代官山・晴れたら空に豆まいて。この日は同店の開店9周年パーティをやっていて、22時ほどに赤い顔をして行ったらしばらくして、イスラエルの雑食ビート・バンドのブーム・パムが出て来た。

 サーフ・ロック的妙味を前面に出すギター、不思議音を出したりもするキーボード(女性)、実直にベース音を供給するチューバ、立ったビートを叩くドラムという変則編成で、中東的旋律を柱に置きつつ、お茶目にいろんな曲をやる。あと、低音を管楽器が担うこともあるためか、シプシー(・ブラス)音楽との親和性を受けるところもあり。←そこらへん、バルカン/シプシー混合飛躍DJのシャンテルの力添えでデビューしているのも納得か。なんにせよ、何をするにも違和感や変テコを笑顔で入れ、彼らが考えるイナセや諧謔を仁王立ちさせているのは確か。とともに、彼らはイスラエル外の人からの目もちゃんと意識しているところがあると思わせて、それが弾けた風情の奥にあるクールネスや親しみやすさに繋がっていると思った。

 そんな4人を見ながら、やはりサーフ・ロック的な奏法を繰り出すときもあったイスラエル人先輩のバルカン・ビート・ボックス(2007年10月25日、2008年7月6日。2012年9月9日)のことを思いだす。ぼくの知るかぎり、アルバムは2012年以降だしていないが、ライヴはいろいろやっているよう。オリやトーマ、元気かな? BBBはプリセット音併用だが、ブーム・パムは名音勝負でGO! それも、またよし。

 なんか、女性客が多いなあと思ったら、ベリー・ダンスをやっている人たちだそう。へえ、ベリー・ダンスの音楽って、許容性が広いのね。それから、途中で彼らを起用したアルバムを作った小島麻由美(2010年9月19日)が出て来て、一緒にパフォーマンス。普通に、“バンド”となっていた。なるほど、イスラエルのあんな奴らを介して“私の考える、エキゾなポップ”を作る彼女はおもしろいな。普通に、“バンド”となっていた。

▶過去の、バルカン・ビート・ボックス
http://43142.diarynote.jp/200711121022550000/
http://43142.diarynote.jp/200807081247190000/
http://43142.diarynote.jp/201209191229057579/
▶過去の、小島麻由美
http://43142.diarynote.jp/201009231554333481/

<今日の、ポジティヴィティ>
 お盆のあたりにシコシコとまとまって受けた原稿をやっておかないと、8月下旬以降に大変なことになるなあと思っていたのだが。そのとおりな感じになってしまった。普段、仕事に関してだけはちゃちゃちゃと予定通りに進めるぼくとしては、この状況は珍しい。やっぱり、猛暑の夏が、ぼくの行動を狂わせた? ずっと夜遊びも過剰にしてしまっていて、なんかまずい。ダイジョーブ、すらすらいけるはず。いままで迷惑かけたことないじゃないか……。(力なく)ははは。