まさしく、旬の人! 昨年米国で一躍大ブレイクした在LA英国人R&Bシンガーのショウは、有楽町・東京国際フォーラムのホールA。初来日。
サポートはベース(プリセット音を扱っていたのも、彼か)と、キーボードとドラム。そして、女性二人のバックグラウンド・ヴォーカル。皆、アフリカ系だ。そして、最後に登場した本人は、まっすぐな長髪。チリチリした髪型の写真がぼくのなかではデフォルトなので、すごい新鮮だな。コーラスの二人が小さいので、すらりとして見える。格好は黒のジャージ調バンツにカラフルな長袖Tシャツ。可愛らしい。
約80分のショウ。今様な分厚いサウンドに乗る歌声を聞いて、すぐに低音の効いた歌に力があると実感。なるほど、売れる資格は有した人であると了解。とともに、太く歌っていても、どこかで風の感覚を抱えており、それが大きな美点かと思う。それは売れっ子トラックメイカー/ラッパーのマスタードが作ったトラックがもたらすところもあるかもしれないが、彼女の歌が抱える広がりゆえと感じる。また、多感な時期をNYで送ってきたことがあるとはいえ、アイルランドとジャマイカの血が入った英国人であるという属性がうまく働いているのかとも思う。うん、どこかで米国R&Bシンガーとは一線を画す輝きの要因はそこにあるのではないか。その風の感覚は、哀愁という感じの言葉に置き換えたいものでもある。ストロングな行き方をとっても、彼女の歌にはすうっと聞き手が入っていける奥行きのものがある。やはり、生に接すると、いろいろな解釈を助けますね。
照明はそれなりに派手だったが、設定などは凝っていないショウ。途中で5分近く当人とバンドが引っ込むという構成は謎。なんの効果を求めたのか。当人とコーラス陣が絡むときも少しあったが、それも軽くという印象。グラミー賞も受けたあたり曲「ブート・アップ」の際は、下に降り客席フロアを回って歌ったりもした。最後のほうでコーラスの二人はそれぞれフィーチャーされたが、かなり歌える。ちゃんとしっかりした人を起用しているんだなー。そういえば、スタッフだかの誕生日を祝う場面があったのだが、その際のエラ・メイの「ハッピー・バースデイ」の独唱はやはり魅力的だった。
終わって、少し耳がやられているのを認知。けっこう音がデカいコンサートだったのだな。
<今日の、そうなんだよなあ>
出かける前に、ライトニング・ボルト(2009年11月15日)の新作『ソニック・シタデル』(スリル・ジョッキー)を聞いていた。4年半ぶりだそうだが、変わらず孤高のバカ一代路線を突っ切っているなあ。基本、変わらない。普段のライヴでやっていることをそのまままとめたという感じ。だが、独創的な音宇宙を獲得する彼らはそれでいいと思わせる。なんか、貴さを感じるなー。とかなんとか、国際フォーラム行きの電車中でふと思いは回った。音楽の新しさ古さってなんだろう。大きな変化がないこそ、到達できる局面はある。『ソニック・シタデル』は今であり、永遠の狼藉の美がある。同作、音が悪いんだけど、それも意思表示になっている。
▶︎過去の、ライトニング・ボルト
https://43142.diarynote.jp/200911161707238141/
サポートはベース(プリセット音を扱っていたのも、彼か)と、キーボードとドラム。そして、女性二人のバックグラウンド・ヴォーカル。皆、アフリカ系だ。そして、最後に登場した本人は、まっすぐな長髪。チリチリした髪型の写真がぼくのなかではデフォルトなので、すごい新鮮だな。コーラスの二人が小さいので、すらりとして見える。格好は黒のジャージ調バンツにカラフルな長袖Tシャツ。可愛らしい。
約80分のショウ。今様な分厚いサウンドに乗る歌声を聞いて、すぐに低音の効いた歌に力があると実感。なるほど、売れる資格は有した人であると了解。とともに、太く歌っていても、どこかで風の感覚を抱えており、それが大きな美点かと思う。それは売れっ子トラックメイカー/ラッパーのマスタードが作ったトラックがもたらすところもあるかもしれないが、彼女の歌が抱える広がりゆえと感じる。また、多感な時期をNYで送ってきたことがあるとはいえ、アイルランドとジャマイカの血が入った英国人であるという属性がうまく働いているのかとも思う。うん、どこかで米国R&Bシンガーとは一線を画す輝きの要因はそこにあるのではないか。その風の感覚は、哀愁という感じの言葉に置き換えたいものでもある。ストロングな行き方をとっても、彼女の歌にはすうっと聞き手が入っていける奥行きのものがある。やはり、生に接すると、いろいろな解釈を助けますね。
照明はそれなりに派手だったが、設定などは凝っていないショウ。途中で5分近く当人とバンドが引っ込むという構成は謎。なんの効果を求めたのか。当人とコーラス陣が絡むときも少しあったが、それも軽くという印象。グラミー賞も受けたあたり曲「ブート・アップ」の際は、下に降り客席フロアを回って歌ったりもした。最後のほうでコーラスの二人はそれぞれフィーチャーされたが、かなり歌える。ちゃんとしっかりした人を起用しているんだなー。そういえば、スタッフだかの誕生日を祝う場面があったのだが、その際のエラ・メイの「ハッピー・バースデイ」の独唱はやはり魅力的だった。
終わって、少し耳がやられているのを認知。けっこう音がデカいコンサートだったのだな。
<今日の、そうなんだよなあ>
出かける前に、ライトニング・ボルト(2009年11月15日)の新作『ソニック・シタデル』(スリル・ジョッキー)を聞いていた。4年半ぶりだそうだが、変わらず孤高のバカ一代路線を突っ切っているなあ。基本、変わらない。普段のライヴでやっていることをそのまままとめたという感じ。だが、独創的な音宇宙を獲得する彼らはそれでいいと思わせる。なんか、貴さを感じるなー。とかなんとか、国際フォーラム行きの電車中でふと思いは回った。音楽の新しさ古さってなんだろう。大きな変化がないこそ、到達できる局面はある。『ソニック・シタデル』は今であり、永遠の狼藉の美がある。同作、音が悪いんだけど、それも意思表示になっている。
▶︎過去の、ライトニング・ボルト
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スウェーデンのギター・バンドを見に、下北沢・GARAGEに行く。初来日で、ただいま(たぶん)DYI的にツアー中。こういう連中のライヴは、情報が入ればなるたけ行くようにしている。すると、ロックという抗しがたい無形のもろもろにやられた山ほどの純真を面々から感じてしまい、我が身を振り返る契機を与えてくれるんだよなあ。なるたけお金のかからない移動〜宿泊のもと(でも、あれれコイツらけっこう予算潤沢なのと思わせられる場合も稀有にあるけど)、行った先々の会場の機材とうまく折り合いをつけ、(同日出演の複数の日本人のバンドのライヴのあとに出てきて)持ち味をアピールするパフォーマンスを疲弊することなくほぼ毎夜遂行……。ぼくも(もっと若くて)同じ立場だったら、同じことを嬉々としてすると思うけど。面々は、一番年長者で30代半ばか。若いからこそ、できることってある。彼ら、日本を楽しんでいて、渋谷サイコーって言っていたな。今回はラグビーW杯と重なり、宿泊場所を探すのが大変だったのではないか。
ヴォーカル/ギター、ギター(リッケンバッカーを弾く。ピック弾き、1曲だけ指弾きする。モーターヘッドのレミー・キルミスターのファンと言っていた)、ベース、ドラムの4人組。黒髪のヴォーカル君はメンバー中一番小柄ながら、可愛らしさを持つ青年。甘えん坊的とも言えそうな高音の歌声を持つため、ガリガリしたサウンドを採用しても、どこかポップに感じるのは彼らの美点。スウェーデンの小さな街(ライヴ前に少し話したが、土地の名前をまるっきり聞き取れず。ウェスト・コーストにあると言うので、海に近いのと聞いたら、1時間と言っていた。そこから、スウェーデンは世界で一番湖がある国とかそういう話になったりもした)を拠点にしているようだが、インターナショナルな都市流儀に即したビート・バンド表現を取るとともに、愛想のいいガレージぽさから同国のマンドゥ・ディアオ(2009年8月8日)をふと思い出した? 現在3作目を録音中とかで、新曲も披露。小さい会場ながら盛況で、ちゃんとファンが付いている感じもあり。そのグループ名に惹かれ、Tシャツ買っちゃった。
▶︎過去の、マンドゥ・デイアオ
https://43142.diarynote.jp/200908181435528052/
<今日の、そうなの?>
大昔一度知人が出るライヴを見に行っていらいのハコ。合理性を追求し、飲み物はすべて缶か瓶での提供。でも、サーヴァーの管の洗浄がハンパで味が濁っている生ビールを出されるよりは良い。ハイボールにしても普通のと濃いめの二つを400円で提供していて、最低限の親切は貫く。ビールも複数あり、ハートランドの中瓶(500ml。けっこうデカく感じる)も700円で提供。そういえば、先日に行った三軒茶屋のグレープフルーツ・ムーンも同中瓶を同価格で売っていた。そのうれしい販売は、現在の邦楽系アクトが中心に出るヴェニューではデフォなの?
ザ・ボンゴ・クラブの面々はみなけっこうタトゥーを入れていたが、それらは単色でなかなか稚拙な絵柄のもの。それを見て、ぼくは日本の彫り師が海外に行ったら間違いなくいい商売ができると確信した。
ヴォーカル/ギター、ギター(リッケンバッカーを弾く。ピック弾き、1曲だけ指弾きする。モーターヘッドのレミー・キルミスターのファンと言っていた)、ベース、ドラムの4人組。黒髪のヴォーカル君はメンバー中一番小柄ながら、可愛らしさを持つ青年。甘えん坊的とも言えそうな高音の歌声を持つため、ガリガリしたサウンドを採用しても、どこかポップに感じるのは彼らの美点。スウェーデンの小さな街(ライヴ前に少し話したが、土地の名前をまるっきり聞き取れず。ウェスト・コーストにあると言うので、海に近いのと聞いたら、1時間と言っていた。そこから、スウェーデンは世界で一番湖がある国とかそういう話になったりもした)を拠点にしているようだが、インターナショナルな都市流儀に即したビート・バンド表現を取るとともに、愛想のいいガレージぽさから同国のマンドゥ・ディアオ(2009年8月8日)をふと思い出した? 現在3作目を録音中とかで、新曲も披露。小さい会場ながら盛況で、ちゃんとファンが付いている感じもあり。そのグループ名に惹かれ、Tシャツ買っちゃった。
▶︎過去の、マンドゥ・デイアオ
https://43142.diarynote.jp/200908181435528052/
<今日の、そうなの?>
大昔一度知人が出るライヴを見に行っていらいのハコ。合理性を追求し、飲み物はすべて缶か瓶での提供。でも、サーヴァーの管の洗浄がハンパで味が濁っている生ビールを出されるよりは良い。ハイボールにしても普通のと濃いめの二つを400円で提供していて、最低限の親切は貫く。ビールも複数あり、ハートランドの中瓶(500ml。けっこうデカく感じる)も700円で提供。そういえば、先日に行った三軒茶屋のグレープフルーツ・ムーンも同中瓶を同価格で売っていた。そのうれしい販売は、現在の邦楽系アクトが中心に出るヴェニューではデフォなの?
ザ・ボンゴ・クラブの面々はみなけっこうタトゥーを入れていたが、それらは単色でなかなか稚拙な絵柄のもの。それを見て、ぼくは日本の彫り師が海外に行ったら間違いなくいい商売ができると確信した。
ダニ&デボラ・グルジェル・クアルテート
2019年11月3日 音楽 毎年やってくる、ブラジル人ジャズ歌手をフロントに置くサンパウロ拠点のカルテットを、南青山・ブルーノート東京で見る。
アクロバティックな歌い方が信条のダニ・グルジェル(2013年9月7日、2014年9月27日、2015年9月22日、2016年11月7日、2017年9月29日、2018年7月26日)、ダニの母親でもあるピアニストのデボラ・グルジェル(2013年9月7日、2014年9月27日、2015年9月22日、2016年11月7日、2017年9月29日)、ダブル・ベースのシヂェル・ヴィエイラ(2013年9月7日、2014年9月27日、2015年9月22日、2016年11月7日、2017年10月8日)、ダニの夫でもあるドラマーのチアゴ・ハベーロ(2013年9月7日、2014年9月27日、2015年9月22日、2016年11月7日、2017年9月29日、2018年7月26日)という陣容なり。
わあ。ポルトガル語であたまを歌う場合もあるが、最初っから最後までスキャットで通す曲も披露し、改めてダニ・グルジェルというジャズ・シンガーの特異性、ジャズ歌手としての哲学や矜持を思い知らされることしきり。ぼく、他にそんな存在を知らない。面々は『ホドピーオ』という新作を出していて、そこからのナンバーが多かったのかな。ブラジリアン属性がなければ出しえないジャズ・コンボ音もやはり良好。ただし、娘のスキャット→母のピアノ・ソロ→娘のスキャットという構成を取る曲が多く、そのあたりはもう少し工夫を凝らしてほしかったか。
ともあれ、ある意味、とっても個性的で、意義深いジャズ・シンガー+コンボであることを深く再確認した。南青山・ブルーノート東京、ファースト・ショウ。
▶過去の、ダニ・グルジェル
http://43142.diarynote.jp/201309161507226186/
http://43142.diarynote.jp/201409291720019557/
http://43142.diarynote.jp/201509231115245724/
http://43142.diarynote.jp/201611101703321633/
http://43142.diarynote.jp/201710011917499392/
https://43142.diarynote.jp/201807271129401694/
▶過去の、デボラ・グルジェル
http://43142.diarynote.jp/201309161507226186/
http://43142.diarynote.jp/201409291720019557/
http://43142.diarynote.jp/201509231115245724/
http://43142.diarynote.jp/201611101703321633/
http://43142.diarynote.jp/201710011917499392/
▶︎過去の、シヂェル・ヴィエイラ
http://43142.diarynote.jp/201309161507226186/
http://43142.diarynote.jp/201409291720019557/
http://43142.diarynote.jp/201509231115245724/
http://43142.diarynote.jp/201611101703321633/
https://43142.diarynote.jp/201710121700178187/
▶︎過去の、チアゴ・ハベーロ
http://43142.diarynote.jp/201309161507226186/
http://43142.diarynote.jp/201409291720019557/
http://43142.diarynote.jp/201509231115245724/
http://43142.diarynote.jp/201611101703321633/
http://43142.diarynote.jp/201710011917499392/
https://43142.diarynote.jp/201807271129401694/
<今日の、疑問>
コンビニ、飲食をはじめ様々な分野で外国人就業者を見る。そんななか、まだ外国人の姿をぼくが見たことがないのは、たとえば宅急便の従業者と警備員。前者はちゃんと住所を理解できるだけでなく土地勘など(車はどこに止めたらいいか、とかも)も必要とされるだろうし、後者はいざというときにちゃんと日本語でコミュニケートできないとまずいからかとも思ったが、今日日読み書きが本当に上手な方々も少ないはず。実は、上の職業に従事している外国の方々もいるのかな。
アクロバティックな歌い方が信条のダニ・グルジェル(2013年9月7日、2014年9月27日、2015年9月22日、2016年11月7日、2017年9月29日、2018年7月26日)、ダニの母親でもあるピアニストのデボラ・グルジェル(2013年9月7日、2014年9月27日、2015年9月22日、2016年11月7日、2017年9月29日)、ダブル・ベースのシヂェル・ヴィエイラ(2013年9月7日、2014年9月27日、2015年9月22日、2016年11月7日、2017年10月8日)、ダニの夫でもあるドラマーのチアゴ・ハベーロ(2013年9月7日、2014年9月27日、2015年9月22日、2016年11月7日、2017年9月29日、2018年7月26日)という陣容なり。
わあ。ポルトガル語であたまを歌う場合もあるが、最初っから最後までスキャットで通す曲も披露し、改めてダニ・グルジェルというジャズ・シンガーの特異性、ジャズ歌手としての哲学や矜持を思い知らされることしきり。ぼく、他にそんな存在を知らない。面々は『ホドピーオ』という新作を出していて、そこからのナンバーが多かったのかな。ブラジリアン属性がなければ出しえないジャズ・コンボ音もやはり良好。ただし、娘のスキャット→母のピアノ・ソロ→娘のスキャットという構成を取る曲が多く、そのあたりはもう少し工夫を凝らしてほしかったか。
ともあれ、ある意味、とっても個性的で、意義深いジャズ・シンガー+コンボであることを深く再確認した。南青山・ブルーノート東京、ファースト・ショウ。
▶過去の、ダニ・グルジェル
http://43142.diarynote.jp/201309161507226186/
http://43142.diarynote.jp/201409291720019557/
http://43142.diarynote.jp/201509231115245724/
http://43142.diarynote.jp/201611101703321633/
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▶過去の、デボラ・グルジェル
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▶︎過去の、シヂェル・ヴィエイラ
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▶︎過去の、チアゴ・ハベーロ
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https://43142.diarynote.jp/201807271129401694/
<今日の、疑問>
コンビニ、飲食をはじめ様々な分野で外国人就業者を見る。そんななか、まだ外国人の姿をぼくが見たことがないのは、たとえば宅急便の従業者と警備員。前者はちゃんと住所を理解できるだけでなく土地勘など(車はどこに止めたらいいか、とかも)も必要とされるだろうし、後者はいざというときにちゃんと日本語でコミュニケートできないとまずいからかとも思ったが、今日日読み書きが本当に上手な方々も少ないはず。実は、上の職業に従事している外国の方々もいるのかな。
アンナ・マリア・ヨペック
2019年11月4日 音楽 ポーランド人のバカみたいに才を持つシンガーのアンナ・マリア・ヨペック(2015年9月5日、2016年12月25日、2018年3月19日 )は付き合いの長い、近しい奏者をともなってのもの。ピアノとフルートとカホンのクシシュトフ・ヘルジン(2015年9月5日、2016年12月25日)とエレクトリック・ベースとダブル・ベースのロベルト・クビシン(2015年9月5日、2016年12月25日)とアコースティック・ギターやポーランドの伝統笛のピョトル・ナザルク(2015年9月5日)が同行。ときに、みんなコーラスを取り、とくにピョトル・ナザルクはデュエットぽく歌う場合あり。南青山・ブルーノート東京、セカンド・ショウ。
一言で言えば、“幽玄”という言葉が当てはまるだろう、パフォーマンス。バンド音と一体になり、音楽の美をグラデーション豊かに描いていく様は他に例えるものがなく、独創的だ。パット・メセニー(1999年12月15日、2002年9月19日、2010年6月12日、2012年1月25日、2012年3月3日、2013年5月21日、2015年9月27日、2019年1月7日、2019年1月11日、2019年1月16日)、小曽根真(2011年3月28日、2011年8月6日、2012年8月24日、2012年9月8日、2013年8月1日、2013年10月26日、2014年9月7日、2015年9月5日、2016年9月3日、2017年9月12日、2018年3月29日)、ゴンサル・ルバルカバ(2005年3月16日、2007年11月21日、2010年8月22日、2014年1月10日、2014年1月12日、2015年4月7日、2019年8月16日)、ブランフォード・マルサリス(2001年10月24日、2010年3月8日、2010年10月21日)ら国外の辣腕奏者を迎えたアルバムをいろいろ作っている彼女だが、その事実は彼女のショウに接すればみな当然のことと納得するに違いない。
おそらく、どれもポーランド語で歌われる曲であったか。MCは英語と、少し日本語(彼女は破格の親日家ですね)。一番新しいアルバムとなるマルサリスとの双頭作『Ulotne/幻想』はポーランドの民謡に根ざす内容であったが、そこからの曲が多かったのか。それとも、彼女が出演した舞台曲をロベルト・クビシンとのデュオで録った前作『CZAS KOBIETY』からの曲もあったのか。とにかく、軸足をしっかりとポーランドに置きつつ(=それはポーランドの芸術性の高さを照らし出すものである)、いろんな地点へと舞っていくその広がりの様には言葉を失う。アンコールを含めて、彼女たちは90分、パフォーマンスした。
▶︎過去の、アンナ・マリア・ヨペックたち
http://43142.diarynote.jp/?day=20150905
http://43142.diarynote.jp/201612270940364817/
https://43142.diarynote.jp/201803201235152920/
▶過去の、パット・メセニー
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/december1999live.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-9.htm
http://43142.diarynote.jp/201006181520054406/
http://43142.diarynote.jp/201201271245417497/
http://43142.diarynote.jp/201203062005542291/
http://43142.diarynote.jp/201305260927026044/
http://43142.diarynote.jp/201510021129591335/
https://43142.diarynote.jp/201901090933013218/
https://43142.diarynote.jp/201901121341307532/
https://43142.diarynote.jp/201901180819479701/
▶︎過去の、小曽根真
http://43142.diarynote.jp/?day=20110328
http://43142.diarynote.jp/?day=20110806
http://43142.diarynote.jp/?day=20120824
http://43142.diarynote.jp/?day=20120908
http://43142.diarynote.jp/?day=20130801
http://43142.diarynote.jp/201310280755386500/
http://43142.diarynote.jp/201409100930206205/
http://43142.diarynote.jp/201509211331298145/
http://43142.diarynote.jp/?day=20160903
http://43142.diarynote.jp/201709130923483891/
https://43142.diarynote.jp/201803301412566401/
▶過去の、ゴンサロ・ルバルカバ
http://43142.diarynote.jp/200503240453290000/
http://43142.diarynote.jp/200711290930350000/
http://43142.diarynote.jp/201008261620103318/
http://43142.diarynote.jp/201401161534392423/
http://43142.diarynote.jp/201401171004104264/
http://43142.diarynote.jp/201504081451142675/
https://43142.diarynote.jp/201908191116487861/
▶過去の、ブランフォード・マルサリス
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-10.htm
http://43142.diarynote.jp/201003101340038868/
http://43142.diarynote.jp/201010221631583852/
<今日の、勘違い>
祭日振替休日なのを忘れて平日のファーストの時間に会場に行ったら、ファースト・ショウを見終えた人たちと、受け付け階への階段ですれ違う。ありゃ。実は会場に向かう地下鉄のなかで、今日は夕刊を持ってくるのを忘れたと思っていた。ぼくは夕方に外出する場合、必ず投函されている夕刊を持って出かける。外で携帯を見ないようにしていることもあり。だが、今日はお休み。夕刊をピック・アップするのを忘れたのではなく、夕刊休刊日で、手にしようにもドアには差し込まれていなかったのだナ。また、会社員の知人が掛川で持たれたFESTIVAL de FRUE から今日の午後に帰ってくると言っていて、多忙ななか代休とれたんだなと思っていたら、もともとお休み日であったのか。 “フリーランスあるある”で、休祭日にはときに無頓着になりますね。そういえば、文化の日である昨日の朝刊には<秋の叙勲>者のリストが掲載されていたが、皆70歳以上。それが慣例で、じじい名誉賞であるのがよく分かった。恵まれた境遇にいる人たちのお戯れ也。外国人叙勲者も100人強いて、彼らのなかには50代や60代の人もいた。ところで、文化の日はもともと明治天皇の誕生日であることから、右寄りの方々から“明治の日”にしようという声がけっこう上がっていると聞く。ふはあ、本当に今の日本は噴飯モノ事項が多すぎる。話を戻すが、ご好意でファースト登録をセカンドに替えていただく。めでたし目出度し、そして実演は毎度ながら圧倒的によく満たされた気分になりぐびぐび。昨日はビールをたくさん飲んだので、今日は日本酒路線で、小瓶ながら2本も頼んでしまう。彼女はこの後、上海と北京のブルーノートでライヴをするという。上海にもブルーノートがあるとは知らなかった。でも、同国のサッカー・チームの監督や選手に対するお金のかけ方を見れば、中国にいくつもブルーノートがあっても不思議はないな。
一言で言えば、“幽玄”という言葉が当てはまるだろう、パフォーマンス。バンド音と一体になり、音楽の美をグラデーション豊かに描いていく様は他に例えるものがなく、独創的だ。パット・メセニー(1999年12月15日、2002年9月19日、2010年6月12日、2012年1月25日、2012年3月3日、2013年5月21日、2015年9月27日、2019年1月7日、2019年1月11日、2019年1月16日)、小曽根真(2011年3月28日、2011年8月6日、2012年8月24日、2012年9月8日、2013年8月1日、2013年10月26日、2014年9月7日、2015年9月5日、2016年9月3日、2017年9月12日、2018年3月29日)、ゴンサル・ルバルカバ(2005年3月16日、2007年11月21日、2010年8月22日、2014年1月10日、2014年1月12日、2015年4月7日、2019年8月16日)、ブランフォード・マルサリス(2001年10月24日、2010年3月8日、2010年10月21日)ら国外の辣腕奏者を迎えたアルバムをいろいろ作っている彼女だが、その事実は彼女のショウに接すればみな当然のことと納得するに違いない。
おそらく、どれもポーランド語で歌われる曲であったか。MCは英語と、少し日本語(彼女は破格の親日家ですね)。一番新しいアルバムとなるマルサリスとの双頭作『Ulotne/幻想』はポーランドの民謡に根ざす内容であったが、そこからの曲が多かったのか。それとも、彼女が出演した舞台曲をロベルト・クビシンとのデュオで録った前作『CZAS KOBIETY』からの曲もあったのか。とにかく、軸足をしっかりとポーランドに置きつつ(=それはポーランドの芸術性の高さを照らし出すものである)、いろんな地点へと舞っていくその広がりの様には言葉を失う。アンコールを含めて、彼女たちは90分、パフォーマンスした。
▶︎過去の、アンナ・マリア・ヨペックたち
http://43142.diarynote.jp/?day=20150905
http://43142.diarynote.jp/201612270940364817/
https://43142.diarynote.jp/201803201235152920/
▶過去の、パット・メセニー
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/december1999live.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-9.htm
http://43142.diarynote.jp/201006181520054406/
http://43142.diarynote.jp/201201271245417497/
http://43142.diarynote.jp/201203062005542291/
http://43142.diarynote.jp/201305260927026044/
http://43142.diarynote.jp/201510021129591335/
https://43142.diarynote.jp/201901090933013218/
https://43142.diarynote.jp/201901121341307532/
https://43142.diarynote.jp/201901180819479701/
▶︎過去の、小曽根真
http://43142.diarynote.jp/?day=20110328
http://43142.diarynote.jp/?day=20110806
http://43142.diarynote.jp/?day=20120824
http://43142.diarynote.jp/?day=20120908
http://43142.diarynote.jp/?day=20130801
http://43142.diarynote.jp/201310280755386500/
http://43142.diarynote.jp/201409100930206205/
http://43142.diarynote.jp/201509211331298145/
http://43142.diarynote.jp/?day=20160903
http://43142.diarynote.jp/201709130923483891/
https://43142.diarynote.jp/201803301412566401/
▶過去の、ゴンサロ・ルバルカバ
http://43142.diarynote.jp/200503240453290000/
http://43142.diarynote.jp/200711290930350000/
http://43142.diarynote.jp/201008261620103318/
http://43142.diarynote.jp/201401161534392423/
http://43142.diarynote.jp/201401171004104264/
http://43142.diarynote.jp/201504081451142675/
https://43142.diarynote.jp/201908191116487861/
▶過去の、ブランフォード・マルサリス
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-10.htm
http://43142.diarynote.jp/201003101340038868/
http://43142.diarynote.jp/201010221631583852/
<今日の、勘違い>
祭日振替休日なのを忘れて平日のファーストの時間に会場に行ったら、ファースト・ショウを見終えた人たちと、受け付け階への階段ですれ違う。ありゃ。実は会場に向かう地下鉄のなかで、今日は夕刊を持ってくるのを忘れたと思っていた。ぼくは夕方に外出する場合、必ず投函されている夕刊を持って出かける。外で携帯を見ないようにしていることもあり。だが、今日はお休み。夕刊をピック・アップするのを忘れたのではなく、夕刊休刊日で、手にしようにもドアには差し込まれていなかったのだナ。また、会社員の知人が掛川で持たれたFESTIVAL de FRUE から今日の午後に帰ってくると言っていて、多忙ななか代休とれたんだなと思っていたら、もともとお休み日であったのか。 “フリーランスあるある”で、休祭日にはときに無頓着になりますね。そういえば、文化の日である昨日の朝刊には<秋の叙勲>者のリストが掲載されていたが、皆70歳以上。それが慣例で、じじい名誉賞であるのがよく分かった。恵まれた境遇にいる人たちのお戯れ也。外国人叙勲者も100人強いて、彼らのなかには50代や60代の人もいた。ところで、文化の日はもともと明治天皇の誕生日であることから、右寄りの方々から“明治の日”にしようという声がけっこう上がっていると聞く。ふはあ、本当に今の日本は噴飯モノ事項が多すぎる。話を戻すが、ご好意でファースト登録をセカンドに替えていただく。めでたし目出度し、そして実演は毎度ながら圧倒的によく満たされた気分になりぐびぐび。昨日はビールをたくさん飲んだので、今日は日本酒路線で、小瓶ながら2本も頼んでしまう。彼女はこの後、上海と北京のブルーノートでライヴをするという。上海にもブルーノートがあるとは知らなかった。でも、同国のサッカー・チームの監督や選手に対するお金のかけ方を見れば、中国にいくつもブルーノートがあっても不思議はないな。
カルテット編成のダイアナ・クラール (1999年5月21日)の公演を、渋谷・オーチャードホールで見る。もう20年近くクラールとやっているギターのアンソニー・ウィルソンに加え、リズム・セクションはロバート・ハースト (2010年10月21日、2019年2月17日)とカリーム・リギンス (2005年9月15日、2015年9月6日、2019年2月17日)。過去それぞれにクラールが起用したことがある奏者たちだが、その人選、クラールさん攻めているぢゃんと思わせるではないか。
純ジャズとヒップホップも行けるリギンスとハーストの在デトロイトのコンビは、昨年一緒に大西順子(1999年10月9日、2007年9月7日、2010年9月30日、2010年12月22日、2011年2月25日、2011年8月6日、2015年9月6日、2018年2月8日、2019年2月17日)の“ジャトロイト”プロジェクトのために来日していて、それはライヴ・アルバム化もされている。リギンスがプロデュースしたキャンディス・スプリングス(2016年5月25日、2016年9月8日 )の『インディゴ』(ブルーノート、2018年)にはハーストだけでなく、ウィルソンもレコーディングに参加。オーセンティックなジャズ・ギター流儀(ながら、ときどき壊れ気味の方向に行くときもある)を持つウィルソンは10作強のリーダー・アルバムを持つだけでなく、リオン・ラッセル(2005年11月24日)やポール・マッカートニー(2018年10月31日)やセルジオ・メンデス(2003年9月2日、2005年8月9日、2006年9月29日、2008年2月7日、2012年5月1日、2015年5月27日、2016年9月4日)やノラ・ジョーンズ(2002年5月30日、2002年9月14日、2007年3月21日、2010年1月20日、2018年11月12日)らポップ側にいる人の作品にも名前がクレジットされていたりもしますね。
余裕綽々。そして、ファミリア。オープナーの「ディード・アイ・ドゥー」(彼女は1990年代のナット・キング・コール・トリビュート作で取り上げていた。他にも「L-O-V-E」などキング・コール絡み曲を披露し、彼女の中で再びコール♡の気分がある?)が始まると、すぐにそう感じる。1曲めから全員ソロをまわしたりもし、ああこれはコンボの表現なのだなとも頷く。もう、みんな笑みを浮かべてやっていた。本編が11曲で90分。+アンコールは2曲で、10分強。間奏部でソロを取る割合は、クラールとウィルソンが10、ハーストが7、リギンズが5という感じか。あくまで、アバウトな印象からくる数字ですが。なんにせよ、歌もの表現にしては演奏部がたっぷり取られていたのは間違いない。また、クラールはほぼ曲ごとにサバけたMCもする。
クラールの肩の力が抜けた歌いっぷり(けっこう歌う際はギターにメロディ伴奏を任せ、ピアノを弾かない曲もあり)がどこかまぶしくも、いい感じ。彼女の単独名義作では一番新しい『ターン・アップ・ザ・クワイエット』(ヴァーヴ、2017年)は枯れた、どこか重々しい感じで歌っていたので、それは何気にフレッシュ。適切な伴奏陣に彼女が安心して身をまかせて歌っているのは疑いがない。なんか風が吹いているようにも感じられたその総体に触れながら、旦那〜エルヴィス・コステロ(2002年7月5日、2004年9月19日、2004年12月8日、2006年5月31日、2006年6月1日、2006年6月2日、2011年3月1日)〜ももっとルーズにいってほしいと思った?、
リズム・セクションは一応コンサバな4ビートを送り出す(それはリギンスがほぼほぼレギュラー・グリップでことに当たっていたことにも現れる。エネルギッシュな叩き方をする際、彼はマッチド・グリップで叩く)。とはいえ、随所に遊びごこととどかこか今っぽい余白を置く。とくに、ハーストはソロの際にヒップな複音弾きを入れたりとか面白すぎる。アンコール最後の曲は、過去も散々やっているだろう、バカラックの「ア・ルック・オブ・ラヴ」。それ、かなり立体的な仕上がりになっていて、このリズム隊のありがたみを感じた。
クラールは、ブライアン・ブレイド(2000年12月6日、2001年8月3日、2002年8月25日、2004年2月9日、2008年9月4日、2009年7月20日、2011年5月12日、2012年1月16日、2012年3月15日 、2012年5月22日、2014年2月12日、2014年4月14日、2015年5月27日、2016年5月18日、2017年12月16日、2018年5月22日 )とジョン・カウハード(2003年9月27日、2008年9月4日、2009年7月16日、2011年5月12日、2012年5月22日、2014年2月12日)がプロデュースした実力者満載のライヴ盤『JONI 75~ジョニ・ミッチェル・バースデイ・セレブレーション』(デッカ、2019年)にも参加していたが、弾き語りでミッチェル曲を披露もする。曲はそのときやっていたものとは異なる、<I drew a map of Canada /Oh Canada>という歌詞も出てくる「ア・ケース・オブ・ユー」。そしたら、途中のピアノ演奏部でレナード・コーエンの「ハレルヤ」も加えたりもして、彼女は偉大なカナダ人シンガー・ソングライターたちへの思いを表出するとともに、クラールはカナダ人である自負も表した。それ、ショウのハイライトであった。
▶︎過去の、ダイアナ・クラール
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live2.htm 5月21日
▶︎過去の、ロバート・ハースト
https://43142.diarynote.jp/201010221631583852/
https://43142.diarynote.jp/201902181354161728/
▶過去の、カリーム・リギンズ
http://43142.diarynote.jp/?day=20050915
http://43142.diarynote.jp/201509220833541918/
https://43142.diarynote.jp/201902181354161728/
▶過去の、大西順子
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/octber1999live.htm
http://43142.diarynote.jp/200709131138020000/
http://43142.diarynote.jp/201010030952428017/
http://43142.diarynote.jp/201012241100592422/
http://43142.diarynote.jp/201102261254532443/
http://43142.diarynote.jp/?day=20110806
http://43142.diarynote.jp/201509220833541918/
http://43142.diarynote.jp/201610311054183284/
https://43142.diarynote.jp/201802091845433242/
https://43142.diarynote.jp/201902181354161728/
▶︎過去の、キャンディス・スプリングス
http://43142.diarynote.jp/201605260923093422/
http://43142.diarynote.jp/201609201655127640/
▶過去の、リオン・ラッセル
http://43142.diarynote.jp/200511281322500000/
▶︎過去の、ポール・マッカートニー
https://43142.diarynote.jp/201811011655349966/
▶過去の、セルジオ・メンデス
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-9.htm
http://43142.diarynote.jp/?day=20050809
http://43142.diarynote.jp/200610020643550000/
http://43142.diarynote.jp/200802101517380000/
http://43142.diarynote.jp/201205080621274204/
http://43142.diarynote.jp/201505281537538677/
https://43142.diarynote.jp/201609201052518160/
https://43142.diarynote.jp/201811141355524842/
▶過去の、ノラ・ジョーンズ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-5.htm 5.30
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-9.htm 2.09
http://43142.diarynote.jp/200703241326090000/
http://43142.diarynote.jp/201001211346277187/
http://43142.diarynote.jp/201211151032395193/
▶︎過去の、エルヴィス・コステロ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/livezanmai.htm
http://43142.diarynote.jp/200410121003440000/
http://43142.diarynote.jp/200412111752390000/
http://43142.diarynote.jp/200606071933120000/
http://43142.diarynote.jp/200606071936190000/
http://43142.diarynote.jp/200606101341360000/
http://43142.diarynote.jp/201103040825532252/
▶過去の、ブライアン・ブレイド
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-12.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-8.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/framepagelive.htm
http://43142.diarynote.jp/200402091738240000/
http://43142.diarynote.jp/200809071429250000/
http://43142.diarynote.jp/200908061810483865/
http://43142.diarynote.jp/201105140859559227/
http://43142.diarynote.jp/201201171011033219/
http://43142.diarynote.jp/201203161146266803/
http://43142.diarynote.jp/201205301327209613/
http://43142.diarynote.jp/?day=20140212
http://43142.diarynote.jp/201404161959228005/
http://43142.diarynote.jp/201505281537538677/
http://43142.diarynote.jp/201605240831421865/
http://43142.diarynote.jp/?day=20160803
http://43142.diarynote.jp/201712181015052794/
https://43142.diarynote.jp/201805230726481296/
▶過去の、ジョン・カウハード
http://43142.diarynote.jp/200809071429250000/
http://43142.diarynote.jp/?day=20090716
http://43142.diarynote.jp/201105140859559227/
http://43142.diarynote.jp/201205301327209613/
https://43142.diarynote.jp/201402140843255048/
<今日の、アフター>
公演後に寄ったオーチャードホールに近いバー(オール・ジャンルだが、レゲエ系は強い?)のカウンターに、SeeedというグループのCDが3枚置いてある。ドイツの10人ほどのチームで、ラガ・ロック(シンガーの声がザ・ポリスにいたスティング〜2000年10月16日〜似)からダンス・ホールまでを横切ったことをやっている。店主に聞けば、ラグビーW杯観戦に来たいかついドイツ人グループ(ドイツ代表は出ていないのになー)がミュート・ビートを教えてもらったお礼に再来店し置いていったのだという。また、ライオンなんちゃら(だったかな?)というLAの総合レゲエの担い手のCDもあって、それも同様とか。へえ、そういう草の根音楽交流もあるんですね。そういえば、別な知り合いの渋谷の店はオールブラックスの選手とスタッフが来て、店の前でハカをやってくれたと言っていたな。準決勝の試合後、また来店するかもと店主が言っていたが、果たして来たのだろか?
▶︎過去の、スティング
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-10.htm
純ジャズとヒップホップも行けるリギンスとハーストの在デトロイトのコンビは、昨年一緒に大西順子(1999年10月9日、2007年9月7日、2010年9月30日、2010年12月22日、2011年2月25日、2011年8月6日、2015年9月6日、2018年2月8日、2019年2月17日)の“ジャトロイト”プロジェクトのために来日していて、それはライヴ・アルバム化もされている。リギンスがプロデュースしたキャンディス・スプリングス(2016年5月25日、2016年9月8日 )の『インディゴ』(ブルーノート、2018年)にはハーストだけでなく、ウィルソンもレコーディングに参加。オーセンティックなジャズ・ギター流儀(ながら、ときどき壊れ気味の方向に行くときもある)を持つウィルソンは10作強のリーダー・アルバムを持つだけでなく、リオン・ラッセル(2005年11月24日)やポール・マッカートニー(2018年10月31日)やセルジオ・メンデス(2003年9月2日、2005年8月9日、2006年9月29日、2008年2月7日、2012年5月1日、2015年5月27日、2016年9月4日)やノラ・ジョーンズ(2002年5月30日、2002年9月14日、2007年3月21日、2010年1月20日、2018年11月12日)らポップ側にいる人の作品にも名前がクレジットされていたりもしますね。
余裕綽々。そして、ファミリア。オープナーの「ディード・アイ・ドゥー」(彼女は1990年代のナット・キング・コール・トリビュート作で取り上げていた。他にも「L-O-V-E」などキング・コール絡み曲を披露し、彼女の中で再びコール♡の気分がある?)が始まると、すぐにそう感じる。1曲めから全員ソロをまわしたりもし、ああこれはコンボの表現なのだなとも頷く。もう、みんな笑みを浮かべてやっていた。本編が11曲で90分。+アンコールは2曲で、10分強。間奏部でソロを取る割合は、クラールとウィルソンが10、ハーストが7、リギンズが5という感じか。あくまで、アバウトな印象からくる数字ですが。なんにせよ、歌もの表現にしては演奏部がたっぷり取られていたのは間違いない。また、クラールはほぼ曲ごとにサバけたMCもする。
クラールの肩の力が抜けた歌いっぷり(けっこう歌う際はギターにメロディ伴奏を任せ、ピアノを弾かない曲もあり)がどこかまぶしくも、いい感じ。彼女の単独名義作では一番新しい『ターン・アップ・ザ・クワイエット』(ヴァーヴ、2017年)は枯れた、どこか重々しい感じで歌っていたので、それは何気にフレッシュ。適切な伴奏陣に彼女が安心して身をまかせて歌っているのは疑いがない。なんか風が吹いているようにも感じられたその総体に触れながら、旦那〜エルヴィス・コステロ(2002年7月5日、2004年9月19日、2004年12月8日、2006年5月31日、2006年6月1日、2006年6月2日、2011年3月1日)〜ももっとルーズにいってほしいと思った?、
リズム・セクションは一応コンサバな4ビートを送り出す(それはリギンスがほぼほぼレギュラー・グリップでことに当たっていたことにも現れる。エネルギッシュな叩き方をする際、彼はマッチド・グリップで叩く)。とはいえ、随所に遊びごこととどかこか今っぽい余白を置く。とくに、ハーストはソロの際にヒップな複音弾きを入れたりとか面白すぎる。アンコール最後の曲は、過去も散々やっているだろう、バカラックの「ア・ルック・オブ・ラヴ」。それ、かなり立体的な仕上がりになっていて、このリズム隊のありがたみを感じた。
クラールは、ブライアン・ブレイド(2000年12月6日、2001年8月3日、2002年8月25日、2004年2月9日、2008年9月4日、2009年7月20日、2011年5月12日、2012年1月16日、2012年3月15日 、2012年5月22日、2014年2月12日、2014年4月14日、2015年5月27日、2016年5月18日、2017年12月16日、2018年5月22日 )とジョン・カウハード(2003年9月27日、2008年9月4日、2009年7月16日、2011年5月12日、2012年5月22日、2014年2月12日)がプロデュースした実力者満載のライヴ盤『JONI 75~ジョニ・ミッチェル・バースデイ・セレブレーション』(デッカ、2019年)にも参加していたが、弾き語りでミッチェル曲を披露もする。曲はそのときやっていたものとは異なる、<I drew a map of Canada /Oh Canada>という歌詞も出てくる「ア・ケース・オブ・ユー」。そしたら、途中のピアノ演奏部でレナード・コーエンの「ハレルヤ」も加えたりもして、彼女は偉大なカナダ人シンガー・ソングライターたちへの思いを表出するとともに、クラールはカナダ人である自負も表した。それ、ショウのハイライトであった。
▶︎過去の、ダイアナ・クラール
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live2.htm 5月21日
▶︎過去の、ロバート・ハースト
https://43142.diarynote.jp/201010221631583852/
https://43142.diarynote.jp/201902181354161728/
▶過去の、カリーム・リギンズ
http://43142.diarynote.jp/?day=20050915
http://43142.diarynote.jp/201509220833541918/
https://43142.diarynote.jp/201902181354161728/
▶過去の、大西順子
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/octber1999live.htm
http://43142.diarynote.jp/200709131138020000/
http://43142.diarynote.jp/201010030952428017/
http://43142.diarynote.jp/201012241100592422/
http://43142.diarynote.jp/201102261254532443/
http://43142.diarynote.jp/?day=20110806
http://43142.diarynote.jp/201509220833541918/
http://43142.diarynote.jp/201610311054183284/
https://43142.diarynote.jp/201802091845433242/
https://43142.diarynote.jp/201902181354161728/
▶︎過去の、キャンディス・スプリングス
http://43142.diarynote.jp/201605260923093422/
http://43142.diarynote.jp/201609201655127640/
▶過去の、リオン・ラッセル
http://43142.diarynote.jp/200511281322500000/
▶︎過去の、ポール・マッカートニー
https://43142.diarynote.jp/201811011655349966/
▶過去の、セルジオ・メンデス
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-9.htm
http://43142.diarynote.jp/?day=20050809
http://43142.diarynote.jp/200610020643550000/
http://43142.diarynote.jp/200802101517380000/
http://43142.diarynote.jp/201205080621274204/
http://43142.diarynote.jp/201505281537538677/
https://43142.diarynote.jp/201609201052518160/
https://43142.diarynote.jp/201811141355524842/
▶過去の、ノラ・ジョーンズ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-5.htm 5.30
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-9.htm 2.09
http://43142.diarynote.jp/200703241326090000/
http://43142.diarynote.jp/201001211346277187/
http://43142.diarynote.jp/201211151032395193/
▶︎過去の、エルヴィス・コステロ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/livezanmai.htm
http://43142.diarynote.jp/200410121003440000/
http://43142.diarynote.jp/200412111752390000/
http://43142.diarynote.jp/200606071933120000/
http://43142.diarynote.jp/200606071936190000/
http://43142.diarynote.jp/200606101341360000/
http://43142.diarynote.jp/201103040825532252/
▶過去の、ブライアン・ブレイド
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-12.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-8.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/framepagelive.htm
http://43142.diarynote.jp/200402091738240000/
http://43142.diarynote.jp/200809071429250000/
http://43142.diarynote.jp/200908061810483865/
http://43142.diarynote.jp/201105140859559227/
http://43142.diarynote.jp/201201171011033219/
http://43142.diarynote.jp/201203161146266803/
http://43142.diarynote.jp/201205301327209613/
http://43142.diarynote.jp/?day=20140212
http://43142.diarynote.jp/201404161959228005/
http://43142.diarynote.jp/201505281537538677/
http://43142.diarynote.jp/201605240831421865/
http://43142.diarynote.jp/?day=20160803
http://43142.diarynote.jp/201712181015052794/
https://43142.diarynote.jp/201805230726481296/
▶過去の、ジョン・カウハード
http://43142.diarynote.jp/200809071429250000/
http://43142.diarynote.jp/?day=20090716
http://43142.diarynote.jp/201105140859559227/
http://43142.diarynote.jp/201205301327209613/
https://43142.diarynote.jp/201402140843255048/
<今日の、アフター>
公演後に寄ったオーチャードホールに近いバー(オール・ジャンルだが、レゲエ系は強い?)のカウンターに、SeeedというグループのCDが3枚置いてある。ドイツの10人ほどのチームで、ラガ・ロック(シンガーの声がザ・ポリスにいたスティング〜2000年10月16日〜似)からダンス・ホールまでを横切ったことをやっている。店主に聞けば、ラグビーW杯観戦に来たいかついドイツ人グループ(ドイツ代表は出ていないのになー)がミュート・ビートを教えてもらったお礼に再来店し置いていったのだという。また、ライオンなんちゃら(だったかな?)というLAの総合レゲエの担い手のCDもあって、それも同様とか。へえ、そういう草の根音楽交流もあるんですね。そういえば、別な知り合いの渋谷の店はオールブラックスの選手とスタッフが来て、店の前でハカをやってくれたと言っていたな。準決勝の試合後、また来店するかもと店主が言っていたが、果たして来たのだろか?
▶︎過去の、スティング
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-10.htm
フラヴィオ・ヴェントゥリーニ。山下洋輔/松永誠剛/Marino
2019年11月6日 音楽 青山・ブラジル大使館で、ミナスのシンガー・ソングライターのフラヴィオ・ヴェントゥリーニのミニ・ライヴを見る。かつてプログ・ロックのバンドやポップ・ロック・バンドをやっていたそうだが、キーボードを弾きなながら鼻にかかった甘めの声で歌ってくれた。横にPCを置いていて、簡単なビート音からギターやストリングス音までの仕込み音が敷かれる。また、曲によってはいい感じで合わせるサックス/フルート奏者のグスタヴォ・アナクレトが入りもした。なるほど、ロマンティックなメロディ・メイカー。ちょい甘めすぎると、ぼくは感じてしまうところもあるが。ミナスの先輩、ミルトン・ナシメント(2003年9月23日)の曲も1つ披露。横に座っていた中原仁さんが、「アイルトン・セナが大好きな曲だったんだよ」と教えてくれる。
▶過去の、ミルトン・ナシメント
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-9.htm
その後、代官山・晴れたら空に豆まいて に行き、ピアニストの山下洋輔(1999年11月10日、2004年7月27日、2006年3月27日、2013年7月10日2009年7月19日、2013年7月27日、2015年7月21日、2017年7月8日、2017年9月2日、2018年11月2日)、縦ベースの松永誠剛(2017年10月22日、2019年10月19日)と宮古島のサックス奏者である池村真理野(2014年9月16日、2014年10月25日、2019年10月19日)、3人によるギグを見る。松永と池村は、先のピーター・バラカンズ・ライヴ・マジックの“ミャーク・ソング・ブック”という出し物に一緒に出ていますね。かつてインタヴューしたさい、山下は「ぼくは軽いので、声がかかるとなんでもやっちゃいます」と笑顔で話していたことがある。
満員の会場に入ったときは、休憩なしの一発セッションの途中。で、ぼくはこの出し物に全然違うものを想定していたのだと悟る。3者がごんごん音をぶつけ合い、年下の二人は「うっさいんじゃ、ボケ。引導渡したるわ」って感じで山下に挑みかかるのを期待したんだけど、彼らはそういうタイプではないか。演奏は緊張した局面を求めるというよりは、3人でゆったりと歩み寄り音を出し合うというものだった。
後半、宮古のりが出てきたリもして、それにはにっこり。池村はいい音を鳴らすことを再確認。そんな彼女は一部詠唱やう指笛(?)を繰り出す場面もあり。
アンコールの求めに応え、5分ぐらいまた演奏。山下は鍵盤を肘打ちしたりし、一番フリー・ジャズ流儀にならうものだった。終わった後、山下洋輔はとっても嬉しそう。恐れ多いと気遣う部分もあっただろう松永と池村は、ホっとしたんじゃないかな。
▶過去の、山下洋輔
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/movember1999live.htm
http://43142.diarynote.jp/?day=20040727
http://43142.diarynote.jp/200907221011377741/
http://43142.diarynote.jp/201307291053021427/
http://43142.diarynote.jp/201507221814047783/
http://43142.diarynote.jp/?day=20170708
http://43142.diarynote.jp/201709101059289712/
https://43142.diarynote.jp/201811031304537727/
▶︎過去の、ミャーク・ソング・ブック
https://43142.diarynote.jp/201710240958114009/
▶過去の、池村真理野/BLACK WAX
http://43142.diarynote.jp/201409171722239857/
https://43142.diarynote.jp/201410301511243448/
<今日の、アララ>
ブラジル大使館から最寄りの外苑前駅に向かうとき、メルセデスの個人タクシーを見る。だいぶ前から個人タクシーで外国車が増えているという話はあったが、ぼくは初めてその手のものに遭遇した。
その後、代官山からの帰りに馴染みの店に寄ったら、ぎょ。店内がもうすごい人だかり。聞けば、ダニエル・ヴェィダルの新作のリリース・パーティとそのジャケ写を撮ったミンちゃんの写真展初日パーティーが開かれていた。ヴィダルさんは二十歳前後だった1970年前後から日本でかなり活躍したシンガーだそうだが、なるほど日本語が達者。小柄で、愛らしさは今も残っており、さぞや日本で受けたのだろうなあと思った。今日も、初めて会う人と話は弾む。ほんと、人いろいろ、皆んなおもしろい。
▶過去の、ミルトン・ナシメント
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-9.htm
その後、代官山・晴れたら空に豆まいて に行き、ピアニストの山下洋輔(1999年11月10日、2004年7月27日、2006年3月27日、2013年7月10日2009年7月19日、2013年7月27日、2015年7月21日、2017年7月8日、2017年9月2日、2018年11月2日)、縦ベースの松永誠剛(2017年10月22日、2019年10月19日)と宮古島のサックス奏者である池村真理野(2014年9月16日、2014年10月25日、2019年10月19日)、3人によるギグを見る。松永と池村は、先のピーター・バラカンズ・ライヴ・マジックの“ミャーク・ソング・ブック”という出し物に一緒に出ていますね。かつてインタヴューしたさい、山下は「ぼくは軽いので、声がかかるとなんでもやっちゃいます」と笑顔で話していたことがある。
満員の会場に入ったときは、休憩なしの一発セッションの途中。で、ぼくはこの出し物に全然違うものを想定していたのだと悟る。3者がごんごん音をぶつけ合い、年下の二人は「うっさいんじゃ、ボケ。引導渡したるわ」って感じで山下に挑みかかるのを期待したんだけど、彼らはそういうタイプではないか。演奏は緊張した局面を求めるというよりは、3人でゆったりと歩み寄り音を出し合うというものだった。
後半、宮古のりが出てきたリもして、それにはにっこり。池村はいい音を鳴らすことを再確認。そんな彼女は一部詠唱やう指笛(?)を繰り出す場面もあり。
アンコールの求めに応え、5分ぐらいまた演奏。山下は鍵盤を肘打ちしたりし、一番フリー・ジャズ流儀にならうものだった。終わった後、山下洋輔はとっても嬉しそう。恐れ多いと気遣う部分もあっただろう松永と池村は、ホっとしたんじゃないかな。
▶過去の、山下洋輔
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/movember1999live.htm
http://43142.diarynote.jp/?day=20040727
http://43142.diarynote.jp/200907221011377741/
http://43142.diarynote.jp/201307291053021427/
http://43142.diarynote.jp/201507221814047783/
http://43142.diarynote.jp/?day=20170708
http://43142.diarynote.jp/201709101059289712/
https://43142.diarynote.jp/201811031304537727/
▶︎過去の、ミャーク・ソング・ブック
https://43142.diarynote.jp/201710240958114009/
▶過去の、池村真理野/BLACK WAX
http://43142.diarynote.jp/201409171722239857/
https://43142.diarynote.jp/201410301511243448/
<今日の、アララ>
ブラジル大使館から最寄りの外苑前駅に向かうとき、メルセデスの個人タクシーを見る。だいぶ前から個人タクシーで外国車が増えているという話はあったが、ぼくは初めてその手のものに遭遇した。
その後、代官山からの帰りに馴染みの店に寄ったら、ぎょ。店内がもうすごい人だかり。聞けば、ダニエル・ヴェィダルの新作のリリース・パーティとそのジャケ写を撮ったミンちゃんの写真展初日パーティーが開かれていた。ヴィダルさんは二十歳前後だった1970年前後から日本でかなり活躍したシンガーだそうだが、なるほど日本語が達者。小柄で、愛らしさは今も残っており、さぞや日本で受けたのだろうなあと思った。今日も、初めて会う人と話は弾む。ほんと、人いろいろ、皆んなおもしろい。
青葉市子、アルベルト・カルフ
2019年11月8日 音楽 歌とギターの青葉市子(2013年8月7日、2014年1月8日、2016年11月16日)とポーランド人ドラマーのアルベルト・カルフ(2018年11月7日、2018年11月19日)の双頭公演を、代官山・晴れたら空に豆まいてで見る。
青葉の新作『鳥人間』はデンマークでアルベルト・カルフとともに録られている。アルベルトは日本に来つつも、その一方でデンマークにある音大の大学院にも通っているよう。カルフはスウェーデン女性のルー・イアサレとNENNE(2018年11月19日)というエレクトロ・ポップのユニットも組んでいるが、そのイアサレも普段はデンマークに住んでおり、今回のショウの多くにはイアサレもコーラスやバンジョーで加わった。3人は、白装束。そして、青葉とアルベルトは大きな羽根つき輪っかをつけている。ああ、『鳥人間』から、その衣装は来ているのか。
アコースィック・ギターを弾きながら歌う青葉のたゆたふ歌やメロディや言葉が、ドラムやピアノを弾くカルフやイアサレの丁寧なサポートのもと、より広がりや適切な濃淡を与えられ〜羽を得て、という形容もありか〜舞う。外国人二人が青葉の楽曲と個性をきっちり習熟しお手合わせしていてすごいと思ったが、一緒にアルバムを作っているなら、その息の会い具合に当然ですね。しかし、カルフは日本語も喋れるし、ジャズをきっちり知る一方で秀でたポップ感性も持つし、日本に住んだら売れっ子になると思うけどなあ。
▶過去の、青葉市子
http://43142.diarynote.jp/201308110827534904/
http://43142.diarynote.jp/201401141413008927/
https://43142.diarynote.jp/201611171021419374/
▶過去の、︎アルベルト・カウフ
https://43142.diarynote.jp/201811081231284665/
https://43142.diarynote.jp/201811201615047405/ NENNE
<今日の、アーティスト>
会場で、二人のミュージシャンと知り合う。一人はポーランドのフェリクス・ノヴォヴェイスキ音楽院を卒業して、同地で活動しているピアニストの有島京。彼女はワルシャワ録音の『TAKEMITSU|SZYMANOWSKI|CHOPIN |SERFOCKI』(Steinway & Sons)を今年リリース。そのアルバム表題にあるように武満徹(1930〜1996年)、カロル・シマノフスキ(1882〜1937年)、フレデリック・ショパン(1810〜1849年)、カジミェシュ・セロッキ(1922〜1981年)という4人の作曲家(うち、ショパンらはポーランド人)の曲群を取り上げたソロのピアノ作品だ。当然クラシック作品だが、4つの大海に挑む細心極まりないんだけどダイナミックな所作にはこりゃ何度も聞かなきゃと思わせる。しかし、ピアノ有名メイカーのレーベルからのリリースなのかあ。
もう一人はツアーのために来日している、ポーランド人ギタリストのヴォイト・フランチゼク・モンテル。パリから今朝日本に着いたそうで、パリはジャズ・オーケストラの仕事であったそう。彼とは一緒に流れたのだが、いやなに電車がなくなったら歩いて宿に帰ればいいとのたまう。さすが、浜松町は無理だろ。というわけで、電車のある時間に帰っていった。13日から山形、北海道、大宮、渋谷、大阪など全7回のギグを行うことになっている。エフェクターを並べての、ソロ・パフォーマンスをするようだ。彼も英語は流暢、誰だったかポーランドは小学校から英語を教えると言っていたような。
青葉の新作『鳥人間』はデンマークでアルベルト・カルフとともに録られている。アルベルトは日本に来つつも、その一方でデンマークにある音大の大学院にも通っているよう。カルフはスウェーデン女性のルー・イアサレとNENNE(2018年11月19日)というエレクトロ・ポップのユニットも組んでいるが、そのイアサレも普段はデンマークに住んでおり、今回のショウの多くにはイアサレもコーラスやバンジョーで加わった。3人は、白装束。そして、青葉とアルベルトは大きな羽根つき輪っかをつけている。ああ、『鳥人間』から、その衣装は来ているのか。
アコースィック・ギターを弾きながら歌う青葉のたゆたふ歌やメロディや言葉が、ドラムやピアノを弾くカルフやイアサレの丁寧なサポートのもと、より広がりや適切な濃淡を与えられ〜羽を得て、という形容もありか〜舞う。外国人二人が青葉の楽曲と個性をきっちり習熟しお手合わせしていてすごいと思ったが、一緒にアルバムを作っているなら、その息の会い具合に当然ですね。しかし、カルフは日本語も喋れるし、ジャズをきっちり知る一方で秀でたポップ感性も持つし、日本に住んだら売れっ子になると思うけどなあ。
▶過去の、青葉市子
http://43142.diarynote.jp/201308110827534904/
http://43142.diarynote.jp/201401141413008927/
https://43142.diarynote.jp/201611171021419374/
▶過去の、︎アルベルト・カウフ
https://43142.diarynote.jp/201811081231284665/
https://43142.diarynote.jp/201811201615047405/ NENNE
<今日の、アーティスト>
会場で、二人のミュージシャンと知り合う。一人はポーランドのフェリクス・ノヴォヴェイスキ音楽院を卒業して、同地で活動しているピアニストの有島京。彼女はワルシャワ録音の『TAKEMITSU|SZYMANOWSKI|CHOPIN |SERFOCKI』(Steinway & Sons)を今年リリース。そのアルバム表題にあるように武満徹(1930〜1996年)、カロル・シマノフスキ(1882〜1937年)、フレデリック・ショパン(1810〜1849年)、カジミェシュ・セロッキ(1922〜1981年)という4人の作曲家(うち、ショパンらはポーランド人)の曲群を取り上げたソロのピアノ作品だ。当然クラシック作品だが、4つの大海に挑む細心極まりないんだけどダイナミックな所作にはこりゃ何度も聞かなきゃと思わせる。しかし、ピアノ有名メイカーのレーベルからのリリースなのかあ。
もう一人はツアーのために来日している、ポーランド人ギタリストのヴォイト・フランチゼク・モンテル。パリから今朝日本に着いたそうで、パリはジャズ・オーケストラの仕事であったそう。彼とは一緒に流れたのだが、いやなに電車がなくなったら歩いて宿に帰ればいいとのたまう。さすが、浜松町は無理だろ。というわけで、電車のある時間に帰っていった。13日から山形、北海道、大宮、渋谷、大阪など全7回のギグを行うことになっている。エフェクターを並べての、ソロ・パフォーマンスをするようだ。彼も英語は流暢、誰だったかポーランドは小学校から英語を教えると言っていたような。
オクシード(OXYD)
2019年11月9日 音楽 神楽坂・The GLEEで、フランスの現代ジャズ・クインテットの公演を見る。リーダーのアレクサンドル・エレール(キーボード。普段はフェンダー・ローズ一択らしいが、この晩はいろいろエフェクターを並べつつノードを弾く。グランド・ピアノを常備するハコであったが、そちらは一切弾かず)は、MCでプログ・ジャズ・バンドと言っていた。そんな彼に加え、ジュリエン・ポンヴィアーヌ(テナー・サックス) 、オリヴィエー・レーネー(トランペット)、オリバー・デガブリエレ(電気ベース。ピック弾きをする曲もあり)、ジュリエン・シャムラ(ドラム)という面々が演奏する。
鍵盤(場を整える効用を持つ演奏で、そんなにジャズ的なソロは取らない)とベースがエレクトリックを弾くが、フロントの2管はアコースティック。ビートは変拍子も用い、とくに1部でのドラマーのスネア音とどこかつんのめったその感触にビル・ブラフォードを思い出す。そんな彼が叩くことで、インダストリアルっぽいと言いたくなる曲もあったか。テナーとトランペットはテーマ部においてユニゾンで音を重ねてベールのような効果を得ている曲がいくつもあって、印象に残りもした。その二人、ソロを取るとちゃんとした奏者であるのが分かる。一部、“エレクトリックなネフェルティティ”と称したくもなり、注目すべき面を持つジャズ・コンボであるのは間違いない。
<今日の、レーベル>
オクシードのアルバムを出している、ONE HEURES ONZEというレーベル/音楽プロダクション/音楽出版会社のプロダクション・マネージャーのステファニーさんも同行していて、挨拶を受ける。2010年パリで設立された同社は、即興からロックまでを扱っているよう。そして、鍵盤のアレクサンドル・エレールが絡んだ3枚のCDを手渡される。それは、以下の3種。
*OXYD『The Lost Animals』(2019年)
オクシードの新作で、通算5作目になるよう。ライヴよりアブストラクトでジャジーで、曲調も幅広い。響きに対しても周到、エレクロニカ・ジャズと言いたくなる曲もある。作曲と編曲クレジットはグループ名義で、ドラマーは来日した人とは別の奏者が叩いている。
*ALEXANDRE HERER『Nunataq』(2019年)
エレールのソロで、トリオでの録音。リズム隊はオクシードとは別の奏者たちだが、ここでもエレクトリック・ベースを採用。一部はリズムや響きがアップデイトしたザ・リターン・フォーエヴァーという感じのものも。グリーランド〜環境問題を扱う1作とか。
*AUM『You’ve Never Listened To The Wind』(2017年)
すべての曲を書きクラリネットとテナーを吹くジュリアン・ポントゥヴィアンのラージ・アンサンブル。構成員はクラリネット/アルト、クラリネット/テープ、ピアノ、フェンダー・ローズ、エレクロニクス(その担当者が、エレール)、ギター、ヴァイブラフォン、パーカッション2、ダブル・ベース2、女性ヴォーカル(完全クラシック)、指揮者なり。これに、一番耳惹かれる。アナログ音にせよ、電気的音にせよ、響きの帯というものを作り出し、鋭敏なアンビエント空間を創出。もうフランス式侘び寂びが横溢している。
鍵盤(場を整える効用を持つ演奏で、そんなにジャズ的なソロは取らない)とベースがエレクトリックを弾くが、フロントの2管はアコースティック。ビートは変拍子も用い、とくに1部でのドラマーのスネア音とどこかつんのめったその感触にビル・ブラフォードを思い出す。そんな彼が叩くことで、インダストリアルっぽいと言いたくなる曲もあったか。テナーとトランペットはテーマ部においてユニゾンで音を重ねてベールのような効果を得ている曲がいくつもあって、印象に残りもした。その二人、ソロを取るとちゃんとした奏者であるのが分かる。一部、“エレクトリックなネフェルティティ”と称したくもなり、注目すべき面を持つジャズ・コンボであるのは間違いない。
<今日の、レーベル>
オクシードのアルバムを出している、ONE HEURES ONZEというレーベル/音楽プロダクション/音楽出版会社のプロダクション・マネージャーのステファニーさんも同行していて、挨拶を受ける。2010年パリで設立された同社は、即興からロックまでを扱っているよう。そして、鍵盤のアレクサンドル・エレールが絡んだ3枚のCDを手渡される。それは、以下の3種。
*OXYD『The Lost Animals』(2019年)
オクシードの新作で、通算5作目になるよう。ライヴよりアブストラクトでジャジーで、曲調も幅広い。響きに対しても周到、エレクロニカ・ジャズと言いたくなる曲もある。作曲と編曲クレジットはグループ名義で、ドラマーは来日した人とは別の奏者が叩いている。
*ALEXANDRE HERER『Nunataq』(2019年)
エレールのソロで、トリオでの録音。リズム隊はオクシードとは別の奏者たちだが、ここでもエレクトリック・ベースを採用。一部はリズムや響きがアップデイトしたザ・リターン・フォーエヴァーという感じのものも。グリーランド〜環境問題を扱う1作とか。
*AUM『You’ve Never Listened To The Wind』(2017年)
すべての曲を書きクラリネットとテナーを吹くジュリアン・ポントゥヴィアンのラージ・アンサンブル。構成員はクラリネット/アルト、クラリネット/テープ、ピアノ、フェンダー・ローズ、エレクロニクス(その担当者が、エレール)、ギター、ヴァイブラフォン、パーカッション2、ダブル・ベース2、女性ヴォーカル(完全クラシック)、指揮者なり。これに、一番耳惹かれる。アナログ音にせよ、電気的音にせよ、響きの帯というものを作り出し、鋭敏なアンビエント空間を創出。もうフランス式侘び寂びが横溢している。
大友良英トリオ+1。ジョエル・ロス“グッド・ヴァイブス”
2019年11月12日 音楽 エレクトリック・ギターの大友良英(2002年3月17日、2003年6月28日、2004年2月6日、2004年10月10日、2004年11月7日、2005年4月26日、2006年1月21日、2006年4月18日、2007年4月21日、2009年5月31日、2011年6月8日、2012年3月21日、2013年7月13日、2016年9月4日、2016年10月27日)にプラスして、山崎比呂志(ドラム)とダブル・ベースの千葉広樹(2014年10月22日、2016年7月11日、2019年3月16日) とテナー・サックスの廣瀬淳二(2018年1月8日)という顔ぶれのギグを、代官山・晴れたら空に豆まいて で見る。
最初に演奏したのは、アルバート・アイラーのスピリチュアル曲「ゴースト」。狼藉しつつ、いろいろと構成感にも富み、35分の尺。ベースとテナーは譜面を前に置いていた。なんにせよ、大友のギター音はアヴァンでときにノイジーなのに、とっても佇まいが綺麗。もうどうすれば、どんな変な音が出るかを完璧に把握していると言う感じで、一部ぼくはその演奏にメロウという言葉を用いたくなる。1部はもう1曲、15分の1発もの。とはいえ、こちらも構成感覚を持つフリー・ジャズになっていて、大友のリーダーシップとともに、これまでの面々のお手合わせ経験が効いているのだろうと思う。
山崎比呂志というヴェテラン・ドラマー(昔、高柳昌行とやっていたこともある)の演奏には始めて触れると思うが、なにげに格好いい。レギュラー・グリップで叩いていたと思うが、ときに不思議なパーカッション音を出す場合も。あと、ゴンゴン行くときの、シンバルの揺れの様がクール!
▶︎過去の、大友良英
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-3.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-6.htm
http://43142.diarynote.jp/200402061359140000/
http://43142.diarynote.jp/200410162220330000/
http://43142.diarynote.jp/?day=20041107
http://43142.diarynote.jp/200504301042210000/
http://43142.diarynote.jp/200601271857530000/
http://43142.diarynote.jp/200604210538510000/
http://43142.diarynote.jp/200704251227010000/
http://43142.diarynote.jp/?day=20090531
http://43142.diarynote.jp/201106141341111340/
http://43142.diarynote.jp/201203260805006088/
http://43142.diarynote.jp/201307160735048974/
http://43142.diarynote.jp/201609201052518160/
https://43142.diarynote.jp/201610310943306583/
▶︎千葉広樹
http://43142.diarynote.jp/201410251055118180/
https://43142.diarynote.jp/201607121045394372/
▶︎過去の、廣瀬淳二
https://43142.diarynote.jp/201801100512178732/
先のライヴの1部が終わったところで移動。その後は、在シカゴのドラマーのマカヤ・マクレイヴン(2017年12月12日、2018年7月10日)やトランペッターのマーキス・ヒル(2016年9月17日、2017年1月7日、2017年1月16日、2018年5月24日)、そして南部出身のピアニストであるジェイムズ・フラシーズ(2017年1月16日、2019年1月16日、2019年1月21日、2019年2月19日)他のアルバムに起用されている、シカゴ生まれの新進ヴァイブラフォン奏者のジョエル・ロス(NYのザ・ニュー・スクール大を出ている)のリーダー公演を見る。南青山・ブルーノート東京、セカンド・ショウ。
“グッド・ヴァイブス”というのは、グループ名らしい。構成員は、アルト・サックスのイマニュエル・ウィルキンス、ピアノのジェレミー・コレン、ダブル・ベースのオル・バレケット(2018年6月19日、2018年7月12日)、ドラムのクッシュ・アバディ。ロスはブルーノートからデビュー作『キング・メイカー』を今年出しているが、レコーディングに関わっていたのはコレンのみ。だが、イスラエル人奏者であるバレケットをはじめ、皆腕はしっかり。
各曲、20分ぐらいあったか。とうぜん、各人ソロを悠々と取る。で、全員アコースティック&ストレート・アヘッド。アダムスを使っていたようなロスもストレートな音色で勝負。ときに一気呵成なという形容を用いたくなる彼のソロは佇まいが新しいというか、勢いあり。ソロ部がブルースになったオープナーのソロ演奏に顕著に出ていたように、リズムのかみ合いやばらけ具合にもおおいに留意していて、面白言ったらありゃしない。
そんなロスはマレット2本持ち(多くの技ありヴァイブ奏者はそうする)はせず、全面的にマレット一本づつ持ちで、竹をわったような演奏をする。2本づつ持ちなんか、必要ねえ。技術とマインドがあれば、一本持ちのほうがはるかに強靭で、聞き手を射抜く演奏ができる……。彼はそんなことも言い放っていたような。ヴァイブラフォンはジャズにおいて傍系に位置する楽器であったが、近年ヴァイブラフォン奏者を起用したアルバムの数は間違いなく増えている。そして、今晩のようなロスの演奏に触れると、現代ジャズにおいてヴァイブラフォンという楽器はおおいにポテンシャルを持っていると感じずにはいられない。
▶︎過去の、マカヤ・マクレイヴン
http://43142.diarynote.jp/201712131709468312/
https://43142.diarynote.jp/201807120959045053/
▶︎過去の、マーキス・ヒル
http://43142.diarynote.jp/?day=20160917
http://43142.diarynote.jp/201701091247527188/
http://43142.diarynote.jp/201701171118107802/
https://43142.diarynote.jp/201805250930363191/
▶︎過去の、ジェイムス・フランシーズ
https://43142.diarynote.jp/201701171118107802/
https://43142.diarynote.jp/201901180819479701/
https://43142.diarynote.jp/201901231045028294/
https://43142.diarynote.jp/201902201004503541/
▶︎過去の、オル・バレケット
http://43142.diarynote.jp/201806201223491195/
https://43142.diarynote.jp/201807131747356219/
<今日の、そういえば>
普通、本編終わったときや、アンコールが終了した際、出演者はステージ中央前に揃ってお辞儀をしたり、笑顔を振りまいたりする。だが、面々はけっこうそっけなくステージを降りる。まったく、愛想ねえな。公演慣れ、していない部分もあるのかな。と思っていたら、だいぶ客がはけてから出口への階段を上ったら、全員が受け付け階でサイン会にはげんでおった。うち、3人はブレイズ系の髪型なり。ところで、ジョエル・ロスの前に、マーキス・ヒルやマカヤ・マクレイヴンはジャスティン・トーマスというヴァイブラフォン奏者を起用していた。それが、がらりとロスの重用に変わってしまったわけだが、今トーマス君はどうしているのだろう?
最初に演奏したのは、アルバート・アイラーのスピリチュアル曲「ゴースト」。狼藉しつつ、いろいろと構成感にも富み、35分の尺。ベースとテナーは譜面を前に置いていた。なんにせよ、大友のギター音はアヴァンでときにノイジーなのに、とっても佇まいが綺麗。もうどうすれば、どんな変な音が出るかを完璧に把握していると言う感じで、一部ぼくはその演奏にメロウという言葉を用いたくなる。1部はもう1曲、15分の1発もの。とはいえ、こちらも構成感覚を持つフリー・ジャズになっていて、大友のリーダーシップとともに、これまでの面々のお手合わせ経験が効いているのだろうと思う。
山崎比呂志というヴェテラン・ドラマー(昔、高柳昌行とやっていたこともある)の演奏には始めて触れると思うが、なにげに格好いい。レギュラー・グリップで叩いていたと思うが、ときに不思議なパーカッション音を出す場合も。あと、ゴンゴン行くときの、シンバルの揺れの様がクール!
▶︎過去の、大友良英
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-3.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-6.htm
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http://43142.diarynote.jp/200410162220330000/
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▶︎千葉広樹
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▶︎過去の、廣瀬淳二
https://43142.diarynote.jp/201801100512178732/
先のライヴの1部が終わったところで移動。その後は、在シカゴのドラマーのマカヤ・マクレイヴン(2017年12月12日、2018年7月10日)やトランペッターのマーキス・ヒル(2016年9月17日、2017年1月7日、2017年1月16日、2018年5月24日)、そして南部出身のピアニストであるジェイムズ・フラシーズ(2017年1月16日、2019年1月16日、2019年1月21日、2019年2月19日)他のアルバムに起用されている、シカゴ生まれの新進ヴァイブラフォン奏者のジョエル・ロス(NYのザ・ニュー・スクール大を出ている)のリーダー公演を見る。南青山・ブルーノート東京、セカンド・ショウ。
“グッド・ヴァイブス”というのは、グループ名らしい。構成員は、アルト・サックスのイマニュエル・ウィルキンス、ピアノのジェレミー・コレン、ダブル・ベースのオル・バレケット(2018年6月19日、2018年7月12日)、ドラムのクッシュ・アバディ。ロスはブルーノートからデビュー作『キング・メイカー』を今年出しているが、レコーディングに関わっていたのはコレンのみ。だが、イスラエル人奏者であるバレケットをはじめ、皆腕はしっかり。
各曲、20分ぐらいあったか。とうぜん、各人ソロを悠々と取る。で、全員アコースティック&ストレート・アヘッド。アダムスを使っていたようなロスもストレートな音色で勝負。ときに一気呵成なという形容を用いたくなる彼のソロは佇まいが新しいというか、勢いあり。ソロ部がブルースになったオープナーのソロ演奏に顕著に出ていたように、リズムのかみ合いやばらけ具合にもおおいに留意していて、面白言ったらありゃしない。
そんなロスはマレット2本持ち(多くの技ありヴァイブ奏者はそうする)はせず、全面的にマレット一本づつ持ちで、竹をわったような演奏をする。2本づつ持ちなんか、必要ねえ。技術とマインドがあれば、一本持ちのほうがはるかに強靭で、聞き手を射抜く演奏ができる……。彼はそんなことも言い放っていたような。ヴァイブラフォンはジャズにおいて傍系に位置する楽器であったが、近年ヴァイブラフォン奏者を起用したアルバムの数は間違いなく増えている。そして、今晩のようなロスの演奏に触れると、現代ジャズにおいてヴァイブラフォンという楽器はおおいにポテンシャルを持っていると感じずにはいられない。
▶︎過去の、マカヤ・マクレイヴン
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▶︎過去の、マーキス・ヒル
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▶︎過去の、ジェイムス・フランシーズ
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▶︎過去の、オル・バレケット
http://43142.diarynote.jp/201806201223491195/
https://43142.diarynote.jp/201807131747356219/
<今日の、そういえば>
普通、本編終わったときや、アンコールが終了した際、出演者はステージ中央前に揃ってお辞儀をしたり、笑顔を振りまいたりする。だが、面々はけっこうそっけなくステージを降りる。まったく、愛想ねえな。公演慣れ、していない部分もあるのかな。と思っていたら、だいぶ客がはけてから出口への階段を上ったら、全員が受け付け階でサイン会にはげんでおった。うち、3人はブレイズ系の髪型なり。ところで、ジョエル・ロスの前に、マーキス・ヒルやマカヤ・マクレイヴンはジャスティン・トーマスというヴァイブラフォン奏者を起用していた。それが、がらりとロスの重用に変わってしまったわけだが、今トーマス君はどうしているのだろう?
へええ。こんなん。その生理的にとっても開かれたパフォーマンスに接しながら、頷きつつ、少し驚きもした。六番町・セルバンテス文化センター。
ドゥア・デ・ペルはソニア・メヒアスとエバ・ギジャモンからなるスペイン人女性2人組なのだが、まずゆったりさばけたした風情がなんかよい。それは心の広い、しなやかな世界観から来るものではないかと思わせるから。そんな二人の表現は、自在にハモるヴォーカルの重なりが核にある。声量がそんなにあるわけではないが、その絡みは自在にしてきっちりと一つのテイストを持っていて、この二人が思うまま歌えばどんなメロディでもそれなりの訴求力と個性を持つはずとも思えた。
アカペラのときも一部あったし、手拍子やボディ・パーカッションを使いながら歌う場合もあるし、四角いパンデイロと紹介されたスペインの地方の伝統打楽器(それを縦に持ち、右手はバチで叩き、左手は手で叩く)やリュートを手にして歌い合う曲もある。簡単に要約すれば、わりとシンプルな打楽器的な音にめくるめく歌声が乗るという方策が、ドゥア・デ・ペル表現の基本と説明できるはず。彼女たちは、自由にキッチン用品を打楽器として用いたりもする。
事前に、米国ジュリアード音楽院に呼ばれてクラシックとフォークロアの関係を語るパフォーマンスを行ったというような説明も関係者からあり。そして、最初はトラッドを清新に今に持ってきているようにも思え、超然としつつも耳新しいその魅惑的な聞き味に、仏コルシカ島のア・フィレッタ(2010年8月25日、2010年9月4日)、仏マルセイユのルー・クワール・デ・ラ・プラーノ(2014年2月27日)、ブルガリアン・ヴォイス・アンジェリーテ(2019年9月29日)、ミャーク・ソング・ブック(2019年10月19日)らの表現をふと思い出す。だが、その後も接していると、彼女たちの言葉やピカソの詩を自らふくらませた歌詞の曲などオリジナルと説明されるものが続き、イラン(だったよな?)の民謡からインスパイアされたと説明した曲もあるなど、彼女たちはもっと参照する世界が広いし、どうやら言葉や歌詞に重きも置いているよう。なかには、スペイン語以外で歌われるものもあったのではないだろうか。歌唱にはホーミー的なそれや、ピグミー族のコーラスも聞いているんだろうなと思わせる部分もあった。
プログラムには入っていませんが、急に私たちの歌詞を披露したくなったのでやりますと言い、歌詞なしの詠唱(そのさい、ずいずいすっころばしのような所作のもと手拍子音を出す)を披露する場面もあった。サバけた、ユーーモア感覚も随所にありあり。で、つきるところ、スリッツの大人真面目版とか、そういう感想も少し生まれてきてしまう。くわえて、ぼくはシルヴィア・ペレス・クルス(2018年5月11日、2019年10月10日、2019年10月11日)との連続戦もしっかり感じてしまった。
▶︎過去の、ア・フィレッタ
https://43142.diarynote.jp/201008270912512078/
https://43142.diarynote.jp/201009151537076176/
▶︎過去の、ルー・クワール・デ・ラ・プラーノ
https://43142.diarynote.jp/201402281014573444/
▶︎過去の、ブルガリアン・ヴォイス・アンジェリーテ
https://43142.diarynote.jp/201909300820035963/
▶︎過去の、ミャーク・ソング・ブック
https://43142.diarynote.jp/201910200819159611/
▶︎過去の、シルビア・ペレス・クルス
https://43142.diarynote.jp/201805121754429711/
https://43142.diarynote.jp/201910131402485845/
https://43142.diarynote.jp/201910140916407770/
<今日の、流れ>
スペインが運営する六番町・セルバンテス文化センターのビルには、スペイン料理屋がある。やっぱ、本国基準のレストランなのかな。が、その近くのもっと安そうなバルに行く。泡、白、赤、牡蠣、野菜、鰯、豚などいろいろ堪能。麹町で飲食するの、いつ以来だろう? お店のトイレに、コルトレーン、マイルズ、スティーヴィー、ナラ・レオンのジャケットの部分写真が額いりで飾ってある。ナラ・レオンの部分ジャケ写真がわからず、店主に誰のですかと聞くと、初めて訊かれたという。『キー・オブ・ライヴ』のジャケが一番大きいのは、店主が生まれた年である1976年盤だからだそう。……やっぱり、その後に渋谷下車。
ドゥア・デ・ペルはソニア・メヒアスとエバ・ギジャモンからなるスペイン人女性2人組なのだが、まずゆったりさばけたした風情がなんかよい。それは心の広い、しなやかな世界観から来るものではないかと思わせるから。そんな二人の表現は、自在にハモるヴォーカルの重なりが核にある。声量がそんなにあるわけではないが、その絡みは自在にしてきっちりと一つのテイストを持っていて、この二人が思うまま歌えばどんなメロディでもそれなりの訴求力と個性を持つはずとも思えた。
アカペラのときも一部あったし、手拍子やボディ・パーカッションを使いながら歌う場合もあるし、四角いパンデイロと紹介されたスペインの地方の伝統打楽器(それを縦に持ち、右手はバチで叩き、左手は手で叩く)やリュートを手にして歌い合う曲もある。簡単に要約すれば、わりとシンプルな打楽器的な音にめくるめく歌声が乗るという方策が、ドゥア・デ・ペル表現の基本と説明できるはず。彼女たちは、自由にキッチン用品を打楽器として用いたりもする。
事前に、米国ジュリアード音楽院に呼ばれてクラシックとフォークロアの関係を語るパフォーマンスを行ったというような説明も関係者からあり。そして、最初はトラッドを清新に今に持ってきているようにも思え、超然としつつも耳新しいその魅惑的な聞き味に、仏コルシカ島のア・フィレッタ(2010年8月25日、2010年9月4日)、仏マルセイユのルー・クワール・デ・ラ・プラーノ(2014年2月27日)、ブルガリアン・ヴォイス・アンジェリーテ(2019年9月29日)、ミャーク・ソング・ブック(2019年10月19日)らの表現をふと思い出す。だが、その後も接していると、彼女たちの言葉やピカソの詩を自らふくらませた歌詞の曲などオリジナルと説明されるものが続き、イラン(だったよな?)の民謡からインスパイアされたと説明した曲もあるなど、彼女たちはもっと参照する世界が広いし、どうやら言葉や歌詞に重きも置いているよう。なかには、スペイン語以外で歌われるものもあったのではないだろうか。歌唱にはホーミー的なそれや、ピグミー族のコーラスも聞いているんだろうなと思わせる部分もあった。
プログラムには入っていませんが、急に私たちの歌詞を披露したくなったのでやりますと言い、歌詞なしの詠唱(そのさい、ずいずいすっころばしのような所作のもと手拍子音を出す)を披露する場面もあった。サバけた、ユーーモア感覚も随所にありあり。で、つきるところ、スリッツの大人真面目版とか、そういう感想も少し生まれてきてしまう。くわえて、ぼくはシルヴィア・ペレス・クルス(2018年5月11日、2019年10月10日、2019年10月11日)との連続戦もしっかり感じてしまった。
▶︎過去の、ア・フィレッタ
https://43142.diarynote.jp/201008270912512078/
https://43142.diarynote.jp/201009151537076176/
▶︎過去の、ルー・クワール・デ・ラ・プラーノ
https://43142.diarynote.jp/201402281014573444/
▶︎過去の、ブルガリアン・ヴォイス・アンジェリーテ
https://43142.diarynote.jp/201909300820035963/
▶︎過去の、ミャーク・ソング・ブック
https://43142.diarynote.jp/201910200819159611/
▶︎過去の、シルビア・ペレス・クルス
https://43142.diarynote.jp/201805121754429711/
https://43142.diarynote.jp/201910131402485845/
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<今日の、流れ>
スペインが運営する六番町・セルバンテス文化センターのビルには、スペイン料理屋がある。やっぱ、本国基準のレストランなのかな。が、その近くのもっと安そうなバルに行く。泡、白、赤、牡蠣、野菜、鰯、豚などいろいろ堪能。麹町で飲食するの、いつ以来だろう? お店のトイレに、コルトレーン、マイルズ、スティーヴィー、ナラ・レオンのジャケットの部分写真が額いりで飾ってある。ナラ・レオンの部分ジャケ写真がわからず、店主に誰のですかと聞くと、初めて訊かれたという。『キー・オブ・ライヴ』のジャケが一番大きいのは、店主が生まれた年である1976年盤だからだそう。……やっぱり、その後に渋谷下車。
Grupo Cadência
2019年11月16日 音楽 パーカッションの宮澤摩周(2013年8月24日、2014年5月3日、2014年6月15日、2016年2月11日、2016年5月22日、2017年7月8日、2017年11月9日、2018年6月17日、2018年7月4日)、7弦ギターの尾花毅(2018年7月4日)、カヴァーキーニョのダリオ・サクモト(2018年7月4日)、クラリネットとアルト・サックスとフルートの土井徳浩(2015年4月24日、2015年10月15日、2016年7月11日、2017年10月27日、2018年7月4日)、トロンボーンの和田充弘(2017年6月15日、2018年7月4日)からなるグルーポ・カデンシア(2018年7月4日)。そして、そこにヴォーカルの祐生カオル(2017年6月15日)、パーカッションのダミアォンとパーカッションのパウラォンというゲストがずっと加わる。
青山・ブラッサオンゼ。まことオーガニックなサンバ、ここにあり。どこか俯瞰する感覚を持つのは、実力者たちにより日本で育まれているサンバ・グループという感じだろうか。端々に躍動とぬくもり、歓びと一握りのの哀愁があり。もう横一戦に並ぶ日本人とブラジル人奏者の機微豊かな演奏は磁場と言いたくなるものを浮き上がらせ、接する者をあちらの裏町の酒場にいるような気持ちにさせちゃう。うきうき、夢心地。
ところで、祐生カオル(2017年6月15日、2018年4月11日)の歌と佇まいと存在感には驚いた。もともとこのグルーープのシンガーだった彼だが、前面中央に位置して歌う彼には惚れ惚れ。少し紳士度数が高まる(?)キーボードを弾きながら歌うリーダー・ブループでの所作と比べると、もっとくつろいでいて、ちょい悪オヤジ風情が出てくるのも良い。米国留学をし英語には堪能な彼がまったく空でポルトガル語歌詞の曲をごんごん歌っているのにも大拍手。いやあ、秀でたものを持つと思っていたものの、ぼくの祐生株はここにきて一気に上がりました。
▶︎過去の、宮沢摩周
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▶︎過去の、尾花毅
https://43142.diarynote.jp/201807050952089343/
▶︎過去の、ダリオ・サクモト
https://43142.diarynote.jp/201807050952089343/
▶︎過去の、土井徳浩
http://43142.diarynote.jp/201504271015006453/
http://43142.diarynote.jp/201510181000334516/
http://43142.diarynote.jp/201607121045394372/
http://43142.diarynote.jp/201711020707155260/
http://43142.diarynote.jp/201806181751451387/
https://43142.diarynote.jp/201807050952089343/
▶︎過去の、和田充弘
http://43142.diarynote.jp/201706190920527378/
https://43142.diarynote.jp/201807050952089343/
▶︎過去の、祐生カオル
http://43142.diarynote.jp/201706190920527378/
https://43142.diarynote.jp/201804121236407352/
<今日の、ハコ>
会場混んでいたなー。11月いっぱいの閉店を受け、それを惜しみ、お店詣でをする人も少なくないか。今日はウィークエンドだったので、なおさらか。ぼくは場が暖まりまくりのセカンド・セットを見たのだが、それだけで80分以上やってなかったか。アンコール2曲で、さらにもう1曲。そのときだけ、76歳というダミアォンが歌う。終盤は、もう大合唱大会であり、このハコの積み重ねてきた無形の素敵を思い知るしかない。
青山・ブラッサオンゼ。まことオーガニックなサンバ、ここにあり。どこか俯瞰する感覚を持つのは、実力者たちにより日本で育まれているサンバ・グループという感じだろうか。端々に躍動とぬくもり、歓びと一握りのの哀愁があり。もう横一戦に並ぶ日本人とブラジル人奏者の機微豊かな演奏は磁場と言いたくなるものを浮き上がらせ、接する者をあちらの裏町の酒場にいるような気持ちにさせちゃう。うきうき、夢心地。
ところで、祐生カオル(2017年6月15日、2018年4月11日)の歌と佇まいと存在感には驚いた。もともとこのグルーープのシンガーだった彼だが、前面中央に位置して歌う彼には惚れ惚れ。少し紳士度数が高まる(?)キーボードを弾きながら歌うリーダー・ブループでの所作と比べると、もっとくつろいでいて、ちょい悪オヤジ風情が出てくるのも良い。米国留学をし英語には堪能な彼がまったく空でポルトガル語歌詞の曲をごんごん歌っているのにも大拍手。いやあ、秀でたものを持つと思っていたものの、ぼくの祐生株はここにきて一気に上がりました。
▶︎過去の、宮沢摩周
http://43142.diarynote.jp/201308281519499994/
http://43142.diarynote.jp/201405051105329639/
http://43142.diarynote.jp/201406161000365031/
http://43142.diarynote.jp/?day=20160211
http://43142.diarynote.jp/201605240833401202/
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https://43142.diarynote.jp/201807050952089343/
▶︎過去の、尾花毅
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▶︎過去の、ダリオ・サクモト
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▶︎過去の、土井徳浩
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http://43142.diarynote.jp/201607121045394372/
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https://43142.diarynote.jp/201807050952089343/
▶︎過去の、和田充弘
http://43142.diarynote.jp/201706190920527378/
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▶︎過去の、祐生カオル
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https://43142.diarynote.jp/201804121236407352/
<今日の、ハコ>
会場混んでいたなー。11月いっぱいの閉店を受け、それを惜しみ、お店詣でをする人も少なくないか。今日はウィークエンドだったので、なおさらか。ぼくは場が暖まりまくりのセカンド・セットを見たのだが、それだけで80分以上やってなかったか。アンコール2曲で、さらにもう1曲。そのときだけ、76歳というダミアォンが歌う。終盤は、もう大合唱大会であり、このハコの積み重ねてきた無形の素敵を思い知るしかない。
赤坂・サントリーホール、ソロ公演。上原ひろみ(2004年11月25日、2005年7月31日、2006年9月3日、2009年9月4日、2010年12月3日、2011年9月3日、2011年9月9日、2011年12月11日、2012年7月25日、2012年12月9日、2014年9月6日、2014年9月7日、2016年9月4日、2016年9月15日、2016年11月16日、2017年5月7日、2017年9月28日)の2019年新作『SPRCTRUM』(テラーク)はピアノ・ソロ作で、ショウはもちろんそれに準ずる。2部制にてもたれ(休憩のとき、調律師が実に長々とチューニング作業をしていたなー)、彼女はアンコール登場時にも衣服をかえて出てきたので、3度お召し返したことになる。いずれもスニーカーに足の踝が出る短めのタイトなパンツにどばっと羽織るような上着という出で立ちで、それは“元気印”と言いたくなるもの。アルバム・デビューして15年強たつが、ほとんどイメージが変化していないことに気づいた。
左手がよく動くなあ〜左右のバランスがすごいぞと思わせる1曲めの「カレイドスコープ」、様々なブルース・コードに基づくジャズ奏法の流れを私流に俯瞰するような2曲目の「イエロー・ウーリッツァー・ブルース」と、ほぼほぼ新作収録曲が演奏される。もちろん、アルバムで聞かれるヴァージョンとは気分で変えられ、尺は少し長めだ。彼女はずっとソロによるライヴ公演を続けてきており、今後も続くが、それこそはフレッシュな姿を見せ続けられる所以だろう。もとい、それがジャズというものですね。「カレイドスコープ」と3曲めの「ホワイトアウト」を始める際は、5〜10秒ほどピアノに黙祷すかのようにフリーズし、降りてくるのを持つという沈黙を経てから、彼女は指を這わせた。
完全生音による公演。そのことではっきりと出るのが、彼女はけっこう弾きながら声を出すということ。また、右足のストンプ音がくっきりと聞こえ、それも存在感大。そのことから、彼女ってあまりペダルを使わないピアニストであることにも気づかされる。ときに右足をあげたり、腰を浮かせたり。そういうやんちゃな自然発生的な所作とともに、彼女はピアノを弾くことにすべてを捧げた人間であり、またピアノに選ばれた女性であることをこれでもかと示す。
ザ・ビートルズの「ブラックバード」のカヴァーもやったが、それもアルバム収録曲。「ブラックバード」はなんといってものブラッド・メルドー(2002年3月19日、2003年2月15日、2005年2月20日、2015年3月13日、2019年5月31日、2019年6月3日)の十八番曲とも言えるものだが、それでも弾きたかったらやってしまうのが、上原たるところ。もちろん、ワタシの「ブラックバード」になる自信があるからやったのだろう。確かにメルドーとは異なる、ザ・ビートルズの曲をここでも演奏。少し誇張して書けば、メルドーのほうがジャズ的機微をちりばめつつ原曲の曲趣を立てているところがあるのに対し、この晩の彼女の演奏はもっとわがままに自分の得意技とともに自分を出すということをしていた。そういえば、新作収録曲の「セピア・アフェクト」はどこかザ・ビートルズの「ディア・プルーデンス」のメロディが入るとはまりそうな左手の反復が用いられる。
なにも遮るものがないなかで自在に繰り出されるピアノ音に、これが上原ひろみなのだよなあという思うが湧き上がる。彼女の指さばきは、どこかジャズをジャズたらしめる大切な何かから外れる部分がある。あれ、そこでこれをもってきちゃのうのと、ぼくはずっこけちゃうところがある。別な言い方をすれば長い歴史で培われてきたジャズ純度をさげることも、彼女は自分たらんとして出してしまう。それは、ソロだとよりストレートに露わになる部分がありますね。定石外しと書くとちょい違うかもしれないが、それこそは上原たる個性。やはり、彼女の演奏はジャズとして見るより、”ヒロミズ・ミュージック”として聞くべき物であるとも、ぼくはこの晩のソロ演奏に触れながら再認識した。
アルバムとこの晩の演奏を比較するなら、どちらが感興が大きかったかといえば、ぼくはアルバムのほう。それは演奏の質ではなく、ピアノの音質の部分に負うところが大きい。あまりに鮮やかなピアノ音を収めていた『SPRCTRUM』は大きな音で聞くと、まさにキラキラしたピアノ音のシャワーを浴びるような、えも言われぬ体感があったもの。その点にこだわれば、この日の生音ライヴのピアノ音はもちろん自然ながら、さすがに押し出しは弱かった。この大きさの会場には、ノーPAのピアノ単体演奏には少し大きすぎるかとも感じる。音の部分において、新作は本当にすごいとも再確認した。
▶過去の、上原ひろみ
http://43142.diarynote.jp/200411292356580000/
http://43142.diarynote.jp/?day=20050731
http://43142.diarynote.jp/200609070211000000/
http://43142.diarynote.jp/200909120647256771/
http://43142.diarynote.jp/?day=20101203
http://43142.diarynote.jp/201109121452527893/
http://43142.diarynote.jp/201109151818437240/
http://43142.diarynote.jp/201112191449196187/
http://43142.diarynote.jp/201207310933428147/
http://43142.diarynote.jp/201212140959573710/
http://43142.diarynote.jp/201409100929108025/
http://43142.diarynote.jp/201409100930206205/
http://43142.diarynote.jp/201609201052518160/
http://43142.diarynote.jp/?day=20160915
http://43142.diarynote.jp/201611171021419374/
http://43142.diarynote.jp/201709291218574592/
▶過去の、ブラッド・メルドー
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-3.htm
http://www.myagent.ne.jp/%7Enewswave/live-2003-2.htm
http://43142.diarynote.jp/200502232041270000/
http://43142.diarynote.jp/?day=20150313 メリアナ
https://43142.diarynote.jp/201906050929394234/
https://43142.diarynote.jp/201906050931369228/
<今日の、帰りしな>
帰路、ANAホテルの2階横を通って駅に向かう。おれ、2年前の夏に、ここに泊まったことがあった。プールに入ったよな。一泊なのに、東京タワーがきっちり見えるいい部屋をあてがってくれて、ぼくの中ではいいホテルだな。入り口に待機しているタクシー車両は、どの会社もトヨタのジャパン・タクシー。確かに普通の車両よりジャパン・タクシーに乗ったほうが開放感があってぼくは好きだが、それしかここには乗り入れてはいけないとかいう取り決めがあるのか? その先のホテルのカフェはビュッフェをやっているのが外からでも分かったが、ラーメンという赤提灯を出しているコーナーあり。その後の、溜池山王駅。トイレに入ったら、個室での飲食はご遠慮くださいとの張り紙あり。え〜、トイレで食事をするのなんて絶対やだよー。ところで、サントリーホールに上原が出るには10年ぶりだそうで、それについての光栄をMCで語っていたが、一回アンコールに応えた以外は、場内が明るくなってから拍手が止まなくても、一切出てこなかった。クラシック箱という会場の属性に忖度しない〜クラシックの公演は観客が卑しいのか、のべつまくなしの拍手攻撃で公演後も出演者に何度も出て来させる。その不毛さたるや〜、上原のきっぱりした態度に拍手。
左手がよく動くなあ〜左右のバランスがすごいぞと思わせる1曲めの「カレイドスコープ」、様々なブルース・コードに基づくジャズ奏法の流れを私流に俯瞰するような2曲目の「イエロー・ウーリッツァー・ブルース」と、ほぼほぼ新作収録曲が演奏される。もちろん、アルバムで聞かれるヴァージョンとは気分で変えられ、尺は少し長めだ。彼女はずっとソロによるライヴ公演を続けてきており、今後も続くが、それこそはフレッシュな姿を見せ続けられる所以だろう。もとい、それがジャズというものですね。「カレイドスコープ」と3曲めの「ホワイトアウト」を始める際は、5〜10秒ほどピアノに黙祷すかのようにフリーズし、降りてくるのを持つという沈黙を経てから、彼女は指を這わせた。
完全生音による公演。そのことではっきりと出るのが、彼女はけっこう弾きながら声を出すということ。また、右足のストンプ音がくっきりと聞こえ、それも存在感大。そのことから、彼女ってあまりペダルを使わないピアニストであることにも気づかされる。ときに右足をあげたり、腰を浮かせたり。そういうやんちゃな自然発生的な所作とともに、彼女はピアノを弾くことにすべてを捧げた人間であり、またピアノに選ばれた女性であることをこれでもかと示す。
ザ・ビートルズの「ブラックバード」のカヴァーもやったが、それもアルバム収録曲。「ブラックバード」はなんといってものブラッド・メルドー(2002年3月19日、2003年2月15日、2005年2月20日、2015年3月13日、2019年5月31日、2019年6月3日)の十八番曲とも言えるものだが、それでも弾きたかったらやってしまうのが、上原たるところ。もちろん、ワタシの「ブラックバード」になる自信があるからやったのだろう。確かにメルドーとは異なる、ザ・ビートルズの曲をここでも演奏。少し誇張して書けば、メルドーのほうがジャズ的機微をちりばめつつ原曲の曲趣を立てているところがあるのに対し、この晩の彼女の演奏はもっとわがままに自分の得意技とともに自分を出すということをしていた。そういえば、新作収録曲の「セピア・アフェクト」はどこかザ・ビートルズの「ディア・プルーデンス」のメロディが入るとはまりそうな左手の反復が用いられる。
なにも遮るものがないなかで自在に繰り出されるピアノ音に、これが上原ひろみなのだよなあという思うが湧き上がる。彼女の指さばきは、どこかジャズをジャズたらしめる大切な何かから外れる部分がある。あれ、そこでこれをもってきちゃのうのと、ぼくはずっこけちゃうところがある。別な言い方をすれば長い歴史で培われてきたジャズ純度をさげることも、彼女は自分たらんとして出してしまう。それは、ソロだとよりストレートに露わになる部分がありますね。定石外しと書くとちょい違うかもしれないが、それこそは上原たる個性。やはり、彼女の演奏はジャズとして見るより、”ヒロミズ・ミュージック”として聞くべき物であるとも、ぼくはこの晩のソロ演奏に触れながら再認識した。
アルバムとこの晩の演奏を比較するなら、どちらが感興が大きかったかといえば、ぼくはアルバムのほう。それは演奏の質ではなく、ピアノの音質の部分に負うところが大きい。あまりに鮮やかなピアノ音を収めていた『SPRCTRUM』は大きな音で聞くと、まさにキラキラしたピアノ音のシャワーを浴びるような、えも言われぬ体感があったもの。その点にこだわれば、この日の生音ライヴのピアノ音はもちろん自然ながら、さすがに押し出しは弱かった。この大きさの会場には、ノーPAのピアノ単体演奏には少し大きすぎるかとも感じる。音の部分において、新作は本当にすごいとも再確認した。
▶過去の、上原ひろみ
http://43142.diarynote.jp/200411292356580000/
http://43142.diarynote.jp/?day=20050731
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http://43142.diarynote.jp/?day=20160915
http://43142.diarynote.jp/201611171021419374/
http://43142.diarynote.jp/201709291218574592/
▶過去の、ブラッド・メルドー
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-3.htm
http://www.myagent.ne.jp/%7Enewswave/live-2003-2.htm
http://43142.diarynote.jp/200502232041270000/
http://43142.diarynote.jp/?day=20150313 メリアナ
https://43142.diarynote.jp/201906050929394234/
https://43142.diarynote.jp/201906050931369228/
<今日の、帰りしな>
帰路、ANAホテルの2階横を通って駅に向かう。おれ、2年前の夏に、ここに泊まったことがあった。プールに入ったよな。一泊なのに、東京タワーがきっちり見えるいい部屋をあてがってくれて、ぼくの中ではいいホテルだな。入り口に待機しているタクシー車両は、どの会社もトヨタのジャパン・タクシー。確かに普通の車両よりジャパン・タクシーに乗ったほうが開放感があってぼくは好きだが、それしかここには乗り入れてはいけないとかいう取り決めがあるのか? その先のホテルのカフェはビュッフェをやっているのが外からでも分かったが、ラーメンという赤提灯を出しているコーナーあり。その後の、溜池山王駅。トイレに入ったら、個室での飲食はご遠慮くださいとの張り紙あり。え〜、トイレで食事をするのなんて絶対やだよー。ところで、サントリーホールに上原が出るには10年ぶりだそうで、それについての光栄をMCで語っていたが、一回アンコールに応えた以外は、場内が明るくなってから拍手が止まなくても、一切出てこなかった。クラシック箱という会場の属性に忖度しない〜クラシックの公演は観客が卑しいのか、のべつまくなしの拍手攻撃で公演後も出演者に何度も出て来させる。その不毛さたるや〜、上原のきっぱりした態度に拍手。
akiko × 林正樹
2019年11月19日 音楽 渋谷・はくじゅホール で、今年トップ級に新しい佇まいを持つヴォーカル作品と言える『SPECTRAUM』というデュオのアルバムを出したシンガーのakiko(2005年12月18日、2007年5月21日、2010年1月24日、2012年4月29日)とピアノの林正樹(2013年9月6日、2015年9月27日、2015年12月17日、2016年7月16日、2018年5月13日 、2019年1月7日、2019年10月6日)、その二人によるショウを見る。もちろん『SPECTRAUM』の内容を踏襲するもので、同作収録曲が披露された。
途中、林が自作曲をソロで披露し、さらに二人は新作には入っていないデューク・エリントンの「イット・ドント・ミーン・ア・シング」をはっちゃけ気味にやる。MCによれば、後者は普段akikoのショウのオープナーとなる曲であるようだ。また、もう1曲アルバム未収録のジョビンの「ワン・ノート・サンバ」も奔放に披露もした。ときに、林の演奏は『SPECTRAUM』での抑制と間(ま)に満ちた演奏とは別な、かなり“立った”指さばきも見せる。なんにせよ、従来のジャズ・ピアニストと比すといい意味で定石からのがれた美点を彼は持つ。
アルバムでは一部ヴァイブラフォンで相川瞳(2016年6月13日、2018年4月8日)入ったり、淡いエレクトロニクス音が入る曲もあるなどしたが、二人がすべてを掌握するショウ。八重山民謡の「月ぬ美しゃ」もイマジネイティヴ。なんか、とっても秋を表出していたとも見終わって、言いたくなった。
▶︎過去の、akiko
https://43142.diarynote.jp/200512231955480000/
https://43142.diarynote.jp/200706051228440000/
https://43142.diarynote.jp/201001251710004302/
https://43142.diarynote.jp/201205080620235237/
▶過去の、林正樹
http://43142.diarynote.jp/201309121810294280/
http://43142.diarynote.jp/201510021129591335/
http://43142.diarynote.jp/201512271306411506
http://43142.diarynote.jp/201607191312426603/
https://43142.diarynote.jp/201805150750157494/
https://43142.diarynote.jp/201901090933013218/
https://43142.diarynote.jp/201910070759405954/
▶︎過去の、相川瞳
https://43142.diarynote.jp/201606141745496924/
https://43142.diarynote.jp/201804090916338526/
<今日の、一風景>
昼さがり、毎度のGくんに髪をいじってもらう。その場に向かう地下鉄内、ちょい普段と異なる車内風景の様、なり。なんか、幼児連れのお母さんの二人組グループ、そしてもう1組がいる。そして、同じ車内には年長の女性グループ〜かつて育てた子供たちは見事な中年になっていると思われる〜がその幼児たちに釘付けになり、終始笑顔を向けている。こういう光景がもっと散見されれば、日本の少子化傾向に歯止めがかってきていると思えるか。ともあれ、幼児/コドモについては寛容であれと思う自分がいる。ずっとずっと、以前よりも。
途中、林が自作曲をソロで披露し、さらに二人は新作には入っていないデューク・エリントンの「イット・ドント・ミーン・ア・シング」をはっちゃけ気味にやる。MCによれば、後者は普段akikoのショウのオープナーとなる曲であるようだ。また、もう1曲アルバム未収録のジョビンの「ワン・ノート・サンバ」も奔放に披露もした。ときに、林の演奏は『SPECTRAUM』での抑制と間(ま)に満ちた演奏とは別な、かなり“立った”指さばきも見せる。なんにせよ、従来のジャズ・ピアニストと比すといい意味で定石からのがれた美点を彼は持つ。
アルバムでは一部ヴァイブラフォンで相川瞳(2016年6月13日、2018年4月8日)入ったり、淡いエレクトロニクス音が入る曲もあるなどしたが、二人がすべてを掌握するショウ。八重山民謡の「月ぬ美しゃ」もイマジネイティヴ。なんか、とっても秋を表出していたとも見終わって、言いたくなった。
▶︎過去の、akiko
https://43142.diarynote.jp/200512231955480000/
https://43142.diarynote.jp/200706051228440000/
https://43142.diarynote.jp/201001251710004302/
https://43142.diarynote.jp/201205080620235237/
▶過去の、林正樹
http://43142.diarynote.jp/201309121810294280/
http://43142.diarynote.jp/201510021129591335/
http://43142.diarynote.jp/201512271306411506
http://43142.diarynote.jp/201607191312426603/
https://43142.diarynote.jp/201805150750157494/
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https://43142.diarynote.jp/201910070759405954/
▶︎過去の、相川瞳
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https://43142.diarynote.jp/201804090916338526/
<今日の、一風景>
昼さがり、毎度のGくんに髪をいじってもらう。その場に向かう地下鉄内、ちょい普段と異なる車内風景の様、なり。なんか、幼児連れのお母さんの二人組グループ、そしてもう1組がいる。そして、同じ車内には年長の女性グループ〜かつて育てた子供たちは見事な中年になっていると思われる〜がその幼児たちに釘付けになり、終始笑顔を向けている。こういう光景がもっと散見されれば、日本の少子化傾向に歯止めがかってきていると思えるか。ともあれ、幼児/コドモについては寛容であれと思う自分がいる。ずっとずっと、以前よりも。
ザ・ライトニング・シーズ。マヤ・ホーク with ジェシー・ハリス
2019年11月20日 音楽 一時はブリット・ポップの流れにも乗った、プロデューサーとしての評価も高いイアン・ブロウディー(ヴォーカル、ギター)のバンドは、ギターのライリー・ブロウディー(息子なのかな)、キーボードのアデル・エマス(右手だけで、単音主体の演奏)、 ベースのマーティン・キャンベル(ずべてピック弾き) 、ドラムのジム・シャーロックという陣容なり。このグループ以前にビッグ・イン・ジャパンというグループを組んでいたこともあるブロウディーだが、今回が初来日のよう。六本木・ビルボードライブ東京、ファースト・ショウ。
絵に描いたようなギター・ポップを披露。なるほど、曲はさすがに勘所を抱える。少し音が大きすぎるとも思えたがドラマーがしっかりしているので、安心して見ていられますね。ブロウディーの歌声はかつての甘ったるい猫なで声から、年齢相応にもう少し自然に歌うようになったという感想を得た。そして、それゆえ、地に足をつけたブリット・ポップという感想もぼくは持った。英国人なら誰でも知っているサッカー・アンセム「スリー・ライオンズ」には冒頭スタジアム客の歓声から始まり、胸高まる。
そんなにソロのパートもなくコンパクトにまとめる歌モノ表現であるのに、1時間半近くやった。初来日、できるだけ曲を聞かせましょうという気持ちだったのかな。最後の曲は、スティッフが送り出したレックレス・エリックのカヴァであったよう。
その後は、南青山・ブルーノート東京で、モデルや女優として知られるマヤ・ホウクとジェシー・ハリス(2002年12 月21日、2005年9月7日、2006年1月23日、2006年4月22日、2007年3月11日、2009年3月31日、2010年10月10日、2011年8月6日、2012年7月16日、2013年5月26日、2016年4月27日、2016年9月8日、2017年6月10日、2018年12月19日)・バンドの実演を見る。どこかの企業の広報みたいな格好のホウクは、モデル出身のわりには小さめ。まあ、男性陣が身長高めであるんだけど。イーサン・ホウクとユマ・サーマンの娘というセレブっ子でもある彼女、キャピキャピしたところがなく、21歳という年齢より大人に見えた。
今年、ハリスの自己レーベルからホウク作詞/ハリス作曲の2曲を配信しているが、瑞々しくも落ち着いた歌唱に接すると、これはアルバムが期待できるのではないか。過剰にうまいとは思わないが、しっかりと聞き手のなかに入る歌を差出せる人という印象を、ぼくは持った。
基本アコースティック・ギターを持つハリスに加え、バンドはエレクトリック・ギターのウィル・グレーフェ(2018年12月19日)、エレクトリック・ベースのベンジャミン・ラザール・デイヴィス、ドラムのマイケル・リドルバーガーという面々が伴奏をつける。とくにグレーフェはジェリー・カルシア調から効果音的響効果演奏まで、いろいろと達者で頷く。また、ドラマーはカノウプスを使っていたが、キック、タム、フロア・タム、スネア、ハイハット、シンバル1枚ととってもシンプルなセットを使用。でも、それで十分ですね。
ハリスは3曲で、ソロにて弾き語りをする。また、そのハリスのギターを借りて、1曲ホークも生ギター弾き語りを披露した。
▶過去の、ジェシー・ハリス
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-12.htm
http://43142.diarynote.jp/200509130315380000/
http://43142.diarynote.jp/200601271859050000/
http://43142.diarynote.jp/200604251252010000/
http://43142.diarynote.jp/200703130418360000/
http://43142.diarynote.jp/200904040640421651/
http://43142.diarynote.jp/201010111257003810/
http://43142.diarynote.jp/201108101632022013/
http://43142.diarynote.jp/201207180824136323/
http://43142.diarynote.jp/201305280925006733/
http://43142.diarynote.jp/201605141103337291/
http://43142.diarynote.jp/?day=20160908
https://43142.diarynote.jp/201706111121479426/
https://43142.diarynote.jp/201812201007219205/
▶︎過去の、ウィル・グレーフェ
https://43142.diarynote.jp/201812201007219205/
<今日の、ばちあたり>
昼間は、母親接待。行きたいと言うので、府中の大鷲神社の酉の市に付き合う。なるほど、立派で、人がいっぱい。参道には、テキ屋の店もずら〜り。母親に付き添い、並んだ末の賽銭箱の前まで一緒に行くが、ぼくは祈らず。信心深くないぼくは、商業主義に染まったところでそういうことをすると人生が悪い方向に行きそうでイヤなの。ところで、https://43142.diarynote.jp/201809261357472982/ で触れているケヤキ並木は、なんとここの神社の参道だったのねーー。
絵に描いたようなギター・ポップを披露。なるほど、曲はさすがに勘所を抱える。少し音が大きすぎるとも思えたがドラマーがしっかりしているので、安心して見ていられますね。ブロウディーの歌声はかつての甘ったるい猫なで声から、年齢相応にもう少し自然に歌うようになったという感想を得た。そして、それゆえ、地に足をつけたブリット・ポップという感想もぼくは持った。英国人なら誰でも知っているサッカー・アンセム「スリー・ライオンズ」には冒頭スタジアム客の歓声から始まり、胸高まる。
そんなにソロのパートもなくコンパクトにまとめる歌モノ表現であるのに、1時間半近くやった。初来日、できるだけ曲を聞かせましょうという気持ちだったのかな。最後の曲は、スティッフが送り出したレックレス・エリックのカヴァであったよう。
その後は、南青山・ブルーノート東京で、モデルや女優として知られるマヤ・ホウクとジェシー・ハリス(2002年12 月21日、2005年9月7日、2006年1月23日、2006年4月22日、2007年3月11日、2009年3月31日、2010年10月10日、2011年8月6日、2012年7月16日、2013年5月26日、2016年4月27日、2016年9月8日、2017年6月10日、2018年12月19日)・バンドの実演を見る。どこかの企業の広報みたいな格好のホウクは、モデル出身のわりには小さめ。まあ、男性陣が身長高めであるんだけど。イーサン・ホウクとユマ・サーマンの娘というセレブっ子でもある彼女、キャピキャピしたところがなく、21歳という年齢より大人に見えた。
今年、ハリスの自己レーベルからホウク作詞/ハリス作曲の2曲を配信しているが、瑞々しくも落ち着いた歌唱に接すると、これはアルバムが期待できるのではないか。過剰にうまいとは思わないが、しっかりと聞き手のなかに入る歌を差出せる人という印象を、ぼくは持った。
基本アコースティック・ギターを持つハリスに加え、バンドはエレクトリック・ギターのウィル・グレーフェ(2018年12月19日)、エレクトリック・ベースのベンジャミン・ラザール・デイヴィス、ドラムのマイケル・リドルバーガーという面々が伴奏をつける。とくにグレーフェはジェリー・カルシア調から効果音的響効果演奏まで、いろいろと達者で頷く。また、ドラマーはカノウプスを使っていたが、キック、タム、フロア・タム、スネア、ハイハット、シンバル1枚ととってもシンプルなセットを使用。でも、それで十分ですね。
ハリスは3曲で、ソロにて弾き語りをする。また、そのハリスのギターを借りて、1曲ホークも生ギター弾き語りを披露した。
▶過去の、ジェシー・ハリス
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-12.htm
http://43142.diarynote.jp/200509130315380000/
http://43142.diarynote.jp/200601271859050000/
http://43142.diarynote.jp/200604251252010000/
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http://43142.diarynote.jp/200904040640421651/
http://43142.diarynote.jp/201010111257003810/
http://43142.diarynote.jp/201108101632022013/
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http://43142.diarynote.jp/201305280925006733/
http://43142.diarynote.jp/201605141103337291/
http://43142.diarynote.jp/?day=20160908
https://43142.diarynote.jp/201706111121479426/
https://43142.diarynote.jp/201812201007219205/
▶︎過去の、ウィル・グレーフェ
https://43142.diarynote.jp/201812201007219205/
<今日の、ばちあたり>
昼間は、母親接待。行きたいと言うので、府中の大鷲神社の酉の市に付き合う。なるほど、立派で、人がいっぱい。参道には、テキ屋の店もずら〜り。母親に付き添い、並んだ末の賽銭箱の前まで一緒に行くが、ぼくは祈らず。信心深くないぼくは、商業主義に染まったところでそういうことをすると人生が悪い方向に行きそうでイヤなの。ところで、https://43142.diarynote.jp/201809261357472982/ で触れているケヤキ並木は、なんとここの神社の参道だったのねーー。
先駆的日本人ブラジリアン・フュージョン・グループのショウは、青山・プラッサオンゼにて。この出し物、このお店の閉店を受けて特別に組まれたのか? お店で林正樹(彼がスピック&スパンと関わりをもっていたのを、今日知った)とちらり話したら、12年ぶり(に、このグループでやる)と言っていたような。MCで触れられることはなかったが、そのデビュー作は1979年リリースだったようなので、アルバム・デビュー40周年となる。
ドラムの吉田和雄(2010年7月6日、2011年7月10日)、エレクトリック・ベースの五十川博(2017年11月9日)、パーカッションのヤヒロトモヒロ(2007年11月14日、2009年2月8日、2009年10月12日、2010年7月22日、2011年10月26日、2012年6月13日、2014年2月9日、2014年2月22日、2014年6月16日、2015年8月31日、2019年10月19日)、ギターの 小畑和彦(2016年7月25日、2018年4月11日 )、キーボードの 林正樹(2013年9月6日、2015年9月27日、2015年12月17日、2016年7月16日、2018年5月13日 、2019年1月7日、2019年10月6日、2019年11月19日)という5人に、ヴォーカルの森下亜希子とスティール・パンの原田芳宏が加わる。
メンバーのオリジナルからブラジル曲まで、闊達悠々。セカンド・セットから見た(80分はやったよな)のだが、もう満場のハコには密な空気感にあふれる。そんななか、ブラジリアン・ビートやブラジリアン情緒がジャズ的流動性や即興性と溶け合い、舞う。その様に触れながら、なんか多大な積み重ねを持つ滋味に満ちるなあとうなずく。
▶︎過去の、吉田和夫
https://43142.diarynote.jp/201007081548327436/
https://43142.diarynote.jp/201107111327576732/
▶︎過去の、五十川博
https://43142.diarynote.jp/201711101104467609/
▶過去の、ヤヒロトモヒロ
http://43142.diarynote.jp/?day=20071114
http://43142.diarynote.jp/200902102121513506/
http://43142.diarynote.jp/200910141731349364/
http://43142.diarynote.jp/201007241308021448/
http://43142.diarynote.jp/201111141210356758/
http://43142.diarynote.jp/201206141343402196/
http://43142.diarynote.jp/201402111029354181/
http://43142.diarynote.jp/201402240940377749/
http://43142.diarynote.jp/201406180852131370/
http://43142.diarynote.jp/201509021103292742/
http://43142.diarynote.jp/201708081443281390/
https://43142.diarynote.jp/201708280821026300/
https://43142.diarynote.jp/201910200819159611/
▶︎過去の、小畑和彦
http://43142.diarynote.jp/?day=20160725
https://43142.diarynote.jp/201804121236407352/
▶過去の、林正樹
http://43142.diarynote.jp/201309121810294280/
http://43142.diarynote.jp/201510021129591335/
http://43142.diarynote.jp/201512271306411506
http://43142.diarynote.jp/201607191312426603/
https://43142.diarynote.jp/201805150750157494/
https://43142.diarynote.jp/201901090933013218/
https://43142.diarynote.jp/201910070759405954/
https://43142.diarynote.jp/201911201705565775/
<今日の、テレビっ子>
光通信TVで、何の気なしに2002年英米仏独映画「アバウト・ア・ボーイ」を見る。なかなかな佳作でにこりとなれたんだが、なんとその音楽担当者はバッドリー・ドロウン・ボーイ(2000年10月2日)。さすが、ほんわかしたいい曲作っているな。情緒不安定だった来日公演の様を知っている者としては、映画のできの良さもあって大人の部分もあるんだなあと頷く。映画の原作は、1957年生まれ英国人ニック・ホーンビーの同名小説。主役少年が好意を持つ少女と知り合いになるきっかけは小説ではニルヴァーナだったが、映画ではラップのミスティカルに変更されている。音楽やサッカー好きのニック・ホーンビーは、ベン・フォールズとの双頭作『Lonely Avenue』(Nonesuch,2010年)をリリースもしたこともあった。そこで、すべての歌詞を作るというのがホーンビーの役どころだ。
▶︎過去の、バッドリー・ドロウン・ボーイ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-10.htm
ドラムの吉田和雄(2010年7月6日、2011年7月10日)、エレクトリック・ベースの五十川博(2017年11月9日)、パーカッションのヤヒロトモヒロ(2007年11月14日、2009年2月8日、2009年10月12日、2010年7月22日、2011年10月26日、2012年6月13日、2014年2月9日、2014年2月22日、2014年6月16日、2015年8月31日、2019年10月19日)、ギターの 小畑和彦(2016年7月25日、2018年4月11日 )、キーボードの 林正樹(2013年9月6日、2015年9月27日、2015年12月17日、2016年7月16日、2018年5月13日 、2019年1月7日、2019年10月6日、2019年11月19日)という5人に、ヴォーカルの森下亜希子とスティール・パンの原田芳宏が加わる。
メンバーのオリジナルからブラジル曲まで、闊達悠々。セカンド・セットから見た(80分はやったよな)のだが、もう満場のハコには密な空気感にあふれる。そんななか、ブラジリアン・ビートやブラジリアン情緒がジャズ的流動性や即興性と溶け合い、舞う。その様に触れながら、なんか多大な積み重ねを持つ滋味に満ちるなあとうなずく。
▶︎過去の、吉田和夫
https://43142.diarynote.jp/201007081548327436/
https://43142.diarynote.jp/201107111327576732/
▶︎過去の、五十川博
https://43142.diarynote.jp/201711101104467609/
▶過去の、ヤヒロトモヒロ
http://43142.diarynote.jp/?day=20071114
http://43142.diarynote.jp/200902102121513506/
http://43142.diarynote.jp/200910141731349364/
http://43142.diarynote.jp/201007241308021448/
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http://43142.diarynote.jp/201402111029354181/
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http://43142.diarynote.jp/201509021103292742/
http://43142.diarynote.jp/201708081443281390/
https://43142.diarynote.jp/201708280821026300/
https://43142.diarynote.jp/201910200819159611/
▶︎過去の、小畑和彦
http://43142.diarynote.jp/?day=20160725
https://43142.diarynote.jp/201804121236407352/
▶過去の、林正樹
http://43142.diarynote.jp/201309121810294280/
http://43142.diarynote.jp/201510021129591335/
http://43142.diarynote.jp/201512271306411506
http://43142.diarynote.jp/201607191312426603/
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https://43142.diarynote.jp/201910070759405954/
https://43142.diarynote.jp/201911201705565775/
<今日の、テレビっ子>
光通信TVで、何の気なしに2002年英米仏独映画「アバウト・ア・ボーイ」を見る。なかなかな佳作でにこりとなれたんだが、なんとその音楽担当者はバッドリー・ドロウン・ボーイ(2000年10月2日)。さすが、ほんわかしたいい曲作っているな。情緒不安定だった来日公演の様を知っている者としては、映画のできの良さもあって大人の部分もあるんだなあと頷く。映画の原作は、1957年生まれ英国人ニック・ホーンビーの同名小説。主役少年が好意を持つ少女と知り合いになるきっかけは小説ではニルヴァーナだったが、映画ではラップのミスティカルに変更されている。音楽やサッカー好きのニック・ホーンビーは、ベン・フォールズとの双頭作『Lonely Avenue』(Nonesuch,2010年)をリリースもしたこともあった。そこで、すべての歌詞を作るというのがホーンビーの役どころだ。
▶︎過去の、バッドリー・ドロウン・ボーイ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-10.htm
笹久保伸、タクシー・サウダージ・グループ
2019年11月24日 音楽 “秩父勢、代官山に集まる”でおじゃる、の日。ギターを助手席に置いたタクシー・サウダージが運転するタクシーに笹久保が乗り合わせたことが回り回って、タクシー・サウダージは60歳でアルバム・デビューすることになった。晴れたら空に豆まいて、お昼の公演。入場時には秩父のお菓子が配られ、同地のお酒やウィスキーも販売していた。
まず、ギタリストの笹久保伸(2013年8月29日、2014年5月24日、2014年12月12日、2017年2月4日、2018年6月3日)がソロでパフォーマンス。自作を中心に、かつてギターを学ぶために居住したペルーの曲なども演奏。チューニングの合間(曲ごとに、それを変えているよう)には相変わらず、人をくったMCが入る。MCぎらいのぼくも、彼のはOK。その我が道を行く感覚はマジ頭を垂れたくなるなあ。最後の1曲には、愛知県在住の女性シンガー・ソングライターであるマルコポロポロが詠唱でくわわる。さあーと、空気が変わり、只者じゃない感じあり。普段は違うことをやっているそうだが、これはちゃんとチェックしなきゃ。
休憩を挟んで、歌とギターのタクシーサウダージ(2014年9月16日、2015年5月28日、2015年11月11日、2017年11月9日)の巻。今回のバンドは、トロンボーン/フルート/ハーモニカの佐野聡(2008年1月31日、2015年1月9日、2015年9月27日、2015年11月11日、2017年11月9日)、ピアノとキーボードの加藤実(2016年7月25日)、ドラムの服部正美(2013年7月10日、2015年5月28日、2015年11月11日、2017年11月9日)。かつて見た彼の実演の際より小さい編成だが、いい隙間もあって、これでいいんじゃないか。とくに、装飾音を3つの楽器で付ける佐野はパーフェクト。来年、新作レコーディングに入るそうだが、この単位が基本になるのかな。
いろんな経験や確かな世界観が奥行きとつながる、日本語によるボサノヴァ表現。まろやかにして、個性あり。とうぜん、訴求力もあり。1曲、とても面白い韻の踏み方をする曲もあった。「フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン」、「サマータイム」や「イパネマの娘」の日本語詞カヴァーも悠々と披露。よりメロウになっている歌に触れながら、かつてはジョルジ・ムスタキ(ボサノヴァ要素も介した、フランスのシンガー・ソングライター故人。ぼくはあまり聞いたことがない)が好きだったと昔聞いたことがあったことを思い出した。なお、彼の天然なとぼけが出るMCも面白い。
タクシーサウダージもまた、若い時分には日本や世界各地を放浪し、30代に入って生まれ故郷の秩父に戻ってきたというキャリアを持つはず。なんか、秩父なんかあるかも。ショウ総体は、受け手にそう感じさせるものではなかったか。
▶過去の、笹久保伸
http://43142.diarynote.jp/201309021134211584/
http://43142.diarynote.jp/201405271717357738/
http://43142.diarynote.jp/201412281015581474/
http://43142.diarynote.jp/201702081153548285/
http://43142.diarynote.jp/201710061415044353/
https://43142.diarynote.jp/201806051522321880/
▶過去の、タクシーサウダージ
http://43142.diarynote.jp/201409171722239857/
http://43142.diarynote.jp/201505310957076398/
http://43142.diarynote.jp/201511120722274234/
https://43142.diarynote.jp/201711101104467609/
▶過去の、佐野聡
http://43142.diarynote.jp/200802051630130000/
http://43142.diarynote.jp/?day=20150109
http://43142.diarynote.jp/201510021129591335/
http://43142.diarynote.jp/201511120722274234/
https://43142.diarynote.jp/201711101104467609/
▶過去の、服部正美
http://43142.diarynote.jp/201307121511031149/
http://43142.diarynote.jp/201505310957076398/
http://43142.diarynote.jp/201511120722274234/
https://43142.diarynote.jp/201711101104467609/
▶︎過去の、加藤実
https://43142.diarynote.jp/201607261405533137/
<今日の、めでたい人>
1月6日出産予定の知人と会う。彼女、まだ働いている。(生まれてくるのは)男なの女なのと問えば、知りたいんですけど医者から分からないと言われているんですとのお答え。へえ、そんなことあるの? 生後4ヶ月からの託児所だか何だかの申し込みをすでにしているそう。すぐに仕事に復帰するのと尋ねると、もっと後になって預けたいけど住んでいる横浜市は早い時期に申し込まないと、どんどん預けることができる倍率が上がってしまうので早々の申し込みをしたとのこと。あら、そうなの? 12月に入ったら、実家に戻り出産にそなえるとのこと。よき産前を。両親の顔のパーツは整っているので、可愛い子が生まれるでしょう。皆んな仰天するようなキラキラ・ネームを付けて、と希望をだしておいた。
まず、ギタリストの笹久保伸(2013年8月29日、2014年5月24日、2014年12月12日、2017年2月4日、2018年6月3日)がソロでパフォーマンス。自作を中心に、かつてギターを学ぶために居住したペルーの曲なども演奏。チューニングの合間(曲ごとに、それを変えているよう)には相変わらず、人をくったMCが入る。MCぎらいのぼくも、彼のはOK。その我が道を行く感覚はマジ頭を垂れたくなるなあ。最後の1曲には、愛知県在住の女性シンガー・ソングライターであるマルコポロポロが詠唱でくわわる。さあーと、空気が変わり、只者じゃない感じあり。普段は違うことをやっているそうだが、これはちゃんとチェックしなきゃ。
休憩を挟んで、歌とギターのタクシーサウダージ(2014年9月16日、2015年5月28日、2015年11月11日、2017年11月9日)の巻。今回のバンドは、トロンボーン/フルート/ハーモニカの佐野聡(2008年1月31日、2015年1月9日、2015年9月27日、2015年11月11日、2017年11月9日)、ピアノとキーボードの加藤実(2016年7月25日)、ドラムの服部正美(2013年7月10日、2015年5月28日、2015年11月11日、2017年11月9日)。かつて見た彼の実演の際より小さい編成だが、いい隙間もあって、これでいいんじゃないか。とくに、装飾音を3つの楽器で付ける佐野はパーフェクト。来年、新作レコーディングに入るそうだが、この単位が基本になるのかな。
いろんな経験や確かな世界観が奥行きとつながる、日本語によるボサノヴァ表現。まろやかにして、個性あり。とうぜん、訴求力もあり。1曲、とても面白い韻の踏み方をする曲もあった。「フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン」、「サマータイム」や「イパネマの娘」の日本語詞カヴァーも悠々と披露。よりメロウになっている歌に触れながら、かつてはジョルジ・ムスタキ(ボサノヴァ要素も介した、フランスのシンガー・ソングライター故人。ぼくはあまり聞いたことがない)が好きだったと昔聞いたことがあったことを思い出した。なお、彼の天然なとぼけが出るMCも面白い。
タクシーサウダージもまた、若い時分には日本や世界各地を放浪し、30代に入って生まれ故郷の秩父に戻ってきたというキャリアを持つはず。なんか、秩父なんかあるかも。ショウ総体は、受け手にそう感じさせるものではなかったか。
▶過去の、笹久保伸
http://43142.diarynote.jp/201309021134211584/
http://43142.diarynote.jp/201405271717357738/
http://43142.diarynote.jp/201412281015581474/
http://43142.diarynote.jp/201702081153548285/
http://43142.diarynote.jp/201710061415044353/
https://43142.diarynote.jp/201806051522321880/
▶過去の、タクシーサウダージ
http://43142.diarynote.jp/201409171722239857/
http://43142.diarynote.jp/201505310957076398/
http://43142.diarynote.jp/201511120722274234/
https://43142.diarynote.jp/201711101104467609/
▶過去の、佐野聡
http://43142.diarynote.jp/200802051630130000/
http://43142.diarynote.jp/?day=20150109
http://43142.diarynote.jp/201510021129591335/
http://43142.diarynote.jp/201511120722274234/
https://43142.diarynote.jp/201711101104467609/
▶過去の、服部正美
http://43142.diarynote.jp/201307121511031149/
http://43142.diarynote.jp/201505310957076398/
http://43142.diarynote.jp/201511120722274234/
https://43142.diarynote.jp/201711101104467609/
▶︎過去の、加藤実
https://43142.diarynote.jp/201607261405533137/
<今日の、めでたい人>
1月6日出産予定の知人と会う。彼女、まだ働いている。(生まれてくるのは)男なの女なのと問えば、知りたいんですけど医者から分からないと言われているんですとのお答え。へえ、そんなことあるの? 生後4ヶ月からの託児所だか何だかの申し込みをすでにしているそう。すぐに仕事に復帰するのと尋ねると、もっと後になって預けたいけど住んでいる横浜市は早い時期に申し込まないと、どんどん預けることができる倍率が上がってしまうので早々の申し込みをしたとのこと。あら、そうなの? 12月に入ったら、実家に戻り出産にそなえるとのこと。よき産前を。両親の顔のパーツは整っているので、可愛い子が生まれるでしょう。皆んな仰天するようなキラキラ・ネームを付けて、と希望をだしておいた。
映画「ファンシー」。ジミー・ヘリング & THE 5 OF 7。エミ・マイヤー。
2019年11月25日 音楽 まず、渋谷・映画美学校で、2019年日本映画「ファンシー」の試写を見る。山本直樹の短編漫画を原作に起きつつ主人公のバックグラウンドなどを膨らませた作品で、監督は廣田正興。これが初監督作品となるようだが、資料の監督コメントには映画の現場生活はおよそ20年と書いてある。その資料において舞台はとある地方の温泉街となっているが、映画には長野県千曲市戸倉上山田温泉を舞台にしているのがもろに映し出される。
サングラスをかけっぱなしで夜は彫り師をする郵便配達員(永瀬正敏)、妙な名前のペンネームを持ち毎日100通を超えるファンレターが届くもののとても変テコなライフ・スタイルを維持する詩人(窪田正孝)など、登場人物の設定は荒唐無稽。一見普通な人も普通じゃない人も負の癖や行為を奥に抱え、彼らにはいろいろ事件も起こるが、それでも世は安穏と回る……。ありえね〜人々の絡みを淡々と綴った映画を見た後には、そういうことを語っていると思えるか。
経験豊富な監督は手堅く、そして張り切って作っている。DQNな郵便局員を筆頭に出演者たちは演技も上手だし、受け手はいろいろな思いをふくらませるだろう。ただ、エッフェル塔の模型が置いてあったりする詩人の部屋のディスプレイ小道具には違和感を覚える。また、詩人がメインで書いている詩の雑誌のパーティの場が非常に安っぽい。あれじゃ、同人誌のオフ会だろうて。音楽は必要なところだけに付けられている。ジェイムズ下地によるベッドルーム録音的なそれ、もう少し音色が柔らかいほうが映像のタッチには合うのではないか。来年2月上旬に公開。
そして、時間調整もかねて、南青山・ブルーノート東京に徒歩で移動。そしたら、小雨が降ってきてびっくり。天気予報にはそういう予報はなかったはずだが。なんにせよ、超寒かった土曜日のあと、この日曜と月曜はかなり暖かい。ゆえに、いっぱい歩いたぼくは汗ばんだ。
出演者は、サザン・ロック/ジャム・バンドに括られるワイルドスプレッド・パニックのギタリストであり、自己作も何枚も出しているジミー・へリング(1962年生まれだが、それよりもじじいに見える)が地元アトランタで若手奏者も交えて組んだリーダー・バンド。ギターと歌のリック・ローラー、キーボードのマット・スローカム、ベースと歌のケヴィン・スコット、ドラムのダレン・スタンリーがその構成員で、全員白人。うちへリングら3人は長髪だったり、すんごいヒゲを蓄えていて、それふう。もう一人のギターとドラムは今のジャズ・コンボに入っていても不思議はない風体を持つ。
なんとオープナーはマイルズ・デイヴィス曲、「ブラック・サテン」。歌が入る場合もあるがそれもインスト部はきっちり聞かせますというもので、その総体は米国ロックとジャズ・フュージョンはかなり近い関係を持つこともあるという事実を照らし出す。いや実際、面々は腕が立つ。へリングはハリウッドのGITを出ているが、他にも音楽学校出ている人もいるのではないか。でもって、力づくでずんずん突き進む様には、こいつらにヴェジタリアンはいないはず。どんな劣悪な条件でも、面々はこの晩と同じような音を出しちゃうんじゃないか、とも思わせる。
へリングはグレイトフル・デッド関連者やザ・オールマン・ブラザース・バンドに過去出入りしていたり、ビリー・コブハムやアルフォンソ・ジョンソンといったフュージョン名士たちとジャズ・イズ・デッドというバンドを90年代後期に組んだり、近年はジョン・マクラフリン(2005年1月31日、2014年3月25日)と一緒に米国ツアーに出てライヴ盤を出してもいるといったように、アメリカではいろんな意味でかなりの顔役。そして、そんな彼が率いるバンドの音は歌心もある(そこらへんはロックが入っていますね)ハード・フュージョン+と言えるもの。もう一人のギタリストもうまいし、ともに音色がきれい。チェックしていないが、結構エフェクターを並べていたのだろうな。
インスト主体でちんたら行くジャム・バンドは演奏時間が長い。実はこのあとにもう一つライヴ会場を回る予定で、延々とやられたら次のライヴを見る時間が短くなるなと思っていたらアンコールを含め70分を切る尺で、彼らは演奏を切り上げる。でも、それなりに曲数をやってもいたはずで、へリングたちはちゃんとソロを聞かせつつ、それが手癖になる前に趣味良く切り上げていたわけで、そのまっとうさには拍手。MCも若いギター奏者にまかせ、一歩引いた感じでバンド音に関わっていた(それゆえ、じじいぽさは醸し出された)へリングだが、ステージ退出時にはメンバーの誰よりもお客さんと握手していて、いい人そうであったな。彼は一部、フィンガー・ピッキングで弾いていた?
聞き手への引っ掛かりを持つということについてはジョン・スコフィールド(1999年5月11日、2001年1月11日、2002年1月24日、2004年3月11日、2006年3月1日、2007年5月10日、2008年10月8日、2009年9月5日、2012年10月10日、2013年10月21日、2015年5月26日、2018年9月2日、2019年5月30日)のほうが上だが、オズ・ノイ(2007年7月3日、2016年3月29日、2018年11月22日)よりはいろんな面で勝つ……なんても思いながら、ぼくは面々のジャズ・ロック的とも指摘できるパフォーマンスに触れていた。いわゆるジャム・バンド(それ自体は音楽ジャンルではなく、アシッド・ジャズのように情緒的な括りの名称ですね)のムーヴメントにはロック側からもジャズ側からも流れたが、どっちにしろ、ジャム・バンドとして括られるのを嫌がる担い手は面白いという定説があったよなあとか、ジャム・バンドの括りとして一番適切なのはグレイトフル・デッド流れのイヴェンターが組むコンサートに出るミュージシャンはすべからくジャム・バンドと言われるという説明なんだよなあ……。そういえば、一時ブルーノート・レコードはチャーリー・ハンター(1999年6月22日、2002年1月24日、2006年4月17日、2009年1月16日、2015年2月18日)、MM&W(1999年8月5日、2000年8月13日、2001年2月5日、2002年9月7日、2012年3月2日)、ソウライヴ(2000年8月12日、2001年3月1、同2日、2002年3月26日、2003年3月31日、2004年4月1日、2007年10月9日、2009年7月8日、2010年5月28日、2012年5月25日)、カール・デンソン(2001年4月4日、2001年8月3〜5日、2002年7月28日、2012年5月25日、2017年10月21日)らジャム・バンド系担い手の送り出しに力を入れたなあ(それは、ノラ・ジョーンズ〜2002年5月30日、2002年9月14日、2007年3月21日、2010年1月20日、2012年11月8日、2016年9月8日〜を端緒に置くアダルト・ヴォーカル路線にとって変わられた)、かつては海外のジャム・バンド・フェスに行ったりもした(2000年8月11〜13日)なあなぞと、ライヴを見ながら20年も前のことを思い出したりも。へリングの今の表現は、そうした積み重ねの上にあるものでもあるのですね。
▶過去の、ジョン・マクラフリン
http://43142.diarynote.jp/200502041825460000/
http://43142.diarynote.jp/201403270907123498/
▶過去の、ジョン・スコフィールド
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live2.htm 5.11
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-1.htm 1.11
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-1.htm 1.24
http://43142.diarynote.jp/200403111821250000/
http://43142.diarynote.jp/200603011148430000/
http://43142.diarynote.jp/200705181809270000/
http://43142.diarynote.jp/200810111558046727/
http://43142.diarynote.jp/?day=20090905
http://43142.diarynote.jp/201210111837516874/
http://43142.diarynote.jp/201310210730403296/
http://43142.diarynote.jp/201505271549266046/
https://43142.diarynote.jp/201809071509481583/
https://43142.diarynote.jp/201905310800294940/
▶︎過去の、オズ・ノイ
http://43142.diarynote.jp/200707041026510000/
http://43142.diarynote.jp/201603300704079868/
https://43142.diarynote.jp/201811251043143983/
▶︎過去の、チャーリー・ハンター
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/livejune.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-1.htm
http://43142.diarynote.jp/200604181149370000/
http://43142.diarynote.jp/200901171017206901/
http://43142.diarynote.jp/201502230940316504/
▶︎過去の、メデスキ・マーティン&ウッド
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/augustlive.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-8.htm 8月13日
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-9.htm 9月7日
http://43142.diarynote.jp/201203062004221304/
▶︎過去の、ソウライヴ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-8.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-3.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-3.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-3.htm
http://43142.diarynote.jp/200404010730030000/
http://43142.diarynote.jp/200710131957390000/
http://43142.diarynote.jp/200907131200224908/
http://43142.diarynote.jp/201006031539099988/
http://43142.diarynote.jp/201205301358544511/
https://43142.diarynote.jp/201710240957109863/
▶︎過去の、カール・デンソン
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-4.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-8.htm 斑尾フェス
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-7.htm フジ・ロック
https://43142.diarynote.jp/201205301358544511/
▶過去の、ノラ・ジョーンズ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-5.htm 5.30
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-9.htm 2.09
http://43142.diarynote.jp/200703241326090000/
http://43142.diarynote.jp/201001211346277187/
http://43142.diarynote.jp/201211151032395193/
https://43142.diarynote.jp/201609201655127640/
▶︎過去の、バーク・フェスinマサチューセッツ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-8.htm
最後は、渋谷・クラブクアトロで、シンガー・ソングライターのエミ・マイヤー(2009年1月29日、2009年6月22日、2009年7月26日、2010年2月25日、2010年5月31日、2011年5月21日、2011年6月5日、2012年6月4日、2012年10月16日、2013年7月4日、2015年12月17日、2016年7月16日、2018年6月2日)を見る。おお、声が一段と出るようになったなあ。いまだとっちからるところもあるけど、MCが上達したなあ。
ギターの石井マサユキ、エレクトリック・ベースの阿部光一郎、ドラムの佐藤直子がサポート。当人はピアノを弾いたり、キーボードを弾きながら歌うとともに、中央に立って歌う場合もあり。アルバム・デビューしてちょうど10年、彼女は『ウィングス』というナッシュヴィル録音の新作を今年リリース。当然、そこからの曲もやるが、トゥイッターでリクエスト曲を募ったりしたようで、けっこうオールタイムのエミちゃんを伝えますという構成になっていた。
日本語アルバムを出したことがあり同作からの曲(いい曲揃い)をやったり、終盤にはレゲエ・コーナーと言い、後打ち曲をやったりもする。その際は、テナー/ソプラノ・サックス奏者も加わった。先に触れた『ウィングス』にはゲブ・モー(2007年9月19日)がプロデュースした「When I Lose Control」も入っているのだが、実ははその曲の雰囲気がもろにドナルド・フェイゲン( 2000年5月15日)。現代ブルース・マンとして評価の高い彼がそんなプロデューシングしたことがとっても興味深く、ライヴでもぜひ聞きたいと思ったのだが、残念ながらやらなかった。再現が難しかった?
▶過去の、エミ・マイヤー
http://43142.diarynote.jp/200901310844354188/
http://43142.diarynote.jp/?day=20090622
http://43142.diarynote.jp/200907131157415716/
http://43142.diarynote.jp/201002280942269300/
http://43142.diarynote.jp/201006071814527618/
http://43142.diarynote.jp/201105230925539578/
http://43142.diarynote.jp/201106131248013805/
http://43142.diarynote.jp/201206110916017268/
http://43142.diarynote.jp/201210201218283712/
http://43142.diarynote.jp/201307071319405650/
http://43142.diarynote.jp/201512271306411506/
http://43142.diarynote.jp/201607191312426603/
https://43142.diarynote.jp/201806051311346158/
https://43142.diarynote.jp/200709201052530000/
▶︎過去の、ケブ・モー
https://43142.diarynote.jp/200709201052530000/
▶過去の、スティーリー・ダン/ドナルド・フェイゲン
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-5.htm
<今日の、拍手>
エミ・マイヤーの会場に入り、すぐにベースの音がデケえと感じる。これでいいのかと、思わず卓のほうを見てしまったyoh。ところが、楽器音にリヴァーヴがかけられる場面もわずかあった後打ち曲披露の際はベースの音のデカさがしっくり。おお、レゲエはベース音楽であるのだなー。その際、彼女は(レゲエが好きで)「実は、心はラスタ」という発言をする。ええっ、そうなの? デビュー時から知っていて何度かインタヴューし、彼女がフジ・ロックに出た際は行き帰り一緒だったりもし無駄話もしているはずだが、それは知らなかった。新作『ウィングス』は子供をお腹に宿しているなかレコーディングに臨んだが、なんと今二人目の子供を身籠っているそう。偉い。みんな、もっと子供産んでね〜。
サングラスをかけっぱなしで夜は彫り師をする郵便配達員(永瀬正敏)、妙な名前のペンネームを持ち毎日100通を超えるファンレターが届くもののとても変テコなライフ・スタイルを維持する詩人(窪田正孝)など、登場人物の設定は荒唐無稽。一見普通な人も普通じゃない人も負の癖や行為を奥に抱え、彼らにはいろいろ事件も起こるが、それでも世は安穏と回る……。ありえね〜人々の絡みを淡々と綴った映画を見た後には、そういうことを語っていると思えるか。
経験豊富な監督は手堅く、そして張り切って作っている。DQNな郵便局員を筆頭に出演者たちは演技も上手だし、受け手はいろいろな思いをふくらませるだろう。ただ、エッフェル塔の模型が置いてあったりする詩人の部屋のディスプレイ小道具には違和感を覚える。また、詩人がメインで書いている詩の雑誌のパーティの場が非常に安っぽい。あれじゃ、同人誌のオフ会だろうて。音楽は必要なところだけに付けられている。ジェイムズ下地によるベッドルーム録音的なそれ、もう少し音色が柔らかいほうが映像のタッチには合うのではないか。来年2月上旬に公開。
そして、時間調整もかねて、南青山・ブルーノート東京に徒歩で移動。そしたら、小雨が降ってきてびっくり。天気予報にはそういう予報はなかったはずだが。なんにせよ、超寒かった土曜日のあと、この日曜と月曜はかなり暖かい。ゆえに、いっぱい歩いたぼくは汗ばんだ。
出演者は、サザン・ロック/ジャム・バンドに括られるワイルドスプレッド・パニックのギタリストであり、自己作も何枚も出しているジミー・へリング(1962年生まれだが、それよりもじじいに見える)が地元アトランタで若手奏者も交えて組んだリーダー・バンド。ギターと歌のリック・ローラー、キーボードのマット・スローカム、ベースと歌のケヴィン・スコット、ドラムのダレン・スタンリーがその構成員で、全員白人。うちへリングら3人は長髪だったり、すんごいヒゲを蓄えていて、それふう。もう一人のギターとドラムは今のジャズ・コンボに入っていても不思議はない風体を持つ。
なんとオープナーはマイルズ・デイヴィス曲、「ブラック・サテン」。歌が入る場合もあるがそれもインスト部はきっちり聞かせますというもので、その総体は米国ロックとジャズ・フュージョンはかなり近い関係を持つこともあるという事実を照らし出す。いや実際、面々は腕が立つ。へリングはハリウッドのGITを出ているが、他にも音楽学校出ている人もいるのではないか。でもって、力づくでずんずん突き進む様には、こいつらにヴェジタリアンはいないはず。どんな劣悪な条件でも、面々はこの晩と同じような音を出しちゃうんじゃないか、とも思わせる。
へリングはグレイトフル・デッド関連者やザ・オールマン・ブラザース・バンドに過去出入りしていたり、ビリー・コブハムやアルフォンソ・ジョンソンといったフュージョン名士たちとジャズ・イズ・デッドというバンドを90年代後期に組んだり、近年はジョン・マクラフリン(2005年1月31日、2014年3月25日)と一緒に米国ツアーに出てライヴ盤を出してもいるといったように、アメリカではいろんな意味でかなりの顔役。そして、そんな彼が率いるバンドの音は歌心もある(そこらへんはロックが入っていますね)ハード・フュージョン+と言えるもの。もう一人のギタリストもうまいし、ともに音色がきれい。チェックしていないが、結構エフェクターを並べていたのだろうな。
インスト主体でちんたら行くジャム・バンドは演奏時間が長い。実はこのあとにもう一つライヴ会場を回る予定で、延々とやられたら次のライヴを見る時間が短くなるなと思っていたらアンコールを含め70分を切る尺で、彼らは演奏を切り上げる。でも、それなりに曲数をやってもいたはずで、へリングたちはちゃんとソロを聞かせつつ、それが手癖になる前に趣味良く切り上げていたわけで、そのまっとうさには拍手。MCも若いギター奏者にまかせ、一歩引いた感じでバンド音に関わっていた(それゆえ、じじいぽさは醸し出された)へリングだが、ステージ退出時にはメンバーの誰よりもお客さんと握手していて、いい人そうであったな。彼は一部、フィンガー・ピッキングで弾いていた?
聞き手への引っ掛かりを持つということについてはジョン・スコフィールド(1999年5月11日、2001年1月11日、2002年1月24日、2004年3月11日、2006年3月1日、2007年5月10日、2008年10月8日、2009年9月5日、2012年10月10日、2013年10月21日、2015年5月26日、2018年9月2日、2019年5月30日)のほうが上だが、オズ・ノイ(2007年7月3日、2016年3月29日、2018年11月22日)よりはいろんな面で勝つ……なんても思いながら、ぼくは面々のジャズ・ロック的とも指摘できるパフォーマンスに触れていた。いわゆるジャム・バンド(それ自体は音楽ジャンルではなく、アシッド・ジャズのように情緒的な括りの名称ですね)のムーヴメントにはロック側からもジャズ側からも流れたが、どっちにしろ、ジャム・バンドとして括られるのを嫌がる担い手は面白いという定説があったよなあとか、ジャム・バンドの括りとして一番適切なのはグレイトフル・デッド流れのイヴェンターが組むコンサートに出るミュージシャンはすべからくジャム・バンドと言われるという説明なんだよなあ……。そういえば、一時ブルーノート・レコードはチャーリー・ハンター(1999年6月22日、2002年1月24日、2006年4月17日、2009年1月16日、2015年2月18日)、MM&W(1999年8月5日、2000年8月13日、2001年2月5日、2002年9月7日、2012年3月2日)、ソウライヴ(2000年8月12日、2001年3月1、同2日、2002年3月26日、2003年3月31日、2004年4月1日、2007年10月9日、2009年7月8日、2010年5月28日、2012年5月25日)、カール・デンソン(2001年4月4日、2001年8月3〜5日、2002年7月28日、2012年5月25日、2017年10月21日)らジャム・バンド系担い手の送り出しに力を入れたなあ(それは、ノラ・ジョーンズ〜2002年5月30日、2002年9月14日、2007年3月21日、2010年1月20日、2012年11月8日、2016年9月8日〜を端緒に置くアダルト・ヴォーカル路線にとって変わられた)、かつては海外のジャム・バンド・フェスに行ったりもした(2000年8月11〜13日)なあなぞと、ライヴを見ながら20年も前のことを思い出したりも。へリングの今の表現は、そうした積み重ねの上にあるものでもあるのですね。
▶過去の、ジョン・マクラフリン
http://43142.diarynote.jp/200502041825460000/
http://43142.diarynote.jp/201403270907123498/
▶過去の、ジョン・スコフィールド
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live2.htm 5.11
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-1.htm 1.11
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-1.htm 1.24
http://43142.diarynote.jp/200403111821250000/
http://43142.diarynote.jp/200603011148430000/
http://43142.diarynote.jp/200705181809270000/
http://43142.diarynote.jp/200810111558046727/
http://43142.diarynote.jp/?day=20090905
http://43142.diarynote.jp/201210111837516874/
http://43142.diarynote.jp/201310210730403296/
http://43142.diarynote.jp/201505271549266046/
https://43142.diarynote.jp/201809071509481583/
https://43142.diarynote.jp/201905310800294940/
▶︎過去の、オズ・ノイ
http://43142.diarynote.jp/200707041026510000/
http://43142.diarynote.jp/201603300704079868/
https://43142.diarynote.jp/201811251043143983/
▶︎過去の、チャーリー・ハンター
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/livejune.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-1.htm
http://43142.diarynote.jp/200604181149370000/
http://43142.diarynote.jp/200901171017206901/
http://43142.diarynote.jp/201502230940316504/
▶︎過去の、メデスキ・マーティン&ウッド
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/augustlive.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-8.htm 8月13日
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-9.htm 9月7日
http://43142.diarynote.jp/201203062004221304/
▶︎過去の、ソウライヴ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-8.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-3.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-3.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-3.htm
http://43142.diarynote.jp/200404010730030000/
http://43142.diarynote.jp/200710131957390000/
http://43142.diarynote.jp/200907131200224908/
http://43142.diarynote.jp/201006031539099988/
http://43142.diarynote.jp/201205301358544511/
https://43142.diarynote.jp/201710240957109863/
▶︎過去の、カール・デンソン
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-4.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-8.htm 斑尾フェス
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-7.htm フジ・ロック
https://43142.diarynote.jp/201205301358544511/
▶過去の、ノラ・ジョーンズ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-5.htm 5.30
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-9.htm 2.09
http://43142.diarynote.jp/200703241326090000/
http://43142.diarynote.jp/201001211346277187/
http://43142.diarynote.jp/201211151032395193/
https://43142.diarynote.jp/201609201655127640/
▶︎過去の、バーク・フェスinマサチューセッツ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-8.htm
最後は、渋谷・クラブクアトロで、シンガー・ソングライターのエミ・マイヤー(2009年1月29日、2009年6月22日、2009年7月26日、2010年2月25日、2010年5月31日、2011年5月21日、2011年6月5日、2012年6月4日、2012年10月16日、2013年7月4日、2015年12月17日、2016年7月16日、2018年6月2日)を見る。おお、声が一段と出るようになったなあ。いまだとっちからるところもあるけど、MCが上達したなあ。
ギターの石井マサユキ、エレクトリック・ベースの阿部光一郎、ドラムの佐藤直子がサポート。当人はピアノを弾いたり、キーボードを弾きながら歌うとともに、中央に立って歌う場合もあり。アルバム・デビューしてちょうど10年、彼女は『ウィングス』というナッシュヴィル録音の新作を今年リリース。当然、そこからの曲もやるが、トゥイッターでリクエスト曲を募ったりしたようで、けっこうオールタイムのエミちゃんを伝えますという構成になっていた。
日本語アルバムを出したことがあり同作からの曲(いい曲揃い)をやったり、終盤にはレゲエ・コーナーと言い、後打ち曲をやったりもする。その際は、テナー/ソプラノ・サックス奏者も加わった。先に触れた『ウィングス』にはゲブ・モー(2007年9月19日)がプロデュースした「When I Lose Control」も入っているのだが、実ははその曲の雰囲気がもろにドナルド・フェイゲン( 2000年5月15日)。現代ブルース・マンとして評価の高い彼がそんなプロデューシングしたことがとっても興味深く、ライヴでもぜひ聞きたいと思ったのだが、残念ながらやらなかった。再現が難しかった?
▶過去の、エミ・マイヤー
http://43142.diarynote.jp/200901310844354188/
http://43142.diarynote.jp/?day=20090622
http://43142.diarynote.jp/200907131157415716/
http://43142.diarynote.jp/201002280942269300/
http://43142.diarynote.jp/201006071814527618/
http://43142.diarynote.jp/201105230925539578/
http://43142.diarynote.jp/201106131248013805/
http://43142.diarynote.jp/201206110916017268/
http://43142.diarynote.jp/201210201218283712/
http://43142.diarynote.jp/201307071319405650/
http://43142.diarynote.jp/201512271306411506/
http://43142.diarynote.jp/201607191312426603/
https://43142.diarynote.jp/201806051311346158/
https://43142.diarynote.jp/200709201052530000/
▶︎過去の、ケブ・モー
https://43142.diarynote.jp/200709201052530000/
▶過去の、スティーリー・ダン/ドナルド・フェイゲン
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-5.htm
<今日の、拍手>
エミ・マイヤーの会場に入り、すぐにベースの音がデケえと感じる。これでいいのかと、思わず卓のほうを見てしまったyoh。ところが、楽器音にリヴァーヴがかけられる場面もわずかあった後打ち曲披露の際はベースの音のデカさがしっくり。おお、レゲエはベース音楽であるのだなー。その際、彼女は(レゲエが好きで)「実は、心はラスタ」という発言をする。ええっ、そうなの? デビュー時から知っていて何度かインタヴューし、彼女がフジ・ロックに出た際は行き帰り一緒だったりもし無駄話もしているはずだが、それは知らなかった。新作『ウィングス』は子供をお腹に宿しているなかレコーディングに臨んだが、なんと今二人目の子供を身籠っているそう。偉い。みんな、もっと子供産んでね〜。
角銅真実、アグネス・オベル
2019年11月26日 音楽 神宮前・トランクホテルで、ユニバーサル・ミュージックのジャズ&クラシック部門が送り出す内外の二人の女性アーティストのショーケース・ライヴを見る。ともにちゃんとバンドを率いて6曲と9曲を披露。とくに後者は曲の尺も短くなく、1時間近くあるパフォーマンスをしたのではないか。
アコースティック・ギターをつまびきながら歌う角銅真実(2019年3月16日)は、生ギターやマンドリンやアコーディオンを手にする中村大史(少し、コーラスも取る)、チェロの巌裕美子、ダブル・ベースの秋田ゴールドマン(2005年7月29日、2007年5月6日、2009年6月12日、2011年1月30日、2011年6月23日、2012年3月3日。2012年9月9日、2015年9月27日、2018年6月2日、2019年7月22日)の3人を擁する。中村と巌は、来年1月に出る角銅の『oar』のレコーディングに参加している。
間と漂う感覚を抱える、日本語によるウィスパー・ヴォーカル表現。へえと思ったのは、来年出るアルバムよりも、芯のある実演をしていると思えたこと。それは、角銅のアーティストとしての正の資質を接する者に伝える。芸大打楽器学科卒(ゆえに、同窓の石若駿〜2014年9月26日、2016年6月27日、2016年7月21日、2016年9月4日、2017年6月21日、2017年7月12日、2019年1月21日、2019年3月16日〜とは仲がいい)というからドラムやマリンバ、その他も出来ちゃうんだろうが、そういういろんな経験を通って来ているからこその余白も持つかな。
中村がバンジョーを手にしたクローザー「Lullaby」はアーシーさやビート感が増し、リアノン・ギデンズ(2016年3月15日)を想起させる仕上がりだった。わお。ぶっちゃけ、シンプルなサウンドのもと淡いメロディを伴う言葉/歌唱が宙に溶けていく感触を持つ近く出るアルバムよりも、ぼくは実演のほうにずっと魅力を感じた。
▶︎過去の、角銅真実
https://43142.diarynote.jp/?day=20190316
▶過去の、秋田ゴールドマン/SOIL & “PIMP” SESSIONS
http://43142.diarynote.jp/200508042335560000/
http://43142.diarynote.jp/200705181805330000/
http://43142.diarynote.jp/200906160733018341/
http://43142.diarynote.jp/201102091715522875/
http://43142.diarynote.jp/201107020946473690/
http://43142.diarynote.jp/201203062005542291/
http://43142.diarynote.jp/201209191229057579/
http://43142.diarynote.jp/201510021129591335/
https://43142.diarynote.jp/201806051311346158/
https://43142.diarynote.jp/201907230915151851/
▶︎過去の、石若駿
http://43142.diarynote.jp/201409291402101328/
http://43142.diarynote.jp/201607221000152412/
http://43142.diarynote.jp/201606281737237220/
http://43142.diarynote.jp/201609201052518160/
http://43142.diarynote.jp/?day=20170621
http://43142.diarynote.jp/201707130853185809/
https://43142.diarynote.jp/?day=20180404
https://43142.diarynote.jp/201901231045028294/
https://43142.diarynote.jp/201903171331065828/
▶︎過去の、リアノン・ギデンズ
https://43142.diarynote.jp/?day=20160315
その後は、ベルリン在住のデンマーク人自作自演派シンガーのアグネス・オペル。ベルリンには住んで12年になり、デビューして間もなくデンマークで成功を得たが、それはベルリンで制作活動を始めてからのよう。来年2月にリリースされる新作『マイオピア』(通算5作目)は独グラモフォンと新たに契約してのもの。母親はクラシックを愛好していたものの、当人は高校中退で現場たたき上げ。彼女のアルバムを聞くと弦音なども入ってはいるものの、当人も(クラシックのレーベルである)独グラモフォンと契約して大丈夫なのかと思ったよう。同作、アメリカではブルーノートを介してリリースされる。
そんな彼女の新作はベルリンのホーム・スタジオですべての楽器や歌を扱い、自己プロデュースにて作ったと言っていたが、ここでは彼女のワーキング・バンドともに開かれる。そして、その処理がとてもオーガニックかつ、魅力的なので驚いた。
キーボードを弾きながら歌う(エフェクトのかかり具合の異なる2本のマイクを使用)当人に加え、ヴォオラ(と一部、キーボード)のアン・バッカー(オランダ人)、チェロ(と一部、小鍵盤)のクリスティーナ・コロペッキ(カナダ人)、電気ドラム(パーカッション的奏法をとるが、随時キック・パッドは用いる)や電気ヴァイブラフォンのルイス・アンナ・ドゥッガン(英国人)という女性奏者がつく。弦楽器奏者たちの足元には、膨大な機材が置かれていた。しかし、よくもまあ、この陣容の美点を100パーセント活かす起伏に富むアレンジを考えたものと感嘆。即興性はないが、もうその見事なバンド化サウンドはアーティスティックにしてプロフェッショナル。バンド員たちは適切にバックグラウンド・ヴォーカルものせ、一部は、“ゴシックが入ったエンヤ”と言いたくなるものあった。
漂う感触も抱える媚びたところのないユーロ情緒ポップ表現は、すべて英語にて。そんな彼女たちは新作がリリースされる2月から全33公演の欧州ツアーに出て、さらに4月からは4AD発のプロダクツはいまだ印象深いデッド・カン・ダンスの前座にて北米を回ることになっている。
▶︎過去の、デッド・カン・ダンスのメンバーが音楽をつけた映画
https://43142.diarynote.jp/?day=20120116
<今日の、あらら>
歯医者の受付のお姉さんから電話。正午からの診療予約を忘れていた。近くにある医院を使っているので、すぐに出向きことなきを得る。そういうの、自分としてはしっかりしているつもりだった(歯医者側もいつもぼくが時間に正確なので、もしやと電話したという)が、スケジュール表に書き込む際に誤ってしまった。インタヴューの日時の間違いじゃなくて幸い、としておこう。
アコースティック・ギターをつまびきながら歌う角銅真実(2019年3月16日)は、生ギターやマンドリンやアコーディオンを手にする中村大史(少し、コーラスも取る)、チェロの巌裕美子、ダブル・ベースの秋田ゴールドマン(2005年7月29日、2007年5月6日、2009年6月12日、2011年1月30日、2011年6月23日、2012年3月3日。2012年9月9日、2015年9月27日、2018年6月2日、2019年7月22日)の3人を擁する。中村と巌は、来年1月に出る角銅の『oar』のレコーディングに参加している。
間と漂う感覚を抱える、日本語によるウィスパー・ヴォーカル表現。へえと思ったのは、来年出るアルバムよりも、芯のある実演をしていると思えたこと。それは、角銅のアーティストとしての正の資質を接する者に伝える。芸大打楽器学科卒(ゆえに、同窓の石若駿〜2014年9月26日、2016年6月27日、2016年7月21日、2016年9月4日、2017年6月21日、2017年7月12日、2019年1月21日、2019年3月16日〜とは仲がいい)というからドラムやマリンバ、その他も出来ちゃうんだろうが、そういういろんな経験を通って来ているからこその余白も持つかな。
中村がバンジョーを手にしたクローザー「Lullaby」はアーシーさやビート感が増し、リアノン・ギデンズ(2016年3月15日)を想起させる仕上がりだった。わお。ぶっちゃけ、シンプルなサウンドのもと淡いメロディを伴う言葉/歌唱が宙に溶けていく感触を持つ近く出るアルバムよりも、ぼくは実演のほうにずっと魅力を感じた。
▶︎過去の、角銅真実
https://43142.diarynote.jp/?day=20190316
▶過去の、秋田ゴールドマン/SOIL & “PIMP” SESSIONS
http://43142.diarynote.jp/200508042335560000/
http://43142.diarynote.jp/200705181805330000/
http://43142.diarynote.jp/200906160733018341/
http://43142.diarynote.jp/201102091715522875/
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http://43142.diarynote.jp/201209191229057579/
http://43142.diarynote.jp/201510021129591335/
https://43142.diarynote.jp/201806051311346158/
https://43142.diarynote.jp/201907230915151851/
▶︎過去の、石若駿
http://43142.diarynote.jp/201409291402101328/
http://43142.diarynote.jp/201607221000152412/
http://43142.diarynote.jp/201606281737237220/
http://43142.diarynote.jp/201609201052518160/
http://43142.diarynote.jp/?day=20170621
http://43142.diarynote.jp/201707130853185809/
https://43142.diarynote.jp/?day=20180404
https://43142.diarynote.jp/201901231045028294/
https://43142.diarynote.jp/201903171331065828/
▶︎過去の、リアノン・ギデンズ
https://43142.diarynote.jp/?day=20160315
その後は、ベルリン在住のデンマーク人自作自演派シンガーのアグネス・オペル。ベルリンには住んで12年になり、デビューして間もなくデンマークで成功を得たが、それはベルリンで制作活動を始めてからのよう。来年2月にリリースされる新作『マイオピア』(通算5作目)は独グラモフォンと新たに契約してのもの。母親はクラシックを愛好していたものの、当人は高校中退で現場たたき上げ。彼女のアルバムを聞くと弦音なども入ってはいるものの、当人も(クラシックのレーベルである)独グラモフォンと契約して大丈夫なのかと思ったよう。同作、アメリカではブルーノートを介してリリースされる。
そんな彼女の新作はベルリンのホーム・スタジオですべての楽器や歌を扱い、自己プロデュースにて作ったと言っていたが、ここでは彼女のワーキング・バンドともに開かれる。そして、その処理がとてもオーガニックかつ、魅力的なので驚いた。
キーボードを弾きながら歌う(エフェクトのかかり具合の異なる2本のマイクを使用)当人に加え、ヴォオラ(と一部、キーボード)のアン・バッカー(オランダ人)、チェロ(と一部、小鍵盤)のクリスティーナ・コロペッキ(カナダ人)、電気ドラム(パーカッション的奏法をとるが、随時キック・パッドは用いる)や電気ヴァイブラフォンのルイス・アンナ・ドゥッガン(英国人)という女性奏者がつく。弦楽器奏者たちの足元には、膨大な機材が置かれていた。しかし、よくもまあ、この陣容の美点を100パーセント活かす起伏に富むアレンジを考えたものと感嘆。即興性はないが、もうその見事なバンド化サウンドはアーティスティックにしてプロフェッショナル。バンド員たちは適切にバックグラウンド・ヴォーカルものせ、一部は、“ゴシックが入ったエンヤ”と言いたくなるものあった。
漂う感触も抱える媚びたところのないユーロ情緒ポップ表現は、すべて英語にて。そんな彼女たちは新作がリリースされる2月から全33公演の欧州ツアーに出て、さらに4月からは4AD発のプロダクツはいまだ印象深いデッド・カン・ダンスの前座にて北米を回ることになっている。
▶︎過去の、デッド・カン・ダンスのメンバーが音楽をつけた映画
https://43142.diarynote.jp/?day=20120116
<今日の、あらら>
歯医者の受付のお姉さんから電話。正午からの診療予約を忘れていた。近くにある医院を使っているので、すぐに出向きことなきを得る。そういうの、自分としてはしっかりしているつもりだった(歯医者側もいつもぼくが時間に正確なので、もしやと電話したという)が、スケジュール表に書き込む際に誤ってしまった。インタヴューの日時の間違いじゃなくて幸い、としておこう。
コスモ・シェルドレイク、エチザベテ・バルクス
2019年11月29日 音楽 一人で機材を操り、いろんな音をループさせつつ、自分の歌を歌うパフォーマー二人を、見る。代官山・UNIT。当初出されていたタイム・テーブルとまさしくぴったりで進んでいた。そういう公演もあるのだなー。
最初に、ラトビア出身のエチザベテ・バルクスが出てくる。まず、その出で立ちにびっくり。レオタード姿にキラキラの上着をきて、ヘンテコな帽子をかぶっている。化粧も普通じゃない。そんな彼女はプリセット音とその場で弾く小鍵盤音ループなどを噛み合わせ、そこに歌を載せる。ときには、フルートも吹いた。単調にならず、何気に起伏あり。その総体の聞き味は、響き系今様シンガー・ソングライターとエレ・ポップ/ダンスが混ざったようと書けよう。でもって、動きやポーズがまったくもって我が道を行く。クールとは言いづらいかもしれないが、それも妙な個性あり。最後は、果物や野菜を客席側にポンポンと投げた。まあ、ビューク(2001年12月5日、2008年2月22日)から影響を受けているのは間違いないだろう。古い人なら、歌唱という部分ではなく人を喰った佇まいから、ニーナ・ハーゲンを思い出したくなるところもある?
ところで、旧ソ連/バルト三国のラトビアのアーティストには初めて触れるのではないだろうか?
20分の休憩をおいて、英国人コスモ・シェルドレイクが出てくる。まだギリで20代の飄々としつつ、愛想のいい人。PC、サンプラー(めちゃ、いろんな音が入っているんだろうな)、ミニ鍵盤などを巧みに操るサウンドの音色の様に、エチザベテ・バルクスより人回り音楽家として一つ上と感じる。というか、ステージ上でさりげなくもうまく機材を使い、重ねていくタイプのポップ・アーティストのなか、ぼくが接したなかで彼は一番だ。
曲はわりと、ほのぼのしていたり、ペーソスに満ちたものが多い。彼もその場で出す音や歌(何気に太く、この手のタイプにありがちな脆弱さなし)をどんどん拾い、貯めていくタイプであるのだが、そのヴァリエーションが豊富。おお、次はどんな方策で曲を形作っていくんだい? と、1曲1曲始まるごとに、ぼくはそう思った。ループさせて表現を作っていくだけに、曲自体の構成は反復系のものとなるわけで、それ自体は起伏に富んだ構造を持ちにくい。だが、彼は巧みに広がりを持たせる方向で実演を行い、それにも感心。けっこう、彼の音の重ね方や展開のさせ方ってスポンテニアスであるのがその要因か。また、同じシークエンスのもと音を重ねる様に、クラシックの変奏曲のやり方みたいだなと思わせられるところもあった。
▶過去の、ビューク
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-12.htm
http://43142.diarynote.jp/200802230934310000/
<今日の、追記>
コスモ・シェルドレイクのデビュー・フルアルバム『The Much Much How How And I』(Transgressive 、2018)は当人とマシュー・ハーバート(2003年9月15日、2017年11月8日)のプロデュース。そのパフォーマンスに触れて、彼のサンプラーにはほんといろんな音が入っているんだろうなと思う。動物や鳥の音なども使い、その場合ほんのすこしシャソール(2015年5月30日、2016年8月29日、2019年9月9日)を思い出させる? シャソールといえば、米国人ドラマーのジェローム・ジェニングス(2016年9月7日2019年7月24日)の新作『SOLIDARITY』( IoLa )収録曲の「Convo with Senator Flowers」の映像はとても面白い。弁護士/民主党上院議員であるステファニー・フラワーズの2019年3月6日の司法委員会における情熱的な発言映像に彼がドラム・ソロを組み合わせたそれもまたシャソール的と言える。そのジェニングスの新作はそんな曲からラージ・アンサンブルものやスティーヴィー・ワンダーの歌付きカヴァーまでいろんな表現が収められているが、過去の財産を俯瞰した上で今の精気に溢れるジャズとなっている好盤だ。
▶︎過去の、マシュー・ハーバート・ビッグ・バンド
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-9.htm
https://43142.diarynote.jp/201711091333526195/
▶︎過去の、シャソール
http://43142.diarynote.jp/201505310957591440/
https://43142.diarynote.jp/201609200921301045/
https://43142.diarynote.jp/201909111818522611/
▶︎過去の、ジェローム・ジェニングス
https://43142.diarynote.jp/201609201648546159/
https://43142.diarynote.jp/201907250901144536/
▶︎「Convo with Senator Flowers」のPV
https://youtu.be/aukbtVWwEAY
▶︎『SOLIDARITY』のEPK
https://youtu.be/3dhuJ95Zml0
最初に、ラトビア出身のエチザベテ・バルクスが出てくる。まず、その出で立ちにびっくり。レオタード姿にキラキラの上着をきて、ヘンテコな帽子をかぶっている。化粧も普通じゃない。そんな彼女はプリセット音とその場で弾く小鍵盤音ループなどを噛み合わせ、そこに歌を載せる。ときには、フルートも吹いた。単調にならず、何気に起伏あり。その総体の聞き味は、響き系今様シンガー・ソングライターとエレ・ポップ/ダンスが混ざったようと書けよう。でもって、動きやポーズがまったくもって我が道を行く。クールとは言いづらいかもしれないが、それも妙な個性あり。最後は、果物や野菜を客席側にポンポンと投げた。まあ、ビューク(2001年12月5日、2008年2月22日)から影響を受けているのは間違いないだろう。古い人なら、歌唱という部分ではなく人を喰った佇まいから、ニーナ・ハーゲンを思い出したくなるところもある?
ところで、旧ソ連/バルト三国のラトビアのアーティストには初めて触れるのではないだろうか?
20分の休憩をおいて、英国人コスモ・シェルドレイクが出てくる。まだギリで20代の飄々としつつ、愛想のいい人。PC、サンプラー(めちゃ、いろんな音が入っているんだろうな)、ミニ鍵盤などを巧みに操るサウンドの音色の様に、エチザベテ・バルクスより人回り音楽家として一つ上と感じる。というか、ステージ上でさりげなくもうまく機材を使い、重ねていくタイプのポップ・アーティストのなか、ぼくが接したなかで彼は一番だ。
曲はわりと、ほのぼのしていたり、ペーソスに満ちたものが多い。彼もその場で出す音や歌(何気に太く、この手のタイプにありがちな脆弱さなし)をどんどん拾い、貯めていくタイプであるのだが、そのヴァリエーションが豊富。おお、次はどんな方策で曲を形作っていくんだい? と、1曲1曲始まるごとに、ぼくはそう思った。ループさせて表現を作っていくだけに、曲自体の構成は反復系のものとなるわけで、それ自体は起伏に富んだ構造を持ちにくい。だが、彼は巧みに広がりを持たせる方向で実演を行い、それにも感心。けっこう、彼の音の重ね方や展開のさせ方ってスポンテニアスであるのがその要因か。また、同じシークエンスのもと音を重ねる様に、クラシックの変奏曲のやり方みたいだなと思わせられるところもあった。
▶過去の、ビューク
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-12.htm
http://43142.diarynote.jp/200802230934310000/
<今日の、追記>
コスモ・シェルドレイクのデビュー・フルアルバム『The Much Much How How And I』(Transgressive 、2018)は当人とマシュー・ハーバート(2003年9月15日、2017年11月8日)のプロデュース。そのパフォーマンスに触れて、彼のサンプラーにはほんといろんな音が入っているんだろうなと思う。動物や鳥の音なども使い、その場合ほんのすこしシャソール(2015年5月30日、2016年8月29日、2019年9月9日)を思い出させる? シャソールといえば、米国人ドラマーのジェローム・ジェニングス(2016年9月7日2019年7月24日)の新作『SOLIDARITY』( IoLa )収録曲の「Convo with Senator Flowers」の映像はとても面白い。弁護士/民主党上院議員であるステファニー・フラワーズの2019年3月6日の司法委員会における情熱的な発言映像に彼がドラム・ソロを組み合わせたそれもまたシャソール的と言える。そのジェニングスの新作はそんな曲からラージ・アンサンブルものやスティーヴィー・ワンダーの歌付きカヴァーまでいろんな表現が収められているが、過去の財産を俯瞰した上で今の精気に溢れるジャズとなっている好盤だ。
▶︎過去の、マシュー・ハーバート・ビッグ・バンド
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-9.htm
https://43142.diarynote.jp/201711091333526195/
▶︎過去の、シャソール
http://43142.diarynote.jp/201505310957591440/
https://43142.diarynote.jp/201609200921301045/
https://43142.diarynote.jp/201909111818522611/
▶︎過去の、ジェローム・ジェニングス
https://43142.diarynote.jp/201609201648546159/
https://43142.diarynote.jp/201907250901144536/
▶︎「Convo with Senator Flowers」のPV
https://youtu.be/aukbtVWwEAY
▶︎『SOLIDARITY』のEPK
https://youtu.be/3dhuJ95Zml0
ブラジル音楽/料理を日本に広く知らせた、北青山にある、1981年開店のリジェンダリーなお店の最終日。関係者が集うパーティが、通常営業日終えて行われた。夕方から、延々。ゆかりの出演者が次々に演奏し、歌う。その筋の方々、大集合。すごいな。ステージの流れ、スムースで驚く。ともあれ、こんなことからも、あんなことからも、この店の積み重ねてきたものの大きさを本当に感じずにいられなかった。おつかれさまでした。
以下は、閉店に際して編まれた冊子に寄せた、ぼくの文章なり。
1986年からフリーランスで文章を書いているが、多分ここに出てくる人の中で一番ブラジル音楽についての造詣が浅いのではないか。朝日新聞の浅田英了さんの旅先機中の逝去を報じる社会面記事を見て、ぼくはちゃんとプラッサオンゼのことを認知したのではないか。当然、英了さんとはお会いしたことはない。プラッサオンゼに顔を出すようになったのは、ここ10年強のこと。それは、いつのまにかクラウジアさんと花梨ちゃんの知遇を得たからだった。そう、ぼくは音楽という項目を超えたところで、プラッサオンゼとの付き合いを持ち始めた。たとえば記憶に残っているのは、311の直後のこと。多くのライヴ・ハウスが休むなか、プラッサオンゼは自然体で営業をしていた。そんなおりサクっとお店に出向き、クラウジアと会話を交わしたときの安堵感は忘れられない。結局、ぼくはお2人の大きい人間的な思いやりの持ちように触れ、遠回しにブラジルの機微を受けていたのではないかな。バカみたいにライヴに行っているぼくだが、音楽以上に人に会いに行く唯一のライヴの場がプラッサオンゼだった。階段を降りた先にある暖色の壁を持つインティメイトな空間のありがたさは、ずっとぼくのなかに宿り続ける。
(注:浅田英了さんはプラッサオンゼ設立者で、売れっ子のカメラマンだった。奥様のクラウジアさんと娘の花梨ちゃんが、後を引き継いでいた)
以下は、閉店に際して編まれた冊子に寄せた、ぼくの文章なり。
1986年からフリーランスで文章を書いているが、多分ここに出てくる人の中で一番ブラジル音楽についての造詣が浅いのではないか。朝日新聞の浅田英了さんの旅先機中の逝去を報じる社会面記事を見て、ぼくはちゃんとプラッサオンゼのことを認知したのではないか。当然、英了さんとはお会いしたことはない。プラッサオンゼに顔を出すようになったのは、ここ10年強のこと。それは、いつのまにかクラウジアさんと花梨ちゃんの知遇を得たからだった。そう、ぼくは音楽という項目を超えたところで、プラッサオンゼとの付き合いを持ち始めた。たとえば記憶に残っているのは、311の直後のこと。多くのライヴ・ハウスが休むなか、プラッサオンゼは自然体で営業をしていた。そんなおりサクっとお店に出向き、クラウジアと会話を交わしたときの安堵感は忘れられない。結局、ぼくはお2人の大きい人間的な思いやりの持ちように触れ、遠回しにブラジルの機微を受けていたのではないかな。バカみたいにライヴに行っているぼくだが、音楽以上に人に会いに行く唯一のライヴの場がプラッサオンゼだった。階段を降りた先にある暖色の壁を持つインティメイトな空間のありがたさは、ずっとぼくのなかに宿り続ける。
(注:浅田英了さんはプラッサオンゼ設立者で、売れっ子のカメラマンだった。奥様のクラウジアさんと娘の花梨ちゃんが、後を引き継いでいた)