デイヴィッド・T・ウォーカー。ジョイス
2015年8月3日 音楽 こじつければ、偉大な個を持つギターの達人がリーダーとなる公演を、ハシゴ。74歳と、67歳。六本木・ビルボードライブ東京→→南青山・ブルーノート東京。
デイヴィッド・T・ウォーカー(2007年12月18日、2010年12月11日、2011年6月21日、2013年10月17日)は、ジェフ・コレラ(キーボード、ピアノ)とバイロン・ミラー(エレクトリック・ベース)とリオン・チャンスラー(ドラム)とのもの。サム・ピッキングをけっこう用いるミラーさん、ぐつぐついう音を出していて格好良かった。
アフター・ビートの効いたオープナーはブルース曲で、お。なんか、コーネル・ヂュプリー(2002年6月25日、2010年8月31日)を思い出す? やはり、ブルースをやっても耳をひくな。2曲目の構成に凝った不思議なむずむず曲は確かオリジナルなはずで、次はザ・クルセイダーズ(2005年3月8日)の「ストリート・ライフ」。ぼくは好きではないが、この曲人気あるよナ。お客さんの歓び方が違う。で、その次は、いつも演奏するミニー・リパートンの「ラヴィング・ユー」だったっけ?
そして、それ以降はずっと、彼がセッション・マンとして関与していたモータウン曲をやる。マーヴィン、レア・アース、ジャクソン5、スモーキー、スティーヴィ(2005年11月3日、2010年8月8日、2012年3月5日)といった名だたる人の代表曲がずらり。別にモータウン曲演奏に限らないのだが、彼は自らの内にある蓄積の大きさ、ギター演奏の鷹揚さを示唆するがごとく楽曲引用をいろいろ差し込む。癖のある奏法とともに、それもまた彼の名人芸を強く印象づけるのは間違いない。そういえば、彼、エフェクターを繋げている感じがなかったが、ギター・アンプのツマミだけであの音を出しているのだろうか。
▶過去の、デイヴィッド・T・ウォーカー
http://43142.diarynote.jp/200712190953140000/
http://43142.diarynote.jp/201012131713443911/
http://43142.diarynote.jp/201106270438075311/
http://43142.diarynote.jp/201310181020496675/
▶過去の、コーネル・デュプリー
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-6.htm
http://43142.diarynote.jp/201009010955348098/
▶過去の、ザ・クルセイダーズ
http://43142.diarynote.jp/200503120546520000/
▶過去の、スティーヴィー・ワンダー
http://43142.diarynote.jp/200511130015240000/
http://43142.diarynote.jp/201008261618276388/
http://43142.diarynote.jp/201203062006429595/
ジョイス(2004年7月15日、2005年7月13日、2007年7月24日、2008年9月7日、2009年9月29日、2010年7月29日、2011年8月3日、2012年8月15日、2013年7月30日、2014年7月15日)は、エリオ・アルヴェス(ピアノ)、ロドルフォ・ストロエテール(エレクトリック・ベース)、トゥッチ・モレーノ(ドラム)とのショウ。ベース奏者が変わった。が、基本はもちろん毎度のように(そして、何度見てもいいと思わせるように)けっこうジャズの妙味を経由する瑞々しい大人のブラジリアン・ポップというものなり。
そんな彼女の新作はジャズ・スタンダードを取り上げたものだが、途中で5曲ぐらいかな、英語でスタンダード・ソングを歌う。なんか英語で歌われたためもあってか、今ジョニ・ミッチェルのような味を求めるならジョイスしかいないともふと思ってしまった。ギターと歌の相乗で鮮やかにスペースを舞う様には、本当に得難い心持ちを得てしまう。彼女は弾き語りで、ジョビンの「3月の水」もやった。もー何もありません。
▶過去の、ジョイス
http://43142.diarynote.jp/200407151608250000/
http://43142.diarynote.jp/200507161357340000/
http://43142.diarynote.jp/200708051737070000/
http://43142.diarynote.jp/200809081534510000/
http://43142.diarynote.jp/200910021138591223/
http://43142.diarynote.jp/201008111723131487/
http://43142.diarynote.jp/201108101628235325/
http://43142.diarynote.jp/201208201259398163/
http://43142.diarynote.jp/201308021400578638/
http://43142.diarynote.jp/201407161154441780/
<今日の、目覚め>
あー、暑いっ。メールのマクラに、<暑いですね>の類が入ることが少なくない、今日この頃。完全に、バテてます。炎天下のなか立っている警備員の方々を見ると、自分の体力のなさにタジタジ(あ、それは真冬も同様か)。今朝は目が覚めると、なぜか風情ありの野鳥ふうの鳴き声が聞こえる。窓からは熱くはない風が入ったりしていて、おやおや少しリゾートふう? いや、でもすぐに都市の夏になってしまうのだが。
デイヴィッド・T・ウォーカー(2007年12月18日、2010年12月11日、2011年6月21日、2013年10月17日)は、ジェフ・コレラ(キーボード、ピアノ)とバイロン・ミラー(エレクトリック・ベース)とリオン・チャンスラー(ドラム)とのもの。サム・ピッキングをけっこう用いるミラーさん、ぐつぐついう音を出していて格好良かった。
アフター・ビートの効いたオープナーはブルース曲で、お。なんか、コーネル・ヂュプリー(2002年6月25日、2010年8月31日)を思い出す? やはり、ブルースをやっても耳をひくな。2曲目の構成に凝った不思議なむずむず曲は確かオリジナルなはずで、次はザ・クルセイダーズ(2005年3月8日)の「ストリート・ライフ」。ぼくは好きではないが、この曲人気あるよナ。お客さんの歓び方が違う。で、その次は、いつも演奏するミニー・リパートンの「ラヴィング・ユー」だったっけ?
そして、それ以降はずっと、彼がセッション・マンとして関与していたモータウン曲をやる。マーヴィン、レア・アース、ジャクソン5、スモーキー、スティーヴィ(2005年11月3日、2010年8月8日、2012年3月5日)といった名だたる人の代表曲がずらり。別にモータウン曲演奏に限らないのだが、彼は自らの内にある蓄積の大きさ、ギター演奏の鷹揚さを示唆するがごとく楽曲引用をいろいろ差し込む。癖のある奏法とともに、それもまた彼の名人芸を強く印象づけるのは間違いない。そういえば、彼、エフェクターを繋げている感じがなかったが、ギター・アンプのツマミだけであの音を出しているのだろうか。
▶過去の、デイヴィッド・T・ウォーカー
http://43142.diarynote.jp/200712190953140000/
http://43142.diarynote.jp/201012131713443911/
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▶過去の、コーネル・デュプリー
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-6.htm
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▶過去の、ザ・クルセイダーズ
http://43142.diarynote.jp/200503120546520000/
▶過去の、スティーヴィー・ワンダー
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http://43142.diarynote.jp/201008261618276388/
http://43142.diarynote.jp/201203062006429595/
ジョイス(2004年7月15日、2005年7月13日、2007年7月24日、2008年9月7日、2009年9月29日、2010年7月29日、2011年8月3日、2012年8月15日、2013年7月30日、2014年7月15日)は、エリオ・アルヴェス(ピアノ)、ロドルフォ・ストロエテール(エレクトリック・ベース)、トゥッチ・モレーノ(ドラム)とのショウ。ベース奏者が変わった。が、基本はもちろん毎度のように(そして、何度見てもいいと思わせるように)けっこうジャズの妙味を経由する瑞々しい大人のブラジリアン・ポップというものなり。
そんな彼女の新作はジャズ・スタンダードを取り上げたものだが、途中で5曲ぐらいかな、英語でスタンダード・ソングを歌う。なんか英語で歌われたためもあってか、今ジョニ・ミッチェルのような味を求めるならジョイスしかいないともふと思ってしまった。ギターと歌の相乗で鮮やかにスペースを舞う様には、本当に得難い心持ちを得てしまう。彼女は弾き語りで、ジョビンの「3月の水」もやった。もー何もありません。
▶過去の、ジョイス
http://43142.diarynote.jp/200407151608250000/
http://43142.diarynote.jp/200507161357340000/
http://43142.diarynote.jp/200708051737070000/
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http://43142.diarynote.jp/200910021138591223/
http://43142.diarynote.jp/201008111723131487/
http://43142.diarynote.jp/201108101628235325/
http://43142.diarynote.jp/201208201259398163/
http://43142.diarynote.jp/201308021400578638/
http://43142.diarynote.jp/201407161154441780/
<今日の、目覚め>
あー、暑いっ。メールのマクラに、<暑いですね>の類が入ることが少なくない、今日この頃。完全に、バテてます。炎天下のなか立っている警備員の方々を見ると、自分の体力のなさにタジタジ(あ、それは真冬も同様か)。今朝は目が覚めると、なぜか風情ありの野鳥ふうの鳴き声が聞こえる。窓からは熱くはない風が入ったりしていて、おやおや少しリゾートふう? いや、でもすぐに都市の夏になってしまうのだが。
シーマス・ブレイクズ・スーパーコンダクター。ショーン・ポール
2015年8月5日 音楽 1970年英国生まれでカナダ育ち、そしてバークリー音楽大学を経て、現在はニューヨークで活躍するリード奏者のリーダー・ブループの公演。丸の内・コットンクラブ、ファースト・ショウ。
ブライクはけっこうリーダー作を持つ御仁だが、今回のバンドはアルバム上では披露していない(と、思う)、彼が自らのエレクトリック・バンドと位置づけるスーパーコンダクターなるカルテット。ドラムのネイト・スミス(2012年5月28日、彼のみ、アフリカ系)、キーボードのスコット・キンゼイ(2009年11月12日、2013年3月8日)、ベースのマット・クロヘシーという面々を従える。
ふむ。ブレイクの他のアルバムではどっしりとした王道ダブル・ベース演奏に徹するクロヘシーはエレクトリック・ベースのみを弾くし、ブレイクはといえば1曲目からEWI(ウィンド・シンセサイザー)を吹き出すし、なるほどこれはエレクトリック志向だと思わせられることしきり。とはいえ、フュージョン的な晴れやかさや分りやすさとは離れたことをしていて、へえ〜。
まず、リズムが今。そりゃ、現代ジャズ界の辣腕ドラマーと言えるだろうネイト・スミスが叩いているのだから当然と言えば当然なのだが、クロヘシーの妙な抑揚を感じさせる重い(ペラ男くん度数ゼロ)4弦電気ベース演奏との絡みもなんか良い。それが幸いしてか、キンゼイの聞き味もこんなによかったっけかという感じ。彼が弾くリフ/パターンを基調に流れて行くという感じもあるし、彼は時にサックス音やベース・フレーズに鍵盤音をさりげなく重ねることをしたりして、それも効果的だった。
ぼくがEWI音が大嫌いなのはともかく、ブレイクの肝心のテナー・サックス音もある種の臭みや尖りに欠けるように聞こえたのは、電気傾向バンドでの演奏ということが左右しているか、否か。率直に言えば、テナー・サックス奏者としてのブレイクには少し期待外れだった部分もあったのだが、この妙な現代回路を持つグループ・コンセプトを掲げたということで、今のジャズ・マンとしてのぼくのなかのシーマス・ブレイクの株は上がった。次に見る公演との兼ね合いで、50分しか見れなかったのが残念……。
▶過去の、ネイト・スミス
http://43142.diarynote.jp/201205301445023004/
▶過去の、スコット・キンゼイ
http://43142.diarynote.jp/?day=20091112
http://43142.diarynote.jp/?day=20130308
そして、六本木・ビルボードライブ東京で、グラミー賞も受賞しているダンスホール・レゲエの大スターのショウを見る。1日1ショウで、20時のスタート。彼って、モヒカン風の頭がトレードマークだったはずだが、今は坊主にしちゃったんだな。
ショウの前後にも回した(そのときは、EDM調というか、非ラガなものも流しもする)DJ、補助MC、2人の女性ダンサーを従える。やっぱいい声しているナと思いつつ、ダンスホール・レゲエとラップの関係に思いを巡らしたり、そこからレゲエやジャマイカの文化の独自性を考えたり……。
ジャマイカの担い手には珍しくショーン・ポールは大学を出ているが、ヤンキー濃度が高いなか進むショウの時々にクールネスをにじませる部分もあったような。きちっとショウの全体を俯瞰しているように思えたりもしたし、ああやはりスターだなと思わせる部分も、そこに帰結したりはしまいか。
<今日の、偶然?>
シーマス・ブラウンのショウ、冒頭3分ほどはスコット・キンゼイの鍵盤演奏。それに触れて、アレレ。その詩的な指裁きや軽快なハネの感覚から、なんとくシャソル(2015年5月30日)のそれと重なる部分を感じさせられた。おそらく、それは偶然であると推測されるが、ブリリアントな指使いや感性を持つからこそ、重なる部分は出てくるということか。これまでぼくはキンゼイのことを高くは評価していなかったので、なんか彼のことを見直す部分、今回のブラウン公演に触れておおいにあり。
そして、その聞き味の重なりに触れて、今騒動になっている、2020年東京オリンピックのロゴのことを思い出す。きっと、パクリではないだろう。あれだけ大きなやつだと、すぐバレちゃうし、万が一バレたら大事になるのはコドモでも分るだろうから。だけど、違う哲学のもとオリジナルな発想で作ったとしても、先に発表されていたものとかなり似ているのは事実。真似ではないから、先の意匠は登録されていないから、似ていてもそれはしょうがないで済ませてしまっていいのか。プロの矜持を持っていたら、関知してはいなくとももろに似ちゃったわけだし、そこは独自性の欠如を恥じ、作者は作品撤回するのがスジではないのかしら。
▶過去の、シャソル
http://43142.diarynote.jp/201505310957591440/
ブライクはけっこうリーダー作を持つ御仁だが、今回のバンドはアルバム上では披露していない(と、思う)、彼が自らのエレクトリック・バンドと位置づけるスーパーコンダクターなるカルテット。ドラムのネイト・スミス(2012年5月28日、彼のみ、アフリカ系)、キーボードのスコット・キンゼイ(2009年11月12日、2013年3月8日)、ベースのマット・クロヘシーという面々を従える。
ふむ。ブレイクの他のアルバムではどっしりとした王道ダブル・ベース演奏に徹するクロヘシーはエレクトリック・ベースのみを弾くし、ブレイクはといえば1曲目からEWI(ウィンド・シンセサイザー)を吹き出すし、なるほどこれはエレクトリック志向だと思わせられることしきり。とはいえ、フュージョン的な晴れやかさや分りやすさとは離れたことをしていて、へえ〜。
まず、リズムが今。そりゃ、現代ジャズ界の辣腕ドラマーと言えるだろうネイト・スミスが叩いているのだから当然と言えば当然なのだが、クロヘシーの妙な抑揚を感じさせる重い(ペラ男くん度数ゼロ)4弦電気ベース演奏との絡みもなんか良い。それが幸いしてか、キンゼイの聞き味もこんなによかったっけかという感じ。彼が弾くリフ/パターンを基調に流れて行くという感じもあるし、彼は時にサックス音やベース・フレーズに鍵盤音をさりげなく重ねることをしたりして、それも効果的だった。
ぼくがEWI音が大嫌いなのはともかく、ブレイクの肝心のテナー・サックス音もある種の臭みや尖りに欠けるように聞こえたのは、電気傾向バンドでの演奏ということが左右しているか、否か。率直に言えば、テナー・サックス奏者としてのブレイクには少し期待外れだった部分もあったのだが、この妙な現代回路を持つグループ・コンセプトを掲げたということで、今のジャズ・マンとしてのぼくのなかのシーマス・ブレイクの株は上がった。次に見る公演との兼ね合いで、50分しか見れなかったのが残念……。
▶過去の、ネイト・スミス
http://43142.diarynote.jp/201205301445023004/
▶過去の、スコット・キンゼイ
http://43142.diarynote.jp/?day=20091112
http://43142.diarynote.jp/?day=20130308
そして、六本木・ビルボードライブ東京で、グラミー賞も受賞しているダンスホール・レゲエの大スターのショウを見る。1日1ショウで、20時のスタート。彼って、モヒカン風の頭がトレードマークだったはずだが、今は坊主にしちゃったんだな。
ショウの前後にも回した(そのときは、EDM調というか、非ラガなものも流しもする)DJ、補助MC、2人の女性ダンサーを従える。やっぱいい声しているナと思いつつ、ダンスホール・レゲエとラップの関係に思いを巡らしたり、そこからレゲエやジャマイカの文化の独自性を考えたり……。
ジャマイカの担い手には珍しくショーン・ポールは大学を出ているが、ヤンキー濃度が高いなか進むショウの時々にクールネスをにじませる部分もあったような。きちっとショウの全体を俯瞰しているように思えたりもしたし、ああやはりスターだなと思わせる部分も、そこに帰結したりはしまいか。
<今日の、偶然?>
シーマス・ブラウンのショウ、冒頭3分ほどはスコット・キンゼイの鍵盤演奏。それに触れて、アレレ。その詩的な指裁きや軽快なハネの感覚から、なんとくシャソル(2015年5月30日)のそれと重なる部分を感じさせられた。おそらく、それは偶然であると推測されるが、ブリリアントな指使いや感性を持つからこそ、重なる部分は出てくるということか。これまでぼくはキンゼイのことを高くは評価していなかったので、なんか彼のことを見直す部分、今回のブラウン公演に触れておおいにあり。
そして、その聞き味の重なりに触れて、今騒動になっている、2020年東京オリンピックのロゴのことを思い出す。きっと、パクリではないだろう。あれだけ大きなやつだと、すぐバレちゃうし、万が一バレたら大事になるのはコドモでも分るだろうから。だけど、違う哲学のもとオリジナルな発想で作ったとしても、先に発表されていたものとかなり似ているのは事実。真似ではないから、先の意匠は登録されていないから、似ていてもそれはしょうがないで済ませてしまっていいのか。プロの矜持を持っていたら、関知してはいなくとももろに似ちゃったわけだし、そこは独自性の欠如を恥じ、作者は作品撤回するのがスジではないのかしら。
▶過去の、シャソル
http://43142.diarynote.jp/201505310957591440/
映画「Dear ダニー 君へのうた」
2015年8月11日 音楽 アル・パチーノがダニー・コリンズという役名の老ロック・スターを演じる(←やはり、うまいね)2015年米国映画を、六本木・アスミックエース試写室で見る。ジョン・レノンが1970年代初頭にあるフォーク・シンガーに真面目な書簡を送ったが、それは長らく当事者に渡ることはなかったという実話をベースとするもので、音楽プロデューサーを現ブルーノート・レコード社長のドン・ワズ(2013年2月15日)が担当。ダニー・コリンズが30年ぶりに作ったという滋味曲にはライアン・アダムス(2004年9月17日)が曲作りに関与しているようだ。9月5日から、ロードショー公開される。
監督はこれが初監督作品となるそうな、ダン・フォーゲルマン。中年の彼は脚本で成功して来た人で、ここでも会話はかなり機微ありで、見ていてクスっとなれる。丁寧に作られているが、何気に登場人物は多くないので、それは映画に入り込みやすいノリを作るか。また、劇中に入る効果音的音楽は多くないと感じた。そのかわり、プロットプロットで(エンドロールでも)用いられるのが、なんと(ソロ時代の)ジョン・レノン曲の数々。10曲を超えるそれらには驚いた。でも、ぼくはと言えば、あまりにジョン・レノン曲に対する思いが強いので、それについては痛し痒しのところも。効果倍増とは感じられなかったわけだが、とにもかくにもロックが重要な材料となる映画だ。
▶過去の、ドン・ワズ
http://43142.diarynote.jp/?day=20130215
▶過去の、ライアン・アダムス
http://43142.diarynote.jp/200410071540230000/
<昨日の、武蔵野>
武蔵野美術大学に行った。国分寺駅からバスで行ったのだが、あのへん、学校が多いのだな。同大美術館でお盆まで開かれている<ポピュラー音楽の世紀>というそこに生前寄贈された故中村とうようさんのコレクションをソースとするもので、催しの表題は、岩波新書に残された彼の書籍タイトルから来ていますね。文句なく興味深かったのは、実際に音を流したシリンダー型蓄音機やデカいオルゴール。音の出る装置に対する浪漫をくすぐられる。この日は、平日にも関わらず、そういう浪漫を持つ世代(?)でなかなかの盛況。会場で会った知り合いに、ピーター・バラカンさんのトーク・ショーがあるからですよと教えられた。ちょいそのホールを覗いたら、立ち見が出る大盛況。そこで同時に大きなスペースをとって持たれていた、「絵の始まり 絵の終わり 下絵と本画」という展覧会も見させてもらったが、日本画って下絵を重ねたうえで完成されるのか。へえ〜。ともに、無料でした。
監督はこれが初監督作品となるそうな、ダン・フォーゲルマン。中年の彼は脚本で成功して来た人で、ここでも会話はかなり機微ありで、見ていてクスっとなれる。丁寧に作られているが、何気に登場人物は多くないので、それは映画に入り込みやすいノリを作るか。また、劇中に入る効果音的音楽は多くないと感じた。そのかわり、プロットプロットで(エンドロールでも)用いられるのが、なんと(ソロ時代の)ジョン・レノン曲の数々。10曲を超えるそれらには驚いた。でも、ぼくはと言えば、あまりにジョン・レノン曲に対する思いが強いので、それについては痛し痒しのところも。効果倍増とは感じられなかったわけだが、とにもかくにもロックが重要な材料となる映画だ。
▶過去の、ドン・ワズ
http://43142.diarynote.jp/?day=20130215
▶過去の、ライアン・アダムス
http://43142.diarynote.jp/200410071540230000/
<昨日の、武蔵野>
武蔵野美術大学に行った。国分寺駅からバスで行ったのだが、あのへん、学校が多いのだな。同大美術館でお盆まで開かれている<ポピュラー音楽の世紀>というそこに生前寄贈された故中村とうようさんのコレクションをソースとするもので、催しの表題は、岩波新書に残された彼の書籍タイトルから来ていますね。文句なく興味深かったのは、実際に音を流したシリンダー型蓄音機やデカいオルゴール。音の出る装置に対する浪漫をくすぐられる。この日は、平日にも関わらず、そういう浪漫を持つ世代(?)でなかなかの盛況。会場で会った知り合いに、ピーター・バラカンさんのトーク・ショーがあるからですよと教えられた。ちょいそのホールを覗いたら、立ち見が出る大盛況。そこで同時に大きなスペースをとって持たれていた、「絵の始まり 絵の終わり 下絵と本画」という展覧会も見させてもらったが、日本画って下絵を重ねたうえで完成されるのか。へえ〜。ともに、無料でした。
わー、やっぱり恰幅のいいアフリカ系男性がバシっと白いスーツを来ていると、ばっちり映えるなあ。オハイオ州デイトンから飛び出し、1980年代に天下をとっていた俯瞰型ファンク・グループ(2010年2月11日、2011年4月24日、2013年1月18日)の公演は、六本木・ビルボードライブ東京にて。ファースト・ショウを見る。盛況。メンバーが登場するときの場内音楽の段階で、下のフロアの客の多くが立ち上がっちゃう。そんな公演も珍しいな。
全盛期からグループにいただろうテリー・トラウトマン(歌、トーク・ボックス、鍵盤)やレスター・トラウトマン(ドラム、煽り役)を含む、8人編成でのパフォーマンス。演奏、歌、踊り(今回、トンボを切ったものが2名)が渾然一体となり、またそれなりに持ち楽器もかえたりもするショウの進め方のめくるめくさたるや。流れに沿って、メンバーたちはステージを落りたり上がったり、そして衣装もかえるのだが、その凝ったフォーメイションはほんとすごい。そうとう、リハを積んでいるよなあ。衣装転換の頻繁さは統率者たるロジャー・トラウトマン没後の初来日公演となる2010年公演時が一番激しかったと思うが、今回は終盤にスーパー・マンやバット・マンやスパイダー・マンも登場。そういうバカバカしさも、黒人芸能の粋と言えますね。
そして、やはり音も歌もしっかりしている。本当に、お見事の70分強でありました。そんな彼らはサマーソニックのビーチ・ステージにも出るはずだが、これは彼らのことを知らない人たちにも受けまくるのではないか。ただし、今日と同じ格好や動きをするのなら、担い手たちは暑さで大変であるだろうけど。いや、まんまやったら、マジ大丈夫?
▶過去の、ザップ
http://43142.diarynote.jp/201002150514277396/
http://43142.diarynote.jp/201104270528378826/
http://43142.diarynote.jp/201301211143292478/
<今日の、三つ子の魂>
何をそんなに音楽にいれこみ、関わり続けているのだろか。でも、こういう職業にずっとついている人のなかでは、ちゃらちゃらと他のことに興味を持ったりもし、音楽への執念は薄いほうであるのではないかとも、思うところはあるけれど。なんにせよ、中学生のころ、ラジオから流れてくるロックに胸をこがした、そのワクワクドキドキがまだぼくのなかで色あせずに息づいているからではないかなー。ライヴを見る前にキース・リチャーズの23年ぶりに出るソロ作の試聴会にのぞみ、そんなことをふと思った。その内容については、9月1日まで外に出すなと言うこと、です。 世は、お盆。仕事関連メールが少な目で、それを感じました。
全盛期からグループにいただろうテリー・トラウトマン(歌、トーク・ボックス、鍵盤)やレスター・トラウトマン(ドラム、煽り役)を含む、8人編成でのパフォーマンス。演奏、歌、踊り(今回、トンボを切ったものが2名)が渾然一体となり、またそれなりに持ち楽器もかえたりもするショウの進め方のめくるめくさたるや。流れに沿って、メンバーたちはステージを落りたり上がったり、そして衣装もかえるのだが、その凝ったフォーメイションはほんとすごい。そうとう、リハを積んでいるよなあ。衣装転換の頻繁さは統率者たるロジャー・トラウトマン没後の初来日公演となる2010年公演時が一番激しかったと思うが、今回は終盤にスーパー・マンやバット・マンやスパイダー・マンも登場。そういうバカバカしさも、黒人芸能の粋と言えますね。
そして、やはり音も歌もしっかりしている。本当に、お見事の70分強でありました。そんな彼らはサマーソニックのビーチ・ステージにも出るはずだが、これは彼らのことを知らない人たちにも受けまくるのではないか。ただし、今日と同じ格好や動きをするのなら、担い手たちは暑さで大変であるだろうけど。いや、まんまやったら、マジ大丈夫?
▶過去の、ザップ
http://43142.diarynote.jp/201002150514277396/
http://43142.diarynote.jp/201104270528378826/
http://43142.diarynote.jp/201301211143292478/
<今日の、三つ子の魂>
何をそんなに音楽にいれこみ、関わり続けているのだろか。でも、こういう職業にずっとついている人のなかでは、ちゃらちゃらと他のことに興味を持ったりもし、音楽への執念は薄いほうであるのではないかとも、思うところはあるけれど。なんにせよ、中学生のころ、ラジオから流れてくるロックに胸をこがした、そのワクワクドキドキがまだぼくのなかで色あせずに息づいているからではないかなー。ライヴを見る前にキース・リチャーズの23年ぶりに出るソロ作の試聴会にのぞみ、そんなことをふと思った。その内容については、9月1日まで外に出すなと言うこと、です。 世は、お盆。仕事関連メールが少な目で、それを感じました。
ザ・ソウル・レベルズ。M.A. ビート!
2015年8月17日 音楽 サマーソニックにも出演した、ニューオーリンズのブラス・バンドのショウをまず見る。取材がおして、会場のブルーノート東京入りしたのは、19時30分。前半の30分見れなかったが、彼らの要点はちゃんと掴めたかにゃ。
まず、ふむふむと頷いたのは、その編成。手で叩くバスドラを中心とする打楽器奏者とスネアを中心とする打楽器奏者それぞれ1人、スーザフォン、テナー・サックス、2人のトランペット、2人のトロンボーンという、純パレード仕様の構成を保っていること。同地ブラス・バンド表現中興の祖たるザ・ダーティ・ダズン・ブラス・バンド(2002年7月30日、2004年7月27日、2004年9月17日、2007年5月15日 2004年9月17日、2015年3月5日)だって、ギタリストを入れるとともに、ライヴ・ショウにおいてはドラム・セットを用いていることを考えると、その編成は生理的に尊く見える。2人いる打楽器奏者は2人あわせてドラム・セットの音になるという感じもある。今回、バスドラの音があまり聞こえなかったのは残念だが。
その一方、レパートリーはわざとニューオーリンズと繋がらないものを持ってきていると思わせる。ホール&オーツ(2005年3月21日、2011年2月28日)の「アイ・キャン・ゴー・フォー・ザット」やマイケル・ジャクソン「ビリー・ジーン」とか、もう畑違いのポップ曲をぽんぽんとやる。彼らは昔からレゲエもやっていたがそれも危なげない。アレレと思ったのは、彼らはヒップホップ要素を取り込んでいることでも知られるが、ぼくが見た45分ではそれが皆無であったこと。頭の30分はどうだったのだろう。
曲によっては前列に立つ管楽器奏者の5人は一緒にヴォーカルを取る。そうなると、もうニューオーリンズ色もなくなってしまうわけだが、それを微妙なところでその立脚点とつないでいたのは、良く聞こえたスーザフォンによるベース音。ただし、そのエドワード・リーJr.の吹き口はどこがのぺっとした情緒を持っていて、それはどこか鍵盤ベースの音を思いだせはしなかったか。少なくても、R&Bにおける鍵盤ベースの恩恵をちゃんと知っている世代の奏者であると指摘したくなる味をスーザフォン奏者は抱えていた。とかなんとか、伝統/土着とそこからの飛び出し具合の共存のさせかたが変てこと思わせるものがいろいろあった。
グループが結成されて四半世紀近くたつが、若いときからやっているはずで、面々はパっと見40絡みという感じか。って、オリジナル・メンバーが誰なのかは調べを入れていなれていないが。アンコールはもろにニューオーリンズ的曲調を持つもので、するとバンドの音色が濃くなり、ブラスの絡みもより活き活きとしたと、それを歓迎したぼくには思えた。
▶過去の、ザ・ダーティ・ダズン・ブラス・バンド
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-7.htm
http://43142.diarynote.jp/?day=20040727
http://43142.diarynote.jp/200410071540230000/
http://43142.diarynote.jp/200705181811530000/
http://43142.diarynote.jp/201503060912185943/
▶過去の、ホール&オーツ/ジョン・オーツ
http://43142.diarynote.jp/200503240456350000/
http://43142.diarynote.jp/201103031015296753/
http://43142.diarynote.jp/201204091013123643/
その後、下北沢のシェルターに行って、フランスの新進エレクトニカ3人組のM.A.ビート!を見る。PC関連機器のサミー、キーボードやエレクトリック・ベースや縦笛のルイ、ドラムのエイドリアンの3人でフランスのナンシーで結成。EP『pushing forms』(BMM)をリリースしたときはサミーのソロ・プロジェクトであったが、今年出たフル・アルバム『Drowing for Love』(BMM。デジタル配信とアナログ盤、その二本立てによるリリース)から3人編成になっている。
その『Drowing for Love』には、少し驚かされた。電気音と生音の風情あふれるタペストリーともいうべき音の流れは、フランス流ワビサビというべきものを存分に感じさせる仕上がりであったから。また、随所にエスノ的な音使いの粋があって、それはかつてワールド・ミュージック推進地となったフランス発の現代表現であるとも痛感させられる。そして、実際の演奏もCDから得た興味をいろいろと広げるものであり、さすがに生ではより太く、ダンサブルな展開を見せてもいて、それについてもまっとうと思わせた。
しかし、そんなイケてる3人がまだ20代あたま(一人は大学生のよう)であるとは。確かに、顔つきはまだ若い。
<今日は、わりとすごしやすかった>
(リハがおして)18時すぎに取材をしたのは、そのM.A.ビートの面々。今日はわりと涼しい1日で、喫茶店の外のテーブルでインタヴューをしたのだが、快適だった。そのグループ名は、ハイセンスな音と異なり、“おいらの、ちん○ん”という意味を持つそう。なんと彼らは8月2日から26日の間、日本をツアー中。ど暑い中、すでに半分以上の行程をこなしてきているはずだが、ぜんぜん困憊している様子がなく、若いっていいナと思うことしきり。彼らは日本的な音の差し込みを見せる曲目も持つが、琴とかを購入したく思っているようだ。いかにも草食系のドラマーは、アート・ブレイキーとかアイドリス・ムハマッドが好きだそう。そういえば、ブルーノートやプレスティッジにリーダー作を残す変則リード奏者のジョージ・ブライスが来日中で、この8月にいろんな所で日本人リズム隊と公演を行っているのを今日知る。20日はモーション・ブルー・ヨコハマでもやるが、え〜んすでに予定を入れてしまっていて無理かなー。
まず、ふむふむと頷いたのは、その編成。手で叩くバスドラを中心とする打楽器奏者とスネアを中心とする打楽器奏者それぞれ1人、スーザフォン、テナー・サックス、2人のトランペット、2人のトロンボーンという、純パレード仕様の構成を保っていること。同地ブラス・バンド表現中興の祖たるザ・ダーティ・ダズン・ブラス・バンド(2002年7月30日、2004年7月27日、2004年9月17日、2007年5月15日 2004年9月17日、2015年3月5日)だって、ギタリストを入れるとともに、ライヴ・ショウにおいてはドラム・セットを用いていることを考えると、その編成は生理的に尊く見える。2人いる打楽器奏者は2人あわせてドラム・セットの音になるという感じもある。今回、バスドラの音があまり聞こえなかったのは残念だが。
その一方、レパートリーはわざとニューオーリンズと繋がらないものを持ってきていると思わせる。ホール&オーツ(2005年3月21日、2011年2月28日)の「アイ・キャン・ゴー・フォー・ザット」やマイケル・ジャクソン「ビリー・ジーン」とか、もう畑違いのポップ曲をぽんぽんとやる。彼らは昔からレゲエもやっていたがそれも危なげない。アレレと思ったのは、彼らはヒップホップ要素を取り込んでいることでも知られるが、ぼくが見た45分ではそれが皆無であったこと。頭の30分はどうだったのだろう。
曲によっては前列に立つ管楽器奏者の5人は一緒にヴォーカルを取る。そうなると、もうニューオーリンズ色もなくなってしまうわけだが、それを微妙なところでその立脚点とつないでいたのは、良く聞こえたスーザフォンによるベース音。ただし、そのエドワード・リーJr.の吹き口はどこがのぺっとした情緒を持っていて、それはどこか鍵盤ベースの音を思いだせはしなかったか。少なくても、R&Bにおける鍵盤ベースの恩恵をちゃんと知っている世代の奏者であると指摘したくなる味をスーザフォン奏者は抱えていた。とかなんとか、伝統/土着とそこからの飛び出し具合の共存のさせかたが変てこと思わせるものがいろいろあった。
グループが結成されて四半世紀近くたつが、若いときからやっているはずで、面々はパっと見40絡みという感じか。って、オリジナル・メンバーが誰なのかは調べを入れていなれていないが。アンコールはもろにニューオーリンズ的曲調を持つもので、するとバンドの音色が濃くなり、ブラスの絡みもより活き活きとしたと、それを歓迎したぼくには思えた。
▶過去の、ザ・ダーティ・ダズン・ブラス・バンド
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-7.htm
http://43142.diarynote.jp/?day=20040727
http://43142.diarynote.jp/200410071540230000/
http://43142.diarynote.jp/200705181811530000/
http://43142.diarynote.jp/201503060912185943/
▶過去の、ホール&オーツ/ジョン・オーツ
http://43142.diarynote.jp/200503240456350000/
http://43142.diarynote.jp/201103031015296753/
http://43142.diarynote.jp/201204091013123643/
その後、下北沢のシェルターに行って、フランスの新進エレクトニカ3人組のM.A.ビート!を見る。PC関連機器のサミー、キーボードやエレクトリック・ベースや縦笛のルイ、ドラムのエイドリアンの3人でフランスのナンシーで結成。EP『pushing forms』(BMM)をリリースしたときはサミーのソロ・プロジェクトであったが、今年出たフル・アルバム『Drowing for Love』(BMM。デジタル配信とアナログ盤、その二本立てによるリリース)から3人編成になっている。
その『Drowing for Love』には、少し驚かされた。電気音と生音の風情あふれるタペストリーともいうべき音の流れは、フランス流ワビサビというべきものを存分に感じさせる仕上がりであったから。また、随所にエスノ的な音使いの粋があって、それはかつてワールド・ミュージック推進地となったフランス発の現代表現であるとも痛感させられる。そして、実際の演奏もCDから得た興味をいろいろと広げるものであり、さすがに生ではより太く、ダンサブルな展開を見せてもいて、それについてもまっとうと思わせた。
しかし、そんなイケてる3人がまだ20代あたま(一人は大学生のよう)であるとは。確かに、顔つきはまだ若い。
<今日は、わりとすごしやすかった>
(リハがおして)18時すぎに取材をしたのは、そのM.A.ビートの面々。今日はわりと涼しい1日で、喫茶店の外のテーブルでインタヴューをしたのだが、快適だった。そのグループ名は、ハイセンスな音と異なり、“おいらの、ちん○ん”という意味を持つそう。なんと彼らは8月2日から26日の間、日本をツアー中。ど暑い中、すでに半分以上の行程をこなしてきているはずだが、ぜんぜん困憊している様子がなく、若いっていいナと思うことしきり。彼らは日本的な音の差し込みを見せる曲目も持つが、琴とかを購入したく思っているようだ。いかにも草食系のドラマーは、アート・ブレイキーとかアイドリス・ムハマッドが好きだそう。そういえば、ブルーノートやプレスティッジにリーダー作を残す変則リード奏者のジョージ・ブライスが来日中で、この8月にいろんな所で日本人リズム隊と公演を行っているのを今日知る。20日はモーション・ブルー・ヨコハマでもやるが、え〜んすでに予定を入れてしまっていて無理かなー。
ディアンジェロ&ザ・ヴァンガード
2015年8月18日 音楽▶臨海副都心・ゼップ東京。43分おしで、ショウは始まった。▶彼らのライヴを見た人は皆太鼓判という感じだったが、なるほど素晴らしい。Dさん、やはり天賦の才能を持っているな。▶ギターを持ったり、キーボードの前に座ったり、立って歌ったりする本人に加え、2ギター、キーボード、ベース、ドラム、テナー・サックス、トランペット、2男性コーラス、女性コーラスという布陣にてパフォーマンス。▶2人のギタリストのうち一人はジミ・ヘンドリックス度高し。と思ったら、なんと元ザ・タイムのジミ・ヘンドリックス耽溺野郎のジェシー・ジョンソンのよう。ぼくはそうじゃない方の臨機応変なギター演奏に惚れた。そしたら、アイザイア・シャーキー(2012年9月21日、2013年9月28日)ぢゃん。▶ベースは、その丹精なシルエットで英国人ピノ・パラディーノ(2006年12月22日、2008年11月17日、2010年10月26日、2012年9月21日)と分る。おそらく、ザ・ヴァンガードの最年長者(彼は1957年生まれ)で、唯一の白人か。しかし、彼はいまだいろんなサポートをしていて、ロードに出るのも苦にならないんだろうな。▶例の短冊状のシンバルが配置されている(今回は二つ)ことで、ドラマーはクリス・デイヴ(2009年4月13日、2009年12月19日 、2010年12月16日、2012年9月21日、2013年9月28日)であるとすぐ了解。この晩の彼のドラム音は、ぼくの好みから言えば人口的になりすぎてて良くない。デカい会場でのライヴだと、それは致し方ないことであるのか。でも、バンド・サウンドの土台は確かに彼が担っていた。▶女性コーラスのジョイ・ギランは、1990年代にキャピトルからリーダー作を出していた人。とかなんとか、ちゃんとキャリアを持つ人をバンドに入れているあたりは、過去を大切にし、繋がることを標榜するディアンジェロの姿勢が出たものであると思う。トランペットのキーヨン・ハロルドもクリス・クロス(ちゃんとしたジャズ・レーベル)からリーダー作を出しているよな。▶有機的に絡むバンド・サウンドにうなづきつつ、そうかと思ったのは、彼らはプリセット音は使わず、生音だけで勝負しているようであったこと。そこに、こだわりを持つ音楽家の自負を見いだすのはあまりに容易すぎる。▶そして、アーティスト名義がディアンジェロ&ザ・ヴァンガードとグループ名にしているところにも、グループ力学〜サウンドの狙いは出ているだろう。▶1曲目「エイント・ザット・イージー」の際はかぶっていた帽子のためもあってか、スライ・ストーン(2008年8月31日、2008年9月2日、2010年1月20日)的色彩強し。だが、帽子を取ったら、遠目にはおカマのおばさんみたいに見えた。失礼。▶アルバムのように、プリンス(2002年11月19日)っぽいと思わせるところは基本あまりなし。やっぱり、ディアンジェロは骨が太く、Pのような妖しさよりは、充実した王道感が出るからではないか。▶その一方、JBの影響を感じさせたのは、アルバムから受ける所感をはるかに超える。とくに、本編最後の「シュガー・ダディ」とアンコールのメドレーはJBビートの技あり展開が繰り広げられて、それに触れるだけでも、先達の逸表現に薫陶を受けた末にあるディアンジェロの現代的才覚がくっきりと浮かび上がる。▶その際の、JB(2000年8月5日)パターン+アルファという感じの二管のホーン音がまたよろしい。他の曲でもセクション音は何気に耳をひくところがあって、そういう部分にも肉声群をもり立てるバンド・サウンドの良さは顕われる。▶つきるところ、JB以降の米国黒人音楽の積み重ねの精華、そしてその総体から一歩前へ出ようとする創造性に満ちあふれていた実演……。堪能、満足、もっとディアンジェロ表現を受けたい。とともに、ジェイムズ・ブラウンの気の遠くなるようなすごさも、彼を見て強く再認識。▶そして、ぼくはディアンジェロが“メサイア”であることも、生理的におおいに実感。▶出演者の面々、かなり喜んでいる感じもあって、次回はそんなに間が空かずにやってきそうという期待が持てたかにゃ。▶それから、曲はほぼ切れ目なしで、送り出された。それ、DJ感覚経由としていいのか。▶この晩のことは、日経新聞電子版にそれなりの量で書きます。
▶過去の、ピノ・パラディーノ
http://43142.diarynote.jp/?day=20061222
http://43142.diarynote.jp/200811201240456237/
http://43142.diarynote.jp/?day=20101026
http://43142.diarynote.jp/?day=20120921
▶過去の、アイザイア・シャーキー
http://43142.diarynote.jp/?day=20120921
http://43142.diarynote.jp/?day=20130928
▶過去の、クリス・デイヴ
http://43142.diarynote.jp/200904150840164356/
http://43142.diarynote.jp/201001051625155901/
http://43142.diarynote.jp/201012171104366095/
http://43142.diarynote.jp/?day=20120921
http://43142.diarynote.jp/?day=20130928
▶過去の、スライ・ストーン
http://43142.diarynote.jp/200809011923060000/
http://43142.diarynote.jp/200809071428140000/
http://43142.diarynote.jp/201001211346277187/
▶過去のプリンス
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-11.htm
▶過去の、ジェイムズ・ブラウン
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-8.htm サマーソニック初日
<今日の、お会いできて光栄です>
開演前に、会場でなんとエンディア・ダヴェンポート(2010年2月22日)を紹介される。おお、きっちり精悍、ちゃんとキメた格好していて現役感あり。身長はイメージより、大きくなかった。ザ・ブラン・ニュー・ヘヴィーズ(1999年8月2日、2010年2月22日、2013年9月18日、2014年10月23日)を経て彼女がV2から1998年にセルフタイトルのソロ・アルバムを出した(ダラス・オースティン制作。自作曲を中心に、ブライアン・ブレイド〜2000年12月6日、2001年8月3日、2002年8月25日、2004年2月9日、2008年9月4日、2009年7月20日、2011年5月12日、2012年1月16日、2012年3月15日 、2012年5月22日、2014年2月12日、2014年4月14日、2015年5月27日〜との共作曲やニール・ヤング〜2001年7月28日〜曲のカヴァーもあった)ときに、電話インタヴューしたことがあった。そのとき、今はニューオーリンズに住んでいて、自分でレンガを積んだりして家を作っているなんて呑気なことを言っていたよなー。そういえば、その『エンディア・ダヴェンポート』にはリバース・ブラス・バンド(2007年2月6日)ともろに重なった自作のセカンド・ライン曲「ゲタウェイ」もあった。ブラスの咆哮と彼女のグイのり歌唱が拮抗する、好曲。もし、ぼくがニューオーリンズ・ブラス・バンド流れのコンピレーションを組むとしたら、入れたくなる曲だな。そんな彼女は東京に今住んでいるらしく、びっくり。
▶過去の、エンディア・ダヴェンポート
http://43142.diarynote.jp/201002280939559070/
▶過去の、ザ・ブラン・ニュー・ヘヴィーズ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/augustlive.htm
http://43142.diarynote.jp/201002280939559070/
http://43142.diarynote.jp/201309201841355632/
http://43142.diarynote.jp/201410251056112035/
▶過去の、ブライアン・ブレイド
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-12.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-8.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/framepagelive.htm
http://43142.diarynote.jp/200402091738240000/
http://43142.diarynote.jp/200809071429250000/
http://43142.diarynote.jp/200908061810483865/
http://43142.diarynote.jp/201105140859559227/
http://43142.diarynote.jp/201201171011033219/
http://43142.diarynote.jp/201203161146266803/
http://43142.diarynote.jp/201205301327209613/
http://43142.diarynote.jp/?day=20140212
http://43142.diarynote.jp/201404161959228005/
http://43142.diarynote.jp/201505281537538677/
▶過去の、ニール・ヤング
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-7.htm
▶過去の、リバース・ブラス・バンド
http://43142.diarynote.jp/200702122331460000/
▶過去の、ピノ・パラディーノ
http://43142.diarynote.jp/?day=20061222
http://43142.diarynote.jp/200811201240456237/
http://43142.diarynote.jp/?day=20101026
http://43142.diarynote.jp/?day=20120921
▶過去の、アイザイア・シャーキー
http://43142.diarynote.jp/?day=20120921
http://43142.diarynote.jp/?day=20130928
▶過去の、クリス・デイヴ
http://43142.diarynote.jp/200904150840164356/
http://43142.diarynote.jp/201001051625155901/
http://43142.diarynote.jp/201012171104366095/
http://43142.diarynote.jp/?day=20120921
http://43142.diarynote.jp/?day=20130928
▶過去の、スライ・ストーン
http://43142.diarynote.jp/200809011923060000/
http://43142.diarynote.jp/200809071428140000/
http://43142.diarynote.jp/201001211346277187/
▶過去のプリンス
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-11.htm
▶過去の、ジェイムズ・ブラウン
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-8.htm サマーソニック初日
<今日の、お会いできて光栄です>
開演前に、会場でなんとエンディア・ダヴェンポート(2010年2月22日)を紹介される。おお、きっちり精悍、ちゃんとキメた格好していて現役感あり。身長はイメージより、大きくなかった。ザ・ブラン・ニュー・ヘヴィーズ(1999年8月2日、2010年2月22日、2013年9月18日、2014年10月23日)を経て彼女がV2から1998年にセルフタイトルのソロ・アルバムを出した(ダラス・オースティン制作。自作曲を中心に、ブライアン・ブレイド〜2000年12月6日、2001年8月3日、2002年8月25日、2004年2月9日、2008年9月4日、2009年7月20日、2011年5月12日、2012年1月16日、2012年3月15日 、2012年5月22日、2014年2月12日、2014年4月14日、2015年5月27日〜との共作曲やニール・ヤング〜2001年7月28日〜曲のカヴァーもあった)ときに、電話インタヴューしたことがあった。そのとき、今はニューオーリンズに住んでいて、自分でレンガを積んだりして家を作っているなんて呑気なことを言っていたよなー。そういえば、その『エンディア・ダヴェンポート』にはリバース・ブラス・バンド(2007年2月6日)ともろに重なった自作のセカンド・ライン曲「ゲタウェイ」もあった。ブラスの咆哮と彼女のグイのり歌唱が拮抗する、好曲。もし、ぼくがニューオーリンズ・ブラス・バンド流れのコンピレーションを組むとしたら、入れたくなる曲だな。そんな彼女は東京に今住んでいるらしく、びっくり。
▶過去の、エンディア・ダヴェンポート
http://43142.diarynote.jp/201002280939559070/
▶過去の、ザ・ブラン・ニュー・ヘヴィーズ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/augustlive.htm
http://43142.diarynote.jp/201002280939559070/
http://43142.diarynote.jp/201309201841355632/
http://43142.diarynote.jp/201410251056112035/
▶過去の、ブライアン・ブレイド
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-12.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-8.htm
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http://43142.diarynote.jp/200402091738240000/
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▶過去の、ニール・ヤング
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-7.htm
▶過去の、リバース・ブラス・バンド
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ヴィンテージ・トラブル。矢野顕子トリオ
2015年8月20日 音楽 ついにブルーノート発の新作がリリースされたLAの4人組バンド(2012年8月20日、2014年8月20日)のライヴを新宿・ReNYで見る。へえ、こんなハコがあったのか。そこそこ高さのあるステージを半円型のフロアが囲む作りで、渋谷のクラブクアトロなんかよりずっと広い。
例によりビシっと格好を決めた4人は、勘所を掴みつつ好演。その美味しさは過去の2回のショウの文章を参照してほしいが、客の反応も一番だった今回が一番密度が濃かったかもしれない。ぼくは彼らのことをロッキン・ソウル・バンドと記したりもするが、彼らに関しては、ロック・ファンが聞くとソウルに聞こえ、ソウル・ファンが聞くとロックに聞こえるという話があったりする。
▶過去の、ヴィンテージ・トラブル
http://43142.diarynote.jp/201209121315025654/
http://43142.diarynote.jp/201408210931581467/
そして、サクッと南青山に移動。ワン・アンド・オンリーな天衣無縫シンガー/ピアニスト(2004年7月20日、2008年8月3日、2008年12月14日、2009年8月19日、2009年9月4日、2009年12月13日、2010年12月12日、2011年9月9日、2011年12月11日、2012年8月21日、2013年8月11日、2013年11月30日、2014年8月7日)の毎年恒例のブルーノート東京のショウに臨む。
ベースや鍵盤のウィル・リー(2008年12月7日、2009年8月19日、2012年8月21日、2012年11月26日、2013年12月5日、2014年8月7日)とドラムのクリストファー・パーカー(2009年8月19日、2012年8月21日、2014年8月7日)というずっと続けられているトリオによるものだが、エレクトロ要素を差し込むようになった前回から、より活性していると思わずにはいられず。昨年リリース作の志向に沿った音楽傾向を入れることで、3人はあらたな玩具を見つけたかのように、嬉々として表現にあたっている。
前回は新作曲から披露した曲も多かったが、今回はこのトリオ回路で普段は矢野がやらない曲をフレッシュに届けたいという意図がよりあったのではないか。矢野が候補に出した曲を3人でNYであーだこーだと楽しんでリハーサルをしたんだろうなというのが、なんか伝わってきたような。
「クマ」や「DAVID」など矢野の旧曲をあり、矢野が大好きというイリノイ州出身のシンガー・ソングライターのジョナサ・ブルックの2014年作『My Mother Has 4 Noses』(Bad Dog。ギル・ゴールドスタイン〜2004年2月13日、2015年3月23日〜やジェイムズ・ジナス〜2012年1月13日、2012年3月3日 、2013年9月3日、2014年9月7日、2015年3月3日〜やスティーヴ・ガッド〜2004年1月27日、2010年12月1日、2012年11月26日、2013年9 月3日、2004年1月27日、2010年12月1日、2012年11月26日、2013年9 月3日〜らが参加。その昔、ミシェル・ンデゲオチェロ〜2002年6月18日、2003年11月18日、2003年11月22日、2008年5月7日、2009年5月15日、2013年11月18日、2014年7月14日〜が入ったアルバムもあったよな)に入っていた「タイム」やデイヴィッド・シルヴィアン(2004年4月24日)と坂本龍一(2011年8月7日、2012年3月21日、2012年8月12日、2013年8月11日)が作った「バンブー・ハウス」といった選曲もあり。それらが、三人のこんな開き方はどう?、こうしちゃう?的な寛いだ創意のやりとりが見える行き方で、送り出される。また、9月に出るという新作からの曲(少し、エレクトロ)も披露した。
それにしても、矢野の歌は輝き、指さばきも映える。改めて、すごい才と頷く。彼女を敬愛する海外のミュージシャンは少なくないだろうが、彼女の知名度が欧米の一般の人々に広がっていないのはどうしようもない不幸であると、ぼくはショウに触れながらふと思った。
▶過去の、矢野
http://43142.diarynote.jp/200407200015350000/
http://43142.diarynote.jp/200808090220110000/
http://43142.diarynote.jp/200812281440093394/
http://43142.diarynote.jp/200908221621447408/
http://43142.diarynote.jp/200909120647256771/
http://43142.diarynote.jp/201001051622194305/
http://43142.diarynote.jp/201012131714372906/
http://43142.diarynote.jp/201109151818437240/
http://43142.diarynote.jp/201112191449196187/
http://43142.diarynote.jp/201209180912154167/
http://43142.diarynote.jp/?day=20130811
http://43142.diarynote.jp/201312051627467488/
http://43142.diarynote.jp/201408091058201133/
▶過去の、ウィル・リー
http://43142.diarynote.jp/200812150312308154/
http://43142.diarynote.jp/?day=20090819
http://43142.diarynote.jp/201209180912154167/
http://43142.diarynote.jp/201212101904379741/
http://43142.diarynote.jp/201312171510083393/
http://43142.diarynote.jp/201408091058201133/
▶過去の、クリス・パーカー
http://43142.diarynote.jp/?day=20090819
http://43142.diarynote.jp/201209180912154167/
http://43142.diarynote.jp/201408091058201133/
▶過去のギル・ゴールトスタイン
http://43142.diarynote.jp/?day=20150323
http://43142.diarynote.jp/200402171832080000/
▶過去の、ジャイムス・ジナス
http://43142.diarynote.jp/201201141645353138/
http://43142.diarynote.jp/201203062005542291/ ハービー・ハンコック
http://43142.diarynote.jp/201309051241384602/
http://43142.diarynote.jp/201409100930206205/ ハービー・ハンコック
http://43142.diarynote.jp/201503041619591535/
▶過去の、スティーヴ・ガッド
http://43142.diarynote.jp/200402051855170000/
http://43142.diarynote.jp/201012051903113851/
http://43142.diarynote.jp/201212101904379741/
http://43142.diarynote.jp/201312171510083393/
http://43142.diarynote.jp/201410220711345595/
▶過去の、ミシェル・ンデゲオチェロ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-6.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-11.htm
http://43142.diarynote.jp/200805090836380000/
http://43142.diarynote.jp/200905161026033788/
http://43142.diarynote.jp/201311191050581790/
http://43142.diarynote.jp/201407151135353688/
▶過去の、デイヴィッド・シルヴィアン
http://43142.diarynote.jp/200404271931000000/
▶過去の、坂本龍一
http://43142.diarynote.jp/?day=20110807
http://43142.diarynote.jp/?day=20120321
http://43142.diarynote.jp/?day=20120812
http://43142.diarynote.jp/?day=20130811
<今日の、季節ネタ>
今週は降雨もたびたびあったりし、気温は少し低目。このまま秋になっちぇと夏に疲れたぼくは思うのだが、陽が暮れるのも早くなってきている。今日ライヴに向かうために外に出たら、一頃よりも大分暗くて、秋が近づいていることを実感しました。
例によりビシっと格好を決めた4人は、勘所を掴みつつ好演。その美味しさは過去の2回のショウの文章を参照してほしいが、客の反応も一番だった今回が一番密度が濃かったかもしれない。ぼくは彼らのことをロッキン・ソウル・バンドと記したりもするが、彼らに関しては、ロック・ファンが聞くとソウルに聞こえ、ソウル・ファンが聞くとロックに聞こえるという話があったりする。
▶過去の、ヴィンテージ・トラブル
http://43142.diarynote.jp/201209121315025654/
http://43142.diarynote.jp/201408210931581467/
そして、サクッと南青山に移動。ワン・アンド・オンリーな天衣無縫シンガー/ピアニスト(2004年7月20日、2008年8月3日、2008年12月14日、2009年8月19日、2009年9月4日、2009年12月13日、2010年12月12日、2011年9月9日、2011年12月11日、2012年8月21日、2013年8月11日、2013年11月30日、2014年8月7日)の毎年恒例のブルーノート東京のショウに臨む。
ベースや鍵盤のウィル・リー(2008年12月7日、2009年8月19日、2012年8月21日、2012年11月26日、2013年12月5日、2014年8月7日)とドラムのクリストファー・パーカー(2009年8月19日、2012年8月21日、2014年8月7日)というずっと続けられているトリオによるものだが、エレクトロ要素を差し込むようになった前回から、より活性していると思わずにはいられず。昨年リリース作の志向に沿った音楽傾向を入れることで、3人はあらたな玩具を見つけたかのように、嬉々として表現にあたっている。
前回は新作曲から披露した曲も多かったが、今回はこのトリオ回路で普段は矢野がやらない曲をフレッシュに届けたいという意図がよりあったのではないか。矢野が候補に出した曲を3人でNYであーだこーだと楽しんでリハーサルをしたんだろうなというのが、なんか伝わってきたような。
「クマ」や「DAVID」など矢野の旧曲をあり、矢野が大好きというイリノイ州出身のシンガー・ソングライターのジョナサ・ブルックの2014年作『My Mother Has 4 Noses』(Bad Dog。ギル・ゴールドスタイン〜2004年2月13日、2015年3月23日〜やジェイムズ・ジナス〜2012年1月13日、2012年3月3日 、2013年9月3日、2014年9月7日、2015年3月3日〜やスティーヴ・ガッド〜2004年1月27日、2010年12月1日、2012年11月26日、2013年9 月3日、2004年1月27日、2010年12月1日、2012年11月26日、2013年9 月3日〜らが参加。その昔、ミシェル・ンデゲオチェロ〜2002年6月18日、2003年11月18日、2003年11月22日、2008年5月7日、2009年5月15日、2013年11月18日、2014年7月14日〜が入ったアルバムもあったよな)に入っていた「タイム」やデイヴィッド・シルヴィアン(2004年4月24日)と坂本龍一(2011年8月7日、2012年3月21日、2012年8月12日、2013年8月11日)が作った「バンブー・ハウス」といった選曲もあり。それらが、三人のこんな開き方はどう?、こうしちゃう?的な寛いだ創意のやりとりが見える行き方で、送り出される。また、9月に出るという新作からの曲(少し、エレクトロ)も披露した。
それにしても、矢野の歌は輝き、指さばきも映える。改めて、すごい才と頷く。彼女を敬愛する海外のミュージシャンは少なくないだろうが、彼女の知名度が欧米の一般の人々に広がっていないのはどうしようもない不幸であると、ぼくはショウに触れながらふと思った。
▶過去の、矢野
http://43142.diarynote.jp/200407200015350000/
http://43142.diarynote.jp/200808090220110000/
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▶過去の、ウィル・リー
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▶過去の、クリス・パーカー
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▶過去のギル・ゴールトスタイン
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▶過去の、ジャイムス・ジナス
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▶過去の、スティーヴ・ガッド
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▶過去の、ミシェル・ンデゲオチェロ
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▶過去の、デイヴィッド・シルヴィアン
http://43142.diarynote.jp/200404271931000000/
▶過去の、坂本龍一
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<今日の、季節ネタ>
今週は降雨もたびたびあったりし、気温は少し低目。このまま秋になっちぇと夏に疲れたぼくは思うのだが、陽が暮れるのも早くなってきている。今日ライヴに向かうために外に出たら、一頃よりも大分暗くて、秋が近づいていることを実感しました。
勅使河原三朗 灰野敬二 MERZBOW
2015年8月21日 音楽 世界的日本人ノイズ音楽家と、大学教授もしている舞踏大家のお手合わせ公演、代官山・晴れたら空に豆まいて。もちろん混んでいて、後からはステージの全貌を捉えるのは困難ナリ。客の外国人比率、高め。
演奏陣は最初のほう、2人とも機材のツマミをいじってノイズの波を出す。濁音の大海だア。20分ぐらいはそうだった? そのうち、MERZBOW/秋田昌美は自作だろう楽器をギターのように抱えて、音を出し始める。一方の灰野敬二(2008年9月25日、2014年1月8日)はマイクを手にとり詠唱をした(←それ、とても存在感あり)り、ギターを弾いたりもする。その際の、エモーショナルな姿は胸を打つな。という感じで、表現総体はどんどんダイナミックに動いていき、ストーリー性を帯びて行く。灰野はダミ声でも肉声を出すが、それに触れ、装置音もギター音も肉声も、併置すべき回路を持っていると思わされる。筋が通っているし、どれにも得難い肉体性があった。
その二人の媒介となる勅使河原三朗の動きについては、ちゃんと見えないこともあり、よく分らず。音楽だと音や音による空気の波動だけでも理解の手助けになるが、舞踏は見えないとお手上げ。静かな場でやると、見えなくても踊り手の“気”のようなものが伝わってくるのかもしれないが。ちゃんと理解できたのは、抑制する作法を取っていて、動きは大きくない、ということ。
一度、灰野のギター音に合わせてエア・ギターもやったが、それには退く。二人の音を受け、自分の感覚と肉体を介して反応し直しているわけで、なにもそんな直接的なことをしなくてもいいじゃないか。ただし、特徴的なノイズ音を受け、それを口から出すのを模すようなパフォーマンスには、これはアリだと頷く。門外漢としては、音と重なりきっていないという感想を得たが(もしくは、演奏者が舞踏に合わせきれなかったという言い方もできるか)、あのアヴァンな大きな音とステージ中央で生身一つで対峙する様には尊いものを感じずにはいられなかった。
パフォーマンス時間は1時間の予定と聞いていたんだが、彼らは切れ目なしにきっちり2時間やった。そして、アンコールにも応える。これはどうしたことか。ノリノリになった? 当人たちも意義を感じたからと、判断したい。コスモスと言えるものをぽっかりと出していたと、ぼくは感じました。
▶過去の、灰野
http://43142.diarynote.jp/201401141413008927/
http://43142.diarynote.jp/200809270215092074/
<今日の、耳>
会場入りして、ステージ背後にスピーカーが壁のように並べられていて、フフフ。今年一番デカい音の波を受けたな。耳が完全に死にました。出演者は1953年、1952年、1956年の生まれ。3人とも結構な年齢だが、やっていることも含めて、お若い。演奏陣の二人はともに長髪、サングラス。その容貌に触れ、禿げないのはある種のスタンス表明になりえると思った?
演奏陣は最初のほう、2人とも機材のツマミをいじってノイズの波を出す。濁音の大海だア。20分ぐらいはそうだった? そのうち、MERZBOW/秋田昌美は自作だろう楽器をギターのように抱えて、音を出し始める。一方の灰野敬二(2008年9月25日、2014年1月8日)はマイクを手にとり詠唱をした(←それ、とても存在感あり)り、ギターを弾いたりもする。その際の、エモーショナルな姿は胸を打つな。という感じで、表現総体はどんどんダイナミックに動いていき、ストーリー性を帯びて行く。灰野はダミ声でも肉声を出すが、それに触れ、装置音もギター音も肉声も、併置すべき回路を持っていると思わされる。筋が通っているし、どれにも得難い肉体性があった。
その二人の媒介となる勅使河原三朗の動きについては、ちゃんと見えないこともあり、よく分らず。音楽だと音や音による空気の波動だけでも理解の手助けになるが、舞踏は見えないとお手上げ。静かな場でやると、見えなくても踊り手の“気”のようなものが伝わってくるのかもしれないが。ちゃんと理解できたのは、抑制する作法を取っていて、動きは大きくない、ということ。
一度、灰野のギター音に合わせてエア・ギターもやったが、それには退く。二人の音を受け、自分の感覚と肉体を介して反応し直しているわけで、なにもそんな直接的なことをしなくてもいいじゃないか。ただし、特徴的なノイズ音を受け、それを口から出すのを模すようなパフォーマンスには、これはアリだと頷く。門外漢としては、音と重なりきっていないという感想を得たが(もしくは、演奏者が舞踏に合わせきれなかったという言い方もできるか)、あのアヴァンな大きな音とステージ中央で生身一つで対峙する様には尊いものを感じずにはいられなかった。
パフォーマンス時間は1時間の予定と聞いていたんだが、彼らは切れ目なしにきっちり2時間やった。そして、アンコールにも応える。これはどうしたことか。ノリノリになった? 当人たちも意義を感じたからと、判断したい。コスモスと言えるものをぽっかりと出していたと、ぼくは感じました。
▶過去の、灰野
http://43142.diarynote.jp/201401141413008927/
http://43142.diarynote.jp/200809270215092074/
<今日の、耳>
会場入りして、ステージ背後にスピーカーが壁のように並べられていて、フフフ。今年一番デカい音の波を受けたな。耳が完全に死にました。出演者は1953年、1952年、1956年の生まれ。3人とも結構な年齢だが、やっていることも含めて、お若い。演奏陣の二人はともに長髪、サングラス。その容貌に触れ、禿げないのはある種のスタンス表明になりえると思った?
ドナルド・ハリソン・クインテット
2015年8月22日 音楽 ニューオーリンズといろんな部分で繋がっているアルト・サックス奏者(2014年8月25日)のちょうど1年ぶりの来日公演。丸の内・コットンクラブ、セカンド・ショウ。若手を擁するバンドはピアニストをのぞいては前回と同じ。ジェラルド・クレイトン(2007年9月10日、2008年9月16日、2009年6月7日、2009年9月3日、2011年10月6日)みたいなヘア・スタイルのザッカイ・カーティス(ピアノ)は2000年代中期にハリソン・バンドで演奏するとともに、その後はクリスチャン・スコット(2008年7月23日、2008年9月10日、2009年1月31日、2009年9月15日、2010年9月3日、2011年12月17日)のグループに入ったりもしてきた人。彼、端正な指さばきを見せたな。ドラマーのジョー・ダイソンは7月初旬のドクター・ロニー・スミス公演(2015年7月2日)で来日したばかりだ。
純ジャズからニューオーリンズR&Bへ、という流れも前回と同様。とはいえ、受けた所感はそれなりに異なるところもあったな。ザクっと言えば、よりジャズっぽかった。白いジャケットに赤いネクタイのハリソンは、“暖簾に腕押し”と言いたくなるフレーズを4ビートのサウンドにのって積み上げる。途中で、チャーリー・パーカー曲もうれしそうに演奏する。やっぱり、この世代ぐらいまでのアルト・サックス奏者はつまるところパーカーなのだなと、思わずにはいられず。ハリソンは前回のように、パーカッションを叩くこともなし。それで、40分強ずずいと進む。
そして、1曲ポップなフュージョン調曲をやった末に、唐突にニューオーリンズ路線に転換。ハリソンはサックスを置いて、延々と歌いっぱなし。ベーシストはエレクトリック・ベースに持ち替える。バンドの音が急に太くなる(笑い)。延々となされた「ヘイ・ポッキー・アウェイ」(ザ・ミーターズ)でハリソンは無理矢理満場の客を立たせる。この場面だけ見る人が見たら、なんと壮絶に受けまくったショウかと思うだろう。今回、場内練り歩きはなし。ライヴ直後のサイン会はあり。
▶過去の、ドナルド・ハリソン
http://43142.diarynote.jp/201408260930269988/
▶過去の、ジェラルド・クレイトン
http://43142.diarynote.jp/200709171108570000/
http://43142.diarynote.jp/200809171409066704/
http://43142.diarynote.jp/200906091637138003/
http://43142.diarynote.jp/200909120646397236/
http://43142.diarynote.jp/201110091258307349/
▶過去の、ドクター・ロニー・スミス
http://43142.diarynote.jp/201507030846173120/
▶過去の、クリスチャン・スコット
http://43142.diarynote.jp/200709171108570000/
http://43142.diarynote.jp/200809171409066704/
http://43142.diarynote.jp/200906091637138003/
http://43142.diarynote.jp/200909120646397236/
http://43142.diarynote.jp/201110091258307349/
<今日の、暗喩>
パーカーの曲をやる前に、ハリソンは「チャーリー・パーカーを聞いたことのある人は?」と客に問う。そして、続けて「ジョン・コルトレーンを聞いたことは?」、「ザ・ビートルズは?」、「2パックは?」といった感じで、次々アーティストの名前を出して、働きかける。今回ははみだし度数は前回公演より少なかったが、その他愛のない問いかけでオレの表現はいろんなものとつなっがっているという気持ちを出しているように思えた。
純ジャズからニューオーリンズR&Bへ、という流れも前回と同様。とはいえ、受けた所感はそれなりに異なるところもあったな。ザクっと言えば、よりジャズっぽかった。白いジャケットに赤いネクタイのハリソンは、“暖簾に腕押し”と言いたくなるフレーズを4ビートのサウンドにのって積み上げる。途中で、チャーリー・パーカー曲もうれしそうに演奏する。やっぱり、この世代ぐらいまでのアルト・サックス奏者はつまるところパーカーなのだなと、思わずにはいられず。ハリソンは前回のように、パーカッションを叩くこともなし。それで、40分強ずずいと進む。
そして、1曲ポップなフュージョン調曲をやった末に、唐突にニューオーリンズ路線に転換。ハリソンはサックスを置いて、延々と歌いっぱなし。ベーシストはエレクトリック・ベースに持ち替える。バンドの音が急に太くなる(笑い)。延々となされた「ヘイ・ポッキー・アウェイ」(ザ・ミーターズ)でハリソンは無理矢理満場の客を立たせる。この場面だけ見る人が見たら、なんと壮絶に受けまくったショウかと思うだろう。今回、場内練り歩きはなし。ライヴ直後のサイン会はあり。
▶過去の、ドナルド・ハリソン
http://43142.diarynote.jp/201408260930269988/
▶過去の、ジェラルド・クレイトン
http://43142.diarynote.jp/200709171108570000/
http://43142.diarynote.jp/200809171409066704/
http://43142.diarynote.jp/200906091637138003/
http://43142.diarynote.jp/200909120646397236/
http://43142.diarynote.jp/201110091258307349/
▶過去の、ドクター・ロニー・スミス
http://43142.diarynote.jp/201507030846173120/
▶過去の、クリスチャン・スコット
http://43142.diarynote.jp/200709171108570000/
http://43142.diarynote.jp/200809171409066704/
http://43142.diarynote.jp/200906091637138003/
http://43142.diarynote.jp/200909120646397236/
http://43142.diarynote.jp/201110091258307349/
<今日の、暗喩>
パーカーの曲をやる前に、ハリソンは「チャーリー・パーカーを聞いたことのある人は?」と客に問う。そして、続けて「ジョン・コルトレーンを聞いたことは?」、「ザ・ビートルズは?」、「2パックは?」といった感じで、次々アーティストの名前を出して、働きかける。今回ははみだし度数は前回公演より少なかったが、その他愛のない問いかけでオレの表現はいろんなものとつなっがっているという気持ちを出しているように思えた。
ジェシ・ヴァン・ルーラー
2015年8月24日 音楽 終演後、ステージ前に出向き、ルーラー(2004年4月6日)の機材を写真に収めようとする人が次々と。入りもとっても良かったが、何気にジャズ・ギター・ヒーローなんだなと思わせられた。丸の内・コットンクラブ、セカンド・ショウ。
確かに、現代感覚を秘めつつ、今もっともジャズ・ギターらしいジャズ・ギターを弾く人かも知れぬと、頷く。彼の新作『ファントム』はジョー・ヘンダーソン曲をトリオで紐解いた内容を持つが、同作に負うカタチでこの晩のパフォーマンスは持たれたがゆえ、余計にそう感じるという部分はあったかもしれぬが。
全員、オランダ人。ギブソンの1970年代初頭のセミアコ希少モデルをピック弾きと指弾きの混合で弾く彼をサポートする2人は、新作参加者と同じ。アルコ弾きも要所でするベースのクレメンス・ヴァン・デル・フィーンは生理的に立ったラインを弾く人物だが、ドラマーのヨースト・ヴァン・サイクは本当に旧ジャズ文脈にある叩き方をしていて、あららあ。バスドラがリズム・パターンの骨格を作るのではなく、完全にアクセント音として入れられるタイプのドラミングって、けっこう久しぶりに聞くような。彼、40歳ぐらいだろうけど、異彩を放っておったな。なんか、いかにもオランダ人みたいな風体の彼を見ながら、3人をオランダ人のサッカー選手にたとえるなら……なんてことを、このショウに触れながら一瞬考えた。
▶過去の、ジェシ・ヴァン・ルーラー
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-4.htm
<今日の、スタンダード>
ビリー・ストレイホーンが1930年代に作った「ラッシュ・ライフ」を演奏したが、いい曲だなとしみじみ。酒にまつわる曲だが、この晩もよく飲んだなー。この前のジェフ・ニーヴ(2010年11月11日、2014年3月11日、2015年6月16日)も独自の解釈で「ラッシュ・ライフ」をやっていたが、今ぼくのなかではグっとくるスタンダードのベスト5に入ってしまうのではないか。しかし、このブログを始めたころ(15年強、たつなあ)には、スタンダード・ソングについての言及をするようになるとは思いもしなかったよな。やっぱり、生きたジャズはオリジナルをやらなきゃとも思っていたし。そこに、ワタシの成熟はありかなしか。、もうすぐまた1つ歳をとる〜。
▶過去の、ジェフ・ニーヴ
http://43142.diarynote.jp/201506180954176007/
http://43142.diarynote.jp/201011140051119042/
http://43142.diarynote.jp/201403131302543532/
確かに、現代感覚を秘めつつ、今もっともジャズ・ギターらしいジャズ・ギターを弾く人かも知れぬと、頷く。彼の新作『ファントム』はジョー・ヘンダーソン曲をトリオで紐解いた内容を持つが、同作に負うカタチでこの晩のパフォーマンスは持たれたがゆえ、余計にそう感じるという部分はあったかもしれぬが。
全員、オランダ人。ギブソンの1970年代初頭のセミアコ希少モデルをピック弾きと指弾きの混合で弾く彼をサポートする2人は、新作参加者と同じ。アルコ弾きも要所でするベースのクレメンス・ヴァン・デル・フィーンは生理的に立ったラインを弾く人物だが、ドラマーのヨースト・ヴァン・サイクは本当に旧ジャズ文脈にある叩き方をしていて、あららあ。バスドラがリズム・パターンの骨格を作るのではなく、完全にアクセント音として入れられるタイプのドラミングって、けっこう久しぶりに聞くような。彼、40歳ぐらいだろうけど、異彩を放っておったな。なんか、いかにもオランダ人みたいな風体の彼を見ながら、3人をオランダ人のサッカー選手にたとえるなら……なんてことを、このショウに触れながら一瞬考えた。
▶過去の、ジェシ・ヴァン・ルーラー
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-4.htm
<今日の、スタンダード>
ビリー・ストレイホーンが1930年代に作った「ラッシュ・ライフ」を演奏したが、いい曲だなとしみじみ。酒にまつわる曲だが、この晩もよく飲んだなー。この前のジェフ・ニーヴ(2010年11月11日、2014年3月11日、2015年6月16日)も独自の解釈で「ラッシュ・ライフ」をやっていたが、今ぼくのなかではグっとくるスタンダードのベスト5に入ってしまうのではないか。しかし、このブログを始めたころ(15年強、たつなあ)には、スタンダード・ソングについての言及をするようになるとは思いもしなかったよな。やっぱり、生きたジャズはオリジナルをやらなきゃとも思っていたし。そこに、ワタシの成熟はありかなしか。、もうすぐまた1つ歳をとる〜。
▶過去の、ジェフ・ニーヴ
http://43142.diarynote.jp/201506180954176007/
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http://43142.diarynote.jp/201403131302543532/
富山県でずっと開かれている、ワールド・ミュージック系フェス“スキヤキ・ミーツ・ザ・ワールド”の東京版、なり。毎年8月下旬の、3日に渡る帯イヴェント。今年で、5年目となる。また、今年はその沖縄編もあったようだ。
渋谷・www。この晩の出演者は、ホンジュラスのアウレリオ・マルティネスとセネガルのシェイク・ロー。彼らは、ともに気心の知れたバンドを伴いパフォーマンスを行う。
先発はマルティネスで、中米のアフリカ文化色の強いガリフナ・コミュニティの音楽をやるアーティスト。生ギターを弾きながら歌う本人に加え、エフェクターをかましちょい場外れな感もあるスペイシーなリード・ギターを取るエレクトリック・ギター奏者、エレクトリック・ベース奏者、そして2人のシンプルな打楽器奏者(ともに、手でパカパカ叩く太鼓のみ)という陣容での実演。ガリフナのアーティストというとかつてギジェルモ・アンダーソン(2009年12月9日)を見たことがあるが、こっちのほうがかの地のトラッドと繋がっていると思わせるか。いや、よく分かんねー。愛嬌も持つマルティネスは1976年生まれのようで、40 歳前であるのか。打楽器奏者の一人は息子であると、紹介していた。哀愁と躍動を併せ持つ表現は、水が横にある手触りを持つ、なんてことも感じさせる。いろいろ、マルティネスたちの居住環境について想像をめぐらせちゃう。かつ、そのコミュニティの成り立ち上、やはり奥に母なる大陸を透かし見させる所があって、その感覚が音の総体におおらかな動きの感覚を与えるのは間違いない。
その後には、いろんなアルバムを出している、ヴェテランのシェイク・ローが登場。まず、見た目のアトラクティヴさにおおっ。カラフルかつどこか今っぽい衣装をまとい、かなり格好いい。それだけで、インターナショナルなシーンで勝負してきているアーティストとも思わせられるな。こちらは、優しさと弾みの感覚を併せ持つ喉を持つ本人に加え、テナー・サックス(彼の格好風情も目を引く)、エレクトリック・ギター、エレクトリック・ベース、ドラム、パーカッションという陣容。バンドの絡みがこっちのほうが闊達で、身体ももっと大きく揺れるようになる? ときにロー自身がティンバレスを叩くことでも分るように、西アフリカの伝統音楽諸要素を柱に置きつつ、ラテン色も強し。なんか、こちらもアフリカと中南米の目に見えぬパイブのようなものを接する者に感じさせる。そして、それは音楽のダイナミズムに繋がる。サウンド強度がロック的な前半部にやったある曲はサンタナ(2013年3月12日)みたいと思った。そんな彼らは、観客への働きかけもお見事……。
▶過去の、ギジェルモ・アンダーソン
http://43142.diarynote.jp/201001051617365872/
▶過去の、サンタナ
http://43142.diarynote.jp/201303211531189619/
<今日は、長袖を着る>
ここのところ、だいぶ涼しい。とくに、夜は。素直にうれしい。この晩は長袖とジャケットでいても、問題なし。それ、マイアミのリタイア生活しているおじさんのイメージの格好なり。アハハ。涼しくなると、格好のヴァリエーションが増えてくるのもうれしい。そして、早朝、寒くて目が覚めた。注意、ちゅうい。
渋谷・www。この晩の出演者は、ホンジュラスのアウレリオ・マルティネスとセネガルのシェイク・ロー。彼らは、ともに気心の知れたバンドを伴いパフォーマンスを行う。
先発はマルティネスで、中米のアフリカ文化色の強いガリフナ・コミュニティの音楽をやるアーティスト。生ギターを弾きながら歌う本人に加え、エフェクターをかましちょい場外れな感もあるスペイシーなリード・ギターを取るエレクトリック・ギター奏者、エレクトリック・ベース奏者、そして2人のシンプルな打楽器奏者(ともに、手でパカパカ叩く太鼓のみ)という陣容での実演。ガリフナのアーティストというとかつてギジェルモ・アンダーソン(2009年12月9日)を見たことがあるが、こっちのほうがかの地のトラッドと繋がっていると思わせるか。いや、よく分かんねー。愛嬌も持つマルティネスは1976年生まれのようで、40 歳前であるのか。打楽器奏者の一人は息子であると、紹介していた。哀愁と躍動を併せ持つ表現は、水が横にある手触りを持つ、なんてことも感じさせる。いろいろ、マルティネスたちの居住環境について想像をめぐらせちゃう。かつ、そのコミュニティの成り立ち上、やはり奥に母なる大陸を透かし見させる所があって、その感覚が音の総体におおらかな動きの感覚を与えるのは間違いない。
その後には、いろんなアルバムを出している、ヴェテランのシェイク・ローが登場。まず、見た目のアトラクティヴさにおおっ。カラフルかつどこか今っぽい衣装をまとい、かなり格好いい。それだけで、インターナショナルなシーンで勝負してきているアーティストとも思わせられるな。こちらは、優しさと弾みの感覚を併せ持つ喉を持つ本人に加え、テナー・サックス(彼の格好風情も目を引く)、エレクトリック・ギター、エレクトリック・ベース、ドラム、パーカッションという陣容。バンドの絡みがこっちのほうが闊達で、身体ももっと大きく揺れるようになる? ときにロー自身がティンバレスを叩くことでも分るように、西アフリカの伝統音楽諸要素を柱に置きつつ、ラテン色も強し。なんか、こちらもアフリカと中南米の目に見えぬパイブのようなものを接する者に感じさせる。そして、それは音楽のダイナミズムに繋がる。サウンド強度がロック的な前半部にやったある曲はサンタナ(2013年3月12日)みたいと思った。そんな彼らは、観客への働きかけもお見事……。
▶過去の、ギジェルモ・アンダーソン
http://43142.diarynote.jp/201001051617365872/
▶過去の、サンタナ
http://43142.diarynote.jp/201303211531189619/
<今日は、長袖を着る>
ここのところ、だいぶ涼しい。とくに、夜は。素直にうれしい。この晩は長袖とジャケットでいても、問題なし。それ、マイアミのリタイア生活しているおじさんのイメージの格好なり。アハハ。涼しくなると、格好のヴァリエーションが増えてくるのもうれしい。そして、早朝、寒くて目が覚めた。注意、ちゅうい。
渋谷・www、2日目。この日は、ブラジルのチガナ・サンタナと、西海岸のマリの5人組であるベカオ・カンテットが出演した。
チガナ・サンタナは、北東部サルヴァドールの担い手。同地のヨルバ族系宗教であるカンドンブレの音楽にも親しみ、私の考える静謐なアフロ・ブラジリアン表現を紡ごうとしている人と言っていいのかな。左利きの構えで変則チューニングらしい5弦のアコースティック・ギターを爪弾きながら歌う当人に、白人のウッド・ベース奏者と趣味良くアクセントを送り出す白人パーカッション奏者が寄り添う。ベース奏者はリズミカルにボディを叩いているときもある。まだ30歳ちょいだそうだが、40歳以上の人がやっているような、生理的に成熟した、漂う、含みのある弾き語り表現をサンタナは聞かせる。実に静的、大人なテイストじゃ。ちょいがっかりしたのは低音のヴォーカルがのぺーっとしていて期待したほど深みがなく、スピリチュアルでもなかったこと。とはいえ、ぼくがこれまで聞いていないブラジル音楽があったのは疑いがない。
続くは、マリの首都であるバマコを拠点に置くベカオ・カンテット。まず、フロントに並ぶアンプリファイドされた二つの伝統弦楽器奏者が注意をひくが、リーダーはドラムを叩く唯一の白人(フランス人)であるそう。彼がバマコで伝統的な打楽器技法を習得していくなかで、西洋音楽視点も取り込みつつマリの新しい伝統音楽をやろうと組んだのがこのグループらしい。コラをエレキ・ギターのように横にしたような楽器のドンソンゴニと葉っぱのような形をした小さな弦楽器のジェリンゴの絡みは印象に残るし、3人のドラム/パーカッションの絡みは疾走感に満ち、そこに重なる高音のヴォーカルも聞き手のセンサーを刺激する。とかなんとか、これは確かな発想のもと、今のマリの音楽を送り出していると思った。
<今日の、ほどこし?>
誕生日だ。誕生日だけは近い人と静かに祝いたい、また他者に誕生日であるのを声だかに伝えるのはいかがなものかという奥ゆかしさ(?)ゆえに、誕生日に大勢と会う可能性のある音楽公演に行くことはこれまでかなり避けてきたのだが(あ、知人の口車にのってしまい、店をかしきって大々的に誕生会をやったことが6年前にありました……)、余生も短くなってくると、まいっかとなり、会場入りする。まあ、毎日新聞のライヴ評を受けちゃっているので、今回はちゃんと見なきゃいけないのだけど。結果、マジいろんな人がお酒や食べ物をおごってくれたー。もう、次々〜。さらには、わざわざプレゼントを手渡されもして、うれしかった。ライヴ後も、いろいろとドトー。昨日も某社軍団と流れておごってもらったりもし、誕生日ってすごいと肌で感じまくりなり〜。こりゃ、阿呆は味をしめちゃうナ。
チガナ・サンタナは、北東部サルヴァドールの担い手。同地のヨルバ族系宗教であるカンドンブレの音楽にも親しみ、私の考える静謐なアフロ・ブラジリアン表現を紡ごうとしている人と言っていいのかな。左利きの構えで変則チューニングらしい5弦のアコースティック・ギターを爪弾きながら歌う当人に、白人のウッド・ベース奏者と趣味良くアクセントを送り出す白人パーカッション奏者が寄り添う。ベース奏者はリズミカルにボディを叩いているときもある。まだ30歳ちょいだそうだが、40歳以上の人がやっているような、生理的に成熟した、漂う、含みのある弾き語り表現をサンタナは聞かせる。実に静的、大人なテイストじゃ。ちょいがっかりしたのは低音のヴォーカルがのぺーっとしていて期待したほど深みがなく、スピリチュアルでもなかったこと。とはいえ、ぼくがこれまで聞いていないブラジル音楽があったのは疑いがない。
続くは、マリの首都であるバマコを拠点に置くベカオ・カンテット。まず、フロントに並ぶアンプリファイドされた二つの伝統弦楽器奏者が注意をひくが、リーダーはドラムを叩く唯一の白人(フランス人)であるそう。彼がバマコで伝統的な打楽器技法を習得していくなかで、西洋音楽視点も取り込みつつマリの新しい伝統音楽をやろうと組んだのがこのグループらしい。コラをエレキ・ギターのように横にしたような楽器のドンソンゴニと葉っぱのような形をした小さな弦楽器のジェリンゴの絡みは印象に残るし、3人のドラム/パーカッションの絡みは疾走感に満ち、そこに重なる高音のヴォーカルも聞き手のセンサーを刺激する。とかなんとか、これは確かな発想のもと、今のマリの音楽を送り出していると思った。
<今日の、ほどこし?>
誕生日だ。誕生日だけは近い人と静かに祝いたい、また他者に誕生日であるのを声だかに伝えるのはいかがなものかという奥ゆかしさ(?)ゆえに、誕生日に大勢と会う可能性のある音楽公演に行くことはこれまでかなり避けてきたのだが(あ、知人の口車にのってしまい、店をかしきって大々的に誕生会をやったことが6年前にありました……)、余生も短くなってくると、まいっかとなり、会場入りする。まあ、毎日新聞のライヴ評を受けちゃっているので、今回はちゃんと見なきゃいけないのだけど。結果、マジいろんな人がお酒や食べ物をおごってくれたー。もう、次々〜。さらには、わざわざプレゼントを手渡されもして、うれしかった。ライヴ後も、いろいろとドトー。昨日も某社軍団と流れておごってもらったりもし、誕生日ってすごいと肌で感じまくりなり〜。こりゃ、阿呆は味をしめちゃうナ。
3日目のこの日の会場は、青山・月見ル君思フ。最初に出た、キウイとパパイヤ・マンゴーズ(2010年12月27日、2012年1月28日)のショウには残念ながら間に合わず。メキシコ人、韓国人、日本人からなる4人組のクアトロ・ミニマムのパフォーマンスはちゃんと見ることができた。
2011年に富山のスキヤキ・ミーツ・ザ・ワールドの合宿プログラムで組まれた多国籍グループで、エフェクターを駆使する肉声のフアン・パブロ・ヴィヤ、アコースティック・ギターのフェルナンド・ヴィゲラス、伝統打楽器や歌を担当するチャン・ジェヒ、三線みたいな鹿児島の弦楽器であるプラグドされたゴッタンやエレクトリック親指ピアノや歌を担当するサカキ・マンゴー(2008年9月12日、2008年9月12日、2012年1月28日)が構成員。そして、そこにステージ背後に映し出される流動的ドロウィングのアルトゥロ・ロペス・ピオが加わる。彼、今年のメキシコ・ツアーにも同行もしたと、聞いたような。面々は、メキシコではアルバムも録っているし、今後も海外で公演する予定もあるようだ。
曲は、各人が出しあっているのかな。その際、楽曲選出者がリード・ヴォーカル取る傾向にあるのだろうと推測される。その際、チャンとサカキは個性全開。そこに大人の物腰でメキシコ人たちは寄り添う。メキシコ人たちはもっと自分を出してもいいとも思ったが、パっと見て了解したのは、その2人は音響派と言えるようなコンテンポラリー味を持つということ。ヴィヤはもっとフィーチャーされればいろんなことをやりそうだし、一切ヴォーカルも取らず淡々とギターを弾いていたヴィゲラスの方も、ときに一弦をごんごんこするか叩いたりして獰猛なチェロ音のようなものを出したり、弦6本をボウで弾いて濁った音の波を出したりする。曲中で、持ち味の異なる4人の奏者のお手合わせをそれなりに全開にさせるインスト展開もアリ。
水溶性の黒いインクとペンを用いる、ピオの絵はおもしろい。一つの画面にどんどん筆を加えて行き、それを布や水で御破算にしたりもして、とにかくずっとステージ背後に映し出される絵は動いていく。それはどこか水墨画的というか東洋的なところも持つと思わせるが、彼はアーティストとして金沢の20世紀美術館に出展だか実演だかしたことがあるという。
▶過去の、キウイとパパイア・マンゴーズ
http://43142.diarynote.jp/?day=20101227
http://43142.diarynote.jp/201202071445258085/
▶過去の、サカキ・マンゴー
http://43142.diarynote.jp/200809160031546361/
http://43142.diarynote.jp/200809160031546361/
http://43142.diarynote.jp/201202071445258085/
<今日も、HB>
昨日に続き今日も会場で、誕生日おめでとうございますと言われたり。Facebookの浸透、ゆえだなー。オレ、自分で書き込みをしないので、自から友達申請を出す事はないので、そんなに友達数は多くない(それでも、昨日はFacebookのおめでとうメールに一言づつ返信をするので、昼間の時間が潰れたナリ。←そういうことは、わりと律儀。他に、PCメールにくれる人もいれば、携帯メールに送ってくれる人もいたりして、少してんてこ舞い)。で、会場で会った知人と流れ、そこでまた複数の人がおごってくれる。ほんと、皆ありがとねー。
2011年に富山のスキヤキ・ミーツ・ザ・ワールドの合宿プログラムで組まれた多国籍グループで、エフェクターを駆使する肉声のフアン・パブロ・ヴィヤ、アコースティック・ギターのフェルナンド・ヴィゲラス、伝統打楽器や歌を担当するチャン・ジェヒ、三線みたいな鹿児島の弦楽器であるプラグドされたゴッタンやエレクトリック親指ピアノや歌を担当するサカキ・マンゴー(2008年9月12日、2008年9月12日、2012年1月28日)が構成員。そして、そこにステージ背後に映し出される流動的ドロウィングのアルトゥロ・ロペス・ピオが加わる。彼、今年のメキシコ・ツアーにも同行もしたと、聞いたような。面々は、メキシコではアルバムも録っているし、今後も海外で公演する予定もあるようだ。
曲は、各人が出しあっているのかな。その際、楽曲選出者がリード・ヴォーカル取る傾向にあるのだろうと推測される。その際、チャンとサカキは個性全開。そこに大人の物腰でメキシコ人たちは寄り添う。メキシコ人たちはもっと自分を出してもいいとも思ったが、パっと見て了解したのは、その2人は音響派と言えるようなコンテンポラリー味を持つということ。ヴィヤはもっとフィーチャーされればいろんなことをやりそうだし、一切ヴォーカルも取らず淡々とギターを弾いていたヴィゲラスの方も、ときに一弦をごんごんこするか叩いたりして獰猛なチェロ音のようなものを出したり、弦6本をボウで弾いて濁った音の波を出したりする。曲中で、持ち味の異なる4人の奏者のお手合わせをそれなりに全開にさせるインスト展開もアリ。
水溶性の黒いインクとペンを用いる、ピオの絵はおもしろい。一つの画面にどんどん筆を加えて行き、それを布や水で御破算にしたりもして、とにかくずっとステージ背後に映し出される絵は動いていく。それはどこか水墨画的というか東洋的なところも持つと思わせるが、彼はアーティストとして金沢の20世紀美術館に出展だか実演だかしたことがあるという。
▶過去の、キウイとパパイア・マンゴーズ
http://43142.diarynote.jp/?day=20101227
http://43142.diarynote.jp/201202071445258085/
▶過去の、サカキ・マンゴー
http://43142.diarynote.jp/200809160031546361/
http://43142.diarynote.jp/200809160031546361/
http://43142.diarynote.jp/201202071445258085/
<今日も、HB>
昨日に続き今日も会場で、誕生日おめでとうございますと言われたり。Facebookの浸透、ゆえだなー。オレ、自分で書き込みをしないので、自から友達申請を出す事はないので、そんなに友達数は多くない(それでも、昨日はFacebookのおめでとうメールに一言づつ返信をするので、昼間の時間が潰れたナリ。←そういうことは、わりと律儀。他に、PCメールにくれる人もいれば、携帯メールに送ってくれる人もいたりして、少してんてこ舞い)。で、会場で会った知人と流れ、そこでまた複数の人がおごってくれる。ほんと、皆ありがとねー。
フロレンシア・ルイス&ロス・オンゴス・オリエンタレス
2015年8月31日 音楽 アルゼンチンの我が道を行く個性派女性シンガー・ソングライター(2008年4月4日、2014年6月16日)をロス・オンゴス・オリエンタレス(2014年2月22日)と名乗る日本人バンドが密にサポートする公演。日本ツアーの一環の一日なり。渋谷・クラブクアトロ。
バンド員はもちろん不動。ギターの鬼怒無月(2003年3月6日、2003年6月30日、2004年1月16日、2005年4月11日、2006年1月21日、2009年10月8日 、2010年3月20日、2012年2月10日、2012年6月13日、2012年6月28日、2012年11月21日、2013年2月11日、2014年2月9日、2014年2月22日、2014年6月16日)、エレクトリック・ベースやヴァイオリンを弾く佐野篤(2006年3月24日、2012年6月13日、2014年2月9日、2014年2月22日、2014年6月16日)、パーカッションのヤヒロトモヒロ(2007年11月14日、2009年2月8日、2009年10月12日、2010年7月22日、2011年10月26日、2012年6月13日、2014年2月9日、2014年2月22日、2014年6月16日)、という3人なり。
この両者の組み合わせのライヴは、昨年6月にも見ているわけだが、今年のショウには驚いた! いやあ、去年と全然ちがうっ。これまでの積み重ねがここに来てこんなに実を結んだのかあと、ぼくは感激。でも、それは、当事者たちも同じ思いであったよう。うーぬ、この晩の実演には、音楽にまつわるマジカルな何か(でも、それはあって然るべき何かでもある)を覚えずにはいられなかったな。
いや、ルイスと日本勢の重なり/関係性はそんなに変わるものではないだろうし、ルイスは日本向け手作りパッケージのCDを用意しきたものの正規アルバムは出していないので、演目だって重なっているはず。でも、曲はもっと輝いたものに聞こえ、彼女の歌もより精気をまし、バンド・サウンドもずっと立体的になり曲趣を引き立てたのだから! そういえば、ヤヒロは今回ドラム・セット的な設定で演奏したのだが、歌うようなドラミングにぼくは聞き惚れてしまったな。そして、ひいてはルイスというブエノスアイレスで飄々と自分の表現を紡ぐ立ち位置のようなものも浮き上がるのだから、本当にぼくは頷いた。
アンコールには、前座で演奏した日本の 森は生きている の面々が全員くわわり、和気あいあいと一緒にやる。その雰囲気もとっても良かった。素晴らしすぎたので、思わずラティーナ誌に働きかけて、ライヴ評を書くことにしました。
▶過去の、ルイス
http://43142.diarynote.jp/200804052110160000/
http://43142.diarynote.jp/201406180852131370/
▶過去の、ロス・オンゴス・オリエンタレス
http://43142.diarynote.jp/?day=20140222
http://43142.diarynote.jp/201406180852131370/
▶過去の、鬼怒無月
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-3.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-6.htm
http://43142.diarynote.jp/200401160000000000/
http://43142.diarynote.jp/200504151004040000/
http://43142.diarynote.jp/?day=20060121
http://43142.diarynote.jp/200910140952248669/
http://43142.diarynote.jp/?day=20100320
http://43142.diarynote.jp/?day=20120210
http://43142.diarynote.jp/?day=20120613
http://43142.diarynote.jp/201207031352302181/
http://43142.diarynote.jp/?day=20121121
http://43142.diarynote.jp/?day=20130211
http://43142.diarynote.jp/201402111029354181/
http://43142.diarynote.jp/201402240940377749/
http://43142.diarynote.jp/201406180852131370/
▶過去の、佐野篤
http://43142.diarynote.jp/200603281333540000/
http://43142.diarynote.jp/201206141343402196/
http://43142.diarynote.jp/201402111029354181/
http://43142.diarynote.jp/201402240940377749/
http://43142.diarynote.jp/201406180852131370/
▶過去の、ヤヒロトモヒロ
http://43142.diarynote.jp/?day=20071114
http://43142.diarynote.jp/200902102121513506/
http://43142.diarynote.jp/200910141731349364/
http://43142.diarynote.jp/201007241308021448/
http://43142.diarynote.jp/201111141210356758/
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http://43142.diarynote.jp/201402240940377749/
http://43142.diarynote.jp/201406180852131370/
<今日の、疑問>
夕方、かなりなオフィス地区で、軽くつまみながら打ち合わせ。勤め人向けのお店がいっぱいある。不況なんて、どこのことという気にもなったな。その後、地下鉄で渋谷に向かったのだが、アレレと気になったことが一つ。駅や電車にのっている人は会社員が多いのは間違いないはずだが、何気にノーネクタイの人が目についたこと。今、ノーネクタイの会社が増えているというニュースは聞かないし、今日は月曜なのでカジュアルな格好で働きましょうという日でもあるまい。とすると、退社とともに多くはネクタイを外していると考えられるが、そうなんだろうか。じゃあ、朝はどうなのか? 朝は時間もないし家から素直につけて出勤する人が多いのかな。とか、余計なことを考えてしまったー。
追記) 後日飲んださい、この話題を振ったら。今まっとうな企業は28度とかに社内温度を設定していて、暑いのでノー・ネクタイ、ノー・ジャケットになっているんじゃないの、涼しくなれば普通の会社員定型ユニフォーム になりますよ、と言う人アリ。あー、そうなの。また、フリーランスの無知さを自覚。別に、恥じいっちゃいないけど。
バンド員はもちろん不動。ギターの鬼怒無月(2003年3月6日、2003年6月30日、2004年1月16日、2005年4月11日、2006年1月21日、2009年10月8日 、2010年3月20日、2012年2月10日、2012年6月13日、2012年6月28日、2012年11月21日、2013年2月11日、2014年2月9日、2014年2月22日、2014年6月16日)、エレクトリック・ベースやヴァイオリンを弾く佐野篤(2006年3月24日、2012年6月13日、2014年2月9日、2014年2月22日、2014年6月16日)、パーカッションのヤヒロトモヒロ(2007年11月14日、2009年2月8日、2009年10月12日、2010年7月22日、2011年10月26日、2012年6月13日、2014年2月9日、2014年2月22日、2014年6月16日)、という3人なり。
この両者の組み合わせのライヴは、昨年6月にも見ているわけだが、今年のショウには驚いた! いやあ、去年と全然ちがうっ。これまでの積み重ねがここに来てこんなに実を結んだのかあと、ぼくは感激。でも、それは、当事者たちも同じ思いであったよう。うーぬ、この晩の実演には、音楽にまつわるマジカルな何か(でも、それはあって然るべき何かでもある)を覚えずにはいられなかったな。
いや、ルイスと日本勢の重なり/関係性はそんなに変わるものではないだろうし、ルイスは日本向け手作りパッケージのCDを用意しきたものの正規アルバムは出していないので、演目だって重なっているはず。でも、曲はもっと輝いたものに聞こえ、彼女の歌もより精気をまし、バンド・サウンドもずっと立体的になり曲趣を引き立てたのだから! そういえば、ヤヒロは今回ドラム・セット的な設定で演奏したのだが、歌うようなドラミングにぼくは聞き惚れてしまったな。そして、ひいてはルイスというブエノスアイレスで飄々と自分の表現を紡ぐ立ち位置のようなものも浮き上がるのだから、本当にぼくは頷いた。
アンコールには、前座で演奏した日本の 森は生きている の面々が全員くわわり、和気あいあいと一緒にやる。その雰囲気もとっても良かった。素晴らしすぎたので、思わずラティーナ誌に働きかけて、ライヴ評を書くことにしました。
▶過去の、ルイス
http://43142.diarynote.jp/200804052110160000/
http://43142.diarynote.jp/201406180852131370/
▶過去の、ロス・オンゴス・オリエンタレス
http://43142.diarynote.jp/?day=20140222
http://43142.diarynote.jp/201406180852131370/
▶過去の、鬼怒無月
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-3.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-6.htm
http://43142.diarynote.jp/200401160000000000/
http://43142.diarynote.jp/200504151004040000/
http://43142.diarynote.jp/?day=20060121
http://43142.diarynote.jp/200910140952248669/
http://43142.diarynote.jp/?day=20100320
http://43142.diarynote.jp/?day=20120210
http://43142.diarynote.jp/?day=20120613
http://43142.diarynote.jp/201207031352302181/
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http://43142.diarynote.jp/?day=20130211
http://43142.diarynote.jp/201402111029354181/
http://43142.diarynote.jp/201402240940377749/
http://43142.diarynote.jp/201406180852131370/
▶過去の、佐野篤
http://43142.diarynote.jp/200603281333540000/
http://43142.diarynote.jp/201206141343402196/
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▶過去の、ヤヒロトモヒロ
http://43142.diarynote.jp/?day=20071114
http://43142.diarynote.jp/200902102121513506/
http://43142.diarynote.jp/200910141731349364/
http://43142.diarynote.jp/201007241308021448/
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http://43142.diarynote.jp/201402240940377749/
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<今日の、疑問>
夕方、かなりなオフィス地区で、軽くつまみながら打ち合わせ。勤め人向けのお店がいっぱいある。不況なんて、どこのことという気にもなったな。その後、地下鉄で渋谷に向かったのだが、アレレと気になったことが一つ。駅や電車にのっている人は会社員が多いのは間違いないはずだが、何気にノーネクタイの人が目についたこと。今、ノーネクタイの会社が増えているというニュースは聞かないし、今日は月曜なのでカジュアルな格好で働きましょうという日でもあるまい。とすると、退社とともに多くはネクタイを外していると考えられるが、そうなんだろうか。じゃあ、朝はどうなのか? 朝は時間もないし家から素直につけて出勤する人が多いのかな。とか、余計なことを考えてしまったー。
追記) 後日飲んださい、この話題を振ったら。今まっとうな企業は28度とかに社内温度を設定していて、暑いのでノー・ネクタイ、ノー・ジャケットになっているんじゃないの、涼しくなれば普通の会社員定型ユニフォーム になりますよ、と言う人アリ。あー、そうなの。また、フリーランスの無知さを自覚。別に、恥じいっちゃいないけど。