ピーター・マーティン&ホメロ・ルバンボ・デュオ。ホセ・ジェイムズ
2018年11月1日 音楽 最初は丸の内・コットンクラブで、ニューオーリンズ生まれのピアニストであるピーター・マーティン(2008年9月22日、2010年3月23日、2014年9月16日、2016年2月18日、2017年5月29日、2017年10月4日)とリオデジャネイロ生まれのギタリストであるホメロ・ルバンボ(2003年5月6日、2006年11月22日、2008年9月22日、2010年3月23日)のデュオ公演を見る。2015年 には二人の対話映像がYouTubeにアップされていたりもするので、すでに何度もこれをやっていると思われる。
というわけで、二人はとっても仲が良さそう。ルバンボがマスターとマーティンを讃えると、マーティンはグランドマスターとルバンボに返す。彼らは交互に、元気にMCを取っていた。なるほど、二人はダイアン・リーヴス(1999年4月28日、2001年4月24日、2008年9月22日、2010年3月23日、2011年11月15日)のバンド仲間であるんだよな。マーティンは帰国後、リーヴスのツアーに入る。ルバンボも同様だが、彼の場合は入る日と入らない日がある。なお、マーティンのHPではこのデュオを<ニューオーリンズ・ミーツ・リオデジャネイロ>と紹介していて、二人によるライヴ曲を2つ聞くことが可能だ。
その謳い文句ほど、ニューオーリンズ要素とリオ要素を拮抗させる内容ではなかったが、達人同士の心置きない会話が交わされる。ニューオーリンズ・ビート調やタンゴ調などの彼らそれぞれのオリジナル、スタンダードやハービー・マンのブルース・コード曲カヴァーまで素材はいろいろ。ルバンボは1曲以外ガット・ギターを弾き、その際はアルペジオ。エレクトリック・ギター演奏の場合はピック弾きだが、ぼくは彼の後者扱いが好みのなのを再認識。30歳の1985年にNYにやってきてそのまま活動を続けているルバンボだが、実はブルージィな弾き方がイケることも再確認。ジャズの根にあるものとしてブルースをちゃんと研鑽しているのは明らかですね。
▶過去の、ピーター・マーティン
http://43142.diarynote.jp/200809240100515549/
http://43142.diarynote.jp/201003261236189984/
http://43142.diarynote.jp/201111210320292366/
http://43142.diarynote.jp/201409171722239857/
http://43142.diarynote.jp/201602191120219620/
http://43142.diarynote.jp/201705301638029304/
http://43142.diarynote.jp/201710051255419305/
▶︎過去の、ロメロ・ルバンボ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-5.htm
http://43142.diarynote.jp/200611271210490000/
http://43142.diarynote.jp/200809240100515549/
http://43142.diarynote.jp/201003261236189984/
▶︎過去の、ダイアン・リーヴス
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-4.htm
http://43142.diarynote.jp/200809240100515549/
http://43142.diarynote.jp/201003261236189984/
http://43142.diarynote.jp/201111210320292366/
https://43142.diarynote.jp/201705301638029304/
次は六本木・ビルボードライブ東京で、ホセ・ジェイムズ(2008年9月18日、2010年11月11日、2011年1月12日、2012年2月18日、2012年9月13日、2013年2月15日、2014年7月27日、2015年2月15日、2016年2月16日、2017年2月15日、2018年2月21日)を見る。彼の新作『リーン・オン・ミー』(ブルーノート、2018年)をフォロウする、ビル・ウィザース曲縛りのショウ。なお、本編が始まる前に、ターリという在NY の女性が電気キーボードで2曲弾き語り。彼女は来年、アルバムを出すという。ぼくは1曲目の終わりから聞いたが、英語じゃない2曲目を聞いて中東出身の人なのかと感じた。
ジェイムズはよりアフロ・ヘアがこんもり。生理的に華やか。途中で、彼はスーツをお召し替えもした。バンド員はピアノと電気ピアノの大林 武司(2014年5月25日、2015年9月5日、2016年2月16日、2016年9月4日、2016年12月16日、2018年2月21日)、エレクトリック・ギターのブラッド・アレン・ウィリアムズ(2014年7月27日)、電気ベースのベン・ウィリアムズ(2009年5月18日、2009年9月3日、2010年5月30日、2012年3月3日、2012年5月28日、2013年4月1日、2013年5月21日、2015年1月22日、2015年12月12日、2016年7月3日、2016年9月1日、2016年12月11日、2017年12月7日、2018年2月21日、2018年5月28日)、ドラムのネイト・スミス(2012年5月28日、2015年8月5日、2016年2月16日、2018年2月21日)。
ジェイムズは登場時から、くつろいだ風情のもと、意気揚々。そして、いい楽曲を、揚々とした歌声で聞かせる(声が出るようになったネ。曲趣が合っているというのもあるだろう)のだから、接する側もキブン良くてしょうがない。結構ライヴで披露している、肉声スクラッチも映える映える。彼はステージをおりて上の階を回って歌ったりもした。彼は今回このようなことをやる一方、ずっと前からジョン・コルトレーンをトリビュートする実演やビリー・ホリデイ絡み曲を歌う純ジャズ・アルバムを出したりしてきているわけで、往年のジャズ巨匠と都会派R&B大家を並列に置く活動をする彼のスタンスにも頷かざるを得ない。
そんな彼の良さを実感できたのは、バンドの演奏がとても素晴らしかったからでもある。とくにリズム・セクションには聞き惚れる。今回、ベン・ウィリアムズはエレクトリック・ベースに専念したが、その演奏すげえ。縦でもやたら評判のいい彼だが、サム・ピッキングを多用する電気の方のノリやフィレイジングや音色は素晴らしい。そして、レギュラー・グリップとマッチド・グリップを併用するネイトの出音にもため息。もう、タイトなだけでなく、ジャズを知っているからこその広がりもあるし。途中で、彼は5分ほどのソロ・パートを与えられたが、その多くはスネア(二つ並べていたかな)とハイハットとキック・ドラムだけを用い定型のビートをヴァリエイションをつけながら叩くというもの。文字だけだと、その凄さはいまいち伝わらないかもしれないが、今年見たトップ級のリズム・セクション音だと思った。かような彼らと重なる大林武司もなんか誇らしいな。
ジェイムズ、絶好調! 次に、彼はどんなプロジェクトにあたるのか? わくわく。
▶過去の、ホセ・ジェイムズ
http://43142.diarynote.jp/200809191051472579/
http://43142.diarynote.jp/201011140051119042/
http://43142.diarynote.jp/201101131336421886/
http://43142.diarynote.jp/201202200901013744/
http://43142.diarynote.jp/201209191239346073/
http://43142.diarynote.jp/201302181044151204/
http://43142.diarynote.jp/201408051020111821/
http://43142.diarynote.jp/201502170939564537/
http://43142.diarynote.jp/201602181207326029/
http://43142.diarynote.jp/201702201427067352/
http://43142.diarynote.jp/201802221538438234/
▶過去の大林武司
http://43142.diarynote.jp/?day=20140525
http://43142.diarynote.jp/201509211331298145/
http://43142.diarynote.jp/?day=20160216
http://43142.diarynote.jp/201609201052518160/
http://43142.diarynote.jp/201612181010384754/
http://43142.diarynote.jp/201702201427067352/
http://43142.diarynote.jp/201802221538438234/
▶︎過去の、ブラッド・アレン・ウィリアムズ
http://43142.diarynote.jp/201408051020111821/
▶過去の、ベン・ウィリアムズ
http://43142.diarynote.jp/200905191118258984/
http://43142.diarynote.jp/200909120646397236/
http://43142.diarynote.jp/?day=20100530
http://43142.diarynote.jp/?day=20120303
http://43142.diarynote.jp/201205301445023004/
http://43142.diarynote.jp/201304031026406106/
http://43142.diarynote.jp/201305260927026044/
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http://43142.diarynote.jp/201607100827363436/
http://43142.diarynote.jp/?month=201609
http://43142.diarynote.jp/201612171245154424/
http://43142.diarynote.jp/201712081715389473/
http://43142.diarynote.jp/201802221538438234/
https://43142.diarynote.jp/201805290906425481/
▶過去の、ネイト・スミス
http://43142.diarynote.jp/201205301445023004/
http://43142.diarynote.jp/?day=20150805
http://43142.diarynote.jp/201602181207326029/
http://43142.diarynote.jp/201802221538438234/
<今日の、お願い?>
これまでライヴにおいては基本ダブル・ベースの演奏に触れて来たわけで、今回のベン・ウィリアムズの雄弁な5弦のエレクトリック・ベース演奏にはびっくり。左手も右手も、その動きは素敵すぎる。彼はコンコードから2枚リーダー作を出していて(電気と縦の両方を弾く)、それは無理して聞く必要性を感じないが、才能あるなあ。何気に、彼はルックスもいい。そんなベンちゃんは来月、デイヴィッド・サンボーン(2000年3月21日、2003年7月18日、2010年12月1日、2012年3月3日、2013年9月3日、2014年11月6日、2015年10月19日、2017年12月5日、2017年12月7日)のサポートでまた来日するが、これはまた見に行かなくちゃと思った。今日と同じように、電気を弾かないかなー。彼の演奏に触れ、エレクトリック・ベースを手元に置きたくなった。かつてはフレテッドとフレットレスの2本が家にあったというのに、今はない……。遊びのやつ、買いたいなあ。もう年末だし、サンタさんにお願いしようか。小さなベース・アンプもよろしく、と。
▶過去の、デイヴィッド・サンボーン
http://www.myagent.ne.jp/%7Enewswave/live-2000-3.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-7.htm
http://43142.diarynote.jp/201012051903113851/
http://43142.diarynote.jp/201203062005542291/
http://43142.diarynote.jp/?day=20130903
http://43142.diarynote.jp/201411101737513509/
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というわけで、二人はとっても仲が良さそう。ルバンボがマスターとマーティンを讃えると、マーティンはグランドマスターとルバンボに返す。彼らは交互に、元気にMCを取っていた。なるほど、二人はダイアン・リーヴス(1999年4月28日、2001年4月24日、2008年9月22日、2010年3月23日、2011年11月15日)のバンド仲間であるんだよな。マーティンは帰国後、リーヴスのツアーに入る。ルバンボも同様だが、彼の場合は入る日と入らない日がある。なお、マーティンのHPではこのデュオを<ニューオーリンズ・ミーツ・リオデジャネイロ>と紹介していて、二人によるライヴ曲を2つ聞くことが可能だ。
その謳い文句ほど、ニューオーリンズ要素とリオ要素を拮抗させる内容ではなかったが、達人同士の心置きない会話が交わされる。ニューオーリンズ・ビート調やタンゴ調などの彼らそれぞれのオリジナル、スタンダードやハービー・マンのブルース・コード曲カヴァーまで素材はいろいろ。ルバンボは1曲以外ガット・ギターを弾き、その際はアルペジオ。エレクトリック・ギター演奏の場合はピック弾きだが、ぼくは彼の後者扱いが好みのなのを再認識。30歳の1985年にNYにやってきてそのまま活動を続けているルバンボだが、実はブルージィな弾き方がイケることも再確認。ジャズの根にあるものとしてブルースをちゃんと研鑽しているのは明らかですね。
▶過去の、ピーター・マーティン
http://43142.diarynote.jp/200809240100515549/
http://43142.diarynote.jp/201003261236189984/
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▶︎過去の、ロメロ・ルバンボ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-5.htm
http://43142.diarynote.jp/200611271210490000/
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▶︎過去の、ダイアン・リーヴス
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次は六本木・ビルボードライブ東京で、ホセ・ジェイムズ(2008年9月18日、2010年11月11日、2011年1月12日、2012年2月18日、2012年9月13日、2013年2月15日、2014年7月27日、2015年2月15日、2016年2月16日、2017年2月15日、2018年2月21日)を見る。彼の新作『リーン・オン・ミー』(ブルーノート、2018年)をフォロウする、ビル・ウィザース曲縛りのショウ。なお、本編が始まる前に、ターリという在NY の女性が電気キーボードで2曲弾き語り。彼女は来年、アルバムを出すという。ぼくは1曲目の終わりから聞いたが、英語じゃない2曲目を聞いて中東出身の人なのかと感じた。
ジェイムズはよりアフロ・ヘアがこんもり。生理的に華やか。途中で、彼はスーツをお召し替えもした。バンド員はピアノと電気ピアノの大林 武司(2014年5月25日、2015年9月5日、2016年2月16日、2016年9月4日、2016年12月16日、2018年2月21日)、エレクトリック・ギターのブラッド・アレン・ウィリアムズ(2014年7月27日)、電気ベースのベン・ウィリアムズ(2009年5月18日、2009年9月3日、2010年5月30日、2012年3月3日、2012年5月28日、2013年4月1日、2013年5月21日、2015年1月22日、2015年12月12日、2016年7月3日、2016年9月1日、2016年12月11日、2017年12月7日、2018年2月21日、2018年5月28日)、ドラムのネイト・スミス(2012年5月28日、2015年8月5日、2016年2月16日、2018年2月21日)。
ジェイムズは登場時から、くつろいだ風情のもと、意気揚々。そして、いい楽曲を、揚々とした歌声で聞かせる(声が出るようになったネ。曲趣が合っているというのもあるだろう)のだから、接する側もキブン良くてしょうがない。結構ライヴで披露している、肉声スクラッチも映える映える。彼はステージをおりて上の階を回って歌ったりもした。彼は今回このようなことをやる一方、ずっと前からジョン・コルトレーンをトリビュートする実演やビリー・ホリデイ絡み曲を歌う純ジャズ・アルバムを出したりしてきているわけで、往年のジャズ巨匠と都会派R&B大家を並列に置く活動をする彼のスタンスにも頷かざるを得ない。
そんな彼の良さを実感できたのは、バンドの演奏がとても素晴らしかったからでもある。とくにリズム・セクションには聞き惚れる。今回、ベン・ウィリアムズはエレクトリック・ベースに専念したが、その演奏すげえ。縦でもやたら評判のいい彼だが、サム・ピッキングを多用する電気の方のノリやフィレイジングや音色は素晴らしい。そして、レギュラー・グリップとマッチド・グリップを併用するネイトの出音にもため息。もう、タイトなだけでなく、ジャズを知っているからこその広がりもあるし。途中で、彼は5分ほどのソロ・パートを与えられたが、その多くはスネア(二つ並べていたかな)とハイハットとキック・ドラムだけを用い定型のビートをヴァリエイションをつけながら叩くというもの。文字だけだと、その凄さはいまいち伝わらないかもしれないが、今年見たトップ級のリズム・セクション音だと思った。かような彼らと重なる大林武司もなんか誇らしいな。
ジェイムズ、絶好調! 次に、彼はどんなプロジェクトにあたるのか? わくわく。
▶過去の、ホセ・ジェイムズ
http://43142.diarynote.jp/200809191051472579/
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▶過去の大林武司
http://43142.diarynote.jp/?day=20140525
http://43142.diarynote.jp/201509211331298145/
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▶︎過去の、ブラッド・アレン・ウィリアムズ
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▶過去の、ベン・ウィリアムズ
http://43142.diarynote.jp/200905191118258984/
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▶過去の、ネイト・スミス
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<今日の、お願い?>
これまでライヴにおいては基本ダブル・ベースの演奏に触れて来たわけで、今回のベン・ウィリアムズの雄弁な5弦のエレクトリック・ベース演奏にはびっくり。左手も右手も、その動きは素敵すぎる。彼はコンコードから2枚リーダー作を出していて(電気と縦の両方を弾く)、それは無理して聞く必要性を感じないが、才能あるなあ。何気に、彼はルックスもいい。そんなベンちゃんは来月、デイヴィッド・サンボーン(2000年3月21日、2003年7月18日、2010年12月1日、2012年3月3日、2013年9月3日、2014年11月6日、2015年10月19日、2017年12月5日、2017年12月7日)のサポートでまた来日するが、これはまた見に行かなくちゃと思った。今日と同じように、電気を弾かないかなー。彼の演奏に触れ、エレクトリック・ベースを手元に置きたくなった。かつてはフレテッドとフレットレスの2本が家にあったというのに、今はない……。遊びのやつ、買いたいなあ。もう年末だし、サンタさんにお願いしようか。小さなベース・アンプもよろしく、と。
▶過去の、デイヴィッド・サンボーン
http://www.myagent.ne.jp/%7Enewswave/live-2000-3.htm
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https://43142.diarynote.jp/201712081715389473/
山下洋輔ニューヨーク・トリオ
2018年11月2日 音楽 上野東京文化会館小ホール。久しぶりに中に入ると、おお作りが立派な会場だなあ、昔の文化施設は気合とお金のかかり具合が違うなあみたいな正の所感を得る。とともに、ここはプーさん(1999年11月3日(2002年9月22日、2003年6月10日、2004年11月3日、2012年6月24日、2012年6月25日、2012年10月26日、2015年7月8日、2016年6月11日)の最終作『黒いオルフェ〜東京ソロ2012』(ECM、2016年)が録られた場なんだよなあとも思い、少しじわ〜ん。
主役は結成30周年となるコンボ、山下洋輔ニューヨーク・トリオ。70代ピアニストの山下洋輔(1999年11月10日、2004年7月27日、2006年3月27日、2013年7月10日2009年7月19日、2013年7月27日、2015年7月21日、2017年7月8日、2017年9月2日)、80代ダブル・ベース奏者のセシル・マクビー(1999年11月10日)、60代ドラマーのフェローン・アクラフ(1999年11月10日。ジャズ・ドラマーとしては少し大きめのセットを使う)。その新作『30光年の浮遊』(ヴァーヴ)はそれを記念するアルバムで、もちろん不動の3人でレコーディングされている。客は先日のポール・マッカートニー公演同様に高い。もう、ぼくは若い方ではないかと思えちゃう。
休憩を置く、2部制にてなされた。新作収録曲を中心に、遊び心に満ち満ちた山下のオリジナル曲群(実は、それこそはNYトリオの肝となる部分でもあると思う)を阿吽の呼吸を持つトライアングルで開いて行く。3人が楽しんで演奏しているのが、よく分かる。それぞれのソロはたっぷり披露され、1曲ごとに山下はピアノの横に立ち、軽妙洒脱に曲説明を行う。白いスタンド・カラーのシャツと白いパンツ、そして黒基調のベスト、彼のそうしたいつもの衣服はいつごろからつづけられているものなのか。
▶過去の、菊地雅章
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/movember1999live.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-9.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-6.htm
http://43142.diarynote.jp/?day=20041103
http://43142.diarynote.jp/201207031322126509/
http://43142.diarynote.jp/201207031323242844/
http://43142.diarynote.jp/201210271744294415/
http://43142.diarynote.jp/201507091044561526/
http://43142.diarynote.jp/?day=20160611
▶過去の、山下洋輔
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/movember1999live.htm
http://43142.diarynote.jp/?day=20040727
http://43142.diarynote.jp/200907221011377741/
http://43142.diarynote.jp/201307291053021427/
http://43142.diarynote.jp/201507221814047783/
http://43142.diarynote.jp/?day=20170708
http://43142.diarynote.jp/201709101059289712/
▶︎過去の、セシル・マクビー
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/movember1999live.htm
▶︎過去の、フェローン・アクラフ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/movember1999live.htm
<今日の、トリオ>
ぼくはこのトリオを約19年ぶりに見るのだな。そりゃ、新鮮ですね。実は、このトリオを組むきっかけになったのは、名作編曲家/バンド・リーダーであるギル・エヴァンス(1912年5月13日〜1988年3月20日)の死であった。マンハッタンのスウィート・ベイジルで毎週月曜にエヴァンスは自己オーケストラの公演を持っていたが、死去によりその月曜日代役出演の話が山下洋輔に持ちかけられた。前年だか、彼は同クラブでソロ・ピアノ公演をやり高評を受けていたことがその奥にはあり、そのアフリカ系リズム・セクションの人選は欧州での山下の演奏に触れていたコーディネイターに拠ったという。そしたら、ばっちりとはまってしまい、その後ずっと続くことになった。好奇心旺盛に軽いスタンスでいろんなものに飛びつく彼(それは、今もそう。いろんな人のライヴに入ったり、プロジェクトにとても腰軽く関わっている)には、ときどき成り行きが呼び込む必然があるのだそう。
Q:そんなNYトリオの原点には、それまで独エンヤからアルバムも出し欧州ではエスタブリッシュされていた洋輔さんが、ジャズの本場である米国で勝負できる表現をトリオでやってみたいという意図があったように思えますが。
「そうですね。本場で、本道のピアノ・トリオの編成で、自分は何ができるか。それを目指したんです。どこまで通用するんだ、どうやったら通用するんだ、という気持ちから始まっていますね」(今年、ジャズ・ジャパン誌用に5月にやったインタヴューより)
そして、3人とも決定的な結びつきを感じ、心置きなく自分を解放できる場とこのトリオのことを認め合っている。山下洋輔は楽器が弾けるかぎり、このトリオを続けて行くことを自認もしている。
主役は結成30周年となるコンボ、山下洋輔ニューヨーク・トリオ。70代ピアニストの山下洋輔(1999年11月10日、2004年7月27日、2006年3月27日、2013年7月10日2009年7月19日、2013年7月27日、2015年7月21日、2017年7月8日、2017年9月2日)、80代ダブル・ベース奏者のセシル・マクビー(1999年11月10日)、60代ドラマーのフェローン・アクラフ(1999年11月10日。ジャズ・ドラマーとしては少し大きめのセットを使う)。その新作『30光年の浮遊』(ヴァーヴ)はそれを記念するアルバムで、もちろん不動の3人でレコーディングされている。客は先日のポール・マッカートニー公演同様に高い。もう、ぼくは若い方ではないかと思えちゃう。
休憩を置く、2部制にてなされた。新作収録曲を中心に、遊び心に満ち満ちた山下のオリジナル曲群(実は、それこそはNYトリオの肝となる部分でもあると思う)を阿吽の呼吸を持つトライアングルで開いて行く。3人が楽しんで演奏しているのが、よく分かる。それぞれのソロはたっぷり披露され、1曲ごとに山下はピアノの横に立ち、軽妙洒脱に曲説明を行う。白いスタンド・カラーのシャツと白いパンツ、そして黒基調のベスト、彼のそうしたいつもの衣服はいつごろからつづけられているものなのか。
▶過去の、菊地雅章
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/movember1999live.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-9.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-6.htm
http://43142.diarynote.jp/?day=20041103
http://43142.diarynote.jp/201207031322126509/
http://43142.diarynote.jp/201207031323242844/
http://43142.diarynote.jp/201210271744294415/
http://43142.diarynote.jp/201507091044561526/
http://43142.diarynote.jp/?day=20160611
▶過去の、山下洋輔
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/movember1999live.htm
http://43142.diarynote.jp/?day=20040727
http://43142.diarynote.jp/200907221011377741/
http://43142.diarynote.jp/201307291053021427/
http://43142.diarynote.jp/201507221814047783/
http://43142.diarynote.jp/?day=20170708
http://43142.diarynote.jp/201709101059289712/
▶︎過去の、セシル・マクビー
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/movember1999live.htm
▶︎過去の、フェローン・アクラフ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/movember1999live.htm
<今日の、トリオ>
ぼくはこのトリオを約19年ぶりに見るのだな。そりゃ、新鮮ですね。実は、このトリオを組むきっかけになったのは、名作編曲家/バンド・リーダーであるギル・エヴァンス(1912年5月13日〜1988年3月20日)の死であった。マンハッタンのスウィート・ベイジルで毎週月曜にエヴァンスは自己オーケストラの公演を持っていたが、死去によりその月曜日代役出演の話が山下洋輔に持ちかけられた。前年だか、彼は同クラブでソロ・ピアノ公演をやり高評を受けていたことがその奥にはあり、そのアフリカ系リズム・セクションの人選は欧州での山下の演奏に触れていたコーディネイターに拠ったという。そしたら、ばっちりとはまってしまい、その後ずっと続くことになった。好奇心旺盛に軽いスタンスでいろんなものに飛びつく彼(それは、今もそう。いろんな人のライヴに入ったり、プロジェクトにとても腰軽く関わっている)には、ときどき成り行きが呼び込む必然があるのだそう。
Q:そんなNYトリオの原点には、それまで独エンヤからアルバムも出し欧州ではエスタブリッシュされていた洋輔さんが、ジャズの本場である米国で勝負できる表現をトリオでやってみたいという意図があったように思えますが。
「そうですね。本場で、本道のピアノ・トリオの編成で、自分は何ができるか。それを目指したんです。どこまで通用するんだ、どうやったら通用するんだ、という気持ちから始まっていますね」(今年、ジャズ・ジャパン誌用に5月にやったインタヴューより)
そして、3人とも決定的な結びつきを感じ、心置きなく自分を解放できる場とこのトリオのことを認め合っている。山下洋輔は楽器が弾けるかぎり、このトリオを続けて行くことを自認もしている。
ブルーノ・ペルナーダス
2018年11月5日 音楽 ポップ、エレクトロニカ、アフリカをはじめとするワールド要素、ジャズなど、様々な要素を俯瞰した英語によるポップ・ミュージックを作るポルトガル人アーティストのブルーノ・ペルナーダスの公演を、渋谷・WWW Xで見る。エレクトリック・ギターを弾く彼に加え、管楽器セクションや男女コーラスを含む全9人でパフォーマンス。彼は教鞭を取ってもいるようで、バンド員はその教え子が主となるよう。ドラマーは、ペルナーダスがソロになる前に組んでいたジュリー&ザ・ハイジャッカーズからの同士だ。
なるほど、ヴァン・ダイク・パークス(2013年1月29日)好きというのも納得の、レイヤー感覚を大いに抱える、多大な起伏を持つラウンジ・ポップをくり広がる。そこに取り込まれた音楽のヴァリエーションはポップ・ミュージックとしてはまこと破格。それを才気走る感じでなく、ほんわかほのぼの出すのが彼の流儀であるのもよく出していた。
ブルーノ・ペルナーダスには、ライヴ前に会場でインタヴューをした。1982年生まれの、律儀な髪型をした好青年。そして、やはりかなりな音楽エンスー。もう博識で、その興味は1980年代の日本のJ・ポップまでに広がる。ちょっとでもマニアックな名前を出すと、彼はすぐに携帯の画面でその該当者を出してくれる、気配りの人でもある。この夏には、日本人グループの幾何学模様の新作プロデュースをリスボンでしましたね。サントラや舞踏曲作りの分野にまで進出している彼はオーケストレーションもできるそうで、自分の過去のポップ曲をそれを添えた形で提出するアルバムも作りたいよう。2016年以降出していないリーダー作は、ポップ志向盤が来年にリリースされる。
ギター奏者としての自分を出したジャズ・アルバム『Worst Summer Ever』を出してもいるだけに、ジャズ・ギタリストは故ジム・ホール(2005年1月18日、2012年6月4日)からカート・ローゼンウィケル(2009年3月1日、2010年3月12日、2013年11月20日、2014年3月4日、2016年6月27日、2017年4月15日、2018年1月13日)まで、いろんな人が好きであるそう。彼は掛川市であったFESTIVAL de FRUE 2018に自己グループで出演するとともに、単独でもそこでも持たれたビリー・マーティン(1999年8月5日、2000年8月13日、2001年2月5日、2002年9月7日、2012年3月2日)のセッションに堂々はいったとのこと。その際のベースは、シャザード・イズマイリー(2018年7月24日)であったよう。
▶過去の、ヴァン・ダイク・パークス
http://43142.diarynote.jp/201301311032072367/
▶過去の、ジム・ホール
http://43142.diarynote.jp/200501222324430000/
http://43142.diarynote.jp/201206110916017268/
▶過去の、カート・ローゼンウィンケル
http://43142.diarynote.jp/200903031751323247/
http://43142.diarynote.jp/201003131221091991/
http://43142.diarynote.jp/201311230757159421/
http://43142.diarynote.jp/201403051230433466/
http://43142.diarynote.jp/201606281737237220/
http://43142.diarynote.jp/201704170805443358/
https://43142.diarynote.jp/201801140944229876/
▶︎過去の、ビリー・マーティン/メデスキー・マーティン&ウッド
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/augustlive.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-8.htm 8月13日
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-9.htm 9月7日
http://43142.diarynote.jp/201203062004221304/
▶︎過去の、シャザード・イズマイリー
https://43142.diarynote.jp/201807260047172162/
<また、R.I.P.>
テキサス州出身のトランペッター/フリューゲルホーン奏者であるロイ・ハーグローヴ(2003年2月18日、2003年9月21日、2004年12月2日、2007年9月10日、2008年9月16日、2009年6月24日、2011年2月22日、2012年3月23日、2014年2月19日、2016年1月27日、2017年3月2日、2018年3月1日)が10月2日にNYの病院で心臓発作のため、まだ40代ながらお亡くなりになった。彼はここ10年強、人工透析を来日時も受けていたわけだが……。高校時代にジャズ方面で早々に脚光をあびるものの、一方ではファンク・バンドも組んでいた御仁。バークリー音大に進み、20歳ごろからエスタブリッシュされた、まさにエリート・ジャズ・マンだった。でも、その裏で打ち込みやラップにもこっそり挑戦していた彼。ソウル・クエリアンズ関連のディアンジェロ『ヴードゥ』、コモン『ライフ・ライク・ア・ウォーター』、エリカ・バドゥ『ママズ・ガン』などは、彼の同時代R&Bホーン音創出の才をおおいに示す。また、彼はそっち方面への興味を大きく出した自己グループのR.H.ファクターも組みアルバム作りやライヴ・ツアーも行ったが、今冷静に見るなら、ハーグローグの才能は何よりアコースティック・ジャズの分野で2000年代以降に発揮されたと思う。その太さと比すと、R.H.ファクターはフュージョンぽくもあり、少し中途半端〜素直に『ヴードゥ』のインスト版をやればよかったのになー〜。ああ、これで現代ジャズの定点観測ができる重要人物が一人いなくなってしまった。
▶過去の、ロイ・ハーグローヴ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-2.htm 18日、ディレクションズ・イン・ミュージック
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-9.htm 21日
http://43142.diarynote.jp/200412111742300000/
http://43142.diarynote.jp/200709171108570000/
http://43142.diarynote.jp/200809171409066704/
http://43142.diarynote.jp/200906300951327850/
http://43142.diarynote.jp/201102240921561671/
http://43142.diarynote.jp/201203260806527228/
http://43142.diarynote.jp/201402201343247604/
http://43142.diarynote.jp/201601301016081732/
http://43142.diarynote.jp/201703081443314613/
https://43142.diarynote.jp/201803031242579295/
なるほど、ヴァン・ダイク・パークス(2013年1月29日)好きというのも納得の、レイヤー感覚を大いに抱える、多大な起伏を持つラウンジ・ポップをくり広がる。そこに取り込まれた音楽のヴァリエーションはポップ・ミュージックとしてはまこと破格。それを才気走る感じでなく、ほんわかほのぼの出すのが彼の流儀であるのもよく出していた。
ブルーノ・ペルナーダスには、ライヴ前に会場でインタヴューをした。1982年生まれの、律儀な髪型をした好青年。そして、やはりかなりな音楽エンスー。もう博識で、その興味は1980年代の日本のJ・ポップまでに広がる。ちょっとでもマニアックな名前を出すと、彼はすぐに携帯の画面でその該当者を出してくれる、気配りの人でもある。この夏には、日本人グループの幾何学模様の新作プロデュースをリスボンでしましたね。サントラや舞踏曲作りの分野にまで進出している彼はオーケストレーションもできるそうで、自分の過去のポップ曲をそれを添えた形で提出するアルバムも作りたいよう。2016年以降出していないリーダー作は、ポップ志向盤が来年にリリースされる。
ギター奏者としての自分を出したジャズ・アルバム『Worst Summer Ever』を出してもいるだけに、ジャズ・ギタリストは故ジム・ホール(2005年1月18日、2012年6月4日)からカート・ローゼンウィケル(2009年3月1日、2010年3月12日、2013年11月20日、2014年3月4日、2016年6月27日、2017年4月15日、2018年1月13日)まで、いろんな人が好きであるそう。彼は掛川市であったFESTIVAL de FRUE 2018に自己グループで出演するとともに、単独でもそこでも持たれたビリー・マーティン(1999年8月5日、2000年8月13日、2001年2月5日、2002年9月7日、2012年3月2日)のセッションに堂々はいったとのこと。その際のベースは、シャザード・イズマイリー(2018年7月24日)であったよう。
▶過去の、ヴァン・ダイク・パークス
http://43142.diarynote.jp/201301311032072367/
▶過去の、ジム・ホール
http://43142.diarynote.jp/200501222324430000/
http://43142.diarynote.jp/201206110916017268/
▶過去の、カート・ローゼンウィンケル
http://43142.diarynote.jp/200903031751323247/
http://43142.diarynote.jp/201003131221091991/
http://43142.diarynote.jp/201311230757159421/
http://43142.diarynote.jp/201403051230433466/
http://43142.diarynote.jp/201606281737237220/
http://43142.diarynote.jp/201704170805443358/
https://43142.diarynote.jp/201801140944229876/
▶︎過去の、ビリー・マーティン/メデスキー・マーティン&ウッド
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/augustlive.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-8.htm 8月13日
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-9.htm 9月7日
http://43142.diarynote.jp/201203062004221304/
▶︎過去の、シャザード・イズマイリー
https://43142.diarynote.jp/201807260047172162/
<また、R.I.P.>
テキサス州出身のトランペッター/フリューゲルホーン奏者であるロイ・ハーグローヴ(2003年2月18日、2003年9月21日、2004年12月2日、2007年9月10日、2008年9月16日、2009年6月24日、2011年2月22日、2012年3月23日、2014年2月19日、2016年1月27日、2017年3月2日、2018年3月1日)が10月2日にNYの病院で心臓発作のため、まだ40代ながらお亡くなりになった。彼はここ10年強、人工透析を来日時も受けていたわけだが……。高校時代にジャズ方面で早々に脚光をあびるものの、一方ではファンク・バンドも組んでいた御仁。バークリー音大に進み、20歳ごろからエスタブリッシュされた、まさにエリート・ジャズ・マンだった。でも、その裏で打ち込みやラップにもこっそり挑戦していた彼。ソウル・クエリアンズ関連のディアンジェロ『ヴードゥ』、コモン『ライフ・ライク・ア・ウォーター』、エリカ・バドゥ『ママズ・ガン』などは、彼の同時代R&Bホーン音創出の才をおおいに示す。また、彼はそっち方面への興味を大きく出した自己グループのR.H.ファクターも組みアルバム作りやライヴ・ツアーも行ったが、今冷静に見るなら、ハーグローグの才能は何よりアコースティック・ジャズの分野で2000年代以降に発揮されたと思う。その太さと比すと、R.H.ファクターはフュージョンぽくもあり、少し中途半端〜素直に『ヴードゥ』のインスト版をやればよかったのになー〜。ああ、これで現代ジャズの定点観測ができる重要人物が一人いなくなってしまった。
▶過去の、ロイ・ハーグローヴ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-2.htm 18日、ディレクションズ・イン・ミュージック
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-9.htm 21日
http://43142.diarynote.jp/200412111742300000/
http://43142.diarynote.jp/200709171108570000/
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http://43142.diarynote.jp/201601301016081732/
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https://43142.diarynote.jp/201803031242579295/
スパイラル・デラックス
2018年11月6日 音楽 DJをやる前にドラムを叩いていたというジェフ・ミルズ(2017年11月7日、2017年11月10日)がジャズ・フュージョン傾向のバンドをやりたくて組んだのが、スパイラル・デラックスだ。他の構成員は、モウグ・シンセサイザーの大野由美子(2002年1月13日、2003年11月8日、2004年12月12日、2006年6月22日、2011年9月16日、2012年6月1日、2015年6月9日、2015年7月30日、2016年9月1日、2017年3月24日、2018年4月26日、2018年9月1日 )、エレクトリック・ベースの日野“JINO”賢二(2006年1月9日、2011年7月25日、2012年3月24日、2014年4月22日)、そしてキーボードのジェラルド・ミッチェル。彼はミルズと旧知の間柄である米国人。その4人は、『ヴードゥ・マジック』というパリ録音のアルバムをリリース。そこには米国人女性シンガーも歌っていたが、彼女はの日野の推挙で入った。
六本木・Super Deluxe、オール・スタンディング。けっこう、ノリですすめていたところはあったのではなかったのかな。ミルズのビート出しから始まり、それにメロディを出せる3者が呼応しながら、音を加えていくという感じ。そして、それを受け、ミルズがまたビートを変えていく。ショウを通して、思って以上に即興性が高いと感じた。
実は、スパイラル・デラックスはミルズが機械音と併用してドラムを叩くプロジェクトと理解していたが、彼はボンゴやタンバリンを叩く場面も少しあったものの、全面的に機材経由でビートを送り出す。ただ、けっこうその場でパッドを叩いたりつまみをいじり4つ打ち基調のビートや流れを臨機応変に作っていて、その変化に合わせてスラッピング主体のJINO がジャズ的なウォーキング・ベースのフレイズにチェンジしたりもする。なんでも、彼らにはもっとアコースティックなセットもあり、その際はミルズがドラムを叩き、ミッチェルはグランド・ピアノも弾くのだそう。そのミッチェルはなかなかに優秀な指さばきでリフを入れていた。4人、とても楽しそうだった。
追記:あ、忘れました。本編最後に、若いアルトとテナー・サックス奏者が加わる。JINO流れの奏者であるように見受けられたが、真っ当な演奏を聞かせた。
▶︎過去の、ジェフ・ミルズ
http://43142.diarynote.jp/201711080729053828/
https://43142.diarynote.jp/201711110810235717/
▶過去の、バッファロー・ドーター/大野由美子
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-1.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-11.htm
http://43142.diarynote.jp/200606270001320000/
http://43142.diarynote.jp/200412212058580000/
http://43142.diarynote.jp/201109171049342536/
http://43142.diarynote.jp/?month=201206
http://43142.diarynote.jp/?day=20150609
http://43142.diarynote.jp/201508051544452721/
http://43142.diarynote.jp/201609200958472477/
http://43142.diarynote.jp/201708141221583726/
https://43142.diarynote.jp/201804271733498350/
https://43142.diarynote.jp/201809051532324111/
▶過去の、日野賢二
http://43142.diarynote.jp/?day=20060109
http://43142.diarynote.jp/201107310727152406/
http://43142.diarynote.jp/?day=20120324
https://43142.diarynote.jp/201404260858553785/
<少し前の、メンバーの言葉>
「スパイラル・デラックスは私の長年の音楽活動の結晶です。他のミュージシャンと自由に演奏できる環境を作ることが目的です。日本には友人がたくさんいるので、興味を持ってくれるアーチストを探すのはそう難しいことではありませんでした」(ミルズ)
「バンドの趣旨は、何か新しい形のジャズ、フュージョン辺りの音を作っていく事と聞きました。私はフュージョンというジャンルは全く演奏したことがないくらい縁のない音楽だと思っていましたが、”新しい形”という所に惹かれ、また90年代からジェフのファンなので喜んでお受けしました」(大野)
「メンバーの長いキャリアやバックグラウンドが様々なレベルに到達したと思っています。4人が一緒になる事で共通項を探し出し、そこから未知のものを探索することができました」(ミルズ)
これらは、毎日新聞記事用に今年9月にやったメール・インタヴューの抜粋。ミルズの最初のターニング・ポイントは、「1989年にラジオの仕事をやめてプロのミュージシャン(DJ)になった時」とのこと。でも、もうデトロイトを離れて相当年月がたつようだ。また、彼は「 私たちはMIDIのシンクを使用して一つに繋がることをせず、もっと自由にプレイする方法をとっています。つまり、どんな時でもメンバーの一人がフリーにプレイし始めて曲の流れを変えていくことができます。テンポの変化、ソロ、即興などこういったこと全てがスパイラル・デラックスでは可能なのです」とも答えていて、まさにこの晩の演奏は発言通りの内容だった。
六本木・Super Deluxe、オール・スタンディング。けっこう、ノリですすめていたところはあったのではなかったのかな。ミルズのビート出しから始まり、それにメロディを出せる3者が呼応しながら、音を加えていくという感じ。そして、それを受け、ミルズがまたビートを変えていく。ショウを通して、思って以上に即興性が高いと感じた。
実は、スパイラル・デラックスはミルズが機械音と併用してドラムを叩くプロジェクトと理解していたが、彼はボンゴやタンバリンを叩く場面も少しあったものの、全面的に機材経由でビートを送り出す。ただ、けっこうその場でパッドを叩いたりつまみをいじり4つ打ち基調のビートや流れを臨機応変に作っていて、その変化に合わせてスラッピング主体のJINO がジャズ的なウォーキング・ベースのフレイズにチェンジしたりもする。なんでも、彼らにはもっとアコースティックなセットもあり、その際はミルズがドラムを叩き、ミッチェルはグランド・ピアノも弾くのだそう。そのミッチェルはなかなかに優秀な指さばきでリフを入れていた。4人、とても楽しそうだった。
追記:あ、忘れました。本編最後に、若いアルトとテナー・サックス奏者が加わる。JINO流れの奏者であるように見受けられたが、真っ当な演奏を聞かせた。
▶︎過去の、ジェフ・ミルズ
http://43142.diarynote.jp/201711080729053828/
https://43142.diarynote.jp/201711110810235717/
▶過去の、バッファロー・ドーター/大野由美子
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-1.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-11.htm
http://43142.diarynote.jp/200606270001320000/
http://43142.diarynote.jp/200412212058580000/
http://43142.diarynote.jp/201109171049342536/
http://43142.diarynote.jp/?month=201206
http://43142.diarynote.jp/?day=20150609
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http://43142.diarynote.jp/201609200958472477/
http://43142.diarynote.jp/201708141221583726/
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▶過去の、日野賢二
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http://43142.diarynote.jp/?day=20120324
https://43142.diarynote.jp/201404260858553785/
<少し前の、メンバーの言葉>
「スパイラル・デラックスは私の長年の音楽活動の結晶です。他のミュージシャンと自由に演奏できる環境を作ることが目的です。日本には友人がたくさんいるので、興味を持ってくれるアーチストを探すのはそう難しいことではありませんでした」(ミルズ)
「バンドの趣旨は、何か新しい形のジャズ、フュージョン辺りの音を作っていく事と聞きました。私はフュージョンというジャンルは全く演奏したことがないくらい縁のない音楽だと思っていましたが、”新しい形”という所に惹かれ、また90年代からジェフのファンなので喜んでお受けしました」(大野)
「メンバーの長いキャリアやバックグラウンドが様々なレベルに到達したと思っています。4人が一緒になる事で共通項を探し出し、そこから未知のものを探索することができました」(ミルズ)
これらは、毎日新聞記事用に今年9月にやったメール・インタヴューの抜粋。ミルズの最初のターニング・ポイントは、「1989年にラジオの仕事をやめてプロのミュージシャン(DJ)になった時」とのこと。でも、もうデトロイトを離れて相当年月がたつようだ。また、彼は「 私たちはMIDIのシンクを使用して一つに繋がることをせず、もっと自由にプレイする方法をとっています。つまり、どんな時でもメンバーの一人がフリーにプレイし始めて曲の流れを変えていくことができます。テンポの変化、ソロ、即興などこういったこと全てがスパイラル・デラックスでは可能なのです」とも答えていて、まさにこの晩の演奏は発言通りの内容だった。
フレアリー。クバ・ヴィエンツエック・トリオ
2018年11月7日 音楽 1990年ミシガン州キャントン生まれの女性シンガー・ソングライターを、EXシタアター六本木で見る。エキゾな顔をした美人さん、その芸名はフランス語から取られた。10代から曲作りの才を発揮し、一時は豪州シドニーに住んだものの、現在はソングライターの街であるナッシュヴィルに住んでおり、本名はローレン・ストラーム。彼女は、この夏に『Portals』というアルバムを出したばかり。
音出し、鍵盤、スティックで叩くパーカッション・パッドを扱う男性を横に置き、歌う。その際の手振り身振りは大きい。エレクトロ・サウンドを下敷きにする人だが、生だとアルバムよりも声が出ているようにも思えた。キーボードを弾きながら歌う曲も一つ。悪くない。また、彼女の後にはアコースティック・ギターが置かれていたが、それを持って歌ったかは不明。というのも、飲み物を引き換えするのに20分近く並ばされて、30分弱のパフォーマンスのうち頭の10分は見ることができなかったから。あの規模の会場に、小さなカウンターで販売員は二人。とんでもない欠陥ヴェニュー、というしかない。あまりにも、要改善だ。
そのフレアリーは、アウル・シティ(2009年11月24日)のオープニング・アクト。会場は、ほぼフル。アウル・シティにぜんぜん悪い印象は持っていないが、新進の彼女だけを見て、次の場に移動する。ちなみに、彼女は中国で3箇所回ってきた後に日本入りし、アウル・シティと合流したよう。日本でやった後は、ソウルに行って帰国するようだ。一方、アウル・シティは日本3箇所でライヴをやった後、韓国1箇所(フレアリーとは別の場所)、中国6箇所を回ることになっている。
▶︎過去の、アウル・シティ
http://43142.diarynote.jp/200911261250221741/
続いて、ポーランドの若手ピカ一のジャズ・アルト・サックス奏者と認められているというクバ・ヴィエンツエックのトリオ・ギグを見る。代官山・晴れたら空に豆まいて。現在大学院に通っているようなヴィエンツエックは24歳で、25歳のポーランド人ドラマーのアルベルト・カルフ と1985年生まれの日本人ダブル・ベース奏者の小美濃悠太を伴う。
へえ〜。演奏が始まって、すぐに頷く。ヴィエンツエックくん、ちゃんと吹ける。音が綺麗で、多彩。サブ・トーンもうまく使う。だが、技術はとうぜんとして、とても確かなジャズ観を持っているという事実がそのパフォーマンスの端々から感じられて、いいゾとなってしまう。まず、曲とアレンジが興味深くも個性的。いわゆるテーマがあってソロ部になり、テーマで終わるという定型のありかたを踏まずに、それらは起伏を抱えて流れていく。と、説明したくなるものだ。それは、散文的という言い方もできるだろう。そして、リズム・セクションもそまた散文的な行き方を助ける重なり方を見せていて、普通じゃない。ワーキング・バンドではないのに、二人は健闘していた。
小美濃悠太の演奏には初めて触れるが、確かで太い。演奏にきっちり芯と流れを与える。一方、シンプルなセットをレギュラー・グリップ主体で叩いていたカルフも好奏者だ。ベルを垂らしていたり横に大きさの異なる小さな金属製のツボを並べ、それらも効果的に用いつつ、隙間があるのにカラフルなビートを送出。いろいろ、耳惹かれたナ。そして、ヴィエンツエックはというば、オーネット・コールマン(2006年3月27日)のファンであるのがすぐに分かり、これもうれしい。ときにはカデンツァ的な一人演奏もして、やはりクラシックにも強い奏者であるとも知らされるが、総合点高し。その一方、アラブ的と感じさせるソロも彼は繰り出していた。また1部と2部で1曲づつ、自らが扱うエレクトロ音を流す場合もあった。
アンコールでは、レニー・トリスターノの弟子筋のウォーレン・マーシュの曲を取り上げる。これが、一番通常のジャズっぽい演奏だった。
▶︎過去の、オーネット・コールマン
http://43142.diarynote.jp/200603281335030000/
<今日の、ポーランド人>
お二人とも色白痩身、端正で優しい顔つき。いかにも草食系男子といった感じで、日本人女子には受けが良さそう? ドラマーは短期留学などもしているようで、けっこう日本語をしゃべる。この晩は上に書いたような芸あるアコースティックなジャズ・ドラム演奏を聞かせたカルフだが、来週だかに東京でやる自分のリーダー・ライヴはエレクトロだと言っていた。
クバ・ヴィエンツエックのトリオ名義盤(今日のリズム・セクションとは違う)『Another Raindrop』(Polish Jazz、2017年)は純アコースティック作で、より初期オーネット・コールマンを思い出させる聞き味を持つ。同作は13曲入りで各曲はどれも短め。それでいながら。創意工夫の先にちゃんとジャズの天衣無縫な自由を体現していて、推すにたる。
音出し、鍵盤、スティックで叩くパーカッション・パッドを扱う男性を横に置き、歌う。その際の手振り身振りは大きい。エレクトロ・サウンドを下敷きにする人だが、生だとアルバムよりも声が出ているようにも思えた。キーボードを弾きながら歌う曲も一つ。悪くない。また、彼女の後にはアコースティック・ギターが置かれていたが、それを持って歌ったかは不明。というのも、飲み物を引き換えするのに20分近く並ばされて、30分弱のパフォーマンスのうち頭の10分は見ることができなかったから。あの規模の会場に、小さなカウンターで販売員は二人。とんでもない欠陥ヴェニュー、というしかない。あまりにも、要改善だ。
そのフレアリーは、アウル・シティ(2009年11月24日)のオープニング・アクト。会場は、ほぼフル。アウル・シティにぜんぜん悪い印象は持っていないが、新進の彼女だけを見て、次の場に移動する。ちなみに、彼女は中国で3箇所回ってきた後に日本入りし、アウル・シティと合流したよう。日本でやった後は、ソウルに行って帰国するようだ。一方、アウル・シティは日本3箇所でライヴをやった後、韓国1箇所(フレアリーとは別の場所)、中国6箇所を回ることになっている。
▶︎過去の、アウル・シティ
http://43142.diarynote.jp/200911261250221741/
続いて、ポーランドの若手ピカ一のジャズ・アルト・サックス奏者と認められているというクバ・ヴィエンツエックのトリオ・ギグを見る。代官山・晴れたら空に豆まいて。現在大学院に通っているようなヴィエンツエックは24歳で、25歳のポーランド人ドラマーのアルベルト・カルフ と1985年生まれの日本人ダブル・ベース奏者の小美濃悠太を伴う。
へえ〜。演奏が始まって、すぐに頷く。ヴィエンツエックくん、ちゃんと吹ける。音が綺麗で、多彩。サブ・トーンもうまく使う。だが、技術はとうぜんとして、とても確かなジャズ観を持っているという事実がそのパフォーマンスの端々から感じられて、いいゾとなってしまう。まず、曲とアレンジが興味深くも個性的。いわゆるテーマがあってソロ部になり、テーマで終わるという定型のありかたを踏まずに、それらは起伏を抱えて流れていく。と、説明したくなるものだ。それは、散文的という言い方もできるだろう。そして、リズム・セクションもそまた散文的な行き方を助ける重なり方を見せていて、普通じゃない。ワーキング・バンドではないのに、二人は健闘していた。
小美濃悠太の演奏には初めて触れるが、確かで太い。演奏にきっちり芯と流れを与える。一方、シンプルなセットをレギュラー・グリップ主体で叩いていたカルフも好奏者だ。ベルを垂らしていたり横に大きさの異なる小さな金属製のツボを並べ、それらも効果的に用いつつ、隙間があるのにカラフルなビートを送出。いろいろ、耳惹かれたナ。そして、ヴィエンツエックはというば、オーネット・コールマン(2006年3月27日)のファンであるのがすぐに分かり、これもうれしい。ときにはカデンツァ的な一人演奏もして、やはりクラシックにも強い奏者であるとも知らされるが、総合点高し。その一方、アラブ的と感じさせるソロも彼は繰り出していた。また1部と2部で1曲づつ、自らが扱うエレクトロ音を流す場合もあった。
アンコールでは、レニー・トリスターノの弟子筋のウォーレン・マーシュの曲を取り上げる。これが、一番通常のジャズっぽい演奏だった。
▶︎過去の、オーネット・コールマン
http://43142.diarynote.jp/200603281335030000/
<今日の、ポーランド人>
お二人とも色白痩身、端正で優しい顔つき。いかにも草食系男子といった感じで、日本人女子には受けが良さそう? ドラマーは短期留学などもしているようで、けっこう日本語をしゃべる。この晩は上に書いたような芸あるアコースティックなジャズ・ドラム演奏を聞かせたカルフだが、来週だかに東京でやる自分のリーダー・ライヴはエレクトロだと言っていた。
クバ・ヴィエンツエックのトリオ名義盤(今日のリズム・セクションとは違う)『Another Raindrop』(Polish Jazz、2017年)は純アコースティック作で、より初期オーネット・コールマンを思い出させる聞き味を持つ。同作は13曲入りで各曲はどれも短め。それでいながら。創意工夫の先にちゃんとジャズの天衣無縫な自由を体現していて、推すにたる。
カメルーン出身ベーシスト/シンガーのリチャード・ボナ(2000年12月6日、2002年1月9日、2002年9月19日、2002年12月14日、2004年12月15日、2006年2月16日、2008年10月19日、2010年2月5日、2010年6月6日、2011年1月25日、2012年5月14日、2012年12月15日、2013年12月2日、2015年1月9日、2015年1月11日、2016年7月31日、2017年10月31日)の実演は、ここ近2回の来日公演で披露していたキューバ系奏者を擁する“マンデカン・クバーノ”を卒業してのもの。今回はキューバ人トランペッターのデニス・エルナンデス(2016年7月31日、2017年10月31日)、イタリア人ギタリストのシロ・マンナ、フランス人キーボード奏者のミッシェル・ルコック、フランス人ドラマーのアーチバルト・リゴニエールが同行した。
なるほど、トランペッターこそ前プロジェクトからの留任だが、他は新任で白人プレイヤー。欧州出身の面々は、ニューヨーク在住なのだろうか。とにかく、各人の腕はとても確かであるのはその腹八分目的な無駄な力が抜けた演奏に接すればすぐにわかる。電気ピアノ音と電気ギター音の重なりはなんか都会的で、とても魅力的だと思った。とくに、2006年発表のオリジナルにおいてはジョン・レジェンド(2005年5月8日)をフィーチャーしていた「ティキ」は素晴らしかった。うっとり。ボナは5弦フレットレスの電気ベース一本で通す。指の力強いのだろう、場合によってはフレッテッドみたいな音がでるよな。ともあれ、かつてほど、技巧を前に出すという場面はなくなったが、そこには5000ccの車で70キロで動くような途方もない余裕があると書けるかもしれぬ。
ほとんど旧曲の再披露だったはずだが(ソニー時代の1990年代後期の曲、さらには当時のNHK「みんなのうた」に提供した曲のさわりも歌う。その日本語の作詞をしたのは、中村善郎〜(2004年5月13日、2018年3月8日〜だった。また、おなじみウェザー・リポート/ジャコ・パスとリアスのカヴァー「ティーン・タウン」も当然のようにやる)、その総体はコスモポリタン環境で育まれる成熟と野生と技とウィットが交錯するポップ・フュージョンと言えようか。1曲、パット・メセニー(1999年12月15日、2002年9月19日、2010年6月12日、2012年1月25日、2012年3月3日、2013年5月21日、2015年9月27日、2016年9月3日)みたいな広がるサウンド・スケイプを描いていく曲もあったが、考えてみれはボナはリーダー・デビュー後、メセニーのグループに入ったこともあったんだよな。
南青山・ブルーノート東京、セカンド・ショウ。身軽だけど味あるファルセット・ヴォイスを中央に置く、ボナが考える豊穣なアーバン・ミュージックを紡いでいるように、ぼくには思えた。新しいプロットには入ったことを提示できて機嫌がよかったのか、ぼくが見たショウは90分ごえのパフォーマンス時間。アンコールは一人で行なったが、最初はなんとエレクトリック・ピアノを弾く。次に来るとき僕はピアノ奏者だよ、みたいなこともその際に発していたが、これはお初であった。
▶過去の、リチャード・ボナ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-12.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-1.htm
http://43142.diarynote.jp/200412212102130000/
http://43142.diarynote.jp/200602171950040000/
http://43142.diarynote.jp/200810211839169096/
http://43142.diarynote.jp/201002072246423695/
http://43142.diarynote.jp/201006071818281946/
http://43142.diarynote.jp/201102081256565179/
http://43142.diarynote.jp/201205221056242128/
http://43142.diarynote.jp/201212171647134119/
http://43142.diarynote.jp/201312171132096072/
http://43142.diarynote.jp/201501131019359012/
http://43142.diarynote.jp/201501131648401181/
http://43142.diarynote.jp/201608020805158759/
https://43142.diarynote.jp/201711020709222163/
▶︎過去の、デニス・エルナンデス
https://43142.diarynote.jp/201608020805158759/
https://43142.diarynote.jp/201711020709222163/
▶過去の、ジョン・レジェンド
http://43142.diarynote.jp/200505141714260000/
▶︎過去の、中村善郎
http://43142.diarynote.jp/200405101355540000/
https://43142.diarynote.jp/201803091807511062/
▶過去の、パット・メセニー
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/december1999live.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-9.htm
http://43142.diarynote.jp/201006181520054406/
http://43142.diarynote.jp/201201271245417497/
http://43142.diarynote.jp/201203062005542291/
http://43142.diarynote.jp/201305260927026044/
http://43142.diarynote.jp/201510021129591335
https://43142.diarynote.jp/201609201032322395/
<今日の、ナイス・ガイ>
日本語を散りばめた人懐こいMCはこれまでどおり。彼は日本の最終公演を13日に名古屋で公演をやり、その後は15日のワルシャワ公演を皮切りに欧州ツアーに入る。メセニー・グループ『スピーキング・オブ・ナウ』(ワーナー、2002年)に関われて光栄だったが、延々と続くツアーにはさすが終盤辟易しちゃったと言っていたことがあったよな。でも、あんたもたいがいハードやん。彼に最後にインタヴューしたのはもう10年以上前になるが、なんか2、3年前にしたような気分になるのは、その物腰のフランクさからか。好漢に幸あれ、であります。
なるほど、トランペッターこそ前プロジェクトからの留任だが、他は新任で白人プレイヤー。欧州出身の面々は、ニューヨーク在住なのだろうか。とにかく、各人の腕はとても確かであるのはその腹八分目的な無駄な力が抜けた演奏に接すればすぐにわかる。電気ピアノ音と電気ギター音の重なりはなんか都会的で、とても魅力的だと思った。とくに、2006年発表のオリジナルにおいてはジョン・レジェンド(2005年5月8日)をフィーチャーしていた「ティキ」は素晴らしかった。うっとり。ボナは5弦フレットレスの電気ベース一本で通す。指の力強いのだろう、場合によってはフレッテッドみたいな音がでるよな。ともあれ、かつてほど、技巧を前に出すという場面はなくなったが、そこには5000ccの車で70キロで動くような途方もない余裕があると書けるかもしれぬ。
ほとんど旧曲の再披露だったはずだが(ソニー時代の1990年代後期の曲、さらには当時のNHK「みんなのうた」に提供した曲のさわりも歌う。その日本語の作詞をしたのは、中村善郎〜(2004年5月13日、2018年3月8日〜だった。また、おなじみウェザー・リポート/ジャコ・パスとリアスのカヴァー「ティーン・タウン」も当然のようにやる)、その総体はコスモポリタン環境で育まれる成熟と野生と技とウィットが交錯するポップ・フュージョンと言えようか。1曲、パット・メセニー(1999年12月15日、2002年9月19日、2010年6月12日、2012年1月25日、2012年3月3日、2013年5月21日、2015年9月27日、2016年9月3日)みたいな広がるサウンド・スケイプを描いていく曲もあったが、考えてみれはボナはリーダー・デビュー後、メセニーのグループに入ったこともあったんだよな。
南青山・ブルーノート東京、セカンド・ショウ。身軽だけど味あるファルセット・ヴォイスを中央に置く、ボナが考える豊穣なアーバン・ミュージックを紡いでいるように、ぼくには思えた。新しいプロットには入ったことを提示できて機嫌がよかったのか、ぼくが見たショウは90分ごえのパフォーマンス時間。アンコールは一人で行なったが、最初はなんとエレクトリック・ピアノを弾く。次に来るとき僕はピアノ奏者だよ、みたいなこともその際に発していたが、これはお初であった。
▶過去の、リチャード・ボナ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-12.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-1.htm
http://43142.diarynote.jp/200412212102130000/
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http://43142.diarynote.jp/201006071818281946/
http://43142.diarynote.jp/201102081256565179/
http://43142.diarynote.jp/201205221056242128/
http://43142.diarynote.jp/201212171647134119/
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http://43142.diarynote.jp/201501131648401181/
http://43142.diarynote.jp/201608020805158759/
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▶︎過去の、デニス・エルナンデス
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▶過去の、ジョン・レジェンド
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▶︎過去の、中村善郎
http://43142.diarynote.jp/200405101355540000/
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▶過去の、パット・メセニー
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http://43142.diarynote.jp/201201271245417497/
http://43142.diarynote.jp/201203062005542291/
http://43142.diarynote.jp/201305260927026044/
http://43142.diarynote.jp/201510021129591335
https://43142.diarynote.jp/201609201032322395/
<今日の、ナイス・ガイ>
日本語を散りばめた人懐こいMCはこれまでどおり。彼は日本の最終公演を13日に名古屋で公演をやり、その後は15日のワルシャワ公演を皮切りに欧州ツアーに入る。メセニー・グループ『スピーキング・オブ・ナウ』(ワーナー、2002年)に関われて光栄だったが、延々と続くツアーにはさすが終盤辟易しちゃったと言っていたことがあったよな。でも、あんたもたいがいハードやん。彼に最後にインタヴューしたのはもう10年以上前になるが、なんか2、3年前にしたような気分になるのは、その物腰のフランクさからか。好漢に幸あれ、であります。
シャイ・マエストロ・トリオ。セルジオ・メンデス
2018年11月12日 音楽 NYに住んで8年たつ1987年イスラエル人ピアニストであるシャイ・マエストロ(2012年3月12日、2016年1月4日、2016年6月11日、2016年6月11日、2017年9月3日、2017年9月6日)のトリオ公演を、南青山・ブルーノート東京で見る。彼の5作目となる新作『ザ・ドリーム・シーフ』はECMと契約してのもの。本人もそれは素直にうれしいとのこと。アルバムではおなじみのホルヘ・ローデル(2011年7月20日、2016年6月11日、2017年2月1日、2017年9月3日、2017年9月6日)とイスラエル人後輩のオフリ・ネヘミアがついていたが、今回の来日公演はノーム・ウィーゼンバーグ(ベース)とアーサー・ナーテク(2014年9月26日)がつく。やはりイスラエル出身であるノーム・ウィーゼンバーグのクインテット編成によるデビュー作『Roads Diverge』(BJU、2018 年)はマエストロが参加しており、スイス出身でNYのザ・ニュー・スクール大学卒のアーサー・ナーテクはエリック・トラファズ(2001年10 月26日)やティグラン・ハマシアン(2014年9月26日、2018年9月1日)のアルバムに名前が見られる。
彼のショウの常で、ピアノ・ソロから始まる。まず、指さばきや出音のありかたを直裁に聞き手に知らせ、その後すうっと徐々にリズム・セクションが入り、トリオ表現の魔法が開かれていく。もうその作法はとてつもなく細心な作業なんだけど、MCはリチャード・ボナ的なフレンドリーさも感じさせられもして、その落差も魅力的。そういえば、今回は口笛を吹く曲もあったな。兎にも角にも、現代ジャズ・ピアノ表現の至高、その最たる一つ。アンコールは一人で出てきて、ソロにて演奏。あれ、スタンダードをやったはずだが、その後に延々と飲んでしまい、もう忘れている、、、、。あ、「ムーン・リヴァー」だったはず。終演後、マエストロとやはりいいメロディだねと話したはずだから。
▶︎過去の、シャイ・マエストロ
http://43142.diarynote.jp/201203131840477844/
http://43142.diarynote.jp/201601050914043127/
http://43142.diarynote.jp/201606121230202174/
https://43142.diarynote.jp/201702021523283237/
http://43142.diarynote.jp/201709101639096076/
https://43142.diarynote.jp/201709110842026988/
▶︎過去の、ホルヘ・ローデル
http://43142.diarynote.jp/201107230819362417/
http://43142.diarynote.jp/201606121230202174/
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https://43142.diarynote.jp/201709110842026988/
▶︎過去の、アーサー・ナーテク
http://43142.diarynote.jp/201409291402101328/
▶過去の、ティグラン・ハマシアン
http://43142.diarynote.jp/201409291402101328/
https://43142.diarynote.jp/201809051532324111/
▶︎過去の、エリック・トラファズ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-10.htm
その後は、六本木・ビルボードライブ東京へ向かう。出演者は、セルジオ・メンデス(2003年9月2日、2005年8月9日、2006年9月29日、2008年2月7日、2012年5月1日、2015年5月27日、2016年9月4日)。キーボードと歌の当人、 長年の伴侶でもある歌のグラシーナ・レポラス、歌のケイティー・ハンプトン(*。けっこう綺麗だった)、ラップのH2O(*)、キーボードとリードと歌のスコット・メイヨ(*。1曲前にでてきて、ハンプトンと一緒に歌ったが何気に上手)、ギターの クレベール・ホルヘ 、ベースのアンドレ・デ・サンタナ ドラムのレオナード・コスタ、打楽器のギビという面々による。ほぼ不動の面々によるもの(ミュージシャン名の後にある*は米国人)。また、当然のごとく、1960年代に一世を風靡したポップ・ボサノヴァ路線と2006年『タイムレス』以降のモダン・ビートかけあわせ路線の折衷とも言える演目にも変化はないのだが、きっちり聞かせる。
実は、東京ジャズの2016年出演者の“裏ベスト”と思えたのが、メンデスたちのパフォーマンス。音楽的な親しみやすさ、エンターテインメントを見据えた振る舞いの確かさで、彼らはきっちりと大会場における出演者であることをまっとう。ぼくは、さすが一時代も二時代も築いた大御所は持っているモノが違うとおおいにうなずいたのだった。そして、その与える感慨はこの規模の会場でもまったく同様だ。
今回、彼らのパフォーマンスを近くで受けながら再認識したのは、彼らが米国同業者に与えた影響の大きさ。1966年の「マシュケナダ」から1970年代前半にかけて、彼らは米国マーケットを見据えたブラジル音楽下敷き洗練ビート・ポップのヒット・シングルを次々にA&Mから送り出した。とくに、1968年は2つのトップ10内曲を送り出すなどし、彼らの表現はラジオでかかりまくった。それにより、ブラジル/ボサノヴァの魔法に気付かされた担い手は少なくなかったはずで、アリサ・フランクリン、アース・ウィンド&ファイア(2006年1月19日、2012年5月17 日)、スティーヴィー・ワンダー(2005年11月3日、2010年8月8日、2012年3月5日)らが時折見せる魅力的な同テイストはセルジオ・メンデスが何よりの影響源であったとぼくは確信している。
▶過去の、セルジオ・メンデス
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-9.htm
http://43142.diarynote.jp/?day=20050809
http://43142.diarynote.jp/200610020643550000/
http://43142.diarynote.jp/200802101517380000/
http://43142.diarynote.jp/201205080621274204/
http://43142.diarynote.jp/201505281537538677/
https://43142.diarynote.jp/201609201052518160/
▶過去の、E.W.&.F.
http://43142.diarynote.jp/200601271855390000/
http://43142.diarynote.jp/201205301252113538/
https://43142.diarynote.jp/201609201835285184/
▶過去の、スティーヴィー・ワンダー
http://43142.diarynote.jp/200511130015240000/
http://43142.diarynote.jp/201008261618276388/
http://43142.diarynote.jp/201203062006429595/
<2日前の土曜は、おおいそがし>
13時から明治神宮前のユニバーサル・ミュージックの新社屋で、シャイ・マエストロに取材した。おお、つぶらな瞳の、ハンサムくん。本当にいい感じのナイス・ガイで、誠心誠意答えてくれる。実はそのインタヴューのあとに、ぼくが企画するイヴェントが14時半からあったので、もし聞きたいことを聞けたら早めにおえようともほのかに思っていたのだが、こっちも次から次へと聞きたいことが出てきて、与えられた時間たっぷり質疑してしまう。けっこうピアノ・ソロにも思い入れがありそうな彼だが、実はECMとディールを結んださい、当初ソロで録る話もあったのだそう。また、彼の表現がより門外漢に両手を開くようなノリを持つようになっているようにも思えたのだが、それには肯定。そのうち、ジャズ・ジャパン誌に記事がでるでしょう。なお、彼は独身。もともと自然があるところで育ったので、結婚し子供が生まれたらNYに住みつづけないかもというようなことも言っていた。
その後、急いで四谷いーぐるに行って、「追悼アレサ・フランクリン」に臨む。10分前についたら開場が遅れていて、入場を待つお客さんが列になっていて驚く。前座でアリサのYouTube音がいかにいい音になるかをKORG新製品を用いて実践してくれたオノ セイゲン(2000年3月12日、2009年1月17日、2011年8月4日、2012年6月7日、2013年1月30日、2014年4月20日、2014年7月28日、2014年9月23日、2014年10月8日、2014年10月11日、2015年4月17日、2015年9月13日、2015年9月24日、2015年10月9日、2016年3月14日、2016年5月22日、2016年7月26日、2017年5月7日、2018年6月7日)、本編でさすがの選曲とお話をしてくれた鈴木啓志、鷲巣功、高地明のご三方、おつかれさまでした。ミュージック・マガジン誌のアリサ追悼特集で、彼女の『ヘイ・ナウ・ヘイ』(1973年)のアルバム紹介を書いてそんなに悪くない〜いや意外によいという所感を得たのだが、そこから選曲した人はいなかった。一番人気は、フィルモア・ウェストだった。彼女はニューオーリンズのピアニストのジェイムズ・ブッカー曲を確か複数取り上げているのだが、それはどういうところからであったか? ドクター・ジョン(2000年5月24日、2002年3月23日、2005年9月20日、2012年2月15日、2013年10月1日)が参加している曲もあったけど、その疑問を投げるのを忘れてしまったな。ともあれ、満場のお客さんたち、ありがとうございました。一軒おいて、旧友佐俣勲がやっている四谷三丁目のソウル・バー“ディープ”にも皆んなで行けたし、よかった良かった。
▶過去の、オノセイゲン
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-3.htm
http://43142.diarynote.jp/200901181343426080/
http://43142.diarynote.jp/201108101630438805/
http://43142.diarynote.jp/201206110945571082/
http://43142.diarynote.jp/?day=20130130
http://43142.diarynote.jp/201404251643448230/
http://43142.diarynote.jp/?day=20140728
http://43142.diarynote.jp/201409261635077130/
http://43142.diarynote.jp/201410210814495715/
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http://43142.diarynote.jp/?day=20160522
http://43142.diarynote.jp/201608020801362894/
http://43142.diarynote.jp/201705081232023349/
https://43142.diarynote.jp/?day=20180607
▶過去の、ドクター・ジョン
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-5.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-3.htm
http://43142.diarynote.jp/200510030016390000/
http://43142.diarynote.jp/201202161725143619/
http://43142.diarynote.jp/201310050709459564/
彼のショウの常で、ピアノ・ソロから始まる。まず、指さばきや出音のありかたを直裁に聞き手に知らせ、その後すうっと徐々にリズム・セクションが入り、トリオ表現の魔法が開かれていく。もうその作法はとてつもなく細心な作業なんだけど、MCはリチャード・ボナ的なフレンドリーさも感じさせられもして、その落差も魅力的。そういえば、今回は口笛を吹く曲もあったな。兎にも角にも、現代ジャズ・ピアノ表現の至高、その最たる一つ。アンコールは一人で出てきて、ソロにて演奏。あれ、スタンダードをやったはずだが、その後に延々と飲んでしまい、もう忘れている、、、、。あ、「ムーン・リヴァー」だったはず。終演後、マエストロとやはりいいメロディだねと話したはずだから。
▶︎過去の、シャイ・マエストロ
http://43142.diarynote.jp/201203131840477844/
http://43142.diarynote.jp/201601050914043127/
http://43142.diarynote.jp/201606121230202174/
https://43142.diarynote.jp/201702021523283237/
http://43142.diarynote.jp/201709101639096076/
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▶︎過去の、ホルヘ・ローデル
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▶︎過去の、アーサー・ナーテク
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▶過去の、ティグラン・ハマシアン
http://43142.diarynote.jp/201409291402101328/
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▶︎過去の、エリック・トラファズ
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その後は、六本木・ビルボードライブ東京へ向かう。出演者は、セルジオ・メンデス(2003年9月2日、2005年8月9日、2006年9月29日、2008年2月7日、2012年5月1日、2015年5月27日、2016年9月4日)。キーボードと歌の当人、 長年の伴侶でもある歌のグラシーナ・レポラス、歌のケイティー・ハンプトン(*。けっこう綺麗だった)、ラップのH2O(*)、キーボードとリードと歌のスコット・メイヨ(*。1曲前にでてきて、ハンプトンと一緒に歌ったが何気に上手)、ギターの クレベール・ホルヘ 、ベースのアンドレ・デ・サンタナ ドラムのレオナード・コスタ、打楽器のギビという面々による。ほぼ不動の面々によるもの(ミュージシャン名の後にある*は米国人)。また、当然のごとく、1960年代に一世を風靡したポップ・ボサノヴァ路線と2006年『タイムレス』以降のモダン・ビートかけあわせ路線の折衷とも言える演目にも変化はないのだが、きっちり聞かせる。
実は、東京ジャズの2016年出演者の“裏ベスト”と思えたのが、メンデスたちのパフォーマンス。音楽的な親しみやすさ、エンターテインメントを見据えた振る舞いの確かさで、彼らはきっちりと大会場における出演者であることをまっとう。ぼくは、さすが一時代も二時代も築いた大御所は持っているモノが違うとおおいにうなずいたのだった。そして、その与える感慨はこの規模の会場でもまったく同様だ。
今回、彼らのパフォーマンスを近くで受けながら再認識したのは、彼らが米国同業者に与えた影響の大きさ。1966年の「マシュケナダ」から1970年代前半にかけて、彼らは米国マーケットを見据えたブラジル音楽下敷き洗練ビート・ポップのヒット・シングルを次々にA&Mから送り出した。とくに、1968年は2つのトップ10内曲を送り出すなどし、彼らの表現はラジオでかかりまくった。それにより、ブラジル/ボサノヴァの魔法に気付かされた担い手は少なくなかったはずで、アリサ・フランクリン、アース・ウィンド&ファイア(2006年1月19日、2012年5月17 日)、スティーヴィー・ワンダー(2005年11月3日、2010年8月8日、2012年3月5日)らが時折見せる魅力的な同テイストはセルジオ・メンデスが何よりの影響源であったとぼくは確信している。
▶過去の、セルジオ・メンデス
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-9.htm
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http://43142.diarynote.jp/200610020643550000/
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▶過去の、E.W.&.F.
http://43142.diarynote.jp/200601271855390000/
http://43142.diarynote.jp/201205301252113538/
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▶過去の、スティーヴィー・ワンダー
http://43142.diarynote.jp/200511130015240000/
http://43142.diarynote.jp/201008261618276388/
http://43142.diarynote.jp/201203062006429595/
<2日前の土曜は、おおいそがし>
13時から明治神宮前のユニバーサル・ミュージックの新社屋で、シャイ・マエストロに取材した。おお、つぶらな瞳の、ハンサムくん。本当にいい感じのナイス・ガイで、誠心誠意答えてくれる。実はそのインタヴューのあとに、ぼくが企画するイヴェントが14時半からあったので、もし聞きたいことを聞けたら早めにおえようともほのかに思っていたのだが、こっちも次から次へと聞きたいことが出てきて、与えられた時間たっぷり質疑してしまう。けっこうピアノ・ソロにも思い入れがありそうな彼だが、実はECMとディールを結んださい、当初ソロで録る話もあったのだそう。また、彼の表現がより門外漢に両手を開くようなノリを持つようになっているようにも思えたのだが、それには肯定。そのうち、ジャズ・ジャパン誌に記事がでるでしょう。なお、彼は独身。もともと自然があるところで育ったので、結婚し子供が生まれたらNYに住みつづけないかもというようなことも言っていた。
その後、急いで四谷いーぐるに行って、「追悼アレサ・フランクリン」に臨む。10分前についたら開場が遅れていて、入場を待つお客さんが列になっていて驚く。前座でアリサのYouTube音がいかにいい音になるかをKORG新製品を用いて実践してくれたオノ セイゲン(2000年3月12日、2009年1月17日、2011年8月4日、2012年6月7日、2013年1月30日、2014年4月20日、2014年7月28日、2014年9月23日、2014年10月8日、2014年10月11日、2015年4月17日、2015年9月13日、2015年9月24日、2015年10月9日、2016年3月14日、2016年5月22日、2016年7月26日、2017年5月7日、2018年6月7日)、本編でさすがの選曲とお話をしてくれた鈴木啓志、鷲巣功、高地明のご三方、おつかれさまでした。ミュージック・マガジン誌のアリサ追悼特集で、彼女の『ヘイ・ナウ・ヘイ』(1973年)のアルバム紹介を書いてそんなに悪くない〜いや意外によいという所感を得たのだが、そこから選曲した人はいなかった。一番人気は、フィルモア・ウェストだった。彼女はニューオーリンズのピアニストのジェイムズ・ブッカー曲を確か複数取り上げているのだが、それはどういうところからであったか? ドクター・ジョン(2000年5月24日、2002年3月23日、2005年9月20日、2012年2月15日、2013年10月1日)が参加している曲もあったけど、その疑問を投げるのを忘れてしまったな。ともあれ、満場のお客さんたち、ありがとうございました。一軒おいて、旧友佐俣勲がやっている四谷三丁目のソウル・バー“ディープ”にも皆んなで行けたし、よかった良かった。
▶過去の、オノセイゲン
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-3.htm
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https://43142.diarynote.jp/?day=20180607
▶過去の、ドクター・ジョン
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-5.htm
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http://43142.diarynote.jp/201202161725143619/
http://43142.diarynote.jp/201310050709459564/
フィンランド、アイスランド、ノルウェー、スウェーデン各国はこの6年間共同で「Hokuo Music Fest」という日本での音楽産業振興の会を持っており、その一環のレセプションが六本木・スウェーデン大使館の大使公邸であった。例によりいろんな人と会う。今回は多めに持っていった名刺を使い果たしたな。大使のあいさつのあと、ザ・ハードというデビュー作を出したばかりのスウェーデンのバンドのアンプラグド傾向にある小パフォーマンスが懇談会の前に行う。アーティスト写真を見ると化粧系の5人組に見えるが、女性3人と男性2人からなる。本来はハード・ロック・バンドのようだが、ドラマーはカホンを扱うここでは哀愁を帯びた〜冬の長い夜を想起させる?〜彼の地の歌謡性も感じさせるアコースティック表現を聞かせた。やり方はどうにでも、という感じなのかな。彼女たちは16日にフィンランド(Arion)とデンマーク(H.E.R.O)のハード系のバンドとともに代官山SPACE ODDで公演も持つ。
<13日と14日の、訃報>
まだ60代の、ジャズ・マンの訃報がはいっていきてしまう。13日にはテナー・サックスの片山広明(2004年8月20日、2004年10月10日、2005年7月29日、2008年11月14日、2017年10月9日)さんがお亡くなりになった。演奏も音楽的スタンスも、とっても度量のデカいテナー・マン。ぼくが彼の存在を最初に知ったのは生活向上委員会やDUBなど梅津和時(2001年9月2日、2001年9月21日、2004年10月10日、2005年7月29日、2006年1月21日、2008年11月14日、2009年2月8日、2009年6月5日、2010年3月20日、2011年4月1日、2012年2月10日、2012年11月21日、2012年12月8日、2013年11月20日、2014年9月16日、2015年10月26日、2017年10月9日)関連であったか、それとも彼とコンビを組んでのRCサクセション/忌野清志郎(2004年10月19日、2005年7月29日)のホーン・セクションとしてであったか。“渋さ知らズの、4番バッター”。彼のことを渋さ知らズ(2004年9月1日、2006年1月14日、2006年1月21日、2006年8月27日、2006年11月15日、2006年12月1日、2007年1月13日、2007年6月13日、2008年7月6日、2009年7月26日、2009年9月27日、2010年4月22日、2010年9月19日、2013年5月19日、2015年6月15日)のリーダーである不破大輔(2005年12月22日、2007年6月3日、2015年11月23日、2016年4月30日)はインタヴューでそう讃えたこともあったが、渋さのライヴには都合がつく限り入っていたはずだ。
そして、14日にはピアニストの佐山雅弘さん。ガンを患っているというのは聞いていたが、彼はまだ64歳であったのか。ブリリアントな指さばきのもと、ポップ・ミュージック側からクラシックまで、本当に広い許容性を持っていた御仁であった。2000年代に入ってからなんかのパーティで彼のソロ・ピアノに触れたことはあるが、それはこのブログには書いていないな。片山さんはなかったけど、佐山さんには90年代半ばに『Hymn for Nobody』(ビクター)を出す際にオフィシャルとして取材し、けっこう長めの原稿を書いたことがあった。その外見に見合う、穏健にして軽妙な語り口は今も記憶に残っている。
二人はそれぞれ、この7月に新作を出している。片山率いるHAPPY HOURのアルバム「Last Order」(地底)と佐山をフロントにおく3人組の「B’Ridge」(キング)。以下は、そのリリース時に雑誌レビューとして書いた原稿だ。
↓『Last Order』(CDジャーナル8月号)
飲めば回路の日和あり。てな、吹っ切れ&夢心地サウンドを繰り広げる、テナー・サックス大人(渋さ知らズの4番バッターでもありますね)のソウルフル&パンキッシュ路線のセカンド作だ。ローランド・カーク、エディット・ピアフ、レナード・コーエン曲や和スタンダードの「りんご追分」というカヴァーもうれしい、太っ腹なバンドの音が押し寄せる。メンバーに変化はなく、より各人のインタープレイ度も増していると言える。確かな技量と世界観に支えられた、ウィンクあふれる狼藉は美徳と言うしかない。(佐藤英輔)
↓『B’Ridge』(ジャズ・ジャパン8月号)
ベールのような電気的音に波動と言いたくなるドラム音が割り込み、そこに超然とした感覚を持つアコースティック・ピアノ音が置かれていく。そんなオープナーを聞いて、これが佐山雅弘の新作と思う人はそうはいないのではないか。現代的な音像送出やビート構築の所作のもと瑞々しいピアノ演奏を開くと、この指針は説明できるだろう。日本の最たるジャコ・パストリアス演奏研鑽者という定評を得ている織原良次が音楽監督についての新作だが、この指針は鮮烈にして新鮮だ。どのような経緯でヴェテランと働き盛りの精鋭がやることになったかは知らないが、ここには現代的なピアノ美学や間に溢れ、聞く者に大きな感興を与える。楽曲は佐山と織原が5曲づつ出し、3.はエスペランサのポップな人気曲、12.はジャコの隠れ美曲のいいさじ加減によるカヴァー。望外の、冴えた効き味アリ。そんな本盤は、佐山のピアノのキレと滋味とその伸び代、織原のサウンド統括者しての確かな才覚、福森康というイケてる若手ドラマーの秀でた実力を存分に実感させるものになっている。これは、推奨できます。(佐藤英輔)
▶過去の、片山広明(渋さ以外)
http://43142.diarynote.jp/?day=20040820
http://43142.diarynote.jp/200410162220330000/
http://43142.diarynote.jp/200508042335560000/
http://43142.diarynote.jp/?day=20081114
https://43142.diarynote.jp/201610100849458472/
https://43142.diarynote.jp/201710121702369819/
▶過去の、梅津和時
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-9.htm タラフ+コチャニ(2日)、エスマ(21日)
http://43142.diarynote.jp/200410162220330000/
http://43142.diarynote.jp/200508042335560000/
http://43142.diarynote.jp/200601271857530000/
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http://43142.diarynote.jp/?day=20120210
http://43142.diarynote.jp/201211231437358985/
http://43142.diarynote.jp/?day=20121208
http://43142.diarynote.jp/201311230757159421/
http://43142.diarynote.jp/201409171722239857/
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https://43142.diarynote.jp/201710121702369819/
▶過去の、忌野清志郎
http://43142.diarynote.jp/200410240628530000/
http://43142.diarynote.jp/200508042335560000/
▶過去の、渋さ知らズ
http://43142.diarynote.jp/200409010713470000/
http://43142.diarynote.jp/200601161256540000/
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http://43142.diarynote.jp/200612060135390000/
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http://43142.diarynote.jp/200910071809361076/
http://43142.diarynote.jp/201004231559516550/
http://43142.diarynote.jp/201009231554333481/
http://43142.diarynote.jp/201305260923241736/
http://43142.diarynote.jp/201506161247423392/
▶過去の、渋さ以外の不破大輔
http://43142.diarynote.jp/200512231958440000/
http://43142.diarynote.jp/200706061351450000/
http://43142.diarynote.jp/201511250531202253/
http://43142.diarynote.jp/201605170939589783/
http://43142.diarynote.jp/201711241828493970/
▶︎過去の、織原良次
http://43142.diarynote.jp/201607191312426603/
http://43142.diarynote.jp/201804121236407352/
https://43142.diarynote.jp/201805150750157494/
▶︎過去の、福森康
https://43142.diarynote.jp/201309260930584072/
<13日と14日の、訃報>
まだ60代の、ジャズ・マンの訃報がはいっていきてしまう。13日にはテナー・サックスの片山広明(2004年8月20日、2004年10月10日、2005年7月29日、2008年11月14日、2017年10月9日)さんがお亡くなりになった。演奏も音楽的スタンスも、とっても度量のデカいテナー・マン。ぼくが彼の存在を最初に知ったのは生活向上委員会やDUBなど梅津和時(2001年9月2日、2001年9月21日、2004年10月10日、2005年7月29日、2006年1月21日、2008年11月14日、2009年2月8日、2009年6月5日、2010年3月20日、2011年4月1日、2012年2月10日、2012年11月21日、2012年12月8日、2013年11月20日、2014年9月16日、2015年10月26日、2017年10月9日)関連であったか、それとも彼とコンビを組んでのRCサクセション/忌野清志郎(2004年10月19日、2005年7月29日)のホーン・セクションとしてであったか。“渋さ知らズの、4番バッター”。彼のことを渋さ知らズ(2004年9月1日、2006年1月14日、2006年1月21日、2006年8月27日、2006年11月15日、2006年12月1日、2007年1月13日、2007年6月13日、2008年7月6日、2009年7月26日、2009年9月27日、2010年4月22日、2010年9月19日、2013年5月19日、2015年6月15日)のリーダーである不破大輔(2005年12月22日、2007年6月3日、2015年11月23日、2016年4月30日)はインタヴューでそう讃えたこともあったが、渋さのライヴには都合がつく限り入っていたはずだ。
そして、14日にはピアニストの佐山雅弘さん。ガンを患っているというのは聞いていたが、彼はまだ64歳であったのか。ブリリアントな指さばきのもと、ポップ・ミュージック側からクラシックまで、本当に広い許容性を持っていた御仁であった。2000年代に入ってからなんかのパーティで彼のソロ・ピアノに触れたことはあるが、それはこのブログには書いていないな。片山さんはなかったけど、佐山さんには90年代半ばに『Hymn for Nobody』(ビクター)を出す際にオフィシャルとして取材し、けっこう長めの原稿を書いたことがあった。その外見に見合う、穏健にして軽妙な語り口は今も記憶に残っている。
二人はそれぞれ、この7月に新作を出している。片山率いるHAPPY HOURのアルバム「Last Order」(地底)と佐山をフロントにおく3人組の「B’Ridge」(キング)。以下は、そのリリース時に雑誌レビューとして書いた原稿だ。
↓『Last Order』(CDジャーナル8月号)
飲めば回路の日和あり。てな、吹っ切れ&夢心地サウンドを繰り広げる、テナー・サックス大人(渋さ知らズの4番バッターでもありますね)のソウルフル&パンキッシュ路線のセカンド作だ。ローランド・カーク、エディット・ピアフ、レナード・コーエン曲や和スタンダードの「りんご追分」というカヴァーもうれしい、太っ腹なバンドの音が押し寄せる。メンバーに変化はなく、より各人のインタープレイ度も増していると言える。確かな技量と世界観に支えられた、ウィンクあふれる狼藉は美徳と言うしかない。(佐藤英輔)
↓『B’Ridge』(ジャズ・ジャパン8月号)
ベールのような電気的音に波動と言いたくなるドラム音が割り込み、そこに超然とした感覚を持つアコースティック・ピアノ音が置かれていく。そんなオープナーを聞いて、これが佐山雅弘の新作と思う人はそうはいないのではないか。現代的な音像送出やビート構築の所作のもと瑞々しいピアノ演奏を開くと、この指針は説明できるだろう。日本の最たるジャコ・パストリアス演奏研鑽者という定評を得ている織原良次が音楽監督についての新作だが、この指針は鮮烈にして新鮮だ。どのような経緯でヴェテランと働き盛りの精鋭がやることになったかは知らないが、ここには現代的なピアノ美学や間に溢れ、聞く者に大きな感興を与える。楽曲は佐山と織原が5曲づつ出し、3.はエスペランサのポップな人気曲、12.はジャコの隠れ美曲のいいさじ加減によるカヴァー。望外の、冴えた効き味アリ。そんな本盤は、佐山のピアノのキレと滋味とその伸び代、織原のサウンド統括者しての確かな才覚、福森康というイケてる若手ドラマーの秀でた実力を存分に実感させるものになっている。これは、推奨できます。(佐藤英輔)
▶過去の、片山広明(渋さ以外)
http://43142.diarynote.jp/?day=20040820
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▶過去の、梅津和時
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-9.htm タラフ+コチャニ(2日)、エスマ(21日)
http://43142.diarynote.jp/200410162220330000/
http://43142.diarynote.jp/200508042335560000/
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▶過去の、忌野清志郎
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▶過去の、渋さ知らズ
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▶過去の、渋さ以外の不破大輔
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http://43142.diarynote.jp/201711241828493970/
▶︎過去の、織原良次
http://43142.diarynote.jp/201607191312426603/
http://43142.diarynote.jp/201804121236407352/
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▶︎過去の、福森康
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nouon。ペトロス・クランパニス+ジュリアン・ショア
2018年11月17日 音楽 東池袋・KAKULULUで、ポスト・ジャズ・ロック・バンドのnouon(2015年4月17日、2015年9月13日、2015年10月9日、2016年3月14日、2017年2月17日、2017年8月23日、2018年6月7日) を見る。新作『flow』(メル)のリリースをフォロウする2ショウ回しライヴの2回目の方。1回目はアルバムまんまの曲順でやったようだが、ぼくが見た方は曲順を入れ替えて演奏するなり。
ヴァイブラフォンの山田あずさ(2013年5月19日、2014年6月13日、2014年6月15日、2014年10月19日、2014年11月21日、2015年4月17日、2015年5月2日、2015年5月6日、2015年5月22日、2015年5月28日、2015年6月15日、2015年9月13日、2015年11月11日、2016年5月22日、2016年6月13日、2016年9月7日、2017年1月17日、2017年4月27日、2017年9月17日、2018年4月8日、2018年6月7日) 、キーボードのケビン・マキュー(2015年4月17日、2015年9月13日、2015年10月9日、2016年3月14日、2017年2月17日、2017年8月23日、2018年6月7日)、ギターの加藤一平(2013年9月22日、2015年6月15日、2018年3月15日、2018年6月7日他)、ドラムの山本純平(2015年4月17日、2015年9月13日、2015年10月9日、2016年3月14日、2017年2月17日、2017年8月23日、2018年6月7日)の4人組、改めてコントラバス・クラリネット奏者からギタリストへのメンバー・チェンジはバンドの行き方に大きな変化をもたらしたと実感。アルバムの仕上がりに即するもので前回見たときほどギターの加藤が暴れることはないのだが、他の3人が形作るアンサンブルの上で、彼が閃きに満ちた音を乗せるという図式(いちおう、ソロをとる頻度も加藤が一番高い)を踏む場合が多い。なんにせよ、複雑な構成を持ちつつ流麗に動いていくサウンド総体はnouonならではのレイヤー感や移動の感覚、さらに濃淡に富む文様を自在に浮き上がらせるもので多大な個性あり。実はヴァイブラフォン音とキーボード音は音盤で聞くと区別がつきにくい場合があるのだが、生だとその有機的な重なりが手にとるように了解できて、これは痺れる。何気に山本はブラシを使う場合も少なくないのだが、ブラシの音は使い方によってはプログラム音に近い音が出ることを、この日再確認もする。ロック畑の山本だけど、今と繋がったいろいろなビートを送り出すよね。とかなんとか、ブリリアントにしてファジーな流動感に満ちた現代インストゥメンタルを毅然と送り出すバンドであるのは間違いない。アンコールで、ぼくが2015年ジャズno.1曲と思っている、「ショーケース」(作曲者のマキューはチャールズ・ミンガス・ビヨンドにあるものとして作ったらしい)をやってほしかった。
▶過去の、nouon /ケビン・マキュー/山本純平
http://43142.diarynote.jp/201504181000432127/
http://43142.diarynote.jp/201509231111454665/
http://43142.diarynote.jp/201510141817129055/
http://43142.diarynote.jp/201603151140427186/
http://43142.diarynote.jp/201702211431013289/
http://43142.diarynote.jp/201708240028435013/
https://43142.diarynote.jp/201806081020157759/
▶過去の、山田あずさ
http://43142.diarynote.jp/201305260923241736/ 渋さ知らズ
http://43142.diarynote.jp/201406160956273046/ WUJA BIN BIN
http://43142.diarynote.jp/201406161000365031/ 蝉丸
http://43142.diarynote.jp/201407261220126653/ ダモ鈴木
http://43142.diarynote.jp/201410251052527799/ Down’s Workshop
http://43142.diarynote.jp/201411221353274586/ アトラス
http://43142.diarynote.jp/201504181000432127/ nouon
http://43142.diarynote.jp/201505071132034325/ w.パール・アレキサンダー
http://43142.diarynote.jp/201505240923518276/ MoMo
http://43142.diarynote.jp/201505310957076398/ タクシー・サウダージ
http://43142.diarynote.jp/201506161247423392/ 渋さ知らズ
http://43142.diarynote.jp/201509231111454665/ ヒュー・ロイド
http://43142.diarynote.jp/201510141817129055/ nouon
http://43142.diarynote.jp/201511120722274234/ タクシー・サウダージ
http://43142.diarynote.jp/201603151140427186/ nouon
http://43142.diarynote.jp/201605240833401202/ w.パール・アレキサンダー
http://43142.diarynote.jp/?day=20160613 QUOLOFUNE
http://43142.diarynote.jp/201609201648546159/ WUJA BIN BIN
http://43142.diarynote.jp/?day=20170117 TNT
http://43142.diarynote.jp/201704280745098662/ BLOW UP
http://43142.diarynote.jp/201705081232023349/ w.パール・アレキサンダー
http://43142.diarynote.jp/201708240028435013/ nouon
http://43142.diarynote.jp/201709180648097389/ 松本治Musica Immaginaria
https://43142.diarynote.jp/201804090916338526/ w.林栄一、相川瞳
https://43142.diarynote.jp/201806081020157759/ nouon
▶︎過去の、加藤一平
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http://43142.diarynote.jp/201506161247423392/
http://43142.diarynote.jp/?day=20180315
その後、新宿ピット・インに移動。ファースト・セットの終盤からNYからやってきた俊英ジャズの担い手、二人を見る。一人はギリシャの小さな島で育ったというコントラバス奏者のペトロス・クランパニスで、もう一人はニュー・イングランド地方(ロード・アイランド州)生まれという出自を納得させるような端正な坊ちゃん顔ピアニストのジュリアン・ショア。二人はともに小さくはない編成のもと弦音なども趣味良く使い、広がりある絵画的とも言いたくなる〜それは今のアルゼンチンやブラジルのジャズ側精鋭の行き方とも重ねたくなるものか〜作風をそれぞれのリーダー作で披露している御仁たちだ。クランパニスはジャキス・モレレンバウム(2005年5月23日、2005年7月24日、2008年8月22日、2014年8月3日、2015年12月12日)とも付き合いがあり、ギリシャ繋がりでバンダ・バグダ(2016年1月19日、2017年12月11日)の面々とも仲良く、その新作には小川慶太(2014年8月3日、2016年1月19日、2017年4月18日、2017年12月11日、2018年4月4日、2018年10月10日)も参加(あと、〜シャイ・マエストロ:2012年3月12日、2016年1月4日、2016年6月11日、2016年6月11日、2017年9月3日、2017年9月6日、2018年11月12日〜も)。あ、ギラッド・ヘクセルマン(2012年3月12日、2016年7月3日)は両方のリーダー作に関与しているな。
というわけで、ともに作編曲に長けていて、デュオ演奏向きというイメージはまったくないのだが、とりあえずその姿を確認できるだけでうれしい。パフォーマンスの主はペトロス・クランパニスでときどきソロ演奏もあり。その際、彼は自らのベース音や鳴り物音やハミングを拾い、重ねて行き、トータルなサウンドを作ったりもする。リチャード・ボナ(2000年12月6日、2002年1月9日、2002年9月19日、2002年12月14日、2004年12月15日、2006年2月16日、2008年10月19日、2010年2月5日、2010年6月6日、2011年1月25日、2012年5月14日、2012年12月15日、2013年12月2日、2015年1月9日、2015年1月11日、2016年7月31日、2017年10月31日、2018年11月9日)のように電気ベースでそれをやる人は知っているが、縦ベースでそれをやる人には初めて触れたか。彼は口笛を吹く場面もあったし、デュオ演奏においても足で鳴り物を鳴らす場面もあり。終盤2曲は、スタンダードを二人は演奏した。
▶過去の、モレレンバウム
http://43142.diarynote.jp/200506021846130000/
http://43142.diarynote.jp/200507281000160000/
http://43142.diarynote.jp/200808221741070000/
http://43142.diarynote.jp/201403131302032810/
https://43142.diarynote.jp/201512151504068292/
▶︎過去の、バンダ・マグダ
http://43142.diarynote.jp/201601200802561812/
https://43142.diarynote.jp/201712121324481284/
▶過去の、小川慶太
http://43142.diarynote.jp/201408061110256933/
http://43142.diarynote.jp/?day=20160119
http://43142.diarynote.jp/201704200801169451/
http://43142.diarynote.jp/201712121324481276/
http://43142.diarynote.jp/201804051207119119/
https://43142.diarynote.jp/201810170924585002/
▶︎過去の、シャイ・マエストロ
http://43142.diarynote.jp/201203131840477844/
http://43142.diarynote.jp/201601050914043127/
http://43142.diarynote.jp/201606121230202174/
https://43142.diarynote.jp/201702021523283237/
http://43142.diarynote.jp/201709101639096076/
https://43142.diarynote.jp/201709110842026988/
https://43142.diarynote.jp/201811141355524842/
▶︎過去の、ギラッド・ヘクセルマン
http://43142.diarynote.jp/201203131840477844/
https://43142.diarynote.jp/201607100827363436/
▶過去の、リチャード・ボナ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-12.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-1.htm
http://43142.diarynote.jp/200412212102130000/
http://43142.diarynote.jp/200602171950040000/
http://43142.diarynote.jp/200810211839169096/
http://43142.diarynote.jp/201002072246423695/
http://43142.diarynote.jp/201006071818281946/
http://43142.diarynote.jp/201102081256565179/
http://43142.diarynote.jp/201205221056242128/
http://43142.diarynote.jp/201212171647134119/
http://43142.diarynote.jp/201312171132096072/
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https://43142.diarynote.jp/201811121201258452/
<今日の、なるほど>
nouonのショウには、親にそれぞれ連れられた小学校低学年とおぼしき女の子がふたり。おお、これは新鮮。聞いたら、山田がマリンバを教えている生徒さんという。コドモにはかなり難しい音楽ではなかったかとも思うが、ぼくの横の方に座っていた子は終始口をぽか〜んと開けて見入っていた。個体差によるとも思うが、普段は来ない場であるだろうし、外国人入りのバンドを大人に囲まれて見るというのはかなりよい情操教育ではないだろうか。
ヴァイブラフォンの山田あずさ(2013年5月19日、2014年6月13日、2014年6月15日、2014年10月19日、2014年11月21日、2015年4月17日、2015年5月2日、2015年5月6日、2015年5月22日、2015年5月28日、2015年6月15日、2015年9月13日、2015年11月11日、2016年5月22日、2016年6月13日、2016年9月7日、2017年1月17日、2017年4月27日、2017年9月17日、2018年4月8日、2018年6月7日) 、キーボードのケビン・マキュー(2015年4月17日、2015年9月13日、2015年10月9日、2016年3月14日、2017年2月17日、2017年8月23日、2018年6月7日)、ギターの加藤一平(2013年9月22日、2015年6月15日、2018年3月15日、2018年6月7日他)、ドラムの山本純平(2015年4月17日、2015年9月13日、2015年10月9日、2016年3月14日、2017年2月17日、2017年8月23日、2018年6月7日)の4人組、改めてコントラバス・クラリネット奏者からギタリストへのメンバー・チェンジはバンドの行き方に大きな変化をもたらしたと実感。アルバムの仕上がりに即するもので前回見たときほどギターの加藤が暴れることはないのだが、他の3人が形作るアンサンブルの上で、彼が閃きに満ちた音を乗せるという図式(いちおう、ソロをとる頻度も加藤が一番高い)を踏む場合が多い。なんにせよ、複雑な構成を持ちつつ流麗に動いていくサウンド総体はnouonならではのレイヤー感や移動の感覚、さらに濃淡に富む文様を自在に浮き上がらせるもので多大な個性あり。実はヴァイブラフォン音とキーボード音は音盤で聞くと区別がつきにくい場合があるのだが、生だとその有機的な重なりが手にとるように了解できて、これは痺れる。何気に山本はブラシを使う場合も少なくないのだが、ブラシの音は使い方によってはプログラム音に近い音が出ることを、この日再確認もする。ロック畑の山本だけど、今と繋がったいろいろなビートを送り出すよね。とかなんとか、ブリリアントにしてファジーな流動感に満ちた現代インストゥメンタルを毅然と送り出すバンドであるのは間違いない。アンコールで、ぼくが2015年ジャズno.1曲と思っている、「ショーケース」(作曲者のマキューはチャールズ・ミンガス・ビヨンドにあるものとして作ったらしい)をやってほしかった。
▶過去の、nouon /ケビン・マキュー/山本純平
http://43142.diarynote.jp/201504181000432127/
http://43142.diarynote.jp/201509231111454665/
http://43142.diarynote.jp/201510141817129055/
http://43142.diarynote.jp/201603151140427186/
http://43142.diarynote.jp/201702211431013289/
http://43142.diarynote.jp/201708240028435013/
https://43142.diarynote.jp/201806081020157759/
▶過去の、山田あずさ
http://43142.diarynote.jp/201305260923241736/ 渋さ知らズ
http://43142.diarynote.jp/201406160956273046/ WUJA BIN BIN
http://43142.diarynote.jp/201406161000365031/ 蝉丸
http://43142.diarynote.jp/201407261220126653/ ダモ鈴木
http://43142.diarynote.jp/201410251052527799/ Down’s Workshop
http://43142.diarynote.jp/201411221353274586/ アトラス
http://43142.diarynote.jp/201504181000432127/ nouon
http://43142.diarynote.jp/201505071132034325/ w.パール・アレキサンダー
http://43142.diarynote.jp/201505240923518276/ MoMo
http://43142.diarynote.jp/201505310957076398/ タクシー・サウダージ
http://43142.diarynote.jp/201506161247423392/ 渋さ知らズ
http://43142.diarynote.jp/201509231111454665/ ヒュー・ロイド
http://43142.diarynote.jp/201510141817129055/ nouon
http://43142.diarynote.jp/201511120722274234/ タクシー・サウダージ
http://43142.diarynote.jp/201603151140427186/ nouon
http://43142.diarynote.jp/201605240833401202/ w.パール・アレキサンダー
http://43142.diarynote.jp/?day=20160613 QUOLOFUNE
http://43142.diarynote.jp/201609201648546159/ WUJA BIN BIN
http://43142.diarynote.jp/?day=20170117 TNT
http://43142.diarynote.jp/201704280745098662/ BLOW UP
http://43142.diarynote.jp/201705081232023349/ w.パール・アレキサンダー
http://43142.diarynote.jp/201708240028435013/ nouon
http://43142.diarynote.jp/201709180648097389/ 松本治Musica Immaginaria
https://43142.diarynote.jp/201804090916338526/ w.林栄一、相川瞳
https://43142.diarynote.jp/201806081020157759/ nouon
▶︎過去の、加藤一平
http://43142.diarynote.jp/201309260930584072/
http://43142.diarynote.jp/201506161247423392/
http://43142.diarynote.jp/?day=20180315
その後、新宿ピット・インに移動。ファースト・セットの終盤からNYからやってきた俊英ジャズの担い手、二人を見る。一人はギリシャの小さな島で育ったというコントラバス奏者のペトロス・クランパニスで、もう一人はニュー・イングランド地方(ロード・アイランド州)生まれという出自を納得させるような端正な坊ちゃん顔ピアニストのジュリアン・ショア。二人はともに小さくはない編成のもと弦音なども趣味良く使い、広がりある絵画的とも言いたくなる〜それは今のアルゼンチンやブラジルのジャズ側精鋭の行き方とも重ねたくなるものか〜作風をそれぞれのリーダー作で披露している御仁たちだ。クランパニスはジャキス・モレレンバウム(2005年5月23日、2005年7月24日、2008年8月22日、2014年8月3日、2015年12月12日)とも付き合いがあり、ギリシャ繋がりでバンダ・バグダ(2016年1月19日、2017年12月11日)の面々とも仲良く、その新作には小川慶太(2014年8月3日、2016年1月19日、2017年4月18日、2017年12月11日、2018年4月4日、2018年10月10日)も参加(あと、〜シャイ・マエストロ:2012年3月12日、2016年1月4日、2016年6月11日、2016年6月11日、2017年9月3日、2017年9月6日、2018年11月12日〜も)。あ、ギラッド・ヘクセルマン(2012年3月12日、2016年7月3日)は両方のリーダー作に関与しているな。
というわけで、ともに作編曲に長けていて、デュオ演奏向きというイメージはまったくないのだが、とりあえずその姿を確認できるだけでうれしい。パフォーマンスの主はペトロス・クランパニスでときどきソロ演奏もあり。その際、彼は自らのベース音や鳴り物音やハミングを拾い、重ねて行き、トータルなサウンドを作ったりもする。リチャード・ボナ(2000年12月6日、2002年1月9日、2002年9月19日、2002年12月14日、2004年12月15日、2006年2月16日、2008年10月19日、2010年2月5日、2010年6月6日、2011年1月25日、2012年5月14日、2012年12月15日、2013年12月2日、2015年1月9日、2015年1月11日、2016年7月31日、2017年10月31日、2018年11月9日)のように電気ベースでそれをやる人は知っているが、縦ベースでそれをやる人には初めて触れたか。彼は口笛を吹く場面もあったし、デュオ演奏においても足で鳴り物を鳴らす場面もあり。終盤2曲は、スタンダードを二人は演奏した。
▶過去の、モレレンバウム
http://43142.diarynote.jp/200506021846130000/
http://43142.diarynote.jp/200507281000160000/
http://43142.diarynote.jp/200808221741070000/
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▶︎過去の、バンダ・マグダ
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▶過去の、小川慶太
http://43142.diarynote.jp/201408061110256933/
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▶︎過去の、シャイ・マエストロ
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▶︎過去の、ギラッド・ヘクセルマン
http://43142.diarynote.jp/201203131840477844/
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▶過去の、リチャード・ボナ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-12.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-1.htm
http://43142.diarynote.jp/200412212102130000/
http://43142.diarynote.jp/200602171950040000/
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https://43142.diarynote.jp/201711020709222163/
https://43142.diarynote.jp/201811121201258452/
<今日の、なるほど>
nouonのショウには、親にそれぞれ連れられた小学校低学年とおぼしき女の子がふたり。おお、これは新鮮。聞いたら、山田がマリンバを教えている生徒さんという。コドモにはかなり難しい音楽ではなかったかとも思うが、ぼくの横の方に座っていた子は終始口をぽか〜んと開けて見入っていた。個体差によるとも思うが、普段は来ない場であるだろうし、外国人入りのバンドを大人に囲まれて見るというのはかなりよい情操教育ではないだろうか。
キャンディ・ダルファー。NENNE
2018年11月19日 音楽 あれれ。このインターナショナルなヴェテラン蘭アルト・サックス奏者/シンガーのライヴをけっこう見ている気持ちになっていたが、このブログを書くようになってからは、3度しか見ていないのか? グループ員は高校の頃からの音楽仲間であるギターのウルコ・ベッドを筆頭に、男性ヴォーカル二人、キーボード二人、ベース、ドラムという編成なり。彼らは皆、オランダ人であるのかな。
メイシオ・パーカー(1999年8月6~8日、1999年10月28日、2001年4月17日、2002年11月19日、2005年9月6日、2007年9月13日、2009年1月21日、2010年2月16日、2010年9月3日、2013年2月2日、2015年7月27日、2016年7月18日、2018年6月8日)がそうであるように、キャンディ・ダルファー(2009年5月11日、2010年2月16日、2012年2月13日)もまたどんどん自らリード・ヴォーカルを取る曲が増え、ダンス/R&B濃度を強めてきているという所感を持っていたが、今回のショウはインスト(主体)曲もいくつかあったはずだし、かなりアルト・サックスのソロを取る場面は多かったのではないか。それらは何気にまったり気味の曲も散見され、これまでよりファンク濃度は低くなったと思わすものであったけど。でも、ソロ自体はデイヴィッド・サンボーン(2000年3月21日、2003年7月18日、2010年12月1日、2012年3月3日、2013年9月3日、2014年11月6日、2015年10月19日、2017年12月5日、2017年12月7日)よりずっとメイシオ・パーカーぽくなっているのはまちがいない。少なくても、ライヴ・パフォーマンスにおいてはそうだ。
お腹を出す格好をしていたキャンディ姉さんの誠心誠意、音楽謳歌の真心パフォーマンスの気持ち良さは不変。なぜ、音楽は人々に働きかけ、ライヴ・ミュージックは輝けるものであるのか。それを、端的に納得させるショウであると思う。南青山・ブルーノート東京、ファースト・ショウ。
▶︎過去の、キャンディ・ダルファー
https://43142.diarynote.jp/200905121053358452/
https://43142.diarynote.jp/201002171552164447/
https://43142.diarynote.jp/201202141303117620/
▶過去の、メイシオ・パーカー
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/augustlive.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/octber1999live.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-4.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-11.htm
http://43142.diarynote.jp/200509130313320000/
http://43142.diarynote.jp/200709171112310000/
http://43142.diarynote.jp/200901221504141906/
http://43142.diarynote.jp/201002171552164447/
http://43142.diarynote.jp/201009111624281899/
http://43142.diarynote.jp/201302041827243806/
http://43142.diarynote.jp/201508050852067247/
http://43142.diarynote.jp/201607191314481207/
https://43142.diarynote.jp/201806130948515941/
▶過去の、デイヴィッド・サンボーン
http://www.myagent.ne.jp/%7Enewswave/live-2000-3.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-7.htm
http://43142.diarynote.jp/201012051903113851/
http://43142.diarynote.jp/201203062005542291/
http://43142.diarynote.jp/?day=20130903
http://43142.diarynote.jp/201411101737513509/
http://43142.diarynote.jp/201712061006171627/
https://43142.diarynote.jp/201712081715389473/
次は高円寺・Sound Studio DOMで、スウェーデン人女性のルー・イアサレとポーランド人男性のアルベルト・カルフが組むNENNEを見る。一言でくくってしまえば、エレクトロ・ポップ・デュオ。会場は初めて行く場所であったが、駅からかなり近い音楽練習スタジオ。その一番広いスタジオを使ってのもので、ときおりライヴにも用いるよう。お酒も買える。
プリセットされた音を出し、そこに女性は歌をのせ、自らその声質を変えたり、重ねる場合もある。アンビエント的とも言えるインスト部にも留意し、ドラマーのアルベルト・カルフ(2018年11月7日)はプリセット音にあわせて、簡素なドラム・パーツや鳴り物や機材を扱う。カルフくん(滞日中に、髪をカットしていた)はやはり腕利き、電気音に様々な世紀や輝きや芯を与える。ちゃんと、個性と聞きどころあり。その総体はどこか神秘的なところも持ち、現代空間に響く無国籍な鋭敏トラッドという感じもあるか。女性歌手は明日帰国するとMCで言っていたが、おもしろいことに数曲は日本語の歌詞で歌っていた。それもなんかいい感じで、その浮遊感も持つサウンドは映画のなかに挿入されるといい感じではないかとも思えた。それから、日本人が用意したものにも思えたが、後ろに投影される映像もいい感じだった。
▶過去の、︎アルベルト・カウフ
https://43142.diarynote.jp/201811081231284665/
<今日も、はしご>
ぜんぜん違う感じの最寄駅、場で、二つの外国人アクトの実演を見たということになるのだな。ともに、盛況。いろんな音楽の受け方があるのは健全なことであるとなあと思った。そして、もっと様々な音楽享受の場を経験したいなあとも思う。今後2週間の間に、米国から来日するロックの担い手を3組見る予定。そして、それらは初めて行くハコになりそう。通常のようにぼうっとしていたら、面々の来日を知らずにミスしていそうだが(そういう地道に来日ツアーをする方々、たくさんいるはず)、米国のマネージメントのほうから連絡を受け、興味を持っている。
*The Smoking Flowers
26 Nov: Live House Heaven’s Door, Tokyo
27 Nov: Live House 9 Spices, Tokyo
28 Nov: Live House Waver Waver, Tokyo
30 Nov: 青山Heaven, Tokoyo
*Scuttlebuggs and Tom Schraeder
02 Dec: Backstay Music Cafe, Tokyo
03 Dec: Live House Manhole, Tokyo
04 Dec: Live House Asakusa Gold Sounds, Tokyo
05 Dec: Miyauchi Family Live Cafe, Saitama
06 Dec: Live House Canopus, Tokyo
08 Dec: Pink Cow Bar, Tokyo
メイシオ・パーカー(1999年8月6~8日、1999年10月28日、2001年4月17日、2002年11月19日、2005年9月6日、2007年9月13日、2009年1月21日、2010年2月16日、2010年9月3日、2013年2月2日、2015年7月27日、2016年7月18日、2018年6月8日)がそうであるように、キャンディ・ダルファー(2009年5月11日、2010年2月16日、2012年2月13日)もまたどんどん自らリード・ヴォーカルを取る曲が増え、ダンス/R&B濃度を強めてきているという所感を持っていたが、今回のショウはインスト(主体)曲もいくつかあったはずだし、かなりアルト・サックスのソロを取る場面は多かったのではないか。それらは何気にまったり気味の曲も散見され、これまでよりファンク濃度は低くなったと思わすものであったけど。でも、ソロ自体はデイヴィッド・サンボーン(2000年3月21日、2003年7月18日、2010年12月1日、2012年3月3日、2013年9月3日、2014年11月6日、2015年10月19日、2017年12月5日、2017年12月7日)よりずっとメイシオ・パーカーぽくなっているのはまちがいない。少なくても、ライヴ・パフォーマンスにおいてはそうだ。
お腹を出す格好をしていたキャンディ姉さんの誠心誠意、音楽謳歌の真心パフォーマンスの気持ち良さは不変。なぜ、音楽は人々に働きかけ、ライヴ・ミュージックは輝けるものであるのか。それを、端的に納得させるショウであると思う。南青山・ブルーノート東京、ファースト・ショウ。
▶︎過去の、キャンディ・ダルファー
https://43142.diarynote.jp/200905121053358452/
https://43142.diarynote.jp/201002171552164447/
https://43142.diarynote.jp/201202141303117620/
▶過去の、メイシオ・パーカー
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/augustlive.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/octber1999live.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-4.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-11.htm
http://43142.diarynote.jp/200509130313320000/
http://43142.diarynote.jp/200709171112310000/
http://43142.diarynote.jp/200901221504141906/
http://43142.diarynote.jp/201002171552164447/
http://43142.diarynote.jp/201009111624281899/
http://43142.diarynote.jp/201302041827243806/
http://43142.diarynote.jp/201508050852067247/
http://43142.diarynote.jp/201607191314481207/
https://43142.diarynote.jp/201806130948515941/
▶過去の、デイヴィッド・サンボーン
http://www.myagent.ne.jp/%7Enewswave/live-2000-3.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-7.htm
http://43142.diarynote.jp/201012051903113851/
http://43142.diarynote.jp/201203062005542291/
http://43142.diarynote.jp/?day=20130903
http://43142.diarynote.jp/201411101737513509/
http://43142.diarynote.jp/201712061006171627/
https://43142.diarynote.jp/201712081715389473/
次は高円寺・Sound Studio DOMで、スウェーデン人女性のルー・イアサレとポーランド人男性のアルベルト・カルフが組むNENNEを見る。一言でくくってしまえば、エレクトロ・ポップ・デュオ。会場は初めて行く場所であったが、駅からかなり近い音楽練習スタジオ。その一番広いスタジオを使ってのもので、ときおりライヴにも用いるよう。お酒も買える。
プリセットされた音を出し、そこに女性は歌をのせ、自らその声質を変えたり、重ねる場合もある。アンビエント的とも言えるインスト部にも留意し、ドラマーのアルベルト・カルフ(2018年11月7日)はプリセット音にあわせて、簡素なドラム・パーツや鳴り物や機材を扱う。カルフくん(滞日中に、髪をカットしていた)はやはり腕利き、電気音に様々な世紀や輝きや芯を与える。ちゃんと、個性と聞きどころあり。その総体はどこか神秘的なところも持ち、現代空間に響く無国籍な鋭敏トラッドという感じもあるか。女性歌手は明日帰国するとMCで言っていたが、おもしろいことに数曲は日本語の歌詞で歌っていた。それもなんかいい感じで、その浮遊感も持つサウンドは映画のなかに挿入されるといい感じではないかとも思えた。それから、日本人が用意したものにも思えたが、後ろに投影される映像もいい感じだった。
▶過去の、︎アルベルト・カウフ
https://43142.diarynote.jp/201811081231284665/
<今日も、はしご>
ぜんぜん違う感じの最寄駅、場で、二つの外国人アクトの実演を見たということになるのだな。ともに、盛況。いろんな音楽の受け方があるのは健全なことであるとなあと思った。そして、もっと様々な音楽享受の場を経験したいなあとも思う。今後2週間の間に、米国から来日するロックの担い手を3組見る予定。そして、それらは初めて行くハコになりそう。通常のようにぼうっとしていたら、面々の来日を知らずにミスしていそうだが(そういう地道に来日ツアーをする方々、たくさんいるはず)、米国のマネージメントのほうから連絡を受け、興味を持っている。
*The Smoking Flowers
26 Nov: Live House Heaven’s Door, Tokyo
27 Nov: Live House 9 Spices, Tokyo
28 Nov: Live House Waver Waver, Tokyo
30 Nov: 青山Heaven, Tokoyo
*Scuttlebuggs and Tom Schraeder
02 Dec: Backstay Music Cafe, Tokyo
03 Dec: Live House Manhole, Tokyo
04 Dec: Live House Asakusa Gold Sounds, Tokyo
05 Dec: Miyauchi Family Live Cafe, Saitama
06 Dec: Live House Canopus, Tokyo
08 Dec: Pink Cow Bar, Tokyo
五反田文化センター 音楽ホールで、大河ドラマ「西郷どん」のテーマ曲で歌い、役者でも登場したりもし一般的な注目が高まっていると思われる奄美出身のシンガー/三味線奏者の里アンナ(2015年6月3日、2015年10月24日)の公演を見る。それは、2部制にて持たれた。
まず、津軽三味線インスト集団の三津巴が演奏。7人だかによる。早稲田大学のサークルのグループだそう。その後、里アンナが出て来て、中央に座りソロ演奏もしていた少し年をと食っているとも思えた三津巴の三味線奏者と二人で津軽民謡をやる。その後は、里アンナ一人による奄美の島唄の弾き語り。MCの可憐な声と歌唱の声量や声に内在するデプスの差異におおいに驚くとともに、三つ子の魂百まで的なトラッド表現の流儀のしぶとさも再認識。ステージでは大島紬による衣装を着て歌うそうだが、この晩は大島紬生地で作った両肩を出す黒いドレスを着ていた。
2部は、「西郷どん」の音楽を担当する映像系音楽作りで大活躍している作編曲家の富貴晴美(2014年12月13日)が、そこからの曲や近く公開になる音楽担当映画曲などをピアノでソロ演奏。複数出ている「西郷どん」のサウンドトラックは送っていただいて聞いているが、自宅では地上波や衛星放送などが映らないため、ドラマのほうは一切見たことがないワタシ。というのはともかく、会場はちゃんとしたクラシック用途のホールで、スタンウェイのフル・コンサート・ピアノが置いてあった。その後、里が加わり二人で和気藹々とパフォーマンスをする。里は三味線を弾いて歌う場合もあったが、中央に立ち歌だけを披露する曲もあった。
▶里アンナ
http://43142.diarynote.jp/201506070801066234/
https://43142.diarynote.jp/201510251330372218/
▶︎過去の、富貴晴美
https://43142.diarynote.jp/201412281016436916/
<今日の、もやあ。あらあ>
会場は駅からけっこう離れたところにある、品川区の施設。で、途中の高速道路脇の暗い道すがらの三角の草地スペースがある場所で、だいぶ前にやはり夜にここを歩いたことがあるのをきっちり認知。??? いつ、何のためにここを歩いたのか? この辺、知り合いも住んでいないし。もしかして、ぼくは五反田文化センターに来たことがある? でも、1990代年後半までは出かける際はいつも車で、ましてやこんな辺鄙な場所には車で来ているだろうし……。うーむ、謎だ。
2部の始めにトーク・コーナーがあって、そのおり富貴がぼくの名前を出して、およよ。確かに、だいぶ前に一緒にご飯を食べたときに今度大河ドラマの音楽を担当するのだけどその舞台は奄美なのという相談を受け、里や盛島貴男(2015年10月24日)の名前を出したんだけど。そしたら、彼女はすぐに東京で里と会うとともに、奄美に飛び自然児的な生活をしている盛島宅訪問(←すごい良く対応してくれたそう)をしたんだとか。ほんと、天真爛漫に行動する作曲家だな。会場で知っている人とは出会わなかったので、ぼくの名前が出されておやと思った人はいなかったろうけど。この2年間で、仲良しになった外タレの公演で「この曲はエースケのために」とかMCで2度言われたことはあるが、ありがたいものの、そーゆーのは照れる。
▶︎過去の、盛島貴男
https://43142.diarynote.jp/201510251330372218/
まず、津軽三味線インスト集団の三津巴が演奏。7人だかによる。早稲田大学のサークルのグループだそう。その後、里アンナが出て来て、中央に座りソロ演奏もしていた少し年をと食っているとも思えた三津巴の三味線奏者と二人で津軽民謡をやる。その後は、里アンナ一人による奄美の島唄の弾き語り。MCの可憐な声と歌唱の声量や声に内在するデプスの差異におおいに驚くとともに、三つ子の魂百まで的なトラッド表現の流儀のしぶとさも再認識。ステージでは大島紬による衣装を着て歌うそうだが、この晩は大島紬生地で作った両肩を出す黒いドレスを着ていた。
2部は、「西郷どん」の音楽を担当する映像系音楽作りで大活躍している作編曲家の富貴晴美(2014年12月13日)が、そこからの曲や近く公開になる音楽担当映画曲などをピアノでソロ演奏。複数出ている「西郷どん」のサウンドトラックは送っていただいて聞いているが、自宅では地上波や衛星放送などが映らないため、ドラマのほうは一切見たことがないワタシ。というのはともかく、会場はちゃんとしたクラシック用途のホールで、スタンウェイのフル・コンサート・ピアノが置いてあった。その後、里が加わり二人で和気藹々とパフォーマンスをする。里は三味線を弾いて歌う場合もあったが、中央に立ち歌だけを披露する曲もあった。
▶里アンナ
http://43142.diarynote.jp/201506070801066234/
https://43142.diarynote.jp/201510251330372218/
▶︎過去の、富貴晴美
https://43142.diarynote.jp/201412281016436916/
<今日の、もやあ。あらあ>
会場は駅からけっこう離れたところにある、品川区の施設。で、途中の高速道路脇の暗い道すがらの三角の草地スペースがある場所で、だいぶ前にやはり夜にここを歩いたことがあるのをきっちり認知。??? いつ、何のためにここを歩いたのか? この辺、知り合いも住んでいないし。もしかして、ぼくは五反田文化センターに来たことがある? でも、1990代年後半までは出かける際はいつも車で、ましてやこんな辺鄙な場所には車で来ているだろうし……。うーむ、謎だ。
2部の始めにトーク・コーナーがあって、そのおり富貴がぼくの名前を出して、およよ。確かに、だいぶ前に一緒にご飯を食べたときに今度大河ドラマの音楽を担当するのだけどその舞台は奄美なのという相談を受け、里や盛島貴男(2015年10月24日)の名前を出したんだけど。そしたら、彼女はすぐに東京で里と会うとともに、奄美に飛び自然児的な生活をしている盛島宅訪問(←すごい良く対応してくれたそう)をしたんだとか。ほんと、天真爛漫に行動する作曲家だな。会場で知っている人とは出会わなかったので、ぼくの名前が出されておやと思った人はいなかったろうけど。この2年間で、仲良しになった外タレの公演で「この曲はエースケのために」とかMCで2度言われたことはあるが、ありがたいものの、そーゆーのは照れる。
▶︎過去の、盛島貴男
https://43142.diarynote.jp/201510251330372218/
NY在住のエレクトリック・ベース奏者/ヴォーカリストのウィル・リー(2000年6月21日、2003年6月12日、2008年12月7日、2009年8月19日、2012年8月21日、2012年11月26日、2013年12月5日、2014年8月7日、2015年8月20日、2018年8月27日)のリーダー・グループ公演を、丸の内・コットンクラブで見る。セカンド・ショウ。
同行者はイスラエル出身であるギタリストのオズ・ノイ(2007年7月3日、2016年3月29日)、オルガンとキーボードとヴォーカルのジェフ・ヤング(2017年7月30日)、ドラムのチャーリー・ドレイトン(2003年6月12日)。実は今回一番楽しみだったのは、ストーンズやキーズ・リチャーズ(2003年3月15日)のレコーディングやライヴ(リチャーズのバンドである、エクスペンシヴ・ワイノウズ)にも兄貴分のスティーヴ・ジョーダン(2005年11月13日、2006年11月20日、2006年12月22日、2010年10月26日)流れで堂々参加していたドレイトンを見ること。1965年生まれの彼はそんなに老けてはいないが、アフリカ系というよりはラテン系の血が強いように今回接して感じられた。彼のおじいちゃんはベン・ウェブスターやコールマン・ホーキンスらに仕えたベーシストであり、父親はジョン・コルトレーン他の録音に関与したエンジニアですね。
とっても大きな口径のベース・ドラムを用いていた彼の叩き口は、まさにスティーヴ・ジョーダン流れの奥行きの深い気をてらわぬそれで、わりとシンプルにロッキッシュ。音だけを聞くと必然性を感じないが、彼はマッチド・グリップではなくレギュラー・グリップですべて演奏をこなしていた。一拍一拍の間(ま)がデカいというか、深いと感じさせるのは大きなアドヴァンテイジだ。
おおまかに言えは、インストゥメンタルもやるが歌がはいる曲も結構あり。ヴォーカルはヤング(彼のオリジナルもやったはず)とリーがとる。アフリカ系であるヤングはちゃんと歌える人だな。曲はジミ・ヘンドリックスの「ドリフティン」やザ・ビートルズの「エイト・デイズ・ア・ウィーク」などのカヴァーも。前にも触れたことがあるが、リーはずっとザ・ファブ・フォー(The Fab Faux)というザ・ビートルズのカヴァー・バンドをやっていて、それはお手の物。『アビー・ロード』を片面まんまやっている映像とか、ユーチューブで見ることができる。あちらではなんか人気あるらしくて、ギャラの問題でコットンクラブでやるのは不可能なのだそうだ。彼らは12月にマンハッタンのワイナリーで“ホワイト(・アルバム)・クリスマス”と題したショウをしたりもするが、即ソールド・アウトであるよう。
ぼくが見たショウはサプライズもあり。ちょうど来日中の大御所セッション・ベーシストであるチャック・レイニー(2011年6月21日)がなんと客席にいて、リーは「センセイ」と呼び込み、1曲レイ・チャールズの「アイ・ガット・ザ・ウーマン」(だったかな?)のインストをツイン・べースで披露する。演奏自体は別にどってことないが、これはうれしい。レイニーはとても元気そう、終演後も彼は鷹揚に寄って来た観客に応対していた。
アンコールは、24丁目バンド(リーの初来日は、1980年のそれだった)の同僚だった故ハイラム・ブロック(2000年6月21日、2003年6月12日、他)の「ダ・アレイ」。ノイのギター演奏はまんまブロック流儀、つまりソロは40年前のジョー・ウォルシュ(2011年3月5日)風であった。
来年4月下旬に東京国際フォーラム ホールCで3日間にわたる<EAST MEETS WEST>という催しのミュージック・ディレクターを、リーは大々的に行う。ウィリー・リー祭り? 参加者はサム・ムーア(2006年11月14日、2008年8月31日、2010年12月15日、2011年7月27日、2015年12月2日)、ランディ・ブレッカー(2009年6月18日、2010年6月6日、2012年6月13日、2016年2月19日、2016年9月29日)、マイク・スターン(2009年3月23日、2009年6月18日、2010年6月6日、2012年6月13日、2015年6月5日、2016年6月4日)、矢野顕子(2004年7月20日、2008年8月3日、2008年12月14日、2009年8月19日、2009年9月4日、2009年12月13日、2010年12月12日、2011年9月9日、2011年12月11日、2012年8月21日、2013年8月11日、2013年11月30日、2014年8月7日、2015年8月20日、2016年9月15日、2017年12月10日、2018年8月27日)、日野皓正(2005年6月5日、2006年11月3日、2011年3月28日、2011年7月25日、2011年9月2日 、2013年9月22日、2014年4月4日、2015年3月10日、2017年9月3日、2018年8月11日)、渡辺香津美2004年12月15日、2010年9月1日、2010年9月5日 、2010年11月20日、2012年3月20日、2016年6月4日、2016年9月4日、2017年9月2日)、桑原あい(2013年9月8日、2016年12月7日、2017年7月8日、2017年9月29日)他多数。
▶過去の、ウィル・リー
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-6.htm ハイラム・ブロック
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-6.htm ハイラム・ブロック
http://43142.diarynote.jp/200812150312308154/
http://43142.diarynote.jp/?day=20090819
http://43142.diarynote.jp/201209180912154167/
http://43142.diarynote.jp/201212101904379741/
http://43142.diarynote.jp/201312171510083393/
http://43142.diarynote.jp/201408091058201133/
http://43142.diarynote.jp/201508210809254412/
https://43142.diarynote.jp/201808291108033102/
▶︎過去の、オズ・ノイ
http://43142.diarynote.jp/200707041026510000/
http://43142.diarynote.jp/201603300704079868/
▶︎過去の、ジェフ・ヤング
https://43142.diarynote.jp/201708081430263083/
▶過去の、スティーヴ・ジョーダン
http://43142.diarynote.jp/200511130413390000/
http://43142.diarynote.jp/200611221236140000/
http://43142.diarynote.jp/?day=20061222
http://43142.diarynote.jp/201010301012548114/
▶︎過去の、チャーリー・ドレイトン
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-6.htm ハイラム・ブロック
▶︎過去の、チャック・レイニー
https://43142.diarynote.jp/201106270438075311/
▶︎過去の、ハイラム・ブロック
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-6.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-6.htm
▶過去の、ジョー・ウォルシュ
http://43142.diarynote.jp/201103091707591166/
▶過去の、サム・ムーア
http://43142.diarynote.jp/200611190319380000/
http://43142.diarynote.jp/201012160928249431/
http://43142.diarynote.jp/201107310730365740/
http://43142.diarynote.jp/200809011923060000/
http://43142.diarynote.jp/201512030957287514/
https://43142.diarynote.jp/201810281058039311/
▶過去の、ランディ・ブレッカー
http://43142.diarynote.jp/200906190812191379/
http://43142.diarynote.jp/201006071818281946/
http://43142.diarynote.jp/201206141343402196/
http://43142.diarynote.jp/?day=20160219
http://43142.diarynote.jp/?day=20160929
▶過去の、マイク・スターン
http://43142.diarynote.jp/200903260425159549/
http://43142.diarynote.jp/200906190812191379/
http://43142.diarynote.jp/201006071818281946/
http://43142.diarynote.jp/201206141343402196
http://43142.diarynote.jp/201506070920231979/
https://43142.diarynote.jp/201606121224129353/
▶過去の、矢野顕子
http://43142.diarynote.jp/200407200015350000/
http://43142.diarynote.jp/200808090220110000/
http://43142.diarynote.jp/200812281440093394/
http://43142.diarynote.jp/200908221621447408/
http://43142.diarynote.jp/200909120647256771/
http://43142.diarynote.jp/201001051622194305/
http://43142.diarynote.jp/201012131714372906/
http://43142.diarynote.jp/201109151818437240/
http://43142.diarynote.jp/201112191449196187/
http://43142.diarynote.jp/201209180912154167/
http://43142.diarynote.jp/?day=20130811
http://43142.diarynote.jp/201312051627467488/
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http://43142.diarynote.jp/201508210809254412/
http://43142.diarynote.jp/201609201813357761/
http://43142.diarynote.jp/201712111145326498/
https://43142.diarynote.jp/201808291108033102/
▶過去の、日野皓正
http://43142.diarynote.jp/200506120639310000/
http://43142.diarynote.jp/?day=20061103
http://43142.diarynote.jp/?day=20110328
http://43142.diarynote.jp/201107310727152406/
http://43142.diarynote.jp/?day=20110902
http://43142.diarynote.jp/201309260930584072/
http://43142.diarynote.jp/201404070654593139/
http://43142.diarynote.jp/201503110740041978/
http://43142.diarynote.jp/201709101639096076/
https://43142.diarynote.jp/201808120917002515/
▶過去の、渡辺香津美
http://43142.diarynote.jp/200412212102130000/
http://43142.diarynote.jp/201009030955539620/
http://43142.diarynote.jp/201009171511588216/
http://43142.diarynote.jp/?day=20101120
http://43142.diarynote.jp/201203260803216950/
http://43142.diarynote.jp/201606121224129353/
http://43142.diarynote.jp/201609201052518160/
https://43142.diarynote.jp/201709101059289712/
▶︎過去の、桑原あい
http://43142.diarynote.jp/?day=20130908
http://43142.diarynote.jp/201612100926461885/
http://43142.diarynote.jp/201707101243147840/
https://43142.diarynote.jp/201710011917499392/
<今日の、好漢>
チャーリー・ドレイトンはドラムだけでなく、ベースやギターも演奏する御仁。とくに、キース・リチャーズの諸作ではスティーヴ・ジョーダンと仲良く楽器の持ち替えを交互にしていた。のであったのが、リチャーズの新作『クロスアイド・ハート』(ヴァージン、2015年)にドレイトンは参加していない。それについては、残念なことにジョーダンとドレイトンが喧嘩をして袂を分かつことになったと聞いたことがある。ジョーダンはミーガン・ボス、ドレイトンは故クリッシー・アンプレット(https://www.youtube.com/watch?v=eCU64jCdntU、途中からドレイトンも出てくる)と白人のロック・シンガーと結婚していることも両者は共通していたわけだが。ジャズ/フュージョン(渡辺貞夫のツアーで来日したことがあったかも)とロック(近年は、リトル・スティーヴンのバンドに入っている)の2方向で堂々活躍して来た彼はアイヴァン・ネヴィル(2013年2月3日)やフォオナ・アップル(2000年5月8 日)、アンプレットが在籍した豪州バンドのディヴァイニルズ、パフィらのプロデュースにも関与。蛇足だが、ドレイトンが劇中音楽作りに部分制作/演奏関与した2011 年米国映画「The Music Never Stopped」は音楽をテーマに置く映画の10指にはいるかもしれない好作。字幕なしのを見て全部分かったわけではないが、音楽(ここでは1960年代ロック。映画表題は、グレイトフル・デッドの曲名でもありますね。ライノ発のサウンドトラックにはデッドをはじめ、ディラン、ドノヴァン、C.S.N.&Y曲らがずらり)の記憶がもたらすえもいわれぬ素敵を親子の絆をとおして描く(映像にもうれしいロックねたはいろいろ出てくる)内容は音楽が好きで良かったあと痛感させるにあまりある。
▶︎過去の、アイヴァン・ネヴィル
https://43142.diarynote.jp/201208091321435870/
▶︎過去のフィオナ・アップル
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-5.htm
同行者はイスラエル出身であるギタリストのオズ・ノイ(2007年7月3日、2016年3月29日)、オルガンとキーボードとヴォーカルのジェフ・ヤング(2017年7月30日)、ドラムのチャーリー・ドレイトン(2003年6月12日)。実は今回一番楽しみだったのは、ストーンズやキーズ・リチャーズ(2003年3月15日)のレコーディングやライヴ(リチャーズのバンドである、エクスペンシヴ・ワイノウズ)にも兄貴分のスティーヴ・ジョーダン(2005年11月13日、2006年11月20日、2006年12月22日、2010年10月26日)流れで堂々参加していたドレイトンを見ること。1965年生まれの彼はそんなに老けてはいないが、アフリカ系というよりはラテン系の血が強いように今回接して感じられた。彼のおじいちゃんはベン・ウェブスターやコールマン・ホーキンスらに仕えたベーシストであり、父親はジョン・コルトレーン他の録音に関与したエンジニアですね。
とっても大きな口径のベース・ドラムを用いていた彼の叩き口は、まさにスティーヴ・ジョーダン流れの奥行きの深い気をてらわぬそれで、わりとシンプルにロッキッシュ。音だけを聞くと必然性を感じないが、彼はマッチド・グリップではなくレギュラー・グリップですべて演奏をこなしていた。一拍一拍の間(ま)がデカいというか、深いと感じさせるのは大きなアドヴァンテイジだ。
おおまかに言えは、インストゥメンタルもやるが歌がはいる曲も結構あり。ヴォーカルはヤング(彼のオリジナルもやったはず)とリーがとる。アフリカ系であるヤングはちゃんと歌える人だな。曲はジミ・ヘンドリックスの「ドリフティン」やザ・ビートルズの「エイト・デイズ・ア・ウィーク」などのカヴァーも。前にも触れたことがあるが、リーはずっとザ・ファブ・フォー(The Fab Faux)というザ・ビートルズのカヴァー・バンドをやっていて、それはお手の物。『アビー・ロード』を片面まんまやっている映像とか、ユーチューブで見ることができる。あちらではなんか人気あるらしくて、ギャラの問題でコットンクラブでやるのは不可能なのだそうだ。彼らは12月にマンハッタンのワイナリーで“ホワイト(・アルバム)・クリスマス”と題したショウをしたりもするが、即ソールド・アウトであるよう。
ぼくが見たショウはサプライズもあり。ちょうど来日中の大御所セッション・ベーシストであるチャック・レイニー(2011年6月21日)がなんと客席にいて、リーは「センセイ」と呼び込み、1曲レイ・チャールズの「アイ・ガット・ザ・ウーマン」(だったかな?)のインストをツイン・べースで披露する。演奏自体は別にどってことないが、これはうれしい。レイニーはとても元気そう、終演後も彼は鷹揚に寄って来た観客に応対していた。
アンコールは、24丁目バンド(リーの初来日は、1980年のそれだった)の同僚だった故ハイラム・ブロック(2000年6月21日、2003年6月12日、他)の「ダ・アレイ」。ノイのギター演奏はまんまブロック流儀、つまりソロは40年前のジョー・ウォルシュ(2011年3月5日)風であった。
来年4月下旬に東京国際フォーラム ホールCで3日間にわたる<EAST MEETS WEST>という催しのミュージック・ディレクターを、リーは大々的に行う。ウィリー・リー祭り? 参加者はサム・ムーア(2006年11月14日、2008年8月31日、2010年12月15日、2011年7月27日、2015年12月2日)、ランディ・ブレッカー(2009年6月18日、2010年6月6日、2012年6月13日、2016年2月19日、2016年9月29日)、マイク・スターン(2009年3月23日、2009年6月18日、2010年6月6日、2012年6月13日、2015年6月5日、2016年6月4日)、矢野顕子(2004年7月20日、2008年8月3日、2008年12月14日、2009年8月19日、2009年9月4日、2009年12月13日、2010年12月12日、2011年9月9日、2011年12月11日、2012年8月21日、2013年8月11日、2013年11月30日、2014年8月7日、2015年8月20日、2016年9月15日、2017年12月10日、2018年8月27日)、日野皓正(2005年6月5日、2006年11月3日、2011年3月28日、2011年7月25日、2011年9月2日 、2013年9月22日、2014年4月4日、2015年3月10日、2017年9月3日、2018年8月11日)、渡辺香津美2004年12月15日、2010年9月1日、2010年9月5日 、2010年11月20日、2012年3月20日、2016年6月4日、2016年9月4日、2017年9月2日)、桑原あい(2013年9月8日、2016年12月7日、2017年7月8日、2017年9月29日)他多数。
▶過去の、ウィル・リー
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-6.htm ハイラム・ブロック
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-6.htm ハイラム・ブロック
http://43142.diarynote.jp/200812150312308154/
http://43142.diarynote.jp/?day=20090819
http://43142.diarynote.jp/201209180912154167/
http://43142.diarynote.jp/201212101904379741/
http://43142.diarynote.jp/201312171510083393/
http://43142.diarynote.jp/201408091058201133/
http://43142.diarynote.jp/201508210809254412/
https://43142.diarynote.jp/201808291108033102/
▶︎過去の、オズ・ノイ
http://43142.diarynote.jp/200707041026510000/
http://43142.diarynote.jp/201603300704079868/
▶︎過去の、ジェフ・ヤング
https://43142.diarynote.jp/201708081430263083/
▶過去の、スティーヴ・ジョーダン
http://43142.diarynote.jp/200511130413390000/
http://43142.diarynote.jp/200611221236140000/
http://43142.diarynote.jp/?day=20061222
http://43142.diarynote.jp/201010301012548114/
▶︎過去の、チャーリー・ドレイトン
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-6.htm ハイラム・ブロック
▶︎過去の、チャック・レイニー
https://43142.diarynote.jp/201106270438075311/
▶︎過去の、ハイラム・ブロック
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-6.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-6.htm
▶過去の、ジョー・ウォルシュ
http://43142.diarynote.jp/201103091707591166/
▶過去の、サム・ムーア
http://43142.diarynote.jp/200611190319380000/
http://43142.diarynote.jp/201012160928249431/
http://43142.diarynote.jp/201107310730365740/
http://43142.diarynote.jp/200809011923060000/
http://43142.diarynote.jp/201512030957287514/
https://43142.diarynote.jp/201810281058039311/
▶過去の、ランディ・ブレッカー
http://43142.diarynote.jp/200906190812191379/
http://43142.diarynote.jp/201006071818281946/
http://43142.diarynote.jp/201206141343402196/
http://43142.diarynote.jp/?day=20160219
http://43142.diarynote.jp/?day=20160929
▶過去の、マイク・スターン
http://43142.diarynote.jp/200903260425159549/
http://43142.diarynote.jp/200906190812191379/
http://43142.diarynote.jp/201006071818281946/
http://43142.diarynote.jp/201206141343402196
http://43142.diarynote.jp/201506070920231979/
https://43142.diarynote.jp/201606121224129353/
▶過去の、矢野顕子
http://43142.diarynote.jp/200407200015350000/
http://43142.diarynote.jp/200808090220110000/
http://43142.diarynote.jp/200812281440093394/
http://43142.diarynote.jp/200908221621447408/
http://43142.diarynote.jp/200909120647256771/
http://43142.diarynote.jp/201001051622194305/
http://43142.diarynote.jp/201012131714372906/
http://43142.diarynote.jp/201109151818437240/
http://43142.diarynote.jp/201112191449196187/
http://43142.diarynote.jp/201209180912154167/
http://43142.diarynote.jp/?day=20130811
http://43142.diarynote.jp/201312051627467488/
http://43142.diarynote.jp/201408091058201133/
http://43142.diarynote.jp/201508210809254412/
http://43142.diarynote.jp/201609201813357761/
http://43142.diarynote.jp/201712111145326498/
https://43142.diarynote.jp/201808291108033102/
▶過去の、日野皓正
http://43142.diarynote.jp/200506120639310000/
http://43142.diarynote.jp/?day=20061103
http://43142.diarynote.jp/?day=20110328
http://43142.diarynote.jp/201107310727152406/
http://43142.diarynote.jp/?day=20110902
http://43142.diarynote.jp/201309260930584072/
http://43142.diarynote.jp/201404070654593139/
http://43142.diarynote.jp/201503110740041978/
http://43142.diarynote.jp/201709101639096076/
https://43142.diarynote.jp/201808120917002515/
▶過去の、渡辺香津美
http://43142.diarynote.jp/200412212102130000/
http://43142.diarynote.jp/201009030955539620/
http://43142.diarynote.jp/201009171511588216/
http://43142.diarynote.jp/?day=20101120
http://43142.diarynote.jp/201203260803216950/
http://43142.diarynote.jp/201606121224129353/
http://43142.diarynote.jp/201609201052518160/
https://43142.diarynote.jp/201709101059289712/
▶︎過去の、桑原あい
http://43142.diarynote.jp/?day=20130908
http://43142.diarynote.jp/201612100926461885/
http://43142.diarynote.jp/201707101243147840/
https://43142.diarynote.jp/201710011917499392/
<今日の、好漢>
チャーリー・ドレイトンはドラムだけでなく、ベースやギターも演奏する御仁。とくに、キース・リチャーズの諸作ではスティーヴ・ジョーダンと仲良く楽器の持ち替えを交互にしていた。のであったのが、リチャーズの新作『クロスアイド・ハート』(ヴァージン、2015年)にドレイトンは参加していない。それについては、残念なことにジョーダンとドレイトンが喧嘩をして袂を分かつことになったと聞いたことがある。ジョーダンはミーガン・ボス、ドレイトンは故クリッシー・アンプレット(https://www.youtube.com/watch?v=eCU64jCdntU、途中からドレイトンも出てくる)と白人のロック・シンガーと結婚していることも両者は共通していたわけだが。ジャズ/フュージョン(渡辺貞夫のツアーで来日したことがあったかも)とロック(近年は、リトル・スティーヴンのバンドに入っている)の2方向で堂々活躍して来た彼はアイヴァン・ネヴィル(2013年2月3日)やフォオナ・アップル(2000年5月8 日)、アンプレットが在籍した豪州バンドのディヴァイニルズ、パフィらのプロデュースにも関与。蛇足だが、ドレイトンが劇中音楽作りに部分制作/演奏関与した2011 年米国映画「The Music Never Stopped」は音楽をテーマに置く映画の10指にはいるかもしれない好作。字幕なしのを見て全部分かったわけではないが、音楽(ここでは1960年代ロック。映画表題は、グレイトフル・デッドの曲名でもありますね。ライノ発のサウンドトラックにはデッドをはじめ、ディラン、ドノヴァン、C.S.N.&Y曲らがずらり)の記憶がもたらすえもいわれぬ素敵を親子の絆をとおして描く(映像にもうれしいロックねたはいろいろ出てくる)内容は音楽が好きで良かったあと痛感させるにあまりある。
▶︎過去の、アイヴァン・ネヴィル
https://43142.diarynote.jp/201208091321435870/
▶︎過去のフィオナ・アップル
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-5.htm
パリ在住の音楽クリエイター(2012年6月30日、2016年11月10日、2016年11月16日)の、例による大所帯のショウを南青山・ブルーノート東京(ファースト・ショウ)で見る。
一番横に位置する三宅純(フェンダーローズ、ピアノ、フリューゲルホーン、トランペット)に加え、米国出身欧州在住のリサ・パピノー(ヴォーカル)、フルガリアのコスミック・ヴォイセズ(コンダクターのヴァーニャ・モネヴァ、そしてアナ・ナツコヴァとヴェッセリーナ・クルティアンとディアナ・テネヴァの3人のシンガー)、ブラジル出身のブルーノ・カピナン(ヴォーカル)、勝沼恭子 (ヴォーカル)、伊丹雅博(ギター、ウード、マンドリン)、バカボン鈴木(電気と縦ベース)、ブラジル出身のゼ・ルイス・ナシメント(パーカッション)、豪州出身でエンジニアとしての才を持つアンディ・ベヴァン(フルート、アルト・フルート、ソプラノ・サックス、アルト・サックス、バリトン・サックス、ディジュリド)、金子飛鳥(ヴァイオリン)、吉田篤貴(ヴァイオリン)、志賀恵子(ヴィオラ)、多井智紀(チェロ)という面々がステージに立つ。
ジャズの原初的枠ごえ感覚を下敷きに置く、天衣無縫な音楽的好奇心がおもむくままの、様々な音楽要素が織り込まれたハイブリッドな音楽絵巻表現。精緻に構成された各曲は多大な即興性は存在しない。だが、そのいくつものレイヤーを浮き上がらせんとする素材を開かれた場で整然と開くだけでも送り手側は快感を感じるだろうし、受ける側は息をのんでしまう美しさとドキドキに満ちた非日常を受け取ることになる。そうしたデカい情報量を持つ楽器音/肉声群はフランス人エンジニアのフィリップ・アヴリルと日本が誇るザックの共同作業によって送り出される。演目は、けっこうショウによって入れ替えがあるようだ。
<この3連休は、働き者>
金曜日(23日)が祭日で、そして土日。ゆえに、22日の丸の内周辺の飲食店はとても混んでいた、繰上げ給料日であり、明日から3連休。勤め人の方々、もううれしい今宵この夜であったのだろうなー。ぼくはといえば、その3日間ともに働いちゃった。夜半まで飲んでいたにも関わらず(帰宅時の3時半ごろ、渋谷周辺六本木通りで工事渋滞にあい、通過するのに30分かかりげんなり。近年、以前より渋滞にあわなくなったなーと思っていたので、余計にこたえる。タクシーの運転手も車線が増えて〜3から4車線が1から2車線になっていた〜流れる位置に来たとき、やっと抜けたァと素の発言をしたものなあ。年末、高速を使える場所から帰宅する場合はそちらを使った方がいいかもしれぬ。←ちょい、頭に置いておこう)、23日は持ちつ持たれつの関係にある所からの急な原稿依頼もあって朝からキーボードをぽんぽん。やはり休みの日に机に向かう場合、フリーランスにも関わらず一抹の釈然としない思いを抱く。ま、人間てそういうものだ。翌24日(土)は、ウィル・リーにインタヴュー。彼にするのは今回が初めてとなる(だよね?)。取材場所となった某ホテル催事場フロアは結婚披露宴出席の人たちで賑わっていた。家に帰ると、当人からお礼メールが入っていて驚く。なんて名前なんだいと重ねて聞いて来たので名刺を渡したわけだが。その際、彼は楽しいデザインの名刺をくれた。会うとフェイスブックの友達申請をしてくるミュージシャンもいるが、インタヴュー後のメール返しは珍しい。そして、今日は三宅純に公演前にインタヴュー。リーの公演も混んでいたが、こちらもまさにフル・ハウスだった。その帰り、知人の求めに従い、肉を食す。肉、肉、肉。オレの今後の人生で、以後こんなに食うことはないかもしれぬ。とともに、ヴェジタリアンでもなんでもないが、近年肉を多大に食べなくなっているんだなとも自覚。ウィークエンドのファースト・ショウだと開演が早いので時間も早いし、腹ごなしにゆっくり渋谷まで歩く。すると、宮益坂(通り両側の木々に、クリスマス用のデコレーションあり。以前もなされていたっけ?)には露店が出ていて、横にある御岳神社で酉の市をやっている。思わず、ビル街のなかにある参道階段を登ってしまう。ちょっとしたアドヴェンチャーきぶん? それほど大きくない境内、なり。バチあたりなんで神社参りなんでどうでもいいワタシであるが、つられて鐘を鳴らし拝んでしまう。
一番横に位置する三宅純(フェンダーローズ、ピアノ、フリューゲルホーン、トランペット)に加え、米国出身欧州在住のリサ・パピノー(ヴォーカル)、フルガリアのコスミック・ヴォイセズ(コンダクターのヴァーニャ・モネヴァ、そしてアナ・ナツコヴァとヴェッセリーナ・クルティアンとディアナ・テネヴァの3人のシンガー)、ブラジル出身のブルーノ・カピナン(ヴォーカル)、勝沼恭子 (ヴォーカル)、伊丹雅博(ギター、ウード、マンドリン)、バカボン鈴木(電気と縦ベース)、ブラジル出身のゼ・ルイス・ナシメント(パーカッション)、豪州出身でエンジニアとしての才を持つアンディ・ベヴァン(フルート、アルト・フルート、ソプラノ・サックス、アルト・サックス、バリトン・サックス、ディジュリド)、金子飛鳥(ヴァイオリン)、吉田篤貴(ヴァイオリン)、志賀恵子(ヴィオラ)、多井智紀(チェロ)という面々がステージに立つ。
ジャズの原初的枠ごえ感覚を下敷きに置く、天衣無縫な音楽的好奇心がおもむくままの、様々な音楽要素が織り込まれたハイブリッドな音楽絵巻表現。精緻に構成された各曲は多大な即興性は存在しない。だが、そのいくつものレイヤーを浮き上がらせんとする素材を開かれた場で整然と開くだけでも送り手側は快感を感じるだろうし、受ける側は息をのんでしまう美しさとドキドキに満ちた非日常を受け取ることになる。そうしたデカい情報量を持つ楽器音/肉声群はフランス人エンジニアのフィリップ・アヴリルと日本が誇るザックの共同作業によって送り出される。演目は、けっこうショウによって入れ替えがあるようだ。
<この3連休は、働き者>
金曜日(23日)が祭日で、そして土日。ゆえに、22日の丸の内周辺の飲食店はとても混んでいた、繰上げ給料日であり、明日から3連休。勤め人の方々、もううれしい今宵この夜であったのだろうなー。ぼくはといえば、その3日間ともに働いちゃった。夜半まで飲んでいたにも関わらず(帰宅時の3時半ごろ、渋谷周辺六本木通りで工事渋滞にあい、通過するのに30分かかりげんなり。近年、以前より渋滞にあわなくなったなーと思っていたので、余計にこたえる。タクシーの運転手も車線が増えて〜3から4車線が1から2車線になっていた〜流れる位置に来たとき、やっと抜けたァと素の発言をしたものなあ。年末、高速を使える場所から帰宅する場合はそちらを使った方がいいかもしれぬ。←ちょい、頭に置いておこう)、23日は持ちつ持たれつの関係にある所からの急な原稿依頼もあって朝からキーボードをぽんぽん。やはり休みの日に机に向かう場合、フリーランスにも関わらず一抹の釈然としない思いを抱く。ま、人間てそういうものだ。翌24日(土)は、ウィル・リーにインタヴュー。彼にするのは今回が初めてとなる(だよね?)。取材場所となった某ホテル催事場フロアは結婚披露宴出席の人たちで賑わっていた。家に帰ると、当人からお礼メールが入っていて驚く。なんて名前なんだいと重ねて聞いて来たので名刺を渡したわけだが。その際、彼は楽しいデザインの名刺をくれた。会うとフェイスブックの友達申請をしてくるミュージシャンもいるが、インタヴュー後のメール返しは珍しい。そして、今日は三宅純に公演前にインタヴュー。リーの公演も混んでいたが、こちらもまさにフル・ハウスだった。その帰り、知人の求めに従い、肉を食す。肉、肉、肉。オレの今後の人生で、以後こんなに食うことはないかもしれぬ。とともに、ヴェジタリアンでもなんでもないが、近年肉を多大に食べなくなっているんだなとも自覚。ウィークエンドのファースト・ショウだと開演が早いので時間も早いし、腹ごなしにゆっくり渋谷まで歩く。すると、宮益坂(通り両側の木々に、クリスマス用のデコレーションあり。以前もなされていたっけ?)には露店が出ていて、横にある御岳神社で酉の市をやっている。思わず、ビル街のなかにある参道階段を登ってしまう。ちょっとしたアドヴェンチャーきぶん? それほど大きくない境内、なり。バチあたりなんで神社参りなんでどうでもいいワタシであるが、つられて鐘を鳴らし拝んでしまう。
人気アルト・サックス奏者のデイヴィッド・サンボーン(2000年3月21日、2003年7月18日、2010年12月1日、2012年3月3日、2013年9月3日、2014年11月6日、2015年10月19日、2017年12月5日、2017年12月7日)が2016年にNYで初お披露目し、その後いろいろとライヴをしているトロンボーンとのフロントを持つカルテット、その2度目となる来日公演を見る。南青山・ブルーノート東京、ファースト・ショウ。ただし、ベン・ウィリアムスとビリー・キルソンはそのままながら、トロンボーンとピアノ/キーボードはアフリカ系奏者から白人のマイケル・ディーズとジェフリー・キーザーに変わった。新たなメンバーについては、http://www.bluenote.co.jp/jp/news/interview/9301/ を参照のこと。
前回同様に、ウィリアムズはダブル・ベースに特化。特に、頭の2曲は朋友マイケル・ブレッカーのそれなりに凝ったジャズ曲を演奏して、やはりこのクインテットは<サンボーンの考える、モダン・ジャズ>のプロジェクトなのだという思いを強くさせる。ピアニストがキーザーに代わりランク一つ上の演奏をすることになったのは、その思いに拍車をかけたろう。キーザー、何気にハービー・ハンコック流れの弾き方をする人なんだな、また、新トロンボーン奏者のディーズ(1980年代生まれながら、10歳ぐらい年上に見える)は確かにうまい。グルーヴィさは前任者のほうがあったかもしれないが、音程確かに豊かなフレイジングをばしばし繰り出す。
以下はときにキーザーは一部キーボードも弾き、もう少し広がった表情も見せるようになるが、リズム隊の演奏もあり、やはりジャズ度は低くない。前と同様にマーカス・ミラー曲(「マプート」)やディアンジェロ曲(「スパニッシュ・ジョイント」)も披露したが一皮むけたものになっていた。サンボーンのソロはぼくが見た前回時よりソウルフルな側面も出していたか。彼の日本人が言うところの“泣き”のフレイズを、あちらでは“レイザー・シャープ”と形容したりもするんだよね。
▶過去の、デイヴィッド・サンボーン
http://www.myagent.ne.jp/%7Enewswave/live-2000-3.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-7.htm
http://43142.diarynote.jp/201012051903113851/
http://43142.diarynote.jp/201203062005542291/
http://43142.diarynote.jp/?day=20130903
http://43142.diarynote.jp/201411101737513509/
https://43142.diarynote.jp/201510231145525391/
http://43142.diarynote.jp/201712061006171627/
https://43142.diarynote.jp/201712081715389473
その後、三軒茶屋・HEAVENS DOORに行く。南口のほうの賑やかな商店街にあるハコで、入るのは初めて。帰りに階上に上がると、帰宅中の知り合いとばったり会う。ここ3年弱、おい互いの都合が合わずメールのやりとりだけだったのだが、あららな偶然にお互い驚く。老けてなくて、よかったあ(余計なお世話……)。
こちらのメイン・アクトは、ナッシュヴィルから来たザ・スモーキング・フラワーズ。地下一階の会場に入ると3番目の出演バンドである日本人バンドのMuscohがやっている。事前にyoutubeで見た曲はエモなシューゲイザーとも言えそうなやつだったが、ぼくがその終盤に接した限りは、竹を割ったようなハードコア/パンク。けっこう、鮮やか。中心人物が天井からぶら下がってわめいたりと、なかなかに活発であった。その次は、日本人3人組のDevil Dalipop。歌とキーボードの女性と、バリトン・サックスとドラムという編成で、多大な臭み、もとい個性あり。キャリアのある人たちが組んでいるよう。ちょいジャズっぽい部分もあるが、メロディはどこか昭和歌謡的でもあり、総じてはデカダンな架空のキャバレー・ミュージックをやっているという所感をえた。いやはや、聞き味はヘヴィ。
そして22時を回って、男女二人組のザ・スモーキン・フラワーズが登場する。キム(歌、ドラム、1曲アコーディオン)とスコット・コリンズ(歌、ギター)は夫婦で、姉さん女房。NYに住んでいたスコットが30年来ナッシュヴィルに住むキムと出会い、9年前に引っ越したという。
事前に新作『Let’s Die Together』を聞いたところ何曲かはどこかジョンとヨーコを想起させるところがあると頷く。プラスしてガレージ味も曲によってはあり、というもの。スコットはザ・クラッシュが好きという。そして、生の彼らはそれに当たらずも遠からずなのだが、想像していた以上に線が太かった。けっこうユニゾンで歌われるのだが、まずヴォーカルがともに魅力的。両者ともにルックスは悪くなく、うれしいロック感覚を醸し出すところももちろんマル。加えて、ディランを原点に置くような曲(そのとき、トレモロ付きのセミアコの電気ギターを弾いていたスコットはハーモニカも付いた)や本編最後の曲はキムが「ナッシュヴィルのカウボーイ・ソング」と言って歌ったのでカントリーの曲だったのではないかと思う。そのさいのキムの少し絞り出すような歌は魅力的だったし、あちらではカントリーだけ取り上げても彼女たちは商売になると思えた。
とかなんとか、さすがずっとやっている米国人ロッカーは力があると痛感させられるとともに、どうして二人(今回が初来日となる)がもっとビッグな存在になっていないかと思うことしきり。だって、この編成だと多くの人はザ・ホワイト・ストライプス(2003年10月21日、2006年3月5日)を思い浮かべるところであり、その流れで二人に声がかかってもおかしくないとも思えるのだが。一つ違うのは、ザ・ホワイト・ストライプスが病んだ情処をもっているところ、ザ・スモーキング・フラワーズは生理的に健全なロックロール観を抱えていると思えるところだ。でも、訴求力は間違いなく高いわけで、世のなか厳し〜。成功するには、運が本当に必要だよなー。というのはともかく、ワタクシ絶賛し、お勧めします!
マインドもしかと持つと思わされるお二人はただいま全17箇所を回るジャパン・ツアー中。キムは乳がんをわずらったこともあったようだが、とっても溌剌。ツアーは11月13日から始めていて、あとは27日、28日、30日の東京での3回のギグを残す。https://www.thesmokingflowers.com
▶過去の、ザ・ホワイト・ストライプス
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-10.htm
http://43142.diarynote.jp/200603080248000000/
<先週の、ベンちゃんのお返事>
サンボーン公演における、ベン・ウィリアムズのダブル・ベース音はやたらと大きかった。彼の妙味は、存分に得ることができた訳であるが。そんな彼には昨週、メール・インタヴューをした。以下に、上に出した記事に使っていない発言を出しておきます。
「渡辺貞夫やデイヴ(ィッド・サンボーン)との共演に加えて、最近はホセ・ジェイムスとの長期の“ビル・ウィザース追悼”のツアーに参加しています。また、ソミ、キーヨン・ハロルド、ジャズメイア・ホーン、等々のアーティストとのツアーの他に、自分のグループでもツアーしています」
「アコースティックとエレクトリックの持ち替えは、ベースを弾き始めた当初からやっていたことです。そもそも、ジャズ、R&B、ゴスペル、ヒップホップ、と様々な音楽を聴いて演奏することが好きで、となると当然、音楽に求められるままにアップライトもエレクトリックも弾ける必要があります。どちらの楽器も楽しんで弾いていますが、違いは大きい。なので、心地よく弾けるレベルに達するには、それぞれに時間と練習を費やしてやらなければなりません。パット・メセニー、ソミ、エティエンヌ・チャールズ、ダイアン・リーヴスなど、今までに共演したアーティストからは両方弾いてほしいという依頼も多く、それがだんだん普通になってきているように思います。クリスチャン・マクブライド、スタンリー・クラーク、デリク・ホッジ、エスペランザ・スポルディング、バーニス・トラヴィス、ジョン・パティトゥッチ等々、両方を見事にこなすベーシスト仲間も増えていますし」
「今、3作目になるリーダー・アルバム『I Am a Man』の制作中です。社会正義や人権の問題を、むしろ精神的なレンズを通して見つめた作品です。ヴォーカルは僕と数名のゲスト・ヴォーカリストがし、インスト曲よりも歌ものが中心です。まもなく録音にかかる予定で、2019年の秋には発表できればと思っています。そして、その僕のツアーの行程に日本を入れることができたら素晴らしいでしょう」
前回同様に、ウィリアムズはダブル・ベースに特化。特に、頭の2曲は朋友マイケル・ブレッカーのそれなりに凝ったジャズ曲を演奏して、やはりこのクインテットは<サンボーンの考える、モダン・ジャズ>のプロジェクトなのだという思いを強くさせる。ピアニストがキーザーに代わりランク一つ上の演奏をすることになったのは、その思いに拍車をかけたろう。キーザー、何気にハービー・ハンコック流れの弾き方をする人なんだな、また、新トロンボーン奏者のディーズ(1980年代生まれながら、10歳ぐらい年上に見える)は確かにうまい。グルーヴィさは前任者のほうがあったかもしれないが、音程確かに豊かなフレイジングをばしばし繰り出す。
以下はときにキーザーは一部キーボードも弾き、もう少し広がった表情も見せるようになるが、リズム隊の演奏もあり、やはりジャズ度は低くない。前と同様にマーカス・ミラー曲(「マプート」)やディアンジェロ曲(「スパニッシュ・ジョイント」)も披露したが一皮むけたものになっていた。サンボーンのソロはぼくが見た前回時よりソウルフルな側面も出していたか。彼の日本人が言うところの“泣き”のフレイズを、あちらでは“レイザー・シャープ”と形容したりもするんだよね。
▶過去の、デイヴィッド・サンボーン
http://www.myagent.ne.jp/%7Enewswave/live-2000-3.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-7.htm
http://43142.diarynote.jp/201012051903113851/
http://43142.diarynote.jp/201203062005542291/
http://43142.diarynote.jp/?day=20130903
http://43142.diarynote.jp/201411101737513509/
https://43142.diarynote.jp/201510231145525391/
http://43142.diarynote.jp/201712061006171627/
https://43142.diarynote.jp/201712081715389473
その後、三軒茶屋・HEAVENS DOORに行く。南口のほうの賑やかな商店街にあるハコで、入るのは初めて。帰りに階上に上がると、帰宅中の知り合いとばったり会う。ここ3年弱、おい互いの都合が合わずメールのやりとりだけだったのだが、あららな偶然にお互い驚く。老けてなくて、よかったあ(余計なお世話……)。
こちらのメイン・アクトは、ナッシュヴィルから来たザ・スモーキング・フラワーズ。地下一階の会場に入ると3番目の出演バンドである日本人バンドのMuscohがやっている。事前にyoutubeで見た曲はエモなシューゲイザーとも言えそうなやつだったが、ぼくがその終盤に接した限りは、竹を割ったようなハードコア/パンク。けっこう、鮮やか。中心人物が天井からぶら下がってわめいたりと、なかなかに活発であった。その次は、日本人3人組のDevil Dalipop。歌とキーボードの女性と、バリトン・サックスとドラムという編成で、多大な臭み、もとい個性あり。キャリアのある人たちが組んでいるよう。ちょいジャズっぽい部分もあるが、メロディはどこか昭和歌謡的でもあり、総じてはデカダンな架空のキャバレー・ミュージックをやっているという所感をえた。いやはや、聞き味はヘヴィ。
そして22時を回って、男女二人組のザ・スモーキン・フラワーズが登場する。キム(歌、ドラム、1曲アコーディオン)とスコット・コリンズ(歌、ギター)は夫婦で、姉さん女房。NYに住んでいたスコットが30年来ナッシュヴィルに住むキムと出会い、9年前に引っ越したという。
事前に新作『Let’s Die Together』を聞いたところ何曲かはどこかジョンとヨーコを想起させるところがあると頷く。プラスしてガレージ味も曲によってはあり、というもの。スコットはザ・クラッシュが好きという。そして、生の彼らはそれに当たらずも遠からずなのだが、想像していた以上に線が太かった。けっこうユニゾンで歌われるのだが、まずヴォーカルがともに魅力的。両者ともにルックスは悪くなく、うれしいロック感覚を醸し出すところももちろんマル。加えて、ディランを原点に置くような曲(そのとき、トレモロ付きのセミアコの電気ギターを弾いていたスコットはハーモニカも付いた)や本編最後の曲はキムが「ナッシュヴィルのカウボーイ・ソング」と言って歌ったのでカントリーの曲だったのではないかと思う。そのさいのキムの少し絞り出すような歌は魅力的だったし、あちらではカントリーだけ取り上げても彼女たちは商売になると思えた。
とかなんとか、さすがずっとやっている米国人ロッカーは力があると痛感させられるとともに、どうして二人(今回が初来日となる)がもっとビッグな存在になっていないかと思うことしきり。だって、この編成だと多くの人はザ・ホワイト・ストライプス(2003年10月21日、2006年3月5日)を思い浮かべるところであり、その流れで二人に声がかかってもおかしくないとも思えるのだが。一つ違うのは、ザ・ホワイト・ストライプスが病んだ情処をもっているところ、ザ・スモーキング・フラワーズは生理的に健全なロックロール観を抱えていると思えるところだ。でも、訴求力は間違いなく高いわけで、世のなか厳し〜。成功するには、運が本当に必要だよなー。というのはともかく、ワタクシ絶賛し、お勧めします!
マインドもしかと持つと思わされるお二人はただいま全17箇所を回るジャパン・ツアー中。キムは乳がんをわずらったこともあったようだが、とっても溌剌。ツアーは11月13日から始めていて、あとは27日、28日、30日の東京での3回のギグを残す。https://www.thesmokingflowers.com
▶過去の、ザ・ホワイト・ストライプス
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-10.htm
http://43142.diarynote.jp/200603080248000000/
<先週の、ベンちゃんのお返事>
サンボーン公演における、ベン・ウィリアムズのダブル・ベース音はやたらと大きかった。彼の妙味は、存分に得ることができた訳であるが。そんな彼には昨週、メール・インタヴューをした。以下に、上に出した記事に使っていない発言を出しておきます。
「渡辺貞夫やデイヴ(ィッド・サンボーン)との共演に加えて、最近はホセ・ジェイムスとの長期の“ビル・ウィザース追悼”のツアーに参加しています。また、ソミ、キーヨン・ハロルド、ジャズメイア・ホーン、等々のアーティストとのツアーの他に、自分のグループでもツアーしています」
「アコースティックとエレクトリックの持ち替えは、ベースを弾き始めた当初からやっていたことです。そもそも、ジャズ、R&B、ゴスペル、ヒップホップ、と様々な音楽を聴いて演奏することが好きで、となると当然、音楽に求められるままにアップライトもエレクトリックも弾ける必要があります。どちらの楽器も楽しんで弾いていますが、違いは大きい。なので、心地よく弾けるレベルに達するには、それぞれに時間と練習を費やしてやらなければなりません。パット・メセニー、ソミ、エティエンヌ・チャールズ、ダイアン・リーヴスなど、今までに共演したアーティストからは両方弾いてほしいという依頼も多く、それがだんだん普通になってきているように思います。クリスチャン・マクブライド、スタンリー・クラーク、デリク・ホッジ、エスペランザ・スポルディング、バーニス・トラヴィス、ジョン・パティトゥッチ等々、両方を見事にこなすベーシスト仲間も増えていますし」
「今、3作目になるリーダー・アルバム『I Am a Man』の制作中です。社会正義や人権の問題を、むしろ精神的なレンズを通して見つめた作品です。ヴォーカルは僕と数名のゲスト・ヴォーカリストがし、インスト曲よりも歌ものが中心です。まもなく録音にかかる予定で、2019年の秋には発表できればと思っています。そして、その僕のツアーの行程に日本を入れることができたら素晴らしいでしょう」
デイヴィッド・フォスター
2018年11月29日 音楽 カナダ出身の大プロデューサーであるデイヴィッド・フォスター(2011年10月19日)を一目見に、青山一丁目・カナダ大使館公邸に行く。
大使挨拶のあと、フォースターがユーモアたっぷりにいろいろスピーチをする。おお、ベタなジョークを交え、話好きの人なんだなあ。出席者いじりもしたりして、その様はほんとエンターテイナー。レコーディングもけっこう、そうしたサーヴィス精神のもと進められるのだろうか。
ミニ・ライヴでは、彼が関わったウィットニー・ヒューストン曲とチャカ・カーン曲を披露。彼はピアノを弾くが、同期音ももちいる。それについては、「カナダはお金がないのでバンドを連れてくることができないので、カラオケを使います」みたいなおしゃべりをしたか。それぞれ、フォスターと関わりを持つ日本人シンガーのRIRIと韓国人シンガーのソヒャンがヴォーカルをとる。また、最後は時節柄「きよしこの夜」をピアノ一本で奏で、本当に巧みに出席者に唱和させる。けっこう、皆んな英語詞知っているんだね。彼は明日からブルーノート東京で公演をするが、同行シンガーのブライアン・マックナイト(2010年11月24日)もその際にノー・マイクで歌わせもした。
その後のカクテル・レセプションにおいてフォスターは延々と、出席者たちとの写真撮影に応じていた。金持ち喧嘩せず。と、書くと少し違うかもしれないが、余裕たっぷりの好人物という所感を出席者たちは皆えたのではないか。
▶︎過去の、デイヴィッド・フォスター
http://43142.diarynote.jp/201111141208525234/
▶︎過去の、ブライアン・マックナイト
https://43142.diarynote.jp/201011250609539822/
<今日の、場>
オスカー・ピーターソン・シアターがある建物の奥にあるに大使公邸は、広い敷地内にある風情ある建物。なんでも世界各地の大使公邸のなかで一番古いものとなるのだそう。その敷地は綺麗にホリデイ・シーズン用のライトのデコレーションがなされていた。普段はもう少し後にされるらしいが、今年は今日の催しに合わせて早めに飾られたという。横には、リゾート地のようなプールもあった。
大使挨拶のあと、フォースターがユーモアたっぷりにいろいろスピーチをする。おお、ベタなジョークを交え、話好きの人なんだなあ。出席者いじりもしたりして、その様はほんとエンターテイナー。レコーディングもけっこう、そうしたサーヴィス精神のもと進められるのだろうか。
ミニ・ライヴでは、彼が関わったウィットニー・ヒューストン曲とチャカ・カーン曲を披露。彼はピアノを弾くが、同期音ももちいる。それについては、「カナダはお金がないのでバンドを連れてくることができないので、カラオケを使います」みたいなおしゃべりをしたか。それぞれ、フォスターと関わりを持つ日本人シンガーのRIRIと韓国人シンガーのソヒャンがヴォーカルをとる。また、最後は時節柄「きよしこの夜」をピアノ一本で奏で、本当に巧みに出席者に唱和させる。けっこう、皆んな英語詞知っているんだね。彼は明日からブルーノート東京で公演をするが、同行シンガーのブライアン・マックナイト(2010年11月24日)もその際にノー・マイクで歌わせもした。
その後のカクテル・レセプションにおいてフォスターは延々と、出席者たちとの写真撮影に応じていた。金持ち喧嘩せず。と、書くと少し違うかもしれないが、余裕たっぷりの好人物という所感を出席者たちは皆えたのではないか。
▶︎過去の、デイヴィッド・フォスター
http://43142.diarynote.jp/201111141208525234/
▶︎過去の、ブライアン・マックナイト
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<今日の、場>
オスカー・ピーターソン・シアターがある建物の奥にあるに大使公邸は、広い敷地内にある風情ある建物。なんでも世界各地の大使公邸のなかで一番古いものとなるのだそう。その敷地は綺麗にホリデイ・シーズン用のライトのデコレーションがなされていた。普段はもう少し後にされるらしいが、今年は今日の催しに合わせて早めに飾られたという。横には、リゾート地のようなプールもあった。