Alternative Tokyo

2019年3月16日 音楽
 昼下がりからやっているイヴェントで、日暮れ以降のものを見る。渋谷・WWW XとWWW。

 近田春夫+DJ OMBは彼が昨年出した新作『超冗談だから』楽曲(他人曲主)を披露するものか。お元気そう。おじさんのDJが出すカラオケ音に乗り、一人マイクを持って、ときに品を作り、歌い上げる。見事になりきった歌謡ポップ・ショウだった。なんか、その姿を見ながら1975年に後楽園球場でやったワールド・ロック・フェスティヴァルで見た彼の若き日の雄姿をふと思い出した。彼はフェリックス・パパラルディ&ジョーのステージの鍵盤奏者として出演。演奏後、場所柄メンバーたちは観客に向かいバットでボールをノックしたのだが、彼のノックは全然ボールが飛ばず、文化系の人なんだと思ったっけ。
▶︎過去の、近田春夫
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-10.htm ロニー・リストン・スミス公演のお客さん
 
 続く、SONGBOOK PROJECTは俊英ドラマーの石若駿(2014年9月26日、2016年6月27日、2016年7月21日、2016年9月4日、2017年6月21日、2017年7月12日、2019年1月21日)が数年前からたまにやっているプロジェクトの拡大版。彼の楽曲を披露するもので、エレクトリック・ピアノを弾く彼に加え、歌詞も書いているというシンガーの角銅真実(ときに、生ギターも手にする)、エレクトリック・ギターの西田修大(効果音的な音使いがいい感じ)という面々が、散文調の歌もの表現を奏でる。そして、途中から、東京在住の豪州人ベーシストのマーティ・ホロベック とcero(2016年6月16日)で叩いているというドラマーの光永渉も入る。もっとポップな曲をやるのかと思ったら、流動性を抱えた、もう一つのヴォーカル曲というものを淡々と浮かび上がらせていた。

▶︎過去の、石若駿
http://43142.diarynote.jp/201409291402101328/
http://43142.diarynote.jp/201607221000152412/
http://43142.diarynote.jp/201606281737237220/
http://43142.diarynote.jp/201609201052518160/
http://43142.diarynote.jp/?day=20170621
http://43142.diarynote.jp/201707130853185809/
https://43142.diarynote.jp/?day=20180404
https://43142.diarynote.jp/201901231045028294/
▶︎過去の、cero
https://43142.diarynote.jp/201606171730294884/

 トリは、自在のスタンスで今の音楽界を泳いでいるという印象を与える蓮沼執太の大所帯プロジェクトである蓮沼執太フィル。鍵盤と歌の当人に加え、ベースとギターの石塚周太、ドラムとシンセサイザーのイトケン、サックスの大谷能生(2012年12月8日)、PAの 葛西敏彦、コーラスの木下美紗都、マリンバのK-Ta、スティール・パンの小林うてな、ユーフォニウムのゴンドウトモヒコ(2012年8月12日、2013年8月11日、2016年8月21日 )、ギターの斉藤亮輔、ドラムのJimanica、ラップの環ROY、ヴァイオリンとコントラバスの千葉広樹(2014年10月22日、2016年7月11日) 、ヴィオラの手島絵里子、フルートの宮地夏海、フリューゲル・ホーンとグロッケンシュピールの三浦千明という面々。
 
 まずは、小編成バンドで、韓国人シンガー・ソングライターのイ・ランが歌うものを1曲。蓮沼が作った曲に彼女が韓国語の歌詞をつけたとのことだが、MCでは日本語がペラペラだった。その後は、全員によるパフォーマンス。大きめのアンサンブルのもと、歌やコーラスやラップが乗せられたり。おしゃれなコード進行や決めを持つ、今様洒脱シティ・ポップ豊穣表現という感想を持った。

▶︎過去の、大谷能生
https://43142.diarynote.jp/201212131649061802/
▶︎過去の、ゴンドウトモヒコ
http://43142.diarynote.jp/201208201258419318/
http://43142.diarynote.jp/201308130851402454/
https://43142.diarynote.jp/201608241301049887/
▶︎千葉広樹
http://43142.diarynote.jp/201410251055118180/
https://43142.diarynote.jp/201607121045394372/

<今日の、別室ギグ>
 WWWの小ルーム(とはいえ、バー・カウンターはちゃんとあった)では、
【BOYCOTT RHYTHM MACHINE VERSUS LIVE in Alternative Tokyo】と題するセッションもあり。ぼくはかつて同名のセッション企画(2012年3月21日)を後楽園ホールで見たことがあったなあ。二つ持たれたうち、松下敦、大垣翔、林頼我の3人のドラマーによるセッションを、途中から見る。結構、人が入っていたし、終わった後の声援も大きかった。そしたら、知人が寄って来て、私(3人のドラマーのなかの)赤いシャツ来ている人と結婚するんです。あら。おめでとう!
▶︎過去の、BOYCOTT RHYTHM MACHINE VERSUS LIVE
https://43142.diarynote.jp/201203260805006088/