アヴィシャイ・コーエン・トリオ・ウィズ・17ストリングス
2018年8月26日 音楽 米国から自国イスラエルに戻って12年たつ(イェルサレム近郊に居住)このベーシスト(2006年5月17日、2014年1月21日、2015年5月14日、2017年10月18日)は、ずっと自らのルーツ語彙を絶妙に取り入れることをやり、秀でたジャズ・マン像を提示し続けるとともに、秀でたエスノ・ジャズの作り手でもあることも鮮明にアピールしてきている。そして、その方策の追求は、彼の表現に自ら歌う行為やは弦音の導入も導いてきた。
そんな彼はここ5年ほどストリングス入りのライヴ活動にも熱意をかたむけていて、ここ3年は<アン・イヴニング・ウィズ・アヴィシャイ・コーエン>と題した“自己トリオ・ウィズ・オーケストラ”の公演を彼は各地で持ってきている。なお、その際に共演するオーケストラは訪れる都市のそれを使うのが常だった。
<アヴィシャイ・コーエン・トリオ・ウィズ・17ストリングス>という出し物は、積み上げてきたコーエンのかような活動の先にあるもので、現トリオと17人編成となる日本人チェンバー・オーケストラによるもの。コーエンは今回のプロジェクトのため、自ら関わる編曲を新たに用意したという。四谷・紀尾井ホール。
ショウは日本人たちだけで演奏したバルトーク曲(ルーマニア民謡素材の「Romanian Folk Dances Sz 68」)でスタート。その多くは20代と思われ、構成員の多くは女性だ。指揮者はいなかったが(それはコーエンの意向)、コンミスはなかなか優秀で、その松本裕香の合図で癖のある旋律やリズムにあわせて無理なく弦音を差し込しこむ。また、終盤にはコーエンの歌にあわせ、彼女たちも歌った。いい感じでしたね。
2曲目から、コーエン・トリオが加わる。新ピアニストのエルチン・シリノフはアゼルバイジャンの出で、ドラムとパーカッションを組み合わせたセット(バスドラは置かず)を本当にアトラクティヴに扱うイタマール・ドアリはすでに何作ものコーエン作に関与しているイスラエル人奏者だ。
その協調のあり方は、様々。コーエン曲をオーケストラだけでやったり、文字通り一緒に演奏したり、トリオだけで演奏したり。もちろん、コーエンは何曲かできっちり歌う。自国トラッド(「Puncha Puncha」)やレバノン人歌手の曲(「Arab Medley」)やアルゼンチンのファークロア曲(「Alfonsina Y El Mar」)とか、自分のもの以外の曲もいろいろ。なんか、ジャズで培った感性や技量の元、いろんな音楽様式や時代や地域的属性に自在につながっていく様は味わい深くも、鮮やかと言うしかない。
▶過去の、アヴィシャイ・コーエン(ベーシスト)
http://43142.diarynote.jp/200605190943240000/
http://43142.diarynote.jp/201401221432209419/
http://43142.diarynote.jp/201505150911423384/
http://43142.diarynote.jp/201710201214346567/
<今日の、やさぐれた気持ち>
この日のコーエン公演は15時からと18時からの二回まわし。ぼくは、早い方のショウに行く。あ“ー暑い、35度越え。昨日、今日と、東京は今シーズン一番の暑さだったのかも。なるべく、屋外には出たくない。会場の紀尾井ホールはどの駅からも中立性を保っていて(?)、ようは駅からはそれなりの徒歩をしいられる。会場に着く頃には、もうふらふら。とにもかくにも、この夏は、やる気もけっこうゼロ。とはいえ、それなりの生活はしたいので、ちゃんと日々の原稿仕事は淡々とこなしておる。もちろん、すべて締め切り内に出している。普段より、先倒しで出しているのも少なくない。だって、仕事を貯めていると暑苦しいぢゃん。
そんな彼はここ5年ほどストリングス入りのライヴ活動にも熱意をかたむけていて、ここ3年は<アン・イヴニング・ウィズ・アヴィシャイ・コーエン>と題した“自己トリオ・ウィズ・オーケストラ”の公演を彼は各地で持ってきている。なお、その際に共演するオーケストラは訪れる都市のそれを使うのが常だった。
<アヴィシャイ・コーエン・トリオ・ウィズ・17ストリングス>という出し物は、積み上げてきたコーエンのかような活動の先にあるもので、現トリオと17人編成となる日本人チェンバー・オーケストラによるもの。コーエンは今回のプロジェクトのため、自ら関わる編曲を新たに用意したという。四谷・紀尾井ホール。
ショウは日本人たちだけで演奏したバルトーク曲(ルーマニア民謡素材の「Romanian Folk Dances Sz 68」)でスタート。その多くは20代と思われ、構成員の多くは女性だ。指揮者はいなかったが(それはコーエンの意向)、コンミスはなかなか優秀で、その松本裕香の合図で癖のある旋律やリズムにあわせて無理なく弦音を差し込しこむ。また、終盤にはコーエンの歌にあわせ、彼女たちも歌った。いい感じでしたね。
2曲目から、コーエン・トリオが加わる。新ピアニストのエルチン・シリノフはアゼルバイジャンの出で、ドラムとパーカッションを組み合わせたセット(バスドラは置かず)を本当にアトラクティヴに扱うイタマール・ドアリはすでに何作ものコーエン作に関与しているイスラエル人奏者だ。
その協調のあり方は、様々。コーエン曲をオーケストラだけでやったり、文字通り一緒に演奏したり、トリオだけで演奏したり。もちろん、コーエンは何曲かできっちり歌う。自国トラッド(「Puncha Puncha」)やレバノン人歌手の曲(「Arab Medley」)やアルゼンチンのファークロア曲(「Alfonsina Y El Mar」)とか、自分のもの以外の曲もいろいろ。なんか、ジャズで培った感性や技量の元、いろんな音楽様式や時代や地域的属性に自在につながっていく様は味わい深くも、鮮やかと言うしかない。
▶過去の、アヴィシャイ・コーエン(ベーシスト)
http://43142.diarynote.jp/200605190943240000/
http://43142.diarynote.jp/201401221432209419/
http://43142.diarynote.jp/201505150911423384/
http://43142.diarynote.jp/201710201214346567/
<今日の、やさぐれた気持ち>
この日のコーエン公演は15時からと18時からの二回まわし。ぼくは、早い方のショウに行く。あ“ー暑い、35度越え。昨日、今日と、東京は今シーズン一番の暑さだったのかも。なるべく、屋外には出たくない。会場の紀尾井ホールはどの駅からも中立性を保っていて(?)、ようは駅からはそれなりの徒歩をしいられる。会場に着く頃には、もうふらふら。とにもかくにも、この夏は、やる気もけっこうゼロ。とはいえ、それなりの生活はしたいので、ちゃんと日々の原稿仕事は淡々とこなしておる。もちろん、すべて締め切り内に出している。普段より、先倒しで出しているのも少なくない。だって、仕事を貯めていると暑苦しいぢゃん。
ほう、こういう実演をする人なのか。まだ二十歳という、南ロンドン育ちのジャマイカ系英国人シンガー・ソングライターの公演はいろいろ興味を惹きました。六本木・ビルボードライブ東京、セカンド・ショウ。
まず一人で出てきて、エレクトリック・ギターを手に取り、弾き語りを始める。ピックは全曲、使っていなかったのではないか。まずはその堂々とした歌声に頷く。オイラは自分の道を悠然と突き進むという風情があって、ちょい傍若無人と取る人もいるかもしれないが、こりゃそれだけで個性を感じさせ、いいなと思わせる。彼はモデルもしているとも伝えられるが、いいガタイでブレイズ・ヘアーという出で立ちはかつてのテレンス・トレント・ダービー(2013年3月21日)を思いださせよう。
以下は、電気ベーシストとドラマーがサポート。ドラマーは従兄弟と紹介されたが、見た目はぜんぜん似ていない。最小限単位の単位によるものゆえ、ほんとうにスカスカした質感のもと、パフォーマンス。なんか大雑把すぎると思わせるところもなくはないが、個の力を信じて、むき出しの感覚を横溢させてことに当たっている様になんの異議があろうか。リズム隊の2人は一緒にやっている人だろう、印象に残る韻の踏み方、コンビネーションを少し見せる場合もあり。
曲は少しごつごつしたロック調シンガー・ソングライター風から、メロウ・ソウル調、そして出自を愛でるかのようなレゲエ調まで、いろいろ。ときにジャジーなコード使いを見せる場合もあるが、それは彼のジョニ・ミッチェル愛好からもたらされるものだろうか。そして、それらは1曲のなかに混在する場合もあり。それが導く、雑食性というか、小宇宙的な混合感覚は彼の大きなポイント。そして、それがクラブ/編集感覚を介するものでなく、彼の場合は生の感覚〜気分一発というノリで押し出される。
そんな彼、ぼくが知るところではシングルやEPのリリースのみでアルバムはまだ出していないはずだが、新曲と言って数曲やるなど、無勝手調のもと尺は問題ない長さをまっとう。客席からは終止声がとび、客あしらいもフレンドリー。
▶︎過去の、サナンダ・マイトルーヤ(TTD)
http://43142.diarynote.jp/201303230952387108/
<今日の、舎弟>
SHIBAURAレコード主宰、ラッパー、トラック・メイカー、ドラマーやジャンベ奏者であり、はては声優や役者もやってしまう工藤ちゃんa.k.a.下町兄弟/BANANA ICE(2005年12月8日、2006年12月21日、2014年10月9日、2015年12月15日、2017年1月30日 、2018年2月7日)が、so-netの映像広告に出ている! わーい。中央にいる部長さん役で〜す。ぴったりやん。
https://youtu.be/LX9SOAKq44s
▶過去の、下町兄弟
http://43142.diarynote.jp/?day=20051208
http://43142.diarynote.jp/200612270253390000/
http://43142.diarynote.jp/201410160819402945/
http://43142.diarynote.jp/?day=20151215
http://43142.diarynote.jp/201701310904097357/
http://43142.diarynote.jp/201802091622452237/
まず一人で出てきて、エレクトリック・ギターを手に取り、弾き語りを始める。ピックは全曲、使っていなかったのではないか。まずはその堂々とした歌声に頷く。オイラは自分の道を悠然と突き進むという風情があって、ちょい傍若無人と取る人もいるかもしれないが、こりゃそれだけで個性を感じさせ、いいなと思わせる。彼はモデルもしているとも伝えられるが、いいガタイでブレイズ・ヘアーという出で立ちはかつてのテレンス・トレント・ダービー(2013年3月21日)を思いださせよう。
以下は、電気ベーシストとドラマーがサポート。ドラマーは従兄弟と紹介されたが、見た目はぜんぜん似ていない。最小限単位の単位によるものゆえ、ほんとうにスカスカした質感のもと、パフォーマンス。なんか大雑把すぎると思わせるところもなくはないが、個の力を信じて、むき出しの感覚を横溢させてことに当たっている様になんの異議があろうか。リズム隊の2人は一緒にやっている人だろう、印象に残る韻の踏み方、コンビネーションを少し見せる場合もあり。
曲は少しごつごつしたロック調シンガー・ソングライター風から、メロウ・ソウル調、そして出自を愛でるかのようなレゲエ調まで、いろいろ。ときにジャジーなコード使いを見せる場合もあるが、それは彼のジョニ・ミッチェル愛好からもたらされるものだろうか。そして、それらは1曲のなかに混在する場合もあり。それが導く、雑食性というか、小宇宙的な混合感覚は彼の大きなポイント。そして、それがクラブ/編集感覚を介するものでなく、彼の場合は生の感覚〜気分一発というノリで押し出される。
そんな彼、ぼくが知るところではシングルやEPのリリースのみでアルバムはまだ出していないはずだが、新曲と言って数曲やるなど、無勝手調のもと尺は問題ない長さをまっとう。客席からは終止声がとび、客あしらいもフレンドリー。
▶︎過去の、サナンダ・マイトルーヤ(TTD)
http://43142.diarynote.jp/201303230952387108/
<今日の、舎弟>
SHIBAURAレコード主宰、ラッパー、トラック・メイカー、ドラマーやジャンベ奏者であり、はては声優や役者もやってしまう工藤ちゃんa.k.a.下町兄弟/BANANA ICE(2005年12月8日、2006年12月21日、2014年10月9日、2015年12月15日、2017年1月30日 、2018年2月7日)が、so-netの映像広告に出ている! わーい。中央にいる部長さん役で〜す。ぴったりやん。
https://youtu.be/LX9SOAKq44s
▶過去の、下町兄弟
http://43142.diarynote.jp/?day=20051208
http://43142.diarynote.jp/200612270253390000/
http://43142.diarynote.jp/201410160819402945/
http://43142.diarynote.jp/?day=20151215
http://43142.diarynote.jp/201701310904097357/
http://43142.diarynote.jp/201802091622452237/
ジョナサン・クライスバーグ・トリオ
2018年8月21日 音楽 NY生まれ、マイアミ育ち(大学は、マイアミ大学)で20代前半からは再びNYで活動している働き盛りジャズ・ギタリスト(2015年7月2日、2018年7月28日)のリーダー公演はオルガンを擁するベースレスの定番型トリオにて行う。丸ノ内・コットンクラブ、ファースト・ショウ。
奇人名オルガニストのドクター・ロニー・スミス(2015年7月2日、2018年7月28日)のサポートで来日している人でもありオルガン好きなのと一瞬思ってしまうものの、クリス・クロス他から出している10枚ほどのリーダー作はぼくが耳にしたものはオルガン伴奏にはこだわってはおらず、近い何作かはピアノのゲイリー・ヴェルサーチ(2010年2月5日 、2012年12月17日、2013年12月17日、2017年6月7日)、ベースのマット・ペンマン(2005年5月10日、2008年11月22日、2010年9月5日、2011 年7月4日、2012年5月31日)、ドラムのマーク・ファーバーという単位で彼は録音している。
サイドマンの2人は、やはりリーダー作を何作も出している人たち。近3回の来日はアコーディオン奏者としてマリア・シュナイダー・オーケストラ(2012年12月17日、2013年12月17日、2017年6月7日)に同行し、今回はオルガンを弾くゲイリー・ヴェルサーチ(2010年2月5日 、2012年12月17日、2013年12月17日、2017年6月7日)。そして、ドラマーはカート・ローゼンウィンケル(2009年3月1日、2010年3月12日、2013年11月20日、2014年3月4日、2016年6月27日、2017年4月15日、2018年1月13日)の2014年公演に入っていたドラマーのコリン・ストラナハン。もしかして、今回の編成は、オルガン演奏にも一言持つクライスバーグがちょいオルガン・トリオでやってみないとリーダーにし進言したことで実現したのではないか。
そう思わせたのは、ヴェルサーチのハモンド・オルガンさばきに触れていて、なるほど白人としての意気が出る演奏をしているなと思えたから。音色選びとか、フレイジングとか、サステイン・ペダルの作法とか、いわゆるソウルフル型ジャズ・オルガン演奏とは一線を画すもので、これは差別化が図れる。別に音が薄い訳ではなく、おそらく足で抑えていたろうベース音は太めなよく伸びる音が採用されていて、その響きは今っぽいかもしれぬ。
客に向かって左側に立ち(ドラマーが中央に位置した)フル・アコースティック型のエレクトリック・ギターを弾くクライスバーグはなるほど雄弁(曲によって、エフェクターも使い分け、結構かけたものもあり)、これはリーダー公演をやる資格を持つ奏者であると思わせる。でもって、ドクター・ロニー・スミスのときはかなり抑えた演奏をしていたのもすぐに了解。なにげにスミスはん、細かく締め付けする人だったりして。って、それはないか。ぼくが思っていた以上に今様なジャズ・ギタリストだとも思え、ゆえに後半に弩スタンダード「ボディ&ソウル」を比較的ストレートにやった際には、これは浮くなあと感じた。だが、それをやることで、自分は過去をちゃんと消化しているプレイヤーであることを示したかったのかもしれない。
▶︎過去の、ジョナサン・クライスバーグ/ドクター・ロニー・スミス
http://43142.diarynote.jp/201507030846173120/
http://43142.diarynote.jp/201807290828583298/
▶︎過去の、マット・ペンマン
http://43142.diarynote.jp/200811241224271906/
http://43142.diarynote.jp/201009171511588216/ ジョシュア・レッドマン
http://43142.diarynote.jp/201107111008176019/
http://43142.diarynote.jp/201206011834355756/
▶︎過去の、マリア・シュナイダー・オーケストラ
http://43142.diarynote.jp/201212190844487864/
http://43142.diarynote.jp/201312181034409673/
http://43142.diarynote.jp/201706081034584863/
▶︎過去の、ゲイリー・ヴェルサーチ
http://43142.diarynote.jp/201002072246423695/
http://43142.diarynote.jp/201212190844487864/
http://43142.diarynote.jp/201312181034409673/
http://43142.diarynote.jp/201706081034584863/
▶︎過去の、ドラマーのコリン・ストラナハン
http://43142.diarynote.jp/201403051230433466/
▶過去の、カート・ローゼンウィンケル
http://43142.diarynote.jp/200903031751323247/
http://43142.diarynote.jp/201003131221091991/
http://43142.diarynote.jp/201311230757159421/
http://43142.diarynote.jp/201403051230433466/
http://43142.diarynote.jp/201606281737237220/
http://43142.diarynote.jp/201704170805443358/
http://43142.diarynote.jp/201801140944229876/
<今日の、ミス>
目が衰えてきていて、ノートブックPCのメイラーの文字が見づらくなっているので、7月に眼科で処方してもらい、PC限定のメガネを作る。で、どうせ家でしかかけないのだからと、全然フレイム選びにはこらず、普段かけている眼鏡と同じような色のものをテキト〜に選んでしまった。それ、失敗。そしたら、形も素材も違うのに、これが外出する際にそのままかけて出そうになる。いや、一度飲みにでたときは近距離用メガネをかけたまま出てしまい……。こんな場合はまあいいが、ライヴを見る際は本当に気をつけなきゃと再認識していたのだが、今日は見事に遠い方を見るとボケるPC用メガネをかけたまま、ライヴを見に出かけてしまう。うえ〜ん、コリン・ストラナハンが左利きのセッティングをしているのはすぐにわかったが、オルガン奏者の所作(ベース音が足で出しているか。左手で出しているかということですね)がいまいちぼやっと見えて確認できない。結局、聞こえる音で上のように書いた。ちなみに、マッチド・グリップで叩いていたストラナハンはシンプルなキットを用いつつ、手数の多い、生理的にラウドな出音を出す人だった。
奇人名オルガニストのドクター・ロニー・スミス(2015年7月2日、2018年7月28日)のサポートで来日している人でもありオルガン好きなのと一瞬思ってしまうものの、クリス・クロス他から出している10枚ほどのリーダー作はぼくが耳にしたものはオルガン伴奏にはこだわってはおらず、近い何作かはピアノのゲイリー・ヴェルサーチ(2010年2月5日 、2012年12月17日、2013年12月17日、2017年6月7日)、ベースのマット・ペンマン(2005年5月10日、2008年11月22日、2010年9月5日、2011 年7月4日、2012年5月31日)、ドラムのマーク・ファーバーという単位で彼は録音している。
サイドマンの2人は、やはりリーダー作を何作も出している人たち。近3回の来日はアコーディオン奏者としてマリア・シュナイダー・オーケストラ(2012年12月17日、2013年12月17日、2017年6月7日)に同行し、今回はオルガンを弾くゲイリー・ヴェルサーチ(2010年2月5日 、2012年12月17日、2013年12月17日、2017年6月7日)。そして、ドラマーはカート・ローゼンウィンケル(2009年3月1日、2010年3月12日、2013年11月20日、2014年3月4日、2016年6月27日、2017年4月15日、2018年1月13日)の2014年公演に入っていたドラマーのコリン・ストラナハン。もしかして、今回の編成は、オルガン演奏にも一言持つクライスバーグがちょいオルガン・トリオでやってみないとリーダーにし進言したことで実現したのではないか。
そう思わせたのは、ヴェルサーチのハモンド・オルガンさばきに触れていて、なるほど白人としての意気が出る演奏をしているなと思えたから。音色選びとか、フレイジングとか、サステイン・ペダルの作法とか、いわゆるソウルフル型ジャズ・オルガン演奏とは一線を画すもので、これは差別化が図れる。別に音が薄い訳ではなく、おそらく足で抑えていたろうベース音は太めなよく伸びる音が採用されていて、その響きは今っぽいかもしれぬ。
客に向かって左側に立ち(ドラマーが中央に位置した)フル・アコースティック型のエレクトリック・ギターを弾くクライスバーグはなるほど雄弁(曲によって、エフェクターも使い分け、結構かけたものもあり)、これはリーダー公演をやる資格を持つ奏者であると思わせる。でもって、ドクター・ロニー・スミスのときはかなり抑えた演奏をしていたのもすぐに了解。なにげにスミスはん、細かく締め付けする人だったりして。って、それはないか。ぼくが思っていた以上に今様なジャズ・ギタリストだとも思え、ゆえに後半に弩スタンダード「ボディ&ソウル」を比較的ストレートにやった際には、これは浮くなあと感じた。だが、それをやることで、自分は過去をちゃんと消化しているプレイヤーであることを示したかったのかもしれない。
▶︎過去の、ジョナサン・クライスバーグ/ドクター・ロニー・スミス
http://43142.diarynote.jp/201507030846173120/
http://43142.diarynote.jp/201807290828583298/
▶︎過去の、マット・ペンマン
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http://43142.diarynote.jp/201009171511588216/ ジョシュア・レッドマン
http://43142.diarynote.jp/201107111008176019/
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▶︎過去の、マリア・シュナイダー・オーケストラ
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▶︎過去の、ゲイリー・ヴェルサーチ
http://43142.diarynote.jp/201002072246423695/
http://43142.diarynote.jp/201212190844487864/
http://43142.diarynote.jp/201312181034409673/
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▶︎過去の、ドラマーのコリン・ストラナハン
http://43142.diarynote.jp/201403051230433466/
▶過去の、カート・ローゼンウィンケル
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http://43142.diarynote.jp/201003131221091991/
http://43142.diarynote.jp/201311230757159421/
http://43142.diarynote.jp/201403051230433466/
http://43142.diarynote.jp/201606281737237220/
http://43142.diarynote.jp/201704170805443358/
http://43142.diarynote.jp/201801140944229876/
<今日の、ミス>
目が衰えてきていて、ノートブックPCのメイラーの文字が見づらくなっているので、7月に眼科で処方してもらい、PC限定のメガネを作る。で、どうせ家でしかかけないのだからと、全然フレイム選びにはこらず、普段かけている眼鏡と同じような色のものをテキト〜に選んでしまった。それ、失敗。そしたら、形も素材も違うのに、これが外出する際にそのままかけて出そうになる。いや、一度飲みにでたときは近距離用メガネをかけたまま出てしまい……。こんな場合はまあいいが、ライヴを見る際は本当に気をつけなきゃと再認識していたのだが、今日は見事に遠い方を見るとボケるPC用メガネをかけたまま、ライヴを見に出かけてしまう。うえ〜ん、コリン・ストラナハンが左利きのセッティングをしているのはすぐにわかったが、オルガン奏者の所作(ベース音が足で出しているか。左手で出しているかということですね)がいまいちぼやっと見えて確認できない。結局、聞こえる音で上のように書いた。ちなみに、マッチド・グリップで叩いていたストラナハンはシンプルなキットを用いつつ、手数の多い、生理的にラウドな出音を出す人だった。
順調に支持層を広げているカマシ・ワシントン(2014年5月28日、2015年10月31日、016年12月6日)のショウを六本木・ビルボードライブ東京で見る。セカンド・ショウ。
テナーの本人にくわえ、(アルトの父親は今回加わらなかったが)過去のリーダー公演と同じ陣容なり。トロンボーン、女性シンガー、キーボード、ダブル・ベース、ドラム二人。鍵盤が非アフリカ系奏者に変わっていたが、他は近2回と同じプレイヤーたちだったはず。今回、ベースのモズレーさんの活躍する余地が増大していて耳を引いたのと、ドラムのブルーナーJr.がけっこうレギュラー・ブリップで叩いてへえ。今の観点で過去の前を見たブラック・ジャズを拾い上げ、屈託のない活劇的ジャズを作る様を見て、彼こそは文字通りの“新伝承派”ではないかとも思った。今週末の毎日新聞夕刊に、ライヴ評が掲載されます。
ところで、欧州ツアーをやったあと韓国経由でやって来た一座はサマーソニック出演を経て、ここに登場。そして、9月に入ると、1万5000人強をほこるキャパを持つハリウッド・ボウル(2007年7月18日)で2晩も公演をするUK静謐系ポップ・ロック・バンドのフローレンス+ザ・マシーン公演に出るらしい。ぜんぜん、音楽性ちがうじゃん。と思ったら、その新作『ハイ・アズ・ホープ』でワシントンはちょい菅音をつけているんだよな。そして、その後のずっと続く米国ツアーは新進アフリカ系女性シンガー・ソングライターのヴィクトリー・ボイドやブッチャー・ブラウンを同行させる。
▶︎過去の、カマシ・ワシントン
http://43142.diarynote.jp/?day=20140528
http://43142.diarynote.jp/201511040742444324/
http://43142.diarynote.jp/201612091513593556/
▶︎過去の、ハリウッド・ボウル
http://43142.diarynote.jp/200707232251010000/
<今日の、R.I.P.。そして、案内>
アリサ・フランクリン、1942年3月25日〜2018年8月16日。巨星。逝く。それしかありません。もう、稀代の歌い手であり、ゴスペルを下敷きに広がったソウル・ミュージックの最高の体現者。僕はアトランティック期のブツに手が伸びるが、その魔法はそのキャリアを通して出され、残されたものは膨大というしかない。映画「ブルース・ブラザーズ」で彼女の旦那役を務めたブルース・ギタリストのマット・ギター・マーフィーも、フロリダ州マイアミでこの6月15日に、88歳で心臓発作のために亡くなった。彼女の死を知り、思わずぼくを思い出しましたと、Facebookで友達申請してきた古い仕事仲間あり…。20年ぶりぐらいだと思うが、そのようなアレサの訃報が導くつながりややりとりはあちこちで持たれたのではないか。で、以下は告知です。
鈴木啓志+高地明+鷲巣功。R&B評論3巨頭が、お気に入りのアリサ曲をかけ、語り尽くす! てな会が、11月10日(土)15時から、四谷 いーぐる http://www.jazz-eagle.com/information.htmlでもたれます。アナログをメインに、同店のオーディオ・システムでかけます。
テナーの本人にくわえ、(アルトの父親は今回加わらなかったが)過去のリーダー公演と同じ陣容なり。トロンボーン、女性シンガー、キーボード、ダブル・ベース、ドラム二人。鍵盤が非アフリカ系奏者に変わっていたが、他は近2回と同じプレイヤーたちだったはず。今回、ベースのモズレーさんの活躍する余地が増大していて耳を引いたのと、ドラムのブルーナーJr.がけっこうレギュラー・ブリップで叩いてへえ。今の観点で過去の前を見たブラック・ジャズを拾い上げ、屈託のない活劇的ジャズを作る様を見て、彼こそは文字通りの“新伝承派”ではないかとも思った。今週末の毎日新聞夕刊に、ライヴ評が掲載されます。
ところで、欧州ツアーをやったあと韓国経由でやって来た一座はサマーソニック出演を経て、ここに登場。そして、9月に入ると、1万5000人強をほこるキャパを持つハリウッド・ボウル(2007年7月18日)で2晩も公演をするUK静謐系ポップ・ロック・バンドのフローレンス+ザ・マシーン公演に出るらしい。ぜんぜん、音楽性ちがうじゃん。と思ったら、その新作『ハイ・アズ・ホープ』でワシントンはちょい菅音をつけているんだよな。そして、その後のずっと続く米国ツアーは新進アフリカ系女性シンガー・ソングライターのヴィクトリー・ボイドやブッチャー・ブラウンを同行させる。
▶︎過去の、カマシ・ワシントン
http://43142.diarynote.jp/?day=20140528
http://43142.diarynote.jp/201511040742444324/
http://43142.diarynote.jp/201612091513593556/
▶︎過去の、ハリウッド・ボウル
http://43142.diarynote.jp/200707232251010000/
<今日の、R.I.P.。そして、案内>
アリサ・フランクリン、1942年3月25日〜2018年8月16日。巨星。逝く。それしかありません。もう、稀代の歌い手であり、ゴスペルを下敷きに広がったソウル・ミュージックの最高の体現者。僕はアトランティック期のブツに手が伸びるが、その魔法はそのキャリアを通して出され、残されたものは膨大というしかない。映画「ブルース・ブラザーズ」で彼女の旦那役を務めたブルース・ギタリストのマット・ギター・マーフィーも、フロリダ州マイアミでこの6月15日に、88歳で心臓発作のために亡くなった。彼女の死を知り、思わずぼくを思い出しましたと、Facebookで友達申請してきた古い仕事仲間あり…。20年ぶりぐらいだと思うが、そのようなアレサの訃報が導くつながりややりとりはあちこちで持たれたのではないか。で、以下は告知です。
鈴木啓志+高地明+鷲巣功。R&B評論3巨頭が、お気に入りのアリサ曲をかけ、語り尽くす! てな会が、11月10日(土)15時から、四谷 いーぐる http://www.jazz-eagle.com/information.htmlでもたれます。アナログをメインに、同店のオーディオ・システムでかけます。
映画「黙ってピアノを弾いてくれ」。ニック・ヘイワード
2018年8月15日 音楽 これは、面白い。編集もテンポがあるし、寝不足だったんだけど、ひきこまれ、触発もかなりされたな。
渋谷・映画美学校試写室で、音楽をするということについてはパラノ(一つにまっすぐ)だろうが、バカみたいにいろんな音楽形態にあたりスキゾ(分裂症)と言うしかない活動を見せる異才ピアニスト/クリエイターであるチリー・ゴンザレス(1972年、モントリオール生まれ。本名、ジェイソン・チャールズ・ベック)のことを扱う2018年ドイツ/フランス/イギリス映画を、渋谷・映画美学校試写室で見る。原題は、「Stay Up And Play The Piano」。
俺を愛するなら、俺を憎め! みたいなことを連呼する,冒頭のアップ映像でつかみはOK。監督はゴンザレスが現在居住するケルン在住の音楽/カルチャ−系ジャーナリストのフィリップ・ジェディック。2014年にゴンザレスの存在を知り、そのドキュメンタリー映画を作りたいことを申し出たという。快諾されたものの、条件はプライヴェイトな事項を出すのは御法度。だが唯一、彼が育ったプール付き邸宅が紹介され、その父親は東欧ユダヤ系移民で、一代で成り上がりカナダで一番大きな建設会社のCEOをしていることは伝えられる。
ロック・バンドをやっていたカナダ時代、当初ラップに邁進した最初の欧州の地であるベルリン時代の映像なども交え、その後オーケストラや弦楽四重奏を用いたはみ出し表現にも手を染めるようになる様々な活動が、本人のインタヴュー発言も介して紹介される。ダフト・パンクのトーマ・ハンガルテルを交えたパフォーマンス映像も出てくるし、カナダ時代の音楽仲間であるファイストや、ジャーヴィス・コッカー(パルプ)らの証言などもあり。
そうした材料を通して、浮かび上がるのは、彼が見事な変人であり、サーヴィス精神に富むエンターテイナー/行動家であるということ。そう見せることを、彼は楽しんでいる。また、ちょっとした彼の指さばきやメロディ感覚やハーモニーが過去の音楽流儀の正鵠をなんか射たものであるのも知ることが出来るだろう。彼をエスタブリッシュさせたのは2004年から世に問うたピアノのソロ演奏群だが、それはまさに<ヒップホップ時代のジョージ・ウィンストン>表現なのだと確信もした。ニューエイジ・ミュージックの第一人者であるウィンストンは<ヒッピー世代のなんちゃって癒しピアノ表現>なるもので、一世を風靡した人だ。
それから、その自己顕示欲が強い変人ぶりに接し、ぼくは映画「グレン・グールド 天才ピアニストの愛と孤独」(2011年10月12日)のグールドの動物園での場面を思い出したりした。この映画において、カナダ人という属性は重視されていないが、両者ともにカナダ人ですね。
▶︎「グレン・グールド 天才ピアニストの愛と孤独」
http://43142.diarynote.jp/201110161924242614/
その後は、六本木・ビルボードライブ(セカンンド・ショウ)で、ニューウェイヴ期を経験するものにとっては記憶に残るヘアカット100を率いたニック・ヘイワードの実演を見る。ハタチちょいながら洒落たセンスを掲げたビート・ポップを作っていた御仁で、1983年からはソロとなり、アリスタ、エピック、チェリー・レッド他から、淡々とリーダー作を発表してきている。彼は今週末のサマーソニックにも出演する。
まず、ヘイワードの風体におおきく頷く。米国のアイビー・リーガーがファミリー・パパになったようなそれ(また、ポロ・シャツが良く似合う)は、その洒脱な音楽性とも合致して、とてもいい感じ。そしたら、ギター・テックをしていた青年を息子なんだと紹介する。なんか、良い年のとりかたをしているな。
ステージ上には、全6人。歌とギター(セミ・アコースティック型の電気ギターを弾く。彼の刻みから曲が始められる場合が少なくなかった)のヘイワードに加え、キーボードのアンソニー・クラーク 、ギターのオリバー・テイラー 、テナーやソプラノ・サックスや打楽器のロブ・ディグウィード 、フレット付きとフレトレスの4弦電気ベースを弾くフィリップ・テイラー 、ドラムアンドリュー・トレーシー という面々がにこやかにサポート。サポート陣は、30代だろうか。
ヘイワードは昨年『ウッドランド・エコーズ』(Gladsome Hawk)というとても久しぶりのリーダー作を出し、そのジャケット・カヴァーには田舎の森林と湖を描いたほのぼのした絵が用いられていたが、その内容は乱暴に言えば<都会人が描く、田舎に憧れるくつろいだポップス>と言いたくなるもの。かなりな好盤でぼくは新作曲だけを披露する実演でも良かったのだが、ヘアカット100時代の人気曲やソロ初期曲等も披露(したよな?)。ま、それも悪くなく、秀でた英国ポップ・ロック〜ギター・ポップの担い手であることが自然体でやんわりとアピールされたショウだった。この手のなかでは何気に尺が長めで、彼の真心と表裏一体のやる気も伝わってきたな。
<今日の、物忘れ>
ライヴ三昧の終わりにある<今日の〜>の文章が好きなんですよと、たまに言われる。あざーす。おだてられて木にのぼるタイプなので、褒められるのは素直にうれしい。よくネタに困りませんねとも言われこともあるが、本文の原稿を書きながらのその日あったことを振り返れば、一つや二つはネタがたいてい出てくる。でも、外で<今日の〜>のネタになるなと思っても、忘れちゃう場合もよくある。メモ取ったりしないし。実は今日もふむふむ好マテリアルだと思えたことがあったんだが……すっかり忘却。というわけで、こういう内容にしてみた。
渋谷・映画美学校試写室で、音楽をするということについてはパラノ(一つにまっすぐ)だろうが、バカみたいにいろんな音楽形態にあたりスキゾ(分裂症)と言うしかない活動を見せる異才ピアニスト/クリエイターであるチリー・ゴンザレス(1972年、モントリオール生まれ。本名、ジェイソン・チャールズ・ベック)のことを扱う2018年ドイツ/フランス/イギリス映画を、渋谷・映画美学校試写室で見る。原題は、「Stay Up And Play The Piano」。
俺を愛するなら、俺を憎め! みたいなことを連呼する,冒頭のアップ映像でつかみはOK。監督はゴンザレスが現在居住するケルン在住の音楽/カルチャ−系ジャーナリストのフィリップ・ジェディック。2014年にゴンザレスの存在を知り、そのドキュメンタリー映画を作りたいことを申し出たという。快諾されたものの、条件はプライヴェイトな事項を出すのは御法度。だが唯一、彼が育ったプール付き邸宅が紹介され、その父親は東欧ユダヤ系移民で、一代で成り上がりカナダで一番大きな建設会社のCEOをしていることは伝えられる。
ロック・バンドをやっていたカナダ時代、当初ラップに邁進した最初の欧州の地であるベルリン時代の映像なども交え、その後オーケストラや弦楽四重奏を用いたはみ出し表現にも手を染めるようになる様々な活動が、本人のインタヴュー発言も介して紹介される。ダフト・パンクのトーマ・ハンガルテルを交えたパフォーマンス映像も出てくるし、カナダ時代の音楽仲間であるファイストや、ジャーヴィス・コッカー(パルプ)らの証言などもあり。
そうした材料を通して、浮かび上がるのは、彼が見事な変人であり、サーヴィス精神に富むエンターテイナー/行動家であるということ。そう見せることを、彼は楽しんでいる。また、ちょっとした彼の指さばきやメロディ感覚やハーモニーが過去の音楽流儀の正鵠をなんか射たものであるのも知ることが出来るだろう。彼をエスタブリッシュさせたのは2004年から世に問うたピアノのソロ演奏群だが、それはまさに<ヒップホップ時代のジョージ・ウィンストン>表現なのだと確信もした。ニューエイジ・ミュージックの第一人者であるウィンストンは<ヒッピー世代のなんちゃって癒しピアノ表現>なるもので、一世を風靡した人だ。
それから、その自己顕示欲が強い変人ぶりに接し、ぼくは映画「グレン・グールド 天才ピアニストの愛と孤独」(2011年10月12日)のグールドの動物園での場面を思い出したりした。この映画において、カナダ人という属性は重視されていないが、両者ともにカナダ人ですね。
▶︎「グレン・グールド 天才ピアニストの愛と孤独」
http://43142.diarynote.jp/201110161924242614/
その後は、六本木・ビルボードライブ(セカンンド・ショウ)で、ニューウェイヴ期を経験するものにとっては記憶に残るヘアカット100を率いたニック・ヘイワードの実演を見る。ハタチちょいながら洒落たセンスを掲げたビート・ポップを作っていた御仁で、1983年からはソロとなり、アリスタ、エピック、チェリー・レッド他から、淡々とリーダー作を発表してきている。彼は今週末のサマーソニックにも出演する。
まず、ヘイワードの風体におおきく頷く。米国のアイビー・リーガーがファミリー・パパになったようなそれ(また、ポロ・シャツが良く似合う)は、その洒脱な音楽性とも合致して、とてもいい感じ。そしたら、ギター・テックをしていた青年を息子なんだと紹介する。なんか、良い年のとりかたをしているな。
ステージ上には、全6人。歌とギター(セミ・アコースティック型の電気ギターを弾く。彼の刻みから曲が始められる場合が少なくなかった)のヘイワードに加え、キーボードのアンソニー・クラーク 、ギターのオリバー・テイラー 、テナーやソプラノ・サックスや打楽器のロブ・ディグウィード 、フレット付きとフレトレスの4弦電気ベースを弾くフィリップ・テイラー 、ドラムアンドリュー・トレーシー という面々がにこやかにサポート。サポート陣は、30代だろうか。
ヘイワードは昨年『ウッドランド・エコーズ』(Gladsome Hawk)というとても久しぶりのリーダー作を出し、そのジャケット・カヴァーには田舎の森林と湖を描いたほのぼのした絵が用いられていたが、その内容は乱暴に言えば<都会人が描く、田舎に憧れるくつろいだポップス>と言いたくなるもの。かなりな好盤でぼくは新作曲だけを披露する実演でも良かったのだが、ヘアカット100時代の人気曲やソロ初期曲等も披露(したよな?)。ま、それも悪くなく、秀でた英国ポップ・ロック〜ギター・ポップの担い手であることが自然体でやんわりとアピールされたショウだった。この手のなかでは何気に尺が長めで、彼の真心と表裏一体のやる気も伝わってきたな。
<今日の、物忘れ>
ライヴ三昧の終わりにある<今日の〜>の文章が好きなんですよと、たまに言われる。あざーす。おだてられて木にのぼるタイプなので、褒められるのは素直にうれしい。よくネタに困りませんねとも言われこともあるが、本文の原稿を書きながらのその日あったことを振り返れば、一つや二つはネタがたいてい出てくる。でも、外で<今日の〜>のネタになるなと思っても、忘れちゃう場合もよくある。メモ取ったりしないし。実は今日もふむふむ好マテリアルだと思えたことがあったんだが……すっかり忘却。というわけで、こういう内容にしてみた。
ブルーイ“シトラス・サン”+日野皓正
2018年8月11日 音楽 インコグニートのジャン“ブルーイ”モウニック(2002年12月20日、2006年9月3日、2011年3月31日、2013年6月17日、2015年7月9日)のサイド・プロジェクトのショウを南青山・ブルーノート東京(ファースト・ショウ)で見る。
ギターを刻み、少しコーラスもし、人懐こい進行役(ぼくが見たショウは、曲の順序を間違えて紹介し、バック陣に直しをいれられたり)を務めるブルーイをサポートするのは、バンド監督もしていたキーボードのマット・クーパー、トランペットのドミニク・グローヴァー、ソロを全面的に担当するギタリストのフラシスコ・サレス、とっても長いブレイズ頭をしているベースのフランシス・ヒルトン、カノウプス(ドラム・メイカー)の叩き音がとっても気持ちいいドラムのフランチェスコ・メンドリア、パーカッションのジョアン・カエターノという、インコグニートにも参画している面々。そして、曲によっては、やはりインコグニートでおなじみのシンガーのイマーニ、まだ20歳というインドネシア人ハーモニカ奏者のレガ・ダウナもフィーチャーされる。
盛りだくさんの90分。ある意味“トランペット・アルバム” という指摘も可能な(成熟したシティ・ミュージックでいかにトランペット音は機能するかということを提示している部分がある)新作『ライド・ライク・ザ・ウィンド』をフォローするショウで、そこに入っているフレディ・ハバード(2009年1月8日)もカヴァーしたクリストファー・クロス曲やマルコス・ヴァーリ(2002年11月7日、2003年10月24日、2008年4月28日、2010年5月25日、2014年4月22日、2016年10月8日)とリオン・ウェアの共作曲(そのポル語ヴァーッジョンを、ジョアン・カエターノが前に出てきて歌う)ほか、テリー・キャリア(2002年5月21日、2004年4月19日、2005年2月17日、2007年3月8日、2009年9月15日)曲や英国人ギタリストのロニー・ジョーダン(2012年4月25日)追悼で「ソー・ホワット」をやったり、ドラムとパーカッションのデュオ演奏に時間を与えたり。
そして、新作において日野皓正(2005年6月5日、2006年11月3日、2011年3月28日、2011年7月25日、2011年9月2日 、2013年9月22日、2014年4月4日、2015年3月10日、2017年9月3日)が1979年発表した「センド・ミー・ユア・フィーリングス」(作曲はセッション・キーボーディストのハリー・ウィテカー)もカヴァーしていたのだが、その曲を含む3曲には日野御大が颯爽と加わる。少し前には渋さ知らズ(2004年9月1日、2006年1月14日、2006年1月21日、2006年8月27日、2006年11月15日、2006年12月1日、2007年1月13日、2007年6月13日、2008年7月6日、2009年7月26日、2009年9月27日、2010年4月22日、2010年9月19日、2013年5月19日、2015年6月15日)のピットイン公演にも入ったようだが、ほんと意気軒昂。でもって、こういう音楽をやるときの、ちょっとしたステップや身のこなしが本当に素敵。いや、本当にうれしいゲスト入りでした。
▶過去の、インコグニート/ブルーイ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-12.htm
http://43142.diarynote.jp/?day=20060903
http://43142.diarynote.jp/201104041101072561/
http://43142.diarynote.jp/201306190743528192/
http://43142.diarynote.jp/201507110856518338/
▶過去の、マルコス・ヴァーリ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-11.htm 11月7日
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-10.htm 10 月24日
http://43142.diarynote.jp/200805031401060000/
http://43142.diarynote.jp/201006031537221581/
http://43142.diarynote.jp/201404260858553785/
▶︎過去の、フレディ・ハバード(追悼)
http://43142.diarynote.jp/200901091437341082/
▶︎過去の、テリー・キャリア
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-5.htm
https://43142.diarynote.jp/200404190049350000/
http://43142.diarynote.jp/200502232039250000/
http://43142.diarynote.jp/200703101608130000/
http://43142.diarynote.jp/200909181206531984/
▶過去の、ロニー・ジョーダン
http://43142.diarynote.jp/201205080617258733/
http://43142.diarynote.jp/201610140945007657/
▶過去の、日野皓正
http://43142.diarynote.jp/200506120639310000/
http://43142.diarynote.jp/?day=20061103
http://43142.diarynote.jp/?day=20110328
http://43142.diarynote.jp/201107310727152406/
http://43142.diarynote.jp/?day=20110902
http://43142.diarynote.jp/201309260930584072/
http://43142.diarynote.jp/201404070654593139/
http://43142.diarynote.jp/201503110740041978/
http://43142.diarynote.jp/201709101639096076/
▶過去の、渋さ知らズ
http://43142.diarynote.jp/200409010713470000/
http://43142.diarynote.jp/200601161256540000/
http://43142.diarynote.jp/200601271857530000/
http://43142.diarynote.jp/200609031311580000/
http://43142.diarynote.jp/200611190320370000/
http://43142.diarynote.jp/200612060135390000/
http://43142.diarynote.jp/200701141431470000/
http://43142.diarynote.jp/200706162321180000/
http://43142.diarynote.jp/200807081247190000/
http://43142.diarynote.jp/200908180046187200/
http://43142.diarynote.jp/200910071809361076/
http://43142.diarynote.jp/201004231559516550/
http://43142.diarynote.jp/201009231554333481/
http://43142.diarynote.jp/201305260923241736/
http://43142.diarynote.jp/201506161247423392/
<今日の、キース・ヘリング>
ライヴのあと、表参道ヒルズで催されているキース・ヘリング(1958〜1990年)展をのぞく。無料ながらそこそこ展示数あり、物販もアイテム充実していた。山梨県北杜市には、個人によるヘリング美術館があるようだ。ぼくが彼のことをちゃんと認知したのは1983年に彼のドロウイングがスイスのモントルー・ジャズ祭に大々的に採用されたことによる。そのポスターも展示されていたが、彼の絵が表紙になっている同年の同祭のプログラムが家にはあるナ。ぼくが得ている多くの情報は音楽からもたらされているわけで、もし音楽に耽溺していなかったら、滅茶無知な人間になっていそうで怖い。それとも、音楽に傾けていた熱意と時間をもっと有意義な知識摂取に回していたろうか。フレッド・フリス(2004年6月9日、2009年1月17日、2016年9月4日)やジョン・ゾーン(1999年9月24日、2006年1月21日)らが出る1990年のベネフィット・コンサートのちらしも展示されていた。
▶︎過去の、フレッド・フリス
http://43142.diarynote.jp/200406090118170000/
http://43142.diarynote.jp/200901181343426080/
http://43142.diarynote.jp/201609201052518160/
▶︎過去の、ジョン・ゾーン
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/september1999live.htm
http://43142.diarynote.jp/200601271857530000/
ギターを刻み、少しコーラスもし、人懐こい進行役(ぼくが見たショウは、曲の順序を間違えて紹介し、バック陣に直しをいれられたり)を務めるブルーイをサポートするのは、バンド監督もしていたキーボードのマット・クーパー、トランペットのドミニク・グローヴァー、ソロを全面的に担当するギタリストのフラシスコ・サレス、とっても長いブレイズ頭をしているベースのフランシス・ヒルトン、カノウプス(ドラム・メイカー)の叩き音がとっても気持ちいいドラムのフランチェスコ・メンドリア、パーカッションのジョアン・カエターノという、インコグニートにも参画している面々。そして、曲によっては、やはりインコグニートでおなじみのシンガーのイマーニ、まだ20歳というインドネシア人ハーモニカ奏者のレガ・ダウナもフィーチャーされる。
盛りだくさんの90分。ある意味“トランペット・アルバム” という指摘も可能な(成熟したシティ・ミュージックでいかにトランペット音は機能するかということを提示している部分がある)新作『ライド・ライク・ザ・ウィンド』をフォローするショウで、そこに入っているフレディ・ハバード(2009年1月8日)もカヴァーしたクリストファー・クロス曲やマルコス・ヴァーリ(2002年11月7日、2003年10月24日、2008年4月28日、2010年5月25日、2014年4月22日、2016年10月8日)とリオン・ウェアの共作曲(そのポル語ヴァーッジョンを、ジョアン・カエターノが前に出てきて歌う)ほか、テリー・キャリア(2002年5月21日、2004年4月19日、2005年2月17日、2007年3月8日、2009年9月15日)曲や英国人ギタリストのロニー・ジョーダン(2012年4月25日)追悼で「ソー・ホワット」をやったり、ドラムとパーカッションのデュオ演奏に時間を与えたり。
そして、新作において日野皓正(2005年6月5日、2006年11月3日、2011年3月28日、2011年7月25日、2011年9月2日 、2013年9月22日、2014年4月4日、2015年3月10日、2017年9月3日)が1979年発表した「センド・ミー・ユア・フィーリングス」(作曲はセッション・キーボーディストのハリー・ウィテカー)もカヴァーしていたのだが、その曲を含む3曲には日野御大が颯爽と加わる。少し前には渋さ知らズ(2004年9月1日、2006年1月14日、2006年1月21日、2006年8月27日、2006年11月15日、2006年12月1日、2007年1月13日、2007年6月13日、2008年7月6日、2009年7月26日、2009年9月27日、2010年4月22日、2010年9月19日、2013年5月19日、2015年6月15日)のピットイン公演にも入ったようだが、ほんと意気軒昂。でもって、こういう音楽をやるときの、ちょっとしたステップや身のこなしが本当に素敵。いや、本当にうれしいゲスト入りでした。
▶過去の、インコグニート/ブルーイ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-12.htm
http://43142.diarynote.jp/?day=20060903
http://43142.diarynote.jp/201104041101072561/
http://43142.diarynote.jp/201306190743528192/
http://43142.diarynote.jp/201507110856518338/
▶過去の、マルコス・ヴァーリ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-11.htm 11月7日
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-10.htm 10 月24日
http://43142.diarynote.jp/200805031401060000/
http://43142.diarynote.jp/201006031537221581/
http://43142.diarynote.jp/201404260858553785/
▶︎過去の、フレディ・ハバード(追悼)
http://43142.diarynote.jp/200901091437341082/
▶︎過去の、テリー・キャリア
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-5.htm
https://43142.diarynote.jp/200404190049350000/
http://43142.diarynote.jp/200502232039250000/
http://43142.diarynote.jp/200703101608130000/
http://43142.diarynote.jp/200909181206531984/
▶過去の、ロニー・ジョーダン
http://43142.diarynote.jp/201205080617258733/
http://43142.diarynote.jp/201610140945007657/
▶過去の、日野皓正
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http://43142.diarynote.jp/?day=20061103
http://43142.diarynote.jp/?day=20110328
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http://43142.diarynote.jp/?day=20110902
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▶過去の、渋さ知らズ
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http://43142.diarynote.jp/201506161247423392/
<今日の、キース・ヘリング>
ライヴのあと、表参道ヒルズで催されているキース・ヘリング(1958〜1990年)展をのぞく。無料ながらそこそこ展示数あり、物販もアイテム充実していた。山梨県北杜市には、個人によるヘリング美術館があるようだ。ぼくが彼のことをちゃんと認知したのは1983年に彼のドロウイングがスイスのモントルー・ジャズ祭に大々的に採用されたことによる。そのポスターも展示されていたが、彼の絵が表紙になっている同年の同祭のプログラムが家にはあるナ。ぼくが得ている多くの情報は音楽からもたらされているわけで、もし音楽に耽溺していなかったら、滅茶無知な人間になっていそうで怖い。それとも、音楽に傾けていた熱意と時間をもっと有意義な知識摂取に回していたろうか。フレッド・フリス(2004年6月9日、2009年1月17日、2016年9月4日)やジョン・ゾーン(1999年9月24日、2006年1月21日)らが出る1990年のベネフィット・コンサートのちらしも展示されていた。
▶︎過去の、フレッド・フリス
http://43142.diarynote.jp/200406090118170000/
http://43142.diarynote.jp/200901181343426080/
http://43142.diarynote.jp/201609201052518160/
▶︎過去の、ジョン・ゾーン
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/september1999live.htm
http://43142.diarynote.jp/200601271857530000/
在ミューヨークのシンガー・ソングライターのスザンヌ・ヴェガ(2008年1月24日、2012年1月23日、2014年4月7日)は、少し若くなったように見えた。でもって、オセアニアを回ってきた彼女は、冒頭に今朝の6時に着いたと告げるではないか。元気だなー。ちょうど1時間の本編と、2曲のアンコール。フツーに、こなしておりました。六本木・ビルボードライブ東京、ファースト・ショウ。
今回は、初期から活動を共にしていたりする、経験豊富なベース奏者であるマイケル・ヴィセグリアとのデュオによる。ぼくはそのかみ合いがいまいちと感じ、これなら彼女のアコースティック・ギターの弾き語りだけのほうがいいのではないかとも思った。黄金期たる1980年代の曲から新曲まで、ざっくばらん、でもどこかほのかな光彩を散りばめるようなそれは、大いに納得させるものだ。驚いたのは、3曲においては彼女はギターを置き、ベース音だけで(うち、1曲ではヴィセグリアがリズム・ボックス音も差し込む)歌ったこと。オリジナルがアカペラで、いろんなヴァージョンを生んだ「トムズ・ダイナー」はその指針で行くのは納得できるが、酔狂かつお茶目な人だなー。そんな彼女、明日は大阪でやり、17日からはUK ツアーに入る。ふうむ、一度米国に帰るのか、そのまま英国入りするのか?
▶過去の、スザンヌ・ヴェガ
http://43142.diarynote.jp/200801280000120000/
http://43142.diarynote.jp/201201271243541443/
http://43142.diarynote.jp/201404081332394740/
<今日は、2つのボケをかます>
ライヴ前に、2017年フランス映画『顔たち、ところどころ』を見ようとする。今年で90歳になった大御所アニエス・ヴァルタ監督とストリート派写真家/クリエイターのJR(1983年生まれ)によるドキュメンタリー映画であるのだが、場所を間違える。うひゃあ、UPLINK渋谷に行ったら、京橋・テアトル試写室だった。試写状の単純な読み違え。さすが、間に合うように移動するの無理で渋谷近辺をうろうろ。こういう無駄も必要だけど、暑くて困憊。
ライヴを観た後は、、三軒茶屋のウィスパーに向かい、カメラマン二人の対談イヴェントに顔を出したのだが。。。「New York Jazz Update」(小学館)を出した常盤武彦が、映画「Cu-Bop」を監督した高橋慎一を迎えるというもので、その映画撮影時NYに住んでいた常盤は助力したらしい。世田谷通りぞいにある店なのに、なぜか大ボケかまして246をひたすら歩き、結局1時間ほど周辺をうろうろ。到着したのは、22時を回ってしまい。でも20分ぐらいは映像を使いながらの話を聞けたか。ウィスパーはジャズ・カメラマンの内山繁さんが出しているお店で、今の店舗はかつてオブサウンズ(http://43142.diarynote.jp/201202091202153702/)というジャズのライヴ・ハウスだったところだった。翌日、左足にマメができていた。その後、一番飲む機会が多い知人たちと2件流れ、朝まで。疲れているはずなのに〜。
今回は、初期から活動を共にしていたりする、経験豊富なベース奏者であるマイケル・ヴィセグリアとのデュオによる。ぼくはそのかみ合いがいまいちと感じ、これなら彼女のアコースティック・ギターの弾き語りだけのほうがいいのではないかとも思った。黄金期たる1980年代の曲から新曲まで、ざっくばらん、でもどこかほのかな光彩を散りばめるようなそれは、大いに納得させるものだ。驚いたのは、3曲においては彼女はギターを置き、ベース音だけで(うち、1曲ではヴィセグリアがリズム・ボックス音も差し込む)歌ったこと。オリジナルがアカペラで、いろんなヴァージョンを生んだ「トムズ・ダイナー」はその指針で行くのは納得できるが、酔狂かつお茶目な人だなー。そんな彼女、明日は大阪でやり、17日からはUK ツアーに入る。ふうむ、一度米国に帰るのか、そのまま英国入りするのか?
▶過去の、スザンヌ・ヴェガ
http://43142.diarynote.jp/200801280000120000/
http://43142.diarynote.jp/201201271243541443/
http://43142.diarynote.jp/201404081332394740/
<今日は、2つのボケをかます>
ライヴ前に、2017年フランス映画『顔たち、ところどころ』を見ようとする。今年で90歳になった大御所アニエス・ヴァルタ監督とストリート派写真家/クリエイターのJR(1983年生まれ)によるドキュメンタリー映画であるのだが、場所を間違える。うひゃあ、UPLINK渋谷に行ったら、京橋・テアトル試写室だった。試写状の単純な読み違え。さすが、間に合うように移動するの無理で渋谷近辺をうろうろ。こういう無駄も必要だけど、暑くて困憊。
ライヴを観た後は、、三軒茶屋のウィスパーに向かい、カメラマン二人の対談イヴェントに顔を出したのだが。。。「New York Jazz Update」(小学館)を出した常盤武彦が、映画「Cu-Bop」を監督した高橋慎一を迎えるというもので、その映画撮影時NYに住んでいた常盤は助力したらしい。世田谷通りぞいにある店なのに、なぜか大ボケかまして246をひたすら歩き、結局1時間ほど周辺をうろうろ。到着したのは、22時を回ってしまい。でも20分ぐらいは映像を使いながらの話を聞けたか。ウィスパーはジャズ・カメラマンの内山繁さんが出しているお店で、今の店舗はかつてオブサウンズ(http://43142.diarynote.jp/201202091202153702/)というジャズのライヴ・ハウスだったところだった。翌日、左足にマメができていた。その後、一番飲む機会が多い知人たちと2件流れ、朝まで。疲れているはずなのに〜。
六本木・ビルボードライブ(ファースト・ショウ)で、懐かしのロック・バンドを見る。スコットランドで結成され、セカンド作は英国1位をとったりするなど、1980年代中期にけっこうぶいぶい言わせていたバンド。そのころはスティーヴ・リリーホワイトやロビン・ミラーら英国人著名制作者にプロデュースを委ねており、ケイト・ブッシュがバックグランド・ヴォーカルで入った曲もあった。って、この晩やったのは、その頃の曲ばかりだったかな。
一時は解散したものの再興され、今回の来日はオリジナル・メンバーの2/4がいる5人組でことをこなす。ギターのブルース・ワトソン、なんとレギュラー・グリップで叩くドラムのマーク・ブレゼジッキー(以上のオリジナル・メンバーは還暦を過ぎた)、ギターのジェイミー・ワトソン(育ちよさそう、シンプル・マインズのメンバーの息子という)、ヴォーカルのサイモン・フォート(アコースティック・ギターも持つ)、ベースのスコット・ウィトリー(一番、おっさんくさい。太い人がショート・スケールを持っていると目立つ)という面々。MCはワトソンがリーダーっぽく取り、曲によってはブレゼジッキー、ワトソン、ウィトリーが個別にコーラスに加えたりもした。
リアルタイムで聞いていたときは意識はしていなかったはずだが、そここにスコティッシュ色を納める、無骨っぽいギター・バンド像をアピール。とはいえ、レゲエ調曲もソツなくこなしもする。その際の弾んだベース・ラインに触れつつ、やはりピック弾きをするオリジナルのベーシストは黒人だったんだよなーと思い出す。
<今日の、期待>
台風上陸間近で、涼しいながらも天候は荒れ気味。長靴を履いて出る。しかし、激な暑さのうえに、台風も複数きていて、再来年の五輪はどうなるのか? 地震も起きたりした日には……。オリンピック開催期の猛暑対策で、来年と再来年の2年間に限りサマータイムを実施を検討すると、薄汚さすぎる出鱈目政府が言い出した。いろいろ異論も出ているようだが、ぼくはといえばずうっと昔からサマータイムが導入されることを希望しておる。というのも、欧州はほとんどの国でサマータイムをやっていて、それに触れるたびにいいなあと思っていたから。夜の9時過ぎても明るかったらウキウキ、夜遊びのしがいありまくりですよお。
一時は解散したものの再興され、今回の来日はオリジナル・メンバーの2/4がいる5人組でことをこなす。ギターのブルース・ワトソン、なんとレギュラー・グリップで叩くドラムのマーク・ブレゼジッキー(以上のオリジナル・メンバーは還暦を過ぎた)、ギターのジェイミー・ワトソン(育ちよさそう、シンプル・マインズのメンバーの息子という)、ヴォーカルのサイモン・フォート(アコースティック・ギターも持つ)、ベースのスコット・ウィトリー(一番、おっさんくさい。太い人がショート・スケールを持っていると目立つ)という面々。MCはワトソンがリーダーっぽく取り、曲によってはブレゼジッキー、ワトソン、ウィトリーが個別にコーラスに加えたりもした。
リアルタイムで聞いていたときは意識はしていなかったはずだが、そここにスコティッシュ色を納める、無骨っぽいギター・バンド像をアピール。とはいえ、レゲエ調曲もソツなくこなしもする。その際の弾んだベース・ラインに触れつつ、やはりピック弾きをするオリジナルのベーシストは黒人だったんだよなーと思い出す。
<今日の、期待>
台風上陸間近で、涼しいながらも天候は荒れ気味。長靴を履いて出る。しかし、激な暑さのうえに、台風も複数きていて、再来年の五輪はどうなるのか? 地震も起きたりした日には……。オリンピック開催期の猛暑対策で、来年と再来年の2年間に限りサマータイムを実施を検討すると、薄汚さすぎる出鱈目政府が言い出した。いろいろ異論も出ているようだが、ぼくはといえばずうっと昔からサマータイムが導入されることを希望しておる。というのも、欧州はほとんどの国でサマータイムをやっていて、それに触れるたびにいいなあと思っていたから。夜の9時過ぎても明るかったらウキウキ、夜遊びのしがいありまくりですよお。
映画「ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ★アディオス」
2018年8月5日 音楽 社会現象的な話題を呼んだブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ(2001年2月9日、2013年9月7日)のことを世に知らしめた1999年映画の続編と言っていいだろう2017年英国映画を、日比谷・TOHOシネマズシャンテで見る。しかし、日比谷のここは古いせいか、他のTOHOシネマズと比すとお粗末。前に座高の高い人が座り画面が見辛くなったので、日曜にも関わらずガラガラだったせいもあり(そこに、約20年という歳月を感じたりもしたか)、ぼくは移動した。あれだけ空いているんだから、チケット販売の係員もすでに座っている人の前の席を後から振らなくてもいいのにと思った。
オリジナルの監督をしたヴィム・ヴェンダースはお目付役で、監督をするのは英国人女性のルーシー・ウォーカー。オリジナル構成員の歌のイブライム・フェレール(2001年2月9日。1927〜2005年)、歌とトレスのコンパイ・セグンド(2000年12月3日。1907〜2003年)、歌のピオ・レイヴァ(1917〜2006年)、ピアノのルベーン・ゴンザレス(2001年2月9日。1933〜2009年)、ベースのカイチャート・ロペス(2001年2月9日、2001年11月21日。1933〜2009年)たちがすでに鬼籍入りし(でも、キューバ人は長生き傾向にあるような気がする)、2015年から(なのかな)はその最終ワールド・ツアーが持たれてホワイト・ハウスでも演奏するということもあり、また一方ではキューバと米国の関係が雪解けに向かったり、フィデル・カストロが亡くなったりという動向のもと、この続編映画は企画されたのではなかったか。
映画の3分の2は、ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブの成り立ちや面々のおさらい(オマーラの姉は米国に渡ったなんて知らなかった)やキューバ音楽の復習(かつてアフリカ色の濃いコンガの使用は禁止されていて、アルセニオ・ロドリゲスが初めてバンドにいれたという事実も紹介された)などが、いろんな映像で綴られる。当初からプロジェクトを仕切っていた1954年生まれでドレッド頭のトレス奏者であるファン・デ・マルコス・ゴンザレスはすごいサバけた感じの人なんだなー。彼が率いるアフロ・キューバン・オールスターズをかつて見たことがあるような気もするのだが、過去の記載はみつからない……。
そして、残りはブレイク後のことやアディオス・ツアーの様など、映画後のことがざっくばらんに紹介される。ほんのちょっとだけ映像に出てくるこのプロジェクトの発起人たるライ・クーダー(2009年11月5日)はまあ元気そうだけど太ったな。
ギターと歌のエリアデス・オチョア(2000年8月1日)や歌のオマーラ・ポルトゥオンド(2001年2月9日、2012年5月1日、2013年9月7日、2018年3月20日)は存命。この3月にも来日公演を行っているオマーラは、この9月にも東京ジャズで来日する。
▶︎過去の、ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-2.htm
http://43142.diarynote.jp/201309161507226186/
▶︎過去の、コンパイ・セグンド
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-12.htm
▶過去の、︎カイチャート・ロペス
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-2.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/LIVE-2001-11.htm
▶︎過去の、ライ・クーダー
http://43142.diarynote.jp/200911071134384805/
▶︎過去の、オマーラ・ポルトゥオンド
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-2.htm
http://43142.diarynote.jp/201205080621274204/
http://43142.diarynote.jp/201309161507226186/
http://43142.diarynote.jp/201803230853439312/
▶︎エリアデス・オチョア
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-8.htm
<今日の、看取>
この映画を見た者の多くは、キューバに行きたくなるのはまちがいないか。ハバナの街なみには、ゾクっと誘われるよなあ。ぼくが行ったのは4半世紀前近く……。あんとき、同国のリゾート地であるバラデロにも宿泊しチャラチャラしたが、今はどんな感じなのかなー。そりゃまた行きたいが、行ったことないところにも行きたいし、でもあんまり長時間飛行機には乗りたくないし。そういうば、日比谷の新しくできたミッドタウンの前に広場みたいなのがあるのを初めて知る。昔からあったらしいが、ちょっとその造形に目を奪われるところがありました。夜だったからかな。日本でも東京でも、徒歩圏内のところでも、知らないところはたくさんある。
オリジナルの監督をしたヴィム・ヴェンダースはお目付役で、監督をするのは英国人女性のルーシー・ウォーカー。オリジナル構成員の歌のイブライム・フェレール(2001年2月9日。1927〜2005年)、歌とトレスのコンパイ・セグンド(2000年12月3日。1907〜2003年)、歌のピオ・レイヴァ(1917〜2006年)、ピアノのルベーン・ゴンザレス(2001年2月9日。1933〜2009年)、ベースのカイチャート・ロペス(2001年2月9日、2001年11月21日。1933〜2009年)たちがすでに鬼籍入りし(でも、キューバ人は長生き傾向にあるような気がする)、2015年から(なのかな)はその最終ワールド・ツアーが持たれてホワイト・ハウスでも演奏するということもあり、また一方ではキューバと米国の関係が雪解けに向かったり、フィデル・カストロが亡くなったりという動向のもと、この続編映画は企画されたのではなかったか。
映画の3分の2は、ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブの成り立ちや面々のおさらい(オマーラの姉は米国に渡ったなんて知らなかった)やキューバ音楽の復習(かつてアフリカ色の濃いコンガの使用は禁止されていて、アルセニオ・ロドリゲスが初めてバンドにいれたという事実も紹介された)などが、いろんな映像で綴られる。当初からプロジェクトを仕切っていた1954年生まれでドレッド頭のトレス奏者であるファン・デ・マルコス・ゴンザレスはすごいサバけた感じの人なんだなー。彼が率いるアフロ・キューバン・オールスターズをかつて見たことがあるような気もするのだが、過去の記載はみつからない……。
そして、残りはブレイク後のことやアディオス・ツアーの様など、映画後のことがざっくばらんに紹介される。ほんのちょっとだけ映像に出てくるこのプロジェクトの発起人たるライ・クーダー(2009年11月5日)はまあ元気そうだけど太ったな。
ギターと歌のエリアデス・オチョア(2000年8月1日)や歌のオマーラ・ポルトゥオンド(2001年2月9日、2012年5月1日、2013年9月7日、2018年3月20日)は存命。この3月にも来日公演を行っているオマーラは、この9月にも東京ジャズで来日する。
▶︎過去の、ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-2.htm
http://43142.diarynote.jp/201309161507226186/
▶︎過去の、コンパイ・セグンド
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-12.htm
▶過去の、︎カイチャート・ロペス
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-2.htm
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▶︎過去の、ライ・クーダー
http://43142.diarynote.jp/200911071134384805/
▶︎過去の、オマーラ・ポルトゥオンド
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-2.htm
http://43142.diarynote.jp/201205080621274204/
http://43142.diarynote.jp/201309161507226186/
http://43142.diarynote.jp/201803230853439312/
▶︎エリアデス・オチョア
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-8.htm
<今日の、看取>
この映画を見た者の多くは、キューバに行きたくなるのはまちがいないか。ハバナの街なみには、ゾクっと誘われるよなあ。ぼくが行ったのは4半世紀前近く……。あんとき、同国のリゾート地であるバラデロにも宿泊しチャラチャラしたが、今はどんな感じなのかなー。そりゃまた行きたいが、行ったことないところにも行きたいし、でもあんまり長時間飛行機には乗りたくないし。そういうば、日比谷の新しくできたミッドタウンの前に広場みたいなのがあるのを初めて知る。昔からあったらしいが、ちょっとその造形に目を奪われるところがありました。夜だったからかな。日本でも東京でも、徒歩圏内のところでも、知らないところはたくさんある。
映画「チャーチル ノルマンディーの決断」
2018年8月3日 音楽 京橋・テアトル試写室で、有名英国人を扱った2017年英国映画を見る。未見ではあるが同じくチャーチルを扱った2017年の英国映画「ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男」という作品も今年先に公開されてもいて、軍人あがり政治家で反植民地解放主義者だったチャーチル再考の機運が今あったりもするのだろうか。
首相をしていた第二次世界大戦中、ノルマンディー上陸作戦決行直前の96時間を題材に置く映画だ。欧州戦線米軍司令官で後に米国大統領にもなるアイゼンハワーに押し切られて気乗りしない作戦にあたらざるを得なくなったチャーチルの苦悩とその周りの人間模様を描かんとするもので、映像材料としてはとても地味。もう、脚本(1977年生まれのアレックス・フォン・チェンゼルマンによる。初長編映画脚本とか)と演技(主役は舞台俳優畑、1946年生まれのブライアン・コックス)に頼った作品という事も出来る? チャーチルと妻の間にあるパートナー機微、英国人と米国人の気質の差異なども表現軸に置きつつ、言葉の力を用いんとするチャーチルの政治家像を浮き上がらせようとする。けっこう凝った(いや、思わせぶりなとも言えよう)映像技法がとられているが、こういうネタの設定だとそうもなる? 分かりにくいとは感じた。ハンス・ジマー流れにいるらしいローン・バルフの音楽もものものしい。監督は、オーストラリア出身のジョナサン・テブリツキー。
そういえば、アイゼンハワーが米国大統領の任期を終了する1960年の最後の3日間を扱った「Three Days in January Dwight Eisenhower’s Final Mission」というノンフィクション本が2017年に、(反トランプの機運もあり?)話題になったことがあった。もちろん未読だけど、知り合いの米国人が持っていた。かつて軍人と政治家が同軸にあったことを伝えるこの映画に触れながら、望まなくても市井の人々の営みと戦争は切ってもきれないものであったのだとも痛感。でも、今ははたして?
<今日の、有楽町>
いつの間にか有効期限が切れていたパスポートを、炎天下のもと作りにいく。実は更新の頃合いかと半年前から思っていたが、どこにしまったか分からなくなってしまい、ひょんなことから見つけたもののやはり失効しておった。あ、戸籍謄本は必要であっても、現住所は運転免許証現物確認でOKで住民票はいらないのか。前回は新宿都庁で手続きしたが、より混んでいるのを認知しつつ有楽町の交通会館で行う。パスポートに載せるサインが世間なめていて、同様の書き方をしているクレジット・カードのそれとも微妙に違うからと、上司にうかがいを立てた窓口女性から書き直しをお願いされる。暑さでヤル気ぜろのため素直に応じ、名前をフツーに漢字4文字で書いてしまう。とはいえ、だいたい想定内の待たされ具合で申請を終了。そして、いい頃合いで試写場に着く。しかし、運転免許証の更新の際もそうだが、こういう場に行くと世にはいろんな人がいるなあと思わせられる。普段、電車に乗っていてもそんなに感じないのに、、、、。
首相をしていた第二次世界大戦中、ノルマンディー上陸作戦決行直前の96時間を題材に置く映画だ。欧州戦線米軍司令官で後に米国大統領にもなるアイゼンハワーに押し切られて気乗りしない作戦にあたらざるを得なくなったチャーチルの苦悩とその周りの人間模様を描かんとするもので、映像材料としてはとても地味。もう、脚本(1977年生まれのアレックス・フォン・チェンゼルマンによる。初長編映画脚本とか)と演技(主役は舞台俳優畑、1946年生まれのブライアン・コックス)に頼った作品という事も出来る? チャーチルと妻の間にあるパートナー機微、英国人と米国人の気質の差異なども表現軸に置きつつ、言葉の力を用いんとするチャーチルの政治家像を浮き上がらせようとする。けっこう凝った(いや、思わせぶりなとも言えよう)映像技法がとられているが、こういうネタの設定だとそうもなる? 分かりにくいとは感じた。ハンス・ジマー流れにいるらしいローン・バルフの音楽もものものしい。監督は、オーストラリア出身のジョナサン・テブリツキー。
そういえば、アイゼンハワーが米国大統領の任期を終了する1960年の最後の3日間を扱った「Three Days in January Dwight Eisenhower’s Final Mission」というノンフィクション本が2017年に、(反トランプの機運もあり?)話題になったことがあった。もちろん未読だけど、知り合いの米国人が持っていた。かつて軍人と政治家が同軸にあったことを伝えるこの映画に触れながら、望まなくても市井の人々の営みと戦争は切ってもきれないものであったのだとも痛感。でも、今ははたして?
<今日の、有楽町>
いつの間にか有効期限が切れていたパスポートを、炎天下のもと作りにいく。実は更新の頃合いかと半年前から思っていたが、どこにしまったか分からなくなってしまい、ひょんなことから見つけたもののやはり失効しておった。あ、戸籍謄本は必要であっても、現住所は運転免許証現物確認でOKで住民票はいらないのか。前回は新宿都庁で手続きしたが、より混んでいるのを認知しつつ有楽町の交通会館で行う。パスポートに載せるサインが世間なめていて、同様の書き方をしているクレジット・カードのそれとも微妙に違うからと、上司にうかがいを立てた窓口女性から書き直しをお願いされる。暑さでヤル気ぜろのため素直に応じ、名前をフツーに漢字4文字で書いてしまう。とはいえ、だいたい想定内の待たされ具合で申請を終了。そして、いい頃合いで試写場に着く。しかし、運転免許証の更新の際もそうだが、こういう場に行くと世にはいろんな人がいるなあと思わせられる。普段、電車に乗っていてもそんなに感じないのに、、、、。
まず、渋谷・クラブクアトロ。フジ・ロックに出演した2組が出て、<“フジ・ロック”アフター・パーティ>ともうたわれている。最初に出てきたNYを拠点とするというザ・ウェスタン・キャラヴァンは、はあアメリカ白人は呑気だねえ、なぞという感想を持たせた。シンガー、二人のフィドル、ペダル・スティール、ギター、ベース、ドラムという編成のおじいちゃんが入った人たちが中心となる7人組で、ロカビリーとカントリーが重なったことを実演ではやる。格好ともども、waspが集うバー・バンドという趣が大ありだった。
その後に、リアム・オメンリー(1999年9月23日、2000年10月3日、2001年7月28日、2009年5月20日、2011年12月6日、2011年12月7日、2011年12月10日、2011年12月12日、2014年12月4日、2014年12月6日)率いるホットハウス・フラワーズが出てくる。ギターのフィアクナ・オブレナン、ブズーキのピーター・オトゥール、ダブル・ベースのマーティン・ブランスデン、ドラムのデイヴ・クラークという陣容による。
まずは、オメンリーのピアノ弾き語りから始まったのだが、もうそれだけでぼくは持っていかれる。澄んでいるのに力みなぎり、スピリチュアルな気がすぐに会場を満たす。なんか、歌声の塩辛い気味の出し方はどこかフラメンコのそれと繋がる部分も感じたか。そして、バンド音が自然にうねりまくる(バンド員の実直なコーラスもまたいいんだ!)2曲目でぼくは完全に降参。なんて素晴らしいライヴなんだあ、こりゃ今年のベスト1クラスの逸ショウではないかという手応えを得つつ、泣きそうになる。ちょい涙腺が刺激されるような感覚を得たのは、マジ久しぶり。オメンリーの凄さは十分に認知していたはずだが、アイリッシュ音楽とソウル音楽を綱引きさせる熟成ロック・バンドたる今回の味わいはちょい別格。え〜ん。
だが、翌日締め切りの毎日新聞ライヴ評を書くことになっているシェウン・クティ公演を見なくてはならず、すぱっと30分で絶世の好ライヴを見るのを切り上げる。ギリまで見ていたら、引き込まれ席を立てなくなるのを恐れてしまった。でも、ちょい見だけでも、その多大な感興はぼくのなかに宿り続けた。
▶過去の、リアム・オメンリー
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/september1999live.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-10.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-7.htm(フジ・ロック28日、ホット・ハウス・フラワーズ)
http://43142.diarynote.jp/?month=200905
http://43142.diarynote.jp/201112171632304826/
http://43142.diarynote.jp/201112171633334584/
http://43142.diarynote.jp/?day=20111210
http://43142.diarynote.jp/201112191500441741/
http://43142.diarynote.jp/201412151250144917/
http://43142.diarynote.jp/201412221527313725/
そして、南青山・ブルーノート東京で、シェウン・クティ(2007年10月25日、2009年7月26日、2012年7月27日)を見る。ヴォーカル、アルト・サックス、キーボードを担当するリーダーに加え、アディドイン・アディフォラリン(トランペット)、オラディメジ・アキネリ(トランペット)、アデボワレ・オスンニブ(バリトン・サックス)、オジョ・サミュエル・デイヴィッド(テナー・サックス)、デイヴィッド・オバニエド(ギター)、オルワグベミガ・アレイド(ギター)、カンレ・ジャスティス(ベース。小柄で根暗な感じなのに、派手なボディのベースを弾く様はモノニオン〜2017年9月1日、2018年3月22日、2018年7月19日〜を思い出させる)、シーナ・ニラン・アビオドゥン(ドラムス)、コーラ・オナサンヤ(コンガ)、ウェイル・トリオラ(パーカッション。アフロ・ビートの要となるアクセント音を終始送り出す)、オーコン・イヤンバ(シェケレ)、ジョイ・オパラ(ダンス、ヴォーカル)、イヤボ・アデニラン(ダンス、ヴォーカル)という陣容で実演は持たれた。この時期の、大型ミュージシャンの東京公演というと、フジ・ロック流れと思ってしまうが、彼らの場合はそうではあらず。ここのみの演奏のため来日した。本当は、出るつもりで大まかな予定を立ていたら、選から漏れてしまったのか? 良くわからないが、ちゃんとした編成の実演を見ることができてうれしい。
コンガ奏者まず一人で出てきて、一人づつ奏者や女性ダンサーをステージに呼び込む。彼らも、ちゃんとした大きな編成できていますよという事実を示したかったのか。面々は30代奏者が大半であるように見受けられたが、その見た目だけでつかみはOKとなっちゃう。2曲目からシェウン・クティは登場する。父親フェラ・クティの流儀を受け継ぐシェウン一座の公演は、父親曲「パンサ・パンサ」を除いては、2作続投のロバート・グラスパー(2007年10月3日、2009年4月13日、2009年12月19日2010年12月16日、2012年6月12日、2013年1月25日、2014年8月20日、2015年6月8日、2016年12月20日、2017年6月5日)関与の2018年作『ブラック・タイムズ』からの曲をやった。そして、それらを披露するパフォーマンスまさに“太陽”と“北風”を併せ持つと書けるもの。意外だったのは、クティが親日であることをMC でアピールしていたこと。この晩のオレは“アフロ・サムライ”だ、とも言っていたな。何気に気さく、ブルーノート東京は毎度出演者に合わせたスペシャル・カクテルを公演ごとに提供しているが、この晩シェウンはそのカクテルを頼んだ客から差し出されるものを何杯も口をつけもした。
▶過去の、シェウン・クティ
http://43142.diarynote.jp/200711121022550000/
http://43142.diarynote.jp/?day=20090726
http://43142.diarynote.jp/?day=20120727
▶︎過去の、モノニオン
http://43142.diarynote.jp/201709071307037021/
http://43142.diarynote.jp/201803231446465272/
http://43142.diarynote.jp/201807210953487881/
▶過去の、ロバート・グラスパー
http://43142.diarynote.jp/200710121727100000/
http://43142.diarynote.jp/200904150840164356/
http://43142.diarynote.jp/201001051625155901/
http://43142.diarynote.jp/201012171104366095/
http://43142.diarynote.jp/201206141342549869/
http://43142.diarynote.jp/201301270742196778/
http://43142.diarynote.jp/201408210931581467/
http://43142.diarynote.jp/201506070919133558/
http://43142.diarynote.jp/201506091124003170/
http://43142.diarynote.jp/201612211059578863/
http://43142.diarynote.jp/201706061756141899/
http://43142.diarynote.jp/201801042046591963/
<今日は、カリスマの日>
二人とも、カリスマを持つ。オメンリーは無精髭かつ髪の毛ボサボサ、しかも着ている不思議な服のせいで、尊師みたいと一瞬思った。ごめんよ〜。クティは例により、終盤上半身ハダカになる。相変わらず、引き締まっている。前者は福島慰問に同行し一緒の宿に泊まったり(いろんな意味で、彼は自然体の超人ナリ)、後者は最初の来日となったフジ・ロック会場でしっかりとインタヴューできたりして(おぼっちゃんぽいおおらかさを感じたな)、改めて彼らの素晴らしい実演に触れると、身に余る僥倖であったと思うことしきり。クティは2008年のデビュー作の日本盤解説を書いていたりもするんだよなあ。
ところで、この晩は火星が15年ぶりに大接近すると報じられていた日。シェウン・クティを見た後、夜空をながめなきゃと思っていたのだが、スッコーンと忘れる。珍しく涼しかったので、渋谷まで歩いて飲み屋に流れたのにも関わらず……。
その後に、リアム・オメンリー(1999年9月23日、2000年10月3日、2001年7月28日、2009年5月20日、2011年12月6日、2011年12月7日、2011年12月10日、2011年12月12日、2014年12月4日、2014年12月6日)率いるホットハウス・フラワーズが出てくる。ギターのフィアクナ・オブレナン、ブズーキのピーター・オトゥール、ダブル・ベースのマーティン・ブランスデン、ドラムのデイヴ・クラークという陣容による。
まずは、オメンリーのピアノ弾き語りから始まったのだが、もうそれだけでぼくは持っていかれる。澄んでいるのに力みなぎり、スピリチュアルな気がすぐに会場を満たす。なんか、歌声の塩辛い気味の出し方はどこかフラメンコのそれと繋がる部分も感じたか。そして、バンド音が自然にうねりまくる(バンド員の実直なコーラスもまたいいんだ!)2曲目でぼくは完全に降参。なんて素晴らしいライヴなんだあ、こりゃ今年のベスト1クラスの逸ショウではないかという手応えを得つつ、泣きそうになる。ちょい涙腺が刺激されるような感覚を得たのは、マジ久しぶり。オメンリーの凄さは十分に認知していたはずだが、アイリッシュ音楽とソウル音楽を綱引きさせる熟成ロック・バンドたる今回の味わいはちょい別格。え〜ん。
だが、翌日締め切りの毎日新聞ライヴ評を書くことになっているシェウン・クティ公演を見なくてはならず、すぱっと30分で絶世の好ライヴを見るのを切り上げる。ギリまで見ていたら、引き込まれ席を立てなくなるのを恐れてしまった。でも、ちょい見だけでも、その多大な感興はぼくのなかに宿り続けた。
▶過去の、リアム・オメンリー
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/september1999live.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-10.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-7.htm(フジ・ロック28日、ホット・ハウス・フラワーズ)
http://43142.diarynote.jp/?month=200905
http://43142.diarynote.jp/201112171632304826/
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http://43142.diarynote.jp/?day=20111210
http://43142.diarynote.jp/201112191500441741/
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そして、南青山・ブルーノート東京で、シェウン・クティ(2007年10月25日、2009年7月26日、2012年7月27日)を見る。ヴォーカル、アルト・サックス、キーボードを担当するリーダーに加え、アディドイン・アディフォラリン(トランペット)、オラディメジ・アキネリ(トランペット)、アデボワレ・オスンニブ(バリトン・サックス)、オジョ・サミュエル・デイヴィッド(テナー・サックス)、デイヴィッド・オバニエド(ギター)、オルワグベミガ・アレイド(ギター)、カンレ・ジャスティス(ベース。小柄で根暗な感じなのに、派手なボディのベースを弾く様はモノニオン〜2017年9月1日、2018年3月22日、2018年7月19日〜を思い出させる)、シーナ・ニラン・アビオドゥン(ドラムス)、コーラ・オナサンヤ(コンガ)、ウェイル・トリオラ(パーカッション。アフロ・ビートの要となるアクセント音を終始送り出す)、オーコン・イヤンバ(シェケレ)、ジョイ・オパラ(ダンス、ヴォーカル)、イヤボ・アデニラン(ダンス、ヴォーカル)という陣容で実演は持たれた。この時期の、大型ミュージシャンの東京公演というと、フジ・ロック流れと思ってしまうが、彼らの場合はそうではあらず。ここのみの演奏のため来日した。本当は、出るつもりで大まかな予定を立ていたら、選から漏れてしまったのか? 良くわからないが、ちゃんとした編成の実演を見ることができてうれしい。
コンガ奏者まず一人で出てきて、一人づつ奏者や女性ダンサーをステージに呼び込む。彼らも、ちゃんとした大きな編成できていますよという事実を示したかったのか。面々は30代奏者が大半であるように見受けられたが、その見た目だけでつかみはOKとなっちゃう。2曲目からシェウン・クティは登場する。父親フェラ・クティの流儀を受け継ぐシェウン一座の公演は、父親曲「パンサ・パンサ」を除いては、2作続投のロバート・グラスパー(2007年10月3日、2009年4月13日、2009年12月19日2010年12月16日、2012年6月12日、2013年1月25日、2014年8月20日、2015年6月8日、2016年12月20日、2017年6月5日)関与の2018年作『ブラック・タイムズ』からの曲をやった。そして、それらを披露するパフォーマンスまさに“太陽”と“北風”を併せ持つと書けるもの。意外だったのは、クティが親日であることをMC でアピールしていたこと。この晩のオレは“アフロ・サムライ”だ、とも言っていたな。何気に気さく、ブルーノート東京は毎度出演者に合わせたスペシャル・カクテルを公演ごとに提供しているが、この晩シェウンはそのカクテルを頼んだ客から差し出されるものを何杯も口をつけもした。
▶過去の、シェウン・クティ
http://43142.diarynote.jp/200711121022550000/
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▶︎過去の、モノニオン
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▶過去の、ロバート・グラスパー
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http://43142.diarynote.jp/201801042046591963/
<今日は、カリスマの日>
二人とも、カリスマを持つ。オメンリーは無精髭かつ髪の毛ボサボサ、しかも着ている不思議な服のせいで、尊師みたいと一瞬思った。ごめんよ〜。クティは例により、終盤上半身ハダカになる。相変わらず、引き締まっている。前者は福島慰問に同行し一緒の宿に泊まったり(いろんな意味で、彼は自然体の超人ナリ)、後者は最初の来日となったフジ・ロック会場でしっかりとインタヴューできたりして(おぼっちゃんぽいおおらかさを感じたな)、改めて彼らの素晴らしい実演に触れると、身に余る僥倖であったと思うことしきり。クティは2008年のデビュー作の日本盤解説を書いていたりもするんだよなあ。
ところで、この晩は火星が15年ぶりに大接近すると報じられていた日。シェウン・クティを見た後、夜空をながめなきゃと思っていたのだが、スッコーンと忘れる。珍しく涼しかったので、渋谷まで歩いて飲み屋に流れたのにも関わらず……。
カーラ・トーマス&ザ・メンフィス・オールスター・レヴュー
2018年7月30日 音楽 スタックス・レコードのスター歌手/作曲者であるルーファス・トーマスの娘さん(1942年、メンフィス生まれ)で、同社からキラキラしたアイドル然として10代でデビュー。あのオーティス・レディングとも1967年にデュオ・アルバムをリリースしている大御所南部シンガーの来日公演は、ザ・メンフィス・オールスター・レヴューという名前がつけられているが、それに偽りなしの陣容と言えるか。
サブのリード・シンガーとしてゲフィン他からのリーダー作を持つとともにセッション・シンガーとしても活動した妹のヴァニース・トーマス(1952年、メンフィス生まれ。2013年9月29日)が一緒にやってきたのもうれしいし、オルガンのチャールズ・ホッジズ (1947年、メンフィス生まれ)とベースのリロイ・ホッジズ(1950年、メンフィス生まれ) の兄弟はそれこそ黄金期のハイ・レコードを支えた名手たちだし、ドラムのスティーヴ・ポッツ(2012年3月9日、2012年5月11日、他。メンフィス生まれ)もブッカーT (2008年11月24日、2009年7月25日、2010年2月8日 、2011年9月12日、2012年5月11日、2013年10月29日、2017年4月13日)& ザ・MGズやアル・グリーンなどメンフィスものでいろいろ叩いている人だし、ギターで唯一の白人であるスコット・シャラルドは晩年のグレッグ・オールマンのバンドに入っていた御仁だ。同時期、スティーヴ・ポッツもオールマンのバンドに関与していて、今回の彼の参加はポッツ経由であると思われる。そのシャラルド、多様な弾き方をし、伴奏陣のなかでは一番ソロ・パートをもっていたが、それについては常識的でぼくは惹かれなかった。
また、女性コーラスも二人いて、うちベルネタ・マイルズは1980年代からヴァニースの仲良しさんで、もう一人すこし若めのアージー・ファイン・マーティン はキャンディス・スプリングス(2016年5月25日、2016年9月8日 )みたいな頭をしていた。ところで、近く出るスプリングスのブルーノート第2弾のプロデュースはカリーム・リギンズ(2005年9月15日、2015年9月6日)のプロデュースだ! 話はそれたが、そこに日本で雇ったテナー・サックスのアンディー・ウルフ (2012年3月24日、2016年11月10日、2017年3月20日)とトランペットのルイス・バジェが加わる。
最初、ヴァニースが2曲だか歌い、入れ替わりでカーラが出てきて、終盤は一緒に歌う。ともに声は出ていて、年はとってもキュートなところもあるし、バンドの音はしっかりしているしと、美味しいソウル・ショウのあり方を堪能。ロック・スタンダートとも言える父親ルーファスの「ウォーキング・ザ・ドッグ」も二人でちゃきっとやった。度々出てきてMCをするマネージャーだろう白人男性のそれは少しウザかった(でも、それもレヴューゆえ?)けど、うれしさは多々。六本木・ビルボードライブ、ファースト・ショウ。
▶︎ヴァニース・トーマス
http://43142.diarynote.jp/201310050701201281/
▶︎過去の、スティーヴ・ポッツ
http://43142.diarynote.jp/201203100844041105/
http://43142.diarynote.jp/201205131715485366/
▶過去の、ブッカー・T・ジョーンズ
http://43142.diarynote.jp/?day=20090725
http://43142.diarynote.jp/200812110456078867/
http://43142.diarynote.jp/201002090914248826/
http://43142.diarynote.jp/201109151819433479/
http://43142.diarynote.jp/201310301217408539/
http://43142.diarynote.jp/201704161228187684/
▶︎過去の、アンディ・ウルフ
http://43142.diarynote.jp/201203260807415637/
http://43142.diarynote.jp/?day=20161110
http://43142.diarynote.jp/201703211232135720/
▶︎過去の、キャンディス・スプリングス
http://43142.diarynote.jp/201605260923093422/
http://43142.diarynote.jp/201609201655127640/
▶過去の、カリーム・リギンズ
http://43142.diarynote.jp/?day=20050915
http://43142.diarynote.jp/201509220833541918/
<今日の、R.I.P.>
ポーランド一番のインターナショナルなジャズ・マン(トランペッター)であるトマシュ・スタンコ(2005年10月26日)が、ワルシャワで肺がんで亡くなった。1942年7月11日〜2018年 7月29日。ずうっとECMからアルバムを出し続け、遺作はフランスで録音されたトマシュ・スタンコ・ニューヨーク・カルテットの『December Avenue』(ECM、2017年)。その参加者は、ヴァージン諸島出身ベーシストのルーベン・ロジャース(2005年5月11日、2008年9月22日、2009年4月21日、2011年11月15日、2013年1月6日、2014年5月15日、2016年2月18日、2017年1月12日、2017年1月13日)、キューバ出身のECM契約ピアニストのデヴィッド・ビレルス、デトロイト出身ドラマーのジェラルド・クリーヴァーなり。最後まで、静謐にして意気盛んなジャズを送り出しましたね。
▶過去の、トマシュ・スタンコ
http://43142.diarynote.jp/200511130011570000/
▶過去の、ルーベン・ロジャース
http://43142.diarynote.jp/200505141717440000/
http://43142.diarynote.jp/200809240100515549/
http://43142.diarynote.jp/200904221307055009/
http://43142.diarynote.jp/201301151731112021/
http://43142.diarynote.jp/201405171309186867/
http://43142.diarynote.jp/201602191120219620/
http://43142.diarynote.jp/201701131141476377/
http://43142.diarynote.jp/201701141241544133/
サブのリード・シンガーとしてゲフィン他からのリーダー作を持つとともにセッション・シンガーとしても活動した妹のヴァニース・トーマス(1952年、メンフィス生まれ。2013年9月29日)が一緒にやってきたのもうれしいし、オルガンのチャールズ・ホッジズ (1947年、メンフィス生まれ)とベースのリロイ・ホッジズ(1950年、メンフィス生まれ) の兄弟はそれこそ黄金期のハイ・レコードを支えた名手たちだし、ドラムのスティーヴ・ポッツ(2012年3月9日、2012年5月11日、他。メンフィス生まれ)もブッカーT (2008年11月24日、2009年7月25日、2010年2月8日 、2011年9月12日、2012年5月11日、2013年10月29日、2017年4月13日)& ザ・MGズやアル・グリーンなどメンフィスものでいろいろ叩いている人だし、ギターで唯一の白人であるスコット・シャラルドは晩年のグレッグ・オールマンのバンドに入っていた御仁だ。同時期、スティーヴ・ポッツもオールマンのバンドに関与していて、今回の彼の参加はポッツ経由であると思われる。そのシャラルド、多様な弾き方をし、伴奏陣のなかでは一番ソロ・パートをもっていたが、それについては常識的でぼくは惹かれなかった。
また、女性コーラスも二人いて、うちベルネタ・マイルズは1980年代からヴァニースの仲良しさんで、もう一人すこし若めのアージー・ファイン・マーティン はキャンディス・スプリングス(2016年5月25日、2016年9月8日 )みたいな頭をしていた。ところで、近く出るスプリングスのブルーノート第2弾のプロデュースはカリーム・リギンズ(2005年9月15日、2015年9月6日)のプロデュースだ! 話はそれたが、そこに日本で雇ったテナー・サックスのアンディー・ウルフ (2012年3月24日、2016年11月10日、2017年3月20日)とトランペットのルイス・バジェが加わる。
最初、ヴァニースが2曲だか歌い、入れ替わりでカーラが出てきて、終盤は一緒に歌う。ともに声は出ていて、年はとってもキュートなところもあるし、バンドの音はしっかりしているしと、美味しいソウル・ショウのあり方を堪能。ロック・スタンダートとも言える父親ルーファスの「ウォーキング・ザ・ドッグ」も二人でちゃきっとやった。度々出てきてMCをするマネージャーだろう白人男性のそれは少しウザかった(でも、それもレヴューゆえ?)けど、うれしさは多々。六本木・ビルボードライブ、ファースト・ショウ。
▶︎ヴァニース・トーマス
http://43142.diarynote.jp/201310050701201281/
▶︎過去の、スティーヴ・ポッツ
http://43142.diarynote.jp/201203100844041105/
http://43142.diarynote.jp/201205131715485366/
▶過去の、ブッカー・T・ジョーンズ
http://43142.diarynote.jp/?day=20090725
http://43142.diarynote.jp/200812110456078867/
http://43142.diarynote.jp/201002090914248826/
http://43142.diarynote.jp/201109151819433479/
http://43142.diarynote.jp/201310301217408539/
http://43142.diarynote.jp/201704161228187684/
▶︎過去の、アンディ・ウルフ
http://43142.diarynote.jp/201203260807415637/
http://43142.diarynote.jp/?day=20161110
http://43142.diarynote.jp/201703211232135720/
▶︎過去の、キャンディス・スプリングス
http://43142.diarynote.jp/201605260923093422/
http://43142.diarynote.jp/201609201655127640/
▶過去の、カリーム・リギンズ
http://43142.diarynote.jp/?day=20050915
http://43142.diarynote.jp/201509220833541918/
<今日の、R.I.P.>
ポーランド一番のインターナショナルなジャズ・マン(トランペッター)であるトマシュ・スタンコ(2005年10月26日)が、ワルシャワで肺がんで亡くなった。1942年7月11日〜2018年 7月29日。ずうっとECMからアルバムを出し続け、遺作はフランスで録音されたトマシュ・スタンコ・ニューヨーク・カルテットの『December Avenue』(ECM、2017年)。その参加者は、ヴァージン諸島出身ベーシストのルーベン・ロジャース(2005年5月11日、2008年9月22日、2009年4月21日、2011年11月15日、2013年1月6日、2014年5月15日、2016年2月18日、2017年1月12日、2017年1月13日)、キューバ出身のECM契約ピアニストのデヴィッド・ビレルス、デトロイト出身ドラマーのジェラルド・クリーヴァーなり。最後まで、静謐にして意気盛んなジャズを送り出しましたね。
▶過去の、トマシュ・スタンコ
http://43142.diarynote.jp/200511130011570000/
▶過去の、ルーベン・ロジャース
http://43142.diarynote.jp/200505141717440000/
http://43142.diarynote.jp/200809240100515549/
http://43142.diarynote.jp/200904221307055009/
http://43142.diarynote.jp/201301151731112021/
http://43142.diarynote.jp/201405171309186867/
http://43142.diarynote.jp/201602191120219620/
http://43142.diarynote.jp/201701131141476377/
http://43142.diarynote.jp/201701141241544133/
ザ・テスキー・ブラザーズ
2018年7月29日 音楽 豪州メルボルン出身の、ヴォーカル/ギター/ハープ担当者とギタリストの兄弟を中心とするバンドで、フジ・ロック27日出演後に急遽東京でフリー実演を敢行。渋谷・サラヴァ東京で、23時から60分パフォーマンスした。
兄弟に加え、ベース(サム・ピック奏法も巧みに織り込む)、ドラム、トロンボーン、トランペット(女性)という編成による。R&B、ブルース、カントリーなど、米国ルーツ・ミュージックをわしずかみにしたようなアーシー系のバンドだが、ライヴにおいてはカントリーの要素はなし。見事に骨太な、ソウル80%、ブルース20 %(一番ストレートなブルース曲調のものをやった八木のぶお;2015年11月11日〜が加わった)と分析できそうな実直ロックを聞かせてくれる。最後にやった曲は新曲のようだが、ホーン音は少しニューオーリンズ調で、おいしく弾む感じがあった。
いかにも豪州のライヴ・サーキットにもまれているという感じもあり、ハマった魅力を持つ、うれしいバンド。とともに、みんな好漢ぽいのも好印象だ。
▶︎過去の、八木のぶお
http://43142.diarynote.jp/201511120722274234/
<今日の、会場>
ピーター・バラカン(2014年10月25日、2015年10月25日、2016年10月22日、2017年10月21日、2017年10月22日、2018年5月9日)が登場時に、紹介MCをした。いかにもピーター・バラカンズ・ライヴマジックにも出そうなタイプのバンドであり、ライヴ・マジックの別室みたいですねと終演後に話しかけると、事実今年のそれに呼びたかったのだという。また、会場にいた久保田真琴(2004年5月7日、2009年10月12日、2010年12月4日、2013年2月5日、2013年9月20日、2014年9月16日、2015年10月25日、2015年11月11日、2018年1月6日)からは、かつて彼がやっていた夕焼け楽団の1977年ライヴの音をもらう。エリック・アンダーソン(2012年9月3日)やカントリー・ジョー・マクドナルド、ポール・ウィンター・コンソートや片肺編成のスタッフらが来日し晴海で複数日持たれた、鯨救済ベネフィット目的の“ローリング・ココナツ・レヴュー”でのものだという、お、そこでの夕焼け楽団には細野晴臣(2009年10月12日、2010年4月15日、2010年11月21日、2011年8月7日ち2012年8月12日、2012年9月5日、2013年1月29日、2013年8月7日、2013年8月11日、2014年10月25日、2017年11月13日)も入っている。そのころから、ハリー&マックの関係があったのか。あんとき、同フェスにはたしか五郎(1999年8月9日、2004年2月1日、2005年6月17日、2017年9月12日)さんも出てるんだよな。そのイヴェントのニュースは知っていたと思うけど、行こうとかいう気は確かなかった。外タレで聞いている人誰もいなかったし。あ、でもぼくのフェス的イヴェントの初体験は、その2年前。1975年に後楽園球場で持たれたワールド・ロック・フェスティヴァル(http://43142.diarynote.jp/200902080200527638/ 参照)には夏休みだったこともあり、小僧ながら単身東京に行って見ている。プレイガイド(当時、そういうチケット販売店が各所にあった)でドキドキしてチケットを買ったっけ。
▶︎過去の、ピーター・バラカン
http://43142.diarynote.jp/201410301511243448/
http://43142.diarynote.jp/201510290731105395/
http://43142.diarynote.jp/201610241405267224/
http://43142.diarynote.jp/201710240957109863/
http://43142.diarynote.jp/201710240958114009/
https://43142.diarynote.jp/?day=20180509
▶過去の、久保田麻琴
http://43142.diarynote.jp/200405071410000000/
http://43142.diarynote.jp/200910141731349364/
http://43142.diarynote.jp/?day=20101204
http://43142.diarynote.jp/201302091324078636/
http://43142.diarynote.jp/?day=20130920
http://43142.diarynote.jp/201409171722239857/
http://43142.diarynote.jp/201510290731105395/
http://43142.diarynote.jp/201511120722274234/
http://43142.diarynote.jp/201801071035098671/
▶過去の、細野晴臣
http://43142.diarynote.jp/200910141731349364/
http://43142.diarynote.jp/201004180836405961/
http://43142.diarynote.jp/201011250550109951/
http://43142.diarynote.jp/201208201258419318/
http://43142.diarynote.jp/201209181238434594/
http://43142.diarynote.jp/?day=20130129
http://43142.diarynote.jp/?day=20130807
http://43142.diarynote.jp/201108101635051749/
http://43142.diarynote.jp/201308130851402454/
http://43142.diarynote.jp/201410301511243448/
http://43142.diarynote.jp/201711141337544172/
▶︎過去の、エリック・アンダーソン
http://43142.diarynote.jp/201209181236296275/
▶︎過去の、中川五郎
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/augustlive.htm
http://43142.diarynote.jp/200402051852240000/
http://43142.diarynote.jp/200506200011180000/
http://43142.diarynote.jp/201709130923483891/
兄弟に加え、ベース(サム・ピック奏法も巧みに織り込む)、ドラム、トロンボーン、トランペット(女性)という編成による。R&B、ブルース、カントリーなど、米国ルーツ・ミュージックをわしずかみにしたようなアーシー系のバンドだが、ライヴにおいてはカントリーの要素はなし。見事に骨太な、ソウル80%、ブルース20 %(一番ストレートなブルース曲調のものをやった八木のぶお;2015年11月11日〜が加わった)と分析できそうな実直ロックを聞かせてくれる。最後にやった曲は新曲のようだが、ホーン音は少しニューオーリンズ調で、おいしく弾む感じがあった。
いかにも豪州のライヴ・サーキットにもまれているという感じもあり、ハマった魅力を持つ、うれしいバンド。とともに、みんな好漢ぽいのも好印象だ。
▶︎過去の、八木のぶお
http://43142.diarynote.jp/201511120722274234/
<今日の、会場>
ピーター・バラカン(2014年10月25日、2015年10月25日、2016年10月22日、2017年10月21日、2017年10月22日、2018年5月9日)が登場時に、紹介MCをした。いかにもピーター・バラカンズ・ライヴマジックにも出そうなタイプのバンドであり、ライヴ・マジックの別室みたいですねと終演後に話しかけると、事実今年のそれに呼びたかったのだという。また、会場にいた久保田真琴(2004年5月7日、2009年10月12日、2010年12月4日、2013年2月5日、2013年9月20日、2014年9月16日、2015年10月25日、2015年11月11日、2018年1月6日)からは、かつて彼がやっていた夕焼け楽団の1977年ライヴの音をもらう。エリック・アンダーソン(2012年9月3日)やカントリー・ジョー・マクドナルド、ポール・ウィンター・コンソートや片肺編成のスタッフらが来日し晴海で複数日持たれた、鯨救済ベネフィット目的の“ローリング・ココナツ・レヴュー”でのものだという、お、そこでの夕焼け楽団には細野晴臣(2009年10月12日、2010年4月15日、2010年11月21日、2011年8月7日ち2012年8月12日、2012年9月5日、2013年1月29日、2013年8月7日、2013年8月11日、2014年10月25日、2017年11月13日)も入っている。そのころから、ハリー&マックの関係があったのか。あんとき、同フェスにはたしか五郎(1999年8月9日、2004年2月1日、2005年6月17日、2017年9月12日)さんも出てるんだよな。そのイヴェントのニュースは知っていたと思うけど、行こうとかいう気は確かなかった。外タレで聞いている人誰もいなかったし。あ、でもぼくのフェス的イヴェントの初体験は、その2年前。1975年に後楽園球場で持たれたワールド・ロック・フェスティヴァル(http://43142.diarynote.jp/200902080200527638/ 参照)には夏休みだったこともあり、小僧ながら単身東京に行って見ている。プレイガイド(当時、そういうチケット販売店が各所にあった)でドキドキしてチケットを買ったっけ。
▶︎過去の、ピーター・バラカン
http://43142.diarynote.jp/201410301511243448/
http://43142.diarynote.jp/201510290731105395/
http://43142.diarynote.jp/201610241405267224/
http://43142.diarynote.jp/201710240957109863/
http://43142.diarynote.jp/201710240958114009/
https://43142.diarynote.jp/?day=20180509
▶過去の、久保田麻琴
http://43142.diarynote.jp/200405071410000000/
http://43142.diarynote.jp/200910141731349364/
http://43142.diarynote.jp/?day=20101204
http://43142.diarynote.jp/201302091324078636/
http://43142.diarynote.jp/?day=20130920
http://43142.diarynote.jp/201409171722239857/
http://43142.diarynote.jp/201510290731105395/
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http://43142.diarynote.jp/201801071035098671/
▶過去の、細野晴臣
http://43142.diarynote.jp/200910141731349364/
http://43142.diarynote.jp/201004180836405961/
http://43142.diarynote.jp/201011250550109951/
http://43142.diarynote.jp/201208201258419318/
http://43142.diarynote.jp/201209181238434594/
http://43142.diarynote.jp/?day=20130129
http://43142.diarynote.jp/?day=20130807
http://43142.diarynote.jp/201108101635051749/
http://43142.diarynote.jp/201308130851402454/
http://43142.diarynote.jp/201410301511243448/
http://43142.diarynote.jp/201711141337544172/
▶︎過去の、エリック・アンダーソン
http://43142.diarynote.jp/201209181236296275/
▶︎過去の、中川五郎
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/augustlive.htm
http://43142.diarynote.jp/200402051852240000/
http://43142.diarynote.jp/200506200011180000/
http://43142.diarynote.jp/201709130923483891/
ドクター・ロニー・スミス・トリオ。ソフト・マシーン
2018年7月28日 音楽 ブルーノートから1968年にデビューし、近年はまたブルーノートに戻っている〜社長A&Rのドン・ワズ(2013年2月15日)が呼び戻したと言われている〜傑物ジャズ・オルガン奏者(2015年7月2日)の公演は、リーダー作をいろいろ出している白人ギタリストのジョナサン・クライスバーグ(2015年7月2日)と新進ドラマーのザビエル・ブレーカーとのトリオにてなされる。御大の2018年新作『All in My Mind』ではクライスバーグが補助プロデューサー/アレンジャーとしてもクレジットされていて、パっと聞くぶんにはスミスとの相性が高いとは思えないのだが、スミスからの信頼は厚いようだ。南青山・ブルーノート東京・
ハモンド・オルガンを中心に弾き、あとPCと繋いだ小さなキーボード(トランペット音やシンフォニックな音をそれで出した)やコンガ音の出るパッドなどを、御大は扱う。もう1台横に置いていたキーボードは弾かず。そして、終盤は今トレードマークとなっている仕込み杖状カスタム電気1弦楽器も大活躍させ、客をわかせる。彼はその際、前のほうを動いたりして、客のポテト・フライをつまんだりもした。驚きや“電波”度は初めて見た前回の方がでかかったが、米国黒人音楽愛好家で良かったと思わせるところは、その格好もふくめていろいろ。今回、改めてスミスのオルガン音のダイナミクスの凄みを実感し、それは宇宙と交信しているのだと思わずにはいられず。そんなこともあり、今一番サン・ラーが提示したもやもやを引き継いているのも、彼ではないかと思ったりもした。
ギターのジョナサン・クライスバーグは来月に丸の内・コットンクラブで2日間のリーダー公演(それも、オルガン・トリオ編成)を行う。そのことをMCで紹介してもいいし(まあ、振る舞いは雄弁だが、スミスはほとんど喋らない人)、告知チラシを目立つ所に置くなどしてもよかったのではないか。あったのかもしれないが、ぼくの目にはとまらなかった。
▶︎過去の、ドクター・ロニー・スミス
http://43142.diarynote.jp/201507030846173120/
▶︎過去の、ジョナサン・クライスバーグ
http://43142.diarynote.jp/201507030846173120/
▶︎過去の、ドン・ワズ
http://43142.diarynote.jp/201302181044151204/
▶過去の、サン・ラー亡き後のサン・ラー・アーケストラ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-8.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-9.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-7.htm
http://43142.diarynote.jp/201407051336285619/
その後、六本木・ビルボードライヴ東京で、UKジャズ・ロックのレガシー的バンドであるソフト・マシーンの名前を引き継ぐバンドを見る。ギターのジョン・エサリッジ(1975年加入。記載はMCを担当した彼の弁による)、テナー・サックスとフルートとソプラノ・サックスと少しだけキーボードのセオ・トラビス(2015年加入)、電気ベースのロイ・バビントン(1972年加入)、ドラムのジョン・マーシャル(1971年加入)という面々による。途中からゲストとして、ゲイリー・ハズバンド( 2014年3月25日)もピアノとキーボードで加わった。ドラマー以外は皆、譜面を置いていた。リズム・セクションの二人が今回のツアーをもって引退するようで、フェアウェル・ツアーと名乗ってのものだ。
長年受けつがれてきたインストゥメンタル流儀を生理的にまったり(やはり、若いピチピチのドラマーの音を聞いたあとだと、そう感じてしまう)、かつ悠々と披露する。ぐうぜん隣にいたプログ・ロック・クレイズの知人によれば、彼らの有名曲はけっこうやったそう。終盤に演奏した、ぼくが一番しっくりきた曲はわりと新しい曲らしい。その次にやった最終曲は初めて演奏すると言っていたが、それも良かったな。と、変なところで、面々の現役性を感じてしまったかもしれない。
▶︎過去の、ゲイリー・ハズバンド
http://43142.diarynote.jp/201403270907123498/
<今日は、台風>
異例の動きをするとともに、勢力強しと言われる台風が上陸すると言われていた日。長靴を履いて、出かける。念のため余裕を持って16時すぎに家を出るときは、外出を躊躇するほどではなかったが、少し強い雨風あり。電車、遅延なし。少しはキャンセルは出たようだが、会場は立派な入り。そのブルーノートを出るさい、店舗前にタクシーが止まっていて思わず乗ってしまった(この日はドア・マンがいて、ドアとタクシーの間、傘をかざしてくれる)が、運転手さんが言うには、雨はもうほぼ止んでいますよ。道は混んでおらず、すうっと六本木ミッドタウン奥のザ・リッツ&カールトン・ホテルの玄関へ。ビルボードライブにタクって行くには、ここで降りたほうが歩かずにすむ。そして、こちらはほぼフル・ハウス。会場入りしたとき、男子トイレに列ができていて、オトコ比率が高い公演なのだと実感した。
帰りも、平穏。危惧していたが、台風の影響はなし。でも、それだけ西日本に移動しているのかとも思えて、心が曇る。今回唯一の影響があったのは、プロモーション来日していたホセ・ジェイムズ(2008年9月18日、2010年11月11日、2011年1月12日、2012年2月18日、2012年9月13日、2013年2月15日、2014年7月27日、2015年2月15日、2016年2月16日、2017年2月15日、2018年2月21日)のインタヴューが飛んだことぐらい。本当は今日帰国するところが、台風のため便が発てなくなることを考え、予定を1日早く切り上げたことで、昨日予定されていた取材がキャンセルとなった。まあ、彼の場合、メール・インタヴューにも誠実に長々と答えてくれるので大丈夫でしょう。そういえば、ソフト・マシーンを見ているときに、知人からフジ・ロックのライヴ配信映像でフィッシュボーン(2000年7月28日、2007年4月5日、2007年4月6日、2009年11月25日、2010年7月31日、2011年8月8日、2013年6月3日)が今やっていてカッコいいよ〜んというメールが届く。うれしい。
▶過去の、ホセ・ジェイムズ
http://43142.diarynote.jp/200809191051472579/
http://43142.diarynote.jp/201011140051119042/
http://43142.diarynote.jp/201101131336421886/
http://43142.diarynote.jp/201202200901013744/
http://43142.diarynote.jp/201209191239346073/
http://43142.diarynote.jp/201302181044151204/
http://43142.diarynote.jp/201408051020111821/
http://43142.diarynote.jp/201502170939564537/
http://43142.diarynote.jp/201602181207326029/
http://43142.diarynote.jp/201702201427067352/
http://43142.diarynote.jp/201802221538438234/
▶過去の、フィッシュボーン
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-7.htm フジ・ロック
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-10.htm
http://43142.diarynote.jp/200704112101130000/ 豪バイロン・ベイ
http://43142.diarynote.jp/200806121400260000/ 豪ベイロン・ベイ
http://43142.diarynote.jp/200911281704335025/ アンジェロ単独
http://43142.diarynote.jp/?day=20100731 フジ・ロック
http://43142.diarynote.jp/201108101638376353/
http://43142.diarynote.jp/201306060729285922/
http://43142.diarynote.jp/201412310727087161/ NY実演のライヴ配信。
ハモンド・オルガンを中心に弾き、あとPCと繋いだ小さなキーボード(トランペット音やシンフォニックな音をそれで出した)やコンガ音の出るパッドなどを、御大は扱う。もう1台横に置いていたキーボードは弾かず。そして、終盤は今トレードマークとなっている仕込み杖状カスタム電気1弦楽器も大活躍させ、客をわかせる。彼はその際、前のほうを動いたりして、客のポテト・フライをつまんだりもした。驚きや“電波”度は初めて見た前回の方がでかかったが、米国黒人音楽愛好家で良かったと思わせるところは、その格好もふくめていろいろ。今回、改めてスミスのオルガン音のダイナミクスの凄みを実感し、それは宇宙と交信しているのだと思わずにはいられず。そんなこともあり、今一番サン・ラーが提示したもやもやを引き継いているのも、彼ではないかと思ったりもした。
ギターのジョナサン・クライスバーグは来月に丸の内・コットンクラブで2日間のリーダー公演(それも、オルガン・トリオ編成)を行う。そのことをMCで紹介してもいいし(まあ、振る舞いは雄弁だが、スミスはほとんど喋らない人)、告知チラシを目立つ所に置くなどしてもよかったのではないか。あったのかもしれないが、ぼくの目にはとまらなかった。
▶︎過去の、ドクター・ロニー・スミス
http://43142.diarynote.jp/201507030846173120/
▶︎過去の、ジョナサン・クライスバーグ
http://43142.diarynote.jp/201507030846173120/
▶︎過去の、ドン・ワズ
http://43142.diarynote.jp/201302181044151204/
▶過去の、サン・ラー亡き後のサン・ラー・アーケストラ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-8.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-9.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-7.htm
http://43142.diarynote.jp/201407051336285619/
その後、六本木・ビルボードライヴ東京で、UKジャズ・ロックのレガシー的バンドであるソフト・マシーンの名前を引き継ぐバンドを見る。ギターのジョン・エサリッジ(1975年加入。記載はMCを担当した彼の弁による)、テナー・サックスとフルートとソプラノ・サックスと少しだけキーボードのセオ・トラビス(2015年加入)、電気ベースのロイ・バビントン(1972年加入)、ドラムのジョン・マーシャル(1971年加入)という面々による。途中からゲストとして、ゲイリー・ハズバンド( 2014年3月25日)もピアノとキーボードで加わった。ドラマー以外は皆、譜面を置いていた。リズム・セクションの二人が今回のツアーをもって引退するようで、フェアウェル・ツアーと名乗ってのものだ。
長年受けつがれてきたインストゥメンタル流儀を生理的にまったり(やはり、若いピチピチのドラマーの音を聞いたあとだと、そう感じてしまう)、かつ悠々と披露する。ぐうぜん隣にいたプログ・ロック・クレイズの知人によれば、彼らの有名曲はけっこうやったそう。終盤に演奏した、ぼくが一番しっくりきた曲はわりと新しい曲らしい。その次にやった最終曲は初めて演奏すると言っていたが、それも良かったな。と、変なところで、面々の現役性を感じてしまったかもしれない。
▶︎過去の、ゲイリー・ハズバンド
http://43142.diarynote.jp/201403270907123498/
<今日は、台風>
異例の動きをするとともに、勢力強しと言われる台風が上陸すると言われていた日。長靴を履いて、出かける。念のため余裕を持って16時すぎに家を出るときは、外出を躊躇するほどではなかったが、少し強い雨風あり。電車、遅延なし。少しはキャンセルは出たようだが、会場は立派な入り。そのブルーノートを出るさい、店舗前にタクシーが止まっていて思わず乗ってしまった(この日はドア・マンがいて、ドアとタクシーの間、傘をかざしてくれる)が、運転手さんが言うには、雨はもうほぼ止んでいますよ。道は混んでおらず、すうっと六本木ミッドタウン奥のザ・リッツ&カールトン・ホテルの玄関へ。ビルボードライブにタクって行くには、ここで降りたほうが歩かずにすむ。そして、こちらはほぼフル・ハウス。会場入りしたとき、男子トイレに列ができていて、オトコ比率が高い公演なのだと実感した。
帰りも、平穏。危惧していたが、台風の影響はなし。でも、それだけ西日本に移動しているのかとも思えて、心が曇る。今回唯一の影響があったのは、プロモーション来日していたホセ・ジェイムズ(2008年9月18日、2010年11月11日、2011年1月12日、2012年2月18日、2012年9月13日、2013年2月15日、2014年7月27日、2015年2月15日、2016年2月16日、2017年2月15日、2018年2月21日)のインタヴューが飛んだことぐらい。本当は今日帰国するところが、台風のため便が発てなくなることを考え、予定を1日早く切り上げたことで、昨日予定されていた取材がキャンセルとなった。まあ、彼の場合、メール・インタヴューにも誠実に長々と答えてくれるので大丈夫でしょう。そういえば、ソフト・マシーンを見ているときに、知人からフジ・ロックのライヴ配信映像でフィッシュボーン(2000年7月28日、2007年4月5日、2007年4月6日、2009年11月25日、2010年7月31日、2011年8月8日、2013年6月3日)が今やっていてカッコいいよ〜んというメールが届く。うれしい。
▶過去の、ホセ・ジェイムズ
http://43142.diarynote.jp/200809191051472579/
http://43142.diarynote.jp/201011140051119042/
http://43142.diarynote.jp/201101131336421886/
http://43142.diarynote.jp/201202200901013744/
http://43142.diarynote.jp/201209191239346073/
http://43142.diarynote.jp/201302181044151204/
http://43142.diarynote.jp/201408051020111821/
http://43142.diarynote.jp/201502170939564537/
http://43142.diarynote.jp/201602181207326029/
http://43142.diarynote.jp/201702201427067352/
http://43142.diarynote.jp/201802221538438234/
▶過去の、フィッシュボーン
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-7.htm フジ・ロック
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-10.htm
http://43142.diarynote.jp/200704112101130000/ 豪バイロン・ベイ
http://43142.diarynote.jp/200806121400260000/ 豪ベイロン・ベイ
http://43142.diarynote.jp/200911281704335025/ アンジェロ単独
http://43142.diarynote.jp/?day=20100731 フジ・ロック
http://43142.diarynote.jp/201108101638376353/
http://43142.diarynote.jp/201306060729285922/
http://43142.diarynote.jp/201412310727087161/ NY実演のライヴ配信。
ダニ・グルジェル。ニコール・ヘンリー
2018年7月26日 音楽 ブラジル人ジャズ歌手のダニ・グルジェル(2013年9月7日、2014年9月27日、2015年9月22日、2016年11月7日、2017年9月29日)の来日公演はこれまで母親であるピアニストのデボラ・グルジェルと一緒のそれだったが、今回は単独名義のリーダー・アルバムに合わせて、個人名義にて実演を持つ。そしたら、旦那であるドラマーであるチアゴ・ハベーロ(2013年9月7日、2014年9月27日、2015年9月22日、2016年11月7日、2017年9月29日)は当然いるとして、ピアノレス編成で事にあたった。ギターが2人でガブリエル・サンチアゴとコンハード・ゴイス(2017年9月29日)、そしてエレクトリック・ベースがフレデリコ・エリオドロという陣容なり。南青山・ブルーノート東京、ファースト・ショウ。
コンハード・ゴイスはもうパット・メセニー(1999年12月15日、2002年9月19日、2010年6月12日、2012年1月25日、2012年3月3日、2013年5月21日、2015年9月27日)的な演奏をするが、その総体はブラジル色が入ったメセニー的サウンドにプログ・ロック的要素が入ったような曲/サウンドに、スキャットも駆使するデボラ・グルジェルの歌が載ると説明できそうな感じ。曲はメンバーたちが書いているようだが、一部かなりライン取りが難しすぎて歌の音程が外れるところがあるのは、見解が別れるかもしれない。よくぞ人間能力を超えたところに毅然として挑戦しているという評価もできるし、もう少し見据える地点を低くして楽に聞けるようにして欲しいという軟弱な見解もぼくは持たなくはない。なんにせよ、澄んだミュージシャンシップのもと創造性と音楽美学の追求を颯爽と行なっているのは間違いない。
▶過去の、ダニ・グルジェルとチアゴ・ハベーロ
http://43142.diarynote.jp/201309161507226186/
http://43142.diarynote.jp/201409291720019557/
http://43142.diarynote.jp/201509231115245724/
http://43142.diarynote.jp/201611101703321633/
http://43142.diarynote.jp/201710011917499392/
▶︎過去の、コンハード・ゴイス
http://43142.diarynote.jp/201710011917499392/
▶過去の、パット・メセニー
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/december1999live.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-9.htm
http://43142.diarynote.jp/201006181520054406/
http://43142.diarynote.jp/201201271245417497/
http://43142.diarynote.jp/201203062005542291/
http://43142.diarynote.jp/201305260927026044/
http://43142.diarynote.jp/201510021129591335
その後は、丸の内・コットンクラブで、米国のジャズ歌手のニコール・ヘンリー(2008年4月25日、2009年11月18日、2009年12月22日)を見る。間に何度か来日しているはず(日本でのライヴ盤も出しているか)だが、9年ぶりに彼女を見ることになるのか。ピアノのジョン・ディ・マルチーノ、ギターのトム・ガーナ、ベースのリッチー・グッズ、ドラムのジョナサン・バーバーという面々(リズム隊がアフリカ系)を擁してのパフォーマンスとなる。
やっぱり、身長もあるし、ヘンリーは見栄えがするなとショウに接していたのだが、徐々にうーんとなってしまう。あまりに、純正ジャズ歌手として実演をすすめすぎ。が、終盤にエタ・ジェイムズのブルージィ・ソウル曲「アット・ラスト」をやり、ようやくぼくはそうコレコレとグっと身を乗り出し、アガる。バンド音の語調も強くなり、ギター・ソロも急にブルージィにカっとんだものとなり、何よりヘンリーの歌の輝きが断然それまでと異なる。やっぱし、彼女は少しR&Bが入ったほうのジャズ歌唱をしなきゃ。そっちのほうだとしっくりくるおてんば具合もしっとり目の純ジャズ調だと、ぼくはどこか収まりの悪さを感じてしまう。「アット・ラスト」に続くスタンダード「ザッツ・オール」も弾け気味で、ぼくにはまったくOK。まあ、そう感じたぼくのような聞き手は少数派かもしれないが。あと、途中で歌った「ムーン・リヴァー」は本当にいい曲だと思わせるものが、ありました。
▶︎過去の、ニコール・ヘンリー
http://43142.diarynote.jp/200804271429280000/
http://43142.diarynote.jp/200911212112151307/
http://43142.diarynote.jp/201001051627152773/
<今日の、サイド・マン>
ニコール・ヘンリーに同行したギタリストの(2008年4月25日、2009年11月18日、2009年12月22日)トム・ガーナは見た目はどってことないおじさんだが、その個人活動はなかなか興味深い。ニュー・スクールやジュリアードで学んだ後に業界入りし、スティープル・チェイスから出している作品群はコンサヴァ傾向にあるが、ことリーダー・ライヴにおいてはあららなことをいろいろ実践。例えば今年に限っても、ザ・オールマン・ブラザース・バンドのオテイル・バーブリッジとデュオをやったり、ブライアン・ブレイド(2000年12月6日、2001年8月3日、2002年8月25日、2004年2月9日、2008年9月4日、2009年7月20日、2011年5月12日、2012年1月16日、2012年3月15日 、2012年5月22日、2014年2月12日、2014年4月14日、2015年5月27日、2016年5月18日、2017年12月16日、2018年5月22日 )、ケンドリック・スコット(2009年3月26日、2013年2月2日、2013年8月18日、2013年9月11日、2015年2月4日、2015年11月10日、2016年3月1日、2017年1月18日、2017年1月23日、2018年5月28日)、ジョン・パティトゥトゥッチ(2001年8月3日、2002年8月25日、2004年2月9日、2006年9月3日、2012年6月13日、2014年2月12日、2014年4月14日、2015年5月27日、2015年9月6日、2016年5月18日、2018年5月22)、ベン・ウィリアムズ2009年5月18日、2009年9月3日、2010年5月30日、2012年3月3日、2012年5月28日、2013年4月1日、2013年5月21日、2015年1月22日、2015年12月12日、2016年7月3日、2016年9月1日、2016年12月11日、2017年12月7日、2018年2月21日、2018年5月28日)、ネイト・スミス(2012年5月28日、2015年8月5日、2016年2月16日、2018年2月21日、2018年6月1日)ら錚々たる奏者たちを擁するリーダー公演を本国でやっている。何気に、すごくない? なお、ニコール・ヘンリーもヴィセンテ・アーチャー(2007年10月3日、2009年4月13日、2010年7月24日、2012年6月29日、2013年2月2日、2013年6月4日、2016年12月20日、2018年1月3日)やクラレンス・ペン(2012年12月17日、2013年12月17日、2015年3月5日、2017年6月7日)、ケヴィン・ヘイズ(2016年12月6日、2017年2月7日 )、アダム・ロジャース(2012年5月28日、2015年5月27日、2016年5月18日、2018年6月1日)を擁したNY録音のライヴ・アルバムを2013年に出してもいますね。そこでは、アレサ・フランクリンやビル・ウィザースやライオネル・リッチーらの曲を取り上げている。
▶過去の、ブライアン・ブレイド
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-12.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-8.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/framepagelive.htm
http://43142.diarynote.jp/200402091738240000/
http://43142.diarynote.jp/200809071429250000/
http://43142.diarynote.jp/200908061810483865/
http://43142.diarynote.jp/201105140859559227/
http://43142.diarynote.jp/201201171011033219/
http://43142.diarynote.jp/201203161146266803/
http://43142.diarynote.jp/201205301327209613/
http://43142.diarynote.jp/?day=20140212
http://43142.diarynote.jp/201404161959228005/
http://43142.diarynote.jp/201505281537538677/
http://43142.diarynote.jp/201605240831421865/
http://43142.diarynote.jp/?day=20160803
http://43142.diarynote.jp/201712181015052794/
https://43142.diarynote.jp/201805230726481296/
▶過去の、ケンドリック・スコット
http://43142.diarynote.jp/?day=20090326
http://43142.diarynote.jp/201302041827243806/
http://43142.diarynote.jp/201308191407221107/
http://43142.diarynote.jp/201309161510164697/
http://43142.diarynote.jp/201502051100298160/
http://43142.diarynote.jp/201511120022503788/
http://43142.diarynote.jp/?day=20160301
http://43142.diarynote.jp/201701191854055570/
http://43142.diarynote.jp/201701240949045953/
https://43142.diarynote.jp/201805290906425481/
▶過去の、ベン・ウィリアムズ
http://43142.diarynote.jp/200905191118258984/
http://43142.diarynote.jp/200909120646397236/
http://43142.diarynote.jp/?day=20100530
http://43142.diarynote.jp/?day=20120303
http://43142.diarynote.jp/201205301445023004/
http://43142.diarynote.jp/201304031026406106/
http://43142.diarynote.jp/201305260927026044/
http://43142.diarynote.jp/201501230914317086/
http://43142.diarynote.jp/201607100827363436/
http://43142.diarynote.jp/?month=201609
http://43142.diarynote.jp/201612171245154424/
http://43142.diarynote.jp/201712081715389473/
http://43142.diarynote.jp/201802221538438234/
https://43142.diarynote.jp/201805290906425481/
▶過去の、ジョン・パティトゥッチ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-8.htm 2001年8月3日
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/framepagelive.htm 2002年8月25日
http://43142.diarynote.jp/200402091738240000/
http://43142.diarynote.jp/200609070211000000
http://43142.diarynote.jp/201206141343402196/
http://43142.diarynote.jp/201402140843255048/
http://43142.diarynote.jp/201404161959228005/
http://43142.diarynote.jp/201505281537538677/
http://43142.diarynote.jp/201509220833541918/
http://43142.diarynote.jp/201605240831421865/
https://43142.diarynote.jp/201805230726481296/
▶過去の、ネイト・スミス
http://43142.diarynote.jp/201205301445023004/
http://43142.diarynote.jp/?day=20150805
http://43142.diarynote.jp/201602181207326029/
http://43142.diarynote.jp/201802221538438234/
http://43142.diarynote.jp/201806040807198626/
▶過去の、ヴィセンテ・アーチャー
http://43142.diarynote.jp/200710121727100000/
http://43142.diarynote.jp/?day=20090413
http://43142.diarynote.jp/?day=20100724
http://43142.diarynote.jp/201207031353196616/
http://43142.diarynote.jp/201302041827243806/
http://43142.diarynote.jp/201306060730086224/
http://43142.diarynote.jp/201612211059578863/
http://43142.diarynote.jp/201801042046591963/
▶︎過去の、クラレンス・ペン
http://43142.diarynote.jp/201212190844487864/
http://43142.diarynote.jp/201312181034409673/
http://43142.diarynote.jp/?day=20150305
http://43142.diarynote.jp/201706081034584863/
▶︎過去の、ケヴィン・ヘイズ
http://43142.diarynote.jp/201612091513593556/
http://43142.diarynote.jp/201702090925559534/
▶過去の、アダム・ロジャース
http://43142.diarynote.jp/201205301445023004/
http://43142.diarynote.jp/201505281537538677/
http://43142.diarynote.jp/201605240831421865/
http://43142.diarynote.jp/201806040807198626/
コンハード・ゴイスはもうパット・メセニー(1999年12月15日、2002年9月19日、2010年6月12日、2012年1月25日、2012年3月3日、2013年5月21日、2015年9月27日)的な演奏をするが、その総体はブラジル色が入ったメセニー的サウンドにプログ・ロック的要素が入ったような曲/サウンドに、スキャットも駆使するデボラ・グルジェルの歌が載ると説明できそうな感じ。曲はメンバーたちが書いているようだが、一部かなりライン取りが難しすぎて歌の音程が外れるところがあるのは、見解が別れるかもしれない。よくぞ人間能力を超えたところに毅然として挑戦しているという評価もできるし、もう少し見据える地点を低くして楽に聞けるようにして欲しいという軟弱な見解もぼくは持たなくはない。なんにせよ、澄んだミュージシャンシップのもと創造性と音楽美学の追求を颯爽と行なっているのは間違いない。
▶過去の、ダニ・グルジェルとチアゴ・ハベーロ
http://43142.diarynote.jp/201309161507226186/
http://43142.diarynote.jp/201409291720019557/
http://43142.diarynote.jp/201509231115245724/
http://43142.diarynote.jp/201611101703321633/
http://43142.diarynote.jp/201710011917499392/
▶︎過去の、コンハード・ゴイス
http://43142.diarynote.jp/201710011917499392/
▶過去の、パット・メセニー
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/december1999live.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-9.htm
http://43142.diarynote.jp/201006181520054406/
http://43142.diarynote.jp/201201271245417497/
http://43142.diarynote.jp/201203062005542291/
http://43142.diarynote.jp/201305260927026044/
http://43142.diarynote.jp/201510021129591335
その後は、丸の内・コットンクラブで、米国のジャズ歌手のニコール・ヘンリー(2008年4月25日、2009年11月18日、2009年12月22日)を見る。間に何度か来日しているはず(日本でのライヴ盤も出しているか)だが、9年ぶりに彼女を見ることになるのか。ピアノのジョン・ディ・マルチーノ、ギターのトム・ガーナ、ベースのリッチー・グッズ、ドラムのジョナサン・バーバーという面々(リズム隊がアフリカ系)を擁してのパフォーマンスとなる。
やっぱり、身長もあるし、ヘンリーは見栄えがするなとショウに接していたのだが、徐々にうーんとなってしまう。あまりに、純正ジャズ歌手として実演をすすめすぎ。が、終盤にエタ・ジェイムズのブルージィ・ソウル曲「アット・ラスト」をやり、ようやくぼくはそうコレコレとグっと身を乗り出し、アガる。バンド音の語調も強くなり、ギター・ソロも急にブルージィにカっとんだものとなり、何よりヘンリーの歌の輝きが断然それまでと異なる。やっぱし、彼女は少しR&Bが入ったほうのジャズ歌唱をしなきゃ。そっちのほうだとしっくりくるおてんば具合もしっとり目の純ジャズ調だと、ぼくはどこか収まりの悪さを感じてしまう。「アット・ラスト」に続くスタンダード「ザッツ・オール」も弾け気味で、ぼくにはまったくOK。まあ、そう感じたぼくのような聞き手は少数派かもしれないが。あと、途中で歌った「ムーン・リヴァー」は本当にいい曲だと思わせるものが、ありました。
▶︎過去の、ニコール・ヘンリー
http://43142.diarynote.jp/200804271429280000/
http://43142.diarynote.jp/200911212112151307/
http://43142.diarynote.jp/201001051627152773/
<今日の、サイド・マン>
ニコール・ヘンリーに同行したギタリストの(2008年4月25日、2009年11月18日、2009年12月22日)トム・ガーナは見た目はどってことないおじさんだが、その個人活動はなかなか興味深い。ニュー・スクールやジュリアードで学んだ後に業界入りし、スティープル・チェイスから出している作品群はコンサヴァ傾向にあるが、ことリーダー・ライヴにおいてはあららなことをいろいろ実践。例えば今年に限っても、ザ・オールマン・ブラザース・バンドのオテイル・バーブリッジとデュオをやったり、ブライアン・ブレイド(2000年12月6日、2001年8月3日、2002年8月25日、2004年2月9日、2008年9月4日、2009年7月20日、2011年5月12日、2012年1月16日、2012年3月15日 、2012年5月22日、2014年2月12日、2014年4月14日、2015年5月27日、2016年5月18日、2017年12月16日、2018年5月22日 )、ケンドリック・スコット(2009年3月26日、2013年2月2日、2013年8月18日、2013年9月11日、2015年2月4日、2015年11月10日、2016年3月1日、2017年1月18日、2017年1月23日、2018年5月28日)、ジョン・パティトゥトゥッチ(2001年8月3日、2002年8月25日、2004年2月9日、2006年9月3日、2012年6月13日、2014年2月12日、2014年4月14日、2015年5月27日、2015年9月6日、2016年5月18日、2018年5月22)、ベン・ウィリアムズ2009年5月18日、2009年9月3日、2010年5月30日、2012年3月3日、2012年5月28日、2013年4月1日、2013年5月21日、2015年1月22日、2015年12月12日、2016年7月3日、2016年9月1日、2016年12月11日、2017年12月7日、2018年2月21日、2018年5月28日)、ネイト・スミス(2012年5月28日、2015年8月5日、2016年2月16日、2018年2月21日、2018年6月1日)ら錚々たる奏者たちを擁するリーダー公演を本国でやっている。何気に、すごくない? なお、ニコール・ヘンリーもヴィセンテ・アーチャー(2007年10月3日、2009年4月13日、2010年7月24日、2012年6月29日、2013年2月2日、2013年6月4日、2016年12月20日、2018年1月3日)やクラレンス・ペン(2012年12月17日、2013年12月17日、2015年3月5日、2017年6月7日)、ケヴィン・ヘイズ(2016年12月6日、2017年2月7日 )、アダム・ロジャース(2012年5月28日、2015年5月27日、2016年5月18日、2018年6月1日)を擁したNY録音のライヴ・アルバムを2013年に出してもいますね。そこでは、アレサ・フランクリンやビル・ウィザースやライオネル・リッチーらの曲を取り上げている。
▶過去の、ブライアン・ブレイド
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-12.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-8.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/framepagelive.htm
http://43142.diarynote.jp/200402091738240000/
http://43142.diarynote.jp/200809071429250000/
http://43142.diarynote.jp/200908061810483865/
http://43142.diarynote.jp/201105140859559227/
http://43142.diarynote.jp/201201171011033219/
http://43142.diarynote.jp/201203161146266803/
http://43142.diarynote.jp/201205301327209613/
http://43142.diarynote.jp/?day=20140212
http://43142.diarynote.jp/201404161959228005/
http://43142.diarynote.jp/201505281537538677/
http://43142.diarynote.jp/201605240831421865/
http://43142.diarynote.jp/?day=20160803
http://43142.diarynote.jp/201712181015052794/
https://43142.diarynote.jp/201805230726481296/
▶過去の、ケンドリック・スコット
http://43142.diarynote.jp/?day=20090326
http://43142.diarynote.jp/201302041827243806/
http://43142.diarynote.jp/201308191407221107/
http://43142.diarynote.jp/201309161510164697/
http://43142.diarynote.jp/201502051100298160/
http://43142.diarynote.jp/201511120022503788/
http://43142.diarynote.jp/?day=20160301
http://43142.diarynote.jp/201701191854055570/
http://43142.diarynote.jp/201701240949045953/
https://43142.diarynote.jp/201805290906425481/
▶過去の、ベン・ウィリアムズ
http://43142.diarynote.jp/200905191118258984/
http://43142.diarynote.jp/200909120646397236/
http://43142.diarynote.jp/?day=20100530
http://43142.diarynote.jp/?day=20120303
http://43142.diarynote.jp/201205301445023004/
http://43142.diarynote.jp/201304031026406106/
http://43142.diarynote.jp/201305260927026044/
http://43142.diarynote.jp/201501230914317086/
http://43142.diarynote.jp/201607100827363436/
http://43142.diarynote.jp/?month=201609
http://43142.diarynote.jp/201612171245154424/
http://43142.diarynote.jp/201712081715389473/
http://43142.diarynote.jp/201802221538438234/
https://43142.diarynote.jp/201805290906425481/
▶過去の、ジョン・パティトゥッチ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-8.htm 2001年8月3日
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/framepagelive.htm 2002年8月25日
http://43142.diarynote.jp/200402091738240000/
http://43142.diarynote.jp/200609070211000000
http://43142.diarynote.jp/201206141343402196/
http://43142.diarynote.jp/201402140843255048/
http://43142.diarynote.jp/201404161959228005/
http://43142.diarynote.jp/201505281537538677/
http://43142.diarynote.jp/201509220833541918/
http://43142.diarynote.jp/201605240831421865/
https://43142.diarynote.jp/201805230726481296/
▶過去の、ネイト・スミス
http://43142.diarynote.jp/201205301445023004/
http://43142.diarynote.jp/?day=20150805
http://43142.diarynote.jp/201602181207326029/
http://43142.diarynote.jp/201802221538438234/
http://43142.diarynote.jp/201806040807198626/
▶過去の、ヴィセンテ・アーチャー
http://43142.diarynote.jp/200710121727100000/
http://43142.diarynote.jp/?day=20090413
http://43142.diarynote.jp/?day=20100724
http://43142.diarynote.jp/201207031353196616/
http://43142.diarynote.jp/201302041827243806/
http://43142.diarynote.jp/201306060730086224/
http://43142.diarynote.jp/201612211059578863/
http://43142.diarynote.jp/201801042046591963/
▶︎過去の、クラレンス・ペン
http://43142.diarynote.jp/201212190844487864/
http://43142.diarynote.jp/201312181034409673/
http://43142.diarynote.jp/?day=20150305
http://43142.diarynote.jp/201706081034584863/
▶︎過去の、ケヴィン・ヘイズ
http://43142.diarynote.jp/201612091513593556/
http://43142.diarynote.jp/201702090925559534/
▶過去の、アダム・ロジャース
http://43142.diarynote.jp/201205301445023004/
http://43142.diarynote.jp/201505281537538677/
http://43142.diarynote.jp/201605240831421865/
http://43142.diarynote.jp/201806040807198626/
マーク・リーボウのセラミック・ドッグ
2018年7月24日 音楽 ニューアーク出身で在NYの無勝手派ギタリスト/シンガーのマーク・リーボウ(2001年1月19日、2008年8月3日、2008年12月14日、2009年12月13日、2010年12月12日、2011年8月4日、2014年7月28日、2017年5月18日)の2018年来日は、3作目となる新作『YRU Still Here』(Northern Spy)を出したばかりのトリオ・バンドであるセラミック・ドッグでのもの。ヤスミン・ハムダン(2014年9月19)やベン・フロスト(2014年10月2日)やベス・オートン他いろんな人のアルバムにも参加しているフィラデルフィア出身のシャザード・イズマイリー(ベース、キーボード、パーカッション)と、2016年にはECMから『The Bell』といういかにも音大の打楽器学科を出ていますというリーダー盤を出しているサンディエゴ出身のチェス・スミス(ドラム。実は、リーボウの弁によれば、ヘイシャン・ミュージックにも造詣が深いらしい)からなるリズム隊を擁してのもので、その顔ぶれは2008年のファースト作以来、変わっていない。南青山・ブルーノート東京、セカンド・ショウ。
リーボウなりのパンク・ロック・バンドであるセラミック・ドッグの新作は諧謔には富んでいるいるものの、それこそトランプが米国の長となる事実への嫌悪をぶちまけていて(実際、トランプが大統領になる前に3分2はできていたが、信じがたいことが起こってしまい作り変えたという)、それを意気揚々と生で場で開く。ザ・ラスト・ポエッツのような、スポークン・ワードを延々としていく曲もあった。そういえば、彼は9月にトム・ウェイツやミシェル・ンデゲオチェロ(2002年6月18日、2003年11月18日、2003年11月22日、2008年5月7日、2009年5月15日、2013年11月18日、2014年7月14日、2017年1月18日)、スティーヴ・アールらを曲ごとに入れたアルバム『Song of Resistance 1942~2018』(Antai)をリリースすることになっているが、そちらも当然、『YRU Still Here』と繋がる気持ちが横たわっている。正当なバカヤローの、枠を定めない表出はあっぱれと言うしありません。
▶過去の、マーク・リーボウ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-1.htm
http://43142.diarynote.jp/200808090220110000/
http://43142.diarynote.jp/200812281440093394/
http://43142.diarynote.jp/201001051622194305/
http://43142.diarynote.jp/201012131714372906/
http://43142.diarynote.jp/201108101630438805/
http://43142.diarynote.jp/201408051026553769/
http://43142.diarynote.jp/201705191100017980/
▶︎過去の、ヤスミン・ハムダン
http://43142.diarynote.jp/201409210941511472/
▶︎過去の、ベン・フロスト
http://43142.diarynote.jp/201410031145551479/
▶過去の、ミシェル・ンデゲオチェロ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-6.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-11.htm
http://43142.diarynote.jp/200805090836380000/
http://43142.diarynote.jp/200905161026033788/
http://43142.diarynote.jp/201311191050581790/
http://43142.diarynote.jp/201407151135353688/
http://43142.diarynote.jp/201701191854055570/
<翌日の、リーボウ>
インタヴューをした。ブルーノート東京の楽屋に行くと、彼は8月下旬に同所で帯公演を持つ矢野顕子(2004年7月20日、2008年8月3日、2008年12月14日、2009年8月19日、2009年9月4日、2009年12月13日、2010年12月12日、2011年9月9日、2011年12月11日、2012年8月21日、2013年8月11日、2013年11月30日、2014年8月7日、2015年8月20日、2016年9月15日、2017年12月10)にメーセージを手書きしていた。楽屋にいたら、ここで前(2008年8月3日)に彼女とデュオ公演をやったことがフラッッシュ・バックし、一言彼女に残したくなったのだという。その際、リーボウは左手で字を書いていた。だが、彼の実演を見たことがある人なら分かるように、彼は右利きの持ち方でギターを弾く。最初、普通に右手の弾き方でギターを習ってしまい、そのままになってしまったそうな。左利きなのに右利きの持ち方でギターを弾いているという事実は、あなたのギター演奏に影響を及ぼしていると感じていますかと問うと、「もちろん。だから、僕はジョージ・ベンソン(2016年9月17日)のような流麗な弾き方ができなくなった」。思わず、爆笑。
ところで、そんな彼に1枚CDを進呈。鳴らした場合 という変てこな名前を持つグループの『ふつえぬ』(balen disc)。リーダーであるギターの加藤一平(2013年9月22日、2015年6月15日、2018年3月15日、2018年6月7日、他)に加え、エレクトロニクスやテープや玩具のYuki Kaneko 、ターンテーブルの村田直哉(2016年11月2日、2017年7月10日)からなるそのトリオの音は、乱暴に言えば、加藤がつまびく生理的に素朴なエレクトリック・ギター音の調べに、他の2人が断続的に様々な音の差し込みを入れていき、総体は流れていき……。ポスト・プロダクションにはそれほど凝らず、その場の自在の丁々発止を素直にまとめたのではないかと推測するが、鋭敏な飛躍や越境の先に、記憶に奥にある甘美な像を浮き上がらさせたりするあたりは、ある種アメリカーナと言われる類の表現が味あわせるどこか不穏な夢心地感覚と繋がる。で、ぼくは『ふつえぬ』という感性と風情が綱引きするアルバムを“アヴァンギャラダイス”(←アヴァンギャルド+パラダイス)なんて称したくなってしまうんだよなあ。
▶過去の、矢野顕子
http://43142.diarynote.jp/200407200015350000/
http://43142.diarynote.jp/200808090220110000/
http://43142.diarynote.jp/200812281440093394/
http://43142.diarynote.jp/200908221621447408/
http://43142.diarynote.jp/200909120647256771/
http://43142.diarynote.jp/201001051622194305/
http://43142.diarynote.jp/201012131714372906/
http://43142.diarynote.jp/201109151818437240/
http://43142.diarynote.jp/201112191449196187/
http://43142.diarynote.jp/201209180912154167/
http://43142.diarynote.jp/?day=20130811
http://43142.diarynote.jp/201312051627467488/
http://43142.diarynote.jp/201408091058201133/
http://43142.diarynote.jp/201508210809254412/
http://43142.diarynote.jp/201609201813357761/
http://43142.diarynote.jp/201712111145326498/
▶︎過去の、加藤一平
http://43142.diarynote.jp/201309260930584072/
http://43142.diarynote.jp/201506161247423392/
http://43142.diarynote.jp/?day=20180315
http://43142.diarynote.jp/201806081020157759/
▶︎過去の、村田直哉
http://43142.diarynote.jp/?day=20161102
http://43142.diarynote.jp/201707111737453393/
リーボウなりのパンク・ロック・バンドであるセラミック・ドッグの新作は諧謔には富んでいるいるものの、それこそトランプが米国の長となる事実への嫌悪をぶちまけていて(実際、トランプが大統領になる前に3分2はできていたが、信じがたいことが起こってしまい作り変えたという)、それを意気揚々と生で場で開く。ザ・ラスト・ポエッツのような、スポークン・ワードを延々としていく曲もあった。そういえば、彼は9月にトム・ウェイツやミシェル・ンデゲオチェロ(2002年6月18日、2003年11月18日、2003年11月22日、2008年5月7日、2009年5月15日、2013年11月18日、2014年7月14日、2017年1月18日)、スティーヴ・アールらを曲ごとに入れたアルバム『Song of Resistance 1942~2018』(Antai)をリリースすることになっているが、そちらも当然、『YRU Still Here』と繋がる気持ちが横たわっている。正当なバカヤローの、枠を定めない表出はあっぱれと言うしありません。
▶過去の、マーク・リーボウ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-1.htm
http://43142.diarynote.jp/200808090220110000/
http://43142.diarynote.jp/200812281440093394/
http://43142.diarynote.jp/201001051622194305/
http://43142.diarynote.jp/201012131714372906/
http://43142.diarynote.jp/201108101630438805/
http://43142.diarynote.jp/201408051026553769/
http://43142.diarynote.jp/201705191100017980/
▶︎過去の、ヤスミン・ハムダン
http://43142.diarynote.jp/201409210941511472/
▶︎過去の、ベン・フロスト
http://43142.diarynote.jp/201410031145551479/
▶過去の、ミシェル・ンデゲオチェロ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-6.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-11.htm
http://43142.diarynote.jp/200805090836380000/
http://43142.diarynote.jp/200905161026033788/
http://43142.diarynote.jp/201311191050581790/
http://43142.diarynote.jp/201407151135353688/
http://43142.diarynote.jp/201701191854055570/
<翌日の、リーボウ>
インタヴューをした。ブルーノート東京の楽屋に行くと、彼は8月下旬に同所で帯公演を持つ矢野顕子(2004年7月20日、2008年8月3日、2008年12月14日、2009年8月19日、2009年9月4日、2009年12月13日、2010年12月12日、2011年9月9日、2011年12月11日、2012年8月21日、2013年8月11日、2013年11月30日、2014年8月7日、2015年8月20日、2016年9月15日、2017年12月10)にメーセージを手書きしていた。楽屋にいたら、ここで前(2008年8月3日)に彼女とデュオ公演をやったことがフラッッシュ・バックし、一言彼女に残したくなったのだという。その際、リーボウは左手で字を書いていた。だが、彼の実演を見たことがある人なら分かるように、彼は右利きの持ち方でギターを弾く。最初、普通に右手の弾き方でギターを習ってしまい、そのままになってしまったそうな。左利きなのに右利きの持ち方でギターを弾いているという事実は、あなたのギター演奏に影響を及ぼしていると感じていますかと問うと、「もちろん。だから、僕はジョージ・ベンソン(2016年9月17日)のような流麗な弾き方ができなくなった」。思わず、爆笑。
ところで、そんな彼に1枚CDを進呈。鳴らした場合 という変てこな名前を持つグループの『ふつえぬ』(balen disc)。リーダーであるギターの加藤一平(2013年9月22日、2015年6月15日、2018年3月15日、2018年6月7日、他)に加え、エレクトロニクスやテープや玩具のYuki Kaneko 、ターンテーブルの村田直哉(2016年11月2日、2017年7月10日)からなるそのトリオの音は、乱暴に言えば、加藤がつまびく生理的に素朴なエレクトリック・ギター音の調べに、他の2人が断続的に様々な音の差し込みを入れていき、総体は流れていき……。ポスト・プロダクションにはそれほど凝らず、その場の自在の丁々発止を素直にまとめたのではないかと推測するが、鋭敏な飛躍や越境の先に、記憶に奥にある甘美な像を浮き上がらさせたりするあたりは、ある種アメリカーナと言われる類の表現が味あわせるどこか不穏な夢心地感覚と繋がる。で、ぼくは『ふつえぬ』という感性と風情が綱引きするアルバムを“アヴァンギャラダイス”(←アヴァンギャルド+パラダイス)なんて称したくなってしまうんだよなあ。
▶過去の、矢野顕子
http://43142.diarynote.jp/200407200015350000/
http://43142.diarynote.jp/200808090220110000/
http://43142.diarynote.jp/200812281440093394/
http://43142.diarynote.jp/200908221621447408/
http://43142.diarynote.jp/200909120647256771/
http://43142.diarynote.jp/201001051622194305/
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http://43142.diarynote.jp/201209180912154167/
http://43142.diarynote.jp/?day=20130811
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http://43142.diarynote.jp/201408091058201133/
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http://43142.diarynote.jp/201609201813357761/
http://43142.diarynote.jp/201712111145326498/
▶︎過去の、加藤一平
http://43142.diarynote.jp/201309260930584072/
http://43142.diarynote.jp/201506161247423392/
http://43142.diarynote.jp/?day=20180315
http://43142.diarynote.jp/201806081020157759/
▶︎過去の、村田直哉
http://43142.diarynote.jp/?day=20161102
http://43142.diarynote.jp/201707111737453393/
ダイアン・バーチ。ゴースト・ノート
2018年7月19日 音楽 六本木・ビルボード東京と南青山・ブルーノート東京のショウを、続けて見る。両会場とも、熱烈な反応を受けていて、ほうっ。アンコールでは、ともにあらっ(でも、なにげに納得)という曲を披露してくれたな。
まず、ピアノ弾き語りタイプの米国人シンガー・ソングライターのダイアン・バーチ。ノラ・ジョーンズ(2002年5月30日、2002年9月14日、2007年3月21日、2010年1月20日)のブレイク以降にいろいろ送りだれた一群のなかではトップ級に普遍的なシンガー・ソングライターとしての才をアピールした女性と言えるか。
エレクトリック・ピアノやピアノを弾きながら歌うバーチを、電気ベースのデイヴ・ページ とドラムのショーン・リー という、いかにもオールド・スクールな外見を持つ男性たちがしっかりとサポート。リーはかつてのグレッグ・オールマンを彷彿とさせるような外見の持つ主で、レギュラー・グリップにて演奏。2人のコーラスは確実に効いていた。
ときにキャロル・キングが好きなんだろうなあと思わせる、王道にあるとも言えるピアノ弾き語りのパフォーマンスを披露。彼女のドイツ経由の近作はリヴァーヴがかかった静謐傾向路線をとっていたが、ショウはそれ以前のS-カーヴと契約していた頃み近いのりでやっていた。熱心なファンが集まっていたのだろう、曲がはじまると、ワっと歓声が沸く。とともに、いろいろと客席側から声がかけられもした。ま、それは彼女のいかにもアメリカンと感じさせるようなフランクさもプラスに働いていたがと思うが。熱烈な反応(しょっちゅうライヴを見ているぼくにも、これはすごいなと思えるものでした)に彼女もかなり喜んでいたのはありあり。
牧師の娘との事だが、1部の曲はけっこうゴスペル調の指さばきをみせる。それだと、ポール・サイモンを思い出させるところもある? 歌声もかなり堂々、ディープ。で、きっちり60分で上げた後のアンコールの2曲目はフリート・ウッドマックの1977年全米1位曲「ドリーム」、なり。
▶過去の、ノラ・ジョーンズ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-5.htm 5.30
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-9.htm 2.09
http://43142.diarynote.jp/200703241326090000/
http://43142.diarynote.jp/201001211346277187/
http://43142.diarynote.jp/201211151032395193/
ブルーノート東京で見たのは、スナーキー・パピー(2016年6月16日、2016年6月17日、2017年4月18日)の構成員であるドラマーのロバート “スパット” シーライトとパーカッション奏者のネイト・ワース主導のグループである、ゴースト・ノート。他に今回の日本初公演に同行したのは、アルト・サックスのジョナサン・モーンズ、ギターのピーター・クヌーセン、キーボードのヴォーン “Vキーズ” ヘンリーとイビアー・タプリン、電気ベースのモノニオン(2017年9月1日、2018年3月22日)。
シーライトはワースのことをMCで、「マイ・パートナー」と複数回紹介する。なるほど、阿吽の呼吸を持つ2人の立体的かつ強靭なビートを下敷きに、テーマやソロが展開される。なにげに凝ったテーマ/構成を持つ(ときに、その巧妙さは騙し絵的とも言いたくなる)場合も少なくなかったが、皆いっさい譜面を置いていなかったのは立派。確かに、彼らは十分な技量を持っていた。
やっていることは往年のフュージョンを大きく超えるものではないのだが、目の前で生き生きと、手に取るようにミュージシャンシップに富んだ音が重ねられる様を見ると高揚させられるし、彼らを見る意義もあると頷く。実際、客からはバカ受け。知り合いの音大生は友達がいろいろ来ていると言っていたが、実際プレイヤー志望者の観客比率は高かったのではないか。その受け具合に接し、新しいフュージョン・エラが来るのかともふと思わせられたかな。
演奏時間はアンコールを含めると、90分超。アンコールでやったのは、ザ・ブレッカー・ブラザースの1975年曲「サム・スカンク・ファンク」。管楽器奏者が一人しかいないのに、この人気曲を取り上げるとは……。
▶︎過去の、スナーキー・パピー
http://43142.diarynote.jp/201606171730294884/
http://43142.diarynote.jp/201606201007017702/
http://43142.diarynote.jp/201704200801169451/
▶︎過去の、モノニオン
http://43142.diarynote.jp/201709071307037021/
http://43142.diarynote.jp/201803231446465272/
<少し前の、R.I.P.>
“ハイウスマン”こと セリル・デクロウが、地元ニューオーリンズで亡くなったとい報が数日前に届いた。1951年9月17日〜2018年7月15日。彼はなにより、世代違いながらギャラクティック(2000年8月13日、2000年12月7日、2001年10月13日、触れてないが、2002年7月28日:ジョージ・クリントンが乱入、2004年2月5日、2007年12月11日、2010年3月29日)の初期4作にシンガーとして参加していたことで知られる叩き上げだ。ハリケーン・カトリーナ後は避難生活を経てシカゴに住んでいたが、2013年に彼が戻ってこれるようにと、ギャラクティックが支援公演を行ったという。享年、66歳。同地在住の山岸潤史(1999年8月5日、2000年12月7日、2001年7月16日、2004年3月30日、2005年7月30日、2005年7月31日、2007年2月3日、2007年2月4日、2007年2月5日、2008年9月11日、2009年5月19日、2009年7月27日、2010年8月4日、2011年5月17日、2012年9月8日、2013年6月13日、2014年7月29日、2015年1月29日、2016年1月15日、2018年2月13日)らが助力した初ソロ『The Houseman Cometh!』(Bullseye Blues Records、2001年)は00年代ニューオーリンズ・ソウルの傑作と言える仕上がりだった。蛇足だが、今本屋に出ているヤング・ギター誌にその関西時代のことを問うた山岸潤史への電話インタヴューが掲載されています。ハウスマンは、2016年ヘリテッジ・フェスのギャタクティックのステージにも登場。https://youtu.be/QOZwwerzQ2E の7分ごろから出てくる。
▶︎過去の、ギャラクティック
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-8.htm ギャラクティック(バーク・フェス)
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-12.htm ギャラクティック
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-10.htm ギャラクティック(朝霧ジャム)
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-7.htm 触れていないが、ギャラクティックで出演し、ジョージ・クリントンが飛び入り
http://43142.diarynote.jp/?day=20040205
http://43142.diarynote.jp/200712161021270000/
http://43142.diarynote.jp/201004080749482839/
▶過去の、山岸潤史
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/augustlive.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-12.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-7.htm
http://43142.diarynote.jp/?day=20040330
http://43142.diarynote.jp/200508060616450000/
http://43142.diarynote.jp/200508060622480000/
http://43142.diarynote.jp/200702112125550000/
http://43142.diarynote.jp/200702121118370000/
http://43142.diarynote.jp/200702122331070000/
http://43142.diarynote.jp/200809160030188727/
http://43142.diarynote.jp/?day=20090519
http://43142.diarynote.jp/?day=20090727
http://43142.diarynote.jp/?day=20100804
http://43142.diarynote.jp/201105181052427410/
http://43142.diarynote.jp/?day=20120908
http://43142.diarynote.jp/201306171646424744/
http://43142.diarynote.jp/201408051721103640/
http://43142.diarynote.jp/201501301446383781/
http://43142.diarynote.jp/201601190806343491/
http://43142.diarynote.jp/201802141255168037/
まず、ピアノ弾き語りタイプの米国人シンガー・ソングライターのダイアン・バーチ。ノラ・ジョーンズ(2002年5月30日、2002年9月14日、2007年3月21日、2010年1月20日)のブレイク以降にいろいろ送りだれた一群のなかではトップ級に普遍的なシンガー・ソングライターとしての才をアピールした女性と言えるか。
エレクトリック・ピアノやピアノを弾きながら歌うバーチを、電気ベースのデイヴ・ページ とドラムのショーン・リー という、いかにもオールド・スクールな外見を持つ男性たちがしっかりとサポート。リーはかつてのグレッグ・オールマンを彷彿とさせるような外見の持つ主で、レギュラー・グリップにて演奏。2人のコーラスは確実に効いていた。
ときにキャロル・キングが好きなんだろうなあと思わせる、王道にあるとも言えるピアノ弾き語りのパフォーマンスを披露。彼女のドイツ経由の近作はリヴァーヴがかかった静謐傾向路線をとっていたが、ショウはそれ以前のS-カーヴと契約していた頃み近いのりでやっていた。熱心なファンが集まっていたのだろう、曲がはじまると、ワっと歓声が沸く。とともに、いろいろと客席側から声がかけられもした。ま、それは彼女のいかにもアメリカンと感じさせるようなフランクさもプラスに働いていたがと思うが。熱烈な反応(しょっちゅうライヴを見ているぼくにも、これはすごいなと思えるものでした)に彼女もかなり喜んでいたのはありあり。
牧師の娘との事だが、1部の曲はけっこうゴスペル調の指さばきをみせる。それだと、ポール・サイモンを思い出させるところもある? 歌声もかなり堂々、ディープ。で、きっちり60分で上げた後のアンコールの2曲目はフリート・ウッドマックの1977年全米1位曲「ドリーム」、なり。
▶過去の、ノラ・ジョーンズ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-5.htm 5.30
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-9.htm 2.09
http://43142.diarynote.jp/200703241326090000/
http://43142.diarynote.jp/201001211346277187/
http://43142.diarynote.jp/201211151032395193/
ブルーノート東京で見たのは、スナーキー・パピー(2016年6月16日、2016年6月17日、2017年4月18日)の構成員であるドラマーのロバート “スパット” シーライトとパーカッション奏者のネイト・ワース主導のグループである、ゴースト・ノート。他に今回の日本初公演に同行したのは、アルト・サックスのジョナサン・モーンズ、ギターのピーター・クヌーセン、キーボードのヴォーン “Vキーズ” ヘンリーとイビアー・タプリン、電気ベースのモノニオン(2017年9月1日、2018年3月22日)。
シーライトはワースのことをMCで、「マイ・パートナー」と複数回紹介する。なるほど、阿吽の呼吸を持つ2人の立体的かつ強靭なビートを下敷きに、テーマやソロが展開される。なにげに凝ったテーマ/構成を持つ(ときに、その巧妙さは騙し絵的とも言いたくなる)場合も少なくなかったが、皆いっさい譜面を置いていなかったのは立派。確かに、彼らは十分な技量を持っていた。
やっていることは往年のフュージョンを大きく超えるものではないのだが、目の前で生き生きと、手に取るようにミュージシャンシップに富んだ音が重ねられる様を見ると高揚させられるし、彼らを見る意義もあると頷く。実際、客からはバカ受け。知り合いの音大生は友達がいろいろ来ていると言っていたが、実際プレイヤー志望者の観客比率は高かったのではないか。その受け具合に接し、新しいフュージョン・エラが来るのかともふと思わせられたかな。
演奏時間はアンコールを含めると、90分超。アンコールでやったのは、ザ・ブレッカー・ブラザースの1975年曲「サム・スカンク・ファンク」。管楽器奏者が一人しかいないのに、この人気曲を取り上げるとは……。
▶︎過去の、スナーキー・パピー
http://43142.diarynote.jp/201606171730294884/
http://43142.diarynote.jp/201606201007017702/
http://43142.diarynote.jp/201704200801169451/
▶︎過去の、モノニオン
http://43142.diarynote.jp/201709071307037021/
http://43142.diarynote.jp/201803231446465272/
<少し前の、R.I.P.>
“ハイウスマン”こと セリル・デクロウが、地元ニューオーリンズで亡くなったとい報が数日前に届いた。1951年9月17日〜2018年7月15日。彼はなにより、世代違いながらギャラクティック(2000年8月13日、2000年12月7日、2001年10月13日、触れてないが、2002年7月28日:ジョージ・クリントンが乱入、2004年2月5日、2007年12月11日、2010年3月29日)の初期4作にシンガーとして参加していたことで知られる叩き上げだ。ハリケーン・カトリーナ後は避難生活を経てシカゴに住んでいたが、2013年に彼が戻ってこれるようにと、ギャラクティックが支援公演を行ったという。享年、66歳。同地在住の山岸潤史(1999年8月5日、2000年12月7日、2001年7月16日、2004年3月30日、2005年7月30日、2005年7月31日、2007年2月3日、2007年2月4日、2007年2月5日、2008年9月11日、2009年5月19日、2009年7月27日、2010年8月4日、2011年5月17日、2012年9月8日、2013年6月13日、2014年7月29日、2015年1月29日、2016年1月15日、2018年2月13日)らが助力した初ソロ『The Houseman Cometh!』(Bullseye Blues Records、2001年)は00年代ニューオーリンズ・ソウルの傑作と言える仕上がりだった。蛇足だが、今本屋に出ているヤング・ギター誌にその関西時代のことを問うた山岸潤史への電話インタヴューが掲載されています。ハウスマンは、2016年ヘリテッジ・フェスのギャタクティックのステージにも登場。https://youtu.be/QOZwwerzQ2E の7分ごろから出てくる。
▶︎過去の、ギャラクティック
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-8.htm ギャラクティック(バーク・フェス)
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-12.htm ギャラクティック
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-10.htm ギャラクティック(朝霧ジャム)
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-7.htm 触れていないが、ギャラクティックで出演し、ジョージ・クリントンが飛び入り
http://43142.diarynote.jp/?day=20040205
http://43142.diarynote.jp/200712161021270000/
http://43142.diarynote.jp/201004080749482839/
▶過去の、山岸潤史
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/augustlive.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-12.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-7.htm
http://43142.diarynote.jp/?day=20040330
http://43142.diarynote.jp/200508060616450000/
http://43142.diarynote.jp/200508060622480000/
http://43142.diarynote.jp/200702112125550000/
http://43142.diarynote.jp/200702121118370000/
http://43142.diarynote.jp/200702122331070000/
http://43142.diarynote.jp/200809160030188727/
http://43142.diarynote.jp/?day=20090519
http://43142.diarynote.jp/?day=20090727
http://43142.diarynote.jp/?day=20100804
http://43142.diarynote.jp/201105181052427410/
http://43142.diarynote.jp/?day=20120908
http://43142.diarynote.jp/201306171646424744/
http://43142.diarynote.jp/201408051721103640/
http://43142.diarynote.jp/201501301446383781/
http://43142.diarynote.jp/201601190806343491/
http://43142.diarynote.jp/201802141255168037/
ちょうど1年前に届いたCDのことを欄外に書いている(http://43142.diarynote.jp/201707281227278311/ )が、その作者であるベルリンのトリオであるkokotobが13日から日本ツアー中。日程を見るとこの暑いなか北海道から関西まで毎日公演が入っていて大変だなあ。その、新宿・ピットイン公演を見る。ヴァイブラフォンの齊藤貿子、クラリネットとバスクラリネットのトビアス・シルマー、ピアノのニコ・マインホルドがその構成員で、曲紹介のMCは3人がそれぞれ取った。
1部は、そのアルバム『Flying Heart』(Clean Feed)に繋がる演奏を聞かせる。ミニマル・ミュージック的な音の重なりや現代音楽的なアンサンブルも介しつつ、メロディや情緒が鮮やかに沸き立つ演奏は個性と鮮烈さを持つ。やはり、息を飲んじゃう。一聴しなやか〜流麗な重なりを展開しつつ、端々に奏者としての研鑽の高さも十全にアピール。また、魅惑的な間や響きもそれらは抱え、齊藤はボウを手にし、鍵の横をこすって効果的に音をだしたりもする。その最後の曲には、ダブル・ベースの瀬尾高志(2010年9月11日、2016年9月27日)が加わった。
2部はすべて瀬尾、そしてダクソフォン(わりと新しい歴史の、木製エレクトリックな共鳴型実験楽器)とギターの内橋和久(2004年7月6日、2005年9月6日、2007年1月27日、2009年9月27日、2010年9月11日、2011年5月22日、2012年6月17日、2014年9月7日)も入った5人によるパフォーマンス。瀬尾と齊藤は今回初顔合わせながら同じ札幌出身で、すでに顔見知りの内橋は同じベルリン在住なはずだ。
1曲がずっと長くなるこちらは一応素材となる曲はあるものの(1曲はシルマーが書いた「びっくり」という曲であることが告げられた)、完全なフリー・ジャズ流儀に基づく演奏。もう、5者が鋭敏にアンテナを張り巡らし、思うまま反応しあい、爆発する。kokotobの演奏だけを聞くとその3人はクラシックの素養も濃く持つ奏者たちなのかとも思ってしまうが、この2部に接すると完全なフリー・インプロヴィゼイションの担い手じゃんと痛感させられちゃう。いやあ、皆んな活き活き。2部では多くをマレット一本づつ持ちであたっていた齊藤はぼくが知っているなかで一番強靭な現役ヴァイブラフォン奏者であるとも思わせられた。ツアーは21日まで持たれ、最後の会場は渋谷・公園通りクラシックスだ。
▶過去の、内橋和久
http://43142.diarynote.jp/200407062149440000/
http://43142.diarynote.jp/?day=20050906
http://43142.diarynote.jp/?day=20070127
http://43142.diarynote.jp/?day=20090927
http://43142.diarynote.jp/?day=20100911
http://43142.diarynote.jp/?day=20110522
http://43142.diarynote.jp/?day=20120617
http://43142.diarynote.jp/201409100930206205/
▶︎過去の、瀬尾高志
http://43142.diarynote.jp/201009231546089571/
http://43142.diarynote.jp/201610100849458472/
<今日の、記憶>
齊藤は桐朋を経てベルリン行きを決めたのは、NY生まれの広角型ジャズ・ヴァイブブラフォン奏者であるデイヴィッド・フリードマン(その初吹き込みは、1975年リリースの日本制作のイースト・ウィンド盤。その後はエンヤ他からリーダー作を順次リリースしている。彼は、ティム・バックリー、シック、ビリー・ジョエルなどスタジオ奏者活動もばりばりやっていたという印象がある)がベルリン大学でジャズ・コース教鞭をやっていたからのよう。そして、その後はずっとベルリン在住という。彼女は、彼のプロデュースでソロ演奏作も出していますね。1週間前にはやはりベルリン在住のアリス・フィービー・ルーのショウを見てもいて、ベルリンという場に対して思いはいろいろと向くなあ。ぼくがベルリンに、ロンドンに行ったついでによったのは大昔。そのとき、(当時はまったく知らなかったが)有名な初夏のベルリン・フィルの野外公演に知人にぐうぜん連れていってもらったんだよな。今も門外漢だが、そのころはクラシックなんか見向きもせず、ベルリン・フィルの名声なんかこれっぽち知らなかったが、あのデカい野外会場と、皆んな酒や食い物を手にピクニック気分で乗り込み、やんやのロックのりで乱暴に観演していた様にはかなり度肝を抜かれた。あれに触れていなかったら、高尚を気取りたい人の音楽というぼくのクラシックに対する印象は今もまったく和らいでいないかもしれない。とにかく、あのときはぼくの知らない、文化/生活様式が歴然とあることに大きく頷いてしまったんだよなあ。
1部は、そのアルバム『Flying Heart』(Clean Feed)に繋がる演奏を聞かせる。ミニマル・ミュージック的な音の重なりや現代音楽的なアンサンブルも介しつつ、メロディや情緒が鮮やかに沸き立つ演奏は個性と鮮烈さを持つ。やはり、息を飲んじゃう。一聴しなやか〜流麗な重なりを展開しつつ、端々に奏者としての研鑽の高さも十全にアピール。また、魅惑的な間や響きもそれらは抱え、齊藤はボウを手にし、鍵の横をこすって効果的に音をだしたりもする。その最後の曲には、ダブル・ベースの瀬尾高志(2010年9月11日、2016年9月27日)が加わった。
2部はすべて瀬尾、そしてダクソフォン(わりと新しい歴史の、木製エレクトリックな共鳴型実験楽器)とギターの内橋和久(2004年7月6日、2005年9月6日、2007年1月27日、2009年9月27日、2010年9月11日、2011年5月22日、2012年6月17日、2014年9月7日)も入った5人によるパフォーマンス。瀬尾と齊藤は今回初顔合わせながら同じ札幌出身で、すでに顔見知りの内橋は同じベルリン在住なはずだ。
1曲がずっと長くなるこちらは一応素材となる曲はあるものの(1曲はシルマーが書いた「びっくり」という曲であることが告げられた)、完全なフリー・ジャズ流儀に基づく演奏。もう、5者が鋭敏にアンテナを張り巡らし、思うまま反応しあい、爆発する。kokotobの演奏だけを聞くとその3人はクラシックの素養も濃く持つ奏者たちなのかとも思ってしまうが、この2部に接すると完全なフリー・インプロヴィゼイションの担い手じゃんと痛感させられちゃう。いやあ、皆んな活き活き。2部では多くをマレット一本づつ持ちであたっていた齊藤はぼくが知っているなかで一番強靭な現役ヴァイブラフォン奏者であるとも思わせられた。ツアーは21日まで持たれ、最後の会場は渋谷・公園通りクラシックスだ。
▶過去の、内橋和久
http://43142.diarynote.jp/200407062149440000/
http://43142.diarynote.jp/?day=20050906
http://43142.diarynote.jp/?day=20070127
http://43142.diarynote.jp/?day=20090927
http://43142.diarynote.jp/?day=20100911
http://43142.diarynote.jp/?day=20110522
http://43142.diarynote.jp/?day=20120617
http://43142.diarynote.jp/201409100930206205/
▶︎過去の、瀬尾高志
http://43142.diarynote.jp/201009231546089571/
http://43142.diarynote.jp/201610100849458472/
<今日の、記憶>
齊藤は桐朋を経てベルリン行きを決めたのは、NY生まれの広角型ジャズ・ヴァイブブラフォン奏者であるデイヴィッド・フリードマン(その初吹き込みは、1975年リリースの日本制作のイースト・ウィンド盤。その後はエンヤ他からリーダー作を順次リリースしている。彼は、ティム・バックリー、シック、ビリー・ジョエルなどスタジオ奏者活動もばりばりやっていたという印象がある)がベルリン大学でジャズ・コース教鞭をやっていたからのよう。そして、その後はずっとベルリン在住という。彼女は、彼のプロデュースでソロ演奏作も出していますね。1週間前にはやはりベルリン在住のアリス・フィービー・ルーのショウを見てもいて、ベルリンという場に対して思いはいろいろと向くなあ。ぼくがベルリンに、ロンドンに行ったついでによったのは大昔。そのとき、(当時はまったく知らなかったが)有名な初夏のベルリン・フィルの野外公演に知人にぐうぜん連れていってもらったんだよな。今も門外漢だが、そのころはクラシックなんか見向きもせず、ベルリン・フィルの名声なんかこれっぽち知らなかったが、あのデカい野外会場と、皆んな酒や食い物を手にピクニック気分で乗り込み、やんやのロックのりで乱暴に観演していた様にはかなり度肝を抜かれた。あれに触れていなかったら、高尚を気取りたい人の音楽というぼくのクラシックに対する印象は今もまったく和らいでいないかもしれない。とにかく、あのときはぼくの知らない、文化/生活様式が歴然とあることに大きく頷いてしまったんだよなあ。
代々木公園のイヴェント・スペースみたいな所で毎年持たれているブラジル・フェスティヴァルのメインの出演者である、バイーアの闊達女性歌手を見る。この超暑いなか日に当たる自信はまったくなく、彼女だけを見させてもらった。その短髪/痩身と合致する凛とした歌い口を持つヴィジは、総花型の音楽指針を同行バンドとともに送り出す。心から奮闘しているゾと思わずにはいられないパフォーマンスには頭を垂れる。暑い野外という条件ではお酒片手でお祭りキブンで盛り上がるしかないわけで、細部はあまり覚えていない。
<今日は、最終日>
サッカーのワールド・カップが終わった。決勝の後半早々にピッチに乱入したお揃いの格好をした人たちは、ロシアの反体制/反因習パンク・バンドのプッシー・ライオット関連者であるという。よくぞプーチンの前でやったと思う自分もいなくはないが、あのタイミングの乱入はクロアチアの反撃を見事にくじき、試合をぶっこわした。優勝に喜ぶフランス人は、彼女達を大支援すべきだな。ところで、今回も日本の審判団も参加したはずだが、まったく話題にのぼることはなかった。結局、実際の試合審判を割り当てられなかったのか?
<今日は、最終日>
サッカーのワールド・カップが終わった。決勝の後半早々にピッチに乱入したお揃いの格好をした人たちは、ロシアの反体制/反因習パンク・バンドのプッシー・ライオット関連者であるという。よくぞプーチンの前でやったと思う自分もいなくはないが、あのタイミングの乱入はクロアチアの反撃を見事にくじき、試合をぶっこわした。優勝に喜ぶフランス人は、彼女達を大支援すべきだな。ところで、今回も日本の審判団も参加したはずだが、まったく話題にのぼることはなかった。結局、実際の試合審判を割り当てられなかったのか?
丸の内・コットンクラブで、カナダ人ジャズ歌手のヘイリー・ロレン(2012年2月13日)のショウを見る。セカンド・ショウ、フルハウス。やはり人気ありますね。これまで、彼女が住むオレゴン州ユージンに住むミュージシャンたちで組まれたバンドは顔ぶれが固定されている感じもあったが、今回はピアノ/キーボードのマット・トレダー以外は新しい人になっていたかもしれない。他の、伴奏陣はギターのウィリアム・セイジ・マーシュ、縦/電気ベースのショーン・ピーターソン、ドラムのスーザン・ルシア。ジャズ基調の叩き方をしていたスーザン嬢は、ときに効果的にコーラスも付けた。
旦那が作った曲を中心にグループ名義で作った前作『ブルー・トランスミッションズ』と、ロレンの自作曲を数多く歌いベッカ・スティーヴンス(2015年1月29日、2017年7月21日)の新作も扱っていた英国人のトロイ・ミラーをプロデューサーに立てた新作『フロム・ザ・ワイルド・スカイ』はアダルト・ポップ傾向にあるアルバムとなっており、今回の来日公演はどうなるかと思っていた。そしたら、ジャズ・スタンダードなども取り上げ過去のノリを継ぎつつ、ポップな曲も披露するといった感じですすめていて、旧来のファンにも違和感なく接することが出来る内容になっていたのではないか。
歌った曲の歌詞は英語、フランス語、スペイン語。そこにも、幅の広さは出ていたか。基本は中央に立って歌う彼女だが、トレダーが退いてピアノを弾きながら歌う曲もあり。また、ノラ・ジョーンズ(2002年5月30日、2002年9月14日、2007年3月21日、2010年1月20日)のヒット曲「ドント・ノウ・ホワイ」も悠々と披露したのには驚いた。ロレンの心地の良さは相変わらずだが、少し太った。それにより、妙なアクションは目立つようになったかもしれない。
▶過去の、ヘイリー・ロレン
http://43142.diarynote.jp/?day=20120213
▶︎過去の、ベッカ・スティーヴンス・バンド
http://43142.diarynote.jp/201501301446383781/
http://43142.diarynote.jp/201707231016025846/
▶過去の、ノラ・ジョーンズ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-5.htm 5.30
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-9.htm 2.09
http://43142.diarynote.jp/200703241326090000/
http://43142.diarynote.jp/201001211346277187/
http://43142.diarynote.jp/201211151032395193/
<今日の、案内>
没入型シンセウェイヴ/エレクトロニク・ポップと自称するライヴェイジ(と、読むのかな? www.ryvage.com )というユニットをやっているルクセンブルグ人のサミュエルが新たなマテリアルを送ってきた。
https://open.spotify.com/track/1iHxCVs17q60GzBEjbpyjN?si=dcpxW6SsT3yd5vtJIoIWUg
以下のものは過去曲をリワークしたもの。
https://soundcloud.com/ryvage/heart-and-soul-ryvage-rework/s-JoCVW?in=ryvage/sets/taster/s-AnKjp
https://soundcloud.com/ryvage/another-day-another-time-ryvage-rework/s-N6YUJ
メドレーのサンプラー
https://soundcloud.com/ryvage/samplermix/s-FNEje?in=ryvage/sets/taster/s-AnKjp
そして、直近のショウの模様を短くまとめたもの。
https://www.youtube.com/watch?v=Mr-kowgaFjU
もし、よろしければ、チェックしていただきたい。
旦那が作った曲を中心にグループ名義で作った前作『ブルー・トランスミッションズ』と、ロレンの自作曲を数多く歌いベッカ・スティーヴンス(2015年1月29日、2017年7月21日)の新作も扱っていた英国人のトロイ・ミラーをプロデューサーに立てた新作『フロム・ザ・ワイルド・スカイ』はアダルト・ポップ傾向にあるアルバムとなっており、今回の来日公演はどうなるかと思っていた。そしたら、ジャズ・スタンダードなども取り上げ過去のノリを継ぎつつ、ポップな曲も披露するといった感じですすめていて、旧来のファンにも違和感なく接することが出来る内容になっていたのではないか。
歌った曲の歌詞は英語、フランス語、スペイン語。そこにも、幅の広さは出ていたか。基本は中央に立って歌う彼女だが、トレダーが退いてピアノを弾きながら歌う曲もあり。また、ノラ・ジョーンズ(2002年5月30日、2002年9月14日、2007年3月21日、2010年1月20日)のヒット曲「ドント・ノウ・ホワイ」も悠々と披露したのには驚いた。ロレンの心地の良さは相変わらずだが、少し太った。それにより、妙なアクションは目立つようになったかもしれない。
▶過去の、ヘイリー・ロレン
http://43142.diarynote.jp/?day=20120213
▶︎過去の、ベッカ・スティーヴンス・バンド
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http://43142.diarynote.jp/201707231016025846/
▶過去の、ノラ・ジョーンズ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-5.htm 5.30
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-9.htm 2.09
http://43142.diarynote.jp/200703241326090000/
http://43142.diarynote.jp/201001211346277187/
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<今日の、案内>
没入型シンセウェイヴ/エレクトロニク・ポップと自称するライヴェイジ(と、読むのかな? www.ryvage.com )というユニットをやっているルクセンブルグ人のサミュエルが新たなマテリアルを送ってきた。
https://open.spotify.com/track/1iHxCVs17q60GzBEjbpyjN?si=dcpxW6SsT3yd5vtJIoIWUg
以下のものは過去曲をリワークしたもの。
https://soundcloud.com/ryvage/heart-and-soul-ryvage-rework/s-JoCVW?in=ryvage/sets/taster/s-AnKjp
https://soundcloud.com/ryvage/another-day-another-time-ryvage-rework/s-N6YUJ
メドレーのサンプラー
https://soundcloud.com/ryvage/samplermix/s-FNEje?in=ryvage/sets/taster/s-AnKjp
そして、直近のショウの模様を短くまとめたもの。
https://www.youtube.com/watch?v=Mr-kowgaFjU
もし、よろしければ、チェックしていただきたい。