チャカ・カーン(2003年10月10日、2008年6月5日、2012年1月10日、2014年9月6日、2014年9月10日、2016年5月20日)、ブーツィ・コリンズ(2011年8月12日、2012年5月31日)、ミシェル・ンデゲオチェロ(2002年6月18日、2003年11月18日、2003年11月22日、2008年5月7日、2009年5月15日、2013年11月18日、2014年7月14日、2017年1月18日)らの島。また、シェリル・クロウ(1999年10月16日、2002年10月21日、2004年9月17日)、フィオナ・アップル(2000年5月8 日)、ポーラ・コール(2000年4月9日)らのグループ。前者はファンク・ブラザーズ(2006年4月11日)の光と影を扱った映画「永遠のモータウン」(2003年12月2日)に出ていた人たちであり、後者はサラ・マクラクランが中心となる女性音楽家フェスティヴァル“リリス・フェア”の出演者たち。その両方に関与していたのが、ジョーン・オズボーンなわけで、それだけを取るととってもすごい人のように思えますね。
な〜んて、他人ごとのように書いているのは、ぼくがオズボーン(1962年、ケンタッキー州生まれ)のことをそんなに聞いてきていないからだ。なんか、大陸的(それは大味とかガサツという印象につながる)な白人ロック・ヴォーカルという印象を最初にもってしまい。。。
そんな彼女の新作はディラン曲を取り上げた『Songs of Bob Dylan』(Womanly Hips Music)で、丸の内・コットンクラブのファースト・ショウはその新作の内容に基づくもの(セカンド・ショウはオリジナル曲を歌う内容のよう)。曲によっては生ギターやタンバリンを手にしながら歌う当人に、ピアノやキーボードやコーラスを担当するキース・コットンがつく。そのキース・コットンは近年のオズボーンのアルバムに演奏だけでなく、制作やエンジニアリングでも関わっている人物だ。
まず驚いたのは、彼女が、ぼくが思っていたよりも綺麗で、性格良さそうと思えたこと。彼女とつながるきつい顔つき(?)を持つダイアナ・クラール(1999年5月21日)もイリアーヌ・イリアス(2006年6月28日、2015年2月8日、2016年1月7日、2017年6月20日)も実際はいい人たちだし、ぼくは白人系女性の顔の性格読み取り能力がずれているのかもしれない。
ともあれ、そんな二人によるパフォーマンスに接し、味よく、少なくても今の彼女は地に足をつけた滋味も持つシンガーであると知る。ちょいハスキー目の歌声は実直でもあり、癖のあるディラン曲(初期から21世紀に入ってからの曲まで、いろいろ取り上げる)を生理的に澄んだ歌い方ともにニュートラルな大地へと彼女はちゃんと解き放っていた。コットンの指さばきは少しワン・パターンにも思え(でも、ちゃんとロック感覚を持つ演奏だったと思う)、それは少し曲解釈の幅を狭めていたか。だが、満足感は大。レコードよりも、ライヴの方がいいと思う。
ショウが終わり、彼女のサイン会にCD購入者がずらりと並んでいた。それから面白かったのは、ライヴのボーナス・トラックと言って、確か3曲もアルバム未収録ディラン・カヴァーも披露したこと。そんなオズボーンさん、一番好きなディランのアルバムは1989年作『オー・マーシィ』であると言っていた。
▶過去の、チャカ・カーン
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-10.htm
http://43142.diarynote.jp/200806121525370000/
http://43142.diarynote.jp/201201131546344144/
http://43142.diarynote.jp/201409100929108025/
http://43142.diarynote.jp/201409111424501752/
http://43142.diarynote.jp/201605240832424514/
▶過去の、ブーツィ・コリンズ
http://43142.diarynote.jp/201108131129381378/
http://43142.diarynote.jp/201206011834355756/
▶過去の、ミシェル・ンデゲオチェロ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-6.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-11.htm
http://43142.diarynote.jp/200805090836380000/
http://43142.diarynote.jp/200905161026033788/
http://43142.diarynote.jp/201311191050581790/
http://43142.diarynote.jp/201407151135353688/
http://43142.diarynote.jp/201701191854055570/
▶︎過去の、シェリル・クロウ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/octber1999live.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-10.htm
http://43142.diarynote.jp/200410071540230000/
▶︎過去のフィオナ・アップル
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-5.htm
▶︎過去の、ポーラ・コール
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-4.htm
▶︎過去の、ファンク・ブラザーズ
http://43142.diarynote.jp/200604141318090000/
▶︎過去の、映画「永遠のモータウン」
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-12.htm
▶︎過去の、ダイアナ・クラール
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live2.htm 5月21日
▶過去の、イリアーヌ・イリアス
http://43142.diarynote.jp/200607041956350000/
http://43142.diarynote.jp/201502090956393081/
http://43142.diarynote.jp/201601090750252990/
http://43142.diarynote.jp/201706211900006500/
南青山・ブルーノート東京に移動。アフリカ系女性歌手のリサ・フィッシャー(2016年3月21日)を見る。その実演は、ギターのJ.C.メイヨールと縦/電気ベース両刀のエイダン・キャロルとドラムのティエリー・アルピノからなるグラン・バトンと名付けられたバンドを伴ってのもの。それは、前回の来日公演とまったく同じ顔ぶれだ。で、ぼくは前回公演を見てカサンドラ・ウィルソン(1999年8月27日、1999年9月2日、2001年2月12日、2004年9月7日、2008年8月11日、2010年6月13日、2011年5月5日、2013年5月31日、2015年3月19日)を比較に出したりもしたわけだが、その技ありの“俯瞰”技量は変わらぬものの、より多彩な表情を出すようになり、またフィッシャー本人の歌がさらに多弁になっていた。いやー、前回来日公演の項で持ち上げまくっていますが、彼女とその仲間たちは凄いことになっている。メイヨールのエフェクト使いは前回より控えめになりいい感じの隙間は増大、それもまた表現総体の深みを生んでいたと思う。
ストーンズ(2003年3月15日)の「ワイルド・ホーシズ」やザ・ポリスの「メッセージ・イン・ア・ボトル」らロック曲からスタンダードの「フィーヴァー」まで、曲本来の立ち位置を別の位相にワープさせんとするサウンドのもと、自在に肉声が載せられる。実は今回、フラメンコ調(フランス人のメイヨールもそれ風でヴォーカルをとった)や中近東(メイヨールはブズーキを手にした)の方まで行く曲をやったのにはびっくり。でも、唐突な感じはなく、いろんな音楽様式がジャズを含む米国黒人音楽という輪のなかに吸い込まれて行くような感覚を得た。それ、ロックが一番伸び盛りの時代、民族音楽要素やニューオーリンズ・セカンド・ラインをハード・ロックという目のなかに消化したレッド・ツッペリンのありようみたいと、ぼくは酔った頭でふと思ったりもした。
リヴァーブのかかり方の異なるマイク2本使いのフィッシャーの多大な技があるからこその野心と豊かな人間性発露(それはキュートさにつながる)を併せ持つ歌唱の様に触れながら、こと歌の技量だけに限っても、フィッシャーはダイアン・リーヴス(1999年4月28日、2001年4月24日、2008年9月22日、2010年3月23日、2011年11月15日、2017年5月29日)よりも上なんじゃないか、ぼくはそんなことも思った。アワワワ。かような彼女たちがアルバムを作っていないというのは、あまりに謎すぎる。
▶︎過去の、リサ・フィッシャー/グラン・バトン
http://43142.diarynote.jp/201603230835051084/
▶過去の、カサンドラ・ウィルソン
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/augustlive.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/september1999live.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-2.htm
http://43142.diarynote.jp/200409070203440000/
http://43142.diarynote.jp/200808121357410000/
http://43142.diarynote.jp/201006181521416566/
http://43142.diarynote.jp/201105101010399933/
http://43142.diarynote.jp/201306060609052151/
http://43142.diarynote.jp/201503211741478728/
▶過去の、ザ・ローリング・ストーンズ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-3.htm
▶過去の、スティング
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-10.htm
▶︎過去の、ダイアン・リーヴス
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-4.htm
http://43142.diarynote.jp/200809240100515549/
http://43142.diarynote.jp/201003261236189984/
http://43142.diarynote.jp/201111210320292366/
http://43142.diarynote.jp/201705301638029304/
その後は、ジャパン・タクシーに乗って(やはり、その車種にあたるとうれしい。http://43142.diarynote.jp/201803301412566401/ の最後のほう、参照。運転手さんが、オリンピックまでに東京のタクシーの3分の1はジャパン・タクシーになる計画だと教えてくれた)渋谷・UNDER DEER LOUNGEに回る。トランペッターの黒田 卓也(2012年2月18日、2012年9月13日、2013年2月15日、2014年5月25日、2015年1月30日、2015年2月15日、2016年9月17日、2016年12月16日、2017年7月12日、2018年2月21日)が仕切るゆる〜りセッションで、なんと入場無料!
近くはじまるミーシャ(2016年9月17日)のツアーに加わる黒田ら在NYの奏者たちと東京のに担い手たちが、いろいろと重なる。進行役は黒田が務め、わきあいあいと入れ替わり。そして、ソウルやジャズのスタンダードを演奏して行く。客は若い人が多かったが、こういう担い手の交流の様に触れられることはとても有意義だし、その人なりのジャズとつながる音楽の魅力を発見できるんじゃないだろうか。また、大学1年生と紹介されたセッション参加者もいて、これは前途ある演奏者にとっても刺激的な場であるに違いない。
会場にいたのは、キーボードの大林 武司(2014年5月25日、2015年9月5日、2016年2月16日、2016年9月4日、2016年12月16日)、パーカッションの小川慶太(2014年8月3日、2016年1月19日、2017年4月18日、2017年12月11日)、パンデイロの南条レオ(2016年10月22日、2016年11月30日)、ドラムの石若駿(2014年9月26日、2016年6月27日、2016年7月21日、2016年9月4日、2017年6月21日、2017年7月12日)、ヴォーカルのHanah Spring(2011年4月22日、2017年3月29)、他。ミーシャの楽旅参加組かアフリカ系のエレクトリック・ベーシストやテナー・サックス奏者が入った場合もあり。
▶過去の、黒田卓也
http://43142.diarynote.jp/201202200901013744/
http://43142.diarynote.jp/201209191239346073/
http://43142.diarynote.jp/201302181044151204/
http://43142.diarynote.jp/201405271755563079/
http://43142.diarynote.jp/201501310942048841/
http://43142.diarynote.jp/201502170939564537/
http://43142.diarynote.jp/201609201835285184/
http://43142.diarynote.jp/201612181010384754/
http://43142.diarynote.jp/201707130853185809/
http://43142.diarynote.jp/201802221538438234/
▶過去の大林武司
http://43142.diarynote.jp/?day=20140525
http://43142.diarynote.jp/201509211331298145/
http://43142.diarynote.jp/?day=20160216
http://43142.diarynote.jp/201609201052518160/
http://43142.diarynote.jp/201612181010384754/
http://43142.diarynote.jp/201802221538438234/
▶︎過去の、ミーシャ
http://43142.diarynote.jp/201609201835285184/
▶過去の、小川慶太
http://43142.diarynote.jp/201408061110256933/
http://43142.diarynote.jp/?day=20160119
http://43142.diarynote.jp/201704200801169451/
http://43142.diarynote.jp/201712121324481276/
▶︎過去の、南条レオ
http://43142.diarynote.jp/?day=20161022 ジョー・バターン
http://43142.diarynote.jp/201612030915436915/
▶︎過去の、石若駿
http://43142.diarynote.jp/201409291402101328/
http://43142.diarynote.jp/201607221000152412/
http://43142.diarynote.jp/201606281737237220/
http://43142.diarynote.jp/201609201052518160/
http://43142.diarynote.jp/?day=20170621
http://43142.diarynote.jp/201707130853185809/
▶︎過去の、Hanah Spring
http://43142.diarynote.jp/201104270527324850/
http://43142.diarynote.jp/201704031056083140/
<今日の、笑顔>
実は、2017年1月10日 http://43142.diarynote.jp/201701121236499333/ の欄外に書いてあるパーティとは、上のものと同様の黒田卓也が中心となってのものだった。なんか、かなりクローズドな催しのような気がして、アーティスト名を出すのをさけたのだが、今回は黒田自身がツィッターで広く伝えたよう。しかし、黒田の豪放磊落なフランクさあってこそのお楽しみセッション会とも言えようか。彼が演奏に加わった場合は少し音がピリっとするような気もし、セッションゆえにそのソロからは彼のクリフォード・ブラウン好きも自然にこぼれ出る。夜の現場、もっと盛り上がれ〜! 夜遊び、ばんざ〜い。
追記;ヴェテランR&B歌手のヴェティ・ラヴェット(2007年10月9日)の2018年新作『Things Have Changed』(Verve )も堂々のボブ・ディラン曲集だ。プロデューサーは、なんとスティーヴ・ジョーダン(2005年11月13日、2006年11月20日)2006年12月22日、2010年10月26日)。その流れで、キース・リチャーズ(2003年3月15日)も2曲にギター参加している。
▶︎過去のヴェティ・ラヴェット
http://43142.diarynote.jp/200710131957390000/
▶スティーヴ・ジョーダン
http://43142.diarynote.jp/200511130413390000/
http://43142.diarynote.jp/200611221236140000/
http://43142.diarynote.jp/?day=20061222
http://43142.diarynote.jp/201010301012548114/
▶過去の、ザ・ローリング・ストーンズ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-3.htm
な〜んて、他人ごとのように書いているのは、ぼくがオズボーン(1962年、ケンタッキー州生まれ)のことをそんなに聞いてきていないからだ。なんか、大陸的(それは大味とかガサツという印象につながる)な白人ロック・ヴォーカルという印象を最初にもってしまい。。。
そんな彼女の新作はディラン曲を取り上げた『Songs of Bob Dylan』(Womanly Hips Music)で、丸の内・コットンクラブのファースト・ショウはその新作の内容に基づくもの(セカンド・ショウはオリジナル曲を歌う内容のよう)。曲によっては生ギターやタンバリンを手にしながら歌う当人に、ピアノやキーボードやコーラスを担当するキース・コットンがつく。そのキース・コットンは近年のオズボーンのアルバムに演奏だけでなく、制作やエンジニアリングでも関わっている人物だ。
まず驚いたのは、彼女が、ぼくが思っていたよりも綺麗で、性格良さそうと思えたこと。彼女とつながるきつい顔つき(?)を持つダイアナ・クラール(1999年5月21日)もイリアーヌ・イリアス(2006年6月28日、2015年2月8日、2016年1月7日、2017年6月20日)も実際はいい人たちだし、ぼくは白人系女性の顔の性格読み取り能力がずれているのかもしれない。
ともあれ、そんな二人によるパフォーマンスに接し、味よく、少なくても今の彼女は地に足をつけた滋味も持つシンガーであると知る。ちょいハスキー目の歌声は実直でもあり、癖のあるディラン曲(初期から21世紀に入ってからの曲まで、いろいろ取り上げる)を生理的に澄んだ歌い方ともにニュートラルな大地へと彼女はちゃんと解き放っていた。コットンの指さばきは少しワン・パターンにも思え(でも、ちゃんとロック感覚を持つ演奏だったと思う)、それは少し曲解釈の幅を狭めていたか。だが、満足感は大。レコードよりも、ライヴの方がいいと思う。
ショウが終わり、彼女のサイン会にCD購入者がずらりと並んでいた。それから面白かったのは、ライヴのボーナス・トラックと言って、確か3曲もアルバム未収録ディラン・カヴァーも披露したこと。そんなオズボーンさん、一番好きなディランのアルバムは1989年作『オー・マーシィ』であると言っていた。
▶過去の、チャカ・カーン
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-10.htm
http://43142.diarynote.jp/200806121525370000/
http://43142.diarynote.jp/201201131546344144/
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▶過去の、ブーツィ・コリンズ
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▶過去の、ミシェル・ンデゲオチェロ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-6.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-11.htm
http://43142.diarynote.jp/200805090836380000/
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http://43142.diarynote.jp/201407151135353688/
http://43142.diarynote.jp/201701191854055570/
▶︎過去の、シェリル・クロウ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/octber1999live.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-10.htm
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▶︎過去のフィオナ・アップル
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▶︎過去の、ポーラ・コール
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▶︎過去の、ファンク・ブラザーズ
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▶︎過去の、映画「永遠のモータウン」
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-12.htm
▶︎過去の、ダイアナ・クラール
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live2.htm 5月21日
▶過去の、イリアーヌ・イリアス
http://43142.diarynote.jp/200607041956350000/
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南青山・ブルーノート東京に移動。アフリカ系女性歌手のリサ・フィッシャー(2016年3月21日)を見る。その実演は、ギターのJ.C.メイヨールと縦/電気ベース両刀のエイダン・キャロルとドラムのティエリー・アルピノからなるグラン・バトンと名付けられたバンドを伴ってのもの。それは、前回の来日公演とまったく同じ顔ぶれだ。で、ぼくは前回公演を見てカサンドラ・ウィルソン(1999年8月27日、1999年9月2日、2001年2月12日、2004年9月7日、2008年8月11日、2010年6月13日、2011年5月5日、2013年5月31日、2015年3月19日)を比較に出したりもしたわけだが、その技ありの“俯瞰”技量は変わらぬものの、より多彩な表情を出すようになり、またフィッシャー本人の歌がさらに多弁になっていた。いやー、前回来日公演の項で持ち上げまくっていますが、彼女とその仲間たちは凄いことになっている。メイヨールのエフェクト使いは前回より控えめになりいい感じの隙間は増大、それもまた表現総体の深みを生んでいたと思う。
ストーンズ(2003年3月15日)の「ワイルド・ホーシズ」やザ・ポリスの「メッセージ・イン・ア・ボトル」らロック曲からスタンダードの「フィーヴァー」まで、曲本来の立ち位置を別の位相にワープさせんとするサウンドのもと、自在に肉声が載せられる。実は今回、フラメンコ調(フランス人のメイヨールもそれ風でヴォーカルをとった)や中近東(メイヨールはブズーキを手にした)の方まで行く曲をやったのにはびっくり。でも、唐突な感じはなく、いろんな音楽様式がジャズを含む米国黒人音楽という輪のなかに吸い込まれて行くような感覚を得た。それ、ロックが一番伸び盛りの時代、民族音楽要素やニューオーリンズ・セカンド・ラインをハード・ロックという目のなかに消化したレッド・ツッペリンのありようみたいと、ぼくは酔った頭でふと思ったりもした。
リヴァーブのかかり方の異なるマイク2本使いのフィッシャーの多大な技があるからこその野心と豊かな人間性発露(それはキュートさにつながる)を併せ持つ歌唱の様に触れながら、こと歌の技量だけに限っても、フィッシャーはダイアン・リーヴス(1999年4月28日、2001年4月24日、2008年9月22日、2010年3月23日、2011年11月15日、2017年5月29日)よりも上なんじゃないか、ぼくはそんなことも思った。アワワワ。かような彼女たちがアルバムを作っていないというのは、あまりに謎すぎる。
▶︎過去の、リサ・フィッシャー/グラン・バトン
http://43142.diarynote.jp/201603230835051084/
▶過去の、カサンドラ・ウィルソン
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/augustlive.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/september1999live.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-2.htm
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http://43142.diarynote.jp/201006181521416566/
http://43142.diarynote.jp/201105101010399933/
http://43142.diarynote.jp/201306060609052151/
http://43142.diarynote.jp/201503211741478728/
▶過去の、ザ・ローリング・ストーンズ
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▶過去の、スティング
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▶︎過去の、ダイアン・リーヴス
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-4.htm
http://43142.diarynote.jp/200809240100515549/
http://43142.diarynote.jp/201003261236189984/
http://43142.diarynote.jp/201111210320292366/
http://43142.diarynote.jp/201705301638029304/
その後は、ジャパン・タクシーに乗って(やはり、その車種にあたるとうれしい。http://43142.diarynote.jp/201803301412566401/ の最後のほう、参照。運転手さんが、オリンピックまでに東京のタクシーの3分の1はジャパン・タクシーになる計画だと教えてくれた)渋谷・UNDER DEER LOUNGEに回る。トランペッターの黒田 卓也(2012年2月18日、2012年9月13日、2013年2月15日、2014年5月25日、2015年1月30日、2015年2月15日、2016年9月17日、2016年12月16日、2017年7月12日、2018年2月21日)が仕切るゆる〜りセッションで、なんと入場無料!
近くはじまるミーシャ(2016年9月17日)のツアーに加わる黒田ら在NYの奏者たちと東京のに担い手たちが、いろいろと重なる。進行役は黒田が務め、わきあいあいと入れ替わり。そして、ソウルやジャズのスタンダードを演奏して行く。客は若い人が多かったが、こういう担い手の交流の様に触れられることはとても有意義だし、その人なりのジャズとつながる音楽の魅力を発見できるんじゃないだろうか。また、大学1年生と紹介されたセッション参加者もいて、これは前途ある演奏者にとっても刺激的な場であるに違いない。
会場にいたのは、キーボードの大林 武司(2014年5月25日、2015年9月5日、2016年2月16日、2016年9月4日、2016年12月16日)、パーカッションの小川慶太(2014年8月3日、2016年1月19日、2017年4月18日、2017年12月11日)、パンデイロの南条レオ(2016年10月22日、2016年11月30日)、ドラムの石若駿(2014年9月26日、2016年6月27日、2016年7月21日、2016年9月4日、2017年6月21日、2017年7月12日)、ヴォーカルのHanah Spring(2011年4月22日、2017年3月29)、他。ミーシャの楽旅参加組かアフリカ系のエレクトリック・ベーシストやテナー・サックス奏者が入った場合もあり。
▶過去の、黒田卓也
http://43142.diarynote.jp/201202200901013744/
http://43142.diarynote.jp/201209191239346073/
http://43142.diarynote.jp/201302181044151204/
http://43142.diarynote.jp/201405271755563079/
http://43142.diarynote.jp/201501310942048841/
http://43142.diarynote.jp/201502170939564537/
http://43142.diarynote.jp/201609201835285184/
http://43142.diarynote.jp/201612181010384754/
http://43142.diarynote.jp/201707130853185809/
http://43142.diarynote.jp/201802221538438234/
▶過去の大林武司
http://43142.diarynote.jp/?day=20140525
http://43142.diarynote.jp/201509211331298145/
http://43142.diarynote.jp/?day=20160216
http://43142.diarynote.jp/201609201052518160/
http://43142.diarynote.jp/201612181010384754/
http://43142.diarynote.jp/201802221538438234/
▶︎過去の、ミーシャ
http://43142.diarynote.jp/201609201835285184/
▶過去の、小川慶太
http://43142.diarynote.jp/201408061110256933/
http://43142.diarynote.jp/?day=20160119
http://43142.diarynote.jp/201704200801169451/
http://43142.diarynote.jp/201712121324481276/
▶︎過去の、南条レオ
http://43142.diarynote.jp/?day=20161022 ジョー・バターン
http://43142.diarynote.jp/201612030915436915/
▶︎過去の、石若駿
http://43142.diarynote.jp/201409291402101328/
http://43142.diarynote.jp/201607221000152412/
http://43142.diarynote.jp/201606281737237220/
http://43142.diarynote.jp/201609201052518160/
http://43142.diarynote.jp/?day=20170621
http://43142.diarynote.jp/201707130853185809/
▶︎過去の、Hanah Spring
http://43142.diarynote.jp/201104270527324850/
http://43142.diarynote.jp/201704031056083140/
<今日の、笑顔>
実は、2017年1月10日 http://43142.diarynote.jp/201701121236499333/ の欄外に書いてあるパーティとは、上のものと同様の黒田卓也が中心となってのものだった。なんか、かなりクローズドな催しのような気がして、アーティスト名を出すのをさけたのだが、今回は黒田自身がツィッターで広く伝えたよう。しかし、黒田の豪放磊落なフランクさあってこそのお楽しみセッション会とも言えようか。彼が演奏に加わった場合は少し音がピリっとするような気もし、セッションゆえにそのソロからは彼のクリフォード・ブラウン好きも自然にこぼれ出る。夜の現場、もっと盛り上がれ〜! 夜遊び、ばんざ〜い。
追記;ヴェテランR&B歌手のヴェティ・ラヴェット(2007年10月9日)の2018年新作『Things Have Changed』(Verve )も堂々のボブ・ディラン曲集だ。プロデューサーは、なんとスティーヴ・ジョーダン(2005年11月13日、2006年11月20日)2006年12月22日、2010年10月26日)。その流れで、キース・リチャーズ(2003年3月15日)も2曲にギター参加している。
▶︎過去のヴェティ・ラヴェット
http://43142.diarynote.jp/200710131957390000/
▶スティーヴ・ジョーダン
http://43142.diarynote.jp/200511130413390000/
http://43142.diarynote.jp/200611221236140000/
http://43142.diarynote.jp/?day=20061222
http://43142.diarynote.jp/201010301012548114/
▶過去の、ザ・ローリング・ストーンズ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-3.htm
村上“ポンタ”秀一 「音楽境地」(壱)
2018年4月6日 音楽 不世出のセッション・ドラマー(2006年1月21日)の歩みを、ざくっとくくる大型公演。<デビュー45周年 神ドラマー 村上“ポンタ”秀一ライブスペシャル>という副題がつく。中野・サンプラザホール。←駅前再開発のため、取り壊されるという話があったが、どうやらそれは東京オリンピック後のよう。ともあれ、7年ぶりの中野行きであり、サンプラザ行きだ。話はとぶが、中野駅のホームに立ち食いそばの店が出ていて、懐かしいなと思う。あまりJRに乗らないからなのかもしれないが、合理化で減ってきているのではないか。昔はけっこう東横線のホームや駅舎にもあったような。田園そばという屋号だったっけ? それほど蕎麦好きでなく他人事のように眺めていたので、この記載はあまり自信がない。そういえば、ソールド・アウトと言われていたが、会場前にダフ屋が出ていた。
18時半開始、アンコールが終わったときは22時を回っていた公演は、休憩をはさみ2部構成にて持たれる。ゆかりの人がいろいろ出た。それぞれ、二つのショウは3パートに分けて進められる。ちなみにアンコール曲は、彼のリーダー・バンドのポンタ・ボックスのビル・エヴァンス曲/美的感覚を下敷きにおいたような初期(たぶん)曲で、そのトリオ演奏で村上はブラシをしっとりと使った。
1部は、現役の才人を前に出してのもの。順に、ギターの渡辺香津美(2004年12月15日、2010年9月1日、2010年9月5日 、2010年11月20日、2012年3月20日、2016年6月4日、2016年9月4日、2017年9月2日)、ギターの高中正義(2012年2月3日)、ギターとヴォーカルの角松敏生(インスト2曲、ヴォーカル曲1曲を披露)。そして、2部は 彼が太い過去交友を持った故人にトリビュートするものが3つ披露される。順に、ピアノ/キーボードの松岡直也、ギターの大村憲司、ピアノ/キーボードの深町純。大村憲司の項には、Char (2002年3月12日、2008年4月20日、2008年6月12日、2008年10月5日、2009年7月25日、2017年7月31日)がフロント・マンとして入った。
御大を囲むサポートの面々は、ピアノやキーボードの国府弘子や森村 献や大坪稔明や小島良喜(2000年11月16日、2004年7月27日、2015年10月25日)、ギターの和田アキラ、電気ベースの岡沢 章(1999年8月29日、2011年1月31日)やグレッグ・リー(2012年10月25日)、打楽器の三沢またろう や斉藤ノヴ(2010年3月4日 )、アルト・サックスとキーボードの本間将人(2013年5月23日)、ホーン音担当のトランペットのAtsukiと吉澤達彦、サックスのJuny-aと橋本和也、トロンボーンのTocchi。彼らはパートにより効率よく回る。渡辺以外の全パートをになったヴェテランの岡沢彰の演奏には何気に感心した。
主役も助演者も、お客さんも、みんなうれしそうだった。
この晩はフュージョン傾向ものに沿った内容で、11月1日には同じ会場で、歌モノ伴奏にフォーカスした同様の出し物をやるという。この日の模様は、BS放送、ハイレゾ発信、映像作品リリースなど、様々なかたちで世に送り出されるそう。
▶︎過去の、村上“ポンタ”秀一
http://43142.diarynote.jp/200601271857530000/
▶︎過去の、高中正義
http://43142.diarynote.jp/201202091202153702/
▶過去の、渡辺香津美
http://43142.diarynote.jp/200412212102130000/
http://43142.diarynote.jp/201009030955539620/
http://43142.diarynote.jp/201009171511588216/
http://43142.diarynote.jp/?day=20101120
http://43142.diarynote.jp/201203260803216950/
http://43142.diarynote.jp/201606121224129353/
http://43142.diarynote.jp/201609201052518160/
http://43142.diarynote.jp/201709101059289712/
▶︎過去の、岡沢章
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/augustlive.htm ケイコ・リー
http://43142.diarynote.jp/201102091716363238/
▶︎過去の、グレッグ・リー
http://43142.diarynote.jp/201210271736085367/
▶︎過去の、斉藤ノヴ
http://43142.diarynote.jp/201003061216504028/
▶過去の、小島良喜
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-11.htm
http://43142.diarynote.jp/200407271618520000/
http://43142.diarynote.jp/201510290731105395/
▶︎過去の、本間将人
http://43142.diarynote.jp/201305280922334226/
▶︎過去の、チャー
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-3.htm マイク・クラーク・バンド
http://43142.diarynote.jp/200804220006510000/
http://43142.diarynote.jp/200806180850060000/
http://43142.diarynote.jp/200810061857413394/
http://43142.diarynote.jp/?day=20090725
http://43142.diarynote.jp/201708081443281390/
<今日の、訃報>
実は長丁場の公演を見て、一番驚いたというか、なんじゃこりゃケラケラとなったのは、渡辺、リー、村上の3人によるMOBO Ⅲのパートのなかでの一コマ。中盤からアヴァンギャルド傾向に流れた「Σ」をやっていた際、赤襦袢を身にまとった女性が出てきてビミョーな感じで踊り出し、途中からセシル・テイラー流儀とも言えなくもない、フリーフォーム(滅茶苦茶ともいう)・ピアノ演奏を達者に繰り広げた。誰かと思えば、国府弘子。出演者の中ではステージ登場率の高かった彼女だが、3日前に村上から言われて衣装を揃えたと彼女はMCで言っていた。来年還暦を迎えるはずだが、その太平楽な吹っ切れ所作は笑かす。さすが、ぼくと血液型と誕生日が同じだと、変なところで頷いた。
なんと、セシル・テイラーが4月5日に亡くなったという報が飛び込んできた。1929 年生まれで、89歳。結構、長生きしましたね。ぼくが彼のことを見たのは、1987年とか、そのへん。一度だけ。ある音楽専門学校で講演/演奏をするという(お金、積んだのかなあ?)ので、そこに紛れ込んだ。そしたら、ドレッド頭で痩身で、なんか思いっきし態度の軽い御大はひらりひらりと踊れど、ピアノに触れることはなかった。えっ〜。でも、なぜか、しっかりフリー・ジャズ・ピアノの権化の精神に触れたような気になった。
18時半開始、アンコールが終わったときは22時を回っていた公演は、休憩をはさみ2部構成にて持たれる。ゆかりの人がいろいろ出た。それぞれ、二つのショウは3パートに分けて進められる。ちなみにアンコール曲は、彼のリーダー・バンドのポンタ・ボックスのビル・エヴァンス曲/美的感覚を下敷きにおいたような初期(たぶん)曲で、そのトリオ演奏で村上はブラシをしっとりと使った。
1部は、現役の才人を前に出してのもの。順に、ギターの渡辺香津美(2004年12月15日、2010年9月1日、2010年9月5日 、2010年11月20日、2012年3月20日、2016年6月4日、2016年9月4日、2017年9月2日)、ギターの高中正義(2012年2月3日)、ギターとヴォーカルの角松敏生(インスト2曲、ヴォーカル曲1曲を披露)。そして、2部は 彼が太い過去交友を持った故人にトリビュートするものが3つ披露される。順に、ピアノ/キーボードの松岡直也、ギターの大村憲司、ピアノ/キーボードの深町純。大村憲司の項には、Char (2002年3月12日、2008年4月20日、2008年6月12日、2008年10月5日、2009年7月25日、2017年7月31日)がフロント・マンとして入った。
御大を囲むサポートの面々は、ピアノやキーボードの国府弘子や森村 献や大坪稔明や小島良喜(2000年11月16日、2004年7月27日、2015年10月25日)、ギターの和田アキラ、電気ベースの岡沢 章(1999年8月29日、2011年1月31日)やグレッグ・リー(2012年10月25日)、打楽器の三沢またろう や斉藤ノヴ(2010年3月4日 )、アルト・サックスとキーボードの本間将人(2013年5月23日)、ホーン音担当のトランペットのAtsukiと吉澤達彦、サックスのJuny-aと橋本和也、トロンボーンのTocchi。彼らはパートにより効率よく回る。渡辺以外の全パートをになったヴェテランの岡沢彰の演奏には何気に感心した。
主役も助演者も、お客さんも、みんなうれしそうだった。
この晩はフュージョン傾向ものに沿った内容で、11月1日には同じ会場で、歌モノ伴奏にフォーカスした同様の出し物をやるという。この日の模様は、BS放送、ハイレゾ発信、映像作品リリースなど、様々なかたちで世に送り出されるそう。
▶︎過去の、村上“ポンタ”秀一
http://43142.diarynote.jp/200601271857530000/
▶︎過去の、高中正義
http://43142.diarynote.jp/201202091202153702/
▶過去の、渡辺香津美
http://43142.diarynote.jp/200412212102130000/
http://43142.diarynote.jp/201009030955539620/
http://43142.diarynote.jp/201009171511588216/
http://43142.diarynote.jp/?day=20101120
http://43142.diarynote.jp/201203260803216950/
http://43142.diarynote.jp/201606121224129353/
http://43142.diarynote.jp/201609201052518160/
http://43142.diarynote.jp/201709101059289712/
▶︎過去の、岡沢章
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/augustlive.htm ケイコ・リー
http://43142.diarynote.jp/201102091716363238/
▶︎過去の、グレッグ・リー
http://43142.diarynote.jp/201210271736085367/
▶︎過去の、斉藤ノヴ
http://43142.diarynote.jp/201003061216504028/
▶過去の、小島良喜
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-11.htm
http://43142.diarynote.jp/200407271618520000/
http://43142.diarynote.jp/201510290731105395/
▶︎過去の、本間将人
http://43142.diarynote.jp/201305280922334226/
▶︎過去の、チャー
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-3.htm マイク・クラーク・バンド
http://43142.diarynote.jp/200804220006510000/
http://43142.diarynote.jp/200806180850060000/
http://43142.diarynote.jp/200810061857413394/
http://43142.diarynote.jp/?day=20090725
http://43142.diarynote.jp/201708081443281390/
<今日の、訃報>
実は長丁場の公演を見て、一番驚いたというか、なんじゃこりゃケラケラとなったのは、渡辺、リー、村上の3人によるMOBO Ⅲのパートのなかでの一コマ。中盤からアヴァンギャルド傾向に流れた「Σ」をやっていた際、赤襦袢を身にまとった女性が出てきてビミョーな感じで踊り出し、途中からセシル・テイラー流儀とも言えなくもない、フリーフォーム(滅茶苦茶ともいう)・ピアノ演奏を達者に繰り広げた。誰かと思えば、国府弘子。出演者の中ではステージ登場率の高かった彼女だが、3日前に村上から言われて衣装を揃えたと彼女はMCで言っていた。来年還暦を迎えるはずだが、その太平楽な吹っ切れ所作は笑かす。さすが、ぼくと血液型と誕生日が同じだと、変なところで頷いた。
なんと、セシル・テイラーが4月5日に亡くなったという報が飛び込んできた。1929 年生まれで、89歳。結構、長生きしましたね。ぼくが彼のことを見たのは、1987年とか、そのへん。一度だけ。ある音楽専門学校で講演/演奏をするという(お金、積んだのかなあ?)ので、そこに紛れ込んだ。そしたら、ドレッド頭で痩身で、なんか思いっきし態度の軽い御大はひらりひらりと踊れど、ピアノに触れることはなかった。えっ〜。でも、なぜか、しっかりフリー・ジャズ・ピアノの権化の精神に触れたような気になった。
Torios 2018
2018年4月7日 音楽 こだわりインディ・レーベルのソングXジャズが企画、同レーベルに関わる4つのトリオが出る帯公演(各出演者は、入れ替えによる)を続けて見る。14時から21時すぎまで、延々見るのは大変かなあと危惧したら、それぞれ創意と緊張と個性があり、しんどさは感じず。めでたし。4組はそれぞれ、75分ほどのショウを繰り広げた。会場は、渋谷・ラトリエby apc。そこは、ヴァイオリン他フランスの弦楽器を輸入している会社が持つサロンのよう。通常はお酒のサーヴはしていないはずだが、お酒を売っていたのは大マル。ピアノは“Shigeru Kawai”のコンパクト型モデルが持ち込まれており、調律は各ショウごとになされていたようだ。
+Shin-ichiro Mochizuki Trio 『Another Vision』
ピアノの望月慎一郎、テナー・サックスの橋爪 亮督 、コントラバスの落合 康介による。欧州ジャズ的な、機微を漂わせん。3者が精緻に噛み合い、一筋縄でいかない散文調の文様を描くような音を送り出す。ベースレスの変則編成を取っていることに表れるように、従来の米国型ジャズのひな壇から離れて、アートな心象音楽を浮かび上がらせたいという意思は横溢。ソングXジャズ発の2枚のアルバムからの曲を演奏したようだが、自作曲とともにECMと関係が近かった故ケニー・ウィーラーの曲も演奏していた。望月はジャズにやられつつ、エンジニアにも憧れ工学部に進み、今は長野県に住み技術開発者とジャズ演奏家の二足のわらじを履いているようだ。
+Jun Furuya the otherside trio 『Southbound』
ピアノの古谷 淳 、コントラバスの:千北 裕輔 、ドラムの服部 正嗣 (2010年5月13日 、2012年3月21日)による。リーダーは高校時代から米国留学し、グリーンカードを取得するなどしたものの、今は甲府を拠点にしているよう。普段はテナー・サックスの西口明宏(2016年7月21日)も入ったカルテットで活動しているようだが、この日は趣旨に倣いトリオの編成を取ったとか。というのはともかく、頭のピアノの2、3音のポーンという響きだけで、ぼくは持っていかれた。うわ、この響きはなんなの。思わず古谷のピアノ演奏音にはエフェクトがかけられているのかとも思ったが、巧みなペダル使いと弾き方で印象的な響きを獲得しているみたいだ。そのピアノ音からすると耽美的なものを送り出すのは、まずは順当。だが、実は端々から黒人ジャズへの彼なりの共感〜それは不埒さとも重なるし、ビル・エヴァンス的とも言えるのか? ぼくは何気にエヴァンスのソロは黒さを孕むと感じている〜も出していて、最後は少しグルーヴィなピアノの弾き方をするブルースも披露。リズム・セクションは曲によっては一部手拍子をしたりコーラスを取ったりとトリオ音に変化をつけたりもし、それも大あり。いい、現代ジャズを送り出していると思った。
▶︎服部 正嗣
http://43142.diarynote.jp/201005141220301577/
http://43142.diarynote.jp/201203260805006088/
+Shinya Fukumori Trio『For 2 Akis』
ドラムの福盛 進也 (2018年1月7日 )、仏人テナー・サックスのマテュー・ボルデナーヴ 、独人ピアニストのウォルター・ラングによる、ミュンヘンに拠点を置くトリオ。福盛は高校時代から米国に留学し、複数の音大を出たりした後に、ECMのジャズ表現にひかれてドイツに移住。そして、見事に自身のトリオで同社との契約を勝ち取った人物だ(ソングXジャズは日本のマネージメントを担当する)。そのECM盤『For 2 Akis』リリースをフォロウする日本ツアーを彼らはやっていて、この日がその最終日となる。さすがに、彼らのショウが一番客の入りが良かった。福盛のブラシやマレットも用いる(二つあった、長めのドラム・ソロはともにブラシで行う)ドラミングは伸縮自在。独自のモードを持つボルデナーヴとラングの重なり音に自在に反応するドラミングの様は羽が生えたようとも書きたくなるか。実は福盛は昭和フォークも好きな人で、日本の楽曲もイマジネイティヴにアレンジすることで他の欧州/ECM系ジャズにない、エキゾな歌心を獲得しているのは要点。欧州と日本、それぞれの侘び寂びの交差点からインプロヴィゼーショナルな余白を浮かび上がらせるトリオとも言いたくなる。実は、東洋的な心証も理解できるということで、この二人の欧州人とトリオを組むことに、福盛はしたのだそう。この日は、「荒城の月」、遠藤賢司の「カレーライス」、「満月の夕」などの日本曲を披露した。
▶︎過去の、福盛 進也
http://43142.diarynote.jp/201801081118162617/
+Tamaya Honda ICTUS Trio 『ICTUS』
ドラムの本田 珠也(2000年5月9日、2002年9月22日、2003年6月10日、2004年10月13日、2007年12月4日、2011年5月5日、2012年7月16日、2013年7月27日、2015年5月20日、2018年1月19日)、コントラバスの須川 崇志(2010年3月14日、2011年7月25日、2016年6月27日、2017年6月21日、2018年1月19日)、ピアノの佐藤 浩一 (2014年10月22日、2016年7月11日、2017年10月27日、2018年1月7日)による。この3人が重なった『ICTUS』はずばり菊地雅章(1999年11月3日、2002年9月22日、2003年6月10日、2004年11月3日、2012年6月24日、2012年6月25日、2012年10月26日)へのオマージュ、日本ジャズ・マン中もっともワールドクラスな力量を持った菊地(彼はECM契約日本人第一号アーティスト。二番目が福盛となる)に代表されるリアル・ジャズ・ピアノ表現への熱い思いが根底にある。もう情と技と研ぎ澄まされた発想がうねり、とぐろを巻き、ときに湧き上がり、聞く者にあまりに不条理な快感をこれでもかと投げ出す。素材は菊地も取り上げたポール・ブレイ(1999年6月1日)と近かったころのカーラ・ブレイ(1999年4月13日、2000年3月25日)曲や佐藤のオリジナル、そしてスタンダードも1曲。アンコールは、菊地雅章が娘に書いた、「リトル・アビィ」……。
▶過去の、本田珠也
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-5.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-9.htm 菊地雅章
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-6.htm 菊地雅章
http://43142.diarynote.jp/200410162306570000/
http://43142.diarynote.jp/200712151621260000/
http://43142.diarynote.jp/201105101010399933/
http://43142.diarynote.jp/201207180824136323/
http://43142.diarynote.jp/201307291053021427/
http://43142.diarynote.jp/201505211022511238/
http://43142.diarynote.jp/201801200930278094/
▶︎過去の、須川崇志
http://43142.diarynote.jp/201003191715113498/
http://43142.diarynote.jp/201107310727152406/
http://43142.diarynote.jp/?day=20160627
http://43142.diarynote.jp/201706220952582448/
http://43142.diarynote.jp/201801200930278094/
▶︎過去の、佐藤浩一
http://43142.diarynote.jp/201410251055118180/
http://43142.diarynote.jp/201607121045394372/
http://43142.diarynote.jp/201711020707155260/
http://43142.diarynote.jp/201801081118162617/
▶過去の、菊地雅章
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/movember1999live.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-9.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-6.htm
http://43142.diarynote.jp/?day=20041103
http://43142.diarynote.jp/201207031322126509/
http://43142.diarynote.jp/201207031323242844/
http://43142.diarynote.jp/201210271744294415/
http://43142.diarynote.jp/201507091044561526/ インタヴュー
http://43142.diarynote.jp/?day=20160611 遺作について
▶過去の、ポール・ブレイ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/livejune.htm
▶過去の、カーラ・ブレイ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live1.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-3.htm
<今日の、裏のイヴェント>
ちょうど四谷では、村井康司の「現代ジャズのレッスン」(アルテス・パブリッシング)刊行を受けてのトーク・イヴェントが行われていたはず。2000年に河出書房新社から出たものに、追加の章とビル・フリーゼル(2000年7月21日、2006年5月14日、2009年5月8日、2011年1月30日、2017年1月12日、2017年1月13日、2017年6月19日)とダニー・マッキャスリン(2012年12月17日、2013年12月17日、2017年2月2日、2017年6月7日 )のインタヴューをつけた体裁をとる。モダン・ジャズ/ハード・パップが完成し、どんどん広がりを見せる年となった1959年を起点に置いた書。59年以降のジャズの動きを豊穣かつダイナミックに書き記したオリジナルを読んでおらず、今回ぼくはちらちらとページをめくっているが、タイム・ラグはほぼない。たとえば、<1959年を聴く[2]、ジョン・コルトレーンとオーネット・コールマン>という章。移動感覚に溢れている「ジャイアント・ステップス」がそんなにコード・チェンジの多い曲だとは知らなかった。そこらあたりのそうなんでうかあ的シャープな言及は、さすがジャズ研に入っていて演奏をしていた人と思わずにはいられない。そこらへん、一発でコードが拾えるものが多いロック・バンドを組んでいたぼくとは違いますね。とはいえ、きっちりジャズを通っていながら、ジャズ至上主義〜一辺倒にはならず、索引にはキャロル・キング、ザ・マザース、リオ・ノセンテリ、マーヴィン・ゲイといった非ジャズの担い手の名前がいろいろと入っている。なるほど、彼はジャズという即興を伴うスリルと深み満点の表現を通して、幅広く同時代音楽を見続けているのダと思わずにはいられない。また、お酒大好き人間の太っ腹さやフランクさやおっというひらめきが効いているとも指摘できるはずだ。
▶過去の、ビル・フリゼール
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-7.htm
http://43142.diarynote.jp/200605160543260000/
http://43142.diarynote.jp/200905101005501321/
http://43142.diarynote.jp/201102091715522875/
http://43142.diarynote.jp/201701131141476377/
http://43142.diarynote.jp/201701141241544133/
http://43142.diarynote.jp/201706190940184750/
▶︎過去の、ダニー・マッキャスリン
http://43142.diarynote.jp/201212190844487864/
http://43142.diarynote.jp/201312181034409673/
http://43142.diarynote.jp/201702081152242280/
http://43142.diarynote.jp/201706081034584863/
+Shin-ichiro Mochizuki Trio 『Another Vision』
ピアノの望月慎一郎、テナー・サックスの橋爪 亮督 、コントラバスの落合 康介による。欧州ジャズ的な、機微を漂わせん。3者が精緻に噛み合い、一筋縄でいかない散文調の文様を描くような音を送り出す。ベースレスの変則編成を取っていることに表れるように、従来の米国型ジャズのひな壇から離れて、アートな心象音楽を浮かび上がらせたいという意思は横溢。ソングXジャズ発の2枚のアルバムからの曲を演奏したようだが、自作曲とともにECMと関係が近かった故ケニー・ウィーラーの曲も演奏していた。望月はジャズにやられつつ、エンジニアにも憧れ工学部に進み、今は長野県に住み技術開発者とジャズ演奏家の二足のわらじを履いているようだ。
+Jun Furuya the otherside trio 『Southbound』
ピアノの古谷 淳 、コントラバスの:千北 裕輔 、ドラムの服部 正嗣 (2010年5月13日 、2012年3月21日)による。リーダーは高校時代から米国留学し、グリーンカードを取得するなどしたものの、今は甲府を拠点にしているよう。普段はテナー・サックスの西口明宏(2016年7月21日)も入ったカルテットで活動しているようだが、この日は趣旨に倣いトリオの編成を取ったとか。というのはともかく、頭のピアノの2、3音のポーンという響きだけで、ぼくは持っていかれた。うわ、この響きはなんなの。思わず古谷のピアノ演奏音にはエフェクトがかけられているのかとも思ったが、巧みなペダル使いと弾き方で印象的な響きを獲得しているみたいだ。そのピアノ音からすると耽美的なものを送り出すのは、まずは順当。だが、実は端々から黒人ジャズへの彼なりの共感〜それは不埒さとも重なるし、ビル・エヴァンス的とも言えるのか? ぼくは何気にエヴァンスのソロは黒さを孕むと感じている〜も出していて、最後は少しグルーヴィなピアノの弾き方をするブルースも披露。リズム・セクションは曲によっては一部手拍子をしたりコーラスを取ったりとトリオ音に変化をつけたりもし、それも大あり。いい、現代ジャズを送り出していると思った。
▶︎服部 正嗣
http://43142.diarynote.jp/201005141220301577/
http://43142.diarynote.jp/201203260805006088/
+Shinya Fukumori Trio『For 2 Akis』
ドラムの福盛 進也 (2018年1月7日 )、仏人テナー・サックスのマテュー・ボルデナーヴ 、独人ピアニストのウォルター・ラングによる、ミュンヘンに拠点を置くトリオ。福盛は高校時代から米国に留学し、複数の音大を出たりした後に、ECMのジャズ表現にひかれてドイツに移住。そして、見事に自身のトリオで同社との契約を勝ち取った人物だ(ソングXジャズは日本のマネージメントを担当する)。そのECM盤『For 2 Akis』リリースをフォロウする日本ツアーを彼らはやっていて、この日がその最終日となる。さすがに、彼らのショウが一番客の入りが良かった。福盛のブラシやマレットも用いる(二つあった、長めのドラム・ソロはともにブラシで行う)ドラミングは伸縮自在。独自のモードを持つボルデナーヴとラングの重なり音に自在に反応するドラミングの様は羽が生えたようとも書きたくなるか。実は福盛は昭和フォークも好きな人で、日本の楽曲もイマジネイティヴにアレンジすることで他の欧州/ECM系ジャズにない、エキゾな歌心を獲得しているのは要点。欧州と日本、それぞれの侘び寂びの交差点からインプロヴィゼーショナルな余白を浮かび上がらせるトリオとも言いたくなる。実は、東洋的な心証も理解できるということで、この二人の欧州人とトリオを組むことに、福盛はしたのだそう。この日は、「荒城の月」、遠藤賢司の「カレーライス」、「満月の夕」などの日本曲を披露した。
▶︎過去の、福盛 進也
http://43142.diarynote.jp/201801081118162617/
+Tamaya Honda ICTUS Trio 『ICTUS』
ドラムの本田 珠也(2000年5月9日、2002年9月22日、2003年6月10日、2004年10月13日、2007年12月4日、2011年5月5日、2012年7月16日、2013年7月27日、2015年5月20日、2018年1月19日)、コントラバスの須川 崇志(2010年3月14日、2011年7月25日、2016年6月27日、2017年6月21日、2018年1月19日)、ピアノの佐藤 浩一 (2014年10月22日、2016年7月11日、2017年10月27日、2018年1月7日)による。この3人が重なった『ICTUS』はずばり菊地雅章(1999年11月3日、2002年9月22日、2003年6月10日、2004年11月3日、2012年6月24日、2012年6月25日、2012年10月26日)へのオマージュ、日本ジャズ・マン中もっともワールドクラスな力量を持った菊地(彼はECM契約日本人第一号アーティスト。二番目が福盛となる)に代表されるリアル・ジャズ・ピアノ表現への熱い思いが根底にある。もう情と技と研ぎ澄まされた発想がうねり、とぐろを巻き、ときに湧き上がり、聞く者にあまりに不条理な快感をこれでもかと投げ出す。素材は菊地も取り上げたポール・ブレイ(1999年6月1日)と近かったころのカーラ・ブレイ(1999年4月13日、2000年3月25日)曲や佐藤のオリジナル、そしてスタンダードも1曲。アンコールは、菊地雅章が娘に書いた、「リトル・アビィ」……。
▶過去の、本田珠也
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-5.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-9.htm 菊地雅章
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-6.htm 菊地雅章
http://43142.diarynote.jp/200410162306570000/
http://43142.diarynote.jp/200712151621260000/
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▶︎過去の、須川崇志
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▶︎過去の、佐藤浩一
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▶過去の、菊地雅章
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▶過去の、ポール・ブレイ
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▶過去の、カーラ・ブレイ
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<今日の、裏のイヴェント>
ちょうど四谷では、村井康司の「現代ジャズのレッスン」(アルテス・パブリッシング)刊行を受けてのトーク・イヴェントが行われていたはず。2000年に河出書房新社から出たものに、追加の章とビル・フリーゼル(2000年7月21日、2006年5月14日、2009年5月8日、2011年1月30日、2017年1月12日、2017年1月13日、2017年6月19日)とダニー・マッキャスリン(2012年12月17日、2013年12月17日、2017年2月2日、2017年6月7日 )のインタヴューをつけた体裁をとる。モダン・ジャズ/ハード・パップが完成し、どんどん広がりを見せる年となった1959年を起点に置いた書。59年以降のジャズの動きを豊穣かつダイナミックに書き記したオリジナルを読んでおらず、今回ぼくはちらちらとページをめくっているが、タイム・ラグはほぼない。たとえば、<1959年を聴く[2]、ジョン・コルトレーンとオーネット・コールマン>という章。移動感覚に溢れている「ジャイアント・ステップス」がそんなにコード・チェンジの多い曲だとは知らなかった。そこらあたりのそうなんでうかあ的シャープな言及は、さすがジャズ研に入っていて演奏をしていた人と思わずにはいられない。そこらへん、一発でコードが拾えるものが多いロック・バンドを組んでいたぼくとは違いますね。とはいえ、きっちりジャズを通っていながら、ジャズ至上主義〜一辺倒にはならず、索引にはキャロル・キング、ザ・マザース、リオ・ノセンテリ、マーヴィン・ゲイといった非ジャズの担い手の名前がいろいろと入っている。なるほど、彼はジャズという即興を伴うスリルと深み満点の表現を通して、幅広く同時代音楽を見続けているのダと思わずにはいられない。また、お酒大好き人間の太っ腹さやフランクさやおっというひらめきが効いているとも指摘できるはずだ。
▶過去の、ビル・フリゼール
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-7.htm
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▶︎過去の、ダニー・マッキャスリン
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http://43142.diarynote.jp/201706081034584863/
四谷3丁目・茶会記。マリンバの山田あずさ(2013年5月19日、2014年6月13日、2014年6月15日、2014年10月19日、2014年11月21日、2015年4月17日、2015年5月2日、2015年5月6日、2015年5月22日、2015年5月28日、2015年6月15日、2015年9月13日、2015年11月11日、2016年5月22日、2016年6月13日、2016年9月7日、2017年1月17日、2017年4月27日、2017年9月17日)、アルト・サックスの林栄一(2004年10月10日。2005年12月20日。2009年7月19日、2011年6月23日、2016年9月27日)、パーカッションの相川瞳(2016年6月13日 )というトリオの21時からのセカンド・ショウを見た。もともと林と山田のデュオでやっていた単位に、近年は相川が加わるようになり、おじいちゃんは二人のムスメたちに囲まれるという構図を持つようになった。いや、その切れ味ある演奏と異なりもともと穏やかな人だったのかもしれないが、林はより好好爺然。彼の次のライヴは女性のピアニストとアコーディオン奏者とのもののよう。
屈指のメロディ・メイカーでもある林栄一の曲を主にやったみたい。素直なメロディアス美曲も書くというイメージのある林だが、ここではけっこう複雑な、仕掛けのある曲を長めに、3者間でお互いのミュージシャンシップを称えあうような感じで音を重ねていく。しかし、御大のアルト・サックスはよく鳴っている。ときにあっち側の窓もコンコンと叩きつつ、確固たる力量を示す。けっこう、リードをかえていたような。
今回、マリンバは生理的に窮屈な音がなる楽器だなと、改めて感じた。ぼぼん、ぬぼーと鈍重。その音はプリミティヴであるとも思わされよう。いやブラインドで聞いたら、音程のしっかりした民族音楽の楽器かと思ってしまうかもと感じた。両手2本マレット持ちで全曲こなした山田は右手のほうを鍵の端をリム・ショットのように叩いて音を出すようなこともし、また伴奏に回るとき反復フレイズを凝った感じで出したりして、現代音楽ともつながるエスニック性は強調された。まあ、ガタイの大きさともども、酔狂な楽器ではありますね。最終曲は山田あずさのリーダー・バンドのnouonの人気曲「アヴェレイジ」。なんか、林栄一がテーマ音を吹いて行くそれは面白かった。
▶過去の、山田あずさ
http://43142.diarynote.jp/201305260923241736/ 渋さ知らズ
http://43142.diarynote.jp/201406160956273046/ WUJA BIN BIN
http://43142.diarynote.jp/201406161000365031/ 蝉丸
http://43142.diarynote.jp/201407261220126653/ ダモ鈴木
http://43142.diarynote.jp/201410251052527799/ Down’s Workshop
http://43142.diarynote.jp/201411221353274586/ アトラス
http://43142.diarynote.jp/201504181000432127/ nouon
http://43142.diarynote.jp/201505071132034325/ w.パール・アレキサンダー
http://43142.diarynote.jp/201505240923518276/ MoMo
http://43142.diarynote.jp/201505310957076398/ タクシー・サウダージ
http://43142.diarynote.jp/201506161247423392/ 渋さ知らズ
http://43142.diarynote.jp/201509231111454665/ ヒュー・ロイド
http://43142.diarynote.jp/201510141817129055/ nouon
http://43142.diarynote.jp/201511120722274234/ タクシー・サウダージ
http://43142.diarynote.jp/201603151140427186/ nouon
http://43142.diarynote.jp/201605240833401202/ w.パール・アレキサンダー
http://43142.diarynote.jp/?day=20160613 QUOLOFUNE
http://43142.diarynote.jp/201609201648546159/ WUJA BIN BIN
http://43142.diarynote.jp/?day=20170117 TNT
http://43142.diarynote.jp/201704280745098662/ BLOW UP
http://43142.diarynote.jp/201705081232023349/ w.パール・アレキサンダー
http://43142.diarynote.jp/201708240028435013/ nouon
http://43142.diarynote.jp/201709180648097389/ 松本治Musica Immaginaria
2017年9月17日
▶︎過去の、林栄一
http://43142.diarynote.jp/?day=20041010
http://43142.diarynote.jp/200512231956580000/
http://43142.diarynote.jp/200907221011377741/
http://43142.diarynote.jp/201107020946473690/
http://43142.diarynote.jp/201610100849458472/
▶︎過去の、相川瞳
http://43142.diarynote.jp/201606141745496924/
<今日の、転向者>
大学生と同年代、二人のガラケー・ユーザーが、なぜか同時にスマートフォンに代えましたとの報告あり。後者はインスタやる必然性にかられて、とのこと。なんでも、これまではどうしてもあげたいものは第三者を介してあげていたのだそう。学友からは変わり者と思われているに違いない前者はパッドも必要によっては使っていたはずだが、<スマホに慣れなくてわたわたしております…m(_ _)m ガラケーがよかったので悲しいです>だそう。ふふふ。“外でネットを引く趣味がない&外に出てまでPCメールに追いかけられたくない&我慢がきかないぼくは歩きスマホを絶対にするので危うきに近寄らない方が吉”という理由で、ぼくはもうフォーマがなくなるので代えてくださいとドコモに泣きつかれるまで、古い人間でいようと思う。そういえば、このまえ久しぶりに会った、お父さんがぼくより一つ下という女の子に、「良かったぁ、まだガラケー使っていて」と言われたな。おう、なるたけ、安心させてやるゾ。
屈指のメロディ・メイカーでもある林栄一の曲を主にやったみたい。素直なメロディアス美曲も書くというイメージのある林だが、ここではけっこう複雑な、仕掛けのある曲を長めに、3者間でお互いのミュージシャンシップを称えあうような感じで音を重ねていく。しかし、御大のアルト・サックスはよく鳴っている。ときにあっち側の窓もコンコンと叩きつつ、確固たる力量を示す。けっこう、リードをかえていたような。
今回、マリンバは生理的に窮屈な音がなる楽器だなと、改めて感じた。ぼぼん、ぬぼーと鈍重。その音はプリミティヴであるとも思わされよう。いやブラインドで聞いたら、音程のしっかりした民族音楽の楽器かと思ってしまうかもと感じた。両手2本マレット持ちで全曲こなした山田は右手のほうを鍵の端をリム・ショットのように叩いて音を出すようなこともし、また伴奏に回るとき反復フレイズを凝った感じで出したりして、現代音楽ともつながるエスニック性は強調された。まあ、ガタイの大きさともども、酔狂な楽器ではありますね。最終曲は山田あずさのリーダー・バンドのnouonの人気曲「アヴェレイジ」。なんか、林栄一がテーマ音を吹いて行くそれは面白かった。
▶過去の、山田あずさ
http://43142.diarynote.jp/201305260923241736/ 渋さ知らズ
http://43142.diarynote.jp/201406160956273046/ WUJA BIN BIN
http://43142.diarynote.jp/201406161000365031/ 蝉丸
http://43142.diarynote.jp/201407261220126653/ ダモ鈴木
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http://43142.diarynote.jp/201411221353274586/ アトラス
http://43142.diarynote.jp/201504181000432127/ nouon
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http://43142.diarynote.jp/201511120722274234/ タクシー・サウダージ
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http://43142.diarynote.jp/?day=20160613 QUOLOFUNE
http://43142.diarynote.jp/201609201648546159/ WUJA BIN BIN
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http://43142.diarynote.jp/201709180648097389/ 松本治Musica Immaginaria
2017年9月17日
▶︎過去の、林栄一
http://43142.diarynote.jp/?day=20041010
http://43142.diarynote.jp/200512231956580000/
http://43142.diarynote.jp/200907221011377741/
http://43142.diarynote.jp/201107020946473690/
http://43142.diarynote.jp/201610100849458472/
▶︎過去の、相川瞳
http://43142.diarynote.jp/201606141745496924/
<今日の、転向者>
大学生と同年代、二人のガラケー・ユーザーが、なぜか同時にスマートフォンに代えましたとの報告あり。後者はインスタやる必然性にかられて、とのこと。なんでも、これまではどうしてもあげたいものは第三者を介してあげていたのだそう。学友からは変わり者と思われているに違いない前者はパッドも必要によっては使っていたはずだが、<スマホに慣れなくてわたわたしております…m(_ _)m ガラケーがよかったので悲しいです>だそう。ふふふ。“外でネットを引く趣味がない&外に出てまでPCメールに追いかけられたくない&我慢がきかないぼくは歩きスマホを絶対にするので危うきに近寄らない方が吉”という理由で、ぼくはもうフォーマがなくなるので代えてくださいとドコモに泣きつかれるまで、古い人間でいようと思う。そういえば、このまえ久しぶりに会った、お父さんがぼくより一つ下という女の子に、「良かったぁ、まだガラケー使っていて」と言われたな。おう、なるたけ、安心させてやるゾ。
サウンズ・オブ・ブラックネス。レイラ・ハサウェイ
2018年4月10日 音楽 すでに50年近い歴史を持つ、ミネソタ州セイントポールのカレッジで結成(その後、双子都市のミネアポリスに本拠を置く)のゴスペル・クワイアー表現を基に置く大型&総花系黒人コーラス・グループであるサウンズ・オブ・ブラックを見る。彼ら(今と構成員はけっこう異なると思われる)はジャム&ルイスのプロデュースで1991年にパースペクティヴ/A&Mから初アルバムを出して、日本でも知られる存在となった。アフリカン・アメリカン文化史をも胸を張ってくくらんとする面々は、プリンス(2002年11月19日)の『バットマン』(1989年)、ジャネット・ジャクソンの『ジャネット(1993年)、スティーヴィー・ワンダー(2005年11月3日、2010年8月8日、2012年3月5日)の『カンヴァセーション・ピース』(1995年)らに入ってもいる。
サウンズ・オブ・ブラックネスの結成時からシンガーたちをまとめる音楽ディレクター/キーボードのゲイリー・ハインズ はいまだ健在なのか。演奏陣は彼を助けるビリー・スティール(主キーボード)に加え、ラリー・シムズ(トランペット)、 ホアン・ナヴァロ (トロンボーン)、ヨハネ・トナ (ベース)、ラリー・ロビンソン(ドラム)、 ダリル・ボードルー(パーカッション)という面々。そして、ステージ前面に立つシンガーは今回9人。キャリー・ハリントン 、パティー・レイシー、ジェームシア・ベネット、アシュリー・コモドア、アーティシャ・ナイト、レオナルド・ジョーンズ、メリッサ・ケネディ、ジェフリー・ジョーンズ、ラリー・シムズ という面々で、リードは基本3人の女性がとる。うち男性は二人で、アンコール曲で彼らは中央に位置した。六本木・ビルボードライブ東京。
確かな音楽的大志と娯楽性が溶け合う。演奏隊はたしかだが、ソロの類は一切取らず、様々な重なり方を見せるコーラス隊をきっちりサポート。セカンド・キーボード奏者を務めていたゲイリー・ハインズは一部はステージ中央に出てきて、シンガーたちを指揮する。同郷のプリンスの「パープル・レイン」はアカペラで披露。また、スライ&ザ・ファミリー・ストーン・メドレーもやる。楽しく、堪能。また、来ていただきたい。
▶過去の、プリンス
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-11.htm
▶過去の、スティーヴィー・ワンダー
http://43142.diarynote.jp/200511130015240000/
http://43142.diarynote.jp/201008261618276388/
http://43142.diarynote.jp/201203062006429595/
続いて、南青山・ブルーノート東京でレイラ・ハサウェイ(1999年7月14日、2002年5月13日、2003年8月19日、2004年5月10日、2008年5月13日、2010年7月13日、2012年1月5日、2013年1月25日、2016年12月12日)を見る。
バンドは、キーボードのリネット・ウィリアムス(2016年12月12日)、ベースのエリック・スミス(2016年12月12日)、ドラムのタバリウス・ジョンソン、バックグラウンド・ヴォーカルのデニス・クラーク(2016年12月12日)、DJ のDJスパークという面々。キーボード奏者とともにDJも女性。そのDJスパークは早めにステージに出て来て、音を流すが、かけたのはハービー・ハンコック/ヘッドハンターズの「ウォーターメロン・マン」、ザ・ジャクソン5「ABC」、スティーヴィ・ワンダーの「サー・デューク」といった著名曲のさわりで、彼女◯△□(楽曲をやっている人の名前)は好きぃ?と煽り、かけた曲の著名リフレイン唱和を客に促す。あはは、こういうDJもありなのね。
ハサウェイは昨年、クリス・デイヴ(2009年4月13日、2009年12月19日 、2010年12月16日、2012年9月21日、2013年9月28日、2015年8月18日、2016年1月25日、2016年10月11日)の2018年作やテラス・マーティン(2016年6月2日、2016年9月3日、2017年9月26日)の2016年作にヴォーカリスト参加していたティファニー・ゴウチェの制作でレクトロ・ソウル調の味付けも持つ『HONESTY』を自分のレーベルから出しているが、プリセット音を堂々流しそのノリを貫く曲もあり。また、エレクトエリック・ピアノ音色キーボードとのデュオ的な行き方を出すものもある一方、2曲ほどはギターの音も聞こえたので、その際もプリセット音を使っていた。本編では控えめなDJクイックはときにスクラッチ音を入れる場合もあり。それから、親ダニーのライヴ曲メドレーもあり。ニコっとならないはずがない。レイラさん、なんか思うまま自由だなーと今回思えたか。それから終盤でTOKU(2000年2月25日、2001年9月6日、2004年3月10日、2006年2月16日、2008年8月19日、2011年3月16日、2012年6月19日、2013年9月22日、 2014年2月5日、2015年3月19日、2015年3月28日、2016年3月1日、2016年12月12日)が出てきて、スキャットとフリューゲルホーンで加わった。
▶過去の、レイラ・ハサウェイ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/julylive.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-5.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-8.htm マーカス・ミラー
http://43142.diarynote.jp/200405101355540000/
http://43142.diarynote.jp/200805181145040000/
http://43142.diarynote.jp/201007141512402845/
http://43142.diarynote.jp/201201131544153279/
http://43142.diarynote.jp/201301270742196778/
http://43142.diarynote.jp/201612171246253699/
▶︎過去の、リネット・ウィリアムス
http://43142.diarynote.jp/201612171246253699/
▶︎過去の、エリック・スミス
http://43142.diarynote.jp/201612171246253699/
▶︎デニス・クラーク(2016年12月12日)
http://43142.diarynote.jp/201612171246253699/
▶過去の、クリス・デイヴ
http://43142.diarynote.jp/200904150840164356/
http://43142.diarynote.jp/201001051625155901/
http://43142.diarynote.jp/201012171104366095/
http://43142.diarynote.jp/?day=20120921
http://43142.diarynote.jp/?day=20130928
http://43142.diarynote.jp/201601260728484520/
http://43142.diarynote.jp/201610141747514263/
▶過去の、︎テラス・マーティン
http://43142.diarynote.jp/201606121215168031/
http://43142.diarynote.jp/201609201032322395/
http://43142.diarynote.jp/201709271304386855/
▶過去の、TOKU
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-2.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-9.htm ロニー・プラキシコ
http://43142.diarynote.jp/200403101442170000/
http://43142.diarynote.jp/200602171950040000/
http://43142.diarynote.jp/?day=20080819
http://43142.diarynote.jp/201103171354125352/
http://43142.diarynote.jp/201206210944302024/
http://43142.diarynote.jp/?day=20130922
http://43142.diarynote.jp/201503211741478728/
http://43142.diarynote.jp/?day=20150328
http://43142.diarynote.jp/?day=20160301
http://43142.diarynote.jp/201612171246253699/
<今日の、願かけ>
ヴァヒド・ハリルホジッチが、サッカーの日本代表チームの監督を解任された。2ヶ月前というのは、直前すぎる。あのチーム状況だとクビになっても仕方はないが、協会ほんとグズ。使えねえ。
ぼくは日本と世界のサッカー強豪国との差異が一番大きいのは、指導者の力量や哲学ではないかと思っている。今、海外でそれなりに活躍している選手はいるけど、いま指導者では藤田俊哉ぐらいか。そりゃ、アマチュアのカテゴリーではもっといるだろうけど。というわけで、個人的には外国人監督推しである。こと今年のJ1を見ても、横浜、鳥栖、清水、セレッソら外国人監督のチームのほうが試合運びは面白いとぼくは思う。話はズレるが、そうでありつつ、浦和で好き勝手やったペトロヴィッチが指揮をするがゆえ札幌には興味が持てない。元々はペトさん、コンテンポラリーな戦術を持つ人であったはずだが、その人間性かな〜?。また。定評あるクルビのガンバ大阪は、一体どーしゃちゃったんだろ? 定評がなかったら、とっくに彼は更迭だろう。ガンバの応援者たちにとっては悪夢だった、セホーン/ロペスは5試合で切られた。一方、2016年の東京での采配でダメ烙印を押されたはずの城福が広島に入り、めちゃ調子いいのはどうしたことか。やっぱり、波や変な勝敗のなりゆきの綾がある。2015〜16年プレミア優勝のレスターがそうであったように。←だからこそ、番狂わせがおこる確率が高めのサッカーという球技はおもしろい。
残された時間を考えたら、日本人選手に精通する日本人を監督にするしかしょうがないわけだが、後任が西野であるというのはよくわからん。彼はハリルホジッチのクビを決める側にいたわけだが、そんなに代表監督やりたかったのか? まずまずの柏やかなりな成績だったガンバ大阪を率いたときは結果を出しているが、その後の神戸や名古屋を監督した際の体たらくを見ると、実績は見事に泡となり、すでに過去の人になっているとしか思えない。コーチ人事も、昔のつながりを持ってくると報道されている。彼、新たになんもインプットしていないんじゃないの?
西野を語るばあいブラジルをグループ・リーグで破った五輪チーム監督を務めたときの栄光が出されるが、それはもう四半世紀も前の話。第一あれは完全なマグレであったし、実は監督と選手の関係は乖離していたとも伝えられる。トホホ。と、これだけ毒はいているんだから、西野のチームがロシアでなんとか予選リーグで1勝1敗1分を得てほしい。……マーフィーの法則が厳然とあることを祈る。6月下旬に土下座しながら、よろんでいることを願う。
追記;西野の監督就任記者会見は覇気ゼロで、まったく要領を得なかったと悪い意味で評判だ。でも、監督になるのを望んだのではなく、適切ななり手がいなくて就任したということも言われている。すると、サッカー協会会長の田嶋の意向の尻拭いで監督につくはめになったということなのだろうか。田嶋の首の切り方が悪くて、すんごいお金を違約金として払うという話もあるな。現役からは遠ざかり監督勘がないということで、コーチ人事は現代表コーチの手倉森とオリンピック代表監督の森保とした。だったら、サポート役に留まり、森保にすっきり監督をゆだねちゃえばいいのに。手倉森は選手選考の部分をはじめ(五輪監督時代にGKコーチの推挙かも知れぬが、柏の中村をサブにしていたこととか)、いまいちと思う。
サウンズ・オブ・ブラックネスの結成時からシンガーたちをまとめる音楽ディレクター/キーボードのゲイリー・ハインズ はいまだ健在なのか。演奏陣は彼を助けるビリー・スティール(主キーボード)に加え、ラリー・シムズ(トランペット)、 ホアン・ナヴァロ (トロンボーン)、ヨハネ・トナ (ベース)、ラリー・ロビンソン(ドラム)、 ダリル・ボードルー(パーカッション)という面々。そして、ステージ前面に立つシンガーは今回9人。キャリー・ハリントン 、パティー・レイシー、ジェームシア・ベネット、アシュリー・コモドア、アーティシャ・ナイト、レオナルド・ジョーンズ、メリッサ・ケネディ、ジェフリー・ジョーンズ、ラリー・シムズ という面々で、リードは基本3人の女性がとる。うち男性は二人で、アンコール曲で彼らは中央に位置した。六本木・ビルボードライブ東京。
確かな音楽的大志と娯楽性が溶け合う。演奏隊はたしかだが、ソロの類は一切取らず、様々な重なり方を見せるコーラス隊をきっちりサポート。セカンド・キーボード奏者を務めていたゲイリー・ハインズは一部はステージ中央に出てきて、シンガーたちを指揮する。同郷のプリンスの「パープル・レイン」はアカペラで披露。また、スライ&ザ・ファミリー・ストーン・メドレーもやる。楽しく、堪能。また、来ていただきたい。
▶過去の、プリンス
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-11.htm
▶過去の、スティーヴィー・ワンダー
http://43142.diarynote.jp/200511130015240000/
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続いて、南青山・ブルーノート東京でレイラ・ハサウェイ(1999年7月14日、2002年5月13日、2003年8月19日、2004年5月10日、2008年5月13日、2010年7月13日、2012年1月5日、2013年1月25日、2016年12月12日)を見る。
バンドは、キーボードのリネット・ウィリアムス(2016年12月12日)、ベースのエリック・スミス(2016年12月12日)、ドラムのタバリウス・ジョンソン、バックグラウンド・ヴォーカルのデニス・クラーク(2016年12月12日)、DJ のDJスパークという面々。キーボード奏者とともにDJも女性。そのDJスパークは早めにステージに出て来て、音を流すが、かけたのはハービー・ハンコック/ヘッドハンターズの「ウォーターメロン・マン」、ザ・ジャクソン5「ABC」、スティーヴィ・ワンダーの「サー・デューク」といった著名曲のさわりで、彼女◯△□(楽曲をやっている人の名前)は好きぃ?と煽り、かけた曲の著名リフレイン唱和を客に促す。あはは、こういうDJもありなのね。
ハサウェイは昨年、クリス・デイヴ(2009年4月13日、2009年12月19日 、2010年12月16日、2012年9月21日、2013年9月28日、2015年8月18日、2016年1月25日、2016年10月11日)の2018年作やテラス・マーティン(2016年6月2日、2016年9月3日、2017年9月26日)の2016年作にヴォーカリスト参加していたティファニー・ゴウチェの制作でレクトロ・ソウル調の味付けも持つ『HONESTY』を自分のレーベルから出しているが、プリセット音を堂々流しそのノリを貫く曲もあり。また、エレクトエリック・ピアノ音色キーボードとのデュオ的な行き方を出すものもある一方、2曲ほどはギターの音も聞こえたので、その際もプリセット音を使っていた。本編では控えめなDJクイックはときにスクラッチ音を入れる場合もあり。それから、親ダニーのライヴ曲メドレーもあり。ニコっとならないはずがない。レイラさん、なんか思うまま自由だなーと今回思えたか。それから終盤でTOKU(2000年2月25日、2001年9月6日、2004年3月10日、2006年2月16日、2008年8月19日、2011年3月16日、2012年6月19日、2013年9月22日、 2014年2月5日、2015年3月19日、2015年3月28日、2016年3月1日、2016年12月12日)が出てきて、スキャットとフリューゲルホーンで加わった。
▶過去の、レイラ・ハサウェイ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/julylive.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-5.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-8.htm マーカス・ミラー
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http://43142.diarynote.jp/201612171246253699/
▶︎過去の、リネット・ウィリアムス
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▶︎過去の、エリック・スミス
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▶︎デニス・クラーク(2016年12月12日)
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▶過去の、クリス・デイヴ
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http://43142.diarynote.jp/?day=20120921
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▶過去の、︎テラス・マーティン
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http://43142.diarynote.jp/201709271304386855/
▶過去の、TOKU
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-2.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-9.htm ロニー・プラキシコ
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<今日の、願かけ>
ヴァヒド・ハリルホジッチが、サッカーの日本代表チームの監督を解任された。2ヶ月前というのは、直前すぎる。あのチーム状況だとクビになっても仕方はないが、協会ほんとグズ。使えねえ。
ぼくは日本と世界のサッカー強豪国との差異が一番大きいのは、指導者の力量や哲学ではないかと思っている。今、海外でそれなりに活躍している選手はいるけど、いま指導者では藤田俊哉ぐらいか。そりゃ、アマチュアのカテゴリーではもっといるだろうけど。というわけで、個人的には外国人監督推しである。こと今年のJ1を見ても、横浜、鳥栖、清水、セレッソら外国人監督のチームのほうが試合運びは面白いとぼくは思う。話はズレるが、そうでありつつ、浦和で好き勝手やったペトロヴィッチが指揮をするがゆえ札幌には興味が持てない。元々はペトさん、コンテンポラリーな戦術を持つ人であったはずだが、その人間性かな〜?。また。定評あるクルビのガンバ大阪は、一体どーしゃちゃったんだろ? 定評がなかったら、とっくに彼は更迭だろう。ガンバの応援者たちにとっては悪夢だった、セホーン/ロペスは5試合で切られた。一方、2016年の東京での采配でダメ烙印を押されたはずの城福が広島に入り、めちゃ調子いいのはどうしたことか。やっぱり、波や変な勝敗のなりゆきの綾がある。2015〜16年プレミア優勝のレスターがそうであったように。←だからこそ、番狂わせがおこる確率が高めのサッカーという球技はおもしろい。
残された時間を考えたら、日本人選手に精通する日本人を監督にするしかしょうがないわけだが、後任が西野であるというのはよくわからん。彼はハリルホジッチのクビを決める側にいたわけだが、そんなに代表監督やりたかったのか? まずまずの柏やかなりな成績だったガンバ大阪を率いたときは結果を出しているが、その後の神戸や名古屋を監督した際の体たらくを見ると、実績は見事に泡となり、すでに過去の人になっているとしか思えない。コーチ人事も、昔のつながりを持ってくると報道されている。彼、新たになんもインプットしていないんじゃないの?
西野を語るばあいブラジルをグループ・リーグで破った五輪チーム監督を務めたときの栄光が出されるが、それはもう四半世紀も前の話。第一あれは完全なマグレであったし、実は監督と選手の関係は乖離していたとも伝えられる。トホホ。と、これだけ毒はいているんだから、西野のチームがロシアでなんとか予選リーグで1勝1敗1分を得てほしい。……マーフィーの法則が厳然とあることを祈る。6月下旬に土下座しながら、よろんでいることを願う。
追記;西野の監督就任記者会見は覇気ゼロで、まったく要領を得なかったと悪い意味で評判だ。でも、監督になるのを望んだのではなく、適切ななり手がいなくて就任したということも言われている。すると、サッカー協会会長の田嶋の意向の尻拭いで監督につくはめになったということなのだろうか。田嶋の首の切り方が悪くて、すんごいお金を違約金として払うという話もあるな。現役からは遠ざかり監督勘がないということで、コーチ人事は現代表コーチの手倉森とオリンピック代表監督の森保とした。だったら、サポート役に留まり、森保にすっきり監督をゆだねちゃえばいいのに。手倉森は選手選考の部分をはじめ(五輪監督時代にGKコーチの推挙かも知れぬが、柏の中村をサブにしていたこととか)、いまいちと思う。
ザ・ブラン・ニュー・ヘヴィーズ。祐生カオル with ORIBASTONE
2018年4月11日 音楽 南青山・ブルーノート東京で、30年を超える積み重ねを持つザ・ブラン・ニュー・ヘヴィーズ(1999年8月2日、2010年2月22日、2013年9月18日、2014年10月23日、2017年2月9日)を見る。リード・シンガーは前回につづき、スリーン・フレミング(2015年7月9日、2017年2月9日)。2菅を擁する8人編成のそれは、1年強前の来日公演とまったく同じ顔ぶれだ。キーボード奏者のマット・スティールや女性パーカッショニストのリリー・ゴンザレス(歌もいける)もザ・ブラン・ニュー・ヘヴィーズのサポートの常連さんですね。
というわけで、大きな変化は望めないだろうし、まさか日本在住なはずのザ・ブラン・ニュー・ヘヴィーズ黄金期シンガーのエンディア・ダヴェンポート(2010年2月22日、2015年8月18日、2017年3月29日)がひょいっとステージに上がる可能性も低そうであるし、「ユー・アー・ザ・ユニヴァース」他の高揚感を持つキラー・チューン群の朽ちぬ輝きを屈託なく浴びることができたらOKと思い会場に出向いた。
そしたら、記憶にあるなか、一番ジャジー・ソウルなパフォーマンスを見せたかもしれない。各人のソロもばんばん披露されたし、一発ものインストも2曲披露。とはいえ、歌ものバンドという骨格を崩さなかったのは、フレミングの強固な喉と楽曲の良さゆえだろう。まあソロも複数取ったテナー・サックスとトランペットの二人のセクション音はなかなかいける。スライ・ストーン(2008年8月31日、2008年9月2日、2010年1月20日)もE.W.&F. (2006年1月19日、2012年5月17 日)もマイケル・ジャクソンの菅音も器用にいろいろ出て来て、うけるぅ〜。ドラムのルーク・ハリスのソロはスティーヴ・ガッド(2004年1月27日、2010年12月1日、2012年11月26日、2013年9月3日、2004年1月27日、2010年12月1日、2012年11月26日、2013年9月3日、2016年2月19日、2016年12月6日、2017年6月12日)が大好きなことを出していてなるほど〜。そうした指針は少し荒いという感想も抱かせるが、飽きさせることはなかった。これは3日間の中の最初のセット、後日のものはまた異なる様相を出すのだろうか。
しかし、二人のオリジナル・メンバーであるバーソロミューとレヴィは見かけがそんなに変わらないなあ。めでたし、めでたし。
▶過去の、ザ・ブラン・ニュー・ヘヴィーズ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/augustlive.htm
http://43142.diarynote.jp/201002280939559070/
http://43142.diarynote.jp/201309201841355632/
http://43142.diarynote.jp/201410251056112035/
http://43142.diarynote.jp/201702100924466798/
▶︎過去の、スリーン・フレミング
http://43142.diarynote.jp/201507110856518338/
http://43142.diarynote.jp/201702100924466798/
▶過去の、エンディア・ダヴェンポート
http://43142.diarynote.jp/201002280939559070/
http://43142.diarynote.jp/?day=20150818
http://43142.diarynote.jp/201704031056083140/
▶過去の、スライ・ストーン
http://43142.diarynote.jp/200809011923060000/
http://43142.diarynote.jp/200809071428140000/
http://43142.diarynote.jp/201001211346277187/
http://43142.diarynote.jp/201505201630381899/ 映画
▶過去の、E.W.&.F.
http://43142.diarynote.jp/200601271855390000/
http://43142.diarynote.jp/201205301252113538/
▶過去の、スティーヴ・ガッド
http://43142.diarynote.jp/200402051855170000/
http://43142.diarynote.jp/201012051903113851/
http://43142.diarynote.jp/201212101904379741/
http://43142.diarynote.jp/201312171510083393/
http://43142.diarynote.jp/201410220711345595/
http://43142.diarynote.jp/?day=20160219
http://43142.diarynote.jp/201612091513593556/
http://43142.diarynote.jp/201706130913351348/
その後は、青山・プラッサオンゼに回る。シンガー/ピアニストの祐生カオル(2017年6月15日)の『ライヴ・アット・プラッサオンゼ 2017〜トリビュート・トゥ・イヴァン・リンス』(配給は、ラッツパック)のリリースを祝うライヴのセカンド・セットを見る。1時間を大きく超える長さで、会場はフル・ハウスなり。CDは昨年9月28日にここで、オノセイゲン(2000年3月12日、2009年1月17日、2011年8月4日、2012年6月7日、2013年1月30日、2014年4月20日、2014年7月28日、2014年9月23日、2014年10月8日、2014年10月11日、2015年4月17日、2015年9月13日、2015年9月24日、2015年10月9日、2016年3月14日、2016年5月22日、2016年7月26日、2017年5月7日、2017年8月23日)の手によりレコーディングされた。
サポート陣は、そのライヴ盤と同じ、ORIBASTONEと名乗る面々。ギターの小畑和彦(2016年7月25日)、エレクトリック・ベースの織原良次(2016年7月16日)、ドラムの石川智(2012年11月10日、2016年7月25日)という顔ぶれなり。かなり、ファミリアな感じでもある。石川智はきっちりレギュラー・グリップで演奏。右は金属(シンバル)、左は皮(スネア)を叩くという役割をまっとうさせるには、マッチドでないほうが良いという哲学を持っているという。
アルバム・タイトルの副題にあるように、イヴァン・リンス(2002年5月1日、2009年3月17日、2010年3月9日、2012年4月12日、2016年8月28日)の楽曲でかためたアルバム収録曲を、さらにアルバムには入っていないリンス曲も加え、悠々と披露していく。彼はリンス曲を日本語歌詞で開くという実演もやっているが(ぼくが見た昨年のライヴはそうだった)、この晩はアルバム同様に原詩にて歌った。リンスの許可がおりれば、日本語に代えたリンス曲集も作りたいという意思も祐生は持っているようだ。
リンス楽曲の良さと祐生の技や気持ちが、ともに伝えられるパフォーマンス。歌唱にスウィートさをそこはかとなく抱える祐生はスキャットも適時入れつつ、リンスの曲に、柔和に彼なりの覇気や温もりや色合いや奥行きを加えていた。
▶︎過去の、祐生カオル
http://43142.diarynote.jp/201706190920527378/
▶過去の、オノセイゲン
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-3.htm
http://43142.diarynote.jp/200901181343426080/
http://43142.diarynote.jp/201108101630438805/
http://43142.diarynote.jp/201206110945571082/
http://43142.diarynote.jp/?day=20130130
http://43142.diarynote.jp/201404251643448230/
http://43142.diarynote.jp/?day=20140728
http://43142.diarynote.jp/201409261635077130/
http://43142.diarynote.jp/201410210814495715/
http://43142.diarynote.jp/201509250943244179/
http://43142.diarynote.jp/201603151140427186/
http://43142.diarynote.jp/?day=20160522
http://43142.diarynote.jp/201608020801362894/
http://43142.diarynote.jp/201705081232023349/
http://43142.diarynote.jp/201708240028435013/
▶︎過去の、小畑和彦
http://43142.diarynote.jp/?day=20160725
▶︎過去の、織原良次
http://43142.diarynote.jp/201607191312426603/
▶︎過去の、石川智
http://43142.diarynote.jp/?day=20121110
http://43142.diarynote.jp/?day=20160725
▶︎過去の、イヴァン・リンス
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-5.htm
http://43142.diarynote.jp/200903191857117123/
http://43142.diarynote.jp/201003101342028780/
http://43142.diarynote.jp/201204150908588685/
http://43142.diarynote.jp/201608291403509244/
<今日は、困憊気味>
遊びなんだけど、朝8時から出かけ(やはり朝の電車の混み具合はひどい)た今日は2万歩近く歩いた。うー、足にマメができてしまった。車一辺倒だった時期を経て、近年は少し歩くようになったと思うのだが、人間機能活用には程遠い……。ところで、13時すぎには、某有名居酒屋に行く。満席(みんな、昼間から暇だねー)で、15分ほど待たされた。値段はフツー、味と量はダメ。若めの勤労者たちに笑顔を作れとまでは望まないが、なんかギスギスしているのも駄目だった。もう繁盛していることにアグラをかきっぱなしのように感じられ、げんなり。
というわけで、大きな変化は望めないだろうし、まさか日本在住なはずのザ・ブラン・ニュー・ヘヴィーズ黄金期シンガーのエンディア・ダヴェンポート(2010年2月22日、2015年8月18日、2017年3月29日)がひょいっとステージに上がる可能性も低そうであるし、「ユー・アー・ザ・ユニヴァース」他の高揚感を持つキラー・チューン群の朽ちぬ輝きを屈託なく浴びることができたらOKと思い会場に出向いた。
そしたら、記憶にあるなか、一番ジャジー・ソウルなパフォーマンスを見せたかもしれない。各人のソロもばんばん披露されたし、一発ものインストも2曲披露。とはいえ、歌ものバンドという骨格を崩さなかったのは、フレミングの強固な喉と楽曲の良さゆえだろう。まあソロも複数取ったテナー・サックスとトランペットの二人のセクション音はなかなかいける。スライ・ストーン(2008年8月31日、2008年9月2日、2010年1月20日)もE.W.&F. (2006年1月19日、2012年5月17 日)もマイケル・ジャクソンの菅音も器用にいろいろ出て来て、うけるぅ〜。ドラムのルーク・ハリスのソロはスティーヴ・ガッド(2004年1月27日、2010年12月1日、2012年11月26日、2013年9月3日、2004年1月27日、2010年12月1日、2012年11月26日、2013年9月3日、2016年2月19日、2016年12月6日、2017年6月12日)が大好きなことを出していてなるほど〜。そうした指針は少し荒いという感想も抱かせるが、飽きさせることはなかった。これは3日間の中の最初のセット、後日のものはまた異なる様相を出すのだろうか。
しかし、二人のオリジナル・メンバーであるバーソロミューとレヴィは見かけがそんなに変わらないなあ。めでたし、めでたし。
▶過去の、ザ・ブラン・ニュー・ヘヴィーズ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/augustlive.htm
http://43142.diarynote.jp/201002280939559070/
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▶︎過去の、スリーン・フレミング
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▶過去の、エンディア・ダヴェンポート
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▶過去の、スライ・ストーン
http://43142.diarynote.jp/200809011923060000/
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http://43142.diarynote.jp/201505201630381899/ 映画
▶過去の、E.W.&.F.
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▶過去の、スティーヴ・ガッド
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その後は、青山・プラッサオンゼに回る。シンガー/ピアニストの祐生カオル(2017年6月15日)の『ライヴ・アット・プラッサオンゼ 2017〜トリビュート・トゥ・イヴァン・リンス』(配給は、ラッツパック)のリリースを祝うライヴのセカンド・セットを見る。1時間を大きく超える長さで、会場はフル・ハウスなり。CDは昨年9月28日にここで、オノセイゲン(2000年3月12日、2009年1月17日、2011年8月4日、2012年6月7日、2013年1月30日、2014年4月20日、2014年7月28日、2014年9月23日、2014年10月8日、2014年10月11日、2015年4月17日、2015年9月13日、2015年9月24日、2015年10月9日、2016年3月14日、2016年5月22日、2016年7月26日、2017年5月7日、2017年8月23日)の手によりレコーディングされた。
サポート陣は、そのライヴ盤と同じ、ORIBASTONEと名乗る面々。ギターの小畑和彦(2016年7月25日)、エレクトリック・ベースの織原良次(2016年7月16日)、ドラムの石川智(2012年11月10日、2016年7月25日)という顔ぶれなり。かなり、ファミリアな感じでもある。石川智はきっちりレギュラー・グリップで演奏。右は金属(シンバル)、左は皮(スネア)を叩くという役割をまっとうさせるには、マッチドでないほうが良いという哲学を持っているという。
アルバム・タイトルの副題にあるように、イヴァン・リンス(2002年5月1日、2009年3月17日、2010年3月9日、2012年4月12日、2016年8月28日)の楽曲でかためたアルバム収録曲を、さらにアルバムには入っていないリンス曲も加え、悠々と披露していく。彼はリンス曲を日本語歌詞で開くという実演もやっているが(ぼくが見た昨年のライヴはそうだった)、この晩はアルバム同様に原詩にて歌った。リンスの許可がおりれば、日本語に代えたリンス曲集も作りたいという意思も祐生は持っているようだ。
リンス楽曲の良さと祐生の技や気持ちが、ともに伝えられるパフォーマンス。歌唱にスウィートさをそこはかとなく抱える祐生はスキャットも適時入れつつ、リンスの曲に、柔和に彼なりの覇気や温もりや色合いや奥行きを加えていた。
▶︎過去の、祐生カオル
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▶過去の、オノセイゲン
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▶︎過去の、小畑和彦
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▶︎過去の、織原良次
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▶︎過去の、石川智
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▶︎過去の、イヴァン・リンス
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http://43142.diarynote.jp/201608291403509244/
<今日は、困憊気味>
遊びなんだけど、朝8時から出かけ(やはり朝の電車の混み具合はひどい)た今日は2万歩近く歩いた。うー、足にマメができてしまった。車一辺倒だった時期を経て、近年は少し歩くようになったと思うのだが、人間機能活用には程遠い……。ところで、13時すぎには、某有名居酒屋に行く。満席(みんな、昼間から暇だねー)で、15分ほど待たされた。値段はフツー、味と量はダメ。若めの勤労者たちに笑顔を作れとまでは望まないが、なんかギスギスしているのも駄目だった。もう繁盛していることにアグラをかきっぱなしのように感じられ、げんなり。
ブルーニ・マーズを見に、さいたま新都心・さいたまスーパーアリーナまで行ってきた。一人の旬の対象に、みんなでぎゃーと盛り上がる。うぬ、なんか、抗しがたい快感があるのは間違いない。変な言い回しになるが、“大衆の一員になる快感”を存分に受ける。マジョリティはカッコ悪いという思考回路を基本持ち、たとえばライヴにしても普段は5人〜200人の会場に行くことが多いぼくだが、うきうきしまくっている山のような人たちのなかにいると、うれしくも自然に高揚してきちゃう。なんなんだろ、そういう人間心理……。
ぼくが座った席は、かなり横のほうではあるものの、ステージにはけっこう近い位置。さいたまスーパーアリーナのキャパは2万を超えるそうだが(アリーナ・フロア後方はスタンディングであり、けっこうステージ後方スタンドまで人を入れていたので、通常のコンサート入場数より入っていたかもしれない。関西などでは持たれないものの、この巨大バコの4日間の興行がすぐに売り切れとはやはり驚く。会場全体を見渡すと、アリーナからすごい上のスタンドまで人、人、人。荘厳と書くと言葉の使い方を誤っているかのしれないが、すごい光景がごわーんと広がっていると思わずにはいられず。のべ10万人、彼は今もっとも動員力のある洋楽の担い手だろうし、邦楽を普段聞いている人にもっとも親しまれている存在であるのは疑いがない。でなきゃ、これだけ人が集まるわけがない。また、地方から来ている人も少なくないだろう。
場内暗転。そして、観客はすぐに総立ち。嬌声、歓声湧き上がり、それは最後まで。かなり奥行きを持って取られた(30メートルぐらいはあったはず)ステージはアリーナ級公演としては比較的シンプル。3方を囲む幕があき、ステージ上のブルーノ・マーズたちが動き、音を出し、声をだし、ショウはスタートする。ライティングもわりと凝らない。その分、人間の生身の動きをアピールするゾということか。ながら、2曲目「24k マジック」の際の轟音ととも上がる火柱にはびっくり。何度もなされたそれは、迫力満点だった。
本人に加え、ザ・フーリガンズと名付けられるサポート・バンドはギター、ベース、テナー/アルト・サックス、トランペット、トロンボーン、キーボード、ドラムからなる。後方の固定された位置にいる鍵盤奏者とドラマー以外は、終始マーズとともに動き、魅せる。管楽器の3人のうち、二人はブラス音を用いないときはバッキング・ヴォーカルを取り、かなりマーズと絡む。また、もう一人はキーボードを弾く。動きともどもそれらは整備されている。そこらあたり、まずは身体を揺らすことが第一になっちゃい厳密なところはよく分からないのだが、専任のコーラス担当がいたんじゃないのという人もいた。マーズは2曲だったかギターを弾きながら歌った。
面々の格好は、バカみたいにカジュアル。皆、野球かバスケットボールのユニフォームを身につけている。マーズはFooligansという胸文字(背番号は24k、その上にMarsの文字)が入った野球の上着を来ていたが、他の面々はバスケットボールのレイカーズやブルズ、野球のフィリーズなど既成チームのユニフォームを着ていたような。アメリカの観衆はそれを見て、自分の贔屓のチームのものじゃワーイor憎きあのチームの格好をしているエーン、となったりするのかもしれない。なんにせよ、気取りなく気やすく、たいそうフランクな姿勢を取るのは、彼の多大な人気を支える大きな要因だ。
音響の良くない会場(やはりドラム音とかズレた場内反響音はデカかった)でありながら、音は比較的まっとうに聞こえた。ぼくの目と耳でチェックしていた限り、生音で勝負していたんじゃないか。少なくてもそう受け手に取らせる見せ方を鋭意とっていたわけで、ここにぼくはマーズの音楽家としての矜持を見た。そんな彼の歌もよく聞こえた。やはり、総合点がブルーノ・マーズは高い。ちょい日本語に置き換えた曲もあり、キュート。より歓声は湧きますね。
とかなんとか。スウィートなメロディとダンス感覚が交錯した、娯楽感覚満載のショウが1時間半繰り広げられた。今のメインストリーム・ポップの、多大な成功例。1980年代のソウル感覚とヒップホップ時代の今のヴァイブと彼なりのポップネスの明快にして爽やかな饗宴があった。
<今日の、余禄?>
U2(2006年12月4日)、レディオヘッド(2008年10月4日 )、ミューズ(2013年1月11日)公演いらい、5年ぶりの埼玉県行き。そういえば、80年代後半からしばらくの間は、新横浜・横浜アリーナで人気者の公演がもたれていたが、すっかりご無沙汰だなあ。平気で、15年は行っていない。やはり遠いが、家から行くにはそちらのほうが近くて歓迎なのだが。
観客は女性比率が高かった。隣のおねえさんたちと仲良くなっちゃい、マーズ公演言うことないな(笑)。これも、高揚感に溢れたアリーナ公演ならでは? 気張って(ともに、チケット代は高い)マーズとも親交のあるエド・シーラン(2014年8月8日)の武道館公演にも行く人はどのぐらいいるのだろう。
▶︎過去の、U2
http://43142.diarynote.jp/200612070141170000/
▶︎過去の、レディオヘッド
http://43142.diarynote.jp/200810061856366600/
▶︎過去の、ミューズ
http://43142.diarynote.jp/201301161539362845/
▶︎過去の、エド・シーラン
http://43142.diarynote.jp/201408111158311684/
ぼくが座った席は、かなり横のほうではあるものの、ステージにはけっこう近い位置。さいたまスーパーアリーナのキャパは2万を超えるそうだが(アリーナ・フロア後方はスタンディングであり、けっこうステージ後方スタンドまで人を入れていたので、通常のコンサート入場数より入っていたかもしれない。関西などでは持たれないものの、この巨大バコの4日間の興行がすぐに売り切れとはやはり驚く。会場全体を見渡すと、アリーナからすごい上のスタンドまで人、人、人。荘厳と書くと言葉の使い方を誤っているかのしれないが、すごい光景がごわーんと広がっていると思わずにはいられず。のべ10万人、彼は今もっとも動員力のある洋楽の担い手だろうし、邦楽を普段聞いている人にもっとも親しまれている存在であるのは疑いがない。でなきゃ、これだけ人が集まるわけがない。また、地方から来ている人も少なくないだろう。
場内暗転。そして、観客はすぐに総立ち。嬌声、歓声湧き上がり、それは最後まで。かなり奥行きを持って取られた(30メートルぐらいはあったはず)ステージはアリーナ級公演としては比較的シンプル。3方を囲む幕があき、ステージ上のブルーノ・マーズたちが動き、音を出し、声をだし、ショウはスタートする。ライティングもわりと凝らない。その分、人間の生身の動きをアピールするゾということか。ながら、2曲目「24k マジック」の際の轟音ととも上がる火柱にはびっくり。何度もなされたそれは、迫力満点だった。
本人に加え、ザ・フーリガンズと名付けられるサポート・バンドはギター、ベース、テナー/アルト・サックス、トランペット、トロンボーン、キーボード、ドラムからなる。後方の固定された位置にいる鍵盤奏者とドラマー以外は、終始マーズとともに動き、魅せる。管楽器の3人のうち、二人はブラス音を用いないときはバッキング・ヴォーカルを取り、かなりマーズと絡む。また、もう一人はキーボードを弾く。動きともどもそれらは整備されている。そこらあたり、まずは身体を揺らすことが第一になっちゃい厳密なところはよく分からないのだが、専任のコーラス担当がいたんじゃないのという人もいた。マーズは2曲だったかギターを弾きながら歌った。
面々の格好は、バカみたいにカジュアル。皆、野球かバスケットボールのユニフォームを身につけている。マーズはFooligansという胸文字(背番号は24k、その上にMarsの文字)が入った野球の上着を来ていたが、他の面々はバスケットボールのレイカーズやブルズ、野球のフィリーズなど既成チームのユニフォームを着ていたような。アメリカの観衆はそれを見て、自分の贔屓のチームのものじゃワーイor憎きあのチームの格好をしているエーン、となったりするのかもしれない。なんにせよ、気取りなく気やすく、たいそうフランクな姿勢を取るのは、彼の多大な人気を支える大きな要因だ。
音響の良くない会場(やはりドラム音とかズレた場内反響音はデカかった)でありながら、音は比較的まっとうに聞こえた。ぼくの目と耳でチェックしていた限り、生音で勝負していたんじゃないか。少なくてもそう受け手に取らせる見せ方を鋭意とっていたわけで、ここにぼくはマーズの音楽家としての矜持を見た。そんな彼の歌もよく聞こえた。やはり、総合点がブルーノ・マーズは高い。ちょい日本語に置き換えた曲もあり、キュート。より歓声は湧きますね。
とかなんとか。スウィートなメロディとダンス感覚が交錯した、娯楽感覚満載のショウが1時間半繰り広げられた。今のメインストリーム・ポップの、多大な成功例。1980年代のソウル感覚とヒップホップ時代の今のヴァイブと彼なりのポップネスの明快にして爽やかな饗宴があった。
<今日の、余禄?>
U2(2006年12月4日)、レディオヘッド(2008年10月4日 )、ミューズ(2013年1月11日)公演いらい、5年ぶりの埼玉県行き。そういえば、80年代後半からしばらくの間は、新横浜・横浜アリーナで人気者の公演がもたれていたが、すっかりご無沙汰だなあ。平気で、15年は行っていない。やはり遠いが、家から行くにはそちらのほうが近くて歓迎なのだが。
観客は女性比率が高かった。隣のおねえさんたちと仲良くなっちゃい、マーズ公演言うことないな(笑)。これも、高揚感に溢れたアリーナ公演ならでは? 気張って(ともに、チケット代は高い)マーズとも親交のあるエド・シーラン(2014年8月8日)の武道館公演にも行く人はどのぐらいいるのだろう。
▶︎過去の、U2
http://43142.diarynote.jp/200612070141170000/
▶︎過去の、レディオヘッド
http://43142.diarynote.jp/200810061856366600/
▶︎過去の、ミューズ
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▶︎過去の、エド・シーラン
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横浜F・マリノスvs.ヴィッセル神戸。イカルス
2018年4月15日 音楽 新横浜・日産スタジアム/横浜国際総合競技場に久しぶりに行く。横浜F・マリノスとヴィッセル神戸の試合。少し前までオーストラリア代表を指揮していた豪州人監督のポステコグルーによるマンチェスター・シティ流れ(?)の今様なF・マリノスの戦術取りと、Jリーグ一番のワールド・クラス選手である神戸のポドルスキーを一気に確認できるチャンスであると行った。そしたら、前者は生でいろいろ確認できたが、ポドルスキはサブにも入っておらず、累積警告? ま、こんなこともあるさ。7万強の収容人員をほこるなか、16000人強の入り。
成績は良くないが、なるほど新しい戦術を与えられて、F・マリノスの選手は新鮮だろうな。F・マリノスはキーパーも攻撃時はセンター・サークル付近まで上がり、フィールドプレイヤー的な仕事もより求められる。攻撃時は両サイド・バックが中に絞り2バックになるという話も聞いたが、バランスをとって3バック的に見える場合も多かったか。キーパーを逆頂点に攻撃がすすめられる感じも時にあって、こういう役割を求められる存在がいると、子供達のキーパー人気は上がるのではないかとも思えた。この試合においては高い守備位置の隙を取られる場面はあまりなかったが、ポドルスキがさっと早い振りでロング・シュートを決めちゃうなんてシーンもぼくは期待はしていたのだけれど。
前半はマリノスのペースで9割方ボールを支配していたが、0-0。もう少しシュートを打ってほしいとイラっ。天野のワン・パターンに見えるコーナー・キックに後半いらいら(最後に、ショート・コーナーをやった)。結局、1−2で神戸が勝ったが、試合後にマリノスのサポーターたちは挨拶に来た選手たちを暖かく迎える。接していてかなりストレスのかかる試合結果であったはずだが。リーグ下位に甘んじているものの、今年の戦術の面白さを理解し、長い目で見ようとしてそういう反応になっているとしたら、F・マリノスのサポーターはとっても大人だと思った。
2軒飲み屋を挟んで、横浜・エアジンに行き、スイス人5人組のイカルスの実演を見る。日本ツアーの最終公演となる。
曲作りもするドラマーのラモン・オリヴェラス、ヴォーカルのアンナ・ヒルシュとアンドレアス・ラライダ、ピアノのルッカ・フリース、コントラバスのモー・マイヤーがその構成員。つまり、ピアノ・トリオの単位に、女男のヴォーカルがのる。2006年以降ECMから6作品を出しているニック・ベルチェのレーベルから出ている彼らのアルバム『Chronosome』(Ronin Rhythm Recoeds、2016年 )は、リーダーのラモン・オリヴェラスとニック・ベルチェ(2006年10月26日、2008年4月27日、2012年12月23日、2015年10月14日)がプロデュース。なるほどベルチェ流れの反復調のアコースティック・サウンドに、いろんな絡み方を見せる男女スキャットが重なる。
ヴォーカルは様々な感じで、重なる。様々な肉声のイマジネイティヴな処方あり。時には吃音を用いたりもし、リヴァーヴ効果を介したのは1曲だけだったか。トリオ音も純生音ながら、奏法や発想でオルタナティヴな道に進みでる。この演奏とヴォーカルが拮抗する行き方は、どういう発想のもと生まれたのだろう。世の中にはいろいろな進み方がある。
サイモン&ガーファンクルの「スカボロ・フェア」を改変したものをやったら具合いいんじゃないかともと、絡み合うう二人の歌を聞きながらふと考える。だが、メンバーは30代ぽく、サイモン&ガーファンクルのことを知らない世代であるのかとも思う。でも、親が聞いていて、家にレコードがあったとかはありそう?
ところで、この前見たスイス人デュオのアリオーズ(2018年3月20日)も美男美女だったが、イカロスの面々もそう。へえ、スイスに行ってみたいなと思ったか。←そこかよと、ツっこんでいただきたい。
▶過去の、ニック・ベルチェ
http://43142.diarynote.jp/200611020835110000/
http://43142.diarynote.jp/200805031359390000/
http://43142.diarynote.jp/201212240918419016/
http://43142.diarynote.jp/201510180830142014/
▶︎過去の、アリオーズ
http://43142.diarynote.jp/201803230853439312/
<今日の、初めて>
日産スタジアムに、行きは小机駅から行く。へえ、信号なしで着いた。また、エアジンには初めて行く。お、KAMOMEの近くにあるのね。お酒の盛りがよくて、好印象。ぬいぐるみみたいな犬のハナちゃんもいた。
成績は良くないが、なるほど新しい戦術を与えられて、F・マリノスの選手は新鮮だろうな。F・マリノスはキーパーも攻撃時はセンター・サークル付近まで上がり、フィールドプレイヤー的な仕事もより求められる。攻撃時は両サイド・バックが中に絞り2バックになるという話も聞いたが、バランスをとって3バック的に見える場合も多かったか。キーパーを逆頂点に攻撃がすすめられる感じも時にあって、こういう役割を求められる存在がいると、子供達のキーパー人気は上がるのではないかとも思えた。この試合においては高い守備位置の隙を取られる場面はあまりなかったが、ポドルスキがさっと早い振りでロング・シュートを決めちゃうなんてシーンもぼくは期待はしていたのだけれど。
前半はマリノスのペースで9割方ボールを支配していたが、0-0。もう少しシュートを打ってほしいとイラっ。天野のワン・パターンに見えるコーナー・キックに後半いらいら(最後に、ショート・コーナーをやった)。結局、1−2で神戸が勝ったが、試合後にマリノスのサポーターたちは挨拶に来た選手たちを暖かく迎える。接していてかなりストレスのかかる試合結果であったはずだが。リーグ下位に甘んじているものの、今年の戦術の面白さを理解し、長い目で見ようとしてそういう反応になっているとしたら、F・マリノスのサポーターはとっても大人だと思った。
2軒飲み屋を挟んで、横浜・エアジンに行き、スイス人5人組のイカルスの実演を見る。日本ツアーの最終公演となる。
曲作りもするドラマーのラモン・オリヴェラス、ヴォーカルのアンナ・ヒルシュとアンドレアス・ラライダ、ピアノのルッカ・フリース、コントラバスのモー・マイヤーがその構成員。つまり、ピアノ・トリオの単位に、女男のヴォーカルがのる。2006年以降ECMから6作品を出しているニック・ベルチェのレーベルから出ている彼らのアルバム『Chronosome』(Ronin Rhythm Recoeds、2016年 )は、リーダーのラモン・オリヴェラスとニック・ベルチェ(2006年10月26日、2008年4月27日、2012年12月23日、2015年10月14日)がプロデュース。なるほどベルチェ流れの反復調のアコースティック・サウンドに、いろんな絡み方を見せる男女スキャットが重なる。
ヴォーカルは様々な感じで、重なる。様々な肉声のイマジネイティヴな処方あり。時には吃音を用いたりもし、リヴァーヴ効果を介したのは1曲だけだったか。トリオ音も純生音ながら、奏法や発想でオルタナティヴな道に進みでる。この演奏とヴォーカルが拮抗する行き方は、どういう発想のもと生まれたのだろう。世の中にはいろいろな進み方がある。
サイモン&ガーファンクルの「スカボロ・フェア」を改変したものをやったら具合いいんじゃないかともと、絡み合うう二人の歌を聞きながらふと考える。だが、メンバーは30代ぽく、サイモン&ガーファンクルのことを知らない世代であるのかとも思う。でも、親が聞いていて、家にレコードがあったとかはありそう?
ところで、この前見たスイス人デュオのアリオーズ(2018年3月20日)も美男美女だったが、イカロスの面々もそう。へえ、スイスに行ってみたいなと思ったか。←そこかよと、ツっこんでいただきたい。
▶過去の、ニック・ベルチェ
http://43142.diarynote.jp/200611020835110000/
http://43142.diarynote.jp/200805031359390000/
http://43142.diarynote.jp/201212240918419016/
http://43142.diarynote.jp/201510180830142014/
▶︎過去の、アリオーズ
http://43142.diarynote.jp/201803230853439312/
<今日の、初めて>
日産スタジアムに、行きは小机駅から行く。へえ、信号なしで着いた。また、エアジンには初めて行く。お、KAMOMEの近くにあるのね。お酒の盛りがよくて、好印象。ぬいぐるみみたいな犬のハナちゃんもいた。
ネイザン・イースト。ヴァネッサ・ブレイ+山口コーイチ
2018年4月17日 音楽 売れっ子セッション・ベーシストであるネイザン・イースト(2011年9月27日、2014年4月22日)のショウは、もう一人ベース奏者のジェイムズ・イーストを立ててのもの。というわけで、過去のリーダー公演と同様にかなり歌モノ〜ソウル傾向にも寄ったパフォーマンスを披露するのかと思ったら、他にシンガーを立てていない今回は基本スムース・ジャズ調でショウを進めたと言うことができるか。ただし、サイド・ベーシストを置くことに現れているように、ネイザンはかなりベース・ソロをとり、スキャットとベース音のユニゾンもいろいろ披露。また、彼は詠唱的なスキャットも何曲かで聞かせた。まったく影の存在であることを求められるジェイムズ・イーストは弟、とっても仲がいいんだな。
南青山・ブルーノート東京、ファースト・ショウ。他にステージ上には、ドラムのスティーヴ・フェローニ(すべてレギュラー・グリップで叩いていた。元アヴェレージ・ホワイト・バンド。その後、米国で人気スタジオ・マンに。ジョージ・ハリソンとECの双頭ツアーで来日したりも)、ギターのマイケル・トンプソン(2012年6月21日 )とジャック・リー(2010年10月7日)、キーボードのケイリブ・ジェイムズ(2007年1月9日、2007年6月6日、 2014年4月22日)、ウィンド・シンセサイザーとキーボードとアルト・サックスを担当する住友紀人が立つ。やはり、みんなちゃんと演奏する。終盤には、スティーヴィ・ワンダー「ハイヤー・グラウンド」→オハイオ・プレイヤーズ「ローラー・コースター」→ワンダー「サー・デューク」のアゲアゲ・メドレーもあり。
▶︎過去の、ネイザン・イースト
http://43142.diarynote.jp/201109300923303323/
http://43142.diarynote.jp/201404260858553785/
▶︎過去の、マイケル・トンプソン
http://43142.diarynote.jp/201207031311348277/
▶︎過去の、ジャック・リー
http://43142.diarynote.jp/201010110934082197/
▶︎過去の、ケイリブ・ジェイムズ
http://43142.diarynote.jp/200701131419060000/
http://43142.diarynote.jp/200706131357530000/
http://43142.diarynote.jp/201404260858553785/
その後は、渋谷・サラヴァ東京に移動。入店すると、短髪で短めのスカートを履いたヴァネッサ・ブレイが演奏中。ありゃ、山口コーイチと各々ソロ・ピアノをやり、その後一緒に連弾するという情報は得ていて、ブレイの名前が前にあるので、山口→ブレイの順番で演奏するのかと思ったら、残念ながら逆。うえーん。巨人ポール・ブレイ(1999年6月1日)の娘である彼女は、シャーデー・バンドのスチュワート・マシューマンらと組んだトゥイン・デンジャー(2013年4月16日)で来日したことがあったが(アルバムはデッカ/ユニバーサルから出した)、ソロ・ピアノ作品も(たぶん)2枚出している。ぼくが入ってからの演奏は耽美性と流動性の重なりが耳に残った。
その後、不破大輔(2004年9月1日、2005年12月22日、2006年1月14日、2006年1月21日、2006年8月27日、2006年11月15日、2006年12月1日、2007年1月13日、2007年6月3日、2007年6月13日、2008年7月6日、2009年7月26日、2009年9月27日、2010年4月22日、2010年9月19日、2013年5月19日、2015年6月15日、2015年11月23日、2017年11月23日)物件に関与もしているピアニストの山口コーイチがソロ演奏。かつてポール・ブレイを見たさいのスタンダードの断片を素材に弾いていた記憶をもとに、「枯葉」とかをモチーフに指を流しもした。
二人の連弾は2曲。最初は左側がブレイで山口が高い鍵のほうに座り、二つ目は両者位置を変える。ショウが始まる前に少しお手合わせはしたのだろうけど、そこはかとない諧謔に満ちたかみ合いあり。ヴァネッサのお茶目な面も出ていた。
▶過去の、渋さ知らズ
http://43142.diarynote.jp/200409010713470000/
http://43142.diarynote.jp/200601161256540000/
http://43142.diarynote.jp/200601271857530000/
http://43142.diarynote.jp/200609031311580000/
http://43142.diarynote.jp/200611190320370000/
http://43142.diarynote.jp/200612060135390000/
http://43142.diarynote.jp/200701141431470000/
http://43142.diarynote.jp/200706162321180000/
http://43142.diarynote.jp/200807081247190000/
http://43142.diarynote.jp/200908180046187200/
http://43142.diarynote.jp/200910071809361076/
http://43142.diarynote.jp/201004231559516550/
http://43142.diarynote.jp/201009231554333481/
http://43142.diarynote.jp/201305260923241736/
http://43142.diarynote.jp/201506161247423392/
▶過去の、渋さ以外の不破大輔
http://43142.diarynote.jp/200512231
http://43142.diarynote.jp/200706061351450000/
http://43142.diarynote.jp/201511250531202253/
http://43142.diarynote.jp/201605170939589783/
http://43142.diarynote.jp/201711241828493970/
▶︎過去の、ヴァネッサ・ブレイ/トゥイン・デンジャー
http://43142.diarynote.jp/201304180910514763/
▶過去の、ポール・ブレイ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/livejune.htm
<今日の、てへっ>
タクシーで移動したのだが、呑気に電車とか使っていたら、ヴァネッサ・ブレイの演奏はほとんど聞くことができなかったかもしれない。帰り際、出口の横にブレイがいたので、軽く話しを交わす。カーラ・ブレイ(1999年4月13日、 2000年3月25日)と別れた後にポールが結婚したヴィデオ・アーティストであるキャロル・ゴスとの娘さん。トゥイン・デンジャーのときとは同じ人とは思えないと伝えると、微笑む。ちょい接した感じは、かなり人間味のある人という印象も。お父さんも才気走りまくっていたが、情に満ちていた印象はあるもんなー。ま、なんだかんだで、父親の存在を認識させるところはある。今日会場にいた人もポール・ブレイ流れで来ていたのではないか。今はピアノに専念することになったのかと思えば、そんなことはないそう。なんと、トゥイン・デンジャーは続いていると明言。インプロヴィゼーション音楽もポップ・ミュージックもハイブリッドに抱える。それが、今のミュージシャンの特権だ。ところで、会場で日本のECM浸透の元締め的存在であり、今はジャズ・サイト<JAZZ TOKYO>を主宰する稲岡邦弥さんがいらっしゃった。知人が紹介してくれたので、初めましてと挨拶したら、「会っていますよ、チリチリした髪型をしていたでしょ」。ありゃ、確かに1990年代初頭にはそういう弾けた髪型をしていたこともありましたー。
▶過去の、カーラ・ブレイ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live1.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-3.htm
南青山・ブルーノート東京、ファースト・ショウ。他にステージ上には、ドラムのスティーヴ・フェローニ(すべてレギュラー・グリップで叩いていた。元アヴェレージ・ホワイト・バンド。その後、米国で人気スタジオ・マンに。ジョージ・ハリソンとECの双頭ツアーで来日したりも)、ギターのマイケル・トンプソン(2012年6月21日 )とジャック・リー(2010年10月7日)、キーボードのケイリブ・ジェイムズ(2007年1月9日、2007年6月6日、 2014年4月22日)、ウィンド・シンセサイザーとキーボードとアルト・サックスを担当する住友紀人が立つ。やはり、みんなちゃんと演奏する。終盤には、スティーヴィ・ワンダー「ハイヤー・グラウンド」→オハイオ・プレイヤーズ「ローラー・コースター」→ワンダー「サー・デューク」のアゲアゲ・メドレーもあり。
▶︎過去の、ネイザン・イースト
http://43142.diarynote.jp/201109300923303323/
http://43142.diarynote.jp/201404260858553785/
▶︎過去の、マイケル・トンプソン
http://43142.diarynote.jp/201207031311348277/
▶︎過去の、ジャック・リー
http://43142.diarynote.jp/201010110934082197/
▶︎過去の、ケイリブ・ジェイムズ
http://43142.diarynote.jp/200701131419060000/
http://43142.diarynote.jp/200706131357530000/
http://43142.diarynote.jp/201404260858553785/
その後は、渋谷・サラヴァ東京に移動。入店すると、短髪で短めのスカートを履いたヴァネッサ・ブレイが演奏中。ありゃ、山口コーイチと各々ソロ・ピアノをやり、その後一緒に連弾するという情報は得ていて、ブレイの名前が前にあるので、山口→ブレイの順番で演奏するのかと思ったら、残念ながら逆。うえーん。巨人ポール・ブレイ(1999年6月1日)の娘である彼女は、シャーデー・バンドのスチュワート・マシューマンらと組んだトゥイン・デンジャー(2013年4月16日)で来日したことがあったが(アルバムはデッカ/ユニバーサルから出した)、ソロ・ピアノ作品も(たぶん)2枚出している。ぼくが入ってからの演奏は耽美性と流動性の重なりが耳に残った。
その後、不破大輔(2004年9月1日、2005年12月22日、2006年1月14日、2006年1月21日、2006年8月27日、2006年11月15日、2006年12月1日、2007年1月13日、2007年6月3日、2007年6月13日、2008年7月6日、2009年7月26日、2009年9月27日、2010年4月22日、2010年9月19日、2013年5月19日、2015年6月15日、2015年11月23日、2017年11月23日)物件に関与もしているピアニストの山口コーイチがソロ演奏。かつてポール・ブレイを見たさいのスタンダードの断片を素材に弾いていた記憶をもとに、「枯葉」とかをモチーフに指を流しもした。
二人の連弾は2曲。最初は左側がブレイで山口が高い鍵のほうに座り、二つ目は両者位置を変える。ショウが始まる前に少しお手合わせはしたのだろうけど、そこはかとない諧謔に満ちたかみ合いあり。ヴァネッサのお茶目な面も出ていた。
▶過去の、渋さ知らズ
http://43142.diarynote.jp/200409010713470000/
http://43142.diarynote.jp/200601161256540000/
http://43142.diarynote.jp/200601271857530000/
http://43142.diarynote.jp/200609031311580000/
http://43142.diarynote.jp/200611190320370000/
http://43142.diarynote.jp/200612060135390000/
http://43142.diarynote.jp/200701141431470000/
http://43142.diarynote.jp/200706162321180000/
http://43142.diarynote.jp/200807081247190000/
http://43142.diarynote.jp/200908180046187200/
http://43142.diarynote.jp/200910071809361076/
http://43142.diarynote.jp/201004231559516550/
http://43142.diarynote.jp/201009231554333481/
http://43142.diarynote.jp/201305260923241736/
http://43142.diarynote.jp/201506161247423392/
▶過去の、渋さ以外の不破大輔
http://43142.diarynote.jp/200512231
http://43142.diarynote.jp/200706061351450000/
http://43142.diarynote.jp/201511250531202253/
http://43142.diarynote.jp/201605170939589783/
http://43142.diarynote.jp/201711241828493970/
▶︎過去の、ヴァネッサ・ブレイ/トゥイン・デンジャー
http://43142.diarynote.jp/201304180910514763/
▶過去の、ポール・ブレイ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/livejune.htm
<今日の、てへっ>
タクシーで移動したのだが、呑気に電車とか使っていたら、ヴァネッサ・ブレイの演奏はほとんど聞くことができなかったかもしれない。帰り際、出口の横にブレイがいたので、軽く話しを交わす。カーラ・ブレイ(1999年4月13日、 2000年3月25日)と別れた後にポールが結婚したヴィデオ・アーティストであるキャロル・ゴスとの娘さん。トゥイン・デンジャーのときとは同じ人とは思えないと伝えると、微笑む。ちょい接した感じは、かなり人間味のある人という印象も。お父さんも才気走りまくっていたが、情に満ちていた印象はあるもんなー。ま、なんだかんだで、父親の存在を認識させるところはある。今日会場にいた人もポール・ブレイ流れで来ていたのではないか。今はピアノに専念することになったのかと思えば、そんなことはないそう。なんと、トゥイン・デンジャーは続いていると明言。インプロヴィゼーション音楽もポップ・ミュージックもハイブリッドに抱える。それが、今のミュージシャンの特権だ。ところで、会場で日本のECM浸透の元締め的存在であり、今はジャズ・サイト<JAZZ TOKYO>を主宰する稲岡邦弥さんがいらっしゃった。知人が紹介してくれたので、初めましてと挨拶したら、「会っていますよ、チリチリした髪型をしていたでしょ」。ありゃ、確かに1990年代初頭にはそういう弾けた髪型をしていたこともありましたー。
▶過去の、カーラ・ブレイ
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live1.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-3.htm
CTA。ビリー・チャイルズ・カルテット
2018年4月19日 音楽 六本木・ビルボードライブ東京、ファースト・ショウ。出演者は米国ブラス・ロックの雄であるシカゴ(2010年2月19日)の1990 年ごろまで在籍したオリジナル・ドラマーであるダニエル・セラフィンが率いるグループで、ずばりシカゴ曲をやりますよというバンドだ。そのセラフィンはLA在住で、そのグループ名はカリフォルニア・トランジット・オーソリティという。1枚目まで本家シカゴは、シカゴ・トランジット・オーソリティと名乗っていた。
同行者たちとステージに出てきたセラフィンは小柄、演奏まえに前方に座る客と握手したりして、気さく。ヴォーカル(唯一のアフリカ系。リード・ヴォーカルは半数でとる)、ギター、鍵盤二人(一人は、歌も歌い、ソロ・キャリアも持つビル・チャンプリン。もうひとりの鍵盤奏者がキュー出しをするなど、音楽監督役をになっていた)、ベース(「一体現実を把握している者はいるのだろうか?」であったか、1曲でリード・ヴォーカルをとったが、彼が一番歌は上手だった)の米国人バンドに、テナー、トランペット、トロンボーン(大きく見えたので、ベース・トロンボーンであったかも)の日本人ブラス陣がつく。彼ら、セラフィンから万歳ホーンズと紹介されていた。またアンコールを含め3曲で出てきてギターを弾き歌ったのは、1970年代後期にメンバーだったことがあるドニー・デイカスであったそう。
『シカゴⅤ』(1972年)までの曲をやればぼくはにっこり(そういえば、「サタデイ・イン・ザ・パーク」はやらなかった)であったが、チャンプリンもいるということで、ぼくが感情移入できないタイプのそれ以降の曲もやる。がくっ。チャンプリンは1曲ではギターを弾きながら歌い、ソロもとるなど活躍。声量はあるのだが、音程は少し不安定であった。
以下、感じたことを箇条書きにて。▶︎セラフィンは基本レギュラー・グリップで叩く。やはり、ジャズの素養を持つ叩き方であり、そのドラミングがシカゴ表現を成立させていたところもあるのだと気づかされる。▶︎とかなんとか、シカゴ黄金期表現は、秀でたジャズ・ロック表現そのものであったと再認識。▶︎日本人の三人は無難に管音をつけていたか。もう少し、前に出ていたほうが往年のシカゴ曲を楽しむには吉だが。▶︎その一方、シカゴの初期曲もまたメロディ性の高い、ブラス音を必ずしも必要としない好曲だらけであったとも痛感。▶︎また、ライヴでもコーラスが効いているなあと思わせる場面はいくつもあったが、シカゴ原曲もまたそうしたことに留意していた。▶︎だが、そうでありつつ、ジャズを下敷きとするブラス・セクション音を入れたのは、1970年前後のロックが持っていたフロンティア精神あればこそであったのは疑いがない。▶︎ライノから、70年代のソースを中心とするライヴ4枚組+DVDが出たが、オリジナル期の創造性や覇気はあの時代だからこそのもの?
▶︎過去の、シガゴ
http://43142.diarynote.jp/201002211122268480/
その後は、南青山・ブルーノート東京へ。ピアノのビリー・チャイルズ(2012年3月15日、2016年3月27日、2016年9月3日)のリーダー実演を見る。サックスのデイナ・スティーヴンス、ベースのアレックス・ボーナム、ドラムのクリスチャン・イウマンを率いてのもの。
まず、この出し物でぼくが着目したかったのが、リード奏者のデイナ・スティーヴンス。テナーやバリ・サックスも吹く人だが、ここではアルトとソプラノを吹く。ブラッド・メルドー(2002年3月19日、2003年2月15日、2005年2月20日、2015年3月13日)やエリック・ハーランド(2005年5月11日、2007年10月3日、2008年4月6日、2013年1月6日、2017年1月12日、2017年1月13日、2017年3月10日)からジェラルド・クレイトン(2007年9月10日、2008年9月16日、2009年6月7日、2009年9月3日、2011年10月6日、2017年1月18日、2017年6月7日)やジュリアン・ラージ(2005年8月21日、2009年6月24日、2011年7月20日、2017年2月1日、2017年11月13日)までいろんな付き合いをもつい人だが、長々とソロはとらなかったもののやはり彼は実力者。ある曲のアルトのソロはよがりつつ宙に溶けていく感触があり、それはもろにオーネット・コールマン(2006年3月27日)消化をへてのものと感じさせるもので、密かに高揚。しかし、ブレイズ頭の彼、まだまだ見せていない顔を持ちそうだな。
だが、それ以上に実演でぼくの耳をひいたのは、まったく知らない御仁であったドラマーのクリスチャン・ユウマン。実は、今回のチャイルズ・カルテット公演を聞いて感じたのは、意外なほどファットな質感を持つ演奏も聞かせるじゃんということ。そして、その所感はイウマンのドラミングによるところが大きい。その機を見るに敏などう猛なスネア遣いには一気に引き込まれる。使っているカノウプスのセットや流儀(グリップはレギュラーとマッチドの併用)はちゃんとジャズなんだが、明解な今のパッションを抱えていて好印象。今後を見守りたいな。
作編曲者としての才も持つ(チェンバー・ジャズをやらせるとうまいですよ)チャイルズは基本ひらひらと繊細に指を這わせる人で、それは軽さにもつながる。と、当初はそう感じて聞いていたが、確かなサイドマンを介して長めな尺で繰り広げられる演奏は聞き味よし。それらは基本オーソドックスなジャズ志向を取るものであるのだが、しっかりと今の輝きを持ち傾聴すべきものであると思う。
1957年LA生まれで、同地で活動。1970年代後半から6年ほどフレディ・ハバードのグループに在籍するとともに、重なってダイアン・リーヴス(1999年4月28日、2001年4月24日、2008年9月22日、2010年3月23日、2011年11月15日、2017年5月29日)のバンド・リーダーをしていたこともあったチャイルズはずっと西海岸住まいなため、ジャズの主流(=NY)から離れた位置にいた奏者とも言えるはず。それゆえ、彼にアルバム・デビューの手をさしのべたのはウィンダム・ヒル(ニュー・エイジ・ミュージックの代表的レーベル。結局、4作品をリリースした)だった。ずっと傍系にいたからこその風通しの良さがいい方に働いているところもあると思う。
▶過去の、ビリー・チャイルズ
http://43142.diarynote.jp/201203161146266803/
http://43142.diarynote.jp/201603281027273371/
http://43142.diarynote.jp/201609201032322395/ 渡辺貞夫
▶過去の、ブラッド・メルドー
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-3.htm
http://www.myagent.ne.jp/%7Enewswave/live-2003-2.htm
http://43142.diarynote.jp/200502232041270000/
http://43142.diarynote.jp/?day=20150313
▶過去の、エリック・ハーランド
http://43142.diarynote.jp/200505141717440000/
http://43142.diarynote.jp/?day=20071003
http://43142.diarynote.jp/200804081928430000/
http://43142.diarynote.jp/201301151731112021/
http://43142.diarynote.jp/201701141241544133/
http://43142.diarynote.jp/201701131141476377/
http://43142.diarynote.jp/201701141241544133/
http://43142.diarynote.jp/201703111128438897/
▶過去の、ジェラルド・クレイトン
http://43142.diarynote.jp/200709171108570000/
http://43142.diarynote.jp/200809171409066704/
http://43142.diarynote.jp/200906091637138003/
http://43142.diarynote.jp/200909120646397236/
http://43142.diarynote.jp/201110091258307349/
http://43142.diarynote.jp/?day=20170118
http://43142.diarynote.jp/201706081034584863/
▶過去の、ジュリアン・ラージ
http://43142.diarynote.jp/200508230545510000/
http://43142.diarynote.jp/200906300951327850/
http://43142.diarynote.jp/201107230819362417/
http://43142.diarynote.jp/201702021523283237/
http://43142.diarynote.jp/201711141337544172/
▶︎過去の、オーネット・コールマン
http://43142.diarynote.jp/200603281335030000/
▶︎過去の、ダイアン・リーヴス
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2001-4.htm
http://43142.diarynote.jp/200809240100515549/
http://43142.diarynote.jp/201003261236189984/
http://43142.diarynote.jp/201705301638029304/
<今日の、笑顔>
先に傍系と書いたが、ビリー・チャイルズの2017年新作『Rebirth』(Mac Avenue)はグラミー賞のジャズ・インストルメンタル・アルバム部門を獲得。アンコールの際にブルーノート側からお祝いの立派なケーキが出される。とても喜んでいたな。尋ねたら、出演の回すべて出しているのではなく、このショウだけのサーヴであるとか。ちなみに、もともと西海岸主導だったグラミー賞選出は、とくにジャズ部門については妙なものが選ばれるという話もありますね。なお、ジャズ公演としては、この晩の歓声はかなり大きかった。
同行者たちとステージに出てきたセラフィンは小柄、演奏まえに前方に座る客と握手したりして、気さく。ヴォーカル(唯一のアフリカ系。リード・ヴォーカルは半数でとる)、ギター、鍵盤二人(一人は、歌も歌い、ソロ・キャリアも持つビル・チャンプリン。もうひとりの鍵盤奏者がキュー出しをするなど、音楽監督役をになっていた)、ベース(「一体現実を把握している者はいるのだろうか?」であったか、1曲でリード・ヴォーカルをとったが、彼が一番歌は上手だった)の米国人バンドに、テナー、トランペット、トロンボーン(大きく見えたので、ベース・トロンボーンであったかも)の日本人ブラス陣がつく。彼ら、セラフィンから万歳ホーンズと紹介されていた。またアンコールを含め3曲で出てきてギターを弾き歌ったのは、1970年代後期にメンバーだったことがあるドニー・デイカスであったそう。
『シカゴⅤ』(1972年)までの曲をやればぼくはにっこり(そういえば、「サタデイ・イン・ザ・パーク」はやらなかった)であったが、チャンプリンもいるということで、ぼくが感情移入できないタイプのそれ以降の曲もやる。がくっ。チャンプリンは1曲ではギターを弾きながら歌い、ソロもとるなど活躍。声量はあるのだが、音程は少し不安定であった。
以下、感じたことを箇条書きにて。▶︎セラフィンは基本レギュラー・グリップで叩く。やはり、ジャズの素養を持つ叩き方であり、そのドラミングがシカゴ表現を成立させていたところもあるのだと気づかされる。▶︎とかなんとか、シカゴ黄金期表現は、秀でたジャズ・ロック表現そのものであったと再認識。▶︎日本人の三人は無難に管音をつけていたか。もう少し、前に出ていたほうが往年のシカゴ曲を楽しむには吉だが。▶︎その一方、シカゴの初期曲もまたメロディ性の高い、ブラス音を必ずしも必要としない好曲だらけであったとも痛感。▶︎また、ライヴでもコーラスが効いているなあと思わせる場面はいくつもあったが、シカゴ原曲もまたそうしたことに留意していた。▶︎だが、そうでありつつ、ジャズを下敷きとするブラス・セクション音を入れたのは、1970年前後のロックが持っていたフロンティア精神あればこそであったのは疑いがない。▶︎ライノから、70年代のソースを中心とするライヴ4枚組+DVDが出たが、オリジナル期の創造性や覇気はあの時代だからこそのもの?
▶︎過去の、シガゴ
http://43142.diarynote.jp/201002211122268480/
その後は、南青山・ブルーノート東京へ。ピアノのビリー・チャイルズ(2012年3月15日、2016年3月27日、2016年9月3日)のリーダー実演を見る。サックスのデイナ・スティーヴンス、ベースのアレックス・ボーナム、ドラムのクリスチャン・イウマンを率いてのもの。
まず、この出し物でぼくが着目したかったのが、リード奏者のデイナ・スティーヴンス。テナーやバリ・サックスも吹く人だが、ここではアルトとソプラノを吹く。ブラッド・メルドー(2002年3月19日、2003年2月15日、2005年2月20日、2015年3月13日)やエリック・ハーランド(2005年5月11日、2007年10月3日、2008年4月6日、2013年1月6日、2017年1月12日、2017年1月13日、2017年3月10日)からジェラルド・クレイトン(2007年9月10日、2008年9月16日、2009年6月7日、2009年9月3日、2011年10月6日、2017年1月18日、2017年6月7日)やジュリアン・ラージ(2005年8月21日、2009年6月24日、2011年7月20日、2017年2月1日、2017年11月13日)までいろんな付き合いをもつい人だが、長々とソロはとらなかったもののやはり彼は実力者。ある曲のアルトのソロはよがりつつ宙に溶けていく感触があり、それはもろにオーネット・コールマン(2006年3月27日)消化をへてのものと感じさせるもので、密かに高揚。しかし、ブレイズ頭の彼、まだまだ見せていない顔を持ちそうだな。
だが、それ以上に実演でぼくの耳をひいたのは、まったく知らない御仁であったドラマーのクリスチャン・ユウマン。実は、今回のチャイルズ・カルテット公演を聞いて感じたのは、意外なほどファットな質感を持つ演奏も聞かせるじゃんということ。そして、その所感はイウマンのドラミングによるところが大きい。その機を見るに敏などう猛なスネア遣いには一気に引き込まれる。使っているカノウプスのセットや流儀(グリップはレギュラーとマッチドの併用)はちゃんとジャズなんだが、明解な今のパッションを抱えていて好印象。今後を見守りたいな。
作編曲者としての才も持つ(チェンバー・ジャズをやらせるとうまいですよ)チャイルズは基本ひらひらと繊細に指を這わせる人で、それは軽さにもつながる。と、当初はそう感じて聞いていたが、確かなサイドマンを介して長めな尺で繰り広げられる演奏は聞き味よし。それらは基本オーソドックスなジャズ志向を取るものであるのだが、しっかりと今の輝きを持ち傾聴すべきものであると思う。
1957年LA生まれで、同地で活動。1970年代後半から6年ほどフレディ・ハバードのグループに在籍するとともに、重なってダイアン・リーヴス(1999年4月28日、2001年4月24日、2008年9月22日、2010年3月23日、2011年11月15日、2017年5月29日)のバンド・リーダーをしていたこともあったチャイルズはずっと西海岸住まいなため、ジャズの主流(=NY)から離れた位置にいた奏者とも言えるはず。それゆえ、彼にアルバム・デビューの手をさしのべたのはウィンダム・ヒル(ニュー・エイジ・ミュージックの代表的レーベル。結局、4作品をリリースした)だった。ずっと傍系にいたからこその風通しの良さがいい方に働いているところもあると思う。
▶過去の、ビリー・チャイルズ
http://43142.diarynote.jp/201203161146266803/
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http://43142.diarynote.jp/201609201032322395/ 渡辺貞夫
▶過去の、ブラッド・メルドー
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-3.htm
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▶過去の、エリック・ハーランド
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http://43142.diarynote.jp/201301151731112021/
http://43142.diarynote.jp/201701141241544133/
http://43142.diarynote.jp/201701131141476377/
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▶過去の、ジェラルド・クレイトン
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▶過去の、ジュリアン・ラージ
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▶︎過去の、オーネット・コールマン
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▶︎過去の、ダイアン・リーヴス
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<今日の、笑顔>
先に傍系と書いたが、ビリー・チャイルズの2017年新作『Rebirth』(Mac Avenue)はグラミー賞のジャズ・インストルメンタル・アルバム部門を獲得。アンコールの際にブルーノート側からお祝いの立派なケーキが出される。とても喜んでいたな。尋ねたら、出演の回すべて出しているのではなく、このショウだけのサーヴであるとか。ちなみに、もともと西海岸主導だったグラミー賞選出は、とくにジャズ部門については妙なものが選ばれるという話もありますね。なお、ジャズ公演としては、この晩の歓声はかなり大きかった。
ブラック・ボックス的ないろんな装置を扱うヤン富田(2017年3月24日)のショウを、南青山・ブルーノート東京で見る。セカンド・ショウ、満場。
すごい横で見ていたので、いろんな人が出入りした実演の全貌はいまいち掴めなかったのだが、HPによると、いとうせいこう(2012年3月21日、2017年3月24日)、M.C.BOO(2017年3月24日)、大野由美子(2002年1月13日、2003年11月8日、2004年12月12日、2006年6月22日、2011年9月16日、2012年6月1日、2015年6月9日、2015年7月30日、2016年9月1日、2017年3月24日)、小山田圭吾(2009年1月21日、2009年10月31日、2011年8月7日、2012年8月12日、2013年8月7日、2013年8月11日、2014年3月31日、2014年10月26日、2015年6月9日、2016年8月21日)、金尾修治、SUZI KIM(2017年3月24日)、高木完、DUB MASTER X(2017年8月8日)、DOOPEES(2017年3月24日)、HIPHOP最高会議ー千葉隆史、ロボ宙といった面々が表現作りに関わったよう。
プリセットされた音を思うまま扱いつつ、ショウは流れていく。ヒップホップ、ラウンジ/モンド、レゲエが音楽要素、3つの柱か。今回は歌謡曲を流す局面はなく、より洋楽的であったと思えたかも。出演者たちによる「スチュワーデスさん、コークをください」、「ノーズ・コークになさいますか。ドリンク・コークになさいますか」云々という他愛ない寸劇もあり。音出し編集したりノイズを差し込んだりするだけでなく、JBの真似をかますなど、ヤントミタが声を出す場面は前回よりも多し。謙虚さと俺サマ自画自賛が混ざったMC は相変わらず。とにかく、自由な人だなー、良き後輩に慕われていて幸せな人だなーという感想はどんどん膨らむ。90分はあった、パフォーマンス。アンコールでは、ギター弾きがりやスティール・パン独奏も聞かせた。
▶︎過去の、ヤン富田
http://43142.diarynote.jp/201703281831249693/
▶︎過去の、いとうせいこう
http://43142.diarynote.jp/201203260805006088/
http://43142.diarynote.jp/201703281831249693/
http://43142.diarynote.jp/201708141221583726/
▶︎︎過去の、 M.C.BOO
http://43142.diarynote.jp/201708141221583726/
▶過去の、バッファロー・ドーター/大野由美子
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-1.htm
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-11.htm
http://43142.diarynote.jp/200606270001320000/
http://43142.diarynote.jp/200412212058580000/
http://43142.diarynote.jp/201109171049342536/
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http://43142.diarynote.jp/201708141221583726/
▶過去の、小山田圭吾
http://43142.diarynote.jp/?day=20090121
http://43142.diarynote.jp/200911010931589797/
http://43142.diarynote.jp/?day=20110807
http://43142.diarynote.jp/?day=20120812
http://43142.diarynote.jp/?day=20130807
http://43142.diarynote.jp/201308130851402454/
http://43142.diarynote.jp/201404031700136483/
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http://43142.diarynote.jp/?day=20150609
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▶過去の、︎SUZI KIM
http://43142.diarynote.jp/201708141221583726/
▶︎過去の、DUB MASTER X
http://43142.diarynote.jp/201708141221583726/
▶︎過去の、DOOPEES
http://43142.diarynote.jp/201708141221583726/
<今日の、訃報>
ザ・ネヴィル・ブラザース(2004年9月18日)のテナー・サックスやソプラノ・サックス奏者であるチャールズ・ネヴィル(2000年1月12日、2003年8月9日、2012年5月14日)が、4月26日にすい臓がんでお亡くなりになった。享年、79歳。近年はマサチューセッツ州に住んでいたという。日本にはネヴィルズ公演のほかに、キップ・ハンラハンや弟アーロン・ネヴィル公演に同行来日するなどしていた。何気に、若さとつながる風通しの良さをステージ上では出す人だった。
また、ブルーノート東京のカウンターに、小さな額に収められたボブ・ドロウ(2013年6月28日、2015年6月5日)の写真が置かれていて、彼が亡くなったことを知る。え、知らなかった。ジャズがメインストリームだった時代の、最高峰シンガー・ソングライター……。1923年12月12日アーカンソー州生まれ、2018年4月23日ペンシルヴァニア州で死去。94歳。大往生でしょう。晩年、2度も彼の来日が実現して、本当に良かった。
▶︎ザ・ネヴィル・ブラザース
http://43142.diarynote.jp/200410121001170000/
▶︎過去の、チャールズ・ネヴィル
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http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-8.htm
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http://43142.diarynote.jp/200702122331460000/ 娘
▶過去の、ボブ・ドロウ
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http://43142.diarynote.jp/201506070920231979/
すごい横で見ていたので、いろんな人が出入りした実演の全貌はいまいち掴めなかったのだが、HPによると、いとうせいこう(2012年3月21日、2017年3月24日)、M.C.BOO(2017年3月24日)、大野由美子(2002年1月13日、2003年11月8日、2004年12月12日、2006年6月22日、2011年9月16日、2012年6月1日、2015年6月9日、2015年7月30日、2016年9月1日、2017年3月24日)、小山田圭吾(2009年1月21日、2009年10月31日、2011年8月7日、2012年8月12日、2013年8月7日、2013年8月11日、2014年3月31日、2014年10月26日、2015年6月9日、2016年8月21日)、金尾修治、SUZI KIM(2017年3月24日)、高木完、DUB MASTER X(2017年8月8日)、DOOPEES(2017年3月24日)、HIPHOP最高会議ー千葉隆史、ロボ宙といった面々が表現作りに関わったよう。
プリセットされた音を思うまま扱いつつ、ショウは流れていく。ヒップホップ、ラウンジ/モンド、レゲエが音楽要素、3つの柱か。今回は歌謡曲を流す局面はなく、より洋楽的であったと思えたかも。出演者たちによる「スチュワーデスさん、コークをください」、「ノーズ・コークになさいますか。ドリンク・コークになさいますか」云々という他愛ない寸劇もあり。音出し編集したりノイズを差し込んだりするだけでなく、JBの真似をかますなど、ヤントミタが声を出す場面は前回よりも多し。謙虚さと俺サマ自画自賛が混ざったMC は相変わらず。とにかく、自由な人だなー、良き後輩に慕われていて幸せな人だなーという感想はどんどん膨らむ。90分はあった、パフォーマンス。アンコールでは、ギター弾きがりやスティール・パン独奏も聞かせた。
▶︎過去の、ヤン富田
http://43142.diarynote.jp/201703281831249693/
▶︎過去の、いとうせいこう
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▶︎︎過去の、 M.C.BOO
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▶過去の、バッファロー・ドーター/大野由美子
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▶過去の、小山田圭吾
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▶過去の、︎SUZI KIM
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▶︎過去の、DUB MASTER X
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▶︎過去の、DOOPEES
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<今日の、訃報>
ザ・ネヴィル・ブラザース(2004年9月18日)のテナー・サックスやソプラノ・サックス奏者であるチャールズ・ネヴィル(2000年1月12日、2003年8月9日、2012年5月14日)が、4月26日にすい臓がんでお亡くなりになった。享年、79歳。近年はマサチューセッツ州に住んでいたという。日本にはネヴィルズ公演のほかに、キップ・ハンラハンや弟アーロン・ネヴィル公演に同行来日するなどしていた。何気に、若さとつながる風通しの良さをステージ上では出す人だった。
また、ブルーノート東京のカウンターに、小さな額に収められたボブ・ドロウ(2013年6月28日、2015年6月5日)の写真が置かれていて、彼が亡くなったことを知る。え、知らなかった。ジャズがメインストリームだった時代の、最高峰シンガー・ソングライター……。1923年12月12日アーカンソー州生まれ、2018年4月23日ペンシルヴァニア州で死去。94歳。大往生でしょう。晩年、2度も彼の来日が実現して、本当に良かった。
▶︎ザ・ネヴィル・ブラザース
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▶︎過去の、チャールズ・ネヴィル
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▶過去の、ボブ・ドロウ
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アルフレッド・ロドリゲス。十中八九
2018年4月28日 音楽 ゴールデン・ウィーク初日、32歳の在米キューバ人のジャズ・ピアニストであるアルフレッド・ロドリゲス(2011年11月25日、2013年8月1日、2014年4月16日、2017年3月8日)を南青山・ブルーノート東京で見る。ファースト・ショウ。ブラジル人5弦フレットレス・ベース/アコースティック・ギター奏者のムニール・ホッスン(2017年3月8日)とキューバ人ドラマーのマイケル・オリヴェラ(2017年3月8日)、今のワーキング・トリオを率いてのもので、2018年新作『ザ・リトル・ドリーム』(マック・アヴェニュー)はその3人で録音されている。
子供に向けての表現ということを念頭に置いた新作は、優しいメロディ曲を聞き手に両手を広げ優しく包むような演奏群(当人のスキャットも入る)で、曲の長さはほとんど4分台以内にまとめられている。彼のデビュー作もまたトリオ基調作であったが、もうがんがん正調ジャズ・マンとして攻める行き方と本作の間にはものすごい乖離がある。ピアノで存分にインプロヴァイズしていた私から、ピアノでシンプルに心底歌うようになった私…・。その変化の道程を思い計るとクラクラしちゃうし、人間の音楽行為の面白さや奥深さも感じずにはいられない。歌うということも、そうした過程で出てきた。
とうぜん、実演は『ザ・リトル・ドリーム』のノリも含めた型で進められるわけだが、やはりインプロヴァイズするところはして、1曲10分ぐらいはあったか。すぐに指さばきの質が高いと唸らされるとともに、メンバー間のインタープレイの妙にも唸らされる。しかし、この3人は本当に仲が良さそう。
ロドリゲスは大半の曲で歌う。キーボード音と肉声をミックスした加工音をテーマ部で用いたり、ピアノとの相乗で正々堂々詠唱したり。また、1曲目から立ち上がり手拍子をうながしたり、後半曲では客にも唱和をもとめたり。と、そこらへんの娯楽性のとりかたが、彼はどんどん進化している。そして、結果的に音楽として大切な輝きのようなもの見事に溢れ出る。実はそうしたアートであることと優しい一般性をを同一軸上に置く行き方はこの時代ならではのジャズ・マン作法であるとも、ぼくはおおいに唸った。
▶過去の、アルフレッド・ロドリゲス
http://43142.diarynote.jp/201111281001329390/
http://43142.diarynote.jp/201308091149599475/
http://43142.diarynote.jp/201404191143506158/
http://43142.diarynote.jp/201703111125595848/
▶︎過去の、マイケル・オリヴェラ
http://43142.diarynote.jp/201703111125595848/
▶︎過去の、ムニール・ホッスン
http://43142.diarynote.jp/201703111125595848/
その後は、吉祥寺・スター・パインズ・カフェで、いわきをベースとする市民大所帯表現集団の十中八九(2013年5月19日、2015年11月23日、2016年4月30日、2017年11月23日)の百花繚乱のショウを見る。まあメンバーの一員に渋さ知らズ(2004年7月29日、2004年9月1日、2006年1月14日、2006年1月21日、2006年8月27日、2006年11月15日、2006年12月1日、2007年1月13日、2007年6月13日、2008年7月6日、2009年7月26日、2009年9月27日、2010年4月22日、2010年9月19日、2013年5月19日、2015年6月15日)の不破大輔(2005年12月22日、2007年6月3日、2015年11月23日、2016年4月30日、2017年11月23日)いてこそのものだろうけど、単独公演とはすげえな。入りは、もうフル・ハウス。各セット、70分ぐらいはやった。
いろんな管楽器奏者(今回、トランペッターの一人は中学女子であったらしい。また音に厚みをだそうという方策からだろう、渋さで活動するバリトン・サックス奏者の鬼頭哲も入る)、2ヴォーカル、2ギター、2ベース、鍵盤、ドラム、演奏陣だけで20人ぐらいいたか。ダンサーは4人。そして、ステージ後方に映し出された映像は十中八九美術班によるものだろう。様々な属性を持っているはずの男女が意気揚々とかさなり、喜びに溢れ、どこか切実な楽器音や歌や動きを送り出す。
一言で書き記すなら、ブラス・ジャズ・ロック・ポップ・バンド? そうした面々を束ねるのが不破の鷹揚なようでいて実は細やかな千里眼的指揮。けっこうきっちり準備されたものを前提に、曲順やソロ・オーダーなどはその場で変わり、それに構成員たちは好奇心旺盛に応え、それを受けてまた不破はディレクションを改新していく。予定調和にならない新鮮なアメーバー状の音や動きが鮮やかに会場内に満ちていく。いや、その様は半端ありません。そして。こちらも音楽としての重要な輝きを放っていた。
蛇足だが、面々は集団行動ではなく、各々勝手に(まあ、楽器の関係もあるし、車に相乗りしたりとかはしたろうけど)会場集合であったとのこと。そのきっちりしてない余白もいいなあ。
▶過去の、十中八九
http://43142.diarynote.jp/201305260923241736/ 起点
http://43142.diarynote.jp/201511250531202253/
http://43142.diarynote.jp/201605170939589783/
http://43142.diarynote.jp/201711241828493970/
▶過去の、渋さ知らズ
http://43142.diarynote.jp/200407290730290000/
http://43142.diarynote.jp/200409010713470000/
http://43142.diarynote.jp/200601161256540000/
http://43142.diarynote.jp/200601271857530000/
http://43142.diarynote.jp/200609031311580000/
http://43142.diarynote.jp/200611190320370000/
http://43142.diarynote.jp/200612060135390000/
http://43142.diarynote.jp/200701141431470000/
http://43142.diarynote.jp/200706162321180000/
http://43142.diarynote.jp/200807081247190000/
http://43142.diarynote.jp/200908180046187200/
http://43142.diarynote.jp/200910071809361076/
http://43142.diarynote.jp/201004231559516550/
http://43142.diarynote.jp/201009231554333481/
http://43142.diarynote.jp/201305260923241736/
http://43142.diarynote.jp/201506161247423392/
▶過去の、渋さ以外の不破大輔
http://43142.diarynote.jp/200512231958440000/
http://43142.diarynote.jp/200706061351450000/
http://43142.diarynote.jp/201511250531202253/
http://43142.diarynote.jp/201605170939589783/
http://43142.diarynote.jp/201711241828493970/
<昨日の、アルフレッド>
ホテルのカフェでインタヴュー。片手に、水のペットボトル。我々が飲み物を頼むなか、僕は頼まなくていいと言う。重ねてすすめられても、僕は大丈夫、と。なんか、清廉という言葉が頭に浮かんだ。今、控えているプロジェクトはいくつもあるそうだが、打楽器奏者のペドリート・マルティネスとのデュオ(!)・アルバムが次作になりそう。また、恩師クインシー・ジョーンズ(2013年8月1日)とのシンフォニック・プロジェクトも進んでいる。きっちりキューバ時代にクラシックを学んでいる彼は、さすがオーケストレイションもできるという。
▶︎過去の、クインシー・ジョーンズ
http://43142.diarynote.jp/201308091149599475/
子供に向けての表現ということを念頭に置いた新作は、優しいメロディ曲を聞き手に両手を広げ優しく包むような演奏群(当人のスキャットも入る)で、曲の長さはほとんど4分台以内にまとめられている。彼のデビュー作もまたトリオ基調作であったが、もうがんがん正調ジャズ・マンとして攻める行き方と本作の間にはものすごい乖離がある。ピアノで存分にインプロヴァイズしていた私から、ピアノでシンプルに心底歌うようになった私…・。その変化の道程を思い計るとクラクラしちゃうし、人間の音楽行為の面白さや奥深さも感じずにはいられない。歌うということも、そうした過程で出てきた。
とうぜん、実演は『ザ・リトル・ドリーム』のノリも含めた型で進められるわけだが、やはりインプロヴァイズするところはして、1曲10分ぐらいはあったか。すぐに指さばきの質が高いと唸らされるとともに、メンバー間のインタープレイの妙にも唸らされる。しかし、この3人は本当に仲が良さそう。
ロドリゲスは大半の曲で歌う。キーボード音と肉声をミックスした加工音をテーマ部で用いたり、ピアノとの相乗で正々堂々詠唱したり。また、1曲目から立ち上がり手拍子をうながしたり、後半曲では客にも唱和をもとめたり。と、そこらへんの娯楽性のとりかたが、彼はどんどん進化している。そして、結果的に音楽として大切な輝きのようなもの見事に溢れ出る。実はそうしたアートであることと優しい一般性をを同一軸上に置く行き方はこの時代ならではのジャズ・マン作法であるとも、ぼくはおおいに唸った。
▶過去の、アルフレッド・ロドリゲス
http://43142.diarynote.jp/201111281001329390/
http://43142.diarynote.jp/201308091149599475/
http://43142.diarynote.jp/201404191143506158/
http://43142.diarynote.jp/201703111125595848/
▶︎過去の、マイケル・オリヴェラ
http://43142.diarynote.jp/201703111125595848/
▶︎過去の、ムニール・ホッスン
http://43142.diarynote.jp/201703111125595848/
その後は、吉祥寺・スター・パインズ・カフェで、いわきをベースとする市民大所帯表現集団の十中八九(2013年5月19日、2015年11月23日、2016年4月30日、2017年11月23日)の百花繚乱のショウを見る。まあメンバーの一員に渋さ知らズ(2004年7月29日、2004年9月1日、2006年1月14日、2006年1月21日、2006年8月27日、2006年11月15日、2006年12月1日、2007年1月13日、2007年6月13日、2008年7月6日、2009年7月26日、2009年9月27日、2010年4月22日、2010年9月19日、2013年5月19日、2015年6月15日)の不破大輔(2005年12月22日、2007年6月3日、2015年11月23日、2016年4月30日、2017年11月23日)いてこそのものだろうけど、単独公演とはすげえな。入りは、もうフル・ハウス。各セット、70分ぐらいはやった。
いろんな管楽器奏者(今回、トランペッターの一人は中学女子であったらしい。また音に厚みをだそうという方策からだろう、渋さで活動するバリトン・サックス奏者の鬼頭哲も入る)、2ヴォーカル、2ギター、2ベース、鍵盤、ドラム、演奏陣だけで20人ぐらいいたか。ダンサーは4人。そして、ステージ後方に映し出された映像は十中八九美術班によるものだろう。様々な属性を持っているはずの男女が意気揚々とかさなり、喜びに溢れ、どこか切実な楽器音や歌や動きを送り出す。
一言で書き記すなら、ブラス・ジャズ・ロック・ポップ・バンド? そうした面々を束ねるのが不破の鷹揚なようでいて実は細やかな千里眼的指揮。けっこうきっちり準備されたものを前提に、曲順やソロ・オーダーなどはその場で変わり、それに構成員たちは好奇心旺盛に応え、それを受けてまた不破はディレクションを改新していく。予定調和にならない新鮮なアメーバー状の音や動きが鮮やかに会場内に満ちていく。いや、その様は半端ありません。そして。こちらも音楽としての重要な輝きを放っていた。
蛇足だが、面々は集団行動ではなく、各々勝手に(まあ、楽器の関係もあるし、車に相乗りしたりとかはしたろうけど)会場集合であったとのこと。そのきっちりしてない余白もいいなあ。
▶過去の、十中八九
http://43142.diarynote.jp/201305260923241736/ 起点
http://43142.diarynote.jp/201511250531202253/
http://43142.diarynote.jp/201605170939589783/
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▶過去の、渋さ知らズ
http://43142.diarynote.jp/200407290730290000/
http://43142.diarynote.jp/200409010713470000/
http://43142.diarynote.jp/200601161256540000/
http://43142.diarynote.jp/200601271857530000/
http://43142.diarynote.jp/200609031311580000/
http://43142.diarynote.jp/200611190320370000/
http://43142.diarynote.jp/200612060135390000/
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▶過去の、渋さ以外の不破大輔
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<昨日の、アルフレッド>
ホテルのカフェでインタヴュー。片手に、水のペットボトル。我々が飲み物を頼むなか、僕は頼まなくていいと言う。重ねてすすめられても、僕は大丈夫、と。なんか、清廉という言葉が頭に浮かんだ。今、控えているプロジェクトはいくつもあるそうだが、打楽器奏者のペドリート・マルティネスとのデュオ(!)・アルバムが次作になりそう。また、恩師クインシー・ジョーンズ(2013年8月1日)とのシンフォニック・プロジェクトも進んでいる。きっちりキューバ時代にクラシックを学んでいる彼は、さすがオーケストレイションもできるという。
▶︎過去の、クインシー・ジョーンズ
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