映画『レイ』。土濃塚隆一郎。
2004年11月15日 よく出来ている。すげえ珠玉の音楽映画! 当人が亡くなる前からじっくり
と企画/準備されたレイ・チャールズの伝記映画なんだけど、これは力ありす
ぎの作品。彼の音楽的な凄さを、差別、オンナ、クスリ、音楽業界のもろもろ
、などをからめて、本当にきっちりと明晰に描く。2時間半を少し超える映画
だが、まったく飽きさせず、見通させる。3度ほど出てくる、盲目と繋がる幼
少体験のメタファーに水を用いる所はぼくには臭すぎるが、他は本当に感心す
るばかり。とくに、山ほど出てくる音楽パフォーマンスのシーンは凄すぎ。レ
イ役のジェイミー・フォクスもそっくり。本当に手間をかけて撮りあげたんだ
ろうなあ。それ、あらゆる映画の音楽再現シーンのなかでも一番と言えるもの
じゃないか。
アメリカでは大ヒットしているそうで、日本では予定を繰り上げ、来年早々
からの公開。監督は『愛と青春の旅立ち』他いんろなメジャー作品を取り、チ
ャック・ベリーのドキュメント『ヘイル・ヘイル・ロックンロール』なども撮
っているテイラー・ハックフォード。彼、本当にチャールズのことが好きで、
最大級の理解とともにこれを作り上げたんだろうな。ユニヴァーサル映画、も
うメジャー作の底力をイヤになるぐらい思い知らされた。東銀座・UIP試写
室。
『レイ』を見て、素敵な音楽(それは、いろんな襞を持つものなのダ)を享
受できる幸せもなぜか実感。で、かなり満たされた気持ちで、その後メトロ日
比谷線とJR京葉線を乗り継ぎ千葉県舞浜市に。30分も掛からずに着いてしま
って、ちと拍子抜け。けっして遠くはない。快速だと舞浜の次が幕張、幕張メ
ッセでやるコンサートはいつも車で行っていたが、電車で行くのもアリかもし
れぬと思う。目指すはイクスピアリというショッピング/シネコン・モール内
にある、この11月初旬に開いたばかりのクラブイクスピアリ。店に入る前にち
とモールを探索、よく判らん。ただ、ディズニーランド関連客も吸収し、平日
ながらそこそこ人はいるナと思う。
モールの最上階の一番奥にクラブはあるのだが、足を踏み入れ、少しびっく
り。まず、受け付けスペースが無駄と思うしかないぐらいに広い。で、中もな
かなかに広い。ブルーノート東京よりは狭いけど、かつてのお台場・TLGよ
りずっと広い。一切柱のない長方形型のハコで、短い辺に股がる感じでステ
ージはありどこからでも見やすそうで、天井も高い。予約の入り具合で置き方
を変えるのだろうが、相当に余裕のあるテーブル/椅子配置。
で、そこで、ジャズ・コルネット奏者の土濃塚隆一郎。ワン・ホーンによる
自己バンドを率いての、実にまっとうなパフォーマンス。セカンドは一部キー
ボードや電気ベースも用いるが、そうしてもジャズから逸脱するものでないの
は褒めていいものだと思う。今後も、まっとうな歌心あるジャズをやるんだと
いう気概と20代らしさをうまく重ねていってほしいな。タイトなビートの曲に
なるとドラマーがとっても嬉しそうに叩くのが可笑しかった。
それなりに食事をサーヴ。ただ、ファースト・セットとセカンド・セットの
間で、お食事はラスト・オーダーですと言うのはいかがなものか。演奏が終わ
って和んでいると、早々に退出を求められる。が、それは帰りの電車をミスし
ないことにも繋がるので、良しとしましょう。『レイ』を見ての高揚もあった
のか、シラーズ種のワインを2本空けちゃう。12月中旬過ぎには、R&B大御
所デニス・ラ・サールがここに出る。年末進行の一番忙しい時期、見たいけど
どうなるかなあ。
と企画/準備されたレイ・チャールズの伝記映画なんだけど、これは力ありす
ぎの作品。彼の音楽的な凄さを、差別、オンナ、クスリ、音楽業界のもろもろ
、などをからめて、本当にきっちりと明晰に描く。2時間半を少し超える映画
だが、まったく飽きさせず、見通させる。3度ほど出てくる、盲目と繋がる幼
少体験のメタファーに水を用いる所はぼくには臭すぎるが、他は本当に感心す
るばかり。とくに、山ほど出てくる音楽パフォーマンスのシーンは凄すぎ。レ
イ役のジェイミー・フォクスもそっくり。本当に手間をかけて撮りあげたんだ
ろうなあ。それ、あらゆる映画の音楽再現シーンのなかでも一番と言えるもの
じゃないか。
アメリカでは大ヒットしているそうで、日本では予定を繰り上げ、来年早々
からの公開。監督は『愛と青春の旅立ち』他いんろなメジャー作品を取り、チ
ャック・ベリーのドキュメント『ヘイル・ヘイル・ロックンロール』なども撮
っているテイラー・ハックフォード。彼、本当にチャールズのことが好きで、
最大級の理解とともにこれを作り上げたんだろうな。ユニヴァーサル映画、も
うメジャー作の底力をイヤになるぐらい思い知らされた。東銀座・UIP試写
室。
『レイ』を見て、素敵な音楽(それは、いろんな襞を持つものなのダ)を享
受できる幸せもなぜか実感。で、かなり満たされた気持ちで、その後メトロ日
比谷線とJR京葉線を乗り継ぎ千葉県舞浜市に。30分も掛からずに着いてしま
って、ちと拍子抜け。けっして遠くはない。快速だと舞浜の次が幕張、幕張メ
ッセでやるコンサートはいつも車で行っていたが、電車で行くのもアリかもし
れぬと思う。目指すはイクスピアリというショッピング/シネコン・モール内
にある、この11月初旬に開いたばかりのクラブイクスピアリ。店に入る前にち
とモールを探索、よく判らん。ただ、ディズニーランド関連客も吸収し、平日
ながらそこそこ人はいるナと思う。
モールの最上階の一番奥にクラブはあるのだが、足を踏み入れ、少しびっく
り。まず、受け付けスペースが無駄と思うしかないぐらいに広い。で、中もな
かなかに広い。ブルーノート東京よりは狭いけど、かつてのお台場・TLGよ
りずっと広い。一切柱のない長方形型のハコで、短い辺に股がる感じでステ
ージはありどこからでも見やすそうで、天井も高い。予約の入り具合で置き方
を変えるのだろうが、相当に余裕のあるテーブル/椅子配置。
で、そこで、ジャズ・コルネット奏者の土濃塚隆一郎。ワン・ホーンによる
自己バンドを率いての、実にまっとうなパフォーマンス。セカンドは一部キー
ボードや電気ベースも用いるが、そうしてもジャズから逸脱するものでないの
は褒めていいものだと思う。今後も、まっとうな歌心あるジャズをやるんだと
いう気概と20代らしさをうまく重ねていってほしいな。タイトなビートの曲に
なるとドラマーがとっても嬉しそうに叩くのが可笑しかった。
それなりに食事をサーヴ。ただ、ファースト・セットとセカンド・セットの
間で、お食事はラスト・オーダーですと言うのはいかがなものか。演奏が終わ
って和んでいると、早々に退出を求められる。が、それは帰りの電車をミスし
ないことにも繋がるので、良しとしましょう。『レイ』を見ての高揚もあった
のか、シラーズ種のワインを2本空けちゃう。12月中旬過ぎには、R&B大御
所デニス・ラ・サールがここに出る。年末進行の一番忙しい時期、見たいけど
どうなるかなあ。