ママズ・ガン。ハンナ・ウィルアムズ&ジ・アファーメイションズ
2018年2月1日 音楽 英国人ソウル愛好の先にある形をそれぞれに表現する二人を続けざまに見る。フロントに立つ者、およびバンド構成員は皆白人で、アフリカ系やジャマイカ系の人はおらず。
まず、六本木・ビルボードライブ東京で、アンディ・プラッツ率いるママズ・ガン(2010年1月29日、2011年8月3日)を見る。その新作『ゴールデン・デイズ』は彼ら最高傑作と言えるできを示していて、とってもメロウでメロディックで、サウンドもアナログに録られていて、これは出色のブルー・アイド・ソウル・アルバムだと思わされる。オープナーなんて、ホール&オーツ(2005年3月21日、2011年2月28日)の一世一代のフィリー・ソウル味活用名曲「シーズ・ゴーン」の」域に達しようかというものだもの。
曲によってはエレクトリック・ギターを手にして歌うプラッツに加え、キーボード、ギター、ベース、ドラムという面々が演奏。皆んな仲が良さそうだな。新作からの曲だけでなく、旧アルバムの曲もやったが、秀でたソングライティングがまずありきの存在であることを再確認。彼、ジャニーズの担い手にも曲を提供していたりもするんだよね。
前日にプラッツにはインタヴューしたが、とにかく誠実な人で、それはアジアの血が入り、父親の仕事の都合でいろいろな所に住んだことは関係ありそう。話の一つ一つがちゃんとしていることには、なかなか感心。今後はと聞くときっちりとヴィジョンを語るとともに、最後にとにかくやりつづけることと答える。なんか、ホロっときた。初期にいた格好いい豪州出身ベーシストは、現在ジャズのトリオをやっているそう。
彼らアンコールの際は5人がステージ中央に並び、プラッツの弾くギターに合わせ、和気藹々と歌声を重ねる。そして、もう1曲は彼らが初来日公演の際にも披露したザ・ポインター・シスターズ/アラン・トゥーサン(2006年5月31日、2006年6月1日、2007年10月21日、2009年5月29日、2011年1月10日、2012年10月15日、2013年10月22日、2015年1月21日)の「イエス・ウィ・キャン」。出だしはワンダー(2005年11月3日、2010年8月8日、2012年3月5日)「迷信」調で、アレンジは大きくかえていた。
▶︎過去の、ママズ・ガン
http://43142.diarynote.jp/201001310218432625/
http://43142.diarynote.jp/201108101628235325/
▶過去の、ホール&オーツ/ジョン・オーツ
http://43142.diarynote.jp/200503240456350000/
http://43142.diarynote.jp/201103031015296753/
http://43142.diarynote.jp/201204091013123643/
▶過去の、アラン・トゥーサン
http://43142.diarynote.jp/200606071933120000/
http://43142.diarynote.jp/200606071936190000/
http://43142.diarynote.jp/200710221206190000/
http://43142.diarynote.jp/200906051614524790/
http://43142.diarynote.jp/201101111202336229/
http://43142.diarynote.jp/201210201217291727/
http://43142.diarynote.jp/201310241000242214/
http://43142.diarynote.jp/201501220923108418/
▶過去の、スティーヴィー・ワンダー
http://43142.diarynote.jp/200511130015240000/
http://43142.diarynote.jp/201008261618276388/
http://43142.diarynote.jp/201203062006429595/
次は、南青山・ブルーノート東京。ほんのちょいタクシーに乗っている間に雨がみぞれに変わっていてびっくり。こちらは在英ソウルフル歌手のハンナ・ウィリアムズの出演。こちらのサポートはキーボード、ベース、ドラム、女性バックグラウンド・シンガー、トロンボーン、バリトン・サックスというもの。鍵盤奏者がギターにスイッチしたアンコール最後の曲以外はギターレスでことに当たった。
ウィリアムスはなかなか太っていて赤毛に染めていて、気立てはよし。そして、剛毅に喉を絞る。ママズ・ガンと比べるとこちらはだいぶストレートなソウル愛好路線を取るわけだが、やはりUKぽさは出る。キーボードだけをバックに歌ったり、日本庭園のスピリュアリティを素材におく非ソウル調曲も披露し、それは作ったキーボードのジェイムズ・グラハムがリード・ヴォーカルをとった。
演奏時間の長さが出演者のやる気の大きさの尺度になり得るとは思わないが、本日見た二つのショウは90分少し欠けと90分強。そして、両者とも日本でパフォーマンスできる喜びを前面に出していて少し驚くとともに、本当にいい気分になれた。いやあ、二組とも本当に真心にあふれていたな。
<今年の、異変>
年が明けて氷点下の夜が続いたと思ったら、見事な降雪。夏の亜熱帯化なんか関係ねえと言わんとするかのように、この冬はなんか荒れている。まあ、東京だけでなく、世界各所から度を越した寒波のニュースは届けられているわけではあるが。自然には敵わないことを皆んな認知し、環境にやさしい暮らし方をみんな再度求めんとするべきではないかなあ。罰当たりなぼくだが、こういうとことはわりと優等生な考え方をする……。
そんな冬なので(?)、1月下旬に生まれて初めてインフルエンザにかかってしまった。A型。前にもこの欄で書いたことがあるが、ぼくは雑な人間なので風邪をひいても気にしない。いや、気にはするが、冬に風邪をひいてしまうのは当然のこととも思え、薬も摂らないし、医者に行ったことも当然ない。だが、今回条件が重なり診てもらったら、アウトと言われた(まじに、顔見知りの医者はにやりとそう言った)。えーん。まったり1週間静養、それはこのブログの掲載にもあらわれている? 実は医者に健康診断の結果を聞きに行かなかったから分からなかっただけで、過去もかかったことがあったのかもしれぬ。だとしたら、それを認知せず普通に外出し、菌をまいていたのかも。ひえっ。神よ、許されよ。
まず、六本木・ビルボードライブ東京で、アンディ・プラッツ率いるママズ・ガン(2010年1月29日、2011年8月3日)を見る。その新作『ゴールデン・デイズ』は彼ら最高傑作と言えるできを示していて、とってもメロウでメロディックで、サウンドもアナログに録られていて、これは出色のブルー・アイド・ソウル・アルバムだと思わされる。オープナーなんて、ホール&オーツ(2005年3月21日、2011年2月28日)の一世一代のフィリー・ソウル味活用名曲「シーズ・ゴーン」の」域に達しようかというものだもの。
曲によってはエレクトリック・ギターを手にして歌うプラッツに加え、キーボード、ギター、ベース、ドラムという面々が演奏。皆んな仲が良さそうだな。新作からの曲だけでなく、旧アルバムの曲もやったが、秀でたソングライティングがまずありきの存在であることを再確認。彼、ジャニーズの担い手にも曲を提供していたりもするんだよね。
前日にプラッツにはインタヴューしたが、とにかく誠実な人で、それはアジアの血が入り、父親の仕事の都合でいろいろな所に住んだことは関係ありそう。話の一つ一つがちゃんとしていることには、なかなか感心。今後はと聞くときっちりとヴィジョンを語るとともに、最後にとにかくやりつづけることと答える。なんか、ホロっときた。初期にいた格好いい豪州出身ベーシストは、現在ジャズのトリオをやっているそう。
彼らアンコールの際は5人がステージ中央に並び、プラッツの弾くギターに合わせ、和気藹々と歌声を重ねる。そして、もう1曲は彼らが初来日公演の際にも披露したザ・ポインター・シスターズ/アラン・トゥーサン(2006年5月31日、2006年6月1日、2007年10月21日、2009年5月29日、2011年1月10日、2012年10月15日、2013年10月22日、2015年1月21日)の「イエス・ウィ・キャン」。出だしはワンダー(2005年11月3日、2010年8月8日、2012年3月5日)「迷信」調で、アレンジは大きくかえていた。
▶︎過去の、ママズ・ガン
http://43142.diarynote.jp/201001310218432625/
http://43142.diarynote.jp/201108101628235325/
▶過去の、ホール&オーツ/ジョン・オーツ
http://43142.diarynote.jp/200503240456350000/
http://43142.diarynote.jp/201103031015296753/
http://43142.diarynote.jp/201204091013123643/
▶過去の、アラン・トゥーサン
http://43142.diarynote.jp/200606071933120000/
http://43142.diarynote.jp/200606071936190000/
http://43142.diarynote.jp/200710221206190000/
http://43142.diarynote.jp/200906051614524790/
http://43142.diarynote.jp/201101111202336229/
http://43142.diarynote.jp/201210201217291727/
http://43142.diarynote.jp/201310241000242214/
http://43142.diarynote.jp/201501220923108418/
▶過去の、スティーヴィー・ワンダー
http://43142.diarynote.jp/200511130015240000/
http://43142.diarynote.jp/201008261618276388/
http://43142.diarynote.jp/201203062006429595/
次は、南青山・ブルーノート東京。ほんのちょいタクシーに乗っている間に雨がみぞれに変わっていてびっくり。こちらは在英ソウルフル歌手のハンナ・ウィリアムズの出演。こちらのサポートはキーボード、ベース、ドラム、女性バックグラウンド・シンガー、トロンボーン、バリトン・サックスというもの。鍵盤奏者がギターにスイッチしたアンコール最後の曲以外はギターレスでことに当たった。
ウィリアムスはなかなか太っていて赤毛に染めていて、気立てはよし。そして、剛毅に喉を絞る。ママズ・ガンと比べるとこちらはだいぶストレートなソウル愛好路線を取るわけだが、やはりUKぽさは出る。キーボードだけをバックに歌ったり、日本庭園のスピリュアリティを素材におく非ソウル調曲も披露し、それは作ったキーボードのジェイムズ・グラハムがリード・ヴォーカルをとった。
演奏時間の長さが出演者のやる気の大きさの尺度になり得るとは思わないが、本日見た二つのショウは90分少し欠けと90分強。そして、両者とも日本でパフォーマンスできる喜びを前面に出していて少し驚くとともに、本当にいい気分になれた。いやあ、二組とも本当に真心にあふれていたな。
<今年の、異変>
年が明けて氷点下の夜が続いたと思ったら、見事な降雪。夏の亜熱帯化なんか関係ねえと言わんとするかのように、この冬はなんか荒れている。まあ、東京だけでなく、世界各所から度を越した寒波のニュースは届けられているわけではあるが。自然には敵わないことを皆んな認知し、環境にやさしい暮らし方をみんな再度求めんとするべきではないかなあ。罰当たりなぼくだが、こういうとことはわりと優等生な考え方をする……。
そんな冬なので(?)、1月下旬に生まれて初めてインフルエンザにかかってしまった。A型。前にもこの欄で書いたことがあるが、ぼくは雑な人間なので風邪をひいても気にしない。いや、気にはするが、冬に風邪をひいてしまうのは当然のこととも思え、薬も摂らないし、医者に行ったことも当然ない。だが、今回条件が重なり診てもらったら、アウトと言われた(まじに、顔見知りの医者はにやりとそう言った)。えーん。まったり1週間静養、それはこのブログの掲載にもあらわれている? 実は医者に健康診断の結果を聞きに行かなかったから分からなかっただけで、過去もかかったことがあったのかもしれぬ。だとしたら、それを認知せず普通に外出し、菌をまいていたのかも。ひえっ。神よ、許されよ。
ジャズ・トランペッターのキーヨン・ハロルド(2014年1月10日、2015年8月18日、2016年1月25日、2017年6月5日)の久しぶりに出したアルバム『ミュジシャン』(レガシー/ソニー)はスケールの大きな傑作だ。2017年リリース盤のなかでトップ級にできのいいジャズと繋がった総花型な内容をものにしていると思う。ピアノと電気ピアノのシェドリック・ミッチェル(2015年11月17日)、ギターのニア・フェルダー、ベースのバーニス・トラヴィス(2013年2月8日、2013年3月19日、2014年5月11日、2014年8月20日、2015年6月4日、2015年6月8日)、ドラムのチャールズ・ヘインズという陣容でことにあたる。多くはアルバム録音参加者だ。丸ノ内・コットンクラブ、ファースト・ショウ。
最初にハロルド以外の演奏陣が出てきて音を出しはじめ、そのなか千両役者登場という感じで、見栄を切るように本人が登場。少し、笑えた。パっと見た目はただのおっさん然としていて、もう少し格好に気を使って欲しかった。
あたまの20分ぐらいは、復帰後の(つまり、輝きを失った)マイルス・デイヴィスと少し近いサウンドを開く。ただし、大きく異なるのは、ヘインズのドラミングの存在。これは、今のうねりを持つものであり、彼の演奏を核に表現総体が動いていく感じもある。ヘインズさん、そんなに知られる人ではないが、いいドラマー。また、ロバート・グラスパー(2007年10月3日、2009年4月13日、2009年12月19日2010年12月16日、2012年6月12日、2013年1月25日、2014年8月20日、2015年6月8日、2016年12月20日、2017年6月5日)・エキスペリメントの電気ベーシストであるバーニス・トラヴィスも過去見た中で一番グツグツした演奏を送り出し、大きく頷く。
ピアノを中心に弾くシェドリック・ミッチェルは今のヒップホップ/R&B系録音セッションを中心にケニー・ギャレット(2001年6月14日、2003年8月19日、2015年4月10日)やロン・マイルズ(2005年6月9日)などジャズ・セッションに名前が見られる御仁だが、なるほどジャズも現代R&Bも無理なく享受できている世代であることを示す演奏を見せる。そして、それは他の奏者もまったくもってそうであるのだが。唯一の白人であるニア・フェルダーが一番フツーな演奏者に思えたが、ハロルドは気に入っているようだ。
ハロルドは朝顔につけたピックアップで音を拾い、けっこうソロを披露する。やっぱり、ちゃんとソロを取れなきゃね。かと思えば、2曲においては歌も歌い(それほど上手ではない)、バンド表現の間口を広げようとする。終盤の2曲はトラヴィスがダブル・ベースを手にし(ヘインズも4ビートを普通に叩く)、その総体はよりジャズ色を増すが、アコースティック・ジャズ←→ソウル・ジャズの無理ない行き来は現在の働き盛りのジャズ系奏者の美点を指し示す。とともに、やはりジャズをちゃんと知っている奏者は何をやろうと強いと皮膚感覚で知らせるものだった。アンコールで、ザ・ビートルズの「シーズ・リーヴィング・ホーム」の結構変えたカヴァーも聞かせた。
▶過去の、キーヨン・ハロルド
http://43142.diarynote.jp/201401161534392423/
http://43142.diarynote.jp/201508200741137207/
http://43142.diarynote.jp/201601260728484520/
http://43142.diarynote.jp/201701051022179600/ 映画
▶︎過去の、シェドリック・ミッチェル
http://43142.diarynote.jp/201511181203116234/ リズ・ライト
▶︎過去の、ケニー・ギャレット
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-6.htm マーカス・ミラー
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-8.htm マーカス・ミラー
http://43142.diarynote.jp/201504131108504171/
▶︎過去の、ロン・マイルズ
http://43142.diarynote.jp/200506120644360000/
▶過去の、ロバート・グラスパー
http://43142.diarynote.jp/200710121727100000/
http://43142.diarynote.jp/200904150840164356/
http://43142.diarynote.jp/201001051625155901/
http://43142.diarynote.jp/201012171104366095/
http://43142.diarynote.jp/201206141342549869/
http://43142.diarynote.jp/201301270742196778/
http://43142.diarynote.jp/201408210931581467/
http://43142.diarynote.jp/201506070919133558/
http://43142.diarynote.jp/201506091124003170/
http://43142.diarynote.jp/201612211059578863/
http://43142.diarynote.jp/201706061756141899/
http://43142.diarynote.jp/201801042046591963/
▶過去の、バーニス・トラヴィス
http://43142.diarynote.jp/201302091341485664/
http://43142.diarynote.jp/201303221327416224/
http://43142.diarynote.jp/201405121521477969/
http://43142.diarynote.jp/201301270742196778/
http://43142.diarynote.jp/201506070919133558/
http://43142.diarynote.jp/201506091124003170/
http://43142.diarynote.jp/201706061756141899/
<昨日の、R.I.P.>
昨年も来日し勇姿を見せてくれたデニス・エドワーズ(2009年11月8日、2013年8月18日、2017年3月20日)が、1日にシカゴの病院で髄膜炎の合併症でお亡くなりになった。74歳、昨年5月に発症したという。若々しいルックスを持ち続けた魅惑のテンダー・ヴォイスの持ち主でした。
▶︎過去の、デニス・エドワーズ/ザ・テンプテーションズ・レヴュー
http://43142.diarynote.jp/200911101136006646/
http://43142.diarynote.jp/201308191407221107/
http://43142.diarynote.jp/201703211232135720/
それから、1月に来日したばかりのオールラウンドなドラマーのリオン・ンドゥグ・チャンスラー(2018年1月5日)が、65歳でお亡くなりになったという報も届けられた。死因や亡くなった日時などは明らかにされていないが、MJ「ビリー・ジーン」のドラマーという形容はおおくの報道に共通している。「安らかに。僕に道を示してくてありがとう」とトゥイートしたのは、後進のジャスティン・ブラウン(2012年2月22日、2013年3月19日、2017年4月27日)だ。簡素なほうが思いはつたわるかも。
▶︎過去の、リオン・ンドゥグ・チャンスラー
http://43142.diarynote.jp/201801061716036258/
▶︎過去の、ジャスティン・ブラウン
http://43142.diarynote.jp/?day=20120222
http://43142.diarynote.jp/?day=20130319
http://43142.diarynote.jp/201704280745098662/
最初にハロルド以外の演奏陣が出てきて音を出しはじめ、そのなか千両役者登場という感じで、見栄を切るように本人が登場。少し、笑えた。パっと見た目はただのおっさん然としていて、もう少し格好に気を使って欲しかった。
あたまの20分ぐらいは、復帰後の(つまり、輝きを失った)マイルス・デイヴィスと少し近いサウンドを開く。ただし、大きく異なるのは、ヘインズのドラミングの存在。これは、今のうねりを持つものであり、彼の演奏を核に表現総体が動いていく感じもある。ヘインズさん、そんなに知られる人ではないが、いいドラマー。また、ロバート・グラスパー(2007年10月3日、2009年4月13日、2009年12月19日2010年12月16日、2012年6月12日、2013年1月25日、2014年8月20日、2015年6月8日、2016年12月20日、2017年6月5日)・エキスペリメントの電気ベーシストであるバーニス・トラヴィスも過去見た中で一番グツグツした演奏を送り出し、大きく頷く。
ピアノを中心に弾くシェドリック・ミッチェルは今のヒップホップ/R&B系録音セッションを中心にケニー・ギャレット(2001年6月14日、2003年8月19日、2015年4月10日)やロン・マイルズ(2005年6月9日)などジャズ・セッションに名前が見られる御仁だが、なるほどジャズも現代R&Bも無理なく享受できている世代であることを示す演奏を見せる。そして、それは他の奏者もまったくもってそうであるのだが。唯一の白人であるニア・フェルダーが一番フツーな演奏者に思えたが、ハロルドは気に入っているようだ。
ハロルドは朝顔につけたピックアップで音を拾い、けっこうソロを披露する。やっぱり、ちゃんとソロを取れなきゃね。かと思えば、2曲においては歌も歌い(それほど上手ではない)、バンド表現の間口を広げようとする。終盤の2曲はトラヴィスがダブル・ベースを手にし(ヘインズも4ビートを普通に叩く)、その総体はよりジャズ色を増すが、アコースティック・ジャズ←→ソウル・ジャズの無理ない行き来は現在の働き盛りのジャズ系奏者の美点を指し示す。とともに、やはりジャズをちゃんと知っている奏者は何をやろうと強いと皮膚感覚で知らせるものだった。アンコールで、ザ・ビートルズの「シーズ・リーヴィング・ホーム」の結構変えたカヴァーも聞かせた。
▶過去の、キーヨン・ハロルド
http://43142.diarynote.jp/201401161534392423/
http://43142.diarynote.jp/201508200741137207/
http://43142.diarynote.jp/201601260728484520/
http://43142.diarynote.jp/201701051022179600/ 映画
▶︎過去の、シェドリック・ミッチェル
http://43142.diarynote.jp/201511181203116234/ リズ・ライト
▶︎過去の、ケニー・ギャレット
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-6.htm マーカス・ミラー
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-8.htm マーカス・ミラー
http://43142.diarynote.jp/201504131108504171/
▶︎過去の、ロン・マイルズ
http://43142.diarynote.jp/200506120644360000/
▶過去の、ロバート・グラスパー
http://43142.diarynote.jp/200710121727100000/
http://43142.diarynote.jp/200904150840164356/
http://43142.diarynote.jp/201001051625155901/
http://43142.diarynote.jp/201012171104366095/
http://43142.diarynote.jp/201206141342549869/
http://43142.diarynote.jp/201301270742196778/
http://43142.diarynote.jp/201408210931581467/
http://43142.diarynote.jp/201506070919133558/
http://43142.diarynote.jp/201506091124003170/
http://43142.diarynote.jp/201612211059578863/
http://43142.diarynote.jp/201706061756141899/
http://43142.diarynote.jp/201801042046591963/
▶過去の、バーニス・トラヴィス
http://43142.diarynote.jp/201302091341485664/
http://43142.diarynote.jp/201303221327416224/
http://43142.diarynote.jp/201405121521477969/
http://43142.diarynote.jp/201301270742196778/
http://43142.diarynote.jp/201506070919133558/
http://43142.diarynote.jp/201506091124003170/
http://43142.diarynote.jp/201706061756141899/
<昨日の、R.I.P.>
昨年も来日し勇姿を見せてくれたデニス・エドワーズ(2009年11月8日、2013年8月18日、2017年3月20日)が、1日にシカゴの病院で髄膜炎の合併症でお亡くなりになった。74歳、昨年5月に発症したという。若々しいルックスを持ち続けた魅惑のテンダー・ヴォイスの持ち主でした。
▶︎過去の、デニス・エドワーズ/ザ・テンプテーションズ・レヴュー
http://43142.diarynote.jp/200911101136006646/
http://43142.diarynote.jp/201308191407221107/
http://43142.diarynote.jp/201703211232135720/
それから、1月に来日したばかりのオールラウンドなドラマーのリオン・ンドゥグ・チャンスラー(2018年1月5日)が、65歳でお亡くなりになったという報も届けられた。死因や亡くなった日時などは明らかにされていないが、MJ「ビリー・ジーン」のドラマーという形容はおおくの報道に共通している。「安らかに。僕に道を示してくてありがとう」とトゥイートしたのは、後進のジャスティン・ブラウン(2012年2月22日、2013年3月19日、2017年4月27日)だ。簡素なほうが思いはつたわるかも。
▶︎過去の、リオン・ンドゥグ・チャンスラー
http://43142.diarynote.jp/201801061716036258/
▶︎過去の、ジャスティン・ブラウン
http://43142.diarynote.jp/?day=20120222
http://43142.diarynote.jp/?day=20130319
http://43142.diarynote.jp/201704280745098662/
CANADIAN BLAST
2018年2月6日 音楽 渋谷・duo MUSIC EXCHANGEで、カナダのインディ・アーティストが4組出る<カナディアン・ブラスト>という催しを見る。すでにカナダの担い手のショーケースとして東京で何度も行われていて、かつては<カナディアン・ロックンロール>という名前でも催されたこともあった。一般のお客も入れるこの晩には、4組の担い手が登場した。
*ブライト・ライチャス
ウィニペグの5人組で、ヴォーカルは喉を潰しつつ高めの声で歌う。シンガー、ギター2、ベース、ドラム。ベーシスト(プリセット音は彼が扱っていたか)とギターの人血はキーボードも扱う。最初はメロディックなハード・ロック・バンドかと思ったら、要所でキーボード音が効き、ドラムはダンス調四つ打ちビートも曲によっては叩くなど、いろんな要素を織り込もうとしているのが良く分かる。ときに仕掛けに凝らんとするあたりは、世界的に多大な成功を収めている先達、ラッシュからの影響も認めることもできた。
*カンドル
モントリオール在住らしい、2枚アルバムを出している女性シンガー・ソングライター。本人がギターを弾きながら歌い、ときにコーラスもつける男性ギタリストがサポート。見た目はわりと健やかといか病んでいないのだが、曲調はけっこうブルージーで、ゴシックという形容もあり。歌声は結構明るめで、その離れた要素の重なりが興味深い。曲も質はあった。
*ルカ・フォーガル
これは、まっとうなシンガー・ソングライター。まず、ちょい擦れが入る歌声が魅力的。生ギター弾き語りとローズ音色のキーボードの弾き語りを披露したが、ぼくは後者のほうが好き。その鍵盤の押さえ方は少しゴスペルっぽいノリをもっていて、それを下敷きに歌う様は訴求力があった。会場にいた同業先輩も同意見。彼はポール・サイモンのエレピ音を思い浮かべたと言っていた。
*USS
トロントを拠点とするとっぽい風情のポップ・エレクトロ二人組で、歌と生ギターくんと歌とDJの二人からなる。そこに、ドラマーも加わった3人でパフォーマンス。グループ名は、ユビキタス・シナジー・シーカーの略とか。ときに後うちビートを伴う親しみやすい楽曲をくだけたパーティ感覚(DJは三角倒立をしてスクラッチングをするなどもした)のもと送り出してくれる。屈託なく、あっけらかん。そのさばけた娯楽感覚は通常我々が持つカナディアン音楽のイメージをくつがえす部分があるかも。
<今日の、取材>
昼間、<カナディアン・ブラスト>を企画している、トロントにオフィスを置くCIMA(Canadian Independent Music Association)の会長のスチュアート・ジョンストンと輸出マネージャーのトリーシャ・カーターにインタヴューする。ソトコト誌に記事が出ます。二人とも、落ち着いた大人だったな。ジョンストンは今の職場は8年目で、それ以前はエンタメ系ライターや政策提出の職などについてきており、すでに20年カナダ音楽の輸出促進業務を担っているというカーターはかつてポップ・ロック・バンドのマネージャーをやっていたこともあったとか。CIMAはすでに40年もの歴史を持ち、カナダの英語圏や英語で歌うインディ・アーティストを海外にプロモートしていて、<カナディアン・ブラスト>もその一環にある。その資金の多くは政府から出ているという。そして、各国の大使館とも密接に協調し、活動している。
来日するアーティストを個別に援助するということは欧州の諸国もいろいろとやっているが、ひとつのパッケージとして大々的にやっているのは、今カナダだけかもしれない。例えば、CIMA は著名な米国のSXSWにも大々的に関連アーティストを送り出しているようだが、日本で継続的にこうした手間と予算のかかることを持っているのは、彼らの日本市場への評価、期待にほかならない。
ああそうかと思ったのは、自国アーティストの育成のため、ラジオ放送の35パーセントはカナダ人アーティストの曲をかけなければならないという法律がだいぶ前からあるそう。隣接して米国のようなエンターテインメト大国があるとそれも致し方はないか。だが、ニール・ヤング(2001年7月28日)、ジョニ・ミッチェル、ザ・バンドやレナード・コーエンから、アーケイド・ファイア(2005年8月13日)、ジャスティン・ビーバーやドレイクまで、米国勢を凌駕するような担い手も順次同国は送り出しているわけで、3600万人という人口からみると才人輩出の度合いは非常に高いものであるのではないかとも思う。
そして、米国と比するなら、ガツガツしていなくて、思慮にも富み、自然体であるのはカナダ人の美点だろう。ティーガン&サラ(2006年1月11日)をはじめ、仕事で米国に行っても住むのはカナダしかないというアーティストは多い。ニール・ヤングが世に出た頃と違い、ロックの米国中心主義は少し弱まっているし、交通網やインターネットの発達もまたその態度に利するだろう。また、インディーで自分のやりたいことをやる方が吉と考える独立独歩なカナダの担い手が多いからこそ、CIMAのような団体が機能するということもあるだろう。
自然が豊かで、移民や同性愛にも優しいリベラルな国。そんなふうにぼくはカナダについてイメージするが、そういう部分が同国の音楽にいいほうに働いているところは絶対にあると思う。ぼくがカナダ人の音楽に魅力を感じるのはそういう部分ではないか。また、ジョンストンたちの話を聞いていて思ったのは、彼らはいい意味で合理的であるということ。それ、ドライなのではなく、楽に自分であるための賢人の振る舞いであると、ぼくは感じた。
あと、ウィンター・スリープ(2008年2月25日)は今も活動しているという。わあ、うれしい!
▶過去の、ニール・ヤング
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-7.htm フジ・ロック
▶︎過去の、アーケイド・ファイア
http://43142.diarynote.jp/200508152007550000/
▶︎ティーガン&サラ
http://43142.diarynote.jp/200601141744570000/
▶︎過去の、ウィンター・スリープ
http://43142.diarynote.jp/200802262046380000/
*ブライト・ライチャス
ウィニペグの5人組で、ヴォーカルは喉を潰しつつ高めの声で歌う。シンガー、ギター2、ベース、ドラム。ベーシスト(プリセット音は彼が扱っていたか)とギターの人血はキーボードも扱う。最初はメロディックなハード・ロック・バンドかと思ったら、要所でキーボード音が効き、ドラムはダンス調四つ打ちビートも曲によっては叩くなど、いろんな要素を織り込もうとしているのが良く分かる。ときに仕掛けに凝らんとするあたりは、世界的に多大な成功を収めている先達、ラッシュからの影響も認めることもできた。
*カンドル
モントリオール在住らしい、2枚アルバムを出している女性シンガー・ソングライター。本人がギターを弾きながら歌い、ときにコーラスもつける男性ギタリストがサポート。見た目はわりと健やかといか病んでいないのだが、曲調はけっこうブルージーで、ゴシックという形容もあり。歌声は結構明るめで、その離れた要素の重なりが興味深い。曲も質はあった。
*ルカ・フォーガル
これは、まっとうなシンガー・ソングライター。まず、ちょい擦れが入る歌声が魅力的。生ギター弾き語りとローズ音色のキーボードの弾き語りを披露したが、ぼくは後者のほうが好き。その鍵盤の押さえ方は少しゴスペルっぽいノリをもっていて、それを下敷きに歌う様は訴求力があった。会場にいた同業先輩も同意見。彼はポール・サイモンのエレピ音を思い浮かべたと言っていた。
*USS
トロントを拠点とするとっぽい風情のポップ・エレクトロ二人組で、歌と生ギターくんと歌とDJの二人からなる。そこに、ドラマーも加わった3人でパフォーマンス。グループ名は、ユビキタス・シナジー・シーカーの略とか。ときに後うちビートを伴う親しみやすい楽曲をくだけたパーティ感覚(DJは三角倒立をしてスクラッチングをするなどもした)のもと送り出してくれる。屈託なく、あっけらかん。そのさばけた娯楽感覚は通常我々が持つカナディアン音楽のイメージをくつがえす部分があるかも。
<今日の、取材>
昼間、<カナディアン・ブラスト>を企画している、トロントにオフィスを置くCIMA(Canadian Independent Music Association)の会長のスチュアート・ジョンストンと輸出マネージャーのトリーシャ・カーターにインタヴューする。ソトコト誌に記事が出ます。二人とも、落ち着いた大人だったな。ジョンストンは今の職場は8年目で、それ以前はエンタメ系ライターや政策提出の職などについてきており、すでに20年カナダ音楽の輸出促進業務を担っているというカーターはかつてポップ・ロック・バンドのマネージャーをやっていたこともあったとか。CIMAはすでに40年もの歴史を持ち、カナダの英語圏や英語で歌うインディ・アーティストを海外にプロモートしていて、<カナディアン・ブラスト>もその一環にある。その資金の多くは政府から出ているという。そして、各国の大使館とも密接に協調し、活動している。
来日するアーティストを個別に援助するということは欧州の諸国もいろいろとやっているが、ひとつのパッケージとして大々的にやっているのは、今カナダだけかもしれない。例えば、CIMA は著名な米国のSXSWにも大々的に関連アーティストを送り出しているようだが、日本で継続的にこうした手間と予算のかかることを持っているのは、彼らの日本市場への評価、期待にほかならない。
ああそうかと思ったのは、自国アーティストの育成のため、ラジオ放送の35パーセントはカナダ人アーティストの曲をかけなければならないという法律がだいぶ前からあるそう。隣接して米国のようなエンターテインメト大国があるとそれも致し方はないか。だが、ニール・ヤング(2001年7月28日)、ジョニ・ミッチェル、ザ・バンドやレナード・コーエンから、アーケイド・ファイア(2005年8月13日)、ジャスティン・ビーバーやドレイクまで、米国勢を凌駕するような担い手も順次同国は送り出しているわけで、3600万人という人口からみると才人輩出の度合いは非常に高いものであるのではないかとも思う。
そして、米国と比するなら、ガツガツしていなくて、思慮にも富み、自然体であるのはカナダ人の美点だろう。ティーガン&サラ(2006年1月11日)をはじめ、仕事で米国に行っても住むのはカナダしかないというアーティストは多い。ニール・ヤングが世に出た頃と違い、ロックの米国中心主義は少し弱まっているし、交通網やインターネットの発達もまたその態度に利するだろう。また、インディーで自分のやりたいことをやる方が吉と考える独立独歩なカナダの担い手が多いからこそ、CIMAのような団体が機能するということもあるだろう。
自然が豊かで、移民や同性愛にも優しいリベラルな国。そんなふうにぼくはカナダについてイメージするが、そういう部分が同国の音楽にいいほうに働いているところは絶対にあると思う。ぼくがカナダ人の音楽に魅力を感じるのはそういう部分ではないか。また、ジョンストンたちの話を聞いていて思ったのは、彼らはいい意味で合理的であるということ。それ、ドライなのではなく、楽に自分であるための賢人の振る舞いであると、ぼくは感じた。
あと、ウィンター・スリープ(2008年2月25日)は今も活動しているという。わあ、うれしい!
▶過去の、ニール・ヤング
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-7.htm フジ・ロック
▶︎過去の、アーケイド・ファイア
http://43142.diarynote.jp/200508152007550000/
▶︎ティーガン&サラ
http://43142.diarynote.jp/200601141744570000/
▶︎過去の、ウィンター・スリープ
http://43142.diarynote.jp/200802262046380000/
「2030 世界漂流」。CANADIAN BLAST
2018年2月7日 音楽 吉祥寺シアターで、小池博史(2005年12月8日、2006年12月21日、2014年10月9日、2015年12月15日、2017年1月30日 )が仕切る「2030 世界漂流」を見る。マチネー公演。
開演前に入ったが、客電は暗めで、すでに音楽が奏でられ、女性が二人舞っている。スモークがもくもくと炊かれ、視覚的な天井や床を自在に作るレザー光線が生きる。まず、過去公演と異なり効果機材がアップデイトされていると思った。その一方、ステージ美術はこれまでで一番簡素であったと言えるか。だが、少し年齢が若くなったと思われるパフォーマーたちは13人と多く、その動きや絡みをストレートに伝えんとするうえでそれはマイナスとならない。フランス人男性とインド人女性も加わっていた。
プリセットの音楽も下敷きにしつつ、パーカッションとドラムとラップと歌の下町兄弟(2005年12月8日、2006年12月21日、2014年10月9日、2015年12月15日、2017年1月30日 )、アルト・サックスとギターと笛の太田豊(2017年1月30日 )、歌とトイ・ピアノと鳴り物の祭美和が終始生音を送り出す。変幻自在のパフォーマーの動きは音楽と密接に結びついており、また音楽が展開のきっかかけを与える場合も少なくなく、さぞやリハーサルの時から音楽担当陣は密につきあったことは想像に難くない。ゆえに、その完成形たる公演時は経費節約のため録音されたものを流してもいいように思えるが、そうしないところは要点だろう。やはり、相乗している部分は確固としてあり、人間の表現力の可能性を鋭意求める集団という実像は、臨機応変な生演奏の存在があってこそ強く打ち出されるから。
12年後の2030年、日本は安穏な状況になく、ヤバさを逃れて難民となることを余儀なくされるのではないか。といったような、警鐘的視点から作られているようだが、ときに動的感覚を軸に置く役者たちが、空気がとまったような感じで虚空を見上げる複数の箇所が印象的でもあった。これ、来年は海外でも持たれるよう。
▶過去の、小池博史
http://43142.diarynote.jp/?day=20051208
http://43142.diarynote.jp/200612270253390000/
http://43142.diarynote.jp/201410160819402945/
http://43142.diarynote.jp/?day=20151215
http://43142.diarynote.jp/201701310904097357/
▶過去の、下町兄弟
http://43142.diarynote.jp/?day=20051208
http://43142.diarynote.jp/200612270253390000/
http://43142.diarynote.jp/201410160819402945/
http://43142.diarynote.jp/?day=20151215
http://43142.diarynote.jp/201701310904097357/
その後、赤坂・カナダ大使館オスカー・ピーターソン・シアターで、<カナディアン・ブラスト>のデイ2に臨む。
+リディア・パーソード
バリトン・ウクレレを弾きながら歌う。ウクレレはわりとギターの奏法に沿うもので、弾き語りを一人で披露。その楽器の持ち味から、訥々手作り感はより出る。うち1曲は、ジョニ・ミッチェルぽいと思ったか。歌唱については一部黒っぽい味を感じさせるところもある、大学のジャズ課程を出ているようだが、その表層にはジャズぽさは出ない。
+エンサイン・ブロデリック
グラウンド・ピアノを弾きながら歌ったのだが、その甲高目な歌声に最初はいささか驚く。うわあすごいエコーをかけているなと思えたから。でも、それがどうやら地声のよう。そして、彼は淡々と歌を紡いでいくのだが、不思議な余韻やいろんな人の残像を覚えさせたりもする。52歳とのことでいろんな経験を通っているのは当然だし、それがこぼれ出ているところはある。この晩は基本静的な弾き語りを繰り広げていたが、たとえばその『Ranger』というアルバムはシック(2003年4月15日、2003年8月24日、2006年4月11日、2009年4月6日、2010年4月30日、2011年4月18日、2012年12月28日)一派が導いた1980年代のNYダンサブル・ポップ・サウンド傾向盤となっているし、『Feast of Panthers』(Six Shooter,2018 )はデイヴィッド・ボウイの『ヤング・フィラデルフィアン』路線と近年のジョン・ケイル(2001年11月4日、2016年8月7日、2017年10月7日)が重なったような聞き味を持つ。まあ、ボウイは好きそうだな。MCによれば、そんな彼は日本の文化や音楽にもはまってきているようで、わざわざサカモト(ショウの冒頭で「戦場のクリスマス」を弾いた)やタカハシやホソノの名前を出していた。なんでもステージ衣装は彼が買ってきた日本のデザイナーズ・ブランドのアイテムでまとめたそう。
▶︎過去の、シック
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-4.htm 4月15日
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-8.htm Mt.フジ・ジャズ・フェスティヴァル
http://43142.diarynote.jp/200604141318090000/
http://43142.diarynote.jp/200904120633434116/
http://43142.diarynote.jp/201005011117591329/
http://43142.diarynote.jp/201104220822068448/
http://43142.diarynote.jp/201301051329276221/
▶︎過去の、ジョン・ケイル
http://43142.diarynote.jp/201608111100555412/
http://43142.diarynote.jp/201608111100555412/
http://43142.diarynote.jp/201710121659242506/
+エレン・ドーティ
ジャズの心得を持つピアニストとドラマーを従えて、自作の曲を中央に立って歌う。その2018年作『Come Fall』(Alma)も同じ編成で録られていて、この日の編成は片肺のそれではないようだ。きっちり私の歌と歌詞を聞かせましょうとなると、そういう編成が導かれるのか。そして、大人の間や余韻を抱えた、落ち着いたアダルト・ポップ表現を悠然と展開。彼女も大学でジャズを学んでいるそうだが、アルバムのほうがしっとりとした感じで録られており、なるほどジャズ的な息遣いが少しあるとも思わせられた。
なお、同行のドラマーはムーンチャイルド(2016年7月22日、2017年9月26日)で2度来日しているイーファ・エトロマ・ジュニア。ステージの横にいる彼をパっと見てもそんな事実は分かるはずもないが、昨日の<カナディアン・ブラスト>初日の際に、会場に来ていたドティさんに話しかけられ、横にいた彼を紹介されてその事実を知った。ムーンチャイルドのときの演奏よりもジャズ的な演奏を彼はしていたのは疑いがない。なんでも、トニー・ウィリアムズとクリス・デイヴ(2009年4月13日、2009年12月19日 、2010年12月16日、2012年9月21日、2013年9月28日、2015年8月18日、2016年1月25日、2016年10月11日)がお気に入りのドラマーとか。現在LAに住む彼が今回どうして一緒に来ているのと問えば、カルガリー同郷なんだとか。エトロマJr.は3度目の日本だが、ドティは初来日。だが、横浜に親戚がいて先週から日本に滞在しているという。彼女が一番好きな歌手は、ナット・キング・コールであるそう。その表現を聞いて、それを言い当てられる人はいないと思う。
▶︎過去の、イーファ・エトローマJr./ムーンチャイルド
http://43142.diarynote.jp/201607251308054775/
http://43142.diarynote.jp/201709271304386855/
▶過去の、クリス・デイヴ
http://43142.diarynote.jp/200904150840164356/
http://43142.diarynote.jp/201001051625155901/
http://43142.diarynote.jp/201012171104366095/
http://43142.diarynote.jp/?day=20120921
http://43142.diarynote.jp/?day=20130928
http://43142.diarynote.jp/201601260728484520/
http://43142.diarynote.jp/201610141747514263/
+アン・ヴレンド
キーボードを弾きながら歌う(曲によってはグランド・ピアノの前にも座った)ヴレンドを、やはり歌うベーシストとギタリスト、さらにドラマーがサポート。そのヴレンドはなかなか張りのある歌声の持ち主で、ベースとギターは金城という苗字の兄弟のようで、カナダと沖縄を行き来しているという。基本はいろんな要素を抱えたポップ・バンド表現を聞かせるが、金城ブラザーズを中心に昭和フォークの「神田川」も日本語でカヴァーした。
<今日の、社長>
<カナディアン・ブラスト>開催に際し、同国のレコード会社やマネージメントの方々も商談のために来日していて、カナダ勢のライヴを観る前に大使館内でパーティがあり、真っ当なジャズ・レーベルであるジャスティン・タイムの社長のジェフ・ウェストもそこにいて話をする。モントリオールにオフィスを置く同社から送り出されているヘイリー・ロレン(2012年2月13日)やバーブラ・リカ(2015年9月5日)などの女性歌手モノは日本盤もリリースされているが、ワールド・サキソフォン・カルテット(2012年9月28日)他まじジャズものもいろいろジャスティン・タイムは出している。カナダ人ものは65パーセントで、残りは米国人録音ものだそう。マディ・ウォーターズやライトニン・ホプキンスらブルースものも出している彼(63歳って、言っていたっけっかな。来日は9度目とか)、聞けばロック・ファン(ECが一番好きだそう)でロックのメネイジメントから業界入りしたという。そのレーベル名はミュージカル発のスタンダード経由ではなく、ジャスティンという息子の名前に負った。すでに35年続いている同社のカタログは400枚ほどになる。ジムさんはとっても穏健な人だったが、その持続力はなかなかだな。
開演前に入ったが、客電は暗めで、すでに音楽が奏でられ、女性が二人舞っている。スモークがもくもくと炊かれ、視覚的な天井や床を自在に作るレザー光線が生きる。まず、過去公演と異なり効果機材がアップデイトされていると思った。その一方、ステージ美術はこれまでで一番簡素であったと言えるか。だが、少し年齢が若くなったと思われるパフォーマーたちは13人と多く、その動きや絡みをストレートに伝えんとするうえでそれはマイナスとならない。フランス人男性とインド人女性も加わっていた。
プリセットの音楽も下敷きにしつつ、パーカッションとドラムとラップと歌の下町兄弟(2005年12月8日、2006年12月21日、2014年10月9日、2015年12月15日、2017年1月30日 )、アルト・サックスとギターと笛の太田豊(2017年1月30日 )、歌とトイ・ピアノと鳴り物の祭美和が終始生音を送り出す。変幻自在のパフォーマーの動きは音楽と密接に結びついており、また音楽が展開のきっかかけを与える場合も少なくなく、さぞやリハーサルの時から音楽担当陣は密につきあったことは想像に難くない。ゆえに、その完成形たる公演時は経費節約のため録音されたものを流してもいいように思えるが、そうしないところは要点だろう。やはり、相乗している部分は確固としてあり、人間の表現力の可能性を鋭意求める集団という実像は、臨機応変な生演奏の存在があってこそ強く打ち出されるから。
12年後の2030年、日本は安穏な状況になく、ヤバさを逃れて難民となることを余儀なくされるのではないか。といったような、警鐘的視点から作られているようだが、ときに動的感覚を軸に置く役者たちが、空気がとまったような感じで虚空を見上げる複数の箇所が印象的でもあった。これ、来年は海外でも持たれるよう。
▶過去の、小池博史
http://43142.diarynote.jp/?day=20051208
http://43142.diarynote.jp/200612270253390000/
http://43142.diarynote.jp/201410160819402945/
http://43142.diarynote.jp/?day=20151215
http://43142.diarynote.jp/201701310904097357/
▶過去の、下町兄弟
http://43142.diarynote.jp/?day=20051208
http://43142.diarynote.jp/200612270253390000/
http://43142.diarynote.jp/201410160819402945/
http://43142.diarynote.jp/?day=20151215
http://43142.diarynote.jp/201701310904097357/
その後、赤坂・カナダ大使館オスカー・ピーターソン・シアターで、<カナディアン・ブラスト>のデイ2に臨む。
+リディア・パーソード
バリトン・ウクレレを弾きながら歌う。ウクレレはわりとギターの奏法に沿うもので、弾き語りを一人で披露。その楽器の持ち味から、訥々手作り感はより出る。うち1曲は、ジョニ・ミッチェルぽいと思ったか。歌唱については一部黒っぽい味を感じさせるところもある、大学のジャズ課程を出ているようだが、その表層にはジャズぽさは出ない。
+エンサイン・ブロデリック
グラウンド・ピアノを弾きながら歌ったのだが、その甲高目な歌声に最初はいささか驚く。うわあすごいエコーをかけているなと思えたから。でも、それがどうやら地声のよう。そして、彼は淡々と歌を紡いでいくのだが、不思議な余韻やいろんな人の残像を覚えさせたりもする。52歳とのことでいろんな経験を通っているのは当然だし、それがこぼれ出ているところはある。この晩は基本静的な弾き語りを繰り広げていたが、たとえばその『Ranger』というアルバムはシック(2003年4月15日、2003年8月24日、2006年4月11日、2009年4月6日、2010年4月30日、2011年4月18日、2012年12月28日)一派が導いた1980年代のNYダンサブル・ポップ・サウンド傾向盤となっているし、『Feast of Panthers』(Six Shooter,2018 )はデイヴィッド・ボウイの『ヤング・フィラデルフィアン』路線と近年のジョン・ケイル(2001年11月4日、2016年8月7日、2017年10月7日)が重なったような聞き味を持つ。まあ、ボウイは好きそうだな。MCによれば、そんな彼は日本の文化や音楽にもはまってきているようで、わざわざサカモト(ショウの冒頭で「戦場のクリスマス」を弾いた)やタカハシやホソノの名前を出していた。なんでもステージ衣装は彼が買ってきた日本のデザイナーズ・ブランドのアイテムでまとめたそう。
▶︎過去の、シック
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-4.htm 4月15日
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-8.htm Mt.フジ・ジャズ・フェスティヴァル
http://43142.diarynote.jp/200604141318090000/
http://43142.diarynote.jp/200904120633434116/
http://43142.diarynote.jp/201005011117591329/
http://43142.diarynote.jp/201104220822068448/
http://43142.diarynote.jp/201301051329276221/
▶︎過去の、ジョン・ケイル
http://43142.diarynote.jp/201608111100555412/
http://43142.diarynote.jp/201608111100555412/
http://43142.diarynote.jp/201710121659242506/
+エレン・ドーティ
ジャズの心得を持つピアニストとドラマーを従えて、自作の曲を中央に立って歌う。その2018年作『Come Fall』(Alma)も同じ編成で録られていて、この日の編成は片肺のそれではないようだ。きっちり私の歌と歌詞を聞かせましょうとなると、そういう編成が導かれるのか。そして、大人の間や余韻を抱えた、落ち着いたアダルト・ポップ表現を悠然と展開。彼女も大学でジャズを学んでいるそうだが、アルバムのほうがしっとりとした感じで録られており、なるほどジャズ的な息遣いが少しあるとも思わせられた。
なお、同行のドラマーはムーンチャイルド(2016年7月22日、2017年9月26日)で2度来日しているイーファ・エトロマ・ジュニア。ステージの横にいる彼をパっと見てもそんな事実は分かるはずもないが、昨日の<カナディアン・ブラスト>初日の際に、会場に来ていたドティさんに話しかけられ、横にいた彼を紹介されてその事実を知った。ムーンチャイルドのときの演奏よりもジャズ的な演奏を彼はしていたのは疑いがない。なんでも、トニー・ウィリアムズとクリス・デイヴ(2009年4月13日、2009年12月19日 、2010年12月16日、2012年9月21日、2013年9月28日、2015年8月18日、2016年1月25日、2016年10月11日)がお気に入りのドラマーとか。現在LAに住む彼が今回どうして一緒に来ているのと問えば、カルガリー同郷なんだとか。エトロマJr.は3度目の日本だが、ドティは初来日。だが、横浜に親戚がいて先週から日本に滞在しているという。彼女が一番好きな歌手は、ナット・キング・コールであるそう。その表現を聞いて、それを言い当てられる人はいないと思う。
▶︎過去の、イーファ・エトローマJr./ムーンチャイルド
http://43142.diarynote.jp/201607251308054775/
http://43142.diarynote.jp/201709271304386855/
▶過去の、クリス・デイヴ
http://43142.diarynote.jp/200904150840164356/
http://43142.diarynote.jp/201001051625155901/
http://43142.diarynote.jp/201012171104366095/
http://43142.diarynote.jp/?day=20120921
http://43142.diarynote.jp/?day=20130928
http://43142.diarynote.jp/201601260728484520/
http://43142.diarynote.jp/201610141747514263/
+アン・ヴレンド
キーボードを弾きながら歌う(曲によってはグランド・ピアノの前にも座った)ヴレンドを、やはり歌うベーシストとギタリスト、さらにドラマーがサポート。そのヴレンドはなかなか張りのある歌声の持ち主で、ベースとギターは金城という苗字の兄弟のようで、カナダと沖縄を行き来しているという。基本はいろんな要素を抱えたポップ・バンド表現を聞かせるが、金城ブラザーズを中心に昭和フォークの「神田川」も日本語でカヴァーした。
<今日の、社長>
<カナディアン・ブラスト>開催に際し、同国のレコード会社やマネージメントの方々も商談のために来日していて、カナダ勢のライヴを観る前に大使館内でパーティがあり、真っ当なジャズ・レーベルであるジャスティン・タイムの社長のジェフ・ウェストもそこにいて話をする。モントリオールにオフィスを置く同社から送り出されているヘイリー・ロレン(2012年2月13日)やバーブラ・リカ(2015年9月5日)などの女性歌手モノは日本盤もリリースされているが、ワールド・サキソフォン・カルテット(2012年9月28日)他まじジャズものもいろいろジャスティン・タイムは出している。カナダ人ものは65パーセントで、残りは米国人録音ものだそう。マディ・ウォーターズやライトニン・ホプキンスらブルースものも出している彼(63歳って、言っていたっけっかな。来日は9度目とか)、聞けばロック・ファン(ECが一番好きだそう)でロックのメネイジメントから業界入りしたという。そのレーベル名はミュージカル発のスタンダード経由ではなく、ジャスティンという息子の名前に負った。すでに35年続いている同社のカタログは400枚ほどになる。ジムさんはとっても穏健な人だったが、その持続力はなかなかだな。
昨年秋に大西順子(1999年10月9日、2007年9月7日、2010年9月30日、2010年12月22日、2011年2月25日、2011年8月6日、2015年9月6日)は新しいドラマーを擁するピアノ・トリオ作『グラマラス・ライフ』とギタリストの馬場孝喜とのデュオを柱とするバラード作(BGMになりえる指針と、本人は説明している)『ヴェリー・スペシャル』を同時にリリースしていて、今回のライヴはその両方面を一緒に聞かせましょうというもの。そしたら、のべ7人によるショウだった。南青山・ブルーノート東京、ファースト・ショウ。
アタマの方は、ベースの井上陽介(2006年1月21日、2008年8月19日、2009年4月1日、2010年12月22日、2012年8月24日)とドラムの高橋信之介のトリオで3曲。何よりマックス・ローチの表現に貢献したことで知られる曲者ピアニストであるハサーン・イヴン・アリの「オールモースト・ライク・ミー」は大西の持ち味との親和性が高くほんとににっこりできる。レビュラー・グリップで叩く高橋はかなりオーソドックス、きっちりジャズの奏者だ(シンバル、かけたものをセッティングしていなかったか)。井上は何度も見ているはずだが、この日の演奏にはいい奏者だなとグっと来た。きっちりとアンサンブルを見据え構成されたフレイズを見事なジャズ感覚とともに繰り出していく様には耳を引かれた。昨年1月に出た彼のリーダー作『GOOD TIME AGAIN』(ポニーキャニオン)をちゃんと聞かなきゃ。
その次に演奏したのは『ヴェリー・スペシャル』収録の狭間美帆がアレンジで関与したヴェルディによるクラシック曲で、トリオにバス・クラリネット奏者の佐藤芳恵 とクラリネットの森卓也が加わり、さら狭間(2014年7月10日、2015年10月15日、2016年10月28日、2017年9月3日、2017年10月27日)も指揮で加わる。しっとりしているけど、生理的には華やかな感じが広がった。
その後の2曲は、大西と馬場のデュオ。うち、1曲はE.W.&F. (2006年1月19日、2012年5月17 日)の「アフター・ザ・ラヴ・ハズ・ゴーン」はレコーディング時に馬場がやらないかと提案した。そして、本編最後はそこにリズム隊がまた加わり、アンコールはさらにクラの二人が入って、和気藹々と演奏。しかし、大西と狭間は本当に仲が良さそうだなあ。トリオによるツアーは各所で持たれ、終わるのは7月であるという。
▶過去の、大西順子
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/octber1999live.htm
http://43142.diarynote.jp/200709131138020000/
http://43142.diarynote.jp/201010030952428017/
http://43142.diarynote.jp/201012241100592422/
http://43142.diarynote.jp/201102261254532443/
http://43142.diarynote.jp/?day=20110806
http://43142.diarynote.jp/201509220833541918/
http://43142.diarynote.jp/201610311054183284/
▶︎過去の、井上陽介
http://43142.diarynote.jp/200601271857530000/ 三好“3吉”巧郎
http://43142.diarynote.jp/200808221745590000/ 塩谷哲
http://43142.diarynote.jp/200904061348147316/ ヒラリー・コール
http://43142.diarynote.jp/201012241100592422/ 大西
http://43142.diarynote.jp/201209181226141636/ 塩谷
▶過去の、狭間美帆
http://43142.diarynote.jp/201407111305232157/
http://43142.diarynote.jp/201510181000334516/
http://43142.diarynote.jp/201610311054183284/
http://43142.diarynote.jp/201709101639096076/
http://43142.diarynote.jp/201711020707155260/
▶過去の、E.W.&.F.
http://43142.diarynote.jp/200601271855390000/
http://43142.diarynote.jp/201205301252113538/
<今日の、案内>
http://43142.diarynote.jp/201604271333586112/ の項で触れているルクセンブルグの国営“スクール・オブ・ロック”的大施設であるロッカルの項で触れているサムさんから連絡あり。彼はエレクトロ音楽の担い手でもあるのだが、彼の R y v a g eプロジェクトのマテリアルが以下から聞けます。映像は、彼が訪日した際に撮った物に手を加えたものだ。
www.ryvage.com
https://open.spotify.com/album/3svLJFCa1TiNvUDQAopZU3?si=GV87gyVpTmKMZ0Sr0uKmCw
https://www.youtube.com/watch?v=_2E_C5QCei0.
アタマの方は、ベースの井上陽介(2006年1月21日、2008年8月19日、2009年4月1日、2010年12月22日、2012年8月24日)とドラムの高橋信之介のトリオで3曲。何よりマックス・ローチの表現に貢献したことで知られる曲者ピアニストであるハサーン・イヴン・アリの「オールモースト・ライク・ミー」は大西の持ち味との親和性が高くほんとににっこりできる。レビュラー・グリップで叩く高橋はかなりオーソドックス、きっちりジャズの奏者だ(シンバル、かけたものをセッティングしていなかったか)。井上は何度も見ているはずだが、この日の演奏にはいい奏者だなとグっと来た。きっちりとアンサンブルを見据え構成されたフレイズを見事なジャズ感覚とともに繰り出していく様には耳を引かれた。昨年1月に出た彼のリーダー作『GOOD TIME AGAIN』(ポニーキャニオン)をちゃんと聞かなきゃ。
その次に演奏したのは『ヴェリー・スペシャル』収録の狭間美帆がアレンジで関与したヴェルディによるクラシック曲で、トリオにバス・クラリネット奏者の佐藤芳恵 とクラリネットの森卓也が加わり、さら狭間(2014年7月10日、2015年10月15日、2016年10月28日、2017年9月3日、2017年10月27日)も指揮で加わる。しっとりしているけど、生理的には華やかな感じが広がった。
その後の2曲は、大西と馬場のデュオ。うち、1曲はE.W.&F. (2006年1月19日、2012年5月17 日)の「アフター・ザ・ラヴ・ハズ・ゴーン」はレコーディング時に馬場がやらないかと提案した。そして、本編最後はそこにリズム隊がまた加わり、アンコールはさらにクラの二人が入って、和気藹々と演奏。しかし、大西と狭間は本当に仲が良さそうだなあ。トリオによるツアーは各所で持たれ、終わるのは7月であるという。
▶過去の、大西順子
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/octber1999live.htm
http://43142.diarynote.jp/200709131138020000/
http://43142.diarynote.jp/201010030952428017/
http://43142.diarynote.jp/201012241100592422/
http://43142.diarynote.jp/201102261254532443/
http://43142.diarynote.jp/?day=20110806
http://43142.diarynote.jp/201509220833541918/
http://43142.diarynote.jp/201610311054183284/
▶︎過去の、井上陽介
http://43142.diarynote.jp/200601271857530000/ 三好“3吉”巧郎
http://43142.diarynote.jp/200808221745590000/ 塩谷哲
http://43142.diarynote.jp/200904061348147316/ ヒラリー・コール
http://43142.diarynote.jp/201012241100592422/ 大西
http://43142.diarynote.jp/201209181226141636/ 塩谷
▶過去の、狭間美帆
http://43142.diarynote.jp/201407111305232157/
http://43142.diarynote.jp/201510181000334516/
http://43142.diarynote.jp/201610311054183284/
http://43142.diarynote.jp/201709101639096076/
http://43142.diarynote.jp/201711020707155260/
▶過去の、E.W.&.F.
http://43142.diarynote.jp/200601271855390000/
http://43142.diarynote.jp/201205301252113538/
<今日の、案内>
http://43142.diarynote.jp/201604271333586112/ の項で触れているルクセンブルグの国営“スクール・オブ・ロック”的大施設であるロッカルの項で触れているサムさんから連絡あり。彼はエレクトロ音楽の担い手でもあるのだが、彼の R y v a g eプロジェクトのマテリアルが以下から聞けます。映像は、彼が訪日した際に撮った物に手を加えたものだ。
www.ryvage.com
https://open.spotify.com/album/3svLJFCa1TiNvUDQAopZU3?si=GV87gyVpTmKMZ0Sr0uKmCw
https://www.youtube.com/watch?v=_2E_C5QCei0.
SAUDE! SAUDADE.. CARNAVAL2018
2018年2月11日 音楽 J-waveの人気番組にして、日本のブラジル音楽愛好享受に最大級に貢献してきたと思われる「SAUDE! SAUDADE..」が主催する、毎年2月11日恒例のパーティ。開局当初からオン・エアされたという同番組はこの秋で30周年を迎えるそう。4つの出演者のうち頭の2つを見る。
最初は、レシーフェのヘヴィ・ドライヴィンなビートであるマラカトゥ・ナサォを規範に置くBAQUEBA(2015年2月11日)。計13人で、フロアでことにあたる。けっこう肉声も入り、訴求力あり。サンバマシーンズ/カルナバケーションのドラマーである岡部量平も嬉しそうに叩いている。
続いては女性だけのチームであるBanda Girassol(2015年2月11日、2017年2月11日 )、こちらはバイーアの サンバ・ヘギに根ざしたグループで華やか。大きなインスピレーションの一つだろうオロドゥンの曲もやっていた。二つのグループを聞いて、リズムの組み立てとしては、ぼくはマラカトゥの方が好みと思った。
司会/場つなぎのちゃらい歌とギターはここのところの常で、村田匠(2010年12月27日、2011年2月11日、2011年5月8日、2012年6月8日、2012年10月27日、2013年2月11日、2013年8月24日、2014年5月3日、2014年6月15日、2016年2月11日、2016年5月22日、2016年12月1日、2017年2月11日)。DJは中原仁(2011年2月11日、2013年2月11日、2014年12月1日、2015年2月11日、2016年2月11日、2016年9月29日、2017年2月11日、2017年8月24日 )。毎年、クアトロに来るのはこの催しだけという人もけっこういるのかな。
▶過去の、BAQUEBA
http://43142.diarynote.jp/201502140823232703/
▶過去の、サンバマシーンズ/カルナバケーション関連
http://43142.diarynote.jp/201101061047294455/
http://43142.diarynote.jp/201102121002078478/
http://43142.diarynote.jp/201105140858559432/
http://43142.diarynote.jp/201206120854205300/
http://43142.diarynote.jp/201211151028209850/
http://43142.diarynote.jp/201302181123344904/
http://43142.diarynote.jp/201308281519499994/
http://43142.diarynote.jp/201405051105329639/
http://43142.diarynote.jp/201406161000365031/
http://43142.diarynote.jp/?day=20160211
http://43142.diarynote.jp/201605240833401202/
▶過去の、Banda Girassol
http://43142.diarynote.jp/?day=20150211
http://43142.diarynote.jp/201702120725278375/
▶過去の、村田匠
︎ http://43142.diarynote.jp/201101061047294455/
http://43142.diarynote.jp/201102121002078478/
http://43142.diarynote.jp/201105140858559432/
http://43142.diarynote.jp/201206120854205300/
http://43142.diarynote.jp/201211151028209850/
http://43142.diarynote.jp/201302181123344904/
http://43142.diarynote.jp/201308281519499994/
http://43142.diarynote.jp/201405051105329639/
http://43142.diarynote.jp/201406161000365031/
http://43142.diarynote.jp/?day=20160211
http://43142.diarynote.jp/201605240833401202/
http://43142.diarynote.jp/?day=20161201
http://43142.diarynote.jp/201702120725278375/
▶︎過去の、中原仁
http://43142.diarynote.jp/201102121002078478/
http://43142.diarynote.jp/201302181123344904/
http://43142.diarynote.jp/201412031621332692/
http://43142.diarynote.jp/201502140823232703/
http://43142.diarynote.jp/201602120856568973/
http://43142.diarynote.jp/?day=20160929
http://43142.diarynote.jp/201702120725278375/
http://43142.diarynote.jp/?day=20170824
<今日の、いろいろ>
昼下がりちょいと確認ごとで知人に電話をしたら、今北陸に遊びに来ていると、浮かれた声。ついでに、一緒に来ていたやはり知り合いたちに電話を回されたりして。しかし、あれだけ北陸の豪雪が報道されるなかそこ行くのは不安がなかったのか。そう尋ねると、新幹線は普通に動いているし、21世紀美術館に来ている今は日も差していると、あっけらかん。そうなのか。マジぼくは年々、寒さと雪に本当に弱くなっている。一時よりは少しマシとはいえ、消極モード全開です。もう、トホホ。とかいって、なぜかあけて3時ごろは、新宿ゴールデン街にいたんだけど。早く、春よ来い!
最初は、レシーフェのヘヴィ・ドライヴィンなビートであるマラカトゥ・ナサォを規範に置くBAQUEBA(2015年2月11日)。計13人で、フロアでことにあたる。けっこう肉声も入り、訴求力あり。サンバマシーンズ/カルナバケーションのドラマーである岡部量平も嬉しそうに叩いている。
続いては女性だけのチームであるBanda Girassol(2015年2月11日、2017年2月11日 )、こちらはバイーアの サンバ・ヘギに根ざしたグループで華やか。大きなインスピレーションの一つだろうオロドゥンの曲もやっていた。二つのグループを聞いて、リズムの組み立てとしては、ぼくはマラカトゥの方が好みと思った。
司会/場つなぎのちゃらい歌とギターはここのところの常で、村田匠(2010年12月27日、2011年2月11日、2011年5月8日、2012年6月8日、2012年10月27日、2013年2月11日、2013年8月24日、2014年5月3日、2014年6月15日、2016年2月11日、2016年5月22日、2016年12月1日、2017年2月11日)。DJは中原仁(2011年2月11日、2013年2月11日、2014年12月1日、2015年2月11日、2016年2月11日、2016年9月29日、2017年2月11日、2017年8月24日 )。毎年、クアトロに来るのはこの催しだけという人もけっこういるのかな。
▶過去の、BAQUEBA
http://43142.diarynote.jp/201502140823232703/
▶過去の、サンバマシーンズ/カルナバケーション関連
http://43142.diarynote.jp/201101061047294455/
http://43142.diarynote.jp/201102121002078478/
http://43142.diarynote.jp/201105140858559432/
http://43142.diarynote.jp/201206120854205300/
http://43142.diarynote.jp/201211151028209850/
http://43142.diarynote.jp/201302181123344904/
http://43142.diarynote.jp/201308281519499994/
http://43142.diarynote.jp/201405051105329639/
http://43142.diarynote.jp/201406161000365031/
http://43142.diarynote.jp/?day=20160211
http://43142.diarynote.jp/201605240833401202/
▶過去の、Banda Girassol
http://43142.diarynote.jp/?day=20150211
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▶過去の、村田匠
︎ http://43142.diarynote.jp/201101061047294455/
http://43142.diarynote.jp/201102121002078478/
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http://43142.diarynote.jp/201206120854205300/
http://43142.diarynote.jp/201211151028209850/
http://43142.diarynote.jp/201302181123344904/
http://43142.diarynote.jp/201308281519499994/
http://43142.diarynote.jp/201405051105329639/
http://43142.diarynote.jp/201406161000365031/
http://43142.diarynote.jp/?day=20160211
http://43142.diarynote.jp/201605240833401202/
http://43142.diarynote.jp/?day=20161201
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▶︎過去の、中原仁
http://43142.diarynote.jp/201102121002078478/
http://43142.diarynote.jp/201302181123344904/
http://43142.diarynote.jp/201412031621332692/
http://43142.diarynote.jp/201502140823232703/
http://43142.diarynote.jp/201602120856568973/
http://43142.diarynote.jp/?day=20160929
http://43142.diarynote.jp/201702120725278375/
http://43142.diarynote.jp/?day=20170824
<今日の、いろいろ>
昼下がりちょいと確認ごとで知人に電話をしたら、今北陸に遊びに来ていると、浮かれた声。ついでに、一緒に来ていたやはり知り合いたちに電話を回されたりして。しかし、あれだけ北陸の豪雪が報道されるなかそこ行くのは不安がなかったのか。そう尋ねると、新幹線は普通に動いているし、21世紀美術館に来ている今は日も差していると、あっけらかん。そうなのか。マジぼくは年々、寒さと雪に本当に弱くなっている。一時よりは少しマシとはいえ、消極モード全開です。もう、トホホ。とかいって、なぜかあけて3時ごろは、新宿ゴールデン街にいたんだけど。早く、春よ来い!
アップリンク渋谷で、ラッカとコバニという、ISIS(イスラム国)に支配された中東シリアの都市をそれぞれ舞台におくドキュメンタリー映画を二つ見る。ともに、アップリンクの配給で、順に4月と5月に公開される。
2017年米国映画「ラッカは静かに虐殺されている」の原題は、「City of Ghosts」。ラッカとは、ISISが首都であることを宣言したシリア北部の都市の名称。その物騒な邦題は、ISISの暴挙を告発しようとする市民組織“RBSS (Raqqa is Being Slaughtered Silently)からきている。ISISはお金をかけた映像マテリアルを用いたプロパガンダをしてきたことで知られるが、逆に虐げられる側がスマートフォンで撮影した映像をもとにISISがラッカでしていることを草の根的に告発せんとするシリア人たちの活動(そのサイトは、http://www.raqqa-sl.com/en/)を追ったものだ。
ISISに不都合なことをするRBSSのメンバーや関係者は殺害されたりもし、設立メンバーたちは国外に逃れることを余儀なくされ、現地の地下メンバーたちと連携し活動を維持していく姿もいろいろ描かれる。監督は1983年生まれ、NY在住のマシュー・ハイネマン。そして、なんと総指揮はジャニス・ジョプリンやJBのドキュメンタリー映画に関与してきているアレックス・ギブニー(2016年6月20日、2016年6月26日)だ。自分の知らないところに大変な場所があるという事実はちゃんと伝わるこの映画、アマゾンもお金をだしている。
▶︎過去の、アレックス・ギブニー
http://43142.diarynote.jp/201606231719464677/
http://43142.diarynote.jp/201606281735457440/
一方、2016年オランダ映画「ラジオ・コバニ」はトルコとの国境に近い街であるコバニを舞台とするもの。監督は1975年イラクのクルディスタン自治区の生まれで、1998年からオランダに居住しているラベー・ドスキー。コバニに住む人たちと同じクルド人の血を引く彼はコバニに別の撮影のために向かうタクシー車中で自主ラジオ放送の「おはようコバニ」を聞いて、その開始者にして話し手であったディバロン・キコに一発で魅了され、彼女(そのころ、二十歳ぐらいか)を追うことにしたのだという。映像は2014年から3年間にわたり撮影されたという。
最初の空撮写真で、ラッカと比較にならないほどコバニの街が戦闘で破壊されている事実を知らされる。そして、頭のほうはISISとそれに対する連合軍の交戦/空爆シーンや、2015年1月になった解放後の生々しい瓦礫下の死体処理の模様が続き、戦争はあまりに愚であることを思い知らされる。
映画はディバロン・キコのモノローグなども使われ、彼女の存在を中央に置くとも言えるのだが、そのフレッシュで前向きな姿や放送の様を介して、再生に向かうコバニの、そして市井の人々の姿を伝えようとする映画となっている。キコは今、ラジオ放送をやめ、教師をしているそうだ。
その後は渋谷・クラブクアトロで、米国在住者3人と日本人ベーシストのファンク・セッションを見る。2本の映画で少し社会派になった自分が、即ぎゅわんと快楽派になっちゃった。
登場したのは、ギターの山岸潤史(1999年8月5日、2000年12月7日、2001年7月16日、2004年3月30日、2005年7月30日、2005年7月31日、2007年2月3日、2007年2月4日、2007年2月5日、2008年9月11日、2009年5月19日、2009年7月27日、2010年8月4日、2011年5月17日、2012年9月8日、2013年6月13日、2014年7月29日、2015年1月29日、2016年1月15日)、ベースのKen Ken(2015年5月24日)、女性ドラマーのニッキ・グラスピー(2006年9月4日、2012年7月30日、2015年7月27日)、山岸とニューオーリンズでパパ・グロウズ・ファンクを一緒にやっていたキーボードと歌のジョン・グロウ(2004年3月30日、2007年2月5日、2009年7月27日)なり。渋谷・クラブクアトロ。
もともとパパ・グロウズ・ファンクは米国ではジャム・バンド・サーキットにのっていた集団でもあるのだが、1曲たっぷり15分はありそうな力づくファンクを、次々とかまして行く。そして、インスト主体ながら、要所では変化をつけるようにグロウはヴォーカルもとる。
やはり、その中央には山岸がいて、彼が中心となりファンク・セッションは流れて行く。山岸のソロでは、マイルス、ヘンドリックス、モンゴ・サンタマリアらの曲クォーテイションが自在になされる。ああそう言えば、ある曲のイントロでは彼が大昔京都で参画したソー・バッド・レヴューのキラー・ファンク・インスト「ソウル地下鉄」のリフも延々弾いた。イエイッ! ツェッペリンの「グッド・タイムズ、バッド・タイムズ」は曲としてちゃんとやったか。面々は当然ザ・ミーターズの「アフリカ」(その曲をカヴァーしたパッパーズ〜2002年7月28日、2002年11月2日、2007年6月5日〜は「アフリカ」から「ハリウッド」とリフレインを代えたが、山岸たちは今回その部分「ニューオーリンズ」と歌った)、「ヘイ・ポッキー・ウェイ」から、録音はされたものの未発表になっているという曲までやる。グラスピーはニューオーリンズ属性は入っていないもののスネアなどそれに準ずるマナーを見せたりもする。ツェッペリンはセカンド・ラインに近いビート感覚を持つ曲があったりもし、1976年作『プレゼンス』では“ニュー・オーリンズ”をもじったタイトルの「ロイヤル・オーリンズ」というファンク曲もやっている。
怒涛の、ファンク・パーティ。ステージと客席が一体となる様は、すげえ。この盛況を受け、パパ・グロウズ・ファンク+で再結成なんてことはならないか。
▶過去の、山岸潤史
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/augustlive.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-12.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-7.htm
http://43142.diarynote.jp/?day=20040330
http://43142.diarynote.jp/200508060616450000/
http://43142.diarynote.jp/200508060622480000/
http://43142.diarynote.jp/200702112125550000/
http://43142.diarynote.jp/200702121118370000/
http://43142.diarynote.jp/200702122331070000/
http://43142.diarynote.jp/200809160030188727/
http://43142.diarynote.jp/?day=20090519
http://43142.diarynote.jp/?day=20090727
http://43142.diarynote.jp/?day=20100804
http://43142.diarynote.jp/201105181052427410/
http://43142.diarynote.jp/?day=20120908
http://43142.diarynote.jp/201306171646424744/
http://43142.diarynote.jp/201408051721103640/
http://43142.diarynote.jp/201501301446383781/
http://43142.diarynote.jp/201601190806343491/
▶︎過去の、Ken Ken
http://43142.diarynote.jp/201505260835591800/
▶︎過去の、ニッキ・グラスピー
http://43142.diarynote.jp/200609070212050000/
http://43142.diarynote.jp/201208091321435870/
http://43142.diarynote.jp/201508050852067247/
▶過去の、ジョン“パパ”グロウ
http://43142.diarynote.jp/200403300522210000/
http://43142.diarynote.jp/200702122331070000/
http://43142.diarynote.jp/200908071452433928/
▶︎過去の、ザ・ファンキー・ミーターズ
http://43142.diarynote.jp/?day=20090725
http://43142.diarynote.jp/201401181209502731/
http://43142.diarynote.jp/201505111009314451/
▶︎過去の、レッド・ホット・チリ・ペッパーズ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-7.htm フジ・ロック
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-11.htm
http://43142.diarynote.jp/200706061354020000/
<今日の、会場>
ぎょぎょ。クアトロは本当に満員。えええ、彼らこんなに人気があったの? 驚きました。若い人も少なくない。隣にいた綺麗なおねえさんに、「誰が好きで見にきているの?」と思わず尋ねてしまう。そしたら、「Ken Kenなんですけど、今日はファンクを聞きたくてきました」と模範的なお答え。キミは素敵だ。そしたら、会場にはルクセンブルグ人ピアニストのミシェル・ライス(2016年4月12日、2016年7月21日、2016年11月4日)もいる。ちょうど、彼のジャパン・カルテット(2016年7月21日)のアルバムのマスタリングできていて、グラスピーはバークリー音大時代の友達なのだという。彼女がバークリーに行っていたとは知らなかった。
▶︎過去の、ミシェル・ライス
http://43142.diarynote.jp/201604271333586112/
http://43142.diarynote.jp/201607221000152412/
http://43142.diarynote.jp/201611101506534154/
2017年米国映画「ラッカは静かに虐殺されている」の原題は、「City of Ghosts」。ラッカとは、ISISが首都であることを宣言したシリア北部の都市の名称。その物騒な邦題は、ISISの暴挙を告発しようとする市民組織“RBSS (Raqqa is Being Slaughtered Silently)からきている。ISISはお金をかけた映像マテリアルを用いたプロパガンダをしてきたことで知られるが、逆に虐げられる側がスマートフォンで撮影した映像をもとにISISがラッカでしていることを草の根的に告発せんとするシリア人たちの活動(そのサイトは、http://www.raqqa-sl.com/en/)を追ったものだ。
ISISに不都合なことをするRBSSのメンバーや関係者は殺害されたりもし、設立メンバーたちは国外に逃れることを余儀なくされ、現地の地下メンバーたちと連携し活動を維持していく姿もいろいろ描かれる。監督は1983年生まれ、NY在住のマシュー・ハイネマン。そして、なんと総指揮はジャニス・ジョプリンやJBのドキュメンタリー映画に関与してきているアレックス・ギブニー(2016年6月20日、2016年6月26日)だ。自分の知らないところに大変な場所があるという事実はちゃんと伝わるこの映画、アマゾンもお金をだしている。
▶︎過去の、アレックス・ギブニー
http://43142.diarynote.jp/201606231719464677/
http://43142.diarynote.jp/201606281735457440/
一方、2016年オランダ映画「ラジオ・コバニ」はトルコとの国境に近い街であるコバニを舞台とするもの。監督は1975年イラクのクルディスタン自治区の生まれで、1998年からオランダに居住しているラベー・ドスキー。コバニに住む人たちと同じクルド人の血を引く彼はコバニに別の撮影のために向かうタクシー車中で自主ラジオ放送の「おはようコバニ」を聞いて、その開始者にして話し手であったディバロン・キコに一発で魅了され、彼女(そのころ、二十歳ぐらいか)を追うことにしたのだという。映像は2014年から3年間にわたり撮影されたという。
最初の空撮写真で、ラッカと比較にならないほどコバニの街が戦闘で破壊されている事実を知らされる。そして、頭のほうはISISとそれに対する連合軍の交戦/空爆シーンや、2015年1月になった解放後の生々しい瓦礫下の死体処理の模様が続き、戦争はあまりに愚であることを思い知らされる。
映画はディバロン・キコのモノローグなども使われ、彼女の存在を中央に置くとも言えるのだが、そのフレッシュで前向きな姿や放送の様を介して、再生に向かうコバニの、そして市井の人々の姿を伝えようとする映画となっている。キコは今、ラジオ放送をやめ、教師をしているそうだ。
その後は渋谷・クラブクアトロで、米国在住者3人と日本人ベーシストのファンク・セッションを見る。2本の映画で少し社会派になった自分が、即ぎゅわんと快楽派になっちゃった。
登場したのは、ギターの山岸潤史(1999年8月5日、2000年12月7日、2001年7月16日、2004年3月30日、2005年7月30日、2005年7月31日、2007年2月3日、2007年2月4日、2007年2月5日、2008年9月11日、2009年5月19日、2009年7月27日、2010年8月4日、2011年5月17日、2012年9月8日、2013年6月13日、2014年7月29日、2015年1月29日、2016年1月15日)、ベースのKen Ken(2015年5月24日)、女性ドラマーのニッキ・グラスピー(2006年9月4日、2012年7月30日、2015年7月27日)、山岸とニューオーリンズでパパ・グロウズ・ファンクを一緒にやっていたキーボードと歌のジョン・グロウ(2004年3月30日、2007年2月5日、2009年7月27日)なり。渋谷・クラブクアトロ。
もともとパパ・グロウズ・ファンクは米国ではジャム・バンド・サーキットにのっていた集団でもあるのだが、1曲たっぷり15分はありそうな力づくファンクを、次々とかまして行く。そして、インスト主体ながら、要所では変化をつけるようにグロウはヴォーカルもとる。
やはり、その中央には山岸がいて、彼が中心となりファンク・セッションは流れて行く。山岸のソロでは、マイルス、ヘンドリックス、モンゴ・サンタマリアらの曲クォーテイションが自在になされる。ああそう言えば、ある曲のイントロでは彼が大昔京都で参画したソー・バッド・レヴューのキラー・ファンク・インスト「ソウル地下鉄」のリフも延々弾いた。イエイッ! ツェッペリンの「グッド・タイムズ、バッド・タイムズ」は曲としてちゃんとやったか。面々は当然ザ・ミーターズの「アフリカ」(その曲をカヴァーしたパッパーズ〜2002年7月28日、2002年11月2日、2007年6月5日〜は「アフリカ」から「ハリウッド」とリフレインを代えたが、山岸たちは今回その部分「ニューオーリンズ」と歌った)、「ヘイ・ポッキー・ウェイ」から、録音はされたものの未発表になっているという曲までやる。グラスピーはニューオーリンズ属性は入っていないもののスネアなどそれに準ずるマナーを見せたりもする。ツェッペリンはセカンド・ラインに近いビート感覚を持つ曲があったりもし、1976年作『プレゼンス』では“ニュー・オーリンズ”をもじったタイトルの「ロイヤル・オーリンズ」というファンク曲もやっている。
怒涛の、ファンク・パーティ。ステージと客席が一体となる様は、すげえ。この盛況を受け、パパ・グロウズ・ファンク+で再結成なんてことはならないか。
▶過去の、山岸潤史
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http://43142.diarynote.jp/?day=20040330
http://43142.diarynote.jp/200508060616450000/
http://43142.diarynote.jp/200508060622480000/
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▶︎過去の、Ken Ken
http://43142.diarynote.jp/201505260835591800/
▶︎過去の、ニッキ・グラスピー
http://43142.diarynote.jp/200609070212050000/
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▶過去の、ジョン“パパ”グロウ
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▶︎過去の、ザ・ファンキー・ミーターズ
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▶︎過去の、レッド・ホット・チリ・ペッパーズ
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<今日の、会場>
ぎょぎょ。クアトロは本当に満員。えええ、彼らこんなに人気があったの? 驚きました。若い人も少なくない。隣にいた綺麗なおねえさんに、「誰が好きで見にきているの?」と思わず尋ねてしまう。そしたら、「Ken Kenなんですけど、今日はファンクを聞きたくてきました」と模範的なお答え。キミは素敵だ。そしたら、会場にはルクセンブルグ人ピアニストのミシェル・ライス(2016年4月12日、2016年7月21日、2016年11月4日)もいる。ちょうど、彼のジャパン・カルテット(2016年7月21日)のアルバムのマスタリングできていて、グラスピーはバークリー音大時代の友達なのだという。彼女がバークリーに行っていたとは知らなかった。
▶︎過去の、ミシェル・ライス
http://43142.diarynote.jp/201604271333586112/
http://43142.diarynote.jp/201607221000152412/
http://43142.diarynote.jp/201611101506534154/
マンチェスター拠点のピアノ・トリオ(2017年9月2日)を南青山・ブルーノート東京で見る。ファースト・ショウ。3日間公演の最初のショウながら満場。客の反応も熱い。
ベーシストの実直ぽいMCのもと、ショウは進む。中央に立つ音の大きめなダブル・ベース音が全体表現を引っ張っているところもあるが、全員同い年(30歳)である彼らはデモクラティックなバンドであることを強調。というか、ベーシストは非オリジナル・メンバーで、2枚目から入ったんだよね。
今回、彼らには毎日新聞記事用にインタヴューしたのだが、素朴な連中。ちなみに、好きなフットボールのチームは、ニック・ブラッカ(ベース)はリーズ、ロブ・ターナー(ドラム)はボルトン、クリス・アイリングワース(ピアノ)は興味なし、とのこと。ブラッカとターナーはマンチェスターのチームならシティを応援するとのこと。アイリングワースとターナーは同じマンチェスターの音楽学校でクラシックを学んでおり、ブラッカはラム(http://43142.diarynote.jp/200905271738046764/ の終盤参照のこと)で弾いていたベーシストに習っていたそう。
そりゃインプロヴィゼイションの要素はあるものの、面々はイケてるソロを取ろうとするのではなく、三者の絡みの妙から響きや奥行きをつむぎだそうとしたり、ときにぱーんと昇天するハーモニーが湧く瞬間を得ようとするのが演奏指針の一義にあるように思えるとの問いかけに、彼らは同意した。譜面もイケるが、なるべく譜面は用いないようにしているそう。そんな彼らは旧来のジャズとは一線を画したいという意識(ちゃらいバンド名もその表われ)とジャズという軸の中に存在したいというアンビバレントな気持ちを持っているのが、面白かった。だから、ブルーノートからディールの話があったとき(ドン・ワズはノー・タッチ。それもあり、ブルーノートの2作はすべてマンチェ関連者/物件でまかなわれている)はマジうれしかったそうだし、好きな同社のアルバムを挙げてと言ったら、ジョー・ヘンダーソン作やホレス・シルヴァー作などを出した。間違っても、ギル・メレとかは言わなかった。そんな3人なので、電気的処理を楽器音に加えることはあっても、ピアノ、ダブル・ベース、ドラムという基本構成にはこだわっていきたいとのこと。そこには、同様のことをしていたE.S.T.(2003年6月17日、2007年1月13日)をに多大なインスピレーションを受けていることも関係あるようだが。
なお、ショウの最中、ハーモニウムのような音がずっと流れている箇所があったが、それはピアノの響きを拾ってアイリングワースが作っているそう。かつては、そういう音はベーシストが出していたが、同じ装置をピアノに転用することで今は実演で出しているという。それから、ドラマーがスネアを真正面に配置し(キック・ドラムは少し左取りにセッティングしていた)、タムは右側に置いていた。たまたま案内された席がソイル&ピンプ・セッションズ(2005年7月29日、2007年5月6日、2009年6月12日、2011年1月30日、2011年6月23日、2012年3月3日。2012年9月9日)の社長の隣であったのだが、彼も面白いセッティングだなと感想をもらす。ソイルは近くレコーディングが終わり、6月に5人になっての初のアルバムが出るそう。ターナー自身にその変速のセッティングはあなたがクラシックを学んでいたことと関係はあるのかと問うと、「たぶん、繋がっている。だって、僕はドラマーというよりパーカッショニストという意識が大きいから」。
▶︎過去の、ゴーゴー・ペンギン
http://43142.diarynote.jp/201709101059289712/
▶過去の、E.S.T.
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-6.htm
http://43142.diarynote.jp/200701141431470000/
▶過去の、SOIL & “PIMP” SESSIONS
http://43142.diarynote.jp/200508042335560000/
http://43142.diarynote.jp/200705181805330000/
http://43142.diarynote.jp/200906160733018341/
http://43142.diarynote.jp/201102091715522875/
http://43142.diarynote.jp/201107020946473690/
http://43142.diarynote.jp/201203062005542291/
http://43142.diarynote.jp/201209191229057579/
<今日の、訃報>
2018年2月18日に、フランスのジャズ・ヴァイオリン奏者のディディエ・ロックウッド(2016年4月10日)が心臓発作でおなくなりになった。前日にはライヴを行っていたという。この2月11日に62歳になったばかりで、彼には奥さんと3人の娘さんがいた。彼の死を伝える報によれば、若くしてステファン・グラッペリに認められ、プログ・ロック・グループのマグマに入ったこともあったらしい。2年前に偶然とはえ、彼の瞬発力にたけた演奏に触れることができて本当によかった。
▶︎過去の、ディディエ・ロックウッド
http://43142.diarynote.jp/201604190912403018/
ベーシストの実直ぽいMCのもと、ショウは進む。中央に立つ音の大きめなダブル・ベース音が全体表現を引っ張っているところもあるが、全員同い年(30歳)である彼らはデモクラティックなバンドであることを強調。というか、ベーシストは非オリジナル・メンバーで、2枚目から入ったんだよね。
今回、彼らには毎日新聞記事用にインタヴューしたのだが、素朴な連中。ちなみに、好きなフットボールのチームは、ニック・ブラッカ(ベース)はリーズ、ロブ・ターナー(ドラム)はボルトン、クリス・アイリングワース(ピアノ)は興味なし、とのこと。ブラッカとターナーはマンチェスターのチームならシティを応援するとのこと。アイリングワースとターナーは同じマンチェスターの音楽学校でクラシックを学んでおり、ブラッカはラム(http://43142.diarynote.jp/200905271738046764/ の終盤参照のこと)で弾いていたベーシストに習っていたそう。
そりゃインプロヴィゼイションの要素はあるものの、面々はイケてるソロを取ろうとするのではなく、三者の絡みの妙から響きや奥行きをつむぎだそうとしたり、ときにぱーんと昇天するハーモニーが湧く瞬間を得ようとするのが演奏指針の一義にあるように思えるとの問いかけに、彼らは同意した。譜面もイケるが、なるべく譜面は用いないようにしているそう。そんな彼らは旧来のジャズとは一線を画したいという意識(ちゃらいバンド名もその表われ)とジャズという軸の中に存在したいというアンビバレントな気持ちを持っているのが、面白かった。だから、ブルーノートからディールの話があったとき(ドン・ワズはノー・タッチ。それもあり、ブルーノートの2作はすべてマンチェ関連者/物件でまかなわれている)はマジうれしかったそうだし、好きな同社のアルバムを挙げてと言ったら、ジョー・ヘンダーソン作やホレス・シルヴァー作などを出した。間違っても、ギル・メレとかは言わなかった。そんな3人なので、電気的処理を楽器音に加えることはあっても、ピアノ、ダブル・ベース、ドラムという基本構成にはこだわっていきたいとのこと。そこには、同様のことをしていたE.S.T.(2003年6月17日、2007年1月13日)をに多大なインスピレーションを受けていることも関係あるようだが。
なお、ショウの最中、ハーモニウムのような音がずっと流れている箇所があったが、それはピアノの響きを拾ってアイリングワースが作っているそう。かつては、そういう音はベーシストが出していたが、同じ装置をピアノに転用することで今は実演で出しているという。それから、ドラマーがスネアを真正面に配置し(キック・ドラムは少し左取りにセッティングしていた)、タムは右側に置いていた。たまたま案内された席がソイル&ピンプ・セッションズ(2005年7月29日、2007年5月6日、2009年6月12日、2011年1月30日、2011年6月23日、2012年3月3日。2012年9月9日)の社長の隣であったのだが、彼も面白いセッティングだなと感想をもらす。ソイルは近くレコーディングが終わり、6月に5人になっての初のアルバムが出るそう。ターナー自身にその変速のセッティングはあなたがクラシックを学んでいたことと関係はあるのかと問うと、「たぶん、繋がっている。だって、僕はドラマーというよりパーカッショニストという意識が大きいから」。
▶︎過去の、ゴーゴー・ペンギン
http://43142.diarynote.jp/201709101059289712/
▶過去の、E.S.T.
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-6.htm
http://43142.diarynote.jp/200701141431470000/
▶過去の、SOIL & “PIMP” SESSIONS
http://43142.diarynote.jp/200508042335560000/
http://43142.diarynote.jp/200705181805330000/
http://43142.diarynote.jp/200906160733018341/
http://43142.diarynote.jp/201102091715522875/
http://43142.diarynote.jp/201107020946473690/
http://43142.diarynote.jp/201203062005542291/
http://43142.diarynote.jp/201209191229057579/
<今日の、訃報>
2018年2月18日に、フランスのジャズ・ヴァイオリン奏者のディディエ・ロックウッド(2016年4月10日)が心臓発作でおなくなりになった。前日にはライヴを行っていたという。この2月11日に62歳になったばかりで、彼には奥さんと3人の娘さんがいた。彼の死を伝える報によれば、若くしてステファン・グラッペリに認められ、プログ・ロック・グループのマグマに入ったこともあったらしい。2年前に偶然とはえ、彼の瞬発力にたけた演奏に触れることができて本当によかった。
▶︎過去の、ディディエ・ロックウッド
http://43142.diarynote.jp/201604190912403018/
昨年はエレクトロ・ソウル路線をとったホセ・ジェイムズ(2008年9月18日、2010年11月11日、2011年1月12日、2012年2月18日、2012年9月13日、2013年2月15日、2014年7月27日、2015年2月15日、2016年2月16日、2017年2月15日)の、今回の来日公演の顔ぶれは過去絡んだ人が4分の3いるが、なかなかに興味深い。トランペッターの黒田 卓也(2012年2月18日、2012年9月13日、2013年2月15日、2014年5月25日、2015年1月30日、2015年2月15日、2016年9月17日、2016年12月16日、2017年7月12日)、ピアノと電気ピアノの大林 武司(2014年5月25日、2015年9月5日、2016年2月16日、2016年9月4日、2016年12月16日)、ダブル・ベースのベン・ウィリアムズ(2009年5月18日、2009年9月3日、2010年5月30日、2012年3月3日、2012年5月28日、2013年4月1日、2013年5月21日、2015年1月22日、2015年12月12日、2016年7月3日、2016年9月1日、2016年12月11日、2017年12月7日)、ドラムのネイト・スミス (2012年5月28日、2015年8月5日、2016年2月16日)という面々が集められた。
六本木・ビルボードライブ東京、ファースト・ショウ。この少しジャズ寄りの顔ぶれでどういうことをやるのかと思ったら、ジェイムズ自ら出しなおした2008年デビュー作『ザ・ドリーマー』(オリジナルはジャイルズ・ピーターソン〜1999年5月21日、2002年11月7日、2004年1月16日、2008年9月18日、2012年9月13日、2013年11月1日、2016年10月8日〜のブラウンズウッド発)の曲をその流儀でやるというもの。オリジナルを主体にラサーン・ローランド・カークやビル・リー曲なども取り上げたそのファースト作(10年後の再リリース盤には、彼が大好きなジョン・コルトレーン曲カヴァー群も新規入れられている)を改めて聞くと、ブレイク・ビーツ的なドラム演奏が採用されているものの、すべて縦ベースを用いてもいて、きっちり広がりあることをジャズの流儀に基づいてやっているじゃんと思わせられるが、その所感を鮮やかに味あわせるものであったと今回の実演は説明できるだろう。
なお、ジェイムズの過去の項にも書いているが、彼は実演の方向性によってちゃんとスーツを着たり、カジュアルな格好で登場したりしてきたが、この晩はカジュアル路線なり。だけど、その様は今の彼のモードと関係ありか。実は、現在のジェイムズはアフロ調ヘア。なんか、大昔のリオ・ノセンテリ(2012年9月12日、2013年1月30日、2014年10月28日)みたいな。変わったねと言うと、彼はうれしそう。そして、その次作はビル・ウィザース曲集でかなりレコーディングは進んでおり、この9月にリリースされることになっているとか。楽屋で会った際にそこまで確かめなかったが、“ブラック・イズ・ビューティフル”時代のアイコン的な音楽をやっていたとも言えるウィザースの世界に入らんと、そういう風体にしている可能性はあると思う。しかし、昨年はウィザースの1973年名作『ライヴ・アット・カーネギー・ホール』をやるザ・ニュー・ステュー(2017年10月22日 )のような米国人グループも来日しているし、いまアメリカではウィザース見直し機運があるのだろうか。
アンコールはコルトレーンの1960年曲「イクイノックス」に歌詞をつけたものを歌った。演奏者では、何気にネイト・スミスが肝になっていると思わせられたかも。なお、本日は黒田の誕生日。ケーキが出てきたり、歌を歌ったりはしなかったが、ジェイムズが控えめにお祝いの言葉を言った。
▶過去の、ホセ・ジェイムズ
http://43142.diarynote.jp/200809191051472579/
http://43142.diarynote.jp/201011140051119042/
http://43142.diarynote.jp/201101131336421886/
http://43142.diarynote.jp/201202200901013744/
http://43142.diarynote.jp/201209191239346073/
http://43142.diarynote.jp/201302181044151204/
http://43142.diarynote.jp/201408051020111821/
http://43142.diarynote.jp/201502170939564537/
http://43142.diarynote.jp/201602181207326029/
http://43142.diarynote.jp/201702201427067352/
▶過去の、黒田卓也
http://43142.diarynote.jp/201202200901013744/
http://43142.diarynote.jp/201209191239346073/
http://43142.diarynote.jp/201302181044151204/
http://43142.diarynote.jp/201405271755563079/
http://43142.diarynote.jp/201501310942048841/
http://43142.diarynote.jp/201502170939564537/
http://43142.diarynote.jp/201609201835285184/
http://43142.diarynote.jp/201612181010384754/
http://43142.diarynote.jp/201707130853185809/
▶過去の大林武司
http://43142.diarynote.jp/?day=20140525
http://43142.diarynote.jp/201509211331298145/
http://43142.diarynote.jp/?day=20160216
http://43142.diarynote.jp/201609201052518160/
http://43142.diarynote.jp/201612181010384754/
▶過去の、ベン・ウィリアムズ
http://43142.diarynote.jp/200905191118258984/
http://43142.diarynote.jp/200909120646397236/
http://43142.diarynote.jp/?day=20100530
http://43142.diarynote.jp/?day=20120303
http://43142.diarynote.jp/201205301445023004/
http://43142.diarynote.jp/201304031026406106/
http://43142.diarynote.jp/201305260927026044/
http://43142.diarynote.jp/201501230914317086/
http://43142.diarynote.jp/201607100827363436/
http://43142.diarynote.jp/?month=201609
http://43142.diarynote.jp/201612171245154424/
http://43142.diarynote.jp/201712081715389473/
▶過去の、ネイト・スミス
http://43142.diarynote.jp/201205301445023004/
http://43142.diarynote.jp/?day=20150805
http://43142.diarynote.jp/201602181207326029/
▶過去の、ジャイルズ・ピーターソン
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live2.htm 1999年5月21日
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-11.htm
http://43142.diarynote.jp/200401160000000000/
http://43142.diarynote.jp/200809191051472579/
http://43142.diarynote.jp/201209191239346073/
http://43142.diarynote.jp/201311021703148497/
http://43142.diarynote.jp/201610140945007657/
▶過去の、リオ・ノセンテリ
http://43142.diarynote.jp/201209191235365909/
http://43142.diarynote.jp/201301311053069360
http://43142.diarynote.jp/201410301514399746/
▶︎過去の、ザ・ニュー・ステュー
http://43142.diarynote.jp/201710240958114009/
<今日の、覚え書き>
サポート陣は、在NYの日本人二人とアフリカ系アメリカ人が二人。そういえば、先に触れた『ザ・ドリーマー』でピアノ弾いていたのは、ジェイムズと同じニュー・スクール大学で学んだノリ・オチアイで、彼は今東京をベースにいろいろと活動している。やはりニュー・スクールで学んだ黒田卓也がジェイムズ表現に関与するのは次の2010作『ブラックマジック』からだ。話は飛ぶが、黒田卓也からぼくが連想するのは、アルト・サックス奏者の佐藤洋祐(2013年3月6日、2013年9月6日)。黒田がホセ・ジェイムズ・バンドで活躍しているとき、グレゴリー・ポーター(2013年3月6日、2013年9月6日)のバンドでばりばりブロウしていたのがやはりNYに住んでいる佐藤だった。ぼくのなかで、二人の勇姿はどこか重なる。佐藤は2015年に帰国し、現在は千葉に住んでいるという。
ベン・ウィリアムズとホセ・ジェイムズが一緒になるのは今回が初めてになると思うが、彼はいろんな人と絡み、本当によく来日するなあ。英国人プロデューサーのトロイ・ミラーを担ぎベッカ・スティーヴンス(2015年1月29日、2017年7月21日)もゲスト入りしているヘイリー・ロレン(2012年2月13日)の新作『フロム・ザ・ワイルド・スカイ』にも彼は部分参加している。そんなウィリアムズの次の来日は5月下旬で、毎度の渡辺貞夫物件。そのときはケンドリック・スコット(2009年3月26日、2013年2月2日、2013年8月18日、2013年9月11日、2015年2月4日、2015年11月10日、2016年3月1日、2017年1月18日、2017年1月23日)とコンビを組む。しかし、楽屋で彼に話しかけたら、数年前に取材したぼくを覚えていて驚いた。「髪型、かえたんだね」ってすぐに言ってきて、多忙ななか記憶明晰すぎではないか。
▶︎過去の、佐藤洋祐/グレゴリー・ポーター
http://43142.diarynote.jp/201303070815313472/
http://43142.diarynote.jp/201309121810294280/
▶過去の、ヘイリー・ロレン
http://43142.diarynote.jp/?day=20120213
▶︎過去の、ベッカ・スティーヴンス・バンド
http://43142.diarynote.jp/201501301446383781/
http://43142.diarynote.jp/201707231016025846/
▶過去の、ケンドリック・スコット
http://43142.diarynote.jp/?day=20090326
http://43142.diarynote.jp/201302041827243806/
http://43142.diarynote.jp/201308191407221107/
http://43142.diarynote.jp/201309161510164697/
http://43142.diarynote.jp/201502051100298160/
http://43142.diarynote.jp/201511120022503788/
http://43142.diarynote.jp/?day=20160301
http://43142.diarynote.jp/201701191854055570/
http://43142.diarynote.jp/201701240949045953/
六本木・ビルボードライブ東京、ファースト・ショウ。この少しジャズ寄りの顔ぶれでどういうことをやるのかと思ったら、ジェイムズ自ら出しなおした2008年デビュー作『ザ・ドリーマー』(オリジナルはジャイルズ・ピーターソン〜1999年5月21日、2002年11月7日、2004年1月16日、2008年9月18日、2012年9月13日、2013年11月1日、2016年10月8日〜のブラウンズウッド発)の曲をその流儀でやるというもの。オリジナルを主体にラサーン・ローランド・カークやビル・リー曲なども取り上げたそのファースト作(10年後の再リリース盤には、彼が大好きなジョン・コルトレーン曲カヴァー群も新規入れられている)を改めて聞くと、ブレイク・ビーツ的なドラム演奏が採用されているものの、すべて縦ベースを用いてもいて、きっちり広がりあることをジャズの流儀に基づいてやっているじゃんと思わせられるが、その所感を鮮やかに味あわせるものであったと今回の実演は説明できるだろう。
なお、ジェイムズの過去の項にも書いているが、彼は実演の方向性によってちゃんとスーツを着たり、カジュアルな格好で登場したりしてきたが、この晩はカジュアル路線なり。だけど、その様は今の彼のモードと関係ありか。実は、現在のジェイムズはアフロ調ヘア。なんか、大昔のリオ・ノセンテリ(2012年9月12日、2013年1月30日、2014年10月28日)みたいな。変わったねと言うと、彼はうれしそう。そして、その次作はビル・ウィザース曲集でかなりレコーディングは進んでおり、この9月にリリースされることになっているとか。楽屋で会った際にそこまで確かめなかったが、“ブラック・イズ・ビューティフル”時代のアイコン的な音楽をやっていたとも言えるウィザースの世界に入らんと、そういう風体にしている可能性はあると思う。しかし、昨年はウィザースの1973年名作『ライヴ・アット・カーネギー・ホール』をやるザ・ニュー・ステュー(2017年10月22日 )のような米国人グループも来日しているし、いまアメリカではウィザース見直し機運があるのだろうか。
アンコールはコルトレーンの1960年曲「イクイノックス」に歌詞をつけたものを歌った。演奏者では、何気にネイト・スミスが肝になっていると思わせられたかも。なお、本日は黒田の誕生日。ケーキが出てきたり、歌を歌ったりはしなかったが、ジェイムズが控えめにお祝いの言葉を言った。
▶過去の、ホセ・ジェイムズ
http://43142.diarynote.jp/200809191051472579/
http://43142.diarynote.jp/201011140051119042/
http://43142.diarynote.jp/201101131336421886/
http://43142.diarynote.jp/201202200901013744/
http://43142.diarynote.jp/201209191239346073/
http://43142.diarynote.jp/201302181044151204/
http://43142.diarynote.jp/201408051020111821/
http://43142.diarynote.jp/201502170939564537/
http://43142.diarynote.jp/201602181207326029/
http://43142.diarynote.jp/201702201427067352/
▶過去の、黒田卓也
http://43142.diarynote.jp/201202200901013744/
http://43142.diarynote.jp/201209191239346073/
http://43142.diarynote.jp/201302181044151204/
http://43142.diarynote.jp/201405271755563079/
http://43142.diarynote.jp/201501310942048841/
http://43142.diarynote.jp/201502170939564537/
http://43142.diarynote.jp/201609201835285184/
http://43142.diarynote.jp/201612181010384754/
http://43142.diarynote.jp/201707130853185809/
▶過去の大林武司
http://43142.diarynote.jp/?day=20140525
http://43142.diarynote.jp/201509211331298145/
http://43142.diarynote.jp/?day=20160216
http://43142.diarynote.jp/201609201052518160/
http://43142.diarynote.jp/201612181010384754/
▶過去の、ベン・ウィリアムズ
http://43142.diarynote.jp/200905191118258984/
http://43142.diarynote.jp/200909120646397236/
http://43142.diarynote.jp/?day=20100530
http://43142.diarynote.jp/?day=20120303
http://43142.diarynote.jp/201205301445023004/
http://43142.diarynote.jp/201304031026406106/
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http://43142.diarynote.jp/201501230914317086/
http://43142.diarynote.jp/201607100827363436/
http://43142.diarynote.jp/?month=201609
http://43142.diarynote.jp/201612171245154424/
http://43142.diarynote.jp/201712081715389473/
▶過去の、ネイト・スミス
http://43142.diarynote.jp/201205301445023004/
http://43142.diarynote.jp/?day=20150805
http://43142.diarynote.jp/201602181207326029/
▶過去の、ジャイルズ・ピーターソン
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live2.htm 1999年5月21日
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-11.htm
http://43142.diarynote.jp/200401160000000000/
http://43142.diarynote.jp/200809191051472579/
http://43142.diarynote.jp/201209191239346073/
http://43142.diarynote.jp/201311021703148497/
http://43142.diarynote.jp/201610140945007657/
▶過去の、リオ・ノセンテリ
http://43142.diarynote.jp/201209191235365909/
http://43142.diarynote.jp/201301311053069360
http://43142.diarynote.jp/201410301514399746/
▶︎過去の、ザ・ニュー・ステュー
http://43142.diarynote.jp/201710240958114009/
<今日の、覚え書き>
サポート陣は、在NYの日本人二人とアフリカ系アメリカ人が二人。そういえば、先に触れた『ザ・ドリーマー』でピアノ弾いていたのは、ジェイムズと同じニュー・スクール大学で学んだノリ・オチアイで、彼は今東京をベースにいろいろと活動している。やはりニュー・スクールで学んだ黒田卓也がジェイムズ表現に関与するのは次の2010作『ブラックマジック』からだ。話は飛ぶが、黒田卓也からぼくが連想するのは、アルト・サックス奏者の佐藤洋祐(2013年3月6日、2013年9月6日)。黒田がホセ・ジェイムズ・バンドで活躍しているとき、グレゴリー・ポーター(2013年3月6日、2013年9月6日)のバンドでばりばりブロウしていたのがやはりNYに住んでいる佐藤だった。ぼくのなかで、二人の勇姿はどこか重なる。佐藤は2015年に帰国し、現在は千葉に住んでいるという。
ベン・ウィリアムズとホセ・ジェイムズが一緒になるのは今回が初めてになると思うが、彼はいろんな人と絡み、本当によく来日するなあ。英国人プロデューサーのトロイ・ミラーを担ぎベッカ・スティーヴンス(2015年1月29日、2017年7月21日)もゲスト入りしているヘイリー・ロレン(2012年2月13日)の新作『フロム・ザ・ワイルド・スカイ』にも彼は部分参加している。そんなウィリアムズの次の来日は5月下旬で、毎度の渡辺貞夫物件。そのときはケンドリック・スコット(2009年3月26日、2013年2月2日、2013年8月18日、2013年9月11日、2015年2月4日、2015年11月10日、2016年3月1日、2017年1月18日、2017年1月23日)とコンビを組む。しかし、楽屋で彼に話しかけたら、数年前に取材したぼくを覚えていて驚いた。「髪型、かえたんだね」ってすぐに言ってきて、多忙ななか記憶明晰すぎではないか。
▶︎過去の、佐藤洋祐/グレゴリー・ポーター
http://43142.diarynote.jp/201303070815313472/
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▶過去の、ヘイリー・ロレン
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▶︎過去の、ベッカ・スティーヴンス・バンド
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▶過去の、ケンドリック・スコット
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映画「カザの美容室」。モグワイ
2018年2月27日 音楽 パレスチナ自治区のガザを舞台とする、2015年パレスチナ/フランス/カタール映画の試写を渋谷・アップリンクで見る。カザで育った双子兄弟のターザン・ナサールとアラブ・ナサールが監督する初長編映画。6月下旬より公開される。
ガザにある美容院が舞台。ほとんどはその中の人間模様(女性たちだけ)に終始し、家の前の通り(にいるのは男性たち)の模様が少し描かれる。その設定はセットでも撮影することができるなと思ったら、ガザの状況悪化でヨルダンのアンマン郊外で撮影されたという。
女性たちの小世界(でてくる彼女たちが人間くさい、というか、身勝手なイヤな人々に描かれている)、そしてガラス窓を1枚隔てた道路では戦闘が始まり……。女性と男性、日常と非常時、小さい諍いと大きな諍い、そうしたいくつかの要素を対比的に置かれる映画は、生理的にヘヴィ。そして、だからこそ、働きかけるものもある。
ときにラジオから流される歌(断片的に3曲ほどだっけ?)、そして、1箇所のギター音以外、音楽は用いられない。つまり、音楽のなしの場面が多い映画。かわりに5チャンネルで、ドローンの音や戦闘音は不穏に響く。
その後は、新木場・スタジオコーストに向かう。出演者は、グラスゴーのインスト主体の5人組ロック・バンドのモグワイ(1999年11月22日、2001年4月26日、2004年10月4日、2006年11月11日、2015年3月9日、2016年5月30日)。ドラマーのマーティン・ブロックが療養中とのことで、スコットランドの女性二人組(ギター/歌とドラム)であるハニーブラッドのハニー・メイヤーズが同行した。
頭のほう、メンバーの二人はキーボードを弾いたり、ヴォーカル・ナンバーを続けたり、いろいろと動いていると思わせるところあり。全般的に音はデカいのだが、そしたらギターが3人になったときはより轟音となり、ぐいぐい音が客席側に押し寄せ、おおっとなる。各楽器の重なりの効用、説得力あり。たとえば、ドラムの音を一つとっても、曲や場面で細くエフェクトが入れられていた。
過去からつみあげてきたもの、そして疲弊することなくインプルーヴしていこうとする意欲満載。デイヴ・フリッドマンをプロデューサーにたてた昨年作『エヴリ・カントリーズ・サン』も良いし、ずっとテンションを維持しているのはすごい。実は条件のいいところで享受できたためかもしれないが、今まで見たなかで一番引き込まれた公演かもしれない。
▶過去の、モグワイ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/movember1999live.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-4.htm
http://43142.diarynote.jp/200410071545330000/
http://43142.diarynote.jp/200611190244590000/
http://43142.diarynote.jp/201503100909524035/
http://43142.diarynote.jp/201606061721594962/
<今日の、思案?>
結局、平昌の冬季オリンピックの模様は映像を見なかった。いや、新聞は目を通すので、おおまかな動向は知っていますよ。全然見なかったのは、我が家では地上波TV放映が映らず、光ファイバーのTVチャンネル・サーヴィスでもオリンピックはやっていないというのは大きいのかもしれない。http://43142.diarynote.jp/200808232144040000/ なんてことをかつて書いている人間ではあるものの、TVをつけてやっていたら、少しは見ていたと思う。全体主義をとっても嫌うが、ヘンクツ(それは好奇心を妨げることに繋がると思う)ではありたくないし。ともあれ、あと2年強で、東京オリンピックが始まってしまう。さて、どーしましょ。以下のことが、考えられるが……。
1)平常心、淡々と過ごす。暑くて、無理だろうけど。
2)せっかく横でやっているので、チケットが取れそうなやつを見に行き、部分的にオリンピック気分に浸る。
3)なんと、ボランティアをやる。
4)海外に逃げる。
5)悪い人になって、来日外国人を騙す。
6)死んじゃっているか、寝たきりの人になっていて、関係なし。
ガザにある美容院が舞台。ほとんどはその中の人間模様(女性たちだけ)に終始し、家の前の通り(にいるのは男性たち)の模様が少し描かれる。その設定はセットでも撮影することができるなと思ったら、ガザの状況悪化でヨルダンのアンマン郊外で撮影されたという。
女性たちの小世界(でてくる彼女たちが人間くさい、というか、身勝手なイヤな人々に描かれている)、そしてガラス窓を1枚隔てた道路では戦闘が始まり……。女性と男性、日常と非常時、小さい諍いと大きな諍い、そうしたいくつかの要素を対比的に置かれる映画は、生理的にヘヴィ。そして、だからこそ、働きかけるものもある。
ときにラジオから流される歌(断片的に3曲ほどだっけ?)、そして、1箇所のギター音以外、音楽は用いられない。つまり、音楽のなしの場面が多い映画。かわりに5チャンネルで、ドローンの音や戦闘音は不穏に響く。
その後は、新木場・スタジオコーストに向かう。出演者は、グラスゴーのインスト主体の5人組ロック・バンドのモグワイ(1999年11月22日、2001年4月26日、2004年10月4日、2006年11月11日、2015年3月9日、2016年5月30日)。ドラマーのマーティン・ブロックが療養中とのことで、スコットランドの女性二人組(ギター/歌とドラム)であるハニーブラッドのハニー・メイヤーズが同行した。
頭のほう、メンバーの二人はキーボードを弾いたり、ヴォーカル・ナンバーを続けたり、いろいろと動いていると思わせるところあり。全般的に音はデカいのだが、そしたらギターが3人になったときはより轟音となり、ぐいぐい音が客席側に押し寄せ、おおっとなる。各楽器の重なりの効用、説得力あり。たとえば、ドラムの音を一つとっても、曲や場面で細くエフェクトが入れられていた。
過去からつみあげてきたもの、そして疲弊することなくインプルーヴしていこうとする意欲満載。デイヴ・フリッドマンをプロデューサーにたてた昨年作『エヴリ・カントリーズ・サン』も良いし、ずっとテンションを維持しているのはすごい。実は条件のいいところで享受できたためかもしれないが、今まで見たなかで一番引き込まれた公演かもしれない。
▶過去の、モグワイ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/movember1999live.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-4.htm
http://43142.diarynote.jp/200410071545330000/
http://43142.diarynote.jp/200611190244590000/
http://43142.diarynote.jp/201503100909524035/
http://43142.diarynote.jp/201606061721594962/
<今日の、思案?>
結局、平昌の冬季オリンピックの模様は映像を見なかった。いや、新聞は目を通すので、おおまかな動向は知っていますよ。全然見なかったのは、我が家では地上波TV放映が映らず、光ファイバーのTVチャンネル・サーヴィスでもオリンピックはやっていないというのは大きいのかもしれない。http://43142.diarynote.jp/200808232144040000/ なんてことをかつて書いている人間ではあるものの、TVをつけてやっていたら、少しは見ていたと思う。全体主義をとっても嫌うが、ヘンクツ(それは好奇心を妨げることに繋がると思う)ではありたくないし。ともあれ、あと2年強で、東京オリンピックが始まってしまう。さて、どーしましょ。以下のことが、考えられるが……。
1)平常心、淡々と過ごす。暑くて、無理だろうけど。
2)せっかく横でやっているので、チケットが取れそうなやつを見に行き、部分的にオリンピック気分に浸る。
3)なんと、ボランティアをやる。
4)海外に逃げる。
5)悪い人になって、来日外国人を騙す。
6)死んじゃっているか、寝たきりの人になっていて、関係なし。