デイヴィッド・サンボーン(2000年3月21日、2003年7月18日、2010年12月1日、2012年3月3日、2013年9月3日、2014年11月6日、2015年10月19日、2017年12月5日)の2017年暮れのリーダー公演は、トロンボーンとの2管による、ギターレスのクインテット。おお、どうしてこういう編成になったのか。などとも思ったんだが、2010年代に入って以降も、彼はオルガンを擁するトリオ(2010年12月1日)やアコースティック・カルテットであるクアルテット・ヒューマン(2013年9月3日)で来日していたりもするのだな。意外にフレキシブルであるというか、やはり飽きないように事をすすめんとしているのだと思う。

 アトランティックやクリス・クロス他に20作を超えるリーダー・アルバムを残すトロンボーン奏者のワイクリフ・ゴードン、歌ものサポートに定評があり近年はスティーヴ・タイレル(2008年6月1日)とともにあの英国出身ロッカーのジョー・ジャクソン(2013年12月19日と2016年11月12日の追記部を参照のこと)とも懇意にしているピアニストのアンディ・エズリン(半分では、キーボードを弾いた)、アコースティック・ベースのベン・ウィリアムズ(2009年5月18日、2009年9月3日、2010年5月30日、2012年3月3日、2012年5月28日、2013年4月1日、2013年5月21日、2015年1月22日、2015年12月12日、2016年7月3日、2016年9月1日、2016年12月11日)、デイヴ・ホランドからマイケル・フランクス(2013年10月29日)まで様々な人物のアルバムで叩いているドラマーのビリー・キルソンがグループの面々。エズリン以外はアフリカ系奏者だ。

 そんな編成のもと、“私の考える、モダン・ジャズ”を開いていたと言えるか。驚いたことに、そのMCに従えば故マイケル・ブレッカー(2000年3月2日、2004年2月13日)の曲を3つもやった。また、2日前にも披露していた「マプート」、「スパニッシュ・ジョイント」、「ザ・ドリーム」も、この編成のもと別な形で披露。ゴードンはオープナーのソロを聞いた際は暖簾に腕押し的なそれでよく真価がわからなからったが、それ以降は派手で起伏のあるものとなり(マウスピースと肉声でソロ・パートに対処するということもやった)、相当な実力者だとうなる。彼は半数の曲ではスライド・トランペット(トランペットの大きさの、スライド楽器)を吹いたが、小ぶりなぶん正確さを要求されて演奏は難しくなるはずだが、なんなく彼は楽器をコントロールしていた。

 そんなゴードンと重なるサンボーンも当然、ソロを鋭意とる。好調。昔インタヴューしたときに、ジャズ・プレイヤーでなくブルース・プレイヤーだと思っているなんて発言もしていたが、彼はちゃんとジャズという器と対峙し、ジャズ・プレイヤーとしての自分を追求したいと、今おもっているのではないか。そんなふうに思いたくなる、この晩のパフォーマンスだった。

▶過去の、デイヴィッド・サンボーン
http://www.myagent.ne.jp/%7Enewswave/live-2000-3.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-7.htm
http://43142.diarynote.jp/201012051903113851/
http://43142.diarynote.jp/201203062005542291/
http://43142.diarynote.jp/?day=20130903
http://43142.diarynote.jp/201411101737513509/
http://43142.diarynote.jp/201712061006171627/
▶過去の、ベン・ウィリアムズ
http://43142.diarynote.jp/200905191118258984/
http://43142.diarynote.jp/200909120646397236/
http://43142.diarynote.jp/?day=20100530
http://43142.diarynote.jp/?day=20120303
http://43142.diarynote.jp/201205301445023004/
http://43142.diarynote.jp/201304031026406106/
http://43142.diarynote.jp/201305260927026044/
http://43142.diarynote.jp/201501230914317086/
http://43142.diarynote.jp/201607100827363436/
http://43142.diarynote.jp/?month=201609
http://43142.diarynote.jp/201612171245154424/
▶︎過去の、スティーヴ・タイレル
http://43142.diarynote.jp/200806030205120000/
▶︎過去の、ジョー・ジャクソンへの言及
http://43142.diarynote.jp/201312200917503345/
▶︎過去の、マイケル・フランクス
http://43142.diarynote.jp/201310301217408539/
▶過去の、マイケル・ブレッカー
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-3.htm
http://43142.diarynote.jp/200402171832080000/

<今日の、思案>
 もう、マックやだ。キーボードのカヴァーがあちこち割れるだけでなく、ASDFGの段が2台とも反応しなくなっている(その前のやつは、もう一つ上の段が反応しなくなった)。ぼくが力任せに乱暴にキーを押すせいなのだろうが、あまりにヤワではないか。とりあえず、一台のほうを外付けキーボードをつなげて急場をしのいでいるが、ストレスはたまるので、一部仕事受注をセイヴ中。このままクリスマス/新年休暇にのんびり入れたら最高……なわけわけはなく、ちゃんと勤労することを是とするのを自己肯定するために、この項は書いている。ワープロ専用機として、ウィンドウズ機種を買ってみようか。もし、それでOKだったら、ぼくは嫌いなアップルとおさらばできるということになり、それは精神衛生上いいかもなあ。あと、”しゃべるように原稿を書く“ことをモットーにしているぼくとしては、原稿の音声入力採用へのトライを考えなくては。誰か、有益な情報を持っていまいかな? それが可能になると、一気にキーボードへの負担は減るはずだあ。
▶︎過去の、アップル社への否定的言及(他にも、あるかも) アップル・ミュージックや、保証やサポート体制への不信感が根底にあります。
http://43142.diarynote.jp/200908181435528052/
http://43142.diarynote.jp/201209250543268638/
http://43142.diarynote.jp/201210021415382722/
http://43142.diarynote.jp/201301151731112021/
http://43142.diarynote.jp/201405051105329639/
追記) その後、新旧2台のマック・ブック・プロがもっと不都合な状況に陥り(一つはスリープに入ると、画面が暗いまま明るくならない。もうひとつは起動スウィッチを押しても進入禁止のマークが出て、初期画面が開かない)、しょうがなく嫌な気分になることを覚悟してサポート・センターに問い合わせ。そしたらHPから電話番号を入れると先方からすぐに電話をかけてくれるし、もう無償サポート期間が過ぎてますとか不粋なことも言わない。不評もあり、だいぶサポート体制が親切になっているような気がした。

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