ペドロ・ミランダ with グルーポ・カデンシア
2018年7月4日 音楽 リオの前線サンバ歌手であるペドロ・ミランダ(2017年9月8日)を、青山・プラッサオンゼで見る。今回の来日ツアーのサポートを勤めたのは、パーカッションの宮澤摩周(2013年8月24日、2014年5月3日、2014年6月15日、2016年2月11日、2016年5月22日、2017年7月8日、2017年11月9日、2018年6月17日)、7弦ギターの尾花毅、カヴァーキーニョのダリオ・サクモト、クラリネットとアルト・サックスとフルートの土井徳浩(2015年4月24日、2015年10月15日、2016年7月11日、2017年10月27日)からなるグルーポ・カデンンシア。そして、そこにトロンボーンの和田充弘(2017年6月15日)も加わる。トロンボーンの特性を生かした、ほんわか流動的な彼のフレイジングは何気に耳を引いたな。2管のかみ合いは、ショーロを思い出させるところもあった。
東京公演は、3日組まれる。そして、中日となるこの日は通常のショウを1部で披露した後、休憩をおいた2部では、観客参加型のセッションが持たれる。一部で70分やり、2部は80分を超えた。
もうニコニコ、和気藹々。ミランダはパンデイロを叩きながら、悠々といい声で歌う。それだけで、ブラジルのイナセな大衆文化の正の部分が表れる? ブラジルのサンバの積み重ねにも思いは向かう?
MCでユーモラスに語っていたが、彼はシンガーとして以上にパンデイロ奏者としての音楽家キャリアが長いのだから、それは堂に入っている。話好きっぽい彼の話を、ブラジルに居住していたこともあり、今も行き来する宮沢が適時通訳する。まったくポル語を解さないぼくにはありがたかったが、場内はそれを必要としない人もけっこういたのではないか。だって、大好評を博したミランダの2016年作『Samba Original』(Independent/Tratore)にはカエターノ・ヴェローゾ(2005年5月23日、2016年10月9日)が入った曲もあったのだが、それをやる際にカエターノのヴォーカル部を歌うことをミランダが観客に求めたら、けっこう様になったコーラスになっていたもの。
2部は、ミランダを進行役とする、有名サンバ曲を介するセッション。管楽器、弦楽器、打楽器、そしてシンガーたちがいろいろ加わり、臨機応変にすすめられる。参加者以外の観客の手拍子やコーラスも生まれる。なんか、リオの裏路地を勝手に想起させる部分もあったし、ブラジルと日本ってこんなに近かったのかともぼくは思わずにはいられなかった。米国大学ジャズ教育の名門である北テキサス大学に留学しているトランペターの田中一徳(2010年12月27日、2011年2月11日、2011年5月8日、2012年6月8日、2012年10月27日、2013年2月11日、2013年8月24日、2014年6月15日、2015年7月12日)も夏休みで帰国していて、そのセッションに加わっていた。
しかし、ブラジルがメキシコに勝ってよかった。ミランダはワールド・カップについて一言も発さなかったが、敗戦してたら、まったくその影が落ちないはずはない。それはここに来ている日本人を含めて。そういえば、オタヴァ・ヨ(2018年6月28日)のリーダーのアリェクセイ・ビェルキンに7月3日にインタヴューしたら、まったくサッカーやW杯には興味がなく、日本で(ロシアの好成績を受けて)おめでとうと言われてなんのこっちゃと思ったそう。とはいえ、足の故障でやめざるをえなかったが、彼は16歳までプロのバレーボールの選手として活躍。やるのは好きでも見るのは好きくないそうで、バレーボールも観戦はしないとのことであるが。ま、人それぞれ。この晩のライヴ評は、そのうち日経新聞の電子版に出ます。
▶︎過去の、ペドロ・ミランダ
http://43142.diarynote.jp/201709110843278416/
▶︎過去の、宮沢摩周
http://43142.diarynote.jp/201308281519499994/
http://43142.diarynote.jp/201405051105329639/
http://43142.diarynote.jp/201406161000365031/
http://43142.diarynote.jp/?day=20160211
http://43142.diarynote.jp/201605240833401202/
http://43142.diarynote.jp/201711101104467609/
▶︎過去の、土井徳浩
http://43142.diarynote.jp/201504271015006453/
http://43142.diarynote.jp/201510181000334516/
http://43142.diarynote.jp/201607121045394372/
http://43142.diarynote.jp/201711020707155260/
http://43142.diarynote.jp/201806181751451387/
▶︎過去の、和田充弘
http://43142.diarynote.jp/201706190920527378/
▶︎過去の、カエターノ・ヴェローゾ
http://43142.diarynote.jp/200506021846130000/
http://43142.diarynote.jp/?day=20161009
▶︎過去の、田中一徳
http://43142.diarynote.jp/201101061047294455/
http://43142.diarynote.jp/201102121002078478/
http://43142.diarynote.jp/201105140858559432/
http://43142.diarynote.jp/201206120854205300/
http://43142.diarynote.jp/201211151028209850/
http://43142.diarynote.jp/201302181123344904/
http://43142.diarynote.jp/201308281519499994/
http://43142.diarynote.jp/201406161000365031/
http://43142.diarynote.jp/201507190815468497/
<今日の、R.I.P.>
ニューオーリンズの盲目のピアニスト/シンガーであるヘンリー・バトラー(2004年9月17日、2006年7月14日)が逝去した。1949年9月21日にNOLAで生まれ、2018年7月2日にNYで癌のため亡くなった。盲学校で音楽に触れ、音楽で複数の大学に通ったという経歴を彼は持つ。ハリケーンを経て、2009年以降はNYに居住していた。通算3度見ることができた彼のライヴはニューオーリンズという属性を抱えつつも、明らかに傾向の違いを感じさせるもので、今にして不思議なスケール感を持っていた御仁であったと思う。
▶︎過去の、ヘンリー・バトラー
http://43142.diarynote.jp/200410071540230000/
http://43142.diarynote.jp/200607150910170000/
また、シンガー、コンポーザー、マルチ・プレイヤー、プロデューサーなど多彩な才を示してきたリチャード・スウィフトも重篤な病気で6月中旬に入院し、お亡くなりになった。1977年3月16日(カリフォルニア州)生まれ、2018年7月3日(ワシントン州タコマ)で死去。ザ・シンズ(2007年11月13日、2017年11月28日)の一員として2007年日本公演に同行したこともあったし、ザ・ブラック・キーズのツアー・サポートもしていた。なんとなく捉えどころのない、ほんわかしたポップネスに満ちたリーダー作群は得がたい味を持っていた。本名はRicardo Sigilfredo Olivarez 、ラテン系だったのだろうか。
▶過去の、ザ・シンズ
http://43142.diarynote.jp/200711141503340000/
http://43142.diarynote.jp/201711291334192954/
東京公演は、3日組まれる。そして、中日となるこの日は通常のショウを1部で披露した後、休憩をおいた2部では、観客参加型のセッションが持たれる。一部で70分やり、2部は80分を超えた。
もうニコニコ、和気藹々。ミランダはパンデイロを叩きながら、悠々といい声で歌う。それだけで、ブラジルのイナセな大衆文化の正の部分が表れる? ブラジルのサンバの積み重ねにも思いは向かう?
MCでユーモラスに語っていたが、彼はシンガーとして以上にパンデイロ奏者としての音楽家キャリアが長いのだから、それは堂に入っている。話好きっぽい彼の話を、ブラジルに居住していたこともあり、今も行き来する宮沢が適時通訳する。まったくポル語を解さないぼくにはありがたかったが、場内はそれを必要としない人もけっこういたのではないか。だって、大好評を博したミランダの2016年作『Samba Original』(Independent/Tratore)にはカエターノ・ヴェローゾ(2005年5月23日、2016年10月9日)が入った曲もあったのだが、それをやる際にカエターノのヴォーカル部を歌うことをミランダが観客に求めたら、けっこう様になったコーラスになっていたもの。
2部は、ミランダを進行役とする、有名サンバ曲を介するセッション。管楽器、弦楽器、打楽器、そしてシンガーたちがいろいろ加わり、臨機応変にすすめられる。参加者以外の観客の手拍子やコーラスも生まれる。なんか、リオの裏路地を勝手に想起させる部分もあったし、ブラジルと日本ってこんなに近かったのかともぼくは思わずにはいられなかった。米国大学ジャズ教育の名門である北テキサス大学に留学しているトランペターの田中一徳(2010年12月27日、2011年2月11日、2011年5月8日、2012年6月8日、2012年10月27日、2013年2月11日、2013年8月24日、2014年6月15日、2015年7月12日)も夏休みで帰国していて、そのセッションに加わっていた。
しかし、ブラジルがメキシコに勝ってよかった。ミランダはワールド・カップについて一言も発さなかったが、敗戦してたら、まったくその影が落ちないはずはない。それはここに来ている日本人を含めて。そういえば、オタヴァ・ヨ(2018年6月28日)のリーダーのアリェクセイ・ビェルキンに7月3日にインタヴューしたら、まったくサッカーやW杯には興味がなく、日本で(ロシアの好成績を受けて)おめでとうと言われてなんのこっちゃと思ったそう。とはいえ、足の故障でやめざるをえなかったが、彼は16歳までプロのバレーボールの選手として活躍。やるのは好きでも見るのは好きくないそうで、バレーボールも観戦はしないとのことであるが。ま、人それぞれ。この晩のライヴ評は、そのうち日経新聞の電子版に出ます。
▶︎過去の、ペドロ・ミランダ
http://43142.diarynote.jp/201709110843278416/
▶︎過去の、宮沢摩周
http://43142.diarynote.jp/201308281519499994/
http://43142.diarynote.jp/201405051105329639/
http://43142.diarynote.jp/201406161000365031/
http://43142.diarynote.jp/?day=20160211
http://43142.diarynote.jp/201605240833401202/
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▶︎過去の、土井徳浩
http://43142.diarynote.jp/201504271015006453/
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▶︎過去の、和田充弘
http://43142.diarynote.jp/201706190920527378/
▶︎過去の、カエターノ・ヴェローゾ
http://43142.diarynote.jp/200506021846130000/
http://43142.diarynote.jp/?day=20161009
▶︎過去の、田中一徳
http://43142.diarynote.jp/201101061047294455/
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http://43142.diarynote.jp/201507190815468497/
<今日の、R.I.P.>
ニューオーリンズの盲目のピアニスト/シンガーであるヘンリー・バトラー(2004年9月17日、2006年7月14日)が逝去した。1949年9月21日にNOLAで生まれ、2018年7月2日にNYで癌のため亡くなった。盲学校で音楽に触れ、音楽で複数の大学に通ったという経歴を彼は持つ。ハリケーンを経て、2009年以降はNYに居住していた。通算3度見ることができた彼のライヴはニューオーリンズという属性を抱えつつも、明らかに傾向の違いを感じさせるもので、今にして不思議なスケール感を持っていた御仁であったと思う。
▶︎過去の、ヘンリー・バトラー
http://43142.diarynote.jp/200410071540230000/
http://43142.diarynote.jp/200607150910170000/
また、シンガー、コンポーザー、マルチ・プレイヤー、プロデューサーなど多彩な才を示してきたリチャード・スウィフトも重篤な病気で6月中旬に入院し、お亡くなりになった。1977年3月16日(カリフォルニア州)生まれ、2018年7月3日(ワシントン州タコマ)で死去。ザ・シンズ(2007年11月13日、2017年11月28日)の一員として2007年日本公演に同行したこともあったし、ザ・ブラック・キーズのツアー・サポートもしていた。なんとなく捉えどころのない、ほんわかしたポップネスに満ちたリーダー作群は得がたい味を持っていた。本名はRicardo Sigilfredo Olivarez 、ラテン系だったのだろうか。
▶過去の、ザ・シンズ
http://43142.diarynote.jp/200711141503340000/
http://43142.diarynote.jp/201711291334192954/
ジャズ・ワールド・ビート
2018年7月7日 音楽 近年、7月上旬に都立大学・めぐろパーシモン・ホールで持たれている音楽イヴェントを見る。例により、小ホールでの昼の部と大ホールでの夜の部が開かれた。
昼の部)
+Tokyo Django Collectiveフィーチャリング北床宗太郎
河野文彦(ギター)、手島大輔(ギター)、阿部恭平(ベース)、北床宗太郎(ヴァイオリン)の4人が演奏。そのグループ名にあるように、ジャンゴ・ラインハルトを根に置くが、いろいろと洗練をまぶしていたのが印象的。日本人がのぞむマヌーシュ・スウィング基調表現として、その指針は間違っていないと思う。
+喜多直毅&黒田京子デュオ
ヴァイオリンの喜多直毅(2018年1月6日)とピアノの黒田京子(2018年1月6日)のデュオは、完全生音にて披露される。確かな技量のもと送り出される楽器音の多彩さ、訴求力にはうなる。素晴らしい。喜多はとくに、生音であるにも関わらず<ヴァイオリン・ヘンドリックス>という風情を持つ演奏にまで突入。音響がいいため、自らが求める音色を存分に獲得できた結果から、今年頭に見たデュオ・パフォーマンスよりアヴァンギャドな印象も得た。
▶︎過去の、喜多直毅
http://43142.diarynote.jp/201801071035098671/
▶︎過去の、黒田京子
http://43142.diarynote.jp/201801071035098671/
+仲野麻紀 with ヤン・ピタール
仏ブルターニュに拠点を起き、アフリカやアラブに出向いてもいる、日本人“ノマド型”リード奏者とウード奏者のヤン・ピタールのデュオ演奏はいろんな曲を披露した。エリック・サティ、エジプト、日本民謡、ケルトなど、いろんなものが素材となる。半数近くで中野は歌も歌い、またアルト・サックスだけでなくクラリネットも吹いた。一方、足下にエフェクターを置いていたピタールはウードのサンプリング・シークエンスに生ウード音を乗せる場合もあったし、エレクトリック・ギターを弾く曲もあった。自由な視点の置き方を介する奔放さあり。
+岩川光トリオ
ケーナ奏者でブエノスアイレスを拠点に置く岩川光(2014年2月9日)は、アコーディオンの佐藤芳明(2009年10月8日、2010年9月11日、2012年2月10日、2013年8月29日、2014年2月9日、2017年7月8日)、ピアノの林正樹(2013年9月6日、2015年9月27日、2015年12月17日、2016年7月16日、2018年5月13日)という二人の鍵盤奏者と実演する。林が弾く詩情ある調べを土台に置き、佐藤がコード音中心で奥行きや佇まいを加え、そこに岩川は6穴を駆使する自在の演奏をのせる。岩川は尺八みたいな大きさのケーナも吹いた。この単位でやるのは1年ぶりとのことだが、阿吽の呼吸を持ち、妙味もあり。
▶︎過去の、岩川光
http://43142.diarynote.jp/201402111029354181/
▶過去の、佐藤芳明
http://43142.diarynote.jp/200910140952248669/
http://43142.diarynote.jp/?day=20100911
http://43142.diarynote.jp/?day=20120210
http://43142.diarynote.jp/?day=20130829
http://43142.diarynote.jp/?day=20100911
http://43142.diarynote.jp/201402111029354181/
http://43142.diarynote.jp/201707101243147840/
▶過去の、林正樹
http://43142.diarynote.jp/201309121810294280/
http://43142.diarynote.jp/201510021129591335/
http://43142.diarynote.jp/201512271306411506
http://43142.diarynote.jp/201607191312426603/
http://43142.diarynote.jp/201805150750157494/
夜の部>
+RS5pb(類家心平5ピースバンド)
トランペットの類家心平(2011年5月5日、2011年7月31日、2014年6月13日、2014年9月25日、2014年12月28日、2015年5月20日、2017年6月21日、2017年9月2日、2018年1月19日、2018年5月13日)、ピアノとキーボードの中嶋錠二、ギターの田中"tak"拓也、ダブル・ベースの鉄井孝司、ドラムの吉岡大輔(2004年11月22日)という面々による。途中には、テナー・サックスを手にする菊地成孔(2001年9月22日、2002年1月5日、2002年11月30日、2004年7月6日、2004年8月12日、2005年6月9日、2006年1月21日、2007年11月7日、2009年7月19日、2010年3月26日、2011年4月22日、2011年5月5日、2011年7月31日、2013年3月26日、2013年7月27日、2014年2月20日、2014年4月3日、2014年9月7日、2016年10月28日、2017年9月2日、2018年5月13日)が加わる。縦ベースと狼藉系ギターが同居していることが示唆するように、尖り傾向にあるリフを基調とするヴァイタルなジャズ路線を標榜していた。
▶過去の、類家心平
http://43142.diarynote.jp/?day=20110505
http://43142.diarynote.jp/201108101624025366/
http://43142.diarynote.jp/201406160956273046/
http://43142.diarynote.jp/201409261635554506/
http://43142.diarynote.jp/201412301043067796/
http://43142.diarynote.jp/201505211022511238/
http://43142.diarynote.jp/201609201648546159/
http://43142.diarynote.jp/201610100849458472/
http://43142.diarynote.jp/201709101059289712/
http://43142.diarynote.jp/201709101059289712/
http://43142.diarynote.jp/201801200930278094/
http://43142.diarynote.jp/201805150750157494/
▶︎過去の、吉岡大輔
http://43142.diarynote.jp/200411231724240000/
▶過去の、菊地成孔
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-9.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-1.ht
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-11.htm
http://43142.diarynote.jp/200407062149440000/
http://43142.diarynote.jp/200408120238330000/
http://43142.diarynote.jp/200506120644360000/
http://43142.diarynote.jp/200601271857530000/
http://43142.diarynote.jp/200711101236210000/
http://43142.diarynote.jp/200907221011377741/
http://43142.diarynote.jp/?day=20100326
http://43142.diarynote.jp/?day=20110422
http://43142.diarynote.jp/?day=20110505
http://43142.diarynote.jp/?day=20110731
http://43142.diarynote.jp/201303290751204240/
http://43142.diarynote.jp/?day=20130727
http://43142.diarynote.jp/201402210802184994/
http://43142.diarynote.jp/201404050818444425/
http://43142.diarynote.jp/201409100930206205/
http://43142.diarynote.jp/201610311054183284/
http://43142.diarynote.jp/201709101059289712/)
http://43142.diarynote.jp/201805150750157494/
+浜田真理子
松江在住のピアノ弾き語り系シンガー・ソングライターである浜田真理子(2018年1月6日)は、いろんな設定や選曲で、澄んだ歌声や歌心を披露した。最初と最後の曲は弾き語り、昼の部に出た喜多直毅(2018年1月6日)とのデュオ、さらに黒田京子(2018年1月6日)も入ってのトリオもあり(その際、浜田は中央に立ち歌に専念)、普段一緒にやっているというアコーディオンの檜山学とベースの加瀬達がサポートする曲もあり。その際は、サックス奏者も入る曲もあったっけ?
▶︎過去の、浜田真理子
http://43142.diarynote.jp/201801071035098671/
+チャボロ・シュミット・トリオ
天下無双のフランス人マヌーシュ・ギタリストのチャボロ・シュミット(2003年1月8日、2003年8月30日、2008年6月23日)の実演は、マヨ・ユベール(リズム・ギター)とクロディウス・デュポン(ベース)を従えたワーキンギ・トリオでなされる。シュミットは蝶ネクタイ、黒色スーツの正装なり。マヌーシュ・スウィングのギターはアコースティック・ギターの形ながらスティール弦が張られるが、今回そのごりごりした質感がなんか印象に残ったか。とともに、皆が一致団結して刻みを追求していくような様式に触れ、欧州の規範の外でサヴァイヴしていくための彼らのユニティの必然性の顕われを感じずにはいられなかった。
途中で、彼の近作にも入り深い歌唱を聞かせていた赤いドレスを着た女性シンガーのマリー・クリスティーヌ・ブランビーリャが2曲で歌う。また、ヴァイオリンの太田恵資(2001年3月24日、2003年5月22日、2004年10月10日、2005年2月19日、2016年9月27日)が入った曲もあるし、終盤はギターの渡辺香津美(2004年12月15日、2010年9月1日、2010年9月5日 、2010年11月20日、2012年3月20日、2016年6月4日、2016年9月4日、2017年9月2日、2018年4月6日)も加わる。さらに、太田恵資ももう一度。そのアンコールには、昼の部出演者や浜田真理子のサポート陣も出てきて、ソロを回した。
▶︎過去の、チャボロ・シュミット
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-1.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-8.htm ジプシー・サマー
http://43142.diarynote.jp/200806241306330000/
▶過去の、渡辺香津美
http://43142.diarynote.jp/200412212102130000/
http://43142.diarynote.jp/201009030955539620/
http://43142.diarynote.jp/201009171511588216/
http://43142.diarynote.jp/?day=20101120
http://43142.diarynote.jp/201203260803216950/
http://43142.diarynote.jp/201606121224129353/
http://43142.diarynote.jp/201609201052518160/
http://43142.diarynote.jp/201709101059289712
http://43142.diarynote.jp/201804071041255956/
▶︎過去の、太田恵資
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-3.htm シカラムータ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-5.htm ハシケン
http://43142.diarynote.jp/?day=20041010
http://43142.diarynote.jp/200502232040290000/
http://43142.diarynote.jp/201610100849458472/
<今日の、昼下がり>
いよいよ佳境、W杯TV観戦で寝不足でーす。都立大学に行く前に原宿・Bookmarcに寄って、石田昌隆の「JAMAICA 1982」写真展をのぞく。会場は、親日家でブラジル人好きと言われるファッション・デザイナーのマーク・ジェイコブスが作った本屋さんらしい。同名の写真集(OVERHEAT/The Riddim刊)刊行に端を発するもので、その写真集に収められた写真の抜粋が地下スペースに展示されていた。会場では、そのプリントも販売。表題にあるように、1982年にジャマイカに行った際に撮った写真群をまとめたものだが、あのときあの場にいたからこその貴重さは山ほど。ミュージシャンの写真よりも日常を撮影したショットのほうが、ぼくは印象に残った。ぼくがジャマイカに行ったのはその約10年後だが、そのときとも街の様はけっこう違う。ぼくのジャマイカ行きは、この写真集の発行者であるECさんと一緒。←ゆえに、楽だった。当時NYにもアパートを借りていたカメラマンの仁礼博さんと最初に会ったのも、そのときだったな。
昼の部)
+Tokyo Django Collectiveフィーチャリング北床宗太郎
河野文彦(ギター)、手島大輔(ギター)、阿部恭平(ベース)、北床宗太郎(ヴァイオリン)の4人が演奏。そのグループ名にあるように、ジャンゴ・ラインハルトを根に置くが、いろいろと洗練をまぶしていたのが印象的。日本人がのぞむマヌーシュ・スウィング基調表現として、その指針は間違っていないと思う。
+喜多直毅&黒田京子デュオ
ヴァイオリンの喜多直毅(2018年1月6日)とピアノの黒田京子(2018年1月6日)のデュオは、完全生音にて披露される。確かな技量のもと送り出される楽器音の多彩さ、訴求力にはうなる。素晴らしい。喜多はとくに、生音であるにも関わらず<ヴァイオリン・ヘンドリックス>という風情を持つ演奏にまで突入。音響がいいため、自らが求める音色を存分に獲得できた結果から、今年頭に見たデュオ・パフォーマンスよりアヴァンギャドな印象も得た。
▶︎過去の、喜多直毅
http://43142.diarynote.jp/201801071035098671/
▶︎過去の、黒田京子
http://43142.diarynote.jp/201801071035098671/
+仲野麻紀 with ヤン・ピタール
仏ブルターニュに拠点を起き、アフリカやアラブに出向いてもいる、日本人“ノマド型”リード奏者とウード奏者のヤン・ピタールのデュオ演奏はいろんな曲を披露した。エリック・サティ、エジプト、日本民謡、ケルトなど、いろんなものが素材となる。半数近くで中野は歌も歌い、またアルト・サックスだけでなくクラリネットも吹いた。一方、足下にエフェクターを置いていたピタールはウードのサンプリング・シークエンスに生ウード音を乗せる場合もあったし、エレクトリック・ギターを弾く曲もあった。自由な視点の置き方を介する奔放さあり。
+岩川光トリオ
ケーナ奏者でブエノスアイレスを拠点に置く岩川光(2014年2月9日)は、アコーディオンの佐藤芳明(2009年10月8日、2010年9月11日、2012年2月10日、2013年8月29日、2014年2月9日、2017年7月8日)、ピアノの林正樹(2013年9月6日、2015年9月27日、2015年12月17日、2016年7月16日、2018年5月13日)という二人の鍵盤奏者と実演する。林が弾く詩情ある調べを土台に置き、佐藤がコード音中心で奥行きや佇まいを加え、そこに岩川は6穴を駆使する自在の演奏をのせる。岩川は尺八みたいな大きさのケーナも吹いた。この単位でやるのは1年ぶりとのことだが、阿吽の呼吸を持ち、妙味もあり。
▶︎過去の、岩川光
http://43142.diarynote.jp/201402111029354181/
▶過去の、佐藤芳明
http://43142.diarynote.jp/200910140952248669/
http://43142.diarynote.jp/?day=20100911
http://43142.diarynote.jp/?day=20120210
http://43142.diarynote.jp/?day=20130829
http://43142.diarynote.jp/?day=20100911
http://43142.diarynote.jp/201402111029354181/
http://43142.diarynote.jp/201707101243147840/
▶過去の、林正樹
http://43142.diarynote.jp/201309121810294280/
http://43142.diarynote.jp/201510021129591335/
http://43142.diarynote.jp/201512271306411506
http://43142.diarynote.jp/201607191312426603/
http://43142.diarynote.jp/201805150750157494/
夜の部>
+RS5pb(類家心平5ピースバンド)
トランペットの類家心平(2011年5月5日、2011年7月31日、2014年6月13日、2014年9月25日、2014年12月28日、2015年5月20日、2017年6月21日、2017年9月2日、2018年1月19日、2018年5月13日)、ピアノとキーボードの中嶋錠二、ギターの田中"tak"拓也、ダブル・ベースの鉄井孝司、ドラムの吉岡大輔(2004年11月22日)という面々による。途中には、テナー・サックスを手にする菊地成孔(2001年9月22日、2002年1月5日、2002年11月30日、2004年7月6日、2004年8月12日、2005年6月9日、2006年1月21日、2007年11月7日、2009年7月19日、2010年3月26日、2011年4月22日、2011年5月5日、2011年7月31日、2013年3月26日、2013年7月27日、2014年2月20日、2014年4月3日、2014年9月7日、2016年10月28日、2017年9月2日、2018年5月13日)が加わる。縦ベースと狼藉系ギターが同居していることが示唆するように、尖り傾向にあるリフを基調とするヴァイタルなジャズ路線を標榜していた。
▶過去の、類家心平
http://43142.diarynote.jp/?day=20110505
http://43142.diarynote.jp/201108101624025366/
http://43142.diarynote.jp/201406160956273046/
http://43142.diarynote.jp/201409261635554506/
http://43142.diarynote.jp/201412301043067796/
http://43142.diarynote.jp/201505211022511238/
http://43142.diarynote.jp/201609201648546159/
http://43142.diarynote.jp/201610100849458472/
http://43142.diarynote.jp/201709101059289712/
http://43142.diarynote.jp/201709101059289712/
http://43142.diarynote.jp/201801200930278094/
http://43142.diarynote.jp/201805150750157494/
▶︎過去の、吉岡大輔
http://43142.diarynote.jp/200411231724240000/
▶過去の、菊地成孔
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-9.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-1.ht
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-11.htm
http://43142.diarynote.jp/200407062149440000/
http://43142.diarynote.jp/200408120238330000/
http://43142.diarynote.jp/200506120644360000/
http://43142.diarynote.jp/200601271857530000/
http://43142.diarynote.jp/200711101236210000/
http://43142.diarynote.jp/200907221011377741/
http://43142.diarynote.jp/?day=20100326
http://43142.diarynote.jp/?day=20110422
http://43142.diarynote.jp/?day=20110505
http://43142.diarynote.jp/?day=20110731
http://43142.diarynote.jp/201303290751204240/
http://43142.diarynote.jp/?day=20130727
http://43142.diarynote.jp/201402210802184994/
http://43142.diarynote.jp/201404050818444425/
http://43142.diarynote.jp/201409100930206205/
http://43142.diarynote.jp/201610311054183284/
http://43142.diarynote.jp/201709101059289712/)
http://43142.diarynote.jp/201805150750157494/
+浜田真理子
松江在住のピアノ弾き語り系シンガー・ソングライターである浜田真理子(2018年1月6日)は、いろんな設定や選曲で、澄んだ歌声や歌心を披露した。最初と最後の曲は弾き語り、昼の部に出た喜多直毅(2018年1月6日)とのデュオ、さらに黒田京子(2018年1月6日)も入ってのトリオもあり(その際、浜田は中央に立ち歌に専念)、普段一緒にやっているというアコーディオンの檜山学とベースの加瀬達がサポートする曲もあり。その際は、サックス奏者も入る曲もあったっけ?
▶︎過去の、浜田真理子
http://43142.diarynote.jp/201801071035098671/
+チャボロ・シュミット・トリオ
天下無双のフランス人マヌーシュ・ギタリストのチャボロ・シュミット(2003年1月8日、2003年8月30日、2008年6月23日)の実演は、マヨ・ユベール(リズム・ギター)とクロディウス・デュポン(ベース)を従えたワーキンギ・トリオでなされる。シュミットは蝶ネクタイ、黒色スーツの正装なり。マヌーシュ・スウィングのギターはアコースティック・ギターの形ながらスティール弦が張られるが、今回そのごりごりした質感がなんか印象に残ったか。とともに、皆が一致団結して刻みを追求していくような様式に触れ、欧州の規範の外でサヴァイヴしていくための彼らのユニティの必然性の顕われを感じずにはいられなかった。
途中で、彼の近作にも入り深い歌唱を聞かせていた赤いドレスを着た女性シンガーのマリー・クリスティーヌ・ブランビーリャが2曲で歌う。また、ヴァイオリンの太田恵資(2001年3月24日、2003年5月22日、2004年10月10日、2005年2月19日、2016年9月27日)が入った曲もあるし、終盤はギターの渡辺香津美(2004年12月15日、2010年9月1日、2010年9月5日 、2010年11月20日、2012年3月20日、2016年6月4日、2016年9月4日、2017年9月2日、2018年4月6日)も加わる。さらに、太田恵資ももう一度。そのアンコールには、昼の部出演者や浜田真理子のサポート陣も出てきて、ソロを回した。
▶︎過去の、チャボロ・シュミット
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-1.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-8.htm ジプシー・サマー
http://43142.diarynote.jp/200806241306330000/
▶過去の、渡辺香津美
http://43142.diarynote.jp/200412212102130000/
http://43142.diarynote.jp/201009030955539620/
http://43142.diarynote.jp/201009171511588216/
http://43142.diarynote.jp/?day=20101120
http://43142.diarynote.jp/201203260803216950/
http://43142.diarynote.jp/201606121224129353/
http://43142.diarynote.jp/201609201052518160/
http://43142.diarynote.jp/201709101059289712
http://43142.diarynote.jp/201804071041255956/
▶︎過去の、太田恵資
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-3.htm シカラムータ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-5.htm ハシケン
http://43142.diarynote.jp/?day=20041010
http://43142.diarynote.jp/200502232040290000/
http://43142.diarynote.jp/201610100849458472/
<今日の、昼下がり>
いよいよ佳境、W杯TV観戦で寝不足でーす。都立大学に行く前に原宿・Bookmarcに寄って、石田昌隆の「JAMAICA 1982」写真展をのぞく。会場は、親日家でブラジル人好きと言われるファッション・デザイナーのマーク・ジェイコブスが作った本屋さんらしい。同名の写真集(OVERHEAT/The Riddim刊)刊行に端を発するもので、その写真集に収められた写真の抜粋が地下スペースに展示されていた。会場では、そのプリントも販売。表題にあるように、1982年にジャマイカに行った際に撮った写真群をまとめたものだが、あのときあの場にいたからこその貴重さは山ほど。ミュージシャンの写真よりも日常を撮影したショットのほうが、ぼくは印象に残った。ぼくがジャマイカに行ったのはその約10年後だが、そのときとも街の様はけっこう違う。ぼくのジャマイカ行きは、この写真集の発行者であるECさんと一緒。←ゆえに、楽だった。当時NYにもアパートを借りていたカメラマンの仁礼博さんと最初に会ったのも、そのときだったな。
アリス・フィービー・ルー
2018年7月9日 音楽 面白い人と注目したいと思っていたが、実演は想像以上。しっかり聞く者に働きかけ、いい表現者だという感想をしっかりと持たせる。1992年南アフリカ生まれ、ベルリン在住のロック系列にある女性シンガー・ソングライターの初来日公演を、代官山晴れたら空に豆まいてで見る。もう、会場激込み。そして、終演後のCD即売サイン会には長い列ができていたが、ショウに触れるとそれにも納得ですね。
基本エレクトリック・ギターを弾きながら歌う彼女を、ドラムを叩くかキーボードを弾く男性とベーシストでときにリズム音も担当した奏者が付く。初来日となる今回、弾き語りだけでもパフォーマンスは維持できるはず(YouTubeでは、そういう映像もある)だが、彼女は最小限のワーキング・バンドの選抜隊でやってきた。結果、いいバンドを持っていることを示唆。サックス奏者も含む今のバンド員は彼女と同じく皆ベルリン在住だが、イスラエル、豪州、イタリアなど多国籍の者たちで成り立っている。
ショウに触れ、まず声に存在感があると再認識。基本透明感を与える声の持ち主なんだが、質量感をしっかりと持ち、ときに繰り出す歌唱アクセント〜もしかすると、それはアフリカ出身であることを感じさせる?〜も繰り出す。表現力ある、いい歌い手だな。CDよりも線が太く、今を伸び伸びと生きようとする姿勢がしなやかに聞き手に向かう。曲趣にも、満ちる。子供のころ好きだったのはボブ・ディラン、ルー・リード、ジミ・ヘンドリックスといった親流れの大御所たちだったが、そうした愛好につながる本質を感じさせつつ、浮遊感ある今の誘いを持ち(曲によっては、エレクトロな質感を持つ味付けも持つ)、祈りや癒しを持つ曲もあり。今後、大注目の存在であることを、しかと確認しました。
<先週の、アリス>
金曜日に、インタヴューをした。なんか、当人とても喜んでいた。今年中にリリースされるだろう新作は、ジョアンナ・ニューサム(2010年2月8日、2016年1月27日)やデヴェンドラ・バンハート(2010年2月4日、2011年8月4日、2017年5月10日)を手がけているノア・ジョージソンをプロデューサーに立てて、自己バンドとともにカリフォルニアに飛びレコーディングされている。インディペンデントであることはとても重要で、音楽で得たお金をそれにつぎ込んだとのこと。かなり、ライヴ感のある内容であるという。ところで、彼女との取材場所になったのは、道玄坂を登った先にあるTurn Tableというビル。レストラン、バー、野菜などの売店、ドミトリーからスイート・ルームまでがある宿泊施設などを持つよう。へえ、家からの徒歩圏内でこんな建物があるんだと思ったら、徳島県のアンテナ・ショップ+であるそう。その隣には、NADESHIKO HOTELという和を強調したような施設があって、そちらは女性専用のカプセル・ホテルのよう。
▶過去の、ジョアンナ・ニューサム
http://43142.diarynote.jp/201002090914248826/
http://43142.diarynote.jp/201601301016081732/
▶︎過去の、デヴェンドラ・バンハート
http://43142.diarynote.jp/201002072245512219/
http://43142.diarynote.jp/201108101630438805/
http://43142.diarynote.jp/201705100944346055/
基本エレクトリック・ギターを弾きながら歌う彼女を、ドラムを叩くかキーボードを弾く男性とベーシストでときにリズム音も担当した奏者が付く。初来日となる今回、弾き語りだけでもパフォーマンスは維持できるはず(YouTubeでは、そういう映像もある)だが、彼女は最小限のワーキング・バンドの選抜隊でやってきた。結果、いいバンドを持っていることを示唆。サックス奏者も含む今のバンド員は彼女と同じく皆ベルリン在住だが、イスラエル、豪州、イタリアなど多国籍の者たちで成り立っている。
ショウに触れ、まず声に存在感があると再認識。基本透明感を与える声の持ち主なんだが、質量感をしっかりと持ち、ときに繰り出す歌唱アクセント〜もしかすると、それはアフリカ出身であることを感じさせる?〜も繰り出す。表現力ある、いい歌い手だな。CDよりも線が太く、今を伸び伸びと生きようとする姿勢がしなやかに聞き手に向かう。曲趣にも、満ちる。子供のころ好きだったのはボブ・ディラン、ルー・リード、ジミ・ヘンドリックスといった親流れの大御所たちだったが、そうした愛好につながる本質を感じさせつつ、浮遊感ある今の誘いを持ち(曲によっては、エレクトロな質感を持つ味付けも持つ)、祈りや癒しを持つ曲もあり。今後、大注目の存在であることを、しかと確認しました。
<先週の、アリス>
金曜日に、インタヴューをした。なんか、当人とても喜んでいた。今年中にリリースされるだろう新作は、ジョアンナ・ニューサム(2010年2月8日、2016年1月27日)やデヴェンドラ・バンハート(2010年2月4日、2011年8月4日、2017年5月10日)を手がけているノア・ジョージソンをプロデューサーに立てて、自己バンドとともにカリフォルニアに飛びレコーディングされている。インディペンデントであることはとても重要で、音楽で得たお金をそれにつぎ込んだとのこと。かなり、ライヴ感のある内容であるという。ところで、彼女との取材場所になったのは、道玄坂を登った先にあるTurn Tableというビル。レストラン、バー、野菜などの売店、ドミトリーからスイート・ルームまでがある宿泊施設などを持つよう。へえ、家からの徒歩圏内でこんな建物があるんだと思ったら、徳島県のアンテナ・ショップ+であるそう。その隣には、NADESHIKO HOTELという和を強調したような施設があって、そちらは女性専用のカプセル・ホテルのよう。
▶過去の、ジョアンナ・ニューサム
http://43142.diarynote.jp/201002090914248826/
http://43142.diarynote.jp/201601301016081732/
▶︎過去の、デヴェンドラ・バンハート
http://43142.diarynote.jp/201002072245512219/
http://43142.diarynote.jp/201108101630438805/
http://43142.diarynote.jp/201705100944346055/
マカヤ・マクレイヴン
2018年7月10日 音楽 在シカゴのクロスオーヴァー型ドラマー/クリエイターのマカヤ・マクレイヴン(2017年12月12日)のリーダー公演を、南青山・ブルーノート東京で見る。セカンド・ショウ。
サースティ・イアー他から作曲に凝ったリーダー作を出すグレッグ・ウォード(アルト・サックス)、響き系の演奏を聞かせるマット・ゴールド(ギター)、5弦フレッテッドを弾くジュニアス・ポール(電気ベース)という陣容なり。シカゴの音楽仲間のなかから、選んだ顔ぶれであるという。闊達でジャストなマクレイヴンのドラム(ヤマハを叩いていたが、設定はパっと見フツーながら、スネアの置き方とか変てこだった)を土台に、サイド・マンたちが音を連ねる。一発セッション風ながら、おっという構成〜変化を見せたり、スパっと終わる場合もあり、彼の大傑作現代ジャズ盤『イン・ザ・モーメント』(インターナショナル・アンセム、2015年)とまったく異なる編成ながら〜同作におけるヴァイブラフォン扱いはまさに慧眼の極みと言いたくなるものであったが、それはヴァイブを使いたかったというより、ヴァイブ奏者のジャスティン・トーマスが愛い奴だから彼を入れたそう〜、何気に整備されている単位でやっていると思わされるか。サックスとギターは小さな鍵盤や機材を前におき、それをいじるときもあった。彼らがちょい歌う場面もあったっけ?
先達トニー・ウィリアムズの曲やフリー・ジャズ・ドラマーとしてぶいぶい鳴らした父親のスティーブン・マクレイヴンの曲も披露。総じてリアルなジャズ色やヒップホップ色は出さないハード・ドライヴィングなフュージョンと、この編成による実演に接してぼくは言いたくなったか。彼の『イン・ザ・モーメント』にしろ『ハイリー・レア』(インターナショナル・アンセム、2017年)にしろ、ジェフ・パーカーの『ザ・ニュー・ブリード』(インターナショナル・アンセム、2016年)もそうだが、ポスト・プロダクションを経ての秀でた聞き口であったわけで、逆説的にマクレイヴンの編集能力の冴えをリアルに感じまくったのは疑いがない。古くはテオ・マセロやフランク・ザッパの才覚を受け継ぎ、今のノリ言うならヒップホップのエディット感覚の恩恵を存分に彼は受けている。けっこうライヴ音は録っているそうだが、この晩の演奏が彼のポスト・プロダクションを経ると、どういうものになるのかとも考えを巡らしもした。
▶︎過去の、マカヤ・マクレイヴン
http://43142.diarynote.jp/201712131709468312/
▶過去の、ジェフ・パーカー
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/livejune.htm シカゴ・アンダーグラウンド・デュオ、サム・プレコップ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-10.htm ブロークバック、シカゴ・アンダーグラウンド、アイソトープ217
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/LIVE-2001-11.htm トータス
http://43142.diarynote.jp/?day=20040120 ロブ・マズレク、ジェフ・パーカー・トリオ、ブロークバック、シカゴ・アンダーグラウンド・カルテット
http://43142.diarynote.jp/200501170151560000/ トータス
http://43142.diarynote.jp/201111251250189885/ トータス
http://43142.diarynote.jp/201405081408031505/ トータス
http://43142.diarynote.jp/201705140938439184/ スコット・アメンデラ
http://43142.diarynote.jp/201705161314529397/ トータス
http://43142.diarynote.jp/201708161337599841/ ザ・ニュー・ブリード
<翌日の、マクレイヴン>
取材をしたが、好人物で、つぶらな瞳の持ち主だった。いま、改めてピアノから大きな編成のアレンジまでいろいんなことを学んでいて、全部一人でやったレコードも出したいそう。彼はパリ生まれで、母親がハンガリー人音楽家であるといった、普通のアメリカ人ではない複数の要件を抱えていることに自負を抱いている。その両親はパリで出会い、父親は今もパリ在住でドラマー活動をしているそう。彼は現行シカゴ・ジャズ界の中心人物といった感じがもあるが、実はもともとシカゴとは無縁で、同所に住んで12年経つ。どうしてシカゴに住むようになったのと問えば、奥さんがシカゴの大学で教えているからだそう。実は、昨年のベスト1ジャズ公演とぼくが絶賛しているマーキス・ヒル(2016年9月17日、2017年1月7日、2017年1月16日、2018年5月24日)のコットンクラブ公演に、彼は誘われていた。マーキス・ヒルの名を出したら、コットンクラブの名前を彼はすぐに出してきて、なんで知っているのと問うたら、だって行きたかったんだもんとニコリ。
▶︎過去の、マーキス・ヒル
http://43142.diarynote.jp/?day=20160917
http://43142.diarynote.jp/201701091247527188/
http://43142.diarynote.jp/201701171118107802/
http://43142.diarynote.jp/201805250930363191/
サースティ・イアー他から作曲に凝ったリーダー作を出すグレッグ・ウォード(アルト・サックス)、響き系の演奏を聞かせるマット・ゴールド(ギター)、5弦フレッテッドを弾くジュニアス・ポール(電気ベース)という陣容なり。シカゴの音楽仲間のなかから、選んだ顔ぶれであるという。闊達でジャストなマクレイヴンのドラム(ヤマハを叩いていたが、設定はパっと見フツーながら、スネアの置き方とか変てこだった)を土台に、サイド・マンたちが音を連ねる。一発セッション風ながら、おっという構成〜変化を見せたり、スパっと終わる場合もあり、彼の大傑作現代ジャズ盤『イン・ザ・モーメント』(インターナショナル・アンセム、2015年)とまったく異なる編成ながら〜同作におけるヴァイブラフォン扱いはまさに慧眼の極みと言いたくなるものであったが、それはヴァイブを使いたかったというより、ヴァイブ奏者のジャスティン・トーマスが愛い奴だから彼を入れたそう〜、何気に整備されている単位でやっていると思わされるか。サックスとギターは小さな鍵盤や機材を前におき、それをいじるときもあった。彼らがちょい歌う場面もあったっけ?
先達トニー・ウィリアムズの曲やフリー・ジャズ・ドラマーとしてぶいぶい鳴らした父親のスティーブン・マクレイヴンの曲も披露。総じてリアルなジャズ色やヒップホップ色は出さないハード・ドライヴィングなフュージョンと、この編成による実演に接してぼくは言いたくなったか。彼の『イン・ザ・モーメント』にしろ『ハイリー・レア』(インターナショナル・アンセム、2017年)にしろ、ジェフ・パーカーの『ザ・ニュー・ブリード』(インターナショナル・アンセム、2016年)もそうだが、ポスト・プロダクションを経ての秀でた聞き口であったわけで、逆説的にマクレイヴンの編集能力の冴えをリアルに感じまくったのは疑いがない。古くはテオ・マセロやフランク・ザッパの才覚を受け継ぎ、今のノリ言うならヒップホップのエディット感覚の恩恵を存分に彼は受けている。けっこうライヴ音は録っているそうだが、この晩の演奏が彼のポスト・プロダクションを経ると、どういうものになるのかとも考えを巡らしもした。
▶︎過去の、マカヤ・マクレイヴン
http://43142.diarynote.jp/201712131709468312/
▶過去の、ジェフ・パーカー
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/livejune.htm シカゴ・アンダーグラウンド・デュオ、サム・プレコップ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-10.htm ブロークバック、シカゴ・アンダーグラウンド、アイソトープ217
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/LIVE-2001-11.htm トータス
http://43142.diarynote.jp/?day=20040120 ロブ・マズレク、ジェフ・パーカー・トリオ、ブロークバック、シカゴ・アンダーグラウンド・カルテット
http://43142.diarynote.jp/200501170151560000/ トータス
http://43142.diarynote.jp/201111251250189885/ トータス
http://43142.diarynote.jp/201405081408031505/ トータス
http://43142.diarynote.jp/201705140938439184/ スコット・アメンデラ
http://43142.diarynote.jp/201705161314529397/ トータス
http://43142.diarynote.jp/201708161337599841/ ザ・ニュー・ブリード
<翌日の、マクレイヴン>
取材をしたが、好人物で、つぶらな瞳の持ち主だった。いま、改めてピアノから大きな編成のアレンジまでいろいんなことを学んでいて、全部一人でやったレコードも出したいそう。彼はパリ生まれで、母親がハンガリー人音楽家であるといった、普通のアメリカ人ではない複数の要件を抱えていることに自負を抱いている。その両親はパリで出会い、父親は今もパリ在住でドラマー活動をしているそう。彼は現行シカゴ・ジャズ界の中心人物といった感じがもあるが、実はもともとシカゴとは無縁で、同所に住んで12年経つ。どうしてシカゴに住むようになったのと問えば、奥さんがシカゴの大学で教えているからだそう。実は、昨年のベスト1ジャズ公演とぼくが絶賛しているマーキス・ヒル(2016年9月17日、2017年1月7日、2017年1月16日、2018年5月24日)のコットンクラブ公演に、彼は誘われていた。マーキス・ヒルの名を出したら、コットンクラブの名前を彼はすぐに出してきて、なんで知っているのと問うたら、だって行きたかったんだもんとニコリ。
▶︎過去の、マーキス・ヒル
http://43142.diarynote.jp/?day=20160917
http://43142.diarynote.jp/201701091247527188/
http://43142.diarynote.jp/201701171118107802/
http://43142.diarynote.jp/201805250930363191/
カナダのジャジー・シンガー(2007年1月15日)のミニ・ライヴを、御茶ノ水・cafe104.5で見る。カルテットを従えた明日からののべ4日間のブルーノート東京公演に先立つもので、くだけた質疑応答(なんかエスタブリッシュされたなかに心地をにじませていた)のあとに、同行ピアニストのアーロン・デイヴィスとともにデュオにてを歌を披露した。彼女の新作『ホリー』(ランパス・ルーム、2017年)はなんと西海岸ロック大家プロデューサーのラス・タイトルマン物件のNY録音作で、アレンジはラリー・ゴールディングス(1999年4月13日、2000年3月2日、2012年11月12日。2013年5月10日、2016年6月4日)がじっくりとあたっている。
その『ホリー』に倣う彼女の歌唱に久しぶりに触れて、いささか驚く。声がかなり太くなり、いい意味で安定している。また、大御所的な翳りのようなものも声の奥に抱えるようになっていて、これはどうしたことか。ときには、ミュージカル方面でも実績を積んでいるんですと言われたら納得してしまうようなマナーも彼女は得ていた。なんら隠し立てできないピアノとのデュオでそうしっかり思わせたのだから、へ〜えとなる。精進もしているのだろうが、シンガーとして良い歳の取り方、成長の仕方をしていると思わずにはいられなかった。そして、先にジャジー・シンガーと書いたが、これはくつろぎ目にある好ジャズ・シンガーという像をきっちり獲得しているとも思いました。
▶︎過去の、ホリー・コール
http://43142.diarynote.jp/200701201415300000/
▶過去の、ラリー・ゴールディングス
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live1.htm 1999年4月13日(カーラ・ブレイ)
http://www.myagent.ne.jp/%7Enewswave/live-2000-3.htm
http://43142.diarynote.jp/201211170928285333/
http://43142.diarynote.jp/201305131335092387/
http://43142.diarynote.jp/201606121224129353/
<今日の、軽い驚き>
青山骨董通りの路肩に、もろピンク色のクラウン・ハイブリッドが止まっていた。なんだこりゃと見れば、それは沖縄ナンバーをつけていてもっと驚く。多分、沖縄外で沖縄ナンバー車を見るのは初めてと思う。しかも、そのナンバー・プレートの数字はもっともシンプルなもの。その番号の自動車を見るのも、ぼくは初めてであると思った。
その『ホリー』に倣う彼女の歌唱に久しぶりに触れて、いささか驚く。声がかなり太くなり、いい意味で安定している。また、大御所的な翳りのようなものも声の奥に抱えるようになっていて、これはどうしたことか。ときには、ミュージカル方面でも実績を積んでいるんですと言われたら納得してしまうようなマナーも彼女は得ていた。なんら隠し立てできないピアノとのデュオでそうしっかり思わせたのだから、へ〜えとなる。精進もしているのだろうが、シンガーとして良い歳の取り方、成長の仕方をしていると思わずにはいられなかった。そして、先にジャジー・シンガーと書いたが、これはくつろぎ目にある好ジャズ・シンガーという像をきっちり獲得しているとも思いました。
▶︎過去の、ホリー・コール
http://43142.diarynote.jp/200701201415300000/
▶過去の、ラリー・ゴールディングス
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live1.htm 1999年4月13日(カーラ・ブレイ)
http://www.myagent.ne.jp/%7Enewswave/live-2000-3.htm
http://43142.diarynote.jp/201211170928285333/
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http://43142.diarynote.jp/201606121224129353/
<今日の、軽い驚き>
青山骨董通りの路肩に、もろピンク色のクラウン・ハイブリッドが止まっていた。なんだこりゃと見れば、それは沖縄ナンバーをつけていてもっと驚く。多分、沖縄外で沖縄ナンバー車を見るのは初めてと思う。しかも、そのナンバー・プレートの数字はもっともシンプルなもの。その番号の自動車を見るのも、ぼくは初めてであると思った。
ニタイ・ハーシュコヴィッツ・トリオ
2018年7月12日 音楽 イスラエル人のジャズ素養/技量の高さを伝える代表的存在であるベース奏者のアヴィシャイ・コーエン(2006年5月17日、2014年1月21日、2015年5月14日、2017年10月18日)のバンドに参加し知名度を得た、やはりイスラエル人のピアノ奏者であるニタイ・ハーシュコヴィッツ(2014年1月21日、2015年5月14日)のリーダー公演を、丸の内・コットンクラブで見る。ファースト・ショウ。テルアヴィヴの“ブレインフィーダー”たる“ロウ・テイプス”からエレクトロが入ったアルバムも2016年に出している彼(すごい細くて、女性的な感じを与える)だが、今回のショウは完全アコースティック・ジャズ仕様を取る。
ダブル・ベースのオル・バレケット(2018年6月19日)とドラマーのアミール・ブレスラーもまたイスラエル人。ドレッド的髪型をしているバレケットはバンダ・マグダ(2016年1月19日、2017年12月11日)の『ティグレ』(グラウンドアップ、2017年)に入っており、基本レギュラー・グリップで叩いていたプレスラーはやはり“ロウ・テイプス”からアフロ・ビート曲(それほど、おもしろいものではない)のシングルを出している。といったように、彼らもまた純ジャズだけに対峙しているミュージシャンではない。だが、見事に3人は抑制美と詩情にあふれたピアノ・トリオ表現に邁進。オリジナルを中心にオーネット・コールマンやチャーリー・パーカー曲も改変しつつ取り上げたその総体は、変わらなくていいジャズ・ピアノ・トリオの様式/美学と今の若手ミュージシャンが持ち得るちょっとした空間感覚やタイム感をともに抱えるもになっているのだから唸るしかない。両刀、ばんざい。頼もしいとも、強くぼくは感じた。
▶過去の、ニタイ・ハーシュコヴィッツ
http://43142.diarynote.jp/201401221432209419/
http://43142.diarynote.jp/201505150911423384/
▶過去の、アヴィシャイ・コーエン(ベーシスト)
http://43142.diarynote.jp/200605190943240000/
http://43142.diarynote.jp/201401221432209419/
http://43142.diarynote.jp/201505150911423384/
http://43142.diarynote.jp/201710201214346567/
▶︎過去の、オル・バレケット
http://43142.diarynote.jp/201806201223491195/
<今日の、ワクワク>
ライヴ後におやぢな飲み屋に入ると灰皿は? と、従業員から問われる。店舗での喫煙に厳しくなり、もう少しでそういう問いかけもされなくなるのかあ。うれしいなあ。と感じつつ、タバコや葉巻を絵柄にしたアルバム・ジャケットはいろいろあるが、灰皿を出したジャケット・カヴァーは思い浮かばないゾと一瞬考える。→ウェス・モンゴメリーのCTI作『ア・デイ・イン・ザ・ライフ』はそうか。コレクターではないが、ザ・ウェイラーズの英国盤『キャッチ・ザ・ファイアー』(ライターのジッポーをかたどる)とジェファーソン・エアプレインの米国盤『ロング・ジョン・シルヴァー』(葉巻のパッケージを模す)の特殊ジャケ作をぼくはしっかり持っている。1990年代海外に行った際、レコード屋で特殊ジャケ盤やピクチャー・レコードを嬉々として買いあさっていたことがあるんだよなあ。
ダブル・ベースのオル・バレケット(2018年6月19日)とドラマーのアミール・ブレスラーもまたイスラエル人。ドレッド的髪型をしているバレケットはバンダ・マグダ(2016年1月19日、2017年12月11日)の『ティグレ』(グラウンドアップ、2017年)に入っており、基本レギュラー・グリップで叩いていたプレスラーはやはり“ロウ・テイプス”からアフロ・ビート曲(それほど、おもしろいものではない)のシングルを出している。といったように、彼らもまた純ジャズだけに対峙しているミュージシャンではない。だが、見事に3人は抑制美と詩情にあふれたピアノ・トリオ表現に邁進。オリジナルを中心にオーネット・コールマンやチャーリー・パーカー曲も改変しつつ取り上げたその総体は、変わらなくていいジャズ・ピアノ・トリオの様式/美学と今の若手ミュージシャンが持ち得るちょっとした空間感覚やタイム感をともに抱えるもになっているのだから唸るしかない。両刀、ばんざい。頼もしいとも、強くぼくは感じた。
▶過去の、ニタイ・ハーシュコヴィッツ
http://43142.diarynote.jp/201401221432209419/
http://43142.diarynote.jp/201505150911423384/
▶過去の、アヴィシャイ・コーエン(ベーシスト)
http://43142.diarynote.jp/200605190943240000/
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http://43142.diarynote.jp/201505150911423384/
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▶︎過去の、オル・バレケット
http://43142.diarynote.jp/201806201223491195/
<今日の、ワクワク>
ライヴ後におやぢな飲み屋に入ると灰皿は? と、従業員から問われる。店舗での喫煙に厳しくなり、もう少しでそういう問いかけもされなくなるのかあ。うれしいなあ。と感じつつ、タバコや葉巻を絵柄にしたアルバム・ジャケットはいろいろあるが、灰皿を出したジャケット・カヴァーは思い浮かばないゾと一瞬考える。→ウェス・モンゴメリーのCTI作『ア・デイ・イン・ザ・ライフ』はそうか。コレクターではないが、ザ・ウェイラーズの英国盤『キャッチ・ザ・ファイアー』(ライターのジッポーをかたどる)とジェファーソン・エアプレインの米国盤『ロング・ジョン・シルヴァー』(葉巻のパッケージを模す)の特殊ジャケ作をぼくはしっかり持っている。1990年代海外に行った際、レコード屋で特殊ジャケ盤やピクチャー・レコードを嬉々として買いあさっていたことがあるんだよなあ。
丸の内・コットンクラブで、カナダ人ジャズ歌手のヘイリー・ロレン(2012年2月13日)のショウを見る。セカンド・ショウ、フルハウス。やはり人気ありますね。これまで、彼女が住むオレゴン州ユージンに住むミュージシャンたちで組まれたバンドは顔ぶれが固定されている感じもあったが、今回はピアノ/キーボードのマット・トレダー以外は新しい人になっていたかもしれない。他の、伴奏陣はギターのウィリアム・セイジ・マーシュ、縦/電気ベースのショーン・ピーターソン、ドラムのスーザン・ルシア。ジャズ基調の叩き方をしていたスーザン嬢は、ときに効果的にコーラスも付けた。
旦那が作った曲を中心にグループ名義で作った前作『ブルー・トランスミッションズ』と、ロレンの自作曲を数多く歌いベッカ・スティーヴンス(2015年1月29日、2017年7月21日)の新作も扱っていた英国人のトロイ・ミラーをプロデューサーに立てた新作『フロム・ザ・ワイルド・スカイ』はアダルト・ポップ傾向にあるアルバムとなっており、今回の来日公演はどうなるかと思っていた。そしたら、ジャズ・スタンダードなども取り上げ過去のノリを継ぎつつ、ポップな曲も披露するといった感じですすめていて、旧来のファンにも違和感なく接することが出来る内容になっていたのではないか。
歌った曲の歌詞は英語、フランス語、スペイン語。そこにも、幅の広さは出ていたか。基本は中央に立って歌う彼女だが、トレダーが退いてピアノを弾きながら歌う曲もあり。また、ノラ・ジョーンズ(2002年5月30日、2002年9月14日、2007年3月21日、2010年1月20日)のヒット曲「ドント・ノウ・ホワイ」も悠々と披露したのには驚いた。ロレンの心地の良さは相変わらずだが、少し太った。それにより、妙なアクションは目立つようになったかもしれない。
▶過去の、ヘイリー・ロレン
http://43142.diarynote.jp/?day=20120213
▶︎過去の、ベッカ・スティーヴンス・バンド
http://43142.diarynote.jp/201501301446383781/
http://43142.diarynote.jp/201707231016025846/
▶過去の、ノラ・ジョーンズ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-5.htm 5.30
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-9.htm 2.09
http://43142.diarynote.jp/200703241326090000/
http://43142.diarynote.jp/201001211346277187/
http://43142.diarynote.jp/201211151032395193/
<今日の、案内>
没入型シンセウェイヴ/エレクトロニク・ポップと自称するライヴェイジ(と、読むのかな? www.ryvage.com )というユニットをやっているルクセンブルグ人のサミュエルが新たなマテリアルを送ってきた。
https://open.spotify.com/track/1iHxCVs17q60GzBEjbpyjN?si=dcpxW6SsT3yd5vtJIoIWUg
以下のものは過去曲をリワークしたもの。
https://soundcloud.com/ryvage/heart-and-soul-ryvage-rework/s-JoCVW?in=ryvage/sets/taster/s-AnKjp
https://soundcloud.com/ryvage/another-day-another-time-ryvage-rework/s-N6YUJ
メドレーのサンプラー
https://soundcloud.com/ryvage/samplermix/s-FNEje?in=ryvage/sets/taster/s-AnKjp
そして、直近のショウの模様を短くまとめたもの。
https://www.youtube.com/watch?v=Mr-kowgaFjU
もし、よろしければ、チェックしていただきたい。
旦那が作った曲を中心にグループ名義で作った前作『ブルー・トランスミッションズ』と、ロレンの自作曲を数多く歌いベッカ・スティーヴンス(2015年1月29日、2017年7月21日)の新作も扱っていた英国人のトロイ・ミラーをプロデューサーに立てた新作『フロム・ザ・ワイルド・スカイ』はアダルト・ポップ傾向にあるアルバムとなっており、今回の来日公演はどうなるかと思っていた。そしたら、ジャズ・スタンダードなども取り上げ過去のノリを継ぎつつ、ポップな曲も披露するといった感じですすめていて、旧来のファンにも違和感なく接することが出来る内容になっていたのではないか。
歌った曲の歌詞は英語、フランス語、スペイン語。そこにも、幅の広さは出ていたか。基本は中央に立って歌う彼女だが、トレダーが退いてピアノを弾きながら歌う曲もあり。また、ノラ・ジョーンズ(2002年5月30日、2002年9月14日、2007年3月21日、2010年1月20日)のヒット曲「ドント・ノウ・ホワイ」も悠々と披露したのには驚いた。ロレンの心地の良さは相変わらずだが、少し太った。それにより、妙なアクションは目立つようになったかもしれない。
▶過去の、ヘイリー・ロレン
http://43142.diarynote.jp/?day=20120213
▶︎過去の、ベッカ・スティーヴンス・バンド
http://43142.diarynote.jp/201501301446383781/
http://43142.diarynote.jp/201707231016025846/
▶過去の、ノラ・ジョーンズ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-5.htm 5.30
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-9.htm 2.09
http://43142.diarynote.jp/200703241326090000/
http://43142.diarynote.jp/201001211346277187/
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<今日の、案内>
没入型シンセウェイヴ/エレクトロニク・ポップと自称するライヴェイジ(と、読むのかな? www.ryvage.com )というユニットをやっているルクセンブルグ人のサミュエルが新たなマテリアルを送ってきた。
https://open.spotify.com/track/1iHxCVs17q60GzBEjbpyjN?si=dcpxW6SsT3yd5vtJIoIWUg
以下のものは過去曲をリワークしたもの。
https://soundcloud.com/ryvage/heart-and-soul-ryvage-rework/s-JoCVW?in=ryvage/sets/taster/s-AnKjp
https://soundcloud.com/ryvage/another-day-another-time-ryvage-rework/s-N6YUJ
メドレーのサンプラー
https://soundcloud.com/ryvage/samplermix/s-FNEje?in=ryvage/sets/taster/s-AnKjp
そして、直近のショウの模様を短くまとめたもの。
https://www.youtube.com/watch?v=Mr-kowgaFjU
もし、よろしければ、チェックしていただきたい。
代々木公園のイヴェント・スペースみたいな所で毎年持たれているブラジル・フェスティヴァルのメインの出演者である、バイーアの闊達女性歌手を見る。この超暑いなか日に当たる自信はまったくなく、彼女だけを見させてもらった。その短髪/痩身と合致する凛とした歌い口を持つヴィジは、総花型の音楽指針を同行バンドとともに送り出す。心から奮闘しているゾと思わずにはいられないパフォーマンスには頭を垂れる。暑い野外という条件ではお酒片手でお祭りキブンで盛り上がるしかないわけで、細部はあまり覚えていない。
<今日は、最終日>
サッカーのワールド・カップが終わった。決勝の後半早々にピッチに乱入したお揃いの格好をした人たちは、ロシアの反体制/反因習パンク・バンドのプッシー・ライオット関連者であるという。よくぞプーチンの前でやったと思う自分もいなくはないが、あのタイミングの乱入はクロアチアの反撃を見事にくじき、試合をぶっこわした。優勝に喜ぶフランス人は、彼女達を大支援すべきだな。ところで、今回も日本の審判団も参加したはずだが、まったく話題にのぼることはなかった。結局、実際の試合審判を割り当てられなかったのか?
<今日は、最終日>
サッカーのワールド・カップが終わった。決勝の後半早々にピッチに乱入したお揃いの格好をした人たちは、ロシアの反体制/反因習パンク・バンドのプッシー・ライオット関連者であるという。よくぞプーチンの前でやったと思う自分もいなくはないが、あのタイミングの乱入はクロアチアの反撃を見事にくじき、試合をぶっこわした。優勝に喜ぶフランス人は、彼女達を大支援すべきだな。ところで、今回も日本の審判団も参加したはずだが、まったく話題にのぼることはなかった。結局、実際の試合審判を割り当てられなかったのか?
ちょうど1年前に届いたCDのことを欄外に書いている(http://43142.diarynote.jp/201707281227278311/ )が、その作者であるベルリンのトリオであるkokotobが13日から日本ツアー中。日程を見るとこの暑いなか北海道から関西まで毎日公演が入っていて大変だなあ。その、新宿・ピットイン公演を見る。ヴァイブラフォンの齊藤貿子、クラリネットとバスクラリネットのトビアス・シルマー、ピアノのニコ・マインホルドがその構成員で、曲紹介のMCは3人がそれぞれ取った。
1部は、そのアルバム『Flying Heart』(Clean Feed)に繋がる演奏を聞かせる。ミニマル・ミュージック的な音の重なりや現代音楽的なアンサンブルも介しつつ、メロディや情緒が鮮やかに沸き立つ演奏は個性と鮮烈さを持つ。やはり、息を飲んじゃう。一聴しなやか〜流麗な重なりを展開しつつ、端々に奏者としての研鑽の高さも十全にアピール。また、魅惑的な間や響きもそれらは抱え、齊藤はボウを手にし、鍵の横をこすって効果的に音をだしたりもする。その最後の曲には、ダブル・ベースの瀬尾高志(2010年9月11日、2016年9月27日)が加わった。
2部はすべて瀬尾、そしてダクソフォン(わりと新しい歴史の、木製エレクトリックな共鳴型実験楽器)とギターの内橋和久(2004年7月6日、2005年9月6日、2007年1月27日、2009年9月27日、2010年9月11日、2011年5月22日、2012年6月17日、2014年9月7日)も入った5人によるパフォーマンス。瀬尾と齊藤は今回初顔合わせながら同じ札幌出身で、すでに顔見知りの内橋は同じベルリン在住なはずだ。
1曲がずっと長くなるこちらは一応素材となる曲はあるものの(1曲はシルマーが書いた「びっくり」という曲であることが告げられた)、完全なフリー・ジャズ流儀に基づく演奏。もう、5者が鋭敏にアンテナを張り巡らし、思うまま反応しあい、爆発する。kokotobの演奏だけを聞くとその3人はクラシックの素養も濃く持つ奏者たちなのかとも思ってしまうが、この2部に接すると完全なフリー・インプロヴィゼイションの担い手じゃんと痛感させられちゃう。いやあ、皆んな活き活き。2部では多くをマレット一本づつ持ちであたっていた齊藤はぼくが知っているなかで一番強靭な現役ヴァイブラフォン奏者であるとも思わせられた。ツアーは21日まで持たれ、最後の会場は渋谷・公園通りクラシックスだ。
▶過去の、内橋和久
http://43142.diarynote.jp/200407062149440000/
http://43142.diarynote.jp/?day=20050906
http://43142.diarynote.jp/?day=20070127
http://43142.diarynote.jp/?day=20090927
http://43142.diarynote.jp/?day=20100911
http://43142.diarynote.jp/?day=20110522
http://43142.diarynote.jp/?day=20120617
http://43142.diarynote.jp/201409100930206205/
▶︎過去の、瀬尾高志
http://43142.diarynote.jp/201009231546089571/
http://43142.diarynote.jp/201610100849458472/
<今日の、記憶>
齊藤は桐朋を経てベルリン行きを決めたのは、NY生まれの広角型ジャズ・ヴァイブブラフォン奏者であるデイヴィッド・フリードマン(その初吹き込みは、1975年リリースの日本制作のイースト・ウィンド盤。その後はエンヤ他からリーダー作を順次リリースしている。彼は、ティム・バックリー、シック、ビリー・ジョエルなどスタジオ奏者活動もばりばりやっていたという印象がある)がベルリン大学でジャズ・コース教鞭をやっていたからのよう。そして、その後はずっとベルリン在住という。彼女は、彼のプロデュースでソロ演奏作も出していますね。1週間前にはやはりベルリン在住のアリス・フィービー・ルーのショウを見てもいて、ベルリンという場に対して思いはいろいろと向くなあ。ぼくがベルリンに、ロンドンに行ったついでによったのは大昔。そのとき、(当時はまったく知らなかったが)有名な初夏のベルリン・フィルの野外公演に知人にぐうぜん連れていってもらったんだよな。今も門外漢だが、そのころはクラシックなんか見向きもせず、ベルリン・フィルの名声なんかこれっぽち知らなかったが、あのデカい野外会場と、皆んな酒や食い物を手にピクニック気分で乗り込み、やんやのロックのりで乱暴に観演していた様にはかなり度肝を抜かれた。あれに触れていなかったら、高尚を気取りたい人の音楽というぼくのクラシックに対する印象は今もまったく和らいでいないかもしれない。とにかく、あのときはぼくの知らない、文化/生活様式が歴然とあることに大きく頷いてしまったんだよなあ。
1部は、そのアルバム『Flying Heart』(Clean Feed)に繋がる演奏を聞かせる。ミニマル・ミュージック的な音の重なりや現代音楽的なアンサンブルも介しつつ、メロディや情緒が鮮やかに沸き立つ演奏は個性と鮮烈さを持つ。やはり、息を飲んじゃう。一聴しなやか〜流麗な重なりを展開しつつ、端々に奏者としての研鑽の高さも十全にアピール。また、魅惑的な間や響きもそれらは抱え、齊藤はボウを手にし、鍵の横をこすって効果的に音をだしたりもする。その最後の曲には、ダブル・ベースの瀬尾高志(2010年9月11日、2016年9月27日)が加わった。
2部はすべて瀬尾、そしてダクソフォン(わりと新しい歴史の、木製エレクトリックな共鳴型実験楽器)とギターの内橋和久(2004年7月6日、2005年9月6日、2007年1月27日、2009年9月27日、2010年9月11日、2011年5月22日、2012年6月17日、2014年9月7日)も入った5人によるパフォーマンス。瀬尾と齊藤は今回初顔合わせながら同じ札幌出身で、すでに顔見知りの内橋は同じベルリン在住なはずだ。
1曲がずっと長くなるこちらは一応素材となる曲はあるものの(1曲はシルマーが書いた「びっくり」という曲であることが告げられた)、完全なフリー・ジャズ流儀に基づく演奏。もう、5者が鋭敏にアンテナを張り巡らし、思うまま反応しあい、爆発する。kokotobの演奏だけを聞くとその3人はクラシックの素養も濃く持つ奏者たちなのかとも思ってしまうが、この2部に接すると完全なフリー・インプロヴィゼイションの担い手じゃんと痛感させられちゃう。いやあ、皆んな活き活き。2部では多くをマレット一本づつ持ちであたっていた齊藤はぼくが知っているなかで一番強靭な現役ヴァイブラフォン奏者であるとも思わせられた。ツアーは21日まで持たれ、最後の会場は渋谷・公園通りクラシックスだ。
▶過去の、内橋和久
http://43142.diarynote.jp/200407062149440000/
http://43142.diarynote.jp/?day=20050906
http://43142.diarynote.jp/?day=20070127
http://43142.diarynote.jp/?day=20090927
http://43142.diarynote.jp/?day=20100911
http://43142.diarynote.jp/?day=20110522
http://43142.diarynote.jp/?day=20120617
http://43142.diarynote.jp/201409100930206205/
▶︎過去の、瀬尾高志
http://43142.diarynote.jp/201009231546089571/
http://43142.diarynote.jp/201610100849458472/
<今日の、記憶>
齊藤は桐朋を経てベルリン行きを決めたのは、NY生まれの広角型ジャズ・ヴァイブブラフォン奏者であるデイヴィッド・フリードマン(その初吹き込みは、1975年リリースの日本制作のイースト・ウィンド盤。その後はエンヤ他からリーダー作を順次リリースしている。彼は、ティム・バックリー、シック、ビリー・ジョエルなどスタジオ奏者活動もばりばりやっていたという印象がある)がベルリン大学でジャズ・コース教鞭をやっていたからのよう。そして、その後はずっとベルリン在住という。彼女は、彼のプロデュースでソロ演奏作も出していますね。1週間前にはやはりベルリン在住のアリス・フィービー・ルーのショウを見てもいて、ベルリンという場に対して思いはいろいろと向くなあ。ぼくがベルリンに、ロンドンに行ったついでによったのは大昔。そのとき、(当時はまったく知らなかったが)有名な初夏のベルリン・フィルの野外公演に知人にぐうぜん連れていってもらったんだよな。今も門外漢だが、そのころはクラシックなんか見向きもせず、ベルリン・フィルの名声なんかこれっぽち知らなかったが、あのデカい野外会場と、皆んな酒や食い物を手にピクニック気分で乗り込み、やんやのロックのりで乱暴に観演していた様にはかなり度肝を抜かれた。あれに触れていなかったら、高尚を気取りたい人の音楽というぼくのクラシックに対する印象は今もまったく和らいでいないかもしれない。とにかく、あのときはぼくの知らない、文化/生活様式が歴然とあることに大きく頷いてしまったんだよなあ。
ダイアン・バーチ。ゴースト・ノート
2018年7月19日 音楽 六本木・ビルボード東京と南青山・ブルーノート東京のショウを、続けて見る。両会場とも、熱烈な反応を受けていて、ほうっ。アンコールでは、ともにあらっ(でも、なにげに納得)という曲を披露してくれたな。
まず、ピアノ弾き語りタイプの米国人シンガー・ソングライターのダイアン・バーチ。ノラ・ジョーンズ(2002年5月30日、2002年9月14日、2007年3月21日、2010年1月20日)のブレイク以降にいろいろ送りだれた一群のなかではトップ級に普遍的なシンガー・ソングライターとしての才をアピールした女性と言えるか。
エレクトリック・ピアノやピアノを弾きながら歌うバーチを、電気ベースのデイヴ・ページ とドラムのショーン・リー という、いかにもオールド・スクールな外見を持つ男性たちがしっかりとサポート。リーはかつてのグレッグ・オールマンを彷彿とさせるような外見の持つ主で、レギュラー・グリップにて演奏。2人のコーラスは確実に効いていた。
ときにキャロル・キングが好きなんだろうなあと思わせる、王道にあるとも言えるピアノ弾き語りのパフォーマンスを披露。彼女のドイツ経由の近作はリヴァーヴがかかった静謐傾向路線をとっていたが、ショウはそれ以前のS-カーヴと契約していた頃み近いのりでやっていた。熱心なファンが集まっていたのだろう、曲がはじまると、ワっと歓声が沸く。とともに、いろいろと客席側から声がかけられもした。ま、それは彼女のいかにもアメリカンと感じさせるようなフランクさもプラスに働いていたがと思うが。熱烈な反応(しょっちゅうライヴを見ているぼくにも、これはすごいなと思えるものでした)に彼女もかなり喜んでいたのはありあり。
牧師の娘との事だが、1部の曲はけっこうゴスペル調の指さばきをみせる。それだと、ポール・サイモンを思い出させるところもある? 歌声もかなり堂々、ディープ。で、きっちり60分で上げた後のアンコールの2曲目はフリート・ウッドマックの1977年全米1位曲「ドリーム」、なり。
▶過去の、ノラ・ジョーンズ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-5.htm 5.30
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-9.htm 2.09
http://43142.diarynote.jp/200703241326090000/
http://43142.diarynote.jp/201001211346277187/
http://43142.diarynote.jp/201211151032395193/
ブルーノート東京で見たのは、スナーキー・パピー(2016年6月16日、2016年6月17日、2017年4月18日)の構成員であるドラマーのロバート “スパット” シーライトとパーカッション奏者のネイト・ワース主導のグループである、ゴースト・ノート。他に今回の日本初公演に同行したのは、アルト・サックスのジョナサン・モーンズ、ギターのピーター・クヌーセン、キーボードのヴォーン “Vキーズ” ヘンリーとイビアー・タプリン、電気ベースのモノニオン(2017年9月1日、2018年3月22日)。
シーライトはワースのことをMCで、「マイ・パートナー」と複数回紹介する。なるほど、阿吽の呼吸を持つ2人の立体的かつ強靭なビートを下敷きに、テーマやソロが展開される。なにげに凝ったテーマ/構成を持つ(ときに、その巧妙さは騙し絵的とも言いたくなる)場合も少なくなかったが、皆いっさい譜面を置いていなかったのは立派。確かに、彼らは十分な技量を持っていた。
やっていることは往年のフュージョンを大きく超えるものではないのだが、目の前で生き生きと、手に取るようにミュージシャンシップに富んだ音が重ねられる様を見ると高揚させられるし、彼らを見る意義もあると頷く。実際、客からはバカ受け。知り合いの音大生は友達がいろいろ来ていると言っていたが、実際プレイヤー志望者の観客比率は高かったのではないか。その受け具合に接し、新しいフュージョン・エラが来るのかともふと思わせられたかな。
演奏時間はアンコールを含めると、90分超。アンコールでやったのは、ザ・ブレッカー・ブラザースの1975年曲「サム・スカンク・ファンク」。管楽器奏者が一人しかいないのに、この人気曲を取り上げるとは……。
▶︎過去の、スナーキー・パピー
http://43142.diarynote.jp/201606171730294884/
http://43142.diarynote.jp/201606201007017702/
http://43142.diarynote.jp/201704200801169451/
▶︎過去の、モノニオン
http://43142.diarynote.jp/201709071307037021/
http://43142.diarynote.jp/201803231446465272/
<少し前の、R.I.P.>
“ハイウスマン”こと セリル・デクロウが、地元ニューオーリンズで亡くなったとい報が数日前に届いた。1951年9月17日〜2018年7月15日。彼はなにより、世代違いながらギャラクティック(2000年8月13日、2000年12月7日、2001年10月13日、触れてないが、2002年7月28日:ジョージ・クリントンが乱入、2004年2月5日、2007年12月11日、2010年3月29日)の初期4作にシンガーとして参加していたことで知られる叩き上げだ。ハリケーン・カトリーナ後は避難生活を経てシカゴに住んでいたが、2013年に彼が戻ってこれるようにと、ギャラクティックが支援公演を行ったという。享年、66歳。同地在住の山岸潤史(1999年8月5日、2000年12月7日、2001年7月16日、2004年3月30日、2005年7月30日、2005年7月31日、2007年2月3日、2007年2月4日、2007年2月5日、2008年9月11日、2009年5月19日、2009年7月27日、2010年8月4日、2011年5月17日、2012年9月8日、2013年6月13日、2014年7月29日、2015年1月29日、2016年1月15日、2018年2月13日)らが助力した初ソロ『The Houseman Cometh!』(Bullseye Blues Records、2001年)は00年代ニューオーリンズ・ソウルの傑作と言える仕上がりだった。蛇足だが、今本屋に出ているヤング・ギター誌にその関西時代のことを問うた山岸潤史への電話インタヴューが掲載されています。ハウスマンは、2016年ヘリテッジ・フェスのギャタクティックのステージにも登場。https://youtu.be/QOZwwerzQ2E の7分ごろから出てくる。
▶︎過去の、ギャラクティック
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-8.htm ギャラクティック(バーク・フェス)
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-12.htm ギャラクティック
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-10.htm ギャラクティック(朝霧ジャム)
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-7.htm 触れていないが、ギャラクティックで出演し、ジョージ・クリントンが飛び入り
http://43142.diarynote.jp/?day=20040205
http://43142.diarynote.jp/200712161021270000/
http://43142.diarynote.jp/201004080749482839/
▶過去の、山岸潤史
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/augustlive.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-12.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-7.htm
http://43142.diarynote.jp/?day=20040330
http://43142.diarynote.jp/200508060616450000/
http://43142.diarynote.jp/200508060622480000/
http://43142.diarynote.jp/200702112125550000/
http://43142.diarynote.jp/200702121118370000/
http://43142.diarynote.jp/200702122331070000/
http://43142.diarynote.jp/200809160030188727/
http://43142.diarynote.jp/?day=20090519
http://43142.diarynote.jp/?day=20090727
http://43142.diarynote.jp/?day=20100804
http://43142.diarynote.jp/201105181052427410/
http://43142.diarynote.jp/?day=20120908
http://43142.diarynote.jp/201306171646424744/
http://43142.diarynote.jp/201408051721103640/
http://43142.diarynote.jp/201501301446383781/
http://43142.diarynote.jp/201601190806343491/
http://43142.diarynote.jp/201802141255168037/
まず、ピアノ弾き語りタイプの米国人シンガー・ソングライターのダイアン・バーチ。ノラ・ジョーンズ(2002年5月30日、2002年9月14日、2007年3月21日、2010年1月20日)のブレイク以降にいろいろ送りだれた一群のなかではトップ級に普遍的なシンガー・ソングライターとしての才をアピールした女性と言えるか。
エレクトリック・ピアノやピアノを弾きながら歌うバーチを、電気ベースのデイヴ・ページ とドラムのショーン・リー という、いかにもオールド・スクールな外見を持つ男性たちがしっかりとサポート。リーはかつてのグレッグ・オールマンを彷彿とさせるような外見の持つ主で、レギュラー・グリップにて演奏。2人のコーラスは確実に効いていた。
ときにキャロル・キングが好きなんだろうなあと思わせる、王道にあるとも言えるピアノ弾き語りのパフォーマンスを披露。彼女のドイツ経由の近作はリヴァーヴがかかった静謐傾向路線をとっていたが、ショウはそれ以前のS-カーヴと契約していた頃み近いのりでやっていた。熱心なファンが集まっていたのだろう、曲がはじまると、ワっと歓声が沸く。とともに、いろいろと客席側から声がかけられもした。ま、それは彼女のいかにもアメリカンと感じさせるようなフランクさもプラスに働いていたがと思うが。熱烈な反応(しょっちゅうライヴを見ているぼくにも、これはすごいなと思えるものでした)に彼女もかなり喜んでいたのはありあり。
牧師の娘との事だが、1部の曲はけっこうゴスペル調の指さばきをみせる。それだと、ポール・サイモンを思い出させるところもある? 歌声もかなり堂々、ディープ。で、きっちり60分で上げた後のアンコールの2曲目はフリート・ウッドマックの1977年全米1位曲「ドリーム」、なり。
▶過去の、ノラ・ジョーンズ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-5.htm 5.30
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-9.htm 2.09
http://43142.diarynote.jp/200703241326090000/
http://43142.diarynote.jp/201001211346277187/
http://43142.diarynote.jp/201211151032395193/
ブルーノート東京で見たのは、スナーキー・パピー(2016年6月16日、2016年6月17日、2017年4月18日)の構成員であるドラマーのロバート “スパット” シーライトとパーカッション奏者のネイト・ワース主導のグループである、ゴースト・ノート。他に今回の日本初公演に同行したのは、アルト・サックスのジョナサン・モーンズ、ギターのピーター・クヌーセン、キーボードのヴォーン “Vキーズ” ヘンリーとイビアー・タプリン、電気ベースのモノニオン(2017年9月1日、2018年3月22日)。
シーライトはワースのことをMCで、「マイ・パートナー」と複数回紹介する。なるほど、阿吽の呼吸を持つ2人の立体的かつ強靭なビートを下敷きに、テーマやソロが展開される。なにげに凝ったテーマ/構成を持つ(ときに、その巧妙さは騙し絵的とも言いたくなる)場合も少なくなかったが、皆いっさい譜面を置いていなかったのは立派。確かに、彼らは十分な技量を持っていた。
やっていることは往年のフュージョンを大きく超えるものではないのだが、目の前で生き生きと、手に取るようにミュージシャンシップに富んだ音が重ねられる様を見ると高揚させられるし、彼らを見る意義もあると頷く。実際、客からはバカ受け。知り合いの音大生は友達がいろいろ来ていると言っていたが、実際プレイヤー志望者の観客比率は高かったのではないか。その受け具合に接し、新しいフュージョン・エラが来るのかともふと思わせられたかな。
演奏時間はアンコールを含めると、90分超。アンコールでやったのは、ザ・ブレッカー・ブラザースの1975年曲「サム・スカンク・ファンク」。管楽器奏者が一人しかいないのに、この人気曲を取り上げるとは……。
▶︎過去の、スナーキー・パピー
http://43142.diarynote.jp/201606171730294884/
http://43142.diarynote.jp/201606201007017702/
http://43142.diarynote.jp/201704200801169451/
▶︎過去の、モノニオン
http://43142.diarynote.jp/201709071307037021/
http://43142.diarynote.jp/201803231446465272/
<少し前の、R.I.P.>
“ハイウスマン”こと セリル・デクロウが、地元ニューオーリンズで亡くなったとい報が数日前に届いた。1951年9月17日〜2018年7月15日。彼はなにより、世代違いながらギャラクティック(2000年8月13日、2000年12月7日、2001年10月13日、触れてないが、2002年7月28日:ジョージ・クリントンが乱入、2004年2月5日、2007年12月11日、2010年3月29日)の初期4作にシンガーとして参加していたことで知られる叩き上げだ。ハリケーン・カトリーナ後は避難生活を経てシカゴに住んでいたが、2013年に彼が戻ってこれるようにと、ギャラクティックが支援公演を行ったという。享年、66歳。同地在住の山岸潤史(1999年8月5日、2000年12月7日、2001年7月16日、2004年3月30日、2005年7月30日、2005年7月31日、2007年2月3日、2007年2月4日、2007年2月5日、2008年9月11日、2009年5月19日、2009年7月27日、2010年8月4日、2011年5月17日、2012年9月8日、2013年6月13日、2014年7月29日、2015年1月29日、2016年1月15日、2018年2月13日)らが助力した初ソロ『The Houseman Cometh!』(Bullseye Blues Records、2001年)は00年代ニューオーリンズ・ソウルの傑作と言える仕上がりだった。蛇足だが、今本屋に出ているヤング・ギター誌にその関西時代のことを問うた山岸潤史への電話インタヴューが掲載されています。ハウスマンは、2016年ヘリテッジ・フェスのギャタクティックのステージにも登場。https://youtu.be/QOZwwerzQ2E の7分ごろから出てくる。
▶︎過去の、ギャラクティック
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-8.htm ギャラクティック(バーク・フェス)
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-12.htm ギャラクティック
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-10.htm ギャラクティック(朝霧ジャム)
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-7.htm 触れていないが、ギャラクティックで出演し、ジョージ・クリントンが飛び入り
http://43142.diarynote.jp/?day=20040205
http://43142.diarynote.jp/200712161021270000/
http://43142.diarynote.jp/201004080749482839/
▶過去の、山岸潤史
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/augustlive.htm
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http://43142.diarynote.jp/?day=20090519
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マーク・リーボウのセラミック・ドッグ
2018年7月24日 音楽 ニューアーク出身で在NYの無勝手派ギタリスト/シンガーのマーク・リーボウ(2001年1月19日、2008年8月3日、2008年12月14日、2009年12月13日、2010年12月12日、2011年8月4日、2014年7月28日、2017年5月18日)の2018年来日は、3作目となる新作『YRU Still Here』(Northern Spy)を出したばかりのトリオ・バンドであるセラミック・ドッグでのもの。ヤスミン・ハムダン(2014年9月19)やベン・フロスト(2014年10月2日)やベス・オートン他いろんな人のアルバムにも参加しているフィラデルフィア出身のシャザード・イズマイリー(ベース、キーボード、パーカッション)と、2016年にはECMから『The Bell』といういかにも音大の打楽器学科を出ていますというリーダー盤を出しているサンディエゴ出身のチェス・スミス(ドラム。実は、リーボウの弁によれば、ヘイシャン・ミュージックにも造詣が深いらしい)からなるリズム隊を擁してのもので、その顔ぶれは2008年のファースト作以来、変わっていない。南青山・ブルーノート東京、セカンド・ショウ。
リーボウなりのパンク・ロック・バンドであるセラミック・ドッグの新作は諧謔には富んでいるいるものの、それこそトランプが米国の長となる事実への嫌悪をぶちまけていて(実際、トランプが大統領になる前に3分2はできていたが、信じがたいことが起こってしまい作り変えたという)、それを意気揚々と生で場で開く。ザ・ラスト・ポエッツのような、スポークン・ワードを延々としていく曲もあった。そういえば、彼は9月にトム・ウェイツやミシェル・ンデゲオチェロ(2002年6月18日、2003年11月18日、2003年11月22日、2008年5月7日、2009年5月15日、2013年11月18日、2014年7月14日、2017年1月18日)、スティーヴ・アールらを曲ごとに入れたアルバム『Song of Resistance 1942~2018』(Antai)をリリースすることになっているが、そちらも当然、『YRU Still Here』と繋がる気持ちが横たわっている。正当なバカヤローの、枠を定めない表出はあっぱれと言うしありません。
▶過去の、マーク・リーボウ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-1.htm
http://43142.diarynote.jp/200808090220110000/
http://43142.diarynote.jp/200812281440093394/
http://43142.diarynote.jp/201001051622194305/
http://43142.diarynote.jp/201012131714372906/
http://43142.diarynote.jp/201108101630438805/
http://43142.diarynote.jp/201408051026553769/
http://43142.diarynote.jp/201705191100017980/
▶︎過去の、ヤスミン・ハムダン
http://43142.diarynote.jp/201409210941511472/
▶︎過去の、ベン・フロスト
http://43142.diarynote.jp/201410031145551479/
▶過去の、ミシェル・ンデゲオチェロ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-6.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-11.htm
http://43142.diarynote.jp/200805090836380000/
http://43142.diarynote.jp/200905161026033788/
http://43142.diarynote.jp/201311191050581790/
http://43142.diarynote.jp/201407151135353688/
http://43142.diarynote.jp/201701191854055570/
<翌日の、リーボウ>
インタヴューをした。ブルーノート東京の楽屋に行くと、彼は8月下旬に同所で帯公演を持つ矢野顕子(2004年7月20日、2008年8月3日、2008年12月14日、2009年8月19日、2009年9月4日、2009年12月13日、2010年12月12日、2011年9月9日、2011年12月11日、2012年8月21日、2013年8月11日、2013年11月30日、2014年8月7日、2015年8月20日、2016年9月15日、2017年12月10)にメーセージを手書きしていた。楽屋にいたら、ここで前(2008年8月3日)に彼女とデュオ公演をやったことがフラッッシュ・バックし、一言彼女に残したくなったのだという。その際、リーボウは左手で字を書いていた。だが、彼の実演を見たことがある人なら分かるように、彼は右利きの持ち方でギターを弾く。最初、普通に右手の弾き方でギターを習ってしまい、そのままになってしまったそうな。左利きなのに右利きの持ち方でギターを弾いているという事実は、あなたのギター演奏に影響を及ぼしていると感じていますかと問うと、「もちろん。だから、僕はジョージ・ベンソン(2016年9月17日)のような流麗な弾き方ができなくなった」。思わず、爆笑。
ところで、そんな彼に1枚CDを進呈。鳴らした場合 という変てこな名前を持つグループの『ふつえぬ』(balen disc)。リーダーであるギターの加藤一平(2013年9月22日、2015年6月15日、2018年3月15日、2018年6月7日、他)に加え、エレクトロニクスやテープや玩具のYuki Kaneko 、ターンテーブルの村田直哉(2016年11月2日、2017年7月10日)からなるそのトリオの音は、乱暴に言えば、加藤がつまびく生理的に素朴なエレクトリック・ギター音の調べに、他の2人が断続的に様々な音の差し込みを入れていき、総体は流れていき……。ポスト・プロダクションにはそれほど凝らず、その場の自在の丁々発止を素直にまとめたのではないかと推測するが、鋭敏な飛躍や越境の先に、記憶に奥にある甘美な像を浮き上がらさせたりするあたりは、ある種アメリカーナと言われる類の表現が味あわせるどこか不穏な夢心地感覚と繋がる。で、ぼくは『ふつえぬ』という感性と風情が綱引きするアルバムを“アヴァンギャラダイス”(←アヴァンギャルド+パラダイス)なんて称したくなってしまうんだよなあ。
▶過去の、矢野顕子
http://43142.diarynote.jp/200407200015350000/
http://43142.diarynote.jp/200808090220110000/
http://43142.diarynote.jp/200812281440093394/
http://43142.diarynote.jp/200908221621447408/
http://43142.diarynote.jp/200909120647256771/
http://43142.diarynote.jp/201001051622194305/
http://43142.diarynote.jp/201012131714372906/
http://43142.diarynote.jp/201109151818437240/
http://43142.diarynote.jp/201112191449196187/
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http://43142.diarynote.jp/?day=20130811
http://43142.diarynote.jp/201312051627467488/
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http://43142.diarynote.jp/201609201813357761/
http://43142.diarynote.jp/201712111145326498/
▶︎過去の、加藤一平
http://43142.diarynote.jp/201309260930584072/
http://43142.diarynote.jp/201506161247423392/
http://43142.diarynote.jp/?day=20180315
http://43142.diarynote.jp/201806081020157759/
▶︎過去の、村田直哉
http://43142.diarynote.jp/?day=20161102
http://43142.diarynote.jp/201707111737453393/
リーボウなりのパンク・ロック・バンドであるセラミック・ドッグの新作は諧謔には富んでいるいるものの、それこそトランプが米国の長となる事実への嫌悪をぶちまけていて(実際、トランプが大統領になる前に3分2はできていたが、信じがたいことが起こってしまい作り変えたという)、それを意気揚々と生で場で開く。ザ・ラスト・ポエッツのような、スポークン・ワードを延々としていく曲もあった。そういえば、彼は9月にトム・ウェイツやミシェル・ンデゲオチェロ(2002年6月18日、2003年11月18日、2003年11月22日、2008年5月7日、2009年5月15日、2013年11月18日、2014年7月14日、2017年1月18日)、スティーヴ・アールらを曲ごとに入れたアルバム『Song of Resistance 1942~2018』(Antai)をリリースすることになっているが、そちらも当然、『YRU Still Here』と繋がる気持ちが横たわっている。正当なバカヤローの、枠を定めない表出はあっぱれと言うしありません。
▶過去の、マーク・リーボウ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-1.htm
http://43142.diarynote.jp/200808090220110000/
http://43142.diarynote.jp/200812281440093394/
http://43142.diarynote.jp/201001051622194305/
http://43142.diarynote.jp/201012131714372906/
http://43142.diarynote.jp/201108101630438805/
http://43142.diarynote.jp/201408051026553769/
http://43142.diarynote.jp/201705191100017980/
▶︎過去の、ヤスミン・ハムダン
http://43142.diarynote.jp/201409210941511472/
▶︎過去の、ベン・フロスト
http://43142.diarynote.jp/201410031145551479/
▶過去の、ミシェル・ンデゲオチェロ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-6.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-11.htm
http://43142.diarynote.jp/200805090836380000/
http://43142.diarynote.jp/200905161026033788/
http://43142.diarynote.jp/201311191050581790/
http://43142.diarynote.jp/201407151135353688/
http://43142.diarynote.jp/201701191854055570/
<翌日の、リーボウ>
インタヴューをした。ブルーノート東京の楽屋に行くと、彼は8月下旬に同所で帯公演を持つ矢野顕子(2004年7月20日、2008年8月3日、2008年12月14日、2009年8月19日、2009年9月4日、2009年12月13日、2010年12月12日、2011年9月9日、2011年12月11日、2012年8月21日、2013年8月11日、2013年11月30日、2014年8月7日、2015年8月20日、2016年9月15日、2017年12月10)にメーセージを手書きしていた。楽屋にいたら、ここで前(2008年8月3日)に彼女とデュオ公演をやったことがフラッッシュ・バックし、一言彼女に残したくなったのだという。その際、リーボウは左手で字を書いていた。だが、彼の実演を見たことがある人なら分かるように、彼は右利きの持ち方でギターを弾く。最初、普通に右手の弾き方でギターを習ってしまい、そのままになってしまったそうな。左利きなのに右利きの持ち方でギターを弾いているという事実は、あなたのギター演奏に影響を及ぼしていると感じていますかと問うと、「もちろん。だから、僕はジョージ・ベンソン(2016年9月17日)のような流麗な弾き方ができなくなった」。思わず、爆笑。
ところで、そんな彼に1枚CDを進呈。鳴らした場合 という変てこな名前を持つグループの『ふつえぬ』(balen disc)。リーダーであるギターの加藤一平(2013年9月22日、2015年6月15日、2018年3月15日、2018年6月7日、他)に加え、エレクトロニクスやテープや玩具のYuki Kaneko 、ターンテーブルの村田直哉(2016年11月2日、2017年7月10日)からなるそのトリオの音は、乱暴に言えば、加藤がつまびく生理的に素朴なエレクトリック・ギター音の調べに、他の2人が断続的に様々な音の差し込みを入れていき、総体は流れていき……。ポスト・プロダクションにはそれほど凝らず、その場の自在の丁々発止を素直にまとめたのではないかと推測するが、鋭敏な飛躍や越境の先に、記憶に奥にある甘美な像を浮き上がらさせたりするあたりは、ある種アメリカーナと言われる類の表現が味あわせるどこか不穏な夢心地感覚と繋がる。で、ぼくは『ふつえぬ』という感性と風情が綱引きするアルバムを“アヴァンギャラダイス”(←アヴァンギャルド+パラダイス)なんて称したくなってしまうんだよなあ。
▶過去の、矢野顕子
http://43142.diarynote.jp/200407200015350000/
http://43142.diarynote.jp/200808090220110000/
http://43142.diarynote.jp/200812281440093394/
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http://43142.diarynote.jp/201109151818437240/
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▶︎過去の、加藤一平
http://43142.diarynote.jp/201309260930584072/
http://43142.diarynote.jp/201506161247423392/
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▶︎過去の、村田直哉
http://43142.diarynote.jp/?day=20161102
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ダニ・グルジェル。ニコール・ヘンリー
2018年7月26日 音楽 ブラジル人ジャズ歌手のダニ・グルジェル(2013年9月7日、2014年9月27日、2015年9月22日、2016年11月7日、2017年9月29日)の来日公演はこれまで母親であるピアニストのデボラ・グルジェルと一緒のそれだったが、今回は単独名義のリーダー・アルバムに合わせて、個人名義にて実演を持つ。そしたら、旦那であるドラマーであるチアゴ・ハベーロ(2013年9月7日、2014年9月27日、2015年9月22日、2016年11月7日、2017年9月29日)は当然いるとして、ピアノレス編成で事にあたった。ギターが2人でガブリエル・サンチアゴとコンハード・ゴイス(2017年9月29日)、そしてエレクトリック・ベースがフレデリコ・エリオドロという陣容なり。南青山・ブルーノート東京、ファースト・ショウ。
コンハード・ゴイスはもうパット・メセニー(1999年12月15日、2002年9月19日、2010年6月12日、2012年1月25日、2012年3月3日、2013年5月21日、2015年9月27日)的な演奏をするが、その総体はブラジル色が入ったメセニー的サウンドにプログ・ロック的要素が入ったような曲/サウンドに、スキャットも駆使するデボラ・グルジェルの歌が載ると説明できそうな感じ。曲はメンバーたちが書いているようだが、一部かなりライン取りが難しすぎて歌の音程が外れるところがあるのは、見解が別れるかもしれない。よくぞ人間能力を超えたところに毅然として挑戦しているという評価もできるし、もう少し見据える地点を低くして楽に聞けるようにして欲しいという軟弱な見解もぼくは持たなくはない。なんにせよ、澄んだミュージシャンシップのもと創造性と音楽美学の追求を颯爽と行なっているのは間違いない。
▶過去の、ダニ・グルジェルとチアゴ・ハベーロ
http://43142.diarynote.jp/201309161507226186/
http://43142.diarynote.jp/201409291720019557/
http://43142.diarynote.jp/201509231115245724/
http://43142.diarynote.jp/201611101703321633/
http://43142.diarynote.jp/201710011917499392/
▶︎過去の、コンハード・ゴイス
http://43142.diarynote.jp/201710011917499392/
▶過去の、パット・メセニー
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/december1999live.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-9.htm
http://43142.diarynote.jp/201006181520054406/
http://43142.diarynote.jp/201201271245417497/
http://43142.diarynote.jp/201203062005542291/
http://43142.diarynote.jp/201305260927026044/
http://43142.diarynote.jp/201510021129591335
その後は、丸の内・コットンクラブで、米国のジャズ歌手のニコール・ヘンリー(2008年4月25日、2009年11月18日、2009年12月22日)を見る。間に何度か来日しているはず(日本でのライヴ盤も出しているか)だが、9年ぶりに彼女を見ることになるのか。ピアノのジョン・ディ・マルチーノ、ギターのトム・ガーナ、ベースのリッチー・グッズ、ドラムのジョナサン・バーバーという面々(リズム隊がアフリカ系)を擁してのパフォーマンスとなる。
やっぱり、身長もあるし、ヘンリーは見栄えがするなとショウに接していたのだが、徐々にうーんとなってしまう。あまりに、純正ジャズ歌手として実演をすすめすぎ。が、終盤にエタ・ジェイムズのブルージィ・ソウル曲「アット・ラスト」をやり、ようやくぼくはそうコレコレとグっと身を乗り出し、アガる。バンド音の語調も強くなり、ギター・ソロも急にブルージィにカっとんだものとなり、何よりヘンリーの歌の輝きが断然それまでと異なる。やっぱし、彼女は少しR&Bが入ったほうのジャズ歌唱をしなきゃ。そっちのほうだとしっくりくるおてんば具合もしっとり目の純ジャズ調だと、ぼくはどこか収まりの悪さを感じてしまう。「アット・ラスト」に続くスタンダード「ザッツ・オール」も弾け気味で、ぼくにはまったくOK。まあ、そう感じたぼくのような聞き手は少数派かもしれないが。あと、途中で歌った「ムーン・リヴァー」は本当にいい曲だと思わせるものが、ありました。
▶︎過去の、ニコール・ヘンリー
http://43142.diarynote.jp/200804271429280000/
http://43142.diarynote.jp/200911212112151307/
http://43142.diarynote.jp/201001051627152773/
<今日の、サイド・マン>
ニコール・ヘンリーに同行したギタリストの(2008年4月25日、2009年11月18日、2009年12月22日)トム・ガーナは見た目はどってことないおじさんだが、その個人活動はなかなか興味深い。ニュー・スクールやジュリアードで学んだ後に業界入りし、スティープル・チェイスから出している作品群はコンサヴァ傾向にあるが、ことリーダー・ライヴにおいてはあららなことをいろいろ実践。例えば今年に限っても、ザ・オールマン・ブラザース・バンドのオテイル・バーブリッジとデュオをやったり、ブライアン・ブレイド(2000年12月6日、2001年8月3日、2002年8月25日、2004年2月9日、2008年9月4日、2009年7月20日、2011年5月12日、2012年1月16日、2012年3月15日 、2012年5月22日、2014年2月12日、2014年4月14日、2015年5月27日、2016年5月18日、2017年12月16日、2018年5月22日 )、ケンドリック・スコット(2009年3月26日、2013年2月2日、2013年8月18日、2013年9月11日、2015年2月4日、2015年11月10日、2016年3月1日、2017年1月18日、2017年1月23日、2018年5月28日)、ジョン・パティトゥトゥッチ(2001年8月3日、2002年8月25日、2004年2月9日、2006年9月3日、2012年6月13日、2014年2月12日、2014年4月14日、2015年5月27日、2015年9月6日、2016年5月18日、2018年5月22)、ベン・ウィリアムズ2009年5月18日、2009年9月3日、2010年5月30日、2012年3月3日、2012年5月28日、2013年4月1日、2013年5月21日、2015年1月22日、2015年12月12日、2016年7月3日、2016年9月1日、2016年12月11日、2017年12月7日、2018年2月21日、2018年5月28日)、ネイト・スミス(2012年5月28日、2015年8月5日、2016年2月16日、2018年2月21日、2018年6月1日)ら錚々たる奏者たちを擁するリーダー公演を本国でやっている。何気に、すごくない? なお、ニコール・ヘンリーもヴィセンテ・アーチャー(2007年10月3日、2009年4月13日、2010年7月24日、2012年6月29日、2013年2月2日、2013年6月4日、2016年12月20日、2018年1月3日)やクラレンス・ペン(2012年12月17日、2013年12月17日、2015年3月5日、2017年6月7日)、ケヴィン・ヘイズ(2016年12月6日、2017年2月7日 )、アダム・ロジャース(2012年5月28日、2015年5月27日、2016年5月18日、2018年6月1日)を擁したNY録音のライヴ・アルバムを2013年に出してもいますね。そこでは、アレサ・フランクリンやビル・ウィザースやライオネル・リッチーらの曲を取り上げている。
▶過去の、ブライアン・ブレイド
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-12.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-8.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/framepagelive.htm
http://43142.diarynote.jp/200402091738240000/
http://43142.diarynote.jp/200809071429250000/
http://43142.diarynote.jp/200908061810483865/
http://43142.diarynote.jp/201105140859559227/
http://43142.diarynote.jp/201201171011033219/
http://43142.diarynote.jp/201203161146266803/
http://43142.diarynote.jp/201205301327209613/
http://43142.diarynote.jp/?day=20140212
http://43142.diarynote.jp/201404161959228005/
http://43142.diarynote.jp/201505281537538677/
http://43142.diarynote.jp/201605240831421865/
http://43142.diarynote.jp/?day=20160803
http://43142.diarynote.jp/201712181015052794/
https://43142.diarynote.jp/201805230726481296/
▶過去の、ケンドリック・スコット
http://43142.diarynote.jp/?day=20090326
http://43142.diarynote.jp/201302041827243806/
http://43142.diarynote.jp/201308191407221107/
http://43142.diarynote.jp/201309161510164697/
http://43142.diarynote.jp/201502051100298160/
http://43142.diarynote.jp/201511120022503788/
http://43142.diarynote.jp/?day=20160301
http://43142.diarynote.jp/201701191854055570/
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https://43142.diarynote.jp/201805290906425481/
▶過去の、ベン・ウィリアムズ
http://43142.diarynote.jp/200905191118258984/
http://43142.diarynote.jp/200909120646397236/
http://43142.diarynote.jp/?day=20100530
http://43142.diarynote.jp/?day=20120303
http://43142.diarynote.jp/201205301445023004/
http://43142.diarynote.jp/201304031026406106/
http://43142.diarynote.jp/201305260927026044/
http://43142.diarynote.jp/201501230914317086/
http://43142.diarynote.jp/201607100827363436/
http://43142.diarynote.jp/?month=201609
http://43142.diarynote.jp/201612171245154424/
http://43142.diarynote.jp/201712081715389473/
http://43142.diarynote.jp/201802221538438234/
https://43142.diarynote.jp/201805290906425481/
▶過去の、ジョン・パティトゥッチ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-8.htm 2001年8月3日
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/framepagelive.htm 2002年8月25日
http://43142.diarynote.jp/200402091738240000/
http://43142.diarynote.jp/200609070211000000
http://43142.diarynote.jp/201206141343402196/
http://43142.diarynote.jp/201402140843255048/
http://43142.diarynote.jp/201404161959228005/
http://43142.diarynote.jp/201505281537538677/
http://43142.diarynote.jp/201509220833541918/
http://43142.diarynote.jp/201605240831421865/
https://43142.diarynote.jp/201805230726481296/
▶過去の、ネイト・スミス
http://43142.diarynote.jp/201205301445023004/
http://43142.diarynote.jp/?day=20150805
http://43142.diarynote.jp/201602181207326029/
http://43142.diarynote.jp/201802221538438234/
http://43142.diarynote.jp/201806040807198626/
▶過去の、ヴィセンテ・アーチャー
http://43142.diarynote.jp/200710121727100000/
http://43142.diarynote.jp/?day=20090413
http://43142.diarynote.jp/?day=20100724
http://43142.diarynote.jp/201207031353196616/
http://43142.diarynote.jp/201302041827243806/
http://43142.diarynote.jp/201306060730086224/
http://43142.diarynote.jp/201612211059578863/
http://43142.diarynote.jp/201801042046591963/
▶︎過去の、クラレンス・ペン
http://43142.diarynote.jp/201212190844487864/
http://43142.diarynote.jp/201312181034409673/
http://43142.diarynote.jp/?day=20150305
http://43142.diarynote.jp/201706081034584863/
▶︎過去の、ケヴィン・ヘイズ
http://43142.diarynote.jp/201612091513593556/
http://43142.diarynote.jp/201702090925559534/
▶過去の、アダム・ロジャース
http://43142.diarynote.jp/201205301445023004/
http://43142.diarynote.jp/201505281537538677/
http://43142.diarynote.jp/201605240831421865/
http://43142.diarynote.jp/201806040807198626/
コンハード・ゴイスはもうパット・メセニー(1999年12月15日、2002年9月19日、2010年6月12日、2012年1月25日、2012年3月3日、2013年5月21日、2015年9月27日)的な演奏をするが、その総体はブラジル色が入ったメセニー的サウンドにプログ・ロック的要素が入ったような曲/サウンドに、スキャットも駆使するデボラ・グルジェルの歌が載ると説明できそうな感じ。曲はメンバーたちが書いているようだが、一部かなりライン取りが難しすぎて歌の音程が外れるところがあるのは、見解が別れるかもしれない。よくぞ人間能力を超えたところに毅然として挑戦しているという評価もできるし、もう少し見据える地点を低くして楽に聞けるようにして欲しいという軟弱な見解もぼくは持たなくはない。なんにせよ、澄んだミュージシャンシップのもと創造性と音楽美学の追求を颯爽と行なっているのは間違いない。
▶過去の、ダニ・グルジェルとチアゴ・ハベーロ
http://43142.diarynote.jp/201309161507226186/
http://43142.diarynote.jp/201409291720019557/
http://43142.diarynote.jp/201509231115245724/
http://43142.diarynote.jp/201611101703321633/
http://43142.diarynote.jp/201710011917499392/
▶︎過去の、コンハード・ゴイス
http://43142.diarynote.jp/201710011917499392/
▶過去の、パット・メセニー
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/december1999live.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-9.htm
http://43142.diarynote.jp/201006181520054406/
http://43142.diarynote.jp/201201271245417497/
http://43142.diarynote.jp/201203062005542291/
http://43142.diarynote.jp/201305260927026044/
http://43142.diarynote.jp/201510021129591335
その後は、丸の内・コットンクラブで、米国のジャズ歌手のニコール・ヘンリー(2008年4月25日、2009年11月18日、2009年12月22日)を見る。間に何度か来日しているはず(日本でのライヴ盤も出しているか)だが、9年ぶりに彼女を見ることになるのか。ピアノのジョン・ディ・マルチーノ、ギターのトム・ガーナ、ベースのリッチー・グッズ、ドラムのジョナサン・バーバーという面々(リズム隊がアフリカ系)を擁してのパフォーマンスとなる。
やっぱり、身長もあるし、ヘンリーは見栄えがするなとショウに接していたのだが、徐々にうーんとなってしまう。あまりに、純正ジャズ歌手として実演をすすめすぎ。が、終盤にエタ・ジェイムズのブルージィ・ソウル曲「アット・ラスト」をやり、ようやくぼくはそうコレコレとグっと身を乗り出し、アガる。バンド音の語調も強くなり、ギター・ソロも急にブルージィにカっとんだものとなり、何よりヘンリーの歌の輝きが断然それまでと異なる。やっぱし、彼女は少しR&Bが入ったほうのジャズ歌唱をしなきゃ。そっちのほうだとしっくりくるおてんば具合もしっとり目の純ジャズ調だと、ぼくはどこか収まりの悪さを感じてしまう。「アット・ラスト」に続くスタンダード「ザッツ・オール」も弾け気味で、ぼくにはまったくOK。まあ、そう感じたぼくのような聞き手は少数派かもしれないが。あと、途中で歌った「ムーン・リヴァー」は本当にいい曲だと思わせるものが、ありました。
▶︎過去の、ニコール・ヘンリー
http://43142.diarynote.jp/200804271429280000/
http://43142.diarynote.jp/200911212112151307/
http://43142.diarynote.jp/201001051627152773/
<今日の、サイド・マン>
ニコール・ヘンリーに同行したギタリストの(2008年4月25日、2009年11月18日、2009年12月22日)トム・ガーナは見た目はどってことないおじさんだが、その個人活動はなかなか興味深い。ニュー・スクールやジュリアードで学んだ後に業界入りし、スティープル・チェイスから出している作品群はコンサヴァ傾向にあるが、ことリーダー・ライヴにおいてはあららなことをいろいろ実践。例えば今年に限っても、ザ・オールマン・ブラザース・バンドのオテイル・バーブリッジとデュオをやったり、ブライアン・ブレイド(2000年12月6日、2001年8月3日、2002年8月25日、2004年2月9日、2008年9月4日、2009年7月20日、2011年5月12日、2012年1月16日、2012年3月15日 、2012年5月22日、2014年2月12日、2014年4月14日、2015年5月27日、2016年5月18日、2017年12月16日、2018年5月22日 )、ケンドリック・スコット(2009年3月26日、2013年2月2日、2013年8月18日、2013年9月11日、2015年2月4日、2015年11月10日、2016年3月1日、2017年1月18日、2017年1月23日、2018年5月28日)、ジョン・パティトゥトゥッチ(2001年8月3日、2002年8月25日、2004年2月9日、2006年9月3日、2012年6月13日、2014年2月12日、2014年4月14日、2015年5月27日、2015年9月6日、2016年5月18日、2018年5月22)、ベン・ウィリアムズ2009年5月18日、2009年9月3日、2010年5月30日、2012年3月3日、2012年5月28日、2013年4月1日、2013年5月21日、2015年1月22日、2015年12月12日、2016年7月3日、2016年9月1日、2016年12月11日、2017年12月7日、2018年2月21日、2018年5月28日)、ネイト・スミス(2012年5月28日、2015年8月5日、2016年2月16日、2018年2月21日、2018年6月1日)ら錚々たる奏者たちを擁するリーダー公演を本国でやっている。何気に、すごくない? なお、ニコール・ヘンリーもヴィセンテ・アーチャー(2007年10月3日、2009年4月13日、2010年7月24日、2012年6月29日、2013年2月2日、2013年6月4日、2016年12月20日、2018年1月3日)やクラレンス・ペン(2012年12月17日、2013年12月17日、2015年3月5日、2017年6月7日)、ケヴィン・ヘイズ(2016年12月6日、2017年2月7日 )、アダム・ロジャース(2012年5月28日、2015年5月27日、2016年5月18日、2018年6月1日)を擁したNY録音のライヴ・アルバムを2013年に出してもいますね。そこでは、アレサ・フランクリンやビル・ウィザースやライオネル・リッチーらの曲を取り上げている。
▶過去の、ブライアン・ブレイド
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-12.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-8.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/framepagelive.htm
http://43142.diarynote.jp/200402091738240000/
http://43142.diarynote.jp/200809071429250000/
http://43142.diarynote.jp/200908061810483865/
http://43142.diarynote.jp/201105140859559227/
http://43142.diarynote.jp/201201171011033219/
http://43142.diarynote.jp/201203161146266803/
http://43142.diarynote.jp/201205301327209613/
http://43142.diarynote.jp/?day=20140212
http://43142.diarynote.jp/201404161959228005/
http://43142.diarynote.jp/201505281537538677/
http://43142.diarynote.jp/201605240831421865/
http://43142.diarynote.jp/?day=20160803
http://43142.diarynote.jp/201712181015052794/
https://43142.diarynote.jp/201805230726481296/
▶過去の、ケンドリック・スコット
http://43142.diarynote.jp/?day=20090326
http://43142.diarynote.jp/201302041827243806/
http://43142.diarynote.jp/201308191407221107/
http://43142.diarynote.jp/201309161510164697/
http://43142.diarynote.jp/201502051100298160/
http://43142.diarynote.jp/201511120022503788/
http://43142.diarynote.jp/?day=20160301
http://43142.diarynote.jp/201701191854055570/
http://43142.diarynote.jp/201701240949045953/
https://43142.diarynote.jp/201805290906425481/
▶過去の、ベン・ウィリアムズ
http://43142.diarynote.jp/200905191118258984/
http://43142.diarynote.jp/200909120646397236/
http://43142.diarynote.jp/?day=20100530
http://43142.diarynote.jp/?day=20120303
http://43142.diarynote.jp/201205301445023004/
http://43142.diarynote.jp/201304031026406106/
http://43142.diarynote.jp/201305260927026044/
http://43142.diarynote.jp/201501230914317086/
http://43142.diarynote.jp/201607100827363436/
http://43142.diarynote.jp/?month=201609
http://43142.diarynote.jp/201612171245154424/
http://43142.diarynote.jp/201712081715389473/
http://43142.diarynote.jp/201802221538438234/
https://43142.diarynote.jp/201805290906425481/
▶過去の、ジョン・パティトゥッチ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-8.htm 2001年8月3日
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/framepagelive.htm 2002年8月25日
http://43142.diarynote.jp/200402091738240000/
http://43142.diarynote.jp/200609070211000000
http://43142.diarynote.jp/201206141343402196/
http://43142.diarynote.jp/201402140843255048/
http://43142.diarynote.jp/201404161959228005/
http://43142.diarynote.jp/201505281537538677/
http://43142.diarynote.jp/201509220833541918/
http://43142.diarynote.jp/201605240831421865/
https://43142.diarynote.jp/201805230726481296/
▶過去の、ネイト・スミス
http://43142.diarynote.jp/201205301445023004/
http://43142.diarynote.jp/?day=20150805
http://43142.diarynote.jp/201602181207326029/
http://43142.diarynote.jp/201802221538438234/
http://43142.diarynote.jp/201806040807198626/
▶過去の、ヴィセンテ・アーチャー
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http://43142.diarynote.jp/?day=20090413
http://43142.diarynote.jp/?day=20100724
http://43142.diarynote.jp/201207031353196616/
http://43142.diarynote.jp/201302041827243806/
http://43142.diarynote.jp/201306060730086224/
http://43142.diarynote.jp/201612211059578863/
http://43142.diarynote.jp/201801042046591963/
▶︎過去の、クラレンス・ペン
http://43142.diarynote.jp/201212190844487864/
http://43142.diarynote.jp/201312181034409673/
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▶︎過去の、ケヴィン・ヘイズ
http://43142.diarynote.jp/201612091513593556/
http://43142.diarynote.jp/201702090925559534/
▶過去の、アダム・ロジャース
http://43142.diarynote.jp/201205301445023004/
http://43142.diarynote.jp/201505281537538677/
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http://43142.diarynote.jp/201806040807198626/
ドクター・ロニー・スミス・トリオ。ソフト・マシーン
2018年7月28日 音楽 ブルーノートから1968年にデビューし、近年はまたブルーノートに戻っている〜社長A&Rのドン・ワズ(2013年2月15日)が呼び戻したと言われている〜傑物ジャズ・オルガン奏者(2015年7月2日)の公演は、リーダー作をいろいろ出している白人ギタリストのジョナサン・クライスバーグ(2015年7月2日)と新進ドラマーのザビエル・ブレーカーとのトリオにてなされる。御大の2018年新作『All in My Mind』ではクライスバーグが補助プロデューサー/アレンジャーとしてもクレジットされていて、パっと聞くぶんにはスミスとの相性が高いとは思えないのだが、スミスからの信頼は厚いようだ。南青山・ブルーノート東京・
ハモンド・オルガンを中心に弾き、あとPCと繋いだ小さなキーボード(トランペット音やシンフォニックな音をそれで出した)やコンガ音の出るパッドなどを、御大は扱う。もう1台横に置いていたキーボードは弾かず。そして、終盤は今トレードマークとなっている仕込み杖状カスタム電気1弦楽器も大活躍させ、客をわかせる。彼はその際、前のほうを動いたりして、客のポテト・フライをつまんだりもした。驚きや“電波”度は初めて見た前回の方がでかかったが、米国黒人音楽愛好家で良かったと思わせるところは、その格好もふくめていろいろ。今回、改めてスミスのオルガン音のダイナミクスの凄みを実感し、それは宇宙と交信しているのだと思わずにはいられず。そんなこともあり、今一番サン・ラーが提示したもやもやを引き継いているのも、彼ではないかと思ったりもした。
ギターのジョナサン・クライスバーグは来月に丸の内・コットンクラブで2日間のリーダー公演(それも、オルガン・トリオ編成)を行う。そのことをMCで紹介してもいいし(まあ、振る舞いは雄弁だが、スミスはほとんど喋らない人)、告知チラシを目立つ所に置くなどしてもよかったのではないか。あったのかもしれないが、ぼくの目にはとまらなかった。
▶︎過去の、ドクター・ロニー・スミス
http://43142.diarynote.jp/201507030846173120/
▶︎過去の、ジョナサン・クライスバーグ
http://43142.diarynote.jp/201507030846173120/
▶︎過去の、ドン・ワズ
http://43142.diarynote.jp/201302181044151204/
▶過去の、サン・ラー亡き後のサン・ラー・アーケストラ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-8.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-9.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-7.htm
http://43142.diarynote.jp/201407051336285619/
その後、六本木・ビルボードライヴ東京で、UKジャズ・ロックのレガシー的バンドであるソフト・マシーンの名前を引き継ぐバンドを見る。ギターのジョン・エサリッジ(1975年加入。記載はMCを担当した彼の弁による)、テナー・サックスとフルートとソプラノ・サックスと少しだけキーボードのセオ・トラビス(2015年加入)、電気ベースのロイ・バビントン(1972年加入)、ドラムのジョン・マーシャル(1971年加入)という面々による。途中からゲストとして、ゲイリー・ハズバンド( 2014年3月25日)もピアノとキーボードで加わった。ドラマー以外は皆、譜面を置いていた。リズム・セクションの二人が今回のツアーをもって引退するようで、フェアウェル・ツアーと名乗ってのものだ。
長年受けつがれてきたインストゥメンタル流儀を生理的にまったり(やはり、若いピチピチのドラマーの音を聞いたあとだと、そう感じてしまう)、かつ悠々と披露する。ぐうぜん隣にいたプログ・ロック・クレイズの知人によれば、彼らの有名曲はけっこうやったそう。終盤に演奏した、ぼくが一番しっくりきた曲はわりと新しい曲らしい。その次にやった最終曲は初めて演奏すると言っていたが、それも良かったな。と、変なところで、面々の現役性を感じてしまったかもしれない。
▶︎過去の、ゲイリー・ハズバンド
http://43142.diarynote.jp/201403270907123498/
<今日は、台風>
異例の動きをするとともに、勢力強しと言われる台風が上陸すると言われていた日。長靴を履いて、出かける。念のため余裕を持って16時すぎに家を出るときは、外出を躊躇するほどではなかったが、少し強い雨風あり。電車、遅延なし。少しはキャンセルは出たようだが、会場は立派な入り。そのブルーノートを出るさい、店舗前にタクシーが止まっていて思わず乗ってしまった(この日はドア・マンがいて、ドアとタクシーの間、傘をかざしてくれる)が、運転手さんが言うには、雨はもうほぼ止んでいますよ。道は混んでおらず、すうっと六本木ミッドタウン奥のザ・リッツ&カールトン・ホテルの玄関へ。ビルボードライブにタクって行くには、ここで降りたほうが歩かずにすむ。そして、こちらはほぼフル・ハウス。会場入りしたとき、男子トイレに列ができていて、オトコ比率が高い公演なのだと実感した。
帰りも、平穏。危惧していたが、台風の影響はなし。でも、それだけ西日本に移動しているのかとも思えて、心が曇る。今回唯一の影響があったのは、プロモーション来日していたホセ・ジェイムズ(2008年9月18日、2010年11月11日、2011年1月12日、2012年2月18日、2012年9月13日、2013年2月15日、2014年7月27日、2015年2月15日、2016年2月16日、2017年2月15日、2018年2月21日)のインタヴューが飛んだことぐらい。本当は今日帰国するところが、台風のため便が発てなくなることを考え、予定を1日早く切り上げたことで、昨日予定されていた取材がキャンセルとなった。まあ、彼の場合、メール・インタヴューにも誠実に長々と答えてくれるので大丈夫でしょう。そういえば、ソフト・マシーンを見ているときに、知人からフジ・ロックのライヴ配信映像でフィッシュボーン(2000年7月28日、2007年4月5日、2007年4月6日、2009年11月25日、2010年7月31日、2011年8月8日、2013年6月3日)が今やっていてカッコいいよ〜んというメールが届く。うれしい。
▶過去の、ホセ・ジェイムズ
http://43142.diarynote.jp/200809191051472579/
http://43142.diarynote.jp/201011140051119042/
http://43142.diarynote.jp/201101131336421886/
http://43142.diarynote.jp/201202200901013744/
http://43142.diarynote.jp/201209191239346073/
http://43142.diarynote.jp/201302181044151204/
http://43142.diarynote.jp/201408051020111821/
http://43142.diarynote.jp/201502170939564537/
http://43142.diarynote.jp/201602181207326029/
http://43142.diarynote.jp/201702201427067352/
http://43142.diarynote.jp/201802221538438234/
▶過去の、フィッシュボーン
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-7.htm フジ・ロック
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-10.htm
http://43142.diarynote.jp/200704112101130000/ 豪バイロン・ベイ
http://43142.diarynote.jp/200806121400260000/ 豪ベイロン・ベイ
http://43142.diarynote.jp/200911281704335025/ アンジェロ単独
http://43142.diarynote.jp/?day=20100731 フジ・ロック
http://43142.diarynote.jp/201108101638376353/
http://43142.diarynote.jp/201306060729285922/
http://43142.diarynote.jp/201412310727087161/ NY実演のライヴ配信。
ハモンド・オルガンを中心に弾き、あとPCと繋いだ小さなキーボード(トランペット音やシンフォニックな音をそれで出した)やコンガ音の出るパッドなどを、御大は扱う。もう1台横に置いていたキーボードは弾かず。そして、終盤は今トレードマークとなっている仕込み杖状カスタム電気1弦楽器も大活躍させ、客をわかせる。彼はその際、前のほうを動いたりして、客のポテト・フライをつまんだりもした。驚きや“電波”度は初めて見た前回の方がでかかったが、米国黒人音楽愛好家で良かったと思わせるところは、その格好もふくめていろいろ。今回、改めてスミスのオルガン音のダイナミクスの凄みを実感し、それは宇宙と交信しているのだと思わずにはいられず。そんなこともあり、今一番サン・ラーが提示したもやもやを引き継いているのも、彼ではないかと思ったりもした。
ギターのジョナサン・クライスバーグは来月に丸の内・コットンクラブで2日間のリーダー公演(それも、オルガン・トリオ編成)を行う。そのことをMCで紹介してもいいし(まあ、振る舞いは雄弁だが、スミスはほとんど喋らない人)、告知チラシを目立つ所に置くなどしてもよかったのではないか。あったのかもしれないが、ぼくの目にはとまらなかった。
▶︎過去の、ドクター・ロニー・スミス
http://43142.diarynote.jp/201507030846173120/
▶︎過去の、ジョナサン・クライスバーグ
http://43142.diarynote.jp/201507030846173120/
▶︎過去の、ドン・ワズ
http://43142.diarynote.jp/201302181044151204/
▶過去の、サン・ラー亡き後のサン・ラー・アーケストラ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-8.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-9.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-7.htm
http://43142.diarynote.jp/201407051336285619/
その後、六本木・ビルボードライヴ東京で、UKジャズ・ロックのレガシー的バンドであるソフト・マシーンの名前を引き継ぐバンドを見る。ギターのジョン・エサリッジ(1975年加入。記載はMCを担当した彼の弁による)、テナー・サックスとフルートとソプラノ・サックスと少しだけキーボードのセオ・トラビス(2015年加入)、電気ベースのロイ・バビントン(1972年加入)、ドラムのジョン・マーシャル(1971年加入)という面々による。途中からゲストとして、ゲイリー・ハズバンド( 2014年3月25日)もピアノとキーボードで加わった。ドラマー以外は皆、譜面を置いていた。リズム・セクションの二人が今回のツアーをもって引退するようで、フェアウェル・ツアーと名乗ってのものだ。
長年受けつがれてきたインストゥメンタル流儀を生理的にまったり(やはり、若いピチピチのドラマーの音を聞いたあとだと、そう感じてしまう)、かつ悠々と披露する。ぐうぜん隣にいたプログ・ロック・クレイズの知人によれば、彼らの有名曲はけっこうやったそう。終盤に演奏した、ぼくが一番しっくりきた曲はわりと新しい曲らしい。その次にやった最終曲は初めて演奏すると言っていたが、それも良かったな。と、変なところで、面々の現役性を感じてしまったかもしれない。
▶︎過去の、ゲイリー・ハズバンド
http://43142.diarynote.jp/201403270907123498/
<今日は、台風>
異例の動きをするとともに、勢力強しと言われる台風が上陸すると言われていた日。長靴を履いて、出かける。念のため余裕を持って16時すぎに家を出るときは、外出を躊躇するほどではなかったが、少し強い雨風あり。電車、遅延なし。少しはキャンセルは出たようだが、会場は立派な入り。そのブルーノートを出るさい、店舗前にタクシーが止まっていて思わず乗ってしまった(この日はドア・マンがいて、ドアとタクシーの間、傘をかざしてくれる)が、運転手さんが言うには、雨はもうほぼ止んでいますよ。道は混んでおらず、すうっと六本木ミッドタウン奥のザ・リッツ&カールトン・ホテルの玄関へ。ビルボードライブにタクって行くには、ここで降りたほうが歩かずにすむ。そして、こちらはほぼフル・ハウス。会場入りしたとき、男子トイレに列ができていて、オトコ比率が高い公演なのだと実感した。
帰りも、平穏。危惧していたが、台風の影響はなし。でも、それだけ西日本に移動しているのかとも思えて、心が曇る。今回唯一の影響があったのは、プロモーション来日していたホセ・ジェイムズ(2008年9月18日、2010年11月11日、2011年1月12日、2012年2月18日、2012年9月13日、2013年2月15日、2014年7月27日、2015年2月15日、2016年2月16日、2017年2月15日、2018年2月21日)のインタヴューが飛んだことぐらい。本当は今日帰国するところが、台風のため便が発てなくなることを考え、予定を1日早く切り上げたことで、昨日予定されていた取材がキャンセルとなった。まあ、彼の場合、メール・インタヴューにも誠実に長々と答えてくれるので大丈夫でしょう。そういえば、ソフト・マシーンを見ているときに、知人からフジ・ロックのライヴ配信映像でフィッシュボーン(2000年7月28日、2007年4月5日、2007年4月6日、2009年11月25日、2010年7月31日、2011年8月8日、2013年6月3日)が今やっていてカッコいいよ〜んというメールが届く。うれしい。
▶過去の、ホセ・ジェイムズ
http://43142.diarynote.jp/200809191051472579/
http://43142.diarynote.jp/201011140051119042/
http://43142.diarynote.jp/201101131336421886/
http://43142.diarynote.jp/201202200901013744/
http://43142.diarynote.jp/201209191239346073/
http://43142.diarynote.jp/201302181044151204/
http://43142.diarynote.jp/201408051020111821/
http://43142.diarynote.jp/201502170939564537/
http://43142.diarynote.jp/201602181207326029/
http://43142.diarynote.jp/201702201427067352/
http://43142.diarynote.jp/201802221538438234/
▶過去の、フィッシュボーン
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-7.htm フジ・ロック
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-10.htm
http://43142.diarynote.jp/200704112101130000/ 豪バイロン・ベイ
http://43142.diarynote.jp/200806121400260000/ 豪ベイロン・ベイ
http://43142.diarynote.jp/200911281704335025/ アンジェロ単独
http://43142.diarynote.jp/?day=20100731 フジ・ロック
http://43142.diarynote.jp/201108101638376353/
http://43142.diarynote.jp/201306060729285922/
http://43142.diarynote.jp/201412310727087161/ NY実演のライヴ配信。
ザ・テスキー・ブラザーズ
2018年7月29日 音楽 豪州メルボルン出身の、ヴォーカル/ギター/ハープ担当者とギタリストの兄弟を中心とするバンドで、フジ・ロック27日出演後に急遽東京でフリー実演を敢行。渋谷・サラヴァ東京で、23時から60分パフォーマンスした。
兄弟に加え、ベース(サム・ピック奏法も巧みに織り込む)、ドラム、トロンボーン、トランペット(女性)という編成による。R&B、ブルース、カントリーなど、米国ルーツ・ミュージックをわしずかみにしたようなアーシー系のバンドだが、ライヴにおいてはカントリーの要素はなし。見事に骨太な、ソウル80%、ブルース20 %(一番ストレートなブルース曲調のものをやった八木のぶお;2015年11月11日〜が加わった)と分析できそうな実直ロックを聞かせてくれる。最後にやった曲は新曲のようだが、ホーン音は少しニューオーリンズ調で、おいしく弾む感じがあった。
いかにも豪州のライヴ・サーキットにもまれているという感じもあり、ハマった魅力を持つ、うれしいバンド。とともに、みんな好漢ぽいのも好印象だ。
▶︎過去の、八木のぶお
http://43142.diarynote.jp/201511120722274234/
<今日の、会場>
ピーター・バラカン(2014年10月25日、2015年10月25日、2016年10月22日、2017年10月21日、2017年10月22日、2018年5月9日)が登場時に、紹介MCをした。いかにもピーター・バラカンズ・ライヴマジックにも出そうなタイプのバンドであり、ライヴ・マジックの別室みたいですねと終演後に話しかけると、事実今年のそれに呼びたかったのだという。また、会場にいた久保田真琴(2004年5月7日、2009年10月12日、2010年12月4日、2013年2月5日、2013年9月20日、2014年9月16日、2015年10月25日、2015年11月11日、2018年1月6日)からは、かつて彼がやっていた夕焼け楽団の1977年ライヴの音をもらう。エリック・アンダーソン(2012年9月3日)やカントリー・ジョー・マクドナルド、ポール・ウィンター・コンソートや片肺編成のスタッフらが来日し晴海で複数日持たれた、鯨救済ベネフィット目的の“ローリング・ココナツ・レヴュー”でのものだという、お、そこでの夕焼け楽団には細野晴臣(2009年10月12日、2010年4月15日、2010年11月21日、2011年8月7日ち2012年8月12日、2012年9月5日、2013年1月29日、2013年8月7日、2013年8月11日、2014年10月25日、2017年11月13日)も入っている。そのころから、ハリー&マックの関係があったのか。あんとき、同フェスにはたしか五郎(1999年8月9日、2004年2月1日、2005年6月17日、2017年9月12日)さんも出てるんだよな。そのイヴェントのニュースは知っていたと思うけど、行こうとかいう気は確かなかった。外タレで聞いている人誰もいなかったし。あ、でもぼくのフェス的イヴェントの初体験は、その2年前。1975年に後楽園球場で持たれたワールド・ロック・フェスティヴァル(http://43142.diarynote.jp/200902080200527638/ 参照)には夏休みだったこともあり、小僧ながら単身東京に行って見ている。プレイガイド(当時、そういうチケット販売店が各所にあった)でドキドキしてチケットを買ったっけ。
▶︎過去の、ピーター・バラカン
http://43142.diarynote.jp/201410301511243448/
http://43142.diarynote.jp/201510290731105395/
http://43142.diarynote.jp/201610241405267224/
http://43142.diarynote.jp/201710240957109863/
http://43142.diarynote.jp/201710240958114009/
https://43142.diarynote.jp/?day=20180509
▶過去の、久保田麻琴
http://43142.diarynote.jp/200405071410000000/
http://43142.diarynote.jp/200910141731349364/
http://43142.diarynote.jp/?day=20101204
http://43142.diarynote.jp/201302091324078636/
http://43142.diarynote.jp/?day=20130920
http://43142.diarynote.jp/201409171722239857/
http://43142.diarynote.jp/201510290731105395/
http://43142.diarynote.jp/201511120722274234/
http://43142.diarynote.jp/201801071035098671/
▶過去の、細野晴臣
http://43142.diarynote.jp/200910141731349364/
http://43142.diarynote.jp/201004180836405961/
http://43142.diarynote.jp/201011250550109951/
http://43142.diarynote.jp/201208201258419318/
http://43142.diarynote.jp/201209181238434594/
http://43142.diarynote.jp/?day=20130129
http://43142.diarynote.jp/?day=20130807
http://43142.diarynote.jp/201108101635051749/
http://43142.diarynote.jp/201308130851402454/
http://43142.diarynote.jp/201410301511243448/
http://43142.diarynote.jp/201711141337544172/
▶︎過去の、エリック・アンダーソン
http://43142.diarynote.jp/201209181236296275/
▶︎過去の、中川五郎
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/augustlive.htm
http://43142.diarynote.jp/200402051852240000/
http://43142.diarynote.jp/200506200011180000/
http://43142.diarynote.jp/201709130923483891/
兄弟に加え、ベース(サム・ピック奏法も巧みに織り込む)、ドラム、トロンボーン、トランペット(女性)という編成による。R&B、ブルース、カントリーなど、米国ルーツ・ミュージックをわしずかみにしたようなアーシー系のバンドだが、ライヴにおいてはカントリーの要素はなし。見事に骨太な、ソウル80%、ブルース20 %(一番ストレートなブルース曲調のものをやった八木のぶお;2015年11月11日〜が加わった)と分析できそうな実直ロックを聞かせてくれる。最後にやった曲は新曲のようだが、ホーン音は少しニューオーリンズ調で、おいしく弾む感じがあった。
いかにも豪州のライヴ・サーキットにもまれているという感じもあり、ハマった魅力を持つ、うれしいバンド。とともに、みんな好漢ぽいのも好印象だ。
▶︎過去の、八木のぶお
http://43142.diarynote.jp/201511120722274234/
<今日の、会場>
ピーター・バラカン(2014年10月25日、2015年10月25日、2016年10月22日、2017年10月21日、2017年10月22日、2018年5月9日)が登場時に、紹介MCをした。いかにもピーター・バラカンズ・ライヴマジックにも出そうなタイプのバンドであり、ライヴ・マジックの別室みたいですねと終演後に話しかけると、事実今年のそれに呼びたかったのだという。また、会場にいた久保田真琴(2004年5月7日、2009年10月12日、2010年12月4日、2013年2月5日、2013年9月20日、2014年9月16日、2015年10月25日、2015年11月11日、2018年1月6日)からは、かつて彼がやっていた夕焼け楽団の1977年ライヴの音をもらう。エリック・アンダーソン(2012年9月3日)やカントリー・ジョー・マクドナルド、ポール・ウィンター・コンソートや片肺編成のスタッフらが来日し晴海で複数日持たれた、鯨救済ベネフィット目的の“ローリング・ココナツ・レヴュー”でのものだという、お、そこでの夕焼け楽団には細野晴臣(2009年10月12日、2010年4月15日、2010年11月21日、2011年8月7日ち2012年8月12日、2012年9月5日、2013年1月29日、2013年8月7日、2013年8月11日、2014年10月25日、2017年11月13日)も入っている。そのころから、ハリー&マックの関係があったのか。あんとき、同フェスにはたしか五郎(1999年8月9日、2004年2月1日、2005年6月17日、2017年9月12日)さんも出てるんだよな。そのイヴェントのニュースは知っていたと思うけど、行こうとかいう気は確かなかった。外タレで聞いている人誰もいなかったし。あ、でもぼくのフェス的イヴェントの初体験は、その2年前。1975年に後楽園球場で持たれたワールド・ロック・フェスティヴァル(http://43142.diarynote.jp/200902080200527638/ 参照)には夏休みだったこともあり、小僧ながら単身東京に行って見ている。プレイガイド(当時、そういうチケット販売店が各所にあった)でドキドキしてチケットを買ったっけ。
▶︎過去の、ピーター・バラカン
http://43142.diarynote.jp/201410301511243448/
http://43142.diarynote.jp/201510290731105395/
http://43142.diarynote.jp/201610241405267224/
http://43142.diarynote.jp/201710240957109863/
http://43142.diarynote.jp/201710240958114009/
https://43142.diarynote.jp/?day=20180509
▶過去の、久保田麻琴
http://43142.diarynote.jp/200405071410000000/
http://43142.diarynote.jp/200910141731349364/
http://43142.diarynote.jp/?day=20101204
http://43142.diarynote.jp/201302091324078636/
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http://43142.diarynote.jp/201409171722239857/
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▶過去の、細野晴臣
http://43142.diarynote.jp/200910141731349364/
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http://43142.diarynote.jp/201711141337544172/
▶︎過去の、エリック・アンダーソン
http://43142.diarynote.jp/201209181236296275/
▶︎過去の、中川五郎
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/augustlive.htm
http://43142.diarynote.jp/200402051852240000/
http://43142.diarynote.jp/200506200011180000/
http://43142.diarynote.jp/201709130923483891/
カーラ・トーマス&ザ・メンフィス・オールスター・レヴュー
2018年7月30日 音楽 スタックス・レコードのスター歌手/作曲者であるルーファス・トーマスの娘さん(1942年、メンフィス生まれ)で、同社からキラキラしたアイドル然として10代でデビュー。あのオーティス・レディングとも1967年にデュオ・アルバムをリリースしている大御所南部シンガーの来日公演は、ザ・メンフィス・オールスター・レヴューという名前がつけられているが、それに偽りなしの陣容と言えるか。
サブのリード・シンガーとしてゲフィン他からのリーダー作を持つとともにセッション・シンガーとしても活動した妹のヴァニース・トーマス(1952年、メンフィス生まれ。2013年9月29日)が一緒にやってきたのもうれしいし、オルガンのチャールズ・ホッジズ (1947年、メンフィス生まれ)とベースのリロイ・ホッジズ(1950年、メンフィス生まれ) の兄弟はそれこそ黄金期のハイ・レコードを支えた名手たちだし、ドラムのスティーヴ・ポッツ(2012年3月9日、2012年5月11日、他。メンフィス生まれ)もブッカーT (2008年11月24日、2009年7月25日、2010年2月8日 、2011年9月12日、2012年5月11日、2013年10月29日、2017年4月13日)& ザ・MGズやアル・グリーンなどメンフィスものでいろいろ叩いている人だし、ギターで唯一の白人であるスコット・シャラルドは晩年のグレッグ・オールマンのバンドに入っていた御仁だ。同時期、スティーヴ・ポッツもオールマンのバンドに関与していて、今回の彼の参加はポッツ経由であると思われる。そのシャラルド、多様な弾き方をし、伴奏陣のなかでは一番ソロ・パートをもっていたが、それについては常識的でぼくは惹かれなかった。
また、女性コーラスも二人いて、うちベルネタ・マイルズは1980年代からヴァニースの仲良しさんで、もう一人すこし若めのアージー・ファイン・マーティン はキャンディス・スプリングス(2016年5月25日、2016年9月8日 )みたいな頭をしていた。ところで、近く出るスプリングスのブルーノート第2弾のプロデュースはカリーム・リギンズ(2005年9月15日、2015年9月6日)のプロデュースだ! 話はそれたが、そこに日本で雇ったテナー・サックスのアンディー・ウルフ (2012年3月24日、2016年11月10日、2017年3月20日)とトランペットのルイス・バジェが加わる。
最初、ヴァニースが2曲だか歌い、入れ替わりでカーラが出てきて、終盤は一緒に歌う。ともに声は出ていて、年はとってもキュートなところもあるし、バンドの音はしっかりしているしと、美味しいソウル・ショウのあり方を堪能。ロック・スタンダートとも言える父親ルーファスの「ウォーキング・ザ・ドッグ」も二人でちゃきっとやった。度々出てきてMCをするマネージャーだろう白人男性のそれは少しウザかった(でも、それもレヴューゆえ?)けど、うれしさは多々。六本木・ビルボードライブ、ファースト・ショウ。
▶︎ヴァニース・トーマス
http://43142.diarynote.jp/201310050701201281/
▶︎過去の、スティーヴ・ポッツ
http://43142.diarynote.jp/201203100844041105/
http://43142.diarynote.jp/201205131715485366/
▶過去の、ブッカー・T・ジョーンズ
http://43142.diarynote.jp/?day=20090725
http://43142.diarynote.jp/200812110456078867/
http://43142.diarynote.jp/201002090914248826/
http://43142.diarynote.jp/201109151819433479/
http://43142.diarynote.jp/201310301217408539/
http://43142.diarynote.jp/201704161228187684/
▶︎過去の、アンディ・ウルフ
http://43142.diarynote.jp/201203260807415637/
http://43142.diarynote.jp/?day=20161110
http://43142.diarynote.jp/201703211232135720/
▶︎過去の、キャンディス・スプリングス
http://43142.diarynote.jp/201605260923093422/
http://43142.diarynote.jp/201609201655127640/
▶過去の、カリーム・リギンズ
http://43142.diarynote.jp/?day=20050915
http://43142.diarynote.jp/201509220833541918/
<今日の、R.I.P.>
ポーランド一番のインターナショナルなジャズ・マン(トランペッター)であるトマシュ・スタンコ(2005年10月26日)が、ワルシャワで肺がんで亡くなった。1942年7月11日〜2018年 7月29日。ずうっとECMからアルバムを出し続け、遺作はフランスで録音されたトマシュ・スタンコ・ニューヨーク・カルテットの『December Avenue』(ECM、2017年)。その参加者は、ヴァージン諸島出身ベーシストのルーベン・ロジャース(2005年5月11日、2008年9月22日、2009年4月21日、2011年11月15日、2013年1月6日、2014年5月15日、2016年2月18日、2017年1月12日、2017年1月13日)、キューバ出身のECM契約ピアニストのデヴィッド・ビレルス、デトロイト出身ドラマーのジェラルド・クリーヴァーなり。最後まで、静謐にして意気盛んなジャズを送り出しましたね。
▶過去の、トマシュ・スタンコ
http://43142.diarynote.jp/200511130011570000/
▶過去の、ルーベン・ロジャース
http://43142.diarynote.jp/200505141717440000/
http://43142.diarynote.jp/200809240100515549/
http://43142.diarynote.jp/200904221307055009/
http://43142.diarynote.jp/201301151731112021/
http://43142.diarynote.jp/201405171309186867/
http://43142.diarynote.jp/201602191120219620/
http://43142.diarynote.jp/201701131141476377/
http://43142.diarynote.jp/201701141241544133/
サブのリード・シンガーとしてゲフィン他からのリーダー作を持つとともにセッション・シンガーとしても活動した妹のヴァニース・トーマス(1952年、メンフィス生まれ。2013年9月29日)が一緒にやってきたのもうれしいし、オルガンのチャールズ・ホッジズ (1947年、メンフィス生まれ)とベースのリロイ・ホッジズ(1950年、メンフィス生まれ) の兄弟はそれこそ黄金期のハイ・レコードを支えた名手たちだし、ドラムのスティーヴ・ポッツ(2012年3月9日、2012年5月11日、他。メンフィス生まれ)もブッカーT (2008年11月24日、2009年7月25日、2010年2月8日 、2011年9月12日、2012年5月11日、2013年10月29日、2017年4月13日)& ザ・MGズやアル・グリーンなどメンフィスものでいろいろ叩いている人だし、ギターで唯一の白人であるスコット・シャラルドは晩年のグレッグ・オールマンのバンドに入っていた御仁だ。同時期、スティーヴ・ポッツもオールマンのバンドに関与していて、今回の彼の参加はポッツ経由であると思われる。そのシャラルド、多様な弾き方をし、伴奏陣のなかでは一番ソロ・パートをもっていたが、それについては常識的でぼくは惹かれなかった。
また、女性コーラスも二人いて、うちベルネタ・マイルズは1980年代からヴァニースの仲良しさんで、もう一人すこし若めのアージー・ファイン・マーティン はキャンディス・スプリングス(2016年5月25日、2016年9月8日 )みたいな頭をしていた。ところで、近く出るスプリングスのブルーノート第2弾のプロデュースはカリーム・リギンズ(2005年9月15日、2015年9月6日)のプロデュースだ! 話はそれたが、そこに日本で雇ったテナー・サックスのアンディー・ウルフ (2012年3月24日、2016年11月10日、2017年3月20日)とトランペットのルイス・バジェが加わる。
最初、ヴァニースが2曲だか歌い、入れ替わりでカーラが出てきて、終盤は一緒に歌う。ともに声は出ていて、年はとってもキュートなところもあるし、バンドの音はしっかりしているしと、美味しいソウル・ショウのあり方を堪能。ロック・スタンダートとも言える父親ルーファスの「ウォーキング・ザ・ドッグ」も二人でちゃきっとやった。度々出てきてMCをするマネージャーだろう白人男性のそれは少しウザかった(でも、それもレヴューゆえ?)けど、うれしさは多々。六本木・ビルボードライブ、ファースト・ショウ。
▶︎ヴァニース・トーマス
http://43142.diarynote.jp/201310050701201281/
▶︎過去の、スティーヴ・ポッツ
http://43142.diarynote.jp/201203100844041105/
http://43142.diarynote.jp/201205131715485366/
▶過去の、ブッカー・T・ジョーンズ
http://43142.diarynote.jp/?day=20090725
http://43142.diarynote.jp/200812110456078867/
http://43142.diarynote.jp/201002090914248826/
http://43142.diarynote.jp/201109151819433479/
http://43142.diarynote.jp/201310301217408539/
http://43142.diarynote.jp/201704161228187684/
▶︎過去の、アンディ・ウルフ
http://43142.diarynote.jp/201203260807415637/
http://43142.diarynote.jp/?day=20161110
http://43142.diarynote.jp/201703211232135720/
▶︎過去の、キャンディス・スプリングス
http://43142.diarynote.jp/201605260923093422/
http://43142.diarynote.jp/201609201655127640/
▶過去の、カリーム・リギンズ
http://43142.diarynote.jp/?day=20050915
http://43142.diarynote.jp/201509220833541918/
<今日の、R.I.P.>
ポーランド一番のインターナショナルなジャズ・マン(トランペッター)であるトマシュ・スタンコ(2005年10月26日)が、ワルシャワで肺がんで亡くなった。1942年7月11日〜2018年 7月29日。ずうっとECMからアルバムを出し続け、遺作はフランスで録音されたトマシュ・スタンコ・ニューヨーク・カルテットの『December Avenue』(ECM、2017年)。その参加者は、ヴァージン諸島出身ベーシストのルーベン・ロジャース(2005年5月11日、2008年9月22日、2009年4月21日、2011年11月15日、2013年1月6日、2014年5月15日、2016年2月18日、2017年1月12日、2017年1月13日)、キューバ出身のECM契約ピアニストのデヴィッド・ビレルス、デトロイト出身ドラマーのジェラルド・クリーヴァーなり。最後まで、静謐にして意気盛んなジャズを送り出しましたね。
▶過去の、トマシュ・スタンコ
http://43142.diarynote.jp/200511130011570000/
▶過去の、ルーベン・ロジャース
http://43142.diarynote.jp/200505141717440000/
http://43142.diarynote.jp/200809240100515549/
http://43142.diarynote.jp/200904221307055009/
http://43142.diarynote.jp/201301151731112021/
http://43142.diarynote.jp/201405171309186867/
http://43142.diarynote.jp/201602191120219620/
http://43142.diarynote.jp/201701131141476377/
http://43142.diarynote.jp/201701141241544133/
まず、渋谷・クラブクアトロ。フジ・ロックに出演した2組が出て、<“フジ・ロック”アフター・パーティ>ともうたわれている。最初に出てきたNYを拠点とするというザ・ウェスタン・キャラヴァンは、はあアメリカ白人は呑気だねえ、なぞという感想を持たせた。シンガー、二人のフィドル、ペダル・スティール、ギター、ベース、ドラムという編成のおじいちゃんが入った人たちが中心となる7人組で、ロカビリーとカントリーが重なったことを実演ではやる。格好ともども、waspが集うバー・バンドという趣が大ありだった。
その後に、リアム・オメンリー(1999年9月23日、2000年10月3日、2001年7月28日、2009年5月20日、2011年12月6日、2011年12月7日、2011年12月10日、2011年12月12日、2014年12月4日、2014年12月6日)率いるホットハウス・フラワーズが出てくる。ギターのフィアクナ・オブレナン、ブズーキのピーター・オトゥール、ダブル・ベースのマーティン・ブランスデン、ドラムのデイヴ・クラークという陣容による。
まずは、オメンリーのピアノ弾き語りから始まったのだが、もうそれだけでぼくは持っていかれる。澄んでいるのに力みなぎり、スピリチュアルな気がすぐに会場を満たす。なんか、歌声の塩辛い気味の出し方はどこかフラメンコのそれと繋がる部分も感じたか。そして、バンド音が自然にうねりまくる(バンド員の実直なコーラスもまたいいんだ!)2曲目でぼくは完全に降参。なんて素晴らしいライヴなんだあ、こりゃ今年のベスト1クラスの逸ショウではないかという手応えを得つつ、泣きそうになる。ちょい涙腺が刺激されるような感覚を得たのは、マジ久しぶり。オメンリーの凄さは十分に認知していたはずだが、アイリッシュ音楽とソウル音楽を綱引きさせる熟成ロック・バンドたる今回の味わいはちょい別格。え〜ん。
だが、翌日締め切りの毎日新聞ライヴ評を書くことになっているシェウン・クティ公演を見なくてはならず、すぱっと30分で絶世の好ライヴを見るのを切り上げる。ギリまで見ていたら、引き込まれ席を立てなくなるのを恐れてしまった。でも、ちょい見だけでも、その多大な感興はぼくのなかに宿り続けた。
▶過去の、リアム・オメンリー
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/september1999live.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-10.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-7.htm(フジ・ロック28日、ホット・ハウス・フラワーズ)
http://43142.diarynote.jp/?month=200905
http://43142.diarynote.jp/201112171632304826/
http://43142.diarynote.jp/201112171633334584/
http://43142.diarynote.jp/?day=20111210
http://43142.diarynote.jp/201112191500441741/
http://43142.diarynote.jp/201412151250144917/
http://43142.diarynote.jp/201412221527313725/
そして、南青山・ブルーノート東京で、シェウン・クティ(2007年10月25日、2009年7月26日、2012年7月27日)を見る。ヴォーカル、アルト・サックス、キーボードを担当するリーダーに加え、アディドイン・アディフォラリン(トランペット)、オラディメジ・アキネリ(トランペット)、アデボワレ・オスンニブ(バリトン・サックス)、オジョ・サミュエル・デイヴィッド(テナー・サックス)、デイヴィッド・オバニエド(ギター)、オルワグベミガ・アレイド(ギター)、カンレ・ジャスティス(ベース。小柄で根暗な感じなのに、派手なボディのベースを弾く様はモノニオン〜2017年9月1日、2018年3月22日、2018年7月19日〜を思い出させる)、シーナ・ニラン・アビオドゥン(ドラムス)、コーラ・オナサンヤ(コンガ)、ウェイル・トリオラ(パーカッション。アフロ・ビートの要となるアクセント音を終始送り出す)、オーコン・イヤンバ(シェケレ)、ジョイ・オパラ(ダンス、ヴォーカル)、イヤボ・アデニラン(ダンス、ヴォーカル)という陣容で実演は持たれた。この時期の、大型ミュージシャンの東京公演というと、フジ・ロック流れと思ってしまうが、彼らの場合はそうではあらず。ここのみの演奏のため来日した。本当は、出るつもりで大まかな予定を立ていたら、選から漏れてしまったのか? 良くわからないが、ちゃんとした編成の実演を見ることができてうれしい。
コンガ奏者まず一人で出てきて、一人づつ奏者や女性ダンサーをステージに呼び込む。彼らも、ちゃんとした大きな編成できていますよという事実を示したかったのか。面々は30代奏者が大半であるように見受けられたが、その見た目だけでつかみはOKとなっちゃう。2曲目からシェウン・クティは登場する。父親フェラ・クティの流儀を受け継ぐシェウン一座の公演は、父親曲「パンサ・パンサ」を除いては、2作続投のロバート・グラスパー(2007年10月3日、2009年4月13日、2009年12月19日2010年12月16日、2012年6月12日、2013年1月25日、2014年8月20日、2015年6月8日、2016年12月20日、2017年6月5日)関与の2018年作『ブラック・タイムズ』からの曲をやった。そして、それらを披露するパフォーマンスまさに“太陽”と“北風”を併せ持つと書けるもの。意外だったのは、クティが親日であることをMC でアピールしていたこと。この晩のオレは“アフロ・サムライ”だ、とも言っていたな。何気に気さく、ブルーノート東京は毎度出演者に合わせたスペシャル・カクテルを公演ごとに提供しているが、この晩シェウンはそのカクテルを頼んだ客から差し出されるものを何杯も口をつけもした。
▶過去の、シェウン・クティ
http://43142.diarynote.jp/200711121022550000/
http://43142.diarynote.jp/?day=20090726
http://43142.diarynote.jp/?day=20120727
▶︎過去の、モノニオン
http://43142.diarynote.jp/201709071307037021/
http://43142.diarynote.jp/201803231446465272/
http://43142.diarynote.jp/201807210953487881/
▶過去の、ロバート・グラスパー
http://43142.diarynote.jp/200710121727100000/
http://43142.diarynote.jp/200904150840164356/
http://43142.diarynote.jp/201001051625155901/
http://43142.diarynote.jp/201012171104366095/
http://43142.diarynote.jp/201206141342549869/
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http://43142.diarynote.jp/201506091124003170/
http://43142.diarynote.jp/201612211059578863/
http://43142.diarynote.jp/201706061756141899/
http://43142.diarynote.jp/201801042046591963/
<今日は、カリスマの日>
二人とも、カリスマを持つ。オメンリーは無精髭かつ髪の毛ボサボサ、しかも着ている不思議な服のせいで、尊師みたいと一瞬思った。ごめんよ〜。クティは例により、終盤上半身ハダカになる。相変わらず、引き締まっている。前者は福島慰問に同行し一緒の宿に泊まったり(いろんな意味で、彼は自然体の超人ナリ)、後者は最初の来日となったフジ・ロック会場でしっかりとインタヴューできたりして(おぼっちゃんぽいおおらかさを感じたな)、改めて彼らの素晴らしい実演に触れると、身に余る僥倖であったと思うことしきり。クティは2008年のデビュー作の日本盤解説を書いていたりもするんだよなあ。
ところで、この晩は火星が15年ぶりに大接近すると報じられていた日。シェウン・クティを見た後、夜空をながめなきゃと思っていたのだが、スッコーンと忘れる。珍しく涼しかったので、渋谷まで歩いて飲み屋に流れたのにも関わらず……。
その後に、リアム・オメンリー(1999年9月23日、2000年10月3日、2001年7月28日、2009年5月20日、2011年12月6日、2011年12月7日、2011年12月10日、2011年12月12日、2014年12月4日、2014年12月6日)率いるホットハウス・フラワーズが出てくる。ギターのフィアクナ・オブレナン、ブズーキのピーター・オトゥール、ダブル・ベースのマーティン・ブランスデン、ドラムのデイヴ・クラークという陣容による。
まずは、オメンリーのピアノ弾き語りから始まったのだが、もうそれだけでぼくは持っていかれる。澄んでいるのに力みなぎり、スピリチュアルな気がすぐに会場を満たす。なんか、歌声の塩辛い気味の出し方はどこかフラメンコのそれと繋がる部分も感じたか。そして、バンド音が自然にうねりまくる(バンド員の実直なコーラスもまたいいんだ!)2曲目でぼくは完全に降参。なんて素晴らしいライヴなんだあ、こりゃ今年のベスト1クラスの逸ショウではないかという手応えを得つつ、泣きそうになる。ちょい涙腺が刺激されるような感覚を得たのは、マジ久しぶり。オメンリーの凄さは十分に認知していたはずだが、アイリッシュ音楽とソウル音楽を綱引きさせる熟成ロック・バンドたる今回の味わいはちょい別格。え〜ん。
だが、翌日締め切りの毎日新聞ライヴ評を書くことになっているシェウン・クティ公演を見なくてはならず、すぱっと30分で絶世の好ライヴを見るのを切り上げる。ギリまで見ていたら、引き込まれ席を立てなくなるのを恐れてしまった。でも、ちょい見だけでも、その多大な感興はぼくのなかに宿り続けた。
▶過去の、リアム・オメンリー
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/september1999live.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-10.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-7.htm(フジ・ロック28日、ホット・ハウス・フラワーズ)
http://43142.diarynote.jp/?month=200905
http://43142.diarynote.jp/201112171632304826/
http://43142.diarynote.jp/201112171633334584/
http://43142.diarynote.jp/?day=20111210
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http://43142.diarynote.jp/201412151250144917/
http://43142.diarynote.jp/201412221527313725/
そして、南青山・ブルーノート東京で、シェウン・クティ(2007年10月25日、2009年7月26日、2012年7月27日)を見る。ヴォーカル、アルト・サックス、キーボードを担当するリーダーに加え、アディドイン・アディフォラリン(トランペット)、オラディメジ・アキネリ(トランペット)、アデボワレ・オスンニブ(バリトン・サックス)、オジョ・サミュエル・デイヴィッド(テナー・サックス)、デイヴィッド・オバニエド(ギター)、オルワグベミガ・アレイド(ギター)、カンレ・ジャスティス(ベース。小柄で根暗な感じなのに、派手なボディのベースを弾く様はモノニオン〜2017年9月1日、2018年3月22日、2018年7月19日〜を思い出させる)、シーナ・ニラン・アビオドゥン(ドラムス)、コーラ・オナサンヤ(コンガ)、ウェイル・トリオラ(パーカッション。アフロ・ビートの要となるアクセント音を終始送り出す)、オーコン・イヤンバ(シェケレ)、ジョイ・オパラ(ダンス、ヴォーカル)、イヤボ・アデニラン(ダンス、ヴォーカル)という陣容で実演は持たれた。この時期の、大型ミュージシャンの東京公演というと、フジ・ロック流れと思ってしまうが、彼らの場合はそうではあらず。ここのみの演奏のため来日した。本当は、出るつもりで大まかな予定を立ていたら、選から漏れてしまったのか? 良くわからないが、ちゃんとした編成の実演を見ることができてうれしい。
コンガ奏者まず一人で出てきて、一人づつ奏者や女性ダンサーをステージに呼び込む。彼らも、ちゃんとした大きな編成できていますよという事実を示したかったのか。面々は30代奏者が大半であるように見受けられたが、その見た目だけでつかみはOKとなっちゃう。2曲目からシェウン・クティは登場する。父親フェラ・クティの流儀を受け継ぐシェウン一座の公演は、父親曲「パンサ・パンサ」を除いては、2作続投のロバート・グラスパー(2007年10月3日、2009年4月13日、2009年12月19日2010年12月16日、2012年6月12日、2013年1月25日、2014年8月20日、2015年6月8日、2016年12月20日、2017年6月5日)関与の2018年作『ブラック・タイムズ』からの曲をやった。そして、それらを披露するパフォーマンスまさに“太陽”と“北風”を併せ持つと書けるもの。意外だったのは、クティが親日であることをMC でアピールしていたこと。この晩のオレは“アフロ・サムライ”だ、とも言っていたな。何気に気さく、ブルーノート東京は毎度出演者に合わせたスペシャル・カクテルを公演ごとに提供しているが、この晩シェウンはそのカクテルを頼んだ客から差し出されるものを何杯も口をつけもした。
▶過去の、シェウン・クティ
http://43142.diarynote.jp/200711121022550000/
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▶︎過去の、モノニオン
http://43142.diarynote.jp/201709071307037021/
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▶過去の、ロバート・グラスパー
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http://43142.diarynote.jp/200904150840164356/
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http://43142.diarynote.jp/201506070919133558/
http://43142.diarynote.jp/201506091124003170/
http://43142.diarynote.jp/201612211059578863/
http://43142.diarynote.jp/201706061756141899/
http://43142.diarynote.jp/201801042046591963/
<今日は、カリスマの日>
二人とも、カリスマを持つ。オメンリーは無精髭かつ髪の毛ボサボサ、しかも着ている不思議な服のせいで、尊師みたいと一瞬思った。ごめんよ〜。クティは例により、終盤上半身ハダカになる。相変わらず、引き締まっている。前者は福島慰問に同行し一緒の宿に泊まったり(いろんな意味で、彼は自然体の超人ナリ)、後者は最初の来日となったフジ・ロック会場でしっかりとインタヴューできたりして(おぼっちゃんぽいおおらかさを感じたな)、改めて彼らの素晴らしい実演に触れると、身に余る僥倖であったと思うことしきり。クティは2008年のデビュー作の日本盤解説を書いていたりもするんだよなあ。
ところで、この晩は火星が15年ぶりに大接近すると報じられていた日。シェウン・クティを見た後、夜空をながめなきゃと思っていたのだが、スッコーンと忘れる。珍しく涼しかったので、渋谷まで歩いて飲み屋に流れたのにも関わらず……。