ザ・オリジナル・ジェイムズ・ブラウン・バンド
2014年12月30日 音楽 ん? となるアーティスト名だが、これは往年のジェイムズ・ブラウン(2000年8月5日)表現に関与した人たちが集まったバンドですよ、ということから来ているらしい。
確かに、花形MCのダニー・レイ(2014年9月7日)、ヴォーカルのRJやマーサ・ハイ(2005年9月6日、2007年9月13日、2013年2月2日)、1962年のアポロ劇場のライヴ盤に入っているバリトン・サックスのウォルド・ウェザース、ブーツィ・コリンズ(2011年8月12日、2012年5月31日)と入れ替わるように入ったベーシストのフレッド・トーマスらがいる。総勢15名、MC1、ヴォーカル2、バリ・サックス1、トランペット1、ギター2、ベース2、ドラム2、パーカッション1、女性バックグラウンド・ヴォーカル3という布陣なり。ドラムが複数なのはうれしい。→JBのバンドに、ドラマーが複数いた理由 http://43142.diarynote.jp/200704251224130000/
なんとバンド・リーダーは、バンドのなか唯一の白人であるギタリスト(コーラスの一人も白人。コーラス陣は効果的にフリをつけていた)。けっこう、彼はマメにバンド音をケアしているように見受けられた。そして、その姿を見ながら、1970年前後のころも畑違いの白人ピアニストであるデイヴィッド・マシューズ(2011年4月21日)がJBのアレンジをしていたことをふと思い出す。そういえば、今日の編成を見ながら、JBサウンドはキーボード奏者をあまり必要としない表現なのだなと気付かされた。
厚い編成のもと、黄金のJB曲が次から次へと繰り出される。やはり、パブロフの犬状態へ。曲は基本、ノンストップ。ダニー・レイは冒頭でMCをかましたほか、途中で2、3度、そして締めのMCも担当(ショウの間、ずっとステージ横で面々を見守っていた)。頭の3曲(だったかな?)はマーサ・ハイがリード・ヴォーカルをとり、その後はずっとRCが中央にたつ。彼はJBぽいステップも見せて、客を湧かせる。RC、健闘していると思った。マーサ・ハイとRCが一緒にステージにたつことはなかった。
サウンドはオリジナルのいなたさには少し欠けるかもしれないが、そのぶん今っぽい“立ち”は加味されていたか。ギターだけでなくベースも最初から終わりまで、2人一緒に演奏。ドラムのほうは基本一人のドラマーとパーカッション奏者(盛り上げるときのティンパニー音がうれしい)がペアで演奏し、もう一人のドラマーはずっと待機状態でたまにアクセントとなる音をサクと叩く感じで、全体の5分の1も演奏には加わらなかったはず。なるほど、喧嘩していなくなってもちゃんとライヴが出来るようにJBはホケンでドラマーを複数置くようになった、という話が頷ける立ち位置に彼はいた? ただ、レギュラー・グリップで叩くそのサブのドラマー、たまにやったときのスティック裁きはなかなか。最後の「セックス・マシーン」ではツイン・ドラム+パーカションの3人できっちり重なり、ガツガツ盛り上げる。それから、ホーン。昔のJBズはもっと管奏者の人数がいたはずで、2人で大丈夫なのかなと少し危惧したら、違和感なし。ソロ演奏を振られたとき、2人とも上手いのにやや驚く。
やっぱり、いろいろとグっと来る。1年の締めにふさわしいライヴと思えたな。
▶過去の、JB
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-8.htm サマーソニック
▶過去の、ダニー・レイ
http://43142.diarynote.jp/201409100930206205/ 小曽根真ノー・ネーム・ホーセズvs.クリスチャン・マクブライド・ビッグ・バンド
▶過去の、マーサ・ハイ
http://43142.diarynote.jp/?day=20050906
http://43142.diarynote.jp/?day=20070913
http://43142.diarynote.jp/201302041827243806/
▶過去の、ブーツィ
http://43142.diarynote.jp/201108131129381378/
http://43142.diarynote.jp/201206011834355756/
▶過去の、マシューズ(JBズ編曲についての、インタヴュー付き)
http://43142.diarynote.jp/201104220822547067/
<昨日の、フィッシュボーン>
ディー・ディー、クール&ザ・ギャング、そして今晩のRJたちと、アフリカン・アメリカンの偉大な文化を伝えるライヴが並び、また彼らの勇士を確認して、なかなかオツな年末ではないかと思ふ。そうした米国黒人音楽の財産をお茶目に活用し、オリジナリティの高い魅力的なJポップにまで高めたレキシ(+上原ひろみ)のショウも良かったしな。
ところで、昨日の昼間にヤフーのライヴ・チャンネルで、フィッシュボーン(2000年7月28日、2007年4月5日、2007年4月6日、2009年11月25日、2010年7月31日、2011年8月8日、2013年6月3日)のライヴ実況を見た。アンジェロ他、多くのメンバーはネームやロゴの刺繍が入ったツナギを着ていた。構成員は直近の日本公演と同じかな? 会場はNYマンハッタンのグラマシー・パークという旧い劇場をライヴ用ヴェニューにリノヴェイションしたところ。ステージも奥行きがあり、キャパもそこそこありそう。実は、会場が米国であったのはうれしかった。エクレクティックな音楽性を持つフィッシュボーンは本国以上に欧州や日本で評価が高く、特に同胞たるアフリカン・アメリカンの支持者が少ないことに昔からアンジェロはフラストレーションを溜めていたから。本編終了後の際、アンコールを求めるスタンディングの観客の愛ある歓声や手拍子が、ぼくにはとてもうれしかった。好きなバンドは? そう問われると、「現役のバンドなら、絶対服従なのはフィッシュボーン!」と、答えていたことが(ずっと長い期間)ありました。
▶過去の、フィッシュボーン
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-7.htm フジ・ロック
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-10.htm
http://43142.diarynote.jp/200704112101130000/ 豪バイロン・ベイ
http://43142.diarynote.jp/200806121400260000/ 豪ベイロン・ベイ
http://43142.diarynote.jp/200911281704335025/ アンジェロ単独
http://43142.diarynote.jp/?day=20100731 フジ・ロック
http://43142.diarynote.jp/201108101638376353/
http://43142.diarynote.jp/201306060729285922/
確かに、花形MCのダニー・レイ(2014年9月7日)、ヴォーカルのRJやマーサ・ハイ(2005年9月6日、2007年9月13日、2013年2月2日)、1962年のアポロ劇場のライヴ盤に入っているバリトン・サックスのウォルド・ウェザース、ブーツィ・コリンズ(2011年8月12日、2012年5月31日)と入れ替わるように入ったベーシストのフレッド・トーマスらがいる。総勢15名、MC1、ヴォーカル2、バリ・サックス1、トランペット1、ギター2、ベース2、ドラム2、パーカッション1、女性バックグラウンド・ヴォーカル3という布陣なり。ドラムが複数なのはうれしい。→JBのバンドに、ドラマーが複数いた理由 http://43142.diarynote.jp/200704251224130000/
なんとバンド・リーダーは、バンドのなか唯一の白人であるギタリスト(コーラスの一人も白人。コーラス陣は効果的にフリをつけていた)。けっこう、彼はマメにバンド音をケアしているように見受けられた。そして、その姿を見ながら、1970年前後のころも畑違いの白人ピアニストであるデイヴィッド・マシューズ(2011年4月21日)がJBのアレンジをしていたことをふと思い出す。そういえば、今日の編成を見ながら、JBサウンドはキーボード奏者をあまり必要としない表現なのだなと気付かされた。
厚い編成のもと、黄金のJB曲が次から次へと繰り出される。やはり、パブロフの犬状態へ。曲は基本、ノンストップ。ダニー・レイは冒頭でMCをかましたほか、途中で2、3度、そして締めのMCも担当(ショウの間、ずっとステージ横で面々を見守っていた)。頭の3曲(だったかな?)はマーサ・ハイがリード・ヴォーカルをとり、その後はずっとRCが中央にたつ。彼はJBぽいステップも見せて、客を湧かせる。RC、健闘していると思った。マーサ・ハイとRCが一緒にステージにたつことはなかった。
サウンドはオリジナルのいなたさには少し欠けるかもしれないが、そのぶん今っぽい“立ち”は加味されていたか。ギターだけでなくベースも最初から終わりまで、2人一緒に演奏。ドラムのほうは基本一人のドラマーとパーカッション奏者(盛り上げるときのティンパニー音がうれしい)がペアで演奏し、もう一人のドラマーはずっと待機状態でたまにアクセントとなる音をサクと叩く感じで、全体の5分の1も演奏には加わらなかったはず。なるほど、喧嘩していなくなってもちゃんとライヴが出来るようにJBはホケンでドラマーを複数置くようになった、という話が頷ける立ち位置に彼はいた? ただ、レギュラー・グリップで叩くそのサブのドラマー、たまにやったときのスティック裁きはなかなか。最後の「セックス・マシーン」ではツイン・ドラム+パーカションの3人できっちり重なり、ガツガツ盛り上げる。それから、ホーン。昔のJBズはもっと管奏者の人数がいたはずで、2人で大丈夫なのかなと少し危惧したら、違和感なし。ソロ演奏を振られたとき、2人とも上手いのにやや驚く。
やっぱり、いろいろとグっと来る。1年の締めにふさわしいライヴと思えたな。
▶過去の、JB
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-8.htm サマーソニック
▶過去の、ダニー・レイ
http://43142.diarynote.jp/201409100930206205/ 小曽根真ノー・ネーム・ホーセズvs.クリスチャン・マクブライド・ビッグ・バンド
▶過去の、マーサ・ハイ
http://43142.diarynote.jp/?day=20050906
http://43142.diarynote.jp/?day=20070913
http://43142.diarynote.jp/201302041827243806/
▶過去の、ブーツィ
http://43142.diarynote.jp/201108131129381378/
http://43142.diarynote.jp/201206011834355756/
▶過去の、マシューズ(JBズ編曲についての、インタヴュー付き)
http://43142.diarynote.jp/201104220822547067/
<昨日の、フィッシュボーン>
ディー・ディー、クール&ザ・ギャング、そして今晩のRJたちと、アフリカン・アメリカンの偉大な文化を伝えるライヴが並び、また彼らの勇士を確認して、なかなかオツな年末ではないかと思ふ。そうした米国黒人音楽の財産をお茶目に活用し、オリジナリティの高い魅力的なJポップにまで高めたレキシ(+上原ひろみ)のショウも良かったしな。
ところで、昨日の昼間にヤフーのライヴ・チャンネルで、フィッシュボーン(2000年7月28日、2007年4月5日、2007年4月6日、2009年11月25日、2010年7月31日、2011年8月8日、2013年6月3日)のライヴ実況を見た。アンジェロ他、多くのメンバーはネームやロゴの刺繍が入ったツナギを着ていた。構成員は直近の日本公演と同じかな? 会場はNYマンハッタンのグラマシー・パークという旧い劇場をライヴ用ヴェニューにリノヴェイションしたところ。ステージも奥行きがあり、キャパもそこそこありそう。実は、会場が米国であったのはうれしかった。エクレクティックな音楽性を持つフィッシュボーンは本国以上に欧州や日本で評価が高く、特に同胞たるアフリカン・アメリカンの支持者が少ないことに昔からアンジェロはフラストレーションを溜めていたから。本編終了後の際、アンコールを求めるスタンディングの観客の愛ある歓声や手拍子が、ぼくにはとてもうれしかった。好きなバンドは? そう問われると、「現役のバンドなら、絶対服従なのはフィッシュボーン!」と、答えていたことが(ずっと長い期間)ありました。
▶過去の、フィッシュボーン
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-7.htm フジ・ロック
http://www.myagent.ne.jp/~newswave/live-2000-10.htm
http://43142.diarynote.jp/200704112101130000/ 豪バイロン・ベイ
http://43142.diarynote.jp/200806121400260000/ 豪ベイロン・ベイ
http://43142.diarynote.jp/200911281704335025/ アンジェロ単独
http://43142.diarynote.jp/?day=20100731 フジ・ロック
http://43142.diarynote.jp/201108101638376353/
http://43142.diarynote.jp/201306060729285922/