レキシ&オシャレキシ(上原ひろみ)
2014年12月28日 音楽 わらったー。おもしろかったー。たのしかったー。
豊洲ピット。うわ、けっこうでかい会場。で、スタンディングでぎっしり。多くはレキシ(2013年8月11日)のファンと思えるが、さすがこの夏に日本武道館公演をやっているだけあるなあ。この日の変てこな組み合わせのライヴは、大阪、名古屋と続く帯の最終日。実は上原ひろみ((2004年11月25日、2005年7月31日、2006年9月3日、2009年9月4日、2010年12月3日、2011年9月3日、2011年9月9日、2011年12月11日、2012年7月25日、2012年12月9日、2014年9月6日、2014年9月7日)はレキシが大好きで、この笑い〜ツっこみ所満載のお祭りソウル調ポップ・ユニットのステージに何度か飛び入りしたりもしているよう。そして今回、いわゆる対バンではなく、一緒にバンドをやりますという出し物に繋がったようだ。
レキシこと池田貴史のMCを聞いて判断するに、この晩の選曲(すべてレキシの曲)とアレンジは上原がやっているよう。あれだけ、自己バンドであるザ・トリオ・プロジェクトの公演を世界中でやっているのに、いつそんな時間を見つけるのか。→あ、外国にいると、レキシをレキシたらしめるテーマや歌詞の歴史ネタはなんとも好ましいものに感じられるのか?
冒頭、池田(歌や語り、ほんの少しキーボード)らレキシの面々が出て来てパフォーマンスをはじめる。なるほどショウの中盤から上原ひろみが大々的に加わるかと推測したら、その1曲目の途中から上原が出て来て、すぐに猛烈な勢いでピアノ・ソロを取りはじめた。頭のほうの1時間でやった曲数は、4曲(それ以降は勘定なんかできません)。もともとレキシは客やバンド員とコミュニケーションをはかりながら流動性に長けた行き方をとっている(←それは完璧に真正R&B流儀を会得しているから也)わけだが、上原ひろみ入りのレキシはより発展性(と、難しいキメ)に長けた演奏を見せる。
池田と上原に加えて、今回のバンド員はNona Reevesの奥田健介(ギター)、風味堂の渡和久(キーボード、ヴォーカル)、リトル・クリーチャーズの鈴木正人(電気ベース。2003年12月4日、2004年7月6日、2004年11月30日、2005年6月9日、2005年10月30日、2005年11月15日、2007年1月27日、2007年10月17日、2008年1月31日、2009年1月16日、2009年10月31日、2011年3月2日、2011年5月22日、2013年1月29日、2013年2月19日、2013年8月29日、2014年2月20日、2014年4月3日)、玉田豊夢(ドラム)、武嶋聡(サックス、フルート)、今や板橋文夫(2004年8月19日、2004年10日10日、2005年11月15日、2009年1月22日)カルテットや森山威男(2002年1月20日、2009年7月19日)セクステットに参加してもいる類家心平(トランペット。2011年5月5日、2014年6月13日、2014年9月25日)という面々。へえ、ジャズのほうで活躍している鈴木や類家がレキシに関与しているとは知らなかった。
ショウの流れ/構図は、レキシに乱入したオシャレキシ(上原)が、池田以外のメンバーを感化し、演奏陣はどんどんジャジーだったり洗練された演奏をしだしちゃう。それに池田は抵抗するが、他の演奏者たちはオシャレ度の高いアンサンブル(実は、かなり獰猛でもあるんだけどね)で突き進み……。が、最後は和解して、大団円というもの。途中で1曲半、上原がしりぞいて、4つ打ちビートの純レキシ表現になったときもあったが、2時間半をおおきく超えたショウは上原がほぼ四つに組んでの、レキシ・ビヨンド表現と言っていいだろう。それなりに、相談やリハもしたはず。上原はMCはしなかったが、(再登場の際)電柱が描かれた板を持って出て来てコントをしたりもした。
とのかく、才能を持ち&しょーもない笑いの感覚を愛でる、ミュージック・ラヴァー同士の見事な邂逅。それは音楽ジャンルなんてどーだっていいじゃないか的自在さと、ポップ・ミュージックがもたらす無形の歓びをたんまり浮かび上がらせていた。
▶過去の、レキシ
http://43142.diarynote.jp/201308130851402454/
▶過去の、上原
http://43142.diarynote.jp/200411292356580000/
http://43142.diarynote.jp/?day=20050731
http://43142.diarynote.jp/200609070211000000/
http://43142.diarynote.jp/200909120647256771/
http://43142.diarynote.jp/?day=20101203
http://43142.diarynote.jp/201109121452527893/
http://43142.diarynote.jp/201109151818437240/
http://43142.diarynote.jp/201112191449196187/
http://43142.diarynote.jp/201207310933428147/
http://43142.diarynote.jp/201212140959573710/
http://43142.diarynote.jp/201409100929108025/
http://43142.diarynote.jp/201409100930206205/
▶過去の、鈴木
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-12.htm コンボ・ピアノ
http://43142.diarynote.jp/200407062149440000/
http://43142.diarynote.jp/?day=20041130
http://43142.diarynote.jp/?day=20050609
http://43142.diarynote.jp/?day=20051030
http://43142.diarynote.jp/200511221816310000/
http://43142.diarynote.jp/200702010112550000/
http://43142.diarynote.jp/200710181835010000/
http://43142.diarynote.jp/200802051630130000/
http://43142.diarynote.jp/?day=20090116
http://43142.diarynote.jp/?day=20091031
http://43142.diarynote.jp/?day=20110302
http://43142.diarynote.jp/201105230926029205/
http://43142.diarynote.jp/201301311032072367/
http://43142.diarynote.jp/201302201720351212/
http://43142.diarynote.jp/201309021134211584/
http://43142.diarynote.jp/201402210802184994/
http://43142.diarynote.jp/201404050818444425/
▶過去の、類家
http://43142.diarynote.jp/?day=20110505
http://43142.diarynote.jp/201406160956273046/
http://43142.diarynote.jp/201409261635554506/
▶過去の、板橋
http://43142.diarynote.jp/200408202133070000/
http://43142.diarynote.jp/200410162220330000/
http://43142.diarynote.jp/200511221816310000/
http://43142.diarynote.jp/200901241915537583/
▶過去の、森山
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-1.htm
http://43142.diarynote.jp/200907221011377741/
<今日の、会場>
豊洲ピット、初めて行きました。速度がトロい ゆりかもめで行くのがなんとなく生理的に負担で、途中の乗り換えも楽な有楽町線豊洲から歩いた(駅に降りた際、早速どっちに行っていいか分らなく、交番で道を聞く)のだが、想像していた以上に遠い。帰り道、なんか同じ道のりを味わうのがイヤで、逆のほうの晴海通りをてくてく都心に向かう。おお、綺麗な夜景。レインボー・ブリッジ、東京タワー、東京スカイツリーが一つの視野で見えるではないか。で、30分近く歩いて、月島ヘ。はい、お好み焼き(もんじゃ はいまいち苦手かな)、その他を飲食して帰りました。
会場で知人から教えてもらったのだが、池田ってカップ・ラーメンのTV-CFに出ているんだってね。地上波TV放送が映らない家に住んでいると、そういうことには疎くなる。なお、上原はいろいろとピアノ・ソロをとっていたが、自身の名を出した公演から見れば、量的にも質的にも、別にどうこう言うものではない。でも、お茶目なアレンジャー/パフォーマーとしての姿は新鮮であった。
追記:ここでのレキシの受け方を見て、そういえば思ったこと。J・ポップの定番である(と、ぼくには思える)痒いラヴ・ソングや臭い人生応援歌のような歌詞に辟易している人もそれなりにいるんだろうな……。だって、レキシのそれって、諧謔に富むアンチの発露ではないか。
豊洲ピット。うわ、けっこうでかい会場。で、スタンディングでぎっしり。多くはレキシ(2013年8月11日)のファンと思えるが、さすがこの夏に日本武道館公演をやっているだけあるなあ。この日の変てこな組み合わせのライヴは、大阪、名古屋と続く帯の最終日。実は上原ひろみ((2004年11月25日、2005年7月31日、2006年9月3日、2009年9月4日、2010年12月3日、2011年9月3日、2011年9月9日、2011年12月11日、2012年7月25日、2012年12月9日、2014年9月6日、2014年9月7日)はレキシが大好きで、この笑い〜ツっこみ所満載のお祭りソウル調ポップ・ユニットのステージに何度か飛び入りしたりもしているよう。そして今回、いわゆる対バンではなく、一緒にバンドをやりますという出し物に繋がったようだ。
レキシこと池田貴史のMCを聞いて判断するに、この晩の選曲(すべてレキシの曲)とアレンジは上原がやっているよう。あれだけ、自己バンドであるザ・トリオ・プロジェクトの公演を世界中でやっているのに、いつそんな時間を見つけるのか。→あ、外国にいると、レキシをレキシたらしめるテーマや歌詞の歴史ネタはなんとも好ましいものに感じられるのか?
冒頭、池田(歌や語り、ほんの少しキーボード)らレキシの面々が出て来てパフォーマンスをはじめる。なるほどショウの中盤から上原ひろみが大々的に加わるかと推測したら、その1曲目の途中から上原が出て来て、すぐに猛烈な勢いでピアノ・ソロを取りはじめた。頭のほうの1時間でやった曲数は、4曲(それ以降は勘定なんかできません)。もともとレキシは客やバンド員とコミュニケーションをはかりながら流動性に長けた行き方をとっている(←それは完璧に真正R&B流儀を会得しているから也)わけだが、上原ひろみ入りのレキシはより発展性(と、難しいキメ)に長けた演奏を見せる。
池田と上原に加えて、今回のバンド員はNona Reevesの奥田健介(ギター)、風味堂の渡和久(キーボード、ヴォーカル)、リトル・クリーチャーズの鈴木正人(電気ベース。2003年12月4日、2004年7月6日、2004年11月30日、2005年6月9日、2005年10月30日、2005年11月15日、2007年1月27日、2007年10月17日、2008年1月31日、2009年1月16日、2009年10月31日、2011年3月2日、2011年5月22日、2013年1月29日、2013年2月19日、2013年8月29日、2014年2月20日、2014年4月3日)、玉田豊夢(ドラム)、武嶋聡(サックス、フルート)、今や板橋文夫(2004年8月19日、2004年10日10日、2005年11月15日、2009年1月22日)カルテットや森山威男(2002年1月20日、2009年7月19日)セクステットに参加してもいる類家心平(トランペット。2011年5月5日、2014年6月13日、2014年9月25日)という面々。へえ、ジャズのほうで活躍している鈴木や類家がレキシに関与しているとは知らなかった。
ショウの流れ/構図は、レキシに乱入したオシャレキシ(上原)が、池田以外のメンバーを感化し、演奏陣はどんどんジャジーだったり洗練された演奏をしだしちゃう。それに池田は抵抗するが、他の演奏者たちはオシャレ度の高いアンサンブル(実は、かなり獰猛でもあるんだけどね)で突き進み……。が、最後は和解して、大団円というもの。途中で1曲半、上原がしりぞいて、4つ打ちビートの純レキシ表現になったときもあったが、2時間半をおおきく超えたショウは上原がほぼ四つに組んでの、レキシ・ビヨンド表現と言っていいだろう。それなりに、相談やリハもしたはず。上原はMCはしなかったが、(再登場の際)電柱が描かれた板を持って出て来てコントをしたりもした。
とのかく、才能を持ち&しょーもない笑いの感覚を愛でる、ミュージック・ラヴァー同士の見事な邂逅。それは音楽ジャンルなんてどーだっていいじゃないか的自在さと、ポップ・ミュージックがもたらす無形の歓びをたんまり浮かび上がらせていた。
▶過去の、レキシ
http://43142.diarynote.jp/201308130851402454/
▶過去の、上原
http://43142.diarynote.jp/200411292356580000/
http://43142.diarynote.jp/?day=20050731
http://43142.diarynote.jp/200609070211000000/
http://43142.diarynote.jp/200909120647256771/
http://43142.diarynote.jp/?day=20101203
http://43142.diarynote.jp/201109121452527893/
http://43142.diarynote.jp/201109151818437240/
http://43142.diarynote.jp/201112191449196187/
http://43142.diarynote.jp/201207310933428147/
http://43142.diarynote.jp/201212140959573710/
http://43142.diarynote.jp/201409100929108025/
http://43142.diarynote.jp/201409100930206205/
▶過去の、鈴木
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2003-12.htm コンボ・ピアノ
http://43142.diarynote.jp/200407062149440000/
http://43142.diarynote.jp/?day=20041130
http://43142.diarynote.jp/?day=20050609
http://43142.diarynote.jp/?day=20051030
http://43142.diarynote.jp/200511221816310000/
http://43142.diarynote.jp/200702010112550000/
http://43142.diarynote.jp/200710181835010000/
http://43142.diarynote.jp/200802051630130000/
http://43142.diarynote.jp/?day=20090116
http://43142.diarynote.jp/?day=20091031
http://43142.diarynote.jp/?day=20110302
http://43142.diarynote.jp/201105230926029205/
http://43142.diarynote.jp/201301311032072367/
http://43142.diarynote.jp/201302201720351212/
http://43142.diarynote.jp/201309021134211584/
http://43142.diarynote.jp/201402210802184994/
http://43142.diarynote.jp/201404050818444425/
▶過去の、類家
http://43142.diarynote.jp/?day=20110505
http://43142.diarynote.jp/201406160956273046/
http://43142.diarynote.jp/201409261635554506/
▶過去の、板橋
http://43142.diarynote.jp/200408202133070000/
http://43142.diarynote.jp/200410162220330000/
http://43142.diarynote.jp/200511221816310000/
http://43142.diarynote.jp/200901241915537583/
▶過去の、森山
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2002-1.htm
http://43142.diarynote.jp/200907221011377741/
<今日の、会場>
豊洲ピット、初めて行きました。速度がトロい ゆりかもめで行くのがなんとなく生理的に負担で、途中の乗り換えも楽な有楽町線豊洲から歩いた(駅に降りた際、早速どっちに行っていいか分らなく、交番で道を聞く)のだが、想像していた以上に遠い。帰り道、なんか同じ道のりを味わうのがイヤで、逆のほうの晴海通りをてくてく都心に向かう。おお、綺麗な夜景。レインボー・ブリッジ、東京タワー、東京スカイツリーが一つの視野で見えるではないか。で、30分近く歩いて、月島ヘ。はい、お好み焼き(もんじゃ はいまいち苦手かな)、その他を飲食して帰りました。
会場で知人から教えてもらったのだが、池田ってカップ・ラーメンのTV-CFに出ているんだってね。地上波TV放送が映らない家に住んでいると、そういうことには疎くなる。なお、上原はいろいろとピアノ・ソロをとっていたが、自身の名を出した公演から見れば、量的にも質的にも、別にどうこう言うものではない。でも、お茶目なアレンジャー/パフォーマーとしての姿は新鮮であった。
追記:ここでのレキシの受け方を見て、そういえば思ったこと。J・ポップの定番である(と、ぼくには思える)痒いラヴ・ソングや臭い人生応援歌のような歌詞に辟易している人もそれなりにいるんだろうな……。だって、レキシのそれって、諧謔に富むアンチの発露ではないか。