フランス人ソウル歌手のベン・ロンクル・ソウル(2012年3月17日)の実演を南青山・ブルーノート東京で見る。かつて彼はメガネ、蝶ネクタイ、半ズボンというとっぽい格好をトレードマークにしていたが、今回は普通の格好で眼鏡もなし。そしたら、すこしちんたらしたステージ運びをするようになっていた。彼、仏海外県のマルチニークがルーツであるそう。

 今回は、サングランシスコのファンク・バンド、モノフォニックスを従える。その編成は、キーボード、ギター、ベース、ドラム、テナー・サックス、トランペット。白人揃いの彼らのリーダー作は結構アシッドなところも出しているが、サポートをする分にはその方向はあまり出さない。さらに、そこに二人のアフリカ系男性バックグラウンド・ヴォーカルがつく。

 今回、カヴァーが多かったのかな。ザ・スプリームスでの「マイ・ワールド・イズ・エンプティ・ウィズアウト・ユー」はレゲエ調で披露したが、他に2曲ほどレゲエ曲はやったか。彼は時にアクションやちょっとした喉の振り絞り方で、けっこうボブ・マーリー好きであるのを出す。へえ。

 あとオーティス・レディング大好きと言って彼の「ドック・オブ・ザ・ベイ」を披露したが、かなりレディング味を彼は出す。なるほど、好きでよく(CDを聞きながら)一緒に歌ったんだろうなと思わせた。

▶︎過去の、ベン・ロククル・ソウル
http://43142.diarynote.jp/201203182145086051/

 六本木に移動。ビルボードライブ東京で、オランダの敏腕ほんわかポップ・クリエイター(2011年8月9日)のショウを見る。最初と最後はピアノを弾きながらしっとり歌い(→どうってことないが、とってもいい感じ)、他は真ん中に出てきて歌う(一部アコースティック・ギターも持つ)。

 サポートは、女性コーラス、ピアノ、サックス(アルトに近い音ながら、形状はバスクラを少し小さくしたような楽器を吹いていた)、ベース。つまりドラムレスで、ベニー・シングスは横に機材を置いて、リズム音を出していた。一部、ベニー・シングスのスタジオに行き、協調した経験を持つというスキマスイッチの二人が重なる。彼らの曲も1曲やったが、ベニー・シングス曲との落差はなかった。

▶︎過去の、ベニー・シングス
http://43142.diarynote.jp/?day=20110809

<おっと、忘れていた>
 9月中旬で、フリー物書き歴30周年。わあ。新卒で入った出版社をやめたのが、1986年の9月。とにかく会社員になっちゃった限り、3年間は自己滅私で頑張ろうと決めて(けっこう、わがままにやってたよと言う人もいるが、いやあよくやったなと今でも思う)、4年目に入った4月1日に辞表を出した。結局、仕事できたもので(笑い)なかなかやめさせてもらえなくて、ちゃんと退社したのが9月15日付だった。以来、なるがままに。レコード会社に入る話もあったんだよなー。