スピードメーター・フィーチャリング・ビリー・ウッテン。大西順子トリオ。
2011年2月25日 音楽 まず、赤レンガ倉庫のモーション・ブルー・ヨコハマで、英国のファンク・バンドであるスピードメーターを見る。ファースト・ショウ、18時半開始。で、ステージに出てきた面々を見て、ぼくはふふふ。みんなスーツをきているのだが、そろいでないそれはいい感じでサバけていて、そのルックスともども、おおこれは英国ぽいと思ってしまったのだ。米国人だと、なかなかこうはいかない。ときに、もっとショービズっぽく(ラスヴェガス的という、言い方もしたくなるかな)なるから。
ギター、オルガン、ベース、ドラム、パーカッション、3人のホーン奏者という8人編成。皆白人で、30〜40歳ぐらいかな。ちゃんとレギュラー・グリップで叩くドラマーは一人だけ、10歳ぐらい年長に見えた。インストゥメンタルを披露するとともに、男女のシンガーも臨機応変に加わる。彼ら、ヘタではないけれどなんとなくもっさりしていて、その総体の押しが過剰に強くないのは少し謎。その分、飲みながらでれでれ聞くには緊張感を強いられずいいかもしれないが。それは、英国パブ・ロックの伝統を引き継ぐ? 皆うれしそうにやっていて、それはココロ弾ませる。後半のクール&ザ・ギャングの「ジャングル・ブギー」と「ハリウッド・スウィンギン」のメドレーには持っていかれました。
開始当初から、オーガスト・ダーネル(ドクター・バザーズ・オリジナル・サヴァンナ・バンド、キッド・クリール&ザ・ココナッツ)みたいな伊達じいさんが、後で写真を撮っている。ん、マネイジャー? ではなく、スカ・クバーノ(2005年7月29日)にいる一番の洒落者と紹介されても信じそうな、決まった痩身小柄なその御仁はなんとゲストのビリー・ウッテン。おいおい、共演者のために写真を撮ってあげているのかい。彼は登場前から横の方で身体を揺らしたりし、ステージの様を楽しんでいる。彼は初来日となるらしい。
そんなウッテンは70年前後のグラント・グリーンのブルーノート表現に寄り添った、知る人ぞ知るソウル・ジャズ期の名ヴァイブラフォン名手。ファッション・センスともども見てくれは米国人ぽくないが、とうぜんアメリカ人ですね。で、最後のほうでステージに上がって演奏したのだが、ほんと身体の芯から真心を解き放つ、性根澄みまくりの善人100%の御仁。そんなに複雑なことをするわけではないが、なんか熟練を感じさせるソウルフルなマレット(左右に2本づつ持つ)さばき、そりゃ素敵じゃないはずがないではないか。もう、こんな音楽人に触れることができて、ぼくはとても高揚。こういう人に出会えると、音楽に接してきて良かったと、心底思える。彼はスピードメーターの面々とも、本当に同志という感じで接していましたね。60才ぐらいにしか見えない彼は劣化ゼロで、元気そう。今後単身で日本に来て、いろいろ日本の担い手と絡むのもアリではないか。彼はそういう場を与えたら、心から楽しみ、自分を全うすると思う。
そして、東横線でゴー。南青山・ブルーノート東京で、辣腕ジャズ・ピアニスト(12月22日、他)を見る。セカンド・ショウ。トリオによるもので、付き合いの長いアフリカ系アメリカ人のリズム隊を呼んでのもの。ベースのレジナルド・ヴィール(2010年9月30日、他)と、ドラムのグレッグ・ハッチンソン(2010年9月5日、他)。まあ勝手知ったる人達と寛ぎつつ、忌憚のない会話を交わし合う様に、ほうと頷きながら接する。なんか今回、彼女の演奏をいつもより俯瞰するような感覚を得ながら見れた気がしたのだが、それは3人の様がよく見れたからか、3人の噛み合いにそういう所感を導くところがあったのか、それともいつも以上に酔いが回っていたからか。後から加筆するかもしれません。
<今日の春一番>
ほんわか日和。夕刊によれば、東京は午前中で20度になったらしい。ただし、風は強い。ながら、春一番となれば、それもなんかうれしいではないか。この11日前にはたっぷり雪がふったが、冬ももう終盤になってきているんだよなあ。うれしいなあ。夏のエコ生活を引き継ぎ、今年は暖房器具もあまり使わなかったような。まあ、それは日中お日様がさす日が多かったということの裏返しだと思うが。晴れの日とそうしゃない日では、かなり室内温度が違うもの。さて、4月いっぱい寒かった昨年と異なり、今年は春の到来が早いと言われるが、どうなる? 夜はそこそこ気温が下がり、風があったのでかなり寒さを感じました。
ギター、オルガン、ベース、ドラム、パーカッション、3人のホーン奏者という8人編成。皆白人で、30〜40歳ぐらいかな。ちゃんとレギュラー・グリップで叩くドラマーは一人だけ、10歳ぐらい年長に見えた。インストゥメンタルを披露するとともに、男女のシンガーも臨機応変に加わる。彼ら、ヘタではないけれどなんとなくもっさりしていて、その総体の押しが過剰に強くないのは少し謎。その分、飲みながらでれでれ聞くには緊張感を強いられずいいかもしれないが。それは、英国パブ・ロックの伝統を引き継ぐ? 皆うれしそうにやっていて、それはココロ弾ませる。後半のクール&ザ・ギャングの「ジャングル・ブギー」と「ハリウッド・スウィンギン」のメドレーには持っていかれました。
開始当初から、オーガスト・ダーネル(ドクター・バザーズ・オリジナル・サヴァンナ・バンド、キッド・クリール&ザ・ココナッツ)みたいな伊達じいさんが、後で写真を撮っている。ん、マネイジャー? ではなく、スカ・クバーノ(2005年7月29日)にいる一番の洒落者と紹介されても信じそうな、決まった痩身小柄なその御仁はなんとゲストのビリー・ウッテン。おいおい、共演者のために写真を撮ってあげているのかい。彼は登場前から横の方で身体を揺らしたりし、ステージの様を楽しんでいる。彼は初来日となるらしい。
そんなウッテンは70年前後のグラント・グリーンのブルーノート表現に寄り添った、知る人ぞ知るソウル・ジャズ期の名ヴァイブラフォン名手。ファッション・センスともども見てくれは米国人ぽくないが、とうぜんアメリカ人ですね。で、最後のほうでステージに上がって演奏したのだが、ほんと身体の芯から真心を解き放つ、性根澄みまくりの善人100%の御仁。そんなに複雑なことをするわけではないが、なんか熟練を感じさせるソウルフルなマレット(左右に2本づつ持つ)さばき、そりゃ素敵じゃないはずがないではないか。もう、こんな音楽人に触れることができて、ぼくはとても高揚。こういう人に出会えると、音楽に接してきて良かったと、心底思える。彼はスピードメーターの面々とも、本当に同志という感じで接していましたね。60才ぐらいにしか見えない彼は劣化ゼロで、元気そう。今後単身で日本に来て、いろいろ日本の担い手と絡むのもアリではないか。彼はそういう場を与えたら、心から楽しみ、自分を全うすると思う。
そして、東横線でゴー。南青山・ブルーノート東京で、辣腕ジャズ・ピアニスト(12月22日、他)を見る。セカンド・ショウ。トリオによるもので、付き合いの長いアフリカ系アメリカ人のリズム隊を呼んでのもの。ベースのレジナルド・ヴィール(2010年9月30日、他)と、ドラムのグレッグ・ハッチンソン(2010年9月5日、他)。まあ勝手知ったる人達と寛ぎつつ、忌憚のない会話を交わし合う様に、ほうと頷きながら接する。なんか今回、彼女の演奏をいつもより俯瞰するような感覚を得ながら見れた気がしたのだが、それは3人の様がよく見れたからか、3人の噛み合いにそういう所感を導くところがあったのか、それともいつも以上に酔いが回っていたからか。後から加筆するかもしれません。
<今日の春一番>
ほんわか日和。夕刊によれば、東京は午前中で20度になったらしい。ただし、風は強い。ながら、春一番となれば、それもなんかうれしいではないか。この11日前にはたっぷり雪がふったが、冬ももう終盤になってきているんだよなあ。うれしいなあ。夏のエコ生活を引き継ぎ、今年は暖房器具もあまり使わなかったような。まあ、それは日中お日様がさす日が多かったということの裏返しだと思うが。晴れの日とそうしゃない日では、かなり室内温度が違うもの。さて、4月いっぱい寒かった昨年と異なり、今年は春の到来が早いと言われるが、どうなる? 夜はそこそこ気温が下がり、風があったのでかなり寒さを感じました。