ジョンソンを見る。実は彼女には今日の午前中に取材をしたのだが、これがもう痛快なキャラの持ち主でなかばびっくりするとともに、おおいに共感。姉や兄も俳優や歌手や監督として活動している、トロント居住の彼女の6作目となる加ユニヴァーサル・ミュージック発の2014年作はビリー・ホリディ絡み曲集。実は彼女はジャズ一直線の人ではなく、サバけたキャラや経験が偉大なアイコンの世界に望む際に吉と働いている、と言いたくなるか。声と佇まいが、不足ないストーリー性を浮き上がらせるというか。そんな彼女の ショウはピアニストとコントラバス奏者(彼とは20年来の付き合いとなるという)をしたがえたもの。曲は新作披露曲を中心に、自らのオリジナル曲も。彼女の前作は過去発表した自己曲を再演したアルバムだ。
<先々週に見た、映画「ストックホルムでワルツを」>
そういえば、書き記そうと思っていて忘れてしまっていたが、「ストックホルムでワルツを」という映画の試写を10日強前に見た。スウェーデンのジャズ歌手のモニカ・ゼタールンド(1960〜70年代前半に活躍。1937〜2005年)を題材にした2013年スウェーデン映画。小難しい面も持ったシングル・マザーであるゼタールンド役を同国のシンガーであるエッダ・マグナソンが演じ、劇中で自ら歌っているが、なかなか善戦。また、同国のジャズの受け取られ方も少しは肌で感じることができるか。
金髪の本人の写真はとても綺麗で、一部アメリカ進出ができたのも、なるほどと思う。最初の米国行き(これは、見事に失敗したよう)を誘ったのは著名米国ジャズ評論家のレナード・フェザーであったようで、それは映画できっちり描かれる。また、後に彼女はビル・エヴァンスと録音(彼の美曲「ワルツ・フォー・デビー」をスウェーデン語で歌ったりもした。映画の原題は「ワルツ・フォー・モニカ」。意味不明の邦題は、そこから来ているのだろう)したことでも知られ、映画のクライマックスは彼のトリオと一緒にNYのクラブで共演するシーンだ。
ブルースつながり、ブルース・ハーピストを共に擁するバンドが二つ出るライヴ。シンガー/ギタリストのArisa Safu (2011年6月17日)が率いるバンドの9カ所を回るツアーの最終日で、先輩ブルース・バンドを呼んでのもの。下北沢・440。
先発は、blues.the-butcher-590213(2010年1月12日)。余裕にして、質量感あり。ホトケ(2005年7月31日)だけでなく、ハーピストのKotez(2008年11月14日)ががんがん歌う時もあり。そのとき、ホトケはギターに専念。その方面は、いまだ伸びしろがある? 曲によっては、中条(2003年6月22日、他)の演奏はザ・ブルース・ブラザース・バンドでのドナルド・ダック・ダン(2008年11月24日、2011年9月11日、2012年5月11日)のそれみたいに聞こえた。沼澤尚(2013年1月7日)は、変わらず沼澤尚だった。
そしてサフ・バンド。リーダーに加え、ハープ、ベース、ドラムという布陣。横浜のインターナショナル・スクール→モントリオールのマギル大学というキャリアを持つアリサ・サフの英語の歌はほんと安心して聞いていられる。今年はLAにも拠点を置いたり、単独で欧州を回ったりもしているようだが、そういう日々の経験も彼女のなかにどんどん蓄積しているのは明らか。
アーシー&ルーツィ傾向にあるオリジナルとともに、ジャニス・ジョプリン、CCR、ザ・ビートルズ、サム・クックなどのカヴァーも披露。先に出たKOTEZとは12歳のころからの知り合いというハープ奏者の倉井夏樹は巧みなマイク/エフェクター使いで、いろんな音(ときにキーボードのような音も)を出していて、感心。バンドのまとまり、噛み合いも良好。
▶過去の、arisa
http://43142.diarynote.jp/?day=20110617
▶過去の、blues.the-butcher-590213。その前身(ザ・ブルース・パワー)
http://43142.diarynote.jp/?day=20050730
http://43142.diarynote.jp/201001131101085950/
▶過去の、その他の永井
http://43142.diarynote.jp/200508060622480000/
<今日の、淡い想い>
デング熱感染で騒いでいる。もし、本当に増えているのなら、それだけ日本の夏が亜熱帯化してきている(でも、今年は例年と比すととても楽であったと思う)ということではないの? 夏は涼しい所、冬は温暖地に居を構える。昔っからそういう願望は持っていたような気がするが、今さら無理かなあ?
先発は、blues.the-butcher-590213(2010年1月12日)。余裕にして、質量感あり。ホトケ(2005年7月31日)だけでなく、ハーピストのKotez(2008年11月14日)ががんがん歌う時もあり。そのとき、ホトケはギターに専念。その方面は、いまだ伸びしろがある? 曲によっては、中条(2003年6月22日、他)の演奏はザ・ブルース・ブラザース・バンドでのドナルド・ダック・ダン(2008年11月24日、2011年9月11日、2012年5月11日)のそれみたいに聞こえた。沼澤尚(2013年1月7日)は、変わらず沼澤尚だった。
そしてサフ・バンド。リーダーに加え、ハープ、ベース、ドラムという布陣。横浜のインターナショナル・スクール→モントリオールのマギル大学というキャリアを持つアリサ・サフの英語の歌はほんと安心して聞いていられる。今年はLAにも拠点を置いたり、単独で欧州を回ったりもしているようだが、そういう日々の経験も彼女のなかにどんどん蓄積しているのは明らか。
アーシー&ルーツィ傾向にあるオリジナルとともに、ジャニス・ジョプリン、CCR、ザ・ビートルズ、サム・クックなどのカヴァーも披露。先に出たKOTEZとは12歳のころからの知り合いというハープ奏者の倉井夏樹は巧みなマイク/エフェクター使いで、いろんな音(ときにキーボードのような音も)を出していて、感心。バンドのまとまり、噛み合いも良好。
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<今日の、淡い想い>
デング熱感染で騒いでいる。もし、本当に増えているのなら、それだけ日本の夏が亜熱帯化してきている(でも、今年は例年と比すととても楽であったと思う)ということではないの? 夏は涼しい所、冬は温暖地に居を構える。昔っからそういう願望は持っていたような気がするが、今さら無理かなあ?
渋谷・シアターオーブで、ベルギー発のコンテンポラリー・ダンス(と言っていいの?)公演を見る。国籍がいろいろと散った男女ダンサーたち13人に、エスニック傾向伴奏を付ける(けっこう出音デカい)やはり国籍の散った演奏者5人による。彼らは14か国にわたるという。シディ・ラルビ・シェルカウイとダミアン・ジェレが振り付けをし(カーテンコールのときにでてきたお二人は、あまりお洒落な感じのしないおじさん)、舞台デザインのアントニー・ゴームリーは有名な人たちらしい。
休憩無し、1時間45 分ぐらいの出し物。ほう、よく作られているな。その出し物の名は“バベルの塔”から来ていて、異なる文化や言葉や習慣を持つ人々の軋轢や共生をテーマに置くもののようだが(なのかな?)、それについて、アートなものに鈍感でいたいぼくはよく分らない。出演者によってはときに長いセリフを言ったりもし、その訳が背景上部にデカデカと映し出させるが、思わせぶりな言い回しにもぼく???の体。劇中、ダンサーと演奏参加者の日本人が二人で狂言回し的な会話をする部分もあるが(日本公演に向けて、追加されたのだろう。音楽も和のノリの部分が少なくなかった)、その空虚なやりとり(でも、彼らは上手にやっていたと思う)同様、肉声を使って何かを発しているということ、それがなんらかの感興を見る者に生理的に与えるところが大切なのだと思う。そういうところにおいて、この出し物は与えるものは何かとアリ。他のダンスや動きが主体になった部分はもっと怒濤に物を言い……。
この手の流儀や美意識などを一切しらないぼくではあるが、こりゃすげえな、よく作ったな、という思いをおおいに得る。舞台美術はとてもシンプルだが、複数のデカい立体スクエア状金属フレームの使い方にもおおいに感心するし、いろんなダンサーたちの絡みもいろいろと目をひく。へえ〜。そして、それらはどんどん抽象的ながらストーリー状にもなり、人間の発想や創造の凄さを受け手に味あわせるだろう。属性の散った出演者が思い思いの平服(衣装はエリザヴェス・キン・スヴェンソン)を着ているのは、ジーザズ・クライスト・スーパースターを思い出させる? って、大昔に映画しか見た事がないぼくが、なぜそう思った?
いろんな要素や英知が生の感覚を失わずに絡まりあう様、それは普通の音楽公演では味わえ得ないもの。ぼくは、いろいろ得ました。
<今日の、流れ>
飲みが長引き早朝ぎみの時間に寝たのに、わりとちゃんと起きて、机に向かう。やっぱ、だるいナ。午後、昼寝しよう思ったのに、あまり眠くならず、そのままスポール・チャンネルのサッカー試合放映を見ちゃったり。と、そんな塩梅だったので、こりゃ上の不慣れなものを見て寝るナと思ったのだけど、そんなことなし。いっぱい、興味をひく事項があったのだと思う。シアターオーブは久しぶりで、ここからの夜景を見るのも楽しみではあったが、そちらについては感激度が落ちていた。人間って、慣れ(?)が早いねえ。
休憩無し、1時間45 分ぐらいの出し物。ほう、よく作られているな。その出し物の名は“バベルの塔”から来ていて、異なる文化や言葉や習慣を持つ人々の軋轢や共生をテーマに置くもののようだが(なのかな?)、それについて、アートなものに鈍感でいたいぼくはよく分らない。出演者によってはときに長いセリフを言ったりもし、その訳が背景上部にデカデカと映し出させるが、思わせぶりな言い回しにもぼく???の体。劇中、ダンサーと演奏参加者の日本人が二人で狂言回し的な会話をする部分もあるが(日本公演に向けて、追加されたのだろう。音楽も和のノリの部分が少なくなかった)、その空虚なやりとり(でも、彼らは上手にやっていたと思う)同様、肉声を使って何かを発しているということ、それがなんらかの感興を見る者に生理的に与えるところが大切なのだと思う。そういうところにおいて、この出し物は与えるものは何かとアリ。他のダンスや動きが主体になった部分はもっと怒濤に物を言い……。
この手の流儀や美意識などを一切しらないぼくではあるが、こりゃすげえな、よく作ったな、という思いをおおいに得る。舞台美術はとてもシンプルだが、複数のデカい立体スクエア状金属フレームの使い方にもおおいに感心するし、いろんなダンサーたちの絡みもいろいろと目をひく。へえ〜。そして、それらはどんどん抽象的ながらストーリー状にもなり、人間の発想や創造の凄さを受け手に味あわせるだろう。属性の散った出演者が思い思いの平服(衣装はエリザヴェス・キン・スヴェンソン)を着ているのは、ジーザズ・クライスト・スーパースターを思い出させる? って、大昔に映画しか見た事がないぼくが、なぜそう思った?
いろんな要素や英知が生の感覚を失わずに絡まりあう様、それは普通の音楽公演では味わえ得ないもの。ぼくは、いろいろ得ました。
<今日の、流れ>
飲みが長引き早朝ぎみの時間に寝たのに、わりとちゃんと起きて、机に向かう。やっぱ、だるいナ。午後、昼寝しよう思ったのに、あまり眠くならず、そのままスポール・チャンネルのサッカー試合放映を見ちゃったり。と、そんな塩梅だったので、こりゃ上の不慣れなものを見て寝るナと思ったのだけど、そんなことなし。いっぱい、興味をひく事項があったのだと思う。シアターオーブは久しぶりで、ここからの夜景を見るのも楽しみではあったが、そちらについては感激度が落ちていた。人間って、慣れ(?)が早いねえ。
スキヤキ・トーキョー
2014年8月28日 音楽 夕方からの打ち合わせが長引き、会場入りしたときは、メイン出演者の出番。その前の出し物はホンゲジウエ・マバンドラ(2014年8月27日)と複数国籍奏者たちとのセッションだったが、会場への階段を降りる時にマバンドラ(一人だった)とすれ違い、少し言葉をかわす。やはり、なかなかお洒落さん。
コンゴのキンシャサからやってきた、ジュピター&オクウェス・インターナショナルを見る。2007年セビーリャのWOMEX会場で彼らのことを扱った映画「Jupiter’s Dance」を見て(2007年10月24日)、彼らが出て来た環境や音楽の持ち味などは知っていたつもりだったのだが、これが想像以上に味良し、訴求力ありで、驚く。打楽器、鳴り物、電気ギター×2、ベース、ドラムという面々はけっこう皆若い。いっていても、30代半ば? ヴォーカルは朗々とした声で、全員で取る。あれ、メンバー紹介のときに、ドラマーはモンタナと紹介されていなかったか? コンゴといえば、数年前にスタッフ・ベンダ・ビリリ(2010年10月3日、2010年10月11日、2010年10月17日。そのドキュメンター映画は、2010年6月30日)の来日公演が大評判を呼んだが、その際のドラマーがモンタナという名前で、ジュピター&オクウェス・インターナショナル出身と言われていなかったっけ。ベンダ・ビリリはあまりに商売になりすぎて、そのためにバンドは分解。それゆえ、モンタナがまた戻って叩いていても不思議ではない。
同地で育まれたリンガラ・ミュージックの流れをくむものから、けっこう西欧音楽の耳にも直截に働きかけるものまで、面々は満面の笑顔のもとごんごんと音楽をオーディエンスに向かわすわけだが、その弾みまくる音に触れると、皆個人能力が高いと、痛感せずにはいられない。天晴。とともに、客への働きかけも巧みで、そりゃ客はよけいに浮かれる。しかし、今回の来日は選抜隊編成で、本来ジュピター&オクウェス・インターナショナルは14人だとも聞く。お、その大所帯パフォーマンスはどんなもののか? 妄想、もわもわ膨らむ。フル編成で、フジ・ロックとかに出ないものか。
最後のほうは、なんかサンタナ(2013年3月12日)の1969年哀愁屈強曲「ジンゴー」を思わせるような曲。また、『リメイン・イン・ライト』のころのトーキングヘッズの弾みを思わせるものもあり。昔に彼らが存在して、デイヴィッド・バーン(2009年1月27日)がそれを見たら、サポート・メンバーに雇ったのではないか。
▶過去の、Jupiter’s Dance
http://43142.diarynote.jp/200711080718230000
▶過去の、ベンダ・ビリリ関連
http://43142.diarynote.jp/201007081545497624/
http://43142.diarynote.jp/201010050803424611/
http://43142.diarynote.jp/201010191155486031/
http://43142.diarynote.jp/201010191405067654/
▶過去の、サンタナ
http://43142.diarynote.jp/201303211531189619/
▶過去の、バーン
http://43142.diarynote.jp/200901281359552953/
<今日の、お礼>
コンサート会場で知人と会い、食事や飲みに流れると、ぼくの誕生日がある(あった)から、おごるよという“いい人”がここのところ相次いでいて、なんかこそばゆい。でも、素直にうれしい。フェイスブックのせい(ぼくは。基本やらないが、データーは入れているからナ)で、誕生日が告知されているのが、一因か。昨日、取材したときも通訳嬢がわざわざお酒を誕生日プレゼントとして持参してきてくれたりして。みんな、ありがとねー。この晩も一緒に流れた20歳近く若い友達が、今日はおごりまよと張り切って言う。人徳と、しておこう。なら、もう一軒流れて、おごり返すというのが、オトナの流儀ナリ。
コンゴのキンシャサからやってきた、ジュピター&オクウェス・インターナショナルを見る。2007年セビーリャのWOMEX会場で彼らのことを扱った映画「Jupiter’s Dance」を見て(2007年10月24日)、彼らが出て来た環境や音楽の持ち味などは知っていたつもりだったのだが、これが想像以上に味良し、訴求力ありで、驚く。打楽器、鳴り物、電気ギター×2、ベース、ドラムという面々はけっこう皆若い。いっていても、30代半ば? ヴォーカルは朗々とした声で、全員で取る。あれ、メンバー紹介のときに、ドラマーはモンタナと紹介されていなかったか? コンゴといえば、数年前にスタッフ・ベンダ・ビリリ(2010年10月3日、2010年10月11日、2010年10月17日。そのドキュメンター映画は、2010年6月30日)の来日公演が大評判を呼んだが、その際のドラマーがモンタナという名前で、ジュピター&オクウェス・インターナショナル出身と言われていなかったっけ。ベンダ・ビリリはあまりに商売になりすぎて、そのためにバンドは分解。それゆえ、モンタナがまた戻って叩いていても不思議ではない。
同地で育まれたリンガラ・ミュージックの流れをくむものから、けっこう西欧音楽の耳にも直截に働きかけるものまで、面々は満面の笑顔のもとごんごんと音楽をオーディエンスに向かわすわけだが、その弾みまくる音に触れると、皆個人能力が高いと、痛感せずにはいられない。天晴。とともに、客への働きかけも巧みで、そりゃ客はよけいに浮かれる。しかし、今回の来日は選抜隊編成で、本来ジュピター&オクウェス・インターナショナルは14人だとも聞く。お、その大所帯パフォーマンスはどんなもののか? 妄想、もわもわ膨らむ。フル編成で、フジ・ロックとかに出ないものか。
最後のほうは、なんかサンタナ(2013年3月12日)の1969年哀愁屈強曲「ジンゴー」を思わせるような曲。また、『リメイン・イン・ライト』のころのトーキングヘッズの弾みを思わせるものもあり。昔に彼らが存在して、デイヴィッド・バーン(2009年1月27日)がそれを見たら、サポート・メンバーに雇ったのではないか。
▶過去の、Jupiter’s Dance
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▶過去の、ベンダ・ビリリ関連
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▶過去の、サンタナ
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▶過去の、バーン
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<今日の、お礼>
コンサート会場で知人と会い、食事や飲みに流れると、ぼくの誕生日がある(あった)から、おごるよという“いい人”がここのところ相次いでいて、なんかこそばゆい。でも、素直にうれしい。フェイスブックのせい(ぼくは。基本やらないが、データーは入れているからナ)で、誕生日が告知されているのが、一因か。昨日、取材したときも通訳嬢がわざわざお酒を誕生日プレゼントとして持参してきてくれたりして。みんな、ありがとねー。この晩も一緒に流れた20歳近く若い友達が、今日はおごりまよと張り切って言う。人徳と、しておこう。なら、もう一軒流れて、おごり返すというのが、オトナの流儀ナリ。
スキヤキ・トーキョー
2014年8月27日 音楽 富山県の長寿ワールド・ビート系フェス“スキヤキ・ミーツ・ザ・ワールド”の流れを組む帯イヴェントin東京、今年で4年目を数える。渋谷・www。その初日はぼくの誕生日でパス、今年は今日の2日目と明日の3日目を見ます。
最初に出て来たのは、南アフリカの生ギター弾き語りシンガー、ボンゲジウエ・マバンドラ。ソロでパフォーマンスする。ファルセットで綴られる言葉は、故ネルソン・マンデーラもしゃべっていたという現地語であるという。ぼくの耳にはそれほど南アフリカぽさを想起させるところはなかったが、繊細に自分のなかにあるいくつもの音楽的動機を真摯に束ねんとしているところが印象に残る。MCは、もちろん英語でする。スリム小柄で、その音楽同様に内省的な感覚を与える人ながら、結構お洒落な感じも印象に残る。親戚に仕立て屋さんがいて、その服を来たりもするようだ。
次は、ショーロ・クラブ(2002年3月24日)と畠山美由紀(2007年3月11日、2009年3月31日)が重なる。数曲ショーロ・クラブがインストゥメンタルを演奏後、畠山が登場。かつて録音したこともあるマリーザ・モンチ曲などとともに、9月上旬にリリースされる畠山美由紀が日本の演歌や歌謡曲を題材にした新作『歌で逢いましょう』(ランブリン)で取り上げている曲も披露。それ、沢田穣治(2002年3月24日、2010年4月19日、2011年7月24日、2012 年5月15日、2012年5月16日、2013年9月6日)のプロデュースで、他のショーロ・クラブの面々も録音に参加している。
そして、最後の登場者は、カーボ・ヴェルデ出身、パリ在住の女性歌手であるマイラ・ アンドラーデ(2007年10月25日)。キーボード(女性)、ギター、ベース、ドラムというバンド演奏のもと、生理的に快活性の高い(その奥に、哀愁の感覚があるのも見逃していけないが)パフォーマンスを開いて行く。やはり、カーボ・ヴェルデの因子と指摘したくなる海洋性の広がりのようなものがあるのがうれしいところであり、彼女の強み。言葉も、カーボ・ベルデのクレオール語、ポル語、仏語、英語などを用いていたようだ。2番目のお父さんが外交官でいろんな土地にも住んでいるので、いろんな言語が堪能ですね。でも、言葉とか、音楽性とかを超えたところで、聞き手にお働きかけたり、誘いを与えたりするところが、彼女にはあると思う。
▶過去の、畠山
http://43142.diarynote.jp/200703130418360000/
http://43142.diarynote.jp/200904040640421651/
▶過去の、ショーロ・クラブ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-3.htm
▶過去の、沢田
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-3.htm
http://43142.diarynote.jp/201004211621084144/
http://43142.diarynote.jp/201107310726159855/
http://43142.diarynote.jp/201205301229093694/
http://43142.diarynote.jp/?day=20120516
http://43142.diarynote.jp/201309121810294280/
▶過去の、アンドラーデ
http://43142.diarynote.jp/?day=20071025
<今日の、記憶>
ぼくがスペインで彼女のショウを見てインタヴューをしたのは、2007年秋のこと。あの時はまだ1枚しかアルバムを出していなかったし、もう少しスリムであったようにも記憶するが、すくすくキャリアを重ねてきている様には感無量。彼女はまだ、ギリ20代のはず。彼女のマネージャー氏とは、こんなやりとりも。→
http://43142.diarynote.jp/200712151623180000/
最初に出て来たのは、南アフリカの生ギター弾き語りシンガー、ボンゲジウエ・マバンドラ。ソロでパフォーマンスする。ファルセットで綴られる言葉は、故ネルソン・マンデーラもしゃべっていたという現地語であるという。ぼくの耳にはそれほど南アフリカぽさを想起させるところはなかったが、繊細に自分のなかにあるいくつもの音楽的動機を真摯に束ねんとしているところが印象に残る。MCは、もちろん英語でする。スリム小柄で、その音楽同様に内省的な感覚を与える人ながら、結構お洒落な感じも印象に残る。親戚に仕立て屋さんがいて、その服を来たりもするようだ。
次は、ショーロ・クラブ(2002年3月24日)と畠山美由紀(2007年3月11日、2009年3月31日)が重なる。数曲ショーロ・クラブがインストゥメンタルを演奏後、畠山が登場。かつて録音したこともあるマリーザ・モンチ曲などとともに、9月上旬にリリースされる畠山美由紀が日本の演歌や歌謡曲を題材にした新作『歌で逢いましょう』(ランブリン)で取り上げている曲も披露。それ、沢田穣治(2002年3月24日、2010年4月19日、2011年7月24日、2012 年5月15日、2012年5月16日、2013年9月6日)のプロデュースで、他のショーロ・クラブの面々も録音に参加している。
そして、最後の登場者は、カーボ・ヴェルデ出身、パリ在住の女性歌手であるマイラ・ アンドラーデ(2007年10月25日)。キーボード(女性)、ギター、ベース、ドラムというバンド演奏のもと、生理的に快活性の高い(その奥に、哀愁の感覚があるのも見逃していけないが)パフォーマンスを開いて行く。やはり、カーボ・ヴェルデの因子と指摘したくなる海洋性の広がりのようなものがあるのがうれしいところであり、彼女の強み。言葉も、カーボ・ベルデのクレオール語、ポル語、仏語、英語などを用いていたようだ。2番目のお父さんが外交官でいろんな土地にも住んでいるので、いろんな言語が堪能ですね。でも、言葉とか、音楽性とかを超えたところで、聞き手にお働きかけたり、誘いを与えたりするところが、彼女にはあると思う。
▶過去の、畠山
http://43142.diarynote.jp/200703130418360000/
http://43142.diarynote.jp/200904040640421651/
▶過去の、ショーロ・クラブ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-3.htm
▶過去の、沢田
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-3.htm
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http://43142.diarynote.jp/201205301229093694/
http://43142.diarynote.jp/?day=20120516
http://43142.diarynote.jp/201309121810294280/
▶過去の、アンドラーデ
http://43142.diarynote.jp/?day=20071025
<今日の、記憶>
ぼくがスペインで彼女のショウを見てインタヴューをしたのは、2007年秋のこと。あの時はまだ1枚しかアルバムを出していなかったし、もう少しスリムであったようにも記憶するが、すくすくキャリアを重ねてきている様には感無量。彼女はまだ、ギリ20代のはず。彼女のマネージャー氏とは、こんなやりとりも。→
http://43142.diarynote.jp/200712151623180000/
ドナルド・ハリソン・クインテット
2014年8月25日 音楽 1960年NOLA(ルイジアナ州ニューオーリンズ)生まれのアルト・サックス奏者は、MCでソツなく日本語の単語を入れたりもする。その様で、昔何度も来日しているんだろうナと思わせる。ぼくは、この著名ジャズ・マンを今回初めて見たわけだが(おそらく)。
マルディグラ・インディアン家系で、今もチーフの活動をしているとも伝えられる御仁。“ウィズ・ドクター・ジョン(2000年5月24日、2002年3月23日、2005年9月20日、2012年2月15日、2013年10月1日)”名義の『Indian Blues』(Candid,1992)のジャケット・カヴァーはチーフの格好をした彼の写真であったし、マルディグラ・インディアン音楽に向き合ったアルバムも彼は複数自主リリースしているようだ。何年か前には、NOLA出身トランペットの若大将的存在のクリスチャン・スコット(2008年7月23日、2008年9月10日、2009年1月31日、2009年9月15日、2010年9月3日、2011年12月17日)との連名アルバムを出したこともありましたね。あ、スコットって、ハリソンの甥なんだっけ。
そんな彼はルイジアナ州バトンルージュにあるサザン・ユニヴァーシティやボストンのバークリー音楽大学を経て、1980年代初頭にアート・ブレイキーのザ・ジャズ・メッセンジャーズに加入。溌剌名手の登竜門的バンド員への抜擢で、彼の名前はジャズ界で広く知られることとなる。そして、そのときの同僚が、やはりNOLA出身で今のNYのジャズ新潮流シーンの元締め的な位置にいると書けるだろう、トランペッターのテレンス・ブランチャード(2005年8月21日、2009年3月26日、2013年8月18日)。彼とは、ザ・ジャズ・メッセンジャーズ在籍と重なりつつ双頭バンドを組んだときもありました。そういえば、2000年代上半期のハリソン・バンドにはベース奏者のヴィセンテ・アーチャー(2007年10月3日、2009年4月13日、2010年7月24日、2013年2月2日、2013年6月4日)がいて、そこから引き抜かれるカタチで、アーチャーはロバート・グラスパーのトリオに加入し、ブルーノート発の初期2作でベースを弾いていたりするわけだ。
基本は気っ風のいいハード・バッパーだが、けっこう先鋭的な設定で突っ走らんとするときもあれば、ヒップホップ要素導入アルバムやかなりなスムース・ジャズ調作品もあり。基本、おっちょこちょい気味なナイス・ガイと分析することもできようか。ワン・ホーンのギター付きクインテットによるこの晩の実演も、アルトを思うまま吹く(ときに、濁りというか、重さも出て、テナー・サックスに近い質感を出す場合もある)だけでなく、いろんな人の曲もやり、歌も歌い、パーカッション・ソロも披露し、といった具合で、けっこうとっちらかっていたなあ。
丸の内・コットンクラブ、ファースト・ショウ。バンド・メンバーのうち、ピアノとベース(一部はエレクトリック・ベースを弾く)とドラマーはまだ20代の感じで、ハリソンの教え子とか。一時はNYに住んだこともあったろうが、ハリソンはNOLA在住であり、サイドの4人も皆NOLA生まれであるとか。
当初はフツーのジャズ調(って、妙な言い方だが)で進むが、皆気心が知れているはずなのに、なんかギクシャクというか、どこかその総体はデコボコした感じも与える。それも、NOLA流? 自作曲だけでなく、アート・ブレイキー、チャーリー・パーカー、ビリー・ストレイホーン、さらにはザ・ヘッドハンターズ(cf.ハービー・ハンコック)の曲も演奏。そのザ・ヘッドハンターズ曲に耳馴染みがなかったので、1990年後期のヴァーヴ発の再結成盤に入っていた曲だったのだろうな。そうだ、ザ・ヘッドハンターズの重要メンバーである打楽器奏者のビル・サマーズ(2002年8月2~4日、文中では触れてないが、自己バンドのロス・オンブレス・カリエンテスでの出演。2010年7月9日)はずっとNOLAを拠点にしていて、その流れで、ハリソンは2007年の同欧州ツアーにベニー・モウピンの代役で入ったことがあった。そのおり、ポール・ジャクソン(2002 年3月12日2008年6月12日)も不在で、なんとT.M.スティーヴンス(2001年10月31日、2011年8月12日、2012年5月31日)がベースを演奏。その模様は、P-ヴァイン発の2枚組実況盤で確認できます。
MCで全員NOLA出身であることを何度か強調していたハリソンだが、後半は歌も歌い、NOLA味が出てくる。だって、やったのがNOLAパレードのスタンダード曲「聖者の行進」、ザ・ミーターズの「ヘイ・ポッキー・アウェイ」、ドクター・ジョンのカヴァーで知られる「アイコ・アイコ」だったんだもの!
▶過去の、ドクター・ジョン
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-5.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-3.htm
http://43142.diarynote.jp/200510030016390000/
http://43142.diarynote.jp/201202161725143619/
http://43142.diarynote.jp/201310050709459564/
▶過去の、スコット
http://43142.diarynote.jp/200807241546500000/
http://43142.diarynote.jp/?day=20080910
http://43142.diarynote.jp/200902030206339619/
http://43142.diarynote.jp/?day=20100903
http://43142.diarynote.jp/?day=20100903
http://43142.diarynote.jp/201112201159168538/
▶過去の、ブランチャード
http://43142.diarynote.jp/?day=20050821
http://43142.diarynote.jp/200903271727246000/
http://43142.diarynote.jp/201308191407221107/
▶過去の、アーチャー
http://43142.diarynote.jp/200710121727100000/
http://43142.diarynote.jp/?day=20090413
http://43142.diarynote.jp/?day=20100724
http://43142.diarynote.jp/201302041827243806/
http://43142.diarynote.jp/201306060730086224/
▶過去の、サマーズ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/framepagelive.htm
http://43142.diarynote.jp/?day=20100709
▶過去の、ジャクソン
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-3.htm
http://43142.diarynote.jp/?day=20080612
▶過去の、スティーヴンス
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-10.htm
http://43142.diarynote.jp/201108131129381378/
http://43142.diarynote.jp/?day=20120531
▶過去の、ザ・ファンキー・ミーターズ
http://43142.diarynote.jp/?day=20090725
http://43142.diarynote.jp/201401181209502731/
<今日の、はじめて>
本編が終わると、全員遠いほうの通路をぐるりと回って退出。そして、そのまま、逆側(いつも出演者が出入りする通路)からまた5人はステージに戻って、アンコールに入る。わ、そんなことをした出演者には初めて触れるナ。さすが、パレード大好きなNOLAネイティヴで固められたバンドと、ぼくのココロは小躍り? 50代半ばのハリソンは、おやじギャグはかましても、老けている感じはなし。そんな彼には後日取材することになっているが、いやいやいっぱい聞きたいことがあるなー。ハリソンの公演は4日間、28日まで。
追記:インタヴューしたら、こんなことを言っていました。▶来日は、20回以上している。▶NOLAの音楽的特徴を語るのに、打楽器の重要性を、彼はなにげに強調していた。▶NYには1982年から20年間住んでいた。▶彼の父親、そして父親の死後にチーフとなったマルディグラ・インディアンの連の名は“ガーディアンズ・オブ・ザ・フレイム”。実は先に出した『Indian Blues』を出したとき、彼はまだチーフではなかったけど、あの格好をしちゃったそう。▶NOLAを舞台とし、NOLA文化愛が横溢する米国好評TV「トレメ」(本国では2010年ぐらいに放映)は彼の父と彼のことが下敷きになっているそうですがと問うと、「だって、僕が企画のときから密接に関わっただもん」。▶首を痛めたことがあって、あまりサックスを吹けないときに、歌うようになった。▶ヴィセンテ・アーチャーの、その後の活躍はうれしい。▶とても交友関係は広いようで、なんと数ヶ月前からザ・クッカーズ(2012年10月17日)に加入したそう。次回来日は、それで来る可能性もあるな。
彼は、すべてオリジナル曲でかためた『Quantum Leap』(FOMP13131、自主リリースなのかしら)というCDをくれた。今回の同行奏者全員やビル・サマーズ(2010年7月9日、他)が入ったものだが、これがかなりアグレッシグかつ真摯なジャズ志向作でびっくり。おお、現代ジャズ・マンとして、勝負しているじゃないか! その手の演奏は、ぼくが見たショウでは見せていなかったので余計に驚く。ブルース曲も入ってもいるが、それも確かなミュージシャンシップのもと、並のブルース曲にはしないという意志が息づく。また、ファンキー要素やラップ導入もうまくそこで入れたものもある。傑作、じゃ。で、彼は資料を送るから連絡先を教えてといってきたので、名刺を渡す。そしたら、8月29日朝(日本時間。米国に発つ前か)にちゃんとメールを送ってきた。真面目で、マメな人です。
▶過去の、ビル・サマーズ
http://43142.diarynote.jp/?day=20100709
▶過去の、ザ・クッカーズ
http://43142.diarynote.jp/201210201219525855/
マルディグラ・インディアン家系で、今もチーフの活動をしているとも伝えられる御仁。“ウィズ・ドクター・ジョン(2000年5月24日、2002年3月23日、2005年9月20日、2012年2月15日、2013年10月1日)”名義の『Indian Blues』(Candid,1992)のジャケット・カヴァーはチーフの格好をした彼の写真であったし、マルディグラ・インディアン音楽に向き合ったアルバムも彼は複数自主リリースしているようだ。何年か前には、NOLA出身トランペットの若大将的存在のクリスチャン・スコット(2008年7月23日、2008年9月10日、2009年1月31日、2009年9月15日、2010年9月3日、2011年12月17日)との連名アルバムを出したこともありましたね。あ、スコットって、ハリソンの甥なんだっけ。
そんな彼はルイジアナ州バトンルージュにあるサザン・ユニヴァーシティやボストンのバークリー音楽大学を経て、1980年代初頭にアート・ブレイキーのザ・ジャズ・メッセンジャーズに加入。溌剌名手の登竜門的バンド員への抜擢で、彼の名前はジャズ界で広く知られることとなる。そして、そのときの同僚が、やはりNOLA出身で今のNYのジャズ新潮流シーンの元締め的な位置にいると書けるだろう、トランペッターのテレンス・ブランチャード(2005年8月21日、2009年3月26日、2013年8月18日)。彼とは、ザ・ジャズ・メッセンジャーズ在籍と重なりつつ双頭バンドを組んだときもありました。そういえば、2000年代上半期のハリソン・バンドにはベース奏者のヴィセンテ・アーチャー(2007年10月3日、2009年4月13日、2010年7月24日、2013年2月2日、2013年6月4日)がいて、そこから引き抜かれるカタチで、アーチャーはロバート・グラスパーのトリオに加入し、ブルーノート発の初期2作でベースを弾いていたりするわけだ。
基本は気っ風のいいハード・バッパーだが、けっこう先鋭的な設定で突っ走らんとするときもあれば、ヒップホップ要素導入アルバムやかなりなスムース・ジャズ調作品もあり。基本、おっちょこちょい気味なナイス・ガイと分析することもできようか。ワン・ホーンのギター付きクインテットによるこの晩の実演も、アルトを思うまま吹く(ときに、濁りというか、重さも出て、テナー・サックスに近い質感を出す場合もある)だけでなく、いろんな人の曲もやり、歌も歌い、パーカッション・ソロも披露し、といった具合で、けっこうとっちらかっていたなあ。
丸の内・コットンクラブ、ファースト・ショウ。バンド・メンバーのうち、ピアノとベース(一部はエレクトリック・ベースを弾く)とドラマーはまだ20代の感じで、ハリソンの教え子とか。一時はNYに住んだこともあったろうが、ハリソンはNOLA在住であり、サイドの4人も皆NOLA生まれであるとか。
当初はフツーのジャズ調(って、妙な言い方だが)で進むが、皆気心が知れているはずなのに、なんかギクシャクというか、どこかその総体はデコボコした感じも与える。それも、NOLA流? 自作曲だけでなく、アート・ブレイキー、チャーリー・パーカー、ビリー・ストレイホーン、さらにはザ・ヘッドハンターズ(cf.ハービー・ハンコック)の曲も演奏。そのザ・ヘッドハンターズ曲に耳馴染みがなかったので、1990年後期のヴァーヴ発の再結成盤に入っていた曲だったのだろうな。そうだ、ザ・ヘッドハンターズの重要メンバーである打楽器奏者のビル・サマーズ(2002年8月2~4日、文中では触れてないが、自己バンドのロス・オンブレス・カリエンテスでの出演。2010年7月9日)はずっとNOLAを拠点にしていて、その流れで、ハリソンは2007年の同欧州ツアーにベニー・モウピンの代役で入ったことがあった。そのおり、ポール・ジャクソン(2002 年3月12日2008年6月12日)も不在で、なんとT.M.スティーヴンス(2001年10月31日、2011年8月12日、2012年5月31日)がベースを演奏。その模様は、P-ヴァイン発の2枚組実況盤で確認できます。
MCで全員NOLA出身であることを何度か強調していたハリソンだが、後半は歌も歌い、NOLA味が出てくる。だって、やったのがNOLAパレードのスタンダード曲「聖者の行進」、ザ・ミーターズの「ヘイ・ポッキー・アウェイ」、ドクター・ジョンのカヴァーで知られる「アイコ・アイコ」だったんだもの!
▶過去の、ドクター・ジョン
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-5.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-3.htm
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http://43142.diarynote.jp/201310050709459564/
▶過去の、スコット
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http://43142.diarynote.jp/?day=20080910
http://43142.diarynote.jp/200902030206339619/
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▶過去の、ブランチャード
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▶過去の、アーチャー
http://43142.diarynote.jp/200710121727100000/
http://43142.diarynote.jp/?day=20090413
http://43142.diarynote.jp/?day=20100724
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▶過去の、サマーズ
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▶過去の、ジャクソン
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▶過去の、スティーヴンス
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▶過去の、ザ・ファンキー・ミーターズ
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<今日の、はじめて>
本編が終わると、全員遠いほうの通路をぐるりと回って退出。そして、そのまま、逆側(いつも出演者が出入りする通路)からまた5人はステージに戻って、アンコールに入る。わ、そんなことをした出演者には初めて触れるナ。さすが、パレード大好きなNOLAネイティヴで固められたバンドと、ぼくのココロは小躍り? 50代半ばのハリソンは、おやじギャグはかましても、老けている感じはなし。そんな彼には後日取材することになっているが、いやいやいっぱい聞きたいことがあるなー。ハリソンの公演は4日間、28日まで。
追記:インタヴューしたら、こんなことを言っていました。▶来日は、20回以上している。▶NOLAの音楽的特徴を語るのに、打楽器の重要性を、彼はなにげに強調していた。▶NYには1982年から20年間住んでいた。▶彼の父親、そして父親の死後にチーフとなったマルディグラ・インディアンの連の名は“ガーディアンズ・オブ・ザ・フレイム”。実は先に出した『Indian Blues』を出したとき、彼はまだチーフではなかったけど、あの格好をしちゃったそう。▶NOLAを舞台とし、NOLA文化愛が横溢する米国好評TV「トレメ」(本国では2010年ぐらいに放映)は彼の父と彼のことが下敷きになっているそうですがと問うと、「だって、僕が企画のときから密接に関わっただもん」。▶首を痛めたことがあって、あまりサックスを吹けないときに、歌うようになった。▶ヴィセンテ・アーチャーの、その後の活躍はうれしい。▶とても交友関係は広いようで、なんと数ヶ月前からザ・クッカーズ(2012年10月17日)に加入したそう。次回来日は、それで来る可能性もあるな。
彼は、すべてオリジナル曲でかためた『Quantum Leap』(FOMP13131、自主リリースなのかしら)というCDをくれた。今回の同行奏者全員やビル・サマーズ(2010年7月9日、他)が入ったものだが、これがかなりアグレッシグかつ真摯なジャズ志向作でびっくり。おお、現代ジャズ・マンとして、勝負しているじゃないか! その手の演奏は、ぼくが見たショウでは見せていなかったので余計に驚く。ブルース曲も入ってもいるが、それも確かなミュージシャンシップのもと、並のブルース曲にはしないという意志が息づく。また、ファンキー要素やラップ導入もうまくそこで入れたものもある。傑作、じゃ。で、彼は資料を送るから連絡先を教えてといってきたので、名刺を渡す。そしたら、8月29日朝(日本時間。米国に発つ前か)にちゃんとメールを送ってきた。真面目で、マメな人です。
▶過去の、ビル・サマーズ
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▶過去の、ザ・クッカーズ
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ヴィンテージ・トラブル。ロバート・グラスパー
2014年8月20日 音楽 LAの4人組バンド(2012年8月20日)の公演をまず見る。2011 年に出したデビュー作以降オリジナル・アルバムは出してないが、グラスゴウでのライヴDVDとアコースティック曲EPを自らリリース。とともに、ブッカー・T・ジョーンズ(2008年11月24日、2009年7月25日、2010年2月8日、2011年9月12日、2013年10月29日)の2013年作スタックス盤『サウンド・ジ・アラーム』にも、彼らはバンドで2曲参加している。
南青山・ブルーノート東京、ファースト・ショウ。別に彼らのことを過小評価しているわけではないが、会場がきっちりフル・ハウスで驚く。そして、さらに驚いたのは、メンバーが出てくる前の前説MC(やっている人の姿は見えず。メンバーのタイ・テイラーがやっていた?)とすちゃらかした場内音楽だけで、観客の相当数が立ち上がったこと。ほうっ。リード・シンガーのタイ・テイラーは客席側に出張って歌うとともに、照明を操る2階バルコニーにまで行ってそこで会場全体を見渡すように歌ったり、ドラマーのリチャード・ダニエリソンもまた客席におりて、テーブルをスティックで叩いて動いたり。そういうことをここでするのを見たのは、初めてだな。
といったように、音楽面だけをしっかりアピールするだけでなく、彼らは見せることにも一流。その際、誠意のようなものが出るのも、うれしいポイントだ。テイラーはJB調の掛け声や観客とのコール・レスポンスがとってもサマになっているし、妙なフリを客にやらせたりするのも違和感がない。また、この手のロック・バンドは演目をかためる方向にあるが、彼らはけっこう臨機応変に曲を入れ替えて演奏しているそう。そういう、バンドとしての熟練と阿吽の呼吸もうれしい。中盤には、変化を出すために、ステージ前に皆座ってアコースティック・セットにて持ち歌を披露。それから、メンバーがちゃんとタイ&ジャケットで着飾っているのも、確かなショーマンシップの表れだ。
本物のソウル感覚と変わらなくていいロック感覚がてんこ盛り、それらは見事に綱引きしあう。ようは、絵に描いたような味と手応えを持つR&Bロック・バンドの、絵に描いたようなショウでありました。あ、それから、ステージに出て来て演奏を始める前に、ドラマーの前に皆寄り、拳を合わせたりも。なんか、球技チームの試合前の儀式の一コマのようなそれにも、ぼくはグっと来ました。そんな彼らのオリジナル新作は一体どーなっておるのダ? それは、本欄最後に。
▶過去の、ヴィンテージ・トラブル
http://43142.diarynote.jp/201209121315025654/
▶過去の、ブッカー・T
http://43142.diarynote.jp/200812110456078867/
http://43142.diarynote.jp/?day=20090725
http://43142.diarynote.jp/201002090914248826/
http://43142.diarynote.jp/201109151819433479/
http://43142.diarynote.jp/201310301217408539/
その後は、ロバート・グラスパー(2007年10月3日、2009年4月13日、2009年12月19日2010年12月16日、2012年6月12日、2013年1月25日)のワーキング・バンドのショウを六本木・ビルボードライブ東京(セカンド・ショウ)を見る。エキスペリメントと名付けられたここのとろのそのメンバーはシンセサイズド・ヴォーカルとリード類のケイシー・ベンジャミン、 電気ベースのバーニス・トラビス 、ドラムのマーク・コレンバーグ、なり。
彼らもサマーソニック出演(今回それに出た、彼らやザ・ファーサイドやピート・ロックたちはビルボードライブ経由でブッキングされたようだ)を経てのクラブ公演。前にも書いたことがあるが、グラスパーの初来日はビラルのサマーソニック出演時(2001年8月18日)のサポート。まさか、あのとき自分名義で同じフェスには出るとは思いもしなかったと推測され、グラさんはなかなか感無量であったのではないか。今回の彼のサマソニ公演はなかなか気張り、ロック曲カヴァーもやったとも聞く。
一方の通常クラブ公演のほうは平常心というか、基本はいつも通り。現代ジャズと取るよりもポストR&Bとして聞いたほうが吉となる、ある種のモードも横たわるパフォーマンスが臨機応変に届けられる。ベンジャミンは電気経由の歌を聞かせる度合いが増した。コレンバーグはより怪物ぶりを示す。終盤のほうはソロ・ピアノのパートがあったりとか、グラスパーがソロ取る頻度が増したが、やはりそれはジャズを下敷きに、もう一つの丁々発止回路を求めんとしているように、ぼくには思えた。今回の彼、何気にうれしそうな感じが溢れでていたような。90分少し欠けぐらいのショウだった。
▶過去の、グラスパー
http://43142.diarynote.jp/200710121727100000/
http://43142.diarynote.jp/200904150840164356/
http://43142.diarynote.jp/201001051625155901/
http://43142.diarynote.jp/201012171104366095/
http://43142.diarynote.jp/201206141342549869/
http://43142.diarynote.jp/201301270742196778/
▶過去の、ビラル
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-8.htm サマーソニック1日目
<今日の、トラブルメイカー>
ヴィンテージ・トラブルの実演後、誘われたので楽屋に挨拶に行く。さすが2年前のインタヴューがウケただけあって、皆覚えていてくれ、汗だくなままなのに相手をしてくれる。白ワインをふるまってくれたテイラー(なんか、昔のブラック・ムービーに出てきそうなルックスの持ち主なり)はあのとき、ぼくが言った冗談まで、覚えていてびっくり。ノー・プレブレムはモンダイナイ〜マンデイ・ナイトと言えば通じるよ、みたいな乱暴なやりとり。ボクハ忘レテイタ……。なんと彼ら、次は社長ドン・ウォズ直々の契約で、新作はブルーノート発となるとか。なるほど、ドン・ウォズ(2013年2月15日)、好きそうかもなあ。来年春ごろのリリースになるとのこと。わー、楽しみ。
▶過去の、ドン・ウォズ
http://43142.diarynote.jp/?day=20130215
南青山・ブルーノート東京、ファースト・ショウ。別に彼らのことを過小評価しているわけではないが、会場がきっちりフル・ハウスで驚く。そして、さらに驚いたのは、メンバーが出てくる前の前説MC(やっている人の姿は見えず。メンバーのタイ・テイラーがやっていた?)とすちゃらかした場内音楽だけで、観客の相当数が立ち上がったこと。ほうっ。リード・シンガーのタイ・テイラーは客席側に出張って歌うとともに、照明を操る2階バルコニーにまで行ってそこで会場全体を見渡すように歌ったり、ドラマーのリチャード・ダニエリソンもまた客席におりて、テーブルをスティックで叩いて動いたり。そういうことをここでするのを見たのは、初めてだな。
といったように、音楽面だけをしっかりアピールするだけでなく、彼らは見せることにも一流。その際、誠意のようなものが出るのも、うれしいポイントだ。テイラーはJB調の掛け声や観客とのコール・レスポンスがとってもサマになっているし、妙なフリを客にやらせたりするのも違和感がない。また、この手のロック・バンドは演目をかためる方向にあるが、彼らはけっこう臨機応変に曲を入れ替えて演奏しているそう。そういう、バンドとしての熟練と阿吽の呼吸もうれしい。中盤には、変化を出すために、ステージ前に皆座ってアコースティック・セットにて持ち歌を披露。それから、メンバーがちゃんとタイ&ジャケットで着飾っているのも、確かなショーマンシップの表れだ。
本物のソウル感覚と変わらなくていいロック感覚がてんこ盛り、それらは見事に綱引きしあう。ようは、絵に描いたような味と手応えを持つR&Bロック・バンドの、絵に描いたようなショウでありました。あ、それから、ステージに出て来て演奏を始める前に、ドラマーの前に皆寄り、拳を合わせたりも。なんか、球技チームの試合前の儀式の一コマのようなそれにも、ぼくはグっと来ました。そんな彼らのオリジナル新作は一体どーなっておるのダ? それは、本欄最後に。
▶過去の、ヴィンテージ・トラブル
http://43142.diarynote.jp/201209121315025654/
▶過去の、ブッカー・T
http://43142.diarynote.jp/200812110456078867/
http://43142.diarynote.jp/?day=20090725
http://43142.diarynote.jp/201002090914248826/
http://43142.diarynote.jp/201109151819433479/
http://43142.diarynote.jp/201310301217408539/
その後は、ロバート・グラスパー(2007年10月3日、2009年4月13日、2009年12月19日2010年12月16日、2012年6月12日、2013年1月25日)のワーキング・バンドのショウを六本木・ビルボードライブ東京(セカンド・ショウ)を見る。エキスペリメントと名付けられたここのとろのそのメンバーはシンセサイズド・ヴォーカルとリード類のケイシー・ベンジャミン、 電気ベースのバーニス・トラビス 、ドラムのマーク・コレンバーグ、なり。
彼らもサマーソニック出演(今回それに出た、彼らやザ・ファーサイドやピート・ロックたちはビルボードライブ経由でブッキングされたようだ)を経てのクラブ公演。前にも書いたことがあるが、グラスパーの初来日はビラルのサマーソニック出演時(2001年8月18日)のサポート。まさか、あのとき自分名義で同じフェスには出るとは思いもしなかったと推測され、グラさんはなかなか感無量であったのではないか。今回の彼のサマソニ公演はなかなか気張り、ロック曲カヴァーもやったとも聞く。
一方の通常クラブ公演のほうは平常心というか、基本はいつも通り。現代ジャズと取るよりもポストR&Bとして聞いたほうが吉となる、ある種のモードも横たわるパフォーマンスが臨機応変に届けられる。ベンジャミンは電気経由の歌を聞かせる度合いが増した。コレンバーグはより怪物ぶりを示す。終盤のほうはソロ・ピアノのパートがあったりとか、グラスパーがソロ取る頻度が増したが、やはりそれはジャズを下敷きに、もう一つの丁々発止回路を求めんとしているように、ぼくには思えた。今回の彼、何気にうれしそうな感じが溢れでていたような。90分少し欠けぐらいのショウだった。
▶過去の、グラスパー
http://43142.diarynote.jp/200710121727100000/
http://43142.diarynote.jp/200904150840164356/
http://43142.diarynote.jp/201001051625155901/
http://43142.diarynote.jp/201012171104366095/
http://43142.diarynote.jp/201206141342549869/
http://43142.diarynote.jp/201301270742196778/
▶過去の、ビラル
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-8.htm サマーソニック1日目
<今日の、トラブルメイカー>
ヴィンテージ・トラブルの実演後、誘われたので楽屋に挨拶に行く。さすが2年前のインタヴューがウケただけあって、皆覚えていてくれ、汗だくなままなのに相手をしてくれる。白ワインをふるまってくれたテイラー(なんか、昔のブラック・ムービーに出てきそうなルックスの持ち主なり)はあのとき、ぼくが言った冗談まで、覚えていてびっくり。ノー・プレブレムはモンダイナイ〜マンデイ・ナイトと言えば通じるよ、みたいな乱暴なやりとり。ボクハ忘レテイタ……。なんと彼ら、次は社長ドン・ウォズ直々の契約で、新作はブルーノート発となるとか。なるほど、ドン・ウォズ(2013年2月15日)、好きそうかもなあ。来年春ごろのリリースになるとのこと。わー、楽しみ。
▶過去の、ドン・ウォズ
http://43142.diarynote.jp/?day=20130215
ピート・ロック&C.L.スムース
2014年8月18日 音楽 1990年代上半期東海岸ヒップホップの名ユニットの公演を、六本木・ビルボードライブ(ファースト・ショウ)で見る。
トラック・メイカーでもあるピート・ロックがラッパーのC.L.スムースと組んだ表現は、エレクトラから3作品リリースされている。うろ覚えで書いちゃうが、インパクトが強いのは1991年リリースの第一作。でも、1994年の3作目のギター音のジャジー&グルーヴィなサンプリン使用の様はイケてて、けっこう印象に残っている。って、1990年代半ばぐらいまでは、先端にある米国黒人音楽として、ヒップホップをそれなりにちゃんとぼくは追いかけていたのだな。ライムを追う(内容を吟味する)のが面倒くさいこともあり、もともとヒップホップを専門領域であると考えたことはないが、DJジャジー・ジェフ&フレッシュ・プリンスやATCQ、P.M.ドーンとかは昔CD解説を書いたことがある。それはともかく、サウンドの面白さがどんどん希薄になっていくような気がして(それは、サンプラー他の機器の発達と無縁ではないだろう〜やっぱりやっかいなほうが奇特なアイデアは生まれるし、トラック作りが容易になり才に欠ける人も前に出やすくなる〜)、徐々にぼくは熱心にヒップホップを追わなくなった。それは、トリップホップやドラムンベースなど、興味ひかれるサンプリング音楽が出て来たことも関係するか。あ、そこらへん“ロック耳”でヒップホップを聞いていたからかもしれない。
六本木・ビルボードライブ東京、ファースト・ショウ。ステージ後方に置かれたブースでDJをしながらラップもするピート・ロックと、前方中央に位置してラップするC.L.スムースの二人で、きっちりことにあたる。最初、ピート・ロックが出て来て音を出そうとするが、ラップトップのデーターを探しているのか、当初はずっとパッドをちまちまいじっていて無音。おお、雑というか無頓着というか。
基本は過去の財産によりかかったパフォーマンスだが、ビートにのる二人の肉声と過去だしたトラックのフックはやはり鼓舞する力あり。ピート・ロックは音出しもしなければならないため、C.L.スムースのほうが主ラッパーとなるが、最後のほうはピーロ・ロックも前に出て来て、全面的に肉声をぶちまける。おお、より野太い声を持つ彼の声とピート感のほうが、ぼくの好みであるのを再認識。そのピート・ロックのDJは随所で、けっこう荒い。そうなのか。ときに、歌モノ曲を素直に用いる場合もあり。マーヴィン・ゲイの「ホワッツ・ゴーイン・オン」もそうで、その際は一緒に歌ってと、ピート・ロックが観客に要求。あははは。
1986年〜1993年ごろにかけての充実期〜末広がり期にあるヒップホップをさして“ゴールデン・エイジ”という呼称(一部、ミドル・スクールという言い方もあり)があるが、彼らはさすがゴールデン・エイジという印象も得たか。
<今日の、会話>
その後あった飲みで、今時の子供のアレルギーやアトピーの話になる。オレらガキのころ、そんな奴はいなかったよなー、と。もしかしたらいたのかも知れないが、そういう概念がまだ一般的に知られておらず、ただの身体や皮膚の弱い子として昔は片付けられていたのかもしれない。でも、いつの間にかそれほどレアな事項でなくなっているのは、生活環境、食生活習慣が変わったのが大きな要因ではないか、という話に落ち着く。まあ、アスベスト使用とかはあったが、今ほどケミカル処理の建材が用いられることはなかったろうし、こんなに添加物が食物に入ってもいなかったろう。コンビニもなかったし。そういう文明悪が導く負要素がまず親に蓄積し、そのツケが今の子供たちに回っている……。やっぱ、効率や上辺の利便性追求は歪みを生む、てな、もっともらしい結論に落ち着いたんだっけ。一堂、今日の話は高尚だねえなぞとも、言っていた? なんだかなあ。そうか、ぼくはあまりアレルギーとかまだそれほど問題になっていなかった時代のヒップホップが好きなのか?
トラック・メイカーでもあるピート・ロックがラッパーのC.L.スムースと組んだ表現は、エレクトラから3作品リリースされている。うろ覚えで書いちゃうが、インパクトが強いのは1991年リリースの第一作。でも、1994年の3作目のギター音のジャジー&グルーヴィなサンプリン使用の様はイケてて、けっこう印象に残っている。って、1990年代半ばぐらいまでは、先端にある米国黒人音楽として、ヒップホップをそれなりにちゃんとぼくは追いかけていたのだな。ライムを追う(内容を吟味する)のが面倒くさいこともあり、もともとヒップホップを専門領域であると考えたことはないが、DJジャジー・ジェフ&フレッシュ・プリンスやATCQ、P.M.ドーンとかは昔CD解説を書いたことがある。それはともかく、サウンドの面白さがどんどん希薄になっていくような気がして(それは、サンプラー他の機器の発達と無縁ではないだろう〜やっぱりやっかいなほうが奇特なアイデアは生まれるし、トラック作りが容易になり才に欠ける人も前に出やすくなる〜)、徐々にぼくは熱心にヒップホップを追わなくなった。それは、トリップホップやドラムンベースなど、興味ひかれるサンプリング音楽が出て来たことも関係するか。あ、そこらへん“ロック耳”でヒップホップを聞いていたからかもしれない。
六本木・ビルボードライブ東京、ファースト・ショウ。ステージ後方に置かれたブースでDJをしながらラップもするピート・ロックと、前方中央に位置してラップするC.L.スムースの二人で、きっちりことにあたる。最初、ピート・ロックが出て来て音を出そうとするが、ラップトップのデーターを探しているのか、当初はずっとパッドをちまちまいじっていて無音。おお、雑というか無頓着というか。
基本は過去の財産によりかかったパフォーマンスだが、ビートにのる二人の肉声と過去だしたトラックのフックはやはり鼓舞する力あり。ピート・ロックは音出しもしなければならないため、C.L.スムースのほうが主ラッパーとなるが、最後のほうはピーロ・ロックも前に出て来て、全面的に肉声をぶちまける。おお、より野太い声を持つ彼の声とピート感のほうが、ぼくの好みであるのを再認識。そのピート・ロックのDJは随所で、けっこう荒い。そうなのか。ときに、歌モノ曲を素直に用いる場合もあり。マーヴィン・ゲイの「ホワッツ・ゴーイン・オン」もそうで、その際は一緒に歌ってと、ピート・ロックが観客に要求。あははは。
1986年〜1993年ごろにかけての充実期〜末広がり期にあるヒップホップをさして“ゴールデン・エイジ”という呼称(一部、ミドル・スクールという言い方もあり)があるが、彼らはさすがゴールデン・エイジという印象も得たか。
<今日の、会話>
その後あった飲みで、今時の子供のアレルギーやアトピーの話になる。オレらガキのころ、そんな奴はいなかったよなー、と。もしかしたらいたのかも知れないが、そういう概念がまだ一般的に知られておらず、ただの身体や皮膚の弱い子として昔は片付けられていたのかもしれない。でも、いつの間にかそれほどレアな事項でなくなっているのは、生活環境、食生活習慣が変わったのが大きな要因ではないか、という話に落ち着く。まあ、アスベスト使用とかはあったが、今ほどケミカル処理の建材が用いられることはなかったろうし、こんなに添加物が食物に入ってもいなかったろう。コンビニもなかったし。そういう文明悪が導く負要素がまず親に蓄積し、そのツケが今の子供たちに回っている……。やっぱ、効率や上辺の利便性追求は歪みを生む、てな、もっともらしい結論に落ち着いたんだっけ。一堂、今日の話は高尚だねえなぞとも、言っていた? なんだかなあ。そうか、ぼくはあまりアレルギーとかまだそれほど問題になっていなかった時代のヒップホップが好きなのか?
パイレーツ・カヌー。スーマー&桜井芳樹。中村まり with 安宅浩司、原さとし
2014年8月16日 音楽 『Highway 246 Revisited viol.2』と名付けられた出し物で、米国ルーツ・ミュージック愛好する、普段からいろいろと交遊があるらしい担い手たちが会した公演。表参道・CAY。
野暮用の後、ちょうど19時に会場に入ると、京都の女男混合グループ、パイレーツ・カヌーがパフォーマンスしている。ドブロ奏者やマンドリン奏者もいて、弦楽器奏者がいろいろ。そして、まったくもって、米国土着系音楽愛好を根におく手作り音楽を無理なく聞かせる。新作『One For The Pain In My Heart』を出したばかりの彼女たちは昨年オースティンのサウス・バイ・サイス・ウェストに出演するとともに、米国ツアーもしたらしい。生ギターを弾きながら歌うリード・ヴォーカル嬢(米国人とのミックスのよう。もすぐ米国に引っ越すと、MCで行っていた)の歌い口はなかなか魅力的。歌声にある透明度の高さが印象的で、アイリッシュ・トラッドを歌ってもはまりそうと思う。この手のグループの場合、ちゃんとドラマーを入れない場合もある(そのほうが練習も楽だし、ライヴ設定も同様)が、ちゃんとリズム隊を入れていることにも、好感をぼくは持った。それにより、ほんのりスワンプ情緒も加わるしね。
その後は、桜井芳樹(2001年3月24日、2005年2月19日。2007年6月29日、2012年6月14日)のプロデュースで新作『ミンストレル』を7月に出したスーマー(歌、生ギター)とギターの桜井のデュオ。彼は日本語のフォーク曲といった感じのものを、太い声で披露する。
その次は、中村まり(2012年6月14日、2014年6月2日)の出番。彼女に加え、ギターの安宅浩司とバンジョーの原さとし(2007年6月29日、2012年6月14日)がサポート。悠々と、大河が流れるが如く、アコースティック&アーシー、そしてアダルトでもある実演を展開。大河が流れるが如く、という、あまり適切じゃない形容を用いてしまったのは、中村の歌のどこかにある効果的な濁りが、威風堂々としたノリを確実に導くからか。この手の音楽性だとおっさんが多そうだが、彼女や先のパイレーツ・カヌーに対する同性支持者も多いのだろう、何気に女性客がけっこういたはず。
最後は、出演者による全員でステージに上がる。で、パイレーツ・カヌー曲や米国ルーツ傾向曲(やはり、アイリシュ・トラッドが根にあるときっちり思わせられるものも)などを披露したよう。和気あいあい、本当に仲が良さそう。その様は、なんか記録映画のフィナーレ映像のよう? とにかく、出演者自身が同好の仲間たちと一緒の場が持ててることがうれしくてしょうがないという感じに溢れていたナ。さぞや、打ち上げも盛り上がったと推測される。終演時間は、22時半ぐらいだったか。
▶過去の、中村まり
http://43142.diarynote.jp/201206181341313130/
http://43142.diarynote.jp/201406110834215934/
▶過去の、原
http://43142.diarynote.jp/?day=20070629
http://43142.diarynote.jp/201206181341313130/
▶過去の、桜井
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-3.htm シカラムータ
http://43142.diarynote.jp/200502232040290000/
http://43142.diarynote.jp/?day=20070629
http://43142.diarynote.jp/201206181341313130/
<今日の、夜>
電車に乗ると、浴衣姿の女性が何かと目につく。そういえば、浴衣姿=キャバ嬢とガチ連想する知人がいます。今年は女性の浴衣姿を例年になく、目にしたような。でも、そういう光景もそろそろ見納めになるかな。
昼間はともかく、ここのところ、夜は多分に涼しい。というか、もしかして今年は熱帯夜がなかったのではないか。ノーエアコンを志向していると、そういうことには敏感になりマス。お盆も過ぎたし、ああ秋に向かっているナと感じることは、より多くなりそう。その観測、甘いかな。何となくずっと続けてきたノーエアコン生活、2011年以降は意地でも電力消費を抑えてやるという気にもなったが、今年で卒業するかもしれない。例年になく、今夏はそれほどストレスなく夏が過ぎたという実感がとてもあるし、ここ数年で冷房にすんごく弱くなりもしたのだが、親身な外野がいろいろうるさくて。。。。。
野暮用の後、ちょうど19時に会場に入ると、京都の女男混合グループ、パイレーツ・カヌーがパフォーマンスしている。ドブロ奏者やマンドリン奏者もいて、弦楽器奏者がいろいろ。そして、まったくもって、米国土着系音楽愛好を根におく手作り音楽を無理なく聞かせる。新作『One For The Pain In My Heart』を出したばかりの彼女たちは昨年オースティンのサウス・バイ・サイス・ウェストに出演するとともに、米国ツアーもしたらしい。生ギターを弾きながら歌うリード・ヴォーカル嬢(米国人とのミックスのよう。もすぐ米国に引っ越すと、MCで行っていた)の歌い口はなかなか魅力的。歌声にある透明度の高さが印象的で、アイリッシュ・トラッドを歌ってもはまりそうと思う。この手のグループの場合、ちゃんとドラマーを入れない場合もある(そのほうが練習も楽だし、ライヴ設定も同様)が、ちゃんとリズム隊を入れていることにも、好感をぼくは持った。それにより、ほんのりスワンプ情緒も加わるしね。
その後は、桜井芳樹(2001年3月24日、2005年2月19日。2007年6月29日、2012年6月14日)のプロデュースで新作『ミンストレル』を7月に出したスーマー(歌、生ギター)とギターの桜井のデュオ。彼は日本語のフォーク曲といった感じのものを、太い声で披露する。
その次は、中村まり(2012年6月14日、2014年6月2日)の出番。彼女に加え、ギターの安宅浩司とバンジョーの原さとし(2007年6月29日、2012年6月14日)がサポート。悠々と、大河が流れるが如く、アコースティック&アーシー、そしてアダルトでもある実演を展開。大河が流れるが如く、という、あまり適切じゃない形容を用いてしまったのは、中村の歌のどこかにある効果的な濁りが、威風堂々としたノリを確実に導くからか。この手の音楽性だとおっさんが多そうだが、彼女や先のパイレーツ・カヌーに対する同性支持者も多いのだろう、何気に女性客がけっこういたはず。
最後は、出演者による全員でステージに上がる。で、パイレーツ・カヌー曲や米国ルーツ傾向曲(やはり、アイリシュ・トラッドが根にあるときっちり思わせられるものも)などを披露したよう。和気あいあい、本当に仲が良さそう。その様は、なんか記録映画のフィナーレ映像のよう? とにかく、出演者自身が同好の仲間たちと一緒の場が持ててることがうれしくてしょうがないという感じに溢れていたナ。さぞや、打ち上げも盛り上がったと推測される。終演時間は、22時半ぐらいだったか。
▶過去の、中村まり
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▶過去の、桜井
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http://43142.diarynote.jp/?day=20070629
http://43142.diarynote.jp/201206181341313130/
<今日の、夜>
電車に乗ると、浴衣姿の女性が何かと目につく。そういえば、浴衣姿=キャバ嬢とガチ連想する知人がいます。今年は女性の浴衣姿を例年になく、目にしたような。でも、そういう光景もそろそろ見納めになるかな。
昼間はともかく、ここのところ、夜は多分に涼しい。というか、もしかして今年は熱帯夜がなかったのではないか。ノーエアコンを志向していると、そういうことには敏感になりマス。お盆も過ぎたし、ああ秋に向かっているナと感じることは、より多くなりそう。その観測、甘いかな。何となくずっと続けてきたノーエアコン生活、2011年以降は意地でも電力消費を抑えてやるという気にもなったが、今年で卒業するかもしれない。例年になく、今夏はそれほどストレスなく夏が過ぎたという実感がとてもあるし、ここ数年で冷房にすんごく弱くなりもしたのだが、親身な外野がいろいろうるさくて。。。。。
六本木・ビルボードライブ東京、セカンド・ショウ。サマーソニック出演前の1日だけの単独公演日だが、大入り。1990年代初頭の西海岸ヒップホップの広がりを鮮やかに見せてくれた、20年強のキャリアを持つ名士グループなり。
全盛期は4人のMCがいたが、現在はイマーニとブーティ・ブラウンの二人による。彼ら、40歳ぐらいにはなっていると思われるが、あまりおっさんぽくなく、現役っぽい感じを持つ。言い換えれば、栄光の過去をなぞるという感じよりも(ま、振り返っている部分は当然あるが)、ちゃんと今を楽しんでやっているという風情が強いのが良い。実際、二人の絡みは肉声にしても、動きにしてもアトラクティヴ。そして、その様に触れると、やはり彼らは間違いなく当時のヒップホップに新風を吹き込んでいたと、再認識させられたりもするわけだ。そういえば、彼らの快進撃をサウンド面でお膳立てしたのが、今も名声を持つジェイ・ディー(J・ディラ)だった。
そして、この晩のファーサイドの実演をきっちり支えていたのが、器用にイカした音を出していた白人メガネのDJ氏。そして、そのDJ音に沿って、適時キーボード奏者とドラマーが生音を付け足す。で、後からそのDJの名前を調べてみれば、なんとマイク・レルム。マニー・マーク(2002年1月28日、2005年5月25日、2005年6月2日)などともツルんだことがある技巧派で、彼は同郷(シスコ圏)のDJシャドウ((2003年3月25日、2006年8月13日、2011年10月6日)のように映像も作り、バッファロー・ドーター(2002年1月13日、2003年11月8日、2006年6月22日)のクリップを作ったこともあった。この晩、背後に流されていた多分に音とシンクロする映像も彼がオペレートしていたと思われる。
終始、ルンルン気分に支えらた、良性のエンターテインメント感覚がそこここに。 MCの二人はときにけっこう歌ったりもするが、どう行こうと、なんか引っかかりがあり弾けている。場内も相当な盛り上がりで、皆ニコニコ。あ、ボブ・マーリーの「ジャミン」もやったな。楽しかった。
▶過去の、マーク
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-1.htm
http://43142.diarynote.jp/200506021847130000/
http://43142.diarynote.jp/200506021851060000/
▶過去の、DJシャドウ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-3.htm
http://43142.diarynote.jp/?day=20060813
http://43142.diarynote.jp/201110091258307349/
▶過去の、バッファロー・ドーター
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-1.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-11.htm
http://43142.diarynote.jp/200606270001320000/
<今日の、移動>
現在は誰も住んでいない(ぼくは残念ながら、一度も住んだことがない。でも、本籍はいまだそこにある)ものの、先祖代々のお墓がある喜多方市に、日帰りで行って来た。母親が東京に引っ越して来たことで、初めて東京から一緒に喜多方市に行く。さすが、お盆の時期に高速道路を運転する根性はまったくなく、JRで会津若松まで行き、そこからはレンターカーを使用。戻す際のガソリン代は400円ちょい。タクシーを使っても出費はそんなに変わらなかったかな? まあ、鉄道の指定席が取れたからできたわけだが、年配の母もそれほど過剰な疲れは覚えなかったようだ。年に一回の親孝行/先祖孝行を終え、東京に戻ってきて、そのままビルボードライブ東京に向かい、日常に戻る……。ほっ。
全盛期は4人のMCがいたが、現在はイマーニとブーティ・ブラウンの二人による。彼ら、40歳ぐらいにはなっていると思われるが、あまりおっさんぽくなく、現役っぽい感じを持つ。言い換えれば、栄光の過去をなぞるという感じよりも(ま、振り返っている部分は当然あるが)、ちゃんと今を楽しんでやっているという風情が強いのが良い。実際、二人の絡みは肉声にしても、動きにしてもアトラクティヴ。そして、その様に触れると、やはり彼らは間違いなく当時のヒップホップに新風を吹き込んでいたと、再認識させられたりもするわけだ。そういえば、彼らの快進撃をサウンド面でお膳立てしたのが、今も名声を持つジェイ・ディー(J・ディラ)だった。
そして、この晩のファーサイドの実演をきっちり支えていたのが、器用にイカした音を出していた白人メガネのDJ氏。そして、そのDJ音に沿って、適時キーボード奏者とドラマーが生音を付け足す。で、後からそのDJの名前を調べてみれば、なんとマイク・レルム。マニー・マーク(2002年1月28日、2005年5月25日、2005年6月2日)などともツルんだことがある技巧派で、彼は同郷(シスコ圏)のDJシャドウ((2003年3月25日、2006年8月13日、2011年10月6日)のように映像も作り、バッファロー・ドーター(2002年1月13日、2003年11月8日、2006年6月22日)のクリップを作ったこともあった。この晩、背後に流されていた多分に音とシンクロする映像も彼がオペレートしていたと思われる。
終始、ルンルン気分に支えらた、良性のエンターテインメント感覚がそこここに。 MCの二人はときにけっこう歌ったりもするが、どう行こうと、なんか引っかかりがあり弾けている。場内も相当な盛り上がりで、皆ニコニコ。あ、ボブ・マーリーの「ジャミン」もやったな。楽しかった。
▶過去の、マーク
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-1.htm
http://43142.diarynote.jp/200506021847130000/
http://43142.diarynote.jp/200506021851060000/
▶過去の、DJシャドウ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-3.htm
http://43142.diarynote.jp/?day=20060813
http://43142.diarynote.jp/201110091258307349/
▶過去の、バッファロー・ドーター
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-1.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-11.htm
http://43142.diarynote.jp/200606270001320000/
<今日の、移動>
現在は誰も住んでいない(ぼくは残念ながら、一度も住んだことがない。でも、本籍はいまだそこにある)ものの、先祖代々のお墓がある喜多方市に、日帰りで行って来た。母親が東京に引っ越して来たことで、初めて東京から一緒に喜多方市に行く。さすが、お盆の時期に高速道路を運転する根性はまったくなく、JRで会津若松まで行き、そこからはレンターカーを使用。戻す際のガソリン代は400円ちょい。タクシーを使っても出費はそんなに変わらなかったかな? まあ、鉄道の指定席が取れたからできたわけだが、年配の母もそれほど過剰な疲れは覚えなかったようだ。年に一回の親孝行/先祖孝行を終え、東京に戻ってきて、そのままビルボードライブ東京に向かい、日常に戻る……。ほっ。
南青山・ブルーノート東京、ファースト・ショウ。いけない。お盆中だからだろう、この日は開演時間が早くなっており、終盤のほうしか実演を見ることができなかった。なんか、油断しているな、注意力散漫になっているなと、自戒……。
在NYの、日本人女性のハイパーさを世界に広く知らしめた女性デュオ・ユニット(2014年3月31日)のショウはちゃんとした公演としては本当に久しぶりになるのではないか。まあ、(たぶん)ショーン・レノン(2009年1月21日)主宰“キメラ・ミュージック”一番のセールス作となった新作『ホテル・ヴァレンタイン』が15年ぶりの作品なのだから、それも当然ではあるのだが。でも、見る側もやる側も、そんなに時間がたったとは思えないんじゃないか。
ヴォーカルのハトリミホと鍵盤とコーラスの本田ゆか(2009年1月21日)に加え、エレクトリック・ベースのデヴィン・ホフとドラムのあらきゆうこ(2009年1月21日、2014年1月22日)がリズム隊としてつくカルテットでのパフォーマンス。ホフは本田の旦那さんでありウィルコ(2003年2月9日、2004年9月19日、2010年4月23日、2013年4月13日)のギタリストでもあるネルス・クライン(2010年1月9日、2010年4月23日、2013年4月13日)の表現に関与している純冒険ジャズ奏者。彼、普段はウッド・ベースを弾き、同ソロによるリーダー作を持つ。出演者は、みんな白基調の格好。
リズム隊以外のメロディ楽器は本田のみ。彼女の手腕は目立つ。バッファロー・ドーター(2002年1月13日、2003年11月8日、2006年6月22日)の大野由美子(2004年12月12日、2011年9月16日、2012年6月1日)も終盤、コーラスで加わる。うししい何かが加わる。この後、彼女たちはサマーソニックに出演し、9月に入るとまた米国ツアーに入る。
▶過去の、チボ・マット
http://43142.diarynote.jp/201404031700136483/
▶過去の、レノン
http://43142.diarynote.jp/200901221504141906/
▶過去の、本田
http://43142.diarynote.jp/200901221504141906/
▶過去の、あらき
http://43142.diarynote.jp/200901221504141906/
http://43142.diarynote.jp/201401251205076037/
▶過去の、ウィルコ
http://www.myagent.ne.jp/%7Enewswave/live-2003-2.htm
http://43142.diarynote.jp/200410121003440000/
http://43142.diarynote.jp/201004250658039897/
http://43142.diarynote.jp/201304150854159566/
▶過去の、クライン
http://43142.diarynote.jp/?day=20100109
http://43142.diarynote.jp/201004250658039897/
http://43142.diarynote.jp/?day=20130413
▶過去の、バッファロー・ドーター
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-1.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-11.htm
http://43142.diarynote.jp/200606270001320000/
▶過去の、大野
http://43142.diarynote.jp/200412212058580000/
http://43142.diarynote.jp/201109171049342536/
http://43142.diarynote.jp/?month=201206
<今日の、湿度>
雨がずっとではないが、降っていた日。家にいるとき、別にエアコン抜きでもそれほど気にならなかったが、外に出ると、かなり蒸している。おお、今年一番の湿気であり、日本は東南アジア圏じゃとあっさり語るようなそれ。うひ。すごい湿気に弱い知人が発狂寸前になっているのではと、ちらりと思う。今年は疎開しているという話は聞いてないよな? 実は20代のころ、おやじになったら夏と冬は過ごしやすい所にほえほえと行ける身分になると信じていた私……。幸せ、かつ意気盛んだったんだろーな。で、そうはなっていない今を不幸とは全然思わない幸せを少し感じた?
在NYの、日本人女性のハイパーさを世界に広く知らしめた女性デュオ・ユニット(2014年3月31日)のショウはちゃんとした公演としては本当に久しぶりになるのではないか。まあ、(たぶん)ショーン・レノン(2009年1月21日)主宰“キメラ・ミュージック”一番のセールス作となった新作『ホテル・ヴァレンタイン』が15年ぶりの作品なのだから、それも当然ではあるのだが。でも、見る側もやる側も、そんなに時間がたったとは思えないんじゃないか。
ヴォーカルのハトリミホと鍵盤とコーラスの本田ゆか(2009年1月21日)に加え、エレクトリック・ベースのデヴィン・ホフとドラムのあらきゆうこ(2009年1月21日、2014年1月22日)がリズム隊としてつくカルテットでのパフォーマンス。ホフは本田の旦那さんでありウィルコ(2003年2月9日、2004年9月19日、2010年4月23日、2013年4月13日)のギタリストでもあるネルス・クライン(2010年1月9日、2010年4月23日、2013年4月13日)の表現に関与している純冒険ジャズ奏者。彼、普段はウッド・ベースを弾き、同ソロによるリーダー作を持つ。出演者は、みんな白基調の格好。
リズム隊以外のメロディ楽器は本田のみ。彼女の手腕は目立つ。バッファロー・ドーター(2002年1月13日、2003年11月8日、2006年6月22日)の大野由美子(2004年12月12日、2011年9月16日、2012年6月1日)も終盤、コーラスで加わる。うししい何かが加わる。この後、彼女たちはサマーソニックに出演し、9月に入るとまた米国ツアーに入る。
▶過去の、チボ・マット
http://43142.diarynote.jp/201404031700136483/
▶過去の、レノン
http://43142.diarynote.jp/200901221504141906/
▶過去の、本田
http://43142.diarynote.jp/200901221504141906/
▶過去の、あらき
http://43142.diarynote.jp/200901221504141906/
http://43142.diarynote.jp/201401251205076037/
▶過去の、ウィルコ
http://www.myagent.ne.jp/%7Enewswave/live-2003-2.htm
http://43142.diarynote.jp/200410121003440000/
http://43142.diarynote.jp/201004250658039897/
http://43142.diarynote.jp/201304150854159566/
▶過去の、クライン
http://43142.diarynote.jp/?day=20100109
http://43142.diarynote.jp/201004250658039897/
http://43142.diarynote.jp/?day=20130413
▶過去の、バッファロー・ドーター
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-1.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-11.htm
http://43142.diarynote.jp/200606270001320000/
▶過去の、大野
http://43142.diarynote.jp/200412212058580000/
http://43142.diarynote.jp/201109171049342536/
http://43142.diarynote.jp/?month=201206
<今日の、湿度>
雨がずっとではないが、降っていた日。家にいるとき、別にエアコン抜きでもそれほど気にならなかったが、外に出ると、かなり蒸している。おお、今年一番の湿気であり、日本は東南アジア圏じゃとあっさり語るようなそれ。うひ。すごい湿気に弱い知人が発狂寸前になっているのではと、ちらりと思う。今年は疎開しているという話は聞いてないよな? 実は20代のころ、おやじになったら夏と冬は過ごしやすい所にほえほえと行ける身分になると信じていた私……。幸せ、かつ意気盛んだったんだろーな。で、そうはなっていない今を不幸とは全然思わない幸せを少し感じた?