ホリー・コール

2018年7月11日 音楽
 カナダのジャジー・シンガー(2007年1月15日)のミニ・ライヴを、御茶ノ水・cafe104.5で見る。カルテットを従えた明日からののべ4日間のブルーノート東京公演に先立つもので、くだけた質疑応答(なんかエスタブリッシュされたなかに心地をにじませていた)のあとに、同行ピアニストのアーロン・デイヴィスとともにデュオにてを歌を披露した。彼女の新作『ホリー』(ランパス・ルーム、2017年)はなんと西海岸ロック大家プロデューサーのラス・タイトルマン物件のNY録音作で、アレンジはラリー・ゴールディングス(1999年4月13日、2000年3月2日、2012年11月12日。2013年5月10日、2016年6月4日)がじっくりとあたっている。

 その『ホリー』に倣う彼女の歌唱に久しぶりに触れて、いささか驚く。声がかなり太くなり、いい意味で安定している。また、大御所的な翳りのようなものも声の奥に抱えるようになっていて、これはどうしたことか。ときには、ミュージカル方面でも実績を積んでいるんですと言われたら納得してしまうようなマナーも彼女は得ていた。なんら隠し立てできないピアノとのデュオでそうしっかり思わせたのだから、へ〜えとなる。精進もしているのだろうが、シンガーとして良い歳の取り方、成長の仕方をしていると思わずにはいられなかった。そして、先にジャジー・シンガーと書いたが、これはくつろぎ目にある好ジャズ・シンガーという像をきっちり獲得しているとも思いました。

▶︎過去の、ホリー・コール
http://43142.diarynote.jp/200701201415300000/
▶過去の、ラリー・ゴールディングス
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live1.htm 1999年4月13日(カーラ・ブレイ)
http://www.myagent.ne.jp/%7Enewswave/live-2000-3.htm
http://43142.diarynote.jp/201211170928285333/
http://43142.diarynote.jp/201305131335092387/
http://43142.diarynote.jp/201606121224129353/

<今日の、軽い驚き>  
 青山骨董通りの路肩に、もろピンク色のクラウン・ハイブリッドが止まっていた。なんだこりゃと見れば、それは沖縄ナンバーをつけていてもっと驚く。多分、沖縄外で沖縄ナンバー車を見るのは初めてと思う。しかも、そのナンバー・プレートの数字はもっともシンプルなもの。その番号の自動車を見るのも、ぼくは初めてであると思った。