ブルーニ・マーズを見に、さいたま新都心・さいたまスーパーアリーナまで行ってきた。一人の旬の対象に、みんなでぎゃーと盛り上がる。うぬ、なんか、抗しがたい快感があるのは間違いない。変な言い回しになるが、“大衆の一員になる快感”を存分に受ける。マジョリティはカッコ悪いという思考回路を基本持ち、たとえばライヴにしても普段は5人〜200人の会場に行くことが多いぼくだが、うきうきしまくっている山のような人たちのなかにいると、うれしくも自然に高揚してきちゃう。なんなんだろ、そういう人間心理……。
ぼくが座った席は、かなり横のほうではあるものの、ステージにはけっこう近い位置。さいたまスーパーアリーナのキャパは2万を超えるそうだが(アリーナ・フロア後方はスタンディングであり、けっこうステージ後方スタンドまで人を入れていたので、通常のコンサート入場数より入っていたかもしれない。関西などでは持たれないものの、この巨大バコの4日間の興行がすぐに売り切れとはやはり驚く。会場全体を見渡すと、アリーナからすごい上のスタンドまで人、人、人。荘厳と書くと言葉の使い方を誤っているかのしれないが、すごい光景がごわーんと広がっていると思わずにはいられず。のべ10万人、彼は今もっとも動員力のある洋楽の担い手だろうし、邦楽を普段聞いている人にもっとも親しまれている存在であるのは疑いがない。でなきゃ、これだけ人が集まるわけがない。また、地方から来ている人も少なくないだろう。
場内暗転。そして、観客はすぐに総立ち。嬌声、歓声湧き上がり、それは最後まで。かなり奥行きを持って取られた(30メートルぐらいはあったはず)ステージはアリーナ級公演としては比較的シンプル。3方を囲む幕があき、ステージ上のブルーノ・マーズたちが動き、音を出し、声をだし、ショウはスタートする。ライティングもわりと凝らない。その分、人間の生身の動きをアピールするゾということか。ながら、2曲目「24k マジック」の際の轟音ととも上がる火柱にはびっくり。何度もなされたそれは、迫力満点だった。
本人に加え、ザ・フーリガンズと名付けられるサポート・バンドはギター、ベース、テナー/アルト・サックス、トランペット、トロンボーン、キーボード、ドラムからなる。後方の固定された位置にいる鍵盤奏者とドラマー以外は、終始マーズとともに動き、魅せる。管楽器の3人のうち、二人はブラス音を用いないときはバッキング・ヴォーカルを取り、かなりマーズと絡む。また、もう一人はキーボードを弾く。動きともどもそれらは整備されている。そこらあたり、まずは身体を揺らすことが第一になっちゃい厳密なところはよく分からないのだが、専任のコーラス担当がいたんじゃないのという人もいた。マーズは2曲だったかギターを弾きながら歌った。
面々の格好は、バカみたいにカジュアル。皆、野球かバスケットボールのユニフォームを身につけている。マーズはFooligansという胸文字(背番号は24k、その上にMarsの文字)が入った野球の上着を来ていたが、他の面々はバスケットボールのレイカーズやブルズ、野球のフィリーズなど既成チームのユニフォームを着ていたような。アメリカの観衆はそれを見て、自分の贔屓のチームのものじゃワーイor憎きあのチームの格好をしているエーン、となったりするのかもしれない。なんにせよ、気取りなく気やすく、たいそうフランクな姿勢を取るのは、彼の多大な人気を支える大きな要因だ。
音響の良くない会場(やはりドラム音とかズレた場内反響音はデカかった)でありながら、音は比較的まっとうに聞こえた。ぼくの目と耳でチェックしていた限り、生音で勝負していたんじゃないか。少なくてもそう受け手に取らせる見せ方を鋭意とっていたわけで、ここにぼくはマーズの音楽家としての矜持を見た。そんな彼の歌もよく聞こえた。やはり、総合点がブルーノ・マーズは高い。ちょい日本語に置き換えた曲もあり、キュート。より歓声は湧きますね。
とかなんとか。スウィートなメロディとダンス感覚が交錯した、娯楽感覚満載のショウが1時間半繰り広げられた。今のメインストリーム・ポップの、多大な成功例。1980年代のソウル感覚とヒップホップ時代の今のヴァイブと彼なりのポップネスの明快にして爽やかな饗宴があった。
<今日の、余禄?>
U2(2006年12月4日)、レディオヘッド(2008年10月4日 )、ミューズ(2013年1月11日)公演いらい、5年ぶりの埼玉県行き。そういえば、80年代後半からしばらくの間は、新横浜・横浜アリーナで人気者の公演がもたれていたが、すっかりご無沙汰だなあ。平気で、15年は行っていない。やはり遠いが、家から行くにはそちらのほうが近くて歓迎なのだが。
観客は女性比率が高かった。隣のおねえさんたちと仲良くなっちゃい、マーズ公演言うことないな(笑)。これも、高揚感に溢れたアリーナ公演ならでは? 気張って(ともに、チケット代は高い)マーズとも親交のあるエド・シーラン(2014年8月8日)の武道館公演にも行く人はどのぐらいいるのだろう。
▶︎過去の、U2
http://43142.diarynote.jp/200612070141170000/
▶︎過去の、レディオヘッド
http://43142.diarynote.jp/200810061856366600/
▶︎過去の、ミューズ
http://43142.diarynote.jp/201301161539362845/
▶︎過去の、エド・シーラン
http://43142.diarynote.jp/201408111158311684/
ぼくが座った席は、かなり横のほうではあるものの、ステージにはけっこう近い位置。さいたまスーパーアリーナのキャパは2万を超えるそうだが(アリーナ・フロア後方はスタンディングであり、けっこうステージ後方スタンドまで人を入れていたので、通常のコンサート入場数より入っていたかもしれない。関西などでは持たれないものの、この巨大バコの4日間の興行がすぐに売り切れとはやはり驚く。会場全体を見渡すと、アリーナからすごい上のスタンドまで人、人、人。荘厳と書くと言葉の使い方を誤っているかのしれないが、すごい光景がごわーんと広がっていると思わずにはいられず。のべ10万人、彼は今もっとも動員力のある洋楽の担い手だろうし、邦楽を普段聞いている人にもっとも親しまれている存在であるのは疑いがない。でなきゃ、これだけ人が集まるわけがない。また、地方から来ている人も少なくないだろう。
場内暗転。そして、観客はすぐに総立ち。嬌声、歓声湧き上がり、それは最後まで。かなり奥行きを持って取られた(30メートルぐらいはあったはず)ステージはアリーナ級公演としては比較的シンプル。3方を囲む幕があき、ステージ上のブルーノ・マーズたちが動き、音を出し、声をだし、ショウはスタートする。ライティングもわりと凝らない。その分、人間の生身の動きをアピールするゾということか。ながら、2曲目「24k マジック」の際の轟音ととも上がる火柱にはびっくり。何度もなされたそれは、迫力満点だった。
本人に加え、ザ・フーリガンズと名付けられるサポート・バンドはギター、ベース、テナー/アルト・サックス、トランペット、トロンボーン、キーボード、ドラムからなる。後方の固定された位置にいる鍵盤奏者とドラマー以外は、終始マーズとともに動き、魅せる。管楽器の3人のうち、二人はブラス音を用いないときはバッキング・ヴォーカルを取り、かなりマーズと絡む。また、もう一人はキーボードを弾く。動きともどもそれらは整備されている。そこらあたり、まずは身体を揺らすことが第一になっちゃい厳密なところはよく分からないのだが、専任のコーラス担当がいたんじゃないのという人もいた。マーズは2曲だったかギターを弾きながら歌った。
面々の格好は、バカみたいにカジュアル。皆、野球かバスケットボールのユニフォームを身につけている。マーズはFooligansという胸文字(背番号は24k、その上にMarsの文字)が入った野球の上着を来ていたが、他の面々はバスケットボールのレイカーズやブルズ、野球のフィリーズなど既成チームのユニフォームを着ていたような。アメリカの観衆はそれを見て、自分の贔屓のチームのものじゃワーイor憎きあのチームの格好をしているエーン、となったりするのかもしれない。なんにせよ、気取りなく気やすく、たいそうフランクな姿勢を取るのは、彼の多大な人気を支える大きな要因だ。
音響の良くない会場(やはりドラム音とかズレた場内反響音はデカかった)でありながら、音は比較的まっとうに聞こえた。ぼくの目と耳でチェックしていた限り、生音で勝負していたんじゃないか。少なくてもそう受け手に取らせる見せ方を鋭意とっていたわけで、ここにぼくはマーズの音楽家としての矜持を見た。そんな彼の歌もよく聞こえた。やはり、総合点がブルーノ・マーズは高い。ちょい日本語に置き換えた曲もあり、キュート。より歓声は湧きますね。
とかなんとか。スウィートなメロディとダンス感覚が交錯した、娯楽感覚満載のショウが1時間半繰り広げられた。今のメインストリーム・ポップの、多大な成功例。1980年代のソウル感覚とヒップホップ時代の今のヴァイブと彼なりのポップネスの明快にして爽やかな饗宴があった。
<今日の、余禄?>
U2(2006年12月4日)、レディオヘッド(2008年10月4日 )、ミューズ(2013年1月11日)公演いらい、5年ぶりの埼玉県行き。そういえば、80年代後半からしばらくの間は、新横浜・横浜アリーナで人気者の公演がもたれていたが、すっかりご無沙汰だなあ。平気で、15年は行っていない。やはり遠いが、家から行くにはそちらのほうが近くて歓迎なのだが。
観客は女性比率が高かった。隣のおねえさんたちと仲良くなっちゃい、マーズ公演言うことないな(笑)。これも、高揚感に溢れたアリーナ公演ならでは? 気張って(ともに、チケット代は高い)マーズとも親交のあるエド・シーラン(2014年8月8日)の武道館公演にも行く人はどのぐらいいるのだろう。
▶︎過去の、U2
http://43142.diarynote.jp/200612070141170000/
▶︎過去の、レディオヘッド
http://43142.diarynote.jp/200810061856366600/
▶︎過去の、ミューズ
http://43142.diarynote.jp/201301161539362845/
▶︎過去の、エド・シーラン
http://43142.diarynote.jp/201408111158311684/