映画「カザの美容室」。モグワイ
2018年2月27日 音楽 パレスチナ自治区のガザを舞台とする、2015年パレスチナ/フランス/カタール映画の試写を渋谷・アップリンクで見る。カザで育った双子兄弟のターザン・ナサールとアラブ・ナサールが監督する初長編映画。6月下旬より公開される。
ガザにある美容院が舞台。ほとんどはその中の人間模様(女性たちだけ)に終始し、家の前の通り(にいるのは男性たち)の模様が少し描かれる。その設定はセットでも撮影することができるなと思ったら、ガザの状況悪化でヨルダンのアンマン郊外で撮影されたという。
女性たちの小世界(でてくる彼女たちが人間くさい、というか、身勝手なイヤな人々に描かれている)、そしてガラス窓を1枚隔てた道路では戦闘が始まり……。女性と男性、日常と非常時、小さい諍いと大きな諍い、そうしたいくつかの要素を対比的に置かれる映画は、生理的にヘヴィ。そして、だからこそ、働きかけるものもある。
ときにラジオから流される歌(断片的に3曲ほどだっけ?)、そして、1箇所のギター音以外、音楽は用いられない。つまり、音楽のなしの場面が多い映画。かわりに5チャンネルで、ドローンの音や戦闘音は不穏に響く。
その後は、新木場・スタジオコーストに向かう。出演者は、グラスゴーのインスト主体の5人組ロック・バンドのモグワイ(1999年11月22日、2001年4月26日、2004年10月4日、2006年11月11日、2015年3月9日、2016年5月30日)。ドラマーのマーティン・ブロックが療養中とのことで、スコットランドの女性二人組(ギター/歌とドラム)であるハニーブラッドのハニー・メイヤーズが同行した。
頭のほう、メンバーの二人はキーボードを弾いたり、ヴォーカル・ナンバーを続けたり、いろいろと動いていると思わせるところあり。全般的に音はデカいのだが、そしたらギターが3人になったときはより轟音となり、ぐいぐい音が客席側に押し寄せ、おおっとなる。各楽器の重なりの効用、説得力あり。たとえば、ドラムの音を一つとっても、曲や場面で細くエフェクトが入れられていた。
過去からつみあげてきたもの、そして疲弊することなくインプルーヴしていこうとする意欲満載。デイヴ・フリッドマンをプロデューサーにたてた昨年作『エヴリ・カントリーズ・サン』も良いし、ずっとテンションを維持しているのはすごい。実は条件のいいところで享受できたためかもしれないが、今まで見たなかで一番引き込まれた公演かもしれない。
▶過去の、モグワイ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/movember1999live.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-4.htm
http://43142.diarynote.jp/200410071545330000/
http://43142.diarynote.jp/200611190244590000/
http://43142.diarynote.jp/201503100909524035/
http://43142.diarynote.jp/201606061721594962/
<今日の、思案?>
結局、平昌の冬季オリンピックの模様は映像を見なかった。いや、新聞は目を通すので、おおまかな動向は知っていますよ。全然見なかったのは、我が家では地上波TV放映が映らず、光ファイバーのTVチャンネル・サーヴィスでもオリンピックはやっていないというのは大きいのかもしれない。http://43142.diarynote.jp/200808232144040000/ なんてことをかつて書いている人間ではあるものの、TVをつけてやっていたら、少しは見ていたと思う。全体主義をとっても嫌うが、ヘンクツ(それは好奇心を妨げることに繋がると思う)ではありたくないし。ともあれ、あと2年強で、東京オリンピックが始まってしまう。さて、どーしましょ。以下のことが、考えられるが……。
1)平常心、淡々と過ごす。暑くて、無理だろうけど。
2)せっかく横でやっているので、チケットが取れそうなやつを見に行き、部分的にオリンピック気分に浸る。
3)なんと、ボランティアをやる。
4)海外に逃げる。
5)悪い人になって、来日外国人を騙す。
6)死んじゃっているか、寝たきりの人になっていて、関係なし。
ガザにある美容院が舞台。ほとんどはその中の人間模様(女性たちだけ)に終始し、家の前の通り(にいるのは男性たち)の模様が少し描かれる。その設定はセットでも撮影することができるなと思ったら、ガザの状況悪化でヨルダンのアンマン郊外で撮影されたという。
女性たちの小世界(でてくる彼女たちが人間くさい、というか、身勝手なイヤな人々に描かれている)、そしてガラス窓を1枚隔てた道路では戦闘が始まり……。女性と男性、日常と非常時、小さい諍いと大きな諍い、そうしたいくつかの要素を対比的に置かれる映画は、生理的にヘヴィ。そして、だからこそ、働きかけるものもある。
ときにラジオから流される歌(断片的に3曲ほどだっけ?)、そして、1箇所のギター音以外、音楽は用いられない。つまり、音楽のなしの場面が多い映画。かわりに5チャンネルで、ドローンの音や戦闘音は不穏に響く。
その後は、新木場・スタジオコーストに向かう。出演者は、グラスゴーのインスト主体の5人組ロック・バンドのモグワイ(1999年11月22日、2001年4月26日、2004年10月4日、2006年11月11日、2015年3月9日、2016年5月30日)。ドラマーのマーティン・ブロックが療養中とのことで、スコットランドの女性二人組(ギター/歌とドラム)であるハニーブラッドのハニー・メイヤーズが同行した。
頭のほう、メンバーの二人はキーボードを弾いたり、ヴォーカル・ナンバーを続けたり、いろいろと動いていると思わせるところあり。全般的に音はデカいのだが、そしたらギターが3人になったときはより轟音となり、ぐいぐい音が客席側に押し寄せ、おおっとなる。各楽器の重なりの効用、説得力あり。たとえば、ドラムの音を一つとっても、曲や場面で細くエフェクトが入れられていた。
過去からつみあげてきたもの、そして疲弊することなくインプルーヴしていこうとする意欲満載。デイヴ・フリッドマンをプロデューサーにたてた昨年作『エヴリ・カントリーズ・サン』も良いし、ずっとテンションを維持しているのはすごい。実は条件のいいところで享受できたためかもしれないが、今まで見たなかで一番引き込まれた公演かもしれない。
▶過去の、モグワイ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/movember1999live.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-4.htm
http://43142.diarynote.jp/200410071545330000/
http://43142.diarynote.jp/200611190244590000/
http://43142.diarynote.jp/201503100909524035/
http://43142.diarynote.jp/201606061721594962/
<今日の、思案?>
結局、平昌の冬季オリンピックの模様は映像を見なかった。いや、新聞は目を通すので、おおまかな動向は知っていますよ。全然見なかったのは、我が家では地上波TV放映が映らず、光ファイバーのTVチャンネル・サーヴィスでもオリンピックはやっていないというのは大きいのかもしれない。http://43142.diarynote.jp/200808232144040000/ なんてことをかつて書いている人間ではあるものの、TVをつけてやっていたら、少しは見ていたと思う。全体主義をとっても嫌うが、ヘンクツ(それは好奇心を妨げることに繋がると思う)ではありたくないし。ともあれ、あと2年強で、東京オリンピックが始まってしまう。さて、どーしましょ。以下のことが、考えられるが……。
1)平常心、淡々と過ごす。暑くて、無理だろうけど。
2)せっかく横でやっているので、チケットが取れそうなやつを見に行き、部分的にオリンピック気分に浸る。
3)なんと、ボランティアをやる。
4)海外に逃げる。
5)悪い人になって、来日外国人を騙す。
6)死んじゃっているか、寝たきりの人になっていて、関係なし。